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2013年8月31日 (土)

【掲載記事の一覧】

 やっと、涼しさを少し感じるようになってきました。夕方には虫の声を聞きますが、それでも、朝は蝉が鳴いています。台風15号が近づいて、依然として気象は波乱含みです。9月1日は二百十日であり、防災の日です。
 『改訂最終版・明石日常生活語辞典』は毎日の掲載を継続します。
 『茜の空』は、随時掲載を続けます。
 『放射状に歩く』は9月末あたりから再開したいと思います。
 ブログをお読みくださってありがとうございます。
 お気づきのことなどは、下記あてのメールでお願いします。
    gaact108@actv.zaq.ne.jp
 これまでに連載した内容の一覧を記します。

◆改訂最終版・明石日常生活語辞典 (1)~(238)~継続予定
    [2013年1月6日開始~2013年8月31日]

◆茜の空 (1)~(27)~継続予定
    [2012年7月4日開始~2013年8月28日]

◆名寸隅の記 (1)~(133)~継続予定
    [2012年9月20日開始~2013年6月21日]

◆放射状に歩く (1)~(58)~継続予定
        [2013年4月13日開始~2013年6月9日]

◆言葉カメラ (1)~(385)~継続予定
    [2007年1月5日開始~2010年3月10日]

………【以下は、連載を終了したものです。】……………………………

◆明石日常生活語辞典 (1)~(1116)
    [2009年7月8日開始~2012年9月13日終了]

◆『明石日常生活語辞典』写真版 (1)~(4)
    [2010年9月10日開始~2011年9月13日終了]

◆国語教育を素朴に語る (1)~(51)
    [2006年8月29日開始~2007年12月12日終了]

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 (0)~(102)
    [2008年2月25日開始~2008年7月20日終了]

◆消えたもの惜別 (1)~(10)
    [2009年9月1日開始~2009年9月10日終了]

◆地名のウフフ (1)~(4)
    [2012年1月1日開始~2012年1月4日終了]

◆ことことてくてく (1)~(26)
    [2012年4月3日開始~2012年5月3日終了]

◆テクのろヂイ (1)~(40)
    [2009年1月11日開始~2009年6月30日終了]

◆神戸圏の文学散歩 (1)~(5)
    [2006年12月27日開始~2006年12月31日終了]

◆母なる言葉 (1)~(10)
    [2008年1月1日開始~2008年1月10日終了]

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] (1)~(4)
   [2006年12月23日開始~2006年12月26日終了]

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 (1)~(29)
    [2007年1月1日開始~2009年6月4日終了]

◆西島物語 (1)~(8)
    [2008年1月11日開始~2008年1月18日終了]

◆鉄道切符コレクション (1)~(24)
    [2007年7月8日開始~2007年7月31日終了]

◆足下の観光案内 (1)~(12)
    [2008年11月14日開始~2008年11月25日終了]

◆写真特集・薔薇 (1)~(31)
    [2009年5月18日開始~2009年6月22日終了]

◆写真特集・さくら (1)~(71)
    [2007年4月7日開始~2009年5月8日終了]

◆写真特集・うめ (1)~(42)
    [2008年2月11日開始~2009年3月16日終了]

◆写真特集・きく (1)~(5)
    [2007年11月27日開始~2008年11月13日終了]

◆写真特集・紅葉黄葉 (1)~(19)
    [2007年12月1日開始~2008年12月15日終了]

◆写真特集・季節の花 (1)~(3)
    [2007年5月8日開始~2007年6月30日終了]

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

◆小さなニュース [2008年2月28日]

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや (1)~(13)
    [2009年1月1日開始~2010年1月3日終了]

◆文章の作成法 (1)~(7)
    [2012年7月2日開始~2012年7月8日終了]

◆朔日・名寸隅 (1)~(19)
    [2009年12月1日開始~2011年6月1日終了]

◆教職課程での試み (1)~(24)
    [2008年9月1日開始~2008年9月24日終了]

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 (1)~(3)
    [2006年10月2日開始~2006年10月4日終了]

◆学力づくりのための基本的な視点 (1)~(7)
    [2006年10月5日開始~2006年10月11日終了]

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 (1)~(18)
    [2006年10月16日開始~2006年11月2日終了]

◆教職をめざす若い人たちに (1)~(6)
    [2007年6月1日開始~2007年6月6日終了]

◆これからの国語科教育 (1)~(10)
    [2007年8月1日開始~2007年8月10日終了]

◆現代の言葉について考える (1)~(7)
    [2007年7月1日開始~2007年7月7日終了]

◆自分を表現する文章を書くために (1)~(11)
    [2007年10月20日開始~2007年10月30日終了]

◆兵庫県の方言 (1)~(4)
    [2006年10月12日開始~2006年10月15日終了]

◆暮らしに息づく郷土の方言 (1)~(10)
    [2007年8月11日開始~2007年8月20日終了]

◆姫路ことばの今昔 (1)~(12)
    [2007年9月1日開始~2007年9月12日終了]

◆私の鉄道方言辞典 (1)~(17)
    [2007年9月13日開始~2007年9月29日終了]

◆高校生に語りかけたこと (1)~(29)
    [2006年11月9日開始~2006年12月7日終了]

◆ゆったり ほっこり 方言詩 (1)~(42)
    [2007年2月1日開始~2007年5月7日終了]

◆高校生に向かって書いたこと (1)~(15)
    [2006年12月8日開始~2006年12月22日終了]

◆1年たちました (1)~(7)
    [2007年8月21日開始~2007年8月27日終了]

◆明石焼の歌 (1)~(3)
    [2007年8月28日開始~2007年8月30日終了]

◆失って考えること (1)~(6)
    [2012年9月14日開始~2012年9月19日終了]

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(238)

「明石日常生活語辞典…き」(20)

きわどい《形容詞》 危険な事態や望ましくない事態が起こりかねない、ぎりぎりに差し迫っている様子。「きわどい・ とこ・で・ 間に合(お)ー・た。」

き(を)うしなう〔きー(を)うしなう〕【気(を)失う】《動詞・ワア行五段活用》 意識がなくなって、何もわからなくなる。「滑っ・て・ 頭・ 打っ・て・ きーをうしの・とる・ 人・が・ おっ・た。」

き(を)きかす〔きー(を)きかす〕【気(を)利かす】《動詞・カ行五段活用》 ものごとに応じてとっさに心を働かせたり行動したりする。他の人のことをじゅうぶんに考える。「周り・の・ こと・を・ 考え・て・ きーをきかし・て・ 動き・なはれ。」

き(を)つかう〔きー(を)つかう〕【気(を)遣う】《動詞・ワア行五段活用》 ものごとについて、あれこれと心配する。何かと気にする。気を回す。くよくよする。「きーをつかい・すぎ・たら・ 自分・が・ 損・を・ する・ぞ。」

きをつけ【気を付け】《名詞、動詞する、感動詞》 直立不動の姿勢。「きおつけ・の・ 姿勢・を・ して・から・ 踊り始める。」◆直立不動の姿勢をとらせるときにかける号令としても用いる。「きおつけ・ 礼」

き(を)まわす〔きー(を)まーす〕【気(を)回す】《動詞・サ行五段活用》 他人の気持ちをあれこれと考える。周りの人のことを過度に考える。「あんた・が・ きーをまわさ・んでも・ わし・が・ ちゃんと・ 話・を・ し・とい・たる。」

き(を)もむ〔きー(を)もむ〕【気(を)揉む】《動詞・マ行五段活用》 いらいらして、心が落ち着かない。心配で気持ちが焦る。「息子・に・ きーをもん・だ・けど・ 何とか・ 合格し・まし・てん。」

き(を)わるうする〔きー(を)わるーする〕【気(を)悪うする】《動詞・サ行変格活用》 不愉快になる。心が楽しくなくなる。「思(おも)・た・ こと・を・ そのまま・ 言(ゆ)ー・たら・ 相手・が・ きーわるーする・さかい・ ちょっと・ 控え・とか・な・ あか・ん・ぞ。」

きん【金】《名詞》 ①黄色い艶のある、価値の高い金属。「きん・の・ 延べ棒」②金属の金のように、光沢のある黄色。「きん・の・ 紙」③将棋の駒の一つで「金将」と言われるもの。「歩(ふー)・が・ きん・に・ なる。」④日曜日から始まる一週間の六日目。「月・から・ きん・まで・の・ 五日間」〔②⇒きんいろ、こがねいろ。④⇒きんよう、きんようび〕

きん【斤】《名詞》 尺貫法の重さの単位の一つ。◆およそ600グラムを1斤という。食パンの一定の大きさを1斤と呼ぶこともある。「パン・ 一きん」

きん【菌】《名詞》 動植物などに寄生する、微細な単細胞の生物。細菌。「指・に・ きん・が・ はいっ・て・ 膿ん・でき・た。」〔⇒ばいきん〕

ぎん【銀】《名詞》 ①白くて艶のある金属。「昔・の・ 百円玉・は・ ぎん・で・ でけ・とっ・た。」②金属の銀のように、光沢のある白色。「ぎん・の・ クレヨン」③将棋の駒の一つで「銀将」と言われるもの。「飛車・が・ ぎん・の・ 駒・を・ 取る。」〔②⇒ぎんいろ〕

きんいろ【金色】《名詞》 金属の金のように、光沢のある黄色。「学生服・の・ きんいろ・の・ ボタン」〔⇒きん、こがねいろ〕

ぎんいろ【銀色】《名詞》 金属の銀のように、光沢のある白色。「ぎんいろ・の・ 雪・が・ 積もっ・とる。」〔⇒ぎん〕

きんか【金貨】《名詞》 金を主材料にして造った貨幣。「十万円・の・ 記念・の・ 硬貨」◆金色に見える貨幣のことを言うこともある。

ぎんか【銀貨】《名詞》 銀を主材料にして造った貨幣。「五千円・の・ 記念・の・ 硬貨」◆銀色に見える貨幣のことを言うこともある。

きんがく【金額】《名詞》 貨幣の額で示されるお金の値。「入学金・は・ 一遍・に・ その・ きんがく・を・ 納める・の・かいな。」

きんがしんねん【謹賀新年】《名詞》 「謹んで新しい年をお祝いします」という意味を漢字四字で表した言葉。「賀正・より・も・ きんがしんねん・と・ 書い・とる・ 人・の・ 方・が・ 多い。」

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2013年8月30日 (金)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(237)

「明石日常生活語辞典…き」(19)

きる【切る】《動詞・ラ行五段活用》 ①刃物などで、割いたり傷をつけたりする。「ナイフ・で・ 手ー・を・ 切る。」②続いているものや、つながっている関係などを断つ。終わらせる。止める。「テレビ・を・ きっ・て・ 新聞・を・ 読む。」③水気をなくす。「みそこし〔笊〕・で・ 水・を・ きる。」④ハンドルや舵などを使って方向を変える。「ハンドル・を・ 右・へ・ きる。」⑤ある基準の数量以下になる。「五百円・を・ きっ・た・ 定食」〔④⇒きりかえる〕

きる【着る】《動詞・カ行上一段活用》 ①衣服などを身に付ける。「上着・を・ きる。」「服・を・ きる。」「シャツ・を・ きる。」②体のある部分に被る。「帽子・を・ きる。」「布団・を・ き・て・ 寝・なんだら・ 寝冷え・を・ する・ぞ。」「ちゃんと・ 布団・を・ き・て・ 寝・なんだら・ 寝冷え・を・ する・ぞ。」◆服、上着、シャツ、布団などは「きる」であるが、ズボン、パンツ、靴下、足袋、手袋、靴などは「はく」である。■他動詞は「きせる」

キルク〔きるく〕【オランダ語=kurk】《名詞》 軽くて水や空気を通しにくいので瓶の栓や履き物などに使われる、コルクガシという木の皮の内側の部分。「葡萄酒・の・ きるく・の・ 栓・を・ 開ける。」〔⇒コルク〕

きるもん【着る物】《名詞》 体に着けるもの。「風呂・ 上がる・さかい・ きるもん・を・ 出し・とい・てんか。」■「きる・ もん」という2語の意識で使うこともあるが、1語に熟した「きるもん」という使い方もある。〔⇒ふく、きもの、きもん、きりもん〕

きれ【切れ、布】《名詞》 ①切れ具合。切れ味。「鋏・の・ きれ・が・ 良(え)ー。」②切れ端。「板・の・ きれ」③裁断した織物や布。「絹・の・ きれ」

きれい〔きれー〕【綺麗】《形容動詞や》 ①美しい様子。「きれーな・ 教室」②汚れていない様子。「手ー・を・ きれーに・ 洗う。」③整っていて、立派な様子。「堂々と・ し・た・ きれーな・ 試合・やっ・た。」④残りがない様子。「一升瓶・を・ きれーに・ 飲ま・れ・ても・た。」

きれあじ【切れ味】《名詞》 刃物などの切れ具合。「きれあじ・が・ 悪い・ 鉛筆削り」
きれいきれいする〔きれーきれーする〕【綺麗綺麗する】《動詞・サ行変格活用》 ①洗う。「手ー・を・ きれーきれーし・なさい。」②散らかっているものを整うようにする。「お部屋・を・ きれーきれーし・たら・ 気持ち・が・ えー・やろ。」◆幼児語。

きれっぱし【切れっ端】《名詞》 必要なものを切り取った残りの部分。ものの切られた断片。「板・の・ きれっぱし」

きれめ【切れ目】《名詞》 続いていたものが途絶えたところ。切れた箇所。「雲・の・ きれめ・から・ 日ー・が・ さし・た。」

きれる【切れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①分断することができる。「良(よ)ー・ きれる・ 包丁(ほちょ)」②続いていたものが分断される。「ロープ・が・ きれる。」③繋がりがなくなる。「縁・が・ きれる。」④品物などが一時、なくなる。「灯油・が・ きれ・た・ので・ 買い・に・ 行く。」⑤壊れる。「大雨・で・ 池・の・ 土手・が・ きれる。」⑥ある基準の数量以下になる。足りない。「一貫目・に・ ちょっと・ きれる。」

キロ〔きろ〕【フランス語=kilo】《名詞》 ①重さの基本単位である「グラム」の千倍にあたるもの。「一きろ・が・ 二千円・です。」②長さ(距離)の基本単位である「メートル」の千倍にあたるもの。「今日・は・ 十きろ・も・ 歩い・た。」

きろく【記録】《名詞、動詞する》 ①後まで残す必要がある事柄を書き付けておくこと。また、書き付けたもの。「後々・にも・ わかる・よーに・ きろくし・ておく。」②最高の成績。「連勝・の・ きろく・を・ 破る。」

きわ【際】《名詞》 ①ものの端。ものとものとが接するところ「鉛筆・を・ 机・の・ きわ・に・ 置い・たら・ 転ん・で・ 落ち・た。」②もののすぐそば。「塀・の・ きわ・に・ 赤い・ 花・が・ 咲い・とる。」

ぎわ【際】《名詞をつくる接尾語》 ものや動作の境目などを表す言葉。「別れぎわ・に・ 握手し・た。」「波打ちぎわ」「窓ぎわ」

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2013年8月29日 (木)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(236)

「明石日常生活語辞典…き」(18)

ぎりぎり《名詞、形容動詞や》 時間や時刻がせっぱ詰まって余裕がない様子。寸法・分量などが隙間なく、限界いっぱいで、それ以上に余地がない様子。「十二時・ ぎりぎり・まで・ 仕事・を・ し・た。」「電車・に・ ぎりぎりに・ 間に合(お)ー・た。」「これ・だけ・やっ・たら・ ぎりぎりに・ 入れ・られる。」〔⇒ぎりぎりいっぱい、きちきち、きちきちいっぱい〕

ぎりぎりいっぱい《形容動詞や》 時間や時刻がせっぱ詰まって余裕がない様子。寸法・分量などが隙間なく、限界いっぱいで、それ以上に余地がない様子。「ぎりぎりいっぱいで・ もー・ ひとり・も・ はいら・れ・へん。」〔⇒ぎりぎり、きちきち、きちきちいっぱい〕

きりぎりす【蟋蟀】《名詞》 鳴き声がよくて触覚が長い、夏から秋にかけて野原で見かける虫。「きりぎりす・の・ えー・ 声・が・ する。」

きりきりまい【きりきり舞い】《形容動詞、動詞する》 てきぱきと忙しく動き回る様子。「昨日・は・ 仕事・が・ 重なっ・て・ きりきりまいし・た。」〔⇒きりきり〕

きりくち【切り口】《名詞》 ①ものを切り離したときにできる切断面。「きりくち・の・ 綺麗(きれー)な・ 巻寿司」②封をしてあるものなどの、切り離すときの目印となるところ。「どこ・が・ きりくち・なんか・ わから・へん。」

きりすてる【切り捨てる】《動詞・タ行下一段活用》 切って、その切った部分を捨てる。「人参・の・ しっぽ・を・ きりすてる。」

きりつ【起立】《名詞、動詞する、感動詞》 立ち上がること。「きりつし・て・ 歌・を・ 歌う。」◆立ち上がらせるときにかける号令としても用いる。「きりつ・ 礼・ 着席。」

きりっと《副詞》 気持ちを引き締めて、ゆるんだところがない様子。「きりっと・ 引き締まっ・て・ いけ。」

きりつめる【切り詰める】《動詞・マ行下一段活用》 ①ものの一部分を切り取って短くする。「腐っ・た・・ 竿・の・ 両端(りょーはし)・を・ きりつめる。」②お金をできるだけ使わないようにする。倹約する。「不景気や・から・ 生活・を・ きりつめる。」

きりぬき【切り抜き】《名詞》 紙などの一部分や、新聞・雑誌の記事などを切って取ること。また、切って取ったもの。「きりぬき・を・ ノート・に・ 貼る。」

きりぬく【切り抜く】《動詞・カ行五段活用》 紙などの一部分や、新聞・雑誌の記事などを切って取る。「紙・の・ 真ん中・を・ きりぬく。」

きりはり【切り貼り】《名詞、動詞する》 障子などの破れたところだけ切り取って、張り直すこと。「破れ・た・ ところ・の・ きりはり・を・ する。」

きりふき【霧吹き】《名詞》 水や液体を細かくして、空気中に飛ばすこと。また、それをするための道具。「きりふき・で・ 虹・を・ 作る。」

きりぼし【切り干し】《名詞》 大根を小さく細長く切って、日に干したもの。「大根・を・ よーけ・ 貰(もろ)・た・さかい・ きりぼし・に・ する。」〔⇒きりぼしだいこん〕

きりぼしだいこん〔きりぼしだいこ〕【切り干し大根】《名詞》 大根を小さく細長く切って、日に干したもの。「きりぼしだいこん・を・ 混ぜご飯・に・ 入れる。」〔⇒きりぼし〕

きりみ【切り身】《名詞》 魚の肉を適当な大きさに切ったもの。「鮭・の・ きりみ・を・ 焼く。」

きりもん【着り物】《名詞》 ①体に着るもの。「雨・に・ 濡れ・ても・ えー・よーな・ きりもん・(を・) 着・ていけ・よ。」②体に着るもので、日本風のもの。和服。「きりもん・を・ 着・て・ 足袋・を・ はく。」◆「きるもん」は二語の意識が残るが、「きりもん」は熟した一語である。〔⇒ふく、きもの、きもん、きるもん〕

きりん【麒麟】《名詞》 首や四肢が著しく長い、アフリカの草原にすむ動物。「きりん・の・ 縞模様」

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2013年8月28日 (水)

茜の空(27)

あきれる無責任さ

 ニュース報道では、設問の質や量のことはほとんど話題にせず、目を引くのは正答率のこと(しかも都道府県の比較)ばかりです。今年4月、すべての小学6年生と中学3年生を対象に実施した全国学力調査の結果が8月27日に公表されました。国語と算数・数学の学力を調べたものですが、どちらの教科もA(基礎学力をみる)とB(応用力を試す)に分かれています。
 大阪府の結果に関して、驚くべき新聞記事がありました。次のように書かれていました。

 教育委員に就任した当初、「過去の実績で見れば学力テストの点を上げることは半年でできる」と話していた府教育委員長の陰山英男氏は、「府民の皆さんにおわびしたい」。橋下氏は「僕は学力向上を陰山委員にお願いした。結果が出ていないことを、しっかり府教委に総括してもらわないといけない」と語った。
 (朝日新聞・大阪本社発行、2013年(平成25年)8月28日・朝刊、13版、1ページ)

 大阪府の教育では、教育とは息の長い営みであるということが忘れられてしまっています。「半年でできる」と豪語したときも新聞記事で読みましたが、それは単なる知識の詰め込みのことを意図しているのだろうと思いました。けれども、それすら実現していないのです。教育のトップに立つような人が、偉そうなことを言ってはいけません。
 こういう発言からは、教育で目指す人間像などが浮かんできませんし、人間にとって知識よりは知恵の方が大切だというような姿勢は微塵も感じられません。
 「おわびしたい」という言葉は便利です。「したい」であって、はっきりお詫びをしているわけではありません。本当にお詫びをするのなら、きちんと進退などを明らかにすべきでしょう。「半年でできる」というような教育観を持つ人には危惧を感じます。
 もし大阪府の点数が全国平均より高かったら、この二人はしたり顔で、短期間の教育効果を述べていたに違いありません。
 けれども、このような教育委員長を選んで、点数だけを即席に上げようとした責任には触れずに、首長は部下に責任を転嫁しています。いったいどのような「総括」になるのでしょうか。小学校や中学校の教員に責任を押しつけてはいけません。総括するのは行政の立場からだけではないはずです。
 文部科学省は、小学校・中学校の学力は底上げが進んだと評価しているようです。それは望ましいことですが、学力観についての議論が今後ますます高まってほしいと願っています。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(235)

「明石日常生活語辞典…き」(17)

ぎょろぎょろ《副詞と、動詞する》 ①目玉が大きい様子。強い視線でにらむように見る様子。「ぎょろぎょろし・た・ 目つき」②落ちつきなく、周りを見る様子。「ぎょろぎょろと・ 周り・を・ 警戒し・とる。」〔②⇒きょろきょろ〕

きらい【嫌い】《形容動詞や》 いやがる様子。好きでないので避ける様子。「酒・も・ 煙草・も・ きらい・なん・や。」

きらう【嫌う】《動詞・ワア行五段活用》 愛情を感じない。嫌がって避ける。よくないと思う。「出しゃばる・の・を・ きろ・て・ 役員・に・ なる・ こと・を・ 引き受け・てくれ・へん。」「周り・の・ 人・に・ きらわ・れる。」「煙草・の・ 煙・が・ 流れ・てくる・の・を・ きらう。」■対語=「すく」

きらきら《副詞と、動詞する》 光り輝き続ける様子。「星・が・ きらきら・ 光っ・とる。」

ぎらぎら《副詞と、動詞する》 ①強い光などが輝き続ける様子。「猫・の・ 目ー・が・ ぎらぎらと・ 光っ・とる。」②きらびやか過ぎて、どぎつい様子。「ぎらぎら・の・ 服・を・ 着・て・ 気持ち・が・ 悪い・やないか。」

きらく【気楽】《形容動詞や》 心に苦労や心配のない様子。のんびりしている様子。「子ども・が・ 独立し・て・ きらくな・ もん・や。」

きらす【切らす】《動詞・サ行五段活用》 ①貯えていたものがすっかりなくなる。「酒・を・ きらし・て・ 買い・に・ 行っ・た。」②ない状態になる。乏しい状態になる。「息・を・ きらし・て・ やって来・た。」

きり【桐】《名詞》 材木が箪笥や下駄などを作るのに適している、紫色で筒状の花をつける落葉の高木。「嫁入り道具・の・ きり・の・ 箪笥」

きり【錐】《名詞》 先が尖っていて、木などに小さな穴を開けるのに使う道具。「きり・で・ 突い・とい・て・ 鰻・を・ 割く。」

きり【霧】《名詞》 ①空気中の水蒸気が冷えて細かい水滴となって、地表近くに煙のように浮かび、遠くがぼんやり見える現象。「きり・で・ 電車・が・ 遅れ・た。」②水や液体を細かくして、空気中に飛ばしたもの。「障子・を・ 張り替え・て・ きり・を・ 吹く。」〔⇒もや、かすみ〕〔①⇒もや、かすみ〕

きり【切り】《名詞》 ①ものごとの区切り。続いているものの、ちょっとした切れ目。「きり・の・ えー・ ところ・で・ 今日・の・ 仕事・を・ やめ・よー・か。」②ものごとの果て。ものごとの限度。「酒・ 飲ん・で・ 話し・とっ・たら・ きり・が・ あら・へん。」

ぎり【義理】《名詞》 ①人との付き合いで、しなければならないこと。他人に対する体面や面目。「黙っ・とっ・たら・ ぎり・が・ 果たさ・れ・へん。」②血のつながりのない、親子・兄弟などの間柄。「ぎり・の・ 兄貴」

ぎり《名詞》 頭のてっぺんにあって、毛が集まって渦状になっているところ。「こんな・ とこ・に・ ぎり・が・ ある。」◆たいていの場合は「ぎりぎり」と言い、「ぎり」と言うことは少ない。〔⇒ぎりぎり〕

きりかえる【切り換える・切り替える】《動詞・ア行下一段活用》 ①古いものをやめて新しく別のものにする。「新しー・ 通帳・に・ きりかえ・てくれ・た。」「負け・た・けど・ 気持ち・を きりかえ・て・ 頑張る。」②ハンドルや舵などを使って方向を変える。「方向・を・ 南・に・ きりかえる。」〔②⇒きる〕

ぎりがたい【義理堅い】《形容詞》 人との付き合いで、しなければならないことをきちんと実行する様子。他人に対する体面や面目を重んじる様子。「あの・ 人・は・ ぎりがたい・さかい・ 旅行・に・ 行っ・たら・ 土産・を・ 忘れ・んと・ 買(こ)ー・てき・て・くれる・ねん。」

きりきり《副詞と、動詞する》 ①体の部分が激しく痛いと感じられる様子。「歯ー・が・ きりきりと・ 痛む。」②てきぱきと忙しく動き回る様子。「きりきりと・ 動き回っ・て・ 仕事・を・ し・とる。」〔②⇒きりきりまい〕

ぎりぎり《名詞》 頭のてっぺんにあって、毛が集まって渦状になっているところ。「ぎりぎり・が・ 二つ・ ある・ 人・は・ かしこい・ねん・て。」〔⇒ぎり〕

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2013年8月27日 (火)

茜の空(26)

続・「足るを知る」科学技術であってほしい

 この連載の(23)で書いたことの続きです。
 その回には、「社会を自然科学の方面から見れば、もう十分に進歩・発展を遂げてきています。「足るを知る」ことなく走り続けることを、そろそろお終いにしてもよいのではないでしょうか。今、必要なことは、ひとりひとりが、生きることへの哲学を持つことだと思います」と書きました。
 今朝の新聞に、「時間を取り戻す」というテーマで3人の方にインタビューしてまとめた記事が掲載されました。(朝日新聞・大阪本社発行、2013年(平成25年)8月27日・朝刊、10版、13ページ)
 その中で、「ゾウの時間 ネズミの時間」(中公新書)の著者として知られる本川達雄さんは、世界レベルで起きている時間競争に警鐘を鳴らしています。
 インタビューをまとめた文章から引用します。

 21世紀は情報が主役です。情報はバーチャルな存在ですから、限りなく速度を上げることができる。1秒の何百分の1の世界で勝負する金融の世界がいい例です。
 効率化を進める近代文明は、主役がモノから情報に移ったことでスピードに歯止めがかからなくなってしまった。だから「24時間、戦えますか」という空気が再び生まれたのです。
 こんなこと、対応できるのは機械だけですよ。人間の体では無理です。脳みそだけならまだしも、体は悲鳴を上げる。極限まで働かせるブラック企業で、耐えられなくなる若者の方が普通だと思いますよ。

 本川さんの指摘にあるように、異常な速さの中で壊れていく人間ということを見過ごしてはならないと思います。自然科学や技術の尋常でない発達によって、人間を機械に対応させるようなことが起こっています。人間が自縄自縛に陥っているとしか言いようがありません。
 もう一か所、本川さんへのインタビューをまとめた表現を引用します。

 でも本当は、もう勝たなくてもいいんじゃないかと思うんですよ。資源もない、つまりエネルギーのない小さな島国なのですから、ほどほどに生きていった方がよくはないかと。

 「ほどほどに生きていく」ことが望ましい生き方であり、それを肯定するような人生哲学がもっと確たるものになっていく必要があると思います。繰り返しますが、「足るを知る」ことが肝要であると思うのです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(234)

「明石日常生活語辞典…き」(16)

きょうねん〔きょーねん〕【去年】《名詞》 今年より一年前の年。。「きょーねん・は・ 台風・が・ 三つ・も・ 来・た。」〔⇒きょねん、さくねん〕

きょうはく〔きょーはく〕【脅迫】《名詞、動詞する》 脅しつけて恐れさせ、人にあることを無理にさせようとすること。「大学生・が・ きょーはくさ・れ・て・ 金・を・ 取ら・れ・た・そーや。」

きょうび〔きょーび〕【今日日】《名詞》 今の時代。以前とは違う、今日このごろ。以前に比べての、現在。「きょーび・ そんな・ うまい・ 話・は あら・へん・やろ。」「きょーび・ 携帯・ 持っ・とら・へん・ 人・も・ 珍しー・やろ。」

きょうふ〔きょーふ〕【恐怖】《名詞》 恐ろしいと思うこと。恐がること。「あれ・は・ きょーふ・の・ 映画・やっ・た。」

きょうみ〔きょーみ〕【興味】《名詞》 心引かれて、面白い・楽しいと思う気持ち。「三つ・ぐらい・の・ 子ー・は・ 何・に・でも・ きょーみ・を・ 持ち・ます・なー。」

きょうりゅう〔きょーりゅー〕【恐竜】《名詞》 中生代に栄えていた巨大な爬虫類。「きょーりゅー・が・ 好きな・ 男・の・ 子」

きょうりょく〔きょーりょく〕【協力】《名詞、動詞する》 力を合わせて、物事に取り組むこと。「村・の・ ため・の・ 仕事・や・さかい・ みんな・ きょーりょくし・て・な。」

ぎょうれつ〔ぎょーれつ〕【行列】《名詞、動詞する》 人やものが順序よく並ぶこと。「ぎょーれつ・の・ できる・よーな・ 店・は・ この・ 辺・に・は・ あら・へん。」

ぎょぎょう〔ぎょぎょー〕【漁業】《名詞》 水産物を獲ったり、養殖したりする職業。「仕事・が・ ぎょぎょー・でっ・さかい・ 力持ち・だん・ねん。」

きょく【曲】《名詞》 音楽の作品。音楽作品の調子や節。「都はるみ・の・ きょく・が・ 好き・や。」

きょく【局】《名詞》 ①信書などの集配、貯金、保険などを扱う窓口があるところ。「銀行・やのー・て・ きょく・に・ 貯金する。」②さまざまの番組をラジオ・テレビなどの電波を通じて多くの人に伝え送るところ。「ラジオ関西・の・ きょく・の・ 建物(たてもん)・は・ 昔・ 須磨・に・ あっ・てん。」〔①⇒ゆうびんきょく。②⇒ほうそうきょく〕

きょくげい〔きょくげー〕【曲芸】《名詞、動詞する》 普通の人ができないような珍しい離れ業。動物が行う珍しい芸当。「オットセー・が・ ボール・の・ 上・に・ 乗る・ きょくげー」

きょくたん【極端】《形容動詞や》 考え方や行動の仕方がひどくかたよっている様子。極限に達している様子。「あんまり・ きょくたんな・ こと・は・ 言わ・んで・くれ。」

ぎょくろ【玉露】《名詞》 香りや味の良い、上等のお茶。「えー・ 香り・の・ する・ ぎょくろ・を・ 飲む。」

ぎょせん【漁船】《名詞》 漁業のために使う船。「しんぞ〔新造〕・の・ ぎょせん・で・ 金比羅さん・へ・ 行く。」

きょとんと《副詞、動詞する》 驚いたり、気が抜けたりして、放心しているような様子。目を見開いてぼんやりしている様子。「方角・が・ わから・へん・ので・ きょとんとし・とっ・たら・ 親切な・ 人・が・ 教(おせ)・てくれ・た。」

きょねん【去年】《名詞》 今年より一年前の年。「きょねん・の・ 今ごろ・は・ 地震・で・ えらい・ こと・やっ・た。」〔⇒きょうねん、さくねん〕

きよめる【清める】《動詞・マ行下一段活用》 汚いもの・穢れたものを取り除く。清浄な状態にする。「開店前・に・ 塩・で・ きよめる。」

きょり【距離】《名詞》 二つのものの隔たり。ある場所へ行き着くまでの長さ。「学校・まで・の・ きょり」

きょろきょろ《副詞と、動詞する》 落ちつきなく、周りを見る様子。「きょろきょろせ・んと・ 前・を・ 向い・とき。」〔⇒ぎょろぎょろ〕

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2013年8月26日 (月)

茜の空(25)

「クリニック」大はやり

 世の中はクリニックが大はやりのようです。クリニックは大はやりですが、お医者さんが繁盛しているかというと、そうではないかもしれません。お医者さんが繁盛している(経済的に恵まれている)かどうかは、私の知るところではないのですが、クリニックとかドクターとかの言葉は大流行しているようです。
 なぜ、そのように思うのかというと、クリニックと名付けられた看板が駅にはやたらたくさんあるからです。私が利用している関西の地方私鉄の駅でそうですから、全国でも同じ傾向があるのではないでしょうか。テレビのコマーシャルにも同じことがあらわれています。産婦人科はいつのまにかレディス・クリニックと名を改め、デンタル・クリニックやアイ・クリニックの名前もあふれています。駅のホームなどでは、医院とか診療所とかという名前の看板は少ないですし、肩身が狭そうです。
 街を歩いているとわかるのですが、医院や診療所に比べてクリニックという名前が多いとは思いません。ところが、カタカナ名に改称して、駅などに広告看板を出している医者がずいぶん目につくのです。世の中、カタカナの名前に改めて、宣伝広告をしている医者がはやっている(流行している、繁盛している?)のかもしれません。
 繁盛しているのかどうかは知りません。けれども、カタカナ名にして人の気を引き、印象づけようとする意図は読みとれます。また、そういう意図のあるところこそ、たくさんの看板を出しているようです。
 お医者さんはそんなに宣伝・広告費を使えるものであるかどうかも、私にはわかりません。けれども、実よりも名を取るためには、そのようなことに力を注ぐところがあるということは否定できないでしょう。
 そんなことをするでもなく、ひとりひとりとゆっくり対応してくださる親切なお医者さんこそ、かかりつけとして私は信頼し続けているのですが。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(233)

「明石日常生活語辞典…き」(15)

きょうし〔きょーし〕【教師】《名詞》 知識・技能などを教える人。「学校・の・ きょーし・に・ なり・たい・ねん。」

ぎょうじ〔ぎょーじ〕【行司】《名詞、動詞する》 ①相撲で、力士を立ち会わせ、勝負を判定する人。また、それを行うこと。「ぎょーじ・が・ 軍配・を・ あげる。」②勝負の判定などを下すこと。また、それを行う人。「五十メートル・ 泳ぐ・さかい・ どっち・が・ 早(は)よ・ 着く・か・ ぎょーじし・てくれ・へん・か。」

ぎょうじ〔ぎょーじ〕【行事】《名詞》 時期を決めて行う催し。◆一回限りのものや、時期の不定のものについても言うことがある。「屋外一斉清掃・は・ 村・の・ 自治会・の・ ぎょーじ・や。」

きょうしつ〔きょーしつ〕【教室】《名詞》 ①学校で、授業や学習をする部屋。「校舎・の・ 二階・の・ きょーしつ」②人を集めて知識・技能などを教えるところ。「ピアノ・の・ きょーしつ・に・ 行かす。」「算盤(そろばん)きょーしつ」

きょうしゅうしょ〔きょーしゅーしょ、きょーしゅーじょ〕【教習所】《名詞》 特別の分野の知識・技術などを教えるところ。特に、運転の知識や技術を教えるところ。「きょーしゅーじょ・へ・ 行っ・て・ クレーン車・の・ 動かし方・を・ 習う。」「車・の・ きょーしゅーじょ」

きょうしゅつ〔きょーしゅつ〕【供出】《名詞、動詞する》 穀物や品物を国に差し出すこと。◆戦後には、このような制度はない。「戦争中・は・ 金属・を・ きょーしつさせ・られ・た。」

ぎょうしょう〔ぎょーしょー〕【行商】《名詞、動詞する》 店を構えないで、品物を持って売り歩くこと。また、それをする人。「魚・の・ ぎょーしょー・で・ 家族・を・ 養う。」

ぎょうずい〔ぎょーずい〕【行水】《名詞、動詞する》 盥に湯や水を入れて、簡単に汗などを洗い流すこと。「庭・で・ ぎょーずいし・よっ・た・ん・は・ もー・ 何十年・も・ 前・の・ 話・や。」〔⇒じゃぶじゃぶ、ざぶざぶ〕

きょうせい〔きょーせー〕【強制】《名詞、動詞する》 その人の意思に関わらず、無理にあることをさせること。無理に押しつけること。「寄付・は・ きょーせいし・たら・ あか・ん。」

きょうそう〔きょーそー〕【競争】《名詞、動詞する》 互いに勝ち負けを争うこと。互いにせりあうこと。「兄弟・で・ きょーそーし・て・ 飯・を・ 食い・よっ・た・もんや。」

きょうそう〔きょーそー〕【競走】《名詞、動詞する》 一定の距離を走って、走る速さを競うこと。「百メートルきょーそー・に・ 出る。」

きょうだい〔きょーだい〕【兄弟】《名詞》 ①兄と弟。また、その間柄。「妹(いもと)・は・ おる・けどきょーだい・は・ 兄貴・と・ 二人・だけ・や。」②男女の区別なく、同じ親から生まれたもの同士。また、その間柄。「三人きょーだい・の・ 一番・ 上」

きょうだい〔きょーだい〕【鏡台】《名詞》 化粧をするために使う、鏡を取り付けた台。「きょーだい・の・ 前・で・ 髪・を・ とく。」

きょうつう〔きょーつー〕【共通】《名詞、動詞する》 二つ以上のものに、あることがらが共に当てはまること。「お前ら・は・ 辛抱(しんぼ)・が・ 足ら・ん・ こと・が・ きょーつーし・とる。」

きょうてい〔きょーてー〕【競艇】《名詞》 選手がモーターボートを走らせて、勝ち負けを争う競走。また、その競技を対象にして、着順を当てさせる賭け事。「きょーてー・が・ ある・の・は・ 尼崎・や。」■類語=「けいば」「けいりん」

きょうとう〔きょーとー〕【教頭】《名詞》 校長をたすけて、学校をまとめる役割を持った教員。「数学・は・ きょーとー・先生・に・ 教え・てもろ・た。」

きょうどうぼきん〔きょーどーぼきん〕【共同募金】《名詞》 寄付をした人には赤い羽根が渡される、大勢の人から寄付金を集めて恵まれない人などを助ける事業。「十月・から・ 赤い羽根・の・ きょーどーぼきん・が・ 始まる。」

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2013年8月25日 (日)

茜の空(24)

「お便り」を待つ

 私は、便秘になると特効薬を施します。と言っても、「薬」ではありません。500ミリリットル入りの牛乳パックを一気に飲みます。そうすると何時間かすると、腹の具合に変化が生まれてきて、トイレに行きたくなります。
 牛乳を飲むのが習慣のようになっていた時期は、そのような現象はありませんでしたが、今は牛乳を一つの処方のようにしています。
  実は、私の現在の状況は便秘というほどのものではないそうです。健康診断を受けたとき、便秘かどうかということを尋ねられます。便が堅くても、毎日、排便があるのなら、それは便秘の範疇に入らないから、心配することはないと言われます。別に心配はしていないのですが、もう少し快調なお通じであってほしいので、気になるときには牛乳パックといういうわけです。
 普通は「お通(つう)じ」という言葉を使いますが、先日ラジオを聴いていたら、女性医師の方が「お便(たよ)り」という言い方をされました。初めて聞いた言葉遣いでしたので新鮮な感じを受けました。「便」という文字ですから「たより」と読んで不思議はないのですが、その読み方はまさにコロンブスの卵でした。他の人が言っていない言葉遣いですが、文脈の中で意味を誤解することはありません。「大きなお便り」「小さなお便り」という言い方もできるなぁと思いました。
 体の中の様子が反映されて、いつも感じるお知らせのようなものです。できることなら、その「お便り」が心楽しいお便りであってほしいと願っているのです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(232)

「明石日常生活語辞典…き」(14)

きゅうり〔きゅーり〕【胡瓜】《名詞》 つるがあり黄色い花が咲き、その長い円柱形の実を食用にする野菜。「きゅーり・を・ 漬け物・に・ する。」〔⇒きうり〕

きゅうりょう〔きゅーりょー〕【給料】《名詞》 雇い主が、働いた人に払うお金。「きゅーりょー・が・ 上がっ・て・ ほんまに・ ありがたい・ こと・や。」

きゅうれき〔きゅーれき〕【旧暦】《名詞》 明治以後に使われている太陽暦に対して、それ以前に用いられた太陰太陽暦のこと。「今日・は・ きゅーれき・で・は・ まだ・ 三月・や。」〔きゅう〕■対語=「しんれき」

きゅっ《副詞と》 ①音を立ててガラスなどを強く拭く様子。「力・を・ 入れ・て・ きゅっ・ きゅっと・ 磨く。」②栓などを強くひねる様子。「水道・を・ きゅっと・ 止める。」③急角度で曲がる様子。「四つ角・を・ きゅっと・ 曲がる。」④酒などを一気に飲む様子。「今晩・は・ きゅっと・ 一杯・ いき・まほ・か。」

ぎゅっ〔ぎゅーっ〕《副詞と》 ①布などを強く絞る様子。「雑巾・を・ 思い切り・ ぎゅーっと・ 絞る。」②力を込めて握る様子。力を込めて抱きしめる様子。「ぎゅっと・ 握手する。」

きゅんと《副詞》 感動して、締め付けられるような思いになる様子。「胸・が・ きゅんと・ なっ・た。」

きよう〔きよー〕【器用】《形容動詞》 ①手先を使って上手に仕事をする様子。ものごとをうまく処理する様子。「細かい・ 絵ー・を・ きよーに・ 描(か)く。」②要領よく立ち回る様子。「あいつ・は・ きよーに・ 出世し・ていっ・た。」

きょう〔きょー〕【今日】《名詞》 今、過ごしているこの日。「きょー・は・ 朝・から・ 青空・や。」

きょう〔きょー〕【経】《名詞》 仏の説いた教えを述べた言葉。「おきょー・を・ 唱える。」

きょう〔きょー〕【凶】《名詞》 縁起が悪いこと。運が悪いこと。作物の出来がよくないこと。「お神籤・ 引ー・たら・ きょー・やっ・た。」

ぎょう〔ぎょー〕【行】《名詞》 ①文字などが並んだ縦または横の列。「ぎょー・を・ 変え・て・ 書く。」②仏教における修行。「高野山・で・ ぎょー・を・ する。」

きょうい〔きょーい〕【胸囲】《名詞》 胸の周りの長さ。「細い・ 巻き尺・で・ きょーい・を・ 測る。」

きょういく〔きょーいく〕【教育】《名詞、動詞する》 人間として必要な知識・技能などを教えて、個人の能力を伸ばすこと。「家・で・ もっと・ しつけ・て・ きょーいくせ・んと・ いか・ん・なー。」

きょうかい〔きょーかい〕【教会】《名詞》 キリスト教などの信者が集まってお祈りをする建物。「きょーかい・で・ 結婚式・を・ 挙げる。」

きょうかしょ〔きょーかしょ〕【教科書】《名詞》 学校で勉強するための教材を集めた本。「きょーかしょ・ 開け・とる・ん・か・ 思(おも)・たら・ 漫画・ 読ん・でけつかる。」

ぎょうぎ〔ぎょーぎ〕【行儀】《名詞》 ものを言ったり、何かをしたりするときの作法。「みんな・が・ 箸・を・ つけ・とら・へん・ とき・に・ 食べ始め・たら・ ぎょーぎ・が・ 悪い。」

ぎょうぎにすわる〔ぎょーぎにすわる〕【行儀に座る】《動詞・ラ行五段活用》 姿勢を正して脚を折り重ねてきちんとした座り方をする。正座をする。「ぎょーぎにすわっ・て・ 賢(かっこ)い・ 子ー・や・なー。」

きょうけんびょう〔きょーけんびょー〕【狂犬病】《名詞》 ウイルスにより伝わる病気にかかっている犬にかまれることによって、人や動物が発病する病気。◆一般的には、かみついたりする癖のある犬のことを指して言うことが多い。「かみつか・ん・よーに・ きょうけんびょー・の・ 犬・の・ 口・に・ 輪・に・ なっ・た・ もの・を・ かぶせる。」

ぎょうさん〔ぎょーさん〕【仰山】《副詞、形容動詞や》 数量や程度が甚だしい様子。「今日・は・ ぎょーさん・ 人・が・ 集まっ・た・なー。」〔⇒ようさん、じょうさん、たくさん、やっと〕

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2013年8月24日 (土)

茜の空(23)

「足るを知る」科学技術であってほしい

 三宮から神戸空港へと伸びる神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)に「京コンピュータ前」という駅があります。古い名称の「ポートアイランド南駅」が改称されたものです。1日の乗車客は千人にも満たないようですが、珍しい駅名です。京コンピュータとは、理化学研究所に設置されたスーパーコンピュータの愛称です。理化学研究前でなく京コンピュータ前という名称に、このコンピュータの特異性が表現されています。
 民主党政権の下で行われた事業仕分けでは、スーパーコンピュータの開発に関して、「世界一になる理由は何なのでしょうか? 2位じゃ駄目メなんでしょうか?」という言葉が話題になりました。開発は進められて、2011年6月にはスーパーコンピュータの世界ランキングで世界一になりました。けれども各国の開発競争は激しく、その後、京コンピュータは3位、4位と後退をしています。
 自然科学の分野では、学問研究、技術開発は文字通り日進月歩のようで、その競争にうち勝つことが国のため、人々のためになるという考え方が蔓延しています。

 けれども、そのようなことによって人々は幸福になってきたのでしょうか。現代社会に生きる人々の心の荒廃も大きな課題になっています。
 よりよきものを求めて人々が努力してきたことが、人類を進化させてきたことは疑いのないことでしょうが、その進み具合が速すぎると思います。自然科学の進み具合だけが突出していて、社会科学や人文科学が遅いように思えます。けれども、社会科学や人文科学のペースこそ尋常であり、自然科学は異常であると思います。
 進歩・発展の考えを捨てて、開発競争から脱却することが必要です。そんなことをしたら、日本が取り残される、特定の科学大国に席巻されてしまうという危惧があるのでしょう。けれども、この競争を続ける限り、終点が見えてきません。
 全世界レベルで見ると、戦争の恐怖はいつまでも存在し続けることでしょう。そして、もう一つ、自然科学における技術開発競争が人間の心をむしばんでいくことの恐怖や、科学技術が人間生活を支配してしまうのではないかという恐怖を感じます。
 長い長い目で見れば、人間の生物学的な進化はゆっくりと進んでいくことでしょう。しかし、そこに生きる個々の人間が、競争に敗れたり、心を病んだりして、ぼろぼろになっていったのでは、何のために生きているのかがわからなくなります。現在の科学技術の進歩は人間の進化に役立っているのでしょうか。
 社会を自然科学の方面から見れば、もう十分に進歩・発展を遂げてきています。「足るを知る」ことなく走り続けることを、そろそろお終いにしてもよいのではないでしょうか。今、必要なことは、ひとりひとりが、生きることへの哲学を持つことだと思います。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(231)

「明石日常生活語辞典…き」(13)

きゅうくつ〔きゅーくつ〕【窮屈】《形容動詞や》 ①詰まっていて、自由に身動きできない様子。「毎朝。 きゅーくつな・ 満員電車・に・ 乗っ・とる。」②融通がきかず、堅苦しい様子。「きゅーくつな・ 考え方・は・ やめ・なはれ。」③気詰まりに感じる様子。「周り・は・ 知ら・ん・ 人・ばっかり・で・ きゅーくつやっ・た。」

きゅうけい〔きゅーけー〕【休憩】《名詞、動詞する》 仕事や運動などの途中で一休みすること。「一時間・ 歩い・たら・ 一遍・ きゅーけーする・ こと・に・ し・とき・まほ・か。」

きゅうこう〔きゅーこー〕【急行】《名詞》 止まる駅を少なくして、早く進む電車・列車・バスなど。「きゅーこー・が・ 止まら・へん・ 駅」

きゅうこん〔きゅーこん〕【球根】《名詞》 草花の根や地下茎が、球のような形をして養分を貯めているもの。「庭・に・ チューリップ・の・ きゅーこん・を・ 植える。」

きゅうじ〔きゅーじ〕【給仕】《名詞、動詞する》 食事の場にいて、その世話をすること。また、それをする人。「お客・の・ きゅーじ・を・ する。」

きゅうしき〔きゅーしき〕【旧式】《名詞》 ①古いままのやり方。古い型。「きゅーしき・の・ 電車」②考えややり方が古くさいこと。「きゅーしき・の・ 考え方・で・ 融通・が・ きか・ん・ 人」■対語①=「しんしき」

きゅうじつ〔きゅーじつ〕【休日】《名詞》 学校や会社や施設などが休みの日。「きゅーじつ・は・ 電車・の・ 時間・が・ 変わっ・とる。」

きゅうしょ〔きゅーしょ〕【急所】《名詞》 ①股の間。「きゅーしょ・を・ 蹴ら・れ・て・ ごっつい・ 痛かっ・た。」②体や物事の、いちばん大事なところ。「相手・の・ きゅーしょ・を・ 考え・て・ 攻撃する。」

きゅうじょう〔きゅーじょー〕【球場】《名詞》 野球の試合などをするところ。「甲子園・の・ きゅーじょー」

きゅうじょう〔きゅーじょー〕【宮城】《名詞》 天皇の住むところ。皇居。「きゅーじょー・の・ 二重橋」

きゅうじょう〔きゅーじょー〕【休場】《名詞、動詞する》 選手や力士などが、試合を休んで、出場しないこと。「横綱・が・ きゅーじょーし・ても・たら・ 寂しー・ もん・や・なー。」

きゅうしょく〔きゅーしょく〕【給食】《名詞、動詞する》 学校や会社などで、児童・生徒や社員などに同じ食事を出すこと。また、その食事。「わしら・の・ 小学校・の・ 時・は・ きゅーしょく・に・ 脱脂粉乳・が・ 出・た。」    写真参照

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きゅうちょう〔きゅーちょー〕【級長】《名詞》 小学校などで、学級を代表する者。◆「学級委員長」の古い呼び方である。「小学校・の・ とき・は・ きゅーちょー・を・ し・た・ こと・が・ ある。」

ぎゅうちち〔ぎゅーちち〕【牛乳】《名詞》 飲料としたり、バターなどの原料としたりする、牛の乳。「牧場・で・ ぎゅーちち・を・ 搾る・」〔⇒ぎゅうにゅう〕

きゅうっと〔ぎゅーっと〕《副詞》 力を込めて締めつけたり抑えつけたりする様子。「ぎゅーっと・ 手ー・を・ 握ら・れ・た。」

きゅうでん〔きゅーでん〕【宮殿】《名詞》 国王などがすんでいる御殿。豪華な建物。「きゅーでん・みたいに・ 綺麗な・ 百貨店」

きゅうに〔きゅーに〕【急に】《副詞》 予告や予兆などもなく、突然に。にわかに。「きゅーに・ 雷・が・ 鳴り・出し・た。」

ぎゅうにく〔ぎゅーにく〕【牛肉】《名詞》 食用となる牛の肉。「ぎゅうにく・の・ すき焼き」〔⇒ぎゅう〕

ぎゅうにゅう〔ぎゅーにゅー〕【牛乳】《名詞》 飲料としたり、バターなどの原料としたりする、牛の乳。「コーヒー・入り・の・ ぎゅーにゅー」〔⇒ぎゅうちち〕

きゅうびょう〔きゅーびょー〕【急病】《名詞、動詞する》 突然に起こる病気。「きゅーびょー・で・ 救急車・を・ 頼む。」

きゅうよう〔きゅーよー〕【急用】《名詞》 急いで処理しなければならない用事。突然に生じた用事。「きゅーよー・なん・で・ 明日・は・ 仕事・を・ 休ま・せ・てください。」

【写真は、昭和25年の神戸市立学校の「きゅうしょく」。2009年(平成21年)1月5日、神戸市中央区(「さんちか」における展示)で撮影】

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2013年8月23日 (金)

茜の空(22)

歩きながら、走りながら…

 携帯電話を持つようになったのは十数年前のことです。仕事の必要上でやむをえないことでしたが、しょっちゅう誰かと連絡を取り合うというようなことではありませんでした。小さな理由は、街に公衆電話が減ったということで、必要なときにかけられないことでした。
 街の片隅で、電車の中で、あるいは歩きながら、メールに夢中になっている人を見るにつけて、それほど連絡をとり続けなければならないほどの用件が続いているのだろうかと驚くのですが、実際は、軽いコミュニケーションのためのものが多いのだろうと推測します。極言すれば、あってもなくてもよいような連絡のために、時間を費やしている人が多いと思います。
 私は携帯電話を持っていますが、携帯電話でメールのやりとりはしません。そんな緊急なものはないからです。パソコンでのメールは行っていますが、1日に何回かパソコンを見れば、重要な用件のものであっても、間に合わない事態になることはありません。
 戸外では、危ないなぁと思うようなことに出会います。歩きながら、自転車に乗ったままで、クルマを運転しながら、画面をじっと見つめている人がいます。そんなに急いで対応しなければならないことが、常時あるとは思えません。
 便利なものを活用することには異議を唱えるつもりはありませんが、危険と隣り合わせでは困ります。本人は危険だと思っていないのでしょうが、危ない目に遭うのは近くにいる人なのです。携帯電話やスマホを使う場所を考えるというのはマナーの問題ではありません。人を危険に陥れるという過失と背中合わせなのです。
 業者は便利な機能を売り物にして、商業的な姿勢に終始しています。現今のような携帯電話やスマホの使い方に待ったをかけるのは誰なのでしょうか。誰もその役を引き受けなければ、タガの緩んだ社会がますますその度合いを拡大していくだけなのです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(230)

「明石日常生活語辞典…き」(12)

キャッチ〔きゃっち〕【英語=catcher】《名詞、動詞する》 野球で、投手が投げる球を受ける役の選手。捕手。◆「きゃっちする」は、受け取るという意味ではなく、捕手の役割を果たすということである。「きゃっち・が・ 取ら・れ・へん・よーな・ ボール・を・ 投げ・たら・ あか・ん。」

キャップ〔きゃっぷ〕【英語=cap】《名詞》 ①瓶などの蓋(ふた)。「ペットボトル・の・ きゃっぷ」②鉛筆や万年筆などにかぶせる鞘(さや)。「きゃっぷ・を・ はずし・て・ 字ー・を・ 書く。」〔①⇒ふた。②⇒かぶせ〕

ぎゃふん《副詞と》 力ずくでやっつけたり、言葉で言い負かしたりする様子。「あいつ・は・ いっぺん・ ぎゃふんと・ いわし・たっ・たら・ えー・ねん。」

キャベツ〔きゃべつ〕【英語=cabbage】《名詞》 厚くて大きな葉が重なって、球のようになる野菜。「きゃべつ・を・ ぎょーさん・ 入れ・た・ お好み焼き・が・ 好きや。」

キャラコ〔きゃらこ〕【英語=calico】《名詞》 薄くて光沢のある、白い木綿の生地。「きゃらこ・の・ 足袋」

キャラメル〔きゃらめる〕【英語=caramel】《名詞》 砂糖・バター・ミルクなどを煮て固めた飴。「ミルク・の・ きゃらめる」

ギャング〔ぎゃんぐ〕【英語=gang】《名詞》 武器を持って強盗などをする組織的な悪党。「映画・に・ 出・てくる・ ぎゃんぐ・は・ 恐(おと)ろしー。」

キャンデー〔きゃんでー、きゃんで〕【英語=candy】《名詞》 ①果汁などを冷凍した氷菓子。「暑い・さかい・ きゃんでー・が・ じっきに・ 溶け・てまう。」②西洋風の、堅い塊になった甘い菓子。「袋入り・の・ きゃんでー」〔①⇒アイスキャンデー。②⇒あめ〕

キャンプ〔きゃんぷ〕【英語=camp】《名詞、動詞する》 野や山にテントを張って生活をすること。「夏休み・に・ きゃんぷ・に・ 行く。」◆学校行事などでは、実際にはテント生活でなく、民宿などをする場合であっても「きゃんぷ」と言うことがある。

きゅう〔きゅー〕【九】《名詞》 数の名で、八よりひとつ多い数。十よりひとつ少ない数。「野球・は・ きゅー人・や。」〔⇒ここのつ〕

きゅう〔きゅー〕【旧】《名詞》 ①明治以後に使われている太陽暦に対して、それ以前に用いられた太陰太陽暦のこと。「七夕・は・ きゅー・で・ する・さかい・ 八月・や。」「きゅー・の・ 正月」②古いやり方によるもの。過去のもの。「きゅう・の・ やり方・で・ し・たら・ 時間・が・ かかる。」〔①⇒きゅうれき〕 ■対語=「しん」

きゅう〔きゅー〕【急】《形容動詞や》 ①急ぎの様子。差し迫っている様子。突然の様子。「そんな・ こと・ きゅーに・ 言わ・れ・ても・ どないも・ でけ・へん。」②傾斜の度合いが険しい様子。「きゅーな・ 坂道・を・ 上っ・て・ 汗・ かい・た。」

きゅう〔きゅー〕【級】《名詞》 ものごとの段階・程度・位。「上・の・ きゅー・に・ 入れ・てくれ・た。」

きゅう〔きゅー〕【灸】《名詞、動詞する》 もぐさに火をつけて、その熱で病気を治す方法。「寝小便(ねしょんべん)・が・ なおら・ん・ 子ー・に・ きゅー・を・ すえる。」〔⇒やいと〕

ぎゅう〔ぎゅー〕【牛】《名詞》 食用となる牛の肉。「これ・は・ ぎゅー・か・ 豚・か。」〔⇒ぎゅうにく〕

ぎゅうかわ〔ぎゅーかわ〕【牛革】《名詞》 牛の皮をなめしたもの。また、それで作られたもの。「ぎゅーかわ・の・ 財布」

きゅうきゅうしゃ〔きゅーきゅーしゃ〕【救急車】《名詞》 急病人や怪我人を、急いで病院に運ぶ車。「きゅーきゅーしゃ・の・ サイレン・を・ 聞ー・たら・ 心地悪い・なー。」

きゅうきゅうばこ〔きゅーきゅーばこ〕【救急箱】《名詞》 病人や怪我人が出るときに備えて、医薬品や包帯などを入れておく箱。「きゅーきゅーばこ・から・ 絆創膏・を・ 出し・てんか。」

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2013年8月22日 (木)

茜の空(21)

「人生7掛け」とか

 平均年齢がのびて、たいていの人は、自分の実際の年齢と、実感している年齢との間にかなり大きな差を感じているようです。私も例外ではありません。自分が若かった頃は、40歳の人をまぎれもないおじさんと思っていましたし、60歳の人をご隠居さんのように感じていました。自分がその年齢になっても、昔の人のようには成熟していないことを感じるばかりです。
 今では、人生は7掛けで計算するものだ、と言う人もいて、それで計算すると私などはやっと50歳が近づいたという年齢なのですが、その年齢は、今の自分の実感にぴったりと思わないわけでもありません。もっとも、意地悪く考えると、その50歳は「人生わずか50年」の数字に一致してしまうのですが。
 学校に長い間、勤めておりましたから、同窓会に呼ばれることがあります。あちらの学校の同窓会、こちらの学校の同窓会と、平均すれば毎年1回ぐらいずつ開かれています。卒業生も年齢を重ねますし、私も年をとり続けているのですが、ただ一つ変わらないのは、出会ったときの彼らの年齢と私の年齢の、その年齢差です。最小は7歳差ですが、20歳以上の年齢差の場合もあります。何はともあれ昔の頃に一直線に立ち返るのですが、しだいに自分の現在の年齢、卒業生の現在の年齢を意識しないではおれなくなります。
 年をとるにしたがって新しいことに立ち向かう気概が衰えていくものです。とは言え、「もうこの年齢なのだから」と考えたら、新しいことなど始めようがありません。「まだこの年齢なのだから」と考えて、えい!やっ!と始めるに及くはありません。東海道五十三次を歩き終えて、次は中山道六十九次を歩いてみようと思い始めています。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(229)

「明石日常生活語辞典…き」(11)

きみじか〔きみしか〕【気短】《名詞、形容動詞や》 感情の変化などに落ちつきがない様子。また、そのような人。行動などがせっかちな様子。また、そのような人。短気。「あいつ・は・ きみじかで・ じっきに・ 怒り出す。」■対語=「きなが」

きみどり【黄緑】《名詞》 黄色がかった緑色。「きみどり・の・ 新芽・が・ 出・てき・た。」

ぎむ【義務】《名詞》 立場や職務などに応じて、規則や道徳などに基づいて、しなければならないこと。「税金・ 払う・の・は・ みんな・の・ ぎむ・や。」

きめ【肌理】《名詞》 ①人の肌や、ものの表面の手触りや印象。「きめ・の・ 粗い・ 紙」②ものごとを行うときの心配り。「きめ・の・ 細かい・ 書き方・を・ し・てくれ・とる。」

きめる【決める】《動詞・マ行下一段活用》 ①ある状態や内容に定める。「明日・は・ 休む・ こと・に・ きめ・た。」②技や行動などがうまくいようにする。「ストライク・を・ きめる。」③習慣にする。「十時・に・ 寝る・と・ きめ・とる・ん・や。」■自動詞は「きまる」

きも【肝】《名詞》 ①肝臓。「レバー・ 言(ゆ)ー・たら・ きも・の・ こと・やろ。」②内臓。「魚・の・ きも・を・ 取る。」③心の持ち方。精神力。「きも・を・ 据え・て・ 取り組ま・んと・ 勝た・れ・へん・ぞ。」

きもち【気持ち】《名詞》 ①心の中の思い。「きもち・の・ 変わら・ん・うち・に・ 寄付・を・ 出し・てください・な。」②体の状態についての感じ。「きもち・の・ 良(え)ー・ 風呂・や・なー。」〔⇒こころもち、こんころもち〕

きもの【着物】《名詞》 ①体に着るもの。「今日・ 着る・ きもの・は・ どれ・や。」②体に着るもので、日本風のもの。和服。「きもの・ 着・たら・ 草履・が・ 要る。」〔⇒ふく、きもん、きりもん、きるもん〕

きもん【着物】《名詞》 ①体に着るもの。「着替え・の・ きもん・を・ カバン・に・ 詰める。」②体に着るもので、日本風のもの。和服。「きもん・は・ 一年・の・ うち・で・ 二三べん・しか・ 着・なんだ。」〔⇒ふく、きもの、きりもん、きるもん〕

ぎもん【疑問】《名詞》 本当かどうか確信が持てないこと。それが何であるのかよくわからないこと。また、そのような事柄。「何・ぞ・ ぎもん・が・ あっ・たら・ 質問し・なはれ。」

ぎゃあぎゃあ〔ぎゃーぎゃー〕《副詞と》 ①幼い子供などが大きな声で泣く様子。「ぎゃーぎゃー・ 泣い・て・ うるそー・て・ 困る。」②動物などが大きな声をたてる様子。「からす・が・ ぎゃーぎゃー・ 鳴い・とる。」③うるさく喋る様子。周りから口出しをする様子。「きちんと・ やり・まっ・さかい・ はた・から・ ぎゃーぎゃー・ 言わ・んとい・て。」

きゃく【客】《名詞》 ①尋ねてくる人。招かれて来る人。「今日・は・ 急に・ きゃく・が・ あっ・て・ 慌て・た。」②代金を払ってものを買ったり、入場や乗車などをしたりする人。「きゃく・を・ もっと・ 大事に・ せ・な・ あか・ん・ぞー。」「きゃく・が・ 減っ・ても・て・ 儲から・へん。」

ぎゃく【逆】《名詞、形容動詞や》 順序や方向などが反対である様子。「貼り紙・の・ 右・と・ 左・が・ ぎゃくに・ なっ・とる。」

きゃくしゃ【客車】《名詞》 鉄道で、客を乗せて運ぶ車両。「きゃくしゃ・を・ 五台・ つない・どる。」

ぎゃくて【逆手】《名詞》 ①腕の使い方を、普通とは反対の向きにすること。「ぎゃくて・に・ 握っ・たり・ し・て・ 手・を・ 滑らし・たら・ 怪我する・ぞ。」②相手の攻撃を利用して、攻め返すこと。「押さ・れ・た・の・を・ ぎゃくて・に・ し・て・ 投げ飛ばし・た。」〔⇒さかて〕

きゃしゃ【華奢】《形容動詞や》 ①体がほっそりして弱々しい様子。「きゃしゃな・ 女・の・ 人」②物がほっそりして弱々しい様子。「きゃしゃな・ 椅子・や・さかい・ 座る・ とき・に・ 気ー・ つけ・て・な。」■対語=「がんじょう」

きやすい【気安い】《形容詞》 気楽でうち解けている様子。心を許しあっている様子。「あいつ・は・ きやすい・ 友達・や・ねん。」〔⇒こころやすい、ここんりゃすい〕

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2013年8月21日 (水)

茜の空(20)

言語感覚が「発覚」したような文章でした

 NIEという言葉を使って、新聞を教育に役立てようということを新聞社自身も広報に努めています。新聞記事の文章にそれだけの自信を持っているということは、嬉しいことですが、時には疑問を感じるようなことにも出くわします。

 NHK名古屋放送局(名古屋市)は20日、東海北陸地方で朝、テレビ放送している天気予報で、4月1日から8月19日まで、岐阜と津の予報を逆に放送していた、と発表した。
 同局によると、ミスがあったのは、毎日午前中に数回放送している週間天気予報のコーナー。19日に名古屋地方気象台から指摘があり、発覚した。
 (朝日新聞・大阪本社発行、2013年(平成25年)8月21日・朝刊、13版、29ページ)

 該当する地域の人たちからすればずいぶん迷惑な事柄ですが、それにしても、5か月にわたってNHKも気象台も気付かなかったという暢気さにもあきれます。
 ところで、この悪事は誰が企んでやってのけたことなのでしょうか。この記事に使われている「発覚」という言葉を見て、すぐに犯罪のような臭いを感じたのですが、そういうことではないようです。記事によれば、今年4月に、機器の設定を変更した際に間違えたことが原因のようです。
 簡便な国語辞典を数冊、見てみましたが、「発覚」とは「隠していた悪事・陰謀などが人に知られること」「隠していた秘密や罪悪、陰謀などが現れること」「ばれること」というような説明でした。贈収賄事件や詐欺事件などにふさわしい言葉です。機器の設定が原因であった間違いが判明したという場合に、「発覚」という言葉はそぐわないのです。文章を書いた記者自身も、この文章を整理して掲載の手はずを整えた人も、「発覚」の語感には無頓着であったようです。新聞社の言語感覚の貧しさが思わず「発覚」してしまったような記事でした。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(228)

「明石日常生活語辞典…き」(10)

きびしい〔きびしー〕【厳しい】《形容詞》 ①人やものごとに対して、いいかげんなことを許さない様子。「うち・の・ 部ー・の・ 指導・は・ ごっつー・ きびしー・ねん。」②乗りこえるのが困難である様子。はなはだしい。「今年・の・ 夏・は・ 暑さ・が・ きびしー・な。」

きびす【踵】《名詞》 ①足の裏の後ろの部分。「靴擦れ・で・ きびす・が・ 痛い・さかい・ 絆創膏・を・ 貼る。」②履き物の後ろの部分。「こらっ・ 靴・の・ きびす・を・ 踏ん・だら・ あか・ん・ぞ。」〔⇒かがと〕

きひん【気品】《名詞》 身のこなし、容貌、作品などに感じられる、どことなく上品な様子。「きひん・の・ ある・ 女・の・ 人」

きふ【寄付】《名詞、動詞する》 他の人や団体に向けて、その事業や仕事を助けるために金品を差し出すこと。また、そのようにして差し出した金品。「お寺・の・ 建て替え・の・ ため・に・ きふする。」〔お金である場合⇒きふきん〕

きぶい《形容詞》 色が濃くて、苦く渋い味がする。「今日・の・ お茶・は・ きぶい・なー。」◆お茶の味だけに使う言葉だと思われる。色の「きいろい【黄色い】」と、味の「しぶい【渋い】」とが合わさった言葉のように感じられる。

きふきん【寄付金】《名詞》 他の人や団体に向けて、その事業や仕事を助けるために差し出すお金。「祭り・の・ きふきん・を・ 集め・に・ 回る。」〔⇒きふ〕

ギブス〔ぎぶす〕【ドイツ語・オランダ語=Gips】《名詞》 骨折や骨の病気の治療に際して、患部が動かないように、包帯に石膏を塗って固めたもの。「骨・が・ 折れ・た・さかい・ ぎぶす・を・ はめ・とる・ねん。」

きぶん【気分】《名詞》 ①一定の期間にわたって持続している心持ち。「風邪・(を・) ひー・て・ きぶん・が・ 悪い。」②その場面・場所やそこにいる人たちが作り出している感じや味わい。「お祭り・の・ 時・の・ きぶん・は・ 最高や。」

きぼう〔きぼー〕【希望】《名詞、動詞する》 こうあってほしいと、実現することを願うこと。また、そのような気持ち。将来への明るい見通し。「大学・を・ 卒業し・たら・ 帰っ・てき・てほしー・と・ 親・は・ きぼーし・とる・ん・や・けど。」

きまえ【気前】《名詞》 金品などを惜しまないで使う気性。「寄付・の・ 金・を・ きまえ・ 良(よ)ー・ 出し・てくれ・た。」

きまぐれ【気紛れ】《形容動詞や》 その時の気持ち次第で、考えや行動などが変わりやすい様子。変わりやすく予測できない様子。「きまぐれな・ 人・や・さかい・ 信用・が・ でけ・へん。」「春先・は・ きまぐれな・ 天気・が・ 続く。」

きまつ【期末】《名詞》 全体をいくつかの期間に分けた、ある期間の終わり。「きまつ・の・ 試験・が・ 始まる。」

きまって【決まって】《副詞》 必ず。きっと。間違いなく。「毎年・ きまって 盆・に・ 帰っ・てくる。」

きまま【気儘】《名詞、形容動詞や》 自分のしたいように振る舞う様子。「きままに・ 育っ・とる・から・ 人・の・ 気持ち・が・ わから・へん・ やつ・や。」「あいつ・は・ きまま・が・ 過ぎる。」〔⇒かって、かってきまま、わがまま〕

きまり【決まり】《名詞》 決定している事柄。規則。制度。「八時・まで・に・ 登校する・の・が・ 小学校・の・ きまり・や。」

きまりきった【決まり切った】《連体詞》 いつもと同じで、型にはまっている。すっかり確定して変化のない。「きまりきった・ 答え・を・ し・ても・ みんな・ 納得せー・へん。」

きまる【決まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①ある状態や内容に定まる。「代表者・が・ きまる。」②技や行動などがうまくいく。「柔道・の・ 技・が・ きまる。」■他動詞は「きめる」

きみ【黄身】《名詞》 鶏などの卵の真ん中にある黄色い部分。卵黄。「きみ・が・ 二つ・ ある・ 卵」■対語=「しろみ」

きみがよ【君が代】《名詞》 日本の国歌とされている歌。「オリンピック・で・ きみがよ・が・ 流れ・た。」

きみがわるい【気味が悪い】《形容詞》 何となく感じがよくない。不可解で、気持ちが落ち着かない。「あないに・ 親切に・ し・てもろ・たら・ かえって・ きみがわるー・ 思う・ねん。」

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2013年8月20日 (火)

茜の空(19)

「方言」をどう考えるか③

 前々回には小学生向けの国語辞典における「方言」の説明について書きました。
 そこで、一般向けの小型の国語辞典で調べてみますと、「方言」は次のように説明されています。

 「①共通語・標準語とは異なった形で、一地方だけで使われる語。俚言。
  ②一つの国語または民族語が地域によって相違のあるいくつかの言語団に分かれている、それぞれの言語団の言語全体。」(「岩波国語辞典・第3版」岩波書店)

 「①特定の地域社会で使われることば。一つの国語が地域によって異なる音韻・語彙・語法をもつとき、それぞれの地域の言語体系をいう。
  ②標準語・共通語に対して、特定の地域で使われる発音・用語・語法。なまり。俚言。⇔標準語・共通語。」(「明鏡国語辞典」大修館書店)

 「地域的に見た、それぞれの言語(体系)の違い。〔狭義では、一地方に行われる単語・語法で、標準語・(共通語)と違うものを指す〕」(「新明解国語辞典・第4版」三省堂)

 「①ある地方におこなわれる言語の全体。(⇔共通語)
  ②標準語とちがう、なまりのあることば。また、その地方だけのことば。(⇔標準語)」(「三省堂国語辞典・第5版」三省堂)

 「①共通語、標準語とは異なった形・意味で地方的に用いられる言葉。俚言。
  ②地域的な言語体系。全体としては一つの言語体系に属すると認められながら、地域的な変異があるときに言う。」(「現代国語例解辞典・第2版」小学館)

 「①一地域だけで使用される、共通語でないことば。俚言。土語。
  ②一つの国語を地域的な特色によって分けるとき、その地域の言語全体。」(「新選国語辞典・新版」小学館)

 「①一つの国語の中で、ある地域で使用される音韻・語彙・語法などの言語体系。また、その言語。地域語。
  ②用語・語法などが共通語・標準語と違って、ある地域だけで使用される言葉。」(「精選国語辞典・新訂版」明治書院)

 「①一つの国語の中で、地域によって音韻・語彙・文法などのちがいがあるとき、それぞれの地域で行われている言語全体をいう語。
  ②共通語とちがう、地方独特のことば。俚言。⇔標準語・共通語」(「旺文社国語辞典・改訂新版」旺文社)

 「①ある地方だけで使われる単語・語法。俚言。⇔共通語
  ②ある地方のことばの体系。」(「福武国語辞典」福武書店〔旧社名〕)

 「①その地方に使われる言語を体系としてみた場合の言い方。
  ②標準語・共通語と異なる、ある地方だけで使われる個々の単語または語法。くになまり。さとことば。俚言。」(「学研現代新国語辞典」学習研究社)

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(227)

「明石日常生活語辞典…き」(9)

きぬ【絹】《名詞》 ①蚕の繭からとった繊維。「日本・は・ 昔・ 外国・に・ きぬ・を・ ぎょーさん・ 売り・よっ・た。」②その糸を用いて作った織物。「きぬ・の・ ハンカチ」〔①⇒きぬいと〕

きぬいと【絹糸】《名詞》 蚕の繭からとった繊維。「きぬいと・で・ 西陣・を・ 織る。」〔⇒きぬ〕

きぬけ【気抜け】《名詞、動詞する》 ①張り切っていた気持ちが緩んで、ぼんやりすること。「雨・が・ 降っ・てき・た・さかい・ 試合・は・ きぬけし・ても・た。」②飲み物などの香りや刺激のある感じがなくなること。「栓・を・ 開け・た・まま・に・ し・とっ・た・ので・ この・ サイダー・ きぬけし・とる。」

きね【杵】《名詞》 臼の中に入れたものを搗くための、木の道具。「きね・で・ 手ー・を・ 叩か・れ・たら・ 困る・がな。」

きねん【記念】《名詞、動詞する》 ①後の日の思い出として残しておくこと。後の日の思い出として残しておくもの。「近畿大会・に・ 出場し・た・ きねん」②時の区切りの時期として、過去のことをしのぶこと。「創立・の・ 五十年・の・ きねん・の・ 式」

きねんび【記念日】《名詞》 出来事・由来などを明確にするための日。特別の出来事のあった日。「小学校・の・ 創立の・ きねんび」

きねんひん【記念品】《名詞》 思い出のしるしになる品物。「卒業・の・ きねんひん・に・ 印鑑・を・ 作っ・てもろ・た。」

きのう〔きのー〕【昨日】《名詞》 今日より一日前の日。「きのー・ 借(か)っ・た・ お金・を・ 返し・ます。」〔⇒きんの、さくじつ〕

きのこ【茸】《名詞》 湿った地面や木などに生える大形の菌類。「毒・の・ きのこ・は・ 採っ・たら・ あか・ん。」

きのどく【気の毒】《形容動詞や》 ①他人の不幸・困難・苦痛などに同情して、心を痛める様子。「ご主人・が・ 亡くなっ・て・ きのどくな・ こと・です・ね。」②他人の好意である金品などを受けて、すまないと思う様子。「こんな・ 良(え)ー・ もん・ もろ・て・ きのどくや。」◆②は、感動詞的に「きのどくな・ きのどくな。」と繰り返すことがある。

きば【牙】《名詞》 肉食動物の歯の一部で、特に長く鋭く尖ったもの。「ライオン・が・ きば・を・ むい・とる。」

きはつ【揮発】《名詞》 ベンジンやガソリンなどの、常温で液体が気化する性質を持った油。「襟・の・ 汚れ・を・ きはつ・で・ 拭い・て・ 取る。」

きばらし【気晴らし】《名詞、動詞する》 ふさいでいる暗い気持ちを、何かをすることによって晴れ晴れとさせること。「きばらし・に・ どっか・ 遊び・に・ 行っ・といで。」

きばる【気張る】《動詞・ラ行五段活用》 ①息を止めて、腹に力を入れる。「便所・で・ きばる。」②困難に屈せず努力する。辛抱して立ち向かう。「今日・は・ きばっ・て・ 六時・に・ 起き・た。」「ここ・を・ きばっ・たら・ 何ぞ・ えー・ こと・も・ ある・やろ。」③定価などから値引きをする。「もー・ 一声・ きばっ・てんか。」「精一杯・ きばっ・て・ この・ 値ー・に・ し・とき・ます。」④思い切って金品を多く出す。奮発する。「きばっ・て・ 天丼・を・ 食わし・て・くれ・た。」〔①②⇒がんばる。③⇒べんきょうする。④⇒はりこむ〕

きはんせん【機帆船】《名詞》 発動機と帆の両方がある船。「昔・は・ 江井ヶ島・の・ 港・に・も・ きはんせん・が・ よー・ 入っ・とっ・た。」

きび【黍】《名詞》 ①実を餅や団子を作るのに使う、畑で作る作物。「きび・で・ こしらえ・た・ 団子」②茎から液汁を搾って砂糖を作る、高さが数メートルにも達する作物。甘蔗。「終戦後・は・ きび・を・ うまい・と・ 思(おも)・て・ かじっ・た・ こと・が・ ある・なー。」〔②⇒さとうきび〕

きびき【忌引き】《名詞》 身内の人が亡くなったときに、会社や学校を休むこと。「きびき・を・ 三日・ もろ・た。」

きびきび《副詞と、動詞する》 動作や言葉が元気よく、はっきりしていて素早いこと。「受け付け・の・ 人・が・ きびきびと・ さばい・てくれ・た。」

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2013年8月19日 (月)

茜の空(18)

「方言」をどう考えるか②

 「しんどい」は方言(俚言)が共通語化していると言いましたが、関西方言が全国に進出している例は、他にもいろいろあります。
 一方で、何百年も前には共通語であったものが、地方によっては使われなくなって、方言化してしまった言葉もあります。
 「ながたん」という言葉を使っている地域が、全国のあちらこちらに見られます。「ながたん」とは包丁のことです。使っていない地域の人が聞くと(私も、その一人なのですが)、長い刃の包丁を思い浮かべるかもしれませんが、これは「ながたな(菜・刀)」から転じた言葉です。「ながたん」は、かつて全国で使われていた言葉が、次第に使われなくなって、いくつかの地域に残っているという例です。残っている地域では、俚言という意識を持ちながら使っているのだろうと思います。
 「いぬ(去ぬ)」というのは由緒正しい古語です。古典文学作品を読んでいると、帰るとか去るとかいう意味の「いぬ」がしばしば出てきます。関西では、帰るという意味の「いぬ」が使われ続けています。「おとがい」(下顎)や「よさり」(夜)などの言葉も同様です。

 「ある地方(その地方)」特有の言葉のことを「俚言(りげん)」と言いますが、俚言だけで日常の言語生活をまかなうことはできません。俚言と共通語(すべての共通語というわけではなく、その地域で日常的に使っている共通語)とを合わせたものが、その地域の語彙の体系ということになります。
 かつての都である京都を中心とした畿内地域の言葉は、共通語の発信地でした。たまたま東京が首都となった現在は、江戸弁を中心とした言葉が共通語になったというに過ぎないのです。
 ここまで述べてきたのは単語(や語彙体系)のことですが、アクセントのことも述べておきたいと思います。よく知られているように、東京を中心とした地域のアクセントと、関西のアクセントとは違った様相を見せています。首都圏の言葉のアクセントが日本語の正しいアクセントであるというような見方がされていますが、これも東京が首都であるということに基づいているに過ぎません。かつての長い伝統を有する関西のアクセント(京阪アクセントとも言います)を、間違ったアクセントであると考えたり、首都圏のアクセントに対して卑下する必要もありません。
 それぞれの地域で使われている言葉を尊重することが、言葉を見る目の基盤になくてはなりません。方言を軽んじるような意識はしだいになくなってきていると思いますが、普段に使っている言葉こそが、私たちの生活を支えているのだということを忘れてはならないと思います。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(226)

「明石日常生活語辞典…き」(8)

ぎっしり《副詞と》 隙間なく、いっぱい詰まっている様子。「箱・の・ 中・に・は・ お菓子・が・ ぎっしり・ 詰まっ・とる。」「来月・の・ 予定・は・ ぎっしり・なんや。」〔⇒びっしり、ぐっすら〕

きっちゃてん【喫茶店】《名詞》 コーヒー、紅茶や、ケーキなどを提供する店。「きっちゃてん・で・ ちょっと・ 休ん・でいき・まほ・か。」〔⇒きっさてん〕

きっちゃんちゃんこ【切っちゃんちゃんこ】《形容動詞や》 ①細かく切り刻んだ様子。「キャベツ・を・ きっちゃんちゃんこに・ し・て・ 炒める。」②秩序なく切ってしまっている様子。「大事な・ 紙・を・ 子ども・が・ きっちゃっちゃんこに・ し・て・ 遊ん・どる。」

ぎっちょ《名詞》 右手よりも左手の方がよく利くこと。また、そのような人。「鉛筆・や・ 箸・を・ ぎっちょ・で・ 持つ。」〔⇒ひだりぎっちょ〕

きっちり《副詞と、動詞(と)する》 ①整っていて乱れがない様子。几帳面な様子。「帳簿・を・ きっちりと・ つける。」②規則正しい様子。決まり通りである様子。「新聞・は・ きっちり・ 五時・に・ 来る。」③はっきりしている様子。正確で間違いがない様子。「仕事・を・ 期限・まで・に・ きっちりとする。」〔⇒きちんと。①②⇒きちきち〕

きっちり《副詞と》 寸法・分量・時間・時刻などがぴったりである様子。ちょうどである様子。「鉛筆・が・ 十二本・ きっちりと・ 入る・ 箱・が・ 欲しー。」「きっちり・ 百円・で・ 買(こ)ー・た。」「きっちり・ 一時間・で・ 出来上がっ・た。」「きっちり・ 六時・に・ 駅・で・ 会い・ましょ・」〔⇒ちょっきり〕

きつつき【啄木鳥】《名詞》 森や林にすみ、木の幹をつついて穴を開け、中の虫などを食べる鳥。「山・の・ 中・で・ きつつき・の・ こんこんと・ゆー・ 音・を・ 聞ー・た。」

きって【切手】《名詞》 料金を払ったしるしとして、手紙・葉書などに貼る小さな紙。「きって・を・ 貼っ・て・ ポスト・に・ 入れ・とい・てんか。」〔⇒ゆうびんきって〕

きつね【狐】《名詞》 ①犬に似ていて長く太い尾をもち、山や林にすむ茶色の動物。「きつね・に・ 騙さ・れる。」②油揚げの入ったうどん。「きつね・を・ 一杯・ 注文し・よー。」〔⇒けつね。②⇒きつねうどん、けつねうどん〕

きつねうどん【狐饂飩】《名詞》 油揚げの入ったうどん。「ちらしめし・と・ きつねうどん・の・ 定食」〔⇒きつね、けつね、けつねうどん〕

きつねずし【狐寿司】《名詞》 袋状の油揚げで酢飯を包んだ寿司。「昼・は・ うどん・と・ きつねずし・を・ 食(く)・た。」〔⇒いなり、けつねずし〕

きつねのよめいり【狐の嫁入り】《名詞》 晴れているときに降る通り雨。「きつねのよめいり・で・ 虹・が・ 出・とる。」〔⇒けつねのよめいり〕

きっぷ【切符】《名詞》 乗り物や映画館・球場などで、料金を払ったしるしとして渡される紙。「電車・の・ きっぷ・を・ 落とし・ても・た・みたいや。」「映画・の・ 前売り・の・ きっぷ」〔⇒けん、ふだ〕

きてき【汽笛】《名詞》 汽車・船などが、合図や警告の意味で、蒸気の力によって出す音。「今朝・は・ 靄・が・ 出・とー・さかい・ 船・の・ きてき・が・ よー・ 聞こえる・なー。」「遠く・から・ 汽車・の・ きてき・が・ 聞こえ・てくる。」

きなが【気長】《名詞、形容動詞や》 感情の変化などが落ちついている様子。また、そのような人。行動などがゆったりしている様子。また、そのような人。「慌て・んと・ きながに・ 考え・ていき・ましょ。」■対語=「きみじか」

きなこ【黄粉】《名詞》 大豆を煎ってひいて作った、黄色い粉。「団子・を・ きなこ・に・ まぶす。」

きにし〔きにしー〕【気にし】《名詞》 心に留めて心配することが過度である人。心配性。「あいつ・は・ きにしー・や・さかい・ 言ー・たら・ また・ くよくよする・ぞ。」

きにする〔きーにする〕【気にする】《動詞・サ行変格活用》 心に留めて、心配する。「きーにし・ても・ あか・ん・ 時・は・ あか・ん・ねん。くよくよせ・んとき。」

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2013年8月18日 (日)

茜の空(17)

「方言」をどう考えるか①

 試みに、小学生が使うような入門期向けの国語辞典で、ある言葉について、どのような説明がされているのかを調べてみました。

 「その地方だけで使われる、共通語とちがうことば」(「チャレンジ小学国語辞典・第4版」ベネッセ)

 「ある地方だけでつかわれていることば」(「新レインボー小学国語辞典・改訂第3版」学習研究社)

 「ある地方だけで使われることば」(「学習国語新辞典・全訂第2版」小学館)

 おわかりのことと思いますが、これは「方言」という言葉の説明です。小学生にはこのような説明でよいと思いますが、大人にも同じような説明でよいとは思いません。
 例えば、「風邪をひいて体がしんどい。」などという「しんどい」は関西で広く使われていた言葉ですが、それが全国にゆきたって、今では全国共通語の様相を呈しています。つまり、「しんどい」の出自は方言ですが、共通語になりつつある言葉でしょう。
 例えば、「あかい太陽(または、お日さん)が昇ってきた。」などという「あかい(赤い)」は共通語ですが、その「あかい」を方言では何と表現するかと問われても答えが見つからない地方があるでしょう。つまり、その地方だけで使われる言葉ですべてのことを表現するのは無理です。
 例えば、関西で「朝になって障子があこうなった。」というときの「あかい」は、障子が赤く燃えているわけではありません。つまり、「あかい」は共通語と同じ形の言葉ですが、「あかい(明るい)」という意味にも使われているのです。
 方言を「ある地方(その地方)だけで使われる言葉」と考えると、その方言だけで日常生活で使う言葉のすべてをまかなうことはできません。「ある地方(その地方)」では、「方言」の他に「共通語」もたくさん使って、話したり書いたりしているのです。「そら(空)」や「うみ(海)」や「いし(石)」を表す言葉が、必ず方言にあるわけではありません。
 それは「共通語」から言葉を借りているのではありません。「方言」と「共通語」に共通する言葉がたくさんある、ということなのです。
 昔話に「おじいさんは、やまへ柴刈りに行きました。」という表現がありますが、おじいさんは山深く分け入ったのでしょうか。関西では、他の土地より高くなっていなくても、木々が茂っているところ(すなわち、林のようなところ)を「やま」と言っている地域があります。
 「机の上の書類をなおしといてください。」と言われても、書類の訂正を依頼されているわけではなく、「片づける」「しまう」というのに近い意味が込められているということは、同じ関西の言葉を使い慣れていない人には通じないかもしれません。
 以上、述べてきたことは、方言と共通語がきっぱりと区別できものではないということなのです。全国共通語だけで話したり書いたりはできますが、「ある地方(その地方)」特有の言葉だけを使って話したり書いたりすることはできません。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(225)

「明石日常生活語辞典…き」(7)

きちきち《形容動詞や》 寸法・分量・時間などがぎりぎりで。限界いっぱいの様子。隙間やゆとりがない様子。「きちきちに・ 詰め・て・ 座っ・た・さかい・ 窮屈やっ・た。」「財布・の・ 中・の・ 金・で・ きちきち・ 足り・た。」〔⇒きちきちいっぱい、ぎりぎり、ぎりぎりいっぱい〕

きちきち《形容動詞や、動詞する》 ①整っていて乱れがない様子。几帳面な様子。「あの・ 人・は・ 何・でも・ きちきちと・ 仕事・を・ し・てくれる。」②規則正しい様子。決まり通りである様子。「毎年・ 年賀状・を・ くれ・て・ きちきちし・た・ 人・や。」③時間や時刻がせっぱ詰まって余裕がない様子。寸法・分量などが隙間なく、限界いっぱいで、それ以上に余地がない様子。「遅刻する・か・と・ 思(おも)・た・けど・ きちきち・ 間に合(お)ー・た。」〔①②⇒きちんと、きっちり。③⇒ぎりぎり、ぎりぎりいっぱい、きちきちいっぱい〕

きちきちいっぱい《形容動詞や》 時間や時刻がせっぱ詰まって余裕がない様子。寸法・分量などが隙間なく、限界いっぱいで、それ以上に余地がない様子。「この・ 仕事・は・ 二時間・ あっ・たら・ きちきちいっぱい・ 何・とか・ なる・やろ。」「箱・が・ きちきちいっぱいで・ それ・ 以上・は・ 入れ・られ・へん。」〔⇒ぎりぎり、ぎりぎりいっぱい、きちきち〕

きちきちばった《名詞》 飛びながら翅を打ち合わせて「キチキチキチ」と音をたてるバッタ。ショウリョウバッタの雄。◆雌はほとんど飛ぶことがない。幼虫には翅がない。「きちきちばった・が・ 草原・を・ 飛ん・どる。」

きちゃない【汚い】《形容詞》 ①清潔でない。汚れている。美観を損ねる。「木ー・の・ 葉ー・が・ 散っ・て・ 庭・が・ きちゃない。」②乱暴で、きちんとしていない。見苦しい。聞き苦しい。「きちゃない・ 集め方・やなしに・ きちんと・ 揃え・て・ 持っ・てき・なはれ。」③ずるい。心が正しくない。腹黒い。「約束・を・ 破っ・て・ きちゃない・ こと・を・ し・たら・ あか・ん・ぞー。」〔⇒きたない、ちゃない、たない〕

きちょうめん〔きちょーめん〕【几帳面】《形容動詞や》 きちんとしていて、いい加減でない様子。「きちょーめんで・ 約束・を・ 守る・ 人・は・ つきあいやすい。」

きちんと《副詞、動詞する》 ①整っていて乱れがない様子。几帳面な様子。「きちんとし・た・ 部屋・は・ 気持ち・が・ よろしー。」②規則正しい様子。決まり通りである様子。「時間どおり・に・ きちんと・ 遅れ・ん・よーに・ 来る。」③はっきりしている様子。正確で間違いがない様子。「きちんと・ 説明せ・んと・ わから・へん・がな。」〔⇒きっちり。①②⇒きちきち〕

きつい《形容詞》 ①人柄が厳格である。気性が激しい。人と張り合う気持ちが強い。「きつい・ 顔つき・で・ 言わ・れ・たら・ こっち・は・ びびっ・てまう・がな。」「きつーに・ しぼ・られ・た。」②心身に辛く感じる。忍耐するのが難しい。「体・に・ きつい・ 仕事・や。」③力の入れ方が強い。「きつーに・ ひねきる〔=抓る〕。」④感覚的な刺激が強い。「西日・が・ きつい。」「きつい・ 酒」⑤ゆとりや隙間がない。窮屈である。「靴・が・ きつー・て・ 足・が・ 痛い。」

きっかけ《名詞》 ものごとを始めるときの手がかりや機会。「二人・の・ 出会う・ きっかけ・は・ 何・やっ・た・ん・かいな。」「柔道・を・ 始め・た・ きっかけ」

きづく【気付く】《動詞・カ行五段活用》 感じて知る。感じ取って意識する。「雨・が・ 降り・かけ・た・ こと・を・ 誰・も・ きづか・なかっ・た。」

きつけ【着付け】《名詞、動詞する》 人に着物をきちんと着せること。「成人式・の・ 日ー・に・ きつけし・てもらい・に・ 行く。」

きつけぐすり【気付け薬】《名詞》 気絶などをした人を正気に戻すための薬。「ひきつけ・ 起こし・た・ 時・の・ きつけぐすり」

ぎっこんばったん《名詞、動詞する》 中央にある台に板を載せて、その両端に人が乗って上がり下がりする遊具。「休み・の・ 時間・に・ ぎっこんばったんし・て・ 遊ん・だ。」〔⇒シーソー〕

きっさてん【喫茶店】《名詞》 コーヒー、紅茶や、ケーキなどを提供する店。「近所・に・ きっさてん・は・ あら・へん・ねん。」〔⇒きっちゃてん〕

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2013年8月17日 (土)

茜の空(16)

日向水で行水をする

 例年にない猛暑が続いています。高知県四万十市(旧西土佐村)江川崎のあたりでは41.0度という史上最高気温を記録しました。鉄道ファンの私としては、JR予土線の江川崎という地名には親近感を覚えますが、愛媛県境に近い山中での高温はたいへんなものなのでしょう。
 昨日の民放テレビで、12日間以上の連続猛暑日を記録した豊中市の観測地点のことを紹介していましたが、それは大阪空港の近くにあって炎熱の滑走路が見える場所でした。この観測地点はもともと空港のために設置されたとのことで、それなら豊中の町の中とは少し状況が違うのではないかとも思いました。
 明石市の観測地点は市の西部にある二見人工島にあります。明石市は海岸に沿った細長い町で、市内に山や盆地はありませんから、最高気温はそんなに高くなりませんが、もしかしたら観測地点が海岸にあるということも理由の一つかもしれません。もっとも、私自身はこの観測地点に絶大な信頼を持っておりまして、海岸にある我が家は観測地点と状況が同じように思っていますから、ホームページで明石市のアメダスのデータを見るとまったくの違和感がないのです。

 それはともかく、やっぱり暑いです。言葉を採集していますと、しだいに使わなくなってしまっている言葉に気付いて、はっとすることがあります。冬の炭団(たどん)や練炭(れんたん)や行火(あんか)などがその例です。夏のものでは、行水(ぎょうずい)をすることはなくなって、ときどき見かけるのは、ビニール製の家庭用プールに水を張って興じている風景です。
 水道管の水が真夏は湯のように熱いということがありますが、昔は井戸の水を汲んで盥(たらい)に入れて太陽に当てておくことをしました。日向水(ひなたみず)です。午前中から準備をしておくと、午後には意外な水温になっていることがありました。日向水で行水をするという慣習も、懐かしい過去のものになってしまいました。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(224)

「明石日常生活語辞典…き」(6)

きずつない【気術ない】《形容詞》 ①場面や相手の人になじめず気詰まりである。気苦労を感じてしまう。「あの・ 人・は・ きずつのーて・ よー・ 話・が・ でけ・ん。」②相手の好意などに恐縮してしまう。「こんな・ えー・ もん・ 貰(もろ)・て・ きずつない・ こと・です・がな。」◆②は、感謝の気持ちの、裏返しの表現である。

きせいふく〔きせーふく〕【既製服】《名詞》 注文によるのではなく、前もって作られている服。「種類・が・ ぎょーさん・ ある・さかい・ きせーふく・でも・ 合う・の・が・ 見付かり・まっ・さ。」

きせいちゅう〔きせーちゅー〕【寄生虫】《名詞》 他の生物の体の中や表面について、その生物から養分をとって生きている虫。「虫下し・を・ 飲ん・で・ きせーちゅー・を・ おら・ん・よーに・ する。」

きせつ【季節】《名詞》 ①春・夏・秋・冬のそれぞれの期間。「きせつ・が・ 変わっ・て・ 温(ぬく)ー・ なっ・た。」②あるものがよく行われる時期。あるものが盛りである時期。「花見・の・ きせつ・は・ 短い。」「さんま・の・ きせつ」「ビール・の・ きせつ」〔⇒じせつ〕

きぜつ【気絶】《名詞、動詞する》 しばらく息が止まり、気を失うこと。「鉄棒・から・ 落ち・て・ きぜつし・た。」

キセル【カンボジア語=khsier】《名詞》 刻み煙草を吸う道具。「きせる・の・ 灰・を・ ぽんぽんと・ 落とす。」

きせる【着せる】《動詞・サ行下一段活用》 ①衣服などを身に付けさせる。「子ども・に・ 浴衣・を・ きせる。」②体のある部分に被らせる。「寝冷えせ・ん・よーに・ 布団・を・ きせ・たる。」「強(つよ)ーに・ 降っ・とる・さかい・ 傘・ きせ・たる・わ。」「降っ・てき・た・ので・ きせ・てんか。」■自動詞は「きる」

きせん【汽船】《名詞》 蒸気機関などによって動く、大型の船。「神戸・から・ 洲本・まで・ 昔・は・ きせん・が・ 通(かよ)・とっ・た。」

きそ【基礎】《名詞》 ①建築物の土台。「家・の・ きそ工事」②物事が成り立っているおおもと。「英語・の・ きそ・を・ しっかり・ 勉強する。」

きそく【規則】《名詞》 ①物事を行う方法や順序などを決めたもの。守らなければならない決まり。「交通・の・ きそく・を・ 守る。」②物事の一定の進め方。「きそく・ 正しい・ 生活」

きた【北】《名詞》 ①方角の一つ。日の出る方に向かって左の方。「神戸・の・ 街・の・ きた・は・ 六甲山・や。」②北から南に向かって吹く、冷たい風。「夕方・から・ きた・が・ 強なっ・た。」〔②⇒きたかぜ〕

きたい【期待】《名詞、動詞する》 そうなってほしいと望み、あてにすること。「きたいし・た・ 通り・に・ 勝っ・てくれ・た。」

きたえる【鍛える】《動詞・ア行下一段活用》 練習や修練を繰り返して、技術・技能を高めたり、心身を強くしたりする。「走っ・て・ 体・を・ きたえる。」「計算する・ 力・を・ きたえる。」

きたかぜ【北風】《名詞》 北から南に向かって吹く、冷たい風。「冬・に・ なっ・て・ きたかぜ・が・ 吹く・よーに・ なり・まし・た・なー。」〔⇒きた〕

きたごち【北東風】《名詞》 北東の方角から吹いてくる風。「今日・は・ きたごち・や・さかい・ ちょっと・ 温い・な。」

きたない【汚い】《形容詞》 ①清潔でない。汚れている。美観を損ねる。「きたない・ ズボン・は・ 早(はよ)ー・ 洗濯せ・な・あか・ん。」②乱暴で、きちんとしていない。見苦しい。聞き苦しい。「きたない・ 字ー・や・さかい・ 読ま・れ・へん。」③ずるい。心が正しくない。腹黒い。「きたない・ やり方・は・ せ・んとき。」〔⇒きちゃない、ちゃない、たない〕

きち【吉】《名詞》 よいこと。めでたいこと。「お神籤・ 引ー・たら・ きち・が・ 出・た。」

きちがい【気違い】《名詞》 ①精神状態が普通でないこと。また、そのような人。「世の中・に・は・ きちがい・と・しか・ 言え・ん・よーな・ 悪さ・を・ する・ 人・が・ おる。」②ものごとに夢中になること。また、そのような人。「切手集め・の・ きちがい・に・ なっ・とる。」

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2013年8月16日 (金)

茜の空(15)

選択式質問と選択的思考法

 テレビのクイズ番組でも、報道機関や政府や自治体が行う調査のようなものでも、〇か×か、右か左かのように答えを求める質問が多く取り入れられています。
 一人一人は、考え方や感じ方に細かな違いがあるのですが、そういうことは一切無視して質問を投げかけるやり方です。中には、質問用紙の最後に、申し訳のように「上記の質問以外でご意見があれば、ご自由にお書きください」というような欄があることもありますが、たぶん、そこに書かれた意見などを細かく分析することなどは、はじめから考えていないと思います。〇×方式、右左方式に慣れてしまった回答者たちは、記述しようとする意欲を失っているかもしれません。
 テレビや新聞は、クイズ番組や肩の凝らない記事だけとは限りません。ものごとの深い部分に切り込むような番組や記事でも同様の質問が大好きです。
 このようなやり方が多く行われている理由は明白です。気安く回答に応じてもらえる、結果を簡単に数値化できるというような利点があるからです。
 世の中には「100人に聞きました」とか「何とかランキング」というようなものが横溢しています。テレビや新聞の大好きな企画です。これも、上記のような流れの中で、手軽にまとめられます。そして視聴者や読者も、そのような企画を歓迎しているのかもしれません。数の力が正否を決めてしまうようなところがあるのですが、そんなことには頓着していないようにも見えます。

 「そう考えるのが正しい」とか「それが正解だ」というような言葉を聞くことがあります。そして、「正しい」とか「正解だ」と言われると安心してしまうことがあります。「正しい」とか「正解だ」と言われると、それ以上考える必要を感じなくなって、思考停止になってしまうことがあります。
 ところで、「正しい」とか「正解だ」というのはどういうことなのでしょうか。それは、その事柄について、過去に誰かが考えて、あるいは大勢の人が同様に考えて、到り着いたものに過ぎません。正解に行き着いたということは、既に他の誰かが考えていたことに追いついたということに過ぎません。あるいは、自分も大勢の人たちと同じ考えになったということかもしれません。
 答えを求めて考えることが大切なはずですが、答えを知って安心したり、答えがわかったら考えることをおしまいにしたりする、というおかしなことが起こっています。学校教育もその呪縛から逃れることができていないように思います。
 世の中のさまざまな事柄の大部分は、〇か×か、右か左か、のように分けることができません。それは、専門的なものに限りません。小学校や中学校で勉強するような事柄であっても同じです。あいまいであり、あやふやなものに満ちあふれているのが現実の社会です。人間社会の中で、正解を一つに決めようとしたり、その正解を唯一無二のもののように考えてしまうことに問題があると思います。
 テレビや新聞をはじめ、政府や自治体も、あるいは学校教育の現場も、選択式設問に終始して選択式思考法を促すようなやり方を改めなければならないと思います。
 正しいと思われている考えを検証しながら、さらに自分の考えを深めていくことこそ、一人一人にとっては大切なことであると思うのです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(223)

「明石日常生活語辞典…き」(5)

きざむ【刻む】《動詞・マ行五段活用》 ①切って細かくする。「野菜・を・ きざむ。」②ものの形などを刃物で彫る。「木ーに・ 名前・を・ きざむ。」

きざら【き粗】《名詞》 手触りがざらざらして、粒の大きい砂糖。「きざら・を・ 入れ・たら・ なかなか・ 溶け・へん。」〔⇒ざらめ〕

きし【岸】《名詞》 海・川などとの境目の陸地。「舟・を・ きし・に・ 繋ぐ。」

きじ【生地】《名詞》 ①衣服などに仕立てるための織物。加工をしていない織物。「麻・の・ きじ」「木綿・の・ きじ」②生まれつきの性質。「油断し・とっ・たら・ きじ・が・ 出・てまう。」

きじ【雉】《名詞》 鶏ぐらいの大きさで、山や林にすむ、尾の長い鳥。「桃太郎・は・ きじ・を・ お供・に・ し・た。」

ぎし【技師】《名詞》 専門の技術を持っている人。「酒造会社・の・ ぎし」

きしな【来しな】《名詞》 来る途中。「きしな・に・ 友達・に・ 会(お)ー・た。」

きしむ【軋む】《動詞・マ行五段活用》 物と物とがこすれて、滑らかでない音を立てる。「地震・の・ 時・は・ 家・が・ きしん・で・ 恐(おと)ろしかっ・た。」

きしゃ【汽車】《名詞》 機関車にひかれて線路を走る列車。「きしゃ・に・ 乗って・ 四国・へ・ 行く。」◆旧・国鉄(現在のJR)を「きしゃ」と言い、私鉄を「でんしゃ」と呼び分けていたことがある。「明石・と・ 神戸・の・ 間・は・ きしゃ・も・ でんしゃ・も・ 走っ・とる。」

きじゅ【喜寿】《名詞》 七十七歳。七十七歳になったお祝い。「お祖父さん・が・ きじゅ・に・ なっ・た。」

きじゅうき〔きじゅーき〕【起重機】《名詞》 人力では動かせないような重いものを持ち上げたり、移動させたりする機械。「きじゅーき・で・ トラック・に・ 積む。」〔⇒クレーン、グレン〕

きしゅくしゃ【寄宿舎】《名詞》 学生や会社員などが、自宅を離れて共同で生活する建物。「昔・は・ 下宿する・ 学生・より・も・ きしゅくしゃ・に・ 入る・ 方・が・ 多かっ・た。」〔⇒りょう〕

きしょう〔きしょー〕【気象】《名詞》 天候・風速・気圧など、大気中で起こる天気の状態。「きしょー予報・が・ よー・ 当たる・よーに・ なっ・た。」

きしょう〔きしょー〕【起床】《名詞、動詞する》 寝床から起き出すこと。「明日・は・ 六時・に・ きしょーせ・な・ あか・ん・ねん。」

きしょう〔きしょー〕【記章、徽章】《名詞》 帽子や上着などに付けて、所属・資格・役割などを示すしるし。「きしょー・を・ 付け・た・ 学生帽・を・ かぶる。」「背広・の・ 襟・に・ きしょー・を・ 付ける。」〔⇒バッチ〕

きしょく【気色】《名詞》 心のありさま。心の持ち方。感覚。「きしょく・が・ 悪ー・て・ 困る・さかい・ そない・ べたべた・ 引っ付い・てこ・んとい・て。」〔⇒ここち、きもち、きぶん〕

きしょくわるい【気色悪い】《形容詞》 気持ちが悪くて、落ち着かない。普通とは違っていて、良い感じがしない。「きしょくわるい・ 色・の・ 服・を・ 着・てき・た・なー。」

きず【傷】《名詞》 ①皮膚や筋肉の破れたり裂けたりしているところ。「こけ・て・ 足・に・ きず・が・ でけ・た。」②品物や設備などの痛んだところ。または、わざと痛めたところ。「桃・の・ 実ー・は・ じっきに・ きず・が・ つく・さかい・ 触ら・んとい・て・な。」「柱・に・ きず・を・ 付ける。」

ぎすい《形容詞》 かどがあって、人あたりが滑らかでない。親しみを感じさせない性格である。「ぎすい・ 人・や・さかい・ 気軽に・ 話・が・ でけ・へん。」

ぎすぎすする《動詞・サ行変格活用》 人あたりが滑らかでなく、かどがある。親しみを感じさせないような、つっけんどんな接し方をする。「会社・の・ 人たち・が・ なんとのー・ ぎすぎすし・とる・ねん。」

きずぐち【傷口】《名詞》 皮膚が破れたり裂けたりして、痛みを感じているところ。「きずぐち・から・ 黴菌・が・ 入っ・たら・ 困る。」

きすご【鱚】《名詞》 砂の多い海にすみ、白い色をした魚。「きすご・は・ 釣っ・たら・ じっきに・ 死ん・でまう。」

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2013年8月15日 (木)

茜の空(14)

地名でない駅名②

 例えば大都市の地下鉄などの「県庁前」とか「市役所前」とかの駅名は違和感はないのですが、「動物園前」となると少し印象は違ってきます。
 県庁や市役所はその自治体には1つありませんが、動物園は複数あるかもしれないからです。大阪市営地下鉄御堂筋線と堺筋線の接続駅である動物園前駅(西成区)は、大阪市立天王寺動物園の最寄駅であることを示しているのですが、「天王寺(動物園前)」を名乗っていません。
 大阪市営地下鉄御堂筋線と相互乗り入れしている北大阪急行電鉄に緑地公園駅(豊中市)があります。一般には服部緑地として知られ、日本民家集落博物館や服部緑地都市緑化植物園などの施設があります。これも「服部(緑地公園)」を省略しています。
 神戸市営地下鉄西神・山手線の総合運動公園駅(須磨区)は神戸総合運動公園内にあります。ここには神戸総合運動公園野球場(ほっともっとフィールド神戸)、ユニバー記念競技場などの施設があります。「神戸(総合運動公園)」を略しているのです。
 普通名詞を固有名詞のように使うのは、あまり望ましいことではないと私は考えています。
 面白いのは、学校前駅です。まるでバス停のような名前の駅名が大手私鉄で使われています。西日本鉄道の甘木線にあって、久留米市立宮ノ陣小学校の前にあるのだそうです。
 もう一つの学校前駅は名古屋鉄道の広見線の駅で可児市立広見小学校に由来するそうですが、小学校の移転に伴って駅も廃止されたそうです。
 さらに興味深いのは学園前駅です。近畿日本鉄道の奈良線に学園前駅(奈良市)があります。帝塚山学園の最寄り駅ですが、帝塚山というのは大阪市阿倍野区から住吉区にかけての地名で高級住宅地として知られるところです。奈良市内の駅名に「帝塚山(学園前)」を冠することをはばかったのかもしれません。奈良市の学園前地区は住宅地として発展し、有料特急列車を含むすべての列車が停車します。
 京成電鉄の千原線にも学園前駅(千葉市緑区)があります。明治大学のキャンパスが建設される計画があって付けられた駅名ですが、計画は後に中止となっています。近くに千葉明徳短期大学・高等学校がありますが、駅名とは関係がないようです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(222)

「明石日常生活語辞典…き」(4)

きく【菊】《名詞》 庭に植えたり、盆栽にしたりして育てる、秋に香りの良い花を咲かせる植物。「よー・ でけ・た・ きく・を・ 展覧会・に・ 出す。」

きく【効く、利く】《動詞・カ行五段活用》 ①効果や効能がよい方向に現れる。「風邪薬・が・ よー・ きー・た。」②能力や働きが発揮される。「焼き物・を・ 見る・ 目ー・が・ きく。」

きく【聞く、聴く、訊く】《動詞・カ行五段活用》 ①声や音などを耳に感じ取る。「音楽・を・ きく。」②相手の言葉を受け入れる。「先生・の・ 言(ゆ)ー・ こと・を・ よー・ きき・なさい。」③尋ねる。問う。「駅・へ・ 行く・ 道・を・ きく。」〔③⇒たずねる、たんねる〕

ぎくっと《副詞、動詞する》 ①驚いたり恐れたりして、激しく動悸をうつ様子。「急に・ 名前・を・ 呼ば・れ・て・ ぎくっと・ し・た。」②体をひねったように感じる様子。「重たい・ 物・を・ 持っ・たら・ 腰・が・ ぎくっと・ し・た。」〔①⇒どきっと、どきんと〕

きくな【菊菜】《名詞》 黄色い花をつけ、若葉を食用とする、菊の葉に似た野菜。春菊。「水炊き・に・ きくな・を・ 入れる。」

きくにんぎょう〔きくにんぎょー〕【菊人形】《名詞》 たくさんの菊の花や葉を、衣裳として飾り付けた見せ物の人形。「昔・ 明石公園・で・ 毎年・ きくにんぎょー・を・ し・とっ・た・ん・や・で。」◆かつて、明石公園では、春に「はなにんぎょう【花人形】」が開催されていたことがある。菊の代わりに、春の花々を人形に着せていたのである。

きけん【危険】《名詞、形容動詞や》 危害が生じる恐れがあること。好ましくないことが起こる可能性があること。「道・の・ 真ん中・ 歩い・たら・ きけんや・で。」

きげん【期限】《名詞》 あらかじめ決められている、終わりの時期。締め切りの時期。「賞味きげん・が・ 切れ・そーや。」「文章・の・ 提出・は・ 月末・が・ きげん・や。」

きげん【機嫌】《名詞、形容動詞や》 ①気分の良し悪し。病状の良し悪し。「その・ 後・ きげん・は・ どー・です・か。」②気分が良いこと。「きげんで・ 酒・ 飲ん・どっ・たら・ 電話・が・ かかっ・てき・た。」〔⇒ごきげん〕

きこう〔きこー〕【気候】《名詞》 気温・雨量などの天気の変化の様子。「この頃・は・ 地球・の・ きこー・が・ おかしく・ なっ・とる・ねー。」

きごう〔きごー〕【記号】《名詞》 ものごとの意味や内容を表すために決めたしるし。「字ー・で・ 書く・より・も・ きごー・の・ 方・が・ 見やすい。」

きこえ【聞こえ】《名詞》 ①聞こえること。聞こえる感じの良し悪し。「きこえ・の・ 方・は・ 大丈夫や・けど・ 見る・ 方・が・ 衰え・てき・た。」②他人からの評判。噂。世間体。「みんな・に・ きこえ・が・ えー・ 人」

きこえる【聞こえる】《動詞・ア行下一段活用》 ①声や音が耳に伝わる。「スピーカー・の・ 音・が・ きこえる。」②言葉や声が、そのように受け取られる。「まるで・ 反対し・とる・よーに・ きこえる。」

きこく【帰国】《名詞、動詞する》 よその国から、自分の国へ帰ること。「戦争・が・ 済ん・で・ きこくし・た・ 時・は・ これから・ どない・ し・たら・ えー・の・か・ わから・なんだ。」

きごこち【着心地】《名詞》 衣服を着たときの感じや気持ち。「きごこち・の・ えー・ 服」

きさく【気さく】《形容動詞や》 人柄や性格がさっぱりしていて、細かなことにこだわらない様子。「あいつ・は・ きさくで・ 付き合いやすい・ねん。」〔⇒きがる〕

きさま【貴様】《名詞》 相手をののしったり、ぞんざいに扱ったりするときに、相手を指して使う言葉。「きさま・こそ・ 謝り・やがれ。」〔⇒おまえ、てまえ〕

きざみ【刻み】《名詞》 ①切って細かくすること。また、そのようにしたもの。「こーこ〔=沢庵漬け〕・の・ きざみ」②細かく区切ること。「十分ごと・の・ きざみ」③煙草の葉を細かく切って、キセルで吸うもの。「煙管(きせる)・で・ きざみ・を・ 吸う。」〔③⇒きざみたばこ〕

きざみたばこ【刻み煙草】《名詞》 煙草の葉を細かく切って、キセルで吸うもの。「田圃・で・ きざみたばこ・に・ 火・を・ つける。」〔⇒きざみ〕

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2013年8月14日 (水)

茜の空(13)

地名でない駅名①

 鉄道の駅は地名で表されるというのが一般的な方法です。大阪というような大きな地名から、塚本というような小さな地名まで、いろいろな地名が付けられています。JR塚本駅は、東海道線のJR大阪駅の西隣の駅です。大きな地名であれ、小さな地名であれ、その地域の地名に精通しておれば、その駅がどこにあるか推測できるようになっています。
 JRでは原則として同一の駅名はつけないようにしていますが、それは駅名が地名を表している原則によるからでしょう。もっとも、大久保駅は、山陽線、中央線、奥羽線にあり、同様の例は他にもありますが、例外的なものと考えるべきでしょう。
 ところで、ユーカリが丘、地区センター、公園、女子大、中学校、井野、という駅名から、それらの駅がどこにあるのか推測できるでしょうか。ただ一つ「井野」は地名のように思われますが、「ユーカリが丘」は人工的で、どこにでも名付けられそうな地名です。
 実は、上記の6つの駅は、一つの鉄道線に設けられているすべての駅名です。それは千葉県佐倉市にある新交通システムの山万ユーカリが丘線です。
 神戸のポートライナーは、日本で最初に開通した新交通システムですが、山万ユーカリが丘線というのも新交通システムの線路で、他の鉄道と相互乗り入れなどが考えられない独立した線路です。ユーカリが丘という駅名は、正式には山万ユーカリが丘駅で、京成電鉄のユーカリが丘駅に隣接しています。
  この路線は、不動産会社「山万」が開発を行っているユーカリが丘ニュータウンの交通の便を良くする目的で建設され、同社が直接運営しているという珍しい鉄道です。ニュータウン内には、地区センターも、公園も、女子大も、中学校も一つずつしかないのなら間違いは起こらないのでしょう、
 バス停には、固有名詞を冠しないで、郵便局前とか、小学校前とか、役場前とか、一里塚とかいうような名前がありますが、それと同じ感覚なのでしょう。
 なお、山万ユーカリが丘線の女子大駅は、和洋女子大学の移転を見越して駅名が付けられたようですが、移転は実現せず、駅前に同大学のセミナーハウスだけがあるそうです。
 ところで、大都市で長大編成の電車が運転されている路線にも、同じような駅名がつけられているものがあります。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(221)

「明石日常生活語辞典…き」(3)

き(が)もめる〔きー(が)もめる〕【気(が)揉める】《動詞・マ行下一段活用》 心配で、気持ちが落ち着かない。「明日・は・ 台風・が・ 来・そーで・ きがもめる・ こと・や。」◆文脈によっては、「き(の)もめる」となることがある。

きがる【気軽】《形容動詞や》 ①大げさに考えないで、あっさり行う様子。相手に気後れなどしないで、簡単に行動する様子。「かちんかちんに・ なら・んと・ きがるに・ 話し・ましょ。」②人柄や性格がさっぱりしていて、細かなことにこだわらない様子。「先輩・や・けど・ きがるに・ 話しかけ・てもらえる・ねん。」〔②⇒きさく〕

きかん【期間】《名詞》 ある時からある時までという間。「博覧会・は・ 1か月・の・ きかん・で・ 開か・れる。」

きかんし【気管支】《名詞》 喉から肺までの円筒状の管から分かれて、肺に入るまでの二本の細い管。「きかんし・が・ ぜーぜー・ 言ー・とる。」

きかんしえん【気管支炎】《名詞》 気管支が腫れて、熱を出す病気。「医者・へ・ 行っ・たら・ きかんしえん・や・ 言わ・れ・た。」

きかんしゃ【機関車】《名詞》 機械装置を動かして客車や貨車を引いて、線路を走る車。(蒸気機関車、ディーゼル機関車、電気機関車があるが、昔はもっぱら蒸気機関車を指した。)「きかんしゃ・の・ こと・を・ 今・は・ エスエル・ 言(ゆ)ー・ねん・て。」

きかんじゅう〔きかんじゅー〕【機関銃】《名詞》 引き金を引き続けると、弾丸が続けて発射される銃。「映画・に・ きかんじゅー・で・ 撃ち続ける・ 場面・が・ あっ・た。」

ききあわす〔ききあーす〕【聞き合わす】《動詞・サ行五段活用》 あちこちに聞いて確かめる。ある人の評判などを、その人の住まいの近所の人に尋ねて回る。「間違(まちご)ー・てない・か・ みんな・に・ ききあーし・てみる。」◆かつて、結婚や就職に際して行われていたが、現在ではほとんど行われていないと思われる。

ききあわせ〔ききあーせ〕【聞き合わせ】《名詞》 ある人の評判などを、その人の住まいの近所の人に尋ねて回ること。「あんたとこ・の・ お嬢さん・の・ こと・を・ ききあわせ・に・ 来・た・ 人・が・ あり・まし・た・よ。」

ききおとす【聞き落とす】《動詞・サ行五段活用》 うっかりして、聞き漏らす。「先生・の・ 言(ゆ)ー・ こと・を・ ききおとさ・ん・よーに・ し・なはれ・よ。」

ききおぼえ【聞き覚え】《名詞》 前に聞いたことがあること。「ききおぼえ・の・ ある・ 声・や・ 思(おも)・たら・ あんた・やっ・た・ん・かいな。」

ききおぼえる【聞き覚える】《動詞・ア行下一段活用》 前に聞いて話の内容などを覚えている。他の人から聞いて、知識・技能などを身につける。「ききおぼえ・とる・ こと・が・ あっ・たら・ 教(おせ)・てー・な。」

ききかえす【聞き返す】《動詞・サ行五段活用》 ①言われたことについて、もう一度、こちらから尋ねる。「分から・なん・だら・ ききかえし・なはれ。」②前に聞いたものをもう一度聞く。「録音・を・ ききかえし・て・ 確かめる。」

ききぐるしい〔ききぐるしー〕【聞き苦しい】《形容詞》 ①嫌な感じがして、聞いているのが辛い。聞くにたえない。「人・の・ 悪口・は・ ききぐるしー・もん・や。」②言っていることが聞き取りにくい。「周り・の・ 人・が・ 喋っ・とっ・た・さかい・ 前・で・ 話・を・ し・とる・の・が・ ききぐるしー・なー。」〔②⇒ききづらい〕

ききづらい【聞きづらい】《形容詞》 言っていることが聞き取りにくい。「声・が・ 小(こも)ー・て・ ききづらかっ・た。」〔⇒ききぐるしい〕

ききながす【聞き流す】《動詞・サ行五段活用》 聞いても、そのままにして気にかけない。「意見・を・ 言(ゆ)ー・た・ん・や・けど・ ききながさ・れ・ても・た。」

ききめ【効き目】《名詞》 働きかけ作用することによって起こる効果。「この・ 薬・ ごっつい・ ききめ・が・ あり・まん・の・や。」「いっぺん・ どなっ・てやっ・たら・ ききめ・が・ あっ・て・ みんな・ 静かに・ なっ・た。」

ききょう〔ききょー〕【桔梗】《名詞》 秋の七草の一つで、釣り鐘型の紫や白の花が咲く草。「ききょー・の・ 根ー・を・ 漢方薬・に・ する。」

ききわけ【聞き分け】《名詞》 言われたことがよくわかり、納得したり判断を下したりすること。「ききわけ・の・ ない・ 子・は・ 困る・なー。」

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2013年8月13日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(220)

「明石日常生活語辞典…き」(2)

き(が)おもたい〔きー(が)おもたい〕【気(が)重たい】《形容詞》 よくないことや嫌なことがありそうで、気持ちがすっきりしない。「家内・が・ 入院し・て・ きーがおもとー・て・ 困っ・とり・ます・ねん。」◆文脈によっては、「き(の)おもたい」となることがある。

きがかり【気懸かり】《名詞、形容動詞や》 よくないことを予想して、気になること。懸念。「明日・の・ 天気・が・ きがかり・や。」〔⇒しんぱい〕

き(が)きく〔きー(が)きく〕【気(が)利く】《動詞・カ行五段活用》 ①細かいところまで、よく注意が行き届く。「細かい・ こと・に・ よー・ きがきく・ 人・や。」②あか抜けして、洒落ている。「きーきー・た・ 靴・が・ 一足・も・ ない・ねん。」◆文脈によっては、「き(の)きく」となることがある。

きがく【器楽】《名詞》 楽器を使って演奏する音楽。「歌う・ こと・より・も・ きがく・が・ 好き・です。」

きがけ【来がけ】《名詞》 来る途中。「きがけ・に・ 雨・は・ まだ・ 降っ・とら・なんだ。」

きかす【利かす】《動詞・サ行五段活用》 ①心を働かせる。心配りをする。「周り・に・ 気・を・ きかし・て・ 愛嬌・を・ ふりまく。」②特性や効果を発揮させる。「ブレーキ・を・ きかす。」■自動詞は「きく」

きかす【聞かす】《名詞・サ行五段活用》 ①話などを読んで、理解させる。「童話・を・ 読ん・で・ きかす。」②話してわからせる。納得させる。「わかりやすーに・ 子ども・に・ 言(ゆ)ー・て・ きかす。」■自動詞は「きく」

き(が)すむ〔きー(が)すむ〕【気(が)済む】《動詞・マ行五段活用》 満足して気持ちが落ち着く。納得した思いになる。「あんた・の・ きーがすむ・まで・ 好きな・よーに・ し・たら・ えー・ねん。」◆文脈によっては、「き(の)すむ」となることがある。

き(が)ちる〔きー(が)ちる〕【気(が)散る】《動詞・ラ行五段活用》 周りのことが気になって集中できない。気持ちが落ち着かない。気持ちが他のものに引かれる。「テレビ・ 見・ながら・ 勉強し・たら・ きーがちる・やろ。」「しゃべっ・とる・ 人・が・ おっ・た・さかい・ きがちっ・て・ 話・が・ 聞け・なんだ。」◆文脈によっては、「き(の)ちる」となることがある。

き(が)つく〔きー(が)つく〕【気(が)付く】《動詞・カ行五段活用》 ①思いが及ぶ。思い出す。「忘れ物・に・ きーがつい・た。」②注意が行き届く。「周り・の・ 人・の・ こと・に・ よー・ きがつく・ 人・や。」◆文脈によっては、「き(の)つく」となることがある。

き(が)ながい〔きー(が)ながい〕【気(が)長い】《形容詞》 気持ちがのんびりしている。暢気である。「あの・ 人・は・ きがながい・さかい・ 人・に・ 怒っ・たり・ せー・へん。」◆文脈によっては、「き(の)ながい」となることがある。

きがね【気兼ね】《名詞、動詞する》 周りの人に気を遣って、控えめにすること。周りがどう思うだろうかと思い量ること。「近所・に・ きがねする。」〔⇒えんりょ〕   

き(が)はる〔きー(が)はる〕【気(が)張る】《動詞・ラ行五段活用》 気持ちの緩む時がない状態が続く。緊張する。気遣いをする。「震災・の・ 後・は・ きーがはっ・た・ 日ー・が・ 続い・た。」◆文脈によっては、「き(の)はる」となることがある。

き(が)ひける〔きー(が)ひける〕【気(が)引ける】《動詞・カ行下一段活用》 遠慮したい気持ちになる。やましいところなどがあって気後れがする。「そんな・ 大層な・ 所・へ・は・ きーがひけ・て・ よー・ 行き・まへ・ん。」◆文脈によっては、「き(の)ひける」となることがある。

き(が)みしかい〔きー(が)みしかい〕【気(が)短い】《形容詞》 すぐに腹を立てたり投げやりになったりしやすい。せっかちだ。かっとなりやすい。「あんた・は・ きみじかい・さかい・ 気ーつけ・て・ 話・を・ し・なはれ。」◆文脈によっては、「き(の)みしかい」となることがある。〔⇒き(が)みじかい〕

き(が)みじかい〔きー(が)みじかい〕【気(が)短い】《形容詞》 すぐに腹を立てたり投げやりになったりしやすい。せっかちだ。かっとなりやすい。「きーがみじかい・ 人・や・さかい・ じっきに・ 人・と・ 喧嘩し・てまう・ねん。」◆文脈によっては、「き(の)みじかい」となることがある。〔⇒き(が)みしかい〕

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2013年8月12日 (月)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(219)

「明石日常生活語辞典…き」(1)

き〔きー〕【気】《名詞》 ①心の動き。心の持ち方。感情のありさま。「きー・が・ 小(こま)い・ 人・や。」②心の用い方。気だて。「きー・の・ 良(え)ー・ 人」「き・の 荒い・ やつ」③精神の盛んな様子。気力。「き・の・ ない・ 返事・を・ し・やがっ・た。」〔⇒きもち〕

き〔きー〕【黄】《名詞》 赤・青とともに絵の具の三原色の一つで、レモンや菜の花のような色。「信号・が・ きー・に・ 変わっ・た。」〔⇒きいろ〕

き〔きー〕【木】《名詞》 ①幹が固く、比較的に寿命の長い植物。「校庭・の・ 大きな・ きー・は・ 今・も・ その・まま・の・ 場所・に・ 立っ・とる。」②角材や板など、ものを作るための材料にする木。「きー・で・ 建て・た・ 家・は・ 涼しー・なー。」〔②⇒ざいもく〕

きあい【気合い】《名詞》 精神を集中した、強い意気込み。また、そのときに発する掛け声。「きあい・を・ 入れ・て・ 逆転しょ・ー。」

きいろ〔きーろ〕【黄色】《名詞》 赤・青とともに絵の具の三原色の一つで、レモンや菜の花のような色。「きーろ・の・ チューリップ」〔⇒き〕

きいろい〔きーろい〕【黄色い】《形容詞》 レモンや菜の花のような色をしている。「出・た・ばっかり・の・ お月さん・は・ きーろい・なー。」

ぎいん【議員】《名詞》 選挙で選ばれた、国・都道府県・市町村などの議会で、その議事や議決に加わる権利を持つ人。「県会・の・ ぎいん・に・ 当選する。」

きうり【胡瓜】《名詞》 つるがあり黄色い花が咲き、その長い円柱形の実を食用にする野菜。「きうり・の・ 酢の物(もん)」「今・で・は・ 年がら年中・ きうり・が・ ある。」〔⇒きゅうり〕

きえる【消える】《動詞・ア行下一段活用》 ①光や熱が出なくなる。「風・が・ 吹い・て・ 蝋燭・が・ きえ・た。」②あったものが、なくなる。ものが見えなくなる。「建て替え・で・ 昔・の・ 校舎・が・ きえ・ても・た。」③ものが感じられなくなる。「よー・ 炊い・たら・ 魚・の・ 臭み・が・ きえ・た。」〔⇒けえる〕

きおち【気落ち】《名詞、動詞する》 がっかりして、力を落とすこと。「ご主人・が・ 亡くなり・はっ・た・けど・ きおちせ・ん・よーに・ 頑張っ・てください・よ。」

きおん【気温】《名詞》 大気の温度。「今年・の・ 夏・は・ きおん・が・ ごっつー・ 高かっ・た。」

き(が)あう〔きー(が)あう〕【気(が)合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに考え方や感じ方が似ていて、気持ちが通じ合う。「きがあう・ 者・ 同士・で・ よー・ 遊び・に・ 行き・まし・た・なー。」「きーあう・ やつ・と・ 遅(おそ)ー・まで・ 飲ん・どっ・てん。」◆「きがあう」という発音を、「きー」と伸ばして言う場合は、格助詞にあたる「が」を省略して「きーあう」と言うことが多い。これは、「き(が)おもたい」「き(が)きく」など、後ろの項に挙げる語にも共通する傾向である。◆文脈によっては、「き(の)あう」となることがある。

きかい【機械】《名詞》 人に代わって、ある仕事を動力によって繰り返し行う仕掛け。「きかい・が・ 入っ・て・ 仕事・が・ 楽・に・ なっ・た。」

きかい【機会】《名詞》 ものごとを行うのに、ちょうどよい時。チャンス。「自分・の・ こと・を・ みんな・に・ 見・てもらう・ 良(え)ー・ きかい・や・ぞ。」

きかいせん【機械船】《名詞》 漁業に使う小型の船で、発動機でスクリューを回して進むもの。◆昔は、小型の舟である「てんま」や「かりこ」は手で漕いでいたが、今では小型のものにも動力が付いているので、「きかいせん」という区別は意味を失っている。

きかいたいそう〔きかいたいそー〕【器械体操】《名詞》 鉄棒、平均台、吊り輪など、据え置かれた器具を使ってする体操。「部活動・で・ きかいたいそー・を・ やっ・とる・ねん。」

きがえ【着替え】《名詞、動詞する》 着ているものを取り替えること。取り替えるための衣服。「野外活動・に・ 行く・ 時・は・ 何日分・の・ きがえ・が・ 要る・のん。」

きがえる【着替える】《動詞・ア行下一段活用》 着ていた衣服を脱いで、別のものに取り替える。「風呂・に・ 入っ・て・ きがえる。」

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2013年8月11日 (日)

茜の空(12)

命の長さ②

 命の長さは種によってさまざまです。人の命は、蝉や雀に比べたら長いのですが、それでも、長くても百年そこそこです。それに比べると、植物、特に樹木の中には長く生き続けているものがあります。
 『柳澤桂子 いのちのことば』(集英社発行)は、著者のいろんな著書から引用して一冊にした本ですが、その中に、次の言葉があります。

  生のかたちが多様であるように、
  死のかたちもまた多様である。
  環境の条件さえ整えば死ぬことのない生物もあれば、
  子供を産むと同時に死んでしまうものもある。

 動物の命には限りがあります。遺伝子が子に受け継がれて生き続けていくことに安堵の思いを持って、親は死んでいくのかもしれません。
 柳澤さんの「環境の条件さえ整えば死ぬことのない生物もあ」るという言葉を読んで、そうなのだ、とりわけ植物の生命の中には永遠に続いているものがあるのではないかと思ったのです。
 屋久島の「縄文杉」と名付けられた古い木は、樹齢が7000年とか4000年とか2700年とかの説があったようです。また、古木の周囲を3本ほどの若い木が融合して包み込んでいる合体木である可能性が述べられたり、それが否定されたりもしました。それにしても、何千年という数字はこの杉の木の命の限界を示しているのではありません。今から1000年後にも生きているかもしれませんし、5000年後にも生きているかもしれません。永遠に近いような命の長さの途中経過を、21世紀の私たちが見ているに過ぎないのかもしれません。縄文杉の命は、終わりに近づいているのではなく、まだ始まったばかりであるのかもしれません。
 人の平均寿命が延びています。「人生50年」が、80年の時代になりました。現代社会の中で事故や事件で命を落とす人は少なくありません。私は死因としてガンなどと言われるよりも、老衰という言葉にあこがれています。まして事故や事件など御免こうむりたいものです。たとえそれが病気によるものであっても、命の灯火が静かに消えていくときまで、生きることを全うしたいと思います。
 小さな植物には1年や2年の命もあるでしょうが、樹木の中には、伐採や自然災害などに遭わなければ、永遠の命を生きているものがあるのだということが考えられるのであれば、科学の理屈を超えた力強さがあって、嬉しい気持ちにさせられるではありませんか。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(218)

「明石日常生活語辞典…か」(50)

かんぬき【閂】《名詞》 門の戸をしっかり締めるために、戸の内側で横に差し渡す木。「かんぬき・を・ おろす。」

かんぬし【神主】《名詞》 神社に仕えて、神を祀ることを任務とする人。「家・ 建てる・ 時、かんぬしさん・に・ お祓い・を・ し・てもらう。」◆「かんぬしさん」が「かんぬっさん」という発音になることがある。

がんねん【元年】《名詞》 年号が変わった、初めの年。「昭和・の・ がんねん・に・ 生まれ・た。」

かんのあけ【寒の明け】《名詞》 暦の上で、冬の最も寒い時期が終わること。立春になること。「かんのあけ・に・ なっ・た・けど・ まだ・ 寒い・なー。」

かんのいり【寒の入り】《名詞》 暦の上で、冬の最も寒い時期になること。小寒になること。「かんのいり・に・ なっ・て・ 朝晩・ 震え・まん・なー。」

かんのんさん【観音さん】《名詞》 ①情け深く、苦しみから救ってくれるという仏さん。また、その仏像。「かんのんさん・を・ 拝む。」「かんのんさん・に・ 線香・を・ 立てる。」②その仏さんを祀るお堂。「毎朝・ かんのんさん・を・ 掃除する。」

かんぱい【乾杯】《名詞、動詞する》 健康や成功などを祈って、杯を上げて、酒を飲み干すこと。「わし・は・ アルコール・は・ あか・ん・さかい・ ジュース・で・ かんぱいする。」

がんばる【頑張る】《動詞・ラ行五段活用》 ①困難に負けずに一生懸命に取り組む。目標に向かって努力し続ける。「がんばっ・て・ 合格し・てください・ね。」②ひとつの場所から動かない。「ここ・で・ がんばっ・て・ 釣る・ぞ。」③どこまでも自説を曲げない。頑固さを貫き通す。「そない・に・ がんばら・んと・ 他・の・ 人・の・ 気持ち・も・ 考え・てやっ・てください。」

かんばん【看板】《名詞》 店の名前、商品名、催し物の内容などを書いて、人目につくところに出しておくもの。「明日・から・ 大売り出し・や・ 言(ゆ)ー・て・ かんばん・に・ 書い・てある。」

かんパン〔かんぱん〕【乾 + ポルトガル語pao】《名詞》 保存用・携帯用として、小さく固く焼いたビスケットに似た食べ物。「戦争中・は・ かんぱん・の・ 配給・が・ あっ・た。」

かんびょう〔かんびょー〕【看病】《名詞、動詞する》 病人や怪我人の世話をすること。「親・の・ かんびょー・を・ する。」

かんぴょう〔かんぴょー〕【干瓢】《名詞》 夕顔の実を細長く紐のようにむいて干した食べ物。「巻き寿司・に・ 使う・ かんぴょー・を・ 甘ー・に・ 炊く。」

かんぶつ【乾物】《名詞》 野菜・海藻・魚などを干して長期保存できるようにした食べ物。「土産・に・ かんぶつ・を・ 買(こ)ー・てくる。」

かんべん【勘弁】《名詞、動詞する》 怒りたいのを抑えて、相手を許すこと。過ちを許してやること。「そんな・ 言い訳・を・ し・たっ・て・ かんべん・は・ でけ・へん。」〔⇒かんにん、動詞=こらえる〕

かんぽうやく〔かんぽーやく〕【漢方薬】《名詞》 主として中国から伝わり、草の根や木の皮などから作る薬。「かんぽーやく・の・ 風邪薬」

かんむり【冠】《名詞》 国王や優勝者などが頭にかぶるもの。「マラソン・で・ 優勝し・た・ 人・が・ かんむり・を・ 被せ・てもらい・よる。」

かんめ【貫目】《名詞》 ①重さ。「どの・ぐらい・の・ かんめ・に・ なる・ん・やろ。」②尺貫法の重さの単位。◆一貫は三・七五キログラム。一貫、二貫と数えるときに「かんめ」という言い方をすることがある。「魚・が・ よー・ 釣れ・て・ 一かんめ・も・ あっ・た。」〔②⇒かん〕  

かんゆ【肝油】《名詞》 滋養強壮剤などとして使う、魚の肝臓からとった油。「昔・ 飲ん・だ・ こと・が・ ある・けど・ 今・でも・ かんゆ・は・ 売っ・とる・ん・かいなー。」

かんり【管理】《名詞、動詞する》 ものごとを取り締まったり、望ましい状態に保ったりすること。「アパート・を・ かんりする・ 人」

かんれき【還暦】《名詞》 数え年で六十一歳のこと。「今・の・ 人・は・ かんれき・や 言(ゆ)ー・ても・ みんな・ 元気な・ もん・や・なー。」

かんろく【貫禄】《名詞》 身に備わった威厳や重み。「腹ぼて・で・ かんろく・の・ ある・ 人・や。」「背ー・は・ 低い・けど・ かんろく・の・ つい・た・ 話し方・を・ し・て・ みなん・を・ ひっばる・ 力・が・ ある。」

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2013年8月10日 (土)

茜の空(11)

命の長さ①

 「経験したことのないような大雨」が日本の各地を襲っています。山口・島根から始まって北陸へ、そしてこの度は秋田・岩手です。テレビの画面を見ていますと、言葉を失ってしまいます。日本の各地、どこでも起こりうる災害なのかもしれません。先日、東京に出かけておりましたが、8月6日には大井町や両国のあたりでピンポイント豪雨に出くわしました。災害の起きている地域では、それとは比較にならないような降り方であったのかもしれません。
 一方で、例年にない酷暑にもなっています。38度や39度が記録されたとか、熱中症で搬送された人が全国で何人あったとかのニュースが毎日のように続いています。
 私が住んでいるところでは、朝、目が覚めると蝉の大合唱が聞こえてきます。ちょっと早起きをしますと静かな時間が持てますが、しばらくすると、いつものように蝉時雨が始まります。蝉の声はやっぱり夏の風物詩です。聞こえないと寂しいものです。
 蝉というと、小学生の頃、昆虫採集でいろんな虫を追いかけたことを思い出しますが、最近は、思いが少し変化してきました。昆虫採集というのは残酷なものだなぁと思うのです。蝉は地中で数年過ごします。7年ということをよく聞きますが、2~4年と言われることもあり、アメリカには17年という蝉もいるようです。けれども、地上では1週間とか、長くてもせいぜい3週間と言われています。
 地上での命が極端に短い蝉を捕まえて、何日も昆虫カゴの中で過ごさせる、極端な場合は死を迎えるまで再び空を飛ぶことを許さないというようなことをしてよいのだろうかと思うのです。捕らえた数を競うような採集をして、蝉の自由を極端に束縛しないようにしなければと思います。
 テレビのコマーシャルで金子みすゞの詩が放送されています。
  子どもが 子すずめ つかまえた。
  その子の かあさん わらってた。
  すずめの かあさん それ見てた。
  お屋根で 鳴かずに それ見てた。
という詩ですが、放送されるたびに身につまされる思いになります。雀の寿命も平均すれば1~2年と考えられているようです。
 生き物である人間は、他の生き物(動物・植物)の命を食べて生きているという、宿業のようなものからは抜け出せませんが、できるだけそれを少なくしなければと思うのです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(217)

「明石日常生活語辞典…か」(49)

かんたん【簡単】《形容動詞や》 込み入っていなくて、わかりやすい様子。手間がかからない様子。「かんたんな・ 問題・を・ 出し・ます。」 

がんたん【元旦】《名詞》 一月一日(の朝)。年の初め(の朝)。「がんたん・に・ 神社・に・ お詣りする。」

かんだんけい〔かんだんけー〕【寒暖計】《名詞》 寒さや暖かさの度合いを調べる器具。「かんだんけー・が・ 三十度・を・ 超え・とる。」◆「おんどけい」は新しく使うようになった言葉である。〔⇒おんどけい〕

かんち《名詞》 ①視覚に障害がある人。(盲目の人のことも、片目が見えにくい人のことも意味した。)「かんち・の・ 人・の・ 手・を・ 引ー・てあげ・た。」②片目の人。眼帯をつけて片目である状態。「今日・は・ かんち・や・さかい・ 気ーつけ・て・ 歩こ・ー。」②ものがよく見えていないこと。ものの考え方に偏りがあること。「あの・ 時・は・ 寝起き・で・ かんち・やっ・てん。」〔⇒めかんち〕

かんちがい【勘違い】《名詞、動詞する》 ある事柄について誤って思い込むこと。思い違いをすること。「かんちがいし・て・ 一日・ 早(はよ)ー・に・ 行っ・ても・た。」

かんちゅう〔かんちゅー〕【寒中】《名詞》 ①暦で、小寒から大寒までの間。②一年で一番寒い期間。「かんちゅー・の・ 見舞い状」

かんちょう〔かんちょー〕【浣腸】《名詞、動詞する》 栄養分を補給したり便通を促したりするために、肛門から薬液を注入すること。◆両手を組み合わせて、左右の人差し指を前に突き出して、人のお尻を突こうとする、「かんちょう」という子どもの遊びもあった。

かんづめ【缶詰】《名詞》 ①加工した食品を缶に入れ、空気を抜いて長持ちするようにしたもの。「鮪・の・ かんずめ・を・ 開ける。」②人を一定の場所に閉じこめること。また、閉じこもること。「事故・が・ あっ・て・ 電車・の・ 中・で・ かんずめ・に・ なっ・た。」

かんてき《名詞》 ①土や鉄で作った、持ち運びのできる小さな炉。七輪。「かんてき・で・ 焼い・た・ 秋刀魚・は・ 美味い・ぞー。」②短気で怒りっぽい人。癇癪持ちの人。「また・ かんてき・が・ 怒り出し・た。」〔①⇒こんろ〕  写真参照

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かんてん【寒天】《名詞》 お菓子などを作るのに使うために、テングサの煮汁を固めて、低温で凍らせ乾燥させたもの。「蜜豆・に・ 入っ・とる・ かんてん」

かんでん【感電】《名詞、動詞する》 電流が体の中を流れて、ショックを受けること。「びりびりっと・ かんでんし・て・ びっくりし・た。」

かんでんち【乾電池】《名詞》 ①物質の反応により放出されるエネルギーを電気として取り出す装置で、持ち運べるように作ったもの。「ラジオ・の・ かんでんち・が・ 切れ・ても・た。」②それを用いた、持ち運びできる電灯。「暗い・さかい・ かんでんち・を・ 持っ・ていき・よ。」〔⇒でんち。②⇒かいちゅうでんき、かいちゅうでんとう〕

かんとうだき〔かんとーだき、かんとだき〕【関東炊き】《名詞》 こんにゃく、芋、卵、はんぺん、がんもどきなどを煮込みにしたもの。「秋・の・ 祭り・の・ 時・に・ 食う・ かんとだき・は・ 美味い・なー。」〔⇒おでん〕

かんとく【監督】《名詞、動詞する》 全体についての指図や取り締まりなどをすること。それをする人。「野球・の・ かんとく」◆仕事を懸命にしない人のことを揶揄して言うこともある。「お前・は・ 仕事・を・ せ・んと・ みんな・の・ かんとくし・とる・ん・か。」

かんな【鉋】《名詞》 材木の面を削って平らにする道具。「かんな・で・ 板・を・ 削る。」

かんなくず【鉋屑】《名詞》 材木の面を平らにするために削ってできる、板の薄いもの。「くるくる・ 巻い・た・ かんなくず」

かんにん【堪忍】《名詞、動詞する》 怒りたいのを抑えて、相手を許すこと。過ちを許してやること。「腹・が・ 立っ・とー・か・も・ しれ・ん・けど・ かんにんし・たっ・て・な。」〔⇒かんべん、動詞=こらえる〕

【写真は、「かんてき」(七輪)。】

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2013年8月 9日 (金)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(216)

「明石日常生活語辞典…か」(48)

がんしょ【願書】《名詞》 願い事を書いて提出する書類。受験などの意志を表明する書類。「入学・の・ がんしょ・を・ 提出する。」

かんじょう〔かんじょー〕【勘定】《名詞、動詞する》 ①金銭やものの数量を数えること。「参加者・の・ 人数・を・ かんじょーする。」②前もって考えておくこと。「地震・や・ 火事・の・ こと・も・ かんじょーし・て・ 計画・を・ 立てる。」③代金を支払うこと。支払う金額。「宴会・の・ かんじょー・を・ 払う。」〔①②⇒けいさん〕

がんじょう〔がんじょー〕【頑丈】《形容動詞や》 ①体ががっしりしていて強い様子。「がんじょーな・ 体格・や・けど・ 負けん気・が・ 足ら・ん・ので・ 弱い・なー。」②物ががっしりして壊れそうにない様子。「がんじょーな・ 箱」〔⇒じょうぶ〕■対語=「きゃしゃ」

かんじる【感じる】《動詞・ザ行上一段活用》 ①見たり聞いたり触ったりなどして、ある思いを体に受ける。「部屋・が・ 寒い・と・ かんじる。」②心に思う。考えを心に抱く。印象を持つ。「わし・が・ 間違(まちご)・とっ・た・と・ かんじる。」「あいつ・に・は・ 親しみ・を・ 感じる。」

かんしん【感心】《形容動詞や、名詞、動詞する》 行動・態度・状態などが立派であると深く感じ入る様子。素晴らしいと思って心が動かされる様子。「わかりやすい・ 話し方・を・ する・ 人・や・なー・と・ かんしんする。」

かんじん【肝心】《形容動詞や》 特に大事であるという様子。「自分・から・ 進ん・で・ する・ こと・が・ かんじんな・ん・や。」

かんせい〔かんせー〕【完成】《名詞、動詞する》 ものごとがすっかりできあがること。「夏休み・の・ 宿題・が・ かんせーし・た。」

かんせつ【関節】《名詞》 二つの骨と骨とが、動くようにつながっているところ。「かんせつ・が・ 痛む。」

がんぜない【頑是無い】《形容詞》 幼くて、ものの道理が分からない。幼くて、聞いて判断したり納得したりすることがない。「がんぜない・ 子ども・なん・や・から・ 無茶な・ こと・を・ さし・たら・ あか・ん。」

かんぜん【完全】《名詞、形容動詞》 足りないところや欠けたところがない様子。必要な条件をすべて満たしている様子。「人間・なん・や・さかい・ かんぜんな・ こと・は・ できる・もん・や・ない。」

がんそ【元祖】《名詞》 あるものごとを最初に始めた人。創始者。「明石・の・ 玉子焼き・の・ がんそ・や・と・ 言う・ 店・へ・ 行っ・た。」「インスタントラーメン・の・ がんそ」

かんそう〔かんそー〕【乾燥】《名詞、動詞する》 空気や物が乾いていること。空気や物を乾かすこと。「冬・に・ なっ・て・ 空気・が・ かんそーし・て・ 喉・が・ からからや。」

かんそう〔かんそー〕【感想】《名詞》 ものごとに対して、心に思いや考えを持つこと。また、思ったり考えたりした内容。「あの・ 映画・の・ かんそー・は・ どー・です・か。」

かんぞう〔かんぞー〕【肝臓】《名詞》 腹の右上にあって、消化を助けたり、血液中の毒物を壊したりする器官。「酒・を・ 飲み過ぎ・て・ かんぞー・を・ 悪ー・ し・た。」

かんそうぶん〔かんそーぶん〕【感想文】《名詞》 見たり聞いたり読んだりした内容に対して、思ったり考えたりしたことを書き綴った文章。「読書・の・ かんそーぶん・が・ 宿題・に・ なっ・とる・ねん。」

かんそく【観測】《名詞、動詞する》 自然物や自然現象などの様子を観察して、変化の様子などを調べること。「ガラス・に・ 煤・を・ 塗っ・て・ 日食・の・ かんそく・を・ する。」

がんた【蟹た】《名詞》 堅い甲羅で覆われて、はさみを持ち、横歩きをする動物。「赤爪・の・ がんた・が・ 歩い・とる。」〔⇒かに、がに、がんがん〕

がんたい【眼帯】《名詞》 目やその周りが病気や怪我になった時に、ガーゼなどで目の上を覆うもの。「がんたい・ 付け・たら・ 歩きにくい・わ。」

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2013年8月 8日 (木)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(215)

「明石日常生活語辞典…か」(47)

かんけい〔かんけー〕【関係】《名詞、動詞する》 ①ものごとがつながりを持ったり、影響したりすること。また、そのつながりや影響。「あいつ・も・ 何・か・ かんけーし・とる・ はず・や。」「天気・の・ かんけー・で・ 今日・は・ 中止・に・ する。」②人と人とのつながりや間柄。「親子・の・ かんけー・が・ ちょっと・ 良ー・ない。」

かんげい〔かんげー〕【歓迎】《名詞、動詞する》 喜んで迎えること。「新入り・の・ 人・の・ かんげー・の・ 会・を・ する。」

かんげいこ〔かんげーこ〕【寒稽古】《名詞》 厳冬期に、運動や武道をして、体を鍛えること。「この頃・は・ かんげーこ・を・ する・ 学校・が・ 少(すけ)のー・ なっ・た。」

かんけいない〔かんけーない〕【関係ない】《形容詞》 ①ものごとのつながりや影響がない。「わし・は・ あの・ 事件・と・ かんけーない。」「明日・の・ 天気・は・ 台風・と・ かんけーない。」②人とのつながりや間柄としては無縁である。「同じ・ 苗字・や・けど・ あの・ 家・と・は・ かんけーない・ねん。」

かんげき【感激】《名詞、動詞する》 心に強く感じて、気持ちが強く動かされること。「映画・を・ 見・て・ かんげきし・て・ 涙・が・ こぼれ・た。」「感謝・ かんげき・ 雨・ 霰(あられ)・や。」

かんご【看護】《名詞、動詞する》 病人や怪我人の手当や世話をすること。「夜中・も・ かんご・で・ 付き添ー・とっ・てん。」

がんこ【頑固】《形容動詞や》 人の言うことを受け入れず、自分の考えや立場を貫こうとする様子。「ほんまに・ がんこな・ おっさん・や。」

かんこう〔かんこー〕【観光】《名詞、動詞する》 景色の良いところや、名所旧跡などを見て回ること。「連休・に・ 九州・の・ かんこー・を・ し・ょー・と・ 思(おも)・とる。」

かんごふ【看護婦】《名詞》 医者の手助けや、病人の世話を仕事にしている女性。「優しー・ かんごふさん・が・ 面倒み・てくれる・から・ ありがたい。」◆「かんごし」という言葉も定着しつつある。

かんざし【簪】《名詞》 女の人が着物を着たときに、髪に挿す飾り物。「きらきらし・た・ かんざし・を・ 挿す。」

かんさつ【観察】《名詞、動詞する》 ものごとのありのままの姿や状況を、注意深く見ること。「病気・の・ 具合・を・ かんさつする。」

かんさつ【鑑札】《名詞》 役所・学校・組合などが、特定の行為や営業を許可したことを示す札や書き付け。「学校・から・ 貰(もろ)ー・た・ 自転車・の・ かんさつ」

かんじ【漢字】《名詞》 中国で生まれ、日本でも使っている表意文字。「かんじ・の・ 書き取り・を・ する。」

かんじ【幹事】《名詞》 中心になって業務を行ったり、仲間の世話をしたりする役の人。「忘年会・の・ かんじ・が・ 当たっ・ても・た。」

かんじ【感じ】《名詞》 ①見たり聞いたり触ったりなどして、体に受ける働き。「ざらざらし・た・ かんじ・が・ する。」②心に思うこと。心に抱いた考え。印象。「かんじ・の・ 良(え)ー・ 人」

がんじき《名詞》 落ち葉やごみなどを掻き集めるのに使う、竹でできた熊手。「小学校・の・ 頃・は・ 日曜・に・ なっ・たら・ がんじき・ 持っ・て・ みんな・で・ 道・を・ 掃除し・た。」◆もともとは、竹でできているものを指して言ったが、金属製のものも作られている。

がんじつ【元日】《名詞》 一年の最初の日。一月一日。「がんじつ・は・ 宮参り・に・ 行く。」

かんしゃ【感謝】《名詞、動詞する》 ありがたいと思う気持ち。ありがたいと思う気持ちを表すこと。ありがたいと感じて礼を述べること。「親・に・ かんしゃし・て・ ご飯・を・ 食べ・なはれ。」

かんじゃ【患者】《名詞》 病気や怪我で治療を受けている人。「今日・の・ 病院・は・ かんじゃ・が・ 多かっ・た・なー。」

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2013年8月 7日 (水)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(214)

「明石日常生活語辞典…か」(46)

かんがえ【考え】《名詞》 頭を働かせてあれこれと思うこと。頭を働かせてあれこれと思った内容。「やっぱり・ わし・の・ かんがえ・が・ ちょっと・ 足(たら)・なんだ・みたいや。」

かんがえこむ【考え込む】《動詞・マ行五段活用》 ある事柄だけを深く考える。気にして、いろいろなことを思案してしまう。「そないに・ かんがえこん・だら・ 体・に・ 毒・や・でー。」

かんがえちがい【考え違い】《名詞》 間違った考え。「ごめん。わし・の・ かんがえちがい・やっ・た。」

かんがえもん【考え物】《名詞》 よく考えなければならない物事。判断に迷う事柄。「どっち・を・ 買う・か・ かんがえもん・や・なー。」

かんがえる【考える】《動詞・ア行下一段活用》 頭を働かせてあれこれと思い、判断する。ものごとに筋道を立てて思いはかる。「自分・の・ 頭・で・ かんがえ・なはれ。」

かんかく【間隔】《名詞》 ものとものとの間の、時間や空間のへだたり。「一メートル・の・ かんかく・で・ 縦・に・ 並び・なさい。」「出発する・ かんかく・を・ 開ける。」「一か月・の・ かんかく・で・ 散髪屋・に・ 行く。」

がんがら《名詞》 頭が大きく背ひれや胸ひれが目立っている、磯にすむ魚。カサゴ。◆関西では「がしら」という名が広く使われている。「がんがら・を・ 手・で・ つかん・だら・ 痛い・ぞ。」

かんからかん《形容動詞や》 ①水分が無くなって乾ききっている様子。「喉・が・ かんからかんや・さかい・ 水・が・ 飲み・たい。」②池・川・田畑などに水がなく、土が乾ききっている様子。「庭・の・ 土・が・ かんからかんに・ 乾い・ても・とっ・た・さかい・ 水・を・ 撒い・た。」〔⇒からから〕

かんからぼし【かんから干し】《名詞、形容動詞や》 ①日光が強く当たっている中にいる様子。「かんからぼしで・ 仕事し・た。」②日光に長時間あたって、水分が乏しくなっている様子。「みみず・が・ かんからぼし・に・ なっ・て・ 死ん・どる。」〔⇒かんかんぼし〕

カンガルー〔かんがるー〕【英語=kangaroo】《名詞》 強い後ろ脚が跳躍するのに適し、出産直後は母親の袋の中で育てられる、オーストラリアなどの草原にすむ草食動物。「動物園・の・ かんがるー・が・ ぴょこびょこ・ 跳ん・どる。」

かんかん《形容動詞や》 ①激しく怒っている様子。「お前・の・ こと・で・ 親父・が・ かんかんに・ なっ・とる・ぞ。」②物事に専念している様子。「かんかんに・ なっ・て・ 仕事し・たら・ 体・ 壊す・ぞ。」③日の光が強く当たったり、炭火が勢いよくおこっている様子。「朝・から・ かんかん・ 照っ・とる。」

かんかん《副詞と》 金属や石などがぶつかって、堅い感じの音を出す様子。「鐘・を・ かんかんと・ たたく・」

かんかん【缶缶】《名詞》 ブリキやアルミなどで作った入れ物。「かんかん・に・ 穴・を・ 開け・て・ 紐・を・ 通し・て・ 下駄・みたいに・ し・て・ 遊ぶ。」「ビール・の・ かんかん」◆「かん」とも言うが、「かんかん」と言う頻度が高い。ただし、比較的小さなものについて言うのであって、大きなドラム缶などには使わない。〔⇒かん〕

かんかん【看貫】《名詞》 ものを台に載せて、分銅を用いて重さを測定する秤(はかり)。ものを台に載せて、時計の文字盤のように回転する目盛りを読んで重さを測定する秤。「体重・を・ かんかん・で はかる。」「かんかん・に・ のっ・て・ 目盛り・を・ 読む。」

がんがん【蟹蟹】《名詞》 堅い甲羅で覆われて、はさみを持ち、横歩きをする動物。「見・てみ、がんがん・が・ 歩い・とる・よ。」◆幼児語。〔⇒かに、がに、がんた〕

かんかんでり【かんかん照り】《名詞、形容動詞や》 日光が強く当たっている様子。「かんかんでり・や・さかい・ 帽子・ 着ていき・なはれ。」

かんかんぼし【かんかん干し】《名詞、形容動詞や》 ①日光が強く当たっている中にいる様子。「かんかんぼし・で・ 歩い・たら・ あか・ん。帽子・を・ 着・なはれ。」②日光に長時間あたって、水分が乏しくなっている様子。「茄子(なすび)・の・ 木ー・が・ かんかんぼしに・ なっ・て・ 枯れ・ても・とー。」〔⇒かんからぼし〕

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2013年8月 6日 (火)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(213)

「明石日常生活語辞典…か」(45)

かわり〔かーり〕【代わり・替わり】《名詞》 ①ある人の役目を、他の人がすること。また、それをする人。「あいつ・の・ かーり・に・ 僕・が・ 行き・ます。」②埋め合わせ。「これ・を・ あげる・ かわり・に・ それ・を・ くれ・へん・か。」③取り換えること。「故障し・た・ バス・の・ かーり・が・ 出る。」「保証期間中・や・さかい・ かわり・の・ もの・と・ 交換し・ます。」

かわりばんこに〔かーりばんこに〕【代わり番こに】《副詞》 交互に。代わる代わる入れ替わって。「喧嘩せ・んと・ かわりばんこに・ 使い・なさい。」〔⇒かたみに、かために、かたみかわりに、かためかわりに、かたみばんこに、かためばんこに〕

かわりめ〔かーりめ〕【変わり目】《名詞》 ものごとが移り変わる時期や時間。「季節・の・ かわりめ・は・ 風邪・を・ ひきやすい。」

かわりもん〔かーりもん〕【変わり者】《名詞》 普通の人とは違う性格の持ち主。一般の人とは違う考え方をする人。「何・でも・ 反対する・ かーりもん・が・ おる・さかい・ 気ー・ つけ・なはれ・よ。」〔⇒へんじん〕

かわる〔かーる〕【変わる】《動詞・ラ行五段活用》 ①前とは違うようになる。「駅前・の・ バス・の・ 乗り場・が・ かーっ・た・ん・で・ ちょっと・ 迷(まよ)ー・た。」②新しくなる。「月・が・ かわっ・たら・ いっぺん・ お邪魔し・ます。」「年・が・ かわっ・た・さかい・ 気持ち・も・ 切り替え・て・ 頑張っ・てみ・ます・わ。」③普通とは違う。「かわっ・た・ 考え方・を・ する・ 人・や。」

かわる〔かーる〕【代わる・替わる】《動詞・ラ行五段活用》 役目や働きを、他のものが引き受ける。交替する。「親父・に・ かわっ・て・ 店番・を・ する。」「息子・の・ 担任・の・ 先生・が・ かーっ・た。」

が(を)はる〔がー(を)はる〕【我(を)張る】《動詞・ラ行五段活用》 自分勝手な考え・意志を押し通す。わがままを通して人に従おうとしない。「そないに・ がーはら・んと・ 人・の・ こと・も・ 考え・たれ・よ。」

かん【寒】《名詞》 立春前の、冬の最も寒い頃。「かん・に・ 入っ・た・ので・ 寒稽古・が・ 始まる。」

かん【缶】《名詞》 ブリキやアルミなどで作った入れ物。「ビール・の・ かん・を・ 廃品回収・に・ 出す。」〔⇒かんかん〕

かん【勘】《名詞》 物事を瞬間的に感じたり判断したりする心の働き。直感。「かん・が・ 当たっ・て・ くじ・が・ 当たっ・た。」

かん【貫】《名詞》 尺貫法の重さの単位。◆一貫は三・七五キログラム。「体重・が・ いっ・かん・ 増え・た。」〔⇒かんめ〕

かん【疳】《名詞》 小児期に見られる、神経性の病気や癖。「かん・の・ 強い・ 子・や・さかい・ 気ー・ つけ・たり・や。」

がん【雁】《名詞》 秋の終わり頃に北の方から渡ってくる、首や足が長い水鳥。空を一列になって飛ぶのが見える。

がん【癌】《名詞》 悪性の腫れ物ができる病気。「がん・で・ 亡くなっ・て・やっ・た・ん・やて。」「この頃・は・ がん・も・ だいぶ・ 治る・よーに・ なっ・てき・た。」

がん《名詞に接続する接尾語》 量や金額を表す言葉。「飴・を・ 五百円がん・ 買う。」〔⇒がとこ、ぶん〕

かんおけ【棺桶】《名詞》 人の遺体を入れて葬るのに使う箱。ひつぎ。「年・ とっ・た・さかい・ かんおけ・に・ 半分・ 足・を・ つっこん・だ・よーな・ もん・や。」

がんか【眼科】《名詞》 目の病気を治す病院や医院。「目ー・が・ しょぼしょぼする・さかい がんか・で・ 診・てもらう。」

かんかいん【感化院】《名詞》 少年の更生を助けるところで、「教護院」の旧称。「かんかいん・の・ 横・の・ 道・を・ 通っ・て・ 母親・の・ 里・へ・ 行っ・た。」

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2013年8月 5日 (月)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(212)

「明石日常生活語辞典…か」(44)

かわいそう〔かわいそー、かーいそー〕【可哀相】《形容動詞や》 気の毒で、人の同情を引くような様子。「かわいそーな・ 映画・を・ 見・て・ 涙・が・ こぼれ・た。」「この・ 小説・の・ 主人公・は・ かーいそーな・ 人・なんや。」

かわいらしい〔かわいらしー〕【可愛らしい】《形容詞》 ①無心であったり無邪気であったりして愛らしく感じられる。美しくて心引かれる。優しく扱ってやりたい気持ちになる。「隣・の・ 席・に・ かわいらしー・ 子ー・が・ 座っ・た。」②優しく扱いたいと思うほど、小さい。「かいらしー・ 魚・しか・ 釣れ・へん。」〔⇒かいらしい、かわいい〕

かわおび〔かーおび〕【革帯】《名詞》 皮でできた、ズボンなどの腰を締める平たい帯。「かわおび・の・ 前・に・ バックル・を・ つける。」

かわかす〔かーかす〕【乾かす】《動詞・サ行五段活用》 ①水分や湿り気がなくなるようにする。「筆・で・ 書い・た・ 字ー・を・ かわかす。」②水分や湿り気をなくすために、日光や火にあてる。「急な・ 雨・に・ 当たっ・て・ 濡れ・た・ 服・を・ 火ー・で・ かーかす。」〔②⇒ほす〕■自動詞は「かわく」

かわき〔かーき〕【乾き】《名詞》 水分や湿り気がなくなること。また、その状態や速さ。「風・が・ ない・ので・ 洗濯物・の・ かわき・が・ 遅い。」

かわき〔かーき〕【渇き】《名詞》 喉に湿り気がなくなること。「汗・を・ かい・て・ のど・の・ かーき・が・ 速い。」

かわく〔かーく〕【乾く】《動詞・カ行五段活用》 水分や湿り気がなくなる。「風・が・ 暖(あった)かい・さかい・ よー・ かわいた。」■他動詞は「かわかす」

かわく〔かーく〕【渇く】《動詞・カ行五段活用》 喉に湿り気がなくなる。「喉・が・ かーい・て・ ビール・が・ 飲み・とー・ なっ・た。」

かわぐつ〔かーぐつ〕【革靴】《名詞》 動物の皮をなめしたもので作った靴。「新しい・ かわぐつ・を・ 履い・て・ まめ・が・ でけ・た。」

かわばた〔かーばた〕【川端】《名詞》 ①川のそばにある、川の外側の地域。「洪水・で・ かーばた・が・ 水・に・ 浸かっ・た。」②川の内側のふち。「沖・から・ 戻っ・て・ かーばた・に・ 舟・を・ つない・でおく。」

かわほりじょうき〔かわほりじょーき、かーほりじょーき〕【川掘り蒸気】《名詞》 海底や川底を浚渫する機械などを備えた船。「波止・の・ 沖・の・ 方・で・ かわほりじょーき・が・ 海・の・ 底・を・ さらえ・とる。」◆海岸近くにやってきて、海底を浚渫する様子を何度も見たことがある。バケツ状のものを連ねて海底を浚渫していたようで、作業が始まるとガラガラという大きな音が遠くまで響いていた。海でしか見ないのに「かわほり」と言うのを不思議に思ったことがある。「じょーき」は動力源として、かつて蒸気を使っていたためかと、勝手に想像していた。

かわら〔かーら〕【瓦】《名詞》 屋根をおおうのに使うために、粘土を一定の形にして窯で焼いたもの。「地震・で・ 揺れ・て・ かーら・が・ ずっ・てき・た。」「八木・の・ かーら・の・ 工場」◆「くろがわら」「あかがわら」「いろがわら」などと言い分けることがある。

かわらし〔かーらし〕【瓦師】《名詞》 瓦を作る人。瓦工場を経営する人。「この・ 辺・は・ かーらし・が・ 多(おか)い。」「かわらし・の・ 煙突・から・ 煙・が・ 出始め・たら・ 洗濯物・を・ 取り込ま・んならん。」

かわらぶき〔かーらぶき〕【瓦葺き】《名詞、動詞する》 瓦で屋根をおおうこと。瓦でおおわれた屋根。「藁葺き・の・ 家・を・ かわらぶき・に・ する。」「赤い・ かーらぶき・の・ 家」■類語=「わらぶき」

かわらやね〔かーらやね〕【瓦屋根】《名詞》 瓦でおおった屋根。「恐ろしい・ 鬼瓦・が・ のっ・とる・ かわらやね」■類語=「わらやね」

かわり〔かーり〕【変わり】《名詞》 変わること。変化。「かわり・も・ なく・ 元気です。」

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2013年8月 4日 (日)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(211)

「明石日常生活語辞典…か」(43)

かれ《終助詞》 そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「そんな・ こと・は・ わし・が・ 知っ・とる・かれ。」〔⇒かい〕

かれい〔かれー、かれ〕【鰈】《名詞》 砂地の海にすみ、体が平たい魚。「かれ・を・ 釣り・に・ 行こ・か。」「小(こ)まい・ かれ・が・ ぎょーさん・ 釣れ・た・さかい・ 焼い・て・ 干す。」

カレー〔かれー〕【英語=curry】《名詞》 肉・野菜などにカレー粉を入れて煮込んだもの。また、それをご飯にかけたもの。「子ども・は・ ほんまに・ かれー・が・ 好き・なんや・なー。」

カレーこ〔かれーこ〕【英語=curry + 粉】《名詞》 肉・野菜などを入れて煮込んだものに味や香りをつける粉。「昔・は・ ハウス・の・ かれーこ・しか・ 売っ・とら・なんだ。」◆かつては、文字通り粉のものを使っていた。

かれし【彼氏】《名詞》 親しい男の友達。恋人。「かれし・は・ まだ・ でけ・へん・のん・かいなー。」〔⇒かれ〕

かれは【枯れ葉】《名詞》 水分がなくなり、生気を失った葉。「かれは・が・ 飛び散っ・て・ 掃く・の・に・ 難儀(なぎ)する。」

かれる【枯れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①枝や葉の水分がなくなり、生気を失う。「日照り・が・ 続い・て・ 葉ー・が・ かれる。」「かれ・た・ 枝・を・ 切り取る。」②木や草の水分がなくなり、生気を失う。木や草が命を失う。「かれ・て・ 倒れ・た・ 木ー・を・ 燃やす。」

かれる【嗄れる・涸れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①声が出にくくなる。声が滑らかでなく、かすれたようになる。「応援し・て・ 怒鳴っ・とっ・た・ん・で・ 声・が・ かれ・ても・た。」②川、池、井戸などの水がなくなる。「水不足・で・ ダム・が・ かれ・よる。」

カレンダー〔かれんだー〕【英語=calendar】《名詞》 一年中の月・週・日や行事などを、日の順に書き込んだもの。「かいらしー・ 絵ー・の・ かれんだ・を・ 部屋・に・ 掛ける。」〔⇒こよみ〕

かわ〔かー〕【川】《名詞》 ①地表に集まった水が、地表の窪んだところへ集まって、流れ下っていく水路。「かわ・に・ 沿っ・て・ 細い・ 道・が・ 続い・とる。」②普通以上に、水や液体の流れがあること。「涙・が・ かわ・に・ なっ・とる・ぞ。」◆②は隠喩としての使い方である。

かわ〔かー〕【皮】《名詞》 ①動植物の外側を包んでいるもの。「蜜柑・の・ かー・を・ むい・て・ 食べる。」②中身をおおって包んでいるもの。「饅頭・の・ 薄い・ かわ」

かわ〔かー〕【革】《名詞》 動物の皮を、毛を取り去ってなめして柔らかくしたもの。「かわ・の・ 財布・を・ 買(こ)ー・た。」

がわ〔がー〕【側】《名詞》 ①並んでひとまとまりになっているもの。列になっているもの。「あっち・の・ がー・に・ 並ん・でください。」②外側を巻くようになっているもの。「マッチ箱・の・ がー・を・ 貼る・ 内職・を・ し・た・ こと・が・ ある。」◆名詞に続いて一語になった場合は、「かわ」と発音することもある。「右っかわ」「下っかわ」

かわいい〔かわいー、かーいー〕【可愛い】《形容詞》 ①無心であったり無邪気であったりして愛らしく感じられる。美しくて心引かれる。優しく扱ってやりたい気持ちになる。「かわいー・ 女・の・ 子・が・ 受付係・を・ し・とる。」②優しく扱いたいと思うほど、小さい。「かわいー・ 箱・やっ・た・さかい・ ある・の・に・ 気・が・ つか・なんだ。」〔⇒かいらしい、かわいらしい〕

かわいがる〔かーいがる〕【可愛がる】《動詞・ラ行五段活用》 愛して大切にする。「孫・を・ かーいがっ・て・ あっちこっち・へ・ 連れ・ていく。」「犬・を・ かわいがる。」〔⇒かいがる〕

かわいげ〔かーいげ〕【可愛げ】《名詞》 人が、大切にしたい、優しくしたいという気持ちを起こすような可愛らしさ。「ちゃんと・ 返事・も・ せ・んと・ かわいげ・の・ ない・ 子ー・や・なー。」

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2013年8月 3日 (土)

改訂最終版・明石日常生活語辞典(210)

「明石日常生活語辞典…か」(42)

かりこ《名詞》 釣りなどに使う木造の船で、手こぎで動かし、「てんま」より大きいもの。「かりこ・で・ べら釣り・に・ 行く。」◆発動機などを搭載しているものは「きかいせん」と言う。

かりとる【刈り取る】《動詞・ラ行五段活用》 稲や草などの群がって生えているものを、まとめて切る。「かりとっ・た・ 草・を・ 一箇所・に・ 集める。」

かりぬい【仮縫い】《名詞、動詞する》 洋服などを作るときに、具合を見るためにとりあえず縫ってみること。「かりぬい・まで・ でき・た・さかい・ いっぺん・ 着・てみ・てくれ・へん・か。」

かりばた【軽業】《名詞》 綱渡りや玉乗りなどを身軽にやって見せる芸。サーカス。「かりばた・みたいに・ 細い・ 橋・を・ 渡る。」◆比喩としては、危険を伴う行為などを表す。〔⇒かるわざ〕

がりばん【がり版】《名詞》 蝋を引いた原紙に、鉄筆などで多数の細かい孔をあけて、その孔からにじみ出るインクを紙に写し取る印刷方法。また、原紙に孔をあけるために使うヤスリの板。「試験・は・ がりばん・で・ 作っ・てある・ 問題・や。」〔⇒がり〕  写真参照
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かりもん【借り物】《名詞》 自分のものではなく、人から一時的に受け取った品。「運動会・の・ かりもん競争・に・ 出る。」

かる【借る】《動詞・ラ行五段活用》  ①あとで返す約束をして金品などを受け取る。「図書館・で・ 本・を・ かる。」②他の人から恩恵などを受ける。「みんな・の・ 良(え)ー・ 考え・を・ かり・たい・ねん・けど・ 協力し・てー・な。」■対語=「かす」

かる【刈る】《動詞・ラ行五段活用》 ①稲や草などの群がって生えているものを切る。「鎌・で・ 稲・を・ かる。」②散髪をする。頭髪を切り揃える。「できるだけ・ 短め・に・ かっ・てください。」

がる《形容詞や形容動詞の語幹につき、動詞を作る接尾語・ラ行五段活用》 そのように思う。そう感じる。「デッドボール・に・ なっ・て・ ごっつい・ 痛がっ・とる。」「寒がる」「不思議がる」◆動詞に付く場合は「たがる」を使う。

かるい【軽い】《形容詞》 ①重さが少ない。「中身・が・ 空っぽ・の・ かるい・ 箱」②たいした程度ではない。簡単である。「かるーく・ 一杯・ 飲ん・でいこ・か。」③言動などが軽率である。深く考えずに他人に話してしまう。「あの・ 人・は・ 口・が・ かるい・さかい・ 教え・たら・ あかん。」「かるい・ 人間」④あっさりしている。「かるい・ 味・の・ ポテトチップ」■対語=「おもたい」

かるいし【軽石】《名詞》 溶岩が急に冷えてできた、小さな穴が多い岩石。「かるいし・で・ 足・の・ 裏・を・ こする。」「かるいし・を・ 浮け・て・ 遊ぶ。」

かるうなる〔かるーなる、かるなる〕【軽うなる】《動詞・ラ行五段活用》 前よりも重さが少なくなる。「体重・が・ 二キロ・ほど・ かるーなっ・てん。」■対語=「おもたなる」「おもとなる」

かるがる【軽々】《副詞と》 重さを感じていない様子。難しさを感じていない様子。「かるがると・ 放(ほ)り投げ・た。」「かるがると・ 絵ー・を・ 一枚・ 描い・た。」

カルシューム〔かるしゅーむ〕【英語=calcium】《名詞》 石灰・貝殻などに含まれていて、動物の歯や骨を作っている物質。「牛乳・に・は・ かるしゅーむ・が・ ぎょーさん・ 含ま・れ・とる。」

カルタ〔かるた〕【歌留多】《ポルトガル語=carta》 遊びに使う、絵や字をかいた札。「正月・に・ なっ・たら・ 雑誌・の・ 付録・の・ かるた・で・ 遊ん・だ・なー。」◆子どもの場合は、「いろはカルタ」を指すことが多い。

かるわざ【軽業】《名詞》 綱渡りや玉乗りなどを身軽にやって見せる芸。サーカス。「かるわざ・みたいに・ するすると・ 木ー・に・ 登る。」◆比喩としては、危険を伴う行為などを表す。〔⇒かりばた〕

かれ【彼】《名詞》 ①あの男の人。「かれ・が・ 今度・ 入社し・た・ 人・や。」②親しい男の友達。「かれ・と・は・ どこ・で・ 知り合っ・た・ん。」◆①の使い方は稀である。「あいつ」「あの男」などの言い方が多い。②は、「かれし」と言うことが多い。〔②⇒かれし〕

【写真は、安藤さんが経営されていた、日本でただ一軒の「がりばん」の店。安藤さんは亡くなるときまで、がりばんの灯をともし続けられた。2011年(平成23年)1月8日、兵庫県明石市内で撮影】

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2013年8月 2日 (金)

茜の空(10)

間違いを正す

 人間であるかぎり、間違いをしでかすことはあります。その際、大切なことは間違いをきちんと正すことだと思います。
 まず、最近の話題ですが、憲法改正をめぐってナチスを引き合いに出した副総理が、発言の撤回を表明したということがありました。発言の撤回というのは政治の世界ではありうることのようですが、〔言ったけれども、言わなかったことにする〕というのは普通の感覚では理解できないことです。言わなかったことにしても、聞いた人の耳からは消し去りがたいと思うのです。いったん口にした言葉は、聞いた人の耳に残り続けますから、撤回ではなく、事情説明なり陳謝なりをするのが適切でしょう。報道機関が間違った伝え方をしているのなら、自分の言った真意を説明するのがよいでしょう。世間の人に受け入れてもらえないような内容の話をしたのなら、申し訳ないと言うべきでしょう。
 さて、話のレベルがだいぶ違うのですが、高橋輝次編著『増補版・誤植読本』(ちくま文庫)は、文学者・その他の方々による、誤植に関わる文章を集めたものです。現在はパソコンで文章を書くことが多いのですが、昔は手書きの原稿から活字を拾って印刷しましたから、誤植もよく起こりました。「校正畏(おそ)るべし」という言葉が流布しているほど、校正はたいへんな作業でした。
 恩師が西洋哲学史の本の翻訳をして、その出版が遅れた事情について、その理由が「或る情事」のためだと誤植されていて茫然となったという中村真一郎さんの文章。
 「イッパツできまる」と書いたのに「できまる」が「できる」になっていて、未婚女性が口にすべきない表現になってしまっていたと嘆く林真理子さんの文章。
 笑い話を集めたのではありませんが、読んでいてほんとうに面白い本でした。間違いに気付いたら、潔くきちんと訂正すべきですが、世の中には実に思いがけない間違いもあります。
 「農業生産法人こと京都」という組織について説明した文章に、こんなことが書いてありました。
 「九条ねぎに特化した京都市伏見区の株式会社。京都県内に農地のほかネギのカットなどをする加工工場も持つ。(以下略)」
 (朝日新聞・大阪本社発行、2013年8月1日・朝刊、13版、8ページ)
 ばかばかしい間違いで、訂正記事すら載せるのがはばかられます。筆者に「京都府」であるという認識がなかったのなら論外ですが、編集や校正に当たった人の目からも漏れ落ちてしまっていたのですね。畏るべきことです。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(209)

「明石日常生活語辞典…か」(41)

からっと《副詞》 ①暗い様子から、見違えるように明るくなる様子。空が晴れ晴れとしている様子。「昨日・と・ 違(ちご)・て・ 今日・は・ からっと・ 晴れ・た。」②湿っていたものがすっかり乾燥する様子。「おかげ・で・ 洗濯物・が・ からっと・ 乾い・た。」

がらっと《副詞、動詞する》 天候や態度などがすっかり変わる様子。「がらっと・ 人・が・ 入れ替わっ・た。」「みんな・に・ 攻撃さ・れ・て・ あいつ・の・ 考え方・が・ がらっと・ 変わっ・た。」

からっぽ【空っぽ】《名詞、形容動詞や》 中に何も入っていないこと。あるべきものが中に入っていないこと。「気・が・ つい・たら・ 財布・の・ 中・は・ からっぽやっ・て・ 買い物・が・ でけ・なんだ。」〔⇒から〕

からて【空手】《名詞》 防具などを付けず、手足だけで突き・蹴り・受けをして戦う武術。「趣味・で・ からて・を・ 習う。」

からぶり【空振り】《名詞、動詞する》 球技で、振ったバットやラケットにボールが当たらないこと。「からぶりし・て・ 三振・や。」

からまわり〔からまーり〕【空回り】《名詞、動詞する》 ①機械などが無駄に回ること。「車輪・が・ からまーりし・て・ 坂・を・ 上ら・れ・へん。」②考えや行動がぐるぐると巡って進展しないこと。本人が力んでも他の人が反応しないこと。「周り・の・ 人・が・ 協力し・てくれ・ず・で・ 一人・で・ からまーりし・とっ・た。」

からん《副詞と》 堅いものや乾いたものが他のものに触れて、明るく澄んだ音をたてる様子。「下駄・の・ 音・が・ からん・ からんと・ 聞こえる。」

がらん《副詞と》 堅いものや乾いたものが他のものに触れて、大きく騒がしい音をたてる様子。「棚・の・ 荷物・が・ がらんと・ 落ち・た。」

がらんと《副詞、動詞する》 中に何もなくて広々としているい様子。空虚さを感じて寂しい様子。「体育館・が・ がらんと・ し・とる。」

がらんどう〔がらんどー、がらんど〕《名詞、形容動詞や》 ①広いところの内部に何もない様子。「ビル・の・ 中・は・ 店屋・も・ ないよーなっ・て・ がらんどや。」②空洞になっている様子。中に何も詰まっていない様子。「柱・の・ 芯・の・ 方・は・ 腐っ・て・ がらんどーに・ なっ・ても・とる。」

かり【仮】《名詞》 ①そうでないことを、そのように考えてみること。本当のことではないこと。「かり・の・ 親子・の・ 役・に・ なっ・て・ 芝居・を・ する。」「かり・の・ 話」②ほんの一時のものであること。「かり・の・ 領収証・を・ ください。」

かり【借り】《名詞》 ①あとで返す約束をして金品などを受け取ること。また、そのようにして受け取った金品。「友だち・に・ 一万円・の・ かり・が・ ある。」②他の人から恩恵などを受けること。また、そのことによる負い目。「あいつ・に・は・ かり・が・ あっ・て・ 頭・が・ 上がら・へん。」■対語=「かし」                  

がり《名詞》 蝋を引いた原紙に、鉄筆などで多数の細かい孔をあけて、その孔からにじみ出るインクを紙に写し取る印刷方法。「がり・の・ 原紙・を・ 一枚・ 作っ・た・さかい・ 肩・が・ 凝っ・た。」◆鉄筆を使ってヤスリの上で文字を書くときに、ガリガリという音がするのに由来する言葉である。〔⇒がりばん〕

かりかり《副詞と、動詞する》 ①気持ちよい音を立てて噛む様子。「青い・ 梅・を・ 噛ん・だら・ かりかり・ 音・が・ し・た。」②心の中が穏やかでない様子。いらいらして気持ちが高ぶる様子。「静かに・ 話・を・ し始め・た・ん・や・けど・ 途中・から・ 腹・が・ 立っ・て・ かりかりし・ても・た。」

がりがり《副詞と》 堅いものを切ったり砕いたりして、小刻みに鈍い音を立てている様子。「鼠・が・ がりがりと・ 板・を・ かじっ・とる。」「のこぎり・で・ がりがりと・ 木ー・を・ 切る。」

がりがり《形容動詞や》 ひどくやせ細っている様子。「よー・ 食う・けど・ 体・は・ がりがりや。」

がりきり【がり切り】《名詞、動詞する》 紙に印刷するために、蝋を引いた原紙に、鉄筆などで多数の細かい孔をあけること。「一枚・ がりきりする・の・に・ 二時間・ぐら・ かかる。」

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2013年8月 1日 (木)

茜の空(9)

カッコ付きの学士

 「『学士』乱立 難解700種」という記事を読みました。省令で定めていた1991年までは25~29種類であった「学士」の名称が、今では約700種類に増えているというのです。(読売新聞・大阪本社発行、2013年7月31日・夕刊、3版、11ページ)
 「アビエーションマネジメント」という学士や、「キャリア・マネジメント」という学士など、多彩な学士が生まれていると報じています。そのような名前の学士号を得た人にどのような力が備わっているのか、想像が難しいと思います。経営学、社会学、教育学などとどのような関係にあるのかすら理解しにくいと思います。学問が多様になったと言えばそれまでですが、そんなことよりも、言葉をもてあそんでいるという印象は否めません。
 このような無秩序ぶりも、規制緩和の一環なのでしょうが、文部科学省の指導が行われず野放しになっているように思われますし、商業主義のキャッチフレーズが大学でも横行しているようにも思われます。
 記事では、そのような名前の学士を得た卒業生が、就職活動に際して自分の専門性を説明できなかったという話も紹介していますが、就職活動だけのことではなく、その大学教育が社会にどのように役立っているのかということとも関連してきます。
 このことと関係があるのは、大学の学部名や学科名が野放図にされていることで、言葉だけが踊っているように感じます。入学しようとする学生に、言葉巧みにイメージを先行させて誘いかけ、卒業するときには言葉を飾った称号を与えようとする、そんな大学の姿勢が見えています。学部名を漢字だけで表している大学は、伝統のある大学や、教育内容に自信のある大学だけになっていくのかもしれません。
 かつての学士号は「文学士」「法学士」などと書かれていましたが、今は「学士(〇〇学)」なのだそうです。カッコの中に書かれる言葉が700種類もあるのです。これは学問の種類ではなく、言葉の数でしかありません。大学進学率の高まりとともに、理学士、工学士などという専門性を持った学生が養成されず、「学士」にカッコの注記が施されている卒業証書を与えて大学教育を終えさせているように感じるのは、うがち過ぎでしょうか。
 文学を修めた人、理学を修めた人という専門性よりも、大学を卒業した(学士という称号を得た)ことに意味があり、(〇〇学)ということの内容はどうでもよくなっているのかもしれません。大学卒業生の就職率が何パーセントであったということが話題になりますが、誰も彼も大学に進む時代に、就職率が100パーセントになるなどということは望むべくもないでしょう。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(208)

「明石日常生活語辞典…か」(40)

からいばり【空威張り】《名詞、動詞する》 虚勢を張ること。うわべだけ威張ること。「あの・ 子・は・ 内弁慶で・ からいばりし・とる・ん・や。」

からから《形容動詞や》 ①水分が無くなって乾ききっている様子。「喉・が・ からからに・ なっ・た。」②池・川・田畑などに水がなく、土が乾ききっている様子。「池・が・ からからに・ 干上がっ・とる。」〔⇒かんからかん〕

からから《副詞と》 堅いものが触れ合って音をたてる様子。「鯉のぼり・の・ 風車・が・ からからと・ 鳴っ・とる。」

がらがら《形容動詞や》 ①中に人や物がほとんど入っていない様子。「がらがらの・ 教室・に・ 一番乗りし・た。」②発音する声が嗄れている様子。「声・が・ 荒れ・て・ がらがらに・ なっ・た。」

がらがら《副詞と》 堅いものが触れ合ったり壊れたりして、大きな音をたてる様子。「雨戸・を・ がらがらと・ 開ける。」

がらがら《名詞》 振るとガラガラと音のする、赤ん坊向けの玩具。「がらがら・を・ 振っ・たら・ にこっと・ する。」

がらくた《名詞》 役に立たない品物。価値の低い品物。「お前に・は・ がらくた・でも・ 俺・に・は・ 宝物・や。」

からくち【辛口】《名詞》 一般のものに比べて、塩味が強かったり、ひりひりと舌を刺すような感じが強かったりする食べ物や調味料。「からくち・の・ カレー・が・ 好きな・ん・や。」「からくち・の・ ソース」■対語=「あまくち」

からけつ《形容動詞や》 金品を何も持たない様子。「競馬・で・ 負け・て・ からけつに・ なっ・ても・た。」

からげる《動詞・ガ行下一段活用》 着物の裾や袂をまくり上げてとめる。「雨・の・ 降る・ 日ー・は・ ズボン・を・ からげ・て・ 歩い・た・ 方・が・ えー・よ。」「尻・を・ からげる。」

からげんき【空元気】《形容動詞や》 体力・気力・活動力などがあるように、うわべだけ見せかけている様子。「あいつ・は・ からげんきで・ 喧嘩し・たら・ いつも・ 負け・て・ばっかり・や。」

からし【芥子】《名詞》 カラシナの種を粉にした調味料。「関東(かんと)炊き・に・ からし・ 塗っ・て・ 食う。」

からす【鴉】《名詞》 人家の近くにすむ、大形の黒い鳥。「からす・が・ 塵置き場・を・ あさっ・て・ 困る。」

からす【嗄らす】《動詞・サ行五段活用》 声を出しすぎて、声がかすれるようになる。「声・を・ からし・て・ 野球・の・ 応援する。」

からす【枯らす】《動詞・サ行五段活用》 木や草などの生気を失わせる。「暑い・ 夏・で・ トマト・を・ みんな・ からし・ても・た。」■自動詞は「かれる」

ガラス〔がらす〕【オランダ語=glas】《名詞》 建築用材や器具などに使うために、石英・炭酸ナトリウムなどを原料として、透き通って固い物体としたもの。「がらす・(を・) めん〔=壊し〕・で・ よー・ 怒ら・れ・た・もんや。」

がらすき【がら空き】《形容動詞や》 中にほとんど何もないような様子。「がらすきの・ 電車・で・ 座っ・て・ 通勤する。」〔⇒がらあき〕

ガラスしょうじ〔がらすしょーじ〕【オランダ語=glas + 障子】《名詞》 ①部屋の内外を仕切るために使うもので、格子に組んだ桟に紙を張って使う建具の一部にガラスをはめ込んだもの。「がらすしょーじ・に・ なっ・とる・さかい・ 庭・が・ 見える。」②枠以外の全体がガラスでできている建具。「がらすしょーじ・に・ 替え・たら・ 玄関・が・ 明(あこ)ー・ なっ・た。」〔②⇒ガラスど〕

ガラスど〔がらすど〕【オランダ語=glas + 戸】《名詞》 枠以外の全体がガラスでできている建具。「事務所・は・ がらすど・に・ なっ・とる。」〔⇒ガラスしょうじ〕

からだ【体】《名詞》 ①人や動物の頭・胴・手足などの全体。「相撲取り・は・ 大きな・ からだ・で・ないと・ 務まら・へん。」②健康の具合。体力。「からだ・を・ こわし・とる。」③身のありよう。「来週・の・ 日曜・は・ からだ・を・ 空け・てほしー・ねん・けど。」〔⇒かだら〕

からだつき【体つき】《名詞》 外見上の手足・胴体などの格好。「華奢な・ からだつき・で・ 声・も・ ぼそぼそし・た・ 人・や。」〔⇒かだらつき〕

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