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2014年5月31日 (土)

【掲載記事の一覧】

 5月に掲載したのは次のシリーズです。

 「【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典」は、タ行の終わりが近づき、連載のほぼ半分を超えたように思います。

 「放射状に歩く」は連載を終えました。続編を書くかもしれませんが、あるとしてもかなり先のことになります。

 新しく「新西国霊場を訪ねる」を始めましたが、これは断続的な連載になります。

 「中山道をたどる」は第3シリーズを6月10日から始めます。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてのメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

 

◆【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典 ()(511)~継続

    [2013年1月6日開始~ 最新は2014年5月31日]

 

◆中山道をたどる ()(120)~継続

    [201311月1日開始~ 最新は2014年3月31日]

 

◆放射状に歩く ()(139)~継続

 2013年4月13日開始~ 最新は2014年5月9日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)~継続

 2014年5月10日開始~ 最新は2014年5月30日]

 

◆百載一遇 ()()~継続

    [2014年1月1日開始~ 最新は2014年1月30日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~継続

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~継続

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

◆茜の空 ()(27)~継続

    [2012年7月4日開始~ 最新は2013年8月28日]

 

………【以下は、連載を終了したものです。】……………………………

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日開始~2014年4月12日終了]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日開始~2010年3月10日終了]

 

◆明石日常生活語辞典 ()(1116)

    [2009年7月8日開始~2012年9月13日終了]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日開始~2011年9月13日終了]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日開始~20071212日終了]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日開始~2008年7月20日終了]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日開始~2009年9月10日終了]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日開始~2012年1月4日終了]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日開始~2012年5月3日終了]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日開始~2009年6月30日終了]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日開始~20061231日終了]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日開始~2008年1月10日終了]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日開始~20061226日終了]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日開始~2009年6月4日終了]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日開始~2008年1月18日終了]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日開始~2007年7月31日終了]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日開始~20081125日終了]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日開始~2009年6月22日終了]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日開始~2009年5月8日終了]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日開始~2009年3月16日終了]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日開始~20081113日終了]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日開始~20081215日終了]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日開始~2007年6月30日終了]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日開始~2010年1月3日終了]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日開始~2012年7月8日終了]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日開始~2011年6月1日終了]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日開始~2008年9月24日終了]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日開始~200610月4日終了]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日開始~20061011日終了]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日開始~200611月2日終了]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日開始~2007年6月6日終了]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日開始~2007年8月10日終了]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日開始~2007年7月7日終了]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日開始~20071030日終了]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日開始~20061015日終了]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日開始~2007年8月20日終了]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日開始~2007年9月12日終了]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日開始~2007年9月29日終了]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日開始~200612月7日終了]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日開始~2007年5月7日終了]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日開始~20061222日終了]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日開始~2007年8月27日終了]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日開始~2007年8月30日終了]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日開始~2012年9月19日終了]

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(511)

「明石日常生活語辞典…と」(22)

 

とびこみ【飛び込み】《名詞、動詞する》 ①水の中などに勢いよく入ること。「波止・の・ 先・から・ 海・へ・ とびこみ・を・ し・て・ 遊ぶ。」②約束をしないままで訪れる。「とびこみ・で・ もの・を・ 売り・に・ 来・やがっ・た。」

とびこむ【飛び込む】《動詞・マ行五段活用》 水の中などに勢いよく入る。「体操・を・ し・て・から・ プール・に・ とびこむ。」

とびすけ【飛び助】《名詞》 外出するのが好きな人。「あの・ 人・は・ とびすけ・や・から・ 誘ー・たら・ 来る・よ。」

とびだす【飛び出す】《動詞・サ行五段活用》 ①内から外へ勢いよく出る。走って出る。「道・に・ とびだし・たら・ 危ない・ぞ。」②もとの場所から、よそへ行ってしまう。「家・を・ とびだし・て・ 一人・で・ 住ん・どる。」③前または外に、不自然に突き出る。「板・の・ 裏・へ・ 釘・が・ とびだし・とる。」〔⇒とびでる〕

とびちる【飛び散る】《動詞・ラ行五段活用》 ①しぶきなどが、瞬間的に広がる。水滴などが飛び続ける。「大きな・ 石・を・ 放()りこん・だら・ しぶき・が・ とびちっ・た。」②ものや火花などが飛んで広がる。「風・が・ 吹い・て・ 木・の・ 葉ー・が・ とびちっ・とる。」「溶接・の・ 火花・が・ とびちる。」⇒とばしる〕

とびでる【飛び出る】《動詞・ダ行下一段活用》 ①内から外へ勢いよく出る。走って出る。「とびでる・ 前・に・ いっぺん・ 止まれ。」②もとの場所から、よそへ行ってしまう。「教室・から・ とびで・て・ もどっ・てこ・ん。」③前または外に、不自然に突き出る。「道・に・ とびで・た・ 松・の・ 枝・を・ 切る。」〔⇒とびだす〕

とびとび【飛び飛び】《形容動詞や》 ①連続しないで、散らばって並んでいる様子。「山・に・ 近い・ 村・に・は・ 家・が・ とびとびに・ ある。」「庭・に・ とびとびに・ 石・を・ 並べる。」②間隔をあけて続いている様子。「月末・に・は・ とびとびに・ 休み・が・ ある。」「本・を・ 面白い・ 所・だけ・ とびとびに・ 読む。」 

とびつく【飛びつく】《動詞・カ行五段活用》 ①身をまかせるようにして躍りかかる。「子ども・が・ 後ろ・から・ とびつい・てき・た。」②欲しいものや興味あるものに、すぐに手を出す。「新しい・ 写真機・を・ とびつい・て・ 買()ー・た。」

とびぬける【飛び抜ける】《動詞・カ行下一段活用》 他と比べて優れている。他と比べて目立っている。「とびぬけ・て・ 絵・が・ 上手や。」「とびぬけ・て・ 背ー・が・ 高い・ 人・や。」

とびのく【飛び退く】《動詞・カ行五段活用》 勢いよく体をかわして避ける。飛ぶようにして離れる。「狭い・ 道・へ・ 自動車・が・ 曲がっ・てき・た・さかい・ とびのい・て・ よけ・た。」

とびのる【飛び乗る】《動詞・ラ行五段活用》 動いている乗り物などに、果敢に乗り込む。「昔・の・ 客車・に・は・ 動き始め・て・から・でも・ とびのっ・た。」■対語=「とびおりる」

とびばこ【跳び箱】《名詞》 体操用具の一つで、走ってきていろいろな方法で飛び越えるための、長方形の木の枠を重ねた箱形の台。「とびばこ・の・ 七段・が・ とべる・よーに・ なった。」

とびはなれる【飛び離れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①大きな違いがある。「とびはなれ・て・ 下手くそや。」②遠く隔たっている。「とびはなれ・た・ 島」

とびまわる〔とびまーる〕【飛び回る】《動詞・ラ行五段活用》 ①ある目的のために、あちらこちらを忙しく動き回る。「仕事・で・ 一日中・ とびまーっ・とっ・てん。」②空中をあちらこちら飛ぶ。「蚊ー・が とびまーっ・とる。」

どひょう〔どひょー〕【土俵】《名詞》 相撲をとるための、土を詰めた俵で円く囲んだところ。「運動場・の・ すみ・に・ どひょー・が・ ある。」

どびん【土瓶】《名詞》 湯を沸かしたり茶を入れたりするのに使う、陶製の入れ物。「薬・を・ どびん・で・ 煎じる。」

とふ【豆腐】《名詞》 大豆から得た豆乳ににがりを加えて固めた、白くて柔らかな食べ物。「とふ・の・ 冷や奴・が・ 好きや。」〔⇒とうふ、とっぺ〕

とぶ【飛ぶ・跳ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①空中を進んでいく。「鳥・が・ とぶ。」「ヘリコプター・が・ 山・の・ 上・を・ とぶ。」②空中に散る。「火花・が・ とぶ。」③勢いよく、速く行き来する。「いざ・の・ 時・に・は・ とん・で・ 来・まっ・せ。」④間のものが抜ける。間を越えて先へ移る。「数字・が・ とん・どる。」「話・が・ とん・で・ わかりにくい。」⑤急に切れる。なくなる。「ショートし・て・ ヒューズ・が・ とん・だ。」「高い・ 買い物・を・ し・て・ 給料・が・ とん・でも・た。」⑥足ではねる。跳躍する。「兎・が・ ぴょんぴょん・ とぶ。」「走っ・てき・て・ 跳び箱・を・ とぶ。」■他動詞は「とばす」

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2014年5月30日 (金)

新西国霊場を訪ねる(21)

須磨寺⑨ 【写真特集】

 

 1枚目の写真は、仁王門をくぐった右手にある弘法岩です。

 2枚目の写真は、一ノ谷での平敦盛と熊谷直実の一騎討ちの場面を再現した「源平の庭」です。

 3枚目の写真は、須磨寺本堂です。1602(慶長7年)に豊臣秀頼が再建したものです。

 4枚目の写真は、本堂の前の大きな香炉です。

 5枚目の写真は、三重塔です。およそ400年前に文禄大地震で倒壊したのを1984(昭和59)に再建しましたが、現在は改修工事中です。

 6枚目の写真は、須磨寺の東側に広がる大池です。

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【写真は、上段が左から順に1~3枚目、下段が左から順に4~6枚目です。2014(平成26)5月20日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(510)

「明石日常生活語辞典…と」(21)

 

とのさん【殿様】《名詞》 ①江戸時代の、身分の高い武家。「お城・に・ おる・ とのさん」②生活にゆとりがあって、世間とのつながりが薄かったり、世間のことをよく知らないような人。「退職し・て・ とのさん・みたいな・ 生活し・とる・ん・やろ。」

とばしる《動詞・ラ行五段活用》 しぶきなどが、瞬間的に広がる。水滴などが飛び続ける。「水道管・が・ 破裂し・て・ 周り・に・ 水・が・ とばしっ・た。」「鍋・が・ 吹い・て・ とばしっ・とる・さかい・ 火ー・を・ 止め・なはれ。」〔⇒とびちる〕

とばす【飛ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①空中を動くようにする。「紙飛行機・を・ とばす。」②空中に散らす。跳ね上げる。「トラック・が・ 泥・を・ とばし・て・ 行き・やがっ・た。」③速く走らせる。速く行く。「自転車・を・ とばす。」④間を抜いて、先に進む。「一列・ とばし・て・ 当てる。」「十ページ・ほど・ とばし・て・ 読む。」⑤それまでよりも低い地位に落としたり、遠い任地に変えたりする。「九州・に・ とばさ・れ・とっ・た・けど・ 戻っ・てき・た。」■自動詞は「とぶ」

どばっ《副詞と》 液体を大量にかけたり注いだりする様子。「おひたし・に・ どばっと・ 醤油・を・ かけ・た。」

とばん【塗板】《名詞》 白墨で字や絵などを書く、黒色や緑色の板。。「とばん・に・ 白墨・で・ 字ー・を・ 書く。」「教室・の・ とばん」〔⇒こくばん〕

とばんけし【塗板消し】《名詞》 白墨で板に書いた字や絵などを消す道具。「とばんけし・を・ はたい・た・ 跡・が・ 教室・の・ 窓・の・ 外・に・ 残っ・とる。」〔⇒こくばんけし〕

どび【土樋】《名詞》 土を焼いて作った管。「どび・が・ 詰まっ・て・ 水・が・ 流れ・へん。」〔⇒どかん〕

とびあがる【飛び上がる・跳び上がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①勢いをつけて、高いところへはね上がる。「飛行場・から・ 飛行機・が・ とびあがる。」「勝っ・て・ とびあがっ・て・ 喜ぶ。」②身をおどらせるようにして、低いところから上に動く。「忍者・が・ 屋根・の・ 上・に・ とびあがる。」〔⇒とんびゃがる〕■対語=②「とびおりる」

とびあるく【飛んびゃるく】《動詞・カ行五段活用》 同じところに長く留まらずに、方々へ行く。忙しく動き回る。「貧乏暇なし・で・ 毎日・ とびあるい・ており・ます。」〔⇒とんびゃるく〕

とびいし【飛び石】《名詞》 伝って歩くために、庭などに間隔をおいて並べてある石。「とびいし・に・ 打ち水・を・ する。」

とびいり【飛び入り】《名詞、動詞する》 仲間でない人や予定していなかった人が、不意に加わること。「とびいり・の・ 人・が・ 来・た・ので・ 料理・が・ 足ら・ん。」「とびいり・で・ 歌・を・ 歌う。」

とびうお【飛び魚】《名詞》 細長い体をしていて、胸鰭を広げて海上を飛ぶ魚。「いまさっき・ とびうお・が・ 飛ん・だ・ぞー。」

とびおきる【飛び起きる】《動詞・カ行上一段活用》 眠っていたり横になっていたりしていた者が、急に眠りから覚めたり勢いよく立ち上がったりする。「目覚まし時計・の・ 音・で・ とびおき・た。」「遅刻し・た・と・ 思っ・て・ あわて・て・ とびおき・た。」

とびおりる【飛び下りる】《動詞・ラ行上一段活用》 ①身をおどらせるようにして、高いところから下に動く。「台・の・ 上・から・ とびおりる。」②動いている乗り物などから、果敢に離れる。「自転車・の・ 荷台・から・ とびおりる。」■対語=①「とびあがる」「とんびゃがる」、②「とびのる」

とびかかる【飛び掛かる】《動詞・ラ行五段活用》 身をおどらせて、相手に突き当たる。「騎馬戦・で・ 相手・に・ とびかかる。」

とびこえる【飛び越える】《動詞・ア行下一段活用》 ①飛んでその上を越える。「低い・ 垣・を・ とびこえる。」②他の人を抜いて順位を上げる。順序を抜かして先の段階に進む。「順番・を・ とびこえ・て・ 練習し・たら・ 怪我・を・ する・ぞ。」〔⇒とびこす〕

とびこす【飛び越す】《動詞・サ行五段活用》 ①飛んでその上を超える。「走っ・てき・て・ 溝・を・ とびこす。」②他の人を抜いて順位を上げる。順序を抜かして先の段階に進む。「他・の・ 人・を・ とびこし・て・ 出世する。」〔⇒とびこえる〕

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2014年5月29日 (木)

新西国霊場を訪ねる(20)

須磨寺⑧ -その他の文学碑-

 

 須磨寺には、前述のように24基の句碑、歌碑、文学碑がありますが、そのいくつかを写真で紹介します。

 1枚目の写真は、仁王門の外、西側にある山本周五郎の『須磨寺付近』の一節を刻んだ碑です。「須磨は秋であった…」と始まっています。

 2枚目の写真は、仁王門の前の龍華橋のさらに南側にある良寛の『須磨紀行』の句碑です。「すまでらの むかしを問へば 山桜」、他

 3枚目の写真は、本堂の東の方にある伊丹三樹彦の5句を並べた句碑です。「くらやみになおも花散る平家琵琶」、他

 4枚目の写真は、書院の前の庭にある真鍋豊平の歌碑です。豊平は一弦琴の名手です。「ひとすじに こころこめたる ことなれば ちよのしらべも たえじとぞおもふ」

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【写真は、上段が左から順に1~3枚目、下段が4枚目です。2014(平成26)5月20日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(509)

「明石日常生活語辞典…と」(20)

 

どないにも《副詞》 ①手段を尽くしても、ある事柄が成り立つのは難しいということを表す言葉。「腹痛(はらいた)・が・ どないにも・ とまっ・てくれ・へん・ねん。」②相手の願いや依頼を受け入れがたいという気持ちを表す言葉。「どないにも・ 協力する・ 気ー・は・ あら・へん。」〔⇒どうにも、どうにもこうにも、どないにもこないにも〕

どないにもこないにも《副詞》 ①手段を尽くしても、ある事柄が成り立つのは難しいということを表す言葉。「こんな・ 分厚い・ 本・は・ どないにもこないにも・ 明日・の・ 朝・まで・に・は・ 読め・ませ・ん。」②相手の願いや依頼を受け入れがたいという気持ちを表す言葉。「協力せー・(と・) 言わ・れ・ても・ どないにもこないにも・ でける・ はず・は・ あり・まへ・ん・やろ。」〔⇒どうにも、どないにも、どうにもこうにも〕

どないも《副詞》 どのようにしても。「どないも・ 手ー・の・ 出し・よー・が・ あら・へん。」〔⇒どうも、どうにも、どないもこないも〕■類語=「こないも」「そないも」「あないも」

どないもこないも《副詞》 どうにもこうにも。「じたばたし・たって・ どないもこないも・ なら・へん。」〔⇒どうもこうも、どうにも、どないも、どないにも〕

どないやしたら《副詞》 思いがけず、そのようになる可能性がないわけではないという意味を表す言葉。「どないやしたら・ 赤字・に・ なっ・てしまい・そーや。」〔⇒どうやしたら、ひょっとしたら

どないやら《副詞》 ①完全ではないが、どうにか。「どないやら・ 損・は・ 出さ・んと・ 済み・そーや。」②確実ではないが、恐らく。「明日・は・ どないやら・ 雨・みたいや。」〔⇒どうやら、どうやらこうやら、どないやらこないやら〕

どないやらこないやら《副詞》 ①完全ではないが、どうにか。「どないやらこないやら・ 商売・は・ うまい・こと・ いっ・とる・らしー。」②確実ではないが、恐らく。「どないやらこらいやら・ 台風・は・ こっち・へ・ 来・ん・よーや。」〔⇒どうやら、どうやらこうやら、どないやら〕

となだ【戸棚】《名詞》 中に棚があって、前に戸がついている、ものを入れる家具。「となだ・に・ お菓子・を・ 入れ・ておく。」〔⇒とだな〕

どなた《代名詞》 ①名前や立場などがわからない人を指して、その人を敬って言う言葉。「どなた・が・ 来・とっ・て・でし・た・ん。」②特定の人を指さないで、その人を敬って言う言葉。「欲しい・ 人・に・は・ どなた・でも・ 差し上げ・ます。」

となり【隣】《名詞》 ①並んで続いているものの、そのもののすぐ近くにあるもの。「となり・に・ 座っ・とる・ 人・に・ 挨拶し・た。」②並び続いている両横の家や、前後にある家。「となり・は・ 八百屋さん・や。」③互いに接し合う地域。「となり・は・ 神戸市・や。」

となりきんじょ【隣近所】《名詞》 並び続いている家や、すぐ近くの家。「となりきんじょ・に・ 知れ・ても・た。」

どなる【怒鳴る】《動詞・ラ行五段活用》 大声を出す必要があったり、怒りの気持ちを表したりするために、大声で叫ぶ。「今頃・ どなっ・ても・ もー・ 遅い。」〔⇒わめく〕

どなりこむ【怒鳴り込む】《動詞・マ行五段活用》 相手のところに出向いて、文句や苦情を大きな声で言う。「ラジオ・の・ 音・が・ やかましー・さかい・ どなりこん・だっ・た。」

とにかく【兎に角】《副詞》 ①他のいろいろなことは置いておいて。何と言っても。「とにかく・ 今・は・ 時間・が・ ない・ねん。」②何よりもまず。「とにかく・ こっち・の・ 話・を・ 聞い・てほしー・ん・や。」⇒なんしろ、なにしろ、なにせ、なんせ〕

どの《連体詞》 はっきりと一つには限定でないときに、それらの人やものを指して使う言葉。「どの・ 人・に・ 頼ん・だら・ よろしー・ん・やろ・か。」■類語=「この」「その」「あの」

とのくち【戸の口】《名詞》 家の出入り口。門の外側や、玄関の外側。「誰・か・が・ とのくち・に・ 野菜・を・ 置い・ていっ・てくれ・とる。」

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2014年5月28日 (水)

新西国霊場を訪ねる(19)

須磨寺⑦ -五十嵐播水の初大師の句-

 

 書院や庫裏が建ち並んでいる一画に五十嵐播水の句碑があります。

  香煙にふりこむ雪や初大師

 九年母俳句会が句碑のそばに説明板を設けています。それによれば、この句は1944(昭和19)1月の初大師での作だそうです。

 戦時中のことゆえ、ささやかな縁日であっただろうと思います。参詣者たちが立てた線香が幾筋も大きな香炉から立ち上っている、そして降り始めた雪がその線香の煙の中に溶け込んでいくという風景は、あたりに落ち着いた風情を広げています。

 その句碑が本堂の前の大きな香炉(屋根のついた建物の中にあります)のそばでなく、ちょっと引っ込んだところにあるのも、ゆかしく感じられます。

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【写真は、「香煙にふりこむ雪や初大師」の句碑。2014(平成26)5月20日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(508)

「明石日常生活語辞典…と」(19)

 

どないしても《副詞》 ①あれこれしても実現しそうにないということを表す言葉。◆後ろに、打ち消しの言葉が伴う。「どないしても・ 入選する・よーな・ 絵ー・は・ 描け・へん。」②そのことが不可避であることを表す言葉。どのようにしても必ず。「どないしても・ あいつ・に・は・ 勝た・んと・ あか・ん。」〔⇒どうしても。⇒とても、とっても〕

どないでも《副詞》 状況を特に限定する必要がないという気持ちを表す言葉。どのようにでも。「どないでも・ 勝手に・ し・やがれ。」〔⇒どうでも、どうでもこうでも、どないでもこないでも〕

どないでもこないでも《副詞》 状況を特に限定する必要がないという気持ちを表す言葉。どのようにでも。「どないでもこないでも・ 来年・は・ 頑張ら・な・ あか・ん・ぞ。」〔⇒どうでも、どうでもこうでも、どないでも〕

どないど《副詞》 ①これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「こないに・ 台風・が・ 多い・と・ どないど・ なれ・とゆー・ 気持ち・に・ なり・まん・なー。」②苦しいことなどを何とか切り抜けるというような気持ちを表す言葉。かろうじて。「どないど・ 合格し・てほしー・ねん。」〔⇒どないなり、どないなりこないなり、どないなと、どないなとこないなと、どないどこないど、どうなり、どうなりこうなり、どうなと、どうなとこうなと〕

どないどこないど《副詞》 ①これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「どないどこないど・ 来年・は・ 良()ー・ こと・が・ あっ・てほしい。」②苦しいことなどを何とか切り抜けるというような気持ちを表す言葉。かろうじて。「どないどこないど・ し・て・ 合格でける・よーに・ し・なはれ。」〔⇒どないなり、どないなりこないなり、どないなと、どないなとこないなと、どないど、どうなり、どうなりこうなり、どうなと、どうなとこうなと〕

どないな《連体詞》 どのような。「どないな・ やり方・で・ やっ・たら・ でき・ます・ん・やろ。」■類語=「こないな」「そないな」「あないな」

どないなと《副詞》 ①これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「自分・で・ 考え・て・ どないなと・ せー。」②苦しいことなどを何とか切り抜けるというような気持ちを表す言葉。かろうじて。「どないなと・ 子どもたち・も・ 就職し・てくれ・まし・た。」〔⇒どないなり、どないなりこないなり、どないなとこないなと、どないど、どないどこないど、どうなり、どうなりこうなり、どうなと、どうなとこうなと〕

どないなとこないなと《副詞》 ①これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「欲しい・ もん・が・ あっ・たら・ どないなとこないなと・ 持っ・ていけ。」②苦しいことなどを何とか切り抜けるというような気持ちを表す言葉。かろうじて。「どないなとこないなと・ 税金・を・ 払え・た。」〔⇒どないなり、どないなりこないなり、どないなと、どないど、どないどこないど、どうなり、どうなりこうなり、どうなと、どうなとこうなと〕

どないなり《副詞》 ①これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「どないなり・ あんた・の・ 良()ー・よーに・ し・なはれ。」②苦しいことなどを何とか切り抜けるというような気持ちを表す言葉。かろうじて。「どないなり・ 会社・が・ つぶれ・んで・ほしー・と・ 思(おも)・とる・ねん。」〔⇒どないなりこないなり、どないなと、どないなとこないなと、どないど、どないどこないど、どうなり、どうなりこうなり、どうなと、どうなとこうなと〕

どないなりこないなり《副詞》 ①これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「どないなりこないなり・ さ・れ・ても・ 文句・は・ 言わ・ん・ つもり・や。」②苦しいことなどを何とか切り抜けるというような気持ちを表す言葉。かろうじて。「どないなりこないなり・ し・て・ みんな・に・ 賛成し・てもらえ・たら・ 嬉しー・ねん・けど。」〔⇒どないなり、どないなと、どないなとこないなと、どないど、どないどこないど、どうなり、どうなりこうなり、どうなと、どうなとこうなと〕

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2014年5月27日 (火)

新西国霊場を訪ねる(18)

須磨寺⑥ -療養中の子規の句-

 

 須磨寺の仁王門をくぐった左手に正岡子規の句碑があります。

  暁や 白帆過ぎ行く 蚊帳の外

 この句は1895(明治28)7月に、結核療養のために入院していた須磨保養院で作られたものだといわれています。28歳の子規は日清戦争に記者として従軍した帰途に喀血し、神戸で手術を受けて、この保養院でおよそ1か月の療養生活を送っています。

 須磨保養院というのは、須磨浦公園の「みどりの塔」のあたりにあったそうですが、現在は何も残っていません。その場所は、源平史跡の「戦(いくさ)の浜」の近くで、海岸は間近です。「白帆過ぎ行く 蚊帳の外」はまさしく実景です。

 須磨寺より南に下ったところにある現光寺は源氏物語ゆかりの寺とも言われていますが、現光寺にも子規の句碑があります。

  見渡せば ながむれば見れば 須磨の秋

という句です。療養中も創作意欲は衰えるべくもなかったようです。

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【写真は、「暁や白帆過ぎ行く蚊帳の外」の句碑。2014(平成26)5月20日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(507)

「明石日常生活語辞典…と」(18)

 

とっぱ《名詞、形容動詞や》 本当のことを言わないようなこと。信用しようにもしようがないようなこと。また、そのような様子の人。「とっぱ・の・ 言()ー・ こと・を・ 信用し・たら・ あか・ん。」

とっぱし【突端】《名詞》 いちばん初め。「とっぱし・は・ 誰・が・ 歌う・ん・かいなー。」「村・へ・ 入っ・て・ とっぱし・に・ ある・ 家」

どっぴん《名詞》 毛が生えそろっていないような、幼い鳥。「すずめ・の・ どっぴん」

とっぷう〔とっぷー〕【突風】《名詞》 突然に強く吹き出す風。「とっぷー・で・ 木ー・の・ 枝・が・ 折れ・た。」

とっぺ《名詞》 大豆から得た豆乳ににがりを加えて固めた、白くて柔らかな食べ物。「とっぺ・は やろこい・さかい・ 食べ・なはれ。」◆幼児語。「とっぺちゃん」とも言う。〔⇒とうふ、とふ〕

どて【土手】《名詞》 水があふれるのを防ぐために、川岸や池の周りなどに沿って、土を積み上げた堤。「池・の・ どて・で・ 土筆・を・ 摘む。」

とてくる《動詞・カ行変格活用》 「取って来る」がつづまった形。「去()ん・で・ とてっ・てんか。」◆この用例は、「とてき・てんか」が更に「とてっ・てんか」と促音便化したものである。

とても《副詞》 ①あれこれしても実現しそうにないということを表す言葉。◆後ろに、打ち消しの言葉が伴う。「とても・ 勝た・れ・へん。」②状態や程度などが甚だしい様子であることを表す言葉。「とても・ 気持ち・が・ えー。」〔⇒とっても。⇒どうしても、どないしても。⇒たいへん〕

とてもやない《連体詞》 とうてい不可能な。「一晩・で・ やっ・てくれ・(と・) 言わ・れ・ても・ とてもやない・ 話・は・ 受け・られ・まへ・ん。」

とてもやないけど《副詞》 とうてい不可能な状態であることを表す言葉。「今・から・やっ・たら・ とてもやないけど・ 間に合い・まへ・ん。」「とてもやないけど・ 私・の・ 力・で・は・ でき・まへ・ん。」

とと《名詞》 ①海・川・池などにすんで、えらで呼吸し、、鱗があり、ひれを動かして泳ぐ動物。「赤い・ とと・が・ 鯛・や。」②それを調理して食べ物としたもの。「とと・の・ 骨・を・ 取っ・たろ・か。」◆幼児語。「おとと」と言うことが多い。〔⇒さかな〕

とどく【届く】《動詞・カ行五段活用》 ①送ったり差し出したりしたものが、相手のもとに着く。「宅急便・は・ とどい・た・か。」②あるところに達する。「竿・が・ 天井・に・ とどく。」「七十・に・ 手ー・が・ とどく。」■他動詞は「とどける」

とどけ【届】《名詞》 ①相手のもとに着くようにすること。「おとどけ・は・ 明日・に・ し・ます。」②役所や定められたところへ申し出ること。また、そのために用いる書類。「とどけ・に・ 判・を・ 押し・てんか。」

とどける【届ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①送ったり差し出したりして、相手のもとに着くようにする。「これ・を・ 明日・まで・に・ とどけ・とい・てください。」②役所や定められたところへ申し出る。「欠席する・ こと・を・ とどける。」■自動詞は「とどく」

どない《副詞》 よくわからないことや判断できないことを、疑問の気持ちをこめて表す言葉。「この・ 話・は・ どない・ なっ・とる・ん・や。」「どない・も・ なら・ん。」〔⇒どう〕■類語=「こない」「そない」「あない」

どないか《副詞》 ①人に勧めたり頼んだりして、自分の願いをかなえたいという気持ちを表す言葉。「どないか・ 助け・てくれ・まへ・ん・か。」「しまい・に・は・ どないか・ なる・やろ。」②何らかの工夫や努力をして実現しようとする気持ちを表す言葉。「宿題・が・ どないか・ でけ・た。」〔⇒どうか、なんとか。⇒どうぞ。⇒どうにか、どうにかこうにか〕

どないこない《副詞と》 いろいろな事態を、特定しないまま並べるのに用いる言葉。とやかく。「どないこない・ 言()ー・ても・ やっぱり・ 親子・や・さかい・ 最後・は・ わかっ・てくれる・やろ。」〔⇒どうこう、どうのこうの〕

どないして《副詞》 ①理由や原因などを尋ねるのに用いる言葉。「どないして・ そんな・ こと・が・ 決まっ・た・ん・や。」②そこに至った経緯や経過などを尋ねるのに用いる言葉。「どないして・ こんな・ 大きな・ 魚・を・ 釣っ・た・ん・か・ やり方・を・ 教え・てくれ・へん・か。」〔⇒どうして、⇒なぜ、なんぜ〕

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2014年5月26日 (月)

新西国霊場を訪ねる(17)

須磨寺⑤ -唱歌の「青葉の笛」-

 

 須磨寺の宝物館は源平ゆかりの遺物などを展示していますが、中でも大切な寺宝は「青葉の笛」です。熊谷直実に討たれた平敦盛が肌身につけていた愛用の笛です。

 唱歌「青葉の笛」はこの話に基づいて、大和田建樹・作詞、田村虎蔵・作曲で作られました。

 一番の歌詞と楽譜が刻まれた碑があります。横には、一つ一つの文字を押すとメロディが奏でられるようになった装置も作られています。

  暁寒き 須磨の嵐に

  聞こえしはこれか 青葉の笛

というのは、「平家物語」によれば、敦盛が討ち取られたあとの文章は次のようになっています。

 

 「あないとほし、この暁城のうちにて管絃し給ひつるは、この人々にておはしけり。当時みかたに東国の勢何万騎かあるらめども、いくさの陣へ笛もつ人はよもあらじ。上臈は猶もやさしかりけり。」とて、九郎御曹司の見参に入れたりければ、是を見る人涙をながさずといふ事なし。

 後に聞けば、修理大夫経盛の子息に大夫敦盛とて、生年十七にぞなられける。それよりしてこそ熊谷が発心の思ひはすすみけれ。件の笛はおほぢ忠盛笛の上手にて、鳥羽院より給はられたりけるとぞ聞えし。経盛相伝せられたりしを、敦盛器量たるによって、もたれたりけるとかや。名をば小枝とぞ申しける。狂言綺語のことはりといひながら、遂に讃仏乗の因となるこそ哀れなれ。

 

 なお、「青葉の笛」の二番は刻まれてはいませんが、それは次のような歌詞です。

  更()くる夜半(よは)に 門を敲(たた)

  わが師に託せし 言の葉あはれ

  今はの際まで 持ちし(えびら)

  残れるは「花や今宵」の歌

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【写真は、「青葉の笛」の唱歌碑。2014(平成26)5月20日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(506)

「明石日常生活語辞典…と」(17)

 

どっこん《名詞、動詞する》 片手で、「ぐー」(石の形)、「ぱー」(紙の形)、「ぴー」(鋏の形)を出し合って、勝敗を決めること。「どっこん・に・ 負け・た。」「どっこん・で・ 順番・を・ 決める。」〔⇒どっこんで、じゃんけん〕

どっこんで〔どっこんでー〕《名詞、動詞する》 片手で、「ぐー」(石の形)、「ぱー」(紙の形)、「ぴー」(鋏の形)を出し合って、勝敗を決めること。「わし・は・ どっこんでー・は・ 弱い・ねん。」〔⇒どっこん、じゃんけん〕

どっこんで〔どっこんでー〕《感動詞》 片手を出し合って勝敗を決めるときに、みんなでかける声。〔⇒じゃんけんぽん、じゃんけんほい〕

とっしょり【年寄り】《名詞》 年を取った人。老人。「とっしょり・を・ 大事に・ する。」〔⇒としより〕

どっさり《副詞、形容動詞や》 数や量が多い様子。「土産・を・ どっさり・ 貰()ろ・た。」〔⇒たくさん、ぎょうさん、じょうさん、たんと、やっと、ようさん、ようけ〕

どっしり《副詞と、動詞する》 落ち着いた様子。威厳のある様子。「どっしりと・ 座っ・とる。」「あんた・が・ どっしりし・とら・なんだら・ みんな・ 心配・に・ なる・やろ。」

どっち《代名詞》 ①わからないところや、定まらないところを指す言葉。どの方向。どの場所。「駅・は・ どっち・に・ ある・のん・かいなー。」②二つのもののうち、どれ。「どっち・が・ 欲しー・の。」〔⇒どっちゃ、どちら。⇒どこ〕■類語=「こっち」「そっち」「あっち」

どっちつかず《形容動詞や》 いずれとも決まらないで、あいまいな様子。「どっちつかず・の・ 言い方・は・ せ・んとき。」〔⇒どっちゃつかず〕

ドッチボール〔どっちぼーる〕【英語=dodge ball】《名詞》 二組に分かれて、大きなボールを投げ合い、相手の組の人の体にあてる遊び。「どっちぼーる・で・ 最後・まで・ 残っ・た。」

どっちみち【どっち道】《副詞》 いずれにしても。結局は。「どっちみち・ 行か・ん・ わけ・に・ いか・へん。」〔⇒どっちゃみち〕

どっちゃ《代名詞》 ①わからないところや、定まらないところを指す言葉。どの方向。どの場所。「どっちゃ・へ・ 行っ・たら・ えー・の・です・か。」②二つのもののうち、どれ。「どっちゃ・でも・ 欲しー・ 方・を・ やる。」〔⇒どっち、どちら。⇒どこ〕■類語=「こっちゃ」「そっちゃ」「あっちゃ」

どっちゃつかず《形容動詞や》 いずれとも決まらないで、あいまいな様子。「どっちゅつかず・の・ 攻め方・を・ しとっ・たら・ 結局・は・ 点・を・ 入れ・られ・へん。」〔⇒どっちつかず〕

どっちゃみち【どっちゃ道】《副詞》 いずれにしても。結局は。「どっちゃみち・ 明日・は・ 中止・に・ せ・な・ しょがない・やろ。」〔⇒どっちみち〕

とっつも《副詞》 少しも、まったく。「とっつも・ 言()ー・ こと・を・ 聞い・てくれ・へん・ 子ー・や。」◆後ろに、打ち消しの言葉が伴う。〔⇒いっこも、ちいとも、ちっとも、ちょっとも、ひとつも、ひとっつも、しとつも、しとっつも、ぜんぜん〕

とって【取っ手】《名詞》 道具に付いている、手で持つところ。「鍋・の・ とって・が・ 取れ・ても・た。」〔⇒みみ〕

とっても《副詞》 ①あれこれしても実現しそうにないということを表す言葉。◆後ろに、打ち消しの言葉が伴う。「とっても・ 雨・が・ 止み・そーに・ ない。」②状態や程度などが甚だしい様子であることを表す言葉。「とっても・ よー・ でけ・まし・た。」〔⇒とても。⇒どうしても、どないしても。⇒たいへん〕

どっと《副詞》 ①一度にたくさん集まったり押し寄せたりする様子。「夏・に・ なっ・て・ どっと・ 蚊ー・が・ 増え・た。」「川・の・ 水・が・ どっと・ 出・た。」②勢いや量が急に変化する様子。「旅行・から・ 戻っ・てき・たら・ どっと・ 疲れ・が・ 出・た。」⇒どろっと〕

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2014年5月25日 (日)

新西国霊場を訪ねる(16)

須磨寺④ -やはり笛に寄せる蕪村の句-

 

 「源平の庭」は平敦盛と熊谷直実の一騎打ちを再現したものです。直実に討たれた敦盛の話は『平家物語』の中でもとりわけ印象深い場面です。

 この庭のそばに与謝蕪村の句碑があります。

   笛の音に波もより来る須磨の秋

 蕪村は大坂生まれですから、同じ摂津に属する須磨は身近な場所であったのでしょう。有名な、次の一句も須磨での作品です。

   春の海終日のたりのたり哉

 青葉の笛は敦盛が肌身につけていた笛で、須磨寺の寺宝になっています。この句の意味は次のようなものです。

 「敦盛の青葉の笛の音に引かれてやってくるのは須磨の秋の波もやっぱりそうなのだ。」

 「波も」の「も」は、例えば 秋の鹿が笛の音に呼び寄せられて集まるように、生き物ではない波までもが引き寄せられるというように感じたのでしょう。

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【写真は、「笛の音に波もより来る須磨の秋」の句碑。2014(平成26)5月20日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(505)

「明石日常生活語辞典…と」(16)

 

とっかひん【特価品】《名詞》 特別につけた安い値段で売る品物。「とっかひん・の・ シャツ」◆最近は、「バーゲン」という言葉に取って代わられたか。

とっかん【突貫】《名詞》 子どもの遊びの一つで、大きな声をあげながら相手の陣地を奪い合う遊び。「とっかん・を・ し・て・ 遊ん・で・ 温もっ・た。」

どつきたおす【どつき倒す】《動詞・サ行五段活用》 殴って倒す。力いっぱいに殴る。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ どつきたおし・たっ・てん。」〔⇒はったおす、はりたおす〕

どつきます《動詞・サ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、力を込めて強く撲つ。「嘘・ばっかり・ 言()ー・た・さかい・ みんな・で・ どつきまし・たっ・てん。」◆「どつく」よりも荒々しい感じがする。「ます」をつける、類似した言い方に、「ぶちます」「はります」「かちます」「たたきます」「なぐります」などがある。〔⇒なぐる、なぐります、どつく、どやす、ぶちます、かちます〕

とっきゅう〔とっきゅー〕【特急】《名詞》 ①特別に速い列車(特別急行)。「明石・は・ とっきゅー・が・ 止まる。」②特別に速く行うこと。「この・ 仕事・(を・) とっきゅー・で・ 頼ん・まっ・せ。」

どつく《動詞・カ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、力を込めて強く撲つ。「どつか・んと・ わから・ん・ やつ・は・ どつい・たれ。」「力・を・ 入れ・て・ てっころ・で・ 杭・を・ どつく。」「約束・を・ 破っ・て・ どつか・れ・た。」「釘・を・ どつい・て・ ひっこま・す。」〔⇒なぐる、なぐります、どつきます、どやす、ぶちます、かちます〕

とっくり【徳利】《名詞》 ①陶器などで作られて、口が狭くて細長い形の、酒を入れる容器。「雨・が・ しょぼしょぼ・ 降る・ 晩・に・ 豆狸(まめだ)・が・ とっくり・ 持っ・て・ 酒・ 買い・に。」②セーターなどで、首に沿って高くなっている襟のあるもの。また、その襟の部分。「とっくり・の・ セーター」⇒とっくりくび〕

とっくりくび【徳利首】《名詞》 セーターなどで、首に沿って高くなっている襟のあるもの。また、その襟の部分。「とっくりくび・やっ・たら・ 温い。」〔⇒とっくり〕

どっけ【毒気】《名詞》 ①毒になる成分。「どっけ・の・ ある・ はったけ〔=茸〕・を・ 食べ・たら・ あか・ん・よ。」②人の気持ちを害するような言葉や行い。「どっけ・の・ ある・ 言い方・を・ する・ やつ・や・なー。」③積極的に立ち向かおうとする意気。「どっけ・を・ 抜か・れ・て・ 何・も・ 言え・なんだ。」

どっこいしょ《名詞》 地面すれすれのところから湧き出してくる水。浅井戸。「この・ 辺・で・は・ どっこいしょ・の・ 綺麗な・ 水・を・ 酒作り・に・ 使(つこ)ー・とっ・た。」

どっこいしょ《感動詞》 ①物を持ち上げたり動かしたりする際に、力を入れたり弾みをつけたりする掛け声や、その時の思い。「どっこいしょ・と・ 石・を・ 抱える。」②座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その時の思い。「あー・ しんど。どっこいしょ・と・ 座り・たい・なー。」〔⇒どっこらしょ、よっこいしょ、よっこらしょ〕

どっこいどっこい《形容動詞や》 程度や勢いなどが同じぐらいで、優劣がつけられない様子。力などが釣り合っている様子。互角である様子。「背ー・の・ 高さ・は・ どっこいどっこいや。」「どっこいどっこいの・ 試合・に・ なる・やろ・なー。」〔⇒ちょぼちょぼ、とんとん〕

とっこうたい〔とっこーたい〕【特攻隊】《名詞》 ①勇気を持って、あるいは向こう見ずに行おうとする人。「とっこーたい・で・ 試験・を・ 受け・てこい。」②第二次大戦の時に日本軍がとった体当たり攻撃。また、それを行った部隊。「とっこーたい・で・ 死ん・だ・ 若者・が・ 可哀想や。」

とっこうやく〔とっこーやく〕【特効薬】《名詞》 ある病気や怪我に、特に効き目のある薬。「風邪・の・ とっこーやく」

どっこもかしこも《副詞》 すべての場所で。「どっこもかしこも・ 満員・や・さかい・ 映画・は・ 見・られ・ず・や。」〔⇒どこもかしこも〕

どっこらしょ《感動詞》 ①物を持ち上げたり動かしたりする際に、力を入れたり弾みをつけたりする掛け声や、その時の思い。「どっこらしょ。これ・は・ 重たい・なー。」②座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その時の思い。「どっこらしょ。ここら・で・ 一休みし・まほ・か。」〔⇒どっこいしょ、よっこいしょ、よっこらしょ〕

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2014年5月24日 (土)

新西国霊場を訪ねる(15)

須磨寺③ -青葉の笛に寄せる芭蕉の句-

 

 須磨寺の「源平の庭」には平敦盛と熊谷直実の姿が再現されていますが、その庭の西側、少し高くなったところの一画に松尾芭蕉の句碑があります。

  須磨寺やふかぬ笛きく木下闇

 この句は『笈の小文』に出ています。1687(貞享5年)10月に江戸を出発して翌年4月まで旅を続けた俳諧紀行文です。伊賀、伊勢、吉野、高野、和歌浦、奈良、大坂を経て、須磨、明石まで足をのばしています。

 このとき、須磨のあたりで作った句を挙げてみます。4月は旧暦では夏の初めになります。

  月はあれど留守のやうなり須磨の夏

  月見ても物たらはずや須磨の夏

  海士の顔先づ見らるるやけしの花

  須磨のあまの矢先に鳴くか郭公

  ほととぎす消え行く方に島ひとつ

 須磨では松風村雨堂、須磨寺、敦盛塚、鉄拐山などを巡っていますが、句碑に残されている作は、次のような意味です。

 「須磨寺に来て、青葉若葉が繁って薄暗くなった木陰にたたずんで、平敦盛の最期のことなどを偲んでいると、聞こえるはずのない青葉の笛の音色が聞こえてくるように感じられる。」

 芭蕉にとって須磨は、源氏物語などとのゆかりよりも、平家物語などに基づく史実の方に関心が深かったようです。

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【写真は、「須磨寺やふかぬ笛きく木下闇」の句碑。2014(平成26)5月20日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(504)

「明石日常生活語辞典…と」(15)

 

どじょう〔どじょー〕【泥鰌】《名詞》 川や池に住み、細長い円筒状をして、ぬるぬるしている小さな魚。「どじょー・は・ 海・の・ 魚・に・ 比べ・て・ 土臭い・なー。」

どしょうぼね〔どしょーぼね〕【土性骨】《名詞》 心が強くしっかりしている性格など。「どしょーぼね・が・ 座っ・た・ 人・や・さかい・ 信用・でける。」〔⇒どしょっぽね〕

としょかん【図書館】《名詞》 本や資料を集めて、人々に見せたり貸し出したりしている施設。「としょかん・へ・ 借り・に・ 行く。」

としより【年寄り】《名詞》 年を取った人。老人。「わしら・も・ えー〔=じゅうぶんな〕・ としより・に・ なっ・ても・た・なー。」〔⇒とっしょり〕

とじる【綴じる】《動詞・ザ行上一段活用》 ①紙などをまとめて、ひとつにつづり合わせる。「十枚・の・ 紙・を・ 一つ・に・ とじる。」「ホッチキス・で・ とじる。」②卵や片栗粉などを使って、料理の具を包み込むようにする。「卵・で・ とじ・た・ どんぶり」

とじる【閉じる】《動詞・ザ行上一段活用》 開いていたものを閉める。「目ー・を・ とじ・て・ 片足・で・ 立っ・てみる。」 

どすん《副詞と》 ①鈍い音を立ててぶつかる様子。「トラック・から・ どすんと・ 荷物・が・ 落ち・た。」②ひっくり返って落ちる様子。「どすんと・ しりもち・を・ つい・た。」

どそう〔どそー〕【土葬】《名詞、動詞する》 遺体を焼かないで、土に埋めて葬ること。「どそーせ・ん・よーに・ なっ・て・から・ もー・ だいぶ・ 経つ・なー。」■対語=「かそう」

どそく【土足】《名詞》 履き物を履いたままの足。泥などのついた足。「どそく・の・まま・ 上がる・の・は・ やめ・てんか。」

どだい【土台】《名詞》 ①建物などの一番下にあって、それを支えているもの。「家・の・ どだい・の・ 石」「組立体操・の・ どだい・に・ なる。」②ものごとの基礎や基本になるもの。「どだい・の・ しっかりし・た・ 会社」

どだい《副詞》 ものごとの様子などを強調して表現する言葉。「どだい・ 無理な・ 話・や。」「勉強する・ 気持ち・なんか・ どだい・ あら・へん。」「どだい・ 暑い・ 日ー・や。」〔⇒まるで、まんで、もともと〕

どたどた《副詞と、動詞する》 ①重い音をたてて歩く様子。大勢がいっしょに歩く様子。「廊下・を・ どたどた・ 歩く。」②落ち着きがなく、じっとしていない様子。「どたどたし・て・ 落ち着き・の・ ない・ 子ー・や。」

とだな【戸棚】《名詞》 中に棚があって、前に戸がついていて、ものを出し入れする家具。「とだな・から・ コーヒー茶碗・を・ 出す。」〔⇒となだ〕

どたばた《副詞と、動詞する》 走り回ったり、暴れ騒いだりして、荒々しい音を立てている様子。「どたばたせ・んと・ そこ・へ・ 座れ。」

どたま【ど頭】《名詞》 「頭」を乱暴に表現する言葉。「どたま・ かちまし・たろ・か。」「どたま・の・ 悪い・ やつ・や。」

とたん【途端】《名詞、副詞》 丁度その時。「滑っ・た・ とたん・に・ 尻餅・(を・) つい・た。」

トタン〔とたん〕【ポルトガル語=tutanagem】《名詞》 薄い鉄板に亜鉛をメッキして、錆びないようにしたもの。「とたん・の・ 屋根」

とち【土地】《名詞》 一定の範囲をもった地面。宅地や耕地としての地所。「とち・は・ 百坪・ ある。」「広い・ とち・に・ 家・を・ 建てる。」

とちゅう〔とちゅー〕【途中】《名詞》 ①移動を開始してから、まだ目的地に着いていない間。「会社・から・ 帰る・ とちゅー・で・ 買い物・を・ する。」②物事が始まってから、まだ終わっていない間。「仕事・の・ とちゅー・で・ 休憩する。」

どちら《代名詞》 ①わからないところや、定まらないところを指す言葉。どの方向。どの場所。「どちら・まで・ 行っ・て・ん・です・か。」②二つのもののうち、いずれか。「どちら・が・ 好き・です・か。」◆「どこ」「どっち」「どっちゃ」よりも丁寧な言い方である。〔⇒どっち、どっちゃ。⇒どこ〕■類語=「こちら」「そちら」「あちら」

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2014年5月23日 (金)

新西国霊場を訪ねる(14)

須磨寺② -堂守の尾崎放哉-

 

 須磨寺には句碑、歌碑、文学碑が全部で24基あります。門前から境内一円に広がって建てられています。その一つに尾崎放哉の句碑があります。

  こんな良い月をひとりで見て寝る

 この句碑は、大師堂の左横で、源義経腰掛けの松の南側、平敦盛首洗池のほとりに建てられています。

 放哉は1924(大正13)6月に須磨寺に来て、翌年4月までの10か月間をここで過ごしています。生涯に残されたのは約600句で、そのうち400句余りは、須磨寺の大師堂の堂守としての時代に作られたものです。

 放哉の『大空』という句集には、冒頭に「須磨寺にて」という章があります。いくつか並べ上げてみます。

  あすは雨らしい青葉の中の堂を閉める

  たつた一人になりきつて夕空

  茄子もいできてぎしぎし洗ふ

  人をそしる心をすて豆の皮むく

  どつかの池が氷つて居さうな朝で居る

  朝朝を掃く庭石のありどころ

 できた句は、荻原井泉水の主宰する句誌『層雲』に送り続けて掲載されていきます。須磨寺の句碑は井泉水の手で書かれています。

 須磨寺のあと、小豆島に移った放哉は、1926(大正15)4月に、小豆島の西光寺南郷庵で40年余りの生涯を終えています。

 

 さて、『言葉遊びうた』です。

 

 上野山福祥寺「じょうやさんふくしょうじ」の中に

 「じょうや」があります

 堂守の放哉は、常夜(毎晩)

 心を澄み切らせていたことでしょう

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【写真は、「こんな良い月をひとりで見て寝る」の句碑。2014(平成26)5月20日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(503)

「明石日常生活語辞典…と」(14)

 

とし【年】《名詞》 ①一年の十二か月をまとめて表す言葉。「とし・に・ 一回・ 旅行する。」②一月から十二月までの間。「とし・が・ 変わら・ん・ うち・に・ 見舞い・に・ 行こ・ー。」③生まれてからの経過時間を年という単位で表したもの。「とし・を・ とっ・て・ 子ども・の・ 世話・に・ なる。」⇒ねん。⇒ねんれい〕

としうえ【年上】《名詞》 年齢が、人より多いこと。また、その人。「あの・ 人・の・ 方・が・ としうえ・や。」「としうえ・の・ 人・を・ 大事に・ せ・な・ あか・ん。」■対語=「としした」

としおとこ【年男】《名詞》 その年の干支(十二支)と同じ年に生まれた男性。「新年会・で・ 今年・の・ としおとこ・が・ 前・に・ 並ん・だ。」

としおんな【年女】《名詞》 その年の干支(十二支)と同じ年に生まれた女性。「三べんめ・の・ としおんな・や。」

としかさ【年嵩】《名詞》 他の人よりも年齢を重ねていること。高齢であること。また、そのような人。「だいぶん・の・ としかさ・の・ 人・や。」◆ある程度の年齢を重ねている人の場合には、年齢という意味で使うことがある。「新しく・ 来る・ 人・の・ としかさ・は・ どれぐらい・や。」

としかっこう〔としかっこー、としかっこ〕【年格好】《名詞》 外見から判断する、およその年齢。「五十・ぐらい・の・ としかっこ・の・ 人」

としご【年子】《名詞》 同じ母親から一年違いで生まれた兄弟姉妹。「わし・と・ 兄貴・と・は・ としご・なん・や。」

としこし【年越し】《名詞、動詞する》 ①前の年を送って、新しい年を迎えること。大晦日の夜。「紅白歌合戦・を・ 見・て・ としこしする。」②節分の日。立春の前の日。「としこし・や・けど・ まだ・ 寒い・なー。」

としこしそば【年越し蕎麦】《名詞》 前の年を送って、新しい年を迎える時に食べる蕎麦。「夜中・に・ としこしそば・を・ 食べる。」

としごろ【年頃】《名詞》 ①だいたいの年齢。「どれ・ぐらい・の・ としごろ・の・ 人・に・ 来・てもらい・たい・の・やろ・か。」②あることがらにふさわしい年齢。「遊び回っ・ており・たい・ としごろ・なんや。」③結婚適齢期。「あそこ・に・は・ としごろ・の・ 娘はん・が・ おっ・て・や。」⇒としごろ〕

としした【年下】《名詞》 年齢が、人より少ないこと。また、その人。「嫁はん・は・ 三つ・ としした・や。」■対語=「としうえ」

としつき【年月】《名詞》 年と月。長い間。時間の流れ。「あれ・から・ としつき・が・ だいぶ・ たっ・た。」〔⇒ねんげつ〕

どしっと《副詞、動詞する》 人が鷹揚に構えている様子。人がゆったりと落ち着いている様子。ものが重くて動きにくい様子「どしっとし・て・ おり・なはれ。」〔⇒どっしりと〕

どしどし《副詞》 同じようなものごとが次々と続いていく様子。ものごとが捗っていく様子。「どしどし・ 手紙・を・ 書い・てください。」〔⇒どんどん〕

としのくれ【年の暮れ】《名詞》 一年の終わりの頃。歳末。「としのくれ・は・ せわしない・なー。」

としのころ【年の頃】《名詞》 だいたいの年齢。「としのころ・なら・ 三十過ぎ・の・よーに・ 見え・た。」〔⇒としごろ〕

とじまり【戸締まり】《名詞、動詞する》 家の門や戸を閉めて、外から入れないようにすること。「ちゃんと・ とじまりし・とい・て・な。」

とじめ【戸閉め】《名詞、動詞する》 ①家の戸を閉めること。戸を閉めて会わないこと。「行っ・た・けど・ とじめ・で・ 会え・なんだ。」②留守にすること。「とじめし・て・ 旅行・に・ 行く。」

どしゃくずれ【土砂崩れ】《名詞、動詞する》 激しい雨などによって、崖などが崩れること。「どしゃくずれ・で・ 道・が・ 通れ・ん・よーに・ なっ・とる。」〔⇒がけくずれ〕

どしゃぶり【土砂降り】《名詞》 雨が激しく降ること。また、その雨。「台風・が・ 来・て・ どしゃぶり・に・ なっ・た。」 

としょ【図書】《名詞》 書物。「としょ・を・ 借る・ とき・の・ カード」〔⇒ほん〕

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2014年5月22日 (木)

新西国霊場を訪ねる(13)

須磨寺① -お大師さんの日-

 

 須磨寺へはこれまでに幾度、参詣したことでしょう。数え切れないとしか言いようがありません。真言宗須磨寺派の本山です。正式名は上野山福祥寺ですが、須磨寺の通称で親しまれています。近くには、須磨浦公園、鉢伏山、須磨海浜公園、須磨海浜水族園、綱敷天満宮、須磨離宮公園などがありますから、それらに出かけたときに須磨寺に足をのばすことが何度もありました。特に四季折々に須磨離宮公園(旧・武庫離宮)を訪れるときは必ず須磨寺に参詣します。

 源平合戦で知られる須磨の地ですから、源平ゆかりの古刹として、平敦盛遺愛の「青葉の笛」、敦盛の首塚、弁慶の鐘、源義経腰掛けの松などの文化財や史跡があります。

 創建は886(仁和2年)と伝えられています。月例の縁日は、弘法大師ゆかりの20日と21日です。わざと避けたわけではありませんが、これまでに縁日に出かけたことはありません。

 今回はたまたまに縁日に出かけることになりました。山陽電気鉄道・須磨寺駅から須磨寺の門前までは須磨寺前商店街で、菅原道真を祀る綱敷天満宮と弘法大師ゆかりの須磨寺を結ぶ道は「智慧の道」という愛称がつけられています。縁日の露店はこの商店街のあちこちからはじまり、門前はもちろん、境内にまで広がっています。参詣者は老若男女とは言いにくく、「老」に重点があり、しかも「女」の方が多いようです。

 露店での会話を耳にすると、店と客とが顔なじみというような言葉が聞かれます。毎月の縁日で顔を合わせている人も多いのでしょう。ほどよい混雑ぶりです。

 

 さて、『言葉遊びうた』です。

 

 上野山福祥寺「じょうやさんふくしょうじ」の中に

 「くしょう」があります

 

 いつもは静かな境内を

 今日は老老男女が行き交って

 ちょっとだけお祭り気分

 苦笑しながら歩きました

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【写真は、須磨寺境内の露店。2014(平成26)5月20日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(502)

「明石日常生活語辞典…と」(13)

 

どこなとここなと【何処なと此処なと】《副詞》 場所を限定しないということを強調した言葉。「どこなとここなと・ 休み・たい・ 所(とこ)・で・ 休ん・だら・ 良()ー・がな。」〔⇒どこなと、どこなとかしこなと〕

とこのま〔とこのまー〕【床の間】《名詞》 日本建築の座敷で、花・掛け軸・置物などを飾るために、床(ゆか)を一段高くして設けた場所。「とこのま・に・ 花・を・ 活ける。」「とこのまー・の・ 掛け軸」〔⇒とこ〕

どこもかしこも《副詞》 すべての場所で。「インフルエンザ・が・ はやっ・て・ 薬局・は・ どこもかしこも・ マスク・が・ 売り切れ・や。」〔⇒どっこもかしこも〕

とこや【床屋】《名詞》 髪の毛を刈ったり切ったりして、整えることをする店。「月・に・ いっぺん・ とこや・へ・ 行く。」〔⇒さんぱつや、さんぱっちゃ〕

どこやら《名詞》 不確かな場所や、不定である場所を、漠然と指す言葉。「来週・ どこやら・へ・ 集まっ・て・ 忘年会・を・ する・ん・やて。」

ところ【所】《名詞》 ①空間的な広がりを持った場所。「学校・の・ ある・ ところ」②全体ではなく一部分の場所。地域。「ところ・は・ 雨・が・ 降る・か・も・ わから・ん。」③ある特定の部分。地点。「足首・の・ ところ・が・ 痛い。」④ことがら。「愛想・の・ えー・ ところ・が・ ある。」⑤ある状況。場合。ちょうどその時。「家・を・ 出・よー・と・ し・た・ ところ・へ・ 電話・が・ かかっ・た。」⑥住んでいる場所。所在する場所。地名や番地。「ところ・を・ 聞ー・て・ 尋ね・ていっ・た。」①②③④⑤⇒とこ。⇒ところばんち〕

どころ《副助詞や・か》 極端なことや対照的なことを示して、それ以上の状態であるということを表す言葉。「地震・に・ なっ・て・ 正月・どころや・ あら・へん。」「痛い・と・ 言()ー・どころや・ ない。」

ところが《接続助詞》 前の内容を受けて、逆接で後ろへつながる言葉。「行っ・た・ところが・ おら・なんだ。」〔⇒けど、けども、けんど、けんども〕 

どころか《接続助詞》 逆のことや対照的なことを示して、次に述べることを強調する言葉。それのみならず、逆に。「早(はよ)ー・ 着く・どころか・ 遅刻し・ても・た。」

ところが《接続詞》 前に述べられた事柄と反することを、次に述べようとするときに使う言葉。「ところが・ 話・に・は・ 裏・が・ あっ・た・ん・や。」

ところがき【所書き】《名詞》 住所や所在地を書き付けたもの。「葉書・の・ ところがき・を・ 間違え・た。」「ところがき・を・ 見・ながら・ 友達・の・ 家・を・ 探し・た。」

ところで《接続詞》 話題を変えるときに使う言葉。前の話を打ち切って、別の話を始めるときに使う言葉。「ところで・ あんた・は・ 何年生まれ・です・か。」

ところで《接続助詞》 ⇒たところで

ところてん【心太】《名詞》 テングサを煮た汁を冷やして固めた食べ物。「床几・の・ 上・で・ ところてん・を・ 食べる。」

ところどころ【所々】《名詞》 あちらこちら。「朝・ 早かっ・てん・けど・ ところどころ・の・ 店・が・ 開い・とっ・た。」「ところどころ・に・ 塵・が・ 溜まっ・とる。」

ところばんち【所番地】《名詞》 住んでいる場所。所在する場所。地名や番地。「ところばんち・が・ わから・なんだら・ 行か・れ・へん・がな。」「年賀状・に・ ところばんち・を・ きちんと・ 書い・とく。」◆「ところ」に比べて、「ところばんち」は、より詳しい場所を示す場合に使うことが多い。〔⇒ところ〕

とさか【鶏冠】《名詞》 鶏などの頭の上にある、赤い冠のようなもの。「大きな・ とさか・の・ 鶏」

どさくさ《名詞》 事件や仕事などでごった返している状態。「どさくさ・に・ 紛れ・て・ いつの間ーにか・ おら・ん・よーに・ なっ・た。」

とざん【登山】《名詞、動詞する》 高い山に登ること。「とざん・に・ 履く・ 靴・を・ 買()ー・た。」〔⇒やまのぼり〕

どさんと《副詞》 ①数量がまとまって。多くある様子。どっさり。「魚・が・ どさんと・ 釣れ・た。」「正月・の・ 新聞・は・ どさんと・ 分厚い。」②太く鈍い音をたてる様子。「屋根・の・ 雪・が・ どさんと・ 落ち・た。」

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2014年5月21日 (水)

新西国霊場を訪ねる(12)

太山寺⑥ 【写真特集】

 

 1枚目の写真は、県指定文化財で、1688(貞享5年)建立といわれる三重塔です。

 2枚目の写真は、江戸時代後期建立の羅漢堂です。

 3枚目の写真は、3間四方の大きさの、江戸時代中期建立の護摩堂です。

 4枚目の写真は、鐘楼です。鐘をひとつ、撞かせていただきました。

 5枚目の写真は、1688(貞享5年)再建といわれる阿弥陀堂です。

 6枚目の写真は、本堂から手水舎と中門を望むたたずまいです。

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【写真は、上段が左から順に1~3枚目、下段が左から順に4~6枚目です。2014(平成26)5月13日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(501)

「明石日常生活語辞典…と」(12)

 

とける【解ける】《動詞・カ行下一段活用》 結んであるものが離れる。「帯・が・ とける。」②氷や雪が水になる。〔⇒ほどける〕

どける【退ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①今ある場所から他に移す。「道・に・ 転ん・どる・ 石・を・ どける。」「ちょっと・ その・ 手ー・を・ どけ・てんか。」②選んで取り去る。選んで区別する。「傷ん・だ・ 林檎・を・ どける。」〔⇒のける⇒どかす、のかす〕■自動詞は「どく」

とこ【所】《名詞》 ①空間的な広がりを持った場所。「どんな・ とこ・に・ 隠れ・とる・ん・やろ・なー。」②全体ではなく一部分の場所。地域。「とこ・に・ よっ・て・ 雨・が・ 降る。」③ある特定の部分。地点。「首・の・ とこ・に・ ほくろ・が・ ある。」④ことがら。「わかりにくい・ とこ・が・ あっ・たら・ 質問し・てください。」⑤ある状況。場合。ちょうどその時。時。状態。状況。「さっき・ 来・た・ とこ・や。」〔⇒ところ〕

とこ【床】《名詞》 日本建築の座敷で、花・掛け軸・置物などを飾るために、床(ゆか)を一段高くして設けた場所。「とこ・に・ 軸・を・ かける。」〔⇒とこのま〕

とこ【所】《接尾語》 ①場所を限定して指す場合に使う言葉。「あんたとこ・は・ どの辺・です・か。」「いっぺん・ わしとこ・に・ おいん・なはれ。」②一定の量や金額を表す言葉。「千円・とこ・ 買()ー・てき・てんか。」「一升とこ・ あっ・たら・ 十分やろ。」

どこ《代名詞》 わからないところや、定まらないところを指す言葉。どの方向。どの場所。「その・ パン・は・ どこ・で・ 買()ー・た・ん。」「そんなん・ どこ・で・も・ 売っ・とる・がな。」〔⇒どっち、どっちゃ、どちら〕■類語=「ここ」「そこ」「あっこ」

どこいき《名詞》 どこへ行くのか、ということ。「今日・は・ どこいき・です・か。」◆「はー・ ちょっと・ そこ・まで。」と言って応じたりする。

とこが《接続助詞》 ⇒たとこが

とこで《接続助詞》 ⇒たとこで

どこでも【何処でも】《副詞》 ①場所を問わず、すべてに。「この・ 入場券・は・ 映画館・やっ・たら・ どこでも・ 入れる・ねん。 ②不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して言う言葉。「どこでも・ 就職し・てくれ・たら・ ありがたい・ねん・けど。」⇒どこでもかっつでも。⇒どこなと、どこでもかしこでも、どこなとかしこなと〕■類語=「いつでも」「だれでも」

どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】《副詞》 不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して、強調して言う言葉。「どこでもかしこでも・ 気に入っ・た・ ところ・の・ 絵ー・を・ 描き・なはれ。」〔⇒どこでも、どこなと、どこなとかしこなと〕

どこでもかっつでも《副詞》 場所を問わず、すべてに。「映画・や・ 言()ー・たら・ どこでもかっつでも・ 行き・たがる。」〔⇒どこでも〕

どことのう〔どことのー〕【何処と無う】《副詞》 はっきりした理由があるわけではないが、そのように感じたり思ったりするということを表す言葉。漠然とではあるが。「どことのー・ 兄さん・に・ 似・とっ・て・や。」〔⇒なんとのう〕

とことん《副詞》 ①どこまでも。徹底的に。「とことん・ 調べ・てみ・たら・ わかる・やろ。」「とことん・まで・ 頑張っ・てみー。」②切羽詰まった段階であることを表す言葉。いよいよ最後の最後であることを表す言葉。「とことん・ 困っ・た・ こと・に・ なっ・た。」

どこなと【何処なと】《副詞》 ①不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して言う言葉。「どこなと・ 学校・を・ 一つ・ぐらい・ 合格し・てくれ・へん・か。」②場所を限定しないということを言う言葉。「どこなと・ 休憩する・ ところ・が・ あっ・たら・ お茶・でも・ 飲も・ー・や・おまへ・ん・か。」⇒どこでも、どこでもかしこでも、どこなとかしこなと。⇒どこなとかしこなと、どこなとここなと〕〕■類語=「いつなと」「だれなと」

どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】《副詞》 ①不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して、強調して言う言葉。「好きな・ 所(とこ)・へ・ どこなとかしこなと・ 行き・なはれ。」②場所を限定しないということを強調した言葉。「腹・が・ 減っ・たら・ どこなとかしこなと・ 食堂・に・ 入り・まほ。」⇒どこでも、どこなと、どこでもかしこでも。⇒どこなと、どこなとここなと〕〕

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2014年5月20日 (火)

新西国霊場を訪ねる(11)

太山寺⑤ -奥の院へ-

 

 奥の院というのは、本堂などからずいぶん離れているものだという印象があります。あるいは、山を登っていくことが多いようにも思います。けれども太山寺の場合は、すぐ近くにありました。境内の南東のあたりから太山寺川に沿って少し進むと真っ赤に塗られた伽井橋があって、渡ると川の対岸に出ます。そして、そこにあるのは稲荷舎と地蔵堂です。このあたりを奥の院と言っています。かつては地蔵堂の下からは霊水が湧き出ていて、仏前に供える伽を汲み取るようになっていたと言います。現在は水が涸れてしまったようです。

 さらに奥に行くと岩肌に等身大の磨崖仏(不動明王)が刻まれているそうですが、そこへはたどり着けません。道筋がわからないのと、大きな岩塊が行く手をさえぎっています。このあたりは鬱蒼とした木に覆われていて、岩は濡れていて歩くのは不安です。

 

 『言葉遊びうた』です。

 

 太山寺「たいさんじ」をひっくりかえすと

 「じんさいた」になります。

 その「じんさいた」の中に

 「じんさい」があります

 無理をして進んで

 濡れた岩から滑り落ちたりして

 人災を引き起こしてはいけませんから

 進むのをやめました

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【写真は、奥の院への標柱、伽井橋、奥の院の岩塊。2014(平成26)5月13日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(500)

「明石日常生活語辞典…と」(11)

 

どくしょい【毒性い】《形容詞》 ひどい仕打ちである。無情である。非情である。「殴ら・れ・て・ どくしょい・ 目ー・に・ あわさ・れ・た。」「みんな・の・ 前・で・ どくしょーに・ 言わ・れ・た。」

とくしん【得心】《名詞、動詞する》 心からよくわかること。じゅうぶん納得すること。じゅうぶん満足すること。「わかりよー・に・ 説明し・てもろ・た・さかい・ とくしんし・た。」「値ー・が・ 高(たこ)ー・ても・ 良()ー・ 品物・や・さかい・ とくしん・が・ いく。」 

どくしん【独身】《名詞》 結婚していないこと。結婚していない人。「どくしん・の・ 時・は・ もて・た・ん・やろ。」

とくだい【特大】《名詞、形容動詞や》 格別に大きいこと。格別に大きいもの。「とくだい・の・ ケーキ」

とぐち【戸口】《名詞》 住宅などの建物の出入り口。「さし・てき・た・ 傘・を・ たたん・で・ とぐち・に・ 置く。」

とくちょう〔とくちょー〕【特長、特徴】《名詞》 他と明確に異なるところ。特に優れているところ。「とくちょー・の・ ない・ 顔・や・さかい・ 覚え・られ・へん。」

とくてん【得点】《名詞》 試験や試合で点を取ること。また、取った点数。「得点・は・ 何対なんぼ・です・か。」

とくとう〔とくとー〕【特等】《名詞》 特に優れた等級。特に優れた内容。「ここ・は・ 祭り・が・ よー・ 見える・ とくとー・の・ 席・や。」「くじ・の・ とくとー・に・ 当たる。」

とくに【特に】《副詞》 多くの中で、とりわけ。いろいろある中で、際立って。「とくに・ わから・ん・ こと・は・ あり・ませ・ん。」「小学校・の・ 時・は・ とくに・ 運動・が・ 上手やっ・た・ わけ・で・は・ ない。」

とくばい【特売】《名詞、動詞する》 商品を特別に安く売ること。「今日・は・ スーパー・の・ とくばい・の・ 日ー・や。」「ぎょうさん・ 仕入れ・た・ので・ とくばいする。」

とくべつ【特別】《副詞、形容動詞や》 普通一般とは違っている様子。「今度・の・は・ とくべつ・ 面白い・ 映画・やっ・た。」「今日・だけ・ とくべつに・ おまけ・を・ し・とき・ます。」〔⇒べつ〕■対語=「ふつう」

どくみ〔どくみー〕【毒見】《名詞、動詞する》 料理の味加減などを見ること。人より先に食べてみること。「この・ 饅頭・は・ 一個・だけ・ 先に・ どくみーし・た・ら・ おいしかっ・た・よ。」

どくむし【毒虫】《名詞》 ムカデ・毛虫などのように、人に害を与える虫。「どくむし・に・ 刺さ・れ・て・ 腫れ・た。」

とくれる〔どくれる〕《補助動詞・ラ行下一段活用》 ①相手が自分に対して、好意的に何かをすることを表す言葉。「おやつ・を・ 分け・とくれ・た。」②少しへりくだりながら、相手が何かの動作などをすることを求めるときに使う言葉。「早(はよ)ー・ し・とくれ。」〔⇒てくれる〕

どくろ【髑髏】《名詞》 風雨にさらされて、白い骨だけになった頭部。「どくろ・の・ 印・は・ 気持ち・が・ 悪い。」

とげ【棘】《名詞》 ①小さくて先の尖ったもの。木や竹などの断片で、細く小さくて先の尖ったもの。「竹・を・ 割っ・とっ・たら・ とげ・が・ ささっ・た。」②動植物の表面にある、堅くて先の尖った突起物。「薔薇・の・ とげ」⇒そげ〕

とけい〔とけー〕【時計】《名詞》 時刻を知らせたり、時間を計ったりするための器械。「とけー・ 見・て・ びっくりし・て・ 慌て・て・ 走っ・た。」「とけー・が・ 止まっ・とる。」

どけもん【除け者】《名詞》 仲間に加えられない人。仲間はずれ。「どけもん・に・ し・たら・ 可哀想(かわいそー)やろ。」〔⇒のけもん〕

とける【溶ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①ある物質が液体の中に混じってしまって、元の形がなくなる。「砂糖・が・ 湯ー・に・ とける。」②熱などが加わって、固まっているものが液体のようになる。「焼い・たら・ マーガリン・が・ とけ・た。」「お日ーさん・が・ 上がっ・て・ 氷・が・ とけ・た。」「雪・が・ 降っ・ても・ じっきに・ とけ・てまう。」

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2014年5月19日 (月)

新西国霊場を訪ねる(10)

太山寺④ -国宝の本堂にお詣りする-

 

 太山寺の本堂は、神戸市内の建造物の中では唯一の国宝です。堂の前に神戸市教育委員会が作成した説明板によれば、1285(弘安8年)に火災で焼失したものを1300年頃に再建したと言います。1964(昭和39)には解体修理を行ったそうです。

 正面の幅が20メートル余、側面が18メートル弱と大きな建物なのですが、全体として簡素な感じがします。本堂へ正面の石段を上っていくと、正面だけ蔀戸が吊り上げられています。太い柱に、力強い木組みです。係の人はいません。国宝なのに、どうぞご自由にお入りくださいというもてなしが、気持ちをゆったりとさせてくれます。周りの蔀戸が下ろされたままですから、正面、右側面、左側面からわずかの光が届くだけです。そうであるのに、本堂の板敷きに座り続けていたい気持ちになります。

 

 『言葉遊びうた』です。

 

 太山寺「たいさんじ」の中に

 「たいさ」があります

 人それぞれの営みに大差なく

 すべてを包んで

 仏が微笑んでいるように感じます

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【写真は、本堂正面と、蔀戸。そして、本堂の説明板。2014(平成26)5月13日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(499)

「明石日常生活語辞典…と」(10)

 

ときたま【時たま】《副詞、形容動詞や》 そのことを行うのが稀である様子。「駅・で・ ときたま・ 出会う。」〔⇒ときたま、ときどき、たま、たんま〕

どぎつい《形容詞》 いやな感じがするほど、刺激が強い様子である。「どぎつい・ 色・の・ 服・を・ 着・とる。」「どぎつい・ 言い方・を・ し・ても・て・ 怒ら・れ・た。」〔⇒きつい〕

ときどき【時々】《副詞、形容動詞や》 そのことを行うのが稀である様子。「外食する・の・は・ ときどきや。」〔⇒ときたま、ときどき、たま、たんま〕

どきどき《副詞と、動詞する》 嬉しいとき、緊張したとき、激しく体を動かしたときなどに、心臓がふだんより速く強く動く様子。動悸が激しい様子。「コンクール・に・ 出る・ 前・は・ どきどきし・て・ ご飯・が・ 食べ・られ・なんだ。」

ときには【時には】《副詞》 状況や場合によっては。「ときには・ 腹・が・ 立つ・ こと・も・ ある。」

どきょう〔どきょー〕【度胸】《名詞》 物事に動じない心。恐れない心のあり方。「どきょー・が・ ある・ 人・や・さかい・ あがら・へん・ね・やろ。」〔⇒はら〕

ときょうそう〔とーきょーそー〕【徒競争】《名詞》 走る速さを競う競技。「すっぽん足袋・を・ 履い・て・ とーきょーそー・に・ 出る。」◆小学校の運動会などでよく行われた。〔⇒はしり〕

とぎれとぎれ【途切れ途切れ】《名詞、形容動詞や》 途中で切れながらも続いている様子。滑らかに続かない様子。「あがっ・て・ とぎれとぎれ・の・ 話・に・ なっ・ても・た。」

とぎれる【途切れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①途中で止まって、続かなくなる。「皆勤・が とぎれ・ても・た。」②人の行き来がなくなる。「昼から・は・ お客さん・が・ とぎれ・た。」

とく【得】《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①金銭上の利益を得ること。「くじ・に・ 当たっ・て・ とくし・た。」「夜行バス・で・ 行く・ 方・が・ とくや。」②有利であったり便利であったりすること。「ここ・は・ 黙っ・とる・の・が・ とくや。」

とく【溶く】《動詞・カ行五段活用》 固形物などに、水や液体などを加えて混ぜ合わせて液状ややわらかいものにする。「絵の具・を・ 水・で・ とく。」「小麦粉・を・ とく。」

とく〔どく〕《助動詞》 何かにそなえてあらかじめ何かをするという意味を表す言葉。きちんと何かをするという意味を表す言葉。「練習・で・ 毎朝・ 走っ・とく・ こと・に・ する。」「前もって・ 読ん・どか・んと・ 失敗する・ぞ。」「お金・を・ 貯め・とき・なはれ。」「しっかり・ 聞ー・とけ。」

とぐ【研ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①砥石などでこすって、切れ味をよくする。「包丁(ほちょ)・を・ とぐ。」②米などを水の中でこすり合わせて洗う。「米・を・ とい・で・ 釜・に・ 入れる。」

どく【毒】《名詞》 健康を害して命を危うくするものや、その可能性のあるもの。「食べ過ぎ・は・ 体・に・ どく・や。」「薬・も・ どく・に・ なる・ こと・が・ ある。」 

どく【退く】《動詞・カ行五段活用》 今いる場所から他に移る。「じゃまに・ なる・さかい・ そこ・ どい・てんか。」「太鼓〔=だんじり〕・が・ 来る・さかい・ 早よ・ どい・た・ どい・た。」〔⇒のく〕■他動詞は「どける」「どかす」

とくい【得意】《名詞、形容動詞や》 ①思い通りになって満足すること。「勝っ・て・ とくい・に・ なる。」②自信があって優れていること。「泳ぐ・の・が・ とくいや。」③いつも買ってくれたり、利用してくれたりする人。「とくい・が・ 少ない。」⇒とくいさき〕

とくいさき【得意先】《名詞》 いつも買ってくれたり、利用してくれたりする人。「とくいさき・を・ 大事に・ し・て・ 商売・を・ する。」〔⇒とくい〕

とくしゅう〔とくしゅー〕【特集】《名詞、動詞する》 新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどが、特定の話題・主題・問題などを中心にして編集すること。「今日・の・ 新聞・は・ 高校野球・の・ こと・を・ とくしゅーし・とる。」

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2014年5月18日 (日)

新西国霊場を訪ねる(9)

太山寺③ -昔の夢から解き放たれて-

 

 太山寺の寺伝によれば、藤原鎌足の発願によって開基されたと言います。寺の勢いが強く多くの僧兵などをかかえていたのは鎌倉時代から室町時代にかけてのようです。南北朝時代には大塔宮護良親王の命を受けて挙兵をしたと伝えられています。今の太山寺にはそのような生臭い風情はありません。

 全盛期には塔頭が41坊もあったようですが、江戸時代には13坊となり、明治期には5坊となりました。つつましく小さくなったお寺こそ、庶民にとっては心を寄せることのできる存在です。地元では太山寺はよく知られた存在ですが、観光客が押し寄せるところではないのが嬉しいことです。

 現在の塔頭のひとつ安養院は庭園で知られています。原生林を借景として作られた庭園は安土桃山時代の作庭であって、兵庫県下では最古の庭園で、国指定の名勝です。安養院庭園は、春は5月5日までの公開で、秋は11月に公開されるようです。また、江戸時代(文化年間)に作庭された成就院の庭園も、県指定の文化財です。

 

 『言葉遊びうた』です。

 

 太山寺「たいさんじ」の中に

 「いさん」があります

 建築、庭園、美術品などの

 往時の遺産を伝えて

 お寺は静かにたたずんでいます

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【写真は、安養院の門前と、太山寺伽藍へ続く白壁の道。2014(平成26)5月13日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(498)

「明石日常生活語辞典…と」()

 

とおりがけ〔とーりがけ〕【通りがけ】《名詞》 ちょうどそこを通ろうとすること。そこを通るついで。「とーりがけ・に・ ちょっと・ 寄っ・てみ・た・ん・や・けど・ あんた・ 元気に・ し・とっ・て・です・か。」〔⇒とおりがかり〕

とおりすぎる〔とーりすぎる〕【通り過ぎる】《動詞・ガ行上一段活用》 ちょうどその場を行く。止まらないで行ってしまう。「黙っ・て・ とーりすぎる。」「とーりすぎ・て・ 後戻り・を・ し・た。」

とおりぬける〔とーりぬける〕【通り抜ける】《動詞・カ行下一段活用》 一方から入って、他方へ出る。内部を通って向こう側の外へ出る。「細い・ 路地(ろーじ)・を・ とーりぬける。」

とおる〔とーる〕【通る】《動詞・ラ行五段活用》 ①一方から他方へ行き着く。向こうに届く。通じる。「山・の・ 中・を・ 道・が・ とーっ・とる。」「針・に・ 糸・が・ とーる。」「土管・の・ 中・を・ 水・が・ とーっ・た。」②自分の考えなどが受け入れられる。「そんな・ 考え方・は・ 世間・で・は・ とーら・へん。」③過ぎていく。「朝・から・ 晩・まで・ 人・が・ とーっ・とる。」④合格する。「高等学校・に・ とーる。」⑤下痢になる。腹がくだる。「腹・が・ とーっ・て・ 何遍・も・ 便所・へ・ 行っ・とる・ねん。」■他動詞は「とおす」

とおる〔とーる〕【透る・徹る】《動詞・ラ行五段活用》 ①光や水が、表から裏へ届く。「ガラス戸・から・ 日ー・の・ 光・が・ とーっ・とる。」②端までよく伝わる。「よー・ とーる・ 声・の・ 人・や。」

トおんきごう〔とおんきごー〕【ト音記号】《名詞》 五線譜の左端にあって、下から第2線がト音にあたることを示す、渦巻き状の記号。「とおんきごー・を・ 書い・て・から・ 楽譜・を・ 書く。」

とか《副助詞》 ①いくつかのものを並べて言うときに使う言葉。「犬・とか・ 猫・とか・を・ 飼う。」②わからない場合や、あいまいに表現したい場合などに、特定しないで言うときに使う言葉。「何・とか・ 言()ー・ 人・が・ 尋ね・てき・た。」

とかい【都会】《名詞》 大勢の人が住んでいて、にぎやかな土地。洗練された感じのするところ。「神戸・の・よーな・ とかい」■対語=「いなか」

とかげ【蜥蜴】《名詞》 光沢のある緑褐色の細長い体が後端になるにつれて細くなる、四本の短い足を持つ小さな動物。「とかげ・が・ 草・の・ 中・へ・ 逃げ・た。」

とかす【溶かす・解かす】《動詞・サ行五段活用》 ①液体の中に、粉状・粒状のものを入れて混ぜ合わせて液状にする。「湯ー・に・ 砂糖・を・ とかす。」②固まっているものに熱などを加えて、液体のようにする。「バター・を・ とかす。」③雪や氷を、水にする。「お日ーさん・が・ 照っ・て・ 氷・を・ とかし・た。」■自動詞=「とける」

どかす【退かす】《動詞・サ行五段活用》 今ある場所から他に移す。「じゃま・に・ なる・さかい・ あそこ・の・ 人たち・を・ どかし・てんか。」「大きな・ 石・を・ どかす。」〔⇒どける、のける、のかす〕■自動詞は「どく」

とがる【尖る】《動詞・ラ行五段活用》 先が細くて、鋭くなっている。「鉛筆・の・ 先・が・ とがっ・とる。」〔⇒とんがる〕

どかん【土管】《名詞》 土を焼いて作った管。「道・の・ 下・に・ どかん・を・ 埋め・て・ 水・を・ 通す。」〔⇒どび〕

どかん《副詞と》 ①物がぶつかって、大きな音を立てる様子を表す言葉。「風・で・ 木ー・が・ 倒れ・て・ どかん・と・ゆー・ 音・が・ し・た。」②ものごとが大きく変化する様子を表す言葉。「野菜・の・ 値段・が・ どかんと・ 上がっ・た。」

とき【時】《名詞》 ①時間。「郵便局・が・ 開い・とる・ とき」②時刻。「郵便局・が・ 開く・ とき」③期間。時期。季節。「桜・が・ 咲い・とる・ とき・は・ 短い。」④年代。時代。「奈良・に・ 都・が・ あっ・た・ とき」⑤場合。その際。「忙しー・ とき・は・ 助け・て・な。」「家・を・ 出・た・ とき・は・ 雨・が・ 降っ・とっ・た。」

どきがむねむね【どきが胸々】《形容動詞や、動詞する》 心に苦痛や圧迫を感じて、動悸が激しくなること。◆「胸がどきどきする」ということを、ふざけて言う言葉。「挨拶する・ 前・は・ どきがむねむねし・て・ 困っ・た。」〔⇒むねがどきどき〕

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2014年5月17日 (土)

新西国霊場を訪ねる(8)

太山寺② -原始林への入り口である仁王門-

 

 神戸市営地下鉄・学園都市駅から北に向かって15分ほど歩くと前開という交差点に出ます。そこを右に折れて進むと15分足らずで太山寺に着きます。5月の爽やかな風に吹かれてのんびりと歩きます。

 太山寺を囲む山は、人の手の加わっていない原始林です。裏山の400ヘクタールを覆っているのは暖帯林です。カシ、クスノキ、シイ、ブナなどから、ヤブコウジ、マンリョウなどに至るまでおよそ160種類の木々だそうです。六甲山などの神戸の裏山は植林によって緑が保たれていますが、太山寺の裏山のような原始林は珍しいと言われています。

 その緑に囲まれて、文化財の太山寺がたたずんでいます。重要文化財の仁王門が参詣者を迎えてくれます。室町時代中期の建造で、入母屋造りの本瓦葺きです。その前には新西国廿五番という石碑が立っています。

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【写真は、太山寺の仁王門と、新西国の石碑。2014(平成26)5月13日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(497)

「明石日常生活語辞典…と」()

 

とおく〔とーく〕【遠く】《名詞》 距離が離れたところにある場所。「とーく・に・ ある・ 会社・に・ 通う。」〔⇒えんぽう〕■対語=「ちかく」「ちか」

とおし〔とーし〕【通し】《名詞》 土砂などの粒の大きさを選り分けるために、浅い枠の底に金網などを張った道具。篩い。「とーし・で・ 大けな・ 石・を・ 選り分ける。」

とおす〔とーす〕【通す】《動詞・サ行五段活用》 ①一方から他方へ行き着くようにする。向こうに届かせる。通じさせる。「新しい・ 道・を・ とーす。」「針・に・ 糸・を・ とーす。」②導き入れる。「お客さん・を・ 応接室・に・ とーす。」③自分の考えなどを貫く。「意地・を・ とーす。」④動作や状態を長い間にわたって続ける。「一生・ 独り・で・ とーし・た。」⑤一通り見る。「この・ 書類・に・ 目ー・を・ とーし・とい・てんか。」⑥合格させる。「まーまー・ 良()ー・やろ・さかい・ とーし・たろ・か。」⑦くぐらせる。「菜っ葉・を・ さっと・ 湯ー・に・ とーす。」⑧下痢をする。腹がくだす。「何・か・に・ 当たっ・た・ん・か・ 昨日・から・ とーし・とる・ねん。」■自動詞は「とおる」

とおす〔とーす〕《動詞の連用形につく接尾語》 何かの動作などを、終わりまでし続けることを表す言葉。「歩きとーし・て・ やっと・ 着い・た。」「頑張りとーす」「走りとーす」「泣きとーす」

とおせんぼう〔とーせんぼー、とーせんぼ〕【通せん坊】《名詞、動詞する》 行く手を遮って、通れなくすること。「大けな・ 車・が・ おっ・て・ とーせんぼ・を・ し・とる。」〔⇒はっぽう〕

とおととと〔とーととと〕《感動詞》 鶏を呼んだり、追い込んだりするときに発する言葉。「とーととと、あっち・へ・ 行け。」◆他に、「とっとっと」「おおとと」などの発音の変化がある。

ドーナツ〔どーなつ〕【英語=doughnut】《名詞》 小麦粉に卵・砂糖・バターなどを混ぜて輪形やボール形にして、油で揚げた菓子。「穴・の・ あい・た・ どーなつ」

とおぼえ〔とーぼえ〕【遠吠え】《名詞、動詞する》 犬などが、遠くまで届くように、尾を引くように鳴くこと。「夜中・に・ 犬・が・ とーぼえし・て・ 気持ち・が・ 悪い。」

とおまわし〔とーまわし〕【遠回し】《名詞》 はっきり言ったりしたりしないで、それとなく相手にわからせるようにすること。暗示をしたり示唆をしたりすること。「とーまわし・に・ 言()ー・た・けど・ 気ー・が・ つい・てくれ・へん。」「とーまわし・に・ 言わ・れ・て・ よー・ わから・なんだ。」

とおまわり〔とーまーり〕【遠回り】《名詞、動詞する》 二通り以上ある道筋のうち、距離の長い道を行くこと。また、ものを考えるときに、そのようにして考えること。「工事中・や・さかい・ とーまーりし・て・ 行っ・た。」「とおまーりし・て・ 説明する。」

とおり〔とーり〕【通り】《名詞》 ①人や車の行き来する道。「とーり・に・ 塵・を・ 捨て・たら・ あか・ん。」②道などを人や車などが行き来すること。「人・の・ とーり・が・ 多(おか)い。」③ものの通過の具合。「風・の・ とーり・が・ 良()ー。」「拡声器・の・ とーり・が・ 悪ー・て・ よー・ 聞こえ・へん。」④周りの人の評判。「正直に・ 謝っ・とく・ 方・が・ みんな・の・ とーり・は・ 良()ー・やろ。」

とおり〔どおり、とーり、どーり〕【通り】《接尾語》 ①種類や回数などを数える言葉。「二とーり」②何かに沿った様子であることを表す言葉。「考え・とっ・た・とーり・や。」「思い・どーり・に・ する。」「元どーり・に・ 修繕する。」③およその程度や様子を表す言葉。「九分どーり・まで・ 出来(でけ)・た。」

とおりあめ〔とーりあめ〕【通り雨】《名詞》 ひとしきり降って止み、すぐに晴れる雨。急に降り出す雨。「とーりあめ・や・さかい・ じっきに・ 止む・やろ。」〔⇒そばえ、にわかあめ〕

とおりがかり〔とーりがかり〕【通り掛かり】《名詞》 ちょうどそこを通ろうとすること。そこを通るついで。「とーりがかり・に・ 声・を・ かける。」〔⇒とおりがけ〕

とおりかかる〔とーりかかる〕【通り掛かる】《動詞・ラ行五段活用》 ちょうどそこを通ろうとする。「公会堂・の・ 前・を・ とーりかかっ・たら・ 知っ・た・ 人・に・ 声・を・ かけ・られ・た。」

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2014年5月16日 (金)

新西国霊場を訪ねる(7)

太山寺① -重要文化財の山水図-

 

 太山寺の所有で、大阪市立美術館で保管されている「紙本墨画淡彩四季山水図」が国の重要文化財に指定されることになったというニュースを知ったのは3月中旬のことでした。新聞で報じられた写真を見ると、真ん中に水辺の空間が広がっていて、両端に険しい山がそびえる構図で、奥行きを感じる画面構成となっているように見えます。

 絵画の歴史のことには疎い私ですが、室町後期に日本画の漢画を大成した狩野正信の様式を示すと言われ、狩野派の四季山水図の最初期のものとして注目されていると言われれば、なるほどと納得してしまいます。

 太山寺は716(霊亀2年)の建立と伝えられ、本堂は国宝、仁王門は国指定の重要文化財、三重塔は県指定の文化財です。そのような建物に、絵画の指定文化財が加わることになります。

 太山寺は神戸市西区の農村地域にあって、丸みを持った山に囲まれています。山水画の鋭い山容とは対照的です。

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【写真は、太山寺を取り巻く山水。2014(平成26)5月13日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(496)

「明石日常生活語辞典…と」()

 

どうも〔どーも〕《副詞》 ①行ったり考えたりしたが、その結果が思わしくないことを表す言葉。どうしても。何としても。どう考えても。「どーも・ うまい・こと・ いか・へん・なー。」「どーも・ けったいな・ 人・やっ・た・なーと・ 思う。」②判断や認識があいまいであったり不確かであったりすることを表す言葉。なんだか。なんとはなしに。「どーも・ 体じゅー・が・ しんどい・ねん。」「どーも・ 騙さ・れ・た・よーな・ 気・が・ する。」③感謝したり詫びたりする気持ちを丁寧に表す言葉。「どーも・ おおきに・ ありがとうさん・です。」

どうも〔どーも〕《感動詞》 軽く挨拶するときに使う言葉。◆きちんと内容を述べないで、あいまいなままで終えてしまう言葉である。「こないだ・は・ どーも。」「やー・ どーも・ どーも。」

どうやしたら〔どーやしたら〕《副詞》 思いがけず、そのようになる可能性がないわけではないという意味を表す言葉。「走っ・ていっ・ても・ どーやしたら・ 間に合わ・ん・かもしれん・なー。」〔⇒どないやしたら、ひょっとしたら〕

どうやら〔どーやら〕《副詞》 ①完全ではないが、どうにか。なんとか。「天気・は・ どーやら・ 持ち・そーや。」②確実ではないが、なんだか。なんとはなしに。「今年・の・ 冬・は・ どーやら・ 風邪・が・ はやり・そーや。」

とうゆ〔とーゆ〕【灯油】《名詞》 石油製品で、灯火やストーブなどの燃料にする油。「今年・は・ とーゆ・の・ 値ー・が・ 高い。」

どうらい〔どーらい〕《副詞、連体詞》 規模、数量、行為、気持ちなどが、並はずれている様子を表す言葉。「反対さ・れ・て・ どーらい・ 腹・が・ 立っ・た。」「どーらい・ 早(はよ)ー・に・ 来・てくれ・た。」「どーらい・ 大きな・ トラック・や・なー。」「どーらい・ 値ー・が・ 上がっ・た。」「どーらい・ こと・を・ し・てくれ・た・ん・で・ 謝り・に・ 行か・んなら・ん。」〔⇒とうない、どえらい〕

どうらく〔どーらく〕【道楽】《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①仕事以外の楽しみ。趣味。「どーらく・は・ 盆栽・や。」②賭博や女性関係などに金をつぎ込んで、財産を食いつぶすこと。「どーらくし・て・ 田圃・を・ 一つ・ 売っ・ても・た・そーや。」③だらしがないこと。不精で骨惜しみをすること。「どーらくな・ やつ・や・さかい・ 頼ん・でも・ あて・に・ なら・へん。」「どーらくな・ 下駄・の・ 履き方・を・ し・とる。」「どーらくし・て・ 落第し・た。」

とうるい〔とーるい〕【盗塁】《名詞、動詞する》 野球で、走者が相手方のすきを狙って、すばやく次の塁へ進むこと。「阪神・の・ 赤星・の・ とーるい・は・ 上手かっ・た・な。」

どうろ〔どーろ〕【道路】《名詞》 ある地点と別の地点を結んで、人や車が通るようにしたところ。「どーろ・を・ 広げる・ 工事・が・ 始まっ・た。」「どーろ・から・ ひっこめ・て・ ブロック・の・ 塀・を・ 作る。」〔⇒みち〕

とうろう〔とーろー、とーろ〕【燈籠】《名詞》 石・金属・木などで枠を作り、中に明かりを灯すようにしたもの。「庭・に・ 石・の・ とーろー・を 置く。」「仏壇・の・ 前・に・ くるくる・ 回る・ とーろー・を・ 置く。」

とうろうだおし〔とーろーだおし〕【燈籠倒し】《名詞、動詞する》 お盆に、前年に亡くなった人のために行う供養。「とーろーだおし・の・ 年・に・ 村・に・ 寄付・を・ する。」

どうわ〔どうわ〕【童話】《名詞》 子どものために作られた物語。「どーわ・を・ 読ん・で・ 聞か・す。」

どえ《終助詞》 荒々しく、疑問の気持ちを表す言葉。◆抗議や反発の気持ちを込めて言うこともある。「お前・が・ 手ー・に・ 持っ・とる・の・は・ 何・どえ。」「そんな・ こと・(を・) 言()ー・た・ん・は・ 誰・どえ。」〔⇒どい、かい、かえ〕

どえらい《副詞、連体詞》 規模、数量、行為、気持ちなどが、並はずれている様子を表す言葉。「どえらい・ 大けな・ 大根・が・ 穫れ・た・ん・や・なー。」「どえらい・ 事故・が・ 起き・た・ん・です・よ。」〔⇒とうない、どうらい〕

とお〔とー〕【十】《名詞》 ①九の次の数で、一の十倍の数。「向こう・を・ 向い・て・ とお・ 数え・て・から・ みんな・を・ 探し・に・ おいで。」②十歳。「孫・が・ とー・を・ 超え・た。」

〔⇒とうお。⇒と、じゅう、じっ〕

とおい〔とーい〕【遠い】《形容詞》 ①距離の隔たりが大きい。「ここ・から・ 駅まで・は・ とーい・ねん。」②時間の隔たりが大きい。「とーい・ 昔々・の・ 歴史」③関連やつながりが薄い。「年賀状・も・ 来・ん・よーに・ なっ・て・ とーい・ 人・に・ なっ・ても・た。」④老眼である。「目・が・ とーい・さかい・ 眼鏡・が・ 欲しーて。」⑤よく聞こえない。「耳・が・ とー・て・ よー・ 聞こえ・へん。」〔⇒とうおい〕■対語=「ちかい」

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2014年5月15日 (木)

新西国霊場を訪ねる(6)

四天王寺⑤ 【写真特集】

 

 1枚目の写真は、六角形の奥殿です。

 2枚目の写真は、四天王寺境内から眺めるアベノハルカスです。

 3枚目の写真は、古墳時代の長持形石棺蓋(ふた)です。荒陵(あらはか)から出土したものが、江戸時代には既に四天王寺境内に移されていました。

 4枚目の写真は、西門の石鳥居の笠石部分です。鳥居の創建は平安時代ですが、鎌倉時代には石造に改められており、これはその一部のようです。

 5枚目の写真は、石槽です。縦が2メートルにもなる大きなものですが、もともと手水鉢として使われていたものです。

 6枚目の写真は、元三大師堂の智恵の輪くぐりです。

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【写真は、上段が左から順に1~3枚目、下段が左から順に4~6枚目です。2014(平成26)4月22日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(495)

「明石日常生活語辞典…と」()

 

どうにかこうにか〔どーにかこーにか〕《副詞》 ①行為や状態などが、曲がりなりにも成り立つことを表す言葉。何とかして。かろうじて。「どーにかこーにか・ 宿題・が・出来上がっ・た。」「一日・ 歩い・て・ どーにかこーにか・ 山・の・ てっぺん・に・ 着い・た。」②何らかの工夫や努力をして実現しようとする気持ちを表す言葉。「どーにかこーにか・ し・て・ 優勝し・よー・と・ 頑張っ・とる・ん・や。」◆成り立ったり実現したりするまでの経過は、「どうにか」よりも曲折が多い感じがする。〔⇒どうなりこうなり、どうにか、やっと⇒どうぞ、どうぞこうぞ。⇒どうか、どうにか、なんとか

どうにも〔どーにも〕《副詞》 ①手段を尽くしても、ある事柄が成り立つのは難しいということを表す言葉。「動か・へん・さかい・ どーにも・ でけ・まへ・ん。」②相手の願いや依頼を受け入れがたいという気持ちを表す言葉。「どーにも・ 手助け・は・ でき・ませ・ん。」〔⇒どないにも、どうにもこうにも、どないにもこないにも〕

どうにもこうにも〔どーにもこーにも〕《副詞》 ①手段を尽くしても、ある事柄が成り立つのは難しいということを表す言葉。「どーにもこーにも・ 難しー・て・ わから・へん。」②相手の願いや依頼を受け入れがたいという気持ちを表す言葉。「どーにもこーにも・ 金・を・ 貸す・ つもり・は・ おま・へん。」〔⇒どうにも、どないにも、どないにもこないにも〕

とうの〔とーの〕【疾うの】《連体詞》 ずっと以前の。ずいぶん早い時期の。「とー・の・ 昔・に・ 決まっ・とる・ 話・なんや。」

どうのこうの〔どーのこーの〕《副詞と》 いろいろな事態を、特定しないまま並べるのに用いる言葉。とやかく。「どーのこーのと・ 揉め・た・けど・ 結局・は・ 賛成し・てくれ・た。」〔⇒どうこう、どないこない〕

とうのむかし〔とーのむかし〕【疾うの昔】《名詞》 現在からさかのぼって、かなり以前の時。◆「むかし【昔】」を強調した言い方でもある。「とーのむかし・に・ 店・が・ のー・なっ・とっ・た。」

とうば〔とーば〕【塔婆】《名詞》 供養などの時に、梵字や戒名などを書いて墓に立てる、細長い木の板。「とーば・を・ 持っ・て・ 墓・へ・ 行く。」

とうばん〔とーばん〕【当番】《名詞、動詞する》 順番などを決めて任務に当たること。また、その任務に当たる人。また、それが回ってくる順序。「植木・の・ 水やり・の・ とーばん」〔⇒ばん〕

とうはんぼう〔とーはんぼー〕【登攀棒】《名詞》 丸太の細いものを垂らして、それをよじ登らせる運動設備。「小学校・の・ 時・は・ とーはんぼー・に・ 登る・の・が・ 好きやっ・た。」◆現在の小学生からは「のぼりぼう【登り棒】」という言葉を聞く。

とうひょう〔とーひょー〕【投票】《名詞、動詞する》 選挙や採決で、選びたい人の名前や、賛成・反対の意思を紙に書いて、指定された箱などに入れること。「市会議員・の・ 選挙・の・ とーひょー日」

とうふ〔とーふ〕【豆腐】《名詞》 大豆から得た豆乳ににがりを加えて固めた、白くて柔らかな食べ物。「とーふ・の・ 味噌汁」〔⇒とふ、とっぺ〕

どうぶつ〔どーぶつ〕【動物】《名詞》 ①生物を二つに大別したときの植物に対する一群で、人間・獣・鳥・虫・魚・その他の、感覚と運動性を持ったものをまとめて言う言葉。「人・も・ どうぶつ・や・さかい・ 食わ・んと・ おら・れ・へん。」②特に獣(や鳥・虫など)を指して言う言葉。「どうぶつ・を・ いじめ・たら・ いけ・まへ・ん。」

どうぶつえん〔どーぶつえん〕【動物園】《名詞》 いろいろな動物を集めて飼育し、多くの人に見学させる施設。「王子どーぶつえん・へ・ 遠足・に・ 行く。」 

とうぶん〔とーぶん〕【当分】《副詞》 近い将来までの、ある期間。しばらくの間。さしあたり。「とうぶん・ 雨・は・ 降ら・ん・やろ。」

どうへん〔どーへん〕《名詞、形容動詞や》 性質が偏っていて、素直でないこと。他人の意見に耳を傾けないような性格であること。「どーへんな・ やつ・や・さかい・ 自分・の・ 言()ー・とる・ こと・を・ ひっこめ・へん。」〔⇒へんくつ〕

とうほん〔とーほん〕【謄本】《名詞》 戸籍などの、原本の内容を完全に写し取った文書。「市役所・で・ 戸籍・の・ とーほん・を・ 取る。」

とうみん〔とーみん〕【冬眠】《名詞、動詞する》 蛙・蛇・熊などが、土の中などの温度変化の少ない場所で、眠った状態で冬を越すこと。「熊・が・ とーみんし・とる・さかい・ 山・の・ 中・を・ 歩い・ても・ 心配・ 要ら・ん。」

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2014年5月14日 (水)

新西国霊場を訪ねる(5)

四天王寺④ -会津八一の歌碑-

 

 境内の東の方の一画で、会津八一の歌碑を見つけました。次の歌が刻まれています。

 

  うまやとの みこのみことは いつのよの

  いかなるひとか あふかさらめや

 

 会津八一に『自鹿鳴集』があります。その中の「南京新唱」の章に、法隆寺村で詠んだ歌が並べられて、自身の注釈があります。その中の一首は、次の作品です。

  うまやど の みこ の まつり も ちかづきぬ

  まつ みどり なる いかるが の さと

 四天王寺の歌碑にある歌も載せられています。ただし、言葉の区切り方はもっと細かくなっています。

  うまやど の みこ の みこと は いつ の よ の

  いかなる ひと か あふが ざらめ や

 「うまやどのみこ(のみこと)」は聖徳太子です。「まつり」とは太子の法会で、没後五十年ごとの遠忌のことです。

 四天王寺境内の歌碑の歌は、もともと法隆寺のあたりで詠んだ歌なのでしょうが、太子をまつる四天王寺が、この碑を建ててもおかしくはないでしょう。会津八一にとって、聖徳太子はいつの時代のどのような方か逢うこともかなわない人であるのですが、心を寄せ.人であるのです。

 

 『言葉遊びうた』です。

 

 四天王寺「してんのうじ」をひっくりかえすと

 「じうのんてし」になります。

 その「じうのんてし」の中に

 「じうの」があります

 聖徳太子の時代は、遠い御代なのですが

 慈雨の降り注ぐ政治が行われたのではないでしょうか

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【写真は、会津八一の歌碑と、その説明板。2014(平成26)4月22日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(494)

「明石日常生活語辞典…と」()

 

とうだい〔とーだい〕【灯台】《名詞》 岬、島、港口などに作られ、強い光を出して位置などを知らせて、船の安全航行を助ける設備。「江井ヶ島・の・ 波止・の・ 先・の・ とーだい」

どうたい〔どーたい〕【胴体】《名詞》 ①頭・首や手足などを除いた、体の中ほどの部分。「どーたい・の・ 長い・ 犬」②ものの腹部にあって、真ん中の部分。「飛行機・の・ どーたい」〔⇒どう〕

どうたらこうたら〔どーたらこーたら〕《副詞》 くどくどと、こと細かく述べる様子。「どーたらこーたら・ 説明し・てくれ・た・けど・ 話・が・ よー・ わから・なんだ。」◆話す人を批判的に述べる言葉。〔⇒なんたらかんたら、なんたらかたら

とうちゃく〔とーちゃく〕【到着】《名詞、動詞する》 目的の場所などに着くこと。「宿屋・へ・は・ 何時・に・ とーちゃくし・ます・のん・か。」

どうちゅう〔どーちゅー〕【道中】《名詞》 旅をしている途中。「どーちゅー・ 気ー・ つけ・て・ 行っ・てき・なはれ。」

どうてん〔どーてん〕【同点】《名詞》 同じ点数。「三点・ずつ・ 取っ・て・ どーてん・や・さかい・ 引き分け・や。」

とうとう〔とーとー〕《副詞》 ものごとの最終的な結果が現れる様子。ものごとの最終的な段階に行き着いた様子。「とーとー・ 雨・が・ 降り出し・た。」「時計・が・ とーとー・ 動か・ん・よーに・ なっ・ても・た。」〔⇒けっきょく、ついに〕

どうどうと〔どーどーと〕【堂々と】《副詞、動詞する》 ①態度や姿などが力強く立派な様子。「どーどーと・ 優勝し・た。」②恥ずかしがったり恐れたりしない様子。「挨拶・は・ どーどーとし・とっ・た。」

どうどう〔どーどー〕《感動詞》 歩いている馬を止めるときにかける声。「はーい・ どーどー。止まれー。」

どうとく〔どーとく〕【道徳】《名詞》 ①人が社会の一員として守らなければならない事柄や、その基準。「子どもら・に・ 電車・の・ 中・の・ どーとく・を・ 教え・たら・んと・ いか・ん・な。」②人が守るべき基準・規範などについて考えさせる、小学校・中学校での教育課程の一つ。「どーとく・の・ 時間」

とうない〔とーない〕《副詞、連体詞》 規模、数量、行為、気持ちなどが、並はずれている様子を表す言葉。「とーない・ 早(はよ)ー・に・ 来・た・ん・や・なー。」「とーない・ 遠い・ 所(とこ)・まで・ 行か・んならん・ねん・なー。」〔⇒どうらい、どえらい〕

どうなと〔どーなと〕《副詞》 ①これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「こー・ なっ・たら・ どーなと・ あんた・の・ 好きな・よーに・ し・てくれ。」②苦しいことなどを何とか切り抜けてきたというような気持ちを表す言葉葉。なんとかして。「苦しかっ・た・けど・ どーなと・ 生き・てこ・られ・た。」〔⇒どないなと、どうなとこうなと、どなてなとこないなと〕

どうなとこうなと〔どーなとこーなと〕《副詞》 ①これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「そないに・ 腹・が・ 立つ・ん・やっ・たら・ どーなとこーなと・ し・てくれ。」②苦しいことなどを何とか切り抜けてきたというような気持ちを表す言葉葉。なんとかして。「どーなとこーなと・ 大学・に・ 合格・を・ し・た。」〔⇒どうなと、どないなと、どうなとこうなと、どなてなとこないなと〕

どうなりこうなり〔どーなりこーなり〕《副詞》 行為や状態が曲がりなりにも成り立つことを表す言葉。かろうじて。「どーなりこーなり・ 格好・が・ つい・た。」〔⇒どうにかこうにか、どうにか、やっと

とうなん〔とーなん〕【盗難】《名詞》 金品を盗まれる災難。「とーなん・に・ おー・て・ 警察・に・ 届け・た。」

とうに〔とーに〕【疾うに】《副詞》 ずっと以前から。早くから。既に。「とーに・ 準備・は・ でけ・とり・ます。」〔⇒とうから〕

どうにか〔どーにか〕《副詞》 ①行為や状態などが、曲がりなりにも成り立つことを表す言葉。何とかして。かろうじて。「どーにか・ 生活・が・ でける・ 給料・は・ 貰()ろ・てます・ねん。」「心配せ・ん・でも・ どーにか・ なり・まっ・しゃ・ろ。」「どーにか・ 宿題・が・ でけ・た。」②何らかの工夫や努力をして実現しようとする気持ちを表す言葉。「どーにか・ し・て・ あの・ 会社・に・ 入れ・たら・ 良()ー・ねん・けど。」〔⇒どうにかこうにか、どうなりこうなり、やっと⇒どうぞ、どうぞこうぞ。⇒どうか、どうにかこうにか、なんとか

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2014年5月13日 (火)

新西国霊場を訪ねる(4)

四天王寺③ -絵堂の特別御開扉-

 

 聖徳太子御遠忌1400年を、8年後の2022年に迎えますが、それに向けた事業が既に始まっていて、その取り組みの一つが絵堂の壁画の特別御開扉だそうです。

 絵堂は1979(昭和54)の再建で、堂内には画家の故・杉本健吉さんが6年がかりで描き上げた聖徳太子絵伝が掲げられています。全体は7面から成っており、第1壁面、馬小屋前にて聖徳太子ご誕生から、第7壁面、太子没後22年目に長子・山背大兄王と一族が天人となるまでの事績が描かれています。

 絵堂は毎月22日の太子会に一般公開されているようですが、今回の特別御開扉は4月16日から30日まで連続して行われ、一般参詣者向けの絵解き(解説)が毎日2回、初めての試みとして行われているそうです。記念散華をいただくことができました。

 

 『言葉遊びうた』の続きです。

 

 四天王寺「してんのうじ」の中に

 「のうじ」があります。

 聖徳太子は、

 人々の暮らしの様子や

 農事のことを考えておられました。

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【写真は、絵堂の特別御開扉の案内板と、記念散華。2014(平成26)4月22日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(493)

「明石日常生活語辞典…と」()

 

どうし〔どーし〕【同士】《名詞》 ①同じような仲間。「似・た・者・ どーし・で・ 酒・を・ 飲む。」②互いにある関係や位置にある者の関係。「親子・どーし・で・ 山・に・ 登る。」「敵・どーし」

どうじ〔どーじ〕【同時】《名詞》 時間や時刻の上でずれのないこと。同じ時や同じ瞬間。「兄弟・が・ どーじ・に・ 入学し・た・さかい・ 入学金・が・ たいへんや。」「雨・と・ どーじ・に・ 風・も・ 強ー・ なっ・た。」「どーじ・に・ テープ・を・ 切っ・た。」

どうして〔どーして〕《副詞》 ①方法についての疑問を表す言葉。「ここ・まで・ 独り・で・ どーして・ やって来・た・ん・や。」「どーして・ 運ん・だら・ えー・ん・やろ。」②原因・理由についての疑問を表す言葉。どういうわけで。「どーして・ わかっ・てくれ・へん・の・や。」「どーして・ みんな・は・ 反対せ・なんだ・ん・や。」〔⇒どないして。⇒なせ、なんぜ〕

どうしても〔どーしても〕《副詞》 ①あれこれしても実現しそうにないということを表す言葉。◆後ろに、打ち消しの言葉が伴う。「どうしても・ 借金・は・ 返さ・れ・へん。」②そのことが不可避であることを表す言葉。どのようにしても必ず。「どーしても・ 負け・られ・へん・ 試合・や。」〔⇒どないしても。⇒とても、とっても〕

とうじなんきん〔とーじなんきん〕【冬至南瓜】《名詞》 冬至の日に食べるのが良いとされているカボチャ。冬至の頃まで保存するカボチャ。「とーじなんきん・ 食()ー・て・ 元気・を・ 出す。」

どうじょう〔どーじょー〕【道場】《名詞》 柔道・剣道などの武術を教えたり練習したりするところ。「一週間・に・ 一回・ 柔道・の・ どーじょー・に・ 通(かよ)・てます。」

とうしん〔とーしん〕【燈芯】《名詞》 ランプなどの、灯油に浸して火をともす糸状のもの。「真っ白・な・ とーしん・に・ 火・を・ つける。」

どうせ〔どーせ〕《副詞》 自分の意志や希望に反して、好ましくない状況などが成り立ってしまうことへのあきらめやふてくされた気持ちを表す言葉。「いろいろ・ やっ・てみ・ても・ どーせ・ うまい・こと・ いか・ん・やろ。」「どーせ・やっ・たら・ 一緒に・ ついてき・てくれ・へん・か。」 

とうせん〔とーせん〕【当選・当籤】《名詞、動詞する》 ①くじなどに当たること。「大売り出し・の・ くじ・で・ とーせんし・た。」②作品などが優秀であると判断されて選ばれること。「優秀賞・に・ とーせんする。」③選挙で選ばれること。「市会議員・に・ とーせんする。」

とうぜん〔とーぜん〕【当然】《副詞、形容動詞や》 わかりきっている様子。どう考えてもそうである様子。「あんた・は・ とーぜん・ 行か・んと・ あか・ん。」「税金・を・ 払う・の・は・ とーぜんの・ こと・やろ。」〔⇒あたりまえ、あたりまい、あたりきしゃりき〕

どうぞ〔どーぞ〕《副詞》 ①人に勧めたり頼んだりして、自分の願いをかなえたいという気持ちを表す言葉。なにとど。「どーぞ・ よろしゅー・に・ お頼(たの)申し・ます。」②相手にものを与えたり許可をしたりするときに使う言葉。「どーぞ・ 入っ・てください。」「どーぞ・ 好きな・よーに・ し・てください。」⇒どうか〕

どうぞ〔どーぞ〕《副詞》 行為や状態などが、曲がりなりにも成り立つことを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「どーぞ・ 出来上がっ・た・ とこ・や。」〔⇒どうぞこうぞ、どうにか、どうにかこうにか〕

どうぞう〔どーぞー〕【銅像】《名詞》 人の姿などを、青銅で作った彫刻。「駅前・に・ 立っ・とる・ どーぞー」

どうそうかい〔どーそーかい〕【同窓会】《名詞》 ①同じ学校の卒業生で作っている団体。「どーそーかい・の・ 役員・に・ 選ば・れ・た。」②同じ学校の卒業生が集まって親睦を深め合う会合。「三年・に・ いっぺん・ どーそーかい・を・ する。」

どうぞこうぞ〔どーぞこーぞ〕《副詞》 行為や状態などが、曲がりなりにも成り立つことを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「どーぞこーぞ・ 宿題・が・ でけ・た。」「どーぞこーぞ・ 間・に・ 合()ー・た。」「息子・は・ どーぞこーぞ・ 卒業し・てくれ・た。」〔⇒どうぞ、どうにか、どうにかこうにか、どうなとこうなと、どうやらこうやら

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2014年5月12日 (月)

新西国霊場を訪ねる(3)

四天王寺② -天王寺舞楽の聖霊会舞楽大法要-

 

 四天王寺は、弘法大師の縁日として毎月21日を「お大師さん」とし、聖徳太子の縁日として毎月22日を「お太子さん」と呼んでいます。

 四天王寺には、天王寺舞楽があります。聖徳太子の命日に催される聖霊会(しょうりょうえ)などの大法要の折には舞楽が行われます。平安時代には都の貴族たちにとって四天王寺詣りの楽しみになっていたそうです。

 舞楽は、日本古来の歌舞と、アジアから伝来した音楽とを統合した舞曲ですが、四天王寺では、4月22日の聖霊会舞楽大法要、8月4日の篝(かがり)の舞楽、1022日の経供養が、舞楽の大きな3の催しになっています。

 折しも、4月22日の聖霊会舞楽大法要の日に、新西国霊場参詣の第一歩として、四天王寺に参りました。王朝絵巻を味わいたいと思う人たちが大勢詰めかけていました。

 

 さてさて、『言葉遊びうた』の続きです。

 

 四天王寺「してんのうじ」の中に

 「してんの」があります

 舞楽は昔々の人たちの心と動き

 あれれ、あれは何をしてんの?

 でも、伸びやかで心広がるのです

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【写真は、聖霊会舞楽大法要。2014(平成26)4月22日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(492)

 

「明石日常生活語辞典…と」()

 

とうがき〔とーがき〕【唐柿】《名詞》 大きな葉をしていて、秋に黒紫色の甘い実をつける木。また、その実。「庭・に・ とーがき・を・ 植える。」〔⇒いちじく〕

とうきび〔とーきび〕【唐黍】《名詞》 高さ2メートルぐらいになる植物の葉の付け根にできるもので、円柱形の軸に黄色い実が並んでついている作物。「とーきび・を・ 焼い・て・ 食う。」〔⇒なんば〕

とうがたつ〔とーがたつ〕【薹が立つ】《動詞・タ行五段活用》 ①野菜などが堅くなって、盛りを過ぎる。「とーがたっ・た・ キャベツ・や・さかい・ 美味(うも)ない・なー。」②活動するのに最適の年齢を過ぎる。若さがなくなる。「わしらー・は・ もー・ とーがたっ・とる・さかい・ 若い・ 人・に・ 頑張っ・てもろ・たら えー・ねん。」

とうから〔とーから〕【疾うから】《副詞》 ずっと以前から。早くから。既に。「とーから・ わかっ・とっ・た・ん・や。」「とーから・ 来・て・ 待っ・てまし・た・ん・や・でー。」〔⇒とうに〕

とうがらし〔とーがらし〕【唐辛子】《名詞》 細長い実が深紅色になり、香辛料として使われる植物。「とうがらし・が・ ききすぎ・て・ 辛い・なー。」〔⇒とんがらし〕

どうき〔どーき〕【同期】《名詞》 入学・卒業や、入社などが同じ時であること。また、そのような間柄の人。「どーき・の・ 友達・と・ 時々・ 一緒に・ 飲み・ます・ねん。」

どうき〔どーき〕【動悸】《名詞、動詞する》 不快に感じるほど、心臓が激しく打つこと。「思いっ切り ・ 走っ・た・さかい・ どーき・が・ とまら・へん。」

どうきゅう〔どーきゅー〕【同級】《名詞》 入学・卒業が同じ時であること。学年が同じであること。「どーきゅー・の・ 者・ 同士・ 仲・が・ えー。」

どうきゅうせい〔どーきゅーせー〕【同級生】《名詞》 入学・卒業が同時期である人。クラスが同じである人。「どーきゅーせー・の・ 集まり」◆在校時にはクラスが同じである人を言うことが多く、卒業後には入学・卒業が同時期である人を言うことが多い。

どうぐ〔どーぐ〕【道具】《名詞》 ものを作ったり、何かの作業をしたりするようなときに使う用具。「左官(しゃかん)さん・の・ どーぐ」

とうげ〔とーげ〕【峠】《名詞》 ①山道を登りきったところ。「とーげ・まで・ 行っ・たら・ 向こー・の・ 村・が・ よー・ 見え・た。」②ものごとの最高のところ。頂上。「暑さ・も・ そろそろ・ とーげ・やろ・なー。」 

どうけ〔どーけ〕《名詞》 野原や道端にある肥料溜め。野壺。「田圃・の・ どーけ・に・ はまる。」

とうこう〔とーこー〕【登校】《名詞、動詞する》 児童・生徒などが学校へ行くこと。「みんな・で・ 一緒に・ とーこーする。」 

どうこう〔どーこー〕《副詞と》 いろいろな事態を、特定しないまま並べるのに用いる言葉。とやかく。「どーこー・ 言()ー・た・かて・ もー・ 間に合わ・へん。」〔⇒どないこない、どうのこうの〕

どうさ〔どーさ〕【動作】《名詞、動詞する》 何かをしようとして、手足や体を動かすこと。「大きな・ どうさ・を・ し・て・ みんな・に・ わかる・よーに・ 知らす。」「どーさ・が・ 鈍い。」

どうさ〔どーさ〕【動作】《形容動詞や、動詞する》 ①苦しみ悩む様子。「会長・に・ なっ・て・ どーさし・とっ・てや。」②手数や手間をかける様子。「細かい・ 仕事・で・ どーさな・ こと・でん・な。」〔⇒なんぎ、なぎ〕

とうざいなんぼく〔とーざいなんぼく〕【東西南北】《名詞》 東と西と南と北。四方。あらゆる方角。「京都・の 町・は・ とーざいなんぼく・ 碁盤・の・ 目ー・みたい・に・ なっ・とる。」「とーざいなんぼく・ どこ・から・も・ 攻め・てこ・られ・た。」

とうじ〔とーじ〕【当時】《名詞》 何かの時代や、何かがあったり起こったりした時の、その頃。「とーじ・は・ 食う・ もん・が・ なかっ・た。」

とうじ〔とーじ〕【冬至】《名詞》 二十四節気のひとつで、十二月二十二日頃の、一年中で昼が最も短い日。「とーじ・に・ 南瓜(なんきん)・を・ 食べる。」

とうじ〔とーじ〕【杜氏】《名詞》 酒蔵で日本酒などをつくる職人で、酒造会社の正社員でなく、冬季だけ酒造りに従事する人。「丹波・から・ とーじ・の・ 人・が・ 来る。」〔⇒くらびと〕

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2014年5月11日 (日)

新西国霊場を訪ねる(2)

四天王寺① -今昔物語集と聖徳太子-

 

 平安時代末期に成立したと考えられている「今昔物語集」は31巻に及び、1000余の天竺(インド)・震旦(中国)・本朝(日本)の説話が載せられています。これは当時の全世界(三国世界)について、仏法を基盤に置きながら人々や社会の有り様を描こうとしています。

 その巻1121話に「聖徳太子建天王寺語」(しゃうとくたいし てんわうじを たてたまふこと)という話が書かれています。

 聖徳太子が天皇に進言して、仏法を崇めるために国内に堂塔を建てて、外国から来朝した僧に帰依するようにしたところ物部守屋が反対をして、戦いになりました。

 四天王寺は聖徳太子信仰の聖地のようなところです。物部氏と戦った聖徳太子は四天王に祈念して勝利を得たので、593(推古元年)に四天王寺を建立したと言います。

 寺の西門に太子自身が「釈迦如来転法輪所、当極楽土東門中心」と書いたと伝えています。ここは釈迦如来が説法をしたところであって極楽浄土の東門の中心にあたる、という意味です。

 四天王寺の伽藍は、中門、五重塔、金堂、講堂の堂宇が一直線に配置されていて、それを回廊が囲んでいて四天王寺式と呼ばれています。仏舎利をおさめた塔を中心には位置して、仏像を崇拝する以前の考えが反映されています。

 

 さて、詩人の川崎洋さんに『言葉遊びうた』という詩集があって、ここにおさめられている詩群はなかなか面白いのですが、それに倣って作ってみると、こんな駄作ができます。

 

 四天王寺「してんのうじ」の中に

 「てんのう」があります

 聖徳太子は、推古天皇の摂政で

 仏法最初の大寺を建てました

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【写真は、四天王寺の五重塔。2014(平成26)4月22日撮影。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(491)

「明石日常生活語辞典…と」()

 

どいつもこいつも《副詞》 ①誰もみんな。「どいつもこいつも・ わし・の・ こと・を・ わかっ・てくれ・へん。」②どの物もみんな。「どいつもこいつも・ 下手な・ 絵ー・や。」◆やや乱暴な言い方である。

といとう〔といとー〕《終助詞》 しておいてほしいという願望を、相手にやわらかく響くように表す言葉。「明日・まで・に・ し・といとー。」「この辺・を・ 掃い・といとー・と・ 思(おも)・とっ・てん。」◆継続を表す助動詞「とく」の連用形「とい」に、願望を表す助動詞「たい」の連用形「たく」のウ音便化した「とう」が接続した言葉で、それが句末・文末に用いられて活用しなくなり、終助詞化したと考えられる。

といな《終助詞》 聞いたことを別の人に伝えるときに、それが伝聞であることを表す言い方。…ということだ。「今年・の・ 梅雨・は・ 長い・ん・や・といな。」「行き・とみたい・ん・や・といな。」〔⇒といや〕

といや【問屋】《名詞》 品物を集めて、小売店などに卸売りをする店。「酒・の・ といや」〔⇒とんや〕

といや《終助詞》 聞いたことを別の人に伝えるときに、それが伝聞であることを表す言い方。…ということだ。「散髪屋・は・ 明日・は・ 休み・や・といや。」〔⇒といな〕

とう〔とー〕【塔】《名詞》 ①仏の骨を納めたり、仏を祀ったりするために、お寺の境内に立てた高い建物。「鶴林寺・の・ とー・は・ きれーや。」②細長く、高くそびえ立つ建物。「テレビ・とう」

とう〔とー〕【薹】《名詞》 紫蘇、菜の花、蕗などの、伸びきった花茎。「菜の花・の・ とー・が・ たっ・とる。」

とう〔とー〕【疾う】《名詞、形容動詞や》 今よりもずっと以前のこと。「とーに・ 来・とっ・た・ん・や。」

とう〔とー〕【問う】《動詞・ワア行五段活用》 わからないことを、他の人に質問する。「とー・たら・ 教(おせ)・てくれる・やろ。」「先生・に・ とー・ても・ 答え・てくれ・なんだ。」〔⇒たずねる、たんねる〕

とう〔どう、とー、どー〕《助動詞》 ①動作・状態が継続していることを表す言葉。「日・が・ 照っ・とー。」「一時間・も・ 停電・を・ し・とー。」「朝・から・ ずっと・ 漫画・を・ 読ん・どー。」②動作・状態が終了したり完結したりしていることを表す言葉。「油・の・ 値ー・が・ 高ー・ なっ・とー。」「西瓜・が・ 大きー・ なっ・とー。」〔⇒とる、よる

どう〔どー〕【胴】《名詞》 ①頭・首や手足などを除いた、体の中ほどの部分。「どー・の・ 周り・が・ 九十センチ・も・ ある。」②ものの腹部にあって、真ん中の部分。「この・ 壺・は・ どー・の・ あたり・が・ きれーや・なー。」〔⇒どうたい〕

どう〔どー〕【銅】《名詞》 熱や電気をよく伝える、赤みがかった金属。「十円(硬貨)・は・ どー・で・ でき・とる。」〔⇒あか、あかがね〕

どう〔どー〕《副詞》 よくわからないことや判断できないことを、疑問の気持ちをこめて表す言葉。「どー・ し・たら・ えー・ねん・やろ。」〔⇒どない〕■類語=「こう」「そう」「ああ」

とうお【十】《名詞》 ①九の次の数で、一の十倍の数。「箱・が・ とうお・ 要り・ます・ねん。」②十歳。「孫・は・ もーじき・ とうお・に・ なる。」◆一から十までの数え方は、ふつう、「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、ここのつ、とうお」と言う。その次は「じゅういち、じゅうに、じゅうさん、じゅうし、じゅうご、じゅうろく、じゅうひち、じゅうはち、じゅうく、にじゅう」と言う。

〔⇒とお。⇒と、じゅう、じっ〕

とうおい【遠い】《形容詞》 ①距離の隔たりが大きい。「とうおい・ ところ・まで・ 来・てくれ・て・ おーきに。」②時間の隔たりが大きい。「とうおい・ 前・の・ こと・や。」③関連やつながりが薄い。「とうおい・ 親戚・や。」④老眼である。「目・が・ とうおい。」⑤よく聞こえない。「耳・が・ とうお・ なっ・た。」〔⇒とおい〕■対語=「ちかい」

どうか〔どーか〕《副詞》 ①人に勧めたり頼んだりして、自分の願いをかなえたいという気持ちを表す言葉。「どーか・ 合格・を・ さし・てください。」②何らかの工夫や努力をして実現しようとする気持ちを表す言葉。「どーか・ し・て・ 留学し・たい・ねん。」〔⇒どないか、なんとか。⇒どうぞ。⇒どうにか、どうにかこうにか〕

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2014年5月10日 (土)

新西国霊場を訪ねる(1)

新西国霊場は80年の歴史

 

 第1番札所の那智山青岸渡寺から第33番札所の谷汲山華厳寺までの西国33所を、2度にわたって巡り終えました。2度あることは3度あるの喩えもありますから、もう1度繰り返してもよいのですが、いつまでも続くはずのない人生ですから、新しいことを経験するのがよいのではないかと思うようになりました。

 存在は知っていましたが、どれほどの人が思い入れを注いでいるのかは知りません。それをやってみようと思い立ちました。新西国霊場です。

 有名な仏閣がいっぱい並んでいます。四天王寺、水間寺、飛鳥寺、橘寺、当麻寺、延暦寺、鞍馬寺、道成寺。そして兵庫県内の須磨寺、太山寺、鶴林寺、浄土寺、斑鳩寺……。ありがたいことの一つに、遠隔の地が少ないということがあります。

 この新西国霊場は、意外にも歴史が古いのです。私が生まれるより前、1932(昭和7年)に、神戸新聞、大阪時事新報、京都日日新聞の3社を母体とした三都合同新聞社が読者の意見を汲み入れて選定しています。

 『神戸新聞社七十年史』(昭和43年発行)によると、京都日日新聞は神戸新聞社が発行していたものであり、大阪時事新報も神戸新聞社が再建のてこ入れをした会社のようです。これをトラスト化したのが三都合同新聞社で1931(昭和6年)にスタートしています。けれども、これは長く続かず、2社をそれぞれ分離して、1935(昭和10)には神戸新聞社は単独の経営をしています。

 新西国霊場の選定は、短い期間の三都合同新聞社が行った事業であったのです。現在の神戸新聞は、この新西国霊場のことを取り上げて記事にすることはほとんどありません。上記の『神戸新聞社七十年史』巻末の年表にも、新西国霊場選定のことは記載されていません。

 京阪神3都を中心にした企画であったため、近畿地域の周辺部の寺が加えられていないのでしょう。第二次大戦により忘れられたりしたようですが、戦後は、辞退した寺に代わって2寺を加え、5寺を客番として迎えて、合わせて新西国38霊場として再出発したそうです。

 兵庫県15寺、大阪府12寺が群を抜いて多く、京都府4寺、滋賀県2寺、奈良県3寺、和歌山県2寺となっています。神戸新聞が中心となった企画ですから兵庫県が半分近くになったのでしょう。少しいびつな感じはしないではありませんが、兵庫県に住む私としては、出かけるのに好都合です。

 「新西国霊場宝印帳」を買い求めました。新西国霊場会事務局の発行ですが、その事務局は比叡山延暦寺内に置かれています。

 

 ◆この記事の掲載は、出かけたたびごとに行いますから、断続的なものになります。

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【写真は、「新西国霊場宝印帳」とリーフレット】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(490)

「明石日常生活語辞典…と」()

 

【十】《名詞》 九の次の数で、一の十倍の数。「と・色・の・ 鉛筆」◆一から十まで、ものを数えるときに、「ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と」と一音ずつで言うことがある。〔⇒とお、とうお、じゅう、じっ〕

《格助詞》 ①相手や対象となるものを表すときに使う言葉。「友達・と・ 遊ん・だ。」②いくつかのものを並べて言うときに使う言葉。「神戸・と・ 明石・と・ 姫路・を・ 結ぶ・ 山陽電車」③比べるものを表す言葉。「昨日・の・ 約束・と・ 違う。」④発言や引用の内容が終わることを示すときに使う言葉。「『風邪・で・ 休ま・し・てほしー』・と・ 連絡・が・ あっ・た。」

と〔とー〕【戸】《名詞》 建物の出入り口や窓に付けて、開けたり閉めたりするもの。「風・が・ 強ー・て・ とー・が・ ばたんばたん・ 言ー・とる。」

ど〔どー〕【土】《名詞》 日曜日から始まる一週間の七日目。「どー・と・ 日(にち)・と・が・ 連休・なんや。」〔⇒どよう、どようび〕

ど〔どー〕【度】《名詞》 ①ものごとの程合い。「なんぼなんでも・ あんた・の・ 言()ー・ こと・は・ どー・が・ 過ぎる」②視力などの段階。「去年・より・も・ 眼鏡・の・ どー・が・ 進ん・だ。」⇒ていど〕

ど〔どー〕《接頭語》 ①その程度が甚だしいということを、避難する気持ちをこめて強調する言葉。「どー阿呆」「どーけち」「ど渋ちん」「ど喋り」②ものをぞんざいにいうときに使う言葉。「どたま」③ちょうどそれに相当するということを強調する言葉。「ど真ん中」

【度】《助数詞》 ①温度、経緯度、角度、アルコール含有度、視力の程度などの目盛りや度合いを示す言葉。「暑い・ 思(おも)・たら・ 三十・ど・に・ なっ・とる。」②回数や順序を表す言葉。「二・ど・め・に・ 行っ・た・ 時・の・ こと・や。」⇒かい、へん〕

ドア〔どあ、どあー〕【英語=door】《名詞》 西洋風の、主に蝶番(ちょうつがい)を用いて開閉する戸。「ぴしゃんと・ どあ・を・ 閉める。」

どあい【度合い】《名詞》 日時や時間の間隔の様子。「月・に・ 2回・ぐらい・の・ どあい・で・ お医者はん・へ・ 行っき・ょる・ん・や。」

どあほ【ど阿呆】《名詞、形容動詞や》 たいそう愚かな人。たいそう愚かなこと。「うっかりし・て・ どあほな・ こと・を・ し・て・ 失敗し・た。」

とあみ【投網】《名詞、動詞する》 円錐形の網で、水中に広がるように投げ入れて、引き寄せて魚を捕る網。「伝馬・に・ 乗っ・て・ とあみ・を・ 打つ。」

とい【樋】《名詞》 屋根の雨水を受けて、地面へ流すしかけ。「とい・に・ 土・が・ たまっ・て・ 水・が・ 流れにくい。」〔⇒とゆ〕

どい《代名詞》 限られた範囲の中から、あるものを指して言う言葉。「どい・が・ いちばん・ 美味しい・ん・やろ・か。」「どい・でも・ 好きな・ん・(を・) 持って帰っ・て・も・ 良()ー・ぞ。」〔⇒どれ〕■類語=「こい」「そい」「あい」

どい《終助詞》 荒々しく、疑問の気持ちを表す言葉。◆抗議や反発の気持ちを込めて言うこともある。「何・どい・や・ 運動会・は・ 明日・かいな。」「誰・どい」「何時(いつ)・どい」「どこ・から・ 来・た・ん・どい」〔⇒どえ、かい、かえ

といあわす【問い合わす】《動詞》 知らないことや不確かなことを、聞いて確かめる。「わから・へん・ので・ といあわし・てみ・た。」〔⇒といあわせる〕

といあわせ【問い合わせ】《名詞、動詞する》 知らないことや不確かなことを、聞いて確かめること。「といあわせ・の・ 電話」

といあわせる【問い合わせる】《動詞・サ行下一段活用》 知らないことや不確かなことを、聞いて確かめる。「手紙・で・ といあわせる。」〔⇒といあわす〕

といし【砥石】《名詞》 刃物などを研いで磨くための石。「包丁・を・ といし・で・ 研ぐ。」

といちばん〔とーいちばん〕【と一番】《名詞、副詞に》 他のものに比べて、格別に真っ先であること。「あいつ・が・ とーいちばんに・ やっ・てき・た。」〔⇒ちょういちばん〕

どいつ《代名詞》 ①「誰」という言葉を乱暴な言い方にした言葉。「どいつ・が・ ガラス・を・ めん・だ・ん・や。」②「どれ」という言葉を乱暴な言い方にした言葉。「どいつ・を・ 持っ・て・ 行っ・たら・ えー・のん・や。」■類語=「こいつ」「そいつ」「あいつ」

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2014年5月 9日 (金)

放射状に歩く(139)

海岸沿いに白浜の宮まで⑯

 

 山陽電鉄八家駅前(写真番号①、撮影時刻1517)を通って、小さな流れの八家川(②、1518)を渡ります。

 灘南部北(③、1520)という交差点があります。姫路市白浜町ですが、このあたりを灘と呼んでいます。灘の喧嘩祭りとして全国に知られているのは、白浜の松原八幡神社を中心にした、近隣地域の秋祭りです。それにしても灘の南部の北という交差点名はあまりにも無造作に見えます。

 橋上駅の山陽電鉄白浜の宮駅(④、1541)がありますが、ここも標高1.9メートル(⑤、1542)という低さです。播磨灘の沿岸には海抜0メートル地帯はありませんが、2メートルに満たない地域は広く存在しています。私の住んでいるところも例外ではありません。

 白浜の宮駅(⑥、1554)で、本日は歩き終えます。白浜の宮というのは、松原八幡神社を指していますが、山陽電鉄の駅名は「の」が大好きのようです。白浜の宮、尾上の松、浜の宮、滝の茶屋という駅名は、開通した明治・大正期の地元の呼び方をそのまま残しているようで好ましく感じます。

 8時20分に出発して、およそ7時間半。歩数は38815歩で、25㎞ほどの距離になります。

 

 今回で「放射状に歩く」はいったん終了です。続編の予定がないわけではありませんが、それはまた後日ということにします。

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【写真番号は、上段が左から右へ①、②、③、下段が左から右へ④、⑤、⑥です。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(489)

「明石日常生活語辞典…て」(17)

 

てんと〔てーんと〕《副詞》 ①人がどっかりと腰を落ち着けた様子。ものがどっかりと存在する様子。「椅子・に・ 座っ・た・まま・ てんと・ し・て・ 動か・へん。」②無造作に、何気なく存在する様子。「玄関・に・ てんと・ 野菜・が・ 置い・てある・けど・ 誰・が・ 持っ・てき・てくれ・た・ん・やろ。」⇒でんと〕

でんと〔でーんと〕《副詞》 人がどっかりと腰を落ち着けた様子。ものがどっかりと存在する様子。「大きな・ 壺・が・ でんと・ 置い・てある。」「椅子・に・ でーんと・ 座っ・とる。」◆「てんと」よりも重々しさや不動の様子が強く感じられる。〔⇒てんと〕

てんとうむし〔てんとーむし、てんとむし〕【天道虫】《名詞》 半球の形をして、赤い背面には黒い斑点がある小さな昆虫。「かいらしー・ てんとーむし・が・ 葉ー・に・ とまっ・とる。」

でんねつ【電熱】《名詞》 電気コンロなどの、ニクロム線に電流を通して熱を出させる器具。「でんねつ・の・ スイッチ・を・ 切り忘れ・たら・ 危ない・よ。」

てんねんしょく【天然色】《名詞》 写真や映画などで、自然に近い色を画面にあらわしたもの。また、その色。「てんねんしょく・の・ 映画」◆映画のうたい文句は「総天然色」という言葉であった。どうして「総」と言う文字がつくのか不思議に思ったことがあるが、第一次南極探検を扱った記録映画の一部がモノクロであったのを見て、「総」とつけることを、妙に納得した記憶がある。◆「カラー」という言葉が広く使われるにつれて「てんねんしょく」は急速に使われなくなった。テレビが白黒からカラーに移行する過渡期に、テレビ画面の片隅に「カラー」という文字が書かれていたことがあったのが、妙に懐かしい。〔⇒カラー、いろつき〕

てんのう〔てんのー〕【天皇】《名詞》 日本の国の象徴である人。「てんのー・が・ フランス・を・ 訪問する。」

てんのうたんじょうび〔てんのーたんじょーび〕【天皇誕生日】《名詞》 国民の祝日の一つで、天皇の誕生を祝う日。「十二月・の・ 二十三日・は・ てんのーたんじょーび・や。」

てんばつ【天罰】《名詞》 悪いことに対して、人の仕返しなどで行うことではなく、天が与えるという罰。「そら・ みー・ てんばつ・が・ あたっ・た・ん・や。」

てんぴ【天日】《名詞》 太陽の光や熱。「魚・を・ 割い・て・ てんぴ・で・ 乾かす。」

てんびき【天引き】《名詞、動詞する》 支払う額から、決まった額をあらかじめ差し引くこと。「親睦会費・が・ 給料・から・ てんびきさ・れ・とる。」「税金・は・ てんびき・や。」

でんぴょう〔でんぴょー〕【伝票】《名詞》 お金の出し入れ、商品の受け渡しなどの時に使う書き付け。「忘れ・ん・よーに・ でんぴょー・を・ 貰(もろ)・とき・たい・ねん。」

てんぷく【転覆】《名詞、動詞する》 ひっくり返ったり、横倒しになったりする。「電車・が・ 衝突し・て・ てんぷくし・た。」動詞⇒でんぐりがえる、でんぐりがやる〕

てんぶくろ【天袋】《名詞》 押入などの上に作った、小さな戸棚。「大事な・ もん・や・さかい・ てんぶくろ・に・ 入れ・とく・わ。」

てんぷら【天麩羅。ポルトガル語=temperoから】《名詞、動詞する》 ①魚、肉、野菜などに、水で溶いた小麦粉を付けて、油で揚げたもの。「白身・の・ 魚・の・ てんぷら」②すり身にした魚肉に人参や牛蒡などを混ぜて、油で揚げた食べ物。(すり身だけで作ることもある。)「牛蒡・の・ 入っ・た・ てんぷら」③手に何も持たないこと。土産などを持参しないこと。◆ふざけて、「てぶら」をこのように発音することがある。「てんぷら・で・ 寄せ・てもらい・まし・てん。」〔⇒てんぽら。⇒あげもん〕

でんぷん【澱粉】《名詞》 ①米、麦、芋などに多く含まれている成分である炭水化物。「でんぷん・の・ 多い・ 食べ物」②馬鈴薯などをすりつぶし、水にさらして取る白い粉。「でんぷん・を・ 入れ・て・ 粘り・を・ 出す。」

でんぽう〔でんぽー〕【電報】《名詞》 文字や符号を電信で送ること。また、それを印した書類。「お祝い・の・ でんぽー・を・ 打つ。」

でんぽう〔でんぽー、でんぽ〕《名詞》 体を撲ったときにできる、こぶのような膨らみ。腫れ物。「こけ・て・ でぼちん・に・ 赤い・ 大きな・ でんぽ・が・ でけ・た。」

てんぽら【天麩羅。ポルトガル語=temperoから】《名詞、動詞する》 ①魚、肉、野菜などに、水で溶いた小麦粉を付けて、油で揚げたもの。「野菜・を・ てんぽら・に・ する。」②すり身にした魚肉に人参や牛蒡などを混ぜて、油で揚げた食べ物。(すり身だけで作ることもある。)「てんぽら・を・ おでん・に・ 入れる。」③手に何も持たないこと。土産などを持参しないこと。◆ふざけて、「てぶら」をこのように発音することがある。「来る・ん・やっ・たら・ てんぽら・で・ 来()・なはれ・よ。」〔⇒てんぷら。⇒あげもん〕

てんま【伝馬】《名詞》 釣りなどに使う、小さな木の船。「てんま・に・ 乗っ・て・ 釣り・を・ する。」◆一回り大きいものを「かりこ」と言う。

てんまく【天幕】《名詞》 取り外して容易に移動できるようにした、骨組みと布などからできている仮設の小屋。「キャンプ・に・ てんまく・を・ 持っ・ていく。」〔⇒テント〕

てんまど【天窓】《名詞》 光を入れたり、煙を出したりするために、屋根に作った窓。「てんまど・から・ お月さん・が・ 見える。」

てんや【てん屋】《名詞》 金属や紙類などの廃品を回収する業者。「時々・ てんや・が・ 金物・を・ 寄せ・に・ 来る。」〔⇒よせや〕

てんらんかい【展覧会】《名詞》 作品や製品などを並べて、大勢の人に見せる会。「夏休み・の・ 宿題・の・ てんらんかい」

でんわ【電話】《名詞、動詞する》 音声を電気信号に変えて、遠くの人と話ができるようにした機械。その機械を用いて話をすること。「中止・の・ 連絡・を・ でんわ・で・ する。」

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2014年5月 8日 (木)

放射状に歩く(138)

海岸沿いに白浜の宮まで⑮

 

 山陽電鉄的形駅は国道250号からすこし北へ入るのですが、そちらへは寄らずに歩きます。小さな公園があって歌碑(写真番号①、撮影時刻1446)があります。

 「まとかたの湊の洲鳥浪立てや妻呼び立てて辺に近づくも」という歌です。

 万葉集の巻七の歌です。歌意はわかりやすいです。まとかたの湊の洲で餌をあさっている鳥が、波が立つと飛び立って、妻を呼びながらその辺に近づいていく、という意味です。 「まとがた」は紀伊という説や伊勢という説もあります。駿河という考えもあるようです。播磨国の印南郡的形と結論づけるわけにはいかない面もあるのですが、「おらが国」と感じる贔屓の気持ちを否定する必要はないでしょう。的形にある古社は湊神社と言います。

 すぐ近くの家の鯉のぼり(②、1447)は、風がないので少ししょんぼりしています。

 道がしだいに上り坂になっていきます(③、1451)。的形は山を負い、海に面して、湊が入り込んだ土地です。海岸にある福泊は、行基の時代の播磨五泊のひとつです。名寸隅の泊から福泊までが海路一日の行程です。名寸隅の泊は明石市の江井ヶ島、つまり私の住んでいるところです。今日は播磨五泊の二つの港の間を歩いたことになります。

 山陽電鉄の線路は短いトンネルで丘を抜けています(④、1501)が、国道はその丘を乗り越えます。

 道が下ってきたところ、線路の北側の小さな丘に太陽光発電のパネル(⑤、1510)が見えます。自然エネルギーの活用に文句をつけようとは思いませんが、自然な曲線の丘に、パネルが乱雑に見えるような形で設置されているのは異様です。

 南側に小赤壁(⑥、1515)の存在を知らせる表示があります。中国の赤壁に似ているそうですが、行ったことはありません。

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【写真番号は、上段が左から右へ①、②、③、下段が左から右へ④、⑤、⑥です。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(488)

「明石日常生活語辞典…て」(16)

 

でんしんぼう〔でんしんぼー、でんしんぼ〕【電信棒】《名詞》 電線や電話線を支える柱。「犬・が・ でんしんぼー・に・ 小便・を・ かけ・とる。」〔⇒でんしんばしら、でんしんぼうぎ、ぼうぎ、でんちゅう〕

でんしんぼうぎ〔でんしんぼーぎ〕【電信棒木】《名詞》 電線や電話線を支える柱。「まるで・ でんしんぼーぎ・みたいに・ 立っ・た・まま・ 聞ー・とっ・てん。」〔⇒でんしんばしら、でんしんぼう、ぼうぎ、でんちゅう〕

てんすう〔てんすー〕【点数】《名詞》 勉強の成績や、試合の成績などを、数字で表したもの。「合格する・よーな・ てんすー・が・ とら・れ・へん。」 

てんせん【点線】《名詞》 たくさんの点が並んでできた線。「てんせん・の・ ところ・で・ 折り曲げる。」◆実線のことは、「せん」と言う。

でんせん【電線】《名詞》 電気を通す、金属の線。「台風・で・ でんせん・が・ 切れ・た。」〔⇒でんきのせん〕

でんせんびょう〔でんせんびょー〕【伝染病】《名詞》 病原となる微生物などによって他の人にうつっていく病気。「でんせんびょー・の・ 人・を・ 隔離する。」

でんち【田地】《名詞》 耕作している田圃。「あんたとこ・は・ でんち・が・ ぎょーさん・ あっ・て・ よろしー・なー。」

でんち【電池】《名詞》 薬や金属などの働きで、電気が起こるようにしてある仕掛け。「でんち・で・ 動く・ おもちゃ」

でんちく【電蓄】《名詞》 手回し式ではなく、電気の力を用いてレコード盤を回転させて、音を電気的に再生する器械。電気蓄音機。「でんちく・で・ 音楽・を・ 聞く。」

でんちゅう〔でんちゅー〕【電柱】《名詞》 電線や電話線を支える柱。「昔・の・ でんちゅー・は・ 木ー・で・ でけ・とっ・た・さかい・ ぼーぎ・と・ 言()ー・た・ん・や。」〔⇒でんしんばしら、でんしんぼう、でんしんぼうぎ、ぼうぎ

てんちょう〔てんちょー〕【店長】《名詞》 店の責任者。「コンビニ・の・ てんちょー・を・ し・とる。」

てんで《副詞》 まったく。全然。「てんで・ わから・なんだ。」「てんで・ 話・に・ なら・へん。」◆後ろに打ち消しの言葉が続く。

てんてき【点滴】《名詞、動詞する》 薬や栄養分の入った液を、少しずつ静脈に注射すること。「てんてき・に・ 時間・が・ かかる。」 

てんてこまい【てんてこ舞い】《名詞、動詞する》 ひどく忙しくて、落ち着きなく立ち回ること。「昔・は・ 家・で・ 葬式・(を・) し・とっ・た・さかい・ てんてこまいし・とっ・た。」 

てんてん【点々】《名詞》 ①一画で書いたり、筆記具の先を置いただけで施したりしたような、小さなしるしが二つ並んでいるもの。「印・の・ てんてん・を・ 付ける。」②小さなしるしを二つ、重なりそうに書いて、同じであることを表す符号。「上・と・ 同じや・さかい・ てんてん・を・ 打っ・とき・なはれ。」③仮名文字の右肩につけて、濁音であることを表す符号。「てんてん・を・ つけ・たら・ [か]・が・ [が]・に・ なる。」◆一つであっても「てんてん」と言うことがある。〔⇒てぼてぼ、ちょぼちょぼ〕

てんてん【点々】《副詞と》 あちらこちらに散らばっている様子。「てくさり〔=曼珠沙華〕・が・ あっちこっち・に・ てんてんと・ 咲い・とる。」

てんてん《名詞》 額よりも上の部分。体のいちばん上の部分。「てんてん・に・ 帽子・を・ かぶり・よ。」◆幼児語。〔⇒おつむ、あたま〕

てんてん《名詞》 顔や体を拭くために使う、細長い布。「てんてん〔=頭のてっぺん〕・に・ てんてん〔=手拭い〕・を・ 載せ・て・ 風呂・に・ つかる。◆幼児語。〔⇒てぬぐい、てのごい、てのぐい〕

てんてんする《動詞・サ行変格活用》 軽くたたく。「おつむ〔=頭〕・を・ てんてんする・」「おつむ・ てんてん。」◆幼児語

でんでんむし《名詞》 陸上の湿ったところにすむ巻き貝。「でんでんむし・が・ 雨・に・ 濡れ・とる。」〔⇒かたつむり〕

テント〔てんと〕【英語=tent】《名詞》 取り外して容易に移動できるようにした、骨組みと布などからできている仮設の小屋。「運動会・の・ 準備・に・ てんと・を・ はる。」〔⇒てんまく〕

てんと《副詞》 ①(後ろに、打ち消しの意味の言葉を伴って)まったく。まるで。「てんと・ あいつ・に・は・ 勝た・れ・へん。」②すっかり。「てんと・ 忘れ・ても・とっ・た。」〔⇒とんと。⇒ぜんぜん〕

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2014年5月 7日 (水)

放射状に歩く(137)

海岸沿いに白浜の宮まで⑭

 

 山陽電鉄曽根駅を過ぎて、天川(写真番号①、撮影時刻1359)を渡ります。そして、国道250号に出ます。近頃は桜の名所として知られるようになった日笠山のふもとです。日笠という地名は万葉の時代から歌に詠まれています。

 山陽電鉄の線路に沿って西に向かっていますと、姫路市(②、1408)の市域に入ります。大塩町です。その名の通り、昔は塩田として知られていたところです。私が小さい頃は電車の線路のそばまで、流下式の塩田が広がっていました。その跡地は学校用地や、大塩神社の移転先などとして活用されています。

 大塩駅(③、1419)はこぢんまりとした駅ですが、直通特急が停車します。折しも、電車が発車していきます(④、1419)

 このあたりは、小さな川が幾筋も流れていて、西浜川(⑤、1431)を渡ります。そして、並行してきた線路を渡って(⑥、1436)、線路の南側に出ます。写真前方が大塩駅の方向(東方向)です。このあたりは姫路市の東端ですが、高砂市の区域も入り組んでいます。大塩駅前から踏切までの間に高砂市域も横切ったことになるのですが、ほんの瞬間的なことです。

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【写真番号は、上段が左から右へ①、②、③、下段が左から右へ④、⑤、⑥です。】

 

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(487)

「明石日常生活語辞典…て」(15)

 

でんきゅう〔でんきゅー〕【電球】《名詞》 電気の力を用いた、照明用の光る球。「豆でんきゅー」〔⇒でんきのたま〕

でんきれいぞうこ〔でんきれーぞーこ〕【電気冷蔵庫】《名詞》 氷を入れて冷やす冷蔵庫に代わって登場した、電気の力を用いて食品などを冷やして貯蔵する器械。「西瓜・を・ 二つ割り・に・ し・て・ でんきれーぞーこ・に・ 入れる。」◆現在では、「れいぞうこ」と言うだけで、「でんきれいぞうこ」を意味する。

てんきん【転勤】《名詞、動詞する》 同じ勤め先でありながら、勤め先が変わること。「東京・から・ てんきんし・てき・た・ 人」

てんぐ【天狗】《名詞》 ①顔が高くて赤く、天上や深山に住むと考えられている、想像上の怪物。「鞍馬山・の・ てんぐ」②自分を優れた者だと思っている人。うぬぼれの強い人。「てんぐ・に・ なっ・て・ えらそーな・ こと・を・ 言()ー。」

でんぐりがえって あっぱっぱ【でんぐり返って あっぱっぱ】《成句》 手を地について、体を前方あるいは後方に回転するときに、口にする言葉。また、その様子を表す言葉。〔⇒とんぶりがえって あっぱっぱ〕

でんぐりがえる【でんぐり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①手を地について、体を前方あるいは後方に回転する。「マット・の・ 上・で・ でんぐりがえる。」②体などが裏返しになる。「赤ん坊・が・ でんぐりがえっ・て・ うつぶせ・に・ なっ・とる。」③ひっくり返ったり、横倒しになったりする。「車・が・ 衝突し・て・ でんぐりがえっ・とる。」④関係や立場が逆転する。結論などが逆の方向になる。「でんぐりがえっ・て・ 話・が・ 逆・の・ 方・に・ 決まっ・ても・た。」〔⇒でんぐりがやる。⇒てんぷく(する)

でんぐりがやる【でんぐり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①手を地について、体を前方あるいは後方に回転する。「でんぐりがやっ・て・ 腰・を・ 痛め・た。」②体などが裏返しになる。「その・ 箱・は・ でんぐりがやっ・た・ 置き方・を・ し・たら・ あか・ん・ねん。」③ひっくり返ったり、横倒しになったりする。「強い・ 風・で・ 船・が・ でんぐりがやっ・た。」④関係や立場が逆転する。結論などが逆の方向になる。「話・が・ でんぐりがやら・ん・よーに・ 強ー・ 言()わ・な・ あか・ん・ぞ。」〔⇒でんぐりがえる。⇒てんぷく(する)

てんこう〔てんこー〕【転校】《名詞、動詞する》 児童・生徒が他の学校に移ること。「神戸・から・ てんこーし・てき・た・ 同級生・が・ おっ・た・なー。」

てんごく【天国】《名詞》 ①苦しみなどのない、すばらしい場所。「景色・が・ よー・て・ てんごく・みたいな・ 所」②人が死んでから行くと考えられているところ。「あいつ・は・ てんごく・へ・ 行っ・ても・た。」⇒あのよ〕

てんこぼし【てんこ干し】《名詞、動詞する、形容動詞や》 ①日光にさらすこと。「一日中・ てんこぼしし・て・ 乾かす。」②帽子などを被らずに、直射日光を長時間にわたって受けること。「てんこぼしで・ 歩い・たら・ 日射病・に・ なる・ぞ。」③日光にあたって、干からびた状態になっていること。「蛙・が・ てんこぼしに・ なっ・ても・とる。」

てんこもり【てんこ盛り】《形容動詞や、動詞する、形容動詞や》 ①山盛りである様子。大盛りである様子。「てんこもり・の・ ご飯」②物事がたくさんあること。「今日・は・ せ・な・いかん・ こと・が・ てんこもりや。」

でんしゃ【電車】《名詞》 ①電気の力で車輪を回して、レールの上を走る乗り物。「でんしゃ・に・ 乗っ・て・ 買い物・に・ 行く。」②旧国鉄(現在のJR)に対して、私鉄のこと。「でんしゃ・は・ 後・から・ 開通し・た。」⇒ぷっぷ〕

でんしゃみち【電車道】《名詞》 ①電車などを走らせるために、レールが敷いてあるところ。「でんしゃみち・が・ ある・さかい・ 踏切・に・ 気ー・ つける・ん・や・で。」「でんしゃみち・の・ 北・に・ ある・ 田圃」②市街電車を走らせるために、レールが敷いてある道路。「でんしゃみち・に・ 大けな・ 店・が・ 並ん・どる。」■類語=「てっとうみち」

てんじょう〔てんじょー、てんじょ〕【天井】《名詞》 部屋裏を覆い隠すために、部屋の上部に板を張ったもの。「てんじょー・に・ 蜘蛛・が・ おる。」

でんしんばしら【電信柱】《名詞》 電線や電話線を支える柱。「でんしんばしら・の・ トランス・から・ 火花・が・ 出・とる。」◆電気を送る線であっても、電信電話のための線であっても、「でんしんばしら」「でんしんぼう」と言う。〔⇒でんしんぼうぎ、でんしんぼうぎ、ぼうぎ、でんちゅう〕

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2014年5月 6日 (火)

放射状に歩く(136)

海岸沿いに白浜の宮まで⑬

 

 伊保駅が近づいたところで法華山谷川(写真番号①、撮影時刻1243)を渡ります。この地点の手前北側に高砂市役所があります。

 少し行くと、かつめし一平(②、1245)という店があります。時刻が時刻ですから思わず入ります。かつめしというのは加古川の名物ということになっていますが、かつめしという名付けをしたのはこの店だということのようで、登録商標にもなっているようです。カツ丼ではなく、平らな皿に盛られていて、箸で食べます。ちょうどこの時、安倍・オバマの日米首脳の記者会見のテレビ実況中継が流れていました。

 山陽電鉄伊保駅(③、1317)にちょっと寄ってから、西に進みます。広い道を進まなかったので、あっちでうろうろ、こっちでうろうろ、地図を持たずに出たとこ勝負で歩きました。

 鹿島川(④、1347)のそばを歩いてから、山陽電鉄曽根駅(⑤、1356)に出ます。駅の北側には曽根天満宮の社殿(⑥、1356)が見えます。ここも菅原道真ゆかりの神社です。

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【写真番号は、上段が左から右へ①、②、③、下段が左から右へ④、⑤、⑥です。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(486)

「明石日常生活語辞典…て」(14)

 

()ひろげる〔てー()ひろげる〕【手()広げる】《動詞・ガ行五段活用》 仕事や関わる内容の範囲を広げる。「てーをひろげ・過ぎ・たら・ 会社・が・ 潰れる・ぞ。」

()やく〔てー()やく〕【手()焼く】《動詞・カ行五段活用》 持て余す。てこずる。「暴走族・が・ 走り回っ・て・ 警察・も・ てーをやい・とる・みたいや。」

()やすめる〔てー()やすめる〕【手()休める】《動詞・マ行下一段活用》 仕事を一休みする。「てーをやすめ・て・ お茶・でも・ 飲み・まへ・ん・か。」

てん【天】《名詞》 ①地上の上に広がっている空間。「てん・から・ 雨・が・ 降っ・てくる。」②神のいるところ。「神さん・が・ てん・から・ 見・とっ・て・や。」⇒そら〕

てん【点】《名詞》 ①一画で書いたり、筆記具の先を置いただけで施したりしたような、小さなしるし。「五人・の・ 名前・に・ てん・の・ 印・が・ つい・とる・の・は・ どーゆー・ 意味・かいなー。」②句読点のうちの、読点。「てん・の・ ない・ 文章・は・ 読みにくい。」③特に強調する言葉の横に施すしるし。「字ー・に・ てん・が・ つけ・てある・ ところ・は・ 大事な・ ところ・や・さかい・ 忘れ・ん・よーに・ し・なはれ。」④試験の正誤。成績評価を表す数。「てん・を・ 付ける。」①②③⇒てぼ、ちょぼ〕

でん〔でーん〕《感動詞》 子どもの遊びで、相手にタッチするときに、相手に気付かせるために発する言葉。「でーん・ つかまえ・た・ぞー。」

てんいん【店員】《名詞》 店に勤めている人。店で働いている人。「てんいんさん・の・ 教育・が・ えー・ 店」

てんかす【天滓】《名詞》 天ぷらを揚げるときにできる、小さなころもの集まり。「うどん・に・ てんかす・を・ 載せる。」

てんかふ【天花粉】《名詞》 あせもの治療や予防のために使う、瓜の根からとった白い粉。「風呂上がり・に・ てんかふ・を・ つける。」

てんかん《名詞》 発作的に意識障害や痙攣が起こる病気。「てんかん・(を・) かく。」

てんき【天気】《名詞》 ①晴れ・曇り・雨、気温、風の具合などの空模様。「明日・の・ てんき・は・ 雨・やろ・か。」②雨が降ったり雲が出たりしていなくて、青空が見えて天気がよいこと。「てんき・が・ 続い・とる。」③人の心の様子。「あいつ・の・ てんき・は・ 急に・ 変わる。」①②⇒ひより。⇒はれ〕

でんき【電気】《名詞》 ①エネルギー源の一つで、モーターを回したり、明かりをつけたりする働きのもととなるもの。「でんき・の・ なかっ・た・ 時代・は・ 不便やっ・た・やろ・なー。」②[①]によって熱を発生させる力。「でんき・で・ 湯ー・を・ 沸かす。」③[①]によって明かりをもたらす力。電灯。照明。「でんき・を・ 点け・てください。」

でんきがま【電気釜】《名詞》 電気の力を用いて炊飯をする釜。「でんきがま・の・ スイッチ・を・ 入れる。」

でんきくらげ【電気くらげ】《名詞》 触ると、刺されてピリピリするくらげ。「でんきくらげ・は・ 触る・の・は・ やめ・とき。」

でんきスタンド【電気  英語=stand】《名詞》 机の上などに置く、台の付いた電灯。「でんきすたんど・で・ 手元・を・ 照らす。」〔⇒スタンド〕

でんきせったっき【電気洗濯機】《名詞》 たらいや洗濯板などに代わるものとして登場した、電気の力を用いて洗濯する器械。「でんきせったっき・で・ 汚れ・た・ ズボン・を・ 洗う。」〔⇒でんきせんたくき〕

でんきせんたくき【電気洗濯機】《名詞》 たらいや洗濯板などに代わるものとして登場した、電気の力を用いて洗濯する器械。「昔・は・ でんきせんたくき・に・ 噴流式・と・ 撹拌式・が・ あっ・た。」◆現在では、「せんたくき」と言うだけで、「でんきせんたくき」を意味する。〔⇒でんきせったっき〕

でんきそうじき〔でんきそーじき〕【電気掃除機】《名詞》 箒やはたきなどに代わるものとして登場した、電気の力を用いて掃除をする器械。「でんきそーじき・の・ 音・が・ やかましー。」◆現在では、「そうじき」と言うだけで、「でんきそうじき」を意味する。

でんきのせん【電気の線】《名詞》 電気を通す、金属の線。「でんきのせん・を・ 換える・ 工事中・で・ 今・は・ 停電・や。」〔⇒でんせん〕

でんきのたま【電気の玉】《名詞》 電気の力を用いた、照明用の光る球。「でんきのたま・が・ 切れ・た。」◆蛍光灯の場合は、「けいこうとうのたま〔けーこーとーのたま〕」と言う。〔⇒でんきゅう〕

 

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2014年5月 5日 (月)

放射状に歩く(135)

 

海岸沿いに白浜の宮まで⑫

 

 高砂駅のあたりは海岸から離れているのですが、加古川の流れに近いということもあってか、海抜は1.9メートル(写真番号①、撮影時刻1208)というから驚きます。

 山陽電鉄の線路の北側の道を歩きます。はじめは離れていたのですが、しだいに線路に近づきます。近くを電車が走りすぎます(②、1222)

 高砂駅の西隣の荒井駅(③、1223)は、工場地帯の通勤者の乗降の多い駅です。朝夕は高砂駅よりも乗降客が多いようです。

 踏切進入注意の立て札があります(④、1227)。線路と並行する道路があって、その間は12メートルしかありません。昨年、この場所で立ち往生した大形運搬トラックの後部が線路にはみ出して、大きな事故が発生したところです。

 荒井神社(⑤、1232)は7世紀に創建された古い社です。境内には根元から男松と女松が分かれて出ている「結びの松」があります。武者小路実篤の歌碑もあります。

 線路と道路の間隔がほとんどなくなったところにキッコーマンの関西工場(⑥、1236)があります。このあたりは大企業の基幹的な工場がくつもあります。

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【写真番号は、上段が左から右へ①、②、③、下段が左から右へ④、⑤、⑥です。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(485)

「明石日常生活語辞典…て」(13)

 

てれかくし【照れ隠し】《名詞、動詞する》 きまりの悪いことを他のことに紛らわせること。「てれかくし・に・ 笑う。」

てれくさい【照れくさい】《形容詞》 きまりが悪い。気恥ずかしい。「褒め・られ・たら・ てれくさい・がな。」

てれこ《副詞に、形容動詞や》 ①反対である様子。逆である様子。あべこべである様子。「子ども・が・ 靴・を・ てれこに・ 履い・とる。」「ズボン・の・ 前後ろ・を・ てれこ・に・ 履い・とる。」②交互になっている様子。「てれこに・ し・て・ 箱・に・ 詰める。」③すれ違いになった様子。「途中・で・ 会え・なん・だ・ん・は・ 道・が・ てれこやっ・た・みたいや。」

テレビ〔てれび〕【英語=televisionから】《名詞》 映像や音声を電波に乗せて送る仕組み。また、その受像機。また、その番組。「白黒てれび」「おもろい・ てれび・が・ あら・へん。」 

てれる【照れる】《動詞・ラ行下一段活用》 人に注目されることを恥ずかしく思う。はにかむ。「てれ・んと・ ほんま・の・ こと・を・ 白状し・てみー・な。」

でれんと《副詞、動詞する》 だらしない姿勢で、動きが鈍い様子。弱ってしまって、寝そべっている様子。「でれんと・ 寝ころん・で・ テレビ・を・ 見・とる。」「暑ー・て・ 犬・が・ てれんと・ し・とる。」

てわけ【手分け】《名詞、動詞する》 一つの仕事を何人かで分担してすること。「てわけし・て・ 探す。」 

()うつ〔てー()うつ〕【手()打つ】《動詞・タ行五段活用》 必要な処置や方法を行う。「先・に・ てーおうっ・た・ 者(もん)・が・ 勝ち・や。」

()かける〔てー()かける〕【手()掛ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①いろいろと世話をする。「てをかけ・て・ 子ども・を・ 育てる。」②乱暴を振るう。「女・の・ 子ー・に・ てーかけ・たら・ あか・ん・がな。」なぐる、どつく、ぶちます、()だす〕

()かす〔てー()かす〕【手()貸す】《動詞・サ行五段活用》 他人の仕事・作業などに力を注いで、負担を軽くしてやる。協力する。「重たい・さかい・ ちょっと・ てーおかし・てんか。」〔⇒たすける、てつだう、てったう〕

()きる〔てー()きる〕【手()切る】《動詞・ラ行五段活用》 関わり合うことをやめる。「あの・ 人・と・は・ てーおきっ・た・ 方・が・ 良()ー・ん・と・ 違い・まっ・か。」

()だす〔てー()だす〕【手()出す】《動詞・サ行五段活用》 ①働きかける。やってみる。しなくてもよいことにまで、してしまう。「競馬・に・ てーをだす。」②乱暴を振るう。「てーをだし・て・ 怪我さ・し・たら・ あか・ん・よ。」なぐる、どつく、ぶちます、()だす〕

()つける〔てー()つける〕【手()付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①とりかかる。着手する。「何・から・ てーをつけ・たら・ えー・ん・やろ・か。」②人のものをこっそり盗んで、自分のものとする。「会社・の・ 金・に・ てーつけ・たら・ あか・ん・ぞ。」③起こっていることについて対策を施す。「大水・で・ てーつけ・られ・へん・ので・ 逃げる・の・に・ 精いっぱいやっ・た。」「子ども・が・ 泣い・て・ てーをつけ・られ・へん。」◆③の「て()つける」を、打ち消しを伴った表現にするときは、助詞が変わって、「て()つけ・られ・へん」となることがある。また、「大火事・で・ てーのつけよーがなかっ・た・みたいや。」のような言い方もする。

()つなぐ〔てー()つなぐ〕【手()繋ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 協力する関係を取り結ぶ。「商店街・が・ てーつない・で・ 大売り出し・を・ し・とる。」

()ぬく〔てー()ぬく〕【手()抜く】《動詞・カ行五段活用》 しなければならないことを、いいかげんにする。しなければならない過程や段階などの一部を省く。「てーをぬい・とっ・たら・ 失敗する・ぞ。」

()はなす〔てー()はなす〕【手()離す】《動詞・サ行五段活用》 集中して行っていることを一時中断する。「てーはなさ・れ・へん・ 仕事・が・ ある・さかい・ 誘わ・れ・ても・ 行か・れ・へん・ねん。」◆「て()はなす」を、打ち消しを伴った表現にするときは、助詞が変わって、「て()はなさ・れ・へん」となることがある。

()ひく〔てー()ひく〕【手()引く】《動詞・カ行五段活用》 関わることをやめる。「あんた・に・ てーひか・れ・たら・ 困る・ねん。」

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2014年5月 4日 (日)

放射状に歩く(134)

海岸沿いに白浜の宮まで⑪

 

 百間蔵跡と津留穀留御番所跡(写真番号①、撮影時刻1152)の説明板があって、次のように書かれています。

 

 百間蔵は、江戸時代初期、姫路藩主の池田輝政が、京の伏見にあったものを移して増築したと言われている。北にあったものは52間、南のものは48間と記録されている。加古川を下る物資はすべて高砂に運び込まれたため、蔵は姫路藩の倉庫としてばかりではなく、諸藩や旗本の年貢米の集積地として繁栄した。

 また、百間蔵のうちの南蔵の南側に津留穀留御番所が建てられた。姫路藩では、年貢納入以前の米の売買、流通を一切禁止する津留穀留を行っていたため、加古川上流から下って高砂に来る川舟を対象として、米の移出入を監視した。

 

 そして、すぐ近くに、旧姫路藩酒井侯御米百間蔵址という石柱(②、1152)が立っています。

 このあたりの藍屋町は卯建の街並みが少し残っていますが、その一角に藍屋町の説明板(③、1156)があります。このあたりの堀川周辺地区には、農人町、高瀬町、鍵町、鍛冶屋町、船頭町、釣船町、大工町など29の町名があったのですが、今は説明板で偲ぶほかはありません。

 本町商店街(④、1158)のところで、道は直角に折れて北に進みます。このあたりで正午になりました。ここまでの歩数は20000歩余です。

 すぐに山陽電鉄の踏切(⑤、1203)に出会います。踏切の西側には山陽電鉄高砂駅(⑥、1205)が見えます。

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【写真番号は、上段が左から右へ①、②、③、下段が左から右へ④、⑤、⑥です。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(484)

「明石日常生活語辞典…て」(12)

 

でむかえる【出迎える】《動詞・ア行下一段活用》 こちらに向かって来るものに対して、途中まで出かけて待ち受ける。または、ある場所で待ち受ける。「門・に・ 並ん・で・ でむかえる。」

ても〔でも〕《接続助詞》 前後の言葉で逆接になることを表す言葉。…したとしても。

「雨・が・ 降っ・ても・ 中止・は・ せー・へん。」「読み・とー・ても・ 貸し・てくれ・へん・ねん。」◆助動詞に接続する場合は「たところで」「たところで」は使えない。〔⇒たところで、たとこで〕

でも《副助詞》 ①いくつかあるもののうち、少しの例を提示する働きをする言葉。「神戸・でも・ 大阪・でも・ 売っ・とる。」「飴・でも・ 食べ・まっ・か。」②ひっくるめて言うときに使う言葉。「西・でも・ 東・でも・ 行き・たい・ とこ・へ・ 行け。」「何・でも・ かん・でも・ 見・たら・ 欲しなっ・てくる。」

てもあしもでん〔てーもあしもでん〕【手も足も出ん】《慣用句(句末は動詞+助動詞)》 どうすることもできない。お手上げである。「難しー・ 問題・で・ てーもあしもでん・かっ・た。」◆「てもあしもでえへん」となることもある。

てもと【手元】《名詞》 ①手の届くあたり。すぐそば。「紐(ひぼ)・を・ てもと・に・ 引っ張る。」②手の動かし方。手さばき。「包丁・を・ 使(つこ)・とる・ てもと・が・ 危ない。」

でもどり【出戻り】《名詞》 結婚した女性が、離婚して実家に帰ること。また、そのような女性。「姉・が・ でもどり・で・ 家・に・ おる。」

てや〔でや〕《補助動詞・特殊活用》 相手や第三者に敬意を表すときに使う言葉。「先生・が・ お前・を・ 呼ん・どっ・てや・ぜ。」「先生・が・ 一人一人・ 名前・を・ 呼ん・でや。」

てやる〔でやる〕《補助動詞・ラ行五段活用》 ①他の人やものことを考えて、何かの動作を行ったり、行う意志があったりすることを表す言葉。「何・ぞ・ 欲しー・ 物・が・ あっ・たら・ 買()ー・てやろ・か。」「絵本・を・ 読ん・でやる」②自分の強い意志や決意を表す言葉。「熱・が・ ある・けど・ 明日・は・ 絶対に・ 学校・へ・ 行っ・てやる。」③(後ろに過去の助動詞「た」が続いて、)首尾よく行ったという意味を表す言葉。「昨日・は・ 学校・を・ 休ん・でやっ・た。」〔⇒たる〕

てら【寺】《名詞》 ①仏像をまつり、坊さんが修行や仏事を行うところ。「山・の・ 上・に・ 大けな・ てら・が・ ある。」②お坊さん。◆仏事を行う場合などに限って使う。「てら・は・ まだ・ 来・とら・れ・へん。」

てらしあわす【照らし合わす】《動詞・サ行五段活用》 二つ以上のものを比べて異同などを確かめる。「二つ・の・ 帳簿・を・ てらしあわし・て・ 間違い・が・ ない・か・ 調べる。」

てらす【照らす】《動詞・サ行五段活用》 ①光を当てて明るくする。「懐中電灯・で・ てらし・て・ 探す。」②太陽や月が輝いて、自分たちを明るく(熱く)する。「お日ーさん・に・ てらさ・れ・て・ 日向ぼっこ・を・ する。」■自動詞は「てる」

てりつける【照りつける】《動詞・カ行下一段活用》 日光が輝いて、熱や光の刺激を強く受ける。「昼・は・ お日さん・が・ よー・ てりつけ・とる。」

てり【照り】《名詞》 ①太陽の日射し。太陽の日射しの様子。「梅雨・が・ あけ・て・ てり・が・ きつー・ なっ・た。」②雨が降らないこと。「何日・も・ てり・が・ 続い・とる。」③ものの光沢やつや。「きれいな・ てり・の・ 重箱」④食べ物を焼いたときの色つや。「魚・が・ えー・ てり・に・ 焼け・た。」

てる【照る】《動詞・ラ行五段活用》 ①太陽や月が輝く。「月・が・ てっ・とる。」②晴れた天気になる。「昼から・は・ てっ・てくる・やろ。」③食べられる実などが熟する。「よー・ てっ・た・ 西瓜・や・さかい・ 甘い・なー。」■①の他動詞は「てらす」

でる【出る】《動詞・ダ行下一段活用》 ①ある限られたところから外へ進み行く。「家・の・ 外・へ・ でる。」②隠れていたものや見えなかったものの姿が現れる。「山・から・ 朝日・が・ でる。」「星・が・ で・とる。」「よだれ・が・ でる。」「前・へ・ で・てこい。」③外に向かって張り出す。「釘・の・ 先・が・ で・とる。」④出発する。「電車・が・ で・ても・た。」⑤数量や価値などが加わる。「スピード・が・ でる。」「だいぶ・ 調子・が・ で・てき・た。」⑥卒業する。「高等学校・を・ で・て・ 働い・とる。」⑦起きる。起こる。「涼しー・ 風・が・ で・てき・た。」⑧売れる。「この・ 本・は・ よー・ で・てまっ・せ。」⑨出席する。「隣保・の・ 代表・が・ 寄り合い・に・ でる。」■対語=①②③「はいる」

てるてるぼうず〔てるてるぼーず〕【照る照る坊主】《名詞》 晴れることを願って作り、軒下などに吊す人形。「遠足・の・ 前・の・ 日ー・に・ てるてるぼーず・を・ 吊る。」

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2014年5月 3日 (土)

放射状に歩く(133)

海岸沿いに白浜の宮まで⑩

 

 加古川西岸に三菱製紙の高砂工場(写真番号①、撮影時刻1141)が見えます。高砂のランドマークのような工場です。

 橋の途中で、改めて加古川河口(②、1142)を眺めやります。左側(加古川市域)の海岸線には工場のクレーンが、右側(高砂市域)はすこし穏やかな景色です。

 橋を渡り終えると、高砂市(③、1148)に入ります。たいていの車は相生橋西詰から直角に曲がって川に沿って北上しますが、まっすぐ東へも広い道が続いています。

 いかにも古い街並みに変わっていきますが、川地蔵(④、1150)という古い祠があります。細い水面に架かる小さな橋は、永楽橋です(⑤、1150)。高砂市内の入り口になっているような感じでバス停の名前も永楽橋です。

 永楽橋の下は堀川です。かつて水運が盛んであった時代、加古川の上流から下ってきた舟を迎え入れるために、加古川の本流から西側に水路を作り、この地域の周りを水路が囲んでいました。それが堀川です。

 永楽橋の上流側(⑥、1152)は、今も、ゆったりとのびやかな水が湛えられています。

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【写真番号は、上段が左から右へ①、②、③、下段が左から右へ④、⑤、⑥です。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(483)

「明石日常生活語辞典…て」(11)

 

でほうだい〔でほーだい〕【出放題】《形容動詞や》 ①出っぱなしである様子。「水道・の・ 蛇口・が・ めげ・て・ 水・が・ でほーだいに・ なっ・とる。」②言葉にまかせて勝手なことを言う様子。「人・の・ 前・で・ でほーだいに・ 言ー・とる・さかい・ ひやひやする・がな。」⇒いいたいほうだい〕

てほしい〔てほしー、でほしい、でほしー〕《補助形容詞》 相手や第三者に望みを述べるときに使う言葉。「明日・は・ お日ーさん・が・ 照っ・てほしー・な。」「本・を・ 読ん・でほしー・ねん。」

でぼちん《名詞》 顔の眉毛の上から、髪の毛の生えているところまでの部分。「でぼちん・同士・が・ ごっつんこ・ し・た。」「でぼちん・の・ 広い・ 人」〔⇒でこ、おでこ、ひたい〕

てぼてぼ《名詞》 ①一画で書いたり、筆記具の先を置いただけで施したりしたような、小さなしるしが二つ並んでいるもの。「てぼてぼ・を・ つけ・て・ 人数・を・ 数える。」②小さなしるしを二つ、重なりそうに書いて、同じであることを表す符号。「てぼてぼ・が・ つい・とる・の・は・ 同じ・と・ ゆう・ 意味・や。」③仮名文字の右肩につけて、濁音であることを表す符号。「カタカナ・の・ てぼてぼ・が・ 抜け・とる。」〔⇒てんてん、ちょぼちょぼ〕

てほん【手本】《名詞》 ①文字や絵画などの上達を図るために、模範として真似て練習するためのもの。「習字・の・ てほん・を・ 書い・てもらう。」②模範とすべき人や行い。「みんな・の・ てほん・に・ なる・ 人・や。」⇒ひながた〕

てぼん【手盆】《名詞》 客に出す食べ物や飲み物を、お盆を使わないで手に持ったままで差し出すこと。「てぼん・の・ まま・で・ すみません。」

てま【手間】《名詞》 ある事柄をすることに要する時間や労力。「てま・の・ かかる・ 割り・に・ 儲け・が・ 少(すけ)ない。」

てまう〔でまう〕《補助動詞・ワア行五段活用》 動作が完了することを表すときに使う言葉。「もー・ じっきに・ 小遣い・が・ ないよーなっ・てまい・そーや。」「電車・が・ 出・ても・た。」

でまえ【出前】《名詞、動詞する》 ①注文を受けたところに料理を届けること。「でまえ・を・ し・とる・ 店」「でまえ・が・ 遅い。」②注文して届けられた料理。「でまえ・や・けど・ えー・ 味・や。」③注文を受けて料理を届ける人。「うどん屋・の・ でまえ・が・ 来・た。」 

でまかせ【出任せ】《名詞、形容動詞や》 思いついたまま、いい加減なことを言うこと。「でまかせ・を・ 言()ー・とっ・たら・ じっきに・ ばれ・てまう・ぞ。」〔⇒くちからでまかせ〕

てます〔でます〕《補助動詞・サ行五段活用》 動作や状態が継続していることを、丁寧に表現する言葉。「あいつ・に・は・ ごっつい・ 腹・を・ 立て・てます・ねん。」「今・ おもろい・ 小説・を・ 読ん・でます・ん・や。」(丁寧な気持ちを除外すれば、「とる」を用いて「腹・を・ 立て・とる・ねん。」という言い方をする。)

てまちん【手間賃】《名詞》 仕事をした時間や労力に対して支払われるお金。「大工さん・の・ てまちん」

でまわる〔でまーる〕【出回る】《動詞・ラ行五段活用》 産地から市場や小売り店に品物が出る。品物がたちらこちらで見られるようになる。「秋刀魚(さんま)・が・ でまーる・よーに・ なっ・た。」 

でみせ【出店】《名詞》 ①行事の会場や道端などに出した露店。「秋・の・ 祭り・の・ でみせ・が・ 楽しみ・やっ・た・もん・や。」②本店以外に設けた店。「パン屋・が・ 駅前・に・も・ でみせ・を・ こしらえ・とる。」

てみやげ【手土産】《名詞》 手に提げて持っていけるほどの、ちょっとした土産物。挨拶の気持ちを表す、簡単な贈り物。「てぶら・で・ 行か・れ・へん。何・ぞ・ てみやげ・ 持っ・ていか・な・ あか・ん。」

てみる〔でみる〕《補助動詞・マ行上一段活用》 何かを試しに行ったり、実際にやってみたりするという意味を表す言葉。「いっぺん・ 言()ー・てみ・たっ・たら・ 気ー・が・ つく・かも・ しれ・へん・やろ。」

でむかえ【出迎え】《名詞》 こちらに向かって来るものに対して、途中まで出かけて待ち受けること。また、そのようなことをする人。「お客さん・が・ 来る・ので・ 玄関・で・ でむかえ・を・ する。」

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2014年5月 2日 (金)

放射状に歩く(132)

海岸沿いに白浜の宮まで⑨

 

 前方に相生橋が見えて(写真番号①、撮影時刻1130)、加古川が近づきました。建物がなくなって、空が広がったように感じられます。

 けれども近づくと、その前に大崎橋(②、1130)があります。大河の加古川に寄り添うようにして、小さな流れの泊川があるのです。

 それを過ぎると、一気に加古川が広がります(③、1131)。広い河口の向こうは播磨灘、川の対岸は高砂市です。

 相生橋(④、1132)は東行きと西行きとが別々の橋になっています。北側に架かる東行きの橋の方が堂々とした橋桁です。東行きの車道の外側にある歩道を歩きます。

 加古川は中州が広がっていて、菜の花なども咲いています(⑤、1136)。北側には、東播磨の低い山々の連なりが見えます。

 相生橋を半分ぐらい進むと、ゆったりとした流れが広がります。少し離れたところを山陽電鉄の大阪・梅田行き直通特急が渡っていきます(⑥、1139)。その向こうには、時折、山陽新幹線の電車が行き交います。

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【写真番号は、上段が左から右へ①、②、③、下段が左から右へ④、⑤、⑥です。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(482)

「明石日常生活語辞典…て」(10)

 

でなおす【出直す】《動詞・サ行五段活用》 ①一度引き返して、もう一度出てくる。「留守・やっ・た・みたいや・さかい・ でなおし・てき・まし・てん。」②ものごとを最初からもう一度行う。「英語・の・ 勉強・を・ でなおし・て・ 始める。」

てにいれる〔てーにいれる〕【手に入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 品物などを自分のものとして受け取る。「欲しかっ・た・ 車・を・ てーにいれ・た。」

てぬき【手抜き】《名詞、動詞する》 すべきことを怠って、しないこと。「てぬき・の・ 工事・を・ さ・れ・たら・ 危ない・ぞ。」

てぬぐい【手拭い】《名詞》 顔や体を拭くために使う、細長い布。「汗・を・ 拭く・ てぬぐい・を・ 持っ・ていく。」〔⇒てのぐい、てのごい、てんてん〕

てのぐい【手拭い】《名詞》 顔や体を拭くために使う、細長い布。「腰・に・ てのごい・を・ ぶら下げる。」〔⇒てぬぐい、てのごい、てんてん〕

てのごい【手拭い】《名詞》 顔や体を拭くために使う、細長い布。「てのごい・で・ 顔・を・ 拭く。」〔⇒てぬぐい、てのぐい、てんてん〕

てのこう〔てのこー〕【手の甲】《名詞》 手首から指の付け根までの間の、ものを握るときに、ものに触れない側。「年とっ・て・ てのこー・が・ 皺・だらけや。」■対語=「てのひら」

てのひら【手の平、掌】《名詞》 手首から指の付け根までの、ものを握るときに、ものに触れる側。「てのひら・で・ 手相・を・ 見る。」■対語=「てのこう」

でば【出刃】《名詞》 魚などを調理するときに使う、みねが厚く先がとがった包丁。「でば・で・ 魚・を・ さばく。」〔⇒でばぼうちょう〕

デパート〔でぱーと〕【英語=department storeから】《名詞》 いろいろな種類の商品を、売場を分けて陳列し販売している大型の小売店。「明石・の ステーションでぱーと・で・ お菓子・を・ 買()ー・た。」〔⇒ひゃっかてん〕

ではいり【出入り】《名詞、動詞する》 出ることと入ること。「ではいりし・やすい・ 店」〔⇒でいり〕

でばな【出鼻】《名詞》 物事の始めの部分。始めたばかりの時。「百メートル競走・は・ でばな・で・ 失敗し・た。」「でばな・を・ 叩か・んと・ いか・ん。」

てばなす【手放す】《動詞・サ行五段活用》 持っているものを人に売ったり譲ったりする。「田圃・を・ てばなし・て・ 子ども・を・ 大学・に・ 行か・す。」

でばぼうちょう〔でばぼーちょー〕【出刃包丁】《名詞》 魚などを調理するときに使う、みねが厚く先がとがった包丁。「でばぼーちょー・を・ 砥石・で・ とぐ。」〔⇒でば〕

ではらう【出払う】《動詞・ワア行五段活用》 そこにいた人や物が、残らず出てしまう。「家・の・ 者・が・ ではろー・とる・ 時・に・ 泥棒・が・ 入っ・た。」

てはる〔ではる〕《補助動詞》 相手や第三者に敬意を表すときに使う言葉。「向こう・に・ おる・ 人・が・ あんた・を・ 手招きし・てはる・みたいや。」「何ぞ・ 面白(おもろ)い・ 本・を・ 読ん・ではり・ます・か。」◆一般的には阪神間は「はる敬語」で、播磨などは「てや敬語」であると言われる。当方言では、本来、「行き・はる」という言い方はせず、「行っ・て・や」という言い方をする。それとともに、「行っ・てはる」という言い方もする。

てびょうし〔てびょーし〕【手拍子】《名詞》 手をたたいてリズムをとること。また、そのリズム。「踊り・の・ てびょーし」

てびろい【手広い】《形容詞》 いろいろのことに広く関係している様子。「てびろー・に・ 商売する。」

てぶくろ【手袋】《名詞》 防寒や安全確保のために手にはめる、袋状のもの。「てぶくろ・を・ 履く。」◆「手袋・を・ はめる。」と言うことは少ない。

てぶら【手ぶら】《形容動詞や》 手に何も持たない様子。土産などを持参しない様子。「てぶらで・ 挨拶・に・ 行く。」◆ふざけて、「てんぷら」と言うこともある。

てぼ《名詞》 ①一画で書いたり、筆記具の先を置いただけで施したりしたような、小さなしるし。「字ー・の・ 上・の・ 方・に・ てぼ・が・ 抜け・とる。」②句読点のうちの、読点。「てぼ・を・ 打っ・た・ 方・が・ 読みやすい。」③特に強調する言葉の横に施すしるし。「字ー・の・ 横・に・ てぼ・を・ つけ・とい・たら・ 気ー・を・ つけ・て・ 読ん・でくれる・やろ。」〔⇒てん、ちょぼ〕

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2014年5月 1日 (木)

放射状に歩く(131)

海岸沿いに白浜の宮まで⑧

 

 浜の宮公園(写真番号①、撮影時刻1055)はたくさんの松に埋め尽くされたような公園です。かつて白砂青松であった海岸地帯ですが、しだいに失われてきています。そんな中で、このあたりでは元気な松の姿を見ることができます。松林の中にちょっとした広場があって、保育園児でしょうか、元気に駆け回っています(②、1057)

 浜の宮公園が終わったところに、「菅公遺蹟濵之宮」という碑(③、1100)があって神社の参道が北の方に続いています。菅原道真ゆかりの地ですから、神社は天満宮(④、1101)です。

 このあたりから県道718号はしだいに狭くなって、満足な歩道が設けられていません(⑤、1105)。道路の端を、車を避けながら歩きます。

 大崎という交差点(⑥、1127)は、加古川市中心部へ抜ける道との分岐点です。ここまで来れば加古川の流れも目前で、道が広がっていきます。

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【写真番号は、上段が左から右へ①、②、③、下段が左から右へ④、⑤、⑥です。】

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(481)

「明石日常生活語辞典…て」()

 

てつだう【手伝う】《動詞・ワア行五段活用》 他人の仕事・作業などに力を注いで、負担を軽くしてやる。手をさしのべる。「あいつ・は・ また・ 新米や・さかい・ みんな・で・ てつどー・たっ・てくれ・へん・か。」〔⇒たすける、てったう、て()かす〕

てったう【手伝う】《動詞・ワア行五段活用》 他人の仕事・作業などに力を注いで、負担を軽くしてやる。手をさしのべる。「みんな・に・ てっとー・てもろ・て・ 嬉しかっ・た。」〔⇒たすける、てつだう、て()かす〕

でっち【丁稚】《名詞》 商工業の家に奉公して、雑役などをこなす少年。「小()まい・ 時・は・ 大阪・で・ でっち・を・ し・とっ・てん。」〔⇒こぞう〕

でっちようかん〔でっちよーかん〕【丁稚羊羹】《名詞》 比較的安価で手に入る羊羹。「明石・の・ でっちよーかん」◆丁稚のような人でも買って食べられるという意味を込めて名付けたと言われる。各地にあるが、明石でも名物の一つである。

てつどう〔てつどー〕【鉄道】《名詞》 鉄のレールを敷いて、列車などを走らせて、人や物を輸送する交通機関。「修学旅行・は・ てつどー・で・ 行く。」◆かつては、国鉄を「てつどう」と言い、私鉄を「でんしゃ」と言っていたことがある。〔⇒てっとう〕

てっとう〔てっとー〕【鉄道】《名詞》 鉄のレールを敷いて、列車などを走らせて、人や物を輸送する交通機関。「てっとー・を・ 降り・て・ バス・に・ 乗り換える。」〔⇒てつどう〕

てっとうみち〔てっとーみち、てっとみち〕【鉄道道】《名詞》 列車などを走らせるために、レールが敷いてあるところ。「土筆採り・に・ 行っ・たら・ てーとーみち・に・ はいら・ん・よーに・ 気ー・ つけ・よ。」■類語=「でんしゃみち」

てっとりばやい【手っ取り早い】《形容詞》 ①素早い動作である。「てっとりばよーに・ 仕事・を・ 片付ける。」②手間がかからなく、簡単である。「人・に・ 言わ・んと・ 自分・で・ する・ 方・が・ てっとりばやい。」 

てっぱん【鉄板】《名詞》 鉄を延ばして板の形にしたもの。「溝・の・ 上・に・ てっぱん・を・ ひく。」「てっぱん・で・ 肉・を・ 焼く。」

てっぱんやき【鉄板焼き】《名詞》 お好み焼きなどの、鉄で作った板の上で焼く食べ物。「みんな・で・ 一緒に・ てっぱんやき・を・ する。」

でっぷり《副詞と、動詞する》 どっしりと太って、体格がよい様子。「でっぷりし・とる・さかい・ 走る・の・は・ 苦手や。」「でっぷりと・ 貫禄・の・ ある・ 人」

てっぺ【天辺】《名詞》 ものの最も高いところ。頂上。「半鐘〔=火の見櫓〕・の・ てっぺ・に・ 上る。」「六甲・の・ 山・の・ てっぺ・に・ 雲・が・ かかっ・とる。」〔⇒てっぺん〕

てっぺん【天辺】《名詞》 ものの最も高いところ。頂上。「山・の・ てっぺん・が・ 見え・へん。」「屋根・の・ てっぺん・の・ 瓦・を・ 取り替える。」「頭・の・ てっぺん・に・ 白髪・が・ ある。」〔⇒てっぺ〕

てつぼう〔てつぼー〕【鉄棒】《名詞》 ①鉄でできている棒。「戸ー・を・ てつぼー・で・ こじ開ける。」②、器械体操の用具で、二本の柱に鉄の棒を水平にかけ渡したもの。「てつぼー・の・ 尻上がり・が・ でける。」

てっぽう〔てっぽう、てっぽ〕【鉄砲】《名詞》 筒に弾丸を込めて撃ち出す武器。「てっぽー・で・ 猪・を・ 撃つ。」

てつや【徹夜】《名詞、動詞する》 眠らないで、夜通し起きていること。「てつやせ・んと・ 早よ・ 寝・なはれ・よ。」

てて【手手】《名詞》 ①体の肩から左右に出ている部分。「てて・の・ 長い・ 服・を・ 着る。」②手首から先の部分。「帰っ・てき・たら・ てて・を・ きれーに・ 洗い・よ。」「犬・に・ てて・を・ 噛ま・れ・た。」◆幼児語。〔⇒て〕

てておや【父親】《名詞》 男の親。「てておや・は・ いざ・と・ 言ー・ 時・に・は・ 役に立た・ん・の・や。」〔⇒てとや、ちちおや〕■対語=「ははおや」

てとや【父親】《名詞》 男の親。「てとや・が・ ひとり・で・ 育て・た。」〔⇒てておや、ちちおや〕■対語=「はほや」

 

 

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