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2012年7月31日 (火)

【掲載記事の一覧】

 本日の神戸新聞「明石」のページ(26面)に、「明石の方言集を制作」という記事が掲載されました。明石市生涯学習センターの講座の一つとして、本年1~3月に開講した講座の受講生に呼びかけて、明石の方言(俚言)300語ほどを収めた冊子を作ったという記事です。この冊子は、講座の受講者に向けて6月1日に発行したものですが、受講者以外からの希望があれば、冊子の一部を編集し直して、一般配布用も作ろうと考えています。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。
 これまでに連載した内容の一覧を記します。
 お読みくださって、感想・意見・連絡などがありましたら、
   tachibana@actv.zaq.ne.jp
  宛に、よろしくお願いします。

≪掲載を継続しているもの≫

◆明石日常生活語辞典 (1)~(1072)~継続予定
    [2009年7月8日~2009年7月24日]
    [2009年8月1日~2009年8月9日]
    [2009年8月14日~2009年8月31日]
    [2009年9月11日~2009年12月28日]
    [2010年1月4日~2010年2月18日]
    [2010年3月11日~2012年7月31日]

◆『明石日常生活語辞典』写真版 (1)~(4)~継続予定
    [2010年9月10日~2011年9月13日]

◆ことことてくてく (1)~(26)~継続予定
    [2012年4月3日~2012年4月11日]
    [2012年4月17日~2012年5月3日]

◆言葉カメラ (1)~(385)~継続予定
    [2007年1月5日~2007年1月31日]
    [2007年2月21日~2007年2月28日]
    [2007年3月16日~2007年3月31日]
    [2007年4月19日~2007年4月30日]
    [2007年5月9日~2007年5月30日]
    [2007年10月1日~2007年10月13日]
    [2007年11月1日~2007年11月26日]
    [2007年12月13日~2007年12月30日]
    [2008年1月19日~2008年1月30日]
    [2008年2月1日~2008年2月10日]
    [2008年5月1日~2008年5月10日]
    [2008年6月1日~2008年6月8日]
    [2008年7月21日~2008年7月30日]
    [2008年8月1日~2008年8月30日]
    [2008年9月25日~2008年9月29日]
    [2008年10月1日~2008年10月30日]
    [2008年11月1日~2008年11月11日]
    [2008年12月1日~2008年12月7日]
    [2008年12月16日~2008年12月30日]
    [2009年1月20日~2009年1月30日]
    [2009年2月9日~2009年2月15日]
    [2009年3月17日~2009年3月31日]
    [2009年5月1日~2009年5月17日]
    [2009年5月27日~2009年5月31日]
    [2009年7月1日~2009年7月7日]
    [2009年7月25日~2009年7月31日]
    [2009年8月10日~2009年8月13日]
    [2009年12月29日~2009年12月30日]
    [2010年2月19日~2010年3月10日]

◆地名のウフフ (1)~(4)~継続予定
    [2012年1月1日~2012年1月4日]

◆消えたもの惜別 (1)~(10)~継続予定
    [2009年9月1日~2009年9月10日]

◆テクのろヂイ (1)~(40)~継続予定
    [2009年1月11日~2009年1月19日]
    [2009年2月1日~2009年2月8日]
    [2009年3月1日~2009年3月15日]
    [2009年6月23日~2009年6月30日]

◆神戸圏の文学散歩 (1)~(5)~継続予定
    [2006年12月27日~2006年12月31日]

◆母なる言葉 (1)~(10)~継続予定
    [2008年1月1日~2008年1月10日]

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] (1)~(4)~継続予定
   [2006年12月23日~2006年12月26日]

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 (1)~(29)~継続予定
    [2007年1月1日~2007年1月4日]
    [2007年6月7日~2007年6月29日]
    [2009年6月1日/2009年6月4日]

◆西島物語 (1)~(8)~継続予定
    [2008年1月11日~2008年1月18日]

◆鉄道切符コレクション (1)~(24)~継続予定
    [2007年7月8日~2007年7月31日]

◆足下の観光案内 (1)~(12)~継続予定
    [2008年11月14日~2008年11月25日]

◆写真特集・薔薇 (1)~(31)~継続予定
    [2009年5月18日~2009年5月26日]
    [2009年6月1日~2009年6月22日]

◆写真特集・さくら (1)~(71)~継続予定
    [2007年4月7日~2007年4月17日]
    [2008年4月1日~2008年4月22日]
    [2009年4月1日~2009年5月8日]

◆写真特集・うめ (1)~(42)~継続予定
    [2008年2月11日~2008年2月24日]
    [2009年2月16日~2009年2月27日]
    [2009年3月1日~2009年3月16日]

◆写真特集・きく (1)~(5)~継続予定
    [2007年11月27日~2007年11月29日]
    [2008年11月12日~2008年11月13日]

◆写真特集・紅葉黄葉 (1)~(19)~継続予定
    [2007年12月1日~2007年12月7日]
    [2008年11月26日~2008年11月29日]
    [2008年12月8日~2008年12月15日]

◆写真特集・季節の花 (1)~(3)~継続予定
    [2007年5月8日、5月31日、6月30日]

◆屏風ヶ浦の四季 (1)~継続予定
    [2007年8月31日]

◆昔むかしの物語 (1)~継続予定
    [2007年4月18日]

◆小さなニュース (1)~継続予定
    [2008年2月28日]

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや (1)~(13)~継続予定
    [2009年1月1日~2009年1月10日]
    [2010年1月1日~2010年1月3日]

◆辰の絵馬 (1)~継続予定
    [2012年1月1日]

≪掲載が完結しているもの≫
◆文章の作成法 (1)~(7)
    [2012年7月2日~2012年7月8日]

◆朔日・名寸隅 (1)~(19)
    [2009年12月1日]
    [2010年1月1日]
    [2010年2月1日]
    [2010年3月1日]
    [2010年4月1日]
    [2010年5月1日]
    [2010年6月1日]
    [2010年7月1日]
    [2010年8月1日]
    [2010年9月1日]
    [2010年10月1日]
    [2010年11月1日]
    [2010年12月1日]
    [2011年1月1日]
    [2011年2月1日]
    [2011年3月1日]
    [2011年4月1日]
    [2011年5月1日]
    [2011年6月1日]

◆教職課程での試み (1)~(24)
    [2008年9月1日~2008年9月24日]

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 (0)~(102)
    [2008年2月25日~2008年3月30日]
    [2008年4月23日~2008年4月29日]
    [2008年5月11日~2008年5月30日]
    [2008年6月9日~2008年7月20日]

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 (1)~(3)
    [2006年10月2日~2006年10月4日]

◆学力づくりのための基本的な視点 (1)~(7)
    [2006年10月5日~2006年10月11日]

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 (1)~(18)
    [2006年10月16日~2006年11月2日]

◆教職をめざす若い人たちに (1)~(6)
    [2007年6月1日~2007年6月6日]

◆これからの国語科教育 (1)~(10)
    [2007年8月1日~2007年8月10日]

◆現代の言葉について考える (1)~(7)
    [2007年7月1日~2007年7月7日]

◆自分を表現する文章を書くために (1)~(11)
    [2007年10月20日~2007年10月30日]

◆兵庫県の方言 (1)~(4)
    [2006年10月12日~2006年10月15日]

◆暮らしに息づく郷土の方言 (1)~(10)
    [2007年8月11日~2007年8月20日]

◆姫路ことばの今昔 (1)~(12)
    [2007年9月1日~2007年9月12日]

◆私の鉄道方言辞典 (1)~(17)
    [2007年9月13日~2007年9月29日]

◆高校生に語りかけたこと (1)~(29)
    [2006年11月9日~2006年12月7日]

◆ゆったり ほっこり 方言詩 (1)~(42)
    [2007年2月1日~2007年2月20日]
    [2007年3月1日~2007年3月15日]
    [2007年5月1日~2007年5月7日]

◆高校生に向かって書いたこと (1)~(15)
    [2006年12月8日~2006年12月22日]

◆1年たちました (1)~(7)
    [2007年8月21日~2007年8月27日]

≪絶版として扱うもの≫  (ただし、ブログからは消去しておりません。)
◆国語教育を素朴に語る (1)~(51)
    [2006年8月29日から、2007年12月12日まで] 4回に分けて連載。

◆明石焼の歌 (1)~(3)
    [2007年8月28日~2007年8月30日]

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明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1072)

いらう《動詞・ワア行五段活用》 ①手で触ったり動かしたりする。もてあそぶ。「花・を・ いろ・たら・ 萎れ・てまう・がな。」②担当する。関係する。「機械・を・ いらう・ 仕事・を・ し・とる。」「会社・の・ 会計・を・ いろ・てくれる・ 人・は・ おら・ん・やろ・か。」〔①⇒いじる、いじくる、いじくりまわす〕

いらち《①形容動詞や・です、②名詞》 ①せっかちである様子。短気である様子。一つのことに落ち着いておられない様子。「いらちや・さかい・ 集合時間・の・ 一時間・も・ 前・に・ 来・とる。」②気の短い性格の人。いらいらしている人。「あの・ いらち・の・ 男・は・ 周り・の・ 者・まで・ いらいらさす。」

いらつく《動詞・カ行五段活用》 気持ちがいらいらする。落ち着きがなくなる。「試験・が・ 近づい・て・ いらつい・とる。」

いらっしゃい《感動詞》 人が来たときに、迎える挨拶の言葉。「いらっしゃい。久しぶりや・なー。」

いらっしゃる《動詞・ラ行五段活用》 「行く」「来る」「いる」などの意味を表す尊敬語。「また・ 近いうち・に・ いらっしゃい・な。」

いらんこと【要らん事】《名詞》 余計なこと。おせっかい。「はた・から・ いらんこと・ 言わ・んとい・てんか。」

いらんこといい〔いらんこといー〕【要らん事言い】《名詞》 余計なことを言う人。おせっかいを言う人。「寄り合い・で・ いらんこといー・が・ おかしな・ こと・を・ 言(ゆ)ー・ねん。」

いり【炒り】《名詞》 ①小さい鰯などの煮干し。出汁をとるために使う煮干し鰯。「昆布(こぶ)・と・ いり・で・ だし・を・ とる。」②油を抜いて乾かした鯨皮。「粕汁・に・ いり・を・ 入れ・たら・ うまい。」〔①⇒いりこ、いりじゃこ。②⇒いりがら、ころ〕

いり【入り】《名詞》 ①お客や人などが入ること。「映画館・の・ いり・が・ 良(え)ー。」②太陽や月が沈むこと。「日・の・ いり」③はじまり。「彼岸・の・ いり・は・ 二十日・や。」「二学期・の・ いり」■対語=②「で」

いりがら【炒り殻】《名詞》 ①出汁をとったあとの煮干し鰯。「いりがら・を・ のける。」②油を抜いて乾かした鯨皮。「粕汁・に・ いりがら・を・ 入れる。」〔①⇒だしがら。②⇒いり、ころ〕

いりぐち【入口】《名詞》 ①入っていくところ。「いりぐち・を・ 塞い・だら・ 風・が・ 通ら・へん。」②建物の玄関。「デパート・の・ いりぐち・で・ 待っ・とっ・てくれ・へん・か。」■対語=②「でぐち」

いりこ【炒り子】《名詞》 小さい鰯などの煮干し。出汁をとるために使う煮干し鰯。「いりこ・で・ とっ・た・ だし・は・ うまい。」〔⇒いり、いりじゃこ〕

いりじゃこ【炒り雑魚】《名詞》 小さい鰯などの煮干し。出汁をとるために使う煮干し鰯。「いりじゃこ・で・ だし・を・ 取る。」〔⇒いり、いりこ〕

いりよう〔いりよー〕【要り用】《名詞》 費用。経費。「村・の・ 自治会・の・ いりよー・を・ 集める。」〔⇒どよう〕

いる【要る】《動詞・ラ行五段活用》 必要である。なくてはならない。「展覧会・に・は・ 入場料・が・ いる。」

いる【煎る】《動詞・ラ行五段活用》 食べ物に熱を加えて水分を取り去る。「焙烙(ほーらく)・で・ 豆・を・ いる。」

いる【入る】《動詞・ラ行五段活用》 ①収まりきる。「みんな・ 一つ・の・ 箱・の・ 中・に・ いる・か。」②動作や作用などが加わる。「ひび・の・ いっ・た・ コップ」「念・が・ いっ・た・ 話」〔⇒はいる〕

いるい【衣類】《名詞》 着るもの。身に付けるもの。着物。衣服。「冬・の・ いるい・を・ 買い・に・ 行く。」◆「いるい」は品物としての衣服に注目した言い方であるのに対して、「いしょう」は実際に身に付けるものとしての衣服に注目した言い方である。〔⇒いしょう〕

いるか【海豚】《名詞》 鯨の仲間で、知恵があって芸をよく覚える動物。「水族館・で・ いるか・の ショー・が・ ある。」

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2012年7月30日 (月)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1071)

いやいや【嫌々】《副詞》 嫌な気持ちを持つ様子。嫌がりながら。しぶしぶ。「いやいや・ 勉強し・とっ・たら・ 頭・に・ 入ら・へん」「いやいや・ 仕事・を・ せ・んと・ 性根・を・ 入れ・て・ やら・んかい。」

いやいや【嫌々】《名詞、動詞する》 首を横に振って、嫌だという意思を表すこと。「こっち・まで・ 歩い・て・ おいで・(と・) 言(ゆ)ー・たら・ いやいやし・とる。」◆幼児語。

いやがらせ【嫌がらせ】《名詞、動詞する》 人の嫌がることをわざと言ったりしたりすること。「塀・に・ 落書きする・ いやがらせ・は・ やめ・てほしー・なー。」

いやがる【嫌がる】《動詞・ラ行五段活用》 嫌だという気持ちを態度に表す。嫌だという気持ちが表に現れる。「いやがっ・とる・さかい・ やめ・たり・なはれ。」

いやけ【嫌気】《名詞》 したくないという気持ち。意欲や情熱を失っている心のありさま。「文句・ばっかり・ 言わ・れ・たら・ 仕事・に・ いやけ・を・ 持つ・やろ・なー。」

いやけがさす【嫌気がさす】《動詞・サ行五段活用》 したくないという気持ちが強くなる。意欲や情熱を失う。「ひとっつも・ 釣れ・へん・さかい・ だんだん・ いやけがさし・てき・た。」

いやこと〔いやごと〕【嫌事、嫌言】《名詞、動詞する》 ①人の嫌がることをすること。人の嫌がること。いたずら。悪さ。「いやごとし・たら・ 人・に・ 嫌わ・れ・まっ・せ。」②人の嫌がることを言うこと。人の嫌がる言葉。強い忠告。「いやこと・(を・) 言わ・な・ 気がつか・ん・やろ。」〔⇒いやいこと。②⇒わるさ〕

いやし《名詞、動詞する・形容動詞や・です》 ①つまみ食いをすること。「今・ 作っ・とる・ 最中・や・から・ いやしせ・んとい・て。」②食い気が盛んなこと。また、そのような人。「いやし・に・ 見せ・たら・ 食べたがる・さかい・ 見せ・んとき。」〔⇒いやしんぼ。②⇒くいしんぼ〕

いやしい〔いやしー〕《形容詞》 ①食い気が盛んだ。食べることに上品さがない。「いやしー・さかい・ 匂い・が・ し・たら・ 飛ん・でくる。」②慎みがなくて下品だ。意地汚い。「いやしー・なー。百円・ぐらい・の・ こと・ どっち・でも・ えー・やろ。」〔①⇒くちいやしい〕

いやしんぼ〔いやしんぼー〕《名詞、動詞する、形容動詞や・です》 ①つまみ食いをすること。「饅頭・を・ いやしんぼし・た・ん・は・ 誰・や。」②食い気が盛んなこと。また、そのような人。「あんた・は・ いやしんぼで・ 我慢・が・ でけ・ん・ねん・な。」〔⇒いやし。②⇒くいしんぼ〕

いやみ【嫌味】《名詞》 人に嫌な感じを与えること。また、その言葉や態度。「休暇・を・ 取り・たい・と・ 言(ゆ)ー・たら・ いやみ・ 言わ・れ・た。」

いやらしい〔いやらしー〕《形容詞》 ①嫌な感じがする。不愉快である。「金・の・ こと・に・ なっ・たら・ いやらしー・ 考え方・を・ する・ 人・や。」「人・の・ 悪口・ばっかり・ 言(ゆ)ー・て・ いやらしー・なー。」②言動に好色で性的な傾向が強い。「そんな・ いやらしー・ こと・ 言わめんとい・て。こっち・が・ 恥ずかしー・に・ なる。」〔⇒やらしい〕

いよいよ《副詞》 遂に。とうとう。「いよいよ・ 卒業式・に・ なっ・た・なー。」

いらいこべに《副詞、動詞する》 さかんに触る様子。やたらにもてあそぶ様子。「いらいこべにし・たら・ めげ・てまう・で。」〔⇒いらいちゃんこに、さわりこべに、さわりちゃんこに〕

いらいちゃんこに《副詞、動詞する》 さかんに触る様子。やたらにもてあそぶ様子。「みんな・が・ いらいちゃんこにする・さかい・ 汚れ・ても・た。」〔⇒いらいこべに、さわりこべに、さわりちゃんこに〕

いらいまわす〔いらいまーす〕《動詞・サ行五段活用》 過度に手で触ったり動かしたりする。「時計・を・ いらいまーし・て・ 落とし・たら・ あか・ん・ぞ。」〔⇒いじる、いじくる、いじくりまわす、いらう〕

いらいら《副詞と、動詞する》 思うようにならなくて、落ち着かない様子。焦って心にゆとりがない様子。思い通りにならなくて気持ちが高ぶっている様子。「試験・が・ 近づい・て・ いらいらと・ 焦っ・とる。」「電車・が・ 遅れ・て・ いらいらする。」〔⇒かりかり〕

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2012年7月29日 (日)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1070)

いまのいま【今の今】《名詞》 まさに、この時。つい先ほど。「いまのいま・ おっ・た・のに・ もー・ どこ・や・ 行っ・ても・た。」◆「いまさっき」や「いんまさっき」よりも意味が強まる。〔⇒いま、いんま、いんまのいま、いまさっき、いんまさっき、さいぜん〕

いまのま〔いまのまー〕【今の間】《名詞、副詞に》 今のうち。今の短い時間。今の機会。「いまのまーに・ 謝っ・たら・ こらえ・てくれる・かもしれん・ぞ。」「お客・が・ 少ない・さかい・ いまのまーに・ 昼飯・を・ 食べ・とこ・ー。」◆今こそ好機だというような語感や、今の限られた時間をうまく利用するという語感がある。〔⇒いんまのま〕

いまのまま【今の儘】《名詞、副詞》 今の状態。現状で変化のないありさま。「いまのまま・ のんびりし・とっ・たら・ 合格・は・ 無理や・ぞー。」〔⇒いんまのまま〕

いみ【意味】《名詞》 ①言葉が表している内容。「いみ・の・ わから・ん・ こと・を・ 言(ゆ)ー・ やつ・や。」②言葉や行動に隠されている意図。「なんで・ あんな・ こと・を・ 言(ゆ)ー・の・か・ いみ・が・ わから・へん。」

いも【芋】《名詞》 ①薩摩芋、馬鈴薯、里芋(親芋、小芋)を指して言う言葉。「いも・を・ 天ぷら・に・ する。」②植物の根や地下茎が養分を蓄えて大きくなったもの。「百合根・の・ いも」■①は、具体的には「じゃがいも」「さつまいも」「こいも」「おやいも」。

いもあめ【芋飴】《名詞》 はったいこを飴で固めた、黒褐色の菓子。または、白色の麦芽飴。

いもうと〔いもーと〕【妹】《名詞》 年下の女のきょうだい。「いもーと・は・ 三つ・ 下・や・ねん。」〔⇒いもと〕

いもたこなんきん【芋蛸南瓜】《名詞》 女性の好きな食べ物として並べたもの。薩摩芋(または馬鈴薯)と、蛸と、カボチャ。「やっぱり・ いもたこなんきん・が・ 好きです・ねん。」

いもと【妹】《名詞》  年下の女のきょうだい。「いもと・の・ 方・が・ しっかりし・とる。」〔⇒いもうと〕

いもの【鋳物】《名詞》 鉄などの金属を溶かして、型に流し込んで作ったもの。「井戸・の・ ポンプ・は・ いもの・で・ でけ・とる。」

いもばん【芋判】《名詞》 薩摩芋・馬鈴薯の切り口に字や絵を彫って作った判子。「いもばん・で・ 押し・た・ 年賀状」

いもむし【芋虫】《名詞》  蝶や蛾の幼虫で、青虫よりも大きいもの。「植木鉢・に・ いもむし・が・ おっ・た。」

いもむしごろごろ【芋虫ごろごろ】《名詞、形容動詞や・です》  子どもなどが、床などに並んで横になっていること。また、その様子。「みんな・で・ いもむしごろごろに・ なっ・て・ 昼寝し・とる。」

いもり【井守】《名詞》 体長10センチ前後で、池などにすむ、とかげに似た小動物。「いもり・の・ 黒焼き」

いもん【慰問】《名詞、動詞する》 病人・軍人などを見舞って慰めること。「戦時中・の・ いもん・の・ 品物」

いや【嫌】《形容動詞や・です》 不快に感じる様子。嫌いだと思う様子。「雨・の・ 日ー・は・ いやや・ねん。」「煙草・の・・ 煙・を・ 吸ー・たら・ いやに・ なる。」

いや《感動詞》 受け入れない気持ち、否定する気持ち、などを表す言葉。いいえ。違う。そうではない。「いーや、私・は・ 知り・ませ・ん。」「いや・ そんな・ 話・に・は・ 賛成し・まへ・ん。」〔⇒いいや〕

いやあ〔いやー〕《感動詞》 心が動いたときに、思わず発する言葉。「いやー・ 久しぶりや・なー。」

いやいこと〔いやいごと〕【嫌い事、嫌い言】《名詞、動詞する》 ①人の嫌がることをすること。人の嫌がること。いたずら。「人・に・ いやいごと・を・ し・たら・ あき・まへ・ん。」②人の嫌がることを言うこと。人の嫌がる言葉。強い忠告。「いやいごと・ 言(ゆ)ー・さかい・ 喧嘩・に・ なる・ねん。」〔⇒いやこと。②⇒わるさ〕

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2012年7月28日 (土)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1069)

いばる【威張る】《動詞・ラ行五段活用》 立派なところなどを見せつけて、偉そうにする。「金持ち・や・ 思(おも)・て・ いばり・くさる。」

いび【指】《名詞》 手足の先の、分かれている部分。「いび・の・ 先・が・ 冷たい。」◆「ゆび」という発音が多く聞かれるが、「いび」「いべ」「ゆべ」もある。〔⇒いび、ゆび、ゆべ〕

いびき【鼾】《名詞》 眠っているときに、息といっしょに鼻や喉から出る音。「ごっつい・ いびき・を・ かく。」

いびつ【歪】《形容動詞や・です》 ものの形が歪んだり崩れたりしている様子。「へっこん・で・ いびつ・に・ なっ・た・ 箱」

いひひ《感動詞》 気まずいときや、恥ずかしいときなどに、甲高く笑う声。「いひひ。あー・ 恥ずかし。」

いびる《動詞・ラ行五段活用》 弱い立場の者に意地悪くする。いじめる。「いび・られ・て・ 会社・へ・ 行く・の・が・ 嫌に・ なっ・た。」

いふく【衣服】《名詞》 体を覆うようにして、身につけるもの。身をまとうもの。「きれいな・ いふく・を・ 着・たい・なー。」〔⇒きもの〕

いぶくろ【胃袋】《名詞》 食べたものをこなして消化する内臓。「いぶくろ・が・ 二つ・ ある・ぐらい・ よー・ 食う。」〔⇒い〕

いぶす【燻す】《動詞・サ行五段活用》 物を燃やして煙をたくさん出す。「蚊取り線香・を・ ぎょーさん・ つけ・て・ 蚊ー・を・ いぶす。」〔⇒いぶる〕

いぶる【燻る】《動詞・ラ行五段活用》 物を燃やして煙をたくさん出す。「いぶっ・て・ 薫製・を・ こしらえる。」〔⇒いぶす〕

いべ【指】《名詞》 手足の先の、分かれている部分。「いび・を・ なめる・ 癖・を・ 直し・なはれ。」〔⇒いび、ゆび、ゆべ〕

いぼ【疣】《名詞》 ①皮膚の上にできる小さな隆起物。「足・の・ 指・が・ 靴・に・ こすれ・て・ いぼ・に・ なっ・た。」②物の表面にある小さな隆起物や突起物。「胡瓜・の・ いぼ」〔⇒いぼいぼ〕

いぼいぼ【疣々】《名詞》 ①皮膚の上にできる小さな隆起物。「手・の・ いぼ・が・ 痛い。」②物の表面にある小さな隆起物や突起物。「靴・の・ 裏・に・ いぼいぼ・が・ あっ・て・ 滑ら・ん・よーに・ なっ・とる。」「蛸・の・ 足・の・ いぼいぼ」〔⇒いぼ〕■類語(発音を反復するもの)=「とげとげ【棘々】」「かんかん【缶々】」

いま【今】《名詞》 ①現在。「いま・は・ まだ・ 雨・が・ 降っ・とら・ん。」②まさに、この時。つい先ほど。「いま・ 来・た・とこ・や。」③現代。「いま・は・ みんな・ 贅沢に・ なっ・ても・た・なー。」〔⇒いんま。②⇒いまさっき、いんまさっき、いまのいま、いんまのいんま、さいぜん〕

いまごろ【今頃】《名詞》 ①おおよそ、この時刻。「あいつ・は・ いまごろ・ 駅・に・ 着い・た・か・なー。」②おおよそ、今にあたる時刻や月日。「昨日・の・ いまごろ・は・ 淡路・に・ おっ・た。」「去年・の・ いまごろ・は・ まだ・ 受験生・やっ・た。」

いまさっき【今さっき】《名詞》 まさに、この時。つい先ほど。「いまさっき・ 去(い)ん・だ・ばっかり・や。」〔⇒いま、いんま、いんまさっき、いまのいま、いんまのいんま、さいぜん〕

いまさら【今更】《副詞》 今となっては、もう(遅い)。「いまさら・ 悔やん・でも・ ちょっと・ 遅い。」〔⇒いまどき〕

いまだに【未だに】《副詞》 今になっても、まだ。「いまだに・ 平社員・の・ まま・や。」「一週間・ かかっ・ても・ いまだに・ 出来上がら・へん。」

いまどき【今時】《名詞、副詞》 ①このごろ。最近。近頃。「いまどき・の・ 若い・ 者(もん)」②現在の時点。現在になって。◆副詞としての用法では、今となっては、もう遅い、という語感が伴う。「いまどき・ 申し込ん・でも・ 受け付け・てくれ・へん・やろ。」〔②⇒いまさら〕

いまにも【今にも】《副詞》 物事がすぐに、そのようになりそうだという様子を表す言葉。すぐにも。もう少しで。「いまにも・ 大雨・が・ 降り出し・そーや。」

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2012年7月27日 (金)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1068)

いぬかき【犬掻き】《名詞、動詞する》 犬のように、両手で体の下の方へ水をかき込んで、足をばたばたさせて進む泳ぎ方。「あいつ・は・ いぬかき・でも・ 速(はよ)ー・ 泳ぐ。」 

いぬころ【犬ころ】《名詞》 犬の子。体の小さな犬。「いぬころ・を・ 一匹・ 飼(こ)ー・とる。」

いね【稲】《名詞》 水田で作り、実を米として食べる作物。「台風・で・ いね・が・ こけ・た。」

いねかり【稲刈り】《名詞、動詞する》 実った稲を切り取ること。「そろそろ・ いねかり・の・ 時期・や。」

いねこき【稲こき】《名詞、動詞する》 刈り取った稲の穂から、籾を採り落とすこと。「家・の・ かど〔=前庭〕・で・ いねこきする。」

いねぶり【居眠り】《名詞、動詞する》 座ったり、腰掛けたりしたままで眠ること。「いねぶりし・て・ 椅子・から・ 落ちる。」〔⇒いねむり〕

いねぶる【居眠る】《動詞・ラ行五段活用》  座ったり、腰掛けたりしたままで眠る。「映画・ 見・ながら・ いねぶっ・とっ・た。」〔⇒いねむる〕

いねむり【居眠り】《名詞、動詞する》 座ったり、腰掛けたりしたままで眠ること。「電車・で・ いねむりする・の・は・ 気持ち・が・ 良(え)ー。」〔⇒いねぶり〕

いねむる【居眠る】《動詞・ラ行五段活用》  座ったり、腰掛けたりしたままで眠る。「テレビ・ 見・とる・ 間・に・ いねむっ・ても・た。」〔⇒いねぶる〕

いのかす【動かす】《動詞・サ行五段活用》 ①止まっていたものを活動させる。「暑ー・ なっ・た・さかい・ クーラー・を・ いのかす。」②場所を別のところに変える。位置を変える。「道・を・ 塞い・どる・ 岩・を・ いのかす。」◆②については、とりわけ、重いものを別のところに変える場合に「いのかす」と言うことがある。〔⇒いごかす、うごかす〕

いのき【動き】《名詞》 変化すること。活動すること。位置が変わること。「ちょっと・ぐらい・ 押し・ても・ いのき・の・ 無い・よーに・ がっちり・ 釘・で・ とめる。」「株・の・ いのき・が・ ない。」〔⇒うごき、いごき〕

いのく【動く】《動詞・カ行五段活用》 ①あった場所や、いた場所が変わる。「時間・が・ たっ・たら・ お月さん・が・ いのい・ていく。」②一か所に落ち着いていないで、揺れる。「重たい・ 石・が・ いのい・た。」◆とりわけ、重いものがわずかに揺らぐ場合に「いのく」と言うことがある。〔⇒いごく、うごく〕

いのしし【猪】《名詞》 野山に住み、黒茶色の粗い毛が生えて、鋭い牙を持つ動物。「神戸・では・ 町・の・ 近く・まで・ いのしし・が・ 出・てくる。」

いのち【命】《名詞》 ①生き物が生きているもとの力になるもの。「虫・にも・ いのち・が・ ある・の・や。」②生きている間。寿命。「人間・の・ いのち・は・ 短い・もん・や。」

いのちがけ【命がけ】《名詞、形容動詞や・です》 生死を顧みないでものごとに取り組むこと。死んでもかまわないという心構えを持つこと。「いのちがけで・ 試合・を・ する。」

いのちびろい【命拾い】《名詞、動詞する》 死にそうになったが、運良く助かること。「戦争・に・ 行っ・た・けど・ いのちびろいし・た。」

いのり【祈り】《名詞》 神や仏にお願いすること。心から強く願うこと。「神さん・に・ おいのり・を・ する。」

いのる【祈る】《動詞・ラ行五段活用》 神や仏にお願いする。心から強く願う。「孫・が・ 合格する・よーに・ いのっ・てます・ねん。」

いはい【位牌】《名詞》 死者の戒名などを書いて仏壇に祀る木の札。「先祖・の・ いはい・を・ まつる。」

いばら【茨】《名詞》 薔薇などのように、棘のある小さい木。「庭・に・ いばら・が・ ある・さかい・ 気ーつけ・なはれ。」

いばりちらす【威張り散らす】《動詞・サ行五段活用》 立派なところなどを見せつけて、やたらに偉そうにする。「課長・は・ いっつも・ いばりちらし・とる。」

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2012年7月26日 (木)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1067)

いない【以内】《名詞》 ①その数を含んで、それよりも少ないこと。「十分・より・ いない・に・ 帰っ・てこい・よ。」②その範囲の内側。「この・ 線・より・ いないに・ おっ・てんか。」■対語=「いがい」

いない【担い】《名詞》 持ち運ぶための紐や縄がついている、水などを入れる細長い桶。「肥え・を・ いない・に・ 入れ・て・ 運ぶ。」

いなう【担う】《動詞・ワア行五段活用》 ①二人で、棒などを使って、一つの荷物をかつぐ。「他・に・ 誰・も・ おら・へん・さかい・ あんたらー・ 二人・で・ いのー・てもらわ・んならん。」②一人で、棒などを使って、荷物を前後に分けてかつぐ。「前後ろ・に・ し・て・ 一人・で・ いなう。」〔⇒になう〕

いなおる【居直る】《動詞・ラ行五段活用》 急に態度を変えて立ち向かう。相手を脅かす。「こっち・が・ 下手(したて)・に・ 出・たら・ いなおら・れる・かも・ しれ・へん・で。」

いなか【田舎】《名詞》 都会から離れた土地。洗練された感じのしないところ。「ここら・は・ いなか・や・さかい・ 店・も・ おま・へん・やろ。」「わし・は・ いなか・の・ 育ち・や・ねん。」

いなかあめ【田舎飴】《名詞》 芋などを原料にして作った、素朴な味の飴。芋飴。「今・でも・ いなかあめ・を・ 見つけ・たら・ 懐かしー・て・ 買う・ねん。」

いなかのこうすい〔いなかのこーすい〕【田舎の香水】《名詞》 「しょうべん【小便】」のことを戯れて言う言葉。「田圃・の・ 畦・で・ いなかのこーすい・を・ する。」

いなき〔いなぎ〕【稲木】《名詞》 刈り取った稲を田圃で干すための木組み。また、そのときに使う細い丸太。「いなき・に・ 稲・を・ かけ・て・ 干す。」

いなご【蝗】《名詞》 黄緑色の体をしてよく跳ぶ、田圃の周りで見られる昆虫。「戦時中・は・ いなご・も・ 食べ・た。」

いなす【去なす】《動詞・サ行五段活用》 ①帰らせる。去らせる。「もー・ 早ー・ いなし・てー・な。」「大雨警報・が・ 出・た・さかい・ 生徒・を・ 早め・に・ いなす。」③離縁する。「あいつ・は・ 嫁はん・を・ いなし・て・ 一人暮らし・を・ し・とる。」③いったん捕まえた虫や魚などを、取り逃がす。「蝶々・を・ つかまえ・た・はず・やっ・た・けど・ いなし・ても・た。」〔②③⇒かやす、かえす〕

いなびかり【稲光】《名詞、動詞する》 雷によって空にひらめく光。「入道雲・から・ いなびかり・が・ 出・とる。」◆「いなづま」はあまり使わない。

いなり【稲荷】《名詞》 ①農業をつかさどるとして信仰される神。「伏見・の・ いなり・は・ 初詣・の・ 人・が・ 多い・そーや。」②「いなりずし【稲荷鮨】」のこと。「いなり・に・ する・ 三角・の・ あげ」◆①②とも、「おいなりさん」という言い方で使うことが多い。

いなりずし【稲荷寿司】《名詞》 袋状の油揚げを煮染めて、その中に酢飯を詰めた食べ物。「いなりずし・の・ 駅弁・を・ 買(こ)ー・た。」

いにがけ《名詞》 ①帰る途中。復路。「会社・から・の・ いにし・に・ 飲ん・で・ 帰る。」②帰ろうとするとき。「いにがけ・に・ 鍵・を・ かける。」〔⇒いにし、いにしな〕■類語=「いきがけ」「きがけ」「もどりがけ」「しにがけ」            

いにし《名詞》 ①帰る途中。復路。「いにし・に・ 雨・に・ 降ら・れ・た。」②帰ろうとするとき。「いにし・に・ 電話・が・ 鳴り・やがっ・た。」〔⇒いにがけ、いにしな〕■類語=「いきし」「きし」「もどりし」「しにし」

いにしな《名詞》 ①帰る途中。復路。「いにしな・に・ 駅前・で・ パチンコ・を・ する。」②帰ろうとするとき。「いにしな・に・ 忘れもん・を・ 思い出し・た。」〔⇒いにがけ、いにし〕■類語=「いきしな」「きしな」「もどりしな」「しにしな」

いぬ【犬】《名詞》 古くから愛玩用や防犯用などに飼われてきた、利口で聴覚や嗅覚に敏感な動物。「いぬ・を・ 散歩・に・ 連れ・ていく。」

いぬ【戌】《名詞》 十二支の十一番目の「いぬ」。「昭和九年・の・ いぬ・の・ 生まれ・や。」

いぬ【去ぬ】《動詞・ナ行五段活用》 ①元の場所へ帰る。「海外旅行・で・ ヨーロッパ・へ・ 行っ・たら・ 早(は)よ・ いに・とー・ なっ・た。」②去って行く。姿を消す。「いつ・の・ 間・に・やら・ いん・でも・とっ・た。」③弱腰になる。駄目になる。「やる・ 気・が・ 無(の)ー・て・ いん・でも・とる。」

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2012年7月25日 (水)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1066)

いでも《接続助詞》 その動作をしなくても(よい)ということを表す言葉。…しなくても。「慌て・て・ 行か・いでも・ えー・やろ。」「薬・なんか・ 飲ま・いでも・ べっちょない。」◆「ないでも」の「な」が脱落したと考えることもできる。〔⇒んでも〕

いてる《動詞・タ行下一段活用》 水分を含んでいたものが凍る。「山・に・ 登る・ 道・が・ いて・て・ かちかちに・ なっ・とる。」「干し・とっ・た・ 手拭い・が・ いて・ても・とる。」◆水が氷になるようなときには使わない。〔⇒こおる〕

いでる【茹でる】《動詞・ダ行下一段活用》 熱湯に入れて煮る。「しゃもじ菜・を・ いでる。」「いで・て・から・ 日ー・に・ 干す。」〔⇒ゆがく、ゆでる、いがく〕

いてん【移転】《名詞、動詞する》 場所を変えること。引っ越すこと。「いてんし・ても・て・ 店・が・ あら・へん。」

いと【糸】《名詞》 ①繭・綿・毛などの繊維を伸ばして、よりをかけたもの。「針・に・ いと・を・ 通す。」②細くて長いもの。「蜘蛛・が・ いと・で・ 巣ー・ 作っ・とる。」「納豆・が・ いと・を・ 引ー・とる。」

いと《接続助詞》 その動作などをしなければ、結果がもたらされないということを表す言葉。…しなければ。「読ま・いと・ 中身・は・ わから・へん。」〔⇒んと〕 

いど【井戸】《名詞》 穴を深く掘って地下水を汲み上げるところ。「いど・の・ ポンプ」

いどかえ【井戸かえ】《名詞、動詞する》 井戸の水を汲み出して、井戸の中を掃除すること。「一年・に・ 一遍・ いどかえ・を・ する。」〔⇒いどさらえ〕

いときりば〔いときりばー〕【糸切り歯】《名詞》 前歯の両側にある、先の尖った歯。犬歯。「鋏・を・ 使わ・ず・に・ いちきりば・で・ 切る。」

いとこ【従兄弟・従姉妹】《名詞》 父または母の兄弟・姉妹の子ども。「いとこ・と・は・ 同い年・や。」

いとこはん【従兄弟半、従姉妹半】《名詞》 ①自分と、父または母のいとことの間柄。「年・は・ 近い・けど・ いとこはん・なん・や。」②自分と、いとこの子との間柄。

いとこみょうと〔いとこみょーと〕【いとこ夫婦】《名詞》 いとこ同士で、結婚している男の人と女の人。「いとこみょーと・で・ 仲・が・ 良(え)ー。」

いとごる《動詞・ラ行五段活用》 容器などの底に沈殿する。濃すぎて、溶け切らなくて揺れている。「溶かし・た・ はず・の・ 砂糖・が・ コップ・の・ 底・に・ いとごっ・とる。」「いとごっ・た・ 砂糖・を・ なめる。」

いとこんにゃく〔いとごんにゃく〕【糸蒟蒻】《名詞》 こんにゃくを糸のように細く作ったもの。「水炊き・に・ いとごんにゃく・を・ 入れる。」

いどさらえ【井戸浚え】《名詞、動詞する》 井戸の水を汲み出して、井戸の中を掃除すること。「いどさらえし・て・ ごみ・を・ 捨てる。」〔⇒いどかえ〕

いとじり【糸尻】《名詞》 飲食用に使う陶器の底の裏の、輪の形で突き出している部分。「茶碗・の・ いとじり・を・ 砥石・で・ 擦っ・て・から・ 使う。」

いとでんわ【糸電話】《名詞》 子どもの玩具で、片面を紙でふさいだ二本の筒を使って、ふさいだ面どうしを糸でつないで、音声の振動を糸に伝えて双方で通話ができるようにしたもの。「大きな・ 声・で・ しゃべっ・たら・ いとでんわ・が・ ぶーぶー・ 言(ゆ)ー・て・ 何・を・ 言ー・とる・ん・か・ よー・ わから・へん。」

いととり【糸取り】《名詞、動詞する》 輪にした毛糸や紐を左右両手の指の先に掛けて、いろいろにさばいていって、あるいは、別の人がそれを受けて、いろいろな形に変化させる遊び。「いととり・で・ がんじき・の・ 形・を・ 作る。」〔⇒あやとり〕

いな《名詞》 鯔(ぼら)の小さいもの。「川・の・ 中・で・ いな・が・ 跳ね・た。」

いな《終助詞》 ①相手を誘う気持ちを表す言葉。「早(は)よ・ みんな・で・ 行こ・いな。」②相手に優しく命令する気持ちを表す言葉。…しようよ。…せよ。「早よ・ 飲み・いな。」③疑問の気持ちを表す言葉。…か。…なのか。「それ・が・ 出来・た・ん・は・ いつ・いな。」「何・を・ 言(ゆ)ー・てはるん・や・いな。」「誰・が・いな。そんな・ こと・を・ 言(ゆ)ー・た・ん・は。」◆①②は、終助詞「よ」に置き換えて言うことができる。③は、終助詞「や」に置き換えて言うことができるが、「や・いな」と重ねて強調的に表現することもある。〔①②⇒よ。③⇒や〕

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2012年7月24日 (火)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1065)

いっぷく【一服】《名詞、動詞する。》 ①お茶や煙草の一回分。「いっぷく・ 吸ー・て・から・ 仕事・ 始め・よ・か。」②一休み。休憩。「ここら・で・ いっぷく・ し・まへ・ん・か。」

いっぺん【一遍】《名詞》 ①何かに遭遇した、まさにその時。「いっぺん・は・ 死に・たい・と・ 思・た・ぐらい・や。」②ひとたび。一度。「北海道・へ・は・ いっぺん・ 行っ・てみ・たい・と・ 思う。」「いっぺん・ うまい・こと・ いか・なん・でも・ 諦め・たら・ あか・ん。」「いっぺん・や・ 二遍・ 聞ー・ても・ わから・へん。」「もー・ いっぺん・ 試験・を・ 受ける。」「何人・も・が・ いっぺんに・ 立ち上がっ・た。」③一つの区切り。「いっぺん・の・ 分・の・ 薬」〔⇒いっかい。①⇒いちじ、いちどき、いっとき〕

いっぺんに【一遍に】《副詞》 突然に。にわかに。「いっぺんに・ 貧乏(びんぼ)し・ても・た。」◆「そんな・ ぎょーさん・ いっぺん・に・は・ 持た・れ・へん。」というのは、名詞+助詞と考える。〔②⇒きゅうに〕

いっぽう〔いっぽー〕【一方】《名詞、形容動詞や・です》 ①一つの方角。「いっぽー・から・だけ・ 風・が・ 吹い・てくる。」「いっぽー通行・に・ なっ・とる・ 道」②もっぱら一つの方向に偏っている様子。それだけである様子。「雨・は 強(つよ)なる・ いっぽー・や。」「学生時代・は・ 勉強せ・んと・ クラブ・を・ する・ いっぽー・やっ・てん。」

いつも【何時も】《①名詞、②副詞》 ①特別なことのない日常。平生。「いつも・は・ 六時・に・ 起きる。」「いつも・と・は・ 違う・ 髪型・を・ し・とる。」②しょっちゅう。常に。「小学校・の・ 頃・は・ いつも・ 腹・を・ 空かし・とっ・た。」「いつも・ 怒っ・て・ばっかり・や。」〔⇒いっつも、いっつもかっつも、いつもかも。①⇒ふだん〕

いつやじぶん【何時や時分】《副詞に》 はっきりと意識しないうちに。時の流れを知らないうちに。「いつやじぶんに・ 漢字・を・ 憶え・とっ・た。」〔⇒いつのまにか、いつのまにやら、いつやじぶんやら〕

いつやじぶんやら【何時や時分やら】《副詞に》 はっきりと意識しないうちに。時の流れを知らないうちに。「いつやじぶんやらに・ 野球・が・ 好き・に・ なっ・た・ん・や。」〔⇒いつのまにか、いつのまにやら、いつやじぶん〕

いつやしらん【何時や知らん】《名詞》 何時であるか不詳である時。今となっては、記憶が薄らいでしまった時。「いつやしらん・に・ 盲腸・の・ 手術(しうつ)・を・ し・た。」◆「盲腸・の・ 手術(しうつ)・を・ し・た・ん・は・ いつ・や・ 知ら・ん。」のように述語としても使うが、その場合は、一語の意識はない。〔⇒いつかしらん〕

いで《接続助詞》 打ち消しの意味を述べて後ろへ続いていくことを表す言葉。…しないで。「行か・いで・ おら・れ・へん。」「水・も・ 飲ま・いで・ 走っ・とる。」「あの・ 時・は・ 家・に・ おら・いで・ すん・まへ・ん。」〔⇒んで〕

いでか《副助詞》 その動作を必ずするということを、反語を用いて表す言葉。…しないでどうするか、必ず…する。…しないでおくものか。「今度・の・ 映画・は・ 見・にいか・いでか。」〔⇒んでか〕

いてくる【行てくる】《動詞・カ行変格活用》 目的地に向かう。「あんた・も・ いっぺん・ 海外旅行・に・ いてき・たら・ えー・のに。」◆行って帰る、行くという動作を完了する、という気持ちが伴うが、単に「行く」というのと同じ意味で使うことも多い。

いてこます《動詞・サ行五段活用》 ①強い意志を持って行う。うまく行う。「今年・の・ 入学試験・は・ いてこます・ つもり・や。」②やっつける。殴る。「あいつ・を・ いっぺん・ いてこまそ・と・ 思(おも)・とる・ねん。」③行く。「そろそろ・ いてこまそ・ー・か。」◆③は、ややふざけた言い方である。

いてて【痛てて】《感動詞》 瞬間的に、痛いという気持ちを表す言葉。「いてて。指・を・ はさん・だ。」

いてまう《動詞・ワア行五段活用》 ①やっつける。やりこめる。殴る。「腹・が・ 立つ・さかい・ いてもー・たろ・か・と・ 思う・ねん。」②豪快に食べる。豪快に飲む。「いっぺん・に・ 一升・ぐらい・ いてまい・よる・ 酒飲み・や。」「二皿・ぐらい・は・ あっという間・に・ いてまう。」③盗む。「知ら・ん・ 間ー・に・ 泥棒・に・ いてまわ・れ・た。」④亡くなる。「あいつ・(は・) とーとー・ いてまい・よっ・た。」〔①⇒いわす〕

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2012年7月23日 (月)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1064)

いってんめし【一膳飯】《名詞》 一椀のご飯。「いってんめし・(を・) 食ー・て・ あわて・て・ 出・てき・てん。」〔⇒いちぜんめし〕

いっといで【行っといで】《感動詞》 ①出かける人を送り出すときに言う言葉。「いっといで。早(はよ)ー・ 帰り・なはれ。」②「行ってきます」の挨拶に呼応して言う言葉。「あー・ いっといで。」◆「行っておいで」の発音が融合した言葉である。〔⇒いってらっしゃい〕                      

いっとう〔いっとー〕【一等】《名詞》  ①最も優れた成績や等級を得ること。また、それを得た人。「図画・で・ いっとー・に・ 入っ・た。」②最初に目標の地点に着くこと。また、それをした人。「いっとー・で・ ゴールインし・た。」〔②⇒いっちゃく〕

いっとう〔いっとー〕【一統】《名詞》 血族と姻族。「田中・の・ 苗字・の・ 家・は・ みんな・ いっとー・や。」〔⇒いっけ、しんるい、しんせき、みうち、おもやしんたく〕

いっとき【一時】《名詞》 ①何かに遭遇した、まさにその時。「手術(しうつ)し・た・ 後・ いっとき・は・ 元気やっ・た・けど・ また・ 調子・が・ 悪い。」②しばらくの間。短い時間帯。「食堂・は・ いっとき・に・ 人・が・ やっ・てくる。」「お客さん・が・ いっとき・に・ 来・たら・ 入ら・れ・へん。」③同時であること。「いっとき・に・ 二人・が・ もの言(ゆ)ー・たら・ わから・へん・がな。」「いっときに・ みんな・ 手・を・ 上げ・た。」〔①②⇒いちじ、いちどき。①⇒いっぺん〕

いっとます〔いっとーます〕【一斗枡】《名詞》 米などの体積を計るための、一斗(およそ18リットル)はいる円柱形の器。「いっとます・に・ 米・を・ いっぱい・ 入れる。」

いっともなしに【何時とも無しに】《副詞》 時をわきまえずに。「いっともなしに・ お菓子・ばっかり・ 食べ・とる。」「夜中・でも・ いつ・でも・ いっともなしに・ 電話・を・ し・てくる。」

いつなんどき【何時何時】《名詞》 将来の、はっきり決められない時。わからない時。不意の時。予想外の時。「いつなんどき・ 地震・が・ 起こる・や・ わから・へん。」

いつのいつやら【何時の何時やら】《副詞に》 過去の、定まっていない時に。過去の、記憶がはっきりと残っていない時に。よくわからない時に。「お祖父さん・が・ いつのいつやら・ 死ん・だ・ん・か・ もー・ 忘れ・ても・た。」「昨日・の・ 朝・は・ いつのいつやらに・ 起き・た・ん・か・ 覚え・とら・へん。」

いつのまにか〔いつのまーにか〕【何時の間にか】《副詞に》 はっきりと意識しないうちに。時の流れを知らないうちに。「雨・が・ やん・で・ いつのまーにかに・ 晴れ・てき・とっ・た。」〔⇒いつのまにやら、いつやじぶん、いつやじぶんやら〕

いつのまにやら〔いつのまーにやら〕【何時の間にやら】《副詞に》 はっきりと意識しないうちに。時の流れを知らないうちに。「いつのまにやら・ 船・が・ 神戸・に・ 着い・とっ・た。」〔⇒いつのまにか、いつやじぶん、いつやじぶんやら〕

いっぱい【一杯】《名詞》 一つの入れ物に入るだけの量。「水・を・ コップ・に・ いっぱい・ 飲まし・てー・な。」「バケツ・に・ いっぱい・の・ 石炭・を・ 持っ・てくる。」

いっぱい【一杯】《形容動詞や・です》 ①たくさんある様子。「あっちこっち・ いっぱい・ 間違(まちご)ー・て・ 点・が・ あら・へん。」②限度ぎりぎりである様子。「人・で・ いっぱいの・ 会場」「今週・ いっぱい」〔②⇒いっぱいいっぱい、ぎりぎりいっぱい、つついっぱい〕

いっぱいいっぱい【一杯一杯】《形容動詞や・です》 限度ぎりぎりである様子。「大きな・ トラック・や・さかい・ 道・が・ いっぱいいっぱいに・ なっ・とる。」「自分・の・ 力・の・ いっぱいいっぱいに・ 走っ・た・けど・ 勝て・なんだ。」◆「いっぱい」を強めた言い方である。〔⇒いっぱい、ぎりぎりいっぱい、つついっぱい、ちからいっぱい〕

いっぱし《形容動詞や・です》 大人や、専門家と同じような働きをすること。普通以上であること。格段であること。「いっぱし・の・ こと・を・ 言(ゆ)ー・ 人・や。」〔⇒ひとかど、いっかど、いちにんまえ〕

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2012年7月22日 (日)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1063)

いっち【一】《副詞》 程度が最上位である様子。最も。「いっち・ 偉い・人」「いっち・ 良(え)ー・ 着物」「この・ 話・が・ いっち・ おもろい。」〔⇒いっちゃん、いちばん〕

いっちはじめ【一初め】《名詞》 最初。もののとりかかり。「いっちはじめ・は・ お前・が・ 言い出し・た・ こと・なん・や。」〔⇒いっちゃんはじめ、いちばんはじめ〕

いっちゃく【一着】《名詞》  最初に目標の地点に着くこと。また、それをした人。「走り・で・ いっちゃく・ 取っ・てん。」〔⇒いっとう〕

いっちゃづけ〔いっちゃずけ〕【一夜漬け】《名詞、形容動詞や・です》 ①一晩漬けただけの漬け物。「残っ・た・ 野菜・を・ いっちゃずけ・に・ する。」②間に合わせの勉強や仕事をすること。「いっちゃずけで・ 勉強し・た・けど・ わから・なんだ。」〔⇒いちやづけ〕

いっちゃん《副詞》 程度が最上位である様子。最も。「今・が・ いっちゃん・ 暑い・ 時・や。」「わし・が・ いっちゃん・ 前・を・ 歩い・たる。」〔⇒いっち、いちばん〕

いっちゃんはじめ《名詞》 最初。もののとりかかり。「いっちゃんはじめ・に・ あんた・が・ 挨拶し・ておくれ。」〔⇒いっちはじめ、いちばんはじめ〕

いっちょう〔いっちょー〕【一丁】《名詞》 ①細長い形のものが、ひとつ。「包丁・ いっちょー・で・ 仕事・を・ する。」「鎌・ いっちょう」「砥石・ いっちょう」②他のものは身に付けないで、ただひとつ。「パンツ・ いっちょー・で・ 体重を・ 測る。」

いっちょう〔いっちょー〕【一丁】《副詞》 仕事や勝負事などを、やや構えて、ことを行おうとするときに使う言葉。「いっちょー・ 喧嘩・を・ やっ・たろ・か。」

いっちょうあがり〔いっちょーあがり、いっちょあがり〕【一丁上がり】《形容動詞や・です》 一つのことが完成したり、結末がついたりした様子。「宿題・の・ 絵ー・は・ これ・で・ いっちょーあがりや。」◆感動詞のようにも使う。「いっちょあがり。でけ・た・さかい・ さー・ 食べ・てんか。」

いっちょらい〔いっちょーらい〕【一張羅】《名詞》 特別立派なもの。最も上等の着物。晴れ着。「いっちょらい・を・ 着・て・ どこ・へ・ おでかけ・や。」

いつつ【五つ】《名詞》 ①数の名。ひとつずつ大きくしていったときに、「よっつ」の次にあたる数。「ぺけ・が・ いつつ・も・ ある。」②五歳。「いつつ・に・ なっ・て・ 幼稚園・へ・ 行っ・とる。」■類語=「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」「よっつ」「むっつ」「ななつ」「やっつ」「ここのつ」「とうお」

いつつだま【五つ玉】《名詞》 算盤で、珠が、はりの上に一つ、下に五つついているもの。「わしら・の・ 小学校時代・は・ いつつだま・や・のーて・ よつだま・の・ そろばん・を・ 使(つ)こ・た。」■類語=「よつだま」

いっつも【何時も】《①名詞、②副詞》 ①特別なことのない日常。平生。「いっつも・は・ 七時半・の・ 電車・に・ 乗る。」②しょっちゅう。常に。「繁盛し・て・ いっつも・ 混ん・どる・ 店」「遅刻し・てくる・ん・は・ いっつも・の・ こと・や。」〔⇒いつも、いっつもかっつも、いつもかも、①⇒ふだん〕

いっつもかっつも【何時もかっつも】《副詞》 しょっちゅう。常に。「この・ 道・は・ いっつもかっつも・ 車・が・ 通っ・とる。」〔⇒いつも、いっつも、いつもかも〕

いっつもかも【何時もかも】《副詞》 しょっちゅう。常に。「いっつもかも・ 歌・を・ 歌(うと)・て・ 歩い・とる。」〔⇒いつも、いっつも、いっつもかっつも〕

いってくる【行ってくる】《動詞・カ行変格活用》 ①出かける。行く。「一晩泊まり・で・ 旅行・に・ いってき・まし・てん。」②出かけて、戻る。「味噌・を・ 買い・に・ ちょっと・ いってくる・わ。」◆もともとは、「行っ・てくる」(動詞+補助動詞)であるが、熟して一語として使われているという印象が強くなっている。

いってらっしゃい【行ってらっしゃい】《感動詞》 ①出かける人を送り出すときに言う言葉。「いってらっしゃい。元気で・な。」②「行ってきます」の挨拶に呼応して言う言葉。「おー・ そー・か。いってらっしゃい・な。」〔⇒いっといで〕

いってん【一膳】《名詞》 ①一椀のご飯。「いってん・で・は・ 腹・が・ 持た・ん。」②わずかの量の食事。「いってん・だけ・ よばれ・ていこ・か。」〔⇒いちぜん〕

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2012年7月21日 (土)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1062)

いっしょくたい【一緒くたい】《形容動詞や・です》 区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「あんた・の・ もん・と・ いっしょくたいに・ 入れ・んとい・てんか。」〔⇒いっしょ、いっしょくた、いっしょくちゃ、いっしょこた、いっしょこたい、ごっちゃ、ごちゃまぜ、まぜくちゃ〕

いっしょくちゃ【一緒くちゃ】《形容動詞や・です》 区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「何もかも・ いっしょくちゃに・ 集め・て・ 袋・に・ 入れる。」〔⇒いっしょ、いっしょくた、いっしょくたい、いっしょこた、いっしょこたい、ごっちゃ、ごちゃまぜ、まぜくちゃ〕

いっしょこた【一緒こた】《形容動詞》 《形容動詞や・です》 区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「味噌・も・ 糞・も・ いっしょこたに・ し・て・ 考え・たら・ あか・ん。」〔⇒いっしょ、いっしょくた、いっしょくたい、いっしょくちゃ、いっしょこたい、ごっちゃ、ごちゃまぜ、まぜくちゃ〕

いっしょこたい【一緒こたい】《形容動詞》 《形容動詞や・です》 区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「いっしょこたいに・ せ・んと・ 区別し・て・ 集める。」〔⇒いっしょ、いっしょくた、いっしょくちゃ、いっしょこた、ごっちゃ、ごちゃまぜ、まぜくちゃ〕

いっせい〔いっせー〕【一斉】《副詞に、名詞》 多くのものが揃って行う様子。「いっせーに・ 掃除・を・ する。」「いっせー・検査・が・ 行わ・れる。」

いつぞ【何時ぞ】《名詞》 ①記憶などが明確でなく、はっきりとは決められない過去。過ぎ去った時。先頃。「いつぞ・に・ 集金・に・ 来・た・やろ。忘れ・ん・よーに・ し・てんか。」②不定であって、はっきりとは決められない将来。いずれそのうち。「いつぞ・ 一緒に・ 飯・でも・ 食い・まほ・か。」「いつど・ いっぺん・ 寄せ・てもらい・まっ・さ。」◆「いつぞ」「いつど」の両方の発音がある。〔⇒いつ、いつか、いつぞや〕

いっそ《副詞》 むしろ。かえって。一思いに。「修繕する・より・ いっそ・ 買い換え・た・ 方・が・ 安(やす)ー・ つく。」◆思い切って行う気持ちや、投げやりな気持ちを表すことが多い。〔⇒いっそのこと〕

いっそう〔いっそー〕【一層】《副詞》 この上。もっと。ますます。「これ・まで・より・も・ いっそー・ 面倒・を・ み・たっ・て・な。」

いっそくとび【一足飛び】《形容動詞や・です》 順序を踏まないで、大きく飛び越えていく様子。「いっそくとびに・ 社長・に・ なっ・たーっ・てん・と。」

いっそのこと《副詞》 むしろ。かえって。一思いに。「いっそのこと・ 辞め・てもたろ・か・と・ 思(おも)・とる・ねん。」◆思い切って行う気持ちや、投げやりな気持ちを表すことが多い。〔⇒いっそ〕

いつぞや【何時ぞや】《名詞》 記憶などが明確でなく、はっきりとは決められない過去。婉曲的に表現しようとする意図が働いている、過去。先頃。過ぎ去った時。「いつぞや・は・ 良(え)ー・ もん・ もろ・て・ ありがと・ございまし・た。」〔⇒いつ、いつか、いつぞ〕

いったい【一帯】《名詞》 一続きの範囲。「辺り・ いったい・に・ 米・が・ こぼれ・た。」〔⇒いったいこ〕

いったい【一体】《副詞》 疑問の語を伴って表現し、その疑問の気持ちを強めて言うときに使う言葉。ほんとうに。まったく。「いったい・ どない・ し・た・ん。」〔⇒いったいこったい〕

いったいこ【一帯こ】《名詞、形容動詞や・です》 一続きの範囲が同じようになっていること。「川・の・ 近く・は・ いったいこに・ 浸水し・た。」〔⇒いったい〕

いったいこったい【一体こったい】《副詞》 疑問の語を伴って表現し、その疑問の気持ちを強めて言うときに使う言葉。「いったい【一体】」よりも強い語気で表現する。ほんとうに。まったく。「いったいこったい・ あんた・は・ どんな・ つもり・で・ おる・ん・や。」〔⇒いったい〕

いったん【一旦】《副詞》 一つの区切りをつけて。ひとたび。一度。「いったん・ 去(い)ん・で・ 昼寝・でも・ し・てくる・わ。」

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2012年7月20日 (金)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1061)

いっかど《形容動詞や・です》 大人や、専門家と同じような働きをすること。普通以上であること。格段であること。「若い・けんど・ いっかどの・ 仕事・を・ する。」「いっかど・の・ 言い方・を・ し・やがっ・た。」〔⇒ひとかど、いちにんまえ、いっぱし〕

いっきうち【一騎打ち】《名詞、動詞する》 勝敗を一対一で争うこと。「騎馬戦・の・ 最後・は・ いっきうち・に・ する。」「いっきうち・みたいな・〔=がむしゃらな〕 食べ方・ せ・ん・とき・なはれ。」

いっきに【一気に】《副詞》 休まないでいっぺんに。急激な変化をして。「いっきに・ 登っ・てしまえ。」「川・の・ 水・が・ いっきに・ 増え・た。」〔⇒ひといきに〕

いつけ【結付け】《名詞》 ①子どもを背負うときに使う帯。「いつけ・で・ おたす。」②子どもを帯で背負うこと。また、その背負い方や、帯の結び方。「そんな・ いつけ・を・ し・たら・ すぼけ・て・ 落ちる・ぞ。」

いっけ【一家】《名詞》 血族と姻族。「あの・ 家・は・ うち・の・ いっけ・です・ねん。」「いっけ・の・ 子ー・が・ 遊び・に・ 来・とる。」〔⇒いっとう、しんるい、しんせき、みうち、おもやしんたく〕

いつける【結付ける】《動詞・カ行下一段活用》 子どもを帯で背負う。「背中・に・ いつけ・て・ 仕事・を・ する。」

いっこも《副詞》 少しも。まったく。「今日・の・ 試験・は・ いっこも・ わから・なんだ。」「そんな・ こと・は・ いっこも・ 言(ゆ)ー・とら・へん。」「いっこも・ 雨・が・ 降ら・へん。」〔⇒ひとっつも、しとっつも、とっつも、ぜんぜん〕

いっさい【一切】《名詞、副詞》 すべて。何から何まで全部。「私・に・ いっさい・ 任し・てくれ・たら・ あんじょーし・ます。」〔⇒いっさいがっさい〕

いっさいがっさい【一切合切】《名詞、副詞》 すべて。何から何まで全部。「いっさいがっさい・ 売っ・ても・た。」〔⇒いっさい〕

いっさんごしちはとじゅうに〔いっさんごひちはとじゅーに〕【一三五七八十十二】《唱え言葉》 新暦の大の月を並べて言う言葉。■類語=「にしむくさむらい」「にしむくじゅういち」

いっしゃり【石やり】《名詞》 Y字型の木や金具にゴム紐を張って、小石などを飛ばす遊び道具。「いっしゃり・で・ 雀・を・ ねらう。」◆駄菓子屋などで売っているものもあったが、たいていは手製であった。〔⇒いしやり〕

いっしゅう〔いっしゅー〕【一周】《名詞、動詞する》 ひとまわりすること。「村・の・ 中・を・ いっしゅーする。」

いっしょ【一緒】《名詞、形容動詞や・です、動詞する》 ①区別しないでひとまとめにすること。また、そのような様子。「肉・と・ 野菜・を・ いっしょに・ 炒める。」②集まってひとまとまりになること。「毎朝・ いっしょに・ 学校・へ・ 行く。」「明日・は・ あんた・と・ いっしょし・ます。」〔①⇒いっしょくた、いっしょくたい、いっしょくちゃ、いっしょこた、いっしょこたい、ごっちゃ、ごちゃまぜ、まぜくちゃ〕

いっしょう〔いっしょー〕【一生】《名詞》 生まれてから死ぬまでの間。「いっしょー・ 酒・ 飲ん・どっ・た・さかい・ あの世・でも・ 飲み屋通い・を・ し・とる・やろ。」

いっしょうけんめい〔いっしょーけんめー〕【一生懸命】《形容動詞や・です》 ある限りの力を出し切って熱心にする様子。「時間・を・ 忘れ・て・ いっしょーけんめーに・ 練習し・とる。」

いっしょうます〔いっしょーます〕【一升枡】《名詞》 液体や米・豆などの体積を計るための、一升(およそ1.8リットル)はいる四角い器。「豆・を・ いっしょーます・で・ 量る。」■類語=「いちごうます」「ごんごうます」

いっしょくた【一緒くた】《形容動詞や・です》 区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「自分・の・ もん・と・ 人・の・ もん・と・を・ いっしょくたに・ し・たら・ 後・で・ 困る・やろ・がい。」〔⇒いっしょ、いっしょくたい、いっしょくちゃ、いっしょこた、いっしょこたい、ごっちゃ、ごちゃまぜ、まぜくちゃ〕

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2012年7月19日 (木)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1060)

いちめん【一面】《名詞》 あたり一帯。どこも全部。「いちめん・ 田圃・ばっかり・で・ 家・が・ 見あたら・へん。」

いちもん【一文】《名詞》 ごく僅かのお金。「そんな・ 商売し・たっ・て・ いちもん・にも・ なら・へん・で。」

いちもんなし【一文無し】《名詞、形容動詞や・です》 ごく僅かのお金も持っていない人。ごく僅かのお金も持っていない様子。「店・が・ つぶれ・て・ いちもんなし・に・ なっ・ても・た。」

いちゃいちゃ《副詞と、動詞する》 男女が馴れ合ってふざけあっている様子。男女が仲むつまじい様子。「電車・の・ 中・で・ いちゃいちゃさ・れ・たら・ かない・まへ・ん・な。」◆周囲の者が不快感を感じるほど、度が過ぎている場合に使うことが多い。〔⇒べたべた〕

いちゃつく《動詞・カ行五段活用》 男女が馴れ合ってふざけあう。たわむれる。「いちゃつく・ん・やっ・たら・ 人・の・ おら・ん・ 所(とこ)・で・ やり・なはれ。」

いちやづけ〔いちやずけ〕【一夜漬け】《名詞、形容動詞や・です》 ①一晩漬けただけの漬け物。「胡瓜・の・ いちやずけ・が・ うまい。」②間に合わせの勉強や仕事をすること。「いちやずけやっ・たら・ 合格でけ・へん。」〔⇒いっちゃづけ〕

いちゃもん《名詞》 言いがかり。難癖。苦情。「子ども・の・ 泣き声・が・ うるさい・ 言(ゆ)ー・て・ いちゃもん・を・ つけ・られ・た。」

いちょう〔いちょー〕【胃腸】《名詞》 胃と腸。「このごろ・ いちょー・の・ 調子・が・ 悪い。」

いちょう〔いちょー〕【銀杏】《名詞》 扇形の葉をして、秋になると葉が黄色くなる木。また、その葉。「いちょー・の・ 押し葉」

いちらん【一覧】《名詞》 一目でわかるようにまとめたもの。「ごじゃごじゃ・ 書か・んと・ いちらん・に・ し・てほしー。」

いちりゅう〔いちりゅー〕【一流】《名詞、形容動詞や・です》 ①その方面で最も優れていること。「いちりゅー・の・ 選手」②他の人とは違うこと。際だって異なること。「あいつ・は・ いちりゅー・の・ 考え方・を・ する。」

いちれつごんぼ【一列牛蒡】《名詞》 一列に並ぶこと。「いちれつごんぼ・に・ なっ・て・ 歩い・ていく。」

いちれつれんこん【一列蓮根】《名詞》 一列に並ぶこと。「いちれつれんこん・で・ 道・の・ 端・を・ 歩く。」◆もともとは、「いちれつれんこう【一列連行】」であったのかもしれない。「牛蒡」と「蓮根」とは連想のつながりがあるかもしれない。

いつ【何時】《名詞》 はっきり決められない過去・現在・未来の時。はっきりとわからない時。「いつ・に・ なっ・たら・ 梅雨・が・ あがる・ん・やろ。」「いつ・やっ・た・か・ 来・た・ こと・が・ ある。」「いつ・の・ 間ー・に・か・ 雨・が・ やん・どっ・た。」〔⇒いつか、いつぞ、いつぞや〕

いついっか【何時何日】《名詞》 明確にできる、その日。「いついっか・の・ こと・やっ・た・と・ はっきり・ 言(ゆ)ー・てほしい。」

いつか【何時か】《名詞》 ①記憶などが明確でなく、はっきりとは決められない過去。過ぎ去った時。先頃。「いつか・ いっしょに・ 映画・を・ 見・た。」②不定であって、はっきりとは決められない将来。いずれそのうち。「いつか・ また・ 会い・ましょ。」〔⇒いつ、いつぞ、いつぞや〕

いっか【一家】《名詞》 家族の全員。「いっか・ 揃(そろ)ー・て・ お出かけ・です・か。」〔⇒やうち〕

いっかい【一回】《名詞》 ①何かに遭遇した、まさにその時。「いっかい・は・ もー・ あか・ん・と・ 思(おも)・てん・けど・ 何とか・ 立ち直っ・た。」②ひとたび。一度。「いっかい・ぐらい・ 失敗し・ても・ べっちょない・ぞ。」「いっかい・ぐらい・の・ 徹夜・は・ こたえ・へん。」③一つの区切り。「いっぺん・の・ 休み・は・ 十分・や。」〔⇒いっぺん。①⇒いちじ、いちどき、いっとき〕

いつかしらん【何時か知らん】《名詞》 何時であるか不詳である時。今となっては、記憶が薄らいでしまって、特定できない時。知らない間。「いつかしらん・に・ 買(こ)ー・た・ 鞄」◆「この・ 鞄・を・ 買(こ)ー・た・の・は・ いつ・か・ 知ら・ん。」のように述語としても使うが、その場合は、一語の意識はない。〔⇒いつやしらん〕

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2012年7月18日 (水)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1059)

いちねんがいんで にねんがにげて さんねんがさがして よねんがよんで ごねんがごっとして ろくねんがろっきょみさん【一年が去んで 二年が逃げて 三年が探して 四年が呼んで 五年がご馳走して 六年がロッキョミさん】《唱え言葉》 ◆一・二・三・四・五・六の語呂を踏みながら、小学校の六つの学年の立場を読み込んだ言葉。一年生が(何かを恐れて)去(い)ぬ=帰る。二年生も(何かを恐れて)逃げる。低学年はうろたえる立場である。中学年は後輩を探す立場である。三年生が探す。四年生が呼ぶ。それに対して高学年は優雅な立場である。五年生がご馳走をする。六年生はロッキョミさんで買い物をする。「ロッキョミさん」というのは、六右衛門商店の発音が崩れたもので、駄菓子・文房具・その他を扱う地元の商店である。この言葉は、小学校の校区内だけで流布していた言葉と思われる。

いちねんせい〔いちねんせー〕【一年生】《名詞》 ①それぞれの学校の最初の学年の児童・生徒・学生。「小学校・の・ いちねんせー」②初心者。「ゴルフ・は・ まだ・ いちねんせー・や。」〔①⇒いちねん〕

いちねんぼうず〔いちねんぼーず〕【一年坊主】《名詞》 ①それぞれの学校の最初の学年の児童・生徒・学生。◆相手を軽く見て言うことが多い。「いちねんぼーず・は・ 昼まで・で・ 学校・から・ 帰っ・てくる。」②初心者。「いちねんぼーず・の・ へたくそ。」

いちねんぼうずのはいたたき〔いちねんぼーずのはいたたき〕【一年坊主の蝿叩き】《唱え言葉》 何もできない一年生。◆一年生を罵倒する響きを持った唱え言葉。蝿を叩くことぐらいしかできないという意味か、蝿叩きで叩かれるような弱い存在であるという意味か。
いちば【市場】《名詞》 食べ物や日用品などを売っている商店などが集まっているところ。「大(おー)けな・ スーパー・が・ でけ・て・ いちば・へ・ 行く・ 人・が・ 減っ・た。」

いちばん【一番】《名詞》 ①順序の最初。「いちばん・に・ 先生・に・ 挨拶し・とか・んと・ いか・ん。」②最上位。「マラソン・で・ いちばん・に・ なっ・た。」

いちばん【一番】《副詞》 程度が最上位である様子。最も。「蘭・の・ 花・が・ いちばん・ 好きや。」〔⇒いっち、いっちゃん〕

いちばんなり【一番成り】《名詞》 瓜・茄子などのように何度も収穫できるものの、最初に実ったもの。「いちばんなり・を・ ちぎる。」◆続いて「にばんなり」「さんばんなり」…となる。

いちばんのり【一番乗り】《名詞、動詞する》 他の者に比べて最も早く、目指すところに着くこと。「阪神・の・ 試合・の・ 切符・を・ 買お・と・ 思(おも)・て・ いちばんのりし・てん。」

いちばんはじめ《名詞》 最初。もののとりかかり。「いちばんはじめ・を・ お前・が・ やっ・て・ 見せ・たれ。」〔⇒いっちはじめ、いっちゃんはじめ〕

いちばんぼし【一番星】《名詞》 夕方、いちばん早く目につく星。「いちばんぼし・が・ 出・た。」◆以下、「にばんぼし」「さんばんぼし」「よんばんぼし」「ごばんぼし」…と続くが、十番を超えてまでは言わない。

いちびり《名詞》 ①お調子者。ふざけることを好む者。「うち・の・ 孫・は・ いちびり・や・ねん。」②調子に乗ってはしゃぐこと。調子に乗って行動すること。ふざけること。つけあがること。「いちびり・が・ 過ぎ・たら・ 怒っ・てやら・な・ あか・ん・よ。」

いちびる《動詞・ラ行五段活用》 調子に乗ってはしゃぐ。調子に乗って行動する。ふざける。つけあがる。「いちびり・ながら・ 道・を・ 歩い・とっ・たら・ 怪我する・ぞ。」「舞台・に・ 出・て・ いちびる。」

いちぶ【一部】《名詞》 ①全体の中の、ある部分。「この・ 本・は・ いちぶ・ 汚れ・とる・さかい・ とりかえ・てー・な。」②全体の順序や構成などを分けたときの、はじめの部分。「いちぶ・は・ 厳粛に・ やら・な・ いか・ん。」〔①⇒いちぶぶん〕

いちぶぶん【一部分】《名詞》 全体の中の、ある部分。「かすれ・て・ いちぶぶん・が・ 読まれ・へん。」〔⇒いちぶ〕

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2012年7月17日 (火)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1058)

いちぞく【一族】《名詞》 同じ血筋の人たち。「あの・ いちぞく・の・ 墓・が・ ある。」「平家・の・ いちぞく」

いちだい【一代】《名詞》 ①ある人の一生。「いちだい・ 前・の・ 先祖」②ある人がその地位・役割を務めている間。「いちだい・で・ 会社・を・ 大きー・ し・た。」

いちだん【一段】《名詞》 階段などの一つの段。「いちだん・ずつ・ 気ー・ つけ・て・ 上り・なはれ。」

いちだん【一段】《副詞と》 いっそう。前に比べて、ますます。「いちだんと・ 寒(さぶ)ー・ なり・まし・た・なー。」

いちど【一度】《名詞、副詞に》 ①一回。ひとたび。「いちど・も・ 行っ・た・ こと・が・ ない。」②同時。同じ時。「いちど・に・ お客さん・が・ 入っ・てき・た。」〔⇒いっぺん、②⇒いちどき、いっとき〕

いちどう〔いちどー〕【一同】《名詞》 関係ある人の全員。みんな。「親戚・ いちどう・が・ 集まっ・た。」

いちどき【一時】《名詞》 ①何かに遭遇した、まさにその時。「ホームラン・を・ 打た・れ・て・ いちどき・は・ 負け・た・と・ 思(おも)・た・なー。」②しばらくの間。短い時間帯。「いっとき・は・ 日・が・ 射し・とっ・た。」「いちどき・に・ 切符・を・ 買う・ 人・が・ 並ん・だ。」「お昼前・の・ いちどき・が・ 混雑する。」③同時であること。「いとぢき・に・ 右・と・ 左・から・ 声・を・ 掛けら・れ・た。」〔①②⇒いちじ、いっとき。①⇒いっぺん〕

いちにち【一日】《名詞、副詞》 ①午前零時から午後十二時までの間。二十四時間。◆あるいは、二十四時間に近い長時間のこと。「いちにち・ 経っ・た・けど・ 風邪・が・ 治ら・へん。」②朝から晩まで。◆あるいは、それに近い長時間のこと。「いちにち・ 休みなく・ 働い・た。」③昼夜の関係なしに。「もったいない・ こと・に・ 街灯・が・ いちにち・ 灯(とぼ)っ・とる。」〔⇒いちにちじゅう〕

いちにちおき【一日置き】《名詞、副詞に》 間に一日をはさんで、再び同じことを繰り返すこと。隔日。「いちにちおきに・ 掃除・の・ 当番・を・ する。」〔⇒いちにちはだめ、いちにちはさみ〕■類語=「いっしゅうかんおき」「ひとつきおき」「いちねんおき」

いちにちじゅう〔いちにちじゅー〕【一日中】《名詞、副詞》 ①午前零時から午後十二時までの間。二十四時間。◆あるいは、二十四時間に近い時間帯のこと。「電車・は・ いちにちじゅー・ 動い・とる。」②朝から晩まで。◆あるいは、それに近い長時間のこと。「選挙・に・ なっ・たら・ マイク・で・ いちにちじゅー・ やかましーに・ 言(ゆ)ー・てくる。」③昼夜の関係なしに。「星・は・ いちにちじゅー・ 空・に・ 出・とる・ん・や・けど・ 昼・は・ 見え・へん・ねん。」〔⇒いちにち〕

いちにちはさみ【一日挟み】《名詞、副詞に》 間に一日をおいて、再び同じことを繰り返すこと。隔日。「いちにちはさみに・ 野球・の・ 練習・を・ する。」〔⇒いちにちおき、いちにちはだめ〕■類語=「いっしゅうかんはさみ」「ひとつきはさみ」「いちねんはさみ」

いちにちはだめ【一日挟め】《名詞、副詞に》 間に一日をおいて、再び同じことを繰り返すこと。隔日。「いちにちはだめに・ 医者・へ・ 行っ・とる・ねん。」〔⇒いちにちおき、いちにちはさみ〕■類語=「ひとつきはだめ」「いちねんはだめ」

いちにんまえ【一人前】《名詞、形容動詞や・です》 ①ひとりあたりの分量。ひとりぶん。「餃子・は・ いちにんまえ・で・は・ 足ら・ん。」②大人や、専門家と同じような働きをすること。普通以上であること。格段であること。「いちにんまえ・に・ 挨拶・が・ でける・よーに・ なっ・た。」〔②⇒ひとかど、いっかど、いっぱし〕

いちねん【一年】《名詞》 ①一月から十二月までの十二か月間。「いちねん・が・ 経つ・の・は・ 早い・もんで・ もー・ 年末・に・ なっ・ても・た。」②ある時からの十二か月間。「いちねん・ 見・ん・ うち・に・ 大きなっ・た・なー。」③それぞれの学校の最初の学年の児童・生徒・学生。「孫・は・ 中学・の・ いちねん・に・ なっ・てます・ねん。」〔③⇒いちねんせい〕

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2012年7月16日 (月)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1057)

いち【一】《名詞》 ①数の名。最初の基本数。「いち・から・ 十・まで・が・ 言える・よーに・ なっ・た。」②物事のはじめ。「いち・から・ 出直す。」③最も優れていること。最も優れているもの。「あの・ 人・の・ 力・は・ みんな・の・ 中・で・ いち・や。」

いち【位置】《名詞》 そのものがある場所。「冷蔵庫・を・ 置く・ いち・は・ この辺・で・ よろしー・か。」

いちいち【一々】《名詞、副詞》 一つ一つ。すべて。「いちいち・ 文句・を・ 言わ・んとい・てほしー・ねん。」〔⇒ひとつひとつ〕

いちおう〔いちおー〕【一応】《副詞》 ①十分とは言えないが、だいたい。ひととおり。「いちおー・ 出来上がっ・た・けど・ これから・ 仕上げ・に・ かかり・ます。」②ともかく。念のため。「異常・は・ ない・と・ 思う・けど・ いちおー・ 調べ・ておか・な・ 安心・は・ でき・ませ・ん・よ。」

いちがつ【一月】《名詞》 一年の最初の月。「いちがつ・は・ 雪・の・ 降る・ 日・も・ ある。」〔⇒いちげつ〕■類語=「にがつ」「さんがつ」「しがつ」「ごがつ」「ろくがつ」「ひちがつ」「はちがつ」「くがつ」「じゅうがつ」「じゅういちがつ」「じゅうにがつ」

いちからじゅうまで〔いちからじゅーまで〕【一から十まで】《副詞》 何から何まで全部。欠かすことなくすべて。「いちからじゅーまで・ 教(おせ)・たら・んと・ わかっ・てくれ・へん。」

いちげつ【一月】《名詞》 一年の最初の月。「いちげつ・の・ 末・に・ 会い・ましょ・か。」◆「にげつ」「さんげつ」「しげつ」「ごげつ」「ろくげつ」「ひちげつ」「はちげつ」「くげつ」「じゅうげつ」「じゅうにげつ」と言っても意味が通じないことはない。けれども、そのように言うことは、ほとんどない。」〔⇒いちがつ〕■類語=「じゅういちげつ

いちご【苺】《名詞》 熟した赤い実を食べる、白い花が咲く作物。「いちご・で・ ジャム・を・ 作っ・てみた・ろ。」

いちごうます〔いちごーます〕【一合枡】《名詞》 液体などの体積を計るための、一合(およそ0.18リットル)はいる四角い器。「酒・を・ いちごーます・に・ 入れ・て・ 飲む。」■類語=「ごんごうます」「いっしょうます」

いちころ【一ころ】《形容動詞や・です》 ①たやすい様子。なんでもなくできる様子。「今日・の・ 試験・は・ いちころに・ でけ・た。」②簡単に勝つ(または、負ける)様子。大差で勝つ(または、負ける)様子。「相手・が・ 強すぎ・て・ いちころやっ・た。」◆〈一度に、ころっと〉という感覚の言葉。〔①⇒あさめしまえ、おちゃのこさいさい、へのかっぱ〕

いちがいに【一概に】《副詞》 ひっくるめて同じように。ひとくちに。「一人一人・ 違う・の・や・さかい・ いちがいに・ 判断・は・ し・にくい。」「そない・ いちがいに・ 判断し・たら・ あかん・やろ。」

いちじ【一時】《名詞》 ①時刻の一つ。零時(十二時)の六十分後。「いちじ・まで・ 昼休み・に・ する。」「夜中・の・ いちじ・に・ 地震・が・ あっ・た。」◆十二時間制の呼び方では、午前と午後の二回がある。②何かに遭遇した、まさにその時。「だいぶん・ 揺れ・た・さかい・ いちじ・は・ どー・ なる・ こと・や・と・ 心配し・た。」③しばらくの間。短い時間帯。「雨・が・ 強ー・ なっ・た・ので・ いちじ・ 中断する。」〔②③⇒いちどき、いっとき。③⇒いっぺん〕

いちじく【無花果】《名詞》 大きな葉をしていて、秋に黒紫色の甘い実をつける木。また、その実。「いちじく・が・ 店・に・ 並ん・どる。」

いちぜん【一膳】《名詞》 ①一椀のご飯。「ちょっと・ 肥え・た・さかい・ 朝・は・ いちぜん・だけ・に・ し・とる・ねん。」②わずかの量の食事。「いちぜん・だけ・ 食べ・ていき・なはれ。」〔⇒いってん〕

いちぜんめし【一膳飯】《名詞》 一椀のご飯。「いちぜんめし・は・ せ・んとき。」〔⇒いってんめし〕

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2012年7月15日 (日)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1056)

いたずら【悪戯】《名詞、動詞する》 ふざけて無益なことや、人の迷惑になるようなことをすること。「この・ 落書き・は・ いたずら・に・ し・て・は・ 度ー・が・ 過ぎ・とる。」

いただきます【頂きます】《感動詞》 食事をはじめるときの挨拶の言葉。◆「いただく」は直接には、食事を準備してくれた相手への感謝の気持ちを表すものであるが、広くは食の恵みを与えてくれるものへの感謝を表す。「給食代を払っているから、いただきますと言う必要はない。」という保護者がいるということを聞いたが、それは、後者のことがわかっていないことになる。〔⇒よばれます〕

いただく【頂く】《動詞・カ行五段活用》 ①「もらう」のへりくだった言い方。「こないだ・は・ 立派な・ もの・を・ いただい・て・ ありがとう・ござい・ます。」②「食べる」「飲む」のへりくだった言い方。「まるで・ よばれ・に・ 来・た・よーな・ もん・です・けど・ 遠慮なしに・ いただき・ます。」

いたち【鼬】《名詞》 山や野原にすみ、足が短く小さな体で、追いつめられると臭いにおいを出して逃げる動物。「畑・に・ いたち・が・ おっ・た。」

いたとこしょうぶ〔いたとこしょーぶ〕【居た所勝負】《名詞、動詞する》 その場の成り行きによって物事を決めること。「いたとこしょうぶ・で・ 宝くじ・を・ ぎょーさん・ 買(こ)ー・ても・た。」◆「いるとこしょうぶ」「おるとこしょうぶ」「おったとこしょうぶ」「でるとこしょうぶ」というような言い方もできる。〔⇒でたとこしょうぶ〕

いたどり【虎杖】《名詞》 夏に白または薄赤色の小さな花を房状に咲かせる草花。「去年・ 枯れ・た・のに・ また・ いたどり・が・ 生え・てき・とる。」

いたのま〔いたのまー〕【板の間】《名詞》 板の張ってある床(ゆか)。また、床に板を張った部屋。「昔・の・ 家・は・ 門口(かどぐち)・ 入っ・たら・ いたのまー・が・ あっ・た。」

いたばり【板張り】《名詞、動詞する》 板を張ること。板を張った場所。「いたばり・の・ 廊下・を・ 歩く。」

いたみ【痛み】《名詞》 ①体を打ったり切ったりしたことによって、苦しさや辛さを感じること。「足・の・ いたみ・が・ まだ・ 治ら・へん。」②心に苦しみを感じて辛く感じること。「試験・に・ 落ち・た・ いたみ・が・ 消え・へん。」

いたみ【傷み】《名詞》 ①物が壊れていること。「屋根・の・ いたみ・を・ 修繕する。」②食べ物が 傷ついたり腐ったりすること。「いたみ・の・ 早い・ 魚」

いたむ【痛む】《動詞・マ行五段活用》 ①体を打ったり切ったりしたことによって、苦しく辛いと感じる。「擦り剥い・た・ 傷・が・ いたむ。」②心に苦しみを感じて辛いと感じる。■他動詞は「いためる」。

いたむ【傷む】《動詞・マ行五段活用》 ①物が壊れたり傷ついたりする。「機械・が・ だいぶ・ いたん・できた・ので・ 買い換える。」②食べ物が腐ったり傷ついたりする。「買(こ)ー・て・から・ 日・が・ 経つ・ので・ バナナ・が・ いたん・でき・た。」■他動詞は「いためる」。

いためる【痛める】《動詞・マ行下一段活用》 ①体を打ったり切ったりしたことによって、苦しく辛いと感じるようにさせる。「腰・を・ いため・て・ 休ん・どる。」②心に苦しみを感じて辛いと感じるようにさせる。「子ども・が・ 病気・に・ なっ・て・ 気持ち・を・ いため・てます・ねん。」◆①②ともに、意図したことではないが、結果としてそのようになってしまったときに使う。■自動詞は「いたむ」。

いためる【傷める】《動詞・マ行下一段活用》 ①物を壊したり傷をつけたりする。「机・の・ 上・に・ 物・を・ 落とし・て・ いため・た。」②食べ物を腐らせたり傷つけたりする。「卵・を・ 買い過ぎ・て・ 何個・か・ いため・てしも・た。」■自動詞は「いたむ」。

いためる【炒める】《動詞・マ行下一段活用》 肉や野菜などを、油をひいた鍋でかき混ぜながら熱する。「野菜・を・ いため・て・から・ 肉・を・ 入れる。」

いたれりつくせり【至れり尽くせり】《形容動詞や・です》 すべてに行き届いている様子。願いどおりになっている様子。「この・ 宿屋・は・ いたれりつくせりで・ 大満足や。」

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2012年7月14日 (土)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1055)

いすぐ【濯ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①水の中で揺り動かして、汚れを洗い直す。ざっと洗う。「おむつ・を・ いすい・で・ 絞る。」②水などを口に含み、揺り動かして口の中を綺麗にする。「葉ー・を・ 磨い・て・ 口・の・ 中・を・ いすぐ。」〔⇒ゆすぐ〕

いすぶる【揺すぶる】《動詞・ラ行五段活用》 ゆらゆらと動かす。「いすぶっ・たら・ 花・が・ 散る・さかい・ やめ・なはれ。」〔⇒いする、ゆする、ゆすぶる〕

いずみ【泉】《名詞》 地中から水が湧き出ている場所。「山・の・ 中・で・ いずみ・の・ 水・を・ 飲ん・だ。」

いすらんめ《名詞》 梅に似た小さな花を咲かせて実が生る、背の低い木。「いすらんめ・の・ 実ー・が・ 生っ・た。」〔⇒ゆすらんめ〕

いする【揺する】《動詞・ラ行五段活用》 ゆらゆらと動かす。「木・を・ いすっ・て・ 柿・の・ 実・を・ 落とす。」〔⇒ゆする、いすぶる、ゆすぶる〕

いすわる【居座る】《動詞・ラ行五段活用》 座り込んで動かない。「テレビ・の・ 前・に・ いすわっ・とら・んと・ ちょっと・ 勉強・でも・ し・たら・ どない・や。」

いせい〔いせー〕【威勢】《名詞》 勢いがあること。「店・から・ いせー・の・ 良(え)ー・ 掛け声・が・ 聞こえ・てき・た。」

いせえび【伊勢海老】《名詞》 赤褐色で、長いひげのある、大型の海老。「正月・に・ いせえび・を・ 飾る。」

いぜん【以前】《名詞》 ①その時を含んで、それより前。「昭和・より・も・ いぜん・の・ 頃」②今より前。昔。もと。「いぜん・に・ 住ん・どっ・た・ 家」■対語=「いご」

いそ【磯】《名詞》 海岸の波打ち際で、岩の多いところ。「この・ 辺・の・ 海岸・は・ 砂地・で・ いそ・に・ なっ・とら・へん。」

いそうろう〔いそーろー、いそーろ〕【居候】《名詞、動詞する》 よその家に住んで世話になること。また、そのような人。「いそーろする・の・は・ 気ずつない・さかい・ 働か・な・ あか・ん・と・ 思・とる・ねん。」

いそがしい〔いそがしー〕【忙しい】《形容詞》 することが多くて、ゆっくりする暇がない。「人間・は・ いそがしー・ 時・が・ 花・だっ・せ。」「この・ いそがしー・ 時・に・ 用事・を・ 言(ゆ)・ーてくる・な・よ。」

いそぐ【急ぐ】《動詞・ガ行五段活用》  ①早く終わるようにする。短い時間で終わらせようとする。「まだ・ 締め切り・は・ 一週間・も・ 先・や・から・ いそが・ん・でも・ 良(え)ー。」②速く歩く。速く着こうとする。「いそい・だ・かて・ 一時間・は・ かかる・やろ。」

いぞく【遺族】《名詞》 死んだ人の後に残された家族。「いぞく・の・ 人・の・ 焼香」

いそべ《名詞》 釣り餌として使う、河口や浅い海の泥の中にすむ、みみずに似た虫。ごかい。「いそべ・を・ 掘っ・て・から・ 魚釣り・に・ 行く。」

いた【板】《名詞》 ①材木を薄く平らに切ったもの。「板・を・ 買(こ)ー・てき・て・ 棚・を・ 作る。」②(板付きの)蒲鉾。「正月用・の・ いた」

いたい【痛い】《形容詞》 ①体を打ったり切ったりしたことによって、苦しく辛い。「腹・が・ いたい。」②心に苦しみを感じて辛い。「財布・ 落とし・て・ いたい・ねん。」③てひどい打撃を受けたり、欠点を指摘されたりして辛い。「ホームラン・を・ 打た・れ・た・の・が・ いたかっ・た。」

いたいた【痛々】《形容動詞や・です、名詞、動詞する》 ①痛いと感じる様子。「包丁・は・ いたいたや。触っ・たら・ あか・ん・よ。」「手ー・ 切っ・たら・ いたいたに・ なる・よ。」「ぽんぽん〔=腹〕・が・ いたいたに・ なっ・た。」②怪我。傷。「いたいたせ・ん・よーに・ 気ーつけ・なはれ。」◆幼児語。

いたがこい【板囲い】《名詞》 板で作った囲い。板を立てかけて、ものを囲うこと。「いたがこい・に・ 落書き・を・ し・やがっ・た。」「風・が・ 当たら・ん・よーに・ 畑・に・ いたがこい・を・ する。」◆塀にブロックなどを使わなかった頃は、板を張り巡らせて、黒く塗った囲いが多くあった。

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2012年7月13日 (金)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1054)

いじになる【意地になる】《動詞・ラ行五段活用》 しようとしていることにいつまでも拘泥する。無理に突破しようとする。「いじになっ・たら・ 人・の・ 言(ゆ)ー・ こと・なんか・ 耳・に・ 入ら・へん・ 人・や。」

いしばい【石灰】《名詞》 石灰岩を焼いて作る白い粉。「庭・の・ 土・に・ いしばい・を・ 混ぜる。」「いしばい・で・ 土・を・ 消毒する。」

いじましい〔いじましー〕《形容詞》 ①気持ちが悪い。汚らしい。「雨・に・ 濡れ・て・ 体中・ いじましー。」②けちである。金銭感覚が汚い。わずかのことに損得を計算する。意地汚い。「いじましー・ こと・ 言わ・んと・ みんな・に・ おごっ・てやり・なはれ。」「いじましー 計算・を・ する。」③みすぼらしい。せせこましい。「家・の・ 中・は・ いじましー・さかい・ 見・てもらい・とー・ない・ねん。」 

いじめる【苛める】《動詞・マ行下一段活用》 弱い相手を苦しめたり、困らせたりする。「昔・の・ 子ども・は・ 友だち・を・ とことん・ いじめ・たり・は・ せ・なんだ。」

いしゃ【医者】《名詞》 病気や怪我を治すことを仕事にしている人。「頼り・に・ し・ている・ いしゃ・が・ おっ・て・や・ねん。」「おいしゃはん」

いしやり【石やり】《名詞》 Y字型の木や金具にゴム紐を張って、小石などを飛ばす遊び道具。「いしやり・は・ 気ーつけ・て・ 遊ば・な・ 危ない・よ。」◆駄菓子屋などで売っているものもあったが、たいていは手製であった。〔⇒いっしゃり〕

いしょう〔いしょー〕【衣装】《名詞》 着るもの。身に付けるもの。着物。衣服。「毎日・ 着る・ もん・を・ 替え・て・ あんた・は・ いしょー・持ち・なん・や・なー。」「風呂・を・ あがっ・て・ いしょー・を・ 替える。」◆「いしょう」は豪華なものを指すこともないわけではないが、ごく日常的な衣類を指して言うことも多い。〔⇒いるい〕

いじょう〔いじょー〕【以上】《名詞》 ①その数を含んで、それより多い数。「七十点・より・ いじょー・が・ 合格・や。」②程度や段階が、それより上であること。「高校生・いじょー・の・ 者・やっ・たら・ 来・ても・ 良(え)ー。」③そこまで。「いじょー・で・ 話・を・ 終わる。」■対語=「いか」

いじょう〔いじょー〕【異常・異状】《名詞、形容動詞や・です》 普通や普段とは違った様子。「胃カメラ・ のま・され・て・ 心配し・た・けど・ いじょー・は・ なかっ・た・ん・や。」

いしょく【移植】《名詞、動詞する》 草や木を他の場所に植えかえること。「球根・を・ いしょくする。」

いしょくごて【移植鏝】《名詞》 庭仕事に使う、小型のスコップ。「いしょくごて・で・ 木ー・の・ 根元・を・ 掘る。」

いじる【弄る】《動詞・ラ行五段活用》 ①手で触ったり動かしたりする。もてあそぶ。「花・の・ 種・を・ 蒔い・とる・さかい・ この・ 辺・を・ いじら・ん・よーに・ し・てほしー・ねん。」◆望ましくないことに使う場合が多い。②楽しみながら手入れや世話などをする。「退職し・て・から・は・ 庭・を・ いじる・の・が・ 日課・や。」〔①⇒いらう、いじくる、いらいまわす、いじくりまわす〕

いしわた【石綿】《名詞》 保温用や耐火用として用いられる、ある種の石が繊維状に変化した鉱物。「いしわた・の・ つい・た・ 網・の・ 上・に・ フラスコ・を・ 置く。」

いじわる【意地悪】《名詞、形容動詞、動詞する》 人の嫌がることや困ることを、わざとすること。悪意を込めて行動すること。「いじわるし・て・ 邪魔せ・んとい・てんか。」〔⇒しょわる〕

いじ(を)はる〔いじ(お)はる〕【意地(を)張る】《動詞・ラ行五段活用》 自分の考えなどを曲げようとしないで貫く。「いじをはら・んと・ 他人・の・ 気持ち・も・ 分かっ・てやっ・て・ほしー。」

いす【椅子】《名詞》 腰を掛ける用具。「小学校時代・の・ 教室・は・ 二人・ずつ・の・ 机・やっ・た・けど・ いす・は・ 一人・ずつ・ 別々やっ・た。」〔⇒こしかけ〕

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2012年7月12日 (木)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1053)

いさん【遺産】《名詞》 死んだ人が残した財産。自分が後に残す財産。「子ども・を・ 大学・まで・ 通わし・た・ので・ もー・ いさん・なんか・ 何・も・ あら・へん。」

いし【石】《名詞》 岩の小さいもの。「石・を・ けっ・て・ 遊ぶ。」

いじ【意地】《名詞》 ①人の性質。気だて。「いじ・の・ 悪い・ 人」②強い意思。「いじ・でも・ 負け・へん・で。」

いしあたま【石頭】《名詞》 ①石のように固い頭。「いしあたま・と・ ごっつんし・たら・ こっち・が・ 痛かっ・た。」②ものの考え方が固くて、融通が利かないこと。また、そのような人。「あの・ いしあたま・は・ なんぼ・ 言(ゆ)ー・ても・ わかっ・てくれ・へん。」

いじいじ《副詞と、動詞する》 ①はっきりしないで、萎縮してためらっている様子。あいまいな態度や行動で、積極性に欠ける様子。もじもじする。「いじいじせ・んと・ 言い・たい・ こと・を・ 言い・なはれ。」「いじいじし・た・ 天気・が・ 続い・とる。」「いじいじし・た・ 答え方」②他人の理解が行き届かないのをじれったく思う気持ち。「こんな・ こと・が・ わかっ・てもらわ・れ・へん・の・か・と・ いじいじと・ し・てき・た。」

いしうす【石臼】《名詞》 石をくり抜いて作った臼。「いしうす・で・ 豆・を・ ひー・て・ 粉ー・に・ する。」

いしがき【石垣】《名詞》 石を積み重ねて垣のようにしたもの。「丈夫な・ いしがき・を・ 作っ・た。」

いしがけ【石崖】《名詞》 石を積み重ねて崖のようにしたもの。「地震・で・ いしがけ・が・ 崩れ・た。」

いじきたない〔いじぎたない〕【意地汚い】《形容詞》 ①やたらに食べたがる。むさぼって飲み食いをする。食いしん坊である。「みんな・ すん・どる・のに・ 一人・だけ・ いじぎたのー・ 食い・よる。」②けちである。「いじぎたない・さかい・ 寄付・は・ 一円・も・ せー・へん。」

いじくり【弄り】《名詞》 手で触ったり動かしたりすること。「食べる・ もん・の・ いじくり・は・ し・たら・ あか・ん・よ。」◆望ましくないことに使う場合が多い。

いじくりまわす〔いじくりまーす〕【弄り回す】《動詞・サ行五段活用》 過度に手で触ったり動かしたりする。「お人形さん・を・ いじくりまーし・たら・ 汚れ・てまう・がな。」〔⇒いじる、いじくる、いらう、いらいまわす〕

いじくる【弄る】《動詞・ラ行五段活用》 手で触ったり動かしたりする。もてあそぶ。「消しゴム・を・ いじくっ・て・ ばらばらに・ し・てしまい・よっ・た。」◆望ましくないことに使う場合が多い。〔⇒いじる、いらう、いじくりまわす、いらいまわす〕

いしけり【石蹴り】《名詞、動詞する》 石を蹴って遊ぶこと。片足跳びで石を蹴って、円の中に石を蹴り入れる遊び。「家・の・ 前・の・ 道・で・ いしけり・を・ し・て・ 遊ぶ。」

いじける《動詞・カ行下一段活用》 ①寒さに縮こまって元気がなくなる。「家・の・ 中・で・ いじけ・とら・んと・ 外・へ・ 出・ておいで。」②だめだと思って、気が弱くなる。「前・に・ 落第し・た・さかい・ 今度・も・ いじけ・とる。」

いしこ【石粉】《名詞》 陶磁器の原料などに使う、石の粉。「汚れ・た・ ところ・を・ いしこ・で・ 磨く。」◆磨き砂と同様に、家庭でも使った。

いしこい《形容詞》 悪賢い。狡猾である。ずるい。「じゃんけん・で・ 後出しする・の・は・ いしこい・ぞ。」〔⇒こすい、すこい〕

いしころ【石ころ】《名詞》 小さな石。価値のない石。「こんな・ いしころ・でも・ 子ども・に・ とっ・て・は・ 宝物・なん・や・なー。」

いしだん【石段】《名詞》 石で作った階段。「金比羅さん・の・ いしだん・は・ ごっつー・ 長い。」

いしどうろう〔いしどーろー、いしどーろ〕【石灯籠】《名詞》 神社仏閣や民家などの庭に設ける、石でできた灯火用具。「古い・ いしどーろ・は・ 危ない・さかい・ 近寄ら・ん・とき。」

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2012年7月11日 (水)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1052)

いけん【意見】《名詞》 思っていること。考え。「何・ぞ・ いけん・が・ あっ・たら・ 出し・てんか。」

いご【以後】《名詞》 ①その時を含んで、それより後。「中学生・ いご・は・ 野球部・に・ 入っ・た。」②今より後。将来。「かん・まへ・ん。いご・は・ 気・を・ つけ・ます。」■対語=「いぜん」

いごかす【動かす】《動詞・サ行五段活用》 ①止まっていたものを活動させる。「時計・を・ 修繕し・て・ いごかし・た。」②場所を別のところに変える。位置を変える。「机・を・ ちょっと・ いごかし・たい・ん・や・けど・ 手伝(てっと)ー・てくけ・へん・か。」〔⇒うごかす、いのかす〕

いごき【動き】《名詞》 変化すること。活動すること。位置が変わること。「店・の・ 品物・の・ いごき・が・ 鈍ー・て・ 売れ・へん。」〔⇒うごき、いのき〕

いごく【動く】《動詞・カ行五段活用》 ①あった場所や、いた場所が変わる。「メーター・が・ いごい・た。」②一か所に落ち着いていないで、揺れる。「大きな・ 岩・や・けど・ 三人・で・ 押し・たら・ いごい・た。」〔⇒いのく、うごく〕

いごこち【居心地】《名詞》 ある場所にいるときの気持ち。「いごこち・の・ 良(え)ー・ 図書館」

いこす【熾す】《動詞・サ行五段活用》 炭などに火を付けて、火の勢いをさかんにする。燃えるようにする。「かんてき〔=七輪〕・で・ 練炭・を・ いこす。」「火ー・を・ いこし・て・ 茶ー・を・ 炊く。」〔⇒おこす〕■自動詞=「いこる」

いこつ【遺骨】《名詞》 死んだ人の骨。「戦死し・た・ 人・の・ いこつ・が・ 戻っ・てき・た。」

いごと《名詞》 不満を述べる言葉。不満の言い分。「親・の・ こと・を・ いごと・ 言(ゆ)ー・とる。」

いこる【熾る】《動詞・ラ行五段活用》 薪や炭火などが勢いよく燃える。「火鉢・の・ 火ー・が・ よー・ いこっ・とる。」〔⇒おこる〕■他動詞=「いこす」

いさいて《格助詞》 方向や目的地などを表す。「西・いさいて・ 歩い・ていく。」「神戸・いさいて・ 電車・に・ 乗る。」◆「へ・指し・て」という3語が結びついた言葉であるが、「へ」とほぼ同じ意味で使う。「へ」が「い」と発音され、「指して」の部分がイ音便になっている。現在では使用例が少なくなっている。〔⇒いさして、へさいて、へさして〕

いさかい【諍い】《名詞、動詞する》 言い争い。喧嘩。口論。「兄弟・で・ いさかいし・たら・ あか・ん・で。」

いざこざ《名詞、動詞する》 相手と起こす争い。双方の折り合いがつかずに起こるもめごと。「親戚同士・で・ いざこざ・を・ 起こし・たら・ 周り・の・ みんな・に・ 笑わ・れる。」
いさして《格助詞》 方向や目的地などを表す。「山・の・ てっぺん・いさして・ 登る。」「海・いさして・ 土地・が・ だんだん・ 低ー・ なっ・とる。」◆「へ・指し・て」という3語が結びついた言葉であるが、「へ」とほぼ同じ意味で使う。「へ」が「い」と発音される。現在では使用例が少なくなっている。〔⇒いさいて、へさいて、へさして〕

いさぶる《動詞・ラ行五段活用》 揺り動かす。「風・で・ 船・が・ いさぶら・れる。」「いさぶっ・て・ こかし・た。」〔⇒ゆさぶる、ゆすぶる〕

いさましい〔いさましー〕【勇ましい】《形容詞》 何事にも恐れを感じない様子。心を奮い立たせる様子。「試合・の・ 前・は・ いさましかっ・た・けど・ 相手・が・ 強すぎ・た・ん・や・さかい・ 負け・ても・ しょがない。」

いさり《名詞、動詞する》 小舟から海底を見ながら、海底の魚を突くこと。「いさり・に・ 行く。」◆そのときに魚を突く道具も「いさり」と言ったかもしれない。

いざり《名詞、動詞する》 尻をつけたままで場所を変えること。「いざり・で・ 動く・しか・ でけ・へん・ねん。」

いざる《動詞・ラ行五段活用》 尻をつけたままで場所を変える。「足・が・ 痛い・さかい・ いざっ・て・ 動い・た。」

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2012年7月10日 (火)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1051)

いくいく【行く行く】《名詞》  行き先。将来。「いくいく・は・ 大きな・ 会社・に・ なる・やろ。」「いくいく・の・ こと・を・ 考え・たら・ 今・ よー・ 勉強し・とか・な・ あか・ん・ぞ。」〔⇒ゆくゆく〕

いくえ【行方】《名詞》 行ったところ。行った先。存在する場所。「貯金通帳・の・ いくえ・が・ わから・へん。」〔⇒ゆくえ〕

いくえふめい〔いくえふめー〕【行方不明】《名詞、形容動詞》 行ったところがわからないこと。特に、安否がわからないこと。「水害・で・ いくえふめー・の・ 人・が・ 出・とる。」〔⇒ゆくえふめい〕

いくつ【幾つ】《名詞》 ①どんな数。「いくつ・ 買(こ)ー・た・か・ 覚え・て・へん。」②何歳。「お父さん・は・ おいくつ・です・か。」〔なんぼ。①⇒いくら〕

いくゆうかい〔いくゆーかい〕【育友会】《名詞》 学校を支援する、保護者の会。「いくゆーかい・の・ 役員・を・ する。」◆現在は、ほとんどがPTAに改称されたが、昭和50年代頃までは、小学校・中学校・高等学校などはすべて育友会という名称を使っていた。

いくら【幾ら】《名詞》 どんな数。特に、値段がどれほどであるかということ。「一つ・ いくら・です・か。」〔⇒いくつ、なんぼ〕

いけ【池】《名詞》 ①地面を掘って水を溜めたところ。「この・ 辺・は・ 雨・が・ 少(すけ)ない・さかい・ いけ・が 多い・ねん。」②窪んだ地面に水が溜まったところ。「雨・が・ よー・ 降っ・て・ 庭・が・ 池・に・ なっ・とる。」

いけいけ《形容動詞や・です》 ①隔てる物がない様子。素通しである様子。互いに行き来できる状態。「庭・は・ 隣・の・ 家・と・ いけいけに・ なっ・とる。」②気心が通じ合っている。「あいつら・ 二人・は・ いけいけの・ 仲・や・ねん。」③勘定を相殺にする様子。「これ・で・ 貸し借り・ 無し・の・ いけいけに・ し・とき・まほ。」

いけがき【生け垣】《名詞》 木を植えて作った垣根。「ブロック・を・ やめ・て・ いけがき・に・ しょ・ー・と・ 思・とる・ねん。」

いけす【生け簀】《名詞》 獲った魚を、囲って生かしておくところ。「港・の・ 沖・に・ いけす・を・ 作っ・とる。」◆船の一部分に作るものを「いけま」と言う。

いけず《名詞、形容動詞、動詞する》 意地悪なこと。素直な心でないこと。また、そのような人や、そのような様子。「いけずな・ 人・に・は・ 気ー・を・ つけ・なはれ。」「友だち・に・ いけずし・たら・ 嫌わ・れ・まっ・せ。」〔⇒こんじょわる〕

いけずし〔いけずしー〕《名詞》 意地悪.なことをかる人。素直な心でないことが態度に表れる人。「いけずしー・や・さかい・ 皆・に・ 嫌わ・れ・とる。」

いけばな【生け花】《名詞》 芸術性を考えて、草花や木の枝などを花瓶などに挿すこと。「いけばな・を・ 習い・に・ 行く。」

いけへん《動詞+助動詞》⇒「いく」の項を参照
①だめだ。うまくいかない。役に立たない。「何べん・ やっ・ても・ 試験・に・ 合格する・の・は・ いけへん・ねん。」②弱い。意気地がない。「気持ち・が・ いけへん・さかい・ よー・ 勝た・へん。」③してはいけない。「廊下・を・ 走っ・たら・ いけへん・ぞ。」■類語=「いかん」「いかへん」「いきまへん」「いかしまへん」「いきゃん」「いきゃへん」「いきゃせん」

いけま【生け間】《名詞》 漁船の船底の一部に作って、獲った魚を生かしておくところ。「釣っ・た・ 魚・を・ いけま・に・  泳がし・とく。」

いける【生ける】《動詞・カ行下一段活用》  草花や木の枝などを、花瓶などに挿す。「百合・の・ 花・を・ いける。」

いける《動詞・カ行下一段活用》 ①火鉢などの土や灰の中に埋める。「火鉢・に・ 炭・を・ いける。」「炭団・を・ いける。」②穴を掘ってものを埋める。「土・の・ 中・に・ 芋・を・ いけ・とく。」

いける【行ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①行くことができる。「学校・へ・ 一人・で・ いける。」②食べられる。「よー・ 煮え・た・さかい・ もー・ いける・でー。」③おいしい。うまい。「今年・の・ 西瓜・は・ いける・なー。」

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2012年7月 9日 (月)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1050)

いきゃへん《動詞+助動詞》⇒「いく」の項を参照
①だめだ。うまくいかない。役に立たない。「マラソン・を・ 二時間半・で・ 走る・の・ いきゃへん・やろ。」②弱い。意気地がない。「そんな・ いきゃへん・ 気持ち・で・は・ 勝てる・もんか。」③してはいけない。「忘れもん・ し・たら・ いきゃへん・ぞ。」■類語=「いかん」「いかへん」「いきまへん」「いかしまへん」「いきゃん」「いきゃせん」「いけへん」

いきゃん《動詞+助動詞》⇒「いく」の項を参照
①だめだ。うまくいかない。役に立たない。「この・ 手袋・は・ 穴・が・ 空い・ても・て・ いきゃん・なー。」②弱い。意気地がない。「泣き虫・で・ いきゃん・ やつ・や。」③してはいけない。「ここ・から・ 前・へ・ 出・たら・ いきゃん・ぞ。」■類語=「いかん」「いかへん」「いきまへん」「いかしまへん」「いきゃへん」「いきゃせん」「いけへん」

いきよい【勢い】《名詞》 ①動くときの強さや速さ。「えらい・ いきよい・で・ 怒鳴り込ん・でき・た。」②人を従わせる力。人より抜きんでる力。「このごろ・は・ 会社・に・ いきよい・が・ 無(の)ー・ なっ・てき・た。」〔⇒いきおい〕

いきりたつ《動詞・タ行五段活用》 意気を高める。勢いが盛んになる。冷静さを失って気持ちが高ぶる。「いきりたた・んと・ 静かに・ 作戦・を・ 考え・た・ 方・が・ 良(え)ー・と・ 思う・ねん・けど。」

いきる【生きる】《動詞・カ行上一段活用》 ①命がある。「お祖父さん・は・ 九十・まで・ 生き・とっ・た。」②生活する。「働か・な・ いき・ていか・れ・へん。」

いきる《動詞・ラ行五段活用》 ①意気を高める。勢いが盛んになる。冷静さを失って気持ちが高ぶる。「今度・こそ・ 勝つ・ん・や・ 言(ゆ)ー・て・ いきっ・とる。」②力む。「いきっ・てみ・た・けど・ 便秘・が・ 治ら・へん。」

いきわかれ【生き別れ】《名詞》 (肉親などのように)一緒にいた者同士が、離れ離れになって、会うこともなく暮らしていること。「戦争・で・ いきわかれ・に・ なっ・た・ 人・と・ 会え・た・ とき・は・ うれしかっ・た。」■対語=「しにわかれ」

いきわたる【行き渡る】《動詞・ラ行五段活用》 広く全体に届く。広い範囲に及ぶ。「申込書・は・ みなさん・に・ いきわたり・まし・た・か。」

いき(を)きらす〔いき(お)きらす〕【息を切らす】《動詞・サ行五段活用》 ①動きすぎて、呼吸が乱れる。息をするのが苦しい。「いきをきらし・て・ 走っ・た・さかいに・ 電車・に・ 間・に・ おー・た。」②力の限界に達する。やっていることが続かない。「ドイツ語・の・ 勉強・は・ いきをきらし・て・ やめ・ても・た。」〔⇒いきがきれる〕

いく《動詞・カ行五段活用》 できる。うまくいく。足りる。「いく・か・ いか・ん・か・ いっぺん・ やっ・てみ・たら・ どないや。」「そんな・ やり方・で・は・ うまいこと・ いく・もんか。」
◆「いく」は、打ち消しを伴った表現となることが多い。その場合は、「いかん」「いかへん」「いきまへん」「いかしまへん」「いきゃん」「いきゃへん」「いきゃせん」「いけへん」などとなる。その場合の意味は、次のとおりである。①だめだ。うまくいかない。役に立たない。②弱い。意気地がない。③してはいけない。〔⇒あく〕

いく【行く】《動詞・カ行五段活用》 ①目的地に向かう。「神戸・へ・ いく。」「学校・へ・ いく。」②その場所から遠ざかる。「あいつ・は・ どっか・に・ いっ・ても・た。」③ものごとが起こる。「火事・が・ いっ・た。」④ものごとが進む。「うまい・こと・ いっ・て・ 合格し・た。」「百ページ・まで・ いっ・たら・ 今日・は・ それ・で・ 終わっ・ても・ かまへん・よ。」⑤食べる。飲む。「まー・ 一杯・ いこか。」⑥加わる。増える。「年・が・ いっ・た・ 人・でも・ 元気に・ 体操し・とっ・て・や。」⑦やってしまう。殴る。「あいつ・を・ いこ・か。」

いく【逝く】《動詞・カ行五段活用》 人が死ぬ。「急に・ 友達・が・ いっ・てまい・よっ・てん。」

いく《動詞・カ行五段活用》  事柄や現象が起こる。「朝・ 早(はよ)ー・に・ 火事・が・ いっ・た。」「地震・が・ いく。」「木ー・で・ 頭・を・ 撲っ・て・ でんぽ〔=こぶのような膨らみ〕・が・ いっ・た。」「布団・に・ ほいろ〔=焼けこげや変色〕・が・ いく。」

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2012年7月 8日 (日)

文章の作成法(7)

5 よい文章の条件

 自分が取り組んだテーマであり、それをまとめあげた文章であるならば、一人でも多くの人に読んでもらいたいと思うのが、人の常です。
 論文というのは、自分が探求した内容を、わかりやすく他人に伝えるものでなければなりません。
 他人が読んで、教えられるものが何もないと思ったり、わかりにくくて理解できないと思ったりするような論文を書かないようにしましょう。これまでにも述べてきましたが、論文では、できるだけ自分の考えや独創性を出すのがよいと思います。
 突飛な考えというように他人に思われるということは、きちんとした説明が足りないからだということがあります。わかりやすく説明をしたら、納得してもらえるかもしれないのに、それができないから、変な考えだと思われてしまうのは、残念なことです。
 論文の読者は、自分がこれまでに知っているような人たちだけではありません。論文の読者は不特定多数の人と考えてください。
 例えば、新聞に投稿した文章が掲載されると、大勢の人が読んでくれます。そんな人たちの一人一人にわかるように書くことが肝要です。読んでくれる人のことを意識しないで文章を書くことはできません。読みやすく、わかりやすく、そして礼儀をわきまえた書き方をしましょう。
 一般論として申しますが、よい文章とは、どのような文章のことでしょうか。これまで述べてきたことをまとめてみようと思います。
 よい文章というのは、たとえば、次のようなことを観点にすればよいのではないでしょうか。
①独創的で価値のある主題を選んで論じている文章
②文章全体を主題で統一して結論を明確に示している文章
③主題を説得するために価値ある材料を選んでいる文章
④論理的で首尾一貫した構成になっている文章
⑤段落分けなどを適切に行って理解しやすいように書いている文章
⑥用語・表記などが正しく、やさしい言葉遣いをしている文章

6 おわりに

 最後に、気をつけなければならないことを付け加えておきます。
 論文の内容が独創性にあふれたものになるためには、他人の文章を借用してはいけないと思います。他人の著作物から引用するのはかまいませんが、その場合は、誰がどこで述べているかということを明示しなければなりません。他人の考えを、自分の考えであるかのように書いてはいけません。
 自分の考えと、他人の考えは、きちんと区別してください。どこまでが自分の考えであるのかがわからないような書き方をしないようにしましょう。

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明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1049)

いきつけ【行き付け】《名詞》 何度も行って、なじんでいること。「いきつけ・の・ 本屋」

いきつける【行き付ける】《動詞・カ行下一段活用》 何度も行って、なじんでいる。「買い物(もん)・は・ いきつけ・た・ 店・が・ しやすい。」

いきづまる〔いきずまる〕【行き詰まる】《動詞・ラ行五段活用》 打つ手がなくなる。どうしたらよいか、わからなくなる。「商売・が・ いきずまる。」

いきづめ〔いきずめ〕【行き詰め】《形容動詞や・です》 足繁く通っている様子。「あいつ・は・ 休み・に・ なっ・たら・ パチンコ屋・へ・ いきずめや。」

いきどうしい〔いきどーしー〕《形容詞》 ①息苦しい。呼吸が速い。「ちょっと・ 走っ・たら・ いきどーしー・ なっ・た。」②狭くて窮屈だ。狭くて鬱陶しい。「狭い・ 部屋・の・ 中・に・ 押し込め・られ・て・ いきどーし・かっ・た。」〔⇒いきどしい〕

いきどしい〔いきどしー〕《形容詞》 ①息苦しい。呼吸が速い。「無理し・て・ 駅・まで・ 走っ・たら・ いきどしーに・ なっ・てしも・た。」「急に・ 走っ・た・さかい・ いきどしー・ なっ・た。」②狭くて窮屈だ。狭くて鬱陶しい。「ぎょーさん・ 人・が・ 集まっ・て・ 公会堂・が・ いきどしかっ・た。」〔⇒いきどうしい〕

いきとどく【行き届く】《動詞・カ行五段活用》 すみずみまで気がつく。すべきことをしている。抜かりがない。「いきとどい・た・ 人・や・さかい・ ちゃんと・ 礼状・を・ 送っ・てき・た。」

いきどまり【行き止まり】《名詞》 ①道が突き当たりになって、それ以上進めなくなること。「いきどまり・や・さかい・ 引き返さ・な・ しょーがない。」②ものごとの行く先がふさがって、前へ進めなくなること。「どっち・も・ 後・へ・ 引か・へん・さかい・ 話・が・ いきどまり・に・ なっ・ても・た。」

いきどまる【行き止まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①道が突き当たりになって、それ以上進めなくなる。「車・が・ いきどまっ・て・ バックし・た。」②ものごとの行く先がふさがって、前へ進めなくなる。「成績・が・ 伸び・んと・ いきどまっ・ても・た。」

いきなり《副詞》 急に。何の前触れもなく。「いきなり・ 雨・が・ 降っ・てき・て・ びしょびしょに・ 濡れ・ても・た。」

いきのこる【生き残る】《動詞・ラ行五段活用》 ①死なずに助かる。「戦争中・に・ 何とか・ いきのこっ・た。」②他の人より後まで生きる。「旦那さん・より・ 十年・も・ いきのこっ・た。」

いきまへん《動詞+助動詞+助動詞》⇒「いく」の項、および「ます」の項を参照
①だめです。うまくいきません。役に立ちません。「自分・の・ こと・だけ・ 考え・とっ・たら・ いきまへん。」②弱いです。意気地がありません。「あんた・の・よーな・ 気持ち・で・は・ 勝つ・ こと・は・ いきまへん・やろ。」③してはいけません。「人・を・ だます・よーな・ こと・は・ いけまへん。」■類語=「いかん」「いかへん」「いかしまへん」「いきゃん」「いきゃへん」「いきゃせん」「いけへん」

いきもん【生き物】《名詞》 命あるもの。生きているもの。特に、動物。「いきもん・ 殺し・たら・ ばち・が・ あたり・まっ・せ。」

いきゃせん《動詞+助動詞》⇒「いく」の項を参照
①だめだ。うまくいかない。役に立たない。「早起きし・ても・ のろのろし・とっ・たら・ いきゃせん・ぞ。遅刻し・てまう・ぞ。」②弱い。意気地がない。「なんべん・ やっ・ても・ うまい・こと・ よー・ せ・ん・よーな・ いきゃせん・ やつ・や。」③してはいけない。「嘘・なんか・ つい・たら・ いきゃせん・ぞ。」■類語=「いかん」「いかへん」「いきまへん」「いかしまへん」「いきゃん」「いきゃへん」「いけへん」

いきゃたりばったり【行き当たり場当たり】《形容動詞や・です》 深く考えないで、その時の思いつきで行動する様子。「いきゃたりばったりに・ 歩い・とっ・たら・ 大けな・ お寺・が・ あっ・た。」〔⇒いきあたりばったり、ゆきゃたりばったり、ゆかたりばったり〕

いきゃたる《動詞・ラ行五段活用》 ①触れる。ぶち当たる。突き当たる。「ぼやっと・ し・とっ・て・ 電信柱・に・ いきゃたっ・た。」②幅が狭くて通すことができない。つかえる。「壁・に・ いきゃたっ・て・ 箱・を・ 出さ・れ・へん。」③行き止まりになる。通り抜けられない。「道・が・ いきゃたっ・て・ 引き返し・た。」〔⇒いかたる、ゆかたる、ゆきゃたる〕

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2012年7月 7日 (土)

文章の作成法(6)

4 書くことの手順(続き)

⑦読む人のことを思い浮かべて、文章を推敲する

 はじめにも申しましたが、私は、今日のこの話をするために原稿を書きました。最初は思いつくままに書き始めて、読み返して、順番を入れ替えたり、言葉を改めたり、いろんなことをして、まとめました。
 今日のような内容の話をするにしても、高校生を相手に話をする場合と、大学生にする場合とは違います。高年の方々にお話をする場合も違います。
 つまり、聞いてくださる相手のことを考えながら、原稿を作ったのです。
 文章を書く場合、読む人のことを思い浮かべて文章を書き、そして推敲をすることは大切なことです。
 相手にわかりやすいようにしなければなりません。何度も言うようですが、言葉は自分と相手とをつなぐものです。相手に通じなければ、言葉を使った意味が薄らいでしまいます。相手のことを考えて、相手によくわかるように書くということが重要なのです。
 一気に書き進めた草稿を、何度も読み返して修正を加えて、わかりやすい文章になるように努力してください。

 推敲するときに気をつけるべきことは、
①自分の言いたいことがしっかりと述べられているか、
②序論・本論・結論などが明確に構成されているか、
③章や節や段落などがきちんと区別されているか、
④話の材料などを適切に使って、わかりやすく説明できているか、
⑤話の構成(順序など)が読む人の心理状態に沿ったものになっているか、
⑥原稿用紙の書き方の誤り、用字・用語の誤り、文法的な誤りなどはないか、
などです。
 書き終わってから、他の人に読んでもらって、気づいたことを指摘してもらうということをすれば、自分一人ではわからないことが明らかになってくるでしょう。

⑧清書をして完成させる

 最後は清書をすることですが、ワープロの場合は、いろんな修正を完了させたら、それで清書も終わったということになります。

 なお、文章の題名のことについて述べたいと思います。主題(テーマ)と題名とは同じではありません。環境問題を考えるとか、国際化社会のことを考えるとかというのは主題です。その環境問題について自分はどう考えたか、その中心となる事柄や主張を、題名にすればよいと思います。
 題名は、一見して論文の内容がわかるようにしたいと思います。「環境問題について」という題名では、環境問題の何を論じているのかわかりません。それに対して、例えば「分別収集を推進する方法」という題名の方が中味を端的にあらわしていると思うのです。人を引きつけて、中味を読んでみたいと思わせるような題名をつける方が、自分にとっては得策だと思います。場合によっては、副題(サブタイトル)を使うという方法もあります。

 ここで、ちょっと、原稿用紙の書き方について話をしておきたいと思います。
 原稿用紙を使って文章を書くことに慣れておられる方も多いとは思いますが、復習のつもりでお聞きください。
 皆さんがお書きになる論文は横書きで、ワープロを用いて書くのかもしれませんが、原稿用紙は、縦書きでも横書きでも、大きな違いはありません。数字や英単語などを書く場合にちょっとした違いが生じます。ワープロを用いて書くということは、原稿用紙の升目はなくて、文字だけを入力していくということですが、原稿用紙の使い方に準じた書き方になりますので、配付した資料を参考にしてください。
 さて、具体的なことをいくつか申します。
 段落の初めの行では、最初の一文字をあけて書き始めます。段落を改めた場合も同じようにしましょう。
 段落を改めるという理由は、文章を読みやすくするということです。原稿用紙1枚の中で一度も段落が改まっていないような場合は、息苦しくて、読みにくいと思います。考えなどのまとまりごとに、適度な長さで段落を切る(すなわち、改行する)ことにしましょう。
 一つの文をだらだらと長く書くのもやめましょう。作家の谷崎潤一郎は長々とした文を書くことによって微妙なニュアンスを表現しようと試みて、その効果をあげています。けれども、論文(論理的な文章)と小説(文学的な文章)とは違います。一つの文の中に、いろんなことを混ぜて述べると、読む人が混乱してしまいます。あまり長い文を書かないということを心がけてください。
 句読点を適切に使うことも大切です。句読点(テンやマル)は、文章を読みやすくして、誤解を防ぐために役立っています。句読点(特にテン)は多すぎるのも読みにくいのですが、ちょっと長い文の場合は、途中にテンがないのも読みにくいのです。
 文体を統一しましょう。文体には「です・ます」や「だ・である」があるのですが、一つの文章の中に、「です・ます」や「だ・である」が混じりあっているのは見苦しく、読みにくいものです。
 文体は、本来は、書く人の好みで選んでよいのですが、論文の場合は、文の末尾を「だ・である」とするのが原則です。
 比喩表現(喩えを使う言い方)は、文学作品などではイメージをふくらませるのに役立ちますが、論文では誤解を招くような比喩は避けたいと思います。
 また、論文では、感情的な表現も避けなければなりません。

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明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1048)

いきがあう【息が合う】《動詞・ワア行五段活用》 気持ちや調子が合う。「いきがおー・た・ おもろい・ 漫才・や・なー。」

いきかえり【行き帰り】《名詞》 往復。行きと帰り。「いきかえり・に・ よー・ 出会う・ 人・や・けど・ 名前・は・ まだ・ 知ら・ん・ねん。」

いきかえる【生き返る】《動詞・ラ行五段活用》 もとのように元気になる。「冷(ちめ)たい・ 水・ 飲ん・だら・ いきかえっ・た・よーな・ 気持ち・に・ なっ・た。」

いきがかり【行きがかり】《名詞》 やりかけた勢い。その場での成り行き。「いきがかり・で・ その・ 仕事・を・ 引き受け・ても・た。」

いきがきれる【息が切れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①動きすぎて、呼吸が乱れる。息をするのが苦しい。「急な・ 坂・で・ いきがきれ・た。」②力の限界に達する。やっていることが続かない。「一時間・も・ 本・を・ 読ん・だら・ いきがきれ・て・ 眠とー・ なっ・てまう。」〔⇒いき(を)きらす〕

いきがけ【行きがけ】《名詞》 ①行く途中。往路。「いきがけ・は・ 走っ・ていっ・た・けど・ 帰り・は・ 歩い・てき・た。」②行こうとするとき。「いきがけ・に・ 声・を・ かけ・て・ 誘ー・ておくれ・な。」〔⇒いきし、いきしな〕■類語=「いにがけ」「きがけ」「もどりがけ」「しにがけ」

いきかた【生き方】《名詞、動詞する》 生きていく姿勢。生活の仕方。「良(え)ー・ 歳・に・ なっ・た・ん・や・から・ のんびりし・た・ いきかた・を・ し・たら・ どない・や。」

いきかた【行き方】《名詞》 行くための方法。行くための経路。「駅・まで・の・ いきかた・ 教(おせ)・てんか。」

いきがつまる【息が詰まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①呼吸が苦しくなる。「風邪・ ひー・て・ 喉・が・ 痛(いと)ー・て・ いきがつまる。」②非常に緊張する。「偉い・ 人・が・ ずらーっと・ 並(なろ)ん・どっ・て・や・さかい・ いきがつまっ・た。」

いきき【行き来】《名詞、動詞する》 行くことと来ること。行ったり来たりすること。「三宮・の・ 駅前・は・ 人・の・ いきき・が・ 多い。」

いきぎれ【息切れ】《動詞する、名詞》 呼吸が苦しくなって、はあはあと言うこと。「途中・で・ いきぎれし・ても・て・ 山・の・ てっぺん・まで・ 行か・れ・ず・や。」◆動詞として使うことが多い。

いきさき【行き先】《名詞》 行こうとする目的の場所。「旅行・の・ いきさき・ 決まっ・た・か。」

いきし【行きし】《名詞》 ①行く途中。往路。「いきし・の・ 電車・が・ 事故・で・ 遅れ・た。」②行こうとするとき。「いきし・に・ 鍵・を・ かける。」〔⇒いきしな、いきがけ〕■類語=「いにし」「きし」「もどりし」「しにし」

いきしな【行きしな】《名詞》 ①行く途中。往路。「いきしな・に・ ポスト・に・ 手紙・ 入れ・とい・てんか。」②行こうとするとき。「いきしな・に・ 火の元・を・ 確かめる。」〔⇒いきし、いきがけ〕■類語=「いにしな」「きしな」「もどりしな」「しにしな」

いきすぎ【行き過ぎ】《名詞》 ①止まるべき所を通り過ぎてから止まること。「いきすぎ・の・ 長さ・を・ 測る。」②度を越していること。「こんな・ もん・に・ 五万円・も・ 出す・や・なんて・ ちょっと・ いきすぎ・でっ・せ。」

いきすぎる【行き過ぎる】《動詞・ガ行上一段活用》 ①止まるべき所を通り過ぎてから止まる。「電車・が・ 駅・を・ いきすぎ・た。」②通っていってしまう。「郵便局・が・ ある・のに・ 気・が・ つか・んと・ いきすぎ・ても・た。」③度を越す。「お前・の・ 言(ゆ)ー・た・ 言葉・は・ ちょっと・ いきすぎ・とっ・た・ぞ。」

いきする【息する】《動詞・サ行変格活用》 呼吸する。「気絶し・とる・だけ・や。いきし・とる・さかい・ べっちょない。」

いきちがい【行き違い】《名詞》 ①出会ってもよい状況であったのに、たどった道筋などが異なって出会えないで終わること。滞在時間などが異なって会えないで終わること。「あんたとこ・へ・ 行っ・た・ん・や・けど・ いきちがい・で・ おっ・てや・なかっ・た・なー。」②考えなどが一致しないこと。指示などが徹底しないこと。「話・に・ いきちがい・が・ あっ・て・ この・ 商売〔=商談〕・は・ あか・ん・よーに・ なっ・ても・た。」

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2012年7月 6日 (金)

文章の作成法(5)

4 書くことの手順(続き)

④自分の中からも、自分の外からも材料を集める

 材料がなくては文章は書けません。材料は多ければ多いにこしたことはありません。
 材料を集めるというと、本を読んだり、新聞を読んだり、人から話を聞いたりするような方法が思い浮かびます。自分の外から材料を集めるということです
 それとともに、もう一つ大切なことは、自分の中から材料を集めることです。別の言い方をすれば、自分でよく考えて、頭に浮かんでくることをメモしていくことです。自分の中から材料を集めるということは、大切な作業なのです。
 なにしろ、その主題を選んだのは自分自身です。自分はなぜ、この主題を選んだのか、何を考えて、何を追究しようとしているのかということなどをじっくり考えておくことが、論文作成の基礎になると思うのです。
 そして再び、いろんな資料を読み進めましょう。できるだけたくさんの材料を集めましょう。
 集め終わった段階で、整理をして、足りないものはないかということを考えてみましょう。これでは不安だと思ったら、もう一度、資料収集を再開しなければならないでしょう。安心して文章の執筆にとりかかれるようにしておきたいと思います。

⑤アウトラインを作って、構成を考える

 さて、材料も集まって、いよいよ、文章を書く前の段階になりました。
 書き始める前に、自分の文章の結論がどういうことになるのかということを、確認しておきたいと思います。
 論文は、小説ではありませんから、書き始めたら何とかなるというものではありません。小説は、書き始めてから後に、筋が意外な展開を遂げるということがあるかもしれませんが、論文はそのようにはなりません。結論がどうなるかということは、書き始める前にしっかりさせておかなければなりません。
 そのためには、論文の結論はこのようになるということを、文の形で書き留めておくのがよいと思います。それを、主題文と言ったりします。
 そして、話の筋道、すなわちアウトラインを作るのがよいと思います。我田引水のようになりますが、私が今日、皆さんに配っている資料は、項目だけしか書いておりません。けれども、その項目は、単語を並べたものではなくて、文の形で表現しています。その項目だけをたどっていけば、どういう話をしようとしているのかということが理解していただけるのではないでしょうか。私は、今日の話の構成を考えて、その骨組みを、資料として皆さんに配っているのです。

⑥草稿はどんどん書き進めてみる

 さあ、そろそろ、草稿を書く段階になりました。
 草稿というのは、下書きであって、第一段階の文章ですから、頭に浮かぶままに、ある程度のスピードで、どんどん書き進めてみましょう。資料などを途中に書き加えることもあるでしょうが、途切れ途切れに書き進めていくと、文章に勢いがなくなってしまいます。書こうとしている気迫が薄らいでしまわない方がよいと思います。思い切って書き進めてみましょう。
 書き終わってから読み返すチャンスは、いくらでもあるのです。言葉がおかしいとか、文字が間違っているとか、理屈に合わないことを書いているとか、資料が不足していて説得力がないとか、読み返したら欠点が目に付くかもしれませんが、それは書き終わってから丹念に検討すればよいことなのです。
 パソコンでワープロソフトを使って草稿を書く場合は、後から文章の前後を入れ替えたり、言葉を修正したりすることなどは、簡単にできるのです。
 私の経験を申します。規定の文字数が6000文字であるのなら、6000文字よりもうんと多い字数で草稿を書けばよいと思います。文章の文字数を少なくするということは凝縮された文章に仕上がります。文章を縮めていくのは、しんどい作業かもしれませんが、深みのある文章に仕上がっていくと思います。
 逆に、文字数が少ないものを6000文字に引き延ばそうとしたら、中身の薄い文章になってしまいます。

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明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1047)

いがみあう【歪み合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに憎んで対立する。「兄弟同士・で・ いがみおー・たら・ あか・ん・よ。」〔⇒ゆがみあう〕

いがみちゃんこ【歪みちゃんこ】《形容動詞や・です》 形が曲がったりねじれたりしている様子。「鞄・の・ 中・に・ 入れ・とっ・た・ 帽子・が・ いがみちゃんこに・ なっ・とる。」〔⇒ゆがみちゃんこ〕

いがむ【歪む】《動詞・マ行五段活用》 ①形が曲がったりねじれたりする。「定規・を・ 使わ・んと・ 線・を・ 引ー・た・さかいに・ だいぶ・ いがん・だ。」②心持ちが素直でない。心がねじけている。「いがん・だ・ 考え方・を・ せ・ん・よーに・ し・てほしー・ねん。」〔⇒ゆがむ〕

いがめる【歪める】《動詞・マ行下一段活用》 ①曲げたりねじったりして形をおかしくする。「顔・を・ ゆがめ・て・ 泣い・とる。」②心持ちを素直でない方向にし向ける。「子ども・を・ いがめ・て・ 育て・たら・ あかん。」〔⇒ゆがめる〕

いがらい《形容詞》 (食べ物で)喉を刺すような味や臭いや刺激がある。「いがらい・ 芋・や・さかい・ よー・ 煮(た)か・んと・ あか・ん。」「煙草・の・ 煙・が・ いがらい・さかい・ 消し・てくれ。」◆味ではなく、むずがゆさを表す場合は、「はしかい」を使うことがある。〔⇒はしかい〕

いかり【錨】《名詞》 船をとめておくために、海に沈めるおもり。「小(こ)まい・ 舟・でも・ いかり・は・ 一人前・の・ 大きさ・や。」

いかれこれ《形容動詞や・です》 ①正気を失っている状態。「女・に・ いかれこれに・ なっ・とる。」②不運になっている状態。失敗が続く状態。「何べん・ やっ・ても・ 競馬・は・ いかれこれや。」

いかれる《動詞・ラ行下一段活用》 ①先手を打たれる。負ける。してやられる。一杯食わされる。「今度・も・ また・ あいつ・に・ いかれ・ても・た。」②間が抜ける。正気を失う。「女・の・ 人・に・ 夢中に・ なっ・て・ いか・れ・ても・とる。」③被害に遭う。盗まれる。「財布・を・ すり・に・ いかれ・た。」

いかん《動詞+助動詞》⇒「いく」の項を参照
①だめだ。うまくいかない。役に立たない。「いかん。うまいこと・ いか・へん。」②弱い。意気地がない。「ひとり・で・ でけ・へん・の・か。いかん・ やつ・や・なー。」③してはいけない。「一人・で・ 遊び・に・ 行っ・たら・ いかん・ぞ。」「こんな・ こと・ し・とっ・たら・ いかん・がな。」■類語=「いかへん」「いきまへん」「いかしまへん」「いきゃん」「いきゃへん」「いきゃせん」「いけへん」

いき【息】《名詞、動詞する》 ①空気を吸ったり吐いたりすること。また、その空気。「寒ー・ なっ・て・ いき・が・ 白なっ・た。」②呼吸。「人間・は・ いきし・とる・ 間・は・ 元気で・ 働き・たい・もん・や。」

いき【粋】《形容動詞や・です》 あか抜けがしている。素晴らしい。「いきな・ ネクタイ・を・ し・とる。」

いき【行き】《名詞》 行くこと。「いき・は・ よいよいや・けど・ うまいこと・ 戻っ・てこ・れる・やろ・か。」■対語=「かえり」「もどり」

いき【行き】《接尾語》 行く方向。行き先。「今日・は・ どこ・いき・です・か。」「神戸・いき・の・ 電車・に・ 乗る。」

いきあたりばったり【行き当たり場当たり】《形容動詞や・です》 深く考えないで、その時の思いつきで行動する様子。「いきあたりばったりに・ 勉強し・ても・ 成績・は・ 上がら・へん。」〔⇒いきゃたりばったり〕

いきいき《副詞と、動詞する》 元気があふれている様子。活気がある様子。「行水・を さし・たら・ 元気・が・ 出・て・ いきいきし・て・ 遊ん・どる。」「いきいきし・た・ 絵ー・を・ 描く。」

いきうめ【生き埋め】《名詞》 生きたまま、土や雪などに埋まること。「豪雨・で・ いきうめ・に・ なっ・た・ 人・が・ ある・ん・や・て。」

いきおい【勢い】《名詞》 ①動くときの強さや速さ。「いきおい・の・ 強い・ 風・で・ 飛ばさ・れ・そーや。」②人を従わせる力。人より抜きんでる力。「いきおい・の・ ある・ 時・は・ 何・でも・ うまく・ いく・ん・や。」〔⇒いきよい〕

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2012年7月 5日 (木)

文章の作成法(4)

4 書くことの手順

①文章に対する考え方はひとりひとり異なっている
 昔から今に至るまで、大勢の人が、文章の書き方についての意見を述べております。「文章読本」という題名の本が、これまでもたくさん出版されています。
 谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫、丸谷才一、吉行淳之介、井上ひさし、その他の方々が文章の書き方を指南する本を書き著しています。そのように大勢の人が、文章を書くことについて手ほどきをしているということは、つまりは、文章というものは、書く人によって様々な書き方があるということを意味していると思います。
 先ほども言いましたように、言葉は約束事であり、読む人・聞く人に通じなければいけないということは当然なのですが、味わい深い表現や、含蓄のある表現という段階になると、人によって考えが異なることになるのです。
 というわけで、私が述べるのは、ごく一般的な、文章を書く手順のお話です。それとともに、私個人の考えでもあるということを前提にしてお聞きくださるようお願いします。

②ひとつずつの段階を追って書き進める

 文章は、突然のように書き始めることはできないと思います。
 文章を書くには、大雑把に言って、次のような段階があると思います。
 まず、主題を選びます。何について書くかということです。論文の場合は研究テーマということでもあります。
 次に、その主題に沿って材料を集めます。書く材料が豊富にあればあるほど、文章は書きやすくなります。
 その次は、集まった材料をどのように並べるかということです。別の言い方をすれば、文章の構成を考えるということになります。
 そして、構成(順番)が決まったら、下書きを書いていくことになります。草稿とも言います。
 全体が出来上がっても安心はできません。じっくり読み返して、推敲することが大切です。言葉や文字の誤りだけでなく、文章の流れについても検討したいと思います。
 そして、最後は、清書して完成させるということになります。
 以上、述べたことを一つ一つ、すこし詳しく述べることにしましょう。

③他人にも役立つような主題を選ぶ

 まず、主題のことですが、皆さんが文章をお書きになる場合は、専門の科や、専攻されている分野に広がりがありますから、いろんな主題を考えておられる方がいらっしゃると思います。
 60年も70年も生きてこられて、さまざまな経験をされています。いろんな仕事をされて、専門分野も人によって異なります。
 以前に卒業された方々がお書きになった論文集を見せていただいたことがあります。例えば、家庭などから出る二酸化炭素の排出量の削減のこと、地域におけるゴミの減量やリサイクルのこと、食べ物を通じた健康づくりのこと、介護や支援を必要としている人たちに対する支援のこと、地域を活性化させるための取り組み(町づくり、町おこし)のこと、子どもたちの社会性を育てるための支援のことや青少年の育成のこと、外国人との交流と日本語学習の支援のこと、などなど多彩なテーマが選択されていました。
 このようなテーマを拝見していると、高年になられた方々が、これまでの様々な経験や培ってこられた技能を生かして、社会に貢献し、自分たちより若い人たちを育てていこうという気概に燃えておられるように感じました。
 このことからおわかりになると思いますが、ここにおられる皆さんも、これまでの自分の経験や活動に基づいて、そこからテーマを発掘すればよいのだろうと思います。テーマの種類は無限と言っていいほど、様々なものが考えられるのではないでしょうか。
 突然のように新しいテーマを設定してもうまくいかないことがあるかもしれません。これまでの経験を生かしたテーマを設定なさったらいかがでしょうか。
 研究論文は、しっかりした課題意識や、問題意識を持って、それを掘り下げていけばよいのだろうと思います。そして、探求した結果の結論や方向性がよくわかるように書き上げてほしいと思います。
 他人にわかるように、丁寧に説明していけば、たくさんの字数が必要になります。失礼な言い方になるかもしれませんが、求められている字数が多すぎて、そんなに長くは書けないと言われる方は、研究内容がまだ浅い段階にあるということかもしれません。もっと字数が欲しいと感じるようになれば、それは研究内容が深まっているということであろうと思います。

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明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1046)

いがいが【毬々】《名詞》 ①栗などの実を包んでいる、外側の殻。「いがいが・を・ 触っ・たら・ 痛い。」◆「いが」よりも「いがいが」の方が、棘の生々しさを表しているように感じられる。②米や麦の穂の先。「麦・の・ いがいが・が・ 黒ー・ なっ・とる。」〔①⇒いが〕 
いがいがする《動詞・サ行変格活用》 喉がむずがゆく感じる。「いがいがし・て・ 食べにくい。」

いかいよう〔いかいよー〕【胃潰瘍】《名詞》 胃の壁の内側がただれる病気。「いかいよー・で・ 調子・が・ 悪い・ねん。」

いかが【如何】《副詞、形容動詞》 どのようであるか。「お父さん・の・ ご病気・は・ いかが・です・か。」「お茶・ 一杯・ いかがやろ・か。」◆疑問の気持ちや、勧誘の気持ちを、敬意を込めて表す。

いかき《名詞》 笊(ざる)。「かき餅・を・ いかき・に・ 入れ・て・ えんげ〔=縁側〕・に・ 干し・とく。」

いがく【湯がく】《動詞・カ行五段活用》 熱湯に入れて煮る。「菜っ葉・を・ いがく。」「饂飩・を・ いがく。」〔⇒ゆがく、ゆでる、いでる〕

いかけ【鋳掛け】《名詞・動詞する》 鍋・釜・茶瓶などの壊れたところにハンダを流し込んで修理をすること。「いかけ・屋・が・ 回っ・てき・た。」

いかしまへん《動詞+助動詞+助動詞》⇒「いく」の項、および「します」の項を参照
①だめです。うまくいきません。役に立ちません。「ちょっと・ 頑張っ・た・ぐらい・で・は・ 成功する・よーに・は・ いかしまへん。」②弱いのです。意気地がありません。「この・ 子ー・は・ ひとり・で・は・ 何・も・ いかしまへん・ねん。」③してはいけません。「人・の・ もの・を・ 盗っ・たら・ いかしまへん。」■類語=「いかん」「いかへん」「いきまへん」「いきゃん」「いきゃへん」「いきゃせん」「いけへん」

いかす【生かす】《動詞・サ行五段活用》 ①生きているままにする。「とれとれ・の・ 魚・を・ いかし・た・まま・ 店・に・ 並べる。」②手を加えないで、そのままにしておく。「腹・が・ 立つ・けど・ ちょっと・の・ 間・は・ そのまま・ いかし・とい・たろ。」

いかずごけ【行かず後家】《名詞》 婚期の過ぎた独身女性。嫁に行かないまま歳を取った女性。「わし・の・ 従姉妹・に・ いかずごけ・が・ おる。」

いかだ【筏】《名詞》 木材を結び合わせて組んで、水に浮かべたもの。「昔・は・ 港・に・ いかだ・が・ ぎょーさん・ 浮い・とっ・た。」「川・を・ いかだ・で・ 下る。」

いがた【鋳型】《名詞》 鋳鉄などをいろんな形のものを作るための型。「いがた・に・ 熔け・た・ 鉄・を・ 流し込む。」

いかたる《動詞・ラ行五段活用》 ①触れる。ぶち当たる。突き当たる。「肩・が・ いかたっ・た・ 言(ゆ)ー・て・ 喧嘩・に・ なっ・た・ん・や・そーや。」②幅が狭くて通すことができない。つかえる。「柱・に・ いかたっ・て・ 動かさ・れ・へん。」③行き止まりになる。通り抜けられない。「留守・に・ いかたっ・て・ あいつ・に・ 会え・なんだ。」◆「ゆき+当たる」がつづまったものであろう。〔⇒いきゃたる、ゆかたる、ゆきゃたる〕

いかつい《形容詞》 ごつごつして、角張っている感じがする。いかめしい。「いかつい・ 肩・を・ し・た・ 人」

いかなご【玉筋魚】《名詞》 銀白色で細長く、煮干しや佃煮にする魚。「春・に・ なっ・たら・ いかなご・の・ 釘煮・を・ 作っ・て・ 親戚・に・ 送る。」

いかへん《動詞+助動詞》⇒「いく」の項を参照
①だめだ。うまくいかない。役に立たない。「こんな・ 大きな・ 釘・を・ 抜く・の・に・は・ こんな・ 道具・で・は・ いかへん。」②弱い。意気地がない。「頑張り・が・ いかへん・ やつ・や・なー。」③してはいけない。「信号・を・ 守ら・んと・ いかへん・ぞ。」■類語=「いかん」「いきまへん」「いかしまへん」「いきゃん」「いきゃへん」「いきゃせん」「いけへん」

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2012年7月 4日 (水)

文章の作成法(3)

3 書くことの方法

①言葉は人間社会の約束事である

 私たちは、話すことも書くことも、聞くことも読むこともします。言葉を使って、それを行っています。
 言葉は、人間が作り上げたものです。私たちの周りにある森羅万象は造物主(神)が作ったものでしょうが、言葉は人間が作り上げてきたものです。
 言葉は人間が作りましたから、日本語も英語もロシア語も、それぞれは、その言葉を使っている人たちの間の約束事なのです。その約束の一つを、ちょっと理屈っぽく言えば、語法とか文法というものになるのですが、単語の意味の一つ一つも約束事です。発音やアクセントも同じです。頭をなぜ「アタマ」と言うのか、山をなぜ「ヤマ」と言うのか、語源を調べることは面白いことかもしれませんが、語源がどうであれ、日本語では「アタマ」という発音で、頭をあらわしているのです。
 そうでありますから、私たちはお互いの約束(あるいは、習慣)に沿って、言葉(日本語)をわかりやすく、感じよく使いたいと思います。

②他人に通じやすい言葉を使う

 難しい言葉を使えば、程度の高い内容を表現することができるのでしょうか。易しい言葉を使えば、内容の程度が低くなるのでしょうか。
 私は、そのようには思っておりません。今、私はできるだけ易しい言葉、わかりやすい言葉で話をしようとしています。私の意図どおりになっているかどうかはともかくとして、私は皆さんに通じやすい言葉で話をしようと思っているのです。
 私の話がレベルの高いものになっているかどうかはわかりません。今日は、あまり専門的な話をしようと考えているわけではありませんから、皆さんには、じゅうぶんわかっていただいていることと思います。
 いずれにしても、聞いておられる方に、わかっていただけるように話したいと思って、理解していただきやすい言葉を使って話を進めているのです。
 どんな場合でも、わかりやすい言葉、通じやすい言葉を使うというのが、私の考え方なのです。

③他人に通じやすい論理を展開する

 易しい言葉を使っていても、聞き取りにくい話、理解しにくい話というものはあります。人間は言葉を使っていますが、その言葉は論理に基づいて使われています。別の言い方をすれば、話のつながりのことです。その言葉の論理がわかりやすくなければ、その話は理解しにくくなります。
 思いついたままを次々と話すのは、聞き苦しく、わかりにくいと思います。話を整理して、話す順番を考えて、聞く人の負担を少なくするように工夫すべきだと思います。
 話は、自分の都合で話してはいけません。聞く側の人がどのように聞いているだろうかということを想像して、わかりやすく話を進めていくことが大切です。

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明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1045)

いいん〔いーん、いー〕《名詞、感動詞、動詞する》 ①歯を閉じた状態にして、唇を開けてそれを見せること。「いーんし・て・ 歯ー・を・ 見せ・てんか。」②顔つきや態度で、いかにも憎らしいという感じを表すこと。「お前・みたいな・ 者・は・ いーん・や。」◆「いいんや」という言葉は、いやだ、絶交だ、というような意味を持って、形容動詞化しているとも考えられる。

いいん〔いーん〕【委員】《名詞》 みんなから選ばれて、ある内容について考えたり、決めたり、実際に行ったりする人。「運動会・の・ 実行いいん・を・ 頼ま・れ・た。」

いいんかい〔いーんかい〕【委員会】《名詞》 選ばれたり委嘱されたりした人が集まって、ある内容について考えたり、決めたり、実際に行ったりする会。「運動会・の・ 準備・を・ する・ いいんかい」

いいんちょう〔いーんちょー、いんちょー〕【委員長】《名詞》 ①選ばれたり委嘱されたりした人が集まって、ある内容について考えたり、決めたり、実際に行ったりする会の、その中心になって推進する人。「いいんちょー・に・ なっ・たら・ みんな・に・ 気ー・(を・) 使わ・んなん・よ。」②学級活動の中心になる児童・生徒。「いいんちょー・は・ 選挙・で・ 決める。」〔⇒いんちょう〕

いうてきかす〔ゆうてきかす、ゆーてきかす〕【言うて聞かす】《動詞・サ行五段活用》 よくわかるように言う。納得させるように言う。「ゆーてきかし・たら・ 子ども・でも・ わかっ・てくれる。」◆「いいきかす」は「いい…」と発音するが、「いうてきかす」は「ゆう…」と発音する。〔⇒いいきかす〕

いえ《感動詞》 謙遜する気持ち、受け入れない気持ち、否定する気持ち、などを表す言葉。「いえ・ そんな・ こと・は・ あら・しま・へん。」〔⇒いえいえ、いいえ、いいえな〕

いえ【家】《名詞》 ①人の住む建物。「この・ 辺・は・ 大けな・ いえ・が・ 多い・なー。」②自分の家庭。「いえ・に・ 帰っ・て・から・ 考え・てみ・ます。」③親から子へと続いてきている家族のつながり。家の地位や血筋。「商売し・とる・ いえ」〔⇒ええ。①②⇒うち、③⇒いえがら〕      

いえいえ《感動詞》 謙遜する気持ち、受け入れない気持ち、否定する気持ち、などを強く表す言葉。「いえいえ・ 私・は・ そんな・ こと・は・ 言ー・とり・ませ・ん。」〔⇒いえ、いいえ、いいえな〕

いえがら【家柄】《名詞》 家の地位や血筋。「縁談・に・ なっ・たら・ いえがら・も・ 気・に・ なる。」〔⇒いえ、ええ、ええがら〕

いえじゅう〔いえじゅー〕【家中】《名詞》 ①住んでいる建物の全体。「いえじゅー・ 探し・た・けど・ 見つから・なんだ。」②家族みんな。「いえじゅー・ みんな・で・ 大掃除・を・ し・た。」〔②⇒かないじゅう〕

いえで【家出】《名詞、動詞する》 帰らないつもりで、黙って家を出ること。「思い詰め・て・ いえで・を・ する。」

いおう〔いおー〕【硫黄】《名詞》 火薬、マッチ、ゴムなどを製造するときに原料の一つになっているもので、点火すると青い炎をあげて燃え、独特の臭いのするガスを発する元素。「いおー・の・ 臭い・の・ きつい・ マッチ」〔⇒ゆおう〕

いか【烏賊】《名詞》 十本の足を持ち、墨をはくことがある、海にすむ動物。「いか・の・ 刺身・を・ 食う。」

いか《名詞》 凧。「浜・で・ いか・を・ 揚げる。」◆普通は「たこ」であって、「いか」は、よほどの老人しか使わない。〔⇒たこ〕

いか【以下】《名詞》 ①その数を含んで、それより少ない数。「五十点・より・ いか・の・ 人・に・は・ 宿題・を・ 出す。」②程度や段階が、それより下であること。「小学生・ いか・の・ 考え方・や。」③そこより後ろ。「いか・に・ 日程・を・ 書く・ので・ 忘れ・んで・ください。」■対語=「いじょう」。

いが【毬】《名詞》 栗などの実を包んでいる、外側の殻。「いが・を・ むい・て・ 茹でる。」〔⇒いがいが〕

いがい【以外】《名詞》 その範囲の外側。「お前ら・ いがい・に・ 誰・も・ おら・へん・の・か。」■対語=「いない」

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2012年7月 3日 (火)

文章の作成法(2)

2 書くことの意義

①話したいという欲求は誰もが持っている

 私は、先ほど、話すことが苦手であったということを申しました。けれども、それは、他人と話したくないということではありません。話したいけれども、話すのが苦手であるということです。
 話したい、書きたいという欲求は誰でも持っているのだと思います。別の言い方をすれば、書くことは人間の本性なのだ、ということです。たぶん、皆さんも同じ気持ちでおられることだろうと思います。
 私は、最近、映画館へ行って映画を見ることが多くなりました。一つの理由は、以前に比べて時間の余裕ができてきたこと、もう一つの理由はシルバー料金で何か得をしたような気持ちになれることです。
 いちばん最近では先週、「道~白磁の人~」というのを見ました。1910年の日韓併合の直後に、林業技師として朝鮮半島に渡り、朝鮮の陶磁器の素晴らしさを日本に伝えた浅川巧という人の半生を描いた作品です。
 一つの映画を見たり、一冊の本を読み終えたりしたときに、その感想を他人に伝えたいと思うことがあります。音楽や演劇やスポーツ観戦で得た感動を述べたいこともあります。世の中の出来事について、自分の意見を述べたいこともあります。
 誰か、聞いてくれる人がいたら、語りたいと思うことはいろいろあることと思います。話したいという欲求は誰もが持っているのです。

②読書の趣味から執筆の趣味へと進む

 趣味は何かと尋ねられたとき、読書だと答える人が大勢います。皆さんの中にもいらっしゃると思います。
 けれども、本当の意味で、読書は趣味と言えるのかと問い詰められたら、私は、ちょっと違うように思います。本を読むことが楽しみだという方は多いとは思いますが、読書は生活の一部であると感じている方も多いのではないでしょうか。本を読まない生活は考えられないということです。
 けれども、仮に、読書が趣味であると考える場合、読書を、読んだということだけで終わらせるのはもったいないと、私は思っています。
 読書というのは、他人の書いたものを読むということです。いわば、受信をしているのです。
 それを一歩進めて、自分が他人に向かって書くということもしてみたいと思うのです。それは、自分が発信する側にまわるということです。
 読書という趣味にとどまらず、執筆という趣味へ進んでいけば、視野が広くなっていくのではないかと思います。
 言いたいことを書き記して、他人に伝えることによって、他人とのつながりが生まれてきます。
 それとともに、自分の考えを書き記していくと、次々と書きたいものが湧き出てくるということがあります。
 そして、もうひとつ。自分の考えを確かめながら書いていくと、自分が考えていることが、しっかりとした輪郭となって、自分にわかってくることがあります。
 書くということは、他人のためでもありますし、自分のためでもあるのだと思うのです。

③自分を外に出して表現することを恐れない

  私は、今日の話の副題を、「自分を表現する文章を書くために」としています。
 書くということは、自分を他人に伝えるということ、自分を外に出していくことです。他人の前に、自分をさらけ出していくことなのですが、それを恐れる必要はありません。
 引っ込み思案になったら、文章は書けません。ありのままの自分を、ありのままに表現すればいいのです。人間は誰でも、長所を持っていますし、短所も持っています。欠点のない人はいません。
 自分の欠点があらわになることを恐れる必要はありません。思い切って書いてしまえば、気持がスッとすることもあります。自分を表現することは楽しいことなのです。

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明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1044)

いいたいほうだい〔いーたいほーだい〕【言いたい放題】《形容動詞や・です》 言葉にまかせて勝手なことを言う様子。「いいたいほーだいの・ こと・を・ 言(ゆ)ー・たら・ 喧嘩・に・ なっ・てまう・ぞ。」◆「口から出放題」という言い方をすることもある。

いいだこ〔いーだこ〕《飯蛸》 腹の中に米粒のような卵を持っている、小さな蛸。「いーだこ・が・ 美味い。」

いいだしべえ〔いーだしべー、いーだしべ〕【言い出し兵衛】《名詞》 はじめて言い出した人。先に口に出した人。「いーだしべー・の・ あんた・が・ 世話人・に・ なっ・たら・ どー・や。」

いいだしべえのこきだしべえ〔いーだしべーのこきだしべー、いーだしべーのこきだしべ〕【言い出し兵衛のこき出し兵衛(屁)】《名詞》 誰かが放屁したという話題を持ちだした人こそが、屁をこいた人だ。(照れ隠しのために、他人になすりつけようとしている。)◆放屁だけでなく、同様の事柄にも使う。「いーだしべーのこきだしべー・が・ 屁ー・(を・) こい・た。」

いいだす〔いーだす〕【言い出す】《動詞・サ行五段活用》 口に出して言う。話題にする。「そんな・ 昔・の・ こと・ いーださ・んとい・て。」

いいつたえ〔いーつたえ〕【言い伝え】《名詞》 昔から語り継がれてきたこと。「この・ お地蔵さん・は・ 何(なん)・ぞ・ いーつたえ・が・ あり・まん・の・か。」

いいなり〔いーなり〕【言いなり】《形容動詞や・です》 相手の言うとおりになっている様子。言うがままの様子。「年・ とっ・たら・ 嫁はん・の・ いーなり・に・ なっ・とる・の・が・ えー・ねん・で。」

いいにくい〔いーにくい〕【言いにくい】《形容詞》 話題として出しにくい。言うのが難しい。「遠慮・も・ せ・んと・ いーにくい・ こと・を・ はっきり・ 言(ゆ)ー・ 人・や・なー。」

いいね〔いーね〕【言い値】《名詞》 売る人が買う人に告げる値段。売る人が一方的につけた値段。「いーね・で・ 買(こ)ー・た・けど・ 結局・は・ 安い・ 買い物・やっ・た。」

いいのう〔いーのー〕【結納】《名詞、動詞する》 結婚の約束のしるしに、互いに金や品物を取り交わすこと。「大安・の・ 日・に・ いいのー・を・ 持っ・ていく。」〔⇒ゆいのう〕

いいのこす〔いーのこす〕【言い残す】《動詞・サ行五段活用》 ①全部言わないで残す。「時間・が・ なかっ・た・さかい・ 大事な・ こと・を・ いいのこし・ても・た。」②後に残る人に言い伝えておく。「いーのこし・ていっ・た・ 事・を・ し・とか・なんだら・ 怒り・よる・で。」

いいはる〔いーはる〕【言い張る】《動詞・ラ行五段活用》 いつまでも言い続ける。述べている考えを変えない。「あいつ・は・ いーはっ・て・ ちょっとも・ あと・へ・ 引か・へん。」

いいふらす〔いーふらす〕【言い触らす】《動詞・サ行五段活用》 多くの人に言って回る。「口・が・ 軽ー・て・ 何・でも・ いーふらし・てしまう・ 人・や。」

いいぶん〔いーぶん〕【言い分】《名詞》 言いたいこと。言う人が持っている論理。言う人が持っている権利。「いーぶん・が・ ある・ん・やっ・たら・ みんな・の・ 前・で・ 言ー・なはれ。」

いいや〔いーや〕《感動詞》 受け入れない気持ち、否定する気持ち、などを表す言葉。「いーや・ そんな・ こと・を・ 言(ゆ)ー・た・ 憶え・は・ あら・へん。」〔⇒いや〕

いいやい〔いーやい〕【言い合い】《名詞、動詞する》 自分の考えなどを曲げないで、互いに言うこと。口喧嘩。「いーやいし・たら・ みっともない。」〔⇒いいあい〕

いいやう〔いーやう〕【言い合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに言う。口喧嘩をする。「二人・が・ いいよー・て・ やかましー・ こと・やっ・た。」〔⇒いいあう〕

いいわけ〔いーわけ〕【言い訳】《名詞、動詞する》 弁解。そのようになった理由を話すこと。「いーわけする・の・は・ みっともない。」

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2012年7月 2日 (月)

文章の作成法(1)

1 はじめに

①話すことが不安だから原稿を作る

 今日は、この高齢者大学で、90分という時間で「文章の作成法」についてお話をすることになっています。
 90分という時間の長さを、皆さんはどのように感じておられるでしょうか。
 私は、長い間、高等学校に勤めてきて、50分間の授業に慣れきっておりました。10年ほど前から大学で講義をするようになって、長さは90分間になりました。
 市民講座などでお話をさせていただきますと、たいていは90分という時間を与えられます。私は、90分間の講義時間を余して終わることはしないようにしたいと思いますし、延長することもしないようにも努めます。ときどき時計を見て、残り時間を確認しながら進めていきます。90分間というのは、一つのまとまったお話をするのに適切な長さであると思っています。
 ところで、私は、人前で話すのが得意ではありませんでした。こんなことを言うと、嘘だろうとお思いになるかもしれませんが、本当です。
 高等学校で、教科書を使って授業をする場合は、手元に教科書などの教材(教える材料)がありますから問題はありません。指導効果を上げるための工夫は考えますが、話すべき順番や内容がある程度決まっているのです。
 けれども、授業とは別の場面で、テキストも何もない状況で、話すべき内容を自分一人で考えて、それを組み立てて、大勢を前にして話をするという場合は、それが終わるまで、不安定な精神状態に置かれるのが常でした。
 だんだん慣れてきて、今では、それほどのことはありません。そうは言っても、予定していた話を途中で大きく変えたり、アドリブばかりで話を進めるような芸当は、なかなかできません。
 私は、ほんの2~3分間の挨拶であっても、90分間の講義であっても、必ず原稿を作って話をしています。今日も、同じです。

②90分間で話す量は15,000文字を超える

 90分間の話をすることになると、私はかなりの時間を使って準備をします。大学の講義でも、市民講座や高齢者大学での話でも、同じです。そうしないと聞いていただく方々に失礼であるということよりも、そうしないと私自身の不安が解消されないからです。
 話をする前に、内容を順序立てて構成して、そして、文字に書き表します。何度も読み返して修正をします。そして、実際に話をする場では、その原稿を手元に置いて話をします。
 ところで、90分間で話すことを文章に書き表したとき、その字数は何文字ぐらいになると思われますか。
 私は、いつもパソコンを使って文章を書いています。四百字詰め原稿用紙を使うことはしていませんが、字数に制約のある文章を書く必要も多いのですから、文章の字数のことはいつも意識しながら書いています。
 私が今、手元に置いている原稿は、大雑把な計算をしますと、1行が40文字で、1ページが40行です。だから1ページはおよそ1600文字です。つまり、原稿用紙4枚分です。
 今日の話のためには、その用紙を10枚分ほど、作っています。つまり、90分間の話のために準備した文章は、原稿用紙40枚分、15,000文字を超えています。
 皆さんは修了論文を書くことになっているようですね。字数は15000文字より少ないかもしれませんが、それでも、かなりの量です。今日の私の話も、その修了論文の作成に役立つようにという意図があるのだろうと思います。
 もちろん、今日の私の話は、わかりやすく聞いていただくことが目標です。そういうつもりで文章を書いて、それをもとにして話をしております。
 それに対して、論文は、何かの主張や結論を、論理的に述べるものです。性格がちょっと異なります。
 けれども、今日の私の話は、私が文章をこのように書いてきたという例もお話ししながら、皆さんに、文章の書き方について考えていただくことにしたいと考えています。

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明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1043)【い】

い《格助詞》 場所・方向などを表す言葉。「学校(がっこ)・い・ 行く。」「こっち・い・ 来い。」●共通語で「へ」と表記する語であるが、方言における実際の発音は「い」に近い。

い《副助詞》 意味を強めるために使う言葉。「それ・は・ 何時(いつ)・い・な。」〔⇒やい〕

い〔いー〕【胃】《名詞》 食べたものをこなして消化する内臓。「いっぱい・ 食べ・た・さかい・ いー・が・ 張っ・とる。」〔⇒いぶくろ〕

い〔いー〕【亥】《名詞》 十二支の十二番目の「いのしし」。「いー・の・ 年・の・ 生まれ」

いい〔いー〕《感動詞》 ①歯をむき出したようにして、拒絶する気持ちをあらわすときに発する言葉。「いー。欲しー・ 言(ゆ)ー・ても・ やら・へん。」②歯をむき出したようにして、相手を軽蔑する気持ちをあらわすときに発する言葉。「あんた・なんか・に・は・ 負け・へん。いー。」〔⇒いいん〕

いいあい〔いーあい〕【言い合い】《名詞、動詞する》 自分の考えなどを曲げないで、互いに言うこと。口喧嘩。「あの・ 夫婦(みょーと)・は・ いーあい・ばっかり・ し・とる。」〔⇒いいやい〕

いいあう〔いーあう〕【言い合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに言う。口喧嘩をする。「大きな・ 声・を・ 出し・て・ いーやわ・んといて・んか。」〔⇒いいやう〕

いいえ〔いーえ〕《感動詞》 謙遜する気持ち、受け入れない気持ち、否定する気持ち、などを表す言葉。「いーえ・ こっち・こそ・ お世話・に・ なり・まし・た。」〔⇒いいえな、いえ、いえいえ〕

いいえな〔いーえな〕《感動詞》 謙遜する気持ち、受け入れない気持ち、否定する気持ち、などを強く表す言葉。「いーえな・ そんな・ たいそうな・ 物・ 貰わ・れ・へん・がな。」◆主として、女性が使う。〔⇒いいえ、いえ、いえいえ〕

いいかえす〔いーかえす〕【言い返す】《動詞・サ行五段活用》 相手の言ったことに負けずに言う。口答えをする。「負け・んと・ いーかえし・とっ・たら・ しまい・に・ 喧嘩・に・ なる。」

いいかた〔いーかた〕【言い方】《名詞》 言葉遣い。ものの言いよう。「もの・の・ いーかた・で・ 人間・が・ わかる。」〔⇒しゃべりかた〕

いいかねる〔いーかねる〕【言いかねる】《動詞・ナ行下一段活用》 言いにくいことなので、言えない。「それ・は・ ちょっと・ いーかねる・ん・です。」

いいきかす〔いーきかす〕【言い聞かす】《動詞・サ行五段活用》 よくわかるように言う。納得させるように言う。「子ども・に・は・ ちゃんと・ いーきかし・たら・んと・ 気・が・ 付け・へん・で。」〔⇒いうてきかす〕

いいきる〔いーきる〕【言い切る】《動詞・ラ行五段活用》 はっきり言う。断言する。「絶対・ 合格する・と・ いーきっ・た。」

いいぐさ〔いーぐさ〕【言いぐさ】《名詞》 ものの言い方。言い訳。「偉そーな・ あの・ いーぐさ・が・ 気・に・ 入ら・ん。」◆理屈っぽい言い方や、目上に向かっての反論などを指して言うことが多い。

いいごん〔いーごん〕【遺言】《名詞、動詞する》 死ぬときに言い残すこと。また、その言葉。「兄弟・ 仲良ー・ しい・や・と・ゆー・の・が・ 父親・の・ いーごん・やっ・た。」〔⇒ゆいごん〕

いいそこない〔いーそこない、いーぞこない〕【言い損ない】《名詞》  間違えて口にした言葉。言い誤り。「いーそこない・を・ し・たら・ じきに・ 言い直さ・んと・ あか・ん。」

いいそこなう〔いーそこなう、いーぞこなう〕【言い損なう】《動詞・ワア行五段活用》 間違えて口にする。言い誤る。「舌・を・ かん・で・ いーそこなっ・た。」

いいたいこといい〔いーたいこといー〕【言いたい事言い】《名詞》 言いたいことを思いのままに言うこと。無遠慮に言うこと。言いたいことを思いのままに言う人。無遠慮に言う人。「いーたいこといー・が・ また・ おかしな・ 事・を・ 言(ゆ)ー・とる。」■類語=「したいことしい」

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2012年7月 1日 (日)

明石日常生活語辞典〔最終稿〕(1042)

あんどん〔あんど、あんどー〕【行灯】《名詞》 木や竹の枠に紙を貼って、中に火をともす道具。「盆・は・ あんどん・ 持っ・て・ 毎晩・ 墓参りする・ん・が・ ここらへん・の・ 風習・なん・や。」「ぐるり・に・ あんど・を・ 掛け・て・ 盆踊り・を・ する。」

あんな《連体詞》 あのような。「あんな・ おかしな・ 話・は・ あら・へん。」類語=「こんな」「そんな」「どんな」。〔⇒あないな〕

あんなあ〔あんな、あんなー〕《感動詞》 呼びかけたり、言葉を少しためらったりするときに使う言葉。「あんなー・ ちょっと・ 私・の・ 話・を・ 聞い・てんか。」〔⇒あのなあ〕

あんない【案内】《名詞、動詞する》 ①道や場所を教えて、そこに連れていくこと。「その・ 家・やっ・たら・ あんないし・てあげ・まっ・さ。」②取り次ぐこと。「社長さん・に・ あんないし・てくれ・へん・か。」③知らせること。「自治会総会・の・ あんない・が・ 来・とる。」

あんなり《副詞》 あの状態のままで。あの時のままで。「あんなり・ 忘れ・てしも・とっ・た。」■類語=「こんなり」「そんなり」。

あんなん《名詞》 あのようなもの。あのようなこと。「あんなん・ 高ー・て・ 買わ・れ・へん。」「あんなん・は・ 違反・や・ぜ。」■類語=「こんなん」「そんなん」「どんなん」。

あんのう〔あんの、あんのー〕《感動詞》 呼びかけたり、言葉を少しためらったりするときに使う言葉。「あんのー・ お前・の・ 考え・が・ 間違(まちご)ー・とる・と・は・ 言(ゆ)ー・とら・へん・ね・や。」◆少しぞんざいな言い方である。〔⇒あののう〕

あんのじょう〔あんのじょー〕【案の定】《副詞》 思ったとおり。予想・推測などをしていたとおり。「あんまり・ 勉強・を・ せー・へん・ 子・やっ・た・から・ あんのじょー・ 試験・に・ 落ち・ても・た。」〔⇒あんじょう〕

あんばい【塩梅・案配】《名詞、動詞する》 体や物事の具合。体や物事の加減。程度。「良(え)ー・ あんばい・に・ 雨・が・ 止ん・でき・た。」「機械・の・ あんばい・が・ 悪ー・て・ とまっ・ても・た。」

あんばい【塩梅・案配】《副詞》 すっかり。うまく。まんまと。「あんばい・ 騙さ・れ・ても・た。」〔⇒あんばいよう〕

あんばいよう〔あんばいよー〕【塩梅良う・案配良う】《副詞》 すっかり。うまく。まんまと。「あんばいよー・ 合格し・た。」「あんばいよー・ 話・に・ 乗せ・られ・ても・た。」〔⇒あんばい〕

あんぱん【餡パン】《名詞》 餡の入ったパン。「あんぱん・も・ ジャムぱん・も・ どっち・も・ 好きや。」

あんぽんたん《名詞、形容動詞や・です》 馬鹿者。馬鹿な状態。「そんな・ あんぽんたんな・ こと・ し・たら・ あか・ん。」◆相手をののしって言う言葉であるが、相手に対する腹立たしさは軽い。〔⇒あんぽんたんのはなくそ〕

あんぽんたんのはなくそ【あんぽんたんの鼻糞】《名詞、形容動詞や・です》 馬鹿者。馬鹿な状態。「また・ 同じ・ こと・を・ し・とる・ん・か、この・ あんぽんたんのはなくそ。」〔⇒あんぽんたん〕

あんまく【暗幕】《名詞》 部屋などを暗くするための黒い布。「あんまく・を・ 閉め・て・ 学芸会・の・ 劇・が・ 始まっ・た。」

あんまり《形容動詞や・です》 ひどく度をこしている様子。常識はずれである様子。無茶である様子。「あんまりな・ こと・を・ 言(ゆ)ー・て・ 人・を・ 困らせ・んとい・て。」

あんまり《副詞》 ①たいへん。非常に。「あんまり・ しんどい・さかい・ 昨日・は・ 会社・ 休ん・でん。」「あんまり・ えげつない・ こと・を・ し・たら・ あか・ん。」②とりたてて言うほど。そんなには。「あんまり・ 難し・なかっ・た・よ。」◆②は後ろに打ち消しの言葉を伴う。〔②⇒たいして〕

あんまん【餡饅】《名詞》 餡の入った饅頭。「ほかほかの・ あんまん・を・ 頬張(ほば)る。」

あんよ《名詞、動詞する》 ①足。「あんよ・に・ 泥・が・ つい・とる。」②小さな子どもが歩くこと。「あんよ・が・ でける・よーに・ なっ・た。」◆幼児語。〔⇒あいや、あいよ〕

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