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2007年2月14日 (水)

ゆったり ほっこり 方言詩(14) 【わったー自慢】

わったー自慢のおばぁ    岸本若菜

おばぁのパワーはすごい
かめーかめー命薬(ぬちぐすい)やさ、かめー
かめーかめ攻撃でまずは攻めてくる
そして、むっちいけー攻撃で2回戦
しむん…
おばぁは わったが持って帰るまで負けない
おばぁはお家を訪ねた人みんなに同じだ
自分のことよりも、まぁが、わらび、
みんなの為を考えてる
あたたかいおばぁの笑顔は
みんなをやさしく包んでくれる
おばぁーにふぇーでーびる
           [方言取材地……沖縄県名護市]

[たちばな氏の立ち話]
 「わった(=私たち)」にとって自慢のおばあさんは、すごいパワーの持ち主です。みんなのことを考えて、自信あふれる言葉で、ひとりひとりに迫ってくるのですね。
 作者の注によって詩を味わっていくことにします。食べ物は命の源ですから「かめー(=食べなさい)」と強く勧めます。心のこもった品々は、「しむん(=いいよ。いらない)」と言っても、相手が受け取るまでは「むっちいけー(=持って行きなさい)」と言い続けて引き下がりません。
 これはすべて、「まぁが(=孫)」や「わらび(=子ども)」やみんなのことを考えてているからなのだと、作者にもわかっているのです。詩の最後の一行はどういう意味なのか、確かめることを忘れました。
 『日本方言大辞典』(小学館、1989年刊)には、「命薬(ぬちぐすい)」を〝長寿の薬。また、転じて非常においしいもの〟と説明しています。おいしいものこそ命を長らえる妙薬なのですね。さすがに長寿県だと思います。

【写真は、1999年(平成11年)6月12日に、兵庫県立播磨南高等学校(兵庫県加古郡播磨町)で撮影。】
 ちょっと昔のことですが、高等学校の文化祭で方言について展示をしていました。勤めたことのある学校の文化祭を覗いたときに見つけました。詩の中に使われている「かめー」という言葉が、最初に書かれていました。沖縄の言葉に精通していらっしゃる方から見れば、気になる部分があるかもしれませんが、生徒たちは沖縄の雰囲気を伝えようと努力しているように見えました。

≪画像をクリックしてください。大きくて鮮明な画像になります。≫

19990612

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