2017年8月20日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (477)    (通算2475回)

日常生活語 「ふ」⑪

 

ぶぶん【部分】《名詞》 全体をいくつかに分けたものの一つ。「なんぼ・か・の・ ぶぶん・に・ 分け・て・ こしらえ・て・から・ 一つ・に・ つなぐ。」

ふへい〔ふへー〕【不平】《名詞、形容動詞や()》 思い通りにならなくて、気に入らないこと。気に入らないことを言葉や態度にあらわすこと。「ごたごた・ 人・の・ ふへー・を・ 並べ・たら・ あか・ん・よ。」「ふへー・そーな・ 顔・を・ し・とる。」〔⇒ふまん【不満】、ふそく【不足】

ふべん【不便】《名詞、形容動詞や()》 ①移動するのに都合がよくないこと。「電車・は・ 1時間・に・ 1本・だけ・の・ ちょっと・ ふべんな・ 所(とこ)・や。」②役立たず具合が悪いこと。「使う・の・が・ 難しー・て・ ふべんな・ 機械・や。」■対語=「べんり【便利】」〔⇒べんりわるい【便利悪い】

ふまじめ【不真面目】《名詞、形容動詞や()》 言動に嘘や偽りやごまかしがあったり、一生懸命に取り組んだりしない様子。人柄が誠実でなく、真剣に取り組まない様子。「あんな・ ふまじめな・ 奴(やつ)・と・は・ 一緒に・ 仕事・でけ・へん。」■対語=「まじめ【真面目】」

ふまん【不満】《名詞、形容動詞や(ナ・ノ)》 自分の思い通りにならなくて、気に入らないこと。気に入らないことを言葉や態度にあらわすこと。気に入らないことが心の中にくすぶり続けること。「何・が・ ふまんで・ そんな・ 顔・を・ する・ん・や。」■対語=「まんぞく【満足】」〔⇒ふへい【不平】、ふそく【不足】

ふみあらす【踏み荒らす】《動詞・サ行五段活用》 そうすべきでないところに入り込んで、踏んで押さえつけて、めちゃめちゃにする。「昨日・ 種・を・ 蒔い・た・ ところ・を・ 子ども・が・ ふみあらし・てしも・とる。」〔⇒ふみにじる【踏み躙る】

ふみいし【踏み石】《名詞》 ①玄関などに置いて、脱いだ履き物をその上に置く石。「ふみいし・の・ 上・の・ 草履・を・ 揃える。」②庭などに一定の間隔で飛び飛びに置いてある石。「ふみいし・を・ 踏ま・なんだら・ 靴・が・ 汚れる・よ。」

ふみきり【踏切】《名詞》 ①鉄道線路と道路とが同じ平面で交差するところ。「ふみきり・で・ 右・と・ 左・を・ よー・ 見る。」②走り幅跳びなどで、跳び上がるために、強く力を入れて足を踏むこと。また、そのようにする場所。「思い切っ・て・ ふみきり・を・ せ・な・ あか・ん。」

ふみきりばん【踏切番】《名詞》 鉄道線路と道路とが同じ平面で交差するところの安全を確かめて、遮断機の上げ下げをする人。「明石・の・ 駅前・の・ ふみきりばん」◆踏切の自動遮断機や安全装置の設置に伴って、「ふみきりばん【踏切番】」がいる踏切は、ほとんど見かけなくなった。

ふみだい【踏み台】《名詞》 高いところのものを取ったり、高いところで何かをするときに乗る台。足下の高さを補うためのもの。「棚・の・もん・を・ 下ろす・さかいに・ ふみだい・を・ 持っ・てき・てんか。」〔⇒ふんまえ【踏ん前】、あしつぎ【足継ぎ】

ふみたおす【踏み倒す】《動詞・サ行五段活用》 ①踏みつけて、立ててあったものや植えてあったものなどを倒す。「花・を・ ふみたおし・た・ん・は・ 犬・やろ・か。」②支払うべき代金や借金を、払わないままにする。「貸し・た・ 金・を・ ふみたおさ・れ・ても・てん。」

ふみちゃんこ《形容動詞や()、動詞する》 やたらに踏みにじっている様子。繰り返して何度も踏みつける様子。「犬・が・ きれいな・ 花・を・ ふみちゃんこに・ し・とる。」

ふみつける【踏み付ける】《動詞・カ行下一段活用》 踏んで押さえつける。「缶・を・ ふみつけ・て・ ぺちゃんこに・ する。」

ふみにじる【踏み躙る】《動詞・ラ行五段活用》 ①そうすべきでないところに入り込んで、踏んで押さえつけて、めちゃめちゃにする。「花壇・を・ ふみにじっ・た・ 奴(やつ)・が・ おる。」②人の考えや気持ちを無視したり傷つけたりする。「親切で・ 言()ー・てやっ・た・のに・ 人・の・気持ち・を・ ふみにじり・やがっ・た。」⇒ふみあらす【踏み荒らす】

ふみぬく【踏み抜く】《動詞・カ行五段活用》 ①踏んだ足で、床などに穴を開ける。「廊下・の・ 床板・を・ ふみぬい・た。」②尖ったものや、出ている釘などを踏んで、足に突き刺す。「釘・を・ ふみぬい・て・ 怪我・を・ し・た。」

ふみはずす【踏み外す】《動詞・サ行五段活用》 踏むところを間違える。踏むところを間違えて、落ちたり平衡を失ったりする。「階段・を・ ふみはずし・て・ ひょろけ・た。」

ふみふみする【踏み踏みする】《動詞・サ行変格活用》 ①足で押さえて動かないようにする。「種・を・ 蒔い・た・ ところ・を・ ふみふみし・たら・ あか・ん・よ。」②自分の足を上下に動かして、ものを動かす。「三輪車・を・ ふみふみする。」◆幼児語。〔⇒ふむ【踏む】

ふむ【踏む】《動詞・マ行五段活用》 ①足で押さえて動かないようにする。「田圃・の・ 土・を・ ふむ。」②自分の足を上下に動かして、ものを動かす。「ミシン・を・ ふむ。」③評価をしたり、予想や見当をつけたりする。「来・ん・やろ・と・ ふん・どっ・てん・けど・ やっぱり・ 来・なんだ。」①②⇒ふみふみする【踏み踏みする】

ふめい〔ふめー〕【不明】《名詞、形容動詞や()》 内容、原因、行き先などがよくわからないこと。「火事・の・ 原因・は・ ふめーや・そーや。」「作者・は・ ふめいや。」

ふやかす《動詞・サ行五段活用》 水を吸わせて、柔らかく膨れるようにする。「餅米・を・ ふやかし・て・から・ 炊く。」■自動詞は「ふやける」

ふやける《動詞・カ行下一段活用》 ①水を吸って、柔らかく膨れる。「浸けすぎ・て・ 寒天・が・ ふやけた。」②だらしない行動や状態である。「熱心に・ 仕事・を・ せ・んと・ ふやけ・ても・とる。」■他動詞は①「ふやかす」■名詞化=ふやけ

ふやす【増やす、殖やす】《動詞・サ行五段活用》 ①それまでの数量よりも多くする。「人数・を・ ふやさ・んと・ 仕事・が・ 終わら・へん。」②利益を得て財産などが多くなるようにする。「株・でも・ 買()ー・て・ ふやし・たい・けど・ 失敗し・たら・ えらい・ 損・を・ する・やろ・なー。」■対語=①「へらす【減らす】」「へす【減す】」■自動詞は「ふえる【増える、殖える】」

ふやふや《形容動詞や()、動詞する》 ①柔らかく、曲がりやすかったり、ねじれやすかったりする様子。しっかりした姿勢でない様子。「この・ 竹輪・は・ 細ー・て・ ふやふやや・なー。」②言行がしっかりしていない様子。「ふやふやし・て・ 当て・に・ なら・ん・ 人・や。」〔⇒ふにゃふにゃ〕

ふゆ【冬】《名詞》 四季の一つで秋と春の間にあって、二十四節気では立冬から立春の前日まで、現在の暦では12月から2月までの期間。「今年・の・ ふゆ・は・ 温い・ 日ー・も・ 多かっ・た。」

ふゆふく【冬服】《名詞》 冬の寒い頃に着る服。「ふゆふく・の・ 上・に・ オーバー・を・ 着る。」■対語=「なつふく【夏服】」「あいふく【間服、合服】」

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2017年8月19日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (476)    (通算2474回)

日常生活語 「ふ」⑩

 

ふとい【太い】《形容詞》 ①円柱に近い形のものの周りが大きい。「ふとい・ 大根・が・ 穫れ・た。」②面状に長く伸びているものの幅が広い。「ふとい・ 道」③平たい形のもので、かなりの厚みがある。物の表と裏などの間に幅がある。「ふとい・ 本・や・さかい・ 読む・のに・ 時間・が・ かかる。」「ふとい・ 字引」④声が低くて、ずしりとした重みがある。「ふとい・ 声・で・ どなる。」◆対語=①②④「ほそい【細い】」、③「うすい【薄い】」〔⇒ぶっとい(太い)、ぶとい(太い)⇒ぶあつい【分厚い】、あつい【厚い】

ぶとい(太い)】《形容詞》 ①円柱に近い形のものの周りが大きい。「ぶとい・ 体・の・ 相撲(すもん)取り」②面状に長く伸びているものの幅が広い。「ぶとい・ テープ・で・ 留める。」「ぶとい・ レール・の・ 幅」③平たい形のもので、かなりの厚みがある。物の表と裏などの間に幅がある。「ぶとい・ 書類・は・ 1日・で・は・ 読ま・れ・へん。」④声が低くて、ずしりとした重みがある。「ぶとい・ 声・で・ 野良猫・が・ 鳴い・とる。」◆対語=①②④「ほそい【細い】」、③「うすい【薄い】」〔⇒ふとい【太い】、ぶっとい(太い)⇒ぶあつい【分厚い】、あつい【厚い】

ふといめ【太いめ】《名詞、形容動詞や()》 ①ものの周りが、少し太いこと。比較的太いと思われること。「ふといめの・ 大根・を・ 漬ける。」②ものの幅が、少し太いこと。比較的太いと思われること。「もー・ ちょっと・ ふといめの・ 線・を・ 引い・てほしー・ねん。」③ものの厚みが、少し太いこと。比較的太いと思われること。「ふといめの・ 帳面・を・ 買う。」■対語=「ほそいめ【細いめ】」、③「うすいめ【薄いめ】」〔⇒ふとめ【太め】⇒ぶあついめ【分厚いめ】、ぶあつめ【分厚め】

ぶどう〔ぶどー〕【葡萄】《名詞》 秋に小さな丸い実が房になって垂れ下がる、蔓のような茎をした植物。「この・ ぶどー・は・ 甘(あも)ー・て・ おいしー・なー。」

ぶどうしゅ〔ぶどーしゅ〕【葡萄酒】《名詞》 葡萄の果汁を発酵させて作った酒。「江井ヶ嶋酒造・は・ ぶどーしゅ・も・ 作っ・とる・ねん。」

ふとじ【太字】《名詞》 線の幅が広く書いてある文字。「ふとじ用・の・ 筆・で・ 書く。」■対語=「ほそじ【細字】」

ふところ【懐】《名詞》 ①身につけている着物の胸にあたる部分の内側。「着物・の・ ふところ・まで・ 風・が・ 入っ・て・ 寒い。」②自分が持っている金。自分が自由に使える金。「今・は・ ふところ・が 寂しー・ねん。」〔⇒ほところ()、ぽっぽ〕

ふとなる【太なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①それまでよりも幅が大きくなる。「畝・が・ だんだんと・ ふとなっ・とる。」②体に肉がついて膨らむ。肉付きがよくなって体重が増える。「秋・に・ なっ・たら・ 食べ物・が・ 美味(うも)ー・て・ ふとなる・ねん。」■対語=「ほそなる【細なる】」、②「やせる【痩せる】」⇒こえる【肥える】、ふとる【太る】

ふとみしかい(太短い)】《形容詞》 幅に比べて長さの数値が小さい。太っていて、背丈が小さい。「ふとみしかい・ 足・の・ 人」■対語=「ほそながい【細長い】」「ながぼそい【長細い】」〔⇒ふとみじかい【太短い】

ふとみじかい【太短い】《形容詞》 幅に比べて長さの数値が小さい。太っていて、背丈が小さい。「ふとみじかい・ 人参」■対語=「ほそながい【細長い】」「ながぼそい【長細い】」〔⇒ふとみしかい(太短い)

ふとめ【太め】《名詞、形容動詞や()》 ①ものの周りが、少し太いこと。比較的太いと思われること。「ふとめ・の・ ズボン・を・ はく。」②ものの幅が、少し太いこと。比較的太いと思われること。「ふとめの・ ガムテープ・を・ 買()ー・てくる。」③ものの厚みが、少し太いこと。比較的太いと思われること。「ふとめの・ 板・を・ 二枚・に・ 割る。」■対語=「ほそめ【細め】」、③「うすめ【薄め】」〔⇒ふといめ【太いめ】⇒ぶあついめ【分厚いめ】、ぶあつめ【分厚め】

ふとる【太る】《動詞・ラ行五段活用》 体に肉がついて膨らむ。肉付きがよくなって体重が増える。「よー・ ふとっ・た・ 豚」■対語=「やせる【痩せる】」「ほそなる【細なる】」〔⇒こえる【肥える】、ふとなる【太なる】

ふとん【布団、蒲団】《名詞》 ①縫い合わせた布の間に綿や羽毛などを入れて作った寝具。「寒い・さかい・ ふとん・から・ 出とー・ない。」②座るときに敷くために使う、縫い合わせた布の間に綿などを入れて作った小さなもの。「どーぞ・ ふとん・を・ 当て・てください。」◆①の場合、体の下になるのを「しきぶとん【敷き布団】」と言い、体の上になるのを「おぶとん【負布団】」「うわぶとん【上布団】」「かけぶとん【掛け布団】」と言う。⇒ざぶとん【座布団】、おざぶ【お座布()

ふな【鮒】《名詞》 鯉に似ているが口ひげがなく、川や池にすむ、食用にする小さな魚。「琵琶湖・の・ ふな・の・ 佃煮・を・ 買()ー・た。」

ふなあし【船足】《名詞》 船の進む速さ。「岩屋行き・の・ ふなあし・が・ 速(はよ)ー・ なっ・た。」

ふなぞこ【船底】《名詞》 船のいちばん下の部分。「ふなぞこ・から・ あか〔=水〕・が・ しみ込む。」

ふなちん【船賃】《名詞》 船に乗ったときに払う料金。船で物を運んだときの輸送料。「岩屋・まで・の・ ふなちん・は・ なんぼ・です・か。」

ふなのり【船乗り】《名詞》 船に乗って働くことを職業にしている人。船員。「子ども・も・ ふなのり・に・ する・つもり・や。」

ふなむし【船虫】《名詞》 体長3センチほどの平らな卵形の体をしていて、海岸や船の中などにすんで、素早く動き回る節足動物。「伝馬・の・ 上・を・ ふなむし・が・ 這い回っ・とる。」

ふなよい【船酔い】《名詞、動詞する》 船の揺れによって気分が悪くなること。「べら釣り・の・ お客さん・が・ ふなよいし・た。」

ふにゃっと《副詞、動詞する》 柔らかく、曲がりやすかったり、ねじれやすかったりする様子。また、そのようになってしまう様子。「薄い・ セルロイド・の・ 鉛筆入れ・や・さかい・ つかん・だら・ ふにゃっとする。」

ふにゃふにや《形容動詞や()、動詞する》 ①柔らかく、曲がりやすかったり、ねじれやすかったりする様子。しっかりした姿勢でない様子。「炊きすぎ・て・ 大根・が・ ふにゃふにゃに・ なっ・ても・た。」「ふにゃふにゃし・た・ 歩き方・は・ やめ・とき。」②言行がしっかりしていない様子。「ふにゃふにゃ 言()ー・て・ 何・を・ 考え・とる・ん・か・ よー・ わから・ん。」〔⇒ふやふや〕

ふね【船】《名詞》 ①木や鉄などで作り、人や物を乗せて水の上を進む乗り物。「ふね・で・ 釣り・に・ 行く。」②刺身などを入れる、底の浅い入れ物。「ふね・に・ 入っ・た・ お造り・を・ 買う。」

ふのり【布海苔】《名詞》 着物などにつける糊の材料にするために煮る、赤紫色の海藻。また、作られたその液体。「ふのり・を・ 炊い・て・ 糊・に・ する・」

ぶひん【部品】《名詞》 機械や器具などを組み立てている、いろいろな部分の一つ一つの品。「ぶひん・を・ 取り寄せ・て・から・ 修繕し・まっ・さ。」

ふぶき【吹雪】《名詞》 強い風に吹かれながら横なぐりに降る雪。「ここら辺・は・ ふぶき・に・ なる・ こと・なんか・ 滅多に・あら・へん。」

ふふん《副詞と》 相手を馬鹿にしたような態度を見せる様子。相手の言葉を軽くあしらうような様子。「ふふんと・ 鼻・で・ 笑い・やがっ・た。」〔⇒へへん〕

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2017年8月18日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (475)    (通算2473回)

日常生活語 「ふ」⑨

 

ぶったん(仏壇)】《名詞》 家の中で、祖先の位牌や、仏像などをまつっておく場所。位牌や仏像などを安置する厨子。「ぶったん・に・ 花・を・ 供える。」〔⇒ぶつだん【仏壇】

ぶつだん【仏壇】《名詞》 家の中で、祖先の位牌や、仏像などをまつっておく場所。位牌や仏像などを安置する厨子。「床の間・の・ 横・に・ ぶつだん・が・ ある。」〔⇒ぶったん(仏壇)

ぶっちゃける(ぶち明ける)】《動詞・カ行下一段活用》 ①知っていることをすべて、隠さないで相手に告げる。「昨日・の・ 話・を・ 内緒・に・ せ・んと・ ぶっちゃける。」②中に入っているものを、一度にすべて外に放り出す。「箱・の・ 中・の・ おもちゃ・を・ 部屋中・に・ ぶっちゃけ・ても・た。」

ぶつっと《副詞》 ①ものを断ち切る様子。また、その音。「魚・の・ 身ー・を・ ぶつっと・ 2つ・に・ 切る。」②やわらかいものに勢いよく突き刺さる様子。やわらかいものを刺す様子。「蒸せ・た・か・ どー・か・ 芋・に・ 割り箸・を・ ぶつっと・ 刺し・てみる。」③口数が少なく、愛想がなく、機嫌が悪そうな様子。「ぶつっと・ し・とっ・たら・ 誰・も・ 買()ー・てくれ・へん・ぞ。」〔⇒ぶすっと。⇒むすっと、むつっと、むっつり〕

ぷっつり《副詞と》 ものごとが急に、すっかり途切れる様子。「あれ・から・ ぷっつり・ 何・の・ 連絡・も・ あら・へん。」

ぷっつんと《副詞》 ①長く細いものに力が加わって瞬時に切れる様子。また、その音。「糸・が・ ぷっつんと・ 切れ・ても・た。」②それまで続いていた話や放送などが突然切れる様子。「停電・で・ テレビ・が・ ぷっつんと・ 切れる。」③丸くて小さなものをつぶす様子。また、その音。「風船・を・ 針・で・ 突い・て・ ぷっつんと・ 割る。」〔⇒ぷつんと、ぷちんと〕

ふっと《副詞》 ①何の気なしに何かをする様子。思わず何かの動作をする様子。「ふっと・ 空・を・ 見・たら・ 飛行機雲・が・ 出来・とっ・た。」②思いがけず何かが起こる様子。今まで意識していなかったようなことが、特別なきっかけなどなく、急に心に浮かんでくる様子。「ふっと・ 去年・の・ こと・を・ 思い出し・た。」「窓・の・ 外・を・ 見・とっ・て・ ふっと・ 去年・の・ 出来事・を・ 思い出し・た。」③口をすぼめて息を吹きかける様子。風が当たる様子。また、その音や声。「ケーキ・の・ 蝋燭・を・ ふっと・ 消す。」「ろうそく・が・ 風・で・ ふっと・ 消え・た。」①②⇒ふと。⇒ふうと〕

ぷっと《副詞》 ①汽笛や放屁の音などがする様子。また、その音。「おなら・を・ ぷっと・ 落とし・た。」②ふくらんでいる様子。ふくれている様子。「ほっぺた・を・ ぷっと・ ふくらし・た。」③不平の気持ちや、気合いを入れた気持ちが現れている様子。「怒っ・て・ ぷっと・ 横・を・ 向い・た。」〔⇒ぷうと〕

ぶっとい(太い)】《形容詞》 ①円柱に近い形のものの周りが大きい。「ぶっとい・ 腕・の・ 人」②面状に長く伸びているものの幅が広い。「ぶっとい・ 線・を・ 引く。」③平たい形のもので、かなりの厚みがある。物の表と裏などの間に幅がある。「ぶっとい・ 木ー・を・ かんな・で・ 削る。」④声が低くて、ずしりとした重みがある。「ぶっとい・ 声・で・ 歌・を・ 歌う。」◆対語=①②④「ほそい【細い】」、③「うすい【薄い】」〔⇒ふとい【太い】、ぶとい(太い)⇒ぶあつい【分厚い】、あつい【厚い】

ぷっぷ〔ぷっぷー〕《名詞》 ①エンジンの力で車輪を回して道路を進む乗り物。「家・の・ 前・を・ ぷっぷ・が・ 通る・さかい・ 気ー・(を・) つけ・なはれ。」②電気の力で車輪を回して、レールの上を走る乗り物。「駅・で・ ぷっぷ・に・ 乗っ・て・ 神戸・へ・ 行く。」◆幼児語。⇒じどうしゃ【自動車】、じとうしゃ(自動車)、ぽっぽ、ぶうぶう、くるま【車】⇒でんしゃ【電車】、ちんちん〕

ぶつぶつ《名詞》 ①皮膚にたくさんできる、小さな盛り上がり。発疹。「汗・ かい・て・ 背中・に・ ぶつぶつ・が・ でけ・た。」②表面にたくさん並んでいる、小さな突起物。「胡瓜・の・ ぶつぶつ」〔⇒つぶつぶ【粒々】⇒ほろせ〕

ぶつぶつ《副詞と》 ①小さい声で、続けてものを言う様子。また、その声。「ぶつぶつと・ 独り言・を 言()ー。」②不平や不満をつぶやく様子。「会議・が・ すん・で・から・ ぶつぶつ・ 言()ー・ても・ しょがない・やろ。」③小さな粒がたくさんある様子。「蟹・が・ ぶつぶつ・ 泡・を・ ふい・とる。」④長いものを次々に勢いよく切る様子。また、その音。「大根・を・ ぶつぶつ・ 輪切り・に・ する。」①②⇒ぶつくさ。⇒ぐずぐず【愚図愚図】

ぷつぷつ《副詞と》 ①小さいものをつぶす様子。また、その音。「数の子・を・ ぷつぷつと・ 噛む。」②長いものを切り分ける様子。「葱・を・ ぷつぷつと・ 短く・ 切る。」〔⇒ぷちぷち、ぷつんぷつん〕

ぶつめつ【仏滅】《名詞》 六曜の一つで、何をするにも不吉であるとされる日。「今日・は・ ぶつめつ・や・さかい・ お祝い・ 持っ・ていか・れ・へん。」■対語=「だいあん【大安】」

ぷつんと《副詞》 ①長く細いものに力が加わって瞬時に切れる様子。また、その音。「パンツ・の・ ゴム・が・ ぷつんと・ 切れ・た。」②それまで続いていた話や放送などが突然切れる様子。「電話・が・ ぷつんと・ 切れる。」③丸くて小さなものをつぶす様子。また、その音。「蚤・を・ ぷつんと・つぶす。」〔⇒ぷっつんと、ぷちんと〕

ぷつんぷつん《副詞と》 ①小さいものをつぶす様子。また、その音。「ぷつんぷつんと・ し・た・ 歯ごたえ・の・ イクラ」②長いものを切り分ける様子。「針金・を・ ぷつんぷつんと・ 短く・ 切っ・ていく。」③力が加わっていくつにも切れたり折れたりする様子。いくつにも切ったり折ったりする様子。「針金・を・ ペンチ・で・ ぷつんぷつんと・ 切っ・ていく。」「鋏・で・ 紐・を・ ぷつんぷつんと・ 切る。」①②⇒ぷちぷち、ぷつぷつ。⇒ぷちんぷちん〕

ふで【筆】《名詞》 細い軸の先に束にした毛をつけて、それに墨や絵の具などを含ませて文字や絵を書くための道具。毛筆。また、それで書いた文字。「ふで・で・ 年賀状・を・ 書く。」「ふで・が・ 上手な・ 人・が・ うらやましー・なー。」

ぶてこい《形容詞》 やや弾力性があって、それなりの厚みがある。「ぶてこい・ きれ・や・さかい・ 鋏・で・ 切ら・れ・へん。」「ぶてこい・ ボール紙」

ふでばこ【筆箱】《名詞》 鉛筆や消しゴムなどを入れておく箱。「セルロイド・の・ ふでばこ・を・ 買()ー・てもろ・た。」

ふと《副詞》 ①何の気なしに何かをする様子。思わず何かの動作をする様子。「隣・の・ 知ら・ん・ 人・に・ ふと・ 声・を・ かけ・た。」②思いがけず何かが起こる様子。今まで意識していなかったようなことが、特別なきっかけなどなく、急に心に浮かんでくる様子。「子ども・の・ 時・の・ こと・を・ ふと・ 思い出し・た。」〔⇒ふっと〕

ぶと《名詞》 草地や藪などにいる、蝿に似た小さな虫。ぶよ。「ぶと・が・ 飛び回っ・て・ 気色(きしょく)・が・ 悪い。」

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2017年8月17日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (474)    (通算2472回)

日常生活語 「ふ」⑧

 

ぶちかます《動詞・サ行五段活用》 相手に強くぶつかっていく。強い一撃を加える。「思いきり・ ぶちかまさ・なんだら・ 勝た・れ・へん・ぞ。」

ぶちこわす【ぶち壊す】《動詞・サ行五段活用》 ①物を荒々しく叩いて、使えないようにする。物をだめにする。「古ー・なっ・た・ 犬小屋・を・ ぶちこわし・ても・た。」②物事をだいなしにして、成り行かなくする。「縁談・を・ ぶちこわさ・れ・ても・た。」

ぶちっと《副詞》 急に勢いよく断ち切る様子。また、その音。「ゴム・が・ ぶちっと・ 切れ・た。」

ぷちぷち《副詞と》 ①小さいものをつぶす様子。また、その音。「胡麻・を・ 指・で・ ぷちぷちと・ つぶす。」②長いものを切り分ける様子。「長い・ 糸蒟蒻・を・ ぷちぷちと・ 切る。」〔⇒ぷつぷつ、ぷつんぷつん〕

ぶちます《動詞・サ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ ぶちまし・たっ・てん。」◆「ぶつ」に接尾語「ます」が付いて荒々しい感じを表現したものであるが、現在の本方言では「ぶつ」を使わない。「ます」「まーす」には「回す」のイメージが伴う。似た言葉として「どつきます」「かちます」「はります」などがある。ものを打つ場合や、自分を誤って打ってしまった場合などにも使うことがある。〔⇒なぐる【殴る】、なぐります【殴ります】、どつく、どつきますどやす、かちます、しばく〕

ぶちゃたる《動詞・ラ行五段活用》 ①ものに突き当たる。衝突する。「自転車・に・乗っ・とっ・て・ 電信柱・に・ ぶちゃたっ・た。」②困難なことに直面する。どうにもならない事柄に会う。「難(むつか)しー・ 問題・に・ ぶちゃたっ・て・ 何・にも・ わから・へん。」◆「ぶちあたる【ぶち当たる】」がつづまった言葉であるが、「ぶちあたる」を使うことは少ない。

ぶちょうほう〔ぶちょーほー〕【不調法】《形容動詞や()、動詞する》 ①ものごとに慣れていなくて、下手な様子。行き届かなくて、体裁がよくない様子。「ぶちょーほーな・ 挨拶・に・ なっ・ても・て・ すん・まへん・でし・た。」②失敗をする様子。しくじる様子。「ぶちょーほーし・て・ コップ・を・ ひっくり返し・て・ 恥ずかしかっ・てん。」③酒や煙草などがのめない様子。「ぶちょーほーで・ 一滴・も・ あき・まへ・ん・ねん。」

ぷちんと《副詞》 ①長く細いものに力が加わって瞬時に切れる様子。また、その音。「輪ゴム・が・ ぷちんと・ 切れる。」②それまで続いていた話や放送などが突然切れる様子。「チャイム・が・ 鳴っ・た・さかい・ 話・を・ ぷちんと・ 止め・ても・た。」③丸くて小さなものをつぶす様子。また、その音。「しらみ・を・ ぷちんと・ つぶす。」〔⇒ぷつんと、ぷっつんと〕

ぷちんぷちん《副詞と》 力が加わっていくつにも切れたり折れたりする様子。いくつにも切ったり折ったりする様子。「あっちこっち・で・ ぷちんぷちんと・ 切れる。」〔⇒ぷつんぷつん〕

ふつう〔ふつー〕【普通】《名詞、形容動詞や()》 ①他の多くのものと変わっていない様子。ごくありふれた様子。「勉強・の・ 出来・は・ ふつーやっ・た。」②標準的なものであって、格別変わったものでないこと。「ふつーの・ 値段・の・ 帳面・を・ 買()ー・た。」③物事の量や範囲についての大部分。ものごとの大まかな全体。すべてに行きわたってはいないが、主要なところすべてが、そのようである様子。「朝・は・ ふつー・ 6時・に・ 起きる。」⇒たいてい【大抵】、たいがい【大概】、だいたい【大体】、ほとんど【殆ど】、おおかた【大方】、おおむね【概ね】、あらかた【粗方】、あらまし〕

ふつう〔ふつー〕【普通】《名詞》 すべての駅や停留所に止まる電車や列車やバスなどの乗り物。「うち・の・ 近く・の・ 駅・は・ ふつー・しか・ 止まら・へん。」◆JRの大都市近郊区間では、「かくえきていしゃ【各駅停車】」と区別して、主要な駅だけに停まるものを「ふつう【普通】」と言うことがある。〔⇒ふつうでんしゃ【普通電車】、かくてい【各停】

ふつうでんしゃ〔ふつーでんしゃ〕【普通電車】《名詞》 基本的にはすべての駅に止まる電車。「ふつうでんしゃ・を・ 新快速・が・ 追い抜く。」◆JRの大都市近郊区間では、「かくえきていしゃ【各駅停車】」と区別して、主要な駅だけに停まるものを「ふつう【普通】」と言うことがある。〔⇒ふつう【普通】、かくてい【各停】

ふつか【二日】《名詞》 ①1か月のうちの2番目の日。「来月・の・ ふつか・は・ 日曜日・や。」②1日を2合わせた日数。「この・仕事・に・は・ ふつか・ かかる。」

ぶっきょう〔ぶっきょー〕【仏教】《名詞》 釈迦が説いた教えに基づいて成立した宗教。「うち・は・ ぶっきょー・の・ 真言宗・や。」

ぶっきょう〔ぶっきょー〕(不器用)】《形容動詞や()》 ①手先でする仕事が上手でない様子。「ぶっきょーで・ 細かい・ 豆・は・ つまま・れ・へん。」②ものごとを進める手際が上手でない様子。ものごとをうまく処理できない様子。「包丁・ 持たし・たら・ ぶっきょーで・ じっきに・ 怪我し・てまう。」③抜け目なく立ち回れない様子。「ぶっきょーで・ 出世・なんか・ でけ・へん。」■対語=「きよう【器用】」〔⇒ぶきよう【不器用】

ふっきん(布巾)】《名詞》 食器や食卓などを拭く、小さな布きれ。「醤油・(を・) こぼし・た・さかい・ ふっきん・を・ 持っ・てき・てんか。」〔⇒ふきん【布巾】

ぶつくさ《副詞と》 ①小さい声で、続けてものを言う様子。また、その声。「ぶつくさと・ 何か・ 言()ー・とる・けど・ 聞こえ・へん・がな。」②不平や不満をつぶやく様子。「ぶつくさ・ ぶつくさ・ 文句・を・ ぬかし・やがっ・た。」〔⇒ぶつぶつ。⇒ぐずぐず【愚図愚図】

ふっくら《副詞と、動詞する》 ①食べ物などが柔らかくふくらんでいて、望ましく感じられる様子。「豚まん・を・ 蒸し・たら・ ふっくらと・ 出来(でけ)上がっ・た。」②体や顔が丸々としている様子。「ふっくらし・た・ 顔・の 人」

ぶつける《動詞・カ行下一段活用》 ①手につかんでいたものを、反動を利用して空中に放り出す。手の力で遠くへ飛ばす。相手に当てることを目的にして放り出す。「野良犬・が・ 来・た・さかい・ 石・を・ ぶつけ・て・ 追い払(はろ)・た。」

②そのままの状態で放置する。うち捨てておく。要らないものとして、置いたり投げ出したりする。「脱い・だ・ もん・を・ ぶつけ・んと・ きちんと・ たたみ・なはれ。」

〔⇒ほかす【放下す】、ほりなげる【放り投げる】、ちゃいする、ぽいする。⇒ほる【放る】、なげる【投げる】⇒すてる【捨てる】、してる(捨てる)、ほったらかす【放ったらかす】、ほっちらかす【放っ散らかす】、ほっとく【放っとく】

ふっしん【普っ請】《名詞、動詞する》 ①建物を建てたり、直したりすること。「ふっしん・が・ 済ん・で・ 親戚・に・ 見・てもらう。」②道路を作ったり、直したりすること。「みんな・で・ たんぼ道・の・ ふっしん・を・ する。」〔⇒ふしん【普請】

ぶつぞう〔ぶつぞー〕【仏像】《名詞》 信仰や礼拝の対象としての、彫刻したり絵に描いたりした、仏の姿。「お寺・の・ ぶつぞー・まで・ 盗む・ 罰当たり・が・ おる・ん・や・て。」

ぶっそう〔ぶっそー〕【物騒】《形容動詞や()》 世の中が穏やかでない様子。いつか何かが起こりそうで、危険を感じる様子。「ぶっそーな・ 事・が・ 続い・とる・さかい・ 戸締まり・は・ きちんと・ し・とき・よ。」「ぶっそーや・さかい・ 財布・に・ 気ー・ つけよ。」「夜・の・ 一人歩き・は・ ぶっそーや。」「ぶっそーな・ 所・へ・は・ 行く・な・よ。」

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2017年8月16日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (473)    (通算2471回)

日常生活語 「ふ」⑦

 

ふせる【伏せる】《動詞・サ行下一段活用》 ①顔やものを下に向ける。「読みさし・の・ 本・を・ ふせる。」②内緒にする。「この・ 話・は・ まだ・ ふせ・とい・て・ほしー・ねん。」⇒うつぶせる【俯せる】、うつむせる(俯せる)、うつむける【俯ける】、うつぶける(俯ける)

ふそく【不足】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①十分でないこと。足りないこと。足りない数量。「小銭・が・ ふそくし・とる・ので・ お釣り・の・ 要ら・ん・よーに・ 払(はろ)・て・ください。」②思い通りにならなくて、気に入らないこと。気に入らないことを態度にあらわすこと。「周り・の・ 人・の・ ふそく・を・ 言ー・たら・ あき・まへん・で。」⇒たらず【足らず】⇒ふへい【不平】、ふまん【不満】

ふぞく【附属、付属】《名詞、動詞する》 ①主であるものに付いていること。「機械・に・ コード・は・ ふぞくし・て・ます。」②大学などの上級学校に付いている学校。「孫・は・ ふぞく・の・ 小学校・に・ 行っ・とる・ねん。」

ふそくたらたら【不足たらたら】《形容動詞や()》 他人に対する不平や不満などを次々に言う様子。「ふそくたらたらと・ 言ー・に・ 来・た。」〔⇒もんくたらたら【文句たらたら】

ふた【蓋】《名詞》 ①瓶などの口につけて、中身が漏れないようにするもの。「瓶・の・ ふた」②箱などで、中身の出し入れができるようになっているところ。「箱・の・ ふた・を・ 開ける。」③外のものが入ってくるのを防ぐために、上などに置くもの。「どーけ〔=野壺〕・に・ ふた・を・ する。」◆瓶などの場合は「つめ【詰め】」と言うことが多い。①③⇒かぶせ【被せ】、せん【栓】、つめ【詰め】⇒キャップ【英語=cap

ふた【二】《接頭語》 (後ろの名詞にかかっていく言葉で)2を表す言葉。「やり方・が・ ふた通り・ ある。」「ふた道・ あっ・て・ 迷ー・た。」「ふた股」

ふだ【札】《名詞》 ①文字や記号などを書いた、小さな板や紙。「名前・を・ 書い・た・ ふだ・を・ 机・の・ 上・に・ 置く。」②神や仏の加護がこもっているとされる、神社や寺で出すお守り。「おふだ・を・ 買()ー・てき・て・ 祀る。」③乗り物や映画館や球場などで、料金を払った証明として渡され、乗車や入場ができるしるしとなっているもの。「芝居・を・ 見・に・いく・ ふだ・が・ 手・に・ 入ら・へん。」⇒おふだ【お札】⇒きっぷ【切符】、けん【券】

ぶた【豚】《名詞》 肉を食べる目的で飼育する、鼻と耳が大きく、ずんぐり太っている家畜。「ぶた・の・ 肉・を・ 食べる。」〔⇒ぶうぶう〕

ぶたい【舞台】《名詞》 芝居や歌や踊りなどの演技をするために設けられている、見物席よりも一段高い場所。「ぶたい・で・ 劇・を・ する。」「体育館・の・ ぶたい・に・ 上がっ・て・ 話・を・ する。」

ふたいとこ【二従兄弟、二従姉妹】《名詞》 従兄弟・従姉妹の関係にある人の子ども同士の関係。父母の従兄弟・従姉妹にあたる人の子。「いっしょの・ 職場・の・ 人・が・ ふたいとこ・やっ・た・ こと・が・ わかっ・た。」〔⇒またいとこ【又従兄弟、又従姉妹】

ふたえ【二重】《名詞》 ①ものが二つ重なっていること。「数珠・を・ ふたえ・に・ し・て・ 使う。」②ひだがあって、上まぶたが二重であるように見えること。また、そのようなまぶた。「ふたえ・の・ かいらしー・ 女・の・ 子・やっ・た。」⇒ふたかわめ【二皮目】

ふたおや【二親】《名詞》 その人を生み育てた、父親と母親。父親と母親のどちらも健在であること。「ふたおや・とも・ 会社・に・ 勤め・とる。」■対語=「かたおや【片親】」〔⇒りょうしん【両親】

ふたかわめ【二皮目】《名詞》 ひだがあって、上まぶたが二重であるように見えること。また、そのようなまぶた。「ふたかわめ・の・ 可愛(かい)らしー・ 子ども」〔⇒ふたえ【二重】

ふたご【双子、二子】《名詞》 同じ母親から、同時に生まれた2人の子。「ふたご・や・さかい・ ほんまに・ よー・似・とる・なー。」

ぶたご《形容動詞や()》 ものごとを行うのが不器用であること。「何・を・ さし・て・も・ ぶたごで・ 上手に・でけ・へん・ 子ー・や。」

ふたことめ【二言目】《名詞》 言い始めは何であっても、次には必ずそのことを言うこと。また、その言葉。「ふたことめ・に・は・ 文句・ばっかり・ 言()う。」

ふたたび【再び】《副詞》 重ねて、もう一度。「ふたたび・ 同窓会・を・ し・た・の・は・ 20年後・やっ・た。」「高校時代・は・ ふたたび・ 戻っ・てくる・ こと・なんか・ あら・へん。」

ふたつ【二つ】《名詞(数詞+助数詞) ①自然数の1に、1を加えた数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「眼鏡・を・ ふたつ・ 持っ・とる。」「ふたつ・とも・ 欲しー・ねん・けど 無理やろ・か。」②2歳。「孫・は・ もーじき・ ふたつ・に・ なり・ます。」⇒に【二】、ふ【二】

ふたつき【二月】《名詞》 ①1年を12に分けたときの、そのふたつ分。ほぼ60日の長さ。「ふたつき・ かかっ・て・ 絵ー・を・ 1枚・ 描い・た。」②その月から次の月にまたがる長さ。「文化祭・は・ 10月・と・ 11月・の・ ふたつき・に・ またがる。」〔⇒にかげつ【二か月】

ふたつわり【二つ割り】《名詞、動詞する》 全体を2つに分けること。2つに分けたひとつ分。「西瓜・を・ 真ん中・から・ ふたつわり・に・ する。」

ふたみ【二見】《固有名詞》 ①明石市の西部にある町名のひとつで、1951(昭和26)の合併前は加古郡二見町であった地域。「ふたみ・は・ 漁師町・やっ・た。」②山陽電気鉄道の東二見駅のこと。「ふたみ・に・ 電車・の・ 車庫・が・ ある。」③山陽電気鉄道の東二見駅のあたり。「ふたみ・の・ 商店街」

ふたば【双葉】《名詞》 草木などが芽を出したばかりの、二枚の小さな葉。「朝顔・の・ ふたば・が・ 出・てき・た。」

ぶたまん【豚饅】《名詞》 豚肉を具として挟んで蒸し上げた、中華風の饅頭。「肉饅・は・ 牛肉・で・ ぶたまん・は・ 豚肉・や。」

ふたり【二人】《名詞》 人数が2であること。一人と一人。両人。また、夫婦や恋人などの対になっている人。「もー・ ふたり・で・ 映画・に・ 行く・ こと・も・ 無()ーなっ・た。」「向こー・から・ 来る・ ふたり・とも・ 知っ・た・人・や。」

ふだん【不断、普段】《名詞》 ①特別なこともなく、繰り返される日常。「式服・や・のー・て・ ふだん・の・まま・の・ 服・で・ 来・てください。」「ふだん・(は・) 体・に・ 気ー・つけ・てますか。」②休日でない日。例えば、月曜日から金曜日までの日。③ずっと以前から最近までにわたる日々。「ふだん・ 来・たい・と・ 思(おも)・とっ・た・ 所(とこ)・へ・ やっと・ 来・た。」〔⇒へいじつ【平日】⇒いつも【何時も】、いっつも(何時も)、いっつもかっつも(何時もかっつも)、いつもかも【何時もかも】、へいじょう【平常】、へいぜい【平生】、ひごろ【日頃】

ふち【縁】《名詞》 ①ものの周りや端の方。中心からはずれた辺り。「お茶碗・の・ ふち・が・ 欠け・た。」「池・の・ ふち・を・ 一周する。」②ある場所から近いところ。あるもののそば。「学校・の・ ふち・に・ 家・が・ 立っ・とる。」〔⇒へり【縁】、きわ【際】⇒ねき、はた【端】

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2017年8月15日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (472)    (通算2470回)

日常生活語 「ふ」⑥

 

ぶさほう〔ぶさほー〕【不作法、無作法】《形容動詞や()》 礼儀から外れている様子。みっともない感じが伴う様子。「何に・も・ 知ら・ん・さかい・ ぶさほーな・ こと・を・ し・ても・ 堪忍し・て・な。」「ぶさほーな・ 話し方・や・さかい・ 腹・が・ 立つ。」

ぶざま【無様、不様】《形容動詞や()》 みっともなくて、見苦しい様子。体裁が悪くて、見るに耐えられない様子。やり方が下手な様子。「ぶざまな・ 恰好」「ぶざまな・ 負け方・を・ し・たら・ なり・が・ わるい。」

ふさわしい〔ふさわしー〕【相応しい】《形容詞》 そのものによく似合っている様子。その立場などにとって望ましい様子。「新入社員・に・ ふさわしー・ 服装・を・ し・なはれ。」

ふし【節】《名詞》 ①竹や葦などの茎にある、盛り上がってこぶのようになっている区切り。「ふし・の・ 上側・で・ 切る。」②木の幹から出た枝のあと。「ふし・の・ 少ない・ 材木」③歌や曲の旋律の流れ。「上手な・ ふし・で・ 歌う。」④話し方の調子や抑揚。「ふし・を・ 付け・て・ 喋る。」

ふじ【藤】《名詞》 幹が蔓のように巻き付いて延びる木で、初夏の頃に長い房のようになった薄紫色の花を咲かせる木。「中尾・の・ 住吉神社・の・ ふじ・は・ 有名な・ん・や・で。」

ぶじ【無事】《名詞、形容動詞や()》 ①特別な事件や事故などが起こらずに、変わったことがなく、ものごとが平滑に進むこと。「長い・ 休み・が・ ぶじに・ 終わっ・た。」②大した怪我や病気もなく健康であること。達者であること。また、怪我や病気に遭ったにもかかわらず、命に別状がないこと。「爺ちゃん・は・ ぶじに・ 80歳・に・ なっ・た。」

ふしあな【節穴】《名詞》 板などの節が抜け落ちたあとの穴。「板囲い・の・ ふしあな・から・ 中・を・ のぞく。」◆ものを見る目がしっかりしていないことの比喩としても使う。

ふしぎ【不思議】《形容動詞や()》 疑問に思うが、その原因や理由などに見当がつかない様子。普通に考えることができず、怪しい様子。「あの・ 材料・が・ こんな・ 美味しー・ 料理・に・ なる・や・なんて・ ふしぎや・なー。」「いつ・の・ 間・に・やら・ 財布・が・ 無()ーなっ・て・ ふしぎな・ こと・や。」

ふしぎがる【不思議がる】《動詞・ラ行五段活用》 その原因や理由などに見当がつかず、疑問に思う。普通に考えることができず、怪しいと感じる。「子ども・は・ 何・でも・ ふしぎがっ・て のぞき込む・ん・や。」

ふしぶし【節々】《名詞》 手足などの、あちらこちらの関節。「冬・に・ なっ・たら・ ふしぶし・が・ 痛む。」

ふしまつ【不始末】《名詞》 ①ものごとの処理や後始末などが悪いこと。「火ー・の・ ふしまつ・は・ えらい・ こと・に・ なり・まっ・せ。」②行いや対応の悪さによって起こる、他人に迷惑をかける出来事。「ふしまつ・を・ お詫び・に・ 行く。」

ふしまわし〔ふしまーし〕【節回し】《名詞》 歌や語り物などの流れにおける、音の高低や調子の変化。「ふしまーし・の・ 上手な・ 歌い方」

ふじゆう〔ふじゆー〕【不自由】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①思うようにならないこと。不便であること。「バス・の・ 便・が・ 減っ・て・ ふじゆー・に・ なっ・た。」②物資などが欠乏すること。「戦後・は・ ふじゆーな・ 思い・を・ し・てき・た。」〔⇒ふじゅう【不自由】

ふじゅう〔ふじゅー〕【不自由】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①思うようにならないこと。不便であること。「年・ とっ・て・ 足・が・ だいぶ・ ふじゅーに・ なっ・てき・た。」②物資などが欠乏すること。「食べる・ もの・に・ ふじゅーする。」「何・の・ ふじゅー・も・ なく・ 大きなっ・た。」〔⇒ふじゆう【不自由】

ぶしょう〔ぶしょー〕【不精、無精】《形容動詞や(ナ・ノ)、動詞する》 ちょっとしたことに対しても、体を動かすのを面倒がる様子。途中の経過を省いたりして、きちんと取り組まない様子。怠け心のある様子。「ぶしょーし・て・ 髭・を・ 伸ばし・とる。」「ぶしょーで・ ちゃんと・ 掃除・を・ せー・へん・さかい・ 家・が・ 汚れ・とる。」〔⇒ぶしょうたれ【不精垂れ、無精垂れ】

ぶしょうたれ〔ぶしょーたれ、ぶしょたれ〕【不精垂れ、無精垂れ】《形容動詞や(ナ・ノ)、動詞する、名詞》 ちょっとしたことに対しても、体を動かすのを面倒がる様子。途中の経過を省いたりして、きちんと取り組まない様子。怠け心のある様子。また、そのような人。「ぶしょたれ・が・ 部屋・を・ 散らかし・て・ばっかり・ し・とる。」「座っ・た・まま・で・ ぶしょたれせ・んと・ 立っ・て・ 取り・に・ 行き・なはれ。」〔⇒ぶしょう【不精、無精】名詞⇒ぶしょうたれもん【不精垂れ者、無精垂れ者】

ぶしょうたれもん〔ぶしょーたれもん、ぶしょたれもん〕【不精垂れ者、無精垂れ者】《名詞》 ちょっとしたことに対しても、体を動かすのを面倒がる人。途中の経過を省いたりして、きちんと取り組まない人。怠け心のある人。「ぶしょたれもん・に・ 掃除・を・ さし・たら・ 真ん中・だけ・ 掃き・やがっ・た。」〔⇒ぶしょうたれ【不精垂れ、無精垂れ】

ふしん【普請】《名詞、動詞する》 ①建物を建てたり、直したりすること。「久しぶりに・ 家・を・ ふしんする。」②道路を作ったり、直したりすること。「新道・を・ ふしんし・とる。」〔⇒ふっしん【普っ請】

ふじんかい【婦人会】《名詞》 地域の女性たちが集まって活動する集団。「ふじんかい・が・ 敬老会・の・ 世話・を・ する。」

ぶすっと《副詞、動詞する》 ①ものを断ち切る様子。また、その音。「藁・の・ 束・を・ ぶすっと・ 輪切り・に・ し・ていく。」②やわらかいものに勢いよく突き刺さる様子。やわらかいものを刺す様子。「包丁・で・ ぶすっと・ やら・れ・たら・ えらい・ こと・や。」③口数が少なく、愛想がなく、機嫌が悪そうな様子。「ぶすっと・ し・て・ もの・を・ 言()わ・へん。」〔⇒ぶつっと。⇒むすっと、むつっと、むっつり〕

ふすま【襖】《名詞》 和風の部屋の仕切や押入の戸などに使う、木の骨組みの上に、両側から紙や布を張った建具。「引き違い・の・ ふすま」

ふすま?】 小麦を精白したときに残る外皮。「ふすま・を・ 鶏・の・ 餌・に・ する。」〔⇒もみじ〕

ふせぐ【防ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①攻めてこられないように守る。好ましくないものが内に入らないように遮る。「打ち込ま・れる・の・を・ ふせぐ。」②日光や寒さや風などを遮る。「目張りし・て・ 風・を・ ふせぐ。」「日焼け・を・ ふせぐ。」③よくないことが起こらないように、手段を講じる。「交通事故・を・ ふせぐ。」「火事・を・ ふせぐ。」

ふせっせい〔ふせっせー〕【不摂生】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 暴飲暴食や不規則な生活などをして、健康に注意した生活をしないこと。「徹夜・ばっかり・ し・て・ ふせっせーし・とっ・たら・ 病気・に・ なる・ぞ。」■対語=「せっせい【摂生】」

ふせる【臥せる】《動詞・ラ行五段活用》 ①横になって寝る。「昼間・から・ ふせっ・とっ・たら・ みっともない。」②病気で寝る。病床につく。「一週間・ほど・ ふせっ・て・まし・てん。」◆あしざまに言うときは「どぶせる【ど臥せる】」になる。〔⇒どぶせる【ど臥せる】

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2017年8月14日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (471)    (通算2469回)

日常生活語 「ふ」⑤

 

ふくれる【膨れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①中から盛り上がって丸みをもって大きくなる。中身や規模などが大きくなる。「焼い・とる・ 餅・が・ ふくれ・てき・た。」②不機嫌そうな顔をする。「ふくれ・て・ もの・を・ 言わ・へん。」■他動詞は「ふくらす【膨らす】」「ふくらます【膨らます】」〔⇒ふくらむ【膨らむ】

ふくろ【袋】《名詞》 ①紙、布、皮などで作り、中に物を入れて、口を閉じるようにしたもの。「紙・の・ ふくろ」②植物の実などで、薄皮などで覆われているもの。「蜜柑・の・ ふくろ」

ふくろう〔ふくろー、ふくろ〕【梟】《名詞》 円形の頭部や目が大きく、森に住んで夜に活動する鳥。「遠い・ とこ・で・ ふくろー・が・ 鳴い・とる。」〔⇒ほくろう()

ふくろべ(綻べ)】《名詞》 ①衣服や靴下などが破れること。また、そうなったところ。「ふくろべ・に・ つぎ・を・ あてる。」②服などの縫い目が解けて隙間ができること。また、そうなったところ。「ふくろべ・が・ でけ・て・ 中・が・ 見え・とる。」〔⇒ほくろべ【綻べ】、ほころべ【綻べ】

ふくろべる(綻べる)】《動詞・バ行下一段活用》 ①衣服や靴下などが破れる。「いつ・の・ 間・に・やら・ 靴下・が・ ふくろべ・とる。」②服などの縫い目が解けて隙間ができる。「背中・の・ 真ん中・が・ ふくろべ・とる。」■名詞化=ふくろべ(綻べ)〔⇒ほくろべる【綻べる】、ほころべる【綻べる】

ふけ【雲脂】《名詞》 頭の皮膚が乾いて、白く小さく剥がれたもの。「髪・の・ 毛ー・に・ ふけ・が・ つい・とる。」

ふけいき〔ふけーき〕【不景気】《名詞、形容動詞や(ナ・ノ)》 ①会社や店などが繁盛しない様子。商売の様子や儲かり具合がよくない様子。「店・が・ ふけーきに・ なっ・て・ 潰れ・た。」②社会全体の経済活動の状況が不振である様子。「世・の・中・ みんな・ ふけーきに・ なっ・とる。」■対語=「けいき【景気】」

ふけいざい〔ふけーざい〕【不経済】《形容動詞や()》 無駄にお金を使う様子。無駄に費用などがかかる様子。労力や時間などが無駄に費やされる様子。「余っ・た・ もん・を・ 捨て・たり・し・て・ ふけーざいな・ 食べ方・ せ・んとき。」

ふけつ【不潔】《形容動詞や()》 ①汚れていて、さっぱりしていない様子。「あいつ・の・ 下宿・は・ ふけつな・ 部屋・やっ・た。」②細菌などが付いて、衛生上、よくない様子。「ふけつな・ まま・で・ ほっとか・んと・ 手ー・を・ 洗え。」③生活の姿勢などがふしだらであること。「ふけつな・ 男・の・ 子・と・ つきおー・たら・ あか・ん・よ。」■対語=「せいけつ【清潔】」

ふける【耽る】《動詞・カ行五段活用》 一つのことに一生懸命になって心を奪われる。一つのことに夢中になって、他の大事なことを忘れる。「本・を・ 読む・の・に・ ふける。」「パチンコ・に・ ふけっ・とる。」

ふける【老ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①老齢になる。年を重ねる。「去年・より・ ひとつ・ ふけ・た。」②見た目が老人ぽくなる。年をとったように見える。「劇・で・ ふけ・た・ 役・を・ する。」「ふけ・て・ 見える。」

ふける【更ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①夜が深まる。夜になってから時間が経過する。「だいぶ・ ふけ・て・ 寒なっ・てき・た。」②その時になって、たけなわになる。「秋・が・ ふけ・てき・た。」

ふご【畚】《名詞》 藁などを編んで作った、口の開いた大きな袋状の入れ物。「ふご・に・ 弁当・ 入れ・て・ 田圃・へ・ 持っ・ていく。」

ふこう〔ふこー〕【不孝】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 子が親の心に従って行動せず、親を大切にしないこと。子のことで親を悲しませたり心配させたりすること。また、そのようにする子。「親・を・ 大事に・ せ・ん・ ふこーな・ やつ・や。」◆親以外の人に対して使うこともある。■対語=「こうこう【孝行】」。〔⇒おやふこう【不孝】

ふこう〔ふこー〕【不幸】《名詞、形容動詞や()》 ①不満を感じたり心配したりすることがあって、恵まれた状態であると感じられないこと。「奥さん・が・ 早死にし・て・ ふこーな・ 人・や。」②家族や親戚などの、身近な人が死ぬこと。「あんたとこ・ ごふこー・が・ あっ・た・ん・や・て・なー。」◆①は、「しあせがわるい【(仕合せが悪い)】」という言い方をすることが多い。■対語=①「こうふく【幸福】」

ふごう〔ふごー〕【符号】《名詞》 ものごとの意味や内容を表すために、一定の約束に基づいて、他と区別するように決めた、文字や数字以外の図形。「その・ ふごー・の・ 席・は・ 向こー・の・ 方・や。」〔⇒きごう【記号】、しるし【印】

ふごうかく〔ふごーかく〕【不合格】《名詞、動詞する》 ①一定の資格や条件などにかなうかどうかを調べるために、学校・会社・団体などが行う試験に受からないこと。「勉強し・た・けど・ また・ ふごーかく・やっ・てん。」②能力や品質などが決められた基準に達していないこと。「ふごーかく・の・ 品物・は・ 市場・に・は・ 出さ・れ・へん。」■対語=「ごうかく【合格】」

ふこうへい〔ふこーへー〕【不公平】《形容動詞や()》 判断や対応の仕方などがかたよっていて公正を欠く様子。一方をひいきにする様子。「こないに・ 税金・ 取ら・れる・や・なんて・ ふこーへーや。」■対語=「こうへい【公平】」

ふさ【房、総】《名詞》 ①花や実などがたくさん集まって、一つにまとまって枝から垂れ下がったもの。「バナナ・の・ ふさ」②糸などを束ねて、その先をばらばらに散らして、飾り物としたもの。「提灯・の・ ふさ」

ぶさいく【不細工】《名詞、形容動詞や()》 ①ものを作ったときの出来上がりが不格好であること。また、作り方が不器用であること。「ぶさいくな・ 花・の・ 活け方・を・ する。」②器量や立ち居振る舞いが良くないこと。「電信柱・に・ いかたっ・て・ ぶさいくな・ こと・や。」「ぶさいくな・ 顔」「ぶさいくな・ 歩き方」③扱い方が無礼であったり、体裁が悪かったりすること。「ぶさいくな・ こと・を・ し・ても・た・さかい・ 謝り・に・ 行か・んならん。」

ふさがる【塞がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①空いていたものが閉じる。くっつく。「傷口・が・ ふさがっ・た。」②前方に何かがあって、通れなくなる。「道・が・ 工事・で・ ふさがっ・とる。」③手や体、器具などや、日時・日程などが、使われていたり予定がきまっていたりして、空いていない状態になっている。「今・は・ 手ー・が・ ふさがっ・とる・さかい・ 手伝わ・れ・へん。」■他動詞は「ふさぐ【塞ぐ】」■対語=「あく【空く】」

ふさぐ【塞ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①空いていたものを閉じる。くっつける。「貝・を・ 触っ・たら・ 貝殻・を・ ふさい・だ。」②前方に何かを設けて、通れなくする。「中学生・が・ 道・を・ ふさい・どる・さかい・ 歩か・れ・へん。」③手や体、器具などや、日時・日程などを、使ったり予定を決めたりして、空いていない状態にする。「こっち・が・ 大事な・ 行事・や・さかい・ 他・の・ 予定・で・ ふさが・んとい・て・な。」■自動詞は「ふさがる【塞がる】」■対語=「あける【空ける】」

ふざける《動詞・カ行下一段活用》 ①人を楽しませるために、おどけたことを言ったり、騒いだりする。戯れて遊ぶ。「ふざけ・とっ・て・ ガラス・を・ めん・だ。」②真面目でない取り組み方をする。真剣でないような振る舞いをする。「ふざけ・とら・んと・ ちゃんと・ 勉強し・なさい。」〔⇒じゃれる、ほたえる〕

ふさふさ《形容動詞や()、動詞する》 細長いものがたくさん集まって垂れ下がっている様子。「髪・が・ ふさふさし・とる。」「あの・ 犬・の・ しっぽ・は・ ふさふさや。」

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2017年8月13日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (470)    (通算2468回)

日常生活語 「ふ」④

 

ふきん【布巾】《名詞》 食器や食卓などを拭く、小さな布きれ。「ふきん・で・ お膳・ ふい・とい・てんか。」〔⇒ふっきん(布巾)

ふく【服】《名詞》 ①体にまといつけるもの。「遊ん・どっ・て・ ふく・を・ 汚し・た。」②体にまといつけるもので、日本風のもの。日本古来の衣服。「ふく・の・ 袖・が・ ひっかかっ・た。」〔⇒きもの【着物】、きもん【着物】、きりもん【着り物】、べべ。⇒きるもん【着る物】⇒わふく【和服】

ふく【福】《名詞》 幸せを呼ぶもの。運のいいこと。「ふく・の・ 神さん・に・ 来・てほしー・と・ 思(おも)・とる・ねん。」

ふく【副】《名詞》 主なものや、中心となるものの次に位置するもの。補助となるもの。「あいつ・は・ 会長・と・ 違(ちゃ)う・ねん・ ふく・や・ねん。」「学級・の・ ふく委員長・に・ なる。」「自治会・の・ ふく会長」

ふく【拭く】《動詞・カ行五段活用》 紙や布などでこすって、汚れや水分を取り除く。汚れたところをきれいにする。「汚れ・た・ 窓・を・ ふく。」〔⇒ふきふきする【拭き拭きする】

ふく【葺く】《動詞・カ行五段活用》 屋根を瓦・藁・トタンなどで覆う。「藁・で・ 屋根・を・ ふく。」

ふく【噴く】《動詞・カ行五段活用》 ①火、岩、水、ガスなどが、内側から勢いよく飛び出る。沸騰した湯があふれ出る。「山・が・ 火ー・を・ ふく。」②粉などが一面に現れ出る。「粉ー・を・ ふい・た・ 正月・の・ 柿串」「塩・を・ ふい・た・ 鮭」

ふく【吹く】《動詞・カ行五段活用》 ①風が起きる。風が通り抜ける。「風・が・ ふい・て・ 涼しー。」②口をすぼめて息を勢いよく出す。「熱い・ お茶・を・ ふい・て・ 冷ます。」③息を出して楽器を鳴らす。「ハモニカ・を・ ふく。」④大げさな言い方をする。「ほら・を・ ふく。」②③⇒ふきふきする【吹き吹きする】

ふく《動詞・カ行五段活用》 魚のうろこを、こすったり削ったりして取る。「べら・の・ うろこ・を・ ふく。」

ふぐ【河豚】《名詞》 うろこがなく、体が丸くて口が小さく、美味なものとして賞賛されるが猛毒を持った魚。「ふぐ・を・ 食い・たい・けど・ 恐い・なー。」

ぶく《動詞・ガ行五段活用》 子どもの遊びなどで、手持ちの札などがなくなって、負けてしまう。「全部・ 取ら・れ・て・ ぶい・ても・た。」

ふくじ【服地】《名詞》 洋服を仕立てるのに使う布地。洋服の生地。「ふくじ・を・ 買()ー・て・ 仕立て・てもらう。」

ふくしゅう〔ふくしゅー〕【復習】《名詞、動詞する》 一度習ったことを、繰り返し勉強したり練習したりすること。「宿題・と・ ふくしゅー・を・ 忘れ・たら・ あか・ん・ぜ。」■対語=「よしゅう【予習】」〔⇒おさらい〕

ふくそう〔ふくそー〕【服装】《名詞》 衣服や装飾具などを付けた身なり。身につけている衣服など。「きちんと・し・た・ ふくそー・で・ 行き・なはれ。」

ぶくっと《副詞》 一部分だけが、ふくれたり、浮き上がったりしている様子。「蚊ー・に・ かま・れ・て・ 腕・が・ ぶくっと・ はれ・た。」〔⇒ぷくっと〕

ぷくっと《副詞》 一部分だけが、ふくれたり、浮き上がったりしている様子。「かばん・が・ ぷくっと・ ふくれ・とる。」〔⇒ぶくっと〕

ふくびき【福引き】《名詞、動詞する》 商店の売り出しや宴会の余興などとして使う、当たった人にお金や景品を出すくじ。また、そのようなことをする催し。「大売り出し・の・ ふくびき・で・ 当たっ・た。」「会社・の・ 忘年会・で・ ふくびきする。」

ぶくぶく《名詞》 液体の中に空気が入って、丸くふくれた玉。「池・の・ 底・から・ ぶくぶく・が・ 上がっ・てき・た。」「蟹・が・ ぶくぶく・を・ 吐い・とる。」◆幼児語。〔⇒あわ【泡】、あぶく()

ぶくぶく《名詞、動詞する》 水や消毒液で口や喉をすすぎ清めてから吐き出すこと。「家・に・ 戻ったら・ じっきに・ ぶくぶくし・なさい。」◆幼児語。〔⇒うがい【嗽】、がらがら〕

ぶくぶく《副詞と》 ①液体の中に空気が入って丸くふくれた玉を出している様子。また、それが浮き上がってくる様子。また、その音。「蟹・が・ ぶくぶくと・ 泡・を・ 出し・とる。」②口の中に水を含んでうがいをする様子。また、その音。「口・を・ ぶくぶくと・ ゆすぐ。」③軽いものがゆっくりと水中に沈んでいく様子。「落とし・た・ 財布・が・ 水・に・ ぶくぶくと・ 沈ん・だ。」④体が肥え太って、締まりがない様子。「最近・ 体・が・ ぶくぶと・ し・てき・た。」⇒ぷくぷく〕

ぷくぷく《副詞と》 ①液体の中に空気が入って丸くふくれた玉を出している様子。また、それが浮き上がってくる様子。また、その音。「池・の・ 底・から・ 泡・が・ ぷくぷく・ わい・てくる。」②柔らかくふくらんでいる様子。「赤ちゃん・の・ ぷくぷくと・ し・た・ ほっぺた」「ぷくぷくと・ おいしそーな・ 大福餅」⇒ぶくぶく〕

ふくぶくしい〔ふくぶくしー〕【福々しい】《形容詞》 顔が丸々としていて、いかにも円満そうに見える様子。お金がいっぱいあって幸福そうに見える様子。、「ふくぶくしー・ 顔・を・ し・た・ 男・の・ 子」

ぶくぶくする《動詞・サ行変格活用》 ①水の中で溺れそうになってもがく。水に溺れる。「沖・の・ 方・へ・ 行っ・たら・ ぶくぶくする・さかい・ 危ない。」②ものが水の中に深く入る。「金槌・を・ 落とし・たら・ 水・の・ 底・に・ ぶくぶくし・ても・た。」③水の奥深いところから泡が立ち続ける。「池・が・ ぶくぶくし・とる。」④体が柔らかくふくらむ。「食べ過ぎ・て・ 体・が・ ぶくぶくし・てき・た。」⇒あっぷあっぷする、あっぷっぷする。⇒しずむ【沈む】

ふくむ【含む】《動詞・マ行五段活用》 ①中身に加える。中に包み持つ。「交通費・も・ 入場料・も・ ふくん・で・ある。」②相手の考えや気持ちなどを理解する。「こっち・の・ 事情・も・ ふくん・どい・てください。」

ふくめる【含める】《動詞・マ行下一段活用》 中身に加えるようにする。同じように扱う。「食費・も・ ふくめ・た・ 宿賃」「家族・も・ ふくめ・て・ 参加さ・せる・ 運動会」

ふくめん【覆面】《名詞、動詞する》 布などで顔を覆い包むこと。また、そのようにして使う布など。「ふくめんし・た・ 強盗・が・ 入っ・た・ん・や・て。」

ふくらす【膨らす】《動詞・サ行五段活用》 中から盛り上がって丸みをもって大きくなるようにする。「ふくらし粉・を・ 入れ・て・ パン・を・ 大きく・ ふくらす。」「怒っ・て・ ほっぺた・を・ ふくらし・とる。」■自動詞は「ふくらむ【膨らむ】」「ふくれる【膨れる】」〔⇒ふくらます【膨らます】

ふくらます【膨らます】《動詞・サ行五段活用》 中から盛り上がって丸みをもって大きくなるようにする。「風船・を・ ふくらます。」■自動詞は「ふくらむ【膨らむ】」「ふくれる【膨れる】」〔⇒ふくらす【膨らす】

ふくらむ【膨らむ】《動詞・マ行五段活用》 中から盛り上がって丸みをもって大きくなる。中身や規模などが大きくなる。「蕾・が・ ふくらん・でき・た。」「怪我し・た・ ところ・が・ 膿ん・で・ ふくらん・だ。」■他動詞は「ふくらす【膨らす】」「ふくらます【膨らます】」〔⇒ふくれる【膨れる】

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2017年8月12日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (469)    (通算2467回)

日常生活語 「ふ」③

 

ふかす【吹かす】《動詞・サ行五段活用》 ①吹くようにさせる。「子ども・に・ シャボン玉・を・ ふかす。」②煙草の煙を口から吐き出す。煙草の煙を深く吸い込まないで、口先だけで吸う。「人・の・ はた・で・ 煙草・を・ ふかさ・んとい・て。」③エンジンの回転を速くする。「ふかし・て・ 車・を・ 走らす。」

ふかす【蒸かす】《動詞・サ行五段活用》 食べ物に強い湯気をあてて蒸して柔らかくする。「芋・を・ ふっくらと・ ふかす。」

ぶかつ【部活】《名詞、動詞する》 学校や会社などで、同好の者が行う文化やスポーツなどの活動。「ぶかつし・て・ 帰っ・たら・ 8時・に・ なる。」◆「ぶかつどう【部活動】」を短く言ったもの。

ふかふか《形容動詞や()》 ふっくらと柔らかく膨れている様子。「ふかふかの・ 蒸しパン・が・ でけ・た。」「干し・て・ ふかふかに・ なっ・た・ 布団・で・ 寝る。」◆熱や蒸気などが加えられて、そのようになることを言うことが多い。

ふがふが《形容動詞や()》 ①鼻に抜けたような発音をして、他の人には聞き取りにくいように聞こえる様子。「歯ー・が・ 抜け・て・ ふがふが・ 言()ー・とる・さかい・ 聞こえにくい。」②食べ物に噛みごたえがない様子。「鬆()ー・の・ 入っ・た・ ふがふがの・ 大根」

ぶかぶか《形容動詞や()》 服・帽子・靴・入れ物などが大きすぎて、中に隙間が多くて、ゆる過ぎる様子。「ぶかぶか・の・ 帽子・が・ 風・で・ 飛ん・だ。」「兄貴・から・ 貰(もろ)ー・た・ 服・が・ 大きすぎ・て・ ぶかぶかやっ・た。」「箱・が・ 大きすぎ・て・ 中・が・ ぶかぶかで・ 動き回る。」

ぶかぶか《副詞と》 管楽器やアコーデオンなどを勢いよく鳴らす様子。また、その大きく低い感じの音。「チンドン屋・が・ 歩き・ながら・ ぶかぶか・ やっ・とる。」〔⇒ぷかぷか〕

ぷかぷか《副詞と》 ①管楽器やアコーデオンなどを勢いよく鳴らす様子。また、その軽い感じの音。「笛・を・ ぷかぷか・ 吹く。」②ものが水などに軽々と浮かんでいる様子。あちこちに数多く浮かんでいる様子。「死ん・だ・ 魚・が・ ぷかぷか・ 浮い・とる。」③煙草をしきりに吹かす様子。「人・の・ 端(はた)・で・ ぷかぷか・ 吸わ・んとい・てくれ・へん・か。」⇒ぶかぶか〕

ふかぶかと【深々と】《副詞》 行動や姿勢などのありさまや深さが普通以上である様子。「ふかぶかと・ 頭・を・ さげる。」「椅子・に・ ふかぶかと・ 座る。」◆丁寧に動く様子、ゆったりとした様子などの印象が伴う言葉である。

ふかまる【深まる】《動詞・ラ行五段活用》 程度や様子の度合いが、ますます進む。「秋・も・ ふかまっ・てき・まし・た・なー。」

ふき【蕗】《名詞》 地下茎から大きな丸い葉を出し、早春には薹(とう)と呼ばれる花茎を出して、白い花を咲かせる植物。「ふき・の・ 葉ー・を・ 摘ん・で・ 佃煮・に・ する。」

ふきあれる【吹き荒れる】《動詞・ラ行下一段活用》 風が激しく吹く。「台風・が・ 一日中・ ふきあれ・た。」

ふきおろす【吹き下ろす】《動詞・サ行五段活用》 風が、高いところから低いところに向かって強く吹く。「六甲山・から・ ふきおろす・ 冷たい・ 風」

ふきげん【不機嫌】《名詞、形容動詞や()》 心の有り様が安定していないこと。駄々をこねていること。「朝・から・ 子ども・が・ ふきげんや・ねん。」■対語=「きげん【機嫌】」「ごきげん【御機嫌】」

ふきこむ【吹き込む】《動詞・マ行五段活用》 ①風が強く吹いて、風そのものや雨・雪などがすき間から中へ入ってくる。「戸ー・の・ 間・から・ 風・が・ ふきこん・でくる。」②思い切り息を強く出して、空気を入れる。「風船・に・ 息・を・ ふきこん・で・ 膨らます。」

ふきさらし【吹き曝し】《名詞》 囲いや覆いなどがなくて、風や雨が直接あたるままになっていること。また、そのような場所。「バス・の・ 停留所・は・ 囲い・も・ 何(なん)に・も・ 無()ー・て・ ふきさらし・で・ 困っ・た。」

ふきだす【吹き出す】《動詞・サ行五段活用》 ①風が動いて通り始める。「そろそろ・ 北風・が・ ふきだす・ 頃・や。」②笛やらっぱなどを演奏し始める。「トランペット・を・ ふきだし・た・さかい・ やかましー。」■名詞化=ふきだし【吹き出し】

ふきだす【噴き出す】《動詞・サ行五段活用》 ①たまっていた水や蒸気などが、外に向かって勢いよく出る。「釜・から・ 湯気・が・ ふきだし・とる。」「水道・が・ 破裂し・て・ 水・が・ ふきだす。」②体の内にあるものが勢いよく外へ出る。「走っ・たら・ 汗・が・ ふきだし・た。」

ふきつける【吹き付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①風が勢いよく動いて通る。「北風・が・ ふきつける。」②息などを強く出して、かけたり当てたりする。「ガラス・に・ 息・を・ ふきつける。」③水やペンキなどを霧のように勢いよく出して、くっつける。「板・に・ ペンキ・を・ ふきつける。」

ふきとばす【吹き飛ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①風が勢いよく動いて通って、ものを遠くまで空中を動かす。「台風・が・ 店・の・ 看板・を・ ふきとばし・た。」②息を強く出して、ものを飛ばせる。「机・の・ 上・の・ 消しゴム・の・ 屑・を・ ふきとばす。」③それまでの気持ちや雰囲気を一気に払いのける。「びくびくし・た・ 気持ち・を・ ふきとばす。」

ふきながし【吹き流し】《名詞》 輪のようにした布を竿の先につけて、風になびかせるもの。特に、鯉のぼりに付ける、そのようなもの。「鯉のぼり・の・ ふきながし」

ふきぬける【吹き抜ける】《動詞・カ行下一段活用》 風が勢いよく動いて、通り過ぎる「小路(しょーじ)・を・ 風・が・ ふきぬける。」

ふきふきする【拭き拭きする】《動詞・サ行変格活用》 紙や布などでこすって、汚れや水分を取り除く。汚れたところをきれいにする。「お茶碗・を・ ふきふきする。」◆幼児語。〔⇒ふく【拭く】

ふきふきする【吹き吹きする】《動詞・サ行変格活用》 ①口をすぼめて息を勢いよく出す。「熱い・さかい・ ふきふきし・て・ 冷まし・なはれ。」「熱い・ お粥(かい)さん・を・ ふきふきし・ながら・ 食べる。」②息を出して楽器を鳴らす。「笛・を・ ふきふきし・て・ 鳴らす。」◆幼児語。〔⇒ふく【吹く】

ふきぶり【吹き降り】《名詞》 強い雨が落ちているときに、強い風が加わること。「ふきぶりや・さかい・ 傘・を・ ささ・れ・へん。」

ふきもどし【吹き戻し】《名詞》 ◆実は、この言葉は方言語彙にはない。細長い筒から大きく息を吹き込むと、ゼンマイのような巻紙がピーンと伸びて、口を離すとヒュルヒュルと巻き戻るという、笛の玩具である。駄菓子屋や祭りの出店で買ったように思う。けれども、きちんとした名前がなかった。「ひゅるひゅる」とか言っていたようにも思うが、確証はない。淡路市に「吹き戻しの里」というところがあり、そこが現在の生産拠点と言ってよい。八幡光雲堂という会社である。

ぶきよう〔ぶきよー〕【不器用】《形容動詞や()》 ①手先でする仕事が上手でない様子。「ぶきよーで・ 細かい・ 仕事・は・ でけ・へん。」②ものごとを進める手際が上手でない様子。ものごとをうまく処理できない様子。「仕事・が・ ぶきよーで・ いつも・ 怒ら・れ・て・ばかり・や。」③抜け目なく立ち回れない様子。「わし・は・ 生き方・が・ ぶきよーや・ねん。」■対語=「きよう【器用】」〔⇒ぶっきょう(不器用)

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2017年8月11日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (468)    (通算2466回)

日常生活語 「ふ」②

 

ふうせんガム〔ふーせんがむ〕【風船ガム】《名詞》 かむことよりも、ふくらませて遊ぶことを目的に作られているチューインガム。「ふーせんがむ・を・ ぷーと・ 吹い・て・ 風船・を・ こしらえる。」

ふうと〔ふーと〕《副詞》 口をすぼめて息を吹きかける様子。風が当たる様子。また、その音や声。「熱い・ お茶・を・  ふーと・ 吹く。」〔⇒ふっと〕

ぷうと〔ぷーと〕《副詞》 ①汽笛や放屁の音などがする様子。また、その音。「ぷーと・ クラクション・が・ 鳴っ・て・ びっくりし・た。」「大きな・ 音・で・ ぷーと・ 屁・を・ こい・た。」②ふくらんでいる様子。ふくれている様子。「風船・が・ ぷーと・ ふくらん・どる。」③不平の気持ちや、気合いを入れた気持ちが現れている様子。「ほっぺた・を・ ぷーと・ ふくらし・て・ 怒っ・とる。」〔⇒ぷっと〕

ふうとう〔ふーとー〕【封筒】《名詞》 手紙や書類などを入れる紙の袋。「お金・を・ ふーとー・に・ 入れ・て・ 渡す。」

ふうふ〔ふーふ〕【夫婦】《名詞》 結婚している、一組の男の人と女の人。「ふーふ・で・ 山登り・に・ 行く。」〔⇒みょうと【夫婦】、みおと【夫婦】

ふうふう〔ふーふー〕《副詞と、動詞する》 ①熱い食べ物や飲み物を、吹いて冷ます様子。熱いものを冷ますために、口をすぼめて、繰り返して吹く様子。また、その音。「おかいさん・を・ ふーふーし・て・ 食べる。」「お汁・が・ 熱い・さかい・ ふーふーし・て・から・ 食べ・なはれ。」②吹いて火を消す様子。また、その息づかい。「ふーふーし・て・ 蝋燭・を・ 消し・て・ ケーキ・を・ 食べる。」③苦しそうな息づかいをしている様子。生活が苦しそうな様子。「給料・が・ 少(すけ)のー・て・ ふーふー・ 言()ー・て・ます・ねん。」④他の人から苦しめられたり、仕事などに追い回されたりしている様子。「一日中・ ふーふー・ 言()ー・て・ 得意先回り・を・ し・た。」◆①②は幼児語。

ぶうぶう〔ぶーぶー〕《名詞》 ①肉を食べる目的で飼育する、鼻と耳が大きく、ずんぐり太っている家畜。「ぶーぶー・を・ 飼う。」②エンジンの力で車輪を回して道路を進む乗り物。「広い・ 道・は・ ぶーぶー・が・ 走っ・とる・さかい・ 気ーつけ・や。」「ぶーぶー・に・ 乗っ・て・ 動物園・へ 行く。」◆幼児語。⇒ぶた【豚】⇒じどうしゃ【自動車】、じとうしゃ(自動車)、ぷっぷ、ぽっぽ、くるま【車】

ぶうぶう〔ぶーぶー〕《副詞と》 ①他人に向かって、不平や不満を述べる様子。「ぶーぶー・ 言()ー・たら・ 新しー・ 品物・と・ 換え・てくれ・た。」②自動車の警笛、ほら貝などで低い音を鳴らす様子。また、その音。「後ろ・の・ 車・が・ ぶーぶーと・ 鳴らし・た。」③豚が低い声で鳴く様子。また、その鳴き声。「小屋・の・ 中・で・ ぶーぶーと・ 鳴い・とる。」

ぷうぷう〔ぷーぷー〕《副詞と、動詞する》 ①らっぱを低い音で鳴らしたり放屁などをしたりしている様子。また、その音。「ぷーぷー・ こい・たら・ 臭い・やないか。」②湯が沸いて、湯気などが勢いよく吹き出している様子。また、その音。「茶瓶・が・ ぷーぷー・ 沸い・とる。」

ふうみ〔ふーみ〕【風味】《名詞》 口に含んだときに感じられる、その飲食物がもたらす上品な香りや味わい。「ふーみ・が・ 無()ー・て・ 物足ら・ん。」

ふうらいぼう〔ふーらいぼー〕【風来坊】《名詞》 ①気まぐれで、落ち着きのない人。「あいつ・は・ 町・の・ 中・を・ うろうろし・とる・ ふーらいぼーや。」②決まった職業を持っていない人。無職の人。「ふーらいぼー・を・ せ・んと・ 働い・たら・ どない・や。」

ふうりゅう〔ふーりゅー〕【風流】《形容動詞や()》 心を動かしたり心を休めたりするところがあって、上品で味わいのある様子。「ふうりゅーな・ 琴・の・ 音・が・ 聞こえる。」

ふうりん〔ふーりん〕【風鈴】《名詞》 金属・陶器・ガラスなどで作られた、小さな釣り鐘のような形の鈴で、風に吹かれて出す音を楽しむもの。「ふーりん・が・ りんりん・ 鳴っ・とる。」「姫路・の・ 明珍・の・ ふーりん・は・ 火箸・で・ でけ・とる。」

プール〔ぷーる〕【英語=pool】《名詞》 水を貯めるように作った水泳用の施設。「ぷーる・で・ 泳ぐ・ 練習する。」

ぶうん〔ぶーん〕《副詞と》 ①小さな虫が飛んでくる様子。また、その音。「蚊ー・が・ 耳元・で・ ぶーんと・ 言()ー。」②低く小さく聞こえる音。「飛行機・が・ 高い・ 空・を・ ぶーんと・ 飛ん・どる。」

ぷうんと〔ぷーんと〕《副詞、動詞する》 においが強く漂ってくる様子。「腐っ・た・ におい・が・ ぷーんとする。」

ふえ【笛】《名詞》 ①中が空洞になっている竹・木・金属などの管に穴を空けて、息を吹き込んで鳴らす楽器。「ふえ・と・ 太鼓・で・ 合奏する。」②合図のために、吹いて音を出す道具。ホイッスル。「電車・の・ 車掌・が・ ふえ・を・ 吹い・た。」

ふえいせい〔ふえーせー〕【不衛生】《形容動詞や()》 体や環境が汚れていて、健康のために良くないと思われる様子。「ふえーせーな・ 手ー・で・ 食べ物・を・ 触っ・たら・ あか・ん。」

フェリー〔ふぇりー〕【英語=ferry】《名詞》 旅客や貨物を、自動車ごと載せて運ぶ船。「淡路島・へ・の・ たこ()-ふぇりー・が・ 無()ーなっ・た。」〔⇒ヘリー【英語=(ferry)、フェリーボート【英語=ferry boat、へリーボート【英語=(ferry boat)

フェリーボート〔ふえりーぼーと〕【英語=ferry boat】《名詞》 旅客や貨物を、自動車ごと載せて運ぶ船。「明石海峡・の・ ふぇりーぼーと」〔⇒フェリー【英語=ferry、ヘリー【英語=(ferry)、へリーボート【英語=(ferry boat)

ふえる【増える、殖える】《動詞・ア行下一段活用》 ①それまでよりの数量よりも多くなる。「参加する・ 希望者・が・ ふえ・た。」「今年・の・ 夏・は・ 蚊ー・が・ ふえ・た。」「梅雨・に・は・ 黴菌・が・ ふえる。」②利益を得て財産などが多くなる。「利子・で・ 貯金・が・ ふえ・た。」■対語=「へる【減る】」■他動詞は「ふやす【増やす、殖やす】」

フォーク〔ふぉーく〕【英語=fork】《名詞》 洋食で、食べ物を刺して口へ運ぶ道具。「スパゲティ・を・ ふぉーく・で・ 食べる。」〔⇒ホーク【英語=(fork)

ふか【鱶】《名詞》 紡錘形をした体の表面はざらざらして、鋭い歯をもって凶暴な海の魚。「ふか・が・ 泳い・どる・さかい・ 海水浴・は・ 気ー・ つけ・なはれ。」〔⇒さめ【鮫】

ぶか【部下】《名詞》 仕事などにおいて、上司の下にいて、監督や指図を受けて動く人。「会社・で・は・ ぶか・が・ 10人・ おり・ます。」

ふかい【深い】《形容詞》 ①水面や表面からの距離が長い。「ふかい・ 堀・や・さかい・ はまっ・たら・ えらい・ こと・に・ なる。」「ふかい・ とこ・まで・ 潜る。」②外までの距離が長い。奥行きが遠い。「奥・が・ ふかい・ 洞穴(ほらあな)・や。」③色や香りなどが濃い。「ふかい・ お茶」「ふかい・ 青い・ 色・が・ 好きや。」④内容が詳しく濃い。内容を理解するのに骨が折れる。「ごっつー・ ふかい・ 話・やっ・た・さかい・ よー・ わから・なんだ。」⑤とても親しい。関係が並みの程度ではない。「ふかい・ 付き合い」■対語=「あさい【浅い】」

ふかさ【深さ】《名詞》 表面から底や奥までの距離。また、それが相当な距離であること。「池・の・ ふかさ・を・ 測る。」■対語=「あささ【浅さ】」

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2017年8月10日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (467)    (通算2465回)

日常生活語 「ふ」①

 

ふ〔ふー〕【麩】《名詞》 小麦粉を水でこねて、澱粉を取り去って、蛋白質で作った食品。「すき焼き・に・ ふー・を・ 入れる。」

ふ〔ふー〕【歩】《名詞》 将棋の駒のひとつで、前に一つだけ動くことのできるが、敵陣に入って成ると金将と同じ働きをするもの。「相手・の・ ふー・を・ 取る。」

【二】《名詞》 数を1音節ずつで言うときの「二」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。長音化して「ひー【一】」「ふー【二】」「みー【三】」…と言うこともある。〔⇒に【二】、ふたつ【二つ】

ぶ〔ぶー〕【部】《名詞》 ①同じ趣味や目的を持った者で構成しているまとまり。「バレー・の・ ぶー・に・ 入っ・て・ 練習する。」②会社・団体などの組織を区分けした単位。「経理・の・ ぶー・で・ 働い・とる。」③全体を何らかの基準で分けた、その一つ一つ。「走り・は・ 足・の・ 遅い・ ぶー・に・ 入っ・とる。」「上・の・ ぶー」⇒クラブ【英語=club。倶楽部】

ぶ〔ぶー〕【分】《名詞》 ①全体の中に占める大小の関係で、全体の10分の1のこと。「桜・は・ まだ・ 3ぶ・ぐらい・の・ 咲き・や。」②全体を100としたときの割合。「割」という数値の10分の1を表す単位。「1割2ぶ」③気温や体温などの数値を表す「度」の10分の1を表す単位。「熱・が・ 38度6ぶ・ ある。」④尺貫法で長さを表す単位であり、1分は約0.3センチで、10分で1寸となる長さ。「1寸3ぶ・の・ 長さ・で・ 切る。」⑤ある数が全体の数に対して占める大小の関係。また、そのようになる可能性。「どーも・ こっち・に・ ぶー・が・ ない・みたいや。」⇒ぶあい【歩合】、りつ【率】、わりあい【割合】、わんりゃい(割合)、わり【割】

ぶあい【歩合】《名詞》 ある数が全体の数に対して占める大小の関係。また、そのようになる可能性。「勝つ・ ぶあい・は・ あら・へん・やろ・なー。」〔⇒ぶ【分】、りつ【率】、わりあい【割合】、わんりゃい(割合)、わり【割】

ファール〔ふぁーる〕【英語=foul】《名詞》 野球で、打球が一塁線、三塁線の外側にそれること。「えー・ 当たり・や・けど・ ふぁーる・に・ なっ・た。」〔⇒ハール(英語=foul)

ぶあいそう〔ぶあいそー、ぶあいそ〕【無愛想】《形容動詞や()、動詞する》 人に好感を持たれるような動作をしなかったり、言葉を出したりしない様子。愛らしさに欠けて、素っ気ない様子。「ぶあいそな・ もの・の・ 言い方・を・ する。」「あの・ 人・は・ ぶあいそーする・さかい・ みんな・に・ 好か・れ・へん。」◆「あいそう【愛想】」が主として名詞の働きをするのに対して、「ぶあいそう【無愛想】」は主として形容動詞の働きをする。■対語=「あいそう【愛想】」

ぶあつい【分厚い】《形容詞》 平たい形のもので、かなりの厚みがある。物の表と裏などの間に幅がある。「ぶあつい・ 本・を・ 1月・ かかっ・て・ やっと・ 読ん・でも・た。」「ぶあつい・ 卵焼き・を・ 食べ・た。」■対語=「うすい【薄い】」〔⇒あつい【厚い】、ふとい【太い】、ぶっとい(太い)、ぶとい(太い)

ぶあついめ【分厚いめ】《名詞、形容動詞や() ものの厚みが、少し太いこと。比較的太いと思われること。「寒ーなっ・てき・た・さかい・ ぶあついめの・ シャツ・を・ 着る。」■対語=「うすいめ【薄いめ】」〔⇒ぶあつめ【分厚め】〕、ふとめ【太め】、ふといめ【太いめ】

ぶあつめ【分厚め】《名詞、形容動詞や() ものの厚みが、少し太いこと。比較的太いと思われること。「ぶあつめの・ 手袋・を・ はく。」■対語=「うすめ【薄め】」〔⇒ぶあついめ【分厚いめ】、ふとめ【太め】、ふといめ【太いめ】

ふあん【不安】《名詞、形容動詞や()》 うまくいかないかもしれないという恐れがあって、気がかりで落ち着かないこと。また、その気持ち。「明日・の・ 試験・が・ ふあんで・ 寝ら・れ・へん。」

フアン〔ふあん〕【英語=fan】《名詞》 ①スポーツ・芸能などを熱心に愛好する人。「野球・の・ ふあん」②特定のスポーツ選手や芸能人などを熱心に応援する人。「美空ひばり・の・ ふあん」◆「ふぁん」でなく、「ふあん」という発音が多い。

ふあんふあん《形容動詞や()、動詞する》 いかにも柔らかく膨らんでいる様子。軽く弾力のある様子。「ふあんふあんの・ パン」〔⇒ふわふわ、ふわんふわん、ふんわり、ふわっと〕

ぶいぶい《名詞》 背中は卵形で光沢のある金緑色の堅い殻におおわれている昆虫。黄金虫。「電気・の・ 灯(ひー)・ めがけ・て・ ぶいぶい・が・ 飛ん・でき・た。」〔⇒かなぶん【金ぶん】

フイルム〔ふいるむ〕【英語=film】《名詞》 ①薄いセルロイド製で、写真を感光させるために使う撮影用品。「写真機・に・ ふいるむ・を・ 入れる。」②薄いセルロイドに焼き付けた映画やスライドなど。「映画・の・ ふいるむ」◆「ふぃるむ」でなく、「ふいるむ」という発音が多い。

ぶいん【部員】《名詞》 同じ趣味や目的を持った者で構成しているまとまりに入っている人。会社や団体などの組織を区分けした、それぞれの単位に所属する人。「野球・の・ ぶいん」「会社・の・ 部員・で・ 忘年会・を・ する。」

ふう〔ふー〕【風】《名詞》 ①慣例として行ってきている習わし。しきたり。「そない・ する・の・が・ 村・の・ ふー・や。」「宗派・が・ 違(ちご)・たら・ 葬式・の・ ふー・も・ 違う。」②ものごとのやり方。具合や様子。「知ら・ん・ ふー・やっ・た。」「こんな・ ふー・に・ する・ん・や・さかい・ 真似し・て・ やっ・てみな・はれ。」③人やものの身なりや形。外から見たときの様子や形。身に付けている服装などの印象。他人から見られたときの全体的な印象。「もっと・ ましな・ ふー・を・ し・なはれ。」「ふー・を・ かまう。」⇒なり【形】、かっこう【格好】、すがた【姿】、ていさい【体裁】

ふう〔ふー〕【封】《名詞、動詞する》 ①袋のような形のものの口を閉じること。「手紙・の・ ふー・を・ する。」②袋のようなものがしっかり閉じられていること。また、そのようになっているもの。「ふー・を・ 切っ・たら・ 早(はよ)ー・ 食べ・んと・ いか・ん。」

ふう(ふー)【二】《名詞》 数を2音節で数えていくときの「に【二】」を表す言葉。◆1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。ただし、単独で「ふう【二】」と言うことはない。〔⇒に【二】、ふたつ【二つ】

ふうがわり〔ふーがーり〕【風変わり】《形容動詞や()》 状況・性質・行動などが普通と変わっている様子。「ふーがーりな・ 家・が・ 建っ・とる。」

ふうけい〔ふーけー〕【風景】《名詞》 見渡して目に入る、自然や人工物のありさまや風物の様子。また、そこから醸し出される趣。その場の有様。「電車・の・ 窓・から・ 見える・ ふーけー・が・ だんだん・ 春らしゅー・ なっ・てき・た。」〔⇒けしき【景色】、ながめ【眺め】

ふうさい〔ふーさい〕【風采】《名詞》 身なりや容姿などの様子。また、それによって人に与える印象。「ふーさい・の・ 上がら・ん・ 人」〔⇒みかけ【見掛け】、みため【見た目】、みてくれ【見てくれ】

ふうせん〔ふーせん〕【風船】《名詞》 紙やゴムなどで作った袋の中に空気などを入れて、膨らませる玩具。「祭り・で・ 大(おお)けな・ ふーせん・を・ 買()ー・た。」◆「かみふーせん【紙風船】」「ごむふーせん【ゴム風船】」と言い分けることがある。ゴム風船の中に水を入れて、ゴムなどの紐をつけて、手で打ち付ける遊びが流行した時期があった。

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2017年8月 9日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (466)    (通算2464回)

日常生活語 「ひ」24

 

ピン〔ぴん〕【英語=pin】《名詞》 ①板や壁などに紙片などを張るときに使う、頭に笠形のものがついた釘。画鋲。「壁・に・ カレンダー・を・ ぴん・で・ 留める。」「紙・を・ 五枚・ずつ・ ぴん・で・ 留める。」②衣服などに留めつける用具。「ネクタイ・の・ ぴん」③髪の形を整えたり、乱れるのを防ぐために使う用具。「前髪・を・ ぴん・で・ 留める。」⇒おしピン【押し  英語=pin、びょう【鋲】、がびょう【画鋲】

ひんがらぼし【ひんがら干し】《形容動詞や()、名詞》 日光に長時間あたって、水分が乏しくなっている様子。また、そのようになったもの。「蛙・が・ ひんがらぼしに・ なっ・とる。」〔⇒かんからぼし【かんから干し】、かんかんぼし【かんかん干し】

ひんがらめ【ひんがら目】《名詞》 左右二つの目の視線が異なった方に向いているように見える目の様子。斜視。やぶにらみ。「あの・ 子・は・ ちょっと・ ひんがらめ・や。」

びんかん【敏感】《形容動詞や()》 感覚や感じ方が鋭い様子。「びんかんな・ 犬・や・さかい・ ちょっと・ 物音・が・ し・ても・ 目ー・を・ 覚まし・てまう。」■対語=「どんかん【鈍感】」

ピンきゅう〔ぴんきゅー〕【英語=ping-pongの略  球】《名詞》 卓球の競技で使う、セルロイド製のたま。「思いっ切り・ 打っ・たら・ ぴんきゅー・が・ へちゃがっ・た。」

ひんけつ【貧血】《名詞》 血液の中の赤血球などが少なくなること。「ひんけつ・で・ ふらふらする。」

ひんしつ【品質】《名詞》 品物の性質やよしあし。「食べる・ もん・は・ ひんしつ・の・ えー・の・を・ 買わ・んと・ あき・まへん。」

ひんじゃく【貧弱】《形容動詞や() ①知識や能力などがじゅうぶんでない様子。「ひんじゃくな・ 手紙・しか・ よー・ 書か・ん・さかい・ 恥ずかしい・ねん。」②品物などが小さかったり上質でなかったりして、見ばえがしない様子。「結婚祝い・は・ ひんじゃくな・ 包み紙・で・は・ 失礼や。」⇒ひんそう【貧相】

ひんしゅ【品種】《名詞》 農作物や家畜の、同じ種の中での分類の単位。品物の種類。「稲・の・ ひんしゅ」

びんする【便する】《動詞・サ行変格活用》 離れたところにいる人に知らせる。「お父さん・が・ 亡くなっ・た・(と・) 言()ー・て・ びんし・てき・た。」「急な・ こと・で・ よー・ びんせ・んと・ すんまへん。」

ピンセット〔ぴんせっと〕【オランダ語=pincet】《名詞》 手に触れてはいけないものや手でつまめないほどの小さなものをつまむための、V字形をした道具。「脱脂綿・を・ ぴんせっと・で・ つまん・で・ 消毒する。」

びんせん【便箋】《名詞》 手紙を書くための、罫線の印刷された用紙。「びんせん・ 3枚・に・ びっしり・ 書い・て・ 送っ・た。」

ひんそう〔ひんそー、ひんそ〕【貧相】《形容動詞や()》 ①顔つきや姿がみすぼらしいこと。「ひんそな・ 恰好」②品物などが小さかったり上質でなかったりして、見ばえがしない様子。「ひんそーな・ 歳暮・や・けど・ 贈ら・ん・より・は・ ましやろ。」⇒ひんじゃく【貧弱】

びんづめ【瓶詰め】《名詞、動詞する》 食品や飲料などを瓶に詰めて密封すること。また、瓶に詰められた食品。「海苔・の・ 佃煮・を・ びんづめする。」

ぴんと〔ぴーんと〕《副詞、動詞する》 ①線状のものを、勢いよく引っ張る様子。真っ直ぐに張りつめている様子。引き締まっている様子。「糸・の・ 両端・を・ ぴんと・ 引っ張る。」「ゴム・が・ ぴーんと・ 張っ・て・ 切れ・そーに・ なっ・とる。」②広い面が、引っ張られた状態になっている様子。「セロファン・を・ ぴーんと・ 張る。」③一瞬のうちに、心に浮かぶ様子。緊張している様子。「あいつ・が・ 怪しー・と・ ぴーんと・ き・た。」「幕・が・ 開く・ 前・は・ みんな・ ぴーんとし・とっ・た。」⇒ぴんぴん〕

ひんね(昼寝)】《名詞、動詞する》 疲れをとるなどのために、昼間に少しの時間だけ眠ること。「あー・ よー・ ひんねし・た。」〔⇒ひるね【昼寝】

ぴんぴん《副詞に、形容動詞や()、動詞する》 ①勢いよく、跳ね上がったり反り返ったりして動く様子。新鮮である様子。「釣っ・た・ばっかり・で・ 魚・が・ ぴんぴんし・とる」②健康で元気がよい様子。「80・を・ 過ぎ・た・けど・ まだ・ ぴんぴんし・て・ 働い・て・ます。」③線状のものを、勢いよく引っ張る様子。真っ直ぐに張りつめている様子。「ロープ・を・ ぴんぴんに・ 張る。」④真新しくて、柔らかさがない様子。「ぴんぴん・の・ 一万円札・で・ 払う。」「ぴんぴん・の・ 帽子」⑤服などが、背丈に比べて短い様子。着物の背丈が足りなくておかしく見える様子。「背ー・が・ 伸び・て・ 服・が・ ぴんぴんに・ なっ・た・なー。」⇒ぴんと。⇒ちょっぴん、ちょっぴんぴん、ちんちくりん〕

びんぼう〔びんぼー、びんぼ〕【貧乏】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 お金が乏しくて、生活するのが苦しいこと。財産などが少ないこと。「戦争・の・ 後・は・ みんな・が・ みんな・ びんぼーやっ・た・ん・や。」「火事・が・ いっ・て・から・は・ びんぼーし・て・ます・ねん。」〔⇒びんぼうたれ【貧乏垂れ】

びんぼうたれ〔びんぼーたれ、びんぼたれ〕【貧乏垂れ】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 お金が少なくて、生活するのが苦しいこと。「わし・は・ びんぼたれや・さかい・ 寄付する・の・は・ やめ・とく。」◆「びんぼう【貧乏】」であることを口汚く言う言葉。〔⇒びんぼう【貧乏】

ピンぼけ〔ぴんぽけ〕【オランダ語=brandpuntから  呆け】《名詞、動詞する》 ①写真で、ピントが合わず、ぼやけて写ること。ぼやけた写真。「ぴんぼけし・て・ 誰・を・ 写し・た・ん・やら・ わから・へん・ねん。」②言動などが的はずれで、肝心な点からずれていること。「あいつ・の・ 言()ー・ こと・は・ ぴんぼけ・ばっかり・や。」

ピンポン〔ぴんぽん〕【英語=ping-pong】《名詞、動詞する》 真ん中にネットを張った台の両側から、セルロイド製の小さなボールをラケットで打ち合う競技。「昼休み・に・ ぴんぽんし・て・ 遊ぶ。」〔⇒たっきゅう【卓球】

ひんやり【冷んやり】《副詞と、動詞する》 肌や舌が、水や空気などを冷たく感じる様子。体が涼しく感じたり、寒さを感じたりする様子。不安やおそれを感じる様子。「西瓜・が・ ひんやりと・ うまい。」「朝晩・ ひんやりし・てき・て・ 気持ち・が・ えー。」「北・から・ ひんやりし・た・ 風・が・ 吹い・てくる。」〔⇒ひいやり【冷いやり】

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2017年8月 8日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (465)    (通算2463回)

日常生活語 「ひ」23

 

ひるやすみ【昼休み】《名詞、動詞する》 昼食や疲労回復のために、正午前後にしばらく休むこと。また、その時間。「会社・の・ ひるやすみ・は・ 1時間・ ある・ねん。」

ひれ【鰭】《名詞》 魚などの背・尾・胸・腹などにあって扇子のような形をして、泳ぐときに使うもの。「鯛・の・ ひれ・は・ 硬い。」

ひろい【広い】《形容詞》 ①ものとものとの間隔や隙間が大きい。空間や面積に余裕がある。「ひろい・ 運動場・で・ 遊ぶ。」②仕切られた幅が大きい。「ひろい・ 道・が・ でけ・た。」③及ぶ範囲が大きい。「あいつ・は・ 読ん・どる・ 本・が・ ひろい・さかい・ 何・でも・ 知っ・とる。」■対語=「せまい【狭い】」「せばい【(狭い)】」

ひろいもん【拾い物】《名詞》 ①落ちているのを取り上げたもの。誰かが落としていって、気づいていないもの。「ひろいもん・を・ 警察・に・ 届け・ておい・た。」②思いがけない儲けもの。予想していなかった幸運なこと。「試験・を・ 3つ・ 受け・たら・ 3つ・とも・ 通っ〔=合格し〕・て・ えらい・ ひろいもん・やっ・た。」〔⇒ひらいもん(拾い物)

ひろう【拾う】《動詞・ワア行五段活用》 ①置かれていたり落ちていたりするものを取り上げて、手にする。「海・で・ 貝殻・を・ ひろう。」②失うはずのものを、失わずに済む。「負け・とっ・た・ 試合・を・ ひろ・た。」■対語=「すてる【捨てる】」「してる【(捨てる)】」〔⇒ひらう(拾う)

ひろうえん〔ひろーえん〕【披露宴】《名詞》 結婚したことを広く知らせるために、客を招いて催す宴席。「ホテル・で・ ひろーえん・を・ する。」

ひろうす〔ひろーす〕(飛龍頭)】《名詞》 豆腐を崩した中に、細かく刻んだ野菜・昆布などを入れて、油で揚げたもの。がんもどき。「関東(かんと)炊き・に・ ひろーす・を・ 入れる。」〔⇒ひろす(飛龍頭)

ビロード〔びろーど〕【ポルトガル語=veludo】《名詞》 表面の毛を立てた、柔らかくて艶のある織物。「しっくり・ し・た・ びろーど・の・ 服」〔⇒ビロド【ポルトガル語=veludo

ひろがる【広がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①面積や間隔などが大きくなる。「狭かっ・た・ 運動場・が・ ひろがっ・た。」②広々と見渡せる。「町・の・ 周り・に・は・ 田圃・が・ ひろがっ・とる。」③かたまっていたものが、ばらばらになる。「運動場・に・ ひろがっ・て・ 体操・を・ する。」④行きわたる。流行する。「インフルエンザ・が・ ひろがる。」■他動詞は「ひろげる【広げる】」■対語=①「せばまる【狭まる】」■名詞化=ひろがり【広がり】

ひろげる【広げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①面積や間隔などを大きくする。「売場・を・ ひろげる。」「狭い・ 道・を・ ひろげる。」②閉じたり畳んだり、収めてあったりしたものを開く。「本・を・ ひろげ・て・ 読む。」「店・を・ ひろげ・とっ・たん・や・けど・ 誰・も・ 来・なんだ。」③かたまっていたものを、ばらばらにする。あたり一面に置き並べる。「積み木・を・ ひろげ・て・ 遊ん・どる。」■自動詞は「ひろがる【広がる】」■対語=①「せばめる【狭める】」⇒あける【開ける】

ひろさ【広さ】《名詞》 面積の大きさ。面積の大きさの程度。面積が大きいこと。「運動場・の・ ひろさ・は・ 1000坪・や。」■対語=「せまさ【狭さ】」「せばさ【(狭さ)】」

ひろす(飛龍頭)】《名詞》 豆腐を崩した中に、細かく刻んだ野菜・昆布などを入れて、油で揚げたもの。がんもどき。「よー・ 味・が・ しみこん・どる・ ひろす」〔⇒ひろうす(飛龍頭)

ビロド〔びろど〕【ポルトガル語=veludo】《名詞》 表面の毛を立てた、柔らかくて艶のある織物。「びろど・の・ 上着」〔⇒ビロード【ポルトガル語=veludo

ひろば【広場】《名詞》 屋外で大勢の人が集まることのできるような、面積の大きい場所。「駅前・の・ ひろば」

ひろびろ【広々】《副詞と、動詞する》 面積が大きい様子。面積が十分にあって、窮屈さを感じない様子。「田圃・が・ ひろびろと・ 続い・とる。」「ひろびろし・た・ 体育館」

ひろま【広間】《名詞》 大勢の人が集まることのできる、面積の大きい部屋。面積の大きい座敷。「ひろま・で・ 宴会・を・ する。」◆より大きいものは「おおひろま【大広間】」と言う。

びわ【枇杷】《名詞》 背の高い常緑樹で秋に白い花が咲き、夏の初めにだいだい色の実が生る木。また、その実。「びや・の・ 実ー・が・ 好きや。」「びわ・の・ 実ー・を・ ちぎる。」〔⇒びや(枇杷)

ひわり【日割り】《名詞》 ①給料などを1日ごとに割り当てて、計算すること。「ひわり・で・ 日当・を・ 計算する。」②何日もかかる仕事について、前もって、1日ごとの仕事の予定などを決めること。また、その決めた内容。「出・てくる・ 人数・を・ ひわり・で・ 決め・とく。」

()あらためる〔ひー()あらためる〕【日()改める】《動詞・マ行下一段活用》 予定されていたその日をやめて、別の日にする。「ひーをあらため・て・ 出直し・てき・まっ・さ。」〔⇒ひをかえる【日を変える】

ひをかえる〔ひーをかえる〕【日を変える】《動詞・ア行下一段活用》 予定されていたその日をやめて、別の日にする。「明日・は・ 都合・が・ 悪い・さかい・ ひーをかえ・てんか。」〔⇒ひ()あらためる【日()改める】

ひん【品】《名詞》 人やものにそなわっていて、外に現れてくる値打ちや好ましい感じ。「ひん・の・ えー・ 柄・の・ 着物」

ひん【品】《接尾語》 それに該当する品物であることを表す言葉。「高級ひん」「二流ひん」

ひん《助動詞》[動詞や助動詞の未然形に付く] 前にある言葉を打ち消すときに使う言葉。「一人・で・ よー・ 降り・ひん。」◆動詞や助動詞に接続し、形容詞や形容動詞には接続しない。「へん」を使う方が圧倒的に多いが、「ひん」を多用する人もある。〔⇒ない、へん、ん、まへん、しまへん、やへん〕

びん【瓶】《名詞》 ガラス・陶器・金属などで作った、液体などを入れる容器。「びん・を・ 落とし・て・ 割っ・ても・た。」「1升・ 入る・ びん」「ビールびん」「空()きびん」「空(から)びん」◆明石市大久保町西島にある酒造会社の中で最大の会社は江井ヶ嶋酒造であるが、その会社の瓶詰めをする蔵を、「びんば【瓶場】」と呼んでいた。「びんば・に・ 行っ・とる。」と言えば、その会社でその仕事をしているということがわかった。同様に「しょうちゅうば【焼酎場】」という言葉もあり、今だに、それら言葉を聞くことがある。なお、江井ヶ嶋酒造は、わが国で初めて酒瓶としての一升瓶を作った会社として知られている。

びん【便】《名詞》 ①人、物、手紙などを運ぶ手段。「飛行機・の・ びん・で・ 行く。」「船・の・ びん・が・ ない・さかい・ 届け・られ・へん。」②都合の良い機会や伝手。「誰・ど・が・ 行っ・てくれる・ びん・は・ ない・やろ・か。」「バス・の・ 良()ー・ びん・が・ ある・ん・やっ・たら・ 行き・たい・ねん・けど・な。」

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2017年8月 7日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (464)    (通算2462回)

日常生活語 「ひ」22

 

ひらめ【平目】《名詞》 海底の砂地にすむ、両眼は体の左側にあって、体が薄く円く広がっている魚。「これ・は・ 鰈(かれ)・やのー・て・ ひらめ・や。」

ひらめく【閃く】《動詞・カ行五段活用》 考えや思いが急に思い浮かぶ。「寝・とっ・て・ えー・ 考え・が・ ひらめー・た。」■名詞化=ひらめき【閃き】

ひらや【平屋】《名詞》 床を一層にして作った建物。「ひらや・の・ 大けな・ 家」■対語=「にかい【二階】」「にかいだて【二階建て】」「にかいだち【二階建ち】」

びり《名詞》 順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「びり・で・ ゴール・に・ 入っ・た。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、げつ()、げっつう()、どんけつ【どん穴】、どんげつ(どん穴)、どんじり【どん尻】、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)

ぴりつく《動詞・カ行五段活用》 ①微かな雨が降り始める。「ぴりつい・てき・た・ので・ 早()よ・ 去()の・か。」②やや辛くて刺激のある味がする。「唐辛子・の・ 味・が・ 強ー・て・ ちょっと・ ぴりつい・とる。」

びりっと《副詞、動詞する》 紙や布などが瞬間的に勢いよく裂ける様子。また、その音。「腰掛け・た・ とたん・に・ ズボン・の・ 尻・が・ びりっと・ 破れ・た。」

ぴりっと《副詞、動詞する》 ①電気に感電したような刺激や痛みを感じる様子。「濡れ・た・ 手ー・で・ 触っ・たら・ ぴりっとし・た。」②鋭く辛みを感じる様子。瞬間的に刺激を受けて、しびれる様子。「ぴりっと・ 辛い・ 山椒」③微かな雨が降り始める様子。「ぴりっとし・てき・た・さかい・ 洗濯物・を・ 入れ・よー。」

ぴりっとも《副詞》 まったく動かない様子。びくともしない様子。「押し・たり・ 叩い・たり・ した・けど・ ぴりっとも・ 動か・なんだ。」◆後ろに打ち消しの表現を伴う。

ひりひり《副詞と、動詞する》 ①皮膚や神経が刺されるように痛み続ける様子。「日ー・に・ 焼け・て・ 背中・が・ ひりひりする。」②辛いものを食べたとき、口の中がほてるように感じ続ける様子。「唐辛子(とんがらし)・で・ 舌・が・ ひりひりする。」

びりびり《副詞と、動詞する》 ①紙などを破る様子。紙などを破るときに音が出る様子。また、その音。「要ら・ん・よーに・ なっ・た・ 帳面・を・ びりびり・ 破る。」②周りのものを細かく振動させる程度に、大きな音が出ている様子。また、その音。「雷・が・ 鳴っ・て・ 障子・が・ びりびりし・た。」◆①は、ゆっくり引き裂いているような感じである。

ぴりぴり《副詞と、動詞する》 ①微かな雨が降り始める様子。「ぴりぴりし・てき・た・さかい・ 洗濯物・を・ しまい・ましょ・ー。」②刺されるように痛く感じる様子。しびれるような痛みや辛みを感じる様子。「口・の・ 中・が・ ぴりぴり・ 辛い。」③神経が高ぶって張りつめている様子。「みんな・ ぴりぴりと・ 緊張し・とる。」④紙や布などが続けざまに裂ける様子。紙などが小刻みに震え動く様子。また、その音。「紙・を・ ぴりぴりと・ 破る。」

ひりょう〔ひりょー〕【肥料】《名詞》 作物の成長をよくするために、土に与える栄養分。土に与えるためのもの。「花・の・ 土・に・ ひりょー・を 入れる。」〔⇒こえ【肥え】、こやし【肥やし】

ぴりり《副詞と》 ①刺されるように痛く感じる味の様子。「この・ 唐辛子(とんがらし)・は・ ぴりりと・ 辛い。」②神経が高ぶって張りつめている様子。「2人・で・ にらみ合()ー・て・ ぴりりと・ しとっ・た。」③紙や布などが続けざまに裂ける様子。また、その音。「溝・を・ 跳び越え・たら・ パンツ・が・ ぴりり・と・ 破れ・た。」

ひる【昼】《名詞》 ①太陽が東に昇ってから、西に沈むまでの間。昼間の時間の長さ。「だんだん・ ひる・が・ 長(なご)ー・ なっ・てき・た。」②真昼。正午。「ひる・の・ ニュース・を・ 見る。」③正午の頃の食事。「ひる・は・ もー・ 食べ・た・か。」■対語=「よる【夜】」「ばん【晩】」⇒ひ【日】⇒ひるめし【昼飯】、ちゅうしょく【昼食】、ひるごはん【昼御飯】

ビル〔びる〕【英語=buildingの略】《名詞》 鉄筋コンクリートなどで造った中・高層の建物。「駅前・に・ びる・が・ 増え・た。」〔⇒ビルデング【英語=building

ひるい【蛭】《名詞》 川や溝などにすんで、人の血を吸う環形動物。「足・に・ ひるい・が・ ひっつい・とる。」

ひるから【昼から】《名詞》 ①正午を過ぎた頃からを大まかに指す言葉。「ひるから・は・ 庭・を・ 掃除し・よー・と・ 思う。」「ひるから・は・ 風・が・ 無()ーなっ・て・ 暑い。」②正午から夜の12時までの時間帯。または、昼から夕方までの時間帯。「ひるから・の・ 3時・に・ 集まる。」■対語=「ひるまで【昼まで】」⇒ごご【午後】

ひるごはん【昼御飯】《名詞》 正午の頃の食事。「ひるごはん・は・ 弁当・を・ 持っ・ていく。」■対語=「あさごはん【朝御飯】」「ばんごはん【晩御飯】」〔⇒ひるめし【昼飯】、ちゅうしょく【昼食】、ひる【昼】

ビルデング〔びるでんぐ〕【英語=building】《名詞》 鉄筋コンクリートなどで造った中・高層の建物。「5階建て・の・ びるでんぐ」◆「ビルジング」など発音もある。〔⇒ビル【英語=buildingの略】

ひるね【昼寝】《名詞、動詞する》 疲れをとるなどのために、昼間に少しの時間だけ眠ること。「保育園・で・は・ 毎日・ ひるね・が・ ある・そーや。」〔⇒ひんね(昼寝)

ひるのひなか【昼の日中】《名詞》 真昼の明るいとき。朝や夕方を除いた、真昼。「ひるのひなか・に・ 火事・が・ 起き・た。」〔⇒ひなか【日中】、ひるひなか【昼日中】、まっぴるま【真っ昼間】、まひる【真昼】、はくちゅう【白昼】

ひるひなか【昼日中】《名詞》 真昼の明るいとき。朝や夕方を除いた、真昼。「ひるひなか・に・ 酒・ 飲ん・どっ・たら・ みんな・に・ 笑わ・れる・で。」〔⇒ひなか【日中】、ひるのひなか【昼の日中】、まっぴるま【真っ昼間】、まひる【真昼】、はくちゅう【白昼】

ひるま【昼間】《名詞》 朝から夕方までの間で、太陽が昇って、明るい間。「ひるま・は・ 晴れ・とっ・た・けど・ 晩方・から・ 曇っ・てき・た。」「ひるま・に・ 用事・を・ 済ます。」◆同様の時間帯であれば、どのような天候であっても使う。〔⇒にっちゅう【日中】

ひるまで【昼まで】《名詞》 ①正午までの頃を大まかに指す言葉。「ひるまで・に・ 仕上げ・てしまう。」②夜の12時から正午までの時間帯。または、朝から昼までの時間帯。「ひるまで・の・ 9時・に・ 集合する。」■対語=「ひるから【昼から】」⇒ごぜん【午前】

ひるみや【昼宮】《名詞》 2日間にわたって催される秋祭りの2日目。「ひるみや・の・ 宮入り・は・ 10時・や。」◆1日目は「よみや【(宵宮)】」「よんみゃ【(宵宮)】」と言う。〔⇒ほんみや【本宮】

ひるめし【昼飯】《名詞》 正午の頃の食事。「ひるめし・は・ 軽く・ 済ます。」■対語=「あさめし【朝飯】」「ばんめし【晩飯】」◆「ひるごはん【昼御飯】」のややぞんざいな言い方である。〔⇒ひるごはん【昼御飯】、ちゅうしょく【昼食】、ひる【昼】

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2017年8月 6日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (463)    (通算2461回)

日常生活語 「ひ」21

 

ひょろける《動詞・カ行下一段活用》 体が安定を失って、転びそうになる。足元が定まらないで動く。また、実際に転んでしまう。「ひょろけ・て・ 電信柱・に・ つかまっ・た。」■他動詞は「ひょろかす」■名詞化=ひょろけ〔⇒よろける、ひょろひょろする、ひょろつく〕

ひょろつく《動詞・カ行五段活用》 体が安定を失って、転びそうになる。足元が定まらないで動く。「退院し・て・ 久しぶりに・ 歩い・たら・ 足元・が・ ひょろつい・た。」■名詞化=ひょろつき〔⇒よろける、ひょろける、ひょろひょろする〕

ひょろっと《副詞、動詞する》 ①細長くて弱々しい様子。背が高くて痩せている様子。「背ー・が・ 高い・けど・ ひょろっとし・た・ 人」②力強さに欠けて、頼りない様子。「ひょろとし・て・ あて・に・ なら・へん・ 男」〔⇒ひょろんと〕

ひょろひょろ《副詞と、形容動詞や()、動詞する》 ①細いものが、不安定に長く伸びている様子。「細ー・て・ ひょろひょろの・ 胡瓜」「蛇・が・ ひょろひょろと・ 這()ー・とる。」②体が不安定でよろめきそうな様子。足元がしっかりせずに、ふらついている様子。「退院し・た・ばっかり・や・さかい・ 道・を・ 歩い・たら・ ひょろひょろや・ねん。」⇒よろよろ〕

ひょろひょろする《動詞・サ行変格活用》 体が安定を失って、転びそうになる。足元が定まらないで動く。「ひとり・で・ 歩ける・けど・ まだ・ 足・が・ ひょろひょろし・とる。」〔⇒よろける、ひょろける、ひょろつく〕

ひょろんと《副詞、動詞する》 ①細長くて弱々しい様子。背が高くて痩せている様子。「あいつ・は・ ひょろんとし・とる・けど・ 足・が・ 速い・ねん。」②力強さに欠けて、頼りない様子。「頼ん・でも・ ひょろんと・ 聞き流し・やがっ・た。」〔⇒ひょろっと〕

ぴょんと《副詞》 軽く跳んで越える様子。身軽に跳びはねる様子。「立ち幅跳び・を・ ぴょんと・ 跳ぶ。」「田圃・の・ はた・の・ 溝・を・ ぴょんと・ 越える。」「バッタ・が・ ぴょんと・ とん・だ。」〔⇒ぴょいと〕

ぴょんぴょん《副詞と、動詞する》 何度も、軽く跳んで越える様子。何度も、身軽に跳びはねる様子。「兎・が・ ぴょんぴょんし・て・ 走っ・とる。」〔⇒ぴょいぴょい〕

ひら【平】《名詞》 組織の中などで役職に就いていないこと。「息子・は・ ひら・の・ 社員・や・ねん。」

びら《名詞》 広告や宣伝などのために、人々に配ったり張り付けたりする紙。「駐在所・に・ 貼っ・てある・ 犯人手配・の・ びら・を・ 見・た。」〔⇒ちらし【散らし】

ひらいしん【避雷針】《名詞》 落雷の害を防ぎ地中に放電するために、高い建物の上や煙突などに取り付けた金属の棒。「高い・ 煙突・に・ ひらいしん・が・ 見える。」〔⇒かみなりよけ【雷避け】

ひらいもん(拾い物)】《名詞》 ①落ちているのを取り上げたもの。誰かが落としていって、気づいていないもの。「ひらいもん・は・ ちゃんと・ 届け・なはれ。」②思いがけない儲けもの。予想していなかった幸運なこと。「今度・ 買()ー・た・ 宝くじ・は・ ひらいもん・やっ・た。」〔⇒ひろいもん【拾い物】

ひらう(拾う)】《動詞・ワア行五段活用》 ①置かれていたり落ちていたりするものを取り上げて、手にする。「ごみ・を・ ひらう。」②失うはずのものを、失わずに済む。「命・を・ ひろ・た。」■対語=「すてる【捨てる】」「してる【(捨てる)】」■名詞化=ひらい【拾い】〔⇒ひろう【拾う】

ひらおよぎ【平泳ぎ】《名詞、動詞する》 体を下向きにして、両手・両足を蛙のように縮めたり伸ばしたりして進む泳ぎ方。「ひらおよぎ・は・ しんどい・なー。」

ひらがな〔ひらかな〕【平仮名】《名詞》 漢字を崩して書いた字をもとにして作った、日本の表音文字。「漢字・の・ 読み方・を・ ひらがな・で・ 書く。」■対語=「かたかな【片仮名】」

ひらき【開き】《名詞》 ①あき広がること。あき方。「ひらき・の・ 悪い・ 戸ー」②一方を蝶番などでくっつけて、もう一方を前後に開くようにした戸。「ひらき・の・ 押し入れ」③2つ以上のものの距離や時間や値段や考え方などの隔たりや差。間のあき具合。「考え・に・ ひらき・が・ ある。」④魚や貝などを切り開いて干したもの。「秋刀魚・の・ ひらき」⇒ひらきど【開き戸】⇒あらき【空らき】⇒ひもの【干物】

ひらきど【開き戸】《名詞》 一方を蝶番などでくっつけて、もう一方を前後に開くようにした戸。「門・の・ ひらきど」〔⇒ひらき【開き】

ひらきなおる【開き直る】《動詞・ラ行五段活用》 それまでのおとなしい態度や言葉をやめて、急に厳しい態度をとったり言ったりする。ふてぶてしく反抗的になる。「オートバイ・の・ 音・に・ 文句・を・ 言()ー・たら・ ひらきなおら・れ・た。」■名詞化=ひらきなおり【開き直り】

ひらく【開く】《動詞・カ行五段活用》 ①閉じたり塞がったりしていたものが広がった状態になる。「風・で 戸ー・が・ ひらい・た。」②閉じたり塞がったりしていたものを広がった状態にする。「歳暮・の・ 包み・を・ ひらく。」③花が咲く。つぼみがほころぶ。「チューリップ・が・ ひらい・た。」④新しいことを始める。「パン屋・を・ ひらく。」⑤開催する。「金曜日・に・ 忘年会・を・ ひらく。」⑥とまっていたものが、飛び上がる。虫などが空中を動いて進んでいく。「木ー・から・ 蝉・が・ ひらい・た・ので・ びっくりし・た。」■対語=①「しまる【閉まる】」、「とじる【閉じる】」②⑤「しめる【閉める】」⇒あく【開く】⇒あける【開ける】⇒とぶ【飛ぶ、跳ぶ】

ひらける【開ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①展望などが広がる。見晴らせる。「山・の・ てっぺん・から・ 見・たら・ 向こう側・が・ ひらけ・た。」②文化が進んでくる。「世の中・が・ ひらけ・て・ 住みよー・ なっ・た。」③開発が進み、住宅や商店などが増える。「駅・の・ 北側・が・ ひらけ・てき・た。」④物わかりがよい。「ひらけ・た・ 人間・や・さかい・ 怒ら・へん。」⑤良い方に向かう。「運・が・ ひらけ・てき・た。」

ひらたい【平たい】《形容詞》 起伏や厚みがなくて、平らである。高さが小さくて、横に広がりがある。「ひらたい・ 皿」「ひらたい・ 田圃」〔⇒へべたい【平べたい】、ひらべったい【平べったい】、べちゃこい〕

ひらひら《副詞と、動詞する》 ①紙・布・花びらなどの軽くて薄いものが、空中で揺れ動く様子。「旗・が・ ひらひらする。」「ひらひらと・ 花・が・ 散る。」「蝶々・が・ ひらひらと・ 飛ん・でき・た。」②軽く薄いものが小刻みに揺れ動く様子。「紙・を・ ひらひらさ・せる。」

びらびら《名詞》 布や紙などでできていて、垂れて動いているもの。「洋服・の・ 裾・に・ 付い・とる・ びらびら」

びらびら《副詞と、動詞する》 比較的薄いものが、輝いたりしながら揺れ動く様子。「ポスター・が・ 取れ・そーで・ びらびらし・とる。」「銀紙・が・ びらびら・ 揺れ・とる。」

ひらべったい【平べったい】《形容詞》 起伏や厚みがなくて、平らである。高さが小さくて、横に広がりがある。「粘土・を・ ひらべっとー・に・ 延ばす。」「ひらべったい・ 花瓶」〔⇒へべたい【平べたい】、ひらたい【平たい】、べちゃこい〕

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2017年8月 5日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (462)    (通算2460回)

日常生活語 「ひ」⑳

 

ひょこっ《副詞と》 ①思いがけなくそのような状況になる様子。「阪神タイガース・も・ ひょこっと・ 優勝する・ こと・が・ ある・ねん。」「駅・で・ ひょこっと・ 友だち・に・ 会()ー・た。」「同窓会・に・ ひょこっと・ 出・てき・た・ 友達・に・ びっくりし・た。」「店・に・ ひょこっと・ やってき・た。」②弾みをつけて軽く動く様子。「ひょこっと・ 立ち上がる。」〔⇒ひょこたん、ぴょこたん、ぴょこっ、ぴょこん、ひょこん。⇒ひょっこり〕

ぴょこっ《副詞と》 ①思いがけなくそのような状況になる様子。「親父・の・ 顔・を・ 見ー・に・ ぴょこっと・ 寄っ・てみ・た。」②弾みをつけて軽く動く様子。「ぴょこっと・ 会釈・を・ する。」「ぴょこっと・ お辞儀・を・ する。」「ネズミ・が・ ぴょこっと・ 飛び出し・た。」〔⇒ひょこたん、ぴょこたん、ひょこっ、ぴょこん、ひょこん。⇒ひょっこり〕

ひょこひょこ《副詞と》 ①小刻みに、弾むように動く様子。「こおろぎ・が・ ひょこひょこ・ 跳ん・どる。」②次々と現れる様子。「証拠・が・ ひょこひょこ・ 出・てき・た。」⇒ぴょこぴょこ〕

ぴょこぴょこ《副詞と》 ①小刻みに、弾むように動く様子。「ひよこ・が・ ぴょこぴょこ・ 走っ・とる。」②しきりに頭を下げる様子。「ぴょこぴょこと・ お辞儀・を・ する。」⇒ひょこひょこ〕

ひょこん《副詞と》 ①思いがけなくそのような状況になる様子。「ひょこんと・ 足・が・ つっ・て・ 歩け・ん・よーに・ なっ・た。」「ひょこんと・ 駅・で・ 会()ー・た。」②弾みをつけて軽く動く様子。「ペンギン・が・ ひょこんと・ 歩い・た。」「ひょこんと・ 手・を・ 挙げ・て・ 質問する。」③びっこをひいて歩いている様子。「ひょこんと・ 歩い・とる・の・は・ 可哀想や・なー。」〔⇒ひょこたん、ぴょこたん。⇒ひょこっ、ぴょこっ、ひょっこり。⇒ぴょこん。⇒へこたん、ぴょこん、へこたんへこたん、ひょこたんひょこたん、ぴょこたんぴょこたん、ひょこんひょこん、ぴょこんぴょこん〕

ぴょこん《副詞と》 ①弾みをつけて軽く動く様子。「両足・を・ 揃え・て・ ぴょこんと・ 幅跳び・を・ する。」「道・の・ 角・から・ ぴょこんと・ 自転車・が・ 出てき・た。」②びっこをひいて歩いている様子。「今・は・ ぴょこんと・しか・ 歩か・れ・へん・ねん。」〔⇒ひょこたん、ぴょこたん、ひょこん。⇒ひょこっ、ぴょこっ、ひょっこり。⇒へこたん、へこたんへこたん、ひょこたんひょこたん、ぴょこたんぴょこたん、ひょこんひょこん、ぴょこんぴょこん〕

ひょこんひょこん《副詞と》 びっこをひいて歩いている様子。「ひょこたんひょこたんと・ 足・を・ ひきずっ・て・ 歩く。」〔⇒へこたん、ひょこたん、ぴょこたん、ひょこん、ぴょこん、へこたんへこたん、ひょこたんひょこたん、ぴょこたんぴょこたん、ぴょこんぴょこん〕

ぴょこんぴょこん《副詞と》 びっこをひいて歩いている様子。「疲れ・ても・て・ ぴょこんぴょこんと・ 歩い・た。」〔⇒へこたん、ひょこたん、ぴょこたん、ひょこん、ぴょこん、へこたんへこたん、ひょこたんひょこたん、ぴょこたんぴょこたん、ひょこんひょこん〕

ひよそい【日よそい】《名詞》 日光を遮るために設けるもの。「夏・の・ 間・は・ 庭・に・ ひよそい・を・ する。」〔⇒ひよけ【日除け】

ひょっこり《副詞と》 思いがけなくそのような状況になる様子。「同窓会・に・ ひょっこり・ 出・てき・た・ 友達・に・ びっくりし・た。」「一週間・ぶり・に・ ひょっこり・ 出席し・た。」「今日・は・ ひょっこり・ よー・ 釣れ・た。」〔⇒ひょこたん、ぴょこたん、ひょこっ、ぴょこっ、ひょこん、ぴょこん〕

ひょったん(瓢箪)】《名詞》 夏に白い花が咲き、途中がくびれた形の実がなる蔓草。また、その実を乾かして液体の容器にしたもの。「ひょったん・に・ 水・を・ 入れ・て・ 持っ・ていく。」〔⇒ひょうたん【瓢箪】

ひょっとこ《名詞》 ①口をとがらせて、片方をむいて、滑稽な顔をした男の面。「ひょっとこ・の・ 面・を・ かぶる。」②男性を侮って言う場合に使う言葉。「あの・ ひょっとこ・が・ また・ 失敗し・やがっ・た。」

ひょっとしたら《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「明日・は・ ひょっとしたら・ 雨・や・で。」◆ふざけた調子で、「ひょっとせ・んでも・ 明日・は・ 雨・や。」と言うことがあるが、これは、〔確実に。間違いなく〕という意味である。〔⇒どうかしたら、どうかすると、どうやすると、どうやしたら、どないかしたら、どないかすると、どないやしたら、どないやすると、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

ひょっとして《副詞》 今より後のことについて、仮にそのようになったらという意味を表す言葉。「ひょっとして・ 警報・が・ 出・たら・ 中止・に・ する。」〔⇒もし【若し】、もしも【若しも】、もしかして【若しかして】

ひょっとすると《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「ひょっとすると・ 明日・は・ 来・られ・へん・かも・ わから・へん。」〔⇒どうかしたら、どうかすると、どうやすると、どうやしたら、どないかしたら、どないかすると、どないやしたら、どないやすると、ひょっとしたら、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

ひょとくる《動詞・ラ行五段活用》 面白がって、弱い者をからかう。相手を馬鹿にする。「人・を・ ひょとくっ・とっ・たら・ 承知せー・へん・ぞ。」■名詞化=ひょとくり〔⇒おちょくる、なぶる【嬲る】

ひよひよ《形容動詞や()、動詞する》 よくないことが起こるのではないかと、気が気でない様子。ものにおびえる様子。「初めて・ 自転車・に・ 乗っ・た・ とき・は・ こけ・へん・か・と・ 思(おも)・て・ ひよひよやっ・た。」「ばれ・へん・よーに・ ひよひよし・とっ・た。」〔⇒ひやひや【冷や冷や】、ひやっと【冷やっと】

ひよひよ《副詞で》 辛うじて。なんとか。わずかの差で。「車・は・ ひよひよで・ 止まっ・て・ 衝突・は・ せ・なんだ。」〔⇒ひやひや【冷や冷や】

ぴよぴよ《名詞》 鳥の子。特に、鶏の子。「ぴよぴよ・が・ 生まれ・た。」「ぴよぴよ・が・ 2匹・ 歩い・とる。」◆幼児語。〔⇒ひよこ【雛】

ぴよぴよ《副詞と》 鶏の子などが鳴く様子。また、その鳴き声。「ぴよぴよと・ 鳴い・て・ 親鶏・の・ 後・を・ 付い・て・ まわっ・とる。」

ひより【日和】《名詞》 ①晴れ・曇り・雨、気温、風の具合などの空模様。「明日・は・ どんな・ ひより・やろ・か。」②雨が降ったり雲が出たりしていなくて、青空が見えて空模様がよいこと。「朝・から・ ひより・に・ なっ・て・ 嬉しー・ こと・や。」③人の心が外に現れる様子。「あいつ・は・ 今日・は・ 良()ー・ ひより・みたいや。」〔⇒てんき【天気】①②⇒おてんき【お天気】⇒はれ【晴れ】

ひょろ《接頭語》 どことなく頼りなさそうな感じを表す言葉。安定感に欠けている様子を表す言葉。「ひょろ長い」「ひょろ短い」「ひょろ高い」

ひょろかす《動詞・サ行五段活用》 体の安定を失わせて、転びそうにさせる。足元が定まらないようにさせる。「相手・を・ 突い・て・ ひょろかす。」■自動詞は「ひょろける」

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2017年8月 4日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (461)    (通算2459回)

日常生活語 「ひ」⑲

 

ひょう〔ひょー、びょー、ぴょー〕【俵】《助数詞》 米や炭などをたわらに詰めたものを数えるときの言葉。「炭・を・ 2ひょー・ 積ん・でき・た。」◆「1ぴょー」「2ひょー」「3びょー」というように音が変化する。

びょう〔びょー〕【鋲】《名詞》 ①頭に笠のような形のものが付いて、足の部分が短い、大きな釘。「柱・に・ びょー・を・ 打つ。」②板や壁などに紙片などを張るときに使う、頭に笠形のものがついた釘。画鋲。「壁・に・ びょー・で・ 留める。」⇒おしピン【押し  英語=pin、ピン【英語=pin、がびょう【画鋲】

びょう〔びょー〕【秒】《名詞》 ①時間の長さを表す単位であり、1秒は1分の60分の1にあたる長さ。「100メートル・を・ 12びょー・で・ 走る。」②時刻を表す単位であり、1秒は1分の60分の1にあたる位置にあることを示すもの。「7時5分20びょう・に・ 日食・が・ 始まる。」

びよういん〔びよーいん〕【美容院】《名詞》 主として女性の頭髪、顔、姿を美しく整えることを仕事にしている店。「びよーいん・で・ セットし・てき・ます・」

びょういん〔びょーいん〕【病院】《名詞》 医師が病人やけが人の診察や治療をするところ。また、そのような施設や設備を持っているところ。「救急車・で・ びょーいん・に・ 運ば・れる。」

びょうき〔びょーき〕【病気】《名詞、動詞する》 ①動物の体のどこかの具合が悪くなって、発熱や痛みなどが生じること。「無理し・て・ びょーきせ・ん・よーに・ し・なはれ。」②植えられている植物に異常が生じること。「今年・は・ 稲・の・ びょーき・が・ はやっ・とる。」③人の、直りにくい悪い癖。「博打・は・ あいつ・の・ びょーき・や・ねん。」

ひょうご〔ひょーご〕【標語】《名詞》 考えや目標などを、短く印象的に表した言葉。「交通安全・の・ ひょーご」

ひょうさつ〔ひょーさつ〕【表札】《名詞》 家の門や玄関などに掲げる、そこに住んでいる人の名を書いた札。「暗(くろ)ー・て・ ひょーさつ・が・ 見え・なんだ。」

ひょうし〔ひょーし〕【表紙】《名詞》 本やノートなどの外側につける、厚手の紙や布などの覆い。「帳面・の・ ひょーし・に・ 名前・を・ 書く。」「教科書・の・ ひょーし・を・ よごし・た。」

ひょうし〔ひょーし〕【拍子】《名詞》 ①強い音・弱い音、高い音・低い音などが、規則正しく繰り返されること。また、その一区切り。「みんな・で・ ひょーし・を とっ・て・ 踊る。」②なにかをしたときの、そのはずみ。そうしたとたん。「こけ・た・ ひょーし・に・ 腕・を・ 折っ・た。」

ひょうしぎ〔ひょーしぎ〕【拍子木】《名詞》 合図や警備などのために、打ち合わせて鳴らす、四角に削った二本の細長い木。「紙芝居・の・ ひょーしぎ・が・ 聞こえる。」「ひょーしぎ・を・ たたい・て・ 火の用心・の・ 夜回り・を・ する。」

ひょうしょう〔ひょーしょー〕【表彰】《名詞、動詞する》 良い行いや、立派な成績をたたえて、広く知らせること。「ひょーしょー式・で・ ひょーしょー状・を・ もらう。」

ひょうしょうじょう〔ひょーしょーじょー〕【表彰状】《名詞》 良い行いや、立派な成績をたたえるために、そのことを書き記して与える紙片。「校内マラソン・で・ ひょーしょーじょー・を・ 貰(もろ)・た。」〔⇒しょうじょう【賞状】

ひょうたん〔ひょーたん〕【瓢箪】《名詞》 夏に白い花が咲き、途中がくびれた形の実がなる蔓草。また、その実を乾かして液体の容器にしたもの。「ひょうたん・に・ 酒・を・ 入れる。」〔⇒ひょったん(瓢箪)

ひょうたん〔ひょーたん〕《名詞》 ちょっとした機会。「名前・を・ 呼ば・れ・た・ ひょーたん・に・ 振り返っ・た。」

びょうにん〔びょーにん〕【病人】《名詞》 体のどこかの具合が悪くなっている人。患者。「びょーにん・が・ おる・さかい・ 大きな・ 声・は・ 出さ・んとい・て。」

ひょうのう〔ひょーのー〕【氷嚢】《名詞》 患部の熱を下げるために、氷や水を入れて冷やす袋。「ひょーのー・を・ 吊っ・て・ でぼちん〔=額〕・を・ 冷やす。」

ひょうばん〔ひょーばん〕【評判】《名詞》 ①世の中の人々からの良い・悪いなどの評価。「ひょーばん・の・ カレー・を・ 食べ・に・ 行く。」②世間の人が広く知るようになったこと。「あんた・の・ こと・が・ 村中・で・ ひょーばん・に・ なっ・とる・ぞ。」

びょうぶ「びょーぶ」【屏風】《名詞》 ふすまを2枚・4枚・6枚とつないだ形のもので、折り曲げて立てて、部屋の仕切りや飾りなどにする家具。〔びょーぶ・に・ 字ー・を・ 書い・てもらう。」

ひょうめん〔ひょーめん〕【表面】《名詞》 ①ものの外側になっている部分。「鏡・の・ ひょーめん・が・ 汚れ・とる。」②外観から受ける、そのものについての印象。外から見た様子や、人目につきやすいところ。「ひょーめん・だけ・ きちんと・ し・とる。」⇒みかけ【見掛け】、みため【見た目】、みてくれ【見てくれ】、みて【見て】、うわべ【上辺】

ひよけ【日除け】《名詞》 日光を遮るために設けるもの。「ひよけ・の・ カーテン」〔⇒ひよそい【日よそい】

ひよこ【雛】《名詞》 ①鳥の子。特に、鶏の子。「かど〔=庭〕・で・ ひよこ・が・ 遊ん・どる。」②一人前になっていない人。専門の分野について、未熟な段階にある人。「あいつ・は・ まだ・ ひよこ・でっ・さかい・ 何・も・ わかっ・とら・へん。」⇒ぴよぴよ〕

ひょこたん《副詞と》 ①思いがけなくそのような状況になる様子。「一年ぶり・に・ ひょこたんと・ あいつ・に・ 会()ー・た。」②弾みをつけて軽く動く様子。「ひょこたんと・ 挨拶さ・れ・て・ びっくりし・た。」③びっこをひいて歩いている様子。「ひょこたんと・ 足・を・ 引きずる。」〔⇒ぴょこたん、ひょこん。⇒ひょこっ、ぴょこっ、ひょっこり。⇒ぴょこん。⇒へこたん、ぴょこん、へこたんへこたん、ひょこたんひょこたん、ぴょこたんぴょこたん、ひょこんひょこん、ぴょこんぴょこん〕

ぴょこたん《副詞と》 ①思いがけなくそのような状況になる様子。「一週間・ぶり・に・ ぴょこたんと・ 現れ・た。」「あいつ・は・ ぴょこたんと・ ホームラン・を・ 打つ・ とき・が・ ある。」②弾みをつけて軽く動く様子。「ぴょこたんと・ 幅跳び・を・ 跳ぶ。」③びっこをひいて歩いている様子。「松葉杖・で・ ぴょこたんと・ 歩く。」〔⇒ひょこたん、ひょこん。⇒ひょこっ、ぴょこっ、ひょっこり。⇒ぴょこん。⇒へこたん、ぴょこん、へこたんへこたん、ひょこたんひょこたん、ぴょこたんぴょこたん、ひょこんひょこん、ぴょこんぴょこん〕

ひょこたんひょこたん《副詞と》 びっこをひいて歩いている様子。「ひょこたんひょこたんと・ 歩きにくるそーや。」「怪我・を・ し・た・さかい・ ひょこたんひょこたんと・しか・ 歩か・れ・へん。」〔⇒へこたん、ひょこたん、ぴょこたん、ひょこん、ぴょこん、へこたんへこたん、ぴょこたんぴょこたん、ひょこんひょこん、ぴょこんぴょこん〕

ぴょこたんぴょこたん《副詞と》 びっこをひいて歩いている様子。「退院し・ても・ 足・を・ 引きずっ・て・ ぴょこたんぴょこたんと・ 歩い・た。」〔⇒へこたん、ひょこたん、ぴょこたん、ひょこん、ぴょこん、へこたんへこたん、ひょこたんひょこたん、ひょこんひょこん、ぴょこんぴょこん〕

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2017年8月 3日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (460)    (通算2458回)

日常生活語 「ひ」⑱

 

ひやごはん【冷やご飯】《名詞》 冷たくなったご飯。「朝・の・ 残り・の・ ひやごはん・を・ お茶漬け・に・ する。」◆「ひやめし【冷や飯】」よりは丁寧な言い方。■対語=「ぬくごはん【温ご飯】」〔⇒ひやめし【冷や飯】

ひやす【冷やす】《動詞・サ行五段活用》 ①冷たくする。「擦りむい・た・ ところ・を・ タオル・で・ ひやす。」「井戸・で・ 西瓜・を・ ひやす。」②気持ちを落ち着かせる。「頭・を・ ひやし・て・ もっぺん・ 考える。」■自動詞は「ひえる【冷える】」

ひやたり(日当たり)】《名詞》 ①日光が当たること。日光の当たり具合。「南向き・の・ ひやたり・の・ えー・ 家」②日光が当たっている場所。「ひやたり・で・ 仕事し・た・ので・ 肩・が・ ひりひりする。」■対語=「ひかげ【日陰】」〔⇒ひあたり【日当たり】⇒ひなた【日向】

ひゃっか【百貨】《名詞》 生活をするのに必要なほとんどすべての種類の商品を、売場を分けて陳列し販売している大型の小売店。「電車・の・ 改札口・は・ 山陽ひゃっか・の・ 2階・と・ つながっ・とる。」「阪神ひゃっか・の・ 地下・で・ 買()ー・た。」◆「ひゃっかてん【百貨店】」のことを、短く「ひゃっか【百貨】」ということがある。〔⇒ひゃっかてん【百貨店】、デパート【英語=department storeから】

ひゃっかてん【百貨店】《名詞》 生活をするのに必要なほとんどすべての種類の商品を、売場を分けて陳列し販売している大型の小売店。「神戸・の・ ひゃっかてん・で・ 買()ー・た。」◆関西では、固有名詞としては「阪急百貨店」「阪神百貨店」「山陽百貨店」などの言い方が多くて、デパートは「駅デパート」「ステーションデパート」のように、多くの店舗を寄せ集めたという印象が伴うことがある。〔⇒デパート【英語=department storeから】、ひゃっか【百貨】

ひゃっかんでぶ【百貫でぶ】《名詞》 極端に肥満である人。「ひゃっかんでぶ・が・ 隣・に・ 坐っ・たら・ 狭(せも)ー・て・ かなわ・ん。」◆悪口、または、はやしたてる言葉として使う。

ひやっこい【冷やっこい】《形容詞》 固体や気体の温度が低くて、触れると冷ややかな感じがする。「ひやっこい・ アイスキャンデー・が・ 歯ー・に・ しみ・た。」■対語=「あつい【熱い】」「あちい【(熱い)】」〔⇒ひやこい【冷やこい】、ひやい【冷やい】、つめたい【冷たい】、ちめたい(冷たい)、つべたい(冷たい)、ちべたい(冷たい)

ひやっと【冷やっと】《副詞、動詞する》 ①よくないことが起こりそうだと感じて、心配する様子。危険なことに出会って、はっと驚く様子。背筋に冷たいものが走るように感じる様子。「衝突し・そーに・ なっ・て・ ひやっと・ びっくりし・た。」②水や空気が肌に冷たく感じられる様子。「9月・に・ なっ・て・ 風・が・ だいぶ・ ひやっとし・てき・まし・た・なー。」〔⇒ひやひや【冷や冷や】⇒ひよひよ〕

ひやとい【日雇い】《名詞》 一日ごとの契約で雇うこと。また、その雇われた人。「ひやとい・の・ 仕事・を・ し・た・ こと・も・ ある。」

ひやひや【冷や冷や】《形容動詞や()、動詞する》 ①よくないことが起こりそうだと感じて、気が気でない様子。「ひやひやし・ながら・ 吊り橋・を・ 渡っ・た。」②水や空気が肌に冷たく感じられる様子。「蔵・の・ 中・に・ 入っ・たら・ ひやひやし・とっ・た。」〔⇒ひやっと【冷やっと】⇒ひよひよ〕

ひやひや【冷や冷や】《副詞》 辛うじて。なんとか。わずかの差で。「試験・に・は・ ひやひや・ 合格し・た。」〔⇒ひよひよ〕

ひやめし【冷や飯】《名詞》 ①冷たくなったご飯。「弁当・は・ ひやめし・や・さかい・ 喉・に・ 詰まり・そーや。」②組織などの中で、冷遇されること。「会社・で・ ひやめし・を・ 食わさ・れる。」■対語=①「ぬくめし【温飯】」⇒ひやごはん【冷やご飯】

ひゅうっと〔ひゅーっと〕《副詞》 強い風が鋭く吹く様子。また、その音。「すき間・から・ ひゅーっと・ 風・が・ 入る。」〔⇒ひゅうひゅう〕

びゅうっと〔びゅーっと〕《副詞》 風が音を立てて、盛んに吹く様子。また、その音。「びゅーっと・ 吹い・て・ バケツ・が・ 転が・され・とる。」〔⇒びゅうびゅう〕

ぴゅうっと〔ぴゅーっと〕《副詞》 風が音を立てて、盛んに吹く様子。また、その高い音。「ぴゅーっと・ 吹い・て・ 首筋・が・ 寒い。」〔⇒ぴゅうぴゅう〕

ひゅうひゅう〔ひゅーひゅー〕《副詞と》 強い風が鋭く吹く様子。また、その音。「外・は・ ひゅーひゅー・ 風・が・ 吹い・とる。」〔⇒ひゅうっと〕

びゅうびゅう〔びゅーびゅー〕《副詞と》 風が音を立てて、盛んに吹く様子。また、その音。「びゅーびゅー・ 吹い・て・ 飛ばさ・れ・そーや。」〔⇒びゅうっと〕

ぴゅうぴゅう〔ぴゅーぴゅー〕《副詞と》 風が音を立てて、盛んに吹く様子。また、その高い音。「戸ー・の・ 間・から・ ぴゅーぴゅーと・ 風・が・ 入っ・てくる。」〔⇒ぴゅうっと〕

ヒューズ〔ひゅーず〕【英語=fuse】《名詞》 強すぎる電流が流れると、切れて危険を防ぐ器具。また、それに使う合金。「急に・ ひゅーず・が・ とん・で・ 停電し・た。」

ひょいと《副詞》 ①軽々と、あるいは気軽にものごとを行う様子。「重た・そーな・ 箱・を・ ひょいと・ 持ち上げる。」②前触れもなく、突然である様子。「ひょいと・ 顔・を・ 出し・た。」⇒ひょいひょい〕

ぴょいと《副詞》 軽く跳んで越える様子。身軽に跳びはねる様子。「両足・を・ 合わし・て・ ぴょいと・ 跳ぶ。」〔⇒ぴょんと〕

ひょいひょい《副詞と》 軽々と、あるいは気軽にものごとを行う様子。「電話・を・ かけ・たら・ ひょいひょい・ やっ・てき・た。」〔⇒ひょいと〕

ぴょいぴょい《副詞と、動詞する》 何度も、軽く跳んで越える様子。何度も、身軽に跳びはねる様子。「縄跳び・を・ ぴょいぴょい・ 跳ん・どる。」〔⇒ぴょんぴょん〕

ひよう〔ひよー〕【費用】《名詞》 ある事柄を行うのに必要なお金。経費。「旅行・の・ ひよー・を・ 積み立てる。」

ひょう〔ひょー〕【表】《名詞》 ことがらを分類し整理して、線などで区切って、一目でわかるように文字や数字などを書いたもの。「隣保・ごと・の・ 名前・を・ ひょー・に・ する。」

ひょう〔ひょー〕【票】《名詞》 選挙や採決などのときに、書いて入れる紙片。選挙で、ある候補者の名を書いて入れた人の数。「ひょー・は・ 1人・に・ ひとつ・ずつ・や。」「ひょー・が・ 集まり・そーや。」

ひょう〔ひょー〕【雹】《名詞》 冷たい雷雨の時などに降ってくる、小さな粒の氷のかたまり。「ひょー・が・ 降っ・て・ ビニールハウス・が・ 破れ・た。」

ひょう〔ひょー〕【豹】《名詞》 虎よりすこし小さくて、すばしこい動作をする、黄色で黒い斑点の体毛を持った熱帯の動物。「ひょー・は・ 動物園・でない・と・ おら・へん。」

ひょう〔ひょー、びょー、ぴょー〕【票】《助数詞》 投票された数などを数える言葉。「30ぴょー・の・ 差ー・で・ 勝っ・た。」◆「1ぴょー」「2ひょー」「3びょー」というように音が変化する。

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2017年8月 2日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (459)    (通算2457回)

日常生活語 「ひ」⑰

 

ひぼ()】《名詞》 ものを縛ったりつないだりなどするための、糸・紙・皮などをよりあわせて太くしたもの。「古い・ 新聞・を・ ひぼ・で・ くくっ・て・ まめる。」〔⇒ひも【紐】

ひぼし【日干し、日乾し】《名詞、動詞する》 日光に当てて乾かすこと。また、そのようにして乾かしたもの。「海老・を・ ひぼし・に・ する。」「ひぼしし・た・ 鰈(かれい)」

ひぼし【干乾し】《名詞》 食べ物がなくて飢えてやせること。「仕事・が・ なかっ・たら・ ひぼし・に・ なっ・てまう・がな。」

ひま【暇】《名詞、形容動詞や()》 ①余裕のある時間。自分の好きにできる時間。「ここ・で・ 喋っ・とる・ ひま・は・ あら・へん・ねん。」②何かを行うのに必要な、時の流れの長さ。「作る・の・に・は・ 1週間・の・ ひま・が・ 欲しー・なー。」③手が空いていること。仕事をしていないこと。「ひまな・ 人・は・ 手伝(てっと)ー・てくれ・へん・か。」「ひま・で・ ひま・で・ 困っ・とる・ねん。」⇒ま【間】⇒じかん【時間】

ひま()いる【暇()要る】《動詞・ラ行五段活用》 行うのに時間がかかる。完成させるまでに手間どる。「この・ 問題・を・ する・の・は・ だいぶ・ ひまがいる。」〔⇒ひま()かかる【暇()かかる】

ひま()かかる【暇()かかる】《動詞・ラ行五段活用》 行うのに時間がかかる。完成させるまでに手間どる。「会議・を・ し・とっ・たら・ 決まる・まで・に・ ひまがかかっ・て・ しょーがない。」〔⇒ひま()いる【暇()要る】

ひまご〔ひーまご〕【曾孫】《名詞》 孫の子。「長生きし・たら・ ひーまご・の・ 顔・も・ 見・られる・ぞ。」「ひまご・が・ 3人・も・ おり・ます・ねん。」

ひまじん【閑人】《名詞》 することがなくて、時間を持て余している人。時間を持て余して、他人のことに何かと口をはさむ人。「ひまじん・同士・で・ 将棋・を・ する。」「ひまじん・が・ 細かい・ こと・に・ 口出し・を・ する。」

ひまつぶし【暇潰し】《名詞、動詞する》 ①空いている時間を過ごす手段や方法。時間を重要でもないことがらのために使うこと。「ひまつぶし・に・ 将棋・なと・ し・まへ・ん・か。」「映画・ 見・て・ ひまつぶしする。」②時間を無駄に費やしてしまうこと。「図書館・で・ 探し・た・けど・ 見つから・なんで・ ひまつぶしに・ なっ・ても・た。」

ひまわり〔ひまーり〕【向日葵】《名詞》 太陽の動きにつれて花が回ると言われている、背の高い茎の先に大きな黄色の花をつける草花。「ひまわり・が・ 人・の・ 背ー・より・ 高こー・ なっ・た。」

ひみつ【秘密】《名詞》 表向きにしないで、人に知らせないこと。関係者以外には公開しなですませてしまうこと。「旦那さん・に・は・ ひみつ・に・ せ・ん・ 方・が・ えー・と・ 思う・よ。」〔⇒ないしょ【内緒】、ないしょごと【内緒事】

ひめ【姫】《名詞》 身分の高い人の娘。大切にされている女の人。「おひめさん・が・ 出・てくる・ お話」

ひめくり【日捲り】《名詞》 毎日、一日ずつはぎ取っていく暦。「柱・に・ ひめくり・を・ かける。」

ひも【紐】《名詞》 ものを縛ったりつないだりなどするための、糸・紙・皮などをよりあわせて太くしたもの。「凧・を・ 揚げる・ ひも」〔⇒ひぼ()

ひもじい〔ひもじー〕《形容詞》 お腹が空いて、つらい気持ちになっている。空腹を我慢できない状態である。「子ども・に・ ひもじー・ 思い・を・ さし・たら・ あか・ん。」

ひもと【火元】《名詞》 ①火を使う場所。火のある場所。「ひもと・を・ もー・一遍・ よー・ 見・て・から・ 寝る。」②火事の原因となったところ。火事の原因となるもの。「空き家・が・ ひもと・やっ・た・ん・や・て。」〔⇒ひのもと【火の元】

ひもの【干物】《名詞》 魚や貝などを切り開いて干したもの。「鯵・の・ ひもの・を・ 焼く。」◆小さなものは切り開かないで干すこともある。〔⇒ひらき【開き】

ひや【冷や】《名詞》 冷たい水や、温めていない酒などの飲み物。「今日・は・ 澗(かん)せ・んと・ ひや・で・ 飲も・か。」

びや(枇杷)】《名詞》 背の高い常緑樹で秋に白い花が咲き、夏の初めにだいだい色の実が生る木。また、その実。「大きな・ びや・の・ 種」〔⇒びわ【枇杷】

ひやあせ【冷や汗】《名詞》 恥ずかしいときや、恐ろしいときなどに出る汗。「見つかっ・たら・ えらい・ こと・や・と・ 思(おも)・て・ ひやあせ・ かい・とっ・てん。」

ひやい【冷やい】《形容詞》 固体や気体の温度が低くて、触れると冷ややかな感じがする。「廊下・を・ 裸足・で・ 歩い・たら・ ひやい・なー。」「ひやい・ 氷」■対語=「あつい【熱い】」「あちい【(熱い)】」〔⇒ひやこい【冷やこい】、ひやっこい【冷やっこい】、つめたい【冷たい】、ちめたい(冷たい)、つべたい(冷たい)、ちべたい(冷たい)

ひやかす【冷やかす】《動詞・サ行五段活用》 ①相手が困るようなことを言ったりして、からかう。相手の高まった気持ちに水を差す。「アベック・を・ ひやかし・たら・ あか・ん・がな。」②買う気がないのに店を見て回ったり、値段を聞いたりする。「夜店・を・ ひやかし・に・ 行か・へん・か。」■名詞化=ひやかし【冷やかし】

ひゃく【百】《名詞》 ①数の単位で、十の10倍。「ひゃく・ずつ・ 数え・て・ 袋・に・ 入れる。」②百歳であること。「このごろは・ ひゃく・まで・ 元気な・ 人・も・ 多い・なー。」③数が多いこと。「ひゃく・も・ 承知・で・ 言()ー・とる・ねん。」

ひゃくしょう〔ひゃくしょー〕【百姓】《名詞、動詞する》 田畑で穀物・野菜・果物などを作る職業。また、その職業に従事すること。「田舎・の・ ひゃくしょー・に・ 生まれ・た・ん・や。」「先祖代々の・ ひゃくしょー」〔⇒のうぎょう【農業】、のうか【農家】動詞⇒たんぼつくる【田圃作る】、たんぼする【田圃する】

ひゃくしょうや〔ひゃくしょーや〕【百姓家】《名詞》 田畑で穀物・野菜・果物などを作る職業に従事している人の住む家。「ひゃくしょーや・に・は・ 大けな・ 納屋・が・ ある。」〔⇒のうか【農家】

ひゃくにちぜき【百日咳】《名詞》 咳が続いて治るのに日数がかかる、子どもに多い感染症。「ひゃくにちぜき・で・ 学校・を・ 休む。」

ひゃくにちそう〔ひゃくにちそー〕【百日草】《名詞》 夏から秋にかけて、白・黄・赤・紫などの花が長い間にわたって咲く草花。「ひゃくにちそー・を 墓・に・ 持っ・ていっ・て・ たてる。」

ひやけ【日焼け】《名詞、動詞する》 ①日に当たって、顔や体の色が黒くなること。「いっぺん・に・ ひやけし・たら・ 顔・が・ ひりひりする・ぞ。」②ものに日が当たって、色があせたり変わったりすること。「畳・の・ 端・が・ ひやけし・とる。」③長い間雨が降らずに、田畑などが乾いてしまうこと。「ひやけし・て・ 茄子(なすび)・が・ ひしぼっ・ても・とる。」

ひやこい【冷やこい】《形容詞》 固体や気体の温度が低くて、触れると冷ややかな感じがする。「ひやこい・ わらび餅・を・ 食べ・た。」■対語=「あつい【熱い】」「あちい【(熱い)】」〔⇒ひやっこい【冷やっこい】、ひやい【冷やい】、つめたい【冷たい】、ちめたい(冷たい)、つべたい(冷たい)、ちべたい(冷たい)

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2017年8月 1日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (458)    (通算2456回)

日常生活語 「ひ」⑯

 

ひねる【陳る】《動詞・ナ行下一段活用》 ①乾物などが古くなって変質する。「ひね・た・ 素麺」②茄子や胡瓜などの野菜が熟しすぎて固くなる。「ひね・た・ 胡瓜・や・さかい・ もー・ 食わ・れ・へん。」「ひね茄子」③人が若さを失って、年をとった人のようになる。若い人が老成する。「ひね・た・ もの・の・ 言い方・を・ する。」「年・の・ 割・に・は・ ひね・た・ 感じ・の・ 人・や。」「ひね・た・ 顔・を・ し・た・ 子ども」■名詞化=ひね【陳】

ひのいり【日の入り】《名詞》 太陽が地平線より下に沈むこと。また、その時刻。「彼岸・が・ 過ぎ・て・ だんだん・ ひのいり・が・ 遅なっ・てき・た。」■対語=「ひので【日の出】」

ひのき【桧】《名詞》 建築材などとして重んじられる、葉がうろこ状に重なり合ってつき、高さ3040メートルに達する常緑樹。「ひのき・の・ 床の間」

ひのくるま【火の車】《名詞》 お金がなくて、生活が非常に苦しいこと。「ひのくるま・に・ なら・ん・うち・に・ 何・か・ 考え・とき・まほ。」

ひのくれ【日の暮れ】《名詞》 太陽が沈む時刻。一日の終わり。空が薄暗くなること。また、そのような頃。「ひのくれ・まで・に・ 仕事・を・ すまそ・ー。」■対語=「よあけ【夜明け】」〔⇒ひぐれ【日暮れ】

ひのけ【火の気】《名詞》 ①火の暖かさ。暖かさをもたらす火の熱。「ひのけ・が・ ない・ 部屋・や・さかい・ 寒かっ・た。」②炎が出るもととなるもの。火元。「火事・に・ なら・ん・よーに・ ひのけ・に・ 気・を・ つける。」

ひのこ【火の粉】《名詞》 火が燃え上がるときに飛び散る、小さな火片。「ひのこ・が・ 飛ん・で・ 燃え移っ・たら・ 困る・と・ 心配し・た。」

ひのし【火熨】《名詞》 炭火で熱くして、布の皺を伸ばしたり形を整えたりする道具。「ひのし・が・ 熱すぎ・たら・ 着物・が・ 焼ける。」◆柄杓の形の金属で、桶の部分に炭火を入れて使用する。〔⇒ひごて【火鏝】

ひので【日の出】《名詞》 太陽が地平線より上に昇ること。また、その時刻。「早起きし・て・ ひので・を・ 見ー・に・ 山・に・ 登っ・た。」「気温・が・ いちばん・ 低い・の・は・ ひので・の・ 前・や。」■対語=「ひのいり【日の入り】」

ひのべ【日延べ】《名詞、動詞する》 ①予定していた日を後にずらすこと。延期。「雨・が・ 続い・て・ 試合・の・ 予定・が・ ひのべ・に・ なっ・た。」②予定していた日数を増やすこと。「もー・ ちょっと・ ひのべせ・んと・ 仕事・は・ 終わら・へん。」

ひのまる【日の丸】《名詞》 白地に赤い丸をつけた、日本の国旗とされるもの。日章旗。「祝日・に・ ひのまる・を・ 立てる・ 家・は・ 少(すけ)のー なっ・た。」

ひのまるべんとう〔ひのまるべんとー〕【日の丸弁当】《名詞》 白いご飯のまんなかに梅干しを置いた、質素な弁当。「汗水・ 流し・て・ 働い・た・ 後・は・ ひのまるべんとー・が・ うまかっ・た・なー。」

ひのもと【火の元】《名詞》 ①火を使う場所。火のある場所。「地震・の・ 時・は・ 真っ先に・ ひのもと・を・ 消さ・んと・ いか・ん。」②火事の原因となったところ。火事の原因となるもの。「ひのもと・は・ 居酒屋・やっ・てん・て。」〔⇒ひもと【火元】

ひのようじん〔ひのよーじん〕【火の用心】《名詞、動詞する》 火事を出さないように、火の取り扱いに注意をすること。「冬・に・ なっ・たら・ ひのよーじん・を・ ふれ・て・ 回り・よっ・た・もん・や。」

ひばし【火箸】《名詞》 炭火などを挟むために用いる、金属製の長い箸。「ひばし・で・ 炭・を・ 挟(はそ)む。」

ひばち【火鉢】《名詞》 灰を入れた中に熾した炭火を入れて、暖をとったり湯を沸かしたりするための用具。「ひばち・で・ 手ー・を・ 温める。」

ひばな【火花】《名詞》 金属や石がぶつかったり、電気が触れ合ったりしたときに、細かく飛び散る光。「新幹線・の・ 青い・ 火花」

ひばり【雲雀】《名詞》 畑や野原に巣を作り、春には空高く舞い上がって鳴く、雀ぐらいの大きさの鳥。「ひばり・が・ ピーチク・ 鳴い・とる。」

ひび【日々】《名詞、副詞》 ①午前0時から午後12時までの間の24時間が幾度も繰り返して続くこと。ほぼ同様のことが繰り返される日が続いていること。一日ごとの単位で。「ひび・の・ 心構え・が・ 大事や。」「ひび・ 一生懸命に・ する・こと・が・ 大事や・でー。」「病院通い・の・ ひび・や。」②一日ずつ日がたつにつれて。「ひび・ 寒さ・が・ 厳しー・ なっ・てき・た。」〔⇒いちにちいちにち【一日一日】、ひにひに【日に日に】⇒まいにち【毎日】、まいにちまいにち【毎日毎日】、まいにちひにち【毎日日日】

ひび【皹、罅】《名詞》 ①ものの表面にできる、筋のような細かい裂け目。「窓・の・ ガラス・に・ ひび・が・ はいっ・とる。」「地震・で・ コンクリート・に・ ひび・が・ でけ・た。」②寒さのために、手足などの皮膚にできる、細かい裂け目。「手ー・の・ ひび・が・ 痛む。」⇒われめ【割れ目】

ひびく【響く】《動詞・カ行五段活用》 ①音や声が辺りに伝わる。「お昼・の・ サイレン・が・ ひびく。」「隣・の・ 家・から・ ピアノ・の・ 音・が・ ひびい・てくる。」②音や声が跳ね返って、反響する。「ひびい・て・ 何・を・ 言()ー・とる・の・か・ わから・へん。」③衝撃や振動が伝わる。「歩い・たら・ 廊下・が・ ひびい・て・ 怖い・なー。」④他のものに良くない影響を与える。「雨降り・の・ 日ー・は・ 売り上げ・に・ ひびく。」

ひびょういん〔ひびょーいん〕【避病院】《名詞》 昔あった、法定伝染病にかかった人を隔離して収容し、治療を施し、他への伝染を防ぐための病院。「伝染病・で・ ひびょーいん・に・ 入っ・た。」

びびる《動詞・ラ行五段活用》 勢いに押されて、気後れしたり恐れたりして縮こまる。自信を失って、伸び伸びと行動できない状態になる。ひるむ。「びびら・んと・ 元気・ 出し・て・ 行け。」「野次・を・ 言わ・れ・て・ びびっ・ても・て・ 三振し・た。」

ひびわれる【罅割れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ものに細かい裂け目ができる。また、そのようにして割れる。「茶碗・が・ ひびわれ・とる。」■名詞化=ひびわれ【罅割れ】

ひひん《副詞と》 馬がいななく様子。また、その声。「ひひんと・ 鳴い・て・から・ 歩きだし・た。」

びびんちょ《形容動詞や()、動詞する、名詞》 ①必要以上に用心深くなって、物事に対処できなくなる様子。また、そのような人。「びびんちょせ・んと・ 堂々と・ 喋り・なはれ。」②賭事などですっからかんになる様子。また、そのようになった人。「今日・は・ パチンコ・で・ びびんちょし・ても・た。」

ひふ【皮膚】《名詞》 人や動物の体を覆い包んでいる、外側の皮。「冬・に・ なっ・たら・ ひふ・が・ 荒れ・て・ 困る。」〔⇒はだ【肌】

ひふみよいむなやこと【一二三四五六七八九十】《唱え言葉》 ものを数えるときに、1から10までを数える代わりに、一字一音で言う言葉。◆子どもたちは「ぼんさんがへをこいた」を使うことが多かったが、大人たちが、そんな言い方をはばかる場合は「ひふみよいむなやこと」(「ひとつ」の「ひ」、「ふたつ」の「ふ」、「みっつ」の「み」…、のそれぞれの最初の一音を連ねた言い方)と言っていた。もちろん、ゆっくりと一つ一つを指しながら「ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と」と言うこともあった。〔⇒ぼんさんがへをこいた【坊さんが屁をこいた】

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2017年7月31日 (月)

【掲載記事の一覧】

 7月末には「奥の細道」の出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)に登りました。老骨に鞭打って、雪の残る月山に登り、湯殿神社を経て下りました。

 「奥の細道を読む・歩く」の連載を再開しましたが、途中で休んでしまいました。近日中に続きを始めるつもりです。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてにメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

◆奥の細道を読む・歩く ()(197)~継続予定

    [2016年9月1日開始~ 最新は2017年7月19日]

 

◆【明石方言】 明石日常生活語辞典 ()(2455)~継続予定

    [2009年7月8日開始~ 最新は2017年7月31日]

◆ところ変われば ()()~継続予定

    [2017年3月1日開始~ 最新は2017年5月4日]

 

◆日本語への信頼 ()(261)~再開の可能性あり

    [2015年6月9日開始~ 最新は2016年7月8日]

 

◆名寸隅舟人日記 ()(16)~再開の可能性あり

    [2016年1月1日開始~ 最新は2016年4月2日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~再開の可能性あり

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~再開の可能性あり

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆名寸隅の船瀬があったところ ()()

    [2016年1月10日~2016年1月14日]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日~2010年3月10日]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日~2011年9月13日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)

 2014年5月10日~2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)

 2013年4月13日~2014年5月9日]

 

◆百載一遇 ()()

    [2014年1月1日~2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)

    [2012年7月4日~2013年8月28日]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日~20071212日]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日~2008年7月20日]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日~2009年9月10日]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日~2012年1月4日]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日~2012年5月3日]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日~2009年6月30日]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日~20061231日]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日~2008年1月10日]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日~20061226日]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日~2009年6月4日]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日~2008年1月18日]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日~2007年7月31日]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日~20081125日]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日~2009年6月22日]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日~2009年5月8日]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日~2009年3月16日]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日~20081113日]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日~20081215日]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日~2007年6月30日]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日~2010年1月3日]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日~2012年7月8日]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日~2011年6月1日]

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日~2014年4月12日]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日~2008年9月24日]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日~200610月4日]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日~20061011日]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日~200611月2日]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日~2007年6月6日]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日~2007年8月10日]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日~2007年7月7日]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日~20071030日]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日~20061015日]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日~2007年8月20日]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日~2007年9月12日]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日~2007年9月29日]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日~200612月7日]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日~2007年5月7日]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日~20061222日]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日~2007年8月27日]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日~2007年8月30日]

 

◆中山道をたどる ()(424)

    [201311月1日~2015年3月31日]

 

◆日光道中ひとり旅 ()(58)

    [2015年4月1日~2015年6月23日]

 

◆奥州道中10次 ()(35)

    [20151012日~20151121日]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日~2012年9月19日]

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (457)    (通算2455回)

日常生活語 「ひ」⑮

 

ひなた【日向】《名詞》 日光の当たっている場所。「寒い・さかい・ ひなた・で・ 遊ぼー・か。」■対語=「ひかげ【日陰】」〔⇒ひあたり【日当たり】、ひやたり(日当たり)

ひなたぼっこ【日向ぼっこ】《名詞、動詞する》 寒い季節に、日光に当たって暖まること。「雀・が・ 電線・に・ 止まっ・て・ ひなたぼっこし・とる。」

ひなたみず【日向水】《名詞》 夏の季節に、盥などに入れて、長い時間、日光に当てておいて温度を高めた水。「ひなたみず・で・ 行水・を・ する。」

ひなどり【雛鳥】《名詞》 卵から孵ったばかりの鳥の子。「ひなどり・や・さかい・ 上手に・ よー・ 飛ば・へん。」〔⇒ひな【雛】

ひなにんぎょう〔ひなにんぎょー〕【雛人形】《名詞》 紙や土などで作って着物を着せた、桃の節句のときに飾る人形。「3月3日・が・ すん・だら・ ひなにんぎょー・は・ 早(はよ)ー・ しまい・なはれ・よ。」〔⇒ひな【雛】

ひなびる(萎びる)】《動詞・バ行上一段活用》 水気がなくなって、縮んで皺が寄る。「冷蔵庫・の・ 隅・で・ 胡瓜・が・ ひなび・て・ 残っ・とっ・た。」〔⇒しなびる【萎びる】

ひなまつり【雛祭り】《名詞》 3月3日の桃の節句に、雛人形を飾って、女の子の成長や幸せを祈るお祭り。「ひなまつり・の・ あられ・を・ 買う。」

ひなん【避難】《名詞、動詞する》 災害などで危険な目に遭わないように他の場所へ移ること。「津波・の・ 時・は・ 早く・ 高い・ 所(とこ)・へ・ ひなんし・てください・ね。」

ビニール〔びにーる〕【英語=vinyl】《名詞》 耐水性や気密性に優れている、布・皮・ゴムなどの代わりに使うことが多い合成樹脂。「ごみ・を・ びにーる・の・ 袋・に・ 入れる。」

ひにく【皮肉】《名詞、形容動詞や()》 相手を批判したり非難したりするために、わざと事実と反対のことを言ったり、遠回しに意地悪く言ったりすること。また、そのような意図を持った言葉。「そんな・ 言い方・ し・たら・ ひにくに・ 聞こえ・まっ・せ。」

ひにくる【皮肉る】《動詞・ラ行五段活用》 相手を批判したり非難したりするために、わざと事実と反対のことを言ったり、遠回しに意地悪く言ったりする。「ちょっと・ ひにくっ・てみ・た・けど・ 本人・は・ 気・が・ つい・とら・へん・みたいや。」■名詞化=ひにくり【皮肉り】

ひにち【日日】《名詞》 ①経過したり累積したりする日の数。「出来上がる・まで・に・ ひにち・が・ だいぶ・ かかる。」②何かを行うための、予定の日。「ひにち・を・ 早(はよ)ー・ 決め・んと・ いか・ん。」⇒にっすう【日数】⇒ひどり【日取り】、にってい【日程】

ひにちぐすり【日日薬】《名詞、形容動詞や()》 時の経過とともに病気や怪我などが治っていくこと。日数が経てば確実に治る見通しのある病気や怪我の様子。「心配せ・ん・でも・ ひにちぐすりで・ 治る・やろ。」「この・ 怪我・は・ ひにちぐすりや・さかい・ もー・ ちょっと・ 辛抱し・とら・な・ しょー・が・ ない。」

ひにひに【日に日に】《副詞》 ①午前0時から午後12時までの間の24時間が幾度も繰り返して続く様子。ほぼ同様のことが繰り返される日が続いている様子。一日ごとの単位で。「ひにひに・ 800円・ずつ・ 電車賃・が・ 要る。」②一日ずつ日がたつにつれて。「ひにひに・ 草・が・ 伸び・てき・た。」◆②は、目に見えるような変化があるときに使うことが多い。〔⇒ひび【日々】、いちにちいちにち【一日一日】⇒まいにち【毎日】、まいにちまいにち【毎日毎日】、まいにちひにち【毎日日日】

ひね【陳】《名詞》 時間を経て成熟したもの。盛りを過ぎたもの。「ひね・の・ 茄子」「ひね・生姜」

ひねきる【捻切る】《動詞・ラ行五段活用》 指先や爪で、皮膚をつまんで強くねじる。「怒ら・れ・て・ ほっぺた・を・ ひねきら・れ・た。」〔⇒ひねる【捻る】、つねる【抓る】、つめきる【詰め切る】、ちめきる(詰め切る)、ちみきる(詰み切る)

ひねくりまわす〔ひねくりまーす〕【捻くり回す】《動詞・サ行五段活用》 ①そのものを確かめたりするために、手先で盛んにいじる。「鉛筆・を・ ひねくりまーし・ながら・ 考え・とる。」②盛んに理屈をつけたりして言う。議論のための議論をして、結論がない。「ひねくりまーし・て・ 結局・ 何・も・ 決まら・ず・や。」

ひねくる【捻くる】《動詞・ラ行五段活用》 ①そのものを確かめたりするために、手先でいじる。「本・を・ ひねくっ・て・ 傷め・ても・た。」②いろいろ理屈をこじつけたりして言う。相手を困らせるために皮肉っぽく言う。「ひねくら・んと・ ちゃんと・ 教え・てくれ・へん・か。」■名詞化=ひねくり【捻くり】

ひねくれる《動詞・ラ行下一段活用》 ①ものごとを素直に受け取らないで、自分が劣っているように思ったり、不利な状況に立たされているように考えたりする。また、その結果、考えや行いが素直でなくなる。「ひねくれ・ても・て・ 協力し・てくれ・へん。」②形がいびつになっている。「石・が・ 多い・ ところ・に・ 植え・た・ さかい・ ひねくれ・た・ 大根・に・ なっ・た。」■名詞化=ひねくれ〔⇒ねじれる【捻れる】、ねじける(捻ける)、ひがむ【僻む】

ひねなすび【陳茄子】《名詞》 古くなったもの。古くなって縮んだ感じになったもの。「ひねなすび・の・ おっさん・や・さかい・ 素直に・ 言()ー・ こと・を・ 聞ー・てくれ・へん。」◆茄子には限らず、いろいろなものについて言う。人について言う場合は、「ひねくれる」というイメージも伴っているように感じられる。

ひねりだす【捻り出す】《動詞・サ行五段活用》 ①あれこれ考えて工夫をしたり、考えをまとめたりする。「えー・ 案・を・ ひねりだし・てみ・まほ。」②無理に工面をして、金銭の都合をつける。「どっか・から・ 10万円・ほど・ ひねりだせ・まへ・ん・か。」③小さく丸めたものを、指先のあたりから作り出す。「小餅・を・ ひねりだす。」

ひねりもち【捻り餅】《名詞》 酒蔵で、酒米が完全に蒸せたかどうかを調べるために、蒸した米を取り出して、押しつぶして餅のように練ったもの。◆普通の餅に比べると、きめが細かく、何とも言えない味わいがある。本来は酒蔵の中での検査用であったはずだが、明石市大久保町西島地区にはたくさんの酒蔵があり、そこに勤めている人も多かったので、何らかのつながりによって、「ひねりもち」を口にする機会があった。たくさんの酒蔵で、酒米を蒸すたびごとに、「ひねりもち」もたくさん作られていたのであろう。酒粕は販売の対象になっても、「ひねりもち」は商品にならないという事情も関係があるのだろう。

ひねる【捻る】《動詞・ラ行五段活用》 ①円形のものなどを、一つの方向に力を加えて回す。「瓶・の・ ふた・を・ ねじっ・て・ 開ける。」②細長いものの両端を互いに逆方向に回して、よりを掛けるようにする。「体・を・ ひねっ・て・ 跳ぶ。」③指先や爪で、皮膚をつまんで強くねじる。「ほっぺた・を・ ひねっ・て・ 眠気・を・ 覚ます。」④別の方向に変える。「腰・を・ ひねる。」⑤あれこれと考える。「首・を・ ひねっ・て・ 考える。」⑥相手に簡単に対応する。「ちょっと・ ひねっ・たら・ 勝てる・やろ。」⑦按摩をする。「ひねっ・てもろ・て・ 楽に・ なっ・た。」■名詞化=ひねり【捻り】①②⇒ねじる【捻る】、ねじまわす【捻じ回す】⇒ひねきる【捻切る】、つねる【抓る】、つめきる【詰め切る】、ちめきる(詰め切る)、ちみきる(詰み切る)

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2017年7月30日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (456)    (通算2454回)

日常生活語 「ひ」⑭

 

ひとびと【人々】《名詞》 大勢の人たち。自分以外の人たち。銘々の人。「ひとびと・の・ 考え・は・ ばらばらや。」「大昔・に・ 生き・とっ・た・ ひとびと」〔⇒しとびし(人々)

ひとふでがき【一筆書き】《名詞、動詞する》 筆記具を紙から離さないで、同じところを行き来しないで、図形を書くこと。また、そのようにして書いたもの。「ひとふでがき・の・ 模様」〔⇒しとふでがき(一筆書き)

ひとまえ【人前】《名詞》 ①人の見ているところ。人から見つめられているところ。公衆の面前。「ひとまえ・に・ 出る・の・は・ 嫌いや・ねん。」「ひとまえ・で・は・ よー・ 話・を・ せ・ん。」②人に見える形。他人の手前。「ひとまえ・を・ にっこりし・たら・ 良()ー・ねん。」〔⇒しとまえ(人前)

ひとまかせ【人任せ】《名詞、動詞する》 仕事などを自分でしないで、人に頼ったり頼んだりしてしまうこと。自分は無関係であるというような姿勢を見せること。「ひとまかせ・に・ し・とっ・たら・ 身ー・に・ つか・へん・で。」〔⇒しとまかせ(人任せ)

ひとまとめ【一纏め】《名詞、動詞する》 ①ばらばらになっているものを一括すること。「雑誌・を・ ひとまとめし・て・ くくる。」「習(なろ)ー・た・ こと・を・ ひとまとめに・ 復習する。」②似たようなものを同類として扱うこと。「考え方・の・ 違う・ 人・を・ ひとまとめ・に・ し・たら・ もめる・ぞ。」〔⇒しとまとめ(一纏め)

ひとまね【人真似】《名詞、動詞する》 ①そのことの意味をじゅうぶんに理解しないで、他の人の行動や特徴にならって、同じようにすること。「ひとまねし・ながら・ 仕事・を・ 覚える。」②動物が、人のまねをすること。「鸚鵡・が・ ひとまね・を・ し・よる。」〔⇒しとまね(人真似)

ひとまわり〔ひとまーり〕【一回り】《名詞、動詞する》 ①ぐるっとまわること。一周すること。「村・の・ 中・を・ ひとまーりし・て・ 危険個所・を・ 調べる。」②役割や分担などが、順にすべてにまわること。「掃除当番・が・ ひとまーりし・た。」③十二支が一周する年数である12年。「ひとまーり・ 上・の・ 先輩」④ものの大きさなどの一つの段階。「ひとまーり・ 小()まい・ 皿・が・ 欲しい。」〔⇒しとまわり(一回り)

ひとみしり【人見知り】《名詞、動詞する》 子どもなどが、見慣れない人を見て、恥ずかしがったり恐がったりすること。「ひとみしり・が・ 激しー・ 子ー・や。」〔⇒しとみしり(人見知り)

ひとめ【一目】《名詞》 ①ちょっと見ること。一度見ること。「えー・ 品物・か・ どー・か・は・ ひとめ・で・ わかる。」②全体を一度に見渡すこと。「山・の・ 上・から・ ひとめ・で・ 町・を・ 眺める。」〔⇒しとめ(一目)

ひとめ【人目】《名詞》 他人の見る目。人に見られていること。世間からの注目。「ひとめ・を・ 気ー・に・ する。」〔⇒しとめ(人目)

ひとめにつく【人目に付く】《動詞・カ行五段活用》 他のものとは違って、はっきり見える。すぐ人の目に触れる。注目されやすい。「みんな・の・ ひとめにつく・ 所(とこ)・に・ 張り紙・を・ する。」〔⇒しとめにつく(人目に付く)、めだつ【目立つ】

ひとやすみ【一休み】《名詞、動詞する》 仕事などの途中で、しばらくの間、休むこと。「ここら・で・ ひとやすみし・て・ お茶・でも・ 飲もー・か。」〔⇒しとやすみ(一休み)

ひとり【一人、独り】《名詞》 ①人数が1であること。個人。相手や仲間がいないこと。「バス・の・ お客・は・ ひとり・だけ・やっ・た。」「ひとり・で・ 下宿し・とる。」「ひとり・で・ 考える。」②結婚していないこと。また、そのような人。「まだ・ ひとり・です。」〔⇒しとり(一人、独り)⇒ひとりもん【独り者】、しとりもん(独り者)、どくしん【独身】

ひどり【日取り】《名詞》 何かを行うための、予定の日。また、その日を決めること。「結婚式・の・ ひどり・を・ 決める。」〔⇒ひにち【日日】、にってい【日程】

ひとりあたま【一人頭】《名詞》 個人に割り当てる数量など。「ひとりあたま・ 千円・ずつ・ 出し・てください。」◆「二人あたま」とか「一軒あたま」とは言わない。その点が、「ひとりぶん【一人分】」という使い方とは異なる。〔⇒しとりあたま(一人頭)、ひとりぶん【一人分】、しとりぶん(一人分)

ひとりごと【独り言】《名詞》 相手がいない場で、ひとりでものを言うこと。また、その言葉。「ぶつぶつ・ ひとりごと・を・ 言()ー・とる。」〔⇒しとりごと(独り言)

ひとりでに【独りでに】《副詞》 ①他からの力を借りることなく自然に。自分の意志や意図などとは無関係に。いつの間にか。「風・が・ 出・てき・て・ ひとりでに・ 戸ー・が・ 開い・て・ びっくりし・た。」「日向水・に・ し・とい・たら・ ひとりでに・ 温ー・ なる。」②機械などに一定の操作をしておいたとき、あとは自然に動くようになる様子。「地震・の・ 時・は・ テレビ・が・ ひとりでに・ 知らし・てくれる。」〔⇒しとりでに(独りでに)

ひとりぶん【一人分】《名詞》 個人に割り当てる数量など。「ひとりぶん・が・ 3000円・に・ なり・ます。」〔⇒しとりぶん(一人分)、ひとりあたま【一人頭】、しとりあたま(一人頭)

ひとりぼっち【独りぼっち】《名詞、形容動詞や()》 行動をともにする人がいないこと。身寄りや仲間などが存在しないこと。「ひとりぼっち・で・ 東京・へ・ 試験・を・ 受け・に・ 行っ・た。」〔⇒しとりぼっち(独りぼっち)

ひとりもん【独り者】《名詞》 結婚していないこと。また、そのような人。「息子・は・ まだ・ ひとりもん・や・ねん。」〔⇒しとりもん(独り者)、ひとり【一人、独り】、しとり(一人、独り)、どくしん【独身】

ひな【雛】《名詞》 ①卵から孵ったばかりの鳥の子。「鶏・の・ ひな」②紙や土などで作って着物を着せた、桃の節句のときに飾る人形。「そろそろ・ ひな・を・ 飾ろー・か。」⇒ひなどり【雛鳥】⇒ひなにんぎょう【雛人形】

ひなか【日中】《名詞》 ①一日の半分。または、昼間の半分。「垣・の・ ペンキ・を・ 塗る・の・に・ ひなか・ かかっ・た。」②真昼の明るいとき。朝や夕方を除いた、真昼。「ひなか・に・ 泥棒・に・ 入ら・れ・た。」「ひなか・に・ 働か・んと・ パチンコし・て・ 遊ん・どっ・たら・ あか・ん・やろ。」⇒はんにち【半日】⇒ひるひなか【昼日中】、ひるのひなか【昼の日中】、まっぴるま【真っ昼間】、まひる【真昼】、はくちゅう【白昼】

ひなかしごと【日中仕事】《名詞》 半日ほどの時間が必要な作業や用務。「弟・の・ 家・まで・ 行く・の・は・ ひなかしごと・や・ねん。」

ひながた【雛形】《名詞》 ①文字や絵画などの上達を図るために、模範として真似て練習するためのもの。「ひながた・を・ 見・て・ 書く。」②書類などの様式や形式を示すもの。「教科書・に・ 載っ・とる・ てひながた・を・ 見・て・ 図表・を・ 作る。」③実物の形や仕組みを真似て作ったもの。「建物・の・ ひながた・を・ 作っ・て・ いろいろ・ 考える。」◆②は、実物よりも小さいことが多い。⇒てほん【手本】⇒もけい【模型】

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2017年7月29日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (455)    (通算2453回)

日常生活語 「ひ」⑬

 

ひとしきり【一頻り】《副詞》 しばらくの間、盛んな状態が続く様子。「朝・の・うち・ 蝉・が・ ひとしきり・ 鳴い・とっ・た。」〔⇒しとしきり(一頻り)

ひとしごと【一仕事】《名詞、動詞する》 まとまった仕事。一続きの仕事。「夜なべ・で・ 編み物・の・ ひとしごと・を・ し・た。」〔⇒しとしごと(一仕事)

ひとすじ【一筋】《名詞、形容動詞や()》 ①一本の細長いもの。「道・は・ ひとすじ・だけ・や・さかい・ 間違う・こと・ あら・へん。」「ひとすじ・の・ 赤い・ 糸・が・ 落ち・とる。」②一途に集中する様子。「学生・や・のに・ ひとすじに・ サッカー・ばっかり・ やっ・とる。」〔⇒しとすじ(一筋)

ひとだま【人魂】《名詞》 青白い光を放って空中を飛ぶという、人の霊。「墓・に・ ひとだま・が・ 出る・ん・やて。」〔⇒しとだま(人魂)

ひとちがい【人違い】《名詞、動詞する》 別の人を、ある人と思い違えること。「友だち・や・(と・) 思(おも)・て・ 声・を・ かけ・たら・ ひとちがい・やっ・た。」〔⇒しとちがい(人違い)

ひとつ【一つ】《名詞(数詞+助数詞)》 ①最も小さな自然数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「ひとつ・だけ・ 売れ残っ・た。」②1歳。「今日・は・ ひとつ・の・ 誕生日・や。」◆1から10までの数え方は、ふつう、「ひとつ【一つ】、ふたつ【二つ】、みっつ【三つ】、よっつ【四つ】、いつつ【五つ】、むっつ【六つ】、ななつ【七つ】、やっつ【八つ】、ここのつ【九つ】、とうお【十】」と言う。その次は「じゅういち【十一】、じゅうに【十二】、じゅうさん【十三】、じゅうし【十四】、じゅうご【十五】、じゅうろく【十六】、じゅうひち【十七】、じゅうはち【十八】、じゅうく【十九】、にじゅう【二十】」と言う。〔⇒しとつ(一つ)⇒いち【一】、ひ【一】

ひとつ【一つ】《副詞》 ①何かを始めたり試みたりするときに、軽く気持ち向けるために発する言葉。「難しー・けど・ ひとつ・ やっ・てみる・か。」②相手にものを頼むときに、なんとかよろしくという気持ちを表す言葉。「御協力・を・ ひとつ・ よろしく・ お願いし・ます。」〔⇒しとつ(一つ)

ひとづかい【人使い】《名詞》 人に仕事をさせたり動かしたりするときの、させ方。「何・でも・ 命令し・て・ ひとづかい・の・ ごっつー・ 荒い・ 人・や。」〔⇒しとづかい(人使い)

ひとつき【一月】《名詞》 ①1年を12に分けたときの、そのひとつ分。ほぼ30日の長さ。「ひとつき・ごと・に・ 給料・を・ もらう。」ひとつき・の・ 電気代」②その月の枠内におさまる長さ。「ひとつき・に・ 寄り合い・を・ 2回・ し・て・ 決め・た。」〔⇒しとつき(一月)⇒いっかげつ【一か月】

ひとづきあい【人付き合い】《名詞》 周りの人との交際。他の人との接し方。「ひとづきあい・が・ へた・で・ 困っ・とる。ねん。」〔⇒しとづきあい(人付き合い)

ひとっつも【一っつも】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「値上がり・ せ・ん・ もん・は・ ひとっつも・ あら・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとつも【一つも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

ひとづて【人伝】《名詞》 ①人に頼んで伝えてもらうこと。「ひとづて・に・ 言()ー・てもらう。」②直接ではなく、他の人から伝わること。「ひとづて・に・ 聞い・た・ 話・や。」〔⇒しとづて(人伝)

ひとつひとつ【一つ一つ】《副詞、名詞》 ①些細なことまで余すところなく。ひとつの例外もなく、すべて。「ひとつひとつ・ 手・に・ 取っ・て・ 確かめる。」②たくさんあるものの、それぞれ。「ひとつひとつ・に・ 思い出・が・ ある・さかい・ 捨て・られ・へん。」⇒いちいち【一々】

ひとつも【一つも】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「今日・の・ 試験・は・ 難しー・て・ ひとつも・ わから・なんだ。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

ひとで【人出】《名詞》 行楽や買い物などに、人が出て集まること。また、外に出て集まった人。「今日・の・ 花見・の・ ひとで・は・ 少(すけ)ない。」〔⇒しとで(人出)

ひとで【人手】《名詞》 ①仕事に動員することのできる人。また、その人数。「この・ 仕事・は・ ひとで・が・ ぎょーさん・ 要る。」「もう・ 20人・ほど・ ひとで・が・ 欲しい。」②他人が支配するものやこと。「貧乏し・て・ 先祖・から・ 伝わっ・とっ・た・ 屏風・や・ 掛け軸・が・ ひとで・に・ 渡っ・ても・た。」〔⇒しとで(人手)

ひとで【海星】《名詞》 星の形をして棘が密生している、海底にすむ動物。「網・に・ ぎょーさん・ ひとで・が・ かかっ・てき・た。」〔⇒しとで(海星)

ひととおり〔ひととーり〕【一通り】《名詞、副詞》 ①初めから終わりまで全部。全体のあらましに関すること。「ひととーり・ 読ん・だ・けど・ よー・ わから・へん。」②複数のものがないこと。「時間・が・ なかっ・た・ので・ 計画・を・ ひととーり・だけ・ 作っ・た。」③当面の用が足りる程度の、ごく普通であること。「ひととーり・の・を・ やっ・とっ・た・ん・では・ 合格・は・ でけ・へん。」〔⇒しととおり(一通り)

ひとどおり〔ひとどーり〕【人通り】《名詞》 道などを人が行き来すること。「ここらへん・は・ ひとどーり・が・ 多い・ 所・や。」〔⇒しとどおり(人通り)

ひどないな【酷ないな】《連体詞》 ①思いやりが乏しくて悪辣だ。人情味がない。あくどい。「ひどないな・ 殴り方・や・なー。」「もの・の・ 言い方・が・ ひどないな・ やつ・や。」②好ましくないものの程度が甚だしい。「試験・で・ ひどないな・ 点・を・ 取っ・て・ 怒ら・れ・た。」「えらい・ ひどないな・ 台風・やっ・た。」〔⇒ひどい【酷い】⇒えげつい、えげつない、えげつないな〕

ひとなみ【人並み】《名詞、形容動詞や()》 世の中の他の人と同じぐらいであること。「贅沢せ・なんだら・ ひとなみ・に・ 生き・ていけ・まっ・さ。」〔⇒しとなみ(人並み)、せけんなみ【世間並み】

ひとねいり〔ひとねーり〕【一寝入り】《名詞、動詞する》 しばらくの間、眠ること。「ひとねいりし・て・から・ 起き・て・ 勉強する。」〔⇒しとねいり(一寝入り)

ひとばん【一晩】《名詞》 夕方から翌日の朝までの間。夜を一つ経ること。「ひとばん・ 考え・て・から・ 返事する・わ。」〔⇒しとばん(一晩)

ひとばんじゅう〔ひとばんじゅー〕【一晩中】《副詞》 前夜から朝までずっと同じような状態が続くことを表す言葉。「ひとばんじゅー・ 雨・が・ 降り続い・た。」〔⇒しとばんじゅう(一晩中)、よどおし【夜通し】

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2017年7月28日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (454)    (通算2452回)

日常生活語 「ひ」⑫

 

ひと【一】《接頭語》 (後ろの名詞にかかっていく言葉で)1を表す言葉。少しという意味を添える言葉。「やり方・は・ ひととーり・しか・ あら・へん。」「この・ あたり・で・ ひと休み・を・ し・まへ・ん・か。」「たった・ ひと口・だけ・です・けど・ どーぞ。」「ひと足違い・で・ 会え・なんだ。」「さっと・ ひと風呂・ 浴びる。」「走っ・て・ ひと汗・ かく。」「まー・ これ・で・ ひと安心・や。」「ひと芝居」「ひと括(くく)り」◆回数や種類などを表す「通り」に続く言い方を、一から順に言えば、「ひととおり【一通り】」または「しととおり【(一通り)】」、「ふたとおり【二通り】」、「みとおり【三通り】」または「さんとおり【三通り】」、「よとおり【四通り】」または「よんとおり【四通り】」、「いつとおり【五通り】または「ごとおり【五通り】」、「むとおり【六通り】」または「ろくとおり【六通り】」、「ななとおり【七通り】」または「ひちとおり【七通り】」、「やとおり【八通り】」または「はちとおり【八通り】」、「くとおり【九通り】」または「きゅうとおり【九通り】」、「じっとおり【十通り】」または「じゅうとおり【十通り】」となる。〔⇒しと()

ひとあたり【人当たり】《名詞》 人と接するときの態度や姿勢。人と話したり対応したりするときに、相手に与える感じ。「ひとあたり・が・ やろこい〔=柔らかい〕・ 人・や。」〔⇒しとあたり(人当たり)

ひどい【酷い】《形容詞》 ①思いやりが乏しくて悪辣だ。人情味がない。あくどい。「ひどい・ こと・を・ 平気で・ する。」②好ましくないものの程度が甚だしい。「ひどい・ 水害・や。」〔⇒ひどないな【酷ないな】⇒えげつい、えげつない、えげつないな〕

ひといき【一息】《名詞、形容動詞や()》 ①ほんの短い時間の間。わずかの時間。「ひといき・は・ 元気・を・ し・とっ・た・けど・ また・ 入院し・た・らしー・ねん。」②息を一回吸い込む間。一気。「喉・が・ 乾い・とっ・た・さかい・ ジュース・を・ ひといき・に・ 飲ん・だ。」③休まずに続けること。「面白い・ 本・やっ・た・さかい・ 二時間ほど・で・ ひといきに・ 読ん・でも・た。」④一休みをすること。「ここら・で・ ちょっと・ ひといき・ 入れ・まほ・か。」⑤更に力を注ぐこと。「もー・ ひといき・ 頑張っ・てみ・なはれ。」⑥少しである様子。「山・の・ てっぺん・まで・ もー・ ひといきや。」〔⇒しといき(一息)⇒いちじ【一時】、いっとき【一時】、いちどき【一時】、ちょっとま【一寸間】、ちいとま【ちいと間】、ちとま(一寸間)、ちっとま(一寸間)、しばらく【暫く】

ひといきに【一息に】《副詞》 休むことなく、ぐんぐん進む様子。短い期間に急激な変化を示す様子。「防波堤・まで・ ひといきに・ 泳ぐ。」〔⇒いっきに【一気に】、しといきに(一息に)

ひとえ【一重】《名詞、形容動詞()》 そのものだけで、他と重なっていないこと。「八重・も・ えー・けど・ ひとえ・の・ 花・も・ かいらしー・なー。」〔⇒しとえ(一重)

ひとえ【単衣】《名詞》 夏の季節を中心にして着る、裏地が付いていない和服。「今日・は・ ひとえ・で・は・ ちょっと・ 寒い・やろ。」■対語=「あわせ【袷】」〔⇒しとえ(単衣)、ひとえもん【単衣物】、しとえもん(単衣物)

ひとえもん【単衣物】《名詞》 夏の季節を中心にして着る、裏地が付いていない和服。「もー・ しとえ・を・ 着る・ 季節・に・ なっ・た。」〔⇒ひとえ【単衣】、しとえ(単衣)、しとえもん(単衣物)

ひとかど【一角】《形容動詞や()》 普通のものに比べて、取り立てて価値がある様子。専門家や大人などと同じような資格や能力や技能をそなえている様子。「ひとかど・の・ もの・の・ 言い方・を・ する・ 高校生・や。」〔⇒いっかど【一角】、しとかど(一角)、いちにんまえ【一人前】、いっぱし【一端】

ひとがら【人柄】《名詞》 他人との関わり方などにあらわれる性格・気性・人物像など。また、優れた性格・気性・人物像など。「ひとがら・の・ 円い・ 男・や・さかい・ つきあいやすい。」〔⇒しとがら(人柄)、にんげん【人間】、ひと【人】、しと()

ひとぎき【人聞き】《名詞》 他人が聞くこと。人が聞いたときに受ける感じや印象。外聞。「ひとぎき・の・ 悪い・ こと・を・ 言わ・んとい・てんか。」〔⇒しとぎき(人聞き)

ひとくえ【一くえ】《名詞》 暖めるため燃やす、少しばかりの薪。少しばかりの薪を燃やすこと。「風呂・が・ 冷め・てっ・た・さかい・ ひとくえ・ たい・てんか。」◆「二くえ」というような言い方はない。〔⇒しとくえ(一くえ)

ひとくせ【一癖】《名詞》 性格や個性に普通の人とは異なって扱いにくいものがあること。油断できないような性格があること。「耕二・と・ 言()ー・ やつ・は・ ひとくせ・ ある・さかい・ 気ーつけ・なはれ・よ。」〔⇒しとくせ(一癖)

ひとくち【一口】《名詞》 ①一度に口に入れて食べること。また、その量。「ひとくち・で・ みんな・ 食べ・ても・た。」②軽く飲んだり食べたりすること。「ほんの・ ひとくち・だけ・です・けど・ 食べ・てください。」「ひとくち・ 味見・を・ し・てみる。」③まとめて短く言うこと。「いろいろ・ 説明し・てくれ・た・けど ひとくち・で・ 言ー・たら・ どーゆー・ こと・なん・や。」◆①は、「ふたくち【二口】」、「みくち【三口】」…という言い方ができる。〔⇒しとくち(一口)

ひとけ【人気】《名詞》 人のいる様子や気配。「ひとけ・の・ ない・ あばら屋」〔⇒しとけ(人気)

ひどけい〔ひどけー〕【日時計】《名詞》 盤の中心に立てた棒が太陽に照らされてできる影の長さと方向によって時刻を知る装置。「公園・に・ ひどけー・が・ でき・た。」

ひとこと【一言】《名詞》 ①ごく短い言葉。「ひとこと・ 挨拶・を・ さし・てください。」②一つの言葉。「あいつ・は・ 今日・は・ ひとこと・も・ しゃべら・なんだ。」〔⇒しとこと(一言)

ひとごと【他人事】《名詞》 自分とは直接に関係のないこと。他人にかかわること。「なんぼ・ 注意し・たっ・ても・ ひとごと・の・よーに・ 聞ー・とる。」「しとごと・や・ ない・ねん・さかい・ 身ー入れ・て・ 聞け。」〔⇒しとごと(他人事)、よそごと【余所事】

ひところ【一頃】《名詞》 それほど遠くではない、以前のある時期。過去のしばらくの間。「ひところ・は・ アイスキャンデー・が・ よー・ 売れ・た。」「ひところ・は・ 寒い・ 日ー・が・ あり・まし・た・なー。」〔⇒しところ(一頃)、いちじ【一時】

ひとさしゆび【人差し指】《名詞》 何かを指し示すときに使う、手の親指の次の指。「ひとさしゆび・を・ 突き指し・た。」〔⇒ひとさしゆべ(人差し指)、しとさしゆび(人差し指)、しとさしゆべ(人差し指)

ひとさしゆべ(人差し指)】《名詞》 何かを指し示すときに使う、手の親指の次の指。「ひとさしゆべ・で・ 地図・を・ 指さす。」〔⇒ひとさしゆび【人差し指】、しとさしゆび(人差し指)、しとさしゆべ(人差し指)

 

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2017年7月27日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (453)    (通算2451回)

日常生活語 「ひ」⑪

 

びっちゅう〔びっちゅー〕【備中】《名詞》 深く掘れるようにするために鍬を改良して、先端が2つ、3つ、4つなどに分かれた歯になっている鍬。「先・の・ とがっ・た・ びっちゅー・や・さかい・ 気ーつけ・なはれ。」〔⇒びっちゅうぐわ【備中鍬】

びっちゅうぐわ〔びっちゅーぐわ〕【備中鍬】《名詞》 深く掘れるようにするために鍬を改良して、先端が2つ、3つ、4つなどに分かれた歯になっている鍬。「びっちゅーぐわ・で・ 畝・を・ 掘り返す。」〔⇒びっちゅう【備中】

びっちり《形容動詞や()、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「びっちりと・ 鍵・が・ 合う。」「計算通り・ びっちりやっ・た。」②隙間なくいっぱい並んでいる様子。ものがたくさんある様子。「狭い・ 部屋・で・ ぴっちり・ 詰め・て・ 座る。」③寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「一升瓶・に・ びっちり・ 一杯・ あっ・た。」④動きのあったものが、急に止まる様子。「時計・が・ びっちり・ 止まっ・た。」〔⇒ぴっちり。①③④⇒ぴたっと、ぴったし。①③⇒ぴったり、ぴったんこ。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり。⇒ぴちっと、ぴちんと〕

ぴっちり《形容動詞や()、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「2枚・の・ 板・が・ ぴっちりと・ 合()ー・て・ 隙間・は・ あら・へん。」「箱・の・ 中・に・ ぴっちり・ 入っ・た。」②隙間なくいっぱい並んでいる様子。ものがたくさんある様子。「お菓子・が・ 箱・に・ びっちり・ 詰まっ・とる。」③寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「ぴっちり・ 1リットル・ 入っ・とっ・た。」④動きのあったものが、急に止まる様子。「冷房・が・ ぴっちり・ 切れ・た・さかい・ びっくりし・た。」〔⇒びっちり。①③④⇒ぴたっと、ぴったし。①③⇒ぴったり、ぴったんこ。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、びっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり。⇒ぴちっと、ぴちんと〕

ぴっちん《名詞》 衣服などの合わせ目をとめる凸型と凹型の、対になった小さな留め金。スナップ。「ぴっちん・が・ 外れ・て・ 胸・が・ 開い・とる。」〔⇒ぺっちん、ホック【英語=hook

ひっつきぐさ【ひっつき草】《名詞》 衣服にくっつきやすい実や穂がある草。「ズボン・に・ ひっつくぐさ・が・ つい・ても・た。」

ひっつきむし【ひっつき虫】《名詞》 いつもくっついて、離れない人。「こまい・ とき・は・ お母ちゃん・の・ ひっつきむし・やっ・てん。」

ひっつく【ひっ付く】《動詞・カ行五段活用》 ①あるものが、他のものにぴったりとつく。はりついて離れない状態になる。「糊・が・ 手ー・に・ ひっつい・て・ 取れ・へん。」②男女が親しくなって、同じように行動する。結婚する。「あいつら・ いつも・ ひっつい・とる・なー。」〔⇒くっつく【くっ付く】、へっつく【へっ付く】

ヒット〔ひっと〕【英語=hit】《名詞、動詞する》 野球やソフトボールで、相手の失策がないのに、一つ以上の塁を得られるようにボールを打つこと。安打。「今日・は・ ひっと・を・ 2本・ 打っ・た。」

ひっぱり【引っ張り】《名詞》 家事などの作業をするときに、着物の上に重ねて着る、婦人用の上っ張り。「着物・が・ 汚れ・たら・ いか・ん・さかい・ ひっぱり・を・ 着・なはれ。」

ひっぱりおこす【引っ張り起こす】《動詞・サ行五段活用》 倒れているものを強く引き寄せて、立つようにする。「こけ・た・ 人・を・ ひっぱりおこし・た。」「台風・で・ こけ・た・ 庭・の・ 木ー・を・ ひっぱりおこす。」

ひっぱりだこ【引っ張り蛸】《形容動詞や()》 一つのもの、または少ないものを手に入れようとして、あちこちから求めたり実際につかんで引き寄せたりすること。「看護士・の・ 資格・が・ あっ・たら・ ひっぱりだこやろ。」

◆「語源ハンター」というコラム記事に、「たこの乾物を作るとき、足を四方にひっぱり拡(ひろ)げて干すその形が、あちこちから求められているように見えることに由来する。かつて、たこの吊(つる)し干しは、明石の夏の風物詩だった。夏の日差しと潮風が旨味(うまみ)を凝縮。炙(あぶ)って良し、刻んでたこ飯にしても良し。」とあった。[読売新聞・大阪本社発行、2011(平成23)8月19日・夕刊、3版、5ページ]

 大きな蛸を、足を拡げるようにして干す風景は、あまりにも見慣れていて、それが「ひっぱりだこ」の語源であるとは、思ってもみなかった。驚きである。

 『日本国語大辞典』は、「引張蛸・引張凧」の文字を当てて、「①(肢体をひっぱりひろげてつくる凧の乾物にその形が似ているところから)(はりつけ)の刑に処せられること。はりつけ。また、手足を広げて縛られること。②一つのものまたは少ないものを手に入れようとしてあちらこちらから争ってひっぱること。多くの人から求められること。」とある。①の意味は縁起の良くない連想に基づいており、②の意味は嬉しい悲鳴というような、望ましい状況である。用例を浮世草子や歌舞伎から得ているので、古い言葉であるということになろう。『広辞苑』もほぼ同様の意味・用例を記している。

 吊るし干しで作られた蛸を「ほしだこ【干し蛸】」と言うが、それを「ひっぱりだこ」と言うのは聞いたことがない。なお、新幹線西明石駅など駅弁に「ひっぱりだこ飯」があって、デパートの駅弁大会などでの人気商品であると聞く。

ひっぱる【引っ張る】《動詞・ラ行五段活用》 ①つかんで、強く引き寄せる。「段ボール箱・の・ 荷物・を・ ひっぱっ・ていく。」「着物・の・ 袖・を・ ひっぱっ・たら・ こける・やんか。」②たるまないように、延ばしたり広げたりする。「柱・と・ 柱・の・ 間・に・ ロープ・を・ ひっぱっ・て・ 洗濯物・を・ 干す。」③無理に連れていく。「1人・ 足ら・ん・さかい・ 彼奴(あいつ)・を・ ひっぱっ・てこー・か。」④長く延ばす。「声・を・ ひっぱっ・て・ 歌う。」「終わる・ 時間・を・ 6時・まで・ ひっぱる。」

ひつよう〔ひつよー〕【必要】《名詞、形容動詞や()》 何かを行うときに、それを欠くことができないこと。ものごとが成り立つために、なくてはならないこと。そうしなければならないこと。「旅行・に・ 行く・に・は・ あと・ なんぼ・ほど・の・ 金・が・ ひつよー・です・か。」 

ひでり【日照り】《名詞》 ①夏の期間などに、雨が降らずに晴天の日が続くこと。「ひでり・で・ 田圃・の・ 水・が・ ないよーなっ・た。」②直射日光が強く感じられること。「今日・は・ ひでり・が・ きつい。」