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2007年2月 1日 (木)

ゆったり ほっこり 方言詩(01) 【はじめに】

はじめに

 学生たちに方言詩を書いてもらおうと意図したことの経緯を、このブログの昨年10月1日に掲載しました。
 繰り返しになりますが、私が出講している大学の学生に呼びかけた文章の引用から始めます。次のような文章でした。

     ◇     ◇     ◇

 ここにおる人は、近畿はもちろんやけど、九州・四国・中国・中部・関東やその他の地域から、この神戸に集ってきとる。はじめて神戸へ来て、言葉で違和感を覚えた人もおるかもしれへんけど、もう今では、関西弁、神戸言葉になじんで、どっぷり浸かってしもたんとちゃうやろか。
 期末の試験が終わって夏期休暇になったら、故郷に帰って、生まれた頃から使い慣れてきた言葉に再会することになる人も多いやろ。父の言葉、母の言葉、きょうだいの言葉、祖父の言葉、祖母の言葉、あるいは曾祖父母の言葉、叔父叔母の言葉。そいから、久しぶりに顔を合わせる友だちの言葉。ついでに、小学校や中学校や高校時代の先生の、口癖になっとった言葉も浮かんでくるんとちゃうか。
 自宅から通学している人も、久しぶりに昔の友だちに会うて、何年も前に使うた言葉を思い出したりすることもあることやろ。東京などへ出ていった友だちが、えらい都会的な言葉を使うとるのに、びっくりすることもあるやろなぁ。そいでも、故郷へ帰ってきたら、借り物の言葉なんか忘れてもて、あっという間に、あのときの言葉にタイムスリップや……。
 日本語のブームとか言われとる。ブームというものは一過性のものかもしれへんから、あんまり好きやないねんけど、方言も注目されとるのは嬉しいことや。
 方言と言うたら、ひとつひとつの言葉(俚言)が消えていきよるんちゃうかと思われとる。寂しいけど、実際、そうなんや。
 そうには違いないねんけど、そない心配せんでもべっちょない(別状ない)という事実を突きつけられたような本を読んだ。人間の気持ちや行動の奥底を支えているような温かい言葉が、どこまでも根強く生きとるねん。しかも、それを若者(大学生)から教えられたんや。
 その本の名前は、『現代若者方言詩集』(浜本純逸・編、大修館書店・発行)やねん。
 みんなは国語の教員を目指しとるんやさかい、人一倍、言葉に関心を持っとることやろ。この本を読んでほしいと思うとる。ほんまに胸の中が温もってくるような本なんや。
 そやけど、人が書いた本を誉めとっても、しょうがあらへん。なんや、これぐらいのことやったら、なんぼでも書けるやんと思う人も多いはずや。この本に書いた人を貶したらあかんけど、ほんまに誰でも書けそうなんや。
 方言のことを書きはじめたら、次から次へ、ぎょうさん思い浮かんでくるやろ。詩という形には、あんまりこだわらなくてもええと思う。そいで、夏期休暇が終わったら、故郷の言葉をお土産に、神戸に戻っといで。
 集まったら、それを印刷物に作ってみたいなぁ。夏のお土産だけやのうて、国語の教員を目指して勉強したことのお土産になったら楽しいやろと思う。

     ◇     ◇     ◇

 さて、夏休みが終わって、9月には、たくさんの方言詩ができあがりました。のんびりしていたのは、呼びかけ人の私でした。年が改まった今頃になって、まとめを始めようと思います。「印刷物に作ってみたい」という言葉を撤回して、ブログで公開しようと思います。
 公開に同意してくれた作品を、本名または匿名で紹介していきます。作者はいずれも、甲南女子大学の教職課程で、国語科の教員免許状を取得しようと努力している学生(2年次と3年次)です。
 というわけで、次回から方言詩を紹介していきます。

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