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2014年6月30日 (月)

【掲載記事の一覧】

 一年の前半が過ぎました。

 6月は、「中山道をたどる」を再開しました。連載記事は碓氷峠の段階ですが、既に歩き終えたのは和田峠を越えて塩尻宿に達しました。まもなく木曽路に入って奈良田、薮原、福島、上松をたどる予定にしています。したがって連載は続けます。

 「【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典」にも、毎日、取り組んでいます。連載終了までにはあと1年程度かかることと思います。

 大型の連載が多いのですが、小さな連載なども随時取り入れていきたいと思っています。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてのメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

 

◆【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典 ()(541)~継続

    [2013年1月6日開始~ 最新は2014年6月30日]

 

◆中山道をたどる ()(141)~継続

    [201311月1日開始~ 最新は2014年6月30日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)~継続

 2014年5月10日開始~ 最新は2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)一旦終了。再開する意思あり。

 2013年4月13日開始~ 最新は2014年5月9日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~継続予定

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~継続予定

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

◆百載一遇 ()()~継続予定

    [2014年1月1日開始~ 最新は2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)~継続予定

    [2012年7月4日開始~ 最新は2013年8月28日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日開始~2014年4月12日終了]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日開始~2010年3月10日終了]

 

◆明石日常生活語辞典 ()(1116)

    [2009年7月8日開始~2012年9月13日終了]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日開始~2011年9月13日終了]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日開始~20071212日終了]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日開始~2008年7月20日終了]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日開始~2009年9月10日終了]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日開始~2012年1月4日終了]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日開始~2012年5月3日終了]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日開始~2009年6月30日終了]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日開始~20061231日終了]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日開始~2008年1月10日終了]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日開始~20061226日終了]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日開始~2009年6月4日終了]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日開始~2008年1月18日終了]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日開始~2007年7月31日終了]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日開始~20081125日終了]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日開始~2009年6月22日終了]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日開始~2009年5月8日終了]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日開始~2009年3月16日終了]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日開始~20081113日終了]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日開始~20081215日終了]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日開始~2007年6月30日終了]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日開始~2010年1月3日終了]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日開始~2012年7月8日終了]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日開始~2011年6月1日終了]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日開始~2008年9月24日終了]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日開始~200610月4日終了]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日開始~20061011日終了]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日開始~200611月2日終了]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日開始~2007年6月6日終了]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日開始~2007年8月10日終了]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日開始~2007年7月7日終了]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日開始~20071030日終了]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日開始~20061015日終了]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日開始~2007年8月20日終了]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日開始~2007年9月12日終了]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日開始~2007年9月29日終了]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日開始~200612月7日終了]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日開始~2007年5月7日終了]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日開始~20061222日終了]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日開始~2007年8月27日終了]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日開始~2007年8月30日終了]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日開始~2012年9月19日終了]

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中山道をたどる(141)

松井田宿から岩村田宿まで(21)

 

旅の難儀を思いつつ

 

 どんなに険しいところであっても距離が積算されれば一里塚があるのは当然ですが、東山道の時代の一里塚(写真・左、9時46分撮影)があるようです。これは案内板だけであって、実際の一里塚のあった場所は別のところのようです。それを求めて歩くことはしないで過ぎ行くことにします。

 急な坂道になったところを座頭ころがし(写真・中、9時54)と呼んでいたようです。釜場(かんば)とも書いてあります。足元が湿って滑りやすいところで、目の不自由な人は難渋したことでしょう。今では口にするはずのない言葉ですが、昔は何気なく、このような言い方をしたのでしょう。

 栗が原(写真・右、1005)というところは、江戸時代からさらに時代が下って、明治天皇の巡幸道との関係が説明されています。明治天皇が馬車で巡幸した道路と中山道の分岐点のようです。その道路は既に廃道となっているようです。

 東海道でも中山道でも、明治天皇の巡幸で通られたところ、お休みになったところというのが遺跡となっています。鉄道が開通して、お召し列車が運行されるようになるまでは、天皇といえども苦しい旅を続けておられたということが偲ばれます。明治天皇は精力的にあちらこちらへお出かけになられたように感じられます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(541)

「明石日常生活語辞典…に」()

にがす【逃がす】《動詞・サ行五段活用》 ①捕まえていたものを放して、自由にさせる。「釣っ・た・ 魚・が・ 小さい・さかい・ にがし・たる。」②捕まえようとして、捕まえそこねる。「犯人・を・ にがし・ても・た。」

にがて【苦手】《名詞、形容動詞や》 ①気が合わなくて嫌な相手であると思ったり、気詰まりであると感じたりしている様子。「にがてな・ やつ・の・ 隣・に・は・ 座り・とー・ない。」「あいつ・と・ 話・を・ する・の・は・ にがてや。」②上手でないもの。得意でないもの。困難を感じるもの。「にがて・は・ 音楽・や。」

にがみ【苦味】《名詞》 濃いお茶、コーヒー、薬などを飲んだときのような味。また、その度合い。「にがみ・の・ ない・ 薬・は・ 嬉しー・な。」「にがみ・の・ 強い・ コーヒー」

にがり【苦汁】《名詞》 豆腐を作るときなどに使う、海水から塩を結晶させたときに残る苦い液体。

にかわ【膠】《名詞》 接着剤などとして使う、動物の骨・皮などを煮た液を冷まして固めたゼラチン。「割れ・た・ 瀬戸物・を・ にかわ・で・ ひっつける。」

にきび【面皰】《名詞》 脂肪がたまってできる、顔などにあらわれるた小さな吹き出物。「にきび・を・ 掻い・たら・ あか・ん・がな。」

にぎやか【賑やか】《形容動詞や》 ①人やものがたくさん集まって、活気のある様子。「今日・の・ 出し物・は・ にぎやかや・なー。」②明るくて陽気であったり、よくしゃべったりする様子。「葬式・の・ とき・は・ にぎやかな・ 人・は・ ちょっと・ 困る・なー。」〔⇒にんぎゃか、にんやか〕

にぎり【握り】《名詞》 ①道具などの手で持つ部分。「木ー・で・ でけ・た・ にぎり」②酢を入れたご飯を握って、魚・貝などをのせたもの。「うまい・ にぎり・が・ 食える・ 店」③ご飯を握って三角や丸形にかためたもの。「竹の皮・に・ にぎり・を・ 包む。」⇒にぎりずし。⇒にぎりめし、むすび、おにぎり〕

にぎりずし【握り寿司】《名詞》 酢を入れたご飯を握って、魚・貝などをのせたもの。「回転寿司・で・ にぎりずし・を・ 食う。」〔⇒にぎり〕

にぎりめし【握り飯】《名詞》 ご飯を握って三角や丸形にかためたもの。「にぎりめし・と・ 漬け物・を・ 持っ・ていく。」〔⇒にぎり、むすび、おにぎり〕

にぎる【握る】《動詞・ラ行五段活用》 ①手の指を全部、内側に曲げる。「にぎっ・て・ 手・の・ 中・を・ 見せ・へん。」②手の指を曲げて、ものをつかむ。「ハンドル・を・ にぎる。」③握り寿司や、握り飯を作る。「鮪・を・ にぎっ・てんか。」

にく【肉】《名詞》 ①動物の体の、骨を包んでいる柔らかい部分。「大けが・を・ し・て・ にく・が・ 見え・た。」②前項のうち、食用にする動物のもの。「食べ物・は・ にく・が・ 大好きな・ん・や。」③果実の皮の内側にあって、種などを除く部分。「梅・の・ にく」④印鑑に赤い色を付けるために使う、顔料を染み込ませたもの。「印鑑・に・ にく・を・ つける。」⇒いんにく、しゅにく〕

にくい【憎い】《形容詞》 可愛らしさがない。しゃくにさわる。うとましい。「にくー・て・ しょーがない・ やつ・や。」〔⇒にくたらしい〕

にくい《動詞に付く接尾語》 することが難しい。「漢字・が・ いっぱい・ 出・てき・て・ 読みにくい・ 本・や。」「短こー・て・ 書きにくい・ 鉛筆・や。」「行きにくい・ 所」

にくたらしい〔にくたらしー〕【憎たらしい】《形容詞》 まったく可愛らしさがない。とてもしゃくにさわる。まったくうとましい。「にくたらしー・ こと・を・ する・ やつ・や。」〔⇒にくい〕

にくづき【肉付き】《名詞》 体の肉のつき具合。太ったり痩せたりしている程度や具合。「にくずき・の・ えー・ 人」

にくてん《名詞》 鉄板などの上に生地を引いて焼き、いろんな具などを載せたりする薄焼きの食べ物。「腹・が・ 減っ・た・ん・やっ・たら・ にくてん・を・ 焼い・たろ・か。」◆本来は肉が入っていたものかどうか、よくわからないが、戦後すぐの頃は、肉類がなく野菜を入れただけのものも「にくてん」と言っていたように思う。現在では、高砂市が「にくてんの町」として売り出している。

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2014年6月29日 (日)

中山道をたどる(140)

松井田宿から岩村田宿まで(20)

 

戦略の地、旅の安全を祈る像

 

 うっそうとした木立の下の道を歩いていくと、堀り切り(写真・左、9時38分撮影)というところにさしかかります。両側が深い谷になっていますから、回り道はありません。16世紀後半の天正18年、豊臣秀吉が小田原を攻めたとき 北陸・信州の軍を防ぐために、尾根道を掘って防いだところだそうです。自然の地形に手を加えて、迎え撃とうとしたのです。中山道や旧・東山道などでは、一方が崖という地形に桟道を設けて通れるようにしたところがありますが、ここは、わざと両側の崖を削って、道を細くしたようです。

 随所に石造物がありますが、旅の安全を祈る気持ちが形となって表れたものでしょう。ひとつ作り上げるだけでもたいへんな労力が必要です。旅の伴侶である馬を保護神として江戸時代に強く信仰されたのが馬頭観音です。南向馬頭観音(写真・中、9時41)は寛政3年に作られて、人の背丈の半分余りの大きさです。険しい岩場に立っています。

 北向馬頭観音(写真・右、9時43)は文化15年に作られて、1メートル半ほどもある大きさです。険阻な場所には山賊の恐れもあったことでしょう。旅の安全を祈る気持ちを感じます。

 この辺りでは平安時代から下って、掘り切りは江戸時代の少し前、2つの観音は江戸時代のもので、馬頭観音は中山道の行き来が多くなってから作られたものです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(540)

「明石日常生活語辞典…に」()

に〔にー〕【二】《名詞》 一の次の数。ふたつ。「に台・ つない・だ・ 電車」

に〔にー〕【荷】《名詞》 ①持ち運んだり、運送したりする物。運ばれる物。「宿替え・の・ にー・を・ 車・で・ 運ぶ。」②負担があって、厄介に感じるもの。手数のかかるもの。任務となっているもの。「子ども・の・ 世話・は・ にー・に・ なる。」〔⇒にもつ〕

《助詞》 ①時、所、目的、相手などを示す言葉。「八時・に・ 始まる。」「神戸・に・ 行く。」「映画・を・ 見ー・に・ 行く。」「あいつ・に・ 教(おせ)・たろ。」②付け加えたり列挙したりするときに使う言葉。「おせん〔=煎餅〕・に・ キャラメル」③原因や結果を表す言葉。「事故・に・ 遭う。」「入院する・ こと・に・ 決まっ・た。」④割合を表す言葉。「十人・に・ 一人・が・ 当選する。」

にあう【似合う】《動詞・ワア行五段活用》 よく釣り合う。ふさわしいものになる。「よー・ におー・た・ 服」〔⇒にやう〕

にいさん〔にーさん〕【兄さん】《名詞》 ①兄を敬ったり、親しみを込めたりして言う言葉。「にーさん・ ちょっと・ 手伝(てつど)ー・てくれ・まへん・か。」②若い男の人を親しんでいう言葉。「ちょっと・ そこ・の・ にーさん、これ・ 買()ー・てくれ・へん・か。」③自分の姉の配偶者。「にーさん・は・ 元気に・ し・とっ・てです・か。」①②⇒にいちゃん、にいやん〕■類語=「ねえさん」

にいちゃん〔にーちゃん〕【兄ちゃん】《名詞》 ①兄を敬ったり、親しみを込めたりして言う言葉。「にーちゃん・ 宿題・ 教(おせ)・てーな。」②若い男の人を親しんでいう言葉。「板前・の・ にーちゃん」〔⇒にいさん、にいやん〕■類語=「ねえちゃん」

にいやん〔にーやん〕【兄やん】《名詞》 ①兄を敬ったり、親しみを込めたりして言う言葉。「にーやん・は・ 三つ・ 年上・や・ねん。」②若い男の人を親しんでいう言葉。「隣・の・ にーやん・が・ 傘・を・ 貸し・てくれ・た。」〔⇒にいさん、にいちゃん〕■類語=「ねえやん」

にえくりかえる【煮えくり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①煮えて、ぐらぐら沸き立つ。「茶瓶・の・ 湯ー・が・ にえくりかえっ・とる。」②ひどく腹が立つ。「あの・ 時・は・ 腹・の・ 中・が・ にえくりかえっ・とっ・てん。」

にえる【煮える】《動詞・ア行下一段活用》 水やだし汁に入れて熱を加えた食べ物が、やわらかくなったり味がしみ通ったりして、食べられる状態になる。「関東(かんと)炊き・が・ よー・ にえ・とる。」〔⇒ねえる、たける〕

におい【匂い・臭い】《名詞》 ①漂って鼻に感じるもの。嗅覚を刺激するもの。「良()ー・ におい・の・ する・ 花」②気持ち悪く、くさく感じるもの。「におい・が・ する・さかい・ もー・ 食べ・られ・へん。」〔⇒によい、かざ、かだ、かおり〕

におう【匂う・臭う】《動詞・ワア行五段活用》 ①漂ってきて鼻に感じる。嗅覚を刺激するものがある。「梅・の・ 花・が・ におう。」②気持ち悪く、くさく感じる。「ガス・が・ におー・てくる。」〔⇒によう、かざる、かだる。⇒かおる〕

にかい【二階】《名詞》 ①上下の二層にして作った建物。「海・の・ 近く・の・ にかい・の・ 家」②建物の下から二番目の階。「にかい・に・は・ 二間・ ある。」「百貨店・の・ にかい・の・ 売場・で・ 買い・まし・てん。」⇒にかいだて、にかいだち〕

にがい【苦い】《形容詞》 濃いお茶、コーヒー、薬などを飲んだときのような、さまざまな味で、舌を刺激して不快な感じを与えたり、ときには逆にその刺激を楽しんだりする味の様子。「饅頭・の・ あと・は・ にがい・ お茶・が・ よろしー・な。」

にかいだち【二階建ち】《名詞》 上下の二層にして作った建物。「にかいだち・や・さかい・ 海・が・ よー・ 見える。」〔⇒にかい、にかいだて〕

にかいだて【二階建て】《名詞》 上下の二層にして作った建物。「にかいだで・で・ 庭・の・ ある・ 家」〔⇒にかい、にかいだち〕

にかいばあさん〔にかいばーさん〕【二階婆さん】《名詞》 ①曾祖母。「あの・ 人・が・ にかいばーさん・です。」②一家に、子や孫の他に、祖母と曾祖母とがいる状況。「うち・は・ みんな・ 長生き・で・ にかいばーさん・に・ なっ・とる・ねん。」◆「にかいじいさん〔にかいじーさん〕【二階爺さん】」がいても当然であるが、平均寿命が短かった時代では、そのようなことは起こりにくく、聞いたことがないように思う。

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2014年6月28日 (土)

中山道をたどる(139)

松井田宿から岩村田宿まで(19)

 

平安時代を歩く

 

 弘法の井戸(写真・左、9時18分撮影)があります。茶屋があるのに、この辺りに水がないのを憐れんで弘法大師が掘り当てたという伝説が伝わっています。ごつごつした石組みになっています。弘法大師・空海は平安時代の人で、亡くなったのは835年です。この辺りでは雨水も使っていたのでしょうか。それ以外は麓から運ぶしかなかったのでしょう。説明板の下に「熊出没注意」と書いてあるのを見るとドキリとします。

 刎石茶屋跡(写真・中、9時21)のところは、少し広い場所です。茶屋本陣と3軒の茶屋があって、今も石垣や墓が残っています。力餅やわらび餅が名物であったと言います。多くの旅人が往来して、茶屋の需要も大きかったのでしょう。この地点で坂本宿から2.5㎞という表示が立っています。今朝は山道に入ってから、私はたったひとりの人にも出会っていません。

 碓氷坂の関所跡(写真・右、9時23)という案内板があります。899(昌泰4年)に関所を設けた場所だと書いてあります。中山道ではなく東山道と呼ばれた時代、昌泰という年号は菅原道真が太宰府に左遷されたという時期ではありませんか。もちろん、いつの時代にも人の往来はあり、その頃も碓氷峠は難所であったに違いありません。この辺りは平安時代を歩いている気分です。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(539)

「明石日常生活語辞典…な」(17)

 

なんどい【何どい】《感動詞》 相手につっけんどんに対応したり、疑問・非難・反発する気持ちが強かったりするときに、口をついて出る言葉。◆もとは「なん」(代名詞)+「どい」(終助詞)である。「なんどい。 何か・ 用・か。」「なんどい。 汚い・ 部屋・に・ 通し・やがっ・た・なー。」〔⇒なんどいや〕

なんどいや【何どいや】《感動詞》 相手につっけんどんに対応したり、疑問・非難・反発する気持ちが強かったりするときに、口をついて出る言葉。◆もとは「なん」(代名詞)+「どい」(終助詞)+「や」(終助詞)である。「なんどいや。 誰・や・と・ 思(おも)・たら・ おまはん・かいな。」「なんどいや。 あんな・ こと・を・ 言()ー・たら・ あか・ん・やろ。」〔⇒なんどい〕

なんどごと《名詞》 突然に起こるような大きな事件・事故。冠婚葬祭などの大きな出来事。「なんどごと・が・ あっ・たら・ 知らせ・ます・がな。」「なんどごと・の・ とき・は・ 手伝い・に・ 行く。」

なんとのう〔なんとのー〕【何と無う】《副詞》 はっきりした理由があるわけではないが、そのように感じたり思ったりするということを表す言葉。漠然とではあるが。「なんとのー・ 風邪気味・なんや。」〔⇒どことのう〕

なんにも【何も】《副詞》 そのようにする理由がないという気持ちを表す言葉。「なんにも・ ただ・に・ し・てくれ・ん・でも・ えー・ん・や・さかい・ 金・を・ 取っ・てんか。」〔⇒なにも、なんも〕

なんにもかも【何にも彼も】《副詞》 さまざまなものを含んでいる、その全体。一つ残らずすべて。「水害・で・ 流さ・れ・て・ なんにもかも・ 残ら・ず・や。」「地震・で・ なんにもかも・ 潰れ・ても・た。」〔⇒なにもかも、なんもかも、なんもかんも、ぜんぶ、こっきら、こっきらこ、こっきらこい、こっきり〕

なんのきなしに【何の気無しに】《副詞》 特別な気持ちや意図を持たずに。格別な予想などもしないで。「なんのきなしに・ 散歩し・とっ・たら・ 雨・に・ 遭ー・ても・た。」

なんぼでもかんぼでも《副詞》 どれほど高額であっても。いくらの数量や金額であっても。「なんぼでもかんぼでも・ 言わ・れ・た・ 通り・に・ 金・を・ 払う。」「なんぼでもかんぼでも・ 分け・てほしー・ん・や。」

なんぼなんでも《副詞》 いくら何でも。どう考えても。「なんぼなんでも・ あんた・から・は・ 借金・は・ でけ・へん。」

なんも【何も】《副詞》 そのようにする理由がないという気持ちを表す言葉。「なんも・ あんた・が・ 謝る・ 必要・は・ あら・へん。」〔⇒なにも、なんにも〕

なんもかも【何も彼も】《名詞、副詞》 さまざまなものを含んでいる、その全体。一つ残らずすべて。「なんもかも・で・ 一万円・に・ し・とき・ます。」「なんもかも・ 燃え・て・ 灰・に・ なっ・ても・た。」〔⇒なにもかも、なんにもかも、なんもかんも、ぜんぶ、こっきら、こっきらこ、こっきらこい、こっきり〕

なんもかんも【何も彼も】《名詞、副詞》 さまざまなものを含んでいる、その全体。一つ残らずすべて。「問題・は・ なんもかんも・ わから・なんだ。」〔⇒なにもかも、なんもかも、なんにもかも、ぜんぶ、こっきら、こっきらこ、こっきらこい、こっきり〕

なんやらかんやら《副詞》 よくわからないものやことを、あれこれいろいろと。「なんやらかんやら・ 品物・を・ 見せ・てくれ・た。」〔⇒なんじゃらかんじゃら〕

なんやらほい《副詞》 そのものの正体や実態について疑問を感じていることを表す言葉。どういうものなのか。どうなっているのか。「この・ 不思議な・ もの・は・ なんやらほい。」〔⇒なんじゃらほい〕

なんより【何より】《副詞、形容動詞や》 ①いちばん良い様子。最高である様子。「怪我・を・ せ・なんだ・の・が・ なんよりや。」②他のものに比べて一番である様子。「なんより・ 体・を・ 動かす・の・が・ 好きな・ 人・や。」〔⇒なにより、なによりかより、なんよりかより〕

なんよりかより【何より彼より】《副詞、形容動詞や》 ①いちばん良い様子。最高である様子。「順位・は・ 後ろ・でも・ 棄権せ・なんだ・ん・が・ なんよりかよりや。」②他のものに比べて一番である様子。「なによりかより・ 釣り・が・ 大好きな・ やつ・や。」〔⇒なにより、なんより、なによりかより〕

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2014年6月27日 (金)

中山道をたどる(138)

松井田宿から岩村田宿まで(18)

 

刎石山の「覗」から見下ろす坂本宿

 

 ごろごろした道が右に曲がって、さっと空が明るくなりました。「覗」という案内板(写真・左、9時06分撮影)が立っています。最後はあっけないほどに、頂上部に着きました。山道を登りはじめてから35分ほどです。ここまでが、宿の人の言う「最も厳しいところ」であるとすれば、あとは気持ちが楽になります。案内板には、次のように書かれています。

 

 坂本宿を見下ろせる場所で、山梨の老木がある。一茶は「坂本や袂の下の夕ひばり」と詠んだ。

 

 一茶がここを何度も通ったであろうことは、坂本になじみの宿があるということからもわかります。ひばりは春の空高く舞い上がりますが、春の夕刻、そのひばりが袂の下、つまり眼下に見えるというのでしょう。

 坂本宿が眼の下に広がっています(写真・中、9時06)。坂本宿を貫く広い道は、先ほどまで歩いてきた道です。眼下で蛇行する道路の右端辺りから山に分け入ってきました。上信越自動車道が見えますが、左の方の森林のような中に二つの屋根が光っているのが、昨日訪れた旧・丸山変電所なのではないでしょうか。

 ほんのしばらく休んで汗をぬぐってから、歩き続けます。風穴(写真・右、9時14)があります。固まった溶岩の裂け目から冷風が吹き出しています。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(538)

「明石日常生活語辞典…な」(16)

 

なんじゃらかんじゃら《副詞》 よくわからないものやことを、あれこれいろいろと。「なんじゃらかんじゃら・ 説明し・てくれ・た・けど・ よー・ わから・なんだ。」〔⇒なんやらかんやら〕

なんじゃらほい《副詞》 そのものの正体や実態について疑問を感じていることを表す言葉。どういうものなのか。どうなっているのか。「あの・ 向こー・に・ 見え・とる・の・は・ なんじゃらほい。」〔⇒なんやらほい〕

なんしろ【何しろ】《副詞》 他のいろいろなことは置いておいて。何と言っても。「なんしろ・ あの・ 日ー・は・ 朝・から・ 土砂降り・の・ 雨・やっ・た・なー。」〔⇒なにしろ、なにせ、なんせ、とにかく〕

なんせ【何せ】《副詞》 他のいろいろなことは置いておいて。何と言っても。「なんせ・ ゴルフ・は・ 金・が・ かかる・なー。」〔⇒なんしろ、なにしろ、なにせ、とにかく〕

なんぜ【何故】《副詞》 原因・理由についての疑問を表す言葉。どういうわけで。「なんぜ・ わし・が・ 行か・んならん・ねん・な。」◆発音は、「なんぜ」「なんで」の両方がある。〔⇒なぜ、どうして〕

なんぞいうたら〔なんぞゆーたら〕【何ぞ言うたら】《副詞》 何かというと。いざの時には。「なんぞゆーたら・ 金・を・ 借り・に・ 来る。」「なんぞゆーたら・ 兄貴・を・ 頼り・に・ する。」〔⇒なんぞいうと〕

なんぞいうと〔なんぞゆーと〕【何ぞ言うと】《副詞》 何かというと。いざの時には。「子ども・が・ なんぞゆーと・ 金・が・ かかる・なー。」「なんぞゆーと・ 子ども・が・ 頼り・や。」〔⇒なんぞいうたら〕

なんだ《助動詞》 動作・作用を打ち消す意味をもつ言葉。「忙しゅー・て・ 本・を・ 読ま・なんだ。」「飲ま・なんでも・ 生き・とれ・る。」「要ら・なんだら・ 返し・てくれ。」「知ら・なんでん。」◆「行かなんだら」と同様の意味を表す言い方としては、「行かんなんだら」「行かへなんだら」「行かへんなんだら」「行かへんかったら」「行かんかったら」などがある。

なんちゅう〔なんちゅー〕【何ちゅう】《連体詞》 相手の言うことなどに呆れたり、反発したりする気持ちを表す言葉。何と呆れた。何と馬鹿げた。「今さら・ なんちゅー・ こと・を・ 言()ー・てくる・ん・や。」「なんちゅー・ あほな・ こと・を・ ぬかし・やがる・ん・や。」

なんで【何故】 ⇒なんぜ

なんでも【何でも】《副詞》 ①区別なく、どんなものでも。「なんでも・ えー・さかい・ 早よー・ 持っ・てき・てんか。」②どんなものでも、すべて。「なんでも・ 書い・てある・ 百科事典」〔⇒なんでもかんでも〕

なんでもかんでも【何でも彼んでも】《副詞》 ①区別なく、どんなものでも。「なんでもかんでも・ 好きな・ もん・を・ 持っ・ていけ。」「なんでもかんでも・ 自分・が・ し・てしまい・たがる・ 人・や。」②どんなものでも、すべて。「出・てき・た・ 料理・を・ なんでもかんでも・ 食()・ても・た。」〔⇒なんでも〕

なんでもこい【何でも来い】《形容動詞や》 ①どのような物事に対しても、恐れない様子。ものごとに自信のある様子。無敵である様子。「なんでもこいで・ 後・へ・ 引か・ん。」②多方面に力がある様子。「運動・やっ・たら・ なんでもこいで・ 上手な・ 人・や。」「歌・でも・ 踊り・でも・ なんでもこいや。」

なんでや()いうたら〔なんでや()ゆーたら〕【何故や()言うたら】《接続詞》 理由はと言えば。どうしてかと言えば。「なんでやゆーたら・ わし・が・ その・ 人・を・ よー・ 知っ・とる・さかい・なんや。」

なんてん【南天】《名詞》 漢方で咳止めに使うことがある、冬に丸く赤い実がなる、背の低い庭木。「正月・の・ 飾り・に・ なんてん・を・ 差し・とく。」

なんと【何と】《副詞》 ①どのように。どんなふうに。「なんと・ 言わ・れ・たって・ やめ・へん・ぞ。」②程度のはなはだしさや、言い表しがたい感動を表す言葉。「なんと・ 綺麗な・ 花・でん・なー。」◆②は、感動詞としても使う。

なんど【納戸】《名詞》 衣服や家財道具などをしまっておく部屋。建物の中の物置部屋。「なんど・に・ 置い・とる・ タンス」

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2014年6月26日 (木)

中山道をたどる(137)

松井田宿から岩村田宿まで(17)

 

急坂を登っていく

 

 刎石山までが最も厳しいところだということを、宿の人から聞いていました。地面は乾いていますから滑る恐れはありません。道幅も狭くはありません。ただ勾配は少し厳しいところがあります。この勾配がどれだけ続くのかが問題です。

 道は折れて続いていきます。堂峰番所(写真・左、8時41分撮影)は、関所破りを取り締まった番人がいたところです。谷が迫っているところで道行く人を見張っていたのでしょう。

 「安政遠足 ゴールまで8㎞」という立て札がありますが、これは常置されているもののようで、次の日曜日の行事のために設置されたのではないようです。道にごろごろした石が多くなってきました。

 柱状節理(写真・中、8時52)は、なかなか見事です。この辺りには石仏がたくさんあります。馬頭観音などです。

 刎石坂(写真・右、9時00)の説明板があります。碓氷峠の一番の難所だと書いてあります。麓で見た芭蕉の句碑は、もともと、この位置にあったと書いてあります。ここに句碑を作ることも大変なことでしょうが、それを麓に移すのも力の要る仕事です。けれども、この辺りにはいろいろな石造物があります。

 右側は石が積まれて垣のようになっています。足元にも大きな石が転がっています。坂を登りつめたところに「上り地蔵下り地蔵」の説明板がありますが、この近くに室町時代に作られた二つの地蔵があるようです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(537)

「明石日常生活語辞典…な」(15)

 

なろべる【並べる】《動詞・バ行下一段活用》 ①近い場所に位置づける。「二つ・を・ なろべ・て・ 良()ー・ 方・を・ 取る。」②いくつものものを並べたりつなげたりして、列を作る。「石・を・ なろべ・て・ 区切り・を・ 作る」②立て続けにいくつものことを言ったり、出したりする。「次々に・ 注文・を・ なろべ・てくる。」〔⇒ならべる〕■自動詞は「なろぶ」

なわ【縄】《名詞》 藁などをよりあわせて作ったひも。「立入禁止・の・ なわ・を・ 張る。」「なわ・を・ なう。」

なわしろ【苗代】《名詞》 稲の種を蒔いて、苗を育てる田。「なわしろ・から・ とっ・てき・た・の・を・ 田植えする。」〔⇒なしろ〕

なわとび【縄跳び】《名詞、動詞する》 縄の両端を持って回して、一人で跳んだり、大勢で飛び越したりする遊び。「なわとび・の・ 後ろ跳び・が・ でける・よーに・ なっ・た。」

なん【何】《代名詞》 ①特定のものやことを、内容や実体がわからないものとして指す言葉。「そこ・に・ ある・の・は・ なん・や。」②特定のものやこととしないで、広く指す言葉。「ここ・に・ ある・の・は・ なん・でも・ 百円・や。」③物事のすべてを指す言葉。「なん・も・ 気・が・ つか・ず・や。」④特定のものやことの名が思い出せないときや、その名がわかっていてもぼかして言うときに使う言葉。「なん・と・ 言()ー・の・か・ 難しい・ 名前・の・ 機械・やっ・た。」〔⇒なに〕

なん【何】《副詞》 ①相手の言動などに疑問を持って、質問や詰問などをしようとする気持ちを表す言葉。どうして。「なん・ ぬかし〔=言う〕・て・けつかる・ん・や。」②まったく。少しも。「なん・ おもろない・ 話・を・ 持っ・てき・やがっ・た。」〔⇒なに〕

なんか《副助詞》 ①いくつかあるもののうちから、例を挙げて示す言葉。「休み・の・ 日ー・は・ 散歩・なんか・ し・とり・ます。」②相手を軽く見たり、自分をへりくだったりするときに使う言葉。「あんた・なんか・ 顔・も・ 見・とー・ない。」「わし・なんか・ そんな・ 難(むつか)しー・ 話・は・ わかり・まへ・ん。」③はっきりさせないで言うときに使う言葉。「来週・なんか・に・ 会える・ 日ー・は・ ない・やろ・か。」〔⇒など〕

なんかかんか《副詞》 いろいろな物事につけて、あれやこれやと。「旅行・に・ 行き・たい・と・ 言()ー・たら・ なんかかんか・ 文句・を・ 言ー・て・ 反対する。」〔⇒なんたらかんたら〕

なんぎ【難儀】《名詞、動詞する、形容動詞や》 ①苦しんだり、苦労したりすること。「山・を・ 登る・の・に・ なんぎし・た。」②困ったこと。難題であること。「そんな・ なんぎな・ こと・ 命令せ・んとい・て。」〔⇒なぎ〕

なんきゅう〔なんきゅー〕【軟球】《名詞》 野球やテニスなどで使う、ゴム製の柔らかいボール。「なんきゅー・や・さかい・ 当たっ・ても・ 痛(いと)ー・ない。」■対語=「こうきゅう」

なんきょく【南極】《名詞》 地球の南の端。また、その辺りの寒い地域。「なんきょく・に・ おる・ ペンギン」■対語=「ほっきょく」

なんきん【南瓜】《名詞》 蔓性で、夏に黄色の花を咲かせ、実が食用となる植物。「冬至・に・ なんきん・を・ 食う。」〔⇒かぼちゃ〕

なんきんまめ【南京豆】《名詞》 落花生の繭状の皮をむいたもの。「なんきんまめ・は・ 食べだし・たら・ 止まら・へん。」〔⇒ピーナツ〕

なんざん【難産】《名詞、動詞する》 普通以上に苦しんで子をうむこと。「なんざん・やっ・た・けど・ 丈夫な・ 子ー・を・ 生ん・だ・ん・やって。」

なんしき【軟式】《名詞》 野球、テニスなどで、柔らかいボールを使ってするスポーツ。「なんしき・の・ 野球部・に・ 入っ・とる。」「なんしき・ テニス」■対語=「こうしき」

なんじゃら【何じゃら】《副詞》 ①どういうものであるのか理解しにくい様子。なぜなのかわかりにくい様子。「あいつ・の・ 言()ー・とる・ こと・は・ なんじゃら・ わけ・が・ わから・ん。」②何とはなしに、ある傾向が加わってくる様子。「なんじゃら・ 難(むつか)しー・ 話・に・ なっ・てき・た。」〔⇒なんやら〕

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2014年6月25日 (水)

中山道をたどる(136)

松井田宿から岩村田宿まで(16)

 

安政遠足は厳しいレース()

 

 坂本宿からの進行方向、目の前に立ちはだかるように見えるのは刎石山です。坂本宿を抜けて、いよいよ山道が近づいてきました。次の日曜日に開催される安政遠足の準備が整っているようで、あちこちに様々なお知らせなどが掲出されています。

 舗装道路が右にカーブしていく位置に、「ここから先の峠(約9㎞)は、けわしい山道もあります。リタイヤする場合は、ここで収容バスに乗ってください」という看板(写真・左、8時25分撮影)があります。安中を出発した選手が20㎞ほど歩いてきた地点です。疲れた選手も多く出るのかもしれません。ここから先には、バスに収容するような場所はないのでしょう。碓氷峠の頂上まで9㎞というのですが、私はリタイヤするわけにはいきません。峠から軽井沢へ下って、さらにその先まで歩く予定です。

 緑にあふれた山道を通って、しばらくすると舗装道路に出ます。ぐるっと迂回してきた道路と交差するのです。その場所に休憩施設(写真・中、8時29)が作られています。道路を横切って、休憩施設の左側から険しい山道に入ります。今日のコースで一番厳しい刎石山への登り道です。中部北陸自然歩道の案内板を見てから、気を引き締めて登りにかかります。

 細くて、勾配のある道(写真・右、8時38)です。けれども、道幅はありますから歩きにくくはありません。熊除けの鈴を鳴らしながら、ゆっくり登っていきます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(536)

「明石日常生活語辞典…な」(14)

 

なり《副助詞》 いくつかあるもののうちから、例を挙げるために使う言葉。「バス・に・ 乗る・なり・ 歩く・なり・ 好き・に・ し・たら・ えー。」「何・なり・ 好きな・ 物・(を・) 持っ・ていけ。」〔⇒なと〕

なり《名詞に付く接尾語》 そのものを含めてすべて一緒に、という意味を表す言葉。「ふた・を・ 開け・んと・ 箱なり・ 渡す。」「風袋(ふるたい)なり・で・ 一貫目・や。」〔⇒ぐち、ごと〕

なり()わるい《形容詞》 他人から見られたときの格好や様子がよくなくて、恥ずかしい。世間からの評判が悪く、顔向けできない。見栄えや人聞きが悪い。「落第し・たら・ なりがわるい・さかい・ 頑張っ・て・な。」

なりもん【成り物】《名詞》 ①木になる柿・蜜柑などの果物。「庭・に・は・ なりもん・を・ 植え・ん・ こと・や。」②西瓜・トマトなどの、果実の実る野菜。「なりもん・が・ よー・ でける・ 年・や。」

なる【成る・為る】《動詞・ラ行五段活用》 ①他のものや、他の状態に変わる。「おたまじゃくし・が・ 蛙・に・ なる。」「水たまり・が・ 氷・に・ なっ・とる。」「顔・が・ 赤(あこ)ー・ なっ・とる。」②人の身分・地位・状況などが別のものに変わる。「出世し・て・ 社長・に・ なっ・た。」「息子・が・ 大学生・に・ なる。」③その時が来る。「いつのまにやら・ 十月・に・ なっ・た。」「五時・に・ なっ・たら・ 仕事・を・ やめる。」④その数量に達する。「合わし・て・ 五人・に・ なっ・た。」「貯金・が・ 百万円・に・ なる。」

なる【生る】《動詞・ラ行五段活用》 作物などが実を結ぶ。「大きな・ 柿・が・ なっ・た。」「うち・で・ なっ・た・ なすび・や・けど・ 食べ・てくれる・か。」■他動詞は「ならす」

なる【鳴る】《動詞・ラ行五段活用》 音が出る。音があたりに響く。「サイレン・が・ なっ・た。」「腹・が・ なる。」■他動詞は「ならす」

なる《形容詞の語幹に付く接尾語・ラ行五段活用》 そのような状態に変わる。「走りすぎ・て・ だいぶ・ しんどなっ・た。」「あがっ・ても・て・ 顔・が・ 赤なっ・た。」「財布・を・ 落とし・て・ 青なっ・た。」「眩(まぶ)しなる」

なる《名詞》 稲架けなどに使うための丸太。「田圃・の・ なる・に・ 稲・を・ かける。」〔⇒なるき〕

なるい《形容詞》 緩くて、しっかりしていない。「なるい・ 結び方・を・ し・たら・ じきに・ ほどける。」

なるき《名詞》 稲架けなどに使うための丸太。「なる・を・ 束ね・て・ リヤカー・に・ 積む。」〔⇒なる〕

なるべく《副詞》 可能な範囲で、望ましいものを選んだり、望ましいようにすることを表す言葉。「なるべく・ 大きな・ん・を・ 選ぶ。」「なるべく ・ 遅ー・に・ 行く。」〔⇒できるだけ、でけるだけ〕

なるへそ《副詞》 前から聞いていたり、予想・予報を受けていたりしたことが、そのとおりになったことに感心して使う言葉。◆おどけて言う言葉である。「なるへそ・ お前・の・ 言()ー・とおり・や。」〔⇒なるほど〕

なるほど【成る程】《副詞》 前から聞いていたり、予想・予報を受けていたりしたことが、そのとおりになったことに感心して使う言葉。「なるほど・ 言()ー・とっ・た・とーり・の・ 大雨・に・ なっ・た。」〔⇒なるへそ〕

なれる【慣れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①ある事柄にたびたび出会ったり、経験を繰り返したりしているうちに、特別な感じがなくなる。「中学校・の・ 部活・に・ なれ・てき・た。」②繰り返しているうちに、うまくなる。「自転車・に・ 乗る・の・に・ なれ・た。」■他動詞は「ならす」

なれる【馴れる】《動詞・ラ行下一段活用》 動物が、人になつく。「よー・ なれ・た・ 牛」■他動詞は「ならす」

なれる【慣れる】《動詞の連用形に付く接尾語》 その動作・状態などが続いていて、具合がよいことを表す言葉。「住みなれ・た・ 家・を・ 離れる・の・は・ つらい。」「使いなれ・た・ 道具・や・のに・ 怪我・を・ し・た。」「着なれ・た・ 服」

なろぶ【並ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①近い場所に位置する。「大けな・ 車・と・ こまい・ 車・が・ なろん・どる。」②縦または横につながって、列を作る。「まっすぐ・ 縦・に・ なろば・な・ あか・ん・やろ。」③力などが匹敵し均衡する。「数学・の・ 成績・は・ なろん・どる。」〔⇒ならぶ〕■他動詞は「なろべる」

 

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2014年6月24日 (火)

中山道をたどる(135)

松井田宿から岩村田宿まで(15)

 

若山牧水、一茶、芭蕉のゆかり

 

 坂本宿の面影を色濃く残していると言われる「かぎや」は間口が6間の建物です。かつての当主鍵屋幸右衛門は紅枝(べにし)と号する俳人として知られていたようです。

 そこを通り過ぎると「つたや」(写真・左、8時14分撮影)があります。明治末年の8月に、若山牧水は碓氷峠を下って坂本に着いて「つたや」に泊まったといいます。ここで作った歌が「秋風や碓氷のふもと荒れ寂びし坂本の宿の糸繰りの唄」です。既に峠に鉄道が開通し、坂本宿は寂れていたようです。

 続いて、小林一茶が定宿としていたという「たかさごや」(写真・中、8時16)があります。江戸と信濃国・柏原とを往来した度に泊まったといいます。「坂本や袂の下は夕ひばり」という句が残っています。

 そして次に、松尾芭蕉の句碑(写真・右、8時19)がありますが、文字は読みとれません。そばに説明板があって、「ひとつ脱でうしろに負ひぬ衣がへ」という句であると書いてあります。寛政の時代(1790年頃)に刎石(安山岩)で作られ、刎石山頂にあったものを明治時代にここに移したと言われます。

 衣更は、旧暦4月1日に、綿入れの着物から裏地のついた袷(あわせ)に着替えることです。夏になったことが実感される行事です。芭蕉は、旅の空で、袷の着物の用意もしていませんから、着ている上の一枚を脱いで背中に負ったというのです。ただし、この句は木曽路を下ったときの作で、碓氷で作られたものではありません。説明板には、そのことがきちんと書かれています。

 ところで、新暦2014年5月9日の今日は、旧暦では4月11日になります。衣替から10日後にあたりますが、汗ばんで夏の到来を感じることに変わりはありません。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(535)

「明石日常生活語辞典…な」(13)

 

なよする【無よする】《動詞・サ行変格活用》 ①見あたらないようにする。「掃除し・て・ 汚い・ 所・を・ なよし・た。」②すっかり使い果たす。残りを皆無とする。「洗剤・を・ 使(つこ)・て 一本・ 全部・ なよし・ても・た。」〔⇒なくする、のうする、ないよう()する〕■自動詞は「なよなる」

なよなる【無よなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①見あたらなくなる。紛失する。「電話番号・を・ 控え・とっ・た・ 紙・が・ なよなっ・ても・た。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「酒・が・ なよなっ・た・さかい・ 買()ー・てき・てんか。」「ボールペン・の・ インキ・が・ なよなっ・ても・た。」〔⇒なくなる、のうなる、ないよう()なる〕■他動詞は「なよする」

なら《名詞につく接尾語》 その範囲のすべてであることを表す言葉。「五人・なら・ 行く・(と・) 言()ー・てくれ・とる。」〔⇒とも〕

なら《接続助詞》 ①仮にそうであるならば、という意味を表す言葉。「行く・の・なら・ わし・も・ 連れ・ていっ・てんか。」「同(おんな)じ・ こと・なら・ 強い・ ところ・と・ 試合・を・ し・たい・なー。」②比較することを表す言葉。「それ・と・なら・ こっち・の・ 方・が・ 気に入っ・とる・ねん。」

ならう【習う】《動詞・ワア行五段活用》 ①知識や方法などを人に教えてもらう。「ピアノ・を・ ならう。」「そろばん・を・ ならい・に・ 行く。」②繰り返し練習して身につける。「算数・の・ かけ算・を・ もっと・ ちゃんと・ ならわ・な・ あか・ん・やろ。」

ならこされ ⇒こされ

ならす【鳴らす】《動詞・サ行五段活用》 音を出すようにする。「たたい・て・ 太鼓・を・ ならす。」「スイッチ・を・ 押し・て・ サイレン・を・ ならす。」■自動詞は「なる」

ならす【慣らす】《動詞・サ行五段活用》 ①慣れるようにする。慣れ親しませる。「手ー・を・ 冷たい・ 水・に・ ならす。」「二時間・の・ 練習・に・ ならす。」②動物を手なずける。「猿・を・ ならし・て・ 芸・を・ しこむ。」■自動詞は「なれる」

ならす【均す】《動詞・サ行五段活用》 ①地面などを平らにする。「スコップ・で・ 土・の・ 凸凹・を・ ならす。」②平均する。「ならし・たら・ 週・に・ 五時間・ほど・の・ 残業・が・ ある。」

ならす【生らす】《動詞・サ行五段活用》 作物などを実らせる。「良()ー・ トマト・を・ ぎょーさん・ ならし・た・なー。」■自動詞は「なる」

ならづけ【奈良漬け】《名詞》 瓜や大根などを酒粕に漬けたもの。「ならずけ・(を・) 食ー・ても・ 顔・が・ 赤なる・ねん。」

ならぶ【並ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①近い場所に位置する。「友だち・の・ みんな・と・ ならん・で・ 写真・を・ 撮る。」「料理・が・ ならん・どる。」②縦または横につながって、列を作る。「四列・に・ ならん・で・ 駆け足・を・ する。」「横・に・ 二列・に・ ならん・で・ 体操する。」③力などが匹敵し均衡する。「足・の・ 速さ・は・ あいつ・と・ ならん・どる・ねん。」〔⇒なろぶ〕■他動詞は「ならべる」

ならべる【並べる】《動詞・バ行下一段活用》 ①近い場所に位置づける。「将棋盤・に・ 駒・を・ ならべる。」「二つ・ ならべ・たら・ 違い・が・ わかる・やろ。」②いくつものものを並べたりつなげたりして、列を作る。「教室・に・ 机・を・ ならべる。」②立て続けにいくつものことを言ったり、出したりする。「小言・を・ ならべる。」〔⇒なろべる〕■自動詞は「ならぶ」

なり《名詞》 ①体つき。体ぜんたいの姿。「なり・は・ ごっつー・ても・ 相撲・は・ 弱い。」②身に付けている服装。身なり。「もー・ ちょっと・ えー・ なり・を・ し・なはれ。」③他人から見られたときの格好や様子。世間からの評判。見栄え。「なり・を・ 気・に・ する。」⇒ていさい、ふう〕

なり《接続助詞》 ①ある動作・作用のあと、すぐに次の動作・作用が起きるとうことを表す言葉。「立ち上がる・なり・ こけ・た。」②ある動作・作用が、その状態のまま続いているということを表す言葉。「行っ・た・なり・ 戻っ・てきー・ひん。」「あん・なり・ 何・の・ 返事・も・ ない。」「何・も・ 考え・んと・ 聞い・た・なり・を・ 言う。」

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2014年6月23日 (月)

中山道をたどる(134)

松井田宿から岩村田宿まで(14)

 

賑わった坂本宿

 

 日が改まって5月9日。予定は、横川駅前を出発して、碓氷峠を登り、軽井沢、追分を過ぎて、しなの鉄道・御代田駅前までです。テレビの天気予報は、関東甲信では昼前から夕方にかけて大気の状態は不安定になると言っています。山の中の峠道を歩きますから、平地部と同じようには考えられません。早々に宿を発ちます。

 昨日歩いた碓氷関所前を通ってから、トロッコ列車の線路をくぐります。川久保橋を渡ると、安政遠足18㎞地点という表示があって、その後に、坂本宿まで0.9㎞という案内があります。

 道の左側に水神宮(写真・左、7時57分撮影)があります。もともとはこの地点より東にあって原村という集落を潤した水神を祀ってあるそうです。この後すぐに上信越自動車道をくぐります。

 中山道坂本宿と書かれた下木戸の跡(写真・中、8時03)があって、宿場らしくなってきます。宿場の長さは700メートル余り、本陣、脇本陣、旅籠、商家が合わせて160軒あったそうです。碓氷峠を控えて、この宿場が賑わったであろうことは容易に想像できます。

 佐藤本陣跡(写真・右、8時09)は坂本宿に二つある本陣のうち、「上の本陣」です。文政年間には31の大名が坂本宿を往来したそうです。1875(明治8年)にはここを仮校舎にして坂本小学校が創立されたといいますから、文化的にも早い目覚めがあったと言うべきでしょう。

 道端には「中山道坂本宿屋号一覧」という案内板が設けられていて、図の道の両側にぎっしり屋号が書き連ねられています。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(534)

「明石日常生活語辞典…な」(12)

 

なまにえ【生煮え】《名詞、形容動詞や》 十分に煮えていないこと。「この・ 芋・は・ まだ・ なまにえや。」

なまぬくい【生温い】《形容詞》 少し温かくなっている。温かみがわずかに残っている。「懐炉・は・ 朝・に・ なっ・ても・ なまぬくい。」〔⇒なまぬるい、ほろぬくい、ほろぬるい〕

なまぬるい【生温い】《形容詞》 少し温かくなっている。温かみがわずかに残っている。「なまぬるい・ 風・が・ 吹い・とる。」〔⇒なまぬくい、ほろぬくい、ほろぬるい〕

なまみず【生水】《名詞》 沸かしていない水。「なまみず・ 飲ん・だら・ 腹・を・ こわし・まっ・せ。」

なまもん【生物】《名詞》 ①煮たり焼いたりしていない食べ物。餡・クリーム・果物などを使って作った食べ物。「この・ 饅頭・は・ なまもん・や・さかい・ 早(はよ)ー・ 食べ・ておくれ・んか。」②命があって、永遠性を持たないもの。「人間・も・ なまもん・や。」

なまやけ【生焼け】《名詞、形容動詞や》 食べ物がよく焼けていないこと。「なまやけで・ 中・の・ 方・が・ まだ・ 冷たい・まま・や。」

なまり【鉛】《名詞》 重くて柔らかい、青みがかった灰色の金属。「寒暖計・に・ 入っ・とる・ なまり」

なまる【鈍る】《動詞・ラ行五段活用》 ①刃物の切れ味が悪くなる。「包丁・が・ なまっ・た・さかい・ 研が・な・ いか・ん。」②技量、勢い、決心などが以前よりも劣った状態になる。「腕・が・ なまっ・てき・た。」

なみ【波】《名詞》 ①風や振動などによって、海・川・池などの水面が、高くなったり低くなったりすること。また、水面が高く盛り上がっているところ。「沖・から・ なみ・が・ 寄し・てくる。」②ものに皺や起伏があること。「畳・の・ 表・に・ なみ・が・ でけ・とる。」「田圃・の・ 稲・が・ なみ・を・ うっ・とる。」③物事の調子が、良くなったり悪くなったりすること。「成績・に・ なみ・が・ あっ・て・ 安定せー・へん。」

なみ【並み】《名詞、形容動詞》 良くも悪くもなく、普通であること。「なみの・ 料理」

なみ【並み】《接尾語》 他のものと同程度であることを表す言葉。他のものと似ていることを表す言葉。同じようなものが続くことを表す言葉。「寄付・の・ 額・は・ 人なみ・で・ 良()ー・やろ。」「世間なみ」「店・は・ 軒なみ・ みんな・ 閉まっ・とる。」

なみうちぎわ【波打ち際】《名詞》 海などで、そこまで波が寄せてくるところ。「なみうちぎわ・に・ ごみ・が・ 流れ・てき・とる。」

なみだ【涙】《名詞》 泣いたときなどに、目から出る透明な液体。「花粉症・で・ なみだ・が・ 出・て・ かなん・なー。」

なめくじ【蛞蝓】《名詞》 湿ったところにすみ、かたつむりに似ているが、殻を持たない軟体動物。「なめくじ・に・ 塩・を・ かける。」〔⇒なめくじら〕

なめくじら【蛞蝓】《名詞》 湿ったところにすみ、かたつむりに似ているが、殻を持たない軟体動物。「井戸・に・ なめくじら・が・ 上っ・とる。」〔⇒なめくじ〕

なめる【舐める】《動詞・マ行下一段活用》 ①舌先で触れながら味わう。「なめ・たら・ ちょっと・ 辛すぎ・た。」「喉・が・ 痛い・さかい・ 飴・を・ なめる。」②舌でものに触って濡らす。「切手・を・ なめ・て・ 貼る。」③軽く見る。馬鹿にする。「わし・を・ なめ・とっ・たら・ あか・ん・ぞ。」⇒ねぶる。⇒しがむ〕

なや【納屋】《名詞》 農家などにある、物を入れてしまっておくための部屋や建物。「スコップ・やっ・たら・ なや・に・ ある・やろ。」

なやすい【な易い】《形容詞》 自分の力からすれば、行うことが容易である。たいへん簡単である。「試験・は・ なやすい・ 問題・ばっかり・が・ 出・た。」〔⇒やすい、ぼろかす〕

なやむ【悩む】《動詞・マ行五段活用》 精神的に苦しんだり難儀に感じたりする。強く心配する。「勉強・が・ わから・へん・ので・ なやん・だ・ 時期・が・ あっ・てん。」

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2014年6月22日 (日)

中山道をたどる(133)

松井田宿から岩村田宿まで(13)

 

アプトの道を行く

 

 「碓氷峠鉄道文化むら」から「とうげのゆ駅」までは旧・信越線のレールが残されており、その先の熊ノ平までがアプトの道として整備されています。旧・丸山変電所のあたりまで歩いて、帰ってこようという気楽な気持ちで出かけました。

 トロッコ列車用に残されている線路の右側に歩道が整備されて、しかも歩道にもレールが埋め込まれたままです(写真・左、1632分撮影)。緩やかな勾配で、歩きやすい道です。途中で、上信越自動車道をくぐります。

 10分余り歩くと右側に旧丸山変電所(写真・中、1646)があります。1911(明治44)に建てられた変電所は、発電所からの電気を電気機関車に供給する任務を持っていましたが、1963(昭和38)に新線が開通して役割を終えました。1994(平成6年)に国指定の重要文化財となり、その後に修復工事を行っています。重厚な煉瓦造りの2棟の建物は、向かって右側が蓄電池室、左側が機械室です。中はかすかにのぞき見ることができます。目の前の線路にはトロッコ列車の「まるやま駅」があります。

 ここまで直線であった線路は、駅を過ぎると左へ急カーブしていきます。31㎞のポストからアプト式が始まっていたそうですので、もう少し歩くことにしました。線路とくっついていた遊歩道は少し離れていって、その間がちょっとした溝のようになりました。31㎞ポストより少し先で、線路に近づけるところがありましたので、線路の勾配(写真・右、1705)を写真に撮ってみました。もちろくラックレールなどはありませんが、あえぎながら列車が登っていったであろう姿を想像することはできます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(533)

「明石日常生活語辞典…な」(11)

 

なべしき【鍋敷き】《名詞》 鍋や釜が熱い時や汚れそうなときに、底に敷くもの。「竹・を・ 編ん・だ・ なべしき」〔⇒なべすけ〕

なべすけ【鍋助け】《名詞》 鍋や釜が熱い時や汚れそうなときに、底に敷くもの。「熱い・さかい・ なべすけ・の・ 上・に・ 置き・なはれ。」〔⇒なべしき〕

なぺ なべ そこぬけ そこが ぬけたら かえりましょ【鍋 鍋 底抜け 底が 抜けたら 返りましょ】《子どもの遊び言葉》 相手と向かい合わせになって、手と手をつないで左右に揺らしながら、手をつないだまま、ある段階でくるりと背中合わせになる、その動作のときに唱える言葉。

なま【生】《名詞、形容動詞や》 ①魚肉や野菜などの食べ物で、煮たり、焼いたり、干したりしていない、そのままのもの。「なま・の・ 卵・を・ ご飯・に・ かける。」②煮たり、焼いたり、干したりしようとしていて、じゅうぶんにその状態に達していないもの。「この・ 芋・ まだ・ なまや。」

なま《副詞、形容動詞や》 程度がより少なかったり軽かったりする様子。数量がより少ない様子。「昨日・より・ 今日・の・ 方・が・ なま・ 寒(さぶ)ー・ない。」「寒さ・は・ 今日・の・ 方・が・ なまや。」「昨日・より・は・ 痛み・が・ なまに・ なっ・た。」

なま【生】《接頭語》 ①十分でない様子を表す言葉。「なま煮え」「なま焼け」「なま乾き」②中途半端である様子を表す言葉。「なま温い」参考⇒ほろ〕

なまいき【生意気】《名詞、形容動詞や》 偉そうにしたり、知ったかぶりをしたりすること。でしゃばった態度をとること。「なまいきな・ こと・を・ 言()ー・よー・です・けど・ やめ・とい・た・ 方・が・ えー・と・ 思い・まっ・せ。」

なまえ【名前】《名詞》 ①他と区別するために、物事や人などを言葉で表したもの。「あの・ 人・の・ なまえ・を・ 知っ・とる・か。」「この・ 魚・の・ なまえ・を・ 教え・てんか。」「この・ 花・の・ なまえ・は・ わから・へん。」「苗字・と・ なまえ・を・ 言()ー・てください。」◆氏名のうち、姓の下の名を指すことも多い。②評判やうわさ。「なまえ・の・ 知れ・た・ 人」〔⇒な〕

なまがし【生菓子】《名詞》 ①饅頭などのような、餡を使って作った和風の菓子。「なまがし・は・ 足・が・ はやい。」②クリームや果物などを使って作った、洋風の菓子。「西洋・の・ なまがし」■対語=「ひがし」

なまぐさい【生臭い】《形容詞》 生の魚や肉の臭いがする。「なまぐさい・さかい・ 食べにくい・なー。」

なまくら《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①気持ちがしっかりしておらず、意気地がないこと。すべきことを怠けたり、ずる休みをすること。また、そのようにする人。「なまくらし・て・ 学校・を・ 休ん・だら・ あか・ん・よ。」②ネジなどが利かなくなっている状態。「なまくらに・ なっ・て・ ネジ・が・ きー・とら・へん。」〔⇒なまくらぼうず。⇒サボり〕

なまくらぼうず〔なまくらぼーず〕《名詞、形容動詞や、動詞する》 ①気持ちがしっかりしておらず、意気地がないこと。すべきことを怠けたり、ずる休みをすること。また、そのようにする人。「うち・の・ 子ー・は・ なまくらぼーず・や・けど・ 会社・で・ 働く・ こと・に・ なり・まし・てん。」②ネジなどが利かなくなっている状態。「なまくらぼーずで・ ネジ・が・ ゆるん・でも・とる。」〔⇒なまくらぼうず。⇒サボり〕

なまけ【怠け】《名詞、形容動詞や》 すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておくこと。また、そのようにする者。「なまけや・さかい・ いっこも・ 試験・に・ 合格・ でけ・へん。」

なまける【怠ける】《動詞・カ行下一段活用》 すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく。おこたる。「勉強・を・ なまけ・とっ・たら・ 卒業・が・ でけ・へん・ぞ。」

なまこ【海鼠】《名詞》 海底にすむ、胡瓜のような形をして柔らかい動物。「なまこ・の・ 酢のもの・が・ 好きや・ねん。」

なます【膾】《名詞》 生の魚、貝、大根、人参などを刻んで、酢などで調味した食べ物。「鯖・を・ 刻ん・で・ 入れ・た・ なます」

なまず【鯰】《名詞》 池や川の底の泥の中にすむ、頭と口が大きく、体表はぬるぬるした魚。「なまず・に・は・ 大けな・ 髭・が・ 生え・とる。」

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2014年6月21日 (土)

中山道をたどる(132)

松井田宿から岩村田宿まで(12)

 

碓氷関所の跡

 

 この日に予約している宿は「碓氷峠鉄道文化むら」のすぐ近くです。リュックサックを預けてから、碓氷関所跡と見ておこうと思って出かけました。ついでに、「碓氷峠鉄道文化むら」を起点にした遊歩道「アプトの道」を行けるところまで行ってみようと思います。

 歩いてすぐ、道の右側の石段の上に関所跡がありました。碓氷関所は、関東への入国の関門として1616年に警固が始まり、1708年には碓氷関所と称することになりました。9世紀末から関所としての役割は始まっていたようですが、中山道の往来が増えるにしたがって、東門(安中藩の担当)と西門(幕府所轄)を設けたようです。その東門が復元されたのが現在の関所跡(写真・左、1617分撮影)です。関所跡は群馬県指定文化財になっています。

 安政遠足が行われる日には、この関所周辺で「碓氷関所まつり」が開かれます。そのポスターを横川に着くまでに何度も見かけました。郷土芸能、子ども神輿、その他の催しがあるようです。

 「入り鉄砲に出女」を取り締まるために中山道に設けられた重要な関所で、箱根の関所と並ぶと言われていますが、重々しさは感じませんでした。

 おじぎ石(写真・中、1618)は、旅人が役人にお辞儀をして通行手形を差し出して通行許可を受けたところです。

 史蹟碓氷関所之趾の(写真・右、1622)の向こうに関所資料館があります。宿の方に、資料館は16時までだから閉まっているだろうと言われましたが、その通りでした。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(532)

「明石日常生活語辞典…な」(10)

 

なにやかし【何やかし】《副詞》 いろいろな事柄にわたって。さまざまな内容について。「なにやかし・ 覚え・んと・ いか・ん・ こと・が・ 多い。」〔⇒なにかと、なんかと、なにやかや、なんやかや、なんやかし、なにやかやと、なんやかやと〕

なにやかや【何や彼や】《副詞》 いろいろな事柄にわたって。さまざまな内容について。「宿題・を・ なにやかや・ 貰(もろ)・て・ます・ねん。」〔⇒なにかと、なんかと、なんやかや、なにやかし、なんやかし、なにやかやと、なんやかやと〕

なにやかやと【何や彼やと】《副詞》 いろいろな事柄にわたって。さまざまな内容について。「なにやかやと・ 話・を・ 聞ー・た・けど・ 半分・ぐらい・ 忘れ・ても・た。」〔⇒なにかと、なんかと、なにやかや、なんやかや、なにやかし、なんやかし、なんやかやと〕

なにより【何より】《副詞、形容動詞や》 ①いちばん良い様子。最高である様子。「命・が・ ある・の・が・ なによりや。」②他のものに比べて一番である様子。「映画・を・ 見る・の・が・ なにより・ 好きや。」〔⇒なんより、なによりかより、なんよりかより〕

なによりかより【何より彼より】《副詞、形容動詞や》 ①いちばん良い様子。最高である様子。「たとえ・ 補欠・でも・ 合格し・た・の・が・ なによりかよりや。」②他のものに比べて一番である様子。「他・の・ 教科・に・ 比べ・て・ なによりかより・ 英語・が・ よー・ でける・ねん。」〔⇒なにより、なんより、なんよりかより〕

なにわぶし【浪花節】《名詞》 三味線の伴奏で、物語に節を付けて一人で語る芸。「広沢虎造・の・ なにわぶし・が・ 好きや。」〔⇒ろうきょく【浪曲】

なぬし【名主】《名詞》 江戸時代に、村の政治を担当した長の人。「先祖・は・ なぬし・やっ・てん・といな。」〔⇒しょうや〕

なぬか【七日】《名詞》 ①日の数が七つ。一週間の長さ。「なぬか・ごと・に・ 当番・を・ する。」②月のはじめから七日目。「なぬか・に・は・ 粥・を・ 食べる。」

なぬかぼん【七日盆】《名詞》 盆を迎えるために、墓掃除などをして準備をする、目印になる日。「もー・ なぬかぼん・に・ なっ・た・なー。」

なのはな【菜の花】《名詞》 葉などは食用となり種子からは油を採る、春に黄色い花を咲かせて野や畑を彩る草花。アブラナ。「なのはな・が・ いっぱい・ 咲い・て・ 綺麗や・なー。」〔⇒なたね〕

なはる《助動詞》 その動作をする人に敬意を込めた言い方をするときに使う言葉。「行く・の・か・ 行か・ん・の・か・ どっち・に・ し・なはる・ん・です・か。」「明日・は・ 家・に・ おいで・なはる・か。」「それ・は・ 私・に・ おくれ・なはれ。」「あんた・の・ 思う・よーに・ し・なはれ。」◆動詞に直接「はる」を付ける言い方(例えば「行きはる」「しはる」など)は、本方言ではしない。

なびく【靡く】《動詞・カ行五段活用》 風や水の動きによって、ゆらゆらと動いて、それに流されるような様子になる。「旗・が・ なびい・とる。」「草・が・ 風・に・ なびく。」

ナプキン〔なぷきん〕【英語=napkin】《名刺》 食事の時に、膝にかけたり、口や手を拭いたりする布。「汚れ・た・ とこ・は・ なぷきん・で・ 拭い・とい・てんか。」

なふだ【名札】《名詞》 名前を書いて、胸につけたり、机上に置いたりする紙片・金属片など。「なふだ・を・ 付け・た・ 一年生・は・ かわいらしー・なー。」

ナフタリン〔なふたりん〕【ドイツ語=Naphtalin】《名詞》 虫除けなどとして使う、光沢があって強い匂いのする白色または無色の結晶。「なふたりん・の・ におい・が・ 着物・に・ つい・とる。」〔⇒ナスタリン〕

なぶる【嬲る】《動詞・ラ行五段活用》 ①面白がって、弱い者をからかう。相手を馬鹿にする。「人・を・ なぶっ・とっ・たら・ 承知せー・へん・ぞ。」②手で触ったり動かしたりする。もてあそぶ。「それ・は・ 大事な・ もん・や・さかい・ なぶっ・たら・ あか・ん・よー。」⇒おちょくる、ひょとくる。⇒いじる、いじくる、いらう、いじくりまわす、いらいまわす、せせくる、せせる〕

なべ【鍋】《名詞》 ①食べ物を煮たり、炒めたり、炒ったりするのに使う道具。「なべ・に・ 穴・が・ 空い・た・さかい・ いかけや・に・ 直し・てもらう。」②鍋で煮ながら食べる料理。「冬・の・ 晩・は・ なべ・が・ よろしー・な。」

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2014年6月20日 (金)

中山道をたどる(131)

松井田宿から岩村田宿まで(11)

 

峠に取り組んだ人たちの刻苦

 

 鉄道ファンの私としては「碓氷峠鉄道文化むら」に時間を費やして見学しましたが、鉄道のことを詳しく書くのが本意ではありませんので、印象に残ったものを3つだけ書いておくことにします。

 国産アプト式機関車ED42形の1号車(写真・左、1457分撮影)1967(昭和42)1014日に準鉄道記念物に指定されています。近代化の遺産として重要なものだと思います。

 横川駅に掲げられていた時刻案内板(写真・中、1516)は、1986(昭和61)3月3日改正のものです。長野新幹線の開通より11年前のものです。

 下りの普通列車は、7時44分長野行、1203分直江津行、1455分長野行、1658分長野行、1920分長野行、そして2127分と2217分にそれぞれ軽井沢行があって、これですべてです。上りは横川始発の普通列車もたくさんあります。1882(昭和57)11月に上越新幹線は開業していますから、高崎で上野行の「とき」や「あさひ」に連絡することが書かれています。

 鉄道文化むらの入り口に「刻苦七十年」という記念碑(写真・右、1527)があります。はめ込まれているプレートに次のように書かれています。

 

 70年にわたるアプト式運転の完遂と新線開通に伴い新型機関車による粘着運転開始の功績を総裁から表彰されたので、記念にこの碑を建立した。 昭和381130日  横川機関区

 

 例えば関西では、京阪電気鉄道の京津線(逢坂山のあたり)は碓氷峠と同じ66.7パーミルの勾配ですが、電車は軽々と登っていきます。箱根登山鉄道はそれよりもきつい80.0パーミルだそうです。しかし、それは現代の鉄道技術なのであって、鉄道の黎明期に碓氷峠に取り組んだ方々の苦労を思い起こさないわけにはいきません。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(531)

「明石日常生活語辞典…な」()

 

なな【菜々】《名詞》 葉や茎を食べ物にする植物。「この・ なな・を・ 鶏・に・ やり・なはれ。」◆幼児語。〔⇒な、なっぱ、やさい〕

ななつ【七つ】《名詞》 ①数の名。ひとつずつ大きくしていったときに、「むっつ」の次にあたる数。「カラス・の・ ななつ・の・ 子」②七歳。「ななつ・の・ お祝い」

ななついき【七つ行き】《名詞》 数え歳の七歳で小学校に入学する子。「わし・は・ ななついき・やっ・た・さかい・ 一年生・の・ 時・は・ 背ー・が・ 低かっ・てん。」〔⇒はやいき〕■対語=「やっついき」

ななめ【斜め】《名詞、形容動詞や》 ある基準に対して、傾いていること。垂直や水平でないこと。平衡を失っていること。「ななめ・に・ 線・を・ 引く。」「船・が・ ななめ・に・ 傾い・とる。」

なに【何】《代名詞》 ①特定のものやことを、内容や実体がわからないものとして指す言葉。「なに・が・ 起き・た・の・か・ わから・なんだ。」②特定のものやこととしないで、広く指す言葉。「なに・か・ 買()ー・たろ・か。」③物事のすべてを指す言葉。「なに・も・ わから・へん。」④特定のものやことの名が思い出せないときや、その名がわかっていてもぼかして言うときに使う言葉。「そこ・に・ ある・ なに・を・ 取っ・てくれ・へん・か。」〔⇒なん〕

なに【何】《副詞》 ①相手の言動などに疑問を持って、質問や詰問などをしようとする気持ちを表す言葉。どうして。「なに・ 知らん顔・(を・) し・とる・ん・や。」②まったく。少しも。「なに・ 不自由・ない・ 暮らし・を・ し・とる。」〔⇒なん〕

なに〔なにー〕【何】《感動詞》 驚いたり、問い返したりするときに使う言葉。「なにー・ その・話・は・ ほんま・かいな。」〔⇒なんや〕

なにかと【何彼と】《副詞》 いろいろな事柄にわたって。さまざまな内容について。「なにかと・ お世話・に・ なり・まし・た。」〔⇒なんかと、なにやかや、なんやかや、なにやかし、なんやかし、なにやかやと、なんやかやと〕

なにがなんでも【何が何でも】《副詞》 どんなことがあっても絶対に。「なにがなんでも・ 合格・できる・よーに・ 勉強し・なさい・な。」「なにがなんでも・ 行き・たい。」

なにかにつけて【何彼につけて】《副詞》 あのことや、このことに関して。いろいろな場合に。「なにかにつけて・ 指導し・てもろ・た。」

なにごと【何事】《名詞》 ①どんなこと。何のこと。「えらい〔=大勢の〕・ 人・や・けど・ なにごと・が・ あっ・た・ん・やろ・か。」②すべてのこと。「なにごと・も・ 真面目に・ 頑張り・なはれ。」③問題のあること。特別なこと。「なにごと・も・ 起こら・なんだ。」

なにしとつ【何一つ】《副詞》 少しも。まったく。◆後ろに打ち消しの言葉が伴う。「焼け・て・ なにしとつ・ 残ら・なんだ。」〔⇒なにひとつ、いっこも、ちいとも、ちっとも、ちょっとも、ひとっつも、しとっつも、とっつも、ぜんぜん〕

なにしろ【何しろ】《副詞》 他のいろいろなことは置いておいて。何と言っても。「あすこ・へ・ 行く・の・は・ なにしろ・ 時間・が・ かかる。」〔⇒なんしろ、なにせ、なんせ、とにかく〕

なにせ【何せ】《副詞》 他のいろいろなことは置いておいて。何と言っても。「なんせ・ この頃・は・ 野菜・の・ 値ー・が・ 高(たこ)ー・て・ 困る。」〔⇒なんしろ、なにしろ、なんせ、とにかく〕

なにひとつ【何一つ】《副詞》 少しも。まったく。◆後ろに打ち消しの言葉が伴う。「恐ろしー・ もん・は・ なにひとつ・ あら・へん。」〔⇒なにしとつ、いっこも、ちいとも、ちっとも、ちょっとも、ひとっつも、しとっつも、とっつも、ぜんぜん〕

なにぶん【何分】《副詞》 相手に懇願するようなときに使う言葉。どうぞ。何としても。「なにぶん・ よろしゅー・ お願い・ し・ます。」

なにも【何も】《副詞》 そのようにする理由がないという気持ちを表す言葉。「なにも・ 怒ら・んでも・ えー・やろ。」〔⇒なんも、なんにも〕

なにもかも【何も彼も】《副詞》 さまざまなものを含んでいる、その全体。一つ残らずすべて。「なにもかも 捨て・ても・た。」「なにもかも・ 賛成・は・ でけ・しま・へん。」「借金・を・ なにもかも・ 払(はろ)・ても・た。」〔⇒なんもかも、なんにもかも、なんもかんも、ぜんぶ、こっきら、こっきらこ、こっきらこい、こっきり〕

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2014年6月19日 (木)

中山道をたどる(130)

松井田宿から岩村田宿まで(10)

 

運転区あとの碓氷峠鉄道文化むら

 

 信越線のレールは、横川駅で途切れていますが、それは営業運転をしているレールのことです。そばを走っている道路には、かつてのレール(写真・左、1414分撮影)が残されています。

 そして、それは「碓氷峠鉄道文化むら」(写真・中、1418)へと続いています。文化むらの施設は碓氷峠交流記念財団が委託を受けて管理・運営している施設のようですが、かつての横川運転区や鉄道車両のことなどがよくわかるようになっています。104年にわたって幹線輸送を担った碓氷峠の鉄道の歴史的価値をないがしろにするまいという意志を感じる施設です。

 鉄道文化むらには列車のヘッドマークがいくつも残されていますが、その一つに「ED42形アプト式機関車動態復元記念」(写真・右、1425)という、1987(昭和62)10月のものがあります。ED42形というのは、1934(昭和9年)から1948(昭和23)までの間に28両が作られた急勾配区間用アプト式電気機関車です。碓氷越えが粘着運転の新線に切り替えられ、アプト式が廃止される1963(昭和38)9月末に役目を終えています。いったん廃車・除籍された機関車を動態復元したのは24年も後のことです。なお、私はアプト式の時代に信越線を通ったことがありません。

 まもなくジオラマの運転が始まりますという案内を聞いて、まずは鉄道資料館でHOゲージの大形ジオラマを見ましたが、案内アナウンスに従って次から次へと列車が繰り出して、引き込まれてしまうひとときでした。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(530)

「明石日常生活語辞典…な」()

 

なしうり【梨瓜】《名詞》 黄色く楕円形で、芳香と甘味のある瓜。「夏・に・ なっ・たら・ 黄色い・ なしうり・が・ 食い・とー・ なる。」◆最近は見かけなくなってしまったようである。

なしろ【苗代】《名詞》 稲の種を蒔いて、苗を育てる田。「田圃・の・ 隅・に・ なしろ・を・ 作る。」〔⇒なわしろ〕

なす《接尾語=名詞をつくる》 人をおとしめて非難するときに使う言葉。「呆けなす」「八文なす」

ナスタリン〔なすたりん〕【ドイツ語=Naphtalin】《名詞》 虫除けなどとして使う、光沢があって強い匂いのする白色または無色の結晶。「タンス・に・ なすたりん・を・ 入れる。」〔⇒ナフタリン〕

なすび【茄子】《名詞》 淡紫の花が咲き、楕円形、球形などの濃紫色、白色の実となる野菜。「なすび・の・ 浅漬け・が・ 好きや。」◆「なす」とは言わない。

なすりつける【擦り付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①こするようにして付ける。「着物・の・ 袖口・に・ 鼻くそ・を・ なすりつける。」②罪や責任を人のせいにする。「仕事・を・ 人・に・ なすりつけ・たら・ あか・ん・よ。」〔⇒なする。⇒ぬさくる、ぬさりつける、ぬさくりつける〕

なする【擦る】《動詞・ラ行五段活用》 ①こするようにして付ける。「汚れ・た・ 手ー・で・ 服・を・ なすら・ん・よーに・ しー・や。」②罪や責任を人のせいにする。「自分・の・ 責任・を・ 人・に・ なすっ・たら・ あか・ん・がな。」〔⇒なすりつける。⇒ぬさくる、ぬさりつける、ぬさくりつける〕

なぜ【何故】《副詞》 原因・理由についての疑問を表す言葉。どういうわけで。「なぜ・ こないに・ 金・が・ かかる・ん・や。」◆発音は、「なぜ」「なで」の両方がある。〔⇒なんぜ、どうして〕

なぜる【撫ぜる】 ⇒なでる

なぞ【謎】《名詞》 ものの実体がよくわからなくて、意味・理由・様子などがはっきりとつかめないこと。また、そのようなもの。「世の中・に・は・ なぞ・が・ ぎょーさん・ ある。」

なぞなぞ【謎々】《名詞》 言葉遊びの一つで、意外な表現をヒントにして、隠しているものを言い当てさせようとするもの。「なぞなぞ・で・ 答え・を・ 当てる。」

なぞる《動詞・ラ行五段活用》 ①既に書いてある文字や絵の上を、その通りにたどって、同じようにかく。「手本・の・ 字ー・を・ なぞっ・て・ 練習する。」②人のしたことをそっくりまねる。「人・の・ し・た・ こと・を・ なぞっ・て・ 勉強する。」

なだかい【名高い】《形容詞》 名前や業績などが広く人に知られている。「なだかい・ 芸人さん・を・ 呼び・たい・な。」〔⇒ゆうめい〕

なたね【菜種】《名詞》 葉などは食用となり種子からは油を採る、春に黄色い花を咲かせて野や畑を彩る草花。アブラナ。「一面・に・ なたね・の・ 黄色い・ 花・が・ 咲い・とる。」〔⇒なのはな〕

なたまめ【鉈豆】《名詞》 夏に白または桃色の花を咲かせ、実は弓状に曲がった大きな鞘の中にできる豆。「健康茶・の・ 中・に・ なたまめ・も・ 入っ・とる。」

なだめすかす【宥め賺す】《動詞・サ行五段活用》 怒ったり泣いたりしている人を慰めて、気持ちを落ち着かせる。「赤子(あかご)・は・ なだめすかす・の・が・ たいへんや。」〔⇒なだめる、すかす〕

なだめる【宥める】《動詞・マ行下一段活用》 怒ったり泣いたりしている人を慰めて、気持ちを落ち着かせる。「なだめ・ても・ なかなか・ 泣き止ま・へん。」〔⇒すかす、なだめすかす〕

なだら《名詞》 「ふぐ【河豚】」の小さな種類で、毒は薄く、家庭でも気軽に食用にできる種類。「なごや・を・ 味噌汁・に・ し・たら・ うまい・ぞ。」〔⇒なごや〕

なつ【夏】《名詞》 四季の一つで春と秋の間にあって、二十四節気では立夏から立秋まで、現在の暦では六月から八月までの期間。「なつ・の・ 休み・が・ 一週間・ ある。」■類語=「はる」「あき」「ふゆ」

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2014年6月18日 (水)

中山道をたどる(129)

松井田宿から岩村田宿まで()

 

釜めしの長い歴史

 

 横川駅の正面の通りの西側に、創業明治18年という「おぎのや」の店(写真・左、1408分撮影)があります。「元祖」という文字も誇らしげに見えます。先ほど、駅改札口の右側にある「おぎのや」売店で蕎麦を注文して、傍らにあるテーブルで食べましたので、釜飯は敬遠することにします。

 店の真向かいに「おぎのや資料館」(写真・中、1409)があります。見過ごしてしまいそうな小さな施設です。

 資料館の中は釜飯の資料が、実物、写真、ポスター、その他さまざま、あふれんばかりです(写真・右、1410)。「峠の釜めし900円」と書いた手押し車があります。売り子さんが肩から体の前の方につるして釜飯を載せていた箱形のものがあります。列車の客席の一部分がしつらえられて、釜飯をおいしそうに食べている加山雄三さんの写真が添えられています。釜飯のことを書いた記事もいろいろと掲示されています。

 日本最古の駅弁がいつ、どこで売られたかということについては、いろいろな説があります。その一つは、1885(明治18)7月に日本鉄道宇都宮駅で握り飯と沢庵を竹の皮に包んだものを発売したということなのですが、それより前だという説もいくつかあります。この年前後には高崎駅や横川駅の名前も挙げられています。いずれにしても、横川駅で売り出されたのは、駅弁の歴史の中でごく初期の段階であったということは確かです。

 もっとも関西人である私には、現在のような折り詰めに入った駅弁が1890(明治23)に姫路駅で発売されて、その後の駅弁のスタイルを作り出したということは、忘れてはならないことだと思っています。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(529)

「明石日常生活語辞典…な」()

 

なくなる【無くなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①見あたらなくなる。紛失する。「鍵・が・ なくなっ・た。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「小遣い・が・ なくなっ・ても・た。」〔⇒のうなる、ないよう()なる、なよなる〕■他動詞は「なくする」

なくなる【亡くなる】《動詞・ラ行五段活用》 この世にいなくなる。◆「死ぬ」の敬意を込めた言い方である。「おじいさん・が・ なくなっ・た・ん・や・て・なー。」〔⇒のうなる〕■他動詞は「なくする」

なぐりがき【殴り書き】《名詞、動詞する》 急いで文字や絵を乱雑・乱暴に書くこと。また、そのようにして書いたもの。「なぐりがき・や・さかい・ 読ま・れ・へん。」「黒板・に・ なぐりがきする。」

なぐります【殴ります】《動詞・サ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、力を込めて強く撲つ。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ 思いきり・ なぐりまし・たっ・てん。」〔⇒なぐる、どつく、どつきます、どやす、ぶちます、かちます〕

なぐる【殴る】《動詞・ラ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、力を込めて強く撲つ。「喧嘩し・て・ バット・で・ なぐら・れ・た。」〔⇒なぐります、どつく、どつきます、どやす、ぶちます、かちます〕

なげうち【投げ打ち】《名詞、動詞する》 腹立たしさのあまりに、手元にあるものを投げ飛ばすこと。「なんぼ・ 腹・が・ 立っ・ても・ お膳・を・ なげうちし・たら・ あか・ん・がな。」

なげうり【投げ売り】《名詞、動詞する》 儲けを考えないで安く売ること。「閉店する・ 言()ー・て・ なげうりし・とる。」

なけ《副助詞》 物事の範囲や程度を限定する言葉。「こん・なけ・ あっ・たら・ そいで・ 充分や。」〔⇒だけ、だけだけ、なけなけ〕

なげく【嘆く】《動詞・カ行五段活用》 ①心を痛めて悲しみにひたる。「古い・ 友達・が・ 死ん・だ・の・を・ なげく。」②悲しさ・苦しさや腹立たしさを口に出して言う。「景気・が・ 悪い・の・を・ なげい・とる。」

なげとばす【投げ飛ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①相手を放るようにして倒す。「なげとばし・て・ 逃げ・ていき・やがっ・た。」②ものを無造作に、遠くへ放る。「紙飛行機・を・ なげとばす。」

なけなけ《副助詞》 物事の範囲や程度を強く限定する言葉。「こん・なけなけ・ 貰(もろ)・た。」〔⇒なけ、だけ、だけだけ〕

なげる【投げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①空中に物を放り出す。手の力で遠くへ飛ばす。「ボール・を・ 遠い・ ところ・まで・ なげる。」②相手の体を字面にたたきつける。「相手・を・ なげ・て・ 相撲・に・ 勝つ。」⇒ほる、ほりなげる、ぽいする。⇒ぶつける〕

なこうど〔なこーど〕【仲人】《名詞、動詞する》 結婚の仲立ちをすること。また、それをする人。「先輩・に・ なこーどし・てもろ・た。」〔⇒なこど〕

なこど【仲人】《名詞、動詞する》 結婚の仲立ちをすること。また、それをする人。「わし・は・ なこど・や・さかい・ 式・で・ 挨拶せ・んならん。」〔⇒なこうど〕

なごや《名詞》 「ふぐ【河豚】」の小さな種類で、毒は薄く、家庭でも気軽に食用にできる種類。「なごや・を・ 唐揚げ・に・ する。」〔⇒なだら〕

なさけ【情け】《名詞》 人間味のある温かい気持ち。人や動物を思いやる気持ち。気の毒に思う心。「なさけ・の・ 無い・ 人」

なさけない【情けない】《形容詞》 自分が惨めに思われる。思い通りにいかなくて残念である。「裏切ら・れ・た・よーで・ なさけない。」「子ども・が・ 言う・ こと・を・ 聞い・てくれ・へん・ので・ なさけない。」

なし【梨】《名詞》 春に白い花が咲き、秋に甘くて水分の多い大きな実がなる果樹。「秋・の・ 運動会・の・ 頃・に・は・ なし・が・ 美味(うも)ー・に・ なる。」

なし【無し】《名詞》 ①ものごとが存在しないこと。持っていないこと。「借金・も・ 貯金・も・ なし・や。」②禁止すること。不許可とすること。あってはならないこと。「嘘・ つい・て・ 隠す・のん・ なし・や・ぞ。」

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2014年6月17日 (火)

中山道をたどる(128)

松井田宿から岩村田宿まで(8)

 

 途切れる線路の横川駅

 

 横川駅のホーム(写真・左、1405分撮影)に立ってみると松井田側に陸橋があります。横川から高崎行の電車は1日に23本が運転されています。堂々とした構内で、かつて優等列車が次々に発着していた様子が偲ばれます。なにしろ碓氷峠は特急列車銀座とも呼ぶべきところで上り・下りがそれぞれ20本以上走っていましたが、軽井沢方面への鈍行の上り・下りは1日にそれぞれ6~7本程度でした。

 振り返って西側(写真・中、1405)を見ると、ホームの端で3本のレールが終わっています。横川から軽井沢へはJRバス関東が24分で結んでいますが、1日に7本だけです。碓氷峠を通り過ぎる人は多かったのですが、上州・横川周辺と信州・軽井沢周辺とのローカルな行き来は、昔も今もあまり必要がないということなのでしょうか。

 ホームにはアプト式レールの模型(写真・右、1406)が置かれています。昔、この駅を通ったときにチラリと見た記憶がありますから、ずいぶん長く置かれているものなのでしょう。碓氷峠には最初からアプト式が採用されていましたが、蒸気機関車牽引のときは大変だったろうと想像します。電化は1911(明治44)まで待たなければなりませんでした。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(528)

「明石日常生活語辞典…な」()

 

なきつく【泣き付く】《動詞・カ行五段活用》 ①泣きながら、すがりつく。「子ども・が・ 母親・に・ なきつく。」②泣くようにして頼み込む。「借金・ さし・てくれ・と・ なきつか・れ・た。」

なきなき【泣き泣き】《副詞、形容動詞や》 ①かろうじて。やっとのことで。ぎりぎりの状態で。「なきなき・ 雨・が・ 降ら・なんだ。」「危ない・と・ 思(おも)・とっ・てん・けど・ なきなき・ 合格し・た。」②泣きたいほどの辛い気持ちで。「なきなき・ 一日・に・ 五時間・ 勉強し・た。」◆「なくなく」とも言うが、「なきなき」の方が、方言という色合いが強い。〔⇒なくなく〕

なぎなた【長刀】《名詞》 長い柄の先に、長く反り返った刃をつけた武器。「なぎなた・の・ 試合・に・ 出る。」「弁慶・の・ なぎなた」

なきねいり〔なきねーり〕【泣き寝入り】《名詞、動詞する》 ①泣きながら眠ってしまうこと。「わーわー・ 言ー・とっ・た・けど・ なきねいりし・ても・た。」②不満を持ちながら、強く求めることをしないで、あきらめること。「詐欺・に・ おー・たら・ なきねーりし・たら・ あか・ん・よ。」

なきはらす【泣き腫らす】《動詞・サ行五段活用》 ひどく泣いて、涙でまぶたを腫らす。「なきはらし・た・ 顔・で・ 買い物・に・ 連れ・ていっ・たら・ 可哀相や・で。」

なきべえ〔なきべー〕【泣き兵衛】《名詞》 悲しさ・苦しさや嬉しさを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。「ほんまに・ なきべー・で・ よー・ 泣く・なー。」〔⇒なき、なきむし、なきみそ〕

なきぼくろ【泣き黒子】《名詞》 目尻や目の下にある黒子。「なきぼくろ・が・ かえって・ かいらしー。」

なきみそ【泣き味噌】《名詞》 悲しさ・苦しさや嬉しさを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。「この・ 子・は・ なきみそで・ 困る・なー。」〔⇒なき、なきむし、なきべえ〕

なきむし【泣き虫】《名詞》 悲しさ・苦しさや嬉しさを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。「大人・に・ なっ・ても・ なきむし・が・ 直ら・へん・の・や・なー。」〔⇒なき、なきみそ、なきべえ〕

なきわらい【泣き笑い】《名詞、動詞する》 ①泣きながら笑ってしまうこと。「なきわらい・の・ 変な・ 顔・を・ し・とる。」②悲しみと喜びで、泣いたり笑ったりすること。「映画・を・ 見・て・ なきわらいし・た。」

なく【泣く】《動詞・カ行五段活用》 ①人が悲しさ・苦しさや、嬉しさを心に感じて、涙を流す。「ちょっと・の・ こと・で・ ない・たら・ あか・ん・がな。」②悲しさ・苦しさや、嬉しさを表現するために声を出す。「子ども・の・ なく・ 声・が・ やかましー。」③苦しく辛い思いになる。「もの・の・ 値ー・が・ 高(たこ)ー・て・ ない・とり・ます。」

なく【鳴く】《動詞・カ行五段活用》 鳥・虫・獣などが、声を出したり、音色を立てたりする。「朝・から・ 犬・が・ ない・て・ うるさい。」「蝉・が・ ない・とる。」

なぐ【凪ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 風が止んで、波が静かになる。「台風・が・ 通り過ぎ・て・ 海・が・ だんだん・ ない・でき・た。」

なぐさみ【慰み】《名詞》 寂しさや悲しさなどを慰めてくれるもの。気晴らしになるもの。「年寄り・の・ なぐさみ・に・ 犬・を・ 飼う。」

なぐさめる【慰める】《動詞・マ行下一段活用》 悲しみや苦しみをやわらげる。失望や落胆などをいたわって、晴らしてやる。「旦那さん・を・ 亡くし・た・ 人・を・ なぐさめる。」

なくする【無くする】《動詞・サ行変格活用》 ①見あたらないようにする。「落書き・を・ 消し・て・ なくする。」②すっかり使い果たす。残りを皆無とする。「洗剤・を・ なくし・た・さかい・ 買()ー・てき・てんか。」〔⇒なよする、のうする、ないよう()する〕■自動詞は「なくなる」

なくする【亡くする】《動詞・サ行変格活用》 人に死なれる。「友だち・を・ なくし・て・ 辛い・ん・や。」〔⇒のうする〕■自動詞は「なくなる」

なくなく【泣く泣く】《副詞、形容動詞や》 ①かろうじて。やっとのことで。ぎりぎりの状態で。「なんとか・ 合格し・た・けど・ なくなくやっ・た・ん・や・と・ 思う・ねん。」「体重・は・ なくなく・ 四十キロ・なんや。」②泣きたいほどの辛い気持ちで。「なくなく・ しんどい・ めー・を・ し・て・ 体重・を・ 減らし・た。」〔⇒なきなき〕

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2014年6月16日 (月)

中山道をたどる(127)

松井田宿から岩村田宿まで()

 

碓氷越え基地としての横川

 

 このあたりでは道祖神を次から次へと見かけます。道祖神という文字だけのものもありますし、男女の姿が浮き彫りにされているものもありますが、旅の安全を願う気持ちに変わりはありません。

 小山沢川を渡り西へ歩き続けます。百合若大臣の足痕というのがあります。第十五中仙道踏切を渡ります。5月11日に碓氷関所まつりという催しが開かれるというポスターも見ました。そうこうしているうちに横川駅が近づきました。と言っても駅は左手の家並みの中にたたずんでいますから、それより先に目に入ったのは「峠の釜めし」の看板です。

 横川駅は今は高崎からの信越線の終着駅となっていますが、かつてはここから峠越えというドラマが始まりました。私がこの峠を旧線の列車で通った経験は、2度か3度だけです。

 横川駅に着くと、まずは改札口の右の方にある黄色い看板の、「おぎのや峠の釜めし」売店(写真・左、1401分撮影)が目に入ります。創業明治18年という文字が誇らしげですが、それは横川駅開業の年です。

 横川駅の可愛らしい駅舎(写真・中、1402)には人影のない時間帯でした。駅の正面右側には「関東の駅百選認定駅」という金色のプレートがかかっています。

 正面右側には、1997(平成9年)9月30日まで活躍した機関車の動輪(写真・右、1402)があります。横川-軽井沢間の峠のシェルパのEF63型の3号機の動輪です。

 横川駅の開業は1885(明治18)で、1893(明治26)の横川-軽井沢間の開通からは、碓氷峠という特別な輸送区間の玄関口、基地としての機能を果たしてきました。急勾配の線路に列車を押し上げていくことの大変さきよくわかりますが 新幹線の開通によって営業運転を終えてしまったのは残念なことです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(557)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

ねちゃつく《動詞・カ行五段活用》 粘り気のあるものが取れないで、くっついたまま粘っている。「セメダイン・が・ ねちゃつい・て・ 取れ・へん。」〔⇒にちゃつく、ねばりつく〕

ねちゃねちゃ《形容動詞や、動詞する》 ①粘り気のあるものが付いて、不快に感じる様子。「チューインガム・が・ 靴・の・ 裏・に・ 付い・て・ ねちゃねちゃや。」「油・を・ 触っ・た・ので・ 手ー・が・ ねちゃねちゃする。」②長い時間にわたって執拗に繰り返す様子。「ねちゃねちゃと・ 説教さ・れ・たら・ 腹・も・ 立つ・ぞ。」〔⇒ねちねち。⇒にちゃにちゃ、ねばねば〕

ねつ【熱】《名詞》 ①手や体に感じる、温度の高さ。「電気・の・ コード・が・ ねつ・を・ 持っ・とる。」②体温の高低。「ねつ・が・ 38度・ ある。」「ねつ・は・ 普通や。」

ねつい《形容詞》 なかなかあきらめることをしないで、しつこい性格である。「ねつい・ こと・ 言わ・んと・ さっさと・ 忘れ・てやり・なはれ。」〔⇒ねつこい、ねばこい、ねばっこい、ねちこい、ひつこい、しつこい〕

ねっから【根っから】《副詞》 ①もとから。心底から。「ねっから・ 野球・が・ 好きな・ 人・や。」②まったく。一向に。「ねっから・ あきらめ・へん。」◆②の場合は、後ろに打ち消しの言葉を伴うことが多い。⇒ねからはから、まるで、まるっきり、ぜんぜん、さっぱり〕

ねつき【寝付き】《名詞》 眠りにつくこと。また、その様子。「ねつき・が・ 良()ー・て・ バタンキュー・や。」

ねつこい《形容詞》 なかなかあきらめることをしないで、しつこい性格である。また、しつこく発言をする様子。くどくどと文句を言う様子。「ねつこー・に・ いつ・まで・も・ 同(おんな)じ・ こと・を・ 言()ー・とる。」〔⇒ねつい、ねばこい、ねばっこい、ねちこい、ひつこい、しつこい〕

ねっしん【熱心】《名詞、形容動詞や》 何かのことに一途に励むこと。心を集中させること。「ねっしんに・ 練習する。」「ねっしんに・ 話・を・ 聞く。」

ねっちゅう〔ねっちゅー〕【熱中】《名詞、動詞する》 一つのことに夢中になること。「漫画・を・ 読む・の・に・ ねっちゅーし・とる。」

ねづわ【寝唾】《名詞》 寝ている間に垂れる唾。「口・ 開け・て・ ねづわ・ 垂らし・て・ 寝・とる。」

ねてもさめても【寝ても覚めても】《副詞》 寝ているときでも起きているときでも。二六時中、いつでも。「ねてもさめても・ 子ども・の・ こと・が・ 心配や。」

ねとねと《形容動詞や、副詞と、動詞する》 ①粘り気のあるものが付いて、不快に感じる様子。「チューインガム・を・ 踏ん・で・ 靴・の・ 裏・が・ ねとねとし・とる。」②ものが強く粘り着く様子。「炊き詰め・たら・ ねとねとに・ なっ・てき・た。」〔⇒ねばねば。⇒ねちねち、ねちゃねちゃ、にちゃにちゃ〕

ねとぼける【寝惚ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①目が覚めたときに、辺りの様子が理解できず、なじめないでいる。「昼寝し・すぎ・て・ ねとぼけ・とる。」②周りの様子・雰囲気や仕事の内容などにとけ込めないでいる。「会議・に・ 出・て・ ねとぼけ・とっ・たら・ あか・ん・ぞ。」〔⇒ねぼける〕

ねにもつ〔ねーにもつ〕【根に持つ】《動詞・タ行五段活用》 いつまでも恨みを忘れないでいる。「子ども・の・ 時・の・ こと・を・ いつ・まで・も・ ねーにもっ・たら・ あか・ん・よ。」

ねばい【粘い】《形容詞》 粘り気が強く、くっつく感じがする。「特別に・ ねばい・ 糊」〔⇒ねばこい、ねばっこい、ねちこい、にちゃこい、ねちゃこい〕

ねばこい【粘こい】《形容詞》 ①粘り気が強く、くっつく感じがする。「ねばこい・ 片栗粉」②なかなかあきらめることをしないで、しつこい性格である。「ねばこー・ いか・んと・ 試合・に・ 勝た・れ・へん。」〔⇒ねばっこい、ねちこい。⇒ねばい、にちゃこい、ねちゃこい。⇒ねつい、ねつこい、ひつこい、しつこい〕

ねばっこい【粘っこい】《形容詞》 ①粘り気が強く、くっつく感じがする。「ねばっこい・ お粥」②なかなかあきらめることをしないで、しつこい性格である。「ねばっこい・ 質問・を・ し・やがっ・た。」〔⇒ねばこい、ねちこい。⇒ねばい、にちゃこい、ねちゃこい。⇒ねつい、ねつこい、ひつこい、しつこい〕

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(527)

「明石日常生活語辞典…な」()

 

ながもち【長持ち】《名詞》 衣服などを入れておく、ふたのついた長方形の大きな箱。「ながもち・に・ 布団・を・ 入れ・とく。」

ながもち【長持ち】《名詞、動詞する》 ものが、長い間、壊れたりしないで役立つこと。ものが、長い間にわたって使えること。「ながもちする・ 石鹸・や・なー。」「丈夫で・ ながもちする・ 買い物袋」

ながや【長屋】《名詞》 細長い一棟を、いくつかに区切って、それぞれを一軒として使えるようにした建物。「ながや・に・ 住む。」

なかやすみ【中休み】《名詞、動詞する》 途中で途切れたり、休んだりすること。また、その途中の期間。「なかやすみ・を・ 半時間・ とっ・て・ 仕事・を・ 続ける。」「梅雨・の・ なかやすみ」

なかゆび【中指】《名詞》 五本の指の(特に、手の)真ん中の指。「なかゆび・の・ 爪・を・ 切る。」〔⇒たかたかゆび〕

なかようする〔なかよーする〕【仲良うする】《動詞・サ行変格活用》 人との気持ちのつながり方を良好に保つ。親しい間柄を続ける。「この・ 子・と・ なかよーし・たっ・て・な。」

なかよし【仲良し】《名詞》 人と人との間柄がよいこと。人と人との気持ちのつながり方がよいこと。親しい間柄。「小学校時代・から・の・ なかよし・な・ん・や。」

ながら《接続助詞》 二つの動作が同時に行われることを表す言葉。「もの・を・ 食い・ながら・ しゃべっ・たら・ あか・ん。」「駅・まで・ 歩き・ながら・ 話・を・ する。」〔⇒もって〕

ながれ【流れ】《名詞》 ①水や液体などが、低い方へ動くこと。また、その動く様子。「溝・の・ ながれ・が・ 悪い。」②水や液体に浮かんで動いていくこと。また、その様子。「笹舟・の・ ながれ・が・ 速い。」③ものが滞ることなく動いていくこと。また、その様子。「車・の・ ながれ・が・ 切れ・へん。」

ながれぼし【流れ星】《名詞》 大気圏に入った小さな星や宇宙塵が、空気との摩擦によって燃えながら落ちるもの。「ながれぼし・を・ 探す。」

ながれる【流れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①水や液体などが、低い方へ動く。「川・の・ 水・が・ ながれる。」②水や液体に浮かんで動いていく。「潮・で・ 船・が・ ながれる。」③ものが滞ることなく動いていく。「雲・が・ ながれる。」④予定されていたことが取りやめになる。「雨・で・ 遠足・が・ ながれる。」

なか()とる【中()取る】《動詞・ラ行五段活用》 ①二つの意見の中間的なところで折り合いをつける。「いつ・まで・ 言()ー・とっ・ても・ 切り・が・ ない・さかい・ なかをとっ・て・ 決め・な・ あか・ん。」②二つの数字の平均的な数字を採用する。「なかをとっ・て・ 六百円・に・ し・とき・まほ・か。」

なき【泣き】《名詞》 悲しさ・苦しさや嬉しさを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。「うち・の・ 孫・は・ なき・です・ねん。」〔⇒なきむし、なきみそ、なきべえ〕

なぎ【凪】《名詞》 風が止んで、波が静かになること。「なぎ・で・ 風・が・ あら・へん。」

なぎ【難儀】《名詞、動詞する、形容動詞や》 ①苦しんだり、苦労したりすること。「雨・の・ 中・を・ なぎし・て・ 歩い・てき・た。」②困ったこと。難題であること。「明日・の・ 午前中・に・ し・てしまえ・ ゆー・て・ なぎな・ 事・を・ 言わ・れ・た。」〔⇒なんぎ〕

なきごえ【泣き声】《名詞》 ①人が悲しさ・苦しさや嬉しさを経験したときに出す声。「赤ん坊()・の・ なきごえ・が・ 聞こえる。」②今にも泣き出しそうな声。悲痛な感じの声。「なきごえ・で・ 頼ま・れ・たら・ し・てやら・ん・ わけ・に・は・ いか・へん。」

なきごえ【鳴き声】《名詞》 鳥・虫・獣などの出す声や音色。「朝っぱら・から・ 蝉・の・ うるさい・ なきごえ・が・ する。」

なきごと【泣き言】《名詞》 自分の不運や不幸を嘆いて言う言葉。愚痴。「なきごと・ 言()ー・て・ 逃げ・とっ・たら・ あか・ん。」

なきじゃくる【泣きじゃくる】《動詞・ラ行五段活用》 息を急に吸い込むような動作を繰り返しながら泣く。「なきじゃくっ・て・ なかなか・ おさまら・へん。」〔⇒しゃくる〕

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2014年6月15日 (日)

中山道をたどる(126)

松井田宿から岩村田宿まで()

 

御所平と碓氷神社

 

 小高いところから下りてきて、道は線路に沿うようになります。御所平踏切(写真・左、1303分撮影)というのがあります。線路を横断する木が敷かれていますが、幅が狭く、近くの人だけが通るようにしてあるのでしょう。警報機も遮断機もありません。警報機は近くの踏切のものが聞こえてくるように思われます。可愛らしい踏切で、二昔前か三昔前ぐらいの踏切を連想して、むしろ懐かしく感じてしまいます。ここを横断する必要はありませんので、踏切を往復して元の道を歩きます。

 さて、碓氷郡というのはおおよそ今の高崎市と安中市のあたりに広がっていましたが、松井田町が安中市に合併した2006(平成18)に郡名が消えました。けれども碓氷の名は全国に知られています。アプト式鉄道で知られた碓氷峠は言うまでもありません。碓氷川は碓氷峠に源を発し、中山道に沿ったところを流れて、高崎で烏川に合流しています。

 そんなわけで道の右側にある碓氷神社(写真・中、1307)というのは名前としては大きいのですが、ここは村社となっていました。木立の中を丘の上まで石段が続いて、静かなたたずまいです。碓氷峠の熊野神社の分霊をいただいて、その里宮として碓氷神社と呼ぶという説明が書いてあります。祭神として17柱の名前が書かれていました。

 神社を通り過ぎたところで踏切を渡って、線路の南側に出ます。地元の五料にある小学校の名前は臼井小学校という文字ですが、そこを通り過ぎたところに安政遠足の15㎞地点(写真・右、1313)がありました。寄り道したり、たたずんだり、写真を撮ったり、メモをしたりしながら歩いていますから、12㎞地点からここまでに1時間と少しかかっています。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(526)

「明石日常生活語辞典…な」()

 

ながす【流す】《動詞につく補助動詞》 ①気に留めないという意味を表す言葉。「えーかげんに・ 聞きながす。」②集中して取り組んでいないという意味を表す言葉。「読みながし・た・さかい・ 頭・に・ 入っ・とら・へん。」

ながたらしい〔ながたらしー〕【長たらしい】《形容詞》 必要以上にだらだらと長い。いやになるほど長い。「ながたらしー・ 話・は・ 聞い・とる・ 方・が・ いらいらし・まっ・せ。」〔⇒ながったらしい〕

ながったらしい〔ながったらしー〕【長ったらしい】《形容詞》 必要以上にだらだらと長い。いやになるほど長い。「ながったらしー・ 説教・は・ 逆効果や・ぞ。」〔⇒ながたらしい〕

ながつづき【長続き】《名詞、動詞する》 ものごとが、時間の上で途切れずに続くこと。「日記・は・ 毎年・ ながつずきせー・へん・ねん。」

なかなおり【仲直り】《名詞、動詞する》 悪くなっていた人間関係が、以前のように良くなること。「頼む・さかい・ なかなおりし・てくれ・へん・やろ・か。」

なかなか《副詞、形容動詞や》 ①完成段階や終着点に、簡単にはたどり着けないことを表す言葉。◆後ろに打ち消しの表現や否定を表す言葉が続く。「なかなか・ 出来上がら・へん。」「答え・が・ なかなか・ わから・へん。」②手ごわい感じで、程度が甚だしいことを表す言葉。「なかなか・ しんどい・ 坂道・や・なー。」「なかなか・ 難しい・ 問題・や。」

ながなが【長々】《副詞と》 時間や空間の上で、途切れずに続く様子。「ながなが・ お世話・に・ なり・まし・た。」「ながながと・ しゃべる。」「坂・が・ なかなが・ 続い・とる。」

なかにわ【中庭】《名詞》 学校や施設などの、建物と建物の間にある庭。「校舎・の・ なかにわ・に・ 花壇・が・ ある。」

ながねん【長年】《名詞》 長い年月が経った間。「ながねん・ 駅前・で・ 商売し・とっ・た・けど・ やめる・ こと・に・ なり・まし・た。」

ながばなし【長話】《名詞、動詞する》 長い時間をかけてしゃべること。会話を長い時間にわたって続けること。「ながばなし・に・ なっ・ても・て・ どーも・ すん・まへ・ん。」「人・の・ ながばなし・を・ 聞く・の・は・ しんどい・もんや。」「道・で・ 久しぶりに・ 会()ー・た・ 友だち・と・ ながばなしし・た。」

ながびく【長引く】《動詞・カ行五段活用》 なかなか終わりにならず、予定や予想していたよりも時間がかかる。「寄り合い・が・ ながびー・て・ 去()な・れ・へん。」

ながほそい〔ながぼそい〕【長細い】《形容詞》 幅に比べて長さの数値が大きい。「ながぼそい・ 田圃・や・なー。」〔⇒ほそながい〕

なかま【仲間】《名詞》 一緒に物事をする人。似たような好みや考えなどを持っている人。「青年団・の・ なかま」「酒飲み・の・ なかま」

なかまうち【仲間内】《名詞》 一緒に物事をする人たちの集まり。似たような好みや考えなどを持っている人たちの集まり。「なかまうち・で・ 酒・を・ 飲む。」

なかみ【中身】《名詞》 ①中に入っているもの。中にあるもの。「お祝い・の・ なかみ・は・ 何・に・ し・たら・ えー・ねん・やろ・か。」②文章や話によって表していることがら。言おうとしていること。「なかみ・の・ ない・ 話・を・ 聞く・の・は・ しんどい。」「なかみ・を・ 短く・ まとめる。」〔⇒ないよう〕

ながみじか〔ながみしか〕【長短】《名詞》 ①ものの端から端までの距離や、時間の隔たり。◆一つのものの長さの場合にも使うが、二つ以上のものの長さを話題にするときに使うことが多い。「ながみじか・は・ どの・ぐらい・ ある・の・か。」②長いものと短いもの。ものの長さが不揃いであること。「ながみじか・の・ 違い・が・ 大きー・て・ 不細工や。」⇒ながさ〕

ながめ【眺め】《名詞》 見渡して目に入る、自然や人工物のありさまや風物の様子。また、そこから醸し出される趣。「窓・から・ 見る・ ながめ・が・ えー・なー。」〔⇒けしき、ふうけい〕

ながめ【長め】《名詞》 少し長いこと。比較的長いこと。「時間・を・ ながめ・に・ 取っ・て・ 相談・を・ する。」〔⇒ながいめ〕■類語=「みじかめ」「ほそめ」「ふとめ」

ながめる【眺める】《動詞・マ行下一段活用》 ①遠くを見る。離れたところを見る。「六甲山・を・ ながめる。」②じっくりと見つめる。「よー・ ながめ・たら・ 知っ・た・ 人・やっ・た。」③ものごとに加わらないで傍観する。ぼんやりと見る。「じっと・ ながめ・とら・んと・ お前・も・ 掃除・を・ し・なはれ。」

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2014年6月14日 (土)

中山道をたどる(125)

松井田宿から岩村田宿まで()

 

お東・お西と茶釜石・夜泣き地蔵

 

 お東、お西という言葉を聞いて思い浮かべるのは、京都の本願寺のことです。東本願寺は浄土真宗東本願寺派の本山、西本願寺は浄土真宗本願寺派の本山ということですが、自分の家の宗派が何であっても、京都や畿内の人たちは、お東さん、お西さんと言って親しんでいます。

 さて、五料平のお東とお西は、江戸時代の名主屋敷でもあり茶屋本陣でもありました。江戸時代末にはお東とお西は、一年交替で名主を務めていたと言われます。文化年間に建てられたお西とお東は切り妻造りで、両家の母屋は規模・平面ともほぼ同じだそうです。中島家の本家と分家の関係ですから、その意味では京都の本願寺の2派に通じるところがあるでしょう。当然ですがお西の玄関(写真・左、1232分撮影)には重々しさがあります。お東の門(写真・中、1235)は閉ざされています。

 少し歩くと、道の左手に茶釜石と夜泣き地蔵(写真・右、1248)がありました。たたくと空の茶釜のような音がする石です。太田蜀山人はこの石をたたき、珍しい音色に狂歌を作ったそうです。拳ぐらいの石が置いてあるので、たたいてみました。高音で澄んだ音がします。茶釜の音と言われると、そんな気がしないでもありません。

 そばに立っているのは夜泣き地蔵です。右端の一番大きなのが夜泣き地蔵です。馬方が荷物の重さの平均をとるために、落ちていた地蔵の首を馬の背につけて歩き、用が済んだところで捨てたところ、その首が「五料恋しや」と泣いたので、土地の人が元に戻したという言い伝えがあるということです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(525)

「明石日常生活語辞典…な」()

 

なおす【治す】《動詞・サ行五段活用》 病気や怪我を、治療などによって、よくする。「注射・ 打っ・て・ 早()よ・ なおし・ておくん・なはれ。」■自動詞は「なおる」

なおす《動詞・サ行五段活用》 ①元通りの位置に納める。あるべき場所に納める。「鋏・を・ 引き出し・の・ 中・に・ なおし・とい・てんか。」②片づける。元の様子にする。「散らばっ・とる・ 部屋・を・ なおせ。」◆「なおす【直す】」の②から派生した意味かもしれない。

なおのこと《副詞》 それまで以上に、ますます。何かと比較して、いっそう。「こっち・の・ 方・が・ なおのこと・ 骨が折れる。」「近道し・た・ つもり・が・ なおのこと・ 遠回り・に・ なっ・ても・た。」◆予想外であったというような気持ちを表すことが多い。〔⇒なおさら〕

なおる【直る】《動詞・ラ行五段活用》 ①具合の悪いところ、間違ったところが望ましい方に改まる。修繕が終わって、よい状態になる。「故障・が・ なおる。」「悪い・ 癖・が・ なおる。」②変化したものが元通りになる。「機嫌・が・ なおる。」「天気・が・ なおっ・てき・た。」■他動詞は「なおす」

なおる【治る】《動詞・ラ行五段活用》 病気や怪我がよくなる。「傷口・が・ なおっ・た。」「風邪・が・ 早()よ・ なおっ・てほしー・なー。」■他動詞は「なおす」

なか【中】《名詞》 ①ものの内側。「家・の・ なか・に・ 日ー・が・ 差し込む。」②ものの奥の方。「机・の・ もーちょっと・ なか・の・ 方・に・ 入っ・とる・やろ。」③ものとものとの間。順序で中間にあたるもの。「なか・ 一日・ 休ん・で・ 仕事・を・ 続ける。」④ある一定の範囲。「明石・の・ なか・から・ 一つ・の・ チーム・が・ 代表・に・ なる。」⑤何かが続いている最中。「雪・の・ 降っ・とる・ なか・を・ 来・てくれ・た。」

なか【仲】《名詞》 人と人との間柄。人と人との気持ちのつながり方。「あいつら・ 二人・は・ 昔・から・ なか・が・ 良()ー・ねん。」

ながい【長い】《形容詞》 ①端から端までが大きく離れている。「ながい・ 橋・を・ 渡る。」「ながい・ 小説・を・ 読ん・だ。」「ながい・ 四角形」②時間が多くかかる。「合格する・まで・の・ 勉強・が・ ながかっ・た。」

ながいき【長生き】《名詞、動詞する》 生まれてから多くの年数を生きること。「母親・は・ 九十・まで・ ながいきし・てん。」

ながいす【長椅子】《名詞》 ベンチやソファのように、横一列に何人もがかけられる椅子。「講堂・の・ ながいす・に・ 四人・ずつ・ 座る。」

ながいめ【長いめ】《名詞》 少し長いこと。比較的長いこと。「ながいめ・の・ ズボン・の・ 裾」〔⇒ながいめ〕■類語=「みじかいめ」「ほそいめ」「ふといめ」

ながぐつ【長靴】《名詞》 ゴムや革などで作った、膝の近くまで届く靴。「ながぐつ・ 履い・て・ 田圃・へ・ 行く。」◆「ごむなが」とも言う。現在では、長靴そのものが、日常生活から姿を消しつつある。

なかごろ【中頃】《名詞》 その期間の真ん中の辺り。「十月・の・ なかごろ」「一学期・の・ なかごろ」

ながさ【長さ】《名詞》 ①ものの端から端までの距離。「明石海峡大橋・の・ ながさ・は・ 世界一・や。」「縦・横・の・ ながさ」②時間の隔たり。「彼岸・の・ 頃・は・ 夜・の・ ながさ・と・ 昼・の・ ながさ・が・ 同(おんな)じや。」■対語=「みじかさ」

ながし【流し】《名詞》 台所でものを洗ったり、洗い水を流したりする場所。「茶碗・は・ ながし・に・ 浸け・とい・てんか。」〔⇒はしり、はしりもと、ながしもと〕

ながしかく【長四角】《名詞》 四つの角がすべて直角で、縦と横の長さが違う四角形。長方形。「ながしかく・の・ 机」 

ながしもと【流しもと】《名詞》 台所でものを洗ったり、洗い水を流したりする場所。「ながしもと・で・ 豆・の・ 皮むき・を・ する。」〔⇒はしり、はしりもと、ながし〕

ながす【流す】《動詞・サ行五段活用》 ①水などを、低い方へ動くようにする。「水・を・ 溝・に・ ながす。」②水などに浮かべて動かす。水などがものを移動させる。「おもちゃ・の・ 舟・を・ ながす。」「昔・は・ お盆・の・ お供え・を・ 海・に・ ながし・た。」③体やものに水などをかけて、汚れなどを洗い落とす。「汗・を・ ながす。」■自動詞は「ながれる」

 

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2014年6月13日 (金)

中山道をたどる(124)

松井田宿から岩村田宿まで()

 

踏切の名前に心引かれつつ

 

 街道筋を西に向かって歩いていきますと、西松井田駅前という交差点表示があり、続いて松井田城址の説明板があり、そして大きな道祖神がありました。この辺りから、道祖神に注連縄がかけられているのを多く目にするようになりました。

 しだいにJR信越線に近づいて、寄り添いながら歩くことになります。昼間の電車は上り・下りとも1時間に1本ですが、こちらがゆっくり歩いているせいでしょうか、電車によく出会うように感じます。湘南型に塗り分けられた電車が通り過ぎていきます。

 製糸踏切(写真・左、1207分撮影)というのがあります。通りかかった地元の方にうかがうと、近くに碓氷製糸があるということです。10分くらい歩いたらいけるそうですが、寄り道をしないで歩きます。

 富岡製糸場と絹産業遺産群を世界遺産にという申請について、ユネスコの諮問機関が適切であると判断したということが報じられたのは4月26日のことでした。富岡製糸場は既に操業を停止していますが、この踏切の南の方にある碓氷製糸は現役の工場です。安中市の南側は富岡市ですから同じ風土・環境にあります。後で調べてみますと、会社組織ではなくて製糸農協が経営している碓氷製糸は現在では国内最大の工場のようです。繭から糸を作る際に大量の湯を使うので、碓氷川の水の恵みを受ける地が適しているのでしょう。

 余談ですが、前回歩いたときに、板鼻宿の手前に「碓氷峠鉄道施設 世界遺産へ」という看板がありました。世界遺産申請の構想の中には、もともとは産業遺産としての碓氷峠の鉄道遺産も加えられていたのでしょう。絹産業に絞って申請したことが世界遺産登録につながったという報道がありました。鉄道ファンとしては残念ですが、富岡製糸場等の登録を喜びたいと思います。

 第十中仙道踏切(写真・中、1214)というのを渡って線路の南側に出ます。中仙道という呼び名の踏切がいくつもあることは嬉しいことです。西の方はカーブしていますが、東の方を振り返ると、直線の線路の向こうに西松井田駅が見えます。

 しばらく進んでから、お東踏切(写真・右、1230)を渡って、茶屋本陣に寄ります。五料の茶屋本陣には「お西」「お東」の2軒が並んでどちらも県の史跡に指定されています。参勤交代の大名などが休憩したところです。踏切の名前が「お東」というのは粋な名付け方です。ここを渡ればお東もお西も目の前です。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(524)

「明石日常生活語辞典…な」()

 

ナイター〔ないたー〕【和製英語=nighter】《名詞》 運動競技などで、夜間に照明をつけて行うもの。「甲子園・へ・ ないたー・ 見・に・ 行か・へん・か。」

ないち【内地】《名詞》 その国の旧来から領土である地域。離島などから見て、本土。「舞鶴・から・ ないち・に・ 引き揚げ・た。」◆現在では、あまり使うことはない。■対語=「がいち」

ないない【内々】《形容動詞や》 表に現さず、非公式である様子。こっそり行う様子。他言することを抑制している様子。「ないないに・ 気持ち・を・ 聞い・とく。」「まだ・ 言ー・たら・ あか・ん・で。ないないに・ し・とい・て・よ。」

ないないする【無い無いする】《動詞・サ行変格活用》 見えないところに隠す。外にあるものを内に入れる。「みんな・に・ 見・られ・ん・よーに・ ないないし・とき。」「手ー・を・ ポケット・に・ ないないする。」◆幼児語。〔⇒ないないぽっぽ(する)

ないないぽっぽ【無い無いぽっぽ】《形容動詞や、動詞する》 見えないところに隠している様子。外にあるものを内に入れている様子。「お菓子・を・ 見・られ・ん・よーに・ ないないぽっぽし・とき。」◆幼児語。◆「ぽっぽ」は、ポケット、ふところという意味である。動詞⇒ないないする〕

ナイフ〔ないふ〕【英語=knife】《名詞》 西洋式の小型の刃物。「ないふ・で・ 鉛筆・を・ 削る。」◆小学校時代には、肥後守を指すことが多かった。

ないよう〔ないよー〕【内容】《名詞》 ①中に入っているもの。中にあるもの。「雑誌・の・ 付録・の・ ないよー」②文章や話によって表していることがら。言おうとしていること。「話・の・ ないよー・は・ さっぱり・ わから・なんだ。」〔⇒なかみ〕

ないよう()する〔ないよー()する、ないよ()する〕【無いよう()する】《動詞・サ行変格活用》 ①あるものを無い状態にする。ゼロにする。「前々・から・の・ 借金・を・ ないよーする。」「宿題・の・ 残り・が・ ないよーにする。」「買い物し・て・ 一万円札・を・ ないよーにし・ても・た。」②(自己の責任などによって)なくす。紛失する。「財布・を・ ないよーし・ても・た。」〔⇒なよする、なくする、のうする〕■自動詞は「ないよう()なる」

ないよう()なる〔ないよー()なる、ないよ()なる〕【無いよう()なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①見あたらなくなる。紛失する。「財布・が・ ないよーになっ・て・ 今・ 探し・とる・とこ・や。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「みんな・ よー・ 食う・さかい・ ご飯・が・ ないよーなっ・た。」〔⇒なくなる、のうなる、なよなる〕■他動詞は「ないよう()する」

ナイロン〔ないろん〕【英語=nylon】《名詞》 絹に似て軽くて強い、石炭などを原料とした合成繊維。「ないろん・で・ でけ・た・ 袋・に・ 入れる。」

なう【綯う】《動詞・ワア行五段活用》 何本かの藁や糸や紐をよりあわせて、太い一本のものとする。「てっころ〔=木槌〕・で・ 打っ・て・から・ 縄・を・ なう。」「藁・を・ のー・て・ 草鞋・を・ 作る。」

なえ【苗】《名詞》 種子から芽を出したばかりの草や木。植え付ける前の幼い植物。「苗・を・ 買()ー・てき・て・ 庭・に・ 植える。」

なえどこ【苗床】《名詞》 苗を育てるところ。「なえどこ・の・ 苗・を・ 田植え・に・ する。」

なおさら《副詞》 それまで以上に、ますます。何かと比較して、いっそう。「あか・ん・と・ 言わ・れ・たら・ なおさら・ し・てみと・ー・ なる。」「安い・ もの・で・ 始末し・た・ つもり・が・ めげ・ても・て・ なおさら・ 金・が・ かかっ・た。」〔⇒なおのこと〕

なおし【直し】《名詞》 ①壊れたものを、あるべき状態に戻すこと。ものを改造・改善すること。「故障し・た・さかい・ なおし・に・ 出す。」②衣類を縫い改めること。「浴衣・の・ なおし」⇒しゅうり、しゅうぜん〕

なおす【直す】《動詞・サ行五段活用》 ①具合の悪いところ、間違ったところを望ましい方に改める。修繕して、よい状態にする。「答え・の・ 間違い・を・ なおす。」「箸・の・ 持ち方・を・ なおす。」「めげ・た・ 橋・を・ なおす。」②変化したものを元通りにする。「機嫌・を・ なおし・なはれ。」③ある種類の文字を、別の種類の文字に書き換える。ある言語を別の言語に訳す。「漢字・に・ なおし・て・ 書く。」「英語・を・ 日本語・に・ なおす。」④単位などを別の種類のものに変更する。「坪数・に・ なおし・て・ 計算する。」■自動詞は「なおる」

 

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2014年6月12日 (木)

中山道をたどる(123)

松井田宿から岩村田宿まで()

 

ひとあし早い安政遠足

 

 安中市では毎年5月の第2日曜日に、安政遠足・侍マラソンという行事を開いています。遠足は「とおあし」と読みます。今年は40回の記念大会のようですが、3日後の11日です。

 1855(安政2年)に当時の安中藩主であった板倉勝明が藩士96人の鍛錬のために安中城門から碓氷峠の熊野権現まで7里余りの中山道を徒歩競争させたことが始まりということです。

 今年の参加者は11日の午前8時、つまり昔の言い方ですと明け六つに安中城址を出発します。ただし、全員が碓氷峠の頂上を目指すのではなく、およそ28㎞の峠コースと、およそ20㎞の関所・坂本宿コースにわかれています。関所・坂本宿コースは碓氷峠の入り口の「くつろぎの郷」がゴールです。スタートとゴールの高低差は峠コースでは1000メートル以上、関所コースは250メートル程度です。

 この大会の特徴は、侍マラソンということからもわかるように参加者が仮装して参加できることで、参加者の半数以上が何らかの仮装をするそうです。峠コースに500人、関所・坂本宿コースに1300人というのが募集定員だそうです。

 先ほど、関所・坂本宿コースの中間点(写真・左、1126分撮影)という表示がありました。20㎞の半分である10㎞という地点です。

 新堀の一里塚(写真・中、1203)があります。日本橋から32里になります。民家の横を入ったところに跡が残っていて、こんもりとした茂みになっていました。

 しばらくすると、安政遠足の12㎞地点の表示(写真・右、1205)がありました。大会の準備は既に整っているようです。このような表示が、峠コースの終着地点である熊野権現まで続いていることでしょう。少し早いのですが、たったひとりの参加者になったつもりで峠を目指すことにします。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(523)

「明石日常生活語辞典…な」()

な〔なー〕【名】《名詞》 ①他と区別するために、物事や人などを言葉で表したもの。「あんた・の・ なー・は・ 何・と・ 言()ー・の・か。」「なー・の・ わから・ん・ 花」②評判やうわさ。「な・の・ 通っ・た・ 芸人」〔⇒なまえ〕

な〔なー〕【菜】《名詞》 葉や茎を食べ物にする植物。「なー・を・ 漬け物・に・ する。」〔⇒なっぱ、なな、やさい〕

な〔なー〕《感動詞》 注意をひくために呼びかけたり、念を押したり、誘ったりするときに使う言葉。「なー。ちょっと・ 聞い・てほしー・ねん・けど。」

《終助詞》 禁止したり制止したりする気持ちを表す言葉。「明日・は・ 遅刻する・な。」「そんな・ こと・ す・な。」◆動詞などの終止形に接続する。

《終助詞》 禁止したり制止したりする気持ちを柔らかく表す言葉。「明日・は・ 遅刻しー・な・よ。」「そんな・ こと・ し・たり・な。」「あんまり・ 飲み・な。」◆動詞などの連用形に接続する。

《接続助詞》 仮定の意味を表す言葉。そのことをしなければ。「聞か・な・ わから・へん。」「酒・を・ 飲ま・な・ 良()ー・ 人・や・のに。」◆動詞の未然形に接続する。形容詞に接続する場合は「なけら」を使う。〔⇒んと〕

な〔なー〕《間投助詞》 ①感動したことなどを表す言葉。「綺麗な・ 花・や・なー。」「今日・は・ 楽しかっ・た・なー。」②念を押したり、相手に呼びかけたりするときに使う言葉。「間違い・は・ おま・へん・な。」「早よ・ 行こ・い・な。」「今日・な・ 学校・で・な・ 先生・に・な・ 怒ら・れ・てん。」

なあ〔なー〕【七】《名詞》 六の次の、数の名。◆「なあ」だけを単独で使うことは少ない。「ひー、ふー、みー、よー、いつ、むー、なー、やー、ここ、とー。」〔⇒ひち、なな〕

ない【無い】《形容詞》 ①存在しない。「西脇・の・ 町・は・ 海・が・ ない。」②持っていない。「今日・は・ 小遣い・が・ ない・ねん。」③欠けている。足りない。「香り・が・ ない。」

ない《助動詞》 打ち消しの意味を表す言葉。「今日・は・ 昨日・の・よーに・は・ 寒い・ない。」「寒(さぶ)ー・ない」「親父・は・ 年とっ・た・さかい・ 元気や・ない・ねん。」◆動詞に接続する場合は、「行かない」と言うよりも、「行かん」「行かへん」のように「ん」「へん」を使う方が多い。形容詞・形容動詞には終止形に接続する。〔⇒へん、ん〕

ないか【内科】《名詞》 内臓の病気を手術しないで治す、医学の分野。また、それを専門とする医者や、病院・医院。「ないか・に・ 通ー・て・ます・ねん。」■対語=「げか」

ないしょ【内緒】《名詞》 ①隠して、人に知らせないこと。関係者以外には公開しないこと。「ないしょ・に・ し・とっ・ても・ どーせ・ わかっ・てしまう・やろ。」②表座敷でないところ。台所なども含めて、よその人の目につかない部屋。「ないしょ・の・ こと・に・ 男・の・ 人・は・ 構わ・んといて。」⇒ないしょごと、ひみつ。⇒ないしょのま、おいえ、かってのま〕

ないしょがね【内緒金】《名詞、動詞する》 ①倹約して、こっそり貯めた金。「へそくり・を・ し・て・ 酒・を・ 飲み・に・ 行く。」②公にはできない金。「ないしょがね・なんか・ 貰(もろ)・たら・ 後・が・ 恐ろしー・ぞ。」⇒へそくり〕

ないしょく【内職】《名詞、動詞する》 ①本職の他に、収入を得るためにする仕事。「何・ぞ・ ないしょく・でも・ せ・な・ 食()・ていか・れ・へん。」②収入を得るために、家事などの合間に自宅でする仕事。「戦争・が・ すん・だ・ 後・の・ 頃・は・ 家・で・ マッチ箱貼り・の・ ないしょくし・よっ・た・なー。」

ないしょごと【内緒事】《名詞》 隠して、人に知らせないこと。関係者以外には公開しないこと。「ないしょごと・に・ し・とき・たい・けど・ そー・も・ いか・へん・やろ。」〔⇒ないしょ〕

ないしょごと【内緒言】《名詞》 大勢の人に知られないように、限られた人の間で密かに話す言葉。ひそひそ話。「人・の・ おる・ ところ・で・ ないしょごと・ 言ー・の・は・ 感じ悪い・なー。」

ないしょのま〔ないしょのまー〕【内緒の間】《名詞》 表座敷でないところ。台所なども含めて、よその人の目につかない部屋。家族が食事などをするところ。「ないしょのまー・で・ 遊び・なはれ。」〔⇒ないしょ、おいえ、かってのま〕

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2014年6月11日 (水)

中山道をたどる(122)

松井田宿から岩村田宿まで()

 

規模や方向を示す工夫

 

 下町という交差点を左折して、松井田宿の通りを歩きます。歩いている道順から言うと、下木戸(江戸口)から上木戸(京口)までのおよそ700メートルほどが松井田宿ですが、その間に本陣2軒、脇本陣2軒、旅籠屋25軒があったとされています。不動寺の仁王門や松井田八幡宮の本殿は群馬県指定の重要文化財のようですが、あちこちへ足を向けることをしないで、宿場町の通りを歩いていきます。

 落ち着いた街並み(写真・左、1119分撮影)で、ゆったりとした気分になりますが、ほとんど人に出会うことはありません。安中方向への小型バスに出会いましたが、乗客はいなかったように思いました。

 バス停の名前に「松井田四ツ角」(写真・中、1125)というのがあります。このあたりが商店街の中心なのかもしれません。四ツ角という名付けにはそんなものを感じます。少し行くと道の左側に「どっと混むイベント広場」というのがありますので、ほんのちょっと休みます。宿場の案内板があります。人はいなくて、まったく混んでいませんし、イベントのかけらもありません。けれども、こういう休憩場所があることに、町の人たちの心遣いを感じます。

 ところどころに旧跡などについての案内板がありますが、その一つに脇本陣跡(写真・右、1135)があります。文字通り「跡」であって建物はありません。ただし面白いのは街灯の電柱などに番号が施してあって、「脇本陣の間口は街灯55番から65番辺りまで」と書いてあります。位置と規模がわかってイメージをかきたててくれます。松井田八幡宮については「この案内板向い側北方100mに鳥居がある」と書いてありますし、その他の案内板も懇切で嬉しく感じました。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(522)

「明石日常生活語辞典…と」(33)

 

どんぶり【丼】《名詞》 ①深くて厚みのある、陶器の鉢。「どんぶり・に・ 饂飩・を・ 入れる。」②深くて厚みのある、陶器の鉢に飯を入れて、おかずを上に盛った食べ物。「親子どんぶり・を・ こしらえる。」⇒どんぶりばち。⇒どんぶりめし〕

とんぶりがえす【とんぶり返す】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「いっぱいに・ なっ・たら・ とんぶりがえし・て・ 裏・に・ 書き・なはれ。」②転覆させる。横倒しにさせる。「台風・が・ 船・を・ とんぶりがえし・た。」③関係や立場を逆転させる。「選挙・で・ 勝っ・て・ とんぶりがえし・ても・た。」〔⇒ひっくりかえす、ひっくりかやす、とんぶりがやす。⇒かえす、かやす〕■自動詞は「とんぶりがえる」

とんぶりがえって あっぱっぱ【とんぶり返って あっぱっぱ】《唱え言葉》 ぐるっと回転するときに、口にする言葉。二人が向き合って両手をつないだ状態から、くるりと回って背中合わせになるときに、口にする言葉。

とんぶりがえる【とんぶり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「亀・が・ とんぶりがえっ・て・ もと・に・ よー・ 戻ら・へん。」②転覆する。横倒しになる。「ボート・が・ とんぶりがえっ・て・ 海・に・ はまっ・た。」③倒れる。「」④関係や立場が逆転する。「勝っ・とっ・た・のに・ とんぶりがえっ・て・ 負け・ても・た。」〔⇒ひっくりかえる、ひっくりかやる、とんぶりがやる。⇒かえる、かやる〕■他動詞は「とんぶりがえす」

とんぶりがやす【とんぶり返やす】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「焼け・てき・たら・ とんぶりがやし・て・ 裏側・を・ 焼き・なはれ。」②転覆させる。横倒しにさせる。「相撲・で・ 相手・を・ とんぶりがやす。」③関係や立場を逆転させる。「もー・ 二点・ 取っ・て・ 試合・を・ とんぶりがやし・てまえ。」〔⇒ひっくりかえす、ひっくりかやす、とんぶりがえす。⇒かえす、かやす〕■自動詞は「とんぶりがやる」

とんぶりがやる【とんぶり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「裏・と・ 表・が・ とんぶりがやっ・て・ 印刷さ・れ・とる。」②転覆する。横倒しになる。「風・で・ 植木鉢・が・ とんぶりがやっ・とる。」③倒れる。「石・に・ けつまづい・て・ とんぶりがやっ・た。」④関係や立場が逆転する。「途中・まで・は・ 勝っ・とっ・てん・けど・ とんぶりがやっ・て・ 負け・ても・た。」〔⇒ひっくりかえる、ひっくりかやる、とんぶりがえる。⇒かえる、かやる〕■他動詞は「とんぶりがやす」

どんぶりこ《副詞と》 水などに浮かんでいる様子を表す言葉。浮き沈みしながら漂っている様子を表す言葉。「丸太・が・ どんぶりこと・ 浮い・て・ 流れ・とる。」〔⇒どんぶらこ〕

どんぶりばち【丼鉢】《名詞》 深くて厚みのある、陶器の鉢。「大食い・で・ 飯・を・ どんぶりばち・で・ いっぱい・ 食う。」〔⇒どんぶり〕

どんぶりめし【丼飯】《名詞》 ①深くて厚みのある、陶器の鉢に飯を入れて、おかずを上に盛った食べ物。「昼・は・ どんぶりめし・に・ し・まほ・か。」②普通の茶碗でなく、鉢のように大きな茶碗に盛った飯。「あいつ・は・ どんぶりめし・を・ 三ばい・も・ 食う。」⇒どんぶり〕

とんぼ【蜻蛉】《名詞》 目は複眼で大きく、細長い体をして、薄く透き通った羽が左右二枚ずつある昆虫。「とんぼ・が・ 飛ん・どる。」◆種類によって、「やんま」「いととんぼ」「あかとんぼ」等の言葉も使う。

どんま【胴馬】《名詞》 馬乗り遊び。◆電柱・壁・塀などを背にして一人が立ち、その股の間に首を入れて腰を低くする。その後ろに次々と同じ姿勢の者が続いて、「馬」を作る。別のチームの者がその馬に次々と飛び乗って、馬が崩れたら何度でも繰り返す。馬が崩れなかった場合は、立っている一人と、先頭で飛び乗った一人とがじゃんけんをして、飛び乗った者が負けると馬になる。

とんや【問屋】《名詞》 品物を集めて、小売店などに卸売りをする店。「とんや・や・けど・ 小売り・も・ し・てくれる・ 店」〔⇒といや〕

どんより《副詞と、動詞する》 雲が薄く空を覆って、薄暗い様子。「雨・は・ 降ら・ん・けど・ どんよりし・とる。」

とんりゃう【取んりゃう】《動詞・ワア行五段活用》 互いに争って奪い合う。「餌(えさ)・を・ とりあう。」〔⇒とりあう〕

とんりゃげる【取んりゃげる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①奪って自分のものとする。「子ども・から・ とんりゃげ・た・ 金・は・ 貯金・を・ し・とい・たる。」②没収する。無理に取る。しばらく預かる。「とんりゃげ・た・ 携帯電話・を・ 返し・たる。」③手に取って上げる。「受話器・を・ とんりゃげる。」〔⇒とりあげる〕

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2014年6月10日 (火)

中山道をたどる(121)

松井田宿から岩村田宿まで()

 

鉄道ファンの中山道歩き

 

 積雪の心配がなくなって碓氷峠を通れるようになるのはゴールデンウィークが過ぎた頃であるという回答を、電話で問い合わせた安中市の観光協会からも、軽井沢の観光協会からも聞いていました。時、到る。いよいよ中山道歩きの再開です。

 それにしても、江戸時代はどのようにしていたのでしょうか。冬場は東海道・その他の街道を経由していたのでしょうか。それとも、困難を覚悟で峠を登り下りしたのでしょうか。

 中山道をたどる3回目は、上野国の西の端から碓氷峠を登って信濃国の佐久平までを歩きます。4日間の旅ですが、実質は3日間です。ある旅行社の東京フリープランという企画で、大阪~東京の往復は飛行機、1泊目は都内のビジネスホテルというセットになっています。格安なので今回までの3回はそれを活用しました。街道歩きは西に向かっていますから、次回からは名古屋・塩尻経由の中央線経由にするつもりです。

 実質3日間の初日は松井田駅から松井田宿を通って、横川駅前までです。横川は宿場ではありませんが、碓氷峠鉄道文化むらがあります。もとの横川運転区のあとで、興味深いものがいっぱい、それにアプトの道というハイキングコースもあります。中山道を歩くことは大きな目標ですが、鉄道も同じような重みがあります。

 翌日は坂本宿を通って碓氷峠を登ります。軽井沢宿、沓掛宿、追分宿を経て、しなの鉄道・御代田駅前の旅館まで、少し強行軍です。浅間山を眺める楽しみがあります。

 最終日は、御代田から小田井宿を経て岩村田宿まで。そして、新幹線・佐久平駅から東京を経て帰途につきます。

 2014(平成26)5月8日、松井田駅(写真・左、1050分撮影)に降りたのは私の他には、地元の方らしいひとりだけでした。駅から碓氷川(写真・中、1107)を渡って街道筋に出ます。次の日曜日に開催されるという安政遠足侍マラソンの立て看板(写真・右、1117)があちこちにあります。この安政遠足とは、碓氷峠の頂上に至るまで、おつきあいが続くことになります。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(521)

「明石日常生活語辞典…と」(32)

 

とんど《名詞》 ①庭、広場、路上などで、落ち葉、木切れ、紙屑などを集めて燃やすこと。また、その火。「とんど・ し・て・ 温もる。」②正月の飾りを燃やすこと。左義長。「十四日・の・ 晩・に・ とんどする。」◆正月飾りを焼いたあとの灰は、家の建物の周りに、間隔をおいて置いておくのが習慣であった。〔⇒たきび〕

とんとん《形容動詞や》 ①収支の均衡がとれている様子。「買()ー・た・ 値ー・と・ とんとんで・ 売っ・た・さかい・ ひとっつも・ 儲から・へん。」

②程度や勢いなどが同じぐらいで、優劣がつけられない様子。力などが釣り合っている様子。互角である様子。「とんとん・の・ 力・や・さかい・ どっち・が・ 勝つ・か・ わから・へん。」⇒ちょぼちょぼ、どっこいどっこい〕

とんとん《副詞と》 ものごとが滑らかに、うまく進む様子。「話・が・ とんとんと・ まとまっ・た。」

とんとん《副詞と》 ものを続けざまに軽く叩く様子。「おやじ・の・ 肩・を・ とんとんと・ 叩い・てやる。」

どんどん《副詞と》 ①ものごとが滑らかに捗っていく様子。「仕事・が・ どんどんと・ 進む。」「どんどんと・ 儲かる。」②次々と続いている様子。「雪・が・ どんどん・ 降っ・てき・た。」③その傾向が強まっていく様子。「どんどん・ 上り坂・に・ なっ・ていっ・た。」

どんどん《副詞と》 ものを続けて強く叩く様子。「戸ー・を・ どんどんと・ 叩い・て・ 知らせる。」

どんな《連体詞》 状態や程度などを限定できなくて、疑問を持っていることを表す言葉。「どんな・ 所(とこ)・へ・ 行っ・たら・ 教え・てもらえる・ん・やろ。」■類語=「こんな」「そんな」「あんな」

どんならん《連体詞》 どうにもならなくて、困ったことである。状況が好転する様子がなくて、どうにも仕方がない。「どない・ こない・ 言わ・れ・ても・ どんならん・ こと・です・ねん。」「泣い・て・ばっかり・ おっ・て・ どんならん・ 子ー・や。」〔⇒どんなん〕

どんなん《連体詞》 どうにもならなくて、困ったことである。状況が好転する様子がなくて、どうにも仕方がない。「このごろ・は・ 雨・が・ 降り続い・て・ どんなん・ こと・や。」「どんなん・ 話・が・ 出来・てき・た。」〔⇒どんならん〕

トンネル〔とんねる〕【英語=tunnel】《名詞》 地中に穴を開けて鉄道や道路を通して、通行できるようにしたもの。「新幹線・は・ とんねる・が・ 多い・」「海・の・ 底・の・ とんねる・を・ 通っ・て・ 北海道・へ・ 行く。」

とんび【鳶】《名詞》 空中を輪を描いて飛び、焦げ茶色をした、鷹の一種の大型の鳥。「とんび・が・ くるくる・ 回っ・て・ 飛ん・どる。」

どんぴしゃ《形容動詞や》 ①二つのものが少しの狂いもなく、ぴったりと当てはまる様子。「箱・の・ 中・に・ どんぴしゃで・ 収まっ・た。」②計算などがぴったり合う様子。「予想・が・ どんぴしゃに・ 当たっ・た。」〔⇒どんぴしゃり〕

どんぴしゃり《形容動詞や》 ①二つのものが、少しの狂いもなく、ぴったりと当てはまる様子。「板・と・ 板・と・が・ どんぴしゃりで・ 隙間・は・ でけ・なんだ。」②計算などがぴったり合う様子。「縦・と・ 横・の・ 合計・が・ どんぴしゃりで・ 合ー・た。」〔⇒どんぴしゃ〕

とんびゃがる【飛んびゃがる・跳んびゃがる】《動詞・ラ行五段活用》 ①勢いをつけて、高いところへはね上がる。「布団・の・ 上・で・ とんびゃがっ・て・ 遊ん・だら・ あか・ん・やろ。」②身をおどらせるようにして、低いところから上に動く。「猫が・ 塀・の・ 上・へ・ とんびゃがっ・た。」〔⇒とびあがる〕■対語=②「とびおりる」

とんびゃるく【飛んびゃるく】《動詞・カ行五段活用》 同じところに長く留まらずに、方々へ行く。忙しく動き回る。「あっちこっち・ とんびゃるか・んと・ 落ち着き・なはれ。」〔⇒とびあるく〕

とんぷく〔とんぶく〕【頓服】《名詞》 常用するのではなく、症状が現れたときに服用する薬。「風邪・ ひい・た・ 時・に・ のむ・ とんぷく」

どんぶらこ《副詞と》 水などに浮かんでいる様子を表す言葉。浮き沈みしながら漂っている様子を表す言葉。「どんぶらこ・ どんぶらこ・と・ 桃・が・ 流れ・てき・た・ん・や・と。」〔⇒どんぶりこ〕

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2014年6月 9日 (月)

【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(520)

「明石日常生活語辞典…と」(31)

 

とんがらし【唐辛子】《名詞》 細長い実が深紅色になり、香辛料として使われる植物。「とんがらし・を・ 入れ・て・ 漬け物・を・ 漬ける。」「うどん・に・ とんがらし・を・ かける。」〔⇒とうがらし〕

とんがらす【尖らす】《動詞・サ行五段活用》 ①先を細く、鋭くする。「針・の・ 先・を・ とんがらす。」②高まった感情を態度などに表す。「口・を・ とんがらし・て・ 怒っ・とる。」〔⇒とんがらかす〕■自動詞は「とんがる」「とがる」

とんがる【尖る】《動詞・ラ行五段活用》 ①先が細くて、鋭くなっている。「とんがっ・た・ 刀」「とんがっ・て・ 見える・ 山」②高まった感情を態度などに表す。「朝・から・ とんがっ・とら・んと・ にっこり・ せー。」■他動詞は「とんがらす」「とんがらかす」

どんかん【鈍感】《名詞、形容動詞や》 感じ方が鈍いこと。「落とし物・を・ し・ても・ 気・が・ つか・ん・ どんかんな・ やつ」

どんくさい【鈍臭い】《形容詞》 感じ方が鈍い。動作が緩慢で、不器用である。頭の働きが鋭くない。「自転車・で・ こけ・て・ どんくさい・ やつ・や。」

どんぐり【団栗】《名詞》 樫・椚・楢などの木の実。「どんぐり・を・ 拾(ひら)い・に・ 行く。」◆総体的に「ばべ(の実ー)」と言ってしまうこともある。

どんぐりめ〔どんぐりめー〕【団栗目】《名詞》 丸くて大きく、くりくりした目。「どんぐりめ・の・ かいらしー・ 女・の・子」「どんぐりめ・で・ 睨ま・れ・た。」

どんけつ《名詞》 ①順番をつけたときの最後尾。最も下の順位。びり。「走っ・たら・ いつも・ どんげつ・や。」「どんけつ・で・も・ 合格・ でけ・たら・ ありがたい・ こと・や。」②動物の胴体の後部で、肛門のあるあたり。腰の後ろの、肉のふっくらした部分。臀部。「大けな・ どんじり・ し・た・ 人」〔⇒どんじり。⇒けつ、どんげつ。⇒げつ。げっつう、げっとう、げっとくそ、げっとうしょう、べっとう、べっとくそ〕

どんげつ《名詞》 順番をつけたときの最後尾。最も下の順位。びり。「初め・は・ 早かっ・た・けど・ 最後・は・ どんげつ・に・ なっ・ても・た。」〔⇒どんけつ、どんじり。けつ、げつ。げっつう、げっとう、げっとくそ、げっとうしょう、べっとう、べっとくそ〕

ドンゴロス〔どんごろす〕【英語=dungareeから】《名詞》 麻の繊維を編んで作った袋。「砂・を・ どんごろす・の・ 袋・に・ 入れる。」「どんごろす・の・ 土嚢」

どんじり《名詞》 ①順番をつけたときの最後尾。最も下の順位。びり。「成績・が・ どんじり・で・ 恥ずかしー。」②動物の胴体の後部で、肛門のあるあたり。腰の後ろの、肉のふっくらした部分。臀部。「象・は・ 大けな・ どんじり・や・のー。」〔⇒どんじり。⇒けつ、どんげつ。⇒げつ。げっつう、げっとう、げっとくそ、げっとうしょう、べっとう、べっとくそ〕

とんする〔とーんする〕《動詞・サ行変格活用》 急に、上から下へ位置が変わる。「窓・を・ 拭く・の・は・ えー・けど・ とんせ・ん・よーに・ 気ー・ つけよ。」「段梯子・から・ とーんし・たら・ 怪我する・よ。」◆幼児語。〔⇒おちる〕

とんち【頓知】《名詞》 場面や状況に応じて即席にあらわれる知恵や、切り抜け方。「一休さん・の・ とんち」

とんちき《名詞》 ぼんやりしていて気の利かない馬鹿者。他の人たちとは異なって、変わった考えなどを持っている者。「あいつ・は・ とんちき・や・さかい・ 何・を・ 言ー出す・やら・ わから・へん。」

とんちゃく【頓着】《名詞、動詞する》 ものごとを気にすること。気にかけること。「人・の・ 言()ー・ こと・に・ とんちゃく・ せ・ん・ 人・や。」

とんちんかん《形容動詞や》 言ったり行ったりすることが、ちぐはぐである様子。間が抜けたり、的はずれであったりして、うまくかみ合わない様子。「ねとぼけ・て・ とんちんかんな・ こと・を・ 言()ー。」「答え・が・ とんちんかんや。」

とんでいく【飛んで行く・跳んで行く】《動詞・カ行五段活用》 ①急いで行く。「十分間・で・ とんでいっ・てくる・さかい・ 待っ・とっ・てんか。」②飛んで、移動する。「アメリカ・まで・は・ とんでいか・な・ しょーがない。」⇒はしっていく〕

とんと《副詞》 (後ろに、打ち消しの意味の言葉を伴って)まったく。まるで。「人・に・は・ とんと・ 教え・てくれ・へん。」「とんと・ 思い出さ・れ・へん。」②すっかり。「とんと・ 昔・の・ 話・や。」「とんと・ わから・ん・ 問題・で・ 手ー・が・ 出・なんだ。」〔⇒てんと。⇒ぜんぜん〕

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2014年6月 8日 (日)

【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(519)

「明石日常生活語辞典…と」(30)

 

とろとろ《副詞と、形容動詞や、動詞する》 ①液体などに粘り気がある様子。「とろとろに・ なる・よーに・ 炊く。」「とろとろに・ 溶け・ても・た。」②ゆっくりと煮る様子。「とろとろと・ 時間・を・ かけ・て・ 炊く。」③うとうとと眠る様子。「縁側・で・ とろとろし・とっ・た。」④液体が少しずつ流れ出る様子。「とろとろと・ 水漏れ・が・ し・とる。」⑤ものごとをゆっくり行う様子。「とろとろし・た・ 仕事・を・ せ・んと・ もっと・ 速(はよ)ー・に・ せー。」「渋滞・で・ 車・が・ とろとろ・ 走る。」⇒とろっと、とろんとろん。⇒のろのろ〕

どろどろ《形容動詞や、動詞する》 粘り気があったり、濁ったりしている様子。「台風・の・ 後・は・ 川・の・ 水・が・ どろどろし・とる。」「どろどろの・ ソース・を・ かける。」〔⇒どろっと、どろんどろん〕

とろび【とろ火】《名詞》 料理をする際に加減する、弱く燃える火。「カレー・を・ とろび・で・ 煮詰め・ていく。」

どろぼう〔どろぼー〕【泥棒】《名詞》 人のものを盗むこと。人のものを盗む人。「どろぼー・に・ 入ら・れ・た。」〔⇒ぬすっと〕

どろみず【泥水】《名詞》 土を含んで、濁っている水。「溝・に・ どろみず・が・ 流れ込ん・どる。」

とろろ《名詞》 ①擦ってとろろ汁にする、つくね芋や山の芋。「年末・に・は・ 忘れ・ん・よーに・ とろろ・を・ 買う・」②つくね芋や山の芋を擦りおろして、すまし汁などに混ぜたもの。「正月二日・の・ 朝・は・ とろろ・を・ 食べる。」③乾燥した昆布を細かく切って糸状にしたもの。「すまし汁・に・ とろろ・を・ 入れる。」⇒とろろいも。⇒とろろじる。⇒とろろこぶ〕

とろろいも【とろろ芋】《名詞》 擦ってとろろ汁にする、つくね芋や山の芋。「とろろいも・を・ 擦っ・て・ 出汁・を・ 混ぜる。」〔⇒とろろ〕

とろろこぶ【とろろ昆布】《名詞》 乾燥した昆布を細かく切って糸状にしたもの。「とろろこぶ・を・ ご飯・に・ のせる。」〔⇒とろろ〕

とろろじる【とろろ汁】《名詞》 つくね芋や山の芋を擦りおろして、すまし汁などに混ぜたもの。「とろろじる・を・ ご飯・に・ かけ・て・ 食べる。」〔⇒とろろ〕

とろんと《副詞、動詞する》 ①目や頭などがさえない様子。「寝とぼけ・て・ とろんと・ し・とる。」「頭・が・ とろんと・ し・て・ 働か・へん。」②液体などに粘り気がある様子。「とろんとし・た・ カレー」⇒とろっと〕

とろんとろん《形容動詞や、動詞する》 液体などに粘り気がある様子。「お粥・が・ とろんとろんに・ なっ・てき・た。」〔⇒とろとろ〕

どろんどろん《形容動詞や、動詞する》 粘り気があったり、濁ったりしている様子。「鍋・が・ 煮詰まっ・て・ どろんどろんに・ なっ・た。」〔⇒どろどろ〕

どわすれ【度忘れ】《名詞、動詞する》 知っているはずであるのに、ふと忘れてしまって、どうしても思い出せないこと。「昨日・ 聞い・た・ばっかり・の・ 名前・を・ どわすれし・た。」

トン〔とん〕【英語=ton】《名詞》 ①メートル法の重さの単位の一つで、「キロ」の1000倍。「四とん積み・の・ トラック」②船の容積や重さを表す単位。「一万とん・も・ ある・ 大きな・ 船」

どん《接尾語》 ①その程度が甚だしいということを、非難する気持ちをこめて強調する言葉。「どんけち」「どんがら」「どんげつ」②ちょうどそれに相当するということを強調する言葉。「どん真ん中」〔⇒ど〕

とんが【唐鍬】《名詞》 鍬の一種で、長方形の鉄板の一端に刃をつけ、他の端に木の柄をはめたもの。「とんが・で・ 木ー・の・ 根ー・を・ 掘る。」

どんがね【胴金】《名詞》 独楽などの回りにはめてある、小さな鉄板。「どんがね・が・ つい・とる・ 独楽(ごま)・は・ 重たい。」

どんがら《名詞》 体格や体つきのことをあらっぽく表現するときに使う言葉。「大けな・ どんがら・ し・やがっ・て・ 走る・の・が・ 遅い・なー。」

とんがらかす【尖らかす】《動詞・サ行五段活用》 ①先を細く、鋭くする。「鉛筆・を・ とんがらかす。」②高まった感情を態度などに表す。「そない・に・ 目ー・を・ とんがらかさ・ん・でも・ えー・やろ。」〔⇒とんがらす〕■自動詞は「とんがる」「とがる」

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2014年6月 7日 (土)

【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(518)

「明石日常生活語辞典…と」(29)

 

とれる【取れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①ついていたものが、離れて落ちる。「ボタン・が・ とれ・た。」②疲れや痛みなどがなくなる。「かゆみ・が・ とれ・た。」③調和した状態になる。「釣り合い・が・ とれる。」④得ることができる。「八十点・以上・ とれる。」

とれる【捕れる・採れる】《動詞・ラ行下一段活用》 作物・漁獲物などが得られる。「海老・が・ いっぱい・ とれ・た。」「土手・で・ 土筆・が・ とれる。」「えー・ 米・が・ とれる。」

とれる【撮れる】《動詞・ラ行下一段活用》 写すことができる。写真に写る。「誰・でも・ 上手に・ とれる・ カメラ」「良()ー・ 顔・に・ とれ・とる。」

どろ【泥】《名詞》 水が混じって軟らかくなった土。土を含んだ水。「ズボン・に・ どろ・が・ はねる。」

とろい《形容詞》 ①人の動いたり考えたりする力が鈍い。まだるっこい。気が利かない。「何遍・ 説明し・ても・ わかっ・てくれ・へん・ とろい・ やつ」②ものの動きや回転が弱くてゆっくりしている。「この・ 扇風機・は・ とろい・ 風・しか・ 来・ん・なー。」「とろい・ 電車」③水や液体の流れが遅く弱い。「とろい・ 流れ方・を・ する・ 溝」④たいしたことではない。「そんな・ とろい・ 仕事・やっ・たら・ 一日・で・ でける。」〔⇒とろこい、とろくさい、ちょろい、ちょろこい、ちょろくさい、のそい、のろい、にぶい〕■対語=①②「はやい」

どろうみ【泥海】《名詞》 ①泥水の混じった海水。「川・から・ 流れ出・た・ 水・で・ どろうみ・に・ なっ・た。」②あたり一面がぬかるんでいる様子。「水害・で・ 町・が・ どろうみ・に・ なっ・ても・とる。」

とろくさい《形容詞》 ①人の動いたり考えたりする力が鈍い。まだるっこい。気が利かない。「とろくさい・ 頭・や・さかい・ よー・ 計算間違い・を・ する。」「走る・の・が・ とろくさい。」②ものの動きや回転が弱くて遅い。「回り方・が・ とろくさい。」③水や液体の流れが遅く弱い。「せっかく・ 見・に・ 来・た・けど・ とろくさい・ 滝・で・ おもろなかっ・た。」④たいしたことではない。「とろくそー・て・ 張り合い・の・ ない・ 仕事・や。」〔⇒とろい、とろこい、ちょろい、ちょろこい、ちょろくさい、のろい〕

とろこい《形容詞》 ①人の動いたり考えたりする力が鈍い。まだるっこい。気が利かない。「とろこい・ やつ・で・ 気・が・ きか・へん。」②ものの動きや回転が弱くて遅い。「この・ 懐炉・は・ とろこー・て・ なかなか・ 温ーなっ・てこ・ん。」③水や液体の流れが遅く弱い。「水道・の・ 出ー・が・ とろこい。」④たいしたことではない。「そんな・ 仕事・を・ 一時間・で・ やれ・と・ 言う・の・は・ とろこい・ こと・や。」〔⇒とろい、とろくさい、ちょろい、ちょろこい、ちょろくさい、のろい〕

とろける《動詞・カ行下一段活用》 固まっていたものが、柔らかくなったり、どろどろに溶けたりする。溶けて形が崩れる。「夏・は・ チョコレート・が・ とろけ・てまう。」「アイスクリーム・が・ 口・の・ 中・で・ とろけ・た。」「道・の・ アスファルト・が・ とろける。」

トロッコ〔とろっこ〕【英語=truck】《名詞》 レールの上を、土や石などを載せて手で押して運ぶ、工事用の車。「とろっこ・に・ 土・を・ 積む。」

とろっと《副詞、動詞する》 液体などに粘り気がある様子。「煮詰め・ていっ・たら・ とろっと・ し・てき・た。」〔⇒とろんと、とろとろ〕

どろっと《副詞》 勢いや量が急に変化する様子。「家・に・ 着い・たら・ 疲れ・が・ どろっと・ 出・た。」〔⇒どっと〕

どろっと《副詞、動詞する》 ①濁ったり、粘り気が出たりする様子。「煮詰め・たら・ どろっとし・てき・た。」②多量のものがまとまっている様子。「ご飯・に・ カレー・を・ どろっと・ かける。」「奥・から・ 古本・を・ どろっと・ 出し・てき・た。」⇒どろどろ〕

ドロップ〔どろっぷ〕【英語=drops】《名詞》 砂糖に果汁や香料などを加えて作った、小粒の硬い飴。「喉・が・ 痛い・さかい・ どろっぶ・を・ なめる。」

どろつち【泥土】《名詞》 水気のある軟らかい土。ぬかるんだ状態になっている土。「田圃・の・ どろつち」

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2014年6月 6日 (金)

【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(517)

「明石日常生活語辞典…と」(28)

 

とりやい【取り合い】《名詞、動詞する》 互いに争って奪い合うこと。「とりやいせ・んと・ 仲良ー・ 分け・なはれ。」〔⇒とりあい〕

とる【取る・採る・摂る】《動詞・ラ行五段活用》 ①ものを手でつかんだり、手のひらの上にのせたりする。「手ー・に・ とっ・て・ 確かめる。」②自分のものにする。手に入れる。「一月・ かかっ・て・ 運転免許・を・ とっ・た。」③あるものを除き去る。「服・の・ 汚れ・を・ とる。」「帽子・を・ とっ・て・ 挨拶・を・ する。」④迎え入れる。「息子・に・ 嫁・を・ とる。」「子ども・に・ 雑誌・を・ とっ・たる。」⑤収穫する。「今年・は・ 豆・を・ ぎょーさん・ とっ・た。」⑥成績や資格などを獲得する。「試験・で・ 満点・を・ とっ・てん。」⑦選ぶ。「どっち・を・ とる・の・か・ 早()よ・ 決め・てんか。」⑧うまく扱う。うまく合わせる。「子ども・の・ 機嫌・を・ とる。」「調子・を・ とっ・て・ 体・を・ 動かす。」「手拍子・を・とる。」⑨身に受ける。「誕生日・に・ 年・を・ とる。」「責任・を・ とる。」⑩記録する。「録音機・で・ 音・を・ とる。」⑪ある行動の仕方をする。「相撲・を・ とる。」「かるた・を・ とる。」⑫調べて記録する。「服・の・ 寸法・を・ とる。」⑬必要とするものを確保する。「時間・を・ とっ・て・ 調べ・てみる。」

とる【撮る】《動詞・ラ行五段活用》 写真・映画などを撮影する。「久しぶりに・ 雪・が・ 積もっ・た・さかい・ 写真・に・ 撮っ・とい・た。」

とる【捕る】《動詞・ラ行五段活用》 昆虫や魚などを捕まえたり採集したりする。「蜻蛉(とんぼ)・を・ とる。」「たま〔=網〕・で・ メダカ・を・ とっ・た。」

とる【盗る】《動詞・ラ行五段活用》 自分の所有物でないものを自分のものにする。「人・の・ もん・を・ とっ・たら・ あか・ん。」「網棚・に・ 忘れ・た・ もん・を・ 誰・か・に・ とら・れ・ても・た。」〔⇒ぬすむ〕

とる〔どる〕《助動詞》 ①動作・状態が継続していることを表す言葉。「ずっと・ 雨・が・ 降っ・とる。」「熱心に・ 話・を・ 聞い・とる。」「二時間・も・ 酒・を・ 飲ん・どる。」②動作・状態が終了したり完結したりしていることを表す言葉。「晩・の・ 間ー・に・ 雨・が・ 降っ・とる。」「その・ 話・は・ 前・に・ 聞い・とる。」「一升瓶・を・ 空・に・ し・とる。」〔⇒とう、よる〕

どれ《代名詞》 限られた範囲の中から、あるものを指して言う言葉。「どれ・が・ 欲しー・の・か。」「どれ・も・ 要ら・ん。」〔⇒どい〕■類語=「これ」「それ」「あれ」

どれ《感動詞》 相手に呼びかけたり、自分が行動を開始したりするときに発する言葉。「どれ・ いっぺん・ 泳い・でみ・なはれ。」「どれ・ 風呂・を・ 焚き・まほ・か。」〔⇒どら〕

どれい〔どれー〕【奴隷】《名詞》 人間としての基本的な権利や自由が認められていない人。「今どき・ どれー・なんか・ おら・へん・やろ。」

どれでも《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれでも・ 一個・ 百円・です。」〔⇒どれなと、どれでもかんでも、どれなとこれなと〕

どれでもかんでも《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれでもかんでも・ 欲しかっ・たら・ あげ・まっ・せ。」〔⇒どれでも、どれなと、どれなとこれなと〕

どれなと《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれなと・ 好きな・ん・ 持っ・ていき・なはれ。」〔⇒どれでも、どれでもかんでも、どれなとこれなと〕

どれなとこれなと《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれなとこれなと・ 三つ・で・ 千円・で・ 売り・ます。」〔⇒どれでも、どれなと、どれでもかんでも〕

どれにしようかな うらのごんべえさんにきいたら よくわかる うらからまわって さんげんめ おもてのかんばん しゃみせんよ ぷりっ ぷりっ ぶりっ【どれにしようかな 裏の権兵衛さんに訊いたらよくわかる 裏から回って三軒目 表の看板三味線よ ぷりっ ぷりっ ぷりっ】《唱え言葉》 はっきり決められないときに、唱えながら決めようとする。一つ一つを指していって、「ぷりっ ぷりっ ぷりっ」の最後の「ぷりっ」に当たったものを選ぶことをする。

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2014年6月 5日 (木)

【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(516)

「明石日常生活語辞典…と」(27)

 

とりかえす【取り返す】《動詞・サ行五段活用》 ①自分の手に取り戻す。「貸し・とっ・た・ 金・を・ とりかえし・た。」②元のようにする。回復する。「遅れ・た・ 時間・を・ とりかえす。」「入院し・とっ・た・さかい・ 勉強・を・ とりかえす・の・は・ たいへんや。」〔⇒とりかやす〕

とりかえる【取り替える】《動詞・ア行下一段活用》 ①他の人が支払うべきものを、一時的に代わって支払う。「お金・を・ 忘れ・た・さかい・ ちょっと・ とりかえ・とい・て・ ください・な。」②別のものと交換する。「傷ん・だ・ 畳・を・ とりかえる。」

とりかかる【取りかかる】《動詞・ラ行五段活用》 仕事などを始める。着手する。「早(はよ)ー・ とりかから・なんだら・ 年末・まで・に・ 出来上がら・へん。」

とりかやす【取り返す】《動詞・サ行五段活用》 ①自分の手に取り戻す。「盗ま・れ・た・ もの・は・ とりかやせ・なんだ。」②元のようにする。回復する。「電車・が・ 遅れ・て・ 終点・まで・に・ とりかやせ・ず・や。」〔⇒とりかえす〕

とりくみ【取り組み】《名詞》 相撲などの組み合わせ。「今日・の・ とりくみ・に・は・ おもろい・のん・が・ ぎょーさん・ ある。」

とりけす【取り消す】《動詞・サ行五段活用》 いったん決めたり言ったりしたことを、なかったことにする。「いっぺん・ 言()ー・た・ こと・は・ なかなか・ とりけさ・れ・へん・ぞ。」

とりこむ【取り込む】《動詞・マ行五段活用》 ①自分のものにしてしまう。「それ・は・ 僕・のん・や・さかい・ あんた・が・ とりこん・だら・ あか・ん・やない・か。」②外に出していたものを、中に入れる。外にあるものを中に入れる。「雨・が・ 降っ・てき・た・さかい・ 洗濯物・を・ とりこむ。」⇒とりいれる〕

とりざら【取り皿】《名詞》 料理を取り分けて入れる、小さな皿。「とりざら・に・ 入れ・て・ 食べる。」

とりしらべ【取り調べ】《名詞》 よくないことを行ったと予想して詳しく調べること。「警察・の・ とりしらべ」

とりしらべる【取り調べる】《動詞・バ行下一段活用》 よくないことを行ったと予想して詳しく調べる。「泥棒・が・ つかまっ・て・ とりしらべ・られ・とる・そーや。」

とりだす【取り出す】《動詞・サ行五段活用》 ①中にあるものを外に移す。「雨・で・ 濡れ・た・ もの・を・ リュック・から・ とりだし・た。」②いくつかの中から選ぶ。「面白そーな・ 漫画・を・ とりだす。」⇒ぬく〕

とりつぐ【取り次ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 間に入って相手に伝える。「知ら・ん・ 人・なん・や・さかい・ あんた・から・ とりつい・でくれ・へん・か。」

とりつける【取り付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ものを他のものに装着する。ある場所にきちんと据える。「棚・を・ とりつけ・てもろ・た。」②承諾を得る。「約束・を・ とりつける。」

とりひき【取引】《名詞、動詞する》 品物を売り買いすること。また、それに伴う受渡をすること。「とりひき・の・ ある・ 店」

とりめ【鳥目】《名詞》 夜や暗いところでは目が見えなくなる病気。「とりめ・や・さかい・ 暗い・ 所(とこ)・が・ 苦手や。」

とりもどす【取り戻す】《動詞・サ行五段活用》 いったん渡したり失ったりしたものを、再び元の状態にする。「払い過ぎ・た・ 金・を・ とりもどし・た。」

とりやい【取り合い】《名詞、動詞する》 互いに争って奪い合うこと。「兄弟・で・ おやつ・の・ とりやい・なんか・ せ・んとき。」「今日・の・ 試合・は・ 点・の・ とりやい・に・ なっ・た。」〔⇒とりあい〕

どりょく【努力】《名詞、動詞する》 一生懸命に取り組むこと。「お前・は・ どりょく・が・ 足ら・ん。」「合格・(を・) し・たかっ・たら・ もっと・ どりょくし・なはれ。」

とりよせる【取り寄せる】《動詞・サ行下一段活用》 持ってこさせる。注文をして届けさせる。「果物・を・ 通信販売・で・ とりよせる。」

ドリル〔どりる〕【英語=drill】《名詞》 ①モーターなどで刃を回して、穴を開ける工具。「どりる・で・ 穴・を・ あける。」②繰り返して行う練習問題。「漢字・の・ どりる・を・ 勉強し・た。」

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2014年6月 4日 (水)

【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(515)

「明石日常生活語辞典…と」(26)

 

とらのまき【虎の巻】《名詞》 教科書に沿って、その内容を解説した本。「とらのまき・ばっかり・ 見・んと・ ちゃんと・ 勉強せ・ー・よ。」◆かつて、「だいぜんか【大全科】」という名前もあった。

トラホーム〔とらほーむ〕【ドイツ語=Trachom】《名詞》 まぶたの裏に粒々ができる、目の感染症。「小学校・の・ 頃・は・ とらほーむ・に・ かかっ・た・ 者(もん)・が・ 多かっ・た。」

ドラムかん〔どらむかん〕【英語=drum  缶】《名詞》 ガソリンなどを入れるための、鉄で作った筒型の大きな缶。「どらむかん・に・ 雨水・を・ 貯める。」

どらむすこ【どら息子】《名詞》 怠け者の息子。「うち・の・ どらむすこ・は・ まだ・ 就職し・とら・へん・ねん。」

トランク〔とらんく〕【英語=trunk】《名詞》 旅行に持っていったり、荷物の運搬に使ったりする、がっしりとした大きな鞄。「四角い・ とらんく」

トランス〔とらんす〕【英語=transformerの略】《名詞》 電柱などに取り付けられている、電圧を変える装置。「とらんす・から・ 火ー・が・ 出・て・ びっくりし・た。」

トランプ〔とらんぷ〕【英語=trump】《名詞》 西洋から伝わった、カードの遊び用具。また、それを使ってする遊び。「とらんぷ・で・ 七並べ・を・ する。」

とり【鳥】《名詞》 体の表面に羽毛を持ち、空を飛ぶことのできる動物。「大きな・ とり・が・ 飛ん・どる。」

とり【鶏】《名詞》 肉や卵を食用とするために飼育され、鶏冠を持ち、翼が小さくて上手に飛べない鳥。「とり・が・ 卵・を・ 生ん・だ。」〔⇒にわとり〕

とり【酉】《名詞》 子()から数えて十二支の十番目。「とり・の・ 年・の・ 生まれ」

とりあい【取り合い】《名詞、動詞する》 互いに争って奪い合うこと。「お菓子・の・ とりあい」〔⇒とりやい〕

とりあう【取り合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに争って奪い合う。「餌(えさ)・を・ とりあう。」〔⇒とんりゃう〕

とりあげる【取り上げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①奪って自分のものとする。「暗がり・で・ 金・を・ とりあげ・られ・た。」②没収する。無理に取る。しばらく預かる。「授業中・に・ 漫画・(を・) 読ん・どっ・て・ とりあげ・られ・た。」③手に取って上げる。「道・で・ 見つけ・て・ とりあげ・たら・ 汚れ・た・ 百円玉・やっ・た。」〔⇒とんりゃげる〕

とりあわす【取り合わす】《動詞・サ行五段活用》 違ったものを、ほどよく組み合わせる。「筍・に・ 若布・を・ とりあわす。」

とりあわせ【取り合わせ】《名詞》 違ったものを、ほどよく組み合わせること。また、そのように組み合わせたもの。「色・の・ とりあわせ・が・ 上手な・ ポスター・や。」

とりい【鳥居】《名詞》 左右二本の柱の上に笠木をわたした、神社の参道の入り口にある門。「石・の・ とりい・に・ 小石・を・ 放()りあげ・て・ とまら・す。」

とりいれる【取り入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 外に出していたものを、中に入れる。外にあるものを中に入れる。「雨・が・ 降り始め・た・さかい・ 洗濯物・を・ とりいれ・た。」「ポスト・から・ 新聞・を・ とりいれ・とい・てんか。」〔⇒とりこむ〕

とりうちぼう〔とりうちぼー〕【鳥打ち帽】《名詞》 平たくて丸く、ひさしがついている帽子。「とりうちぼー・を・ 取っ・て・ おじぎ・を・ する。」〔⇒とりうちぼうし〕

とりうちぼうし〔とりうちぼーし〕【鳥打ち帽子】《名詞》 平たくて丸く、ひさしがついている帽子。「とりうちぼうし・を・ 脱い・で・ 尻・の・ ポケット・に・ 押し込む。」〔⇒とりうちぼう〕

とりえ【取り柄】《名詞》 特に良いところ。長所。「わし・に・は・ 何・の・ とりえ・も・ あら・へん。」

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2014年6月 3日 (火)

【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(514)

「明石日常生活語辞典…と」(25)

 

どもり《名詞》 ものを言うとき、言葉がつかえたり、同じ音を何度も繰り返したりすること。また、そのような話し方をする人。「大きー・ なっ・て・ どもり・の・ 癖・が・ 直っ・た。」

ともる【灯る】《動詞・ラ行五段活用》 灯心に火がついたり、電気のスイッチが入ったりして、明るくなる。「淡路島・の・ あっちこっち・に・ 灯・が・ ともっ・とる。」〔⇒とぼる〕■他動詞は「ともす」

どもる《動詞・ラ行五段活用》 ものを言うとき、言葉がつかえたり、同じ音を何度も繰り返したりする。「あがっ・てしも・て・ どもっ・て・ 挨拶する。」 

どや《感動詞》 ①呼びかけたり疑問を持ったりするときに発する言葉。「どや・ 元気で・ おっ・た・ん・か。」②自信や自慢したい気持ちがあるときに発する言葉。「どや・ ごっつい・ 魚・やろ。」

どやす《動詞・サ行五段活用》 ①拳骨や何かの物を使って、力を込めて強く撲つ。「背中・を・ どやし・たっ・た。」②強く言う。叱る。「一遍・ 怒っ・て・ どやし・たら・な・ いつ・まで・も・ ぐずぐす・ 言()ー・やろ・なー。」⇒なぐる、なぐります、どつく、どつきます、ぶちます、かちます〕

とゆ〔とゆー〕【樋】《名詞》 屋根の雨水を受けて、地面へ流すしかけ。「とゆー・が・ 詰まっ・とる。」〔⇒とい〕

どよう〔どよー〕【土曜】《名詞》 日曜日から始まる一週間の七日目。「どよー・は・ 仕事・が・ 休み・や・ねん。」〔⇒ど、どようび〕

どよう〔どよー〕【土用】《名詞》 夏の立秋前の、いちばん暑い頃。「どよー・に・ 鰻・を・ 食う。」

どよう〔どよー〕《名詞》 ①祭りなどの行事、寺社の増改築などのために、地域の人たちが分担する費用。「秋・の・ 祭り・の・ どよー・を・ 役員・が・ 集め・に・ 来・た。」②家計などに必要な費用。「家内・が・ 多い・さかい・ 食ー・ていく・ どよー・も・ 多い・ねん。」

どようび〔どよーび〕【土】《名詞》 日曜日から始まる一週間の七日目。「どよーび・も・ 休日ダイヤ・や・さかい・ 間違わ・ん・よーに・な。」〔⇒ど、どよう〕

どようぼし〔どよーぼし、どよぼし〕【土用干し】《名詞、動詞する》 ①夏の土用の頃に、衣類、保存食などを、日に当てたり風を通したりすること。「梅干し・を・ どよーぼし・に・ する。」②(時季を問わず)衣類などの虫干しをすること。「かび・の・ 臭い・が・ し・とる・さかい・ いっぺん・ どよぼしせ・んと・ いか・ん・がな。」

とら【虎】《名詞》 ①黄褐色の体に黒い縞模様のある、アジアに住むどう猛な獣。「動物園・の・ とら・は・ 寝・とっ・た。」②酔っ払った人。「とら・が・ 歌・ 歌(うと)・て・ 通り・よる。」③プロ野球の阪神タイガース球団。「今年・は・ 弱い・ とら・や。」 

とら【寅】《名詞》 子()から始まる十二支の三番目。「あんた・と・は・ 一回り・ 違う・ とら・です・ねん。」

どら《感動詞》 相手に呼びかけたり、自分が行動を開始したりするときに発する言葉。「どら・ 書い・た・ もん・を・ 見せ・てみー。」「どら・ そろそろ・ 出かけ・よー・か。」〔⇒どれ〕

ドライバー〔どらいばー〕【英語=driver】《名詞》 ねじを回して締めたり緩めたりする道具。「ペンキ・の・ 缶・の・ ふた・を・ どらいばー・で・ こぜ・て・ 開ける。」〔⇒ねじまわし、もくねじまわし〕

とらがり【虎刈り】《名詞》 頭髪の刈り方がへたで、まだらの状態であること。「親父・に・ 散髪し・てもろ・て・ とらがり・に・ なっ・ても・た。」

どらごえ【銅鑼声】《名詞》 太くて、濁った声。「どらごえ・ 張り上げ・て・ 応援・を・ し・た。」

トラック〔とらっく〕【英語=truck】《名詞》 貨物の運搬に用いられる、後部に荷台のある自動車。「宿替え・に・ とらっく・を・ 一台・ 頼む。」

どらねこ【どら猫】《名詞》 飼い主のいない猫。「広場・に・ どらねこ・が・ 集まっ・とる。」〔⇒のらねこ〕

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2014年6月 2日 (月)

【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(513)

「明石日常生活語辞典…と」(24)

 

とまりこむ【泊まり込む】《動詞・マ行五段活用》 事情や理由があって、帰宅しないでよその家や会社やホテルなどに、そのまま泊まる。「会議・が・ 長引ー・て・ 会社・に・ とまりこん・だ。」

とまる【止まる・留まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①動いていたものが動かなくなる。「機械・が・ とまっ・た。」②それまで続いていたものが出なくなったり終わったりする。「血ー・が・ とまる。」「鼻水・が・ とまる。」「腹・の・ 痛み・が・ とまっ・た。」③鳥や虫などが何かにつかまって、体を安定させる。「蝉・が・ 木ー・に・ とまる。」④固定した状態になる。離れないようになる。「紙・が・ ピン・で・ とまっ・とる。」■他動詞は「とめる」

とまる【泊まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①自宅以外で夜を過ごす。宿泊する。「温泉・の・ 旅館・で・ とまる。」②会社・学校などで、交替で宿泊して番をする。「一週間・に・ 一回・ 会社に・ とまる・ 役・が・ ある。」⇒ねる〕■他動詞は「とめる」

どまんなか〔どーまんなか〕【ど真ん中】《名詞》 ちょうど中心や中央であるところ。「矢ー・を・ 的・の・ どまんなか・に・ 当てる。」〔⇒ままんなか、まんまんなか〕

とみない《助動詞》 希望しない、したくないという気持ちを表す言葉。「雨・が・ 降っ・たら・ 外・へ・ 行き・とみない。」〔⇒ともない〕

とめがね【留め金】《名詞》 ものの合わせ目や繋ぎ目を離れないようにする金具。「犬小屋・に・ とめがね・を・ つける。」

とめそで【留め袖】《名詞》 女性の和服の普通の長さの袖の着物。「嫁入り道具・の・ とめそで」■対語=「ふりそで」

とめる【止める・留める】《動詞・マ行下一段活用》 ①動いているものや、動こうとするものを、動かないようにする。「エンジン・を・ とめる。」②それまで続いていたものを出ないようにする。「水・を・ とめる。」③両者をさえぎる。「喧嘩・を・ とめる。」④固定させる。離れないようにする。「糊・で・ とめ・て・ 離れ・ん・よーに・ する。」「テープ・で・ とめる。」「ピン・で・ 紙・を・ とめる。」■自動詞は「とまる」

とめる【泊める】《動詞・マ行下一段活用》 自宅以外で夜を過ごすようにさせる。宿泊させる。「友達・を・ とめ・てやる。」■自動詞は「とまる」

とも【供】《名詞》 主だった人や目上の人に付き従っていくこと。「明日・は・ あんた・の・ おとも・を・ し・ます。」

とも【艫】《名詞》 船の後ろの部分。船尾。「波止・に・ とも・を・ つけ・て・ そこ・から・ おりる。」■対語=「みよし」

とも《名詞につく接尾語》 ①その範囲のすべてであることを表す言葉。「三人とも・ 電車・に・ 遅れ・た。」②それが含まれていることを表す言葉。「送料とも・で・ 二千円・や。」「風袋(ふるたい)とも・で・ 一貫目・ ある。」③それらがすべて同じ状態であることを表す言葉。「どことも・ 不況・で・ 困っ・とる。」「夫婦とも・ 風邪・を・ ひい・た。」⇒なら〕

ともぐい【共食い】《名詞、動詞する》 動物が、同じ仲間を食べ合うこと。「蛸・が・ 足・を・ ともぐいし・とる。」

ともかせぎ【共稼ぎ】《名詞、動詞する》 夫婦が二人とも仕事を持って、収入を得ること。「あんたとこ・は・ ともかせぎ・で・ よろしー・な。」「ともかせぎし・とる・さかい・ 税金・も・ ぎょーさん・ 払わ・んならん。」

ともす【灯す】《動詞》 灯心などに火をつけて、明るくする。「停電・に・ なっ・た・さかい・ 蝋燭・を・ ともす。」〔⇒とぼす、つける〕■自動詞は「ともる」

ともだち【友達】《名詞》 考えや行動をいっしょにして、親しくつきあっている人。「あいつ・は・ 中学校・の・ 時・から・の・ ともだち・や。」 

ともだちづきあい【友達づきあい】《名詞、動詞する》 友人として親しくつきあうこと。「ともだちずきあい・の・ 下手な・ やつ」

ともない〔とーもない〕《助動詞》 希望しない、したくないという気持ちを表す言葉。「行き・とーもない・ん・やっ・たら・ 行か・ん・でも・ えー・がな。」「聞き・ともない・ 話・を・ 聞か・さ・ん・でくれ。」〔⇒とみない〕

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2014年6月 1日 (日)

【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(512)

「明石日常生活語辞典…と」(23)

 

どぶ【溝】《名詞》 下水や雨水などを流す、細いみぞ。「どぶ・に・ はまっ・て・ 臭い・ かざ・が・ つい・ても・た。」

とふじる【豆腐汁】《名詞》 豆腐を入れた味噌汁。「朝飯・に・ とふじる・が・ なかっ・たら・ さみしー。」

どぶせる【ど臥せる】《動詞・ラ行五段活用》 ①横になって寝る。「こんな・ とこ・に・ どぶせっ・とっ・たら・ 邪魔・に・ なる・や・ない・か。」「また・ どぶせり・やがっ・とる。」②病気で寝る。病床につく。「風邪・(を・) ひー・て・ どぶせっ・とっ・た。」③すべきことを怠ける。ずる休みをする。「仕事・を・ せ・んと・ どぶせっ・とる。」◆瞬間的なことを表す動詞ではないので、継続を表す助動詞と結びついて「どぶせっ・とる」という表現をすることが多い。①②⇒ふせる。⇒ずるける、サボる〕

どぶづけ【どぶ漬け】《名詞》 茄子や胡瓜などを糠味噌に漬けたもの。「どぶずけ・で・ お茶漬け・に・ する。」

どぶん《副詞と》 水の中などに飛び込んだり落ち込んだりする様子。水の中にものを落としたり投げ入れたりする様子。また、それらのときの音。「池・に・ どぶんと・ はまる。」〔⇒どぶん、どぼん、ざぶん、じゃぶん〕

とぼけ【惚け】《名詞》 ①知っているのに、わざと知らないふりをすること。また、そのようにする人。「都合・が・ 悪ー・ なっ・たら・ あいつ・は・ とぼけ・を・ し・やがる。」②頭の働きが鈍くなること。記憶力が減退すること。また、そのような人。「年・を・ とっ・て・ とぼけ・が・ 始まっ・た。」③色や輪郭などが薄くなって、はっはりしないこと。「色・の・ とぼけ・の・ 具合・に・ 味・が・ ある。」〔⇒ぼけ〕

とぼける【惚ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①知っているのに、わざと知らないふりをする。「とぼけ・て・ 話・を・ ごまかす。」②頭の働きが鈍くなる。記憶力が減退する。「年・ とっ・て・ 頭・が・ とぼけ・ても・とる。」③色や輪郭などが薄くなって、はっはりしない。「周り・を・ とぼけ・さし・た・ 絵ー」〔⇒ぼける〕

とぼす【灯す】《動詞》 灯心などに火をつけて、明るくする。「祭り・の・ 提灯・を・ とぼす。」〔⇒ともす、つける〕■自動詞は「とぼる」「ともる」

とぼとぼ《副詞と》 元気なく歩く様子を表す言葉。疲れて歩く様子を表す言葉。「暗い・ 道・を・ とぼとぼ・ 戻っ・てき・た。」

どぼどぼ《副詞と、形容動詞や》 ①多くの量の液体を一気に注ぐ様子を表す言葉。「冷や奴・に・ どぼどぼと・ 醤油・を・ かける。」②びっしょりと濡れる様子。「雨・で・ どぼどぼに・ 濡れ・た。」

とぼる【灯る】《動詞・ラ行五段活用》 灯心に火がついたり、電気のスイッチが入ったりして、明るくなる。「提灯・に・ 灯ー・が・ とぼっ・た。」「蝋燭・が・ とぼっ・とる。」〔⇒ともる〕■他動詞は「とぼす」

どぼん《副詞と》 水の中などに飛び込んだり落ち込んだりする様子。水の中にものを落としたり投げ入れたりする様子。また、それらのときの音。「ペン・を・ 落とし・たら・ どぼんと・ 沈ん・でも・た。」〔⇒どぶん、どぼん、ざぶん、じゃぶん〕

とぼんと《副詞、動詞する》 どうしたらよいか、どう動いたらよいかがわからなくて、立ち往生してぼんやりとしている様子。「どない・ し・たら・ 良()ー・か・ わから・なんだ・さかい・ とぼんと・ 立っ・とっ・た。」

トマト〔とまと〕【英語=tomato】《名詞》 生で食べるほかに、ケチャップ、ソースなどの原料にもなる、球形の赤い実をつける野菜。「サラダ・に・ とまと・も・ 添える。」

とまり【泊まり】《名詞、動詞する》 ①宿泊すること。宿泊する場所。「修学旅行・の・ とまり・は・ 伊勢・や。」②会社・学校などで、交替で宿泊して番をすること。また、その役割の人。「今日・は・ とまり・の・ 当番・の・ 日ー・や。」〔⇒しゅくちょく、しくちょく〕 

とまりがけ【泊まりがけ】《名詞》 宿泊する予定で出かけること。「親戚・の・ 家・へ・ とまりがけ・で・ 行く。」

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