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2016年6月30日 (木)

【掲載記事の一覧】

 芭蕉の「奥の細道」をたどる旅を続けています。6月には郡山に着き、7月には伊達の大木戸を越えて、福島県の最北端に達する予定です。この旅の記は、8月か9月に連載を始めたいと思っています。

 「【書籍版】『明石日常生活語辞典』」の連載を続けました。この連載は、最終回まで、毎日欠かさず連載を続けます。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてにメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

◆【明石方言】 明石日常生活語辞典 ()(2059)~継続予定

    [2009年7月8日開始~ 最新は2016年6月30日]

 

◆日本語への信頼 ()(260)~継続予定

    [2015年6月9日開始~ 最新は2016年5月15日]

 

◆名寸隅舟人日記 ()(16)~継続予定

    [2016年1月1日開始~ 最新は2016年4月2日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~継続予定

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の船瀬があったところ ()() 終了

    [2016年1月10日開始~ 最新は2016年1月14日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~継続予定

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日開始~2010年3月10日終了]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日開始~2011年9月13日終了]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)

 2014年5月10日開始~ 最新は2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)

 2013年4月13日開始~ 最新は2014年5月9日]

 

◆百載一遇 ()()

    [2014年1月1日開始~ 最新は2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)

    [2012年7月4日開始~ 最新は2013年8月28日]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日開始~20071212日終了]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日開始~2008年7月20日終了]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日開始~2009年9月10日終了]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日開始~2012年1月4日終了]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日開始~2012年5月3日終了]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日開始~2009年6月30日終了]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日開始~20061231日終了]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日開始~2008年1月10日終了]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日開始~20061226日終了]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日開始~2009年6月4日終了]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日開始~2008年1月18日終了]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日開始~2007年7月31日終了]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日開始~20081125日終了]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日開始~2009年6月22日終了]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日開始~2009年5月8日終了]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日開始~2009年3月16日終了]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日開始~20081113日終了]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日開始~20081215日終了]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日開始~2007年6月30日終了]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日開始~2010年1月3日終了]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日開始~2012年7月8日終了]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日開始~2011年6月1日終了]

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日開始~2014年4月12日終了]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日開始~2008年9月24日終了]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日開始~200610月4日終了]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日開始~20061011日終了]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日開始~200611月2日終了]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日開始~2007年6月6日終了]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日開始~2007年8月10日終了]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日開始~2007年7月7日終了]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日開始~20071030日終了]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日開始~20061015日終了]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日開始~2007年8月20日終了]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日開始~2007年9月12日終了]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日開始~2007年9月29日終了]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日開始~200612月7日終了]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日開始~2007年5月7日終了]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日開始~20061222日終了]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日開始~2007年8月27日終了]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日開始~2007年8月30日終了]

 

◆中山道をたどる ()(424)

    [201311月1日開始~2015年3月31日終了]

 

◆日光道中ひとり旅 ()(58)

    [2015年4月1日開始~ 最新は2015年6月23日]

 

◆奥州道中10次 ()(35)

    [20151012日開始~ 最新は20151121日]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日開始~2012年9月19日終了]

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (61)    (通算2059回)

日常生活語 「う」①

 

〔うー〕【卯】《名詞》 兎を表しており、子()から始まる十二支の4番目。「うー・の・ 年・や・さかい・ 今年・は・ ぴょんぴょん・ 跳ね・たろ・か。」〔⇒うさぎ【兎】

ウイスキー〔ういすきー〕【英語=whisky】《名詞》 大麦などを発酵させて蒸留した、良い香りとこくがある酒。「江井ヶ島・で・ 作ら・れ・とる・ ういすきー・は・ ホワイトオーク・ちゅー・ 名前・や。」

ういたういた【浮いた浮いた】《形容動詞や()》 ①豪雨などによって、溝などの水があふれて辺り一帯が水浸しになっている様子。「大雨・が・ 降っ・て・ 家・の・ 周り・が・ ういたういたに・ なっ・ても・て・ 外・へ・ 出・られ・なんだ。」②本来は浮かばないものが、浮き上がっている様子。「風呂・の・ げすいた(=底に置く板)・が・ ういたういたに・ なっ・とる。」◆①の用例は、実際に家屋は浮いていないが、浮き上がらんばかりの状態であるという気持ちを表現したものである。

ういろう〔ういろー、ういろ〕【外郎】《名詞》 餅米の粉などにザラメ砂糖を加えて練り、蒸し上げた菓子。「神戸・の・ 長田・に・ 名物・の・ ういろー・が・ ある。」

ういん〔ういーん〕《副詞と》 うなりをあげるような、金属性の音が出ている様子。また、その音。「旋盤・が・ ういーんと・ 回っ・とる。」

うううう〔うーうーうーうー〕《副詞と》 うなりをあげて長く伸びるような音が出ている様子。サイレンが鳴っている様子。また、その音。「自動車・が・ うーうーと・ 走っ・とる。」

ウール〔うーる〕【英語=wool】《名詞》 羊からとった毛で作った織物。「うーる・の・ 背広・を・ 誂える。」〔⇒け【毛】

ううん〔うーん〕《感動詞》 ①相手の言うことに同意しないという気持ちを伝えるために使う言葉。「ううん・ 私・は・ 行か・へん。」②考え込んでいたり、あいまいな答しかできていなかったりするときに、相手にその状態を伝えるために使う言葉。「うーん・ まだ・ 決め・て・ない・ねん。」

うえ【上】《名詞》 ①位置が高いこと。高いところ。「屋根・の・ うえ・に・ アンテナ・を・ 立てる。」②ものの表面。見えているところ。「海・の・ うえ・に・ ごみ・が・ 浮い・とる。」③年齢や学年や地位などが高いこと。「3つ・ うえ・の・ 姉」④優れていること。「大工・の・ 腕・は・ あの・ 人・の・ 方・が・ うえ・や。」■対語=「した【下】」

うえき【植木】《名詞》 ①庭や鉢などに植えてある木。「日曜日・に・ うえき・の・ 手入れ・を・ する。」②庭などに植えるための木。「うえき・の・ 市・が・ ある。」

うえきばち【植木鉢】《名詞》 木や草を直接に地面に植えるのではなく、置き場所を変えることができるようにして植えるときに使う、陶器製などの入れ物。「庭・に・ うえきばち・を・ 並べる。」〔⇒はち【鉢】、はっち()

うえした【上下】《名詞》 ①位置が高いことと低いこと。高いところと低いところ。また、その違いや差。「紙・の・ うえした・に・ 線・を・ 引く。」②年齢や学年や地位などが高いことと低いこと。また、その違いや差。「兄弟・の・ 年・は・ うえした・ 7つ・ 違う。」③優れていることと劣っていること。また、その違いや差。「試験・の・ たび・に・ 順番・の・ うえした・が・ 大きく・ 変わる。」

うえつける【植え付ける】《動詞・カ行下一段活用》 草や木の小さなものや苗を、移して植えて根付かせる。「トマト・の・ 苗・を・ うえつける。」■名詞化=うえつけ【植え付け】

うえのうえ【上の上】《名詞、形容動詞や()》 ①最上等のもの。最良のもの。「この・ 弁当・は・ うえのうえ・や。」②何かのさらにその上となるもの。「あいつ・は・ 口・が・ 上手で・ みんな・の・ うえのうえ・を・ いく。」■対語=「げのげ【下の下】」⇒じょうのじょう【上の上】

うえむき【上向き】《名詞、形容動詞や() 上の方を向いていること。だんだんよくなる傾向にあること。「成績・は・ ちょっと・ うえむきに・ なっ・てき・た・みたいや。」■対語=「したむき【下向き】」〔⇒うわむき【上向き】

うえる【植える】《動詞・ア行下一段活用》 ①草や木の根や球根を、しっかりと土に埋める。「買()ー・てき・た・ 朝顔・の・ 苗・を・ 鉢・に・ うえる。」「卒業・の・ 記念・に・ 桜・を・ うえ・た。」②草や木の種を土に埋めたり、土の上に散らしたりして、芽が出るようにする。「そこ・は・ 向日葵(ひまわり)・を・ うえ・とる・さかい・ 踏ん・だら・ あか・ん・よ。」■自動詞は「うわる【植わる】」⇒まく【蒔く】

うおぐし【魚串】《名詞》 魚を焼いたり干したりするときに、魚を刺す鉄製の細い串。「べら・を・ うおぐし・に・ 刺し・て・ 焼く。」◆竹や木でできている、使い捨ての物も「うおぐし【魚串】」と言うことがある。〔⇒かなぐし【金串】

うおのたな〔うおんたな〕【魚の棚】《固有名詞》 町の中で魚屋がたくさん集まっているところ。「うおのたな・で・ 売っ・とる・ 蛸・は・ 生き・て・ 這()ー・とる。」◆魚の町である明石は、明石鯛や明石蛸で全国に名を馳せているが、新鮮な魚介類を手に入れられるところとして全国的に知られているのが「魚の棚」である。この名称をホームページを検索すると、明石の「魚の棚」のことが圧倒的に多いが、高知市なども同じ呼び名の町がある。

うおのめ〔うおのめー〕【魚の目】《名詞》 足の裏などにできる皮膚病で、慢性の刺激などによって、固く小さな突起となったもの。「足・に・ うおのめ・が・ でけ・て・ 痛い・ねん。」◆関西ではよく知られているコマーシャル・ソングに「うおのめ【魚の目】 たこ【胼胝】にも イボコロリ」というのがあるが、このイボコロリという治療薬を作っているのは、明石市にある横山製薬である。

うがい【嗽】《名詞、動詞する》 水や消毒液で口や喉をすすぎ清めてから吐き出すこと。「風邪・が・ はやっ・とる・さかい・ 家・に・ もどっ・たら・ うがいせ・な・ あか・ん。」〔⇒ぶくぶく、がらがら〕

うかうか《副詞と、動詞する》 注意力が足りなくて、気を緩めている様子。あまり深く考えずに物事を行う様子。「うかうかし・とっ・たら・ 追い抜か・れ・てまう・ぞ。」〔⇒うっかり、うかっと、うろっと〕

うかがう【伺う】《動詞・ワア行五段活用》 ①お聞きする。お尋ねする。[「聞く」「尋ねる」の謙譲表現]「あんた・に・ うかがい・たい・と・ 思(おも)ー・て・た・ こと・が・ おます・ねん。」②お尋ねする。参上する。[「行く」の謙譲表現]「明日・ うかごー・ても・ よろしい・か。」■名詞化=うかがい【伺い】

うかがう【窺う】《動詞・ワア行五段活用》 ①それとなく様子を察する。のぞき見る。「みんな・の・ 顔色・を・ うかがう。」②様子を見て、時機の来るのを待つ。「相手・が・ 気ー・を・ 緩める・ とき・を・ うかごー・とっ・てん。」

うかす【浮かす】《動詞・サ行五段活用》 ①沈まないで、水上や水中にあるようにさせる。底の面から離れて上がるようにさせる。「海・に・ 船・を・ うかす。」②落ちないで、空中にとどまるようにさせる。「風船・を・ うかす。」③身体の全体や一部を持ち上げるようにする。「腰・を・ うかし・て・ ボール・を・ 受ける。」④時間や金銭などに余りが出るようにする。「うかし・た・ 費用・で・ お茶・の・ 葉・を・ 買う。」■自動詞は「うく【浮く】」⇒うかべる【浮かべる】

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2016年6月29日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (60)    (通算2058回)

日常生活語 「い」24

 

いんせい〔いんせー〕【陰性】《名詞》 病気・免疫などの検査で、その反応があらわれないこと。「ツベルクリン・ し・た・けど・ いんせー・やっ・た。」■対語=「ようせい【陽性】」

いんたい【引退】《名詞、動詞する》 これまでの地位や仕事をやめて、しりぞくこと。「横綱・が・ いんたいし・た。」

インチ〔いんち〕【英語=inch】《名詞》 ①ヤードポンド法の長さの単位で、1インチはおよそ2.5センチの長さ。「24いんち・の・ 自転車」②ものの大きさ。「この・ 瓶・に・ この・ 蓋・は・ いんち・が・ 合わ・へん。」

いんちき《名詞、形容動詞や()、動詞する》 相手の目をごまかした不正が含まれていること。いかさま。「いんちきな・ 話・に・ あんじょー・ 騙され・ても・た。」〔⇒いんちきとんちき〕

いんちきとんちき《名詞、形容動詞や、動詞する》 相手の目をごまかした不正が含まれていること。いかさま。「いんちきとんちきし・て・ 儲け・やがっ・た。」◆「いんちき」を強調し、ちょっとふざけた言い方。〔⇒いんちき〕

いんちょう〔いんちょー〕(委員長)】《名詞》 ①選ばれたり委嘱されたりした人が集まって、ある内容について考えたり決めたり実際に行ったりする会の、その中心になって推進する人。「いんちょー・に・ なっ・たら・ 忙しー・ぞ。」②学級活動の中心になる児童や生徒。「1年2組・の・ いんちょー」◆「委員」の「委」の文字が省略されたというよりも、「い」という発音が一つ脱落したという印象が強い。〔⇒いいんちょう【委員長】

インデアン〔いんであん〕【英語=Indian】《名詞》 アメリカ大陸に昔から住んでいる民族。「いんであん・の・ 出・てくる・ 西部劇」

いんにく【印肉】《名詞》 印鑑に赤い色を付けるために使う、顔料を染み込ませたもの。「いんにく・が・ 悪ー・く・ 判子・が・ かすれ・た。」〔⇒しゅにく【朱肉】、にく【肉】

いんねん【因縁】《名詞》 ①動かしがたいような関わり合い。そのようになった深いわけ。「子ども・の・ 頃・から・ いんねん・が・ ある。」②理由にもならないようなことを理由にして、相手にくってかかること。言いがかり。「知ら・ん・ 奴(やつ)・から・ いんねん・ つけ・られ・て・ 困っ・た。」

いんぴつ(鉛筆)】《名詞》 細い木の軸の中に、粘土を混ぜた黒鉛の芯を入れた筆記用具。「いんぴつ・の・ 芯・が・ 折れ・た。」〔⇒えんぴつ【鉛筆】、えんぺつ(鉛筆)

いんぴつけずり(鉛筆削り)】《名詞》 芯のすり減った鉛筆を削るための道具。また、そのような刃物。「いんぴつけずり・で・ 怪我・を・ する。」〔⇒えんぴつけずり【鉛筆削り】、えんぺつけずり(鉛筆削り)、けずり【削り】、とげり【尖げり】

インフルエンザ〔いんふるえんざ〕【英語=influenza、もとはイタリア語】《名詞》 高熱を出し肺を冒しやすい、ウイルスによる急性の伝染病。流行性感冒。「いんふるえんざ・で・ 学級閉鎖・に・ なる。」

いんま()】《名詞》 ①現在の時点。「いんま・ 10人・ほど・が・ 集まっ・とる。」②現時点から離れていない、つい先ほど。「いんま・ 来・た・ばっかり・や。」「いんま・ 電車・が・ 出・ても・た・ とこ・で・ 20分・も・ 待つ・ん・や。」

③長い年月を隔てた以前の時代や時期に対して、現在の時代や時期。現代。「いま・は・ 携帯電話・を・ 持っ・とら・なんだら・ 笑わ・れる。」■対語=③「むかし【昔】」〔⇒いま【今】⇒いまのいま【今の今】、いんまのいんま(今の今)、いまさっき(今先)、いんまさっき(今先)、さいぜん【最前】、さっき()、さきほど【先程】

いんまさっき(今先)】《名詞》 現時点から離れていない、つい先ほど。「あいつ・が・ 来・た・ん・は・ いんまさっき・や。」「いんまさっき・ 帰っ・た・ばっかり・や。」〔⇒いまのいま【今の今】、いんまのいんま(今の今)、いまさっき(今先)、さいぜん【最前】、さっき()、さきほど【先程】、いま【今】、いんま()

いんまのいんま(今の今)】《名詞》 現時点から離れていない、つい先ほど。「いんまのいんま・ テレビ・で・ 事故・を・ 知っ・た。」「いんまのいま・ ここ・に・ おっ・た・のに・ どこ・へ・ 行っ・た・ん・かいなー。」◆「いまさっき【(今先)】」や「いんまさっき【(今先)】」よりも意味が強まる。「いまのいんま」や「いんまのいま」という言い方の変化はある。〔⇒いまのいま【今の今】、いまさっき(今先)、いんまさっき(今先)、さいぜん【最前】、さっき()、さきほど【先程】、いま【今】、いんま()

いんまのま〔いんまのまー〕(今の間)】《名詞、副詞に》 今のうち。今の短い時間。今の機会。「いんまのまー・に・  ご飯・ 食べ・とか・んと・ 昼から・は・ 忙しゅー・ なる・ぞ。」◆今こそ好機だというような語感や、今の限られた時間をうまく利用するという語感がある。〔⇒いまのま【今の間】

いんまのまま(今の儘)】《名詞、副詞》 今の状態。現状で変化のないありさま。「いんまのまま・やっ・たら・ 負け・てまう・さかい・ もっと・ 応援し・たろ・やないか。」〔⇒いまのまま【今の儘】

いんりょく【引力】《名詞》 隔たっているものとものとが引き合う力。「地球・の・ いんりょく」

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2016年6月28日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (59)    (通算2057回)

日常生活語 「い」23

 

いろわけ【色分け】《名詞、動詞する》 ①種類の違うものなどに、違った色を付けて区別して、見分けやすいようにすること。「小学校・の・ 運動会・は・ いろわけ・に・ し・て・ 競争する・ん・や・て。」②性格や傾向や種類などによって区別すること。分類。「考え方・を・ いろわけする。」

いろんな【色んな】《連体詞》 種類、形、様子、考えなどが多様である。「いろんな・ 考え・を・ 持っ・とる。」「いろんな・ 傘・の・ 形」◆「いろいろな・ 本・を・ 見・て・ 調べる。」というような場合の「いろいろな【色々な】」は、形容動詞の連体形である。「いろんな【色んな】」は活用が考えられないので、連体詞とする。

いわ【岩】《名詞》 簡単に動かせないほどの、石の大きなかたまり。「いわ・が・ 落ち・てき・て・ 道・が・ 通行止め・に・ なっ・た。」〔⇒ゆわ()

いわい【祝い】《名詞、動詞する》 ①めでたいことを喜び祝賀すること。「喜寿・の・ いわい・の・ 会・を・ する。」②相手のめでたさを喜んで贈る品物やお金。「孫・の・ 入学・の・ いわい・を・ 買う。」

いわいばし【祝い箸】《名詞》 正月の間などに使うもので、柳の木などで作り、全体が丸くて両端を細くした箸。「いわいばし・の・ 袋・に・ 名前・を・ 書く。」

いわう【祝う】《動詞・ワア行五段活用》 ①めでたいことを喜び、言葉や行動などにあらわす。「学校・の・ 創立記念日・を・ いわう。」②相手のめでたさを喜んで品物やお金を贈る。「親戚・が・ 新築し・てやっ・た・さかい・ いおー・ていっ・た。」◆②の場合は、「いおうていく【祝うて行く】」という言い方になる。立場が逆になる場合は、「いおうてくる【祝うて来る】」となる。「あいつ・は・ いおー・てこ・なんだ。」■名詞化=いわい【祝い】

いわえる(結わえる)】《動詞・ア行下一段活用》 ①細長いものを結んで整える。「箱・に・ 名札・を・ いわえる。」②細長いものの一方の端を、何かに結びつける。紐などの端と端とを結ぶ。他のものに結んで締める。「ハンモック・を 柱・と・ 柱・に・ いわえる。」■名詞化=いわえ(結わえ)〔⇒ゆわえる【結わえる】⇒ゆう【結う】⇒しばる【縛る】、くくる【括る】

いわおこし【岩おこし】《名詞》 餅米または粟を蒸して砂糖を加えて固めたものを、平らに延ばして長方形に切った菓子。「大阪名物・の・ いわおこし・を・ 買()ー・てき・た。」〔⇒いわこし【岩こし】、あわおこし【粟おこし】

いわこし【岩こし】《名詞》 餅米または粟を蒸して砂糖を加えて固めたものを、平らに延ばして長方形に切った菓子。「堅い・ いわこし・や・さかい・ 歯ー・を・ 痛め・ん・よーに・ 噛ん・で・な。」〔⇒いわおこし【岩おこし】、あわおこし【粟おこし】

いわし【鰯】《名詞》 暖かな海に、群を作ってすんでいる、青黒い色をして細長い小型の魚。「いわし・が・ 今年・は・ 高い・ん・やっ・て。」

いわす《動詞・サ行五段活用》 ①やっつける。やり込める。殴る。「負け・て・ばっかり・ おれる・かい・ 今度・は・ いわし・ても・たる。」「いっぺん・ いわし・とか・な・ 増長する・ぞ。」②駄目にする。「無理し・て・ 体・を・ いわし・ても・たら・ あか・ん・ぞ。」⇒いてまう(行てまう)、いてこます(行てこます)

いわす【言わす】《動詞・サ行五段活用》 言うことをさせる。「あいつ・の・ 口・から・ いわさ・な・ あか・ん・やろ。」

いわれ【謂われ】《名詞》 起源や歴史などについての古くからの言い伝え。「神社・が・ 建て・られ・た・ いわれ」

いわんこっちゃない【言わん事っちゃ無い】《慣用句》 言うまでもない。言ったとおりである。「勉強せー・へん・さかい・ いわんこっちゃない・ 試験・に・ 落ち・ても・たろ・やろ。」◆言ったことがわからないのか、という気持ちを表している。〔⇒いわんことやない【言わん事や無い】

いわんことやない【言わん事や無い】《慣用句》 言うまでもない。言ったとおりである。「し・たら・ あか・ん・と・ 言()ー・た・のに・ やっぱり・ めん・でも・た・ん・か。いわんことやない・のに。」◆言ったことがわからないのか、という気持ちを表している。〔⇒いわんこっちゃない【言わん事っちゃ無い】

いん【印】《名詞》 文書の責任などを明らかにするために押すもの。また、その押したあと。「いん・が・ 薄い・さかい・ 押し直し・た。」〔⇒いんかん【印鑑】、はん【判】、はんこ【判子】

いんかん【印鑑】《名詞》 文書の責任などを明らかにするために押すもの。また、その押したあと。「銀行・へ・ 行っ・た・ん・や・けど・ いんかん・ 忘れ・て・ 出直し・や。」〔⇒いん【印】、はん【判】、はんこ【判子】

インキ〔いんき〕【英語=ink】《名詞》 ペンで文字を書くときなどに使う、色の付いた液体。「縦書き・ し・たら・ いんき・が・ 手ー・に・ つく。」〔⇒インク【英語=ink

いんき【陰気】《形容動詞や() ①性格や雰囲気が暗い感じで、からっとしているところがない様子。「いんきな・ 顔・ せ・んと・ 元気・ 出し・なはれ。」②天候などが暗く鬱陶しい様子。その場が暗かったり湿気を含んでいたりして、じめじめした感じがする様子。「暗(くろ)ー・て・ いんきな・ 部屋」■対語=①「ようき【陽気】」

いんきょ【隠居】《名詞、動詞する》 仕事から引退したり家督を譲ったりして、好きなことをして静かに暮らすこと。また、そのようにしている人。「この頃・は・ 70・に・ なっ・ても・ いんきょする・ 人・は・ 少(すけ)ない。」

インク〔いんく〕【英語=ink】《名詞》 ペンで文字を書くときなどに使う、色の付いた液体。「昔・は・ 青い・ いんく・で・ 書く・ こと・が・ 多かっ・た・なー。」〔⇒インキ【英語=ink

いんげん【隠元】《名詞》 豆やさやを食べる、つるのある植物。「庭・に・ いんげん・を・ 植える。」〔⇒いんげんまめ【隠元豆】、ささげ〕

いんげんまめ【隠元豆】《名詞》 豆やさやを食べる、つるのある植物。「いんげんまめ・が・ 大きなっ・た。」〔⇒いんげん【隠元】、ささげ〕

いんこ〔いんこー〕【鸚哥】《名詞》 鸚鵡に似てそれよりは小さく、羽の色が鮮やかな鳥。「いんこ・を・ 飼う。」

いんさつ【印刷】《名詞、動詞する》 文字や絵などの版を作り、インクを使って機械で同じものをたくさん作ること。また、そのようにして作られたもの。「年末・に・ なっ・た・さかい・ プリントごっこ・で・ 年賀状・を・ いんさつする。」

いんし【印紙】《名詞》 手数料や税金などを納めたしるしとして、領収書や証書などに貼る、小さな紙。「書類・に・ いんし・を・ 貼っ・て・ 出す。」

いんしょう〔いんしょー〕【印象】《名詞》 見たり聞いたりなどしたときに心に刻みつけられた感じ。「あんな・ 言い方・ し・たら・ みんな・ 悪い・ いんしょー・を・ 持っ・てまう。」

いんしょく【飲食】《名詞、動詞する》 飲んだり食べたりすること。「近所・に・ いんしょく・の・ 店・は・ ぎょーさん・ あり・ます。」

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2016年6月27日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (58)    (通算2056回)

日常生活語 「い」22

 

いれかえる【入れ替える】《動詞・ア行下一段活用》 ①今あるものを出して、その代わりに別のものを入れる。「窓・を・ 開け・て・ 部屋・の・ 空気・を・ いれかえる。」②前の人の代わりとして、別の人にする。「窓口・の・ 担当者・を・ いれかえる。」③場所や容器などを替えて、別のものに入れる。「漬け物・を・ 別・の・ 樽・に・ いれかえる。」■名詞化=いれかえ【入れ替え】

いれかわり【入れ替わり】《名詞、動詞する》 前の人やものの代わりに、別の人やものが入ること。「息子・が・ 出・ていっ・た・の・と・ いれかわり・に・ 娘・が・ 戻っ・てき・た。」〔⇒いれちがい【入れ違い】、こうたい【交代、交替】、チェンジ【英語=change

いれかわる【入れ替わる】《動詞・ラ行五段活用》 前のものの代わりに、別のものが入る。「怪我・を・ し・た・ 選手・が・ 別の・選手・と・ いれかわる。」「春物・の・ 服・から・ 夏物・に・ いれかわっ・とる。」■名詞化=いれかわり【入れ替わり】

いれぐい【入れ食い】《名詞》 釣り糸を垂らすとすぐに、魚がすぐに釣れること。また、それが繰り返されること。「ここっちょい・なー・ まるで・ いれぐい・の・よーに・ よー・ 釣れる・がな。」

いれこ【入れ子】《名詞》 同じ形で大小さまざまな容器を組み合わせて、大きなものの中へ小さなものを順次、入れて重ねるようにしたもの。また、そのような仕組み。「いれこ・の・ 弁当箱・や・さかい・ 食べ終わっ・たら・ かさ・が・ 小(こも)ー・ なる。」

いれこむ【入れ込む】《動詞・マ行五段活用》 ①ひとつのことに熱中して、のめり込む。熱中して相手を支援する。「今・は・ 阪神タイガース・に・ いれこん・どる・ねん。」②異性に熱意を持って援助する。「あいつ・に・は・ いれこん・どる・ 人・が・ おる・らしー。」

いれずみ【入れ墨】《名詞》 皮膚を針などで傷つけて、着色して文字や模様などを書いたもの。「いれずみ・を・ し・た・ 若い衆」〔⇒ほりもん【彫り物】

いれそめ〔いれぞめ〕【入れそめ】《名詞、動詞する》 贈り物を受けたときにその場で行う、ささやかな金品のお返し。「半紙・に・ 包ん・で・ いれそめ・を・ 渡す。」◆贈り主に対する返礼の意味や、贈り物の使者に対する礼の意味などがある。〔⇒おため〕

いれちがい【入れ違い】《名詞、動詞する》 前の人やものの代わりに、別の人やものが入ること。ある人が出たあとで、他の人が来ること。「兄貴・が・ 卒業し・て・ 弟・が・ いれちがい・に・ 同じ・ 学校・に・ 入っ・た。」〔⇒いれかわり【入れ替わり】、こうたい【交代、交替】、チェンジ【英語=change

いれば【入れ歯】《名詞、動詞する》 抜けたり欠けたりした歯のかわりに、作った歯を入れること。また、その歯。義歯。「いれば・が・ がたつい・てき・た。」

いれもん【入れ物】《名詞》 ものを入れる容器や箱や袋など。「昔・は・ いれもん・ 持っ・て・ 豆腐(とふ)(を・) 買い・に・ 行き・よっ・た・もん・や。」〔⇒ええもん(入え物)、えれもん(入れ物)

いれる【入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①外にあるものを中に移す。「田植え・の・ 前・に・ 田圃・に・ 水・を・ いれる。」②中に入ることを許す。「わし・の・ 傘・に・ いれ・たる。」③食べ物・飲み物をつぐ。「お茶碗・に・ ご飯・を・ いれる。」「お茶・を・ いれ・てんか。」④組織などに入るようにさせる。所属させる。「子ども・を・ 学校・に・ いれる。」⑤仲間に加える。全体の数に含める。「僕・も・ いれ・てんか。」「わし・も・ 人数・に・ いれ・とい・て・な。」⑥力や感情などを注ぐ。「念・を・ いれ・て・ 書き・なはれ。」⑦作動させるために、つける。「機械・の・ スイッチ・を・ いれる。」■自動詞は「はいる【入る】」「いる【入る】」〔⇒ええる(入える)、えれる(入れる)⇒よせる【寄せる】、よす【寄す】、まぜる【混ぜる、交ぜる】

いろ【色】《名詞》 ①光がものに反射して、目に受ける赤・青・黄などの感じ。色彩。「いろ・の・ 付い・た・ 折り紙」②人の膚の色。「顔・の・ いろ・が・ 青い。」③共通する形や性質によって分けたもの。また、そのまとまり。「ばらばらの・ もの・を・ 10・の・ いろ・に・ 分ける。」⇒カラー【英語=color⇒しゅるい【種類】

いろあい【色合い】《名詞》 調和がとれているかどうかという観点から見た、色の具合。色の調子。「良()ー・ いろあい・の・ 服・を・ 着・とる。」

いろいろ【色々】《形容動詞や()》 種類、形、様子、考えなどが多様である様子。それぞれに異なる様子。「いろいろな・ 形・の・ 家・が・ 建ち並ん・どる。」「考え方・が・ いろいろ・ ある。」〔⇒さまざま【様々】

いろがみ【色紙】《名詞》 折り紙や装飾などに使う、いろんな色に染めた紙。「いろがみ・で・ 船・を・ 折る。」

いろこ【色粉】《名詞》 食品に色を付けるための添加物。着色料。「いろこ・を・ 入れ・たら・ 綺麗な・ 赤い・ 色・に・ なっ・た。」「いろこ・を・ 入れ過ぎ・たら・ 毒や・ぞ。」

いろずり【色刷り】《名詞、動詞する》 白黒だけでなく、赤・青・黄などのインクも使って印刷すること。また、そのように印刷したもの。「いろずり・の・ チラシ・を・ 作っ・た。」

いろつき【色付き】《名詞》 写真、印刷物、映画などで、色を用いて表現してあること。また、そのように表現されたもの。「教科書・も・ いろつき・が・ 増え・てき・た。」〔⇒カラー【英語=color、てんねんしょく【天然色】

いろどり【彩り】《名詞》 さまざまなものを取り合わせて、美しさや面白みを深めること。色の取り合わせ。配色。「いろどり・の・ 綺麗な・ 料理・は・ おいしそーに・ 見える。」

いろつきめがね【色付き眼鏡】《名詞》 レンズやガラスに色が付いている眼鏡。「いろつきめがね・を・ かけ・たら・ 人相・が・ 悪ー・ なっ・た。」〔⇒いろめがね【色眼鏡】

いろつや【色艶】《名詞》 ①人の顔色や皮膚の艶。「退院し・て・ いろつや・が・ 元気そーに・ なっ・とる・さかい・ 安心し・た。」②ものの色と艶。「この・ トマト・は・ いろつや・が・ 見事や。」

いろは《名詞》 ①「いろはにほへと…」の47文字のこと。また、それらの文字の全体。「いろは・を・ 習字・で・ 書く。」②学問や芸事などの、入門的でわかりやすい段階。物事の手始め。「俳句・を・ いろは・から・ 教え・てもらう。」

いろはカルタ〔いろはがるた〕【いろは歌留多、いろは+ポルトガル語=carta】《名詞》 いろは47文字のそれぞれの発音が、最初に出てくる諺などを書いた、遊びに使う札。「こんまい・ 時・に・ いろはがるた・で・ 字・を・ 覚え・た。」〔⇒カルタ【歌留多、ポルトガル語=carta

いろめがね【色眼鏡】《名詞》 レンズやガラスに色が付いている眼鏡。「まぶしー・さかい・ いろめがね・を・ かける。」〔⇒いろつきめがね【色付き眼鏡】

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2016年6月26日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (57)    (通算2055回)

日常生活語 「い」21

 

いよいよ《副詞》 期待したり心配していたことが、まさに始まろうとする段階になったことを表す言葉。物事の最終的な結果が現れる段階になったことや、最終的なものや目的物などが迫ってきている様子を表す言葉。「いよいよ・ 卒業式・に・ なっ・た・なー。」〔⇒とうとう【到頭】、ついに【遂に】、けっきょく【結局】

いらいくちゃに《副詞、動詞する》 さかんに手でふれる様子。やたらにもてあそぶ様子。「金魚・を・ いらいくちゃにし・たら・ 死ん・でまう・ぞ。」〔⇒いらいこべに、いらいちゃんこに、さわりくちゃに【触りくちゃに】、さわりこべに【触りこべに】、さわりちゃんこに【触りちゃんこに】

いらいこべに《副詞、動詞する》 さかんに手でふれる様子。やたらにもてあそぶ様子。「いらいこべにし・たら・ めげ・てまう・で。」〔⇒いらいちゃんこに、いらいくちゃに、さわりくちゃに【触りくちゃに】、さわりこべに【触りこべに】、さわりちゃんこに【触りちゃんこに】

いらいちゃんこに《副詞、動詞する》 さかんに手でふれる様子。やたらにもてあそぶ様子。「みんな・が・ いらいちゃんこにする・さかい・ 汚れ・ても・た。」〔⇒いらいこべに、いらいくちゃに、さわりくちゃに【触りくちゃに】、さわりこべに【触りこべに】、さわりちゃんこに【触りちゃんこに】

いらいまわす〔いらいまーす〕【いらい回す】《動詞・サ行五段活用》 手でやたら触ったり動かしたりする。過度にもてあそぶ。「時計・を・ いらいまーし・て・ 落とし・たら・ あか・ん・ぞ。」〔⇒いじる【弄る】、いじくる(弄る)、いらう、せせくる、せせる、いじりまわす【弄り回す】、いじくりまわす(弄り回す)、せせくりまわす【せせくり回す】、せせりまわす【せせり回す】

いらいら《副詞と、動詞する》 ものごとが思うようにならなくて、落ち着かない様子。焦って心にゆとりがない様子。思い通りにならなくて気持ちが高ぶっている様子。「試験・が・ 近づい・て・ いらいらと・ 焦っ・とる。」「電車・が・ 遅れ・て・ いらいらする。」〔⇒かりかり〕

いらう《動詞・ワア行五段活用》 ①手で触ったり動かしたりする。もてあそぶ。「花・を・ いろ・たら・ 萎れ・てまう・がな。」②担当する。関係する。「機械・を・ いらう・ 仕事・を・ し・とる。」「会社・の・ 会計・を・ いろ・てくれる・ 人・は・ おら・ん・やろ・か。」■名詞化=いらい〔⇒いじる【弄る】、いじくる(弄る)、せせくる、せせる、いじりまわす【弄り回す】、いじくりまわす(弄り回す)、いらいまわす【いらい回す】、せせくりまわす【せせくり回す】、せせりまわす【せせり回す】

いらち《形容動詞や()、名詞》 ①せっかちである様子。短気である様子。一つのことに落ち着いておられない様子。「いらちや・さかい・ 集合時間・の・ 1時間・も・ 前・に・ 来・とる。」②気の短い性格の人。いらいらしている人。「あの・ いらち・の・ 男・は・ 周り・の・ 者・まで・ いらいらさす。」

いらつく《動詞・カ行五段活用》 せっかちになって、短気になる。一つのことに落ち着いておられなくなる。「試験・が・ 近づい・て・ いらつい・とる。」

いらっしゃい《感動詞》 人が来たときに、歓迎する気持ちを表す言葉。「いらっしゃい・ 久しぶりや・なー。」

いらっしゃる《動詞・ラ行五段活用》 「いく【行く】」「くる【来る】」「いる【居る】」などの意味を表す尊敬語。「また・ 近いうち・に・ いらっしゃい・な。」

いらんこと【要らん事】《名詞》 余計なこと。おせっかい。「はた・から・ いらんこと・ 言わ・んとい・てんか。」

いらんこといい〔いらんこといー〕【要らん事言い】《名詞》 余計なことを言う人。おせっかいを言う人。「寄り合い・で・ いらんこといー・が・ おかしな・ こと・を・ 言()ー・ねん。」

いり【炒り】《名詞》 ①煮出して、汁物や煮物に使う汁を取るために使う、小さな干し鰯。「昆布(こぶ)・と・ いり・で・ だし・を・ とる。」②油を抜いて乾かした鯨皮。「粕汁・に・ いり・を・ 入れ・たら・ うまい。」⇒いりこ【炒り子】、いりじゃこ【炒り雑魚】、だしじゃこ【出し雑魚】⇒いりがら【炒り殻】、ころ〕

いり【入り】《名詞》 ①お客や人などが入ること。「映画館・の・ いり・が・ 良()ー。」②太陽や月が沈むこと。「日・の・ いり」③はじまり。「彼岸・の・ いり・は・ 20日・や。」「2学期・の・ いり」■対語=②「で【出】」

いりがら【炒り殻】《名詞》 ①出汁をとったあとの煮干し鰯。「いりがら・を・ のける。」②油を抜いて乾かした鯨皮。「粕汁・に・ いりがら・を・ 入れる。」⇒だしがら【出し殻】⇒いり【炒り】、ころ〕

いりくち〔いりぐち〕【入り口】《名詞》 ①ものが入っていくところ。「いりぐち・を・ 塞い・だら・ 風・が・ 通ら・へん。」②建物や部屋や乗り物などの外から内側へ入るところ。建物の玄関。「デパート・の・ いりぐち・で・ 待っ・とっ・てくれ・へん・か。」■対語=「でぐち【出口】」

いりこ【炒り子】《名詞》 煮出して、汁物や煮物に使う汁を取るために使う、小さな干し鰯。「いりこ・で・ とっ・た・ だし・は・ うまい。」〔⇒いり【炒り】、いりじゃこ【炒り雑魚】、だしじゃこ【出し雑魚】

いりじゃこ【炒り雑魚】《名詞》 煮出して、汁物や煮物に使う汁を取るために使う、小さな干し鰯。「いりじゃこ・で・ 澄まし汁・の・ だし・を・ とる。」〔⇒いり【炒り】、いりこ【炒り子】、だしじゃこ【出し雑魚】

いりよう〔いりよー〕【要り用】《名詞》 ①祭りなどの行事、寺社の増改築などのために、地域の人たちが分担する費用。「村・の・ 自治会・の・ いりよー・を・ 集める。」②家計などに必要な費用。「いりよーを・ 稼ぐ・の・で・ 精一杯や。」〔⇒どよう(雑用)、ぞうよう【雑用】

いる【要る】《動詞・ラ行五段活用》 必要であるとする。なくてはならないものとする。「展覧会・に・は・ 入場料・が・ いる。」

いる【入る】《動詞・ラ行五段活用》 ①中に収まる。収まりきる。「みんな・ 1つ・の・ 箱・の・ 中・に・ いる・か。」②動作や作用などが加わる。「ひび・の・ いっ・た・ コップ」「念・が・ いっ・た・ 仕事」■他動詞は「いれる【入れる】」■対語=①「でる【出る】」〔⇒はいる【入る】

いる【煎る】《動詞・ラ行五段活用》 ①米や豆などの粒状の食べ物を鍋などに入れて、熱を加えて水分を取り去る。「焙烙(ほーらく)・で・ 豆・を・ いる。」②味をつけた、柔らかい食べ物を鍋などに入れて火にかけ、からからになるようにする。「卵・を・ いる。」

いるい【衣類】《名詞》 着るもの。身に付けるもの。衣服。「冬・の・ いるい・を・ 買い・に・ 行く。」◆「いるい【衣類】」は品物としての衣服に注目した言い方であるのに対して、「いしょう【衣装】」は実際に身に付けるものとしての衣服に注目した言い方である。〔⇒いしょう【衣装】

いるか【海豚】《名詞》 鯨の仲間で体長は数メートル程度で、知恵があって芸をよく覚える動物。「水族館・で・ いるか・の ショー・が・ ある。」

いれあい【入れ合い】《名詞、動詞する》 お互いに相殺すること。「あんたとこ・も・ うち・も・ 葬式で・ 忙しかっ・た・さかい・ 香典・は・ もー・ いれあい・に・ し・とき・まほ。」

いれあわす【入れ合わす】《動詞・サ行五段活用》 貸借などを互いに相殺する。「こないだ・の・ 貸し借り・を・ いれあわし・て・ ない・ こと・に・ しょ・ー・か。」

 

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2016年6月25日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (56)    (通算2054回)

日常生活語 「い」⑳

 

いまのまま【今の儘】《名詞、副詞》 今の状態。現状で変化のないありさま。「いまのまま・ のんびりし・とっ・たら・ 合格・は・ 無理や・ぞー。」〔⇒いんまのまま(今の儘)

いままで【今迄】《名詞、副詞》 時の経過の中で、現在より前。「いままで・は・ 学生・やっ・た・けど・ これから・は・ 社会人・や。」〔⇒これまで【これ迄】

いまふう〔いまふー〕【今風】《名詞、形容動詞や(ナ・ノ)》 その時代の考え方や風俗などにかなっていること。昔の古いものを捨て去った考え方ややり方。「いまふー・の・ 結婚式」■対語=「こふう【古風】」

いみ【意味】《名詞》 ①言葉や記号などが表している内容。「いみ・の・ わから・ん・ こと・を・ 言()ー・ やつ・や。」②言葉や行動によって示されているものの動機や意図。「なんで・ あんな・ こと・を・ 言()ー・の・か・ いみ・が・ わから・へん。」③そのものの価値や意義。そうすることの理由。「自治会・が・ ある・ いみ・が・ わから・ん。」

いも【芋】《名詞》 ①薩摩芋、馬鈴薯、里芋(親芋、小芋)など、食べ物としての芋類。「いも・を・ 天ぷら・に・ する。」②植物の根や地下茎が養分を蓄えて大きくなったもの。「百合根・の・ いも」〔⇒おいもさん【お芋さん】

いもあめ【芋飴】《名詞》 米や芋などの澱粉で作った、粘り気のある飴。「キャラメル・より・ いもあめ・の・ 方・が・ 安い。」

いもうと〔いもーと〕【妹】《名詞》 きょうだいのうち、年下の女性。「いもーと・は・ 3つ・ 下・や・ねん。」■対語=「おとうと【弟】」〔⇒いもと()

いもたこなんきん【芋蛸南瓜】《名詞》 女性の好きな食べ物として、薩摩芋(または馬鈴薯)と、蛸と、カボチャを並べて言う言葉。「やっぱり・ いもたこなんきん・が・ 好きです・ねん。」

いもと()】《名詞》 きょうだいのうち、年下の女性。「いもと・の・ 方・が・ しっかりし・とる。」■対語=「おとと【()】」〔⇒いもうと【妹】

いもの【鋳物】《名詞》 鉄などの金属を溶かして、型に流し込んで作った器物。「井戸・の・ ポンプ・は・ いもの・で・ でけ・とる。」

いもばん【芋判】《名詞》 薩摩芋・馬鈴薯を輪切りにした切り口に字や絵を彫って作った判子。「いもばん・で・ 押し・た・ 年賀状」

いもむし【芋虫】《名詞》 蝶や蛾の幼虫で、青虫よりも大きいもの。「植木鉢・に・ いもむし・が・ おっ・た。」

いもむしごろごろ【芋虫ごろごろ】《名詞、形容動詞や() 子どもなどが、床などに並んで横になっていること。また、横になってから転がること。「みんな・で・ いもむしごろごろに・ なっ・て・ 昼寝し・とる。」

いもり【井守】《名詞》 体長10センチ前後で、背中は黒く、腹は赤くて、池や井戸などにすむ、とかげに似た小動物。「いもり・の・ 黒焼き」

いもん【慰問】《名詞、動詞する》 病人・軍人や、施設に入っている人などを見舞って慰めること。「戦時中・の・ いもん・の・ 品物」

いや【嫌】《形容動詞や()》 不快に感じたり、嫌いだと思ったりする様子。受け入れたくない気持ちを持っている様子。それ以上は続けたくない気持ちになっている様子。「雨・の・ 日ー・は・ いやや・ねん。」「煙草・の・ 煙・を・ 吸ー・たら・ いやに・ なる。」

いや《感動詞》 相手の言ったことを否定する言葉。「いや・ 私・は・ 知り・ませ・ん。」「いや・ そんな・ 話・に・は・ 賛成し・まへ・ん。」〔⇒いいや〕

いやあ〔いやー〕《感動詞》 心が動いたときに、思わず発する言葉。「いやー・ 久しぶりや・なー。」

いやいこと〔いやいごと〕【嫌い事、嫌い言】《名詞、動詞する》 ①人の嫌がること。いたずら。また、人の嫌がることをすること。「人・に・ いやいごと・を・ し・たら・ あき・まへ・ん。」②人の嫌がる言葉。強い忠告。また、人の嫌がることを言うこと。「いやいごと・ 言()ー・さかい・ 喧嘩・に・ なる・ねん。」〔⇒いやこと【嫌事、嫌言】

いやいや【嫌々】《名詞、動詞する》 首を横に振って、嫌だという意思を表すこと。「こっち・まで・ 歩い・て・ おいで・(と・) 言()ー・たら・ いやいやし・とる。」◆幼児語。

いやいや【嫌々】《副詞》 気が進まないが、周りの状況に押されたり強制的な指示に従ったりして、仕方なく行う様子。また、そのときに抱く心の様子。「いやいや・ 勉強し・とっ・たら・ 頭・に・ 入ら・へん」「いやいや・ 仕事・を・ せ・んと・ 性根・を・ 入れ・て・ やら・んかい。」

いやがらせ【嫌がらせ】《名詞、動詞する》 人の嫌がることをわざと言ったりしたりすること。「塀・に・ 落書きする・ いやがらせ・は・ やめ・てほしー・なー。」

いやがる【嫌がる】《動詞・ラ行五段活用》 不快に感じたり、嫌いだと思ったりする様子を見せる。受け入れたくない気持ちを持っている。それ以上は続けたくない気持ちを表す。「いやがっ・とる・さかい・ やめ・たり・なはれ。」

いやけ【嫌気】《名詞》 したくないという気持ち。ものごとへの意欲や情熱を失っている心の有り様。「文句・ばっかり・ 言わ・れ・たら・ 仕事・に・ いやけ・を・ 持つ・やろ・なー。」

いやけがさす【嫌気がさす】《動詞・サ行五段活用》 ちょっとしたことが原因となって、したくないという気持ちが強くなる。意欲や情熱を失う。「ひとっつも・ 釣れ・へん・さかい・ だんだん・ いやけがさし・てき・た。」

いやこと〔いやごと〕【嫌事、嫌言】《名詞、動詞する》 ①人の嫌がること。いたずら。また、人の嫌がることをすること。「いやごとし・たら・ 人・に・ 嫌わ・れ・まっ・せ。」②人の嫌がる言葉。強い忠告。また、人の嫌がることを言うこと。「いやこと・(を・) 言わ・な・ 気がつか・ん・やろ。」〔⇒いやいこと【嫌い事、嫌い言】

いやし《名詞、動詞する、形容動詞や()》 ①つまみ食いをすること。また、それをする人。「今・ 作っ・とる・ 最中・や・から・ いやしせ・んとい・て。」②何でもむやみに食べたがること。また、そのような人。「いやし・に・ 見せ・たら・ 食べたがる・さかい・ 見せ・んとき。」〔⇒いやしんぼう【いやしん坊】⇒くいしんぼう【食いしん坊】

いやしい〔いやしー〕【卑しい】《形容詞》 ①食い気が盛んだ。食べることに欲望を丸出しにして上品さがない。「いやしー・さかい・ 匂い・が・ し・たら・ 飛ん・でくる。」②慎みがなくて下品だ。意地汚い。「いやしー・なー。100円・ぐらい・の・ こと・ どっち・でも・ えー・やろ。」⇒くちいやしい【口卑しい】

いやしんぼう〔いやしんぼー、いやしんぼ〕【いやしん坊】《名詞、動詞する、形容動詞や()》 ①つまみ食いをすること。また、それをする人。「饅頭・を・ いやしんぼし・た・ん・は・ 誰・や。」②何でもむやみに食べたがること。また、そのような人。「あんた・は・ いやしんぼで・ 我慢・が・ でけ・ん・ねん・な。」〔⇒いやし。⇒くいしんぼう【食いしん坊】

いやみ【嫌味】《名詞》 人にわざと不快な感じを与えること。また、その言葉や態度。「休暇・を・ 取り・たい・と・ 言()ー・たら・ いやみ・ 言わ・れ・た。」

いやらしい〔いやらしー〕【嫌らしい】《形容詞》 ①いかにも嫌な感じがする。不愉快である。「金・の・ こと・に・ なっ・たら・ いやらしー・ 考え方・を・ する・ 人・や。」「人・の・ 悪口・ばっかり・ 言()ー・て・ いやらしー・なー。」②好色で性的な傾向が強い。「そんな・ いやらしー・ こと・ 言わ・んとい・て。こっち・が・ 恥ずかしー・に・ なる。」〔⇒やらしい(嫌らしい)

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2016年6月24日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (55)    (通算2053回)

日常生活語 「い」⑲

 

いのち【命】《名詞》 ①生き物が生きているもとの力になるもの。生き物が生きている限り持ち続けて、死ぬとなくなるもの。「虫・にも・ いのち・が・ ある・の・や。」②生きている間。生命の長さ。「人間・の・ いのち・は・ 短い・もん・や。」⇒じゅみょう【寿命】、じみょう(寿命)

いのちがけ【命懸け】《名詞》 生死を顧みないでものごとに取り組むこと。死んでもかまわないという心構えを持つこと。「いのちがけで・ 試合・を・ し・て・ 勝っ・た。」

いのちびろい【命拾い】《名詞、動詞する》 死にそうになったが、運良く助かること。「戦争・に・ 行っ・た・けど・ いのちびろいし・た。」

いのり【祈り】《名詞》 こうあってほしいと、心から強く望んだり欲しがったりすること。自分の力ではどうしようもないことを、神や仏にすがって望むこと。「神さん・に・ おいのり・を・ する。」

いのる【祈る】《動詞・ラ行五段活用》 ①こうあってほしいと、心から強く望んだり欲しがったりする。「今年・も・ みんな・ 元気で・ おれ・る・よーに・ いのっ・とり・ます。」②自分の力ではどうしようもないことを、神や仏にすがって望む。「鹿島さん・へ・ 行っ・て・ 孫・が・ 合格する・よーに・ いのっ・てき・まし・てん。」■名詞化=いのり【祈り】〔⇒ねがう【願う】

いはい【位牌】《名詞》 死者の戒名などを書いて仏壇に祀る木の札。「先祖・の・ いはい・を・ まつる。」

いばら【茨】《名詞》 薔薇などのように、背が低くて棘のある木。「庭・に・ いばら・が・ ある・さかい・ 気ーつけ・なはれ。」

いばりちらす【威張り散らす】《動詞・サ行五段活用》 立派なところなどを見せつけて、やたらに偉そうにする。「課長・は・ いっつも・ いばりちらし・とる。」

いばる【威張る】《動詞・ラ行五段活用》 立派なところなどを見せつけて、必要以上に偉そうにする。「金持ち・や・ 思(おも)・て・ いばり・くさる。」

いび()】《名詞》 手足の先の、5本に分かれ出ている部分。「足・の・ いび・の・ 先・が・ 痛い。」〔⇒ゆび【指】、ゆべ()、いべ()

いびき【鼾】《名詞》 眠っているときに、息といっしょに鼻や喉から出る大きな音。「ごっつい・ いびき・を・ かく。」

いびつ【歪】《形容動詞や()》 ものの形が歪んだり崩れたりしている様子。「へっこん・で・ いびつ・に・ なっ・た・ 箱」

いひひ《感動詞》 気まずいときや、恥ずかしいときなどに、甲高く笑う声。「いひひ・ あー・ 恥ずかし。」

いびる《動詞・ラ行五段活用》 弱い相手を苦しめたり、困らせたりする。弱い立場の者に意地悪くして、いたたまれないようにする。「いび・られ・て・ 会社・へ・ 行く・の・が・ 嫌に・ なっ・た。」〔⇒いじめる【苛める、虐める】

いびわ(指輪)】《名詞》 指にはめて装飾とする金属の輪。「いびわ・が・ 抜け・ん・よーに・ なっ・た。」〔⇒ゆびわ【指輪】

いぶくろ【胃袋】《名詞》 胃液を分泌して、食べたものをこなして消化する、袋の形をした内臓。「いぶくろ・が・ 2つ・ ある・ぐらい・ よー・ 食う。」〔⇒い【胃】

いぶす【燻す】《動詞・サ行五段活用》 ①しっかり燃やさないで、煙を出させる。「蚊取り線香・を・ ぎょーさん・ つけ・て・ 蚊ー・を・ いぶす。」②煙の煤で黒くする。「いぶし・て・ 黒ー・ し・た・ 色」〔⇒いぶる【燻る】、くすべる【燻べる】

いぶる【燻る】《動詞・ラ行五段活用》 ①しっかり燃やさないで、煙を出させる。「いぶっ・て・ 薫製・を・ こしらえる。」②煙の煤で黒くする。「いぶっ・て・ 古い・ 味・を・ 出す。」〔⇒いぶす【燻す】、くすべる【燻べる】

いべ()】《名詞》 手足の先の、5本に分かれ出ている部分。「いべ・を・ なめる・ 癖・を・ 直し・なはれ。」〔⇒ゆび【指】、ゆべ()、いび()

いぼ【疣】《名詞》 ①皮膚の上にできる丸く小さな隆起物。「足・の・ 指・が・ 靴・に・ こすれ・て・ いぼ・に・ なっ・た。」②物の表面にある小さな隆起物や突起物。「胡瓜・の・ いぼ」〔⇒いぼいぼ【疣々】

いぼいぼ【疣々】《名詞》 ①皮膚の上にできる丸く小さな隆起物。「手・の・ いぼ・が・ 痛い。」②物の表面にある小さな隆起物や突起物。「靴・の・ 裏・に・ いぼいぼ・が・ あっ・て・ 滑ら・ん・よーに・ なっ・とる。」「蛸・の・ 足・の・ いぼいぼ」◆同音を反復する言葉としては、他に「とげとげ【棘々】」「かんかん【缶々】」などがある。〔⇒いぼ【疣】

いま【今】《名詞》 ①現在の時点。「いま・は・ まだ・ 雨・が・ 降っ・とら・ん。」②現時点から離れていない、つい先ほど。「いま・ 来・た・とこ・や。」③長い年月を隔てた以前の時代や時期に対して、現在の時代や時期。現代。「いま・は・ みんな・ 贅沢に・ なっ・ても・た・なー。」■対語=③「むかし【昔】」〔⇒いんま()⇒いまのいま【今の今】、いんまのいんま(今の今)、いまさっき(今先)、いんまさっき(今先)、さいぜん【最前】、さっき()、さきほど【先程】

いまごろ【今頃】《名詞》 ①現在の時刻とだいたい同じ頃。「あいつ・は・ いまごろ・ 駅・に・ 着い・た・か・なー。」②過去の時刻や月日などで、ちょうど現在の時刻や月日などに相当するようなとき。「昨日・の・ いまごろ・は・ 淡路・に・ おっ・た。」「去年・の・ いまごろ・は・ まだ・ 受験生・やっ・た。」

いまさっき(今先)】《名詞》 現時点から離れていない、つい先ほど。「いまさっき・ 去()ん・だ・ばっかり・や。」〔⇒いまのいま【今の今】、いんまのいんま(今の今)、いんまさっき(今先)、さいぜん【最前】、さっき()、さきほど【先程】、いま【今】、いんま()

いまさら【今更】《副詞》 時機を失した今では、もう手遅れだと思われるという気持ちを表す言葉。「いまさら・ 悔やん・でも・ ちょっと・ 遅い。」〔⇒いまどき【今時】

いまだに【未だに】《副詞》 予想や期待とは違って、現在もその状態が続いていることを表す言葉。「いまだに・ 平社員・の・ まま・や。」「2週間・ かかっ・ても・ いまだに・ 出来上がら・へん。」

いまどき【今時】《名詞、副詞》 ①以前とは違う、今日このごろ。以前に比べての、現在。現代としての傾向の強いこのごろ。「いまどき・の・ 若い・ 者(もん)」②時機を失した今では、もう手遅れだと思われるという気持ちを表す言葉。「いまどき・ 申し込ん・でも・ 受け付け・てくれ・へん・やろ。」⇒きょうび【今日日】⇒いまさら【今更】

いまにも【今にも】《副詞》 もう少しでそのような状態になりそうだということを表す言葉。何かが目前に起こりそうだということを表す言葉。「いまにも・ 大雨・が・ 降り出し・そーや。」

いまのいま【今の今】《名詞》 現時点から離れていない、つい先ほど。「いまのいま・ おっ・た・のに・ もー・ どこ・や・ 行っ・ても・た。」◆「いまさっき【(今先)】」や「いんまさっき【(今先)】」よりも意味が強まる。〔⇒いんまのいんま(今の今)、いまさっき(今先)、いんまさっき(今先)、さいぜん【最前】、さっき()、さきほど【先程】、いま【今】、いんま()

いまのま〔いまのまー〕【今の間】《名詞、副詞に》 今のうち。今の短い時間。今の機会。「いまのまーに・ 謝っ・たら・ こらえ・てくれる・かもしれん・ぞ。」「お客・が・ 少ない・さかい・ いまのまーに・ 昼飯・を・ 食べ・とこ・ー。」◆今こそ好機だというような語感や、今の限られた時間をうまく利用するという語感がある。〔⇒いんまのま(今の間)

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2016年6月23日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (54)    (通算2052回)

日常生活語 「い」⑱

 

いなかのこうすい〔いなかのこーすい〕【田舎の香水】《名詞》 「しょうべん【小便】」のことを戯れて言う言葉。「田圃・の・ 畦・で・ いなかのこーすい・を・ する。」

いなき〔いなぎ〕【稲木】《名詞》 刈り取った稲を田圃で干すための木組み。また、そのときに使う細い丸太。「いなき・に・ 稲・を・ かけ・て・ 干す。」

いなご【蝗】《名詞》 黄緑色の体をしていてよく跳ぶ、田圃の周りで見られる昆虫。「戦時中・は・ いなご・も・ 食べ・た。」

いなす【去なす】《動詞・サ行五段活用》 ①自分の家や、元いた場所に戻らせる。帰らせる。「もー・ 早ー・ いなし・てー・な。」「大雨警報・が・ 出・た・さかい・ 生徒・を・ 早め・に・ いなす。」②結婚相手と離縁する。「あいつ・は・ 嫁はん・を・ いなし・て・ 一人暮らし・を・ し・とる。」③いったん捕まえた虫や魚などを、取り逃がす。「蝶々・を・ つかまえ・た・はず・やっ・た・けど・ いなし・ても・た。」⇒かえす【帰す】、かいす(帰す)、かやす(帰す)

いなびかり【稲光】《名詞、動詞する》 雷によって空にひらめく、直線が折れ曲がったように見える光。「入道雲・から・ いなびかり・が・ 出・とる。」◆「いなづま【稲妻】」はあまり使わない。

いなり【稲荷】《名詞》 ①農業をつかさどるとして信仰される神。また、それを祭った神社。「伏見・の・ いなり・は・ 初詣・の・ 人・が・ 多い・そーや。」②甘く煮た袋状の油揚げで酢飯を包んだ食べ物。「いなり・に・ する・ 三角・の・ あげ」◆①②とも、「おいなりさん」という言い方で使うことが多い。⇒いなりずし【稲荷寿司】、きつねずし【狐寿司】、けつねずし(狐寿司)

いなりずし【稲荷寿司】《名詞》 甘く煮た袋状の油揚げで酢飯を包んだ食べ物。「いなりずし・の・ 駅弁・を・ 買()ー・た。」〔⇒いなり【稲荷】、きつねずし【狐寿司】、けつねずし(狐寿司)

いにがけ〔いにかけ〕【去にがけ】《名詞》 ①どこかから帰る途中。復路。「会社・から・の・ いにし・に・ 飲ん・で・ 帰る。」②帰ろうとする、まさにそのとき。「いにがけ・に・ 鍵・を・ かける。」〔⇒いにしな【去にしな】、いにし【去にし】、かえりがけ【帰りがけ】、かえりしな【帰りしな】、かえりし【帰りし】、かいりがけ(帰りがけ)、かいりし(帰りし)、かいりしな(帰りしな)】①⇒かえり【帰り】、かいり【帰り】

いにし【去にし】《名詞》 ①どこかから帰る途中。復路。「いにし・に・ 雨・に・ 降ら・れ・た。」②帰ろうとする、まさにそのとき。「いにし・に・ 電話・が・ 鳴り・やがっ・た。」〔⇒いにがけ【去にがけ】、いにしな【去にしな】、かえりがけ【帰りがけ】、かえりしな【帰りしな】、かえりし【帰りし】、かいりがけ(帰りがけ)、かいりし(帰りし)、かいりしな(帰りしな)】①⇒かえり【帰り】、かいり【帰り】

いにしな【去にしな】《名詞》 ①どこかから帰る途中。復路。「いにしな・に・ 駅前・で・ パチンコ・を・ する。」②帰ろうとする、まさにそのとき。「いにしな・に・ 忘れもん・を・ 思い出し・た。」〔⇒いにがけ【去にがけ】、いにし【去にし】、かえりがけ【帰りがけ】、かえりしな【帰りしな】、かえりし【帰りし】、かいりがけ(帰りがけ)、かいりし(帰りし)、かいりしな(帰りしな)】①⇒かえり【帰り】、かいり【帰り】

いぬ【犬】《名詞》 ①古くから愛玩用や防犯用などに飼われてきた、利口で聴覚や嗅覚に敏感な動物。「いぬ・を・ 散歩・に・ 連れ・ていく。」②十二支の11番目の「戌」。「いぬ・の・ 芋版・の・ 年賀状」⇒わんわん、わんこう、わんちゃん。⇒いぬ【戌】

いぬ【戌】《名詞》 犬を表しており、子()から始まる十二支の11番目。「昭和9年・の・ いぬ・の・ 生まれ・や。」〔⇒いぬ【犬】

いぬ【去ぬ】《動詞・ナ行五段活用》 ①自分の家や、元いた場所に戻る。「海外旅行・で・ ヨーロッパ・へ・ 行っ・たら・ 早()よ・ いに・とー・ なっ・た。」②来ていた人が去って、いなくなる。「いつ・の・ 間・に・やら・ いん・でも・とっ・た。」③弱腰になる。駄目になる。「やる・ 気・が・ 無()ー・て・ いん・でも・とる。」①②⇒かえる【帰る】、かいる(帰る)、のんのする〕

いぬかき【犬掻き】《名詞、動詞する》 犬のように、両手で体の下の方へ水をかき込んで、足をばたばたさせて進む泳ぎ方。「あいつ・は・ いぬかき・でも・ 速(はよ)ー・ 泳ぐ。」〔⇒ばばかき【ばば掻き】

いぬころ【犬ころ】《名詞》 犬の子。体の小さな犬。「いぬころ・を・ 1匹・ 飼()ー・とる。」

いね【稲】《名詞》 水田で作り、実を米として収穫する作物。「台風・で・ いね・が・ こけ・た。」

いねかり【稲刈り】《名詞、動詞する》 実った稲を切り取ること。また、その作業。「そろそろ・ いねかり・の・ 時期・や。」

いねこき【稲扱き】《名詞、動詞する》 刈り取った稲の穂から、籾を採り落とすこと。また、その作業。「家・の・ かど〔=前庭〕・で・ いねこきする。」

いねぶり【居眠り】《名詞、動詞する》 座ったり、腰掛けたりしたままで眠ること。何かをしている途中に眠ってしまうこと。「いねぶりし・て・ 椅子・から・ 落ちる。」〔⇒いねむり【居眠り】

いねぶる【居眠る】《動詞・ラ行五段活用》 座ったり、腰掛けたりしたままで眠る。何かをしている途中に眠ってしまう。「映画・ 見・ながら・ いねぶっ・とっ・た。」■名詞化=いねぶり【居眠り】〔⇒いねむる【居眠る】

いねむり【居眠り】《名詞、動詞する》 座ったり、腰掛けたりしたままで眠ること。何かをしている途中に眠ってしまうこと。「電車・で・ いねむりする・の・は・ 気持ち・が・ 良()ー。」〔⇒いねぶり【居眠り】

いねむる【居眠る】《動詞・ラ行五段活用》 座ったり、腰掛けたりしたままで眠る。何かをしている途中に眠ってしまう。「テレビ・ 見・とる・ 間・に・ いねむっ・ても・た。」■名詞化=いねぶむ【居眠り】〔⇒いねぶる【居眠る】

いのかす(動かす)】《動詞・サ行五段活用》 ①止まっていたものを活動させる。「暑ー・ なっ・た・さかい・ クーラー・を・ いのかす。」②場所を別のところに変える。位置を変える。「道・を・ 塞い・どる・ 岩・を・ いのかす。」◆②については、とりわけ、重いものを別のところに変える場合に言うことがある。■自動詞は「いのく【(動く)】」〔⇒いごかす(動かす)、うごかす【動かす】

いのき(動き)】《名詞》 位置が変わること。変化すること。活動すること。「ちょっと・ぐらい・ 押し・ても・ いのき・の・ 無い・よーに・ がっちり・ 釘・で・ とめる。」「株・の・ いのき・が・ ない。」〔⇒うごき【動き】、いごき(動き)

いのく(動く)】《動詞・カ行五段活用》 ①今までの位置や状態に静止していないで、変えたり、変わったりする。「時間・が・ たっ・たら・ お月さん・が・ いのい・ていく。」②落ち着いていないで、揺れる。「重たい・ 石・が・ いのい・た。」③ものごとの様子が変化する。「世の中・が・ どんどん・ いのい・て・ わけ・が・ わから・へん。」◆②については、とりわけ、重いものがわずかに揺らぐ場合に言うことがある。■他動詞は「いのかす【(動かす)】」■名詞化=いのき(動き)〔⇒うごく【動く】、いごく(動く)

いのしし【猪】《名詞》 ①野山に住み、黒茶色の粗い毛が生えて、鋭い牙を持つ動物。「神戸・では・ 町・の・ 近く・まで・ いのしし・が・ 出・てくる。」②十二支の12番目の「亥」。「いのしし・は・ 干支(えと)・の・ おしまい・や。」⇒い【亥】

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2016年6月22日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (53)    (通算2051回)

日常生活語 「い」⑰

 

いてこます(行てこます)】《動詞・サ行五段活用》 ①強い意志を持って行う。うまく行う。「今年・の・ 入学試験・は・ いてこます・ つもり・や。」②やっつける。やりこめる。殴る。「あいつ・を・ いっぺん・ いてこまそ・と・ 思(おも)・とる・ねん。」③行く。出かける。「そろそろ・ いてこまそ・ー・か。」◆③は、ややふざけた言い方である。⇒いてまう(行てまう)、いわす〕

いてて【痛てて】《感動詞》 瞬間的に、痛いという気持ちを表す言葉。「いてて・ 指・を・ はさん・だ。」

いてまう(行てまう)】《動詞・ワア行五段活用》 ①やっつける。やりこめる。殴る。「腹・が・ 立つ・さかい・ いてもー・たろ・か・と・ 思う・ねん。」②豪快に食べる。豪快に飲む。「いっぺん・に・ 1升・ぐらい・ いてまい・よる・ 酒飲み・や。」「2皿・ぐらい・は・ あっという間・に・ いてまう。」③盗む。「知ら・ん・ 間ー・に・ 泥棒・に・ いてまわ・れ・た。」④亡くなる。「あいつ・(は・) とーとー・ いてまい・よっ・た。」⇒いわす、いてこます(行てこます)

いでも《接続助詞》 それをしないことがあっても、かまわない、という気持ちを表す言葉。「慌て・て・ 行か・いでも・ えー・やろ。」「薬・なんか・ 飲ま・いでも・ べっちょない。」◆「ないでも」の「な」が脱落したと考えることもできる。〔⇒んでも、なんでも、ないでも〕

いてる【凍てる】《動詞・タ行下一段活用》 水分を含んでいたものが氷結する。凍るように寒く感じられる。「山・に・ 登る・ 道・が・ いて・て・ かちかちに・ なっ・とる。」「干し・とっ・た・ 手拭い・が・ いて・ても・とる。」「今日・は・ 朝・から・ いて・て・ 寒い・なー。」◆水が氷になるようなときには使わない。〔⇒こおる【凍る】

いでる(茹でる)】《動詞・ダ行下一段活用》 野菜などを、調味料などを加えずに、熱い湯だけで煮る。「しゃもじ菜・を・ いでる。」「いで・て・から・ 日ー・に・ 干す。」■自動詞は「いだる【(茹だる)】」〔⇒ゆでる【茹でる】

いてん【移転】《名詞、動詞する》 拠点となっている場所を変えること。住んでいるところから引っ越すこと。「いてんし・ても・て・ 店・が・ あら・へん。」

いと【糸】《名詞》 ①繭や綿や毛などの繊維を長く伸ばして、よりをかけたもの。「針・に・ いと・を・ 通す。」②細くて長いもの。「蜘蛛・が・ いと・で・ 巣ー・ 作っ・とる。」「納豆・が・ いと・を・ 引ー・とる。」「いと・を・ 引く・ 納豆」

いと《接続助詞》 もしそうしなければという意味(打ち消しの仮定)を表す言葉。「読ま・いと・ 中身・は・ わかる・もんか。」〔⇒んと、な〕

いど【井戸】《名詞》 地面を深く掘って地下水を汲み上げるようにしたところ。「いど・の・ 水・を・ ポンプ・で・ 汲む。」

いどかえ〔いどがえ〕【井戸替え】《名詞、動詞する》 井戸の水をすっかり汲み出して、井戸の中を掃除すること。「一年・に・ 一遍・ いどかえ・を・ する。」〔⇒いどさらえ【井戸浚え】

いときりば〔いときりばー〕【糸切り歯】《名詞》 人の前歯の両側にある、先の尖った歯。人の犬歯。「鋏・を・ 使わ・ず・に・ いちきりば・で・ 切る。」

いとこ【従兄弟、従姉妹】《名詞》 自分から見て、父または母の兄弟・姉妹の子ども。「いとこ・と・は・ 同い年・や。」

いとこはん【従兄弟半、従姉妹半】《名詞》 ①自分と、父または母のいとことの間柄。「年・は・ 近い・けど・ いとこはん・なん・や。」②自分と、いとこの子との間柄。「いとこはん・が・ 小学校・に・ 入っ・た。」

いとこみょうと〔いとこみょーと〕【従兄妹夫婦】《名詞》 いとこ同士で、結婚している男の人と女の人。「いとこみょーと・で・ 仲・が・ 良()ー。」

いとごる《動詞・ラ行五段活用》 液体の中に溶けているものが濃すぎて、容器などの底に沈んで溜まる。「溶かし・た・ はず・の・ 砂糖・が・ コップ・の・ 底・に・ いとごっ・とる。」「いとごっ・た・ 砂糖・を・ なめる。」

いとこんにゃく〔いとごんにゃく〕【糸蒟蒻】《名詞》 こんにゃくを糸のように細く作ったもの。「水炊き・に・ いとごんにゃく・を・ 入れる。」

いどさらえ【井戸浚え】《名詞、動詞する》 井戸の水をすっかり汲み出して、井戸の中を掃除すること。「いどさらえし・て・ ごみ・を・ 捨てる。」〔⇒いどかえ【井戸替え】

いとじり【糸尻】《名詞》 陶器の底の裏の、輪の形で突き出している部分。「茶碗・の・ いとじり・を・ 砥石・で・ 擦っ・て・から・ 使う。」〔⇒いとぞこ【糸底】

いとぞこ【糸底】《名詞》 陶器の底の裏の、輪の形で突き出している部分。「いとぞこ・の・ 高い・ 湯飲み」〔⇒いとじり【糸尻】

いとでんわ【糸電話】《名詞》 主として子どもの玩具として使われるもので、片面を紙でふさいだ2本の筒を使って、ふさいだ面どうしを糸でつないで、音声の振動を糸に伝えて双方で通話ができるようにしたもの。「大きな・ 声・で・ しゃべっ・たら・ いとでんわ・が・ ぶーぶー・ 言()ー・て・ 何・を・ 言ー・とる・ん・か・ よー・ わから・へん。」

いととり【糸取り】《名詞、動詞する》 輪にした毛糸や紐を左右両手の指の先に掛けて、いろいろにさばいていって、あるいは、別の人がそれを受けて、いろいろな形に変化させる遊び。「いととり・で・ がんじき・の・ 形・を・ 作る。」〔⇒あやとり【綾取り】

いな《名詞》 鯔(ぼら)の小さいもの。「川・の・ 中・で・ いな・が・ 跳ね・た。」

いな《終助詞》 ①相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに使う言葉。「早()よ・ みんな・で・ 行こ・いな。」。「早よ・ 飲み・いな。」②相手に尋ねるときに、語気を強めて使う言葉。「それ・は・ 何時(いつ)・いな。」「あんた・の・ 言()ー・ 通り・や・いな。」「それ・が・ 出来・た・ん・は・ いつ・いな。」「何・を・ 言()ー・てはるん・やいな。」「誰・が・いな・ そんな・ こと・を・ 言()ー・た・ん・は。」⇒や、やい、よ、よい。⇒やいな、ぞいな、かいな〕

いない【以内】《名詞》 ①その数を含んで、それよりも少ないもの。「10分・より・ いない・に・ 帰っ・てこい・よ。」「1週間・ いない・に・ 返事せー。」②その範囲の内側。「この・ 線・より・ いないに・ おっ・てんか。」■対語=「いがい【以外】」

いない(担い)】《名詞》 持ち運ぶための紐や縄が上部についている、水などを入れる細長い桶。「肥え・を・ いない・に・ 入れ・て・ 運ぶ。」〔⇒にない【担い】、たんご【担桶】

いなう(担う)】《動詞・ワア行五段活用》 ①2人以上で、棒などを使って、ひとつの荷物をかつぐ。「他・に・ 誰・も・ おら・へん・さかい・ あんたらー・ 2人・で・ いのー・てもらわ・んならん。」②ひとりで、棒などを使って、肩で支えて荷物を前後に分けてかつぐ。「前後ろ・に・ し・て・ 一人・で・ いなう。」■名詞化=いない(担い)〔⇒になう【担う】

いなおる【居直る】《動詞・ラ行五段活用》 不利な立場にある人が、急に態度を変えて相手に立ち向かう。ぎりぎりのところで相手に反撃する。「こっち・が・ 下手(したて)・に・ 出・たら・ いなおら・れる・かも・ しれ・へん・で。」

いなか【田舎】《名詞》 住んでいる人が少なくて、山や田畑が多い土地。文化や娯楽に関する施設などは比較的少なく、洗練された感じに欠けているところ。「ここら・は・ いなか・や・さかい・ 店・も・ おま・へん・やろ。」「わし・は・ いなか・の・ 育ち・や・ねん。」■対語=「とかい【都会】」

いなかあめ【田舎飴】《名詞》 芋などを原料にして作った、素朴な味の飴。「今・でも・ いなかあめ・を・ 見つけ・たら・ 懐かしー・て・ 買う・ねん。」

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2016年6月21日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (52)    (通算2050回)

日常生活語 「い」⑯

 

いっとます〔いっとーます〕【一斗枡】《名詞》 米などの体積を計るための、1斗(およそ18リットル)はいる円柱形の器。「いっとます・に・ 米・を・ いっぱい・ 入れる。」

いっともなしに【何時とも無しに】《副詞》 時刻や場合などをわきまえずに。「いっともなしに・ お菓子・ばっかり・ 食べ・とる。」「夜中・でも・ いつ・でも・ いっともなしに・ 電話・を・ し・てくる。」

いつなんどき【何時何時】《名詞》 将来の、はっきり決められない時。いつであるか、わからない時。不意の時や予想外の時。「いつなんどき・ 地震・が・ 起こる・や・ わから・へん。」〔⇒いつ【何時】

いつのいつやら【何時の何時やら】《副詞に》 過去の、記憶がはっきりと残っていない時に。よくわからない時に。「お祖父さん・が・ いつのいつやら・ 死ん・だ・ん・か・ もー・ 忘れ・ても・た。」「昨日・の・ 朝・は・ いつのいつやらに・ 起き・た・ん・か・ 覚え・とら・へん。」

いつのまにか〔いつのまーにか〕【何時の間にか】《副詞に》 はっきりと意識しないうちに。時の流れを知らないうちに。「雨・が・ やん・で・ いつのまーにかに・ 晴れ・てき・とっ・た。」〔⇒いつのまにやら【何時の間にやら】

いつのまにやら〔いつのまーにやら〕【何時の間にやら】《副詞に》 はっきりと意識しないうちに。時の流れを知らないうちに。「いつのまにやら・ 船・が・ 神戸・に・ 着い・とっ・た。」〔⇒いつのまにか【何時の間にか】

いっぱい【一杯】《名詞》 一つの入れ物に入るだけの量。「水・を・ コップ・に・ いっぱい・ 飲まし・てー・な。」「バケツ・に・ いっぱい・の・ 石炭・を・ 持っ・てくる。」

いっぱい【一杯】《形容動詞や()》 ①数や量がたくさんある。基準とする数や量よりも大きい。「あっちこっち・ いっぱい・ 間違(まちご)ー・て・ 点・が・ あら・へん。」②寸法・分量・時間・時刻などが限界いっぱいで、隙間やゆとりがない様子。「人・で・ いっぱいの・ 会場」「今週・ いっぱい・しか・ 待た・れ・へん。」⇒おおい【多い】、おかい(多い)、ようけ、ようさん(仰山)、ぎょうさん【仰山】、じょうさん(仰山)、どっさり、たくさん【沢山】、たんと、やっと。⇒いっぱいいっぱい【一杯一杯】、ぎりぎりいっぱい【ぎりぎり一杯】、つついっぱい【つつ一杯】、きちきち、ぎりぎり、きちきちいっぱい【きちきち一杯】

いっぱいいっぱい【一杯一杯】《形容動詞や()》 ①寸法・分量・時間・時刻などが限界いっぱいで、隙間やゆとりがない様子。「大きな・ トラック・や・さかい・ 道・が・ いっぱいいっぱいに・ なっ・とる。」②筋肉の働きや気力などを限りなく発揮させる様子。「自分・の・ 力・の・ いっぱいいっぱいに・ 走っ・た・けど・ 勝て・なんだ。」〔⇒ぎりぎりいっぱい【ぎりぎり一杯】、つついっぱい【つつ一杯】⇒きちきち、ぎりぎり、いっぱい【一杯】、きちきちいっぱい【きちきち一杯】⇒ちからいっぱい【力一杯】

いっぱいのみや【一杯飲み屋】《名詞》 短い時間で気軽に酒を飲むことができるように、酒や肴(さかな)を用意して客を迎える店。「帰りがけ・に・ いっぱいのみや・に・ 寄っ・た。」

いっぱし【一端】《形容動詞や()》 普通のものに比べて、取り立てて価値がある様子。専門家や大人などと同じような資格や能力や技能をそなえている様子。「いっぱし・の・ こと・を・ 言()ー・ 人・や。」〔⇒ひとかど【一角】、いっかど【一角】、しとかど(一角)、いちにんまえ【一人前】

いっぷく【一服】《名詞、動詞する》 ①お茶や煙草の一回分。「いっぷく・ 吸ー・て・から・ 仕事・ 始め・よ・か。」②仕事の途中などで一休みすること。休憩。「ここら・で・ いっぷく・ し・まへ・ん・か。」⇒いきつぎ【息継ぎ】

いっぺん【一遍】《名詞、副詞に》 ①そのことが行われるのが、ひとたびであること。「北海道・へ・は・ いっぺん・ 行っ・てみ・たい・と・ 思う。」「いっぺん・ うまい・こと・ いか・なん・でも・ 諦め・たら・ あか・ん。」「いっぺん・や・ 二遍・ 聞ー・ても・ わから・へん。」「もー・ いっぺん・ 試験・を・ 受ける。」②何かが行われるのが同じ時であること。「何人・も・が・ いっぺんに・ 立ち上がっ・た。」「そんな・ ぎょーさん・ いっぺん・に・は・ 持た・れ・へん。」③時間の一つの区切り。「いっぺん・の・ 分・の・ 薬」④何かに遭遇した、まさにその時。「いっぺん・は・ 死に・たい・と・ 思・た・ぐらい・や。」〔⇒いちど【一度】、いっかい【一回】②④⇒いちじ【一時】、いっとき【一時】、いちどき【一時】

いっぺんに【一遍に】《副詞》 きちんとした予告や予兆などもなく、突然にある動作が行われたり、ある状態などに見舞われたりする様子を表す言葉。「いっぺんに・ 貧乏(びんぼ)し・ても・た。」〔⇒きゅうに【急に】

いっぽう〔いっぽー〕【一方】《名詞、形容動詞や()》 ①一つの方角。一つの側面。「いっぽー・から・だけ・ 風・が・ 吹い・てくる。」「いっぽー通行・に・ なっ・とる・ 道」②もっぱら一つの方向に偏っている様子。それだけである様子。「雨・は 強(つよ)なる・ いっぽー・や。」「学生時代・は・ 勉強せ・んと・ クラブ・を・ する・ いっぽー・やっ・てん。」

いつまでも【何時までも】《副詞》 際限なく続く様子。「風邪・が・ いつまでも・ 治ら・へん。」

いつも【何時も】《名詞、副詞》 ①特別なこともなく、繰り返される日常。「いつも・は・ 6時・に・ 起きる。」②途絶えることなく続いている様子。常に。「小学校・の・ 頃・は・ いつも・ 腹・を・ 空かし・とっ・た。」「いつも・ 怒っ・て・ばっかり・や。」〔⇒いっつも(何時も)、いっつもかっつも(何時もかっつも)、いつもかも【何時もかも】⇒ふだん【不断、普段】、へいじょう【平常】、へいぜい【平生】、ひごろ【日頃】⇒じょうじ【常時】、じょうしき【常しき】、しょっちゅう、しじゅう【始終】

いつやじぶん【何時や時分】《副詞に》 そのときをはっきりと意識しないときに。「いつやじぶんに・ 漢字・を・ 憶え・とっ・た。」〔⇒いつやじぶんやら【何時や時分やら】

いつやじぶんやら【何時や時分やら】《副詞に》 そのときをはっきりと意識しないときに。「いつやじぶんやらに・ 野球・が・ 好き・に・ なっ・た・ん・や。」〔⇒いつやじぶん【何時や時分】

いつやしらん【何時や知らん】《名詞、連体詞》 何時であるか不詳である時。今となっては、記憶が薄らいで、特定できない時。知らない間。「いつやしらん・に・ 盲腸・の・ 手術(しうつ)・を・ し・た。」「帽子・を・ いつやしらん・ 失(うしの)ー・た。」「盲腸・の・ 手術(しうつ)・を・ し・た・ん・は・ いつやしらん・ 時・や。」〔⇒いつかしらん【何時か知らん】

いで《接続助詞》 打ち消しの意味を述べておいて、後ろで述べる内容に続いていくことを表す言葉。「行か・いで・ おら・れ・へん。」「水・も・ 飲ま・いで・ 走っ・とる。」「あの・ 時・は・ 家・に・ おら・いで・ すん・まへ・ん。」〔⇒んで、んと〕

いでか《終助詞》 その動作を必ずする、または、しないではおれない、ということを、反語を用いて表す言葉。「今度・の・ 映画・は・ 見・にいか・いでか。」〔⇒んでか〕

いてくる【行て来る】《動詞・カ行変格活用》 ①出かけて行く。目的地に向かう。「学校・へ・ いてき・ます。」②出かけて行って、戻る。目的地から戻る。「あんた・も・ いっぺん・ 海外旅行・に・ いてき・たら・ えー・のに。」◆もともとは、「行っ・てくる」(動詞+補助動詞)であるが、それが「いてくる」と熟して一語として使われているという印象が強くなっている。行って帰る、行くという動作を完了する、という気持ちが伴うが、単に「行く」というのと同じ意味で使うことも多い。〔⇒いってくる【行って来る】

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2016年6月20日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (51)    (通算2049回)

日常生活語 「い」⑮

 

いっち【一】《副詞に》 程度が最上位である様子。最も。「いっち・ 偉い・人」「いっち・ 良()ー・ 着物」「この・ 話・が・ いっち・ おもろい。」〔⇒いちばん【一番】、いっちゃん(一番)

いっちはじめ【一初め】《名詞》 順番を決めたときに、最初となるもの。もののとりかかり。「いっちはじめ・は・ お前・が・ 言い出し・た・ こと・なん・や。」〔⇒いちばんはじめ【一番始め】、いっちゃんはじめ(一番始め)

いっちゃく【一着】《名詞》 最初に目標の地点に着くこと。また、それをした人。「走り・で・ いっちゃく・ 取っ・てん。」〔⇒いっとう【一等】

いっちゃづけ(一夜漬け)】《名詞》 ①一晩漬けただけですぐに食べる漬け物。「残っ・た・ 野菜・を・ いっちゃずけ・に・ する。」②急に準備をして間に合わせのために行う勉強や仕事。「いっちゃづけ・で・ 勉強し・た・けど・ わから・なんだ。」。〔⇒いちやづけ【一夜漬け】

いっちゃん(一番)】《副詞に》 程度が最上位である様子。最も。「今・が・ いっちゃん・ 暑い・ 時・や。」「わし・が・ いっちゃん・ 前・を・ 歩い・たる。」〔⇒いちばん【一番】、いっち【一】

いっちゃんはじめ(一番始め)】《名詞》 順番を決めたときに、最初となるもの。もののとりかかり。「いっちゃんはじめ・に・ あんた・が・ 挨拶し・ておくれ。」〔⇒いちばんはじめ【一番始め】、いっちはじめ【一始め】

いっちょう〔いっちょー〕【一丁】《名詞》 ①刀や銃砲や楽器などのように細長い形のものが、ひとつ。「包丁・ いっちょー・で・ 仕事・を・ する。」「鎌・ いっちょう」「砥石・ いっちょう」②他のものは身に付けないで、ただひとつ。「パンツ・ いっちょー・で・ 体重を・ 測る。」③飲食店で注文したものの、ひとつ。「ラーメン・ いっちょー」◆①③については、「にちょう【二丁】」「さんちょう【三丁】」…という言い方もする。

いっちょう〔いっちょー〕【一丁】《副詞》 やや構えた姿勢で、仕事や勝負事などを行おうとする気持ちを表す言葉。「いっちょー・ 喧嘩・を・ やっ・たろ・か。」

いっちょうあがり〔いっちょーあがり、いっちょあがり〕【一丁上がり】《形容動詞や()》 一つのことが完成したり、結末がついたりする様子。「宿題・の・ 絵ー・は・ これ・で・ いっちょーあがりや。」◆感動詞のようにも使う。「いっちょあがりや・ でけ・た・さかい・ さー・ 食べ・てんか。」

いっちょうらい〔いっちょーらい、いっちょらい〕(一張羅)】《名詞》 着物や服のうち、特別立派なもの。最も上等の着物。晴れ着。「いっちょらい・を・ 着・て・ どこ・へ・ おでかけ・や。」

いつつ【五つ】《名詞(数詞+助数詞) ①自然数の4に、1を加えた数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「ぺけ・が・ いつつ・も・ ある。」②5歳の年齢。「いつつ・に・ なっ・て・ 幼稚園・へ・ 行っ・とる。」

いつつだま【五つ玉】《名詞》 算盤で昔使われていた、珠が、はりの上に1つ、下に5つ付いているもの。「わしら・の・ 小学校時代・は・ いつつだま・や・のーて・ よつだま・の・ 算盤・を・ 使()こ・た。」■対語=「よつだま【四つ玉】」

いっつも(何時も)】《名詞、副詞》 ①特別なこともなく、繰り返される日常。「いっつも・と・は・ 違う・ 髪型・を・ し・とる。」②途絶えることなく続いている様子。常に。「繁盛し・て・ いっつも・ 混ん・どる・ 店」「遅刻し・てくる・ん・は・ いっつも・の・ こと・や。」〔⇒いつも【何時も】、いっつもかっつも(何時もかっつも)、いつもかも【何時もかも】⇒ふだん【不断、普段】、へいじょう【平常】、へいぜい【平生】、ひごろ【日頃】⇒じょうじ【常時】、じょうしき【常しき】、しょっちゅう、しじゅう【始終】

いっつもかっつも(何時もかっつも)】《名詞、副詞》 ①特別なこともなく、繰り返される日常。「いっつもかっつも・は・ 7時半・の・ 電車・に・ 乗る。」②途絶えることなく続いている様子。常に。「この・ 道・は・ いっつもかっつも・ 車・が・ 通っ・とる。」〔⇒いつも【何時も】、いっつも(何時も)、いつもかも【何時もかも】⇒ふだん【不断、普段】、へいじょう【平常】、へいぜい【平生】、ひごろ【日頃】⇒じょうじ【常時】、じょうしき【常しき】、しょっちゅう、しじゅう【始終】

いっつもかも【何時もかも】《名詞、副詞》 ①特別なこともなく、繰り返される日常。「いっつもかも・は・ 6時間・の・ 授業・が・ ある。」②途絶えることなく続いている様子。常に。「いっつもかも・ 歌・を・ 歌(うと)・て・ 歩い・とる。」〔⇒いつも【何時も】、いっつも(何時も)、いっつもかっつも(何時もかっつも)⇒ふだん【不断、普段】、へいじょう【平常】、へいぜい【平生】、ひごろ【日頃】⇒じょうじ【常時】、じょうしき【常しき】、しょっちゅう、しじゅう【始終】

いってくる【行って来る】《動詞・カ行変格活用》 ①出かけて行く。目的地に向かう。「味噌・を・ 買い・に・ ちょっと・ いってくる・わ。」②出かけて行って、戻る。目的地から戻る。「一晩泊まり・で・ 旅行・に・ いってき・まし・てん。」◆もともとは、「行っ・てくる」(動詞+補助動詞)であるが、熟して一語として使われているという印象が強くなっている。行って帰る、行くという動作を完了する、という気持ちが伴うが、単に「行く」というのと同じ意味で使うことも多い。〔⇒いてくる【行て来る】

いってらっしゃい【行ってらっしゃい】《感動詞》 ①出かける人を送り出すときに言う言葉。「いってらっしゃい・ 元気で・な。」②「行ってきます」の挨拶に呼応して言う言葉。「おー・ そー・か・ いってらっしゃい・な。」〔⇒いっといで【行っといで】

いってん(一膳)】《名詞》 ①一椀のご飯。「いってん・で・は・ 腹・が・ 持た・ん。」②わずかの量の食事。「いってん・だけ・ よばれ・ていこ・か。」〔⇒いちぜん【一膳】

いってんめし(一膳飯)】《名詞》 一椀だけ食べるご飯。一椀だけに限られているご飯。「いってんめし・(を・) 食ー・て・ あわて・て・ 出・てき・てん。」〔⇒いちぜんめし(一膳飯)

いっといで【行っといで】《感動詞》 ①出かける人を送り出すときに言う言葉。「いっといで・ 早(はよ)ー・ 帰り・なはれ。」②「行ってきます」の挨拶に呼応して言う言葉。「あー・ いっといで。」◆「行っておいで」の発音が融合した言葉である。〔⇒いってらっしゃい【行ってらっしゃい】

いっとう〔いっとー〕【一等】《名詞》 ①最も優れた成績や等級を得ること。また、それを得た人。「図画・で・ いっとー・に・ 入っ・た。」②最初に目標の地点に着くこと。また、それをした人。「いっとー・で・ ゴールインし・た。」⇒いっちゃく【一着】

いっとう〔いっとー〕【一統】《名詞》 親子兄弟などの血縁関係や、結婚などによってつながりのある関係。また、そのような人。血族と姻族。「田中・の・ 苗字・の・ 家・は・ みんな・ いっとー・や。」〔⇒いっけ【一家】、しんるい【親類】、しんせき【親類】、みうち【身内】

いっとき【一時】《名詞、副詞に》 ①何かに遭遇した、まさにその時。「手術(しうつ)し・た・ いっとき・は・ 元気やっ・た・けど・ また・ 調子・が・ 悪い。」②ほんの短い時間の間。わずかの時間。「食堂・は・ いっとき・に・ 人・が・ やっ・てくる。」「お客さん・が・ いっとき・に・ 来・たら・ 入ら・れ・へん。」③何かが行われるのが同じ時であること。「いっとき・に・ 2人・が・ もの言()ー・たら・ わから・へん・がな。」「いっときに・ みんな・ 手・を・ 上げ・た。」〔⇒いちじ【一時】、いちどき【一時】①③⇒いちど【一度】、いっかい【一回】、いっぺん【一遍】⇒ちいとま【ちいと間】、ちょっとま【一寸間】、ちとま(一寸間)、ちっとま(一寸間)、ひといき【一息】、しといき(一息)、しばらく【暫く】

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2016年6月19日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (50)    (通算2048回)

日常生活語 「い」⑭

 

いっさんごひちはとじゅうに〔いっさんごひちはとじゅーに〕【一三五七八十十二】《唱え言葉》 新暦の大の月を並べて順に言う言葉。■対語=「にしむくさむらい【二四六九士】」「にしむくじゅういち【二四六九十一】」

いっしゃり(石遣り)】《名詞》 Y字型の木や金具にゴム紐を張って、小石などを飛ばす、子どもの遊び道具。「いっしゃり・で・ 雀・を・ ねらう。」◆駄菓子屋などで売っているものもあったが、たいていは手製であった。〔⇒いしやり【石遣り】、ぱちんこ〕

いっしゅう〔いっしゅー〕【一周】《名詞、動詞する》 何かの周りをひとまわりすること。あちらこちらを広く動き回ること。「祭り・の・ 太鼓・が・ 村・の・ 中・を・ いっしゅーする。」

いっしゅうき〔いっしゅーき〕【一周忌】《名詞》 人が亡くなって満一年目に営む法事。「叔父さん・の・ いっしゅーき・に・ 行く。」〔⇒むかわり〕

いっしょ【一緒】《形容動詞や()、動詞する》 ①異質なものを区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「肉・と・ 野菜・を・ いっしょに・ 炒める。」②集まってひとまとまりになって行動する様子。「毎朝・ いっしょに・ 学校・へ・ 行く。」「明日・は・ あんた・と・ いっしょし・ます。」⇒いっしょくた【一緒くた】、いっしょくたい【一緒くたい】、いっしょくちゃ【一緒くちゃ】、いっしょこた【一緒こた】、いっしょこたい【一緒こたい】

いっしょう〔いっしょー〕【一生】《名詞》 生まれてから死ぬまでの間。生涯。「いっしょー・ 酒・ 飲ん・どっ・た・さかい・ あの世・でも・ 飲み屋通い・を・ し・とる・やろ。」

いっしょうけんめい〔いっしょーけんめー〕【一生懸命】《形容動詞や()》 ある限りの力を出し切って熱心にする様子。「時間・を・ 忘れ・て・ いっしょーけんめーに・ 練習し・とる。」

いっしょうます〔いっしょーます〕【一升枡】《名詞》 液体や米・豆などの体積を計るための、1升(およそ1.8リットル)はいる四角い器。「豆・を・ いっしょーます・で・ 量る。」

いっしょくた【一緒くた】《形容動詞や()》 異質なものを区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「自分・の・ もん・と・ 人・の・ もん・と・を・ いっしょくたに・ し・たら・ 後・で・ 困る・やろ・がい。」〔⇒いっしょ【一緒】、いっしょくたい【一緒くたい】、いっしょくちゃ【一緒くちゃ】、いっしょこた【一緒こた】、いっしょこたい【一緒こたい】

いっしょくたい【一緒くたい】《形容動詞や()》 異質なものを区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「あんた・の・ もん・と・ いっしょくたいに・ 入れ・んとい・てんか。」〔⇒いっしょ【一緒】、いっしょくた【一緒くた】、いっしょくちゃ【一緒くちゃ】、いっしょこた【一緒こた】、いっしょこたい【一緒こたい】

いっしょくちゃ【一緒くちゃ】《形容動詞や()》 異質なものを区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「何もかも・ いっしょくちゃに・ 集め・て・ 袋・に・ 入れる。」〔⇒いっしょ【一緒】、いっしょくた【一緒くた】、いっしょくたい【一緒くたい】、いっしょこた【一緒こた】、いっしょこたい【一緒こたい】

いっしょこた【一緒こた】《形容動詞や()》 異質なものを区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「味噌・も・ 糞・も・ いっしょこたに・ し・て・ 考え・たら・ あか・ん。」〔⇒いっしょ【一緒】、いっしょくた【一緒くた】、いっしょくたい【一緒くたい】、いっしょくちゃ【一緒くちゃ】、いっしょこたい【一緒こたい】

いっしょこたい【一緒こたい】《形容動詞や()》 異質なものを区別しないでひとまとめにしている様子。混じり合って区別できない様子。「いっしょこたいに・ せ・んと・ 区別し・て・ 集める。」〔⇒いっしょ【一緒】、いっしょくた【一緒くた】、いっしょくたい【一緒くたい】、いっしょくちゃ【一緒くちゃ】、いっしょこた【一緒こた】

いっせい〔いっせー〕【一斉】《副詞に、名詞》 多くのものを揃って行う様子。多くのものが揃って同じような状態になる様子。「いっせーに・ 掃除・を・ する。」「いっせー・検査・が・ 行わ・れる。」「入学式・の・ 頃・に・ いっせーに・ 桜・が・ 咲く。」

いっそ《副詞》 普通では行わないやり方をあえてとろうとすることを表す言葉。思い切って。「修繕する・より・ いっそ・ 買い換え・た・ 方・が・ 安(やす)ー・ つく。」◆思い切って行う気持ちの他に、投げやりな気持ちを表すもある。〔⇒いっそのこと【いっその事】

いつぞ【何時ぞ】《名詞》 記憶や判断などが明確でなくはっきり決められない過去・現在・未来の時。はっきりとわからない時。「いつぞ・に・ 集金・に・ 来・た・やろ。忘れ・ん・よーに・ し・てんか。」「いつぞ・ 一緒に・ 飯・でも・ 食い・まほ・か。」「いつど・ いっぺん・ 寄せ・てもらい・まっ・さ。」〔⇒いつ【何時】、いつか【何時か】、いつぞや【何時ぞや】

いっそう〔いっそー〕【一層】《副詞》 前よりもさらに程度が高まることを表す言葉。「これ・まで・より・も・ いっそー・ 面倒・を・ み・たっ・て・な。」〔⇒いちだんと【一段と】、ますます【益々】、よけい【余計】、よけのこと(余計の事)

いっそくとび【一足飛び、一足跳び】《形容動詞や()》 順序を踏まないで、大きく飛び越えていく様子。「いっそくとびに・ 社長・に・ なっ・たーっ・てん・と。」

いっそのこと【いっその事】《副詞》 普通では行わないやり方をあえてとろうとすることを表す言葉。思い切って。「いっそのこと・ 会社・を・ 辞め・てもたろ・か・と・ 思(おも)・とる・ねん。」◆思い切って行う気持ちの他に、投げやりな気持ちを表すもある。〔⇒いっそ〕

いつぞや【何時ぞや】《名詞》 記憶や判断などが明確でなくはっきり決められない過去・現在・未来の時。「いつぞや・は・ 良()ー・ もん・ もろ・て・ ありがと・ございまし・た。」〔⇒いつ【何時】、いつか【何時か】、いつぞ【何時や】

いったい【一帯】《名詞》 一続きの範囲。その場所・地域などの全体。「辺り・(は・) いったい・で・ 米・が・ こぼれ・た。」〔⇒いったいこ【一帯こ】

いったい【一体】《副詞》 強い疑問の気持ちを表したり、相手を強くたしなめたりする気持ちを表すときに使う言葉。「いったい・ どない・ し・た・ん。」〔⇒いったいこったい【一体こったい】

いったいこ【一帯こ】《名詞、形容動詞や()》 一続きの範囲。その場所・地域などの全体。また、一続きの範囲が同じようになっている様子。そのような場所や地域などが全体に広がる様子。「川・の・ 近く・は・ いったいこに・ 浸水し・た。」〔⇒いったい【一帯】

いったいこったい【一体こったい】《副詞》 強い疑問の気持ちを表したり、相手を強くたしなめたりする気持ちを表すときに使う言葉。「いったいこったい・ あんた・は・ どんな・ つもり・で・ おる・ん・や。」◆「いったい【一体】」よりも強い語気で言う言葉である。〔⇒いったい【一体】

いったん【一旦】《副詞》 ものごとが進むことを一時的に中断して。「いったん・ 去()ん・で・ 昼寝・でも・ し・てくる・わ。」◆その後、再開するという意味合いが伴う。

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2016年6月18日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (49)    (通算2047回)

日常生活語 「い」⑬

 

いちゃもん《名詞》 理由にもならないことを理由にして、相手に難癖をつけること。また、その難癖の内容。「子ども・の・ 泣き声・が・ うるさい・ 言()ー・て・ いちゃもん・を・ つけ・られ・た。」

いちょう〔いちょー〕【銀杏】《名詞》 街路樹などとして植えることが多い木で、扇形の葉をしていて、秋になると葉が黄色くなる背の高い木。また、その葉。「いちょー・の・ 押し葉」

いちょう〔いちょー〕【胃腸】《名詞》 胃や腸などの消化器。「このごろ・ いちょー・の・ 調子・が・ 悪い。」

いちらん【一覧】《名詞》 内容が一目でわかるように、簡単な表などにしてまとめたもの。「ごじゃごじゃ・ 書か・んと・ いちらん・に・ し・てほしー。」

いちりゅう〔いちりゅー〕【一流】《形容動詞や()、名詞》 ①質、程度、等級などが最上である様子。また、そのようなもの。「たま・に・は・ いちりゅー・の・ 料理屋・で・ 飯・を・ 食おー。」「いちりゅー・の・ サッカー・の・ 選手」②他の人とは違う様子。際だって異なる様子。「あいつ・は・ いちりゅー・の・ 考え方・を・ する。」■対語=①「にりゅう【二流】」「さんりゅう【三流】」⇒いちばんて【一番手】

いちれつごんぼ【一列牛蒡】《名詞》 長く一本のひものように連なること。「受付・に・ いちれつごんぼ・に・ 並ぶ。」〔⇒いちれつれんこん【一列蓮根】

いちれつれんこん【一列蓮根】《名詞》 長く一本のひものように連なること。「いちれつれんこん・で・ 道・の・ 端・を・ 歩く。」◆もともとは、「いちれつれんこう【一列連行】」であったのかもしれない。「牛蒡」と「蓮根」とは連想のつながりがあろう。〔⇒いちれつごんぼ【一列牛蒡】

いつ【五】《名詞(数詞)》 数を2音節で言うときの「5」を表す言葉。◆1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。〔⇒ご【五】、いつつ【五つ】

いつ【何時】《名詞》 ①記憶や判断などが明確でなくはっきり決められない過去・現在・未来の時。はっきりとわからない時。「いつ・に・ なっ・たら・ 梅雨・が・ あがる・ん・やろ。」「いつ・やっ・た・か・ 来・た・ こと・が・ ある。」「いつ・の・ 間ー・に・か・ 雨・が・ やん・どっ・た。」②将来の、はっきり決められない時。いつであるか、わからない時。不意の時や予想外の時。「いつ・ 病気・が・ 再発する・か・ 心配や。」⇒いつか【何時か】、いつぞ【何時ぞ】、いつぞや【何時ぞや】⇒いつなんどき【何時何時】

いついっか【何時何日】《名詞》 明確にできる、その日。何月何日という日。「いついっか・の・ こと・やっ・た・と・ はっきり・ 言()ー・てほしい。」

いつか【五日】《名詞》 ①1か月のうちの5番目の日。「5月・の・ いつか・は・ 子どもの日・や。」②日数で5日間。「いつか・の・ 間・に・は・ 仕上げる・ つもり・や。」

いつか【何時か】《名詞》 記憶や判断などが明確でなくはっきり決められない過去・現在・未来の時。はっきりとわからない時。「いつか・ いっしょに・ 映画・を・ 見・た。」「いつか・ また・ 会い・ましょ。」〔⇒いつ【何時】、いつぞ【何時ぞ】、いつぞや【何時ぞや】

いっか【一家】《名詞》 ひとつの世帯の家族全員。「いっか・ 揃(そろ)ー・て・ お出かけ・です・か。」〔⇒やうち【家内】、やうちじゅう【家内中】、いえじゅう【家中】、ええじゅう(家中)、かないじゅう【家内中】、かぞくじゅう【家族中】

いっかい【一回】《名詞、副詞に》 ①そのことが行われるのが、ひとたびであること。「いっかい・ぐらい・ 失敗し・ても・ べっちょない・ぞ。」「いっかい・ぐらい・の・ 徹夜・は・ こたえ・へん。」②何かが行われるのが同じ時であること。「いっかいに・ みんな・が・ 手ー・を・ 上げ・た。」③時間の一つの区切り。「いっぺん・の・ 休み・は・ 10分・や。」④何かに遭遇した、まさにその時。「いっかい・は・ もー・ あか・ん・と・ 思(おも)・てん・けど・ 何とか・ 立ち直っ・た。」〔⇒いちど【一度】、いっぺん【一遍】②④⇒いちじ【一時】、いっとき【一時】、いちどき【一時】

いっかげつ【一か月】《名詞》 1年を12に分けたときの、そのひとつ分。ほぼ30日間。「あした・から・の・ いっかげつ・で・ 出来上がら・せ・ます。」〔⇒ひとつき【一月】、しとつき(一月)

いつかしらん【何時か知らん】《名詞、連体詞》 何時であるか不詳である時。今となっては、記憶が薄らいでしまって、特定できない時。知らない間。「いつかしらん・に・ 買()ー・た・ 鞄」「この・ 鞄・を・ 買()ー・た・の・は・ いつかしらん・ 昔・や。」〔⇒いつやしらん【何時や知らん】

いっかど【一角】《形容動詞や()》 普通のものに比べて、取り立てて価値がある様子。専門家や大人などと同じような資格や能力や技能をそなえている様子。「若い・けんど・ いっかどの・ 仕事・を・ する。」「いっかど・の・ 言い方・を・ し・やがっ・た。」〔⇒ひとかど【一角】、しとかど(一角)、いちにんまえ【一人前】、いっぱし【一端】

いっきうち【一騎打ち】《名詞、動詞する》 勝敗を、他の人を加えずに、一対一で争うこと。「騎馬戦・の・ 最後・は・ いっきうち・に・ する。」「いっきうち・みたいな・〔=がむしゃらな〕 食べ方・ せ・ん・とき・なはれ。」

いっきに【一気に】《副詞》 休むことなく、ぐんぐん進む様子。短い期間に急激な変化を示す様子。「いっきに・ 登っ・てしまえ。」「川・の・ 水・が・ いっきに・ 増え・た。」〔⇒ひといきに【一息に】、しといきに(一息に)

いつけ(結付け)】《名詞》 ①子どもを背負うときに使う帯。「いつけ・で・ おたす。」②子どもを帯で背負うこと。また、その背負い方や、帯の結び方。「そんな・ いつけ・を・ し・たら・ すぼけ・て・ 落ちる・ぞ。」

いっけ【一家】《名詞》 親子兄弟などの血縁関係や、結婚などによってつながりのある関係。また、そのような人。血族と姻族。「あの・ 家・は・ うち・の・ いっけ・です・ねん。」「いっけ・の・ 子ー・が・ 遊び・に・ 来・とる。」〔⇒いっとう【一統】、しんるい【親類】、しんせき【親類】、みうち【身内】

いつける(結付ける)】《動詞・カ行下一段活用》 子どもを帯で背負う。「背中・に・ いつけ・て・ 仕事・を・ する。」■名詞化=いつけ【結付け】

いっこも【一個も】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「今日・の・ 試験・は・ いっこも・ わから・なんだ。」「そんな・ こと・は・ いっこも・ 言()ー・とら・へん。」「いっこも・ 雨・が・ 降ら・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

いっさい【一切】《名詞、副詞》 ①漏らしたり例外としたりするものがなく、すべて。何から何まで全部。「私・に・ いっさい・ 任し・てくれ・たら・ あんじょーし・ます。」②そのことにはまったく関わりがないということを表す言葉。「わし・の・ いっさい・ 知ら・ん・ こと・や。」◆②は、後ろに打ち消しの言葉が伴う。⇒いっさいがっさい【一切合切】

いっさいがっさい【一切合切】《名詞、副詞》 漏らしたり例外としたりするものがなく、すべて。何から何まで全部。「家・に・ ある・ もん・を・ いっさいがっさい・ 売っ・ても・た。」〔⇒いっさい【一切】

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2016年6月17日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (48)    (通算2046回)

日常生活語 「い」⑫

 

いちねん【一年】《名詞》 ①1月1日から1231日までの12か月間。365日。「いちねん・が・ 経つ・の・は・ 早い・もんで・ もー・ 年末・に・ なっ・ても・た。」②ある時からの12 か月間。「いちねん・ 見・ん・ うち・に・ 大きなっ・た・なー。」③それぞれの学校の最初の学年の児童・生徒・学生。「孫・は・ 中学・の・ いちねん・に・ なっ・てます・ねん。」⇒いちねんせい【一年生】、いちねんぼうず【一年坊主】

いちねんがいんで にねんがにげて さんねんがさがして よねんがよんで ごねんがごっとして ろくねんがろっきょみさん【1年が去んで 2年が逃げて 3年が探して 4年が呼んで 5年が(ご馳走)して 6年がロッキョミさん】《唱え言葉》 ◆1・2・3・4・5・6の語呂を踏みながら、小学校の6つの学年の立場を読み込んだ言葉。1年生が(何かを恐れて)()ぬ=帰る。2年生も(何かを恐れて)逃げる。低学年はうろたえる立場である。中学年は後輩を探す立場である。3年生が探す。4年生が呼ぶ。それに対して高学年は優雅な立場である。5年生がご馳走をする。6年生はロッキョミさんで買い物をする。「ロッキョミさん」というのは、江井ヶ島にあった橘六右ェ門商店のことで、駄菓子・文房具・その他を扱っていた地元の商店(既に廃業)である。この言葉は、小学校の校区内だけで流布していた言葉と思われる。

いちねんじゅう〔いちねんじゅー〕【一年中】《名詞、副詞》 ①一年の間。年頭から年末までの、すべての日。「日曜・も・ 含め・て・ いちねんじゅー・ 休み・は・ あり・まへ・ん。」②そうでない日がないくらい、その状況がいつも常に続いていることを表す言葉。「いちねんじゅー・ 朝・は・ 散歩し・とり・ます・ねん。」〔⇒ねんじゅう【年中】⇒ねんがらねんじゅう【年がら年中】、ねんびゃくねんじゅう【年百年中】

いちねんせい〔いちねんせー〕【一年生】《名詞》 ①それぞれの学校の最初の学年の児童・生徒・学生。「小学校・の・ いちねんせー・は・ かいらしー・なー。」②ものごとを習い始めたばかりの人。「ゴルフ・は・ まだ・ いちねんせー・や。」〔⇒いちねんぼうず【一年坊主】⇒いちねん【一年】

いちねんぼうず〔いちねんぼーず〕【一年坊主】《名詞》 ①それぞれの学校の最初の学年の児童・生徒・学生。「いちねんぼーず・は・ 昼まで・で・ 学校・から・ 帰っ・てくる。」②ものごとを習い始めたばかりの人。「いちねんぼーず・の・ へたくそ。」◆①は、相手を可愛く思って言ったり、相手を軽く見て言ったりすることが多い。〔⇒いちねんせい【一年生】⇒いちねん【一年】

いちねんぼうずのはいたたき〔いちねんぼーずのはいたたき〕【一年坊主の蝿叩き】《唱え言葉》 何もできない1年生。◆一年生を罵倒する響きを持った唱え言葉。蝿を叩くことぐらいしかできないという意味か、蝿叩きで叩かれるような弱い存在であるという意味か。

いちば【市場】《名詞》 食べ物や日用品などを売っている何軒かの商店が一箇所に集まっているところ。「大(おー)けな・ スーパー・が・ でけ・て・ いちば・へ・ 行く・ 人・が・ 減っ・た。」

いちばん【一番】《名詞》 ①順序の最初。「いちばん・に・ 先生・に・ 挨拶し・とか・んと・ いか・ん。」②他のものより抜きん出て優れていること。最上位。また、そのような位置にある人。「マラソン・で・ いちばん・に・ なっ・た。」

いちばん【一番】《副詞に》 程度が最上位である様子。最も。「蘭・の・ 花・が・ いちばん・ 好きや。」〔⇒いっち【一】、いっちゃん(一番)

いちばんて【一番手】《名詞》 質、程度、等級などが最上であること。また、そのようなもの。「いちばんて・の・ 品物(しなもん)・は・ やっぱり・ えー・ 値・が・ する。」■対語=「にばんて【二番手】」「さんばんて【三番手】」〔⇒いちりゅう【一流】

いちばんなり【一番生り】《名詞》 2度にわたって収穫できる豆・胡瓜・茄子・西瓜などを、1度目に収穫すること。第1期の結実。「いちばんなり・の・ 茄子・を・ ちぎる。」■対語=「にばんなり【二番生り】」

いちばんのり【一番乗り】《名詞、動詞する》 他の者に比べて最も早く、目指すところに着くこと。また、そのようにした人。「阪神・の・ 試合・の・ 切符・を・ 買お・と・ 思(おも)・て・ いちばんのりし・てん。」

いちばんはじめ【一番始め】《名詞》 順番を決めたときに、最初となるもの。もののとりかかり。「いちばんはじめ・を・ お前・が・ やっ・て・ 見せ・たれ。」〔⇒いっちはじめ【一始め】、いっちゃんはじめ(一番始め)

いちばんぼし【一番星】《名詞》 夕方、最も早く出る星。最も早く目につく星。「いちばんぼし・が・ 出・た。」◆以下、「にばんぼし【二番星】」「さんばんぼし【三番星】」「よんばんぼし【四番星】」「ごばんぼし【五番星】」と続くが、10番を超えてまでは言わない。

いちばんめ【一番目】《名詞(数詞+助数詞) ものごとの順序や順位などを表す言葉で、最も初めの段階や、最も優れていること。「いちばんめ・に・ 停まっ・とる・ バス・に・ 乗る。」〔⇒いち【一】

いちびり《名詞》 ①お調子者。ふざけることを好む者。「うち・の・ 孫・は・ いちびり・や・ねん。」②調子に乗ってはしゃぐこと。調子に乗って行動すること。ふざけること。つけあがること。「いちびり・が・ 過ぎ・たら・ 怒っ・てやら・な・ あか・ん・よ。」

いちびる《動詞・ラ行五段活用》 調子に乗ってはしゃぐ。調子に乗って行動する。ふざけたり、つけあがったりする。「いちびり・ながら・ 道・を・ 歩い・とっ・たら・ 怪我する・ぞ。」「舞台・に・ 出・て・ いちびる。」■名詞化=いちびり

いちぶ【一部】《名詞》 ①全体の中の、ある小さな部分。全体の中のひとまとまり。「この・ 本・は・ いちぶ・ 汚れ・とる・さかい・ とりかえ・てー・な。」②全体の順序や構成などを分けたときの、はじめの部分。「いちぶ・は・ 厳粛に・ やら・な・ いか・ん。」■対語=①「ぜんぶ【全部】」⇒いちぶぶん【一部分】

いちぶぶん【一部分】《名詞》 全体の中の、ある小さな部分。全体の中のひとまとまり。「かすれ・て・ いちぶぶん・が・ 読まれ・へん。」■対語=「ぜんぶ【全部】」〔⇒いちぶ【一部】

いちめん【一面】《名詞》 あたり一帯。広がったものの全体。「いちめん・ 田圃・ばっかり・で・ 家・が・ 見あたら・へん。」

いちもん【一文】《名詞》 ごく僅かの金銭。「そんな・ 商売し・たっ・て・ いちもん・にも・ なら・へん・で。」

いちもんなし【一文無し】《名詞、形容動詞や()》 ごく僅かのお金も持っていない人。ごく僅かのお金も持っていない様子。「店・が・ つぶれ・て・ いちもんなし・に・ なっ・た。」〔⇒もんなし【文無し】

いちゃいちゃ《副詞と、動詞する》 ①男女が馴れ合ってふざけあっている様子。男女が仲むつまじい様子。「電車・の・ 中・で・ いちゃいちゃさ・れ・たら・ かない・まへ・ん・な。」②肉親や友人などの間柄で、まとわりつくような感じを見せる様子。「親子・で・ いちゃいちゃする・の・も・ めんどい・ こと・や。」◆周囲の者が不快感を感じるほど、度が過ぎている場合に使うことが多い。〔⇒べたべた〕

いちゃつく《動詞・カ行五段活用》 男女が馴れ合って、人前でふざけあう。男女がたわむれる。「いちゃつく・ん・やっ・たら・ 人・の・ おら・ん・ 所(とこ)・で・ やり・なはれ。」■名詞化=いちゃつき

いちやづけ【一夜漬け】《名詞》 ①一晩漬けただけですぐに食べる漬け物。「胡瓜・の・ いちやずけ・が・ うまい。」②急に準備をして間に合わせのために行う勉強や仕事。「いちやづけ・やっ・たら・ 合格でけ・へん。」〔⇒いっちゃづけ(一夜漬け)

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2016年6月16日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (47)    (通算2045回)

日常生活語 「い」⑪

 

いちごうます〔いちごーます〕【一合枡】《名詞》 液体などの体積を計るための、1合(およそ0.18リットル)はいる四角い器。「酒・を・ いちごーます・に・ 入れ・て・ 飲む。」

いちころ【一ころ】《形容動詞や()》 ①ものごとをたやすく行う様子。なんでもなくできる様子。「今日・の・ 試験・は・ いちころに・ でけ・た。」②簡単に勝つ、または負ける様子。大差で勝つ、または負ける様子。「相手・が・ 強すぎ・て・ いちころやっ・た。」③簡単に死に至らせる様子。「蚊ー・は・ 殺虫剤・を・ かけ・たら・ いちころや。」◆〈一度に、ころっと〉という感覚の言葉。⇒あさめしまえ【朝飯前】、おちゃのこ【お茶の子】、おちゃのこさいさい【お茶の子さいさい】、へのかっぱ【屁の河童】

いちじ【一時】《名詞、副詞に》 ①零時(12)60分後の時刻。「いちじ・まで・ 昼休み・に・ する。」「夜中・の・ いちじ・に・ 地震・が・ あっ・た。」②何かに遭遇した、まさにその時。「だいぶん・ 揺れ・た・さかい・ いちじ・は・ どー・ なる・ こと・や・と・ 心配し・た。」③何かが行われるのが同じ時であること。「申し込み・が・ いちじ・に・ どっと・ 来・た。」④ほんの短い時間の間。わずかの時間。「雨・が・ 強ー・ なっ・た・ので・ いちじ・ 中断する。」⑤それほど遠くではない、以前のある時期。過去のしばらくの間。「いちじ・は・ 景気・が・ よかっ・た。」◆①は、12時間制の呼び方では、午前と午後の2回がある。②③④⇒いちどき【一時】、いっとき【一時】②④⇒いちど【一度】、いっかい【一回】、いっぺん【一遍】⇒ちいとま【ちいと間】、ちょっとま【一寸間】、ちとま(一寸間)、ちっとま(一寸間)、ひといき【一息】、しといき(一息)、しばらく【暫く】⇒ひところ【一頃】、しところ(一頃)

いちじく【無花果】《名詞》 大きな葉をしている背の低い木で、秋に鶏卵ぐらいの大きさで黒紫色をした甘い実をつける木。また、その実。「いちじく・が・ 店・に・ 並ん・どる。」〔⇒とうがき【唐柿】

いちぜん【一膳】《名詞》 ①一椀のご飯。「ちょっと・ 肥え・た・さかい・ 朝・は・ いちぜん・だけ・に・ し・とる・ねん。」②わずかの量の食事。「いちぜん・だけ・ 食べ・ていき・なはれ。」〔⇒いってん(一膳)

いちぜんめし【一膳飯】《名詞》 一椀だけ食べるご飯。一椀だけに限られているご飯。「いちぜんめし・は・ せ・んとき。」「駅前・の・ いちぜんめし屋」〔⇒いってんめし【一膳飯】

いちぞく【一族】《名詞》 同じ血筋を受けた人たち。「あの・ いちぞく・の・ 墓・が・ ここ・に・ ある。」「平家・の・ いちぞく」

いちだい【一代】《名詞》 ①人ひとりの一生。「いちだい・ 前・の・ 先祖」②ある人がその地位・役割を務めている間。「いちだい・で・ 会社・を・ 大きー・ し・た。」

いちだん【一段】《名詞》 階段などの一つの段階。ものの高さの差がわずかであること。「いちだん・ずつ・ 気ー・ つけ・て・ 上り・なはれ。」

いちだんと【一段と】《副詞》 前よりもさらに程度が高まることを表す言葉。「いちだんと・ 寒(さぶ)ー・ なり・まし・た・なー。」〔⇒いっそう【一層】、ますます【益々】、よけい【余計】、よけのこと(余計の事)

いちど【一度】《名詞、副詞に》 ①そのことが行われるのが、ひとたびであること。「いちど・も・ 行っ・た・ こと・が・ ない。」②何かが行われるのが同じ時であること。「いちど・に・ お客さん・が・ 入っ・てき・た。」③時間の一つの区切り。「いちど・に・ 飲む・ 薬・の・量」④何かに遭遇した、まさにその時。「いちど・は・ あきらめ・てん・けど・ 立ち直れ・た。」〔⇒いっぺん【一遍】、いっかい【一回】②④⇒いちじ【一時】、いっとき【一時】、いちどき【一時】

いちどう〔いちどー〕【一同】《名詞》 関係ある人の全員。その場所に居合わせた全員。「葬式・に・ 親戚・ いちどう・が・ 集まっ・た。」

いちどき【一時】《名詞、副詞に》 ①何かに遭遇した、まさにその時。「ホームラン・を・ 打た・れ・て・ いちどき・は・ 負け・た・と・ 思(おも)・た・なー。」②ほんの短い時間の間。わずかの時間。「いちどき・は・ 日・が・ 射し・とっ・た。」「いちどき・に・ 切符・を・ 買う・ 人・が・ 並ん・だ。」「お昼前・の・ いちどき・が・ 混雑する。」③何かが行われるのが同じ時であること。「いとどき・に・ 右・と・ 左・から・ 声・を・ 掛けら・れ・た。」〔⇒いちじ【一時】、いっとき【一時】①③⇒いちど【一度】、いっかい【一回】、いっぺん【一遍】⇒ちいとま【ちいと間】、ちょっとま【一寸間】、ちとま(一寸間)、ちっとま(一寸間)、ひといき【一息】、しといき(一息)、しばらく【暫く】

いちにち【一日】《名詞》 日数で1日間。「いちにち・だけ・ 考え・さし・てください。」◆「ふつか【二日】」から「とおか【十日】」までは、「1か月のうちの〇番目の日」という意味と「日数で〇日間」という意味を同じ言葉で表すが、【一日】だけは「ついたち【一日、朔日】」と「いちにち【一日】」に分けて表現する。

いちにち【一日】《名詞、副詞》 ①午前0時から午後12時までの間の24時間。あるいは、24時間に近い時間のこと。「いちにち・ 経っ・た・けど・ 風邪・が・ 治ら・へん。」②朝から晩まで。あるいは、それに近い長時間のこと。「いちにち・ 休みなく・ 働い・た。」③昼夜の関係なしに、いつも。「もったいない・ こと・に・ 街灯・が・ いちにち・ 灯(とぼ)っ・とる。」〔⇒いちにちじゅう【一日中】⇒ひ【日】

いちにちいちにち【一日一日】《名詞、副詞》 ①午前0時から午後12時までの間の24時間が幾度も繰り返して続くこと。ほぼ同様のことが繰り返される日が続いていること。一日ごとの単位で。「いちにちいちにち・ 元気に・ 過ごし・とり・ます。」「いちにちいちにち・ 田圃仕事・が・ 続く。」②一日ずつ日がたつにつれて。「いちにちいちにち・ 日・が・ 長(なご)ーなっ・てき・た。」〔⇒ひび【日々】、ひにひに【日に日に】⇒まいにち【毎日】、まいにちまいにち【毎日毎日】、まいにちひにち【毎日日日】

いちにちおき【一日置き】《名詞、副詞に》 間に一日をはさんで、再び同じことを繰り返すこと。隔日。「いちにちおきに・ 掃除・の・ 当番・を・ する。」〔⇒いちにちはさみ【一日挟み】、いちにちはだめ(一日挟め)

いちにちじゅう〔いちにちじゅー〕【一日中】《名詞、副詞》 ①午前0時から午後12時までの間の24時間。あるいは、24時間に近い時間のこと。「電車・は・ いちにちじゅー・ 動い・とる。」②朝から晩まで。あるいは、それに近い長時間のこと。「選挙・に・ なっ・たら・ マイク・で・ いちにちじゅー・ やかましーに・ 言()ー・てくる。」③昼夜の関係なしに、いつも。「星・は・ いちにちじゅー・ 空・に・ 出・とる・ん・や・けど・ 昼・は・ 見え・へん・ねん。」〔⇒いちにち【一日】⇒ひ【日】

いちにちはさみ【一日挟み】《名詞、副詞に》 間に一日をおいて、再び同じことを繰り返すこと。隔日。「いちにちはさみに・ 野球・の・ 練習・を・ する。」〔⇒いちにちはだめ(一日挟め)、いちにちおき【一日置き】

いちにちはだめ(一日挟め)】《名詞、副詞に》 間に一日をおいて、再び同じことを繰り返すこと。隔日。「いちにちはだめに・ 医者・へ・ 行っ・とる・ねん。」〔⇒いちにちはさみ【一日挟み】、いちにちおき【一日置き】

いちにんまえ【一人前】《名詞、形容動詞や()》 ①ひとりあたりの分量。ひとりぶん。「餃子・は・ いちにんまえ・で・は・ 足ら・ん。」②普通のものに比べて、取り立てて価値がある様子。専門家や大人などと同じような資格や能力や技能をそなえている様子。「いちにんまえ・に・ 挨拶・が・ でける・よーに・ なっ・た。」⇒ひとかど【一角】、いっかど【一角】、しとかど(一角)、いっぱし【一端】

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2016年6月15日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (46)    (通算2044回)

日常生活語 「い」⑩

 

いたがこい【板囲い】《名詞》 板で作った囲い。板を立てかけて、ものを囲うこと。「いたがこい・に・ 落書き・を・ し・やがっ・た。」「風・が・ 当たら・ん・よーに・ 畑・に・ いたがこい・を・ する。」◆塀にブロックなどを使わなかった頃は、板を張り巡らせて、黒く塗った囲いが多くあった。

いたずら【悪戯】《名詞、動詞する》 ふざけて無益なことや、人の迷惑になるようなことをすること。人に害を与える、よくない行為をすること。また、そのような内容のこと。「この・ 落書き・は・ いたずら・に・ し・て・は・ 度ー・が・ 過ぎ・とる。」〔⇒わるさ【悪さ】

いただきます【頂きます】《感動詞》 食事をはじめるときの挨拶の言葉。◆「いただく」は直接には、食事を準備してくれた相手への感謝の気持ちを表すものであるが、広くは食の恵みを与えてくれるものへの感謝を表す。「給食代を払っているから、いただきますと言う必要はない。」という保護者がいるということが話題になったことがあるが、それは、後者のことがわかっていないことになる。〔⇒よばれます【呼ばれます】

いただく【頂く】《動詞・カ行五段活用》 ①何かをもらうことの謙譲表現。「こないだ・は・ 立派な・ もの・を・ いただい・て・ ありがとー・ござい・ます。」②食べること、飲むことの謙譲表現。「まるで・ よばれ・に・ 来・た・よーな・ もん・です・けど・ 遠慮なしに・ いただき・ます。」⇒ちょうだいする【頂戴する】

いたち【鼬】《名詞》 山や野原にすみ、足が短く小さな体で、追いつめられると臭いにおいを出して逃げる動物。「畑・に・ いたち・が・ おっ・た。」

いたどり【虎杖】《名詞》 夏に白または薄赤色の小さな花を房状に咲かせる、野原などに自生する草花。「去年・ 枯れ・た・のに・ また・ いたどり・が・ 生え・てき・とる。」

いたのま〔いたのまー〕【板の間】《名詞》 板の張ってある床(ゆか)。また、床に板を張った部屋。「昔・の・ 家・は・ 門口(かどぐち)・ 入っ・たら・ いたのまー・が・ あっ・た。」

いたばり【板張り】《名詞、動詞する》 囲いや床として板を張ること。板を張った場所。「いたばり・の・ 廊下・を・ 歩く。」

いたみ【痛み】《名詞》 ①体を打ったり切ったり体内に故障があったりすることにより、苦しさや辛さを感じること。「足・の・ いたみ・が・ まだ・ 治ら・へん。」②心に苦しみを感じて辛く感じること。「試験・に・ 落ち・た・ いたみ・が・ 消え・へん。」

いたみ【傷み】《名詞》 ①ものが壊れていること。「屋根・の・ いたみ・を・ 修繕する。」②食べ物が 傷ついたり腐ったりすること。「いたみ・の・ 早い・ 魚・や・さかい・ 早ー・ 食べ・てんか。」

いたむ【傷む】《動詞・マ行五段活用》 ①ものが壊れたり傷ついたりする。「機械・が・ だいぶ・ いたん・できた・ので・ 買い換える。」②微生物の作用などによって、食べ物が腐って食べられない状態になる。「買()ー・て・から・ 日・が・ 経つ・ので・ バナナ・が・ いたん・でき・た。」■他動詞は「いためる【傷める】」■名詞化=いたみ【傷み】⇒くさる【腐る】

いたむ【痛む】《動詞・マ行五段活用》 ①体を打ったり切ったりしたことによって、苦しく辛いと感じる。「擦り剥い・た・ 傷・が・ いたむ。」②心に苦しみを感じて辛いと感じる。「息子・が・ 不合格・に・ なっ・て・ 胸・が・ いたん・どる。」■他動詞は「いためる【痛める】」■名詞化=いたみ【痛み】

いためる【傷める】《動詞・マ行下一段活用》 ①ものを壊したり傷をつけたりする。「机・の・ 上・に・ 物・を・ 落とし・て・ いため・た。」②食べ物を腐らせたり傷つけたりする。「卵・を・ 買い過ぎ・て・ 何個・か・ いため・てしも・た。」■自動詞は「いたむ【傷む】」

いためる【痛める】《動詞・マ行下一段活用》 ①体を打ったり切ったりしたことによって、苦しく辛いと感じるようにさせる。「腰・を・ いため・て・ 休ん・どる。」②心に苦しみを感じて辛いと感じるようにさせる。「子ども・が・ 病気・に・ なっ・て・ 気持ち・を・ いため・てます・ねん。」◆①②ともに、意図したことではないが、結果としてそのようになってしまったときに使う。■自動詞は「いたむ【痛む】」

いためる【炒める】《動詞・マ行下一段活用》 肉や野菜などを、油をひいた鍋でかき混ぜながら熱していりつける。「野菜・を・ いため・て・から・ 肉・を・ 入れる。」■名詞化=いため【炒め】

いだる(茹だる)】《動詞・ラ行五段活用》 ①湯の中でじゅうぶん煮られた状態になる。「菜っぱ・が・ いだっ・た。」②高い気温で身体が火照るような状態になる。風呂に浸かっていて熱くなる。「今日・は・ いだる・よーな・ 一日・やっ・た。」■他動詞は「いでる【(茹でる)】」〔⇒ゆだる(茹だる)

いたれりつくせり【至れり尽くせり】《形容動詞や()》 すべてに行き届いている様子。願いどおりになっている様子。心遣いが行き届いている様子。「この・ 宿屋・は・ いたれりつくせりで・ 大満足や。」

いち【一】《名詞(数詞)》 ①最も小さな自然数。「いち・から・ 10・まで・が・ 言える・よーに・ なっ・た。」②ものごとの順序や順位などを表す言葉で、最も初めの段階や、最も優れていること。「いち・から・ 出直す。」「あの・ 人・の・ 力・は・ みんな・の・ 中・で・ いち・や。」■この種の言葉については、「いち【一】」から「じゅう【十】」までを見出しとして設けるが、それ以降は設けない。⇒ひ【一】、ひとつ【一つ】⇒いちばんめ【一番目】

いち【位置】《名詞》 他のものがある場所との関係で、そのものがある場所。「冷蔵庫・を・ 置く・ いち・は・ この辺・で・ よろしー・か。」

いちいち【一々】《副詞》 些細なことまで余すところなく。ひとつの例外もなく、すべて。「いちいち・ 文句・を・ 言わ・んとい・てほしー・ねん。」〔⇒ひとつひとつ【一つ一つ】

いちおう〔いちおー〕【一応】《副詞》 ①十分とは言えないが、ひととおりのことを満たしていることを表す言葉。「いちおー・ 出来上がっ・た・けど・ これから・ 仕上げ・に・ かかり・ます。」②念のために何かを行うことを表す言葉。「異常・は・ ない・と・ 思う・けど・ いちおー・ 調べ・ておか・な・ 安心・は・ でき・ませ・ん・よ。」

いちがいに【一概に】《副詞》 個々の条件や立場などを考慮しないで、ひっくるめて同じように扱うことを表す言葉。「一人一人・ 違う・の・や・さかい・ いちがいに・ 判断・は・ し・にくい。」「そない・ いちがいに・ 決めつけ・たら・ あかん・やろ。」

いちがつ【一月】《名詞》 1年の12か月のうちの最初の月。「いちがつ・は・ 雪・の・ 降る・ 日・も・ ある。」「いちがつ・の・ 3日・まで・ 銀行・は・ 休み・や。」〔⇒いちげつ【一月】

いちからじゅうまで〔いちからじゅーまで〕【一から十まで】《副詞》 何から何まで全部。欠かすことなくすべて。「あいつ・は・ いちからじゅーまで・ 教(おせ)・たら・んと・ わかっ・てくれ・へん。」

いちげつ【一月】《名詞》 1年の12か月のうちの最初の月。「いちげつ・の・ 末・に・ 会い・ましょ・か。」◆「じゅういちげつ【十一月】」という言い方もする。「にげつ」「さんげつ」「しげつ」「ごげつ」「ろくげつ」「ひちげつ」「はちげつ」「くげつ」「じゅうげつ」「じゅうにげつ」と言っても意味が通じないことはない。けれども、そのように言うことは、ほとんどない。〔⇒いちがつ【一月】

いちご【苺】《名詞》 白い花が咲き、熟した赤い実を菓子、ジャム、ジュースなどとして食べる多年草。「いちご・で・ ジャム・を・ 作っ・てみた・ろ。」

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2016年6月14日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (45)    (通算2043回)

日常生活語 「い」⑨

 

いしょく【移植】《名詞、動詞する》 丈夫に育てるために、草や木を他の場所に植えかえること。「球根・を・ いしょくする。」

いしょくごて【移植鏝】《名詞》 草花を植え替えるときなどに使う、小型のスコップ。「いしょくごて・で・ 木ー・の・ 根元・を・ 掘る。」

いじりまわす〔いじりまーす〕【弄り回す】《動詞・サ行五段活用》 手でやたら触ったり動かしたりする。過度にもてあそぶ。「赤ちゃん・が・ 新聞・を・ いじりまーし・て・ 破っ・ても・とる。」〔⇒いじる【弄る】、いじくる(弄る)、いらう、せせくる、せせる、いじくりまわす(弄り回す)、いらいまわす【いらい回す】、せせくりまわす【せせくり回す】、せせりまわす【せせり回す】

いじる【弄る】《動詞・ラ行五段活用》 ①手で触ったり動かしたりする。もてあそぶ。「花・の・ 種・を・ 蒔い・とる・さかい・ この・ 辺・を・ いじら・ん・よーに・ し・てほしー・ねん。」②楽しみながら手入れや世話などをする。「退職し・て・から・は・ 庭・を・ いじる・の・が・ 日課・や。」。■名詞化=いじり【弄り】⇒いじくる(弄る)、いらう、せせくる、せせる、いじりまわす【弄り回す】、いじくりまわす(弄り回す)、いらいまわす【いらい回す】、せせくりまわす【せせくり回す】、せせりまわす【せせり回す】

いしわた【石綿】《名詞》 保温用や耐火用として用いられる、ある種の石が繊維状に変化した鉱物。アスベスト。「いしわた・の・ つい・た・ 網・の・ 上・に・ フラスコ・を・ 置く。」

いじわる【意地悪】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 他人に対して、悪意を持った態度で接する様子。人の嫌がることや困ることを、わざとする様子。また、そのようにする人。「いじわるし・て・ 邪魔せ・んとい・てんか。」〔⇒しょわる【性悪】、こんじょうわる【根性悪】、いけず、いけずし(名詞)

いじ()はる【意地()張る】《動詞・ラ行五段活用》 自分の考えなどを曲げようとしないで貫く。「いじをはら・んと・ 他人・の・ 気持ち・も・ 分かっ・てやっ・て・ほしー。」

いす【椅子】《名詞》 腰をおろして座るための台。「小学校時代・の・ 教室・は・ 2人・ずつ・の・ 机・やっ・た・けど・ いす・は・ 1人・ずつ・ 別々やっ・た。」◆ベンチやソファなどのように、横一列に何人もがかけられるようになっているものを、「ながいす【長椅子】」と言う。〔⇒こしかけ【腰掛け】

いすぐ(濯ぐ)】《動詞・ガ行五段活用》 ①ものを水の中で揺り動かして、汚れを洗う。ざっと洗う。「洗濯物・を・ いすい・で・ 絞る。」②水などを口に含み、揺り動かして口の中を綺麗にする。「歯ー・を・ 磨い・て・ 口・の・ 中・を・ いすぐ。」〔⇒ゆすぐ【濯ぐ】

いすぶる(揺すぶる)】《動詞・ラ行五段活用》 力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「いすぶっ・たら・ 花・が・ 散る・さかい・ やめ・なはれ。」〔⇒ゆする【揺する】、ゆさぶる【揺さぶる】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、ゆる【揺る】、ゆらす【揺らす】

いずみ【泉】《名詞》 自然に地中から水が湧き出ている場所。また、その水。「山・の・ 中・で・ いずみ・の・ 水・を・ 飲ん・だ。」

いすらうめ〔いすらんめ〕(梅桃)】《名詞》 庭に植えられることが多い木で、春に梅に似た白い花を咲かせ、初夏に紅色の小さな実をつける、背の低い木。「いすらんめ・の・ 実ー・が・ 生っ・た。」〔⇒ゆすらうめ【梅桃】

いする(揺する)】《動詞・ラ行五段活用》 力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「木・を・ いすっ・て・ 柿・の・ 実・を・ 落とす。」〔⇒ゆする【揺する】、ゆさぶる【揺さぶる】、ゆすぶる【揺すぶる】、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)、ゆる【揺る】、ゆらす【揺らす】

いすわる【居座る】《動詞・ラ行五段活用》 ある場所に座り込んで動かない。引き続いて同じ場所におることを続ける。「テレビ・の・ 前・に・ いすわっ・とら・んと・ ちょっと・ 勉強・でも・ し・たら・ どない・や。」

いせい〔いせー〕【威勢】《名詞》 意気が盛んなこと。活気があること。相手に負けないような勢いがあること。「店・から・ いせー・の・ 良()ー・ 掛け声・が・ 聞こえ・てき・た。」

いせえび【伊勢海老】《名詞》 長いひげがあって姿が美しく、赤褐色で30センチ以上のものもある、食用として珍重される大型の海老。「正月・に・ いせえび・を・ 飾る。」

いぜん【以前】《名詞》 ①その時を含んで、それより前。「昭和・より・も・ いぜん・の・ 頃」②時の流れの仲で、現在より前。前回より前。「いぜん・に・ 住ん・どっ・た・ 家」■対語=「いご【以後】」

いそ【磯】《名詞》 海岸べりで、海底に岩の多いところ。「この・ 辺・の・ 海岸・は・ 砂地・で・ いそ・に・ なっ・とら・へん。」

いそうろう〔いそーろー、いそーろ〕【居候】《名詞、動詞する》 よその家に住んで世話になること。また、そのような人。「いそーろする・の・は・ 気ずつない・さかい・ 働か・な・ あか・ん・と・ 思・とる・ねん。」

いそがしい〔いそがしー〕【忙しい】《形容詞》 ①しなければならないことが重なって、ゆっくりする暇がない。「人間・は・ いそがしー・ 時・が・ 花・だっ・せ。」「この・ いそがしー・ 時・に・ 用事・を・ 言()・ーてくる・な・よ。」②動きなどが速くて落ち着かなく、ゆったりしていない。「いそがしー・ 話し方・を・ する・ 人・や・なー。」◆「いそがしい」を連体修飾語として使う場合には、「いそがしないな」とも言う。「いそがしないな・ 仕事・で・ 休み・が・ 取れ・なんだ。」同様のものとしては「たいせつな」→「たいせつない」がある。〔⇒せわしい【忙しい】、せわしない【忙しない】、せからしい【急からしい】

いそぐ【急ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①早く終わらせようとする。短い時間で終わらせようとする。そのために、気持ちがあせる。「まだ・ 締め切り・は・ 1週間・も・ 先・や・から・ いそが・ん・でも・ 良()ー。」②目的地に早く着こうとして速く歩く。速く着こうとする。「いそい・だ・かて・ 1時間・は・ かかる・やろ。」〔⇒せく【急く】

いぞく【遺族】《名詞》 亡くなった人の後に残された家族。「いぞく・の・ 人・の・ 焼香」

いそべ《名詞》 釣り餌として使う、河口や浅い海の泥の中にすむミミズに似た虫。「いそべ・を・ 掘っ・て・から・ 魚釣り・に・ 行く。」〔⇒ごかい【沙蚕】

いた【板】《名詞》 ①材木を薄く平らに切ったものや、金属や石などを薄く平らにしたもの。「板・を・ 買()ー・てき・て・ 棚・を・ 作る。」②魚肉をすりつぶして味を付け、蒸したり焼いたりした食品。「正月用・の・ いた」◆②は、木片の上に中高の形に盛り上げた形のものが多い。⇒かまぼこ【蒲鉾】

いたい【痛い】《形容詞》 ①体を打ったり切ったり体内に故障があったりして、苦しく辛い。「腹・が・ いたい。」②心に苦しみを感じて辛い。「財布・ 落とし・て・ いたい・ねん。」③てひどい打撃を受けたり、欠点を指摘されたりして辛い。また、その状態からすぐには回復できない。「ホームラン・を・ 打た・れ・た・の・が・ いたかっ・た。」

いたいた【痛々】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①とげなどのように、触ると痛いもの。「包丁・は・ いたいた・や。触っ・たら・ あか・ん・よ。」②痛みを感じること。「手ー・ 切っ・たら・ いたいたに・ なる・よ。」「ぽんぽん〔=腹〕・が・ いたいたに・ なっ・た。」③予期しない傷を受けること。思いがけず受けた傷。「いたいたせ・ん・よーに・ 気ーつけ・なはれ。」◆幼児語。⇒けが【怪我】

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2016年6月13日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (44)    (通算2042回)

日常生活語 「い」⑧

 

いし【石】《名詞》 ①砂よりは大きな塊で、岩の小さいかけらであるもの。「石・を・ けっ・て・ 遊ぶ。」②じゃんけんで、握りこぶしの形にする形。「いし・を・ 出し・て・ 勝っ・た。」⇒ぐう〕

いじ【意地】《名詞》 ①その人がそなえている性質。他の人に対する気持ちの持ち方や心遣い。「いじ・の・ 悪い・ 人・と・は・ つきあいにくい。」②あくまでやり抜こうとする強い気構え。「明日・の・ 試合・は・ いじ・でも・ 負け・へん・で。」

いしあたま【石頭】《名詞》 ①石のように固い頭。「いしあたま・と・ ごっつんし・たら・ こっち・が・ 痛かっ・た。」②ものの考え方が固くて、融通が利かないこと。ものを教えてもなかなか理解しないこと。また、そのような人。「あの・ いしあたま・は・ なんぼ・ 言()ー・ても・ わかっ・てくれ・へん。」

いじいじ《副詞と、動詞する》 ①意思などがはっきりしないで、萎縮してためらっている様子。あいまいな態度や行動で、積極性に欠ける様子。「いじいじせ・んと・ 言い・たい・ こと・を・ 言い・なはれ。」「いじいじし・た・ 天気・が・ 続い・とる。」「いじいじし・た・ 答え方」②他人が自分を理解してくれないことや、自分が他人を理解できないことをじれったく思う様子。「こんな・ こと・が・ わかっ・てもらわ・れ・へん・の・か・と・ いじいじと・ し・てき・た。」

いしうす【石臼】《名詞》 ①石をくり抜いて作った、大きなお椀のような形のもの。「いしうす・で・ 餅・を・ 搗く。」②円盤のような石を上下に重ねて、上の石を回して間に入れた穀物を粉にする道具。「いしうす・で・ 豆・を・ ひー・て・ 粉ー・に・ する。」

いしがき【石垣】《名詞》 石を積み重ねて壁や垣のようにしたもの。「丈夫な・ いしがき・を・ 作っ・た。」〔⇒いしがけ【石崖】

いしがけ【石崖】《名詞》 石を高く積み重ねて壁や崖のようにしたもの。「地震・で・ いしがけ・が・ 崩れ・た。」〔⇒いしがき【石垣】

いじぎたない〔いじきたない〕【意地汚い】《形容詞》 ①やたらに食べたがる。むさぼって飲み食いをする。醜いほど食いしん坊である。「みんな・ すん・どる・のに・ 1人・だけ・ いじぎたのー・ 食い・よる。」②金品を出すのを惜しんでいる。計算高い。「いじぎたない・さかい・ 寄付・は・ 1円・も・ せー・へん。」⇒けち、けちけち、けちんぼう、けっちんぼう、せこい、こすい〕

いじくり【弄り】《名詞》 手で触ったり動かしたりすること。もてあそび。「食べる・ もん・の・ いじくり・は・ し・たら・ あか・ん・よ。」◆望ましくないことに使う場合が多い。

いじくりまわす〔いじくりまーす〕(弄り回す)】《動詞・サ行五段活用》 手でやたら触ったり動かしたりする。過度にもてあそぶ。「お人形さん・を・ いじくりまーし・たら・ 汚れ・てまう・がな。」〔⇒いじる【弄る】、いじくる(弄る)、いらう、せせくる、せせる、いじりまわす【弄り回す】、いらいまわす【いらい回す】、せせくりまわす【せせくり回す】、せせりまわす【せせり回す】

いじくる(弄る)】《動詞・ラ行五段活用》 手で触ったり動かしたりする。もてあそぶ。「消しゴム・を・ いじくっ・て・ ばらばらに・ し・てしまい・よっ・た。」◆望ましくないことに使う場合が多い。■名詞化=いじくり(弄り)〔⇒いじる【弄る】、いらう、せせくる、せせる、いじりまわす【弄り回す】、いじくりまわす(弄り回す)、いらいまわす【いらい回す】、せせくりまわす【せせくり回す】、せせりまわす【せせり回す】

いしけり【石蹴り】《名詞、動詞する》 石を蹴って遊ぶこと。片足跳びで石を蹴って、円の中に蹴り入れる遊び。「家・の・ 前・の・ 道・で・ いしけり・を・ し・て・ 遊ぶ。」

いじける《動詞・カ行下一段活用》 ①寒さや恐ろしさのたろに縮こまって元気がなくなる。「家・の・ 中・で・ いじけ・とら・んと・ 外・へ・ 出・ておいで。」②だめだと思って気が弱くなり、積極的な行動ができなくなる。「前・に・ 落第し・た・さかい・ 今度・も・ いじけ・とる。」

いしこ【石粉】《名詞》 陶磁器の原料などに使う、石の粉。「汚れ・た・ ところ・を・ いしこ・で・ 磨く。」◆磨き砂と同様に、家庭でも使った。

いしこい《形容詞》 自分の利益のために、正しくないことをする様子。狡猾で、横着である様子。「後出し・の・ じゃんけん・は・ いしこい・ぞ。」〔⇒すこい、ずるい【狡い】、ずるっこい【狡っこい】、すっこい、こすい、せこい〕

いしころ【石ころ】《名詞》 小さな石。価値のない石。「こんな・ いしころ・でも・ 子ども・に・ とっ・て・は・ 宝物・なん・や・なー。」

いしだん【石段】《名詞》 切石を積み重ねて作った階段。「金比羅さん・の・ いしだん・は・ ごっつー・ 長い。」〔⇒だんだん【段々】

いしどうろう〔いしどーろー、いしどーろ〕【石灯籠】《名詞》 神社仏閣や民家などの庭に設ける、石でできた灯火用具。「古い・ いしどーろ・は・ 危ない・さかい・ 近寄ら・ん・とき。」

いじになる【意地になる】《動詞・ラ行五段活用》 しようとしていることにいつまでも拘泥する。無理に突破しようとする。「いじになっ・たら・ 人・の・ 言()ー・ こと・なんか・ 耳・に・ 入ら・へん・ 人・や。」

いしばい【石灰】《名詞》 生石灰を焼いて作る白い粉。「庭・の・ 土・に・ いしばい・を・ 混ぜる。」「いしばい・で・ 土・を・ 消毒する。」「いしばい・で・ 白い・ 線・を・ 引く。」〔⇒せっかい【石灰】

いじましい〔いじましー〕《形容詞》 ①濡れたり汚れたりなどして、気持ちがすぐれない。けがらわしい感じである。「雨・に・ 濡れ・て・ 体中・ いじましー。」②了見が狭くて、こせこせしている。ささいなことであってもね損得を計算する性格だ。「いじましー・ こと・ 言わ・んと・ みんな・に・ おごっ・てやり・なはれ。」「いじましー 計算・を・ する。」③見劣りがする。窮屈な感じである。「家・の・ 中・は・ いじましー・さかい・ 見・てもらい・とー・ない・ねん。」⇒きしょくわるい【気色悪い】、きもちわるい【気持ち悪い】

いじめる【苛める、虐める】《動詞・マ行下一段活用》 弱い相手を苦しめたり、困らせたりする。「昔・の・ 子ども・は・ 友だち・を・ とことん・ いじめ・たり・は・ せ・なんだ。」〔⇒いびる〕

いしゃ【医者】《名詞》 病気や怪我を治すことや健康管理などを仕事にしている人。「頼り・に・ し・ている・ いしゃ・が・ おっ・て・や・ねん。」

いしやり【石遣り】《名詞》 Y字型の木や金具にゴム紐を張って、小石などを飛ばす、子どもの遊び道具。「いしやり・は・ 気ーつけ・て・ 遊ば・な・ 危ない・よ。」◆駄菓子屋などで売っているものもあったが、たいていは手製であった。〔⇒いっしゃり(石遣り)、ぱちんこ〕

いしょう〔いしょー〕【衣装】《名詞》 着るもの。身に付けるもの。衣服。「毎日・ 着る・ もん・を・ 替え・て・ あんた・は・ いしょー・持ち・なん・や・なー。」「風呂・を・ あがっ・て・ いしょー・を・ 替える。」◆「いしょう【衣装】」は豪華なものを指すこともないわけではないが、ごく日常的な衣類を指して言うことも多い。〔⇒いるい【衣類】

いじょう〔いじょー〕【異常、異状】《名詞、形容動詞や()》 普通の状態や普段の状況とは違って、おかしいと思われたり変わっていると思われたりする様子。「胃カメラ・(を・) のま・され・て・ 心配し・た・けど・ いじょー・は・ なかっ・た・ん・や。」

いじょう〔いじょー〕【以上】《名詞》 ①その数を含んで、それより多い数。「70点・より・ いじょー・が・ 合格・や。」②程度や段階が、それより上であること。「高校生・いじょー・の・ 者・やっ・たら・ 来・ても・ 良()ー。」③そこより前。「いじょー・で・ 話・を・ 終わる。」■対語=「いか【以下】」

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2016年6月12日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (43)    (通算2041回)

日常生活語 「い」⑦

 

いけばな【生け花】《名詞、動詞する》 鑑賞するために、切り取った木の枝や草花などを使って、形を整えて花器などにさすこと。また、その作品。「いけばな・を・ 習い・に・ 行く。」〔⇒はな【花】、おはな【お花】

いけま【生け間】《名詞》 漁船の船底の一部を囲って海水を入れて、獲った魚を生かしておくところ。「釣っ・た・ 魚・を・ いけま・に・  泳がし・とく。」

いける【生ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①鑑賞するために、切り取った草花や木の枝などを、花器や花瓶などに形良く挿す。「百合・の・ 花・を・ いける。」②獲った魚を生かしておく。「生け簀・に・ いけ・とっ・た・ 魚・を・ たま(=網)・で・ すくう。」

いける【埋ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①炭火などを長持ちさせるために、火鉢などの灰の中に埋める。「火鉢・に・ 炭・を・ いける。」「炭団・を・ いける。」②野菜やその他のものを、土の中に埋める。「腐ら・ん・よーに・ 土・の・ 中・に・ 芋・を・ いけ・とく。」「道・の・ 端・に・ 土管・を・ いけ・て・ 水・を・ 通す。」

いける【行ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①行くことができる。「学校・へ・ 一人・で・ いける。」②食べることができる状態になる。「よー・ 煮え・た・さかい・ もー・ いける・でー。」③もっと食べたく思うほどの、好ましい味である。「今年・の・ 西瓜・は・ いける・なー。」④かなりの水準に達している。「あいつ・の・ カラオケ・の・ 歌・も・ この頃・は・ いける・よーに・ なっ・た。」■対語=③「まずい【不味い】」「うまない【美味ない】」「うもない【(美味ない)】」「あじない【味ない】」「もみない」⇒うまい【美味い】、おいしい【美味しい】

いけん【意見】《名詞》 ある事柄や問題について、個々の人が思っている考え。「何・ぞ・ いけん・が・ あっ・たら・ 出し・てんか。」

いご【以後】《名詞》 ①その時を含んで、それより後。「中学生・ いご・は・ 野球部・に・ 入っ・た。」②時の経過の中で、現在より後。次回以降。「すん・まへ・ん・ いご・は・ 気・を・ つけ・ます。」■対語=「いぜん【以前】」⇒こんご【今後】、これから、こいから〕

いこう〔いこー〕【衣桁】《名詞》 衣服などを掛けるために、衝立式になっていて部屋の隅などに置く家具。「いこー・の・ ハンガー・に・ シャツ・を・ かける。」〔⇒ゆこう(衣桁)

いごかす(動かす)】《動詞・サ行五段活用》 ①止まっていたものを活動させる。「時計・を・ 修繕し・て・ いごかし・た。」②場所を別のところに変える。位置を変える。「机・を・ ちょっと・ いごかし・たい・ん・や・けど・ 手伝(てっと)ー・てくけ・へん・か。」■自動詞は「いごく【(動く)】」〔⇒いのかす(動かす)、うごかす【動かす】

いごき(動き)】《名詞》 位置が変わること。変化すること。活動すること。「店・の・ 品物・の・ いごき・が・ 鈍ー・て・ 売れ・へん。」〔⇒うごき【動き】、いのき(動き)

いごく(動く)】《動詞・カ行五段活用》 ①今までの位置や状態に静止していないで、変えたり、変わったりする。「メーター・が・ いごい・た。」②落ち着いていないで、揺れる。「大きな・ 岩・や・けど・ 3人・で・ 押し・たら・ いごい・た。」③ものごとの様子が変化する。「野菜・の・ 値段・が・ 毎日・ いごい・とる。」■他動詞は「いごかす【(動かす)】」■名詞化=いごき(動き)〔⇒うごく【動く】、いのく(動く)

いごこち【居心地】《名詞》 ある場所にいたりある地位に就いていたりして感じる、快適であるかどうかなどの気分。「いごこち・の・ 良()ー・ 図書館・で・ 本・を・ 読む。」

いこす(熾す)】《動詞・サ行五段活用》 ①火の気のないものに、火をつける。「火ー・を・ いこし・て・ 茶ー・を・ 炊く。」②炭などに火を付けて、火の勢いをさかんにする。炭などが勢いよく燃えるようにする。「かんてき〔=七輪〕・で・ 練炭・を・ いこす。」■自動詞は「いこる【(熾る)】」〔⇒おこす【熾す】

いこつ【遺骨】《名詞》 火葬などを経て残された死者の骨。「戦死し・た・ 人・の・ いこつ・が・ 戻っ・てき・た。」

いごと《名詞》 不満を述べる言葉。不満の言い分。「親・の・ こと・を・ いごと・ 言()ー・とる。」

いこる(熾る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①火の気のないものに、火がつく。「炭・が・ いこっ・た・さかい・ 茶瓶・を・ かけ・とい・てんか。」②炭などに火がついて、火の勢いがさかんになる。炭などが勢いよく燃える。「火鉢・の・ 火ー・が・ よー・ いこっ・とる。」■他動詞は「いこす【(熾す)】」〔⇒おこる【熾す】

いさいて《格助詞》 動作や作用の行われる方向や目的地などを表す言葉。「西・いさいて・ 歩い・ていく。」「神戸・いさいて・ 電車・に・ 乗る。」◆「へ・指し・て」という3語が結びついた言葉であるが、「へ」とほぼ同じ意味で使う。「へ」が「い」と発音され、「指して」の部分がイ音便になっている。現在では使用例が少なくなっている。〔⇒いさして、へさいて、へさして、い、へ〕

いさかい【諍い】《名詞、動詞する》 互いに自分が正しいと主張して、言い争ったり、殴り合ったりすること。「兄弟・で・ いさかいし・たら・ あか・ん・で。」◆腕力を用いない事柄のことを言うことが多い。〔⇒けんか【喧嘩】

いざこざ《名詞、動詞する》 相手と起こす小さな争い。双方の折り合いがつかずに起こるもめごと。「親戚同士・で・ いざこざ・を・ 起こし・たら・ 周り・の・ みんな・に・ 笑わ・れる。」

いさして《格助詞》 動作や作用の行われる方向や目的地などを表す言葉。「山・の・ てっぺん・いさして・ 登る。」「海・いさして・ 土地・が・ だんだん・ 低ー・ なっ・とる。」◆「へ・指し・て」という3語が結びついた言葉であるが、「へ」とほぼ同じ意味で使う。「へ」が「い」と発音される。現在では使用例が少なくなっている。〔⇒いさいて、へさいて、へさして、い、へ〕

いさぶる(揺さぶる)】《動詞・ラ行五段活用》 力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「枯れ・た・ 木ー・を・ いさぶっ・て・ こかし・た。」「風・で・ 船・が・ いさぶら・れる。」■名詞化=いさぶり(揺さぶり)〔⇒ゆする【揺する】、ゆさぶる【揺さぶる】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いすぶる(揺すぶる)、ゆる【揺る】、ゆらす【揺らす】

いさましい〔いさましー〕【勇ましい】《形容詞》 勇気があって何事にも恐れを感じない様子。心を奮い立たせる様子。敵を恐れず戦う様子。また、周囲から見てそのように感じられる様子。「試合・の・ 前・は・ いさましかっ・た・けど・ 相手・が・ 強すぎ・た・ん・や・さかい・ 負け・ても・た。」

いさり【漁】《名詞、動詞する》 小舟から海底を見ながら、海底の魚を突くこと。「いさり・に・ 行く。」◆そのときに魚を突く道具も「いさり【漁】」と言ったように思う。

いざり【居去り】《名詞、動詞する》 尻をつけたままで場所を変えること。また、そのようにする人。「足腰・が・ 弱っ・て・ いざり・で・ 動く・ こと・しか・ でけ・へん・ねん。」

いざる【居去る】《動詞・ラ行五段活用》 立ち上がらないで、尻をつけたままで場所を変える。「足・が・ 痛い・さかい・ いざっ・て・ 動い・た。」■名詞化=いざり【居去り】

いさん【遺産】《名詞》 死んだ人が残した財産。自分が後に残す財産。「子ども・を・ 大学・まで・ 通わし・た・ので・ もー・ いさん・なんか・ 何・も・ あら・へん。」

 

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2016年6月11日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (42)    (通算2040回)

日常生活語 「い」⑥

 

いきわかれる【生き別れる】《動詞・ラ行下一段活用》 肉親などのように一緒にいた者同士が、離れ離れになって、会うこともなく暮らすようになる。「戦争・で・ いきわかれ・た・ 兄弟・と・ 会え・た・ とき・は・ うれしかっ・た。」■対語=「しにわかれる【死に別れる】」■名詞化=いきわかれ【生き別れ】

いきわたる【行き渡る】《動詞・ラ行五段活用》 ものごとが広く全体に届く。ものごとが隅々にまでに及ぶ。「申込書・は・ みなさん・に・ いきわたり・まし・た・か。」「社長・の・ 考え・を・ 社員・に・ いきわたら・す。」

いき()きらす【息()切らす】《動詞・サ行五段活用》 ①動きすぎて、呼吸が乱れる。呼吸をするのが苦しい状態になる。「いきをきらし・て・ 走っ・た・さかいに・ 電車・に・ 間・に・ おー・た。」②力の限界に達する。やっていることが続かない。「ドイツ語・の・ 勉強・は・ いきをきらし・て・ やめ・ても・た。」■自動詞としての言い方は「いき()きれる【息()切れる】」であるが、意味の上では「いき()きらす【息()切らす】」と変わらない。

いき()つめる【息()詰める】《動詞・マ行下一段活用》 驚いたり、恐怖を感じたりなどして、しばらく息を止める。非常に緊張して、ものごとに対応する。「いきをつめ・て・ 地震・が・ おさまる・の・を・ 待っ・た。」「くじ・の・ 抽選・を・ いきをつめ・て・ 見守る。」■自動詞は「いきがつまる【息が詰まる】」

いく【行く】《動詞・カ行五段活用》 ①目的地に向かう。目的地に着く。「神戸・へ・ いく。」「学校・へ・ いく。」②その場所から遠ざかる。「あいつ・は・ どっか・に・ いっ・ても・た。」③ある事柄や現象が起こる。良くないものごとが起こる。「ガラス・に・ ひび・が・ いく。」「朝・ 早(はよ)ー・に・ 火事・が・ いっ・た。」「地震・が・ いく。」「木ー・で・ 頭・を・ 撲っ・て・ でんぽ〔=こぶのような膨らみ〕・が・ いっ・た。」「布団・に・ ほいろ〔=焼けこげや変色〕・が・ いく。」④ものごとが進展する。「うまい・こと・ いっ・て・ 合格し・た。」「100ページ・まで・ いっ・たら・ 今日・は・ それ・で・ 終わっ・ても・ かまへん・よ。」⑤食べる。飲む。「まー・ 一杯・ いこか。」⑥加わる。増える。「年・が・ いっ・た・ 人・でも・ 元気に・ 体操し・とっ・て・や。」⑦やってしまう。殴る。「腹・が・ 立つ・さかい・ あいつ・を・ いこ・か。」■対語=「かえる【帰る】」「もどる【戻る】」

いく【逝く】《動詞・カ行五段活用》 息が絶える。命がなくなる。この世からいなくなる。「急に・ 友達・が・ いっ・てまい・よっ・てん。」〔⇒しぬ【死ぬ】、なくなる【亡くなる】、のうなる【亡うなる】

いく《動詞・カ行五段活用》 ものごとがうまく進む。状況が都合よく運ぶ。こと足りる。「いく・か・ いか・ん・か・ いっぺん・ やっ・てみ・たら・ どないや。」「そんな・ やり方・で・は・ うまいこと・ いく・もんか。」◆「いく」は、打ち消しを伴った表現となることが多い。その場合は、「いか・ん」「いか・へん」「いき・まへん」「いか・しまへん」「いけ・へん」などとなる。その場合の意味は、〔①だめだ。うまくいかない。役に立たない。②弱い。意気地がない。③してはいけない。〕などである。〔⇒あく〕

いくいかん《名詞》 うまくできることと、できないこと。成功することと失敗すること。「いくいかん・は・ 運・みたいな・ もん・や。」〔⇒あくあかん〕

いくいく【行く行く】《名詞》 これから先。将来。「いくいく・の・ こと・を・ 考え・たら・ 今・ よー・ 勉強し・とか・な・ あか・ん・ぞ。」〔⇒ゆくゆく【行く行く】

いくえ【行方】《名詞》 行ったところ。去って行った先。存在する場所。「貯金通帳・の・ いくえ・が・ わから・へん。」〔⇒ゆくえ【行方】

いくえふめい〔いくえふめー〕【行方不明】《名詞、形容動詞や()》 行ったところがわからないこと。特に、安否がわからないこと。「水害・で・ いくえふめー・の・ 人・が・ 出・とる。」〔⇒ゆくえふめい【行方不明】

いくかいかんか《成句》 できるか、できないか。うまくいくか、うまくいかないか。「いくかいかんか・ とにかく・ 一遍・ やっ・てみ・たら・ どない・やろ・か。」◆結果がどちらであるのかわからないという気持ちを表す言葉。〔⇒あくかあかんか〕

いくつ【幾つ】《名詞》 ①数量の多少を問題にしたり、尋ねたりするときに使う言葉。「いくつ・ 買()ー・た・か・ 覚え・て・へん。」②年齢を尋ねるときに使う言葉。「お父さん・は・ おいくつ・です・か。」〔⇒なんぼ。⇒いくら【幾ら】

いくゆうかい〔いくゆーかい〕【育友会】《名詞》 親と教員が協力して、児童・生徒の教育効果を高める働きをする組織。学校を支援する保護者の会。「いくゆーかい・の・ 役員・を・ する。」◆現在は、ほとんどが「ピーテーエー【PTA】」に改称されたが、昭和50年代頃までの兵庫県内では、小学校・中学校・高等学校などはすべて育友会という名称を使っていた。〔⇒ピーテーエー【英語=Parent-Teacher Associationの略。PTA

いくら【幾ら】《名詞、副詞》 ①金額の多少を問題にしたり、尋ねたりするときに使う言葉。どれほどの値段。「一つ・ いくら・です・か。」②数量の多少を問題にしたり、尋ねたりするときに使う言葉。「残り・は・ いくら・ほど・ ある・ん・やろ・か。」③どのように、あるいは何度も、そうしたところで、大きな変化がないような場合に使う言葉。「いくら・ 尋(たん)ね・ても・ 教(おせ)・てくれ・へん。」〔⇒なんぼ。⇒いくつ【幾つ】

いけ【池】《名詞》 ①灌漑のためや魚などを飼うために、地面を掘って水を溜めたところ。「この・ 辺・は・ 雨・が・ 少(すけ)ない・さかい・ いけ・が 多い・ねん。」②水はけの悪いところや、窪んだところなどに水が溜まっている場所。「雨・が・ よー・ 降っ・て・ 庭・が・ 池・に・ なっ・とる。」◆②の場合は、小さな水たまりのことを指して言う場合もある。

いげ(湯気)】《名詞》 熱いものの表面や湯などから立ち上る、液体が気体になって白い煙のように見えるもの。「炊きたて・の・ ご飯・の・ いげ・が・ 香()ばしい。」〔⇒ゆげ【湯気】

いけいけ《形容動詞や()》 ①隔てる物がない様子。素通しである様子。互いに行き来できる状態。「庭・は・ 隣・の・ 家・と・ いけいけに・ なっ・とる。」②気心が通じ合っている様子。「あいつら・ 2人・は・ いけいけの・ 仲・や・ねん。」③勘定を相殺にする様子。「これ・で・ 貸し借り・ 無し・の・ いけいけに・ し・とき・まほ。」

いけがき【生け垣】《名詞》 常緑樹を植えてめぐらせた垣根。「ブロック・を・ やめ・て・ いけがき・に・ しょ・ー・と・ 思・とる・ねん。」

いけす【生け簀】《名詞》 網や竹で囲ったり箱を作ったりして、獲った魚を生かしておくところ。「港・の・ 沖・に・ いけす・を・ 作っ・とる。」◆船底の一部分に作るものを「いけま【生け間】」と言う。

いけず《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①素直な心でなく、性格の上でよくない点がある様子。また、そのような人。「いけずな・ 人・に・は・ 気ー・を・ つけ・なはれ。」②他人に対して、悪意を持った態度で接する様子。人の嫌がることや困ることを、わざとする様子。また、そのようにする人。「友だち・に・ いけずし・たら・ 嫌わ・れ・まっ・せ。」〔⇒こんじょうわる【根性悪】⇒いじわる【意地悪】、しょわる【性悪】、いけずし(名詞)

いけずし〔いけずしー〕《名詞》 他人に対して、悪意を持った態度で接する人。人の嫌がることや困ることを、わざとする人。「いけずしー・や・さかい・ 皆・に・ 嫌わ・れ・とる。」〔⇒いけず、いじわる【意地悪】、しょわる【性悪】、こんじょうわる【根性悪】

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2016年6月10日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (41)    (通算2039回)

日常生活語 「い」⑤

 

いきすぎる【行き過ぎる】《動詞・ガ行上一段活用》 ①止まるべき所を通り過ぎてから止まる。目的地より先まで行く。「電車・が・ 駅・を・ いきすぎ・た。」「郵便局・が・ ある・のに・ 気・が・ つか・んと・ いきすぎ・ても・た。」②度を越してものごとを行う。「お前・の・ 言()ー・た・ 言葉・は・ ちょっと・ いきすぎ・とっ・た・ぞ。」■名詞化=いきすぎ【行き過ぎ】⇒しすぎる【仕過ぎる】

いきする【息する】《動詞・サ行変格活用》 ①空気を吸ったり吐いたりする。「気絶し・とる・だけ・や。いきし・とる・さかい・ べっちょない。」②死なないで、生きている。「いきし・とる・ 間・に・ うまい・ もん・(を・) 食・とこ。」

いきちがい【行き違い】《名詞》 ①出会ってもよい状況であったのに、たどった道筋などが異なって出会えないで終わること。その場所での滞在時間などが異なって会えないで終わること。「あんたとこ・へ・ 行っ・た・ん・や・けど・ いきちがい・で・ おっ・てや・なかっ・た・なー。」②考えや気持ちなどが一致しないこと。指示などが徹底しないこと。「話・に・ いきちがい・が・ あっ・て・ この・ 商売・は・ あか・ん・よーに・ なっ・ても・た。」

いきつぎ【息継ぎ】《名詞、動詞する》 ①歌う途中などで、呼吸をつなぐこと。出し続けていた息を吸い込むこと。「歌・の・ 途中・で・ いきつぎする。」②仕事の途中などで一休みすること。休憩。「しんどなっ・た・さかい・ ちょっと・ いきつぎ・を・ し・まほ。」⇒いっぷく【一服】

いきつけ【行き付け】《名詞》 その店などを何度も利用して、なじんでいること。「いきつけ・の・ 本屋」

いきつける【行き付ける】《動詞・カ行下一段活用》 その場所へ何度も行って、なじんでいる。行く習慣になっている。「買い物(もん)・は・ いきつけ・た・ 店・が・ しやすい。」■名詞化=いきつけ【行き付け】

いきづまる【行き詰まる】《動詞・ラ行五段活用》 問題や課題などに対して、打つ手がなくなる。どうしたらよいか、わからなくなる。「商売・が・ いきづまる。」■名詞化=いきづまり【行き詰まり】

いきづめ【行き詰め】《形容動詞や()》 ある場所へ足繁く通っている様子。「あいつ・は・ 休み・に・ なっ・たら・ パチンコ屋・へ・ いきづめや。」

いきどうしい〔いきどーしー〕【息どうしい】《形容詞》 ①息苦しい。呼吸が速い。「ちょっと・ 走っ・たら・ いきどーしー・ なっ・た。」②圧迫されるようで、狭くて窮屈だ。狭くて鬱陶しい。「狭い・ 部屋・の・ 中・に・ 押し込め・られ・て・ いきどーし・かっ・た。」〔⇒いきどしい【息どしい】

いきどしい〔いきどしー〕【息どしい】《形容詞》 ①息苦しい。呼吸が速い。「無理し・て・ 駅・まで・ 走っ・たら・ いきどしーに・ なっ・てしも・た。」「急に・ 走っ・た・さかい・ いきどしー・ なっ・た。」②圧迫されるようで、狭くて窮屈だ。狭くて鬱陶しい。「ぎょーさん・ 人・が・ 集まっ・て・ 公会堂・が・ いきどしかっ・た。」〔⇒いきどうしい【息どうしい】

いきとどく【行き届く】《動詞・カ行五段活用》 心遣いや注意などが細かいところにまで及ぶ。すべきことをしていて、抜かりがない。「いきとどい・た・ 人・や・さかい・ ちゃんと・ 礼状・を・ 送っ・てき・た。」

いきどまり【行き止まり】《名詞》 ①道が突き当たりになって、それ以上進めなくなること。また、そのような場所。「いきどまり・や・さかい・ 引き返さ・な・ しょーがない。」②ものごとの行く先がふさがって、前へ進めなくなること。また、そのようなところ。「2人・とも・ 後・へ・ 引か・へん・さかい・ 話・が・ いきどまり・に・ なっ・ても・た。」

いきどまる【行き止まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①道が突き当たりになって、それ以上進めなくなる。「車・が・ いきどまっ・て・ バックし・た。」②ものごとの行く先がふさがって、前へ進めなくなる。「成績・が・ 伸び・んと・ いきどまっ・ても・た。」■名詞化=いきどまり【行き止まり】

いきなり《副詞》 直前の事態と関係なく、急に何かが起こる様子。何の前触れもなく起こる様子。「いきなり・ 雨・が・ 降っ・てき・て・ びしょびしょに・ 濡れ・ても・た。」「いきなり・ 怒鳴ら・れて・ わけ・が・ わから・なんだ。」

いきのこる【生き残る】《動詞・ラ行五段活用》 ①危険な状況に出会いながら、死なずに助かる。「戦争中・に・ 何とか・ いきのこっ・た。」②他の人より後まで生きる。「旦那さん・より・ 10年・も・ いきのこっ・た。」■名詞化=いきのこり【生き残り】

いきもの【生き物】《名詞》 動物と植物に大別され、生きて活動する、命あるもの。特に、動物。「蟻・みたいな・ 小(こま)い・ もの・でも・ いきもの・の・ 命・は・ 大事に・ せ・な・ あか・ん。」〔⇒いきもん【生き物】、せいぶつ【生物】

いきもん【生き物】《名詞》 動物と植物に大別され、生きて活動する、命あるもの。特に、動物。「いきもん・ 殺し・たら・ ばち・が・ あたり・まっ・せ。」〔⇒いきもの【生き物】、せいぶつ【生物】

いきやけ【行きやけ】《名詞》 ①どこかへ行く途中。往路。「いきやけ・に・ 駅・で・ 友だち・に・ 会()ー・た。」②出発しようとする、まさにそのとき。「いきやけ・に・ 電話・が・ 鳴っ・て・ びっくりし・た。」〔⇒いきし【行きし】、いきがけ【行きがけ】、いきしな【行きしな】⇒いき【行き】

いきゃたりばったり(行き当たり場当たり)】《形容動詞や()》 深く考えたり計画を立てたりしないで、その時の成り行きや思いつきなどで行動する様子。「いきゃたりばったりに・ 歩い・とっ・たら・ 大けな・ お寺・が・ あっ・た。」〔⇒いきあたりばったり(行き当たり場当たり)、いかたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきあたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆかたりばったり(行き当たり場当たり)

いきゃたる(行当たる)】《動詞・ラ行五段活用》 ①進んでいって、相手やものに触れたり、ぶち当たったりする。「ぼやっと・ し・とっ・て・ 電信柱・に・ いきゃたっ・た。」②幅が狭くて通ることができなくなる。穴や通路などにものが限界まで入って、塞がっている。進もうとするところにものがいっぱいになって先へ進めなくなる。「壁・に・ いきゃたっ・て・ 箱・を・ 出さ・れ・へん。」③行き止まりになる。都合の悪いことに遭遇する。「道・が・ いきゃたっ・て・ 引き返し・た。」〔⇒いかたる(行当たる)、ゆかたる(行当たる)、ゆきゃたる(行当たる)⇒つかえる【支える】、つまる【詰まる】

いきよい(勢い)】《名詞》 ①動くときの強さや速さ。また、それがしだいに強まること。「えらい・ いきよい・で・ 怒鳴り込ん・でき・た。」②他を従わせる力。他より抜きんでる力。また、それがしだいに強まること。「このごろ・は・ 会社・に・ いきよい・が・ 無()ー・ なっ・てき・た。」〔⇒いきおい【勢い】

いきりたつ《動詞・タ行五段活用》 意気を高めて、勢いが盛んになる。冷静さを失って気持ちが高ぶる。「いきりたた・んと・ 静かに・ 作戦・を・ 考え・た・ 方・が・ 良()ー・と・ 思う・ねん・けど。」

いきる【生きる】《動詞・カ行上一段活用》 ①呼吸・運動などを続けて、生命を維持している。「お祖父さん・は・ 90・まで・ 生き・とっ・た。」②飢えないようにして生活する。「働か・な・ いき・ていか・れ・へん。」③野球やゲームなどで、資格を失わない状態である。「あの・ 子ー・は・ アウト・や・ のー・て・ まだ・ 生き・とる。」■対語=「しぬ【死ぬ】」

いきる【意気る】《動詞・ラ行五段活用》 ①気持ちを高める。勢いが盛んになる。冷静さを失って気持ちが高ぶる。「今度・こそ・ 勝つ・ん・や・ 言()ー・て・ いきっ・とる。」②体に力をいれる。「いきっ・てみ・た・けど・ 便秘・が・ 治ら・へん。」

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2016年6月 9日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (40)    (通算2038回)

日常生活語 「い」④

 

いがらい【い辛い】《形容詞》 あくが強い食べ物で、喉を刺すような味や臭いや刺激が感じられる。「いがらい・ 芋・や・さかい・ よー・ 煮()か・んと・ あか・ん。」「煙草・の・ 煙・が・ いがらい・さかい・ 消し・てくれ。」◆味ではなく、むずがゆさを表す場合は、「はしかい」を使うことがある。〔⇒はしかい〕

いかり【錨】《名詞》 泊めた船を流されないようにするために、鎖や鋼線につけて海底に沈めておく重り。「小()まい・ 舟・でも・ いかり・は・ 一人前の・ 大きさ・や。」

いかれこれ《形容動詞や()》 ①心を奪われている様子。正気を失って判断力などが希薄になっている様子。「女・に・ 惚れ・て・ いかれこれに・ なっ・とる。」②運の悪い状態になっている様子。失敗が続いている様子。「どない・ し・ても・ 商売・は・ いかれこれや。」

いかれる《動詞・ラ行下一段活用》 ①相手の思い通りに、してやられる。先手を打たれる。一杯食わされる。「今度・も・ また・ あいつ・に・ いかれ・ても・た。」「前半戦・で・ いかれ・て・ 負け・ても・た。」②心を奪われる。正気を失って判断力などが希薄になっている。「女・の・ 人・に・ 夢中に・ なっ・て・ いか・れ・ても・とる。」③被害に遭う。盗まれる。「財布・を・ すり・に・ いかれ・た。」⇒まいる【参る】

いき【息】《名詞、動詞する》 動物が生きるために、空気を吸ったり吐いたりすること。また、呼吸するときの空気。「寒ー・ なっ・て・ いき・が・ 白なっ・た。」「人間・は・ いきし・とる・ 間・は・ 元気で・ 働き・たい・もん・や。」

いき【粋】《形容動詞や()》 身に着けているものや行動の仕方などが、あか抜けしていてしゃれている様子。「いきな・ ネクタイ・を・ し・とる。」「踊り方・が・ いきで・ 色気・が・ ある。」

いき【行き】《名詞》 ①どこか他の場所に向かうこと。「いき・は・ よいよいや・けど・ うまいこと・ 戻っ・てこ・れる・やろ・か。」②どこかへ向かう途中。往路。「いき・に・ パン屋・に・ 寄る。」■対語=「かえり【帰り】」⇒いきがけ【行きがけ】、いきし【行きし】、いきしな【行きしな】

いき【行き】《接尾語》 行く方向や行き先を表す言葉。「今日・は・ どこいき・です・か。」「神戸いき・の・ 電車・に・ 乗る。」

いきあたりばったり(行き当たり場当たり)】《形容動詞や()》 深く考えたり計画を立てたりしないで、その時の成り行きや思いつきなどで行動する様子。「いきあたりばったりに・ 勉強し・ても・ 成績・は・ 上がら・へん。」〔⇒いきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、いかたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきあたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆかたりばったり(行き当たり場当たり)

いきいき【活き活き、生き生き】《副詞と、動詞する》 元気があふれている様子。活気があって勢いのよい様子。「行水・を さし・たら・ 元気・が・ 出・て・ いきいきと・ 遊ん・どる。」「いきいきし・た・ 絵ー・を・ 描く。」「いきいきし・た・ 魚」

いきうめ【生き埋め】《名詞》 生きたまま、土や雪などに埋まること。「崖崩れ・で・ いきうめ・に・ なっ・た・ 人・が・ ある・ん・や・て。」

いきおい【勢い】《名詞》 ①動くときの強さや速さ。また、それがしだいに強まること。「いきおい・の・ 強い・ 風・で・ 飛ばさ・れ・そーや。」②他を従わせる力。他より抜きんでる力。また、それがしだいに強まること。「いきおい・の・ ある・ 時・は・ 何・でも・ うまく・ いく・ん・や。」〔⇒いきよい(勢い)

いきがあう【息が合う】《動詞・ワア行五段活用》 お互い同士の気持ちや調子がひとつになる。「いきがおー・た・ おもろい・ 漫才・や・なー。」

いきかえり【行き帰り】《名詞》 行くことと帰ること。行ったり帰ったりすること。往復。「いきかえり・に・ よー・ 出会う・ 人・や・けど・ 名前・は・ まだ・ 知ら・ん・ねん。」「いきかえり・は・ 新幹線・に・ する・ つもり・や。」

いきかえる【生き返る】《動詞・ラ行五段活用》 もとのように元気になる。死んだような状態から生命力を取り戻す。「冷(ちめ)たい・ 水・ 飲ん・だら・ いきかえっ・た・ 気持ち・に・ なっ・た。」

いきがかり【行き掛かり】《名詞》 動き始めた物事の勢い。その場での成り行き。「いきがかり・で・ その・ 仕事・を・ 引き受け・ても・た。」

いき()きれる【息()切れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①動きすぎて、呼吸が乱れる。呼吸をするのが苦しい状態になる。「急な・ 坂・で・ いきがきれ・た。」②力の限界に達する。やっていることが続かない。「1時間・も・ 本・を・ 読ん・だら・ いきがきれ・て・ 眠とー・ なっ・てまう。」■他動詞としての言い方は「いき()きらす【息()切らす】」であるが、意味の上では「いき()きれる【息()切れる】」と変わらない。

いきがけ〔いきかけ〕【行きがけ】《名詞》 ①どこかへ行く途中。往路。「いきがけ・は・ 走っ・ていっ・た・けど・ 帰り・は・ 歩い・てき・た。」②出発しようとする、まさにそのとき。「いきがけ・に・ 声・を・ かけ・て・ 誘ー・ておくれ・な。」〔⇒いきし【行きし】、いきしな【行きしな】、いきやけ【行きやけ】⇒いき【行き】

いきかた【生き方】《名詞、動詞する》 その人の考えに基づく、生きていく姿勢や生活の仕方。「良()ー・ 歳・に・ なっ・た・ん・や・から・ のんびりし・た・ いきかたし・たら・ どない・や。」

いきかた【行き方】《名詞》 ある場所へ行くための方法。ある場所へ行くための経路。「駅・まで・の・ いきかた・ 教(おせ)・てんか。」

いきがつまる【息が詰まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①呼吸が苦しくなる。「風邪・ ひー・て・ 喉・が・ 痛(いと)ー・て・ いきがつまる。」②非常に緊張して、苦しく感じる。「偉い・ 人・が・ ずらーっと・ 並(なろ)ん・どっ・て・や・さかい・ いきがつまっ・た。」■他動詞は「いき()つめる【息()詰める】」

いきき【行き来】《名詞、動詞する》 行くことと来ること。行ったり来たりすること。「三宮・の・ 駅前・は・ 人・の・ いきき・が・ 多い。」

いきぎれ【息切れ】《名詞、動詞する》 ①呼吸が苦しくなって、あえぐこと。「途中・で・ いきぎれし・ても・て・ 山・の・ てっぺん・まで・ 行か・れ・ずじまいや。」②何かをしている途中で、飽きたり疲れたりして、力が続かなくなってやめること。「小説・を・ 書こー・と・ し・た・ん・や・けど・ いきぎれし・て・ やめ・た。」

いきさき【行き先】《名詞》 ①行こうとする目的の場所。ものごとの終着点。「旅行・の・ いきさき・(は・) 決まっ・た・か。」「話し合い・の・ いきさき・は・ まだ・ 見つから・へん。」②人生のこれから先。将来。「不景気・で・ いきさき・が・ 心配や。」〔⇒ゆきさき【行き先】

いきし【行きし】《名詞》 ①どこかへ行く途中。往路。「いきし・の・ 電車・が・ 事故・で・ 遅れ・た。」②出発しようとする、まさにそのとき。「いきし・に・ 鍵・を・ かける。」〔⇒いきしな【行きしな】、いきがけ【行きがけ】、いきやけ【行きやけ】⇒いき【行き】

いきしな【行きしな】《名詞》 ①どこかへ行く途中。往路。「いきしな・に・ ポスト・に・ 手紙・ 入れ・とい・てんか。」②出発しようとする、まさにそのとき。「いきしな・に・ 火の元・を・ 確かめる。」〔⇒いきし【行きし】、いきがけ【行きがけ】、いきやけ【行きやけ】⇒いき【行き】

いきすぎ【行き過ぎ】《名詞》 ①止まるべき所を通り過ぎてから止まること。目的地より先まで行くこと。「いきすぎ・の・ 長さ・を・ 測る。」②度を越してものごとを行うこと。「こんな・ もん・に・ 5万円・も・ 出す・や・なんて・ ちょっと・ いきすぎ・でっ・せ。」⇒しすぎ【仕過ぎ】

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2016年6月 8日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (39)    (通算2037回)

日常生活語 「い」③

 

いおう〔いおー〕【硫黄】《名詞》 火薬、マッチ、ゴムなどの原料の一つになっているもので、燃えると青い炎をあげて、独特の臭いのする亜硫酸ガスを発する元素。「いおー・の・ 臭い・の・ きつい・ マッチ」〔⇒ゆおう(硫黄)

いおうていく〔いおーていく〕【祝うて行く】《動詞・カ行五段活用》 結婚、出産、新築などの慶事に対して、相手のところへ金品を持って、喜びの言葉を述べに行く。「甥・が・ 結婚する・ので・ いおーていっ・た。」〔⇒ゆおうていく(祝うて行く)

いか【烏賊】《名詞》 食用とするもので、海にすみ、吸盤の付いた10本の足があって墨をはくことがある軟体動物。「いか・の・ 刺身・を・ 食う。」

いか【烏賊】《名詞》 細い竹などの骨組みに紙などを貼って絵や字を書き、風の力で空高くあげるもの。「浜・で・ いか・を・ あげる。」◆一般には「たこ【凧】」と言い、「いか【烏賊】」は、よほどの老人しか使わない。〔⇒たこ【凧】

いか【以下】《名詞》 ①その数を含んで、それより少ない数。「50点・より・ いか・の・ 人・に・は・ 宿題・を・ 出す。」②程度や段階が、それより下であること。「小学生・ いか・の・ 考え方・や。」③そこより後ろ。「いか・に・ 日程・を・ 書く・ので・ 忘れ・んで・ください。」■対語=「いじょう【以上】」

いが【毬】《名詞》 栗などの実を包んでいる、外側にとげが密生している殻。「栗・の・ いが・を・ むい・て・ 茹でる。」〔⇒いがいが【毬々】

いかあげ【烏賊揚げ】《名詞、動詞する》 細い竹などの骨組みに紙などを貼って絵や字を書いたものを空高くあげること。「昔・は・ 正月・と・ 言()ー・たら・ いかあげ・を・ し・よっ・た・もん・や。」◆一般には「たこあげ」と言い、「いかあげ【烏賊揚げ】」は、よほどの老人しか使わない。〔⇒たこあげ【凧揚げ】

いがい【以外】《名詞》 ①それを含まない、他のもの。「お前ら・(の・) いがい・に・ 誰・も・ おら・へん・の・か。」②その範囲の外側。「この・ ページ・ いがい・から・ 探し・てください。」◆「いない【以内】」は数値について言うことがあるが、「いがい【以外】」は数値について言うことはない。■対語=「いない【以内】」

いがいが【毬々】《名詞》 ①栗などの実を包んでいる、外側にとげが密生している殻。「いがいが・を・ 触っ・たら・ 痛い。」②米や麦の穂の先。「麦・の・ いがいが・が・ 黒ー・ なっ・とる。」◆①は、「いが【毬】」よりも「いがいが【毬々】」の方が、とげの生々しさを表しているように感じられる。⇒いが【毬】

いがいがする《動詞・サ行変格活用》 異物が入ったり、物から何かの刺激を受けたりして、喉にむずがゆさを感じる。「この・ 小芋・は・ いがいがし・て・ 食べにくい。」

いかいよう〔いかいよー〕【胃潰瘍】《名詞》 胃の壁の内側がただれたり腫瘍ができたりする病気。「いかいよー・で・ 調子・が・ 悪い・ねん。」

いかが【如何】《副詞、形容動詞や()》 ①相手の気持ちや様子などを尋ねたり確かめたりするときに、敬意を込めて言う言葉。「お父さん・の・ お加減・は・ いかがです・か。」②疑問の形をとりながら相手を勧誘するときに、敬意を込めて言う言葉。「お茶・なんか・ 一杯・ いかがやろ・か。」

いかき【笊】《名詞》 水気のあるものを入れて水を切ったり、穀物などを入れて選別したりするために使う、裂いた竹で編んだ、底の浅い入れ物。ざる。「かき餅・を・ いかき・に・ 入れ・て・ えんげ(=縁側)・に・ 干し・とく。」

いがく(湯掻く)】《動詞・カ行五段活用》 野菜などをやわらかくしたり、あくを取ったりるために、熱湯にくぐらせる。食べ物をさっと茹でる。食べ物をしばらくの時間、熱湯に浸す。「菜っ葉・を・ いがく。」「饂飩・を・ いがい・て・ 丼・に・ 入れる。」■名詞化=いがき(湯掻き)〔⇒ゆがく【湯掻く】

いかけ【鋳掛け】《名詞・動詞する》 鍋、釜、茶瓶などの金物の壊れたところにハンダなどを流し込んで修理をすること。「いかけ・を・ する・ 人・が・ 回っ・てき・た・さかい・ 頼ん・だ。」

いかす【生かす、活かす】《動詞・サ行五段活用》 ①生きているままにする。生き長らえさせる。命を保たせる。「とれとれ・の・ 魚・を・ いかし・た・まま・ 店・に・ 並べる。」②手を加えないで、そのままにしておく。「腹・が・ 立つ・けど・ ちょっと・の・ 間・は・ そのまま・ いかし・とい・たろ。」③そのものの持つ良さを引き出して使う。有効に利用する。「あいつ・の・ 良()ー・ とこ・を・ いかし・たら・な・ あか・ん。」

いかずごけ【行かず後家】《名詞》 婚期が過ぎた独身女性。結婚しないまま歳を取った女性。「わし・の・ 従姉妹(いとこ)・に・ いかずごけ・が・ おる。」

いかだ【筏】《名詞》 木材を同じ方向に並べて結び合わせて、水に浮かべたもの。「昔・は・ 港・に・ いかだ・が・ ぎょーさん・ 浮い・とっ・た。」「川・を・ いかだ・で・ 下る。」

いがた【鋳型】《名詞》 いろいろな形のものを作るために、溶かした金属を流し込む型。「いがた・に・ 熔け・た・ 鋳物・を・ 流し込む。」

いかたりばったり(行き当たり場当たり)】《形容動詞や()》 深く考えたり計画を立てたりしないで、その時の成り行きや思いつきなどで行動する様子。「いかたりばったりに・ 聞い・てまわっ・た・けど・ わから・なんだ。」〔⇒いきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、いきあたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきあたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆかたりばったり(行き当たり場当たり)

いかたる(行当たる)】《動詞・ラ行五段活用》 ①進んでいって、相手やものに触れたり、ぶち当たったりする。「肩・が・ いかたっ・た・ 言()ー・て・ 喧嘩・に・ なっ・た・ん・や・そーや。」②幅が狭くて通ることができなくなる。穴や通路などにものが限界まで入って、塞がっている。進もうとするところにものがいっぱいになって先へ進めなくなる。「柱・に・ いかたっ・て・ 動かさ・れ・へん。」③行き止まりになる。都合の悪いことに遭遇する。「留守・に・ いかたっ・て・ あいつ・に・ 会え・なんだ。」〔⇒いきゃたる(行当たる)、ゆかたる(行当たる)、ゆきゃたる(行当たる)⇒つかえる【支える】、つまる【詰まる】

いかつい【厳つい】《形容詞》 ごつごつしていて、角張っている感じである。柔らかみがなくて、近寄りがたい感じである。「いかつい・ 肩・を・ し・た・ 人」

いかなご【玉筋魚】《名詞》 近海の砂の中にすみ、銀白色で細長く、煮干しや佃煮にする魚。「春・に・ なっ・たら・ いかなご・の・ 釘煮・を・ 作っ・て・ 親戚・に・ 送る。」

いがみあう(歪み合う)】《動詞・ワア行五段活用》 互いに憎んで対立する。「兄弟同士・で・ いがみおー・たら・ あか・ん・よ。」■名詞化=いがみあい(歪み合い)〔⇒ゆがみあう【歪み合う】

いがみちゃんこ(歪みちゃんこ)】《形容動詞や》 形が曲がったりねじれたりして、整っていない様子。「鞄・の・ 中・に・ 入れ・とっ・た・ 帽子・が・ いがみちゃんこに・ なっ・とる。」〔⇒ゆがみちゃんこ【歪みちゃんこ】

いがむ(歪む)】《動詞・マ行五段活用》 ①曲がったりねじれたりして、整った形でなくなる。「定規・を・ 使わ・んと・ 線・を・ 引ー・た・さかいに・ だいぶ・ いがん・だ。」②心持ちが素直でない状態になる。心がねじける。「いがん・だ・ 考え方・を・ せ・ん・よーに・ し・てほしー・ねん。」■他動詞は「いがめる【(歪める)】」■名詞化=いがみ(歪み)〔⇒ゆがむ【歪む】

いがめる(歪める)】《動詞・マ行下一段活用》 ①曲げたりねじったりして、整った形でないようにする。自然な形でなくなる。「顔・を・ いがめ・て・ 泣い・とる。」②他の人の心持ちを素直でない方向にし向ける。他の人をねじけた心にする。「子ども・を・ いがめ・て・ 育て・たら・ あかん。」■自動詞は「いがむ【(歪む)】」〔⇒ゆがめる【歪める】

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2016年6月 7日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (38)    (通算2036回)

日常生活語 「い」②

 

いいにくい〔いーにくい〕【言いにくい】《形容詞》 ①話題として持ち出しにくい。言うことがはばかられる。「遠慮・も・ せ・んと・ いーにくい・ こと・を・ はっきり・ 言()ー・ 人・や・なー。」②発音するのが難しい。「早口言葉・は・ いーにくい・なー。」

いいね〔いーね〕【言い値】《名詞》 売る人が買う人に告げる値段。売る人が一方的につけた、思いのままの値段。「いーね・で・ 買()ー・た・けど・ 結局・は・ 安い・ 買い物・やっ・た。」

いいのう〔いーのー〕(結納)】《名詞、動詞する》 婚約が成立したしるしに、互いに金品を取り交わすこと。また、その儀式や金品。「大安・の・ 日・に・ いーのー・を・ 持っ・ていく。」〔⇒ゆいのう【結納】、たのみ【頼み】

いいのこす〔いーのこす〕【言い残す】《動詞・サ行五段活用》 ①言おうとしていたことを全部言わないで終わってしまう。「時間・が・ なかっ・た・さかい・ 大事な・ こと・を・ いいのこし・ても・た。」②去るときに、その後のことを言い伝える。「いーのこし・ていっ・た・ 事・を・ し・とか・なんだら・ 怒り・よる・で。」■名詞=いいのこし【言い残し】

いいはる〔いーはる〕【言い張る】《動詞・ラ行五段活用》 自分の主張を通そうとして、いつまでも言い続ける。考えをいつまでも変えないで言う。「あいつ・は・ いーはっ・て・ ちょっとも・ あと・へ・ 引か・へん。」

いいふらす〔いーふらす〕【言い触らす】《動詞・サ行五段活用》 広く知れ渡るように、多くの人に言う。吹聴する。「口・が・ 軽ー・て・ 何・でも・ いーふらし・てしまう・ 人・や。」「あんた・だけ・に・ 教(おせ)・たる・ねん・さかい・ いーふらし・たら・ あか・ん・ぞ。」◆話の中身としては、好ましくない内容のものが多い。

いいぶん〔いーぶん〕【言い分】《名詞》 それぞれの立場などに基づいて主張したいと考えること。言う人がそなえている論理。言う人がそなえている権利。「いーぶん・が・ ある・ん・やっ・たら・ みんな・の・ 前・で・ 言ー・なはれ。」「あんた・の・ いーぶん・は・ 聞ー・たる。」

いいや〔いーや〕《感動詞》 相手の言ったことを否定する言葉。「いーや・ そんな・ こと・を・ 言()ー・た・ 憶え・は・ あら・へん。」〔⇒いや〕

いいやい〔いーやい〕(言い合い)】《名詞、動詞する》 自分の考えなどを曲げないで、互いに言い争うこと。口喧嘩。「兄弟同士・で・ いーやいし・たら・ みっともない。」〔⇒いいあい【言い合い】

いいやう〔いーやう〕(言い合う)】《動詞・ワア行五段活用》 ①自分の考えなどを曲げないで、互いに言い争う。口喧嘩をする。「2人・が・ いいよー・て・ やかましー・ こと・やっ・た。」②多くの人が同じようなことを口にする。「寒い・なー・(と・) いーよー・て・ 走っ・ていっ・てん。」■名詞化=いいやい(言い合い)〔⇒いいあう【言い合う】

いいわけ〔いーわけ〕【言い訳】《名詞、動詞する》 自分の失敗や、他人からの批判などに対して、そのようになった事情や理由などを説明して、自分に落ち度がないことを主張すること。また、そのときの説明の言葉。、「いーわけする・の・は・ みっともない・さかい・ やめ・とき。」

いいん〔いーん〕【委員】《名詞》 ある団体の中で、選ばれたり委嘱されたりして、ある内容について考えたり、決めたり、実際に行ったりする人。「忘年会・の・ いいん・を・ 頼ま・れ・た。」

いいん〔いーん〕《名詞、感動詞、動詞する》 ①歯を閉じた状態にして、唇を開けてそれを見せること。「いーんし・て・ 歯ー・を・ 見せ・てんか。」②顔つきや態度で、いかにも憎らしいという感じを表すこと。歯をむき出したようにして、拒絶する気持ちをあらわすときに発する言葉。歯をむき出したようにして、相手を軽蔑する気持ちをあらわすときに発する言葉。「お前・みたいな・ 者・は・ いいん・や。」◆「いいんや」という言葉は、いやだ、絶交だ、というような意味を持って、形容動詞化しているとも考えられる。〔⇒いい〕

いいんかい〔いーんかい〕【委員会】《名詞》 選ばれたり委嘱されたりした人が集まって、ある内容について考えたり、決めたり、実際に行ったりする組織。「村・の・ 運動会・の・ 準備・を・ する・ いいんかい」

いいんちょう〔いーんちょー〕【委員長】《名詞》 ①選ばれたり委嘱されたりした人が集まって、ある内容について考えたり決めたり実際に行ったりする組織の、その中心になって推進する人。「いいんちょー・に・ なっ・たら・ みんな・に・ 気ー・(を・) 使わ・んなん・よ。」②学校の学級活動の中心になる児童や生徒。「いいんちょー・は・ 選挙・で・ 決める。」〔⇒いんちょう(委員長)

いう【言う】 ⇒ゆう〔ゆー〕【言う】を参照。

いうてきかす【言うて聞かす】 ⇒ゆうてきかす【言うて聞かす】を参照。

いえ【家】《名詞》 ①人が家族とともに住むための建物。「この・ 辺・は・ 大けな・ いえ・が・ 多い・なー。」②夫婦・親子・兄弟など、いっしょに生活をする人の集まり。「いえ・に・ 帰っ・て・から・ 相談し・てみ・ます。」③親から子へと続いてきている血筋や家族のつながり。社会的な位置などから見た、その家族の格式など。「あそこ・は・ 8代・も・ 続い・て・ 商売し・とる・ いえ・や。」〔⇒ええ()①②⇒うち【家、内】⇒かてい【家庭】⇒いえがら【家柄】、ええがら(家柄)

いえ《感動詞》 ①相手を受け入れない気持ち、相手の言うことを否定する気持ちなどを表す言葉。「いえ・ そんな・ こと・は・ あら・しま・へん。」②否定する表現を用いながら、自分を謙遜する気持ちを表す言葉。「いえ・ 礼・を・ 言()ー・てもらう・よーな・ 品物・や・ あら・へん。」〔⇒いいえ、いいえな、いえいえ、いえな〕

いえいえ《感動詞》 ①相手を受け入れない気持ち、相手の言うことを否定する気持ちなどを表す言葉。「いえいえ・ 私・は・ そんな・ こと・は・ 言()ー・とり・ませ・ん。」②否定する表現を用いながら、自分を謙遜する気持ちを表す言葉。「いえいえ・ どーぞ・ ご心配・は・ いり・ませ・ん。」〔⇒いいえ、いいえな、いえ、いえな〕

いえがら【家柄】《名詞》 親から子へと続いてきている血筋や家族のつながり。社会的な地位などから見た、その家庭の格式など。「縁談・に・ なっ・たら・ いえがら・も・ 気・に・ なる。」〔⇒いえ【家】、ええ()、ええがら(家柄)

いえじゅう〔いえじゅー〕【家中】《名詞》 ①ひとつの世帯の家族全員。「いえじゅー・ みんな・で・ 大掃除・を・ し・た。」②家の中すべての場所。「いえじゅー・ 探し・た・けど・ 見つから・なんだ。」〔⇒やうちじゅう【家内中】、ええじゅう(家中)⇒やうち【家内】、いっか【一家】、かないじゅう【家内中】、かぞくじゅう【家族中】

いえで【家出】《名詞、動詞する》 帰らないつもりで、そっと家を出てどこかへ行くこと。「思い詰め・て・ いえで・を・ し・た・ こと・が・ あっ・てん。」

いえな《感動詞》 ①相手を受け入れない気持ち、相手の言うことを否定する気持ちなどを表す言葉。「いえな・ 私・が・ 言()ー・た・ん・や・おまへん。」②否定する表現を用いながら、自分を謙遜する気持ちを表す言葉。「いえな・ 私・も・ 行かし・てもらえ・ます・の・かいな。」◆主として、女性が使う。〔⇒いいえ、いいえな、いえ、いえいえ〕

いえのなか【家の中】《名詞》 ①住んでいる家屋の中。室内。「せんどぶりに・ いえのなか・を・ 大掃除する。」②家族の人間関係。「いえのなか・の・ こと・で・ 相談し・たい・ねん。」〔⇒えんなか(家ん中)

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2016年6月 6日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (37)    (通算2035回)

日常生活語 「い」①

 

い〔いー〕【胃】《名詞》 胃液を分泌して、食べたものをこなして消化する、袋の形をした内臓。「いっぱい・ 食べ・た・さかい・ いー・が・ 張っ・とる。」〔⇒いぶくろ【胃袋】

い〔いー〕【亥】《名詞》 猪を表しており、子()から始まる十二支の12番目。「いー・の・ 年・の・ 生まれ」〔⇒いのしし【猪】

【五】《名詞》 数を1音節ずつで言うときの「五」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。〔⇒ご【五】、いつつ【五つ】

《格助詞》 動作や作用の行われる方向や目的地などを表す言葉。「学校(がっこ)・い・ 行く。」「こっち・い・ 来い。」◆共通語で「へ」と表記する語であるが、方言における実際の発音は、「え」よりも「い」に近い。〔⇒へ、へさいて、へさして、いさいて、いさして〕

いい〔いー〕《名詞、感動詞、動詞する》 ①歯を閉じた状態にして、唇を開けてそれを見せること。「きれいな・ 歯ー・を・ いーし・て・ 見せる。」②顔つきや態度で、いかにも憎らしいという感じを表すこと。歯をむき出したようにして、拒絶する気持ちをあらわすときに発する言葉。歯をむき出したようにして、相手を軽蔑する気持ちをあらわすときに発する言葉。「いー・ 欲しー・ 言()ー・ても・ やら・へん。」「あんた・なんか・に・は・ 負け・へん・ いー。」〔⇒いいん〕 

いいあい〔いーあい〕【言い合い】《名詞、動詞する》 自分の考えなどを曲げないで、互いに言い争うこと。口喧嘩。「あの・ 夫婦(みょーと)・は・ いーあい・ばっかり・ し・とる。」〔⇒いいやい(言い合い)

いいあう〔いーあう〕【言い合う】《動詞・ワア行五段活用》 ①自分の考えなどを曲げないで、互いに言い争う。口喧嘩をする。「大きな・ 声・を・ 出し・て・ いーやわ・んといて・んか。」②多くの人が同じようなことを口にする。「野菜・が・ 高い・なー・ゆーて・ みんな・で・ いいおー・とっ・た。」■名詞化=いいあい【言い合い】〔⇒いいやう(言い合う)

いいえ〔いーえ〕《感動詞》 ①相手を受け入れない気持ち、相手の言うことを否定する気持ちなどを表す言葉。「いーえ・ あんた・の・ 方・こそ・ 間違(まちご)ー・とり・ます。」②否定する表現を用いながら、自分を謙遜する気持ちを表す言葉。「いーえ・ こっち・こそ・ お世話・に・ なり・まし・た。」〔⇒いいえな、いえ、いえいえ、いえな〕

いいえな〔いーえな〕《感動詞》 ①相手を受け入れない気持ち、相手の言うことを否定する気持ちなどを表す言葉。「いいえな・ 明日・は・ 都合・が・ 悪ー・て・ 行け・まへ・ん。」②否定する表現を用いながら、自分を謙遜する気持ちを表す言葉。「いーえな・ そんな・ たいそうな・ 物・ 貰わ・れ・へん・がな。」◆主として、女性が使う。〔⇒いいえ、いえ、いえいえ、いえな〕

いいかえす〔いーかえす〕【言い返す】《動詞・サ行五段活用》 相手の言ったことに対して負けずに言う。逆らって口答えをする。「負け・んと・ いーかえし・とっ・たら・ しまい・に・ 喧嘩・に・ なる。」■名詞化=いいかえし【言い返し】

いいかた〔いーかた〕【言い方】《名詞》 ①話すときの、言葉遣いの速さ、言葉の使い方、発音の仕方、全体の雰囲気など。「あんた・みたいな・ 忙しー・ いいかた・を・ し・たら・ 聞い・とる・ 人・は・ わから・へん・がな。」②人柄などが自然とあらわれる、話し言葉や書き言葉での表現の有様。「もの・の・ いーかた・で・ 人間・が・ わかる。」⇒しゃべりかた【喋り方】

いいかねる〔いーかねる〕【言い兼ねる】《動詞・ナ行下一段活用》 言いにくいことなので、言えない。言うことがためらわれる。「なんぼ・ 聞か・れ・ても・ それ・は・ ちょっと・ いーかねる・ん・です。」

いいきかす〔いーきかす〕【言い聞かす】《動詞・サ行五段活用》 よくわかるように言って、納得させたり教え諭したりする。「子ども・に・は・ ちゃんと・ いーきかし・たら・んと・ 気・が・ 付け・へん・で。」〔⇒ゆうてきかす【言うて聞かす】

いいきる〔いーきる〕【言い切る】《動詞・ラ行五段活用》 自信や決意をこめて、はっきり言う。断言する。「あいつ・は・ 絶対・ 合格する・と・ いーきっ・た。」

いいぐさ〔いーぐさ〕【言い草、言い種】《名詞》 ①ものの言い方。言った言葉。「あいつ・は・ 偉そーな・ いーぐさ・を・ する・さかい・ 気・に・ 入ら・ん。」②言い訳。口実。「そんな・ いーぐさ・は・ やめ・て・ 謝り・なはれ。」◆理屈っぽい言い方や、目上に向かっての反論などを指して言うことが多い。

いいごん〔いーごん〕(遺言)】《名詞、動詞する》 自分の死を自覚した人が、死後のために、家族や周囲の人などに言い残すこと。また、その言葉。「兄弟・ 仲良ーしー・や・と・ゆー・の・が・ 父親・の・ いーごん・やっ・た。」〔⇒ゆいごん【遺言】

いいそこない〔いーそこない、いーぞこない〕【言い損ない】《名詞、動詞する》 言葉を間違えて言うこと。正しくない発音で言うこと。「いーそこない・を・ し・たら・ じきに・ 言い直さ・んと・ あか・ん。」

いいそこなう〔いーそこなう、いーぞこなう〕【言い損なう】《動詞・ワア行五段活用》 ①言葉を間違えて言う。正しくない発音で言う。「舌・を・ かん・で・ いーそこなっ・た。」②言いたいことを言わないで終わる。「最後・に・ 言()ー・たろ・(と・) 思(おも)・とっ・て・ いーそこなっ・た。」■名詞化=いいそこない【言い損ない】

いいたいこといい〔いーたいこといー〕【言いたい事言い】《名詞》 心に思っていることを、他の人への配慮などをしないで口にすること。無遠慮に言うこと。また、そのようにする人。「いーたいこといー・が・ また・ おかしな・ 事・を・ 言()ー・とる。」

いいたいほうだい〔いーたいほーだい〕【言いたい放題】《形容動詞や()》 思っていることを遠慮なく口に出してしまう様子。言葉にまかせて勝手なことを言う様子。「いいたいほーだいの・ こと・を・ 言()ー・たら・ 喧嘩・に・ なっ・てまう・ぞ。」〔⇒でほうだい【出放題】

いいだこ〔いーだこ〕《飯蛸》 産卵期に、胴の中に飯粒のような卵がいっぱい入っている、小さな蛸。「今・の・ 時期・は・ いーだこ・が・ 美味い。」

いいだしべえ〔いーだしべー、いーだしべ〕【言い出し兵衛】《名詞》 そのことをはじめて言い出した人。先に話題として持ち出した人。「いーだしべー・の・ あんた・が・ 世話人・に・ なっ・たら・ どー・や。」

いいだしべえのこきだしべえ〔いーだしべーのこきだしべー、いーだしべーのこきだしべ、いーだしべのこきだしべー、いーだしべのこまだしべ〕【言い出し兵衛()のこき出し兵衛(屁)】《成句》 誰かが放屁したという話題を持ちだした人こそが、放屁をした張本人なのだ。「いーだしべーのこきだしべー・が・ 屁ー・(を・) こい・た。」◆照れ隠しのために、他人になすりつけようとしているという非難を込めて言う場合がある。放屁だけでなく、他の事柄にも使う。

いいだす〔いーだす〕【言い出す】《動詞・サ行五段活用》 口に出して言う。新しい話題を持ち出して言う。「そんな・ 昔・の・ こと・ いーださ・んとい・て。」■名詞化=いいだし【言い出し】

いいつたえ〔いーつたえ〕【言い伝え】《名詞》 先祖や古人から語り継がれてきたこと。伝承や伝説。「この・ お地蔵さん・は・ 何(なん)・ぞ・ いーつたえ・が・ あり・まん・の・か。」

いいなり〔いーなり〕【言い成り】《形容動詞や()》 他の人の言うとおりに従う様子。言うがまま。「年・ とっ・たら・ 嫁はん・の・ いーなり・に・ なっ・とる・の・が・ えー・ねん・で。」

 

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2016年6月 5日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (36)    (通算2034回)

日常生活語 「あ」32

 

あんたはん(貴方はん)】《名詞》 敬意を込めて、相手を指す言葉。「あんたはん・は・ どこ・から・ 来・て・やっ・た・ん。」〔⇒そちらさん、そちらはん〕

あんていしょ〔あんてーしょ〕【安定所】《名詞》 職業紹介や雇用保険についての業務などを行っている役所。今の「ハローワーク」。「あんていしょ・で・ 仕事・を・ 見つける。」〔⇒しょくあん【職安】、しょくぎょうあんていしょ【職業安定所】

あんどん〔あんどー、あんど〕【行灯】《名詞》 木や竹の四角い枠に紙を貼って、中に火をともす道具。「盆・は・ あんどん・ 持っ・て・ 毎晩・ 墓参りする・ん・が・ ここらへん・の・ 風習・なん・や。」「ぐるり・に・ あんど・を・ 掛け・て・ 盆踊り・を・ する。」

あんな《連体詞》 形や状態などが、あれと同じような。あれほどの程度の。「あんな・ おかしな・ 話・は・ あら・へん。」〔⇒あないな〕

あんなあ〔あんなー、あんな〕《感動詞》 呼びかけたり、言葉を少しためらって発したりするときに使う言葉。「あんなー・ ちょっと・ 私・の・ 話・を・ 聞い・てんか。」〔⇒あのなあ、あののう、あんのう〕

あんない【案内】《名詞、動詞する》 ①内容や事情を知らせること。「自治会総会・の・ あんない・が・ 来・とる。」②行くべき道や場所を教えること。また、そこに連れていくこと。「その・ 家・やっ・たら・ あんないし・てあげ・まっ・さ。」③人に客を取り次ぐこと。「社長さん・に・ あんないし・てくれ・へん・か。」

あんなり《副詞》 あの状態のままで。あの時のままで。「あんなり・ 忘れ・てしも・とっ・た。」

あんなん《名詞》 形や状態などが、あれと同じようなもの。あれほどの程度のもの。「わし・も・ あんなん・が・ 欲しー・の・や。」「あんなん・ 高ー・て・ 買わ・れ・へん。」〔⇒あないなん〕

あんのう〔あんのー、あんの〕《感動詞》 呼びかけたり、言葉を少しためらって発したりするときに使う言葉。「あんのー・ お前・の・ 考え・が・ 間違(まちご)ー・とる・と・は・ 言()ー・とら・へん・ね・や。」◆少しぞんざいな言い方である。〔⇒あののう、あのなあ、あんなあ〕

あんのじょう〔あんのじょー〕【案の定】《副詞》 好ましくない結果を予想したり推測したりしていたとおりに、ものごとが良くない方向に展開する様子。「あんまり・ 勉強・を・ せー・へん・ 子・やっ・た・から・ あんのじょー・ 試験・に・ 落ち・ても・た。」〔⇒あんじょう【案定】

あんばい【塩梅、案配】《名詞》 ①何かをするときに、影響を与えるようなものごとの有様。ものごとがうまく進んでいるかどうかの状況。「機械・の・ あんばい・が・ 悪ー・て・ とまっ・ても・た。」②天候や寒暖などの様子。「良()ー・ あんばい・の・ 季節・に・ なっ・た。」③身体のありさま。健康の状況。「腹・の・ あんばい・が・ 治っ・てき・た。」④他人から見られたときの格好や、世間に対する体裁など。「あんばい・を・ 考え・て・ 寄付・の・ 額・を・ 決める。」〔⇒ぐあい【具合】、ぐわい(具合)、がい(具合)⇒つごう【都合】

あんばい【塩梅、案配】《副詞に》 すっかり相手にしてやられる様子。「あんばい・ 騙さ・れ・ても・た。」〔⇒あんばいよう【塩梅良う、案配良う】、ええあんばいに【良え塩梅に、良え案配に】、あんじょう【案定】、がいよう(具合良う)

あんばいよう〔あんばいよー〕【塩梅良う、案配良う】《副詞に》 ①幸運にもものごとが進展する様子。「あんばいよー・ 大学・に・ 合格し・た。」②すっかり相手にしてやられる様子。「あんばいよー・ 話・に・ 乗せ・られ・ても・た。」〔⇒ええあんばいに【良え塩梅に、良え案配に】、がいよう(具合良う)⇒あんばい【塩梅、案配】、あんじょう【案定】

あんパン〔あんぱん〕【餡パン(パンはポルトガル語に由来)】《名詞》 小豆などを煮て砂糖を入れて練ったものが中に入っているパン。「あんぱん・も・ ジャムぱん・も・ どっち・も・ 好きや。」

あんぽんたん《形容動詞や()、名詞》 間が抜けていて、馬鹿な様子。また、そのような人。「そんな・ あんぽんたんな・ こと・ し・たら・ あか・ん。」◆相手をののしって言う言葉であるが、相手に対する腹立たしさは軽い。〔⇒あんぽんたんのはなくそ【あんぽんたんの鼻糞】

あんぽんたんのはなくそ【あんぽんたんの鼻糞】《形容動詞や()、名詞》 間が抜けていて、馬鹿な様子。また、そのような人。「また・ 同じ・ こと・を・ し・とる・ん・か・ この・ あんぽんたんのはなくそ・が。」〔⇒あんぽんたん〕

あんまく【暗幕】《名詞》 映画を映すときなどに、部屋などを暗くするために引く黒い布。「あんまく・を・ 閉め・て・ 学芸会・の・ 劇・が・ 始まっ・た。」

あんまし(余し)】《形容動詞や()》 ひどく度をこしている様子。常識はずれである様子。無茶である様子。無慈悲である様子。「それ・は・ ちょっと・ あんましな・ 話・や・なー。」〔⇒あんまり(余り) 

あんまし【余し】《副詞》 ①とりたてて言うほどでもないことを表す言葉。さほどには。「あんまし・ 気乗り・が・ し・まへ・ん・なー。」②度が過ぎることを表す言葉。「あんまし・ 期待せ・ん・ 方・が・ 良()ー・やろ。」「あんまし・ しんどい・さかい・ 昨日・は・ 会社・ 休ん・でん。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉を伴うことが多い。〔⇒あまり【余り】、あまし【余し】、あんまり(余り)⇒たいして【大して】、なんぼも〕

あんまり(余り)】《形容動詞や()》 ひどく度をこしている様子。常識はずれである様子。無茶である様子。無慈悲である様子。「あんまりな・ こと・を・ 言()ー・て・ 人・を・ 困らせ・んとい・て。」〔⇒あんまし(余し)

あんまり(余り)】《副詞》 ①とりたてて言うほどでもないことを表す言葉。さほどには。「あんまり・ 嬉しー・ 話・でも・ あら・へん。」「あんまり・ 難し・なかっ・た・よ。」②度が過ぎることを表す言葉。「あんまり・ 調子・に・ 乗っ・たら・ 人・に・ 笑わ・れる・ぞ。」「あんまり・ えげつない・ こと・を・ し・たら・ あか・ん。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉を伴うことが多い。〔⇒あまり【余り】、あまし【余し】、あんまし(余し)⇒たいして【大して】、なんぼも〕

あんまん【餡饅】《名詞》 小豆などを煮て砂糖を入れて練ったものが入っている中華饅頭。「ほかほかの・ あんまん・を・ 頬張(ほば)る。」

あんよ《名詞、動詞する》 ①人や動物が体を支えて、立ったり歩いたり跳んだりするときに使う体の部分。「あんよ・に・ 泥・が・ つい・とる。」②歩き始めた幼児が、ぎこちなく頼りない感じで歩くこと。「なんとか・ あんよ・が・ でける・よーに・ なっ・た。」◆幼児語。〔⇒あいや、あいよ。⇒あし【足、脚】

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2016年6月 4日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (35)    (通算2033回)

日常生活語 「あ」31

 

あん〔あーん〕《感動詞、動詞する》 ①神や仏を拝むときに唱える言葉。「まんまんちゃん・ あーん。」②口を大きく開けること。また、そのときに思わず出る声。「口・を・ あーんし・てください。」

あんあん〔あーんあーん〕《感動詞》 大きな声で泣くときの、その声。「ちょっと・ 怒っ・た・だけ・や・のに・ あんあん・と・ 泣か・れ・て・ 困っ・とる・ねん。」

あんあんする《動詞・サ行変格活用》 ①神や仏に向かって手を合わせて拝む。「まんまんちゃん〔=仏様〕・に・ あんあんし・なさい。」②相手に向かってお辞儀をする。「隣・の・ おじちゃん・に・ あんあんし・て・ 賢い・ 子・や。」◆幼児語。〔⇒あんする〕

あんき【暗記】《名詞、動詞する》 書いたものを見ないで、そらで言えるように覚えること。「掛け算・の・ 九九・を・ あんきする。」

あんこ【餡こ】《名詞》 ①小豆、隠元豆などを煮てつぶし、砂糖を入れて練ったもの。「さつまいも・でも・ あんこ・は・ でける。」②饅頭などの中に入れるもの。「あんこ・の・ 入っ・た・ 豚まん」〔⇒あん【餡】、あんころ【餡ころ】

あんごう〔あんごー〕【暗号】《名詞》 通信内容が当事者以外にはわからないように、普通の文字や記号などを仲間だけにわかるような他の文字や記号などに置き換えたもの。「2人・だけ・の・ あんごー・を・ 決め・とこ・か。」

あんころ【餡ころ】《名詞》 ①小豆、隠元豆などを煮てつぶし、砂糖を入れて練ったもの。「中・の・ あんころ・だけ・を・ 食べる。」②饅頭などの中に入れるもの。「豚まん・の・ あんころ・に・は・ 野菜・が・ 入っ・とる。」③餅を餡で包んだもの。「お土産・に・ あんころ・を・ 買う。」①②⇒あん【餡】、あんこ【餡こ】⇒あんころもち【餡ころ餅】

あんころもち【餡ころ餅】《名詞》 餅を餡で包んだもの。「花見・に・ あんころもち・を・ 持っ・ていく。」〔⇒あんころ【餡ころ】

あんさん《名詞》 敬意を込めて相手を指して言う言葉。あなた様。「あんさん・と・は・ どこ・か・で・ 会ー・た・ こと・が・ あり・ます・なー。」〔⇒おたく【お宅】、おうち【お家】

あんざん【安産】《名詞》 特別に苦しむこともなくて子を生むこと。無事に子を産むこと。「双子・やっ・た・けど・ あんざん・やっ・た・そーや。」■対語=「なんざん【難産】」

あんざん【暗算】《名詞、動詞する》 紙や計算機や算盤などを使わないで、頭の中だけで計算をすること。「不精し・て・ あんざんし・て・ 間違え・ても・た。」

あんしょう〔あんしょー〕【暗誦】《名詞、動詞する》 文章などをそらで覚えて唱えること。書いたものを見ないで記憶しているものをそらで言うこと。または、そのようにして覚えていること。「国語・の・ 時間・に・は・ よー・ あんしょー・を・ させ・られ・た・なー。」

あんじょう〔あんじょー〕【案定】《副詞、動詞する》 ①幸運にもものごとがうまく進展する様子。「あんじょー・ 合格・が・ でき・まし・てん。」「喧嘩・に・ なら・ん・よーに・ あんじょーし・て・ 分け・てください。」②すっかり相手にしてやられる様子。「信用し・とっ・たら・ あんじょー・ だまさ・れ・ても・た。」③ものごとを隅々まできちんと丁寧に行う様子。「あんじょー・ わかる・よーに・ 説明し・てー・な。」「ほどけ・ん・よーに・ あんじょー・ くくっ・ておくれ・よ。」〔⇒がいよう(具合良う)①②⇒あんばいよう【塩梅良う、案配良う】、ええあんばいに【良え塩梅に、良え案配に】⇒あんばい【塩梅、案配】

あんじる【案じる】《動詞・ザ行上一段活用》 無事であるか、うまくいくかなどということに気をかけて心配する。相手のことを気遣う。「電車・が・ 止まっ・とる・と・ 言()ー・さかい・ あんじ・とっ・た・ん・や。」

あんしん【安心】《形容動詞や()、動詞する》 よくない成り行きなどが無くて、気持ちが落ち着く様子。「台風・が・ 逸れ・た・から・ あんしんや。」■対語=「しんぱい【心配】」

あんする〔あーんする〕《動詞・サ行変格活用》 ①神や仏に向かって手を合わせて拝む。「手・を・ 合わし・て・ 仏さん・に・ あんする・ねん・で。」②相手に向かってお辞儀をする。「知っ・た・ 人・に・ 逢()ー・たら・ あーんし・なはれ・よ。」◆幼児語。〔⇒あんあんする〕

あんせい〔あんせー〕【安静】《名詞、動詞する》 体を静かにして、余計なことに体力や神経を使わないように休めること。「病院・で・ あんせー・に・ し・とっ・てん・けど・ ほんまに・ 退屈やっ・た。」

あんぜん【安全】《形容動詞や()》 体やものに災難や損傷が生じる可能性がない様子。「家内あんぜん・を・ 祈る。」「交通あんぜん」■対語=「きけん【危険】」

あんた(貴方)】《名詞》 軽い敬意を込めて、相手を指す言葉。「あんた・ 早()よ・ 行き・なはれ。」◆親しみを込めた言い方であるが、上品な感じはしない言葉である。目上の人には使いにくい。〔⇒あなた【貴方】、おたく【お宅】、おまはん(お前はん)、おうち【お家】

あんだけ【有んだけ】《名詞》 その場にあるものすべて。関係あるものすべて。「あんだけ・ みんな・ 買()ー・てき・た。」◆「あんだけ・ぜんぶ【有んだけ・全部】」とか「あんだけ・みんな【有んだけ・皆】」「あんだけ・みな【有んだけ・皆】」というような言い方をすることが多い。〔⇒あるだけ【有るだけ】、ぜんぶ【全部】、みな【皆】、みんな【皆】

あんだけ《名詞》 ①区切って限定した数量のもの。あれぐらいの量。わずかな量。「たった・ あんだけ・しか・ くれ・へん・ねん。」②あんなにも沢山のもの。「あんだけ・も・ たった・ 千円・で・ 売っ・てくれ・た・ん・や。」〔⇒あんだけだけ〕

あんだけ《副詞》 あれほど。あんなに。あれほどまでに。「あんだけ・ 注意し・た・のに・ いっこも・ 守っ・てくれ・へん。」〔⇒あんだけだけ〕

あんだけだけ《名詞》 ①区切って限定した数量のもの。あれぐらいの量。わずかな量。「あんだけだけ・で・ 2千円・も・ する・さかい・ びっくりし・た。」②あんなにも沢山のもの。「1日・で・ あんだけだけ・ 釣っ・てき・て・ ごっつい・ もん・や。」◆「あんだけ」よりも強調する気持ちが強い。〔⇒あんだけ〕

あんだけだけ《副詞》 あれほどまでに。「気ーつけー・ゆーて・ あんだけだけ・ 教え・たっ・た・のに・ 失敗し・た・ん・かいな。」◆「あんだけ」よりも強調する気持ちが強い。〔⇒あんだけ〕

あんたとこ【あんた所】《名詞》 ①あなたの家。「あんたとこ・は・ 二階建て・や・なー。」②あなたの家庭。あなたの家族。「あんたとこ・は・ 晩ご飯・ 何時・です・か。」◆親しみを込めた言い方であるが、上品な感じはしない言葉である。目上の人には使いにくい。「あんたんとこ」という発音になることがある。〔⇒あんたね(あんた家)、おたく【お宅】、おうち【お家】

あんたね〔あんたねー〕(あんた家)】《名詞》 ①あなたの家。「あんたねー・は・ 庭・が・ 広い。」②あなたの家庭。あなたの家族。「あんたねー・は・ 子ども・が・ みんな・ よー・ でけ・て・や・なー。」◆親しみを込めた言い方であるが、上品な感じはしない言葉である。目上の人には使いにくい。「あんたんね」という発音になることがある。〔⇒あんたとこ【あんた所】、おたく【お宅】、おうち【お家】

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2016年6月 3日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (34)    (通算2032回)

日常生活語 「あ」30

 

あれやこれや《名詞、副詞と》 いろいろなことが重なること。重なったいろいろなこと。「年末・は・ あれやこれや・が・ あっ・て・ 落ち着か・へん。」「あれやこれやと・ 仕事・が・ 増え・てき・た。」〔⇒あれやらこれやら〕

あれやらこれやら《名詞、副詞》 いろいろなことが重なること。重なったいろいろなこと。「困っ・た・ こと・が・ あれやらこれやら・ でき・まし・た。」「あれやらこれやら・で・ 費用・が・ やっと・ 要る・ん・や。」〔⇒あれやこれや〕

あれる【荒れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①風や雨がひどくなって、平穏さが失われる。「お盆・が・ 済ん・だら・ 海・が・ あれる・さかい・ 泳ぎ・に・ 行っ・たら・ あか・ん。」②乱暴なことをして、手が付けられないようになる。「若い・ 時・は・ だいぶ・ あれ・とっ・てん。」③手入れをしないことによって、汚くなったり滑らかでなくなったりする。「空き家・に・ なっ・て・ 庭・が・ あれる。」「手ー・が・ あれる。」■他動詞は「あらす【荒らす】」■名詞化=あれ【荒れ】

あれれ〔あれれー〕《感動詞》 驚いたとき、疑問に思ったとき、不安になったときなどに口をついて出る言葉。「あれれー・ 停電・に・ なっ・た。」〔⇒あれ〕

あわ【泡】《名詞》 液体の中に空気が入って、丸くふくれた玉。「石鹸・で・ あわ・を・ 立てる。」「ビール・を・ つい・だら・ あわ・が・ いっぱいに・ なっ・た。」〔⇒あぶく()、ぶくぶく〕

あわ【粟】《名詞》 秋に、穂のようにして小さく黄色い実がなる植物。「あわ・で・ でけ・た・ おこし」

あわおこし【粟おこし】《名詞》 餅米または粟を蒸して砂糖を加えて固めたものを、平らに延ばして長方形に切った菓子。「おわおこし・を・ 土産・に・ する。」〔⇒いわこし【岩こし】、いわおこし【岩おこし】

あわさる【合わさる】《動詞・ラ行五段活用》 ①2つ以上のものがひとつになる。「道・が・ あわさっ・とる・ 場所」②揃って同じになる。「2本・の・ 煙突・が・ あわさっ・て・ 1本・に・ 見える・ 場所・が・ ある。」■他動詞は「あわす【合わす】」「あわせる【合わせる】」

あわし【合わし】《名詞》 酒などを使って渋みを取り去った柿。「渋柿・や・さかい・ あわし・に・ する。」〔⇒あわしがき【合わし柿】

あわしがき【合わし柿】《名詞》 酒などを使って渋みを取り去った柿。「あわしがき・に・ し・たら・ 甘(あも)ー・ なっ・た。」〔⇒あわし【合わし】

あわしめ〔あわしめー〕【合わし目】《名詞》 2つ以上のものがくっついてひとつになった部分。「畳・の・ あわしめ・を・ 踏む・な。」〔⇒あわせめ【合わせ目】

あわす【合わす】《動詞・サ行五段活用》 ①足してひとつのものにする。「朝・から・ 来・た・ 人・を・ 全部・ あわし・たら・ 10人・を・ 超える。」「3・と・ 6・を・ あわす。」②揃えて同じにする。「時計・を・ あわす。」③正しいかどうか調べる。「答え・を・ あわす。」④酒などを使って渋柿の渋みを取り去る。「柿・を・ あわし・て・ 食う。」■自動詞は「あわさる【合わさる】」〔⇒あわせる【合わせる】

あわす【会わす、遭わす】《動詞・サ行五段活用》 ①人と人とが顔を合わせるようにさせる。「仕事中・やっ・た・さかい・ あわし・てくれ・へん・ねん。」②ある経験をさせる。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ えらい・ めー・に・ あわし・たっ・た。」■自動詞は「あう【会う、遭う】」⇒あわせる【会わせる】

あわせ【袷】《名詞》 秋から春にかけて着る、裏地を付けた和服。「秋・に・ なっ・た・ので・ あわせ・に・ 着替える。」■対語=「ひとえ【単衣】」「しとえ【(単衣)】」

あわせめ〔あわせめー〕【合わせ目】《名詞》 2つ以上のものがくっついてひとつになった部分。「紙・の・ あわせめ・を・ 糊・で・ 貼る。」〔⇒あわしめ【合わし目】

あわせる【合わせる】《動詞・サ行下一段活用》 ①足してひとつのものにする。「2つ・の・ 袋・の・ 中味・を・ あわせ・て・ 1つ・の・ 大きな・ 袋・に・ 入れる。」②揃えて同じにする。「端・を・ あわせ・て・ 2つ・に・ 折る。」③正しいかどうか調べる。「2人・の・ 答え・を・ あわせ・てみる。」④酒などを使って渋柿の渋みを取り去る。「柿・を・ 大きな・ 瓶・の・ 中・に・ 入れ・て・ あわせる。」■自動詞は「あわさる【合わさる】」〔⇒あわす【合わす】

あわせる【会わせる】《動詞・サ行下一段活用》 人と人とが顔を合わせるようにさせる。「死ん・だ・ 親父・に・ 一目・だけ・でも・ あわせ・てほしー。」■自動詞は「あう【会う】」〔⇒あわす【会わす】

あわて【慌て】《名詞》 ①落ち着きを失った人。まごついたり、そそっかしくしている人。「あわて・や・さかい・ 定期・を・ 忘れ・てき・た。」「あんた・は・ あわて・や・さかい・ よー・ 気いつけ・なはれ・よ。」②突然のできごとに出会って、ふだんの落ち着きを失うこと。うろたえたり、まごついたりすること。「あわて・を・ せ・ん・よーに・ 落ち着け。」「家・を・ 出る・ 前・に・ あわて・を・ し・たら・ あか・ん・よ。」〔⇒あばて(慌て)⇒あわてがみ【慌てがみ】、あばてがみ(慌てがみ)、あわてもん【慌て者】、あばてもん(慌て者)、あわてんぼう【慌てん坊】、あばてんぼう(慌てん坊)

あわてがみ【慌てがみ】《名詞》 落ち着きを失った人。まごついたり、そそっかしくしている人。「あわてがみで・ よー・ 忘れ物・を・ する・ 人・や・なー。」〔⇒あわて【慌て】、あばて(慌て)、あばてがみ(慌てがみ)、あわてもん【慌て者】、あばてもん(慌て者)、あわてんぼう【慌てん坊】、あばてんぼう(慌てん坊)

あわてもん【慌て者】《名詞》 落ち着きを失った人。まごついたり、そそっかしくしている人。「あんた・みたいな・ あわてもん・は・ 困る・なー。」〔⇒あわて【慌て】、あばて(慌て)、あわてがみ【慌てがみ】、あばてがみ(慌てがみ)、あばてもん(慌て者)、あわてんぼう【慌てん坊】、あばてんぼう(慌てん坊)

あわてる【慌てる】《動詞・タ行下一段活用》 ①不意をつかれて落ち着きを失う。驚いてまごまごする。「地震・が・ 起き・て・ あわて・た。」「あわて・て・ 戸締まり・を・ 確かめ・なんだ。」②びっくりして、その事態を解消するためにひどく急ぐ。「締め切り・の・ 日ー・を・ 思い出し・て・ あわて・た。」「あわて・たら・ 5分・で・ でけ・た。」■名詞化=あわて【慌て】〔⇒あばてる(慌てる)

あわてんぼう〔あわてんぼー、あわてんぼ〕【慌てん坊】《名詞》 落ち着きを失った人。まごついたり、そそっかしくしている人。「あわてんぼ・を・ ちょっと・は・ 改め・なはれ。」〔⇒あわて【慌て】、あばて(慌て)、あわてがみ【慌てがみ】、あばてがみ(慌てがみ)、あわてもん【慌て者】、あばてもん(慌て者)、あばてんぼう(慌てん坊)

あわれ【哀れ】《形容動詞や()》 人並みでなく惨めである様子。人生や人の世について、はかなさや無常を感じる様子。「腹・が・ 減っ・た・よーな・ あわれな・ 声・を・ 出し・とる。」「人・の・ 一生・なんか・(は・) あわれな・ もん・や。」

あん【案】《名詞》 物事を具体化するためにあれこれ考えた内容。あらかじめ練る計画や考え。「祭り・を・ 盛り上げる・ あん・を・ 考える。」「何・ぞ・ 良()ー・ あん・は・ あら・へん・か。」

あん【餡】《名詞》 ①小豆、隠元豆などを煮てつぶし、砂糖を入れて練ったもの。「回転焼き・の・ 甘い・ あん」②饅頭などの中に入れるもの。「中・の・ あん・が・ 見え・とる。」〔⇒あんこ【餡こ】、あんころ【餡ころ】

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2016年6月 2日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (33)    (通算2031回)

日常生活語 「あ」29

 

ありがためいわく〔ありがためーわく〕【有り難迷惑】《形容動詞や()、動詞する。》 相手が好意的に行ってくれたことが、当人にとってはかえって困る様子。「いっぺん・に・ あっちこっち・から 野菜・を・ もろ・て・ ありがためーわくし・とる。」

ありがとう〔ありがとー〕【有り難う】《感動詞》 相手に対する感謝の気持ちやお礼の気持ちなどを表すときに使う言葉。「気ー・を・ 使(つこ)・てくれ・て・ ありがとー。」◆丁寧に「ありがとうございます【有り難うございます】」「ありがとうさん【有り難うさん】」と言うことがある。〔⇒おおきに【大きに】、おおけに【大けに】、おっきに【大っきに】、おっけに【大っけに】、おおき【大き】、おおけ【大け】、おっけ【大っけ】、おっき【大っき】、サンキュー【英語=thank you

ありがね【有り金】《名詞》 現在、手元にあるすべてのお金。財産のすべて。「ありがね・ はたい・ても・ 買わ・れ・へん。」

ありきたり【有りきたり】《形容動詞や()》 世の中にありふれている様子。どこにでもあって珍しくない様子。従来のままであるような様子。「ありきたり・の・ 物・です・けど・ 食べ・てください・な。」「ありきたり・の・ もの・を・ 作っ・た・ん・では・ 誰・も・ 買()ー・てくれ・へん。」

ありさま【有様】《名詞》 ものごとの状態や様子で、動かしがたい事実となったようなもの。他から見てわかる、物事の様子。「こないな・ 恥ずかしー・ ありさま・に・ なっ・てしも・て・ すんまへん。」

ありつく《動詞・カ行五段活用》 求めていたものにたどり着く。求めていたものが手に入る。「仕事・が・ 長引い・て・ やっと・ 1時半・に・ 昼飯・に・ ありつい・た。」

ありのまま【有りの儘】《名詞、形容動詞や()》 隠したり飾ったりせずに、実際の姿であること。「正直に・ ありのまま・を・ 答え・たら・ えー・ねん。」「ありのままに・ 言()ー・た・さかい・ こらえ・てくれ・た。」

ありふれる【有り触れる】《動詞・ラ行下一段活用》 珍しくなくて、どこにでもある。「ありふれ・た・ 茶碗・や・けど・ 値・が・ 高かっ ・た。」

ありゃ〔ありゃー〕《感動詞》 失敗したときなどに思わず口に出る言葉。しまった。「ありゃー・ 困っ・た・なー・ 定期・を・ 忘れ・た。」〔⇒あちゃ〕

ありゃ《名詞+副助詞》 指示語の「あれ【彼れ】」に、副助詞の「は」が続いて、発音が融合した言葉。あのものは。「ありゃ・ 何・の・ こと・を・ 言()ー・とる・ん・やろ。」〔⇒あら〕

ありんこ【蟻んこ】《名詞》 土の中などに巣を作って社会生活を営む、小さな昆虫。「畳・の・ 上・を・ ありんこ・が・ 這()ー・とる。」◆幼児語。〔⇒あり【蟻】

ある【有る、在る】《動詞・ラ行五段活用》 ①そのものごとが存在する。位置する。「海・の・ 向こー・に・ 島・が・ ある。」②持っている。備わっている。足りている。「ふところ・に・ 大金・が・ ある。」「大きな・ 駐車場・の・ ある・ スーパー」③ものごとが行われる。予定されている。「今度・の・ 日曜日・に・ 運動会・が・ ある。」■対語=「ない【無い】」

ある【或】《連体詞》 人や事物や時や所などをはっきりそれと示さないで言う言葉。はっきりさせたくないものを、ぼかして言う言葉。「困っ・とっ・たら・ ある・ 人・が・ 金・を・ 貸し・てくれ・まし・てん。」

あるき【歩き】《名詞》 役場や自治会などからの配布物を届けたり、連絡事項などをふれてまわったりして、地域のこまごまとした用務する人。「あるき・さん・が・ 触れ・てまーる。」

あるきあるき《副詞》 歩きながら(他のことをする)。「あるきあるき・ 煙草・を・ 吸ー・たら・ あか・ん。」

あるく【歩く】《動詞・カ行五段活用》 ①足を交互に前へ出して、両足が同時に地面から離れないような状態で進む。「1日・に・ 1万歩・ あるく・よーに・ し・てます・ねん。」②あちこち動き回る。「毎日・ セールス・に・ あるい・て・ます・ねん。」◆②の場合、乗り物を使わないで動き回るという意味で使うことも多い。

あるく【歩く】《補助動詞・カ行五段活用》[動詞の連用形に付く] あれこれと何かをしてまわる、あちらこちらで何かをするという意味を表す言葉。「本・を・ 探し・あるく。」「明け方・まで・ 飲み・あるく。」「話・を・ 触れ・あるく」〔⇒やく、やるく、さがす【探す】

アルコール〔あるこーる〕【英語=alcohol】《名詞》 ①澱粉から作り、消毒などにも使う、燃えやすい液体。「怪我し・た・ ところ・を・ あるこーる・で・ 消毒する。」②ビールやウイスキーなどの、アルコール(前項の液体)を含むさまざまな飲料。「あるこーる・ 飲み過ぎ・たら・ 体・を・ いわす・ぞ。」⇒さけ【酒】

あるだけ【有るだけ】《名詞》 その場にあるものすべて。関係あるものすべて。「財布・の・ 中・の・ あるだけ・ 出し・た・けど・ 足ら・なんだ。」◆「あるだけ・ぜんぶ【有るだけ・全部】」とか「あるだけ・みんな【有るだけ・皆】」「あるだけ・みな【有るだけ・皆】」というような言い方をすることが多い。〔⇒あんだけ【有んだけ】、ぜんぶ【全部】、みな【皆】、みんな【皆】

アルバイト〔あるばいと〕【ドイツ語=Arbeit】《名詞、動詞する》 本来の仕事以外にする仕事。学生などが収入を得るためにする仕事。「学生時代・は・ 家庭教師・の・ あるばいと・を・ し・とっ・た。」〔⇒バイト【ドイツ語=Arbeitの一部省略】

アルバム〔あるばむ〕【英語=album】《名詞》 ①写真などを貼って保存しておく、冊子のようなもの。「写真・を・ あるばむ・で・ 整理する。」②記念のために写真を編集して印刷したもの。「卒業・の・ 時・の・ あるばむ」

アルミ〔あるみ〕【英語=aluminiumの略】《名詞》 銀白色で軽く、加工しやすく錆びにくい金属。アルミニウム。「日本・で・ いっちゃん・ 初め・に・ あるみ・の・ 電車・を・ 作っ・た・ん・は・ 山陽電車・やっ・てん。」「あるみ・の・ 一円玉・は・ 水・に・ 浮く。」

あるもん【有る物】《名詞》 ちょうど、その場にあるもの。特に整えたのではないもの。「弁当・は・ あるもん・ 詰め・とい・てくれ・たら・ 良()ー・ぞ。」〔⇒ありあわせ【有り合わせ】

あれ【荒れ】《名詞》 荒れていること。また、その状況。「寒ー・ なっ・たら・ 手ー・の・ 荒れ・が・ ひどー・ なる。」

あれ【彼】《代名詞》 ①空間的にあるいは心理的に、自分からも相手からも離れているもの。「あれ・が・ 淡路島・や。」②時間的に、自分からも相手からも離れているもの。「あれ・は・ 去年・の・ 春・やっ・た。」③自分も相手も知っているものごと。「早い・もん・で・ あれ・から・ もー・ 10年・も・ 経っ・た。」④離れたところにいる、目下の人。「あれ・は・ もーじき・ 来る・はず・や。」〔⇒あい(彼い)①④⇒あいつ【彼奴】

あれ〔あれー〕《感動詞》 驚いたとき、疑問に思ったとき、不安になったときなどに口をついて出る言葉。「あれー。あんた・ いつ・の・ 間・に・ 来・とっ・た・ん。」〔⇒あれれ〕

あれへん【有れへん】《動詞+助動詞》 ない。存在しない。「財布・を・ 忘れ・て・ 金・が・ あれへん・ねん。」「わし・が・ 言()ー・た・ん・や・ あれへん・がな。」◆存在しないという意味の他に、打ち消しを表すこともある。〔⇒あらへん【有らへん】

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2016年6月 1日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (32)    (通算2030回)

日常生活語 「あ」28

 

あらい【粗い】《形容詞》 ①間隔や隙間などが大きい。「目ー・の・ あらい・ 網」②行動や考えなどが大雑把である。「あらい・ 仕事・を・ し・たら・ あか・ん。」■対語=「こまい」「こまかい」「こまこい」「こまかしい」

あらいはり【洗い張り】《名詞、動詞する》 着物などにしていた布の縫い目をほどいて、洗ってのりづけをして板に張って干すこと。「あらいはり・を・ し・て・ 板・に・ 張っ・て・ 乾かす。」

あらいや【洗い屋】《名詞》 洗濯やクリーニングをしてくれる店。「祭り・の・ はっぴ・を・ あらいや・で・ きれいに・ し・てもらう。」

あらう【洗う】《動詞・ワア行五段活用》 水や湯や薬品などを使って、ごみや汚れを落とす。「ごみ・が・ 入っ・た・さかい・ 目ー・・を・ あらう。」「炊く・ 前・に・ 米・を・ あろー・とく。」〔⇒きれいきれいする【綺麗綺麗する】

あらかた【粗方】《名詞、副詞》 ものごとの大まかな全体。すべてに行きわたってはいないが、主要なところすべて。「掃除・の・ あらかた・は・ 済ん・だ。」「もー・ これ・で・ あらかた・ 検査・は・ 終わっ・た・ぞ。」〔⇒あらまし、およそ【凡そ】、たいがい【大概】、だいたい【大体】

あらき【空らき】《名詞》 2つ以上のものの距離や時間や値段や考え方などの隔たりや差。間のあき具合。「あっち・の・ 店・と・は・ 品物・の・ 値ー・に・ だいぶ・ あらき・が・ ある・なー。」〔⇒ひらき【開き】

らく【空らく】《動詞・カ行五段活用》 ①数量や距離などの差が大きくなる。または、その差が大きい状態である。「一着・と・ 二着・は・ だいぶ・ あらい・て・ ゴールし・た。」「あの・ 夫婦(みょーと)・は・ 歳・が・ あらい・とる。」②まとまっていたものが、細かく分かれる。別々になって広がる。「雲・が・ あらい・て・ 陽ー・が・ 射し・てき・た。」■他動詞は「あらける【空らける】」■名詞化=あらき【空らき】⇒あく【空く】⇒ばらける〕

あらくたい【荒くたい】《形容詞》 行動などが粗雑である。落ち着きがなくて、そそっかしい。正確さや精密さに欠ける。「あらくたい・ 運転・や・さかい・ 冷や冷やし・ながら・ 乗せ・てもろ・とっ・た。」「あらくたい・ 掃除する・さかい・ まだ・ ごみ・が・ 残っ・とる。」「気ー・の・ あらくたい・ 男」〔⇒あらっぽい【荒っぽい】、あつかましい【厚かましい】

あらける【空らける】《動詞・カ行下一段活用》 ①数量や距離などの差を大きくする。または、その差を大きい状態で保つ。「5センチ・ほど・ずつ・ あらけ・て・ 苗・を・ 植える。」「後ろ・の・ 人・を・ ごっつい・ あらけ・て・ ゴール・に・ 入っ・た。」②まとまっていたものを、細かく分ける。別々にして広げる。「一人一人・が・ あらけ・て・ ラジオ体操・を・ する。」■自動詞は「あらく【空らく】」〔⇒はなす【離す】⇒あける【空ける】⇒ばらかす〕

あらさがし【あら探し】《名詞、動詞する》 指導や非難などをするために、人の欠点や失敗などを見つけ出すこと。「あんまり・ 人・の・  あらさがし・を・ し・たら・ 嫌わ・れる・ぞ。」

あらし【嵐】《名詞》 雨を伴って激しく吹き荒れる風。「台風・が・ 通り過ぎ・て・ あらし・が・ おさまっ・た。」

あらす【荒らす】《動詞・サ行五段活用》 ①乱暴なことをする。壊したり散らかしたりして、乱れた状態にする。「畑・を・ 猪・が・ あらす。」②乱暴したりものを盗んだりして、損害を与える。「留守・の・ 間・に・ 家・を・ あらさ・れ・た。」■自動詞は「あれる【荒れる】」■名詞化=あらし【荒し】

あらっぽい【荒っぽい】《形容詞》 行動などが粗雑である。落ち着きがなくて、そそっかしい。正確さや精密さに欠ける。「あらっぽい・ 計算・を・ する・さかい・ 間違い・が・ ぎょーさん・ ある。」「あらっぽい・ ペンキ・の・ 塗り方・で・

あらへん【有らへん】《動詞+助動詞》 ない。存在しない。「そんな・ あほな・ こと・ あらへん。」「そー・で・は・ あらへん。」◆存在しないという意味の他に、打ち消しを表すこともある。〔⇒あれへん【有れへん】

あらまし《名詞、副詞》 ①ものごとの中心になるところ。大きくつかんだ内容。「今日・は・ 計画・の・ あらまし・を・ 説明する。」②ものごとの大まかな全体。すべてに行きわたってはいないが、主要なところすべて。「今日・の・ 寄り合い・は・ あらまし・の・ 人・が・ 来・てくれ・た。」「夜店・を・ あらまし・ 見て回っ・た。」⇒おおすじ【大筋】⇒あらかた【粗方】、およそ【凡そ】、たいがい【大概】、だいたい【大体】

あらもんや【荒物屋】《名詞》 日用品や台所道具などを売っている店。「あらもんや・で・ 徳利・を・ 買う。」

あられ【霰】《名詞》 空中の水蒸気が冷やされて、氷結して降ってくるもの。「昼から・は・ 寒ーなっ・て・ あられ・が・ 降っ・た。」

あられ【霰】《名詞》 餅を小さく賽の目に切って、煎ったり揚げたりして味を付けた菓子。「ビール・の・ つまみ・に・ あられ・を・ 食う。」

あらわす【現す】《動詞・サ行五段活用》 隠れたり見えなかったりしたものが姿形などを見せてくる。感情や考えなどをはっきりと見える形にして出す。「大けな・ 犬・が・ 姿・を・ あらわし・た。」■自動詞は「あらわれる【現れる】」

あらわれ【現れ】《名詞》 ①隠れたり見えなかったりしていたものの姿形などが見えるようになること。「何・の・ あらわれ・か・ わから・ん・けど・ 黒い・ 雲・が・ 出・てき・て・ 気持ち・が・ 悪かっ・た。」②気持ちなどが表面に出ること。「勉強し・よう・と・ゆー・ 気持ち・の・あらわれ・やっ・たら・ えー・ねん・けど・なー。」

あらわれる【現れる】《動詞・ラ行下一段活用》 隠れたり見えなかったりしたものの姿形などが見えるようになる。感情や考えなどがはっきりと見える形になって出る。「川・の・ 水・が・ 減っ・て・ 底・が・ あらわれ・た。」「古い・ 友だち・が・ 同窓会・に・ 久しぶりに・ あらわれ・た。」■他動詞は「あらわす【現す】」■名詞化=あらわれ【現れ】

あり【蟻】《名詞》 土の中などに巣を作って社会生活を営む、小さな昆虫。「あり・が・ 砂糖・に・ たかっ・とる。」〔⇒ありんこ【蟻んこ】

あり【有り】《名詞》 ①あること。行うこと。「運動会・は・ 小雨・やっ・たら・ あり・や。」②あってもよいこと。認められること。「そんな・ いしこい・ こと・ あり・か。」

ありあまる【有り余る】《動詞・ラ行五段活用》 必要以上にある。多すぎるほどある。「今年・は・ 野菜・が・ よー・ 採れ・て・ ありあまっ・とる・さかい・ 近所・に・ 分け・たげ・よー。」

ありあわせ【有り合わせ】《名詞》 ちょうど、その場にあるもの。特に整えたのではないもの。「ありあわせ・の・ もん・しか・ あり・まへ・ん・けど・ 食べ・てください。」「ありあわせ・の・ もん・で・ 昼飯・(を・)