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2013年11月30日 (土)

【掲載記事の一覧】

 長期連載の「改訂最終版・明石日常生活語辞典」は継続しています。休むことなく掲載を続けます。
 11月から新しく「中山道をたどる」という連載を始めました。10月に日本橋から熊谷宿(埼玉県)まで歩き、11月には松井田宿(群馬県安中市)まで歩き終えました。次回は、春になったら碓氷峠を越えて信濃路を歩きます。連載は長く続けます。
 「放射状に歩く」も、11月に2度、歩きました。明日(12月1日)からは、この連載も始めます。
 というわけで、明日からのほぼ1か月間は、「改訂最終版・明石日常生活語辞典」「中山道をたどる」「放射状に歩く」の3つを並行して掲載します。
 ブログをお読みくださってありがとうございます。
 お気づきのことなどは、下記あてのメールでお願いします。
    gaact108@actv.zaq.ne.jp
 これまでに連載した内容の一覧を記します。

◆改訂最終版・明石日常生活語辞典 (1)~(329)~継続
    [2013年1月6日開始~ 最新は2013年11月30日]

◆中山道をたどる (1)~(30)~継続
    [2013年11月1日開始~ 最新は2013年11月30日]

◆新・言葉カメラ (1)~(18)~継続
    [2013年10月1日開始~ 最新は2013年10月31日]

◆放射状に歩く (1)~(71)~継続
        [2013年4月13日開始~ 最新は2013年10月18日]

◆名寸隅の記 (1)~(138)~継続
    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

◆茜の空 (1)~(27)~継続
    [2012年7月4日開始~ 最新は2013年8月28日]

………【以下は、連載を終了したものです。】……………………………

◆言葉カメラ (1)~(385)
    [2007年1月5日開始~2010年3月10日終了]

◆明石日常生活語辞典 (1)~(1116)
    [2009年7月8日開始~2012年9月13日終了]

◆『明石日常生活語辞典』写真版 (1)~(4)
    [2010年9月10日開始~2011年9月13日終了]

◆国語教育を素朴に語る (1)~(51)
    [2006年8月29日開始~2007年12月12日終了]

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 (0)~(102)
    [2008年2月25日開始~2008年7月20日終了]

◆消えたもの惜別 (1)~(10)
    [2009年9月1日開始~2009年9月10日終了]

◆地名のウフフ (1)~(4)
    [2012年1月1日開始~2012年1月4日終了]

◆ことことてくてく (1)~(26)
    [2012年4月3日開始~2012年5月3日終了]

◆テクのろヂイ (1)~(40)
    [2009年1月11日開始~2009年6月30日終了]

◆神戸圏の文学散歩 (1)~(5)
    [2006年12月27日開始~2006年12月31日終了]

◆母なる言葉 (1)~(10)
    [2008年1月1日開始~2008年1月10日終了]

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] (1)~(4)
   [2006年12月23日開始~2006年12月26日終了]

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 (1)~(29)
    [2007年1月1日開始~2009年6月4日終了]

◆西島物語 (1)~(8)
    [2008年1月11日開始~2008年1月18日終了]

◆鉄道切符コレクション (1)~(24)
    [2007年7月8日開始~2007年7月31日終了]

◆足下の観光案内 (1)~(12)
    [2008年11月14日開始~2008年11月25日終了]

◆写真特集・薔薇 (1)~(31)
    [2009年5月18日開始~2009年6月22日終了]

◆写真特集・さくら (1)~(71)
    [2007年4月7日開始~2009年5月8日終了]

◆写真特集・うめ (1)~(42)
    [2008年2月11日開始~2009年3月16日終了]

◆写真特集・きく (1)~(5)
    [2007年11月27日開始~2008年11月13日終了]

◆写真特集・紅葉黄葉 (1)~(19)
    [2007年12月1日開始~2008年12月15日終了]

◆写真特集・季節の花 (1)~(3)
    [2007年5月8日開始~2007年6月30日終了]

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

◆小さなニュース [2008年2月28日]

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや (1)~(13)
    [2009年1月1日開始~2010年1月3日終了]

◆文章の作成法 (1)~(7)
    [2012年7月2日開始~2012年7月8日終了]

◆朔日・名寸隅 (1)~(19)
    [2009年12月1日開始~2011年6月1日終了]

◆教職課程での試み (1)~(24)
    [2008年9月1日開始~2008年9月24日終了]

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 (1)~(3)
    [2006年10月2日開始~2006年10月4日終了]

◆学力づくりのための基本的な視点 (1)~(7)
    [2006年10月5日開始~2006年10月11日終了]

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 (1)~(18)
    [2006年10月16日開始~2006年11月2日終了]

◆教職をめざす若い人たちに (1)~(6)
    [2007年6月1日開始~2007年6月6日終了]

◆これからの国語科教育 (1)~(10)
    [2007年8月1日開始~2007年8月10日終了]

◆現代の言葉について考える (1)~(7)
    [2007年7月1日開始~2007年7月7日終了]

◆自分を表現する文章を書くために (1)~(11)
    [2007年10月20日開始~2007年10月30日終了]

◆兵庫県の方言 (1)~(4)
    [2006年10月12日開始~2006年10月15日終了]

◆暮らしに息づく郷土の方言 (1)~(10)
    [2007年8月11日開始~2007年8月20日終了]

◆姫路ことばの今昔 (1)~(12)
    [2007年9月1日開始~2007年9月12日終了]

◆私の鉄道方言辞典 (1)~(17)
    [2007年9月13日開始~2007年9月29日終了]

◆高校生に語りかけたこと (1)~(29)
    [2006年11月9日開始~2006年12月7日終了]

◆ゆったり ほっこり 方言詩 (1)~(42)
    [2007年2月1日開始~2007年5月7日終了]

◆高校生に向かって書いたこと (1)~(15)
    [2006年12月8日開始~2006年12月22日終了]

◆1年たちました (1)~(7)
    [2007年8月21日開始~2007年8月27日終了]

◆明石焼の歌 (1)~(3)
    [2007年8月28日開始~2007年8月30日終了]

◆失って考えること (1)~(6)
    [2012年9月14日開始~2012年9月19日終了]

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中山道をたどる(30)

日本橋から熊谷宿まで(28)

さいたま市の北端を歩く

 さいたま市北区の宮原の地域を歩きます。繁った森の中に加茂神社(写真・左)があります。神社に立てられている由緒書きの一部には次のような言葉があります。

 当神社の御創立は文化七年徳川幕府によって作られた新篇武蔵風土記稿にも「加茂社、加茂宮村の鎮守にして、社辺に古杉数株あり。土地のさま、旧社と見ゆれど勧請の年代詳かならず」と記されてゐるが、社前に寶暦三年四月、弘化二年十二月と刻まれたもの、又、文政十年八月御遷宮と刻まれた石灯籠もあるので、相当古い御鎮座であることがわかります。その昔京都の上加茂神社を勧請したものと伝えますから別雷の神を祀って五穀の豊穣と萬物を生みなし育てる神として祈り崇められて来ました。

 寶暦(1751年~)、文政(1818年~)、文化(1804年~)、弘化(1844年~)という年号はいずれも江戸時代のものですから、そんなに古くはありませんが、京都の上賀茂神社とのつながりが伝えられているのですね。

 創立140年の宮原小学校には、路傍にセンダンの木(写真・中)があって、市指定の天然記念物となっています。さいたま市のホームページによれば、次のように書かれています。

 高さ15メートル、幹まわり3.02メートル、根まわり3.6メートル(指定時)。明治8年(1875年)、前身の加茂学校設立当時、先生の一人が郷里の高知から苗木を持参し、植えたものだといわれてます。

 植えられてからずっと、学校のシンボルとして卒業生に見つめられてきた木のようですから、鎮守の森と同様に、そこに住む人たちの心の拠り所となっていると思います。
 赤い鳥居が美しい南方神社(写真・右)は諏訪神社の系統のようです。やはり村の鎮守として崇められてきたところでしょう。
 町並みは続いていますが、このあたりで、さいたま市の市域が終わります。総じて、中山道の面影は乏しくなっていました。

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【写真・左は、加茂神社。写真・中は、宮原小学校のセンダン。写真・右は、南方神社。左から順に、2013年(平成25年)10月22日の9時13分、9時26分、9時38分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(329)

「明石日常生活語辞典…し」(10)

しちや【質屋】《名詞》 品物を預かって、お金を貸す仕事。また、その店。「しちや・で・ 金・を・ 借る。」〔⇒しっちゃ〕

シチュー〔しちゅー〕【英語=stew】《名詞》 肉や野菜をスープで煮込んだ料理。「パン・と・ しちゅー・で・ 朝食・を・ する。」

しちょう〔しちょー〕【市長】《名詞》 市を代表し、市政を執り行う人。「しちょー・を・ 選ぶ・ 選挙」

しつ【質】《名詞》 良い・悪いという観点から見た、品物の中身や性質など。「値ー・が・ 安い・さかい・ しつ・が・ 悪い。」

じっ【十】《名詞》 九の次の数の名で、五の二倍の数。◆後続の言葉によって、「じゅう【十】」の発音が変化したもの。「鉛筆 じっ本」〔⇒じゅう〕

じついん【実印】《名詞》 役所に登録されている、重要書類に使用する印鑑。「保証人・の・ 届け・に・ じついん・を・ 押す。」

じっか【実家】《名詞》 ①その人が生まれた家。「じっか・で・は・ 父親・も・ 母親・も・ 元気で・ おり・ます・ねん。」②結婚前にいた家。「じっか・の・ 苗字」

しっかく【失格】《名詞、動詞する》 ①それに値しないこと。その値打ちがないこと。「母親・しっかく・やろ・と・ 言わ・れ・ん・よーに・ 頑張っ・て・ 育て・まし・た。」②決まりに背いたりして、資格を失うこと。「コース・を・ 外れ・て・ 走っ・て・ しっかく・に・ なっ・た。」

しっかり《副詞と、動詞する》 ①土台や構造などが頑丈である様子。「しっかりし・た・ 箱・の・ 上・に・ 乗っ・て・ 棚・の・ もの・を・ 下ろす。」②人の能力・行動・考え方などが堅実である様子。「しっかりし・た・ 話し方・を・ する・ 人」③ものごとを十分に着実に行う様子。「朝飯・を・ しっかりと・ 食べる。」

しっかりもん《名詞》 堅実で信頼のおける人。行動や考え方などがきちんとしている人。「弟・は・ しっかりもん・や。」

じっき《副詞に》 ①時間が近い様子。すぐ。「じっきに・ 行く・さかいに・ 待っ・とり・な。」②距離が近い様子。「じっき・ 隣・に・ 住ん・どる・ 人・から・ 教(お)せ・てもろ・た。」〔⇒じき〕

じっきょう〔じっきょー〕【実況】《名詞、動詞する》 その時の実際の様子を伝えること。「野球・の・ じっきょー・放送・を・ 聞く。」

しつぎょう〔しつぎょー〕【失業】《名詞、動詞する》 それまでに就いていた仕事を失うこと。働く意思や能力を持ちながら仕事に就けないこと。「不景気・で・ しつぎょーする・ 人・が・ ぎょーさん・ おっ・てや・なー。」

しつぎょうほけん〔しつぎょーほけん〕【失業保険】《名詞》 仕事を失った人に対して援助する保険。「今・は・ しつぎょーほけん・を・ 貰(もろ)・とり・ます・ねん。」

しっくり《副詞と、動詞する》 気持ちや、身に付けるものなどがよく合っている様子。「そんな・ こと・を・ 言わ・れ・ても・ しっくりし・まへ・ん。」「大きすぎ・て・ しっくりせ・ん・ 服」

じっくり《副詞と》 ①物事を落ち着いて、堅実に行う様子。力を注いで行う様子。「じっくりと・ 受験勉強・を・ する。」②静かにゆっくり行う様子。「じっくり・ 考え・て・から・ 返事・を・ ください。」

しつけ【躾】《名詞》 ①礼儀や作法を身に付けさせること。「この頃・は・ しつけ・を・ せ・ん・ 親・が・ 多い。」②衣服を作るとき、寸法が狂わないように、粗く縫っておくこと。「服・に・ しつけ・が・ 残っ・とる。」

しっけ【湿気】《名詞》 空気などに含まれている水分。ものが水気を帯びていること。「風呂場・は・ しっけ・が・ 多い。」〔⇒しめり、しめりけ〕

しつけいと【躾糸】《名詞》 衣服を作るとき、寸法が狂わないように、粗く縫っておく糸。「しつけいと・を・ はずす。」

しつける【躾る】《動詞・カ行下一段活用》 ①礼儀や作法を身に付けさせる。「こども・は・ こまい・ 時・から・ しっかり・ しつけ・な・ あか・ん。」②衣服を作るとき、寸法が狂わないように、粗く縫う。「しつけ・て・から・ きちんと・ 縫う。」

しつける【仕付ける】《動詞・カ行下一段活用》 することに慣れている。「しつけ・た・ 仕事・や・さかい・ 早(はよ)ーに・ できる。」〔⇒やりつける〕

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2013年11月29日 (金)

中山道をたどる(29)

日本橋から熊谷宿まで(27)

記憶の果ての宮原駅

 東北・上越・長野新幹線と、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)のガード(写真・左)をくぐります。新幹線の高架軌道の張出した部分を活用して、大宮と内宿の間を結んでいる新交通システムですが、ガードをくぐったところに大宮から2つ目の加茂宮駅(写真・中)があります。
 歩き続けていると、JR宮原駅への入り口があるので、その駅へ寄ってみます。
 昔々、もう40年以上も前のことですが、たぶん均一周遊券を使って旅をしたときのことだったろうと思います。上越線からであったかどうか記憶はあいまいですが、当時たくさんあった夜行列車(急行だったでしょうか、それとも?)を利用して、早朝に降りた駅が宮原駅であったように思います。これも記憶はあいまいですが、信越本線の方向へ乗り換えようとしたのだろうと思います。たぶん、もっと北の駅で乗り換えると待ち合わせ時間が長かったのだろうと思います。
 今、考えてみると、なぜそれが宮原駅でなければならなかったのかという必然性は思い寄らないのですが、それにしても早朝の駅のホームで次に来る列車を待った、という記憶だけが駅名とともに強く残っているのです。
 のどかな風情などはまったくない、大都市の駅になってしまっている宮原駅ですが、思い出だけは田舎の駅です。
 このあたりは、中山道に関心を向けようとしても、ないのです。

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【写真・左は、新幹線とニューシャトルの高架。写真・中は、ニューシャトルの加茂宮駅。写真・右は、JR宮原駅。左から順に、2013年(平成25年)10月22日の8時40分、8時45分、8時59分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(328)

「明石日常生活語辞典…し」(9)

したいことし〔したいことしー〕【したい事し】《名詞》 したいことを思いのままにすること。したいことを思いのままにする人。「あいつ・は・ したいことしー・の・ 気楽者・や。」

したいほうだい〔したいほーだい〕【仕たい放題】《形容動詞や、動詞する》 したいことを思いのままにする様子。行動に抑制がかからない様子。「小(こん)まい・ 子ー・でも・ したいほーだいに・ さし・たら・ あか・ん。」「したいほーだいし・て・ みんな・に・ 嫌われ・とる。」〔⇒しほうだい〕

したうち【舌打ち】《名詞、動詞する》 悔しいときや、落胆したときなどに、舌を鳴らすこと。「下品な・ したうち・なんか・ せ・んとき。」

したがき【下書き】《名詞、動詞する》 清書する前に、試しに書いたり練習のために書いたりすること。また、そのようにして書いたもの。「したがきし・て・ 読み直し・て・ 清書する。」

したぎ【下着】《名詞》 肌にじかに着る衣類。「汚れ・た・ したぎ・を・ 着替える。」〔⇒シャツ〕

したく【支度】《名詞、動詞する》 ①食事の用意をすること。「晩・の・ したく・を・ 済ます。」②あることを行うために前もって用意すること。準備をすること。整えること。「旅行・の・ したく・は・ 終わっ・た・か。」〔⇒こしらえ、こっさえ〕

したじ【下地】《名詞》 ①ものごとの土台となるもの。「壁・の・ したじ・を・ 塗る。」②本来の性質。「あいつ・は・ したじ・が・ 真面目に・ でけ・とる。」

しだし【仕出し】《名詞》 料理を作って、注文した家に届けること。「法事・の・ とき・に・ しだし・を・ 取る。」

したじき【下敷き】《名詞》 ①物の下に敷くもの。「したじき・を・ 敷(ひ)ー・て・ 字ー・を・ 書く。」②物の下に置かれること。「地震・で・ こけ・た・ 家・の・ したじき・に・ なっ・た。」

したしらべ【下調べ】《名詞、動詞する》 前もって調べること。予習。「したしらべ・を・ し・て・から・ 話・を・ せ・なんだら・ 恥・を・ かく・ぞ。」

したて【下手】《名詞》 他の人よりへりくだった位置に立つこと。丁寧な態度をとること。「こっち・が・ したて・に・ 出・たら・ つけあがり・やがっ・た。」◆対語のように見える「うわて【上手】」とは、品詞、意味、用法などで違いがある。

したて【仕立て】《名詞》 和服、洋服、靴などを注文して作ること。「既製品・や・のー・て・ したて・の・ 服・なん・や。」

したてもん【仕立物】《名詞》 注文によって作った和服や洋服。「したてもん・を・ 届ける。」

したてる【仕立てる】《動詞・タ行下一段活用》 ①和服や洋服を、注文して作る。「就職する・ん・や・から・ 服・を・ したて・たる。」②特別に用意する。「バス・を・ したて・て・ 応援・に・ 行く。」

したぐつ【下靴】《名詞》 戸外ではく靴。「したぐつ・で・ 体育館・に・ 入っ・たら・ あか・ん。」■対語=「うわぐつ」

したばき【下履き】《名詞》 戸外で使う履き物。「汚れ・た・ したばき・で・ 家・の・ 中・に・ 入る・な・よ。」■対語=「うわばき」

じたばた《副詞と、動詞する》 ①手足をもがいて抵抗する様子。「じたばたする・と・ 殴ら・れる・ぞ。」②焦って物事に取り組む様子。「締め切り・の・ 前・に・ じたばたと・ し・たっ・て・ もー・ 遅い。」

したみ【下見】《名詞、動詞する》 気になることを確認したり、内容などを確認したりするために、前もって見ておくこと。「遠足・の・ したみ・に・ 行く。」

したよみ【下読み】《名詞、動詞する》 本番などの準備として、前もって読んでおくこと。「したよみし・て・から・ 舞台・に・ 出・ていく。」

しち【質】《名詞》 ①お金を借りたしるしや、約束のしるしとして預けておくもの。「服・を・ しち・に・ 入れ・て・ 金・を・ 借る。」②品物を預かって、お金を貸す仕事。また、その店。「商売・は・ しち・や・ねん。」◆「ひち」と言うこともあるが、「しち」の方を多く使う。

じちかい【自治会】《名詞》 地域や学校で、自分たちのことを自分たちで決めて行う会。「村・の・ じちかい・の・ 総会」

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2013年11月28日 (木)

中山道をたどる(28)

日本橋から熊谷宿まで(26)

「仲仙道」という文字に出会う

 10月22日。前日に続いて空模様は良好です。大宮では駅の西側にあるホテルに泊まりました。大宮駅は新幹線ホームのある西側が斬新で、東側は古くからの面影を残しています。7時45分に大宮駅の東駅前を出発して、県道164号を北に向かいます。
 大宮はアルディージャ(写真・左)の町です。浦和レッズに比べると大宮アルディージャは低迷していますが、アルディくん、ミーヤちゃんのキャラクターが愛嬌を振りまいています。
 大宮の町からも旧中山道の風情は消えているように思います。氷川神社に寄ることはしないで、中山道を急ぎます。しばらくして、JR東北本線と東武鉄道野田線のガード(写真・中)をくぐります。
 このガードの名前が「第2仲仙道ガード」(写真・右)となっています。私はこのブログでは一貫して「中山道」と書いていますが、他の文字遣いを目にした場合は、そのように書きます。
 中学・高校時代に江戸時代の五街道について習ったときには、中仙道という文字であったように思っているのですが、正確な記憶であるかどうかはわかりません。現在は、ガイドブックなどで中山道という文字が多いように思います。
 鉄道のガードに付けられていた「仲仙道」という文字遣いは少数派であるように思います。けれども「中」と「仲」はほぼ同じように使われている場合があって、「中宿」「中町」が「仲宿」「仲町」と書かれることも多いようです。「仙道」には、仙人が通る道という意味もありますが、「山道(せんどう)」は内陸部を通る道という意味です。海沿いの東海道(常陸から伊勢、志摩まで)の国々に対して、内陸部の国々と、現在の東北地方まで(陸奥から近江まで)を東山道と呼びましたが、東山道を単に「山道」と呼んだこともあるようです。

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【写真・左は、大宮アルディージャ一の旗。写真・中は、JR東北本線と東武鉄道野田線のガード。写真・右は、「第2仲仙道ガード」の名称が書かれた表示。左から順に、2013年(平成25年)10月22日の7時51分、8時07分、8時09分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(327)

「明石日常生活語辞典…し」(8)

じしん【地震】《名詞》 火山活動、断層の陥没など、地球の活動によって地面が揺れ動くこと。「じしん・の・ あっ・た・ 年・から・ 神戸・の・ ルミナリエ・が・ 始まっ・てん。」

しす【繻子】《名詞》 表面に縦糸または横糸を浮かせたような絹織物。「しす・の・ 帯・を・ 締める。」〔⇒しゅす〕

じず【数珠】《名詞》 仏を拝むときなどに使う、小さな玉を糸に通して輪にしたもの。「じず・ 持っ・て・ お通夜・に・ 行く。」〔⇒じゅず〕

しずか【静か】《形容動詞や》 ①ひっそりとして、物音がしない様子。「うるさいなー。もっと・ しずかに・ せ・んか。」②動きが穏やかな様子。「今日・は・ 波・が・ しずかや・なー。」③気持ちや性質がおとなしい様子。「落ち着い・て・ しずかな・ 人」④急がず、慌てない様子。「しずかに・ 歩く。」

しずく【滴】《名詞》 水や液体のしたたり落ちる粒。「花びら・から・ しずく・が・ こぼれ・た。」

しずむ【沈む】《動詞・マ行五段活用》 ①水の中に深く入る。「台風・で・ 船・が・ しずん・だ。」②水の底に達する。「川・の・ 底・に・ しずん・どる・ 石」③太陽や月が、水平線や地平線に隠れる。「日ー・が・ しずむ・の・が・ 早(は)よ・ なっ・た・な。」④晴れない気持ちになる。「しずん・だ・ 顔・を・ し・とる。」■他動詞は「しずめる」

しずめる【沈める】《動詞・マ行下一段活用》 ①水の中に深く入らせる。「錘(おもり)・を・ しずめる。」②水の底に達するようにする。「石・を・ しずめ・て・ 波止・を・ 作る。」■自動詞は「しずむ」

しせい〔しせー〕【姿勢】《名詞》 体の構え方。体の形。「悪い・ しせい・を・ し・とっ・たら・ 背骨・が・ 歪(いが)ん・でまう・ぞ。」〔⇒かっこう〕

じせい〔じせー〕【時世、時勢】《名詞》 世の中の様子。世の中の成り行き。「今・は・ 昔・と・ じせー・が・ 違う・さかい・ 結婚せ・ん・ 人・も・ 増え・た。」〔⇒じせつ〕

じせつ【時節】《名詞》 ①春・夏・秋・冬のそれぞれの期間。「花・が・ 咲く・ じせつ・に・ なっ・た。」②あるものがよく行われる時期。あるものが盛りである時期。「筍・が・ うまい・ じせつ・は・ 短い。」③世の中の様子。世の中の成り行き。「今・は・ じせつ・が・ 悪ー・て・ 不景気や。」〔①②⇒きせつ。③⇒じせい〕

しぜん【自然】《名詞、形容動詞、副詞に・と》 山川、海陸、動植物、天候など、人が作ったものでないもの。ひとりでに起こる様子。わざとらしくない様子。「しぜん・の・ 力・は・ ごっつい・もん・や・なー。」「しぜんと・ 道・が・ 右・に・ 曲がっ・ていく。」「いつの間にか・ しぜんに・ 乾い・てしも・とる。」

しそ〔しそー〕【紫蘇】《名詞》 香りのよい葉や実を食用にする草。「素麺・の・ 薬味・に・ しそ・の・ 葉ー・を・ 刻む。」◆「あかじそ」「あおじそ」と言い分けることがある。

じぞう〔じぞー〕【地蔵】《名詞》 苦しんでいる人、特に子どもを救うと言われている菩薩。「さんまい〔=埋め墓〕・に・ ある・ 六じぞーさん」

した【下】《名詞》 ①ある面や基準から低いところ。蔭になっているところ。「机・の・ した」「部長・の・ した・で・ 働い・とる。」②地位や能力などが低いこと。「勉強・は・ あいつ・より・ した・や。」③年齢が低いこと。「三つ・ した・の・ 後輩」

した【舌】《名詞》 口の中にあって、ものをのみ込んだり、味を感じたり、発音を調整したりするもの。「あわて・て・ もの・ 言(ゆ)ー・て・ した・を・ 噛ん・だ。」「した・が・ 痺れ・て・ 味・が・ わから・ん。」〔⇒べろ〕

しだ【羊歯】《名詞》 ワラビ、ウラジロなどの、日陰に育ち胞子で増える植物。「湿っ・た・ とこ・に・ しだ・が・ 生え・とる。」

しだい【次第】《名詞に付く接尾語》 その人やものの事情によって決まることを表す言葉。「行く・か・ 行か・ん・か・は・ お前しだい・や。」「金額しだい・で・ 売ら・ん・ こと・も・ない。」「天気しだい」

じだい【時代】《名詞》 ある長さを持った、区切られた期間。「まだ・ 学校・に・ 行き・よっ・た・ じだい」「江戸じだい」

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2013年11月27日 (水)

中山道をたどる(27)

日本橋から熊谷宿まで(25)

氷川神社の門前町・大宮

 さいたま新都心からしばらく進むと、氷川神社の参道が始まるところがあります。
 大宮は昔から鉄道の要衝にある町として知られていますが、もともとは氷川神社の門前町として、また中山道の宿場町として発達してきました。大宮という地名は、氷川神社の門前町として栄えたことに由来しています。氷川神社は武蔵一宮で、関東に280ほどある氷川神社の総本社です。
 赤く大きな一の鳥居(写真・左)があって、その奥の方に参道が続いています。明治時代までは鬱蒼とした杉並木であったようですが、現在はケヤキを中心とした並木になっています。歩道も立派に整備されて、傍らを車も走っています。三の鳥居をくぐると神社の境内だそうですが、参道の長さは2㎞を超えます。
 参道の入り口に「武蔵國一宮 氷川大明神」という大きな碑(写真・中)が立っています。そばには「是より宮まで十八丁」と書いた石柱もあります。
 「参拝者の皆様へ」と題する立て札のはじめには、次のように書いてあります。

 氷川参道は氷川神社への厳かな参道であるとともに、全国的にも稀な中心市街地の中の長さ二キロメートルの並木道であり、さいたま市民全体の貴重な財産です。

 そばには「氷川参道歩こうMAP」も掲げられています。古い中山道はその参道を通っていましたが、1628年(寛永5年)に道筋を西寄りに改めています。長い参道を歩くのも良いのですが、目的地をJR大宮駅と考えていますので、後に改められた中山道の道筋をたどります。
 16時30分に大宮駅前(写真・右)に到着です。歩き始めたのが8時ちょうどですから、8時間30分になります。しばらく足を止めて写真を撮ったりメモをしたりしましたが、昼食休憩に充てたのは20分間で、まるまる8時間歩いたことになります。歩数計は42292歩を示しています。

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【写真・左は、一の鳥居と氷川神社参道。写真・中は、「武蔵國一宮 氷川大明神」の碑。写真・右は、JR大宮駅。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の16時07分、16時08分、16時30分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(326)

「明石日常生活語辞典…し」(7)

しごと【仕事】《名詞、動詞する》 ①働くこと。それによって生計を立てていくための職業。「会う・たび・ごと・に・ あいつ・は・ しごと・が・ 変わっ・とっ・た。」②自分に課したり、人から与えられたりする任務。「家・の・ 前・の・ 道・を・ 掃除する・の・が・ 今日・の・ わし・の・ しごと・や。」〔⇒つとめ〕

しこみ【仕込み】《名詞》 ①酒・味噌・醤油などを作るために、原料を混ぜ合わせて、桶などに詰めること。「冬・は・ 酒・の・ しこみ・の・ 時期・な・ん・や。」②教えて身につけさせること。「親・の・ しこみ・が・ 良(え)ー・さかい・ 優しー・ 子ー・に・ 育っ・た。」③売るために、品物を買い入れること。「しこみ・が・ 足ら・なんだ・さかい・ 売り切れ・ても・た。」

しこむ【仕込む】《動詞・マ行五段活用》 ①身につけさせるために教える。「大工・の・ 仕事・を・ しこむ。」②売るために、商品を買い入れる。「ぎょーさん・ しこん・だ・けど・ 売れ・なんだ。」③酒・味噌・醤油などを作るために、原料を混ぜ合わせて、桶などに詰める。「酒・を・ しこむ。」〔②⇒しいれる〕

じさつ【自殺】《名詞、動詞する》 自分で自分の命を絶つこと。「じさつ・なんか・ し・たら・ あか・ん・でー。」

じさんきん【持参金】《名詞》 結婚に際して、持っていくお金。「じさんきん・付き・の・ 嫁はん・を・ もろ・た・そーや。」

しし【獅子】《名詞》 ①百獣の王と言われる、茶色の毛をもち、雄はたてがみをそなえた勇猛な動物。「しし・が・ 吠え・とる・ 声・は・ 恐い・なー。」②木製の頭や、布製の体を覆うものをかぶって、踊りを舞うもの。特に、その頭の部分。「獅子舞・の・ しし」〔①⇒ライオン〕

じじ【爺】《名詞》 ①祖父。②父。③老人。「あの・ 人・は・ どこ・の・ じじ・や。」◆侮った語気を含む場合もある。

しじつ【手術】《名詞、動詞する》 病気や傷になっているところを、切り開いたり切断したりして治療すること。「痔ー・の・ しうつ・を・ し・て・ 会社・を・ 休ん・だ。」〔⇒しゅじゅつ、しゅじつ、しうつ〕

ししまい【獅子舞】《名詞》 豊作を祈ったり悪魔をはらったりするために、木製の頭や、布製の体を覆うものをかぶって、踊りを舞うこと。「獅子舞・が・ やっ・てき・た。」

しじみ【蜆】《名詞》 川や湖にすむ、アサリより小さくて黒い二枚貝。「しじみ・の・ 味噌汁」

ししゃ【死者】《名詞》 死んだ人。「きのどくな・ 水害・の・ ししゃ」〔⇒しびと、しにん〕

じしゃく【磁石】《名詞》 ①鉄を引きつける性質を持つ物体。「じしゃく・を・ 使(つこ)・て・ 落ち・た・ 針・を・ 探す。」②針の指す向きから方位を知る道具。「じしゃく・で・ 方角・を・ 調べる。」

ししゃごにゅう〔ししゃごにゅー〕【四捨五入】《名詞、動詞する》 求める桁のすぐ下の数が、4までのときは切り捨て、5以上のときは切り上げて、上の位に1を加えるやり方。「わし・は・ ししゃごにゅーし・たら・ もー・ 六十代・や。」

ししゅう〔ししゅー〕【刺繍】《名詞、動詞する》 色糸で布地などに模様や文字を縫い表すこと。また、そのようにして作られたもの。「子ども・の・ 服・に・ ししゅー・を・ する。」

しじゅう〔しじゅー〕【始終】《名詞、副詞》 始めから終わりまで。絶えず。いつも。「冬・に・ なっ・たら・ しじゅー・ 風・が・ 吹く。」「しじゅー・ 働い・て・ やっとこさ・ 生き・ていけ・る。」

じしゅう〔じしゅー〕【自習】《名詞、動詞する》 他の力を借りずに自分で勉強すること。「学校・で・ じしゅー・の・ 時間・が・ ある・の・は・ 楽しみ・やっ・た・なー。」

じじょ【次女】《名詞》 二番目に生まれた女の子。「じじょ・が・ 小学校・に・ 入っ・た。」

じじょう〔じじょー〕【事情】《名詞》 ものごとの込み入った内容。なぜそうなったのかというわけ。「人・に・ 言え・ん・ じじょー・が・ ある・ん・やろ。」

じしん【自信】《名詞》 自分の力や価値を、自分で固く信じること。心を強く持つこと。「もっと・ じしん・ 持た・な・ 勝た・れ・へん・ぞ。」

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2013年11月26日 (火)

中山道をたどる(26)

日本橋から熊谷宿まで(24)

さいたま新都心(与野)のあたり

 さいたま市は、2001年(平成13年)5月に、浦和、大宮、与野の3つの市が合併して生まれ、その後に岩槻市を編入しています。浦和から大宮に向かって歩きますが、その間に与野があります。
 与野には大ケヤキの並木道(写真・左)がありますが、これは一里塚と一里塚の間を示す半里塚の跡だそうです。立派な並木が500メートルほどにわたって続いています。前述した辻の一里塚の次には、浦和の一里塚があったはずですが、これは失われています。そして、その次の大宮の一里塚も失われています。その間にあった与野のあたりの半里塚が跡をとどめているのは皮肉なことです。
 JR京浜東北線に「さいたま新都心」という駅があります。在来線に対して命名された「新幹線」が、開通後半世紀になろうとしても新幹線のままであるように、「新都心」などという名付けも長く残るのでしょうか。このあたりは、旧浦和市、旧与野市、旧大宮市の市域が入り組んでいたようですが、今は中央区という名称が与えられているようです。近くまで浦和区、大宮区が迫っています。旧国鉄の大宮操車場があったところで、再開発・土地区画整理事業が行われたところです。
 さいたま新都心駅と結ばれている陸橋の下を旧中山道(県道164号)が通っていて、道端には火の玉不動尊・お女郎地蔵などがあったりするのですが、未来都市的な風景とは不釣り合いです。それでも、その陸橋の下には旧中山道という表示(写真・中)があって、中山道という文字にやっと出会えた感じです。
 鉄道ファンの私としては、ともかくも陸橋を上がって、さいたま新都心駅の改札口まで行ってみます。京浜東北線の電車で通ったことはありますが、駅を見るのは初めてです。広いコンコースに人があふれています。駅の西側はコンクリートジャングルで、北寄りにはさまざまな催し物が開かれる、さいたまスーパーアリーナがあります。

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【写真・左は、大ケヤキの並木道。写真・中は、さいたま新都心駅前陸橋の下にある旧中山道の表示。写真・右は、JRさいたま新都心駅。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の15時28分、15時44分、15時48分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(325)

「明石日常生活語辞典…し」(6)

しくみ【仕組み】《名詞》 ものごとの組み立て。作られたものの構造。「時計・の・ 動く・ しくみ」〔⇒しかけ〕

しけ【時化】《名詞》 ①雨や風が強く、海が荒れること。暴風雨。「しけ・で・ 西風・が・ よー・ 吹い・とる。」②海が荒れて、魚が獲れないこと。「べら釣り・は・ しけ・や。」■対語=「なぎ」

じげ【地下】《名詞》 地元。自分の村。自分が住んでいる地域。「あの・ 人・は・ じげ・に・ 住ん・どる・ 人・や。」「マンション・が・ 増え・て・ じげ・や・ない・ 人・が・ 増え・た。」

しけい〔しけー〕【死刑】《名詞》 重罪の人の命を絶つ罰。「お前・みたいな・ ごんた・は・ しけー・に・ なっ・てまえ。」

しける【時化る】《動詞・カ行下一段活用》 ①雨や風が強く、海が荒れる。暴風雨になる。「台風・が・ 来・て・ 海・が・ しけ・とる。」「沖・は・ だいぶ・ しけ・とる。」②海が荒れて、魚が獲れない。「この・ 一週間・は・ しけ・て・ばっかり・や。」③ものごとに失敗する。うまく進展しない。「宝くじ・が・ 全部・ しけ・ても・た。」④気落ちする。元気がなくなる。悲観する。困る。「試合・に・ 負け・て・ しけ・とる。」⑤気が小さい性格である。人つきあいがよくない。「しけ・た・ やつ」「しけ・て・ 寄付・を・ し・てくれ・へん・ねん。」■対語=①「なぐ」

しげる【茂る・繁る】《動詞・ラ行五段活用》 草木の葉や枝がさかんに育つ。草木の葉や枝がこんもりと覆うようになる。「松・の・ 枝・が・ しげっ・てき・た。」「草・が・ しげっ・て・ 通ら・れ・へん。」

しけん【試験】《名詞、動詞する》 ①物の性能や働きなどを試すこと。検査すること。「動く・か・ どー・か・ しけん・を・ する。」「うまい・こと・ でける・か・ しけんし・てみる。」②問題を出して答えさせること。「ほんまに・ わかっ・とる・か・ どー・か・ しけんし・たろ・か。」③合否を決めるために行うことがら。「入学しけん・が・ 近づい・た。」〔⇒テスト〕

じけん【事件】《名詞》 ふつうの時には起こらないような出来事。意図的に引き起こした、よくない出来事。話題や問題となる事柄。「ここらへん・は・ じけん・なんか・ あら・へん・ 所(とこ)・や。」

じけん【受験】《名詞、動詞する》 入学や資格取得のために、試験を受けること。「今年・は・ 子ども・が・ じけんする・さかい・ 気ー・ 使い・ます。」「じけん・の・ ため・の・ 勉強」〔⇒じゅけん〕

しけんかん【試験管】《名詞》 実験のために使う、一方の口を閉じた細長いガラス管「しけんかん・に・ 薬・を・ 入れる。」

じこ【事故】《名詞》 人の意図によらずに起こる、思いがけない悪い出来事。「交通じこ・なんか・に・ 遭わ・ん・よーに・ し・なはれ。」

しこう〔しこー〕【手工】《名詞》 ①手先でする工芸。「細かい・ しこー・の・ 作品」②学校の科目としての工作。「学校・の・ しこー・の・ 時間・に・ 本立て・を・ 作っ・た。」〔⇒しゅこう〕

じこう〔じこー〕【時候】《名詞》 四季の気候の様子。寒気・暖気などのありさま。「えー・ じこー・に・ なり・まし・た・なー。」

じごえ【地声】《名詞》 ①生まれつきの声。「じごえ・や・さかい・ 変え・よ・ 思(おも)・ても・ 変わら・へん。」②拡声装置などを使わないで話す声。「じごえ・で・ 後ろ・まで・ 聞こえる・よーに・ しゃべる。」

しごく《動詞・カ行五段活用》 ①長いものを握ったりはさんだりして、その手をこするように強く引く。「麦・の・ 穂ー・を・ 手ー・で・ しごく。」②厳しく鍛える。「もっと・もっと・ しごい・たっ・てくれ。」〔①⇒すごく〕じごく【地獄】《名詞》 ①悪いことをした人が、死後に落ちていく考えられているところ。「えー・ こと・ し・とか・なんだら・ じごく・へ・ 行か・んならん・ぞ。」②ひどい苦しみの境遇や状態。「交通じごく」「受験じごく」

じこしょうかい〔じこしょーかい〕【自己紹介】《名詞、動詞する》 自分の名前や経歴、特性などを述べて、他の人に知らせること。「今日・は・ みんな・で・ じこしょーかい・を・ し・まほ。」

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2013年11月25日 (月)

中山道をたどる(25)

日本橋から熊谷宿まで(23)

宿場の趣のない浦和

 政令指定都市のさいたま市は、東京に近いという地の利を生かして、古いものよりも新しいものを志向して、発展を続けているようです。中山道の宿場町であった浦和は、人口も川越などに比べて多くなかったのですが、県庁や高等教育機関などが置かれた後、めざましく発展してきました。市制施行は県内では川越、熊谷、川口に次いで4番目であったようです。
 今、歩いてみると、残念なことに浦和の町からは宿場情緒は消えてしまっています。大都市にはそのような傾向は強いのですが、残念なことです。住民異動の激しい都市では、郷土の歴史や文化を尊ぶ気持ちが薄らいでしまうのかもしれません。
 にぎやかな通りの歩道側に「中山道浦和宿」と彫った石柱(写真・左)が並んでいますが、文字だけでのアピールでは弱いと思います。本陣跡や市場跡も碑が立てられているだけです。カメラを向けるものも少なくて、浦和の町を通り過ぎていきます。
 浦和はサッカーの町という色合いが強くて、浦和レッズの旗(写真・中)がたくさん吊り下げられています。北浦和の商店街にはレッズ商店街という名称(写真・右)が付けられています。
 「歴史散歩」というシリーズ本(山川出版社)があります。『埼玉県の歴史散歩』(2005年2月発行)は、県内を川越街道、鎌倉街道、秩父往還、中山道、日光道中というように区分けしています。街道筋に沿って地域を分けるというやり方は、他の都道府県のものに比べて、際だった特徴になっているのですが、その結果、県都のさいたま市は、ずいぶん寂しい記述になっています。

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【写真・左は、「中山道浦和宿」の石柱。写真・中は、浦和レッズの旗。写真・右は、商店街の名称板。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の14時20分、14時50分、14時54分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(324)

「明石日常生活語辞典…し」(5)

しきし【色紙】《名詞》 短歌・俳句・絵などを書く、四角い厚紙。「しきし・に・ サイン・を・ 書い・てもらう。」

しきじょう〔しきじょー〕【式場】《名詞》 儀式・式典などを行うための場所。「葬式・の・ しきじょー・で・ 久しぶりに・ 友だち・に・ 会(お)ー・た。」「卒業式・の・ しきじょー」

しきち【敷地】《名詞》 建物などを建てるために使われる、一定の区画の土地。「広い・ しきち・に・ 建て・た・ 家」

しきび【樒】《名詞》 香気があり、枝を仏に供える木。「葬式・に・ しきび・の・ 一対・を・ おくる。」〔⇒しゃしゃき〕

しきもん【敷物】《名詞》 床や机などの上に敷くもの。「牛乳・を・ こぼし・て・ しきもん・が・ 汚れ・た。」「新聞紙・を・ しきもん・に・ し・て・ 半紙・を・ 置い・て・ 習字・を・ する。」

じぎょう〔じぎょー〕【授業】《名詞、動詞する》 学校などで、勉強を教えること。教える時間の区切り。「昼まで・に・ じぎょー・が・ 四つ・ ある。」〔⇒じゅぎょう〕

しぎょうしき〔しぎょーしき〕【始業式】《名詞》 学校などで、学年や学期の初めに行う儀式。「一学期・の・ しぎょーしき・は・ 八日・や。」

しきり【仕切り】《名詞、動詞する》 仕切りをつけること。間に境を作ること。また、そのようにした区切り。「箱・の・ 中・の・ しきり・が・ 歪(いが)ん・でも・とる。」「部屋・の・ しきり・を・ する。」〔⇒へきり、へっきり〕

しきる【仕切る】《動詞・ラ行五段活用》 区切りをつける。間に境を作る。「畑・を・ しきっ・て・ 花・を・ 植える。」〔⇒へきる〕

しく【敷く】《動詞・カ行五段活用》 ものを、何かの上に平らに広げる。延べ広げて下を押さえつける。「畳・を・ しく。」「布団・を・ しく。」「庭・に・ 砂利・を・ しく。」〔⇒ひく〕

じく【軸】《名詞》 ①紙や布に字や絵をかいたものを表装して、床の間などに飾るようにしたもの。「七福神・を・ 描い・た・ じく」②回転するものの中心になる棒。「車輪・の・ じく」③手で持つ、柄の部分。「マッチ・の・ じく」「万年筆・の・ 黒い・ じく」〔①⇒かけじく、かけじ〕

じく【塾】《名詞》 児童・生徒などに、勉強や算盤・習字などを教えるところ。「じく・で・ 勉強・を・ 教(おせ)・てもらう。」「じく・に・ 行っ・た・さかい・ 成績・が・ 上がっ・た。」〔⇒じゅく〕

しくさる《動詞・ラ行五段活用》 相手の行為を非難するときに使う言葉で、「する」を意味する。「人・の・ こと・も・ 考え・んと・ 勝手な・ こと・を・ しくさっ・て。この・ あほんだら。」◆動詞「する」と補助動詞「くさる」とが一体になった言葉である。ただし、「くさる」は「てくさる」の形で使われることが多く、その場合は「し・てくさる」という言い方になる。〔⇒しやく〕

しくしく《副詞と、動詞する》 ①弱々しく、すすり泣く様子。落胆している様子。「しくしくし・とら・んと・ 元気・を・ 出し・なはれ。」②刺されるように鈍く痛む様子。「歯ー・が・ しくしくと・ うずく。」

じくす【熟す】《動詞・サ行五段活用》 果物が十分に実る。実が食べ頃になる。「柿・が・ 赤(あこ)ー・に・ じくし・た。」〔⇒じゅくす、うれる〕

しくだい【宿題】《名詞》 ①家で勉強してくるようにと、出された問題・課題。「しくだい・が・ まだ・ でき・とら・へん。」②後に残った問題・課題。「打ち合わせ・が・ すん・だ・けど・ しくだい・が・ いっぱい・ 残っ・た。」〔⇒しゅくだい〕

しくちょく【宿直】《名詞、動詞する》 会社・学校などで、交替で泊まって番をすること。また、その役割の人。「十日・に・ 一遍・ しくちょく・が・ 回っ・てくる。」〔⇒しゅくちょく〕

シグナル〔しぐなる〕【英語=signal】《名詞》 鉄道や道路にある信号機。信号機が表示している色や形。「しぐなる・が・ 青・に・ なっ・た。」

しくはっく〔しくはく〕【四苦八苦】《名詞、動詞する、形容動詞や》 ひどく苦しむこと。苦労を重ねること。「戦後・は・ みんな・ しくはっくし・とり・ました。」「問題・が・ 難(むつか)ー・て・ しくはっくやっ・た。」

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2013年11月24日 (日)

中山道をたどる(24)

日本橋から熊谷宿まで(22)

焼米坂と調神社

 頭の上を東京外環自動車道が通っている辻2丁目の交差点(写真・左)で国道17号に戻ります。しばらく歩いてから、国道より右に入って旧中山道をたどります。
 道を外れて歩いたことで、残念なことが一つあります。辻の一里塚を見落としたことです。この後、数か所の一里塚は保存されていませんので、しばらく一里塚に出会うことはありません。
 曲がりくねりながらの道をたどって、旧中山道は焼米坂(写真・中)を通ります。国道17号が旧中山道にあたるとされている区間よりも、細くくねっている道の方が旧道という感じが強くなります。焼米坂の名前になっている焼き米は、米の籾がついたままを炒ってから搗いたもののようで、携行食やおやつになりました。この坂に、焼き米を売る茶店があったようです。このあたりは、ゆるやかな坂になっていて、JR武蔵野線が地下を抜けて走っています。
 やがて右手に調(つき)神社(写真・右)が見えてきます。この神社には、門前に左右の石柱がありますが、鳥居がありません。狛犬がいなくて狛兎がいるという特徴もあります。月待ち信仰の名残のようです。社前に掲げられている由緒略記の一部には次のような言葉が見えます。

 延喜式内の古社にして古より朝廷及び武門の崇敬篤く調宮縁起によれば、第九代開化天皇乙酉三月所祭奉幣の社として創建され、第十代崇神天皇の勅命により神宮斎主倭姫命が参向、此の清らかな地を選び神宮に献る調物を納める御倉を建てられ武総野の初穂米調集納蒼運搬所と定めらる。

 創建は古く、武蔵・下総・上総の国から朝廷に届ける貢ぎ物がここに集められたという拠点です。

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【写真・左は、辻2丁目の交差点。写真・中は、焼米坂の石碑。写真・右は、調神社。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の13時26分、13時51分、14時04分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(323)

「明石日常生活語辞典…し」(4)

しかし《接続詞》 前に述べた事柄に対して、反対・対立する事柄を述べようとするときに使う言葉。「しかし・ そんな・ 事・は・ だれ・も・ 賛成せー・へん・やろ。」◆やや改まったときに使う言葉。〔⇒けど、けども、けんど、けれども、そやけど〕

しかた【仕方】《名詞》 やりかた。方法。身振り・手振り。「そんな・ 難しい・ こと・を・ 言わ・れ・たって・ しかた・が・ わかれ・へん・さかい・ でき・まへ・ん。」「踊り・の・ しかた」

じかた【地方】《名詞》 海の、海岸線(波打ち際)に近いところ。「じかた・で・ 蛸釣り・を・ する。」「伝馬・で・ じかた・を・ 漕い・でいく。」

じかたび【地下足袋】《名詞》 屋外での作業用などに使う、ゴム底を足袋の形にした履き物。「じかたび・ 履い・て・ 田圃・へ・ 行く。」

しがつ【四月】《名詞》 新年から数えて4つ目の月。「しがつ・に・ なら・ん・ うち・に・ 桜・が・ 咲く。」〔⇒しんがつ〕

しかっけい〔しかっけー〕【四角形】《名詞》 四隅に角(かど)がある形。「運動場・に・ しかっけー・を・ 書い・て・ ドッチボール・を・ する。」〔⇒しかく、しかくけい〕

じかに【直に】《副詞》 間に人や物が入らずに直接に。「じかに・ 説明・を・ 聞く・ 方・が・ よー・ わかる・やろ。」「電話・は・ やめ・て・ じかに・ 話・に・ 行く。」

しがむ《動詞・マ行五段活用》 固い食べ物や弾力性のある食べ物をじっと噛み続ける。噛みしめる。「小(こ)まい・ 時・は・ 砂糖黍(さときび)・を・ よー・ しがん・だ・もんや。」「するめ・を・ しがむ。」「チューインガム・を・ しがむ。」

しかめる【顰める】《動詞・マ行下一段活用》 苦痛や嫌な気持ちを顔にあらわす。額にしわを寄せる。「顔・を・ しかめ・とら・んと・ にこにこ・ し・なはれ・や。」

じかよう〔じかよー〕【自家用】《名詞》 ①売ったりしないで、自分の家で使うもの。「小(こ)んまい・ 田圃・や・さかい・ じかよー・の・ 米・を・ 作る・だけ・です・わ。」②タクシーなどでなく、自分の家や会社の自動車。「じかよー・を・ 一台・ 持っ・とる。」

じかん【時間】《名詞》 ①止まることなく続いている、時の流れ。「いつのまに・か・ じかん・が・ たっ・とっ・た。」②ある時点からある時点までの間。「考える・ じかん・が・ 少ない・さかい・ まとまら・へん。」③区切って設けられた一定の長さの時。「国語・の・ じかん・の・ 次・は・ 算数・の・ じかん・や。」④時の流れの中での、ある決まった時。時刻。「駅・に・ 集まる・ じかん・は・ 八時・です。」〔②⇒つきひ〕

しがんだ《名詞》 ①噛み続けて滓のようになったもの。噛みこなしたもの。「するめ・の・ しがんだ・を・ 吐き出す。」②弱音を吐く者。ものの役に立たない者。「あんな・ しがんだ・に・は・ 仕事・を・ 任さ・れ・へん。」

じかんわり【時間割】《名詞》 授業や仕事を時間ごとに割り振ったもの。「今日・の・ じかんわり・は・ 六時間・や。」「明日・の・ じかんわり・を・ 合わす。〔=時間割に必要なものを準備する。〕」

しき【式】《名詞》 決まったやり方で行う行事。儀式。式典。「結婚・の・ しき」「葬しき」「しき・の・ 順番〔=式次第〕」

しき【指揮】《名詞、動詞する》 ①人々に指図をすること。「仕事・の・ しき・を・ する。」②音楽の合奏や合唱などで、合図をしながら効果的に全体をまとめていくこと。「タクト・ 持っ・て・ しきする。」

じき【時期】《名詞》 ①あることを行う、区切られたとき。「卒業式・が・ ある・ じき」「入学試験・の・ じき」②季節の移りゆきの中の、特定の傾向をもったとき。「梅雨・の・ じき・は・ 黴・が・ 生え・て・ 困る。」

じき《副詞に》 ①時間が近い様子。すぐ。「じきに・ 終わる。」②距離が近い様子。「会社・は・ 駅・の・ じき・ 近く・に・ あり・ます・ねん。」「もー・ じき・ 駅・が・ ある・はず・や。」〔⇒じっき〕

しきい〔しきー、しき〕【敷居】《名詞》 戸や障子などを開け閉めするための、その下に設けてある溝の付いた横木。「しきい・は・ 踏ま・ん・よーに・ し・て・ 歩け。」「しき・が・ 狂ー・て・ 開け閉め・が・ しにくい。」「しき・を・ またぐ。」

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2013年11月23日 (土)

中山道をたどる(23)

日本橋から熊谷宿まで(21)

道を外れるのも旅の楽しみ

 旧中山道は、このあたりで基本的には国道17号と共通になっていたり、付かず離れずの道になっていたりしますが、しばらくは17号を離れて、西側の道を進みます。
 蕨市が終わって、さいたま市(写真・左)に入ります。あまり注目するものもなく、そろそろ17号と合流すればよいのにと思って歩き続けていると、戸田市に入る表示(写真・中)に出くわします。市境を示す表示が掲げられているということは、主要な道路であることに違いはないのですが、戸田市は既に歩き終えた町ですので、一瞬たじろぎます。
 市境が入り組んでいて一つの町に入ったり出たりすることは珍しくないのですが、蕨市の前に通り過ぎたはずの戸田市だから驚くのです。蕨市からさいたま市にかけての西側に戸田市域が広がっているということでしょうか。
 早く17号と合流すればよいのにと思いながら歩きますが、それらしき様子はありません。そして突然、道の左側に埼京線の北戸田駅(写真・右)が見えて、決断を迫られます。国道17号から離れ過ぎているように感じたのです。元へ戻らなくてはなりません。
 北戸田駅が見えたところから、歩いてきた道を右に折れます。高架道路(東京外環自動車道)の下をくぐって、なんとか東方向に進もうとしますが、道が閉ざされるようなところもあって、少しだけ、引き返す方向に歩いたりしながらも、さいたま市南区の辻1丁目で国道17号に出ました。どのあたりで戸田市域を出て、さいたま市域に入ったのかはわかりません。
 東海道歩きのときもそうでしたが、時には道に迷うことがあります。少し道を外したという程度なら、そのまま進んで、どこかで本来の道に戻ります。都市化しているところなどでは、本来の道が消滅してしまっている場合もありますから、少しぐらいの迷い道は、気にかけません。一日に一回ぐらいは、そういうことがあります。ただし、それは短時間にとどめます。外れたことによって意外なものに出会うこともありますから、損をしたわけではありません。

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【写真・左は、さいたま市に入る表示。写真・中は 、戸田市に入る表示。写真・右は、JR埼京線の北戸田駅。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の13時05分、13時10分、13時12分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(322)

「明石日常生活語辞典…し」(3)

しおからい【塩辛い】《形容詞》 塩味が強い。「しおからい・ 味噌汁・や・なー。」〔⇒からい〕

しおくり【仕送り】《名詞、動詞する》 離れて生活している家族などの生活を助けるために、金品を送ること。また、その金品。「子ども・が・ 下宿し・とる・さかい・ しおくりする・の・が・ えらい・ こと・や。」

しおけ【塩気】《名詞》 食べ物などに含まれている塩辛い味。塩分。「この・ 汁・は・ しおけ・が・ 足ら・ん。」

しおづけ【塩漬け】《名詞、動詞する》 野菜・魚などを塩に漬けること。また、塩に漬けた野菜・魚など。「胡瓜・を・ しおづけする。」

しおとろしい〔しおとろしー〕《形容詞》 びっくりするほど値が張っていて、驚く。お金を出すのが恐いような気持ちである。◆高価であるという意味よりも、予期していた価格や常識的な価格から並はずれている場合などに使う。けれども、買わないわけにはいかず、愚痴を言いながら、しぶしぶ買うようなときの気持ちである。「雨・が・ 続い・て・ 野菜・が・ しおとろしー・ 値段・に・ なっ・とる。」

しおひがり【潮干狩り】《名詞、動詞する》 海の水が引いた砂浜で、貝などをとること。「春・の・ 遠足・で・ 高砂・の・ 浜・へ・ しおひがり・に・ 行っ・た・ こと・が・ ある。」

しおみず【塩水】《名詞》 ①塩分を含んだ水。食塩を溶かした水。「野菜・を・ しおみず・に・ 浸ける。」②海の水。「しおみず・に・ 住ん・どる・ 魚・が・ 川・の・ 口・で・ 泳い・どる。」「海・で・ しおみず・を・ 汲ん・でくる。」

しおり【栞】《名詞》 読んでいる途中の本に、目印として挟むもの。「しおり・を・ 挟ん・で・ ちょっと・ 一休みする。」

しおれる【萎れる】《動詞・ラ行下一段活用》 草や木が生気を失って、ぐったりしたり小さくなったりする。開いていた花が、水分を失って閉じたり小さくなったりする。「日照り・で・ 庭・の・ 草・が・ しおれ・とる。」「墓・の・ 花・が・ しおれ・た・ので・ 取り替える。」〔⇒しぼむ、しゅぼむ、すぼむ〕

しか【鹿】《名詞》 茶色っぽい色をして、雄は木の枝のような角を持つ、山野にすむ動物。「奈良・の・ 公園・の・ しか」

しか《副助詞》 ただそれだけと限定する意味を表す。「あと・ 一時間・しか・ あら・へん。」「行く・しか・ しょー・が・ ない・やろ。」◆後ろに打ち消しの意味の言葉を伴う。

しかい【司会】《名詞、動詞する》 会などがうまく進むように、中心になって世話をしたり、言葉で進行したりすること。また、その任務を担う人。「結婚式・の・ しかい・を・ 頼ま・れ・た。」「誰・が・ しかいし・てくれる・ん・や。」

じかい【次回】《名詞》 出会いや、一続きの会合などのうちの、この次のとき。「じかい・は・ 来月・に・ 開き・ます。」■対語=「ぜんかい」「こんかい」

しかえし【仕返し】《名詞、動詞する》 ①やられたことに対して、やり返すこと。報復。「しかえしし・たら・ また・ 嫌み・を・ 言わ・れる・か・も・ しれ・ん。」「殴ら・れ・た・ しかえし」②改めてやり直すこと。「しかえし・が・ きか・へん・さかい・ 失敗せ・ん・よーに・ 気ーつけ・なはれ。」

しかく【四角】《名詞》 ①四隅に角(かど)がある形。「しかく・の・ 弁当箱・を・ 持っ・とる。」②てっぺんが平らである形。「ビル・の・ しかく・の・ 屋根」〔①⇒しかくけい、しかっけい〕

しかく【資格】《名詞》 何かをするときの身分や立場や条件。ある職業や任務に就くために必要な条件。「お医者はん・に・ なる・ ため・の・ しかく」

しかくい【四角い】《形容詞》 ①四隅に角(かど)がある。「しかくい・ 田圃」②てっぺんが平らである。「しかくい・ 山」

しかくけい〔しかくけー〕【四角形】《名詞》 四隅に角(かど)がある形。「しかくけー・の・ 田圃」〔⇒しかく、しかっけい〕

しかけ【仕掛け】《名詞》 工夫して作られた構造。装置。「種・も・ しかけ・も・ あり・まへ・ん。」〔⇒しくみ〕

しかける【仕掛ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①ご飯を炊くための準備をする。(米を洗って、釜に準備する。)「ご飯・を・ しかけ・て・から・ 買い物・に・ 出かける。」②ものごとをやり始める。「しかけ・た・ 仕事・は・ 終わり・まで・ やら・んと・ あか・ん・ぞ。」③相手に対して働きかける。「お前・が・ しかけ・た・ 喧嘩・やっ・たら・ 謝っ・た・ 方・が・ 良(え)ー・やろ。」

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2013年11月22日 (金)

中山道をたどる(22)

日本橋から熊谷宿まで(20)

客ももろとも手を握る…

 蕨宿は、蔵づくりの民家などもあって、落ち着いた町並みが続いています。国道17号から1本入った道ですから、車の騒音もありません。しかも月曜日のお昼過ぎですから、静まり返った街道筋です。
 例えば鈴木薬局(写真・左)は出桁造りの町家ですが、薬局としての営業はしているのでしょうか。比較的新しいと思われる家々も、町並みにとけ込むように作られているようです。
 旧街道が国道17号と交わるところに小公園があって、からくり火の見櫓の再現模型があります。宿場の案内板も設けられています。向かい側に華屋余兵衛の店の案内板(写真・中)がありますが、人気の握り鮨の店であったようです。

 込み合いて 待ちくたびれし 余兵衛鮨 客ももろとも 手を握りけり

という落首は、手を握り合って握り鮨を待つというほほえましい風景が詠まれています。
 国道と交差して斜めに進む道が旧中山道だろうと思われますので、そちらへ進みます。やはり古い家並みになっています。
 一六橋(写真・右)というのがあって、一と六のつく日に市が開かれていたことに由来する名前だと書かれています。

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【写真・左は、街道筋の一軒、鈴木薬局。写真・中は、華屋余兵衛の店の案内板。写真・右は、一六橋と説明板。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の12時34分、12時43分、12時55分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(321)

「明石日常生活語辞典…し」(2)

しあせがわるい【幸せが悪い、仕合わせが悪い】《形容詞》 巡り合わせが悪い。不運な巡り合わせにある。「旦那さん・が・ 早死に・ し・て・ しあせがわるい・ 人・や。」

しあるく《動詞・カ行五段活用》 あちらこちらで、してまわる。「ごんた・ばっかり・ しあるい・とる。」〔⇒しやるく、しやく〕

しあん【思案】《名詞、動詞する》 あれやこれやと思い巡らせること。また、その思い。「どない・ し・たら・ えー・の・か・ しあんし・た・けど・ うまい・こと・ いか・へん。」

しい〔しー〕《名詞、動詞する》 小便。「しー・が・ し・とー・ なっ・たら・ 早(は)よー・ 言い・よ。」◆幼児語。〔⇒しいこっこ〕

しいく【飼育】《名詞、動詞する》 動物を飼って育てること。「小学校・の・ 時・ しいく・の・ 係り・を・ し・た・ こと・が・ ある・ねん。」

しいこっこ〔しーこっこ〕《名詞、動詞する》 小便。「しーこっこ・ し・と・なっ・たら・ 言(ゆ)ー・て・な。」◆幼児語。大人が子どもに小便を促すときの掛け声としても使う。〔⇒しい〕

シーソー〔しーそー〕【英語=seesaw】《名詞、動詞する》 中央にある台に板を載せて、その両端に人が乗って上がり下がりする遊具。「小学校・の・ 時・は・ しーそー・が・ 好きやっ・た。」〔⇒ぎっこんばったん〕

しいたけ〔しーたけ〕【椎茸】《名詞》 食用になり栽培もされる、椎などの木にはえる茸。「ちらし寿司・に・ しーたけ・を・ 入れる。」

シーツ〔しーつ〕【英語=sheet】《名詞》 ベッドや敷き布団の上に敷く布。「しーつ・を・ 取り替える。」

ジープ〔じーぷ〕【英語=jeep】《名詞》 全輪駆動で急坂や荒れ地を走ることができる小型自動車。「進駐軍・の・ じーぷ」

しいれ〔しーれ〕【仕入れ】《名詞》 ①売るための品物や、物を作るための材料を買い入れること。「魚・の・ しいれ・に・ 行く。」②手に入れて、自分のものとすること。「耳寄りな・ ニュース・を・ しいれ・た・ぞ。」

しいれる〔しーれる〕【仕入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 売るための品物や、物を作るための材料を買い入れる。「ぎょーさん・ しーれ・た・けど・ 売れ残っ・ても・た。」〔⇒しこむ〕

しうつ【手術】《名詞、動詞する》 病気や傷になっているところを、切り開いたり切断したりして治療すること。「盲腸・の・ しうつ・で・ 十日・ほど・ 入院し・とっ・てん。」〔⇒しゅじゅつ、しゅじつ、しじつ〕

しうんてん【試運転】《名詞、動詞する》 乗り物や機械を、作ったときや修理したときなどに、ためしに動かしてみること。「新しー・ 電車・の・ しうんてん・が・ あっ・た。」「工場・の・ 機械・を・ しうんてんする。」

しえい〔しえー〕【市営】《名詞》 市が事業を営むこと。市が営んでいる事業。「しえーバス・に・ 乗っ・て・ 市役所・へ・ 行く。」

じぇに【銭】《名詞》 ①金属で作られた貨幣。「ポケット・の・ 中・で・ じぇに・が・ チャラチャラ・ 鳴っ・とる。」②貨幣や紙幣。金銭。「遊ん・どっ・たら・ じぇに・が・ のー・なっ・た。」〔⇒ぜに、ぜぜ〕

しお【塩】《名詞》 海水から作ったり地中から採ったりして、食べ物の味付けや工業原料に使う、白くて辛い味のするもの。「芋・を・ 茹でる・ 時・に・ しお・を・ 入れる。」

しお【潮】《名詞》 ①海の水が満ち引きすること。「今日・は・ 大しお・の・ 日ー・や。」「浜・の・ しお・が・ 引く。」②海の水が一方に流れたり、その逆の方向に流れたりすること。「しお・が・ 止ん・だ。」

しおかぜ【潮風・塩風】《名詞》 海から吹いてくる、塩気を含んだ風。「台風・が・ 来・た・ 時・は・ しやかぜ・が・ きつー・て・ 瓦・が・ 真っ白に・ なっ・たり・する。」

しおから【塩辛】《名詞》 魚介類の肉、卵などを塩で漬けて発酵させた食品。「しおから・で・ お茶漬け・を・ する。」

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2013年11月21日 (木)

中山道をたどる(21)

日本橋から熊谷宿まで(19)

大野晋の撰文と、野尻抱影の句碑

 分館に続いて蕨市立歴史民俗資料館の本館(写真・左)がありますが、ここも月曜日は休館です。前の記念碑は、蕨宿開設400年の昨年(平成24年)に設けられたものです。
 この建物に続いて、蕨本陣跡の説明板(写真・中)が立てられていますが、これは国語学者の大野晋さんの撰文になっています。その後半の部分は次のとおりです。

 蕨本陣の建物は今は同家(岡田家)にのこる本陣絵図面などによって知る外はないが公家大名などが休泊し文久元年(一六八一)皇女和宮が御降嫁の折には御休息の場となりついで明治元年(一八六八)同三年には明治天皇の大宮氷川神社御親拝の際の御小休所となった
 現在岡田家には古文書古記録歴史的遺品などわが国近世交通史の研究に重要な資料が多数保存されている

 そして蕨本陣の跡(写真・右)が整備されており、そこには野尻抱影の句碑があります。

 行く春や 旧本陣の お宿帳

 野尻抱影は、作家・大佛次郎の兄ですが、英文学者、随筆家であるとともに天文民俗学者です。星の和名の収集者として知られています。

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【写真・左は、蕨市立歴史民俗資料館と記念碑。写真・中は、大野晋さん撰文の蕨本陣跡の説明板。写真・右は、蕨本陣跡。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の12時33分、12時34分、12時34分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(320)

「明石日常生活語辞典…し」(1)

し〔しー〕【四】《名詞》 三の次の、数の名。よっつ。「しー・は・ あんまり・ 縁起・の・ 良(え)ー・ 数字・で・は・ あら・へん。」

し〔しー〕【市】《名詞》 大きな町で、法律によって「市」という名を持っている自治体。「明石・が・ しー・に・ なっ・て・から・ 九十年・に・ なる。」

し〔しー〕【詩】《名詞》 心に強く感じたことなどを、選び抜いた言葉で表現したもの。「子ども・が・ 言(ゆ)ー・ 言葉・は・ しー・みたいに・ なっ・とる。」

し《接続助詞》 二つ以上のことを並べて言うときに使う言葉。「絵ー・も・ うまい・し・ 字ー・も・ 上手や・し・ 言(ゆ)ー・ こと・ なし・や。」

し〔しー〕《終助詞》 自分の思いを、念を押しながら伝える気持ちを表す言葉。内容を強めて、相手に訴えかけるときに使う言葉。念を押す気持ちを表す言葉。「明日・の・ 日曜・は・ 行か・れ・へん・の・や・し。」「私・ そんな・ こと・ 知ら・ん・し。」

し《動詞の連用形に接続する接尾語》 ①その動作などをするちょうど、その時。「石・を・ 蹴りし・に・ けつまずい・て・ 転ん・だ。」②その動作をしている途中。「帰りし・に・ スーパー・に・ 寄る。」◆動詞の連用形が1音節のときは、「し」ではなく「しな」に接続する。〔⇒しな〕

じ【時】《名詞》 一日を二十四等分した、時間の長さの単位。「ひるから・の・ 二じ。」

じ〔じー〕【字】《名詞》 ①漢字、仮名、ローマ字など、言葉を視覚的に記すための記号。文字。とりわけ、漢字のこと。「じー・を・ 忘れ・て・ 思い出さ・れ・へん。」②書かれた文字の筆跡。「綺麗な・ じー・を・ 書く・ 人・や。」

じ〔じー〕【地】《名詞》 ①もとからそなわっているもの。「猫・ かぶっ・とっ・た・かて・ じっきに・ じー・が・ で・てまい・ます・わ。」「無理し・ても・ あか・ん・さかい・ じー・の・まま・で・ やり・まっ・さ。」②生まれた土地。地元。「じー・の・ 人」「じー・で・ 仕事・を・ する。」③海のうち、海岸線に近いところ。「じー・で・ 魚釣り・を・ する。」④地面。地上。「じー・から・ 草・が・ 生え・てくる。」〔④⇒ち〕

じ〔じー〕【痔】《名詞》 肛門やその周辺の病気。「入院し・て・ じー・の・ 手術・を・ し・た。」

しあい【試合】《名詞、動詞する》 運動競技などで、勝ち負けを競うこと。「野球・の・ しあい・に・ 出る。」〔⇒しやい〕

しあがり【仕上がり】《名詞》 ①出来上がる時期。「写真・の・ しあがり・は・ いつ・です・か。」②出来上がった様子。出来映え。「しあがり・が・ 悪い・ 写真・や・なー。」

しあがる【仕上がる】《動詞・ラ行五段活用》 ものごとが完成する。出来上がる。「夏休み・の・ 宿題・は・ もー・ しあがっ・た・か。」■他動詞は「しあげる」〔⇒できあがる〕

しあげ【仕上げ】《名詞、動詞する》 ①ものを作り上げたり、仕事を完成させたりすること。仕事の出来上がり。また、その出来映え。「しあげ・に・は・ 一週間・ほど・ かかる。」②最後に手入れをして完成させること。最後の工程。「しあげ・で・ 手ー・ 抜い・たら・ あか・ん・ぞ。」

しあげる【仕上げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ものごとをやり終える。完成させる。「夏休み・中・ かかっ・て・ 工作・を・ しあげ・た。」■自動詞は「しあがる」

しあさって《名詞》 明後日の次の日。三日先の日。「しあさって・に・ 返し・に・ 行く・ つもり・です。」

しあわせ【幸せ、仕合わせ】《名詞、形容動詞や》 十分に満足している状態。幸福。「しあわせに・ なり・なはれ・よ。」〔⇒しあせ〕

しあせ【幸せ、仕合わせ】《名詞、形容動詞や》 十分に満足している状態。幸福。「あんた・も・ 良(え)ー・ 子持ち・で・ しあせや・なー。」〔⇒しあわせ〕

しあせがええ〔しあせがえー〕【幸せが良え、仕合わせが良え】《形容詞》 巡り合わせが良い。幸運な巡り合わせにある。「あんた・は・ 子供さん・も・ よー・ でき・て・ しあせがえー・なー。」

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2013年11月20日 (水)

中山道をたどる(20)

日本橋から熊谷宿まで(18)

残念な月曜日

 年賀はがき売り出しの幟が林立している蕨郵便局の前に「蕨宿界隈史跡めぐり」の案内板(写真・左)があります。寄り道をしないで中山道を進んでいこうと思いますが、和楽備神社、蕨城址公園、三学院など興味深いものも点在しています。
 蕨市立歴史民俗資料館分館(写真・中)があります。掲げられている説明によれば、1887年(明治20年)に建てられた織物の買継商の家だそうです。敷地は500余坪、建物は木造平屋、寄せ棟造りだそうです。残念ながら月曜日は休館でした。
 「うなぎ今井」という店(写真・左)は江戸時代から続く老舗です。中山道ののれんがかかっていますが、店の前の板には手書きで次のように書かれています。

 当店は中仙道が整備された江戸時代初期(一六〇四頃)土橋(現・蕨市中央二丁目)からこの場所に移り旅人を相手に茶屋渡世、孫右衛門の店として開業したと伝えられ、現在に至っております。

 JR蕨駅からこのあたり一帯にかけては中央という地名になっており、歩いているところは中央5丁目です。蕨市は狭い町ですが、全体の地名は、中央、南町、北町、錦町、塚越の5つだけで、それに丁目が付けられているようです。

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【写真・左は、「蕨宿界隈史跡めぐり」の案内板。写真・中は、蕨市立歴史民俗資料館分館。写真・右は、「うなぎ今井」ののれん。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の12時21分、12時23分、12時25分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(319)

「明石日常生活語辞典…さ」(18)

さんち【産地】《名詞》 そのものができる土地。生産地。「さんち・が・ 遠い・さかい・ 傷みやすい。」

サンドイッチ〔さんどいっち〕【英語=sandwich】《名詞》 パンの間に、野菜やハムなどをはさんだ食べ物。「昼・は・ さんどいっち・に・ する。」

さんどまめ【三度豆】《名詞》 細長いさやの中に種子が並んでいて、種子やさやを食用とする豆。サヤインゲン。◆同じ茎から二度、三度と収穫できるので、このように言う。「高野(豆腐)・と・ さんどまめ・を・ いっしょに 炊く。」

ざんねん【残念】《形容動詞や》 うまくいかなくて、心残りがある様子。悔しく思う様子。「一回戦・で・ 負け・て・ ざんねんやっ・た。」

さんばいず【三杯酢】《名詞》 酢と、醤油(または塩)と、砂糖(または味醂)とを混ぜ合わせた調味料。「蛸・を・ さんばいず・に・ する。」

さんぱつ【散髪】《名詞、動詞する》 髪の毛を刈ったり切ったりして、整えること。「月・に・ 一回・ ジャッキ・で・ さんぱつし・てもらう。」

さんぱつや【散髪屋】《名詞》 髪の毛を刈ったり切ったりして、整えることをする店。理容院。「さんぱつや・へ・ 行く・の・は・ 二か月・に・ 一遍・ぐらい・や。」◆「さんぱっちゃ」とも言う。

ざんばらがみ【ざんばら髪】《名詞》 きちんとまとめていない髪。振り乱した髪。「ざんばらがみ・の・ 侍・が・ 出・てくる・ 話」

さんぽ【散歩】《名詞、動詞する》 健康や気晴らしなどのために、目的地を明確にせず、ぶらぶら歩くこと。歩くこと自体を目的として歩くこと。「毎朝・ 半時間・ほど・ さんぽし・てます・ねん。」

さんぼう〔さんぼー〕【三方】《名詞》 四角い折敷の前と左右に穴のあいた台の付いた、神などへの供え物を載せるもの。「お供え・の・ 餅・を・ さんぼー・に・ 載せる。」

さんぼうはん〔さんぼーはん、さんぼはん〕【三宝はん】《名詞》 竈や台所の神様。とりわけ、真言三宝宗の寺院、清荒神清澄寺(宝塚市)のことで、そのお札のことをも言う。清荒神清澄寺は、寺であるが、神仏習合により竃の神の荒神などを祀っている。「さんぼーはん・の・ お札・を・ 貰い・に・ 行っ・て・ 古い・の・を・ 返(かや)し・てくる。」

さんま【秋刀魚】《名詞》 刀のような細長い体をして、全体は深青色で腹は白い、海の魚。「かんてき〔=七輪〕・で・ さんま・を・ 焼く。」「新しー・ さんま・を・ 生寿司(きずし)・に・ する。」〔⇒さいま、さえら〕

さんまい《名詞》 死者を埋める墓。「このごろ・は・ 火葬する・さかい・ さんまい・に・ 埋め・たり・は・ せー・へん。」◆両墓制の名残があって、かつて埋め墓であったところを「さんまい」と言い、それとは別に寺の周りに「はか」がある。

さんみ【酸味】《名詞》 すっぱい味。「さんみ・の・ 強い・ 蜜柑・や。」

さんめんきじ【三面記事】《名詞》 社会の事件や出来事について書いている新聞記事。「さんめんきじ・ばっかり・ 読ん・どら・んと・ 別・の・ ところ・も・ 読め・よ。」

さんもん【三文】《名詞》 ①価値が低いこと。安価であること。「二束・で・ さんもん・と・ 言(ゆ)ー・よーな・ 値ー・や。」②少ない収入。少ない報酬。「汗水・ 垂らし・て・ 働い・たっ・て・ さんもん・に・も・ なら・ん。」◆後ろに打ち消しの表現を伴うことが多い。

さんよう〔さんよー、さんよ〕【算用】《名詞、動詞する》 ①計算をすること。「さんよー・が・ 上手や。」「暗算・で・ さんよーする。」②合計金額を出すこと。会計をすること。「これ・だけ・ 買う・さかいに・ さんよーし・てください・な。」「さんよー・が・ 済ん・だ・さかい・ 持っ・ていっ・て・ ください。」

さんようすうじ〔さんよーすーじ〕【算用数字】《名詞》 漢数字ではなく、「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9」の文字。アラビア数字。「さんよーすーじ・で・ 横書き・に・ する。」

さんりんしゃ【三輪車】《名詞》 ①車輪が三つある、子供用の自転車。「さんりんしゃ・に・ 乗っ・て・ 道・で・ 遊ん・どる。」②三輪の自動車。「昔・は・ (オート)さんりんしゃ・が・ ぎょーさん・ 走っ・てまし・た・なー。」〔②⇒ばたこ、ばたばた〕

さんわり《副詞と、動詞する》 湿っぽくなくて爽やかな様子。ふっくらとして快い様子。「布団・を・ 干し・た・さかい・ さんわりし・た。」◆衣類や布団について言うことが多い。

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2013年11月19日 (火)

中山道をたどる(19)

日本橋から熊谷宿まで(17)

蕨宿で街道気分を味わう

 戸田市内で、20分間ほどの昼食をあわただしく済ませて、蕨市(写真・左)に入ります。国道17号はJR京浜東北線とJR埼京線の間を通っていますが、途中で17号と並行しながら右に分かれて伸びる道があり、それが旧中山道です。分岐点に「東海道蕨宿」という堂々とした石柱(写真・中)があります。
 蕨市は人口7万人余ですが、街道筋が整備されて、中仙道まちづくり協議会による「中仙道蕨宿まちづくり憲章」という表示が街頭に掲げられています。
 蕨宿は、中山道の宿場の中で特ににぎわいを見せたところであったようです。史跡や建物などがいくつも残っていますが、積極的に残そうとする取り組みも行われているようで嬉しく思います。
 整備された歩道には中山道のいくつもの宿の浮世絵がはめ込まれています。「中仙道武州蕨宿」と書かれたマンホールのふた(写真・右)には、街道を旅する人の姿が描かれています。11月3日に蕨宿の宿場まつりが開催されるというポスターが、あちらこちらに張られています。「おかげさまで30回」という文字や「蕨駅開業百二十周年」という文字も書かれています。

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【写真・左は、蕨市に入る表示。写真・中は、中山道蕨宿の石柱。写真・右は、蕨市内のマンホールのデザイン。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の12時12分、12時16分、12時18分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(318)

「明石日常生活語辞典…さ」(17)

サンキュー〔さんきゅー〕【英語=thank you】《感動詞》 感謝の気持ちを表す言葉。ありがとう。「さんきゅー・ お陰・で・ 助かり・ました。」

ざんぎょう〔ざんぎょー〕【残業】《名詞、動詞する》 決められた勤務時間の後で、残って仕事などをすること。「この頃・は・ 暇・で・ ざんぎょー・なんか・ あら・へん・ねん。」

さんこ《形容動詞や》 乱雑な様子。散らかっている様子。整理が行き届いていない様子。「家中・ さんこに・ なっ・とる・さかい・ 人・が・ 来・たら・ 恥ずかしー・ねん。」「庭・も・ さんこに・ し・とる。」◆それほど広くない部屋や区画などについて言う言葉であって、体育館やグラウンドのような広さのあるものには使わない。

さんこ《動詞の連用形に接続する接尾語》 過度に何かの動作をするということを表す言葉。「触り・さんこ・に・ し・たら・ めげ・てしまう・や・ないか。」「いらいさんこ」「掻きさんこ」〔⇒ちゃんこ〕

さんご【珊瑚】《名詞》 装身具などに加工することが多い、サンゴという動物の死骸が固まったもの。「さんご・の・ ブローチ」

さんこう〔さんこー〕【参考】《名詞》 調べたり考えたりするときの助けとなるもの。「さんこー・に・ なる・ 話・を・ 聞く。」

さんこうしょ〔さんこーしょ〕【参考書】《名詞》 調べたり考えたりするときの助けとなる書物。「図書館・で・ さんこーしょ・を・ 借(か)っ・た。」

ざんざんぶり【ざんざん降り】《名詞、形容動詞や》 強く激しく降る雨。また、その様子。「ざんざんぶり・やっ・た・さかい・ 傘・ さい・ても・ 濡れ・ても・た。」〔⇒ざざぶり、じゃんじゃんぶり〕

ざんざんもり【ざんざん漏り】《名詞、形容動詞や、動詞する》 液体が隙間や穴などから盛んに出続けること。雨水などが激しくあふれ落ちること。「樋・から・ 雨・が・ ざんざんもりや。」〔⇒ざざもり、ざざもれ、ざんざんもれ、じゃじゃもり、じゃじゃもれ、じゃんじゃんもり、じゃんじゃんもれ、だだもり、だだもれ、だんだんもり、だんだんもれ〕

ざんざんもれ【ざんざん漏れ】《名詞、形容動詞や、動詞する》 液体が隙間や穴などから盛んに出続けること。雨水などが激しくあふれ落ちること。「はっしゃい・だ・ 桶・に・ 水・を・ 入れ・たら・ ざんざんもれに・ なっ・た。」〔⇒ざざもり、ざざもれ、ざんざんもり、じゃじゃもり、じゃじゃもれ、じゃんじゃんもり、じゃんじゃんもれ、だだもり、だだもれ、だんだんもり、だんだんもれ〕

さんじつ【算術】《名詞》 計算の方法。簡単な数の計算。「さんじつ・を・ 間違え・たら・ 商売・に・ なら・へん・ぞ。」〔⇒さんじゅつ〕

さんじゃくおび【三尺帯】《名詞》 男物の、三尺ほどの簡単な帯。兵児帯。「腰・に・ さんじゃくおび・を・ 巻く。」〔⇒さんじゃこび〕

さんじゃこび【三尺帯】《名詞》 男物の、三尺ほどの簡単な帯。兵児帯。「さんじゃこび・で・ 子ども・を・ おたす〔=背負う〕。」〔⇒さんじゃくおび〕

さんじゅつ【算術】《名詞》 計算の方法。簡単な数の計算。「売り物・の・ さんじゅつ・ぐらい・ 間違え・ん・よーに・ し・なはれ。」〔⇒さんじつ〕

さんしょう〔さんしょ〕【山椒】《名詞》 香りの良い若葉や実を食用とする木。「鰻・に・ さんしょ・の・ 粉ー・を・ かける。」「さんしょ・と・ 昆布(こぶ)・の・ 佃煮」

さんすう〔さんすー〕【算数】《名詞》 ①数の計算や図形などが内容になっている、小学校の科目。「さんすー・が・ よー・ でけ・た・ 友だち」②ものを数えること。「さんすー・を・ 間違え・て・ 持っ・ていっ・た・ 金・が・ 足り・なんだ。」

さんせい〔さんせー〕【賛成】《名詞、形容動詞、動詞する》 人の考えについて、同意したり支持したりすること。「あんた・の・ 考え・に・ さんせーや。」「さんせー・か・ 反対・か・ 手ー・ 挙げ・て・ 調べる。」

サンダル〔さんだる〕【英語=sandal】《名詞》 つっかけ式で、足全体を覆い尽くしていない履き物。「さんだる・ 履い・て・ 海・へ・ 泳ぎ・に・ 行く。」

さんだわら〔さんだーら〕【桟俵】《名詞》 俵の両端にあてる、藁でできた円い蓋。「さんだーら・を・ 被っ・て・ 遊ぶ。」

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2013年11月18日 (月)

中山道をたどる(18)

日本橋から熊谷宿まで(16)

オリンピックと戸田ボートコース

 都市化の進展によって、旧中山道の道筋が失われてしまったところはたくさんあります。戸田市も例外ではないようです。戸田市は18平方キロの狭い町で、中山道の道のりも長くはありませんが、史跡の保存や広報には力を注いでいるようです。中山道が通っていたと推定される川岸ミニパークに説明板(写真・左)があって、その一節には次のようにあります。

 渡し口には渡船を取り仕切る川会所がおかれ、その西方には、かつて羽黒権現宮がありました。街道筋には、渡船にも携わる家々や通行人を相手に商う茶屋などが建ち並んでいました。江戸と京都を結ぶ主要街道として、大名や公家の行列も通行し、文久元年(一八六一)最後の大通行といわれる皇女和宮の下向にも利用されました。

 戸田市内の道路のマンホールのふた(写真・中)にはボートの絵が描かれ、道路の愛称にはオリンピック通り(写真・右)というのがあります。
 市内には戸田ボートコースがあります。1937年(昭和12年)に東京オリンピックの会場として戸田ボートコースの建設が開始されました。戦況により1940年(昭和15年)のオリンピック開催を返上しましたが、治水事業としての目的もあったので、工事は続行して1940年に戸田ボートコースは完成しました。
 それから四半世紀の後、1964年(昭和39年)に、戸田ボートコースは東京オリンピックの競技会場となり、戸田ボートコースに隣接する戸田公園には、その時の聖火台が残っているそうです。
 2020年のオリンピックのボート競技会場には、ベイエリアの「海の森水上競技場」の名が挙げられています。

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【写真・左は、中山道の説明板。写真・中は、戸田市内のマンホールのデザイン。写真・右は、オリンピック通りの表示。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の11時14分、11時22分、11時25分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(317)

「明石日常生活語辞典…さ」(16)

さる【猿】《名詞》 木登りが上手で、手でものを握ったりすることもできる、人間に近い動物。「さる・が・ 運転席・に・ 乗っ・とる・ 電車」

さる【申】《名詞》 十二支の九番目にあたるもの。「娘・は・ さる・の・ 年・の・ 生まれ・や。」

さるすべり【百日紅】《名詞》 庭や公園などに植えられることが多く、紅の濃淡または白色の花が夏に咲き落葉する、滑らかな樹皮のある木。「お寺・に・は・ さるすべり・の・ 木ー・が・ 多い・なー。」

さるまね【猿真似】《名詞、動詞する》 深く考えないで、人の真似をすること。「何・も・ わから・んと・ さるまねし・とる。」

さわぐ【騒ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①やかましい声や音を出す。「さわい・だら・ うるさい・がな。」②不平などを訴える。秩序が混乱する。「事故・が・ 起き・て・ 客・が・ さわい・だ。」

さわら〔さーら〕【鰆】《名詞》 細長い体で大型の魚。小さいときは「さごし」と言う。

さわり【障り】《名詞》 邪魔をすること。差し支え。「ちゃんと・ 寝・とら・な・ 病気・に・ さわり・が・ ある。」

さわりくちゃに【触りくちゃに】《副詞、動詞する》 さかんに触る様子。やたらにもてあそぶ様子。「さわりくちゃにし・たら・ めげ・てしまう・がな。」〔⇒いらいこべに、いらいちゃんこに、さわりこべに、さわりちゃんこに〕

さわりこべに【触りこべに】《副詞、動詞する》 さかんに触る様子。やたらにもてあそぶ様子。「大事な・ もん・や・さかい・ さわりこべにせ・ん・よーに・ し・て・な。」〔⇒いらいこべに、いらいちゃんこに、さわりちゃんこに、さわりくちゃに〕

さわりちゃんこに【触りちゃんこに】《副詞、動詞する》 さかんに触る様子。やたらにもてあそぶ様子。「さわりちゃんこにする・さかい・ 破れ・ても・た。」〔⇒いらいこべに、いらいちゃんこに、さわりこべに、さわりくちゃに〕

さわる【触る】《動詞・ラ行五段活用》 手で軽く触れる。「ガラス・の・ めげ・は・ 危ない・さかい・ さわっ・たら・ あか・ん。」

さん【三】《名詞》 二の次の数を表す言葉。「さん・時・に 休憩・を・ とる。」

さん【桟】《名詞》 戸や障子などの骨格になっているもの。板が反るのを防ぐために打ちつける、細い横木。「障子・の・ さん・が・ 折れ・た。」

さん【様】《人の名前などにつく接尾語》 ①人の名前などに付けて、敬う気持ちをあらわす言葉。「あんたさん・は・ どこ・から・ 来(き)・なはっ・た・ん・かいな。」②いろいろな言葉に付けて、丁寧さをあらわす言葉。「お待ち遠さん」③食べ物の名前につけて、美しい言い方にする言葉。「豆さん・を・ ことことと・ 炊く。」「飴さん」「お揚げさん」〔①②⇒さま。①⇒たん〕

さんかく【三角】《名詞》 ①三本の直線で囲まれ、三つの角がある形。「さんかく・の・ 定規」②先の尖った形。「目・を・ さんかく・に・ 吊り上げ・て・ 怒っ・とる。」〔⇒さんかくけい、さんかっけい〕

さんかくけい〔さんかくけー〕【三角形】《名詞》 ①三本の直線で囲まれ、三つの角がある形。「真四角・の・ 紙・を・ 二つ折り・に・ し・て・ さんかくけー・を・ 二つ・ 作る。」②先の尖った形。「さんかくけー・の・ 屋根」〔⇒さんかく、さんかっけい〕

さんかくじょうぎ〔さんかくじょーぎ〕【三角定規】《名詞》 三つのうちの一つの角が直角になっている三角形に作られている定規。「さんかくじょーぎ・の・ 二枚組み」〔⇒じょうぎ〕

さんかっけい〔さんかっけー〕【三角形】《名詞》 ①三本の直線で囲まれ、三つの角がある形。「さんかっけー・の・ 握り飯」②先の尖った形。「さんかっけー・の・ 富士山」〔⇒さんかく、さんかくけい〕

さんかん【参観】《名詞、動詞する》 学校や工場などの様子を、その場に行って見ること。「小学校・の・ さんかん日」

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2013年11月17日 (日)

中山道をたどる(17)

日本橋から熊谷宿まで(15)

水への畏敬と渡船場

 長さが500メートルを超える戸田橋の途中に都県境の表示板がありますが、川の真ん中ではありません。かなり戸田市寄りになっています。「埼玉県」「戸田市」の表示(写真・左)は、川を渡り終える手前に設けられていて、逆方向には「東京都」「板橋区」の表示があります。
 けれども面白いことに、東京都は遠慮をしているのでしょうか、川の南詰め(さきほど荒川を渡り始めた堤防上)にも、「東京都」「板橋区」の表示を掲げていました。境界を表す表示が二重に設けられているのは珍しいことです。
 さて、いよいよ埼玉県です。大きな川も、立派な橋で渡ってしまいますが、昔の旅人は川を渡るのにも苦労をしたり、金銭の負担があったはずです。江戸時代は渡船を使いました。大井川ほどでなくても、川の様子しだいで足止めがあったかもしれません。
 戸田橋を渡り終えた右手に、水神社があって「戸田市指定有形民俗文化財 川岸の獅子頭」の説明板(写真・中)があります。いわく、

 (水神社の)祭礼のときに飾られる獅子頭は、 〔中略〕 色や形、大きさとも威容を誇る獅子頭で、市の指定文化財となっています。昔は、その年にはじめて採れた胡瓜をこの神社に供え、この後に荒川に流してからでないと泳ぐことができないとされていました。

 習慣というか教えというか、そういうものを大切にして生活をしたのには、川に対する畏敬の気持ちがあったことでしょう。
 ほど近くに、中山道戸田渡船場跡の石柱(写真・右)が立ち、説明板があり、その一節には次のように書かれていますます。

 船の数は、寛保二年(一七四二)に三艘だったものが、中山道の交通量の増加に伴って、天保十三年には十三艘と増えています。

 天保十三年には西暦が付されていませんが、それは1842年ですから、ちょうど百年間に3艘から13艘に増えたというわけです。一見、天下泰平で変化が少ないと見られる江戸時代ですが、人の行き来やものの行き来には大きな進展があったということでしょうか。明治8年(1875年)に木橋の戸田橋が完成し、戸田の渡しは廃止となっています。橋は、最初は有料であったようですが、渡し料金が必要であった荒川ですから、そんなに抵抗感はなかったでしょう。

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【写真・左は、埼玉県・戸田市に入る表示。写真・中は、水神社と、川岸の獅子頭の説明板。写真・右は、中山道戸田渡船場跡の石柱。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の10時57分、11時07分、11時09分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(316)

「明石日常生活語辞典…さ」(15)

さらしこ〔さらしこー〕【晒し粉】《名詞》 塩素の働きで、布を白くしたり、水などを消毒したりするきに使う粉。

さらっぴん【新品】《名詞、形容動詞や》 新しく、手の加わっていないこと。未使用で新しいこと。また、そのようなもの。「さらっぴんの・ 服・を・ 着・てき・た。」「服・の・ さらっぴん」〔⇒さら、さらぴん、さらっびんびいか〕

さらっぴんびいか〔さらっぴんぴーか〕【新品ぴいか】《名詞、形容動詞や》 新しく、手の加わっていないこと。未使用で新しいこと。また、そのようなもの。「さらっぴんぴーかの・ 電車・に・ 乗っ・た。」◆「さらっぴん」に「ぴかぴか」が加わってできた言葉であるのかもしれない。〔⇒さら、さらぴん、さらっぴん〕

さらぴん【新品】《名詞、形容動詞や》 新しく、手の加わっていないこと。未使用で新しいこと。また、そのようなもの。「靴・の・ さらぴん・は・ 気持ち・が・ 良(え)ー。」〔⇒さら、さらっぴん、さらっびんびいか〕

さらさら《副詞と、形容動詞や、動詞する》 ①物が擦れ合って、軽く音を立てる様子。「さらさらと・ 水・が・ 流れる。」②湿り気や粘り気がない様子。手触りが滑らかな様子。「さらさらし・た・ 米糠」「手ー・が・ さらさらや。」③急いで喉を通らせて食べる様子。「時間・が・ なかっ・た・さかい・ お茶漬け・を・ さらさら・ 流し込ん・で・ 出てき・まし・てん。」「素麺・を・ さらさらと・ 食べる。」④事柄が滑らかに進んでいく様子。「さらさらと・ 筆・で・ 字ー・を・ 書く。」「考え・ん・でも・ さらさら・ 答えら・れる・ 人・が・ うらやましー。」

ざらざら《副詞と、形容動詞や、動詞する》 ①物が擦れ合って、感覚や手触りが滑らかでない様子。「ざらざらし・た・ 砂」「手ー・が・ ざらざらや・さかい・ クリーム・を・ 塗る。」②透明感が乏しい様子。「ガラス・が・ ざらざらし・て・ 向こう・が・ よー・ 見え・へん。」

さらしやがる《動詞に接続する補助動詞・ラ行五段活用》 他者の行為をののしる気持ちを添える言葉。「よー・ まー・ こんな・ こと・を・ 書き・さらしやがっ・た・ん・や・なー。」◆補助動詞「さらす」に、補助動詞「やがる」が結びついてもの。〔⇒さらす〕

さらす【晒す】《動詞・サ行五段活用》 ①湿気をとるために、日に当てる。「畳・を・ 日ー・に・ さらす。」②白くするために、水で洗ったり、薬品を用いたりする。「布・を・ 川・の・ 水・で・ さらす。」③灰汁、辛み、においなどを抜くために、水につけておく。「玉葱・を・ 切っ・て・から・ 水・に・ さらす。」④雨風の当たるままにしておく。「軒・に・ 大根・を・ ぶらさげ・て・ さらし・とく。」⑤みんなの目に触れる。「恥・を・ さらす。」

さらす《動詞・サ行五段活用》 「する」のぞんざいな言い方。「こら・ 何・ さらす・ん・じゃ。」〔⇒しやがる〕

さらす《動詞に接続する補助動詞・ラ行五段活用》 他者の行為をののしる気持ちを添える言葉。「どこ・へ・ 行き・さらし・た・ん・や。」〔⇒さらしやがる〕

さらす《動詞に接続する補助動詞・サ行五段活用》 その行為をしきりに行う、という意味を表す言葉。「慌て・さらす」「道・に・ 落書き・を・ 書き・さらす。」

サラダ〔さらだ〕【英語=salad】《名詞》 生野菜やハムなどに、マヨネーズやドレッシングなどをかけたり、混ぜたりした食べ物。「カレー・に・ さらだ・を・ 付け・て・ 出す。」

ざらつく《動詞・カ行五段活用》 感覚や手触りに滑らかさがないように感じる。細かい粒子や突起などがあって滑らかでないと感じる。「舌・が・ ざらつく。」「風・が・ 吹き込ん・で・ 畳・が・ ざらつい・とる。」

さらっと《副詞》 ①湿り気がない様子。手触りや食感などが滑らかな様子。「さらっと・ し・た・ 布地」②気にかけない様子。「さらっと・ 忘れ・ても・た。」③動きが滑らかな様子。「一通り・ さらっと・ 復習し・た。」「小説・を・ 短い・ 時間・で・ さらっと・ 読ん・だ。」

ざらめ【粗目】《名詞》 粒が粗く大きい砂糖。「上・に・ ざらめ・が・ 載っ・とる・ 煎餅」

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2013年11月16日 (土)

中山道をたどる(16)

日本橋から熊谷宿まで(14)

都県境の荒川を渡る

 都営地下鉄の志村坂上駅を過ぎ、環八通りと交差して歩いていくと、新河岸川に架かる志村橋が現れます。川幅は広くはありませんが、ボートに引かれた台船のようなのが通ります(写真・左)。川が生活や産業に利用されているのを見ると、活気を感じます。
 この川は、江戸と川越を結ぶ舟運ルートとするために、改修工事によって九十九曲りと言われる屈曲を持たせて川の流量を安定化させたと言われています。舟運は江戸時代末期から明治時代初めにかけて隆盛したそうですが、現在もこの川を利用していることはうなずけます。
 新河岸川は赤羽を過ぎたあたりで隅田川に流れ入りますが、ここからしばらく、荒川を渡るまではまだ板橋区です。
 しばらく歩いて、堤防を上ると荒川(写真・中)に出ます。展望がぐんと開けて、深呼吸をしたい気持ちになります。このあたりの荒川は、ほぼ西から東に向かって流れています。荒川に架かる戸田橋と並行して、下流側に東北・上越新幹線と埼京線の橋があります。新幹線(写真・右)が通り過ぎます。
 言うまでもないことですが、これからの中山道はしばらく荒川と並行しながら進みます。荒川は「荒」という名で呼ばれるように、しばしば川筋を変える暴れ川であったようですが、治水の進んだ現在ではおとなしくなっています。けれども、放水路を作ったりする工事は、長い年月と苦闘が必要であったことでしょう。
 歩く旅人である私にとっても、整備された橋を難なく渡って先へ進んでいけるのは、先人たちの苦労をありがたく享受していることになります。江戸時代の旅とは大違いです。あたりを見回しながら、写真を撮りながら、ゆっくりと橋を渡ります。

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【写真・左は、志村橋の下を流れる新河岸川。写真・中は、荒川の戸田橋の歩道。写真・右は、荒川を渡る新幹線。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の10時38分、10時47分、10時57分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(315)

「明石日常生活語辞典…さ」(14)

さむけ【寒気】《名詞》 病気や恐怖などのために、体に不愉快な寒さを感じること。悪寒。「さむけ・が・ する・ので・ 早ー・ 寝・た。」〔⇒さぶけ〕

さむさ【寒さ】《名詞》 気温が低いこと。気温の低い程度。「今年・の・ さむさ・は・ 特別や・なー。」〔⇒さぶさ〕■対語=「あつさ」

さむらい【侍】《名詞》 昔、朝廷や公家などに仕えて身辺警護などにあたった者。武士。「時代祭・の・ 行列・に・ さむらい・も・ 出・とる。」〔⇒さぶらい〕

さめ【鮫】《名詞》 紡錘形をした体の表面はざらざらして、鋭い歯をもって凶暴な海の魚。「海水浴・の・ 時・は・ さめ・に・ 気ーつけ・んと・ いか・ん。」〔⇒ふか〕

さめる【冷める】《動詞・マ行下一段活用》 ①熱いものが冷たくなる。「お茶・が・ さめ・ても・た。」②高まった情熱や雰囲気などが薄らぐ。「試験・に・ 落ち・て・ やる気・が・ さめ・た。」■他動詞は「さます」

さめる【覚める】《動詞・マ行下一段活用》 ①目が開いて、心の働きがはっきりする。「まだ・ 目ー・が・ さめ・とら・へん。」②意識が正常な状態になる。「博打・に・ 熱中し・とっ・た・けど・ やっとこさ・ さめ・た。」③酒の酔いが消える。「二日酔い・が・ やっとこさ・ さめ・た。」■他動詞は「さます」

さや【鞘・莢】《名詞》 ①刀の部分を納めておく筒状のもの。「刀・を・ さや・から・ 抜く。」②豆の実が入っている、外側のもの。「豌豆・の・ さや」

さゆ〔さゆー〕【白湯】《名詞》 沸かしただけで、何も混ぜていない湯。「さゆー・で・ 薬・を・ のむ。」

さゆう〔さゆー〕【左右】《名詞》 北に向いたとき、東に当たる方と西に当たる方。まわり。「横断歩道・は・ さゆー・を・ よー・ 見・て・ 渡れ・よ。」〔⇒みぎひだり〕

さよう〔さよー〕【左様】《形容動詞や》 そのようである。「さよーな・ 意見・に・は・ 賛成でけ・へん。」

さようなら〔さよーなら〕《感動詞》 別れるときの挨拶に使う言葉。「さよーなら・ また・ 明日。」〔⇒さよなら、さいなら〕

さようなら〔さよーなら〕《名詞、動詞する》 出会った人と別れること。「さようなら・の・ 時間・を・ 決め・て・ 酒・を・ 飲む。」「校門・の・ とこ・で・ さよーならし・た。」〔⇒さよなら、さいなら〕

さよなら《感動詞》 別れるときの挨拶に使う言葉。「明日・まで・ さよなら。」〔⇒さようなら、さいなら〕

さよなら《名詞、動詞する》 出会った人と別れること。「さよなら・は・ し・とー・ない・ねん。」「さよならし・て・ 別れ・た。」〔⇒さようなら、さいなら〕

さら【皿】《名詞》 ①食べ物などを載せる、平たく浅い器。「さら・に・ 刺身・を・ 盛っ・て・ 出す。」②平たく浅い器に載せて出す料理。「サラダ・の・ さら」③皿の形をしたもの。「すねぼん・の・ さら・が・ 痛い。」

さら【新】《名詞、形容動詞や》 新しく、手の加わっていないこと。未使用で新しいこと。また、そのようなもの。「さらの・ 靴・を・ 初めて・ 履い・た。」「入社し・た・ばっかり・の さらの・ 人」〔⇒さらぴん、さらっぴん、さらっびんびいか〕

ざら《形容動詞や》 ありふれていて、珍しくない様子。「七十(歳)・の・ 人・は・ ざらに・ おる・わ・なー。」

さらいげつ【再来月】《名詞》 来月の次の月。「さらいげつ・は・ もー・ 十二月・なん・や・なー。」

さらいしゅう〔さらいしゅー〕【再来週】《名詞》 来週の次の週。「さらいしゅー・に・ もー一度・ 集まっ・てください。」

さらいねん【再来年】《名詞》 来年の次の年。「うち・の・ 子ども・は・ さらいねん・に・は・ 高校生・に・ なる。」

さらえる【浚える】《動詞・ア行下一段活用》 ①川・池・溝などの底にたまった、泥や塵を集めて取り除く。「池・を・ さらえ・て・ 魚・を・ つかまえる。」「井戸・の・ 底・を・ さらえ・て・ 掃除する。」②全部を集めて持っていく。全部を集めて食べる。「残り・を・ さらえ・て・ 全部・ 食べる。」

さらし【晒】《名詞》 水で洗うなどして、白くした木綿の布。「さらし・の・ ふんどし・を・ する。」

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2013年11月15日 (金)

中山道をたどる(15)

日本橋から熊谷宿まで(13)

立派に残されている志村一里塚

 このあたりは国道を歩いています。道路をまたぐ歩道橋には「国道17号 中山道」と書かれています。中山道は現在の道路の愛称名としても使われているようです。だから、もし道に迷った場合は「旧中山道はどちらですか」と尋ねなければ、現在の中山道を教えられることになるかもしれません。
 ところで、旧東海道を歩きましたが、あちらこちらで一里塚に出会いました。きちんと整備されているところもたくさんあって、旅の楽しみの一つとして見てきました。中山道はどうなのでしょうか。あらかじめホームページで見てみましたところ、とりわけ江戸に近いあたりは保存・整備されているものは少ないようです。既に本郷追分(森川)と板橋平尾の、かつて一里塚があったはずの地点を通り過ぎました。そこには説明板がある程度でした。
 さて、日本橋から3里の地点、板橋区志村の一里塚は、しっかりとしたものが残されていました。「国指定史跡 志村一里塚」の文字(写真・左)が刻まれています。
 志村一里塚に立てられている説明板の一節に次の言葉があります。

 幕末以降、十分な管理が行き届かなくなり、さらに明治九年(一八七六)に廃毀を命じた法が下されるに及び多くの一里塚が消滅していきました

 国法によって廃毀を命じられたということは、地元の人などの強い意志、あるいは抵抗がなければ消滅していたかもしれないということでしょう。そして、残ったものが国指定史跡となるというのは何という矛盾でしょうか。
 一里塚は道の両側に築かれたものですが、片方しか残っていないところもあります。志村一里塚は、道の反対側(写真・中)にもきちんと残っています。
 そして、国道と交差する通りの名前が一里塚通り(写真・右)です。旧東海道でも一里塚町(一里町)とか、一里山という地名、また一里塚という名前のバス停をいくつか見ました。志村の「一里塚通り」も人々の思いが込められたものなのでしょう。

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【写真・左は、志村一里塚と石柱。写真・中は、道路の反対側の一里塚。写真・右は、一里塚通りの表示。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の10時06分、10時07分、10時07分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(314)

「明石日常生活語辞典…さ」(13)

ざぶとん【座布団】《名詞》 座るときに敷く、小さな布団。「ざぶとん・を・ ひとつ・ 当て・ておくん・なはれ。」〔丁寧語⇒おざぶ〕 

ざぶん《副詞と》 水の中などに飛び込んだり落ち込んだりする様子。水の中にものを落としたり投げ入れたりする様子。また、それらのときの音。「鞄・を・ 落とし・たら・ 水たまり・に・ ざぶんと・ 落ち・た。」〔⇒じゃぶん、どぶん、どぼん〕

さほう〔さほー〕【作法】《名詞》 動作や行動の仕方について、慣例などによって決まっているやり方。「人・の・ 前・で・ 話・を・ する・ とき・の・ さほー・を・ 心得る。」

サボテン〔さぼてん〕【外国語から?】《名詞》 葉が針の形になった、乾いた土地に育つ多年草。「西部劇・に・ 出・てくる・ 大きな・ さぼてん」〔⇒シャボテン〕

サボる〔さぼる〕【フランス語=sabotageの動詞化】《動詞・ラ行五段活用》 すべきことを怠ける。ずる休みをする。「学校・ さぼっ・て・ どない・ し・とっ・た・ん。」〔⇒ずるける〕

さま【様】《接尾語》 ①人の名前や身分などに付けて、敬う気持ちをあらわす言葉。「山田さま」②いろいろな言葉に付けて、丁寧さをあらわす言葉。「ご苦労さま」◆「さん」を使うよりも、改まった気持ちが強い。〔⇒さん〕

ざま【様】《名詞》 格好や様子を、ののしって言う言葉。醜態。「なん・ちゅー・ ざま・や。」

さまざま【様々】《形容動詞や》 種類、形、様子などが多様である様子。それぞれに異なる様子。「人・の・ 考え・は・ さまざまや。」〔⇒いろいろ〕

さます【冷ます】《動詞・サ行五段活用》 ①熱いものを冷たくする。「湯ー・を・ さます。」「冷蔵庫・で・ さます。」②意に反して、熱いものが冷たくなる。「お茶・を・ 入れ・た・の・を・ 忘れ・て・ さまし・ても・た。」③高まった情熱や雰囲気などが薄らぐようにさせる。「かんかんに・ なっ・とる・ 気持ち・を・ さまし・て・ 考え・させる。」■自動詞は「さめる」

さます【覚ます】《動詞・サ行五段活用》 ①目を開けて、心の働きをはっきりさせる。「七時・に・ 目ー・を・ さまし・た。」②意識を正常な状態にする。「あいつ・の・ 女狂い・を・ さまし・たれ。」③酒の酔いを消す。「風・に・ 吹か・れ・て・ 酔い・を・ さます。」■自動詞は「さめる」

ざまみる【様見る】《動詞・マ行上一段活用》 よくないことになる。よくないことを体験する。「さぼっ・たり・ する・さかい・ そんな・ ざまみ・た・ん・や。」

さみしい〔さみしー〕【寂しい】《形容詞》 ①静かで心細い。人の気配がない。ひっそりしている。「さみしー・ 海岸・や・なー。」②相手や仲間がいなくて、悲しい気持ちがする。孤独でもの足りない。「仲・の・ 良かっ・た・ 友達・が・ 死ん・で・ さびしー。」③あるべきものがなくて、満ち足りた気持ちが失せている。「さみしい・さかいに・ 花・を・ 生ける。」◆「さびしい」よりも「さみしい」を使うことが多い。〔⇒さびしい、さぶしい〕

さみしなる【寂しなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①人の気配が失せる。ひっそりしていく。「来・とっ・た・ 孫・が・ 去(い)ん・で・ さみしなっ・た。」②相手や仲間がいなくなって、悲しい気持ちがつのる。孤独でもの足りなく感じる。「同窓会・も・ この頃・は・ だいぶ・ さみしなっ・てき・た。」③あるべきものがなくなって、もの足りない気持ちになる。「要ら・ん・と・ 思(おも)・て・ 捨て・たら・ かえって・ さみしなっ・てき・た。」〔⇒さびしなる、さぶしなる〕

さむい【寒い】《形容詞》 苦痛を覚えるほどに気温が低い。自分の体温より著しく低く感じられる。「今朝・は・ ごっつい・ さむい・なー。」〔⇒さぶい〕■対語=「あつい」

さむいぼ【寒疣】《名詞》 寒さ、恐ろしさ、感動などのために、体の皮膚にできる、ぶつぶつしたもの。鳥肌。「びっくりし・て・ さむいぼ・が・ でけた。」〔⇒さぶいぼ〕

さむがり【寒がり】《名詞、形容動詞や》 他の人よりよけいに寒さを感じること。また、そのように感じる人。〔⇒さぶがり、かじけ〕■対語=「あつがり」

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2013年11月14日 (木)

中山道をたどる(14)

日本橋から熊谷宿まで(12)

縁切榎は、縁にも恵まれる

 石神井川の板橋を渡ったところの商店街は本町商店街(写真・左)です。上宿という名前ではありません。ほどなく縁切榎の史跡(写真・中)があります。区の登録文化財です。説明板にいわく、

 江戸時代には、この場所の道をはさんだ向かい側に旗本近藤登之助の抱屋敷(かかえやしき)がありました。その垣根の際には榎と槻(つき)の古木があり、そのうちの榎がいつの頃からか、縁切榎と呼ばれるようになりました。そして、嫁入りの際には、縁が短くなることをおそれ、その下を通らなかったといいます。

 現在からすれば他愛もないことですが、1861年(文久3年)の和宮の下向の時には、榎を避けるために、1㎞にもわたる迂回路が作られたと言いますから、たいへんなことです。
 男女の悪縁を切るとか、難病との縁を切るとかの使われ方もあったようですが、その効き目はどうだったのでしょうか。
 絵馬がいっぱい奉納されていますが、不思議なことに「良きパートナーに恵まれますように」などという文字がたくさんあって、良縁を求める信仰も生まれているようです。
 都営地下鉄の板橋本町駅のあたりで環七通を越え、国道17号を北へ進みます。国道の跨線橋などには中山道と書いてあります。頭の上の高速道が左へ離れていくと、地下鉄の本蓮沼駅です。東へ向かう道路には「蓮沼アスリート通り」(写真・右)という名前が付けられています。北区にある国立スポーツ科学センター、西が丘サッカー場、ナショナルトレーニングセンターにつながっている道路です。ナショナルトレーニングセンターは、トップレベルの競技者に対してさらに競技力を向上させるのが目的ですから、オリンピックが決まって、ますます注目される施設です。
 各地で「オリンピック通り」「ユニバシアード通り」「国体通り」という名前を見ることがあります。開催の時に作られた施設の周辺です。スポーツは宣伝や広報に利用しやすいということでしょう。

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【写真・左は、上宿のあたりの商店街。写真・中は、縁切榎のほこらと木。写真・右は、蓮沼アスリート通りの道路標。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の9時25分、9時30分、9時47分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(313)

「明石日常生活語辞典…さ」(12)

さばける【捌ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①ものわかりがいい。人付き合いが滑らかである。「さばけ・た・ 人・や・さかい・ つきあいやすい。」②ものが売れて、なくなる。はける。「だいぶ・ えー・ 値ー・で・ さばけ・た。」③もつれたりくっつき合ったりしているものが、整った状態になる。「もつれ・た・ 糸・が・ さばけ・た。」

さび【錆】《名詞》 金属の表面が、空気中の酸素や水に触れて、変化してできた皮膜。「包丁(ほちょ)・の・ さび」「さび・が・ 浮い・とる。」

さびしい〔さびしー〕【寂しい】《形容詞》 ①静かで心細い。人の気配がない。ひっそりしている。「さびしー・ 一本道・を・ 歩く。」②相手や仲間がいなくて、悲しい気持ちがする。孤独でもの足りない。「友達・が・ 転校し・て・ さびしー。」③あるべきものがなくて、満ち足りた気持ちが失せている。「今・は・ ちょっと・ 懐(ふところ)・が・ さびしー・ねん。」〔⇒さみしい、さぶしい〕

さびしなる【寂しなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①人の気配が失せる。ひっそりしていく。「みんな・が・ 去(い)ん・で・ さびしなっ・た。」②相手や仲間がいなくなって、悲しい気持ちがつのる。孤独でもの足りなく感じる。「友だち・が・ 死ん・で・ さびしなっ・た。」③あるべきものがなくなって、もの足りない気持ちになる。「庭・の・ 木ー・が・ 枯れ・て・ さびしなっ・た。」〔⇒さみしなる、さぶしなる〕

さびつく【錆び付く】《動詞・カ行五段活用》 金属の表面が、変化してできた皮膜によって、くっついて離れなくなる。動くべき金属の部分が動かなくなる。「さびつい・て・ 螺子(ねじ)・が・ 動か・へん。」

さびる【錆びる】《動詞・バ行上一段活用》 金属の表面が、空気中の酸素や水に触れて、皮膜ができてしまう。「門・の・ 戸ー・が・ さび・ても・た。」

さぶい【寒い】《形容詞》 苦痛を覚えるほどに気温が低い。自分の体温より著しく低く感じられる。「今年・の・ 冬・は・ さぶい・そー・や。」〔⇒さむい〕■対語=「あつい」

さぶいぼ【寒疣】《名詞》 寒さ、恐ろしさ、感動などのために、体の皮膚にできる、ぶつぶつしたもの。鳥肌。「腕・に・ さぶいぼ・が・ でけ・とる。」〔⇒さむいぼ〕

さぶがり【寒がり】《名詞、形容動詞や》 他の人よりよけいに寒さを感じること。また、そのように感じる人。「うち・の・ 犬・は・ 犬・の・くせに・ さぶがり・なん・や。」〔⇒さむがり、かじけ〕■対語=「あつがり」

さぶけ【寒気】《名詞》 病気や恐怖などのために、体に不愉快な寒さを感じること。悪寒。「恐ろしー・ 映画・を・ 見・て・ さぶけ・が・ し・た。」〔⇒さむけ〕

さぶさ【寒さ】《名詞》 気温が低いこと。気温の低い程度。「さぶさ・が・ 身・に・ こたえる・なー。」〔⇒さむさ〕■対語=「あつさ」

ざぶざぶ《副詞と》 ①音を立てて水の中を進む様子。また、そのときの音。「靴・を・ 脱い・で・ 砂浜・から・ ざぶざぶと・ 海・に・ 入(はい)る。」②水をかき回したり、水で洗ったりしている様子。また、そのときの音。「洗濯機・が・ 放り込ん・だ・ もの・を・ ざぶざぶと・ かき回す。」〔⇒じゃぶじゃぶ〕

さぶしい〔さぶしー〕【寂しい】《形容詞》 ①静かで心細い。人の気配がない。ひっそりしている。「がらんと・ し・た・ 部屋・は・ ちょっと・ さぶしー・ もん・や。」②相手や仲間がいなくて、悲しい気持ちがする。孤独でもの足りない。「みんな・ 別々の・ 学校・へ・ 行っ・ても・て・ さぶしー・なー。」③あるべきものがなくて、満ち足りた気持ちが失せている。「お膳・の・ 上・が・ ちょっと・ さぶしー。」〔⇒さびしい、さみしい〕

さぶしなる【寂しなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①人の気配が失せる。ひっそりしていく。「空き家・が・ でき・て・ 近所・が・ さぶしなっ・た。」②相手や仲間がいなくなって、悲しい気持ちがつのる。孤独でもの足りなく感じる。「犬・が・ 死ん・で・ さぶしなっ・た。」③あるべきものがなくなって、もの足りない気持ちになる。「駅前・の・ スーパー・が・ つぶれ・て・ さぶしなっ・た。」〔⇒さびしなる、さみしなる〕

さぶらい【侍】《名詞》 昔、朝廷や公家などに仕えて身辺警護などにあたった者。武士。「さぶらい・が・ 出・てくる・ 映画」〔⇒さむらい〕

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2013年11月13日 (水)

中山道をたどる(13)

日本橋から熊谷宿まで(11)

石神井川の板橋を渡って

 板橋区は人口50万人を超えますが、区制70周年の2003年(平成15年)に区民の応募による「板橋十景」を選定していますが、その中に、板橋、石神井川の桜並木、志村一里塚などが入っています。
 いよいよ、その板橋(写真・左)です。板橋の名称の由来は、石神井川に架かる板の橋に由来しますが、今はコンクリートの橋です。1932年(昭和7年)に早くもコンクリート化されています。
 橋のたもとの木柱には「距日本橋二里二十五町三十三間」と書いてあります。その隣に区教育委員会の立てた説明板(写真・中)があります。いわく、

 板橋宿は、南の滝野川村境から北の前野村境まで20町9間(約2.2㎞)の長さがあり、この橋から京よりを上宿と称し、江戸よりを中宿、平尾宿と称し、三宿を総称して板橋宿と呼びました。板橋宿の中心は本陣や問屋場、旅籠が軒を並べる中宿でしたが、江戸時代の地誌「江戸名所図会」の挿絵から、この橋周辺も非常に賑やかだったことがうかがえます。

 江戸の人々が中山道の旅に出る場合、わざわざ日本橋に立ち返ることをしなかったでしょう。現在の新幹線でも上野駅や品川駅に近い人がいるのと同じです。送り迎えの人々で賑わったのが板橋宿だと言われています。昔の旅は命がけですから、水さかづきを酌み交わした人もいたでしょうし、還ってきた人を蘇生の人に会うように迎えた人もいたことでしょう。
 現在の旅人である私は、そんな悲壮感を持たずに歩けます。一日ごとの宿の予約をしていますから、そこまでたどり着けばよいのです。日々に宿は変わりますから、持ち物はすべてリュックに詰めて担いでいますが、たいした重さではありません。今日は雨の心配はなさそうです。宿はさいたま市の大宮です。
 板橋の下を流れる石神井川(写真・右)は、下流に向かって緩やかな左カーブを描いています。小さな川で穏やかな水です。川に沿って桜がたくさん植えられています。

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【写真・左は、コンクリートの「板橋」。写真・中は、板橋の木柱と説明板。写真・右は、石神井川の流れ。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の9時20分、9時21分、9時23分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(312)

「明石日常生活語辞典…さ」(11)

さっぱり《副詞、形容動詞や》 ①まったく。少しも。◆後ろに打ち消しの言葉を伴う。「あんた・の・ 言(ゆ)ー・ こと・は・ さっぱり・ わから・へん。」②まったく駄目である様子。少しもうまくいかない様子。「勉強・は・ し・とっ・た・ん・や・けど・ 試験・ 受け・たら・ さっぱりやっ・た。」

さっぱり《副詞と、動詞する》 ①すがすがしく気持ちがよい様子。「風呂・に・ 入っ・たら・ さっぱりと・ 気持ちよー・ なっ・た。」②味などがしつこくなく、あっさりしている様子。「さっぱりし・た・ 漬け物・を・ 食べ・た。」〔①⇒すっきり〕

さつまいも【薩摩芋】《名詞》 畑で作る、甘みのある芋。「さつまいも・の・ 天麩羅・を・ する。」

ざつよう〔ざつよー〕【雑用】《名詞》 こまごました、いろんな用事。「毎日・ ざつよー・に・ 追わ・れ・とる。」「会社・で・ ざつよー・の・ 仕事・を・ し・とる・ねん。」

さて〔さーて〕《接続詞》 話題を変えるときに使う言葉。話に一区切りつけるときに使う言葉。ところで。「さて・ 他・に・ 質問・は・ あり・ませ・ん・か。」「さーて・ この辺・に・ 印・を・ つけ・とこ・か。」

さて〔さーて〕《感動詞》 ①疑問に思ったり、ためらいを感じたりするときに発する言葉。「さて・ どない・ し・たら・ えー・ね・やろ・か。」②人を促したり誘ったりするするときに発する言葉。「さて・ そろそろ・ 出発し・まへ・ん・か。」〔⇒さあ、さてと〕

さてと〔さーてと〕《感動詞》 ①疑問に思ったり、ためらいを感じたりするときに発する言葉。「さーてと・ そんな・ こと・(は・) わし・に・ でける・ん・やろ・か。」②人を促したり誘ったりするするときに発する言葉。「さてと・ ここら・で・ いっぺん・ 休み・ましょ・か。」〔⇒さて、さあ〕

さては〔さてわ〕《感動詞》 ①やはりそうだったのかという気持ちを表す言葉。「さてわ・ 初め・から・ 来る・ 気ー・が・ なかっ・た・ん・やろ。」②予想外であるという気持ちを表す言葉。気づいたときに使う言葉。「さてわ・ 騙し・やがっ・た・ん・や・なー。」

さと【里】《名詞》 ①生まれ育った家。故郷。「わたし・の・ さと・は・ 加古郡・です。」「さと・で・は・ 兄貴・が・ 親父・の・ 世話・を・ し・とり・ます・ねん。」②妻などの実家。「さと・の・ 親・は・ 百姓・です・ねん。」

さとい【聡い・敏い】《形容詞》 理解することが速い。判断が素早い。ものを見つけやすい。「商売・に・ さとい・ 人」「この・ 子・は・ 目ー・が・ さとい。」

さといも【里芋】《名詞》 地下でふくらんだ親芋に小芋がつく作物。「蛸・と・ さといも・を・ 一緒に・ 炊く。」

さとう〔さとー、さと〕【砂糖】《名詞》 砂糖黍、砂糖大根などから作る、甘い味付けに使う調味料。「さと・が・ 利きすぎ・とる。」

さとうきび〔さとーきび、さときび〕【砂糖黍】《名詞》 茎が甘みを持っているとうもろこし。「子ども・の・ 頃・は・ さときび・を・ しがん・で・ おやつ・に・ し・た。」

さとがえり【里帰り】《名詞、動詞する》 婚家から実家に、しばらく帰ること。「さとがえりし・て・ 子ども・を・ 生む。」

サドル〔さどる〕【英語=saddle】《名詞》 自転車などの、腰を掛けるところ。「さどる・で・ 尻・が・ 擦れ・て・ 痛い。」

さなぎ【蛹】《名詞》 昆虫が成虫になる前に、かたい膜で覆われたもの。「蝶・に・ なる・ 前・の・ さなぎ」

さば【鯖】《名詞》 背は青緑色で波状の紋があり、腹は銀白色の、暖流にすむ魚。「さば・を・ 味噌・で・ 炊く。」

さばく【砂漠】《名詞》 雨の少ないところの、小石や砂地がむき出しになって広がっている地域。「さばく・を・ 駱駝・が・ 歩い・ていく。」

さばく【裁く、捌く】《動詞・カ行五段活用》 ①調理の下ごしらえをする。魚を切ったりして、料理ができる状態にする。「今・の・ 時代・は・ 魚・を・ さばい・ておか・んと・ 売れ・へん。」②込み入ったものを手際よく処理する。面倒なことを上手に処置する。「よーけ・ ある・ 仕事・を・ さばい・ていく。」③もつれたりくっつき合ったりしているものを、整った状態にする。「網・を・ さばく。」「紙・の・ 束・を・ さばく。」④ものを売って整理する。「安(やす)ー・ し・て・ 早(は)よ・ さばい・た・ 方・が・ えー・やろ。」

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2013年11月12日 (火)

中山道をたどる(12)

日本橋から熊谷宿まで(10)

中山道最初の板橋宿

 JR赤羽線の板橋駅の横(写真・上左)を抜けて、いよいよ板橋宿に入ります。この宿は江戸の4宿(板橋宿、品川宿、千住宿、内藤新宿)の一つとして栄えました。板橋宿は、平尾宿、仲宿、上宿に分かれて、それぞれに名主が置かれたようです。
 まずは平尾宿の案内(写真・上中)が目に入ります。いわく、

 中山道六拾九宿の第一番宿 江戸日本橋より約二里九丁(約九キロ) 駕籠や・馬借・荷駄・飛脚(問屋場)があった

 日本橋から2里離れた平尾には中山道の2つ目の一里塚があったのですが、今は何も残っていません。
 ビルの谷間のようなところを通っていくと、広い道路(国道7号)と斜めに交差します。その道路を渡ると頭上に板橋宿と書かれています(写真・上右)。ここからは「みちしるべ」(写真・下左)や観光案内板や浮世絵や古い写真などが随所に掲げられていて、道中気分が盛り上がってきます。仲宿の案内(写真・下中)に書かれているのは、

 これより仲宿商店街 日本橋より二里二十丁九間(十粁五十二米)  これより北上すれば上州高崎を経て 越後路・木曽路に至る

です。板橋は、旧中山道を大切にしていると感じられます。とりわけ仲宿商店街(写真・下右)のあたりは、街の方々も熱心に取り組んでおられると感じ入ります。
 東海道を歩いたときにも思ったことですが、旧街道を大切にして、親切に道案内をする看板・標識が設けられているところは安心して歩けますし、知識や情緒を分け与えていただいているように感じて、嬉しくなります。逆に、まったく素っ気ないところもありました。それは自治体の姿勢にもよりますし、地域の方々の取り組みにもよりますが、旧街道をうまく活用すれば、地域のためにも役立つはずだと思います。

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【写真・上左は、JR赤羽線板橋駅。写真・上中は、平尾宿の案内板。写真・上右は、板橋宿の横断板とマスコット。写真・下左は、「板橋宿今昔みちしるべ」板。写真・下中は、仲宿の案内板。写真・下右は、仲宿の銘板と旗。左上から順に、2013年(平成25年)10月21日の8時46分、8時52分、9時01分、9時03分、9時10分、9時12分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(311)

「明石日常生活語辞典…さ」(10)

ざつおん【雑音】《名詞》 いろいろ入り混じった、騒がしい音。聞きたくない音。「昔・の・ ラジオ・は・ ガーガー・ ピーピー・ 言(ゆ)ー・て・ ざつおん・が・ ごっつかっ・た・なー。」

ざっか【雑貨】《名詞》 日常生活に必要な、こまごまとした品物。「村・に・ ざっか・を・ 売る・ 店・が・ ない・と・ 不便や。」

さっかく【錯覚】《名詞、動詞する》 実際とは違うように見てしまったり理解してしまったりすること。勘違い。「今日・は・ 休み・や・と・ さっかくし・とっ・た。」

ざっかや【雑貨屋】《名詞》 日常生活に必要な、こまごまとした品物を売っている店。「ざっかや・が・ 店じまい・を・ し・ても・た。」

さっき〔さっきん〕《名詞、副詞》 時間的に少し前であること。ちょっと前。「さっき・ 聞い・た・ばっかり・や・のに・ もー・ 忘れ・ても・た・がな。」「さっきん・から・ 何遍・も・ 言(ゆ)ー・とる・やない・か。」〔⇒さいぜん、さきほど〕

ざっくばらん《形容動詞や》 ①隠し事などをせず、さっぱりしている様子。「耳・の・ 痛い・ こと・でも・ ざっくばらんに・ 注意し・たげ・た・ 方・が・ 良(え)ー・と・ 思う・よ。」②気軽に言ったり行ったりする様子。「ざっくばらんに・ 意見・を・ 言(ゆ)ー。」

さっさと《副詞、動詞する》 手際よく、素早く行う様子。「自分・の・ 仕事・が・ すん・だら・ さっさと・ 去(い)ん・でも・た。」〔⇒ちゃっちゃっと、ちゃっちゃと、ちゃっと、ちゃんちゃんと、さっさっと〕

さっさっと《副詞、動詞する》 手際よく、素早く行う様子。「さっさっと・ せ・なん・だら・ いつ・まで・ たっ・ても・ 終わら・へん・やろ。」◆さらに強調する場合は、「さっさっさっと」になる。〔⇒ちゃっちゃっと、ちゃっちゃと、ちゃっと、ちゃんちゃんと、さっさと〕

ざっし【雑誌】《名詞》 いろんな記事を集めて、定期的に出す本。「子供向け・の・ ざっし」
ざっしゅ【雑種】《名詞》 種類が少し違う雌雄の間に生まれたもの。「この・ 犬・は・ ざっしゅ・です・ねん。」

さつじん【殺人】《名詞》 人を殺すこと。「恐ろしい・ さつじん・事件・が・ 起き・ます・なー。」

ざっそう〔ざっそー〕【雑草】《名詞》 植えないのに自然と生えてくる、いろいろな草。名前の知れない雑多な草。「庭・に・ はえ・てき・た・ ざっそー・を・ 抜く。」

さっそく【早速】《副詞》 すぐに。ただちに。「さっそく・ 来・てもらっ・て・ ありがとう・ござい・ます。」

ざつだん【雑談】《名詞、動詞する》 気楽にあれこれと話すこと。目的もなく話すこと。本筋と関係のないことを話すこと。「ざつだん・を・ する・の・は・ 好きや・けど・ 挨拶する・の・は・ 苦手だっ・せ。」

さっちゅうざい〔さっちゅーざい〕【殺虫剤】《名詞》 害虫を殺すための薬。「さっちゅーざい・ 撒い・て・ 蚊ー・が・ 来・ん・よーに・ する。」

さっちょこ《名詞、動詞する》 両手を地面につけて体を支えて、両足をまっすぐ上に上げて立つこと。倒立。「さっちょこし・て・ 歩く。」〔⇒さかとんぶり、さかとんぼ、さかとんぼり、さかだち、さっちょこだち〕

さっちょこだち【さっちょこ立ち】《名詞、動詞する》 両手を地面につけて体を支えて、両足をまっすぐ上に上げて立つこと。倒立。「さっちょこだちし・たら・ 頭・に・ 血ー・が・ のぼっ・た。」〔⇒さかとんぶり、さかとんぼ、さかとんぼり、さかだち、さっちょこ〕

さっと〔さーっと〕《副詞》 ①雨や風が急に起こる様子。「雲・が・ 出・た・と・ 思(おも)・たら・ 雨・が・ さっと・ 降っ・てき・た。」②動きが速く素早い様子。簡単に済ませる様子。「さっと・ 掃除・を・ する。」「用事・の・ 合間・に・ さっと・ 飯・を・ 食ー。」

ざっと《副詞》 ①おおよそ。だいたい。「見・た・とこ・ ざっと・ 百人・ほど・ 来・とっ・た・な。」②大雑把に。大まかに。「話・の・ 内容・を・ ざっと・ まとめ・ておい・てくれ・へん・か。」

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2013年11月11日 (月)

中山道をたどる(11)

日本橋から熊谷宿まで(9)

下町の太陽と都電

 巣鴨の商店街を抜けると、庚申塚商栄会の商店街(写真・左)に続きます。そして、ほどなく都電荒川線の線路があって、踏切の左右に庚申塚駅があります。上り・下りとも踏切の手前にホームが作られています。
 今、残っている都電は荒川線だけですが、唯一の都電は生粋の都電ではありません。荒川線は最終的には都電でありましたが、もともと王子電気軌道によって敷設された路線です。1942年(昭和17年)に東京市電気局に引き継がれたそうですから、もう70年を超えていますが、今でも王子電車とか王電と呼ぶ人もいると言います。呼び慣れた名前は消えにくく、次の世代にも受け継がれていくのです。荒川線は三ノ輪橋と早稲田の間を結んでいますが、私はずいぶん昔、全線に乗りました。
 庚申塚駅にやって来たのは9000型の電車(写真・中)です。2007年(平成19年)製ですが、昭和の初め頃の電車をイメージして作られ、二重屋根(ダブルルーフ)に丸い窓です。臙脂とクリーム色が懐かしさを醸し出しています。
 都電の線路を越えたあたりの町名は西巣鴨です。堀割交差点で明治通と交差し、さらに進むと滝野川銀座の商店街(写真・右)になります。商店街に吊り下げられている旗に「旧中山道」の文字が見えるのは嬉しいものです。
 滝野川と言えば倍賞千恵子さんです。西巣鴨生まれで滝野川に育ったそうです。「下町の太陽」の歌は私の青春時代に強い印象を残しています。私はいまだに、東京の下町というのはどのあたりを指しているのか線引きをすることはできないのですが、下町の風情というものはよくわかります。

 下町の空に輝く太陽は 喜びと悲しみ写すガラス窓 心のいたむその朝は 足音しみる橋の上 ああ太陽に呼びかける
 下町の恋を育てた太陽は 縁日に二人で分けた丸い飴 口さえきけず別れては 祭りの午後の懐かしく ああ太陽に涙ぐむ
 下町の屋根を温める太陽は 貧しくも笑顔を消さぬ母の顔 悩みを夢をうち明けて 路地にも幸の来るように ああ太陽と今日もまた

 軒を連ねて生活する住まい、隣近所と強く結ばれている人間関係、喜怒哀楽を分け合っている人たち、そして恋心…。ひとこと一言が滲みる言葉です。倍賞さんのお父さんは都電の運転士だということは、当時から知っていました。「男はつらいよ」の寅さんの妹役の演技のことは改めて言うまでもありませんし、その他の映画や歌にも庶民感覚があふれています。

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【写真・左は、庚申塚の商店街。写真・中は、都電庚申塚駅の9000型電車。写真・右は、滝野川銀座の商店街。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の8時25分、8時27分、8時42分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(310)

「明石日常生活語辞典…さ」(9)

さしむかい【差し向かい】《名詞》 二人が向かい合うこと。二つのものが向かい合うこと。「嫁はん・と・ さしむかい・で・ 飯・を・ 食う。」「さしむかい・に・ ある・ 家」

さしもん【指物】《名詞》 たんす、箱、障子など、板を組み合わせて作った家具や器具。「さしもん・は・ 素人(しろと)・が・ 作っ・たら・ おかしな・ もん・に・ なっ・てまう・ねん。」

さしもんだいく【指物大工】《名詞》 板を組み合わせて家具や器具を作ることを専門にしている人。「さしもんだいく・や・さかい・ 家・を・ 建て・たり・は・ せー・へん・ねん。」

さす【刺す】《動詞・サ行五段活用》 ①先の尖ったもので、ものを突き通す。「千枚通し・で・ さす。」「魚(さかな)・を・ 魚串(うおぐし)・に・ さし・て・ 焼く。」②虫が針を突き入れる。「蚊ー・に・ ささ・れ・た。」

さす【指す】《動詞・サ行五段活用》 ①針などが場所や方向を示す。「時計・が・ 六時・を・ さし・とる。」②手の指で場所や方向を示す。「どれ・なんか・ さし・てくれ・なんだら・ わから・へん。」③目指して、その方向に向かう。「西・を・ さい・て・ 行く。」④将棋の駒を動かす。「昼休み・に・ 一番・ さす。」

さす【差す】《動詞・サ行五段活用》 ①光が照って当たる。「庭・に・ 月・が・ さし・とる。」②ある気持ちや状態が生まれる。「だんだん・ 嫌気・が・ さし・てき・た。」③注ぎ入れる。「目薬・を・ さす。」「鍋・に・ 水・を・ さす。」④腰に付ける。「刀・を・ さす。」⑤両手で上げて持つ。かざす。「傘・を・ さす。」

さす【挿す】《動詞・サ行五段活用》 花瓶などに花を入れる。「瓶・に・ チューリップ・を・ さし・て・ 飾る。」

さす《動詞・サ行五段活用》 ①人に何かを行わせるように仕向ける。命じて行わせる。「あいつ・に・ 言(ゆ)ー・て・ さし・たら・ えー・ねん。」②したいままにさせておく。「し・たい・ こと・を・ さし・とく。」〔⇒させる〕

さす《助動詞》 使役(他の人に何かをさせること)の意味を表す。「あいつ・に・ 調べ・させ。」「様子・を・ 見・てこ・さす。」〔⇒らす〕

さする【擦る】《動詞・ラ行五段活用》 手のひらで、ものの表面を軽く撫でる。「くんにゃかし・た・ 足・を・ さする。」「苦しかっ・たら・ 背中・を・ さすっ・たろ・か。」

ざせき【座席】《名詞》 座る場所(の数や順序・配置)。「結婚式・の・ ざせき・を・ 決める。」「バス・の・ ざせき・は・ 予約・の・ 人・で・ 満員・に・ なっ・とる。」

させる《動詞・サ行下一段活用》 ①人に何かを行わせるように仕向ける。命じて行わせる。「その・ 仕事・は・ わし・に・ させ・てくれ・まへ・ん・か。」②したいままにさせておく。「黙っ・て・ させ・とい・たら・ 勝手な・ こと・を・ し・やがっ・た。」〔⇒さす〕

さそい【誘い】《名詞》 何かをするように勧めること。「一緒に・ 行か・へん・か・ ゆー・て・ さそい・が・ かかっ・た。」

さそう【誘う】《動詞・ワア行五段活用》 何かをするように勧める。「花見ー・に・ さそわ・れ・て・ 行き・まし・てん。」「貯金せー・と・ さそわ・れ・た。」

さそり【蠍】《名詞》 熱帯地域にすむ、尾の先に針を持つ毒虫。「さそり・が・ 出・てくる・ 恐ろしー・ 話」

さつ【札】《名詞》 紙でできているお金。紙幣。「千円・の・ さつ」「さつ・の・ 束」

さつ【冊】《接尾語》 本などを数えるときに使う言葉。「これ・は・ 五さつ・で・ 一揃い・や。」

ざつ【雑】《形容動詞や》 ①考え方や行いが、大雑把で荒っぽい様子。「ざつな・ やりかた・を・ せ・んとい・て・な。」②品物などが、粗雑な出来上がりである様子。「ざつな・ 入れ物・や・さかい・ じっきに・ めげ・ても・た。」

ざつい【雑い】《形容詞》 ①考え方や行いが、大雑把で荒っぽい。仕事が念入りに行われていない。「あの・ 人・は・ 仕事・が・ ざつい・さかい・ 二度・と・ 頼ん・だら・ あか・ん・で。」②品物などが、粗雑な出来上がりである。「ざつい・ 作り・の・ 箱」

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2013年11月10日 (日)

中山道をたどる(10)

日本橋から熊谷宿まで(8)

おばあちゃんの原宿

 旧中仙道は巣鴨地蔵通商店街(写真・左)を通っています。高岩寺がある巣鴨地蔵通商店街のあたりは、「おばあちゃんの原宿」として高齢者で賑わっています。テレビはパターン化されたものが大好きですから、高齢者へのインタビューをここで行っているのを何度も見ました。
 何年か前に来たことがありますが、確かにおばあちゃんの原宿だと思いました。けれども今は朝の8時過ぎです。通勤・通学を急ぐ人たちが行き交っており、むしろ若い人が多いのです。おばあちゃんの出現前です。
 とげぬき地蔵で有名な曹洞宗の高岩寺(写真・中)は道の右手にあります。ひっそりとした朝の境内です。地元の人と思われる女性が、洗い観音に水をかけて周りを掃除している最中でした。幸福だんごや地蔵鈴の店が開店準備中の様子です。本堂は見事な反りを見せる瓦屋根です。
 商店街には、10月26日と27日に行われるという「中山道待夢まつり」のポスターが張られています。
 全国各地にゆるキャラというのがあって、似たり寄ったりのものが多いのですが、郵便ポストの上に「すがもん」(写真・右)がいました。鴨の国生まれの12歳の男の子という設定のようです。商店街の入り口に「すがもんのおしり」と書かれた小屋がありましたが、すがもんの住みかだったのでしょう。すがもんのお尻に触ると恋が実るという都市伝説を作っているようです。
 ゆるキャラという言葉自体がなんとも眠気を催すネーミングですが、個々の名前もひこにゃんとか、くまもんとか、ふなっしーとか、目の覚めるようなものに乏しい感じです。イベント、キャンペーン、地域おこしなどには役立っているのでしょうが、乱立していて目立ちません。
 中山道全体をカバーするような、広域のキャラクターが現れたらおもしろいと期待はしているのですが、「なかせんどう(中山道)」の「せんどう(先導)さん」なんかを作ってみませんか。

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【写真・左は、巣鴨地蔵通商店街の入口。写真・中は、高岩寺の山門。写真・右は、巣鴨郵便局前の「すがもん」。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の8時08分、8時12分、8時19分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(309)

「明石日常生活語辞典…さ」(8)

ささら《名詞》 細く削った竹をまとめてくくったもの。「ささら・で・ 風呂桶・を・ 掃除する。」

ささる【刺さる】《動詞・ラ行五段活用》 尖ったものが、ものに突き立つ。「魚・の・ 骨・が・ 喉・に・ ささる。」

さざんか【山茶花】《名詞》 秋から冬にかけて、白や桃色などの花が咲く、椿に似た庭木。「さざんか・を・ 家・の・ 垣・に・ する。」

さし【差し】《名詞》 長さを測ったり、あてがって直線を引いたりするときに使う、横に長い道具。「竹・で・ でけた・ さし」◆大工さんは、「さし」という言葉を多く使っていたような記憶がある。〔⇒ものさし、じょうぎ、せんひき〕

さじ【匙】《名詞》 液体や粉末の食べ物をすくい取る、小さな道具。「カレー・は・ ちょっと・ 大けな・ さじ・で・ 食べる。」〔⇒しゃじ、スプーン〕

さしあげる【差し上げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①高く上げる。両手で高く持ち上げる。「貰(もろ)・た・ 優勝カップ・を・ さしあげる。」②「与える」「やる」の謙譲表現。献上する。「これ・を・ あんた・に・ さしあげ・よー・と・ 思(おも)・て・ 持っ・てき・まし・た・ん・や。」

さしえ【挿し絵】《名詞》 文章や記事の間に入れてある絵。「さしえ・が・ ある・ 方・が・ 読みやすい。」

さしおさえ【差し押さえ】《名詞、動詞する》 借金や税金を払わないとき、法律に基づいて、その人の持ち物を本人の自由にさせないようにすること。特に、取り上げてしまうこと。「税金・を・ ちゃんと・ 払わ・なんだら・ さしおさえ・に・ あう・ぞ。」

さしおさえる【差し押さえる】《動詞・ア行下一段活用》 借金や税金を払わないとき、法律に基づいて、その人の持ち物を本人の自由にさせないようにする。特に、取り上げてしまう。「家財道具・を・ さしおさえ・られる。」

さしがね【指し金】《名詞》 金属でできている、直角に曲がったL字形の物差し。「さしがね・で・ 測っ・て・ 木ー・に・ 印・を・ 付ける。」〔⇒かねじゃく〕

さしき【挿し木】《名詞、動詞する》 切り取った枝を土に挿して、根を出させること。「菊・の・ さしき・を・ する。」

ざしき【座敷】《名詞》 ①畳が敷いてある部屋。「ざしき・で・ 暴れ・たら・ あき・まへ・ん。」②家の客間。床の間のある部屋。「ざしき・に・ 上がっ・てもらう。」〔⇒おもて、おもてのま〕

さしげた【差し下駄】《名詞》 歯のついた下駄。歯を差し替えることのできる高下駄。「さしげた・の・ 歯ー・が・ 折れ・た。」

さしこみ【差し込み】《名詞》 ①電気器具に電気を引くために、壁・柱などに取り付けた接続口。「さしこみ・から・ はずれ・て・ 扇風機・が・ 止まっ・た。」②木などを接ぐように作ってある箇所。「さしこみ・が・ がたがたや。」〔①⇒コンセント〕

さしこむ【差し込む】《動詞・マ行五段活用》 ①光が入ってくる。「昼から・の・ 座敷・は・ 日ー・が・ さしこん・で・ 温い。」②狭い箇所に、はめ入れる。「錠前・に・ 鍵・を・ さしこん・で・ 開ける。」

さしず【指図】《名詞、動詞する》 ものごとを行う方法や順序などを言いつけて、させること。させるために言いつける言葉。「何やかやと・ さしずさ・れ・たら・ 腹・も・ 立ち・まっ・せ。」

さしつかえ【差し支え】《名詞》 都合の悪いこと。予定などが重なっていること。「今度・の・ 日曜・は・ さしつかえ・が・ あり・ます・ねん。」

さしつかえる【差し支える】《動詞・ア行下一段活用》 都合の悪いことが起こる。予定などが重なる。「急に・ さしつかえ・て・ 行け・ん・よーに・ なり・まし・た。」

さしひき【差し引き】《名詞、動詞する》 ある数量から、他の数量を減らすこと。また、その残りの数。「さしひきし・て・ 五千円・ 払(はろ)・てもらえ・まっ・か。」

さしひく【差し引く】《動詞・カ行五段活用》 ある数量から、他の数量を減らす。「給料・から・ 積立金・を・ さしひく。」

さしみ【刺身】《名詞》 新鮮な魚や貝などの肉を、薄く切った食べ物。「鯛・の・ さしみ・が・ 食い・とー・ なっ・た。」〔⇒つくり〕

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2013年11月 9日 (土)

中山道をたどる(9)

日本橋から熊谷宿まで(7)

萩こぼれて去りゆく

 前日のテレビニュースで天野祐吉さんの死去を知りましたが、朝の新聞で改めて記事を読みました。(朝日新聞・東京本社発行、14版、1ページ)

 広告やテレビ番組の批評で人気を博したコラムニストで、本紙に「CM天気図」を連載した天野祐吉(あまの・ゆうきち)さんが20日午前10時38分、間質性肺炎のため死去した。80歳だった。 (中略) 02年に松山市立子規記念博物館の館長に就任し、現在は名誉館長。

 NHKの「ラジオ深夜便」の中に月1回「隠居大学」というのがあって、元気なインタビューをされていました。私には楽しみなコーナーで、9月末の相手は大竹まことさんでした。
 さて、正岡子規は1902年(明治35年)9月19日に没していますので、天野さんの忌日は1か月と1日違いということになります。
 正岡子規は34歳で亡くなる明治35年に「臥病十年」としての句があります。秋の風物の萩をよんでいますが、痛々しい気持ちにさせられる句です。

 首あげて折々見るや庭の萩

 突然のように感じられる死は信じられないのですが、天野さんは、ほろほろと萩の花がこぼれるように旅立たれたのでしょうか。
 10月21日、前日の強い雨とは違って、空模様が回復しましたので、宿からJR巣鴨駅へ移動して、気を取り直して中山道へ出発です。
  駅の近くからすぐに巣鴨地蔵通商店街が始まりますが、商店街に入る前に、眞性寺があります。門前には江戸六地蔵第三番、御府内第三十三番と書かれています。
 1925年(大正13年)9月1日の大震災は忘れてはならない災害ですが、境内に大震火災遭難者供養塔(写真・左)があります。そして、東京都指定有形文化財の銅像地蔵菩薩坐像(写真・中)は江戸六地蔵の一つです。
 境内には芭蕉の句碑(写真・右)もあります。

 白露もこぼさぬ萩のうねりかな

 説明板には「こぼれぬ」と書いてありますが、碑面は「こぼさぬ」のようです。碑の裏側には杉山杉風の句があります。
 萩の花の枝が風に揺れていながらも、その葉の上の白露をこぼすまいとしていることだ、という意味です。季語は萩ですが、白露も季語です。
 萩は、秋の七草のひとつです。木に咲く花で、7月頃から10月頃まで咲きます。露をこぼすまいとする萩ですが、時がくれば自らの花もこぼし散らします。散りゆく人の命にも似ています。

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【写真・左は、大震火災遭難者供養塔。写真・中は、地蔵菩薩坐像。写真・右は、「白露も」の芭蕉の句碑。左から順に、2013年(平成25年)10月21日の8時05分、同じく8時05分、8時06分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(308)

「明石日常生活語辞典…さ」(7)

ざくろ【石榴】《名詞》 夏に花が咲き、秋に球状の熟した種が食べられる庭木。「甘酸いい・ ざくろ」〔⇒じゃくろ〕

さけ【酒】《名詞》 ①米を発酵させて作る日本酒。「江井ヶ島(えーがしま)・は・ 灘・に・ 負け・へん・ さけ・の・ 本場・だっ・せ。」②ビール、ウイスキーなどの、アルコールを含む飲料。「さけ・は・ どんな・ 種類・が・ 好き・です・か。」〔①⇒にほんしゅ、せいしゅ〕

さけ【鮭】《名詞》 寒流の川で生まれ、海に下って育ち、再びその川をさかのぼる、体長の大きな魚。「さけ・を・ 歳暮・に・ する。」〔⇒しゃけ〕

さけ《接続助詞》 理由を表す言葉。…だから。…故に。「雨・が・ 降り・そーや・さけ・ 行く・の・は・ やめ・に・ する。」〔⇒さかい、さかいに、さけに〕

さけに《接続助詞》 理由を表す言葉。…だから。…故に。「金・が・ ない・さけに・ 今日・は・ うどん・一杯・で・ すます。」〔⇒さかい、さかいに、さけ〕

さけめ【裂け目】《名詞》 裂けたところ。割れたところ。「地震・で・ 道・に・ 大けな・ さけめ・が・ でけ・た。」〔⇒われめ〕

さける【割ける、裂ける】《動詞・カ行下一段活用》 ひとまとまりであった布や紙などを、ほぼ一直線に引き破られる。「雷・が・ 落ち・て・ 木ー・が・ さけ・た。」■他動詞は「さく」

さける【避ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①ぶつからないようにする。近づかないようにする。「穴・の・ 空い・た・ ところ・を・ さけ・て・ 通る。」②望ましくないものに、合わないようにする。「通勤時間・を・ さけ・て・電車・に・ 乗る。」〔⇒よける〕

さげる【提げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ものの端を固定して、下に垂らす。ぶらさげて持つ。「腰・に・ 手拭い・を・ さげる。」「鞄・を・ 肩・から・ さげる。」◆手に持つことにも、肩などにかけることにも言う。背中になると「おたす」となる。

さげる【下げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①上から下に移す。「置い・てい・た・ 物・を・ 一段・ 下・の・ 棚・に・ さげる。」②つるす。ぶらさげる。「胸・に・ 名札・を・ さげる。」③しかるべき場所から、別の場所に移す。「お膳・を・ さげる。」④値段を安くする。「二割引・に・ さげる。」⑤慎ましい姿勢を示す。「頭・を・ さげ・て・ 納得し・てもらう。」■自動詞は「さがる」

ざこ【雑魚】《名詞》 ①いろいろの種類が入り交じった、小さな魚。値打ちの低い魚。「釣れる・の・は・ ざこ・ばっかり・や。」②地位の低い者。つまらない者。「わしら・みたいな・ ざこ・は・ 黙っ・て・ 聞い・とる・だけ・や。」〔⇒じゃこ〕

ざこう〔ざこー〕【座高】《名詞》 椅子に腰掛けたときの、腰掛けの面から頭のてっぺんまでの高さ。「足・が・ 長(なご)ー・て・ ざこー・の・ 低い・ 人」

さごし《名詞》 鰆(さわら)の幼魚。

ささ【笹】《名詞》 背の低い、細い竹。また、その葉。「笹・を・ 切っ・てき・て・ 七夕さん・を・ 飾る。」

さざえ【栄螺】《名詞》 表面にとげが並んでいる、海にすむ巻き貝。「さざえ・を・ 焼い・て・ 食う。」

ざざぶり〔ざーざーぶり〕【ざざ降り】《名詞、形容動詞や》 強く激しく降る雨。また、その様子。「朝・から・ ざざぶり・で・ 外・へ・ 出・られ・へん。」〔⇒ざんざんぶり、じゃんじゃんぶり〕

ざざもり〔ざーざーもり〕【ざざ漏り】《名詞、形容動詞や、動詞する》 液体が隙間や穴などから盛んに出続けること。雨水などが激しくあふれ落ちること。「大雨・で・ 天井・から・ さざもりし・た。」〔⇒ざざもれ、ざんざんもり、ざんざんもれ、じゃじゃもり、じゃじゃもれ、じゃんじゃんもり、じゃんじゃんもれ、だだもり、だだもれ、だんだんもり、だんだんもれ〕

ざざもれ〔ざーざーもれ〕【ざざ漏れ】《名詞、形容動詞や、動詞する》 液体が隙間や穴などから盛んに出続けること。雨水などが激しくあふれ落ちること。「水道管・に・ ざーざーもれ・が・ 起こっ・とる。」〔⇒ざざもり、ざんざんもり、ざんざんもれ、じゃじゃもり、じゃじゃもれ、じゃんじゃんもり、じゃんじゃんもれ、だだもり、だだもれ、だんだんもり、だんだんもれ〕

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2013年11月 8日 (金)

中山道をたどる(8)

日本橋から熊谷宿まで(6)

雨中に巣鴨まで

 雨が激しくなりました。ほんとうは「本郷もかねやすまでは江戸のうち」で知られる洋品店「かねやす」にも寄るべきなのですが、省略します。何年か前に、かねやすへ行って、左手の壁の古川柳板を見ています。
 本郷通りと呼ばれている国道17号を急ぎ足で歩きます。けれども雨脚はますます強くなるばかり 東大赤門(写真・左)のあたりでは空が暗くなり、びしょ濡れになってしまいました。リュックを背負い、片手で傘を持ち、片手でカメラのシャッターを押しますから、いい写真が撮れるはずはありません。
 巣鴨方向に左に折れていく箇所だけは間違わずに、前へ前へと進みます。雨粒が小さくなることを願いますが、いっこうに変化はありません。東洋大学(写真・中)の前を通って、都営地下鉄・千石駅前を通って、JR山手線の巣鴨駅(写真・右)にたどりつきました。
 さて、この日の「消息」です。新聞に掲載される首相の消息が特定秘密保持法との関係で話題になったりしましたが、これは無名人の中山道漂流の消息です。
 15時00分、日本橋を出発。すぐ、日本橋三越前。15時06分、三井本館前。15時10分、十軒店跡。15時14分、今川橋跡。15時18分、JR神田駅の山手・京浜東北線ガードをくぐる。15時20分、国道17号線「日本橋から1㎞」の標識。15時22分、神田鍛冶町の由来説明板。15時24分、国道17号は右カーブ。15時27分、JR神田・お茶の水間の中央線をくぐる。15時30分、萬世橋。15時33分、JR中央・総武線をくぐる。15時34分、秋葉原電気街。15時41分、蔵前橋通りへ出る、左折。15時42分、東京メトロ末広町駅。15時45分、妻恋坂交差点、左折。15時49分、神田明神下御臺所町の由来説明板。15時50分、神田明神下交差点。15時53分、旧湯島の町名案内板。15時54分、神田神社、境内を歩く。16時02分、天野屋。16時14分、日本橋から3㎞のポスト。16時22分、東大赤門前。16時37分、左方向の道へ。16時44分、日本橋から5㎞のポスト。16時50分、東洋大学の前。17時00分、日本橋から6㎞のポスト。すぐ、都営地下鉄・千石駅前。17時12分、JR巣鴨駅前。
 時刻と場所を書き連ねてみましたが、所要時間と距離が比例しているわけではありません。立ち止まって写真を撮ったり文字を読んだりしますから、その時刻にそこにいたという記録でしかありません。雨は刻々に変化します。弱くなって傘をすぼめることもありましたが、すぐ本降りになったりします。雨の具合によって、足の進みも変化します。
 歩いて歩いて、前へ速く進むことを願っていますから、背の低い、国道の距離標識が次々に目にとまります。
 JR巣鴨駅まで日本橋から2時間10分ちょっとかかりました。距離は6.5㎞余りでしょうか。雨の中をこれ以上歩く気力は失せました。これにて、1日目は終了。

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【写真・左は、雨中の東大赤門。写真・中は、東洋大学。写真・右は、JR巣鴨駅。左から順に、2013年(平成25年)10月20日の16時22分、16時50分、17時13分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(307)

「明石日常生活語辞典…さ」(6)

さきおとどし【先一昨年】《名詞》 一昨年の前の年。三年前の年。「孫・が・ でけた・の・は・ さきおとどし・や。」

さきごろ【先頃】《名詞》 あまり遠くない過去のあるとき。今日より少し前のとき。「さきごろ・ 会(お)ー・た・のに・ また・ 会い・まし・た・なー。」〔⇒せんじつ、せんだって、こないだ、このあいだ〕

さきざき【先々】《名詞》 ①これから先。将来。「さきざき・の・ こと・を・ 心配する。」②目的とする、あちこちの場所。「行っ・た・ さきざき・で・ 挨拶する。」

さきのしゅう〔さきのしゅー〕【先の週】《名詞》 今日が属している月曜日から土曜日までの七日間の、その一つ前の七日間。「展覧会・は・ さきのしゅー・で・ 終わっ・た。」〔⇒せんしゅう〕

さきほど【先程】《名詞、副詞》 時間的に少し前であること。ちょっと前。「さきほど・ 地震・が・ おまし・た・なー。」〔⇒さっき、さいぜん〕

さきまわり〔さきまーり〕【先回り】《名詞、動詞する》 ①他の人より前に、その場所に行くこと。「さきまーりし・て・ 駅・へ・ 行っ・たら・ あいつ・に・ 会える・やろ。」②他の人より前に物事をすること。「言わ・れる・ 前・に・ さきまーりし・て・ 書類・を・ こしらえ・とく。」

さぎょう〔さぎょー〕【作業】《名詞、動詞する》 仕事をすること。特に、体を動かす仕事をすること。「今日・の・ さぎょー・は・ ここ・まで・で・ 終わり・に・ し・ます。」

さく【柵】《名詞》 木・竹・金属などを立て、横木や網などを付けて作った囲い。「動物園・の・ さく・に・ 猿・が・ ひっつい・とる。」

さく【咲く】《動詞・カ行五段活用》 花のつぼみが開く。「庭・の・ 向日葵・が・ さい・た。」

さく【割く・裂く】《動詞・カ行五段活用》 ①一部分を分けて、他のことに使う。「ちょっと・ 時間・ さい・て・ 手伝(てっと)・ーてくれ・へん・か。」②魚などを切って開く。切って割る。「穴子・を・ さい・て・ 焼く。」③ひとまとまりであった布や紙などを、ほぼ一直線に引き破る。「布(きれ)・を・ 手ー・で・ さく。」■自動詞は「さける」

さくい《形容詞》 粘り気がなく、もろい。壊れやすかったり、裂けやすかったりする。「さくい・ ボール紙」「さくい・ 土」

さくさく《副詞と》 軽く噛んだときの、爽やかな感じ。軽く噛み砕く感じ。「さくさくと・ し・た・ 煎餅」

ざくざく《副詞と》 ①ものが次から次へと現れる様子。「ざくざくと・ 宝物・が・ 出・てき・た。」②大きな束や、大きなまとまりのものを、豪快に切り刻む様子。「大きな・ キャベツ・を・ ざくざくと・ 切る。」

さくじつ【昨日】《名詞》 「さくじつ・は・ いろいろ・ お世話・に・ なり・まし・た。」◆改まったときなどに使う。〔⇒きのう、きんの〕

さくねん【昨年】《名詞》 今年より一年前の年。「さくねん・は・ いかが・でし・た・か。」◆改まったときなどに使う。〔⇒きょねん、きょうねん〕

さくひん【作品】《名詞》 作ったもの。特に、文学、音楽、美術工芸などの創造物。「夏休み・が・ 終わっ・たら・ みんな・の・ さくひん・が・ 集まっ・た。」

さくぶん【作文】《名詞》 文章を作ること。作った文章。「遠足・の・ こと・を・ さくぶん・に・ 書く。」〔⇒つづりかた〕

さくら【桜】《名詞》 ①国内のいたるところに見られ、春に薄桃色の花を咲かせる、日本の国花とされている木。「入学式・に・は・ さくら・が・ 咲い・とら・んと・ 気分・が・ 出ー・へん・なー。」②馬の肉。「九州・で・ さくら・を・ 食べ・た。」〔②⇒ばにく〕

さくらもち【桜餅】《名詞》 塩漬けにした桜の葉を巻いた、薄皮に餡を包んだ菓子。「かわいい・ ピンク・の・ さくらもち」

さくらんぼ《名詞》 桜の木についた実。「蜜豆・に・ さくらんぼ・が・ 入っ・とる。」

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2013年11月 7日 (木)

中山道をたどる(7)

日本橋から熊谷宿まで(5)

湯島と神田明神

 形はそれぞれ異なっていますが、また「旧町名案内」板(写真・左)があって、旧湯島のことが、次のように書かれています。

 旧湯島1丁目から6丁目までは、中山道の街道筋として古くから開けた古町である。古町とは寛永年間(1624~44)までに開けた町で、新年には将軍に目通りなどの特典が与えられた。

 寛永と書かれていますが、家康が幕府を開いて町づくりを始めた慶長年間(1596年~1615年)に成立した日本橋から神田にかけての町を江戸古町(えどこちょう)とか草創地と呼んでいるようです。このあたりには米、魚、呉服などを取り扱う商人や、鍛冶、武具、染、大工などの職人も多く住んでいたのです。
 言うまでもないことですが、このあたりは近世教育が起こった地でもあります。昌平坂学問所は幕府直轄の教学機関ですし、孔子廟である湯島聖堂はわが国学校教育発祥の地です。
 歩を進めると神田神社(写真・中)の前に出ます。神田明神です。神田明神というと、すぐ私の頭に浮かぶのは、美空ひばりの「やくざ若衆祭り唄」です。

 これはお楽しみ 江戸は神田の若い衆 喧嘩買おうか目にもの見せようか 祭りなら着ておいで 派手な元禄大たもと アーレーサー 花が散るような 神田明神 スチャラカチャン チャンチキおかめの笛太鼓 花にもまれてエー山車が行く それワッショイワッショイ

 神田祭りは、江戸三大祭りの一つと言われ、京都・祇園祭、大阪・天神祭と合わせて日本の三大祭りの一つとも言われています。江戸っ子には、人情に厚くて、気が短くて、祭りが好きという印象が浮かびます。
 甘酒や納豆などで知られる天野屋は、あいにく日曜日の定休日ですが、壁面に「かうじ」の看板とともに、「都電停留場標識」として「神田明神前」の停留場名が掲げられています(写真・右)。鉄道ファンの私としては見逃せないものです。
 「神田明神前」は、1971年(昭和46年)3月に廃止された都電19系統にあった停留場で、王子駅前と八重洲・日本橋とを結んでいた路線です。神田明神前の坂道を「通3丁目」行き黄色い電車が走っていたのでしょう。それにしても、廃止されてから40年を超えるのに銘板が大切に保存されているのは嬉しい限りです。

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【写真・左は、「旧・湯島」の町名由来板。写真・中は、神田神社の境内。写真・右は、「神田明神前」の電停板。左から順に、2013年(平成25年)10月20日の15時53分、15時57分、16時02分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(306)

「明石日常生活語辞典…さ」(5)

さかとんぼり【逆とんぼり】《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。「二人・の・ 子ども・が・ 頭・と・ 足・が・ さかとんぼりに・ なっ・て・ 寝・とる。」②両手を地面につけて体を支えて、両足をまっすぐ上に上げて立つこと。倒立。「さかとんぼりし・て・ 壁・に・ もたれる。」〔⇒さかとんぶり、さかとんぼ。①⇒さか、さかさ、さかさん、さかとんぶり、さかたん、さかちん。②⇒さかだち、さっちょこ、さっちょこだち〕

さかな【魚】《名詞》 海・川・池などにすむ、ひれを動かして泳ぐ動物。「川・の・ 中・を・ 大きな・ さかな・が・ 泳い・どる。」「肉・より・ さかな・の・ 方・が・ 好きや。」

さかな【肴】《名詞》 酒を飲むときにいっしょに食べるおかず。「チーズ・を・ さかな・に・ し・て・ 飲む。」

さかば【酒場】《名詞》 酒を造る家。酒造業の家。「大けな・ 蔵・の・ ある・ さかば」◆酒を飲ませる店を言うのではない。

さかみち【坂道】《名詞》 ①一方が高く、他方が低くなっている道。「神戸・は・ さかみち・が・ 多(おか)い。」②人生の困難な行程。「二十代・は・ 苦しい・ さかみち・やっ・た。」

さかむき【逆向き】《名詞、形容動詞や》 上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。「みんな・と・ 違(ちご)・て・ さかむき・に・ 走る。」「靴・を・ さかむき・に・ 置き直す。」〔⇒さかむけ〕

さかむけ【逆向け】《名詞、形容動詞や》 上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。「注意し・たっ・たら・ さかむけ・に・ 怒ら・れ・た。」〔⇒さかむき〕

さかむけ【逆剥け】《名詞、動詞する》 指の爪の付け根のあたりの皮膚がめくれてくること。「指・の・ 先・が・ さかむけ・に・ なっ・て・ 痛い。」

さかや【酒屋】《名詞》 ①酒を売る店。「さかや・で・ 味醂・を・ 買う。」②酒を造る業者。「さかや・の・ 大けな・ 樽」

さからう【逆らう】《動詞・ワア行五段活用》 ①人の言うことに従わないで、反対する。反発する。「親・の・ 言(ゆ)ー・ こと・に・ さからう。」②一定の方向に働く力に逆行する。「強い・ 風・に・ さかろー・て・ 歩く。」

さかり【盛り】《名詞》 ①いちばん勢いが盛んなとき。「花・の・ さかり」「育ちざかり」②動物が発情すること。「さかり・の・ つい・た・ 犬」

さがり【下がり】《名詞》 下に向かうこと。低くなること。「値段・の・ 上がり・さがり」■対語=「あがり」

さかる《動詞・ラ行五段活用》 動物が交尾をする。「道・の・ 真ん中・で・ 犬・が・ さかっ・とる。」

さがる【下がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①上から下へ移る。高いところから低いところへ移る。低くなる。「坂・が・ だんだん・ さがっ・とる。」②物事の程度などが低くなる。悪くなる。「点数・が・ さがる。」「成績・が・ さがる。」③値段が安くなる。「大根・の・ 値ー・が・ さがっ・た。」④一端がものに付いていて、他方が下の方に垂れる。「蜘蛛・の・ 巣ー・が・ さがっ・とる。」〔④⇒ぶらさがる〕■対語=「あがる」■他動詞は「さげる」

さかん【盛ん】《形容動詞や》 ①たいそう勢いがある様子。「見・とる・ 人・が・ さかんに・ 手・を・ たたく。」②広く行われる様子。「サッカー・が・ さかんな・ 町」

さかん【左官】《名詞》 壁塗りなどを専門にしている職人。「壁塗り・は・ やっぱり・ さかん・さん・に・ 頼む・ こと・に・ する。」〔⇒しゃかん〕

さき【先】《名詞》 ①いちばん前。あるものよりも前。「みんな・の・ さき・を・ 歩く。」②早いこと。「相手・より・ さき・に・ 攻撃する。」③これから後。将来。「さき・の・ こと・は・ わから・へん・やろ。」④突き出ているところ。「枝・の・ さき」⑤向こう。「大阪・より・ さき・は・ 行っ・た・ こと・が・ あら・へん・ねん。」

さきおとつい【先一昨日】《名詞》 一昨日の前の日。三日前の日。「さきおとつい・と・ 言(ゆ)ー・たら・ あの・ 大雨・の・ 日ー・の・ こと・や・な。」

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2013年11月 6日 (水)

中山道をたどる(6)

日本橋から熊谷宿まで(4)

古い地名を大切にする

 JR神田駅のガードをくぐります。そして国道17号線の「日本橋から1㎞」のポストがあります。15時20分です。
 東海道歩きのときには、列車の運転間隔が離れている駅などを目指して、予定していた列車に乗り遅れないようにするために1㎞を10分以内で歩いたこともあります。1時間で1里半というペースです。
 けれども、東海道のときもそうでしたが中山道も、計画上は、1㎞を20分のペースで歩くことにしています。普通に歩けばそんなに時間はかかりませんが、足を止めて観察したり写真を撮ったりする時間を含めると、そのようなゆったりした時間が必要になります。
 「神田鍛冶町三丁目」の町名由来板(写真・左)があります。神田鍛冶町1丁目や2丁目と違って、3丁目は鍋町と呼ばれていたと書き、その由来を述べている一節は次のようになっています。

  江戸幕府の御用鋳物師をつとめていた、椎名山城が屋敷を構えていたためと伝えられています。鋳物師とは、鍋や釜をつくる職人のことです。ほかに御腰物金具師や御印判師なども住んでいました。 (中略) 紅や白粉などの化粧品、傘、菓子、釘や打物などを扱う各種の問屋をはじめ、馬具や武具をつくる職人まで店を構えて住んでいたことがわかります。江戸時代、この界隈は鍋のような日用品から馬具や武器まで、多種多様な商品がそろう町でした。

 あわただしく何度も町名や区域が変遷したことも書かれています。地名変更への無念さがこめられているようで、神田鍛冶三会町会という現在の自治組織の名前にもその気持ちが現れているように思われます。
 萬世橋(写真・中)を渡って、秋葉原の電気街のそばを通ります。雨の中ですが、人波に押されるような感じで歩いているうちに、左折するところを見落としてしまいました。蔵前橋通りに出てしまい、それを西に向かって歩いて、東京メトロの末広町駅を過ぎて、妻恋坂交差点から南に戻ります。
 途中に「神田明神下御臺所町」の説明板(写真・右)があります。1657年(明暦3年)の大火(振袖火事)に関連して、幕府が火に強い町づくりに乗り出して、大きな寺社を市中の外に移転させたということが述べられています。

 かつては寺が立ち並んでいた神田神社の裏手も、この新方針に沿って城内の御臺所御賄方の武家屋敷として再建されたのでした。御臺所町という旧地名は、このときに始まるものと考えられています。

 ここにも古い地名への愛惜の気持ちがこめられています。現在は、あたり一帯が外神田になっています。

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【写真・左は、「神田鍛冶町三丁目」の町名由来板。写真・中は、雨が降り続く萬世橋。写真・右は、「神田明神下御臺所町」の説明板。左から順に、2013年(平成25年)10月20日の15時22分、15時29分、15時49分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(305)

「明石日常生活語辞典…さ」(4)

さかい《終助詞》 念を押す気持ちを表す言葉。「待っ・とっ・たる・さかい。」〔⇒さかいに、さけ、さけに〕

さかいに《接続助詞》 理由を表す言葉。…だから。…故に。「あんた・が・ 誘(さそ)・てくれ・た・さかいに・ 参加する・ こと・に・ する・わ。」◆現在では、「さかい」「さかいに」よりも、「ので」「から」などを使う度合いが多くなってきている。〔⇒さかい、さけ、さけに〕

さかいめ【境目】《名詞》 ①土地と土地の区切り。ものとものとの区切りのところ。「隣・の・ 家・と・の・ さかいめ」②ものごとの分かれ目。「長い・こと・ 入院し・て・ 生きる・か・ 死ぬ・か・の・ さかいめ・やっ・てん。」〔⇒さかい〕

さかさ【逆】《名詞、形容動詞や》 上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。「靴・を・ さかさ・に・ 履い・とる。」「鏡・に・ さかさ・に・ 写っ・とる。」〔⇒さか、さかさん、さかとんぶり、さかとんぼ、さかとんぼり、さかたん、さかちん〕

さかさん【逆】《名詞、形容動詞や》 上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。「瓶・を・ 上下・ さかさん・に・ 持っ・たら・ こぼれる・よ。」〔⇒さか、さかさ、さかとんぶり、さかとんぼ、さかとんぼり、さかたん、さかちん〕

さがしもん【探し物・捜し物】《名詞》 見当たらないものを探すこと。また、探しているもの。「昨日・は・ 一日中・ さがしもん・を・ し・とっ・た。」「さがしもん・が・ 見つから・へん。」

さがす【探す・捜す】《動詞・サ行五段活用》 ①見失った人やものを見つけようとする。「失(うしの)ー・た・ 財布・を・ さがす。」②新しい人やもの、気付いていないものなどを見つけようとする。さぐる。「手伝ー・てくれる・ 人・を・ さがす。」「デパート・で・ 私・に・ 似合う・ 服・を・ さがし・た。」

さがす《動詞に続く接尾語・サ行五段活用》 あれこれと、してまわる、という意味を表す言葉。「あっちこっち・の・ 店・を・ 食いさがし・て・ うまい・ もの・を・ 見つけ出す。」「しさがす」「言いさがす」〔⇒やく〕

さかずき【盃】《名詞》 酒を飲むときに使う、小さな器。ちょこ。「さかずき・ 一杯・ 飲ん・だら・ 真っ赤に・ なる・ねん。」

さかだち【逆立ち】《名詞、動詞する》 両手を地面につけて体を支えて、両足をまっすぐ上に上げて立つこと。倒立。「さかだちし・た・まま・で・ 歩く。」〔⇒さかとんぶり、さかとんぼ、さかとんぼり、さっちょこ、さっちょこだち〕

さかだる【酒樽】《名詞》 酒を入れるために、木で作った、蓋付きの円い入れ物。「さかだる・の・ 蓋・を・ 割っ・て・ 鏡開き・を・ する。」

さかたん【逆たん】《名詞、形容動詞や》 上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。「バット・の・ 握り方・が・ さかたんに・ なっ・とる。」〔⇒さか、さかさ、さかさん、さかとんぶり、さかとんぼ、さかとんぼり、さかちん〕

さかちん【逆ちん】《名詞、形容動詞や》 上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。「注意し・たら・ さかちんに・ 怒鳴ら・れ・ても・た。」〔⇒さか、さかさ、さかさん、さかとんぶり、さかとんぼ、さかとんぼり、さかたん〕

さかて【逆手】《名詞》 ①腕の使い方を、普通とは反対の向きにすること。「鉄棒・を・ さかて・に・ 握る。」②相手の攻撃を利用して、攻め返すこと。「言わ・れ・た・ こと・を・ さかて・に・ とっ・て・ 言い返す。」〔⇒ぎゃくて〕

さかとんぶり【逆とんぶり】《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。「さかとんぶりに・ 頭・から・ プール・に・ はまっ・た。」②両手を地面につけて体を支えて、両足をまっすぐ上に上げて立つこと。倒立。「さかとんぶり・を・ し・とっ・たら・ 頭・が・ 痛(いと)ー・ なっ・た。」〔⇒さかとんぼ、さかとんぼり。①⇒さか、さかさ、さかさん、さかとんぶり、さかたん、さかちん。②⇒さかだち、さっちょこ、さっちょこだち〕

さかとんぼ【逆とんぼ】《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。②両手を地面につけて体を支えて、両足をまっすぐ上に上げて立つこと。倒立。「さかとんぼ・の・ まま・で・ 歩く。」〔⇒さかとんぶり、さかとんぼり。①⇒さか、さかさ、さかさん、さかとんぶり、さかたん、さかちん。②⇒さかだち、さっちょこ、さっちょこだち〕

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2013年11月 5日 (火)

中山道をたどる(5)

日本橋から熊谷宿まで(3)

十軒店も今川橋も今はなく

 15時00分、日本橋を出発します。すぐに三越があって一対のライオン像(写真・左)の前を通ります。ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念塔下のライオン像を模し鋳造されたもので、1914年(大正13年)にルネッサンス様式建築の本館正面に設置されました。説明板には次のように書かれています。

 東京名所の一つとして親しまれ、待ち合わせの場所としても有名です。このライオン像は、〝必勝祈願の像〟として、誰にも見られずに背にまたがると念願がかなうと言い伝えられ、特に受験生の間に人気があります。

 店の側から、「背にまたがる」ことを推奨しているようです。雨の中を、街道の馬ではなくライオンの背に揺られて過ぎ行きたい気持ちになります。けれども、「誰にも見られずに」という注記が店側の知恵で、これではよほどの深夜でなくては念願がかないません。
 コンビニの陳列ケースの上に横たわったり、レストランの冷蔵庫に潜り込んだりして撮った写真をホームページ上に公開した若者がいて、悪しき話題になりました。そんな馬鹿者に比べるとこちらは楽しい話題作りです。
 国の重要文化財に指定されている三井本館は、かつての三井財閥の本拠で、1945年(昭和20年)より2年間、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が一部を接収した歴史があります。その重厚な建物の前を通り過ぎます。
 そして、道の左側にある「十軒店跡」の説明板(写真・中)の前を過ぎます。

 三月の上巳(桃)の節句には内裏雛・禿人形・飾道具等を、五月の端午の節句には冑人形・鯉のぼり等を商う人形市が立ち、十二月の歳暮の破魔矢・羽子板等を商う市とあわせて、大変なにぎわいを見せていました。

と書いてあります。雛市の様子を描いた葛飾北斎の「画本東都遊」の絵が添えられています。絵には折からの雨粒が注いでいますが、それが花びらの舞い散っている風情に感じられます。
 続いて道の右側に「今川橋由来碑」(写真・右)があります。日本橋から中山道に通じる重要な橋であると書いてあります。橋の名は名主の今川氏の尽力によって架けられたのに由来するということなどを述べた後、次の言葉に続きます。

 昭和二十五年(一九五〇)龍閑川は埋立てられ、三百年近く馴れ親しんだ今川橋も撤去され、現在はその面影もありません。

 いかにも伸びやかな江戸時代末期頃の界隈の絵が添えられていますが、現在の車の往来の様子を見ていると、当時の姿を想像するのは難しいことです。東京の町の変化は不断に、1964年の東京オリンピック以前にも流れは始まっていたのでしょう。

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【写真・左は、三越日本橋本店のライオン像の、向かって右側の像。写真・中は、十軒店跡の説明板。写真・右は、「今川橋由来碑」。左から順に、2013年(平成25年)10月20日の15時04分、15時10分、15時14分に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(304)

「明石日常生活語辞典…さ」(3)

さいばい【栽培】《名詞、動詞する》 草花や野菜などを植えて育てること。「小学校・の・ とき・ さいばい・委員・を・ し・て・ 花・の・ 水やり・が・ 仕事・やっ・た。」

さいばん【裁判】《名詞、動詞する》 法律に基づいて、それが正しいかどうかを決めること。「素人・が・ さいばん・に・ 参加する・の・は・ えらい・ こと・です・なー。」

さいふ【財布】《名詞》 布や革などで作った、お金を入れて持ち歩くもの。「新しい・ さいふ・を・ 買う。」

さいほう〔さいほー〕【裁縫】《名詞、動詞する》 布を裁って、和服・洋服などに縫い上げること。「夜なべ・に・ さいほー・を・ する。」「さいほー・箱」〔⇒はりしごと〕

ざいもく【材木】《名詞》 家や家具などを作る材料とするために、製材した木。「ざいもく・を・ 買(こ)ー・てき・て・ 犬小屋・を・ 作る。」「ざいもく・屋」

さいら《名詞》 刀のような細長い体をして、全体は深青色で腹は白い、海の魚。「秋・に・ なっ・たら・ さいら・が・ 美味い。」〔⇒さんま、さえら〕

ざいりょう〔ざいりょー〕【材料】《名詞》 ものを作るときに、もととして用いるもの。「八百屋・で・ 料理・の・ ざいりょー・を・ 買う。」「工作・の・ ざいりょー」

サイレン〔さいれん〕【英語=siren】《名詞》 ①時刻を告げたり、緊急信号に用いたりするために、機械によって発する高い音。「休憩時間・の・ さいれん・が・ 鳴っ・た。」「一時間目・の・ 始まる・ さいれん」②子どもの泣き声。◆比喩的な言い方である。「隣・の・ 子ー・の・ さいれん・が・ やかましー。」

さいわい【幸い】《名詞、副詞、形容動詞や》 ①自分にとって嬉しく、望ましく感じられる状態。「さいわいな・ 人」②ものごとが運よく展開すること。「さいわい・ 渋滞・に・ 遭わ・ず・に・ 帰っ・てこ・れ・た。」

さえ《副助詞》 ①あることに、別のことが加わる意味を表す。「風・が・ 吹い・た・ 思(おも)・たら・ 雨・さえ・ 降っ・てき・た。」②ある例を挙げて、他のことは当然であるという気持ちをあらわす。極端な例を示して強調する働きをする言葉。「子ども・で・さえ・ できる・さかい・ あんた・が・ でけ・ん・ こと・は・ あら・へん。」

さえら《名詞》 刀のような細長い体をして、全体は深青色で腹は白い、海の魚。「焜炉・で・ さえら・を・ 焼い・て・ 食う。」〔⇒さんま、さいら〕

さえる【冴える】《動詞・ア行下一段活用》 頭がうまく回転する。手さばきなどが鮮やかである。「今日・は・ 頭・が・ さえ・とる・なー。」「腕・が・ さえる。」

さお【竿】《名詞》 ①竹や金属などでできている、細い棒。「物干し・の・ さお・を・ 買い替える。」「釣り・に・ 使う・ さお」②水底を突いて小舟を前進させる細長い棒。「さお・を・ 流し・ても・て・ 拾う・の・に・ 困っ・た。」

さか【坂】《名詞》 ①一方が高く、他方が低くなっている土地。一方が高く、他方が低くなっている道。傾斜がある状態。「さか・を・ あがっ・た・ とこ・に・ 駐在所・が・ ある。」「この・ 広っぱ・は・ ちょっと・ さか・に・ なっ・とる。」②人生の区切り目。「四十・の・ さか・を・ 越え・た。」

さか【逆】《名詞、形容動詞や》 上下・左右・前後・表裏などが、逆であること。「右・と・ 左・が・ さかに・ なっ・とる。」〔⇒さかさ、さかさん、さかとんぶり、さかとんぼ、さかとんぼり、さかたん、さかちん〕

さかあがり【逆上がり】《名詞、動詞する》 鉄棒を握って、足の方から体を逆さにして鉄棒に上がること。「娘・は・ やっと・ さかあがり・が・ でける・よーに・ なっ・た。」〔⇒しりあがり〕

さかい【境】《名詞》 ①土地と土地の区切り。ものとものとの区切りのところ。「庭・と・ 道・と・の・ さかい」②ものごとの分かれ目。「あれ・を・ さかい・に・ し・て・ 負け始め・た・ん・や。」〔⇒さかいめ〕

さかい《接続助詞》 理由を表す言葉。…だから。…故に。「そ・や・さかい・ 今日・は・ 行か・へん・ねん。」◆現在では、「さかい」「さかいに」よりも、「ので」「から」などを使う度合いが多くなってきている。

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2013年11月 4日 (月)

中山道をたどる(4)

日本橋から熊谷宿まで(2)

接近する台風を背に

 歩き始めるのを10月20日からの4日間と決めたとき、暑さはおさまってきましたが、台風が次々と近づいて、台風26号による伊豆大島の災害がありました。そして台風27号(フランシスコ)がゆっくり近づいています。
 10月20日朝刊の新聞の見出しは、「伊豆大島2290人避難勧告」(朝日新聞・大阪本社発行、13版、1面)、「台風接近 急ぐ避難 / 伊豆大島 二次被害を警戒」(同、13版、38面)となっています。伊豆大島には風雨が強くならないことを祈ります。
 最初の日、東京駅から日本橋に向かうときには、雨脚が強くなっていました。予定は板橋宿までですが、雨の中をどこまで歩けるか、不安です。リュックの中のものは小分けにして、それぞれビニール袋などで包んでいます。長時間歩くとリュックの中までずぶ濡れになることは、東海道で痛いほどわかっています。自分の衣服が濡れることよりもリュックの中身が気がかりです。
 道路元標のある日本橋ですが、そこを起点としている国道は7本だそうです。国道1号は大阪市の梅田新道までの区間です。旧東海道はほぼ国道1号に沿っていて、国道1号そのものを歩いた区間もずいぶんありました。国道1号と同じ方向に進むのは国道15号(横浜市まで)と国道20号(長野県塩尻市まで)です。
 日本橋から反対方向、つまり旧中山道の方向に進むのは国道4号(青森市まで)、国道6号(仙台市まで)、国道14号(千葉市まで)、国道17号(新潟市まで)ですが、日本橋の近くでは重複して同じ道路になっています。旧中山道は、しばらくは国道17号に沿って進むことになります。
 日本橋に着くと、橋の4隅が気になります。4隅はこれまでに何度も見ていますが、いよいよ中山道へ出発するので、改めて見て回ります。雨はすこし小降りになりました。
 「日本橋橋詰の愛称」という説明板(写真・左)があります。現在の石橋が80歳を迎えたときに広場の整備を行い、それを機に愛称をつけたのを記念し、1991年(平成3年)10月3日に建設省(当時)東京国道工事事務所が設置したものです。説明板のある「花の広場」(南西詰)から、「滝の広場」(南東詰)、「乙女広場」(北東詰)、「元標の広場」(北西詰)の順で巡ります。
 花の広場には「日本国重要文化財・日本橋」「日本の道100選・中央通り」の碑などと花壇があります。滝の広場には「双十郎河岸」の碑(写真・中)、日本橋船着場の入り口があり、バリアフリー化に伴うエレベーター新設工事が始まっています。乙女広場には「日本橋魚市場発祥の地」の碑や説明板などがあります。元標広場には「日本国道路元標(複製)」「東京市道路元標」(写真・右)や、主要都市までの「里程標」があります。
 東海道も中山道も、両方の「端」は、「日本橋」と「三条大橋」です。橋渡しという言葉があります。二つのものを仲立ちするという意味です。江戸と上方の人やものを橋渡しするのが二つの街道です。両端を橋にしたのには意味があると思います。これから「はし(端・橋)」を出立して、もう一つの「はし」に向かいます。

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【写真・左は、花の広場の「日本橋橋詰の愛称」の説明板。写真・中は、滝の広場の「双十郎河岸」の碑。写真・右は、元標の広場で黒く光る「東京市道路元標」。いずれも、2013年(平成25年)10月20日14時41分~14時55分の間に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(303)

「明石日常生活語辞典…さ」(2)

さいころ【賽子】《名詞》 双六などに使うためのもので、立方体の6つの面に、数の印が記された、小さなもの。「さいころ・を・ 振っ・て・ 前・へ・ 進む。」

さいさい【再々】《副詞》 度々。回を重ねて何度も。「友だち・が・ さいさい・ 見舞い・に・ 来・てくれ・た。」〔⇒なんべんも、なんかいも〕

ざいさん【財産】《名詞》 個人や団体が持っている、金品・土地・技術・生命などの、価値あるもの。「子ども・に・ やる・ ざいさん・なんか・ 何・も・ あら・へん。」「命・だけ・が・ ざいさん・や。」

さいしゅう〔さいしゅー〕【採集】《名詞、動詞する》 動物・植物・鉱物などを、研究や勉強などのために取り集めること。「夏休み・に・ 昆虫・さいしゅー・を・ する。」

さいしゅう〔さいしゅー〕【最終】《名詞》 ①ものごとのいちばん終わり。「試験・の・ さいしゅー・の・ 日」②その日の最後の電車やバス。「さいしゅー・に・ 乗り遅れ・たら・ えらい・ 事(こっ)・ちゃ・で。」〔①⇒さいご。②⇒しゅうでん、しゅうバス〕■対語=「さいしょ」

さいしょ【最初】《名詞》 ものごとのいちばん初め。「さいしょ・に・ 開会・の・ 挨拶・を・ する。」■対語=「さいご」「さいしゅう」

さいせん【賽銭】《名詞》 参拝するときに、神社仏閣などに供えるお金。「ご縁・が・ あり・ます・よーに・ 言(ゆ)ー・て・ 五円玉・を・ さいせん・に・ する。」

さいぜん【最前】《名詞、副詞》 時間的に少し前であること。ちょっと前。「さいぜん・ 会(お)ー・た・のに・ また・ 会(お)ー・た。」〔⇒さっき、さきほど〕

さいそく【催促】《名詞、動詞する》 早くするように、せき立てること。「有る・ とき・ 払い・の・ さいそく・ なし・に・ し・て・や。」

ざいた【座板】《名詞》 家の床に敷き詰めている板。椅子などの尻をのせる部分の板。「畳・の・ 下・の・ ざいた・の・ 音・が・ ぎしぎしと・ し・とる。」

サイダー〔さいだー〕【英語=cider】《名詞》 炭酸水に甘みや香りを加えた飲み物。「子ども・の・ 頃・に・ 飲ん・だ・ さいだー・の・ 味・が・ 忘れ・られ・へん。」

さいちゅう〔さいちゅー〕【最中】《名詞》 物事がいちばん盛んなとき。何かを行っているただ中。「飯・を・ 食(く)・とる・ さいちゅー・に・ 地震・が・ 起き・た。」

さいで《接続詞》 前に述べた事柄を理由として、後の述べる事柄に関連していくということを表す言葉。「さいで・ 結果・は・ どない・ なり・まし・た・ん・か。」〔⇒そいで、それで〕

さいてい〔さいてー〕【最低】《名詞、形容動詞や》  ①位置や程度などがいちばん低いこと。また、その地点。「さいてー・の・ 温度・が・ 零度・より・ 下・に・ なっ・た。」「さいてー・でも・ 十万円・ かかる。」②いちばん劣っていること。この上もなく劣っていること。「あんな・ こと・ 言(ゆ)ー・ 人・は・ さいてーや。」■対語=「さいこう」

さいな《感動詞》 ①相手に同意・同感する気持ちを表す言葉。そうだ。「さいな・ さいな。 わし・も・ そー・ 思(おも)・とっ・た。」②相手の考えなどに対して、疑問の気持ちをさしはさむ言葉。さあどうだろうか。「さいな。それ・は・ 信用でける・ 話・やろ・か。」

さいな《連体詞》 そのような。「さいな・ こと・を・ 言(ゆ)ー・ても・ 誰・も・ 賛成し・てくれ・へん・やろ。」〔⇒そんな、そないな〕

さいなら《感動詞》 別れるときの挨拶に使う言葉。「さいなら・ お元気・で。」〔⇒さようなら、さよなら〕

さいなら《名詞、動詞する》 出会った人と別れること。「夕方・ 6時・に・ さいならし・た。」〔⇒さようなら、さよなら〕

さいなん【災難】《名詞》 急に降りかかってきた、悪い出来事。「財布・ 落とし・て・ えらい・ さいなん・や。」

さいのう〔さいのー〕【才能】《名詞》 優れた能力。ものごとを上手くやり遂げる力。「音楽・の・ さいのー・が・ ある。」

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2013年11月 3日 (日)

中山道をたどる(3)

日本橋から熊谷宿まで(1)

踏みつけられている日本橋

 岩波写真文庫の『東京都-新風土記-』は1956年(昭和31年)に発行されましたが、その巻頭にある写真は日本橋です。そして、その写真の下に書かれている文章の中に、こんな表現があります。

 この大都会で生活すると人間は肉体的にも精神的にも子か孫の代で死滅するとまで言われながら、東京都はますます膨張するばかりだ。それだけに、ここにはあらゆる矛盾と明暗が雑居し、常に新しい問題を提起している。

 そんな危惧を蹴飛ばすかのように、東京も、それを取り巻く首都圏もすさまじく変貌していきました。矛盾や明暗を拡大させながら…。
 写真文庫の日本橋の写真はのどかな雰囲気に満ちています。10階を超えるビルはないのでしょう、空が広がっています。銀座の方向に続いている街には、どぎつさやけばけばしさはありません。
 東京オリンピックの開催が決まるのは1959年(昭和34年)5月のことです。そして、日本橋の真上に首都高速道路が建設されるのは昭和38年(1963年)のことです。
 その日本橋を起点にして、私が中山道を歩き始めたのは2013年(平成25年)10月20日です。頭の上を道路が走っていても、ここを起点にしないわけにはいきません。
 足を踏み出す日、自宅を出る前に新聞で、読書のページに掲載された、コラムニスト・天野祐吉さんの「1964年に売れた本」という文章を読みました。(朝日新聞・大阪本社発行、13版、13ページ)
 その文章は、坂本九「明日があるさ」の明るい歌声と、「オリンピックをカラーで見よう」と叫ぶCMの音をあげてから、次の文章に続いています。

 そうそう、オリンピックのために行われたさまざまな土木工事の轟音も、それに加えなくちゃ。あの音は、本当にすさまじかった。
 おかげで日本橋は高速道路の下に追いやられてしまったし、でかい体育施設や何やらがニョキニョキ出現して、街の風景はあれよあれよというまに一変していった。

 中山道歩きは江戸時代に設けられた街道をたどるのですが、日本橋は、江戸時代の五街道の起点であるだけでなく、現代の日本国道路元標(写真・左)が設けられている場所でもあります。その日本橋(写真・中)の頭の上の高速道路を無遠慮に走り回るクルマは、歩く人たちを踏みつけています。古人を踏みつけ現代人を踏みつけています。近くの店舗のシャッターの絵(写真・右)が広がる空を体験させてくれて、ほっと一息つかせてくれます。

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【写真・左は、道路上にある道路原標と同じ形のモニュメント。写真・中は、日本橋をまたいで日本橋川の上にかぶさる高速道路。写真・右は、店舗のシャッターに描かれた絵。いずれも、2013年(平成25年)10月20日14時40分~14時56分の間に撮影。】

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(302)

「明石日常生活語辞典…さ」(1)

さ《形容詞・形容動詞の語幹などに付く接尾語》 その性質や状態の様子・程度などを表す。「寒さ・が・ 身ー・に・ こたえる。」「元気さ」「高さ」「厚かましさ」

さ〔さー〕【差】《名詞》 ものとものとの間の性質や状態などの違い。ある数量から他の数量を差し引いたときの値。「朝晩・の・ 温度・の・ さー・が・ 大(おー)けー。」「10円・の・ さ・でも・ ぎょーさん・ 買(こ)ー・たら・ だいぶ・ 違(ち)ご・てくる。」

さあ〔さー〕《感動詞》 ①疑問に思ったり、ためらいを感じたりするときに発する言葉。「さー・ わし・に・は・ わから・ん・さかい・ 本人・に・ 尋(たん)ね・てみ・なはれ。」②人を促したり誘ったりするするときに発する言葉。「さー・ そろそろ・ 出発し・まほ。」③自分を促したり決意を持ったときに発する言葉。「さー・ 今度・こそ・ 負け・へん・ぞ。」〔①②⇒さて、さてと〕

ざあざあ〔ざーざー〕《副詞と》 水が音を立てて盛んに流れたり、雨が音を立てて激しく降ったりする様子。また、その音。「滝・の・ 水・が・ ざーざー・ 落ち・とる。」「ざーざーと・ ものすごい・ 雨・の・ 降り方・や。」

さあて〔さーて〕《副詞》 答えを求めたり考え込んだりしている様子を表す言葉。ためらう気持ちも表す言葉。「さーて・ わし・は・ どない・ し・たら・ えー・のん・かいなー。」〔⇒さて〕

さあて〔さーて〕《感動詞》 次の行動に移るときに、人を誘ったり自分を元気づけたりする気持ちを表す言葉。「さーて・ 一丁・ 頑張っ・てみる・か。」〔⇒さて〕

サーカス〔さーかす〕【英語=circus】《名詞》 動物や人の曲芸などを中心にした見せ物。「神戸・に・ さーかす・が・ 来・とる・そーや。」

サービス〔さーびす〕【英語=service】《名詞、動詞する》 ①割り引いたり、おまけを付けたりすること。「今日・は・ 二割引・の・ さーびす・を・ する。」「大根・を・ 一本・ さーびすし・とき・ます。」②客に奉仕すること。「にこにこと・ さーびすし・てくれる・ 床屋さん」

さい【犀】《名詞》 巨大な体で頭が大きく、鼻の上に角をもつ熱帯の動物。「動物園・で・ はじめて・ さい・を・ 見・た。」

さい《副詞》 その通り。そのよう。「わし・は・ さい・ 考え・た・ん・や・けど・ 間違(まちご)ー・て・ます・か。」「さい・でっ・か。」〔⇒さよ、そう〕

さい《感動詞》 相手の言うことを肯定したり、自分の思いなどを確かめたりするときに発する言葉。「さい。お前・の・ 言(ゆ)ー・とおり・や。」〔⇒さよ、そう〕

さいか《感動詞》 相手の言うことに納得したり、疑問を感じたりするときに使う言葉。「さいか。あか・なんだ・か。」「さいか。それ・ ほんまやろ・か。」〔⇒さよか、そうか〕

さいきん【最近】《名詞》 ①少し前から今に至るまでの時分。「さいきん・は・ 雨・が・ よー・ 降る・なー。」②今の時代。「さいきん・の・ 若者(わかもん)・に・も・ 親切な・ 子ー・が・ おる。」③いちばん近いとき。「昨日・の・ 事故・の・ さいきん・の・ けが人・の・ 数」〔①②⇒ちかごろ、このごろ。②⇒こんにち。③⇒さいしん〕

さいく【細工】《名詞、動詞する》 ①指先を使って、細かいものを作ること。また、作ったもの。「さいく・が・ 上手や・なー。」「竹・ざいく」②工夫やごまかしを加えること。「帳簿・を・ さいくし・たら・ あか・ん・ぞ。」

さいご【最後・最期】《名詞》 ①ものごとのいちばん終わり。「祭り・の・ さいご・の・ 日ー・は・ 雨・やっ・た。」②人や生き物の命が終わるとき。「さいご・に・ にこっと・ し・てくれ・た。」〔①⇒さいしゅう。②⇒しにぎわ〕■対語=「さいしょ」

さいこう〔さいこー〕【最高】《名詞、形容動詞や》 ①位置や程度などがいちばん高いこと。また、その地点。「ここ・が・ 山・の・ さいこー・の・ 所・や。」②いちばん優れていること。この上もなく優れていること。「これ・は・ さいこー・の・ 味・や。」■対語=「さいてい」

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2013年11月 2日 (土)

中山道をたどる(2)

はじめに②

クルマ社会に逆行して

 私は、クルマの恩恵とは無縁の人間です。日常生活でも移動は鉄道と決めています。鉄道大好き人間です。どこへ行くにしても、駅から歩ける距離なら歩きます。数キロを超える距離で、バスによらなければならない場合だけバスを使います。タクシーなどというものにはほとんど乗りません。鉄道にしろバスにしろ、要するに路線の決まっているものを利用します。そのようなものでは行けないというところは、全国にいっぱいあります。そんなところへ、たまたま観光バスなどで訪れることはありますが、鉄道やバスの便のないところにまで、無理をして行かなければならないという気持ちは持ち合わせていません。
 クルマに乗らない理由は二つです。ひとつは、自分の足で歩けるあいだは歩き続けるのが自分の健康のためであるという考えを持っているからです。もうひとつは、クルマの事故の加害者はもちろんですが、被害者にもなりたくないということです。この二つの理由に共通することは、自分の命を大事にしたいということなのです。
 現代に生きる私は、昔の人ほど歩くのが得意ではないということはわかっています。それでも、昔の人の健脚ぶりにあやかりたいと思っています。
 けれども、現実の問題として、体力の衰えを感じ始めています。そのひとつは、歩く速さが以前に比べて遅くなっていると感じることです。そして、もうひとつは、急な坂道を好ましく思わなくなったことです。
 しばらく前までは、道を歩いていると人を追い抜きたくなり、ときたま人に追い抜かれると腹立たしく思っていました。そんな気持ちで歩いていました。今は、その気持ちは減退してきています。追い抜かれても気にしなくなりつつあります。
 人に比べると、坂道の上り下りは私の得意とするところであったのですが、それも、しんどくなりつつあります。穂高や八ヶ岳や伯耆・大山などに登山をしていた昔を懐かしみますが、今では登山は敬遠したい気持ちです。
 2013年10月20日、中山道の旅を開始しました。これから、中山道をたどる旅を書き綴ります。このブログを開設したのは2006年8月下旬ですから、東海道のときにも書けないはずはなかったのですが、思い寄りませんでした。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(301)

「明石日常生活語辞典…こ」(32)

こんな《連体詞》 このような。「こんな・ かいらしー・ 絵ー・の・ つい・た・ 弁当箱・を・ 買(こ)ー・てほしー・ねん。」〔⇒こないな〕■類語=「そんな」「あんな」「どんな」

こんなん《名詞》 このような物。「こんなん・を・ 探し・とっ・て・ やっと・ 見つけ・まし・てん。」〔⇒こないなん〕■類語=「そんなん」「あんなん」「どんなん」

こんにち【今日】《名詞》 ①今の時代。「こんにち・は・ 言葉遣い・も・ 荒(あろ)ー・ なり・まし・た・なー。」②「きょう【今日】」の改まった言い方。「こんにち・は・ お日柄・も・ よろしい・よーで。」〔①⇒このごろ、ちかごろ、さいきん〕

こんにちは〔こんにちわ〕《感動詞》 昼間、人に出会ったときに挨拶として使う言葉。「こんにちわ。温(ぬく)なり・まし・た・なー。」〔⇒こんちは〕

こんにゃく【蒟蒻】《名詞》 蒟蒻芋の球茎を原料にして固めた食べ物。「おでん・の・ こんにゃく・が・ うまい・なー。」〔⇒おこんにゃ〕

こんね《名詞》 ①この家。あなたの家。「こんね・の・ 庭・に・ 綺麗な・ 花・が・ 咲い・とり・ます・なー。」②この家庭。あなたの家庭。「こんね・は・ 何人家族・です・か。」◆現にその家に居るときなどに使う言葉である。〔⇒あんたとこ、あんたね〕

コンパス〔こんぱす〕【オランダ語=kompas】《名詞》 ①円を描くときに使う、二本の脚でできた用具。「こんぱす・で・ 円・を・ 書く。」②歩幅。両足の長さ。「こんぱす・の・ 大きい・ 人・は・ 歩く・の・が・ 速い。」

こんばん【今晩】《名詞》 今日の晩。「寄り合い・は・ こんばん・ 七時・から・です。」◆「こんや」よりも比較的早い時刻を指す。〔⇒こんや〕

こんばんは〔こんばんわ〕【今晩は】《感動詞》 夕方から夜にかけて、人に出会ったときに挨拶として使う言葉。「こんばんわ。えー・ 月・が・ 出て・まん・なー。」

こんぺいとう〔こんぺーとー、こんぺーと〕【金平糖(ポルトガル語=confeitoから)】《名詞》 周りにとげのような形がついた、小さな砂糖菓子。「こんぺーとー・を・ なめる。」〔⇒こんぺんとう〕

ごんべえ〔ごんべー〕【ごん兵衛】《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①腕白であること。腕白者。「ごんべーや・さかい・ 何・でも・ じっきに・ めん〔=壊し〕・でまう。」②意地悪をすること。意地悪者。「ごんべー・が・ 喧嘩し・とる。」「ごんべし・て・ 泣かし・たら・ あか・ん。」〔⇒ごんた、ごんすけ〕

こんぺんとう〔こんぺんとー、こんぺんと〕【金平糖】《名詞(ポルトガル語=confeitoから)》 周りにとげのような形がついた、小さな砂糖菓子。「かいらしい・ こんぺんとー・や・さかい・ 食べる・の・が・ もったいない。」〔⇒こんぺいとう〕

ごんぼ【牛蒡】《名詞》 土の中の細くて長い根を食用にする野菜。「ごんぼ・を・ きんぴら・に・ する。」〔⇒ごぼう〕

ごんぼざお【ごんぼ竿】《名詞》 藪から切り出した細い竹に、てぐすなどを付けて作った、魚釣り用の竿。「小学校・の・ 頃・は・ 学校・から・ 戻っ・たら・ ごんぼざお・ 持っ・て・ あぶらめ・釣り・に・ よー・ 行っ・た。」

こんまい【小まい、細い】《形容詞》 ①体積、面積などが小さい。一つ一つがたいへん小さい。「うち・の・ 畑・は・ こんまい・ねん。」②隙間などが小さい。繊細である。「欄・が・ こんまい・さかい・ 字ー・が・ 出・てまう。」③年齢が少ない。幼い。「こんまい・ 子ー・を・ 泣かし・たら・ あか・ん。」④身長が低い。「こんまい・さかい・ 窓・の・ 外・が・ 見え・へん。」⑤けちである。金銭についてのこだわりがある。「こんまい・ 人・や・さかい・ 寄付・を・ し・てくれ・へん。」⑥大事に影響を与えない。心配は要らない。「そんな・ 失敗・は・ こんまい・ こと・や。」⑦行動や考えなどが緻密である。「一つ一つ・ こんもー・ 考え・てくれ・た。」〔⇒こまい。②⑤⑥⑦⇒こまかい、こまこい、こまかしい〕■対語=「おおきい」②⑦「あらい」

こんまき【昆布巻】《名詞》 魚を昆布で巻いて、甘辛い汁で炊いた食べ物。「鮭・の・ こんまき」

こんまけ【根負け】《名詞、動詞する》 相手より先に根気がなくなること。気力が続かなくなること。「あいつ・の・ 執念深さ・に・は・ こんまけし・てまう・なー。」

こんや【今夜】《名詞》 今日の夜。「こんや・は・ 十五夜・の・ 月・が・ 出・とる。」◆「こんばん」よりも比較的遅い時刻を指す。〔⇒こんばん〕

こんれい〔こんれー〕【婚礼】《名詞》 男女が正式に夫婦になることを誓い合う式典。また、結婚に関するいろいろな行事。「神社・で・ こんれー・を・ する。」〔⇒けっこんしき、しゅうげん〕

こんろ【焜炉】《名詞》 土や鉄で作った、持ち運びのできる小さな炉。七輪。「こんろ・で・ 秋刀魚・を・ 焼く。」〔⇒かんてき〕

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2013年11月 1日 (金)

中山道をたどる(1)

はじめに①

東海道を歩き終えて

 2007年9月3日にお江戸・日本橋を出発して、何回にも分けて東海道を歩き続けてきました。そして、今年・2013年6月27日に京都・三条大橋に着きました。仕事の合間に、まとまった日数の休みが取れたときだけ出かけましたから、あしかけ7年間にわたってしまいました。何年かかってもよい、歩いておれば必ずたどり着けるのだという思いがあって、のんびり歩いてきました。
 次は中山道を歩こうという気持ちは、東海道の歩き終わりを意識したときから強くなってきました。これでおしまいというのは、あっけないことであるし、寂しいことでもあると思い始めたのです。
 中山道を歩くことを決めても、今年の夏は例年にない酷暑でした。少し涼しくなったら歩き始めようと思っていましたが、10月になっても夏日が続くという異常さでした。台風も次々に近づきました。やっと踏み出す気持ちになるまで、時間がかかりました。
 中山道歩きは、東海道のように長い年月をかけることはできません。自分自身の先のことがわからないのです。歩けなくなったら、それでおしまいです。
 一方で、東海道を歩き終えたという自信も生まれました。1日に4万歩ぐらいは歩けます。天気は良いに越したことはありませんが、雨の中で一日じゅう歩いた経験も重ねましたから、少しぐらい難渋しても気にはなりません。
 若い頃には、芭蕉の奥の細道を辿ってみたいとか、西国三十三か所霊場をすべて歩いて回ってみたいとか、日本を縦断して歩いてみたいとか、いろんな夢を持ちましたが、実際にできることは限られます。西国三十三か所霊場は、鉄道(と、一部バス)利用で回りました。つい先日、二度目を回り終えました。
 というわけで、今度は中山道をたどる旅です。

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改訂最終版・明石日常生活語辞典(300)

「明石日常生活語辞典…こ」(31)

ごんすけ【ごん助】《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①腕白であること。腕白者。「ごんすけ・が・ ガラス・を・ めん・だ。」②意地悪をすること。意地悪者。「みんな・に・ ごんすけさ・れ・て・ 泣い・とる。」〔⇒ごんた、ごんべえ〕

コンセント〔こんせんと〕【英語=concentric plugから】《名詞》 電気器具に電気を引くために、壁・柱などに取り付けた接続口。「こんせんと・が・ ない・さかい・ ラジオ・が・ 聞か・れ・へん。」〔⇒さしこみ〕

ごんた【ごん太】《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①腕白であること。腕白者。「男・の・ 子ー・は・ ちょっと・ぐらい・ ごんた・の・ 方・が・ えー。」②意地悪をすること。意地悪者。「ごんたし・て・ 友だち・の・ もの・を・ 隠し・ても・た。」〔⇒ごんすけ、ごんべえ〕

ごんたくれ【ごん太くれ】《名詞》 腕白者。意地悪者。ならず者。「人・の・ もの・を・ 盗っ・たり・ する・ ごんたくれ」

こんだけ《名詞》 ①区切って限定した数量のもの。「今日・は・ こんだけ・しか・ 出来・なんだ。」②こんなにも沢山のもの。「こんだけ・ できた・ん・やさかい・ 誉め・てほしー・なー。」◆「こんだけ」に「だけ」(限定の意味)を付けて、「こんだけだけ」と言うこともある。〔①⇒こんだけだけ〕■類語=「そんだけ」「あんだけ」「ど

こんだけだけ《名詞》 区切って限定した数量のもの。「こんだけだけ・ 売っ・てくれ・へん・やろ・か。」〔⇒こんだけ〕■類語=「そんだけだけ」「あんだけだけ」「どんだけだけ」

こんだて【献立】《名詞》 料理の種類や取り合わせ。メニュー。また、それが表になったもの。「晩ご飯・は・ どんな・ こんだて・が・ よろしー・か。」「給食・の・ こんだて・の・ 表」

こんちきしょう〔こんちきしょー〕【こん畜生】《名詞》 相手などを指して、悪く言うときに使う言葉。この野郎。「この・ こんちきしょー・が・ 落書きし・やがっ・た。」〔⇒こんちくしょう〕

こんちきしょう〔こんちきしょー〕【こん畜生】《感動詞》 ①ひどく腹が立っている気持ちを表す言葉。「こんちきしょー。また・ 落第・や。」②なにくそ、という決意などを表す言葉。「こんちきしょー・ 今度・は・ 負け・へん・ぞ。」〔⇒こんちくしょう〕

こんちくしょう〔こんちくしょー〕【こん畜生】《名詞》 相手などを指して、悪く言うときに使う言葉。「こんちくしょー・は・ 逃げる・の・が・ 速かっ・た。」〔⇒こんちきしょう〕

こんちくしょう〔こんちくしょー〕【こん畜生】《感動詞》 ①ひどく腹が立っている気持ちを表す言葉。「こんちくしょー。あいつ・に・ 負け・て・ 情けない。」②なにくそ、という決意などを表す言葉。「こんちくしょー。今日・は・ 負け・へん・ぞ。」〔⇒こんちきしょう〕

こんちは〔こんちわ〕《感動詞》 昼間、人に出会ったときに挨拶として使う言葉。「こんちわ。ごきげんさん。」〔⇒こんにちは〕

こんちゅう〔こんちゅー〕【昆虫】《名詞》 とんぼ・蝶・蝉のような、体が頭・胸・腹に分かれ、触角や羽を持つ動物。「夏休み・に・ こんちゅー・を・ 採集する。」

こんど【今度】《名詞》 ①(以前までと区別して)この度。「こんど・ 入社し・まし・た。」②(今までとは区別して)この次。「こんど・は・ お前・の・ 番・や。」〔⇒こんどかい、こんどめ。①⇒こんかい〕

こんどかい【今度回】《名詞》 ①(以前までと区別して)この度。「こんどかい・の・ 展覧会・は・ もー・ すみ・まし・た。」②(今までとは区別して)この次。「こんどかい・は・ 負け・たり・ せー・へん・ つもり・や。」◆「一回」「二回」という言い方に引かれて、「今度」にも「回」を付けたように思われる。〔⇒こんど、こんどめ。①⇒こんかい〕

こんどめ〔こんどめー〕【今度目】《名詞》 ①(以前までと区別して)この度。「こんどめー・は・ 負け・ても・てん。」②(今までとは区別して)この次。「こんどめー・は・ 同じ・ 失敗・は・ せー・へん・ぞ。」◆「一回目」「二回目」というような言葉に引かれて「今度」に「目」を付けたように思われる。〔⇒こんど、こんどかい。①⇒こんかい〕

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