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2012年12月 4日 (火)

名寸隅の記(76)

甘辛しゃん

 江井ヶ嶋酒造の酒蔵のそばの道を通ると、「甘辛しゃん 神鷹酒蔵」というプレートが目に入ります。小さなプレートです。
 「甘辛しゃん」は、1997年(平成9年)10月から1998年(平成10年)4月初めまで、150回にわたってNHK総合テレビ放送された、15分間の朝の連続ドラマです。灘の酒蔵を舞台に、女性酒職人を目指す主人公とその家族が描かれています。最高の酒を讃える「しゃんとあがった秋晴れの味」という言葉がタイトルになっています。
 NHK大阪局が制作しましたから関西各地をロケ地にしていますが、酒蔵は江井ヶ嶋酒造の六番蔵が使われたそうです。江井ヶ嶋酒造には七つの木造の酒蔵があります。酒蔵は窓を少なく、壁を厚くして、外気の影響を受けにくいようにしています。ひとつの敷地内で七つの木造蔵があるのは日本でも珍しく、現在もなおそれぞれが別々の役割を持って使用されているそうです。
 ロケに使われた六番蔵というのは1918年(大正7年)に竣工したといいますから、建てられてから今年で94年になります。清酒と味醂の貯蔵蔵として使われているようです。1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災で、神戸・灘の酒蔵の中には大きな被害を受けたものがありましたが、明石市の江井ヶ島周辺の被害は、幸いなことに甚大なものではありませんでした。1889年(明治22年)に建てられた江井ヶ嶋酒造の一番蔵は現在も健在です。

【写真は、「甘辛しゃん」のプレート。2012年(平成24年)11月26日13時46分撮影。】
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