2017年12月11日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (590)    (通算2588回)

日常生活語 「ら」②

 

らけらけ《副助詞》 ものごとの範囲や限度を強く言おうとするときに使う言葉。「こん・らけらけ・で・ 百円・に・ 負け・とく・わ。」〔⇒だけだけ、なけなけ、だけ、らけ、なけ〕

らしい〔らしー〕《助動詞》 ①伝聞などに基づいて、ものごとを推し量ることを表す言葉。「明日・も・ 雨・が・ 続く・らしー。」②婉曲的に断定することを表す言葉。「どーやら・ あんた・の・ 方・が・ 悪い・らしー・なー。」

らしい〔らしー〕《接尾語》[名詞や、形容詞や形容動詞の語幹に付く] いかにもそれに相応しいということを表す言葉。そのものの特徴をよく備えているということを表す言葉。「子どもらしー・ はきはきし・た・ 返事・を・ する。」「あいつらしー・ 立派な・ 最期・やっ・た。」「春らしい・ 一日・やっ・た。」「馬鹿らしー・ 間違い・を・ し・た。」「可愛らしー・ 女・の・ 子」

ラジオ〔らじお〕【英語=radio】《名詞》 ①放送局から電波で音声を送る通信方法。また、それを用いた通信や、その番組内容。「らじお・で・ 阪神・の・ 試合・を・ 聞く。」②放送局からの電波をとらえて聞く受信機。「携帯用・の・ らじお・を・ 買()ー・た。」

らす《助動詞》 ①人に何かをするようにしむけるという意味(使役)を表す言葉。「早()よ・ 子ども・に・ 服・を・ 着・らせ。」②人にそれをすることを認めるという意味(許可)や、それをするがままにさせておくという意味(放任)を表す言葉。「眠たい・ん・やっ・たら・ 勝手に寝・らし・とい・たれ。」◆「らす」は、「さす」と同様に上一段活用動詞、下一段活用動詞、カ行変格活用動詞に接続する。同じ活用型の補助動詞も同様である。〔⇒す、さす〕

らっかさん【落下傘】《名詞》 上空を飛行中の航空機から飛び降りたり、ものを投下させたりするときに、安全に地面に着けるようにするための、半球形をして傘の形に開く用具。「らっかさん・で・ ヘリコプター・から・ 降りる。」

らっぱ【喇叭】《名詞》 ①息を強く吹いて音を出す、先が朝顔のように広がっている金管楽器。「らっぱ・ 吹い・て・ 豆腐屋(とふや)・が・ 回っ・てき・た。」②大げさであったり、嘘が混じっていたりする話。「あいつ・の・ 話・は・ らっぱ・や。」

らっぱのみ【喇叭飲み】《名詞、動詞する》 水、ジュース、酒などを入れた瓶に直接、口をつけて飲むこと。「一升瓶・を・ らっぱのみする・ 大酒飲み・や。」◆瓶の尻を高く上げて、まるでラッパを吹いているような形になるので、このように言う。〔⇒くちのみ【口飲み】

ラムネ〔らむね〕【英語=lemonadeの変化】《名詞》 ①炭酸水に砂糖や香料などで味をつけた飲み物。「喉・が・ 渇い・て・ サイダー・か・ らむね・が・ 欲しなっ・た。」②子どもが遊びに使う、ガラスの小さな球。「道いっぱいに・ らむね・を・ 広げ・て・ 遊ん・だ。」◆②は、ラムネを入れた瓶の口に使われている玉のことを指して、このように言う。⇒ラムネのたま【英語=lemonade  の玉】

ラムネがし〔らむねがし〕【英語=lemonade  菓子】《名詞》 炭酸水に砂糖などで味をつけた飲み物を思わせて、清涼な味のする小粒の菓子。「らむねがし・で・ 口・を・ 涼しゅー・ する。」

ラムネのたま〔らむねのたま〕【英語=lemonade  の玉】《名詞》 子どもが遊びに使う、ガラスの小さな球。「らむねのたま・を・ 道・に・ 広げ・て・ 当て合い・を・ し・て・ 遊ぶ。」◆ラムネを入れた瓶の口に使われている玉のことを指して、このように言う。〔⇒ラムネ【英語=lemonadeの変化】

られる《助動詞》 ①他から働きかけを受ける意味(受身)を表す言葉。「みんな・に・ ほめ・られ・た。」②そうすることができるという意味(可能)を表す言葉。「今年・は・ 暑い・さかい・ まだ・ 夏服・が・ 着・られる。」③自然にそうなるという意味(自発)を表す言葉。「昨日・の・ 失敗・が・ なんべんも・ 考え・られ・て・ 頭・から・ 離れ・へん。」④その動作などをする人を敬うこと(尊敬)を表す言葉。「寿司・か・ 何・ど・ 食べ・られ・ませ・ん・か。」◆「られる」は、「らえる」と同様に上一段活用動詞、下一段活用動詞、カ行変格活用動詞に接続する。同じ活用型の補助動詞も同様である。〔⇒らえる〕

らん【欄】《名詞》 枠で区切られている、文字などを書くために決められた場所。「字ー・は・ らん・の・ 中・に・ 書い・てください。」

らん【蘭】《名詞》 東洋系のものや西洋系のものがあって、花は独特の形で品種が多く、鉢植えで観賞用に栽培される草花。「らん・の・ 花・の・ 展覧会・を・ 見・に・ 行く。」

らんがい【欄外】《名詞》 枠のある、決められた場所以外のところ。「都合・が・ 悪い・ 場合・は・ らんがい・に・ その・よーに・ 書い・とい・てください。」

らんかん【欄干】《名詞》 転落を防いだり飾りとしたりするために、橋や階段などのふちに設けられている手摺り。「大きな・ 橋・の・ らんかん・に・ もたれ・て・ 話・を・ する。」

らんざつ【乱雑】《形容動詞や()》 ①ごたごたしていて秩序がない様子。散らかっていて整理がついていない様子。「らんざつな・ 部屋・を 片づけ・なさい・」②細かいところには注意が行き届かず、荒っぽい様子。「らんざつな・ 字ー・を・ 書い・とる。」■対語=「ていねい【丁寧】」

ランチ〔らんち〕【英語=launch】《名詞》 艀(はしけ)などを引っ張ったり、大きな船との連絡に使ったりする、エンジン付きの小型の船。「沖・を・ らんち・が・ 通っ・とる。」

らんとう〔らんとー〕【乱闘】《名詞、動詞する》 敵と味方が入り乱れて争ったり、殴り合ったりすること。「プロレス・は・ 時々・ らんとー・を・ する。」

ランドセル〔らんどせる〕【オランダ語=ranselの変化】《名詞》 小学生などが学用品を入れて背中に負う鞄。「孫・の・ 入学祝い・に・ らんどせる・を・ 買う。」〔⇒はいのう【背嚢】

ランニング〔らんにんぐ〕【英語=running shirtの略】《名詞》 袖がなく、襟の部分が大きく開けられている、男子用の下着。「らんにんぐ・ 一枚・で・ 仕事・を・ する。」

ランプ〔らんぷ〕【英語=lamp】《名詞》 石油などをしみこませた芯に火をつけて、まわりをガラスのほやで囲っている照明器具。「らんぷ・の・ 油・を・ つぎ足す。」「らんぷ・の・ ほや・を・ 磨く。」

らんぼう〔らんぼー〕【乱暴】《形容動詞や()、動詞する》 他人に対して荒々しい行いをしたり、粗雑な言葉を口にしたりすること。「人・に・ らんぼーし・たら・ あか・ん・よ。」「らんぼーな・ しゃべり方・を・ する・ 人・や・なー。」

らんま【欄間】《名詞》 和室の通風や装飾のために、鴨居と天井との間に、透かし彫りの板や格子などをはめた部分。「らんま・に・ えー・ 彫刻・が・ し・てある。」

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2017年12月10日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (589)    (通算2587回)

日常生活語 「ら」①

 

ら〔らー〕【等】《接尾語》[人や動物や段階・場所などを表す言葉に付く] ①人や動物などが複数であることを表す言葉。「僕らー・は・ 5人・の・ 仲間・や。」「あいつらー」②人が同等であったり同類であったりするものをまとめて指す言葉。「今井らー・が・ 行っ・てくれる・ねん。」③自分をへりくだるときに使う言葉。「わしらー・に・は・ でけ・まへ・ん。」④段階や場所などのおよその見当を表す言葉。「今日・の・ 仕事・は・ そこらー・で・ おい・とき・なはれ。」⇒たち【達】

ラーメン〔らーめん〕【中国語から。拉麺】《名詞》 中国風の麺を茹でてスープに入れて、焼き豚などを加えた食べ物。「昼飯・は・ らーめん・で・ すまそ・-。」◆元々は「しなそば【支那蕎麦】」と言うことが多かったように思う。〔⇒しなそば【支那蕎麦】、ちゅうかそば【中華蕎麦】、ちゅうか【中華】

ライオン〔らいおん〕【英語=lion】《名詞》 アフリカなどの草原に住む、体長2メートルほどで、褐色や黄土色の短い毛で、雄にはたてがみがある猛獣。「サファリパーク・で・ らいおん・を・ 見・た。」〔⇒しし【獅子】

らいげつ【来月】《名詞》 今月の次の月。「らいげつ・に・ なっ・たら・ 寄せ・てもらい・ます。」◆「らいげつ【来月】」の次の月は「さらいげつ【再来月】」「らいらいげつ【来来月】」と言う。■対語=「せんげつ【先月】」

らいしゅう〔らいしゅー〕【来週】《名詞》 今日が属している日曜日から土曜日までの7日間の、その一つ次の7日間。「らいしゅー・の・ 月曜・は・ 振替休日・や。」◆「らいしゅう【来週】」の次の週は「さらいしゅう【再来週】」「らいらいしゅう【来来週】」と言う。■対語=「せんしゅう【先週】」

らいねん【来年】《名詞》 今年の次の年。「阪神・は・ らいねん・こそ・は・ 優勝・や。」◆その次の年は「さらいねん【再来年】」。■対語=「きょねん【去年】」「きょうねん【(去年)】」、「さくねん【昨年】」

らいひん【来賓】《名詞》 会合や式典などに招いた大切な客。公式行事などに招待した客。「らいひん・を・ 式場・に・ 案内する。」

らいらいげつ【来来月】《名詞》 今月の2か月後。来月の次の月。「らいらいげつ・が・ 応募・の・ 締め切り・や。」〔⇒さらいげつ【再来月】

らいらいしゅう〔らいらいしゅー〕【来来週】《名詞》 今週の2週後。来週の次の週。「らいらいしゅー・の・ 月曜日・に・ もー一度・ 集まっ・てください。」〔⇒さらいしゅう【再来週】

らえる《助動詞》 ①他から働きかけを受ける意味(受身)を表す言葉。「道・を・ 尋ね・らえ・た・けど・ わから・なんだ。」②そうすることができるという意味(可能)を表す言葉。「十・まで・ 数え・らえる・よーに・ なっ・た。」③自然にそうなるという意味(自発)を表す言葉。「先・の・ こと・が・ 案じ・らえ・て・ しょーがない。」④その動作などをする人を敬うこと(尊敬)を表す言葉。「今朝・は・ 何時・に・ 起き・らえ・まし・た・ん。」◆「らえる」は、「られる」と同様に上一段活用動詞、下一段活用動詞、カ行変格活用動詞に接続する。同じ活用型の補助動詞も同様である。〔⇒られる〕

らく【楽】《形容動詞や()、動詞する》 ①心や体に負担がかからず、安らかでゆったりしている様子。「親・を・ らくに・ さし・たり・たい。」「かしこまら・んと・ らくに・ し・てください。」「熱・が・ 下がっ・て・ らくに・ なっ・た。」②十分なゆとりを持って、それが行える様子。たやすい様子。簡単な様子。「らくに・ 勝て・た。」③可能である様子。差し支えがなく、大丈夫である様子。「今日・の・ 寄り合い・に・ 出る・の・は・ らくや。」

らくがき【落書き】《名詞、動詞する》 紙や布などにいたずら半分で字や絵などを書く(描く)こと。汚してはいけない塀や壁などに、字や絵などを書く(描く)こと。また、そのようにして書かれた(描かれた)もの。「らくがき・に・ し・て・は・ 上手や・なー。」「道・に・ チョーク・で・ らくがきし・て・ 遊ん・だ。」「塀・に・ らくがき・を・ さ・れ・た。」

らくご【落語】《名詞》 伝統的な芸能で、滑稽な話を身振りや手振りを交えて語り、話の終わりに落ち(下げ)がついている、一人で語る話。「米朝さん・の・ らくご・を・ 聞い・た。」

らくご【落伍】《名詞、動詞する》 力が足りなくて、仲間などについていけなくなること。他の人たちより遅れること。「いっぺん・ らくごし・たら・ 追いつく・の・は・ 無理や。」

らくせん【落選】《名詞、動詞する》 ①優れた作品などを決める選考で、漏れること。「いっぺん・ぐらい・ らくせんし・ても・ 気ー・ 落とさ・んと・ もーいっぺん・ 頑張っ・てみな・はれ。」②選挙での得票数が少なくて、選ばれないこと。「あの・ 人・は・ なんべん・ らくせんし・ても・ また・ 立候補し・とる。」■対語=「とうせん【当選】」、①「にゅうせん【入選】」

らくだ【駱駝】《名詞》 ①首と足が長く、背中に瘤(こぶ)のある、砂漠にすむ大形のけもの。「ふたこぶ・の・ らくだ」②灰褐色をした毛織物。「らくだ・の・ シャツ・を・ 着る。」

らくだい【落第】《名詞、動詞する》 ①一定の資格や条件などにかなうかどうかを調べるために、学校・会社・団体などが行う試験に受からないこと。「弁護士試験・に・ 5回・も・ らくだいし・とる。」②能力や品質などが決められた基準に達していないこと。「そんな・ 歌い方・で・は・ まだまだ・ らくだい・や。」③成績が悪くて、上の学年や段階などに進めないこと。卒業できないこと。「らくだいし・ても・ また・ 頑張っ・たら・ えー・やん。」■対語=①②「ごうかく【合格】」

らくらく【楽々】《副詞と》 ものごとが非常にたやすくできる様子。身体的あるいは精神的な苦痛を伴わないで行うことができる様子。「高い・ 山・に・ らくらくと・ 登る。」

らけ《副助詞》 ①ものごとの範囲や限度を表す言葉。「あと・ 1時間・らけ・ 仕事し・てくれ・へん・か。」②前に置かれた言葉を強調する気持ちを表す言葉。「こん・らけ・ 頑張っ・ても・ 褒め・てもらわ・れ・へん。」③したことに応じて、成果がもたらされるということを表す言葉。「頑張っ・た・らけ・ 成績・が・ 上がっ・た。」〔⇒だけ、なけ。⇒だけだけ、なけなけ、らけらけ〕

ラケット〔らけっと〕【英語=racket】《名詞》 テニス、卓球、バドミントンなどで、ボールや羽根を打つのに使う道具。「新しー・ らけっと・を・ 買(こー)・てもろ・た。」

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2017年12月 9日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (588)    (通算2586回)

日常生活語 「よ」⑩

 

よろしい〔よろしー〕【宜しい】《形容詞》 ①立派で優れている様子。たいへん良く、難点がない様子。満足した気持ちになる様子。「この・ 絵・は・ なかなか・ よろしー・なー。」②相手の言うことを聞き入れたり許容したりするときに使う言葉。差し支えない。「お前・の・ 言()ー・よーに・ し・たら・ よろしー。」③それ以上は要らないという様子。「今日・は・ 魚・は・ よろしー・ねん。」◆③は、婉曲に断る気持ちを表す言葉でもある。〔⇒けっこう【結構】、ええ(良え)

よろしおあがり【宜しお上がり】《成句》 「いただきます」や「ごちそうさま」という言葉に応えて、どうぞ召し上がってくださいという気持ちや、よく召し上がっていただいたという気持ちや、お粗末さまという気持ちなどを述べる言葉。〔⇒よろしゅうおあがり【宜しゅうお上がり】

よろしく【宜しく】《副詞》 ①その場の成り行きや状況にうまく適合するようにする様子。「みんな・で・ よろしく・ やっ・とい・てんか。」②ひとにものを頼むときなどに使う挨拶の言葉。「よろしく・ お願いし・ます。」〔⇒よろしゅう【宜しゅう】

よろしゅう〔よろしゅー〕【宜しゅう】《副詞》 ①その場の成り行きや状況にうまく適合するようにする様子。「よろしゅー・ 決め・とい・てください。」②ひとにものを頼むときなどに使う挨拶の言葉。「よろしゅー・ お頼(たの)・もーし・ます。」〔⇒よろしく【宜しく】

よろしゅうおあがり〔よろしゅーおあがり〕【宜しゅうお上がり】《成句》 「いただきます」や「ごちそうさま」という言葉に応えて、どうぞ召し上がってくださいという気持ちや、よく召し上がっていただいたという気持ちや、お粗末さまという気持ちなどを述べる言葉。〔⇒よろしおあがり【宜しお上がり】

よろよろ《副詞と、形容動詞や、動詞する》 体が不安定でよろめきそうな様子。足元がしっかりせずに、ふらついている様子。「よろよろと・ 歩く・ 人・や・さかい・ 心配や。」「よろよろし・ながら・ 歩い・とる。」〔⇒ひょろひょろ〕

よわい【弱い】《形容詞》 ①ものに力や勢いがない。体や心がしっかりしていない。「今年のチームはよわい。」「鉄棒・は・ よわい・ねん。」「気・が・ よわい。」②長持ちしない。丈夫でなく、壊れやすい。「よわい・ 紙袋・や・さかい・ 気ー・ つけ・て・ 持っ・ていっ・てんか。」③きっきりとしなくて、微かである。「懐中電灯・の・ 光・が・ よわい。」④健康でない。体力が優れない。「親父・は・ このごろ・ だいぶ・ よおーに・ なっ・た。」⑤得意でない。対応しきれない。「船・に・は・ よおー・て・ 酔ー・てまう・ねん。」⑥きつい態度がとれない。「孫・に・は・ よわい」■対語=「つよい【強い】」「つおい【(強い)】」

よわき【弱気】《名詞、形容動詞や()》 性格、心の持ち方、考え方などがしっかりしていなくて、周囲から逃げ出そうとしていること。消極的で、勇気が足りないこと。気性が弱くて、他に譲ってしまうこと。「物忘れ・が・ ひどなっ・て・ よそ・へ・ 行く・ こと・は・ だいぶ・ よわき・に・ なっ・てき・とる。」■対語=「つよき【強気】」

よわたり【世渡り】《名詞、動詞する》 世の中を生きていくこと。暮らしを立てていくこと。人との関係を取り結ぶこと。「無口で・ よわたり・が・ 下手や。」

よわみ【弱み】《名詞》 他人に対して引け目を感じるところ。他人に狙われて恐れているところ。弱点。「人・の・ よわみ・に・ つけこみ・やがっ・た。」■対語=「つよみ【強み】」

よわみそ【弱味噌】《名詞》 意気地のない人。意志などがしっかりしていない人。「よわみそ・で・ 暗い・ ところ・が・ 恐(おと)ろしー・やて。」〔⇒よわむし【弱虫】、しがんだ〕

よわむし【弱虫】《名詞》 意気地のない人。意志などがしっかりしていない人。「よわむし・で・ 何・でも・ 人・に・ たよる。」〔⇒よわみそ【弱味噌】、しがんだ〕

よわる【弱る】《動詞・ラ行五段活用》 ①体力や勢いなどが衰える。「体・が・ よわっ・てき・た。」②処置や判断のしようがなくて苦しむ。困惑する。「若い・ とき・ 就職でき・ず・に・ よわっ・てん。」③物やお金がなくて、苦しむ。「借金・で・ よわっ・とる・ねん。」⇒まいる【参る】②③⇒こまる【困る】

よん【四】《名詞(数詞)》 ①自然数の3に、1を加えた数。「よん・万円」②ものごとの順序や順位などを表す言葉で、3番目の次に位置するもの。「オリンピック・の・ 順位・の・ よん・は・ メダル・が・ もらわ・れ・へん。」〔⇒し【四】⇒よ【四】、よっつ【四つ】⇒よばんめ【四番目】、よんばんめ【四番目】

よんばんめ【四番目】《名詞(数詞+助数詞)》 ものごとの順序や順位などを表す言葉で、3番目の次に位置するもの。「始発・から・ よんばんめ・の・ 電車」〔⇒よばんめ【四番目】、し【四】、よん【四】

よんみゃ(宵宮)】《名詞》 2日間にわたって催される秋祭りの初日。「この頃・は・ よんみゃ・は・ 壇尻・が・ 村・の・ 中・を・ 回る・だけ・や。」◆「夜宮」ではなく、「宵宮」の発音がつづまったものと思われる。2日目は「ひるみや【昼宮】」「ほんみや【本宮】」と言う。〔⇒よみや(宵宮)

よんりゃい(寄り合い)】《名詞、動詞する》 ①相談や決め事などのために、人々が集まること。また、その集まり。「日曜・に・ よんりゃいし・て・ 決める。」②雑多なものの集まり。「いろんな・ 店・の・ よんりゃい・の・ 商店街」〔⇒よりあい【寄り合い】

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2017年12月 8日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (587)    (通算2585回)

日常生活語 「よ」⑨

 

より《格助詞》 ①時間や空間の起点や通過点を表す言葉。「ここ・より・ 前・に・ 並ん・でください。」「試合・は・ 2時・より・ 始まる。」②比較する基準や対象を表す言葉。「バス・より・ 電車・の・ 方・が・ 安い・やろ。」「野球・より・ サッカー・の・ 方・が・ 好きや・ねん。」「あっち・のん・より・ こっち・のん・が・ 面白・そーや。」「今日・は・ 昨日・より・は・ 寒ー・ない。」③順序などを表す言葉。「好きな・ もん・より・ 食べ始める。」④他に方法や手段などがないという気持ちを表す言葉。「こー・ なっ・たら・ わし・が・ やる・より・ 方法・が・ あら・へん。」「歩く・より・ しょーがない。」「頭・を・ 下げ・て・ 頼む・より・ あら・へん。」「考え方・は・ これ・より・ あら・へん。」①③⇒から。②④⇒よか、よりか。⇒しか〕

よりあい【寄り合い】《名詞、動詞する》 ①相談や決め事などのために、人々が集まること。また、その集まり。「村・の・ 自治会・の・ よりあい・に・ 行く。」②雑多なものの集まり。「あの・ 店・は・ 安物・の・ よりあい・や。」〔⇒よんりゃい(寄り合い)

よりか《格助詞》 ①比較する基準や対象を表す言葉。「明日・よりか・ あさって・の・ 方・が・ 天気・が・ 良()ー・みたいや。」②他に方法や手段などがないという気持ちを表す言葉。「黙っ・とる・よりか・ 言()ー・ 方・が・ ましや。」「宿題・を・ 見せ・てくれる・の・は・ あんた・よりか・ おら・へん。」〔⇒よか、より。⇒しか〕

よりさがす【選り探す】《動詞・サ行五段活用》 多くのものの中から選ぶ。ものを選ぶためにかきまわす。「おもちゃ・を・ よりさがし・て・ 何もかも・ 放り出し・とる。」

よりつく【寄り付く】《動詞・カ行五段活用》 そばへ寄ってくる。「怒りっぽい・ 人・や・さかい・ みんな・が・ よりつか・へん。」「道・を・ 歩い・とっ・たら・ 猫・が・ よりつい・てき・た。」

よりどり【選り取り】《形容動詞や()》 多くのものの中から、自分の好みのものを自由に選び取る様子。「よりどり・で・ 一個・ 五百円・や。」〔⇒よりどりみどり【選り取り見取り】

よりどりみどり【選り取り見取り】《形容動詞や()》 多くのものの中から、自分の好みのものを自由に選び取る様子。「よりどりみどりで・ 好きな・ 物・を・ 取り・なはれ。」〔⇒よりどり【選り取り】

よりによって【選りに選って】《副詞》 ①最も望ましくない事態になったという気持ちを表す言葉。「よりによって・ 運動会・の・ 日・に・ 台風・が・ 来・た。」②他の人が念を入れて選んだものが、よくなかったという批判の気持ちを表す言葉。「よりによって・ ゲテもん・を・ 買()ー・てき・た。」

よりみち【寄り道】《名詞、動詞する》 ①目的地までの途中で、他の場所に立ち寄ること。「よりみちせ・んと・ 帰っ・てこい・よ。」②途中で、他のことに時間を費やすこと。「ちょっと・ よりみちし・て・ 今・は・ 予備校・に・ 行っ・とる。」〔⇒みちくさ【道草】

よる【夜】《名詞》 日没から日の出までの、空が暗い間。「よる・は・ 早め・に・ 店・を・ 閉める。」■対語=「ひる【昼】」〔⇒よ【夜】、よさり【夜さり】、ばん【晩】

よる【寄る】《動詞・ラ行五段活用》 ①あるものに向かって近づく。「暑い・さかい・ こっち・へ・ よら・んとい・て。」②目的の場所へ行く途中に、ついでに他の場所を訪れる。「スーパー・に・ よっ・て・から・ 帰る。」③離れた場所にあった人やものなどが、ひとつの所に移動する。「村・の・ 運動会・に・ 大勢・が・ よっ・た。」④真ん中ではなくて、少し片側に位置する。「駅・から・ ちょっと・ 西・に・ よっ・た・ ところ・に・ 中学校・が・ ある。」⑤年齢が多くなる。「年・が・ よっ・た・ 人」⑤皺や波などが重なってできる。「顔・に・ しわ・が・ よっ・た。」■他動詞は「よせる【寄せる】」■名詞化=より【寄り】⇒あつまる【集まる】、あつばる【集ばる】

よる【選る】《動詞・ラ行五段活用》 ①いくつかのものの中から、目的、基準、好みなどにかなうものを取り出す。「自分・の・ 好きな・ 柄・の・ 靴下・を・ よる。」②基準などに従って、区切って別々にする。「使える・ 紙・を・ よっ・て・ 残し・とき・なはれ。」「燃える・ ごみ・を・ よっ・て・ 袋・に・ 入れる。」〔⇒えらぶ【選ぶ】⇒わける【分ける】

よる【縒る】《動詞・ラ行五段活用》 紐や糸などをねじり合わせて、逆方向に回すような力を両端から繰り返して加える。「糸・を・ よっ・て・ 紐・に・ する。」「紙・で・ こより・を・ よる。」◆細いものを作るときは「よる【縒る】」、太いものを作るときは「なう【綯う】」と言うことが多い。■名詞化=より【縒り】

よる《助動詞》 ①動作や状態が継続していることを表す言葉。…しつつある。…している。「学校・へ・ 行き・よる・ 途中・で・ 忘れ物・に・ 気・が・ つい・た。」「火事・が・ いき・よる。」「お湯・が・ 沸き・よる。」「蝋燭・の・ 灯ー・が・ 消え・よる。」②過去の習慣や経験などを表す言葉。「買い物(かいもん)・は・ 明石・の・ 町・へ・ 行き・よっ・た。」③相手や第三者の行動を非難する気持ちで使う言葉。「言()ー・ こと・を・ 聞っ・きょら・ん。」◆①は、自分との距離を保って、やや突き放した見方をしているような語感がある。〔⇒とる、とう〕

よれよれ《形容動詞や()》 布・紙・衣服などが、古くなったり皺がよったりして、張りがなくなっている様子。「よれよれに・ なっ・た・ 紙・を・ ポケット・から・ 出し・た。」「雨・に・ ぬれ・て・ ズボン・が・ よれよれに・ なっ・た。」「よれよれ・が・ 1枚・ ある。」

よれる【縒れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ねじったような状態になる。まくれ上がったような状態になる。「ズボン・の・ すそ・が・ よれ・とる・さかいに・ 直し・なはれ。」

よろける《動詞・カ行下一段活用》 体が安定を失って、足元がふらついて、転びそうになる。足元が定まらないで動く。また、実際に転んでしまう。「道・を・ 歩い・とっ・て・ よろけ・て・ 尻餅・を・ つい・た。」〔⇒ひょろける、ひょろひょろする、ひょろつく〕

よろこび【喜び】《名詞》 良くて嬉しく思うことがら。結婚・出産・合格・昇進などの嬉しい出来事。「よろこび・を・ 祝う。」

よろこぶ【喜ぶ】《動詞・バ行五段活用》 良いことがあって好ましく思う。望ましい出来事に満足して、嬉しく思う。また、そのような気持ちを態度で現す。「今年・も・ みんな・ 元気やっ・た・ん・で・ よろこん・どり・ます・ねん。」「試合・に・ 勝っ・て・ みんな・ よろこん・どっ・た。」■名詞化=よろこび【喜び】〔⇒ころこぶ〕

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2017年12月 7日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (586)    (通算2584回)

日常生活語 「よ」⑧

 

よびすて【呼び捨て】《名詞、動詞する》 人を指し示したり、人を呼んだりするときに、敬称をつけないで、その人の名前だけを言うこと。「偉い・ 人・は・ よびすて・に・ でけ・へん。」

よびだす【呼び出す】《動詞・サ行五段活用》 ①声や文字で知らせて、来させる。「校内放送・で・ よびだす。」②呼びかけて、外へ出す。「家・の・ 外・へ・ よびだし・た。」■名詞化=よびだし【呼び出し】

よぶ【呼ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①他の人に向かって声をかける。「名前・を・ よぶ。」②声をかけて、自分の方に来させる。「タクシー・を・ よぶ。」③招待をする。「友だち・を・ 家・に・ よぶ。」③ご馳走をしたり、ご馳走になったりする。「誕生会・に・ うまい・ もん・を・ よん・だろ・か。」「お茶・ 一杯・ よん・でー・な。」

よふけ【夜更け】《名詞》 夜遅い頃。深夜。「よふけ・に・ 打ち上げ花火・を・ さ・れ・たら・ うるそー・て・ 寝・られ・へん。」

よぶん【余分】《名詞、形容動詞や()》 ①一定の数量や必要な数量よりも、多くあること。「みんな・より・ よぶん・に・ 働い・た。」②配ったり割り当てたりしたものの余りのもの。「よぶん・は・ 次・の・ とき・に・ 使お・ー。」③必要な度を超えて、無益・無駄であること。ない方がよいのに、あること。「よぶんな・ こと・は・ 言わ・んとき。」①③⇒よけい【余計】⇒よ【余】

よほう〔よほー〕【予報】《名詞》 天気や交通などの状況を前もって推測して、知らせること。また、その知らせ。「天気・の・ よほー」

よぼう〔よぼー〕【予防】《名詞、動詞する》 病気や災害などが起こらないように、前もって防ぐ手だてをとること。「日射病・の・ よぼー・に・ 帽子・を・ かぶる。」

よぼうちゅうしゃ〔よぼーちゅーしゃ〕【予防注射】《名詞》 感染症にかからないように、注射によってワクチンなどを体内に入れること。「インフルエンザ・の・ よぼーちゅーしゃ」

よぼよぼ《形容動詞や()、動詞する》 ①年老いて、気力や体力が衰えている様子。「よぼよぼに・ なら・ん・ うち・に・ し・とき・たい・ こと・が・ いっぱい・ ある。」②怪我をしていたりして、歩くことが不自由である様子。「よぼよぼ・ 歩く・さかい・ 足・が・ 遅い。」〔⇒よたよた〕

よぼる《動詞・ラ行五段活用》 液体を容器の口から注いで容器を元に戻した後に、液体が容器の口から縁を伝わって流れる。「醤油指し・から・ 醤油・が・ よぼっ・とる。」「よぼら・ん・よーに・ 上手に・ ソース・を・ かけ・なはれ。」◆この言葉の意味を表す全国共通語は見あたらない。「こぼれる【零れる】」「つたわる【伝わる】」「ながれる【流れる】」などとは異なる意味を表す言葉である。

よまわり〔よまーり〕【夜回り】《名詞、動詞する》 火事や盗難などを防ぐために、夜に見回ること。また、それをする人。「年・の・ 暮れ・に・は・ よまーり・の・ 当番・が・ あっ・た。」

よみ【読み】《名詞》 ①文字で書かれたものを読むこと。「よみ・ 書き・ 算盤」②文字で記された言葉をどう発音するかということ。「難かしー・ 字ー・の・ よみ・を・ 調べる。」③現在の状況をもとに、先々のことを見通すこと。「よみ・が・ 浅かっ・た。」

よみがい【読み甲斐】《名詞》 読むのに値する価値や効果。読むのに努力を要する分量。「この・ 本・は・ いろいろ・ 教え・られ・て・ よみがい・が・ あっ・た。」〔⇒よみで、よみごたえ【読み応え】

よみかけ【読みかけ】《名詞》 途中まで読むこと。途中まで読んでやめること。「本・を・ よみかけ・に・ し・て・ 眠っ・ても・とっ・た。」〔⇒よみさし【読みさし】

よみごたえ【読み応え】《名詞》 読むのに値する価値や効果。読むのに努力を要する分量。「しんどかっ・た・けど・ なかなか・ よみごたえ・が・ あっ・た。」〔⇒よみで、よみがい【読み甲斐】

よみさし【読みさし】《名詞》 途中まで読むこと。途中まで読んでやめること。「よみさし・の・ 本・を・ 図書館・に・ 返し・た。」〔⇒よみかけ【読みかけ】

よみさす【読みさす】《動詞・サ行五段活用》 途中まで読む。読んでいる途中でやめる。「よみさし・て・ やめ・たら・ あか・ん・やろ。」■名詞化=よみさし【読みさし】

よみせ【夜店】《名詞》 縁日などが行われている夕方や夜に、道端でものを売る店。催し物として夜に出す店。「よみせ・を・ ひやかし・に・ 行く。」

よみち【夜道】《名詞》 夜の暗い道。「雨・が・ 降っ・とる・ よみち・は・ 気持ち・が・ 悪い。」

よみで〔よみでー〕【読みで】《名詞》 読むのに値する価値や効果。読むのに努力を要する分量。「よみでー・の・ ある・ 分厚い・ 本・や・さかい・ 3日・は・ かかる・やろ。」〔⇒よみがい【読み甲斐】、よみごたえ【読み応え】

よみもん【読み物】《名詞》 小説・物語など、気軽に楽しんで読めるもの。「図書館・で・ よみもん・を・ 借る。」

よみや(宵宮)】《名詞》 2日間にわたって催される秋祭りの初日。「よみや・は・ 土曜日・の・ 昼から・ 始まる。」◆「夜宮」ではなく、「宵宮」の発音がつづまったものと思われる。2日目は「ひるみや【昼宮】」「ほんみや【本宮】」と言う。〔⇒よんみゃ(宵宮)

よめ【嫁】《名詞》 ①結婚相手の女性。「よめ・が・ 里帰りし・た。」②結婚して息子の妻となった女性。「よめ・は・ 会社・に・ 勤め・とる。」■対語=「むこ【婿】」

よめいり【嫁入り】《名詞、動詞する》 女性が結婚して、相手の男性の家の一員になること。とつぐこと。また、その儀式。「よめいり・の・ 日取り」

よめはん【嫁はん】《名詞》 結婚相手の女性を、敬意を込めて言う言葉。「よめはん・が・ 実家・に・ 帰っ・て・ お産・を・ し・た。」■対語=「むこはん【婿はん】」

よめる【読める】《動詞・マ行下一段活用》 ①読むことができる。「小さい・ 字ー・が・ よめ・ん・よーに・ なっ・た。」②あらかじめ判断ができる。「勝つ・か・ 負ける・か・ よめ・ん・なー。」

よもぎ【蓬】《名詞》 灰白色の葉裏に毛が生えて、かぐわしい香りのする野草で、若葉を摘んで餅などに入れることがある草。「よもぎ・で・ 団子・を・ 作る。」

よやく【予約】《名詞、動詞する》 品物の売買、乗り物などの座席、宿泊先、出席する時刻などを前もって約束すること。また、その約束の内容。「歯医者・の・ 時間・を・ よやくする。」

よゆう〔よゆー〕【余裕】《名詞、形容動詞や()》 ①必要な量より多く豊かであること。また、その数量。「時間・に・ よゆー・が・ ある。」「予算・に・ よゆー・が・ 無()ー・ なっ・た。」②ゆったり落ち着いた気持ちでいる様子。「今日・の・ 試合・は・ よゆーで・ 見・ておら・れ・た。」⇒あまり【余り】

より【縒り】《名詞》 紐や糸などをねじり合わせて、逆方向に回すような力を両端から繰り返して加えること。「ロープ・に・ より・を・ かける。」

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2017年12月 6日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (585)    (通算2583回)

日常生活語 「よ」⑦

 

よつすじ【四つ筋】《名詞》 2本の道が直角に交わっているところ。「よつすじ・の・ 信号・を・ ちゃんと・ 守れ・よ。」〔⇒よつつじ【四つ辻】、よつかど【四つ角】、じゅうじろ【十字路】

よつだま【四つ玉】《名詞》 算盤で今使われている、珠が、はりの上に1つ、下に4つついているもの。「よつだま・の・ 算盤・を・ 使(つこ)ー・て・ 練習する。」■対語=「いつつだま【五つ玉】」

よったり【四人】《名詞》 人数が4であること。「子ども・は・ よったり・ おる・ねん。」◆「ひとり【一人】」「ふたり【二人】」「さんにん【三人】」の次は「よにん【四人】」の他に「よったり【四人】」とも言う。〔⇒よにん【四人】

よっつ【四つ】《名詞(数詞+助数詞) ①自然数の3に、1を加えた数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「東西南北・の・ よっつ・の・ 方角」②4歳。「よっつ・に・ なっ・て・ 幼稚園・に・ 行っ・とる。」⇒し【四】、よん【四】、よ【四】

よつつじ【四つ辻】《名詞》 2本の道が直角に交わっているところ。「よつつじ・に・ ある・ お菓子屋さん」〔⇒よつかど【四つ角】、よつすじ【四つ筋】、じゅうじろ【十字路】

よっつわり【四つ割り】《名詞、動詞する》 全体を4つに分けること。4つに分けたひとつ分。「遺産・の・ よっつわり・を・ もらう。」〔⇒よつわり【四つ割り】

よってこって【寄ってこって】《副詞》 大勢の人が集まって、心を合わせたり示し合わせたりして。「よってこって・ わし・の・ 意見・に・ 反対し・やがっ・た。」「よってこって・ 仕事・を・ し・たら・ いっぺんに・ 済ん・でも・た。」〔⇒よってたかって【寄って集って】

よってたかって【寄って集って】《副詞》 大勢の人が集まって、心を合わせたり示し合わせたりして。「よってたかって・ わし・に・ 仕事・を・ 押しつけ・た。」「よってたかって・ 殴り・に・ 来・よっ・た。」〔⇒よってこって【寄ってこって】

ヨット〔よっと〕【英語=yacht】《名詞》 三角の帆を張って風を受けて走る、スポーツ用の西洋風の小型船。「よっと・で・ 淡路島・へ・ 行く。」「よっと・の・ マーク・の・ つい・た・ 鉛筆」

よっぱらう【酔っ払う】《動詞・ワア行五段活用》 酒を飲んで、精神的・身体的に普通でなくなる。酒が体に盛んにまわる。「ビール・ 1杯・ 飲ん・だら・ よっぱらう・ほど・ 弱い・ねん。」

よっぽど【余っ程】《副詞、形容動詞や()》 ①普通に考えられるよりも、程度をかなり超えている様子。「よっぽど・ 腹・が・ 立っ・とっ・た・さかい・ あないに・ 怒っ・た・ん・やろ・なー。」「そん・だけ・ 言()ー・ん・や・さかい・ あいつ・も・ よっぽどの・ こと・なん・やろ。」②思い切ってことを起こそうかとしている心の様子。「あんまり・にも・ 無茶な・ こと・を・ 言ー・やがる・さかい・ よっぽど・ どつい・たろ・か・と・ 思(おも)・た・ん・や。」

よつわり【四つ割り】《名詞、動詞する》 全体を4つに分けること。4つに分けたひとつ分。「西瓜・を・ よつわりし・て・ 食う。」〔⇒よっつわり【四つ割り】

よつんばい《名詞、動詞する》 両の手足を地につけて這う形になること。また、その姿勢で前進すること。「よつんばい・に・ なっ・て・ ほら穴・を・ くぐる。」〔⇒もうもう〕

よてい〔よてー〕【予定】《名詞、動詞する》 後に行うことなどを前もって決めておくこと。また、その内容。「よてい・が・ 詰まっ・とる・ので・ 行け・まへ・ん。」「送別会・を・ よてーする。」

よどおし〔よどーし〕【夜通し】《副詞》 前夜から朝までずっと同じような状態が続くことを表す言葉。「よどーし・ テレビ・で・ サッカー・ 見・とっ・てん。」〔⇒ひとばんじゅう【一晩中】、しとばんじゅう(一晩中)

よなか【夜中】《名詞》 ①夜がいちばん更けた時間帯。「よなか・まで・ 本・を・ 読ん・どっ・てん。」②日付が変わる、午前0時頃。「もー・ よなか・を・ 回っ・た・ぞ。」⇒まよなか【真夜中】、しんや【深夜】

よなが【夜長】《名詞》 秋になって、日没が早くなり夜が長くなったと感じられること。また、その長い時間。「秋・の・ よなが・に・ 本・を・ 読む。」

よなきそば【夜鳴き蕎麦】《名詞》 夜にラッパなどを吹いたり、音楽を鳴らしながら売りに来る蕎麦。「よなきそば・の・ 音・が・ する。」

よなび(夜業)】《名詞、動詞する》 昼間の仕事で間に合わなかった分を、夜にも引き続いてすること。夜の時間を惜しんで仕事をすること。また、その仕事の内容。「よなび・に・ 針仕事・を・ する。」〔⇒よなべ【夜業】、よなべしごと【夜業仕事】、よなびしごと(夜業仕事)

よなびしごと(夜業仕事)】《名詞、動詞する》 昼間の仕事で間に合わなかった分を、夜にも引き続いてすること。夜の時間を惜しんで仕事をすること。また、その仕事の内容。「わし・は・ テレビ・を・ 見る・の・が・ よなびしごと・や・ねん。」〔⇒よなべ【夜業】、よなび(夜業)、よなべしごと【夜業仕事】

よなべ【夜業】《名詞、動詞する》 昼間の仕事で間に合わなかった分を、夜にも引き続いてすること。夜の時間を惜しんで仕事をすること。また、その仕事の内容。「仕事・が・ だいぶ・ 残っ・ても・た・さかい・ よなべする。」〔⇒よなび(夜業)、よなべしごと【夜業仕事】、よなびしごと(夜業仕事)

よなべしごと【夜業仕事】《名詞、動詞する》 昼間の仕事で間に合わなかった分を、夜にも引き続いてすること。夜の時間を惜しんで仕事をすること。また、その仕事の内容。「飯・を・ 済まし・て・から・ よなべしごと・で・ 縄・を・ なう。」〔⇒よなべ【夜業】、よなび(夜業)、よなびしごと(夜業仕事)

よにげ【夜逃げ】《名詞、動詞する》 借金などで行き詰まって、その土地におれなくなって、夜中にこっそりと家を捨てて逃げ出すこと。「いつ・の・ 間・に・か・ 借金・で・ よにげし・た。」

よにん【四人】《名詞》 人数が4であること。「よにん・で・ 麻雀・を・ する。」〔⇒よったり【四人】

よのなか【世の中】《名詞》 人々が集まって暮らしているところ。人々が生活している現実社会。自分が生きている社会。「よのなか・に・は・ いろんな・ 人・が・ おる・ん・や・なー。」〔⇒せけん【世間】

よばれます【呼ばれます】《感動詞》 食事をはじめるときの挨拶の言葉。◆食事を準備してくれた相手への感謝の気持ちを表す。〔⇒いただきます【頂きます】

よばれる【呼ばれる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①他の人から声をかけられる。「卒業式・は・ 一人・ずつ・ 名前・を・ 呼ばれる。」②指名を受けて、引き寄せられる。「本社・に・ よばれ・て・ 研修・を・ 受ける。」③声をかけられて、招待を受ける。「姪・の・ 結婚式・に・ よばれ・とる・ねん。」④ご馳走になる。「おいしー・ もん・を・ よばれ・た。」

よばんめ【四番目】《名詞(数詞+助数詞)》 ものごとの順序や順位などを表す言葉で、3番目の次に位置するもの。「左・から・ よばんめ・の・ 家」〔⇒よんばんめ【四番目】、し【四】、よん【四】

よび〔よーび〕【予備】《名詞》 足りなくなる場合や必要になる場合に備えて、前もって用意しておくこと。また、用意しておくもの。「お金・を・ よび・に・ ちょっと・ 余計・に・ 持っ・ていく。」

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2017年12月 5日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (584)    (通算2582回)

日常生活語 「よ」⑥

 

よせがね【寄せ鉦】《名詞》 葬式が行われることを、村の中に触れて回るときに打ち鳴らす、平たいもの。また、それをたたいた音。「よせがね・が・ 聞こえる・けど・ 誰・が・ 死ん・でやっ・た・ん・やろ。」◆葬式が始まる1~2時間前に触れて回って、葬式に駆けつけることができるように配慮するものである。近隣に葬儀場が整備され自宅で葬式を執り行うことがなくなったことに並行して、「よせがね【寄せ鉦】」を叩いて回ることもなくなった。

よせや【寄せ屋】《名詞》 金属や衣類や紙類などの廃品を回収する業者。「よせや・が・ 来・たら・ 新聞・を・ 出し・とい・てんか。」〔⇒てんや【てん屋】、ぼろや【襤褸屋】、くずや【屑屋】

よせる【寄せる】《動詞・サ行下一段活用》 ①あるものをある場所に近づける。「机・を・ 壁・の・ 方・に・ よせる。」②離れた場所にいた人やものをひとつの所にいるようにする。集めて片づける。「ごみ・を・ 一所(ひとところ)・に・ よせる。」③こちらに近づく。「大きな・波・が・ よせ・てき・た。」④相手のところへ行く。「近い・ うち・に・ よせ・てもらい・ます。」⑤足し算をする。数を加える。「交通費・を・ 全部・ よせ・たら・ 3000円・に・ なっ・た。」⑥仲間に加える。全体の数に含める。「旅行・の・ 話・が・ ある・そーや・けど・ 私・も・ よせ・てもらわ・れ・へん・やろ・か。」「ぼく・も・ 隠れんぼ・に・ よせ・てほしー・ねん。」■自動詞は「よる【寄る】」〔⇒よす【寄す】⇒あつめる【集める】、あつべる【集べる】⇒いれる【入れる】、ええる(入える)、えれる(入れる)、まぜる【混ぜる、交ぜる】

よそ【余所】《名詞》 ①自宅以外の場所。家族や親戚など以外の人。「よそ・に・ 泊まる。」「よそ・の・ 人・に・も・ 挨拶し・なはれ。」②自分の側でないもの。自分の属していないところ。「予選・で・ よそ・の・ 学校・に・ 負け・た。」「よそ・の・ 国・の・ 動物」■対語=②「うち【内】」

よそいき【余所行き】《名詞、動詞する》 ①自宅から他のところへ出かけること。とりわけ、行楽などの楽しみを伴う外出。「ちょっと・ よそいきし・て・ 留守・に・ し・てまし・てん。」②着物や服のうち、特別立派なもの。最も上等の着物。外出するときに着る、特別な衣服。晴れ着。「よそいき・に・ 着替える。」③改まった言葉や行動など。「今日・は・ よそいき・の・ 声・で・ 挨拶し・ます。」⇒いっちょうらい(一張羅)

よそいきのかお【余所行きの顔】《名詞》 化粧をして整えた顔。とりすました顔。「美容院・へ・ 行っ・て・ よそいきのかお・に・ する。」

よそう〔よそー〕【予想】《名詞、動詞する》 前もってあれこれと推測して、経過や結果などの見込みをつけること。また、その内容。「競馬・の・ よそー・が・ 外れ・た。」〔⇒けんとう【見当】

よそごと【余所事】《名詞》 自分とは直接に関係のないこと。他人にかかわること。「自分・の・ こと・や・のに・ よそごと・みたいに・ 言()ー・とる。」〔⇒ひとごと【他人事】、しとごと(他人事)

よそみ【余所見】《名詞、動詞する》 ①見るべき方向以外に目を向けること。正面ではなく他の方を見ること。「よそみし・て・ 自転車・に・ 乗っ・とっ・たら・ 電信柱・に・ ぶち当たる・ぞ。」②集中力を欠いて、きょろきょろすること。「授業中・に・ よそみ・ばっかり・ し・とっ・たら・ あか・ん・ぞ。」⇒わきみ【脇見】

よそもん【余所者】《名詞》 その土地で生まれ育った人でなく、他の土地から移住してきた人。他の国から来た人。自分たちのグループに属していない人。「よそもん・や・さかい・ 村・の・ しきたり・が・ わから・へん。」

よだち〔よーだち〕【夜立】《名詞》 夏の午後に、急に激しく降り出して、しばらくたつと止む雨。「よだち・に・ 遭()ー・て・ びしょぬれに・ なっ・た。」「傘・を・ 持っ・とら・ん・ 時・に・ よーだち・に・ おー・た。」◆夜に近い時間帯という感覚で言っているのか、「ゆうだち【夕立】」の発音が変化したものか、判断しにくい。〔⇒ゆうだち【夕立】

よたよた《形容動詞や()、動詞する》 ①年老いて、気力や体力が衰えている様子。「一日中・ よたよた・ 過ごし・てます・ねん。」②怪我をしていたりして、歩くことが不自由である様子。「よたよたと・ し・て・ 真っ直ぐに・ 歩か・れ・へん。」③酒に酔って歩き方が定まらない様子。「酔ー・て・ よたよたし・ながら・ 歩い・て・ 帰っ・た。」④どう対処していいのか、困っている様子。「店・は・ よたよたし・て・ 潰れ・そーや。」①②⇒よぼよぼ〕

よだれ【涎】《名詞》 無意識のうちに、あるいは意識しても止めることができなくて、口の外に流れ出る唾液。「赤ん坊・が・ よだれ・を・ くる。」「牛・の・ よだれ」

よだれかけ【涎掛け】《名詞》 乳児の首に掛けて、よだれを受ける布。「濡れ・た・ よだれかけ・を・ 換え・てやる。」

よだれくり【涎繰り】《名詞、形容動詞や》 口の外に唾液を流れ出させている人。また、その様子。「この・ 子ー・は・ ほんまに・ よだれくりや・なー。」〔⇒よだれたらし【涎垂らし】

よだれたらし【涎垂らし】《名詞、形容動詞や》 口の外に唾液を流れ出させている人。また、その様子。「よだれたらしや・さかい・ よだれかけ・を・ つけ・たる。」〔⇒よだれくり【涎繰り】

よちよち《副詞と、動詞する》 ①小さな子どもが、ちょっと不安定な様子で歩く様子。「やっと・ よちよちと・ 歩ける・よーに・ なった。」「畳・の・ 上・で・ よちよちし・とる。」②重いものを持ったりすることによって、足どりが安定しない様子。老人・病人・怪我人などの足どりがこころもとない様子。「おじいさん・が・ よちよちと・ 歩く。」

よっか【四日】《名詞》 ①1か月のうちの4番目の日。「5月・の・ よっか・は・ みどりの日・や。」②1日を4つ合わせた日数。「試験・が・ よっか・ 続く・ねん。」

よつかど【四つ角】《名詞》 2本の道が直角に交わっているところ。「よつかど・は・ いっぺん・ 止まり・なはれ。」〔⇒よつつじ【四つ辻】、よつすじ【四つ筋】、じゅうじろ【十字路】

よっこいしょ《感動詞》 ①重いものを持ち上げたり動かしたりする際に、力を入れたり弾みをつけたりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。「よっこいしょ・と・ 大きな・ 箱・を・ 動かす。」②座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。「よっこらしょ・と・ 掛け声・ 掛け・て・ 立た・んと・ おれ・ん・よーな・ 年・に・ なっ・ても・た。」〔⇒どっこいしょ、どっこらしょ、よっこらしょ。⇒うんとこさ、うんとこせ、うんとこしょ、うんとしょ〕

よっこらしょ《感動詞》 ①重いものを持ち上げたり動かしたりする際に、力を入れたり弾みをつけたりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。「よっこらしょ。怪我せ・ん・よーに・ ゆっくり・ 持っ・ていこ・ー・な。」②座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。「よっこらしょ・ あの・ 椅子・に・ 座ろ・ー・か。」〔⇒どっこいしょ、どっこらしょ、よっこいしょ。⇒うんとこさ、うんとこせ、うんとこしょ、うんとしょ〕

よっしゃ《感動詞》 引き受けたり容認したりする気持ちを表す言葉。「よっしゃ・ わし・に・ 任し・とい・てくれ。」

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2017年12月 4日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (583)    (通算2581回)

日常生活語 「よ」⑤

 

よごす【汚す】《動詞・サ行五段活用》 汗・泥・油などの、汚いものを付けて、美しさを失わせたり、不潔にしたりする。不純物などを混じらせて汚くする。「どろんこ・で・ からだ中・を・ よごす。」「服・を・ よごさ・ん・よーに・ 気ー・ つけ・て・ ご飯・を・ 食べ・なはれ。」■自動詞は「よごれる【汚れる】」■名詞化=よごし【汚し】

よこだおし【横倒し】《名詞》 立っていたものが倒れて横向きになること。「脱線し・て・ 電車・が・ よこだおし・に・ なっ・た。」

よこづけ【横付け】《名詞、動詞する》 船や車などを、目的の場所にぴったりと近づけること。「玄関・に・ 車・を・ よこづけする。」

よこったげに【横ったげに】《副詞》 正面ではなく横に向いた形である様子。「椅子・に・ よこったげに・ 座っ・て・ 行儀・が・ 悪い・ こと・や。」「慌て・て・ よこったげに・ 走る。」「蟹・が・ よこったげに・ 歩い・とる。」〔⇒よこむき【横向き】

よこっちょ【横っちよ】《名詞》 正面ではなく、左右などの横の方向。脇の方。かたわら。「よこっちょ・に・ 鞄・を・ 抱え・て・ 駅・まで・ 走る。」「よこっちょ・に・ 隠れ・とっ・て・ 見つから・なんだ。」〔⇒よこあい【横合い】、よこて【横手】

よこっつら【横っ面】《名詞》 顔の側面。「よこっつら・を・ 蜂・に・ 刺さ・れ・た。」〔⇒よこつら【横面】

よこづな【横綱】《名詞》 ①相撲の番付で一番上の階級。また、その階級の力士。「わし・の・ 子ども時代・の・ よこづな・は・ 大鵬・と・ 柏戸・や。」②同じようなものの中で、最も優れたもの。「この・ 靴・は・ 履き心地・の・ 良さ・は・ よこづな・や。」

よこつら【横面】《名詞》 顔の側面。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ よこつら・を・ はりまし・たっ・た。」〔⇒よこっつら【横っ面】

よこて【横手】《名詞》 正面ではなく、左右などの横の方向。脇の方。かたわら。「学校・の・ よこて・に・ 交番・が・ ある。」〔⇒よこあい【横合い】、よこっちょ【横っちよ】

よこどり【横取り】《名詞、動詞する》 他人のものを脇から無理に奪い取ること。「分け前・を・ よこどりさ・れ・てたも・た。」「大きな・ 犬・が・ えさ・を・ よこどりし・た。」

よこばら【横腹】《名詞》 胸の側面で、腕の付け根より下の部分。「蚊ー・に・ 刺さ・れ・て・ よこばら・が・ かいい・ねん。」〔⇒わきばら【脇腹】、わき【脇】

よこみち【横道】《名詞》 ①本道から分かれている、別の道。「よこみち・ 通る・ 方・が・ 早い・ぞ。」②ものごとの本筋や話題の中心からそれた方向。「よこみち・の・ 話・ばっかり・ し・て・ 結論・が・ 出ー・へん。」③人として望ましくない方向や生き方。「よこみち・へ・ 入っ・て・ 悪い・ こと・を・ し・たら・ あか・ん・よ。」〔⇒わきみち【脇道】

よこむき《副詞に、名詞》 正面ではなく横に向いた形である様子。「自転車・の・ 荷台・に・ よこむきに・ 座る。」〔⇒よこったげに【横ったげ】

よこむすび【横結び】《名詞、動詞する》 結び目が横長にできるような結び方。「のし紙・は・ よこむすび・に・ なっ・とる。」■対語=「たてむすび【縦結び】」「たつむすび【立つ結び】」

よこめ【横目】《名詞》 顔を動かさないで、目だけ横に動かして見ること。また、その目つき。「ほし・そーに・ お菓子・を・ よこめ・で・ 見・とる。」

よごれ【汚れ】《名詞》 美しさを失わせたり不潔にさせたりする、汗・泥・油などの汚いもの。混じった不純物など。「部屋・の・ よごれ・が・ 目立っ・とる。」「ジーパン・の・ 裾・に・ よごれ・が・ ある。」

よごれる【汚れる】《動詞・ラ行下一段活用》 汗・泥・油などの、汚いものが付いて、美しさを失ったり、不潔になったりする。不純物などが混じって汚くなる。「汗・ かい・て・ シャツ・が・ よごれ・た。」■他動詞は「よごす【汚す】」■名詞化=よごれ【汚れ】

よさ【良さ】《名詞》 良いと思われる点。良いと思われる程度。長所。「あいつ・の・ よさ・は・ 人柄・が・ えー・ こと・や。」「勘・の・ よさ」■対語=「わるさ【悪さ】」

よさ【夜さ】《助数詞》 夜の回数を数える言葉。「ひとよさ・も・ ふたよさ・も・ 歯痛(はいた)・で・ 寝・られ・なんだ。」〔⇒ばん【晩】

よさり【夜さり】《名詞》 ①日没から日の出までの、空が暗い間。「よさり・は・ 寒かっ・た・なー。」②空が暗くなって、夜になった頃。日没後の比較的早い時間帯。「宿題・を・ よさり・の・ うち・に・ し・てしまう。」⇒よる【夜】、よ【夜】⇒よさりがた【夜さり方】

よさりがた【夜さり方】《名詞》 空が暗くなって、夜になった頃。日没後の比較的早い時間帯。「よさりがた・から・ 強い・ 風・が・ 吹き出し・た。」〔⇒よさり【夜さり】

よしあし【良し悪し】《名詞、形容動詞や()》 ①良いか悪いかということ。また、その区別。「勘・の・ よしあし・で・ 勝負・が・ 決まる。」②良いことも悪いこともあって、一概には言えないこと。とりわけ、良いとは言えないこと。「大きい・ 会社・に・ 入っ・たら・ 遠い・ 所・へ・ 転勤・に・ なっ・て・ よしあし・や。」〔⇒よしわるし【良し悪し】

よしず【葭簾】《名詞》 掛け垂らして部屋の内外を区切ったり、日光をさえぎったりするための、細い葭()を糸で編み連ねたもの。「よしず・の・ 張っ・てある・ 店・で・ 氷・を・ 食う。」

よしゅう〔よしゅー〕【予習】《名詞、動詞する》 これから学ぶところを、前もって勉強したり練習したりすること。「よしゅーせ・なんだら・ 勉強・が・ わから・ん・よーに・ なり・まっ・せ。」■対語=「ふくしゅう【復習】」〔⇒したしらべ【下調べ】

よしわるし【良し悪し】《名詞、形容動詞や()》 ①良いか悪いかということ。また、その区別。「この・ やり方・の・ よしわるし・を・ 決め・てんか。」②良いことも悪いこともあって、一概には言えないこと。とりわけ、良いとは言えないこと。「早(はよ)ー・ 見舞い・に・ 行く・の・も・ よしわるしや。」〔⇒よしあし【良し悪し】

よす【寄す】《動詞・サ行五段活用》 ①あるものをある場所に近づける。「舟・を・ 波止・に・ よし・た。」②離れた場所にいた人やものをひとつの所にいるようにする。集めて片づける。「ごみ・を・ よし・て・ ちり取り・に・ 入れる。」③こちらに近づく。「ごみ・が・ こっち・へ・ よし・てき・た。」④相手のところへ行く。「明日・ よし・てもらい・ます。」⑤足し算をする。数を加える。「入り用・を・ よし・たら・ 合わし・て・ なんぼ・に・ なり・ます・か。」⑥仲間に加える。全体の数に含める。「鬼ごっこ・に・ よし・てー。」〔⇒よせる【寄せる】⇒いれる【入れる】、ええる(入える)、えれる(入れる)、まぜる【混ぜる、交ぜる】

よすみ【四隅】《名詞》 四角いものの四つの角。「風呂敷・の・ よすみ・を・ 合わせ・て・ たたむ。」

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2017年12月 3日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (582)    (通算2580回)

日常生活語 「よ」④

 

よく【欲】《形容動詞や()》 ものをほしがる気持ちが、他の人よりも強い様子。けちである様子。「よくな・ こと・を・ 言()ー・て・ みんな・を・ 困らせ・とる。」

よくい【欲い】《形容詞》 ものをほしがる気持ちが、他の人よりも強い。けちである。「人・の・ もん・まで・ 持っ・てかえっ・てしも・て・ よくい・ こと・を・ する・ やつ・や。」〔⇒よくどしい【欲どしい】

よくじつ【翌日】《名詞》 その日の、次の日。「運動会・の・ よくじつ・は・ 代休・に・ なる。」■対語=「ぜんじつ【前日】」〔⇒あくるひ【明くる日】あけのひ【明けの日】、あとのひ〔あとのひー〕【後の日】

よくたれ【欲たれ】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ほしがる気持ちが、他の人よりも強いこと。分け前を他の人よりも多く取ろうとすること。また、そのような人。「よくたれ・や・さかい・ 人・の・ もん・を・ 何・でも・ 欲しがる。」〔⇒よくちん【欲ちん】、よくばり【欲張り】、よくぼり(欲張り)

よくちん【欲ちん】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ほしがる気持ちが、他の人よりも強いこと。分け前を他の人よりも多く取ろうとすること。また、そのような人。「よくちん・や・さかい・ 自分・の・ 分・を・ よーけに・ しょ・ー・と・ する。」〔⇒よくたれ【欲たれ】、よくばり【欲張り】、よくぼり(欲張り)

よくどしい〔よくどしー、よくどーしー〕【欲どしい】《形容詞》 ものをほしがる気持ちが、他の人よりも強い。けちである。「よくどしー・に・ せ・んと・ 人・の・ こと・も・ 考え・なはれ。」〔⇒よくい【欲い】

よくばり【欲張り】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ほしがる気持ちが、他の人よりも強いこと。分け前を他の人よりも多く取ろうとすること。また、そのような人。「あんな・ よくばりな・ 人・は・ めずらしー。」〔⇒よくたれ【欲たれ】、よくちん【欲ちん】、よくぼり(欲張り)

よくばる【欲張る】《動詞・ラ行五段活用》 必要以上にほしがる気持ちが強く、他の人より多くのものを取ろうとする。「そないに・ よくばっ・ても・ 一人・で・ 全部・は・ 食べ・られ・へん・やろ。」■名詞化=よくばり【欲張り】〔⇒よくぼる(欲張る)

よくぼけ【欲呆け】《形容動詞や()、動詞する》 欲が強くて、他のことを見失っていること。また、それによって、かえって失敗すること。「年・を・ とっ・て・ よくぼけし・たら・ みっともない・ぞ。」

よくぼり【欲(張り)】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ほしがる気持ちが、他の人よりも強いこと。分け前を他の人よりも多く取ろうとすること。また、そのような人。「よくぼり・が・ みんな・ かき集め・て・ 持っ・ていき・やがっ・た。」〔⇒よくたれ【欲たれ】、よくちん【欲ちん】、よくばり【欲張り】

よくぼる(欲張る)】《動詞・ラ行五段活用》 必要以上にほしがる気持ちが強く、他の人より多くのものを取ろうとする。「よくぼっ・て・ 人・と・ 喧嘩する。」■名詞化=よくぼり(欲張り)〔⇒よくばる【欲張る】

よくめ【欲目】《名詞》 自分の都合の良いように、ものごとを実際よりもよく見ること。また、その見方。「親・の・ よくめ・で・ 子ども・が・ よー・ 見える。」

よくも《副詞》 相手の行為に対して、驚いたり感心したりする気持ちを表す言葉。また、非難する気持ちを表す言葉。なんとまあ。「よくも・ 嘘・を・ つい・た・な。」「よくも・ こないに・ 細かい・ 絵ー・が・ 描け・た・もん・や・なー。」

よくよく《副詞》 ①そうなることは避けられないことである様子。「あの・ 時・は・ よくよく・ 運・が・ 向い・とら・なんだ・ん・や。」②他に方法や手段がなくて、どうにも仕方がなくなった様子。「よくよく・の・ こと・が・ あっ・たら・ 連絡し・て・な。」

よけい〔よけー、よけ〕【余計】《名詞、形容動詞や()》 ①一定の数量や必要な数量よりも、多くあること。「5人・ よけー・に・ 集まっ・た。」②必要な度を超えて、無益・無駄であること。ない方がよいのに、あること。「はた・から・ よけな・ こと・を・ 言わ・んとい・てんか。」〔⇒よぶん【余分】

よけい〔よけー、よけ〕【余計】《副詞に》 ①前よりもさらに程度が高まることを表す言葉。「甘やかし・た・さかい・ よけ・ 言ー・ こと・を・ 聞か・ん・よーに・ なっ・た・ん・や。」②そのことによって、むしろ逆の方向に向かうことを表す言葉。あべこべに。「そんな・ こと・を・ し・たら・ よけ・ 損する・ぞ。」〔⇒よけのこと(余計の事)⇒ますます【益々】、いっそう【一層】、いちだんと【一段と】⇒かえって【却って】

よけのこと(余計の事)】《副詞》 ①前よりもさらに程度が高まることを表す言葉。「節分・が・ すん・で・から・ よけのこと・ 寒さ・が・ 厳しー・ なっ・た。」「さっき・より・も・ よけのこと・ 腹・が・ 減っ・てき・た。」「こっち・の・ 方・が・ よけのこと・ 値ー・が・ 高い・ん・と・ 違(ちゃ)う・か。」②そのことによって、むしろ逆の方向に向かうことを表す言葉。あべこべに。「いっぺん・ 負け・て・から・ よけのこと・ やる気・が・ 出・てき・た。」〔⇒よけい【余計】⇒ますます【益々】、いっそう【一層】、いちだんと【一段と】⇒かえって【却って】

よける【避ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①出会ったり、ぶつかったりしないように、近づかないようにしたり脇へ寄ったりする。「車・を・ よける。」②望ましくないものに合わないようにする。災害などから逃れるために対策をとる。「台風・を・ よけ・て・ 船・が・ 避難し・てくる。」〔⇒さける【避ける】

よこ【横】《名詞》 ①上下に広がる方向に対して、水平に広がる方向。前後に広がる方向に対して、左右に広がる方向。また、その長さ。「よこ・の・ 長さ・は・ 縦・の・ 2倍・や。」②他の人のかたわら。当事者以外の立場。「よこ・で・ 見・とら・んと・ 仕事・を・ 手伝(てっと)ー・てんか。」■対語=①「たて【縦】」「たつ【()】」⇒ねき、はた【端】、そば【傍、側】、わき【脇】

よこあい【横合い】《名詞》 正面ではなく、左右などの横の方向。脇の方。かたわら。「よこあい・から・ 子ども・が・ 走っ・てき・た。」〔⇒よこて【横手】、よこっちょ【横っちよ】

よこう〔よこー〕【予行】《名詞、動詞する》 儀式や演技などがうまく行えるように、前もって本番と同じように練習すること。「運動会・の・ よこー・が・ 雨・で・ 延び・た。」〔⇒よこうえんしゅう【予行演習】

よこうえんしゅう〔よこーえんしゅー〕【予行演習】《名詞、動詞する》 儀式や演技などがうまく行えるように、前もって本番と同じように練習すること。「よこーえんしゅー・で・は・ 1等・やっ・てん・けど・なー。」〔⇒よこう【予行】

よこがお【横顔】《名詞》 正面からではなく、横から見た顔。横向きの顔。「鼻筋・が・ 通っ・て・ 立派な・ よこがお・や。」

よこぎる【横切る】《動詞・ラ行五段活用》 道や海などで、何かの前方を通って、一方の側から他方の側へ行く。「国道・を・ 電車・の・ 線路・が・ よこぎっ・とる。」「フェリーボート・の・ 前・を・ 漁船・が・ よこぎる。」

よごしちゃんこ【汚しちゃんこ】《形容動詞や()》 汗・泥・油などが付いて、ずいぶん美しさが失われていたり、不潔であったりする様子。また、わざとそのようにしている様子。「どろんこ遊び・を・ し・て・ 服・を・ よごしちゃんこに・ し・ても・とる。」

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2017年12月 2日 (土)

奥の細道を読む・歩く(223)

北前船の中継地、宮ノ越

 

 『曾良随行日記』の7月23日の項に「廿三日 快晴。翁ハ雲口主ニテ宮ノ越に遊。予、病気故不行。」とあります。宮ノ越は、宮腰とも書くようですが、今の金石(かないわ)です。

 金沢では、まず金石に向かってバスに乗ります。バス乗り場はJRのガード下で、中橋という停留所ですが、ここから海の方向に広い道が続いています。金石に着くと駅名板のモニュメントが作られていますが、この道はかつて電車が走っていました。ここは北前船の寄港地でもあって、幕末に豪商の銭屋五兵衛が活躍したところです。

 本龍寺には銭屋五兵衛の墓がありますが、五兵衛は「海の百万石」と言われるほどに財をなした人です。その五兵衛に憧れ、貿易商の道を歩んで安宅産業を創始したのが、金石出身の安宅弥吉ですが、本龍寺には弥吉の墓もあります。

 その本龍寺に、芭蕉の「小鯛さす柳すゞしや海士が軒」の句碑があります。曾良は随行しなかったのですが、芭蕉は宮ノ越で俳諧の席を持っています。その時の作は「海士が妻」であったようで、句碑は誤伝に基づいて刻まれたようです。「小鯛さす柳すゞしや海士が妻」という句は、漁師の妻が小鯛の口に柳の枝を刺して持ち歩いているが、その柳の葉がなんとも涼しげである、という意味です。

 句の形が石に刻まれてしまうと、それが正しいものとして流布しないわけではないと思います。

 曾良は日記の中で、7月の17日に「予、病気故不随。」と書き、21日には「薬ヲ乞。」、22日には「亦、薬請。……予、病気故、」と書いています。病気の内容は書いていませんが、山中温泉で芭蕉と別れることの前提になっているようです。

 さて、金石の本龍寺は静かな町にある、静かな古刹です。そして寺の周りには、どっしりとした古い家が並んでいます。かつて金沢中心部と電車が結んでいただけの貫禄のあるところであったのでしょう。

 私たちは、帰路のバスを近江町市場の近くで降りて、市場の様子を見ながら通り抜けます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (581)    (通算2579回)

日常生活語 「よ」③

 

ようす〔よーす〕【様子】《名詞》 ①外から観察してわかる、ものごとの有り様や状態。「うち・の・ 子・は・ 学校・で・は・ どんな・ よーす・です・か。」②人の姿や身なりの有り様。「上品な よーす・を・ し・た・ 人・やっ・た。」③人のそぶり。ものごとの変化していく気配。「がっかりし・た・よーな・ よーす・やっ・た。」「こっち・は・ 雨・が・ やみ・そーな・ よーす・です。」

ようすする〔よーすする〕【様子する】《動詞・サ行変格活用》 ①気取ってポーズをとる。自分をとりつくろう。「あの・ 子ー・は・ よーすし・て・ 電車・に・ 乗っ・とる。」「こまい・ 子ー・や・けど・ 人・が・ 来・たら・ よーすする・ねん。」②泣き顔になる。今にも泣き出しそうな状態になる。「よーすし・てき・た・さかい・ もー・ それ・以上・ 言わ・んとき。」

ようせい〔よーせー〕【陽性】《名詞》 病気・免疫などの検査で、その反応がはっきりあらわれること。「ツベルクリン・で・ よーせー・やっ・た。」■対語=「いんせい【陰性】」

ようせいこう〔よーせーこー〕【養成工】《名詞》 製造業などの会社で、入社後に社員教育をする予定で採用する人。「三菱・の・ よーせーこー・で・ 勉強し・とる。」◆かつては、工業高校に入学・卒業しなくても、自社で一定期間行う社員教育が充実していた。

ようせつ〔よーせつ〕【溶接】《名詞、動詞する》 金属などのつなぎ目を熱で溶かしてつなぎ合わせること。「レール・を・ よーせつする。」

ようそんな〔よーそんな〕《慣用句》 ①礼を言われたときなどに、謙遜して発する言葉。いいえ、どういたしまして。とんでもない。「よーそんな・ 礼・を・ 言ー・てもらう・よーな・ こと・は・ し・とり・まへ・ん・がな。」②予想外のように感じて、びっくりしたときに発する言葉。「そないに・ 高い・ 値ー・なん・かいな。よーそんな。」③ひどいことだと思うときに発する言葉。「いじめ・られ・た・ん・かいな・ よーそんな・ こと・を・ する・ん・や・なー。」◆感動詞のような使い方をすることが多いが、連体修飾の使い方もする。

ようたんぼう〔よーたんぼー、よーたんぼ〕【酔うたん坊】《名詞》 酒に酔っばらって正常な状態でなくなっている人。酔漢。「よーたんぼー・が・ 道・で・ 寝・とる。」

ようち〔よーち〕【幼稚】《形容動詞や()》 ①年齢が幼い様子。「まだまだ・ 5つ・や・さかい・ よーちな・ 子ー・や。」②考え、知識、技能などが十分に発達していない様子。「よーちな・ 考え・を・ 言()ー・て・ みんな・に・ 笑わ・れ・た。」

ようちえん〔よーちえん〕【幼稚園】《名詞》 小学校に入学する前の子どもに、集団生活に慣れさせて心身の発達を促すための教育を行うところ。「よーちえん・の・ 年少組・に・ 行っ・てます。」

ようてん〔よーてん〕【陽転】《名詞、動詞する》 ツベルクリン反応検査で、陰性だった者が陽性に変わること。「BCG・を・ 打っ・て・ よーてんし・た。」

ようび〔よーび〕【曜日】《名詞》 一週間の7日間に、日曜日から土曜日までとして割り振られた名前。「みんな・が・ 集まりやすい・ よーび・は・ いつ・やろ・な。」◆この場合は「よう【曜】」と言うことはしない。

ようび〔よーび〕【曜日】《接尾語》 一週間の7日間のそれぞれの日に付ける言葉。「月よーび」「火よーび」「何(なん)よーび」〔⇒よう【曜】

ようふく〔よーふく〕【洋服】《名詞》 西洋風の衣服。西洋から伝わった衣服。「小学校・の・ 頃・は・ よーふく・で・ない・ 子ー・も・ おっ・た。」■対語=「わふく【和服】」

ようぶん〔よーぶん〕【養分】《名詞》 生き物が育つために必要な成分。栄養になる成分。「よーぶん・が・ 足ら・ん・と・ 思(おも)・て・ 肥料・を・ やっ・た。」

ようま〔よーま〕【洋間】《名詞》 板敷きやカーペット敷きなどで、ドアなどがある、西洋風の部屋。「よーま・に・ クーラー・を・ つける。」■対語=「にほんま【日本間】」〔⇒ようしつ【洋室】

ようや〔よーや、よや〕《助動詞》 ①あるものが何かに似ているという意味(比況)を表す言葉。まるでそうだと思うという意味を表す言葉。「紅葉・の・よーな・ 可愛()いらしー・ 手ー」「眠っ・とる・よな・ 声・で・ 返事し・たら・ あか・ん・がな。」②はっきりしないが、そうであるらしいという意味(推量)をあらわす言葉。「昼から・は・ 雨・が・ 降り出す・よーや。」「どーやら・ 明日・は・ 雨・の・よや。」「もー・ 予算・が・ 無い・よーや。」◆名詞に続く場合は格助詞「の」を介して接続する。形容動詞の終止形と同じように、「ようや」の他に、「ようだ」「ようです」「ようだす」の形もある。〔⇒みたいや〕

ようやく〔よーやく〕【漸く】《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「よーやく・ 温(ぬく)ー・ なっ・てっ・た。」「よーやく・ 梅雨・が・ 明け・た。」「よーやく・ 試験・に・ 合格し・た。」〔⇒ようよう(漸う)、やっと、やっとこさ、やっとこしょ、やっとこせ〕

ようよう〔よーよー〕(漸う)】《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「よーよー・ 涼し・ なっ・てき・まし・た・なー。」「よーよー・ 借金・が・ ないよーなっ・た。」〔⇒ようやく【漸く】、やっと、やっとこさ、やっとこしょ、やっとこせ〕

ようりょう〔よーりょー〕【要領】《名詞》 ものごとを行う方法。とりわけ、その最も肝要な部分。また、それを実行するこつ。「仕事・の・ よーりょー・を・ 習う。」「この・ 機械・を・ 使う・ よーりょー・が・ わから・へん。」「仕事・を・ する・ よーりょー・が・ 下手や。」

よお(よー)【四】《名詞(数詞) 数を2音節で数えていくときの「よん【四】」を表す言葉。◆1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。ただし、単独で「よお【四】」と言うことはない。〔⇒よん【四】、し【四】、よっつ【四つ】

ヨーチン〔よーちん〕【ドイツ語=Jodtinkturから】《名詞》 傷口の消毒などに使う赤褐色の液体。「擦りむい・たら・ よーちん・を・ 塗っ・とき。」◆「ヨードチンキ」をつづめて言う言葉。

よか《格助詞》 ①比較する基準や対象を表す言葉。「兄貴・よか・ よー・ 勉強する。」②他に方法や手段などがないという気持ちを表す言葉。「バス・が・ ない・さかい・ 歩く・よか・ しょがない。」〔⇒より、よりか。⇒しか〕

よか《副助詞》 ①他に方法・手段などがないという気持ちを表す言葉。「頼め・る・ 人・は・ あんた・よか・ おら・へん。」「黙っ・て・ 聞く・よか・ しょーがない。」②ある範囲のものだけであるということを表す言葉。ものごとの範囲や限度を表す言葉。「10人・よか・ 聞き・に・ 来・てくれ・なんだ。」◆①②とも、後ろに打ち消しの言葉が伴う。〔⇒しか、より、よりか〕

よかぜ【夜風】《名詞》 夜に吹く風。「浜・に・ おっ・たら・ よかぜ・が・ 涼しー。」

よき《名詞》 頑丈な刃のついた鉄片に短い柄をつけた、木などを割るのに使う道具。斧。「焚き物〔=薪〕・を・ よき・で・ 割る。」〔⇒てよき【手よき】

よきょう〔よきょー〕【余興】《名詞、動詞する》 宴会などのときに、面白さを出しで会を盛り上げるためにする演芸など。「送別会・の・ よきょー・で・ 落語・を・ やる。」

よく【欲】《名詞》 自分のものにしたいとか、自分でやってみたいとか思う気持ち。「よく・を・ 出し・たら・ あきま・へん。」「よく・の・ 強い・ 人」

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2017年12月 1日 (金)

奥の細道を読む・歩く(222)

残暑の金沢

 

 「卯の花山・くりからが谷をこえて、金沢は七月中の五日也。爰に大坂よりかよふ商人、何處と云者有。それが旅宿をともにす。一笑と云ものは、此道にすける名の、ほのぼの聞えて、世に知人も侍しに、去年の冬早世したりとて、其兄追善を催すに、

    塚も動け我泣声は秋の風

       ある草庵にいざなはれて

    秋涼し手毎にむけや瓜茄子

       途中?

    あかあかと日は難面もあきの風

       小松と云所にて

    しをらしき名や小松吹萩すゝき 」

 

 『曾良随行日記』によれば、「十五日、快晴。高岡ヲ立。埴生八幡ヲ拝ス。源氏山、卯ノ花山也。クリカラヲ見テ、未ノ中刻、金沢ニ着。」とありますから。倶利伽羅峠などは快調に越えて、早い時刻に金沢に着いています。この日の記述に「一笑、去十二月六日死去ノ由。」とも書かれています。

 金沢に、「七月中の日」つまり旧暦7月15日に着いた芭蕉は9泊します。新暦では8月末から9月初めにあたります。旧暦では7・8・9月が秋で、新暦でも9月からは秋になりますが、まだ暑い最中です。

 4つの句が並んでいますが、そのうちの2句を、はじめに見ておきたいと思います。一笑のことについては後述します。

 「秋涼し手毎にむけや瓜茄子」は、犀川のほとりにあった庵に迎えられての作です。秋の涼しさがあふれている草庵でもてなしを受けて有り難く思い、瓜や茄子の皮をめいめいの手で剥いて、いただこうではないか、という意味です。

 「あかあかと日は難面もあきの風」には途中吟とあって、金沢までの途中、金沢から小松までの途中、金沢での滞在の途中、というように説が分かれるようです。

 もう秋になっているのに、日の光はそしらぬ様子で照りつけるが、それでも吹く風にはひんやりしたものが混じって何となく秋らしさも感じる、という意味です。

 私たちは、金沢をまる一日かけて、芭蕉の跡をたどってみることにします。せっかくの金沢ですから、芭蕉以外の人とのゆかりも求めて歩きます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (580)    (通算2578回)

日常生活語 「よ」②

 

ようい〔よーい〕【用意】《名詞、動詞する》 物事を行う前に、それがうまく始められるように前もって環境などを整えること。あらかじめ取り揃えたりすること。「明日・から・の・ 旅行・の・ よーい・は・ でけ・た。」〔⇒じゅんび【準備】、したく【支度】

ようい〔よーい〕【用意】《感動詞》 競技などを始める際、準備態勢を整えさせて、動作を起こさせようとするときに発するかけ声。「位置・に・ つい・て・ よーい・ どん。」

よういどん〔よーいどん〕〕【用意どん】《名詞、動詞する》 ①一緒に走って、走る速さを競うこと。一定の距離を走って、走る速さを競うこと。また、そのような競技。「よーいどん・で・ 一番・に・ なっ・た。」②互いに勝ち負けを争うこと。互いにせりあうこと。「計算・の・ よーいどん・を・ する。」③同時に一斉に始めること。また、その合図。「よーいどん・で・ 始める・さかい・ 先・に・ し・たら・ あか・ん・ぞ。」⇒ときょうそう【徒競争】、きょうそう【競走】、はしり【走り】⇒きょうそう【競争】

よういわん〔よーいわん〕【よう言わん】《成句》 あきれはてて、何も言えなくなったときに使う言葉。開いた口がふさがらない。「むちゃくちゃに・ 税金・を・ 取ら・れ・て・ よーいわん・わ。」◆「よう(副詞)」+「いわ【言や】(動詞)」+「ん(助動詞)」が結びついた言葉である。「よういわん・わ」のように使う場合は感動詞のような働きが強い。「よういわんかっ・た」のように使うと、その場の状況を説明しているようにみえる。

ようおかえり〔よーおかえり〕【良うお帰り】《感動詞》 ①家族や親しい人などを送り出すときに、無事に帰ることを祈って言う言葉。「遅ー・ なら・ん・よーに・ よーおかえり・な。」②家族や親しい人などが帰ってきたときに、出迎えてねぎらって言う言葉。「よーおかえり・ しんどかっ・た・やろ。」

ようおこし〔よーおこし〕【良うお越し】《感動詞》 人を迎えるときに、いらっしゃい、よくおいでくださった、という気持ちを込めて言う挨拶の言葉。「よーおこし・ お元気・そーです・な。」◆商店だけでなく、一般家庭で人を迎える場合などでも使う。

ようか〔よーか〕【八日】《名詞》 ①月のはじめから8番目の日。「始業式・は・ よーか・や。」②1日を8合わせた日数。「よーか・ あったら・ 出来上がる・やろ。」

ようかん〔よーかん〕【羊羹】《名詞》 餡と寒天を混ぜて、練ったり蒸したりして固めた和菓子。「明石・の・ 名物・は・ 丁稚(でっち)よーかん・や。」

ようき〔よーき〕【陽気】《名詞》 気候や天候。特に、のどかで暑過ぎず寒過ぎず、生活するのに望ましい気候や天候。「桜・が・ 咲い・て・ 良()ー・ よーき・に・ なり・まし・た・なー。」「よーき・の・ 加減・で・ 体・が・ 痛む・ こと・が・ おます・ん・や。」

ようき〔よーき〕【陽気】《形容動詞や()》 性格や雰囲気が明るい感じで、からっとして朗らかな様子。「よーきな・ 人・や・さかい・ 友だち・も・ ぎょーさん・ おる。」「今日・は・ よーきに・ 過ごし・まほ。」■対語=「いんき【陰気】」

ようきょく〔よーきょく〕【謡曲】《名詞》 能楽の言葉に節を付けてうたうこと。また、その能楽の言葉。「隠し芸・で・ よーきょく・を・ 聞かす。」〔⇒うたい【謡い】

ようけ〔よーけ〕《副詞、形容動詞や()》 ①数や量がたくさんある。基準とする数や量よりも大きい。「昨日・は・ よーけ・ 雨・が・ 降り・まし・た・なー。」「両手・に・ よーけ・ 物・を・ 持っ・て・ 運ぶ。」②二つのものを比較して、程度がよりいっそう強まることを表す言葉。「暑い・の・より・も・ 寒い・ 方・が・ よーけ・ 困る。」「今日・の・ 方・が・ 昨日・より・ よけ・ しんどい。」⇒おおい【多い】、おかい(多い)、ようさん(仰山)、ぎょうさん【仰山】、じょうさん(仰山)、どっさり、たくさん【沢山】、たんと、やっと、いっぱい【一杯

ようさい〔よーさい〕【洋裁】《名詞、動詞する》 洋服のデザインを考えたり、裁ったり縫ったりすること。「よーさい・を・ 勉強し・て・ 上手に・ なっ・た。」「よーさい・の・ 学校・へ・ 行っ・て・ 勉強し・とる。」■対語=「わさい【和裁】」

ようさん〔よーさん〕(仰山)】《副詞、形容動詞や()》 数や量がたくさんある。基準とする数や量よりも大きい。「よーさん・ お祝い・ 貰(もろ)・て・ すん・まへ・ん。」〔⇒おおい【多い】、おかい(多い)、ようけ、ぎょうさん【仰山】、じょうさん(仰山)、どっさり、たくさん【沢山】、たんと、やっと、いっぱい【一杯

ようし〔よーし〕【用紙】《名詞》 何かの目的のために使われる紙。一定の書式などに基づいて作られている紙。「申し込み・の・ よーし・を・ ください。」「この・ よーし・は・ 何・に・ 使う・ん・です・か。」「原稿よーし」

ようし〔よーし〕【養子】《名詞》 生家とは違う家の戸籍に入って、その家の子となること。また、その人。「うち・は・ 女・の・ 子・ばっかり・や・さかい・ よーし・ 貰(もろ)・てん。」

ようじ〔よーじ〕【用事】《名詞、動詞する》 しなければならない仕事や任務。対応すべき事柄。用件。「よーじ・が・ すん・だら・ お茶・を・ 飲み・まほ。」「よーじ・が・ なかっ・たら・ 将棋・でも・ し・まほ・か。」〔⇒よう【用】、ごよう【御用】

ようじ〔よーじ〕【楊枝】《名詞》 歯に挟まったものを取り除いたり、食べ物を差して取ったりするときに使う、先の尖った小さな棒。「ちょっと・ そこ・の・ よーじ・ 取っ・てんか。」〔⇒つまようじ【爪楊枝】

ようしき〔よーしき〕【洋式】《名詞》 西洋風の形や、西洋風のやり方。「よーしき・の・ 料理・や・さかい・ フォーク・を・ 使わ・んならん。」「よーしき・の・ 便所・に・ 入る。」■対語=「わしき【和式】」

ようしつ〔よーしつ〕【洋室】《名詞》 板敷きやカーペット敷きなどで、ドアなどがある、西洋風の部屋。「よーしつ・の・ テーブル・で・ ご飯・を・ 食べる。」■対語=「わしつ【和室】」〔⇒ようま【洋間】

ようしゃ〔よーしゃ〕【容赦】《名詞、動詞する》 ①相手の過ちなどを許して、とがめないこと。「間違ご・た・ とき・は・ ようしゃ・を・ お願いし・まっ・せ。」②手加減を加えること。控えめに行動すること。「どこ・から・でも・ よーしゃせ・んと・ 攻め・てこい。」

ようじょう〔よーじょー〕【養生】《名詞、動詞する》 ①病気や怪我が治るように、体を休めて元気を取り戻すようにすること。「えー・ もん・ 食べ・て・ よーじょーする。」②健康を維持するために、体を大事にすること。「年・を・ とっ・たら・ ふだん・から・の・ よーじょー・が・ 大事や。」⇒せっせい【摂生】

ようじん〔よーじん〕【用心】《名詞、動詞する》 よくないことが起きないように、あらかじめ対策を立てて気をつけること。万一に備えて注意を行き届かせること。「泥棒・に・ 入ら・れ・ん・よーに・ よーじんする。」「火・の・ よーじん」

ようじんぶかい〔よーじんぶかい〕【用心深い】《形容詞》 じゅうぶんに気をつけて慎重に物事を行おうとする気持ちが強い。「よーじんぶかい・ 人・や・さかい・ 無理・を・ し・よら・へん。」

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2017年11月30日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (579)    (通算2577回)

日常生活語 「よ」①

 

よ〔よー〕【世】《名詞》 ①人間が関わり合いを持ちながら生活を営んでいるところ。「よ・を・ 去る。」「よ・の・ 風潮」②人が生まれてから死ぬまでの期間。また、それよりも前のことや、それより後のことなど。「あの・ よ」「この・ よ」③移りゆく時の流れの中で、ある特徴を持つものとして、前後から区切られた、まとまった期間。人の一生を区切った、ある期間。「昭和・の・ よー・と・ 今・と・は・ だいぶ・ 違う。」「戦争・の・ よ」⇒じだい【時代】

よ〔よー〕【夜】《名詞》 日没から日の出までの、空が暗い間。「冬・は・ よ・が・ 明ける・の・が・ 遅い・なー。」「よ・が・ 更けて・ 戻っ・てき・よっ・た。」◆「よ・が・ あける。」と言うことが多く、「よる・が・ あける。」と言うことは少ない。「よる・に・ なる。」と言うが、「よ・に・ なる。」とは言わない。〔⇒よる【夜】、よさり【夜さり】

よ〔よー〕【余】《名詞》 ①それとは違うものや人。それ以外のものや人。「あんた・の・ よー・の・ 人・は・ 行か・へん・の・か。」「これ・は・ わし・が・ し・たる・けど・ よー・の・ こと・は・ 自分・で・ し・なはれ。」②配ったり割り当てたりしたものの余りのもの。「みんな・に・ 3つ・ずつ・ 配っ・て・ そいで・ よー・が・ あっ・たら・ あんた・に・ あげる。」⇒ほか【他】⇒よぶん【余分】

【四】《名詞》 数を1音節で言うときの「四」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。長音化して「みー【三】」「よー【四】」「いー【五】」…と言うこともある。熟語としては「よ年生」「よ隅(すみ)」「よ色」など。〔⇒し【四】、よん【四】、よっつ【四つ】

よ〔よー〕《終助詞》 ①ものに感じた気持ちを表す言葉。「あー・ 困っ・た・よ。」②相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに使う言葉。「もっと・ 早()よ・ せ・ん・かい・よ。」⇒わい、がい。⇒や、やい、よい、いな〕

よあけ【夜明け】《名詞》 太陽が昇る時刻。一日の始まり。夜が終わって明るくなること。「よあけ・の・ 頃・が・ いちばん・ 寒い。」■対語=「ひぐれ【日暮れ】」「ひのくれ【日の暮れ】」〔⇒よあさ【夜朝】、あけ【明け】

よあさ【夜朝】《名詞》 夜が終わって朝になりかける頃。気温の低い暁の頃。「よあさ・は・ 寒い・さかいに・ 布団・を・ 蹴っ・て・ 風邪・ ひか・ん・よーに・ 気ー・を・ つけ・や。」〔⇒よあけ【夜明け】

よい【宵】《名詞》 太陽が沈んで間もない頃。夜がまだ更けない頃。「よい・に・ なっ・て・ 涼しー・ 風・が・ 吹き出し・て・ 気持ち・が・ 良()ー。」〔⇒よいのくち【宵の口】

よい【酔い】《名詞》 ①酒を飲んで、気分がぼうっとしていること。また、その程度。「ビール・ 2本・で・ だいぶ・ よい・が・ 回っ・てき・た。」「風・に・ 当たっ・て・ よい・を・ さます。」②乗り物などに揺られて、気分が悪くなっていること。また、その程度。「乗り物・の・ よい・が・ ひどい。」

よい《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに使う言葉。「早()よー・ こっち・へ・ 来・なはれ・よい。」〔⇒や、よ、やい、いな〕

よいえびす【宵戎】《名詞》 1月10日の前後3日間に「十日戎」と言われる戎神社(恵比須神社、恵比寿神社、蛭子神社などと書かれる)の祭りが行われるが、9日は「よいえびす【宵戎】」、10日は「ほんえびす【本戎】」「ほんえべす【(本戎)】」、11日は「のこりふく【残り福】」と呼ばれる。「よいえびす【宵戎】」は言わば前夜祭にあたる日である。「柳原・の・ よいえびす・に・ 参る。」〔⇒よいえべす(宵戎)

よいえべす(宵戎)】《名詞》 1月10日の前後3日間に「十日戎」と言われる戎神社(恵比須神社、恵比寿神社、蛭子神社などと書かれる)の祭りが行われるが、9日は「よいえびす【宵戎】」、10日は「ほんえびす【本戎】」「ほんえべす【(本戎)】」、11日は「のこりふく【残り福】」と呼ばれる。「よいえびす【(宵戎)】」は言わば前夜祭にあたる日である。「よいえべす・も・ 人・が・ 多い・なー。」〔⇒よいえびす【宵戎】

よいしょ《感動詞》 ①重いものを持ち上げるなどの動作を起こそうとして、力を入れるときなどのかけ声。「よいしょ・ こらしょ・ どっこいしょ。」②相手の言うことを肯定するときに、応じて言う言葉。「よいしょ・ わかっ・た・ わかっ・た。」⇒こらしょ〕

よいのくち《名詞》 太陽が沈んで間もない頃。夜がまだ更けない頃。「今朝・は・ 早起きし・た・さかい・ よいのくち・や・のに・ もー・ 眠とー・ なっ・た。」◆「よい【宵】」とほぼ同じと考えてよかろうが、「よい【宵】」のはじめの頃を指すというイメージもある。〔⇒よい【宵】

よいよい《名詞、動詞する》 小さな子どもが、足を踏みしめるようにして、たどたどしく歩くこと。「ひとり・で・ 立て・る・よーに・ なっ・た・さかい・ もーじき・ よいよいする・よーに・ なる・やろ。」〔⇒よいよいよい〕

よいよいよい《名詞、動詞する》 小さな子どもが、足を踏みしめるようにして、たどたどしく歩くこと。「よいよいよいし・て・ こっち・まで・ 来・た。」◆「よいよい」よりも長い時間、歩き続けているような印象もある。〔⇒よいよい〕

よう〔よー〕【用】《名詞》 しなければならない仕事や任務。対応すべき事柄。用件。「よー・が・ あっ・たら・ 電話し・てください。」〔⇒ようじ【用事】、ごよう【御用】

よう【酔う】《動詞・ワア行五段活用》 ①酒を飲んで、気分がよくなったり、心身の状態が正常でなくなったりする。「よー・た・ 友だち・を・ 送っ・ていく。」②乗り物などに揺られて、気分が悪くなる。「釣り・に・ 行っ・て・ 舟・に・ よー・た。」■名詞化=よい【酔い】

よう〔よー〕【良う】《副詞》 ①相手の行為を望ましいことであると思っている様子。「よー・ 頑張っ・た・なー。」「よー・ 合格し・た・もんや。」「よー・ 来・てくれ・た・なー。」②十分であると感じたり、満足したりしている様子。「もー・ よー・ いただき・まし・た。」③能力を十分に発揮している様子。うまく。上手に。「よー・ 描け・た・ 絵ー・や。」④そのことがしばしば起こる様子。しょっちゅう。「よー・ 遅刻・を・ する・ 人・や。」「今年・は・ よー・ 雨・が・ 降る。」⑤心を込めて、ものごとに接する様子。「この・ 話・は・ よー・ 聞ー・てほしい・ねん。」⑥相手に対して腹立たしさなどを感じている様子。「よー・ 騙し・やがっ・た。」「よー・ そんな・ 嘘・の・ 話・を・ し・やがっ・た・もんや。」⑦その程度が極めて深い様子。「よー・ 似た・ 人」「よー・ わかる・ 話」◆驚いた気持ちや褒める気持ちをこめて使われることが多い。

よう〔よー〕《副詞》 ①しようとしてもできないということ(不可能)を表す言葉。「そんな・ 難(むつか)しー・ 仕事・は・ よー・ せ・ん・わ。」②しようとする気持ちになれないことを表す言葉。「そんな・ 恥ずかしー・ こと・は・ よー・ 言わ・ん・わ。」③十分にできるということ(可能)を表す言葉「もー・ よー・ 泳ぐ・ こと・が・ できる・ねん。」「一人・で・ よー・ 行ける・か。」◆①②ともに、後ろに打ち消しの言葉が伴う。③は、後ろに可能の意味を持つ言葉が伴う。

よう〔よー〕《感動詞》 親しみを込めて、相手に呼びかける言葉。または、呼びかけに応じる言葉。「よー・ 元気に・ やっ・とる・か。」「よー・ 何・か・ 用・だっ・か。」

よう〔よー〕【曜】《接尾語》 一週間の7日間のそれぞれの日に付ける言葉。「月よー」「火よー」「何(なん)よー」〔⇒ようび【曜日】

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2017年11月29日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (578)    (通算2576回)

日常生活語 「ゆ」⑤

 

ゆのみ【湯飲み】《名詞》 お湯やお茶などを飲むときに使う陶器の小さな碗。「丹波焼き・の・ ゆのみ」〔⇒ゆのみぢゃわん【湯飲み茶碗】

ゆのみぢゃわん【湯飲み茶碗】《名詞》 お湯やお茶などを飲むときに使う陶器の小さな茶碗。「ゆのみぢゃわん・を・ 落とし・て・ 割っ・ても・た。」〔⇒ゆのみ【湯飲み】

ゆば【湯葉】《名詞》 豆乳に熱を加えて、表面に薄皮を生じさせ、それをすくい取ったもの。また、その薄皮を乾燥させたもの。「吸い物・に・ ゆば・を・ 入れる。」

ゆび【指】《名詞》 手足の先の、5本に分かれ出ている部分。「ゆび・の・ 先・が・ 冷たい。」「この・ ゆび・(に・) たかれ。」〔⇒ゆべ()、いび()、いべ()

ゆびさし【指差し】《名詞》 縫い物をするとき、針の頭を押すために指にはめる、金属や皮などでできている道具。「針・を・ ゆびさし・で・ 押さえる。」〔⇒ゆびぬき【指貫き】

ゆびぬき【指貫き】《名詞》 縫い物をするとき、針の頭を押すために指にはめる、金属や皮などでできている道具。「ゆびぬき・で・ 押し・たら・ 針・が・ 折れ・た。」〔⇒ゆびさし【指差し】

ゆびわ【指輪】《名詞》 指にはめて装飾とする金属の輪。「結婚・の・ ゆびわ」〔⇒いびわ(指輪)

ゆべ()】《名詞》 手足の先の、5本に分かれ出ている部分。「遠足・の・ 日ー・を・ ゆべ・を・ 折っ・て・ 数える。」〔⇒ゆび【指】、いび()、いべ()

ゆみ【弓】《名詞》 ①弦が張ってあって、矢をつがえて射るもの。「博物館・で・ 昔・の・ ゆみ・を・ 見・た。」②日本の武道で、弓で矢を射る技術や作法。弓道。「ゆみ・を・ 練習する。」

ゆめ【夢】《名詞》 ①睡眠中に、実際の出来事のように頭の中に描かれるもの。「月・へ・ 行っ・た・ ゆめ・を・ 見・た。」②将来、実現させたいと思うことがら。実現することを願うことがら。「野球選手・に・ なり・たい・ ゆめ・を・ 持っ・とる。」③不確かで、実現しそうにないこと。「ゆめ・の・ 話・を・ 考え・ても・ 役・に・ 立た・ん。」⇒きぼう【希望】、のぞみ【望み】、ねがい【願い】

ゆらす【揺らす】《動詞・サ行五段活用》 前後・左右・上下などに動かす。「吊り橋・を・ ゆらす。」■自動詞は「ゆれる【揺れる】」〔⇒ゆる【揺る】、ゆする【揺する】、ゆさぶる【揺さぶる】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)

ゆらっと《副詞、動詞する》 軽い感じで、大きく一度揺れ動く様子。大きく一度揺らす様子。「地震・が・ ゆらっと・ 来・た。」

ゆらゆら《副詞と、動詞する》 ①物体が不安定に、大きく揺れ動く様子。ゆっくり、何度も揺り動かす様子。「蓑虫・が・ ぶらさがっ・て・ ゆらゆらし・とる。」「体・を・ ゆらゆらと・ させる。」②水蒸気などが立ち上る様子。「ゆらゆら・ 湯気・が・ 立っ・とる。」③考えや言動などに一貫性がなく、揺れ動いて定まらない様子。「考え・が・ ゆらゆらし・とる。」①③⇒ぐらぐら、ぐれんぐれん〕

ゆり【百合】《名詞》 笹に似た葉をしていて、夏に白・黄・橙色などの筒型の大きな花をつける植物。「ゆり・の・ 花・を・ 生ける。」

ゆりうごかす【揺り動かす】《動詞・サ行五段活用》 振ったり揺らせたりして動かす。「試験管・を・ ゆりうごかす。」

ゆりおこす【揺り起こす】《動詞・サ行五段活用》 相手の体を揺らせるようにして目を覚まさせる。「駅・に・ 着い・た・ので・ ゆりおこし・た。」

ゆりね【百合根】《名詞》 食用にする、百合の鱗茎。「茶碗蒸し・に・ ゆりね・を・ 入れる。」

ゆりもどし【揺り戻し】《名詞》 地震で揺れた後に、時間を置いてまた揺れること。余震。「びっくりする・ほど・ 大けな・ ゆりもどし・が・ あった。」〔⇒ゆれもどし【揺れ戻し】

ゆりわ【揺り輪】《名詞》 米櫃の大きくて浅いもの。米と籾(もみ)を揺り分けるときなどに使う、丸くて浅い桶。「ゆりわ・で・ ご飯・に・ 酢ー・を・ し・て・ 混ぜる。」

ゆる【揺る】《動詞・ラ行五段活用》 前後・左右・上下などに動かす。力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「ぶらんこ・を・ ゆっ・て・ 遊ぶ。」■自動詞は「ゆれる【揺れる】」〔⇒ゆらす【揺らす】、ゆする【揺する】 、ゆさぶる【揺さぶる】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)

ゆるい【緩い】《形容詞》 ①締め付けている度合いが弱くて、しっかりしていない。隙間があるように感じられる。「痩せ・て・ バンド・が・ ゆるい・よーに・ 感じる。」②勾配などが急でない。「ゆるい・ 坂道・を・ 上る。」③対応の仕方が厳しくない。人柄がゆったりしている。「飲酒運転・の・ 取り締まり・が・ ゆるい・の・は・ あか・ん・やろ。」④心身に辛く感じることはない。続けたり完成させたりするのが容易である。「ゆるい・ 仕事・や・さかい・ 気・が・ 楽や。」⑤感覚的な刺激が弱い。「ゆるい・ 煙草」⑥硬さが足りない。粘り気がない。力を加えると、形が変わりやすい。簡単に曲げたりのばしたりできる。「今日・の・ カレー・は・ ゆるい。」「雨・が・ 降っ・て・ 庭・の・ 土・が・ ゆるい。」■対語=①②③④⑤「きつい」⇒なるい。⇒やらかい(柔らかい)、やろこい(柔らこい)、やらこい(柔ろこい)

ゆるす【許す】《動詞・サ行五段活用》 ①過ちや罪を咎めないですませる。「喧嘩・の・ 相手・を・ ゆるし・たる。」②ある行為をしてもよいとして認める。希望どおりにさせる。「アルバイト・を・ ゆるし・てもろ・た。」③引き締まった気持ちを弱くする。「気・を・ ゆるし・とっ・たら・ 逆転さ・れる・ぞ。」■名詞化=ゆるし【許し】⇒こらえる【堪える】かんべん【勘弁】(する)、かんにん【堪忍】(する)⇒ゆるめる【緩める】

ゆるむ【緩む】《動詞・マ行五段活用》 ①ものを締め付けていた度合いが弱くなる。「ナット・が・ ゆるん・で・ 落ち・た。」②勢いが弱まる。「坂・が・ だいぶ・ ゆるん・でき・た。」③人に対する厳しさが緩和する。「規則・が・ ゆるん・で・ 嬉しー・なー。」④引き締まった気持ちが弱くなる。「気・が・ ゆるん・で・ 負け・ても・た。」⑤季節の厳しさが和らぐ。「彼岸・が・ すん・で・ 寒さ・が・ ゆるん・だ。」■他動詞は「ゆるめる【緩める】」■対語=「しまる【締まる】」■名詞化=ゆるみ【緩み】

ゆるめる【緩める】《動詞・マ行下一段活用》 ①ものを締め付けていた度合いを弱くする。「ねじ・を・ ゆるめる。」②勢いを弱める。「スピード・を・ ゆるめる。」③人に対する厳しさを緩和する。「練習・の・ 仕方・を・ ゆるめる。」「取り締まり・を・ ゆるめる。」④引き締まった気持ちを弱くする。「気ー・を・ ゆるめ・たら・ 点・を・ 取ら・れ・ても・た。」■自動詞は「ゆるむ【緩む】」■対語=「しめる【締める】」⇒ゆるす【許す】

ゆれもどし【揺れ戻し】《名詞》 地震で揺れた後に、時間を置いてまた揺れること。余震。「ゆれもどし・が・ 何べん・も・ 続い・て・ 気持ち・が・ 悪い。」〔⇒ゆりもどし【揺り戻し】

ゆれる【揺れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①ものが前後・左右・上下などに動いて、不安定な状態になる。「木ー・の・ 葉ー・が・ ゆれ・とる。」②気持ちが定まらない。「行く・か・ 行か・ん・か・ まだ・ 気持ち・が・ ゆれ・てまん・ねん。」■他動詞は「ゆらす【揺らす】」「ゆる【揺る】」■名詞化=ゆれ【揺れ】

ゆわ()】《名詞》 簡単に動かせないほどの、石の大きなかたまり。「大雨・で・ 土・が・ 流れ・て・ ゆわ・まで・ 転ん・でき・た。」〔⇒いわ【岩】

ゆわえる【結わえる】《動詞・ア行下一段活用》 ①細長いものを結んで整える。「水引・を・ きちんと・ ゆわえる。」②細長いものの一方の端を、何かに結びつける。紐などの端と端とを結ぶ。他のものに結んで締める。「犬・の・ 綱・を・ 木ー・に・ ゆわえる。」■名詞化=ゆわえ【結わえ】〔⇒いわえる(結わえる)⇒ゆう【結う】⇒しばる【縛る】、くくる【括る】

ゆんべ(夕べ)】《名詞》 昨日の夜。今朝までの夜。「ゆんべ・ 見・た・ 夢・は・ 恐(おと)ろしかっ・た。」〔⇒ゆうべ【夕べ】

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2017年11月28日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (577)    (通算2575回)

日常生活語 「ゆ」④

 

ゆくえふめい〔ゆくえふめー〕【行方不明】《名詞、形容動詞や()》 行ったところがわからないこと。特に、安否がわからないこと。「お前・は・ 同窓会名簿・で・は・ ゆくえふめーに・ なっ・とる・ぞ。」〔⇒いくえふめい【行方不明】

ゆくゆく【行く行く】《名詞》 これから先。将来。「ゆくゆく・は・ 大きな・ 会社・に・ なる・やろ。」〔⇒いくいく【行く行く】

ゆげ【湯気】《名詞》 熱いものの表面や湯などから立ち上る、液体が気体になって白い煙のように見えるもの。「コーヒー・の・ ゆげ・から・ 良()ー・ 香り・が・ する。」〔⇒いげ(湯気)

ゆこう〔ゆこー〕(衣桁)】《名詞》 衣服などを掛けるために、衝立式になっていて部屋の隅などに置く家具。「ゆこー・に・ 背広・を・ かける。」〔⇒いこう【衣桁】

ゆさぶる【揺さぶる】《動詞・ラ行五段活用》 力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「木ー・に・ 登っ・て・ ゆさぶる。」■名詞化=ゆさぶり【揺さぶり】■名詞化=ゆさぶり【揺さぶり】〔⇒ゆする【揺する】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)、ゆる【揺る】、ゆらす【揺らす】

ゆざめ【湯冷め】《名詞、動詞する》 入浴した後、体が冷えて寒さを感じるようになること。「風呂・から・ あがっ・て・ 裸・で・ おっ・た・さかい・ ゆざめし・た。」

ゆさゆさ《副詞と》 重みを感じさせながら、ものがゆっくり大きく揺れる様子。重みのあるものを揺らせる様子。「鯉のぼり・の・ 竿・が・ 風・で・ ゆさゆさ・ 揺れる。」「大きな・ 竹・を・ 切っ・て・ ゆさゆさと・ かつい・でき・た。」〔⇒ゆっさゆっさ〕

ゆず【柚】《名詞》 蜜柑の一種で、香りがよく酸味が強い凸凹した黄色の実を付ける木。また、その実。「うどん・に・ ゆず・の・ 皮・を・ 削っ・て・ 入れる。」〔⇒ゆう()

ゆすぐ【濯ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①ものを水の中で揺り動かして、汚れを洗う。ざっと洗う。「おむつ・を・ 水・で・ ゆすぐ。」②水などを口に含み、揺り動かして口の中を綺麗にする。「喉・が・ かさかさする・ので・ うがい薬・で・ 口・を・ ゆすぐ。」■名詞化=ゆすぎ【濯ぎ】〔⇒いすぐ(濯ぐ)

ゆすぶる【揺すぶる】《動詞・ラ行五段活用》 力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「とーし・を・ ゆすぶっ・て・ 小さい・ 砂・を・ 落とす。」■名詞化=ゆすぶり【揺すぶり】〔⇒ゆする【揺する】、ゆさぶる【揺さぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)、ゆる【揺る】、ゆらす【揺らす】

ゆすらうめ〔ゆすらんめ〕【梅桃】《名詞》 庭に植えられることが多い木で、春に梅に似た白い花を咲かせ、初夏に紅色の小さな実をつける、背の低い木。「庭・に・ ゆすらうめ・が・ 咲い・とる。」〔⇒いすらうめ(梅桃)

ゆする【揺する】《動詞・ラ行五段活用》 力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「眠っ・とる・ やつ・を・ ゆすっ・て・ 起こす。」「とーし(=篩い)・で・ ゆすっ・て・ 小石・を・ のける。」〔⇒ゆさぶる【揺さぶる】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)、ゆる【揺る】、ゆらす【揺らす】

ゆずる【譲る】《動詞・ラ行五段活用》 ①自分の所有するものや地位・権利などを、しかるべき人に与える。「読ん・でもた・ 本・を・ 友だち・に・ ゆずっ・てやっ・た。」②自分は遠慮して、相手を先にしたり重んじたりする。「電車・で・ 席・を・ ゆずる。」◆①は、売る場合にも使う。

ゆだる【茹だる】《動詞・ラ行五段活用》 ①湯の中でじゅうぶん煮られた状態になる。「素麺・が・ ゆだっ・た。」②高い気温で身体が火照るような状態になる。風呂に浸かっていて熱くなる。「風呂・で・ ゆだっ・て・ のぼせ・た。」■他動詞は「ゆでる【茹でる】」〔⇒いだる(茹だる)

ゆだん【油断】《名詞、動詞する》 気をゆるめたり安心したりして、必要な注意を怠ること。「ゆだん・が・ あっ・た・さかい・ 勝て・なんだ。」「ゆだんせ・ん・よーに・ し・て・ 国道・を・ 横断し・なはれ。」〔⇒ぬかり【抜かり】動詞⇒ぬかる【抜かる】

ゆたんぽ【湯湯婆】《名詞》 金属または陶器でできていて、中に湯を入れて、寝床などで手足などを暖めるもの。「ゆたんぼ・を・ 抱い・て・ 寝る。」

ゆっきょちゃん(幸男ちゃん)】《固有名詞》 これは極めて個人的な項目である。私の名前は、幼友達などからは、このように呼ばれている。個人にとって、語彙の中心にあるのは固有名詞であるのかもしれない。◆「西明石(にしあかし)」が「にっしゃかし」に、「土山(つちやま)」が「つっちゃま」になるように、「イ段の音+ア行・ヤ行の音」が連続する場合に、前の音が促音となり、後ろの音が拗音となることがある。「花火・を・ 打ち上げる」が「うっちゃげる」となるのも同様である。

ゆっくら《副詞と、動詞する》 ①動作や気持ちにゆとりを持って、時間などにせかされない様子。「どーぞ・ ゆっくら・ ご飯・を・ 食べ・てください。」②動作や作用に時間がかかったり、時間をかけたりしている様子。「初めて・ し・た・ 仕事・やっ・た・ さかい・ ゆっくらと・しか・ でけ・なんだ。」◆「ゆっくり」よりも、鷹揚に構えて急がない印象がある。〔⇒ゆっくり〕

ゆっくり《副詞と、動詞する》 ①動作や気持ちにゆとりがあって、時間などにせかされない様子。「休み・の・ 日ー・は・ ゆっくり・ 過ごす。」②動作や作用に時間がかかったり、時間をかけたりしている様子。「ゆっくりと・ 駆け足・を・ し・て・ 運動場・を・ 回る。」「えらい・ ゆっくりし・た・ 仕事・の・ 進み具合・や・なー。」〔⇒ゆっくら〕

ゆっさゆっさ《副詞と》 重みを感じさせながら、ものがゆっくり大きく揺れる様子。重みのあるものを揺らせる様子。「竹藪・の・ 竹・が・ ゆっさゆっさと・ 揺れ・とる。」「地震・で・ ビル・の・ 高い・ ところ・が・ ゆっさゆっさと・ 動く。」〔⇒ゆさゆさ〕

ゆったり《副詞と、動詞する》 ①落ち着いてゆとりを持っている様子。落ち着いてくつろいでいる様子。「ゆったりし・た・ 日程・の・ 旅行・やっ・た。」②着ているものや居場所などが、窮屈でなくて余裕のある様子。「ゆったりとし・た・ 浴衣」「ゆったりと・ 広い・ 座席」

ゆて(言て)】《格助詞》 発言や引用の内容が終わることを示すときに使う言葉。「知ら・ん・ゆて・ 返事し・とい・た。」◆「と(格助詞)」+「ゆう【言う】(動詞)」+「て(接続助詞)」が結びついて、ひとつの言葉に熟し、「と」が発音されなくなり、さらに「ゆうて」が短く発音されるようになったものである。〔⇒ゆうて【言うて】、と〕

ゆでぼし【茹で干し】《名詞》 大根を細く切ってから茹でて、それを干したもの。「ゆでぼし・を・ おつい・の・ 実ー・に・ する。」〔⇒ゆでぼしだいこん【茹で干し大根】

ゆでぼしだいこん〔ゆでぼしだいこ〕【茹で干し大根】《名詞》 大根を細く切ってから茹でて、それを干したもの。「今年・は・ 大根・が・ よーけ・ 穫れ・た・さかい・ ゆでぼしだいこん・を・ 作ろ。」〔⇒ゆでぼし【茹で干し】

ゆでる【茹でる】《動詞・ダ行下一段活用》 野菜などを、調味料などを加えずに、熱い湯だけで煮る。「獲っ・てき・た・ 蛸・を・ ゆでる。」「ほうれん草・を・ ゆで・たら・ 良()ー・ 色・に・ なっ・た。」■自動詞は「ゆだる【茹だる】」〔⇒いでる(茹でる)

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2017年11月27日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (576)    (通算2574回)

日常生活語 「ゆ」③

 

ゆうれい〔ゆーれー、ゆーれ〕【幽霊】《名詞》 死んだ人の魂が仏になれなくて、この世に現れ出ると考えられているもの。「夏・に・ なっ・たら・ お化け・や・ ゆーれー・の・ 話・が・ 多(おー)なる。」「さんまい〔=埋め墓〕・から・ ゆーれ・が・ 出る。」〔⇒ゆうれん(幽霊)

ゆうれん〔ゆーれん〕(幽霊)】《名詞》 死んだ人の魂が仏になれなくて、この世に現れ出ると考えられているもの。「ゆーれん・の・ 真似・を・ し・て・ みんな・を・ びっくりさし・たろ。」〔⇒ゆうれい【幽霊】

ゆおう〔ゆおー〕(硫黄)】《名詞》 火薬、マッチ、ゴムなどの原料の一つになっているもので、燃えると青い炎をあげて、独特の臭いのする亜硫酸ガスを発する元素。「ゆおー・の・ 強い・ 臭い・の・ する・ 温泉・に・ つかっ・た。」〔⇒いおう【硫黄】

ゆおうていく〔ゆおーていく〕(祝うて行く)】《動詞・カ行五段活用》 結婚、出産、新築などの慶事に対して、相手のところへ金品を持って、喜びの言葉を述べに行く。「友だち・が・ 家・を・ 建て・た・さかい・ ゆおーていっ・た。」〔⇒いおうていく【祝うて行く】

ゆか【床】《名詞》 建物で、地面から高くなっている平面に板などを平らに張ったところ。「子どもたち・が・ 2階・で・ 暴れる・さかい・ ゆか・が・ 心配や。」「体育館・の・ ゆか・に・ マット・を・ 敷く。」

ゆかいた【床板】《名詞》 建物の平面であるところに張る板。「廊下・の・ ゆかいた・が・ ぎしぎしと・ 鳴る。」

ゆがく【湯掻く】《動詞・カ行五段活用》 野菜などをやわらかくしたり、あくを取ったりるために、熱湯にくぐらせる。食べ物をさっと茹でる。食べ物をしばらくの時間、熱湯に浸す。「ほうれん草・を・ ゆがい・て・ おしたし・に・ する。」■名詞化=ゆがき【湯掻き】〔⇒いがく(湯掻く)

ゆかたりばったり(行き当たり場当たり)】《形容動詞や()》 深く考えたり計画を立てたりしないで、その時の成り行きや思いつきなどで行動する様子。「ゆかたりばったりの・ 勉強・やっ・たら・ 合格・は・ でけ・へん・ぞ。」〔⇒いきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、いきあたりばったり(行き当たり場当たり)、いかたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきあたりばったり(行き当たり場当たり)

ゆかたる(行当たる)】《動詞・ラ行五段活用》 ①進んでいって、相手やものに触れたり、ぶち当たったりする。「道・の・ 角・で・ 自転車・に・ ゆかたっ・た。」②幅が狭くて通ることができなくなる。穴や通路などにものが限界まで入って、塞がっている。進もうとするところにものがいっぱいになって先へ進めなくなる。「箱・が・ 大きー・さかい・ 柱・に・ ゆかたっ・て・ 入れ・られ・へん。」③行き止まりになる。都合の悪いことに遭遇する。「事故・に・ ゆかたっ・て・ バス・が・ 遅れ・た。」〔⇒いかたる(行当たる)、いきゃたる(行当たる)、ゆきゃたる(行当たる)⇒つかえる【支える】、つまる【詰まる】

ゆがみあう【歪み合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに憎んで対立する。「友だち・と・ ゆがみおー・た・ とき・が・ あっ・た。」■名詞化=ゆがみあい【歪み合い】〔⇒いがみあう(歪み合う)

ゆがみちゃんこ【歪みちゃんこ】《形容動詞や()》 形が曲がったりねじれたりして、整っていない様子。「ゆがみちゃんこの・ 字ー・を・ 書い・たら・ 恥ずかしー・やろ。」〔⇒いがみちゃんこ(歪みちゃんこ)

ゆがむ【歪む】《動詞・マ行五段活用》 ①曲がったりねじれたりして、整った形でなくなる。「台風・で・ テレビ・の・ アンテナ・が・ ゆがん・だ。」②心持ちが素直でない状態になる。心がねじける。「気持ち・が・ ゆがま・ん・よーに・ 伸び伸びと・ 育て・たり・なはれ。」■他動詞は「ゆがめる【歪める】」■名詞化=ゆがみ【歪み】〔⇒いがむ(歪む)

ゆがめる【歪める】《動詞・マ行下一段活用》 ①曲げたりねじったりして、整った形でないようにする。自然な形でなくする。「顔・を・ ゆがめ・て・ 悲しん・どる。」②他の人の心持ちを素直でない方向にし向ける。他の人をねじけた心にする。「子ども・は・ ゆがめ・ん・よーに・ 大事に・ せ・な・ あか・ん。」■自動詞は「ゆがむ【歪む】」〔⇒いがめる(歪める)

ゆき【雪】《名詞》 空気中の水蒸気が冷えて、細かい氷の結晶になって地上に降るもの。「今年・は・ ゆき・が・ 積もら・なんだ。」

ゆき【裄】《名詞》 和服で、背中の中心の縫い目から袖口までの長さ。「大きなっ・て・ ゆき・が・ 短こー・ なっ・てき・た・な。」

ゆきあたりばったり(行き当たり場当たり)】《形容動詞や()》 深く考えたり計画を立てたりしないで、その時の成り行きや思いつきなどで行動する様子。「ゆきあたりばったりで・ 話・を・ 始め・たら・ おかしな・ 筋書き・に・ なっ・ても・てん。」〔⇒いきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、いきあたりばったり(行き当たり場当たり)、いかたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆかたりばったり(行き当たり場当たり)

ゆきがっせん【雪合戦】《名詞、動詞する》 いくつかのグループに分かれて、雪を丸めてぶつけ合う遊び。「小学校・の・ 運動場・で・ ゆきがっせん・を・ し・た・ こと・が・ あっ・た・なー。」

ゆきさき【行き先】《名詞》 ①行こうとする目的の場所。ものごとの終着点。結論。「ゆきさき・は・ 温泉・に・ し・まほ・か。」②人生のこれから先。将来。「ゆきさき・に・ 困っ・た・ こと・が・ 出来(でけ)・ても・ 頑張り・なはれ・よ。」〔⇒いきさき【行き先】

ゆきだるま【雪達磨】《名詞》 雪を固めて、人の姿に似た丸い形にしたもの。「ゆきだるま・の・ 頭・に・ バケツ・を・ かぶせる。」

ゆきひら【行平】《名詞》 注ぎ口のついた片手付きの鍋。特に、ふたの付いた土鍋。「ゆきひら・で・ お粥・を・ 炊く。」

ゆきゃたりばったり(行き当たり場当たり)】《形容動詞や()》 深く考えたり計画を立てたりしないで、その時の成り行きや思いつきなどで行動する様子。「ゆきゃたりばったりの・ 駅・で・ 降り・たら・ やっぱり・ 間違ー・とっ・てん。」〔⇒いきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、いきあたりばったり(行き当たり場当たり)、いかたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきあたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆかたりばったり(行き当たり場当たり)

ゆきゃたる(行当たる)】《動詞・ラ行五段活用》 ①進んでいって、相手やものに触れたり、ぶち当たったりする。「酔()ー・た・ やつ・が・ ゆきゃたっ・てき・た。」②幅が狭くて通ることができなくなる。穴や通路などにものが限界まで入って、塞がっている。進もうとするところにものがいっぱいになって先へ進めなくなる。「飯・が・ 喉・に・ ゆきゃたっ・た。」③行き止まりになる。都合の悪いことに遭遇する。「路地(ろーじ)・が・ ゆきゃたっ・て・ 引き返し・た。」〔⇒いかたる(行当たる)、いきゃたる(行当たる)、ゆかたる(行当たる)⇒つかえる【支える】、つまる【詰まる】

ゆくえ【行方】《名詞》 行ったところ。去って行った先。存在する場所。「印鑑・が・ どこ・へ・ 紛れ込ん・だ・か・ ゆくえ・が・ わから・ん・ねん。」〔⇒いくえ【行方】

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2017年11月26日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (575)    (通算2573回)

日常生活語 「ゆ」②

 

ゆうとうせい〔ゆーとーせー〕【優等生】《名詞》 ①技能や能力が他の人よりも優れている人。特に、そのような児童・生徒・学生。「中学校・の・ 時・は・ ゆーとーせい・やっ・た。」②人の言うことに素直に対応する人。人間的な面白味に欠ける人。「ゆーとーせー・の・ 答え方」■対語=「れっとうせい【劣等生】」

ゆうひ〔ゆーひ〕【夕日】《名詞》 夕方に沈む太陽。夕方の、沈む前の太陽。また、その光。「ゆーひ・の・ 写真・を・ 撮り・に・ 行く。」■対語=「あさひ【朝日】」

■この辞典の筆者は冬になると太陽の写真を撮りに出かけます。春や夏には忘れかけているのですが、秋の終わりから冬にかけては、太陽を思い出したようにして写真を撮ります。出かけると言っても、ふらっと家を出て1分もしないうちに海岸に出ます。赤根川の河口です。夕陽の撮影はその場所で十分です。もちろん、気が向いたら東へ行ったり西へ行ったりして撮ります。

 地図を見ている限りでは、明石の海岸からは四国の島影に遮られて、夕陽は水平線に沈まないように思えるかもしれませんが、地球は丸いのです。沈むのは水平線か、近くの島影かのどちらかです。島影というのは、小豆島(香川県)か家島群島(姫路市)のどちらかです。それを外れた季節になると直接、海に沈みます。いくら一日中、晴天に恵まれていても、落日の頃に水平線近くに雲がかかることがありますから、毎日の落日は変化に富んでいます。雲のない日は嬉しくなります。

 全国にはあちこちに、日の出の名所があり、夕陽の名所があります。明石海岸は夕陽の名所として紹介されたことがあります。養浜事業が進んで、明石市の海岸は無骨な埋め立て地とは違った趣を持っているからでしょう。明石市の中でも江井ヶ島海岸が夕陽の名所とされたこともあります。江井ヶ島漁港にある小さな灯台の向こうに沈む太陽の写真を撮るためにわざわざやって来る人もいます。

 冬場は小豆島に夕陽が沈みます。小豆島は、江井ヶ島海岸から見ると二つにくびれているように見えます。小豆島の南東地域に低い平野部があるので、旧・内海町の坂手半島の辺りが別の島影のように見えるのです。望遠レンズで撮影すると、地球の丸さによって、海峡のように写るのです。

ゆうびん〔ゆーびん〕【郵便】《名詞》 ①手紙・葉書・小包などを送り届ける制度やその仕事。「ゆーびん・の・ アルバイト・を・ し・とる。」②届けられる手紙・葉書・小包など。「今日・は・ まだ・ ゆーびん・が・ 来・ん。」

ゆうびんきって〔ゆーびんきって〕【郵便切手】《名詞》 料金を払ったしるしとして、手紙や葉書などに貼る小さな紙。「ゆーびんきって・を・ 貼っ・て・ ポスト・に・ 入れ・とい・てんか。」〔⇒きって【切手】

ゆうびんきょく〔ゆーびんきょく〕【郵便局】《名詞》 信書などの集配や貯金や保険などを扱う窓口があるところ。「ゆーびんきょく・へ・ 寄っ・て・ 葉書・を・ 買う。」〔⇒きょく【局】

■江井ヶ島郵便局について、その歴史を含めて明快に書かれている記事の切り抜きを保存しています。1982(昭和57)1月6日の神戸新聞(明石版、14ページ)の記事です。その見出しは、

 〝寄る年波〟に勝てず  18日から新局舎

   明石江井ヶ島郵便局に改称

となっています。古い局舎の写真も添えられている記事は、なかなか力の入った文章になっています。その全文を紹介します。

 

 郵便局舎としては明石市内で最古の大久保町江井島、江井ヶ島郵便局(西馬俊秀局長)が十八日から新局舎へ移転する。現局舎は人間で言えば還暦に近く、大正時代末期から地元の発展ぶりを見守ってきた。

 同局は明治三十五年十一月、当時の江井ヶ嶋酒造社長だった卜部兵吉さん(故人)が現局舎の近くで開局。大正十二年三月、当時としてはモダンな現在の木造二階建て局舎(延べ百二十五平方メートル)を新築し移転した。

 近くには西灘と呼ばれた清酒産地があり、同局には今も当時の隆盛を物語る書類が保存されている。開局後間もない明治三十八年三月二十六日付けで逓信大臣あてに提出された「電報受取所設置願い」は地元有志や郵便局長、酒造会社、精米会社などの連名で「現在、当地の清酒は年産三万石(約五千四百キロリットル)あり、他地方との取引もひんぱんになっている。しかし、電報を扱っている国鉄大久保駅からは三千メートルもあり不便きわまりない。これまで配達の遅れで商機を逸したこともある。費用はすべて地元負担とするので、ぜひ電報取扱所を設置してほしい」と書き込まれている。

 前局長の波部アキさん(65)=大久保町西島一〇三六=は「昭和四十一年八月までは電報や電話を取り扱っていたが、あのころは本当に大変でした」と懐かしそう。電話がまだ普及しておらず、正月には年賀電報が殺到。二見などまで配達に行ったことも多い、という。

 移転が予定されている新局舎は現局舎の北東約一キロの国道250線近く。木造二階建て約百二平方メートルで、局名も「江井ヶ島郵便局」が「明石江井ヶ島郵便局」に変わる。

 

 記事によれば、江井ヶ島郵便局は卜部兵吉さんが開局したそうですが、卜部兵吉さんは、江井ヶ嶋酒造の創立はもちろん、江井島小学校の運営にも尽力された方です。

 この地域は西灘と呼ばれた酒造地であり、早くから開設された郵便局も金融機関として重要な役割を果たしていたことでしょう。電報は国鉄大久保駅が扱っており、江井ヶ島にも電報受取所が必要であるとして、郵便局に通信機関としての役割を付け加えたのも重要な出来事だと思います。

 古い郵便局には電話交換業務があったように思いますし、郵便局内に公衆電話の施設がありました。何かの用で郵便局へ行ったら、たまたま電信の業務中で、「朝日のア」「子供のコ」「桜のサ」「算盤のソ」「手紙のテ」などという言葉が聞こえてくることも、たびたび経験しました。

 もとの郵便局は延べ125平方メートル、現在の局は102平方メートルと少し狭くなっているようですが、業務内容が変化しているから、これで間に合っているのでしょう。

 移転後の明石江井ヶ島郵便局は、字名では西江井、山陽電気鉄道江井ヶ島駅の近くにあります。字名では東島にあった江井ヶ島郵便局の跡は、今は民家が建てられています。

ゆうびんポスト〔ゆーびんぽすと〕【郵便  英語=post】《名詞》 ①街角や郵便局などに設けられている、手紙・葉書などを出すために入れる箱。「駅前・の・ ゆーびんぽすと・に・ 葉書・を・ 入れる。」②手紙・葉書や新聞などを受け取るために、家庭で設けた箱。「小包・は・ ゆーびんぽすと・に・ 入ら・へん。」〔⇒ポスト〔ぽすと〕【英語=post

ゆうべ〔ゆーべ〕【夕べ】《名詞》 昨日の夜。今朝までの夜。「ゆーべ・は・ 暑ー・て・ 寝苦しかっ・た。」〔⇒ゆんべ(夕べ)

ゆうめい〔ゆーめー〕【有名】《形容動詞や()》 名前や業績などが世の中の人に広く知られている様子。「オリンピック・に・ 出・て・ ゆーめーに・ なっ・た・ 選手」「野球・で・ ゆーめーな・ 学校」〔⇒なだかい【名高い】

ゆうやけ〔ゆーやけ〕【夕焼け】《名詞、動詞する》 太陽が沈む頃、西の空が赤く染まること。「ゆーやけ・の・ 空・を・ からす・が・ 飛ん・どる。」「西・が・ ゆーやけし・とる。」■対語=「あさやけ【朝焼け】」

ゆうらんせん〔ゆーらんせん〕【遊覧船】《名詞》 海・湖・川・港などのあちらこちらを見物して回る船。「神戸港・の・ ゆーらんせん・から・ 明石海峡大橋・を・ 見る。」

ゆうりょう〔ゆーりょー〕【有料】《名詞》 入場したり利用したりするための料金が必要であること。「ここ・から・ 向こう・の・ 席・は・ ゆーりょー・です。」■対語=「むりょう【無料】」

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2017年11月25日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (574)    (通算2572回)

日常生活語 「ゆ」①

 

ゆ〔ゆー〕【湯】《名詞》 ①温度が高くなっている、味や匂いがなく透き通った液体。「ゆー・を・ わかす。」「暑ー・て・ 水道・の・ 水・が・ ゆー・みたいに・ なっ・とる。」②入浴をすること。「あー・ えー・ ゆー・やっ・た。」■対語=①「みず【水】」⇒ふろ【風呂】、ちゃいちゃい、ちゃぶちゃぶ〕

ゆいごん【遺言】《名詞、動詞する》 自分の死を自覚した人が、死後のために、家族や周囲の人などに言い残すこと。また、その言葉。「親父・の・ ゆいごん・を・ 守っ・て・ 仕事・を・ 受け継ぐ。」〔⇒いいごん(遺言)

ゆいのう〔ゆいのー〕【結納】《名詞、動詞する》 婚約が成立したしるしに、互いに金品を取り交わすこと。また、その儀式や金品。「ゆいのー・が・ 済ん・で・ 式・は・ 秋・の・ 予定・や。」〔⇒いいのう(結納)、たのみ【頼み】

ゆう〔ゆー〕()】《名詞》 蜜柑の一種で、香りがよく酸味が強い凸凹した黄色の実を付ける木。また、その実。「うどん・に・ ゆー・を・ 入れ・て・ 香り・を・ つける。」〔⇒ゆず【柚】

ゆう〔ゆー〕【優】《名詞》 成績や品質の評価をするとき、優れた段階にあること。「ゆー・の・ はんこ・を・ 貰(もろ)・た。」◆一般に「しゅう【秀】」「ゆう【優】」「りょう【良】」「か【可】」の段階となることが多い。「しゅう【秀】」を除いた3段階もある。

ゆう〔ゆー〕【言う】《動詞・ワア行五段活用》 ①思っていることや感じることなどを言葉にして口に出す。述べる。「あんた・ さっき・は・ 何・を・ ゆー・た・かいなー。」「腹・が・ 立っ・た・さかい・ ゆわ・いで・か。」②言葉で相手に伝える。「先月・ 手紙・で・ ゆー・た・ はず・や。」③誰かに言いつける。「ゆー・たろ・ ゆー・たろ・ 先生・に・ ゆー・たろ。」④ものや機械などがそのような音を立てる。音が聞こえてくる。「きいーっ・と・ ゆー・て・ 車・が・ とまっ・た。」「台風・で・ 戸ー・が・ がたがた・ ゆー。」⇒しゃべる【喋る】、はなす【話す】、くちにする【口にする】⇒つく〕

ゆう〔ゆー〕【結う】《動詞・ワア行五段活用》 ①髪の毛などを綺麗にまとめる。髪の毛などを決まった形に整える。「美容院・へ・ 行っ・て・ 髪・を・ ゆー・てもらう。」②細長いものを結んで整える。「船・を・ つなぐ・ ロープ・は・ ちゃんと・ ゆー・とかな・ ほどけ・てまう・ぞ。」⇒ゆわえる【結わえる】、いわえる(結わえる)

ゆううつ〔ゆーうつ〕【憂鬱】《形容動詞や()》 天候や自分を取り巻く環境などが望ましくなく、気持ちが晴れ晴れとしないこと。心配事などがあって気がかりな状態が続くこと。「梅雨・が・ 続い・て・ ゆーうつや。」

ゆうえんち〔ゆーえんち〕【遊園地】《名詞》 楽しく過ごせるように、遊び道具や娯楽施設などが備えてあるところ。「この頃・は・ デパート・の・ 屋上・の・ ゆーえんち・が・ 無()ーなっ・た。」「小学校・の・ 頃・は・ 宝塚・の・ ゆーえんち・へ・ 遠足・に・ 行っ・た。」

ゆうかい〔ゆーかい〕【誘拐】《名詞、動詞する》 人をだまして連れていってしまうこと。「子ども・が・ ゆーかいさ・れ・ん・よーに・ 気ー・ つけ・たり・よ。」◆子どもを誘拐することについては、「ことり【子取り】」という言葉もある。〔⇒ことり【子取り】

ゆうがた〔ゆーがた〕【夕方】《名詞》 太陽が西に傾いてから、あたりが暗くなるまでの時間帯。「ゆーがた・に・ なっ・たら・ 早(はよ)ー・ 帰っ・ておいで。」■対語=「あさがた【朝方】」

ゆうかん〔ゆーかん〕【夕刊】《名詞》 毎日2回発行される新聞で、夕方に発行され(配達され)る新聞。「ゆーかん・を 配達する・ アルバイト・を・ し・とる・ん・や。」◆かつては「ゆうかん【夕刊】」だけを発行する新聞もあった。■対語=「ちょうかん【朝刊】」

ゆうかん〔ゆーかん〕【勇敢】《形容動詞や()》 困難なものに立ち向かって、勇ましく行動する様子。「川・で・ 人・を・ 助け・た・ ゆーかんな・ 人・が・ 表彰さ・れ・た・そーや。」

ゆうき〔ゆーき〕【勇気】《名詞》 ものごとに恐れず立ち向かおうとする、精神の強い力。「今日・の・ 試合・は・ ゆーき・ 出し・ていか・な・ 負け・てまう・ぞ。」

ゆうぎ〔ゆーぎ〕【遊戯】《名詞》 ①小さな子どもが、音楽に合わせてする踊り。「保育園・で・ ゆーぎ・を・ 習(なろ)ー・て 家・でも・ それ・を・ し・とる。」②遊んで楽しむこと。「ゆーぎ・の・ ため・に・ 給料・を・ 出し・とる・ん・や・ない。ちゃんと・ 仕事・を・ せ・んかい・な。」

ゆうしゅう〔ゆーしゅー〕【優秀】《形容動詞や()》 他のものに比べてたいへん優れている様子。「あいつ・は・ 子ども・の・ 時・から・ 頭・が・ ゆーしゅーやっ・た。」

ゆうしょう〔ゆーしょー〕【優勝】《名詞、動詞する》 競争や競技などで1位になること。「野球・の・ 県大会・で・ ゆーしょーし・た。」

ゆうしょく〔ゆーしょく〕【夕食】《名詞》 夕方または夜の食事。「ゆーしょく・の・ 時・に・は・ いつも・ 晩酌・を・ し・まん・ねん。」■対語=「ちょうしょく【朝食】」「ちゅうしょく【昼食】」〔⇒ばんごはん【晩ご飯】、ばんめし【晩飯】、ばん【晩】

ゆうずう〔ゆーずー、ゆーず〕【融通】《名詞、動詞する》 ①お金や物品などを互いに都合しあうこと。「10万円・ほど・ ゆーずーし・てもらえ・ませ・ん・やろ・か。」「一か月間・ ゆーずする。」②その場に応じて、ものごとをうまく処理すること。「頭・が・ 堅(かと)ー・て・ ゆーずー・の・ きか・ん・ 人・は・ 困る・なー。」「そない・ かちんかちんに・ なら・んと・ ゆーず・(を・) つけ・て・ やり・なはれ。」

ゆうだち〔ゆーだち〕【夕立】《名詞》 夏の午後に、急に激しく降り出して、しばらくたつと止む雨。「ゆーだち・の・ 後・で・ 綺麗な・ 虹・が・ 出・た。」〔⇒よだち【夜立】

ゆうちょう〔ゆーちょー〕【悠長】《形容動詞や()》 気長に構えて、のんびり落ち着いている様子。のろのろして、間延びしている様子。「ゆーちょーに・ し・とっ・たら・ 締め切り・に・ 遅れる・ぞ。」「ゆーちょーな・ 話し方・を・ する・ 人・や。」

ゆうて〔ゆーて〕【言うて】《格助詞》 発言や引用の内容が終わることを示すときに使う言葉。「あいつ・は・ 行く・ゆーて・ 返事し・てき・た。」「新聞・に・は・ 明日・は・ 天気・や・ゆーて・ 書い・てある。」◆「と(格助詞)」+「ゆう【言う】(動詞)」+「て(接続助詞)」が結びついて、ひとつの言葉に熟し、「と」が発音されなくなったものである。〔⇒ゆて(言て)、と〕

ゆうてきかす〔ゆーてきかす〕【言うて聞かす】《動詞・サ行五段活用》 よくわかるように言って、納得させたり教え諭したりする。「ゆーてきかし・たら・ 小()まい・ 子ども・でも・ わかっ・てくれる。」◆「いいきかす【言い聞かす】」は「いい…」と発音するが、「いうてきかす【言うて聞かす】」は「ゆう…」と発音する。〔⇒いいきかす【言い聞かす】 

ゆうてゆう〔ゆーてゆー〕【言うて言う】《動詞・ワア行五段活用》 「ゆう【言う】」を強調して表現する言葉。「あいつ・は・ そんな・ こと・を・ ゆーていー・よっ・た・か。」「厚かましー・さかい・ そないな・ こと・ ゆーてゆわ・れ・へん・がな。」◆格助詞「ゆうて【言うて】」に動詞「ゆう【言う】」が結びついて、一語の動詞となったものである。したがって、本来は「…と言う」という意味であるが、その格助詞の部分の意味が脱落していったと考えられる。

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2017年11月24日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (573)    (通算2571回)

日常生活語 「や」⑩

 

やりかえる【遣り替える】《動詞・ア行下一段活用》 改めてもう一度行って、改善する。「荒っぽい・ 仕事・を・ し・やがっ・た・さかい・ 初め・から・ やりかえ・な・ しょーがない。」

やりかけ【遣り掛け】《名詞》 途中まで行っていて、まだ全部終わっていないこと。また、そのような事柄。「宿題・を・ やりかけ・に・ し・て・ 遊び・に・ 行っ・ても・た。」〔⇒しかけ【仕掛け】

やりかた【遣り方】《名詞》 何かを実現させるための手段や方法。「掃除・の・ やりかた・も・ わから・ん・の・が・ おる。」〔⇒しかた【仕方】、すべ【術】

やりくち【遣り口】《名詞》 ものごとを行う方法や手段など。「きたない・ やりくち・は・ やめ・とい・てんか。」◆良くない場合について使うことが多い。

やりつける【遣り付ける】《動詞・カ行下一段活用》 そのようにすることに慣れている。「難しい・ 仕事・は・ やりつけ・とる・ 人・に・ 任す。」〔⇒しつける【仕付ける】

やりっぱなし【遣りっ放し】《名詞》 何かをした後、整理や後始末をしないこと。途中で止めてしまうこと。「掃除・を・ やりっぱなし・で・ 買い物・に・ 出かける。」〔⇒しっぱなし【仕っ放し】

やりっぱなす【遣りっ放す】《動詞・サ行五段活用》 何かをして、整理や後始末をしないでおく。途中で止めてしまう。「宿題・を・ やりっぱなし・ておか・んと・ 答え・を・ 見・て・ 確かめ・なさい。」■名詞化=やりっぱなし【遣りっ放し】〔⇒しっぱなす【仕っ放す】

やりて【遣り手】《名詞》 ものごとをきちんと処理していく腕前のある人。「会社・の・ 中・でも・ やりて・や・そーや。」

やりなおし【遣り直し】《名詞、動詞する》 間違ったことや不完全なことについて、最初から根本的に改めて行って、間違いを改めたり不備を補ったりすること。「そんな・ 掃除・の・ 仕方・は・ あか・ん。やりなおし・を・ せー。」〔⇒しなおし【仕直し】

やりなおす【遣り直す】《動詞・サ行五段活用》 間違ったことや不完全なことについて、最初から根本的に改めて行って、間違いを改めたり不備を補ったりする。「途中・で・ 間違ー・た・から・ 算盤・を・ やりなおす。」■名詞化=やりなおし【遣り直し】〔⇒しなおす【仕直す】

やりなげ【槍投げ】《名詞、動詞する》 競技用の槍を投げて飛んだ距離を競う、陸上競技の種目。「陸上部・で・ やりなげ・の・ 選手・に・ なる。」

やる【遣る】《動詞・ラ行五段活用》 ①人を他の場所へ行かせる。「使い・の・ 者・を・ やる。」②ものを他の所へ移す。「腕時計・は・ どこ・へ・ やっ・た・ん・かいなー。」③目下の者に与える。「お菓子・を・ 弟・に・ やる。」④動物や植物に与える。「犬・に・ 餌・を・ やる。」「花・に・ 水・を・ やる。」⑤「する」のぞんざいな言い方。「説明会・を・ やり・まっ・さかい・ 来・てください・よ。」⑥生活する。生きていく。「苦しい・けど・ なんとか・ やっ・とる。」⑦食べたり飲んだりする。「晩飯・の・ 時・に・ ビール・を・ いっぱい・ やる。」

やるく《補助動詞・カ行五段活用》[動詞の連用形に付く] あれこれと何かをしてまわる、あちらこちらで何かをするという意味を表す言葉。「走り・やるい・て・ 寄付・を・ 頼ん・だ。」「言ー・やるく」「飛び・やるく」〔⇒やく、あるく【歩く】、さがす【探す】

やれやれ《形容動詞や()》 ①ものごとが一段落して、安心したりほっと一息ついたりする様子。「娘・が・ 嫁・に・ 行っ・て・ やれやれや。」②行ったことがうまくいかず、骨折り損でがっかりしている様子。「あんな・ やれやれな・ 仕事・は・ もー・ し・とー・ない。」

やれやれ《感動詞》 ①安心したり、ほっとしたりしたときなどに、口に出る言葉。「れやれ・ 助かっ・た。」「やれやれ・ やっと・ 終わっ・た。」②疲れたときやがっかりしたときなどに、口に出る言葉。「やれやれ・ もっぺん・ やり直し・や。」

やろこい(柔ろこい)】《形容詞》 ①外から力を加えると、形が変わりやすい。簡単に曲げたりのばしたりできる。ふっくらしている。「つきたて・の・ やろこい・ 餅」②しなやかである。「体・が・ やろこい・ 人・や。」③頭の働きや人柄が柔軟である。「若い・ 人・の・ やろこい・ 考え」■対語=「かたい【硬い、固い】」〔⇒やらかい(柔らかい)、やらこい(柔ろこい)⇒ゆるい【緩い】

やわたまき【八幡巻】《名詞》 煮て下ごしらえをした牛蒡を芯にして、穴子、鰻、牛肉などで巻いて、煮たり付け焼きをしたりして作る料理。「正月・の・ 重箱・に・ やわたまき・も・ 詰める。」〔⇒やたまき(八幡巻)

やん《終助詞》 相手に語りかけて、念を押したり同意を得ようとしたりするような気持ちを表す言葉。「せかさ・んでも・ もーじき・ 行く・やん。」「えらい・ 高い・ お菓子・やん。」「あいつ・は・ なかなか・ 元気・やん。」〔⇒やんか〕

やん《接尾語》[人を表す名詞に付く] 人の名前や職名などにつけて、親しみを込めて敬う気持ちをあらわす言葉。「あんた・の・ 兄やん・は・ なんぼ・ 年上・でっ・か。」「姉やん」「吉()やん」◆「さん【()】」「はん」よりも、更にくだけた言い方のように感じられる。〔⇒さま【様】、さん()、はん、たん〕

やんか《終助詞》 相手に語りかけて、念を押したり同意を得ようとしたりするような気持ちを表す言葉。「誰・も・ 来ー・ひん・やんか。」「それ・は・ わし・の・ 下駄・やんか。」〔⇒やん〕

やんちゃ《形容動詞や()、動詞する》 子どもがわがままを言ったり、いたずらをしたりする様子。一人前の人が、だらしなく人並みでない様子。また、そのような人。「子ども・が・ やんちゃする。」「小学校・に・ 入っ・た・のに・ まだまだ・ やんちゃや。」「あんな・ やんちゃな・ 人・に・は・ 相談でけ・へん。」

やんぴ《名詞、動詞する》 続けていた遊びなどを、終わりにすること。「もー・ このへん・で・ やんぴ・に・ しょ・ー。」〔⇒やんぺ、やんぴこっぴ〕

やんぴこっぴ《名詞、動詞する》 続けていた遊びなどを、終わりにすること。「おもろない・さかい・ もー・ やんぴこっぴや。」〔⇒やんぴ、やんぺ〕

やんぺ《名詞、動詞する》 続けていた遊びなどを、終わりにする。「今日・の・ 将棋・は・ この辺・で・ やんぺしょ・ー。」〔⇒やんぴ、やんぴこっぴ〕

やんま【蜻蜒】《名詞》 大きなとんぼをまとめた言い方。「やんま・を・ 捕まえ・て・ 標本・に・ する。」

やんやん《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「やんやん・ やかましーに・ 言わ・んとい・てんか。」〔⇒やいこらやいこら、やいのやいの、やいやい〕

やんわり《副詞と》 ①ゆっくりと程度が進むようす。ゆっくりと体に感じられてくる様子。「やんわりと・ 暖房・が・ 利ー・てき・た。」「やんわり・ 風・が・ 吹い・とる。」②きつい感じを与えないように、やわらかく穏やかにものごとを行う様子。角が立たないように言ったりしたりする様子。「やんわりと・ 断ら・れ・た。」⇒じんわり、じわっ〕

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2017年11月23日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (572)    (通算2570回)

日常生活語 「や」⑨

 

やまおく【山奥】《名詞》 山に囲まれた、辺鄙なところ。「こんな・ やまおく・に・も・ 家・が・ ある。」

やまかん【山勘】《名詞》 直感的なものだけで当てずっぽうに判断すること。また、その内容。「試験・で・ やまかん・が・ 当たっ・た。」

やまくずし【山崩し】《名詞、動詞する》 将棋盤に将棋の駒を無造作に積んでおいて、音を立てることなく、駒を抜き取る子どもの遊び。「縁側・で・ やまくずし・を・ し・て・ 遊ぶ。」

やまのいも【山の芋】《名詞》 とろろなどにして根を食べる、山野に自生する、つる性の植物。「正月・の・ 2日・の・ 朝・は・ やまのいも・で・ とろろ・を・ 作る。」〔⇒やまいも【山芋】、じねんじょ【自然薯】

やまのくさ【山の草】《名詞》 正月の飾りに付ける、羽状に分かれた大形の葉の裏が白い羊歯。「飾り・に・ やまのくさ・を・ 結ぶ。」〔⇒うらじろ【裏白】

やまのぼり【山登り】《名詞、動詞する》 ある程度の高さの山に登ること。「日曜日・に・ 六甲山・へ・ やまのぼり・に・ 行く。」〔⇒とざん【登山】

やまびこ【山彦】《名詞》 山や谷などで、大声を出すと、しばらくしてその声がはね返ってくること。また、その声。「鳥・の・ 声・が・ やまびこ・に・ なっ・て・ 聞こえ・てくる。」

やまぶき【山吹】《名詞》 春に黄色い五弁の花を咲かせる、山野に自生する背の低い木。「川・の・ はた・に・ やまぶき・が・ 咲い・とる。」

やまぶし【山伏】《名詞》 山に籠もって修行をしている僧侶。「やまぶし・の・ ほら貝」

やまほど【山ほど】《副詞》 限りがないほど、たくさんある様子。「言ー・たい・ こと・は・ やまほど・ ある。」〔⇒やまもり【山盛り】

やまみち【山道】《名詞》 山の中を通り抜けていく道。「やまみち・の・ 途中・に・ 滝・が・ あっ・た。」

やまもり【山盛り】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 高く盛り上げること。高く盛り上がっていること。また、そのようになっているもの。「トマト・を・ やまもりし・て・ 売っ・とる。」

やまもり【山盛り】《副詞》 限りがないほど、たくさんある様子。「宿題・が・ やまもり・ ある。」「今日・は・ やまもり・ 歩い・た。」〔⇒やまほど【山盛り】

やまやま《形容動詞や()》 希望しても、その通りにならない様子を、残念に思う気持ちを込めて言う言葉。「金・を・ 貸し・たり・たい・の・は・ やまやまや・けど・ こっち・も・ ない・ねん。」

やまる【止まる】《動詞・ラ行五段活用》 続いていたものが終わる。動いていたものが落ち着く。自然と止まる。「昨日・から・の・ 強い・ 風・が・ やまっ・た・みたいや。」「兄弟喧嘩・は・ もー・ やまっ・た・か。」

やまわけ【山分け】《名詞、動詞する》 得たものなどを、みんな同じようになるように、大まかに分けること。「魚・が・ ぎょーさん・ 釣れ・た・さかい・ みんな・で・ やまわけし・た。」

やま()かける【山()かける】《動詞・カ行下一段活用》 万一の幸運に望みを託す。当たるだろうと思って、または、当たることを願って、予想を立てる。「やまをかけ・たり・ せ・んと・ 全部・ 勉強し・とか・んと・ あか・ん・よ。」

やみ【闇】《名詞》 ①光がなくて真っ暗なこと。「今夜・は・ 月・が・ 出・とら・ん・ やみ・や。」②先の見通しがつかないこと。「試験・に・ 落ち・て・ やみ・の・ 中・や。」③正式に認められているわけではない方法による取引。また、その商品や値段。「やみ・で・ 買う」

やみよ【闇夜】《名詞》 月が出ていなくて、真っ暗な夜。「今日・は・ やみよ・や・から・ 懐中電灯・を・ 持っ・ていき・よ。」

やむ【止む】《動詞・マ行五段活用》 続いているものが止まって、終わりになる。「強い・ 雨・が・ やん・だ。」「喉・の・ 痛み・が・ やむ。」

やめる【止める、辞める】《動詞・マ行下一段活用》 ①それまで続けていたものを打ち切る。終わりにする。「走る・の・を・ やめ・て・ 歩く。」②するつもりであったことを、しないことにする。「台風・が・ 来る・ので・ 運動会・は・ やめる。」③勤めや役目から退く。退職や退任をする。「定年・で・ 会社・を・ やめる。」「病気・に・ なっ・て・ 自治会長・を・ やめる。」

やもめ(寡婦)】《名詞》 配偶者に死別した人。「あいつ・は・ 奥さん・が・ 死ん・で・ やもめ・や。」

やもり《名詞》 夜などに出てきて足の裏で壁などに吸い付く、黒みがかった灰色をした、トカゲに似た平たい動物。「やもり・が・ 壁・を・ のぼり・よる。」

ややこしい〔ややこしー〕《形容詞》 ①込み入ってわかりにくい。複雑である。「ややこしー・ 説明・で・ よー・ わから・ん。」②解決の見込みが立たない。「ややこしー・ 裁判・に・ なっ・とる・そーや。」③解くのが困難である。「ややこしー・ 計算・で・ 何べん・ やっ・ても・ 答え・が・ 合わ・へん。」④怪しげである。「ややこしー・ 話・に・は・ 乗ら・ん・ 方・が・ えー。」〔⇒やいこしい〕

やら《副助詞》 ①はっきりしていないことを言うときに使う言葉。「費用・が・ どれ・ぐい・ 要る・の・やら・ わから・へん。」「何・やら・ 言ー・とる・けど・ 聞こえ・へん。」②同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「パン・やら・ ケーキ・やら・が・ いっぱい・ 並ん・どる。」「何・やら・ か・やら・ 話・が・ むつかしー・ねん。」〔⇒やか、や。⇒か。⇒とか、たら〕

やらかい(柔らかい)】《形容詞》 ①力を加えると、形が変わりやすい。簡単に曲げたりのばしたりできる。ふっくらしている。「あつあつ・の・ やらかい・ ご飯」②しなやかである。「やらかい・ 竹」③頭の働きや人柄が柔軟である。「あいつ・は・ やらかい・さかい・ つきあいやすい。」■対語=「かたい【硬い、固い】」〔⇒やろこい(柔らこい)、やらこい(柔ろこい)⇒ゆるい【緩い】

やらかす《動詞・サ行五段活用》 してしまう。引き起こしてしまう。「腹・が・ 立っ・て・ けんか・を・ やらかし・ても・た。」◆すべきでないことを、してしまうというニュアンスが伴う。

やらこい(柔らこい)】《形容詞》 ①力を加えると、形が変わりやすい。簡単に曲げたりのばしたりできる。ふっくらしている。「やらこい・ 粘土」②しなやかである。「体操選手・は・ やらこい・ 体・を・ し・とる・ん・や・なー。」③頭の働きや人柄が柔軟である。「やらこい・ 頭・で・ 良()ー・ 文章・を・ 書く・ 人・や。」■対語=「かたい【硬い、固い】」〔⇒やらかい(柔らかい)、やろこい(柔らこい)⇒ゆるい【緩い】

やらしい〔やらしー〕(嫌らしい)】《形容詞》 ①いかにも嫌な感じがする。不愉快である。「金・の・ こと・に・ なる・と・ やらしー・ やつ・や。」②好色で性的な傾向が強い。「その・ 言葉・は・ ちょっと・ やらしー・なー。」〔⇒いやらしい【嫌らしい】

やり【槍】《名詞》 細長い棒の先に尖った刃を付けて、遠くへ突きやる武器。「やり・を・ 持っ・て・ 討ち入りし・た・ 話・や。」

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2017年11月22日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (571)    (通算2569回)

日常生活語 「や」⑧

 

やどや【宿屋】《名詞》 旅行者を泊めるための設備を整えて、料金を取って営業している建物。とりわけ、和風の建物。「修学旅行・で・ 伊勢・の・ やどや・に・ 泊まっ・た。」〔⇒やど【宿】、りょかん【旅館】

やない【柳井】《固有名詞》 明石市魚住町金ヶ崎のうちの一つの地域(小字)。「わしら・が・ 小学生・やっ・た・ 時・に・ やない・の・ 子ら・も・ 江井島小学校・に・ 通う・よーに・ なっ・た。」

■柳井地区が江井島小学校の校区に編入されてから60年以上が経った。もはや紛れもない江井ヶ島地区の一員である。

 江井ヶ島には桜の名所がいくつかあるが、その一つは柳井地区の赤根川沿いの桜並木である。赤根川は大久保町西脇のあたりを経て、柳井を通って、西島で海に流れ入る。柳井のあたりでは右岸に桜並木がある。河畔の道は舗装されていて、小さな車は通れるが、地区の幹線道路ではない。桜にとっては、それがかえってありがたいことになっている。桜の木の下で弁当を広げることはできにくいけれども、そぞろ歩きにはふさわしい場所である。知る人ぞ知る、すなわち、あまり知られていない、静かな名所である。

やない《助動詞》 ①打ち消す意味を表す言葉。…ではない。「あいつ・は・ 知ら・ん・ 人・やない。」「探し・とっ・た・ん・は・ ボールペン・やのー・て・ 万年筆・や。」②打ち消しの表現を用いながら、人を誘う気持ちを表す言葉。…しよう。「行こ・やない(・か)。」③禁止する気持ちを表す言葉。…するな。「断ら・んと・ 黙っ・て・ 飲む・やない(・ぞ)。」

やなぎ【柳】《名詞》 枝が糸のように垂れて葉が細長い、水辺で多く見られる落葉樹。「堀・の・ 周り・に・ やなぎ・が・ 植え・てある。」

やなぎごうり〔やなぎごーり〕【柳行李】《名詞》 背の低い柳の若木の皮をむいて乾燥させて編んで作った、箱の形をした物入れ。「やなぎごーり・の・ 弁当箱」

やに【脂】《名詞》 ①木の幹などから出る、水飴のような色をした粘り気のある液。また、それが固まったもの。「松・の・ やに・が・ つい・て・ にちゃにちゃする。」②目から出た液が、目の縁に固まってついたもの。「顔・を・ 洗(あろ)ー・て・ やに・を・ 取る。」③煙草が燃えたときにできて、パイプなどにたまる、粘り気のある液。「やに・で・ パイプ・が・ 詰まっ・た。」〔⇒やね()⇒めやに【目脂】、めやね(目脂)、めくそ【目糞】、めめくそ【目々糞】

やぬし【家主】《名詞》 貸している家の持ち主。「やぬし・に・ 家賃・を・ 払う。」

やね【屋根】《名詞》 ①雨や寒さなどを防ぐために、建物の上の部分を覆うもの。「瓦・で・ やね・を・ 葺く。」②ものの上の部分を覆っているもの。「自動車・の・ やね・に・ 雪・が・ 積もっ・とる。」

やね()】《名詞》 ①木の幹などから出る、水飴のような色をした粘り気のある液。また、それが固まったもの。「木ー・の・ やね・が・ つい・て・ 取れ・へん。」②目から出た液が、目の縁に固まってついたもの。「目ー・に・ やね・が・ つい・とる・ぞ。」③煙草が燃えたときにできて、パイプなどにたまる、粘り気のある液。「パイプ・の・ やね・を・ 拭い・て・ 取る。」〔⇒やに【脂】⇒めやに【目脂】、めやね(目脂)、めくそ【目糞】、めめくそ【目々糞】

やばい《形容詞》 ①不確かで信頼できない。良い状態が続かないようだ。「あの・ 会社・は・ だいぶ・ やばい・らしー。」②持ちこたえられないで、壊れそうである。危なっかしい。「強い・ 風・が・ 吹い・て・ トタン屋根・が・ やばい。」③自分の姿や、隠していた事柄が、周りにわかってしまいそうである。「もーちょっとで・ 見つかり・そーで・ やばかっ・た。」①②⇒やばたい。⇒あぶない【危ない】、あむない(危ない)

やばたい《形容詞》 ①不確かで信頼できない。良い状態が続かないようだ。「試験・を・ 受け・て・も・ 合格・は・ やばたい・と・ 思う・ねん。」②持ちこたえられないで、壊れそうである。危なっかしい。「やばたい・ くくり方・を・ し・たら・ ほどけ・てまう・ぞ。」〔⇒やばい。⇒あぶない【危ない】、あむない(危ない)

やぶ【藪】《名詞》 ①竹が集まって生えているところ。また、竹、背の低い木、草などが群がって生えていて、踏み込んで行きにくいところ。「やぶ・の・ 中・に・ たけのこ・が・ 出・とる。」②技術がつたなく、あてにならない医者。「やぶ・や・さかいに・ 病気・の・ 名前・を・ 教(おせ)・てくれ・へん。」⇒たけやぶ【竹藪】⇒やぶいしゃ【藪医者】

やぶいしゃ【藪医者】《名詞》 技術がつたなく、あてにならない医者。「やぶいしゃ・に・ 診・てもろ・て・ 薬・を・ もろ・てき・た。」〔⇒やぶ【藪】

やぶいり【藪入り】《名詞、動詞する》 嫁いだ娘が、一時、実家に帰ること。「今度・の・ 日曜・に・ 娘・が・ やぶいり・で・ 戻っ・てくる。」

やぶつり(家移り)】《名詞、動詞する》 住む家を変わること。転宅。「家・を・ 建て・て・ やぶつりする。」〔⇒やうつり【家移り】、やどがえ【宿替え】、ひっこし【引っ越し】

やぶる【破る】《動詞・ラ行五段活用》 ①紙や布などを引き裂いたり穴を開けたりして、だめにする。まとまった形のものを壊してだめにする。「本・の・ ページ・を・ やぶっ・て・ 捨てる。」②壊して開ける。「殻・を・ やぶっ・て・ 雛・が・ 生まれる。」③決めたことをだめにする。規則などを無視した行動をする。「約束・を・ やぶる。」④相手を負かす。勝つ。「阪神・が・ 巨人・を・ やぶる。」⑤押しのけて進む。超える。「これ・まで・の・ 記録・を・ やぶる。」■自動詞は、①②「やぶれる【破れる】」■名詞化=やぶり【破り】

やぶれぼろ〔やぶれぼーろ〕【破れ襤褸】《名詞、形容動詞や()》 使い古して、本来の役割を果たせなくなった衣服や布きれなど。つぎはぎだらけの衣服など。「やぶれぼーろ・を・ 着る。」「やぶれぼーろ・の・ 帳面・に・ 書く。」「やぶれぼーろ・の・ 傘・を・ さす。」〔⇒ぼろ【襤褸】、ぼろぎれ【襤褸切れ】

やぶれる【破れる】《動詞・ラ行下一段活用》 紙や布などが引き裂かれたり穴が開いたりする。「風・で・ ポスター・が・ やぶれ・た。」■他動詞は「やぶる【破る】」■名詞化=やぶれ【破れ】

やへん《助動詞》 前にある言葉を打ち消すときに使う言葉。「そんな・ こと・は・ し・やへん・ねん。」「今日・は・ 徹夜し・て・ 寝・やへん」◆「し・やへん」「来・やへん」「見・やへん」など、カ行変格活用動詞、サ行変格活用動詞、上一段活用動詞に接続する。〔⇒ない、ひん、ん、まへん、しまへん、へん〕

やぼったい【野暮ったい】《形容詞》 あか抜けしていない。洗練されていない。「やぼったい・ 掛け軸・を・ かけ・とる。」

やま【山】《名詞》 ①平地よりもうんと高く盛り上がったところ。「六甲・の・ やま」②たくさんの木が集まって生えているところ。「やま・で・ 松葉・を・ 集める。」「松茸やま」③うずたかく盛り上げたもの。「ごみ・の・ やま」「洗濯物・の・ やま」④生死や運命をわける、いちばん大事なところ。通り過ぎれば後は楽に展開するようになるところ。「医者・から・ 今晩・が・ やま・や・と・ 言わ・れ・た。」⑤もしもの幸運をねらって行うこと。偶然をあてにする予想。「試験・に・ やま・を・ かける。」「やま・が・ あたっ・た。」「やま・が・ はずれ・て・ 損・を・ し・た。」⇒はやし【林】

やまいも【山芋】《名詞》 とろろなどにして根を食べる、山野に自生する、つる性の植物。「やまいも・を・ 擦っ・て・ ご飯・に・ かける。」〔⇒やまのいも【山の芋】、じねんじょ【自然薯】

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2017年11月21日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (570)    (通算2568回)

日常生活語 「や」⑦

 

やつで【八つ手】《名詞》 手のひらのような切れ込みのある大きな葉で、冬に白い小花の集まった丸い房をつける背の低い木。「便所・の・ 裏・に・ やつで・を・ 植える。」

やってくる【遣って来る】《動詞・カ行変格活用》 ①向こうの方から近づいてくる。離れたところから、こちらに向かう。押し寄せる。「また・ 今年・も・ 台風・が・ やってくる・ 季節・に・ なっ・た。」②ある仕事や生活を続けながら現在に至る。「何とか・ ここ・まで・ やってこ・れ・た・の・も・ 皆さん・の・ おかげ・です。」

やっと《副詞》 数や量がたくさんある。基準とする数や量よりも大きい。「畑・で・ とれ・た・ 苺・を・ やっと・ 貰(もろ)・た。」〔⇒おおい【多い】、おかい(多い)、ようけ、ようさん(仰山)、ぎょうさん【仰山】、じょうさん(仰山)、どっさり、たくさん【沢山】、たんと、いっぱい【一杯

やっと《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「長かっ・た・けど・ やっと・ 梅雨・が・ 明け・た。」「やっと・ 車・が・ 買える・ ほど・の・ 金・が・ 貯まっ・た。」〔⇒ようやく【漸く】、ようよう(漸う)、やっとこさ、やっとこしょ、やっとこせ〕

やっとこ《名詞》 焼けた鉄を挟んだり、金属の板や針金を曲げたりするのに使う、釘抜きに似た道具。「やっとこ・で・ 釘・を・ 抜く。」

やっとこさ《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「やっとこさ・ 暑さ・が・ やわらい・だ。」「やっとこさ・ 宿題・が・ でけ・た。」〔⇒ようやく【漸く】、ようよう(漸う)、やっと、やっとこしょ、やっとこせ〕

やっとこさ《感動詞》 座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。力を入れたり一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「やっとこさ・ ほんなら・ ここら・で・ 一休みし・まほ。」〔⇒やっとこしょ、やっとこせ、どっこいしょ、どっこらしょ〕

やっとこしょ《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「やっとこしょ・ だんだん・ 温ー・ なっ・てき・た。」「やっとこしょ・ 田植え・が・ すん・だ。」〔⇒ようやく【漸く】、ようよう(漸う)、やっと、やっとこさ、やっとこせ〕

やっとこしょ《感動詞》 座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。力を入れたり一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「そら・ やっとこしょ・ もー・ 一息・や。」〔⇒やっとこさ、やっとこせ、どっこいしょ、どっこらしょ〕

やっとこせ《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「やっとこせ・ 釘・が・ 抜け・た。」「息子・が・ やっとこせ・ 就職し・てくれ・た。」「やっとこせ・ 合格・や。」〔⇒ようやく【漸く】、ようよう(漸う)、やっと、やっとこさ、やっとこしょ〕

やっとこせ《感動詞》 座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。力を入れたり一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「元気・ 出し・て・ それ・ やっとこせ。」〔⇒やっとこさ、やっとこしょ、どっこいしょ、どっこらしょ〕

やっぱし(矢っ張し)】《副詞》 ①前と同じようである、あるいは他と同じようであるということを表す言葉。「やっぱし・ 新幹線・で・ 行く・ こと・に・ する・わ。」②違ったようになることを期待したが、そうはいかないで、結局は普通に予想していたとおりになったことを表す言葉。「やっぱし・ 宝くじ・は・ 当たら・なんだ。」「やっぱし・ 答え・は・ わから・なんだ。」③期待したことを裏切らないで、その通りになったことを表す言葉。「やっぱし・ あんた・や・さかい・ でける・ こと・な・ん・や。」〔⇒やっぱり(矢っ張り)

やっぱり(矢っ張り)】《副詞》 ①前と同じようである、あるいは他と同じようであるということを表す言葉。「この・ 町・も・ やっぱり・ ラーメン屋・が・ 多い。」②違ったようになることを期待したが、そうはいかないで、結局は普通に予想していたとおりになったことを表す言葉。「やっぱり・ 抽選・に・ 外れ・た。」「やっぱり・ 参加し・ない・ こと・に・ する。」③期待したことを裏切らないで、その通りになったことを表す言葉。「やっぱり・ 専門家・に・は・ 勝た・れ・へん。」〔⇒やっぱし(矢っ張し)

やつれる【窶れる】《動詞・ラ行下一段活用》 病気、心労、老齢などのために、体が痩せるなどして衰えて見苦しくなる。身に着けている服装などが見苦しく見える。「寝込ん・でも・て・ だいぶ・ やつれ・た・みたいや。」

やて《副助詞》 極端な例を示して強調する言葉。「お前・やて・ その・ぐらい・の・ こと・は・ わかる・やろ。」「誰・やて・ 間違う・ こと・は・ ある・わい・な。」〔⇒かて、でも〕

やて《終助詞》 聞いたことを別の人に伝えるときに、それが伝聞であることを表す言い方。…だそうだ。「雨・で・ 運動会・は・ 中止・やて。」◆断定の助動詞「や」に、接続助詞「て」が続いた言葉が一語になったもの。〔⇒やといな、やといや〕

やど【宿】《名詞》 ①住んでいるところ。すみか。「雀・の・ おやど」②旅行者を泊めるための設備を整えて、料金を取って営業している建物。とりわけ、和風の建物。「夏・の・ 旅行・の・ やど・を・ 予約する。」⇒やどや【宿屋】、りょかん【旅館】

やといな《終助詞》 聞いたことを別の人に伝えるときに、それが伝聞であることを表す言い方。…だそうだ。「今年・の・ 梅雨・は・ 長い・ん・やといな。」「行き・とみたい・ん・やといな。」◆断定の助動詞「や」に、格助詞「と」が付いて、それに伝聞の意味を表す「いな」が続いたもの。〔⇒やといや、やて〕

やといや《終助詞》 聞いたことを別の人に伝えるときに、それが伝聞であることを表す言い方。…だそうだ。「散髪屋・は・ 明日・は・ 休み・やといや。」◆断定の助動詞「や」に、格助詞「と」が付いて、それに伝聞の意味を表す「いや」が続いたもの。〔⇒やといな、やて〕

やとう【雇う】《動詞・ワア行五段活用》 ①お金を払って、人に仕事をしてもらう。「アルバイト・を・ やとう。」②お金を払って、乗り物などを自分の意志のとおりに使う。「ハイヤー・を・ やとう。」■名詞化=やとい【雇い】

やどがえ【宿替え】《名詞、動詞する》 住む家を変わること。転宅。「須磨・の・ 団地・へ・ やどがえする。」〔⇒やうつり【家移り】、やぶつり(家移り)、ひっこし【引っ越し】

やどがに【宿蟹】《名詞》 巻き貝の貝殻の中にすむ、海老や蟹に似ている動物。「やどがに・が・ 石・の・ 上・を・ 歩い・とる。」〔⇒やどかり【宿借り】

やどかり【宿借り】《名詞》 巻き貝の貝殻の中にすむ、海老や蟹に似ている動物。「潮・が・ 引ー・た・さかい・ やどかり・が・ ぎょーさん・ 出・てき・た。」〔⇒やどがに【宿蟹】

やどちん【宿賃】《名詞》 宿屋やホテルなどに泊まったときに支払う料金。宿泊料。「やどちん・が・ 安い・ とこ・を・ 探す。」

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2017年11月20日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (569)    (通算2567回)

日常生活語 「や」⑥

 

やすむ【休む】《動詞・マ行五段活用》 ①仕事や活動などを止める。心や体を楽にして、休憩や休息をする。安らかにする。「坂・の・ 途中・で・ ちょっと・ やすむ。」②商店や会社などが営業しない。「都合・で・ 3日間・ 店・を・ やすむ。」③都合によって、勤務先や学校などに行かない。「風邪・を・ ひー・た・さかい・ やすみ・たい・と・ 思(おも)・とる・ねん。」■名詞化=やすみ【休み】

やすめ【安め】《名詞、形容動詞や()》 ものの値段が少し安いこと。比較的安いこと。「もっと・ やすめに・ し・てくれ・たら・ 買い・たい・ねん・けど。」■対語=「たかめ【高め】」〔⇒やすいめ【安いめ】

やすめる【休める】《動詞・マ行下一段活用》 していることを止めるようにする。心や体を楽にして、休息するようにする。「手ー・(を・) やすめ・て・ ちょっと・ 休憩しょ・ー。」

やすもん【安物】《名詞》 値段が安く、品質の悪い品物。「やすもん・ 買()ー・たら・ 結局・ 損・に・ なる。」

やすやす【易々】《副詞と》 ものごとをきわめて容易に行う様子。込み入っていなくて、わかりやすい様子。「ちょっと・ 走っ・たら・ 電車・に・ やすやす・ 間に合()ー・た。」〔⇒かんたん【簡単】()

やすり【鑢】《名詞》 ①鋼の表面に細かい溝を刻みつけて、金属や木などを擦って、削り取ったり滑らかにしたりする道具。「のこぎり・に・ やすり・を・ かける。」②謄写版の原紙に文字を書き付けるときに使う金属製の板。「ガリ版・の・ やすり・が・ ちび・てき・た。」

やせ【痩せ】《形容動詞や()、名詞》 痩せて骨張って見えて、体重が少ないこと。また、そのような人。「あんた・は・ やせ・の・ 大食い・や・なー。」〔⇒ほそかんぴん【細かんぴん】、ほそかっぴん【細かっぴん】、ほそっぴん【細っぴん】、ほそかんぴんたん【細かんぴんたん】、やせぼし【痩せ干し】、やせかんぴんたん【痩せかんぴんたん】、やせぎす【痩せぎす】

やせかんぴんたん【痩せかんぴんたん】《形容動詞や()、名詞》 痩せて骨張って見えて、体重が少ない様子。また、そのような人。「戦争中・は・ みんな・ やせかんぴんたんやっ・た。」〔⇒ほそかんぴん【細かんぴん】、ほそかっぴん【細かっぴん】、ほそっぴん【細っぴん】、ほそかんぴんたん【細かんぴんたん】、やせぼし【痩せ干し】、やせぎす【痩せぎす】、やせ【痩せ】

やせぎす【痩せぎす】《形容動詞や()、名詞》 痩せて骨張って見えて、体重が少ない様子。また、そのような人。「やせぎすに・ なら・ん・よーに・ 飯・を・ どんどん・ 食い・なはれ。」〔⇒ほそかんぴん【細かんぴん】、ほそかっぴん【細かっぴん】、ほそっぴん【細っぴん】、ほそかんぴんたん【細かんぴんたん】、やせぼし【痩せ干し】、やせかんぴんたん【痩せかんぴんたん】、やせ【痩せ】

やせすぎ【痩せ過ぎ】《名詞、形容動詞や()》 標準的な人よりもかなり細い体格であること。また、そのような人。「あんた・は・ やせすぎや・さかい・ もっと・ 飯・を・ 食い・なはれ。」■対語=「こえすぎ【肥え過ぎ】」

やせぼし【痩せ干し】《形容動詞や()、名詞》 痩せて骨張って見えて、体重が少ない様子。また、そのような人。「私・は・ こまい・ 時・は・ やせぼしでし・てん。」〔⇒ほそかんぴん【細かんぴん】、ほそかっぴん【細かっぴん】、ほそっぴん【細っぴん】、ほそかんぴんたん【細かんぴんたん】、やせかんぴんたん【痩せかんぴんたん】、やせぎす【痩せぎす】、やせ【痩せ】

やせる【痩せる】《動詞・サ行下一段活用》 ①体の肉付きが少なくなって、体重が減る。「入院し・て・から・ 3キロ・も・ やせ・た。」「やせた・ 茄子・が・ でけた。」②肥料が乏しくなったりして、土の質が落ちて、作物を育てる力が減る。土地の生産力が低くなる。「やせ・た・ 畑・や・さかい・ でき・が・ 悪い。」■対語=「こえる【肥える】」。①「ふとる【太る】」「ふとなる【太なる】」■名詞化=やせ【痩せ】⇒ほそなる【細なる】、ほそる【細る】

やたけた《形容動詞や()》 ①いい加減な性格である様子。「あいつ・は・ 約束・を・ 守ら・ん・ やたけたな・ やつ・や。」②行動などが乱雑である様子。「やたけたな・ 字ー・や・さかい・ 読みにくい。」

やたまき(八幡巻)】《名詞》 煮て下ごしらえをした牛蒡を芯にして、穴子、鰻、牛肉などで巻いて、煮たり付け焼きをしたりして作る料理。「弁当・に・ やたまき・を・ 入れる。」〔⇒やわたまき【八幡巻】

やたら【矢鱈】《副詞に》 あまりにも度を過ごしている様子。ものごとに秩序や根拠が乏しい様子。「今日・は・ 朝・から・ やたら・ 忙しかっ・た。」「やたらに・ あれ・ せー・ これ・ せー・(と・) 言わ・れ・て・ 困っ・た。」〔⇒めったやたら【滅多矢鱈】、むやみに【無闇に】、むやみやたら【無闇矢鱈】、めちゃめちゃ【目茶目茶】、めちゃくちゃ【目茶苦茶】、めちゃんこ【目茶んこ】、めっちゃくちゃ【目茶苦茶】、めっちゃくっちゃ【目茶苦茶】、へらへっと、へっともない、へらへっともない〕

やちん【家賃】《名詞》 家を借りている人が、家の持ち主に払うお金。「やちん・は・ 毎月・ きちんと・ 払(はろ)・てます。」

やつ【奴】《名詞》 ①人を軽蔑して、突っ放すように言う言葉。「あんな・ 自分勝手な・ やつ・は・ 嫌い・や。」②目下の人などを親しんで言う言葉。「あんな・ えー・ やつ・は・ おら・ん・なー。」③物や事を指して、ぞんざいに言う言葉。「そっち・の・ 大きい・ やつ・を・ 売っ・てんか。」

やっかい【厄介】《形容動詞や()》 手数がかかって煩わしい様子。込み入って面倒な様子。人の面倒を見るのに手数がかかる様子。「やっかい・を・ かける。」「やっかいな・ 話・に・ なっ・た。」〔⇒せわ【世話】

やっき【躍起】《形容動詞や()》 気持ちが急いたり高ぶったりして、むきになる様子。一生懸命に取り組む様子。「やっきに・ なっ・て・ 子ども・を・ 育て・た。」

やっきょく【薬局】《名詞》 薬剤師が調剤したり既製の薬などを売ったりする店。「やっきょく・で・ 目薬・を・ 買う。」〔⇒くすりや【薬屋】

やつける【遣つける】《動詞・カ行下一段活用》 ①相手をひどい目にあわせる。相手を負かす。「去年・ 負け・た・ 相手・を・ やつける。」②小動物などを殺す。「百足・を・ やつけ・たっ・た。」〔⇒やっつける【遣っつける】

やっさもっさ《副詞、動詞する》 大勢が集まって何かを言い合ったり、し合ったりする様子。ごたごたとして、まとまりに欠けたり、もめたりしている様子。「やっさもっさ・ 話・を・ し・た・けど・ 結論・は・ 出ずじまいや。」「やっさもっさし・て・ 家・の・ 中・を・ 探し・た。」

やっつ【八つ】《名詞(数詞+助数詞) ①自然数の7に、1を加えた数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「やっつ・ 入っ・た・ 菓子折・を・ 持っ・ていっ・た。」②8歳。「やっつ・の・ 時・から・ 算盤・を・ 習()ろ・た。」⇒はち【八】、や【八】

やっついき【八つ行き】《名詞》 4月2日から1231日までに生まれて、数え歳の8歳で小学校に入学すること。また、その子。「うち・の・ 子ー・は・ みんな・ やっついき・や。」■対語=「ななついき【七つ行き】」〔⇒おそいき【遅行き】

やっつける【遣っつける】《動詞・カ行下一段活用》 ①相手をひどい目にあわせる。相手を負かす。「体・で・は・ 無理や・さかい・ 口・で・ やっつけ・たれ。」②小動物などを殺す。「石・を・ ぶつけ・て・ 蛇・を・ やっつけ・た。」〔⇒やつける【遣つける】

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2017年11月19日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (568)    (通算2566回)

日常生活語 「や」⑤

やける【自棄る】《動詞・カ行下一段活用》 ものごとが思うようにならなくて、どうにでもなれという気持ちになる。集中したり戦ったりしようとする気持ちを失う。「なんぼ・ し・ても・ 勝た・れ・へん・ので・ やけ・ても・た。」■名詞化=やけ【自棄】

やご《名詞》 池などにすむ、とんぼの幼虫。「やご・が・ いっぱい・ うようよし・とる。」

やごう〔やごー〕【屋号、家号】《名詞》 ①商店などに付ける名前。「看板・に・ 書い・てある・ やごー」②昔から互いに呼び慣わしている、一般の家の名前。「うち・の・ やごー・は・ せーはったん・(と・) 言()ー・ねん。」

■江井ヶ島の「ふるさとの文化を学ぶ会」が発行した『島のみぶくろ』第5号には、5ページにわたって、「ひがっせの家号」「にっせの家号」「ひがしじまの家号」「もりの家号」「にしじまの家号」が、それぞれの地域の地図に書き込んだ形で載っている。「ひがっせ」は東江井、「にっせ」は西江井、その他は東島、森、西島のことである。

 そのうちの「にしじまの家号」地図には40近い名前が挙げられている。その家号を、いくつかに分類してみる。一つ一つの家号の由来を確かめたわけではないから、間違っているかもしれない。

 まず、人の名前(先祖の名前)に基づくと思われるものを、五十音順に列挙する。「くろべはん」「ごえはん」「こさやん」「じゅうべはん」「しょうやん」「せいはっつぁん」「せえべはん」「そうべはん」「たろべはん」「たんちゃん」「にさやん」「はちべはん」「はっちょみさん」「まごべはん」「もよみさん」「よんちゃん」である。「はんだいはん」「まさかど」もここに加わるのかもしれない。「きし」は古岸(こぎし)という苗字の省略形である。

 次に、家業に由来すると思われるものを、やはり五十音順に並べる。「うえきや」「おいしゃはん」「かさや」「こんや」「さかば」「すりばちや」「せともんや」「とふや」「はこや」「わたや」である。順に、植木屋、医者、笠屋(傘屋)、紺屋、酒場(酒造業)、擂り鉢屋(窯業)、瀬戸物屋、豆腐屋、箱屋、綿屋と考えられる。「しんば」は新しい酒場かもしれない。

 関連して、店の屋号と思われるものに「いちばや」「かわさきや」「しなのや」がある。「かわじん」というのも屋号かもしれない。

 「アメリカはん」は洋風の住まいの一家をそのように呼んだもの、「てらまえ」は極楽寺の前の家、「やまのうえ」はちょっと高い位置に建っている家、「たんぼなか」は田圃の中の家のようである。珍しい呼び名は「いんきょ」(隠居)である。

 この地図には書かれていないが、「てら」(寺=極楽寺)、「とこや」(床屋)、「みせ」(店=八百屋)という呼び名もあった。

やこされ【副助詞】 言っていることの特定の部分を強調するために使う言葉。だからこそ。「親・やこされ・ お前・の・ こと・を・ 心配する・ん・や・ぞ。」◆古典文法の「こそ…あれ」という係り結びに由来する言葉である。

やさい【野菜】《名詞》 副食にするために、畑などで育てる植物。「日照り・で・ やさい・の・ 値段・が・ 高(たか)・ なっ・た。」〔⇒あおもん【青物】

やさがし【家捜し】《名詞、動詞する》 家の中をくまなく探すこと。「やさがしし・た・けど・ 保険・の・ 証書・が・ 出・てこ・ん。」

やさしい〔やさしー〕【優しい】《形容詞》 ①穏やかでおとなしい。上品で美しい。その人に対して警戒心を感じることがない。「やさしー・ 人・や・さかい・ 大きな・ 声・で・ 怒っ・たり・ せー・へん。」「やさしい・ 感じ・が・ する・ 絵ー」②他人に対する思いやりがある。態度や性格などが素直である。「もー・ ちょっと・ やさしー・に・ 教()せ・てくれ・へん・か。」

やし【椰子】《名詞》 大きな葉が幹の頂に群がってはえる、熱帯地方の背の高い木。「南太平洋・の・ 島・の・ やし・の・ 木」

やじ【野次】《名詞》 人の言動に対して、大声でからかったり冷やかしたりすること。また、その言葉。「阪神・が・ 負け・たら・ 甲子園球場・の・ やじ・は・ ものすごい・ もん・や。」

やじうま【野次馬】《名詞》 自分に関係のないことについて、のぞき込んだり騒ぎ立てたりするような人。「火事・を・ 見・に・ 行く・ やじうま・が・ ぎょーさん・ おる。」

やしき【屋敷】《名詞》 ①家が建っている一区切りの土地。敷地。「うち・の・ やしき・は・ 狭い・ねん。」②広い敷地に建つ立派な構えの家。「ごっつい・ やしき・に・ 住ん・どる・ 人」

やしなう【養う】《動詞・ワア行五段活用》 子どもなどをはぐくんで育てる。人や動物の生活の面倒を見る。扶養する。「安い・ 給料・で・ 家族・を・ やしなう・の・は・ しんどい・ こと・や。」「犬・を・ やしなう。」■名詞化=やしない【養い】

やしょく【夜食】《名詞》 夕食の後、夜遅くなってとる簡単な食事。「やしょく・に・ ラーメン・を・ 食べる。」

やじるし【矢印】《名詞》 方向、道順などを教えるために、矢の形を書いて示したもの。「会場・まで・の・ 道筋・の・ 曲がり角・に・ やじるし・を・ 書い・た・ 紙・を・ 張っ・とく。」

やすあがり【安上がり】《形容動詞や()》 値段や費用が安くて済むこと。「良()ー・ 店・が・ あっ・た・さかい・ 今日・の・ 昼飯代・は・ やすあがりやっ・た。」

やすい【易い】《形容詞》 ①内容の理解がすぐにできて、手間がかからない。「やすい・ 問題・や・さかい・ 時間・が・ かから・へん。」「やすい・ 言葉・で・ 説明し・てある。」②自分の力からすれば、行うことが容易である。大した努力をしなくても、そのことを行うのは簡単である。「話・を・ まとめる・の・は・ やすい・ こと・や。」③簡単明瞭で無理なく取り組める。「書類・の・ 書き方・は・ やすかっ・た。」■対語=「むつかしい【難しい】」⇒なやすい【な易い】、ぼろかす【襤褸滓】、ぼろくそ【襤褸糞】

やすい【安い】《形容詞》 値段が張らない。予想していたよりも金がかからない。「野菜・の・ 値段・が・ やすー・ なっ・てき・て・ ありがたい。」■対語=「たかい【高い】」

やすい【易い】《接尾語》〔動詞の連用形に付く〕 ①ものごとを楽々と行うことができるという意味を表す言葉。「読みやすい・ 本」「答え・が・ 出しやすい・ 問題」②気持ちの上で、そうすることに抵抗感がないという意味を表す言葉。「来やすい・ 店」「話しやすい・ 人」「何・でも・ 相談しやすい・ 友だち」③そのような可能性が高いという意味を表す言葉。「燃えやすい・ 木」「雨・が・ ふりやすい・ 空模様」「割れやすい・ コップ」「曇りやすい・ ガラス」■対語=「にくい【難い】」

やすいめ〔やすいめー〕【安いめ】《名詞、形容動詞や()》 ものの値段が少し安いこと。比較的安いこと。「玉葱・は・ 去年・より・ ちょっと・ やすいめーに・ なっ・とる。」■対語=「たかいめ【高いめ】」〔⇒やすめ【安め】

やすうり【安売り】《名詞、動詞する》 普通よりも安い値段で売ること。「八百屋・が・ やすうりし・とる。」

やすっぽい【安っぽい】《形容詞》 ①品質がよくなくて、いかにも値段が低いように見える。「やすっぽい・ 鞄」②品格がなく軽々しい。「あんな・ こと・ 言()ー・たら・ 人間・が・ やすっぽー・ 見える。」

やすみ【休み】《名詞》 ①仕事や活動などを止めること。心や体を楽にして休憩や休息をすること。「20分間・の・ やすみ・を・ とる。」②商店などが営業しないこと。「せっかく・ 行っ・た・のに・ デパート・は・ やすみ・やっ・た。」②勤務先や学校などが通常のことを行わないこと。「台風・で・ 学校・が・ やすみ・に・ なっ・た。」④都合によって、勤務先や学校などに行かないこと。「しいどい・さかい・ 今日・は・ やすみ・に・ する。」

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2017年11月18日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (567)    (通算2565回)

日常生活語 「や」④

 

やくだつ【役立つ】《動詞・タ行五段活用》 何かに対して有効にはたらく。何かに対して効果や価値を発揮する。「わし・の・ 言()ー・た・ こと・が・ ちょっと・は・ やくだっ・た・よーや。」「苦労し・たら・ 後・で・ やくだつ・やろ。」■他動詞は「やくだてる【役立てる】」。〔⇒やくにたつ【役に立つ】

やくだてる【役立てる】《動詞・タ行下一段活用》 何かに対して有効にはたらくようにする。何かに対して効果や価値を発揮するようにする。「困っ・とる・ 人・に・ やくだて・てもらう・よーに・ 募金・を・ する。」■自動詞は「やくだつ【役立つ】」〔⇒やくにたてる【役に立てる】

やくどし【厄年】《名詞》 昔からの言い伝えで、健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢。「今年・は・ やくどし・や・さかい・ 無理・は・ せ・んとこ・ー。」◆「やく」の前年のことを「まえやく」と言い、「やく」の終わった次の年を「あとやく」と言う。男女で、厄年の年齢は異なる。〔⇒やく【厄】

やくにたつ【役に立つ】《動詞・タ行五段活用》 何かに対して有効にはたらく。何かに対して効果や価値を発揮する。「勉強し・た・ こと・が・ やくにたっ・た。」■他動詞は「やくにたてる【役に立てる】」〔⇒やくだつ【役立つ】

やくにたてる【役に立てる】《動詞・タ行下一段活用》 何かに対して有効にはたらくようにする。何かに対して効果や価値を発揮するようにする。「困っ・とる・ 人・に・ やくだて・てもらう・よーに・ 募金・を・ する。」■自動詞は「やくにたつ【役に立つ】」〔⇒やくだてる【役立てる】

やくにん【役人】《名詞》 国や地方公共団体の役所に勤めている人。公務員。「やくにん・みたいな・ もの・の・ 言い方・を・ する。」◆融通のきかない、堅苦しい人のたとえにも使う。

やくば【役場】《名詞》 町長または村長がいて、地方公共団体である町または村が行政事務を取り扱うところ。「昔・の・ やくば・が・ 市役所・の・ 出張所・に・ なっ・とる。」◆「ちょうやくば【町役場】」または「むらやくば【村役場】」とも言う。

やくみ【薬味】《名詞》 食べ物の味を引き立たせるために少し添える、ネギ、唐辛子などの香辛料など。「素麺・の・ やくみ・に・ 紫蘇・の・ 葉ー・を・ そえる。」

やくめ【役目】《名詞》 任務として割り当てられ、果たさなければならない仕事や用務。「お前・は・ 自分・の・ やくめ・を・ 果たさ・な・ あか・ん・ぞ。」〔⇒やく【役】

やくよけ【厄除け】《名詞、動詞する》 ①健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢の人に対して、その厄を払いのけること。「やくよけ・に・ お詣り・を・ する。」②不幸な出来事などが続いて起こったときに、それがさらに続かないように払いのけること。「やくよけ・に・ 一杯・ 飲み・まほ・か。」

やぐら【櫓】《名詞》 ①木の枠で組んで、上に布団などをかぶせるもの。「こたつ・の・ やぐら」②祭りなどの中心に置いて、音頭をとったり太鼓を鳴らしたりするためにつくった、高い台。「盆踊り・の・ やぐら」

やぐるま【矢車】《名詞》 鯉のぼりの竿の先につけるもので、軸のまわりに矢の形のものを放射状に付けて、風で回るようにした羽。「やぐるま・が・ 音・を・ 立て・て・ 回っ・とる。」

やぐるまそう〔やぐるまそー〕【矢車草】《名詞》 茎にも葉にも白い綿毛が密生していて、初夏の頃に菊によく似た形の、青や青紫色などの花を咲かせる植物。「やぐるまそー・の・ ぼんぼん・の・ 花」

やくわり【役割】《名詞、動詞する》 それぞれの人に任務などを割り当てること。また、割り当てられた任務。「ひとりひとり・に・ やくわりする。」「祭り・の・ とき・の・ やくわり・を・ 決める。」「一人一人・ 違う・ やくわり・に・ なっ・とる。」

やけ【自棄】《名詞》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになること。また、それによって無茶な行動をとったりすること。「やけ・を・ 起こし・たら・ 続け・られ・へん・ぞ。」

やけ《接尾語》[動詞の連用形に付く] ①その動作などをする、ちょうどその時。「薬・の・ 飲みやけ・に・ 咳・が・ 出・て・ 粉薬・が・ 飛ん・でも・た。」②その動作をしている途中。「学校。の・ 行きやけ・に・ 鉛筆・を・ 買う。」〔⇒がけ、しな、し〕

やけくそ【自棄糞】《形容動詞や()》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになる様子。また、それによって無茶な行動をとったりする様子。「何・を・ し・ても・ 文句・ばっかり・ 言わ・れる・さかい・ もー・ やけくそや。」〔⇒やけのかんぱち【自棄のかんぱち】、やけのやんぱち【自棄のやんぱち】

やけちゃ【焼けちゃ】《名詞、動詞する》 火や熱湯などに触れて、皮膚がただれること。また、そのようになったところ。「お茶・を・ ひっくりがえし・て・ やけちゃ・を・ し・た。」〔⇒やけど【火傷】、あちち【熱ちち】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】、あつつ【熱つつ】

やけつく【焼け付く】《動詞・カ行五段活用》 ①調理をしているときに、食べ物などが焼けて、調理用具などにくっつく。「餅・が・ 網・に・ やけつい・た。」②長時間の使用している機械やモーターなどが、過熱してその機能を発揮しなくなる。「機械・が・ やけつい・て・ 止まっ・ても・た。」〔⇒やきつく【焼き付く】

やけど【火傷】《名詞、動詞する》 火や熱湯などに触れて、皮膚がただれること。また、そのようになったところ。「湯たんぽ・で・ やけどし・て・ 水ぶくれ・が・ でけ・た。」〔⇒やけちゃ【焼けちゃ】、あちち【熱ちち】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】、あつつ【熱つつ】

やけのかんぱち【自棄のかんぱち】《形容動詞や()》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになる様子。また、それによって無茶な行動をとったりする様子。◆「やけのやんぱち」という言い方が崩れたものであろうか。「やけのかんぱちで・ 試合・を・ し・たら・ 勝てる・ はず・が・ あら・へん。」〔⇒やけくそ【自棄糞】、やけのやんぱち【自棄のやんぱち】

やけのやんぱち【自棄のやんぱち】《形容動詞や()》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになる様子。また、それによって無茶な行動をとったりする様子。「やけのやんぱちで・ 試験・を・ 受け・たら・ 通ら・なんだ。」〔⇒やけくそ【自棄糞】、やけのかんぱち【自棄のかんぱち】

やける【焼ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①火がついて、炎が出る。灰になるまで炎を出し続ける。「漏電・で・ 家・が・ やける。」②中まで熱が通って、食べ物ができあがる。「パン・が・ よー・ やけ・た。」③火や日光などによって熱くなったり色が変わったりする。「砂浜・が・ やけ・て・ 熱い。」④日光に当たって、皮膚の色が黒くなる。「でぼちん・と・ 鼻・の・ 頭・が・ よー・ 日・に・ やけ・とる。」⑤空や雲の色が赤くなる。「西・の・ 空・が・ やけ・とる。」⑥食べ物がじゅうぶん消化しないで、胸が熱くなったようで苦しくなる。「食い過ぎ・て・ 胸・が・ やけ・て・ ずつない。」⑦人の面倒に手がかかる。心遣いが求められる。「子ども・の・ せわ・が・ やける。」■他動詞は「やく【焼く】」■名詞化=やけ【焼け】⇒もえる【燃える】

やける【妬ける】《動詞・カ行下一段活用》 他人のことがねたましく感じられる。「妹・が・ 可愛がられ・とる・と・ 思(おも)・て・ 兄貴・が・ やけ・とる。」■他動詞は「やく【妬く】」

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2017年11月17日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (566)    (通算2564回)

日常生活語 「や」③

 

やきどふ(焼き豆腐)】《名詞》 堅めに作った豆腐をあぶって焦げ目をつけたもの。「すき焼き・に・ やきどふ・を・ 入れる。」〔⇒やきとうふ【焼き豆腐】、おやき【お焼き】

やきなおし【焼き直し】《名詞、動詞する》 ①一度焼いたものを、もう一度焼くこと。また、そのようにしたもの。「冷め・た・ お好み焼き・を・ やきなおしし・て・ 食べる。」②発表や提出などをしたことのあるものに、少しだけ手を加えて作り直すこと。また、そのようにしたもの。「やきなおし・は・ やめ・て・ がらっと・ 作り直せ。」

やきなおす【焼き直す】《動詞・サ行五段活用》 一度焼いたものを、もう一度焼く。「冷めとー・ なっ・た・さかい・ やきなおし・てんか。」■名詞化=やきなおし【焼き直し】

やきば【焼き場】《名詞》 人が亡くなった後、その遺体を焼いて、骨を拾うところ。斎場。「明石・の・ やきば・は・ 和坂・に・ ある。」

やきめし【焼き飯】《名詞》 ご飯に野菜、肉、卵などの具を加えて炒めて調理したもの。チャーハン。「冷め・た・ ご飯・を・ やきめし・に・ する。」

やきもき《副詞と、動詞する》 気をもんで、いらだつ様子。あれこれ考えて心配する様子。「連絡・が・ ない・さかい・ やきもきし・とっ・た。」

やきもち【焼き餅】《名詞、動詞する》 ①火で焼いた餅。「うまい・ やきもち」②自分の愛する者や関心を持つ者の心が他に向くのを恨み憎むこと。「あいつ・は・ じっきに・ やきもち・を・ 焼く。」

やきもん【焼き物】《名詞》 ①土や石の粉で形を作り、うわぐすりを塗って焼いた器。陶磁器。「趣味・は・ やきもん・です。」②魚や肉などを火で焼いた食べ物。「煮物・と・ やきもん・を・ 作る。」⇒せともん【瀬戸物】

やきやき【焼き焼き】《名詞、形容動詞や()》 焼き上げてから時間がたっていないこと。また、そのようなもの。「やきやき・の・ 芋・を・ ほおばる。」「やきやきやっ・たら・ 良()ー・ 香り・が・ し・て・ うまい。」〔⇒やきたて【焼き立て】

やきやきする【焼き焼きする】《動詞・サ行変格活用》 ①火をつけて、炎を出させる。灰になるまで炎を出し続けさせる。「落ち葉・を・ やきやきし・て・ あたろ・ー・か。」②火に当てて、食べられるようにする。「火鉢・で・ 餅・を・ やきやきする。」③火や熱源にあてて加工する。「火箸・を・ 真っ赤に・ やきやきする。」④日光に当てて皮膚を黒くする。「やきやきし・て・ 黒ー・ なっ・た・なー。」◆幼児語。〔⇒やく【焼く】⇒もやす【燃やす】、たく【焚く】

やきゅう〔やきゅー〕【野球】《名詞、動詞する》 9人ずつのチームで、攻撃と守備を繰り返し、攻撃の際には投げられたボールをバットで打ち、塁を回って生還した得点を競う運動競技。「真っ黒に・ 日焼けし・た・ やきゅー・の・ 選手」「やきゅーし・て・ 遊ぼ・ー。」

やきゅうじょう〔やきゅーじょー〕【野球場】《名詞》 野球の試合などをするところ。「明石公園・に・は・ 2つ・ やきゅーじょー・が・ ある。」〔⇒きゅうじょう【球場】

やきゅうぼう〔やきゅーぼー〕【野球帽】《名詞》 野球選手がかぶっているような、前の方だけにツバのある帽子。「やきゅーぼー・に・ 阪神・の・ マーク・を・ つける。」

やき()いれる【焼き()入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①刀などの熱した金属を急に冷やして硬くする。「何べん・も・ やきをいれ・て・ 刀・を・ 鍛える。」②人を良い方に向かわせるために、刺激を与えて、厳しく懲らしめたり鍛え上げたりすること。「やきをいれ・た・さかい・ このごろ・は・ ちょっと・ 勉強する・よーに・ なっ・た。」

やきん【夜勤】《名詞、動詞する》 夜に働くこと。また、その労働。「一週間・に・ 一遍・ やきん・が・ ある。」

やく【役】《名詞》 ①任務として割り当てられ、果たさなければならない仕事や用務。「今年・は・ 隣保・の・ 代表・の・ やく・が・ 当たっ・とる。」②人の上に立つような、高い地位や任務。「年・を・ とっ・て・から・ 部長・の・ やく・が・ つい・た。」③演劇や映画などの中で、それぞれの人が受け持って演じるもの。「悪者・の・ やく・を・ する・の・は・ 嫌や・ねん。」⇒やくめ【役目】

やく【厄】《名詞》 昔からの言い伝えで、健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢。「今年・は・ やく・や・ねん。」〔⇒やくどし【厄年】

やく【焼く】《動詞・カ行五段活用》 ①火をつけて、炎を出させる。灰になるまで炎を出し続けさせる。「ごみ屑・を・ やく。」②火に当てて、食べられるようにする。「魚・を・ やく。」「パン・を・ トースター・で・ やく。」③火や熱源にあてて加工する。「炭・を・ やく。」④日光に当てて皮膚を黒くする。「海水浴・で・ 体・を・ やい・た。」⑤人の面倒に手をかける。「世話・を・ やく。」■自動詞は「やける【焼ける】」■名詞化=やき【焼き】⇒もやす【燃やす】、たく【焚く】①②③④⇒やきやきする【焼き焼きする】

やく【妬く】《動詞・カ行五段活用》 自分の愛する者や関心を持つ者の心が他に向くのを恨み、ねたむ。他人をうらやましく、ねたましく感じる。「人・の・ こと・を・ やい・たら・ あき・まへ・ん。」■自動詞は「やける【妬ける】」

やく《補助動詞・カ行五段活用》[動詞の連用形に付く] あれこれと何かをしてまわる、あちらこちらで何かをするという意味を表す言葉。「尋ね・やい・た・けど・ わから・なんだ。」「言い・やく」「し・やく」「飛び・やく」〔⇒やるく、あるく【歩く】、さがす【探す】

やくいん【役員】《名詞》 会社や団体などの中で、そこを代表したり特別の任務や役柄についたりしている人。催しや会合などで、決められた仕事を受け持つ人。「今年・は・ 自治会・の・ やくいん・を・ し・てまん・ねん。」

やぐさい【や臭い】《形容詞》 ものが火に焼けて、焦げる臭いがする。特に、紙や布が焦げるような臭いがする。「炬燵・が・ やぐさい・さかい・ ちょっと・ 調べ・てみ・てくれ・へん・か。」〔⇒こげくさい【焦げ臭い】

やくしゃ【役者】《名詞》 ①役に扮して、芝居などを演じることを仕事にしている人。俳優。「狂言・の・ やくしゃ・に・ なり・たい・ねん。」②その場その場のかけひきや弁舌などに長じている人。「あいつ・は・ やくしゃ・や・さかい・ 騙さ・れ・たら・ あか・ん・ぞ。」

やくじんさん【厄神さん】《名詞》 健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢の人に対して厄払いをする神社。また、その厄払いの祭礼の日。「多井畑・に・ ある・ やくじんさん」「今日・から・ やくじんさん・が。 始まる。」

やくそく【約束】《名詞、①動詞する》 ①後に行うことに関して、あらかじめ取り決めて、それを守ることを誓うこと。「明日・ 会う・ やくそく・を・ し・た。」「やくそくし・た・ん・やっ・たら・ ちゃんと・ 守れ。」②社会や団体などで、秩序を守るために、従わなければならない規準。物事を行う方法や順序などを決めたもの。「道・は・ 右側・を・ 歩く・ やくそく・に・ なっ・とる。」⇒きまり【決まり】、きそく【規則】

やくたたず【役立たず】《形容動詞や()、名詞》 何かに対して有効な働きをしない様子。また、そのような人やもの。「何・を・ 頼ん・でも・ 忘れ・ても・て・ やくたたずな・ やつ・や。」「だんだん・ 遅れ・てまう・さかい・ やくたたずの・ 時計・や。」

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2017年11月16日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (565)    (通算2563回)

日常生活語 「や」②

 

やいます(遣います)】《補助動詞・サ行五段活用》 ⇒てやいます〔でやいます〕(て遣います)】《補助動詞・サ行五段活用》を参照

やいやい《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「早()よ・ せー・と・ やいやいと・ 言()ー・てくる。」「端(はた)・から・ やいやい・ 言わ・んと・ 黙っ・て・ 見・とれ。」〔⇒やいこらやいこら、やいのやいの、やんやん〕

やうち【家内】《名詞》 ひとつの世帯の家族全員。「やうち・で・ おいしく・ いただき・まし・た。」「やうち・ 寄っ・て・ 仕事・を・ し・た・けど・ 10日・も・ かかっ・ても・た。」◆家族でなくても、メンバーの全員という意味で使うこともある。〔⇒やうちじゅう【家内中】、いえじゅう【家中】、ええじゅう(家中)、いっか【一家】、かないじゅう【家内中】、かぞくじゅう【家族中】

やうちじゅう〔やうちじゅー〕【家内中】《名詞》 ①ひとつの世帯の家族全員。「やうちじゅー・ トランプ・が・ 好きな・ん・や。」◆家族でなくても、メンバーの全員という意味で使うこともある。②家の中すべての場所。「やうちじゅー・ 探し・た・けど・ 見つから・なんだ。」〔⇒いえじゅう【家中】、ええじゅう(家中)⇒やうち【家内】、いっか【一家】、かないじゅう【家内中】、かぞくじゅう【家族中】

やうつり【家移り】《名詞、動詞する》 住む家を変わること。転宅。「新しー・ アパート・に・ やうつりする・ねん。」〔⇒やぶつり(家移り)、やどがえ【宿替え】、ひっこし【引っ越し】

やえ【八重】《名詞》 花や歯などが、いくつも重なっていること。「やえ・の・ 桜・が・ 綺麗に・ 咲い・とる。」

やえば【八重歯】《名詞》 一本の歯のわきに重なるように生えている歯。「やえば・が・ かいらしー〔=可愛い〕。」

やえます(遣えます)】《動詞・サ行五段活用》 「与える」ということを謙譲して言う言葉。献上する。「お礼・に・ 何・ぞ・ やえまさ・んと・ いか・ん・がな。」◆動詞「やる【遣る】」に、丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。〔⇒やいます(遣います)、あいます(上います)、あえます(上えます)、あげます【上げます】、さしあげる【差し上げる】

やえます(遣えます)】《補助動詞・サ行五段活用》 ⇒てやえます〔でやえます〕(て遣えます)を参照

やおや【八百屋】《名詞》 野菜を中心とした食料品を売る店。「このへん・の・ やおや・は・ 何でも屋・や。」〔⇒あおもんや【青物屋】

やか《副助詞》 ①はっきりしていないことを言うときに使う言葉。「誰・やか・ 来・た・みたいや。」②同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「絵ー・やか・ マーク・やか・が・ 書い・てある。」「何・やか・ かん・やか・ 意見・が・ ぎょーさん・ 出・た。」③さげすむような気持ちを表す言葉。「酒・やか・ 飲ん・だら・ あか・ん・ぞ。」「そんなん・やか・ 要ら・ん・わい。」①②⇒やら、や。⇒か。⇒とか、たら〕

やがく【夜学】《名詞》 夜に授業をする学校。「働き・ながら・ やがく・で・ 勉強し・た。」〔⇒やかん【夜間】

やかたぶね【屋形船】《名詞》 屋根のある家の形をしたものをつけた日本風の遊覧船。「大阪・の・ 淀川・に・も・ やかたぶね・が・ ある・ん・やて。」◆折り紙の形にも「やかたぶね」というのがある。

やかましい〔やかましー〕【喧しい】《形容詞》 ①声や音が大きく騒がしくて、気持ちが落ち着かない。騒がしくて我慢ができない。「やかましー・がな。静かに・ せー。」②他の人の行動などに対して、細かいことまで言って、指示や拘束をする度合いが高い。「うち・は・ やかましー・ 母親・や・ねん。」〔⇒じゃかましい(喧しい)、うるさい【煩い】⇒そうぞうしい【騒々しい】

やかましや【喧し屋】《名詞》 ①口やかましい人。盛んにしゃべりまくる人。「あの・ やかましや・は・ しゃべりだし・たら・ 止まら・へん。」②いろいろ意見を述べる傾向の強い人。苦情などを言いたがる人。「やかましや・が・ 聞ー・たら・ 文句・を・ 言()ー・てくる・ぞ。」③人の欠点などを見つけて叱りたがる人。「やかましや・に・ 見つかっ・たら・ えらい・ こと・や・ぞ。」

やがる《補助動詞・ラ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手の動作を強く非難したり蔑んだりするときに使う言葉。「こんな・ こと・を・ し・やがっ・た。」「阿呆(あほ)な・ こと・を・ 言い・やがる。」◆さらに強める場合には「くさりやがる」「さらしやがる」「さらしくさる」となることがある。この語とともに、「てやがる」という補助動詞もある。〔⇒くさる、さらす、さらしやがる、くさりやがる、てさらす、てくさる、てやがる、てさらしやがる、てくさりやがる〕

やがる《補助動詞・ラ行五段活用》 ⇒てやがる〔でやがる〕《補助動詞・ラ行五段活用》を参照

やかん【夜間】《名詞》 ①日没から日の出までの間。夜の間。「運動場・を・ 使う・ とき・ やかん・は・ 照明・を・ する。」②夜に授業をする学校。「やかん・を・ 卒業し・た。」⇒やがく【夜学】

やき【焼き】《名詞》 ①焼くこと。焼いた具合。焼いたもの。「やき・の・ 加減」「卵・の・ やき・が・ 上手や。」②熱した金属を急に冷やして硬くすること。「刀・に・ やき・を・ 繰り返す。」③人を良い方に向かわせるために、厳しく懲らしめたり鍛え上げたりすること。「やき・を・ 入れ・んと・ 弱い・まま・に・ なっ・てまう・ぞ。」⇒やきいれ【焼き入れ】

やぎ【山羊】《名詞》 二本の角が後ろに向かって弓形に伸びて、体には白く短い毛が生えて、雄にはあごひげがある、羊に似た動物。「やぎ・の・ 乳・を・ 絞る。」〔⇒めえめえ〕

やきいれ【焼き入れ】《名詞、動詞する》 熱した鋼を急に冷やして硬くすること。「刀・に・ やきいれ・を・ し・て・ 強ー・ する。」〔⇒やき【焼き】

やきがまわる〔やきがまーる〕【焼きが回る】《動詞・ラ行五段活用》 人柄やものの形や内容に角張ったところがなくなって円満な感じになる。「あの・ 役者・は・ やきがまーっ・て・ 良()ー・ 味・が・ 出・てき・た。」

やきたて【焼き立て】《名詞、形容動詞や》 焼き上げてから時間がたっていないこと。また、そのようなもの。「やきたて・の・ 煎餅・は・ 香ばしー・て・ うまい。」〔⇒やきやき【焼き焼き】

やきつく【焼き付く】《動詞・カ行五段活用》 ①調理をしているときに、食べ物などが焼けて、調理用具などにくっつく。「魚・が・ 焦げ・て・ 網・に・ やきつい・ても・た。」②長時間の使用している機械やモーターなどが、過熱してその機能を発揮しなくなる。「モーター・が・ やきつい・て・ おかしな・ かざ・が・する。」〔⇒やけつく【焼け付く】

やきとうふ〔やきとーふ、やきどーふ〕【焼き豆腐】《名詞》 堅めに作った豆腐をあぶって焦げ目をつけたもの。「やきとーふ・を・ おでん・に・ 入れる。」〔⇒やきどふ(焼き豆腐)、おやき【お焼き】

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2017年11月15日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (564)    (通算2562回)

日常生活語 「や」①

 

【八】《名詞》 数を1音節ずつで言うときの「八」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。〔⇒はち【八】、やっつ【八つ】

や〔やー〕【矢】《名詞》 細い竹の棒でできていて、弓のつるにつがえて射るもの。「扇・の・ 的・に・ やー・が・ 当たる。」

【屋、家】《接尾語》 ①専門とする職業を表す言葉。また、その職業に就いていることを表す言葉。「あの・ 人・は・ 魚や・を・ やっ・とる・ねん。」「クリーニングや・の・ 隣・に・ 公園・が・ ある。」「弁護士や・の・ 男・は・ 頭・が・ 良()ー・なー。」②店の名に添える言葉。「木村や・の・ 明石焼き」③家を表す言葉。「二階や・を・ 建てる。」④そのような性質をそなえた人であることを表す言葉。「のんびりや」「嬉しがりや」「むっつりや」「難しや」「黙(だんま)りや」

《助動詞》 ①その内容を肯定できると判断して、はっきりと強く言い切る(断定)ときに使う言葉。「そんな・ こと・ 嘘・や。」②疑問の気持ちを表すときに使う言葉。「誰・が・ めん・だ・ん・やろ・か。」「誰・や・が・ 来・た。」③相手に対して説明したり、命令したりするするときに使う言葉。「自分・の・ 頭・で・ 考える・ん・や。」〔⇒じゃ〕

《副助詞》 ①はっきりしていないことを言うときに使う言葉。「行く・や・ 行か・ん・や・ わから・へん。」②同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「大きい・の・や・ 小さい・の・や・ いろいろ・ 並ん・どる。」「饅頭・や・ 煎餅・や・ いっぱい・ 食べ・たい・ もの・が・ ある。」〔⇒やら、やか。⇒か。⇒とか、たら〕

や〔やー〕《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに使う言葉。「もー・ そろそろ・ いの・い・や。」「そんな・ こと・を・ せ・んとき・や。」「まー・ よー・ 聞け・や。」「もー・ やめ・なはれ・や。」〔⇒よ、やい、よい、いな〕

やあ〔やー〕【八】《名詞(数詞) 数を2音節で言うときの「8」を表す言葉。◆1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。〔⇒はち【八】、やっつ【八つ】

やあ〔やー〕《感動詞》 ①相手に呼びかけたり、応答したりするときに使う言葉。「やー・ こんにちは。」②何かを始めるときなどに、意気を高めたり開始の合図としたりして、かける言葉。「今・から・ 始める・ぞー・ やー。」

やあさん〔やーさん〕《名詞》 暴力団組織などに属している人。「やーさん・に・は・ 相手・に・ なら・んとき。」

やあれこ やあれこ いっさんじゃい〔やーれこ やーれこ いっさんじゃい〕《成句》 秋祭りの時に、だんじりを引っ張るときの言葉。また、だんじりの太鼓を叩いたときの音を聞きなした発音。

やい《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに、意味を強めて使う言葉。「わし・は・ そない・ 思う・ねん・やい。」「早()よ・ せ・ん・かい・やい。」「そろそろ・ 行け・やい。」「何・(を・) 考え・とる・ん・やい。」〔⇒や、よ、よい、いな〕

やい(合い)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「みんな・で・ 言いやい・に・ なっ・ても・た。」「試合・は・ 点・の・ 取りやい・に・ なっ・た。」〔⇒やいこ(合いこ)、やいっこ(合いっこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいこ(合いこ)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「押しやいこ・を・ し・て・ 温もる。」「走りやいこ・を・ し・て・ 勝っ・た。」〔⇒やい(合い)、やいっこ(合いっこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいこしい〔やいこしー〕《形容詞》 ①込み入ってわかりにくい。複雑である。「この・駅・は・ やいこしー・て・ 何遍・ 来・ても・ 迷ー・てまう。」②解決の見込みが立たない。「あの・ 2人・は・ いざこざ・が・ あっ・て・ やいこしー・ こと・に・ なっ・とる・ねん。」③解くのが困難である。「やいこしー・ 問題・や・さかい・ いっこも・ わから・へん。」④怪しげである。「やいこしー・ 人・が・ 投資・の・ 勧誘・を・ し・とる・らしー。」「やいこしー・ 話・に・は・ 乗ら・んとき。」〔⇒ややこしい〕

やいこらやいこら《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「やいこらやいこら・ 指図さ・れ・て・ 困っ・とる・ん・や。」「やいこらやいこら・ 言わ・んでも・ 金・は・ 払う・がな。」〔⇒やいのやいの、やいやい、やんやん〕

やいっこ(合いっこ)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「初め・は・ 落ち着い・て・ 話・を・ し・とっ・てん・けど・ だんだん・ 言いやいっこ・に・ なっ・ても・てん。」〔⇒やい(合い)、やいこ(合いこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいと(焼処)】《名詞、動詞する》 つぼにあたる皮膚の上に置いたもぐさに火をつけて、その熱の刺激で病気を治す方法。「肩・が・ 凝る・さかい・ 大きな・ やいと・を・ する。」「ごんた・ばっかり・ し・よっ・たら・ やいとする・ぞー。」〔⇒きゅう【灸】、おきゅう【お灸】、あちち【熱ちち】、あつつ【熱つつ】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】

やいと()すえる(焼処()据える)】《動詞・ア行五段活用》 ①発する熱の刺激で病気を治すために、皮膚の上に置いたもぐさに火をつける。「やいとをすえ・たら・ 肩こり・が・ 治っ・た。」②将来のことを考えて、一時的に辛い思いをさせる。「ごんた坊主・や・さかい・ いっぺん・ やいとをすえ・んと・ いか・ん・なー。」〔⇒おきゅう()すえる【お灸()据える】

やいな《終助詞》 相手に尋ねるときに、語気を強めて使う言葉。「そんな・ こと・(を・) 言()ー・やがっ・た・ん・は・ 誰・やいな。」〔⇒いな、ぞいな、かいな〕

やいのやいの《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「誰・でも・ やいのやいのと・ 言わ・れ・たら・ 腹・が・ 立つ・がな。」〔⇒やいこらやいこら、やいやい、やんやん〕

やいます(遣います)】《動詞・サ行五段活用》 「与える」ということを謙譲して言う言葉。献上する。「あの・ 本・は・ 友だち・に・ やいまし・た。」「犬・に・ えさ・を・ やいます。」◆動詞「やる【遣る】」に、丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。〔⇒やえます(遣えます)、あいます(上います)、あえます(上えます)、あげます【上げます】、さしあげる【差し上げる】

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2017年11月14日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (563)    (通算2561回)

日常生活語 「も」⑨

 

もろい【脆い】《形容詞》 ①硬いものであるのに、衝撃に弱くて、こわれやすい。欠けやすい。「刃ー・の・ もろい・ 包丁」②土などに固さや粘り気がない。「もろい・ 土・や・さかい・ 雨・が・ 降っ・たら・ じっきに・ 崩れ・てまう。」③精神的に弱くて、持ちこたえる気力が乏しい。「リードさ・れ・たら・ もろー・に・ 負け・てまう。」

もろもろ《形容動詞や()、動詞する》 ①中に入っているものが十分に溶けきらないで、濁った状態である様子。あるいは、濁りなどが生じている様子。「酒・が・ もろもろに・ なっ・とる・さかい・ 飲ん・だら・ あか・ん。」②中に入れたものが十分に溶けきらないで残っている様子。「メリケン粉・が・ もろもろで・ ままこ・に・ なっ・ても・とる。」

もん【紋】《名詞》 ①代々伝えられている、その家のしるし。「紋付き・に・ つい・とる・ もん」②円い模様。同心円となっている模様。その他いろいろな模様。「石・を・ 放っ・たら・ 池・に・ もん・が・ でける。」

もん【門】《名詞》 建物や敷地の外構えに設けた出入り口。また、それを示す柱や建物。「大けな・ もん・の・ ある・ 家」

もん【者】《名詞》 具体的な誰かのことを、客観的に述べたり、卑下や軽蔑の気持ちを伴って述べたりするときなどに使う言葉。「えらい・ 出しゃばっ・て・ もの・を・ 言ー・ もん・が・ おる。」〔⇒もの【者】

もん【物】《名詞》 存在することを人が感じることのできる物体や物質。「そんな・ もん・ どこ・へ・ 行っ・た・か・ わから・へん。」「どんな・ もん・を・ 用意し・とっ・たら・ よろしー・か。」◆具体的に挙げないで、概括的に言うときなどにも使う。〔⇒もの【物】

もん【文】《助数詞》 靴や足袋などの底の長さを表す単位であり、1文は約2.4㎝にあたる長さ。「10もん半(ともんはん)・の・ 靴・を・ 履く。」

もん《接続助詞》 理由をあげて自分を正当化したり、自分に向けられたことを非難したりして、それを理由にしておいて、次の内容に続けようとする場合に使う言葉。「わし・は・ 知ら・ん・もん・ あんた・に・ 教え・たら・れ・へん。」

もん《終助詞》 理由をあげて自分を正当化したり、自分に向けられたことを非難したりして、詠嘆的な気持ちを表すときに使う言葉。「そやかて・ わし・は・ 知ら・ん・ねん・もん。」

もん【者】《接尾語》 そのような傾向を持っている人を表す言葉。「慌てもん」「馬鹿もん」〔⇒もの【者】

もん【物】《接尾語》[動詞や助動詞の連用形に付く] そのような内容や物体であることを表す言葉。「頼まれもん・を・ 届ける。」「立派な・ 彫りもん・の・ 欄間」「漬けもん・を・ 漬ける。」「玄関・に・ 置きもん・が・ ある。」「化けもん・が・ 出る。」〔⇒もの【物】

もんえい〔もんえー、もんえ〕【門衛】《名詞、動詞する》 施設や会社などの門にいて、出入りの見張りなどをすること。また、それをする人。「もんえー・の・ 人・に・ 呼び止めら・れ・た。」〔⇒もんばん【門番】、しゅえい【守衛】