« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月30日 (火)

【掲載記事の一覧】

 この間まで暑さに悲鳴をあげておりましたが、季節は確実に歩を進めて肌寒くなってきました。目の前に、菊の季節、紅葉の季節が迫っています。久しぶりに季節の写真特集をしてみたいと思っています。
 ブログをお読みくださってありがとうございます。
 これまでに連載した内容の一覧を記します。
 お読みくださって、感想・意見・連絡などがありましたら、
       kyoiku.kokugo@gmail.com
  宛に、よろしくお願いします。

≪掲載を継続しているもの≫
◆言葉カメラ (1)~(227)~継続予定
    [2007年1月5日~2007年1月31日]
    [2007年2月21日~2007年2月28日]
    [2007年3月16日~2007年3月31日]
    [2007年4月19日~2007年4月30日]
    [2007年5月9日~2007年5月30日]
    [2007年10月1日~2007年10月13日]
    [2007年11月1日~2007年11月26日]
    [2007年12月13日~2007年12月30日]
    [2008年1月19日~2008年1月30日]
    [2008年2月1日~2008年2月10日]
    [2008年5月1日~2008年5月10日]
    [2008年6月1日~2008年6月8日]
    [2008年7月21日~2008年7月30日]
    [2008年8月1日~2008年8月30日]
    [2008年9月25日~2008年9月29日]

◆神戸圏の文学散歩 (1)~(5)~継続予定
    [2006年12月27日~2006年12月31日]

◆母なる言葉 (1)~(10)~継続予定
    [2008年1月1日~2008年1月10日]

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] (1)~(4)~継続予定
   [2006年12月23日~2006年12月26日]

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 (1)~(27)~継続予定
    [2007年1月1日~2007年1月4日]
    [2007年6月7日~2007年6月29日]

◆西島物語 (1)~(8)~継続予定
    [2008年1月11日~2008年1月18日]

◆鉄道切符コレクション (1)~(24)~継続予定
    [2007年7月8日~2007年7月31日]

◆写真特集・うめ (1)~(14)~継続予定
    [2008年2月11日~2008年2月24日]

◆写真特集・さくら (1)~(33)~継続予定
    [2007年4月7日~2007年4月17日]
    [2008年4月1日~2008年4月22日]

◆写真特集・きく (1)~(3)~継続予定
    [2007年11月27日~2007年11月29日]

◆写真特集・もみじ (1)~(7)~継続予定
    [2007年12月1日~2007年12月7日]

◆写真特集・季節の花 (1)~(3)~継続予定
    [2007年5月8日、5月31日、6月30日]

◆屏風ヶ浦の四季 (1)~継続予定
    [2007年8月31日]

◆昔むかしの物語 (1)~継続予定
    [2007年4月18日]

◆小さなニュース (1)~継続予定
    [2008年2月28日]

≪掲載が完結しているもの≫
◆教職課程での試み (1)~(24)
    [2008年9月1日~2008年9月24日]

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 (0)~(102)
    [2008年2月25日~2008年3月30日]
    [2008年4月23日~2008年4月29日]
    [2008年5月11日~2008年5月30日]
    [2008年6月9日~2008年7月20日]

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 (1)~(3)
    [2006年10月2日~2006年10月4日]

◆学力づくりのための基本的な視点 (1)~(7)
    [2006年10月5日~2006年10月11日]

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 (1)~(18)
    [2006年10月16日~2006年11月2日]

◆教職をめざす若い人たちに (1)~(6)
    [2007年6月1日~2007年6月6日]

◆これからの国語科教育 (1)~(10)
    [2007年8月1日~2007年8月10日]

◆現代の言葉について考える (1)~(7)
    [2007年7月1日~2007年7月7日]

◆自分を表現する文章を書くために (1)~(11)
    [2007年10月20日~2007年10月30日]

◆兵庫県の方言 (1)~(4)
    [2006年10月12日~2006年10月15日]

◆暮らしに息づく郷土の方言 (1)~(10)
    [2007年8月11日~2007年8月20日]

◆姫路ことばの今昔 (1)~(12)
    [2007年9月1日~2007年9月12日]

◆私の鉄道方言辞典 (1)~(17)
    [2007年9月13日~2007年9月29日]

◆高校生に語りかけたこと (1)~(29)
    [2006年11月9日~2006年12月7日]

◆ゆったり ほっこり 方言詩 (1)~(42) 【再開の可能性あり】
    [2007年2月1日~2007年2月20日]
    [2007年3月1日~2007年3月15日]
    [2007年5月1日~2007年5月7日]

◆高校生に向かって書いたこと (1)~(15)
    [2006年12月8日~2006年12月22日]

◆明石焼の歌 (1)~(3)
    [2007年8月28日~2007年8月30日]

◆1年たちました (1)~(7)
    [2007年8月21日~2007年8月27日]

≪絶版として扱うもの≫  (ただし、ブログからは消去しておりません。)
◆国語教育を素朴に語る (1)~(51)
    [2006年8月29日から、2007年12月12日まで] 4回に分けて連載。

| | コメント (0)

2008年9月29日 (月)

言葉カメラ(227) 【やか】

逆引き国語辞典みたい

 「はれやか、しとやか、なごやか、……」と形容動詞のオンパレードです。ずいぶん「にぎやか」な看板ですが、ここまで徹底していると、なんとなく「はれやか」な気持ちになります。
 最後の「スポやか、ウマやか」はずいぶん無理がありますが、スボーツ新聞の、競馬のページを宣伝するために、いくつもの言葉を並べたのでしょう。
 大阪市営地下鉄の梅田駅近くで見かけました。

【写真は、2001年(平成13年)4月16日に、大阪市中央区内で撮影。】

≪画像をクリックしてください。大きくて鮮明な画像になります。≫Photo_2

| | コメント (0)

2008年9月28日 (日)

言葉カメラ(226) 【旧称】

昔の名前で出ています

 昔の名前も通用する、というのではなく、昔の名前の方が知られているというのでしょう。そのような呼称が使われ続けています。
 1枚目は、旧東海道の品川寺近くにありました。2枚目の旧国道というのは、かつては阪神国道という名、今は国道2号という名になっていますが、昔、それが通っていた道なのでしょう。3枚目は、いかにも昔の繁栄をしのばせる名前です。捨てるのが惜しいという気持ちが現れているようです。

【1枚目の写真は、2002年(平成14年)6月1日に、東京都品川区内で撮影。2枚目の写真は、2003年(平成15年)6月16日に兵庫県西宮市内で撮影。3枚目の写真は、2001年(平成13年)6月18日に、北海道小樽市内で撮影。】

≪画像をクリックしてください。大きくて鮮明な画像になります。≫P6010237 P6160144 Photo

| | コメント (0)

2008年9月27日 (土)

言葉カメラ(225) 【2.8㎞と200m】

観光案内としての距離表示

 前回の続きです。
 「万代橋200m」「日本海2.8㎞」とありますが、こちらは観光案内の役割も兼ねているのでしょうから、m表記にも、㎞表記にも違和感はありません。のんびり歩いていけば、これぐらいの距離のところに、これがあるということを示しているのです。
 そもそも、日本海という広大なものを見ようという場合には、2.8㎞という距離表記が、かえって細かすぎるという印象さえあります。

【写真は、2001年(平成13年)10月26日に、新潟県新潟市内で撮影。】

≪画像をクリックしてください。大きくて鮮明な画像になります。≫Pa260010

| | コメント (0)

2008年9月26日 (金)

言葉カメラ(224) 【0.2㎞と200m】

緊急事態と距離表示

 トイレに駆け込みたいという緊急事態は誰にもあることです。その時、どちらの方向の、どれだけ離れた位置にあるのかということを教えてくれる表示はありがたいものです。
 けれども、1枚目の写真にある「0.2㎞」というのを見ると、ちょっと不安になります。伊勢奥津駅が94mという距離表示であるのに、公衆便所は0.2㎞というように、単位が異なっているのです。一瞬、ずいぶん離れた場所だというイメージを持つかもしれません。駅まで94mというのは明確な距離表示ですが、便所までは200mとは限りません。0.2㎞という書き方は、㎞の数字の小数点第二位以下を四捨五入したものであるでしょうから、0.150㎞(150m)以上、0.249㎞(249m)以下という不確定な情報でもあります。
 2枚目の写真は、化粧室まで「143m」ですから、一見して安堵感を持てるでしょう。
 緊急事態発生のときに、少しでも気持ちを落ち着けることができるような表示が望ましいと思います。

【1枚目の写真は、2000年(平成12年)9月3日に、三重県一志郡美杉村(現在は、津市)内で撮影。2枚目の写真は、1999年(平成11年)8月28日に福井県敦賀市内(JR敦賀駅前)で撮影。】

≪画像をクリックしてください。大きくて鮮明な画像になります。≫P9030168 P8280019

| | コメント (0)

2008年9月25日 (木)

言葉カメラ(223) 【ねん】

関西弁の代表格

 「…ねん」は、共通語に置き換えたら、「…のだ」ということになるのでしょうが、そんな置き換えでは伝えきれない語感を持っています。
 1枚目の写真の「ほんま どこに 止めてんねん!」というのは厳しく迫ってくる言い方です。関西では、「何(を)してんねん」は強い叱責の気持ちを表し、「何(を)してますねん」と穏やかに言っても、その行為をやめさせようとする姿勢の強さが感じられます。この中吊り広告は、キャンペーンで関西一円の電車内に掲出されました。
 2枚目の写真の「うちんとこ プリント 刷ってんねん」というのは、柔らかく伝わります。自分のことを、念を押して、他者に伝えようとする意図が感じられます。小さな文字で添えられている「このTシャツ ばか売れやねん」も同じです。

【1枚目の写真は、2000年(平成12年)11月14日に兵庫県明石市内(山陽電気鉄道の車内)で撮影。2枚目の写真は、2006年(平成18年)3月10日に大阪府吹田市内(阪急電鉄関大前駅)で撮影。】

≪画像をクリックしてください。大きくて鮮明な画像になります。≫Pb140053 P3100017 

| | コメント (0)

2008年9月24日 (水)

教職課程での試み(24)

5 教員志望者の実践力を高めるために(その1)

(2)「教職実践演習(仮称)」の開設までに
 この稿の冒頭にあげている4項目(使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項/社会性や対人関係能力に関する事項/幼児児童生徒理解や学級経営等に関する事項/教科・保育内容等の指導力に関する事項)が達成されたかどうかと問われたら、イエスと答える自信はない。それは軽々しく判定できるようなものではないし、受講学生は今後も研鑽・努力を続けるべきことである。今の私に言えることは、受講を終えた者たちを見たとき、これらの項目に関して、格別に大きな不安は感じないということだけである。
 もとより教員養成を主たる目的とする大学・学部では、ここで述べてきたようなことは既に行われているのだろうと想像する。けれども、文系・理系のさまざまな学部を持ち、教員養成は教職教育センターという組織のもとで各学部の学生を指導するという体制をとっている本学としては、このような努力を続けなければならない。
 どのような学部を卒業しても、教員として採用された後には優れた指導力が求められる。教員の道を志望する者にそのような実践力をつけておくことは教職教育センターに属する教員の責務であると思う。
 教職課程における教育の課題は多い。教育界全体も学校も改革の時代にある。児童生徒を取り巻く世界も変転きわまりない状況にある。
 情熱を持った教員に指導された児童生徒は、課題意識を持ち学習意欲をかきたてていく。それは大学においても同じである。大学教員が動かなければ教員志望学生が動くはずがない。大学の教職課程を担当する教員は、前年と同じ講義・演習を繰り返しているわけにはいかない。前年を反省・評価し、次への方策を考え続けなければならない。これは自分自身に向けた戒めの気持ちである。
 はじめにも述べたように、「教職実践演習(仮称)」の設置には、個人で対応できるものではない。「教職実践演習(仮称)は、教職課程の他の授業科目の履修や教職課程外での様々な活動を通じて、学生が身に付けた資質能力が、教員として最小限必要な資質能力として有機的に統合され、形成されたかについて、課程認定大学が自らの養成する教員像や到達目標等に照らして最終的に確認するものであり、……」というのであるから、個人レベルの課題ではない。「教員として最小限必要な資質能力の全体について、確実に身に付けさせる」という、その「資質能力」にもさまざまな考えがあるはずである。
 指導にあたっては、担当教員が共同して、科目の実施に責任を持つ体制を築く必要がある。授業方法については、役割演技(ロールプレーイング)やグループ討議、事例研究、現地調査(フィールドワーク)、模擬授業等を取り入れることが適当であると言われているが、その具体的な方策も探らなければならない。
 本年の「学校教育研究」は、何をどのように展開するかということを中心に考えたので、評価をどうするかについては深く考えていない。けれども、学校現場の視点を加味した評価方法を考える必要があると思う。複数の教員が多面的に評価することや、教職経験者が評価に加わることなどを考えるべきであろう。
 課題を列挙するような形で稿を終えるが、私は「教職実践演習(仮称)」の設置までに、その具体的な展開の方法について試行錯誤を重ねるつもりである。

| | コメント (0)

2008年9月23日 (火)

教職課程での試み(23)

5 教員志望者の実践力を高めるために(その1)

(1)2007年度の「学校教育研究」を終えて
 2007年度の受講学生は、教員免許状を取得しようとしている学生のうちの一部である。すべての者にこのような経験をさせることの意義を実感するゆえに 私は「教職実践演習」の本格実施を心待ちにしているのである。
 もちろん、今回のは、ささやかな試行にすぎない。本格実施に向けて、このような講義・演習を続けて内容や方法を練り上げていかなければならないと考えている。行いたいことは山のようにあるが、受講学生の気持ちをうまく引き出していけば、これほど楽しい科目は他にはない。私も楽しませてもらったし、受講学生も楽しんでくれたようである。お互いに楽しみながら力が深まり、思考や視野が広がっていくことこそ本来の「教育」の姿であると思っている。
 けれども、講義・演習を始めるにあたって提示した「社会人としての基本事項と、教員としての理解力・表現力」「教員組織の中における自己の役割認識と、報告・連絡・調整能力」「効果的な学習指導力と学級(ホームルーム)経営力」「学校生活のあらゆる場面における生徒指導の力」「進路指導、保健安全指導、特別活動指導などにおける実践能力」「保護者・地域住民に対応し連携する力」「国や都道府県などの教育方針を、学校において具体化する力」のすべてを扱えたかと問われれば汗顔の至りである。役割演技(ロールプレーイング)、現地調査(フィールドワーク)などを行う余裕はなかった。羊頭狗肉になってしまったかもしれない。
 時間が足りなかったという弁解をしても仕方がないが、「教職実践演習(仮称)」が本格的に実施されるときにも、実践内容を広げて深めれば、2単位では時間不足を痛感するに違いないと思う。通年科目として設定できれば嬉しいのであるが、そういう設定は無理かもしれない。
 今年度の実践は、私個人の考えに基づいて行ったものであるが、課程認定大学としての本学が養成している教員像や到達目標等に照らして、さらに検討を加え、系統的にカリキュラム化する必要がある。そのようにして、受講学生ひとりひとりの課題に向き合って、不足している知識や技能等を補って定着を図っていくような教職教育を推進しなければならないと感じているのである。
 本学では、教職課程の科目だけでなく、課外にも常時、講座を設定している。本年度の後期(9月後半~3月後半)だけでも、学校教育実務経験の豊富な公立学校管理職退職者の協力も得ながら、90分単位で50回近い講座を設定してきた。大学で教える者も、教員を教員を志望している学生も、汗をかきながら自分たちの資質・能力・指導力の向上を目指して努めているのである。

| | コメント (0)

2008年9月22日 (月)

教職課程での試み(22)

4 終了に際してのアンケート調査(その9)

(2)アンケートの結果(その9)
【考察】
  科目の担当者として最も嬉しいことは、もう一度(来年度も)受講したいと考えている者がいることである。授業中の真剣さは、受講学生が相互に作り上げてきた貴重なものであると思う。
 私は、「学校教育研究」の初年度でもあるので、厳しい指導をしなかったつもりである。考えを深めていくような方策を示し、考えが浅かったり、重要な視点が抜けている場合には考える方向性を示したのであるが、そのことを正面から受け止めてくれる受講学生が多かったから、厳しいと感じることがあったのかもしれない。
 数年前の教職課程の科目と異なったと感じた者(科目等受講生)がいたが、教職教育センターの発足によって、大学の教員養成の姿勢の変化を受講学生が感じ取ってくれたのであれば喜ばしいと思う。
 受講学生の言葉を読みながら、私は、小・中・高・大学の教員は知識や技能を伝えることも大切であるが、授業を采配し演出していく力も重要だということを改めて認識した。「学校教育研究」は講義も行ったが、演習の部分は、受講学生の発言を尊重しながら、方向性を示していくという役割を演じたつもりである。
 いろいろな学部の学生が集まって、取得しようとしている教員免許状の校種・教科に広がりがあったことは、相乗的な効果を生むことになった。教科の枠にとらわれない、視野の広がりを持つことができたと考えている。
 終わってみると、ともかく時間がもっと欲しかったと思う。受講学生も同じ気持ちであったようである。
 今の悩みは、次年度の受講学生数が増えることへの懸念である。今回の経験から、私は、将来の「教職実践演習(仮称)」は、免許状の教科の枠を取り払った受講者構成にして、一つのクラスを15人以下に抑える(すなわち、クラス数を多く設定する)のがよかろうと考えている。

| | コメント (0)

2008年9月21日 (日)

教職課程での試み(21)

4 終了に際してのアンケート調査(その8)

(2)アンケートの結果(その8)
  4 その他、何でも気づいたことを書いてください。

D  一番最初の集団討論から、いきなり前に出て意見を述べたのには少しびっくりして、もう少しグ ループ・ディスカッション的なことをした方が周りの人ともやりやすいのでは…と、最初は思って いましたが、今から考えたら、何もわからない、出来ない状態から実践的にすることで、徐々に話 し方など変えなければならない所などが自分でよくわかるなと思うようになりました。また、初め と比べて少しは成長した部分もあるかなと思います。
I  とても実践的で、きびしくも楽しい授業でした!! 真剣に教師になりたい人たちが集まってす るので、いいライバルとしてモチベーションも高めることができたと思います。
B  少人数制で、討論する時間も必ず全員に与えられている、とても良い授業でした。毎週金曜日の 1限はとても楽しみに学校に来ることができました。4年次になっても、このような授業が開講さ れることを望みます。有り難うございました。
F  この授業から本気で教員を目指している人だけが受けるということになっていましたが、やっぱ り今までの授業に比べてみんなの熱意が感じられました。みんな教育に対して自分なりの意見・考 え方を持っていて、その意見の前では、自分の意見がとてもいいかげんなものなんじゃないかと思 って、落ち込んだりした時もありましたが、自分も負けてられない、もっと深く考えていかないと いけないと思い、それで半期間頑張ることができました。本気で他の人の意見、そして自分の意見 に向き合い、更に考えを深め、それを相手にわかるように伝えるということに関して、この授業で は得るものがたくさんありました。相手と自分を高め合っていける授業がうけられたと思います。
J  再認識や新発見の多い授業だったと思います。「表現」することの大切さを痛感しました。自分 について言葉で言えなかったり、わかりやすく伝えることに苦心したりと、しかし、これが意識で きることが良いのだと思います。
A  生徒指導法の授業でもやっているのですが、ロールプレイングについても出来たらいいなと思い ました。少人数だったのがとてもよかったです。来年も受けたいなと思える授業でした。ありがと うございました。
H  一限、二限と学校教育研究、国語教育研究が続き、大変多忙な金曜日…という感じではあったが、 活かせるところが多々あり、全体を通して、国語科の重要性を感じさせられた。
G  ①□□先生が担当の先生だった。②少人数授業である。③受講している全ての人が教職に就くこと を強く希望している。④実際に教員になるために必要な知識を教えて下さった。⑤いろんな学科の 人がいる。以上の5点によって、私はこの授業を受けることにしました。また、この5点がこの授 業の魅力だと私は思います。この授業を受けたことで、教職に就くことを強く希望している同志と 知り合うことができました。私は英文科で「教職に就くことしか考えていない」という人が学科内 にいないので、とても不安でした。しかし、この授業を受けたことで、同じ夢を持った仲間に出会 えたことを嬉しく思っています。また、集団討論の練習をさせて頂ける機会を設けて頂けたことも、 大変幸せなことだと思います。出来れば、来年もこの授業を受けたいと思います。一年間ありがと うございました。
C  こういった実践的な授業はとても良いと思います。私が3回生の時にあれば良かったです。知識 や教養を身につける授業も大事ですが、自分がどのように考えているか、それをどう表現するかと いうことを見つめ直す良い機会になるので、この授業は本気で教師を目指す人にはぜひ受けてほし いと思います。
E  数年前に本校で実施されていた教職カリキュラムとは随分と変わったなと感じました。とても実 践的で、教員志望者にとって採用に近づく講義であったと思います。また、昔は、「とりあえず教 員」といった学生も多かったのですが、こんなに真剣に教職に向きあっている学生が多くいる事を 知り、なんだか嬉しい気持ちです。

| | コメント (0)

2008年9月20日 (土)

教職課程での試み(20)

4 終了に際してのアンケート調査(その7)

(2)アンケートの結果(その7)
【考察】
 よくなかったこととしての指摘がほとんどなかったのであるが、それを喜ぶべきかどうかについては思案している。受講学生にとっては、このような科目がこれまでに設定されていなかったから新鮮に感じたのであろう。このような内容の科目を設置することに気づくのが遅れていたという反省が必要であると考える。
 意外に感じたことがある。それはひとり5分程度ずつ行った模擬授業についてである。模擬授業は各教科の「教科教育法」で行っていることであって、「学校教育研究」で必ず行わなければならないことと考えたわけではない。自分の専門とは違う教科の授業を見て、授業構成、授業展開、発問、板書などの仕方などについて示唆を得てくれればよいという意図で行ったのであるが、教員になることを真剣に考えている者には、何度も模擬授業を行っていろいろな刺激や指導を受けたいという渇望感を抱いているということを強く感じた。各教科の「教科教育法」の受講人数が多くて、全員に50分ずつの模擬授業を行う時間のゆとりがないという事情にも関係があるかもしれない。

| | コメント (0)

2008年9月19日 (金)

教職課程での試み(19)

4 終了に際してのアンケート調査(その6)

(2)アンケートの結果(その6)
3  この科目で扱った内容の中で、よくなかったと思うことがあれば書いてください。
   (扱う必要がないと思ったこと、扱い方をより深くすべきだと思ったことなど、何でもかまい
   ません。)

B  前半は講義、後半は討論という形式はとても良かったが、後半の討論はどうしても時間がかかっ てしまうと思うので、討論の時間の配分をもう少し多くした方がいいと思いました。
H  事例研究については一回しか取り扱われなかったが、様々なことが想定されるので、二~三回行 ってもよいかと思った。全体を通し、教師としての姿勢、生徒との関わりについて等が多く、教採 を見込んだ授業でよかったと思うが、学校教育の変容(地域人登用)などについてももう少しふれて もらうとよいと思う。
J  特にないのですが、討論や面接練習のときの評価やアドバイスはもう少し厳しくても参考になる と思いました。ただ決まった答えが存在しないこともわかるので難しいと思ってます。知識を問う 面接の回数がもう少しあればよかったかと思います。
D  よくなかった訳ではないが、模擬授業をもう一度くらいやってほしかった。この授業を受けてい る人は評価もしっかりしてくれるので、人の授業を見たり評価すること、評価されることも、とて も自分の身につくことだと思います。
A  時間が少ないので難しいかもしれませんが、模擬授業を、一度目の反省を活かしてもう一度やっ てみたいなと思いました。
I  時間や回数に限りがありましたが、模擬授業をもう1回ずつくらいできたらよかったなぁと思い ます。
E  特にありませんが、敢えて言うのであれば。模擬授業の時間設定をもう少し長く取ることが出来 れば良かったと思います。5分では構成も限られて難しいですし、授業を組み立てる経験としても 少し不十分であった感があります。せっかくの機会ですので。
G  ありません。毎回の授業が大変充実しており、私にとって、全く無駄のない有意義な授業でした。
C  良くなかったことは特にないと思います。
F  《記述、なし》

| | コメント (0)

2008年9月18日 (木)

教職課程での試み(18)

4 終了に際してのアンケート調査(その5)

(2)アンケートの結果(その5)
【考察】
 討論をするということ、しかも一回の演習の中で必ず発言の機会が得られるということを、受講学生はこれまでにあまり経験していないようである。しかも、学校教育の場で日常的に必要な話題に絞ったので、受講学生は現実味を持って真剣に対応したようである。
 当然のことであるが、討論や協議はひとりで行えるものではない。考えることはひとりでもできるが、その考えを他人に伝えて、また、他人の考えを聞いて自分の考えを修正していくことは、それなりの場が提供されなければ行えない。
 長い間にわたって教員を続けていくための基礎として身に付けておくべきことを講義・演習として行ったのであるが、そのような力がとりも直さず教員採用試験でためされていると言っても過言ではなかろう。教員としての職責を果たすときの必須の力などを養成しようとしたのであるが、受講学生が教員採用試験のことを真剣に考えているから、それにも役立つと考えてくれたのだろう。
 この中に「島崎さんの話」ということが出てくるが、それは、受講者のひとり(4年次生)が教員採用試験に合格し、来年度から中学校の正規教員として勤務することになったので、教員を目指して研鑽した体験を語ってもらう時間を設けたことについての感想である。

| | コメント (0)

2008年9月17日 (水)

教職課程での試み(17)

4 終了に際してのアンケート調査(その4)

(2)アンケートの結果(その4)
2  この科目で扱った内容の中で、よかったと思うことがあれば書いてください。
   (大きな項目、具体的なテーマなど、何でもかまいません。)

C  集団討論を数多くしたことが良かったと思います。やはり自分1人ではできないことなので。
D  集団討論を毎回行うことで、前に出て話をすることの緊張感に慣れることが出来た。現役合格生 の話が聞けたこと(島崎さん)。基本的に全て実践的な内容だったので、よかったです。
E  毎回のように討論があり、「人前で話す」「人と意見を交換する」といった、日常ではあまり行 わない時間を持てた事は有意義だと思います。これらの事こそ教員に必要なスキルで、一朝一夕で 身につかないものですから。採用試験に沿った模擬面接が含まれていた事も良かったと思います。
B  模擬集団面接の機会が多かったこと。また、その中で「携帯電話のマナー」など、最近の時事的 内容を取り扱っていたことが良かったと思います。
F  集団討論は、上にも書いたように、他の人の意見を聞き様々な角度から教育について考えたり、 また自分の意見を相手に伝える練習になったので、とてもよかったです。また、実際に教採に合格 された先輩の体験談を聞く授業では、日頃疑問に思っていたことが解消されたので、とても助かり ました。模擬授業も、自分ではわからないようなことも指摘してもらえたのでよかったです。
H  集団討論は、これから採用試験を受ける身としては、どの様なことを考え、臨めば良いかが分か りとてもよかった。新聞記事等を用い、現在、実際に起こっている学校内での問題等を取り上げら れており、自分で見落としていたニュース等も知れ良かった。討論では、「手」というテーマでの 回で、実に様々な見方で教育を捉えることができるということが知れて楽しく感じた。
J  私にとっては、どの内容も考えるべき内容であり、よかったと思います。討論や面接の機会も反 省の多いものとなりましたし、教育委員会の仕組みや制度の話、教職を志す者の話も得難いものが あります。「演習」という形が多いことが積極的に取り組めたのだと思います。
G  集団討論(特に「携帯電話のマナーについて」・「手」)。各教科の模擬授業。集団面接。
I  集団討論やグループ討議など、人と意見を交わすことができたのがよかったです。テーマとして は、いじめについて考えたことが印象に残っています。それと、島崎さんの合格体験談もお話が聞 けてためになりました。
A  集団面接と模擬授業。どちらもやってみなければどのようなものかわからないけれど、自分だけ ではなかなか出来ないものなので。島崎さんのお話も聞くことが出来てよかったです。

| | コメント (0)

2008年9月16日 (火)

教職課程での試み(16)

4 終了に際してのアンケート調査(その3)

(2)アンケートの結果(その3)
【考察】
 受講学生に何かの変化が生じなければこの講義・演習は失敗だと考えるべきだ、という思いで始めたので、この質問に対する答えが、「学校教育研究」の評価そのものであると考えている。
 自分について考え、教育について考えて、それで受講学生自身が変化していってくれたのなら、この科目の目的は少しは達成できたと考えてよかろう。教育に関するニュースに敏感になったということも喜ばしい。
 発言する度胸や表現する力が変化したと感じた者もいるが、教員にとってそれは大切なことである。
  私は、この科目を教員採用試験対策のものであるとは思っていない。正規の教員になるためには教員採用試験に合格しなければならないが、実際に教員として学校に勤務し教育の仕事に携わるとき、それが正規教員であれ、臨時的任用者であれ、きちんと職責を遂行できるような指導力を身につけさせたいと考えたのである。
 例えば、学校に勤めたとき、協議や討論や会議を行うことは日常的なことである。私はそのようなときに、きちんと考え、きちんと発言でき、しかもそれを実践できる者を育てたいと考えている。
 受講学生を半分ずつの人数に分けて、ひとつのグループが討論し、もう一つのグループがそれを観察するということを行ったとき、受講学生がそれを集団討論(教員採用試験の一形態)のように受け取り、採用試験の際にも役立つかもしれないと考えてもかまわない。教員採用試験は、合格後(採用後)に役立つ力をそなえているかどうかということを見極めようとして試験をしているのだから、当然である。ただし、私は、受験対策に絞ったようなことを指導する気持ちになることはできない。

| | コメント (0)

2008年9月15日 (月)

教職課程での試み(15)

4 終了に際してのアンケート調査(その2)

(2)アンケートの結果(その2)

  1 この科目を受講して、自分自身の何かが変化しましたか。あれば書いてください。

J  自分について考えることが増えました。自分が何を目指すのか、何のために教職を選んでいるのか、本当に自分にできるかなどが特に意識され、同時に、自分の長所は何か、短所は何かと、自分と向き合うことから逃げようとしなくなったと思います。また、色々なことに興味を持つ姿勢を作るようになりました。
A  採用試験に向けての自らの姿勢が変わったのではないかと思います。自分の考えというものを考える機会が多くなりました。教育に関するニュースにはとても敏感になったと思います。
F  教育ということに関し、複数の見方・考え方ができるようになりました。(視野が広がりました。)他の人の意見を聞いて、こんな考え方もあるんだとか、この見方はおもしろいなという風に、一つの見方・考え方にこだわるのでなく、視野を広げ、いろいろな角度から教育を考えていくことが大切なんだと実感しました。
E  教職の現場、採用の実状をリアルに認識することができました。具体的には表現できませんが、より真剣な心持ちになりました。
C  人の前に立って何か話をするということに、ほんの少しだけ自信を持つことができたように思います。もちろんまだまだ未熟ですが。
H  教職・教員に対する意識や、教員採用試験への知識の幅。また、他者の考えを聞くことにより、自分の中の考える幅が広がり、〝教育〟という問題について考える時間も増えた。また、意識が変わったことも加わり、新聞やニュース等、「教育関連」を知ろうと思い、自ら進んで探すようになった。
I  集団面接や集団討論など、今まで経験できなかったことができて、とても役に立ちました。最初はとても緊張をしていて、うまく話せなかったりしていたけど、回数を重ねるうちに人の意見なども聞くことができたし、話す度胸がつきました。討論をするために新聞やニュースを見たり、自分の意見を考えるきっかけができたのでとてもよかったと思っています。
D  面接や集団討論などについての知識・実践力は、初回の授業の頃に比べたら少しはよくなったと思う。
B  最初は、集団面接の実技などが授業中に行われると聞いて少し抵抗を感じましたが、やっているうちに、とてもためになる授業であると感じました。積極的に発言することが出来るようになったと思います。また、前半の講義を通して、教員採用試験に対する希望や危機感も毎週金曜日に与えられていました。
G  「教員になりたい」という気持ちが更に強くなりました。また、教師になる上での心構えや、「教師は甘い気持ちではなれない」という意識もしっかりもつことができました。

| | コメント (0)

2008年9月14日 (日)

教職課程での試み(14)

4 終了に際してのアンケート調査(その1)

(1)アンケートの実施
 2007年9月に開講した「学校教育研究」の講義・演習は2008年1月11日に最終回を迎えた。
 本学ではすべての開講科目について授業評価アンケートを実施している。それは全科目に共通した質問項目であり、結果を数値化している。後期の12月に実施したものの集計結果は、その後知らされた。
 そのアンケート調査とは別に、私は、記述方式で尋ねておきたいことがあった。「学校教育研究」が、教員志望者に変化・変容をもたらすことができただろうかということが知りたいと考えた。それが主眼であり、加えて、この科目の今後のシラバスを考えるためのヒントを得られたらありがたいという思いであった。
 アンケートの項目は次のとおりである。
  1 この科目を受講して、自分自身の何かが変化しましたか。   あれば書いてください。
  2  この科目で扱った内容の中で、よかったと思うことがあれ   ば書いてください。
    (大きな項目、具体的なテーマなど、何でもかまいません。)
  3  この科目で扱った内容の中で、よくなかったと思うことが   あれば書いてください。
    (扱う必要がないと思ったこと、扱い方をより深くすべき    だと思ったことなど、何でもかまいません。)
  4 その他、何でも気づいたことを書いてください。

(2)アンケートの結果(その1)
 私としては、今回初めて経験した「学校教育研究」を発展させたいという思いと、「教職実践演習(仮称)」の開設に向けての展望を持ちたいという思いとがある。
 アンケートの回答は、そのことへの示唆を与えてくれると考えて、回答の文章を、一字一句の省略なく、漢字・仮名の書き分けを含めて原文のまま、全員のものを記しておきたいと思う。受講学生たちのものの考え方や、文章表現力をありのままに伝えるためにも、そのようにしておこうと考えたのである。
  回答のあった10人をA~Jとして、原文のまま載せる。講義の最終回には欠席者があったので、10人ですべてである。4つの項目では、回答文で関連ある内容のものを近づけて載せるので、A~Jの順は不同である。同一符号は同一者の表現である。末尾に、私の【考察】を書くことにする。

| | コメント (0)

2008年9月13日 (土)

教職課程での試み(13)

3 講義・演習の内容(その9)

【第14回】講義・演習のまとめ……2008年(平成20年)1月11日
 《配布物》資料13「教員免許更新制の概要」
        (文部科学省のホームページから抜粋して構成)
      資料14「非正規教員への道」
      別紙資料「授業内容についてのアンケート」
(1)【講義】教員免許更新制の概要……略
(2)【講義】「学校教育研究」のまとめと、教員への道に向けてのさらなる研鑽
  ①「学校教育研究」は、教員になったときに役立つ資質・能力などを身につけさせようとするもの   であった。考える力、表現する力などは、受講開始時に比べると手応えを感じるように思う。さ   らに研鑽を積んで力を蓄えてほしい。
  ②「学校教育研究」は、教員採用試験の受験対策と考えたわけではないが、ここで実施した内容に   ついてさらに力を磨いていけば、採用試験対策を突破して、教員への道は開かれるはずである。
  ③教員への道を強く望んでいるのなら、教員採用試験で運悪く不合格となった場合、他の仕事に就   くのではなく、常勤・非常勤の講師を務めて研鑽を積んでほしい。
(3)【回答】「学校教育研究」終了にあたってのアンケート

【第15回】期末試験……1月25日
 《配布物》試験問題・解答用紙 (設問は次のとおりである。)
【問一】 児童・生徒の「学ぶ意欲」を育むためには、教員はどのように関わり、どのように指導する    のがよいと考えますか。自分の専門教科や特別活動の指導などを念頭に置いて、具体的な方策    を述べなさい。
     校種を決めて述べるのが適切であると考える場合は、そのようにしなさい。
     解答は15行~20行(450字~600字)にまとめなさい。文章全体を3~4段落に構成    し、第1段落には全体の結論(意見の骨子)を書きなさい。
                               《解答は、原稿用紙の書式で》
【問二】 児童・生徒に「生きる喜び」や「命の大切さ」を実感させる教育を推進するためには、どの    ような指導をすればよいと考えますか。自分自身が実践できることを、できるだけ具体的に述    べなさい。
                                                  《解答は、罫線を引いた書式で》

| | コメント (0)

2008年9月12日 (金)

教職課程での試み(12)

3 講義・演習の内容(その8)

【第13回】模擬授業の実施②……12月21日
  《配布物》別紙資料「授業のチェックカード」
(1)【演習】模擬授業の実施
(2)【講義】模擬授業の参観
  ◯授業を細かく観察するとともに、チェックカードに記入する。
(3)【参考】12月14日・21日に行った授業のテーマは次のとおりである。
   ①「地球温暖化は人間の生活にどのような影響を与えるか、説明せよ」
     (中学生対象「社会」)
   ②「古典文法の助動詞『き』『けり』の用法の違いについて、具体例を用いて
     指導せよ」(高校生対象「国語総合」)
   ③「和製英語と英語の違いについて、具体例をあげて説明せよ」
     (中学生対象「英語」)
   ④「日本国憲法における三権分立の仕組みについて、わかりやすく指導せよ」
     (中学生対象「社会」)
   ⑤「掛詞の目的や働きについて、具体例をあげて説明せよ」
     (高校生対象「国語総合」)
   ⑥「共和政ローマ時代の身分闘争についての変遷をわかりやすく指導せよ」
     (高校生対象「世界史」)
   ⑦「そこに収められている話を提示しながら、宇治拾遺物語の成立・内容など
    を説明せよ」(高校生対象「国語総合」)
   ⑧「古代ギリシャのポリスの形成に関して、集住することによって生まれた秩
    序や制度を説明せよ」(高校生対象「世界史」)
   ⑨「平安時代になぜ女流文学が生まれたのか、説明せよ」
     (高校生対象「国語総合」)
   ⑩「パソコンを利用する際、なぜウィルス対策ソフトを導入しなくてはならない
    か。ウィルスの侵入経路とウィルス対策ソフトの役割をわかりやすく指導せよ」
     (高校生対象「情報」)
   ⑪「百人一首の成立について説明せよ。どのような傾向の歌が詠まれているのか、
    例をあげて説明せよ」(中学生対象「国語」)
   ⑫「漢字の部首の働きについて説明せよ」
     (中学生対象「国語」)

| | コメント (0)

2008年9月11日 (木)

教職課程での試み(11)

3 講義・演習の内容(その7)

【第11回】模擬授業の設計……12月7日
 《配布物》資料12「模擬授業を行う」
(1)【講義】模擬授業の留意点
  ◯設定するテーマの授業内容について、いくつかの授業展開の仕方をあらかじめ
   決めて、自分で授業展開を練習(体験)しておくことが重要である。
    ◯そのテーマのポイント(結論)を、最初か最後に明確に述べる。
      特に重要な事柄は、繰り返して強調する。
  ◯制限時間を守る。短か過ぎるのも、長過ぎるのもよくない。時間の長さは、経験
   的に体得するようにする。
   原稿用紙に書くなら、200字~300字程度を1分で語ることになるが、板書には
   時間がかかるということを念頭に置いておく。
  ◯受講学生を生徒たちと見なして、そちらに視線を注ぐ。
  ◯黒板を効果的に使うように心がける。正しい用語・用字をする。
  ◯発問(問いかけ、問題点の提示など)を的確に行う。
(2)【演習】模擬授業のテーマの設定
(3)【講義】模擬授業の評価の観点
 ①授業内容(テーマ)の展開と結論(まとめ方) 
 ②説明のわかりやすさ
  ③発問の的確さ
 ④板書のまとまり
 ⑤授業中の落ち着いた態度、視線、話し方(声の大きさ、緩急、間の取り方)、など

【第12回】模擬授業の実施①……12月14日
  《配布物》別紙資料「授業のチェックカード」
(1)【演習】模擬授業の実施
(2)【講義】模擬授業の参観
  ◯授業を細かく観察するとともに、チェックカードに記入する。
(3)【参考】授業のチェックカードについて
    ①A4判の用紙に印刷した内容は、次のとおりである。
     〈1〉 最初に、授業担当者名と授業のテーマを記入する。(批評をする者の
       名前は記入しない。)
     〈2〉 「授業の内容」について、次の8項目に分けて、それぞれを「優・
       良・可」のどれであるかを評価するとともに、それぞれの項目について
       一口コメントをできるだけ記入するようにする。
          授業テーマの明示  授業の導入の仕方  授業の流れや必然性
          授業の時間配分   発問の仕方     板書の内容
          教材等の用い方   授業のまとめの仕方
     〈3〉 「授業の態度・姿勢」について、次の5項目に分けて、それぞれを
       「優・良・可」のどれであるかを評価するとともに、それぞれの項目に
       ついて一口コメントをできるだけ記入するようにする。
          授業に対する熱意  落ち着いた態度    視線や目配りなど
          身振りや表情など  用語・用字の正確さ
     〈4〉 「授業中の話し方」について、次の5項目に分けて、それぞれを「優
       ・良・可」のどれであるかを評価するとともに、それぞれの項目につい
       て一口コメントをできるだけ記入するようにする。
          声の抑揚や大きさ  話すテンポ・速さ   間の取り方
          明確な指示     説明のわかりやすさ
     〈5〉 最後に、授業全体についての「感想・提言・疑問など」をできるだけ
       具体的に書く。
    ②一つ一つの授業が終わるごとに記入し、時間の最後に、授業者に渡す。

| | コメント (0)

2008年9月10日 (水)

教職課程での試み(10)

3 講義・演習の内容(その6)

【第9回】自分の考えを述べること……11月16日
  《配布物》資料11「大勢の中で自分の考えを述べること」
(1)【講義】自分を語ることの大切さ
  ◯日常の教育活動で話題・課題になる事柄(や教員採用試験の質問項目)について
   考えるならば、考えるべき事柄・項目は無数にある。けれども、教育実践の見
   識を深めれば、解決への糸口が見つからないことはなかろう。
  ◯どんなことが話題・課題になっても、「運・不運」というレベルで考えないこと
   が肝要である。
   自分が当面している事柄に正面から取り組むことが大切である。
  ◯考えは、長々と述べるのは望ましくない。わかりやすく、簡潔に表現する。それ
   は、学校や教育に関することだけでなく、日常生活の常識である。
  ◯間違った解決法になっても仕方がない。間違うことを恐れて引っ込み思案になっ
   てはいけない。答えない(考えない)のはよくない。
(2)【演習】課題質問(面接)の実施……質問事項は《略》
(3)【講義】質問に対応するときの留意点……《略》

【第10回】合格体験談 / 模擬授業の予告……11月30日
 《配布物》別紙資料「教員採用試験合格体験談」(作成=島崎英次)
(1)【発表】
  大阪市教員採用試験の中学校・社会科に合格した学生の話
  ◇体験談の後で、質疑応答を実施する。
(2)【講義】模擬授業の実施について
  各教科の模擬授業は「教科教育法」の科目で行っていることと思うが、他教科から
  示唆を得ることもあるだろう。中学校・高等学校のさまざまな教科・科目の授業を、
  5分間ずつ行う。他教科ゆえに気づくことも多くあるだろう。話し方、発問、板書
  などに留意して行う。
 ①中学3年生または高校1年生に向けた模擬授業とする。
 ②授業の時間は5分間とする。(5分間を大幅に増減しないようにする。)
  ③今回の授業は、テーマを自分で設定する。
    《例》国語……俳句を作るとき、どのようなことに気をつけたらよいか。具体例を
         出しながら指導しなさい。
          社会(公民)……法律は、人間の生活にとってどのような役割を果たしている
         のか。わかりやすく指導しなさい。
     理科……人間と自然環境との関わりについて、わかりやすく指導しなさい。
          英語……日本語と英語で発想の仕方の違う言葉をとりあげて、それを理解し
         やすいように指導しなさい。
 ④授業は、他学部・他教科の者にも理解できるように授業を組み立てる。

| | コメント (0)

2008年9月 9日 (火)

教職課程での試み(9)

3 講義・演習の内容(その5)

【第7回】教職員間の協議・研修……11月2日
 《配布物》資料9「教職員間の協議・研修」
      別紙資料「子供の携帯 悩む学校」
        (ある新聞の神戸地域版掲載記事のコピー)
(1)【講義】教員が行う協議・会議など
  ①毎日の教育活動の中では、個人的な教員間の協議をはじめ、校務分掌上のグル
   ープでの協議、全教職員での協議などが繰り返し行われている。
    ②協議や会議は、様々な意見を出し合って、望ましい方向や方法などを探し出そ
   うとするものであって、その結果が指導に生かされていく。
  ③協議や会議にあたっては、自分の考えに固執しすぎたり、他の教職員を攻撃し
   たりすることは望ましくない。
(2)【講義】教員の研修……略
(3)【演習】テーマに基づく協議
 《テーマ》携帯電話のマナーとその指導
 《協議の進め方》受講学生をA・B二班に分かれて、「別紙資料」で話題になってい
         ることについて協議をする。自分は担任であって、日常的に生徒を
         指導する立場にあることを忘れないようにして意見を述べ合う。
 《協議内容の発表》①A・B二班の代表が、それぞれの班で協議した内容・意見など
           を報告する。
                  ②それぞれの班の協議内容に対して、他の班員を交えて質疑応答
           をし、意見を述べ合う。

【第8回】事例に基づく協議……11月9日
 《配布物》資料10「事例に基づく研究」
      別紙資料「子どもとの信頼関係、不満・不信感」
             (兵庫県教育委員会『子どもが心を開く教師のまなざし』より)
(1)【講義】児童生徒との信頼関係、不満・不信感……略
(2)【演習】グループ討論
    次の事例は、どこに問題があり、どのように対処すべきであるか。現実に起こ
    った問題として、指導方法などについて考えよう。
   〔事例A〕 生徒Aは、前の授業の終了が遅れ、次の時間の授業教室が別の教室
        になっていたので、他の生徒たちが急いでその教室に駆け込んできた
        にもかかわらず、格別に急ぐ様子でもなく授業に遅れてきた。その授
        業の担当であった教諭Bが、遅れてきた生徒Aに、理由も聞かずに、
        「授業を受ける資格はない。廊下に出ていろ。」と言うと、生徒Aは、
        授業を受けることなく、そのまま家に帰ってしまった。
   〔事例B〕 担任の教諭Aは、以前から授業態度が悪く、提出物等についても提
        出が遅れたり、提出しなかったりという生徒Bに対して、常に注意し
        指導を重ねてきた。しかし、いっこうに改める気配がないため、放課
        後教室に残して注意をしていたが、反省の色がうかがえないばかりか、
        反抗的な態度をとり口答えをしたため、思わず平手で生徒Bの頬を数
        回たたいた。その後も、同じことを繰り返したため指導をしたが、こ
        のときも平手で頬をたたいた。
         数日後、校長へ母親から指導に対しての苦情の電話が入って、校長
        ははじめて事実を知った。
(3)【演習】グループ討論の内容発表と質疑応答

| | コメント (0)

2008年9月 8日 (月)

教職課程での試み(8)

3 講義・演習の内容(その4)

【第5回】教育委員会の仕組みと仕事 / 討論……10月19日
 《配布物》資料6「教育委員会の仕組みと仕事」
       資料7「教育委員会の仕組みと仕事-兵庫県の場合-」
           (兵庫県教育委員会「平成19年度(2007)ひょうごの教育」より)
      別紙資料「教員志望者に必要な読解力・表現力②」
           (橘の文章=雑誌に既発表)
(1)【講義】教育委員会の仕組みと仕事……《略》
(2)【講義】「手」……《前回の討論を振り返って》
 ①抽象的、一般的なテーマについて討論する場合は、さまざまな方向からイメージを
  ふくらませる。
  そのテーマを、教育とどのように関連づけるかということも念頭に置く。
 ②「手」の辞書的な意味
 ③「手」を用いた慣用表現
 ④「手」を、教育と関連づけて論じる
   例えば、(1)手を動かして何かを書いたり、作ったりすることの大切さ
          (2)手を動かして 技術、知識、言葉、思考などを伸ばすこと
       (3)育てることは、手を加えることであり、手を尽くすことでもある
       (4)ものづくりの意義
(3)【演習】討論の実施
 《テーマ》教育に関わりのあるニュースを聞いて、どんなことを考えたか。
 《討論の進め方》受講学生を2グループに分けて、それぞれが討論を行う。
         はじめに一人30秒ずつ、全員が意見を述べる。その意見をもとに
         討論する。

【第6回】学習指導要領と到達目標 / 討論……10月26日
  《配布物》資料資料8「学習指導要領と到達目標」
  ◯この段階で、受講学生の一人(4年次生)が大阪市の教員採用候補者試験の中学
   校・社会科に合格したことがわかった。そのことを紹介するとともに、本人に
   は、後日、体験を語る場を設けるので準備を進めてほしいと依頼する。
(1)【講義】児童生徒の資質・能力の育成と評価……《略》
(2)【講義】教育における到達目標……《略》
(3)【講義】目標への到達度と学力調査……《略》
(4)【講義】学習指導要領の性格……《略》
(5)【演習】討論の実施
 《テーマ》教育に関わりのあるニュースを取り上げて、どんなことを考えたかを論じる。
 《討論の進め方》前回と同じ

| | コメント (0)

2008年9月 7日 (日)

教職課程での試み(7)

3 講義・演習の内容(その3)

【第3回】教員に求められる資質・能力……10月5日
 《配布物》資料4「教員採用試験の方法と内容」
      別紙資料「平成20年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項」
      別紙資料「平成20年度神戸市立学校教員採用候補者選考試験実施要項」
(1)【講義】教員採用試験の実施要領……《略》
(2)【講義】教員に求められる資質・能力……《前回の討論を振り返って》
 ①教員に必要な資質・能力は、教員としての使命感、人間の成長発達についての
  深い理解、児童生徒に対する深い愛情、教科等に関する専門知識、広く豊かな
  教養、それらのものを基盤とした実践的な指導力などである。
 ②討論に際しては、それらの資質・能力の具体的な現れ方に留意すべきであろう。
  児童生徒の人格形成に影響を与える教員、「生きる力」を育成する教員という視
  点も大切である。
(3)【演習】討論の実施
 《テーマ》①学校教育と社会教育とは、どのように関連しており、どのように違う
       のかということを論じなさい。
      ②生涯学習ということを考えると、学校教育の段階でどのような指導を
       しておくのがよいかということを論じなさい。
 《討論の進め方》前回と同じ。

【第4回】読解力と表現力の育て方……10月12日
 《配布物》資料5「読解力と表現力の育て方」
      別紙資料「教員志望者に必要な読解力・表現力①」
            (橘の文章=雑誌に既発表)
      別紙資料「最近の教育ニュース」
(1)【講義】読解力と表現力の育て方
  教員の指導力の根幹となる読解力(理解力)と表現力として、次のようなことが大
  切である。
   他人(生徒・教員・保護者・地域の人など)の話を聞く力
   他人(生徒・教員・保護者・地域の人など)の意思・感情などを言葉以外のもの
   からよみとる力
   他人(生徒・教員・保護者・地域の人など)に話を聞かせる力
   他人(生徒・教員・保護者・地域の人など)に、意思・感情などを言葉以外のも
   のによって伝える力
   自分が理解した内容について、自分で思考する力
   他人(生徒・教員・保護者・地域の人など)と協議・調整する力
(2)【講義】学校教育・社会教育・生涯教育《前回の討論を振り返って》……《略》
(3)【演習】討論の実施
 《テーマ》「手」
 《討論の進め方》今回は、受講学生全員を1グループとして行う。
         はじめに、一人30秒ずつ意見を述べる。その意見をもとに討論を
         する。

| | コメント (0)

2008年9月 6日 (土)

教職課程での試み(6)

3 講義・演習の内容(その2)

【第2回】討論を行うにあたって……9月28日
 《配布物》資料2「討論を行うにあたって」
      資料3「討論に加わっていく力を育てる」(橘の文章=雑誌に既発表)
(1)【講義】討論の目的
 ①討論を通じて、自分自身の教員としての資質・能力・使命感・姿勢などを点検し、
  教職に就いたときにすぐに教壇に立って指導できるような力を高める。
 ②討論の内容としては、次のようなものが考える。
  〈1〉自由な討論の中から、各自の教職への意志・情熱・適性・努力の度合いなど
    を確認する。
  〈2〉テーマを絞った討論を通じて、各自の教員としての実践的指導力を高めていく。
  〈3〉広い視野でのテーマにおいて、各自が柔軟で深い思考をする習慣を身に付ける。
 ③討論するときに心得ておくこと
  〈1〉討論は、周りの人を論破することが目的ではない。周りの人と議論しながら、           考えを深めたり、解決策を見出すことが大切である。
  〈2〉討論には、思考の柔軟さと、思考の深さが大切である。討論の決着を急ぐ必要           はない。
   〈3〉討論の際には、意見(考え)の中心点(結論)を明確に述べるとともに、論拠(理
    由付け)などを示して説得力を増すように努めるとともに、わかりやすい表現を
    するように心がける。
 ④具体的な留意点
  〈1〉討論のテーマを忘れないようにするとともに、他の人に引きずられてテーマ
    から外れるような発言をしないように気をつける。
  〈2〉「…するのがよいと思う。」というような理屈だけを、他人事のように述べる
    こと、「…したいと思う。」というような願望だけを述べること、などは望ま
    しくない。
    「自分は、…という努力を重ねている。」というような、実践に裏づけられた
    意見を述べる。
    自分の今後(未来)の抱負を語ることもよいが、これまで(現在・過去)の実践
    内容や到達点について述べる方が、説得力が増す。
  〈3〉討論は、時間の制約の中で行うのであるから、1回の発言はできるだけ30秒
    以内にまとめる。意見の中心点から先に述べ、理由付けや論拠を添える。
(2)【演習】討論の実施
 《テーマ》生徒・保護者・地域の人たちから信頼される教員になるためには、どのよ
     うな資質や能力を身付けなければならないか。
 《討論の進め方》受講学生を2グループに分けて、それぞれが討論を行う。討論を聞
        く(観察する)ことも大事な勉強である。
         討論は、はじめに一人30秒ずつ、全員が意見を述べる。その意見
        をもとに討論を行う。

| | コメント (0)

2008年9月 5日 (金)

教職課程での試み(5)

3 講義・演習の内容(その1)
 講義・演習の展開を知っていただくために、各回ごとの内容を略記する。
 《配布物》の「資料」(1~14)は私が作成したものであり、「別紙資料」は、記入用の資料、他の資料からの転用などである。
 各回ごとの内容については、私が特に強調した事柄などを短くまとめる。講義内容などが推測できるようなものについては、《略》とした。

【第1回】オリエンテーション……2007年(平成19年)9月21日
 《配布物》資料1「学校教育研究 -オリエンテーション-」
      別紙資料「[学校教育研究]の受講について」
(1)講義・演習の目的と内容……上記項目「2の(2)」に沿って説明。
(2)講義・演習の構成   ……上記項目「2の(4)」に沿って説明。
(3)教科書の指示
   文部科学省「中学校学習指導要領解説・総則編」「同・特別活動編」「同・道徳編」
   文部科学省「高等学校学習指導要領解説・総則編」「同・特別活動編」
  参考書の指示
   「教育小六法」「学校小六法」など(出版社名は問わない)
(4)別紙資料「[学校教育研究]の受講について」の記入
   取得しようとしている免許状の校種・教科、教員に就こうとしている都道府県市、         教育への意欲・関心、疑問点、その他についての調査
   〔これからの講義・演習の進め方について、参考にするためのものである。〕

| | コメント (0)

2008年9月 4日 (木)

教職課程での試み(4)

2 選択科目「学校教育研究」の設定(その3)

(3)講義・演習の方法
 「学校教育研究」は講義として設定されている。けれども、私は、講義とともに、討論や協議などを中心に置いて、膝を交えた話し合いを繰り返し行おうと考えた。理解力と表現力を養うための方策を多く取り入れて対人関係能力やコミュニケーション能力を磨くとともに、教科を超えた模擬授業なども行って学校教育全体に対する広い視野を持つことを目指した。
 そのような種々の活動を通じて、教員としての使命感・責任感や、生徒を理解し指導する力も高めようと考えたのである。

(4)講義・演習の開始にあたって提示したこと
 講義・演習の開始にあたって、学生に説明したのは、次のようなことである。
 ①「学校教育研究」で扱う内容は次のようなものである。
    社会人としての基本事項と、教員としての理解力・表現力
    教員組織の中における自己の役割認識と、報告・連絡・調
    整能力
    効果的な学習指導力と学級(ホームルーム)経営力
    学校生活のあらゆる場面における生徒指導の力
    進路指導、保健安全指導、特別活動指導などにおける実践
    能力
    保護者・地域住民に対応し連携する力
    国や都道府県などの教育方針を、学校において具体化する
    力
    なお、必要に応じて、随時、教育に関するニュース等を採
    り入れる。
 ②各回の時間は、前半は主として講義・演習を行い、後半は主と
  して討論・協議などに充てる。
  討論・協議のテーマは予め提示することもある。その場合は、
  必要に応じて、資料などによって予習をしておくこと。
    けれども、討論・協議に際しては、参考資料などを目の前に置
  かないで行うことを原則とする。

| | コメント (0)

2008年9月 3日 (水)

教職課程での試み(3)

2 選択科目「学校教育研究」の設定(その2)

(2)講義・演習の目的と内容
 年度はじめに学生に向けて提示したシラバスでは、この科目について次のように述べた。

 教育に携わる者としての使命感・教育的愛情を深め、社会性や対人関係能力を磨くとともに、生徒理解や学級経営等の実践力を確固としたものにすることを目指す。教員を目指す者は、自己にとって何が課題であるのかを自覚し、不足している知識・技能等を補い、その定着を図ることが大切である。
 教育職員免許法の改正と関連して、「教職実践演習(仮称)」という科目が必修となる方向にある。
本年度の講義「学校教育研究」は、「教育実践演習」を先行実施するつもりで開講する。したがって、演習の要素を多く取り入れる。
 この科目は、可能な限りロールプレイングや事例研究などの要素を取り入れて、教育実習や教職生活を円滑にスタートできるようにすることを目指す。
 受講者には、教員になろうとする意志・意欲を深め、中学校・高等学校の教育現場を実践的に理解しようとする努力を重ねることを求める。

 その上で、受講の条件として、次のことを求めた。
  ①小学校・中学校・高等学校の教員を専願としていること。
  ②14回の講義のすべてに欠席しないという心構えを持ってい
   ること。
   (途中で受講を中止する可能性のある者や、教員以外の進路
   を考えている者は、他の教員志望者の志気に悪影響を及ぼす
   ことがあるので、受講しないこと。)

| | コメント (0)

2008年9月 2日 (火)

教職課程での試み(2)

2 選択科目「学校教育研究」の設定(その1)

(1)科目の設定
 私の勤める大学は、2007年度の「教科または教職に関する科目」のひとつとして「学校教育研究」を設定した。2単位で後期に置き、3年次生以上が受講できるものとした。教員として学校現場に携わる者に実践的な力を付けさせるのは教職課程を設置している大学の責任であると考えたからである。
 学生が教職課程の各科目の履修・修得を通じて身につけた資質能力が有機的に統合されることは極めて大切なことであり、課題を意識し解決に向けて取り組む営みは不可欠である。
 私は非常勤の時期を含めて過去4年間にわたって、文学部の科目としての「国語教育研究」を担当している。この科目は教職課程の科目の「教科教育法(国語科)」とは異なり、学部の選択科目であるが、現実には国語科の教員を志望する者が受講している。受講学生数は多くないので、講義の他に演習を多く取り入れてきた。
 「学校教育研究」は教職課程の科目の一つとして設置したものであるが、「国語教育研究」の経験を生かして、実践演習的科目として開講しようと考えたのである。
 なお、大学の教職教育センターは2005年の秋に設置されたが、具体的に始動したのは2006年4月である。私はその2006年度に採用された者であり、2007年度末で2年が終わった。
 文部科学省のホームページには、「教職実践演習(仮称)の具体的展開例」が掲載されており、そこには、〔教科等の専門知識〕、〔教科等の指導方法〕、〔授業を行う上での基本的な表現力(板書、話し方等)〕、〔子どもの発達や心身の状況、学習の定着状況の理解〕、〔子どもを一つの集団としてまとめていく手法〕、〔教員の使命や、子どもへの責任の理解〕、〔社会人としての基本(挨拶、言葉遣い、保護者への対応等)〕、〔学校現場の視点〕を束ねて、「教職実践演習(仮称)」の授業を組み立てて、教職志望者の知識・能力・実践的指導力などを確認する授業例が図示されている。
 答申では、「『教職実践演習(仮称)』の企画、立案、実施に当たっては、常に学校現場や教育委員会との緊密な連携・協力に留意することが必要である。」と述べられている。けれども、現段階ではそのようなことが即座に行える状況にはないので、「学校教育研究」はあくまで、私ひとりで行える内容のものとした。
 受講学生には「学校教育研究」の履修を通じて、教職に就くときに、何が課題であるのかを自覚して、不足している知識や技能等を補って定着させ、教員としての生活を円滑に始められるようにしてほしい。そんな願いを持って、私はこの科目に取り組むことにした。

| | コメント (0)

2008年9月 1日 (月)

教職課程での試み(1)

1 「教職実践演習(仮称)」の新設・必修化

 中央教育審議会が2006年(平成18年)7月11日に行った「今後の教員養成・免許制度の在り方について」という答申で、教員養成・免許制度の改革についての提案があった。その中で、教職課程の質的水準の向上策の一つとして「教職実践演習(仮称)」の新設・必修化をあげている。
 そこで提案されている「教職実践演習(仮称)」の趣旨・ねらいは、次のとおりである。

 教職実践演習(仮称)は、教職課程の他の授業科目の履修や教職課程外で様々な活動を通じて、学生が身に付けた資質能力が、教員として最小限必要な資質能力として有機的に統合され、形成されたかについて、課程認定大学が自らの養成する教員像や到達目標等に照らして最終的に確認するものであり、いわば全学年を通じた「学びの軌跡の集大成」として位置付けられるものである。学生はこの科目の履修を通じて、将来、教員になる上で、自己にとって何が課題であるのかを自覚し、必要に応じて不足している知識や技能等を補い、その定着を図ることにより、教職生活をより円滑にスタートできるようになることが期待される。

 そして、「このような科目の趣旨を踏まえ、本科目には、教員として求められる以下の4つの事項を含めることが適当である。」として、次のことをあげている。

   使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項
   社会性や対人関係能力に関する事項
   幼児児童生徒理解や学級経営等に関する事項
   教科・保育内容等の指導力に関する事項

 教員を志望する学生が教職課程における研鑽で身に付けた資質能力、それが教員として最小限必要なものとして形成されたか否かについて、課程認定大学が最終的に確認するために「演習」が設定されることに賛成である。将来、教員になろうとしている学生には、教職に携わる際に、何が課題であるのかを自覚し、不足している知識・技能等を補い、その定着を図ることは肝要なことであると考える。
 もとより、「教職実践演習(仮称)」の趣旨・ねらいを達成するためには大学あげて取り組まなければならないから、以下に述べることは、私個人の本当に小さな営みに過ぎない。

| | コメント (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »