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2013年7月31日 (水)

【掲載記事の一覧】

 中国地方・北陸地方を中心に、「これまでに経験のないような大雨」が降りました。1時間あたり100ミリというような降り自体が「経験のない」ことであるとともに、災害への備え方もまだ「経験のない」ことであるのかもしれません。自然の猛威に対応するのは困難なことかもしれませんが、「想定を超えた」という言葉を使うわけにはいきません。
 『改訂最終版・明石日常生活語辞典』は毎日の掲載を継続します。
 『茜の空』という連載を、随時掲載します。『放射状に歩く』は涼しくなったら再開します。
 ブログをお読みくださってありがとうございます。
 お気づきのことなどは、下記あてのメールでお願いします。
    gaact108@actv.zaq.ne.jp
 これまでに連載した内容の一覧を記します。

◆改訂最終版・明石日常生活語辞典 (1)~(207)~継続予定
    [2013年1月6日開始~2013年7月31日]

◆茜の空 (1)~(8)~継続予定
    [2012年7月4日開始~2013年7月28日]

◆名寸隅の記 (1)~(133)~継続予定
    [2012年9月20日開始~2013年6月21日]

◆放射状に歩く (1)~(58)~継続予定
        [2013年4月13日開始~2013年6月9日]

◆言葉カメラ (1)~(385)~継続予定
    [2007年1月5日開始~2010年3月10日]

………【以下は、連載を終了したものです。】……………………………

◆明石日常生活語辞典 (1)~(1116)
    [2009年7月8日開始~2012年9月13日終了]

◆『明石日常生活語辞典』写真版 (1)~(4)
    [2010年9月10日開始~2011年9月13日終了]

◆国語教育を素朴に語る (1)~(51)
    [2006年8月29日開始~2007年12月12日終了]

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 (0)~(102)
    [2008年2月25日開始~2008年7月20日終了]

◆消えたもの惜別 (1)~(10)
    [2009年9月1日開始~2009年9月10日終了]

◆地名のウフフ (1)~(4)
    [2012年1月1日開始~2012年1月4日終了]

◆ことことてくてく (1)~(26)
    [2012年4月3日開始~2012年5月3日終了]

◆テクのろヂイ (1)~(40)
    [2009年1月11日開始~2009年6月30日終了]

◆神戸圏の文学散歩 (1)~(5)
    [2006年12月27日開始~2006年12月31日終了]

◆母なる言葉 (1)~(10)
    [2008年1月1日開始~2008年1月10日終了]

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] (1)~(4)
   [2006年12月23日開始~2006年12月26日終了]

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 (1)~(29)
    [2007年1月1日開始~2009年6月4日終了]

◆西島物語 (1)~(8)
    [2008年1月11日開始~2008年1月18日終了]

◆鉄道切符コレクション (1)~(24)
    [2007年7月8日開始~2007年7月31日終了]

◆足下の観光案内 (1)~(12)
    [2008年11月14日開始~2008年11月25日終了]

◆写真特集・薔薇 (1)~(31)
    [2009年5月18日開始~2009年6月22日終了]

◆写真特集・さくら (1)~(71)
    [2007年4月7日開始~2009年5月8日終了]

◆写真特集・うめ (1)~(42)
    [2008年2月11日開始~2009年3月16日終了]

◆写真特集・きく (1)~(5)
    [2007年11月27日開始~2008年11月13日終了]

◆写真特集・紅葉黄葉 (1)~(19)
    [2007年12月1日開始~2008年12月15日終了]

◆写真特集・季節の花 (1)~(3)
    [2007年5月8日開始~2007年6月30日終了]

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

◆小さなニュース [2008年2月28日]

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや (1)~(13)
    [2009年1月1日開始~2010年1月3日終了]

◆文章の作成法 (1)~(7)
    [2012年7月2日開始~2012年7月8日終了]

◆朔日・名寸隅 (1)~(19)
    [2009年12月1日開始~2011年6月1日終了]

◆教職課程での試み (1)~(24)
    [2008年9月1日開始~2008年9月24日終了]

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 (1)~(3)
    [2006年10月2日開始~2006年10月4日終了]

◆学力づくりのための基本的な視点 (1)~(7)
    [2006年10月5日開始~2006年10月11日終了]

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 (1)~(18)
    [2006年10月16日開始~2006年11月2日終了]

◆教職をめざす若い人たちに (1)~(6)
    [2007年6月1日開始~2007年6月6日終了]

◆これからの国語科教育 (1)~(10)
    [2007年8月1日開始~2007年8月10日終了]

◆現代の言葉について考える (1)~(7)
    [2007年7月1日開始~2007年7月7日終了]

◆自分を表現する文章を書くために (1)~(11)
    [2007年10月20日開始~2007年10月30日終了]

◆兵庫県の方言 (1)~(4)
    [2006年10月12日開始~2006年10月15日終了]

◆暮らしに息づく郷土の方言 (1)~(10)
    [2007年8月11日開始~2007年8月20日終了]

◆姫路ことばの今昔 (1)~(12)
    [2007年9月1日開始~2007年9月12日終了]

◆私の鉄道方言辞典 (1)~(17)
    [2007年9月13日開始~2007年9月29日終了]

◆高校生に語りかけたこと (1)~(29)
    [2006年11月9日開始~2006年12月7日終了]

◆ゆったり ほっこり 方言詩 (1)~(42)
    [2007年2月1日開始~2007年5月7日終了]

◆高校生に向かって書いたこと (1)~(15)
    [2006年12月8日開始~2006年12月22日終了]

◆1年たちました (1)~(7)
    [2007年8月21日開始~2007年8月27日終了]

◆明石焼の歌 (1)~(3)
    [2007年8月28日開始~2007年8月30日終了]

◆失って考えること (1)~(6)
    [2012年9月14日開始~2012年9月19日終了]

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(207)

「明石日常生活語辞典…か」(39)

かゆ【粥】《名詞》 水を多くしてやわらかく炊いた御飯。「水加減・を・ 間違(まちご)ー・て・ かゆ・みたいな・ 飯・に・ なっ・ても・た。」「さつまいも・を・ 入れ・た・ かゆ」〔⇒かい、おかい、おかゆ〕

かよい【通い】《名詞》 毎日、自宅から行って仕事などをすること。また、そのようにする人。「遠い・ん・や・けど・ 住み込み・やのー・て・ かよい・です・ねん。」

かよい【通い】《名詞》 ①掛け売りをするときに、金品の出入りを書き付けておく帳面。◆掛け売りなどの時に使うことが多い。「かよい・を・ 持っ・て・ 買い物・に・ 行く。」②預金の出し入れの金額などを記入しておく帳簿。「かよい・に・ 使う・ 印鑑・を・ 忘れ・てき・た。」

かよう【通う】《動詞・ワア行五段活用》 ある場所から別の場所へ、行ったり来たりする。「学校・へ・ 電車・で・ かよう。」「山奥・や・けど・ バス・が・ かよ・とる・さかい・ 便利や。」

かよう〔かよー〕【火曜】《名詞》 月曜の次の日。「かよー・は・ クラブ・が・ 休み・や。」〔⇒か、かようび〕

かようきょく〔かよーきょく〕【歌謡曲】《名詞》 主として日本で作られた、大衆的な音楽。「美空ひばり・の・ かよーきょく・が・ 好きや・ねん。」〔⇒りゅうこうか〕

がようし〔がよーし〕【画用紙】《名詞》 絵を描くのに使う、少し厚手の紙。「がよーし・に・ 折り紙・を・ 貼る。」「色がよーし」

かようび〔かよーび〕【火曜日】《名詞》 月曜の次の日。「かよーび・に・ 貰い・に・ 来・ます。」〔⇒か、かよう〕

から【空】《名詞、形容動詞や》 ①中に何も入っていないこと。あるべきものが中に入っていないこと。「から・の・ 一升瓶」②籤などで、当たっていないもの。「大売り出し・の・ 抽選・で・ から・ばっかり・ 引い・た。」〔①⇒からっぽ。②⇒すか〕

から【殻】《名詞》 ①貝や草木の実などの外側を覆っている堅い皮。「卵・の・ から」「貝・の・ から」②中身がなくなった後に残る、外側の皮。「蝉・が・ 脱け・た・ から・が・ 庭・に・ 残っ・とる。」〔②⇒ぬけがら〕

から【柄】《名詞》 体格。体つき。「えー・ から・ し・とる・のに・ 相撲・を・ とらし・たら・ 弱い・なー。」「から・の・ 大きい・ 人」◆「がら」とも言うが、「から」の方を多く使う。複合語は「大きな どんがら」などのように言う。〔⇒がら〕

から《格助詞》 ①時間や空間の起点を表す。「神戸・から・ 明石・まで」「月曜・から・ 金曜・まで」②原料、材料などを表す。「麦・から・ 仕込ん・だ・ 焼酎」〔①⇒より〕
から《接続助詞》 原因や理由を表す。「行く・から・ 待っ・とい・て。」(もともとは、「さかい」を使うことが多かった。)〔⇒さかい〕

がら【柄】《名詞》 ①人に与える感じや印象。「がら・が・ 悪い・ もの・の・ 言(い)ー方・を・ する・ 人・や・なー。」②その人にふさわしい品位や性格。「がら・に・も・ ない・ こと・を・ 言(ゆ)ー・たら・ あか・ん。」③体格。体つき。「がら・の・ 大きい・ 人」④織物や布などの模様。「小さい・ がら・の・ 着物」〔③⇒から〕

がら《名詞》 ①土に混じっている石。小石。「がら・を・ 除け・て・から・ 畝・を・ 作る。」②燃えたりしたあと、滓のようになったもの。「コークス・の・ がら」③肉を取り去ったあとの骨。「がら・の・ 多い・ 魚・や・なー。」

カラー〔からー〕【英語=collar】《名詞》 詰め襟の服の襟の内側に取り付けるもの。「学生服・の・ 白い・ からー・が・ 割れ・た。」

がらあき【がら空き】《形容動詞や》 中にほとんど何もないような様子。「日曜日・の・ 電車・は・ がらあきやっ・た。」〔⇒がらすき〕

からあげ【空揚げ】《名詞》 肉・魚・野菜などを、衣を付けずに油で揚げること。「さつまいも・の・ からあげ」◆「鶏の唐揚げ」というような使い方とは異なっている。

からい【辛い】《形容詞》 ①塩味が強い。「からい・ 汁」②ひりひりと舌を刺すような感じがする。「からい・ 唐辛子(とんがらし)」③厳しい。容赦をしない。「からい・ 点・を・ つけ・られ・た。」〔①⇒しおからい〕■対語=「あまい」

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2013年7月30日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(206)

「明石日常生活語辞典…か」(38)

がやがや《副詞と》 大勢の人がやかましく声をたてる様子。望ましくないことを口にしている様子。「がやがや・ 言わ・んと・ 静かに・ し・なさい。」

かやく【火薬】《名詞》 熱や力を加えると爆発する薬品。「花火・の・ かやく・の・ 臭い・が・ する。」

かやく【加薬】《名詞》 五目飯・混ぜ飯・麺類などに入れる具。「かやく・を・ ぎょーさん・ 入れ・た・ 飯」

かやくうどん【加薬饂飩】《名詞》 具をたくさん入れたうどん。「ご飯・の・ 替わり・に・ かやくうどん・を・ 食べる。」 

かやくごはん【加薬飯】《名詞》 具をたくさん入れて炊いた飯。「筍・の・ かやくごはん・を・ こしらえる。」◆具を米と一緒に炊きあげるものと、炊いた飯に後から具を添えるものとがある。〔⇒かやくめし、ごもくめし、ごもくごはん、まぜめし、まぜごはん〕

かやくめし【加薬飯】《名詞》 具をたくさん入れて炊いた飯。「蛸・を・ 入れ・た・ かやくめし・は・ うまい。」◆具を米と一緒に炊きあげるものと、炊いた飯に後から具を添えるものとがある。〔⇒かやくごはん、ごもくめし、ごもくごはん、まぜめし、まぜごはん〕

かやす【返す】《動詞・サ行五段活用》 ①もとのところや、もとの持ち主に戻す。「この・ 本・は・ 一週間・ 経っ・たら・ かやし・て・よ。」②表と裏を反対にする。「焦げ・ん・よーに・ 上手に・ かやし・なはれ。」〔⇒かえす、かいす〕■自動詞は「かやる」

かやす【帰す】《動詞・サ行五段活用》 もとのところへ戻らせる。帰らせる。「土曜日・は・ 昼・まで・で・ かやし・てもらえ・た。」〔⇒かえす、かいす〕■自動詞は「かやる」

かやす【孵す】《動詞・サ行五段活用》 卵を子にする。「鶏・が・ 雛・を・ かやし・た。」「卵・を・ 温め・とる・さかい・ もーじき・ かやす・やろ。」〔⇒かえす、かいす〕■自動詞は「かえる」「かいる」「かやる」

かやぶき【傾き】《名詞》 斜めになること。斜めになっている程度や具合。「お寺・の・ 屋根・の・ かやぶき・は・ 急や・なー。」〔⇒かやむき、かたむき〕

かやぶく【傾く】《動詞・カ行五段活用》 ①斜めになる。「片一方(かたっぽ)・に・ 乗っ・たら・ 舟・が・ かやぶく・さかい・ やめ・てんか。」②太陽や月が沈もうとする。「夜中・に・ お月さん・が・ 西・に・ かやぶい・とる。」③盛んな状態からしだいに衰えようとする。うまくいかなくなる。「会社・が・ かやぶい・て・ 残業・が・ 無いよ・ なっ・た。」〔⇒かたむく、かたぶく、かやむく〕■他動詞は「かやぶける」

かやぶける【傾ける】《動詞・カ行下一段活用》 斜めにする。「棒・の・ 先・を・ かやぶけ・て・ 低ー・ する。」〔⇒かしげる、かたげる、かたぶける、かたむける、かやむける〕■自動詞は「かやぶく」

かやむき【傾き】《名詞》 斜めになること。斜めになっている程度や具合。「屋根・の・ かやむき・の・ きつい・ 家」〔⇒かやむき、かたむき〕

かやむく【傾く】《動詞・カ行五段活用》 ①斜めになる。「首・が・ 右・に・ かやむい・とる。」②太陽や月が沈もうとする。「お日ーさん・が・ かやむい・て・ ちょっと・ 涼しー・ なっ・た。」③盛んな状態からしだいに衰えようとする。うまくいかなくなる。「会社・が・ かやむく・ 前・に・ やめ・んと・ あか・ん。」〔⇒かたむく、かたぶく、かやぶく〕■他動詞は「かやむける」

かやむける【傾ける】《動詞・カ行下一段活用》 斜めにする。「お椀・を・ かやむけ・たら・ こぼれる・が・な。」〔⇒かしげる、かたげる、かたぶける、かたむける、かやぶける〕■自動詞は「かやむく」

かやる【返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①もとのところや、もとの持ち主に戻る。もとの状態になる。「貸し・とっ・た・ 金・が・ かやっ・てっ・た。」②表と裏が反対になる。「亀・が・ かやっ・て・ ばたばたし・とる。」〔⇒かえる、かいる。②⇒ひっくりかいる、ひっくりかえる、ひっくりかやる。〕■他動詞は「かやす」

かやる【孵る】《動詞・ラ行五段活用》 卵から子になる。「おたまじゃくし・が・ かやっ・て・ 蛙・に・ なっ・た。」〔⇒かえる、かいる〕■他動詞は「かやす」

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2013年7月29日 (月)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(205)

「明石日常生活語辞典…か」(37)

かみのけ〔かみのけー〕【髪の毛】《名詞》 頭に生える毛。「あんた・は・ まだ・ かみのけー・が・ 黒い・ん・や・なー。」〔⇒かみ、け〕

かみふだ【神札】《名詞》 結婚式のあった翌朝、その家が近所の人に向けて配る、硬貨の入ったのし袋。「明日・ 早(はよ)ー・ 起き・て・ かみふだ・ 貰い・に・ 行こ。」◆子どもたちが楽しみにしていた習慣は、既に消滅してしまった。(新築家屋の棟上げの時に行う「もちまき」も同じように過去のものとなってしまった。)

かみゆいさん【髪結いさん】《名詞》 日本髪を結んで整えることを仕事にしている人。また、その店。◆現在のパーマネントを指すこともある。「成人式・や・さかいに・ かみゆいさん・を・ 予約し・とく。」〔⇒かみいさん〕

かむ《動詞・マ行五段活用》 たまった鼻汁を息で噴き出して拭き取る。「青鼻・を かむ。」「服・の・ 袖口・で・ 鼻・を・ かん・だら・ あか・ん・よ。」

かむ【噛む】《動詞・マ行五段活用》 ①上下の歯を合わせて、ものをかみ砕く。「しっかり・ かん・で・ 食べ・なさい。」②上と下の歯を強く合わせて挟む。「舌・を・ かま・ん・よーに・ 話・を・ し・なはれ。」③互いにうまく組み合う。「歯車・が・ かん・どる。」④歯で傷つける。「犬・に・ かま・れる。」「蛇・に・ かま・れる。」「蚊ー・に・ かま・れる。」◆④の「蚊」の場合は、「蚊ー・に・ ささ・れる。」とも言う。蛭(ひる)の場合は、特別に、「ひるい・に・ 血ー・を・ 吸わ・れる。」と言う。「蚊ー・に・ 血ー・を・ 吸わ・れる。」という表現もすることがある。

ガム〔がむ〕【英語=gum】《名詞》 ゴムのような合成樹脂に、糖分・香料などで味をつけた菓子。「がむ・が・ 歯ー・に・ はさまる。」◆昔は「ふうせんがむ」が多く売られていた。

がむしゃら《形容動詞や》 後先のことや周囲のことに気を留めずに、めちゃくちゃに突き進む様子。後のことをよく考えないで打ち込む様子。「がむしゃらに・ 勉強し・て・ 合格し・た。」「がむしゃらに・ 走る。」

かむせる【被せる】《動詞・サ行下一段活用》 ①上から覆う。ふたとして使う。「寒さよけ・に・ 藁・を・ かむせる。」②上からものを浴びせかける。「犬・が・ 後足・で・ 砂・を・ かむせ・とる。」〔⇒かぶせる、かぶす〕■自動詞は「かむる」

かむる【被る】《動詞・ラ行五段活用》 ①頭や顔の上を覆う。体ぜんたいを覆う。「傘・を・ かむる。」「布団・を・ かむっ・て・ 寝る。」◆帽子や合羽や布団の場合は「きる」とも言う。②頭から浴びる。「冷(ちめ)たい・ 水・を・ 頭・から・ かむる。」〔⇒かぶる〕■他動詞は「かむせる」

かめ【亀】《名詞》 体が堅い甲羅でおおわれて頭や四肢をその中に入れることができる、水中や陸上にすむ動物。◆長寿の象徴と考えられている。「池・に・ かめ・が・ 集まっ・とる。」

がめつい《形容詞》 ①けちであって、利益に大して抜け目がない。「がめつい・ やつ・や・さかい・ 人・の・ 物・でも・ 持って帰っ・てまう。」②乱暴である。「がめつい・ 仕事・を・ せ・んと・ もっと・ 丁寧に・ し・なはれ。」◆もともとは「がめつい」は使わなかったが、今では「がめつい」と言うことが多くなっている。〔⇒がみつい〕

かめへん《動詞+助動詞》 ①差し支えない。大丈夫である。「今日中・に・ せ・ん・でも・ かめへん・よー。」②気にしない。「何・を・ し・ても・ わし・は・ かめへん・よ。」〔⇒かまへん、かまわん、かまん〕

かも【鴨】《名詞》 秋にシベリアなどから飛来し、春に帰っていく、比較的小さな水鳥。「かも・を・ 鍋・に・ し・て・ 食う。」

かもつ【貨物】《名詞》 ①鉄道、トラック、船などで運ぶ荷物。「かもつ船」「かもつ列車」②荷物などを運搬するための鉄道車両、トラック、船など。「電車・が・ 来・た・ 思・たら・ かもつ・やっ・た。」

かもめ【鴎】《名詞》 体が白く、くちばしが大きく、海面近くを滑るように飛ぶ鳥。〔⇒かごめ〕

かや【蚊帳】《名詞》 蚊を防ぐために寝床を覆って吊すもの。「子ども・の・ 頃・は・ かや・の・ 中・で・ あばれ・た・もんや。」◆蚊帳を吊るために、部屋に「つりて(釣り手)」をつるしていた。

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2013年7月28日 (日)

茜の空(8)

お詫びの言葉の述べかた

 テレビのニュースなどを見ていますと、何らかの事件に遭遇した会社や団体や学校などの責任ある立場にいる人が、テレビカメラに向かってお詫びの言葉を述べている場面にでくわすことがあります。こういう場合に、犯罪の中心にいる人間や、最大の過失を犯した当事者が記者会見を開くことなどはありません。
 直接に悪事などを働いたわけではないが、たまたま責任ある位置にいたから世間に向かって説明をして、謝っておかなければならないという立場がそうさせるのでしょうか、本当に心の底から詫びていないような様子を感じ取ってしまうことがあります。
 言葉の使い方ひとつで、すぐに察知できます。「心からお詫びしたいと思います。」という言葉には、「心から」などという言葉が使われていますが、「お詫びしたい」という、まるで他人事のような言葉が使われています。「これからは改めたいと思います。」にしても、「善処したいと思います。」にしても同じです。「…と思います。」という言い方をすると、逃げ口上と言うべきか、ポーズを示しているだけだと言うべきか、どうも胡散臭くなってしまうのです。仕方がないからお詫びしておきます…というような印象です。
 どうして、もっと端的に「お詫びします」「改めます」と言えないのでしょうか。「善処する」とか「遺憾に思う」とかは、曖昧きわまりない言葉で、何がどうだと言っているのか不可解ですから、使うべきではない言葉でしょう。
 いろんなことを述べた後は、「すみませんでした」というような発言があって、会見の場に出ている何人かが一斉に頭を下げて儀式が終わります。こういう儀式に出ることになった人たちは、たいていは初めての経験でしょうから、ぎこちなくなるのは当然でしょう。たとえ、どぎまぎした態度になるにしても、言葉はしっかりしたものでなくてはならないと思うのです。
 ちょっと考えてみればわかることですが、テレビカメラに向かって頭を下げてはいても、本当に頭を下げるべき相手はテレビカメラのそばにいないのです。広く全国に報道されてしまう会見であるという圧迫感はあるでしょう。けれども、テレビを通じてお詫びの言葉を述べつつも、肝腎な相手は別のところにいて、目の前にいないのです。原発事故で影響を受ける何千万人の人に陳謝するにしても、間違った犯罪捜査によって誤認逮捕された特定の一人に詫びるにしても、カメラの前にはその人たちはいません。その距離感が、その場逃れのような言葉に表れているのかもしれません。
 目の前にいる報道関係者に向かって頭を下げる必要はないでしょう。その向こう側にいる、陳謝すべき相手に対して、どのような思いを持っているのかという真情を吐露する言葉遣いであったら、ぎこちない表現であっても、気持ちは伝わると思います。報道用の陳腐な言葉は捨て去ってほしいと思います。報道する側も、定例化されたような風景を伝えることにどれだけの意義があるのかを考えてみるべきでしょう。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(204)

「明石日常生活語辞典…か」(36)

かみあう【噛み合う】《動詞・ワア行五段活用》 ①互いにうまく合わさる。うまくあわさって動く。「二枚・の・ 板・が・ かみおー・て・ 隙間・が・ ない。」「歯車・が・ かみあう。」②動物などが戦うために、食いつきあう。「犬・が・ 喧嘩し・て・ かみおー・とる。」

かみいさん〔かみーさん、かみさん〕【髪結いさん】《名詞》 日本髪を結んで整えることを仕事にしている人。また、その店。◆現在のパーマネントを指すこともある。「かみいさん・で・ 服・も・ 着せ・てもろ・た。」〔⇒かみゆいさん〕

かみいぬ【噛み犬】《名詞》 噛み付く癖のある犬。「あれ・は・ かみいぬ・や・さかい・ 気ー・ つけ・なはれ。」

がみがみ《副詞と》 口うるさく、叱ったり文句を言ったりする様子。「がみがみ・ 言ー・たら・ 子ども・が・ 縮こまっ・てしまう。」

かみきり【蟷螂】《名詞》 三角形の頭で細長く、大きな前足が鎌のような形をした薄緑色の昆虫。「かみきり・が・ のそのそ・ 歩い・とる。」〔⇒かまきり〕

かみきりむし【噛み切り虫・紙切り虫】《名詞》 細長い円筒形の体で、長い触覚と丈夫な顎を持つ昆虫。◆「ぎーぎー」とも言う。

かみくず【紙屑】《名詞》 要らなくなったり反古になったりした紙。紙の切れ端。「かみくず・を・ 散らかし・とる。」

かみくずいれ【紙屑入れ】《名詞》 捨てるために、要らなくなったり反古になったりした紙などを入れる物。「廊下・に・ かみくずいれ・が・ ある。」〔⇒かみくずかご〕

かみくずかご【紙屑籠】《名詞》 捨てるために、要らなくなったり反古になったりした紙などを入れるために、竹などを編んで作った物。「風邪・を・ ひー・て・ 鼻・を・ かん・どっ・たら・ かみくずかご・が・ いっぱいに・ なっ・た。」〔⇒かみくずいれ〕

かみざ【上座】《名詞》 上位の人や目上の人などが座る席。「この・ 部屋・は・ どっち・が・ かみざ・や・ねん。」■対語=「しもざ」

かみさん【神様】《名詞》 「かみ【神】」を敬った言い方。「悪い・ こと・を・ し・たら・ あかん・よ。かみさん・が・ 見・とっ・て・や。」

かみさん《名詞》 妻を親しんで言う言葉。「かみさん・も・ 働い・てます・ねん。」

かみしばい【紙芝居】《名詞》 一続きの絵にしたものを次々に見せながら、物語を進めていく方法。また、その時に使う、何枚かの絵。「小学校・の・ 時・は・ よー・ かみしばい・ 見・た・なー。」 写真参照

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かみそり【剃刀】《名詞》 ①髪や髭を剃るために使う、薄くて鋭い刃物。「かみそり・で・ 髭・を・ 剃っ・てもらう。」②子供向けの薄くて鋭い刃物。「かみそり・で・ 鉛筆・を・ 削る。」◆②の場合、肥後の守を「ナイフ」と言い、薄い刃物を「かみそり」と言っていた。今は、作られていないかもしれない。

かみだな【神棚】《名詞》 家の中で神を祀るための棚。「かみだな・の・ 蝋燭・に・ 火ー・を・ 点ける。」

がみつい《形容詞》 ①けちであって、利益に大して抜け目がない。「がみつー・に・ 分け前・を・ ぎょーさん・ 取っ・てまう・ 人・が・ おる。」②乱暴である。「がみつい・ もの・の・ 言い方・を・ する・ 人・や。」◆もともとは「がめつい」は使わなかったが、今では「がめつい」と言うことが多くなっている。〔⇒がめつい〕

かみつく【噛み付く】《動詞・カ行五段活用》 ①手が痛みを感じるほどに、歯や牙などで強くくわえる。「犬・に・ かみつか・れ・て・ 怪我し・た。」②攻撃的な態度で、激しく文句を言う。食ってかかる。「電車・が・ 遅れ・た・ので・ 駅員・に・ かみつい・とる・ 人・が・ おっ・た。」〔①⇒かぶる〕

かみでっぽう〔かみでっぽー〕【紙鉄砲】《名詞》 細い竹の筒に、濡らした紙を詰めて、後ろから棒で押して紙の玉を飛び出させる玩具。「かみでっぽー・でも・ 当たっ・たら・ 怪我する・ こと・が・ ある・ねん・で。」

かみなり【雷】《名詞》 ①電気が空気中を流れて、大きな音と強い光とを出す現象。「かみなり・の・ 音・に・ びっくりし・た。」②腹を立てて、頭ごなしに怒鳴りつけること。「おやじ・の・ かみなり・が・ 落ち・た。」

かみなりぐも【雷雲】《名詞》 稲妻を発しているのが見える雲。「かみなりぐも・が・ 光っ・とる。」

かみなりよけ【雷避け】《名詞》 落雷の害を防ぐために、高い建物の上や煙突などに取り付けた金属の棒。「酒蔵・の・ 大屋根・に・ かみなりよけ・が・ つい・とる。」〔⇒ひらいしん〕

【写真は、「かみしばい」の風景。1999年(平成11年)10月24日、兵庫県洲本市内で撮影】

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2013年7月27日 (土)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(203)

「明石日常生活語辞典…か」(35)

かま【鎌】《名詞》 三日月形で内側に刃があって、稲や草を刈り取る道具。「田んぼ・の・ 草・を・ かま・で・ 刈る。」

がま【蒲】《名詞》 茎の先の方に小さな茶色の花が集まって咲く、水辺に生える草。「かまぼこ・は・ がま・の・ 形・に・ 似・とる・ん・や。」

かまう【構う・庇う】《動詞・ワア行五段活用》 ①他から攻撃や害を受けないように、助けて守ってやる。「仲・の・ 良(え)ー・ 友達・を・ かまう。」「弟・を・ かも・てやら・な・ あか・ん・で。」②お節介をする。からかう。相手になる。「いら・ん・ こと・ 言(ゆ)ー・て・ かまわ・んとい・てんか。」〔①⇒かばう〕         

かまえ【構え】《名詞》 ①作られている様子。出来上がっている様子。「大きな・ かまえ・の・ 家」②人の姿や態度。何かに備える様子。「上・から・の・ かまえ」

かまえる【構える】《動詞・ア行下一段活用》 攻撃や制約などにそなえて、ある姿勢や態度をとる。「のんびり・ かまえ・とっ・たら・ 締め切り・に・ 間に合わ・へん・ぞ。」「隙・を・ 見せ・ん・よーに・ かまえる。」

かまきり【蟷螂】《名詞》 三角形の頭で細長く、大きな前足が鎌のような形をした薄緑色の昆虫。「草・の・ 葉ー・に・ かまきり・が・ おっ・た。」〔⇒かみきり〕

がまぐち【蝦蟇口】《名詞》 口金が付いて、袋形をしている財布。「大けな・ がまぐち・ 持っ・とる・ん・や・なー。」

かます【叺】《名詞》 穀物や肥料などを入れるために、藁の筵を二つ折りにして作った袋。「かます・に・ 石炭・を・ 入れる。」

かます【噛ます】《動詞・サ行五段活用》 ①ぴったりと当ててくっつける。間に入れて添わせる。「陸(おか)・に・ あげる・ とき・に・ 船・の・ 底・に・ そろばん・を・ かます。」②ものにあてがって倒れたり落ちたりしないようにする。支える。「小屋・が・ こけ・ん・よーに・ つっぱり・を・ かます。」③相手に向かって何かを仕掛ける。食わせる。「屁ー・を・ かます。」「嘘・ かます。」「はったり・を・ かます。」

かまへん《動詞+助動詞》 ①差し支えない。大丈夫である。「嫌やっ・たら・ やめ・て・も・ かまへん。」②気にしない。「かまへん、かまへん。何・でも・ 言(ゆ)ー・てんか。」〔⇒かまわん、かめへん、かまん〕

かまぼこ【蒲鉾】《名詞》 魚肉をすりつぶして味を付け、蒸したり焼いたりした食品。「かまぼこ・を・ 切っ・て・ ビール・を・ 飲む。」

かまや【釜屋・窯屋】《名詞》 かまどがあって煮炊きをするところ。台所。「かまや・に・ 天窓・が・ つい・とる。」

かまわん《動詞+助動詞》 ①差し支えない。大丈夫である。「いつ・ 来・ても・ かまわん・よ。」②気にしない。「周り・が・ 何・を・ 言(ゆ)ー・ても・ かまわん・ 人・や。」〔⇒かまへん、かめへん、かまん〕

かま(を)かける【鎌を掛ける】《動詞・カ行下一段活用》 うまく問いかけて、本当のことを言わせようとする。相手が不用意にしゃべるように巧みに誘導する。「かまかけ・たら・ 白状し・よっ・た。」

かまん《動詞+助動詞》 ①差し支えない。大丈夫である。「それ・ぐらい・の・ 注文・なら・ かまん・ こと・や。」②気にしない。「なりふり・を・ かまん・ 人・や・なー。」〔⇒かまへん、かまわん、かめへん〕

がまん【我慢】《名詞、動詞する》 苦しさ、痛さ、辛さなどをこらえること。「もー・ ちょっと・ がまんし・て・ 練習せ・んかい・な。」〔⇒しんぼう〕

かみ【紙】《名詞》 ①植物繊維を溶かして、漉いて平らにして乾燥させたもの。「かみ・に・ 字ー・を・ 書く。」②じゃんけんで、指を全部開いた形。「はさみ・は・ かみ・より・ 強い。」〔②⇒ぱあ〕

かみ【髪】《名詞》 頭に生える毛。また、結った頭の毛。「かみ・を・ 梳(す)く。」「三つ編み・の・ かみ」〔⇒かみのけ、け〕

かみ【神】《名詞》 人智をこえた存在として、信仰されているもの。「かみ・も・ 仏・も・ あら・へん・ほど・ 貧乏し・た。」

かみ【上】《名詞》 ①都のある方角としての、東の方または北の方。「ここ・から・ かみ・に・ 行っ・たら・ 明石駅・や。」②水が流れてくる高い方。「川・の・ かみ・の・ 方」■対語=「しも」

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2013年7月26日 (金)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(202)

「明石日常生活語辞典…か」(34)

かぶとむし【甲虫】《名詞》 「夏休み・に・は・ よー・ かぶとむし・を・ 捕まえ・た。」〔⇒かぶと〕

がぶのみ【がぶ飲み】《名詞、動詞する》 水などを一気に勢いよく飲むこと。「ビール・を・ がぶのみし・たら・ あか・ん・よ。」

かぶら【蕪】《名詞》 長楕円形の葉で、白くて丸く膨らんだ根ができる野菜。「かぶら・を・ 薄く・ 切っ・て・ 漬け物・に・ する。」

かぶりつく《動詞・カ行五段活用》 ①口を大きく開けて噛みつく。勢いよく食いつく。「西瓜・に・ かぶりつく。」②思い切り近づいて動かない。「舞台・に・ かぶりつい・て・ 見・とる。」〔①⇒かぶる〕

かぶり(を)ふる《動詞・ラ行五段活用》 頭を左右に振って、承知しないという気持ちをあらわす。「一緒に・ 行く・か(と)・ 聞ー・たら・ かぶりふっ・とる。」

かぶる《動詞・ラ行五段活用》 ①口を大きく開けて噛みつく。勢いよく食いつく。「思い切り・ 林檎・を・ かぶる。」◆「かじる」に比べると、大きなかたまりを口に入れる感じが強い。②相手が痛みを感じるほどに、歯や牙などで強くくわえる。「犬・が・ かぶる。」「蛇・に・ かぶ・られ・た。」〔①⇒かじる。②⇒かみつく〕            

かぶる【被る】《動詞・ラ行五段活用》 ①頭や顔の上を覆う。体ぜんたいを覆う。「帽子・を・ かぶる。」「合羽・を・ かぶる。」「覆面・を・ かぶっ・た・ 強盗」◆帽子や合羽や布団の場合は「きる」とも言う。②頭から浴びる。「滝・の・ 水・を・ かぶる。」〔⇒かむる〕■他動詞は「かぶせる」

がぶる《動詞・ラ行五段活用》 ①じっとしているものを揺する。揺さぶる。「舟・を・ がぶる。」②他からの力によって揺れる。「波・で・ がぶる。」

かぶれる【被れる】《動詞・ラ行下一段活用》 他のものの影響で、皮膚が赤く腫れたりして炎症を起こす。「漆・に・ かぶれる。」

かぶれる【気触れる】《動詞・ラ行下一段活用》 強い影響を受けて、夢中になる。「パチンコ・に・ かぶれ・とる。」◆望ましくない場合や、ほめられることではないような場合などに使うことが多い。

かぶわけ【株分け】《名詞、動詞する》 草木の根を、親株から分けて植えること。「菊・の・ かぶわけ・を・ する。」

かふん【花粉】《名詞》 花の雄蘂の先から出る、細かな粉。「かふん・が・ 飛ぶ・ 季節・に・は・ 鼻・が・ ずるずるする。」

かべ【壁】《名詞》 家の周りや部屋の区分のために、土、板、コンクリートなどで作った仕切り。「部屋・の・ かべ・に・ ひび・が・ 入っ・た。」「ブロック・で・ でき・た・ かべ」

かべ【黴】《名詞》 湿った食べ物や衣類などに生える、糸のような形の下等植物。「かべ・が・ 生え・とる・ もの・は・ 食ー・たら・ あかん。」〔⇒かび〕

かべくさい【黴臭い】《形容詞》 古くなったり湿気を帯びたりして、黴の臭いがする。◆壁土の臭いを連想することもある。「古い・ 素麺・は・ ちょっと・ かべくさい・ 臭い・が・ する。」「残っ・とる・ かべくさい・ パン・は・ 食べ・んとき。」〔⇒かびくさい〕

かべしんぶん【壁新聞】《名詞》 新聞の体裁をとって編集し、壁に貼ってみんなに見せるもの。「班・ごと・に・ かべしんぶん・を・ 作る。」

かべつち【壁土】《名詞》 壁を作るために使う土。また、そのようにして塗られた土。「藁・ 入れ・て・ かべつち・を・ 混ぜる。」

かほう〔かほー〕【家宝】《名詞》 家に伝わる宝物。「かほー・と・ 言える・の・は・ この・ 焼き物・ぐらい・や。」

かぼちゃ【ポルトガル語から。南瓜】《名詞》 蔓性で、夏に黄色の花を咲かせ、実が食用となる植物。◆「なんきん」を多用し、「かぼちゃ」と言うことは少ない。けれども、「なにわ・なんきん・とーなす・かぼちゃ」のような唱え言葉がある。〔⇒なんきん〕

かま【釜】《名詞》 鉄でできていて底が丸く、中ほどに輪をはめたような部分があり、竈にかけて、ご飯を炊く器具。「かま・の・ 上・に・ せーろ・を・ 載せ・て・ 団子・を 蒸す。」  写真参照

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かま【窯】《名詞》 物を高い温度で熱して、炭や陶器などを焼く装置。「電気・の・ かま・で・ 皿・を・ 焼く。」

【写真は、「かま【釜】。】

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2013年7月25日 (木)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(201)

「明石日常生活語辞典…か」(33)

がばがば《副詞と、形容動詞や》 ①水などを音をたてて勢いよく飲む様子。「そない・ いっぺんに・ がばがば・ 飲ま・んとき。」②胃に水分がたくさんたまっている様子。「飲みすぎ・て・ 腹・が・ がばがばや。」〔⇒がぶがぶ〕

がばがば《形容動詞や、動詞する》 外側のものが大きすぎて、中身の位置が定まらずに動く様子。「兄貴・から・ 貰(もろ)・た・ 服・や・さかい・ がばがばや。」〔⇒がぶがぶ〕

がばっと《副詞》 一気につかんだり跳ね起きたりする様子。「がばっと・ 全部・ 持っ・ていか・れ・ても・た。」

かばん【鞄】《名詞》 物を入れて持ち歩くために、革、布などで作った入れ物。「かばん・を・ 肩・に・ かける。」

がばん【画板】《名詞》 屋外などで絵を描くときに、肩や首から下げて画用紙をのせる台にする板。「がばん・を・ 持っ・て・ 写生・に・ 行く。」

かび【黴】《名詞》 湿った食べ物や衣類などに生える、糸のような形の下等植物。「醤油・に・ かび・が・ 生え・とる。」〔⇒かべ〕

かびくさい【黴臭い】《形容詞》 古くなったり湿気を帯びたりして、黴の臭いがする。「かびくさい・ 古本」〔⇒かべくさい〕

かびん【花瓶】《名詞》 花を挿したり生けたりする瓶や壺。「玄関・に・ かびん・を・ 置く。」

かぶ【株】《名詞》 ①木や草の根もと。「菊・の・ かぶ・を・ 分け・てもらう。」②木を切ったあとに残った幹や根。「木ー・の・ かぶ・に・ けつまづい・て・ こけ・た。」③株式会社で、元手を出した人に与えられる証書や権利。「会社・の・ かぶ・を・ 持っ・とる。」

がぶがぶ《副詞と、形容動詞や》 ①水などを音をたてて勢いよく飲む様子。「暑い・さかい・ ジュース・を・ がぶがぶ・ 飲ん・だ。」②胃に水分がたくさんたまっている様子。「ビール・(を・) 飲ん・で・ 腹・が・ がぶがぶや。」〔⇒がばがば〕

がぶがぶ《形容動詞や、動詞する》 外側のものが大きすぎて、中身の位置が定まらずに動く様子。「教科書・が・ ランドセル・の・ 中・で・ がぶがぶし・とる。」〔⇒がばがば〕

かぶしき【株式】《名詞》 江井ヶ嶋酒造株式会社のこと。(本来は、株式会社で、元手を出した人に与えられる証書や権利のことを言うが、そのような言葉遣いはしない。)◆地域では、戦後(昭和20~30年代)、江井ヶ嶋酒造株式会社を「かぶしき」と呼んでいた。それ以前から、この言葉は使われていたのであろう。株式会社という組織が珍しかった時代に設立されたので、社名を言うまでもなく、「かぶしき」と言えば通用したものと思われる。西宮市から神戸市に至る灘五郷に対して、明石市を中心とした酒造地帯を西灘と呼ぶことがあるが、江井ヶ嶋酒造は、地域の酒造家が合同して、明治初年に株式会社として設立したものである。「息子・が・ かぶしき・に・ 勤め・とる。」
◎日経ビジネス(編)『会社の寿命 盛者必衰の理』(1989年8月25日発行、新潮文庫)の巻末に「日本の会社ベスト100の変遷」という資料が掲載されている。明治29年(上期)の総資産額によるデータであるが、その80位に「江井ヶ島酒造」の名があがっている。この年トップの「鐘淵紡績」の総資産額が3284千円であるのに対して、「江井ヶ島酒造」は213千円となっている。

かぶす【被す】《動詞・サ行 五段活用》 ①上から覆う。ふたとして使う。「猫・の・ 頭・に・ 袋・を・ かぶし・たら・ まいまいこんこ・を・ し・よっ・た。」②上からものを浴びせかける。「おひたし・に・ 鰹節・を・ かぶす。」〔⇒かぶせる、かむせる〕

かぶせ【被せ】《名詞》 上から覆うもの。ふたとして使うもの。「鉛筆・の・ かぶせ〔=キャップ〕」「一升瓶・の・ かぶせ〔=王冠〕」  写真参照

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かぶせる【被せる】《動詞・サ行下一段活用》 ①上から覆う。ふたとして使う。「寝冷え・を・ せ・ん・よーに・ 布団・を・ かぶせる。」②上からものを浴びせかける。「種・を・ 蒔い・て・ 土・を・ かぶせる。」〔⇒かむせる、かぶす〕■自動詞は「かぶる」

かぶと【兜・甲】《名詞》 ①武士が戦いの時に、頭を守るためにかぶった鉄製の武具。「折り紙・で・ かぶと・を・ 作る。」②黒褐色で体に艶があり、雄にはY字形の長い角がある昆虫。「お寺・の・ 庭・で・ かぶと・を・ 探し・た・けど・ おら・なんだ。」〔②⇒かぶとむし〕

【写真は、「かぶせ」と鉛筆。】

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2013年7月24日 (水)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(200)

「明石日常生活語辞典…か」(32)

かなぶん《名詞》 夏に多く見かける、光沢のある金緑色の昆虫。黄金虫。「電気・の・ 灯(ひ)ー・に・ かなぶん・が・ 飛ん・でき・た。」

かなもん【金物】《名詞》 金属でできている道具や雑貨。「鍋・や・ 釜・の・よーな・ かなもん」

かなもんや【金物屋】《名詞》 金属でできている道具・雑貨や日用器具や金属素材などを売っている店。「かなもんや・で・ トタン・を・ 買う。」

かならず【必ず】《副詞》 きっと。確かに。間違いなく。「来年・に・は・ かならず・ 来・てください・な。」

かなり《副詞、形容動詞や》 相当な程度に達している様子。ずいぶん。よほど。「かなりの・ 値段・が・ する。」「明日・まで・に・ 作れ・と・ 言(ゆ)ー・の・は・ かなり・ 難しー・ 話・や。」

カナリア〔かなりあ、かなりや〕【ポルトガル語=canaria】《名詞》 黄色の羽が美しく、鳴き声も好まれる小さな鳥。「籠・に・ 入れ・て・ かなりや・を・ 飼う。」

かなわん《動詞+助動詞》 ①力の限界などを感じて、大変だ。「この・ 坂道・を・ 上る・の・は・ かなわん。」②我慢できない。耐えられない。「腹・が・ 痛(いと)ー・て・ かなわん。」③勝てない。「無理・を・ 言わ・れ・ても・ 聞か・ん・ こと・に・は・ かなわん。」〔⇒かなん〕

かなん《動詞+助動詞》 ①力の限界などを感じて、大変だ。「仕事・が・ えろー・て・ かなん。」②我慢できない。耐えられない。「今年・の・ 夏・は・ 暑ー・て・ かなん。」③勝てない。「あの・ ピッチャー・に・は・ かなん。」〔⇒かなわん〕

かに【蟹】《名詞》 堅い甲羅で覆われて、はさみを持ち、横歩きをする動物。「但馬・へ・ かに・を・ 食い・に・ 行く。」〔⇒がに、がんた、がんがん〕

がに【蟹】《名詞》 堅い甲羅で覆われて、はさみを持ち、横歩きをする動物。「浜・を・ 小(こ)まい・ がに・が・ 歩い・とる。」◆地元で見かける蟹は、「かに」よりも「がに」と言うことの方が多い。〔⇒かに、がんた、がんがん〕

かね【金】《名詞》 ①金属。「かね・で・ でき・とる・ 風鈴・や・さかい・ 高い・ 音・が・ する・」②貨幣。金銭。「手持ち・の・ かね・で・は・ 足ら・へん。」「かね・を・ 貯め・て・ 店・を・ 開く。」

かね【鐘・鉦】《名詞》 ①金属でできており、寺や教会などで、時を知らせる場合などについたり振ったりして知らせるもの。また、その音や音色。「除夜・の・ かね・を・ 鳴らす。」②T字形の木の槌でたたいて鳴らす、平らな金属製の仏具。また、その音や音色。「かね・を・ たたい・て・ 三十三番・の・ ご詠歌・を・ あげる。」

かねじゃく【曲尺】《名詞》 金属でできている、直角に曲がったL字形の物差し。「かねじゃく・で・ 直径・を・ 計る。」〔⇒さしがね〕

かねめ【金目】《名詞》 お金に換えるときに、値打ちがあること。お金に換えるときに、値打ちがある品物。「かねめ・の・ もの・を・ 質屋・に・ 持っ・ていく。」

かねもち【金持ち】《名詞》 お金や財産をたくさん持っている人。資産家。「あんな・ かねもち・の・ 真似・は・ でけ・へん。」

かのう〔かのー〕【可能】《名詞、形容動詞や》 あることがらを実現できること。「そのうち・ 宇宙・へ・ 行く・ こと・も・ かのーに・ なる。」

かのじょ【彼女】《名詞》 親しい女の友達。恋人。「息子はん・に・ かのじょ・は・ おっ・て・です・か。」

かば【河馬】《名詞》 褐色の大きな体で、皮膚が厚く足が短い、アフリカの川や沼にすむ草食動物。◆戦後、カバヤ食品(岡山市)が宣伝のため、河馬を車に乗せて巡回したので、広く知られた。「机・に・ 顔・を・ のせ・て・ かば・みたいな・ 格好・を・ し・とる。」

カバー〔かばー、かば〕【英語=cover】《名詞》 中のものを保護するために覆うもの。「本・に・ かばー・を・ つけ・て・ 読む。」「枕・の・ かばー」

かばう【庇う】《動詞・ワア行五段活用》 他から攻撃や害を受けないように、助けて守ってやる。「仲・の・ 良(え)ー・ 友達・を・ かぼー・てやる。」「子ども・を・ かぼ・たる。」〔⇒かまう〕

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2013年7月23日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(199)

「明石日常生活語辞典…か」(31)

かて《副助詞》 極端な例を示して強調する言葉。…であっても。「そんな・ こと・やっ・たら・ わし・かて・ 知っ・とる。」「子ども・かて・ わかる・ 話・や。」

かて《接続助詞》 そうであっても。◆逆接の意味を表す言葉。「説明し・た・かて・ 誰・も・ わかっ・てくれ・へん。」

かてい〔かてー〕【家庭】《名詞》 夫婦・親子など、家族が一緒に生活しているところ。「かてー・で・の・ 躾・が・ 足り・ん。」

かていきょうし〔かてーきょーし〕【家庭教師】《名詞》 家に来て、勉強を教えてくれる人。「かてーきょーし・を・ つけ・て・ 勉強さす。」

がてら《名詞または動詞連用形に続く接尾語》 別の行動のついでに何かを行うということを表す言葉。「散歩がてら・に・ 葉書・を・ 入れ・に・ 行く。」「散歩しーがてら・に・ 喫茶店・に・ 入る。」◆名詞または動詞の連用形に付く。

かど【角】《名詞》 ①ものの尖って突き出ているところ。「机・の・ かど・に・ 当たっ・て・ 痛かっ・た。」②道の折れ曲がっている隅のところ。「かど・の・ 散髪屋・へ・ 行く。」「四つかど」

かど【門】《名詞》 ①門や玄関のあたり。家の入口。「かど・に・ 誰・か・ 来・とる・みたいや。」②家の建物の外で、庭などになっているところ。「かど・で・ 籾・を・ 干す。」「かど・に・ 花・を・ 植える。」「家・の・ 中・で・ 遊ば・んと・ かど・へ・ 出・て・ 遊べ。」

かどがたつ【角が立つ】《動詞・タ行五段活用》 人との関係が穏やかでなくなる。相手の心に突き刺さるようにひびく。「かどがたつ・ 言い方・を・ し・たら・ あか・ん。」

かどぐち【門口】《名詞》 家の正面の、人の出入りするところ。「かどぐち・に・ おしめ〔=注連縄〕・を・ 張る。」〔⇒げんかん〕

がとこ《名詞に接続する接尾語》 量や金額を表す言葉。「野菜・を・ 千円・がとこ・ 買(こ)ー・た。」「肉・を・ 五百匁・がとこ・ 欲しー・なー。」〔⇒がん、ぶん〕

かどまつ【門松】《名詞》 正月を祝って玄関に立てる松の枝。「百貨店・の・ 大けな・ かどまつ・は・ 見事や。」

かな《終助詞》 ①感動したことを念を押して表現する言葉。「それ・は・ 結構な・ 話・やない・かな。」②少し疑う気持ちを表す言葉。「信用し・て・ 良(え)ー・ん・かな。」〔⇒かいな〕

かなあみ【金網】《名詞》 針金を編んで、目をあらく編んだもの。「かなあみ・の・ すき間・から・ 犬・が・ 入っ・てき・た。」「かなあみ・で・ 餅・を・ 焼く。」

かない【家内】《名詞》 ①一つの家に一緒に住んでいる人たち。「いただい・た・ もの・を・ かない・で・ 喜ん・で・ 食べ・まし・てん。」②(夫から見て)自分の妻。「かない・も・ 賛成し・てます。」〔①⇒かぞく〕      

かないじゅう〔かないじゅー〕【家内中】《名詞》 一つの家に一緒に住んでいる人たち全員。「今年・の・ 冬・は・ かないじゅー・ 誰(だい)・も・ 風邪・ ひか・なんだ。」〔⇒かぞくじゅう〕

かながい《名詞》 汁を椀に注ぎ入れるときに使う、金属でできている道具。「かながい・で・ おつゆ・を・ すくう。」〔⇒しゃもじ〕

かなぐ【金具】《名詞》 物に取り付けるための、金属製の小さな器具や部分品。「竿・に・ かなぐ・が・ 付い・とる・さかい・ 怪我せ・ん・よーに・ し・て・な。」

かなしい〔かなしー〕【悲しい】《形容詞》 辛いことに出会って心が強く痛む様子。泣きたいような気持ちになっている様子。「津波・で・ なんもかも・ 流さ・れ・て・ かなしー・ こと・や。」「かなしー・ 小説・を・ 読ん・だ。」

かなしみ【悲しみ】《名詞》 辛いことに出会って心が強く痛むこと。泣きたいような気持ちになること。「遺族・の・ かなしみ・は・ 他・の・ 人・に・は・ わから・へん。」

かなしむ【悲しむ】《動詞・マ行五段活用》 辛いことに出会って心が強く痛む。泣きたいような気持ちになる。「火事・に・ 遭(お)ー・て・ 悲しん・どっ・て・です。」

かなづち【金槌】《名詞》 ①頭の部分が鉄でできている槌。「かなずち・で・ 釘・を・ 打つ。」②まったく泳げない人。「あいつ・は・ かなずち・なん・や。」

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2013年7月22日 (月)

茜の空(7)

意識と実際との違い

 参議院議員選挙が終わりました。その投票率については「52.16%」という数字が報道されました。(朝日新聞・大阪本社発行、2013年7月22日・朝刊、13版、6ページ)
 この数字は、「各都道府県が発表した結果などを朝日新聞社が集計した」ものであると説明されています。あらかじめ行われた世論調査などに比べると、低い数字になっています。
 朝日新聞は参議院議員選挙の終盤の情勢についての調査を実施しています。その中に、投票行動についてのものもありました。次のような記述があります。
 「『必ず投票に行く』と答えた人も72%で、75%だった10年より少し低くなっている。『必ず投票に行く』という回答は実際の投票率より多めに出る傾向があるが、投票率の目安にはなっており、今回の投票率(選挙区)は10年の57.92%より低くなる可能性がある。」
(朝日新聞・大阪本社発行、2013年7月18日・朝刊、13版、2ページ)
 「必ず投票に行く」という意識と、実際に投票すること(投票率)とが一致するはずはありませんが、それにしても、この開きは大きすぎると思います。
 私は、予想が外れたと非難しているのではありません。大勢の人を対象にした調査は〇×式が用いられるはずで、「必ず投票に行く」という選択肢を選ぶ人たちの心の中は、ひとりひとりで隔たりが大きいはずです。選択肢でないと数値化できないと言われれば反論はできません。
 そうであるのなら、そのような結果をもたらす意識調査に価値があるのだろうかという疑問が生じます。いみじくも、前記の記事は「『必ず投票に行く』という回答は実際の投票率より多めに出る傾向がある」として、今回の投票率は2010年の投票率よりも低くなるであろうという可能性を指摘するだけはできると結論づけているようです。
 前回と今回にこのコラムで私が話題にしているような調査は、その程度の目安を示してくれているだけだ、ということを念頭に置いておかなければならないでしょう。
 選挙に関わる調査の場合はよいとしても、将来の教育のあり方についての意識調査とか、愛国心についての意識調査とかのように、人間の心の中や、複雑多岐にわたる考えなどを調べるような場合に、選択肢方式で数値化した調査結果を示して、その数値がひとり歩きするようなことになってはならないと思うのです。
 広げて考えると、そもそも学問というのは、数値化したり、それに基づいて一定の法則を見出したりすることに価値を置いているようです。
 私は方言に興味・関心をいだき続けてきました。このブログに書いていることもその一端です。言葉というものは、人間の心のあり方と深くつながっています。
 けれども、方言研究ですら、学会や研究会の発表を聞いていると、機器を用いて調べたり、数値化したりして、法則を作り上げて、それがいかにも緻密な研究発表であるかのように装うことも多く見られます。言葉を無機質なものとして、その現象面だけに注目するのはおかしいと思っています。
 ことあるごとに行われる世論調査には、大雑把な傾向を示しているだけだというような、割り切った対応が必要なようです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(198)

「明石日常生活語辞典…か」(30)

かっと【鰹】《名詞》 ①刺身、たたきなどにし、あるいは鰹節にも加工する、暖かい海でとれる回遊魚。「かっと・の・ たたき・が・ 食い・たい・な。」②鰹(かつお)の身を蒸して乾燥させて固めたもの。鰹節。「筍・を・ 炊い・て・ かっと・を・ かける。」〔⇒かつお、かっつぉ。②⇒かつおぶし、かっつぉぶし、かっとぶし〕      

かっとのこ〔かっとのこー〕【鰹の粉】《名詞》 鰹(かつお)の身を蒸して乾燥させて固めて、それを削ったもの。花かつお。◆戦後すぐの頃は、花かつおのようなものではなくて、鰹以外の魚も使って、削ったものが粉状になったものも混じっていたので、このような呼び方もした。「かっとのこー・だけの・ 弁当・でも・ 腹・が・ 減っ・とる・ 時・は・ うまかっ・た。」〔⇒かつおのこ、かっつぉのこ〕

かつどう〔かつどー〕【活動】《名詞、動詞する》 ①元気よく動くこと。スポーツをすること。「かつどーし・て・ 良(え)ー・ 体・に・ なっ・た。」②何かを取り組むこと。「部かつどー」③連続して撮影したフィルムをスクリーンに映し出し、動く映像として見せるもの。「面白い・ かつどー・を・ 見・た。」◆③は、今では耳にすることは、ほとんどなくなった。〔③⇒えいが、かつどうしゃしん〕

かつどうしゃしん〔かつどーしゃしん〕【活動写真】《名詞》 連続して撮影したフィルムをスクリーンに映し出し、動く映像として見せるもの。◆今では耳にすることは、ほとんどなくなった言葉。使用頻度は、「かつどう」よりも「かつどうしゃしん」の方が低かったように思う。〔⇒えいが、かつどう〕

かっとなる〔かーっとなる〕《動詞・ラ行五段活用》 興奮して血がのぼる。前後の見境がなくなる。「あいつ・は・ かーっとなっ・たら・ 何・を・ する・やら・ わから・へん。」

かっとぶし【鰹節】《名詞》 鰹(かつお)の身を蒸して乾燥させて固めたもの。「うどん・に・ かっとぶし・を・ かける。」〔⇒かつおぶし、かっつぉぶし、かつお、かっつぉ、かっと〕

かっぱ【合羽】《名詞》 雨が降るときに、服などの外側に付けるもの。「かっぱ・ 着・て・ 自転車・に・ 乗る。」

かっぱ【河童】《名詞》 口先がとがって背中に甲羅をもち手足に水掻きがある、沼や川にすむという想像上の動物。「かっぱ・は・ まだ・ 見・た・ こと・が・ あら・へん・なー。」

かっぱつ【活発】《形容動詞や》 元気で勢いがよい様子。生き生きしている様子。「かっぱつな・ 子ー・や・さかい・ ちょっとも・ じっと・ し・ておら・ん。」

カップ〔かっぷ〕【英語=cup】《名詞》 ①取っ手のある湯飲み茶碗。「かっぷ・が・ 良かっ・たら・ コーヒー・が・ うまい・なー。」②量をはかるための目盛りの付いた器。「計量かっぷ」③大きな杯の形をして、賞として与えられるもの。「優勝し・たら・ かっぷ・を・ もらえる。」

がっぺい〔がっぺー〕【合併】《名詞、動詞する》 ①いくつかの同類のものが一つに合わさること。いくつかの同類のものを一つに合わせること。「会社・が・ がっぺーする。」②二つ以上のものが一つにまとまること。二つ以上のものを一つにまとめること。「今日・は・ 隣・の・ 組・と・ がっぺーし・た・ 授業・が・ あっ・た。」〔②⇒ごうどう〕

かつやく【活躍】《名詞、動詞する》 めざましく働いたり、活動したりすること。素晴らしい働きをすること。「野球・の・ 試合・で・ ホームラン・を・ 打っ・て・ かつやくし・た。」

かつら【鬘】《名詞》 髪の形を変えたり、髪を補ったりするために、頭につけるもの。「わし・は・ かつら・やおま・へん。親・に・ もろ・た・ 髪・の・ 毛ー・でっ・せ。」

かつ(を)いれる【活(を)入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 気持ちがゆるんで怠っているのを叱る。刺激を与えて励ます。「たるん・どる・さかい・ かつをいれ・たっ・てくれ。」

がつん《副詞と》 ①人や物が激しくぶつかる様子。「ラグビー選手・が・ 相手チーム・に・ がつんと・ 当たっ・た。」②力をこめて殴りつける様子。「がつんと・ いわし・たろ・か。」

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2013年7月21日 (日)

茜の空(6)

選挙の投票率

 選挙が近づくと報道機関などは世論調査を行って、さまざまな予想をしています。衆議院と参議院のねじれ状態がどのようになるのかということが大きな関心事になっています。
 それとは別に、私は、世論調査の信頼度について、その結果に注目していることがあります。NHKは今度の選挙について、何度か世論調査の結果を報道しました。その調査方法と調査結果についてのことです。
 NHKの放送文化研究所のホームページに、世論調査の方法についての記述があります。それによりますと、調査方法として、①個人面接法、②配付回収法、③郵送法、④電話法、の4つが挙げられています。
 その4番目の「電話法」については、「調査員が、調査相手に電話をかけ、調査票にしたがって口頭で質問をし、調査相手の回答を記録する方法です。結果が迅速にわかることなどが利点です。以前は、名簿方式(住民基本台帳などの個人名簿から抽出した調査相手の電話番号を調べたり、電話帳から抽出して調査を実施)で行われていましたが、現在では、RDD(Random Digit Dialing)方式という、電話番号をランダムに発生させ、その番号に電話をかけ、かけた世帯の対象者から調査相手を等確率で選ぶ方法が一般的となっています。NHKでは短期間で大量の調査が必要な選挙調査などをRDD方式で実施しています。」と 説明されています。
 このRDD方式という言葉は、今回の一連の世論調査の結果報道でも目にしました。一回の調査では2000人程度を対象としているようで、実際に質問の答えが得られたのは、全体の3分の2程度の人のようです。わずかこの程度の人数で、しかも3分の1からは答えが得られないのに、全体の傾向を推し量れるのかという疑問がありますが、統計学などの面からは支持されている方法なのでしょう。
 私が注目しているのは、今回の参議院議員選挙について、「投票に行くかどうか」という質問に対して、「行く」と答えた人と「期日前投票をすませた」と答えた人の割合が、全体の67パーセント程度になっていたということです。選挙が直前になった世論調査2回分の結果が、どちらもこの程度の数字になっていました。
 さて、選挙がすべて終了すると投票率なども確定した数字が発表されますが、期日前投票を含めた投票率が、世論調査のような数字になるかどうか、私は注目しているのです。これは世論調査の信頼性にも関わることであるからです。
 もしも、違った結果になれば、いろんな理由付け(弁解?)は行われるでしょうが、世論調査というのはその程度のものか、と思われるようなことにはなってほしくないと思います。
 気になることを一つ、言っておきましょう。世論調査で電話をかけた相手のうち、3分の1からは答えが得られていません。どちらかというと選挙に関心の薄い人たちであるかもしれません。
 答えてくれた3分の2の人たちのうちの、その3分の2が「行く」・「期日前投票をすませた」と回答していますが、彼らはもともと選挙への関心が高かったのかもしれません。「3分の2」かける「3分の2」の数字は、9分の4です。参議院議員選挙の最終的な投票率が67パーセントに達しなくて、50パーセントを切っても、私は驚きません、と言えば、世論調査をバカにしたことになるでしょうか。
 選挙後の勢力分布がどのようになるかは、実際に投票行動をする人たちの考えによって左右されますから、世論調査はかなり信頼性の高い予想を示していることになるでしょう。けれども、選挙に「行く」・「期日前投票をすませた」という数字は、上に述べたように、アテにならない数字のように思えてならないのです・

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(197)

「明石日常生活語辞典…か」(29)

カッターシャツ〔かったーしゃつ、かったしゃつ〕【カッター + 英語=shirt】《名詞》 男が背広などの下に着用する、襟付きで袖のあるシャツ。「かったーしゃつ・を・ くりーにんぐ・に・ 出す。」〔⇒カッター、ワイシャツ〕             

がったんこ《名詞、副詞と》 ①電車。列車。◆幼児語。「がったんこ・に・ 乗っ・て・ 神戸・へ・ 行く。」②電車や列車が走る音や、ゆっくりと走る様子。「がったんこと・ 言(ゆ)ー・て・ 市電・が・ 走っ・とる。」〔⇒がったんごっとん、がたごと〕

がったんごっとん《名詞、副詞と》 ①電車。列車。◆幼児語。「がったんごっとん・が・ 通る・さかい・ 踏切・で・ 止まっ・て・ 待と・ー・な。」②電車や列車が走る音や、ゆっくりと走る様子。「貨物列車・が・ がったんごっとん・ 動き出し・た。」〔⇒がったんこ、がたごと〕

がっちゃん《名詞、動詞する》 ①たまたま出会うこと。「会い・とー・なかっ・た・のに・ 駅・で・ がっちゃんし・た。」②人や物がぶつかること。衝突すること。「バス・と・ トラック・が・ がっちゃんし・た。」③日時などが重なること。「予定・が・ 二つ・ がっちゃんし・ても・た。」〔⇒がっしゃん〕

かっちり《副詞と、動詞する》 ①性格や行動などがきちんとしている様子。「夏休み・の・ 宿題・は・ かっちり・ 仕上げ・た・か。」②ものが堅く引き締まっている様子。ものがぴったり合って、すき間がない様子。「かっちりし・た・ 字ー・や・さかい・ 読みやすい。」「戸ー・を・ かっちりと・ 閉める。」③お金などに抜け目がない様子。「かっちりと・ 細かい・ 人」〔⇒きっちり〕

がっちり《副詞と、動詞する》 ①体つきや、物の作りがしっかりしていて、丈夫そうな様子。「肩幅・の・ がっちりし・た・ 人」②しっかりと組み合っている様子。「がっちり・ 手ー・ 組ん・で・ 仕事し・まほ・か。」〔①⇒がっしり〕

かっつぉ【鰹】《名詞》 ①刺身、たたきなどにし、あるいは鰹節にも加工する、暖かい海でとれる回遊魚。「出始め・の・ かっつぉ・は・ うまい・なー。」②鰹(かつお)の身を蒸して乾燥させて固めたもの。鰹節。「お浸し・に・ かっつぉ・を・ まぶす。」〔⇒かつお、かっと。②⇒かつおぶし、かっつぉぶし、かっとぶし〕    

かっつぉのこ〔かっつぉのこー〕【鰹の粉】《名詞》 鰹(かつお)の身を蒸して乾燥させて固めて、それを削ったもの。花かつお。◆戦後すぐの頃は、花かつおのようなものではなくて、鰹以外の魚も使って、削ったものが粉状になったものも混じっていたので、このような呼び方もした。「これ・は・ かっつぉのこー・みたいや・けど・ 鰯・やない・かい。」〔⇒かつおのこ、かっとのこ〕

かっつぉぶし【鰹節】《名詞》 鰹(かつお)の身を蒸して乾燥させて固めたもの。「かっつぉぶし・を・ 弁当・の・ 飯・の・ 上・に・ のせる。」〔⇒かつおぶし、かっとぶし、かつお、かっつぉ、かっと〕

かって【勝手】《名詞、形容動詞や》 ①事情や状況。様子。「はじめて・ 来・た・さかい・ かって・が・ わから・ん。」②ものごとを行うときの都合の良さや、便利の良さ。「かって・の・ 悪い・ 家・や。」③自分のしたいように振る舞う様子。「かってな・ こと・を・ 言(ゆ)ー・ 人」〔③⇒きまま、かってきまま、わがまま〕

かってきまま【勝手気儘】《名詞、形容動詞や》 自分のしたいように振る舞う様子。「あの 人・は・ かってきままに・ 育っ・てき・とる・ねん。」〔⇒かって、きまま、わがまま〕

かってぐち【勝手口】《名詞》 台所に近い入り口。「かってぐち・から・ 出入(ではい)りする。」

かってつんぼ【勝手つんぼ】《名詞、動詞する》 自分の都合の悪いことに対して、聞こえないふりをすること。「耳が痛かっ・たら・ かってつんぼし・てまう・ 人・は・ 困る・なー。」

かってもん【勝手者】《名詞》 自分のしたいように振る舞う人。わがままな人。自己中心な考えや行動をする人。「あんな・ かってもん・と・は・ 一緒に・ 仕事・は・ でけ・しまへ・ん。」

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2013年7月20日 (土)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(196)

「明石日常生活語辞典…か」(28)

かつぐ【担ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①ものを肩にのせて支える。「たいこ〔=布団屋台〕・を・ かつぐ。」「俵・を・ かつい・で・ 運ぶ。」②縁起を気にする。「げん・を・ かつぐ。」〔①⇒かたげる〕

がっくり《副詞と、形容動詞や、動詞する》 力が抜けて、気を落とす様子。緊張が解けて、元気を失う様子。「がっくり・ 肩・を・ 落とす。」「試験・に・ 落ち・て・ がっくりし・とる。」

かっけ【脚気】《名詞》 ビタミンB1が不足して起こる、足がむくんで体がだるくなる病気。「昔・は・ かっけ・に・ なる・ 人・が・ ぎょーさん・ おっ・た。」

かつける《動詞・カ行下一段活用》 投げつける。乱暴にぶつける。「石・を・ かつけ・て・ 雀・を・ 追い払う。」「ボール・を・ かつけ・たら・ ガラス・が・ めげる・やないか。」〔⇒かちける〕

かっこ【括弧】《名詞》 文字、句、文などの前後を囲んで、他の部分と区別するためのしるし。「かっこ・の・ 中・に・ 説明・を・ 書き込む。」

がっこう〔がっこー、がっこ〕【学校】《名詞》 児童・生徒・学生などが、先生に教わって継続して勉強をするところ。「がっこ・から・ 帰っ・たら・ じっきに・ 遊び・に・ 行っ・てまう。」

がっこいき【学校行き】《名詞》 学校に行っている子ども。児童・生徒・学生。「がっこいき・が・ 多い・さかい・ 給食代・も・ たいへんや。」

かっこう〔かっこー、かっこ〕【格好】《名詞、動詞する》 ①外から見た、物の様子。「もっと・ 良(え)ー・ かっこ・に・ 包み・なはれ。」②体の構え方。体の形。「前屈み・の・ かっこー」③人から見られたときの姿や感じ。「電車・に・ 乗る・ん・やっ・たら・ きちんと・ し・た・ かっこ・を・ し・ていけ・よ。」④うわべのこと。体裁。「こんな・ こと・で・は・ かっこー・が・ つか・ん。」〔①③⇒かたち。②⇒しせい〕

かっこむ【掻っ込む】【掻き込む】《動詞・マ行五段活用》 短い時間で一気に食べる。急いで食べる。「時間・が・ ない・さかい・ お茶漬け・を・ かっこん・だ。」〔⇒かきこむ〕

かっし【華氏】《名詞》 水の氷点を32度、沸点を212度として180等分した、温度計の目盛りの決め方。「摂氏・と・ かっし・の・ つい・た・ 寒暖計・が・ あっ・た。」「今・は・ かっし・は・ 言(ゆ)わ・へん・わ・なー。」◆「せっし【摂氏】」に対応する発音として「かっし」と言ったものか。〔⇒かし〕■対語=「せっし」

がっしゃん《名詞、動詞する》 ①たまたま出会うこと。「久しぶりに・ 駅・で・ 友だち・に・ がっしゃんし・た。」②人や物がぶつかること。衝突すること。「四つ角・で・  人・と・ がっちゃんし・た。」③日時などが重なること。「その・ 日ー・は・ がっしゃんし・て・ 行か・れ・へん・ねん。」〔⇒がっちゃん〕

がっしゅく【合宿】《名詞、動詞する》 練習や勉強などのために、大勢のものが一緒に泊まって生活すること。「夏休み・に・ 運動部・の・ がっしゅく・が・ ある・ねん。」

がっしょう〔がっしょー〕【合唱】《名詞、動詞する》 大勢の人が声を揃えて歌うこと。「みんな・と・ がっしょーし・たら・ 気持ち・が・ 良(え)ー・もん・や。」

がっしょう〔がっしょー〕【合掌】《名詞、動詞する》 左右の手のひらを顔や胸の前で合わせて拝むこと。「みんな・で・ 故人・に・ がっしょーする。」

がっしり《副詞と、動詞する》 体つきや、物の作りがしっかりしていて、丈夫そうな様子。「がっしりし・た・ 体格・でん・な。何ど・ 運動・でも・ し・とっ・てやっ・た・ん・か。」〔⇒がっちり〕

がっそう〔がっそー〕【合奏】《名詞、動詞する》 一つの曲を、二つ以上の楽器で演奏すること。「学芸会・で・ がっそーする。」

カッター〔かったー〕【英語=cutter】《名詞》 薄い刃で物を切る道具。「かったー・で・ 切っ・て・ 小包み・を・ 開ける。」

カッター〔かったー〕《名詞》 男が背広などの下に着用する、襟付きで袖のあるシャツ。◆もともとは、大正時代にスポーツ用品メーカーが、「勝った」の意味でつけた商品名である。本来はワイシャツの一種の名前であるが、ワイシャツ全般を指す言葉として使われている。「服・の・ 下・に・ 白・の・ かったー・を・ 着る。」〔⇒カッターシャツ、ワイシャツ〕

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2013年7月19日 (金)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(195)

「明石日常生活語辞典…か」(27)

かちわめく【かち喚く】《動詞・カ行五段活用》 荒々しく怒鳴る。相手を脅しつけるように大声を出す。「気・に・ いら・ん・ こと・を・ ぬかし・た・さかい・ かちわめい・たっ・た。」「かちわめい・たら・ 慌て・て・ 逃げ・て・ 行き・よっ・た。」

かちわる【かち割る】《動詞・ラ行五段活用》 ①荒々しく割る。思い切って割る。「丸太・を・ よき〔=斧〕・で・ かちわる。」②思っていることを、遠慮せずありのままに表す。「かちわっ・て・ 言ー・たら・ ほんま・の・ 気持ち・は・ どない・や・ねん。」

かちわり【かち割り】《名詞》 氷を荒々しく割ったもの。「かちわり・を・ ジュース・の・ 中・に・ 入れる。」「夏・の・ 甲子園・の・ かちわり」

かちわりだいく【かち割り大工】《名詞》 丁寧さに欠けて、荒っぽい仕事をする大工。腕の劣る大工。「かちわりだいく・に・ 頼ん・だら・ あか・ん・ぞ。」

カツ〔かつ〕【英語=cutletの略】《名詞》 牛や豚などの肉を平たく切って、小麦粉・パン粉などをつけて、油で揚げたもの。◆豚の肉を使ったものを「とんカツ【豚カツ】」と言う。

かつ【勝つ】《動詞・タ行五段活用》 ①戦って相手を負かす。相手より上の成績を取る。「一点差・で・ なんとか・ かっ・た。」「入試・で・ かつ。」②努力して、抑え付ける。克服する。「病気・に・ かつ。」③度が過ぎている。その傾向が強い。「甘み・より・も・ 辛さ・が・ かっ・とる。」④利益を得る。獲得する。「パチンコ・で・ かっ・た・ こと・は・ あら・へん。」■対語=「まける」

がつ【月】《接尾語》 一か月の単位を示す言葉。◆「げつ」と言うこともある。「一月(いちがつ)」「十二月(じゅーにがつ)」

かつお【鰹】《名詞》 ①刺身、たたきなどにし、あるいは鰹節にも加工する、暖かい海でとれる回遊魚。「かつお・の・ 刺身・が・ 出始め・た。」②鰹(かつお)の身を蒸して乾燥させて固めたもの。鰹節。「ご飯・に・ かつお・を・ かけ・て・ 食べる。」〔⇒かっつぉ、かっと。②⇒かつおぶし、かっつぉぶし、かっとぶし〕      

かつおのこ〔かつおのこー〕【鰹の粉】《名詞》 鰹(かつお)の身を蒸して乾燥させて固めて、それを削ったもの。花かつお。◆戦後すぐの頃は、花かつおのようなものではなくて、鰹以外の魚も使って、削ったものが粉状になったものも混じっていたので、このような呼び方もした。「飯・に・ かつおのこー・を・ のせ・て・ 食う。」〔⇒かっつぉのこ、かっとのこ〕

かつおぶし【鰹節】《名詞》 鰹(かつお)の身を蒸して乾燥させて固めたもの。「歳暮・に・ かつおぶし・を・ 贈る。」〔⇒かっつぉぶし、かっとぶし、かつお、かっつぉ、かっと〕

かっか《名詞》 下駄。「雨・が・ 降っ・とる・さかい・ かっか・ 履い・て・ 行き・なはれ。」◆幼児語。

かっかする《動詞・サ行変格活用》 ひどく腹を立てる。理性で押さえられない激しい感情を表す。「自分勝手な・ こと・ばっかり・ ぬかし・やがる・さかい・ かっかし・てき・た。」

かつかつ《形容動詞や》 それを限度として、ぎりぎりである様子。それ以上に余裕がない様子。なんとか間に合う様子。「五分・ あっ・たら・ 走っ・ていっ・て・ かつかつ・ 次・の・ 電車・に・ 間に合う。」「会費・を・ 二千円・に・ し・たら・ かつかつ・の・ 予算・に・ なっ・てまう・なー。」◆「かつかつ・ 儲かっ・とる」という言い方の裏には、いくらかの儲けが出ているという気持ちがある。

がつがつ《副詞と》 食べ物をむさぼって食べる様子。「がつがつ・ 食べ・たら・ 喉・に・ つかえる・ぜ。」

がっかり《副詞と、動詞する》 思い通りにいかなくて、気を落とす様子。「遠足・が・ 中止・に・ なっ・て・ がっかりし・とん・ねん。」

がっき【学期】《名詞》 学校で、一年間を二つまたは三つに分けた、その一つ分。「がっき・の・ 末・に・ 試験・が・ ある。」

がっき【楽器】《名詞》 音楽を演奏するために使う器具。「歌う・ こと・より・も・ がっき・を・ いらう〔=扱う〕・ こと・の・ 方・が・ 好きや。」

がっきゅう〔がっきゅー〕【学級】《名詞》 学校などで、児童・生徒などをいくつか分けた、それぞれの集団。「がっきゅー・の・ 委員・を・ し・た。」「がっきゅー日誌」「がっきゅー会」

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2013年7月18日 (木)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(194)

「明石日常生活語辞典…か」(26)

かちあう【かち合う】《動詞・ワア行五段活用》 ①勢いよく突き当たる。ぶつかる。「四つ角・で・ 自転車・同士・が・ かちおー・て・ こけ・た。」②たまたま人や出来事に遭遇する。思いがけなく出会う。「バス・の・ 故障・に・ かちおー・て・ 遅刻し・ても・た。」「駅・で・ 二人・の・ 候補者・が・ かちおー・て・ 演説し・とる。」③あることと他のこととが重なる。「日曜・と・ 祭日・が・ かちあう。」〔⇒かっちゃう〕

かちおとす【かち落とす】《動詞・サ行五段活用》 勢いよくたたき落とす。「栗・の・ 実ー・を・ かちおとす。」

かちかち《形容動詞や》 ①とても固い様子。「餅・が・ かちかちに・ なっ・とる。」②頑固な様子。考えなどが働きにくい様子「かちかちの・ 頭・や・さかい・ 良(え)ー・ 考え・が・ 出・てこ・ん。」③ひどく緊張している様子。「挨拶する・ 前・から・ かちかちに・ なっ・とる。」

かちかち《副詞と》 固いものがぶつかり合って出る音。「火・の・ 用心・の・ 音・が・ かちかちと・ 響い・てくる。」

かちける《動詞・カ行下一段活用》 投げつける。乱暴にぶつける。「ボール・を・ かちけ・て・ デートボール・に・ し・ても・た。」〔⇒かつける〕

かちぼかす《動詞・サ行五段活用》 その状態のままで放置する。構ってやることをしない。「無茶な・ こと・を・ 言(ゆ)ー・てき・た・さかい・ 聞か・んと・ かちぼかし・たっ・とる・ねん。」「昨日・から・ ごみ・を・ かちぼかし・た・ まま・に・ し・とる。」〔⇒かちぼる〕

かちぼる《動詞・ラ行五段活用》 その状態のままで放置する。構ってやることをしない。「その・ へん・に・ かちぼっ・とい・ても・ 盗ま・れる・ 心配・は・ ない・やろ。」〔⇒かちぼかす〕

かちまけ【勝ち負け】《名詞》 戦って相手を負かすことと負かされること。相手より上の成績を取ることと下の成績をとること。「かちまけ・なんか・は・ 時・の・ 運・や。」

かちます《動詞・サ行五段活用》 ①殴る。叩く。打つ。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ 頭・を・ かちまし・たっ・てん。」「釘・を・ かちまし・て・ ひっこま・す。」②間違って叩いてしまう。「金槌・で・ 手ー・を・ かちまし・た。」〔⇒どつく、たたく〕

かちめ【勝ち目】《名詞》 戦って相手を負かす見込みや可能性。相手より上の成績を取る見込みや可能性。「今度・の・ 試合・は・ かちめ・が・ ある・さかい・ 頑張っ・ていけ。」

かちめぐ《動詞・ガ行五段活用》 荒々しく壊す。思い切って壊す。「金槌・で・ たたい・て・ 思い切り・ かちめん・だ。」

がちゃがちゃ《副詞と》 ①物が無秩序にぶつかり合う様子。「箱・の・ 中・で・ がちゃがちゃと・ 音・が・ し・とる。」②あれこれと文句を言ったり、難癖をつけたりする様子。「近所・の・ 人・から・ がちゃがちゃ・ 言わ・れ・て・ 困っ・とる・ねん。」

がちゃがちゃ《名詞》 触覚が長く、がちゃがちゃというように聞こえるようになく秋の虫。くつわ虫。「がちゃがちゃ・が・ 鳴い・とる。」

かちゃだける《動詞・カ行下一段活用》 転がり落ちる。「二階・から・ かちゃだけ・て・ 怪我し・た。」◆兵庫県内各地に「あだける」という言葉がある。「落ちる」という意味である。この「あだける」に、接頭語の「かち」が付いて「かちあだける」となったものの発音が変化したのが「かちゃだける」であると思われる。「かちゃらける」という発音にもなる。〔⇒かちゃらける〕

かちゃらける《動詞・カ行下一段活用》 転がり落ちる。「床几・から・ かちゃらける。」〔⇒かちゃだける〕

がちゃん《副詞と》 物がぶつかって、大きな音を立てる様子。「窓・に・ ボール・が・ 当たっ・て・ ガラス・が・ がちゃんと・ めげた。」〔⇒がしゃん〕

がちょう〔がちょー〕【鵞鳥】《名詞》 アヒルより大きく、アヒルに似た水鳥。「池・に・ がちょー・を・ 飼(こ)ー・とる。」

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2013年7月17日 (水)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(193)

「明石日常生活語辞典…か」(25)

かたよる【偏る】《動詞・ラ行五段活用》 ①一方にだけ寄り集まって、全体が不均衡になる。「希望者・が・ 男女別・で・は・ かたよっ・ても・た。」②正常な状態を逸脱して、つりあいが取れなくなる。「栄養・が・ かたよる。」

かだら【体】《名詞》 ①人や動物の頭・胴・手足などの全体。「かだら・の・ 色・が・ 黒い。」②健康の具合。体力。「かだら・の・ 具合・が・ 悪ー・て・ 入院し・た。」③身のありよう。「明日・ かだら・は・ 空い・とら・へん・か。」〔⇒からだ〕

かだらつき【体つき】《名詞》 外見上の手足・胴体などの格好。「飯・を・ よー・ 食ー・て・ かだらつき・を・ しっかり・ さし・なはれ。」〔⇒からだつき〕

かだり【飾り】《名詞》 ①美しく、または立派に見せるようにするためのもの。「お祝い・の・ 会場・の・ 周り・に・ かだり・を・ つける。」②実質の伴わないもの。実際の役に立たないもの。「あの・ 会社・の・ 社長・き・ かだり・だけ・や。」③正月を迎えるために、あるいは神聖な場所であることを示すために、神社、家の入り口、神棚などに張る、藁で作った縄。「かだり・は・ 十五日・の・ とんど・で 焼く。」〔⇒かざり。③⇒おしめ、しめなわ〕

かだりけ【飾り気】《名詞》 人に良く見せようとする気持ち。また、その実際の現れ。「部屋・は・ かだりけ・が・ あら・へん。」〔⇒かざりけ〕

かだる【飾る】《動詞・ラ行五段活用》 ①美しく、または立派に見せるようにする。「卒業式・の・ 会場・を・ かだる。」②実質よりも表面を美しく見せる。「若ー・ かだっ・た・ 格好・を・ する。」③正月の注連縄を置く。「裏白・を・ つけ・て・ かだる。」〔⇒かざる〕

かだる【香る・薫る】《動詞・ラ行五段活用》 ①良い匂いがする。「金木犀・が・ かざっ・てき・た。」②匂いがする。◆よくない匂いも含む。「饐(す)え・た・よーな・ におい・が・ かざっ・とる。」〔⇒かざる。①⇒かおる。②⇒におう〕

カタログ〔かたろぐ〕【型録。英語=catalogue】《名詞》 品物の目録や見本を掲載した書類。「かたろぐ・を・ 見・て・ 注文する。」

かだ(を)かぐ【かだ(を)嗅ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 匂いを鼻で感じ取る。「かだかい・だら・ 腐っ・とる・みたいやっ・た。」〔⇒かぐ、かざ(を)かぐ、かざ(を)かす、かだ(を)かす〕

かだ(を)かす《動詞・サ行五段活用》 匂いを鼻で感じ取る。「かだかし・たら・ 香ばしかっ・た。」〔⇒かぐ、かざ(を)かぐ、かざ(を)かす、かだ(を)かぐ〕

かた(を)もつ【肩を持つ】《動詞・タ行五段活用》 ひいきにする。味方をする。「すまん・けど・ わし・の・ かたをもっ・てくれ・へん・やろ・か。」

かだん【花壇】《名詞》 土を盛り上げて、草花を植えている場所。「チューリップ・を・ 植え・た・ かだん」

かたん《副詞と》 固いものが触れ合って、軽い音をたてる様子。「棚・から・ 小(こ)まい・ 木ー・の・ 箱・が・ かたんと・ 落ち・た。」

がたん《副詞と》  ①大きな衝撃が加わる様子。「地震・で・ 家・が・ がたんと・ 揺れ・た。」②落差のあるところを物が動くときの音。「車・が・ 溝・に・ がたんと・ 落ちる。」③ものごとに大きな落差がある様子。「成績・が・ がたんと・ 落ちた。」「兄貴・より・も・ がたんと・ 悪い・ 成績」

かたんかたん《副詞と》 固いものが触れ合うときに、軽い音が連続する様子。「レール・の・ 継ぎ目・で・ かたんかたんと・ 音・が・ する。」

がたんがたん《副詞と》  落差のあるところを物が動くとき、衝撃を感じるとともに、音が連続する様子。「舗装さ・れ・とら・ん・ 道・で・ バス・が・ がたんがたんと・ 揺れる。」

かち【勝ち】《名詞》 戦って相手を負かすこと。相手より上の成績を取ること。「運動会・は・ 赤組・の・ かち・に・ なっ・た。」■対語=「まけ」

かち《動詞の前につく接頭語》 荒々しく行うという様子を表す言葉。「かちおとす」「かちめぐ」「かちぼかす」「かちわめく」

がち《名詞や、動詞の連用形に付く接尾語》 そうなることが多いという意味を表す。「病気がち」「遅れがち」「遅刻しがち」

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2013年7月16日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(192)

「明石日常生活語辞典…か」(24)

かたまり【塊・固まり】《名詞》 ①固くなったもの。「土・の・ かたまり」②ひとまとまりになったもの。集まり。群。「鰯・の・ かたまり・が・ 泳い・どる。」

かたまる【固まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①柔らかいものが堅くなる。「ペンキ・が・ かたまる。」②一つに集まる。「かたまっ・て・ 学校・へ・ 行く。」■他動詞は「かためる」

かたみ【形見】《名詞》 故人や、離別した人の、思い出となる品物。「親・の・ かたみ・の・ 万年筆」

かたみがせばい【肩身が狭い】《形容詞》 面目が立たず、引け目を感じる。「試験・に・ 落ち・て・ かたみがせばい。」〔⇒かたみがせまい〕

かたみがせまい【肩身が狭い】《形容詞》 面目が立たず、引け目を感じる。「応援し・てもー・た・のに・ 負け・て・ かたみがせまい。」〔⇒かたみがせばい〕
ばい〕

かたみかわりに〔かたみかーりに〕【片身替わりに】《副詞》 交互に。代わる代わる入れ替わって。「忙しー・の・で・ かたみかーりに・ 昼飯・を・ 食べる。」〔⇒かたみに、かために、かためかわりに、かたみばんこに、かためばんこに、かわりばんこに〕

かたみち【片道】《名詞》 行きか帰りの、どちらか一方。「かたみち・ 一時間・ かかる。」

かたみに【片身に】《副詞》 ①お互い同士で。「かたみに・ 勉強・を・ 教え合う。」②交互に。代わる代わる入れ替わって。「かたみに・ 本・を・ 読む。」「かたみに・ 休む。」〔⇒かために。②⇒かたみかわりに、かためかわりに、かたみばんこに、かためばんこに、かわりばんこに〕

かたみばんこに【片身番こに】《副詞》 交互に。代わる代わる入れ替わって。「車・を・ かたみばんこに・ 運転する。」〔⇒かたみに、かために、かたみかわりに、かためかわりに、かためばんこに、かわりばんこに〕

かたむき【傾き】《名詞》 斜めになること。斜めになっている程度や具合。「屋根・の・ かたむき・が・ きつい。」

かたむく【傾く】《動詞・カ行五段活用》 ①斜めになる。「地震・で・ 家・が・ かたむい・た。」②太陽や月が沈もうとする。「お日ーさん・が・ 西・に・ かたむく。」③盛んな状態からしだいに衰えようとする。うまくいかなくなる。「会社・が・ かたむい・たら・ 困る・がな。」〔⇒かたぶく、かやぶく、かやむく〕■他動詞は「かたむける」

かたむける【傾ける】《動詞・カ行下一段活用》 斜めにする。「首・を・ かたむけ・て・ 考える。」〔⇒かしげる、かたげる、かたぶける、かやぶける、かやむける〕■自動詞は「かたむく」

かためかわりに〔かためかーりに〕【片め替わりに】《副詞》 交互に。代わる代わる入れ替わって。「かためかーりに・ 休み・の・ 時間・を・ とる。」〔⇒かたみに、かために、かたみかわりに、かたみばんこに、かためばんこに、かわりばんこに〕

かために【片めに】《副詞》 ①お互い同士で。「かために・ 助け合っ・て・ 働く。」②交互に。代わる代わる入れ替わって。「かために・ 当番・を・ する。」〔⇒かたみに。②⇒かたみかわりに、かためかわりに、かたみばんこに、かためばんこに、かわりばんこに〕

かためばんこに【片め番こに】《副詞》 交互に。代わる代わる入れ替わって。「ひとつ・の・ もの・を・ かためばんこに・ 使う。」〔⇒かたみに、かために、かたみかわりに、かためかわりに、かたみばんこに、かわりばんこに〕

かためる【固める】《動詞・マ行下一段活用》 ①柔らかいものを堅くする。「コンクリート・で・ かためる。」②一つに集める。「ごみ・を・ 置き場・に・ かためる。」■自動詞は「かたまる」

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2013年7月15日 (月)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(191)

「明石日常生活語辞典…か」(23)

かたこと【片言】《名詞》 たどたどしくて、発音がはっきりしない言い方。言葉が未発達で、滑らかでない言い方。「こまい・ 子ども・が・ かたこと・を・ 言い始め・た。」

がたごと《名詞、副詞と》 ①電車。列車。◆幼児語。「がたごと・が・ 走っ・てき・た。」②電車や列車が走る音や、ゆっくりと走る様子。「がたごと・ 言(ゆ)ー・て・ 走っ・ていく。」〔⇒がったんこ、がったんごっとん〕

かたずみ【堅炭】《名詞》 樫や栗の木などを焼いて作った、堅い炭。「火鉢・に・ かたずみ・を・ いける。」◆「けしずみ」の軟らかさに対して使う言葉である。■対語=「けしずみ」

かたち【形】《名詞》 ①外から見た、物の様子。「珍しー・ かたち・の・ 家・が・ 建っ・とる。」②うわべのこと。体裁。「かたち・だけ・の・ 挨拶」〔⇒かっこう〕

かたちん【片ちん】《形容動詞や》 対であるものの片方が、他方と不揃いであること。「下駄・を・ かたちんに・ 履い・とる。」〔⇒かたちんば〕

かたちんば【片ちんば】《形容動詞や》 対であるものの片方が、他方と不揃いであること。「手袋・が・ かたちんばや。」〔⇒かたちん〕

かたっかわ〔かたっかー〕【片っ側】《名詞》 一方の側。「広い・ 道・や・さかい・ かたっかー・の・ 店・に・ 気・が・ つか・ず・や。」〔⇒かたがわ〕

かたづく【片付く】《動詞・カ行五段活用》 ①整理・整頓が行き届く。「綺麗に・ かたづい・とる・ 店」②物事が解決に至る。始末が付く。「やっかいな・ 問題・が・ かたづい・た。」③嫁に行く。「娘・が・ かたづい・た。」「娘さん・は・ どこ・へ・ かたづき・なはっ・た・ん・です・か。」■他動詞は「かたづける」

かたづける【片付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①整理・整頓をする。「散らかっ・とる・ ごみ・を・ かたづけ・た。」②物事を解決に至らせる。始末を付ける。「大きな・ 仕事・を・ かたずける。」③嫁に行かせる。「やっと・ 娘・を・ かたづけ・て・ ほっと・ し・た。」■自動詞は「かたづく」

かたっばしから【片っ端から】《副詞》 手当たり次第に。残すことなく次々と。「かたっぱしから・ 草・を・ 刈る。」

かたっぽう〔かたっぽー、かたっぽ〕【片っ方】《名詞》 二つあるうちの一方。相手。「かたっぽ・の・ 人・は・ まだ・ 納得せ・んと・ 怒っ・た・まま・や。」〔⇒かたいっぽう、かたほう〕

かたつむり【蝸牛】《名詞》 陸上の湿ったところにすむ巻き貝。「庭・の・ 木ー・の・ 葉ー・を・ かたつむり・が・ 這(ほ)ー・とる。」〔⇒でんでんむし〕

かたて【片手】《名詞》 ①片方の手。「かたて・で・ ボール・を・ 受ける。」②金銭などに関して、五という数字を意味する言葉。「かたて〔例えば、五万円〕・で・は・ 売ら・れ・へん。」

かたてま【片手間】《名詞》 主な仕事の合間に他のことをすること。「かたてま・に・ ワープロ・を・ 習(なろ)・てます・ねん。」

かたな【刀】《名詞》 片側に刃を付けた、細長い武器。「なんぼ・ おもちゃ・でも・ かたな・を・ 振り回し・たら・ 危ない・よ。」〔⇒けん〕

かたびき【肩引き】《名詞》 人の肩に紐をかけて、引っ張って動かす二輪の荷車。「昔・は・ 井戸・から・ 酒蔵・へ・ かたびき・で・ 水・を・ 運ん・どっ・た・ こと・が・ ある。」

かたぶく【傾く】《動詞・カ行五段活用》 ①斜めになる。「」②太陽や月が沈もうとする。「お月さん・が・ だいぶ・ 西・に・ かたぶい・た。」③盛んな状態からしだいに衰えようとする。うまくいかなくなる。「店・が・ かたぶい・て・ お客さん・が・ 来・ん・よーに・ なっ・た。」〔⇒かたむく、かやぶく、かやむく〕■他動詞は「かたぶける」

かたぶける【傾ける】《動詞・カ行下一段活用》 斜めにする。「瓶・を・ かたむけ・て・ 中身・を・ 出す。」〔⇒かしげる、かたげる、かたむける、かやぶける、かやむける〕■自動詞は「かたぶく」

かたほう〔かたほー、かたほ〕【片方】《名詞》 二つあるうちの一方。相手。「かたほー・の・ 手ー・を・ 添え・て・ 受け取り・なはれ・」〔⇒かたっぽう、かたいっぽう〕

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2013年7月14日 (日)

茜の空(5)

「キョウヨウ」と「キョウイク」と「カンキョウ」と

 一年ほど前に、卒業した中学校の古稀記念同窓会を開きました。乾杯の音頭に立った同級生が、挨拶をして「この年齢になると我々にはキョウヨウとキョウイクが大切だ。キョウヨウとは、今日、用があるということであり、キョウイクとは、今日、行くところがあるということだ。家に引きこもったりしてはいけない」と言いました。
 うまいことを言うものだ、まったくその通りだ、機会があれば自分もこの話を挨拶に取り入れてみようかと思いました。
 今日(7月14日)の朝日新聞の「天声人語」に、この言葉が採り上げられていました。先輩との立ち話にこの言葉が出てきたというのです。
 〔教養と教育かと思いきや、さにあらず。「今日、用がある」と「今日、行くところがある」の二つである。なるほど何も用事がなく、どこにも行かない毎日では張り合いがあるまい。〕と書いてあり、続けて、〔調べてみると、『頭の体操』で知られる心理学者の多湖輝(たごあきら)さんの著書に行き着いた。一昨年に出した『100歳になっても脳を元気に動かす習慣術』で紹介している〕と書いてあります。
 この名言が、知る人ぞ知るの言葉であるのなら、私が何かのスピーチで物知り顔で言わなくてよかったと思ったのですが、やっぱりこれは私たち世代の者にとっては心の中に唱え続けるべき言葉だと思います。
 そして、その言葉に付け加えるものがあるとすれば、それはカンキョウだと思います。カンキョウとは環境ではなく、「考えることを今日も続ける」ということです。体を動かし、何か人の役に立つことをして、自分の頭でちょっと考えてみる、ということを続けようと思うのです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(190)

「明石日常生活語辞典…か」(22)

かたい【硬い・固い】《形容詞》 ①傷が付いたり、へこんだりしにくい。しっかりしていて壊れにくい。「かたい・ 石」②切る・折る・曲げるなどがしにくい。「かたい・ 紙」③しっかり締まっていて、動きにくい。「瓶・の・ ふた・が・ かとー・て・ 開か・へん。」④真面目できちんとしている。確かで間違いがない。「かたい・ 人・に・ 頼ま・んと・ 信用でけ・へん。」「かたい・ 商売」⑤堅苦しい。性質に柔軟性がない。「かたい・さかい・ つきあいにくい・ 人・や。」⑥こわばっている。厳しい。「緊張し・た・ かたい・ 顔つき」

かたいっぽう〔かたいっぽー、かたいっぽ〕【片一方】《名詞》 二つあるうちの一方。相手。「下駄・の・ かたいっぽ・の 鼻緒(はなご)・が・ 切れ・ても・た。」「かたいっぽー・が・ 反則・を・ し・た。」〔⇒かたっぽう、かたほう〕

かたがき【肩書き】《名詞》 名詞などに書く、その人の持つ職業や地位など。「退職し・たら・ かたがき・が・ 無(の)ーなっ・た。」

かたかた《副詞と》 堅いものがぶつかって音を立てる様子。「背中・の・ ランドセル・が・ かたかたと・ 鳴る。」

がたがた《副詞と》 ①堅くて重いものが音を立てる様子。「風・が・ 吹い・て・ 戸ー・が・ がたがた・ ゆー・とる。」②寒さや恐ろしさで体が震える様子。「寒ー・て・ がたがた・ し・とっ・た。」③不平や不満を言う様子。「今頃・に・ なっ・て・から・ がたがた・ 言わ・んとい・て。」

がたがた《形容動詞や》 体や物が壊れかかっている様子。「歯ー・が・ がたがたに・ なっ・た。」

かたかな【片仮名】《名詞》 外来語などを書くときなどに使う、漢字の一部を利用して作られた文字。「振り仮名・を・ かたかな・で・ 書く。」

かたがみ【型紙】《名詞》 洋服などを作るときに使う、型を切り抜いた紙。「付録・に・ かたがみ・が・ ある・さかい・ それ・を・ 使ー・て・ 服・を・ 作る。」

かたがわ〔かたがー〕【片側】《名詞》 一方の側。「道・の・ かたがー・は・ 崖・に・ なっ・とる・ねん。」〔⇒かたっかわ〕

かたき【敵】《名詞》 恨みのある相手。争いの相手。競争する相手。「あいつ・と・は・ 商売・の・ 上・の・ かたき・や・ねん。」

かたきうち【敵討ち】《名詞、動詞する》 仕返し。仇(あだ)討ち。「今日・は・ 昨日・の・ 将棋・の・ かたきうち・を・ し・たい・ねん。」

かたくま【肩車】《名詞、動詞する》 人を、両肩にまたがらせてかつぐこと。「かたしまし・たる・さかい・ 手ー・ 伸ばし・て・ あの・ 柿・の・ 実ー・ 採り・なはれ。」

かたくり【片栗】《名詞》 片栗という植物の根から取った料理用の澱粉。「かたくり・を・ 入れ・て・ 粘り・を・ 出す。」〔⇒かたくりこ〕

かたくりこ【片栗粉】《名詞》 片栗という植物の根から取った料理用の澱粉。「かたくりこ・を・ 入れ・て・ 汁・を・ 粘(ねば)つか・せ・よー・か。」〔⇒かたくり〕

かたくるしい〔かたくるしー〕【堅苦しい】《形容詞》 ①形式ばって窮屈でゆとりがない。「かたくるしー・ 決まり・なんか・ 作ら・んといて。」②相手の考えなどを受け入れない。「かたくるしー・ 考え方・ し・たっ・ても・ みんな・が・ 賛成し・てくれ・へん・やろ。」③場所にゆとりがない。「かたくるしー・て・ 狭い・ 路地」〔⇒かたくろしい〕

かたくろしい〔かたくろしー〕【堅苦しい】《形容詞》 ①形式ばって窮屈でゆとりがない。「時間割・が・ きちんと・ 決まっ・とっ・て・ かたくろしー・ねん。」②相手の考えなどを受け入れない。「そんな・ かたくろしー・ こと・を・ 言(ゆ)わ・んと・ みんな・の・ 意見・も・ 聞き・なはれ。」③場所にゆとりがない。「こんな・ かたくろしー・ 場所・に・は・ 自転車・を・ 十台・も・ 置か・れ・へん。」〔⇒かたくるしい〕

かたげる【担げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ものを肩にのせて支える。「ひとり・で・ 俵・を・ かたげ・ていく。」〔⇒かつぐ〕

かたげる【傾げる】《動詞・ガ行下一段活用》 斜めにする。「瓶・を・ かたげ・た・けど・ 空っぽやっ・た。」〔⇒かしげる、かたぶける、かたむける、かやぶける、かやむける〕

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2013年7月13日 (土)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(189)

「明石日常生活語辞典…か」(21)

かぜとおし〔かぜとーし〕【風通し】《名詞》 風が吹き抜けること。「かぜとーし・の・ 良(え)ー・ 家」

かぜむき【風向き】《名詞》 ①風の吹いてくる方向。「かぜむき・に・ よっ・て・ 魚・を・ 釣る・ 場所・を・ 変える。」②ものごとの成り行き。置かれた状況や立場。「かぜむき・が・ 変わっ・て・ 賛成する・ 人・が・ 減っ・た。」〔⇒かざむき〕

かぜよけ【風除け】《名詞》 風を防ぐこと。風を防ぐもの。「木ー・ 植え・て・ かぜよけ・に・ する。」

かせん【化繊】《名詞》 石油・石炭などを原料にして化学を応用して作った、細い糸のようなナイロン・レーヨンなどのもの。化学繊維。「かせん・の・ 服」

かそう〔かそー〕【火葬】《名詞、動詞する》 死んだ人を焼いてお骨にすること。「今・は・ もー・ どこ・も・ みんな・ かそー・に・ なっ・ても・た・なー。」

かそう〔かそー〕【仮装】《名詞、動詞する》 他のものの姿に変装すること。「体育祭・で・ かそー行列・を・ し・た。」

かぞえ【数え】《名詞》 生まれた年を一歳として、年が改まるごとに一歳を加えていく年齢の計算法。「かぞえ・で・ 七十・に・ なっ・た。」〔⇒かぞえどし〕

かぞえどし【数え年】《名詞》 生まれた年を一歳として、年が改まるごとに一歳を加えていく年齢の計算法。「葬式・の・ 時・に・は・ みんな・ かぞえどし・で・ 言う・ねん・なー。」〔⇒かぞえ〕

かぞえる【数える】《動詞・ア行下一段活用》 数やお金を計算する。数を一つ一つ調べる。「集まっ・た・ 人・の・ 数・を・ かぞえる。」〔⇒かんじょうする〕

かぞく【家族】《名詞》 夫婦、親子、兄弟などの人たち。同じ家に暮らしていることが多い人たち。「やっぱり・ かぞく・は・ 大事に・ せ・な・ あか・ん・なー。」〔⇒かない〕

かぞくじゅう〔かぞくじゅー〕【家族中】《名詞》 一つの家に一緒に住んでいる人たち全員。「かぞくじゅー・ 魚・が・ 好きでん・ねん。」〔⇒かないじゅう〕

ガソリン〔がそりん〕【英語=gasoline】《名詞》 自動車などの燃料にする、原油を精製した油。「がそりん・の・ 値ー・が・ また・ 上がっ・た。」◆比喩としては、人の活動の源となる飲食物のことをも言う。「がそりん・が・ 切れ・て・ 今日・は・ 働か・れ・へん。」

かた【肩】《名詞》 腕の付け根の上の部分。「かた・が・ 凝る。」「かた・で・ 担ぐ。」

かた【形】《名詞》 ①ものの形。「三角・の・ かた」②跡。「砂・に・ 足・の・ かた・が・ 付い・とる。」

かた【型】《名詞》 ①形を作るもとになるもの。「かた・に・ はめ・て・ 饅頭・を・ こしらえる。」「かた・を・ 決め・て・ 文章・を・ 書く。」②人の特徴や性質を特質などで分けたもの。「血液・の・ かた」

かた【方】《名詞》 「人」を指すときの敬意を込めた言い方。「ご出席さ・れ・た・ かた」

かた【片】《名詞》 物事の処理や始末。決着。「もめ・とっ・た・ 話・に・ かた・が・ つい・た。」

かた〔がた〕【形】《名詞を作る接尾語》 あるものの形を持ったもの。「菱がた・の・ 紋」「水泳・の・ 自由がた」

かた〔がた〕【型】《名詞を作る接尾語》 ある特徴や性質を持ったもの。様式。「大がた・の・ トラック」「小がた・の・ 弁当箱」「携帯がた・の・ パソコン」

かた【方】《名詞を作る接尾語》方法。やり方。「教えかた・が・ うまい。」「数えかた・が・ 間違(まちご)・とる。」「話しかた・に・ くせ・が・ ある。」

かた【片】《名詞を修飾する接頭語》 二つのうちの一方。「かた道・で・ 一時間・ かかる。」「かた側・しか・ 通ら・れ・へん。」

がた【方】《人を表す名詞につながる接尾語》 複数の人を表すときの敬意を込めた言い方。「先生がた・に・ 同窓会・の・ 案内状・を・ 送る。」「先輩がた・に・ 教え・てもらう。」

かだ《名詞》 漂い出て嗅覚を刺激するもの。「金木犀・の・ 良(え)ー・ かだ・が・ する。」◆発音は微妙で「かざ」「かだ」の両方がある。〔⇒かざ、におい、によい、かおり〕

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2013年7月12日 (金)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(188)

「明石日常生活語辞典…か」(20)

かず【数】《名詞》 ものの数量などを表す呼び名。「参加者・の・ かず・を・ 調べる。」

ガス〔がす〕【英語=gas】《名詞》 ①燃料として使う気体。「がす・で・ 飯・を・ 炊く。」②爆発の危険や毒性のある気体。邪魔になる気体。「がす・が・ かかっ・て・ 向こう岸・が・ 見え・へん。」③屁。「がす・を・ こい・た・ん・ 誰・や。」

かすかす《形容動詞や》 芯が入って、食べるのに望ましくない状態。水分が乏しくて、おいしくない状態。「鬆(す)ー・が・ 入っ・て・ かすかすの・ 大根・や。」「かすかすの・ りんご」

かずかず【数々】《名詞、副詞の》 多くの数や種類。いろいろ。たくさん。あれやこれや。「言い・たい・ こと・は・ かずかず・ ある。」「かずかずの・ 思い出」

かすじる【粕汁】《名詞》 酒粕を入れた味噌汁。「昔・は・ 鯨・の・ 脂身・を・ 入れ・た・ かすじる・を・ よー・ 作っ・た・もん・や。」

カスタネット〔かすたねっと〕【英語=castanets】《名詞》 内側の窪んだ堅い木などを二枚組み合わせて、掌の中に入れて打ち合わせて音を出す楽器。「押入・から・ 小学校・の・ 時・に・ 使(つこ)・た・ かすたねっと・が・ 出・てき・た・」

カステラ〔かすてら〕【もとポルトガル語】《名詞》 小麦粉、卵、砂糖などを混ぜて、蒸し焼きにした菓子。「病気見舞い・に・は・ かすてら・でも・ 持っ・ていっ・たら・ どない・やろ。」

かずのこ【数の子】《名詞》 正月に食べることが多い、鰊の卵。「かずのこ・が・ ない・と・ 正月・の・ 気分・に・ なら・へん・なー。」

かすみ【霞】《名詞》 空気中の水蒸気が冷えて細かい水滴となって、地表近くに煙のように浮かび、遠くがぼんやり見える現象。「かすみ・が・ かかっ・て・ 淡路島・が・ よー・ 見え・へん。」〔⇒きり、もや〕

かすむ【霞む】《動詞・マ行五段活用》 ①空気中の水蒸気が冷えて細かい水滴となって、地表近くに煙のように浮かび、遠くがぼんやり見える。「小豆島・が・ かすん・で・ 見え・にくい。」②視力が衰えて、はっきり見えない。「目ー・が・ かすん・でき・た。」

かすり【絣】《名詞》 かすれたような模様が所々にある織物や染め物。「かすり・の・ 浴衣・を・ 着る。」

かすりきず【掠り傷】《名詞》 ものが皮膚をかすって、少し血が程度の軽い傷。「べっちょない・ べっちょない。かすりきず・みたいな・ もん・や。」〔⇒すりきず〕

かする【掠る】《動詞・ラ行五段活用》 微かに触れて通り過ぎる。「ボール・が・ 腕・を・ かすっ・た。」

かすれる【掠れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①声がかれて、はっきり出ない。「喉・が・ 痛(いと)ー・て・ 声・が・ かすれる。」②書いたり印刷したりしたものの墨やインクなどが少なくて、よくつかないところがある。「筆・の・ かすれ・た・ 字ー・に・ 味・が・ ある。」

かぜ【風】《名詞》 空気の動きや流れ。「窓・から・ 涼しー・ かぜ・が・ 入っ・てくる。」

かぜ【風邪】《名詞》 寒気がしたり、咳や鼻水が出たり、喉が腫れて痛くなったりする病気。「かぜ・ ひー・た・さかい・ 一日・ 休まし・てんか。」

かぜあたり【風当たり】《名詞》 ①風がものにあたること。風がものにあたる強さ。「海・に・ 近い・ 家・や・さかい・ かぜあたり・が・ ごっついねん〔=すごいのだよ〕。」②人に対する、強い接し方。反対や批判。「わし・に・ 対する・ かぜあたり・が・ きつー・ なった。」

かせき【化石】《名詞》 大昔の動植物やその一部分が、地中に埋まって、堅くなって岩や土の中に残っているもの。「明石象・の・ かせき・が・ 見つかっ・た。」

かせぎ【稼ぎ】《名詞》 働いて手に入れるお金。「しんどい・ 仕事・や・さかい・ かせぎ・が・ 多い・の・やろ。」

かせぐ【稼ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 働いてお金を手に入れる。「アルバイト・を・ し・て・ かせぐ。」

かぜぐるま【風車】《名詞》 紙、セルロイド、プラスチックなどで作られた、風の力で羽が回る玩具。「風・が・ ない・さかい・ 自分・が・ 走っ・て・ かぜぐるま・を・ 回す。」〔⇒かざぐるま〕

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2013年7月11日 (木)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(187)

「明石日常生活語辞典…か」(19)

かしこい【賢い】《形容詞》 ①知識に富んでいる。思慮分別などに優れている。頭がよく働く。「かしこい・ 人・は・ 良(え)ー・ 点・を・ とっ・とる。」②自分のことを優先的に考える。要領がよくて抜け目がない。「かしこい・ 奴(やつ)・に・は・ 勝て・ん・なー。」

かしだし【貸し出し】《名詞、動詞する》 返してもらう約束で、金品を一時、与え預けること。「五冊・まで・ 本・を・ かしだしする。」

かしだす【貸し出す】《動詞》 返してもらう約束で、金品を一時、与え預ける。「一週間・の・ 約束・で・ かしだし・た。」

かしま【貸間】《名詞》 お金を取って、人に貸す部屋。「学生・の・ 頃・は・ かしま・の・ 下宿・やっ・た。」

かしや【貸家】《名詞》 お金を取って、人に貸す家。「一戸建て・の・ かしや・が・ ある。」

かしゃ【貨車】《名詞》 貨物を運ぶのに用いる鉄道車両。「機関車・が・ かしゃ・を・ ぎょーさん・ 引ー・て・ 走る。」

かじや【鍛冶屋】《名詞》 鉄などを赤く焼いて打ち鍛えて、いろいろな道具を作る人。「今どき・ 村・の・ 中・に・ かじや・なんか・ あら・へん・がな。」

がしゃん《副詞と》 物がぶつかって、大きな音を立てる様子。「ボール・が・ ガラス・に・ がしゃんと・ 当たっ・た。」〔⇒がちゃん〕

かしゅ【歌手】《名詞》 歌を歌うことを仕事にしている人。「好きな・ 歌手・は・ 美空ひばり・やっ・てん。」

かしょ【箇所】《名詞》 特定の場所。「水漏れ・を・ し・ている・ かしょ・を・ 見つける。」

かしょ【箇所】《接尾語》 場所の数を数えるときに使う言葉。「崖崩れ・が・ 三かしょ・ あっ・た。」

がしょう〔がしょー〕【賀正】《名詞》 新年を祝うという意味の言葉。正月を賀す(祝う)。◆年賀状などに使うことが多い言葉。

かじょうがき〔かじょーがき〕【箇条書き】《名詞、動詞する》 一つ一つの内容を短い文で並べる書き方。「かじょーがき・の・ 方・が・ わかりよい・なー。」

かしら【頭】《名詞》 ①職人などの世界で、弟子や部下の世話をする責任者。「左官屋さん・の・ かしら」②人を導く立場や位置。「かしら・に・ 立つ・ 人・が・ しっかりと・ せ・な・ あか・ん・がな。」〔①⇒おやかた〕

かじりつく【囓り付く】《動詞・カ行五段活用》 ①くっついて離れない。しがみつく。「机・に・ かじりつい・て・ 勉強し・とる。」②歯で強く噛む。「りんご・に・ かじりつく。」

かじる【囓る】《動詞・ラ行五段活用》 ①堅いものを少しずつ噛み取る。「鼠・が・ 柱・を・ かじる。」②物事を少しだけやってみる。「木彫り・を・ ちょっと・だけ・ かじっ・た・ こと・が・ ある。」

かしわ【柏】《名詞》 山に生える木で、大きな葉をつける。「かしわ・の・ 葉ー・で・ 餅・を・ 包む。」

かしわ《名詞》 鶏の肉。「かしわ・で・ すき焼き・を・ する。」

かしわもち【柏餅】《名詞》 かしわの葉で包んだ、餡の入った餅。「節句・に・ かしわもち・を・ 作る。」

かしん【菓子】《名詞》 食事以外に食べる、飴・煎餅など多様な嗜好品。「かしん・ばっかり・ 食べ・とっ・たら・ ご飯・が・ 食べ・られ・へん・よーに・ なる・よ。」〔⇒かし、おかし、おかしん〕

かす【貸す】《動詞・サ行五段活用》 ①返してもらう約束をして、自分のものを他人に使わせる。「本・を・ かし・たげる。」②代金を取って、使わせる。「アパート・を・ かす。」③能力や時間などを人に与える。「手ー・を・ かす。」

かす【滓】《名詞》 ①液体を搾ったのちの残り物。「油かす」②使って生じる、役立たない部分。「消しゴム・の・ かす」③良いところを取った残り。「かす・の・ 籤(くじ)・しか・ 残っ・とら・へん。」

かす【粕】《名詞》 酒を搾った残りのもの。「かす・を・ 焼い・て・ 砂糖・ 付け・て・ 食べる。」

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2013年7月10日 (水)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(186)

「明石日常生活語辞典…か」(18)

かざる【香る・薫る】《動詞・ラ行五段活用》 ①良い匂いがする。「金木犀・が・ かざっ・てき・た。」②匂いがする。◆よくない匂いも含む。「饐(す)え・た・よーな・ におい・が・ かざっ・とる。」〔⇒かだる。①⇒かおる。②⇒におう〕

かざ(を)かぐ【かざ(を)嗅ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 匂いを鼻で感じ取る。「かざかい・だら・ 腐っ・とる・よーな・ 臭い・が・ し・た。」〔⇒かぐ、かざ(を)かす、かだ(を)かぐ、かだ(を)かす〕

かざ(を)かす《動詞・サ行五段活用》 匂いを鼻で感じ取る。「腐っ・とら・へん・か・ かざかし・てみる。」「かざかし・て・から・ 食べる。」〔⇒かぐ、かざ(を)かぐ、かだ(を)かぐ、かだ(を)かす〕

かざん【火山】《名詞》 地熱で溶けている地中の岩石を火や煙とともに噴き出している山。地熱で溶けている地中の岩石が噴出してできた山。「富士山・も・ かざん・なん・や・で。」

かし【樫】《名詞》 材質は堅くて弾力性に富む、常緑で背の高い木。「かし・の・ 木ー・で・ でき・た・ 天秤棒」

かし【菓子】《名詞》 食事以外に食べる、飴・煎餅など多様な嗜好品。「間・に・ かし・ばっかり・ 食う・さかい・ 飯・が・ 食わ・れ・へん・ねん。」〔⇒かしん、おかし、おかしん〕

かし【歌詞】《名詞》 楽曲の、節をつけて歌うための言葉。「歌い・よっ・て・ 途中・で・ かし・を・ 忘れ・た。」

かし【華氏】《名詞》 水の氷点を32度、沸点を212度として180等分した、温度計の目盛りの決め方。「昔・は・ かし・と・ 言(ゆ)ー・の・も・ 使い・よっ・た・ん・や。」〔⇒かっし〕■対語=「せっし」

かし【貸し】《名詞》 ①自分のものを他人に使わせて、まだ返してもらっていないこと。また、その金品。「一万円・の・ かし・が・ ある。」②人に与えた恩や利益。「面倒・ 見・てやっ・た・ かし・が・ ある。」

かじ【火事】《名詞》 建物や山林などが燃えること。「冬・に・ なっ・たら・ かじ・が・ 増える。」

かじ【家事】《名詞》 家庭の中の暮らしに関するいろいろな用事。「嫁入り前・に・は・ かじ手伝い・を・ し・とっ・た。」

かじ【舵】《名詞》 船の後ろに付いていて、進む方向を決める装置。「かじ・を・ ちゃんと・ 切れ・よ。」

かじかむ【悴む】《動詞・マ行五段活用》 寒さによって手先が凍えて、思うように動かなくなる。「かじかん・で・ 持っ・ている・ 物・を・ 落とし・た。」〔⇒かじける〕

かしかり【貸し借り】《名詞、動詞する》 返してもらう約束をして自分のものを他人に使わせたり、返す約束をして他人のものを使わせてもらったりすること。「昔・は・ 味噌・や・ 醤油・の・ かしかり・は・ 当たり前・やっ・た。」

かしきり【貸し切り】《名詞、動詞する》 乗り物や場所を、一定の時間、特定の人たちだけの専用として提供すること。「遠足・は・ かしきり・の・ バス・で・ 京都・へ・ 行く。」

かじく《動詞・カ行五段活用》 農具を用いて、田畑などの土を砕いたり細かくしたりする。「ちょーなご・で・ 畑・を・ かじく。」「畝(うね)・を・ かじく。」

かじけ《名詞、形容動詞や》 他の人よりよけいに寒さを感じること。また、そのように感じる人。寒くて仕方がないという姿勢や態度をとっている様子。また、そのような人。「かじけ・が・ 炬燵・に・ かじりつい・とる。」〔⇒さむがり、さぶがり〕■対語=「あつがり」

かしげる【傾げる】《動詞・ガ行下一段活用》 斜めにする。「おかしー・と・ 思(おも)・て。 首・を・ かしげ・た。」〔⇒かたげる、かたぶける、かたむける、かやぶける、かやむける〕

かじける《動詞・カ行下一段活用》 ①寒さによって手先が凍えて、思うように動かなくなる。「かじけ・て・ ちゃんと・ 字ー・が・ 書か・れ・へん。」②寒くて仕方がないという姿勢や態度をとっている。冷たくて縮こまっている。「かじけ・て・ ポケット・に・ 手ー・を・ つっこん・どる。」

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2013年7月 9日 (火)

茜の空(4)

鉄砲玉の登山にならないように

 富士山が世界文化遺産になりました。嬉しいことです。
 折りしも7月1日が富士山の山開きで、夏山登山が開始されました。俗化することを阻むために入山料を徴収するということも試行されるようです。
 今回の一連の報道で「弾丸登山」ということが取り上げられました。山小屋などで宿泊や休息などをしないで、深夜にバスなどから降りてそのまま一気に頂上を目指すことのようです。頂上でご来光を見るために、夜通し登り続けるのです。
 こういうことは、個人ではしようとしても、できにくいことでしょう。観光業者が巧みな宣伝文句で人を集めて、ツアーバスで送り込んでいるのでしょう。都会の観光地のような風景や、登山道の渋滞のありさまが、それを物語っています。高度に順応する余裕がなく高山病を引き起こしやすくなるということも指摘されています。
 先月は、山梨県知事と静岡県副知事が、観光庁長官に、弾丸登山の自粛を呼び掛けるよう要請したというニュースがありました。
 私は穂高、八ヶ岳などには登ったことがありますが、富士山もいつか登らなければと思っていました。朝は早く起きて、できるだけ速やかに山小屋を出発して、計画通りの山行を終えて、午後の早い時刻に山小屋に着いて休息をとり、翌日に備えるというのが一般的な山登りのはずです。
 「弾丸登山」の報道で、私からは富士登山の魅力が薄らぎました。もちろん、ご来光を見るためだけが富士登山の目的ではありませんが…。
 ところで、「弾丸」という言葉のイメージは、悪くないように思います。今はほとんど使いませんが、弾丸列車(超高速列車)とか弾丸道路(高速道路)という熟語が使われたことがあります。力強さが感じられる言葉です。
 弾丸に対して、「鉄砲玉」という言葉はイメージが落ちます。使いの者などが行ったまま戻ってこないことを「鉄砲玉のようだ」と言います。富士登山で死者を出すようなことになっては困りますが、行きは意気揚々、帰りは心身ともに消沈してしまうような「鉄砲玉のような登山」にならないようにと祈るばかりです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(185)

「明石日常生活語辞典…か」(17)

かざいどうぐ〔かざいどーぐ〕【家財道具】《名詞》 家庭にそなえて生活のために使う家具や用具。「アパート・に・ かざいどーぐ・を・ 運ぶ。」

かさかさ《副詞と、形容動詞や》 ①乾いて水気や脂気のない様子。「スポンジ・が・ かさかさに・ 乾い・ても・とる。」②干からびてこわばったものがこすれ合って音が出る様子。「落ち葉・を・ 踏ん・だら・ かさかさ・ 音・が・ し・た。」

がさがさ《副詞と、形容動詞や》 ①水気や脂気がなく、荒れている様子。「手ー・が・ がさがさに・ なっ・た・ので・ クリーム・を・ 塗る。」②干からびてこわばったものがこすれ合って、やや騒がしい音が出る様子。「犬・が・ 小屋・の・ 中・で・ がさがさと・ し・とる。」「藪・の・ 中・で・ がさがさ・ ゆー・ 音・が・ し・て・ びっくりし・た。」③落ち着きがなく騒がしい様子。「がさがさと・ じっと・ し・ておれ・ん・ 人・や。」

がさがさ《形容動詞や》 中のものが、外側のものとぴったりしていない様子。「中身・が・ 小さすぎ・て・ 箱・が・ がさがさや。」「大きすぎ・て・ がさがさの・ 靴」

かざかみ【風上】《名詞》 風の吹いてくる方向。「かざかみ・で・ 煙草・ 吸わ・んとい・てんか。」■対語=「かざしも」

かさく【佳作】《名詞》 優秀作の次に位置する作品。入賞作に次ぐ作品。また、その作品に与えられる賞や名称。「かさく・や・さかい・ まーまーの・ 出来具合・や。」

かざぐるま【風車】《名詞》 紙、セルロイド、プラスチックなどで作られた、風の力で羽が回る玩具。「走っ・たら・ かざぐるま・が・ よー・ 回る。」〔⇒かぜぐるま〕

かざしも【風下】《名詞》 風の吹いていく方向。「煙草・ 吸う・ 人・の・ かざしも・に・ おっ・たら・ かな・ん・なー。」■対語=「かざかみ」

がさつい《形容詞》 ①落ち着きがない。粗暴である。「がさつい・ 運転・を・ する・さかい・ 危のー・て・ 心配やっ・た。」②念入りではない。粗雑である。「がさつい・ 括(くく)り方・を・ し・とる・ので・ すぐ・ ほどけ・ても・た。」〔⇒がさい〕

がさつく《動詞・カ行五段活用》 ①動作や態度などが落ち着かない状態にある。「会場・が・ がさつい・て・ 話・が・ 聞きにくい。」②物が音をたてたり動いたりして落ち着かない状態にある。「箱・が・ 大きすぎ・て・ がさつい・とる。」

かさなる【重なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①一つの物の上に、他の物がのる。「紙・が・ 二枚・ かさなっ・とっ・た。」②一つのことの上に、他のことが加わる。「予定・が・ かさなっ・て・ 困っ・とる・ねん。」③繰り返して行われる。「天気・の・ 良(え)ー・ 日ー・が・ かさなっ・とる。」■他動詞は「かさねる」

かさねる【重ねる】《動詞・ナ行下一段活用》 ①一つの物の上に、他の物をのせる。「本・を・ 二冊・ かさね・て・ 置く。」「両手・を・ かさねる。」②一つのことの上に、他のことを加わらせる。「一日・に・ 二つ・の・ 仕事・を・ かさね・て・ する。」③繰り返して行う。「失敗・ばっかり・ かさね・てき・た。」■自動詞は「かさなる」

かさばる【嵩張る】《動詞・ラ行五段活用》 高さや大きさの度合いが高い状態である。分量や容積が大きい状態である。「かさばる・さかい・ 車・で・ 運ぶ。」

かざむき【風向き】《名詞》 ①風の吹いてくる方向。「今日・の・ かざむき・は・ 東・から・や。」②ものごとの成り行き。置かれた状況や立場。「ホームラン・を・ 打っ・て・から・ 試合・の・ かざむき・が・ 変わっ・た。」〔⇒かぜむき〕

かざり【飾り】《名詞》 ①美しく、または立派に見せるようにするためのもの。「玄関・に・ かざり・を・ 飾る。」②実質の伴わないもの。実際の役に立たないもの。「顧問・は・ かざり・だけ・の・ もん・や。」③正月を迎えるために、あるいは神聖な場所であることを示すために、神社、家の入り口、神棚などに張る、藁で作った縄。「昔・は・ 家・で・ かざり・を・ 作っ・た。」〔⇒かだり。③⇒おしめ、しめなわ〕

かざりけ【飾り気】《名詞》 人に良く見せようとする気持ち。また、その実際の現れ。「かざりけ・の・ ない・ 人・や・さかい・ 安心でける。」〔⇒かだりけ〕

かざる【飾る】《動詞・ラ行五段活用》 ①美しく、または立派に見せるようにする。「絵ー・を・ かざる。」②実質よりも表面を美しく見せる。「うわべ・を・ かざる。」③正月の注連縄を置く。「床の間・と・ 神棚・に・ かざる。」〔⇒かだる〕

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2013年7月 8日 (月)

茜の空(3)

「0増5減」の読み方は?

 参議院議員選挙が公示されて、選挙戦の最中です。市会議員選挙のようなときは朝から晩までスピーカーの声が聞こえますが、今回の選挙は静かなものです。
 ところで、衆議院議員のことで「0増5減」ということが議論になりました。衆議院の小選挙区を5つ減らして議員定数を5議席減らすのが「5減」で、増やす議席がないというのが「0増」です。新聞や放送で「0増5減」の報道が続きました。
 新聞に「0増5減」という文字が現れても気にはなりません。文字だけで知らせるからです。けれども、それが放送で発音されると、疑問を感じざるを得ません。
 「0増5減」は、NHKをはじめ放送局のすべてで「ぜろ・ぞう・ご・げん」と読んでいます。国会議員・その他の人も、そのように発音しています。
 「0」を「ぜろ」と読むのは英語の「zero」によっています。「五」を「ご」と読むのなら、日本語の「零」は「れい」と読まなくてはなりません。「れい・ぞう・ご・げん」と読めば何の問題もありません。
 日本語の熟語の読み方には、音訓取り混ぜての「重箱読み」や「湯桶読み」があります。けれども、それは日本語の枠内での読み方です。「ぜろ・ぞう・ご・げん」は日本語・英語取り混ぜての「日英読み」になっています。
 例えば、同じNHKのニュースでも、「阪神が5-0で巨人に勝った」という場合は、「ご・たい・れい」です。「ご・たい・ぜろ」とは言っていません。
 他の放送局の実況中継でも、「れい・たい・れい」とは言っても「ぜろ・たい・ぜろ」と言うことはないように思います。何イニングも無得点が続く場合に「ゼロ行進」と言ったり、得点がなく敗退した場合に「ゼロ敗」と言ったりすることに抵抗感はありません。
 四字の言葉の中に数字が二つあり、それを英語と日本語に読み分けることに違和感を覚えるのです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(184)

「明石日常生活語辞典…か」(16)

かける【欠ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①一部分がなくなる。「落とし・て・ 茶碗・の 縁(ふち)・が・ かけ・た。」「月・が・ かける。」②必要な数には足りない。「人数・が・ かけ・とる。」

かける《動詞を作る接尾語・カ行下一段活用》 ①そのことを始める。「本・を・ 読みかけ・たら・ 人・が・ 来・た。」「行きかけ・て・ やめ・た。」②相手に向かって、そのようにする。「話しかけ・ても・ 返事・を・ し・てくれ・へん・ねん。」「働きかける」③そのようになりそうになる。「二階・から・ 落ちかけ・た。」「大病し・て・ 死にかけ・た。」◆①は、その動作が長く続かない場合に使うことが多い。

かげる【陰る】《動詞・ガ行下一段活用》 日陰になる。日の光が薄くなる。「日ー・が・ かげっ・て・ 涼(すず)し・ なっ・た。」

かげん【加減】《名詞、動詞する》 ①加えたり減らしたりして、丁度よいようにすること。「味・を・ かげんする。」②ものの具合や程度。ものごとの原因。「体・の・ かげん・は・ どー・です・か。」「寒さ・の・ かげん・で・ 調子・が・ 悪い。」

かげん【加減】《名詞を作る接尾語》 ものの具合や程度を表す言葉。「今年・の・ 寒さかげん・は・ 去年・より・ きつい。」「風呂・の・ 熱さかげん・は・ よろしー・か。」「縄・の・ 結びかげん」

かご【籠】《名詞》 竹や蔓や針金などを編んで作った入れ物。「虫・を・ 入れる・ かご」「買い物かご」

かこい【囲い】《名詞》 中に取り込めるために周りを囲むこと。周りを囲んだ塀や垣など。「かこい・を 作っ・て・ 鶏・を・ 飼う。」

かこう【囲う】《動詞・ワア行五段活用》 ①中に入れて周りをふさぐ。内と外とを区切る。「池・を・ 金網・で・ かこう。」②野菜などを土に埋めて貯蔵する。「大根・を・ 冬・の・ 間・ かこー・とく。」

かこむ【囲む】《動詞・マ行五段活用》 人やものの周りを取り巻く。中に入れて周りをふさぐ「恐そうな・ やつら・に・ かこま・れ・た。」「山・に・ かこま・れ・た・ 盆地」

かごむ【屈む】《動詞・マ行五段活用》 ①腰や膝を曲げて、姿勢を低くする。しゃがむ。「かごん・で・ 仕事し・とっ・たら・ 腰・が・ 痛(いと)ー・ なっ・てき・た。」「写真・を・ 撮る・の・で・ 前・の・ 人・は・ かごん・でください。」②腰が曲がる。「年・を・ とっ・て・ 腰・が・ かごん・でき・た。」「体・が・ かごん・で・ 歩きにくい。」③物陰に隠れる。「地震・に・ なっ・た・さかい・ 机・の・ 下・に・ かごん・だ。」④手足がかじかむ。「冷とー・て・ 手ー・が・ かごん・でまう。」〔⇒かがむ〕 ■他動詞は「かがめる」

かごめ【鴎】《名詞》 体が白く、くちばしが大きく、海面近くを滑るように飛ぶ鳥。「かごめ・が・ 波止・に・ いっぱい・ 集まっ・とる。」〔⇒かもめ〕

かさ【傘】《名詞》 雨や日光などを防ぐために、柄を持って頭の上に差すもの。「かさ・を・ 忘れ・た・ので・ 雨・の・ 中・を・ 走っ・て・ 帰っ・た。」◆「ばんがさ【番傘】」「こうもりがさ【蝙蝠傘】」「ひがさ【日傘】」などがある。

かさ【笠】《名詞》 ①雨や日光などを防ぐために、頭にかぶるもの。「昔・の・ 人・が・ 頭・に・ 載せ・とっ・た・ かさ」②光を遮ったり、光に方向性を与えようとして作られたもの。「電気・の・ かさ」

かさ【暈】《名詞》 太陽や月の回りに見える、淡い光の輪。「お月さん・が・ かさ・ かぶっ・とる・さかい・ 天気・が・ 悪ー・ なる。」

かさ【嵩】《名詞》 一つのものの体積や分量。積み重なったりしたものの体積や分量「かさ・は・ 大きー・けど・ 目方・が・ 軽い・ お菓子」

かざ《名詞》 漂い出て嗅覚を刺激するもの。「饐え・た・ かざ・が・ する・さかい・ 捨て・た。」◆発音は微妙で「かざ」「かだ」の両方がある。〔⇒かだ、におい、によい、かおり〕

がさ《名詞》 落ち着きのないこと。粗暴であったり粗野であったりすること。落ち着きのない人。粗暴であったり粗野であったりする人。「大きなっ・ても・ がさ・が・ 直ら・へん。」

がさい《形容詞》 ①落ち着きがない。粗暴である。「ちょっとも・ じっと・ し・ておら・ん・よーな・ がさい・ 人・や。」②念入りではない。粗雑である。「がさい・ 仕事・を・ し・とる・さかい・ じきに・ 傷ん・でも・た。」〔⇒がさつい〕

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2013年7月 7日 (日)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(183)

「明石日常生活語辞典…か」(15)

かけごと【賭事】《名詞、動詞する》 金品を出し合い、勝った者がそれを受け取る約束で勝負をすること。「かけごと・なんか・ 好き・に・ なっ・たら・ あか・ん・よ。」〔⇒かけ〕

かけざん【掛け算】《名詞、動詞する》 ある数をある回数だけ加える計算。「かけざん・の・ 九九」

かけじ【掛け軸】《名詞》 紙や布に字や絵をかいたものを表装して、床の間などに飾るようにしたもの。「盆・が・ 近づい・た・さかい・ かけじ・を・ 取り換える。」〔⇒かけじく、じく〕

かけじく【掛け軸】《名詞》 紙や布に字や絵をかいたものを表装して、床の間などに飾るようにしたもの。「花・を・ 描い・た・ かけじく」〔⇒かけじ、じく〕

かけず【掛け図】《名詞》 教室などに掛けて、大勢に見せるために作った図表や地図。「昔・は・ 小学校・で・ 地図・の・ かけず・を・ 使(つこ)・とっ・た。」

かけね【掛け値】《名詞》 ①実際に売ろうとする値段よりも、意図的にちょっと高くつけた値段。「かけね・を・ 言わ・れ・たら・ 値切ら・な・ あか・ん。」②大げさに言うこと。「かけね・の・ ない・ 話」

かけはなれる【懸け離れる】《動詞・ラ行下一段活用》 遠く隔たって離れる。大きな違いがある。「二人・は・ かけはなれ・た・ 意見・を・ 言(ゆ)ー・た。」

かけひき【駆け引き】《名詞、動詞する》 商売や意見交換などで、相手の出方に応じて、自分の都合のよい方向へ誘導していくこと。「かけひき・が・ 上手な・ 人・に・は・ 太刀打ち・が・ でけ・ん。」

かげぼし【陰干し】《名詞、動詞する》 直射日光の当たらないところで干すこと。「靴・を・ かげぼしし・て・ 風・に・ 当てる。」

かげもかたちもあらへん【影も形もあらへん】《成句。句末は動詞+助動詞》 姿がまったく見えない。痕跡がない。「じっきに・ 追いかけ・た・ん・や・けど・ かげもかたちもあらへ・なんだ。」

かけもち【掛け持ち】《名詞、動詞する》 一人でいくつかの仕事や役割などを受け持つこと。「二つ・の・ 係・を・ かけもちする。」

かけや《名詞》 杭などを打ち込むために使う、堅い木でできた大槌。「杭・を・ かけや・で・ 叩く。」

かけら【欠片】《名詞》 ①壊れたものの一部分。壊れたものの小さい破片。「瓶・の・ かけら・で・ 手・を・ 切ら・ん・よーに・ 気ー・ つけ・なさい・よ。」②ほんの少しのもの。「謝ろ・ー・と・ゆー・ 気持ち・は・ かけら・も・ あら・へん。」

かける【掛ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①ぶら下げる。垂らす。「首・から・ 名札・を・ かける。」「コート・を・ 壁・に・ かける。」②上にかぶせる。覆ってかぶせる「寝冷え・を・ せ・ん・よーに・ 布団・を・ かけ・たる。」「本・に・ カバー・を・ かける。」③上から注ぐ。「花・に・ 水・を・ かける。」「漬け物・に・ 醤油・を・ かける。」④ものを、ある位置に付ける。「眼鏡・を・ かける。」⑤端の部分や縁の部分を、他のものの上に置いたり、もたせかけたりする。「椅子・に・ 腰・を・ かける。」⑥他のものに力を加える。作用を加える。「頭・に・ パーマ・を・ かける。」「カーブ・を・ かけ・て・ ボール・を・ 放(ほ)る。」「破れ・た・ ところ・に・ ミシン・を・ かける。」◆パーマは「あてる」とも言う。⑦取れたり動いたりしないように固定する「戸ー・に・ 鍵・を・ かける。」⑧費用や時間などを費やす。「金・を・ かけ・て・ 焼き物・を・ 集める。」「二時間・ かけ・て・ 会社・に・ 通う。」⑨機械や道具などを動かす。機械や道具などに働きかける。「車・の・ エンジン・を・ かける。」「友だち・に・ 電話・を・ かける。」「古い・ レコード・を・ かける。」⑩ある数をある回数だけ加える計算をする。「百・に・ 百・を・ かける。」

かける【架ける】《動詞・カ行下一段活用》 二つ以上の地点を結んで、渡す。「はまら・ん・よーに・ 溝・に・ 板・を・ かける。」「島・に・ 橋・を・ かける。」

かける【賭ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①金品を出し合い、勝った者がそれを受け取る約束で勝負をする。「賞品・を・ かけ・て・ 競争する。」②失敗したら、それを失う気持ちで取り組む。「命・を・ かけ・て・ やっ・てみる・ぐらい・の・ 気持ち・を・ 持ち・なはれ。」③予想をして占う。「来年・は・ どない・ なる・か・ かける。」

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2013年7月 6日 (土)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(182)

「明石日常生活語辞典…か」(14)

がくふ【楽譜】《名詞》 曲を音符や記号などで書き表したもの。「がくふ・を・ 見・て・ ビアノ・を・ 弾く。」

がくぶち【額縁】《名詞》 絵や書などを入れて壁に掛けるものの、周りの枠。「写真・を・ がくぶち・に・ 入れ・て・ 飾る。」〔⇒がく〕

がくもん【学問】《名詞、動詞する》 知らないことを学び習うこと。また、それによって身につけた知識。「子ども・に・は・ がくもん・を・ させ・とき・たい・なー。」

がくようひん〔がくよーひん〕【学用品】《名詞》 学校で勉強するために使う品物。◆ノート、鉛筆、定規など。「がくよーひん・は・ 購買部・で・ 買える。」

かくり【隔離】《名詞、動詞する》 他のものから離して、別にすること。「伝染病・の・ 人・を・ かくりする。」

かくれる【隠れる】《動詞・ラ行下一段活用》 人に見えないようになる。人に知られないようになる。人目のつかないところに位置する。また、意図的にそのようにする。「月・が・ 雲・に・ かくれ・た。」「山・の・ 中・に・ かくれる。」■他動詞は「かくす」

かくれんぼ〔かくれんぼー〕【隠れん坊】《名詞、動詞する》 鬼になった者が、隠れている者を探し出す遊び。「かくれんぼする・ 者(もん)・ この・ 指・ たかれ〔=つかめ〕。」

がくんがくん《副詞、形容動詞や、動詞する》 ①足腰が衝撃を受けるように震えて、落ち着かない様子。「今日・は・ よー・ 歩い・て・ 足・が・ がくんがくんに・ なっ・ても・た。」②短い間に、衝撃を繰り返して感じる様子。「電車・が・ がくんがくんと・ し・て・ 止まっ・た。」

かけ【掛け】《名詞》 代金を後から受け取る約束をして、品物を先に渡すこと。「かけ・で・ 買(こ)ー・てき・た。」

かけ【掛け】《名詞を作る接尾語》 ①何かを加えたり、与えたりすること。「花・の・ 水かけ」②吊したり、置いたりすること。また、そのようにするもの。「洋服かけ・に・ 吊る。」「腰かけ」

かけ【賭け】《名詞、動詞する》 ①金品を出し合い、勝った者がそれを受け取る約束で勝負をすること。「かけし・て・ 負け・た。」②予想をして占うこと。「どっち・が・ 勝つ・か・ かけ・を・ し・ょー・か。」〔①⇒かけごと〕

かけ《名詞を作る接尾語》 その動作・状態が始まったばかりであることを表す言葉。「食べかけ・の・ ご飯」「読みかけ」「死にかけ」

かげ【影・陰】《名詞》 ①光を受けた後ろにできる暗い部分。「電柱・の・ かげ」②水面や鏡などに、ものの姿が映って見えるもの。「水・に・ 木・の・ かげ・が・ 映っ・とる。」

がけ【崖】《名詞》 山や海岸などの、削り取られたように険しくなっているところ。「西八木・の・ がけ・で・ 明石原人・の・ 骨・が・ 見つかっ・た・ん・や。」

がけ《接尾語》 その動作の途中であることを表す言葉。「去(い)にがけ・に・ つかまっ・ても・た。」「行きがけ・に・ 寄っ・てみる。」

かけあう【掛け合う】《動詞・ワア行五段活用》 お互いにかける。「プール・で・ 水・を・ かけおー・て・ 遊ぶ。」

かけあし【駆け足】《名詞、動詞する》 軽く走ること。軽く走る走り方。「かけあしし・て・ 道・を・ 横断する。」「運動会・の・ かけあし」

かけい〔かけー〕【家計】《名詞》 ①一家の暮らし向き。日常生活を維持するお金のやりくり。「かけー・が・ 苦しー。」②その家の収入と支出。「かけー・を・ 帳面・に・ 付け・ておく。」

かけいぼ〔かけーぼ〕【家計簿】《名詞》 その家の収入・支出と、その明細などを記録しておく帳面。「新年号・の・ 付録・に・ かけーぼ・が・ 付い・とる。」

かげえ【影絵】《名詞》 紙や手・指で作った形に光を当てて、その陰を障子やスクリーンなどに映す遊び。「一寸法師・の・ かげえ・を・ 作っ・た。」

かげがうすい【影が薄い】《形容詞》 目立たない存在である。衰えた様子で元気がない。「小学校・の・ 時代・は・ かげがうすかっ・てん。」

かげぐち【陰口】《名詞》 その人がいないところで、悪口を言うこと。「かげぐち・ たたか・んとい・てんか。」

かけごえ【掛け声】《名詞》 元気づけたり、調子をとったりするために出す声。「かけごえ・ かけ・ながら・ 走れ。」

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2013年7月 5日 (金)

茜の空(2)

降りみ降らずみ と 一石日和

 今日7月5日は旧暦では5月27日です。五月雨(さみだれ。梅雨)の最中です。ここのところ全国の空は荒れ模様のようで、私の住むところでも、突然の強い雨に驚かされています。
 梅雨とは「降りみ降らずみ」、すなわち、降ったり降らなかったりしながらも、晴れ上がるときは少なく推移していきます。そんな日々の中で、思いがけなく晴れ上がる日は五月晴れ(さつきばれ。梅雨の晴れ間)として貴重なものです。
 倉嶋厚さん監修の『雨のことば辞典』(講談社発行)の中に、「一石日和(いっこくびより)」という表現を見つけました。「雨が降るような降らないようなはっきりしない状態」のことだそうです。
 筑紫(福岡県)の言葉で、「降るごと(如)降るまいごと(如)」のような「日和の定まらない天気」を「ごと(五斗)とごと(五斗)」、すなわち「一石」としゃれているのです。
 同じ本に、「一両日和(いちりょうびより)」という表現も書かれています。尾張(愛知県)の言葉です。「降るか降らぬか定まらない鈍々(にぶにぶ)しい日和を、お金の二分(にぶ)、二分(にぶ)に懸けて、一両日和と呼んでいた。一両は四分であった。」と説明されています。
 こういう言葉に出会うと、梅雨も何となく楽しく感じられます。梅雨が楽しいと言うよりは、こんな言葉を思いつく人たちの心が楽しいと言うべきでしょう。尺貫法の単位も、お金の数え方も、今の日常生活には無縁のものになっていますが、こういう言葉が、本の中に記録されるだけではなく、日常で使われ続けてほしいと思います。しゃれが、言葉に奥行きの深さを加えているように思われるのです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(181)

「明石日常生活語辞典…か」(13)

がくえん【学園】《名詞》 「がっこう〔がっこー〕【学校】」の別の呼び方。「私立・の・ 学校・に・は・ がくえん・と・ 言(ゆ)ー・ 名前・が・ 多い・なー。」◆私立学校の校名として使うことが多い。

がくがく《副詞、形容動詞や、動詞する》 ①足腰などが小刻みにゆっくりと震える様子。「山・に・ 登っ・て・ 足・が・ がくがくする。」「お化け屋敷・は・ 恐ろしー・て・ 体・が・ がくがくし・た。」②緩んで動きやすい様子。「椅子・の・ ねじ・が・ がくがくに・ なっ・とる。」

がくげいかい〔がくげーかい〕【学芸会】《名詞》 学校での教育の成果を、劇や音楽などの形で発表して保護者などに見てもらう会。「がんげーかい・で・ 劇・を・ する。」

かくご【覚悟】《名詞、動詞する》 ①前もって事態を予測して、それに対応する心構えを持つこと。あきらめること。「夏休み・は・ 毎日・ ラジオ体操・を・ する・ かくご・や。」

かくしごと【隠し事】《名詞、動詞する》 ①人に知られないように隠しておくこと。「かくしごと・ し・とっ・たら・ 人・に・ 信用さ・れ・ん・よーに・ なる。」②人に隠している内容。「かくしごと・は・ おま・へん・か。」

かくじつ【確実】《形容動詞や》 確かで、間違いがない様子。「明日・は・ かくじつに・ 晴れる・と・ 思う。」

がくしゃ【学者】《名詞》 学問をしている人。知識のある人。「あの・ 人・は・ がくしゃ・や・さかい・ 何・でも・ 知っ・とる。」◆理屈だけが先行するような人を皮肉って言う場合もある。

がくしゅう〔がくしゅー〕【学習】《名詞、動詞する》 人から学んで身につけること。学校などで勉強すること。「がくしゅー・の・ 発表会・が・ ある・ん・や・て。」

かくす【隠す】《動詞・サ行五段活用》 人に見えないようにする。人に知られないようにする。人目のつかないところに置く。「ポケット・に・ かくす。」「宝物・を・ かくす。」■自動詞は「かくれる」

がくせい〔がくせー〕【学生】《名詞》 学校へ行って勉強している人。◆主として大学生のことを指すが、高校生のことにも使う。「三十・に・ 近ー・ なっ・て・ まだ・ がくせー・なん・や・て。」

かくせいき〔かくせーき〕【拡声器】《名詞》 声や音を大きくして、遠くまで聞こえるようにする器械。「かくせーき・で・ 盆踊り・の・ 歌・を・ 流す。」「かくせーき・の・ テスト・で・ 『本日・は・ 晴天・なり。』と・ 言(ゆ)ー。」

がくせいふく〔がくせーふく〕【学生服】《名詞》 学生が着る服。中学校や高等学校の制服。「詰め襟・の・ がくせーふく・が・ よー・ 似合う。」■類語=「がくどうふく」

がくせいぼう〔がくせーぼー〕【学生帽】《名詞》  学生がかぶる帽子。中学校や高等学校などの制帽。◆物としての「がくせいぼう」は急激になくなった。「高等学校・の・ がくせーぼー・は・ 線・が・ 二本・ 入っ・とっ・た。」

がくだん【楽団】《名詞》 音楽を合奏する人たちの集まり。「市民・の・ 集まっ・て・ 作っ・た・ がくだん」

かくてい〔かくてー〕【各停】《名詞》 すべての駅に停車する電車や列車。「かくてー・で・ のんびり・ 行き・まほ・か。」〔⇒ふつう、ふつうでんしゃ〕

かくど【角度】《名詞》 二つの直線が交わってできる、その開きの大きさ。「ゆるい・ かくど・の・ 交差点」

がくどう〔がくどー〕【学童】《名詞》 小学校で学ぶ児童。小学生。「がくどー・の・ 通る・ 道」

がくどうふく〔がくどーふく〕【学童服】《名詞》  小学生が着る服。小学校の制服。「校章・の・ 付い・た・ がくどーふく」■類語=「がくせいふく」

がくねん【学年】《名詞》 ①一年ごとに区切られた、学校の教育期間。「四月・に・ 新しー・ がくねん・が・ 始まる。」②同じ年度に入学した児童・生徒などの集まり。「がくねん・が・ 一つ・ 上・の・ 先輩」

がくひ【学費】《名詞》 学校などで勉強するために必要な費用。「大学・に・ 入っ・たら・ 親・は・ がくひ・を・ 仕送りする・の・が・ 大変や。」

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2013年7月 4日 (木)

茜の空(1)

赤根川と茜色 

 ①アカネ科の多年草。本州以西の山野に生える。茎はつる性の角柱形で、とげが逆向きについている。根は太く、黄赤色で乾くと暗紫色。葉は長さ三~七センチメートル、幅一~三センチメートルぐらい。長い葉柄をもち、同形の托葉(たくよう)一対と四枚で輪生状につく。夏から秋に淡黄緑色の小花が円錐形に集まって咲く。実は球形で黒く熟す。根はアリザリンやプルプリンなどの色素を含み、赤黄色の染料とするほか、漢方では茜根(せんこん)といい、利尿・止血、解熱、強壮剤として用いられる。根が赤黄色をしているのでこの名がある。あかねかずら。べにかずら。
 ②色名の一つ。茜の根から採った染料およびその染色の名で、紫色を帯びた赤黄色。茜染め。
 ③暗赤色に染めた安物の木綿布。よく田舎女の腰巻きに用いられ、そのから転じて田舎娘をいう。

 唐突に言葉の説明を引用しました。『日本国語大辞典』第一版(小学館発行)に書かれている「あかね【茜】」の説明です。
 これから、「茜の空」と題して、その時その時の思いなどを書き綴っていきます。内容に制約は設けませんが、もしかしたら、言葉についての話題が多くなるかもしれません。
 私が住んでいるところを小さな川が流れています。赤根川と言います。「あかね」という発音は好きです。幼いときから、この言葉は好きでした。けれども、この川の名がなぜ「赤根川」なのか、由来は承知していません。
 『日本国語大辞典』には、岐阜県の一部の方言で「あかね【赤根】」を「にんじん(人参)」の意味で使っていると紹介されています。「赤根」にそのような意味が生じるのはごく自然な言葉遣いだと思います。けれども、わが赤根川は人参とは関係ないだろうと思います。
 「あかね」という言葉から浮かんでくるのは、万葉の時代から使われている「あかねさす」という枕詞です。赤い色がさして光り輝くという意味から「日」「光」「紫草(むらさき)」などにかかります。
 額田王の「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」という歌に接したのは、高校2年生ぐらいだったように思います。頭の中から離れなくなった言葉や歌は、生涯ついてまわるのかもしれません。

 「茜の空」という題名で、折りに触れて書き綴っていきますが、連続して掲載はしません。ご了承ください。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(180)

「明石日常生活語辞典…か」(12)

かきね【垣根】《名詞》 家や屋敷などの境界を示す仕切りや囲い。「ブロック・より・も・ 木ー・を・ 植え・た・ かきね・の・ 方・が・ 感じ・が・ えー・なー。」〔⇒かき〕

かきまぜる【掻き混ぜる】《動詞・ザ行下一段活用》 ぐるぐる回すようにして均質・均等になるようにする。もともと異なるものを、合わせて一緒にする。「寿司・に・ する・ 飯・を・ かきまぜる。」「トランプ・を・ かきまぜ・て・から・ みんな・に・ 配る。」

かきまわす〔かきまーす〕【掻き回す】《動詞・サ行五段活用》 ①あちらこちらを乱雑にいじり回る。整理されているものを乱れさせる。秩序を乱す。「火鉢・の・ 火ー・は・ かきまーし・たら・ あか・ん。」②手や棒などを入れて、円を描くように回す。「茹で・ている・ 素麺・を・ かきまーす。」「カレー・の・ 鍋・を・ かきまーす。」〔①⇒かきさがす、ちらかす〕

かきむしる【掻き毟る】《動詞・ラ行五段活用》 激しくひっかく。つかんで引き抜こうとする。「髪・の・ 毛ー・を・ かきむしる。」「猫・が・ 畳・を・ かきむしっ・て・ 傷・を・ 付け・とる。」

かぎり【限り】《名詞》 ある限度までの範囲内。ある範囲までの区切り。「人間・は・ みんな・ かぎり・の・ ある・ 命・や。」

かぎり【限り】《名詞を作る接尾語》 限度や範囲を表す言葉。「今年・も・ あと・ 一月かぎり・に・ なっ・た。」

かく【角】《名詞》 ①二本の直線が交わってできる形。「二本・の・ 木ー・の・ かく・を・ もー・ ちょっと・ 小(ちー)そー・ し・て・ 釘・を・ 打つ。」②四方にかどがあること。また、そのようなもの。「餅・を・ かく・に・ 切る。」〔①⇒かくど。②⇒しかく〕                                                          

かく【格】《名詞》 技量や気品などの程度。公的な等級や位置。「下手くそや・なー。プロ・と・は・ かく・が・ 違いすぎる。」

かく【書く・描く】《動詞・カ行五段活用》 ①文字や線などを記す。「夏休み・に・ 漢字帳・を・ かく。」②絵や図などを記す。「港・へ・ 行っ・て・ 風景・を・ かく。」③文章に表す。「小説・を・ かく。」

かく【掻く】《動詞・カ行五段活用》 ①指や爪を立ててこする。「かいい・さかい・ 背中・を・ かく。」②左右や前後に押しのける。「水・を・ かい・て・ 進む。」③切ったり削ったりする。「氷・を・ かい・て・ 蜜・を・ かける。」④集めて寄せる。「道・の・ 塵(ごみ)・を・ かい・て・ 袋・に・ 入れる。」⑤体の外に出す。物事が外にあらわれる。「走っ・て・ 汗・を・ かく。」「恥・を・ かく。」「あぐら・を・ かく。」

かく《動詞・カ行五段活用》 ①持ち上げる。「机・を・ かい・とる・ 間・に・ 下・を・ 掃く。」②持ち上げて動かす。持ち上げて運ぶ。「机・を・ かい・て・ 隅・へ・ やる。」③祭りで、布団太鼓を持ち上げて、大勢で練る。「たいこ・を・ かく。」◆①②の例文で、「机・を・ かい・とる・ 間・に・ 下・を・ 掃く。」というのは、持ち上げるだけで、前後左右への動きはない。「机・を・ かい・て・ 隅・へ・ やる。」というのは場所の移動が伴う。◆「かく」は、一人で持ち上げたり、持ち上げて運ぶ場合にも使い、二人で(または、幾人もで)持ち上げたり、持ち上げて運ぶ場合にも使う。

かぐ【家具】《名詞》 家の中に備え付けて、生活のために使う道具。「かぐ屋・で・ 新しー・ 本箱・を 買う。」

かぐ【嗅ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 匂いを鼻で感じ取る。「百合・の・ 匂い・を・ かぐ。」「ガス・が・ 漏れ・とら・へん・か・ かい・で・ 回る。」〔⇒かざ(を)かぐ、かざ(を)かす、かだ(を)かぐ、かだ(を)かす〕

がく【学】《名詞》 学んで得た知識。学問。智恵。「がく・の・ ある・ 人・は・ うまいこと・ 説明する・なー。」

がく【額】《名詞》 ①枠に入れられた絵や書など。「玄関・に・ 日本画・の・ がく・を・ 掛ける。」②絵や書などを入れて壁に掛けるものの、周りの枠。「安物・の・ がく・に・入れ・たら・ 見栄え・が・ せ・ん。」〔②⇒がくぶち〕

がく【額】《名詞》 金銭の数量。「一遍に・は・ 払え・ん・よーな・ がく・や・さかい・ 困っ・とる。」

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2013年7月 3日 (水)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(179)

「明石日常生活語辞典…か」(11)

かかる《補助動詞・ラ行五段活用》 ①動作や作用が、あるものに向けられることを表す言葉。「犬・が・ 飛び・かかっ・てき・た。」「大きな・ 木ー・が・ もたれ・かかっ・とる。」②動作や作用が始まりつつあったり、始まってその途中であったりすることを表す言葉。「寄り合い・が・ 終わり・かかっ・た・ とき・に・ 遅刻し・て・ やって来・た。」「雨・が・ 止み・かけ・た。」

かがる【縢る】《動詞・ラ行五段活用》 布の端が解けないようにするため、糸を巻き付けるようにして縫う。まとめて、くくる。「釦・の・ 穴・を・ かがる。」

かき【柿】《名詞》 秋に赤い実が熟す木。◆実には「あまがき」と「しぶがき」がある「秋・の・ 遠足・の・ 頃・に・は・ 柿・が・ 出回っ・とる。」。

かき【牡蠣】《名詞》 寒い時期に食用として好まれる、海中の岩などについている二枚貝。「かき・を・ フライ・に・ する。」

かき【垣】《名詞》 家や屋敷などの境界を示す仕切りや囲い。「ブロック・で・ でき・た・ かき」〔⇒かきね〕

かぎ【鍵】《名詞》 錠の穴に入れて、開け閉めする金具。「玄関・に・ かぎ・を・ かける。」

がき【餓鬼】《名詞》 ①男の子ども。◆悪く言うときに使う言葉である。「悪さ・を・ し・て・ しょーのない・ がき・や。」②人。◆悪く言うときに使う言葉である。「あの・ がき・は・ また・ 遅刻し・やがっ・た。」③死んで地獄に堕ちてひもじさに苦しんでいる人。

かきあつめる【掻き集める】《動詞・マ行下一段活用》 周りから寄せ集める。散らばっているものを一所に寄せる。「がんじき・で・ 塵(ごみ)・を・ かきあつめる。」「小銭・を・ かきあつめ・て・ 買い物・を・ する。」

かきかた【書き方】《名詞》 ①文字を美しく整えてかくこと。「学校・で・ かきかた・を・ 勉強する。」②言葉の表し方。文章表現の様式。「もー・ ちょっと・ 別・の・ かきかた・を・ し・た・ 方・が・ えー・と・ 思う。」〔①⇒しゅうじ〕

かきぐし【柿串】《名詞》 干し柿を串に刺して、横に十個連ねたもの。「正月用・の・ かきぐし・を・ 買う。」

かきこむ【書き込む】《動詞・マ行五段活用》 書き入れる。記入する。「来月・の・ 予定・を・ かきこん・どい・てんか。」

かきこむ【掻き込む】《動詞・マ行五段活用》 短い時間で一気に食べる。急いで食べる。「お茶漬け・を・ かきこん・で・ 出・てき・まし・てん。」〔⇒かっこむ〕

かきさがす【掻き探す】《動詞・サ行五段活用》 あちらこちらを乱雑にいじり回る。整理されているものを乱れさせる。秩序を乱す。「火鉢・の・ 火ー・を・ 火箸・で・ かきさがす。」「押し入れ・の・ 中・を・ かきさがし・て・ わやくちゃに・ し・た。」〔⇒かきまわす、ちらかす〕

かきぞめ【書き初め】《名詞、動詞する》 新年になって初めて毛筆で文字を書くこと。「かきぞめ・で・ 書い・た・ 習字・を・ 十五日・の・ とんど・の・ 時・に・ 燃やす。」

がきたいしょう〔がきたいしょー、がきだいしょー〕【餓鬼大将】《名詞》 悪戯好きの子どもの中で、中心になっている者。「あいつ・は・ 小学校・の・ 時・に・ がきたいしょー・やっ・てん。」

かきつぶし【書き潰し】《名詞》 ①書き損じたもの。「何遍・も・ かきつぶし・に・ し・て・ 原稿・は・ まだ・ 出来上がっ・とら・へん。」②書き損じた紙。「かきつぶし・の・ 紙・を・ 捨てる。」

かきとめ〔かきどめ〕【書留】《名詞》 間違いなく届けるように、記録して行う郵便物。「現金・を・ かきとめ・で・ 送る。」

かきとめる【書き留める】《動詞・マ行下一段活用》 忘れないように、文字にして残す。「電話・で・ 聞い・た・ 用件・を・ かきとめ・とく。」

かきとり【書き取り】《名詞、動詞する》 漢字を正しく覚えるために、丁寧に書いて練習すること。仮名で書いてある語句を漢字で書くこと。「毎日・ かきとり・の・ 宿題・が・ あっ・た・ 頃・が・ 懐かしー・な。」

かきなおす【書き直す】《動詞・サ行五段活用》 間違いを正したり、より良い文章にするために、改めて書く。「この・ 書類・ ちょっと・ 間違ー・た・ とこ・が・ ある・さかい・ かきなおし・とい・てんか。」

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2013年7月 2日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(178)

「明石日常生活語辞典…か」(10)

かがし〔かかし〕【案山子】《名詞》 鳥をおどすために田畑に立てる人形。「かがし・に・ 雀・が・ とまっ・とる。」

かがと〔かかと〕【踵】《名詞》 ①足の裏の後ろの部分。「寒ー・ なっ・て・ かかと・が・ 割れ・て・ 痛い・ねん。」②履き物の後ろの部分。「靴・の・ かがと・が・ よー・ ちびる。」〔⇒きびす〕

かがみ【鏡】《名詞》 ①光の反射を利用して、人やものの姿を映す道具。「かがみ・で・ 自分・の・ 顔・を・ 見る。」②正月やお祝いのときに、大小二個を重ねて神仏に供える丸い餅。「かがみ・に・ 黴(かび)・が・ はえ・とる。」〔②⇒かがみもち〕

かがみもち【鏡餅】《名詞》 正月やお祝いのときに、大小二個を重ねて神仏に供える丸い餅。「床の間ー・に・ かがみもち・を・ 飾る。」〔⇒かがみ〕

かがむ【屈む】《動詞・マ行五段活用》 ①腰や膝を曲げて、姿勢を低くする。しゃがむ。「かがん・で・ 子ども・と・ 話・を・ する。」②腰が曲がる。「年・を・ とる・に・つれ・て・ だんだん・ かがん・でき・た。」③物陰に隠れる。「隠れん坊・で・ 小屋・に・ かがん・だ。」④手足がかじかむ。「手ー・が・ かがん・で・ 持っ・とっ・た・ もん・を・ 落とし・た。」〔⇒かごむ〕 ■他動詞は「かがめる」

かがめる【屈める】《動詞・マ行下一段活用》 腰や膝を曲げて、姿勢を低くする。「お互い・に・ 腰・を・ かがめ・て・ 挨拶する。」■自動詞は「かがむ」「かごむ」

かかり【係】《名詞》 ある特定の部分の仕事を受け持つこと。ある特定の部分の仕事を受け持つ人。「受け付け・の・ かかり・を・ する。」

かかり【掛かり】《名詞》 ①行事や物事を行うのに必要な費用。「祭り・の・ かかり・を・ 集め・て・ 回る。」②租税として収める金銭。国・県・市などから収めることを求められるもの。「固定資産税・の・ かかり・が・ 大きー。」「便所・を・ 水洗・に・ する・ とき・の・ かかり・が・ たいへんや。」〔②⇒ぜいきん〕

かかり《名詞》 ①手始め。初期の段階。「仕事・の・ かかり・に・ よー・ 相談し・て・から・ 始める。」②季節や月の初め。期間の初め。「三月・の・ かかり・に・ 花・が・ 咲く。」③入口などに当たる場所。「隣・の・ 村・の・ かかり・に・ ある・ 家」

かかり〔がかり〕《接尾語》 ①必要な時間や人数を表す言葉。「一月がかり・で・ 仕事・を・ する。」「十人がかり・で・ やっと・ 出来上がっ・た。」②途中であることを表す言葉。ついでであることを表す言葉。「通りかかり・に・ 寄り・まし・てん。」

かがり《名詞》 蝋燭や油などを燃やしたときの煙。煤煙。すす。「かがり・で・ 仏壇・に・ すす・が・ たまっ・とる。」

かかりきり〔かかりっきり〕【掛かり切り】《名詞、形容動詞や》 ある一つのことに集中していること。あることばかりをしていて、他のことができないこと。「今・は・ 子ども・の・ 世話・に・ かかりきりや。」

かかる【掛かる・懸かる】《動詞・ラ行五段活用》 ①ぶら下がる。吊り下げられる。支えとめられる。「壁・に・ 絵ー・が・ かかっ・とる。」②影響を受ける。かぶさる。「傘・を・ 差し・ても・ 横降り・の・ 雨・が・ かかる。」③影響が及ぶ。「周り・の・ 人・に・ 迷惑・が・ かかる。」④費用・時間・労力などが必要である。「直す・の・に・ 一万円・ かかる。」「バス・で・ 一時間・ かかる。」⑤力を受けて、阻止されている。「鍵・が・ かかっ・とる。」⑥合格する。受かる。「試験・に・ かかっ・た・」⑦魚が釣れる。釣り針にひっかかる。「大きな・ 鰤・が・ かかっ・た。」■他動詞は「かける」

かかる【架かる】《動詞・ラ行五段活用》 ①二つ以上の地点を結んで、橋や線などが渡される。「鯉のぼり・が・ 川・に・ かかっ・て・ 泳い・どる。」「淡路島・に・ 橋・が・ かかっ・た。」②空中に浮かぶ。「虹・が・ かかる。」■他動詞は「かける」

かかる【罹る】《動詞・ラ行五段活用》 病気になる。伝染性のある病気がうつる。「肺炎・に・ かかる。」

かかる《動詞・ラ行五段活用》 ものごとにとりかかる。ものごとを始める。働いたり動いたりすることを始める。「仕事・に・ かかっ・た・ん・は・ 八時頃・や。」「仕事・に・ かかる・の・が・ 遅い・ぞ。」「やっと・ 仕事・の・ エンジン・が・ かかっ・た。」

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2013年7月 1日 (月)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(177)

「明石日常生活語辞典…か」(9)

かえる【帰る】《動詞・ラ行五段活用》 ①もとの場所や、もとの状態に戻る。「夕方・に・は・ かえっ・てくる・ 予定・です。」②来ていた人が去って、いなくなる。「昨日・から・ 来・とっ・た・ 孫・が・ かえっ・た。」〔⇒かいる〕■他動詞はもとの場所や、もとの状態に戻る。

かえる【返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①もとのところや、もとの持ち主に戻る。もとの状態になる。もとの状態になる。「貸し・てい・た・ 金・が・ かえる。」②表と裏が反対になる。「強い・ 風・で・ 凧・が・ かえっ・て・ 落ち・てき・た。」〔⇒かやる、かいる。②⇒ひっくりかいる、ひっくりかえる、ひっくりかやる。〕■他動詞は「かえす」

かえる【孵る】《動詞・ラ行五段活用》 卵から子になる。「燕・の・ 子ー・が・ かえっ・て・ にぎやかに・ なっ・た。」〔⇒かやる、かいる〕■他動詞は「かえす」

かえる《動詞・ア行下一段活用》 水などを汲み出す。「舟・の・ あか〔=溜まった水〕・を・ かえる。」

かえる《動詞の連用形に接続する接尾語・ラ行五段活用》 気持ちが反映した動作などの程度がはなはだしいことを表す言葉。「あきれかえっ・て・ 返事・が・ でけ・なんだ。」

かお【顔】《名詞》 ①目・鼻・口などがある、頭の前の部分。「もの・の・ 陰・に・ なっ・て・ かお・が・ 見え・へん。」②その時々の気持ちが表れた、顔の様子。顔つき。「知ら・ん・ 顔・を・ し・とる。」③生まれついて持っている顔の様子。「男前・の・ かお」〔②⇒かおつき。③⇒かおだち〕

かおいろ【顔色】《名詞》 ①顔の色あい。「日・に・ 焼け・た・ かおいろ」②その時々の気持ちが表れた、顔の様子。「かおいろ・を・ 見・て・ 腹・の・ 中・を・ さぐる。」〔②⇒かおつき〕

かお(が)きく【顔(が)利く】《動詞・カ行五段活用》 人望や信用があって、相手に対して無理が言える。「あんた・の・ かおがきく・ 店・に・ 連れ・ていっ・てん・か。」

かお(が)ひろい【顔(が)広い】《形容詞》 交際範囲が広くて、いろんな人を知っている。「後輩・の・ 人たち・に・も・ かおがひろい。」

かおだち【顔立ち】《名詞》 生まれついて持っている顔の様子。「かいらしー・ かおだち・の・ 子ー」〔⇒かお〕

かおつき【顔つき】《名詞》 その時々の気持ちが表れた、顔の様子。「おかしいなー・と・ 言ー・よーな・ かおつき・やっ・た。」〔⇒かおいろ、かお〕

かおなじみ【顔馴染み】《名詞》 顔を知り合っている人。知り合い。「かおなじみ・や・けど・ 名前・は・ 知ら・ん・ねん。」

かおぶれ【顔ぶれ】《名詞》 仕事や会合などに参加する人たち。メンバー。「行く・か・ 行か・ん・か・は・ かおぶれ・を・ 見・て・から・ 決め・ます・わ。」

かおまけ【顔負け】《名詞、動詞する》 相手が優れていて、こちらが見劣りを感じること。相手が厚かましかったりして、こちらが対抗できないこと。「大人・が・ かおまけする・よーな・ えー・ 絵ー・を・ 描く・ 中学生・や・な。」「大人・かおまけ」「玄人・かおまけ」

かおり【香り・薫り】《名詞》 良い匂い。「金木犀・の・ かおり・が・ する。」〔⇒におい、によい〕

かおる【香る・薫る】《動詞・ラ行五段活用》 良い匂いがする。「梅・の・ 花・が・ かおっ・とる。」〔⇒かざる、かだる、におう〕

かお(を)かまう【顔(を)構う】《動詞・ワア行五段活用》 ①体裁を繕う。「言いたいこと言い・の・ かおをかまわ・ん・ 人」②義理・人情などに心を使う。「かおをかもー・て・ 寄付・を・ はりこむ。」

かお(を)だす【顔(を)出す】《動詞・サ行五段活用》 会合などに姿を見せる。出席する。「同窓会・に・ かおおだし・てくれ・へん・か。」

かかえる【抱える】《動詞・ア行下一段活用》 ①腕で抱くようにして支え持つ。「大きな・ 花束・を・ かかえ・て・ 歩い・てき・た。」②責任を帯びてものごとを担当する。任務などをたくさん合わせ持つ。「一人・で・ ぎょーさん・の・ 仕事・を・ かかえ・とる。」

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