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2014年7月31日 (木)

【掲載記事の一覧】

 7月は、「【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典」と「中山道をたどる」とを毎日掲載しました。この2つの連載はまだまだ続きます。

 ご覧いただいているアクセス数が40万を超えました。1年平均で5万というのが大雑把な数字です。

 「【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典」については、7月になってから、神戸新聞明石版の記事で取り上げていただきました。また同紙の1面コラム「正平調」でもふれていただきました。

 「中山道をたどる」は、須原宿までを歩き終えました。そのすぐ後で南木曾町の土石流災害が起こりました。我がことのように感じられる悲しい出来事でした。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてのメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

 

◆【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典 ()(572)~継続

    [2013年1月6日開始~ 最新は2014年7月31日]

 

◆中山道をたどる ()(172)~継続

    [201311月1日開始~ 最新は2014年7月31日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)~継続

 2014年5月10日開始~ 最新は2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)一旦終了。再開する意思あり。

 2013年4月13日開始~ 最新は2014年5月9日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~継続予定

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~継続予定

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

◆百載一遇 ()()~継続予定

    [2014年1月1日開始~ 最新は2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)~継続予定

    [2012年7月4日開始~ 最新は2013年8月28日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日開始~2014年4月12日終了]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日開始~2010年3月10日終了]

 

◆明石日常生活語辞典 ()(1116)

    [2009年7月8日開始~2012年9月13日終了]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日開始~2011年9月13日終了]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日開始~20071212日終了]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日開始~2008年7月20日終了]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日開始~2009年9月10日終了]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日開始~2012年1月4日終了]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日開始~2012年5月3日終了]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日開始~2009年6月30日終了]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日開始~20061231日終了]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日開始~2008年1月10日終了]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日開始~20061226日終了]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日開始~2009年6月4日終了]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日開始~2008年1月18日終了]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日開始~2007年7月31日終了]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日開始~20081125日終了]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日開始~2009年6月22日終了]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日開始~2009年5月8日終了]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日開始~2009年3月16日終了]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日開始~20081113日終了]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日開始~20081215日終了]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日開始~2007年6月30日終了]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日開始~2010年1月3日終了]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日開始~2012年7月8日終了]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日開始~2011年6月1日終了]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日開始~2008年9月24日終了]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日開始~200610月4日終了]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日開始~20061011日終了]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日開始~200611月2日終了]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日開始~2007年6月6日終了]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日開始~2007年8月10日終了]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日開始~2007年7月7日終了]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日開始~20071030日終了]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日開始~20061015日終了]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日開始~2007年8月20日終了]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日開始~2007年9月12日終了]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日開始~2007年9月29日終了]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日開始~200612月7日終了]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日開始~2007年5月7日終了]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日開始~20061222日終了]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日開始~2007年8月27日終了]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日開始~2007年8月30日終了]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日開始~2012年9月19日終了]

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中山道をたどる(172)

岩村田宿から塩尻宿まで(12)

若山牧水が愛した酒の郷

 望月宿を出はずれると、案内板に従って、いくつか折れ曲がったり、坂を上ったりしながら進むと、やがて茂田井宿入口(写真・左、9時00分撮影)に着きます。

 茂田井宿は小諸藩の領内で、間の宿です。望月宿と芦田宿で対応できないような大通行の際に利用されたようです。望月宿と芦田宿の距離はわずか4.8㎞です。このあたりは良質の米の生産地で、それに関連して造り酒屋が2軒あります。

 神明社(写真・中、9時08)は、このあたりには珍しい神明造りの社です。

 武重本家酒造のあたりに、若山牧水の歌碑(写真・右、9時10)があります。牧水はこの地に逗留しこの地の酒を愛しました。一つの石に3首のプレートがはめ込まれていますが、そのうちのひとつは人口に膾炙している「しらたまの歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりれり」です。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(572)

「明石日常生活語辞典…は」()

はいのう〔はいのー〕【背嚢】《名詞》 軍人などが物品を入れて背中に負う鞄。◆小学生などが学用品を入れて背中に負う鞄のことも言うことがあった。「肩・に・ 掛ける・より・は・ はいのー・の・ 方・が・ 楽(らく)や。」〔⇒ランドセル〕

はいはい【這い這い】《名詞、動詞する》 乳幼児が、うつぶせになった状態のままで、手足を使って動くこと。「はいはい・が・ でける・よーに・ なっ・た。」「はいはいし・て・ こっち・まで・ 来・た。」

はいはい《副詞と》 ①相手の言うことをそのまま受け入れている様子。相手の言うことに抵抗できない様子。「はいはい・ そない・ する・ つもり・だす。」②相手の言うことに気軽に応じている様子。「はいはい・ あんた・も・ 元気だす・なー。」◆①②ともに、「はい」よりも、ぞんざいな言い方のように感じることもある。〔⇒はあはあ〕

はいびょう〔はいびょー〕【肺病】《名詞》 結核菌によって肺などが冒される伝染病。「昔・は・ はいびょー・は 治ら・ん・もん・や・と・ 思(おも)・とっ・た。」〔⇒けっかく、はいけっかく〕

はいひんかいしゅう〔はいひんかいしゅー〕【廃品回収】《名詞、動詞する》 要らなくなり、役に立たなくなったりしたものを集めること。「はいひんかいしゅー・の・ 業者・が・ 回っ・てき・た。」「次の 日曜・に・ 高年クラブ・が・ はいひんかいしゅーする。」

パイプ〔ぱいぷ〕【英語=pipe】《名詞》 ①液体やガスなどを送るのに使う、金属や合成樹脂などで作られた管。「夜中・に・ 冷え・て・ 水道・の・ ぱいぷ・が・ 破裂し・た。」②刻み煙草を吸うときに使う器具。紙巻き煙草に用いる吸い口の部分。「えー・ 格好(かっこ)し・て・ ぱいぷ・なんか・ 吸ー・とる。」

ハイヤー〔はいやー、はいや〕【英語=hire】《名詞》 貸し切りにした営業用乗用車。「はいや・に・ 乗っ・て・ 温泉・へ・ 行っ・た。」「駅前・に・は・ はいやー・が・ おら・なんだ。」◆かつての高齢者は、「タクシー」という言葉を使わずに、もっぱら「はいやー」を使っていたように思う。

はいりこぐち【入り小口】《名詞》 ①門や玄関などに作られている、小さな入口。「大戸・を・ 閉め・て・ はいりこぐち・を・ 開け・とく。」②建物などに入ってすぐの場所。「公会堂・の・ はいりこぐち・で・ 友達・に・ 会()ー・た。」⇒こぐち〕

はう【這う】《動詞・ワア行五段活用》 ①うつぶせになって、手足や腹をつけて進む。「赤ちゃん・が・ はう・よーに・ なっ・た。」②立ち上がらないで、擦るようにして動く。「足・が・ 弱なっ・て・ 立た・れ・へん・さかい・ 家・の・ 中・を・ ほー・て・ 動く。」③虫などが体を擦って進む。「でんでん虫・が・ 葉ー・の・ 上・を・ はい・よる。」「蛇・が・ ほー・とる。」「みみず・が・ はう・よーな・ 字ー・を・ 書く。」④小さな虫が動く。「蟻・が・ 砂糖・に・ ほー・て・ 集まる。」④草木の根や、ツタのような植物が、地面や木などにまつわりついて伸びる。「つた・が・ 電信柱・を・ ほー・て・ 上がっ・とる。

はえ【灰】《名詞》 ものが燃えたあとに残る粉状のもの。「ストーブ・の・ はえ・を・ 掻き出す。」〔⇒はい〕

はえ【蝿】《名詞》 食べ物に群がり集まったり、台所を飛び回ったりする虫。「はえ・が・ たから・ん・よーに・ 気ーつけ・や。」◆「はい」と言う方が多い。〔⇒はい〕

はえたたき【蝿叩き】《名詞》 飛び回っている蝿を落としたり殺したりするための、短い柄の先に小さな網を取り付けた道具。「はえたたき・を・ 使(つこ)ー・たら・ 洗わ・んと・ 汚い・がな。」◆「はいたたき」と言う方が多い。〔⇒はいたたき〕

はえとりがみ【蝿取り紙】《名詞》 蝿を捕るために吊しておく、粘着性の強い薬品を塗った紙。「台所・の・ 隅・に・ はえとりがみ・を・ 吊っ・とく。」◆「はいとりがみ」と言う方が多い。〔⇒はいとりがみ〕

はえる【生える】《動詞・ア行下一段活用》 ①植物の芽や根が出る。木や草が伸びて育つ。「朝顔・が・ はえ・てき・た。」「岩・に・ 木ー・が・ はえ・とる。」②歯が表面に出る。「赤ん坊・に・ 歯・が・ はえ・た。」③髭や毛が表面に伸びる。「髭・が・ はえる・よーな・ 年頃・に・ なっ・た。」「毛ー・が・ はえる・ 薬」◆「はえ・へん」(打ち消し)を「はえら・へん」と言ったりして、ラ行五段活用への変化が見られる。■他動詞は「はやす」

はおり【羽織】《名詞》 和服の上に着る、防寒用または装飾用の短い衣服。「はおり・を・ 羽織っ・て・ 買い物・に・ 行く。」

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2014年7月30日 (水)

中山道をたどる(171)

岩村田宿から塩尻宿まで(11)

 

かつての望月に思いを馳せて

 

 6月4日、8時15分に宿を出発します。

 すぐに佐久市立望月歴史民俗資料館(写真・左、8時17分撮影)があります。望月宿の本陣の跡地に造られて、建物には解体した民家の梁を使っているそうです。

 古文書や絵図なども展示されているようですが、資料館の開館は9時です。建物内には入れませんが、庭は歩き回ることができます。

 釣瓶沢の水割場石と木樋(写真・中、8時18)があります。蓼科山の水源から引いた用水に設置に設置されていた水割場石は、水量を二手に分割して送るための石です。木樋は、天然の唐松を刳り貫いた樋で、遠い場所まで水を送ることができました。

 駒つなぎ石(写真・右、8時19)もあります。江戸時代末の望月宿の道幅は5間で、その真ん中を川が流れていたと言います。その川は、旅人や荷継ぎの馬などに利用されており、駒つなぎ石は馬などをつなぐために利用されていました。馬には動かせないようになっていましたが、人が持てる重さになっていました。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(571)

「明石日常生活語辞典…は」()

 

ばい《名詞》 子どもが回して遊ぶもので、鋳鉄などでできており浅い円錐形をしているもの。「ばい・を・ 回し・て・ 当て・て・ 落とし合う。」

はいいろ【灰色】《名詞》 鼠の毛色のような、青みを帯びた薄い黒色。ものが燃えたあとに残る粉のような色。「鬱陶(うっと)しー・ はいいろ・の 空・や・なー。」〔⇒ねずみいろ〕

はいえん【肺炎】《名詞》 細菌によって起こる、肺の組織に起こる炎症。「はいえん・に・ なっ・て・ 寝込む。」

バイオリン〔ばいおりん〕【英語=violin】《名詞》 四本の弦があって、弓で引いて音を出す楽器。「小()まい・ 時・から・ ばいおりん・を・ 習わす。」

はいきゅう〔はいきゅー〕【配給】《名詞、動詞する》 日常生活などに使う品物などを割り当てて配ること。「戦時中・は・ 何・でも・ はいきゅー・やっ・た・ん・で・ 困っ・た・」「酒・を・ 一本・ずつ・ はいきゅーする。」

ばいきん【黴菌】《名詞》 病気などのもととなる、有害な微生物。「ばいきん・が・ 付い・とる・さかい・ 手ー・を・ よー・ 洗い・よ。」

ハイキング〔はいきんぐ〕【英語=hiking】《名詞、動詞する》 野や山を楽しみながら歩くこと。「今度・の・ 日曜・ はいきんぐ・に・ 行か・へん・か。」「はいきんぐし・とっ・て・ 溝・に・ 落ち・た。」

はいく【俳句】《名詞》 五・七・五の十七音を基本とし、季語を入れて作ることが伝統とされている、日本特有の短い詩。「はいく・を・ 作る・ 趣味・の・ 者(もん)・が・ 集まっ・て・ 奈良・へ・ 行く・こと・に・ なっ・とる・ねん。」

はいけい〔はいけー〕【拝啓】《名詞》 慎んで申し上げるという意味で、手紙の書き始めに、相手を敬って使う言葉。「はいけー。その・後・ お変わり・ あり・ませ・ん・か。」

はいけっかく【肺結核】《名詞》 結核菌によって肺などが冒される伝染病。「昔・は・ はいけっかく・で・ 若死に・を・ する・ 人・が・ おっ・た。」〔⇒けっかく、はいびょう〕

はいけんする【拝見する】《動詞・サ行変格活用》 見ることを、へりくだって言うときに使う言葉。「お顔・を・ はいけんし・た・ので・ 安心し・まし・た。」

はいざら【灰皿】《名詞》 煙草の灰や吸い殻を受ける器。「コップ・を・ はいざら・の・ 代わり・に・ し・たら・ あか・ん・がな。」

はいし【廃止】《名詞、動詞する》 今までしてきたことをやめて、復活しないこと。不要のものであると判断して、やめること。「消費税・なんか・ 早(はよ)ー・ はいし・に・ し・てほしー・なー。」「バス・の・ 線・が・ はいしさ・れ・ても・て・ 困っ・とる・ねん。」 

はいしゃ【歯医者】《名詞》 歯や口の中の病気を予防したり治したりする医者。「はいしゃ・へ・ 行っ・て・ ガリガリ・ やら・れる・の・は・ 嫌や。」

はいしゃくする【拝借する】《動詞・サ行変格活用》 借りることを、へりくだって言うときに使う言葉。「リヤカー・を・ ちょっと・ はいしゃくし・ても・ よろし・おまっ・しゃろ・か。」

はいたたき【蝿叩き】《名詞》 飛び回っている蝿を落としたり殺したりするための、短い柄の先に小さな網を取り付けた道具。「夏・に・ なっ・たら・ はいたたき・が・ 要る。」〔⇒はえたたき〕

はいたつ【配達】《名詞、動詞する》 商品・郵便物・新聞などを指定された各々の家に届けること。「牛乳はいたつ・の・ アルバイト・を・ する。」「毎朝・ 新聞・を・ はいたつする。」

ばいてん【売店】《名詞》 駅・学校・病院などの構内にある、ものを売る小さな店。「駅・の・ ばいてん・で・ 新聞・を・ 買う・」

はいとりがみ【蝿取り紙】《名詞》 蝿を捕るために吊しておく、粘着性の強い薬品を塗った紙。「はいとりがみ・に・ 蠅・が・ よーけ・ ひっつい・た。」〔⇒はえとりがみ〕

はいな《感動詞》 ①呼びかけに応えて、返事をするときに使う言葉。「はいな。何・ぞ・ 用・です・か。」②承知した気持ちを表す言葉。「はいな。わかっ・とり・ます・がな。」◆「はい」よりは、ややぞんざいな感じを伴う。

パイナップル〔ぱいなっぷる〕【英語=pineapple】《名詞》 松かさを大きくしたような形の、熱帯産の果物。「九州・へ・ 修学旅行・に・ 行っ・て・ ぱいなっぷる・が・ 珍しー・と 思(おも)・た・ 時代・が・ あっ・た。」

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2014年7月29日 (火)

中山道をたどる(170)

岩村田宿から塩尻宿まで(10)

 

旅籠の井出野屋に泊まる

 

 望月の宿場の井出野屋(写真・左、1758分撮影)に着きました。岩村田宿から望月宿まで、2万7000歩余り、17㎞余りを歩きました。

 井出野屋は木造3階建て、御牧館という額を掲げています。ガラス戸を開けて入ると、土間になっています。ゆったりとした時間が流れています。

 2階の、街道筋を見下ろせる2部屋続きが与えられました。宿泊客は私ひとり、何とも贅沢です。

 古い旅籠の面影を残す宿に泊まるのは、東海道・赤坂宿の大橋屋以来です。あのときも客はひとりだけでした。馬刺、鯉の飴炊き、信州そばなど、品数の多い夕食の膳で疲れをいやします。

 ゆっくりとした一夜を過ごして、館内の写真を撮るのは翌朝になりました。階段をはさんで2階の両側には障子で仕切られた部屋が並んでいます(写真・中、7時03)。歩くとぎしぎしと音がするのも木造ならではのことです。

 幅の広い階段(写真・右、7時05)は丁寧に手入れされていて黒光りをしています。この古い建物は大正初めの建築だそうです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(570)

「明石日常生活語辞典…は」()

ばあて()する〔ばーて()する〕【場あて()する】《動詞・サ行変格活用》 のぼせてしまって、しっかりとした振る舞いができずに、あわてる。冷静に行動できないで、浮き足だつ。「ばーてがし・て・ 順番・を・ 間違え・た。」「ばーてし・て・ お茶・を・ ひっくり返し・ても・た。」◆その場の状況や雰囲気になじめず「場に当たった」ということに由来するのか、それとも、その場で平静さを失って「場に慌てる」ということに由来するのか。ともかく、人から見ると尋常でないように見えるのである。

バーナー〔ばーなー、ばーな〕【英語=burnur】《名詞》 ガスなどを燃やす装置。「鉄管・を・ ばーな・で・ 焼き切る。」

はあはあ〔はーはー〕《副詞と、動詞する》 ①呼吸が乱れたり苦しがったりしている様子。また、その音。「ゴール・で・ 倒れ・て・ はーはーと・ 言()ー・とる。」「暑ー・て・ 犬・が・ はーはーし・とる。」②息を強く吹きかける様子。また、その音。「はーはー・ 吹い・て・ 窓・を・ 拭く。」

はあはあ〔はーはー〕《副詞と》 ①相手の言うことをそのまま受け入れている様子。相手の言うことに抵抗できない様子。「はーはー・ 言()ー・て・ 頭・ 下げ・とる。」「何・でも・ はーはーと・ 言()ー・とっ・たら・ なめ・られ・まっ・せ。」「はーはー。あんた・の・ 言()ー・とおり・や。」②相手の言うことに気軽に応じている様子。「はあはあ・ それ・は・ 一個・ 五百円・です。」〔⇒はいはい〕

はあま〔はーま〕《感動詞》 そんなことは知っているとか、それは当然なことだというような気持ちを表す言葉。「はーま・ 今日・は・ 大雨・に・ なる・(と・) 言()ー・とっ・た・で。」◆「はあ」と同意しながら、「まあ、そんなことは既に承知・了解済みだ。」というような気持ちを表す。〔⇒さあま〕

パーマ〔ぱーま〕【英語=permanent waveの略】《名詞、動詞する》 ①髪の毛に波の形をつけること。「発表会・まで・に・ ぱーまし・とか・んなん・なー。」「ぱーま・を・ あてる。」②波の形がついた髪の毛。「綺麗な・ ぱーま・や・なー」「天然-ぱーま」◆単に「あてる」と言うだけでも、パーマをあてることを意味することがある。

はあまあ〔はーまー〕《感動詞》 言葉を濁すようなときに使う言葉。きちんと判断を下さないようなときに使う言葉。「はーまー・ 行っ・ても・ かま・へん・けど・なー。」◆「はあ」と口先では同意しながら、いささか不満が残っているような気持ちを表すことが多い。

ハーモニカ〔はーもにか、はもにか〕【英語=harmonica】《名詞》 木の枠組みに音階順に並んでいるものを、口に当てて呼吸によって音を出す楽器。「はーもにか・で・ 校歌・を・ 吹く。」

ばあんと〔ばーんと〕《副詞》 ①ものを激しく打ったりたたいたりする様子。また、その音。「空(から)・の・ 石油缶・を・ ひっかけ・たら・ ばーんと・ 大けな・ 音・が・ し・た。」②物が破裂する様子。また、その大きく低い音。「風船・が・ ばーんと・ はでっ・た。」③強く前へ押し出そうとする気持ちを表す様子。「思い切っ・て・ ばーんと・ 歌い・なはれ。」⇒どおんと〕

ぱあんと〔ぱーんと〕《副詞》 ものが高い音を出して破裂する様子。また、その音。「自転車・が・ ぱーんと・ パンクし・た。」

はい【肺】《名詞》 人の場合は左右一対があって肋骨に囲まれており、息を吸ったり吐いたりする働きをする器官。「はい・の・ 病気・に・ なる。」

はい【灰】《名詞》 ものが燃えたあとに残る粉状のもの。「焼き芋・に・ はい・が・ 付い・とる。」「火鉢・に・ はい・を・ 入れる。」〔⇒はえ〕

はい【蝿】《名詞》 食べ物に群がり集まったり、台所を飛び回ったりする虫。「ご飯・に・ はい・が・ たかる。」〔⇒はえ〕

はい〔はーい〕《感動詞》 ①応答などの掛け声として発する声。「はい・ 何ぞ・ 用・だす・か。」②相手の言うことを承知したり、同意したりしたときに発する声。「はい。そー・ し・ます。」③注意を促したり、合図したりするときに使う言葉。「はーい・ こっち・を・ 向い・てください。」①②⇒はあ、はあい、へい、うん、ん〕

ばい【倍】《名詞、動詞する》 ①同じ数を二つ合わせること。「借()っ・た・ 金・を・ ばいし・て・ 返す。」②同じ数を二つ合わせた数。「野菜・は・ 去年・の・ 値段・の・ ばい・に・ なっ・とる。」

ばい【倍】《数詞》 同じ数を何回か合わせるときに使う言葉。「希望する・人・が・ 五ばい・も・ おる。」

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2014年7月28日 (月)

中山道をたどる(169)

岩村田宿から塩尻宿まで()

 

瓜生坂を経て鹿曲川を渡る

 

 一里塚のすぐ先に、中山道瓜生坂という大きな石柱(写真・左、1736分撮影)が立っています。そばに石像もあります。古い松が一本だけ残って、瓜生坂の一本松と呼ばれていたと言います。ここから、古い中山道が斜面を下っているようですが、ふだん人が通っている道なのかどうかわからないので、広い道のままを下っていきます。

 しだいに望月の町が見えてきて、案内標識に従って広い道から右側の細い道に入ります。石造物がたくさん集められているところがあります。その長坂石仏群(写真・中、1748)の横を通って、道はさらに下っていきます。

 下りきったところで、鹿曲川に架かる長坂橋(写真・右、1750)を渡ります。中山道はいったん南の方へ迂回する形になっていて、折り返すような格好で先へ進みます。本陣・脇本陣・問屋の外に29軒も旅籠があったという落ち着いた街並みになって、古い時代を感じさせられる町を歩いて、今晩の宿に着きます。ただし、坂の上に建つ旧・町役場だけはあまりにも宿場町とは違いすぎるように思いました。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(569)

「明石日常生活語辞典…は」()

は〔はー〕【歯】《名詞》 ①口の中にあって、食べ物を噛み砕く働きをするもの。「はー・を・ 出し・て・ 笑(わろ)・とる。」②器具や機械などの縁についている、細かなギザギザ状のもの。「は・が・ かみ合わ・んと・ 空回りし・とる。」「鋸・の・ はー・の・ 目立て・を・ する。」③下駄の、地面を踏むところ。「はー・が・ ちび・た・さかい・ 換え・てもらう。」

は〔はー〕【葉】《名詞》 木や草の、茎や枝に付いている緑色の平らなもの。「桜・の・木ー・の・ はー・が・ 風・に・ 揺れとる。」〔⇒はっぱ〕

は〔はー〕【刃】《名詞》 包丁・鋏などの、ものを切るための薄く鋭い部分。「硬い・ もの・を・ 切っ・た・さかい・ はー・が・ こぼれ・た。」

は〔はー〕【派】《名詞》 心持ちや考え方などでつながりがある仲間。似た考えの人たちの集まり。宗教などの系統。「はー・の・ 違う・ 人・と・は・ 話・が・ 合わ・へん。」「あんた・は・ どっち・の・ は・なんや。」

ば〔ばー〕【場】《名詞》 ①そこにいるところ。「この・ 部屋・は・ ば・が・ 狭い。」②あることが行われたり、ある目的のために設けられるところ。「抽選・を・ する・ ば・を・ こしらえる。」③状況の変化・流れなどによって作られたことがら。「誰ど・が・ 何・ぞ・ しゃべっ・てくれ・んと・ ばー・が 持た・ん。」〔⇒ばしょ〕

はあ〔はー〕《感動詞》 ①応答などの掛け声として発する声。「はあ。今・ 来・た・ とこ・や。」②相手の言うことを承知したり、同意したりしたときに発する声。「はー・ わし・も・ そー・ 思う・ねん。」③驚き、感動などをしたときに発する言葉。「はー、これ・は・ なかなか・ 良()ー・ 品物・やい。」④疑問の気持ちを表すときに発する言葉。◆尻上がりの発音になることが多い。「はー・ そんな・ こと・は・ 起こる・やろ・か。」〔⇒ほお。①②⇒はい、うん、ん。⇒はあい〕

ぱあ〔ぱー〕《名詞、動詞する》 ①じゃんけんで、五本の指を全部開く「かみ」の形。「ぱー・を・ 出し・た・さかい・ ぐー・に・ 勝っ・た。」②じゃんけんの「かみ」の形をすること。にぎっている手を、開いて見せること。「手ー・を・ ぱーし・て・ 中・を・ 見せ・てんか。」■類語=「ぐう」「ぴい」

ぱあ〔ぱー〕《名詞、形容動詞や》 ①智恵が足りないこと。智恵が足りない人。「あの・ ぱー・が・ また・ 失敗し・た。」②馬鹿げたこと。「昨日・は・ ちょっと・ ぱーな・ こと・を・ し・ても・てん。」〔⇒くるくるぱあ。⇒くるくる〕

ぱー〔ぱー〕《形容動詞や》 すっかり無くなる様子。ご破算になる様子。「火事・で・ 財産・が・ ぱーに・ なる。」

はあい〔はーい〕《感動詞》 ①相手の言うことを承知したり、同意したりしたときに発する声。「はーい・ あんた・の・ 言()ー・とおり・や。」②出会ったときなどに、相手に掛ける言葉。「はーい・ 元気・か。」⇒はい、はあ、うん、ん〕

ばあい〔ばーい〕【場合】《名詞》 ①あることが行われている、または起こりそうな時や場面。「笑(わろ)・てる・ ばーい・や・ あら・へん・ぞ。」②ものごとや人をいくつかに分けたときの、それぞれ。「学生・の・ ばあい・は・ 無料・で・ 入れる。」〔⇒ばやい〕

ばあさん〔ばーさん、ばさん〕【婆さん】《名詞》 ①祖母。「うち・の・ ばーさん・は・ 九十・や・けど・ まだまだ・ 元気や。」②年をとった女性。「電車・で・ ばさん・に・ 席・を・ 譲っ・た。」◆②の意味を拡大して、歳をとった母や、歳を取った妻を「ばーさん」と言うこともある。■類語=「じいさん」

はあっと《副詞》 ①息を吐いたり、息を吹きかけたりする様子。「はあっと・ 息・を・ 吹い・て・から・ レンズ・を・ 磨く。」②嘆いて、ため息をついている様子「はあっと・ つらい・ 気持ち・に・ なっ・とる。」

ばあっと《副詞》 ①ものが勢いよく広がる様子。また、広げる様子。「たき火・が・ 風・で・ ばあっと・ 広がっ・た。」②一つにまとまらないで、散らばっている様子。また、散らばらせる様子。「ラムネ・の・ 玉・を・ 道・に・ ばあっと・ まく。」③勢いよく動く様子。「最後・は・ ばあっと・ 仕事・を・ 仕上げ・た。」①②⇒ばらっと、ばらばら。⇒さあっと、さっと〕

ぱあっと《副詞》 ①派手で、人目につく様子。「ぱあっと・ 花・が・ 咲い・た・よーな・ 綺麗な・ 服・を・ 着・てき・た。」②お金を思い切りよく使う様子。「ぱあっと・ 土産・を・ 買()ー・た。」

 

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2014年7月27日 (日)

中山道をたどる(168)

岩村田宿から塩尻宿まで()

 

望月宿に入る

 

 元禄の道標(写真・左、1716分撮影)があります。道標の文字は読みにくいのですが、傍らに立ててある説明板も読みにくくなっています。かろうじて「元禄十年」のものらしいと思われます。

 その元禄時代からの道は、草が生い茂っています。道とも思えないようなところをしばらく歩きます。道の横には熊笹が茂っていますが、しばらくすると広い道に出ます。その広い道を右に進むと国道とぶつかりますが、国道を横断して進みます。

 望月宿(写真・中、1721)と書かれた石造物があります。広重の望月の構図は、並木の峠道です。望月の名の通り、満月が描かれています。くねくねとした道をたどって峠へ向かいます。

 しばらくすると、瓜生坂の一里塚(写真・右、1733)に出ます。大きな榎木が植えられて、その木陰で休息できるように配慮されています。これは南側の一里塚で、北側は道路の拡張に伴って一部が削られています。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(568)

「明石日常生活語辞典…の」()

 

のりつぐ【乗り継ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 別の乗り物に乗り換えて進む。「電車・と・ バス・を・ のりつい・で・ やっと・ 着い・た。」

のりづけ【糊付け】《名詞、動詞する》 ①物と物とを糊で付けること。「小包・に・ 宛名・を・ 書い・た・ 紙・を・ のりづけする。」②洗濯した衣類や布をしっかりさせるために糊を施すこと。「机・の・ 上・に・ のりづけし・た・ 白い・ 布・を・ 敷く。」

のりて【乗り手】《名詞》 車などに乗る人。「祭り・の・ 太鼓〔=布団屋台〕・の・ のりて・が・ 集まら・へん。」

のりと【祝詞】《名詞》 神をまつったり祈ったりするときに、神主が唱える言葉。「地鎮祭・で・ のりと・を・ あげ・てもらう。」

のりば【乗り場】《名詞》 電車・バスなどの乗り物に乗るために定められている場所。「駅前・の・ バス・の・ のりば・が・ 変わっ・た。」

のりまわす〔のりまーす〕【乗り回す】《動詞・サ行五段活用》 乗り物に乗って、あちらこちらを走り回る。「オートバイ・を・ のりまーし・て・ 遊ん・どる。」

のりもん【乗り物】《名詞》 列車、バス、タクシー、船、飛行機など、人を乗せて運ぶもの。「そこ・まで・は・ のりもん・は・ 何・が・ あり・ます・の。」「子ども・は・ のりもん・の・ 絵本・が・ 好きや。」

のりもんよい【乗り物酔い】《名詞》 乗り物に乗って揺られることによって、気分が悪くなったり、吐き気をもよおしたりすること。「のりもんよい・に・ なら・ん・よーに・ 薬・を・ 飲む。」

のる【乗る】《動詞・ラ行五段活用》 乗り物や動物などの上に位置するようにする。乗り物や動物などに積まれている。「電車・に・ のる。」「トラック・の・ 荷台・に・ のっ・とる。」②十分に付く。よくなじむ。「よー・ 炊か・んと・ 味・が・ のら・へん。」■対語=①「おりる」。他動詞は①「のせる」

のる【載る】《動詞・ラ行五段活用》 ①台や棚などの上に置かれている。「新聞・の・ 上・に・ 本・が・ のっ・とる。」②新聞・雑誌・本などに書かれる。「昨日・の・ 火事・が・ 新聞・に・ のっ・とる。」■他動詞は「のせる」

のれん〔のーれん〕【暖簾】《名詞》 ①風通しを良くするために、夏などに、部屋と部屋との間に吊す布。「水玉模様・の・ のーれん・ 吊っ・たら・ 涼しそーに・ なっ・た。」②店の名や商品名を書いて、店先にかける布。「のれん・が・ 出・とら・へん・さかい・ 店・は・ まだ・ 開い・とら・へん。」

のろ《名詞、形容動詞や》 動作が鈍くてゆっくりしている様子。動作が鈍くてゆっくりしている人。「あの・ のろ・を・ 走らし・たら・ みんな・に・ 抜か・れ・てまう・ぞ。」〔⇒のそ、のそま、のろま〕

のろい《形容詞》 ①人の動いたり考えたりする力が鈍い。まだるっこい。気が利かない。「のそい・ 仕事・で・ もの・の・ 役・に・ 立た・ん。」「歩く・の・が・ のろい。」②ものの動きや回転が弱くてゆっくりしている。「のそい・ モーター・や・なー。」「今年・は・ 涼しー・ なる・の・が・ のそい・なー。」③勾配がゆるい。「この・ 坂・は・ さっき・ 通っ・た・ 坂・より・も・ のろい。」①②⇒のそい、とろい、にぶい〕■対語=「はやい」

のろのろ《副詞と、動詞する》 動作が鈍くてゆっくりしている様子。「霧・が・ 濃いー・さかい・ 電車・が・ のろのろ・ 動い・とる。」〔⇒のそのそ〕

のろま《名詞、形容動詞や》 動作が鈍くてゆっくりしている様子。動作が鈍くてゆっくりしている人。「のろま・や・さかい・ なかなか・ 出来上がら・へん。」〔⇒のそま〕

のん《準体助詞》 「もの」「こと」の代わりに使う言葉。「そんな・ 役・を・ する・のん・は・ 厭や。」「わし・のん・は・ どの・ 箱・や。」「行っ・てくれる・のん・は・ 誰・や。」〔⇒の、ん〕

のん《終助詞》 相手に尋ねかけて、疑問の気持ちを表す言葉。「行く・のん・ 行か・へん・のん。」「今日・は・ 仕事・を・ せー・へん・のん。」「そんな・ こと・を・ する・のん・か。」〔⇒の、ん〕

のんき【暢気】《形容動詞や》 ①のんびりしていて、心配や苦労がなさそうな様子。「のんきに・ 一日・を・ 過ごし・ても・た。」「退職し・て・ のんきに・ 過ごし・とる・ねん。」②注意深さが欠けている様子。「のんきに・ 考え・とっ・たら・ あと・で・ 困る・ぞ。」

のんだくれ【飲んだくれ】《名詞》 ①酒をよく飲んで、だらしない人。「一升・も・ 飲む・よーな・ のんだくれ」②酔いつぶれている人。「のんだくれ・が・ 道・で・ 寝・とる。」

のんの《名詞、動詞する》 家に帰ること。「のんのし・て・ ご飯・を・ 食べ・よー・な。」◆幼児語。

のんびり《副詞と、動詞する》 ①心や体がゆったりしている様子。「のんびりと・ 野原・を・ ハイキングする。」②注意深さが欠けている様子。「のんびり・ 答え・を・ 書い・て・ 間違い・が・ ぎょーさん・ あっ・た。」

 

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2014年7月26日 (土)

中山道をたどる(167)

岩村田宿から塩尻宿まで()

 

道祖神に心を和ませて

 

 八幡宿本陣跡(写真・左、1641分撮影)を通って、しだいに宿場からはずれていき、田園地帯に入ります。このあたりの案内板から、笠取峠の名前(写真・中、1703)が現れます。望月宿の名はなく、茂田井の間の宿の名が出ているのは、どういう理由なのかわかりません。和田峠までのウォーミングアップが笠取峠ということになります。

 百沢の祝言道祖神(写真・右、1709)は、宮廷貴族の装いの男女が酒を酌み交わす像で、とても珍しいと言われています。安曇地方にも類がなく貴重なものだと、説明板に書いてあります。このあたりの行政区画は佐久市ですが、合併前の望月町の区域です。

 旧望月町は石仏の多いところです。様々な石仏は3000体を超えるそうですが、道祖神は140体余りあると言います。旅の道中の安全を守るだけでなく、地域の人たちを疫病や災害から守り、家内安全、縁結び、子育てなど、多方面の願いをかなえてくれるものとして、つぎつぎに作られていったのでしょう。信仰心の深い地域のようで、それぞれの像に心が和みます。特に、道祖神という文字だけのものより、像が彫られているものを見るのは嬉しいことです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(567)

「明石日常生活語辞典…の」()

 

のぼる【昇る】《動詞・ラ行五段活用》 空の上の方へあがる。「お日さん・が・ のぼっ・た。」「離陸し・た・ 飛行機・が・ ぐんぐん・ のぼっ・ていっ・た。」■対語=「しずむ」「おりる」

のみ【蚤】《名詞》 人や動物の血を吸う、小さな褐色の昆虫。「のみ・を・ 捕まえ・て・ つぶす。」

のみ【鑿】《名詞》 木や石に穴を空けたり、溝を掘ったりする大工道具。「のみ・で・ 四角い・ 穴・を・ あける。」

のみくち【飲み口】《名詞》 ①コップや瓶や缶などで、飲むときに口をつけるところ。「瓶・の・ のみくち・が・ 汚れ・とる。」②飲み物が喉を通るときの感触や風味。「さっぱりし・た・ のみくち・の・ 酒」

のみこむ【飲み込む】《動詞・マ行五段活用》 口の中に入れて、喉を通す。噛まないで食べてしまう。「薬・を・ のみこむ。」

のみすけ【飲み助】《名詞》 酒が好きであったり、酒をよく飲んだりする人。「あいつ・は・ のみすけ・や・さかい・ 一升・ぐらい・は・ じっきに・ 飲ん・でまう。」

のみもん【飲み物】《名詞》 茶、ジュース、酒など、飲むためのもの。「弁当・と・ のみもん・は・ 自分・で・ 持っ・てき・てほしー・ねん。」

のみや【飲み屋】《名詞》 酒を飲ませることを商売にしている店。「駅前・に・ のみや・が・ でけ・た。」

のむ【飲む】《動詞・マ行五段活用》 液体などを、口から喉を通して腹の中に入れる。「毎晩・ 酒・を・ のむ。」「飯・の・ あと・で・ 薬・を・ のむ。」

のや《助動詞》 念を押したり、強調したりするときに使う言葉。「あんた・が・ そない・ 言()ー・のやっ・たら・ わし・も・ 賛成する・わ。」◆終助詞「のん」に助動詞「や」が接続して「のんや」となり、その発音が融合して「のや」となったもの。〔⇒ねや、んや〕

のらいぬ【野良犬】《名詞》 飼い主のいない犬。「昔・は・ のらいぬ・を・ 犬捕り・の・ 人・が・ 捕まえ・よっ・た。」

のらねこ【野良猫】《名詞》 飼い主のいない猫。「のらねこ・が・ やたら・ 増え・て・ 困る。」

のり【糊】《名詞》 ①物を貼り付けるのに使う、ねばねばしたもの。「のり・で・ 封・を・ する。」②布地をしゃんとさせるためにつけるもの。「ワイシャツ・に・ のり・を・ かう〔=施す〕。」

のり【海苔】《名詞》 ①海中の岩などに、苔のように付いている海藻。②アサクサノリなどを、薄く延ばした食べ物。「お中元・に・ のり・を・ 贈る。」「ご飯・を・ のり・で・ 巻く。」

のりあい【乗り合い】《名詞》 ①同じ乗り物に、大勢が一緒に乗ること。「のりあい・で・ 行き・まほ・か。」②誰でも乗ることができて、運転する路線が決まっているバス。「この・ 道・は・ のりあい・が・ 通っ・とる。」

のりあわす【乗り合わす】《動詞・サ行五段活用》 同じ乗り物に、偶然に一緒に乗る。「久しぶりに・ 友だち・と・ 同じ・ 電車・に・ のりあわし・て・ びっくりし・た。」

のりおり【乗り降り】《名詞、動詞する》 乗り物に乗ることと降りること。「のりおり・は・ 急い・でください。」

のりかえ【乗り換え】《名詞、動詞する》 ①鉄道の駅で別の線への列車に乗ること。「西脇・へ・ 行く・の・やっ・たら・ 加古川・で・ のりかえする・ん・や。」②種類の違う列車に乗る移ること。「明石・で・ 特急・に・ のりかえ・や。」③ある乗り物から、別の種類の乗り物に乗ること。「船・に・ のりかえし・て・ 淡路島・へ・ 行く。」

のりかえる【乗り換える】《動詞・ア行下一段活用》 ①鉄道の駅で別の線への列車に乗る。「姫路・で・ 播但線・に・ のりかえ・た。」②種類の違う列車に乗る。「急行・から・ 普通・に・ のりかえ・た。」③ある乗り物から、別の乗り物に乗ること。「駅前・から・ バス・に・ のりかえる。」

のりこえる【乗り越える】《動詞・ア行下一段活用》 ①乗って、その上を越えて、向こう側へ出る。「垣・を・ のりこえ・て・ 入っ・てき・た。」②上の位置にある人を追い越す。「上・の・ 級・の・ 人・を・ のりこえ・て・ 入賞し・た。」③苦しいところを切り抜ける。「風邪・は・ 峠・を・ のりこえ・た・みたいや。」

のりごこち【乗り心地】《名詞》 座席の様子や、振動の具合などり、乗ったときの気持ち。「のりごこち・の・ えー・ 車」

のりこす【乗り越す】《動詞・サ行五段活用》 降りようと予定していたところの先まで乗っていく。「居眠りし・とっ・て・ のりこし・ても・た。」

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2014年7月25日 (金)

中山道をたどる(166)

岩村田宿から塩尻宿まで()

 

八幡神社の高良社

 

 千曲川を渡ってから道は上り勾配になります。御馬寄(写真・左、1604分撮影)というバス停があります。平安時代には、このあたりに朝廷に馬を献上する牧場(勅旨牧)があったそうです。旧暦8月15日の満月(望月)の日に献上される馬は望月駒と言われ、名馬の誉れも高く、望月の地名の由来になったということです。御馬寄はその望月の牧場の外縁にあたるようです。佐久平の真ん中にぽっかりと望月という地名があることに心引かれます。

 望月宿までに、もう一つの宿場、八幡宿があります。八幡神社の中に高良神社(写真・中、1629)もあります。境内には旧本殿である高良社、本殿、拝殿、瑞龍門、随身門などが建ち並んでいます(写真・右、1630)

 八幡社旧本殿高良社は国の重要文化財です。高良というのは、このあたりで牧畜を営んでいた人たちの社です。高麗社の意味であると言うから朝鮮半島からの渡来人たちのことです。

 八幡宿は、塩名田宿から3㎞、望月宿へ3.5㎞という近い距離にあります。それもあってか、本陣1軒、脇本陣4軒、旅籠屋3軒という小さな宿場です。宿場の周りは穀倉地帯であったといいます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(566)

「明石日常生活語辞典…の」()

 

のばしのばしに【延ばし延ばしに】《副詞、動詞する》 時間を多くとったり、時刻を遅くしたりすることを繰り返している様子。「のばしのばしにし・とっ・たら・ いつ・まで・ たっ・ても・ でけ・へん・ぞ。」

のばす【延ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①期日・時刻などを先送りする。「頼ま・れ・とっ・た・ こと・の・ 返事・を・ のばす。」②時間・空間などで、先の方まで続くようにする。「道・を・ 駅前・まで・ のばす。」「大売り出し・を・ もー・ 一週間・ のばし・て・ 続ける。」③水で薄める。「汁・を・ のばし・て・ 薄める。」④薄くして、面積を広げる。「餅・を・ のばす。」■自動詞は「のびる」

のばす【伸ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①空間的に長くする。「爪・を・ のばす。」②縮んだものをまっすぐにする。「ズボン・の・ 皺・を・ のばす。」③曲がったものをまっすぐにする。「腰・を・ のばす。」「炬燵・の・ 中・で・ 足・を・ のばす。」④能力・勢力、体格などを発展させる。「運動・の・ 力・を・ のばす。」■自動詞は「のびる」

のはら【野原】《名詞》 草などの生えた、広々とした平地。「のはら・の・ 中・の・ 一軒家」「のはら・の・ 綺麗な・ 草」

のびのび【延び延び】《名詞、形容動詞や》 期日・時刻などがしだいに遅れること。期日・時刻などが何度も先に変更されること。「返事・を・ 書く・の・が・ のびのび・に・ なっ・てしも・た。」「雨・が・ 続い・て・ 試合・が・ のびのび・に・ なる。」

のびのび【伸び伸び】《副詞と、動詞する》 体や心が自由でゆったりすること。こせこせしないで、ゆったりした感じである様子。「のびのびと・ 体操・を・ する。」

のびる【延びる】《動詞・バ行下一段活用》 ①期日・時刻などが先まで続く。「同点・に・ なっ・て・ 試合・が・ のび・とる。」②時間・空間などが、先の方まで続く。「台風・が・ 来・て・ 予定・が・ のび・た。」③水が加わって薄まる。「水・で・ のび・て・ 味・が・ 薄い。」④薄くなって、面積が広がる。「押しつけ・たら・ 餅・が・ のび・た。」■他動詞は「のばす」

のびる【伸びる】《動詞・バ行下一段活用》 ①空間的に長くなる。「ゴム・が・ のびる。」②縮んでいたものが、ぴんと張る。「皺・が・ のびる。」③曲がっていたものが、まっすぐになる。「背筋・が・ のびる。」④能力・勢力、体格などが発展する。「去年・より・ 背ー・が・ 五センチ・も・ のび・た。」⑤疲れて動けなくなる。「暑い・ 中・を・ 一日中・ 歩い・て・ のび・ても・た。」■他動詞は「のばす」

のぼす【上す】《動詞・サ行五段活用》 低いところから高いところへ移動させる。引き上げる。「船・を・ 浜・に・ のぼす。」「凧・を・ のぼし・て・ 遊ぶ。」■自動詞は「のぼる」

のぼせる《動詞・サ行下一段活用》 ①頭や顔が熱くなって、ぼおっとなる。「風呂・に・ 長い・こと・ 入っ・て・ のぼせ・ても・た。」②夢中になって冷静さを失う。「女・の・ 子・に・ のぼせ・とる。」③自信過剰になる。うぬぼれる。「のぼせ・て・ 自慢・ばっかり・ 言ー・てけつかる。」

のほほんと《副詞、動詞する》 特別なこともしないで、暢気にしている様子。「のほほんと・ 昼寝・を・ し・とる。」

のぼり【上り・登り】《名詞》 ①低いところから高いところへ移動すること。「道・が・ だんだん・ のぼり・に・ なっ・てき・た。」「のぼり・の・ エスカレーター」②各地から、京都(にあたる方角)に向かう方角。「のぼり・の・ 大阪行き・の・ 特急」◆②については、現在では、東京を意識したものになっている。■対語=「くだり」

のぼり【幟】《名詞》 細長い布の片側と上を竿に留めて、立てる旗。「のぼり・を・ 立て・て・ 大売り出し・を・ し・とる。」

のぼりざか【上り坂】《名詞》 低いところから高いところへ向かう傾斜のある道。「神戸・の・ 町・は・ のぼりざか・が・ 多い。」■対語=「くだりざか」

のぼりみち【上り道】《名詞》 傾斜があって、次第に高くなっていく道。「この・ のぼりみち・を・ 行っ・たら・ 学校・に・ 着く。」■対語=「くだりみち」

のぼる【上る・登る】《動詞・ラ行五段活用》 ①低いところから高いところへ移動する。上に向かう。「きつい・ 坂・を・ のぼる。」「日曜日・に・ 友だち・と・ 六甲山・へ・ のぼっ・た。」②かっとした気持ちになる。興奮する。「のぼっ・ても・て・ わけ・が・ わから・ん・よーに・ なっ・た。」③調子に乗りすぎる。「酒・ 飲ん・で・ のぼっ・て・ やかましゅー・に・ しゃべる。」■他動詞は①「のぼす」■対語=①「くだる」

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2014年7月24日 (木)

中山道をたどる(165)

岩村田宿から塩尻宿まで()

 

千曲川の印象

 

 橋の左手は千曲川の上流側(写真・左、1559分撮影)ですが、意外に細くて、浅い流れです。

 右手の下流側(写真・中、1559)は無機質な白い橋が横切る現代風景です。

 橋を渡り終えると、塩名田節の碑(写真・右、1602)があります。「塩名田名所は千曲川 次に名所は瀧の水 ハーヨイショ 駒形様の厄おとし 涼味ゆたかな中津橋」と書いてあります。瀧の水はさっき通ってきた地域の名前、そして千曲川に中津橋、のどかな田園地域を歌いこんだ地元民謡です。

 私にとって千曲川は、小諸での印象が強いのですが、懐古園のあたりから眺める千曲川は蛇行して谷間を流れる川という印象を持っていますが、このあたりでは伸びやかに流れている感じがします。藤村の「千曲川旅情の歌」には、「千曲川いざよふ波の 岸近き宿に上りつ」というような言葉もあって、小諸ならではの景物であるように思います。早春の頃を歌っていますから、季節の違いもあるのですが、「歌哀し佐久の草笛」というのは、この塩名田のあたりで聞いても風情があるだろうと思います。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(565)

「明石日常生活語辞典…の」()

 

のそま《名詞、形容動詞や》 動作が鈍くてゆっくりしている様子。動作が鈍くてゆっくりしている人。「のそま・に・ 任し・たら・ いつ・ 出来上がる・ん・か・ わから・へん。」〔⇒のろま〕

のぞみ【望み】《名詞》 ①将来、実現させたいと思うことがら。実現することを願うことがら。また、そのような気持ち。「将来・の・ のぞみ・は・ 外国・で・ 働く・ こと・や。」②後々に良くなっていくという、明るい可能性。「勝てる・ のぞみ・は・ あら・へん。」⇒ゆめ【夢】、きぼう【希望】

のぞむ【望む】《動詞・マ行五段活用》 こうでありたい、こうしたいと、実現することを願う。「早(はよ)ー・ 元気に・ なっ・てほしー・と・ のぞん・どり・ます・ねん。」

のたうつ《動詞・タ行五段活用》 苦しんで、転がり回る。「昨日・は・ 腹・が・ 痛(いと)ー・て・ のたうっ・とっ・てん。」

のち【後】《名詞》 あることが終わったあと。少し時間の経ったあと。「天気予報・は・ 曇り・ のち・ 晴れ・や。」

のっぺら《形容動詞や、動詞する》 一面に平らで、凹凸がないこと。つるつるで変化に乏しい様子。「のっぺらし・た・ 顔」〔⇒のっぺら、のっぺらぼん、ずんべら、ずんべり、ずんべらぼう、ずんべらぼん〕

のっぺらぼう〔のっぺらぼー〕《名詞、形容動詞や》 一面に平らで、凹凸がないこと。つるつるで変化に乏しい様子。「のっぺらぼーの・ 顔立ち・の・ 人」〔⇒のっぺら、のっぺり、のっぺらぼん、ずんべら、ずんべり、ずんべらぼう、ずんべらぼん〕

のっぺらぼん《名詞、形容動詞や》 一面に平らで、凹凸がないこと。つるつるで変化に乏しい様子。「顔・が・ のっぺらぼんの・ お化け」〔⇒のっぺら、のっぺり、のっぺらぼう、ずんべら、ずんべり、ずんべらぼう、ずんべらぼん〕

のっぺり《形容動詞や、動詞する》 一面に平らで、凹凸がないこと。つるつるで変化に乏しい様子。「大きく・て・ のっぺりし・た・ 瓜」〔⇒のっぺら、のっぺらぼん、ずんべら、ずんべり、ずんべらぼう、ずんべらぼん〕

のっぽ《名詞、形容動詞や》 背がたいへん高いこと。「のっぽや・さかい・ よー・ 目立つ・ 人・や。」〔⇒せたかのっぽ〕

ので《接続助詞》 理由・根拠などを表すときに使う言葉。だから。「高い・ので・ 買わ・れ・へん。」〔⇒さかい、から〕

のど【喉】《名詞》 ①口の奥から、食道や気管につながる部分で、声の出るところ。「食べ・た・ もん・が・ のど・に・ 詰まっ・て・ 苦しかっ・た。」「のど・が・ 渇い・た。」②首の前のところ。「襟・が・ 細ー・て・ のど・が・ 苦しー。」③歌う声。「えー・ のど・を・ し・とる。」⇒のどちんこ〕

のどじまん【喉自慢】《名詞、動詞する》 歌うことの上手下手を競うこと。歌うことが上手であると得意げになること。「余興・で・ のどじまん・が・ ある・そーや。」

のどちんこ【喉ちんこ】《名詞》 ①口の奥から、食道や気管につながる部分で、声の出るところ。「のどちんこ・から・ 大きな・ 声・を・ 出せ。」②口の奥に垂れ下がって見える、やわらかい部分。「のどちんこ・が・ 腫れ・とる。」⇒のど〕

のどぼとけ【喉仏】《名詞》 首の前にある軟骨の出っ張り。「痩せ・て・ のどぼとけ・が・ 出・てき・た。」

のに《接続助詞》 前の内容であるにかかわらず、後ろの内容になっているということを表す言葉。「言ー・とる・のに・ 聞い・てくれ・へん。」「寒い・のに・ 薄着し・とる・ん・か。」〔⇒のにから、けど、けども、けんど、けんども、ところが〕

のに《終助詞》 そのような結果となっていることを残念に思う気持ちを表す言葉。そうであるのに望ましい結果とならなかったことを残念に思う気持ちを表す言葉。「そんな・ こと・は・ せ・ん・でも・ よかっ・た・のに。」〔⇒のにから〕

のにから《接続助詞》 前の内容であるにかかわらず、後ろの内容になっているということを表す言葉。「来・んでも・ えー・(と・) 言()ー・とる・のにから。」◆「のに」よりも強い気持ちを表す言い方である。〔⇒のに〕

のにから《終助詞》 そのような結果となっていることを残念に思う気持ちを表す言葉。そうであるのに望ましい結果とならなかったことを残念に思う気持ちを表す言葉。「こないに・ 頑張っ・た・のにから。」◆「のに」よりも強い気持ちを表す言い方である。〔⇒のに〕

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2014年7月23日 (水)

中山道をたどる(164)

岩村田宿から塩尻宿まで()

 

千曲川を渡る難儀さ

 

 道を下っていくと 前面が開けてきます(写真・左、1555分撮影)。川魚料理の店があります。

 舟つなぎ石・千曲川舟橋の説明板(写真・中、1556)があります。舟つなぎ石は、千曲川に9艘の舟をつないで、その上に板をわたして橋とすること(船橋方式)によって川を渡った際に、その舟をつなぎ止めるために使われたものだそうです。舟つなぎ石は大きな岩石の上部に穴をあけたものです。そのような橋が作られたのは1873(明治6年)のことで、それから20年後に、やっと木の橋が架けられたようです。

 中山道は階段を上って橋を渡るようにという指示(写真・右、1556)があります。橋の下をくぐって向こう側に出ると、橋に上る狭い階段があります。中津橋という名の橋を上ると歩道橋になっています。北側に車道橋があります。

 かつての千曲川は川幅が100間もあって、流れも激しく、川渡しは難儀なものであったそうですが、今はそんな面影はありません。水量が激減したのは発電所があるからです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(564)

「明石日常生活語辞典…の」()

 

のこらず【残らず】《副詞》 余すところなく全部。「財布・の・ 中・に・ あっ・た・ 金・を・ のこらず・ 使(つこ)・ても・た。」

のこり【残り】《名詞》 時間や金銭など、経過しなかったり使わなかったりして、余っているもの。「夏休み・の・ のこり・は・ あと・ 半分・や。」「財布・の・ 中・に・ のこり・は・ 千円・しか・ あら・へん。」

のこる【残る】《動詞・ラ行五段活用》 ①何かがなくなった後に、何かがとどまる。「売れ・んと・ のこっ・た。」②使わなくて、余る。差し引きして、余る。「予算・が・ のこっ・た。」③あとにとどまる。去ってしまわない。「のこっ・て・ 仕事・を・ 続ける。」④任務や状況などが、あとまで続く。「仕事・が・ のこっ・とる。」「疲れ・が・ のこっ・て・ とれ・へん。」⑤まだ負けてはいない。「決勝戦・に・ のこっ・た。」■他動詞は「のこす」

のさばる《動詞・ラ行五段活用》 勝手に力を持って広がる。横柄な態度でふるまう。「雑草・が・ のさばる。」「悪い・ やつら・が・ のさばっ・とる。」

のし【熨斗】《名詞》 包み紙の右上につけたりする、細長い六角形の紙に、黄色い紙を挟んだもの。「のし・を・ 印刷し・た・ 包み紙」

のし【熨斗】《名詞》 家の棟の、中段に積まれる平瓦。「のし・を・ 三枚・ 積み重ねる。」〔⇒のしがわら〕

のしかかる《動詞・ラ行五段活用》 体を伸ばして、相手の上に覆うようにする。「柔道・で・ のしかから・れ・た。」

のしがみ【熨斗紙】《名詞》 熨斗や水引の付いた包み紙。熨斗や水引の形が印刷してある包み紙。「お菓子・を・ 買()ー・て・ のしがみ・に・ 名前・を・ 書い・てもらう。」

のしがわら【熨斗瓦】《名詞》 家の棟の、中段に積まれる平瓦。「棟・に・ のしがわら・を・ 葺い・ていく。」〔⇒のし〕

のしのし《副詞と》 体の重いものが、地面を踏みしめるように、ゆっくり歩く様子。「動物園・の・ 象・が・ のしのし・ 歩い・とる。」

のしぶくろ【熨斗袋】《名詞》 熨斗や水引が付いた包み紙。熨斗や水引の形が印刷してある袋紙。「お祝い・を・ のしぶくろ・に・ 入れる。」

のしもち【伸し餅】《名詞》 平たく四角にのばした餅。「固(かと)ー・ なら・ん・うち・に・ のしもち・を・ 切る。」

のじゅく【野宿】《名詞、動詞する》 野山や、屋根のないところで夜を明かすこと。「テント・で・ のじゅくする。」

のせる【乗せる】《動詞・サ行下一段活用》 乗り物や動物などの上に位置するようにさせる。乗り物や動物などに、ものを積む。「トラック・に・ 箱・を・ のせる」◆「のせ・てんか」が「のし・てんか」となることがあるが、終止形が「のす」という言葉はない。■対語=「おろす」。自動詞は「のる」

のせる【載せる】《動詞・サ行下一段活用》 ①台や棚などの上に置く。「本・を・ 棚・に・ のせる。」②新聞・雑誌・本などの紙面に掲載する。「みんな・の・ 書い・た・ もん・を・ 文集・に・ のせる。」■対語=①「おろす」。自動詞は「のる」

のそ《名詞》 鮫や鱶の幼魚。「のそ・は・ 炊い・たら・ こりこりし・て・ うまい。」

のそ《名詞、形容動詞や》 動作が鈍くてゆっくりしている様子。動作が鈍くてゆっくりしている人。「のそ・が・ また・ 遅刻し・てき・た。」「あんな・ のそな・ 人・に・は・ 仕事・を・ 頼ま・れ・へん。」〔⇒のろ、のそま、のろま〕

のそい《形容詞》 ①人の動いたり考えたりする力が鈍い。まだるっこい。気が利かない。「のそい・ 人・と・ 一緒に・ 仕事・を・ し・たら・ いらいらする。」②ものの動きや回転が弱くてゆっくりしている。「のそい・ 電車」〔⇒のろい、とろい、にぶい〕■対語=「はやい」

のぞく【覗く】《動詞・カ行五段活用》 ①隙間や小さな穴から、向こうを見る。「節穴・から・ のぞく。」②身を乗り出すようにして、高いところから低いところを見下ろす。「二階・の・ ベランダ・から・ 下・を・ のぞく。」③ちょっと見る。ざっと見る。「夜店・を・ のぞい・てみる。」◆「のどく」という発音になることも多い。

のそのそ《副詞と、動詞する》 動作が鈍くてゆっくりしている様子。「のそのそ・ 今頃・ 起き・てき・た・ん・かいな。」〔⇒のろのろ〕

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2014年7月22日 (火)

中山道をたどる(163)

岩村田宿から塩尻宿まで()

 

湧き水があった「瀧の水」地区

 

 佐藤家住宅(写真・左、1549分撮影)は古い町屋洋式を伝えている家だそうです。間口が7間半、土間が21坪もあると言います。奥行きは10間、他に土蔵、物置、湯殿があるそうです。

 浅科郵便局には、浅科郵便役所という看板も掲げられて、古さを演出しています。歩いてきた道が左カーブするところから、右下へ下りていく細い道があって、それが中山道だと書いてあります。下りていくと、道祖神、十九夜塔などが集まっている一画があります。かつては湧き水もあって、旅人が一休みしたところのようです。

 このあたりには三階建ての建物(写真・中、1552)が目立ちます。この地域は川原宿ともお瀧通りとも、瀧の水とも呼ばれているようです。昭和の初めに千曲川の橋が架け替えられるに伴って国道が嵩上げされたので、低い土地にあるこの一帯から国道に出るために家屋を高くしたという事情があるようです。

 そして中山道塩名田宿という石灯籠のようなもの(写真・右、1552)があって、石畳の道が続きます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(563)

「明石日常生活語辞典…の」()

 

のうのうと〔のーのーと〕《副詞、動詞する》 束縛などがなく、のんきに過ごしている様子。ものごとに真剣に取り組まない様子。「のーのーとし・とっ・たら・ 何・も・ 進ん・でいか・へん。」

のうなし〔のーなし〕【能無し、脳無し】《名詞、形容動詞や》 知恵が足りないこと。知恵を働かせないこと。「のーなし・で・は・ 困り・まっ・せ。よー・ 考え・てください・な。」

のうなる〔のーなる〕【無うなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①あったものが底をつく。「小遣い・が・ のーなっ・た。」②人が亡くなる。「おやじ・は・ 去年・ のーなり・まし・た。」

のうはえ〔のーはえ〕【のう延え】《名詞、動詞する》 一本の長い縄に、たくさんの枝糸を付けて、それに釣り針を付けた漁具。延縄の漁法。また、その漁法で漁獲をすること。「のーはえ・で・ 鰻・を・ 釣る。」

のうはんき〔のーはんき〕【農繁期】《名詞》 田植えや稲刈りなどで、農作業が忙しい時期。「昔・は・ のーはんき・は・ 学校・が・ 休み・に・ なり・よっ・た・ん・や。」■対語=「のうかんき」

のうみそ〔のーみそ〕【脳味噌】《名詞》 ①頭の中にあって、考えたり体を動かしたりする働きを受け持つところ。「のーみそ・が・ いっぱい・ 詰まっ・とる・ 人・や。」②記憶力や判断力などの、頭の働き。「のーみそ・が・ 弱い。」〔⇒のう〕

のうやく〔のーやく〕【農薬】《名詞》 農作物の病気や害虫を防いだり、雑草を枯らしたりする薬。「のーやく・を・ 使わ・んと・ 野菜・を・ 作る。」

ノート〔のーと〕【英語=note】《名詞、動詞する》 ①ものごとを書き留めておく帳面。「公会堂・の・ 鍵・を・ 開け・た・ 人・は・ のーと・に・ 名前・を 書い・てください。」②ものごとを書き留めること。「聞い・た・ こと・を・ のーとする。」

のかす【退かす】《動詞・サ行五段活用》 今ある場所から他に移す。「川・の・ 上(かみ)・の・ 方・から・ 流れ・てき・た・ 塵(ごみ)・の・ 山・を・ のかす。」◆力の要るような場合に使うことが多い。〔⇒どける、のける、どかす〕■自動詞は「の

のき【軒】《名詞》 屋根の端の、壁から外に出ている部分。「のき・の・ 前・に・ 植木鉢・を・ 並べる。」〔⇒ひさし〕

のきさき【軒先】《名詞》 ①屋根の端の、壁から外に出ている部分の、さらにその先端。「燕・が・ のきさき・に・ 巣ー・を・ 作る。」②屋根の端の、壁から外に出ている部分の近く。「のきさき・の・ 陰・で・ 休む。」

のきした【軒下】《名詞》 屋根の端の、壁から外に出ている部分の下。「のきした・で・ ちょっと・ 雨・の・ 止む・の・を・ 待つ。」

のきなみ【軒並み】《副詞に、形容動詞や》 ①どの家も、みんな。「台風・で・ のきなみ・ 瓦・が・ 飛ん・だ。」②どれもこれも、みんな。誰も彼も、みんな。「霧・が・ 出・て・ 電車・が・ のきなみに・ 遅れ・た。」

のく【退く】《動詞・カ行五段活用》 今いる場所から他に移る。「掃除する・さかい・ ちょっと・ のい・てんか。」〔⇒どく〕■他動詞は「のける」「のかす」

く」 

のけもん【除け者】《名詞》 仲間に加えられない人。仲間はずれ。「のけもん・に・ せ・んと・ 私・も・ 入れ・てんか。」〔⇒どけもん〕

のける【退ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①今ある場所から他に移す。「落ち・てき・た・ 石・を・ のける。」②選んで取り去る。選んで区別する。「悪い・ 品物・を・ のける。」「欲しい・ 本・を・ のけ・ておい・た。」◆軽く移すような場合に使うことが多い。〔⇒どける。⇒どかす、のかす〕■自動詞は「のく」 

のこ【鋸】《名詞》 木や板などを切るのに使う道具。「そこ・に・ ある・ のこ・を・ 取っ・てんか。」◆「のこぎり」を短く言ったもの。〔⇒のこぎり〕

のこぎり【鋸】《名詞》 木や板などを切るのに使う道具。「のこぎり・を・ 引く。」〔⇒のこ〕

のこぎりがま【鋸鎌】《名詞》 刃がぎざぎざになっている鎌。「のこぎりがま・で・ 細い・ 枝・を・ ひき切る。」

のこす【残す】《動詞・サ行五段活用》 ①何かをなくした後に、何かをとどめておく。「飯・を・ のこし・たら・ あか・ん・がな。」②使わないで、とっておく。「帰り・の・ 電車賃・を・ のこし・とく。」③何かをとどめて、その場を去る。「メモ・を・ のこし・て・ 帰る。」④任務や状況などを、あとまで続けさせる。「宿題・を・ のこし・た・まま・や。」⑤頑張って、まだ負けてはいない。「土俵際・で・ のこし・た。」■自動詞は「のこる」

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2014年7月21日 (月)

中山道をたどる(162)

岩村田宿から塩尻宿まで()

 

落ち着いた塩名田宿

 

 岩村田の中心部からたっぷり1時間以上かかって、塩名田宿の入口(写真・左、1540分撮影)に着きます。

 塩名田宿は千曲川を前にして、河川交通の要衝であったところです。広重の絵も塩名田は渡し場の舟人足が描かれています。渡し場の宿場というのは東海道でも中山道でも規模は大きいのですが、塩名田はそうではなかったようです。千曲川で足止めを食うようなことはなかったのでしょうか。落ち着いた街並みが続いていますが、本陣は丸山善兵衛(写真・中、1546)と書いてある跡地だけです。

 筋向かいにある問屋本陣(写真・右、1547)はどっしりとした建物です。これも本陣の一つだったのでしょうか。街道を歩いていて、こういう建物を見ると、ほっとした思いになります。時間が静かに流れているように感じます。

 道端に「花街塩名田」という説明板があります。それによりますと、塩名田が活気を帯びてくるのは江戸時代ではなく明治30年代だといいます。新角屋というのが一流の料亭であったそうです。千曲河畔の塩名田は、銀行の支店、肥料会社、製糸会社、劇場などがあって、商工業で繁栄したようです。旧・信越線や小海線の鉄道からしだいに離れていく地域ですから、落ち着いた風情が残っています。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(562)

「明石日常生活語辞典…の」()

 

の〔のー〕《感動詞》 相手に呼びかけたり、自分で念を押したりするときに使う言葉。「のー・ わし・にも・ 一つ・ くれ・へん・か。」

《格助詞》 後ろにある名詞との関係を示す言葉。「それ・は・ お前・の・ 責任・や。」「もーちょっと・ 右・の・ 方・へ・ 寄れ。」

《終助詞》 相手に尋ねかけて、疑問の気持ちを表す言葉。「あんた・は・ 行か・へん・の。」「どこ・へ・ 行く・の。」〔⇒のん、ん〕

の〔のー〕《終助詞》 相手に念を押したり、自分で納得したりしたりするときに使う言葉。「明日・は・ 八時・に・ 集合・や・のー。」「そー・や・のー・ あんた・の・ 言()ー・とーり・や・のー。」◆目上の人に向かっては使いにくい。

《準体助詞》 「もの」「こと」の代わりに使う言葉。「あほな・ 真似・を・ する・の・は・ やめ・なはれ。」「お前・の・は・ どの・ 靴・かいな。」〔⇒のん、ん〕

のう〔のー〕【脳】《名詞》 ①頭の中にあって、考えたり体を動かしたりする働きを受け持つところ。「のー・に・ 影響・が・ あっ・たら・ 困る・さかい・ 検査し・てもらう。」②記憶力や判断力などの、頭の働き。「のー・が・ 悪い。」「今日・は・ のー・が・ 動か・へん。」③頭の上部の中枢の部分。「のー・が・ 痛い。」①②⇒のうみそ〕

のう〔のー〕《名詞》 一本の長い縄に、たくさんの枝糸を付けて、それに釣り針を付けた漁具。延縄。「のー・の・ 針・の・ 一本一本・に・ 餌(えさ)・を・ つける。」

のういっけつ〔のーいっけつ、のいっけつ〕【脳溢血】《名詞》 脳の中の血管が破れて、脳の中に血があふれる病気。「あいつ・は・ のーいっけつ・で・ 入院し・とる

のうか〔のーか〕【農家】《名詞、動詞する》 ①田畑で、穀物・野菜・果物などを作る仕事。また、その仕事に従事すること。「うち・の・ 仕事・は・ のーか・です。」「のーかし・て・ 暮らし・てまん・ねん。」②田畑で、穀物・野菜・果物などを作る仕事に従事している家の建物。「のーか・が・ 固まっ・て・ 建っ・とる。」⇒ひゃくしょう、のうぎょう。⇒やくしょうや〕

のうがき〔のーがき〕【能書き】《名詞》 ①薬の効き目を書いたもの。「紙・に・ のーがき・が・ いっぱい・ 書い・てある。」②自分の長所や働きを述べたもの。自分に都合の良いことを並べたてたもの。「あいつ・の・ のーがき・を・ 聞ー・た・けど・ 何に・も・ 役に立た・ん。」

のうかんき〔のーかんき〕【農閑期】《名詞》 農作業に時間のゆとりが生じる時期。「のーかんき・に・ なっ・たら・ 温泉・に・でも・ 行き・たい・なー。」■対語=「のうはんき」

のうきぐ〔のーきぐ〕【農機具】《名詞》 農作業に使う機械や器具。「のーきぐ・の・ 修繕代・でも・ よーけ・ かかり・ます・な。」〔⇒のうぐ〕

のうきょう〔のーきょー〕【農協】《名詞》 農民が生産活動や日常生活の向上をめざして作った、助け合いの仕組み。「農業協同組合」を略した言葉。「のーきょー・に・ 貯金・を・ する。」

のうぎょう〔のーぎょー〕【農業】《名詞、動詞する》 田畑で、穀物・野菜・果物などを作る仕事。また、その仕事に従事すること。「のーぎょー・も・ し・にくい・ 世の中・に・ なっ・てき・た。」〔⇒ひゃくしょう、のうか〕

のうぐ〔のーぐ〕【農具】《名詞》 農作業に使う器具。「のーぐ・も・ だんだん・ 機械・に・ 代わっ・てしも・た。」〔⇒のうきぐ〕

のうそん〔のーそん〕【農村】《名詞》 住民の多くが農業に従事して生活している村。「のーそん・に・も・ コンビニ・が・ でけ・まし・てん。」

のうたりん〔のーたりん〕【脳足りん】《名詞、形容動詞や》 知恵が足りない状態。知恵が足りない人。「お前・は・ のーたりんや・なー。よー・ 考え・なはれ・や。」

のうたりんしょう〔のーたりんしょー〕【脳足りん賞】《名詞》 知恵が足りないことや、知恵が足りない人のことを、ふざけて言う言葉。◆「ノーベル賞」の発音に似せて言う言葉。

のうち〔のーち〕【農地】《名詞》 作物を作る田や畑。「圃場整備・で・ のーち・の・ 形・も・ 変わっ・ても・た。」

のうてん〔のーてん〕【脳天】《名詞》 頭のいちばん上のところ。「のーてん・の・ 髪の毛ー・が・ 薄ー・ なっ・てっ・た。」

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2014年7月20日 (日)

中山道をたどる(161)

岩村田宿から塩尻宿まで()

 

岩村田からの田園風景を歩く

 

 新幹線から乗り換えて、名古屋駅発の特急・ワイドビューしなので長野駅に着き、もう一度乗り換えて長野新幹線の佐久平駅に降り立ちました。小海線の列車が佐久平駅からの高架をゆっくり下りていったら岩村田駅でした。

 2014(平成26)6月3日。14時ちょうどに歩き始めましたが、青空が広がって暑い日射しです。すぐに汗が噴き出してきて、この日の宿泊地の望月宿までの道のりが思いやられるように感じます。岩村田の商店街までは、前回に駅に向かって歩いた道を逆にたどることになります。商店街の舗道に、招き猫ならぬ「招き狐」の絵が埋め込まれています。相生町交差点で右折して西に向かいます。

 その西に向かう道に、甲州佐久街道(写真・左、1418分撮影)と書いてあります。このあたりの中山道をそのように呼んでいるのでしょうか。道の右手に長野県岩村田高等学校、そして左手に佐久市立浅間総合病院があって、このあたりからはもう町はずれの風情になります。

 道がぐるっとカーブするところに相生の松(写真・中、1433)があります。ほっと一息つけるところです。

 田植えを終えたばかりの田圃が広がります。濁川という小さな川を渡り、中部横断道の下をくぐったりして進みます。塚原根々井塚原という地名があったり、ブロック塀で瓦屋根のついた下塚原バス停留所があったりしますが、あまり変化のない、長い道のりです。

 重要文化財と書いてありましたので、駒形神社(写真・右、1522)に寄ってみます。深い森に囲まれたところですので、石段を登ってみましたが、簡素な社殿があるだけでした。途中のひんやりした木立が魅力です。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(561)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

ねんげつ【年月】《名詞》 年と月。長い間。時間の流れ。「二十年・の・ ねんげつ・が・ たっ・た。」〔⇒としつき〕

ねんごう〔ねんごー〕【年号】《名詞》 明治・大正・昭和など、年に付ける日本の称号。「ねんごー・が・ 平成・に・ なっ・て・から・も・ 二十何年・に・ なる。」

ねんざ【捻挫】《名詞、動詞する》 手や足の関節に無理な力が加わって、くじいて損傷が起こること。「こけ・て・ 足・を・ ねんざし・た。」◆動詞は「くんにゃかす」とも言う。

ねんじゅう〔ねんじゅー〕【年中】《名詞、副詞》 ①一年の間。年頭から年末までの、すべての日。「ねんじゅー・ 休み・なし・の・ 店」②いつも常に。「ねんじゅー・ 忙しー・に・ 働い・とる。」〔⇒いちねんじゅう、ねんびゃくねんじゅう。⇒ねんかん。⇒ねんがらねんじゅう〕

ねんじん【人参】《名詞》 赤みがかった太い根を食用にする野菜。「カレー・に・ ねんじん・や・ 玉葱・を・ 入れる。」〔⇒にんじん〕

ねんだい【年代】《名詞》 時の流れを区切った、ある一定の時期。年齢層。世代。「みんな・ ねんだい・が・ 同じ・な・ん・や。」

ねんど【年度】《名詞》 一月から始まる暦とは違えて、仕事や事務の都合で決めた一年の期間。「自治会・の・ 新しー・ ねんど・は・ 三月・から・や・ねん」

ねんど【粘土】《名詞》 粘り気のある、きめの細かい土。「ねんど・に・ よー・ 似・た・ ゴム・ねんど」〔⇒ねばつち〕

ねんどざいく【粘土細工】《名詞》 粘土を使って、ものの形を作ること。粘土を使って作ったもの。「図画工作・の・ 時間・に・ 動物・の・ ねんどざいく・を・ 作っ・た。」

ねんない【年内】《名詞》 その年が終わるまでの期間。「年賀状・は・ ねんない・に・ 書け・なんだ。」

ねんね《名詞、動詞する》 眠ること。「いつ・の・ 間・に・やら・ ねんねし・ても・とー・なー。」◆幼児語。〔⇒ねんねん〕

ねんねこ《名詞》 子どもを背中に背負うときに、上から覆い被せて着る綿入れのはんてん。「この頃・は・ ねんねこ・を・ 着・とる・ 人・を・ あんまり・ 見・ん・よーに・ なっ・た。」〔⇒おいこ〕

ねんねん【年々】《副詞》 毎年。一年ごとに。「ねんねん・ 歳・を・ とっ・て・ 足・が・ 弱っ・てき・た。」

ねんねん《名詞、動詞する》 眠ること。「早(はよ)ー・ ねんねんし・なはれ。」◆幼児語。〔⇒ねんね〕

ねんねんよう〔ねんねんよー〕《感動詞》 眠りなさいよ。◆小さな子どもを寝かしつけるときなどに言う言葉。

ねんのため【念の為】《副詞に》 伝える内容を確実にして、間違いのないようにするために。「ねんのために・ 帳面・に・ 書い・とく。」

ねんぱい【年配・年輩】《名詞》 ①年齢のほど。だいたいの年齢。「来・た・の・は・ どの・ぐらい・の・ ねんぱい・の・ 人・やっ・た・か。」②相当な年齢の人。中高年の人。「ねんぱい・の・ 男・の・ 人・が・ 来・た。」

ねんびゃくねんじゅう〔ねんびゃくねんじゅー〕【年百年中】《名詞、副詞》 ①一年の間。年頭から年末までの、すべての日。「ねんびゃくねんじゅう・ 朝・ 八時・から・ 店・を・ 開け・とる。」②いつも常に。「ねんびゃくねんじゅー・ 文句・を・ 言わ・れ・とる。」③来る年ごとに。「ねんびゃくねんじゅう・ 違(ちご)ー・た・ 子ども・が・ 入学し・てくる。」〔⇒いちねんじゅう、ねんじゅう。⇒ねんかん。⇒ねんがらねんじゅう。⇒まいとし〕

ねんぶつ【念仏】《名詞》 仏に祈る、一定の言葉。「西国三十三番・の・ ねんぶつ・を・ あげる。」

ねんまつ【年末】《名詞》 一年の終わりの頃。年の暮れ。「ねんまつ・まで・に・ 仕上げ・ます。」

ねんりょう〔ねんりょー〕【燃料】《名詞》 薪、炭、石油、ガスなど、燃やして熱や光のエネルギーを得るためのもの。「風呂・の・ ねんりょー・も・ 昔・と・は・ 変わっ・てしまい・まし・た・なー。」

ねんりん【年輪】《名詞》 木を横に切ったときに見える、同心円のようになった輪。「ねんりん・が・ つん・どる〔=詰まっている〕・ 木ー」

ねんれい〔ねんれー〕【年齢】《名詞》 生まれてからの経過時間を年という単位で表したもの。「みんな・ お互いに・ ねんれー・の・ こと・は・ あんまり・ 言ー・と・ない・なー。」〔⇒とし〕

ねん()いれる【念()入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 十分に注意する。「ねんをいれ・て・ 勘定する。」

ねん()おす【念()押す】《動詞・サ行五段活用》 相手に向かって、改めて確かめたり注意を促したりする。「間違い・が・ ない・か・ ねんをおし・て・ 確かめる。」

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2014年7月19日 (土)

中山道をたどる(160)

松井田宿から岩村田宿まで(40)

 

本陣のない宿場

 

 佐久市域に入って進みます。県道9号・佐久軽井沢線です。林檎の木が植えられている畑は花が咲いています。長野新幹線はこのあたりでは地下を走っていますので、それをいつ越えたのかはわかりません。

 鵜縄沢端一里塚(写真・左、9時03分撮影)は東側の塚だけが残っています。中山道開通と同時に設置されたが、「道路改修によって街道から外れてしまった」ということが説明板に書いてあります。いつの道路改修であるのか、よくわかりません。

 単調な道を歩き続けて、岩村田の町の中心部が近づいてきました。内藤氏の城下町として栄えた岩村田ですが、現在の中心部分の商店街(写真・中、9時36)は静まり返った感じです。朝の時間帯であったからなのでしょうか、岩村田本町商店街に張り出されている川柳の作品が、見る人もなく並んでいました。

 岩村田宿に本陣・脇本陣はなかったと言います。龍雲寺は大名の、西念寺(写真・右、9時44)は家臣団の休泊の役割を担っていたそうです。

 今回はここまでです。JR小海線の岩村田駅に寄って、そこから長野新幹線の佐久平駅まで歩きます。岩村田は米穀の集散地として輸送上の役割は大きかったようで、岩村田駅も貨物輸送の拠点としてにぎわったようです。岩村田駅から歩いて、あっと言う間に佐久平駅に着きます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(560)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

ねり【練り】《名詞》 ①粉末状のものに水を加えて、伸ばしたり固めたりすること。また、その様子。「水・が・ 足ら・ん・さかい・ ねり・が・ ぱさぱさに・ なっ・とる。」「これで・は・ ねり・が・ 足ら・ん・さかい・ ねりなおせ。」②固いものや粗いものに手を加えて、伸ばしたり固めたりして質の良いものにすること。また、その様子。「ねば土・の・ ねり・が・ 足ら・ん。」

ねりあるく【練り歩く】《動詞・カ行五段活用》 左右に踏み出したり、踊ったりしながら、ゆっくり進んでいく。列を作って、ゆっくりと歩いていく。「祭り・で・ ねりあるい・とる・ 人・が・ おる。」

ねる【寝る】《動詞・ナ行下一段活用》 ①床に就いて、眠る。「毎晩・ 十時・に・ ねる。」②体を横にする。「ね・て・ 本・を・ 読む。」③病気になって、床につく。「風邪・で・ 一週間・ ね・とっ・た。」④自宅以外で夜を過ごす。宿泊する。「今日・ ねる・ 所(とこ)・は・ どこ・や。」⇒ねこむ。⇒とまる〕■対語=①「おきる」、②「たつ」

ねる【練る】《動詞・ラ行五段活用》 ①粉末状のものに水を加えて、伸ばしたり固めたりする。「うどん粉・を・ ねる。」②固いものや粗いものに手を加えて、伸ばしたり固めたりして質の良いものにする。「餡・を・ ねる。」③左右に踏み出したり、踊ったりしながら、ゆっくり進む。「ねり・ながら・ 行列・が・ 通っ・ていく。」①②⇒こねる〕

ねる《動詞・ラ行五段活用》 海面が上がる。潮が寄せてくる。「もー・ じき・ ねっ・てくる・さかい・ 潮干狩り・は・ もー・ 終わり・に・ し・よー。」〔⇒につ〕

ネル〔ねる〕【英語=flannelの前半省略形】《名詞》 表面をややけば立たせた、柔軟な紡毛織物。「ねる・で・ でけ・た・ シャツ」

ねれる【寝れる】《動詞・ラ行下一段活用》 気持ちよく安眠できる「涼しー・ なっ・て・ よー・ ねれる・よーに・ なっ・た。」

ねれる【練れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①練られた状態になる。「餡・が・ よー・ ねれ・た。」②人格が円満である。「ねれ・て・ おだやかな・ 人」

ねん【年】《助数詞》 年号や西暦などを数える言葉。年次を数える言葉。「今年・は・ 平成・の・ 何-ねん・や。」「中学校・の・ 何-ねん・に・ なっ・た・ん・かいなー。」

ねん【念】《名詞》 じゅうぶんに気をつけること。よく注意すること。心配り。「ねん・が・ 入っ・て・ 丁寧な・ 仕事・を・ し・とる。。」

ねん《終助詞》 相手に念を押したり、強調したりするときに使う言葉。「わし・は・ 行く・ つもり・は・ ない・ねん。」

ねんいり【念入り】《形容動詞や》 気を付けて、丁寧に行う様子。「表書き・は・ ねんいりに・ 書か・んと・ いかん。」 

ねんがじょう〔ねんがじょー〕【年賀状】《名詞》 新年を祝って、挨拶に出す葉書。「今年・は・ 正月・に・ なっ・て・から・ ねんがじょー・を・ 書い・た。」

ねんがっぴ【年月日】《名詞》 あることが行われたり、予定とされている年と月と日。「生まれ・た・ ねんがっび・を・ 書い・てください。」

ねんがらねんじゅう〔ねんがらねんじゅー〕【年がら年中】《副詞》 いつも常に。「ねんがらねんじゅー・ 孫・の・ 相手・を・ し・て・ 過ごし・とる。」〔⇒いちねんじゅう、ねんびゃくねんじゅう〕

ねんかん【年間】《名詞》 一年の間。年頭から年末までの、すべての日。「ねんかん・に・ 百日・は・ 雨・が・ 降る。」〔⇒ねんじゅう、いちねんじゅう、ねんびゃくねんじゅう〕

ねんき【年季・年期】《名詞》 一定の、長い期間。「修業する・ ねんき・が・ 長い。」

ねんきがはいる【年季が入る】《動詞・ラ行五段活用》 何年もかけて、技術・能力などが磨かれている。「あんたの・ 歌・は・ ねんきがはいっ・とる・なー。」

ねんきん【年金】《名詞》 若い頃に掛けておいたことと引き替えに、定年後などに毎年いくらと決まって継続して受け取る金。「ねんきん・から・ 介護保険料・を・ 引か・れ・とる。」

ねんぐ【年貢】《名詞》 田畑を借りている人が、地主に納める米や金。「江戸時代・は・ ねんぐ・が・ 高かっ・た・そーや。」

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2014年7月18日 (金)

中山道をたどる(159)

松井田宿から岩村田宿まで(39)

 

朝の落ち着いた宿場を歩く

 

 物資の輸送という業務に携わったのが問屋ですが、その一つ、安川家住宅の問屋跡(写真・左、8時33分撮影)が道の右側にあります。黒く、どっしりとした構えで、享和から文政の頃の建物のようです。本陣も安川姓、問屋も安川姓です。

 脇本陣の跡は、残念ながら標柱が民家の前に残されているだけでした。

 このあたりの街並み(写真・中、8時37)は、丁寧に手入れされた緑に囲まれています。朝の時間、人通りはほとんどありませんが、落ち着いた町です。

 安川家と半月交代で問屋の業務に当たった尾台家住宅の問屋跡は道の右側にありました。本棟造りですが、もとは板葺き石置きのたてものであったようです。

 歩いていると突然のように佐久市(写真・右、8時40)という表示に出会います。ちょっと読み取りにくくなっている表示です。宿場の主要なものは御代田町の範囲にありましたが、それでも宿場の中に、現在の行政区画の線が引かれているのに驚きました。佐久市の側に小田井南という地名が表示されていました。岩村田の宿を目指して歩きます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(559)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

ねぼける【寝惚ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①目が覚めたときに、辺りの様子が理解できず、なじめないでいる。「ねぼけ・て・ よろよろ・ 歩い・とる。」②周りの様子・雰囲気や仕事の内容などにとけ込めないでいる。「会社・で・ ねぼけ・とっ・たら・ 給料・を・ 貰わ・れ・へん・ぞ。」〔⇒ねとぼける〕

ねぼすけ【寝坊助】《名詞、動詞する、形容動詞や》 ①朝、遅くまで寝ていること。また、そういう習慣のある人。「ねぼすけし・とっ・たら・ 学校・に・ 遅れる・ぞ。」②居眠りなどをすること。また、そういう習慣のある人。「授業中・に・ ねぼすけする・な・よ。」。②目が覚めたときに、辺りの様子が理解できず、なじめない様子。「ねぼすけで・ わけ・の・ わから・ん・ こと・を・ 言()ー。」⇒ねぼう〕

ねほりはほり〔ねーほりはーほり〕【根掘り葉掘り】《副詞》 何から何までこと細かく、残らず。また、しつこく尋ねる様子。「ねーほりはーほ・り 聞か・れ・て・ 困っ・ても・た。」

ねま【寝間】《名詞》 ①寝る部屋。寝室。「ねま・に・ カーテン・を・ つける。」②寝床。布団。「ねま・ ひー・てんか。」「ねま・を・ あげる。」⇒ねや〕

ねまき【寝間着・寝巻き】《名詞》 ①夜、寝るときに着るもの。「ねまき・に・ 着替える。」②粗末な服装。◆粗末なものであるという謙遜の気持ちを表すこともあるが、もっと良いものを持っているという気持ちを表すこともある。「この・ 背広・は・ ねまき・や。」

ねむけ【眠気】《名詞》 眠くなること。眠りたいという気持ち。「ねむけ・が・ さし・て・ 夕べ・は・ 早(はよ)ー・ 寝・た。」〔⇒ねむたさ〕

ねむけざまし【眠気覚まし】《名詞》 眠くなるを避けようとする方法。「ねむけざまし・に・ お茶・を・ 飲む。」

ねむたい【眠たい】《形容詞》 眠りたい気持ちが強まっている。「本・ 読ん・どっ・たら・ ねむとー・ なっ・た。」〔⇒ねぶたい〕

ねむたさ【眠たさ】《名詞》 眠くなること。眠りたいという気持ち。「今日・は・ ねむたさ・に・ 勝た・れ・へん。」〔⇒ねむけ〕

ねむる【眠る】《動詞・ラ行五段活用》 ①目を閉じて、心や体が活動をやめた状態になる。「電車・に・ 乗っ・て・ ねむる・の・は・ 気持ち・が・ えー・もん・や。」②ものが使われないで、そのままになっている。「ぎょーさん・の・ 本・が・ ねむっ・とる。」〔⇒ねぶる〕■対語=「さめる」「おきる」

ねもと【根元】《名詞》 ①草や木の、根の出ているところ。「松・の・ 木ー・の・ ねもと・が・ 腐っ・とる。」②ものごとの基礎や基本にあたるところ。「ねもと・の・ こと・を・ しっかり・ 考える。」⇒つけね〕

ねや【寝や】《名詞》 寝床。布団。「起き・たら・ ねや・を・ 片づけ・なはれ。」〔⇒ねま〕

ねや《助動詞》 念を押したり、強調したりするときに使う言葉。「自信・が・ ある・ねやっ・たら・ その・ 学校・を・ 受け・たら・ 良()ー・がな。」「あんた・が・ そない・ 言()ー・ねやっ・たら・ わし・も・ 賛成し・たる・わ。」◆終助詞「ねん」に助動詞「や」が接続して「ねんや」となり、その発音が融合して「ねや」となったもの。〔⇒のや、んや〕

ねらい【狙い】《名詞》 ①目標とするものに当てようとして構えること。「ねらい・を・ 決め・て・ 撃つ。」②目的・目標とするもの。「受ける・ 学校・の・ ねらい・を・ 決め・て・ 勉強する。」

ねらう【狙う】《動詞・ワア行五段活用》 ①目標とするものに当てようとして構える。あるいは、そのために行動を始める。「真ん中・を・ ねろー・て・ ボール・を・ 放()る。」②手に入れようとして、それを目的・目標とする。また、それが達成される機会を待つ。「やっぱり・ 優勝・を・ ねらう・ん・や。」〔⇒めがける〕

ねらす【寝らす】《動詞・サ行五段活用》 ①眠らせる。寝つくようにさせる。「テレビ・を・ やめ・て・ ねらす。」②立っていたものなどを横に倒す。「棒・を・ ねらし・て・ 段の下〔=床下〕・へ・ 入れ・とく。」③商品や資金などを、そのまま手元に置いておく。「ぎょーさん・ 仕入れ・過ぎ・て・ ねらし・とかな・ しょーがない。」④一定の時間、置いておいて、発酵させたり熟成させたりする。「一年間・ ねらし・た・ 素麺・を・ 今年・ 食べる。」〔⇒ねかす、ねさす〕

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2014年7月17日 (木)

中山道をたどる(158)

松井田宿から岩村田宿まで(38)

 

静かな「姫の宿」小田井

 

 御代田の駅前に御代田町交通記念館というのがあって、D51787号機(写真・左、8時01分撮影)が保存されています。この機関車は水戸機関区や中央西線(木曽路)で活躍したようですが、最終的にはこの地に保存されることになったようです。

 5月10日の朝、線路を地下道でくぐって南側に出て、小田井の宿に向かいます。きりりとした朝の浅間山を振り返りつつ(写真・中、8時19)、先へ急ぎます。宿の入口あたりに、おはる地蔵というのがあって、安川ハルを称える記念物になっています。肥料燻炭炉というものを作り出した女傑のようです。

 小田井宿は小さな宿場町で、静かなたたずまいを見せていました。大名は隣の追分宿に泊まり、姫君などが多く宿泊したようです。「姫の宿」と呼ばれたということも、つつましく好ましく感じられます。

 安藤広重の木曽街道69次の小田井は、遠くに浅間山が見えますが、秋の広々とした野原が描かれて、人家が見えません。そのようなささやかな宿場町であったのでしょう。

 東の枡方を経て、本陣跡の安川家住宅(写真・右、8時31)の前を通ります。この本陣は客室部分が良好に残っているのだそうです。朝の太陽によって、白壁に松の木陰が写っているのが印象的です。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(558)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

ねばつち【粘土】《名詞》 粘り気のある、きめの細かい土。「深(ふこ)ー・ 掘っ・たら・ ねばつち・が・ 出・てき・た。」「ねばつち・を・ こねる。」〔⇒ねんど〕

ねばねば【粘々】《形容動詞や、副詞と、動詞する》 ①粘り気のあるものが付いて、不快に感じる様子。「糊・が・ 手ー・に・ つい・て・ ねばねばする。」②ものが強く粘り着く様子。「ねばねばの・ 水飴」〔⇒ねとねと。⇒ねちねち、ねちゃねちゃ、にちゃにちゃ〕

ねばり【粘り】《名詞》 ①ねばねばすること。また、その程度や有様。「ねばり・の・ ない・ 納豆」②あることに取り組んで、最後までやり遂げようとする気持ちや力。「もー・ ちょっと・ ねばり・が・ ほしー・なー。」③炊いた飯から出る粘液。炊いている釜から外にあふれ出る粘液。「釜・から・ ねばり・が・ 出・てき・た。」①②⇒ねばりけ〕

ねばりけ【粘り気】《名詞》 ①ねばねばすること。また、その程度や有様。「ねばりけ・の・ 強い・ とろろ汁」②あることに取り組んで、最後までやり遂げようとする気持ちや力。「ねばりけ・が・ ない・さかい・ 逆転さ・れ・ても・た。」③炊いた飯から出る粘液。炊いている釜から外にあふれ出る粘液。〔⇒ねばり〕

ねばりづおい【粘り強い】《形容詞》 あることに取り組んで、最後までやり遂げようとする気持ちや力が強い。辛抱強い。「ねばりづおい・ 試合・を・ し・た・さかい・ 勝て・た。」〔⇒ねばりづよい〕

ねばりつく【粘り着く】《動詞・カ行五段活用》 粘り気のあるものが取れないで、くっついたまま粘っている。「工作・を・ し・た・ので・ 接着剤・が・ まだ・ 指・に・ ねばりつい・とる。」〔⇒ねちゃつく、にちゃつく〕

ねばりづよい【粘り強い】《形容詞》 あることに取り組んで、最後までやり遂げようとする気持ちや力が強い。辛抱強い。「ねばりづよーに・ 勉強せー・よ。」〔⇒ねばりづおい〕

ねばる【粘る】《動詞・ラ行五段活用》 ①粘り気が強く、くっつく感じがする。「ねばっ・とる・ 蠅取り紙」②あきらめないで、ものごとに辛抱強く取り組む。「もっと・ ねばれ。諦め・たら・ あかん。」

ねびえ【寝冷え】《名詞、動詞する》 眠っている間に体が冷えること。また、それによって風邪を引いたり腹痛になったりすること。「ねびえせ・ん・よーに・ 腹巻き・を・ する。」

ねびき【値引き】《名詞、動詞する》 商品の値段を安くすること。決めていた値段より安くすること。「ねびきせ・な・ 買()ー・てくれ・へん。」〔⇒べんきょう〕

ねぶか【根深】《名詞》 特有の匂いと辛みを持っている、根元が白く、緑の葉が中空の筒のようになって先が尖った細長い野菜。「すき焼き・に・ 太い・ ねぶか・を・ 入れる。」〔⇒ねぎ〕

ねぶたい【眠たい】《形容詞》 眠りたい気持ちが強まっている。「ねぶたかっ・たら・ 一寝入り・ し・なはれ。」〔⇒ねむたい〕

ねぶち【値ぶち】《名詞》 ①そのものが持っている価値。そのものが役に立つ程度・度合い。「明治時代・に・ 描か・れ・た・ ねぶち・の・ ある・ 絵ー」②値段に相当する価値や良さ。「この・ 料理・は・ 五千円・ 出す・ ねぶち・は・ ある。」〔⇒ねうち〕

ねぶちもん【値ぶち物】《名詞》 ①価値のあるもの。役に立つもの。「これ・は・ ねぶちもん・の・ 壺・や。」②高額の品物。「ねぶちもん・や・さかい・ ちょっと・ 手ー・が・ 出ー・へん。」〔⇒ねうちもん〕

ねぶる【眠る】《動詞・ラ行五段活用》 ①目を閉じて、心や体が活動をやめた状態になる。「ねぶっ・て・もて・ 乗り過ごし・た。」。②ものが使われないで、そのままになっている。「ねぶっ・とる・ 壺・や・ 皿・を・ 売り払(はろ)ー・た。」〔⇒ねむる〕■対語=①「さめる」「おきる」

ねぶる《動詞・ラ行五段活用》 舌先で触れながら味わう。「飴・を・ ねぶっ・とる・ うち・に・ いつ・の・ 間・に・やら・ 眠っ・ても・とる。」〔⇒なめる〕

ねぼう〔ねぼー〕【寝坊】《名詞、動詞する》 朝、遅くまで寝ていること。また、そういう習慣のある人。「ねぼーせ・んと・ さっさと・ 起き・なはれ。」〔⇒ねぼすけ〕

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2014年7月16日 (水)

中山道をたどる(157)

松井田宿から岩村田宿まで(37)

御代田へ歩く

 北国街道に思いを残しつつ、左手に中山道をたどります。分去れの横は国道で車の往来が盛んです。横断して南側に出て、御代田の方へ向かう道をたどります。

 「ここはコスモス街道」という立て札があって、そばの小さな石碑に「右は越後へ行く北の道 左は木曽まで行く中仙道 続いているコスモスの道が」とあって「コスモス街道 狩人うた 一九七七年」と刻まれています。このあたりでは、昔からの道祖神や馬頭観音の石造物と、現在の歌を刻んだ石とが共存しています。

 浅間山の南に広がるところを歩きます。千ケ滝湯川用水温水路(写真・左、1658分撮影)というのがあります。軽井沢町に千ケ滝温泉がありますが、温水の湯ではないようです。太陽の恵みを活用しようと考えて、川床を浅くして水を温めてから付近に送られている用水で、冷害から田畑を守っているようです。

 そのすぐ先で御代田町(写真・中、1659)に入ります。「みよた」という地名も好ましく感じます。高原野菜を作っている畑などが広がります。展望が開けた浅間山の方を振り返り振り返りしつつ歩いていきます。満開の山桜があります。何とものどかな里です。御代田の一里塚の入口(写真・右、1729)かあります。一里塚はたくさん見てきましたので、ここは通り過ぎます。

 それから10分ほど歩いて、しなの鉄道の御代田駅前にある宿に着きました。横川駅前を出発して碓氷峠を登り、軽井沢、追分を経て、御代田まで。宿にリュックを置いて、しばらく御代田の町を歩いてみましたが、それを合わせると、この日の歩数は4万8831歩、歩行距離は31㎞余りと思われます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(557)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

ねちゃつく《動詞・カ行五段活用》 粘り気のあるものが取れないで、くっついたまま粘っている。「セメダイン・が・ ねちゃつい・て・ 取れ・へん。」〔⇒にちゃつく、ねばりつく〕

ねちゃねちゃ《形容動詞や、動詞する》 ①粘り気のあるものが付いて、不快に感じる様子。「チューインガム・が・ 靴・の・ 裏・に・ 付い・て・ ねちゃねちゃや。」「油・を・ 触っ・た・ので・ 手ー・が・ ねちゃねちゃする。」②長い時間にわたって執拗に繰り返す様子。「ねちゃねちゃと・ 説教さ・れ・たら・ 腹・も・ 立つ・ぞ。」〔⇒ねちねち。⇒にちゃにちゃ、ねばねば〕

ねつ【熱】《名詞》 ①手や体に感じる、温度の高さ。「電気・の・ コード・が・ ねつ・を・ 持っ・とる。」②体温の高低。「ねつ・が・ 38度・ ある。」「ねつ・は・ 普通や。」

ねつい《形容詞》 なかなかあきらめることをしないで、しつこい性格である。「ねつい・ こと・ 言わ・んと・ さっさと・ 忘れ・てやり・なはれ。」〔⇒ねつこい、ねばこい、ねばっこい、ねちこい、ひつこい、しつこい〕

ねっから【根っから】《副詞》 ①もとから。心底から。「ねっから・ 野球・が・ 好きな・ 人・や。」②まったく。一向に。「ねっから・ あきらめ・へん。」◆②の場合は、後ろに打ち消しの言葉を伴うことが多い。⇒ねからはから、まるで、まるっきり、ぜんぜん、さっぱり〕

ねつき【寝付き】《名詞》 眠りにつくこと。また、その様子。「ねつき・が・ 良()ー・て・ バタンキュー・や。」

ねつこい《形容詞》 なかなかあきらめることをしないで、しつこい性格である。また、しつこく発言をする様子。くどくどと文句を言う様子。「ねつこー・に・ いつ・まで・も・ 同(おんな)じ・ こと・を・ 言()ー・とる。」〔⇒ねつい、ねばこい、ねばっこい、ねちこい、ひつこい、しつこい〕

ねっしん【熱心】《名詞、形容動詞や》 何かのことに一途に励むこと。心を集中させること。「ねっしんに・ 練習する。」「ねっしんに・ 話・を・ 聞く。」

ねっちゅう〔ねっちゅー〕【熱中】《名詞、動詞する》 一つのことに夢中になること。「漫画・を・ 読む・の・に・ ねっちゅーし・とる。」

ねづわ【寝唾】《名詞》 寝ている間に垂れる唾。「口・ 開け・て・ ねづわ・ 垂らし・て・ 寝・とる。」

ねてもさめても【寝ても覚めても】《副詞》 寝ているときでも起きているときでも。二六時中、いつでも。「ねてもさめても・ 子ども・の・ こと・が・ 心配や。」

ねとねと《形容動詞や、副詞と、動詞する》 ①粘り気のあるものが付いて、不快に感じる様子。「チューインガム・を・ 踏ん・で・ 靴・の・ 裏・が・ ねとねとし・とる。」②ものが強く粘り着く様子。「炊き詰め・たら・ ねとねとに・ なっ・てき・た。」〔⇒ねばねば。⇒ねちねち、ねちゃねちゃ、にちゃにちゃ〕

ねとぼける【寝惚ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①目が覚めたときに、辺りの様子が理解できず、なじめないでいる。「昼寝し・すぎ・て・ ねとぼけ・とる。」②周りの様子・雰囲気や仕事の内容などにとけ込めないでいる。「会議・に・ 出・て・ ねとぼけ・とっ・たら・ あか・ん・ぞ。」〔⇒ねぼける〕

ねにもつ〔ねーにもつ〕【根に持つ】《動詞・タ行五段活用》 いつまでも恨みを忘れないでいる。「子ども・の・ 時・の・ こと・を・ いつ・まで・も・ ねーにもっ・たら・ あか・ん・よ。」

ねばい【粘い】《形容詞》 粘り気が強く、くっつく感じがする。「特別に・ ねばい・ 糊」〔⇒ねばこい、ねばっこい、ねちこい、にちゃこい、ねちゃこい〕

ねばこい【粘こい】《形容詞》 ①粘り気が強く、くっつく感じがする。「ねばこい・ 片栗粉」②なかなかあきらめることをしないで、しつこい性格である。「ねばこー・ いか・んと・ 試合・に・ 勝た・れ・へん。」〔⇒ねばっこい、ねちこい。⇒ねばい、にちゃこい、ねちゃこい。⇒ねつい、ねつこい、ひつこい、しつこい〕

ねばっこい【粘っこい】《形容詞》 ①粘り気が強く、くっつく感じがする。「ねばっこい・ お粥」②なかなかあきらめることをしないで、しつこい性格である。「ねばっこい・ 質問・を・ し・やがっ・た。」〔⇒ねばこい、ねちこい。⇒ねばい、にちゃこい、ねちゃこい。⇒ねつい、ねつこい、ひつこい、しつこい〕

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2014年7月15日 (火)

中山道をたどる(156)

松井田宿から岩村田宿まで(36)

北国街道との分去れ

 中山道と北国街道の分岐点は、信濃追分の分去れです。「わかされ」という言葉の響きは美しいと思います。二手に分かれる寂しさが旅情をつのらせます。

 その分去れの近くにシャーロック・ホームズの像(写真・左、1630分撮影)があります。ホームズが活躍したのはイギリスのロンドンですから、どうしてこんなところに疑問を覚えますが、アーサー・コナン・ドイルが書いたホームズ物語の全60作品を翻訳家の延原謙が追分で全訳したのにちなみ、ホームズ登場100周年を記念して建てたのだという説明を読むと、納得します。

 さて、分去れ(写真・中、1633)は、説明板(写真・右、1633)こそ新しいものですが、石造物は昔のままのものだろうと思います。

 歌人の窪田空穂は、戦時中に疎開をして、その後は夏をこの地で過ごしたようですが、「石仏の前に立ちたる常夜燈灯()ともれる夜のありやあらずや」という歌には、長い時の流れの中で、いつかは朽ち果てていくであろう石造物の末路を暗示しているようです。 それとも、現代人は観光資源として、朽ちる前に作り替えてしまうのでしょうか。説明板があるのは有り難いのですが、標柱や説明板が乱立しているのは、ちょっと興をそぎます。

 それにしても、「さらしなは右 みよしのは左にて 月と花とを追分の宿」という地点に立つと、次は捨山の田毎の月を見て北国街道も歩いてみたいという思いになります。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(556)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

ねじまわし【螺子回し】《名詞》 ねじを回して締めたり緩めたりする道具。「ねじまーし・で・ ねじ・を・ 緩める。」〔⇒ドライバー〕

ねじまわす〔ねじまーす〕【捻じ回す】《動詞・サ行五段活用》 ①一つの方向に力を加えて強く回す。「雑巾・を・ ねじまーし・て・ 強ー・に・ 絞る。」②細長いものの両端を持って、互いに逆方向に強く回す。「縄・を・ ねじまーし・て・ より・を・ かける。」③しつこく言い立てる。「反対・ばっかり・ 言()ー・て・ ねじまわし・やがる・ やつ・が・ おる。」

ねしょうべん〔ねしょーべん〕【寝小便】《名詞、動詞する》 眠っていて気づかないときに、小便をしてしまうこと。また、その小便。「大きな・ 地図・の・ ねしょーべん・や・なー。」〔⇒ねしょんべん〕

ねしょんべん【寝小ん便】《名詞、動詞する》 眠っていて気づかないときに、小便をしてしまうこと。また、その小便。「この・ 子ー・は・ まだ・ ねしょんべん・が・ 直ら・へん。」〔⇒ねしょうべん〕

ねじる【捻る】《動詞・ラ行五段活用》 ①円形のものなどに、一つの方向に力を加えて回す。「蓋・を・ ねじっ・て・ 開ける。」②細長いものの両端を互いに逆方向に回す。「体・を・ ねじる。」〔⇒ひねる〕

ねじれる【捻れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①細長いものの両端に逆向きの力が働いて、曲がっている。「紐・が・ 真ん中・で・ ねじれ・た。」②糸や紐などがからまりあって、解けなくなる。「天蚕糸(てぐす)・が・ ねじれ・て・ 使いもん・に・ なら・ん。」③人の性格が素直でなく、曲がっている。「ねじれ・た・ 性格・や・さかい・ なかなか・ 賛成し・てくれ・へん。」〔⇒ねじける。⇒もつれる〕

ねすごす【寝過ごす】《動詞・サ行五段活用》 予定していた時刻よりも遅くまで寝ている。「今朝・は・ ねすごし・て・ 遅刻し・た。」

ねずみ【鼠】《名詞》 ①家や畑などにすみ、農作物を食い荒らしたり、病原菌を媒介したりする、繁殖力が強い小動物。「天井・で・ ねずみ・が・ 運動会・を・ し・とる。」②十二支の一番目。「ねずみ・の・ 生まれ」⇒ちゅうちゅう。⇒ね〕

ねずみいろ【鼠色】《名詞》 鼠の毛色のような、青みを帯びた薄い黒色。ものが燃えたあとに残る粉のような色。「ねずみいろ・の・ 雲」〔⇒はいいろ〕

ねそびれる【寝そびれる】《動詞・ラ行下一段活用》 眠ろうとして、寝入ることができなくて時間が経過する。「隣・の・ 部屋・の・ 話し声・が・ 気になっ・て・ ねそびれ・ても・た。」〔⇒ねこびれる、ねこぶれる〕

ねぞう〔ねぞー〕【寝相】《名詞》 眠っているときの格好。「ねぞー・が・ 悪い・ 子ー・や・なー。」

ねだる【強請る】《動詞・ラ行五段活用》 甘えるようにして、欲しいものを手に入れようとする。愛情や好意に甘えて要求・要望をする。「ねだっ・ても・ 何・も・ 買()ー・てき・まへ・ん・よ。」

ねだん【値段】《名詞》 品物を売り買いするときの金額。サービスなどに対する料金。「売り物・が・ 多ー・て・ ねだん・を・ 覚えきら・れ・へん。」〔⇒ね〕

ねちがえる【寝違える】《動詞・ア行下一段活用》 寝方が悪くて、首や肩を痛める。「ねちがえ・て・ 首・が・ 回りにくい。」

ねちこい《形容詞》 ①粘り気が強く、くっつく感じがする。「ねちこい・ 汁」②なかなかあきらめることをしないで、しつこい性格である。また、しつこく発言をする様子。くどくどと文句を言う様子。「ねちこい・ やつ・と・ つきあう・の・は・ 苦手や。」「ねちこーに・ ぐずぐず・ 言()ー・とる。」〔⇒ねばこい、ねばっこい。⇒ねばい、にちゃこい、ねちゃこい。⇒ねつい、ねつこい、ひつこい、しつこい〕

ねちねち《副詞と、動詞する》 ①粘り気のあるものが付いて、不快に感じる様子。「靴・の・ 裏・が・ ねちねちし・て・ 歩きにくい。」②長い時間にわたって執拗に繰り返す様子。「ねちねち・ 文句・を・ 言わ・れ・た。」〔⇒ねちゃねちゃ。⇒にちゃにちゃ、ねばねば〕

ねちゃこい《形容詞》 ①粘り気がある。「ねちゃこい・ 水飴」②執拗で煩わしい。つきまとうようにして、うるさい。「寄り合い・で・ ねちゃこい・ こと・を・ 言()ー・ やつ・は・ かなわん・なー。」〔⇒にちゃこい、ねちこい。⇒ひつこい、しつこい〕

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2014年7月14日 (月)

中山道をたどる(155)

松井田宿から岩村田宿まで(35)

 

本陣、高札場、枡形

 

 追分の宿場は、中山道から鉄道の信越線にとってかわった時から、置き去りをくらったようで、それがかえって穏やかな雰囲気を残すことにつながっています。信濃追分駅との間には少し距離があります。

 追分宿の本陣跡(写真・左、1617分撮影)と、復元された高札場(写真・中、1617)があります。高札場の高さは六尺で、その柱は五寸角であったそうです。

 宿内は枡形の道と土手を築いて警備をしたようですが、枡形近くにある茶屋つがるや(写真・右、1624)が昔の雰囲気をほんの少しだけ伝えています。

 宿の西端の分去れがもう目の前に近づいています。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(555)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

ねこいらず【猫要らず】《名詞》 鼠を駆除するための薬。「天井・に・ 鼠・が・ おる・さかい・ ねこいらず・でも・ 置か・んと・ あか・ん・な。」

ねごこち【寝心地】《名詞》 寝たときの快適さの具合。「この・ 布団・は・ ねごこち・が・ えー。」

ねこじた【猫舌】《名詞》 熱い食べ物が苦手なこと。また、そのような人。「わし・は・ ねこじた・や・さかい・ 熱い・ もん・は・ こらえ・てー・な。」

ねこぜ【猫背】《名詞》 背中の上の方が曲がっていること。また、そのような人。「机・に・ かじりつい・とっ・たら・ ねこぜ・に・ なる・ぞ。」

ねごと【寝言】《名詞》 ①眠っているときに、無意識のうちに言う言葉。「急に・ ねごと・ 言()ー・たら・ びっくりする・がな。」②わけのわからない言葉。理不尽な言葉。「なに・ ねごと・ 言ー・とる・ねん・な。」

ねこばば【猫ばば】《名詞、動詞する》 拾ったものなどを、その持ち主を探すことなどをしないで、こっそり自分のものにすること。「たとえ・ 百円・でも・ ねこばばし・たら・ あか・ん。」〔⇒へかます〕

ねこびれる【寝こびれる】《動詞・ラ行下一段活用》 眠ろうとして、寝入ることができなくて時間が経過する。「昨日・の・ 晩・は・ ねこびれ・て・ 朝・に・ なっ・て・から・ 眠たい。」〔⇒ねこぶれる、ねそびれる〕

ねこぶれる【寝こぶれる】《動詞・ラ行下一段活用》 眠ろうとして、寝入ることができなくて時間が経過する。「もの・を・ 考え・とっ・たら・ ねこぶれ・ても・た。」〔⇒ねこびれる、ねそびれる〕

ねこむ【寝込む】《動詞・マ行五段活用》 ①ぐっすりと眠る。「ねこん・どっ・て・ 地震・に・ 気ー・が・ つか・なんだ。」②病気になって、床につく。「風邪・で・ 一週間・ ねこん・どっ・てん。」⇒ねる〕

ねころぶ【寝転ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ごろりと横になって寝る。「草・の・ 上・に・ ねころぶ。」

ねさがり【値下がり】《名詞、動詞する》 ものの値段や料金がが、従来よりも安くなること。「魚・が・ よー・ 獲れ・て・ ねさがりし・た。」■対語=「ねあがり」

ねさげ【値下げ】《名詞、動詞する》 ものの値段や料金を、従来よりも安くすること。「二割・ ねさげし・まし・た。」■対語=「ねあげ」

ねさす【寝さす】《動詞・サ行五段活用》 ①眠らせる。寝つくようにさせる。「明日・は・ 遠足・や・さかい・ 早(はよ)ー・ ねささ・んと・ あか・ん。」②立っていたものなどを横に倒す。「ねささ・んと・ 玄関・は・ 通さ・れ・へん。」③商品や資金などを、そのまま手元に置いておく。「貯金・を・ ねさし・とい・ても・ この頃・は・ 利子・が・ つか・へん・なー。」④一定の時間、置いておいて、発酵させたり熟成させたりする。「一晩・ ねさし・て・から・ 食べる。」「素麺・を・ 一年・ ねさし・とく。」〔⇒ねかす、ねらす〕

ねじ【螺子】《名詞》 ①物を締め付けたり、くっつけたりするための、螺旋状の溝がある金具。「ねじ・を・ もどい・て・ 中・を・ 開ける。」②ぜんまいを巻きあげるようになっているもの。「柱時計・の・ ねじ・を・ 巻く。」

ねじきる【ねじ切る】《動詞・ラ行五段活用》 細長いものの両端を互いに逆方向に回して、二つに分ける。「針金・を・ ねじきる。」

ねじくぎ【螺子釘】《名詞》 先の方に螺子状の溝がついている釘。「ねじくぎ・を・ 打っ・たら・ 頑丈に・ なる・やろ。」〔⇒ビス〕

ねじける【捻ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①細長いものの両端に逆向きの力が働いて、曲がっている。「ロープ・が・ ねじけ・とる。」②糸や紐などがからまりあって、解けなくなる。「ねじけ・た・ 紐・を・ もと・に・ 戻す。」③人の性格が素直でなく、曲がっている。「ねじけ・た・ もの・の・ 言ー方・を・ する。」〔⇒ねじれる。⇒もつれる〕

ねじこむ【ねじ込む】《動詞・マ行五段活用》 ①一つの方向に力を加えて回しながら、中へ入れる。「布・を・ 筒・の・ 中・に・ ねじこん・でいく。」②力任せに無理矢理に入れる。「一つ・に・ 箱・に・ ねじこん・だら・ 箱・が・ つぶれる・ぞ。」

ねしな【寝しな】《名詞》 ①寝ようとするとき。「ねしな・に・ 歯磨き・ 忘れ・ん・よーに・な。」②寝て間もなくのとき。「ねしな・に・ 地震・が・ あっ・て・ あわて・て・ 飛び起き・た。」

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2014年7月13日 (日)

中山道をたどる(154)

松井田宿から岩村田宿まで(34)

 

堀辰雄の追分

 

 堀辰雄文学記念館の入口になっているのは、追分宿本陣門の裏門(写真・左、1610分撮影)です。

 門をくぐって進むと堀辰雄文学記念館(写真・中、1612)があります。知られている「風立ちぬ」は八ヶ岳山麓の富士見高原療養所を舞台にしていますが、堀辰雄は毎年のように軽井沢を訪れ、ここを舞台にした作品を残しています。1944(昭和19)から追分に定住し、1953(昭和28)49歳で亡くなっています。旧居を保存したのがこの文学館ですから、訪れる人も多いようです。けれども閉館時刻間近でしたので、ぐるりと外側をめぐることしかできませんでした。

 その奥に、堀辰雄自筆の文学碑(写真・右、1613)が建っています。「春の大和に往って馬酔木の花ざかりを見ようとして途中木曽路をまはって来たら思ひがけず雪がふってた」という文で、昭和18年4月13日という日付が書かれています。この家に住む前年のこと、4月の雪です。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(554)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

ネオン〔ねおん〕【英語=neon】《名詞》 広告や装飾などに使う、いろいろな色に輝く明かり。「この・ 店・は・ 賑やかな・ ねおん・や・なー。」〔⇒ネオンサイン〕

ネオンサイン〔ねおんさいん〕【英語=neon sign】《名詞》 広告や装飾などに使う、いろいろな色に輝く明かり。「店・の・ ねおんさいん」〔⇒ネオン〕

ねがい【願い】《名詞》 こうあってほしいと望むこと。望んでいる内容。「ねがい・が・ かのー・て・ 第一志望・の・ 会社・に・ 入れ・た。」

ねがう【願う】《動詞・ワア行五段活用》 ①心から強く望んだり欲しがったりする。「うまい・こと・ いく・よーに・ ねごー・とり・ます。」②神や仏に望んでいることを頼む。「家内安全・を・ ねがう。」③望んでいることの実現を人に頼む。人に助力や配慮などを求める。「いっしょに・ 行っ・てくれる・よーに・ ねごー・てき・まし・てん。」④警察などに、訴えて出る。「あんまりな・ こと・を・ し・よっ・たら・ ねごー・たら・な・ あか・ん。」①②⇒いのる〕

ねがいましては【願いましては】《唱え言葉》 珠算の問題を読み上げるときに発する言葉。「ねがいましては・ 二千五百円・なり・ 三百三十五円・なり・ ……」

ねがえり【寝返り】《名詞、動詞する》 横になって寝ているまま、体の向きを変えること。「ねがえり・ うっ・て・ 布団・の・ 外・へ・ 出・ても・とる。」

ねがえる【寝返る】《動詞・ラ行五段活用》 横になって寝たまま、体の向きを変える。「ねがえっ・て・ ベッド・から・ 落ちる。」

ねがお【寝顔】《名詞》 寝ているときの顔の様子。「赤ん坊・は・ かいらしー・ ねがお・や・なー。」

ねかす【寝かす】《動詞・サ行五段活用》 ①眠らせる。寝つくようにさせる。「孫・を・ さっき・ ねかし・てん。」②立っていたものなどを横に倒す。「電信柱・を・ ねかす。」③商品や資金などを、そのまま手元に置いておく。「売れ・へん・さかい・ ねかし・た・まま・や。」④一定の時間、置いておいて、発酵させたり熟成させたりする。「ねかし・て・ 味噌・に・ する。」〔⇒ねさす、ねらす〕

ねがはる〔ねーがはる〕【値が張る】《動詞・ラ行五段活用》 買い求めるのに高い金額が必要である。「買い換え・の・ テレビ・は・ えらい・ ねーがはっ・た・ん・や。」

ねからはから〔ねーからはーから〕【根から葉から】《副詞》 ①次から次へと、すべてを出して。「ねーからはーから・ 悪口・を・ 並べ・んでも・ 良()ー・やろ・に。」②まったく。一向に。「ねーからはーから・ あて・に・ なら・ん・ 男・や。」◆②の場合は、後ろに打ち消しの言葉を伴うことが多い。⇒ねっから、まるで、まるっきり、ぜんぜん、さっぱり〕

ねき《名詞》 ①もののすぐそば。根元にあたる場所。「木ー・の・ ねき・に・ 草・が・ 生え・とる。」「橋・の・ ねき・に・ 柳・が・ 生え・とる。」「学校・の・ ねき・に・ 文房具屋・が・ ある。」②かたわら。そば。「ねき・で・ 将棋・を・ 見る。」③目立たないような場所。「いつ・の・ 間・に・やら・ こんな・ ねき・に・ パン屋・が・ でき・とる。」⇒きわ。⇒はた、よこ【横】

ねぎ【葱】《名詞》 特有の匂いと辛みを持っている、根元が白く、緑の葉が中空の筒のようになって先が尖った細長い野菜。「ねぎ・を・ 刻ん・で・ 味噌汁・に・ 入れる。」〔⇒ねぶか〕

ねぎる【値切る】《動詞・ラ行五段活用》 交渉して、付けられている値段よりも安くさせる。「ねぎら・んと・ 買()ー・たら・ 損や。」

ねぐせ【寝癖】《名詞》 ①寝ているときに体を動かして寝具を乱してしまう、習慣のようになっている動作。「ねぐせ・が・ 悪い・さかい・ 布団・が・ 動い・てまう。」②寝たときの状態によって、髪の形がおかしくなること。また、その髪の形。「朝・ 起き・たら・ ねぐせ・が・ つい・とっ・た。」

ネクタイ〔ねくたい〕【英語=necktie】《名詞》 ワイシャツの襟に巻いて、前で結ぶ装飾用の細長い布。「派手な・ ねくたい・ し・てき・た・ん・や・なー。」

ねぐるしい〔ねぐるしー〕【寝苦しい】《形容詞》 暑さや体調不良などのせいで、気持ちよく眠れない。「暑苦しー・て・ ねぐるしー・ 晩・や。」

ねこ【猫】《名詞》 家で飼われることが多い動物で、小さくしなやかな体で敏捷な動作をする動物。「魚・を・ 食べ・ても・た・がいな。油断・も・ 隙・も・ ない・ ねこ・や。」〔⇒にゃんこ、にゃんにゃん〕

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2014年7月12日 (土)

中山道をたどる(153)

松井田宿から岩村田宿まで(33)

 

吹き飛ばす浅間の石

 

 浅間神社(写真・左、1602分撮影)の本殿は室町時代の建物ですが、浅間山を後ろに控えて、境内は広々としています。

 芭蕉の句碑(写真・中、1603)があります。この句はまさにこの途中でよまれたもので、芭蕉の100年忌に建立されたと伝えられています。

 

  吹とばす 石はあさまの 野分哉

 

 句の意味は明瞭です。浅間山のあたりを激しく吹く野分が石を吹き飛ばしていることだ、という意味です。野分は今の台風ですが、草木を分けて吹くと言われる野分が、ここでは石を吹き飛ばしているのです。浅間山の麓の焼け石に覆われた平原に野分が吹く風情です。浅間山の焼け石は軽石が多いのですが、いくら軽石と言っても、これはたいへんな景観です。更科紀行のときの作です。

 昇進川という川を渡ってしだいに追分宿に近づきます(写真・右、1606)。綺麗に舗装された広い道路になってきました。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(553)

「明石日常生活語辞典…ね」()

 

《助詞》 ①相手にやわらかな調子で働きかけたり、同意を求めたりする気持ちを表す言葉。「だいぶ・ 温(ぬく)ー・ なっ・てき・た・ね。」②相手に念を押す気持ちを表す言葉。「今・の・ 話・ わかっ・た・やろ・ね。」「おいしい・ もの・でも・ね・ 食べ・よー・か。」

ね〔ねー〕【根】《名詞》 ①草や木を支えたり栄養分を摂ったりするための、土の中にある部分。「ねー・が・ 伸び・て・ 広がっ・とる。」②ものを支えたり基礎となったりしている部分。「歯ー・の・ ねー・が・ 痛い。」③表面には現れにくいが、生まれつき持っている性格など。「ねー・は・ 優しい・ 子・や・ねん。」

ね〔ねー〕【値】《名詞》 ①品物を売り買いするときの金額。サービスなどに対する料金。「石油・の・ ねー・が・ また・ あがっ・た。」「散髪屋・の・ ねー・が・ あがる・そーや。」②人やものの価値。「良()ー・ 話・を・ し・てくれ・た・さかい・ あいつ・の・ ねー・も・ 上がっ・た・なー。」⇒ねだん〕

ね〔ねー〕【子】《名詞》 十二支の一番め。「ねー・の・ 生まれ・や・ねん。」〔⇒ねずみ〕

ねあがり【値上がり】《名詞、動詞する》 ものの値段や料金が、従来よりも高くなること。「天気・が・ 悪ー・て・ 野菜・が・ ねあがりし・た。」■対語=「ねさがり」

ねあげ【値上げ】《名詞、動詞する》 ものの値段や料金を、従来よりも高くすること。「すん・まへ・ん・けど・ ねあげせ・な・ やっ・ていけ・まへ・ん・ねん。」■対語=「ねさげ」

ねあせ【寝汗】《名詞》 寝ている間に出る汗。「昼寝し・とっ・て・ ねあせ・を・ かい・た。」

ねいき【寝息】《名詞》 寝ているときに呼吸する息。また、そのときの音。「大・の・ 字ー・に・ なっ・て・ ねいき・ たて・て・ 寝・とる・なー。」

ねうち【値打ち】《名詞》 ①そのものが持っている価値。そのものが役に立つ程度・度合い。「この・ 番組・は・ 見る・ ねうち・が・ ある。」②値段に相当する価値や良さ。「これ・は・ 一万円・の・ ねうち・は・ じゅーぶん・ ある・と・ 思う。」〔⇒ねぶち〕

ねうちもん【値打ち物】《名詞》 ①価値のあるもの。役に立つもの。「この・ カバン・は・ 十年・も・ もっ・とる・ ねうちもん・や。」②高額の品物。「ねうちもん・の・ 金時計」〔⇒ねぶちもん〕

ねえ〔ねえ〕《感動詞》 親しみを込めて呼びかけたり、念を押したりするときに使う言葉。「ねー・ お願い・が・ ある・ねん。」

ねえさん〔ねーさん〕【姉さん】《名詞》 ①姉を敬ったり、親しみを込めたりして言う言葉。②若い女の人を親しんでいう言葉。「ねーさん・ その・ パン・は・ なんぼ・です・か。」③自分の兄の配偶者。「入院し・とっ・て・の・ ねーさん・の・ 見舞い・に・ 行く。」①②⇒ねえちゃん、ねえやん〕■類語=「にいさん」

ねえちゃん〔ねーちゃん〕【姉ちゃん】《名詞》 ①姉を敬ったり、親しみを込めたりして言う言葉。「ねえちゃん・と・ いっしょに・ 学校・へ・ 行く。」②若い女の人。「ねーちゃん・ お勘定・ し・ておくれ。」〔⇒ねえさん、ねえやん〕■類語=「にいちゃん」

ねえやん〔ねーやん〕【姉やん】《名詞》 ①姉を敬ったり、親しみを込めたりして言う言葉。「うち・の・ ねーやん・は・ 三つ・ 年上・です・ねん。」②若い女の人を親しんでいう言葉。「あの・ 店・の・ ねーやん・は・ 愛想・が・ えー・ 人・や。」〔⇒ねえさん、ねえちゃん〕■類語=「にいやん」

ねえる〔ねーる〕【煮える】《動詞・ア行下一段活用》 水やだし汁に入れて熱を加えた食べ物が、やわらかくなったり味がしみ通ったりして、食べられる状態になる。「この・ 芋・ よー・ ねー・て・ おいしー・なー。」〔⇒にえる、たける〕

ねおき【寝起き】《名詞、動詞する》 ①寝ることと起きること。生活。「今・は・ 実家・で・ ねおきし・とる・ねん。」②眠りから覚めること。また、そのときの機嫌。「ねおき・が・ 悪ー・て・ ぐずぐず・ 言()ー・とる。」

ねおし【寝圧し】《名詞、動詞する》 衣服などを布団などの下に敷いて、その上で寝て、体重によってプレスすること。「ズボン・を・ ねおしする。」

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2014年7月11日 (金)

中山道をたどる(152)

松井田宿から岩村田宿まで(32)

 

浅間を見つつ一里塚を過ぎる

 

 晴れ上がった空を背景にして、浅間山には僅かに残る雪(写真・左、1545分撮影)が見えます。稜線は丸みを帯びているとともに凛々しさもあって、いつ見ても印象深い山です。あたりに咲いている桜との対比に珍しさを感じます。馬頭観音や道祖神があちこちの道端にあります。

 再び国道18号を歩いて、中山道と北国街道の分岐点である追分宿に入ります。追分といえば、私にとっては堀辰雄のイメージが強く占めています。標高1003メートルという表示(写真・中、1553)があります。やっぱりここは高原なのだということを再認識します。

 追分一里塚(写真・右、1556)があります。国道からは見上げるような高さにある一里塚です。多くの一里塚が開発などによって破壊されたりしてしまった中で、説明板の言葉によれば、追分一里塚は、原形を保って当時をしのぶことができる貴重なものであるということです。一里塚がきちんと残っているところを歩くと、自分も江戸時代の旅人のひとりであるような気持ちになるから不思議なものです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(552)

「明石日常生活語辞典…ぬ」()

 

ぬげる【脱げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①身に付けていたものが、離れ落ちる。「走っ・とっ・て・ 靴・が・ ぬげ・ても・た。」②脱ぐことができる。「ひとり・で・ 服・が・ ぬげる。」

ぬさくる《動詞・ラ行五段活用》 ①ものの表面にあてて、こすりつける。「鼻くそ・を・ 服・に・ ぬさくっ・たら・ あか・ん。」②絵の具や塗料などを、ごてごてと、やたらに塗る。「ペンキ・を・ ぬさくっ・た・ 看板」〔⇒ぬたくる、ぬさりつける。⇒ぬりたくる〕

ぬさりつける《動詞・カ行下一段活用》 ものの表面にあてて、こすりつける。「ズボン・に・ 泥・を・ ぬさりつけ・て・ 戻っ・てき・た。」〔⇒ぬさくる、ぬたくる〕

ぬすっと【盗人】《名詞、動詞する》 人のものを盗むこと。人のものを盗む人。「留守・に・ する・ とき・は・ ぬすっと・に・ 気ー・を・ つけ・なはれ。」〔⇒どろぼう〕

ぬすみぎき【盗み聞き】《名詞、動詞する》 気づかれないように、人の話をそっと聞くこと。「ぬすみぎきせ・んと・ あんた・は・ 自分・で・ 考え・なはれ。」

ぬすむ【盗む】《動詞・マ行五段活用》 人のものをこっそりと奪い取る。「鞄・を・ ぬすま・れ・ても・た。」

ぬた《名詞》 魚、貝、野菜などを酢味噌で和えた食べ物。「葱・の・ ぬた」

ぬたくる《動詞・ラ行五段活用》 ①ものの表面にあてて、こすりつける。「顔・に・ 泥・を・ ぬたくっ・て・ 遊ん・どる。」②絵の具や塗料などを、ごてごてと、やたらに塗る。「絵の具・を・ ぬたくっ・た・だけ・の・ 絵」〔⇒ぬさくる、ぬさりつける。⇒ぬりたくる〕

ぬの【布】《名詞》 糸を機(はた)にかけて作った織物。「白い・ ぬの・の・ カーテン」〔⇒きれ〕

ぬのじ【布地】《名詞》 衣服などに仕立てるための織物。加工をしていない織物。「ぬのじ・が・ えー・さかい・ 仕上がり・も・ えー・なー。」〔⇒きじ〕

ぬらす【濡らす】《動詞・サ行五段活用》 ①濡れるようにする。湿らせる。「切手・の・ 裏・を・ ぬらし・て・ 貼る。」②知らない間に、濡れてしまう。意志に反して、濡れてしまう。「子ども・が・ 布団・を・ ぬらし・た。」「洗濯物・を・ 雨・で・ ぬらし・た。」

ぬらす【塗らす】《動詞・サ行五段活用》 塗るようにさせる。「汚れ・た・ 壁・に・ ペンキ・を・ ぬらす。」

ぬり【塗り】《名詞》 ①漆を塗った器物。漆器。「ぬり・の・ 汁碗」②漆などの塗り具合。「ぬり・の・ 良()ー・ お椀」⇒ぬりもん〕

ぬりえ【塗り絵】《名詞、動詞する》 線で書かれている絵に色を塗って楽しむもの。「付録・に・ ぬりえ・が・ つい・とる。」

ぬりぐすり【塗り薬】《名詞》 皮膚などに塗る薬。「しもやけ・に・ ぬりぐすり・を・ つける。」◆対語=「のみぐすり」

ぬりたくる【塗りたくる】《動詞・ラ行五段活用》 絵の具や塗料などを、ごてごてと、やたらに塗る。「画用紙・に・ クレヨン・を・ ぬりたくっ・とる。」〔⇒ぬさくる、ぬたくる〕

ぬりたて【塗り立て】《名詞、形容動詞や》 塗ったばかりで、時間が経っていないこと。また、その塗られたもの。「ペンキ・ ぬりたて・やっ・た・さかい・ 手ー・に・ つい・ても・た。」

ぬりつぶす【塗りつぶす】《動詞・サ行五段活用》 隙間なく一面に塗る。「青・ばっかり・で・ ぬりつぶす。」

ぬりもん【塗り物】《名詞》 漆を塗った器物。漆器。「ぬりもん・の・ お盆・を・ 大事に・ 使う。」〔⇒ぬり〕

ぬる【塗る】《動詞・ラ行五段活用》 ものの表面に塗料や液体などをなすりつける。「ペンキ・を・ ぬる。」「壁・を・ ぬる。」

ぬるい【温い】《形容詞》 液体などが熱くはなく、少し温かい感じである。「ぬるい・ コーヒー」「風呂・を・ ぬるー・ する。」

ぬるっと《副詞、動詞する》 粘液質でつかもうとしても、すり抜けていくような感触である様子。表面が滑りやすい様子。「ぬるっとし・とる・さかい・ 鰻・を・ つかむ・の・は・ 難しー。」「苔・の・ 生え・た・ 石・を・ 踏ん・だら・ ぬるっとし・て・ こけ・そーに・ なっ・た。」

ぬるめる【温める】《動詞・マ行下一段活用》 お湯などの熱いものに水を足して、温度を下げる。「風呂に・ 水・を・ 足し・て・ ぬるめる。」「熱い・ お茶・を・ ぬるめ・てんか。」

ぬるぬる《名詞、副詞と、形容動詞や、動詞する》 粘液質でつかもうとしても、すり抜けていくような感触であること。表面が滑りやすいこと。「風呂桶・の・ ぬるぬる・を・ 洗う。」「蛸・を・ つかん・で・ 手ー・が・ ぬるぬるや。」「床・が・ ぬるぬるで・ 滑りやすい。」「油・を・ 触っ・たら・ 手ー・が・ ぬるぬるに・ なっ・た。」

ぬれぎぬ【濡れ衣】《名詞》 悪いことをしていないのに、したように言われること。無実の罪。理由や根拠のないうわさ。「ぬれぎぬ・を・ 着せら・れる。」

ぬれる【濡れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ものの表面に水がつく。ものに水がかかって染み込む。「小()まい・ 傘・やっ・た・さかい・ 雨・で・ 体・が・ ぬれ・た。」

ぬれる【塗れる】《動詞・ラ行下一段活用》 塗ることができる。「上手に・ 塗り絵・に・ 色・が・ ぬれた。」

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2014年7月10日 (木)

中山道をたどる(151)

松井田宿から岩村田宿まで(31)

 

女街道と間の宿

 

 追分に向かって先を急ぎます。国道から南に入った道で、のどかな風景が続きます。あちらこちらに桜が咲いています。さすがに染井吉野はありませんが、山桜の大木(写真・左、1514分撮影)があちらこちらにあって、5月初めの季節に満開です。とっくに桜の季節は過ぎたと思っていましたから、ずいぶんトクをした気持ちになりました。先ほどまでの雨で濡れた道を歩きます。道祖神や廿三夜塔などがあちこちにあります。

 女街道入口という案内板(写真・中、1516)があります。入り鉄砲に出女という厳しい取り締まりを避けて、峠を越える厳しい道のりを覚悟の上で裏街道を往来したようです。横川関所を通らずに、下仁田に向かって歩いたということです。

 このあたりは遠近(おちこち)の里と呼ばれたとかで、古風な雰囲気が漂います。借宿(写真・右、1531)というところは、間の宿です。中山道と女街道の分岐点としての役割もあったようですが、沓掛-追分間は1里余りですから、なんとも密集した宿場配置です。両隣の宿場が満員の時にここで宿を借りたということから「借宿」と呼ばれたという言い伝えもあるようです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(551)

「明石日常生活語辞典…ぬ」()

 

ぬくい【温い】《形容詞》 ほんのり暖かい。温度などがほどよく、気持ちがよい。「買()ー・てき・た・ 鯛焼き・が・ まだ・ ぬくい。」「奈良・の・ お水取り・が・ すん・で・ ぬくー・ なり・まし・た・な。」

ぬくごはん【温ご飯】《名詞》 温かいご飯。「朝・は・ ぬくごはん・と・ 味噌汁・が・ 一番・ 良()ー。」◆「ぬくめし」よりは丁寧な言い方。〔⇒ぬくごはん〕■対語=「ひやごはん」。

ぬくぬく【温温】《副詞と、形容動詞や、動詞する》 ①暖かくて気持ちがよい様子。「炬燵・で・ ぬくぬくと・ 本・を・ 読む。」②苦労がなく、楽をしている様子。「みんな・と・ 同じ・よーに・ 働か・んと・ ぬくぬくし・とる。」③食べ物などが、温かい様子。「できたて・で・ ぬくぬくの・ 豚饅」「生みたて・で・ ぬくぬくの・ 卵」

ぬくみ【温味】《名詞》 ほのかな温かさ。「生ん・で・ まだ・ ぬくみ・の・ 残っ・とる・ 卵」

ぬくめし【温飯】《名詞》 温かいご飯。「ぬくめし・に・ 卵・を・ かける。」〔⇒ぬくごはん〕◆対語=「ひやめし」

ぬくめる【温める】《動詞・マ行下一段活用》 体・水・液体・空気などを暖める。「風呂・の・ 追い炊き・を・ し・て・ ぬくめる。」「懐炉・で・ 体・を・ ぬくめる。」■自動詞は「ぬくもる」

ぬくもり【温もり】《名詞》 体や心に感じる暖かさ。「湯たんぽ・は・ 朝・に・ なっ・ても・ ぬくもり・が・ 残っ・とる。」

ぬくもる【温もる】《動詞・ラ行五段活用》 体・水・液体・空気などが暖まる。「ゆっくり・ 風呂・に・ 入っ・て・ ぬくもる。」■他動詞は「ぬくめる」

ぬけ【抜け】《名詞》 ①あるべきものが、落ちていること。落ちている内容。「帳面・に・ 付け忘れ・て・ ぬけ・が・ある。」②ものごとに真剣に取り組まない人。頭の働きが鈍い人。「あの・ ぬけ・が・ また・ 失敗・を・ し・やがっ・た。」⇒もれ。⇒ぬけさく、まぬけ〕

ぬけあな【抜け穴】《名詞》 ①通り抜けられる穴。「蟻・の・ ぬけあな・が・ 続い・とる。」②逃げるために、密かに掘った穴。「三木城・が・ 攻めら・れ・た・ とき・ 魚住城・から・ 三木城・まで・ ぬけあな・が・ あっ・た・と・ ゆー・ 言い伝え・が・ 残っ・とる。」

ぬけがら【抜け殻】《名詞》 昆虫や蛇などが脱皮したあと、放置した殻や外皮など。「蝉・の・ ぬけがら・が・ 木ー・に・ いっぱい・ つい・とる。」「蛇・の・ ぬけがら」

ぬけさく【抜け作】《名詞》 ものごとに真剣に取り組まない人。頭の働きが鈍い人。「ぬけさく・や・さかい・ 後先・の・ こと・を・ 考え・とら・へん。」〔⇒ぬけ、まぬけ〕

ぬけだす【抜け出す】《動詞・サ行五段活用》 ①中からそっと抜けて出る。「蜻蛉(とんぼ)・が・ かご・から・ ぬけだし・ても・とる。」②ある状況から逃げ出す。「仕事・から・ ぬけだし・たら・ あか・ん。」

ぬけぬけ【抜け抜け】《副詞と》 あつかましく、恥ずかしさを感じていない様子。しらじらしい様子。「ぬけぬけと・ 嘘・を・ 言ー・やがっ・た。」

ぬけみち【抜け道】《名詞、動詞する》 ①中心的な道ではなくて、あるところへ短い距離で通じている道。また、その道を通って行くこと。「駅・へ・ 行く・ ぬけみち・が・ ある・ねん。」②あるところへ通じている、あまり知られていない道。「工場・の・ 横・を・ 通っ・て・ 海岸・に・ 出・られる・ ぬけみち・を・ 教え・たる。」③逃れることのできる方法・手段。「政治家・は・ いろいろ・ ぬけみち・を・ 考え・とる。」⇒ちかみち〕

ぬけめ()ない【抜け目()ない】《形容詞》 ものごとに打算的である。要領がよく、しっかりしている。「ぬけめがない・ やつ・に・ 騙さ・れ・たら・ あか・ん。」

ぬける【抜ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①あったものが取れたり、なくなったりする。「スコップ・の・ 柄ー・が・ ぬける。」「タイヤ・の・ 空気・が・ ぬけ・た。」②取れてきれいになる。「濁り・が・ ぬけ・た。」③狭いところや、混雑しているところを通り過ぎて、向こう側へ出る。「駅前・を・ ぬける。」「トンネル・を・ ぬける。」④それまでの勢いや力がなくなる。「逆転さ・れ・て・ 気合い・が・ ぬけ・ても・た。」「腰・が・ ぬけ・て・ 歩か・れ・へん。」⑤知恵が足りていない。「ちょっと・ ぬけ・た・ ところ・の・ ある・ 人・や。」⑥漏れて落ちる。「私・の・ 名前・が・ ぬけ・とる。」⑦メンバーからはずれる。そっと、いなくなる。「自治会・の・ 役員・は・ ぬけら・れ・へん・ねん。」「寄り合い・から・ ぬけ・てき・た。」■他動詞は「ぬく」

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2014年7月 9日 (水)

中山道をたどる(150)

松井田宿から岩村田宿まで(30)

 

雨の中の中軽井沢まで

 

 旧軽井沢銀座通りが終わったところで、軽井沢駅に向かう軽井沢本通りに入らずに、中山道歩きとしては離山通りに入ります。中軽井沢に向かう道です。しばらく歩くと、六本辻(写真・左、1314分撮影)に出ます。ラウンドアバウトと呼んでいるようです。外国では道路が交差するところにロータリーが作られているのに出会ったことがありますが、日本ではまだ珍しいと思います。このロータリーから国道18号まではずいぶんの距離がありました。しかも、雨が厳しくなってきました。

 国道に出てからは、市村記念館や軽井沢中学校の前を通ります。次は沓掛の宿なのですが、沓掛は戦後の大火ですべて焼失して昔の面影はないと言います。沓掛時次郎の名前には引かれるのですが、見るべきところが乏しいようです。このあたりで勝手な歩き方をしてもよかろうかという気持ちになって、中学校の前の交差点を南に折れて、しなの鉄道の踏切も越えました。そして西に向かいます。結果としては、注目するようなところもなく、改めてしなの鉄道のガードを潜って北側に帰りました。しばらくすると中軽井沢駅(写真・中、1420)に着きました。全体が黒い色調になっています。旧称は沓掛駅です。雨がさらに強くなってしばらく雨宿りです。ここまで、雨の中をひたすら歩いたことになります。

 空に青いものが見えてきたので歩き始めたら、道路は濡れているのに、あっと言う間に青空が広がりました。再び国道を歩き出してすぐに、浅間山の鬼押し出しに向かう道路(写真・右、1434)があります。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(550)

「明石日常生活語辞典…ぬ」()

 

ぬいぐるみ【縫いぐるみ】《名詞》 ①袋のようなものに綿などを詰めて、人や動物の形などに似せて作ったもの。「孫・は・ 熊・の・ ぬいぐるみ・が・ 好きや・ねん。」②動物などの形に作って、人が中に入って着る布製の衣装。「兵庫県・の・ はばたん・の・ ぬいぐるみ」

ぬいしろ【縫い代】《名詞》 布を縫い合わせるとき、中に縫い込まれる、端の部分。「ぬいしろ・が・ 細い・さかい・ 気ー・ つけ・て・ 縫い・よ。」 

ぬいめ【縫い目】《名詞》 ①縫い合わせた布と布との境目。「ぬいめ・の・ 糸・が・ 切れ・ても・た。」②布の上に見えている、縫った糸目。「まっすぐな・ ぬいめ・が・ 綺麗や。」

ぬいもん【縫い物】《名詞、動詞する》 ①布を裁って、和服・洋服などに縫い上げること。「内職・で・ ぬいもん・を・ する。」②縫って作りあげたもの。「出来上がっ・た・ ぬいもん・を・ 届け・に・ 行く。」⇒さいほう、はりしごと〕

ぬう【縫う】《動詞・ワア行五段活用》 ①糸を通した針で、布などの表と裏とを指し貫いて、つなぎ合わせる。「着物・の・ 破れ・た・ ところ・を・ ぬう。」②体の傷口をとじ合わせる。「怪我・を・ し・て・ 三針・ ぬー・た。」

ぬか【糠】《名詞》 玄米などを精白するときに、はがれた皮が粉になったもの。「ぬか・で・ 筍・の・ あく・を・ 取る。」

ぬかす《動詞・サ行五段活用》 言うという意味を、相手をののしったり、ぞんざいに表現したりするときに使う言葉。「何・を・ あほ・みたいな・ こと・ ぬかし・てけつかる・ねん。」

ぬかす【抜かす】《動詞・サ行五段活用》 入れたり加えたりすべきものを漏らす。あるものを意図的に省略する。「せ・な・ いか・ん・ 仕事・を・ 一つ・ ぬかし・ても・た。」〔⇒おとす〕

ぬかす【抜かす】《動詞・サ行五段活用》 先に進んでいるものをとらえて、それより前に出る。「途中・で・ 五人・ ぬかし・て・ 一番・で・ ゴールインし・た。」〔⇒ぬく、おいぬく、おいこす〕

ぬかづけ【糠漬け】《名詞、動詞する》 ①食べ物を糠に漬けること。「なすび・を・ ぬかずけする。」②糠に漬けて、できあがった食べ物。「ぬかずけ・の・ 胡瓜・が・ うまい。」

ぬかり【抜かり】《名詞》 ものごとを行うときの手続きや手段などが不十分であること。たかをくくって、注意を怠ること。「ぬかり・が・ あっ・たら・ 勝た・れ・へん・ぞ。」〔⇒ゆだん〕

ぬかる【抜かる】《動詞・ラ行五段活用》 手続きや手段などが不十分なまま、ものごとを行う。たかをくくって、注意を怠る。「あんた・が・ ぬかっ・とっ・た・さかい・ わしらー・は・ 負け・ても・た・ん・や。」

ぬき【抜き】《名詞に付く接尾語》 ①続けて相手を負かすことを表す言葉。「三人ぬき・で・ 勝っ・た。」②ものごとを省くことを表す言葉。「練習ぬき・で・ 試合・に・ 出・たっ・て・ 勝た・れ・へん・やろ。」「朝飯ぬき・で・ 検査・を・ 受ける。」

ぬきあめ【抜き飴】《名詞》 薄くなっているところをなめて、溶けることによって一定の形を抜き出せるようにしてある飴。「上手に・ なめ・なんだら・ ぬきあめ・が・ 割れる・ぞ。」

ぬく【抜く】《動詞・カ行五段活用》 ①堅く止められているものや、きちんとはまっているものを外に出す。「板・の・ 釘・を・ ぬく。」「風呂・の・ 栓・を・ ぬく。」②いくつかの中から選ぶ。「棚・から・ 一冊・を・ ぬい・て・ 読む。」③取り払って、きれいにする。「染み・を・ ぬく。」④先に進んでいるものをとらえて、それより前に出る。「一人・ ぬい・て・ ゴールし・た。」⑤気持ちを緩めたり、力を省いたりする。「手ー・ ぬい・たら・ あか・ん。」「気ー・ ぬい・たら・ 負け・や・で。」⇒とりだす。⇒ぬかす、おいぬく、おいこす〕■自動詞は「ぬける」

ぬぐ【脱ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①身に着けているものを取り去る。「帽子・を・ ぬぐ。」「手袋・を・ ぬぐ。」「上着・を・ ぬぐ。」②裸になる。「ぬい・で・ 風呂・に・ 入る。」

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2014年7月 8日 (火)

中山道をたどる(149)

松井田宿から岩村田宿まで(29)

 

少しだけ昔の気分に

 

 芭蕉の句碑(写真・左、1232分撮影)があります。「馬をさへながむる雪のあした哉」は「野ざらし紀行」に出ている句です。そばの説明板には、1843(天保14)に当地の俳人、小林玉蓬によって芭蕉150回忌に建てられたとあります。

 雪が降り積もった朝はすべてが新鮮で、旅人ばかりか馬でさえも普段と印象が違って、その姿を見つめてしまうことだ、という句は、名古屋・熱田での句というのが通説です。

 軽井沢宿は、避暑地としての発展がめざましく、宿場の面影は失われてしまっています。つるや旅館のあたりに古い街並みが残っているだけです。つるやの前に軽井沢宿の石柱(写真・中、1235)があります。

 芭蕉や中山道という雰囲気はピンポイント的で、あとは平成の観光地としての町です。ゆっくり町を歩きます。途中で軽井沢観光会館で一休みしたりして、旧軽井沢(写真・右、1254)を南に下がります。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(549)

「明石日常生活語辞典…に」(10)

 

にんぎょう〔にんぎょー、にんぎょ〕【人形】《名詞》 おもちゃや飾りなどに使うために、土・木・布・セルロイドなどを使って、人の形に似せて作ったもの。「お雛さん・の・ にんぎょー」

にんぎょうげき〔にんぎょーげき、にんぎょげき〕【人形劇】《名詞》 人形を操って演じる劇。「指・で・ にんぎょーしばい・を・ する。」〔⇒にんぎょうしばい〕

にんぎょうしばい〔にんぎょーしばい、にんぎょしばい〕【人形芝居】《名詞》 人形を操って演じる劇。「浄瑠璃・の・ にんぎょーしばい」〔⇒にんぎょうげき〕

にんげん【人間】《名詞》 ①生物の中のひとつとしての人類。「犬・は・ ずーっと・ 昔・から・ にんげん・に・ 飼わ・れ・とる。」②個々人の性格・気性・人物など。「あいつ・は・ にんげん・が・ 悪い。」「にんげん・が・ でき・とら・ん。」◆②の意味の場合、相手を突き放して批判的に述べるときは、「ひと」よりも「にんげん」を使うことが多い。〔⇒ひと、しと。⇒ひとがら、しとがら〕

にんじつ【忍術】《名詞》 人目をあざむいたり、人目に付かないようにしたりして、すばやく行動する術。「水・の・ 上・を・ にんじつ・で・ 渡っ・ていく。」〔⇒にんじゅつ〕

にんじつつかい【忍術使い】《名詞》 人目に付かないようにして、すばやく行動する術をわきまえている人。「にんじつつかい・が・ 屋敷・に・ 忍び込ん・でくる・ 話・を・ 読ん・だ。」〔⇒にんじゅつつかい〕

にんじゃ【忍者】《名詞》 忍術を使う人。「伊賀・の・ にんじゃ・が・ 出・てくる・ 話」

にんじゅつ【忍術】《名詞》 人目をあざむいたり、人目に付かないようにしたりして、すばやく行動する術。「にんじゅつ・で・ ドロンと・ 消える。」〔⇒にんじつ〕

にんじゅつつかい【忍術使い】《名詞》 人目に付かないようにして、すばやく行動する術をわきまえている人。「にんじゅつつかい・に・ なっ・て・ 高い・ 屋根・に・ 飛び乗り・たい・なー。」〔⇒にんじつつかい〕

にんじょう〔にんじょー〕【人情】《名詞》 人が一般的に持っている気持ち。人に優しくする心。「震災・の・ 時・は・ にんじょー・が・ 身・に・ しみ・た。」〔⇒にんじょうみ〕

にんじょうみ〔にんじょーみ〕【人情味】《名詞》 人に優しくする心。「にんじょーみ・の・ ある・ 人」〔⇒にんじょう〕

にんじん【人参】《名詞》 赤みがかった太い根を食用にする野菜。「西洋・の・ にんじん・が・ 多(おー)なり・まし・た・な。」〔⇒ねんじん〕

にんずう〔にんずー〕【人数】《名詞》 人の数。「風邪・で・ 欠席し・とる・ 人・の・ にんずー」〔⇒あたまかず〕

にんそう〔にんそー〕【人相】《名詞》 ①人の顔の形や様子。「どんな・ にんそー・の・ 人・が・ 来・た・ん・かいな。」②顔にあらわれた性格や運勢。「にんそー・で・ 占う。」

にんにく【大蒜】《名詞》 においの強い、地下の球形の茎を食べる野菜。「にんにく・の・ におい・の・ きつい・ ギョーザ」

にんやか【賑やか】《形容動詞や》 ①人やものがたくさん集まって、活気のある様子。「にんやかな・ 町」②明るくて陽気であったり、よくしゃべったりする様子。「にんやかな・ 人・は・ みんな・に・ 好か・れる。」〔⇒にぎやか、にんぎゃか〕

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2014年7月 7日 (月)

中山道をたどる(148)

松井田宿から岩村田宿まで(28)

 

避暑地を歩く

 

 碓氷峠を越えて、いよいよ軽井沢宿に向かって下り始めます。立派な舗装道路です。静かな道を別荘をあちらこちらに見ながら歩きます。白樺などの木立の緑が鮮やかです(写真・左、1220分撮影)

 あまりにも快適な道であり、ほとんど車も通りません。これが本当に中山道の道に擬せられている道なのかと不安になるほどです。

 しだいに高度が下がってきて、旅人が別れを惜しんだという、矢ヶ崎川に架かる二手橋(写真・中、1227)を渡ります。川にはほとんど水がありません。

 軽井沢避暑地発祥の地(写真・右、1231)に来ました。カナダ人の宣教師であるショーが故郷に似たところとして軽井沢を選んで避暑地としてことが、この地の発展の基礎なりました。ショーの別荘第1号と教会があります。1886(明治19)に軽井沢に住み始めということです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(548)

「明石日常生活語辞典…に」()

 

にらみつける【睨み付ける】《動詞・カ行下一段活用》 鋭い目つきで、強く目を見据える。「きつい・ 目ー・で・ にらみつけら・れ・た。」

にらみっこ【睨みっこ】《名詞、動詞する》 向かい合って口をつぐんで相手を見つめあって、笑い出した方を負けとする、子どもの遊び。「怒っ・た・ 顔・を・ し・て・ にらみっこする。」〔⇒にらみあい、にらんみゃい、にらみごく、にらめっこ〕

にらむ【睨む】《動詞・マ行五段活用》 ①鋭い目つきでじっと見つめる。「電車・の・ 中・で・ 足・を・ 踏ん・で・ にらま・れ・た。」②見当をつける。目星をつける。「たぶん・ あいつ・が・ し・た・ん・やろ・と・ にらん・どん・ねん・けど・な。」③特別な見方で監視したり警戒したりする。「失敗し・て・ 課長・に・ にらま・れ・とる・ねん。」

にらめっこ【睨めっこ】《名詞、動詞する》 向かい合って口をつぐんで相手を見つめあって、笑い出した方を負けとする、子どもの遊び。「にらめっこし・て・ 相手・を・ 笑わし・て・ 勝っ・た。」〔⇒にらみあい、にらんみゃい、にらみごく、にらみっこ〕

にらんみゃい【睨んみゃい】《名詞、動詞する》 ①仲の悪い状態。また、そのような間柄。「仲・が・ 良()ー・のー・て・ にらんみゃい・ばっかし・ し・とる。」②向かい合って口をつぐんで相手を見つめあって、笑い出した方を負けとする、子どもの遊び。「にらんみゃい・は・ 負ける・さかい・ し・とー・ない・ねん。」〔⇒にらみあい。⇒にらみごく、にらみっこ、にらめっこ〕

にらんみゃう【睨んみゃう】《動詞・ワア行五段活用》 ①鋭い目つきで、互いにじっと見つめる。「相撲取り・が・ 土俵・で・ にらんみゃう。」②仲の悪い状態が続く。敵対する。「にらみおー・て・ 喧嘩し・て・ばっかり・や。」〔⇒にらみあう〕

にる【似る】《動詞》 互いに、同じように見える。「よー・ に・た・ 親子・や。」「あんた・と・ に・とる・よーな・ 考え方・を・ し・てます。」◆「にる」は瞬間的なことを表す言葉でないから、継続を表す助動詞「とる」とつながって、「に・とる」という言い方をすることが多い。「にる」の活用は、いちおうナ行上一段活用とするが、未然形は「にー・へん(にー・ひん)」「にや・へん」「にら・へん」などになることもあり、五段活用に近づいているようにも思われる。

にわ【庭】《名詞》 ①家屋や施設などの敷地内で、草花や木が植えてあるところ。「にわ・に・ 花壇・を・ 作る。」②家屋の中の、土間の部分。「にわ・で・ 餅つき・を・ する。」「にわ・に・ 立っ・とら・んと・ 上がっ・てください。」

にわいし【庭石】《名詞》 庭の景観を良くするために置いてある石。庭に置くための石。「りっぱな・ にわいし」

にわかあめ【俄雨】《名詞》 ひとしきり降って止み、すぐに晴れる雨。急に降り出す雨。「にわかあめ・で・ 狐の嫁入り・や。」〔⇒そばえ、とおりあめ〕

にわき【庭木】《名詞》 庭の景観を良くするために植えてある木。庭に植えるための木。「にわき・の・ 枝・を・ 払う。」

にわとり【鶏】《名詞》 肉や卵を食用とするために飼育され、鶏冠を持ち、翼が小さくて上手に飛べない鳥。「にわとり・を・ つぶし・て・ 鋤焼き・を・ する。」〔⇒とり〕

にん【人】《接尾語》 ①人の数を表す言葉。「五にん・が・ 揃っ・た。」②そのような性質や傾向をそなえているということを表す言葉。「苦労にん・や・さかい・ 人・の・ 気持ち・を・ よー・ わかっ・てくれる。」

にんがつ【二月】《名詞》 一年の十二か月のうちの、二番目の月。◆一月、二月、三月……の数字部分を二音節で発音するために、二月(にんがつ)、四月(しんがつ)、十二月(じゅうにんがつ)と言うことがある。五月(ごんがつ)、九月(くんがつ)とは言わない。容量を表すときには五合(ごんごう)と言うことが多い。

にんき【人気】《名詞》 世間の人たちから受ける、望ましい評判。「テレビ・に・ 出・て・ にんき・が・ 出・てき・た。」

にんぎゃか【賑んぎゃか】《形容動詞や》 ①人やものがたくさん集まって、活気のある様子。「今日・の・ 晩ご飯・は・ にんぎゃかや・なー。」「にんぎゃかな・ 祭り」②明るくて陽気であったり、よくしゃべったりする様子。「にんぎゃかな・ 子ー・で・ ひとり・で・ しゃべっ・とる。」〔⇒にぎやか、にんやか〕

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2014年7月 6日 (日)

中山道をたどる(147)

松井田宿から岩村田宿まで(27)

 

日本武尊と伊達政宗

 

 神社の境内に、景行天皇の皇子である日本武尊が、亡くなった妃の弟橘姫を偲んで「吾妻はや」と嘆いたところという表示(写真・左、1133分撮影)があります。日本書紀と注記があります。ただし、同じ話は古事記にも書かれていて、「吾妻はや」と嘆息したのは、古事記では足柄の坂(神奈川県)でのことになっています。

 伊達政宗の発句の説明板(写真・中、1140)があります。「夏木立 花は薄井の 峠かな」という句だそうです。この花は桜なのでしょうか。夏木立の頃ですから別の花なのでしょうか。

 神社から下りてくると茶店があります。神社の位置の真っ正面ではないと思いますが、茶店の前に県境の表示(写真・右、1148)があります。安中市から軽井沢町へ下ることになります。軽井沢の町への真っ赤な路線バスの姿があります。有り難いことに、登っている間はまったく雨が降らず、頂上に着いたときから小雨が降り始めました。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(547)

「明石日常生活語辞典…に」()

 

にゅうがくしけん〔にゅーがくしけん〕【入学試験】《名詞》 学校に入ることを希望する人に対して、選考をするための考査・検査など。「にゅーがくしけん・に・ とーる・よーに・ 勉強する。」〔⇒にゅうし〕

にゅうし〔にゅーし〕【乳歯】《名詞》 乳幼児の時に生えて、6歳ごろから抜けて永久歯に生え替わる歯。「下・の・ にゅーし・が・ 取れ・たら・ 便所・の・ 屋根・に・ ほりあげる・ん・や。」

にゅうし〔にゅーし〕【入試】《名詞》 学校に入ることを希望する人に対して、選考をするための考査・検査など。「にゅーし・に・ とーる〔=合格する〕。」〔⇒にゅうがくしけん〕

にゅうしゃ〔にゅーしゃ〕【入社】《名詞、動詞する》 会社に採用されて、勤めるようになること。「にゅーしゃし・て・ 三年目・や・ねん。」

にゅうじょう〔にゅーじょー〕【入場】《名詞、動詞する》 会場や式場などの内に入ること。「にゅーじょー・の・ 行進・を・ する。」「にゅーじょー式」「にゅーじょー券」 

ニュース〔にゅーす〕【英語=news】《名詞》 ①新しい出来事。出来事を知らせること。「何・ぞ・ おもろい・ にゅーす・は・ あら・へん・か。」②ラジオ・テレビ・新聞などで報道される出来事や、それを扱う番組や記事。「この頃・の・ にゅーす・に・は・ 暗い・ こと・が・ ぎょーさん・ ある・なー。」

にゅうせん〔にゅーせん〕【入選】《名詞、動詞する》 作品などが、優れたものとして選ばれること。「にゅーせんし・た・さかい・ 展覧会・に・ 出し・てもらえる。」◆作品などの評価段階の一つとして使われる場合は、「入選」の上に「特選」が設けられたりする。■対語=「らくせん」

にゅうどうぐも〔にゅーどーぐも〕【入道雲】《名詞》 夏空に、もくもくと立ち上るように見える雲。積乱雲。「にゅーどーぐも・が・ 出・て・ 今日・も・ 暑い・なー。」

にょうぼう〔にょーぼー、にょーぼ〕【女房】《名詞》 妻。◆親しみを込めて言っている感じがするが、ややくだけた言い方でもある。「にょーほー・が・ こしらえ・てくれ・た・ 弁当・ 持っ・て・ 会社・へ・ 行っ・とる・ん・や。」

によい【匂い・臭い】《名詞》 ①漂って鼻に感じるもの。嗅覚を刺激するもの。「煎餅屋・から・ こばしー〔=香ばしい〕・ によい・が・ し・てくる。」②気持ち悪く、くさく感じるもの。「煙草・の・ によい・は・ 嫌いや。」〔⇒におい、かざ、かだ、かおり〕

によう【匂う・臭う】《動詞・ワア行五段活用》 ①漂ってきて鼻に感じる。嗅覚を刺激するものがある。「食堂・から・ カレー・が・ によー・てくる。」②気持ち悪く、くさく感じる。「饐()え・て・ によー・てくる。」〔⇒におう、かざる、かだる。⇒かおる〕

にら【韮】《名詞》 強い匂いがするが、細長くて平たい葉を食用とする野菜。「にら・と・ 卵・で・ お吸い物・を・ 作る。」

にらみあい【睨み合い】《名詞、動詞する》 ①仲の悪い状態。また、そのような間柄。「あいつ・と・は・ いつも・ にらみあい・や。」②向かい合って口をつぐんで相手を見つめあって、笑い出した方を負けとする、子どもの遊び。「にらみあいし・たら・ いっつも・ 笑(わろ)・て・ 負け・てまう・ねん。」〔⇒にらんみゃい。⇒にらみごく、にらみっこ、にらめっこ〕

にらみあう【睨み合う】《動詞・ワア行五段活用》 ①鋭い目つきで、互いにじっと見つめる。「道・で・ 犬・が・ にらみおー・とる。」②仲の悪い状態が続く。敵対する。「あの・ 二人・は・ いっつも・ にらみおー・て・ばっかり・や。」〔⇒にらんみゃう〕

にらみごく【睨みごく】《名詞、動詞する》 向かい合って口をつぐんで相手を見つめあって、笑い出した方を負けとする、子どもの遊び。「にらみごく・を・ し・たら・ おかしー・て・ 笑(わろ)・て・ いつも・ 負け・てまう。」〔⇒にらみあい、にらんみゃい、にらみっこ、にらめっこ〕

にらみだい【睨み鯛】《名詞》 大きく目を見開いたように見える焼鯛。「正月・に・ にらみだい・を・ 置い・て・ 祝う。」

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2014年7月 5日 (土)

中山道をたどる(146)

松井田宿から岩村田宿まで(26)

 

国境にふたつの神社

 

 上州・信州国境の神社の境内を歩きます。

 狛犬(写真・左、1130分撮影)があって、室町時代中期の作だという説明があります。なんとも愛嬌のある狛犬で、威嚇するような身構えがありません。

 石の風車(写真・中、1131)があります。1688(元禄元年)の建立です。人々が親しんで、追分節にも歌いこまれているということです。

 この神社は、県境にありますから、群馬県側を熊野神社と呼び、長野県側を熊野皇大神社と呼んで、賽銭箱が2つ並んでいます(写真・右、1132)。両方ともにお詣りするようにと書いてあります。ちゃっかりしているようにも感じます。

 富士山の山頂は静岡・山梨両県の境界がきちんと引かれていないのですが、碓氷峠の頂上の県境は明確であって、しかも共存しあっているのは、ほほえましいと思います。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(546)

「明石日常生活語辞典…に」()

 

にぶる【鈍る】《動詞・ラ行五段活用》 ①力や勢いが弱くなる。腕前が落ちる。「勘・が・ にぶっ・てき・た。」②切れ味が悪くなる。鋭さがなくなる。「包丁・が・ にぶっ・た。」

にほん【日本】《名詞》 我が国の名。「にほん・の・ 昔話・を・ 聞かし・たる。」〔⇒にっぽん〕

にほんご【日本語】《名詞》 日本人が国語として、昔から使い今も使っている言葉。「にほんご・に・ カタカナ・が・ 多(おー)・ なり・まし・た・な。」〔⇒にっぽんご〕

にほんしゅ【日本酒】《名詞》 米を発酵させて作る日本特有の酒。「冬・は・ にほんしゅ・の・ 熱燗・が・ よろしー・な。」〔⇒さけ、せいしゅ〕

にほんじん【日本人】《名詞》 我が国の国籍を持っている人。「にほんじん・も・ よー・ 外国・へ・ 行く・よーに・ なっ・た。」〔⇒にっぽんじん〕

にほんのうえん〔にほんのーえん〕【日本脳炎】《名詞》 蚊が媒介して夏に流行することが多く、高熱が出る感染症。「蚊ー・に・ かま・れ・たら・ にほんのーえん・に・ なる・ぞ。」

にほんばれ【日本晴れ】《名詞》 雲一つなく晴れ渡った空。「にほんばれ・で・ 運動会・が・ でけ・た。」

にほんま【日本間】《名詞》 畳を敷いて、襖・障子などの建具がある、和風の部屋。「襖・や・ 障子・の・ ある・ にほんま・は・ 気持ち・が・ えー。」〔⇒わしつ【和室】■対語=「ようま【洋間】」「ようしつ【洋室】」

にもつ【荷物】《名詞》 ①持ち運んだり、運送したりする物。運ばれる物。「旅行・の・ 前・に・ にもつ・を・ 送っ・とく。」「にもつ・に・ なる・けど・ 持っ・てかえっ・ておくん・なはれ。」②負担があって、厄介に感じるもの。手数のかかるもの。任務となっているもの。「にもつ・を・ 先・に・ 片付け・た・ 方・が・ 気ー・が・ 楽や。」〔⇒に〕

にもの【煮物】《名詞》 食べ物を煮ること。味を付けて煮た食べ物。「蛸・を・ にもの・に・ する。」「鯖・の・ にもの・を・ 食べ・たい。」

にやう【似合う】《動詞・ワア行五段活用》 よく釣り合う。ふさわしいものになる。「その・ 服・ あんた・に・ よー・ にやい・ます・な。」〔⇒にあう〕

にやっと《副詞、動詞する》 意味ありげに軽く笑う様子。一瞬、笑い顔になる様子。「人・の・ 顔・を・ 見・て・ にやっと・ 笑い・やがった。」

にやにや《副詞と、動詞する》 声を出さずに、意味ありげに軽い笑いを浮かべる様子。「にやにやし・て・ あいつ・の・ 気持ち・が・ わから・へん。」

にゃんこ《名詞》 家で飼われることが多い動物で、小さくしなやかな体で敏捷な動作をする動物。「夜中・に・ にゃんこ・が・ 鳴い・て・ やかましー。」「上がり目・ 下がり目・ ぐるりと・ 回っ・て・ にゃんこ・の・ 目」◆幼児語。〔⇒にゃんにゃん、ねこ〕

にゃんにゃん《名詞》 家で飼われることが多い動物で、小さくしなやかな体で敏捷な動作をする動物。「可愛い・ にゃんにゃん・を・ 抱い・とる。」◆幼児語。〔⇒にゃんこ、ねこ〕

にゃんにゃん《副詞と》 猫の鳴き声を表す言葉。「にゃんにゃんと・ うるそーに・ 鳴い・とる。」

にゅういん〔にゅーいん〕【入院】《名詞、動詞する》 病気・怪我などを治すために、あるいは検査をするために、ある期間、病院に入ること。「にゅーいんし・とる・そーや・さかい・ 見舞い・に・ 行っ・たら・へん・か。」

にゅうえん〔にゅーえん〕【入園】《名詞、動詞する》 ①一定の年齢になって、幼稚園や保育園に入ること。「今年・から・ 保育園・に・ にゅーえん・を・ さし・ます・ねん。」②見学などのために、公園や動物園などに入ること。「にゅうえん料・は・ なんぼ・です・か。」

にゅうがく〔にゅーがく〕【入学】《名詞、動詞する》 一定の年齢に達して、また、試験に合格して、小学校・中学校・高等学校に入ること。「中学校・に・ にゅうがくする。」

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2014年7月 4日 (金)

中山道をたどる(145)

松井田宿から岩村田宿まで(25)

 

分水嶺

 

 神社のすぐ前が安政遠足決勝点(写真・左、1129分撮影)です。いよいよ着きました。次の日曜日には競技参加者たちの姿であふれることでしょう。

 神社の石段(写真・中、1129)が続いています。碓氷峠の頂上、群馬・長野の県境に二つの神社があります。

 まずは、山口誓子の句碑(写真・右、1129)が目に入ります。

 

  剛直の 冬の妙義を 引寄せる

 

と書いてあります。碓氷峠の頂上から群馬県側の妙義山を眺めてよんだ句です。妙義山は1104メートル、碓氷峠よりも低い位置になります。空はどんよりとして、ここに来て、小雨が降り始めました。妙義は見えません。

 この辺りが分水嶺です。群馬側へは碓氷川から烏川を経て、利根川となって太平洋へ注ぎます。長野側へは千曲川から信濃川となって日本海に注ぎます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(545)

「明石日常生活語辞典…に」()

 

にっちもさっちも《副詞》 どうにも動きがとれない様子。窮地に追い込まれた様子。◆後ろに打ち消しの言葉を伴う。「道・が・ 渋滞し・て・ にっちもさっちも・ いか・なんだ。」

にっちゅう〔にっちゅー〕【日中】《名詞》 朝から夕方までの間。太陽の出ている明るい間。「にっちゅー・に・ 日当たり・の・ えー・ 部屋」「にっちゅー・も・ お日さん・の・ 顔・は・ 見・なんだ。」〔⇒ひるま〕

にっちょうび〔にっちょーび〕【日っちょう日】《名詞》 ①休日とみなされることが多い日で、1週間に七曜を割り当てた、その最初の日。「にっちょーび・に・ 運動会・を・ 開く。」②休みであること。動かないこと。「商店街・の・ にっちょーび・は・ 店・に・ よっ・て・ 違う・ん・や。」〔⇒にちよう、にちようび。⇒にち〕

にっちょく【日直】《名詞》 昼間または休日に当番にあたること。また、そのような役目を持った人。「月・に・ 二回・ にっちょく・が・ 当たる・ こと・に・ なっ・とる。」

にってい〔にってー〕【日程】《名詞》 ①その日やその時間帯について、時間を追って計画している具体的な内容。「この・ 日・は・ どんな・ にってー・に・ なっ・とる・ん・やろ・か。」②それを催す日の予定。日取り。「運動会・の・ にってー・は・ いつ・です・か。」

にっとう〔にっとー〕【日当】《名詞》 その仕事や任務に対して、一日単位で計算して支払われる給料や手当。「にっとー・を・ 出さ・んと・ 手伝い・に・は・ 来・てくれ・へん。」

にっぽん【日本】《名詞》 我が国の名。「にっぽん・は・ 島国・や。」〔⇒にほん〕

にっぽんご【日本語】《名詞》 日本人が国語として、昔から使い今も使っている言葉。「にっぽんご・の・ 上手な・ 外国人・も・ 増え・た。」〔⇒にほんご〕

にっぽんじん【日本人】《名詞》 我が国の国籍を持っている人。「にっぽんじん・の・ 寿命・が・ だんだん・ 長(なご)ー・ なっ・てき・とる。」〔⇒にほんじん〕

につまる【煮詰まる】《動詞・ラ行五段活用》 煮えて水分がなくなる。「カレー・が・ につまっ・た・さかい・ 水・を・ 足さ・んと・ いか・ん。」■他動詞は「につめる」

につめる【煮詰める】《動詞・マ行下一段活用》 水分がなくなるまで煮る。「いかなご・を・ につめ・て・ 釘煮・に・ する。」■自動詞は「につまる」

になう【担う】《動詞・ワア行五段活用》 ①二人で、棒などを使って、一つの荷物をかつぐ。「大けな・ 石・を・ 二人・で・ になう。」②一人で、棒などを使って、荷物を前後に分けてかつぐ。「水・を・ 入れ・た・ たんご〔=長い桶〕・を・ にのー・ていく。」〔⇒いなう〕

にはいず【二杯酢】《名詞》 酢と、醤油(または塩)とを混ぜ合わせた調味料。「にはいず・に・ 漬け・た・ 胡瓜」■類語=「さんばいず」

にばんて【二番手】《名詞》 質、程度、等級などが最上のものより劣っていること。また、そのようなもの。「この・ 品物(しなもん)・は・ にばんて・や。」「にばんて・や・ 三番手・の・ もの・を・ 安(やす)ー・ 売っ・とる・ 店」〔⇒にりゅう〕■類語=「いちばんて」「さんばんて」「よんばんて」……

にばんなり【二番成り】《名詞》 ①二度にわたって収穫できる豆・胡瓜・茄子・西瓜などを、二度目に収穫すること。第二期の結実。「にばんなり・の・ 胡瓜」■類語=「いちばんなり」

にひゃくとおか〔にひゃくとーか〕【二百十日】《名詞》 九月初めの台風が来るのが多い頃で、立春から数えて二百十日目の日。「今年・は・ にひゃくとーか・に・ 荒れ・ん・で・ よかっ・た。」

にぶい【鈍い】《形容詞》 ①切れ味が悪い。よく切れない。「にぶい・ ナイフ・を・ 研ぐ。」②人の動いたり考えたりする力がすばしこくない。気が利かない。鈍感だ。「今日・は・ 頭・が・ ちょっと・ にぶい。」③色が濁っている。「にぶい・ 青」④音が低く、澄んでいない。「たたい・たら・ ドーン・とゆー・ にぶい・ 音・が・ し・た。」⇒とろい、のろい〕

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2014年7月 3日 (木)

中山道をたどる(144)

松井田宿から岩村田宿まで(24)

 

おおらかな東歌の世界

 

 子持山(写真・左、1048分撮影)へは少し分け入って歩かなければならないのですが、説明板は中山道の道沿いに立てられています。碓氷峠の頂上へと急ぎますから、寄り道はしません。この地点にはなんと道路が通じていて、小型トラックでやってきて作業をしている人がいます。

 その説明板には、万葉集の歌が書かれています。巻14の歌です。

 

 子持山若かへるてのもみつまで寝()もと我()は思()ふ汝()はあどか思()

 

 この巻は東歌を集めたものです。東歌とは東国地方の歌で、作者は不詳の歌の集まりです。この歌は相聞往来の歌に分類されています。恋の歌です。歌の意味は、子持山の若い楓が色づくまであなたと共寝をしていようと私は思うが、あなたはどう思うか、という意味です。なんともおおらかな恋の歌です。

 歩き続けていきますと「安政遠足ゴールまであと1㎞」(写真・中、1111)という表示があって、励まされて先へ急ぎます。道がゆるやかになって(写真・右、1120)そろそろ終着点という雰囲気が漂います。碓氷貞兼霊社、仁王門跡、思婦石などの前を通って歩き続けます。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(544)

「明石日常生活語辞典…に」()

 

にちばん【日番】《名詞》 一日ごとに代わり合って当番をする仕事。また、それに当たる人。「にちばん・が・ 黒板・を・ 消す。」■類語=「しゅうばん」

にちゃこい《形容詞》 ①粘り気がある。「にちゃこい・ チューインガム・が・ 歯ー・に・ ひっつい・た。」②執拗で煩わしい。つきまとうようにして、うるさい。「にちゃこい・ もの・の・ 言い方・を・ する・ 人・や。」〔⇒ねちゃこい、ねちこい。ひつこい、しつこい〕

にちゃつく《動詞・カ行五段活用》 粘り気のあるものが取れないで、くっついたまま粘っている。「握り飯・を・ 握っ・た・さかい・ ご飯粒・が・ 手ー・の・ 先・で・ にちゃつい・とる。」〔⇒ねちゃつく、ねばりつく〕

にちゃにちゃ《形容動詞や、動詞する》 粘り気のあるものが付いて、不快に感じる様子。「ガム・を・ 踏ん・で・ 靴・の・ 裏・が・ にちゃにちゃや。」〔⇒ねちねち、ねちゃねちゃ、ねばねば〕

にちよう〔にちよー〕【日曜】《名詞》 ①休日とみなされることが多い日で、1週間に七曜を割り当てた、その最初の日。「にちよー・は・ 野球・を・ 見・に・ 行く。」②休みであること。動かないこと。「今日・は・ 耳・が・ にちよー・や。」〔⇒にちようび、にっちょうび。⇒にち〕

にちようび〔にちよーび〕【日曜日】《名詞》 ①休日とみなされることが多い日で、1週間に七曜を割り当てた、その最初の日。「にちよーび・は・ 朝・ ゆっくりと・ 起きる。」②休みであること。動かないこと。「時計・が・ にちよーび・に・ なっ・とる。」〔⇒にちよう、にっちょうび。⇒にち〕

にちようひん〔にちよーひん〕【日用品】《名詞》 家庭でふだん、毎日のように使う品物。「コンビニ・で・ にちよーひん・を・ 買う。」

につ【満つ】《動詞・タ行五段活用》 海面が上がる。潮が寄せてくる。「潮干狩り・は・ にっ・てくる・ 前・に・ 終わり・に・ し・ょー。」〔⇒ねる〕■対語=「ひく」

にっか【日課】《名詞》 毎日きまってする仕事や任務。日々に割り当ててする仕事や任務。「風呂掃除・は・ 子ども・の・ にっか・に・ し・てます。」

にっき【日記】《名詞》 毎日の出来事や感じたことなどをまとめて記録するもの。「夏休み・の・ 宿題(しくだい)・の・ にっき」

にっき【肉桂】《名詞》 肉桂(にっけい)の木の皮を乾燥させて香料としたもの。「にっき・の・ 入っ・た・ ケーキ」

にっきゅう〔にっきゅー〕【日給】《名詞》 一日いくらと決めた給料。「アルバイト・は・ にっきゅー・で・ 貰(もろ)・とる・ん・や。」■類語=「げっきゅう」

にづくり【荷造り】《名詞、動詞する》 送ったり運んだりするために、荷物をくくったり、包んだりすること。「しっかり・ にづくりし・とか・んと・ ほどけ・て・ 割れ・まっ・せ。」

につけ【煮付け】《名詞、動詞する》 食べ物によく味がしみ込むように煮たもの。「今・は・ 鯖・の・ につけ・が・ 美味い・ 頃・や。」

にっこう〔にっこー〕【日光】《名詞》 太陽の光。「にっこー・が・ よー・ 当たる・ 部屋」

にっこうしゃしん〔にっこーしゃしん〕【日光写真】《名詞》 子どもの玩具として作られていたもので、白黒反転した絵の描かれた原版を印画紙の上に重ねて、日光に当てて感光させるようにしたもの。「にっこーしゃしん・は・ 自分・でも・ 絵ー・が・ 描ける。」

にっこり《副詞と、動詞する》 嬉しそうに、声を出さずに笑顔をつくる様子。「にっこりさ・れ・たら・ こっち・も・ 嬉しー・ なり・ます・なー。」〔⇒にこっと〕

にっし【日誌】《名詞》 学校・会社・団体などで、毎日の出来事などを記録しておくもの。「一日・の・ 終わり・に・ にっし・を・ 書く。」

にっしゃびょう〔にっしゃびょー〕【日射病】《名詞》 強い日光にさらされたときに、高い熱が出たり意識を失ったりする病気。「にっしゃびょー・に・ なら・ん・よーに・ 帽子・を・ 被っ・て・ 行き・なはれ。」

にっすう〔にっすー〕【日数】《名詞》 経過したり累積したりする日の数。「出席し・た・ にっすー・が・ 多かっ・た。」〔⇒ひにち〕

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2014年7月 2日 (水)

中山道をたどる(143)

松井田宿から岩村田宿まで(23)

 

峠道の食べ物と飲み物

 

 戦場が原に向かって上っていくのが山中坂(写真・左、1034分撮影)です。たしかに急な坂ですが、茶屋で食べ物を補給しなければ乗り切れなかったようには思いません。「飯食い坂」と呼ばれて、山中茶屋の繁栄の理由になったようですが、距離はそんなに長くはありません。この坂が待ち受けているから茶屋で食っていけ、というのは当時のコマーシャル作戦であったのかもしれません。

 それにしても、現在は町中には随所に自動販売機があるのですが、坂本から碓氷峠の頂上までの道には、水や餅を得ようとしてもその販売所はありません。峠道での食べ物に限って言うと、江戸時代の方が現在よりも多彩で、容易に得られたのでしょう。

 一つ家跡(写真・中、1042)というのは老婆がいて旅人を苦しめたというところのようですが、どんな言いがかりをつけたのでしょうか。

 戦場が原(写真・右、1047)は古戦場です。戦国時代などは日本全国が戦場となって、山や峠も例外ではなかったのでしょう。地図を見ると、群馬県と長野県の県境が少しずつ近づいてきていることを感じるようになりました。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(543)

「明石日常生活語辞典…に」()

 

にしめ【煮染め】《名詞》 野菜・魚・肉などをよく煮て、醤油などの煮汁をじゅうぶんにしみ込ませたもの。「台風・で・ 停電・に・ なっ・たら・ いか・ん・さかい・ にしめ・を・ こしらえ・とく。」〔⇒おにし〕

にしめる【煮染める】《動詞・マ行下一段活用》 野菜・魚・肉などをよく煮て、醤油などの煮汁をじゅうぶんにしみ込ませる。◆着ているものが汗などで汚れた場合に、比喩表現のようにして、「よー・ にしめ・た・ シャツ・を・ 着・とる。」と言うことがある。

にじゅう〔にじゅー〕【二重】《名詞》 二つ重ねること。二つが重なること。「お祝い・を・ にじゅー・に・ もろ・た。」

にじゅむ【滲む】《動詞・マ行五段活用》 ①液体などが、染みて広がる。「半紙・に・ にじゅん・だ・ 字ー・も・ 味・が・ ある・なー。」②汗や血や涙などが、内からうっすらと出る。「涙・が・ にじゅん・でき・とる・さかい・ もー・ こらえ・たり・なはれ。」〔⇒にじむ〕

にしん【鰊】《名詞》 卵巣を数の子として加工する、北の海にすむ体長30センチほどの魚。「にしん・の・ 蕎麦」

にじる【躙る】《動詞・ラ行五段活用》 座ったままで、膝を動かして近づく。「痺れ・が・ きれ・て・ 立た・れ・へん・ので・ にじん・で・ 動い・てん。」

ニス〔にす〕【英語=varnishの略】《名詞》 木材の艶を出すために使う、木のやにをアルコールで溶かして作った塗料。「工作・で・ 作っ・た・ 本立て・に・ にす・を・ 塗る。」

にせ【偽】《名詞》 ①本物に似せて作っているが本物でないこと。また、そのようなもの。「にせ・の・ ハンドバック」②その人にように見せかけた別の人。ごまかして他の職業や身分を装う人。「にせ・の・ 子ども・が・ 電話・を・ かけ・てくる・ 詐欺」〔⇒にせもん。⇒まがいもん〕■対語=「ほんまもん」「ほんもの」「ほんもん」

にせもん【偽物・偽者】《名詞》 ①本物に似せて作っているが本物でないこと。また、そのようなもの。「にせもん・や・けど・ よー・ でけ・た・ 品物・や。」②その人にように見せかけた別の人。ごまかして他の職業や身分を装う人。「にせもん・の・ お医者はん・が・ 捕まっ・た・そーや。」〔⇒にせ。⇒まがいもん〕■対語=「ほんまもん」「ほんもの」「ほんもん」

にたかよったか【似たか寄ったか】《形容動詞や》 優劣や異同・変化に、大きな違いがない様子。「にたかよったかの・ 点数・を・ 取る。」〔⇒にたりよったり〕

にたっと《副詞、動詞する》 気味悪い感じや、皮肉を込めたような表情などで笑う様子。「にたっと・ し・た・ので・ 気・に・ なっ・た。」

にたにた《副詞と、動詞する》 気味悪い感じや、皮肉を込めたような表情などを表す様子。「にたにたし・て・ 気持ち・が・ 悪い。」

にたりよったり【似たり寄ったり】《形容動詞》 優劣や異同・変化に、大きな違いがない様子。「どこ・の・ 店・も・ にたりよったり・の・ 値ー・や。」〔⇒にたかよったか〕

にち【日】《名詞》 休日とみなされることが多い日で、1週間に七曜を割り当てた、その最初の日。「土ー・にち・は・ 連休や。」〔⇒にちよう、にちようび、にっちょうび〕

にち【満ち】《名詞》 海面が周期的に昇降する現象で、海面が上がること。また、その状態。「今日・は・ 昼から・に・ にち・に・ なる。」■対語=「ひき」

にち【日】《接尾語》 ①日数を数えるときに使う言葉。「一にち・か・ 二日・は・ 様子・を・ 見・とこ。」②日の順番を数えるときに使う言葉。「二月・の・ 十三にち・に・ 開催する。」◆十までは、「いちにち」「ふつか」「みっか」「よっか」「いつか」「むいか」「なぬか」「ようか」「ここのか」「とうか」と数えて、「か」を使うことが多いが、「ににち」「さんにち」…という数え方もする。十を超えると「じゅういちにち」「じゅうににち」…となって「にち」を使うことが多くなる。

にちにちそう〔にちにちそー〕【日日草】《名詞》 先が五つに裂けた花を、夏から秋にかけて次々と咲かせる草。「にちにちそー・の・ かいらしー・ ピンク・の・ 花」

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2014年7月 1日 (火)

中山道をたどる(142)

松井田宿から岩村田宿まで(22)

 

山中の茶屋の一大集落

 

 木立の間の歩きやすい道をたどっていると、なだらかな上り坂になって、入道くぼ(写真・左、1024分撮影)があります。山中茶屋への入り口にあたります。

 山中茶屋(写真・中、1030)は、峠の真ん中にある茶屋としては大規模であったようです。1662(寛文2年)には13軒の立場茶屋があって、寺や茶屋本陣もあったといいます。この先にある急な坂にそなえて、山中茶屋は腹ごしらえの役割を持っていたのです。 明治の頃には小学校もできたということで、山中学校跡(写真・右、1030)という表示もあります。明治天皇が巡幸された1878(明治11)には児童が25人いたので、その人数分の奨学金が下賜されたといいます。

 「山中部落跡」という壊れた表示板も落ちていましたが、今では夢の跡となって、屋敷跡や墓の石塔があるとはいえ、ここに大勢の人がいて、茶屋として栄えており、小学校まであったということは、ちょっと想像しにくいことです。

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【明石方言】 改訂最終版・明石日常生活語辞典(542)

「明石日常生活語辞典…に」()

 

にくむ【憎む】《動詞・マ行五段活用》 可愛らしさがないと思う。しゃくにさわって、そのような態度を示す。うとましく感じる。「友だち・を・ にくん・だら・ あか・ん・よ。」 

にぐるま【荷車】《名詞》 人力や牛馬の力によって引き、荷物を運ぶ車。「醤油・の・ 樽・を・ にぐるま・で・ 運ぶ。」◆馬に荷台を引かせるものを「ばりき【馬力】」と言い、人力で引くものを「しゃりき【車力】」と言った。広義では「リヤカー」のようなものも「にぐるま」である。

にげごし【逃げ腰】《名詞、形容動詞や》 仕事や責任などから逃れようとする態度。「にげごし・で・ 勉強し・とっ・たら・ 成績・は・ あがら・へん・ぞ。」

にげみち【逃げ道】《名詞》 ①逃れることのできる道筋。「にげみち・を・ 考え・とい・て・ 隠れん坊・を・ する。」②仕事や責任から逃れる方法。「言い訳し・て・ にげみち・に・ し・よー・と・ 考え・とる。」

にげる【逃げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①人につかまらないように、あるいは危険な目に遭わないように、その場を離れる。「泥棒・に・ にげら・れ・ても・た。」「津波・から・ にげる。」②捕らえられたところから抜け出す。「紐・を・ 切っ・て・ 犬・が・ にげ・とる。」③仕事や責任を避ける。面倒なことから身を避ける。「しんどい・ 仕事・から・ にげ・たら・ あか・ん。」

にごす【濁す】《動詞・サ行五段活用》 透明な水や液体などを汚したりかき混ぜたりして、透き通らなくする。「雨・が・ 降っ・て・ 池・を・ にごし・ても・た。」〔⇒にごらす〕■自動詞は「にごる」

にこっと《副詞、動詞する》 嬉しそうに、声を出さずに笑顔をつくる様子。「赤ちゃん・の・ にこっとする・ 顔」〔⇒にっこり〕

にこにこ《副詞と、動詞する》 嬉しそうに、声を出さずに笑っている様子。「にこにこし・とら・なんだら・ お客さん・が・ 来・てくれ・へん。」

にこむ【煮込む】《動詞・マ行五段活用》 ①いろいろなものを混ぜて一緒に煮る。「大きな・ 鍋・に・ いろんな・ 野菜・を・ 入れ・て・ にこん・だ。」②時間をかけて、よく煮る。「カレー・を・ にこむ。」

にごらす【濁らす】《動詞・サ行五段活用》 透明な水や液体などを汚したりかき混ぜたりして、透き通らなくする。「瓶・を・ 振り回し・て・ にごらさ・ん・よーに・ し・なはれ。」〔⇒にごす〕■自動詞は「にごる」

にごり【濁り】《名詞》 透き通らなくなっていること。透き通らなくなっているもの。「瓶・の・ 底・に・ にごり・が・ ある。」

にごる【濁る】《動詞・ラ行五段活用》 透明な水や液体などが汚れたりかき混ぜられたりして、透き通らなくなる。混じりものがあって、澄んでいない。「大雨・で・ 川・の・ 水・が・ にごっ・とる。」■他動詞は「にごす」「にごらす」

にし【西】《名詞》 ①方角の一つで、太陽が沈む方。「にし・の・ 方角・に・ 家島・が・ 見える。」②北西から吹く、冬の季節風。「にし・が・ 吹い・て・ 寒い。」⇒にしかぜ〕■類語=「ひがし」「きた」「みなみ」

にじ【虹】《名詞》 夕立の後などに太陽の反対方向で、空中の水滴に太陽光が当たって屈折・反射して、弧を描いてあらわれる七色の光の帯。「きれーな・ にじ・が・ 出・とる。」

にしかぜ【西風】《名詞》 北西から吹く、冬の季節風。「にしかぜ・が・ 吹い・て・ 身ー・に・ こたえる。」◆東播磨地域は海岸線が南東から北西に向いているが、海岸線が東から西にのびているように錯覚しやすい。その場合は、北西から吹く風を、西側から吹くように感じる。〔⇒にし〕

にじくる《動詞・ラ行五段活用》 擦り付ける。「鼻くそ・を・ にじくっ・たら・ あか・ん・やないか。」〔⇒ぬさくる〕

にしび【西日】《名詞》 西に沈みかけている太陽。西から照りつける太陽の光。「にしび・が・ 当たる。」

にじむ【滲む】《動詞・マ行五段活用》 ①液体などが、染みて広がる。「インキ・が・ にじん・どる。」②汗や血や涙などが、内からうっすらと出る。「汗・が・ にじん・でき・た。」〔⇒にじゅむ〕

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