2017年5月25日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (390)    (通算2388回)

日常生活語 「な」⑭

 

なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】《副詞と》  一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんちゃらかんちゃら・ 文句・ばっかり・ 言わ・れ・た。」②何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「なんちゃらかんちゃら・ わけ・の・ わから・ん・ 名前・の・ 病気」③言葉などが長々と続いているということを表す言葉。「1時間・も・ なんちゃらかんちゃらと・ 説明・が・ 続い・た。」〔⇒なんたらかんたら【何たらかんたら】⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)⇒なんたら【何たら】、なんちゃら【何ちゃら】、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

なんちゅう〔なんちゅー〕【何ちゅう】《連体詞》 相手の言うことなどに呆れたり、反発したりする気持ちを表す言葉。何と呆れた。何と馬鹿げた。「今さら・ なんちゅー・ こと・を・ 言()ー・てくる・ん・や。」「なんちゅー・ あほな・ こと・を・ ぬかし・やがる・ん・や。」◆「なん・と・いう【何・と・言う】」の発音が融合した言葉である。

なんで(何故)】《副詞》 どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「なんで・ 商売・が・ うまいこと・ いか・へん・の・やろ・か。」「昨日・は・ なんで・ 黙っ・て・ 休ん・だ・ん・や。」◆発音は、「なんぜ【何故】」となることがある。〔⇒なぜ(何故)、なで(何故)、なんぜ【何故】、どうして、どないして〕

なんでも【何でも】《副詞》 ①区別することなく、どんなものであっても。「なんでも・ えー・さかい・ 早よー・ 持っ・てき・てんか。」②どんなものであっても、すべて。「なんでも・ 書い・てある・ 百科事典」〔⇒なんでもかんでも【何でも彼んでも】

なんでも《接続助詞》 それをしないことがあっても、かまわない、という気持ちを表す言葉。「行か・なんでも・ 怒ら・れ・へん・やろ。」〔⇒んでも、いでも、ないでも〕

なんでもかんでも【何でも彼んでも】《副詞》 ①区別することなく、どんなものであっても。「なんでもかんでも・ 好きな・ もん・を・ 持っ・ていけ。」②どんなものであっても、すべて。「出・てき・た・ 料理・を・ なんでもかんでも・ 食()・ても・た。」「なんでもかんでも・ 自分・が・ し・てしまい・たがる・ 人・や。」〔⇒なんでも【何でも】

なんでもこい【何でも来い】《形容動詞や()》 ①どのような物事に対しても、恐れない様子。ものごとに自信のある様子。無敵である様子。「なんでもこいで・ 後・へ・ 引か・ん。」②多方面に力がある様子。「運動・やっ・たら・ なんでもこいで・ 上手な・ 人・や。」「歌・でも・ 踊り・でも・ なんでもこいや。」

なんでもや【何でも屋】《名詞》 ①特定のものに限定しないで、さまざまのものを売る店。「田舎・の・ 八百屋・は・ なんでもや・や。」②さまざまの分野を得意としている人。「あいつ・は・ なんでもや・や・さかい・ 電器製品・の・ 修繕・も・ 上手や。」

なんでや()いうたら〔なんでや()ゆーたら〕【何故や()言うたら】《接続詞》 理由はと言えば。どうしてかと言えば。「なんでやゆーたら・ わし・が・ その・ 人・を・ よー・ 知っ・とる・さかい・なんや。」

なんてん【南天】《名詞》 葉は細かく枝分かれしていて、初夏に白い小花が咲き冬に丸く赤い実がなる、背の低い庭木。「正月・の・ 飾り・に・ なんてん・を・ 差し・とく。」

なんと【何と】《副詞》 ①どのように。どんなふうに。「なんと・ 言わ・れ・たって・ やめ・へん・ぞ。」②程度のはなはだしさや、言い表しがたい感動を表す言葉。「なんと・ 綺麗な・ 花・でん・なー。」「なんと・ 嬉しー・ 話・やない・か。」◆②は、感動詞としても使う。

なんど【納戸】《名詞》 衣服や家財道具などをしまっておく部屋。住宅の中の物置部屋。「なんど・に・ 置い・とる・ タンス」

なんど【何ど】《名詞》 ①はっきりさせないで、漠然としたものを指すときに使う言葉。「なんど・ 土産・に・ なる・ もん・は・ あら・へん・か。」②食事と食事の間に食べる、軽い食べ物。「お茶・だけ・やのー・て・ なんど・ 食べ・たい・なー。」「子ども・が・ なんど・を・ 欲しがる。」◆「なんぞ【何ぞ】」という発音になることもある。⇒おやつ【お八つ】、ええもん【良え物】、ちん【賃】、おちん【お賃】

なんど()】《副助詞》 ①いくつかあるもののうちから、それだけに限らないがという気持ちもこめながら、例を挙げて示す言葉。「見舞い・やっ・たら・ 林檎・なんど・が・ えー・の・と・ 違う・やろ・か。」②相手を軽く見たり、自分をへりくだったりするときに使う言葉。「わし・なんど・に・ 言()ー・ても・ 引き受け・られ・へん・がな。」③はっきりさせないで言うときに使う言葉。「友だち・なんど・に・ 手伝(てつど)ー・てくれる・ 人・は・ おら・ん・やろ・か。」〔⇒など【等】、なんか【何か】

なんどい【何どい】《感動詞》 相手につっけんどんに対応したり、疑問・非難・反発する気持ちが強かったりするときに、口をついて出る言葉。相手を威嚇するときに発する言葉。「なんどい。 何か・ 用・か。」「なんどい。 汚い・ 部屋・に・ 通し・やがっ・た・なー。」「なんどい。 これ・(は・) 1000円・も・ する・ん・かいな。」◆もとは「なん」(代名詞)+「どい」(終助詞)である。「なんどえ【何どえ】」となることもある。〔⇒なんどいや【何どいや】、なんやて【何やて】

なんどいや【何どいや】《感動詞》 相手につっけんどんに対応したり、疑問・非難・反発する気持ちが強かったりするときに、口をついて出る言葉。「なんどいや。 誰・や・と・ 思(おも)・たら・ おまはん・かいな。」「なんどいや。 あんな・ こと・を・ 言()ー・たら・ あか・ん・やろ。」「なんどいや。 それ・は・ お前・の・ 聞き違い・やろ。」◆もとは「なん」(代名詞)+「どい」(終助詞)+「や」(終助詞)である。〔⇒なんどい【何どい】、なんやて【何やて】

なんとか【何とか】《副詞》 ①自分の願いが実現するように神仏などに祈る気持ちを表す言葉。「なんとか・ 地震・など・が・ 起き・ませ・ん・よーに。」②いろいろな工夫や努力をして、課題などを実現しようとする気持ちを表す言葉。「なんとかし・て・ 合格する・まで・ 頑張り・ます。」③人に勧めたり頼んだりして、自分の願いをかなえたいという気持ちを表す言葉。「なんとか・ 援助し・てください・ます・よーに・ お願い・(を・) し・ます。」〔⇒どうか、どないか。①③⇒どうぞ〕

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2017年5月24日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (389)    (通算2387回)

日常生活語 「な」⑬

 

なんかと【何彼と】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんかと・ 気ー・(を・) 使う・ こと・が・ 仰山(ぎょーさん)・ ある。」〔⇒なにかと【何彼と】、なにやかや【何や彼や】、なんやかや【何や彼や】、なにやかし【何やかし】、なんやかし【何やかし】、なにやかやと【何や彼やと】、なんやかやと【何や彼やと】

なんぎ【難儀】《形容動詞や()、動詞する》 ①ものごとに対応したり処理したりするのに、苦しんだり苦労したりする様子。「山・を・ 登る・の・に・ なんぎし・た。」②自分にとっては不可能だと思われる様子。「そんな・ なんぎな・ こと・ 命令せ・んとい・て。」〔⇒なぎ(難儀)、どうさ【動作】

なんきゅう〔なんきゅー〕【軟球】《名詞》 野球やテニスなどで使う、ゴム製の柔らかいボール。「なんきゅー・や・さかい・ 当たっ・ても・ 痛(いと)ー・ない。」■対語=「こうきゅう【硬球】」

なんきょく【南極】《名詞》 地球の南の端。また、その辺りの寒い地域。「なんきょく・に・ おる・ ペンギン」■対語=「ほっきょく【北極】」

なんきん【南瓜】《名詞》 蔓性で、夏に黄色の花を咲かせ、黄色く甘みを持った実が食用となる植物。「冬至・に・ なんきん・を・ 食う。」〔⇒カボチャ【ポルトガル語から】

なんきんまめ【南京豆】《名詞》 落花生の繭状の皮をむいたもの。落花生の実を煎って塩味をつけたもの。「なんきんまめ・は・ 食べだし・たら・ 止まら・へん。」〔⇒ピーナツ【英語=peanut

なんざん【難産】《名詞、動詞する》 普通以上に苦しんで子を生むこと。胎児がなかなか生まれないこと。「なんざん・やっ・た・けど・ 丈夫な・ 子ー・を・ 生ん・だ・ん・やって。」■対語=「あんざん【安産】」

なんしき【軟式】《名詞》 野球、テニスなどで、柔らかいボールを使ってするスポーツ。「なんしき・の・ 野球部・に・ 入っ・とる。」「なんしき・ テニス」■対語=「こうしき【硬式】」

なんじゃら【何じゃら】《副詞》 ①実態ははっきりしないが、ともかくそれが存在しているように思われるということを表す言葉。「なんじゃら・ わけ・が・ わから・ん・ 話・を・ 始め・やがっ・た。」②何とはなしに、ある傾向が加わってくる様子を表す言葉。「なんじゃら・ 難(むつか)しー・ 話・に・ なっ・てき・た。」〔⇒なにやら【何やら】、なんやら【何やら】

なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)】《副詞と》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんじゃらかんじゃら・ 説明し・てくれ・た・けど・ よー・ わから・なんだ。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんかかんか(何か彼か)

なんしろ【何しろ】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「なんしろ・ あの・ 日ー・は・ 朝・から・ 土砂降り・の・ 雨・やっ・た・なー。」〔⇒なにしろ【何しろ】、なにせ【何せ】、なんせ【何せ】、なんにせえ【何にせえ】、なんにしても【何にしても】、とにかく【兎に角】

なんせ【何せ】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「なんせ・ ゴルフ・は・ 金・が・ かかる・なー。」「なんせ・ 問題・が・ むつかしー・て・ いっこも・ わから・なんだ。」〔⇒なにしろ【何しろ】、なんしろ【何しろ】、なにせ【何せ】 、なんにせえ【何にせえ】、なんにしても【何にしても】、とにかく【兎に角】

なんぜ【何故】《副詞》 どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「なんぜ・ わし・が・ 行か・んならん・ねん・な。」〔⇒なぜ【何故】、なで(何故)、なんで(何故)、どうして、どないして〕

なんぞいうたら〔なんぞゆーたら〕【何ぞ言うたら】《副詞》 何かというと。いざの時には。「あの・ 男・は・ なんぞゆーたら・ 金・を・ 借り・に・ 来る。」「なんぞゆーたら・ 兄貴・を・ 頼り・に・ する。」〔⇒なんぞいうと〕

なんぞいうと〔なんぞゆーと〕【何ぞ言うと】《副詞》 何かというと。いざの時には。「子ども・が・ なんぞゆーと・ 金・が・ かかる・なー。」「なんぞゆーと・ 子ども・が・ 頼り・や。」〔⇒なんぞいうたら〕

なんだ《助動詞》 過去や現在の動作や作用について、打ち消す意味をもつ言葉。仮定の内容を想定して、それを打ち消す意味をもつ言葉。「忙しゅー・て・ 本・を・ 読ま・なんだ。」「飲ま・なんでも・ 生き・とれ・る。」「要ら・なんだら・ 返し・てくれ。」「知ら・なんでん。」◆「行か・なんだら」と同様の意味を表すものとして、「行か・んなんだら」「行か・へなんだら」「行か・へんなんだら」「行か・へんかったら」「行か・んかったら」などの言い方がある。〔⇒へんかった、へなんだ〕

なんたら【何たら】《副詞と》 何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「なんたら・ 言()ー・ 人・や・けど・ 名前・を・ 忘れ・ても・た。」〔⇒なんちゃら【何ちゃら】、なんとか【何とか】、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

なんたらかんたら【何たらかんたら】《副詞と》  一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんたらかんたらと・ 理屈・を・ つけ・やがる・ん・や。」②何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「なんたらかんたら・(と・) 言()ー・ 難しー・ 名前・の・ 本」

③言葉などが長々と続いているということを表す言葉。「なんたらかんたら・ 説明・が・いっぱい・ 書い・てあっ・た。」〔⇒なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)⇒なんたら【何たら】、なんちゃら【何ちゃら】、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

なんちゃら【何ちゃら】《副詞》 何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「なんちゃら・ 難しー・ 字ー・が・ 書い・てあっ・た。」〔⇒なんたら【何たら】、なんとか【何とか】、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

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2017年5月23日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (388)    (通算2386回)

日常生活語 「な」⑫

 

なる【成る、為る】《動詞・ラ行五段活用》 ①他のものや、他の状態に変わる。「おたまじゃくし・が・ 蛙・に・ なる。」「水たまり・が・ 氷・に・ なっ・とる。」「顔・が・ 赤(あこ)ー・ なっ・とる。」②人の身分・地位・状況などが別のものに変わる。「出世し・て・ 社長・に・ なっ・た。」「息子・が・ 大学生・に・ なる。」③その時が来る。「いつのまにやら・ 10月・に・ なっ・た。」「5時・に・ なっ・たら・ 仕事・を・ やめる。」④その数量に達する。「合わし・て・ 5人・に・ なっ・た。」「貯金・が・ 100万円・に・ なる。」

なる【生る】《動詞・ラ行五段活用》 作物などが実を結ぶ。「大きな・ 柿・が・ なっ・た。」「うち・で・ なっ・た・ なすび・や・けど・ 食べ・てくれる・か。」■他動詞は「ならす【生らす】」■名詞化=なり【生り】

なる【鳴る】《動詞・ラ行五段活用》 楽器や電話などから音が出る。音があたりに響きわたる。「昼休み・の・ サイレン・が・ なっ・た。」「腹・が・ なる。」■他動詞は「ならす【鳴らす】」

なる《接尾語・ラ行五段活用》[形容詞の語幹に付く] そのような状態に変わる。「走りすぎ・て・ だいぶ・ しんどなっ・た。」「あがっ・ても・て・ 顔・が・ 赤なっ・た。」「財布・を・ 落とし・て・ 青なっ・た。」「眩(まぶ)しなる」

なるい《形容詞》 締め付けている度合いが弱くて、しっかりしていない。「なるい・ 結び方・を・ し・たら・ じきに・ ほどける。」■対語=「きつい」〔⇒ゆるい【緩い】

なるき【なる木】《名詞》 刈り取った稲を干すために、田圃で組み立てて使うための細い丸太。「田圃・で・ 使う・ なるき・を・ 束ね・て・ リヤカー・に・ 積む。」〔⇒なる〕

なるべく【成る可く】《副詞》 可能な範囲で、望ましいことを選んだり、望ましいようにすることを表す言葉。「なるべく・ 大きな・ 西瓜・を・ 選ん・で・ 買う。」「なるべく・ 遅ー・に・ 行く。」〔⇒できるだけ【出来るだけ】、でけるだけ(出来るだけ)

なるへそ【成るへそ】《副詞》 他人の言うことを聞いて確かにそうだと同感したり賛成したりする気持ちを表す言葉。予想したり予報を受けたりしていたことが、そのとおりになったことに感心して使う言葉。「なるへそ・ お前・の・ 言()ー・とおり・や。」◆おどけて言う言葉である。「へそ」は臍の意であろうか。〔⇒なるほど【成る程】

なるほど【成る程】《副詞》 他人の言うことを聞いて確かにそうだと同感したり賛成したりする気持ちを表す言葉。予想したり予報を受けたりしていたことが、そのとおりになったことに感心して使う言葉。「なるほど・ 言()ー・とっ・た・とーり・の・ 大雨・に・ なっ・た。」〔⇒なるへそ【成るへそ】

なれる【馴れる】《動詞・ラ行下一段活用》 動物が警戒心を捨てて、人になつく。「よー・ なれ・た・ 牛」■他動詞は「ならす【馴らす】」

なれる【慣れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①ある事柄にたびたび出会ったり、経験を繰り返したりしているうちに、当たり前のこととなって、特別な感じがなくなる。ある状態や環境になじむようになる。「中学校・の・ 部活・に・ なれ・てき・た。」②繰り返しているうちに、うまくなる。「自転車・に・ 乗る・の・に・ なれ・た。」■他動詞は「ならす【慣らす】」

なれる【慣れる】《接尾語・ラ行下一段活用》[動詞の連用形に付く] その動作や状態などが続いていて、具合がよいことを表す言葉。「住みなれ・た・ 家・を・ 離れる・の・は・ つらい。」「使いなれ・た・ 道具・や・のに・ 怪我・を・ し・た。」「着なれ・た・ 服」「書きなれ・た・ 筆」

なろぶ【並ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①互いに秩序を保って、前後左右などの近い場所に位置する。「大けな・ 車・と・ こまい・ 車・が・ なろん・どる。」②縦または横につながって、列を作る。「まっすぐ・ 縦・に・ なろば・な・ あか・ん・やろ。」③力などが匹敵し均衡する。「数学・の・ 成績・は・ なろん・どる。」■他動詞は「なろべる【並べる】」〔⇒ならぶ【並ぶ】

なろべる【並べる】《動詞・バ行下一段活用》 ①互いに秩序を保って、近い場所に位置づける。「二つ・を・ なろべ・て・ 良()ー・ 方・を・ 取る。」②いくつものものを縦や横、斜めなどにつなげて、列を作る。「石・を・ なろべ・て・ 区切り・を・ 作る」③立て続けにいくつものことを言ったり、出したりする。「次々に・ 注文・を・ なろべ・てくる。」■自動詞は「なろぶ【並ぶ】」〔⇒ならべる【並べる】

なわ【縄】《名詞》 藁や麻などをよりあわせて作った太いひも。「立入禁止・の・ なわ・を・ 張る。」「なわ・を・ なう。」

なわしろ【苗代】《名詞》 稲の種を蒔いて、苗を育てる田。「なわしろ・から・ とっ・てき・た・の・を・ 田植えする。」〔⇒なしろ【苗代】

なわとび【縄跳び】《名詞、動詞する》 縄の両端を持って回して、一人で跳んだり、大勢で跳び越したりする遊び。「なわとび・の・ 後ろ跳び・が・ でける・よーに・ なっ・た。」

なわない【縄綯い】《名詞、動詞する》 何本かの藁をねじり合わせて、太い一本のものとすること。「夜なべ・に・ なわない・を・ し・た。」

なん【何】《代名詞》 ①特定のものやことを、内容や実体がわからないものとして指す言葉。「そこ・に・ ある・の・は・ なん・や。」②特定のものやこととしないで、広く指す言葉。「ここ・に・ ある・の・は・ なん・でも・ 百円・や。」③物事のすべてを指す言葉。「なん・も・ 気・が・ つか・ず・や。」④特定のものやことの名が思い出せないときや、その名がわかっていてもぼかして言うときに使う言葉。「なん・と・ 言()ー・の・か・ 難しい・ 名前・の・ 機械・やっ・た。」〔⇒なに【何】

なん【何】《副詞》 ①相手の言葉や行動などに疑問を持って、事実を確かめたり質問や詰問などをしたいという気持ちを持ったりしていることを表す言葉。どうして。「なん・ ぬかし〔=言う〕・て・けつかる・ん・や。」②すべてのことにわたって、そのようであるということを表す言葉。まったく。少しも。「なん・ おもろない・ 話・を・ 持っ・てき・やがっ・た・ん・や。」〔⇒なに【何】

なんか【何か】《副助詞》 ①いくつかあるもののうちから、それだけに限らないがという気持ちもこめながら、例を挙げて示す言葉。「休み・の・ 日ー・は・ 散歩・なんか・ し・とり・ます。」②相手を軽く見たり、自分をへりくだったりするときに使う言葉。「あんた・なんか・ 顔・も・ 見・とー・ない。」「わし・なんか・ そんな・ 難(むつか)しー・ 話・は・ わかり・まへ・ん。」③はっきりさせないで言うときに使う言葉。「来週・なんか・に・ 会える・ 日ー・は・ ない・やろ・か。」〔⇒など【等】、なんど()

なんかかんか(何か彼か)】《副詞と》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「旅行・に・ 行き・たい・と・ 言()ー・たら・ なんかかんか・ 文句・を・ 言ー・て・ 反対する。」「なんかかんかと・ 文句・を・ 言う・ 人・が・ おる。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)

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2017年5月22日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (387)    (通算2385回)

日常生活語 「な」⑪

 

なよする【無よする】《動詞・サ行変格活用》 ①あったものを無い状態にする。残りを皆無とする。「掃除し・て・ 汚い・ 所・を・ なよし・た。」②自分の過失や責任などによって、失う。「洗剤・を・ 使(つこ)・て 1本・ 全部・ なよし・ても・た。」■自動詞は「なよなる【無よなる】」〔⇒ないよう()する【無い様()する】、なくする【無くする】、のうする【無うする】

なよなる【無よなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①あったものが見あたらなくなる。「電話番号・を・ 控え・とっ・た・ 紙・が・ なよなっ・ても・た。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「酒・が・ なよなっ・た・さかい・ 買()ー・てき・てんか。」■他動詞は「なよする【無よする】」〔⇒ないよう()なる【無い様()なる】、なくなる【無くなる】、のうなる【無うなる】

なら《接続助詞》 ①仮にそうであるならば、という意味を表す言葉。「行く・の・なら・ わし・も・ 連れ・ていっ・てんか。」「同(おんな)じ・ こと・なら・ 強い・ ところ・と・ 試合・を・ し・たい・なー。」②比較することを表す言葉。「それ・と・なら・ こっち・の・ 方・が・ 気に入っ・とる・ねん。」◆やや古風な言い方である。

なら《接尾語》[名詞に付く] 取り上げたものすべてがそうであることを表す言葉。その範囲のすべてであることを表す言葉。「近く・の・ クリーニング屋・は・ 2軒なら・ 休み・やっ・た。」「5人・なら・ 行く・(と・) 言()ー・てくれ・とる。」〔⇒とも【共】

ならう【習う】《動詞・ワア行五段活用》 ①知識や方法などを人に教えてもらう。「ピアノ・を・ ならう。」「そろばん・を・ ならい・に・ 行く。」②教えられたとおりに繰り返し練習して身につける。「算数・の・ かけ算・を・ もっと・ ちゃんと・ ならわ・な・ あか・ん・やろ。」

ならこされ《接続助詞+副助詞》 その前に述べた内容を強調する働きをする言葉。「親・ならこされ・ 心配し・てくれる・ん・や。」〔⇒こされ〕

ならす【均す】《動詞・サ行五段活用》 ①地面などを平らにする。「スコップ・で・ 土・の・ 凸凹・を・ ならす。」②数値を平均する。「ならし・たら・ 週・に・ 5時間・ほど・の・ 残業・が・ ある。」

ならす【馴らす】《動詞・サ行五段活用》 動物に警戒心を捨てさせて、人になつかせる。「貰(もろ)・てき・た・ 犬・を・ ならす。」「猿・を・ ならし・て・ 芸・を・ しこむ。」■自動詞は「なれる【馴れる】」

ならす【慣らす】《動詞・サ行五段活用》 新しいことがらなどを、当たり前のこととして、特別な感じがなくなるようにする。ある状態や環境になじむようにする。「手ー・を・ 冷たい・ 水・に・ ならす。」「2時間・の・ 練習・に・ ならす。」■自動詞は「なれる【慣れる】」

ならす【鳴らす】《動詞・サ行五段活用》 楽器や電話などから音が出るようにする。音をあたりに響きわたらせる。「太鼓・を・ ならし・て・ 宣伝し・てまわる。」「スイッチ・を・ 押し・て・ サイレン・を・ ならす。」■自動詞は「なる【鳴る】」

ならす【生らす】《動詞・サ行五段活用》 手を加えて、作物などを実らせる。「良()ー・ トマト・を・ ぎょーさん・ ならし・た・なー。」■自動詞は「なる【生る】」

ならづけ【奈良漬け】《名詞》 瓜や大根などを酒粕に漬けた食べ物。「ならづけ・(を・) 食ー・ても・ 顔・が・ 赤なる・ねん。」

ならぶ【並ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①互いに秩序を保って、前後左右などの近い場所に位置する。「友だち・の・ みんな・と・ ならん・で・ 写真・を・ 撮る。」「料理・が・ ならん・どる。」②縦または横につながって、列を作る。「4列・に・ ならん・で・ 駆け足・を・ する。」「横・に・ 2列・に・ ならん・で・ 体操する。」③力などが匹敵し均衡する。「足・の・ 速さ・は・ あいつ・と・ ならん・どる・ねん。」■他動詞は「ならべる【並べる】」〔⇒なろぶ【並ぶ】

ならべる【並べる】《動詞・バ行下一段活用》 ①互いに秩序を保って、近い場所に位置づける。「将棋盤・に・ 駒・を・ ならべる。」「2つ・ ならべ・たら・ 違い・が・ わかる・やろ。」②いくつものものを縦や横、斜めなどにつなげて、列を作る。「教室・に・ 机・を・ ならべる。」③立て続けにいくつものことを言ったり、出したりする。「小言・を・ ならべる。」■自動詞は「ならぶ【並ぶ】」〔⇒なろべる【並べる】

なり()】《名詞》 ①人やものの身なりや形。外から見たときの様子や形。身に付けている服装などの印象。他人から見られたときの全体的な印象。「なり・を・ きちんと・ せ・な・ 笑わ・れる・ぞ。」②人や動物の体の輪郭について受ける感じ。体ぜんたいの姿。体つきの程度。「なり・は・ ごっつー・ても・ 相撲・は・ 弱い。」③人やものの身なりや形。他人から見られたときの全体的な印象。身に付けている服装。「もー・ ちょっと・ えー・ なり・を・ し・なはれ。」④他人から見ての見栄えや、それについての評価。「なり・を・ 気・に・ する。」⇒すがた【姿】、かっこう【格好】、ふう【風】、ていさい【体裁】⇒から【柄】、がら【柄】、ずうたい【図体】、どんがら【どん柄】⇒ふう【風】、かっこう【格好】、すがた【姿】

なり《名詞》 ①ある動作・作用が、その状態のまま続いているということ。「行っ・た・ なり・ 戻っ・てきー・ひん。」「あん・ なり・ 何・の・ 返事・も・ ない。」「何・も・ 考え・んと・ 聞い・た・ なり・を・ 言う。」②他のものの成り行きに任せること。「友だち・の・ 言う・ なり・に・ 従う。」③そのものと変わらないこと。そのものを変えないこと。「見・た・ なり・を・ 報告し・なはれ。」④自分の意思に従っていること。「世・の・ 中・は・ 思う・ なり・に・は・ いか・へん。」〔⇒まま【儘】

なり《接続助詞》 ①ある動作や作用のあと、すぐに次の動作や作用が起きるとうことを表す言葉。「立ち上がる・なり・ こけ・た。」②動作や作用がそのまま続いていることを表す言葉。「座っ・た・なり・ 動か・へん。」

なり《副助詞》 いくつかあるもののうちから、例を挙げるために使う言葉。いくつかあるもののうちから、思うがままにどれかを選ぶということを表す言葉。「バス・に・ 乗る・なり・ 歩く・なり・ 好き・に・ し・たら・ えー。」「何・なり・ 好きな・ 物・(を・) 持っ・ていけ。」〔⇒なと〕

なり《接尾語》[名詞に付く] そのものを含めてすべて一緒に、という意味を表す言葉。「ふた・を・ 開け・んと・ 箱なり・ 渡す。」「風袋(ふるたい)なり・で・ 1貫目・や。」〔⇒ぐち、ごと〕

なり()わるい【形()悪い】《形容詞》 他人から見られたときの格好や様子がよくなくて、恥ずかしい。世間からの評判が悪く、顔向けできない。見栄えや人聞きが悪い。「落第し・たら・ なりがわるい・さかい・ 頑張っ・て・な。」「そんな・ 汚い・ 服・を・ 着・ていっ・たら・ なりわるい・ぞ。」

なりもん【成り物】《名詞》 ①木になる柿や蜜柑などの果物。「庭・に・は・ なりもん・を・ 植え・ん・ こと・や。」②西瓜やトマトなどの、果実の実る野菜。「今年・は・ 西瓜・なんか・の・ なりもん・が・ よー・ でける・ 年・や。」③田畑から収穫できるもの。「台風・が・ 来・て・ なりもん・は・ 全滅や。」

なる《名詞》 刈り取った稲を干すために、田圃で組み立てて使うための細い丸太。「田圃・の・ なる・に・ 稲・を・ かける。」〔⇒なるき【なる木】

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2017年5月21日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (386)    (通算2384回)

日常生活語 「な」⑩

 

なまくらぼうず〔なまくらぼーず〕【なまくら坊主】《形容動詞や()、動詞する》 ①すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく様子。それをする時間の余裕があるのに、しないで無駄に過ごす様子。また、そのようにする人。「うち・の・ 子ー・は・ なまくらぼーず・や・けど・ 会社・で・ 働く・ こと・に・ なり・まし・てん。」②ネジなどが利かなくなっている状態。「なまくらぼーずで・ ネジ・が・ ゆるん・でも・とる。」〔⇒なまくら。①動詞⇒なまける【怠ける】、サボる【フランス語=sabotageの動詞化】、ずるける、どぶせる【ど臥せる】①人⇒なまけ【怠け】、サボり【フランス語=sabotageの名詞化】

なまけ【怠け】《名詞、形容動詞や()》 すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく人。それをする時間の余裕があるのに、しないで無駄に過ごす人。また、そのような様子。「なまけ・や・さかい・ いっこも・ 試験・に・ 合格・ でけ・へん。」〔⇒なまくら、なまくらぼうず【なまくら坊主】、サボり【フランス語=sabotageの名詞化】

なまける【怠ける】《動詞・カ行下一段活用》 すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく。それをする時間の余裕があるのに、しないで無駄に過ごす。「勉強・を・ なまけ・とっ・たら・ 卒業・が・ でけ・へん・ぞ。」■名詞化=なまけ【怠け】〔⇒なまくら(する)、なまくらぼうず(する)、サボる【フランス語=sabotageの動詞化】、ずるける、どぶせる【ど臥せる】

なまこ【海鼠】《名詞》 海底にすむ、胡瓜のような形をして、いぼがあって柔らかい動物。「なまこ・の・ 酢のもの・が・ 好きや・ねん。」

なまざかな【生魚】《名詞》 煮たり焼いたり、あるいは干したりしていない魚。「なまざかな・の・ 刺身」

なます【膾】《名詞》 生の魚や貝などを細かく刻んで酢で調味した食べ物。大根や人参などの野菜を刻んで酢で調味した食べ物。「鯖・を・ 刻ん・で・ 入れ・た・ なます」

なまず【鯰】《名詞》 頭と口が大きく、うろこがなく体表がぬるぬるしており、池や川の底の泥の中にすむ魚。「なまず・に・は・ 大けな・ 髭・が・ 生え・とる。」

なまにえ【生煮え】《形容動詞や()》 食べ物が十分に煮えていないこと。また、そのようなもの。「この・ 芋・は・ まだ・ なまにえや。」

なまぬくい【生温い】《形容詞》 十分な熱さではないが、少し暖かくなっている。暖かみがわずかにある。「懐炉・は・ 朝・に・ なっ・ても・ なまぬくい。」〔⇒なまぬるい【生温い】、ほろぬくい【ほろ温い】、ほろぬるい【ほろ温い】

なまぬるい【生温い】《形容詞》 十分な熱さではないが、少し暖かくなっている。暖かみがわずかにある。「なまぬるい・ 風・が・ 吹い・とる。」〔⇒なまぬくい【生温い】、ほろぬくい【ほろ温い】、ほろぬるい【ほろ温い】

なまみず【生水】《名詞》 飲み水として使う、まだ沸かしていない水。「なまみず・ 飲ん・だら・ 腹・を・ こわし・まっ・せ。」

なまもん【生物】《名詞》 ①餡・クリーム・果物などを使って作った食べ物や、魚などの食べ物で、煮たり焼いたりしていないもの。「この・ 饅頭・は・ なまもん・や・さかい・ 早(はよ)ー・ 食べ・ておくれ・んか。」②命があって、永遠性を持たないもの。「人間・も・ なまもん・や。」

なまやけ【生焼け】《形容動詞や()》 食べ物が十分に焼けていないこと。また、そのようなもの。「なまやけで・ 中・の・ 方・が・ まだ・ 冷たい・まま・や。」

なまり【鉛】《名詞》 重くて柔らかく、青みがかった灰色をした金属。「てぐす・の・ 先・に・ なまり・の・ 重り・を・ 付ける。」

なまる【鈍る】《動詞・ラ行五段活用》 ①使っているうちに、刃物の切れ味が悪くなる。「包丁・が・ なまっ・た・さかい・ 研が・な・ いか・ん。」②その人の技量、勢い、決心などが以前よりも劣った状態になる。「料理・の・ 腕・が・ なまっ・てき・た。」③体力などが弱くなる。「最近・は・ 電車・に・ 乗る・ こと・が・ 増え・て・ 体・が・ なまっ・てき・た。」

なみ【波】《名詞》 ①風や振動などによって、海・川・池などの水面が、高くなったり低くなったりして伝わっていくこと。また、水面が高く盛り上がっているところ。「沖・から・ なみ・が・ 寄し・てくる。」②ものに皺や起伏があること。「畳・の・ 表・に・ なみ・が・ でけ・とる。」「田圃・の・ 稲・が・ なみ・を・ うっ・とる。」③ものごとの調子が、良くなったり悪くなったりすること。「成績・に・ なみ・が・ あっ・て・ 安定せー・へん。」

なみ【並み】《名詞、形容動詞や()》 とりわけ良くもなく、とりわけ悪くもなく、普通であること。また、そのようなもの。「なみ・の・ 人間・に・は・ でけ・へん。」「なみの・ 料理」

なみ【並み】《接尾語》[名詞に付く] 他のものや話題となっているものと、同じ程度であることを表す言葉。同じようなものが続くことを表す言葉。「寄付・の・ 額・は・ 人なみ・で・ 良()ー・やろ。」「店・は・ 軒なみ・ みんな・ 閉まっ・とる。」「去年なみ・の・ 暑さ・が・ 続い・とる。」

なみうちぎわ【波打ち際】《名詞》 海や湖などで、沖から波がうち寄せてきて形作られる、水と陸との境界になるところ。「なみうちぎわ・に・ ごみ・が・ 流れ・てき・とる。」

なみだ【涙】《名詞》 感極まったときや痛みなどがあるときなどに、目からあふれ出る透明な液体。「花粉症・で・ なみだ・が・ 出・て・ かなん・なー。」〔⇒あめ【雨】、あめこんこん【雨こんこん】

なむあみだぶつ【南無阿弥陀仏】《名詞》 阿弥陀仏に帰依する気持ちを表して唱える言葉。〔⇒なんまいだぶつ(南無阿弥陀仏)、なんまいだ(南無阿弥陀)

なめくじ【蛞蝓】《名詞》 湿ったところにすみ、かたつむりに似ているが、殻を持たない軟体動物。「なめくじ・に・ 塩・を・ かける。」〔⇒なめくじら(蛞蝓)

なめくじら(蛞蝓)】《名詞》 湿ったところにすみ、かたつむりに似ているが、殻を持たない軟体動物。「井戸・に・ なめくじら・が・ 上っ・とる。」〔⇒なめくじ【蛞蝓】

なめる【舐める】《動詞・マ行下一段活用》 ①口の中に入れて、舌先で触れてもてあそぶ。歯でかまないで、舌先で触れながら味わう。「なめ・たら・ ちょっと・ 辛すぎ・た。」「喉・が・ 痛い・さかい・ 飴・を・ なめる。」②舌でものに触って濡らす。「切手・を・ なめ・て・ 貼る。」③相手をあなどって軽く見る。馬鹿にする。「わし・を・ なめ・とっ・たら・ あか・ん・ぞ。」⇒ねぶる、しゃぶる。⇒しがむ〕

なや【納屋】《名詞》 物を入れてしまっておくための建物や、建物の一部。「スコップ・やっ・たら・ なや・に・ ある・やろ。」

なやすい【な易い】《形容詞》 自分の力からすれば、行うことが容易である。大した努力をしなくても、そのことを行うのは容易である。「試験・は・ なやすい・ 問題・ばっかり・が・ 出・た。」■対語=「むつかしい【難しい】」〔⇒やすい【易い】、ぼろかす【襤褸滓】、ぼろくそ【襤褸糞】

なやむ【悩む】《動詞・マ行五段活用》 精神的に苦しんだり難儀に感じたりする。負担を感じたりして、強く心配する。「勉強・が・ わから・へん・ので・ なやん・だ・ 時期・が・ あっ・てん。」■名詞化=なやみ【悩み】

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2017年5月20日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (385)    (通算2383回)

日常生活語 「な」⑨

 

なによりかより【何より彼より】《副詞、形容動詞や()》 それに比べると、ほかのものは問題にならない(あるいは、価値が低い)ということを表す言葉。「たとえ・ 補欠・でも・ 合格し・た・の・が・ なによりかよりや。」「他・の・ 教科・に・ 比べ・て・ なによりかより・ 英語・が・ よー・ でける・ねん。」〔⇒なにより【何より】、なんより【何より】、なんよりかより【何より彼より】

なにわぶし【浪花節】《名詞》 三味線の伴奏で、義理・人情を主題とするような物語に節を付けて一人で語る芸。「広沢虎造・の・ なにわぶし・が・ 好きや。」〔⇒ろうきょく【浪曲】

なぬか【七日】《名詞》 ①1か月のうちの7番目の日。「正月・の・ なぬか・に・は・ お粥・を・ 食べる。」②1日を7つ合わせた日数。「なぬか・ごと・に・ 当番・を・ する。」

なぬかぼん【七日盆】《名詞》 盆を迎えるために、墓掃除などをして準備をする、目印になる日。「もー・ なぬかぼん・に・ なっ・た・なー。」

なぬし【名主】《名詞》 江戸時代に、村の行政を担当した長の人。「先祖・は・ なぬし・やっ・てん・といな。」〔⇒しょうや【庄屋】

なのはな【菜の花】《名詞》 葉などは食用となり種子からは油を採る、春に黄色い花を咲かせて野や畑を彩る草花。アブラナ。また、その花。「なのはな・が・ いっぱい・ 咲い・て・ 綺麗や・なー。」〔⇒なたね【菜種】

なはる《補助動詞・ラ行五段活用》 ⇒てなはる〔でなはる〕《補助動詞・ラ行五段活用》を参照

なはる《助動詞》 その動作をする人に敬意を込めた言い方をするときに使う言葉。「行く・の・か・ 行か・ん・の・か・ どっち・に・ し・なはる・ん・です・か。」「明日・は・ 家・に・ おいで・なはる・か。」「それ・は・ 私・に・ おくれ・なはれ。」「あんた・の・ 思う・よーに・ し・なはれ。」◆動詞に直接「はる」を付ける言い方(例えば「行きはる」「しはる」など)は、本方言ではしない。

なびく【靡く】《動詞・カ行五段活用》 長くて柔らかいものが、風や水の動きによって、ゆらゆらと動いてそれに流されるような様子になる。「旗・が・ なびい・とる。」「草・が・ 風・に・ なびく。」

ナプキン〔なぷきん〕【英語=napkin】《名刺》 食事の時に、衣服の汚れを防ぐために胸や膝にかける布。「汚れ・た・ とこ・は・ なぷきん・で・ 拭い・とい・てんか。」

なふだ【名札】《名詞》 名前を書いて、胸につけたり、机上に置いたりする紙片や金属片など。「なふだ・を・ 付け・た・ 1年生・は・ かわいらしー・なー。」

ナフタリン〔なふたりん〕【ドイツ語=Naphtalin】《名詞》 虫除けなどとして使う、光沢があって強い匂いのする白色または無色の結晶。「なふたりん・の・ におい・が・ 着物・に・ つい・とる。」〔⇒ナスタリン【ドイツ語=(Naphtalin)

なぶる【嬲る】《動詞・ラ行五段活用》 面白がって、弱い者をからかう。相手を馬鹿にする。「人・を・ なぶり・やがっ・て・ ごっつー・ 腹・が・ 立っ・た。」〔⇒おちょくる、ひょとくる〕

なべ【鍋】《名詞》 ①食べ物を煮たり炒めたり炒ったりするのに使う、底の浅い、金属製または陶器製の道具。「なべ・に・ 穴・が・ 空い・た・さかい・ いかけや・に・ 直し・てもらう。」②鍋で煮ながら食べる料理。「冬・の・ 晩・は・ なべ・が・ よろしー・な。」

なべしき【鍋敷き】《名詞》 鍋や釜が熱い時や汚れそうなときに、食卓などに置くもの。「竹・を・ 編ん・だ・ なべしき」〔⇒なべすけ【鍋助け】

なべすけ【鍋助け】《名詞》 鍋や釜が熱い時や汚れそうなときに、食卓などに置くもの。「熱い・さかい・ なべすけ・の・ 上・に・ 置き・なはれ。」〔⇒なべしき【鍋敷き】

なべ なべ そこぬけ そこが ぬけたら かえりましょ〔なーべー なーべー そーこぬけ そーこが ぬけたら かいりましょ〕【鍋 鍋 底抜け 底が 抜けたら 返りましょ】《成句》 子ども同士で相手と向かい合わせになって、手と手をつないで左右に揺らしながら、手をつないだまま、ある段階でくるりと背中合わせになる、その動作のときに唱える言葉。

なま【生】《名詞、形容動詞や()》 ①魚肉や野菜などの食べ物で、煮たり、焼いたり、干したりしていない、自然のままのもの。「なま・の・ 卵・を・ ご飯・に・ かける。」②煮たり、焼いたり、干したりしようとしていて、じゅうぶんにその状態に達していないもの。「この・ 芋・ まだ・ なまや。」

なま《形容動詞や()》 程度がより軽い様子。数量がより少ない様子。「昨日・より・ 今日・の・ 方・が・ なま・ 寒(さぶ)ー・ない。」「寒さ・は・ 今日・の・ 方・が・ なまや。」「昨日・より・は・ 痛み・が・ なまに・ なっ・た。」

なま【生】《接頭語》 ①十分でない様子を表す言葉。「なま煮え」「なま焼け」「なま乾き」②中途半端である様子を表す言葉。何となくそのようであるということを表す言葉。「なま乾き」③かすかな程度であるという意味を表す言葉。「なま温(ぬく)い」⇒ほろ〕

なまいき【生意気】《形容動詞や()》 ①客観的に言えばそれほどでもないのに、偉そうにしたり、知ったかぶりをしたりする様子。でしゃばった態度をとる様子。また、そのように言ったりする様子。「なまいきな・ こと・を・ 言()ー・よー・です・けど・ やめ・とい・た・ 方・が・ えー・と・ 思い・まっ・せ。」②相手のことを、しゃくにさわると感じる様子。「なまいきや・さかい・ 殴っ・ても・た。」

なまえ【名前】《名詞》 ①他と区別するために、人、もの、場所などを呼ぶためにつけたもの。「あの・ 人・の・ なまえ・を・ 知っ・とる・か。」「この・ 魚・の・ なまえ・を・ 教え・てんか。」「この・ 花・の・ なまえ・は・ わから・へん。」「苗字・と・ なまえ・を・ 言()ー・てください。」②苗字のあとに、その人を呼ぶためにつけたもの。「苗字・と・ なまえ・を・ 言()ー・てください。」③何かの理由で世間に知られている人名。評判やうわさ。「なまえ・の・ 知れ・た・ 人」〔⇒な【名】

なまがし【生菓子】《名詞》 ①饅頭などのような、餡などを使って作った、日持ちのしない和風の菓子。「なまがし・は・ 足・が・ はやい。」②クリームや果物などを使って作った、日持ちのしない洋風の菓子。「西洋・の・ なまがし・も・ 綺麗や・なー。」■対語=①「ひがし【干菓子】」

なまがわき〔なまがーき〕【生乾き】《形容動詞や()》 まだ十分に乾燥しきっていない様子。「雨・が・ 続い・て・ シャツ・が・ なまがーきや。」

なまぐさい【生臭い】《形容詞》 生の魚や肉の臭いがする。「なまぐさい・さかい・ 食べにくい・なー。」

なまくら《形容動詞や()、動詞する》 ①すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく様子。それをする時間の余裕があるのに、しないで無駄に過ごす様子。また、そのようにする人。「なまくらし・て・ 学校・を・ 休ん・だら・ あか・ん・よ。」「あいつ・は・ なまくら・や・さかい・ 仕事・を・ 頼ま・れ・へん。」②ネジなどが利かなくなっている状態。「なまくらに・ なっ・て・ ネジ・が・ きー・とら・へん。」

〔⇒なまくらぼうず【なまくら坊主】①動詞⇒なまける【怠ける】、サボる【フランス語=sabotageの動詞化】、ずるける、どぶせる【ど臥せる】①人⇒なまけ【怠け】、サボり【フランス語=sabotageの名詞化】

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2017年5月19日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (384)    (通算2382回)

日常生活語 「な」⑧

 

なに〔なにー〕【何】《感動詞》 驚いたり、問い返したりするときに使う言葉。「なにー・ その・話・は・ ほんま・かいな。」〔⇒なんや【何や】

なにかと【何彼と】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なにかと・ お世話・に・ なり・まし・た。」〔⇒なんかと【何彼と】、なにやかや【何や彼や】、なんやかや【何や彼や】、なにやかし【何やかし】、なんやかし【何やかし】、なにやかやと【何や彼やと】、なんやかやと【何や彼やと】

なにがなんでも【何が何でも】《副詞》 ①どんなことがあっても絶対にやり通すという強い意志を表す言葉。「なにがなんでも・ 合格・できる・よーに・ 勉強し・なさい・な。」「なにがなんでも・ 行き・たい。」②どんな事情があってもそれは認められないという気持ちを表す言葉。「なにがなんでも・ そんな・ 無茶な・ 話・は・ 聞か・れ・へん。」

なにかにつけて【何彼につけて】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろなことにわたって。「なにかにつけて・ 指導し・てもろ・た。」

なにからなにまで【何から何まで】《副詞》 すっかり全部。何もかも、すべてにわたって。「なにからなにまで・ お世話・に・ なり・まし・た。」「双子・は・ なにからなにまで・ よー・ 似・とる。」

なにごと【何事】《名詞》 ①疑問に思うこと。どんなこと。何のこと。「えらい〔=大勢の〕・ 人・や・けど・ なにごと・が・ あっ・た・ん・やろ・か。」②すべてのこと。「なにごと・も・ 真面目に・ 頑張り・なはれ。」③問題のあること。特別なこと。「なにごと・も・ 起こら・なんだ。」

なにしとつ(何一つ)】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「焼け・て・ なにしとつ・ 残ら・なんだ。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにひとつ【何一つ】、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

なにしろ【何しろ】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「あすこ・へ・ 行く・の・は・ なにしろ・ 時間・が・ かかる。」〔⇒なんしろ【何しろ】、なにせ【何せ】、なんせ【何せ】、なんにせえ【何にせえ】、なんにしても【何にしても】、とにかく【兎に角】

なにせ【何せ】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「なんせ・ この頃・は・ 野菜・の・ 値ー・が・ 高(たこ)ー・て・ 困る。」「なにせ・ 勉強・が・ 嫌いな・ 子ー・や・さかい・ 往生する・わ。」〔⇒なにしろ【何しろ】、なんしろ【何しろ】、なんせ【何せ】、なんにせえ【何にせえ】、なんにしても【何にしても】、とにかく【兎に角】

なになに【何々】《代名詞》 具体的な名前を挙げる代わりに、いくつかのものがあることを表す言葉。疑問の内容などを並べあげるときに使う言葉。「キャンプ・の・ とき・に・は・ なになに・が・ 要る・の・か・ 書い・とい・てください。」

なにひとつ【何一つ】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「恐ろしー・ もん・は・ なにひとつ・ あら・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

なにぶん【何分】《副詞》 ①相手に何としてもお願いしたいというようなときに使う言葉。「なにぶん・ よろしゅー・ お願い・ し・ます。」②何と言っても。何しろ。「なにぶん・ まだ・ 何・も・ わかっ・とら・へん・ 子ども・や・さかい・ しょがない・やろ。」

なにも【何も】《副詞》 ①そのようにする理由がないという気持ちを表す言葉。「なにも・ 怒ら・んでも・ えー・やろ。」②そのような事実や行為がないということを表す言葉。「なにも・ 腹・は・ 減っ・とら・へん。」◆②は、後ろに打ち消しの言葉が伴う。〔⇒なんも【何も】、なんにも【何も】

なにも【何も】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「こんな・ もん・ なんも・ 役に立た・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、いっこも【一個も】、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】

なにもかも【何も彼も】《名詞、副詞》 さまざまなものを含んでいる、その全体。それがすべてに行きわたっていること。一つ残らずすべて。「なにもかも 捨て・ても・た。」「なにもかも・ 賛成・は・ でけ・しま・へん。」「借金・を・ なにもかも・ 払(はろ)・ても・た。」〔⇒すっかり、こっきり、こっきら、こっきらこ、こっきらこい、なんにもかも【何にも彼も】、なんもかも【何も彼も】、なんもかんも(何も彼も)

なにや【何や】《副詞》 何であるのか。なんとなく。「なにや・ 内緒に・ し・とる・ こと・が・ ある・みたいやっ・た。」〔⇒なんや【何や】

なにやかし【何やかし】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なにやかし・ 覚え・んと・ いか・ん・ こと・が・ 多い。」〔⇒なにかと【何彼と】、なんかと【何彼と】、なにやかや【何や彼や】、なんやかや【何や彼や】、なんやかし【何やかし】、なにやかやと【何や彼やと】、なんやかやと【何や彼やと】

なにやかや【何や彼や】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「宿題・を・ なにやかや・ 貰(もろ)・て・ます・ねん。」〔⇒なにかと【何彼と】、なんかと【何彼と】、なんやかや【何や彼や】、なにやかし【何やかし】、なんやかし【何やかし】、なにやかやと【何や彼やと】、なんやかやと【何や彼やと】

なにやかやと【何や彼やと】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なにやかやと・ 話・を・ 聞ー・た・けど・ 半分・ぐらい・ 忘れ・ても・た。」「文句・を・ なにやかやと・ いっぱい・ 並べ・やがっ・た。」〔⇒なにかと【何彼と】、なんかと【何彼と】、なにやかや【何や彼や】、なんやかや【何や彼や】、なにやかし【何やかし】、なんやかし【何やかし】、なんやかやと【何や彼やと】

なにやら【何やら】《副詞》 ①実態ははっきりしないが、ともかくそれが存在しているように思われるということを表す言葉。「なにやら・ 大きな・ 声・で・ 呼ん・どる・みたいや。」②何とはなしに、ある傾向が加わってくる様子を表す言葉。「なにやら・ 背筋・が・ 寒ー・ なっ・てき・た。」〔⇒なんやら【何やら】、なんじゃら【何じゃら】

なにより【何より】《副詞、形容動詞や()》 それに比べると、ほかのものは問題にならない(あるいは、価値が低い)ということを表す言葉。「命・が・ ある・の・が・ なによりや。」「映画・を・ 見る・の・が・ なにより・ 好きや。」「達者・が・ なによりや。」〔⇒なんより【何より】、なによりかより【何より彼より】、なんよりかより【何より彼より】

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2017年5月18日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (383)    (通算2381回)

日常生活語 「な」⑦

 

なつかしい〔なつかしー〕【懐かしい】《形容詞》 昔のことや古いことを思い出したりして、心を引かれ慕わしく思う様子。離れている人や思い出の品などを見て、心を引かれ、慕わしく思う様子。「子ども・の・ 頃・が・ なつかしー。」「なつかしー・ 写真・を・ 見せ・てくれ・た。」

なつく【懐く】《動詞・カ行五段活用》 警戒心などを持たずに、慣れ親しくなる。馴染んで付き従う。「犬・が・ 飼い主・に・ なつく。」「孫・が・ なつい・てくれる・よーに・ なっ・た。」

なっちゃすみ(夏休み)】《名詞》 学校や職場などで、夏の期間に暑さを避けるために休むこと。また、その期間。「なっちゃすみ・に・ なっ・たら・ キャンプ・に・ 行く・つもり・や。」〔⇒なつやすみ【夏休み】

ナット〔なっと〕【英語=nut】《名詞》 ボルトやビスにはめて、ものを締め付けるのに使う、六角形で内側にねじが切ってある金具。「なっと・が・ 緩ん・どる。」

なっとう〔なっとー、なっと〕【納豆】《名詞》 ①小豆などを茹でて、糖蜜で煮詰めて、砂糖をまぶした菓子。「遠足・の・ おやつ・に・ なっと・を・ 持っ・ていく。」②蒸した大豆に納豆菌をはたらかせて作った発酵食品。「昔・は・ なっと・なんか・ 食・た・ こと・が・ なかっ・た。」◆②の「なっとう【納豆】」を食べる習慣が普及していなかった頃は、もっぱら①の意味で使った。⇒あまなっとう【甘納豆】

なっぱ【菜っ葉】《名詞》 葉や茎を食べ物にする植物。「台風・の・ せー・で・ なっぱ・が・ 高(たこ)ー・ なっ・た。」「大根・の・ なっぱ・を・ 捨てる・の・は・ もったいない・さかい・ 漬け物・に・ する。」〔⇒な【菜】、なな【菜々】

なっぱふく【菜っ葉服】《名詞》 野外で作業をする人が着る、薄青色のものが多い服。上下一続きになっている作業服。「なっぱふく・に・ 着替え・て・ 溝掃除・を・ する。」

なつふく【夏服】《名詞》 夏の暑い頃に着る服。「なつふく・は・ 汗・が・ 付きやすい。」「なつふく・を・ 手ー・に・ 持っ・て・ 挨拶・に・ 行く。」■対語=「ふゆふく【冬服】」「あいふく【間服、合服】」

なつまけ【夏負け】《名詞、動詞する》 夏の暑さのために、体力が衰えること。夏の暑さのために、体調を崩すこと。「なつまけせ・ん・よーに・ 飯・を・ いっぱい・ 食い・なはれ。」

なつみかん【夏蜜柑】《名詞》 蜜柑の一種で、大形で酸味や苦味がやや強い蜜柑で、果実は秋に熟すが翌年の春頃から初夏にかけて出回るもの。「昔・の・ なつみかん・は・ 無茶苦茶に・ 酸()いかっ・た。」

なつもん【夏物】《名詞》 ①夏に着るための衣服。「もー・ なつもん・の・ 服・を・ 売っ・とる。」②夏に出盛る食べ物など。「なつもん・の・ 野菜」③夏にふさわしい品など。「なつもん・の・ すだれ・を・ 吊る。」「なつもん・の・ 座布団」■対語=「ふゆもん【冬物】」

なつやすみ【夏休み】《名詞》 学校や職場などで、夏の期間に暑さを避けるために休むこと。また、その期間。「なつやすみ・の・ 宿題(しくだい)・は・ 早(はよ)ーに・ 済まし・とき・なはれ・や。」〔⇒なっちゃすみ(夏休み)

なつやせ【夏痩せ】《名詞、動詞する》 夏の暑さのために、食欲が衰えて体が貧弱になること。「毎年・ なつやせし・ます・ねん。」「うち・の・ 犬・は・ なつやせする。」

なで(何故)】《副詞》 どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「こない・ なっ・た・ん・は・ なで・か・ わから・へん。」〔⇒なぜ【何故】、なんぜ(何故)、なんで(何故)、どうして、どないして〕

なでしこ【撫子】《名詞》 秋の七草の一つで、花びらの先が細かく分かれており薄紅色などの花を咲かせる植物。「なでしこ・を・ 花瓶・に・ さす。」

なでる【撫でる】《動詞・ダ行下一段活用》 ①軽く触れた手のひらを、やさしく動かす。「孫・の・ 頭・を・ なで・て・ 褒め・てやる。」②髪を軽くとかす。「朝・ 髪・を・ なでる・の・を・ 忘れ・た。」〔⇒なぜる(撫ぜる)

なと《副助詞》 いくつかあるもののうちから、例を挙げるために使う言葉。いくつかあるもののうちから、思うがままにどれかを選ぶということを表す言葉。「赤・なと・ 青・なと・ 好きな・ 色・に・ 塗っ・たら・ えー。」「お茶・なと・ 飲ん・で・ 待っ・とっ・てくれる・か。」「どない・なと・ 勝手に・ し・やがれ。」〔⇒なり〕

など【等】《副助詞》 ①いくつかあるもののうちから、それだけに限らないがという気持ちもこめながら、例を挙げて示す言葉。「花・など・に・ 趣味・が・ ある。」②相手を軽く見たり、自分をへりくだったりするときに使う言葉。「お前・など・(は・) わから・へん・やろ。」「私・など・に・は・ とてもとても・ でき・まへ・ん。」③はっきりさせないで言うときに使う言葉。「お茶・など・ 一杯・ どー・です・か。」〔⇒なんか【何か】、なんど()

なな【菜々】《名詞》 葉や茎を食べ物にする植物。「この・ なな・を・ 鶏・に・ やり・なはれ。」◆幼児語。〔⇒な【菜】、なっぱ【菜っ葉】

なな【七】《名詞(数詞)》 ①自然数の6に、1を加えた数。「なな・の・ つく・ 日ー・は・ 大安売り・や・そーや。」②ものごとの順序や順位などを表す言葉で、6番目の次に位置するもの。③数を2音節で言うときの「7」を表す言葉。◆③は、1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。①②⇒ひち【七】⇒な【七】、ななつ【七つ】⇒ななばんめ、ひちばんめ〕

ななつ【七つ】《名詞(数詞+助数詞) ①自然数の6に、1を加えた数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「ななつ・の・ 星・の・ てんとう虫」②7歳。「ななつ・の・ お祝い」⇒なな【七】、ひち()、な【七】

ななついき【七つ行き】《名詞》 1月1日から4月1日までに生まれて、数え歳の7歳で小学校に入学すること。また、その子。「わし・は・ ななついき・やっ・た・さかい・ 1年生・の・ 時・は・ 背ー・が・ 低かっ・てん。」■対語=「やっついき【八つ行き】」〔⇒はやいき【早行き】、はよいき【早行き】

ななばんめ【七番目】《名詞(数詞+助数詞)》 ものごとの順序や順位などを表す言葉で、6番目の次に位置するもの。「入場行進・は・ ななばんめ・に・ 決まっ・た。」〔⇒ひちばんめ【七番目】、なな【七】、ひち【七】

ななめ【斜め】《形容動詞や()》 ある基準に対して、傾いていること。垂直や水平の線や面に対して少しずれていること。平衡を失っていること。「ななめ・に・ 線・を・ 引く。」「船・が・ ななめ・に・ 傾い・とる。」

なに【何】《代名詞》 ①特定のものやことを、内容や実体がわからないものとして指す言葉。「なに・が・ 起き・た・の・か・ わから・なんだ。」②特定のものやこととしないで、広く指す言葉。「なに・か・ 買()ー・たろ・か。」③物事のすべてを指す言葉。「なに・も・ わから・へん。」④特定のものやことの名が思い出せないときや、その名がわかっていてもぼかして言うときに使う言葉。「そこ・に・ ある・ なに・を・ 取っ・てくれ・へん・か。」〔⇒なん【何】

なに【何】《副詞》 ①相手の言葉や行動などに疑問を持って、事実を確かめたり質問や詰問などをしたいという気持ちを持ったりしていることを表す言葉。どうして。「なに・ 知らん顔・(を・) し・とる・ん・や。」②すべてのことにわたって、そのようであるということを表す言葉。まったく。少しも。「なに・ 不自由・ない・ 暮らし・を・ し・とる。」〔⇒なん【何】

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2017年5月17日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (382)    (通算2380回)

日常生活語 「な」⑥

 

なげく【嘆く】《動詞・カ行五段活用》 ①ひどく心を痛めて悲しみにひたる。「古い・ 友達・が・ 死ん・だ・の・を・ なげく。」②悲しさや苦しさや腹立たしさなどを口に出して言う。「景気・が・ 悪い・の・を・ なげい・とる。」■名詞化=なげき【嘆き】

なげとばす【投げ飛ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①相手を放るようにして倒す。「なげとばし・て・ 逃げ・ていき・やがっ・た。」②ものを無造作に、遠くへ放る。「紙飛行機・を・ なげとばす。」

なけなけ《副助詞》 ものごとの範囲や限度を強く言おうとするときに使う言葉。「こん・なけなけ・ 貰(もろ)・た。」〔⇒だけだけ、らけらけ、だけ、らけ、なけ〕

なげる【投げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①手につかんでいたものを、反動を利用して空中に放り出す。手の力で遠くへ飛ばす。「ボール・を・ 遠い・ ところ・まで・ なげる。」②相手の体をつかんだりかかえたりして、地面にたたきつけるように転ばせる。「相手・を・ なげ・て・ 相撲・に・ 勝つ。」⇒ほかす【放下す】、ちゃいする、ぽいする、ほる【放る】、ほりなげる【放り投げる】〕、ぶつける〕

なこうど〔なこーど、なこど〕【仲人】《名詞、動詞する》 一組の男女の仲立ちをして、結婚を正式にまとめる人。媒酌人。「先輩・に・ なこーどし・てもろ・た。」「わし・は・ なこど・や・さかい・ 式・で・ 挨拶せ・んならん・ねん。」〔⇒ちゅうにん【仲人】

なごや《名詞》 「ふぐ【河豚】」の小さな種類で、毒は薄く、家庭でも気軽に食用にできる魚。「なごや・を・ 唐揚げ・に・ する。」〔⇒なだら〕

なさけ【情け】《名詞》 人間味のある温かい気持ち。人や動物を思いやる気持ち。気の毒に思う心。「なさけ・の・ 無い・ 人」

なさけない【情けない】《形容詞》 ①そのような状況に置かれた自分が惨めに思われる。思い通りにいかなくて残念である。「裏切ら・れ・た・よーで・ なさけない。」「子ども・が・ 言う・ こと・を・ 聞い・てくれ・へん・ので・ なさけない。」②惨めに感じられる。「捨て・られ・とる・ 猫・が・ なさけない・ 声・を・ 出し・て・ 鳴い・とる。」

なし【梨】《名詞》 春に白い花が咲き、秋に甘くて水分の多いうす茶色の大きな実がなる果樹。「秋・の・ 運動会・の・ 頃・に・は・ なし・が・ 美味(うも)ー・に・ なる。」

なし【無し】《名詞》 ①ものごとが存在しないこと。持っていないこと。「借金・も・ 貯金・も・ なし・や。」「夏・は・ ネクタイ・ なし・で・ 過ごす。」②禁止すること。不許可とすること。あってはならないこと。「嘘・ つい・て・ 隠す・のん・ なし・や・ぞ。」「後出し・ なし・で・ じゃんけん・(を・) する。」

なしうり【梨瓜】《名詞》 黄色く楕円形で、芳香と甘味のある瓜。「夏・に・ なっ・たら・ 黄色い・ なしうり・が・ 食い・とー・ なる。」◆この瓜は、最近は見かけなくなってしまったようである。

なしろ【苗代】《名詞》 稲の種を蒔いて、苗を育てる田。「田圃・の・ 隅・に・ なしろ・を・ 作る。」〔⇒なわしろ【苗代】

なす【茄子】《接尾語》 人をおとしめて非難するときに使う言葉。「呆けなす」「八文なす」

ナスタリン〔なすたりん〕【ドイツ語=(Naphtalin)】《名詞》 虫除けなどとして使う、光沢があって強い匂いのする白色または無色の結晶。「タンス・に・ なすたりん・を・ 入れる。」〔⇒ナフタリン【ドイツ語=Naphtalin

なすび【茄子】《名詞》 夏から秋にかけて薄紫色の花が咲き、紫色で球形や楕円形の実がなる野菜。「なすび・の・ 浅漬け・が・ 好きや。」◆「なす【茄子】」と言うことは少ない。〔⇒おなす【お茄子】

なすりつける【擦り付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①ものの表面にあてて、こすりつける。「着物・の・ 袖口・に・ 鼻くそ・を・ なすりつける。」②罪や責任を人のせいにする。「仕事・を・ 人・に・ なすりつけ・たら・ あか・ん・よ。」〔⇒なする【擦る】⇒ぬさりつける、ぬさくる、ぬたくる、にじくる〕

なする【擦る】《動詞・ラ行五段活用》 ①ものの表面にあてて、こすりつける。「汚れ・た・ 手ー・で・ 服・を・ なすら・ん・よーに・ しー・や。」②罪や責任を人のせいにする。「自分・の・ 責任・を・ 人・に・ なすっ・たら・ あか・ん・がな。」〔⇒なすりつける【擦り付ける】⇒ぬさりつける、ぬさくる、ぬたくる、にじくる〕

なぜ【何故】《副詞》 どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「なぜ・ こないに・ 金・が・ かかる・ん・や。」◆発音は、「なで【(何故)】」となることがある。〔⇒なんぜ(何故)、なで(何故)、なんで(何故)、どうして、どないして〕

なぜる(撫ぜる)】《動詞・ザ行下一段活用》 ①軽く触れた手のひらを、やさしく動かす。「頭・に・ ボール・が・ 当たっ・た・ん・かいな・ なで・たら・ 治る・ なで・たら・ 治る。」②髪を軽くとかす。「ぴんぴんに・ 立っ・とる・ 髪・を・ なぜ・て・ 直す。」〔⇒なでる【撫でる】

なぞ【謎】《名詞》 ものの実体がよくわからなくて、意味・理由・様子などがはっきりとつかめないこと。また、そのようなもの。「世の中・に・は・ なぞ・が・ ぎょーさん・ ある。」

なぞなぞ【謎々】《名詞》 言葉遊びの一つで、意外な言い方をヒントにして、隠しているものを言い当てさせようとするもの。「なぞなぞ・で・ 答え・を・ 当てる。」

なぞる《動詞・ラ行五段活用》 ①既に書いてある文字や絵の上を、その通りにたどって、同じように写す。「手本・の・ 字ー・を・ なぞっ・て・ 練習する。」②他の人のしたことを手本のようにして、そっくりまねる。「人・の・ し・た・ こと・を・ なぞっ・て・ 勉強する。」

なだかい【名高い】《形容詞》 名前や業績などが世の中の人に広く知られている様子。「なだかい・ 芸人さん・を・ 呼び・たい・な。」〔⇒ゆうめい【有名】

なたね【菜種】《名詞》 葉などは食用となり種子からは油を採る、春に黄色い花を咲かせて野や畑を彩る草花。アブラナ。「一面・に・ なたね・の・ 黄色い・ 花・が・ 咲い・とる。」〔⇒なのはな【菜の花】

なたまめ【鉈豆】《名詞》 夏に白または桃色の花を咲かせ、実は弓状に曲がった大きな鞘の中にできる豆。「健康茶・の・ 中・に・ なたまめ・も・ 入っ・とる。」

なだめすかす【宥め賺す】《動詞・サ行五段活用》 怒ったり泣いたりしている人を慰めて、気持ちを落ち着かせる。「赤子(あかご)・は・ なだめすかす・の・が・ たいへんや。」〔⇒なだめる【宥める】、すかす【賺す】

なだめる【宥める】《動詞・マ行下一段活用》 怒ったり泣いたりしている人を慰めて、気持ちを落ち着かせる。「なだめ・ても・ なかなか・ 泣き止ま・へん。」〔⇒すかす【賺す】、なだめすかす【宥め賺す】

なだら《名詞》 「ふぐ【河豚】」の小さな種類で、毒は薄く、家庭でも気軽に食用にできる種類。「なだら・を・ 味噌汁・に・ し・たら・ うまい・ぞ。」〔⇒なごや〕

なつ【夏】《名詞》 四季の一つで春と秋の間にあって、二十四節気では立夏から立秋の前日まで、現在の暦では6月から8月までの期間。「なつ・の・ 休み・が・ 一週間・ ある。」

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2017年5月16日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (381)    (通算2379回)

日常生活語 「な」⑤

 

なぎなた【長刀】《名詞》 長い柄の先に、長く反り返った刃をつけた武器。また、それを使う運動競技。「弁慶・が・ なぎなた・を・ 振り回し・た。」「なぎなた・の・ 試合・に・ 出る。」

なきねいり〔なきねーり〕【泣き寝入り】《名詞、動詞する》 ①泣きながら眠ってしまうこと。「わーわー・ 言ー・とっ・た・けど・ なきねいりし・ても・た。」②不本意な扱いを受けながら、どうすることもできなくて、あきらめること。「詐欺・に・ おー・たら・ なきねーりし・たら・ あか・ん・よ。」

なきはらす【泣き腫らす】《動詞・サ行五段活用》 ひどく泣いて、涙でまぶたがふくれる。「なきはらし・た・ 顔・で・ 買い物・に・ 連れ・ていっ・たら・ 可哀相や・で。」

なきべえ〔なきべー〕【泣き兵衛】《名詞》 悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。ちょっとしたことにもすぐ泣く人。「ほんまに・ なきべー・で・ よー・ 泣く・なー。」〔⇒なき【泣き】、なきむし【泣き虫】、なきみそ【泣き味噌】

なきぼくろ【泣き黒子】《名詞》 目尻や目の下の皮膚にある、黒い小さな点。「なきぼくろ・が・ かえって・ かいらしー。」

なきみそ【泣き味噌】《名詞》 悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。ちょっとしたことにもすぐ泣く人。「この・ 子・は・ なきみそで・ 困る・なー。」〔⇒なき【泣き】、なきむし【泣き虫】、なきべえ【泣き兵衛】

なきむし【泣き虫】《名詞》 悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。ちょっとしたことにもすぐ泣く人。「大人・に・ なっ・ても・ なきむし・が・ 直ら・へん・の・や・なー。」〔⇒なき【泣き】、なきみそ【泣き味噌】、なきべえ【泣き兵衛】

なきわらい【泣き笑い】《名詞、動詞する》 ①泣きながら笑ってしまうこと。「なきわらい・の・ おかしな・ 顔・を・ し・とる。」②悲しみと喜びの両面が混じり合っていること。また、それが表情に現れること。「映画・を・ 見・て・ なきわらいし・た。」

なく【泣く】《動詞・カ行五段活用》 ①人が悲しさ・苦しさや、嬉しさを強く感じて、抑えきれずに涙を流す。「ちょっと・の・ こと・で・ ない・たら・ あか・ん・がな。」②悲しさ・苦しさや、嬉しさを表現するために声を出す。「子ども・の・ なく・ 声・が・ やかましー。」③苦しく辛い思いを強く感じる。また、そのような体験をする。「もの・の・ 値ー・が・ 高(たこ)ー・て・ ない・とり・ます。」■名詞化=なき【泣き】

なく【鳴く】《動詞・カ行五段活用》 鳥・虫・獣などが、声を出したり、音色を立てたりして訴える。「朝・から・ 犬・が・ ない・て・ うるさい。」「蝉・が・ ない・とる。」■名詞化=なき【鳴き】

なぐ【凪ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 風が止んで、波が静かになる。「台風・が・ 通り過ぎ・て・ 海・が・ だんだん・ ない・でき・た。」■対語=「しける【時化る】」■名詞化=なぎ【凪ぎ】

なぐさみ【慰み】《名詞》 寂しさや悲しさなどを慰めてくれるもの。気晴らしになるもの。「年寄り・の・ なぐさみ・に・ 犬・を・ 飼う。」

なぐさめる【慰める】《動詞・マ行下一段活用》 言葉をかけたり何かをしたりして、他の人の悲しみや苦しみをやわらげるようにする。相手の失望や落胆などをいたわって、気持ちを晴らしてやる。「旦那さん・を・ 亡くし・た・ 人・を・ なぐさめる。」■名詞化=なぐさめ【慰め】

なくする【無くする】《動詞・サ行変格活用》 ①あったものを無い状態にする。残りを皆無とする。「落書き・を・ 消し・て・ なくする。」②自分の過失や責任などによって、失う。「時計・を・ なくし・た・みたいや・さかい・ 探し・てくれ・へん・か。」■自動詞は「なくなる【無くなる】」〔⇒ないよう()する【無い様()する】、なよする【無よする】、のうする【無うする】

なくする【亡くする】《動詞・サ行変格活用》 身近な人が、この世からいなくなって、喪失感を持つ。「友だち・を・ なくし・て・ 辛い・ん・や。」■自動詞は「なくなる【亡くなる】」〔⇒のうする【亡うする】

なくなく【泣く泣く】《副詞、形容動詞や()》 ①かろうじて。やっとのことで。ぎりぎりの状態で。「なんとか・ 合格し・た・けど・ なくなくやっ・た・ん・や・と・ 思う・ねん。」「体重・は・ なくなく・ 40キロ・なんや。」②泣きたいほどの辛い気持ちで。「なくなく・ しんどい・ めー・を・ し・て・ 体重・を・ 減らし・た。」◆この語は、副詞としての用法が大半であるが、形容動詞として活用させる場合もある。〔⇒なきなき【泣き泣き】

なくなる【無くなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①あったものが見あたらなくなる。「鍵・が・ なくなっ・た。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「小遣い・が・ なくなっ・ても・た。」■他動詞は「なくする【無くする】」〔⇒ないよう()なる【無い様()なる】、なよなる【無よなる】、のうなる【無うなる】

なくなる【亡くなる】《動詞・ラ行五段活用》 息が絶える。命がなくなる。この世からいなくなる。「おじいさん・が・ なくなっ・た・ん・や・て・なー。」◆「しぬ【死ぬ】」の敬意を込めた言い方であり、「しぬ【死ぬ】」という直接的な言い方を避けた表現である。■他動詞は「なくする【亡くする】」〔⇒のうなる【亡うなる】、いく【逝く】、しぬ【死ぬ】、くたばる〕

なぐりがき【殴り書き】《名詞、動詞する》 急いでいるので、文字や絵を乱雑に、あるいは乱暴にに書くこと。また、そのようにして書いたもの。「なぐりがき・や・さかい・ 読ま・れ・へん。」「黒板・に・ なぐりがきする。」

なぐります【殴ります】《動詞・サ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ 思いきり・ なぐりまし・たっ・てん。」◆「なぐる【殴る】」よりも荒々しい感じがする。〔⇒なぐる【殴る】、どつく、どつきますどやす、ぶちます、かちます、しばく〕

なぐる【殴る】《動詞・ラ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「喧嘩し・て・ バット・で・ なぐら・れ・た。」〔⇒なぐります【殴ります】、どつく、どつきますどやす、ぶちます、かちます、しばく〕

なけ《副助詞》 ①ものごとの範囲や限度を表す言葉。「こん・なけ・の・ 材料・が・ あっ・たら・ そいで・ 充分や。」②前に置かれた言葉を強調する気持ちを表す言葉。「好きな・なけ・ 持っ・ていっ・ても・ かま・へん・ぞ。」③したことに応じて、成果がもたらされるということを表す言葉。「思い切り・ 走っ・た・なけ・ あっ・て・ 電車・に・ 間に合()ー・た。」〔⇒だけ、らけ。⇒だけだけ、なけなけ、らけらけ〕

なげうち【投げ打ち】《名詞、動詞する》 腹立たしさのあまりに、手元にあるものを投げ飛ばすこと。「なんぼ・ 腹・が・ 立っ・ても・ お膳・を・ なげうちし・たら・ あか・ん・がな。」〔⇒あたん〕

なげうり【投げ売り】《名詞、動詞する》 現金を手にしたいため、儲けを考えないで安く売ること。「閉店する・ 言()ー・て・ なげうりし・とる。」

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2017年5月15日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (380)    (通算2378回)

日常生活語 「な」④

 

ながみじか〔ながみしか〕【長短】《名詞》 ①ものの端から端までの距離。また、その程度。「駅・まで・の・ 道・の・ ながみじか・は・ どの・ぐらい・ ある・の・か。」②時間の始まりから終わりまでの隔たり。また、その程度。「どっち・の・ 線・の・ 電車・に・ 乗っ・ても・ ながみじか・は・ 同じです・か。」③長いものと短いもの。ものの長さが不揃いであること。「ながみじか・の・ 違い・が・ 大きー・て・ 不細工や。」◆①②は、1つのものの長さの場合にも使うが、2つ以上のものの長さを話題にするときに使うことも多い。①②⇒ながさ【長さ】

ながめ【眺め】《名詞》 あたりを見渡すこと。見渡して目に入る、自然や人工物のありさまや風物の様子。また、そこから醸し出される趣。「窓・から・ 見る・ ながめ・が・ えー・なー。」「淡路島・と・ 明石海峡大橋・の・ ながめ」〔⇒けしき【景色】、ふうけい【風景】

ながめ【長め】《名詞、形容動詞や()》 ものの長さや時間が、少し長いこと。比較的長いと思われること。「時間・を・ ながめ・に・ 取っ・て・ 相談・を・ する。」■対語=「みじかいめ【短いめ】」「みしかいめ【(短いめ)】」「みじかめ【短め】」「みしかめ【(短め)】」〔⇒ながいめ【長いめ】

ながめる【眺める】《動詞・マ行下一段活用》 ①視野を限定しないで、広く見る。遠くや離れたところを見る。「六甲山・を・ ながめる。」②じっくりと見つめる。「よー・ ながめ・たら・ 知っ・た・ 人・やっ・た。」③ものごとに加わらないで傍観する。ぼんやりと見る。「じっと・ ながめ・とら・んと・ お前・も・ 掃除・を・ し・なはれ。」■名詞化=ながめ【眺め】

ながもち【長持ち】《名詞》 衣服などを入れておく、ふたのついた長方形の大きな箱。「ながもち・に・ 布団・を・ 入れ・とく。」

ながもち【長持ち】《名詞、動詞する》 ものが、長い間、壊れたりしないで役立つこと。消耗品などが、長い間にわたって使えること。「ながもちする・ 石鹸・や・なー。」「丈夫で・ ながもちする・ 買い物袋」

ながや【長屋】《名詞》 ①細長い一棟を、いくつかに区切って、それぞれを一軒として使えるようにした建物。「ながや・に・ 住む。」②細長い形の、一軒の家。「敷地・の・ 都合・で・ ながや・の・ 一軒家・に・ なっ・とる。」

なかやすみ【中休み】《名詞、動詞する》 仕事などの途中で、途切れたり休んだりすること。また、その時間や期間。「なかやすみ・を・ 半時間・ とっ・て・ 仕事・を・ 続ける。」「梅雨・の・ なかやすみ」

なかゆび【中指】《名詞》 手の5本の指の真ん中にあって、いちばん長い指。「なかゆび・の・ 爪・を・ 切る。」〔⇒たかたかゆび【高々指】

なかようする〔なかよーする〕【仲良うする】《動詞・サ行変格活用》 人との気持ちのつながり方を良好に保つ。親しい間柄を続ける。「この・ 子・と・ なかよーし・たっ・て・な。」

なかよし【仲良し】《名詞》 人と人との間柄がよいこと。人と人との気持ちのつながり方がよいこと。親しい間柄。「小学校時代・から・の・ なかよし・な・ん・や。」◆主として、子ども同士の人間関係について言う。

ながら《接続助詞》 二つの動作が同時に並行して行われることを表す言葉。「もの・を・ 食い・ながら・ しゃべっ・たら・ あか・ん。」「駅・まで・ 歩き・ながら・ 話・を・ する。」〔⇒もって〕

ながれ【流れ】《名詞》 ①水や液体などが、低い方へ動くこと。また、その動く様子。「溝・の・ ながれ・が・ 悪い。」②水や液体に浮かんで動いていくこと。また、その様子。「笹舟・の・ ながれ・が・ 速い。」③ものが滞ることなく動いていくこと。また、その様子。「車・の・ ながれ・が・ 切れ・へん。」

ながれぼし【流れ星】《名詞》 大気圏に入った小さな星や宇宙塵が急に現れて、空気との摩擦によって燃えながら速い速度で落ちるもの。「窓・を・ 開け・て・ ながれぼし・を・ 探す。」

ながれる【流れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①水や液体などが、低い方へ動く。「川・の・ 水・が・ ながれる。」②水や液体に浮かんで動いていく。「潮・で・ 船・が・ ながれる。」③ものが滞ることなく動いていく。「雲・が・ ながれる。」④予定されていたことが取りやめになる。「雨・で・ 遠足・が・ ながれる。」■他動詞は「ながす【流す】」■名詞化=ながれ【流れ】

なか()とる【中()取る】《動詞・ラ行五段活用》 ①二つの意見の中間的なところで折り合いをつける。「いつ・まで・ 言()ー・とっ・ても・ 切り・が・ ない・さかい・ なかとっ・て・ 決め・な・ あか・ん。」②二つの数字の平均的な値を採用する。「なかをとっ・て・ 6百円・に・ し・とき・まほ・か。」

なき【泣き】《名詞》 悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。ちょっとしたことにもすぐ泣く人。「うち・の・ 孫・は・ なき・です・ねん。」〔⇒なきむし【泣き虫】、なきみそ【泣き味噌】、なきべえ【泣き兵衛】

なぎ【凪】《名詞》 風が吹かず、波が静かであること。「なぎ・で・ 風・が・ あら・へん。」■対語=「しけ【時化】」

なぎ(難儀)】《形容動詞や()、動詞する》 ①ものごとに対応したり処理したりするのに、苦しんだり苦労したりする様子。「雨・の・ 中・を・ なぎし・て・ 歩い・てき・た。」②自分にとっては不可能だと思われる様子。「明日・の・ 午前中・に・ し・てしまえ・ ゆー・て・ なぎな・ 事・を・ 言わ・れ・た。」〔⇒なんぎ【難儀】、どうさ【動作】

なきごえ【泣き声】《名詞》 ①人が悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに極まって出す声。「赤ん坊()・の・ なきごえ・が・ 聞こえる。」②今にも泣き出しそうな声。悲痛な感じの声。「なきごえ・で・ 頼ま・れ・たら・ し・てやら・ん・ わけ・に・は・ いか・へん。」

なきごえ【鳴き声】《名詞》 鳥・虫・獣などの出す声や音色。「朝っぱら・から・ 蝉・の・ うるさい・ なきごえ・が・ する。」

なきごと【泣き言】《名詞》 自分の不運や不幸を嘆いて、くどくどと訴える言葉。愚痴。「なきごと・ 言()ー・て・ 逃げ・とっ・たら・ あか・ん。」

なきじゃくる【泣きじゃくる】《動詞・ラ行五段活用》 ①息を急に吸い込むような動作を繰り返しながら泣く。「可哀想な・ ほど・ なきじゃくっ・て・ なかなか・ おさまら・へん。」②周りの人が制止したりなだめたりするのを聞かず、いつまでも声をあげて泣き続ける。「なんぼ・ 言()ー・ても・ なきじゃくっ・て・ 止まら・へん。」⇒しゃくる〕 

なきつく【泣き付く】《動詞・カ行五段活用》 ①泣きながら、すがりつく。「子ども・が・ 母親・に・ なきつく。」②泣くようにして頼み込む。「借金・ さし・てくれ・と・ なきつか・れ・た。」

なきなき【泣き泣き】《副詞、形容動詞や()》 ①かろうじて。やっとのことで。ぎりぎりの状態で。「なきなき・ 雨・が・ 降ら・なんだ。」「危ない・と・ 思(おも)・とっ・てん・けど・ なきなき・ 合格し・た。」②泣きたいほどの辛い気持ちで。「なきなき・ 1日・に・ 5時間・ 勉強し・た。」◆「なくなく【泣く泣く】」とも言うが、「なきなき【泣き泣き】」の方が、方言という色合いが強い。この語は、副詞としての用法が大半であるが、形容動詞として活用させる場合もある。〔⇒なくなく【泣く泣く】

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2017年5月14日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (379)    (通算2377回)

日常生活語 「な」③

 

ながいめ【長いめ】《名詞、形容動詞や()》 ものの長さや時間が、少し長いこと。比較的長いと思われること。「ながいめ・の・ ズボン・の・ 裾・を・ 折る。」■対語=「みじかいめ【短いめ】」「みしかいめ【(短いめ)】」「みじかめ【短め】」「みしかめ【(短め)】」〔⇒ながめ【長め】

なかがわ〔なかがー〕【中側】《名詞》 表からは見えないところ。裏の方向に向いた面。「箱・の・ なかがわ・に・ ごみ・が・ 溜まっ・とる。」■対語=「そとがわ【外側】」〔⇒なかっかわ(中っ側)、うちがわ【内側】、うちっかわ(内側)、うちら【内ら】、うちらがわ【内ら側】

ながぐつ【長靴】《名詞》 ゴムや革などで作った、膝の近くまで届く靴。「ながぐつ・ 履い・て・ 田圃・へ・ 行く。」◆現在では、長靴そのものが、日常生活から姿を消しつつある。〔⇒ゴムなが【オランダ語=gom  長】

なかごろ【中頃】《名詞》 その期間や時代の真ん中のあたり。「一学期・の・ なかごろ・に・ 遠足・が・ ある。」「昭和・の・ なかごろ・に・ 流行っ・た。」

ながさ【長さ】《名詞》 ①ものの端から端までの距離。また、その程度。「明石海峡大橋・の・ ながさ・は・ 世界一・や。」「縦・横・の・ ながさ」②時間の始まりから終わりまでの隔たり。また、その程度。「彼岸・の・ 頃・は・ 夜・の・ ながさ・と・ 昼・の・ ながさ・が・ 同(おんな)じや。」〔⇒ながみじか〕【長短】

ながし【流し】《名詞》 台所でものを洗ったり、洗い水を流したりする場所。「茶碗・は・ ながし・に・ 浸け・とい・てんか。」〔⇒はしり【走り】、はしりもと【走り元】、ながしもと【流し元】

ながしかく【長四角】《名詞》 四つの角がすべて直角で、縦の長さとと横の長さが違う四角形。「ながしかく・の・ 机・に・ 向かい合わせ・で・ 座る。」〔⇒ちょうほうけい【長方形】

ながしもと【流し元】《名詞》 台所でものを洗ったり、洗い水を流したりする場所。「ながしもと・で・ 豆・の・ 皮むき・を・ する。」〔⇒ながし【流し】、はしり【走り】、はしりもと【走り元】

ながす【流す】《動詞・サ行五段活用》 ①水や液体などを、低い方へ動くようにする。「水・を・ 溝・に・ ながす。」②水や液体に浮かべて動かす。水や液体がものを移動させる。「おもちゃ・の・ 舟・を・ ながす。」「昔・は・ お盆・の・ お供え・を・ 海・に・ ながし・た。」③体やものに水などをかけて、汚れなどを洗い落とす。「汗・を・ ながす。」■自動詞は「ながれる【流れる】」■名詞化=ながし【流し】

ながす【流す】《接尾語・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] ①集中して取り組んでいないとか、気に留めていないとかという意味を表す言葉。「読みながし・た・さかい・ 頭・に・ 入っ・とら・へん。」②相手の働きかけを真面目にとらえないで、そらしてしまう様子を表す言葉。「人・の・ 言()ー・ こと・を・ えーかげんに・ 聞きながす。」

ながズボン〔ながずぼん〕【長  フランス語=jupnoから】《名詞》 洋服で、二股になっていて、腰から下にはくもので、丈が足首のあたりまであるもの。「中学校・の・ 制服・は・ ながずぼん・や。」■対語=「はんズボン【半  フランス語=jupnoから】」

ながそで【長袖】《名詞》 手首までの長さの袖。手首まである長さの服や下着。「寒ー・ なっ・た・さかい・ ながそで・の・ シャツ・を・ 着る。」■対語=「はんそで【半袖】」

ながたらしい〔ながたらしー〕【長たらしい】《形容詞》 必要以上にだらだらと長い。いやになるほど長い。「ながたらしー・ 話・は・ 聞い・とる・ 方・が・ いらいらし・まっ・せ。」〔⇒ながったらしい【長ったらしい】

ながったらしい〔ながったらしー〕【長ったらしい】《形容詞》 必要以上にだらだらと長い。いやになるほど長い。「ながったらしー・ 説教・は・ 逆効果や・ぞ。」〔⇒ながたらしい【長たらしい】

なかっかわ〔なかっかー〕(中っ側)】《名詞》 表からは見えないところ。裏の方向に向いた面。「なかっかー・も・ きれいに・ 磨く。」■対語=「そとっかわ【外っ側】」〔⇒なかがわ【中側】、うちがわ【内側】、うちっかわ(内側)、うちら【内ら】、うちらがわ【内ら側】

ながつづき【長続き】《名詞、動詞する》 ものごとが、時間の上で途切れずに続くこと。「日記・は・ 毎年・ ながつずきせー・へん・ねん。」「ながつづきし・とる・ 店」

なかなおり【仲直り】《名詞、動詞する》 悪くなっていた人間関係が、以前のように良くなること。「頼む・さかい・ なかなおりし・てくれ・へん・やろ・か。」

なかなか《形容動詞や()》 ①完成段階や終着点に、簡単にはたどり着けないことを表す言葉。たやすくは実現しないことを表す言葉。「なかなか・ 春・に・ なら・へん。」「震災・から・ なかなか・ 復興せー・へん。」「答え・が・ なかなか・ わから・へん。」②優れていたり手ごわい感じがしたりして、程度が甚だしいことを表す言葉。「なかなかの・ 絵ー・や。」「なかなか・ しんどい・ 坂道・や・なー。」「なかなか・ 難しい・ 問題・や。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉が続く。⇒ちょっと〕

ながなが【長々】《副詞と》 時間や空間について、途切れずに続いていると感じられる様子。「ながなが・ お世話・に・ なり・まし・た。」「ながながと・ しゃべる。」「坂・が・ なかなが・ 続い・とる。」

なかにわ【中庭】《名詞》 学校や施設などにある、建物と建物の間にある庭。「校舎・の・ なかにわ・に・ 花壇・が・ ある。」

ながねん【長年】《名詞》 何かをし続けて、長い年月が経った間。「ながねん・ 駅前・で・ 商売し・とっ・た・けど・ やめる・ こと・に・ なり・まし・た。」

ながばなし【長話】《名詞、動詞する》 長い時間をかけてしゃべること。会話を長い時間にわたって続けること。「ながばなし・に・ なっ・ても・て・ どーも・ すん・まへ・ん。」「人・の・ ながばなし・を・ 聞く・の・は・ しんどい・もんや。」「道・で・ 久しぶりに・ 会()ー・た・ 友だち・と・ ながばなしし・た。」◆迷惑になるとか、あまり役立たないとかという批判的な気持ちで使うことが多い。

ながびく【長引く】《動詞・カ行五段活用》 なかなか終わりにならず、予定や予想していたよりも時間がかかる。「寄り合い・が・ ながびー・て・ 去()な・れ・へん。」

ながぼそい【長細い】《形容詞》 幅に比べて長さの数値が大きい。痩せていて、背丈が大きい。「ながぼそい・ 田圃・や・なー。」■対語=「ふとみじかい【太短い】」「ふとみしかい【(太短い)】」〔⇒ほそながい【細長い】

なかま【仲間】《名詞》 一緒に物事を行う人たち。似たような好みや考えなどを持っている、一定の範囲の人たち。「青年団・の・ なかま」「酒飲み・の・ なかま」〔⇒れんちゅう【連中】、れんじゅう【連中】、つれ【連れ】、グループ【名詞=group

なかまうち【仲間内】《名詞》 一緒に物事をする人たちの間柄。似たような好みや考えなどを持っている人たちの集まり。「会社・の・ なかまうち・で・ 酒・を・ 飲む。」

なかみ【中身】《名詞》 ①入れ物などの中に入っているもの。中にあるもの。「お祝い・の・ なかみ・は・ 何・に・ し・たら・ えー・ねん・やろ・か。」「缶詰・の・ なかみ」②文章や話によって表していることがら。表現しようとしていること。ものごとの実質にあたるもの。「なかみ・の・ ない・ 話・を・ 聞く・の・は・ しんどい。」「なかみ・を・ 短く・ まとめる。」〔⇒ないよう【内容】

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2017年5月13日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (378)    (通算2376回)

日常生活語 「な」②

 

ないよう〔ないよー〕【内容】《名詞》 ①入れ物などの中に入っているもの。中にあるもの。「雑誌・の・ 付録・の・ ないよー」②文章や話によって表していることがら。表現しようとしていること。「話・の・ ないよー・は・ さっぱり・ わから・なんだ。」〔⇒なかみ【中身】

ないよう()する〔ないよー()する、ないよ()する〕【無い様()する】《動詞・サ行変格活用》 ①あったものを無い状態にする。残りを皆無とする。「前々・から・の・ 借金・を・ ないよーする。」「宿題・の・ 残り・が・ ないよーにする。」「買い物し・て・ 1万円札・を・ ないよーにし・ても・た。」②自分の過失や責任などによって、失う。「財布・を・ ないよーし・ても・た。」■自動詞は「ないよう()なる【無い様()なる】」〔⇒なよする【無よする】、なくする【無くする】、のうする【無うする】

ないよう()なる〔ないよー()なる、ないよ()なる〕【無い様()なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①あったものが見あたらなくなる。「財布・が・ ないよーになっ・て・ 今・ 探し・とる・とこ・や。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「みんな・ よー・ 食う・さかい・ ご飯・が・ ないよーなっ・た。」■他動詞は「ないよう()する【無い様()する】」〔⇒なよなる【無よなる】、なくなる【無くなる】、のうなる【無うなる】

ナイロン〔ないろん〕【英語=nylon】《名詞》 絹に似て軽くて強い、石炭・水・空気などを原料として作った合成繊維。「ないろん・で・ でけ・た・ 袋・に・ 入れる。」

なう【綯う】《動詞・ワア行五段活用》 何本かの藁や糸や紐をねじり合わせて、太い一本のものとする。「てっころ〔=木槌〕・で・ 打っ・て・から・ 縄・を・ なう。」「藁・を・ のー・て・ 草鞋・を・ 作る。」◆太いものを作るときは「なう【綯う】」、細いものを作るときは「よる【縒る】」と言うことが多い。■名詞化=ない【綯い】

なえ【苗】《名詞》 種子から芽を出したばかりの草や木。移植する前の幼い草や木。「苗・を・ 買()ー・てき・て・ 庭・に・ 植える。」

なえどこ【苗床】《名詞》 種をまいて苗を育てる場所。「なえどこ・の・ 苗・を・ 田植え・に・ する。」

なおさら【尚更】《副詞》 以前のものやことに比べて、今度のものやことは、程度がいっそう進んだり深まったりしていることを表す言葉。「あか・ん・と・ 言わ・れ・たら・ なおさら・ し・てみと・ー・ なる。」「安い・ もの・で・ 始末〔=倹約〕し・た・ つもり・が・ めげ・ても・て・ なおさら・ 金・が・ かかっ・た。」〔⇒なおのこと【尚のこと】

なおし【直し】《名詞》 ①まだ使えそうなものを、あるべき状態に戻すこと。「故障し・た・さかい・ なおし・に・ 出す。」②ものを改造したり改善したりすること。「なおし・を・ し・て・ 店・の・ 様子・を・ 変える。」③衣類を縫い改めること。「浴衣・の・ なおし」⇒しゅうり【修理】、しゅうぜん【修繕】

なおす【直す】《動詞・サ行五段活用》 ①具合の悪いところ、間違ったところに手を入れて、望ましい方に改める。修繕して良い状態にする。「答え・の・ 間違い・を・ なおす。」「箸・の・ 持ち方・を・ なおす。」「めげ・た・ 橋・を・ なおす。」②異なった観点や方法などに改める。「考え方・を・ なおし・て・ 一・から・ 出直す。」③変化したものを元通りにする。「機嫌・を・ なおし・なはれ。」④ある種類の文字を、別の種類の文字に書き換える。ある言語を別の言語に訳す。「漢字・に・ なおし・て・ 書く。」「英語・を・ 日本語・に・ なおす。」⑤単位などを別の種類のものに変更する。「坪数・に・ なおし・て・ 計算する。」■自動詞は「なおる【直る】」■名詞化=なおし【直し】

なおす【治す】《動詞・サ行五段活用》 病気や怪我を、治療などによって、よくする。「注射・ 打っ・て・ 早()よ・ なおし・ておくん・なはれ。」■自動詞は「なおる【治る】」■名詞化=なおし【治し】

なおす《動詞・サ行五段活用》 ①あるべき場所に納める。「鋏・を・ 引き出し・の・ 中・に・ なおし・とい・てんか。」②元の位置に片付ける。元の様子に復元する。「散らばっ・とる・ 部屋・を・ なおせ。」◆「なおす【直す】」の②から派生した意味かもしれない。■自動詞は「なおる」⇒しまう【終う、仕舞う】

なおす【直す】《接尾語》[動詞の連用形に付く] 気持ちややり方などを改めて、もう一度行うという意味を表す言葉。「間違い・を・ やりなおす。」「店・を・ 変え・て・ 飲みなおす。」「本・を・ 読みなおす。」「留守・やっ・た・さかい・ 出なおす。」■名詞化=なおし【直し】

なおのこと【尚のこと】《副詞》 以前のものやことに比べて、今度のものやことは、程度がいっそう進んだり深まったりしていることを表す言葉。「こっち・の・ 方・が・ なおのこと・ 骨が折れる。」「近道し・た・ つもり・が・ なおのこと・ 遠回り・に・ なっ・ても・た。」〔⇒なおさら【尚更】

なおる【直る】《動詞・ラ行五段活用》 ①具合の悪いところ、間違ったところが望ましい方に改まる。修繕が終わって、よい状態になる。「故障・が・ なおる。」「悪い・ 癖・が・ なおる。」②変化したものが元通りになる。「機嫌・が・ なおる。」「天気・が・ なおっ・てき・た。」■他動詞は「なおす【直す】」■名詞化=なおり【直り】

なおる【治る】《動詞・ラ行五段活用》 治療によったり時間の経過に伴ったりして、病気や怪我がよくなる。「怪我・を・ し・とっ・た・ 傷口・が・ なおっ・た。」「風邪・が・ 早()よ・ なおっ・てほしー・なー。」■他動詞は「なおす【治す】」■名詞化=なおり【治り】

なおる《動詞・ラ行五段活用》 ①あるべき場所に納まる。「道具・が・ 元・の・ 所・へ・ なおっ・とら・へん。」②片付いたり復元できた状態になる。「散らばっ・て・ なおっ・とら・へん・さかい・ やり直し・や。」■他動詞は「なおす」

なか【中】《名詞》 ①仕切りや囲いなどで取り囲まれたところ。特に、建物や部屋の内側。屋内。「家・の・ なか・に・ 日ー・が・ 差し込む。」②その場所の奥のところ。「机・の・ もーちょっと・ なか・の・ 方・に・ 入っ・とる・やろ。」③ものとものとの間。順序で中間にあたるもの。「なか・ 1日・ 休ん・で・ 仕事・を・ 続ける。」④ある一定の範囲。「明石・の・ なか・から・ 1つ・の・ チーム・が・ 代表・に・ なる。」⑤何かが続いている最中。「雪・の・ 降っ・とる・ なか・を・ 来・てくれ・た。」■対語=①「そと【外】」⇒うち【内】

なか【仲】《名詞》 人と人との間柄。人と人との気持ちのつながり方。「あいつら・ 2人・は・ 昔・から・ なか・が・ 良()ー・ねん。」「なか・が・ 悪い・ので・ 困る。」

ながい【長い】《形容詞(アイ)》 ①ものの一方の端から他の端までの隔たりが大きい。「ながい・ 橋・を・ 渡る。」「ながい・ 小説・を・ 読ん・だ。」「ながい・ 四角形」②ある時から他の時までの隔たりが大きい。「合格する・まで・の・ 勉強・が・ ながかっ・た。」■対語=「みじかい【短い】」「みしかい【(短い)】」

ながいき【長生き】《名詞、動詞する》 高齢になるまで生きること。長寿。「母親・は・ 90・まで・ ながいきし・てん。」

ながいす【長椅子】《名詞》 ベンチやソファなどのように、横一列に何人もがかけられるようになっている台。「中学校・の・ 講堂・の・ ながいす・に・ 4人・ずつ・ 座る。」

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2017年5月12日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (377)    (通算2375回)

日常生活語 「な」①

 

な〔なー〕【名】《名詞》 ①他と区別するために、人、もの、場所などを呼ぶためにつけたもの。「あんた・の・ なー・は・ 何・と・ 言()ー・の・か。」「なー・の・ わから・ん・ 花」②苗字のあとに、その人を呼ぶためにつけたもの。「同じ・ 苗字・の・ 家・が・ 多い・さかい・ なー・で・ 区別する。」③何かの理由で世間に知られている人名。評判やうわさ。「な・の・ 通っ・た・ 芸人」〔⇒なまえ【名前】

な〔なー〕【菜】《名詞》 葉や茎を食べ物にする植物。「なー・を・ 漬け物・に・ する。」〔⇒なっぱ【菜っ葉】、なな【菜々】

【七】《名詞》 数を1音節で言うときの「七」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。〔⇒なな【七】、ひち【七】、ななつ【七つ】

な〔なー〕《感動詞》 相手の関心を自分の方に向けさせたり、自分の言うことを相手に納得させたり同感させたりしようとするときに発する言葉。「なー・ ちょっと・ 聞い・てほしー・ねん。」「なー・ わし・の・ 言()ー・ こと・は・ 間違っ・とら・へん・やろ。」

《接続助詞》 もしそうしなければという意味(打ち消しの仮定)を表す言葉。「聞か・な・ わから・へん。」「酒・を・ 飲ま・な・ 良()ー・ 人・や・のに。」◆動詞の未然形に接続する。形容詞に接続する場合は「なけら」を使う。〔⇒んと、いと〕

な〔なー〕《終助詞》 ①感動した気持ちなどを表す言葉。「綺麗な・ 花・や・なー。」「今日・は・ 楽しかっ・た・なー。」②相手に念を押したり、自分で納得したりしたりするときに使う言葉。「間違い・は・ おま・へん・な。」「早よ・ 行こ・い・な。」「今日・な・ 学校・で・な・ 先生・に・な・ 怒ら・れ・てん。」③禁止したり制止したりすることを表す言葉。「明日・は・ 遅刻する・な。」「そんな・ こと・ す・な。」④禁止したり制止したりすることを柔らかく表す言葉。「明日・は・ 遅刻しー・な・よ。」「そんな・ こと・ し・たり・な。」「あんまり・ 飲み・な。」◆③は動詞などの終止形に接続し、④は動詞などの連用形に接続する。⇒の〕

ない【無い】《形容詞》 ①そのものごとが存在しない。「西脇・の・ 町・は・ 海・が・ ない。」②持っていない。備わっていない。足りない。「今日・は・ 小遣い・が・ ない・ねん。」「トイレ・の・ ない・ 電車」「香り・が・ ない。」「思いやり・の・ ない・ やつ・や。」③ものごとが行われない。予定されていない。「あの・ 年・は・ 震災・で・ 祭り・が・ なかっ・てん。」■対語=「ある【有る、在る】」

ない《助動詞》 前にある言葉を打ち消すときに使う言葉。「今日・は・ 昨日・の・よーに・は・ 寒い・ない。」「寒(さぶ)ー・ない」「親父・は・ 年とっ・た・さかい・ 元気や・ない・ねん。」◆動詞に接続する場合は、「行か・ない」と言うよりも、「行か・ん」「行か・へん」のように「ん」「へん」を使う方が多い。形容詞と形容動詞には、その終止形に接続する。〔⇒へん、ひん、ん、まへん、しまへん、やへん〕

ないか【内科】《名詞》 内臓の病気を手術しないで治療する医学の分野。また、それを専門とする医者や、病院・医院。「血圧・が・ 高(たこ)ー・て・ ないか・に・ 通(かよ)・て・ます・ねん。」■対語=「げか【外科】」

ないしょ【内緒】《名詞》 ①表向きにしないで、人に知らせないこと。関係者以外には公開しなですませてしまうこと。「ないしょ・に・ し・とっ・ても・ どーせ・ わかっ・てしまう・やろ。」②表座敷でないところ。台所なども含めて、よその人の目につかない部屋。「ないしょ・の・ こと・に・ 男・の・ 人・は・ 構わ・んといて。」⇒ないしょごと【内緒事】、ひみつ【秘密】⇒ないしょのま【内緒の間】、かってのま【勝手の間】

ないしょがね【内緒金】《名詞、動詞する》 ①倹約して、こっそり貯めた金。「へそくり・を・ し・て・ 酒・を・ 飲み・に・ 行く。」②公にはできない金。「ないしょがね・なんか・ 貰(もろ)・たら・ 後・が・ 恐ろしー・ぞ。」⇒へそくり【臍繰り】

ないしょく【内職】《名詞、動詞する》 ①本職の他に、収入を得るためにする仕事。「何・ぞ・ ないしょく・でも・ せ・な・ 食()・ていか・れ・へん。」②収入を得るために、家事などの合間に自宅でする仕事。「戦争・が・ すん・だ・ 後・の・ 頃・は・ 家・で・ マッチ箱貼り・の・ ないしょくし・よっ・た・なー。」

ないしょごと【内緒言】《名詞》 関係者以外には聞かれないように、限られた人の間でこっそりと話す話。「人・の・ おる・ ところ・で・ ないしょごと・ 言ー・の・は・ 感じ悪い・なー。」

ないしょごと【内緒事】《名詞》 表向きにしないで、人に知らせないこと。関係者以外には公開しないこと。「ないしょごと・に・ し・とき・たい・けど・ そー・も・ いか・へん・やろ。」〔⇒ないしょ【内緒】、ひみつ【秘密】

ないしょのま〔ないしょのまー〕【内緒の間】《名詞》 表座敷でないところ。台所なども含めて、よその人の目につかない部屋。「ないしょのまー・で・ 遊び・なはれ。」〔⇒ないしょ【内緒】、かってのま【勝手の間】

ナイター〔ないたー〕【和製英語=nighter】《名詞》 運動競技などで、夜間に照明をつけて行うもの。「甲子園・へ・ 阪神・の・ ないたー・ 見・に・ 行か・へん・か。」

ないち【内地】《名詞》 国内の土地。その国の旧来からの領土である地域。離島などから見て、本土。「満州・から・ ないち・に・ 引き揚げ・た。」「ないち・と・ 離れ島・を・ 結ぶ・ 船」■対語=「がいち【外地】」

ないちまい【内地米】《名詞》 国内で穫れた米。国産の米。「やっぱり・ ないちまい・は・ うまい・なー。」■対語=「がいまい【外米】」

ないでも《接続助詞》 それをしないことがあっても、かまわない、という気持ちを表す言葉。「ちょっと・しか・ でけ・ないでも・ しょがない・やろ。」〔⇒んでも、いでも、なんでも〕

ないない【内々】《名詞、形容動詞や()》 ①家族や仲間同士の範囲の中。「ないない・で・ 俳句・を・ 作っ・て・ 楽しん・どる。」②それをするに際して、他の人に知らせないこと。「親父・の・ 入院・は・ ないないに・ し・て・ みんな・に・ 知らせ・んとこ。」③公のことではなく、非公式である様子。他言することを抑制している様子。「ないないや・けど・ あんた・の・ 気持ち・を・ 聞い・とき・たい・ねん。」「まだ・ 言ー・たら・ あか・ん・で。ないないに・ し・とい・て・よ。」④自分ひとりの心の内で思ったり感じたりしている様子。「あいつ・の・ こと・は・ ないない・ 心配し・とっ・てん。」①②⇒うちわ【内輪】、うちうち【内々】

ないないする【無い無いする】《動詞・サ行変格活用》 外にあるものを内に入れる。見えないところに隠す。「みんな・に・ 見・られ・ん・よーに・ ないないし・とき。」「手ー・を・ ポケット・に・ ないないする。」◆幼児語。〔⇒ないないぽっぽ【無い無いぽっぽ】(する)

ないないぽっぽ【無い無いぽっぽ】《形容動詞や()、動詞する》 外にあるものを内に入れている様子。見えないところに隠している様子。「お菓子・を・ 見・られ・ん・よーに・ ないないぽっぽし・とき。」◆「ぽっぽ」は、ポケット、ふところという意味である。◆幼児語。動詞⇒ないないする【無い無いする】

ナイフ〔ないふ〕【英語=knife】《名詞》 削ったり切ったりするために使う、西洋式の小型の刃物。「ないふ・で・ 鉛筆・を・ 削る。」◆小学校時代には、肥後守を指すことが多かった。

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2017年5月11日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (376)    (通算2374回)

日常生活語 「と」26

 

とんぶりがえす【とんぶり返す】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「いっぱいに・ なっ・たら・ とんぶりがえし・て・ 裏・に・ 書き・なはれ。」②転覆させる。横倒しにさせる。「台風・が・ 船・を・ とんぶりがえし・た。」③関係や立場を逆転させる。「選挙・で・ 勝っ・て・ とんぶりがえし・ても・た。」■自動詞は「とんぶりがえる【とんぶり返る】」〔⇒ひっくりかえす【ひっくり返す】、ひっくりかやす(ひっくり返す)、ひっくりかいす(ひっくり返す)、とんぶりがやす(とんぶり返やす)、とんぶりがいす(とんぶり返やす)⇒かえす【返す】、かやす(返す)、かいす(返す)

とんぶりがえって あっぱっぱ【とんぶり返って あっぱっぱ】《唱え言葉》 体をぐるっと回転させるときに、口にする言葉。2人が向き合って両手をつないだ状態から、くるりと回って背中合わせになるときに、口にする言葉。

とんぶりがえる【とんぶり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「亀・が・ とんぶりがえっ・て・ もと・に・ よー・ 戻ら・へん。」②転覆する。横倒しになる。「ボート・が・ とんぶりがえっ・て・ 海・に・ はまっ・た。」③倒れる。「走っ・とっ・て・ 足・が・ もつれ・て・ とんぶりがえっ・た。」④関係や立場が逆転する。「勝っ・とっ・た・のに・ とんぶりがえっ・て・ 負け・ても・た。」■他動詞は「とんぶりがえす【とんぶり返す】」〔⇒とんぶりがやる(とんぶり返る)、とんぶりがいる(とんぶり返る)、ひっくりかえる【ひっくり返る】、ひっくりかやる(ひっくり返る)、ひっくりかいる(ひっくり返る)⇒かえる【返る】、かやる(返る)、かいる(返る)

とんぶりがやす(とんぶり返やす)】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「焼け・てき・たら・ とんぶりがやし・て・ 裏側・を・ 焼き・なはれ。」②転覆させる。横倒しにさせる。「相撲・で・ 相手・を・ とんぶりがやす。」③関係や立場を逆転させる。「もー・ 二点・ 取っ・て・ 試合・を・ とんぶりがやし・てまえ。」■自動詞は「とんぶりがやる【(とんぶり返る)】」〔⇒ひっくりかえす【ひっくり返す】、ひっくりかやす(ひっくり返す)、ひっくりかいす(ひっくり返す)、とんぶりがえす【とんぶり返す】、とんぶりがいす(とんぶり返やす)⇒かえす【返す】、かやす(返す)、かいす(返す)

とんぶりがやる(とんぶり返る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「裏・と・ 表・が・ とんぶりがやっ・て・ 印刷さ・れ・とる。」②転覆する。横倒しになる。「風・で・ 植木鉢・が・ とんぶりがやっ・とる。」③倒れる。「石・に・ けつまづい・て・ とんぶりがやっ・た。」④関係や立場が逆転する。「途中・まで・は・ 勝っ・とっ・てん・けど・ とんぶりがやっ・て・ 負け・ても・た。」■他動詞は「とんぶりがやす【(とんぶり返やす)】」〔⇒とんぶりがえる【とんぶり返る】、とんぶりがいる(とんぶり返る)、ひっくりかえる【ひっくり返る】、ひっくりかやる(ひっくり返る)、ひっくりかいる(ひっくり返る)⇒かえる【返る】、かやる(返る)、かいる(返る)

どんぶりこ《副詞と》 水などに浮かんでいる様子を表す言葉。浮き沈みしながら漂っている様子を表す言葉。「丸太・が・ どんぶりこと・ 浮い・て・ 流れ・とる。」〔⇒どんぶらこ〕

どんぶりばち【丼鉢】《名詞》 深くて厚みのある、陶器の鉢。「大食い・で・ 飯・を・ どんぶりばち・で・ いっぱい・ 食う。」〔⇒どんぶり【丼】

どんぶりめし【丼飯】《名詞》 ①深くて厚みのある陶器の鉢に飯を入れて、おかずを上に盛った食べ物。「昼・は・ どんぶりめし・に・ し・まほ・か。」②普通の茶碗でなく、鉢のように大きな茶碗に盛った飯。「あいつ・は・ どんぶりめし・を・ 3ばい・も・ 食う。」⇒どんぶり【丼】

とんぼ【蜻蛉】《名詞》 目は複眼で大きく、細長い体をして、薄く透き通った羽が左右2枚ずつある昆虫。「とんぼ・が・ 飛ん・どる。」◆種類によって、「やんま」「いととんぼ【糸蜻蛉】」「あかとんぼ【赤蜻蛉】」等の言葉も使う。

どんま【胴馬】《名詞》 馬乗り遊び。◆電柱・壁・塀などを背にして一人が立ち、その股の間に次の者が首を入れて腰を低くする。その後ろに次々と同じ姿勢の者が続いて、「馬」を作る。別のチームの者がその馬に次々と飛び乗って、馬が崩れたら何度でも繰り返す。馬が崩れなかった場合は、立っている一人と、先頭で飛び乗った一人とがじゃんけんをして、飛び乗った者が負けると馬になる。

とんや【問屋】《名詞》 生産者から品物を集めて、小売店などに卸売りをする店。「とんや・や・けど・ 小売り・も・ し・てくれる・ 店」〔⇒といや【問屋】

どんより《副詞と、動詞する》 ①雲が空を覆って、薄暗い様子。「雨・は・ 降ら・ん・けど・ どんよりし・とる。」②目つきや色合いなどが濁っていて、生気に欠ける様子。「寝とぼけ・た・ どんよりし・た・ 目」

とんりゃい(取り合い)】《名詞、動詞する》 同一のものや、少ない数量のものを、互いに争って奪い合うこと。「今日・の・ 試合・は・ 点・の・ とんりゃい・に・ なっ・た。」〔⇒とりあい【取り合い】、とりやい(取り合い)

とんりゃう(取り合う)】《動詞・ワア行五段活用》 互いに争って奪い合う。「点・を・ とんりゃう・ 試合・は・おもろい・なー。」■名詞化=とんりゃい(取り合い)〔⇒とりあう【取り合う】、とりやう(取り合う)

とんりゃげる(取り上げる)】《動詞・ガ行下一段活用》 ①奪って自分のものとする。「子ども・から・ とんりゃげ・た・ 金・は・ 貯金・を・ し・とい・たる。」②没収する。無理に取る。しばらく預かる。「とんりゃげ・た・ 携帯電話・を・ 返し・たる。」③手に取って上げる。「受話器・を・ とんりゃげる。」■名詞化=とんりゃげ(取り上げ)〔⇒とりあげる【取り上げる】

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2017年5月10日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (375)    (通算2373回)

日常生活語 「と」25

 

とんとん《形容動詞や()》 ①収支の均衡がとれていて、損も得もない様子。「買()ー・た・ 値ー・と・ とんとんで・ 売っ・た・さかい・ ひとっつも・ 儲から・へん。」②程度や勢いなどが同じぐらいで、優劣がつけられない様子。力などが釣り合っている様子。互角である様子。「とんとん・の・ 力・や・さかい・ どっち・が・ 勝つ・か・ わから・へん。」⇒ちょぼちょぼ、どっこいどっこい〕

とんとん《副詞と》 ものごとが滑らかに、うまく進む様子。「話・が・ とんとんと・ まとまっ・た。」

とんとん《副詞と》 ものを続けざまに軽く叩く様子。「おやじ・の・ 肩・を・ とんとんと・ 叩い・てやる。」

どんどん《副詞と》 ①同じようなものごとがとどこおりなく、次々と続いていく様子。「仕事・が・ どんどんと・ 進む。」「どんどんと・ 儲かる。」②止めることができないほど、次々と続いていく様子。「雪・が・ どんどん・ 降っ・てき・た。」③その傾向が強まっていく様子。「どんどん・ 上り坂・に・ なっ・ていっ・た。」④遠慮せずにものごとを行う様子。「どんどん・ 食べ・てください。」①④⇒どしどし〕

どんどん《副詞と》 大きな音をたてて、ものを続けて強く叩く様子。「戸ー・を・ どんどんと・ 叩い・て・ 知らせる。」

どんな《連体詞》 形や状態などが、どのような。どれほどの程度の。「どんな・ 格好・の・ 箱・が・ よろしい・か。」「どんな・ 色・の・ 服・が・ 好き・でっ・か。」「どんな・ 所(とこ)・へ・ 行っ・たら・ 教え・てもらえる・ん・やろ。」〔⇒どないな〕

どんならん《連体詞》 どうにもならなくて、困ったことである。状況が好転する様子がなくて、どうにも仕方がない。「どない・ こない・ 言わ・れ・ても・ どんならん・ こと・です・ねん。」「泣い・て・ばっかり・ おっ・て・ どんならん・ 子ー・や。」「雨・ばっかり・ 続い・て・ どんならん。」◆「どう・に・も・なら・ん」の発音が融合した言葉である。述語として使うこともある。文末に使われて述語のような働きをすることがあるが、それは「どんならん・ こと・や。」の末語が省略されたものである。〔⇒どんなん〕

どんなん《名詞》 形や状態などが、どのようなもの。どれほどの程度のもの。「あんた・が・ 好きな・ん・は・ どんなん・です・か。」「どんなん・を・ 買()ー・ていき・きしょ・か。」〔⇒どないなん〕

どんなん《連体詞》 どうにもならなくて、困ったことである。状況が好転する様子がなくて、どうにも仕方がない。「このごろ・は・ 雨・が・ 降り続い・て・ どんなん・ こと・や。」「どんなん・ 話・が・ 出来・てき・た。」「腹・が・ 減っ・て・ どんなん。」◆「どう・に・も・なら・ん」の発音が融合した言葉である。文末に使われて述語のような働きをすることがあるが、それは「どんなん・ こと・や。」の末語が省略されたものである。〔⇒どんならん〕

トンネル〔とんねる〕【英語=tunnel】《名詞》 地中に穴を開けて鉄道や道路などを通して、通ることができるようにしたもの。「新幹線・は・ とんねる・が・ 多い・」「海・の・ 底・の・ とんねる・を・ 通っ・て・ 北海道・へ・ 行く。」

とんび【鳶】《名詞》 ①空中を輪を描いて飛ぶ、焦げ茶色をした、鷹の一種の大型の鳥。「とんび・が・ くるくる・ 回っ・て・ 飛ん・どる。」②男性が和服の上に着ることが多い、幅が広く長い袖をした厚手の外套。「とんび・を・ 着・た・ おじーさん」

どんぴしゃ《形容動詞や() ①2つのものが少しの狂いもなく、ぴったりと当てはまる様子。「箱・の・ 中・に・ どんぴしゃで・ 収まっ・た。」②計算や予想などがぴったり合う様子。「予想・が・ どんぴしゃに・ 当たっ・た。」〔⇒どんぴしゃり〕

どんぴしゃり《形容動詞や()》 ①2つのものが、少しの狂いもなく、ぴったりと当てはまる様子。「板・と・ 板・と・が・ どんぴしゃりで・ 隙間・は・ でけ・なんだ。」②計算や予想などがぴったり合う様子。「縦・と・ 横・の・ 合計・が・ どんぴしゃりで・ 合ー・た。」〔⇒どんぴしゃ〕

とんびゃがる(飛び上がる)(跳び上がる)】《動詞・ラ行五段活用》 ①勢いをつけて、高いところへはね上がる。身をおどらせるようにして、低いところから上に動く。「とんびゃがっ・て・ ボール・を・ 受ける。」「勝っ・て・ とんびゃがっ・て・ 喜ぶ。」「飛行機・が・ とんびゃがっ・ていく。」■対語=「とびおりる【飛び下りる、跳び下りる】」〔⇒とびあがる【飛び上がる、跳び上がる】

とんびゃるく(飛び歩く)】《動詞・カ行五段活用》 同じところに長く留まらずに、方々へ行く。忙しくあちこち動き回る。「あっちこっち・ とんびゃるく・ こと・なんか・ やめ・て・ 落ち着き・なはれ。」〔⇒とびあるく【飛び歩く】

とんぷく〔とんぶく〕【頓服】《名詞》 常用するのではなく、症状が現れたときに一度だけ服用する薬。「風邪・ ひい・た・ 時・に・ のむ・ とんぷく」

どんぶらこ《副詞と》 水などに浮かんでいる様子を表す言葉。浮き沈みしながら漂っている様子を表す言葉。「どんぶらこ・ どんぶらこ・と・ 桃・が・ 流れ・てき・た・ん・や・と。」〔⇒どんぶりこ〕

どんぶり【丼】《名詞》 ①深くて厚みのある、陶器の鉢。「どんぶり・に・ 饂飩・を・ 入れる。」②深くて厚みのある、陶器の鉢に飯を入れて、おかずを上に盛った食べ物。「親子どんぶり・を・ こしらえる。」⇒どんぶりばち【丼鉢】⇒どんぶりめし【丼飯】

とんぶりがいす(とんぶり返す)】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「とんぶりがいし・て・ 裏側・に・ メモ・を・ 書く。」②転覆させる。横倒しにさせる。「衝突し・て・ 小()まい・ 船・を・ とんぶりがいし・た。」③関係や立場を逆転させる。「ホームラン・で・ とんぶりがいし・て・ 勝っ・た。」■自動詞は「とんぶりがいる【(とんぶり返る)】」〔⇒ひっくりかえす【ひっくり返す】、ひっくりかやす(ひっくり返す)、ひっくりかいす(ひっくり返す)、とんぶりがえす【とんぶり返す】、とんぶりがやす(とんぶり返やす)⇒かえす【返す】、かやす(返す)、かいす(返す)

とんぶりがいる(とんぶり返る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「模型飛行機・が・ とんぶりがいっ・た・まま・ 空・を・ 飛ん・どる。」②転覆する。横倒しになる。「土砂崩れ・で・ 自動車・が・ とんぶりがいっ・とる。」③倒れる。「めまい・が・ し・て・ とんぶりがいっ・ても・てん。」④関係や立場が逆転する。「開票し・たら・ 予想・が・ とんぶりがいっ・て・ 落選し・た。」■他動詞は「とんぶりがいす【(とんぶり返す)】」〔⇒とんぶりがえる【とんぶり返る】、とんぶりがやる(とんぶり返る)、ひっくりかえる【ひっくり返る】、ひっくりかやる(ひっくり返る)、ひっくりかいる(ひっくり返る)⇒かえる【返る】、かやる(返る)、かいる(返る)

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2017年5月 9日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (374)    (通算2372回)

日常生活語 「と」24

 

どんがね(胴金)】《名詞》 独楽などの回りにはめてある、小さな鉄板。「どんがね・が・ つい・とる・ 独楽(ごま)・は・ 重たい。」

どんがら【どん柄】《名詞》 人や動物の体の輪郭について受ける感じ。体ぜんたいの姿。体つきの程度。「大けな・ どんがら・ し・やがっ・て・ 走る・の・が・ 遅い・なー。」◆特に、悪し様に言うときに使う言葉である。〔⇒から【柄】、がら【柄】、ずうたい【図体】、なり()

とんがらかす【尖らかす】《動詞・サ行五段活用》 ①先を細く、鋭くする。「鉛筆・を・ とんがらかす。」②高まった感情を態度などに表す。「そない・に・ 目ー・を・ とんがらかさ・ん・でも・ えー・やろ。」■自動詞は「とんがる【尖る】」「とがる【尖る】」〔⇒とんがらす【尖らす】⇒とげる【尖げる】

とんがらし(唐辛子)】《名詞》 細長い実が深紅色になり、香辛料として使われる植物。また、その実を乾燥させて粉にしたもの。「とんがらし・を・ 入れ・て・ 漬け物・を・ 漬ける。」「うどん・に・ とんがらし・を・ かける。」〔⇒とうがらし【唐辛子】

とんがらす【尖らす】《動詞・サ行五段活用》 ①先を細く、鋭くする。「針・の・ 先・を・ とんがらす。」②高まった感情を態度などに表す。「口・を・ とんがらし・て・ 怒っ・とる。」■自動詞は「とんがる【尖る】」「とがる【尖る】」〔⇒とんがらかす【尖らかす】⇒とげる【尖げる】

とんがる【尖る】《動詞・ラ行五段活用》 ①先が細くて、鋭くなる。「とんがっ・た・ 刀」「とんがっ・て・ 見える・ 山」②高まった感情が態度などに表れる。「朝・から・ とんがっ・とら・んと・ にっこり・ せー。」■他動詞は「とんがらす【尖らす】」「とんがらかす【尖らかす】」「とげる【尖げる】」⇒とがる【尖る】

どんかん【鈍感】《形容動詞や()》 感覚や感じ方が鈍い様子。「落とし物・を・ し・ても・ 気・が・ つか・ん・ どんかんな・ やつ」■対語=「びんかん【敏感】」

どんくさい【鈍臭い】《形容詞》 感覚や感じ方が鈍い。動作が緩慢で不器用である。頭の働きが鋭くない。「自転車・で・ こけ・て・ どんくさい・ やつ・や。」「簡単な・ 計算・を・ 間違え・て・ どんくさい。」

どんぐり【団栗】《名詞》 樫・椚・楢などの、椀の形をした殻に入っている実。「どんぐり・を・ 拾(ひら)い・に・ 行く。」◆総体的に「ばべのみ【ばべの実】」と言ってしまうことがある。

どんぐりめ〔どんぐりめー〕【団栗目】《名詞》 丸くて大きく、くりくりした目。「どんぐりめ・の・ かいらしー・ 女・の・子」「どんぐりめ・で・ 睨ま・れ・た。」

どんけつ【どん穴】《名詞》 ①腰の後ろ下で、腰掛けるときに下につく、肉のふっくらした部分。動物の胴体の後部で、肛門のあるあたり。臀部。「大けな・ どんけつ・ し・た・ 人」②順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「走っ・たら・ いつも・ どんげつ・や。」「どんけつ・で・も・ 合格・ でけ・たら・ ありがたい・ こと・や。」③前後のあるものの後ろの部分。列などの末尾の位置。「行列・の・ どんけつ・は・ どこ・や。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、どんげつ(どん穴)、どんじり【どん尻】⇒げつ()、げっつう()、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり。⇒しっぽ【尻尾】

どんげつ(どん穴)】《名詞》 ①腰の後ろ下で、腰掛けるときに下につく、肉のふっくらした部分。動物の胴体の後部で、肛門のあるあたり。臀部。「どんげつ・が・ 大きすぎ・て・ 椅子・が・ 小()まい・なー。」②順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「初め・は・ 早かっ・た・けど・ 最後・は・ どんげつ・に・ なっ・ても・た。」③前後のあるものの後ろの部分。列などの末尾の位置。「ロープ・の・ どんげつ・を・ 柱・に・ くくる。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、どんけつ【どん穴】、どんじり【どん尻】⇒げつ()、げっつう()、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり。⇒しっぽ【尻尾】

ドンゴロス〔どんごろす〕【英語=dungareeから】《名詞》 麻の繊維を編んで作った布。また、それで作った袋。「砂・を・ どんごろす・の・ 袋・に・ 入れる。」「どんごろす・の・ 土嚢」

どんじり【どん尻】《名詞》 ①腰の後ろ下で、腰掛けるときに下につく、肉のふっくらした部分。動物の胴体の後部で、肛門のあるあたり。臀部。「象・は・ 大けな・ どんじり・や・のー。」②順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「成績・が・ どんじり・で・ 恥ずかしー。」③前後のあるものの後ろの部分。列などの末尾の位置。「行列・の・ どんじり・は・ 100メートル・ほど・ 後ろ・や。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、どんけつ【どん穴】、どんげつ(どん穴)⇒げつ()、げっつう()、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり。⇒しっぽ【尻尾】

とんする〔とーんする〕《動詞・サ行変格活用》 急に、上から下へ位置が変わる。「窓・を・ 拭く・の・は・ えー・けど・ とんせ・ん・よーに・ 気ー・ つけよ。」「段梯子・から・ とーんし・たら・ 怪我する・よ。」◆幼児語。〔⇒おちる【落ちる】

とんち【頓知】《名詞》 場面や状況に応じて即席にあらわれる知恵や、切り抜け方。「一休さん・の・ とんち」

とんちき《名詞》 ぼんやりしていて気の利かない馬鹿者。他の人たちとは異なって、変わった考えなどを持っている者。「あいつ・は・ とんちき・や・さかい・ 何・を・ 言ー出す・やら・ わから・へん。」

とんちゃく【頓着】《名詞、動詞する》 ものごとを気にかけること。何かにとらわれること。「人・の・ 言()ー・ こと・に・ とんちゃく・ せ・ん・ 人・や。」

とんちんかん【頓珍漢】《形容動詞や(ナ・ノ)》 言ったり行ったりすることが、ちぐはぐである様子。間が抜けたり、的はずれであったりして、うまくかみ合わない様子。「ねとぼけ・て・ とんちんかんな・ こと・を・ 言()ー。」「答え・が・ とんちんかんや。」

とんでいく【飛んで行く、跳んで行く】《動詞・カ行五段活用》 ①急いで移動する。「10分間・で・ とんでいっ・てくる・さかい・ 待っ・とっ・てんか。」②空中を飛んで、移動する。「アメリカ・まで・は・ とんでいか・な・ しょーがない。」⇒はしっていく【走って行く】

とんと《副詞》 ①そのことを強く否定する気持ちを表す言葉。まったく問題にならない様子を表す言葉。「人・に・は・ とんと・ 教え・てくれ・へん。」「とんと・ 思い出さ・れ・へん。」②全くそのようである様子。すっかり。「とんと・ 昔・の・ 話・や。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉を伴うことが多い。〔⇒てんと。⇒ねっから【根っから】、ねからはから【根から葉から】、まるきり【丸きり】、まるっきり【丸っきり】、てんで、ぜんぜん【全然】

とんど《名詞、動詞する》 ①庭や広場や路上などで、落ち葉、木切れ、紙屑などを集めて燃やすこと。また、その火。「とんど・ し・て・ 温もる。」②正月飾りを燃やすこと。左義長。「14日・の・ 晩・に・ とんどする。」◆②の場合、正月飾りを焼いたあとの灰は、家の建物の周りに、間隔をおいて置いておくのが習慣であった。⇒たきび【焚き火】

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2017年5月 8日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (373)    (通算2371回)

日常生活語 「と」23

 

とろくさい《形容詞》 ①動いたり考えたりする力がすばしこくない。鈍感で、まだるっこい。「とろくさい・ 頭・や・さかい・ よー・ 計算間違い・を・ する。」「走る・の・が・ とろくさい。」②ものの動きや回転が弱くて遅い。「回り方・が・ とろくさい。」③水や液体の流れや、火の勢いなど弱い。「せっかく・ 見・に・ 来・た・けど・ とろくさい・ 滝・で・ おもろなかっ・た。」④たいした負担にはならない。「とろくそー・て・ 張り合い・の・ ない・ 仕事・や。」■対語=①②「はやい【早い】」〔⇒とろい、とろこい、ちょろい、ちょろこい、ちょろくさい。①②③⇒のろい【鈍い】①②⇒のそい(鈍い)、にぶい【鈍い】⇒またい〕

どろくさい【泥臭い】《形容詞》 ①洗練されていない。田舎風である。「どろくさい・ 芝居」②泥の臭いがする。「震災・の・ 後・は・ 街・が・ どろくさかっ・た。」

とろける《動詞・カ行下一段活用》 固まっていたものに熱などが加わって、柔らかくなったり、どろどろに溶けたりする。溶けて形が崩れる。「夏・は・ チョコレート・が・ とろけ・てまう。」「アイスクリーム・が・ 口・の・ 中・で・ とろけ・た。」「道・の・ アスファルト・が・ とろける。」■他動詞は「とろかす」

とろこい《形容詞》 ①動いたり考えたりする力がすばしこくない。鈍感で、まだるっこい。「とろこい・ やつ・で・ 気・が・ きか・へん。」②ものの動きや回転が弱くて遅い。「この・ 懐炉・は・ とろこー・て・ なかなか・ 温ーなっ・てこ・ん。」③水や液体の流れや、火の勢いなど弱い。「水道・の・ 出ー・が・ とろこい。」④たいした負担にはならない。「そんな・ 仕事・を・ 1時間・で・ やれ・と・ 言う・の・は・ とろこい・ こと・や。」■対語①②=「はやい【早い】」〔⇒とろい、とろくさい、ちょろい、ちょろこい、ちょろくさい。①②③⇒のろい【鈍い】①②⇒のそい(鈍い)、にぶい【鈍い】⇒またい〕

トロッコ〔とろっこ〕【英語=truck】《名詞》 レールの上を、土や石などを載せて手で押して運ぶ、工事用の車。「とろっこ・に・ 土・を・ 積む。」

どろつち【泥土】《名詞》 水気のある軟らかい土。ぬかるんだ状態になっている土。「田圃・の・ どろつち」

とろっと《副詞、動詞する》 液体などに粘り気がある様子。「煮詰め・ていっ・たら・ とろっと・ し・てき・た。」〔⇒とろんと、とろとろ、とろんとろん〕

どろっと《副詞、動詞する》 ①粘り気があったり、濁ったりしている様子。「煮詰め・たら・ どろっとし・てき・た。」②多量のものがまとまっている様子。「ご飯・に・ カレー・を・ どろっと・ かける。」「奥・から・ 古本・を・ どろっと・ 出し・てき・た。」③勢いや量が急に変化する様子。「家・に・ 着い・たら・ 疲れ・が・ どろっと・ 出・た。」⇒どろどろ、どろんどろん。⇒どっと〕

ドロップ〔どろっぷ〕【英語=drops】《名詞》 砂糖に果汁や香料などを加えて作った、小粒の硬い飴。「喉・が・ 痛い・さかい・ どろっぶ・を・ なめる。」

とろとろ《副詞と、形容動詞や()、動詞する》 ①液体などに粘り気がある様子。「とろとろに・ なる・よーに・ 炊く。」「とろとろに・ 溶け・ても・た。」②ゆっくりと時間をかけて煮る様子。「とろとろと・ 時間・を・ かけ・て・ 炊く。」③浅く眠っている様子。半ば眠り半ば覚めているような様子。「縁側・で・ とろとろし・とっ・た。」④水や液体が少しずつ流れ出る様子。「とろとろと・ 水漏れ・が・ し・とる。」⑤ものがゆっくり動いたり回転したりする様子。ものごとをゆっくり行う様子。「渋滞・で・ 車・が・ とろとろ・ 走る。」⑥動作がきびきびしていない様子。「とろとろし・た・ 仕事・を・ せ・んと・ もっと・ 速(はよ)ー・に・ せー。」⇒とろっと、とろんと、とろんとろん。⇒うとうと、うつらうつら。④⑤⇒ちょろちょろ。⇒のろのろ、のそのそ。⇒だらだら〕

どろどろ《形容動詞や()、動詞する》 粘り気があったり、濁ったりしている様子。「台風・の・ 後・は・ 川・の・ 水・が・ どろどろし・とる。」「どろどろの・ ソース・を・ かける。」〔⇒どろんどろん、どろっと〕

とろび【とろ火】《名詞》 料理をする際に加減する、弱く燃える火。「カレー・を・ とろび・で・ 煮詰め・ていく。」

どろぼう〔どろぼー〕【泥棒】《名詞、動詞する》 他人のものをこっそり取って、自分のものとすること。また、そのようにする人。「昨日・の・ 晩・ どろぼー・に・ 入ら・れ・た。」〔⇒ぬすっと【盗人】

どろみず【泥水】《名詞》 土砂を含んで、濁っている水。「溝・に・ どろみず・が・ 流れ込ん・どる。」〔⇒どろ【泥】

とろろ《名詞》 ①擦ってとろろ汁にする、つくね芋や山の芋。「年末・に・は・ 忘れ・ん・よーに・ とろろ・を・ 買う・」②つくね芋や山の芋を擦りおろして、すまし汁などに混ぜたもの。「正月二日・の・ 朝・は・ とろろ・を・ 食べる。」③乾燥した昆布を細かく切って糸状にしたもの。「すまし汁・に・ とろろ・を・ 入れる。」⇒とろろいも【とろろ芋】⇒とろろじる【とろろ汁】⇒とろろこぶ【とろろ昆布】

とろろいも【とろろ芋】《名詞》 擦ってとろろ汁にする、つくね芋や山の芋。「とろろいも・を・ 擦っ・て・ 出汁・を・ 混ぜる。」〔⇒とろろ〕

とろろこぶ【とろろ昆布】《名詞》 乾燥した昆布を細かく切って糸状にしたもの。「とろろこぶ・を・ ご飯・に・ のせる。」〔⇒とろろ〕

とろろじる【とろろ汁】《名詞》 つくね芋や山の芋を擦りおろして、すまし汁などに混ぜたもの。「とろろじる・を・ ご飯・に・ かけ・て・ 食べる。」〔⇒とろろ〕

とろんと《副詞、動詞する》 ①目や頭などがさえない様子。寝ぼけている様子。「目ー・を・ 覚まし・た・ばっかりで・ とろんと・ し・とる。」「頭・が・ とろんと・ し・て・ 働か・へん。」②力がみなぎっておらず、だらしがない様子。「とろんと・ 走っ・とっ・たら・ みんな・に・ 抜か・れ・てまう・がなる」③液体などに粘り気がある様子。「とろんとし・た・ カレー」⇒だらんと。⇒とろっと、とろとろ、とろんとろん〕

とろんとろん《形容動詞や()、動詞する》 液体などに粘り気がある様子。「お粥・が・ とろんとろんに・ なっ・てき・た。」〔⇒とろとろ、とろっと、とろんと〕

どろんどろん《形容動詞や()、動詞する》 粘り気があったり、濁ったりしている様子。「鍋・が・ 煮詰まっ・て・ どろんどろんに・ なっ・た。」〔⇒どろどろ、どろっと〕

どわすれ【度忘れ】《名詞、動詞する》 よく知っているはずであるのに、ふと忘れてしまって、どうしても思い出せないこと。「昨日・ 聞い・た・ばっかり・の・ 名前・を・ どわすれし・た。」

トン〔とん〕【英語=ton】《名詞》 ①メートル法の重さの単位で、「キロ」の1000倍にあたる重さ。「四とん積み・の・ トラック」②船の容積や重さを表す単位。「1万とん・も・ ある・ 大きな・ 船」

どん《接尾語》 ①その程度が甚だしいということを、非難する気持ちをこめて強調する言葉。「どんけち」「どんがら【どん柄】」「どんげつ②ちょうどそれに相当するということを強調する言葉。「どんまんなか【どん真ん中】」〔⇒ど〕

とんカツ〔とんかつ〕【豚  英語=cutletの略】《名詞》 豚の肉を平たく切って、小麦粉やパン粉などをつけて、油で揚げたもの。「とんかつ・の・ 弁当・を・ 買()ー・てき・た。」

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2017年5月 7日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (372)    (通算2370回)

日常生活語 「と」22

 

とる【取る、採る、摂る】《動詞・ラ行五段活用》 ①ものを手でつかんだり、手のひらの上にのせたりする。「手ー・に・ とっ・て・ 確かめる。」②自分のものにする。手に入れる。「1月・ かかっ・て・ 運転免許・を・ とっ・た。」③あるものを除き去る。「服・の・ 汚れ・を・ とる。」「帽子・を・ とっ・て・ 挨拶・を・ する。」④人や物を迎え入れる。「息子・に・ 嫁・を・ とる。」「子ども・に・ 雑誌・を・ とっ・たる。」⑤収穫する。「今年・は・ 豆・を・ ぎょーさん・ とっ・た。」⑥成績や資格などを獲得する。「試験・で・ 満点・を・ とっ・てん。」⑦選ぶ。「どっち・を・ とる・の・か・ 早()よ・ 決め・てんか。」⑧うまく扱う。うまく合わせる。「子ども・の・ 機嫌・を・ とる。」「調子・を・ とっ・て・ 体・を・ 動かす。」「手拍子・を・とる。」⑨身に受ける。「誕生日・に・ 年・を・ とる。」「責任・を・ とる。」⑩記録する。「録音機・で・ 音・を・ とる。」「ぼやっと・ せ・ず・に・ メモ・を・ とれ。」⑪ある行動の仕方をする。「相撲・を・ とる。」「みんな・で・ かるた・を・ とる。」⑫調べて記録する。「服・の・ 寸法・を・ とる。」⑬必要とするものを確保する。「時間・を・ とっ・て・ 調べ・てみる。」

とる【盗る】《動詞・ラ行五段活用》 自分の所有物でないものをこっそり取って、自分のものにする。「人・の・ もん・を・ とっ・たら・ あか・ん。」「網棚・に・ 忘れ・た・ もん・を・ 誰・か・に・ とら・れ・ても・た。」〔⇒ぬすむ【盗む】

とる【撮る】《動詞・ラ行五段活用》 写真や映画などを撮影する。「久しぶりに・ 雪・が・ 積もっ・た・さかい・ 写真・に・ 撮っ・とい・た。」

とる【捕る】《動詞・ラ行五段活用》 昆虫や魚などを捕まえたり採集したりする。「蜻蛉(とんぼ)・を・ とる。」「たま〔=網〕・で・ メダカ・を・ とっ・た。」

とる〔どる〕《助動詞》 ①動作や状態が継続していることを表す言葉。…しつつある。…している。「ずっと・ 雨・が・ 降っ・とる。」「熱心に・ 話・を・ 聞い・とる。」「2時間・も・ 酒・を・ 飲ん・どる。」②過去の習慣や経験などを表す言葉。「若い・ 頃・は・ 一升・の・ 酒・を・ 飲ん・どっ・た。」③相手や第三者の行動を非難する気持ちで使う言葉。「人・の・ 話・を・ 聞か・んと・ しゃべっ・とる。」「自分・で・ 考える・ こと・を・ し・とら・へん。」④動作や状態が終了したり完結したりしていることを表す言葉。…してしまっている。「晩・の・ 間ー・に・ 雨・が・ 降っ・とる。」「その・ 話・は・ 前・に・ 聞い・とる。」「一升瓶・を・ 空・に・ し・とる。」〔⇒とう。①②②⇒よる。①④⇒ている【て居る】、ておる【て居る】

どれ【何】《代名詞》 はっきりと一つには限定できないもの。いくつかの中から選ぼうとするもの。「どれ・が・ 欲しー・の・か。」「どれ・も・ 要ら・ん。」〔⇒どい()、どいつ【何奴】

どれ《感動詞》 相手に呼びかけたり、自分が行動を開始したりするときに発する言葉。「どれ・ いっぺん・ 泳い・でみ・なはれ。」「どれ・ 風呂・を・ 焚き・まほ・か。」〔⇒どら〕

どれい〔どれー〕【奴隷】《名詞》 人間としての基本的な権利や自由が認められておらず、他者に命じられて労役に従事させられた人。「今どき・ どれー・なんか・ おら・へん・やろ。」

どれでも《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれでも・ 1個・ 百円・です。」〔⇒どれなと、どれでもこれでも、どれなとこれなと〕

どれでもこれでも《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれでもこれでも・ 欲しかっ・たら・ あげ・まっ・せ。」〔⇒どれでも、どれなと、どれなとこれなと〕

どれなと《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれなと・ 好きな・ん・ 持っ・ていき・なはれ。」〔⇒どれでも、どれでもこれでも、どれなとこれなと〕

どれなとこれなと《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれなとこれなと・ 3つ・で・ 千円・で・ 売り・ます。」〔⇒どれでも、どれなと、どれでもこれでも〕

どれにしようかな うらのごんべえさんにきいたら よくわかる うらからまわって さんげんめ おもてのかんばん しゃみせんよ ぷりっ ぷりっ ぶりっ【どれにしようかな 裏の権兵衛さんに訊いたらよくわかる 裏から回って三軒目 表の看板三味線よ ぷりっ ぷりっ ぷりっ】《唱え言葉》 いくつかのものから一つを選ぶときに、はっきり決められないときに、唱えながら決めようとするときに使う言葉。一つ一つを指していって、「ぷりっ ぷりっ ぷりっ」の最後の「ぷりっ」に当たったものを選ぶことをする。

どれもこれも【どれも此も】《副詞》 一つ残らずみんな。「どれもこれも・ 美味かっ・た。」〔⇒どいつもこいつも【何奴も此奴も】

とれる【取れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①ついていたものが、離れて落ちる。「ボタン・が・ とれ・た。」②疲れや痛みなどがなくなる。「かゆみ・が・ とれ・た。」③調和した状態になる。「釣り合い・が・ とれる。」④得ることができる。「80点・以上・ とれる。」

とれる【捕れる、採れる】《動詞・ラ行下一段活用》 作物・漁獲物などが得られる。それの出産地である。「海老・が・ いっぱい・ とれ・た。」「土手・で・ 土筆・が・ とれる。」「えー・ 米・が・ とれる。」「メロン・の・ とれる・ 夕張・の・ 町」

とれる【撮れる】《動詞・ラ行下一段活用》 写真を写すことができる。写真に写る。「誰・でも・ 上手に・ とれる・ カメラ」「良()ー・ 顔・に・ とれ・とる。」

どろ【泥】《名詞》 ①水が混じって軟らかくなった土。「溝・の・ 底・に・ どろ・が・ 溜まる。」②土を含んで、濁っている水。「ズボン・に・ どろ・が・ はねる。」⇒どろみず【泥水】

とろい《形容詞》 ①動いたり考えたりする力がすばしこくない。鈍感で、まだるっこい。「何遍・ 説明し・ても・ わかっ・てくれ・へん・ とろい・ やつ」②ものの動きや回転が弱くてゆっくりしている。「この・ 扇風機・は・ とろい・ 風・しか・ 来・ん・なー。」「とろい・ 電車」③水や液体の流れや、火の勢いなどが弱い。「とろい・ 流れ方・を・ する・ 溝」「とろい・ ガス・や・なー。」④たいした負担にはならない。「そんな・ とろい・ 仕事・やっ・たら・ 1日・で・ でける。」■対語=①②「はやい【早い】」〔⇒とろこい、とろくさい、ちょろい、ちょろこい、ちょろくさい。①②③⇒のろい【鈍い】①②⇒のそい(鈍い)、にぶい【鈍い】⇒またい〕

どろうみ【泥海】《名詞》 ①泥水の混じった海水。「川・から・ 流れ出・た・ 水・で・ どろうみ・に・ なっ・た。」②広い範囲に洪水が起こっていること。あたり一面がぬかるんでいること。「水害・で・ 町・が・ どろうみ・に・ なっ・ても・とる。」

とろかす《動詞・サ行五段活用》 固まっていたものに水や熱などを加えて、柔らかくさせたり、どろどろに溶かしたりする。「炊い・て・から・ 片栗粉・を・ 入れ・て・ とろかす。」■他動詞は「とろける」

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2017年5月 6日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (371)    (通算2369回)

日常生活語 「と」21

 

とりうちぼう〔とりうちぼー〕【鳥打ち帽】《名詞》 平たくて丸く、ひさしがついている帽子。「とりうちぼー・を・ 取っ・て・ おじぎ・を・ する。」〔⇒とりうちぼうし【鳥打ち帽子】

とりうちぼうし〔とりうちぼーし〕【鳥打ち帽子】《名詞》 平たくて丸く、ひさしがついている帽子。「とりうちぼうし・を・ 脱い・で・ 尻・の・ ポケット・に・ 押し込む。」〔⇒とりうちぼう【鳥打ち帽】

とりえ【取り柄】《名詞》 他のものに比べて、特に良いところ。長所。「わし・に・は・ 何・の・ とりえ・も・ あら・へん。」

とりかえす【取り返す】《動詞・サ行五段活用》 ①いったん渡したり失ったりしたものを、再び自分のものとする。「貸し・とっ・た・ 金・を・ とりかえし・た。」②以前の良好な状態にする。損なった状態からもとに復元する。「遅れ・た・ 時間・を・ とりかえす。」「入院し・とっ・た・さかい・ 勉強・を・ とりかえす・の・は・ たいへんや。」〔⇒とりかやす(取り返す)、とりもどす【取り戻す】

とりかえる【取り替える】《動詞・ア行下一段活用》 ①後になって返してもらう約束をして、他の人に代わってお金を払う。「お金・を・ 忘れ・た・さかい・ ちょっと・ とりかえ・とい・て・ ください・な。」②別のものと交換する。「傷ん・だ・ 畳・を・ とりかえる。」■名詞化=とりかえ【取り替え】⇒たてかえる【立て替える】

とりかかる【取り掛かる】《動詞・ラ行五段活用》 仕事などを始める。着手する。「早(はよ)ー・ とりかから・なんだら・ 年末・まで・に・ 出来上がら・へん。」

とりかやす(取り返す)】《動詞・サ行五段活用》 ①いったん渡したり失ったりしたものを、再び自分のものとする。「盗ま・れ・た・ もの・は・ とりかやせ・なんだ。」②以前の良好な状態にする。損なった状態からもとに復元する。「電車・が・ 遅れ・て・ 終点・まで・に・ とりかやせ・ず・や。」〔⇒とりかえす【取り返す】、とりもどす【取り戻す】

とりくみ【取り組み】《名詞》 相撲などの対戦相手の組み合わせ。「今日・の・ とりくみ・に・は・ おもろい・のん・が・ ぎょーさん・ ある。」

とりけす【取り消す】《動詞・サ行五段活用》 いったん決めたり言ったりしたことを、なかったことにする。「いっぺん・ 言()ー・た・ こと・は・ なかなか・ とりけさ・れ・へん・ぞ。」■名詞化=とりけし【取り消し】

とりこむ【取り込む】《動詞・マ行五段活用》 ①受け入れて、自分のものにしてしまう。「それ・は・ 僕・のん・や・さかい・ あんた・が・ とりこん・だら・ あか・ん・やない・か。」②外に出していたものを中に入れる。外にあるものを中に入れる。「雨・が・ 降っ・てき・た・さかい・ 洗濯物・を・ とりこん・で・か。」⇒とりいれる【取り入れる】

とりざら【取り皿】《名詞》 料理を取り分けて入れる、小さな皿。「とりざら・に・ 入れ・て・ 食べる。」

とりしらべ【取り調べ】《名詞》 よくないことを行ったと予想して詳しく調べること。「警察・の・ とりしらべ」

とりしらべる【取り調べる】《動詞・バ行下一段活用》 よくないことを行ったと予想して詳しく調べる。「泥棒・が・ つかまっ・て・ とりしらべ・られ・とる・そーや。」■名詞化=とりしらべ【取り調べ】

とりだす【取り出す】《動詞・サ行五段活用》 ①中にあるものを外に移す。「雨・で・ 濡れ・た・ もの・を・ リュック・から・ とりだし・た。」②いくつかの中から選んで取る。「面白そーな・ 漫画・を・ とりだす。」■名詞化=とりだし【取り出し】⇒ぬく【抜く】

とりつぐ【取り次ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 両者の間に入って、一方の意思などを相手に伝える。来客のあることを知らせる。「知ら・ん・ 人・なん・や・さかい・ あんた・から・ とりつい・でくれ・へん・か。」■名詞化=とりつぎ【取り次ぎ】

とりつける【取り付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①器械や付属品などを他のものに装着する。ある場所にきちんと据える。「棚・を・ とりつけ・てもろ・た。」②承諾を得たり、約束を成立させたりする。「約束・を・ とりつける。」■名詞化=とりつけ【取り付け】

とりひき【取引】《名詞、動詞する》 利益が得られるように、品物を売り買いすること。また、それに伴って受け渡しをすること。「うち・と・ とりひき・の・ ある・ 店」

とります〔どります〕《補助動詞・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 動作や状態が継続していることを、丁寧に表現する言葉。「今・も・ 月賦・を・ 払い続け・とります。」「明日・は・ 雨・やろー・と・ ふん・どります・ねん。」◆丁寧な気持ちを除外すれば、「とる」を用いて「払い続け・とる。」という言い方になる。〔⇒てます〕

とりめ【鳥目】《名詞》 夜や暗いところでは目が見えなくなる病気。夜盲症。「とりめ・や・さかい・ 暗い・ 所(とこ)・が・ 苦手や。」

とりもち【鳥】《名詞》 もちの木などの樹皮からとって、小鳥や昆虫などを捕まえるために使う、粘着力のある物質。「とりもち・で・ 蝉・を・ 捕っ・たら・ 羽根・を・ 傷め・てまう。」

とりもどす【取り戻す】《動詞・サ行五段活用》 ①いったん渡したり失ったりしたものを、再び自分のものとする。「払い過ぎ・た・ 金・を・ とりもどし・た。」②以前の良好な状態にする。損なった状態からもとに復元する。「頑張っ・て・ 遅れ・を・ とりもどし・た。」〔⇒とりかえす【取り返す】、とりかやす(取り返す)

どりゃ《名詞+副助詞》 指示語の「どれ」に、副助詞の「は」が続いて、発音が融合した言葉。どのものは。どのときは。「どりゃ・ わし・の・ 靴・かいな。」

とりやい(取り合い)】《名詞、動詞する》 同一のものや、少ない数量のものを、互いに争って奪い合うこと。「同じ・ もん・を・ とりあいせ・んとき・なはれ。」「兄弟・で・ とりやい・なんか・ 止め・とけ。」〔⇒とりあい【取り合い】、とんりゃい(取り合い)

とりやう(取り合う)】《動詞・ワア行五段活用》 互いに争って奪い合う。「電車・の・ 中・で・ 席・を・ とりやう・の・は・ やめ・とき。」■名詞化=とりやい(取り合い)〔⇒とりあう【取り合う】、とんりゃう(取り合う)

どりょく【努力】《名詞、動詞する》 ある目標を達成するために、休んだり怠けたりせずに、一生懸命に取り組むこと。「お前・は・ どりょく・が・ 足ら・ん。」「合格・(を・) し・たかっ・たら・ もっと・ どりょくし・なはれ。」

とりよせる【取り寄せる】《動詞・サ行下一段活用》 自分の方に持ってこさせる。注文をして届けさせる。「果物・を・ 通信販売・で・ とりよせる。」■名詞化=とりよせ【取り寄せ】

ドリル〔どりる〕【英語=drill】《名詞》 ①モーターなどで刃を回して、穴を開ける工具。「どりる・で・ 穴・を・ あける。」②基本的な知識や技術を身につけるために、繰り返して行う練習問題。「漢字・の・ どりる・を・ 勉強し・た。」

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2017年5月 5日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (370)    (通算2368回)

日常生活語 「と」⑳

 

どよう〔どよー〕(雑用)】《名詞》 ①祭りなどの行事、寺社の増改築などのために、地域の人たちが分担する費用。「秋・の・ 祭り・の・ どよー・を・ 役員・が・ 集め・に・ 来・た。」②家計などに必要な費用。「家内・が・ 多い・さかい・ 食ー・ていく・ どよー・も・ 多い・ねん。」〔⇒いりよう【要り用】、ぞうよう【雑用】

どようび〔どよーび〕【土曜日】《名詞》 1週間の7日間のうちの最後の日で、金曜日の次、日曜日の前にある日。「どよーび・も・ 休日ダイヤ・や・さかい・ 間違わ・ん・よーに・な。」〔⇒ど【土】、どよう【土曜】

どようぼし〔どよーぼし、どよぼし〕【土用干し】《名詞、動詞する》 ①夏の土用の頃に、衣類や保存食などを、日に当てたり風を通したりすること。「梅干し・を・ どよーぼし・に・ する。」②時季を問わず、衣類などの虫干しをすること。「かび・の・ 臭い・が・ し・とる・さかい・ いっぺん・ どよぼしせ・んと・ いか・ん・がな。」

とら【虎】《名詞》 ①黄褐色の体に黒い縞模様のある、アジアに住むどう猛な獣。「動物園・の・ とら・は・ 寝・とっ・た。」②酔っ払った人。「とら・が・ 歌・ 歌(うと)・て・ 通り・よる。」③プロ野球の阪神タイガース球団。「今年・は・ 弱い・ とら・や。」④教科書に準拠して児童や生徒が学習するのを助ける本。「とら・ばっかり・ 見・んと・ 自分・で・ 考え・な・ あか・ん。」⑤虎を表しており、子()から始まる十二支の3番目。「息子・は・ とら・の・ 生まれ・や。」⇒とらのまき【虎の巻】、だいぜんか【大全科】⇒とら【寅】

とら【寅】《名詞》 虎を表しており、子()から始まる十二支の3番目。「あんた・と・は・ 一回り・ 違う・ とら・です・ねん。」〔⇒とら【虎】

どら《感動詞》 相手に呼びかけたり、自分が行動を開始したりするときに発する言葉。「どら・ 書い・た・ もん・を・ 見せ・てみー。」「どら・ そろそろ・ 出かけ・よー・か。」〔⇒どれ〕

ドライバー〔どらいばー〕【英語=driver】《名詞》 ねじ釘の頭の溝に当てて、回して締めたり緩めたりする道具。「ペンキ・の・ 缶・の・ ふた・を・ どらいばー・で・ こぜ・て・ 開ける。」〔⇒ねじまわし【螺子回し】、もくねじまわし【木螺子回し】

とらがり【虎刈り】《名詞》 頭髪の刈り方がへたで、段になって見えて、まだらの状態であること。「親父・に・ 散髪し・てもろ・て・ とらがり・に・ なっ・ても・た。」

どらごえ【銅鑼声】《名詞》 太くて、濁った声。「どらごえ・ 張り上げ・て・ 応援・を・ し・た。」

トラック〔とらっく〕【英語=truck】《名詞》 貨物の運搬に用いられる、後部に荷台のある自動車。「宿替え・に・ とらっく・を・ 1台・ 頼む。」

どらねこ【どら猫】《名詞》 図々しく人の家などに入ってきて、ふてぶてしい行いなどをする、飼い主のいない猫。「広場・に・ どらねこ・が・ 集まっ・とる。」〔⇒のらねこ【野良猫】

とらのまき【虎の巻】《名詞》 教科書に準拠して児童や生徒が学習するのを助ける本。「とらのまき・ばっかり・ 見・んと・ ちゃんと・ 勉強せ・ー・よ。」〔⇒とら【虎】、だいぜんか【大全科】

トラホーム〔とらほーむ〕【ドイツ語=Trachom】《名詞》 まぶたの裏に粒々ができる、目の感染症。「小学校・の・ 頃・は・ とらほーむ・に・ かかっ・た・ 者(もん)・が・ 多かっ・た。」

ドラムかん〔どらむかん〕【ドラム缶】《名詞》 ガソリンなどを入れるための、鉄で作った筒型の大きな缶。「どらむかん・に・ 雨水・を・ 貯める。」

どらむすこ【どら息子】《名詞》 品行が悪く、怠け者の息子。「うち・の・ どらむすこ・は・ まだ・ 就職し・とら・へん・ねん。」

どらやき【銅鑼焼き】《名詞》 小麦粉、卵、砂糖などを原料とした円盤状のカステラ風の生地2枚の間に、小豆でできた餡を挟んだもの。「何・も・ ない・さかい・ どらやき・でも・ 焼い・たろ・か。」■商品化されたものを「みかさ【三笠】」と呼び、家庭で作るものを「どらやき【銅鑼焼き】」と呼ぶ傾向もある。また、餡を入れないものを「どらやき」と呼ぶこともある。〔⇒みかさ【三笠】

トランク〔とらんく〕【英語=trunk】《名詞》 旅行に持っていったり、荷物の運搬に使ったりする、がっしりとした大きな鞄。「四角い・ とらんく」

トランス〔とらんす〕【英語=transformerの略】《名詞》 電柱などに取り付けられている、電圧を変える装置。「とらんす・から・ 火ー・が・ 出・て・ びっくりし・た。」

トランプ〔とらんぷ〕【英語=trump】《名詞》 西洋から伝わった、カードの遊び用具。また、それを使ってする遊び。「とらんぷ・で・ 七並べ・を・ する。」

とり【鳥】《名詞》 堅い殻に包まれた卵から生まれ、体の表面に羽毛を持ち、空を飛ぶことのできる動物。「大きな・ とり・が・ 飛ん・どる。」

とり【鶏】《名詞》 肉や卵を食用とするために飼育され、とさかを持ち、翼が小さくて上手に飛べない鳥。「とり・が・ 卵・を・ 生ん・だ。」〔⇒にわとり【鶏】

とり【酉】《名詞》 鶏を表しており、子()から始まる十二支の10番目。「とり・の・ 生まれ・や・さかい・ わし・より・ 3つ・ 上・や。」〔⇒とり【鶏】

とりあい【取り合い】《名詞、動詞する》 同一のものや、少ない数量のものを、互いに争って奪い合うこと。「とりやいせ・んと・ 仲良ー・ 分け・なはれ。」「お菓子・の・ とりあい」〔⇒とりやい(取り合い)、とんりゃい(取り合い)

とりあう【取り合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに争って奪い合う。「鶏・が・ 餌(えさ)・を・ とりあう。」■名詞化=とりあい【取り合い】〔⇒とんりゃう(取り合う)、とりやう(取り合う)

とりあげる【取り上げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①奪って自分のものとする。「暗がり・で・ 金・を・ とりあげ・られ・た。」②没収する。無理に取る。しばらく預かる。「授業中・に・ 漫画・(を・) 読ん・どっ・て・ とりあげ・られ・た。」③手に取って上げる。「道・で・ 見つけ・て・ とりあげ・たら・ 汚れ・た・ 100円玉・やっ・た。」■名詞化=とりあげ【取り上げ】〔⇒とんりゃげる(取り上げる)

とりあわす【取り合わす】《動詞・サ行五段活用》 釣り合いがとれるように、違ったものをほどよく組み合わせる。「筍・に・ 若布・を・ とりあわす。」

とりあわせ【取り合わせ】《名詞》 違ったものを、ほどよく組み合わせること。また、そのように組み合わせたもの。「色・の・ とりあわせ・が・ 上手な・ ポスター・や。」

とりい【鳥居】《名詞》 左右2本の柱の上に笠木をわたした、神社の参道の入り口にある門。「石・の・ とりい・に・ 小石・を・ 放()りあげ・て・ とまら・す。」

とりいれる【取り入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 外に出していたものを中に入れる。外にあるものを中に入れる。「雨・が・ 降り始め・た・さかい・ 洗濯物・を・ とりいれ・た。」「ポスト・から・ 新聞・を・ とりいれ・とい・てんか。」〔⇒とりこむ【取り込む】

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2017年5月 4日 (木)

ところ変われば… (4)

理屈が立つ

 

 「ことばの広場 校閲センターから」という欄で、「ひなんしょ?ひなんじょ?」という話題が掲載されました。ラジオ・テレビならともかく、新聞にとっては大事な問題でもないと思うのですが、この言葉を取り上げた理由がわかりません。

 清濁のことについては、「濁らないのは主に西日本、濁るのは東日本」と書きながら、NHKは「清濁を両方認めています」と述べています。

 NHKがそのような発音にしたという理由を述べている一節が、なんとも滑稽です。

 

 「阪神淡路大震災のとき、『じょ』が便所を連想させ『汚く聞こえる』との声が被災者の住民からあり、放送で『しょ』と発音したとあります。」

 

 阪神淡路大震災の被災地は西日本ですから濁りません。「ひなんしょ」です。それを東京の報道機関が、勝手に「ひなんじょ」と濁音にしたのです。その後、西日本の発音に戻したということでしょう。「ひなんじょ」が「便所を連想させ」たというのは、まるで落語のようではありませんか。

 「ひなんじょ」が便所(べんじょ)という言葉を連想させると言った人が本当にいたのでしょうか。それなら、洗面所(せんめんじょ)はもちろん、近所(きんじょ)もイメージの悪い言葉ということになります。

 この記事は、「ん」などの直後の音が濁る「連声濁」などの現象を詳しく述べた後、記事の最後は、このように結ばれていました。

 

 「とはいえ、古語と違って現代語は連声濁が起きないこともあり、『ひなんしょ』も今では自然な発音です。『ひなんしょ』も『ひなんじょ』も、それぞれ理屈が立つと言えそうです。」 (朝日新聞・大阪本社発行、2017年4月12日、10版、13ページ)

 

 「理屈が通る」と言い方が普通だろうと思います。いつから、「理屈が立つ」という言い方が使われるようになったのでしょうか。私には、目新しい表現のように思われます。本文だけではなく、見出しにも「どちらも理屈が立っている」と書かれています。実は、本文を読む前に、見出しの表現に違和感を持ったのです。

 「ところ変われば…」これは、首都圏で使われている表現なのでしょうか。それとも報道の世界で使われ始めた業界用語でしょうか。放送であれば聞き逃してしまいそうですが、新聞で堂々と書かれると、やっぱり一言、もの申したくなるのです。しかも、校閲に関わる仕事をしている人の表現ですから…。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (369)    (通算2367回)

日常生活語 「と」⑲

 

とまり【泊まり】《名詞、動詞する》 ①宿泊すること。宿泊する場所。「修学旅行・の・ とまり・は・ 伊勢・や。」②会社や学校などで、交替で泊まって夜間の用務や警備をすること。また、その役割の人。「今日・は・ とまり・の・ 当番・の・ 日ー・や。」⇒しゅくちょく【宿直】、しくちょく(宿直) 

とまりがけ【泊まりがけ】《名詞》 宿泊する予定で出かけること。「親戚・の・ 家・へ・ とまりがけ・で・ 行く。」

とまりこむ【泊まり込む】《動詞・マ行五段活用》 事情や理由があって、帰宅しないでよその家や会社やホテルなどに、そのまま泊まる。「会議・が・ 長引ー・て・ 会社・に・ とまりこん・だ。」

とまる【止まる、留まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①動いていたものが動かなくなる。「機械・が・ とまっ・た。」②それまで続いていたものが出なくなったり終わったりする。「血ー・が・ とまる。」「鼻水・が・ とまる。」「腹・の・ 痛み・が・ とまっ・た。」③鳥や虫などが何かにつかまって、体を安定させる。「蝉・が・ 木ー・に・ とまる。」④固定した状態になる。離れないようになる。「紙・が・ ピン・で・ とまっ・とる。」■他動詞は「とめる【止める、留める】」

とまる【泊まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①自宅以外で夜を過ごす。宿泊する。「温泉・の・ 旅館・で・ とまる。」②会社・学校などで、交替で宿泊して番をする。「1週間・に・ 1回・ 会社に・ とまる・ 役・が・ ある。」■他動詞は「とめる【泊める】」■名詞化=とまり【泊まり】

どまんなか〔どーまんなか〕【ど真ん中】《名詞》 ①広がりのある空間のうちの、最も中心にあたるところ。完全にものの中央であるところ。「どまんなか・に・ ボール・を・ ほる。」②人目につきやすいところ。「元町・の・ どまんなか・に・ 店・が・ ある。」⇒ままんなか【真真ん中】、まっまんなか【真っ真ん中】、まっただなか【真っ直中】

とみない《助動詞》 希望しない、したくないという気持ちを表す言葉。「雨・が・ 降っ・たら・ 外・へ・ 行き・とみない。」〔⇒ともない〕

とめがね【留め金、止め金】《名詞》 ものの合わせ目や繋ぎ目を離れないようにするための金具。「犬小屋・に・ とめがね・を・ つける。」

とめそで【留め袖】《名詞》 既婚の女性の晴れ着として、袖が普通の長さになっている着物。「嫁入り道具・の・ とめそで」■対語=「ふりそで【振り袖】」

とめる【止める、留める】《動詞・マ行下一段活用》 ①動いているものや、動こうとするものを、動かないようにする。「エンジン・を・ とめる。」②それまで続いていたものを出ないようにする。「水・を・ とめる。」③両者の行いをさえぎる。「喧嘩・を・ とめる。」④固定させる。離れないようにする。「糊・で・ とめ・て・ 離れ・ん・よーに・ する。」「テープ・で・ とめる。」「ピン・で・ 紙・を・ とめる。」■自動詞は「とまる【止まる、留まる】」

とめる【泊める】《動詞・マ行下一段活用》 人を家に入れて夜を過ごすようにさせる。宿泊させる。「友達・を・ とめ・てやる。」■自動詞は「とまる【泊まる】」

とも【供】《名詞、動詞する》 主だった人や目上の人に付き従って行って、警護や世話をすること。また、そのような役をする人。「明日・は・ 社長・の・ とも・を・ し・て・ 出張する。」〔⇒おとも【御供】

とも【艫】《名詞》 船の後ろの部分。船尾。「波止・に・ とも・を・ つけ・て・ そこ・から・ おりる。」■対語=「みよし」

とも【共】《接尾語》[名詞に付く] ①取り上げたものすべてがそうであることを表す言葉。その範囲のすべてであることを表す言葉。「3人とも・ 電車・に・ 乗り遅れ・た。」「夫婦とも・ 風邪・を・ ひい・た。」「どことも・ 不況・で・ 困っ・とる。」②それが含まれていることを表す言葉。「送料とも・で・ 2千円・や。」「風袋(ふるたい)とも・で・ 2貫目・ ある。」⇒なら〕

ともかせぎ【共稼ぎ】《名詞、動詞する》 夫婦が2人とも仕事を持って、収入を得ること。「あんたとこ・は・ ともかせぎ・で・ よろしー・な。」「ともかせぎし・とる・さかい・ 税金・も・ ぎょーさん・ 払わ・んならん。」

ともぐい【共食い】《名詞、動詞する》 動物が、同じ仲間を食べ合うこと。「蛸・が・ 足・を・ ともぐいし・とる。」

ともす【灯す】《動詞・サ行五段活用》 灯心などに火を移したり、電気器具のスイッチを入れたりして、明るくなるようにする。「停電・に・ なっ・た・さかい・ 蝋燭・を・ ともす。」■自動詞は「ともる【灯る】」〔⇒とぼす【灯す】、つける【点ける】

ともだち【友達】《名詞》 行動などをいっしょにして、親しくつきあっている人。「あいつ・は・ 中学校・の・ 時・から・の・ ともだち・や。」〔⇒つれ【連れ】

ともだちづきあい【友達づきあい】《名詞、動詞する》 友人として親しくつきあうこと。「ともだちずきあい・の・ 下手な・ やつ」

ともない〔とーもない〕《助動詞》 希望しない、したくないという気持ちを表す言葉。「行き・とーもない・ん・やっ・たら・ 行か・ん・でも・ えー・がな。」「聞き・ともない・ 話・を・ 聞か・さ・ん・でくれ。」〔⇒とみない〕

どもり【吃り】《名詞》 ものを言うとき、言葉がつかえたり、同じ音を何度も繰り返したりすること。また、そのような話し方をする人。「大きー・ なっ・て・ どもり・の・ 癖・が・ 直っ・た。」

ともる【灯る】《動詞・ラ行五段活用》 灯心などに火が移ったり、電気器具のスイッチが入ったりして、明るくなる。「淡路島・の・ あっちこっち・に・ 灯・が・ ともっ・とる。」■他動詞は「ともす【灯す】」〔⇒とぼる【灯る】、つく【点く】

どもる【吃る】《動詞・ラ行五段活用》 ものを言うとき、言葉がつかえたり、同じ音を何度も繰り返したりする。「あがっ・てしも・て・ どもっ・て・ 挨拶する。」■名詞化=どもり【吃り】

どや《感動詞》 ①呼びかけたり疑問を持ったりするときに発する言葉。「どや・ 元気で・ おっ・た・ん・か。」②自信のある気持ちや、自慢したい気持ちがあるときに発する言葉。「どや・ ごっつい・ 魚・やろ。」〔⇒どうや〕

どやこや《副詞》 いろいろなことや、いろいろなものについて、話題にしたり考えたりなどする様子。「どやこや・ 言()わ・んと・ これ・に・ 決め・とけ。」〔⇒どうやこうや〕

どやす《動詞・サ行五段活用》 ①拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「背中・を・ どやし・たっ・た。」②強く言う。叱る。「一遍・ 怒っ・て・ どやし・たら・な・ いつ・まで・も・ ぐずぐす・ 言()ー・やろ・なー。」⇒なぐる【殴る】、なぐります【殴ります】、どつく、どつきますぶちます、かちます、しばく〕

とゆ〔とゆー〕()】《名詞》 屋根の雨水を受けて、地面へ流すしかけ。水などを離れた場所へ送るためのしかけ。「とゆー・が・ 詰まっ・とる。」〔⇒とい【樋】

どよう〔どよー〕【土曜】《名詞》 1週間の7日間のうちの最後の日で、金曜日の次、日曜日の前にある日。「どよー・は・ 仕事・が・ 休み・や・ねん。」〔⇒ど【土】、どようび【土曜日】

どよう〔どよー〕【土用】《名詞》 立秋前の、夏でいちばん暑い頃。「どよー・に・ 鰻・を・ 食う。」

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2017年5月 3日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (368)    (通算2366回)

日常生活語 「と」⑱

 

とびぬける【飛び抜ける】《動詞・カ行下一段活用》 他と比べて一段と優れている。他と比べて目立っている。「とびぬけ・て・ 絵・が・ 上手や。」「とびぬけ・て・ 背ー・が・ 高い・ 人・や。」■名詞化=とびぬけ【飛び抜け】

とびのく【飛び退く】《動詞・カ行五段活用》 勢いよく体をかわして避ける。飛ぶようにしてその場を離れる。「狭い・ 道・へ・ 自動車・が・ 曲がっ・てき・た・さかい・ とびのい・て・ よけ・た。」

とびのる【飛び乗る】《動詞・ラ行五段活用》 動いている乗り物などに、果敢に乗り込む。「昔・の・ 客車・に・は・ 動き始め・て・から・でも・ とびのっ・た。」■対語=「とびおりる【飛び降りる、飛び下りる】」

とびばこ【跳び箱】《名詞》 体操用具の一つで、走ってきていろいろな方法で飛び越えるための、長方形の木の枠を重ねた箱形の台。「とびばこ・の・ 7段・が・ とべる・よーに・ なった。」

とびはなれる【飛び離れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①他と比べて大きな違いがある。「とびはなれ・て・ 下手くそや。」②場所が遠く隔たっている。「とびはなれ・た・ 島」③身を躍らせるようにして、その場から離れる。「瓶・が・ 破裂し・た・さかい・ びっくりし・て・ とびはなれ・た。」

とびまわる〔とびまーる〕【飛び回る】《動詞・ラ行五段活用》 ①ある目的のために、あちらこちらを忙しく動き回る。「仕事・で・ 一日中・ とびまーっ・とっ・てん。」②空中をあちらこちら飛ぶ。「蚊ー・が とびまーっ・とる。」

どひょう〔どひょー〕【土俵】《名詞》 相撲をとるための、土を詰めた俵で円く囲んだところ。「運動場・の・ すみ・に・ どひょー・が・ ある。」

どびん【土瓶】《名詞》 湯を沸かしたり茶を入れたりするのに使う、持ち手としての蔓がついて、一方に注ぎ口がついた陶製の入れ物。「薬・を・ どびん・で・ 煎じる。」

とふ(豆腐)】《名詞》 大豆から得た豆乳ににがりを加えて固めた、白くて柔らかな食べ物。「とふ・の・ 冷や奴・が・ 好きや。」〔⇒とうふ【豆腐】、とっぺ〕

とぶ【飛ぶ、跳ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①とまっていたものが、飛び上がる。空中を動いて進んでいく。「鳥・が・ とぶ。」「ヘリコプター・が・ 山・の・ 上・を・ とぶ。」②空中に散る。跳ね上がる。「火花・が・ とぶ。」③勢いよく、速く行き来する。「いざ・の・ 時・に・は・ とん・で・ 来・まっ・せ。」④間のものが抜ける。間を越えて先へ移る。「数字・が・ とん・どる。」「話・が・ とん・で・ わかりにくい。」⑤急に切れる。なくなる。「ショートし・て・ ヒューズ・が・ とん・だ。」「高い・ 買い物・を・ し・て・ 給料・が・ とん・でも・た。」⑥足ではねる。跳躍する。「兎・が・ ぴょんぴょん・ とぶ。」「走っ・てき・て・ 跳び箱・を・ とぶ。」■他動詞は「とばす【飛ばす】」■名詞化=とび【飛び、跳び】⇒ひらく【開く】

どぶ【溝】《名詞》 下水や雨水などを流す、細いみぞ。「どぶ・に・ はまっ・て・ 臭い・ かざ・が・ つい・ても・た。」

とふじる【豆腐汁】《名詞》 豆腐を入れた味噌汁。「朝飯・に・ とふじる・が・ なかっ・たら・ さみしー。」

どぶせる【ど臥せる】《動詞・ラ行五段活用》 ①横になって寝る。「こんな・ とこ・に・ どぶせっ・とっ・たら・ 邪魔・に・ なる・や・ない・か。」「また・ どぶせり・やがっ・とる。」②病気で寝る。病床につく。「風邪・(を・) ひー・て・ どぶせっ・とっ・た。」③すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく。それをする時間の余裕があるのに、しないで無駄に過ごす。ずる休みをする。「仕事・を・ せ・んと・ どぶせっ・とる。」◆瞬間的なことを表す動詞ではないので、継続を表す助動詞と結びついて「どぶせっ・とる」という表現をすることが多い。①②⇒ふせる【臥せる】⇒ずるける、サボる【フランス語=sabotageの動詞化】、なまける【怠ける】、なまくら(する)、なまくらぼうず【なまくら坊主】(する)

どぶづけ【どぶ漬け】《名詞》 茄子や胡瓜などを、水分の多い糠味噌に漬けたもの。「どぶずけ・で・ お茶漬け・に・ する。」

どぶん《副詞と》 水の中などに飛び込んだり落ち込んだりする様子。水の中にものを落としたり投げ入れたりする様子。また、それらのときの音。「池・に・ どぶんと・ はまる。」〔⇒どぼん、ざぶん、じゃぶん〕

とぼけ【惚け】《名詞》 ①知っているのに、わざと知らないふりをすること。また、そのようにする人。「都合・が・ 悪ー・ なっ・たら・ あいつ・は・ とぼけ・を・ し・やがる。」②頭の働きが鈍くなること。記憶力が減退すること。また、そのような人。「年・を・ とっ・て・ とぼけ・が・ 始まっ・た。」③色や輪郭などが薄くなって、はっはりしないこと。「色・の・ とぼけ・の・ 具合・に・ 味・が・ ある。」⇒ぼけ【呆け】

とぼけさく【惚け作】《名詞、形容動詞や() ぼんやりしていて、頼りないところがあること。鋭さに欠けたり手抜かりが生じたりすること。また、そのような人。「とぼけさく・が・ また・ 失敗し・やがっ・た。」〔⇒ぬけ【抜け】、まぬけ【間抜け】、あほう【阿呆】、あっぽ【阿っ呆】、だぼ、ぼけ【呆け】、ばか【馬鹿】、ぬけさく【抜け作】、あほうたれ【阿呆垂れ】、あほうだら【阿呆垂ら】、あほんだら(阿呆垂ら)、あほんだれ(阿呆垂れ)、だぼさく【だぼ作】、ぼけさく【呆け作】、ぼけなす【呆けなす】、ばかもん【馬鹿者】、ばかたれ【馬鹿垂れ】

とぼける【惚ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①年をとったりして、頭の働きが鈍くなる。記憶力が減退する。「年・ とっ・て・ 頭・が・ とぼけ・ても・とる。」②知っているのに、わざと知らないふりをする。正面から対応しない。「とぼけ・て・ 話・を・ ごまかす。」③色や形などの境目がぼんやりとなる。はっきりしなくなる。「周り・を・ とぼけ・さし・た・ 絵ー」■名詞化=とぼけ【惚け】〔⇒ぼける【呆ける】⇒ぼやける【暈ける】

とぼす【灯す】《動詞・サ行五段活用》 灯心などに火を移したり、電気器具のスイッチを入れたりして、明るくなるようにする。「祭り・の・ 提灯・を・ とぼす。」■自動詞は「とぼる【灯る】」〔⇒ともす【灯す】、つける【点ける】

とぼとぼ《副詞と》 元気なく歩く様子を表す言葉。疲れて歩く様子を表す言葉。「暗い・ 道・を・ とぼとぼ・ 戻っ・てき・た。」

どぼどぼ《副詞と、形容動詞や()》 ①多くの量の液体を一気に注ぐ様子を表す言葉。「冷や奴・に・ どぼどぼと・ 醤油・を・ かける。」②びっしょりと濡れて、着ているものが水分を多く含んでいる様子。「雨・で・ どぼどぼに・ 濡れ・た。」

とぼる【灯る】《動詞・ラ行五段活用》 灯心などに火が移ったり、電気器具のスイッチが入ったりして、明るくなる。「提灯・に・ 灯ー・が・ とぼっ・た。」「蝋燭・が・ とぼっ・とる。」■他動詞は「とぼす【灯す】」〔⇒ともる【灯る】、つく【点く】

どぼん《副詞と》 水の中などに飛び込んだり落ち込んだりする様子。水の中にものを落としたり投げ入れたりする様子。また、それらのときの音。「ペン・を・ 落とし・たら・ どぼんと・ 沈ん・でも・た。」〔⇒どぶん、ざぶん、じゃぶん〕

とぼんと《副詞、動詞する》 どうしたらよいか、どう動いたらよいかがわからなくて、立ち往生してぼんやりとしている様子。「どない・ し・たら・ 良()ー・か・ わから・なんだ・さかい・ とぼんと・ 立っ・とっ・た。」

トマト〔とまと〕【英語=tomato】《名詞》 生で食べるほかに、ケチャップ、ソースなどの原料にもなる、球形の赤い実をつける野菜。「サラダ・に・ とまと・も・ 添える。」

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2017年5月 2日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (367)    (通算2365回)

日常生活語 「と」⑰

 

とばしるる】《動詞・ラ行五段活用》 しぶきなどが、瞬間的に広がる。水滴などが飛び続ける。「水道管・が・ 破裂し・て・ 周り・に・ 水・が・ とばしっ・た。」「鍋・が・ 吹い・て・ とばしっ・とる・さかい・ 火ー・を・ 止め・なはれ。」〔⇒とびちる【飛び散る】

とばす【飛ばす、跳ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①空中を動いて進むようにする。「紙飛行機・を・ とばす。」②空中に散らす。跳ね上げる。「トラック・が・ 泥・を・ とばし・て・ 行き・やがっ・た。」③勢いよく、速く行き来させる。「自転車・を・ とばす。」④間を抜いて、先へ移らせる。「1列・ とばし・て・ 当てる。」「10ページ・ほど・ とばし・て・ 読む。」⑤それまでよりも低い地位に落としたり、遠い任地に変えたりする。「九州・に・ とばさ・れ・とっ・た・けど・ 戻っ・てき・た。」■自動詞は「とぶ【飛ぶ】」■名詞化=とばし【飛ばし、跳ばし】

どばっ《副詞と》 液体を大量にかけたり注いだりする様子。「おひたし・に・ どばっと・ 醤油・を・ かけ・た。」

とばん【塗板】《名詞》 白墨で字や絵などを書くための、黒色や緑色の板。「とばん・に・ 白墨・で・ 字ー・を・ 書く。」「教室・の・ とばん」〔⇒こくばん【黒板】

とばんけし【塗板消し】《名詞》 白墨で板に書いた字や絵などを消す道具。「とばんけし・を・ はたい・た・ 跡・が・ 教室・の・ 窓・の・ 外・に・ 残っ・とる。」〔⇒こくばんけし【黒板消し】、こくばんふき【黒板拭き】、とばんふき【塗板拭き】

とばんふき【塗板拭き】《名詞》 白墨で板に書いた字や絵などを消す道具。「とばんふき・が・ 汚れ・とる・さかい・ 塗板・も・ 真っ白けや。」〔⇒こくばんけし【黒板消し】、こくばんふき【黒板拭き】、とばんけし【塗板消し】

どび【土樋】《名詞》 排水管などとして使う、土を焼いて作った管。「どび・が・ 詰まっ・て・ 水・が・ 流れ・へん。」〔⇒どかん【土管】

とびあがる【飛び上がる、跳び上がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①勢いをつけて、高いところへはね上がる。身をおどらせるようにして、低いところから上に動く。「勝っ・て・ とびあがっ・て・ 喜ぶ。」「忍者・が・ 屋根・の・ 上・に・ とびあがる。」■対語=「とびおりる【飛び下りる、跳び下りる】」〔⇒とんびゃがる(飛び上がる)(跳び上がる)

とびあるく【飛び歩く】《動詞・カ行五段活用》 同じところに長く留まらずに、方々へ行く。忙しくあちこち動き回る。「貧乏暇なし・で・ 毎日・ とびあるい・ており・ます。」〔⇒とんびゃるく(飛び歩く)

とびいし【飛び石】《名詞》 伝って歩くために、庭などに間隔をおいて並べてある石。「とびいし・に・ 打ち水・を・ する。」

とびいり【飛び入り】《名詞、動詞する》 仲間でない人や予定していなかった人が、不意に加わること。また、そのような人。「とびいり・の・ 人・が・ 来・た・ので・ 料理・が・ 足ら・ん。」「とびいり・で・ 歌・を・ 歌う。」

とびうお【飛び魚】《名詞》 細長い体をしていて、胸鰭を広げて海上を飛ぶ銀青色の魚。「いまさっき・ とびうお・が・ 飛ん・だ・ぞー。」

とびおきる【飛び起きる】《動詞・カ行上一段活用》 眠っていたり横になっていたりしていた者が、急に眠りから覚めたり勢いよく立ち上がったりする。「遅刻し・た・と・ 思っ・て・ あわて・て・ とびおき・た。」〔⇒はねおきる【跳ね起きる】

とびおりる【飛び下りる、跳び下りる】《動詞・ラ行上一段活用》 ①身をおどらせるようにして、高いところから下に動く。「台・の・ 上・から・ とびおりる。」②動いている乗り物などから、果敢に離れる。「自転車・の・ 荷台・から・ とびおりる。」■対語=①「とびあがる【飛び上がる、跳び上がる】」「とんびゃがる【(飛び上がる、跳び上がる)】」、②「とびのる【飛び乗る】」

とびかかる【飛び掛かる、跳び掛かる】《動詞・ラ行五段活用》 身をおどらせて、相手に突き当たる。「騎馬戦・で・ 相手・に・ とびかかる。」

とびこえる【飛び越える】《動詞・ア行下一段活用》 ①障害となるものなどの上を身を躍らせて通って、その向こうに達する。「低い・ 垣・を・ とびこえる。」②他の人を抜いて順位を上げる。順序を抜かして先の段階に進む。「順番・を・ とびこえ・て・ 練習し・たら・ 怪我・を・ する・ぞ。」〔⇒とびこす【飛び越す】

とびこす【飛び越す】《動詞・サ行五段活用》 ①障害となるものなどの上を身を躍らせて通って、その向こうに達する。「走っ・てき・て・ 溝・を・ とびこす。」②他の人を抜いて順位を上げる。順序を抜かして先の段階に進む。「他・の・ 人・を・ とびこし・て・ 出世する。」〔⇒とびこえる【飛び越える】

とびこみ【飛び込み】《名詞、動詞する》 ①水の中などに勢いよく入ること。「波止・の・ 先・から・ 海・へ・ とびこみ・を・ し・て・ 遊ぶ。」②約束をしないままで、先方を訪れる。「とびこみ・で・ もの・を・ 売り・に・ 来・やがっ・た。」

とびこむ【飛び込む、跳び込む】《動詞・マ行五段活用》 勢いよく何かの中に入り込む。特に、水の中などに勢いよく入る。「体操・を・ し・て・から・ プール・に・ とびこむ。」■名詞化=とびこみ【飛び込み】

とびすけ【飛び助】《名詞》 外出するのが好きな人。「あの・ 人・は・ とびすけ・や・から・ 誘ー・たら・ 来る・よ。」

とびだす【飛び出す】《動詞・サ行五段活用》 ①内から外へ勢いよく出る。走って出る。「道・に・ とびだし・たら・ 危ない・ぞ。」②もとの場所から、よそへ行ってしまう。「家・を・ とびだし・て・ 一人・で・ 住ん・どる。」③前または外に、不自然に突き出る。「板・の・ 裏・へ・ 釘・が・ とびだし・とる。」〔⇒とびでる【飛び出る】

とびちる【飛び散る】《動詞・ラ行五段活用》 ①しぶきなどが、瞬間的に広がる。水滴などが飛び続ける。「大きな・ 石・を・ 放()りこん・だら・ しぶき・が・ とびちっ・た。」②ものや火花などが飛んで広がる。「風・が・ 吹い・て・ 木・の・ 葉ー・が・ とびちっ・とる。」「溶接・の・ 火花・が・ とびちる。」⇒とばしるる】

とびつく【飛び付く】《動詞・カ行五段活用》 ①身をまかせるようにして躍りかかって、取りついたり抱きついたりする。「子ども・が・ 後ろ・から・ とびつい・てき・た。」②待っていたとばかりに、対象となるものに手を出す。欲しいものや興味あるものを手に入れようとする。「新しい・ 写真機・を・ とびつい・て・ 買()ー・た。」

とびでる【飛び出る】《動詞・ダ行下一段活用》 ①内から外へ勢いよく出る。走って出る。「とびでる・ 前・に・ いっぺん・ 止まれ。」②もとの場所から、よそへ行ってしまう。「教室・から・ とびで・て・ もどっ・てこ・ん。」③前または外に、不自然に突き出る。「道・に・ とびで・た・ 松・の・ 枝・を・ 切る。」〔⇒とびだす【飛び出す】

とびとび【飛び飛び】《形容動詞や()》 ①連続しないで、散らばって並んでいる様子。「山・に・ 近い・ 村・に・は・ 家・が・ とびとびに・ ある。」「庭・に・ とびとびに・ 石・を・ 並べる。」②間隔をあけて続いている様子。「月末・に・は・ とびとびに・ 休み・が・ ある。」「本・を・ 面白い・ 所・だけ・ とびとびに・ 読む。」 

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2017年5月 1日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (366)    (通算2364回)

日常生活語 「と」⑯

 

どないなりこないなり《副詞》 ①相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。「戦争・の・ 後・も・ どないなりこないなり・ 苦労し・て・ 生き・てき・まし・てん・」②何とか工夫をして成功させなければならないということを表す言葉。「どないなりこないなり・ し・て・ みんな・に・ 賛成し・てもらえ・たら・ 嬉しー・ねん・けど。」〔⇒どないでも、どないでもこないでも、どないなと、どないなとこないなと、どないなり、どうでも、どうでもこうでも〕

どないなん《名詞》 形や状態などが、どのようなもの。どれほどの程度のもの。「どないなん・を・ あんた・に・ 上げ・まほ・か。」「贈り物・に・は・ どないなん・が・ 良()ー・やろ・か。」「お前・の・ 好きな・ おもちゃ・は・ どないなん・や・ねん。」〔⇒どんなん〕

どないにも《副詞》 ①どのような手段を尽くしても、うまくいきそうにないということを表す言葉。「腹痛(はらいた)・が・ どないにも・ とまっ・てくれ・へん・ねん。」②相手の願いや依頼を受け入れがたいという気持ちを表す言葉。「どないにも・ 協力する・ 気ー・は・ あら・へん。」〔⇒どうにも、どないも、どないにもこないにも、どうにもこうにも〕

どないにもこないにも《副詞》 ①どのような手段を尽くしても、うまくいきそうにないということを表す言葉。「こんな・ 分厚い・ 本・は・ どないにもこないにも・ 明日・の・ 朝・まで・に・は・ 読め・ませ・ん。」「どないにもこないにも・ そんな・ 金・は・ 貯まら・へん。」②相手の願いや依頼を受け入れがたいという気持ちを表す言葉。「協力せー・(と・) 言わ・れ・ても・ どないにもこないにも・ でける・ はず・は・ あり・まへ・ん・やろ。」「そんな・ こと・は・ どないにもこないにも・ 請け合わ・れ・へん。」〔⇒どうにも、どないも、どないにも、どうにもこうにも〕

どないも《副詞》 ①どのような手段を尽くしても、うまくいきそうにないということを表す言葉。「どないも・ 手ー・の・ 出し・よー・が・ あら・へん。」②相手の願いや依頼を受け入れがたいという気持ちを表す言葉。「そんな・ こと・ 言わ・れ・ても・ どないも・ し・たる・ 気ー・は・ 起こら・へん。」〔⇒どうにも、どないにも、どないにもこないにも、どうにもこうにも〕

どないもこないも《副詞》 どのようにしても事態が変化しないことを表す言葉。「じたばたし・たって・ どないもこないも・ なら・へん・さかい・ あきらめる。」〔⇒どうもこうも〕

どないやしたら《副詞》 ①何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「試験・が・ うまいこと・ いか・なんだ・さかい・ どないやしたら・ 不合格・かも・ しれ・ん。」②何かの拍子に、そのようになる可能性がないわけではないという意味を表す言葉。「どないやしたら・ 赤字・に・ なっ・てしまい・そーや。」〔⇒どうやしたら。⇒どうかしたら、どうかすると、どうやすると、どないかしたら、どないかすると、どないやすると、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

どないやすると《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「強い・ 相手・や・けど・ どないやすると・ 勝て・そーや。」〔⇒どうかしたら、どうかすると、どうやすると、どうやしたら、どないかしたら、どないかすると、どないやしたら、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

どないやら《副詞》 確実ではないが、その可能性があることを表す言葉。「明日・は・ どないやら・ 雨・みたいや。」〔⇒どうやら、どうやらこうやら、どないやらこないやら〕

どないやらこないやら《副詞》 確実ではないが、その可能性があることを表す言葉。「どないやらこないやら・ 商売・は・ うまい・こと・ いっ・とら・へん・らしー。」〔⇒どうやら、どうやらこうやら、どないやら〕

どなた《代名詞》 ①名前や立場などがわからない人を指して、その人を敬って言う言葉。「どなた・が・ 来・とっ・て・でし・た・ん。」②特定の人を指さないで、その人たちを敬って言う言葉。「欲しい・ 人・に・は・ どなた・に・でも・ 差し上げ・ます。」

となだ(戸棚)】《名詞》 中に棚があって、前に戸がついている、ものを入れる家具。「となだ・に・ お菓子・を・ 入れ・ておく。」◆「とだな【戸棚】」の発音が入れ替わった発音である。〔⇒とだな【戸棚】

となり【隣】《名詞》 ①並んで続いているものの、そのもののすぐ近くにあるもの。「となり・に・ 座っ・とる・ 人・に・ 挨拶し・た。」②並び続いている両横の家や、前後にある家。「となり・は・ 八百屋さん・や。」③互いに接し合う地域。「となり・は・ 神戸市・や。」

となりきんじょ【隣近所】《名詞》 並び続いている家や、すぐ近くの家。また、そのような場所。「となりきんじょ・に・ 知れ・ても・た。」

どなりこむ【怒鳴り込む】《動詞・マ行五段活用》 相手のところに出向いて、文句や苦情を強い口調で、または大きな声で言う。「ラジオ・の・ 音・が・ やかましー・さかい・ どなりこん・だっ・た。」

どなる【怒鳴る】《動詞・ラ行五段活用》 ①遠くまで聞こえるように大声で叫ぶ。大きな声で話す。「今頃・ どなっ・ても・ もー・ 聞こえ・へん。」②怒りの気持ちを表すために荒々しく怒鳴る。相手を脅しつけるように大声を出す。「落書き・(を・) し・とる・ やつ・を・ どなっ・たっ・た。」〔⇒わめく【喚く】⇒ほえる【吠える】⇒かちわめく【かち喚く】

とにかく【兎に角】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「とにかく・ 今・は・ 時間・が・ ない・ねん。」「とにかく・ こっち・の・ 話・を・ 聞い・てほしー・ん・や。」〔⇒なにしろ【何しろ】、なんしろ【何しろ】、なにせ【何せ】、なんせ【何せ】、なんにせえ【何にせえ】、なんにしても【何にしても】

どの《連体詞》 はっきりと一つには限定できないということを表す言葉。いくつかの中から選ぶときの疑問表現に使う言葉。「どの・ 人・に・ 頼ん・だら・ よろしー・ん・やろ・か。」

とのくち【戸の口】《名詞》 家の出入り口。門の外側や、玄関の外側。「誰・か・が・ とのくち・に・ 野菜・を・ 置い・ていっ・てくれ・とる。」

とのさん【殿様】《名詞》 ①江戸時代の、身分の高い武家。「お城・に・ おる・ とのさん」②生活にゆとりがあって、世間とのつながりが薄かったり、世間のことをよく知らないような人。「退職し・て・ とのさん・みたいな・ 生活し・とる・ん・やろ。」

どのへん【どの辺】《名詞》 ①どの場所の辺り。きちんと定まらない場所。「消防署・は・ どのへん・に・ ある・の・か。」②どの時のあたり。きちんと定まらない時。「歩き始め・て・から・ どのへん・で・ 休憩し・たら・ よろしい・の・です・か。」「長い・ 人生・や・さかい・ どのへん・か・で・ 調子・の・ 悪い・ こと・も・ ある・やろ。」

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2017年4月30日 (日)

【掲載記事の一覧】

 「奥の細道」は奈呉の浦(富山県射水市)まで歩きました。月に一度の3泊4日ですが、新潟県から富山県に入り、来月は倶利伽羅峠を越えて石川県に入る予定です。「奥の細道を読む・歩く」は、5月末頃から連載を再開したいと思います。

 「【書籍版】『明石日常生活語辞典』」は毎日、途切れなく連載を続けていくつもりです。この辞典の意図や記述方法について、5月12日に開催される日本方言研究会第104回研究発表会(会場は関西大学)で発表させていただく予定です。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてにメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

◆奥の細道を読む・歩く ()(178)~継続予定

    [2016年9月1日開始~ 最新は2017年2月25日]

 

◆【明石方言】 明石日常生活語辞典 ()(2363)~継続予定

    [2009年7月8日開始~ 最新は2017年4月30日]

 

◆ところ変われば ()()~継続予定

    [2017年3月1日開始~ 最新は2017年4月13日]

 

◆日本語への信頼 ()(261)~再開の可能性あり

    [2015年6月9日開始~ 最新は2016年7月8日]

 

◆名寸隅舟人日記 ()(16)~再開の可能性あり

    [2016年1月1日開始~ 最新は2016年4月2日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~再開の可能性あり

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~再開の可能性あり

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆名寸隅の船瀬があったところ ()()

    [2016年1月10日~2016年1月14日]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日~2010年3月10日]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日~2011年9月13日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)

 2014年5月10日~2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)

 2013年4月13日~2014年5月9日]

 

◆百載一遇 ()()

    [2014年1月1日~2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)

    [2012年7月4日~2013年8月28日]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日~20071212日]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日~2008年7月20日]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日~2009年9月10日]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日~2012年1月4日]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日~2012年5月3日]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日~2009年6月30日]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日~20061231日]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日~2008年1月10日]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日~20061226日]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日~2009年6月4日]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日~2008年1月18日]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日~2007年7月31日]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日~20081125日]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日~2009年6月22日]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日~2009年5月8日]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日~2009年3月16日]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日~20081113日]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日~20081215日]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日~2007年6月30日]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日~2010年1月3日]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日~2012年7月8日]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日~2011年6月1日]

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日~2014年4月12日]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日~2008年9月24日]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日~200610月4日]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日~20061011日]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日~200611月2日]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日~2007年6月6日]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日~2007年8月10日]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日~2007年7月7日]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日~20071030日]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日~20061015日]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日~2007年8月20日]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日~2007年9月12日]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日~2007年9月29日]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [2006