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2016年9月30日 (金)

【掲載記事の一覧】

書くのを忘れておりましたが、この「国語教育を素朴に語る」というブログは、2006年8月下旬に始めましたから、ちょうど丸10年を経過しました。その間、1日の休みもなく記事を掲載してきました。ひょっとしたらギネスものかもしれません。

 9月から「奥の細道を読む・歩く」の連載を始めました。

 当面は、「【書籍版】『明石日常生活語辞典』」との2本立てです。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてにメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

◆奥の細道を読む・歩く ()(30)~継続予定

    [2016年9月1日開始~ 最新は2016年9月30日]

 

◆【明石方言】 明石日常生活語辞典 ()(2151)~継続予定

    [2009年7月8日開始~ 最新は2016年9月30日]

 

◆日本語への信頼 ()(261)~継続予定

    [2015年6月9日開始~ 最新は2016年7月8日]

 

◆名寸隅舟人日記 ()(16)~継続予定

    [2016年1月1日開始~ 最新は2016年4月2日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~継続予定

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~継続予定

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆名寸隅の船瀬があったところ ()()

    [2016年1月10日~2016年1月14日]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日~2010年3月10日]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日~2011年9月13日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)

 2014年5月10日~2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)

 2013年4月13日~2014年5月9日]

 

◆百載一遇 ()()

    [2014年1月1日~2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)

    [2012年7月4日~2013年8月28日]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日~20071212日]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日~2008年7月20日]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日~2009年9月10日]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日~2012年1月4日]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日~2012年5月3日]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日~2009年6月30日]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日~20061231日]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日~2008年1月10日]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日~20061226日]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日~2009年6月4日]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日~2008年1月18日]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日~2007年7月31日]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日~20081125日]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日~2009年6月22日]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日~2009年5月8日]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日~2009年3月16日]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日~20081113日]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日~20081215日]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日~2007年6月30日]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日~2010年1月3日]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日~2012年7月8日]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日~2011年6月1日]

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日~2014年4月12日]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日~2008年9月24日]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日~200610月4日]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日~20061011日]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日~200611月2日]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日~2007年6月6日]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日~2007年8月10日]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日~2007年7月7日]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日~20071030日]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日~20061015日]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日~2007年8月20日]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日~2007年9月12日]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日~2007年9月29日]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日~200612月7日]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日~2007年5月7日]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日~20061222日]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日~2007年8月27日]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日~2007年8月30日]

 

◆中山道をたどる ()(424)

    [201311月1日~2015年3月31日]

 

◆日光道中ひとり旅 ()(58)

    [2015年4月1日~2015年6月23日]

 

◆奥州道中10次 ()(35)

    [20151012日~20151121日]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日~2012年9月19日]

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奥の細道を読む・歩く(30)

裏見の滝①

 

 「廿余丁、山を登って滝有。岩洞の頂より飛流して百尺千岩の碧潭に落たり。岩窟に身をひそめ入て、滝の裏よりみれば、うらみの滝と申伝え侍る也。

   暫時は滝に籠るや夏の初」

 含満が淵はまだ見ていませんが、そこに近い位置にあるという小さな宿で一夜を過ごします。川の水音が聞こえ続け、窓を開けるとその音が大きくなる宿です。宿を出て裏見の滝へ向かいます。大谷川の細い流れを見ながら、宿からちょっと引き返す道を通ってから、国道120号に出ます。そして中禅寺湖の方向に向かって歩きます。

 日光奉行所跡、青龍神社など、見るべきものが次々と現れますが、ほんの少し立ち止まる程度で先を急ぎます。

 田母沢御用邸記念公園の前を通ります。田母沢御用邸は当時の皇太子(後の大正天皇)の静養地として1899(明治32)に造営されています。

 殉死の墓や八幡神社があり、田母沢川を渡ります。ここは寂光の滝の入口です。そして、道の右側に夜泣き石があります。

 「裏見の滝入口」というバス停があります。裏見の滝まで2.5㎞という表示が出ています。芭蕉が書いている「廿余丁、山を登って」というのは、どこからの経路であるのかはわかりませんが、このあたり、安良沢というところからの距離もちょうどそれぐらいになります。

 連載第6回に引用した『奥の細道をたどる 上巻』(角川新書、195610月発行)で、井本農一は「裏見の滝へ行くには、今中禅寺湖へ行く電車の停留所『裏見』から歩くのであるが、今日はバスであるから、ずっと先まで乗ったまま行ける。植林見張所のあるところまで、どうやらバスの行ける道がついている。」と述べています。

 私たちは、電車にもバスにも乗らず、裏見の滝へ往復します。私は鉄道の愛好者です。

 かつては日光駅前から神橋や田母沢などを通って馬返まで、東武鉄道の日光軌道線が走っていました。馬返はいろは坂の入口にあたります。この軌道の、神橋からの停留所の名前を挙げると、下河原、公会堂前、西参道、田母沢、蓮華石、花石町、安良沢と続きます。安良沢の少し先が裏見の滝への入口になります。停留所の「裏見」というのは開通当初の名で後に安良沢と改称されています。この路線は1968(昭和43)2月に廃止されます。国道120号に軌道が敷かれて電車が走っていたのでしょう。

 『鉄道ファン』という雑誌の1964(昭和39)8月号に「山の街のトロリーライン 東武鉄道日光軌道線」という4ページにわたる写真記事があります。前面2枚窓の小さな電車が1両または2両編成で、とことこと走っている写真が何枚も載っています。標高834メートルの馬返駅まで懸命に上っていったのです。

 私たちはバス停を行き過ぎたところから右に折れて、緩やかな坂道にかかります。道路は車が通れるように整備されていますが、「熊出没注意」という看板にどきりとします。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (153)    (通算2151回)

日常生活語 「き」⑨

 

キャラメル〔きゃらめる〕【英語=caramel】《名詞》 砂糖やバターやミルクなどを混ぜて、煮て固めた茶色い飴。「ミルク・の・ きゃらめる」

ギャング〔ぎゃんぐ〕【英語=gang】《名詞》 武器を持って強盗などをする組織的な悪党。「映画・に・ 出・てくる・ ぎゃんぐ・は・ 恐(おと)ろしー。」

キャンデー〔きゃんでー、きゃんで〕【英語=candy】《名詞》 ①甘みや果汁などを加えた水を棒状に凍らせた菓子。「暑い・さかい・ きゃんでー・が・ じっきに・ 溶け・てまう。」②堅い塊になった、西洋風の甘い菓子。「子ども・に・ きゃんでー・を・ ねぶら・す。」⇒アイスキャンデー【英語=ice candy⇒あめ【飴】、あめさん【飴さん】、あめちゃん【飴ちゃん】、あめだま【飴玉】

キャンプ〔きゃんぷ〕【英語=camp】《名詞、動詞する》 しばらくの間、野や山にテントを張って生活をすること。「夏休み・に・ きゃんぷ・に・ 行く。」◆学校行事などでは、実際にはテント生活でなく、民宿などをする場合であっても「キャンプ」と言うことがある。

きゅう〔きゅー〕【九】《名詞(数詞)》 ①自然数の8に、1を加えた数。「野球・は・ きゅー人・や。」②ものごとの順序や順位などを表す言葉で、8番目の次に位置するもの。「前・から・ きゅー・の・ 席」

きゅう〔きゅー〕【級】《名詞》 ①ものごとを段階や程度や位に分けるときの位。「練習・の・ とき・は・ 上・の・ きゅー・に・ 入れ・てくれ・た。」②同じ年度に入学した児童や生徒などの集まり。「あいつ・は・ きゅー・が・ 1つ・ 下・や。」⇒がくねん【学年】

きゅう〔きゅー〕【灸】《名詞、動詞する》 つぼにあたる皮膚の上に置いたもぐさに火をつけて、その熱の刺激で病気を治す方法。「寝小便(ねしょんべん)・が・ なおら・ん・ 子ー・に・ きゅー・を・ すえる。」〔⇒おきゅう【お灸】、やいと(焼処】、あちち【熱ちち】、あつつ【熱つつ】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】

きゅう〔きゅー〕【旧】《名詞》 ①明治以後に用いられている太陽暦に対して、それ以前に用いられた太陰太陽暦のこと。「七夕・は・ きゅー・で・ する・さかい・ 8月・や。」「きゅー・の・ 正月」②古いやり方によるもの。過去のもの。「きゅう・の・ やり方・で・ し・たら・ 時間・が・ かかる。」 ■対語=「しん【新】」⇒きゅうれき【旧暦】

きゅう〔きゅー〕【急】《形容動詞や()》 ①急いでいる様子。差し迫っている様子。ものごとが突然に起こる様子。「そんな・ こと・ きゅーに・ 言わ・れ・ても・ どないも・ でけ・へん。」②傾斜の度合いが大きい様子。「きゅーな・ 坂道・を・ 上っ・て・ 汗・ かい・た。」

ぎゅう〔ぎゅー〕【牛】《名詞》 ①食用となる牛の肉。「これ・は・ ぎゅー・か・ 豚・か。」②牛の皮をなめしたもの。また、それで作られたもの。「ぎゅー・の・ ハンドバック」⇒ぎゅうにく【牛肉】⇒ぎゅうかわ【牛革】

ぎゅうかわ〔ぎゅーかわ〕【牛革】《名詞》 牛の皮をなめしたもの。また、それで作られたもの。「ぎゅーかわ・の・ 財布」〔⇒ぎゅう【牛】

きゅうきゅうしゃ〔きゅーきゅーしゃ〕【救急車】《名詞》 急病人や怪我人を、急いで病院に運ぶ車。「きゅーきゅーしゃ・の・ サイレン・を・ 聞ー・たら・ 心地悪い・なー。」〔⇒ぴいぽお〕

きゅうきゅうばこ〔きゅーきゅーばこ〕【救急箱】《名詞》 急病人や怪我人が出るときに備えて、医薬品や包帯など必要なものをまとめて入れておく箱。「きゅーきゅーばこ・から・ 絆創膏・を・ 出し・てんか。」

きゅうくつ〔きゅーくつ〕【窮屈】《形容動詞や()》 ①狭いところに詰まった感じで、自由に身動きできない様子。「毎朝・ きゅーくつな・ 満員電車・に・ 乗っ・とる。」②融通がきかず、堅苦しい様子。自由に考えることなどができにくい様子。「きゅーくつな・ 考え方・は・ やめ・なはれ。」③気詰まりに感じる様子。思い通りにならない様子。「周り・は・ 知ら・ん・ 人・ばっかり・で・ きゅーくつやっ・た。」

きゅうけい〔きゅーけー〕【休憩】《名詞、動詞する》 仕事や運動などをしている途中で一休みすること。「1時間・ 歩い・たら・ 一遍・ きゅーけーする・ こと・に・ し・とき・まほ・か。」

きゅうこう〔きゅーこー〕【急行】《名詞》 止まる駅を少なくして、早く進む電車や列車やバスなど。「きゅーこー・が・ 止まら・へん・ 駅」

きゅうこん〔きゅーこん〕【球根】《名詞》 多年生の草花の根や地下茎が、球のような形をして養分を貯めているもの。「庭・に・ チューリップ・の・ きゅーこん・を・ 植える。」

きゅうじ〔きゅーじ〕【給仕】《名詞、動詞する》 食事をするときに、そばにいて世話をすること。また、それをする人。「お客・の・ きゅーじ・を・ する。」

きゅうしき〔きゅーしき〕【旧式】《名詞》 ①古いままのやり方。古い型。「きゅーしき・の・ 電車」②考えややり方が古くさいこと。「きゅーしき・の・ 考え方・で・ 融通・が・ きか・ん・ 人」■対語=「しんしき【新式】」

きゅうじつ〔きゅーじつ〕【休日】《名詞》 学校や会社や施設などで授業や業務などを行わない日。「きゅーじつ・は・ 電車・の・ 時間・が・ 変わっ・とる。」◆国民の祝日に当たる日などについても言うことがある。

きゅうしょ〔きゅーしょ〕【急所】《名詞》 ①ものごとの最も大事なところ。核心を突いているところ。「相手・の・ きゅーしょ・を・ 考え・て・ 攻撃する。」②体の中で、そこを打ったり突かれたりすると命にかかわるところ。とりわけ、股の間。「きゅーしょ・を・ 蹴ら・れ・て・ ごっつい・ 痛かっ・た。」

きゅうじょう〔きゅーじょー〕【球場】《名詞》 野球の試合などをするところ。「甲子園・の・ きゅーじょー」〔⇒やきゅうじょう【野球場】

きゅうじょう〔きゅーじょー〕【宮城】《名詞》 天皇の住むところ。皇居。「きゅーじょー・の・ 二重橋」

きゅうじょう〔きゅーじょー〕【休場】《名詞、動詞する》 力士やスポーツ選手などが、試合を休んで、出場しないこと。「横綱・が・ きゅーじょーし・ても・たら・ 寂しー・ もん・や・なー。」

きゅうしょく〔きゅーしょく〕【給食】《名詞、動詞する》 学校や会社などで、児童や生徒や社員などに同じ食事を出すこと。また、その食事。「わしら・の・ 小学校・の・ 時・は・ きゅーしょく・に・ 脱脂粉乳・が・ 出・た。」

ぎゅうちち〔ぎゅーちち〕【牛乳】《名詞》 飲料としたり、バターなどの原料としたりする、牛の乳。「牧場・で・ ぎゅーちち・を・ 搾る・」〔⇒ぎゅうにゅう【牛乳】

きゅうちょう〔きゅーちょー〕【級長】《名詞》 小学校などで、学級を代表する者。「小学校・の・ とき・は・ きゅーちょー・を・ し・た・ こと・が・ ある。」◆学級の「いいんちょう【委員長】」の古い呼び方である。戦後も慣用として使われていた。

きゅうっと〔きゅーっと〕《副詞》 ゆっくりと力をいれて締めつけたり抑えつけたりする様子。「ビニール・の・ 袋・を・ きゅーっと・ 押さえ・て・ 中・の・ 空気・を・ 抜く。」〔⇒ぎゅうっと〕

ぎゅうっと〔ぎゅーっと〕《副詞》 力をいれて締めつけたり抑えつけたりする様子。「ぎゅーっと・ 手ー・を・ 握ら・れ・た。」〔⇒きゅうっと〕

きゅうでん〔きゅーでん〕【宮殿】《名詞》 国王などがすんでいる御殿。豪華な建物。「きゅーでん・みたいに・ 綺麗な・ 百貨店」

きゅうに〔きゅーに〕【急に】《副詞》 きちんとした予告や予兆などもなく、突然にある動作が行われたり、ある状態などに見舞われたりする様子を表す言葉。「きゅーに・ 雷・が・ 鳴り・出し・た。」〔⇒いっぺんに【一遍に】

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2016年9月29日 (木)

奥の細道を読む・歩く(29)

ドレミファそら日記()     2016年5月8日

 

0816分 東海道新幹線、新大阪駅発。ひかり512号、東京行。

1110分 東京駅着。

1136分 東北新幹線、東京駅発。やまびこ49号・盛岡行。

1226分 宇都宮駅着。

1302分 JR・日光線、宇都宮駅発。普通・日光行。

1346分 日光駅着。

1355分 JR日光駅から歩き始める。

1425分 日光郷土センター。(1430) ◆奥の細道スタンプラリーのスタンプ

1440分 鉢石(宿場名由来の石)

1450分 神橋の傍。(1505) ◆加藤さんスケッチ

1525分 東照宮仮御殿。(1535)

1540分 日光東照宮。(1640) ◆朱印を受ける。

 陽明門、保存修理工事中。眠り猫。坂下門。鋳抜門。奥宮御宝塔。叶杉。       祈祷殿。唐門。薬師堂・鳴き龍。

1645分 二荒山神社。(1655) ◆朱印を受ける。

1655分 日光廟大猷院の前。

1720分 夕食。(1750)

1820分 タートルイン日光に着く。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (152)    (通算2150回)

日常生活語 「き」⑧

 

きみがよ【君が代】《名詞》 日本の国歌とされている歌。「オリンピック・で・ きみがよ・が・ 流れ・た。」

きみがわるい【気味が悪い】《形容詞》 恐かったり変な風に感じたりして、何となく感じがよくない。不可解で気持ちが落ち着かない。「あないに・ 親切に・ し・てもろ・たら・ かえって・ きみがわるー・ 思う・ねん。」「きみがわるい・ お化け・が・ 出る。」

きみしか(気短)】《名詞、形容動詞や(ナ・ノ)》 落ち着いていられなくて、すぐに腹を立てたり投げやりになったりする様子。せっかちで、かっとなりやすい様子。また、そのような人。「きみしか・(を・) 起こし・て・ 怒ら・ん・よーに・ し・なはれ・よ。」■対語=「きなが【気長】」〔⇒きみじか【気短】

きみじか【気短】《名詞、形容動詞や(ナ・ノ)》 落ち着いていられなくて、すぐに腹を立てたり投げやりになったりする様子。せっかちで、かっとなりやすい様子。また、そのような人。「あいつ・は・ きみじかで・ じっきに・ 怒り出す。」■対語=「きなが【気長】」〔⇒きみしか(気短)

きみどり【黄緑】《名詞》 黄色がかった緑色。「きみどり・の・ 新芽・が・ 出・てき・た。」

ぎむ【義務】《名詞》 立場や職務などに応じて、また、規則や道徳などに基づいて、当然しなければならないこと。「税金・ 払う・の・は・ みんな・の・ ぎむ・や。」

きめ【肌理】《名詞》 ①人の肌やものの表面にあらわれている、手触りや模様など。「きめ・の・ 粗い・ 紙」②ものごとを行うときの心配り。また、その程度。「きめ・の・ 細かい・ 書き方・を・ し・てくれ・とる。」

きめる【決める】《動詞・マ行下一段活用》 ①未定であったことを、ある状態や内容に定める。「明日・は・ 休む・ こと・に・ きめ・た。」②規則や方針などを定める。「来月・の・ 目標・を・ きめる。」③技や行動などを思い通りにうまくいくようにする。「ど真ん中・の・ ストライク・を・ きめる。」④習慣にする。「10時・に・ 寝る・と・ きめ・とる・ん・や。」■自動詞は「きまる【決まる】」■名詞化=きめ【決め】

きも【肝】《名詞》 ①動物の内蔵。とくに、肝臓。「魚・の・ きも・を・ 取る。」「レバー・ 言()ー・たら・ きも・の・ こと・やろ。」②行動力の基盤と考えられる、心の持ち方。精神力。「きも・を・ 据え・て・ 取り組ま・んと・ 勝た・れ・へん・ぞ。」

きもち【気持ち】《名詞》 ①その人が心の中に抱いている思いや感情。「きもち・の・ 変わら・ん・うち・に・ 寄付・を・ 出し・てください・な。」②何かをしたときや何かに遭遇したときなどに持つ、心の状態。「きもち・の・ 良()ー・ 風呂・や・ なー。」〔⇒こころもち【心持ち】、こんころもち(心持ち)⇒き【気】⇒きしょく【気色】、ここち【心地】

きもちわるい【気持ち悪い】《形容詞》 ①濡れたり汚れたりなどして、気持ちがすぐれない。「雨・に・ 濡れ・て・ きもちわるい・なー。」②普通とは違っていて、良い感じがしない。「見・た・ こと・が・ ない・ きもちわるい・ 魚・や。」〔⇒きしょくわるい【気色悪い】⇒いじましい〕

きもの【着物】《名詞》 ①体にまといつけるもの。「今日・ 着る・ きもの・は・ どれ・や。」②体にまといつけるもので、日本風のもの。日本古来の衣服。「きもの・ 着・たら・ 草履・が・ 要る。」〔⇒ふく【服】、きもん【着物】、きりもん【着り物】、べべ。⇒きるもん【着る物】⇒わふく【和服】

きもん【着物】《名詞》 ①体にまといつけるもの。「着替え・の・ きもん・を・ カバン・に・ 詰める。」②体にまといつけるもので、日本風のもの。日本古来の衣服。「きもん・は・ 1年・の・ うち・で・ 2・3べん・しか・ 着・なんだ。」〔⇒ふく【服】、きもの【着物】、きりもん【着り物】、べべ。⇒きるもん【着る物】⇒わふく【和服】

ぎもん【疑問】《名詞》 本当かどうか確信が持てないこと。それが何であるのかよくわからないこと。また、そのようなことがら。「何・ぞ・ ぎもん・が・ あっ・たら・ 質問し・なはれ。」

きゃあ〔きゃー〕《感動詞》 驚いたり悲しんだり、思わず助けを求めたりするときに出る声。「きゃー・ 誰・か・ 来・てー。」

ぎゃあぎゃあ〔ぎゃーぎゃー〕《副詞と》 ①幼い子供などが大きな声で泣く様子。「ぎゃーぎゃー・ 泣い・て・ うるそー・て・ 困る。」②動物などが大きな声をたてる様子。「からす・が・ ぎゃーぎゃー・ 鳴い・とる。」③うるさく喋る様子。周りから口出しをする様子。「きちんと・ やり・まっ・さかい・ はた・から・ ぎゃーぎゃー・ 言わ・んとい・て。」

きゃく【客】《名詞》 ①尋ねてくる人。招かれて来る人。「今日・は・ 急に・ きゃく・が・ あっ・て・ 慌て・た。」②代金を払ってものを買ったり、入場したり乗車したりなどをする人。「きゃく・を・ もっと・ 大事に・ せ・な・ あか・ん・ぞー。」「きゃく・が・ 減っ・ても・て・ 儲から・へん。」

ぎゃく【逆】《形容動詞や(ノ・ナ)、名詞》 上下・左右・前後・表裏などが、普通のものや正しいものとは反対である様子。向かうべきでない方向へ向かう様子。「貼り紙・の・ 右・と・ 左・が・ ぎゃくに・ なっ・とる。」「あんた・の・ 考え方・は・ ぎゃくや。」〔⇒はんたい【反対】、さか【逆】、さかさ【逆さ】、さかさま【逆様】、さかさん【逆さん】、さかたん【逆たん】、さかちん【逆ちん】、さかとんぶり【逆とんぶり】、さかとんぼ【逆とんぼ】、さかとんぼり【逆とんぼり】

きゃくしゃ【客車】《名詞》 鉄道で、客を乗せて運ぶのに用いる車両。「きゃくしゃ・を・ 5台・ つない・どる。」■対語=「かしゃ【貨車】」

ぎゃくて【逆手】《名詞》 ①杖をつくような握り方で、腕の使い方を普通とは反対の向きにすること。「ぎゃくて・に・ 握っ・たり・ し・て・ 手・を・ 滑らし・たら・ 怪我する・ぞ。」②相手の攻撃を利用して、攻め返すこと。「押さ・れ・た・の・を・ ぎゃくて・に・ し・て・ 投げ飛ばし・た。」〔⇒さかて【逆手】

きゃしゃ【華奢】《形容動詞や()》 ①体がほっそりして弱々しい様子。「きゃしゃな・ 女・の・ 人」②ものが、がっしりしていなくて弱々しい様子。「きゃしゃな・ 椅子・や・さかい・ 座る・ とき・に・ 気ー・ つけ・て・な。」■対語=「がんじょう【頑丈】」「じょうぶ【丈夫】」

きやすい【気安い】《形容詞》 気楽でうち解けあっている。気心がわかりあっていて、遠慮する必要がない。「あいつ・は・ きやすい・ 友達・や・ねん。」〔⇒こころやすい【心安い】、ここんりゃすい(心安い)

キャッチ〔きゃっち〕【英語=catcher】《名詞、動詞する》 野球で、投手が投げる球を受ける役の選手。捕手。「きゃっち・が・ 取ら・れ・へん・よーな・ ボール・を・ 投げ・たら・ あか・ん。」◆「キャッチする」は、受け取るという意味ではなく、捕手の役割を果たすということである。

キャップ〔きゃっぷ〕【英語=cap】《名詞》 ①瓶などの口につけて、中身が漏れないようにするもの。「ペットボトル・の・ きゃっぷ」②鉛筆や万年筆などの先端を、さやのようにして覆うもの。「きゃっぷ・を・ はずし・て・ 字ー・を・ 書く。」〔⇒かぶせ【被せ】⇒ふた【蓋】、せん【栓】、つめ【詰め】

ぎゃふん《副詞と》 力ずくでやっつけたり、言葉で言い負かしたりする様子。「あいつ・は・ いっぺん・ ぎゃふんと・ いわし・たっ・たら・ えー・ねん。」

キャベツ〔きゃべつ〕【英語=cabbage】《名詞》 畑に作るもので、厚くて大きな葉が重なって球のようになる野菜。「きゃべつ・を・ ぎょーさん・ 入れ・た・ お好み焼き・が・ 好きや。」

キャラコ〔きゃらこ〕【英語=calico】《名詞》 薄くて光沢のある、白い木綿の生地。「きゃらこ・の・ 足袋」

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2016年9月28日 (水)

奥の細道を読む・歩く(28)

日光③

 

 「黒髪山は霞かゝりて雪いまだ白し。

 剃捨て黒髪山に衣更    曾良

 曾良は河合氏にして惣五郎と云へり。芭蕉の下葉に軒をならべて、予が薪水の労をたすく。このたび松しま・象潟の眺共にせん事を悦び、且は羈旅の難をいたはらんと、旅立暁、髪を剃て墨染にさまをかへ、惣五を改て宗悟とす。仍て黒髪山の句有。衣更の二字力ありてきこゆ。」

 

 ここで初めて曾良のことが紹介されます。曾良が作った俳句は、「奥の細道」でも紹介されていますし他の書物から知ることもできます。けれども、曾良という人がどういう人柄であったのかはよくわかりません。芭蕉は、気心が合わないなら長旅を共に続けようとは思わなかったでしょうが、どんな人だったのでしょうか。あちこちにある曾良像は制作者の解釈や思いによって造形されています。

 曾良は上諏訪の出身ですが、江戸では芭蕉庵と軒を並べるようにすぐ近くに住んでいたようです。「奥の細道」の旅の苦しみを助けて慰めようと行動を共にしたのです。芭蕉は曾良のことを批判的に書いたりしていませんが、どこかで何かのヒントを探すことをしてみたいものだと思います。

 さて、「剃捨て(そりすてて)」の句ですが、この衣更には、春から夏への衣更えとともに、俗衣を僧衣に替えた感慨が込められています。黒髪山の地名に、曾良が剃り捨てた黒髪の意味も掛けているのは言うまでもないことです。「衣更の二字力ありてきこゆ」という文末が強く響いて、余韻がただよいます。

 折はちょうど4月1日。訪れた時のことを「黒髪山は霞かゝりて」と書いているのはともかくとして、「雪いまだ白し」は今年の旧暦4月初めの実景ではありません。「黒髪」との対比で「雪白し」と表現しただけなのでしょうか。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (151)    (通算2149回)

日常生活語 「き」⑦

 

きのこ【茸】《名詞》 湿った地面や木の皮などに生える大形の菌類。「毒・の・ きのこ・は・ 採っ・たら・ あか・ん。」

きのどく【気の毒】《形容動詞や()》 ①他人の不幸や困難や苦痛などに同情して、心を痛める様子。「ご主人・が・ 亡くなっ・て・ きのどくな・ こと・です・ね。」②他人からの好意で金品などを受けて、余計な心配をかけて申し訳ないと思う様子。「こんな・ 良()ー・ もん・ もろ・て・ きのどくや。」◆②は、感動詞的に「きのどくな・ きのどくな。」と繰り返すことがある。⇒きずつない【気術ない】

きば【牙】《名詞》 肉食動物の歯の一部で、特に長く鋭く尖ったもの。「ライオン・が・ きば・を・ むい・とる。」

きはつ【揮発】《名詞、動詞する》 ベンジンやガソリンなどのようなものが、常温で液体から気体になること。また、そのような性質を持った油類。「襟・の・ 汚れ・を・ きはつ・で・ 拭い・て・ 取る。」

きばらし【気晴らし】《名詞、動詞する》 退屈であったりふさいだりしている暗い気持ちを、何かをすることによって晴れ晴れとさせること。また、そのための行い。「きばらし・に・ どっか・ 遊び・に・ 行っ・といで。」

きばる【気張る】《動詞・ラ行五段活用》 ①息を止めて、腹に力を入れる。「便所・で・ きばる。」②困難に負けずに一生懸命に取り組む。辛抱して努力し続ける。「今日・は・ きばっ・て・ 6時・に・ 起き・た。」「ここ・を・ きばっ・たら・ 何ぞ・ えー・ こと・も・ ある・やろ。」③商品の値段を、決めていた額より安くする。または、決めていた量より多くする。「もー・ 一声・ きばっ・てんか。」「精一杯・ きばっ・て・ この・ 値ー・に・ し・とき・ます。」④思い切って金品を多く出す。奮発する。「きばっ・て・ 天丼・を・ 食わし・て・くれ・た。」⇒がんばる【頑張る】⇒まける【負ける】、べんきょう【勉強】(する)⇒はりこむ【張り込む】

きはんせん【機帆船】《名詞》 発動機と帆の両方をそなえた船。「昔・は・ 江井ヶ島・の・ 港・に・も・ きはんせん・が・ よー・ 入っ・とっ・た。」

きび【黍】《名詞》 ①実を餅や団子を作るのに使う、畑で作る作物。「きび・で・ こしらえ・た・ 団子」②高さ2メートルぐらいになる植物の葉の付け根にできるもので、円柱形の軸に黄色い実がぎっしり並んでついている作物。「北海道・で・ きび・を・ 食べ・た。⇒とうきび【唐黍】、なんば(南蛮)

きびき【忌引き】《名詞》 身内の人が亡くなったときに、会社や学校を休んで通夜や葬儀などに加わること。また、そのために認められた休暇の日。「きびき・を・ 3日・ もろ・た。」

きびきび《副詞と、動詞する》 動作や言葉が元気よく、はっきりしていて素早いこと。「受け付け・の・ 人・が・ きびきびと・ さばい・てくれ・た。」

きびしい〔きびしー〕【厳しい】《形容詞》 ①人やものごとに対して、いいかげんなことを許さない様子。取り扱いに容赦がない様子。「うち・の・ 部ー・の・ 指導・は・ ごっつー・ きびしー・ねん。」②それを乗りこえるにはかなりの努力や忍耐が必要である様子。対処が困難である様子。「今年・の・ 夏・は・ 暑さ・が・ きびしー・な。」

きびす【踵】《名詞》 ①足の裏の後ろの部分。「靴擦れ・で・ きびす・が・ 痛い・さかい・ 絆創膏・を・ 貼る。」②履き物の後ろの部分。「こらっ・ 靴・の・ きびす・を・ 踏ん・だら・ あか・ん・ぞ。」〔⇒かがと【踵】

きひん【気品】《名詞》 身のこなし、容貌、作品、文章などに感じられる、どことなく上品な美しさ。「きひん・の・ ある・ 女・の・ 人」

きふ【寄付】《名詞、動詞する》 他の人や団体に向けて、その事業や仕事を助けるために金品を差し出すこと。また、そのようにして差し出した金品。「お寺・の・ 建て替え・の・ ため・に・ きふする。」〔⇒きふきん【寄付金】

きぶい《形容詞》 食べ物の色が濃くて、苦く渋い味がする。「今日・の・ お茶・は・ きぶい・なー。」◆主としてお茶の味について使う言葉である。色の「きいろい【黄色い】」と、味の「しぶい【渋い】」とが合わさった言葉のように感じられる。

きふきん【寄付金】《名詞》 他の人や団体に向けて、その事業や仕事を助けるために差し出すお金。「祭り・の・ きふきん・を・ 集め・に・ 回る。」〔⇒きふ【寄付】

ギブス〔ぎぶす〕【ドイツ語・オランダ語=Gips】《名詞》 骨折や骨の病気の治療に際して、患部が動かないように、包帯に石膏を塗って固めたもの。「骨・が・ 折れ・た・さかい・ ぎぶす・を・ はめ・とる・ねん。」

きぶん【気分】《名詞》 ①その人が一定の期間にわたって持続している心持ちや、その時々に持つ心持ち。「風邪・(を・) ひー・て・ きぶん・が・ 悪い。」②その場面や場所、そこにいる人たちが作り出している感じや味わい。「お祭り・の・ 時・の・ きぶん・は・ 最高や。」

きぼう〔きぼー〕【希望】《名詞、動詞する》 ①将来、実現させたいと思うことがら。実現することを願うことがら。また、そのような気持ち。こうあってほしいと心から強く望むこと。また、望む内容。「大学・を・ 卒業し・たら・ 帰っ・てき・てほしー・と・ 親・は・ きぼーし・とる・ん・や・けど。」②後々に良くなっていくという、明るい可能性。「景気・が・ 良()ーなる・ きぼー・は・ あら・へん。」〔⇒のぞみ【望み】⇒ゆめ【夢】、ねがい【願い】

きまえ【気前】《名詞》 金品などを惜しまないで使う気性。「寄付・の・ 金・を・ きまえ・ 良()ー・ 出し・てくれ・た。」

きまぐれ【気紛れ】《形容動詞や(ナ・ノ)》 しっかりした考えや行動基準などを持たず、その時々の気持ちしだいで動き、先の予測などができない様子。「きまぐれな・ 人・や・さかい・ 信用・が・ でけ・へん。」「春先・は・ きまぐれな・ 天気・が・ 続く。」

きまつ【期末】《名詞》 全体をいくつかの期間に分けた、ある期間の終わり。一年間や年度の終わり。「きまつ・の・ 試験・が・ 始まる。」

きまって【決まって】《副詞》 間違いなく、そのようになる様子。例外なく必ず。「息子・は・ 毎年・ きまって 盆・に・ 帰っ・てくる。」

きまま【気儘】《形容動詞や()、名詞》 他人のことなどは気にしないで、自分の都合のよいようにする様子。自分のしたいように振る舞う様子。「きままに・ 育っ・とる・さかい・ 人・の・ 気持ち・が・ わから・へん・ やつ・や。」「あいつ・は・ きまま・が・ 過ぎる。」〔⇒かって【勝手】、えてかって【得手勝手】、かってきまま【勝手気儘】、わがまま【我が儘】、わがままかって【勝手気儘】

きまり【決まり】《名詞》 社会や団体などで、秩序を守るために、従わなければならない規準。物事を行う方法や順序などを決めたもの。「8時・まで・に・ 登校する・の・が・ 小学校・の・ きまり・や。」〔⇒やくそく【約束】、きそく【規則】

きまりきった【決まり切った】《連体詞》 いつもと同じで、型にはまっている。すっかり確定して変化がない。ごく当たり前で、面白味に欠ける。「きまりきった・ 答え・を・ し・ても・ みんな・ 納得せー・へん。」

きまる【決まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①未定であったものが、ある状態や内容に定まる。「自治会・の・ 会長・が・ きまる。」②規則や方針などが定まる。「消費税・の・ 値上げ・が・ きまっ・た。」③技や行動などが思い通りにうまくいく。「柔道・の・ 技・が・ きまる。」■他動詞は「きめる【決める】」■名詞化=きまり【決まり】

きみ【黄身】《名詞》 鶏などの卵の真ん中にある黄色い部分。卵黄。「きみ・が・ 2つ・ ある・ 卵」■対語=「しろみ【白身】」

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2016年9月27日 (火)

奥の細道を読む・歩く(27)

日光②

 

 1636(寛永13)に家康21回忌に合わせて大造替がなされたという東照宮を拝観します。次々といろんなものに出会いますから、ひとつひとつを書くことはできません。

 校倉造りを模した三神庫は、渡御祭の奉仕者の装束が1200人分収められていると言います。極彩色の象の彫刻があります。

 境内で唯一の素木造りである神厩舎があります。長押の上の三猿は「見ざる、言わざる、聞かざる」です。欄間に飾られた8つの猿の彫刻は、猿が馬の健康安全を守るという信仰に基づいているそうですが、あちらこちらの塗りが落ちたりしています。

 そこを通って、広い場所に出ます。唐破風の屋根柱が花崗岩で作られている手水舎があります。その北側には、一切経を収めた経蔵があって、その中には輪蔵という大きな八角形の回転式書架があると言います。そして、櫓造りになつている鐘楼の前を通ります。

 いつまでも見飽きないところから日暮門とも言われる陽明門は、前回の修理から40年が経過して外装の痛みが著しいという理由で、2013(平成25)から2019(平成31)まで保存修理工事が行われています。漆や彩色の塗り直し、金具の表面仕上げを再生することなども行われています。東照宮の創建当時の姿は想像するしかありません。

 私たちは「奥の細道」のあちこちで朱印をいただいています。東照宮でも、受付で朱印を頼んでおいて、後で受け取ります。

 神楽殿を通って坂下門に向かいます。頭上に飛弾の左甚五郎作の眠り猫があります。牡丹の花が咲いている下で、日の光を浴びて猫がうたた寝をしています。眠り猫や三猿などのお色直しが、およそ60年ぶりに行われるそうです。彩色がはげて痛みが目立っているので、顔料を塗り直したり金箔を施したりするのです。

 一枚石でできている長い石段を上っていくと御宝蔵や狛犬があり、唐銅で鋳造した鋳抜門があります。

 そして最も上の位置にある奥宮御宝塔は、柩を収めた徳川家康の墓所です。九段の基盤の上に高さ5メートルの塔があります。ぐるりと回って下る道に、樹齢約600年の叶杉があり、幹がほこらになつているところに注連縄が張られています。足早に下ってきて、薬師堂で、鳴き龍の説明を聞き、その音を聞きます。

 続いて二荒山神社へ行き、ここでも朱印をいただきます。受付所が閉じられようとする時刻にかろうじて滑り込みです。

 次いで、徳川家光公の霊廟である大猷院へ足を向けますが、ここでは拝観時間帯を過ぎてしまっています。

 芭蕉は「猶、憚多くて、筆をさし置ぬ。」と書いています。家康に対する思いが深いのです。私はそのことよりも、どれほどの技術をそなえた人たちが、どれほどの人数が集まって、どれほどの年月をかけて造営したのが東照宮なのかということを思います。気の遠くなるような話だと思います。

 国宝姫路城の平成の大修理のことを書いた書物で、文化財の修復などの仕事は 用いる道具や素材はもちろん、実際の仕事の仕方まで、かつてのものに近づけなければならないと書いてありましたが、維持・保存ということも大変な事業であると思います。

 二社一寺の境内をゆっくりと下ってきて、町に出て夕食をとります。

 この日の夜のテレビ・ニュースで、那須岳で開山祭が行われたことを知りました。今回の旅の最後は那須の殺生石です。

 

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (150)    (通算2148回)

日常生活語 「き」⑥

 

きっちゃんちゃんこ【切っちゃんちゃんこ】《形容動詞や()》 ①ものを細かく切り刻んだ様子。「キャベツ・を・ きっちゃんちゃんこに・ し・て・ 炒める。」②ものを秩序なく切ってしまっている様子。「大事な・ 紙・を・ 子ども・が・ きっちゃっちゃんこに・ し・て・ 遊ん・どる。」

ぎっちょ《名詞》 ①右の手よりも左の手の方がよく利くこと。また、そのような人。「鉛筆・や・ 箸・を・ ぎっちょ・で・ 持つ。」②利き手でない側の手。「時計・は・ ぎっちょ・に・ はめる。」③他の人たちと左右を逆にして体を動かすこと。「みんな・の・ 前・で・ ぎっちょ・の・ 体操・を・ する。」⇒ひだりぎっちょ【左ぎっちょ】、ひだりて【左手】

きっちり《副詞と、動詞する》 ①ものごとを十分に、着実に行う様子。「帳簿・を・ きっちりと・ つける。」「仕事・を・ 期限・まで・に・ きっちりとする。」「きっちりし・た・ 挨拶・を・ する・ 人・や・なー。」②基準や慣例や法則などから外れていない様子。「3万円・ずつ・ きっちり・ 貯金する。」③寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「鉛筆・が・ 12本・ きっちりと・ 入る・ 箱・が・ 欲しー。」「きっちり・ 1時間・で・ 出来上がっ・た。」④はっきりしている様子。正確で間違いがない様子。「きっちり・ 100円・で・ 買()ー・た。」「きっちり・ 6時・に・ 駅・で・ 会い・ましょ・ー。」〔⇒きちきち、きちんと、ちゃんと。⇒ちゃんちゃんと、ちゃっちゃっと、ちゃっちゃと、かっちり、しっかり、きっちり。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、びっちり、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、こっきり〕

きつつき【啄木鳥】《名詞》 森や林にすみ、木の幹をつついて穴を開け、中の虫などを食べる鳥。「山・の・ 中・で・ きつつき・の・ こんこんと・ゆー・ 音・を・ 聞ー・た。」

きって【切手】《名詞》 料金を払ったしるしとして、手紙や葉書などに貼る小さな紙。「手紙・に・ きって・を・ 貼っ・て・ 出す。」〔⇒ゆうびんきって【郵便切手】

きっと【屹度】《副詞》 ①ある状況について、それ以外のことが起こることがないという気持ちを表す言葉。「夕方・まで・に・は・ きっと・ 帰っ・てくる・と・ 思う。」②決意などが強い様子を表す言葉。「きっと・ 合格し・ます。」⇒かならず【必ず】

きつね【狐】《名詞》 ①口先が細く尖り、犬に似ていて長く太い尾をもち、山や林にすむ茶色の動物。「きつね・に・ 騙さ・れる。」②煮て甘く味付けした油揚げの入ったうどん。「きつね・を・ 一杯・ 注文し・よー。」〔⇒けつね()⇒きつねうどん【狐饂飩】、けつねうどん(狐饂飩)

きつねうどん【狐饂飩】《名詞》 煮て甘く味付けした油揚げの入ったうどん。「ちらしめし・と・ きつねうどん・の・ 定食」〔⇒きつね【狐】、けつね()、けつねうどん(狐饂飩)

きつねずし【狐寿司】《名詞》 甘く煮た袋状の油揚げで酢飯を包んだ食べ物。「昼・は・ うどん・と・ きつねずし・を・ 食()・た。」〔⇒いなり【稲荷】、いなりずし【稲荷寿司】、けつねずし(狐寿司)

きつねのよめいり【狐の嫁入り】《名詞》 晴れているときに降る通り雨。「きつねのよめいり・で・ 虹・が・ 出・とる。」〔⇒けつねのよめいり(狐の嫁入り)

きっぷ【切符】《名詞》 乗り物や映画館や球場などで、料金を払った証明として渡され、乗車や入場ができるしるしとなっているもの。「電車・の・ きっぷ・を・ 落とし・ても・た・みたいや。」「映画・の・ 前売り・の・ きっぷ」〔⇒けん【券】、ふだ【札】

きてき【汽笛】《名詞》 汽車や船などが、合図や警告の意味で、蒸気の力によって出す音。「今朝・は・ 靄・が・ 出・とー・さかい・ 船・の・ きてき・が・ よー・ 聞こえる・なー。」「遠く・から・ 汽車・の・ きてき・が・ 聞こえ・てくる。」

きなが【気長】《名詞、形容動詞や(ナ・ノ)》 気持ちがのんびりしていて、あせらない様子。感情の変化などが少なく、落ちついている様子。また、そのような人。「慌て・んと・ きながに・ 考え・ていき・ましょ。」■対語=「きみじか【気短】」「きみしか【(気短)】」

きなこ【黄粉】《名詞》 大豆を煎ってひいて作った、黄色い粉。「団子・を・ きなこ・に・ まぶす。」〔⇒まめのこ【豆の粉】

きにし〔きにしー〕【気にし】《名詞》 現状や先行きのことが気がかりで、心に留めて心を悩ますことが過度である人。「あいつ・は・ きにしー・や・さかい・ 言ー・たら・ また・ くよくよする・ぞ。」〔⇒しんぱいしょう【心配性】

きにする〔きーにする〕【気にする】《動詞・サ行変格活用》 現状や先行きのことが気がかりで、心に留めて心を悩ます。「きーにし・ても・ あか・ん・ 時・は・ あか・ん・ねん・さかい・ くよくよせ・んとき。」■名詞化=きにし【気にし】

きぬ【絹】《名詞》 ①蚕の繭からとった繊維で作った糸。「日本・は・ 昔・ 外国・に・ きぬ・を・ ぎょーさん・ 売り・よっ・た。」②その糸を用いて作った織物。「きぬ・の・ ハンカチ」③きめが細かく感じる、濃い豆乳の上澄みをとらずに固まらせた豆腐。「きぬ・は・ つるつるし・とっ・て・ うまい。」⇒きぬいと【絹糸】⇒きぬごし【絹漉し】、きぬどうふ【絹豆腐】

きぬいと【絹糸】《名詞》 蚕の繭からとった繊維で作った糸。「きぬいと・で・ 手ー・を・ 切っ・た。」「きぬいと・で・ 西陣・を・ 織る。」〔⇒きぬ【絹】

きぬけ【気抜け】《名詞、動詞する》 ①張り切っていた気持ちが緩んで、ぼんやりすること。「雨・が・ 降っ・てき・た・さかい・ 試合・は・ きぬけし・ても・た。」②炭酸ガスなどが抜けて、飲み物の香りや刺激のある感じがなくなること。「栓・を・ 開け・た・まま・に・ し・とっ・た・ので・ この・ サイダー・ きぬけし・とる。」

きぬごし【絹漉し】《名詞》 きめが細かく感じる、濃い豆乳の上澄みをとらずに固まらせた豆腐。「きぬごし・は・ 皿・に・ のせ・たら・ ひょろひょろし・とる。」■対語=「もめんごし【木綿漉し】」〔⇒きぬ【絹】、きぬどうふ【絹豆腐

きぬどうふ〔きぬどーふ〕【絹豆腐】《名詞》 きめが細かく感じる、濃い豆乳の上澄みをとらずに固まらせた豆腐。「きぬどーふ・は・ 柔(やろ)こー・て・ うまい・なー。」■対語=「もめんどうふ【木綿豆腐】」〔⇒きぬ【絹】、きぬごし【絹漉し

きぬばり【絹針】《名詞》 絹の布を縫うための、針穴が細い針。「きぬばり・は・ 糸・を・ 通しにくい。」■類語=「もめんばり【木綿針】」

きね【杵】《名詞》 臼の中に入れた穀物や蒸した米などを搗くための、木でできた道具。「きね・で・ 手ー・を・ 叩か・れ・たら・ 困る・がな。」

きねん【記念】《名詞、動詞する》 ①後の日の思い出として残しておくこと。また、そのような物品。「近畿大会・に・ 出場し・た・ きねん」②時の区切りとして、過去のことをしのぶこと。出来事や由来などを明確にすること。また、そのための催しなど。「創立・の・ 50年・の・ きねん・の・ 式」

きねんび【記念日】《名詞》 時の区切りとして、過去のことをしのぶ日。出来事や由来などを明確にするための日。特別の出来事のあった日。「小学校・の・ 創立の・ きねんび」「憲法きねんび」

きねんひん【記念品】《名詞》 思い出や出来事のしるしになる品物。「卒業・の・ きねんひん・に・ 印鑑・を・ 作っ・てもろ・た。」

きのう〔きのー〕【昨日】《名詞》 今日より一日前の日。◆昨日のことを「きのうのひ【昨日の日】」と言い、昨朝のことを「きのう()あさ【昨日()朝】」と言い、昨日の日中の時間帯のことを「きのう()ひる【昨日()昼】」と言い、昨晩のことを「きのう()ばん【昨日()晩】」と言うことがある。昨日より前の言い方は、「おとつい【一昨日】」「さきおとつい【一昨々日】」となる。それより前は「よっかまえ【四日前】」「いつかまえ【五日前】」などと言う。「きのー・ 借()っ・た・ お金・を・ 返し・ます。」〔⇒きんの(昨日)、さくじつ【昨日】

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2016年9月26日 (月)

奥の細道を読む・歩く(26)

日光①

 

 「卯月朔日、御山に詣拝す。往昔此御山を二荒山と書しを、空海大師開基の時、日光と改給ふ。千歳未来をさとり給ふにや、今此御光一天にかゝやきて、恩沢八荒にあふれ、四民安堵の栖、穏なり。猶、憚多くて、筆をさし置ぬ。

   あらたふと青葉若葉の日の光」

 

 御山とは広く言えば日光の黒髪山(男体山)など山々のことですが、ここは「詣拝」という言葉を使っていますから日光東照宮を指しています。二荒(ふたら)山は、この山を開基した勝道上人が補陀洛(ふだらく)山と称したことに由来すると言われます。空海が開基したわけでなく、二荒(にこう)を日光(にこう、にっこう)に改めたという確証もないようです。けれども、文章の流れとしては、空海が日光と改めたのは、徳川家の廟所として光り輝いている今日を予測されたのであろうかと考えて、徳川家の威光が天下に行きわたっていることを芭蕉は讃えているのです。

 芭蕉は「墨筆のたぐひ」を携行していますが、俳句ができると曾良に書き留めさせたのでしょうか。「あらたふと」の句は、曾良の「俳諧書留」では、「あなたふと木の下暗も日の光」の句形になっています。前述のように「室八嶋」として5句並んでいるうちのひとつですから、室の八嶋から日光に向かう途中吟であったものを、文章の流れに応じて、この位置に変えたのかもしれません。

 あまりにもよく知られた句ですが、文章の流れの中で、この位置に置くと、この句は日光の神域で詠まれたことになり、日光東照宮という浄化されたところの青葉若葉に降り注ぐ日の光を表現していることになります。「あらたふと」というのは、東照宮に祀られている家康公についてであり、天下泰平の世の中に対してでもあるのでしょう。謙虚に手を合わせているような芭蕉の姿が感じられる句です。

 駅から鉢石を通って歩いてきた私たちは、大谷川に架かる日光橋を渡りますが、加藤さんは橋の手前で、左手に架かっている朱塗りの神橋をスケッチします。江戸時代の神橋は日光に参詣する将軍と、山々で修行をする修験者だけに通行が許されていました。一般の人は仮橋(現在の日光橋の前身)を通行しました。30メートル弱の橋は重要文化財に指定されていて、拝観料を納めれば橋を通れますが、向こう岸に出ることはできません。

 日光橋を渡りきると、太郎杉がそびえています。その根元を国道120号が通っているのですが、道路が狭くなって渋滞が起きています。近くを歩くのも危険を感じます。太郎杉など老杉15本を伐採して道路を広げることを国や県が計画し、それに反対する東照宮が提訴するということが全国的な話題になったことがありました。1964(昭和39)から9年間にもわたる訴訟は、頭に強く残っています。結局は東照宮の考えが通って、環境保護の先駆的な例になりました。

 太郎杉を行き過ぎてから、長坂をゆっくり上って日光の二社一寺へ近づいていきます。坂を上りきると、錫杖を手にした勝道上人の像が建っています。像を仰ぎ見ながら、日光山輪王寺の三仏堂に近づきますが、素屋根に覆われています。平成の大修理が行われているのです。

 東照宮の域内に入って、まず重要文化財である御仮殿に行きます。ご本社を修理する際にご祭神をお移ししてお祀りする仮の御殿であるという説明板が立っています。現在の社殿は1639(寛永16)の建立だそうですから、もし芭蕉がこれを目にしているのなら、同じものを私たちも見ていることになります。無料公開中で中まで入れてもらえるのは折良きことです。

 仮御殿を出て、五重塔を仰ぎ見てから、東照宮を拝観することにします。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (149)    (通算2147回)

日常生活語 「き」⑤

 

きたい【期待】《名詞、動詞する》 そうなってほしいと望んで、あてにすること。「きたいし・た・ 通り・に・ 勝っ・てくれ・た。」

きたえる【鍛える】《動詞・ア行下一段活用》 練習や修練を繰り返して、技術や技能を高めたり、心身を強くしたりする。「走っ・て・ 体・を・ きたえる。」「計算する・ 力・を・ きたえる。」■名詞化=きたえ【鍛え】

きたかぜ【北風】《名詞》 北から南に向かって吹く、冷たい風。「冬・に・ なっ・て・ きたかぜ・が・ 吹く・よーに・ なり・まし・た・なー。」〔⇒きた【北】

きたごち【北東風】《名詞》 北東の方角から吹く、やや温かみが加わった風。「今日・は・ きたごち・や・さかい・ ちょっと・ 温い・な。」

きたない【汚い】《形容詞》 ①よごれていて、不潔であったり不衛生であったりしている。「きたない・ ズボン・は・ 早(はよ)ー・ 洗濯せ・な・あか・ん。」②乱暴であって、きちんとしていない。見苦しかったり聞き苦しかったりする様子だ。美観を損ねている。「きたない・ 字ー・や・さかい・ 読ま・れ・へん。」③心が正しくない。自己中心的で、ずるくて腹黒い。「きたない・ やり方・は・ せ・んとき。」■対語=「きれい【綺麗】」〔⇒きちゃない(汚い)、ちゃない(汚い)、たない(汚い)①②⇒ばばい、ばばちい、ばっちい、ばばっちい〕

きち【吉】《名詞》 縁起が良いこと。運が良いこと。めでたいこと。「お神籤・ 引ー・たら・ きち・が・ 出・た。」■対語=「きょう【凶】」

きちがい【気違い】《名詞》 ①普通の人とは行動基準が著しく異なることや、精神状態が普通でないこと。また、そのような人。「世の中・に・は・ きちがい・と・しか・ 言え・ん・よーな・ 悪さ・を・ する・ 人・が・ おる。」②度を過ごして、ものごとに夢中になること。また、そのような人。「切手集め・の・ きちがい・に・ なっ・とる。」

きちきち《副詞と・に、動詞する》 ①ものごとを十分に、着実に行う様子。「あの・ 人・は・ 何・でも・ きちきちと・ 仕事・を・ し・てくれる。」「毎年・ 年賀状・を・ くれ・て・ きちきちし・た・ 人・や。」②基準や慣例や法則などから外れていない様子。「毎月・ きちきちと・ 貯金する。」③ものが堅く引き締まっている様子。ものがぴったり合って、すき間がない様子。「箱・の・ 中・に・ 全部・ きちきちに・ 入っ・た。」〔⇒きちんと、きっちり、ちゃんと。①③⇒かっちり、しっかり。⇒ちゃんちゃんと、ちゃっちゃっと、ちゃっちゃと〕

きちきち《形容動詞や()》 寸法・分量・時間・時刻などが限界いっぱいで、隙間やゆとりがない様子。「きちきちに・ 詰め・て・ 座っ・た・さかい・ 窮屈やっ・た。」「財布・の・ 中・の・ 金・で・ きちきち・ 足り・た。」「遅刻する・か・と・ 思(おも)・た・けど・ きちきち・ 間に合()ー・た。」〔⇒ぎりぎり、きちきちいっぱい【きちきち一杯】、ぎりぎりいっぱい【ぎりぎり一杯】、つついっぱい【つつ一杯】、いっぱいいっぱい【一杯一杯】、いっぱい【一杯】

きちきちいっぱい【きちきち一杯】《形容動詞や()》 寸法・分量・時間・時刻などが限界いっぱいで、隙間やゆとりがない様子。「この・ 仕事・は・ 2時間・ あっ・たら・ きちきちいっぱい・ 何・とか・ なる・やろ。」「箱・が・ きちきちいっぱいで・ それ・ 以上・は・ 入れ・られ・へん。」〔⇒きちきち、ぎりぎり、ぎりぎりいっぱい【ぎりぎり一杯】、つついっぱい【つつ一杯】、いっぱいいっぱい【一杯一杯】、いっぱい【一杯】

きちきちばった《名詞》 飛びながら翅を打ち合わせて「キチキチキチ」と音をたてるバッタ。ショウリョウバッタの雄。「きちきちばった・が・ 草原・を・ 飛ん・どる。」◆雌はほとんど飛ぶことがない。幼虫には翅がない。

きちゃない(汚い)】《形容詞》 ①よごれていて、不潔であったり不衛生であったりしている。「木ー・の・ 葉ー・が・ 散っ・て・ 庭・が・ きちゃない。」②乱暴であって、きちんとしていない。見苦しかったり聞き苦しかったりする様子だ。美観を損ねている。「きちゃない・ 集め方・やなしに・ きちんと・ 揃え・て・ 持っ・てき・なはれ。」③心が正しくない。自己中心的で、ずるくて腹黒い。「約束・を・ 破っ・て・ きちゃない・ こと・を・ し・たら・ あか・ん・ぞー。」■対語=「きれい【綺麗】」〔⇒きたない【汚い】、ちゃない(汚い)、たない(汚い)①②⇒ばばい、ばばちい、ばっちい、ばばっちい〕

きちょうめん〔きちょーめん〕【几帳面】《形容動詞や()》 性格や行動が、細かなところまできちんとしていて、いい加減でない様子。「きちょーめんで・ 約束・を・ 守る・ 人・は・ つきあいやすい。」

きちんと《副詞、動詞する》 ①ものごとを十分に、着実に行う様子。「時間どおり・に・ きちんと・ 遅れ・ん・よーに・ 来る。」「きちんと・ 説明せ・んと・ わから・へん。」②基準や慣例や法則などから外れていない様子。「月末・に・は・ きちんと・ 払()ろ・てくれる。」③整っていて乱れがない様子。几帳面に整えている様子。「きちんとし・た・ 部屋・は・ 気持ち・が・ よろしー。」④ものが堅く引き締まっている様子。ものがぴったり合って、すき間がない様子。「きちんと・ 全部・が・ 収まっ・た。」①②④⇒きちきち、きっちり。②③④⇒ちゃんと。①④⇒かっちり、しっかり。①③⇒ちゃんと。⇒ちゃんちゃんと、ちゃっちゃっと、ちゃっちゃと、きっちり。⇒ちんと、しゃんと〕

きつい《形容詞》 ①締め付けている度合いが強い。ゆとりや隙間がない。力の入れ方が強い。「靴・が・ きつー・て・ 足・が・ 痛い。」「きつーに・ ひねきる〔=抓る〕。」②勾配などが急である。「きつい・ 上り道・や。」③対応の仕方が厳しい。人柄が厳格である。気性が激しい。人と張り合う気持ちが強い。「きつい・ 顔つき・で・ 言わ・れ・たら・ こっち・は・ びびっ・てまう・がな。」「きつーに・ しぼ・られ・た。」④心身に辛く感じる。続けたり完成させたりするのが難しい。「体・に・ きつい・ 仕事・や。」⑤感覚的な刺激が強い。「西日・が・ きつい。」「きつい・ 酒」⑥いやな感じがするほど、刺激が強い様子である。「きつい・ 色・の・ 服」■対語=「ゆるい【緩い】」、①「なるい」⇒どぎつい〕

きっかけ【切っ掛け】《名詞》 ものごとを始めるときの手がかりや機会。「2人・の・ 出会う・ きっかけ・は・ 何・やっ・た・ん・かいな。」「柔道・を・ 始め・た・ きっかけ」

きづく【気付く】《動詞・カ行五段活用》 何かがきっかけとなって、感じて知る。感じ取って意識する。「雨・が・ 降り・かけ・た・ こと・を・ 誰・も・ きづか・なかっ・た。」

きつけ【着付け】《名詞、動詞する》 着物や衣装をきちんと着ること。人に着物や衣装をきちんと着せてやること。「成人式・の・ 日ー・に・ きつけし・てもらい・に・ 行く。」

きつけぐすり【気付け薬】《名詞》 気絶などをした人の意識を回復させるための薬。「ひきつけ・ 起こし・た・ 時・の・ きつけぐすり」

ぎっこんばったん《名詞、動詞する》 長い板の中心を支えて、その両端に人が乗って上がり下がりする遊具。「休み・の・ 時間・に・ ぎっこんばったんし・て・ 遊ん・だ。」〔⇒シーソー【英語=seesaw

きっさてん【喫茶店】《名詞》 コーヒー、紅茶や、ケーキなどを提供する店。「近所・に・ きっさてん・は・ あら・へん・ねん。」〔⇒きっちゃてん【喫茶店】

ぎっしり《副詞と》 限りのある空間に、隙間なく、いっぱい並んでいる様子。「箱・の・ 中・に・は・ お菓子・が・ ぎっしり・ 詰まっ・とる。」「来月・の・ 予定・は・ ぎっしり・なんや。」〔⇒びっしり〕

きっちゃてん【喫茶店】《名詞》 コーヒー、紅茶や、ケーキなどを提供する店。「きっちゃてん・で・ ちょっと・ 休ん・でいき・まほ・か。」〔⇒きっさてん【喫茶店】

 

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2016年9月25日 (日)

奥の細道を読む・歩く(25)

佛五左衛門

 

 「卅日、日光山の麓に泊る。あるじの云けるやう『我名を佛五左衛門と云。万、正直を旨とする故に、人かくは申侍まゝ、一夜の草の枕も、打解て休み給へ。』と云。いかなる仏の濁世塵土に示現して、かゝる桑門の乞食巡礼ごときの人をたすけ給ふにやと、あるじのなす事に心をとゞめてみるに、唯無智無分別にして、正直偏固の者也。剛毅木訥の仁に近きたぐひ、気稟の清質、尤尊ぶべし。」

 私たちの「奥の細道」の旅、その第2回は2016(平成28)5月8日からの3泊4日です。今年の5月8日は、旧暦では4月2日にあたります。今回の旅は日光から始めますが、芭蕉が日光を訪れた時期とほぼ同じ頃です。

 曾良の随行日記をもとにしますと、芭蕉たちは、鹿沼から文挟を経て日光に着いています。私たちの前回の旅は鹿沼で終わっています。

 私たち2人はそれぞれ、日光道中をすべて歩いております。日光道中の道を忠実にたどって、宇都宮から徳次郎、今市を経て鉢石宿へ歩いています。それもあって、今回の旅は宇都宮からJRで日光へ直行します。電車からは、田植えを終えたばかりの水田が鏡のように広がっているのが見えます。空の色を映して青い水の田圃です。

 貴賓室もあって、古い趣を残しているJR日光駅から歩き始めます。東武鉄道の日光駅前には標高が543メートルであるという表示板が立っています。

 日光郷土センターに寄って、奥の細道スタンプラリーのスタンプを押してから神橋の方へ向かいます。

 途中で、日光道中の終着点の宿場名にもなっている鉢石(はついし)に寄ります。既に訪れたことがあるところですが、改めて見ることにします。岩盤が地中から顔を出して、鉢を伏せたような形であるので、この名が付いています。勝道上人の日光開山伝説と結びついて、古くから親しまれている石ですが、有り難みが格別ある石のようにも見えません。苔むして白黒まだらの感じの石です。

 「曾良随行日記」には、四月朔日のこととして、次のように書いてあります。

 

 其夜日光上鉢石町五左衛門ト云者ノ方ニ宿。

 

 実は、元禄2年の3月は「小」の月で、29日までです。「日」はありません。前日(三月廿九日)は「曾良随行日記」では鹿沼に泊まったと記しています。

 さて、五左衛門のことを「佛」という言葉まで付けて紹介しています。抜け目のない人は当時にもいたはずですが 芭蕉にとってそんな人は苦手であったのでしょう。「無智無分別」は批判の言葉でなく、世俗的な利害や得失を超越しているという賛辞であるように思われます。正直一徹で朴訥な宿の主人の人柄に感じ入っています。ここは芭蕉の人間観が現れ出た一節のように思われます。日光は東照宮に参拝することが大きな目的であったはずですが、それとは引き離して、そのことよりも前に五左衛門のことを詳しく述べているのです。人と出会う旅という「奥の細道」の方向性を端的に示しているところであると思います。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (148)    (通算2146回)

日常生活語 「き」④

 

きしゃ【汽車】《名詞》 機関車にひかれて線路を走る列車。「きしゃ・に・ 乗って・ 四国・へ・ 行く。」◆旧・国鉄(現在のJR)を「きしゃ【汽車】」と言い、私鉄を「でんしゃ【電車】」と呼び分けていたことがある。「明石・と・ 神戸・の・ 間・は・ きしゃ・も・ でんしゃ・も・ 走っ・とる。」〔⇒きしゃぽっぽ【汽車ぽっぽ】、ぽっぽ、しゅっぽっぽ、しっぽっぽ、しゅっぽ〕

きしゃぽっぽ〔きしゃぽっぽー〕【汽車ぽっぽ】《名詞》 機関車にひかれて線路を走る列車。「貨物・の・ きしゃぽっぽ・が・ 来・た。」◆幼児語。〔⇒きしゃ【汽車】、ぽっぽ、しゅっぽっぽ、しっぽっぽ、しゅっぽ〕

きじゅ【喜寿】《名詞》 数え歳の77歳。数え歳の77歳になったお祝い。「お祖父さん・が・ きじゅ・に・ なっ・た。」

きじゅうき〔きじゅーき〕【起重機】《名詞》 人の力では動かせないような重いものを持ち上げたり、移動させたりする機械。「きじゅーき・で・ トラック・に・ 積む。」〔⇒クレーン【英語=crane、グレン【英語=crane

きしゅくしゃ【寄宿舎】《名詞》 学生や勤め人などが、自宅を離れて共同で生活する施設。「昔・は・ 下宿する・ 学生・より・も・ きしゅくしゃ・に・ 入る・ 方・が・ 多かっ・た。」〔⇒りょう【寮】

きしょう〔きしょー〕【起床】《名詞、動詞する》 目を覚まして、寝床から起き出すこと。「明日・は・ 6時・に・ きしょーせ・な・ あか・ん・ねん。」

きしょう〔きしょー〕【気象】《名詞》 天候・風速・風向・温度・気圧など、大気中で起こる天気の総合的な状態。「きしょー予報・が・ よー・ 当たる・よーに・ なっ・た。」

きしょう〔きしょー〕【記章、徽章】《名詞》 ①帽子や襟や胸などに付けて、職業・身分・所属・役割などを表すために付ける、金属などで作った小さなしるし。「きしょー・を・ 付け・た・ 学生帽・を・ かぶる。」②記念などのために作って配布する、金属などで作った小さなしるし。「野球大会・の・ きしょー」〔⇒バッチ【英語=badge、バッジ【英語=badge

きしょく【気色】《名詞》 何かをしたときや何かに遭遇したときなどに持つ、心の状態。「きしょく・が・ 悪ー・て・ 困る・さかい・ そない・ べたべた・ 引っ付い・てこ・んとい・て。」「きしょく・の・ 良()ー・ 顔・を・ し・てくれ・なんだ。」〔⇒ここち【心地】、きもち【気持ち】、こころもち【心持ち】、こんころもち(心持ち)

きしょくわるい【気色悪い】《形容詞》 ①濡れたり汚れたりなどして、気持ちがすぐれない。「花粉症・に・ なっ・て・ きしょくわるい。」②普通とは違っていて、良い感じがしない。「きしょくわるい・ 色・の・ 服・を・ 着・てき・た・なー。」〔⇒きもちわるい【気持ち悪い】⇒いじましい〕

きしんごう〔きーしんごう〕【黄信号】《名詞》 注意しながら進めという意味を表す交通の合図。「きしんごー・や・さかい・ 早(はよ)ー・ 渡ろ・ー。」〔⇒き【黄】、きいろ【黄色】

きず【傷】《名詞》 ①皮膚や筋肉が破れたり裂けたりして、傷みを感じるところ。「こけ・て・ 足・に・ きず・が・ でけ・た。」②品物や設備などの不完全なところやいたんだところ。または、わざといためたところ。「桃・の・ 実ー・は・ じっきに・ きず・が・ つく・さかい・ 触ら・んとい・て・な。」「柱・に・ きず・を・ 付ける。」

ぎすい《形容詞》 言動などにかどがあって、人あたりが滑らかでない。親しみを感じさせない性格である。「ぎすい・ 人・や・さかい・ 気軽に・ 話・が・ でけ・へん。」

ぎすぎすする《動詞・サ行変格活用》 人あたりが滑らかでなく、かどがある。親しみを感じさせないような、つっけんどんな接し方をする。「会社・の・ 人たち・が・ なんとのー・ ぎすぎすし・とる・ねん。」

きずぐち【傷口】《名詞》 皮膚が破れたり裂けたりして、痛みを感じているところ。「きずぐち・から・ 黴菌・が・ 入っ・たら・ 困る。」

きすご()】《名詞》 砂の多い海にすみ、上あごが長く白い色をした筒形の魚。「きすご・は・ 釣っ・たら・ じっきに・ 死ん・でまう。」

きずつない【気術ない】《形容詞》 ①場面や相手の人になじめず気詰まりである。気苦労を感じてしまう。「あの・ 人・は・ きずつのーて・ よー・ 話・が・ でけ・ん。」②他人からの好意で金品などを受けて、余計な心配をかけて申し訳ないと思う様子。「こんな・ えー・ もん・ 貰(もろ)・て・ きずつない・ こと・です・がな。」◆②は、感謝の気持ちや嬉しい気持ちの、裏返しの表現である。⇒きのどく【気の毒】

きせいちゅう〔きせーちゅー〕【寄生虫】《名詞》 他の生物の体の中や表面について、その生物から養分をとって生きている虫。「虫下し・を・ 飲ん・で・ きせーちゅー・を・ おら・ん・よーに・ する。」

きせいふく〔きせーふく〕【既製服】《名詞》 注文によるのではなく、前もって作られている服。「種類・が・ ぎょーさん・ ある・さかい・ きせーふく・でも・ 合う・の・が・ 見付かり・まっ・さ。」

きせつ【季節】《名詞》 ①一年を春・夏・秋・冬に分けた、それぞれの期間。「きせつ・が・ 変わっ・て・ 温(ぬく)ー・ なっ・た。」②春・夏・秋・冬の移りゆきの中で、ある特定の傾向をもった期間。「花見・の・ きせつ・は・ 短い。」「さんま・の・ きせつ」③あるものがよく行われる時期。あるものが盛りである時期。「ビール・の・ きせつ」②③⇒じせつ【時節】⇒じき【時期】

きぜつ【気絶】《名詞、動詞する》 意識がなくなって、しばらく何もわからなくなる。しばらく息が止まる。「鉄棒・から・ 落ち・て・ きぜつし・た。」動詞⇒き()うしなう【気()失う】

キセル【カンボジア語=khsier】《名詞》 両端が金属で、途中が竹でできている、刻み煙草を吸う道具。「きせる・の・ 灰・を・ ぽんぽんと・ 落とす。」

きせる【着せる】《動詞・サ行下一段活用》 ①衣類・布団・帽子などで上から覆う。ものをふたとして使う。衣服などを身に付けさせる。「子ども・に・ 浴衣・を・ きせる。」「寝冷えせ・ん・よーに・ 布団・を・ きせ・たる。」②体のある部分に被らせる。「強(つよ)ーに・ 降っ・とる・さかい・ 傘・ きせ・たる・わ。」「降っ・てき・た・ので・ きせ・てんか。」③上から覆う。ふたとして使う。「歯ー・に・ 金・を・ きせる。」■自動詞は「きる【着る】」①③⇒かぶせる【被せる】、かぶす【被す】、かむせる(被せる)

きせん【汽船】《名詞》 蒸気機関などによって動く、大型の船。「神戸・から・ 洲本・まで・ 昔・は・ きせん・が・ 通(かよ)・とっ・た。」

きそ【基礎】《名詞》 ①その上に建築物が作られる土台。「家・の・ きそ工事」②物事が成り立っているおおもと。「英語・の・ きそ・を・ しっかり・ 勉強する。」

きそく【規則】《名詞》 ①社会や団体などで、秩序を守るために、従わなければならない規準。物事を行う方法や順序などを決めたもの。「交通・の・ きそく・を・ 守る。」②ものごとの一定の進め方。「きそく・ 正しい・ 生活」⇒きまり【決まり】、やくそく【約束】

きた【北】《名詞》 ①方角の一つで、太陽が昇る方に向かって左手の方。「神戸・の・ 街・の・ きた・は・ 六甲山・や。」②北から南に向かって吹く、冷たい風。「夕方・から・ きた・が・ 強なっ・た。」⇒きたかぜ【北風】

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2016年9月24日 (土)

奥の細道を読む・歩く(24)

ドレミファそら日記()     2016年4月16

 

0800 加登屋旅館を出発。

0820分 神明宮。(0835)

0845分 とちぎ歌麿館(0855)

0900分 栃木交番前交差点。左折。

      嘉右衛門町重要伝統的建造物群保存地区へ。日光例幣使街道。

0910分 巴波川、嘉右衛門橋。小江戸火消し館。

0915分 代官屋敷、岡田記念館前。

0925分 例幣使通交差点。右折。

0940分 東武鉄道新栃木駅に着く。

0942分 東武鉄道・日光線、新栃木駅発。普通・日光行。

1003分 新鹿沼駅着。

1010分 二荒山神社(鳥居跡)

1025分 鹿沼屋台村。

1035分 仲町屋台公園。

1040分 掬翠園。(1050)

1115分 黒川、府中橋。

1130分 JR鹿沼駅に着く。1127分の列車は発車したあと。

   町おこしの催し物を見る。

1229分 JR・日光線、鹿沼駅発。普通・宇都宮行。

1243分 宇都宮駅着。

1320分 東北新幹線、宇都宮駅発。やまびこ212号、仙台発・東京行。

1416分 東京駅着。

1433分 東海道新幹線、東京駅発。ひかり517号、新大阪行。

1726分 新大阪駅着。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (147)    (通算2145回)

日常生活語 「き」③

 

ききながす【聞き流す】《動詞・サ行五段活用》 聞いても、そのままにして気にかけないでおく。「意見・を・ 言()ー・た・ん・や・けど・ ききながさ・れ・ても・た。」■名詞化=ききながし【聞き流し】

ききめ【効き目】《名詞》 働きかけたり作用したりすることによって起こる良い効果。「この・ 薬・ ごっつい・ ききめ・が・ あり・まん・の・や。」「いっぺん・ どなっ・てやっ・たら・ ききめ・が・ あっ・て・ みんな・ 静かに・ なっ・た。」

ききょう〔ききょー〕【桔梗】《名詞》 秋の七草の一つで、、山野に自生して、釣り鐘型の紫や白の花を咲かせる草。「ききょー・の・ 根ー・を・ 漢方薬・に・ する。」

ききわけ【聞き分け】《名詞》 言われたことがよくわかり、納得したり判断を下したりして、相手に従うこと。「ききわけ・の・ ない・ 子・は・ 困る・なー。」

きく【菊】《名詞》 種類が多く花の色や形は様々であるが、庭に植えたり、盆栽にしたりして育てて、秋に香りの良い花を咲かせる植物。「よー・ でけ・た・ きく・を・ 展覧会・に・ 出す。」

きく【聞く、聴く、訊く】《動詞・カ行五段活用》 ①声や音などを耳に感じ取る。「音楽・を・ きく。」②内容を理解して、相手の言葉を受け入れる。「先生・の・ 言()ー・ こと・を・ よー・ きき・なさい。」③わからないことを、他の人に質問する。「駅・へ・ 行く・ 道・を・ きく。」⇒たずねる【尋ねる】、たんねる(尋ねる)、とう【問う】

きく【効く、利く】《動詞・カ行五段活用》 ①期待される方向に、効果、効能、特性などが現れる。「風邪薬・が・ よー・ きー・た。」②能力、働き、心配りなどが十分に発揮される。「焼き物・を・ 見る・ 目ー・が・ きく。」③そのことが可能な状態に置かれる。「この・ 靴・は・ まだ・ 裏・の・ 修繕・が・ きく。」■他動詞は「きかす【効かす、利かす】」

ぎくっと《副詞、動詞する》 ①驚いたり恐れたりして、激しく動悸をうつ様子。「急に・ 名前・を・ 呼ば・れ・て・ ぎくっと・ し・た。」②体をひねったように感じる様子。「重たい・ 物・を・ 持っ・たら・ 腰・が・ ぎくっと・ し・た。」⇒どきっと、どきんと〕

きくな【菊菜】《名詞》 黄色い花をつけ独特の香りがあり、深い切れ込みのある葉を食用とする野菜。春菊。「水炊き・に・ きくな・を・ 入れる。」

きくにんぎょう〔きくにんぎょー〕【菊人形】《名詞》 たくさんの菊の花や葉を、衣裳として飾り付けた見せ物の人形。「昔・ 明石公園・で・ 毎年・ きくにんぎょー・を・ し・とっ・た・ん・や・で。」◆かつて、明石公園では、春に「はなにんぎょう【花人形】」が開催されていたことがある。菊の代わりに、春の花々を人形に着せていたのである。

きけん【危険】《形容動詞や()》 体やものに災難や損傷が生じる可能性が高い様子。「道・の・ 真ん中・ 歩い・たら・ きけんや・で。」■対語=「あんぜん【安全】」

きげん【期限】《名詞》 あらかじめ決められている、終わりの時期。締め切りの時期。「賞味きげん・が・ 切れ・そーや。」「文章・の・ 提出・は・ 月末・が・ きげん・や。」

きげん【機嫌】《名詞、形容動詞や(ノ・ナ)》 ①表情や態度などに現れている。その人の気分の良し悪しや病状の良し悪し。「その・ 後・ きげん・は・ どー・です・か。」②心の有り様が安定していること。心持ちが良いこと。「きげんで・ 酒・ 飲ん・どっ・たら・ 電話・が・ かかっ・てき・た。」■対語=②「ふきげん【不機嫌】」〔⇒ごきげん【御機嫌】

きこう〔きこー〕【気候】《名詞》 ある土地や地域などの、長い期間にわたる気温や晴雨や降水量などの変化を総合した大気の状態。「この頃・は・ 地球・の・ きこー・が・ おかしく・ なっ・とる・ねー。」

きごう〔きごー〕【記号】《名詞》 ものごとの意味や内容を表すために、一定の約束に基づいて、他と区別するように決めた文字や図形。「字ー・で・ 書く・より・も・ きごー・の・ 方・が・ 見やすい。」〔⇒ふごう【符号】、しるし【印】

きこえ【聞こえ】《名詞》 ①声や音が耳に伝わること。また、その様子の良し悪し。「きこえ・の・ 方・は・ 大丈夫や・けど・ 見る・ 方・が・ 衰え・てき・た。」②他人からの評判。噂。世間体。「みんな・に・ きこえ・が・ えー・ 人」

きこえる【聞こえる】《動詞・ア行下一段活用》 ①声や音が耳に伝わる。「スピーカー・の・ 音・が・ きこえる。」②言葉や声が、意味を理解して受け取られる。「まるで・ 反対し・とる・よーに・ きこえる。」■名詞化=きこえ【聞こえ】

きこく【帰国】《名詞、動詞する》 よその国から、自分の国へ帰ること。「戦争・が・ 済ん・で・ きこくし・た・ 時・は・ これから・ どない・ し・たら・ えー・の・か・ わから・なんだ。」

きごこち【着心地】《名詞》 その衣服を着たときの感じや気持ち。「きごこち・の・ えー・ 服」

きさく【気さく】《形容動詞や()》 人柄や性格がさっぱりしていて、細かなことにこだわらず、誰とでも親しめる様子。「あいつ・は・ きさくで・ 付き合いやすい・ねん。」〔⇒きがる【気軽】

きさま【貴様】《名詞》 相手を指す言葉。相手をののしったり、ぞんざいに扱ったりするときに、相手を指して使う言葉。「きさま・こそ・ 謝り・やがれ。」〔⇒われ、わい、おまえ【お前】、おまい(お前)、おどら、おんどら、おどれ、おんどれ、おのれ【己】

きざみ【刻み】《名詞》 ①切って細かくすること。また、そのようにしたもの。「こーこ〔=沢庵漬け〕・の・ きざみ」②細かく区切ること。「10分ごと・の・ きざみ・で・ バス・が・ 出る。」③煙草の葉を細かく切って、キセルで吸うもの。「煙管(きせる)・で・ きざみ・を・ 吸う。」⇒きざみたばこ【刻み煙草】

きざみたばこ【刻み煙草】《名詞》 煙草の葉を細かく切って、キセルで吸うもの。「田圃・で・ きざみたばこ・に・ 火・を・ つける。」〔⇒きざみ【刻み】

きざむ【刻む】《動詞・マ行五段活用》 ①切って細かくする。「野菜・を・ きざむ。」②ものの形や文字などを刃物で彫る。「木ーに・ 名前・を・ きざむ。」③等間隔の区切りを入れる。「5センチ・ごと・に・ きざん・で・ 印・を・ 付ける。」■名詞化=きざみ【刻み】

きざら【き粗】《名詞》 手触りがざらざらして、粒の大きい砂糖。「きざら・を・ 入れ・たら・ なかなか・ 溶け・へん。」〔⇒ざらめ【粗目】

きし【岸】《名詞》 陸地が海や川などの水面と接しているところ。「舟・を・ きし・に・ 繋ぐ。」

きじ【生地】《名詞》 ①衣服などに仕立てるための織物。加工をしていない織物。「麻・の・ きじ」「木綿・の・ きじ」②手を加えていない、生まれつきの性質。「油断し・とっ・たら・ きじ・が・ 出・てまう。」⇒ぬのじ【布地】

きじ【雉】《名詞》 日本の国鳥とされる、山や林にすみ、鶏ぐらいの大きさで尾の長い鳥。「桃太郎・は・ きじ・を・ お供・に・ し・た。」

ぎし【技師】《名詞》 専門の技術を持って、それを職業にしている人。「酒造会社・の・ ぎし」

きしな【来しな】《名詞》 どこかから来る途中。「きしな・に・ 友達・に・ 会()ー・た。」〔⇒きがけ【来がけ】

きしむ【軋む】《動詞・マ行五段活用》 ものとものとがこすれて、滑らかでない音を立てる。「地震・の・ 時・は・ 家・が・ きしん・で・ 恐(おと)ろしかっ・た。」■名詞化=きしみ【軋み】

 

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2016年9月23日 (金)

奥の細道を読む・歩く(23)

[栃木と鹿沼を通って]③

 

 新栃木駅から新鹿沼駅まで、東武鉄道の普通電車に揺られます。合戦場という、古い地名の駅を通ります。左手には日光の方へと続く山並みがあります。田園地帯を走り抜けて新鹿沼の駅に着きます

 駅前でさっそく芭蕉像と対面します。等身大のチェーンソーカービングです。地場産の杉材を使ってチェーンソーだけで作ったものだと書いてあります。ややほっそりとした芭蕉の顔と姿で、旅装束と言うよりは、普段の散歩姿のようにも感じられます。

 駅前広場では岡本太郎のオブジェ「夢の樹」が目を引きます。駅前を左折すると例幣使街道になります。街道に、二荒山神社(鳥居跡)があります。日光の神領の入口の地点に遠鳥居を建てて、大きな欅の木があったと言います。1947(昭和22)9月の台風で大欅が倒壊し、その後、日光から勧請した二荒山神社が建立されたそうです。神社は小さな造りです。

 進んで行くと、「彫刻屋台の町 鹿沼」という標識があります。その屋台が練りあるく祭りは10月中頃に行われます。

 道の左側に「まちの駅 新・鹿沼宿」があります。その入口に、チェーンソーの芭蕉と曾良の像があります。ひとりが立ち、ひとりが何かに腰掛けています。二人とも頭と首に赤いものを巻き付けています。帽子とマフラーのように見えて、現代風でちょっといただけません。

 少し行くと、仲町屋台公園があり、屋台展示収蔵庫があります。係員はいませんが、ガラス越しに見学できようになっています。さすがに日光の社寺に近いところであって、豪華で細密な彫刻が施された屋台です。

 道の右手にある屋台のまち中央公園には、屋台展示館、観光物産館、掬翠園などがありますが、掬翠園に入ります。掬翠園入り口には、ここにもチェーンソーの芭蕉が立っています。ここのは旅姿です。

 掬翠園は、麻商人であった長谷川唯一郎が明治末~大正初めに造営した庭園で、園内に「入あひのかねもきこへずはるのくれ」の句碑があります。芭蕉の別号である風羅坊という名前になっています。裏には「芭蕉鹿沼一泊三百二十年記念」として2009(平成21)に建てられたと記してあります。

 「曾良随行日記」の「俳諧書留」には、「室八嶋」として、「絲遊に結つきたる煙哉」以下5句並べられている末尾に「入逢の鐘もきこえず春の暮」とあります。この5句の中には「あなたふと木の下暗も日の光」もありますから、必ずしも室の八嶋での作ばかりとは言えないようですが、「入逢の」の句を鹿沼での作としてよいのかどうか、私にはよくわかりません。

 片田舎のこととて鐘の音さえも聞こえず寂しい気持ちがすると詠んでいます。夕暮れの寂しさは、和歌では例の「三夕の歌」などのように秋の夕暮れを歌うものが多いのですが、芭蕉は俳諧で春の暮れを詠んでいるのです。「春の暮」は、春の夕暮れでもあり、暮春でもあるようです。

 さて、市役所前の交差点を右折してJR鹿沼駅に向かいます。

 黒川に架かる府中橋を渡ります。堤防の内側は河川工事が行われています。少し離れたところに川上澄生美術館の特徴的な建物が見え、市立図書館も見えます。川を過ぎると緩やかな上り坂になり、西武子川という小さな流れを越えると、駅が近づきます。

 駅前のロータリーにも等身大の芭蕉像があります。左手で笠を背に持ち、視線を高くして遠くを見つめる旅姿です。鹿沼ではあちらこちらで芭蕉に会うことができました。

 JR鹿沼駅に着くと、電車がちょうど出た後です。駅前には小さな旅館が並んでいます。駅前広場で町おこしの行事が行われているので、売られている焼きそばや芋フライを食べながら、紙芝居やお話会を鑑賞します。

 そして宇都宮に出て、今回の旅は終わりになります。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (146)    (通算2144回)

日常生活語 「き」②

 

()ちる〔きー()ちる〕【気()散る】《動詞・ラ行五段活用》 周りのことが気になって集中できない。気持ちが落ち着かない。気持ちが他のものに引かれる。「テレビ・ 見・ながら・ 勉強し・たら・ きーがちる・やろ。」「しゃべっ・とる・ 人・が・ おっ・た・さかい・ きがちっ・て・ 話・が・ 聞け・なんだ。」◆文脈によっては、「きのちる【気の散る】」となることがある。

()つく〔きー()つく〕【気()付く】《動詞・カ行五段活用》 ①気にとめていなかったことに思いが及ぶ。それまで忘れていたことを思い出す。「忘れ物・に・ きーがつい・た。」②注意が行き届く。「周り・の・ 人・の・ こと・に・ よー・ きがつく・ 人・や。」③失われていた意識を取り戻す。「病院・で・ やっと・ きがつい・た。」◆文脈によっては、「きのつく【気の付く】」となることがある。

()ながい〔きー()ながい〕【気()長い】《形容詞》 気持ちがのんびりしている。暢気である。「あの・ 人・は・ きがながい・さかい・ 人・に・ 怒っ・たり・ せー・へん。」◆文脈によっては、「きのながい【気の長い】」となることがある。■対語=「き()みじかい【気()短い】」「き()みしかい【気()(短い)】」■名詞化=きなが【気長】

きがぬける〔きーがぬける〕【気が抜ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①一生懸命に取り組もうとする気持ちが失われる。「きーがぬけ・て・ 三振し・ても・た。」②飲食物の新鮮さが失われる。特に、飲食物の刺激的な特性が失われる。「きーがぬけ・た・ 山葵(わさび)・で・は・ 刺身・が・ うまない。」⇒まがぬける【間が抜ける】

きがね【気兼ね】《名詞、動詞する》 周りの人に気を遣って、控えめにすること。周りがどう思うだろうかと思い量ること。「近所・に・ きがねし・て・ 小さい・ 音・で・ ピアノ・を・ 弾く。」〔⇒えんりょ【遠慮】

()はる〔きー()はる〕【気()張る】《動詞・ラ行五段活用》 気持ちの緩む時がない状態が続く。緊張する。気遣いをする。「震災・の・ 後・は・ きーがはっ・た・ 日ー・が・ 続い・た。」◆連体修飾の働きをするときは、「きのはる【気の張る】」となることがある。

()ひける〔きー()ひける〕【気()引ける】《動詞・カ行下一段活用》 遠慮したい気持ちになる。やましいところなどがあって気後れがする。「そんな・ 大層な・ 所・へ・は・ きーがひけ・て・ よー・ 行き・まへ・ん。」◆文脈によっては、「きのひける【気の引ける】」となることがある。

()みしかい〔きー()みしかい〕【気()(短い)】《形容詞》 待っていることができなくて、すぐに腹を立てたり投げやりになったりしやすい。せっかちだ。かっとなりやすい。「あんた・は・ きみじかい・さかい・ 気ーつけ・て・ 話・を・ し・なはれ。」◆文脈によっては、「きのみしかい【気の(短い)】」となることがある。■対語=「き()ながい【気()長い】」■名詞化=きみしか【気短】〔⇒き()みじかい【気()短い】

()みじかい〔きー()みじかい〕【気()短い】《形容詞》 待っていることができなくて、すぐに腹を立てたり投げやりになったりしやすい。せっかちだ。かっとなりやすい。「きーがみじかい・ 人・や・さかい・ じっきに・ 人・と・ 喧嘩し・てまう・ねん。」◆文脈によっては、「きのみじかい【気の短い】」となることがある。■対語=「き()ながい【気()長い】」■名詞化=きみじか【気短】〔⇒き()みしかい【気()(短い)

()もめる〔きー()もめる〕【気()揉める】《動詞・マ行下一段活用》 心配で、気持ちが落ち着かない。「明日・は・ 台風・が・ 来・そーで・ きがもめる・ こと・や。」◆文脈によっては、「きのもめる【気の揉める】」となることがある。

きがる【気軽】《形容動詞や()》 ①大げさに考えたり、面倒がったりしないで、ものごとをあっさり行う様子。気持ちに負担がかからず、簡単に行動する様子。「かちんかちんに・ なら・んと・ きがるに・ 話し・ましょ。」「きがるに・ 買え・る・ 値段・や。」②人柄や性格がさっぱりしていて、細かなことにこだわらず、誰とでも親しめる様子。「先輩・や・けど・ きがるに・ 話しかけ・てもらえる・ねん。」⇒きさく【気さく】

きかん【期間】《名詞》 ある時からある時までという区切られた間。「博覧会・は・ 1か月・の・ きかん・で・ 開か・れる。」

きかんし【気管支】《名詞》 喉から肺までの円筒状の管から分かれて、肺に入るまでの2本の細い管。「きかんし・が・ ぜーぜー・ 言ー・とる。」

きかんしえん【気管支炎】《名詞》 気管支が腫れて、熱を出す病気。「医者・へ・ 行っ・たら・ きかんしえん・や・ 言わ・れ・た。」

きかんしゃ【機関車】《名詞》 蒸気機関や電動機などを備えて、その装置を動かして客車や貨車を引いて、線路を走る車。「きかんしゃ・の・ こと・を・ 今・は・ エスエル・ 言()ー・ねん・て。」◆蒸気機関車、ディーゼル機関車、電気機関車があるが、昔はもっぱら蒸気機関車を指した。

きかんじゅう〔きかんじゅー〕【機関銃】《名詞》 引き金を引き続けると、弾丸が続けて発射される銃。「映画・に・ きかんじゅー・で・ 撃ち続ける・ 場面・が・ あっ・た。」

ききあわす〔ききあーす〕【聞き合わす】《動詞・サ行五段活用》 確かめたいことを、あちこちの人に聞く。ある人の評判などを、その人の住まいの近所の人に尋ねて回る。「間違(まちご)ー・てない・か・ みんな・に・ ききあーし・てみる。」

ききあわせ〔ききあーせ〕【聞き合わせ】《名詞》 ある人の評判などを、その人の住まいの近所の人に尋ねて回ること。「あんたとこ・の・ お嬢さん・の・ こと・を・ ききあわせ・に・ 来・た・ 人・が・ あり・まし・た・よ。」◆かつては結婚や就職に関して行われていたが、今ではそのようなことは行われなくなった。

ききおとす【聞き落とす】《動詞・サ行五段活用》 うっかりして、話の一部分を聞き漏らす。「先生・の・ 言()ー・ こと・を・ ききおとさ・ん・よーに・ し・なはれ・よ。」■名詞化=ききおとし【聞き落とし】

ききおぼえ【聞き覚え】《名詞》 ①前に聞いたことがあること。また、その内容。「ききおぼえ・の・ ある・ 声・や・ 思(おも)・たら・ あんた・やっ・た・ん・かいな。」②人から聞いて、記憶や知識として定着させていくこと。「ききおぼえ・で・ 英語・が・ じょうずに・ なっ・た。」

ききおぼえる【聞き覚える】《動詞・ア行下一段活用》 ①前に聞いて話の内容などを覚えている。「あんた・が・ ききおぼえ・とる・ こと・が・ あっ・たら・ 教(おせ)・てー・な。」②他の人から聞いて、知識・技能などを身につける。「ききおぼえ・て・ 英語・が・ ちょっと・ずつ・ わかっ・てき・た。」■名詞化=ききおぼえ【聞き覚え】

ききかえす【聞き返す】《動詞・サ行五段活用》 ①言われたことについて、逆にこちらから尋ねる。「分から・なん・だら・ ききかえし・なはれ。」②前に聞いたものをもう一度聞く。「録音・を・ ききかえし・て・ 確かめる。」■名詞化=ききかえし【聞き返し】

ききぐるしい〔ききぐるしー〕【聞き苦しい】《形容詞》 ①嫌な感じがして、聞いているのが辛い。聞くにたえない。「人・の・ 悪口・は・ ききぐるしー・もん・や。」②言っていることが聞き取りにくい。「周り・の・ 人・が・ 喋っ・とっ・た・さかい・ 前・で・ 話・を・ し・とる・の・が・ ききぐるしー・なー。」⇒ききづらい【聞き辛い】

ききづらい【聞き辛い】《形容詞》 ①言っていることが聞き取りにくい。「声・が・ 小(こも)ー・て・ ききづらかっ・た。」②尋ねることをしにくい。「そんな・ 事情・の・ こと・は・ ききづらい・なー。」⇒ききぐるしい【聞き苦しい】

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2016年9月22日 (木)

奥の細道を読む・歩く(22)

[栃木と鹿沼を通って]②

 

 翌朝。深夜に熊本で震度6強、M6.0の地震があったというニュースを見ながら、宿を出ます。大きな余震が続いているようです。

 大通りを歩いて、蔵の町並みを見ながら、はじめに神明宮に立ち寄ります。栃木のお伊勢さまと書いてあります。地元の商人の信仰を集めた神のようです。境内に、白い布で巻かれた茅の輪があります。本殿から右の方へ回ると、池が広がります。御神庫の建物の前を通って、昨日の近龍寺の近くを通り過ぎます。

 大通りに出て、とちぎ歌麿館の前を通ります。蔵を生かした美術館です。古久磯(こくいそ)提灯店の見世蔵で県の指定有形文化財です。開館時刻の前ですが、係の方のご厚意で中に入れていただきます。「深川の雪」「吉原の花」の参考資料とともに、アメリカのフリーア美術館蔵の歌麿「品川の月」の高精度複製画が掲げられています。この三幅対の名画のことは、いつかNHKテレビの番組で見たように思います。

 栃木市役所の前を通ってから、万町交差点から左に折れてから北に向かいます。嘉右衛門町(かうえもんちょう)重要伝統的建造物群保存地区に入っていきます。江戸時代から商家として繁栄したところで、1842(天保13)の絵図には83軒の店舗の記載があると言います。地区の西側に巴波川が流れ、町並みの真ん中を南北に日光例幣使街道が通っています。岡田嘉右衛門によって開発された新田村を起源とする地域ですが、建物を公開し旧家の宝物が展示されている岡田記念館もあります。そこには「代官屋敷」という看板が下がっています。

 この地域を通り抜けて、例幣使通交差点を右折して。東武鉄道新栃木駅に着きます。

 栃木は、小京都というべきか小江戸と言うべきか、寄り道をして良かったと思える町です。蔵には石の蔵や木造の蔵もありますが、栃木に残る蔵はほとんどが土の蔵です。そのような統一感が落ち着いた町を作っているのかもしれません。巴波川の細い、静かな流れも町に調和しています。

 徳川家康の霊が日光に改葬され、毎年、朝廷からの勅使が日光へ行くのに使ったのが例幣使街道ですが、栃木はその宿場町にもなっています。

 芭蕉は、日光道中壬生通を通って、室の八嶋から、壬生、稲葉一里塚、赤塚一里塚、楡木の追分という道筋を経て鹿沼に入っているようです。栃木へ寄り道して歩いても、大きな迂回にならないはずです。栃木の町も歩いてほしかったとは思いますが、芭蕉の時代にはまだ大きく発展していなかった町なのでしょうか。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (145)    (通算2143回)

日常生活語 「き」①

 

き〔きー〕【木】《名詞》 ①幹が固く、内部の組織も詰まって、比較的に寿命の長い植物。「校庭・の・ 大きな・ きー・は・ 今・も・ その・まま・の・ 場所・に・ 立っ・とる。」②家や家具などを作る材料とするために、あらかじめ切ったりひいたりしてある角材や板など。「きー・で・ 建て・た・ 家・は・ 涼しー・なー。」⇒ざいもく【材木】

き〔きー〕【気】《名詞》 ①その人が心の中に抱いている思いや感情。「そんな・ きー・で・ わし・の・ こと・を・ 見・てくれ・とっ・た・ん・か。」②心の動き。心の持ち方。感情のありさま。気だて。「きー・の・ 良()ー・ 人」「き・の 荒い・ やつ」「きー・が・ 小(こま)い・ 人・や。」③精神の盛んな様子。気力。「き・の・ ない・ 返事・を・ し・やがっ・た。」⇒きもち【気持ち】、こころもち【心持ち】、こんころもち(心持ち)

き〔きー〕【黄】《名詞》 ①赤・青とともに3原色の一つで、レモンや菜の花のような色。「きー・の・ 水仙」②注意しながら進めという意味を表す交通の合図。「信号・が・ きー・に・ 変わっ・た。」〔⇒きいろ【黄色】⇒きしんごう【黄信号】

きあい【気合い】《名詞》 精神を集中した、強い意気込み。また、そのときに発する掛け声。「きあい・を・ 入れ・て・ 逆転しょ・ー。」

ぎいぎい〔ぎーぎー〕《名詞》 細長い円筒形の体で、長い触覚と丈夫な顎を持つ昆虫。「ぶいぶい・は・ いっぱい・ おる・けど・ ぎーぎー・は・ 見つから・へん。」〔⇒かみきりむし【髪切り虫】

きいろ〔きーろ〕【黄色】《名詞》 ①赤・青とともに3原色の一つで、レモンや菜の花のような色。「きーろ・の・ チューリップ」②注意しながら進めという意味を表す交通の合図。「きいろ・や・さかい・ 止まり・なはれ。」〔⇒き【黄】⇒きしんごう【黄信号】〕〕

きいろい〔きーろい〕【黄色い】《形容詞》 レモンや菜の花のような色をしている。「出・た・ばっかり・の・ お月さん・は・ きーろい・なー。」

ぎいん【議員】《名詞》 選挙で選ばれて、国や都道府県や市町村などの議会で、その議事や議決に加わる権利を持つ人。「県会・の・ ぎいん・に・ 当選する。」

きうり(胡瓜)】《名詞》 つるがあり黄色い花が咲き、いぼのある長い円柱形の実を食用にする野菜。「きうり・の・ 酢の物(もん)」「今・で・は・ 年がら年中・ きうり・が・ ある。」〔⇒きゅうり【胡瓜】

きえる【消える】《動詞・ア行下一段活用》 ①光や熱が出なくなる。炎がなくなる。「風・が・ 吹い・て・ 蝋燭・が・ きえ・た。」②今まであったものが、なくなる。ものが見えなくなる。「建て替え・で・ 昔・の・ 校舎・が・ きえ・ても・た。」③今まで感じていたものが感じられなくなる。「よー・ 炊い・たら・ 魚・の・ 臭み・が・ きえ・た。」■他動詞は「けす【消す】」〔⇒けえる(消える)

きおち【気落ち】《名詞、動詞する》 がっかりして、気持ちが弱くなること。「ご主人・が・ 亡くなり・はっ・た・けど・ きおちせ・ん・よーに・ 頑張っ・てください・よ。」

きおん【気温】《名詞》 大気の温度。「今年・の・ 夏・は・ きおん・が・ ごっつー・ 高かっ・た。」

()あう〔きー()あう〕【気()合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに考え方や感じ方が似ていて、気持ちが通じ合う。「きがあう・ 者・ 同士・で・ よー・ 遊び・に・ 行き・まし・た・なー。」「きーあう・ やつ・と・ 遅(おそ)ー・まで・ 飲ん・どっ・てん。」◆「きがあう」という発音を、「きー」と伸ばして言う場合は、格助詞にあたる「が」を省略して「きーあう」と言うことが多い。これは、「き()おもたい」「き()きく」など、後ろの項に挙げる語にも共通する傾向である。◆文脈によっては、「きのあう【気の合う】」となることがある。

きかい【機械】《名詞》 人に代わって、ある仕事を動力によって繰り返し行う仕掛け。「きかい・が・ 入っ・て・ 仕事・が・ 楽・に・ なっ・た。」

きかい【機会】《名詞》 ものごとを行うのに、ちょうどよい時。チャンス。「自分・の・ こと・を・ みんな・に・ 見・てもらう・ 良()ー・ きかい・や。」「東京・へ・ 行く・ きかい・は・ あら・へん。」

きかいあみ【機械編み】《名詞、動詞する》 毛糸などを、手ではなく機械を使って編むこと。また、機械で編んだもの。「きかいあみ・や・けど・ 良()ー・ 品物(しなもん)・や。」■対語=「てあみ【手編み】」

きかいせん【機械船】《名詞》 釣りなどに使う船で、発動機などを搭載しているもの。「きかいせん・で・ べら釣り・に・ 行く。」

きかいたいそう〔きかいたいそー〕【器械体操】《名詞》 鉄棒や平均台や吊り輪など、据え置かれた器具を使ってする体操。「部活動・で・ きかいたいそー・を・ やっ・とる・ねん。」

きがえ【着替え】《名詞、動詞する》 着ているものを取り替えること。また、取り替えるための衣服。「野外活動・に・ 行く・ 時・は・ 何日分・の・ きがえ・が・ 要る・のん。」

きがえる【着替える】《動詞・ア行下一段活用》 着ていた衣服を脱いで、別のものに取り替える。「風呂・に・ 入っ・て・ きがえる。」■名詞化=きがえ【着替え】

()おもたい〔きー()おもたい〕【気()重たい】《形容詞》 よくないことや嫌なことがありそうで、気持ちがすっきりしない。「家内・が・ 入院し・て・ きーがおもとー・て・ 困っ・とり・ます・ねん。」◆文脈によっては、「き()おもたい【気()重たい】」となることがある。

きがかり【気懸かり】《形容動詞や()》 よくない成り行きなどがあったり予想されたりして、気持ちが落ち着かない様子。「明日・の・ 天気・が・ きがかり・や。」〔⇒しんぱい【心配】

()きく〔きー()きく〕【気()利く】《動詞・カ行五段活用》 ①細かいところまで、よく注意が行き届く。「細かい・ こと・に・ よー・ きがきく・ 人・や。」②あか抜けして、洒落ている。「きーきー・た・ 靴・が・ 一足・も・ ない・ねん。」◆文脈によっては、「きのきく【気の利く】」となることがある。

きがく【器楽】《名詞》 楽器を使って演奏する音楽。「歌う・ こと・より・も・ きがく・が・ 好きや。」

きがけ【来がけ】《名詞》 どこかから来る途中。「きがけ・に・ 雨・は・ まだ・ 降っ・とら・なんだ。」〔⇒きしな【来しな】

きかす【効かす、利かす】《動詞・サ行五段活用》 ①期待される方向に、効果や効能や特性などを発揮させる。「ブレーキ・を・ きかす。」②能力、働き、心配りなどを働かせる。「周り・に・ 気・を・ きかし・て・ 愛嬌・を・ ふりまく。」■自動詞は「きく【効く、利く】」

きかす【聞かす】《名詞・サ行五段活用》 ①話などを読んで、理解させる。「童話・を・ 読ん・で・ きかす。」②話してわからせる。納得させる。「わかりやすーに・ 子ども・に・ 言()ー・て・ きかす。」

()すむ〔きー()すむ〕【気()済む】《動詞・マ行五段活用》 満足して気持ちが落ち着く。納得した思いになる。「あんた・の・ きーがすむ・まで・ 好きな・よーに・ し・たら・ えー・ねん。」◆文脈によっては、「きのすむ【気の済む】」となることがある。

きがせく〔きーがせく〕【気が急く】《動詞・カ行五段活用》 先を急ぐような気持ちになって、いらいらして気をもむ。そのことが実現するようにと思って、気をもんで、落ちつきを失う。「負け・たら・ あかん・(と・) きーがせい・た。」◆文脈によっては、「きのせく【気の急く】」となることがある。〔⇒あせる【焦る】、せく【急く】、せける【急ける】

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2016年9月21日 (水)

奥の細道を読む・歩く(21)

ドレミファそら日記()     2016年4月15

 

0740分 東横イン・小山駅東口Ⅰを出発。

0815分 JR両毛線踏切を渡る。

0835分 喜沢の追分。左折。日光道壬生通り(県道18)へ入る。

0850分 日光道中西一里塚。

0925分 姿川、半田橋。川の一帯に菜の花。

0930分 麦畑をそよがせる強い風。

0950分 飯塚の宿場。

1000分 摩利支天塚古墳。台林寺へ登る。

1035分 琵琶塚古墳。発掘調査中。(1050)

1055分 飯塚三十五号墳。

1100分 台林寺。

1110分 飯塚一里塚。

1125分 甲塚古墳。

1125分 下野国分寺跡。(1130)

1140分 下野市に入る。

1150分 花見ヶ丘交差点。左折。

1155分 蓮華寺。(1215)

      昼食(おにぎり)を食べる。

1220分 栃木市に入る。

1225分 思川、大光寺橋。(1240)

      加藤さん、スケッチ

1325分 室の八嶋・大神神社。(1435)

      加藤さん、スケッチ

1455分 東武鉄道・野州大塚駅に着く。

1520分 東武鉄道・宇都宮線、野州大塚駅発。普通・栃木行。

1530分 栃木駅着。

1545分 加登屋旅館に着く。

1600分 加登屋旅館を出発。散策。

1610分 瀬戸河原公園から、巴波川に沿った道。

1635分 横山郷土館の前。

1640分 山本有三生誕地、ふるさと記念館前。

1645分 近龍寺。山本有三の墓。(1650)

1740分 加登屋旅館に帰る。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (144)    (通算2142回)

日常生活語 「か」35

 

かんづめ【缶詰】《名詞》 ①加工した食品を缶に入れ、加熱や殺菌などをした上で、空気を抜いて長持ちするようにしたもの。「鮪・の・ かんずめ・を・ 開ける。」②人を拘束して一定の場所に閉じこめること。また、閉じこもること。「事故・が・ あっ・て・ 電車・の・ 中・で・ かんずめ・に・ なっ・た。」

かんてき《名詞》 ①土や鉄で作った、持ち運びのできる小さな炉。七輪。「かんてき・で・ 焼い・た・ 秋刀魚・は・ 美味い・ぞー。」②短気で怒りっぽい人。癇癪持ちの人。「また・ かんてき・が・ 怒り出し・た。」⇒こんろ【焜炉】

かんてん【寒天】《名詞》 ゼリー状の食品を作るのに使うための、テングサなどの煮汁を固めて、低温で凍らせ乾燥させたもの。また、それを水に戻してから煮て、さらに冷やして固めたもの。「蜜豆・に・ 入っ・とる・ かんてん」

かんでん【感電】《名詞、動詞する》 電流が体の中を流れて、衝撃を受けること。「びりびりっと・ かんでんし・て・ びっくりし・た。」

かんでんち【乾電池】《名詞》 ①薬、金属、光などの働きによって、電流が起こるようにしてある仕掛けで、簡単に持ち運びできるもの。「ラジオ・の・ かんでんち・が・ 切れ・ても・た。」②それを電源とする、持ち運びできる電灯。「暗い・さかい・ かんでんち・を・ 持っ・ていき・よ。」〔⇒でんち【電池】⇒かいちゅうでんとう【懐中電灯】、かいちゅうでんき【懐中電気】、かいちゅうでんち【懐中電池】

かんとうだき〔かんとーだき、かんとだき〕【関東炊き】《名詞》 こんにゃく、芋、卵、はんぺん、がんもどきなどを煮込みにしたもの。「秋・の・ 祭り・の・ 時・に・ 食う・ かんとだき・は・ 美味い・なー。」〔⇒おでん(お田楽)

かんとく【監督】《名詞、動詞する》 全体についての指図や取り締まりなどをすること。また、下の者に対してそのようなことをする人。「高校野球・の・ かんとく・を・ 務める。」「お前・は・ 仕事・を・ せ・んと・ みんな・の・ かんとくし・とる・ん・か。」◆仕事を懸命にしない人のことを揶揄して言うこともある。

かんな【鉋】《名詞》 材木の面を削って平らにする道具。「かんな・で・ 板・を・ 削る。」

かんなくず【鉋屑】《名詞》 材木の面を平らにするために削ってできる、板のごく薄いもの。「くるくる・ 巻い・た・ かんなくず」

かんにん【堪忍】《名詞、動詞する》 過ちや罪を咎めないですませること。怒りを抑えて人を許すこと。「腹・が・ 立っ・とー・か・も・ しれ・ん・けど・ かんにんし・たっ・て・な。」〔⇒かんべん【勘弁】動詞=こらえる【堪える】、ゆるす【許す】

かんぬき【閂】《名詞》 観音開きの門の戸をしっかり締めるために、戸の内側で横に差し渡す木。「かんぬき・を・ おろす。」

かんぬし【神主】《名詞》 神社に仕えて、神を祀ることを任務とする人。「家・(を・) 建てる・ 時、かんぬしさん・に・ お祓い・を・ し・てもらう。」◆「かんぬしさん【神主さん】」が「かんぬっさん」という発音になることがある。

がんねん【元年】《名詞》 年号が変わった、その初めの年。「昭和・の・ がんねん・に・ 生まれ・た。」

かんのあけ【寒の明け】《名詞》 暦の上で、冬の最も寒い時期が終わること。立春になること。「かんのあけ・に・ なっ・た・けど・ まだ・ 寒い・なー。」■対語=「かんのいり【寒の入り】」

かんのいり【寒の入り】《名詞》 暦の上で、冬の最も寒い時期になること。小寒になること。「かんのいり・に・ なっ・て・ 朝晩・ 震え・まん・なー。」■対語=「かんのあけ【寒の明け】」

かんのんさん【観音さん】《名詞》 ①情け深く、人を苦しみから救ってくれるという仏さん。また、その仏像。「かんのんさん・を・ 拝む。」「かんのんさん・に・ 線香・を・ 立てる。」②その仏さんを祀るお堂。「毎朝・ かんのんさん・を・ 掃除する。」

かんぱい【乾杯】《名詞、動詞する》 その会の参加者が、お祝いの気持ちを込めたり、互いの健康や成功などを祈ったりして、杯を上げて酒を飲み干すこと。「わし・は・ アルコール・を・ 飲ま・れ・へん・さかい・ ジュース・で・ かんぱいし・ます・わ。」

がんばる【頑張る】《動詞・ラ行五段活用》 ①困難に負けずに一生懸命に取り組む。辛抱して努力し続ける。「がんばっ・て・ 合格し・てください・ね。」②ひとつの場所から動かない。「ここ・で・ がんばっ・て・ 釣る・ぞ。」③どこまでも自説を曲げない。頑固さを貫き通す。「そない・に・ がんばら・んと・ 他・の・ 人・の・ 気持ち・も・ 考え・てやっ・てください。」⇒きばる【気張る】

かんばん【看板】《名詞》 宣伝や広告のために、店の名前、商品名、催し物の内容などを書いて、人目につくところに出しておくもの。「明日・から・ 大売り出し・や・ 言()ー・て・ かんばん・に・ 書い・てある。」

かんパン〔かんぱん〕【乾  ポルトガル語pao】《名詞》 保存用や携帯用として、味をつけずに、小さく固く焼いたビスケットに似た食べ物。「戦争中・は・ かんぱん・の・ 配給・が・ あっ・た。」

かんびょう〔かんびょー〕【看病】《名詞、動詞する》 病人や怪我人に付き添って世話をすること。「親・の・ かんびょー・を・ する。」

かんぴょう〔かんぴょー〕【干瓢】《名詞》 夕顔の実を細長く紐のようにむいて干した食べ物。「巻き寿司・に・ 使う・ かんぴょー・を・ 甘ー・に・ 炊く。」

かんぶつ【乾物】《名詞》 野菜や海藻や魚などを干して長期保存できるようにした食べ物。「土産・に・ かんぶつ・を・ 買()ー・てくる。」

かんべん【勘弁】《名詞、動詞する》 過ちや罪を咎めないですませること。「そんな・ 言い訳・を・ し・たっ・て・ かんべん・は・ でけ・へん。」〔⇒かんにん【堪忍】動詞=こらえる【堪える】、ゆるす【許す】

かんぽうやく〔かんぽーやく〕【漢方薬】《名詞》 主として中国から伝わり、草の根や木の皮などから作る薬。「かんぽーやく・の・ 風邪薬」

かんむり【冠】《名詞》 国王や優勝者などが頭にかぶるもの。「マラソン・で・ 優勝し・た・ 人・が・ かんむり・を・ 被せ・てもらい・よる。」

かんめ【貫目】《名詞、助数詞》 ①重いこと。また、その程度。「どの・ぐらい・の・ かんめ・に・ なる・ん・やろ。」②尺貫法で重さを表す単位であり、1貫はおよそ3.75キログラムの重さ。「魚・が・ よー・ 釣れ・て・ 1かんめ・も・ あっ・た。」◆②は、1貫、2貫と数えるときに「かんめ【貫目】」という言い方をすることがある。⇒おもたさ【重たさ】、おもさ【重さ】、おもみ【重み】、めかた【目方】⇒かん【貫】

かんゆ【肝油】《名詞》 滋養強壮剤などとして使う、魚の肝臓からとった油。「昔・ 飲ん・だ・ こと・が・ ある・けど・ 今・でも・ かんゆ・は・ 売っ・とる・ん・かいなー。」

かんり【管理】《名詞、動詞する》 ものごとを取り締まったり、望ましい状態に保ったりすること。「アパート・を・ かんりする・ 人」

かんれき【還暦】《名詞》 満で60歳、数え歳で61歳になった年齢。干支が一回りして、めでたいとされる年齢。「今・の・ 人・は・ かんれき・や 言()ー・ても・ みんな・ 元気な・ もん・や・なー。」

かんろく【貫禄】《名詞》 その地位や年齢にある人にふさわしいと考えられる、身に備わった威厳や重み。「腹ぼて・で・ かんろく・の・ ある・ 人・や。」「背ー・は・ 低い・けど・ かんろく・の・ つい・た・ 話し方・を・ し・て・ みなん・を・ ひっばる・ 力・が・ ある。」

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2016年9月20日 (火)

奥の細道を読む・歩く(20)

[栃木と鹿沼を通って]①

 

 「奥の細道」の本文は、室の八嶋の次は、日光山の麓となっています。けれども、「曾良随行日記」の廿九日の記録には、室の八嶋の後、壬生、楡木を経て鹿沼に向かったことが書かれています。記事には、

 

 ニれ木ヨリ鹿沼へ一リ半。

 (昼過ヨリ曇。)同晩、鹿沼ニ泊ル。

 

とあります。

 室の八嶋も今では栃木市に含まれていますが、栃木市は蔵の町として知られ、小京都とか小江戸とか言われています。私たちは栃木の駅前に泊まって、栃木と鹿沼の2つの町を歩くことにします。

 室の八嶋の西参道を出て、東武鉄道・宇都宮線の野州大塚駅まで歩いて、栃木行の電車に乗ります。駅前の旅館に着いて荷物を置いてから、栃木市内を歩きます。例幣使街道の宿場町として、また舟運で栄えた町です。

 巴波(うずま)川の流れの上には可愛らしい鯉のぼりが掲げられ、それが行けども終わることなく続きます。その数は何千という単位でしょう。元の木材回漕問屋の蔵の黒い板塀が続くところなどもあって、落ち着いた空気が流れています。この川には遊覧船が運航されているようですが、時刻が遅くなったからでしょうか、出会いませんでした。

 川に沿って歩いていくと、横山郷土館などがあります。「庭園のしだれ桃が見頃を迎えております」という貼り紙もありますが、通り過ぎていきます。

 そろそろ折り返そうと思って右に曲がっていくと、「山本有三生誕の地」という碑のあるところへ出ました。土蔵づくりの山本有三ふるさと記念館があります。最終入館時刻というのを過ぎてしまっています。久しぶりに名前を思い出し、かつて読んだ本の筋書きも登場人物も忘却の彼方ですが、「路傍の石」「波」「真実一路」などの書名が頭を去来します。近龍寺にある墓に参りますと、山本有三の言葉として、「動くもの砕けるものの中に動かないもの砕けないものが大きくからだに伝わってくる」というのが刻まれ、「右 無事の人より 友人・土屋文明抄す」とありました。

 私たちの中学・高校時代には、ある程度共通した文学作品を互いに読んでいましたが、このごろはその傾向が薄らいでいるように思います。そのくせ、現在の高等学校で読む古典作品の書名は、教科書が違い、採録箇所が違っても、共通した作品を読んでいるのは不思議な現象です。

 栃木の町の散策は、あちこちに蔵の町らしい建物を見ながら宿に帰ります。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (143)    (通算2141回)

日常生活語 「か」34

 

 

かんじ【幹事】《名詞》 団体や集団の中心になって業務を行ったり、仲間の世話をしたりする役の人。「忘年会・の・ かんじ・が・ 当たっ・ても・た。」

がんじき《名詞》 落ち葉やごみなどを掻き集めるのに使う、先端を曲げた竹をゆるやかな扇形に並べて付けた道具。熊手。「小学校・の・ 頃・は・ 日曜・に・ なっ・たら・ がんじき・ 持っ・て・ みんな・で・ 道・を・ 掃除し・た。」◆もともとは、竹でできているものを指して言ったが、現在では金属製のものも作られている。

がんじつ【元日】《名詞》 一月一日。年が改まった日。国民の祝日の一つで、1月1日の、年のはじめを祝う日。「がんじつ・に・ 初詣・に・ 行く。」〔⇒がんたん【元旦】

かんしゃ【感謝】《名詞、動詞する》 自分に対する親切や好意をありがたいと思う気持ち。相手に向かって、ありがたいと思う気持ちを表すこと。ありがたいと感じて礼を述べること。「親・に・ かんしゃし・て・ ご飯・を・ 食べ・なはれ。」

かんじゃ【患者】《名詞》 病気や怪我で治療を受ける人。「今日・の・ 病院・は・ かんじゃ・が・ 多かっ・た・なー。」

がんしょ【願書】《名詞》 何らかの許可を得るために作成して提出する書類。受験などの意志を表明して、必要事項を書き記して提出する書類。「入学・の・ がんしょ・を・ 提出する。」

かんじょう〔かんじょー〕【勘定】《名詞、動詞する》 ①金銭やものの数量を計算したり、加減乗除などをしたりすること。数を一つ一つ取り上げて言うこと。また、金銭やものの数量を数えたり、加減乗除などをしたりすること。「参加者・の・ 人数・を・ かんじょーする。」②支払うべき合計金額を決めること。また、それを支払うこと。「宴会・の・ かんじょー・を・ 払う。」③後に起こるであろうことに対して、前もって考慮しておくこと。「地震・や・ 火事・の・ こと・も・ かんじょーし・て・ 計画・を・ 立てる。」〔⇒けいさん【計算】①②⇒さんよう【算用】⇒そろばん【算盤】(動詞)⇒かぞえる【数える】

がんじょう〔がんじょー〕【頑丈】《形容動詞や()》 ①体ががっしりしていて強い様子。「がんじょーな・ 体格・や・けど・ 負けん気・が・ 足ら・ん・ので・ 弱い・なー。」②ものががっしりして壊れそうにない様子。「がんじょーな・ 箱」■対語=「きゃしゃ【華奢】」〔⇒じょうぶ【丈夫】

かんじる【感じる】《動詞・ザ行上一段活用》 ①見たり聞いたり触ったりなどして、ある思いを受ける。「部屋・が・ 寒い・と・ かんじる。」②心に思う。考えを心に抱く。印象を持つ。「わし・が・ 間違(まちご)・とっ・た・と・ かんじる。」「あいつ・に・は・ 親しみ・を・ 感じる。」■名詞化=かんじ【感じ】

かんしん【感心】《形容動詞や()、動詞する》 行動や態度や状態などが立派であると深く感じ入る様子。素晴らしいと思って心が動かされる様子。「わかりやすい・ 話し方・を・ する・ 人・や・なー・と・ かんしんする。」

かんじん【肝腎、肝心】《形容動詞や()》 何かをすることにおいて、特に大事であるという様子。最も重要である様子。「自分・から・ 進ん・で・ する・ こと・が・ かんじんな・ん・や。」

かんせい〔かんせー〕【完成】《名詞、動詞する》 ものごとがすっかりできあがること。「夏休み・の・ 宿題・が・ かんせーし・た。」

かんせつ【関節】《名詞》 2つの骨と骨とが、自由に動けるように連結しているところ。「かんせつ・が・ 痛む。」

がんぜない【頑是無い】《形容詞》 幼くて、ものの道理が分からない。幼くて、聞いて判断したり納得したりすることがない。「がんぜない・ 子ども・なん・や・から・ 無茶な・ こと・を・ さし・たら・ あか・ん。」

かんぜん【完全】《名詞、形容動詞や()》 足りないところや欠けたところがない様子。必要な条件をすべて満たしている様子。「人間・なん・や・さかい・ かんぜんな・ こと・は・ できる・もん・や・ない。」

がんそ【元祖】《名詞》 あるものごとを最初に始めた人。創始者。「明石・の・ 玉子焼き・の・ がんそ・や・と・ 言う・ 店・へ・ 行っ・た。」「インスタントラーメン・の・ がんそ」

かんそう〔かんそー〕【感想】《名詞》 ものごとに対して、心に思いや考えを持つこと。また、思ったり考えたりした内容。「あの・ 映画・の・ かんそー・は・ どー・です・か。」

かんそう〔かんそー〕【乾燥】《名詞、動詞する》 水分がなくなって、空気やものが乾いていること。空気やものを乾かすこと。「冬・に・ なっ・て・ 空気・が・ かんそーし・て・ 喉・が・ からからや。」

かんぞう〔かんぞー〕【肝臓】《名詞》 腹の右上にあって、消化を助けたり、血液中の毒物を壊したりする器官。「酒・を・ 飲み過ぎ・て・ かんぞー・を・ 悪ー・ し・た。」

かんそうぶん〔かんそーぶん〕【感想文】《名詞》 見たり聞いたり読んだりした内容に対して、思ったり考えたりしたことを書き綴った文章。「読書・の・ かんそーぶん・が・ 宿題・に・ なっ・とる・ねん。」

かんそく【観測】《名詞、動詞する》 自然物や自然現象などの様子を観察したり測定したりして、変化の様子などを調べること。「ガラス・に・ 煤・を・ 塗っ・て・ 日食・の・ かんそく・を・ する。」

がんた(蟹太)】《名詞》 堅い甲羅で覆われて、一対のはさみと四対の足を持ち、横歩きをする動物。「赤爪・の・ がんた・が・ 歩い・とる。」〔⇒かに【蟹】、がに()、がんがん(蟹蟹)

がんたい【眼帯】《名詞》 目やその周りが病気や怪我になった時に、ガーゼなどで目の上を覆うようにしたもの。「がんたい・(を・) 付け・たら・ 歩きにくい・わ。」

かんたん【簡単】《形容動詞や()》 ①ものごとをきわめて容易に行う様子。込み入っていなくて、わかりやすい様子。「かんたんに・ 解ける・ 問題」②手間をかけずに行われる様子。単純ではっきりしている様子。「かんたんな・ 仕事・や・さかい・ 覚えやすい。」「もっと・ かんたんに・ 説明し・てください。」⇒やすやす【易々】

がんたん【元旦】《名詞》 一月一日の朝。年が改まった日。「がんたん・に・ 神社・に・ お詣りする。」〔⇒がんじつ【元日】

かんだんけい〔かんだんけー〕【寒暖計】《名詞》 気温を計って、寒さや暖かさの度合いを調べる器具。「かんだんけー・が・ 30度・を・ 超え・とる。」◆「おんどけい【温度計】」は新しく使うようになった言葉である。〔⇒おんどけい【温度計】

かんち《名詞》 ①視覚に障害がある人。盲目の人や、片目が見えにくい人。「かんち・の・ 人・の・ 手・を・ 引ー・たげ・た。」②片目の人。眼帯をつけて片目である状態の人。「今日・は・ かんち・や・さかい・ 気ーつけ・て・ 歩こ・ー。」③ものがよく見えていないこと。ものの考え方に偏りがあること。「あの・ 時・は・ 寝起き・で・ かんち・やっ・てん。」〔⇒めかんち【目かんち】

かんちがい【勘違い】《名詞、動詞する》 なにかの原因で、ある事柄について誤って思い込むこと。思い違いをすること。「かんちがいし・て・ 1日・ 早(はよ)ー・に・ 行っ・ても・た。」

かんちゅう〔かんちゅー〕【寒中】《名詞》 小寒から大寒を経て、立春の前日までの間で、一年で一番寒い期間。「かんちゅー・の・ 見舞い状」

かんちょう〔かんちょー〕【浣腸】《名詞、動詞する》 栄養分を補給したり便通を促したりするために、肛門から薬液を注入すること。「便秘・や・さかいに・ かんちょーする。」◆両手を組み合わせて、左右の人差し指を前に突き出して、人のお尻を突こうとする、「かんちょう【浣腸】」という子どもの遊びもあった。

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2016年9月19日 (月)

奥の細道を読む・歩く(19)

室の八嶋

 

 「室の八嶋に詣す。同行曾良が曰『此神は木の花さくや姫の神と申て、富士一躰也。無戸室に入て焼給ふちかひのみ中に、火々出見のみこと生れ給ひしより、室の八嶋と申。又煙を読習し侍もこの謂也』。将、このしろといふ魚を禁ず。縁起の旨、世に伝ふ事も侍し。」

 芭蕉は、曾良の言として縁起を紹介しているだけで、室の八嶋の実景についての記述がありません。ここには、木の花さくや姫と、火々出見のみこととの2柱の名があります。神社が社殿に掲出している「ご祭神」には6柱の名が挙げられています。天照大御神(あまてらすおおみかみ)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめみこと)、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)、瓊々杵命(ににぎのみこと)、彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)、大山祇命(おおやまつみのみこと)です。

 木花咲耶姫命は子育て・安産・婦人の守護神のようで、瓊々杵命の妻です。彦火々出見命は、その二人の長男で、神武天皇の祖父にあたります。

 このしろを禁じることについても理由は書かれていません。このしろというのは、鮨の材料などになる「こはだ」という魚ですが、この魚を焼くと、煙は人を焼く臭いに似ているので嫌ったと言われます。また、このしろは「子の代」と書いたり「この城」と書いたりできるので、「この城を食べる」ということで嫌ったという言い伝えもあるようです。

 室の八嶋は、写真などから見て、じめじめした湿地に小さな社が点在しているのではないかと思っていましたが、違いました。

 大神神社の一隅が池になって水がたたえられて、それぞれに小さな社が祀られています。筑波神社、天満宮、鹿島神社、雷電神社、浅間神社、熊野神社、二荒神社、香取神社の順に一巡します。きちんと整備されているのが驚きです。

 室の八嶋の傍らに句碑があります。

 

  いと遊に 結びつきたる 煙かな

 

 これは「曾良随行日記の」の「俳諧書留」に記されています。

 「いと遊(糸遊)」は陽炎(かげろう)のことです。煙で名高い室の八嶋では、陽炎にも煙が結びついて見えることだ、という意味です。室の八嶋では煙を詠むのが慣わしだと言っても、芭蕉の目には煙は見えず、想像上のものだったのでしょう。芭蕉はこの句に満足せず「奥の細道」には採り上げなかったのでしょうが、曾良が書き留めておいたもので、それが碑になっているのです。

 古来、歌枕の地として名高い室の八嶋ですから、いくつもの歌碑が建っています。碑面は古びて読みとれませんが、そばに立っている説明板によれば「下野や室の八嶋に立つけぶり思ひありとも今こそは知れ」(詠み人知らず、古今六帖)と「いかでかは思ひありとは知らすべき室の八嶋のけぶりならでは」(藤原実方)という歌碑のようです。また、別の所に「絶えず炊く室の八嶋の煙にもなを立ち勝る恋もするかな」(源崇宇)の歌碑もあります。いずれも煙を詠んで詠み込んでいます。

 社務所は無人で、書かれている番号に電話をしても出てもらえず、朱印をもらえなかったのは残念なことでした。ほとんど訪れる人のいない境内で、加藤さんはスケッチの筆を走らせ、私もゆっくりとした時間を過ごさせてもらいました。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (142)    (通算2140回)

日常生活語 「か」33

 

かんがえもん【考え物】《名詞》 よく考えなければならない物事。判断に迷う事柄。「どっち・を・ 買う・か・ かんがえもん・や・なー。」

かんがえる【考える】《動詞・ア行下一段活用》 ①経験や知識をもとにして、頭を働かせてあれこれと思い、判断する。ものごとに筋道を立てて思いはかる。「自分・の・ 頭・で・ かんがえ・なはれ。」②新しい方法や技術などを生み出す。「テレビ・を・ 初めて・ かんがえ・た・ 人」■名詞化=かんがえ【考え】

かんかく【間隔】《名詞》 ものとものとの間の、時間や空間のへだたり。「1メートル・の・ かんかく・で・ 縦・に・ 並び・なさい。」「出発する・ かんかく・を・ 開ける。」「1か月・の・ かんかく・で・ 散髪屋・に・ 行く。」

がんがら《名詞》 頭が大きく背ひれや胸ひれが目立っている、磯にすむ魚。カサゴ。「がんがら・を・ 手・で・ つかん・だら・ 痛い・ぞ。」◆関西では「がしら」という名が広く使われている。

かんからかん《形容動詞や()》 ①喉の水分が無くなって乾ききっている様子。「喉・が・ かんからかんや・さかい・ 水・が・ 飲み・たい。」②池や川や田畑などに水がなく、土が乾ききっている様子。「庭・の・ 土・が・ かんからかんに・ 乾い・ても・とっ・た・さかい・ 水・を・ 撒い・た。」〔⇒からから〕

かんからぼし【かんから干し】《形容動詞や()、名詞》 ①日光に長時間あたって、水分が乏しくなっている様子。また、そのようになったもの。「みみず・が・ かんからぼしに・ なっ・て・ 死ん・どる。」②日光が強く当たっているところにいる様子。「かんからぼしで・ 仕事し・た。」〔⇒かんかんぼし【かんかん干し】⇒ひんがらぼし【ひんがら干し】

カンガルー〔かんがるー〕【英語=kangaroo】《名詞》 強い後ろ脚が跳躍するのに適し、出産直後は母親の袋の中で育てられる、オーストラリアなどの草原にすむ草食動物。「動物園・の・ かんがるー・が・ ぴょこびょこ・ 跳ん・どる。」

かんかん【缶々】《名詞》 ブリキやアルミなどで作った、円筒形などになっている入れ物。「かんかん・に・ 穴・を・ 開け・て・ 紐・を・ 通し・て・ 下駄・みたいに・ し・て・ 遊ぶ。」「ビール・の・ かんかん」◆「かん【缶】」とも言うが、「かんかん【缶々】」と言う頻度が高い。ただし、比較的小さなものについて言うのであって、大きなドラム缶などには使わない。〔⇒かん【缶】

かんかん【看貫】《名詞》 ものを台に載せて、分銅を用いて重さを測定する秤(はかり)。ものを台に載せて、時計の文字盤のように回転する目盛りを読んで重さを測定する秤。「体重・を・ かんかん・で はかる。」「かんかん・に・ のっ・て・ 目盛り・を・ 読む。」

かんかん《形容動詞や()》 ①激しく怒っている様子。「お前・の・ こと・で・ 親父・が・ かんかんに・ なっ・とる・ぞ。」②物事に専念している様子。「かんかんに・ なっ・て・ 仕事し・たら・ 体・ 壊す・ぞ。」③日の光が強く当たったり、炭火が勢いよくおこっている様子。「朝・から・ かんかんに・ 照っ・とる。」

かんかん《副詞と》 金属や石などがぶつかって、堅い感じの音を出す様子。また、その音。「鐘・を・ かんかんと・ たたく・」

がんがん(蟹蟹)】《名詞》 堅い甲羅で覆われて、一対のはさみと四対の足を持ち、横歩きをする動物。「見・てみ、がんがん・が・ 歩い・とる・よ。」◆幼児語。〔⇒かに【蟹】、がに()、がんた(蟹太)

かんかんでり【かんかん照り】《名詞、形容動詞や()》 日光が強く当たっている様子。「かんかんでり・や・さかい・ 帽子・ 着ていき・なはれ。」

かんかんぼし【かんかん干し】《形容動詞や()、名詞》 ①日光に長時間あたって、水分が乏しくなっている様子。また、そのようになったもの。「水・を・ やる・の・を・ 忘れ・た・さかい・ かんかんぼしに・ なっ・て・ 枯れ・ても・とー。」「茄子(なすび)・の・ 木ー・が・ かんかんぼしに・ なっ・とる。」②日光が強く当たっているところにいる様子。「かんかんぼしで・ 歩い・たら・ あか・ん・さかい・ 帽子・を・ かぶっ・ていき・なはれ。」〔⇒かんからぼし【かんから干し】⇒ひんがらぼし【ひんがら干し】

かんきり【缶切り】《名詞》 缶詰のふたを切り開く道具。「かんきり・で・ 手ー・ 切っ・た。」

かんけい〔かんけー〕【関係】《名詞、動詞する》 ①ものごとがつながりを持ったり、影響し合ったりすること。また、そのつながりや影響。「あいつ・も・ 何・か・ かんけーし・とる・ はず・や。」「天気・の・ かんけー・で・ 今日・は・ 中止・に・ する。」②人と人とのつながりや間柄。「親子・の・ かんけー・が・ ちょっと・ 良ー・ない。」

かんげい〔かんげー〕【歓迎】《名詞、動詞する》 新しく加わる人やものごとを喜んで迎えること。「新入り・の・ 人・の・ かんげー・の・ 会・を・ する。」

かんげいこ〔かんげーこ〕【寒稽古】《名詞》 厳冬期に、運動や武道などをして、体を鍛えること。「この頃・は・ かんげーこ・を・ する・ 学校・が・ 少(すけ)のー・ なっ・た。」

かんけいない〔かんけーない〕【関係ない】《形容詞》 ①ものごとのつながりや影響がない。「わし・は・ あの・ 事件・と・ かんけーない。」「明日・の・ 天気・は・ 台風・と・ かんけーない。」②人とのつながりや間柄としては無縁である。「同じ・ 苗字・や・けど・ あの・ 家・と・は・ かんけーない・ねん。」

かんげき【感激】《名詞、動詞する》 心に強く感じて、気持ちが強く動かされること。心を強く打たれて、感情が高まること。「映画・を・ 見・て・ かんげきし・て・ 涙・が・ こぼれ・た。」「感謝・ かんげき・ 雨・ 霰(あられ)・や。」

かんご【看護】《名詞、動詞する》 病人や怪我人の手当や世話をすること。「夜中・も・ かんご・で・ 付き添ー・とっ・てん。」

がんこ【頑固】《形容動詞や()》 人の言うことを受け入れず、自分の考えや立場を貫こうとする様子。「ほんまに・ がんこな・ おっさん・や。」

かんこう〔かんこー〕【観光】《名詞、動詞する》 ふだんは接することがない、景色の良いところや、名所旧跡などを見て回ること。「連休・に・ 九州・の・ かんこー・を・ し・ょー・と・ 思(おも)・とる。」

かんごふ【看護婦】《名詞》 医者の手助けや、病人の世話を仕事にしている女性。「優しー・ かんごふさん・が・ 面倒み・てくれる・から・ ありがたい。」◆この仕事に携わる男性も増えて、「かんごし【看護士】」という言葉も定着しつつある。女性に対しても「かんごし」と言うようにもなった。

かんざし【簪】《名詞》 女の人が着物を着たときに、髪に挿す飾り物。「きらきらし・た・ かんざし・を・ 挿す。」

かんさつ【観察】《名詞、動詞する》 ものごとのありのままの姿や状況を、注意深く見ること。「病気・の・ 具合・を・ かんさつする。」

かんさつ【鑑札】《名詞》 役所や学校や組合などが、特定の行為や営業を許可したことを示す札や書き付け。「学校・から・ 貰(もろ)ー・た・ 自転車・の・ かんさつ」

かんじ【感じ】《名詞》 ①見たり聞いたり触ったりなどして、心や体に受けるもの。「ざらざらし・た・ かんじ・が・ する。」②心に思うこと。心に抱く考え。印象。「かんじ・の・ 良()ー・ 人」

かんじ【漢字】《名詞》 中国で生まれ、日本でも使っている表意文字。「かんじ・の・ 書き取り・を・ する。」

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2016年9月18日 (日)

奥の細道を読む・歩く(18)

[小山から室の八嶋へ]②

 

 『曾良随行日記』によれば、三月廿九日の記録に、

 

 (此間姿川越ル。)飯塚ヨリ壬生ヘ一リ半、飯塚ノ宿ハヅレヨリ左ヘキレ、(小クラ川)川原ヲ通リ川ヲ越、ソウシヤガシト云船ツキノ上ヘカヽリ、室ノ八嶋ヘ行。(乾ノ方五町バカリ、毛武ト云村アリ。)スグニ壬生ヘ出ル。

 

とあります。小クラ川(小倉川)は思川の支流です。

 私たちは前述のように、西一里塚、飯塚宿の跡、琵琶塚古墳、飯塚一里塚とたどり歩いてきました。

 飯塚一里塚から10分余り歩くと、下野国分寺跡があります。奈良時代に全国60余か所に建てられた国立寺院の跡地が整備されて広がっています。森の手前の草地に黄色い花が広がっています。木々も植えられて白い花、赤い花が咲いています。一画に甲塚古墳があります。

 進んでいく道路にしばらく古木の並木が続きます。花見ヶ岡という交差点を左折して、蓮華寺で正午です。人気のない境内で、買っておいたおにぎりを食べます。

 寺の近くに大光寺橋があり、思川を渡ります。ここで加藤さんはスケッチをします。新しい橋のそばに古い橋が残されていますが通行禁止です。思川はこのあたりでは流れがゆったりとしていて、河原が広がっています。日光の方角の山々がきれいに見えます。

 大光寺橋から西に向かい、しばらくして北に折れて、大神(おおみわ)神社に向かいます。田圃が広がる中に道が縦横に延びている感じで、「遙に一村を見かけて行く」(奥の細道の那須の記述)というにふさわしい様子で、室の八嶋・大神神社に近づいていきます。

 小山から室の八嶋まで、退屈している暇がないような道のりでした。室の八嶋はもともとは惣社村でしたが、現在は栃木市内になっています。

 貝原益軒の書いた『東路記』に、「日光より上州倉加野迄の路を記す」という章があって、そこには次のような記述があります。(岩波書店『新日本古典文学大系』の『東路記・己巳紀行・西遊記』から引用します。)

 

 金崎より室の八嶋に行には、合戦場へゆかずして左の方へ一里半ゆけば、惣社村あり。其村に林有。林の内に惣社太明神有。是、下野の惣社なり。其社の前に、室の八嶋有。小嶋のごとくなるもの、八あり。其まはりはひきくして、池のごとし。今は水なし。嶋の大さ、いづれも方二間ほど有。其嶋に杉少々おひたり。室の八嶋、古歌に多くよめる名所なり。嶋のまはりの池より、水気の烟のごとく立けるを賞翫しけるなり。其村の人あまたに問しに、「今は水なき故、烟もなし」といへり。わづかなる処なり。此地は、日光より小山に出る道の、壬生と云所にちかし。壬生、室八嶋より、平柳と云所を通りて橡木へ出る。金崎よりとち木へ行に、合戦場を通らずして室の八嶋へよるは、半里ばかりのまはりなり。

 

 延喜式神名帳にある下野国一の宮が大神神社で、室の八嶋として古歌に多く詠まれていますが、「今は水なき故、烟もなし」という記述が、時の流れを感じさせます。

 大神神社は、大和の大神神社(大三輪神社)の神を迎えて祀ったので、同じ名で呼ばれていると言います。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (141)    (通算2139回)

日常生活語 「か」32

 

かわほりじょうき〔かわほりじょーき、かーほりじょーき〕【川掘り蒸気】《名詞》 海底や川底を浚渫する機械などを備えた大型の船。「波止・の・ 沖・の・ 方・で・ かわほりじょーき・が・ 海・の・ 底・を・ さらえ・とる。」◆海岸近くにやってきて、海底を浚渫する様子を何度も見たことがある。バケツ状のものを連ねて海底を浚渫していたようで、作業が始まるとガラガラという大きな音が遠くまで響いていた。海でしか見ないのに「かわほり【川掘り】」と言うのを不思議に思ったことがある。「じょーき【蒸気】」は動力源として、かつて蒸気を使っていたためかと、勝手に想像していた。

かわら〔かーら〕【瓦】《名詞》 屋根をおおうのに使うために、粘土を一定の形にして窯で焼いたもの。「地震・で・ 揺れ・て・ かーら・が・ ずっ・てき・た。」「八木・の・ かーら・の・ 工場」◆「くろがわら【黒瓦】」「あかがわら【赤瓦】」「いろがわら【色瓦】」などと言い分けることがある。

かわらし〔かーらし〕【瓦師】《名詞》 瓦を作る人。瓦工場を経営する人。「この・ 辺・は・ かーらし・が・ 多(おか)い。」「かわらし・の・ 煙突・から・ 煙・が・ 出始め・たら・ 洗濯物・を・ 取り込ま・んならん。」

かわらぶき〔かーらぶき〕【瓦葺き】《名詞、動詞する》 屋根を瓦で覆うこと。瓦で覆った屋根。「藁葺き・の・ 家・を・ かわらぶき・に・ する。」「赤い・ かーらぶき・の・ 家」■関連語=「わらぶき【藁葺き】」〔⇒かわらやね〔かーらやね〕〕

かわらやね〔かーらやね〕【瓦屋根】《名詞》 屋根を瓦で覆うこと。瓦で覆った屋根。「恐ろしい・ 鬼瓦・が・ のっ・とる・ かわらやね」■類語=「わらやね【藁屋根】」「わらや【藁屋】」〔⇒かわらぶき【瓦葺き】

かわり〔かーり〕【代わり、替わり】《名詞》 ①ある人の役目を、他の人がすること。また、それをする人。「あいつ・の・ かーり・に・ 僕・が・ 行き・ます。」②埋め合わせをすること。また、それに使うもの。「これ・を・ あげる・ かわり・に・ それ・を・ くれ・へん・か。」③他のものと取り換えること。「故障し・た・ バス・の・ かーり・が・ 出る。」「保証期間中・や・さかい・ かわり・の・ もの・と・ 交換し・ます。」

かわり〔かーり〕【変わり】《名詞》 前の状態から変化すること。前に比べて変化した内容。「かわり・も・ なく・ 元気です。」

かわりばんこに〔かーりばんこに〕【代わり番こに】《副詞》 交互に。代わる代わる入れ替わって。「喧嘩せ・んと・ かわりばんこに・ 使い・なさい。」〔⇒かたみに【互みに】、かために【互めに】、かたみかわりに【互み替わりに】、かためかわりに【互め替わりに】、かたみばんこに【互み番こに】、かためばんこに【互め番こに】

かわりもん〔かーりもん〕【変わり者】《名詞》 行動の仕方や考え方などが、普通の人とは違う性格の持ち主。一般の人とは違う行動や考えをして、それを頑固に貫く人。「何・でも・ 反対する・ かーりもん・が・ おる・さかい・ 気ー・ つけ・なはれ・よ。」〔⇒へんじん【変人】

かわりめ〔かーりめ〕【変わり目】《名詞》 ものごとが移り変わる時期や時間。何かが終わって次のものが新しく始まることや、その時。「季節・の・ かわりめ・は・ 風邪・を・ ひきやすい。」「引き潮・から・の・ かわりめ」

かわる〔かーる〕【変わる】《動詞・ラ行五段活用》 ①前とは違うようになる。「駅前・の・ バス・の・ 乗り場・が・ かーっ・た・ん・で・ ちょっと・ 迷(まよ)ー・た。」②一つのものが終わって、新しいものが始まる。「月・が・ かわっ・たら・ いっぺん・ お邪魔し・ます。」「年・が・ かわっ・た・さかい・ 気持ち・も・ 切り替え・て・ 頑張っ・てみ・ます・わ。」③一般的なこととは違う。「かわっ・た・ 考え方・を・ する・ 人・や。」■名詞化=かわり【変わり】

かわる〔かーる〕【代わる、替わる】《動詞・ラ行五段活用》 役目や働きを、他のものが引き受ける。交替する。「親父・に・ かわっ・て・ 店番・を・ する。」「息子・の・ 担任・の・ 先生・が・ かーっ・た。」■名詞化=かわり【代わり、替わり】

かわるがわる〔かーるがーる〕【代わる代わる】《副詞に》 何人かが次々に入れ替わって。「しんどい・ 仕事・を・ かわるがわるに・ 受け持つ。」〔⇒こうたいごうたい【交代交代、交替交替】

()はる〔がー()はる〕【我()張る】《動詞・ラ行五段活用》 自分勝手な考えや意志を押し通す。わがままを通して人に従おうとしない。「そないに・ がーはら・んと・ 人・の・ こと・も・ 考え・たれ・よ。」

かん【缶】《名詞》 ブリキやアルミなどで作った、円筒形などになっている入れ物。「ビール・の・ かん・を・ 廃品回収・に・ 出す。」〔⇒かんかん【缶々】

かん【寒】《名詞》 小寒から大寒を経て立春の前日までの、冬の最も寒いおよそ1か月の間。「かん・に・ 入っ・た・ので・ 寒稽古・が・ 始まる。」

かん【疳】《名詞》 小児期に見られる、神経性の病気や癖。「かん・の・ 強い・ 子」

かん【勘】《名詞》 ものごとを瞬間的に感じたり判断したりする心の働き。「かん・が・ 当たっ・て・ くじ・が・ 当たっ・た。」

かん【貫】《助数詞》 尺貫法で重さを表す単位であり、1貫はおよそ3.75キログラムの重さ。「体重・が・ 1かん・ 増え・た。」〔⇒かんめ【貫目】

がん【癌】《名詞》 体の組織などに悪性の腫れ物ができる病気。「がん・で・ 亡くなっ・て・やっ・た・ん・やて。」「この頃・は・ がん・も・ だいぶ・ 治る・よーに・ なっ・てき・た。」

がん【雁】《名詞》 秋の終わり頃に北の方から渡ってきて、空を一列になって飛ぶのが見える、首が長く足が短い水鳥。「がん・が・ 並ん・で・ 飛ん・どる。」

がん《接尾語》[数字を表す言葉に付く] その数字にあたる数量や金額などを表す言葉。「飴・を・ 300円がん・ 買う。」〔⇒がとこ、ぶん【分】、ぶり〕

かんおけ【棺桶】《名詞》 人の遺体を入れて葬るのに使う箱。ひつぎ。「年・ とっ・た・さかい・ かんおけ・に・ 半分・ 足・を・ つっこん・だ・よーな・ もん・や。」

がんか【眼科】《名詞》 目の病気を治す病院や医院。「目ー・が・ しょぼしょぼする・さかい がんか・で・ 診・てもらう。」

かんかいん【感化院】《名詞》 少年の更生を助けて自立を図る施設の旧称。「かんかいん・の・ 横・の・ 道・を・ 通っ・て・ 母親・の・ 里・へ・ 行っ・た。」

かんがえ【考え】《名詞》 経験や知識をもとにして、頭を働かせてあれこれと思い、判断したこと。頭を働かせてあれこれと思った内容。「やっぱり・ わし・の・ かんがえ・が・ ちょっと・ 足(たら)・なんだ・みたいや。」

かんがえこむ【考え込む】《動詞・マ行五段活用》 他のことを忘れて、ある事柄だけを深く考える。気にして、いろいろなことを思案してしまう。「そないに・ かんがえこん・だら・ 体・に・ 毒・や・でー。」

かんがえちがい【考え違い】《名詞》 間違って下した判断。間違った方向へ進んでしまった考え。「ごめん。わし・の・ かんがえちがい・やっ・た。」

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2016年9月17日 (土)

奥の細道を読む・歩く(17)

[小山から室の八嶋へ]①

 

 熊本地震についてのニュースがテレビで次々と伝えられている中を、ホテルを後にして室の八嶋に向かいます。

 小山の駅前は桜が青空に映えています。小山駅の2階コンコースには、渡良瀬遊水地がラムサール条約の湿地に登録されたという横断幕、地元出身の萩野公介選手がリオデジャネイロ・オリンピックに出場が決まったという横断幕が、誇らしげに掲げられています。

 駅前の西口を出て、国道4号を北に向かいます。しばらくしてJR両毛線の踏切を渡ります。それから20分ほど歩いて、馬頭観世音や馬力神などが集めて置かれているところから斜め左に折れます。ここからは、宇都宮に向かう国道4号と分かれて、日光道中壬生通をたどることになります。県道18号が始まりますが、ここを喜沢の追分と呼んでいます。

 しばらくすると、日光街道西一里塚があります。道の両側に、丸く盛り上がった土がしっかりと残っています。ここは日光道中壬生通なのですが、このような名称の説明板が掲げられています。

 道が左に折れるところがあって、しばらくすると姿川を渡ります。橋から北側を見ると、河原に黄色が広がっています。空の青を映した川面と、菜の花の黄色の対比が目に鮮やかです。堤防の内側だけでなく堤防外にも黄色が広がっています。橋の南側には桜の並木が見えて、さわやか空気があたりを支配しています。土地の起伏の加減でしょうか、麦畑を強い風が吹き渡るようになりました。このあたりは車の行き来が激しい道路です。

 飯塚宿にさしかかると、清水屋、小蔦屋などの古い屋号を掲げた家が並んでいます。けれども、宿場としての雰囲気はもはや失われています。飯塚宿は1654(承応3年)に伝馬宿になりましたから、この頃までに一里塚も整備されたことでしょう。「曾良随行日記」には、「小田ヨリ飯塚ヘ一リ半、木澤ト云所ヨリ左ヘ切ル。」とあります。「小田」は小山の誤記だろうと言われています。芭蕉たちもこの街道を室の八嶋に向かって歩いたのです。

 「しもつけ風土記の丘」の案内板があって、摩利支天塚古墳があります。古墳を上る石段の上に鳥居があって、けれども頂にあるのは寺院のようです。小さなお堂で祭礼が行われています。

 少し歩くと別の古墳が現れます。ふもとが菜の花に囲まれているように見える琵琶塚古墳は、6世紀前半に作られた前方後円墳です。東側のふもとの方を発掘調査中しています。発掘現場に向かう係員と出会って、ちょっと話を聞きつつ歩きます。古墳に上ることは自由だというので、階段のようになっているところを通って古墳の頂上まで上ります。発掘作業中の人たちとともに、近くの桜満開の並木道路も視野に入ります。発掘現場とは反対側の西側斜面へ下ります。史跡としての指定は1926(大正15)だと書いてあります。近くには飯塚35号墳などという小さな古墳もあります。

 更に歩いていくと、道の左右に飯塚一里塚があります。道の左側にあるのは草に覆われてごつごつした感じのものですが、道の右側に盛り上げられた塚はいかにも最近積み上げられた感じで、きれいな形ですが土はふわふわしています。何かの工事の都合で作り替えられたのでしょうか。けれども、壊されてなくなってしまっている一里塚のことを思えば、このように作り継いでいるのは好ましく思います。脇街道のようなところにもきちんと一里塚が作られていたのです。

 このあたりで小山市が終わります。「おやまぁ またきてね」という駄洒落のような広告柱を市が立てています。反対側(小山に入る人が見る側)には「思川桜の里へようこそ」と書いてあります。思川桜は、1954(昭和29)に発見され、1978(昭和53)に市の花に認定されたと、小山駅にあったポスターには書かれていました。

 

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (140)    (通算2138回)

日常生活語 「か」31

 

かれ《終助詞》 強く打ち消して拒否する気持ちを表す言葉。そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「そんな・ こと・は・ わし・が・ 知っ・とる・かれ。」〔⇒か、かえ、け、こ、かい、もんか、もんかい〕

かれい〔かれー、かれ〕【鰈】《名詞》 砂地の海にすみ、体が平たい魚。「かれ・を・ 釣り・に・ 行こ・か。」「小()まい・ かれ・が・ ぎょーさん・ 釣れ・た・さかい・ 焼い・て・ 干す。」

カレー〔かれー〕【英語=curry】《名詞》 肉や野菜などにカレー粉を入れて煮込んだもの。また、それをご飯にかけたもの。「子ども・は・ ほんまに・ かれー・が・ 好き・なんや・なー。」

カレーこ〔かれーこ〕【英語=curry  粉】《名詞》 肉や野菜などを入れて煮込んだものに味や香りをつける粉。「昔・は・ ハウス・の・ かれーこ・しか・ 売っ・とら・なんだ。」◆かつては、文字通り粉のものを使っていた。

かれし【彼氏】《名詞》 恋人・婚約者・夫などのように、親しい男の人。「かれし・は・ まだ・ でけ・へん・のん・かいなー。」■対語=「かのじょ【彼女】」〔⇒かれ【彼】

かれは【枯れ葉】《名詞》 水分がなくなり、生気を失った葉。「かれは・が・ 飛び散っ・て・ 掃く・の・に・ 難儀(なぎ)する。」

かれる【枯れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①枝や葉の水分がなくなり、生気を失う。「日照り・が・ 続い・て・ 葉ー・が・ かれる。」「かれ・た・ 枝・を・ 切り取る。」②木や草の水分がなくなり、生気を失う。木や草が命を失う。「かれ・て・ 倒れ・た・ 木ー・を・ 燃やす。」■名詞化=かれ【枯れ】

かれる【涸れる】《動詞・ラ行下一段活用》 これまでにあった川や池や井戸などの水がなくなる。「水不足・で・ ダム・が・ かれ・よる。」

かれる【嗄れる】《動詞・ラ行下一段活用》 声を出しすぎて、声がかすれて出にくくなる。声が滑らかでなく、かすれたようになる。「応援し・て・ 怒鳴っ・とっ・た・ん・で・ 声・が・ かれ・ても・た。」■他動詞は「からす【嗄らす】」■名詞化=かれ【嗄れ】

カレンダー〔かれんだー〕【英語=calendar】《名詞》 一年中の月・週・日や行事などを、日の順に書き込んだもの。「かいらしー・ 絵ー・の・ かれんだ・を・ 部屋・に・ 掛ける。」〔⇒こよみ【暦】

かわ〔かー〕【川】《名詞》 ①地表に集まった水が、地表の窪んだところへ集まって、流れ下っていく水路。「かわ・に・ 沿っ・て・ 細い・ 道・が・ 続い・とる。」②普通以上に、水や液体の流れがあること。「涙・が・ かわ・に・ なっ・とる・ぞ。」◆②は隠喩としての使い方である。

かわ〔かー〕【皮】《名詞》 ①動植物の外側を包んで、内部を保護するもの。「蜜柑・の・ かー・を・ むい・て・ 食べる。」②ものの中身をおおって包んでいるもの。「饅頭・の・ 薄い・ かわ」

かわ〔かー〕【革】《名詞》 動物の皮を、毛を取り去ってなめして柔らかくしたもの。「かわ・の・ 財布・を・ 買()ー・た。」

がわ〔がー〕【側】《名詞》 ①並んでひとまとまりになっているもの。列になっているもの。「あっち・の・ がー・に・ 並ん・でください。」②外側を巻くようになっているもの。「マッチ箱・の・ がー・を・ 貼る・ 内職・を・ し・た・ こと・が・ ある。」◆名詞に続いて一語になった場合は、「かわ」と発音することもある。「右っかわ」「下っかわ」

かわいい〔かわいー、かーいー〕【可愛い】《形容詞》 ①無心であったり無邪気であったりして愛らしく感じられる。美しくて心引かれる。優しく扱ってやりたい気持ちになる。「かわいー・ 女・の・ 子・が・ 受付係・を・ し・とる。」②優しく扱いたいと思うほど、小さい。「かわいー・ 箱・やっ・た・さかい・ ある・の・に・ 気・が・ つか・なんだ。」〔⇒かいらしい(可愛らしい)、かわいらしい【可愛らしい】

かわいがる〔かーいがる〕【可愛がる】《動詞・ラ行五段活用》 かわいいと思って大事にする。愛して優しく扱う。「孫・を・ かーいがっ・て・ あっちこっち・へ・ 連れ・ていく。」「犬・を・ かわいがる。」〔⇒かいがる(可愛がる)

かわいげ〔かーいげ〕【可愛げ】《名詞》 他の人が、大切にしたい、優しくしたいという気持ちを起こすような、その人のそなえているすばらしさ。「ちゃんと・ 返事・も・ せ・んと・ かわいげ・の・ ない・ 子ー・や・なー。」

かわいそう〔かわいそー、かーいそー〕【可哀相】《形容動詞や()》 気の毒で、人の同情を引くような様子。できることなら何とか救ってやりたいと思う様子。「かわいそーな・ 映画・を・ 見・て・ 涙・が・ こぼれ・た。」「この・ 小説・の・ 主人公・は・ かーいそーな・ 人・なんや。」

かわいらしい〔かわいらしー〕【可愛らしい】《形容詞》 ①無心であったり無邪気であったりして愛らしく感じられる。美しくて心引かれる。優しく扱ってやりたい気持ちになる。「隣・の・ 席・に・ かわいらしー・ 子ー・が・ 座っ・た。」②優しく扱いたいと思うほど、小さい。「かいらしー・ 魚・しか・ 釣れ・へん。」〔⇒かいらしい(可愛らしい)、かわいい【可愛い】

かわおび〔かーおび〕【革帯】《名詞》 革でできた、ズボンなどの腰を締める平たい帯。ベルト。「かわおび・の・ 前・に・ バックル・を・ つける。」

かわかす〔かーかす〕【乾かす】《動詞・サ行五段活用》 ①ものに含まれている水分や湿り気がなくなるようにする。「筆・で・ 書い・た・ 字ー・を・ かわかす。」②太陽や火にあてて、水分や湿気などを取り除くようにする。「急な・ 雨・に・ 当たっ・て・ 濡れ・た・ 服・を・ 火ー・で・ かーかす。」■自動詞は「かわく【乾く】」⇒ほす【干す】

かわき〔かーき〕【乾き】《名詞》 ものに含まれていた水分や湿り気がなくなること。また、そうなった状態や、そうなるまでの速さ。「風・が・ ない・ので・ 洗濯物・の・ かわき・が・ 遅い。」

かわき〔かーき〕【渇き】《名詞》 喉に湿り気がなくなること。「汗・を・ かい・て・ のど・の・ かーき・が・ 速い。」

かわく〔かーく〕【乾く】《動詞・カ行五段活用》 ものに含まれていた水分や湿り気がなくなる。「風・が・ 暖(あった)かい・さかい・ よー・ かわいた。」■他動詞は「かわかす【乾かす】」■名詞化=かわき【乾き】

かわく〔かーく〕【渇く】《動詞・カ行五段活用》 喉に湿り気がなくなって、水などを飲みたくなる。「喉・が・ かーい・て・ ビール・が・ 飲み・とー・ なっ・た。」■名詞化=かわき【渇き】

かわぐつ〔かーぐつ〕【革靴】《名詞》 動物の皮をなめしたもので作った靴。「新しい・ かわぐつ・を・ 履い・て・ まめ・が・ でけ・た。」

かわばた〔かーばた〕【川端】《名詞》 ①川のそばにある地域。「洪水・で・ かーばた・が・ 水・に・ 浸かっ・た。」②川の内側のふち。「沖・から・ 戻っ・て・ かーばた・に・ 舟・を・ つない・でおく。」

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2016年9月16日 (金)

奥の細道を読む・歩く(16)

ドレミファそら日記()     2016年4月14

 

0730分 福水旅館を出発。

0735分 千住本氷川神社。

0740分 安養院。

0805分 千住名倉医院の前。

0810分 横山家住宅と絵馬屋の前。

0815分 千住宿高札場。

0836分 東武鉄道東京スカイツリー線、北千住駅発。急行・久喜行。

0846分 草加駅着。

0855分 草加駅前の喫茶店で朝食。雨止みを待つ。(0950)

1000分 草加市立歴史民俗資料館。(1040)

1045分 東福寺と大川図書の墓。(1055)

1100分 源兵衛せんべい。1枚売りを買って食べる。(1110)

1115分 おせん茶屋。

1120分 草加宿神明庵。(1150)

     「奥の細道風景地」スタンプを押印。

1155分 河合曾良像。

1200 札場河岸公園を経て、草加松原を歩く。

1215分 矢立橋。

1230分 ハープ橋を渡って対岸へ。加藤さん、スケッチ。

1250分 ハープ橋を渡ってもとに帰る。

1255分 百代橋。

1300分 松尾芭蕉文学碑。

1310分 草加松原歩きが終わる。

1325分 東武鉄道・松原団地駅に着く。

1334分 東武鉄道東京スカイツリー線、松原団地駅発。普通・中目黒行。

1338分 草加駅で、急行・中央林間行に乗り継ぎ。

1348分 東武北千住駅着。

1401 JR常磐線、北千住駅発。快速・上野行。

1412 上野駅着。

1435分 JR東北線、上野駅発。普通・古河行。

1537分 古河駅着。(乗り継ぎ)

1547 JR東北線、古河駅発。普通・宇都宮行。

1600分 小山駅着。

1615分 東横イン・小山駅東口Ⅰに着く。

1625分 小山市内の散策へ。

1650分 祇園城址・城山公園。

1715分 観晃橋。

1720分 思川の河畔で、加藤さん、スケッチ

1750分 須賀神社。

1825分 東横イン・小山駅東口Ⅰに帰る。

2126分 熊本で地震というニュース速報あり。益城町で震度という。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (139)    (通算2137回)

日常生活語 「か」30

 

がらんどう〔がらんどー、がらんど〕《名詞、形容動詞や()》 ①広いところの内部に何もない様子。「ビル・の・ 中・は・ 店屋・も・ ないよーなっ・て・ がらんどや。」②空洞になっている様子。中に何も詰まっていない様子。「柱・の・ 芯・の・ 方・は・ 腐っ・て・ がらんどーに・ なっ・ても・とる。」

かり【借り】《名詞》 ①あとで返す約束をして金品などを受け取ること。また、その金品。「友だち・に・ 1万円・の・ かり・が・ ある。」②他の人から恩恵などを受けることによって、その相手に負い目を感じていること。「あいつ・に・は・ かり・が・ あっ・て・ 頭・が・ 上がら・へん。」■対語=「かし【貸し】」

かり【仮】《名詞》 ①そうでないことを、そのように考えてみること。本当のことではないこと。「かり・の・ 親子・の・ 役・に・ なっ・て・ 芝居・を・ する。」「かり・の・ 話・や。」②ほんの一時のものであること。正式のものでないこと。「かり・の・ 領収証・を・ ください。」

がり《名詞》 蝋を引いた原紙に、鉄筆などで多数の細かい孔をあけて、その孔からにじみ出るインクを紙に写し取る印刷方法。「がり・の・ 原紙・を・ 1枚・ 作っ・た・さかい・ 肩・が・ 凝っ・た。」◆鉄筆を使ってヤスリの上で文字を書くときに、ガリガリという音がするのに由来する言葉である。〔⇒がりばん【がり版】

かりかり《副詞と、動詞する》 ①気持ちよい音を立てて噛む様子。また、その音。「青い・ 梅・を・ 噛ん・だら・ かりかり・ 音・が・ し・た。」②ものごとが思うようにならなくて、落ち着かない様子。焦って心にゆとりがない様子。思い通りにならなくて気持ちが高ぶっている様子。「静かに・ 話・を・ し始め・た・ん・や・けど・ 途中・から・ 腹・が・ 立っ・て・ かりかりし・ても・た。」⇒いらいら〕

がりがり《形容動詞や()》 ひどくやせ細っている様子。「よー・ 食う・けど・ 体・は・ がりがりや。」

がりがり《副詞と》 堅いものを切ったり砕いたりして、小刻みに鈍い音を立てている様子。「鼠・が・ がりがりと・ 板・を・ かじっ・とる。」「のこぎり・で・ がりがりと・ 木ー・を・ 切る。」

がりきり【がり切り】《名詞、動詞する》 紙に謄写印刷するために、蝋を引いた原紙に、鉄筆などで多数の細かい孔をあけること。「1枚・ がりきりする・の・に・ 2時間・ぐらい・ かかる。」

かりこ《名詞》 釣りなどに使う木造の船で、手こぎで動かし、「てんま【伝馬】」より大きいもの。「かりこ・で・ べら釣り・に・ 行く。」◆発動機などを搭載しているものは「きかいせん【機械船】」と言う。

かりとる【刈り取る】《動詞・ラ行五段活用》 稲や草などの群がって生えているものを、まとめて切る。「かりとっ・た・ 草・を・ 一箇所・に・ 集める。」

かりぬい【仮縫い】《名詞、動詞する》 洋服などを作るときに、具合を見るためにとりあえず縫ってみること。「かりぬい・まで・ でき・た・さかい・ いっぺん・ 着・てみ・てくれ・へん・か。」

かりばた(軽業)】《名詞》 綱渡りや玉乗りなどを身軽にやって見せる芸。動物の芸や人の曲芸などを中心にした見せ物。「かりばた・みたいに・ 細い・ 橋・を・ 渡る。」◆比喩としては、危険を伴う行為などを表す。〔⇒かるわざ【軽業】、サーカス【英語=circus

がりばん【がり版】《名詞》 蝋を引いた原紙に、鉄筆などで多数の細かい孔をあけて、その孔からにじみ出るインクを紙に写し取る印刷方法。また、原紙に孔をあけるために使うヤスリの板。「試験・は・ がりばん・で・ 作っ・てある・ 問題・や。」〔⇒がり〕

かりもん【借り物】《名詞》 自分のものではなく、人から一時的に受け取った品。「運動会・の・ かりもん競争・に・ 出る。」

かる【借る】《動詞・ラ行五段活用》 ①あとで返す約束をして、他人の金品などを受け取ったり使ったりする。「図書館・で・ 本・を・ かる。」②代金を払って、使う。「駐車場・を・ 月決め・で・ かる。」③他の人から恩恵などを受ける。「みんな・の・ 良()ー・ 考え・を・ かり・たい・ねん・けど・ 協力し・てー・な。」■対語=「かす【貸す】」■名詞化=かり【借り】

かる【刈る】《動詞・ラ行五段活用》 ①稲や草などの群がって生えているものを、根元から切り取る。「鎌・で・ 稲・を・ かる。」②散髪をする。頭髪を切り揃える。「できるだけ・ 短め・に・ かっ・てください。」

がる《接尾語・ラ行五段活用》〔形容詞や形容動詞の語幹に付く〕 そのように思ったり感じたりする。「デッドボール・に・ なっ・て・ ごっつい・ 痛がっ・とる。」「寒がる」「不思議がる」◆似たような意味をそなえて、動詞に続く場合は助動詞の「たがる」を使う。

かるい【軽い】《形容詞》 ①それを支え持つには力が要らないほど、目方が小さい。「中身・が・ 空っぽ・の・ かるい・ 箱」②たいした程度ではない。簡単である。「かるーく・ 一杯・ 飲ん・でいこ・か。」③言動などが軽率である。深く考えずに他人に話してしまう。「あの・ 人・は・ 口・が・ かるい・さかい・ 教え・たら・ あかん。」「かるい・ 人間」④味や香りなどが、あっさりしている。「かるい・ 味・の・ ポテトチップ」■対語=「おもい【重い 】」「おもたい【重たい】」

かるいし【軽石】《名詞》 溶岩が急に冷えてできた、小さな穴が多くて軽い岩石。「かるいし・で・ 足・の・ 裏・を・ こする。」「かるいし・を・ 浮け・て・ 遊ぶ。」

かるうなる〔かるーなる、かるなる〕【軽うなる】《動詞・ラ行五段活用》 前よりも重さが少なくなる。軽快になる「体重・が・ 2キロ・ほど・ かるーなっ・てん。」「坂・を・ 登りきっ・たら・ ペダル・が・ かるーなっ・た。」■対語=「おもたなる【重たなる】」「おもとなる【重となる】」

かるがる【軽々】《副詞と》 重さを感じていなくて、すかにも軽そうに動かす様子。たやすそうであって、困難さを感じていない様子。「かるがると・ 放()り投げ・た。」「かるがると・ 絵ー・を・ 1枚・ 描い・た。」

カルシューム〔かるしゅーむ〕【英語=calcium】《名詞》 石灰や貝殻などに含まれていて、動物の歯や骨を作っている物質。「牛乳・に・は・ かるしゅーむ・が・ ぎょーさん・ 含ま・れ・とる。」

カルタ〔かるた〕【歌留多、ポルトガル語=carta】《名詞》 ①遊びに使う、絵や字をかいた札。「正月・に・ なっ・たら・ 雑誌・の・ 付録・の・ かるた・で・ 遊ん・だ・なー。」②いろは47文字のそれぞれの発音が、最初に出てくる諺などを書いた、遊びに使う札。「犬・も・ 歩け・ば・ 棒・に・ 当たる・と・ ゆー・ かるた」⇒いろはカルタ【いろは歌留多、いろは+ポルトガル語=carta

かるわざ【軽業】《名詞》 綱渡りや玉乗りなどを身軽にやって見せる芸。動物の芸や人の曲芸などを中心にした見せ物。「かるわざ・みたいに・ するすると・ 木ー・に・ 登る。」◆比喩としては、危険を伴う行為などを表す。〔⇒かりばた(軽業)、サーカス【英語=circus

かれ【彼】《名詞》 ①あの男の人。「かれ・が・ 今度・ 入社し・た・ 人・や。」②恋人・婚約者・夫などのように、親しい男の人。「かれ・と・は・ どこ・で・ 知り合っ・た・ん。」◆①の使い方は稀である。「あいつ【彼奴】」「あの おとこ【あの・男】」などの言い方が多い。②は、「かれし【彼氏】」と言うことが多い。■対語=「かのじょ【彼女】」⇒かれし【彼氏】

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2016年9月15日 (木)

奥の細道を読む・歩く(15)

[草加から小山へ]

 

 私は日光道中歩きのとき、お江戸日本橋から、埼玉県草加市、越谷市、春日部市、杉戸町、幸手市、久喜市栗橋を経て、利根川を渡り、茨城県古河市を通って、栃木県野木町から小山市へと歩きました。その間のひとつひとつの宿場をたずね歩きました。

 芭蕉は「奥の細道」で、草加の次には室の八嶋のことを書いています。

 「曾良随行日記」には、カスカベ、栗橋ノ関所、マヽダ、小山という地名が書いてあります。

 今回、私たちは、草加から鉄道で小山へ出て、小山から室の八嶋までは歩くことにします。

 小山は日光道中のときに通りましたが、街道歩きはルートに沿って先へ先へと急ぐ歩き方でした。奥の細道歩きもルートに沿いますが、その道筋の左右へも寄り道します。芭蕉が関心を持たなかったところへも寄ります。

 少し早い時刻に小山に着きましたから、宿に荷物を置いて、市内を巡り歩きます。

 小山評定跡・小山御殿広場を通って城跡に向かいます。小田原評定という言葉は、意見が分かれていつまでたっても結論に至らない会議のことですが、小山評定はそれとは趣を異にします。石田三成の挙兵の報を聞いた徳川家康が1600(慶長5年)7月に、本陣を置いていた小山で開いた会議は、北に進んで上杉景勝を倒すか、西へ転じて三成を討つかという軍議です。その結果は、三成を討つという道を選び、関ヶ原の合戦を制します。結果としては「天下分け目の小山評定」となったというわけです。このことに基づいて、小山市は今、「開運のまち」と自称しています。古くから鉄道の要衝であったのですが、東北新幹線の駅も設置されて、小山は栃木県内第2の都市になっています。

 坂を上って小山城(祇園城)址の城山公園を歩きます。桜祭り会場という横断幕がありますが、わずかに残る桜に人通りは少ししかありません。城山公園をぐるっと回ってから、下りてきて、思川の観晃橋に出ます。広々とした川の風景です。対岸には白鴎大学が見えます。手前側は川に沿って桜並木が続いています。公園とは違って花盛りです。東京では花の時期を過ぎていましたが、ここは見事な桜です。加藤さんは河畔から対岸を見ながらスケッチです。桜並木の中に、小山氏の祖である小山政光と妻・寒川尼の石像があります。

 市役所の近くを通って、須賀神社へ寄ります。京都の八坂神社から分霊を迎えて10世紀に創建されたという伝えがあり、町を祭り一色に染める小山祇園祭は京都と同じように盛夏に催されます。この神社は、家康が関ヶ原の勝利を祈願したとも言われます。落ち着いた雰囲気ですが、夕暮れが近づいて、社前に林立する真っ赤な木の灯籠に灯がともされ、ちょっと華やかにも見える風情をかもし出しています。

 芭蕉と曾良は、間々田に泊まった翌日は鹿沼に泊まっています。歌枕にあたるものがなくて、芭蕉は小山に関心を示さなかったのでしょうか。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (138)    (通算2136回)

日常生活語 「か」29

 

からい【辛い】《形容詞》 ①塩味が強いと感じる。「からい・ 汁」②ひりひりと舌を刺すような感じがする。「からい・ 唐辛子(とんがらし)」③厳しい。容赦をしない。「からい・ 点・を・ つけ・られ・た。」■対語=「あまい【甘い】」⇒しおからい【塩辛い】

からいばり【空威張り】《名詞、動詞する》 虚勢を張ること。内容がないのに、うわべだけ偉そうにすること。「あの・ 子・は・ 内弁慶で・ からいばりし・とる・ん・や。」

からから《形容動詞や()》 ①喉の水分が無くなって乾ききっている様子。「喉・が・ からからに・ なっ・た。」②池や川や田畑などに水がなく、土が乾ききっている様子。「池・が・ からからに・ 干上がっ・とる。」〔⇒かんからかん〕

からから《副詞と》 堅いものが触れ合って音をたてる様子。また、その音。「鯉のぼり・の・ 風車・が・ からからと・ 鳴っ・とる。」

がらがら《名詞》 振り動かすとガラガラと鳴る、赤ん坊向けのおもちゃ。「がらがら・を・ 振っ・たら・ にこっと・ する。」「自分・で・ がらがら・を・ 振っ・て・ 遊ん・どる。」◆幼児語のようでもあるが、実はこれ以外の呼び名はない。

がらがら《名詞、動詞する》 水や消毒液で口や喉をすすぎ清めてから吐き出すこと。「みんな・で・ 並ん・で・ がらがらする。」◆大きな音を立てて行う場合は、この語を使うことが多い。◆幼児語。〔⇒うがい【嗽】、ぶくぶく〕

がらがら《形容動詞や()》 ①中に人やものがほとんど入っていない様子。「がらがらの・ 教室・に・ 一番乗りし・た。」②発音する声が嗄れている様子。「声・が・ 荒れ・て・ がらがらに・ なっ・た。」③周りの人のことも考えずに、自分の思いなどを遠慮なくしゃべる様子。「がらがらと・ 言()ー・て・ 自分勝手な・ 人・や。」

がらがら《副詞と》 堅いものが触れ合ったり壊れたりして、大きな音をたてる様子。また、その音。「雨戸・を・ がらがらと・ 開ける。」

がらくた《名詞》 役に立たないような品物。価値の低い品物。「お前に・は・ がらくた・でも・ 俺・に・は・ 宝物・や。」

からくち【辛口】《名詞》 一般のものに比べて、塩味が強かったり、ひりひりと舌を刺すような感じが強かったりする食べ物や飲み物など。「からくち・の・ カレー・が・ 好きな・ん・や。」「からくち・の・ ソース」■対語=「あまくち【甘口】」

からけつ【空けつ】《形容動詞や()》 金品を何も持たない様子。「競馬・で・ 負け・て・ からけつに・ なっ・ても・た。」

からげる《動詞・ガ行下一段活用》 着物の裾や袂をまくり上げてとめる。「雨・の・ 降る・ 日ー・は・ ズボン・を・ からげ・て・ 歩い・た・ 方・が・ えー・よ。」「尻・を・ からげる。」■名詞化=からげ

からげんき【空元気】《形容動詞や()》 体力や気力や活動力などがあるように、うわべだけ見せかけている様子。「あいつ・は・ からげんきで・ 喧嘩し・たら・ いつも・ 負け・て・ばっかり・や。」

からし【芥子】《名詞》 カラシナの種を粉にした、黄色くて辛い調味料。「関東(かんと)炊き・に・ からし・ 塗っ・て・ 食う。」

からす【鴉】《名詞》 人家の近くにすむ利口な鳥で、大きなくちばしを持ち、体の大きな黒い鳥。「からす・が・ 塵置き場・を・ あさっ・て・ 困る。」〔⇒かあかあ〕

からす【嗄らす】《動詞・サ行五段活用》 声を出しすぎて、声をかすれさせて出にくくしてしまう。「声・を・ からし・て・ 野球・の・ 応援する。」■自動詞は「かれる【嗄れる】」

からす【枯らす】《動詞・サ行五段活用》 木や草などの生気を失わせる。また、放置することによって、そのようにしてしまう。「暑い・ 夏・で・ トマト・を・ みんな・ からし・ても・た。」■自動詞は「かれる【枯れる】」

ガラス〔がらす〕【オランダ語=glas】《名詞》 建築用材や器具などに使うもので、石英や炭酸ナトリウムなどを原料として、透き通って固い物体としたもの。「がらす・(を・) めん〔=壊し〕・で・ よー・ 怒ら・れ・た・もんや。」

がらすき【がら空き】《形容動詞や()》 中にほとんど何もないような様子。「がらすきの・ 電車・で・ 座っ・て・ 通勤する。」〔⇒がらあき【がら空き】

ガラスしょうじ〔がらすしょーじ〕【オランダ語=glas  障子】《名詞》 ①部屋の内外を仕切るために使うもので、格子に組んだ桟に紙を張って使う建具の一部にガラスをはめ込んだもの。「がらすしょーじ・に・ なっ・とる・さかい・ 庭・が・ 見える。」②枠以外の全体がガラスでできている建具。「がらすしょーじ・に・ 替え・たら・ 玄関・が・ 明(あこ)ー・ なっ・た。」⇒ガラスど【オランダ語=glas  戸】

ガラスど〔がらすど〕【オランダ語=glas  戸】《名詞》 枠以外の全体がガラスでできている建具。「事務所・は・ がらすど・に・ なっ・とる。」〔⇒ガラスしょうじ【オランダ語=glas  障子】

からだ【体】《名詞》 ①生きている一人の人や一頭の動物の全体。人や動物の頭から足の先までの全体。「相撲取り・は・ 大きな・ からだ・で・ないと・ 務まら・へん。」②健康の具合。体力。「からだ・を・ こわし・とる。」③身のありよう。「来週・の・ 日曜・は・ からだ・を・ 空け・てほしー・ねん・けど。」〔⇒かだら()⇒み【身】

からだつき【体付き】《名詞》 外見上の手足や胴体などの格好。体の輪郭について、受ける感じ。「華奢な・ からだつき・で・ 声・も・ ぼそぼそし・た・ 人・や。」〔⇒かだらつき(体付き)、たいけい【体形】

からっと《副詞》 ①暗い様子から、見違えるように明るくなる様子。空が晴れ晴れとしている様子。「昨日・と・ 違(ちご)・て・ 今日・は・ からっと・ 晴れ・た。」②湿っていたものがすっかり乾燥する様子。「おかげ・で・ 洗濯物・が・ からっと・ 乾い・た。」

がらっと《副詞》 天候や態度や状況などが急に、すっかり変わる様子。「がらっと・ 人・が・ 入れ替わっ・た。」「みんな・に・ 攻撃さ・れ・て・ あいつ・の・ 考え方・が・ がらっと・ 変わっ・た。」

からっぽ【空っぽ】《名詞、形容動詞や()》 中に何も入っていないこと。あるべきものが中に入っていないこと。「気・が・ つい・たら・ 財布・の・ 中・は・ からっぽやっ・て・ 買い物・が・ でけ・なんだ。」〔⇒から【空】

からて【空手】《名詞》 防具などを付けず、手足だけで突きや蹴りや受けをして戦う武術。「趣味・で・ からて・を・ 習う。」

からぶり【空振り】《名詞、動詞する》 球技で、振ったバットやラケットにボールが当たらないこと。「からぶりし・て・ 三振・や。」

からまわり〔からまーり〕【空回り】《名詞、動詞する》 ①車輪や機械などが無駄に回ること。「車輪・が・ からまーりし・て・ 坂・を・ 上ら・れ・へん。」②考えや行動がぐるぐると巡って進展しないこと。本人が力んでも他の人が反応しないこと。「周り・の・ 人・が・ 協力し・てくれ・ず・で・ 一人・で・ からまーりし・とっ・た。」

からん《副詞と》 堅いものや乾いたものが他のものに触れて、明るく澄んだ音をたてる様子。「下駄・の・ 音・が・ からん・ からんと・ 聞こえる。」

がらん《副詞と》 堅いものや乾いたものが他のものに触れて、大きく騒がしい音をたてる様子。「棚・の・ 荷物・が・ がらんと・ 落ち・た。」

がらんと《副詞、動詞する》 中に何もなくて広々としているい様子。空虚さを感じて寂しい様子。「体育館・が・ がらんと・ し・とる。」

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2016年9月14日 (水)

奥の細道を読む・歩く(14)

草加③

 

 曾良像のあるおせん公園から、県道を横断して、札場河岸公園の方へ歩きます。公園の横を綾瀬川が流れています。

 札場河岸公園も草加松原も既に日光道中歩きのときに見て回ったところばかりですが、改めて巡り歩きます。煉瓦造りのアーチ型水門の甚左衛門堰、「梅を見て野を見て行きぬ草加まで」の正岡子規句碑、木造の五角形の望楼などがあります。

 そして、奥の細道旅立ち300年を記念して建てられた芭蕉像があります。この像も高い台座の上に設置されていますが、ほぼ等身大です。右手に杖を持ち、左手で笠を肩の辺りに保ち、顔をぐいと左の方に向けています。視線はほぼ水平ですが、ちょっと気難しい顔つきのようにも思えます。視線の先は、おせん公園の曾良像の方向と思えなくもありません。ただし、1989(平成元年)3月の建立ですから、2008(平成20)10月建立の曾良像よりかなり前に作られています。

 この辺りから草加松原の遊歩道が始まります。県道と交差するところに和風の太鼓橋が設けられていて、それを上り下りすれば交差道路に遮られることなく歩けます。橋の欄干には常夜灯が付けてあります。橋の名は矢立橋です。

 もう一つ先に見える太鼓橋との中間に、綾瀬川の対岸への橋があります。ハープ橋です。私たちはその橋を渡って対岸に渡ります。わずかに雨が降っていますから、渡り終えて堤を降りて、加藤さんは橋の下でスケッチをします。加藤さんは、奥の細道のあちこちでスケッチを続けることにしていますが、とりわけ川や水をテーマの一つに考えているとのことです。

 雨交じりの曇り空ですが、川面は光って見えます。川には人工的な入り江も作られていて、さまざまな動物への配慮がされています。私は堤の外側の公園のようになっているところをうろうろ歩き回ります。かなりの面積のある広場です

 再びハープ橋を通って草加松原の遊歩道に戻ります。欄干にはハープをかたどった小さな像がいくつも付けられています。芭蕉とハープは結びつきませんが、草加市は音楽と文化の町づくりにも力を入れているそうです。

 遊歩道には、「名勝 おくのほそ道の風景地 草加松原」というドナルド・キーンさんの筆跡を刻んだ碑、草加松原の説明板、キーンさんの萩の記念植樹、奥の細道の冒頭文の碑などがありますから、芭蕉に心を寄せる者にとっては嬉しいところです。

 矢立橋と同じような形の百代橋を上り下りします。下の道はこちらの方が交通量が多く、こちらの方が先に架けられた橋だそうです。橋の下には国指定名勝であることを標示した石碑が建っています。橋を下りて進むと、「松尾芭蕉文学碑」があって「ことし元禄二とせにや」から始まる文が刻まれています。

 「草紅葉草加煎餅を干しにけり」の水原秋桜子句碑があり、円形のモニュメントなどがあって松原は終わります。歩く人、駆け抜ける人などさまざまですが、名勝でありながら、人々の生活に溶け込んだ1㎞余りの道です。

 松は草加宿ができた頃から植え始められたようですが、昭和20年代までは鬱蒼とした松並木が緑のトンネルになっていたと言います。松林の中を車が走るようになり、昭和40年代には排気ガスや振動で成木は70本ほどに減ってしまったようです。昭和50年代に有志が松を補い植えたことをきっかけに保存運動が高まり、今では650本近くに増えたそうです。車を排除し、背の高い松が続いているのは心やすまる風景です。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (137)    (通算2135回)

日常生活語 「か」28

 

かやむく(傾く)】《動詞・カ行五段活用》 ①水平や垂直の線や面に対して、斜めになる。「首・が・ 右・に・ かやむい・とる。」②太陽や月が沈もうとする。「お日ーさん・が・ かやむい・て・ ちょっと・ 涼しー・ なっ・た。」③盛んな状態からしだいに衰えようとする。うまくいかなくなる。「会社・が・ かやむく・ 前・に・ やめ・んと・ あか・ん。」■他動詞は「かやむける【(傾ける)】」■名詞化=かやむき(傾き)〔⇒かたむく【傾く】、かたぶく(傾く)、かやぶく(傾く)

かやむける【傾ける】《動詞・カ行下一段活用》 水平や垂直の線や面に対して、斜めにする。「お椀・を・ かやむけ・たら・ こぼれる・が・な。」■自動詞は「かやむく【(傾く)】」〔⇒かしげる【傾げる】、かたげる(傾げる)、かたぶける(傾ける)、かたむける【傾ける】、かやぶける(傾ける)

かやる(孵る)】《動詞・ラ行五段活用》 卵から子になる。「おたまじゃくし・が・ かやっ・て・ 蛙・に・ なっ・た。」■他動詞は「かやす【(孵す)】」〔⇒かえる【孵る】、かいる(孵る)、うまれる【生まれる】

かやる(返る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①もとのところや、もとの持ち主に戻る。もとの状態になる。「貸し・とっ・た・ 金・が・ かやっ・てっ・た。」②表と裏が反対になる。裏返しになる。「亀・が・ かやっ・て・ ばたばたし・とる。」■他動詞は「かやす【(返す)】」〔⇒かえる【返る】、かいる(返る)⇒ひっくりかえる【ひっくり返る】、ひっくりかやる(ひっくり返る)、ひっくりかいる(ひっくり返る)、とんぶりがえる【とんぶり返る】、とんぶりがやる(とんぶり返る)、とんぶりがいる(とんぶり返る)

かゆ【粥】《名詞》 水を多くして米をやわらかく炊いたもの。「水加減・を・ 間違(まちご)ー・て・ かゆ・みたいな・ 飯・に・ なっ・ても・た。」「さつまいも・を・ 入れ・た・ かゆ」〔⇒かい()、おかゆ【お粥】、おかい(お粥)、おかいさん(お粥さん)、おかゆさん【お粥さん】

かよい【通い】《名詞》 ①金融機関などがお金の出し入れなどを書き記して、利用者に渡す帳面。「かよい・に・ 使う・ 印鑑・を・ 忘れ・てき・た。」②商店などが客に向けて品物の掛け売りの内容などを書き付けておく帳面。「かよい・を・ 持っ・て・ 買い物・に・ 行く。」〔⇒つうちょう【通帳】

かよい【通い】《名詞》 毎日、自宅から行って仕事などをすること。また、そのようにする人。「遠い・ん・や・けど・ 住み込み・やのー・て・ かよい・です・ねん。」

かよい〔がよい〕【通い】《接尾語》 ある場所と別の場所とを行ったり来たりするという意味を表す言葉。「三木がよい・の・ バス・は・ 出・ても・た。」「淡路がよい・の・ 船」

かよう〔かよー〕【火曜】《名詞》 1週間の7日間のうちの3日目で、月曜日の次、水曜日の前にある日。「かよー・は・ クラブ・が・ 休み・や。」〔⇒か【火】、かようび【火曜日】

かよう【通う】《動詞・ワア行五段活用》 定期的に、ある場所から別の場所へ、行ったり来たりする。「学校・へ・ 電車・で・ かよう。」「山奥・や・けど・ バス・が・ かよ・とる・さかい・ 便利や。」■名詞化=かよい【通い】

かようきょく〔かよーきょく〕【歌謡曲】《名詞》 主として日本で作られた、大衆的な音楽。ある時期に、生活感情などを反映して、人々の心をとらえて広く好まれ歌われる歌。「美空ひばり・の・ かよーきょく・が・ 好きや・ねん。」〔⇒りゅうこうか【流行歌】

がようし〔がよーし〕【画用紙】《名詞》 絵を描くのに使う、少し厚手の紙。「がよーし・に・ 折り紙・を・ 貼る。」「色がよーし」

かようび〔かよーび〕【火曜日】《名詞》 1週間の7日間のうちの3日目で、月曜日の次、水曜日の前にある日。「かよーび・に・ 貰い・に・ 来・ます。」〔⇒か【火】、かよう【火曜】

から【殻】《名詞》 ①貝や草木の実などの外側を覆っている堅い皮。「卵・の・ から」「貝・の・ から」②中身がなくなった後に残る、外側の皮。「枝豆・の・ から・が・ 山・に・ なっ・とる。」③昆虫や蛇などが脱皮したあとに残る外皮など。「蝉・が・ 脱け・た・ から・が・ 庭・に・ 残っ・とる。」⇒ぬけがら【抜け殻】

から【柄】《名詞》 人や動物の体の輪郭について受ける感じ。体ぜんたいの姿。体つきの程度。「えー・ から・ し・とる・のに・ 相撲・を・ とらし・たら・ 弱い・なー。」「から・の・ 大きい・ 人」◆「がら【柄】」とも言うが、「から【柄】」の方を多く使う。〔⇒がら【柄】、ずうたい【図体】、なり()、どんがら【どん柄】

から【空】《名詞、形容動詞や()》 ①中に何も入っていないこと。あるべきものが中に入っていないこと。「から・の・ 一升瓶」②籤などで、当たっていないもの。「大売り出し・の・ 抽選・で・ から・ばっかり・ 引い・た。」⇒からっぽ【空っぽ】⇒すか、はずれ【外れ】

から《格助詞》 ①時間や空間の起点や通過点を表す言葉。「神戸・から・ 明石・まで」「月曜・から・ 金曜・まで」②原料、材料などを表す言葉。変化するもとの状態などを表す言葉。「麦・から・ 仕込ん・だ・ 焼酎」③順序などを表す言葉。「小さい・ 子ー・から・ 診察する。」①③⇒より〕

から《接続助詞》 理由や根拠などを表す言葉。前に述べることが原因や理由となって、後ろに述べることが起こることを表す言葉。「明日・ 行く・から・ 待っ・とい・てんか。」◆もともとは、「さかい」を使うことが多かった。〔⇒さかい、さかいに、さけ、さけに、はかい、はかいに、ので、し〕

から《終助詞》 相手に対して念を押して言う気持ちを表す言葉。「昨日・ 何遍・も・ 言()ー・た・ん・や・から。」〔⇒さかい、さかいに、さけ、さけに、はかい、はかいに、ので〕

がら【柄】《名詞》 ①言動などが人に与える感じや印象。「がら・が・ 悪い・ もの・の・ 言()ー方・を・ する・ 人・や・なー。」②その人にふさわしい品位や性格。「がら・に・も・ ない・ こと・を・ 言()ー・たら・ あか・ん。」③人や動物の体の輪郭について受ける感じ。体ぜんたいの姿。体つきの程度。「がら・の・ 大きい・ 人」④織物や布などの模様。「小さい・ がら・の・ 着物」⇒から【柄】、ずうたい【図体】、なり()、どんがら【どん柄】

がら【殻】《名詞》 ①土に混じっている石。小石。「がら・を・ 除け・て・から・ 畝・を・ 作る。」②燃えたりしたあとで、残っているもの。「コークス・の・ がら」③肉を取り去ったあとの骨。「がら・の・ 多い・ 魚・や・なー。」「蟹・の・ がら・入れ」

カラー〔からー〕【英語=color】《名詞》 ①光がものに反射して、目に受ける赤・青・黄などの感じ。色彩。「赤い・ からー・の・ 下敷き」②写真、印刷物、映画などで、色を用いて表現してあること。また、そのように表現されたもの。また、その色。「全部・の・ ページ・が・ からー・の・ 本」■対語=「しろくろ【白黒】」⇒いろ【色】⇒いろつき【色付き】、てんねんしょく【天然色】

カラー〔からー〕【英語=collar】《名詞》 詰め襟の服の襟の内側に取り付けるもの。「学生服・の・ 白い・ からー・が・ 割れ・た。」

がらあき【がら空き】《形容動詞や()》 中にほとんど何もないような様子。「日曜日・や・のに・ 映画館・は・ がらあきやっ・た。」〔⇒がらすき【がら空き】

からあげ【空揚げ】《名詞》 肉や魚や野菜などを、衣を付けずに油で揚げること。「さつまいも・の・ からあげ」◆「鶏の唐揚げ」というような使い方とは異なっている。

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2016年9月13日 (火)

奥の細道を読む・歩く(13)

草加②

 

「只身すがらにと出立侍を、帋子一衣は夜の防ぎ、ゆかた・雨具・墨・筆のたぐひ、あるはさりがたき餞などしたるは、さすがに打捨がたくて、路次の煩となれるこそわりなけれ。」

 私の「奥の細道」の旅の出で立ちを述べておかなければなりません。芭蕉の時代に比べて、旅装はずいぶん軽くなっています。芭蕉はいったん江戸を発つと自邸に戻ることはありませんが、こちらは3泊4日の旅の繰り返しです。旅の持ち物は、申し訳ないほど簡素です。(ただし、あちこちにある芭蕉像はたいてい、重い荷物を担いでいるようには作られてはいません。)

 私は3泊の場合は着替えを3組持っていきます。かさを減らすようにしていますが、これが荷物全体の中で占める割合(容積としての割合)はだいぶ有ります。どこかで連泊すれば洗濯ができますが、連泊は珍しいのです。

 ところで、良い知恵を授かりました。それは旅館やホテルで出されるバスタオルを利用した脱水法です。詳しいことは書きませんが、これによって夜の洗濯物が翌朝までに乾く可能性が高まります。よって、着替えは1組ですませられます。次回から活用します。

 さて、歴史民俗資料館の次は、東福寺に立ち寄ります。山門は立派な四脚門ですが、通れなくなっていますので右側を迂回して境内に入ります。草加宿の設置に尽力した大川図書が創設した寺で、彼の墓があります。本堂の欄間が見事です。

 そこから旧・日光道中に出て、源兵衛せんべいという店に立ち寄ります。焼いているのを見学し、1枚売りを買って食べます。せんべいは、干し上がった生地を、押し瓦で形を整えながら焼きます。焼けたら刷毛で素早く醤油を塗ります。それを乾かすとパリッとしたせんべいになります。焼きたてを店先で食べられるのは嬉しいものです。

 おせん茶屋公園を通ってから、草加宿神明庵でしばらく休みます。旧・久野家(大津屋)の建物です。大津屋は飲食業を営んでいたようです。通りに面した間口の半分が縦格子造りになっています。五街道を歩くと、あちこちで、大火にあって宿場の大半が焼けてしまったという出来事を聞きます。昔は消火の技術や設備・用具なども進んでいなかったからでしょう。和宮様の降嫁の行列が来る直前に宿場が焼けてしまって、急いで再建したという中山道の宿場もあります。草加宿の最後の大火は1870(明治3年)だったそうですが、神明庵はその時、かろうじて炎上を免れた建物です。

 神明庵は、現在はボランティアが運営しており、お茶をいただきながら説明を聞きます。1階が休憩所、2階がギャラリーになっています。市制50周年記念に建てられた曾良ひとりの像は全国的にも珍しいという話、奥の細道文学賞やドナルド・キーン賞を設けて創作作品を募集しているという話、などです。

 ここに「奥の細道風景地」のスタンプが置いてありますので、押します。国指定名勝の「おくのほそ道の風景地」を巡るスタンプラリーになっています。その一番目が草加松原のスタンプで、最後が大垣船町川湊になっています。私たちは、そのすべてのスタンプを集めるつもりです。

 庵を出て右カーブの道を少し行くと、おせん公園が右側にあって、そこに曾良の像が建っています。高い台座の上にほぼ等身大の曾良がいます。笠をかぶった姿で、右手を上げて、視線を高くして、行く先を見据えているような姿です。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (136)    (通算2134回)

日常生活語 「か」27

 

ガム〔がむ〕【英語=gum】《名詞》 噛んで味わうようにした、ゴムのような合成樹脂に風味や糖分などをつけた菓子。「がむ・が・ 歯ー・に・ はさまる。」◆昔は、膨らませることを目的にした「ふうせんガム【風船ガム】」も多く売られていた。〔⇒チューインガム【英語=chewing gum

がむしゃら《形容動詞や(ナ・ノ)》 後先のことや周囲のことに気を留めずに、めちゃくちゃに突き進む様子。後のことをよく考えないで打ち込む様子。「がむしゃらに・ 勉強し・て・ 合格し・た。」「がむしゃらに・ 走る。」

かむせる(被せる)】《動詞・サ行下一段活用》 ①衣類・布団・帽布などで上から覆う。ものをふたとして使う。衣服などを身に付けさせる。「寒さよけ・に・ 藁・を・ かむせる。」②液体・粒子などを上から浴びせかける。「犬・が・ 後足・で・ 砂・を・ かむせ・とる。」③上から覆う。ふたとして使う。「瓶・に・ 王冠・を・ かむせる。」■自動詞は「かむる【(被る)】」〔⇒かぶせる【被せる】、かぶす【被す】⇒きせる【着せる】

かむる(被る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①衣類・布団・帽子・面などで頭や顔の上を覆う。体ぜんたいを覆う。「傘・を・ かむる。」「布団・を・ かむっ・て・ 寝る。」◆帽子や合羽や布団の場合は「きる」とも言う。②液体・火・粒子などを頭から浴びる。「冷(ちめ)たい・ 水・を・ 頭・から・ かむる。」■他動詞は「かむせる【(被せる)】」〔⇒かぶる【被る】⇒きる【着る】

かめ【亀】《名詞》 長寿の象徴と考えられているもので、体が堅い甲羅でおおわれて頭や四肢をその中に入れることができる、水中や陸上にすむ動物。「池・に・ かめ・が・ 集まっ・とる。」

がめつい《形容詞》 ①けちであって、自分の利益に対して抜け目がない。「がめつい・ やつ・や・さかい・ 人・の・ 物・でも・ 持って帰っ・てまう。」②乱暴である。「がめつい・ 仕事・を・ せ・んと・ もっと・ 丁寧に・ し・なはれ。」◆もともとは「がめつい」は使わなかったが、今では「がめつい」と言うことが多くなっている。〔⇒がみつい〕

かめへん(構へん)】《動詞+助動詞》 とりわけ差し支えは生じない。大丈夫であるから気にしなくてよい。「今日中・に・ せ・ん・でも・ かめへん・よー。」「何・を・ し・ても・ わし・は・ かめへん・よ。」◆動詞「かまう【構う】」に打ち消しの助動詞「へん」が続いた「かまわへん」が、短く発音され、さらに音変化を生じたもの。〔⇒べっちょない(別状ない)、だいじない【大事ない】、だんだい、だんない、かまへん(構へん)、かまん(構ん)、かまわん【構わん)

かむ《動詞・マ行五段活用》 たまった鼻汁を息で噴き出して拭き取る。「青鼻・を かむ。」「服・の・ 袖口・で・ 鼻・を・ かん・だら・ あか・ん・よ。」

かも【鴨】《名詞》 秋にシベリアなどから飛来し、春に帰っていく、首が長くて足が短い、比較的小さな水鳥。「かも・を・ 鍋・に・ し・て・ 食う。」

かもつ【貨物】《名詞》 ①鉄道やトラックや船などで運ぶ荷物。「かもつ船」「かもつ列車」②荷物などを運搬するための鉄道車両やトラックや船など。「電車・が・ 来・た・ 思・たら・ かもつ・やっ・た。」

かもめ【鴎】《名詞》 体が白く、くちばしが大きく、海面近くを滑るように飛ぶ鳥。「いかなご・を・ 捕っ・とる・ 船・に・ かもめ・が・ つい・てくる。」〔⇒かごめ()

かや【蚊帳】《名詞》 蚊を防ぐために寝床を覆って吊す、目の細かい網。「子ども・の・ 頃・は・ かや・の・ 中・で・ あばれ・た・もんや。」◆蚊帳を吊るために、部屋に「つりて(釣り手)」をつるしていた。

がやがや《副詞と》 大勢の人が不揃いな発言をして、何を言っているのか聞き取れないような様子。望ましくないことを口にしている様子。「がやがや・ 言わ・んと・ 静かに・ し・なさい。」

かやく【火薬】《名詞》 硝石や硫黄などを混ぜて作り、熱や力を加えると爆発する薬品。「花火・の・ かやく・の・ 臭い・が・ する。」

かやく【加薬】《名詞》 五目飯や混ぜ飯や麺類などに入れる具。「かやく・を・ ぎょーさん・ 入れ・た・ 飯」

かやくうどん【加薬饂飩】《名詞》 具をたくさん入れたうどん。「ご飯・の・ 替わり・に・ かやくうどん・を・ 食べる。」 

かやくごはん【加薬御飯】《名詞》 魚・肉・野菜などの具をたくさん入れて炊いた飯。「筍・の・ かやくごはん・を・ こしらえる。」◆具を米と一緒に炊きあげるものと、炊いた飯に後から具を添えるものとがある。〔⇒かやくめし【加薬飯】、ごもくめし【五目飯】、ごもくごはん【五目御飯】、まぜめし【混ぜ飯】、まぜごはん【混ぜ御飯】、たきこみ【炊き込み】、たきこみごはん【炊き込み御飯】

かやくめし【加薬飯】《名詞》 魚・肉・野菜などの具をたくさん入れて炊いた飯。「蛸・を・ 入れ・た・ かやくめし・は・ うまい。」◆具を米と一緒に炊きあげるものと、炊いた飯に後から具を添えるものとがある。〔⇒かやくごはん【加薬御飯】、ごもくめし【五目飯】、ごもくごはん【五目御飯】、まぜめし【混ぜ飯】、まぜごはん【混ぜ御飯】、たきこみ【炊き込み】、たきこみごはん【炊き込み御飯】

かやす(孵す)】《動詞・サ行五段活用》 卵を子にする。「鶏・が・ 雛・を・ かやし・た。」「卵・を・ 温め・とる・さかい・ もーじき・ かやす・やろ。」■自動詞は「かやる【(孵る)】」〔⇒かえす【孵す】、かいす(孵す)

かやす(帰す)】《動詞・サ行五段活用》 自分の家や、元いた場所に戻らせる。「土曜日・は・ 昼・まで・で・ かやし・てもらえ・た。」■自動詞は「かいる【(帰る)】」〔⇒かえす【帰す】、かいす(帰す)、いなす【去なす】

かやす(返す)】《動詞・サ行五段活用》 ①もとの場所や、もとの持ち主のところに位置させる。元の状態に復元する。「この・ 本・は・ 1週間・ 経っ・たら・ かやし・て・よ。」②表と裏を反対にする。裏返しにする。「焦げ・ん・よーに・ 上手に・ かやし・なはれ。」■自動詞は「かやる【(返る)】」〔⇒かえす【返す】、かいす(返す)⇒もどす【戻す】⇒ひっくりかえす【ひっくり返す】、ひっくりかやす(ひっくり返す)、ひっくりかいす【ひっくり返す】、とんぶりがえす【とんぶり返す】、とんぶりがやす(とんぶり返す)、とんぶりがいす(とんぶり返す)

かやぶき(傾き)】《名詞》 斜めになること。斜めになっている程度や具合。「お寺・の・ 屋根・の・ かやぶき・は・ 急や・なー。」〔⇒かやむき(傾き)、かたむき【傾き】、かたぶき(傾き)

かやぶく(傾く)】《動詞・カ行五段活用》 ①水平や垂直の線や面に対して、斜めになる。「片一方(かたっぽ)・に・ 乗っ・たら・ 舟・が・ かやぶく・さかい・ やめ・てんか。」②太陽や月が沈もうとする。「夜中・に・ お月さん・が・ 西・に・ かやぶい・とる。」③盛んな状態からしだいに衰えようとする。うまくいかなくなる。「会社・が・ かやぶい・て・ 残業・が・ 無いよ・ なっ・た。」■他動詞は「かやぶける【(傾ける)】」■名詞化=かやぶき(傾き)〔⇒かたむく【傾く】、かたぶく(傾く)、かやむく(傾く)

かやぶける(傾ける)】《動詞・カ行下一段活用》 水平や垂直の線や面に対して、斜めにする。「棒・の・ 先・を・ かやぶけ・て・ 低ー・ する。」■自動詞は「かやぶく【(傾く)】」〔⇒かしげる【傾げる】、かたげる(傾げる)、かたぶける(傾ける)、かたむける【傾ける】、かやむける(傾ける)

かやむき(傾き)】《名詞》 斜めになること。斜めになっている程度や具合。「屋根・の・ かやむき・の・ きつい・ 家」〔⇒かたむき【傾き】、かたぶき(傾き)、かやぶき(傾き)

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2016年9月12日 (月)

奥の細道を読む・歩く(12)

草加①

 

 「ことし元禄二とせにや、奥羽長途の行脚只かりそめに思ひたちて、呉天に白髪の恨を重ぬといへ共、耳にふれていまだめに見ぬさかひ、若生て帰らばと、定なき頼の末をかけ、其日漸草加と云宿にたどり着にけり。」

 芭蕉は「ことし元禄二とせにや」と言っていますが、元禄への改元からまだ長く経っていませんから、その元号を身近に感じていないのかもしれません。昭和から平成への改元の時に、私たちは馴染むのに時間がかかりましたが、江戸時代はもっと頻繁に元号が変わっています。

 奥の細道の旅は、帰路に北陸道を通っていますが、最大の目的地は陸奥と出羽、すなわち奥羽です。陸奥・陸中・陸前・羽前・羽後の他に磐城と岩代も含む7か国です。実際にはかなりの覚悟が必要であったはずですから、「かりそめに思ひたち」というのは文章のあやに過ぎません。都から遠く離れた辺鄙な「呉天」を旅して、旅の辛苦を重ねて「白髪」となろうとも、「耳にふれていまだめに見ぬ」所をたどって生還できたら幸いだという、当てにもならない僅かな期待をかけて旅に出るというのです。

 そのあたりが、平成時代の気楽な私たちとは根本から違います。元禄2年の芭蕉の数え年46歳のみならず、私たちは既に芭蕉の没年を超えています。平均寿命の延びに伴って、有り難いことに元気に歩き続けることができます。しかも、鉄道やバスという交通機関の恩恵も受けます。

 さて、初日は草加にたどり着いたように書いていますが、「曾良随行日記」によれば、草加ではなく粕壁に泊まったようです。草加-春日部間は東武鉄道伊勢崎線の営業キロで17.8㎞で、それは浅草-草加間の距離17.5㎞に匹敵します。それぞれ4里半ですから、その差は大きいのです。

 

 「痩骨の肩にかゝれる物先くるしむ。」

 前の文の末尾とこの文との関係について、「草加と云宿にたどり着」いて「痩骨の肩にかゝれる物」に苦しんだのだという解釈があります。つまり、草加に宿したのではなく、草加宿で肩の重さに苦しんだというのです。言いたいこと(苦しい状況)を強く表現し、言葉を削り上げた結果、こういう文章になったのだという考えです。奥の細道には芭蕉による虚構も多くありますが、ここでは、このような文章解釈も成り立たないわけではないように思います。

 私たちが草加駅に着くと、雨が少し強くなりました。草加駅前の喫茶店で雨止みを待ちます。その間およそ1時間です。

 草加歩きは、まず草加市立歴史民俗資料館に立ち寄ります。旧・草加小学校西校舎を活用した資料館です。関東大震災の教訓から耐震や耐火を考えて、埼玉県下で初めての鉄筋コンクリート造りの校舎として建てられたそうです。隣には現役の小学校が建っています。

 縄文時分だから昭和に至る郷土資料が保管・展示されていますが、草加生まれの作家・豊田三郎と、その長女である作家・森村桂のコーナーもあります。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (135)    (通算2133回)

日常生活語 「か」26

 

かみ【紙】《名詞》 ①植物繊維を溶かして、漉いて平らにして乾燥させたもの。「かみ・に・ 字ー・を・ 書く。」②じゃんけんで、5本の指を全部開く形。「はさみ・は・ かみ・より・ 強い。」⇒ぱあ〕

かみ【神】《名詞》 人智をこえた存在として、信仰されているもの。この世を作り上げたと考えられているもの。「かみ・も・ 仏・も・ あら・へん・ほど・ 貧乏し・た。」〔⇒かみさん【神様】

かみ【上】《名詞》 ①水が流れてくる高い方。「川・の・ かみ・の・ 方」②都(京都)のある方角としての東の方、または北の方。「ここ・から・ かみ・に・ 行っ・たら・ 明石駅・や。」③中心であるところ。地位の高い方。上位の席。「あんた・は・ もっと・ かみ・に・ 座ら・な・ いか・ん・やろ。」④ものごとをいくつかに分けたものの初めの部分。「1年・の・ かみ・の・ 半分」■対語=「しも【下】」①②③⇒かみて【上手】

かみあう【噛み合う】《動詞・ワア行五段活用》 ①歯や歯車などが、互いにうまく合わさる。うまくあわさって動く。「2枚・の・ 板・が・ かみおー・て・ 隙間・が・ ない。」「歯車・が・ かみあう。」②動物などが戦うために、食いつきあう。「犬・が・ 喧嘩し・て・ かみおー・とる。」

かみいさん〔かみーさん、かみさん〕(髪結いさん)】《名詞》 日本髪を結んで整えることを仕事にしている人。また、その店。「かみいさん・で・ 服・も・ 着せ・てもろ・た。」◆現在のパーマネントを指すこともある。〔⇒かみゆいさん【髪結いさん】

かみいぬ【噛み犬】《名詞》 人に噛みつく癖のある犬。「あれ・は・ かみいぬ・や・さかい・ 気ー・ つけ・なはれ。」

がみがみ《副詞と》 口うるさく、叱ったり文句を言ったりする様子。「がみがみ・ 言ー・たら・ 子ども・が・ 縮こまっ・てしまう。」

かみきり(蟷螂)】《名詞》 三角形の頭で細長く、大きな前足が鎌のような形をした薄緑色の昆虫。「かみきり・が・ のそのそ・ 歩い・とる。」〔⇒かまきり【蟷螂】

かみきりむし【髪切り虫】《名詞》 細長い円筒形の体で、長い触覚と丈夫な顎を持つ昆虫。「かみきりむし・を・ 標本・に・ する。」〔⇒ぎいぎい〕

かみくず【紙屑】《名詞》 要らなくなったり反古になったりした紙。紙の切れ端。「かみくず・を・ 散らかし・とる。」

かみくずいれ【紙屑入れ】《名詞》 要らなくなったり反古になったりした紙などを捨てるために、入れるもの。「廊下・に・ かみくずいれ・が・ ある。」〔⇒かみくずかご【紙屑籠】

かみくずかご【紙屑籠】《名詞》 要らなくなったり反古になったりした紙などを捨てるためにれる、竹などを編んで作ったもの。「風邪・を・ ひー・て・ 鼻・を・ かん・どっ・たら・ かみくずかご・が・ いっぱいに・ なっ・た。」〔⇒かみくずいれ【紙屑入れ】

かみざ【上座】《名詞》 上位の人や目上の人などが座る席。「この・ 部屋・は・ どっち・が・ かみざ・や・ねん。」■対語=「しもざ【下座】」

かみさん【神様】《名詞》 人智をこえた存在として、信仰されているもの。この世を作り上げたと考えられているもの。「悪い・ こと・を・ し・たら・ あかん・よ。かみさん・が・ 見・とっ・て・や。」◆強く敬った言い方である。〔⇒かみ【神】

かみさん【上さん】《名詞》 妻を親しんで言う言葉。「うち・の・ かみさん・も・ 働い・てます・ねん。」

かみしばい【紙芝居】《名詞》 一続きの筋を絵にしたものを次々に見せながら、物語を進めていく方法。また、その時に使う、何枚かの絵。「小学校・の・ 時・は・ よー・ かみしばい・ 見・た・なー。」

かみそり【剃刀】《名詞》 ①髪や髭を剃るために使う、薄くて鋭い刃物。「かみそり・で・ 髭・を・ 剃っ・てもらう。」②鉛筆などを削るための、子供向けの薄くて鋭い刃物。「かみそり・で・ 鉛筆・を・ 削る。」◆②の場合、肥後の守を「ナイフ【英語=knife】」と言い、薄い刃物を「かみそり【剃刀】」と言っていた。今は、作られていないかもしれない。

かみだな【神棚】《名詞》 家の中で神を祀っておく棚。「かみだな・の・ 蝋燭・に・ 火ー・を・ 点ける。」

がみつい《形容詞》 ①けちであって、自分の利益に対して抜け目がない。「がみつー・に・ 分け前・を・ ぎょーさん・ 取っ・てまう・ 人・が・ おる。」②乱暴である。「がみつい・ もの・の・ 言い方・を・ する・ 人・や。」◆もともとは「がめつい」は使わなかったが、今では「がめつい」と言うことが多くなっている。〔⇒がめつい〕

かみつく【噛み付く】《動詞・カ行五段活用》 ①相手が痛みを感じるほどに、歯や牙などで強くくわえる。「犬・に・ かみつか・れ・て・ 怪我し・た。」②攻撃的な態度で、激しく文句を言う。食ってかかる。「電車・が・ 遅れ・た・ので・ 駅員・に・ かみつい・とる・ 人・が・ おっ・た。」⇒かぶる、かぶりつく【かぶり付く】

かみて【上手】《名詞》 ①水が流れてくる高い方。「かみて・に・ 大雨・が・ 降っ・た。」②都(京都)のある方角としての東の方、または北の方。「かみて・へ・ 5分ほど・ 歩い・たら・ 池・が・ ある。」③中心であるところ。地位の高い方。上位の席。「かみて・に・ 座り・なはれ。」■対語=「しもて【下手】」