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2013年1月31日 (木)

【掲載記事の一覧】

 『改訂最終版・明石日常生活語辞典』の連載を始めました。これは、連載終了後に書物として刊行する予定ですが、その刊行物に近づけるために、随所に参考写真を挿入することにします。また、この辞典の凡例を、連載の進行に伴って、説明しやすい箇所に書くことにしています。たぶん3年間程度かかるだろうと思います。
 この『辞典』以外の連載は、『名寸隅の記』や『言葉カメラ』の連載を、10回前後まとまった段階で、スポット的に行います。その場合も、『辞典』の連載は休止しないで、並行して掲載します。当面、2月中には『言葉カメラ』を再開するつもりです。
 ブログをお読みくださってありがとうございます。
 お気づきのことなどは、下記あてのメールでお願いします。
    gaact108@actv.zaq.ne.jp
 これまでに連載した内容の一覧を記します。

◆改訂最終版・明石日常生活語辞典 (1)~(26)~継続予定
    [2013年1月6日~2013年1月31日]

◆名寸隅の記 (1)~(109)~継続予定
    [2012年9月20日~2013年1月5日]

◆言葉カメラ (1)~(385)~継続予定
    [2007年1月5日~2007年1月31日]
    [2007年2月21日~2007年2月28日]
    [2007年3月16日~2007年3月31日]
    [2007年4月19日~2007年4月30日]
    [2007年5月9日~2007年5月30日]
    [2007年10月1日~2007年10月13日]
    [2007年11月1日~2007年11月26日]
    [2007年12月13日~2007年12月30日]
    [2008年1月19日~2008年1月30日]
    [2008年2月1日~2008年2月10日]
    [2008年5月1日~2008年5月10日]
    [2008年6月1日~2008年6月8日]
    [2008年7月21日~2008年7月30日]
    [2008年8月1日~2008年8月30日]
    [2008年9月25日~2008年9月29日]
    [2008年10月1日~2008年10月30日]
    [2008年11月1日~2008年11月11日]
    [2008年12月1日~2008年12月7日]
    [2008年12月16日~2008年12月30日]
    [2009年1月20日~2009年1月30日]
    [2009年2月9日~2009年2月15日]
    [2009年3月17日~2009年3月31日]
    [2009年5月1日~2009年5月17日]
    [2009年5月27日~2009年5月31日]
    [2009年7月1日~2009年7月7日]
    [2009年7月25日~2009年7月31日]
    [2009年8月10日~2009年8月13日]
    [2009年12月29日~2009年12月30日]
    [2010年2月19日~2010年3月10日]

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 (0)~(102)
    [2008年2月25日~2008年3月30日]
    [2008年4月23日~2008年4月29日]
    [2008年5月11日~2008年5月30日]
    [2008年6月9日~2008年7月20日]

◆消えたもの惜別 (1)~(10)
    [2009年9月1日~2009年9月10日]

◆地名のウフフ (1)~(4)
    [2012年1月1日~2012年1月4日]

◆ことことてくてく (1)~(26)
    [2012年4月3日~2012年4月11日]
    [2012年4月17日~2012年5月3日]

◆テクのろヂイ (1)~(40)
    [2009年1月11日~2009年1月19日]
    [2009年2月1日~2009年2月8日]
    [2009年3月1日~2009年3月15日]
    [2009年6月23日~2009年6月30日]

◆神戸圏の文学散歩 (1)~(5)
    [2006年12月27日~2006年12月31日]

◆母なる言葉 (1)~(10)
    [2008年1月1日~2008年1月10日]

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] (1)~(4)
   [2006年12月23日~2006年12月26日]

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 (1)~(29)
    [2007年1月1日~2007年1月4日]
    [2007年6月7日~2007年6月29日]
    [2009年6月1日/2009年6月4日]

◆西島物語 (1)~(8)
    [2008年1月11日~2008年1月18日]

◆鉄道切符コレクション (1)~(24)
    [2007年7月8日~2007年7月31日]

◆足下の観光案内 (1)~(12)
    [2008年11月14日~2008年11月25日]

◆写真特集・薔薇 (1)~(31)
    [2009年5月18日~2009年5月26日]
    [2009年6月1日~2009年6月22日]

◆写真特集・さくら (1)~(71)
    [2007年4月7日~2007年4月17日]
    [2008年4月1日~2008年4月22日]
    [2009年4月1日~2009年5月8日]

◆写真特集・うめ (1)~(42)
    [2008年2月11日~2008年2月24日]
    [2009年2月16日~2009年2月27日]
    [2009年3月1日~2009年3月16日]

◆写真特集・きく (1)~(5)
    [2007年11月27日~2007年11月29日]
    [2008年11月12日~2008年11月13日]

◆写真特集・紅葉黄葉 (1)~(19)
    [2007年12月1日~2007年12月7日]
    [2008年11月26日~2008年11月29日]
    [2008年12月8日~2008年12月15日]

◆写真特集・季節の花 (1)~(3)
    [2007年5月8日、5月31日、6月30日]

◆屏風ヶ浦の四季
    [2007年8月31日]

◆昔むかしの物語
    [2007年4月18日]

◆小さなニュース
    [2008年2月28日]

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや (1)~(13)
    [2009年1月1日~2009年1月10日]
    [2010年1月1日~2010年1月3日]

◆辰の絵馬
    [2012年1月1日]

◆文章の作成法 (1)~(7)
    [2012年7月2日~2012年7月8日]

◆朔日・名寸隅 (1)~(19)
    [2009年12月1日]
    [2010年1月1日]
    [2010年2月1日]
    [2010年3月1日]
    [2010年4月1日]
    [2010年5月1日]
    [2010年6月1日]
    [2010年7月1日]
    [2010年8月1日]
    [2010年9月1日]
    [2010年10月1日]
    [2010年11月1日]
    [2010年12月1日]
    [2011年1月1日]
    [2011年2月1日]
    [2011年3月1日]
    [2011年4月1日]
    [2011年5月1日]
    [2011年6月1日]

◆教職課程での試み (1)~(24)
    [2008年9月1日~2008年9月24日]

◆明石日常生活語辞典 (1)~(1116)
    [2009年7月8日~2009年7月24日]
    [2009年8月1日~2009年8月9日]
    [2009年8月14日~2009年8月31日]
    [2009年9月11日~2009年12月28日]
    [2010年1月4日~2010年2月18日]
    [2010年3月11日~2012年9月13日]

◆『明石日常生活語辞典』写真版 (1)~(4)
    [2010年9月10日~2011年9月13日]

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 (1)~(3)
    [2006年10月2日~2006年10月4日]

◆学力づくりのための基本的な視点 (1)~(7)
    [2006年10月5日~2006年10月11日]

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 (1)~(18)
    [2006年10月16日~2006年11月2日]

◆教職をめざす若い人たちに (1)~(6)
    [2007年6月1日~2007年6月6日]

◆これからの国語科教育 (1)~(10)
    [2007年8月1日~2007年8月10日]

◆現代の言葉について考える (1)~(7)
    [2007年7月1日~2007年7月7日]

◆自分を表現する文章を書くために (1)~(11)
    [2007年10月20日~2007年10月30日]

◆兵庫県の方言 (1)~(4)
    [2006年10月12日~2006年10月15日]

◆暮らしに息づく郷土の方言 (1)~(10)
    [2007年8月11日~2007年8月20日]

◆姫路ことばの今昔 (1)~(12)
    [2007年9月1日~2007年9月12日]

◆私の鉄道方言辞典 (1)~(17)
    [2007年9月13日~2007年9月29日]

◆高校生に語りかけたこと (1)~(29)
    [2006年11月9日~2006年12月7日]

◆ゆったり ほっこり 方言詩 (1)~(42)
    [2007年2月1日~2007年2月20日]
    [2007年3月1日~2007年3月15日]
    [2007年5月1日~2007年5月7日]

◆高校生に向かって書いたこと (1)~(15)
    [2006年12月8日~2006年12月22日]

◆1年たちました (1)~(7)
    [2007年8月21日~2007年8月27日]

◆国語教育を素朴に語る (1)~(51)
    [2006年8月29日から、2007年12月12日まで] 4回に分けて連載。

◆明石焼の歌 (1)~(3)
    [2007年8月28日~2007年8月30日]

◆失って考えること (1)~(6)
    [2012年9月14日~2012年9月19日]

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(26)

「明石日常生活語辞典…あ」(14)

あがる【上がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①下から上へ行く。高いところへ移る。「自転車・を・ 押し・て・ 坂・を・ あがる。」「座敷・へ・ あがる。」「展望台・へ・ あがる。」②海上から陸上へ移る。海上での勤務を終える。「船・から・ おか〔=陸〕・に・ あがる。」③水などの中から、出る。「風呂・から・ あがっ・て・ ビール・を・ 飲む。」「プール・から・ あがっ・て・ 着替える。」④程度が高くなる。上昇する。「温度・が・ あがっ・て・ 暑い。」「野菜・の・ 値ー・が・ 二割・ほど・ あがっ・た。」⑤雨や雪が降りやむ。「あがっ・た・さかい・ 傘・を・ たたむ。」⑥木や草が枯れる。「からから・の・ 日ー・が・ 続い・て・ 胡瓜・が・ あがっ・て・もた。」「虫・に・ 食わ・れ・て・ 木ー・が・ あがっ・た。」⑦上の段階に進む。学校に入学する。進級する。「小学校・に・ あがる。」「算盤・の・ 二級・に・ あがっ・た。」⑧一定の期間や任務が終わる。学校を卒業する。「高等学校・を・ あがっ・て・ 働き・始め・た。」「研修・の・ 期間・が・ あがる。」⑨完成する。できる。終わる。「一週間・で・ なんとか・ 仕事・が・ あがっ・た。」「料理・が・ あがっ・た・よ。」⑩緊張して落ち着きがなくなる。のぼせて呆然となる。「あがっ・ても・て・ 話・を・ 忘れ・た。」「あんた・が・ 司会する・ん・や・から・ あがっ・たら・ 困る・よ。」⑪「食べる」「飲む」の尊敬語。召し上がる。「何・を・ あがり・ます・か。」⑫「行く」の謙譲語。参る。「明日・の・ 朝・に・ あがり・ます。」■対語=①「さがる」「おりる」。③「はいる」。④「さがる」。■他動詞は「あげる」。

あがる【挙がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①手や腕などが上に伸びる。「質問する・ 手・が・ あがる。」「踏切・が・ あがっ・た。」②上達する。「練習し・た・さかい・ 字ー・を・ 書く・ 手ー・が・ あがっ・た。」③見つけだされる。「証拠・が・ あがっ・とる。」■他動詞は「あげる」。■対語=「さがる」

あがる【揚がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①空中の高いところへ移る。「凧・が・ 上手に・ あがっ・た。」「花火・が・ あがる。」②揚げ物が出来上がる。「天ぷら・が・ 良(え)ー・ 色・に・ あがっ・た。」■他動詞は「あげる」。■対語=①「さがる」

あがる【上がる】《自動詞をつくる接尾語・ラ行五段活用》 ①動作・状態が終わることを表す言葉。「ご飯・が・ 炊き・あがる。」②すっかりそのようになるということを表す言葉。「空・が・ 晴れ・あがっ・た。」■他動詞をつくる接尾語は「あげる」。

あかるい【明るい】《形容詞》 ①光がじゅうぶんにあって、ものがよく見える。「電気・が・ あかるー・て・ まぶしい・ぐらい・や。」②物事をよく知っている。見通しが見える。「あいつ・は・ 経理・に・は・ あかるい・ねん。」③澄んで華やかな色をしている。「もっと・ あかるい・ 色・を・ 使い・なさい。」④晴れ晴れとして朗らかである。「あかるい・ 人・や・さかい・ みんな・に・ 好か・れ・とる。」〔①②⇒あかい〕■対語=「くらい」                               

あか(を)かえる【淦をかえる】《動詞・ア行下一段活用》 舟底にたまった水を汲み出す。「伝馬・の・ あかをかえる。」◆「あか(を)くむ」とも言うが、「あか(を)かえる」とか「あかかえ」という言葉が多く使われる。〔⇒あかかえ〕

あかん《動詞+助動詞》⇒「あく」の項を参照
①だめだ。うまくいかない。役に立たない。「あかん。今日中・に・は・ でけ・へん。」「こんな・ 薄い・ 袋・は・ 底・が・ 抜け・そーで・ あかん。」②弱い。意気地がない。「ひとり・で・ よー・ 行か・ん・の・か。あかん・ やつ・や・なー。」③してはいけない。「信号・を・ 無視し・たら・ あかん・がな。」
◆「めだかの学校」という童謡の「そっと のぞいて みてごらん」という部分を、悪童どもは「そっと のぞいて みたらあかん」と言い合っていた思い出がある。〔⇒いかん〕■類語=「あかへん」「あきまへん」「あかしまへん」「あきゃん」「あきゃへん」「あきゃせん」「あけへん」写真参照

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【写真・左は、「あかん(あ缶)」の立て札。2003年(平成15年)5月15日、芦屋市内で撮影】
【写真・右は、「あかん(あカン)」の立て札。2012年(平成24年)11月8日、三重県四日市市内で撮影】

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2013年1月30日 (水)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(25)

「明石日常生活語辞典…あ」(13)

あかへん《動詞+助動詞》⇒「あく」の項を参照
①だめだ。うまくいかない。役に立たない。「宝くじ・は・ 何べん・ 買(こ)ー・ても・ あかへん・ねん。」②弱い。意気地がない。「気ー・が・ あかへん・ 子ー・や。」③してはいけない。「自転車・に・ 二人乗りし・たら・ あかへん。」「忘れ・たら・ あかへん。」〔⇒いかへん〕■類語=「あかん」「あきまへん」「あかしまへん」「あきゃん」「あきゃへん」「あきゃせん」「あけへん」

あかみ【赤み】《名詞》 赤い感じの色。「あかみ・の・ ある・ 紙」■類語=「あおみ」「くろみ」

あかみ【赤身】《名詞》 ①魚や肉の赤い部分。「鮪・の・ あかみ・を・ 食べる。」②肉に赤さが強い魚。「あかみ・の・ 魚」■類語=「しろみ」

あかり【明かり】《名詞》 ①周りを明るくする光。「月・が・ あかり・に・ なっ・とる。」②暗いところを照らすための光。また、そのために作られた、電灯やろうそくなどの用具。「暗い・さかいに・ 懐中電灯・か・ 何・か・の・ あかり・を・ 持っ・て・ 行け・よ。」

あがり【上がり】《名詞》 ①上がること。高くなること。「点数・の・ 上がり・下がり・が・ 大きー。」②終わりになること。「仕事・は・ 何時・で・ あがり・に・ なる・ん・です・か。」③ものが出来上がること。「へーい・ 一丁・ あがり。」④双六での最後の場所。双六の最後の場所に進むこと。「もー・ ちょっと・で・ あがり・に・ なる。」⑤収入。売り上げ。「今日・は・ 店・の・ あがり・が・ 多い。」■対語=①「さがり」

あがり【上がり】《名詞を作る接尾語》 以前にその職業・立場・状態などであったこと。「病気・あがり・は・ 無理し・て・ 働か・ん・よーに・ し・なはれ。」「病人・あがり」「先生・あがり」

あがりくち〔あがりぐち〕【上がり口】《名詞》 ①土間から座敷へ上がるところ。「あがりぐち・で・ 話・を・ する・の・も・ 何・や・さかい・ まー・ 座敷・に・ あがっ・ておくん・なはれ。」②階段などの上がるところ。「ふすま・を・ 開け・たら・ 段ばしご・の・ あがりぐち・が・ ある。」③坂や山などに登るとっかかりの場所。「六甲山・へ・の・ あがりぐち・は・ あっちこっち・に・ ある。」〔①⇒あがりこぐち、②⇒のぼりぐち〕

あがりこぐち【上がり小口】《名詞》 土間から座敷へ上がるところ。「あがりこぐち・から・ 下・へ・ 滑っ・た。」〔⇒あがりくち〕

あがりさがり【上がり下がり】《名詞、動詞する》 上がることと下がること。上がったり下がったりすること。「道・が・ あがりさがりし・とる。」「試験・の・ 点数・の・ あがりさがり・が・ 大きい。」■自動詞は「あげさげ」

あかりとり【明かり取り】《名詞》 家の中に光を取り入れるためのもの。また、それが設けられている場所。「あかりとり・の・ 天窓」

あがりめ【上がり目】《名詞》 狐の目のように、目尻が上に向いているもの。「あいつ・は・ あがりめ・や・さかい・ ちょっと・ 恐(おと)ろしー・ 顔・や。」■対語=「さがりめ」

あがりめさがりめぐるっとまわってにゃんこのめ【上がり目下がり目ぐるっと回ってにゃんこの目】《唱え言葉》 ◆左右両方の目尻を、人差し指を使って、上げたり下げたり廻したりしながら唱える言葉。「ぐるっと」は「ぐるりと」になることがあり、「にゃんこのめ」は「ねこ【猫】のめ」になることがある。

あかる【明かる】《動詞・ラ行五段活用》 ①夜が明けて、明るくなる。しだいに明るさが増す。「夏・は・ あかっ・てくる・の・が・ 早い・なー。」②雨が止んで、しだいに晴れる。「雨・が・ 止ん・で・ 西・の・ 空・が・ あかっ・てき・た。」

あかる【空かる】《動詞・ラ行五段活用》 空(から)にすることができる。空(から)になる。「ごみ箱・を・ あかる・の・は・ どこ・やろ・か。」「みんな・が・ 帰っ・て・ 教室・が・ あかっ・た。」

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2013年1月29日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(24)

「明石日常生活語辞典…あ」(12)

あかとんぼ【赤蜻蛉】《名詞》 秋に群をつくって飛ぶ、体の色が赤い、小型のとんぼ。「ちょっと・ 涼しゅー・ なっ・た・と・ 思(おも)・たら・ あかとんぼ・が・ 飛ん・どる。」

あかなる〔あかーなる〕【赤なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①赤くないものが赤くなる。赤色が濃くなる。「火箸・の・ 先・が・ あかーなる。」「夕焼け・で・ 空・が・ あかなる。」②恥ずかしさや怒りなどを感じて顔が赤らむ。「道・で・ 転ん・で・ あかなっ・た。」「みんな・に・ 笑わ・れ・て・ あかなっ・た。」〔⇒あこなる〕■類語=「あおなる」「しろなる」「くろなる」「きいろなる」「ちゃいろなる」■他動詞は「あかする」

あかなる〔あかーなる〕【明なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①暗い状態から明るくなる。「夏・に・ なっ・て・ あかなる・の・が・ 早ー・ なっ・た。」「あかなっ・て・ 蝉・が・ 鳴き出し・た・ので・ 目・が・ 覚め・た。」「東・の・ 空・が・ あかなっ・てき・た。」②性格などが、朗らかで楽しそうになる。「合格し・て・ 自信・を・ 持つ・よーに・ なっ・て・ あかーなっ・た。」「会社・に・ 勤める・よーに・ なっ・て・ 人柄・が・ あかなっ・た。」〔⇒あこなる〕■対語=「くらなる」■他動詞は「あかする」

あかぬけ【垢抜け】《名詞、動詞する》 姿形や行動などが洗練されて、さっぱりしていること。「東京・から・ 来・た・ お嫁さん・は・ やっぱり・ あかぬけ・が・ し・とる・なー。」「タレント・の・ 人・は・ 服・の・ 着方・が・ あかぬけし・とる。」

あかのたにん【赤の他人】《名詞》 まったく関係のない人。血のつながりのない人。「あかのたにん・でも・ 震災・の・ 時・は・ みんな・ 兄弟・みたいに・ 助け合(お)ー・た・ん・や。」

あかはじ【赤恥】《名詞》 人前でかくひどい恥。「あいつ・に・ あかはじ・ かか・され・た。」

あかはだか【赤裸】《名詞、形容動詞や》 ①何も身に付けていないこと。丸裸。「昔・は・ 追い剥ぎ・に・ あかはだか・に・ さ・れ・た・と・ 言(ゆ)ー・ 話・が・ あっ・た。」②何も持っていないこと。財産などを失ってしまったこと。「会社・が・ つぶれ・て・ あかはだか・に・ なっ・た。」

あかべ〔あかべー〕《感動詞》 相手を拒絶したくなったり、嫌悪の気持ちが強くなったりしたときに、相手に向かって言う言葉。「お前・なんか・に・ やら・へん・わい。あかべー。」◆実際に、指を目元にあてて、赤目をむく動作を伴うことが多かった。〔⇒あかべのべ、あかんべ、あっかんべ〕

あかべっぴんさん【赤別嬪さん】《感動詞》 「あかべ」「あかんべ」を強調するために唱える言葉。「あかべっぴんさん。見せ・たる・けど・ やら・へん・わい。」◆「べっぴんさん」は、もともと「弁天さん」と言っていたのかもしれない。〔⇒あかべっぴんさんしりかんのんさん〕

あかべっぴんさんしりかんのんさん【赤別嬪さん尻観音さん】《感動詞》 「あかべ」「あかんべ」を強調するために唱える言葉で、「あかべっぴんさん」と言うよりは意味が更に強まる。。「あんた・なんか・と・ 遊ば・へん。あかべっぴんさんしりかんのんさん。」〔⇒あかべっぴんさん〕

あかべのべ〔あかべのべー、あかべーのべー〕《感動詞》 相手を拒絶したくなったり、嫌悪の気持ちが強くなったりしたときに、相手に向かって言う言葉。「お前・なんか・に・ やら・へん・わい。あかべー。」◆実際に、指を目元にあてて、赤目をむく動作を伴うことが多かった。「あかべ」を強調するときに言う。〔⇒あかべ、あかんべ、あっかんべ〕

あかべら【赤べら】《名詞》 キュウセンという魚の、赤い色をした雌。「赤べら・の・ うろこ・は・ 小(ちー)そー・て・ やろこい。」◆近海で獲れる、なじみの深い魚である「べら」は、「あかべら」「あおべら」と区別して言うことが多い。■類語=「あおべら」

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2013年1月28日 (月)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(23)

「明石日常生活語辞典…あ」(11)

あかさび【赤錆び】《名詞・形容動詞や》 赤い色を帯びた錆び。すっかり錆びていること。また、そのような様子。「あかさび・に・ なっ・た・ 錨・が・ 置い・てある。」

あかじ【赤字】《名詞》 ①赤い色で書いた文字。「間違(まちご)ー・た・ とこ・は・ あかじ・で・ 直し・とい・てんか。」②収入よりも支出が多いこと。「給料・が・ 減っ・た・さかい・ あかじ・に・ なっ・た。」

あかじそ【赤紫蘇】《名詞》 濃い紫色をした紫蘇の葉。「あかじそ・は・ 梅・と・ 漬ける・ 時・に・ 使う。」■類語=「あおじそ」

あかしまへん《動詞+助動詞+助動詞》⇒「あく」の項、および「します」の項を参照
①だめです。うまくいきません。役に立ちません。「そんな・ やり方・で・は・ あかしまへん・やろ。」②弱いのです。意気地がありません。「この・ 子・は・ 家・で・は・ 強い・けど・ 外・へ・ 出・たら・ あかしまへん・ねん。」③してはいけません。「信号・を・ 守ら・な・ あかしまへん。」〔⇒いかしまへん〕■類語=「あかん」「あかへん」「あきまへん」「あきゃん」「あきゃへん」「あきゃせん」「あけへん」

あかしんごう〔あかしんごー〕【赤信号】《名詞》 ①進んではいけない、止まれという意味の、赤い色で示す合図。「あかしんごー・に・ なっ・たら・ 渡っ・たら・ あか・ん・ぞ。」②危険な状態になっていること。たちゆかなくなっていること。「会社・が・ あかしんごー・に・ なっ・た。」

あかす【明かす】《動詞・サ行五段活用》 ①内緒の事柄や秘密をうちあける。隠していたことをはっきりさせる。「手品・の・ 種・を・ あかす。」②夜中から朝まで寝ないで過ごす。「山・の・ 中・で・ 道・に・ 迷ー・て・ 一晩・ あかし・た・ 人・が・ おっ・た・ん・やて。」

あかする〔あかーする〕【赤する】《動詞・サ行変格活用》 ①赤くないものを赤くする。赤色を濃くする。「お日さん・の・ 色・は・ ちょっと・ あかし・て・ 描い・たら・ どない・や。」②恥ずかしさや怒りなどを感じて顔を赤らめる。「怒ら・れ・て・ 顔・を・ あかーし・て・ 下・を・ 向い・とる。」〔⇒あこする〕■類語=「あおする」「しろする」「くろする」■自動詞は「あかなる」

あかする〔あかーする〕【明する】《動詞・ラ行五段活用》 ①暗い状態を明るくする。「テレビ・の・ 画面・を・ あかーする。」②性格などを、朗らかで楽しそうにする。「みんな・の・ 前・で・は・ 無理に・でも・ あかーする・の・が・ 良(え)ー・と・ 思う・よ。」〔⇒あこする〕■対語=「くろする」■自動詞は「あかなる」

あかちゃん【赤ちゃん】《名詞》 生まれたばかりの子。「あかちゃん・は・ だいぶ・ 大きなっ・て・やっ・た・なー。」◆親しみを込めて使う言葉。〔⇒あかご、あかんぼう〕

あかちん【赤チン。「チン」はオランダ語=tinctuurの略】《名詞》 傷ができたときなどにつけるマーキュロクローム。「擦りむい・たら・ あかちん・ 塗っ・とけ。」

あがったり【上がったり】《形容動詞や》 商売などが正常にたちゆかなくなる様子。売り上げなどが少ない様子。「景気・が・ 悪ー・ なっ・て・ 店・は・ あがったりや。」

あかつち【赤土】《名詞》 鉄分を含んだ土。赤茶色で粘りけのある土。「土手・が・ 崩れ・て・ あかつち・が・ 見え・とる。」

あかつめ【赤爪】《名詞》 赤い爪をした蟹。「雨・が・ 降っ・たら・ あかつめ・が・ よー・ 出・てくる。」◆地域でよく見られた蟹であるが、最近では見かけることが少なくなった。開発の影響であろうか。写真参照

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【写真は、「あかつめ」の蟹。2009年(平成21年)7月22日、明石市(大久保町西島)で撮影】

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2013年1月27日 (日)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(22)

「明石日常生活語辞典…あ」(10)

あか【淦】《名詞》 舟板の間からしみ込んできて、舟底にたまる水。「あか・が・ たまっ・た・さかい・ かえ出し・た。」

あか【銅、赤】《名詞》 熱や電気をよく伝える、赤みがかった金属。「あか・の・ 針金」〔⇒あかがね、どう〕

あかあか【赤々】《副詞と》 真っ赤である様子。「ストーブ・の・ 火ー・が・ あかあかと・ 燃え・とる。」

あかあか【明々】《副詞と》 非常に明るい様子。「昼間・や・のに・ あかあかと・ 電気・を・ つける。」

あかあんしんしろしんぱい【赤安心白心配】《成句(はやし言葉)》 紅組は負けないぞ、白組は心配だろう、ということをはやしたてる言葉。◆小学校の運動会の時に、紅組と白組に分かれて競争するときに、紅組が唱える言葉で、紅組の優位を誇示する言葉である。「赤」と「安心」は頭韻であり、「白」と「心配」も頭韻である。これに対して白組が自分たちの優位を誇示して唱えるのは、「しろしっかりあかあかん【白しっかり紅あかん】」である。

あかい【赤い】《形容詞》 燃える火の色をしている。血のような色をしている。「あかい・ 林檎・が・ おいしそーや。」「夕焼け・の・ あかい・ 空・に・ 鳶(とんび)・が・ 飛ん・どる。」

あかい【明い】《形容詞》 ①光がじゅうぶんにあって、ものがよく見える。「空・が・ あこー・に・ なっ・た。」「この・ 家・の・ 座敷・は・ あかい・なー。」②物事をよく知っている。見通しが見える。「村・の・ しきたり・の・ こと・に・ あかい・ 人・や。」〔⇒あかるい〕■対語=「くらい」

あかいはね【赤い羽根】《名詞》 毎年十月に行われる共同募金。また、募金をした人に渡す、赤く染めた羽根。「あかいはね・に・ 協力する。」

あかいわし【赤鰯】《名詞、形容動詞や》 刃物などが真っ赤に錆び付いていること。また、そのような様子。◆動かなくなった鰯の姿に喩えたものか。「あかいわし・の・ 包丁(ほちょ)・で・は・ 切れ・ん・わ・なー。」

あかえい〔あかえー〕【赤鱏】《名詞》 菱形で平たい形をして、赤みを帯びた色の、海にすむ魚。「あかえー・の・ 骨・は・ こりこりし・て・ うまい。」

あかかえ【淦かえ】《名詞・動詞する》 舟底にたまった水を汲み出す道具。また、その道具を使って水を汲み出すこと。◆道具は、木でできていて、ちり取りのような形をした小さなものである。「舟・の・ あかかえ・を・ する。」〔⇒あか(を)かえる〕

あかがね【銅、赤金】《名詞》 熱や電気をよく伝える、赤みがかった金属。「あかがね・で・ 葺い・た・ 屋根」〔⇒あか、どう〕

あかぎれ【皹】《名詞、動詞する》 寒さのために手や足の表面にできる細かい裂け目。「あかぎれ・に・ 膏薬・を・ 塗る。」

あがく【足掻く】《動詞・カ行五段活用》 ①苦しんで手足を動かす。ばたばた暴れる。もがく。「釣っ・た・ 魚・が・ あがい・とる。」②焦って、いらいらする。苦しみから逃れるために、いろんなことを試みる。「今さら・ あがい・ても・ 何・の・ 足し・に・も・ なら・ん。」「年とっ・て・から・ あがか・ん・よーに・ し・たい・なー。」〔⇒もがく〕

あかご【赤子】《名詞》 生まれたばかりの子。「あかご・は・ かいらしー・なー。」〔⇒あかんぼう、あかちゃん〕

あかごのて(を)ひねる〔あかごのてー(を)ひねる〕【赤子の手(を)捻る】《動詞・ラ行五段活用》 強い者が弱い者を思いのままに扱う。強い者が弱い者に簡単にうち勝つ。◆比喩表現として使うことが多い。「あかごのてーをひねっ・て・ 月給取り・から・ 税金・を・ ぎょーさん・ 取り・よる。」「わしら・の・ チーム・は・ 弱(よお)ー・て・ あかごのてをひねら・れ・た・よーに・ 負け・ても・た。」

あかごはん【赤御飯】《名詞》 お祝いの時などに作る、餅米に小豆を入れて蒸したご飯。「合格・の・ お祝い・に・ あかごはん・を・ 炊く。」◆幼児語に近い。〔⇒せきはん〕

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2013年1月26日 (土)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(21)

「明石日常生活語辞典…あ」(9)

あおのり【青海苔】《名詞》 緑色をした海苔。「あおのり・を・ ご飯・に・ 振りかける。」

あおば【青葉】《名詞》 ①初夏の頃の、木々の鮮やかな緑色をした葉。「あおば・が・ きれーな・ 季節・に・ なっ・た・なー。」②種から芽を出したばかりの葉。「出・てき・た・ あおば・を・ 虫・が・ 食(く)・ても・た・みたいや。」

あおばな【青洟】《名詞》 青い鼻汁。「あおばな・を・ 垂らし・て・ 服・の・ 袖口・で・ 拭き・よる。」◆「あおばな・を・ たらす」ことを、かつては比喩的に「うどん(饂飩)・を・ たらす」と言っていた。最近は、「あおばな」を垂らした子どもを見かけなくてしまった。

あおびょうたん〔あおびょーたん〕【青瓢箪】《名詞、形容動詞や》 青白くて弱々しく感じられる様子、また、そのような人。「あんな・ あおびょーたんや・さかい・ 早ー・に・は・ よー・ 走ら・へん・やろ。」〔⇒あおびょったん、あおべったん〕

あおびょったん【青瓢箪】《名詞、形容動詞や》  青白くて弱々しく感じられる様子、また、そのような人。「子ども・の・ 頃・は・ あおびょったんで・ みんな・が・ 心配し・てくれ・て・た・ん・や。」〔⇒あおびょうたん、あおべったん〕

あおべったん【青瓢箪】《名詞、形容動詞や》  青白くて弱々しく感じられる様子、また、そのような人。「入院し・て・ 顔・が・ 日ー・に・ あたら・ん・さかい・ あおべったんに・ なっ・ても・た。」〔⇒あおびょうたん、あおびょったん〕

あおべら【青べら】《名詞》 キュウセンという魚の、青い色をした雄。「赤べら・より・も あおべら・の・方・が・ 大きい。」◆近海で獲れる、なじみの深い魚である「べら」は、「あおべら」「あかべら」と区別して言うことが多い。■類語=「あかべら」

あおみ【青み】《名詞》 ①緑色をした野菜類。「肉・が・ 多ー・て・ あおみ・が・ 足ら・へん。」②青い感じの色。「この・ 写真・は・ 海・や・ 空・の・ あおみ・が・ きれいや。」③緑っぽい感じの色。「枯れ・とっ・た・ 草・に・ あおみ・が・ 出・てき・た。」〔①⇒あおもん〕■類語=②③「あかみ」「くろみ」

あおむく【仰向く】《動詞・カ行五段活用》 ①顔を上に向ける。「あおむい・とっ・たら・ 目ー・に・ 塵・が・ 入っ・た。」②体の胸・腹のある方を上に向ける。「あおむい・て・ 横・に・ なる。」〔⇒あおぬく、あおのく〕■対語=「うつむく」「うつぶく」

あおむけ【仰向け】《名詞》 ①顔を上に向けること。「顔・を・ あおむけ・に・ し・て・ 腹・から・ 声・を・ 出せ。」②体の胸・腹のある方を上に向けること。「あおむけ・に・ 寝ころん・で・ 本・を・ 読む。」〔⇒あおぬき、あおぬけ、あおのけ〕■対語=①「うつむき」「うつぶき」。②「うつぶせ」

あおむける【仰向ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①顔や物を上に向けさせる。「あおむけ・てくれ・なんだら・ 顔・が・ 見え・へん。」②体の胸・腹のある方を上に向けさせる。「亀・を・ あおむけ・たら・ よー・ ひっくり返っ・て・ もと・に・ もどら・へん。」〔⇒あおぬける、あおのける〕■対語=「うつむける」「うつむせる」「うつぶける」「うつぶせる」

あおむし【青虫】《名詞》 蝶などの、緑色をした幼虫。「葉ー・の・ 裏・に・ あおむし・が・ 付い・とる。」

あおもん【青物】《名詞》  緑色をした野菜類。「雨・が・ 続い・て・ あおもん・の・ 値段・が・ 上がっ・た。」◆「あおもん」は野菜という種類に重点を置いた表現であるのに対して、「あおみ」は色に注目した表現である。〔⇒あおみ〕

あおもんや【青物屋】《名詞》 野菜などを売っている店。「あおもんや・が・ 無(の)ーなっ・た・ので・ スーパー・で・ 買う。」〔⇒やおや〕

あか【赤】《名詞》 ①血のような色。燃える火のような色。夕焼けのような色。「あか・の・ クレヨン・を・ 塗る。」②進んではいけない、止まれという意味を表す交通信号。「あか・や・さかいに・ 渡っ・たら・ あか・ん。」〔②⇒あかしんごう〕

あか【垢】《名詞》 ①古くなった皮膚と、汗・脂やほこりなどといっしょになった汚れ。「三日・ぶり・の・ 風呂・で・ あか・を・ 落とす。」②水中の混じり物が固まってできたもの。「ポット・の・ 中・の・ あか・を・ 掃除する。」「風呂・の・ あか」

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2013年1月25日 (金)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(20)

「明石日常生活語辞典…あ」(8)

あおくさい【青臭い】《形容詞》 ①草のような臭いがする。「この・ きゅーり・は・ あおくさい・ かだ・が・ する。」②人が、若くて成熟していない。「あおくさい・ もの・の・ 言(い)ー方・を・ する・ やつ・や。」

あおさ《名詞》 緑色をした、やや硬くて葉の広い海藻。「磯・の・ 石・に・ あおさ・が・ いっぱい・ 生え・とる。」「あおさ・は・ 食べら・れ・へん・から・ 採ら・んとき。」

あおじそ【青紫蘇】《名詞》 緑色をした紫蘇の葉。「素麺・の・ 薬味・に・ あおじそ・を・ 使う。」■類語=「あかじそ」

あおじろい【青白い】《形容詞》 ①青みがかって白い。「あおじろい・ 顔・を・ し・て・ 体・の・ 具合・が・ 悪い・の・と・ ちゃう・か。」②緑色が乏しくて白っぽい。「まだ・ あおじろい・ 色・の・ トマト・は・ ちぎら・ん・よーに・な。」

あおしんごう〔あおしんごー〕【青信号】《名詞》 通ってよい(進んでよい)という意味の、青または緑色の信号。「あわて・たら・ あか・ん。まだ・ あおしんごー・に・ なっ・とら・へん。」〔⇒あお〕

あおすじ(を)たてる【青筋(を)立てる】《動詞・タ行下一段活用》 額の血管が見えるほどに、かんかんになる。かんかんになって怒る。「あおすじたて・て・ どなりこん・でき・た。」

あおぞら【青空】《名詞》 ①青く晴れわたった空。「夏・の・ あおぞら・に・ 入道雲・が・ 出・てき・た。」②屋根がなくて、空が丸見えである場所。「あおぞら・で・ 市場・を・ 開い・とる。」「あおぞら・教室」写真参照
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あおなる〔あおーなる〕【青なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①恐さを感じたり、心配したりして、顔から血の気がなくなる。「財布・を・ 落とし・て・ あおなっ・た。」②青くないものが青くなる。青色が濃くなる。緑色でないものが緑色になる。緑色が濃くなる。「沖・へ・ 出・たら・ 海・の・ 色・が・ あおーなっ・た。」「白い・ トマト・が・ あおーなり・かけ・た。」■類語=「あかなる」「しろなる」「くろなる」「きいろなる」「ちゃいろなる」

あおぬき【仰ぬき】《名詞》 ①顔を上に向けること。「写真・が・ ちょっと・ あおぬき・に・ なっ・とる。」②体の胸・腹のある方を上に向けること。「赤ん坊・を・ あおぬき・に・ 寝かす。」〔⇒あおぬけ、あおのけ、あおむけ〕■対語=①「うつむき」「うつぶき」。②「うつぶせ」

あおぬく【仰ぬく】《動詞・カ行五段活用》 ①顔を上に向ける。「写真・ 撮り・まっ・さかい・ もー・ ちょっと・ あおぬい・てください。」②体の胸・腹のある方を上に向ける。「あおぬか・し・て・ 担架・に・ 載せる。」〔⇒あおのく、あおむく〕■対語=「うつむく」「うつぶく」    

あおぬけ【仰ぬけ】《名詞》 ①顔を上に向けること。「あおぬけ・の・ まま・やっ・たら・ まぶしー・て・ しょがない。」②体の胸・腹のある方を上に向けること。「人形・を・ あおぬけ・に・ 転ばし・とる。」「ベッド・から・ あおぬけ・で・ 落ち・た。」〔⇒あおぬき、あおのけ、あおむけ〕■対語=①「うつむき」「うつぶき」。②「うつぶせ」

あおぬける【仰ぬける】《動詞・カ行下一段活用》 ①顔や物を上に向けさせる。「鏡・を・ もー・ ちょっと・ あおぬけ・てくれ・へん・か。」②体の胸・腹のある方を上に向けさせる。「体・を・ あおぬけ・て・ 寝・なはれ。」〔⇒あおのける、あおむける〕■対語=「うつむける」「うつむせる」「うつぶける」「うつぶせる」

あおねぎ【青葱】《名詞》 緑色の部分が多いねぎ。「味噌汁・に・ 豆腐・と・ あおねぎ・を・ 入れる。」■類語=「しろねぎ」

あおのく【仰ぬく】《動詞・カ行五段活用》 ①顔を上に向ける。「雪が降ってきたのであおのいて口を開ける。」②体の胸・腹のある方を上に向ける。「あおのい・て・ 昼寝・を・ する。」〔⇒あおぬく、あおむく〕■対語=「うつむく」「うつぶく」

あおのけ【仰のけ】《名詞》 ①顔を上に向けること。「みんな・の・ 顔・が・ あおのき・に・ なっ・とる・さかい・ もー・ ちょっと・ 下・を・ 向い・てください。」②体の胸・腹のある方を上に向けること。「あおのけ・の・ 姿勢・で・ 点滴・を・ 打っ・てもらう。」「あおのけ・に・ し・て・ 頭・を・ 冷やし・てやる。」〔⇒あおぬき、あおぬけ、あおむけ〕■対語=①「うつむき」「うつぶき」。②「うつぶせ」

あおのける【仰のける】《動詞・カ行下一段活用》 ①顔や物を上に向けさせる。「みんな・で・ 顔・を・ あおのけ・て・ 月食・を・ 見る。」②体の胸・腹のある方を上に向けさせる。「体・を・ あおのけ・て・ 腹・(を・) 出し・て・ よー・ 寝・とる・なー。」〔⇒あおぬける、あおむける〕■対語=「うつむける」「うつむせる」「うつぶける」「うつぶせる」

【写真は、「あおぞら」での喫煙を求める貼り紙。2007年(平成19年)4月5日、兵庫県加古郡稲美町内で撮影】

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2013年1月24日 (木)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(19)

「明石日常生活語辞典…あ」(7)

あう【合う】《動詞をつくる接尾語。ワア行五段活用》 一緒に何かをすることを表す言葉。「みんな・で・ 話し・あう。」「兄弟・で・ けんかし・あう・ こと・は・ やめ・なはれ。」
アウト〔あうと〕【英語=out】《名詞》 ①遊びやスポーツで、塁に出られなくなったり、安全圏を逸脱したりすること。「そこ・へ・ 行っ・たら・ あうと・や・ぞ。」②遊びやスポーツで、失敗・失格であると判定・判断されること。「あうと・が・ 三つ・で・ チェンジ・や。」
あえます《動詞・サ行五段活用》 差し上げる。「子ども・の・ お古・の・ 服・を・ あえまし・て・ 着・てもろ・て・ます。」◆もともとは動詞「あげる」に助動詞「ます」がついたもので、それが音変化をした。一語に熟している意識が強い。〔⇒あげます、あいます〕
あえる【和える】《動詞・ア行下一段活用》 野菜や魚などを、味噌・酢・醤油・胡麻などと混ぜて味付けをする。「ほうれん草・と・ ちりめんじゃこ・を・ あえる。」
あえん【亜鉛】《名詞》 青白い色をした錆びにくい金属(元素)。「薄い・ 鉄板・に・ あえん・を・ メッキし・た・ トタン板」
あお【青】《名詞》 ①よく晴れた空のような色。「海・も・ あお・や・し・ 空・も・ あお・や。」②緑色。「あお・の・ 色・を・ し・た・ 虫・が・ 動い・とる。」③進んでもよいという意味を表す交通信号。「横断歩道・を・ あお・で・ わたる。」〔③⇒あおしんごう〕
あおあお【青々】《副詞と、動詞する》青や緑の植物などがあたりに広がっている様子。青や緑が鮮やかに見える様子。「春・に・ なっ・て・ 畑・が・ あおあおと・ 見える・よーに・ なっ・た。」「あおあおし・て・ 美味しそーな・ 水菜・や・な。」
あおい【葵】《名詞》 夏に白・赤・紫などの花を咲かせる草花。「あおい・の・ 花・が・ 下・の・ 方・から・ 順番・に・ 咲き・よる。」
あおい【青い】《形容詞》 ①晴れわたった空のような色である。「あおい・ 海・の・ 向こー・に・ 入道雲・が・ 出・とる。」「沖縄・の・ あおい・ 海・で・ 泳い・でみ・たい・なー。」②緑色である。「あおい・ ピーマン・が・ おいしそーや。」③顔に赤みがない。顔色が悪い。「まだ・ 顔・が・ あおい・さかい・ 寝・とっ・た・ 方・が・ えー。」④実などが、まだ熟していない。◆実際の色合いとしては白っぽさがあるものを指すことが多い。「この・ トマト・は・ まだ・ あおい・さかい・ ちぎっ・たら・ あか・ん。」
あおうめ【青梅】《名詞》 熟しきっていない、緑色の梅の実。「あおうめ・が・ 店・に・ 並ぶ・ 頃・に・ なっ・た。」
あおかび【青黴】《名詞》 青みがかったり、白っぽかったりする黴。「あおかび・が・ はえ・た・ 餅・は・ 食う・な・よ。」〔⇒あおかべ〕
あおかべ【青黴】《名詞》 青みがかったり、白っぽかったりする黴。「あおかべ・が・ はえ・て・ 気持ち・が・ 悪い。」〔⇒あおかび〕
あおぐ【扇ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 うちわ・扇子などを動かして風を起こして送る。「寝・とる・ 子ども・を・ うちわ・で・ あおい・だる。」「おくどさん・が・ 消え・そーに・ なっ・た・さかい・ ばたばた・ あおぐ。」

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【この辞典の凡例④〈品詞(続き)〉】

 品詞を10品詞に分けることは先述しましたが、それに当てはめにくいものもあります。その場合は、
 あう【合う】《動詞をつくる接尾語。ワア行五段活用》
 ああいうたらこういう〔あーゆーたらこーゆー〕【ああ言うたらこう言う】《成句。句末は動詞・ワア行五段活用》
というように書きます。
 また、「補助動詞」という分類も設けます。助動詞よりも長くて、2単語以上が複合して熟した言葉になっているものです。
 動詞などについては、活用の種類も記載します。現代語の動詞などは、五段活用、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用(来る、など)、サ行変格活用(する、など)の5種類です。五段活用、上一段活用、下一段活用については、活用する行も書きます。
 形容詞と形容動詞の活用についても種類分けはできますが、それぞれに語に注記はしません。

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2013年1月23日 (水)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(18)

「明石日常生活語辞典…あ」(6)

あいにく【生憎】《副詞、形容動詞や》 都合の悪い様子。ことがうまく運ばなかった様子。◆自分の意志とは裏腹に、そのようになってしまったという語感が伴う。「運動会・の・ 日・は・ あいにく・ 雨・に・ なっ・ても・た。」「さっき・ 売れ・ても・てん。あいにくやっ・た・なー。」

あいのこ【間の子】《名詞》 ①混血の人や動物。◆人を言う場合には、差別的な響きがある。「いのぶた・ 言(ゆ)ー・たら・ 猪・と・ 豚・の・ あいのこ・なん・やて。」②どちらにも属しにくいような、中間的な存在。「こうもり・は・ 鳥・と・ けもの・の・ あいのこ・や。」「トロリーバス(・と)・ 言(ゆ)ー・たら・ 電車・と・ バス・の・ あいのこ・やろ。」

あいのて〔あいのてー〕【合いの手】《名詞》 ①歌・踊りなどの間にはさむ掛け声や手拍子。「歌・の・ 合い間・に・ あいのて・(を・) 入れる。」②会話の間に、相手がはさむちょっとした言葉。◆相づちよりも長い言葉を指して言う。「あいのてー・ 入れ・られ・たら・ しゃべりにくい。」

あいま【合間】《名詞》 ①二つ以上のものにはさまれた場所。すき間。間隔。「箪笥・の・ あいま・に・ 扇子・を・ 落とし・ても・た。」②行っていることが途切れた時間。あることが終わってから、次のことをするまでの時間。「仕事・の・ あいま・に・ 煙草・を・ 吸う。」〔⇒あいだ〕

あいのり【相乗り】《名詞、動詞する》 同じ乗り物に、他の人と一緒に乗ること。「知ら・ん・ 人・と・ あいのり・の・ 船・で・ 釣り・に・ 行っ・た。」「タクシー・で・ あいのりし・まへ・ん・か。」

あいふく【合い服】《名詞》 春・秋などに着る服。暑い盛りや寒い盛りでないときに着る服。「ちょっと・ 温(ぬく)ー・ なっ・てき・た・さかい・ あいふく・に・ しょ・ー。」「裏地・の・ 薄い・ あいふく」

あいぼう〔あいぼー〕【相棒】《名詞》 二人(以上)で一緒に物事を行う場合の相手。「背ー・の・ 違う・ あいぼー・やっ・たら・ 重たい・ 荷物・は・ かきにくい。」「漫才・の・ あいぼー・が・ 入院し・た・ん・やて。」

あいまい【曖昧】《形容動詞や》 ものごとがはっきりしない様子。はっきりせず判断がつかない様子。ものごとを決定したり、結論づけたりしない様子。「あいまいな・ 言ー方・(を・) し・たら・ みんな・に・ わから・へん・やろ。」〔⇒あやふや〕

あいます《動詞・サ行五段活用》 差し上げる。「珍(めんら)しー・ お菓子・やっ・た・さかい・ 買(こ)ー・てき・て・ 友だち・に・ あいまし・てん。」◆もともとは動詞「あげる」に助動詞「ます」がついたもので、それが音変化をした。一語に熟している意識が強い。〔⇒あげます、あえます〕

あいや《名詞、②動詞する》 ①足。「あいや・が・ 痺(しび)れ・た。」②小さな子どもが歩くこと。「たった・ し・たろ・か・ 自分・で・ あいやする・か。」◆幼児語。〔⇒あいよ、あんよ〕

あいよ《名詞、②動詞する》 ①足。「あいよ・が・ もつれ・て・ こけ・ても・た。」②小さな子どもが歩くこと。「早(はよ)ー・ あいよする・よーに・ なっ・たら・ 良(え)ー・のに・なー。」◆幼児語。〔⇒あいや、あんよ〕

アイロン〔あいろん〕【英語=iron。本来は「鉄」の意味】《名詞》 炭火や電熱などによって、布などのしわを伸ばしたり、折り目をつけたりする道具。「昔・は・ 炭・を・ 入れ・て・ 使う・ あいろん・が・ あっ・た。」◆今では「アイロン」と言えば電熱によるものを指すが、かつては炭火を入れて使うものがあった。電熱を使うものへの過渡期には「でんきアイロン」という言葉も使われた。写真参照
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あう【合う・会う・遭う】《動詞・ワア行五段活用》 ①約束をして出会う。顔をあわせる。「十時・に・ 駅・で・ あう・ こと・に・ し・とる。」②たまたま出会う。偶然に出会う。思いがけなく出会う。「偶然に・ 目ー・が・ あう。」「道・が・ 混ん・で・ 時間・が・ かかっ・て・ えらい・ めー・に・ おー・た。」「事故・に・ あわ・ん・よーに・ 気ーつけ・よ。」③同じになる。一致する。「友だち・と・ 考え・が・ おー・た。」④集まって一つになる。合流する。「ここ・で・ 二つ・の・ 道・が・ あう。」⑤ぴったりする。つりあう。調和する。「体・に・ おー・た・ 服・を・ 着る。」「服・と・ ズボン・の・ 色・が・ おー・とる。」「瓶・と・ 蓋・と・が・ ちょうど・ あう。」

【写真は、炭火を入れて使う「アイロン」。2011年(平成23年)9月7日、静岡県磐田市内で撮影】

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2013年1月22日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(17)

「明石日常生活語辞典…あ」(5)

あいそうらしい〔あいそーらしー、あいそらしー〕【愛想らしい】《形容詞》 人に好感を持たれるような動作や言葉をそなえて、好ましい。「あいそらしー・ 娘・はん・や・さかい・ 誰・に・でも・ 好か・れる。」
あいそうわらい〔あいそーわらい、あいそわらい〕【愛想笑い】《名詞、動詞する》 人に気に入られようとして意識的に笑ったり微笑んだりすること。「あの・ 人・の・ あいそわらい・に・は・ だまさ・れ・へん・ぞ。」
あいだ【間】《名詞》 ①二つ以上のものにはさまれた場所。すき間。間隔。「木ー・と・ 木ー・の・ あいだ・に・ 蜘蛛・が・ 巣ー・を・ 張っ・とる。」②ある場所からある場所までの一続きの空間や、距離。「明石・と・ 淡路・の・ あいだ・の・ 明石海峡大橋」③ある時からある時までの一続きの時間や、期間。合間。暇。「十年・も・の・ 長い・ あいだ・ お世話・に・ なり・まし・た。」④人と人との関係。「親子・の・ あいだ・は・ うまい・こと・ いっ・とる。」⑤行っていることが途切れた時間。あることが終わってから、次のことをするまでの時間。「テレビ・の・ コマーシャル・が・ ある・ あいま・に・ 便所・へ・ 行く。」⑥特別ではない普段の日。平生。「あいだ・は・ 正月・みたいな・ 美味い・ もん・は・ 食わ・れ・へん。」「試験・の・ 時・だけ・や・なしに・ あいだ・から・ 勉強し・とき・や。」⑦休日でない日。月曜日から金曜日(または土曜日)までの日。「たいだ・は・ 六時・に・ なっ・たら・ 店・が・ 閉まる。」〔①③⑥⇒あい。⑥⑦⇒あいだのひ。①⑤⇒あいま〕
あいだがら【間柄】《名詞》 人と人との結びつきや、家族や親戚としての関係。「仲・の・ 良(え)ー・ あいだがら・や・から・ 頼みやすい。」「あの・ 人・と・は・ 従姉妹・の・ あいだがら・や。」
あいたくちがふさがらへん【開いた口が塞がらへん】《慣用表現。句末は助動詞「へん」》 あきれて、ものが言えない。「口・から・ 出まかせ・ばっかり・ 言(ゆ)ー・て・ あの・ 人・に・は・ あいたくちがふさがらへん。」◆「あいたくちがふさがらん《句末は助動詞「ん」》」とも言う。
あいだのひ〔あいだのひー〕【間の日】《名詞》 ①特別ではない普段の日。平生。「ふいだのひ・は・ 働い・て・ 祭り・に・ なっ・たら・ 休む・ねん。」②休日でない日。月曜日から金曜日(または土曜日)までの日。「たいだのひー・は・ 忙しゅー・て・ 散髪屋・に・も・ 行か・れ・へん。」〔⇒あい、あいだ〕
あいちゃく【愛着】《名詞》 人やものに心引かれる気持ち。人やものを失うまいとする思い。「自分・が・ 生まれ・た・ 村・に・は・ やっぱり・ あいちゃく・が・ ある。」
あいつ【彼奴】《名詞》 ①あの人。「あいつ・は・ わし・の・ 後輩・や。」②あの物。「あいつ・は・ 安物・やっ・た・さかい・ じっきに・ めげ・ても・た。」◆①②ともに、くだけた言い方、相手に親しみをこめた言い方、相手を見下げた言い方、目下に対する言い方などの働きをしている。
あいつとこ【彼奴所】《名詞》 ①あの人の家屋。「あいつとこ・は・ 二階建て・や。」②あの人の家族。「あいつとこ・は・ 五人家族・や。」◆①②ともに、くだけた言い方、相手に親しみをこめた言い方、相手を見下げた言い方、目下に対する言い方などの働きをしている。〔⇒あいつんとこ〕
あいつんとこ【彼奴ん所】《名詞》 ①あの人の家屋。「あいつんとこ・は・ こないだ・ 建て替え・た。」②あの人の家族。「あいつんとこ・は・ 子ども・が・ 二人・ おる。」◆①②ともに、くだけた言い方、相手に親しみをこめた言い方、相手を見下げた言い方、目下に対する言い方などの働きをしている。「あいつんとこ」の「ん」は、格助詞の「の」が撥音便となったものである。〔⇒あいつとこ〕
あいて【相手】《名詞》 ①一緒に何かをする人。「旅行・に・ 行き・たい・けど・ あいて・が・ おら・なん・だら・ おもろない。」②何かをするときの、一方の立場でなく、もう一方の立場の人。対抗して勝負を競う人。「あいて・が・ 強すぎ・た・ん・や・さかい・ 負け・ても・ しょがない。」

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2013年1月21日 (月)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(16)

「明石日常生活語辞典…あ」(4)

アイスキャンデー〔あいすきゃんでー〕【英語=ice candy】《名詞》 果汁などを冷凍した氷菓子。◆かつては、単に「キャンデー」と言うときには「アイスキャンデー」を指すことが多かった。「自転車・に・ 箱・を・ 積ん・で・ あいすきゃんでー・を・ 売り・に・ 来る。」〔⇒キャンデー〕

アイスクリーム〔あいすくりーむ〕【英語=ice cream】《名詞》 牛乳・砂糖・卵の黄身などを混ぜて凍らせた菓子。◆かつては、単に「クリーム」と言うときには「アイスクリーム」を指すことが多かった。「暑い・ 時・に・は・ あいすくりーむ・が・ うまい・なー。」〔⇒クリーム〕

アイスクリン〔あいすくりん〕《名詞》 「アイスクリーム」の発音が変化した言葉。◆かつては、乳脂肪分が少なくてシャーベットのようなものを「あいすくりん」と言っていたことがある。「祭り・に・ なっ・たら・ あいすくりん・を・ 売っ・とっ・た。」◆「アイスクリン」という言い方を、地方色のある言い方として意図的に使っているような場合もある。大阪あたりで「アイスクリン」と言うのはごく自然であろうが、高知市でも「アイスクリン」を見た。写真参照

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あいそう〔あいそー、あいそ〕【愛想】《名詞、動詞する》 ①相手を喜ばせる言葉。お世辞。「ほんまに・ 何・を・ 思・とる・か・しら・ん・けど・ あいそ・だけ・は・ 上手な・ 人・や。」②相手に対する特別な接し方。「何・も・ あいそ・ でき・まへ・ん・けど・ ゆっくりし・ていっ・て・な。」③人に愛情や好意を持とうとする気持ち。「言(ゆ)ー・た・ こと・を・ 守ら・へん・さかい・ あいつ・に・は・ あいそ・が・ 尽きる。」④人に好感を持たれるような動作。「あいそ・が・ 良(え)ー・ 人・は・ なにかと・ 気持ち・が・ えー。」

あいそう(が)つきる〔あいそー(が)つきる、あいそ(が)つきる〕【愛想(が)尽きる】《動詞・カ行上一段活用》 がっかりして嫌になる。特別な思いを持ち続けることをやめる。「あいそがつき・て・ それ・から・は・ つきあい・を・ し・とら・へん・ねん。」

あいそう(が)ない〔あいそー(が)ない、あいそ(が)ない〕【愛想(が)無い】《形容詞》 ①可愛げがない。思いやりがない。風情がない。「あいそがない・ 人・は・ 損・を・ し・まっ・せ。」「絵ー・も・ 描い・とら・ん・ あいそーない・ 団扇(うちわ)・や。」②人に対する接し方が悪い。「あいそがない・ 返事・を・ し・やがっ・た。」「もの・を・ 買(こ)ー・たっ・た・のに・ あいそない・ 店員・やっ・た。」

あいそうなし〔あいそーなし、あいそなし〕【愛想無し】《形容動詞や、名詞》 ①つっけんどんで、高くとまっているような様子。また、そのような性格の人。「挨拶・も・ せ・ん・よーな・ あいそなしな・ やつ・や。」「あの・ あいそなし・は・ ちゃんと・ 返事・を・ し・よら・ん。」②もてなしが十分でない様子。「せっかく・ 来・てくれ・た・のに・ えらい・ あいそなしで・ すん・まへ・ん。」

あいそうもくそもあらへん〔あいそーもくそもあらへん、あいそもくそもあらへん〕【愛想も糞も有らへん】《成句。句末は助動詞「へん」》 人に好感を持たれるような動作の片鱗も見せない様子。つっけんどんな様子。とりつく島もないほどに人を寄せつけない様子。「あいそもくそもあらへん・よーな・ 店員・が・ おっ・た。」〔⇒あいそうもくそもない〕

あいそうもくそもない〔あいそーもくそもない、あいそもくそもない〕【愛想も糞も無い】《成句。句末は形容詞》 人に好感を持たれるような動作の片鱗も見せない様子。つっけんどんな様子。とりつく島もないほどに人を寄せつけない様子。「あんな・ 言い方・を・ し・たら・ あいそもくそもない・がな。」〔⇒あいそうもくそもあらへん〕

【写真は、「アイスクリン」を売る店。2012年(平成24年)10月29日、高知市(桂浜)で撮影】

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2013年1月20日 (日)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(15)

「明石日常生活語辞典…あ」(3)

あいぐい【間食い】《名詞、②動詞する》 ①食事と食事の間の食べ物。間食。おやつ。「あいぐい・に・は・ 南京豆・が・ ある・ぞ。」②食事の間にものを食べること。おやつを食べること。「あいぐいする・さかい・ 晩飯・を・ 食わ・れ・へん・の・やろ。」〔①⇒なんど、ええもん〕

あいこ《名詞》 ①勝ち負けがないこと。「どっこんでー〔=じゃんけんぽん〕・ あいこ・で・ ほい。」「じゃんけんほい・ あいこ・や・ ほい。」②差し引きがゼロであること。差し引きをゼロにすること。引き分け。「こないだ・ 魚・ もろ・た・さかい・ これ・で・ あいこ・に・ し・とこ。」「試合・は・ あいこ・で・ 終わっ・ても・た。」

あいことば【合い言葉】《名詞》 ①前もって決めておく合図の言葉。「あいことば・は・ 山・と・ 川・に・ し・とこ・か。」②仲間の者たちの目標として決めた言葉や内容。「一回戦・に・ 勝つ・ こと・を・ あいことば・に・ し・て・  練習する。」

あいさ《名詞、副詞に》 時たまであること。時折りであること。稀であること。期間が開いていること。「あいつ・が・ 来る・の・は・ ほんまに・ あいさ・だけ・や。」
「あいさに・ 大阪・から・ 戻っ・てき・て・ うっとこ・に・ 寄っ・てくれる・ねん。」「入院し・とる・さかい・ あいさに・ 顔・を・ 見・に・ 行っ・たげ・て・な。」「あいさに・ 夕立・が・ あっ・て・ 涼しー・ なっ・て・ ありがたい・なー。」◆副詞「あいさに」の用法が多く、名詞の用法は稀である。

あいさつ【挨拶】《名詞、動詞する》 ①人に会ったときや別れるときに、やりとりする言葉やお辞儀。「あいさつ・も・ せ・んと・ 帰っ・てき・た・ん・かいな。そら・ あか・ん・で。」②会合などで改まって話したり、手紙などで改まって書いたりする言葉。「あんた・が・ あいさつせ・なんだら・ 忘年会・が・ 始まら・へん・がな。」「あわて・とっ・た・さかい・ あいさつ・抜き・で・ 用事・を・ 書い・た。」

あいしょう〔あいしょー〕【相性】《名詞》 ①互いの性格や気持ちの響き具合。「あいつ・と・は・ 昔・から・ あいしょー・が・ 悪い・ねん。」「あいしょー・の・ 良(え)ー・ 夫婦(みょーと)」②対応するときに生じる、強弱・好悪などの気持ちの傾向。「あの・ チーム・に・は・ あいしょー・が・ 悪ー・て・ よー・ 負ける。」

アイス〔あいす〕【英語=ice】《名詞》 ①「アイスクリーム」「アイスクリン」「アイスキャンデー」のことを短く言う言葉。「暑い・さかい・ あいす・でも・ 食い・たい・な。」②冷たく冷やしたもの。氷を入れたもの。「あいす・の・ コーヒー・を・ 飲ん・だ。」

あいず【合図】《名詞、動詞する》 前もって決めておいた方法で知らせること。言葉以外の方法で知らせること。「試合・の・ 時・の・ あいず・を・ 決め・とく。」「片目・ つむっ・て・ あいずする。」

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【この辞典の凡例③〈品詞〉】

 ひとつひとつの言葉に《品詞名》を記します。
 品詞は、一般的な文法理論にそって、名詞、動詞、形容詞、形容動詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞、助動詞、助詞の10品詞に分けます。
 そのうち、名詞のうちの代名詞、固有名詞はそのように表示します。また、助詞は格助詞、接続助詞、副助詞、終助詞に分けて表示します。
 その言葉の用法によって、2つ以上の品詞が考えられる場合は、品詞名を列挙します。

 副詞については、例えば「あいさ」「あいさに」の2通りの言い方が考えられる場合は、
 あいさ《名詞、副詞に》
のように、《副詞に》と書きます。
 名詞に「する」が付いて動詞として使われることがある場合は、
 あいさつ【挨拶】《名詞、動詞する》
のように、《動詞する》と書きます。
 形容動詞は語幹を見出し語とします。例えば「あいかわらずや」「あいかわらずです」のような終止形になるのですが、その場合は、
 あいかわらず【相変わらず】《副詞、形容動詞や》
のように、《形容動詞や》と書きます。

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2013年1月19日 (土)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(14)

「明石日常生活語辞典…あ」(2)

ああめんそうめんひやそうめん〔あーめんそーめんひやそーめん〕【アーメン素麺冷素麺】《成句》  何かが起こることや、何かが起こらないことを祈って唱える言葉。◆キリスト教徒が唱える「アーメン」という言葉を基にして、「めん」という発音を脚韻として続けた言葉である。敬虔な祈りの意識は薄れて、言葉遊びのようになっている。「そーめん」は素麺、「ひやそーめん」は冷やした素麺のことである。「私・に・ 当たら・んよーに・ し・てください。あーめんそーめんひやそーめん。」

ああん〔あーん〕《感動詞》 (子どもなどが)大声を出して泣くときの声。「あーん・ あーん(・と)・ 泣か・れ・て・ 困っ・ても・た。」〔⇒わあん〕

ああん〔あーん〕《感動詞、名詞、動詞する》 口を大きく開くこと。また、そのときに出す声。「口・を・ 大きく・ あーんし・てください。」「あーん(・と)・ 言(ゆ)ー・て・ 声・を・ 出し・てみ・なさい。」

アース〔あーす〕【英語=earth】《名詞》 異常な電圧によって感電することを避けるため、電気機器から地面へ電気が流れるようにした線。「あーす・(を・)・ 引い・とか・んと・ 感電し・まっ・せ。」

あい《代名詞》 ①空間的に離れているものを指す言葉。「あい(・を・) 取っ・てほしー・ねん。」②時間的に離れている頃を指す言葉。「私・は・ あい・から・ 電車・に・ 乗っ・て・ 帰り・まし・てん。」③目下の人を指す言葉。「あい・に・ やらし・たら・ えー・ねん。」◆「あえ」のように発音することもある。〔⇒あれ〕■類語=「こい」「そい」「どい」。

あい【間】《名詞》 ①二つ以上のものにはさまれた場所。すき間。間隔。「偉い・ 人・の・ あい・に・ はさまっ・て・ 小(こも)ー・に・ なっ・とっ・てん。」②ある時からある時までの一続きの時間や、期間。合間。暇。「仕事・の・ あい・に・ 一服し・て・ 煙草・を・ 吸う。」③特別ではない普段の日。平生。「あい・は・ 美味(うま)い・ もん・を・ 食ー・とら・へん・ねん。」④休日でない日。月曜日から金曜日(または土曜日)までの日。「あい・は・ あんまり・ お客さん・は・ 来・てくれ・へん。」
〔⇒あいだ。③④⇒あいだのひ〕

あい【藍】《名詞》 濃い青色。黒みを帯びた青色。「あい・の・ 絞り・の・ 手拭い」〔⇒あいいろ〕

あいいろ【藍色】《名詞》 濃い青色。黒みを帯びた青色。「今日・の・ 海・は・ あいいろ・に・ 見える。」〔⇒あい〕

あいかぎ【合い鍵】《名詞》 一つの錠に合うように作った別の鍵。「部室・の・ あいかぎ・を・ 持っ・とる。」

あいかわらず【相変わらず】《副詞、形容動詞や》 いつものようである様子。これまでと変わりがない様子。「あいかわらず・ 元気で・ やっ・とり・ます。」「あの・ 人・は・ あいかわらずに・ 同じ・ 話・ばっかり・ する。」

あいきょう〔あいきょー、あいきょ〕【愛嬌】《名詞》 にこにこして可愛いこと。人づきあいが良く、好ましい感情を(あるいは、滑稽さなども)感じさせること。「あんた・の・ 孫はん・は・ あいきょー・が・ あっ・て・ かいらしー・なー。」

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【この辞典の凡例②〈漢字表記と、もとの言語の表記〉】

 この辞典の見出しで、漢字に置き換えられるものは漢字表記を示します。例えば、
 ああめんそうめんひやそうめん〔あーめんそーめんひやそーめん〕【アーメン素麺冷素麺】
のように書きます。漢字表記は、意味をわかりやすくするたるに示しますから、常用漢字の枠にとらわれずに書きます。方言の発音が崩れている場合でも、もとの漢字が推測できる場合は、その漢字を書きます。
 また、外来語は、見出し語をカタカナにして、
 アース〔あーす〕【英語=earth】
のように、もとの言語名とその綴りを書きます。

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2013年1月18日 (金)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(13)

「明石日常生活語辞典…あ」(1)

あ〔あっ〕《感動詞》 ものごとに反応して強く心が動いたときに、瞬間的に発する言葉。驚いたり感動したりするときや、呼びかけたり呼びかけに応じたりするときに発する言葉。「あ・ 危ない。」「あっ・ 誰・や・と・ 思(おも)・たら・ あんた・やっ・た・ん・かいな。」

ああ〔あー〕《感動詞》 ①物事に反応して強く心が動いたときに発する言葉。◆瞬間的でなく、状況を確かめたり心の中を振り返ったりして、思いを表すような傾向が強い。「あー・ しんど。ちょっと・ 休み・たい・な。」「あー・ 怖(こわ)。あの・ 人・に・ もの・を・ 言(ゆ)ー・たら・ 言い返さ・れ・てまう。」②肯定の気持ちや、承諾の意思などを伝えるときに発する言葉。「あー・ お前・の・ 言(ゆ)ー・通り・や。」「あー・ わかっ・た。わし・に・ まかし・とき。」

ああ〔あー〕《副詞》 あのように。「あー・ せー・ こー〔=このように〕・ せー・ 言わ・れ・たら・ どない・ し・たら・ 良(え)ー・の・か・ 困っ・てまう。」

ああああ〔あーあー〕《感動詞》 ものごとに反応して強く心が動いたときに出す言葉。◆「ああ」を二回繰り返した言葉であるが、特に深く嘆いたり心配したりするときに使うことが多い。追いつめられたような気持ちを表すことも多い。「あーあー・ こない・ 点・を・ 取ら・れ・たら・ この・ 試合・は・ もー・ あか・ん。」

ああいう〔あーゆー〕《連体詞》 あのような。「終戦直後・の・ あーゆー・ 時代・は・ みんな・ 辛い・ 思い・を・ し・た・なー。」「わし・は・ あーゆー・ がい〔=具合〕・に・ 上手に・は・ でけ・へん。」■類語=「こういう」「そういう」「どういう」。

ああいうよう〔あーゆーよー〕《形容動詞や》 あのような様子。「あーゆーよーな・ やり方・を・ し・たら・ うまい・こと・ いく・ねん・なー。」■類語=「こういうよう」「そういうよう」「どういうよう」。

ああいうたらこういう〔あーゆーたらこーゆー〕【ああ言うたらこう言う】《成句。句末は動詞・ワア行五段活用》 (こちらが)あのように言えば(相手が)このように言う。達者な口答えをする。逆らった言い方をする。言い訳をして逃れようとする。「あーゆーたらこーいい・やがっ・て・ なんぼ・でも・ 逆らい・やがる・ねん。」「あーゆーたらこーゆー・ 人・や・さかい・ あの・ 人・に・は・ 口・で・は・ 勝て・ん。」〔⇒ああいやこういう〕

ああいやこういう〔あーいやこーゆー〕【ああ言やこう言う】《慣用表現。句末は動詞・ワア行五段活用》 (こちらが)あのように言えば(相手が)このように言う。達者な口答えをする。逆らった言い方をする。言い訳をして逃れようとする。「あーいやこーゆー・て・ こっち・の・ 言(ゆ)ー・ こと・なんか・ いっこも・ 聞こ・ー・と・ せー・へん。」〔⇒ああいうたらこういう〕

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【この辞典の凡例①〈見出し〉】

 この辞典の見出しは、
  見出し語〔実際の発音〕《品詞》
の順で記載します。
 見出し語は、
  あ〔あっ〕《感動詞》
  ああいうよう〔あーゆーよー〕《形容動詞や》
のように書き、一般の国語辞典と同じような表記とします。実際の発音は〔 〕の中に書くような形になることが多いのです。
 上の例で言うと、「あ」は、「あ」だけの発音もありますが「あっ」となることもあります。「ああいうよう」は「ああゆうよう」という発音がないわけではありませんが、「あーゆーよー」となることが多いのです。本方言では、「いう【言う】」は、ほぼすべて「ゆう」という発音になります。
 見出し語の発音が変化して、長音となるもの、促音便が加わるもの、は同一の見出しのもとに記述します。

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2013年1月17日 (木)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(12)

記述の内容

 本来であれば、明石方言が、全国の方言の中でどのような位置にあり、どのような特徴を持っているかということを述べなければなりません。また、品詞の分類の仕方や、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の活用のありさまや、助詞・助動詞・補助動詞の文法的意味などについても述べておかなければなりません。
 この「明石日常生活語辞典」は今回の改訂最終版の連載が終われば、さらに加除訂正をした上で出版するつもりにしています。出版物の場合は、上に述べたようなことを巻頭に記述する予定にしていますが、ブログという性格上、そのような記述は割愛することにします。必要に応じて個々の言葉の説明の中で記述はしますが、できるだけ煩雑にならないよう心がけるつもりです。
 「明石日常生活語辞典」は既に長期にわたって連載をしてきました。これからの連載も大枠では変化がありませんが、これまでのものに大幅な改定を加えた最終版です。
 具体的には、①見出し語、②実際の発音、③品詞、④その言葉の意味、⑤その言葉の具体的な用例、⑥補充説明、⑦参照・関連する言葉の提示、⑧対語などの提示、などについて述べていきます。
 なお、具体的な記述のルールについては、連載と並行しながら、「凡例」として述べていくことにします。
 これまでの連載では写真を載せておりませんでしたが、これからは、個々の語に関連する写真がある場合は、それぞれの項目に写真を挿入して掲載します。ただし、写真はじゅうぶんに整理ができておりませんから、あとから追補するようなことも起こると思います。ご了解ください。
 それでは、次回から、私の日常的な言語生活の中にある語彙(俚言及び共通語)についての記述を始めます。

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 この連載は長期にわたります。これまでに続けてきた「名寸隅の記」「言葉カメラ」などについては、適宜、連載を再開します。その場合は、「明石日常生活語辞典」の連載を休むことなく、一日に複数の記事を掲載することにします。

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2013年1月16日 (水)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(11)

記述する「時点」

 前回は方言収集緊急調査のことについて述べました。一つの地域の方言を記述しようとすれば、長い期間にわたってその方言を見つめ続けることが大事であると思うからです。緊急というならば、方言にとっては、長い期間にわたって緊急性は続いているのです。
 記述しておかなかったから、かつての言葉が忘れられてしまうということが起こります。ひとつひとの俚言の中には絶滅危惧種と思われるものがたくさんありますし、もはや絶滅してしまったものもあります。俚言だけではありません。語法(文法)に関することにも大きな変化が起こっています。
 現実には、大勢の研究者が長期にわたって総合的な調査研究を続けるというプロジェクトはありますが、それは例外的なものです。
 その土地に住んだことがないような人が、突然のように、何日間かその土地を訪れて、それで何が得られるのでしょう。限られた目的のもとで、限られた調査項目を作って、限られた日数で調査をして、何らかの結論を得てまとめるというような研究も多いのです。それは、その研究者の業績にはなるかもしれませんが、その土地に住んでいる人には何の利益ももたらしません。方言を研究材料にしているに過ぎないのです。
 最近の研究発表はデータ処理によって法則性を発見して結論を出すというようなことも行われています。5年とか10年の間隔を置いて調査をするということも実施されていますが、その土地の言葉の語彙全体を対象とするような研究は少ないと思います。
 その土地の語彙全体を扱う研究は、その土地に住んでいる人で、その土地の言葉を慈しんでいる人が、長い時間をかけて行っているのです。研究費も何もなくて、細々と続けている研究が、各地の方言集(俚言集)に結実しているのです。名もない人が作り上げた各地の方言集を見せていただくと、ほんとうに頭が下がる思いになります。私も、名もないひとりとして、自分が生まれ育って今も生きている土地の言葉を記録しておくべき務めがあると思っています。
 さて、「明石日常生活語辞典」では、いつの時点の俚言や共通語を記述するのかということですが、昭和40年頃とか、平成元年頃とか、平成25年時点とかの制約は設けません。何かの学問的結論を得なければならない研究であれば、それを明確にしなければならないでしょう。けれども私が行う記述は、それとは違います。
 先にも述べましたように、この辞典は私の内省によるところが大きいのです。ということは、ここ数十年間にわたる私の日常的な言語生活の中にある語彙(俚言及び共通語)を記述していくことになります。忘れ去られてはいけない言葉が山のようにあります。繰り返して言いますが、これは研究と言えるようなものではありません。けれども、それぞれの地域の方言を記述しておくことは、誰かがやっておかなければならないことなのだと思うのです。

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2013年1月15日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(10)

方言収集緊急調査について

 国立国語研究所のホームページを見ると、「『全国方言談話資料データベース』の作成と研究」という項目があって、次のようなことが書いてあります。

 日本各地の方言が急速に変化し失われていく現在では,伝統的な方言の実態を記録し,後世のために資料として残すことが,緊急かつ重要なことだと考えられるようになりました。こういう状況の中,1977年度から1985年度にかけて,文化庁が実施した「各地方言収集緊急調査」報告資料が見直されています。この事業によって残された大量の録音テープや文字起こし原稿は,伝統的な方言の自然な話しことばを明らかにできるたいへん貴重なものです。  《ここまでが引用です。》

 この「各地方言収集緊急調査」はすべての都道府県で実施されましたが、兵庫県では1983年度(昭和58年度)から1985年度(昭和60年度)までの3年間にわたって調査が行われました。県内では、神戸、相生、豊岡、生野、洲本の5地点を、それぞれ1人の調査員が担当しました。私は当時は高等学校教諭でしたが、調査員のひとりとして神戸市(兵庫区の和田地区)の調査に当たりました。
 上記引用文のような意図を持って行われた調査ですが、この時ですら、私は、「緊急」という言葉を使うのなら、もっともっと以前に行っておくべきであったと思いました。大学の卒業論文で方言のことを扱ってから20年の時間が経っていました。
 しかも、もっと驚くべきことは、その緊急調査が行われた後、現在に至る30年ほどの間に、国が主導する同様の調査は再び行われていないということです。
 この時の調査では、引用文にもありますように、3年間にわたって長時間の談話を録音し続けました。そして、その録音を文字化する作業を続けて、文化庁に提出しました。大学に勤めている調査員であれば学生などの手を借りることもできたかもしれませんが、そうでない調査員にとっては、すべてひとりで行わなければならない仕事でした。「この事業によって残された大量の録音テープや文字起こし原稿は,伝統的な方言の自然な話しことばを明らかにできるたいへん貴重なものです」という評価は当然のことです。 
 この時の調査については、兵庫県教育委員会が『兵庫県の方言』という冊子を作ってくれましたが、5地点すべてを対象としておりますので、ごく限られた内容しか記載されておりません。私は、その後、調査当時にお世話になった和田神社のご援助で『神戸・和田岬の言葉』という書物にまとめました。ただし、それでも長時間にわたる録音内容からすれば一部分に過ぎません。
 方言の研究者は全国にいます。大学教員、大学院生、大学生、そして一般の方々です。大学教員は研究費を使って調査をすることができますが、一般の人にとってはそんなものはありません。方言調査に対して必要な費用が支払われるという緊急調査の3年間は、私にとっては例外的な期間でした。しかも、神戸の調査だけを1冊にまとめることができたのはほんとうに幸運なことでした。

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2013年1月14日 (月)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(9)

記述する「地点」

 方言についての話をすると、「明石と神戸の方言はどう違うのですか」とか、「明石だけにある言葉にはどんなものがありますか」とかいう質問を受けることがありますが、この質問に答えることはできません。
 明石市と神戸市西端(西区や垂水区)とを比べてみたとき、方言に著しい変化があるわけではありません。むしろ神戸市西端と神戸市東端(灘区や東灘区)の差の方が大きいかもしれません。方言区画は現在の行政区画とは直接の関係はありません。神戸市垂水区、神戸市西区、明石市(二見町を除く)の3つは、すべて旧・明石郡に属する地域です。歴史的な基盤が同じですし、いろんな面で交流が続いている地域です。
 一方で、明石方言という言葉を使うと、明石市内の言葉はすべて同じあるという誤解が生じることもあります。小さな言葉(俚言)のひとつひとつを取りあげると、明石市内でも使う地域と使わない地域とがある場合もあります。小学校から中学校に進学した時などに、ちょっとした言葉の違いを感じることがあるでしょう。また、隣近所同士であっても、ある言葉を使う・使わないという差が起こる場合もあります。つきつめていけば、個人に行き着いてしまうのですが、方言は個人ごとに異なっていると言っても、間違った認識ではありません。
 さて、この「明石日常生活語辞典」は兵庫県明石市の言葉(俚言及び共通語)を記述しようとするものです。基本的には明石市(全域と言ってよいのかどうか、疑問が残りますが…)の言葉ですが、狭めて言うと明石市の西部、もっと狭めて言うと明石市大久保町西島に立脚して、そこで使われている言葉を記述します。
 この辞典の記述のために、改めて特別な調査をしようという意志はまったくありません。方言調査には調査者と被調査者とが必要で、被調査者に求められる条件の一つに「生え抜きの人」というのがあります。東京で10年、福岡で5年…というような生活歴のある人は、そこで生活した時代に何らかの影響を受けていると考えられるからです。
 この辞典に限って言うと、私は調査者の立場ですが、私は「生え抜き」の被調査者の要件を満たしています。生まれて以来、同じ所に住み続けています。建て替えはありましたが、生家のままです。小学校は地元(江井ヶ島)、中学校は大久保、高等学校は明石、大学は神戸で、いずれも自宅からの通学です。そして就職して後の勤務先は、県内の東播磨・西播磨・北播磨・神戸・淡路に広がっていますが、すべて自宅から通勤しました。
 方言を記述する方法の一つに「内省」によるという方法があります。この「明石日常生活語辞典」は生え抜きの人間による内省を基盤として、これまでに実施した臨池調査等を加味して記述していきます。

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2013年1月13日 (日)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(8)

日常生活語とは②

 前回に述べたように、「明石日常生活語辞典」は俚言と共通語とを区別しないで、すべての語を記述しようとするのですが、私たちは日常生活の中でいろいろな言葉を使っています。それぞれの家庭の特性によって使われる言葉の方向性は異なってくるはずですし、家庭外では話の相手次第で専門用語や隠語なども使われているでしょう。
 そのような場面で使われる言葉のすべてを記述することはできませんし、そのすべてを記述することに意味があるのかどうかわかりません。
 「明石日常生活語辞典」では、ごく普通の日常会話に、その地域の人ならばほぼ共通して使っているであろうと思われる言葉を守備範囲として記述していこうと思います。
 それを「日常生活語」と呼ぶことについては、先例があるかないかということには拘泥しないで使います。先例があるとしても、その先例と同じ意味であるかないかということにも左右されないで使います。
 ここで言う日常生活語とは、ごく普通の生活の中で使う言葉です。学校教育を受けたから使うようになった言葉とか、特定の産業や特定の組織の中で使っている言葉とかは除外します。いわゆる専門用語は範疇外です。
 もちろん学校教育や産業や組織の中で使っていた言葉が一般的に使われるようになった例はたくさんあります。それが日常生活の中で抵抗感無く使われるようになっておれば、記述の対象とします。もともとは農業・漁業などの言葉であっても、広く使われるようになっている言葉は記述します。
 けれども、お許し願いたいことは、その言葉を記述の対象とするかしないかは、最後の最後は筆者の主観によらざるをえません。日常生活語と認定するための数値的なデータはありませんし、日常生活語の範囲を理論立てて線を引こうとは思いません。
 私は、方言は易しい言葉であると考えています。その地域に住んでいる人にとっては、身についた言葉であり、その地域の文化と一体になっている言葉です。その言葉として、俚言も使えば共通語も使うのです。地を這うように使われている言葉を日常生活語と考えて、これから記述していきます。その語彙の中から共通語を除外すれば、それが明石方言集(俚言集)ということになります。

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2013年1月12日 (土)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(7)

日常生活語とは①

 「明石日常生活語辞典」と名付けていますが、ここで言う「日常生活語」とは何かということについて説明をしておく必要があります。通常の言葉を使うなら「明石方言辞典」と言うべきだろうと思うのですが、あえて「日常生活語」という理由は?ということです。
 方言というのは、ある一定の地域で使われる言葉の全体の姿です。発音(音韻)、アクセント、語法(文法)、語彙などが含まれます。この辞典では、そのうちの語彙について記述しようとしているのですが、方言の語彙とは何かということについて述べます。
 一般に作られている「方言辞典」は、俚言を集めたものという意味で使われています。俚言とは、ある地域に限って使われる言葉です。ある地域で使われる言葉の全体を方言と言うなら、方言は、俚言も使いますし共通語も使います。その両方を含んだものが普段に使う言葉ということになります。私たちの言語生活では、ひとつひとつの言葉を俚言であるとか共通語であるとかの区別をせずに使っています。よほど特別な俚言は、他の地域の人と話すような場合には、使うことを避けようとして他の言葉で言い換えるかもしれません。言葉は相手に通じなければ機能を果たしたことになりませんから、そうするのです。
 私たちは、日常の言語生活において、無意識のうちにも、最も望ましい言葉を選んで使っています。〔石を投げたらガラス窓に当たって壊れた。〕という場合、明石の日常的な言葉を使えば、例えば、「石をぶつけたらガラス窓に当たってめげた。」となるでしょう。この場合、「石」「ガラス窓」などは全国共通語と同じですが、「石」を別の言葉に置き換えようとは考えないでしょう。壊す、壊れるを「めぐ」「めげる」と言うのは俚言であって、他の地域の人が聞けば意味がわからないかもしれません。
 「石」は共通語と同じ形をしていますが、明石方言の語彙でもあるのです。このように、明石で使う言葉を、共通語、俚言の区別なく、すべてを拾い上げて記述しようと思うのです。
 とは言え、共通語と同じ形をしている言葉が、共通語と同じ意味・用法をそなえているとは限りません。
 兵庫県の最高峰である、但馬の氷ノ山(ひょうのせん)。日本三彦山として知られる修験道の地の、播磨の雪彦山(せっぴこさん)。古い火山痕跡を残す、摂津(阪神)の甲山(かぶとやま)。これらの山は「せん」「さん」「やま」と読みが異なりますが、共通語の持つ「山」という意味にあてはまります。
 ところで、昔話によく出てくる「おじいさんはヤマへ柴刈りに…」というときの「ヤマ」はどんな場所なのでしょうか。おじいさんは、どれくらいの高低差のあるところへ出かけたのでしょうか。絵本などには山に登っていくおじいさんの姿が描かれます。そんな高い山に登っていって、おじいさんは大丈夫かなぁと心配することもあります。
 方言の「やま」には、一般的な「山」の意味の他に、何本もの木が生えているところ、すなわち、林というような意味で使うことがあります。他の土地との高低差はほとんどありません。「やま」には、このような意味・用法があるということも、きちんと記述しておこうと思うのです。たぶん、「やま」をこのような意味で使うことは、昔は広く分布していたのでしょう。
 「明石日常生活語辞典」は、共通語、俚言の区別をせず、日常の言語生活で使われる語彙を、その用例とともに記述しようとする試みです。

【写真は、ある出版社の『ももたろう』の絵本の冒頭部分】
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2013年1月11日 (金)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(6)

明石方言における会話の実例⑤

B 御馳走〈ゴチソー〉デモヤナ ヤッパシ 裏〈ウラ〉ニ アナイ シテ 有〈ア〉ルサカイニ 裏〈ウラ〉ノ 家〈イエ〉デ 通〈カヨ〉エルケンド、ソヤナカッテミナ アンナモン ドナイモ ショガナイワナ。カタクチノ コンナンヤッタラナー、床几〈ショーギ〉ヤ ナヤカイデ〔何やかやで〕 シタテ ウチラヤッタラ 困〈コマ〉ルデ アレ。コンナ 時〈トキ〉ニワ 広〈ヒロ〉イノン ナケラナ 便利良〈ベンリヨ〉ー シテモタラ ドナーイモ 出来〈デケ〉ヘンデ。川本〈カワモッ=苗字〉サン ドナーイモ コーユー 時〈トキ〉ニワ シャーナイデ、アンタネミタイニ〔あなたの家のように〕 若〈ワカ〉イ 人〈シト〉バッカシ 揃〈ソロ〉トッタラ コンナ 大〈オー〉ケナ ソンナ 事〈コト〉 心配〈シンパイ〉 セーデ 良〈エ〉ーガイナ 言〈ユ〉タラ、マー  ソーガヤナ 言〈ユ〉ーテ、ソイデモナー 思〈オモ〉ウワナー。和〈カズ〉サン〔=人名〕モ 前〈マエ〉カラ 無理〈ムリ〉バッカリ シトッカシランモ 薬〈クスリ〉 飲〈ノ〉ンデ オ医者〈イシャ〉 行〈イ〉テ マダ 帰〈カエ〉ットレヘンカー 言〈ユ〉ーテ  コナイダカラ 風邪気〈カゼケ〉ノ トコ モッテ、ンデ 晩〈バン〉ニ ズット モー サスッテアル。ソヤカニ ホンマニ 昨日〈キノー〉ワ 気〈キー〉デ ナンシテ〔何をして=奮起して〕 今日〈キョー〉ラ 寝〈ネ〉トッテヤロ 思〈オモ〉ウネン。(C フン。) モー オ医者〈イシャ〉 行〈イ〉テ 戻〈モー〉ッテッテカラ 寝〈ネ〉トル ワケニ イカンモンヤサカイ コノ 台〈ダイ〉ノ マー後〈ウシロ〉ニ ナンシテ 座布団〈ダブトン〉 積〈ツ〉ンデアッ 所〈トコ〉ニ テーント コナイ シテ、(C フン。) ホンデ 毛布〈モーフ〉 持〈モ〉テッテモーテ〔持ってきてもらって〕 掛〈カ〉ケテ、(C フン。) ハー 皆〈ミナ〉 来〈キ〉テモートッテヤサカイ ネ 寝〈ネ〉トリモ 出来〈デケ〉ヘン。
C フン、辛〈ツラ〉イ 事〈コッ〉チャッタヤロナ。
B ハー、辛〈ツラ〉ソーヤッタデ。青〈アオ〉ーイ 顔〈カオ〉 シテナ。(C フン。) 風邪気〈カゼケ〉ト 両方〈ジョホ〉デナ。(C フン。) ソヤカイ モー コノ ダイブ 前〈マエ〉カラ 会社〈カイシャ〉 ヒナカ〔半日〕 休〈ヤス〉ンダリ チョイチョイ チョイチョイ モー 休〈ヤス〉ミトーシトッテン〔休み続けていたのだ〕 言〈ユ〉ーテ。(C フーン。)  風邪〈カゼ〉ガ 家〈イエ〉ー ハイッタラ カナンワ ウチラデモ。史朗〈シロー=人名〉チャンデモ アレ ドナイヤロナ。ユーベニ アノ 薬〈クスリ〉  飲〈ノ〉マシトッタラ 良〈ヨ〉カッタ。アレ マスチゲンヤロ。(A
 フン。) アンナン 西江〈ニッシェ=地名〉〈の薬局〉ニ 無〈ナ〉イネン。向〈ムコ〉 SS製薬〈エスエスセーヤク〉ノンバーッカリデ ホン セガ ナイ 思〈オモ〉ウワ。 一遍〈イッペン〉 薬〈クスリ〉 買〈コ〉ータ 時〈トキ〉デモ アンマリ 効〈キ〉カヘンシ 前〈マエ〉ノ アンプルノ 時〈トキ〉デモ チョットモ 効〈キ〉カヘンユーテ 言〈イ〉ヨッタ。
A ソンナ 事〈コト〉 アルカイ。効〈キ〉カイデカイ〔効かないでおくものか〕。
B  イーヤ 前〈マエ〉ニ ソノ 西江〈ニッシェ〉デ 買〈コ〉ータ、宮崎〈ミヤザキ=店名〉デ  買〈コ〉ータ 時〈トキ〉、(A フーン。) ホナ アンタ 昨日〈キノー〉ワ 早〈ハヤ〉イネンガイナ。持〈モ〉テ戻〈モー〉ッテッテ 飲〈ノ〉ンダラ 頭〈アタマ〉 痛〈イタ〉イ ヤツワ ホンマニ 速〈ハヤ〉カッタ。二時間〈ニジカン〉ホドニ 頭〈アタマ〉ガ 痛〈イタ〉イノン 治〈ナオ〉ッタ 言〈ユ〉テ、ホテ 喜〈ヨロコ〉ンデ 神戸〈コーベ〉 行〈イ〉トンノニ ホンデ 晩〈バン〉ニ 帰〈カエ〉リ 遅〈オソ〉イサカイニ ヤッパリ 喉〈ノド〉ガ 余計〈ヨケ〉 痛〈イタ〉イ。(C フン、ヤッパリ。) 治〈ナオ〉ットラヘンネン。チョット 頭〈アタマ〉ノ 痛〈イタ〉イノンダケガ 止〈ト〉マットッタダケヤ。史朗〈シロ〉チャンカテ アンタ 卒業式〈ソツギョーシキ〉ガ アレ 二十四日〈ニジューヨッカ〉ヤロ。
A 二十四日〈ニジューヨッカ〉ヤ。
B ソヤサカイナー、ソイマデニ 早〈ハ〉ヨ 良〈ヨ〉ーナラナンダラ…。大役〈タイヤク〉ヤモン。練習〈レンシュー〉スル 日〈ヒー〉ガ アレヘン。

                        《以上で、会話の実例を終わります。》

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2013年1月10日 (木)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(5)

明石方言における会話の実例④

B 清〈キヨ〉チャン〈=人名〉ノ 仲人〈ナコド〉 シタ 高和〈オカオ=地名〉ノ マーサン〈=人名〉 言〈ユ〉ー 人〈シト〉ガ 西〈ニシ〉… 田井〈タイ=地名〉ノ 西馬〈ニシンマ=苗字〉 言〈ユ〉ータラ 昼雨戸〈ヒルアマド〉ヤ 昼雨戸〈ヒルアマド〉ヤ。コナイ 透〈ス〉キ通〈トー〉ットー 言〈ユ〉ー 事〈コト〉オ。(C フン。) 昔〈ムカシ〉ノ 人〈シト〉ワ オモッショイ〔面白い〕 事〈コト〉 言〈ユ〉ー。昼雨戸〈ヒルアマド〉ヤ。ホデ 硝子〈ガラス〉 一枚〈イチマイ〉デ 一枚戸〈イチマイド〉デナ。(C フン。) 継目〈ツギメ〉 無〈ナ〉シノ 今〈イマ〉ノ …。

A 屋敷〈ヤシキ〉ガ 広〈ヒロ〉イサカイニ ンマニ 広〈ヒロ〉ーニ カケトンモ ンノ。(C フン。) ンマ、今〈イマ〉ノ 家〈イエ〉ワ ソノ 庭〈ニワ〉ガ 狭〈セマ〉イワナ。(B ウン。) ソノ 代〈カワ〉リニ 廊下〈ローカ〉 取〈ト〉ッテマウヤロ。(B ウン。) マー 平均〈ヘーキン〉<すれば> 一緒〈イッショ〉ワ 一緒〈イッショ〉、部屋数〈ヘヤカズ〉 マ 部屋〈ヘヤ〉ノ 数〈カス〉ワナー (B
 ウン。) マ 六間〈ロッケン〉ナラ 六間〈ロッケン〉、五間〈ゴケン〉ナラ 五間 〈ゴケン〉 モッテ シタラヤナ 一緒〈イッショ〉ヤ。
B 肩〈カタ〉 痛〈イタ〉イ。アー 今日〈キョー〉モ 寒〈サム〉カッタナ ホンマ。
A 玄関〈ゲンカン〉ノ  玄関〈ゲンカン〉ノ  玄関〈ゲンカン〉、アレ 一間〈イッケン〉ヤ。
C 力〈チカラ〉ノ  有〈ア〉ル 人〈シト〉ニ トントントント 叩〈タタ〉イテモラウカ 捻〈ヒネ〉ッテモラウカ センカ。
B ウン、肩〈カタ〉ガ 凝〈コ〉ッテナー 今日〈キョー〉ワ。ソイト 寒〈サム〉ーテ 昨日〈キノー〉カラ オカネサンネ〔=人名。おカネさん宅〕デ エーホド〔十分に〕 モー 何〈ナン〉モカモ アナイシテ 手伝〈テッタイ〉ニ 行〈イ〉トッタラ アンナ 家〈イエ〉 広〈ヒロ〉ーイネンケド  モー 建具〈タテグ〉 ハズシテモテ 裏〈ウラ〉モ 行〈イ〉キ抜〈ヌ〉ケ 表〈オモテ〉モ  行〈イ〉キ抜〈ヌ〉ケ (C フーン。)ヒュート 風〈カゼ〉ガ ハイッテキー ハイッテキー シテ  モー 皆〈ミーンナ〉 チョットデモ 後〈ウシロ〉イ 後〈ウシロ〉イ 寄〈ヨッ〉テモテ、(C 寒〈サブ〉イ。) サー オ客〈キャク〉サンガ チョット 来〈キ〉テヤッタサカイ オ膳〈デン〉 持〈モ〉ッテッテオクレ、アッチ 運〈ハコ〉ンデ オクレ 言〈ユ〉ータテ 出〈デ〉テ行〈イ〉ク 事〈コト〉モ 出来〈デケ〉ヘンネン。ズート 並〈ナロ〉ンデモトー。(C フーン。) ダイブ オッタアッタナー。
A 狭〈セマ〉イワ アンナ モン。
B  エー イヤ、狭〈セマ〉イナイネンケドナー、家〈イエ〉トシテワ 何〈ナン〉モ 狭〈セマ〉イナイネン。狭〈セマ〉イナイケドナ アンナ …。ヤッパシ アー 言〈ユー〉 場合〈バーイ〉ワ 広〈ヒロ〉イ 家〈エー〉ガ 欲〈ホ〉シーナー。台所〈ダイドコロ〉デモ …。
C 向〈ム〉コワ 六畳〈ロクジョー〉 二間〈フタマ〉ヤロ。
B 相当〈ソートー〉 広〈ヒロ〉イネケドヤナー ナヤカヤ〔あれこれと〕 モー ヤッパシ。
C 向〈ム〉コ 六畳〈ロクジョー〉 二間〈フタマ〉ヤハカニ ウチノ 事〈コト〉 思〈オモ〉タラ…。

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2013年1月 9日 (水)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(4)

明石方言における会話の実例③

B 金崎〈カナーサキ=親戚の家のある地名〉モ 廊下付〈ローカツキ〉 違〈チガ〉ウノン。
A 廊下付〈ローカズッキ〉ャ。
C  金崎〈カナサキ〉、廊下〈ローカ〉 無〈ナ〉イネヤロガ。
A 廊下付〈ローカヅ〉キヤナイカ。オ前〈マエ〉モ 行〈イ〉ッテ ワカラヘンノカ。
C  二階〈ニカイ〉ダケ …。(B フフフ。)
A ゴジャヤノー〔(記憶が)めちゃくちゃだね〕 ホンマニ。下〈シタ〉〔階下〕モ 廊下〈ローカ〉 付〈ツ〉イトンノニ。
B ゴジャ 言〈ユ〉ータテナー ガイヨー〔具合い良く〕 ガイヨー 見〈ミ〉トラナンダラナー。
A ン、廊下付〈ローカツ〉ッキャン。
C 二階〈ニカイ〉ワ コー 上〈アガ〉ッタ 所〈トコ〉ニ ズート 廊下〈ローカ〉ガ 有〈ア〉ッテ 両端〈ジョーハタ〉ニ アー コッチ 上〈アガ〉ッタ コッチニ アレ 六畳〈ロクジョー〉カ ナンボヤノンガ 有〈ア〉ッテ ホテ コッチャ〔こちらは〕 勉強部屋〈ベンキョーベヤ〉ト ホテ 何〈ナン〉ヤ 有〈ア〉ッテ ソノ  向 〈ム〉コニ アノ アレガ 四畳〈ヨジョー〉カ  四畳半〈ヨジョハン〉グライン  ナットンノカ ソレガ 両端〈ジョーハタ〉ニ コーシテ、二階〈ニカイ〉ワ 廊下〈ローカ〉 有〈ア〉ンノン 見〈ミ〉タケンド 下〈シタ〉ワ 廊下〈ローカ〉 有〈ア〉ンノカ 無〈ナ〉イノカ 知〈シ〉ラン。
A 廊下〈ローカ〉 付〈ツ〉イトー 言〈イ〉ヨンノニ〔言っているのに〕。玄関〈ゲンカン〉カラ 行〈イ〉タ 所〈トコ〉 廊下〈ローカ〉ヤナイカイナ、ワカラヘンネン。ワシワ 中〈ナカ〉イ ハイラヘンケンド、建〈タ〉テタ 時〈トキ〉ニ 行〈イ〉ッテミタラ 廊下〈ローカ〉ヤナー 思〈オモ〉テ 見〈ミ〉タンヤ。(C フン。) 廊下〈ローカ〉 言〈ユ〉ータラ オ前〈マエ〉 …。
B モー 今〈イマ〉ゴロ モ 大概〈タイガイ〉 廊下〈ローカ〉 シテナ。(C フン。)
A 廊下〈ローカ〉 言〈ユ〉ータラ オ前〈マエ〉 ズート 学校〈ガッコ〉ノ 廊下〈ローカ〉 廊下〈ローカ〉ミタイニ 長〈ナゴ〉ーニ …、長〈ナゴ〉ナカッタラ 廊下〈ローカ〉ヤナイ 思〈オモ〉トッカ 知〈シ〉ランケンド …。
B 改造〈カイゾー〉 モ チット シタ〔したら〕 良〈エ〉ーネンケンド。
A アノ 家〈イエ〉 オ前〈マエ〉 金崎〈カナサキ〉ノ 家〈エー〉ワ ウチノ 家〈エー〉グライノ 大〈オー〉ケサヤモン、ソナイ 大〈オー〉ケナ 長〈ナガ〉イ 廊下〈ローカ〉ガ 何〈ナニ〉ガ〔なぜ〕 取〈ト〉レンノンドイ。(B フン。)
C マー アノ 何〈ナン〉デモ 南〈ミナミ〉モ 東〈ヒガシ〉モ コー 開〈ア〉イテ コッチャモ〔こちらも〕 コッチャモ アレ 戸〈トー〉 有〈ア〉ンノカ 無〈ナ〉イノカ 知〈シ〉ランケンド、(A・B フフン。) モー マッカイケヤガエナ〔まるっきり明るいのだよ〕。
B 戸〈トー〉 有〈ア〉ンノカ 無〈ナ〉イノカ 知〈シ〉ラン、マッカイケヤ 言 〈ユ〉ーテ ソラ 今〈イマ〉ノ 硝子張〈ガラスバ〉リヤロ。
A イヤ、ナー 廊下〈ローカ〉 付〈ツ〉ケトッサカイニナー アッチャモ〔あちらも〕 コッチャモ〔こちらも〕 窓〈マド〉 アケトンネン。
C 南〈ミナミ〉モ 東〈ヒガシ〉モ 硝子〈ガラス〉バッカリヤナ。
A ナ ソイガナ、ウチラノ 家〈イエ〉ミタイニ ホレ コノ 西〈ニッシ〉ャ 東〈ヒガシ〉オ ホレ …。

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2013年1月 8日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(3)

明石方言における会話の実例②

A ソヤケド ソノ 今〈イマ〉ノ 今〈イマ〉ノ コノ 建築〈ケンチク〉 マ 様式〈ヨーシキ〉 和洋〈ワヨー〉ミタイナ コノ 何〈ナン〉ヤナー。
C ホナ〔それなら〕 六十丁〈ロクジッチョー=地名〉ニ アンマリ 大工〈ダイク〉サンユテ 無〈ナ〉カッタンカ。
B ソラー ソノ 時分〈ジブン〉ノ 習〈ナロ〉トッテノガ 旧式〈キューシキ〉ヤ サカイニ (A ハー ソイオ …。) 今〈イマ〉ノ (C フン。) 建築〈ケンチク〉ノ ヤッパシ 技術〈ギジツ〉 違〈チガ〉ウサカイナ。
C ソイデ 何〈ナニ〉カー …。
B  ンン、窓〈マド〉 一〈ヒト〉ツ 作〈ツク〉ッテモヤナー 違〈チガ〉ウネン。
A イロイロ ソヤケンド 今〈イマ〉ワ 方式〈ホーシキ〉 有〈ア〉ンナー ホンマニ シトンノン〔しているのは〕 …。
B ヤッパシ ソレト 自分〈ジブン〉、大工〈ダイク〉サン 大工〈ダイク〉サンノ 考〈カンガ〉エガナ 違〈チガ〉ウネン。(A ソラ〔それは〕 ホンマニ…。) 同〈オンナ〉ジ 窓〈マド〉 アケテモ 丸〈マル〉ニー 考〈カンガ〉エタリ 昔〈ムカシ〉ナリノ〔昔のままの〕 角〈カク〉デナ シトク〔しておく〕 人〈シト〉モ 有〈ア〉ルシ、イロイロヤ。
A シカシ 今度〈コンド〉 今度〈コンド〉 建〈タ〉テトー〔建てている〕 アノ 家〈エー〉 ンマニ〔本当に〕 一間〈イッケン〉ノ  窓〈マド〉 ギョーサン アケトンデー。(B フーン。) ハー マー、ソラ〔それは〕 窓〈マド〉 アケナ ショガナイワ〔仕方がないわ〕。廊下〈ローカ〉 付〈ツ〉ケテモトッサカイニ ホレ 行〈イ〉キ抜〈ヌ〉ケ 言〈ユ〉ー 事〈コト〉 出来〈デケ〉ヘンヤロ。(B フン。) ソイデ モー 東〈ヒガシ〉モ 西〈ニシ〉モ オ前〈マエ〉 一間〈イッケン〉ノ 窓〈マド〉 二〈フタ〉ツ アケトンガ〔あけていることだ〕、大〈オー〉ケナン〔大きいの〕。(B フン。) 南〈ミナミ〉 南〈ミナミ〉 南側〈ミナミッカー〉ワ ドナイヤ アレ 南〈ミナミ〉モ アイトンネンヤロナー。(B フン。) マー 北〈キタ〉ワ アケラレヘンワノー。
C アノー 間〈マ〉ー  ナンボ ナンボノ 間〈マー〉、八畳〈ハッチョー〉 八畳〈ハッチョー〉 四間〈ヨマ〉カグライノ 大〈オー〉ケナ  家〈エー〉カ ドナイ ナッ…〔なっているのか〕。
A  八畳〈ハッチョー〉 四間〈ヨマ〉 言〈ユ〉ーテ、今〈イマ〉 モー ソンナ  八畳〈ハッチョー〉 四間〈ヨマ〉ヤ  言〈ユ〉ーテ ソンナン 違〈チャ〉ウネヤ。(C
 違〈チガ〉ウノン。) コンナ 昔〈ムカシ〉ノ 建築〈ケンチク〉ト 違〈チャ〉ウサカイニナー、八畳〈ハッチョー〉 四間〈ヨマ〉ヤ 六畳〈ロクジョー〉 四間〈ヨマ〉ヤ 言〈ユ〉ーテ  ソンナン 違〈チガ〉ウネン。(C フーン。)
B フフフ…。今〈イマ〉 モー 廊下〈ローカ〉ガ マンナカデ〔まん中にあって〕 両方〈ジョーホー〉ニ 間取〈マドリ〉 イロイロトナ。(C フーン。)
A 八畳〈ハッチョー〉 六畳〈ロクジョー〉 ホテ  ナンボニ ナンネンヤロナー〔なるのだろうなあ〕。上〈ウエ〉 トニカク アレ ナンボゾエ〔いくらなのか〕。六間〈ロッケン〉ノ 六間〈ロッケン〉ノ 三間半〈サンゲンハン〉ヤカニ〔三間半だから〕 三六〈サブロク〉 十〈ジュー〉…。上〈ウエ〉ガ 二階〈ニカイ〉ガ ヨー〔じゅうぶんに〕 二十坪〈ニジッツボ〉 有〈ア〉ンノンカノー。(C フン。) ホデ マー 二十坪〈ニジッツボ〉 有〈ア〉ッタトコデ 廊下〈ローカ〉 取〈ト〉リ ナンヤカ〔何やかや〕 シテマウサカイニナー。ホデ 今〈イマ〉ノ アノ 炊事場〈スイジバ〉ニ シトッ〔している〕 所〈トコ〉 アレ アガッテマウガナ、アレナ 炊事場〈スイジバ〉 皆〈ミーンナ〉 アノ 今〈イマ〉ノ 新築〈シンチク〉 サラノ 中〈ニカ〉ニ 皆〈ミナ〉 トリコンデモトッサカイ。

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2013年1月 7日 (月)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(2)

明石方言における会話の実例①

 明石方言における会話の実際例を文字化したものをご覧いただくことから始めます。
 録音をしたのは、1964年(昭和39年)のことです。A・B・C3人は同一家族の者で、Aは男性、BとCは女性です。およそ50年前の会話で、わずかの時間の録音を文字にしたものですが、明石方言の実際の姿を写す資料として、ここに掲げます。
 会話文は、できるだけ発音に忠実に、カタカナを用いて表します。原則として文節ごとに区切って書きますが、文節の判定は難しいので、必ずしも厳密なものではありません。発話者が変わるごとに改行しますが、短い相づちなどは( )を用いて書きます。
 漢字の後ろの〈カタカナ〉の部分は読み仮名で、すべての漢字に読み仮名を施します。〔ひらがな〕の部分は共通語訳です。
 話の内容は、Aが親戚の家の新築祝いに行って見聞した話に始まり、次にBが近所の家の葬式の手伝いに行って感じたことについて話し、さらに話題は家族の風邪のことに転じていきます。

A 六十丁〈ロクイッチョ=地名〉イ 行〈イ〉ッキョン〔行っている〕ノワ 達夫〈タッツォ=人名〉ガ 先〈サキ〉 行〈イ〉トッタ〔行っていた〕 親方ヤ ナイカイ。
B イヤ ソエ〔それ〕ガヤナー。(A ハー。) ソノ 佐藤〈サトー=苗字〉ノ 里〈サト〉ヤラ ……。
A 佐藤〈サトー〉 違〈チャ〉ウ。西海〈ニシウミ=苗字〉ヤンカイ。
B ハーン 西海〈ニシウミ〉。イヤ ソイデモナー コッチワ 佐藤〈サトー〉デモヤナー、(C ウン。) オ嫁〈ヨメ〉サンノ 里〈サト〉ワ ドナイ 言〈ユ〉ー……。西海〈ニシウミ〉ヤ 何〈ナン〉ヤ ワカレヘン。
A ウン、ソラ〔それは〕 マ ソーヤナー。
C ソラ ソーヤナー。
B ヘー、ワカレヘン。
A 今〈イマ〉 アノ 大工〈ダイク〉モ ワシラガ 見〈ミ〉タラ アノ 実〈ジッ〉チャン〔=人名〕ノンガ ナンカ 良〈エ〉ーナー。前〈マエ〉ノ 時〈トキ〉ナンカ ホンマニ 堅〈カト〉ーテ 「コンナ モン ハイルカイ。」 言〈ユ〉ーテ、「イヤ 別状〈ベッチョ〉ナイ〔大丈夫だ〕 ナグッテクレ。ハイルサカイニ。」言〈ユ〉ーテ 無理〈ムリ〉カラ〔無理に〕 押〈オ〉シ込〈コ〉ンデ、「一旦〈イッタン〉 コナイ シトイタラ 良〈エ〉ーネン」 言〈イ〉ヨッタケンドヤナー、アノ 大工〈ダイク〉サン 建〈タ〉テタンワ オ前〈マエ〉 ハイラン ヤツワ 無茶苦茶〈ムチャクチャ〉ニ 堅〈カタ〉イシ、ハイル ヤツワ オ前〈マエ〉 ストーンストーント ハイッテイッテマウネヤ。
B 実〈ジッ〉チャンワナー (A ウン。) 若〈ワカ〉イ 時〈トキ〉カラ 堅苦〈カタクル〉シーシ (A ウン。) 良〈エ〉ー  仕事〈シゴト〉 シヨッタアッタ〔しておられた〕。(A ウン。) ウン ヤッパシナー アーユー ドナイ 言〈ユ〉ータラ 良〈エ〉ーノンカ 耳〈ミミ〉ガ チョットナ (A ウン。) 聞〈キ〉コエニクイヨーナ 人〈シト〉ヤサカイ ヤッパシ ヨソ見〈ミ〉モ シテナイシ〔なさらないし〕、実体〈ジッテー〉ナモナ〔真面目なものね〕。ソヤカ〔だから〕 モー 仕事〈シゴト〉 一筋〈シトスジ〉ヤサカイ、(C ウン。) ソイデ ソラ〔それは〕 モー 一軒〈イッケン〉 有〈ア〉ッタ 大工〈ダイク〉サンヨリ 良〈エ〉ー 仕事〈シゴト〉 シヨッタアッテンケドナ。(C フン。)

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2013年1月 6日 (日)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(1)

はじめに

 「明石日常生活語辞典」の連載は、2009年(平成21年)7月8日に開始して、まる3年続けて、1116回に達しました。
 その連載は、「あ」から「ん」までの一巡目は荒削りな形で行い、二巡目以降で加除訂正・推敲を続けてきました。三巡目が終われば書籍化するつもりでした。
 ところが、2012年(平成24年)9月初めのハードディスクの事故により、蓄積したデータの大部分を失うことになりました。完成への目途をつけておりましたので、この事故は大きな衝撃となりました。データの復元を大学生協に依頼しましたが、結局は思いがかないませんでした。一時は作業の中断・放棄も考えました。
 瀬戸内寂聴さんは、源氏物語の現代語訳を70歳で始めて、数年をかけて完成されました。瀬戸内さんと比較するのは不遜なことではありますが、私の「明石日常生活語辞典」も5年間の歳月を注げば、ゼロからでも完成に近づけるのではないかと考えました。もちろんゼロからではなく、データの一部はブログに残っています。
 9月以降は、ブログに公開しているデータをもとに、「明石日常生活語辞典」の復元と編集作業をしてみました。十分な復元となってはいませんが、それをもとに再び書き始めて、現在は「あ」から「う」までが完成しました。まだ全体の一割にも達していませんが、なんとか続けていけるという気持ちになりました。
 そこで、「改訂最終版・明石日常生活語辞典」の連載を再開することにしました。この原稿のままで書籍化できるとは思いませんが、ともかく、「ん」を目指して走り続けることにします。
 これに伴って、これまでの「明石日常生活語辞典」の連載を絶版とします。ただし、ブログからは削除しておりません。
 まずは、「明石方言における会話の実例」から連載を始めますが、これまでの連載では書かなかったことなども、いろいろ織り交ぜて書いていくつもりです。
 明石方言、あるいは兵庫県方言、さらには関西方言に関心をお持ちの方々から、批判や情報提供などをいただければ嬉しく思います。

 文字ばかりの記事になるのは面白くないと思いますので、ときどきは写真を掲載するようにします。
【写真は、ブログ筆者の著書『ひょうごの方言』(神戸新聞総合出版センター発行)】
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2013年1月 5日 (土)

名寸隅の記(109)

いったん休止について

 3か月余りにわたって「名寸隅の記」を連載してきました。
 昔々「名寸隅」と呼ばれた頃に詠まれた歌などを出発点にして、文学、産業、教育、その他を、思いつくままに書き連ねてきました。毎日、何かひとつずつ書くということは楽しいことでしたが、蓄積したものが、そろそろ底をついてきました。書くことが無くなったというわけではありませんが、しばらく休止をして、ある程度の充電をした後、再び連載を再開したいと思います。
 100回を超える連載が一気にできるとは思っていませんでしたが、なんとか乗り切って、一区切りがついたというのが素朴な感想です。
 休止している間に、季節的な話題や、臨時の出来事があった場合は、スポット的に掲載をするつもりです。
  実は、次に連載を再開する「明石日常生活語辞典」は「名寸隅の記」の姉妹編です。明石で使われていた、あるいは現在使われている言葉を集めたものですが、とりわけ江井ヶ島に重点を置いた記述をしています。
  このブログは、何のPRもしていませんが、江井ヶ島在住または出身の方、数人が読み続けてくださっています。こんなブログがあるということを口コミで伝えてくだされば嬉しいと思いますし、江井ヶ島に関わるいろんな情報をお知らせくだされば更に嬉しいと思います。

【写真は、江井ヶ島の灯台と明石海峡大橋。2012年(平成24年)12月31日16時19分撮影。】
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2013年1月 4日 (金)

名寸隅の記(108)

住吉神社の分布

 いま紹介をしている魚住町中尾の住吉神社の他にも、周辺には住吉神社がいくつもあります。江井ヶ島の東島にも住吉神社がありますし、西江井にも住吉神社があります。大久保町大久保町(おおくぼまち)にも、大久保町福田にも、大久保町八木にも住吉神社があります。
 住吉神社は海の神を祀っていますから海岸線に分布するのは理解できます。大阪市住吉区にある住吉大社も、神戸市東灘区にある本住吉神社も海との関係が深いと思います。
 ところが北播磨の内陸部にも住吉神社があります。例えば加西市北条町北条は海からずいぶん離れていますが住吉神社があります。
 このことについて、『兵庫県の歴史散歩・下』には、次のような記述があります。(16ページ)

 住吉神社の荘園があったのであろう。もともと、地元の神がまつられていた社があり、住吉神社の勢力が浸透してきたときに、本殿を住吉大神に明け渡して、地元の神を末社に移したとも考えられる。境内末社を調べると、住吉神社勧請前の産土神を知ることができる。住吉神社はこのように荘園勧請神として、土俗の神を取り込んで勢力を拡大していったのである。

 加西市の住吉神社は、古くは酒見大明神と呼ばれていたようです。中尾の住吉神社は格式の高い神社ですが、周辺の住吉神社とどのような関係にあったのかは知りません。

【写真は、住吉神社の北側正面の鳥居。2012年(平成24年)9月22日15時49分撮影。】
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2013年1月 3日 (木)

名寸隅の記(107)

歴史に彩られた住吉神社

 創建の由来は別にしても、『兵庫県の歴史散歩・下』には、住吉神社について、時代の流れに沿った記述がありますので、その一部を引用します。

 境内には、南北朝時代の「文和四(1355)年」の銘をもつ石造の灯籠(県文化財)がある。拝殿には、円山応挙や石田遊汀(ゆうてい)らの描いた絵馬が奉納されている。遊汀の父石田幽汀(ゆうてい)は、魚住西岡出身の絵師で、京都にでて石田半右衛門の養子となった。弟子に円山応挙ら逸材を輩出した。長男が友汀(ゆうてい)、二男が遊汀である。住吉神社の「加茂競馬(かものくらべうま)の図」は、遊汀の作である。父幽汀の描いた小襖絵が、西岡の薬師院(ボタン寺)に残されている。拝殿には、1819(文政2)年に奉納された和船の模型もある。和船の正確な模型として貴重なものだという。
 拝殿の向かいの能舞台は、寛永年間(1624~44)に小笠原忠真が建立したもので、現存する能舞台は1713(正徳3)年に再建されたもの。毎年5月1日には復活能が上演される。江戸時代初期の建築様式をよく伝える豪壮な楼門は、1648(慶安元)年の建立である。楼門をぬけると、大きな石造鳥居の向こうに播磨灘を一望できる。境内にはマツの大樹老木も多く、潮風の香がただよう。

 能舞台は、連載(61)で「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産100選」に選ばれているということを書きました。
 楼門は左右の狛犬が守っているように見えます。見上げれば複雑な木組みが施されている楼門です。今にも崩れかけるかもしれないというほどの古老の建造物です。楼門については、明石市教育委員会が説明板を立てていて、そこには次のことが書かれています。

 二階づくり門で豪壮。江戸時代初期の建立です。
 棟札に慶安元年(一六四八)建立、元禄四年(一六九一)修理と記録されている。

【写真は、住吉神社の楼門の木組み。2013年(平成25年)1月1日14時42分撮影。】
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2013年1月 2日 (水)

名寸隅の記(106)

住吉神社の祭神

 都道府県別の歴史散歩シリーズの一冊『兵庫県の歴史散歩・下』(2006年6月30日発行、山川出版社)には、中尾の住吉神社について1ページ半にわたる記述(14ページ以降)があります。
 その書物からの引用は次回にまわすとして、まずは、住吉神社が初詣用に作ったリーフレットには次のような記述があります。 

 住吉大神は、イザナギ命がみそぎ祓いをされた時、生まれられた神(底筒男命・中筒男命・表筒音命)で、この三柱を総称して住吉神という。住吉(三)神の交通安全祈願のもと、神功皇后は朝鮮半島(新羅)に遠征。無事凱旋せられ、九州筑紫の地で住吉大神の御神威により厄除けの神(健やかに成長され、のち応神天皇)を生み給うた。天皇幼児であったので、摂政になられる。百歳をもって崩ぜられた。
 住吉神社は、神功皇后をあわせて四柱の神をお祭りしてあります。

 そのような由来によって、住吉神社の神徳は、厄除け、家内安全、健康長寿、交通安全、安産育児だと書いてあります。
 さて、住吉神社の年末年始は、12月31日の23時から除夜祭が、1月1日は9時から歳旦祭が、13時30分から神楽奉納と餅まきが行われたようです。

【写真は、住吉神社に掲げられた、手作りの絵馬。2013年(平成25年)1月1日14時49分撮影。】
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2013年1月 1日 (火)

名寸隅の記(105)

新春の住吉神社

 大晦日とはうってかわって、元日の江井ヶ島は、見事に晴れて、ほとんど風もなく、嬉しい一日でした。特に午後の気温は5~6度になりましたので、戸外でも寒さを感じませんでした。
 元日の午後、魚住町中尾にある住吉神社へ、妻と初詣に行ってきました。住吉神社のことはこれまでにも何度か書いていますが、自分たちの地域の氏神さんです。昔は-というのは、10年ほど前までは、という意味ですが-いつでも気軽に初詣に出かけられたのですが、現在では初詣に出かける時期を思案しなければならなくなりました。昔に比べると、住吉神社に初詣で訪れる人の数が格段に増えたのです。
 昔は、日付が変わると住吉神社へ出かけたものです。境内には暖をとるための焚き火がたかれていましたが、さっと参拝して破魔矢を買って、さっと帰ってきました。年が改まった時刻に行っても、元日の朝に行っても同じでした。
 10年前ぐらいから様子が変わってきました。行列をしなければならなくなったのです。最初は深夜に出かけたときに行列に遭遇しましたが、深夜を敬遠して元日の朝に出かけた年にも行列になりました。午前を敬遠して元日の午後に出かけても行列に並ぶことになりました。
 住吉神社は、本来は数か村(秋祭りは4地区の布団太鼓が出ます)の氏神さんです。それが山陽電鉄の広報紙に毎年、初詣の神社として紹介されるようになり、それに呼応するように、住吉神社も正月の行事を増やしました。急に集客する力が大きくなっていったのです。広い境内にマイカーがたくさん駐車する風景も珍しくなくなりました。ほんとうに大勢が、初詣に訪れるようになったのです。
 さて、自宅から歩いて10分余りの住吉神社へ、今年の元日は14時30分に着きましたが、長い行列に並んで、神前まで30分の時間がかかりました。自分たちの氏神の神社へたくさんの人が集まるのは誇らしいのですが、その変化ぶりには驚いています。

【写真は、住吉神社の新春風景。2013年(平成25年)1月1日15時05分撮影。】
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あけましておめでとうございます

Cimg8041  昭和17年7月7日の翌朝に生まれた私は、満70歳になりました。
 60歳で一旦退職したときには、あと10年ぐらいは大丈夫だろうと思い、65歳を迎えたときにも、まだ10年ぐらいは生きられるだろうと思い、70歳の今でさえ、もう10年ぐらいはという願望を持っております。
 空襲のかすかな記憶を持ち、戦後の何もない頃を子どもとして生きてきましたから、閉塞感の強い今の時代であっても、苦しいと悲観しているわけではありません。
 田圃は持っていませんから、晴耕雨読はできません。天気が良ければあっちこっちへ行く(歩く)ことを楽しんでおります。言うならば晴行雨読です。親に貰った足がいつまでも動いてくれることを願っております。
 新しい年のはじめにあたり、ご家族の皆さま方にとって幸せな一年でありますようお祈り申し上げます。

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