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2016年10月31日 (月)

【掲載記事の一覧】

 10月は、「奥の細道を読む・歩く」と、「【書籍版】『明石日常生活語辞典』」との2本立てを続けました。それ以外の記事はありません。

 今月は、3泊4日の「奥の細道」の旅に2回、出かけました。宮城県・岩手県を歩き、山刀伐峠を越えて山形県へ出て、尾花沢、大石田にたどり着きました。(一部は鉄道を利用しています。)

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてにメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

◆奥の細道を読む・歩く ()(61)~継続予定

    [2016年9月1日開始~ 最新は20161031日]

 

◆【明石方言】 明石日常生活語辞典 ()(2182)~継続予定

    [2009年7月8日開始~ 最新は20161031日]

 

◆日本語への信頼 ()(261)~継続予定

    [2015年6月9日開始~ 最新は2016年7月8日]

 

◆名寸隅舟人日記 ()(16)~継続予定

    [2016年1月1日開始~ 最新は2016年4月2日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~継続予定

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~継続予定

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆名寸隅の船瀬があったところ ()()

    [2016年1月10日~2016年1月14日]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日~2010年3月10日]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日~2011年9月13日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)

 2014年5月10日~2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)

 2013年4月13日~2014年5月9日]

 

◆百載一遇 ()()

    [2014年1月1日~2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)

    [2012年7月4日~2013年8月28日]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日~20071212日]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日~2008年7月20日]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日~2009年9月10日]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日~2012年1月4日]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日~2012年5月3日]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日~2009年6月30日]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日~20061231日]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日~2008年1月10日]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日~20061226日]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日~2009年6月4日]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日~2008年1月18日]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日~2007年7月31日]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日~20081125日]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日~2009年6月22日]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日~2009年5月8日]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日~2009年3月16日]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日~20081113日]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日~20081215日]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日~2007年6月30日]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日~2010年1月3日]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日~2012年7月8日]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日~2011年6月1日]

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日~2014年4月12日]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日~2008年9月24日]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日~200610月4日]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日~20061011日]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日~200611月2日]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日~2007年6月6日]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日~2007年8月10日]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日~2007年7月7日]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日~20071030日]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日~20061015日]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日~2007年8月20日]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日~2007年9月12日]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日~2007年9月29日]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日~200612月7日]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日~2007年5月7日]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日~20061222日]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日~2007年8月27日]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日~2007年8月30日]

 

◆中山道をたどる ()(424)

    [201311月1日~2015年3月31日]

 

◆日光道中ひとり旅 ()(58)

    [2015年4月1日~2015年6月23日]

 

◆奥州道中10次 ()(35)

    [20151012日~20151121日]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日~2012年9月19日]

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奥の細道を読む・歩く(61)

ドレミファそら日記(12)     2016年6月9日

 

0710分 ホテル虎屋を出発。

0757分 JR・東北線、須賀川駅発。普通・郡山行

0810分 郡山駅着。

0845分 安積国造神社。(~8時50)

0855分 善導寺。

0900分 如宝寺。(~9時05)

0910分 麓山公園。(~9時20)

0925分 麓山の杜。

0955分 久米正雄記念館。(1010)

1015分 郡山市文学資料館。(1030)

1055分 開成館・他。(1120)

1145分 安積歴史博物館(旧福島県尋常中学校)(1200)

1205分 福島交通バス、安積高校前発。

1220分 郡山駅前着。

1240分 駅構内の店で昼食。(1300)

1330分 東北新幹線、郡山駅発。やまびこ140

1448分 東京駅着。

1503分 東海道新幹線、東京駅発。ひかり477

1803分 新大阪駅着。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (184)    (通算2182回)

日常生活語 「こ」④

 

こうたいごうたい〔こーたいごーたい〕【交代交代、交替交替】《副詞に》 ①何人かが次々に入れ替わって。「こーたいごーたいに・ 昼飯・を・ 食べる。」②2つのものが交互になっている。2つのものが入り混じったり入り組んだりしている。「赤・と・ 白・が・ こーたいごーたいに・ 織り込ん・である・ 布」⇒かわるがわる【代わる代わる】⇒たがいちがい【互い違い】

こうたいし〔こーたいし〕【皇太子】《名詞》 天皇家の男の子で、皇位継承が予定されている人。「こーたいし・の・ 結婚式・の・ テレビ中継」〔⇒こうたいしでんか【皇太子殿下】

こうたいしでんか〔こーたいしでんか〕【皇太子殿下】《名詞》 天皇家の男の子で、皇位継承が予定されている人。「こーたいしでんか・が・ 外国・へ・ 行く・そーや。」〔⇒こうたいし【皇太子】

こうだん〔こーだん〕【公団】《名詞》 政府や県や市などの出資を受けて、公共的な事業を行う法人。「こーだん・の・ 住宅・に・ 入っ・とる。」

こうちゃ〔こーちゃ〕【紅茶】《名詞》 摘み取った茶の葉を発酵させ、乾かしたもの。また、それに湯を注いで作る紅色を含んだ飲み物。「ちょっと・ 一休みし・て・ こーちゃ・でも・ 飲み・まへ・ん・か。」

こうちょう〔こーちょー〕【校長】《名詞》 小学校や中学校や高等学校などの教職員の中で、いちばん上に立つ責任者。「朝礼・で・ こーちょー・の・ 話・を・ 聞く。」

こうちん〔こーちん〕【工賃】《名詞》 ものを作ったり加工したりする労働に対して支払われるお金。「中国・の 物・は・ こーちん・が・ 安い・さかい・ 国産品・が・ 売れ・にくー・ なっ・とる。」

こうつう〔こーつー〕【交通】《名詞》 人や乗り物が、道路や線路などを通って行き来すること。「こーつー・を・ 整理する・ おまわりさん」

こうつうあんぜん〔こーつーあんぜん〕【交通安全】《名詞》 人や乗り物が、道路や線路などを通って行き来する際に起こる事故を防止するように注意すること。「お宮さん・で・ こーつーあんぜん・の・ お守り・を・ 買()ー・た。」

こうつうじこ〔こーつーじこ〕【交通事故】《名詞》 人や乗り物が、道路や線路などを通って行き来する際に起こる、思いがけない悪いできごと。「救急車・の・ サイレン・の・ 音・が・ する・けど・ こーつーじこ・でも・ あっ・た・ん・やろ・か。」

こうつうしんごう〔こーつーしんごー〕【交通信号】《名詞》 電車や自動車や人などに向けて、赤・黄・青の色を使ったり形などで指示したりして、通行や運行についての指示を出すこと。また、その指示を出す装置。「こーつーしんごー・を・ 守ら・なんだら・ 危ない・ こと・に・ なる・ぞ。」〔⇒しんごう【信号】装置⇒しんごうき【信号機】、シグナル【英語=signal

こうつうせいり〔こーつーせーり〕【交通整理】《名詞、動詞する》 道路などで、人や乗り物の動きが、安全で混乱のないように指図すること。「ずーっと・ 昔・は・ 明石駅前・の・ 四つ角・に・ こーつーせーり・の・ 巡査はん・が・ 立っ・とっ・た。」

こうてい〔こーてー〕【校庭】《名詞》 学校の運動場や中庭など。「こーてー・で・ よー・ ドッチボール・を・ し・た・ もん・や。」

こうてつぼう〔こーてつぼー〕【高鉄棒】《名詞》 校庭などに設けられている、2本の柱に鉄の棒を水平にかけ渡した用具のうち、高さの高いもの。「こーてつぼー・で・ 尻上がり・が・ でける・よーに・ なっ・て・ よかっ・た・なー。」■対語=「ていてつぼう【低鉄棒】」

こうでん〔こーでん〕【香典】《名詞》 死者を悼んで供える金銭。「葬式・に・は・ 行か・れ・へん・ので・ こーでん・を・ ことづけ・た。」

こうと〔こーと〕《形容動詞や()》 着物などが、落ち着いていて地味である様子。質素で上品な感じがする様子。「その・ 着物・ えー・けど・ あんた・に・は・ ちょっと・ こーと・と・ ちゃう・やろ・か。」

こうどう〔こーどー〕【講堂】《名詞》 学校や会社や寺などで、多くの人を集めて話をしたり儀式をしたりするところ。「こーどー・で・ 2学期・の・ 始業式・が・ ある。」

ごうとう〔ごーとー〕【強盗】《名詞》 おどしたり乱暴したりして、人の金品を奪い取ること。また、それをする人。「スーパー・に・ 入っ・た・ ごーとー・が・ 捕まっ・た・そーや。」

ごうどう〔ごーどー〕【合同】《名詞》 それぞれ独立していた、いくつかのものがひとつに合わさること。「5年生・と・ 6年生・が・ ごーどー・で・ 運動会・の・ 演技・を・ する。」〔⇒がっぺい【合併】

こうとうがっこう〔こーとーがっこー〕【高等学校】《名詞》 中学校を卒業した生徒に対して、高度な普通教育や専門教育を行うところ。「今・は・ みんな・ こーとーがっこー・に・ 行く・よーに・ なっ・た。」〔⇒こうこう【高校】

こうとうしもん〔こーとーしもん〕【口頭試問】《名詞》 試験官が質問することに対して、受験者がその場で口で答える試験。「高等学校・の・ 入学試験・に・ こーとーしもん・が・ ある・ねん・て。」◆現在では、「めんせつしけん【面接試験】」を多く使っている。

こうない〔こーない〕【校内】《名詞》 学校の敷地の中。「こーない・に・ 購買部・が・ ある。」■対語=「こうがい【校外】」

こうないほうそう〔こーないほーそー〕【校内放送】《名詞》 その学校の中だけに届くようにした有線放送。「雨・で・ 運動場・に・ 出・られ・へん・さかい・ こーないほーそー・で 校長先生・の・ お話・が・ あっ・た。」

こうねん〔こーねん〕【高年】《名詞》 年齢をとっていること。年齢の高い人。「こーねん・の・ 人・が・ 通学路・を・ 見守っ・てくれ・とっ・て・や。」◆「ろうじんかい【老人会】」のような名称を「こうねんくらぶ【高年クラブ】」と言い換えるようなことが、近年、行われている。

こうのう〔こーのー〕【効能】《名詞》 それを使えばこのように良い結果が得られるという有効性。「漢方薬・は・ なかなか・ こーのー・が・ 現れ・へん・もん・や。」

こうのうがき〔こーのーがき〕【効能書き】《名詞》 薬などの効果を説明した書類。品物が良いということを宣伝した言葉。「高い・ 薬・やっ・た・けど・ こーのーがき・の・ 通り・に・は・ 効か・なんだ。」「この・ 機械・は・ こーのーがき・は・ 良()ー・ こと・が・ 書い・てある・けど・ じきに・ めげ・ても・た。」〔⇒のうがき【能書き】

こうば〔こーば〕【工場】《名詞》 機械などを使って、製品を作り出したり加工したりするところ。「町・の・ 中・に・ こーば・が・ ある。」◆「こうじょう【工場】」に比べると、規模が小さいところ、比較的簡単なものを作り出すところなどを言うことが多い。〔⇒こうじょう【工場】

こうはい〔こーはい〕【後輩】《名詞》 ①同じ学校や勤め先に、自分よりも後に入ってきた人。「こーはい・に・ 仕事・を・ 教え・たる。」②年齢や経験が自分より少ない人。「わし・より・ 3年・ こーはい・の・ 野球部員」■対語=「せんぱい【先輩】」

こうばい〔こーばい〕【勾配】《名詞》 ①水平な面に対する傾きの程度。「こーばい・の・ きつい・ 坂・で・ 汗・を・ かい・た。」②傾向や方向性。「みんな・の・ 意見・は・ どんな・ こーばい・やろ・か。」

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2016年10月30日 (日)

奥の細道を読む・歩く(60)

[郡山]③

 

 開成せせらぎこみちを通って開成山公園に向かいます。安積開拓発祥の地は、全体が郡山市開成館として管理されています。安積開拓入植者住宅(旧小山家)は愛媛県松山から移住した15戸のひとつで、3部屋から成る平屋です。安積開拓官舎(旧立岩一郎家)は福島県開拓掛職員用官舎の3棟のひとつで、部屋数は多く2階もあります。安積開拓入植者住宅(旧坪内家)は鳥取県からの入植者で、地位の高い人のもので、4部屋の平屋です。いずれも移築復元されたものですが、開拓地での生活がしのばれます。

 緩やかな上り坂の先に「安積開拓発祥の地」の標柱があり、明治天皇桑野行在所を示す石柱も並んでいます。天皇の巡幸は1876(明治9年)のことですが、1878年からは安積開拓が明治政府の国策事業として行われ、猪苗代湖からの疎水は1882年に開通しています。水源の乏しかったこの地域にとって大きな恵みとなりました。

 近代化産業遺産に指定されている開成館を見て回ります。1階は、安積開拓と古文書、安積開拓と文学、開成館の歴史など、2階は、安積疎水の開削、開成社による開拓など、3階は、行在所の再現と、開拓に縁のある人たちの紹介などがあります。私にとっては、初めて知ることが次から次へとあります。

 さて、最後に訪れるのは県立安積高等学校構内にある安積歴史博物館です。国の重要文化財や近代化産業遺産に指定されている旧福島県尋常中学校本館です。建物の前に安積健児の像があって、旧制中学校の剛健さを表しています。建物は1889(明治22)に建てられた木造の洋風建築です。玄関の上にバルコニーがあります。中には復元教室や講堂があり、さまざまな展示もされていますが、建物は現役で、生徒たちともすれ違います。講堂は、私がかつて勤めた兵庫県立神戸高等学校(旧・神戸一中)の講堂を瞬間的に思い出すほど似ています。ぎしぎしと鳴る階段や手すりも懐かしさ満点です。

 今回の最終日は、奥の細道を離れた経験となり、いわば芭蕉時代以降の社会の移り変わりを見たことになりますが、東北地方を知るための基礎になりました。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (183)    (通算2181回)

日常生活語 「こ」③

 

こうごう〔こーごー〕【皇后】《名詞》 天皇の妻。「こーごー・も・ 国体・に・ 出席さ・れる。」〔⇒こうごうへいか【皇后陛下】

こうごうへいか〔こーごーへーか〕【皇后陛下】《名詞》 天皇の妻。「こうごう【皇后】」をさらに敬って言う言葉。「こーごーへーか・の・ 美智子さん」〔⇒こうごう【皇后】

こうこく〔こーこく〕【広告】《名詞、動詞する》 世の中の人に広く知らせること。有料の媒体を使って、商業上の宣伝をすること。また、そのために書かれたもの。「こーこく・を・ その・まま・ 信用し・たら・ あき・まへん・で。」

こうさく〔こーさく〕【工作】《名詞、動詞する》 ①道具を使ってものを作ること。木材、土、紙などを使ってものを作ること。また、作ったもの。「みんな・で・ 椅子・を・ こーさくし・た。」「こーさく・が・ 上手や。」②簡単な器物などを作ることを目的とした、小学校の教科「ずがこうさく【図画工作】」などの時間のこと。「こーさく・の・ とき・に・ 鳥・の・ 巣箱・を・ 作っ・た。」

こうさてん〔こーさてん〕【交差点】《名詞》 道路や鉄道が交わっているところ。「こーさてん・は・ 危ない・さかい・ 止まっ・て・ よー・ 見・なさい・よ。」◆三叉路、四叉路(十字路)、五叉路などがある。

こうさん〔こーさん〕【降参】《名詞、動詞する》 ①戦い、争い、議論などに負けること。また、負けて相手の言うとおりになること。「こーさんし・て・ 占領さ・れる。」②手のほどこしようがなく、困ってしまうこと。「この・ 暑さ・に・は・ こーさんや。」⇒おてあげ【お手上げ】

こうし〔こーし〕【格子】《名詞》 ①細い木や竹を、間を透かして縦横に組んで作った戸や窓。「こーし・の・ 戸ー・を・ 開ける。」②碁盤のように縦横に線が交わっている縞の模様。「こーし・の・ 浴衣」

こうじ〔こーじ〕【工事】《名詞、動詞する》 建物や道路や橋などを作ったり直したりすること。「こーじ・の・ 現場・に・ ガードマン・が・ 立っ・とる。」

こうじ〔こーじ〕【麹】《名詞》 酒や醤油や味噌などを造るときに使うために、蒸した米や麦や大豆などに、澱粉を糖化し蛋白質などを分解する性質の菌を働かせたもの。「こーじ・を・ 買()ー・てき・て・ 家・で・ 味噌・を・ 作る。」

こうしき【硬式】《名詞》 野球、テニスなどで、硬いボールを使ってするスポーツ。「こうしき・の・ ボール・を・ 打っ・たら・ よー・ 飛ぶ。」■対語=「なんしき【軟式】」

こうしゃ〔こーしゃ〕【校舎】《名詞》 学校で、授業のための設備などが設けられている建物。「今・は・ 木造・の・ こーしゃ・なんか・ ない・よーに・ なっ・ても・た。」

こうしゅう〔こーしゅー〕【講習】《名詞、動詞する》 ある一定の期間、ある場所に人を集めて知識や技術などを教えること。また、そのための会合。「救急法・の・ こーしゅーし・ます・さかい・ 出て来・てください・な。」

こうしゅう〔こーしゅー〕【公衆】《名詞》 ①街角や施設などにあって、誰でも利用できる電話。「みんな・が・ 携帯・を・ 持っ・とる・さかい・ 街・に・ こーしゅー・が・ ないよーなっ・た。」②公園や街角などにあって、誰でも利用できる便所。「このごろ・は・ こーしゅー・の・ こと・を・ 市民トイレ・と・ 言()ー・よーに・ なっ・とる。」⇒こうしゅうでんわ【公衆電話】⇒こうしゅうべんじょ【公衆便所】

こうしゅうでんわ〔こーしゅーでんわ〕【公衆電話】《名詞》 街角や施設などにあって、誰でも利用できる電話。「赤い・ こーしゅーでんわ・が・ だんだん・少のー・ なっ・た。」〔⇒こうしゅう【公衆】

こうしゅうべんじょ〔こうしゅうべんじょ〕【公衆便所】《名詞》 公園や街角などにあって、誰でも利用できる便所。「公園・の・ こーしゅーべんじょ・に・ 駆け込ん・だ。」〔⇒こうしゅう【公衆】

こうしょう〔こーしょー〕【校章】《名詞》 その学校のしるしとして決めた記章。「帽子・に・ こーしょー・を・ 付ける。」

こうじょう〔こーじょー〕【工場】《名詞》 機械などを使って、製品を作り出したり加工したりするところ。「二見・の・ 人工島・の・ こーじょー・に・ 勤め・てます。」◆「こうば【工場】」に比べると、規模が大きいところ、複雑なものを作り出すところなどを言うことが多い。〔⇒こうば【工場】

ごうじょう〔ごーじょー〕【強情】《形容動詞や()》 自分の考えを曲げないで押し通す様子。頑固で意地っ張りな様子。「人・の・ 話・を・ 聞き・よら・へん・ ごーじょーな・ やつ・や。」

こうしん〔こーしん〕【行進】《名詞、動詞する》 大勢の人が列を整えて進むこと。「運動会・の・ 入場・こーしん」

こうしんきょく〔こーしんきょく〕【行進曲】《名詞》 大勢の人が列を作って進むときにふさわしいリズムなどを持った曲。「こーしんきょく・に・ 合わし・て・ 前・へ・ 進む。」

こうすい〔こーすい〕【香水】《名詞》 肌や衣服などにふりかける、香りの良い液体。「こーすい・の・ 匂い・が・ きつい。」

こうずい〔こーずい〕【洪水】《名詞》 大雨などによって川や池の水があふれ出ること。「この頃・は・ 大雨・の・ こーずい・が・ 少(すけ)のー・ なっ・て・ ありがたい。」〔⇒おおみず【大水】

ごうせい〔ごーせー〕【合成】《名詞、動詞する》 ①いくつかのものを合わせて、新たな一つのものを作り出すこと。「これ・は・ ごーせーし・た・ 写真・みたいや・な。」②清酒に似たような風味を持つように造ったアルコール飲料。「2級・の・ ごーせー」⇒ごうせいしゅ【合成酒】

ごうせい〔ごーせー〕【豪勢】《形容動詞や()》 普通とは違って、規模が大きかったり贅沢で派手であったりする様子。「忘年会・は・ ちょっと・ ごーせーに・ やり・まほ・か。」

ごうせいしゅ〔ごーせーしゅ〕【合成酒】《名詞》 清酒に似たような風味を持つように造ったアルコール飲料。「ごーせーしゅ・は・ 税金・が・ 安い・ねん。」〔⇒ごうせい【合成】

こうせん〔こーせん〕【口銭】《名詞》 ①ものを売買することによって得る手数料。「問屋(とんや)・の・ こーせん・が・ かかる・さかい・ だいぶ・ 高(たこ)ー・ なっ・とる。」②仲介することによって得る手数料。「あいつ・に・ 頼ん・だら・ 高い・ こーせん・を・ 取ら・れる・ぞ。」

こうそく〔こーそく〕【高速】《名詞》 ①速度や回転数などが普通より速いこと。「機械・が・ こーそく・で・ 回っ・とる・さかい・ 気ー・ つけ・てください。」②自動車専用で速く走れるように、立体交差や車線などに特別な工夫をしている道路。「こーそく・の・ インター」③高架や地下を走るように作られていて、速度の速い鉄道。「こーそく・の・ 神戸駅」◆③は、とりわけ、「神戸高速鉄道」のことを指して言うことが多い。⇒こうそくどうろ【高速道路】

こうそくどうろ〔こーそくどーろ〕【高速道路】《名詞》 自動車専用で速く走れるように、立体交差や車線などに特別な工夫をしている道路。「名神こーそくどーろ・で・ 京都・へ・ 行く。」〔⇒こうそく【高速】

こうたい〔こーたい〕【交代、交替】《名詞、動詞する》 ①前の人やものの代わりに、別の人やものが入ること。代わり合うこと。「長い・ 間・ 務め・てくれ・た・ 自治会長・が・ こーたいする。」「夜勤・が・ 2日・ 続い・たら・ こーたいし・て・ 次・は・ 昼・に・ 勤める。」②スポーツで攻守やコートなどを入れ替わること。「こうたいし・て・ 今度・は・ 打つ・ 番・や。」〔⇒チェンジ【英語=change⇒いれかわり【入れ替わり】、いれちがい【入れ違い】

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2016年10月29日 (土)

奥の細道を読む・歩く(59)

[郡山]②

 

 芭蕉とのつながりは少ないのですが、郡山は文学との縁は深いところです。「こおりやま文学の森」というところがあって、久米正雄記念館と郡山市文学資料館とが設けられています。

 久米正雄の「魚城移るにや寒月の波さざら」という句碑を見てから記念館に足を向けます。「まあ、上がりたまえ」という言葉が書かれていて、それに迎えられるように館内に入ります。久米はこう言って客を迎えたそうです。文学の森公園には久米の胸像も設けられていますが、にこやかに微笑んでいます。

 久米正雄記念館は1930(昭和5年)鎌倉に建てられた旧久米邸を、2000(平成12)に移築したそうです。久米の愛用した野球・ゴルフ・スキーなどの用品をはじめ、久米の交友を示す種々の資料やパネルや写真があります。多くの文人たちが集って、賑やかに議論を交わした様子が想像されます。

 「学生時代」「破船」などの作品で知られる久米正雄は長野県上田市の出身ですが、母が郡山の人ですから、小学校・中学校・旧制中学校の時代を郡山で過ごしています。

 郡山市文学資料館は、郡山に縁のある文学者たちを紹介しています。「滝口入道」の高山樗牛、「貧しき人々の群」「伸子」「播州平野」の宮本百合子、「厚物咲」の中山義秀、そして石井研堂、鈴木善太郎、諏訪三郎、真船豊、東野辺薫、現在の作家では、郡山市の隣の三春町に在住の玄侑宗久。文学の町としての面目躍如という感じです。新収蔵資料公開として、宮本百合子と久米正雄の資料が紹介されていますから、収蔵物の収集にも力を注いでいるようです。

 資料館では文学の背景として、安積開拓と開成館のことを説明しています。久米正雄の母・幸子は、安積開拓の指導者である立岩一郎の娘であり、宮本百合子の祖父は、安積開拓に心血を注いだ中條政恒です。百合子は安積開拓が地域を発展させたこととともに貧しい人々を多く生み出したということに気付いて、それが後の作品モチーフにもなっています。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (182)    (通算2180回)

日常生活語 「こ」②

 

こういうよう〔こーゆーよー〕【斯う言う様】《形容動詞や()》 このような様子。「こーゆーよーに・ し・たら・ 失敗せー・へん・ねん・な。」

ごうう〔ごーう〕【豪雨】《名詞》 短時間のうちに激しく降る大量の雨。「ごーう・で・ 川・の・ 水・が・ 急に・ 増え・た。」

こううんき〔こーうんき〕【耕耘機】《名詞》 田畑の土を耕す機械。「こーうんき・を・買()ー・て・ 仕事・が・ らくに・ なった。」

こうえん〔こーえん〕【公園】《名詞》 市街地や人家の多いところで、人々が遊んだり休んだりするために設けている庭園や広場。「明石こーえん・へ・ 花見・に・ 行く。」

こうか〔こーか〕【効果】《名詞》 目的にかなった望ましい結果や効き目。「薬・を・ 飲ん・だ・ こーか・が・ あっ・た。」

こうか〔こーか〕【校歌】《名詞》 校風など発揚するために学校が制定し、その学校の児童や生徒や学生が歌う歌。「今・でも・ 小学校・の・ こーか・を・ 覚え・とる。」

■この辞典の筆者の母校は江井島小学校である。その校歌の作詞者は阪口保さんである。阪口さんは、1897(明治30)三重県の生まれで、1989(平成元年)92歳で没している。阪口さんは旧制中学校を卒業した後、高等女学校の教員等をしながら、高等学校(旧制)教員国語科の免許を得ている。姫路高等女学校(後の姫路東高等学校)、加古川高等女学校(後の加古川西高等学校)を経て、戦後は神戸山手短期大学の教授を長く務め、同短大の名物教師として学長の地位まで上り詰めた。後には神戸市外国語大学でも教えた。独学で万葉研究を続け、『万葉集大和地理辞典』『万葉林散策』などの著書の他、『万葉地理研究・兵庫編』などの共著がある。歌人としても知られた阪口さんは、兵庫県歌人クラブの代表を長く務め、兵庫県文化賞も受賞している。歌集には『羈旅陳思』などがある。

 万葉の時代からの故地である名寸隅(江井ヶ島)と、万葉学者・歌人の発想とが結びついて江井島小学校校歌は生まれた。万葉の故地にふさわしい校歌の作詞者と言えよう。阪口さん55歳のときの作品である。

 作曲者は野村退蔵さんで、明石市立二見小学校の校長を務めた人である。野村さんは、地域の古謡や遊び歌などを情熱的に採譜した人だと言われている。

 言葉は万葉と結びつき、メロディは地域の古くからの歌心に裏打ちされているのが江井島小学校の校歌であると言ってもよいのだろう。

こうか〔こーか〕【高架】《名詞》 線路や道路などで、地面より高く架けわたして作られているもの。「電車・を・ こーか・に・ する・ 工事・が・ 続い・とる。」

ごうか〔ごーか〕【豪華】《形容動詞や()》 品質や作り方などが素晴らしく立派で、華やかな様子。お金をかけた贅沢さや派手さを感じる様子。「ごーかな・ 特急電車・が・ 走っ・とる。」■対語=「そまつ【粗末】」

こうがい〔こーがい〕【校外】《名詞》 学校の敷地の外。「休み時間・に・ こーがい・に・ 出・たら・ あか・ん・ねん。」■対語=「こうない【校内】」

こうがい〔こーがい〕【公害】《名詞》 工場などから出る騒音、悪臭、汚水、排気ガス、煤煙などによって、地域の一般住民が苦痛に感じたり、実際の生活や健康に害が生じること。また、そのような原因となるもの。「昔・は・ 煙突・から・ 煙・が・ 出・とっ・ても・ こーがい・やなんか・ 言わ・なんだ。」

ごうがい〔ごーがい〕【号外】《名詞》 突発的な事件や、重要なニュースなどを早く知らせるために、朝刊・夕刊とは別に臨時に発行する新聞。「首相・が・ 辞め・た・と・ 言()ー・ ごーがい・を・ 配っ・とっ・た。」

こうかいどう〔こーかいどー〕【公会堂】《名詞》 大勢の人たちの集会などのために設けられた、公的な建物。「選挙・の・ 投票所・は・ 村・の・ こーかいどー・や。」〔⇒こうみんかん【公民館】

ごうかく〔ごーかく〕【合格】《名詞、動詞する》 ①一定の資格や条件などにかなうかどうかを調べるために、学校・会社・団体などが行う試験に受かること。「高等学校・に・ 入学試験・に・ ごーかくする。」②能力や品質などが決められた基準に達していること。「お前・の・ 作っ・た・ 今日・の・ 料理・は・ ごーかく・や。」■対語=「ふごうかく【不合格】」「らくだい【落第】」

ごう()わく【業()沸く】」《動詞・カ行五段活用》 とても腹立たしい思いになる。「詐欺・に・ おー・て・ ごーがわい・とる・ねん。」◆他動詞は「ごう()わかす【業()沸かす】」

こうかん〔こーかん〕【交換】《名詞、動詞する》 ①別のものに取り替えること。「切れ・た・ 電球・を・ こーかんする。」②相手と品物などのやりとりをすること。「余っ・とる・ もの・を・ こーかんする。」〔⇒かえこと【替え事】、かいこと(替い事)、かえかえ【替え替え】

こうき〔こーき〕【後期】《名詞》 全体を2つまたは3つの期間に分けたときの、終わりの区切り。「こーき・の・ 授業料・を・ 払う。」■対語=「ぜんき【前期】」「ちゅうき【中期】」

こうきゅう〔こーきゅー〕【硬球】《名詞》 野球やテニスなどで使う硬いボール。「こーきゅー・の・ ボール・で・ 突き指し・た。」■対語=「なんきゅう【軟球】」

こうきゅう〔こーきゅー〕【公休】《名詞》 ①休日として決められている日の外に、官庁・会社などが公式に定めて、休むことが認められている日。「こーきゅー・を・ 取っ・て・ 旅行・を・ する。」②同業者などが申し合わせて一斉に営業を休む日。「市場・は・ 明日・・ こーきゅー・です・ねん。」

こうきゅう〔こーきゅー〕【高級】《形容動詞や()、名詞》 品質が優れていたり程度が高かったりする様子。また、そのようなもの。「それ・は・ ちょっと・ こーきゅー・過ぎ・て・ 手ー・が・ 出・まへ・ん。」「こーきゅーな・ 果物」「こーきゅー品」■対語=「ていきゅう【低級】」

こうく〔こーく〕【校区】《名詞》 その学校の通学区域となっている地域。「小学校・の・ こーく・の・ 婦人会・が・ 敬老会・の・ 世話・を・ する。」

ごうけい〔ごーけー〕【合計】《名詞、動詞する》 いくつかに分かれているもの数や量をすべて合わせること。また、そのようにして合わせた数や量。「参加者・は・ ごーけーする・と・ 300人・に・ なる。」

こうげき〔こーげき〕【攻撃】《名詞、動詞する》 戦争や試合や議論などで相手を攻めること。武器などを用いて相手を撃つこと。「相手・の・ 意見・を・ こーげきする・の・は・ やめ・とき・なはれ。」

ごうけつ〔ごーけつ〕【豪傑】《名詞》 人並み以上の力や勇気があって、退くことなどはしない人。「あいつ・は・ 酒飲み・の・ ごーけつ・や。」

こうこ〔こーこ〕【香こ】《名詞》 生干しの大根を塩と糠にまぶし、重しをかけて漬けこんだ食べ物。沢庵漬け。「こーこ・で・ お茶漬けし・て・ 昼・を・ すまし・た。」

こうこう〔こーこー〕【高校】《名詞》 中学校を卒業した生徒に対して、高度な普通教育や専門教育を行うところ。「夜間・の・ こーこー・へ・ 通(かよ)・とる。」◆「こうとうがっこう【高等学校】」を略した言い方である。〔⇒こうとうがっこう【高等学校】

こうこう〔こーこー〕【後攻】《名詞、動詞する》 野球などのスポーツなどで、相手より後から攻めること。「こーこー・の・ 方・が・ 気が楽や。」■対語=「せんこう【先攻】」

こうこう〔こーこー、こーこ〕【孝行】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 子が親の心に従って行動し、親を大切にすること。子のことで親を悲しませたり心配させたりしないこと。また、そのようにする子。「親・が・ 生き・とる・ 間・に・ こーこーし・とき・よ。」◆親以外の人に対して使うこともある。■対語=「ふこう【不孝】」。〔⇒おやこうこう【親孝行】

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2016年10月28日 (金)

奥の細道を読む・歩く(58)

[郡山]①

 

 須賀川に7泊したのち、芭蕉は郡山に向かいます。けれども、前述したように、四月二十九日は南東の方角にある石河の滝(乙字ヶ滝)に立ち寄ってから北に向かっています。

 「曾良随行日記」は、四月二十九日と翌日の項に、

 

 守山より郡山へ弐里余、日ノ入前、郡山ニ到テ宿ス。宿ムサカリシ。

 五月朔日 天気快晴。日出ノ比宿ヲ出、壱里半来テヒハダノ宿、馬次也。

 

と書いています。郡山の宿の印象は良くなかったようです。ヒハダは宿と書いていますが郡山はそうではありません。芭蕉が泊まった宿がどこにあったのかは特定されていないようです。郡山の町が宿場町として認められたのは1824(文政7年)と言いますから、芭蕉たちが訪れた当時は宿泊施設などが整っていなかったのでしょう。

 私たちは、現在では拠点都市となっている郡山を見るために、須賀川から郡山に行きます。須賀川の町のほぼ中心部にあるホテルから駅まで歩きます。ウルトラマンの生みの親である円谷英二監督は須賀川の出身ですから、この町にはウルトラヒーローと怪獣のモニュメントがいくつもあります。釈迦堂川の方へ下っていって、須賀川橋を渡ると駅が近づきます。

 須賀川から郡山へ行くまでに田村神社に寄ることも考えましたが、JR水郡線の時刻との折り合いがつかず断念します。

 郡山に着いて、郡山総鎮守の安積国造神社に立ち寄ります。大きな石が囲まれたところに「安積発祥」と書いてあります。江戸時代の木造建築が残っている古い社です。駅から近いのですが、静かな一画になっています。

 善導寺の本堂を見てから如宝寺に立ち寄ります。植え込みの美しい広い境内を通って石段を上ります。書院や銅鐘で知られるお寺です。

 そして、現在の郡山の発展とつながりの強い麓山公園へ行きます。弁天池に周りの木々が映っています。あたりにはツツジの花が広がっています。郡山は明治以降に開拓が進んで、1879(明治12)には猪苗代湖の水を安積の大地に引く安積疎水の事業が始まります。麓山公園にある「安積疎水麓山の飛瀑」というのは、安積疎水の最終地点に作られた記念碑の建造物で、1882(明治15)に作られています。大半が埋め立てられてしまったのを、平成になってから復元したとのことですが、残念ながら水は流れておりません。

 公園と続いた場所に、21世紀記念公園と銘打って「麓山の杜」が作られています。防災公園としての役割も兼ねています。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (181)    (通算2179回)

日常生活語 「こ」①

 

【九】《名詞》 数を1音節ずつで言うときの「九」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。〔⇒く【九】、きゅう【九】、ここのつ【九つ】

こ〔こー〕【子】《名詞》 ①親から生まれた人や動物。「2人目・の・ こー」②養子など、実の親子と同じような立場の人。「義理・の・ こ」③年の若い人。まだ成熟していないもの。「そこ・の・ こー・ ちょっと・ おいで。」④動物の生まれて間もないもの。「かいらしい・ 犬・の・ こー・や・なー。」

こ〔こー〕【粉】《名詞》 ひとつひとつは目に見えないほどの、極めて細かな粒。また、その粒の集まり。粉末。「小麦・の・ こー・で・ パン・を・ 焼く。」「干し柿・が・ こー・を・ 吹い・とる。」

こ〔こー〕《終助詞》 ①疑問の気持ちや納得する気持ちなどを表す言葉。相手に問いかけたり念を押したりする気持ちを表す言葉。「あんた・は・ 知っ・とる・こ。」「まだ・ 売れ・んと・ 残っ・とる・こ。」「おーい・ おる・こー。」②そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「あいつ・の・ 言う・ こと・は・ ほんまやろ・こ。」〔⇒か、かい、かえ、け。⇒かれ〕

【小】《接頭語》 ①形や規模が小さいという意味を添える言葉。「浜・で・ こ石・を・ 拾う。」「こ犬・が・ じゃれ・とる。」②量などがわずかであるという意味を添える言葉。「こ降り・の・ 雨」

ご〔ごー〕【碁】《名詞》 盤の上の縦横それぞれ19本ずつの線の交点に石を並べて、囲い込んだ場所の大小で勝負を決める遊戯。「床几・の・ 上・で・ ごー・を・ する。」

ご〔ごー〕【五】《名詞(数詞)》 ①自然数の4に、1を加えた数。「ご・ずつ・ まとめ・て・ 輪ゴム・で・ とめる。」②ものごとの順序や順位などを表す言葉で、4番目の次に位置するもの。「前・から・ ごー・で・ 切ら・れ・て・ あと・は・ 決勝・に・ 出・られ・へん。」⇒い【五】、いつつ【五つ】⇒ごばんめ〕

ごあさって【五明後日】《名詞》 明後日の次の次の日。4日先の日。「ごあさって・に・ 遠足・が・ ある。」◆「あした【明日】、あさって【明後日】、しあさって【明々後日、四明後日】、ごあさって【五明後日】」の順である。

こい【鯉】《名詞》 食用や観賞用にする、上あごにひげがあり、大きなうろこでおおわれた、長さ数十センチの淡水魚。「赤い・ こい・と・ 黒い・ こい・と・が・ 泳い・どる。」

こい()()】《代名詞》 ①空間的にあるいは心理的に、自分に近いもの。「こい・は・ なんぼ・です・か。」②時間的に、近いもの。現在。「こい・から・ 出かける・ つもり・や。」③目の前にいる、目下の人を指す言葉。「こい・が・ 行く・(と・) 言()ー・とる。」〔⇒これ【此、是】①③⇒こいつ【此奴、是奴】

こい〔こいー〕【濃い】《形容詞》 ①色や味などの、感覚を刺激する度合いが強い。「こい・ 鉛筆・で・ 書い・てんか。」「こいー・ 緑色」②中に含まれている度合いが高い。「味・が・ こい。」「中身・の・ こいー・ 話・を・ 聞い・た。」③びっしり一面に広がって、隙間がない。「一面・ こいー・ 霧・で・ 何・も・ 見え・なんだ。」「こいー・ 髭」■対語=「うすい【薄い】」

こい《接尾語》 その傾向が強いということを表す言葉。「冷やこい・ アイスクリーム」「丸こい・ 饅頭」〔⇒っこい、っぽい〕

こいあじ【濃い味】《名詞》 料理で、味付けの程度が強いもの。「こいあじ・の・ すき焼き・で・ 堪能し・ても・た。」■対語=「うすあじ【薄味】」

こいから《名詞、副詞》 ①時の経過の中で、現在より後。次回以降。「こいから・ 行く・とこ・やっ・た・ん・や。」「こいから・は・ ちゃんと・ 試験勉強・を・ する。」②限界としての場所や位置。「こいから・は・ 動い・たら・ あか・ん・ぞ。」〔⇒これから。⇒こんご【今後】、いご【以後】

こいくち【濃口】《名詞》 ①色や味などが濃いこと。「味・は・ こいくち・が・ 好きや。」②黒色が強い、関東方面で作られる醤油。「東京・の・ 蕎麦・は・ こいくち・で・ 色・が・ 黒い。」■対語=「うすくち【薄口、淡口】」⇒こいくちしょうゆ【濃口醤油】

こいくちしょうゆ〔こいくちしょーゆ、こいくちしょーゆー〕【濃口醤油】《名詞》 黒色が強い、関東方面で作られる醤油。「こいくちしょーゆ・は・ あんまり・ うま・そーに・ 思わ・へん。」■対語=「うすくちしゅうゆ【薄口醤油、淡口醤油】」〔⇒こいくち【濃口】

ごいし【碁石】《名詞》 碁を打つときに使う、円くて平らな黒と白の小石。「ごいし・を・ 並べる。」

こいしい〔こいしー〕【恋しい】《形容詞》 ①過ぎた時間のことがもったいなくて、懐かしい。「子ども・の・ 頃・の・ こと・が・ こいしー。」②その人のことが慕わしく思われて、じっとしておられない。「嫁はん・が・ こいしー・と・ ゆー・ 時代・は・ とー・の・ 昔・や。」

こいつ【此奴、是奴】《代名詞》 ①空間的にあるいは心理的に、自分に近いもの。「こいつ・が・ 落ち・てき・て・ ガラス・を・ めん〔=壊し〕・だ。」②目の前にいる、目下の人を指す言葉。「こいつ・が・ 犯人・や。」◆やや乱暴な言い方であり、対象を突き放して言っているような感じが伴う。〔⇒これ【此、是】、こい()()

こいのぼり【鯉幟】《名詞》 5月5日の端午の節句の頃に立てる、布や紙で鯉の形に作って風になびかせるもの。「こいのぼり・の・ 風車・が・ がらがらと・ 回っ・とる。」

こいびと【恋人】《名詞》 とても好きで、恋しく思っている相手。「あんた・は・ こいびと・が・ おる・ん・か。」〔⇒ええひと〕

こう〔こー〕【甲】《名詞》 ①亀や蟹などの表面のうち、固い殻の部分。甲羅。「亀・の・ こー」②人の手足の手首・足首から指の付け根までの間の、手でものを握るときにものに触れない側と、足の地面に触れない側。爪のある側。「手・の・ こー・を・ 擦りむい・た。」

こう〔こー〕【甲】《名詞》 ものごとの等級の最良のもの。ものごとの順番の最初のもの。「音楽・の・ 点・は・ こー・やっ・た。」「下駄箱・の・ 一番・ 角(すみ)・は・  こー・と・ 書い・てある。」

こう〔こー〕【香】《名詞》 かいだときに良い香りを感じるもの。仏事で焼香のときに焚くもの。「法事・の・ 時・に・ 要る・さかい・ こー・を・ 買()ー・てくる。」

こう〔こー〕《副詞》 このように。「こー・ 寒い・と・ 外・へ・ 出・とー・ない・なー。」「こー・ し・たら・ うまいこと・ いく・はず・や。」■類語=「そう」「ほう」「ああ」「どう」〔⇒こない〕

ごう〔ごー〕【号】《名詞》 芸術家などが、本名の他につける風流な名前。「掛け軸・に・ 書い・てある・ ごー」

ごう〔ごー〕【業】《名詞》 腹立たしいこと。気持ちが落ち着かないこと。「ごー・が・ わい・て・ わい・て・ 殴っ・たり・たい・ 気持ち・に・ なった。」◆「ごう()わく【業()沸く】」「ごう()わかす【業()沸かす】」という使い方をして、「ごう【業】」だけ単独で使うことは、ほとんどない。

ごう〔ごー〕【合】《名詞》 尺貫法での容積の単位で、1合はおよそ0.18リットルの量。「1人・ 1ごー・ずつ・ ご飯・を・ 炊く。」◆「しゃく【勺】」と「しょう【升】」の間に単位である。

こうい〔こーい〕【校医】《名詞》 児童や生徒の健康を守るために、学校から依頼されて健康管理や診療を担当する医者。「こーい・の・ 歯医者さん」

こういう〔こーゆー〕【斯う言う】《連体詞》 このような。「こーゆー・ やり方・を・ し・たら・ うまいこと・ いく・やろ。」

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2016年10月27日 (木)

奥の細道を読む・歩く(57)

ドレミファそら日記(11)     2016年6月8日

 

0800分 久下田屋旅館を出発。

0821分 JR・東北線、白河駅発。普通・郡山行。

0842分 鏡石駅着。

0855分 鏡石駅前から乙字が滝を経て、須賀川に向かって歩き始める。

0925分 岩瀬牧場。(1020)

      歴史資料館などを見学。

1105分 乙字が滝。(1205) ◆加藤さんスケッチ

1250分 コンビニで、パンとコーヒー。

1340 須賀川一里塚。(1355) ◆加藤さんスケッチ

1430分 軒の栗庭園。(1435)

1440分 軒の栗可伸庵跡。(1445)

1505分 須賀川市芭蕉記念館。(1535)

1540分 結の辻。(1550)

1555分 長松院。(1610)

1615分 神炊館神社。(1620)

1630 宮の辻。

1635分 十念寺。(1655) ◆加藤さんスケッチ

1705分 ホテル虎屋に着く。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (180)    (通算2178回)

日常生活語 「け」⑨

 

けんだま【剣玉、拳玉】《名詞》 球を柄の先端に載せたり皿の上に受け止めたりする遊びのために、穴の空いた球に糸をつけ、棒に結びつけた木製の玩具。「上手に・ けんだま・を・ する。」

けんちく【建築】《名詞、動詞する》 住居や施設などの建物を建てること。また、建てられたもの。「高等学校・で・ けんちく・の・ 勉強・を・ する。」

けんちょう〔けんちょー〕【県庁】《名詞》 県知事がいて、地方公共団体である県が行政事務を取り扱うところ。「けんちょー・に・ 勤める。」

けんど《接続詞》 前に述べた事柄に対して、反対したり対立したりする事柄を述べようとするときに使う言葉。「忘れ物・を・ し・てん・ けんど・ じゃまくそー・て・ 取り・に・ 戻ら・ず・や。」「朝・は・ 雨・やっ・てん・ けんど・ 昼から・は・ 良()ー・ 天気・に・ なっ・た。」〔⇒けど、けども、けんども、そやけど、そやけども、そやけんど、そやけんども、だけど、だけども、だけんど、だけんども、だが、ほやけど、ほやけども、ほやけんど、ほやけんども、しかし〕

けんど《接続助詞》 何かのつながりで、対比されることがらを続けて言うことを表す言葉。「勉強し・た・けんど・ 試験・は・ あか・なんだ。」〔⇒もんやけど、んやけど、けど、けども、けんども〕

けんとう〔けんとー〕【拳闘】《名詞》 2人の選手が両手にグローブをはめて、正方形のリングの上で互いに相手の上半身を打ち合う競技。「けんとう・の・ クラブ・で・ 練習する。」〔⇒ボクシング【英語=boxing

けんとう〔けんとー、けんと〕【見当】《名詞》 ①前もってあれこれと推測して、経過や結果などの見込みをつけること。また、その内容。「けんとー・ つけ・て・ 答え・た・けど・ 間違(まち)ご・ても・た。」②おおよその方角。おおよその辺り。おおよその程度。「真ー北・の・ けんとー・に・ 駅・が・ ある。」「1000円けんとー・の・ もの・を・ 売っ・とる・やろ。」⇒よそう【予想】

けんどう〔けんどー〕【剣道】《名詞》 面や胴や籠手などの防具を身につけて、竹刀で打ち合い、勝負を競う武道。「けんどー・の・ 試合・に・ 出る。」

けんどう〔けんどー〕【県道】《名詞》 県が作って管理をしている道。「浜けんどー・は・ 明石・から・ 高砂・まで・ 続い・とる。」

げんとう〔げんとー〕【幻灯】《名詞》 フィルムなどに光を当てて、強い光で一場面ずつスクリーンに映し出す装置。また、それによって映し出されたもの。スライド。「子ども・の・ 頃・は・ げんとー・を・ 見せ・てもらう・の・が・ 楽しみ・やっ・た。」

けんとうちがい〔けんとーちがい、けんとちがい〕【見当違い】《形容動詞や()、動詞する》 見込みや方角などを間違えること。「けんとーちがい・の・ 方・へ・ 歩い・ていっ・とっ・た。」「けんとーちがい・の・ 答え・を・ 書い・て・ 恥ずかしかっ・た。」〔⇒けんとうはずれ【見当外れ】

けんとうはずれ〔けんとーはずれ、けんとはずれ〕【見当外れ】《形容動詞や()、動詞する》 見込みや方角などを間違えること。「けんとーはずれな・ こと・を・ 言()ー・て・ みんな・に・ 笑わ・れ・た。」〔⇒けんとうちがい【見当違い】

けんども《接続詞》 前に述べた事柄に対して、反対したり対立したりする事柄を述べようとするときに使う言葉。「その・ 時・は・ 憶え・とっ・てん・ けんども・ いつ・の・ 間ー・に・か・ 忘れ・ても・て・ すんま・へん。」「何遍・も・ その・ 話・は・ 聞い・た・ けんども・ まだ・ 信用でけ・へん・なー。」〔⇒けど、けんど、けども、そやけど、そやけども、そやけんど、そやけんども、だけど、だけども、だけんど、だけんども、だが、ほやけど、ほやけども、ほやけんど、ほやけんども、しかし〕

けんども《接続助詞》 何かのつながりで、対比されることがらを続けて言うことを表す言葉。「欲しかっ・た・けんども・ 金・が・ 足ら・ん・で・ 買え・なんだ。」〔⇒もんやけど、んやけど、けど、けども、けんど〕

げんに【現に】《副詞》 否定できない事実として認められることを表す言葉。推測などではなく、現実としてそのようであるということを表す言葉。「げんに・ 交通事故・は・ ちょっと・ずつ・ 減っ・てき・とる。」

けんぱ《名詞》 地面に図形を描いておいて、片足跳びで進んでマス目を進んだり飛び越えたりする子どもの遊び。「道・に・ 線・を・ 書い・て・ けんぱ・を・ する。」

げんば【現場】《名詞》 ①作業などが実際に行われているところ。「工事・を・ し・ている・ げんば・へ・ 行く・ トラック・が・ 通る。」②事件や事故などが発生した場所。「ここ・が・ 事故・の・ げんば・や。」

げんばかんとく【現場監督】《名詞》 仕事が行われているところで、全体を見て、指図などをする人。「げんばかんとく・に・ 断っ・て・ 見物する。」

げんばく【原爆】《名詞》 原子核が分裂する際に生じるエネルギーを利用した、殺傷力の大きな爆弾。「げんばく・なんか・ 二度・と・ 使う・な・よ。」◆「げんしばくだん【原子爆弾】」を短く言った言葉。〔⇒げんしばくだん【原子爆弾】

けんびき【肩癖】《名詞》 首筋から肩にかけての筋肉。肩甲骨のあたりの筋肉。「けんびき・の・ 辺り・が・ 痛い・ねん。」

けんびきょう〔けんびきょー〕【顕微鏡】《名詞》 レンズなどを用いて、非常に小さなものを大きくして見せる器械。「理科・の・ 時間・に・ けんびきょー・で・ 黴菌・を・ 見・た。」

けんぶつ【見物】《名詞、動詞する》 名所や催し物などを見て楽しむこと。また、それをする人。「神戸・で・ 博覧会・を・ けんぶつする。」「今日・は・ けんぶつ・が・ 多い。」

けんべん【検便】《名詞、動詞する》 大便を検査して、寄生虫や菌の有無などを調べること。また、調べるための大便。「マッチ箱・に・ 入れ・て・ けんべん・を・ 持っ・ていっ・た。」

けんぽう〔けんぽー〕【憲法】《名詞》 国の組織や働きなどの大原則を定めた、最も根幹となる法規。「けんぽー・を・ 変え・たい・と・ 言()ー・ 人・が・ おる・ねん。」

けんぽうきねんび〔けんぽーきねんび〕【憲法記念日】《名詞》 国民の祝日の一つで5月3日に設定されており、日本国憲法が施行されたことを記念し、国の発展を期する日。「けんぽーきねんび・から・ 連休・が・ 始まる。」

げんまい【玄米】《名詞》 籾殻を取っただけで、精米をしていない米。「げんまい・パン・の・ ほーかほか・(と・) 言()ー・て・ よー・ 売り・に・ 来・よっ・た・なー。」

けんまく【剣幕】《名詞》 ひどく怒って興奮している様子があらわれている顔つきや態度。「ごっつい・ けんまく・で・ 怒っ・てき・た。」「えらい・ けんまく・で・ 話・を・ する・さかい・ みんな・ びっくりし・とる。」

けんりつ【県立】《名詞》 学校や施設などで、県が作って運営しているもの。「けんりつ・の・ 高等学校」

げんりょう〔げんりょー〕【原料】《名詞》 品物を作ったり加工したりするための、もとになるもの。「パン・の・ げんりょー・を・ 買()ー・て・ 自分・で・ 焼く。」

げん()かつぐ【験()担ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 吉凶などにこだわる。縁起の良いことを求める。「げんをかつい・で・ 友引・の・ 日ー・を・ 避ける。」

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2016年10月26日 (水)

奥の細道を読む・歩く(56)

須賀川②

 

 等窮宅地跡にあるはずの須賀川市芭蕉記念館に立ち寄るべく探し歩きましたが、今はNTTの建物の中に移されています。1階は休憩室を兼ねた展示室になっていますが、私たちが着いてすぐ、団体の人たちが訪れてきました。係の人による説明が始まりましたが、私たちはそれを聞きつつ、一団が引き上げるのを待ちます。掛け軸、碑の拓本、絵地図、旅の用具などの展示物を見ます。小さな町がこのような記念館を運営しているのは嬉しいことです。

 記念館のすぐ近くに「結の辻」があります。ちょっとした広場なのですが、樹木の剪定作業が行われているそばに芭蕉と曾良の像があります。ここの像もやはり石像ですが、ひとりが立ち、ひとりが座っています。立っている像は荷物を背負っている姿で、これは曾良でしょう。何かに腰掛けている像は膝の上に荷のようなものをかかえている姿で、これは芭蕉でしょう。正面から見ると芭蕉はややほっそりとした顔つきですが、曾良は円やかな力強い顔のように見えます。従者である曾良が弱々しくては話になりませんから、これは望ましい姿なのでしょう。

 等窮の菩提寺である長松院に立ち寄ります。等窮の「あの辺はつく羽山哉炭けぶり」の句碑があります。石の表面に白さがあって、やや読みにくくなっています。寺の裏の方に回ると墓所になっていて、相楽家の墓の群の中に等窮の墓もあります。折しも縁者の方が墓を掃除して花を供えている姿に出会いました。

 続いて神炊館(おたきや)神社に向かいます。ここは須賀川の総鎮守で、芭蕉もここに参詣しています。何人もの句碑が並んでいますが、曾良随行日記の一節も碑に刻まれています。子規の「芭蕉忌や吾に派もなく傳もなし」の句碑もあります。

 「宮の辻」は幕末の女流俳人・市原多代女の生家跡に作られた小公園で、井戸の跡も復元されています。碑に刻まれている「めかくしを取ればひゝなの笑顔かな」はほほえましい句です。

 最後に十念寺を訪れます。この寺に「風流の初やおくの田植うた」の句碑が市原多代女によって建立されたのは1855(安政5年)のことで、植え込みの中にある碑面の文字はしっかり読みとれます。加藤さんはこの寺のたたずまいに感じ入ってスケッチをします。このお寺の裏手にある墓地は、東日本大震災によるのでしょうか、覆った墓石が広がっているのが残念でした。

 「風流の初やおくの田植うた」は、陸奥の田植え歌こそ白河の関を越えて最初に味わう風流であるという意味ですが、雅やかな歌を聞いたときにひなびた地域の風流を感じ取ったというところに芭蕉の心が表現されています。この田植え歌が原初的な歌の姿を漂わせているというようにも取れますし、陸奥の地域の風流の出発点がこのような田植え歌にあるというようにも取れます。どちらにしても、この地域のことをほめている挨拶句としての性格もそなえています。

 曾良の「俳諧書留」には、「奥州岩瀬郡之内、須か川、相楽伊左衛門ニテ」と題する元禄二年卯月廿三日の歌仙が記録してあります。伊左衛門は等窮の通称です。「翁」「等窮(または、等)」「曾良(または、曾)」と記された36句の歌仙です。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (179)    (通算2177回)

日常生活語 「け」⑧

 

げんいん【原因】《名詞》 ある物事や状態が起こるもとになるもの。「間違い・の・ げんいん・を・ 調べる。」

けんか【喧嘩】《名詞、動詞する》 互いに自分が正しいと主張して、言い争ったり、殴り合ったりすること。「子ども・は・ けんかし・て・ 大けなっ・ていく・ん・や。」〔⇒いさかい【諍い】

けんか【県下】《名詞》 その県の行政区画に含まれる地域。「けんか・で・ 一斉に・ 防災訓練・が・ ある。」

けんがく【見学】《名詞、動詞する》 実際の様子を見て、知識などを深めること。「新聞社・を けんがくする。」

げんかん【玄関】《名詞》 ①建物などの正面にある、中心となる出入り口。「げんかん・に・ 並ん・で・ お客さん・を・ 迎える。」②家の正面の、門のあたりや、人の出入りするところ。家の入口。「げんかん・に・ 大きな・ 絵ー・が・ 懸け・てある。」⇒おもてぐち【表口】⇒かどぐち【門口】、かど【門】

げんき【元気】《形容動詞や()》 ①体が丈夫で、しっかりしている様子。「げんきな・ 姿・を・ 見・て・ 安心し・た。」②活動の源になる気力や、張り切って物事に取り組もうとする気持ちがみなぎっている様子。一生懸命である様子。「もっと・ げんき・を・ 出し・なはれ。」⇒けんこう【健康】、たっしゃ【達者】

けんきゅう〔けんきゅー〕【研究】《名詞、動詞する》 問題や課題となっている事柄について、深く考えて、広く詳しく調べること。事実や理論を明らかにすること。「夏休み・の・ 自由・けんきゅー」

げんきん【現金】《名詞》 小切手・為替などと違ってすぐに使うことのできる、紙幣や貨幣のお金。そのときに、手元にあるお金。「げんきん・で・ 払う・さかい・ ちょっと・ 負け・てもらえ・まへ・ん・か。」

げんきん【現金】《形容動詞や()》 ①損得や利害などを重んじて行動する様子。「人間・は・ みんな・ げんぎんな・ もん・や。」②目先の損得などによって、考えや態度を変える様子。「げんぎんな・ 考え・を・ する・ 人・や。」

げんくそ()わるい【験糞()悪い】《形容詞》 気持ちが悪くて落ち着かない。縁起が悪くて先が思いやられる。よくない因縁になってしまった。「お神籤・(を・) 引ー・たら・ 凶・が・ 出・て・ 正月早々・ げんくそわるい・ こと・や。」「朝・から・ 電車・に・ 遅れ・て・ げんくそわるい・ 一日・やっ・た。」◆連体修飾の働きをする場合は、「げんくそのわるい【験糞の悪い】」となることがある。「試験・に・ 落ち・て・ げんくそのわるい・ 年・やっ・た。」〔⇒けったくそ()わるい【希体糞()悪い、怪態糞()悪い】、けったいくそ()わるい【希体糞()悪い、怪態糞()悪い】

けんけん《名詞、動詞する》 ①片足でぴょんぴょん跳びながら進むこと。「松葉杖・を・ 持っ・て・ けんけん・で・ 跳ん・でいく。」②片足で跳びながら石を蹴る遊び。「けんけん・で・ 円(まる)・の・ 中・に・ 石・を・ 入れる。」⇒けんけんばたばた〕

けんけんばたばた《名詞、動詞する》 ①片足でぴょんぴょん跳びながら進むこと。「怪我し・とる・ 犬・が・ 後ろ脚・を・ けんけんばたばた・で・ 歩い・とる。」②片足跳びをして、両足をついて、再び片足跳びをすること。「けんけんばたばた・ くるっと・ 回っ・て・ こっち・(を・) 向け・よ。」◆足をつくときが「ばたばた」にあたる。⇒けんけん〕

けんこう〔けんこー〕【健康】《形容動詞や()、名詞》 ①病気のある・なしから見た、体や心の状態。「けんこー・に・ 気・を・ つける。」②体が丈夫で、しっかりしている様子。「今・の・ところ・ けんこーに・ 過ごし・てます。」⇒げんき【元気】、たっしゃ【達者】

げんこう〔げんこー〕【原稿】《名詞》 印刷したり話をしたりするための、もとになる文章。印刷のもとになる文章や書画や写真など。「同窓会・で・ 文集・を・ 作る・さかい・ げんこー・を・ 書い・てほしー・なー。」「写真・の・ げんこー・を・ 送っ・てください・な。」「挨拶・は・ げんこー・が゛・ なかっ・たら・ やりにくい・がな。」

けんこうしんだん〔けんこーしんだん〕【健康診断】《名詞、動詞する》 体格や体力や病気の有無などを、医師が医療機器などによって調べて判断すること。「会社・で・ けんこーしんだん・を・ 受ける。」「けんこーしんだんし・て・ 病気・が・ 見つかっ・た。」

けんこうほけん〔けんこーほけん〕【健康保険】《名詞》 資格のある人が毎月一定の金額を納めておいて、病気や怪我などのときに医療費などが支払われるようにした仕組み。「けんこーほけん・の・ 保険料・が・ ごっつい・ 高(たこ)ーに・ なっ・た。」

げんこうようし〔げんこーよーし〕【原稿用紙】《名詞》 文章を書くときに使う、升目を印刷した紙。「本・を・ 読ん・だ・ 感想文・を・ げんこーよーし・に・ 書い・て・ 出す。」

けんこくきねんび【建国記念日】《名詞》 国民の祝日の一つで2月11日に設定されており、建国をしのび、国を愛する心を養う日。「けんこくきねんび・に・は・ 反対する・ 人・も・ おる。」◆正式には「けんこくきねんのひ【建国記念の日】」であるが、「の」を省いて言うことが多い。

げんこつ【拳骨】《名詞》 ぐっと握り固めた手の指。「げんこつ・を・ 振り上げ・て・ 怒る。」〔⇒ごんけつ、にぎりこぶし【握り拳】

けんさ【検査】《名詞、動詞する》 性能や働きなどに異状がないか、基準にかなっているかなどについて、実際に動かしたり使ったりして注意深く細かく調べること。「送ら・れてき・た・ 品物・を・ けんさする。」「新学期・に・ 身体けんさ・を・ する。」〔⇒しけん【試験】、テスト【英語=test

けんざん【検算、験算】《名詞、動詞する》 計算した結果が正しいかどうか、確かめること。また、そのためにもう一度行う計算。「間違(まちご)ー・とら・へん・か・どーか・ けんざんする。」

げんじ【源氏】《名詞》 艶のある褐色または黒色をしていて、膨らみのある長円形の体で、雄は頭に角を持つ大型の昆虫。かぶと虫。「昆虫採集・で・ げんじ・が・ 獲れ・たら・ 嬉しー・ん・や・けど。」

げんしばくだん【原子爆弾】《名詞》 原子核が分裂する際に生じるエネルギーを利用した、殺傷力の大きな爆弾。「広島・に・ 落とさ・れ・た・ げんしばくだん」〔⇒げんばく【原爆】

けんしょう〔けんしょー〕【懸賞】《名詞》 褒美として金品などを出すことを約束して、作品の募集や、探し物を見つけ出させること、正解を見つけ出させることなどを行うこと。また、その催しや、褒美の金品。「けんしょー・に・ 当たっ・て・ テレビ・を・ 貰(もろ)・た。」

けんすい【懸垂】《名詞、動詞する》 ①鉄棒にぶら下がって、腕を屈伸させて体を上げ下げする運動。「20回・も・ けんすい・が・ でける。」②ものがまっすぐに垂れ下がること。「市役所・に・ 交通安全・の・ けんすい・の・ 幕・を・ 垂らし・とる。」

けんそん【謙遜】《名詞、動詞する》 相手を敬うために、自分をへりくだること。自慢したりえらそうにしたりしないで、控えめな態度をとること。「けんそんし・て・ 自分・の・ 手柄・や・と・は・ 言わ・へん。」

げんだい【現代】《名詞》 今の時代。今の世の中。「げんだい・は・ 電気・が・ なかっ・たら・ 生き・ていか・れ・へん。」

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2016年10月25日 (火)

奥の細道を読む・歩く(55)

須賀川①

 

 「とかくして越行まゝに、あぶくま川を渡る。左に会津根高く、右に岩城・相馬・三春の庄、常陸・下野の地をさかひて、山つらなる。かげ沼と云所を行に、今日は空曇りて物影うつらず。すか川の駅に等窮といふものを尋て、四五日とゞめらる。

先『白河の関いかにこえつるや』と問。『長途のくるしみ、身心つかれ、且は風景に魂うばゝれ、懐旧に腸を断て、はかばかしう思ひめぐらさず。

  風流の初やおくの田植うた

無下にこえんもさすがに』と語れば、脇・第三とつゞけて、三巻となしぬ。

 此宿の傍に大きなる栗の木陰をたのみて、世をいとふ僧有。橡ひろふ太山もかくやと閒に覚られて、ものに書付侍る。其詞、

     栗といふ文字は、西の木と書て、西方浄土に便ありと、

     行基菩薩の、一生、杖にも柱にも此木を用給ふとかや。

  世の人の見付ぬ花や軒の栗 」

 

 私たちは乙字ヶ滝から須賀川一里塚を経由し、須賀川の町を目指して歩きます。芭蕉は「左に会津根高く、右に岩城・相馬・三春の庄、常陸・下野の地をさかひて、山つらなる。」と書いています。会津根は磐梯山のことであって左(西)の方の山であり、岩城・相馬・三春の庄は右()の方の地名ですが、ここに書いてあるのは地理的な説明であって、歩いている芭蕉の目に入っているとは言いにくいかもしれません。「かげ沼と云所を行に、今日は空曇りて物影うつらず。」と書いている「かげ沼」については、須賀川の西郊に言い伝えられているところがあるようですが、私たちはそこまで行くことを割愛します。

 阿武隈川は南から北に向かって流れているのですが、乙字ヶ滝を見て、川の左岸に戻ってから、北に向かって歩きます。そして国道118号の和田六軒という交差点を左折して西に向かいます。田園風景が広がっていますが、途中のコンビニでパンとコーヒーの昼食をとります。JR東北線のガードをくぐって少し行って左折すると一里塚があります。乙字ヶ滝を出発しておよそ1時間40分ほど歩いて、須賀川一里塚に到着です。ここは日本橋から59番目の塚ですが、道の両側に立派なものが残っています。その姿に感じ入った加藤さんはスケッチの筆を持ちます。

 しばらく行ってから、JR線路の東側に戻って歩き、須賀川市内に入っていきます。南の黒門坂は、江戸時代に設けられた黒塗りの木戸のあったところで、番小屋が置かれて、朝夕には開閉されたそうです。

 芭蕉は相楽等窮をたずねて1週間ほど滞在します。等窮は宿場の駅長を務める豪商ですが、奥州では知られた俳人であったようです。等窮の問に答えて、芭蕉は、旅の疲れ、風景の美しさ、古人を懐かしむ気持ちなどを語っていますが、ここで聞いた田植歌の素朴さに風流を感じ取っています。

 須賀川の町並みの入口と言ってもよいようなところに、軒の栗庭園があります。ここは文学遺跡と言うよりは、散策する人の休憩広場という感じです。端座している像がありますが、それは芭蕉を迎えた相楽等窮の像です。離れて、芭蕉と曾良の旅姿の像もあります。いずれも石像ですが、乙字ヶ滝で見たのと同様に、でっぷりとした姿です。

 本町・軒の栗通りという道を歩きます。6月12日に「芭蕉まつり」が開かれるというポスターがあちこちに張ってあります。

 小さな町ですから、すぐに軒の栗・可伸庵跡に着きます。等窮の屋敷の一隅に住んでいたと伝えられる可伸という僧の庵の跡です。石段を上るとささやかな庭があり東屋もあります。奥の細道の一節を刻んだ石碑があり、「世の人の」の句碑も立っています。栗の木は太い幹ですが、あまり生い茂ってはいません。芭蕉はここを訪れて、栗の木の下にある可伸の庵で、等窮らと歌仙を巻いています。

 そのときの句、「世の人の見付ぬ花や軒の栗」は、世間の人が目に留めないのに、軒先の栗に花が咲いている、という意味です。栗は真っ白の雄花が房の形に咲いて、独特の香りを放ちます。属目の景のようにも感じられますが、これは相手に対する挨拶の句であると言ってよいでしょう。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (178)    (通算2176回)

日常生活語 「け」⑦

 

けど《接続助詞》 何かのつながりで、対比されることがらを続けて言うことを表す言葉。「雨・が・ 降り出し・た・けど・ 運動場・で・ 遊ん・どる。」〔⇒もんやけど、んやけど、けども、けんど、けんども〕

けとう〔けとー〕(鶏頭)】《名詞》 夏から秋にかけて、鶏のとさかに似た形の赤や黄色などの花を咲かせる草。「庭・に・ けとー・が・ 咲い・た。」〔⇒けいとう【鶏頭】

けども《接続詞》 前に述べた事柄に対して、反対したり対立したりする事柄を述べようとするときに使う言葉。「それ・が・ 欲しー・ねん・ けども・ 金・が・ あら・へん・ねん。」〔⇒けど、けんど、けんども、そやけど、そやけども、そやけんど、そやけんども、だけど、だけども、だけんど、だけんども、だが、ほやけど、ほやけども、ほやけんど、ほやけんども、しかし〕

けども《接続助詞》 何かのつながりで、対比されることがらを続けて言うことを表す言葉。「誘わ・れ・た・けども・ わし・は・ 行か・へん・ つもり・や。」〔⇒もんやけど、んやけど、けど、けんど、けんども〕

けなす【貶す】《動詞・サ行五段活用》 悪意を込めて、相手のことを非難する。悪い点ばかりをとりたてて並べ上げる。「けなさ・れ・たら・ やる気・が・ 無()ーなっ・てまう。」〔⇒くさす〕

けなみ【毛並み】《名詞》 ①先祖から子孫へと続く、親子や兄弟姉妹のような血縁。「けなみ・の・ えー・ 家・の・ 人」②動物の品種や血のつながり。「けなみ・は・ 証明書・が・ つい・とる・ねん。」③動物の毛の生え具合。「けなみ・の・ 綺麗な・ 犬」①②⇒けっとう【血統】⇒すじ【筋】、ちすじ【血筋】、ち【血】

げのげ【下の下】《名詞、形容動詞や()》 最下等のもの。最悪のもの。「あんな・ 喧嘩・を・ する・ やつ・は・ げのげや。」■対語=「うえのうえ【上の上】」「じょうのじょう【上の上】」

げひん【下品】《形容動詞や()》 人柄、教養、礼儀作法などに欠けるところがあって、卑しく感じられる様子。品性や品格に欠ける様子。卑しい態度や行動をとる様子。「げひんな・ こと・を・ 言()ー・たら・ あか・ん。」■対語=「じょうひん【上品】」

けぶたい【煙たい】《形容詞》 ①煙が目や鼻やのどを刺激して苦しい。「木・が・ くすぶっ・て・ けぶたい。」②その人に気安く近づくことができなくて、気詰まりで窮屈だ。「あいつ・が・ 来・たら・ けぶたい・なー。」〔⇒けむたい【煙たい】

げぶつ【下櫃】《名詞》 炊く前の米を入れておく、ふた付きの大きな箱。「げぶつ・に・ 米・を・ 入れる。」

けぶり【煙】《名詞》 物が燃えるときに出る、白色、灰色、黒色などの粒子。「けぶり・が・ 出にくい・ 線香・が・ 欲しー。」〔⇒けむり【煙】

けむくじゃら【毛むくじゃら】《形容動詞や()、名詞》 濃い毛が密生してはえている様子。また、そのような人や動物。「けむくじゃらの・ 足・を・ 出し・たら・ 見苦しー。」「けむくじゃら・の・ 蟹・や・けど・ 美味い。」

けむし【毛虫】《名詞》 蝶や蛾の幼虫で、体に毛の多いもの。「野菜・の・ 葉ー・を・ けむし・が・ 食・てまう。」

けむたい【煙たい】《形容詞》 ①煙が目や鼻やのどを刺激して苦しい。「けむたい・さかい・ あっち・へ・ 行っ・て・ 煙草・ 吸ー・てんか。」②その人に気安く近づくことができなくて、気詰まりで窮屈だ。「けむたい・ 人・が・ 来・てやっ・た。」〔⇒けぶたい【煙たい】

けむり【煙】《名詞》 物が燃えるときに出る、白色、灰色、黒色などの粒子。「煙草・の・ けむり・の・ 臭い・が・ 嫌いや。」〔⇒けぶり【煙】

けもの【獣】《名詞》 全身に毛が生えて荒々しい性格をもった、山野にすむ四つ足の動物。「畑・を・ けもの・に・ 荒さ・れ・た。」「けもの・の・ 気持ち・は・ わから・へん。」〔⇒けだもん【獣】

げら《名詞、形容動詞や()》 ものごとを喜んだり面白がったりして、よく声に出す癖のある人。また、そのようにする様子。「笑い・かけ・たら・ げらで・ 止まら・へん。」「げらで・ 愛想(あいそ)らしー・ 人」「げらで・ やかましー・ やつ」〔⇒わらい【笑い】

けらい【家来】《名詞》 力のある人の手下になって、行動や運命を共にする人。昔、身分の高い武士に仕えた人。「餓鬼大将・で・ みんな・を・ けらい・に・ し・とっ・た。」

けらけら《副詞と》 遠慮せずに、甲高く笑う様子。「一人・だけ・ けらけら・ 笑う・ 人・が・ おっ・た。」

げらげら《副詞と》 大きく口を開けて、大声を出して笑う様子。「漫才・を・ 聞ー・て・ みんな・ げらげらと・ 笑(わろ)・とっ・た。」

げり【下痢】《名詞、動詞する》 腹をこわして、水分の多い大便が出ること。「げり・で・ 便所・から・ 出・られ・へん。」

けります【蹴ります】《動詞・サ行五段活用》 人やものを、はずみをつけた足で荒々しく突き飛ばす。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ けりまし・たっ・てん。」

ける【蹴る】《動詞・カ行下一段活用》 ①人やものを、はずみをつけた足で突き飛ばす。「ボール・を・ けっ・て・ 遊ぶ。」②申し入れや要求などを受け入れない。強くはねつける。「自治会・の・ 役員・に・ なっ・てほしー・と・ 頼ん・だ・ん・や・けど・ け・られ・ても・た。」■名詞化=けり【蹴り】

げろ《名詞》 一度食べたり飲んだりしたものを、吐いて戻すこと。また、吐き戻したもの。「寒気・が・ し・て・ げろ・を・ はい・た。」〔⇒げえ、へど【反吐】

けろっと《副詞、動詞する》 経験した苦労や痛みなどを忘れて、何事もなかったように平気である様子。他人に対して申し訳ないと思うような気持ちがまったくない様子。「マラソン・で・ ゴールし・ても・ けろっと・ し・とる。」「けろっと・ 忘れ・ても・とっ・た。」「けろっと・ し・た・ 顔・で・ 嘘・を・ つい・た。」

けん《名詞》 刺身などのつま。料理の付け合わせ。「刺身・の・ けん・に・ 青紫蘇・を・ 添える。」

けん【券】《名詞》 乗り物や映画館や球場などで、料金を払った証明として渡され、乗車や入場ができるしるしとなっているもの。「映画・の・ けん・を・ 買う。」〔⇒ふだ【札】、きっぷ【切符】

けん【剣】《名詞》 両側に刃のついた、細長い武器。「博物館・で・ けん・を・ 見る。」

けん【県】《名詞》 市町村を含むものとして、国内を区分けした最も大きな地方公共団体。「兵庫けん・は・ 日本海・から・ 瀬戸内海・まで・ ある。」

けん【間】《名詞》 尺貫法の長さの単位で、1間はおよそ1.8メートルの長さ。「床の間・が・ 広ー・て・ いっけん半・も・ ある。」

けん【軒】《助数詞》 家の数を数えるときに使う言葉。「うちらー・は・ 8けん・で・ ひとつ・の・ 隣保・に・ なっ・とる。」

けん【件】《助数詞》 事柄を数えるときに使う言葉。「今年・は・ 火事・が・ 1けん・も・ なかっ・た。」

げん【験】《名詞》 前途や将来の吉凶や運などを示すような出来事や予感。「今年・は・ 家・に・ 燕・が・ 巣ー・を・ 作っ・た・さかい・ げん・が・ えー。」「朝・から・ 下駄・の・ 鼻緒(はなご)・が・ 切れ・て・ げん・が・ 悪い。」

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2016年10月24日 (月)

奥の細道を読む・歩く(54)

[乙字ヶ滝]

 

 芭蕉は乙字ヶ滝を訪れていますが、奥の細道にはそのことを書いていません。「曾良随行日記」は、四月二十九日の項に、

 

 廿九日 快晴。石河瀧見ニ行。須か川より辰巳ノ方壱里半計有。瀧より十余丁下ヲ渡リ、上ヘ登ル。歩ニテ行バ瀧ノ上渡レバ余丁近由。阿武隈川也。川ハヾ百二三十間も有之。瀧ハ筋かへニ百五六間も可有。高サ二丈、壱丈五六尺、所ニより壱丈斗ノ所も有之。それより川ヲ左ニナシ、壱里斗下リテ小作田村と云馬次有。

 

と書いています。この石河滝が乙字ヶ滝のことです。須賀川から郡山に向かう途中に、南東の方向へ1里以上も後戻りしているのです。この日は快晴ですが、折からの五月雨によって阿武隈川が増水していたのでしょう、滝からかなり下ったところで川を渡って対岸に出て北上しています。

 さて、私たちは岩瀬牧場を離れて45分で、乙字が滝に着きます。赤い欄干の橋を渡って対岸(右岸)に出ます。渡り終えたところに乙字ヶ滝という大きな石柱があります。

 曾良の記述によれば、川幅120130(およそ218234メートル)、滝のところは150160(およそ237291メートル)、滝の高さは2丈(およそ6メートル)ということになりますが、それほどのものとは思えません。当時と現在では状況が異なっているのでしょうが、橋の上から見下ろした乙字ヶ滝は、どこに滝があるのか、すぐには気付かなかったほどです。このあたりは玉川村の東北端にあたるようで、その名の書かれた案内板があります。

 川に沿って下っていくと、古峯神社があり、滝見不動堂があり、そして芭蕉・曾良像や芭蕉句碑へと続きます・

 芭蕉と曾良のそれぞれの石像が並んでいますが、そばに立つと私の胸のあたりまでという小さな像です。これまでに見てきた像に比べると、二人ともがっしりとした体格で、屈強の旅人のように感じられます。石像であるというのも理由なのでしょうが、このような力強さがなければ旅は続けられなかったのではないかと思うほどです。近くに「奥の細道 石河の滝」という小さな石柱もあります。

 また、「五月雨の滝降りうづむ水かさ哉」の芭蕉句碑があります。梅雨時で川がたいそう増水した様子を詠んでいますが、「五月雨の降り残してや光堂」や「五月雨をあつめて早し最上川」ほどには知られた句にはなっていません。

 現在の乙字ヶ滝は水しぶきを上げて流れ落ちていますが、川の右岸だけです。川の流れの左側は岩肌がむき出しの感じで水の流れはありません。滝の高低差は人の背丈の2倍はありません。河原に下りて眺めると小型ナイアガラのような感じを持ちますが、上から見下ろすと迫力は乏しく思われます。下流の水の流れも穏やかです。加藤さんは滝見不動堂のあたりからスケッチをしています。訪れる人も少なく、静かな時間が流れます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (177)    (通算2175回)

日常生活語 「け」⑥

 

けつね()】《名詞》 ①口先が細く尖り、犬に似ていて長く太い尾をもち、山や林にすむ茶色の動物。「けつね・が・ 出・てき・て・ 畑・を・ 荒らし・た。」「狸・と・ けつね・の・ 騙し合い」②煮て甘く味付けした油揚げの入ったうどん。「昼・は・ けつね・を・ 食べ・よー・か。」〔⇒きつね【狐】⇒きつねうどん【狐饂飩】、けつねうどん(狐饂飩)

けつねうどん(狐饂飩)】《名詞》 煮て甘く味付けした油揚げの入ったうどん。「けつねうどん・の・ 揚げ・が・ 分厚い・さかい・ うまい・なー。」「けつねうどん・ 食べ・て・ 温もろ・か。」〔⇒きつね【狐】、けつね()、きつねうどん【狐饂飩】

けつねずし(狐寿司)】《名詞》 甘く煮た袋状の油揚げで酢飯を包んだ食べ物。「祭り・の・ 日ー・に・ けつねずし・を・ 作る。」〔⇒いなり【稲荷】、いなりずし【稲荷寿司】、きつねずし【狐寿司】

けつねのよめいり(狐の嫁入り)】《名詞》 晴れているときに降る通り雨。「けつねのよめいり・で・ けったいな・ 日和・や。」〔⇒きつねのよめいり【狐の嫁入り】

けつのあな【穴の穴】《名詞》 消化管の終わりの部分で、大便を出すところ。「けつのあな・から・ カメラ・を・ 入れ・られ・た。」〔⇒こうもん〔こーもん〕【肛門】、しりのあな【尻の穴】

げっぷ【月賦】《名詞》 代金などを一度に払わずに、月々に分けて払うこと。「げっぷ・で・ 背広・を・ 買()ー・た。」

げっぷ《名詞》 飲食の後などに、胃の中にたまったガスが口から出るもの。「サイダー・を・ 飲ん・だら・ げっぷ・が・ 出・た。」

けつふき【穴拭き】《名詞、動詞する》 ①大便をした後にぬぐうこと。また、それに用いる紙。「けつふき・の・ 紙・が・ あら・へん。」②人が失敗したことの後始末をすること。「保証人・に・ なっ・とっ・た・さかい・ けつふき・を・ せ・な・ なら・ん・よーに・ なっ・ても・た。」〔⇒しりふき【尻拭き】

けつまくえん【結膜炎】《名詞》 まぶたの裏や目の表面が赤くなり、痒くなったり目やにが出たりする病気。「昔・は・ けつまくえん・に・ なる・ 子ども・が・ ぎょーさん・ おっ・た。」

けつまくり【穴捲り】《名詞、動詞する》 ①着物の後ろの裾をかかげて、その端を上の方にはさみこむこと。「けつまくり・を・ し・て・ 川・に・ つける。」②対決する姿勢をあらわにすること。どうでもよい気持ちになって反抗的な態度になること。「けつまくりし・て・ 怒鳴っ・てやっ・たら・ 逃げ・ていき・よっ・た。」〔⇒けつめくり【穴捲り】、しりまくり【尻捲り】、しりめくり【尻捲り】⇒おいどからげ【おいど絡げ】、おいどまくり【おいど捲り】、しりからげ【尻絡げ】、しりあげ【尻上げ】

けつまずく【蹴躓く】《動詞・カ行五段活用》 歩いていて、爪先がものにぶつかって、転びそうになる。「石・に・ けつまずい・て・ こけ・た。」

げつまつ【月末】《名詞》 一つの月の終わりの頃。「げつまつ・に・ なっ・たら・ つけ・を・ 払わ・んならん。」〔⇒つきずえ【月末】

けつむき【穴向き】《名詞、動詞する》 ①その場の正面と反対の方向を向くこと。「1人・だけ・ けつむきに・ 座っ・とる・ やつ・が・ おっ・た。」②複数の人が互いに向かい合わないで、互いに後ろを向いた位置にあること。「みんな・で・ けつむきで・ 円・に・ なる。」③他の人に、自分の後ろを見せる位置にあること。「けつむき・で・ 歩い・たら・ 危ない。」〔⇒うしろむき【後ろ向き】、おしろむき(後ろ向き)、しりむき【尻向き】、おいどむき【おいど向き】

けつむけ【穴向け】《名詞、動詞する》 ①その場の正面と反対の方向に向けること。「ガードマン・が・ けつむきに・ 見張っ・とる。」②複数の人が互いに向かい合わないで、互いに後ろを向いた位置になること。「けつむけ・で・ 輪ー・に・ なる。」③他の人に、自分の後ろを見せる位置になること。「けつむけで・ 顔・だけ・ こっち・を・ 向い・とる。」〔⇒うしろむけ【後ろ向け】、おしろむけ(後ろ向け)、しりむけ【尻向け】、おいどむけ【おいど向け】

けつめくり【穴捲り】《名詞、動詞する》 ①着物の後ろの裾をかかげて、その端を上の方にはさみこむこと。「けつめくりし・て・ 歩い・た・けど・ あんじょー・ 濡れ・ても・た。」②対決する姿勢をあらわにすること。どうでもよい気持ちになって反抗的な態度になること。「けつまくりし・て・ 文句・を・ 言ー・に・ 行く。」〔⇒けつまくり【穴捲り】、しりまくり【尻捲り】、しりめくり【尻捲り】⇒おいどからげ【おいど絡げ】、おいどまくり【おいど捲り】、しりからげ【尻絡げ】、しりあげ【尻上げ】

げつよう〔げつよー〕【月曜】《名詞》 1週間の7日間のうちの2日目で、日曜日の次、火曜日の前にある日。「今度・の・ げつよー・は・ 連休・に・ なっ・とる。」〔⇒げつ【月】、げっちょう(月曜)、げつようび【月曜日】、げっちょうび(月曜日)

げつようび〔げつよーび〕【月曜日】《名詞》 1週間の7日間のうちの2日目で、日曜日の次、火曜日の前にある日。「締め切り・は・ 来週・の・ げつよーび・に・ なっ・とる。」〔⇒げつ【月】、げつよう【月曜】、げっちょう(月曜)、げっちょうび(月曜日)

けつろん【結論】《名詞》 いろいろ考えたり議論をしたりした後に、最終的に判断した内容。いろいろ言っている中で、最も重要な内容。「あんた・の・ 話・は・ けつろん・が・ 何・やら・ わから・へん。」

けつ()つける【穴()付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①後ろに並ぶ。後ろから従って行く。「あんた・の・ けつをつけ・ていく・さかい・ ゆっくり・ 走っ・て・な。」「わし・の・ けつをつけ・て・ 真似し・て・ 踊っ・てみ・なはれ。」

②相手に気づかれないように、後を追って行動を監視する。尾行する。「あいつ・の・ けつつけ・て・ どこ・へ・ 行く・か・を・ 見・てみる。」〔⇒しり()つける【尻()付ける】⇒けつにつく【穴に付く】、しりにつく【尻に付く】

けつ()まくる【穴()捲る】《動詞・ラ行五段活用》 ①着ているものの腰の後ろの部分を上にあげて、中のものが見えるようにする。「雨・の・ 中・を・ けつをまくっ・て・ 歩い・た。」②意を決して相手に立ち向かう。後へ引かないという思いで立ち向かう。「いざ・に・ なっ・たら・ けつをまくっ・て・ 喧嘩せー。」③急に強い姿勢や、脅すような態度に変わる。居直る。「一旦・ けつまくっ・て・から・は・ 後・へ・ 引か・ん・よーに・ なっ・ても・た。」〔⇒しり()まくる【尻()捲る】

けつ()むける【穴()向ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①周りの者に、後ろを見せる。「けつをむけ・て・ 返事・を・ し・やがっ・た。」②互いに後ろを見せる位置にある。「筵・の・ 縁(へり)・に・ けつをむけ・て・ 座る。」〔⇒おいど()むける【おいど()向ける】、しり()むける【尻()向ける】

けつ()わる【穴()割る】《動詞・ラ行五段活用》 体力や気力などが失せて、途中で止めてしまう。力不足でついていけなくなる。落伍する。「しんどい・けど・ けつわら・ん・よーに・ 仕事・を・ し・なはれ。」〔⇒しり()わる【尻()割る】

けど《接続詞》 前に述べた事柄に対して、反対したり対立したりする事柄を述べようとするときに使う言葉。「金・は・ 持っ・とっ・た・ん・や・ けど・ よー・ 買わ・なんだ。」〔⇒けんど、けども、けんども、そやけど、そやけども、そやけんど、そやけんども、だけど、だけども、だけんど、だけんども、だが、ほやけど、ほやけども、ほやけんど、ほやけんども、しかし〕

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2016年10月23日 (日)

奥の細道を読む・歩く(53)

[岩瀬牧場]

 奥の細道は、白河の関を越えると、次の文章は須賀川になっています。私たちは、JR鏡石駅から乙字が滝に立ち寄って、そのまま須賀川まで歩く計画にしました。

 鏡石駅から乙字が滝の方に向かって40分余り歩くと岩瀬牧場に着きます。奥の細道とは縁がありませんが、ここも目的地のひとつです。

 「ただいちめんに立ちこめた 牧場の朝のきりの海 ポプラ並木のうっすりと 黒い底から勇ましく 鐘が鳴る鳴るかんかんと」というのは、「牧場の朝」という歌の一番の歌詞です。メロディも歌詞も私の大好きな歌です。作詞者は杉村楚人冠、作曲者は船橋栄吉です。杉村楚人冠は作詞した当時は東京朝日新聞の記者ですが、船橋栄吉は文部省教科書編集委員として作曲に携わっています。

 船橋栄吉は1889(明治22)、明石市の生まれです。1988(昭和63)に、菩提寺である明石市大観町の善楽寺戒光院に歌碑が建立されました。歌碑といっても和歌の碑ではなく、五線譜を刻んだ碑です。楽譜、歌詞、作詞者と作曲者の略歴が、栄吉の長女・船橋豊子さんの文字で刻まれています。私は明石文化芸術創生財団が発行している小さな機関誌にこの碑のことを書いたことがあります。その時、この詞のモデルが岩瀬牧場であることを知り、訪れてみたい気持ちになりました。それが今回、実現したのです。

 私は勝手な思い込みから、この曲は高原の牧場を歌ったものであるように感じていましたが、実際とは異なっていました。

 岩瀬牧場はわが国最初の国営牧場で、宮内省御開墾所として創設されたそうです。周辺に雉が生息していたことから岩瀬御猟場となったとも言いますが、のちに民間の牧場になっています。オランダからホルスタイン種牛を輸入して、欧米式の大型酪農経営が進められ、ホルスタイン輸入の際に記念の鐘が贈られて、この鐘が「牧場の朝」に歌われたのです。

 鏡石駅には「唱歌〝牧場の朝のふるさと〟鏡石町」と書かれていましたし、駅前には牧場風景が作られていました。東日本大震災復興のシンボルとしての鐘の塔もありました。その鐘を鳴らしてから、駅から牧場まで歩いたのです。

 岩瀬牧場は道の両側に広がっていますが、左側の構内に入ると岩瀬牧場旧事務所の建物が歴史資料館として使われています。鐘の実物もあり、武蔵野音楽大学教授という肩書きの船橋栄吉の色紙もあり、さまざまの写真も展示されています。そのひとつひとつに思わず見入ってしまいます。スイッチを押して曲も聞きます。

 霧に包まれた牧場の写真も展示されていますが、先入観と違って、ここは平野に広がる牧場です。構内は整備されて、いろいろな花が咲いています。牧場らしさを感じるためにはもっと奥の方へ進むとか、あるいは右側の構内を見るとかしなくてはならないのでしょうが、それは時間の都合で断念しました。それにしても大きな木々がそびえ立って歴史を感じるところです。

 牧場の隣が県立岩瀬農業高等学校で、この日はちょうど、生徒たちが道路のクリーン活動の最中です。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (176)    (通算2174回)

日常生活語 「け」⑤

 

けっこん【結婚】《名詞、動詞する》 男女が法律上の夫婦になること。「けっこんし・て・ 10年・に・ なる。」■対語=「りこん【離婚】」

けっこんしき【結婚式】《名詞》 男女が正式に夫婦になることを誓い合う式典。また、結婚にかかわるいろいろな行事。「けっこんしき・を・ 教会・で・ する・ 人・が・ 増え・た。」〔⇒こんれい【婚礼】、しゅうげん【祝言】

けっさく【傑作】《名詞、形容動詞や()》 ①作品などがとても優れていること。「けっさくや・そーや・さかい・ あの・ 映画・を・ 見・に・ 行こ・か。」②突飛な感じで、珍妙なこと。「あいつ・の・ 言い訳・は・ けっさく・やっ・た。」

げっしゃ【月謝】《名詞》 習い事などの礼として、毎月、渡すお金。「塾・に・ 払う・ げっしゃ」

けっしょう〔けっしょー〕【決勝】《名詞》 ①最後の勝ち負けを決めること。「なんべん・も・ 試合・を・ し・た・けど・ これ・が・ けっしょー・や。」②第1位を決めること。第1位を決めるための試合。「けっしょー・で・ 負け・て・ 準優勝・やっ・た。」⇒けっしょうせん【決勝戦】

けっしょうせん〔けっしょーせん〕【決勝戦】《名詞》 第1位を決めるための試合。「けっしょーせん・は・ 今度・の・ 日曜・に・ ある。」〔⇒けっしょう【決勝】

けっせき【欠席】《名詞、動詞する》 予定していた会合や授業などに出ないこと。学校などを休むこと。「寄り合い・に・ けっせきする・ん・やっ・たら・ 前もって・ 連絡し・ておくん・なはれ。」■対語=「しゅっせき【出席】」

げっそり《副詞と、動詞する》 ①体が急にやせ衰える様子。顔の肉付きがなくなる様子。「病気し・て・から・ げっそり・ やせ・た。」②思い通りにいかなくて、気持ちがしぼんでしまう様子。落胆して悲観している様子。「今日・ 行っ・たら・ 売り切れ・に・ なっ・ても・とっ・て げっそりし・た。」⇒がっかり〕

けったい【希体、怪態】《形容動詞や()》 ①怪しく異様な様子。奇妙な様子。不思議だと思う様子。「家・の・ 中・が・ 荒らさ・れ・て・ けったいな・ こと・に・ なっ・とっ・た・さかい・ 警察・に・ 言()ー・た。」「けったいな・ 空模様・や。」②普通と違っている様子。一般的でない様子。「けったいな・ 声・を・ 出す・な。」〔⇒へん【変】⇒おかしい【可笑しい】

けったいくそ()わるい【希体糞()悪い、怪態糞()悪い】《形容詞》 気持ちが悪くて落ち着かない。縁起が悪くて先が思いやられる。よくない因縁になってしまった。「1回戦・で・ 負け・ても・て・ けったいくそがわるい。」◆連体修飾の働きをする場合は、「げったいくそのわるい【希体糞の悪い、怪態糞の悪い】」となることがある。〔⇒けったくそ()わるい【希体糞()悪い、怪態糞()悪い】、げんくそ()わるい【験糞()悪い】

けったくそ()わるい【希体糞()悪い、怪態糞()悪い】《形容詞》 気持ちが悪くて落ち着かない。縁起が悪くて先が思いやられる。よくない因縁になってしまった。「けったくそわるい・ やつ・に・ 会()ー・ても・た。」◆連体修飾の働きをする場合は、「けったくそのわるい【希体糞の悪い、怪態糞の悪い】」となることがある。〔⇒けったいくそ()わるい【希体糞()悪い、怪態糞()悪い】、げんくそ()わるい【験糞()悪い】

げっちょう〔げっちょー〕(月曜)】《名詞》 1週間の7日間のうちの2日目で、日曜日の次、火曜日の前にある日。「げっちょー・の・ 晩・に・ 見・たい・ テレビ・が・ ある・ねん。」〔⇒げつ【月】、げつよう【月曜】、げつようび【月曜日】、げっちょうび(月曜日)

げっちょうび〔げっちょーび〕(月曜日)】《名詞》 1週間の7日間のうちの2日目で、日曜日の次、火曜日の前にある日。「げっちょーび・は・ 部活・が・ 休み・や。」〔⇒げつ【月】、げつよう【月曜】、げっちょう(月曜)、げつようび【月曜日】

けっちんぼう〔けっちんぼー、けっちんぼ〕《形容動詞や()、名詞、動詞する》 金品を出すのを惜しんでいる。計算高い。また、そのような人。「けっちんぼーや・さかい・ ジュース・も・ 飲まし・てくれ・へん。」〔⇒けち、けちけち、けちんぼう、せこい、こすい、いじぎたない【意地汚い】

げっつう〔げっつー、げっつ〕()】《名詞》 順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「走っ・たら・ げっつー・に・ なっ・ても・て・ 恥ずかしかっ・た。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、げつ()、どんけつ【どん穴】、どんげつ(どん穴)、どんじり【どん尻】、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり〕

けっとう〔けっとー〕【血統】《名詞》 ①先祖から子孫へと続く、親子や兄弟姉妹のような血縁。「運動・の・ 上手な・ けっとー」②動物の品種や血のつながり。「喧嘩好きの・ けっとー・の・ 犬」〔⇒けなみ【毛並み】⇒すじ【筋】、ちすじ【血筋】、ち【血】

げっとう〔げっとー、げっと〕(穴等)】《名詞》 順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「頑張っ・た・けど・ げっとー・やっ・た。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、げつ()、げっつう()、どんけつ【どん穴】、どんげつ(どん穴)、どんじり【どん尻】、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり〕

げっとうしょう〔げっとーしょー〕(穴等賞)】《名詞》 順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「げっとーしょー・でも・ 賞品・が・ 貰える・ねん。」◆「げっとう【(穴等)】」に、ふざけて「しょう【賞】」をつけた言葉。〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、げつ()、げっつう()、どんけつ【どん穴】、どんげつ(どん穴)、どんじり【どん尻】、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり〕

げっとくそ(穴等糞)】《名詞》 順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「走っ・たら・ いつも・ げっとくそ・や・ねん。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、げつ()、げっつう()、どんけつ【どん穴】、どんげつ(どん穴)、どんじり【どん尻】、げっとう(穴等)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり〕

けっとばす【蹴っ飛ばす】《動詞・サ行五段活用》 人やものを足で蹴って突き飛ばす。人やものに対して、ひどい突き飛ばし方をする。「あいつ・の・ 脛(すね)・を・ けっとばし・たっ・た。」「腹・が・ 立っ・た・さかい・ 道・の・ 石・を・ けっとばし・た。」

けつにつく【穴に付く】《動詞・カ行五段活用》 後ろに並ぶ。後から従って行く。「あんた・の・ 車・の・ けつについ・ていく。」〔⇒しりにつく【尻に付く】、けつ()つける【穴()付ける】、しり()つける【尻()付ける】

けつにひがつく〔けつにひーがつく〕【穴に火が付く】《動詞・カ行五段活用》 物事が差し迫ってきて慌てる。「けつにひーがつか・ん・よーに・ ちゃんと・ 試験・の・ 準備し・とき・なはれ。」〔⇒しりにひがつく【尻に火がつく】

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2016年10月22日 (土)

奥の細道を読む・歩く(52)

ドレミファそら日記(10)     2016年6月7日

 

0740分 久下田屋旅館を出発。

0805分 聯芳寺。(0810)

0825分 小峰城。(0840)

0915分 JRバス関東、白河駅前発。

0925分 新白河駅前着。芭蕉像などを見る。

1010分 JR関東バス、新白河駅前発。

1018分 団地前着。

1025分 南湖公園の北側を歩く。

1030分 常磐清水。玉花泉。

1035分 真萩ガ原。鏡の山。

      共楽亭。(1050) ◆加藤さんスケッチ

1055分 兼六園。翠楽苑。

1100分 南湖神社。楽翁の像。

1110分 千世の堤。御影の島。

1120分 南湖公園から白河古関に向かって歩き始める。

1135分 コンビニで、ドーナッツとコーヒーのお昼。

1205分 夏梨バス停。

1240分 大久保バス停。

1300分 水車のモニュメント。

1320分 茂ケ崎バス停。

1330分 庄司戻しの桜。(1335)

1350分 白河古関に着く。〔南湖公園から2時間30分〕

      古関蹟の碑。矢立の松。白河神社。古歌碑。

      奥の細道碑。従二位の杉。旗立の桜。卯の花、かたくりの花の群生。

1440分 関の森公園。

      芭蕉・曾良の像。

1545分 白河古関。 ◆加藤さんスケッチ

1615分 福島交通バス、関の森公園発。

1641分 旭町1丁目着。

1645分 宗祇戻し。(1655)

1730分 小原庄助の墓。

1740分 白河ハリストス正教会聖堂の前。

1755分 コンビニで買い物。

1800分 久下田屋旅館に着く。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (175)    (通算2173回)

日常生活語 「け」④

 

けち《形容動詞や()、名詞、動詞する》 ①金品を出すのを惜しんでいる様子。損になることはしまいとする様子。また、そのような人。「けちに・ し・たら・ 金・が・ 貯まる・と・ ゆー・ わけ・でも・ あら・へん」②縁起がよくない。評判がよくない。また、そのような内容。「人・の・ けち・を・ 言()ー・たら・ あか・ん。」⇒けちけち、けちんぼう、けっちんぼう、せこい、こすい、いじぎたない【意地汚い】、しぶ【渋】、しぶちん【渋ちん】

けち()つく《動詞・カ行五段活用》 ①欠点などが探し出されて、悪い評判を立てられる。強く批判される。難癖をつけられる。「けちがつい・て・ 当選でき・ず・や。」②不吉な要因が関連してくる。「一遍・ 負け・たら・ けちがつい・て・ 何遍・も・ 負け・ても・た。」■他動詞は「けち()つける」

けちくさい《形容詞》 金品を出すのを強く惜しんでいる。金品のことで自分が不利になることを極端に嫌っている。「けちくさい・ こと・ 言()わ・んと・ 百円・ぐらい・ まけ・とい・てんか。」

けちけち《形容動詞や()、名詞、動詞する》 金品を出すのを惜しんでいる。計算高い。また、そのような人。「今日・は・ けちけちせ・んと・ 何・でも・ おごっ・たる・ぞ。」〔⇒けち、けちんぼう、けっちんぼう、せこい、こすい、いじぎたない【意地汚い】

ケチャップ〔けちゃっぷ〕【英語=ketchup】《名詞》 トマトや野菜や果物などを煮詰めて、味を付けた調味料。「卵焼き・に・ けちゃっぷ・を・ 付ける。」

けちょんけちょん《副詞に、形容動詞や》 相手が立ち上がれないほどに徹底的に痛めつける様子。相手のことに構わずに、思う存分に行動する様子。「けちょんけちょんに・ やっつけ・たっ・た。」

けち()つける《動詞・カ行下一段活用》 ①欠点などを探し出して、悪い評判を立てる。強く批判する。難癖をつける。「なんやかんやと・ わし・に・ けちつけ・やがる・ねん。」②不吉な要因を関連づける。「けちをつけ・たら・ 二度・と・ 立ち上がら・れ・へん。」■自動詞は「けち()つく」

けちんぼう〔けちんぼー、けちんぼ〕《形容動詞や()、名詞、動詞する》 金品を出すのを惜しんでいる様子。損になることはしまいとする様子。また、そのような人。「けちんぼせ・んと・ おごっ・てください・な。」〔⇒けち、けちけち、けっちんぼう、せこい、こすい、いじぎたない【意地汚い】、しぶ【渋】、しぶちん【渋ちん】

けつ【穴】《名詞》 ①腰の後ろ下で、腰掛けるときに下につく、肉のふっくらした部分。動物の胴体の後部で、肛門のあるあたり。臀部。「けつ・が・ 出る・ほど・ 短い・ スカート・ はく・な・よ。」②順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「学校・の・ 成績・は・ けつ・やっ・てん。」③前後のあるものの後ろの部分。列などの末尾の位置。「けつ・の・ 方・に・ 並ぶ。」④入れ物の底の内側や外側の部分。果物などの底の部分。「一升瓶・の・ けつ」〔⇒しり【尻】①②③⇒どんけつ【どん穴】、どんげつ(どん穴)、どんじり【どん尻】⇒おいど。⇒けつ【穴】、げつ()、げっつう()、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり。⇒しっぽ【尻尾】

げつ【月】《名詞》 1週間の7日間のうちの2日目で、日曜日の次、火曜日の前にある日。「散髪屋・は・ げつ・が・ 休み・や。」〔⇒げつよう【月曜】、げっちょう(月曜)、げつようび【月曜日】、げっちょうび(月曜日)

げつ()】《名詞》 順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「げつ・で・ ゴール・に・ 入っ・た。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、げっつう()、どんけつ【どん穴】、どんげつ(どん穴)、どんじり【どん尻】、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり〕

げつ【月】《接尾語》 1か月の単位を示す言葉。「せんげつ【先月】」「らいげつ【来月】」〔⇒がつ【月】

けつあがり【穴上がり】《名詞、動詞する》 ①鉄棒を握って、足の方から体を逆さにして鉄棒に上がること。「けつあがり・ぐらい・ でける・よーに・ なれ・よ。」②後になるほど物事の状態が良くなること。「成績・は・ けつあがり・に・ 良()ー・ なっ・た。」〔⇒しりあがり【尻上がり】⇒さかあがり【逆上がり】

けつあつ【血圧】《名詞》 心臓から押し出される血液が血管を内側から押す力。「けつあつ・が・ 高い・さかい・ 薬・を・ 飲ん・どる・ねん。」

けっか【結果】《名詞》 ある事柄が元になって起こった事柄や様子。ある事柄が終わりになった状態。「試験・の・ けっか・を・ 見せ・なさい。」「今朝・は・ 寝過ごし・た・ けっか・ 遅刻・を・ し・ても・た。」

けっか【結果】《副詞》 そのようにすることによって、かえって。「打ち方・を・ 変え・たら・ けっか・ 三振・が・ 増え・た。」

けつがおもたい【穴が重たい】《形容詞》 なかなか動こうとしない。機敏に行動しない。決断力が乏しい。「あいつ・は・ けつがおもたい・さかい・ 頼ん・でも・ あか・ん。」〔⇒しりがおもたい【尻が重たい】

けつがかるい【穴が軽い】《形容詞》 気軽に動こうとする。行動に落ちつきがない。「けつがかるー・て・ よー・ 役に立つ・ 人・や。」〔⇒しりがかるい【尻が軽い】

けっかく【結核】《名詞》 結核菌によって肺などが冒される伝染病。「昔・は・ けっかく・で・ 死ぬ・ 人・が・ 多かっ・た。」〔⇒はいけっかく【肺結核】、はいびょう【肺病】

けつがこそばい【穴がこそばい】《形容詞》 ほめられたりして、きまりがわるい。良いように言われて、精神的に落ち着かない。「みんな・の・ 前・で・ ほめ・られ・たら・ けつがこそばい・がな。」〔⇒しりがこそばい【尻がこそばい】

けつかる《補助動詞・カ行五段活用》 ⇒てけつかる〔でけつかる〕《補助動詞・カ行五段活用》を参照

げっきゅう〔げっきゅー〕【月給】《名詞》 勤め先から1か月ごとに支払われる給料。「げっきゅー・ 貰(もろ)・たら・ 飲み・に・ 行き・たい・なー。」

けっきょく【結局】《副詞》 ①長い時間やさまざまの出来事などを経た後に、ものごとの最終的な結果が現れる様子。ものごとの最終的な段階に行き着いた様子。「辛抱し・た・けど・ けっきょく・ 出来上がら・ず・に・ やめ・ても・てん。」②最終的にまとめる様子。「何やかや・ 言()ー・た・けど・ けっきょく・ 何・が・ 言ー・たい・のん。」⇒とうとう【到頭】、ついに【遂に】、いよいよ〕

けっきん【欠勤】《名詞、動詞する》 勤め先に出ないこと。「あいつ・は・ 風邪・を・ ひー・て・ けっきんし・とる。」■対語=「しゅっきん【出勤】」

けっこう〔けっこー〕【結構】《形容動詞や()》 ①立派で優れている様子。たいへん良く、難点がない様子。満足した気持ちになる様子。「けっこーな・ 味・で・ 美味しかっ・た・です。」「そこ・まで・ でき・たら・ けっこーや。」②相手の言うことを聞き入れたり許容したりするときに使う言葉。差し支えない。「今度・ 会う・の・は・ 日曜日・でも・ けっこーです・よ。」③それ以上は要らないという様子。「お酒・は・ もー・ けっこーです。」◆③は、婉曲に断る気持ちを表す言葉でもある。〔⇒ええ(良え)、よろしい【宜しい】

けっこう〔けっこー〕【結構】《副詞》 ①基準以上や、予想した以上である様子。それなりの程度に達している様子。「成績・は・ けっこー・ よかっ・た・ん・や。」「テニス・は・ けっこー・ 上手や。」②無視できないほどの程度である様子。「間違い・が・ けっこー・ ぎょーさん・ ある。」

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2016年10月21日 (金)

奥の細道を読む・歩く(51)

白河の関④

 

 関跡の周辺は「白河関の森公園」として整備されています。公園の所在地は白河市旗宿白河白河内7番地の2で、白河という文字が繰り返されます。旗宿という地名は「旗立ての桜」の故事とのつながりがあるとも言われます。

 公園内には茅葺き民家が移築してあったり、交流センターなどの施設も作られていますが、広場の中に立つ芭蕉と曾良の像が目を引きます。芭蕉の左斜め後ろに曾良が立ち、芭蕉は笠を背中に負った姿、曾良は笠を右手で頭の後ろに持ち上げた姿です。芭蕉は両手を前で組んで杖をついています。正面から見ると前にいる芭蕉の背が高いように見えるのですが、横から見ると曾良の方が高く見えるのが面白いと思います。ふたりは大きな岩を踏まえるようにして立っているのですが、その岩には、芭蕉の「風流の初めやおくの田植うた」と、曾良の「卯の花を」の句が刻まれています。ここにも、ちょうど満開の季節を迎えた卯の花が咲いていて、よい季節に巡り会ったと思います。

 茅葺き民家をのぞいたり、管理事務所の物産コーナーを見て一休みしたりしてから、もう一度、白河古関の正面のところに返ります。加藤さんはここでスケッチの筆を走らせます。白河駅へ行くバスは1日に3本で、その発車まで時間がたっぷりあります。私はもう一度、そのあたりを歩き回ります。

 帰りのバスはもったいほどの大型のバスですが、白河市内に入ったところ、旭町1丁目で降ります。宗祇戻しの碑を見るためです。白河領主が催した連歌興行に参加しようとした宗祇が、ここで行き会った女性にそれが終わったことを告げられ引き返します。その時に女性が背負う綿を見て「売るか」と尋ねたところ、「阿武隈の川瀬に住める鮎にこそうるかと言へるわたはありけれ」と返され、この歌に驚いたと言います。「売るか」と「ウルカ(鮎のはらわた)」、「綿」と「(はら)わた」を掛けた、即興的な歌を庶民が詠んだことに感じ入ったのです。宗祇戻しには、この話とは別の言い伝えも残っているようです。

 宗祇戻しの碑のそばに「早苗にも我色くろき日数かな」という芭蕉の句碑があります。芭蕉の150回忌に建立されたもので、文字が読みにくくなっています。白河の関のあたりまで歩いてきて、早苗が植えられた美しい水面を見ると、我が顔色の日焼けして黒くなったのが目につき、これまで歩いてきた日数の多いことを今更のように感じる、という意味です。「我色くろき」は能因の故事を踏まえています。曾良の「俳諧書留」には、

 

 ミちのくの名所名所、こゝろにおもひこめて、先、せき屋の跡なつかしきまゝに、ふる道にかゝり、いまの白河もこえぬ。

  早苗にも我色黒き日数哉   翁

 

とあります。

 碑の隣のお菓子屋さんは「宗祇戻し」や「奥の細道芭蕉まんじゅう」というお菓子も作っています。お菓子屋さんにあるスタンプを押し、お菓子をひとつ食べて、ここから白河駅前の宿までを歩きます。

 古い民家や商家などをいくつも見てから、国語学者の岩淵悦太郎さんの生家跡を通ります。『岩波国語辞典』を使ったり、国語学・方言学の文章などを読んだりして、私にとってはなじみのある人です。このあたりは、次々と説明板が設けられていますから、歩くのが気持ちよく感じられます。

 皇徳寺には会津塗師久五郎の墓があります。そんな名前よりも小原庄助の名で知られています。墓石は徳利と盃をかたどっていて「朝によし昼になほよし晩によし飯前飯後その間もよし」が墓石に刻まれていて、戒名は米汁呑了信士というから仰天してしまいます。墓石にはいくつものワンカップ酒やビール缶が供えられています。

 ドームと白い壁が印象的で、ビザンチン様式の教会である白河ハリスト正教会聖堂を見てから宿に着きます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (174)    (通算2172回)

日常生活語 「け」③

 

けがれる【穢れる】《動詞・ラ行下一段活用》 家族や親戚などが亡くなって、忌中になっている。家族や親戚などの死によって不吉な状態にある。「けがれ・とる・ので・ 結婚式・へ・の・ 出席・は・ やめ・とく。」◆祝い事や神事や交際などに加わるのを避けることがある。その期間は、1年間ぐらいに及ぶことがある。〔⇒ひがかかる【火が掛かる】

けがわ【毛皮】《名詞》 毛が付いたままの動物の皮。「けがわ・の・ オーバー」

げき【劇】《名詞》 舞台の上で、脚本に従って、それぞれの役に扮した人が、言葉としぐさのやりとりを通して社会や人生のことを演じること。また、そのような芸術。「文化祭・で・ げき・を・ する。」「桃太郎・の・ げき」〔⇒しばい【芝居】

げきじょう〔げきじょー〕【劇場】《名詞》 舞台と観客席を設けて、芝居や映画などを見せる施設。「げきじょー・で・ 映画・を・ 見る。」

げこう〔げこー〕【下校】《名詞、動詞する》 児童や生徒などが授業を受けることを終えて学校から帰ること。「げこー・の・ 時間・は・ 4時・や。」■対語=「とうこう【登校】」

けさ【今朝】《名詞》 今日の朝。「けさ・は・ 寒ー・て・ 霜・が・ おり・とっ・た。」

げざい【下剤】《名詞》 便がよく出るように、一時的に下痢を起こさせるために飲む薬。「げざい・を・ 飲ん・だら・ 便秘・が・ 治っ・た。」

けし【罌粟】《名詞》 白っぽい葉で、初夏に赤・白・紫などの四弁の花を咲かせる草。「けし・が・ 風・に・ 揺れ・とる。」

げし【夏至】《名詞》 二十四節気のひとつで、6月21日頃の、一年のうちで昼間が最も長くなる日。「げし・の・ 頃・は・ 梅雨・の・ 最中・や。」■対語=「とうじ【冬至】」

けしいん【消印】《名詞》 使ったしるしとして、切手や葉書に押すもの。「けしいん・を・ 押し忘れ・た・ 手紙」〔⇒スタンプ【英語=stamp

けしき【景色】《名詞》 見渡して目に入る、自然や風物の様子。また、そこから醸し出される趣。「淡路島・が・ 見え・て・ えー・ けしき・です・な。」〔⇒ふうけい【風景】、ながめ【眺め】

げじげじ《名詞》 湿ったところにいる、百足に似た小さな虫。「植木鉢・の・ はた・に・ げじげじ・が・ おっ・た。」

けしゴム〔けしごむ〕【消し  オランダ語=gom】《名詞》 鉛筆などで書いた文字や線などを消す、ゴムやプラスチックなどでできた道具。「昔・の・ けしごむ・は・ ほんまに・ ごむ・で・ でき・た・ん・ばっかり・やっ・た。」〔⇒ゴムけし【オランダ語=gom  消し】

けしずみ【消し炭】《名詞》 よく燃えた薪や炭の火などを途中で消して作った、柔らかな炭。「燃え・た・ 木ー・を・ 消し壺・に・ 入れ・て・ けしずみ・を・ 作る。」■対語=「かたずみ【堅炭】」

けしつぶ【罌粟粒】《名詞》 罌粟という植物の種で、たいへん小さなものの喩えとして使う言葉。「けしつぶ・みたいに・ 小(こん)まい・ 字ー・を・ 書い・とる。」

けしつぼ【消し壺】《名詞》 消し炭を作ったり、不要になった火を消したりするために、燃えている薪や炭を入れて密封する壺。「けしつぼ・の・ 炭・やっ・たら・ 新聞紙・ 一枚・で・ 火ー・が・ つく・やろ。」〔⇒ひけしつぼ【火消し壺】

けじめ《名詞》 道徳や規範や規則などに従っている、望ましい行動や態度などの枠組み。行動や態度などではっきりと示すべき区分。「遊ぶ・ 時・は・ 遊ん・でも・ えー・けど・ けじめ・を・ つけ・て・ 勉強・も・ しー・よ。」

げしゅく【下宿】《名詞、動詞する》 よその家の部屋を借りて、やや長期にわたって生活すること。「学生時代・は・ 寮・に・ 入ら・んと・ げしゅく・を・ し・とっ・た。」

けしょう〔けしょー〕【化粧】《名詞、動詞する》 ①白粉や口紅などをつけて、顔を綺麗に見せるようにすること。「電車・の・ 中・で・ けしょーする・ やつ・が・ 増え・てき・た・なー。」②ものを美しく整えて、飾り立てること。装いを新たにすること。「店・の・ けしょー・を・ 直す。」

けす【消す】《動詞・サ行五段活用》 ①光や熱を出なくする。炎をなくす。「行灯・の・ 蝋燭・を・ けす。」「ガス・を・ けす。」②今まであったものを、なくす。ものを見えなくする。「落書き・を・ けす。」「間違ー・た・ 字ー・を・ けす。」「野球・の・ 中継・が・ すん・だ・さかい・ テレビ・を・ けす。」③今まで感じていたものを感じられなくする。「臭い・ におい・を・ けす。」■自動詞は「きえる【消える】」「けえる【(消える)】」

げすい【下水】《名詞》 使った後の、汚れた水。また、その水を流す水路や管。「大雨・が・ 降っ・て・ げすい・が・ あふれ・た。」

げすい【下司い】《形容詞》 人やものごとが下品である。品格に欠けるところがある。「おかしな・ 言葉・を・ 使(つこ)・て・ げすい・ 人・や・なー。」「げすい・ 絵ー」

げすいた【げす板】《名詞》 ①五右衛門風呂の熱くなった風呂釜の底に置く板。「げすいた・を・ 沈め・て・ 風呂・に・ 入る。」②中味が多いように見せかけるために、箱などの底を高くすること。また、そのようなもの。「げすいた・に・ なっ・とっ・た・さかい・ 中味・は・ ちょっと・だけ・や。」⇒あげそこ【上げ底】

げすいた()はかす【げす板()履かす】《動詞・サ行五段活用》 中味が多いように見せかけるために、箱などの底を高くする。手心を加えて、底上げをする。ものごとを実際よりも良く、あるいは大きく見せかける。「試験・の・ 点数・に・ げすいたをはかす。」〔⇒げた()はかす【下駄()履かす】

けずり【削り】《名詞》 芯のすり減った鉛筆を削るための刃物。特に、薄いかみそりの刃のようなものに、怪我をしないための覆いをつけたもの。「けずり・が・ 滑っ・て・ 手ー・に・ 怪我し・た。」〔⇒とげり【尖げり】、えんぴつけずり【鉛筆削り】、えんぺつけずり(鉛筆削り)、いんぴつけずり(鉛筆削り)

けずる【削る】《動詞・ラ行五段活用》 ①刃物などで、ものの表面を薄く取る。「ちび・た・ 鉛筆・を・ けずる。」「鰹節(かっとぶし)・を・ けずる。」②これまであったものを減らしたり、なくしたりする。「月給・が・ 下がっ・た・さかい・ 酒代・を・ けずら・んと・ しょがない。」③何らかの工夫をして、手数などを簡略にする。「一つ・の・ 工程・を・ けずっ・て・も・ 出来上がり・は・ 変わら・へん。」■名詞化=けずり【削り】②③⇒はぶく【省く】

けた【桁】《名詞》 ①建築物で、柱と柱の間に渡して、他の部材の支えとするもの。「けた・の・ 上・に・ 短い・ 柱・を・ 立てる。」②十進法で数を表すときの、10倍ごと数の段階。また、その呼び名。「値段・の・ けた・が・ 違う・さかい・ 買わ・れ・へん。」⇒くらい【位】

げた【下駄】《名詞》 長方形の厚手の木の台の下に歯を付けて、鼻緒をすげた履き物。「がらがらと・ げた・の・ 音・が・ 喧しー。」「走っ・とっ・て・ げた・の・ 歯ー・が・ 折れ・た。」〔⇒かっか〕

けだもん【獣】《名詞》 全身に毛が生えて荒々しい性格をもった、山野にすむ四つ足の動物。「犬・も・ けだもん・や・さかい・ 噛ま・れ・ん・よーに・ 気ーつけ・よ。」〔⇒けもの【獣】

げた()はかす【下駄()履かす】《動詞・サ行五段活用》 中味が多いように見せかけるために、箱などの底を高くする。手心を加えて、底上げをする。ものごとを実際よりも良く、あるいは大きく見せかける。「げたをはかし・て・ 売上金・を・ ごまかし・たら・ あか・ん・ぞ。」〔⇒げすいた()はかす【げす板()履かす】

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2016年10月20日 (木)

奥の細道を読む・歩く(50)

白河の関③

 

 白河の関のすぐ手前、左側に、「西か東か先早苗にも風の音」の芭蕉句碑があります。この句は、能因の「都をば霞とともに立ちしかど秋風ぞ吹く白河の関」を念頭に置いて、白河の風を味わおうとする姿勢を詠んでいます。西から吹く風なのか東から吹く風なのか、白河の関を越えたとき、早苗を揺らせる風の音がまず自分をとらえたという感慨です。能因の場合は物寂しい秋風を聞いたのでしょうが、芭蕉は早苗に吹き渡る、爽やかな夏の風の音を聞いたというのでしょう。

 左手に広がる境内の狛犬のそばに、「史跡白河関跡」という石柱が建てられて、ここが白河古関の正面であるようです。古関はその位置が不詳であったのを、白河藩主・松平定信が考証をして位置を断定し、「古関蹟」と書いた碑を建てました。周りを玉垣のような石で囲った碑は堂々としたものです。

 いったん県道に戻って、少し先まで歩いてみると、新しい建物である白河神社社務所のそばに「関守の宿を水鶏に問はふもの」の句碑があります。聯芳寺に建てられているのと同じ句です。社務所で朱印をいただこうと思いましたが、不在です。

 正面に戻って石段を上っていくと途中に、源義経が戦勝を占うため弓矢を射立てたという「矢立の松」があり、上り切ると白河神社の社殿があります。無人ですので朱印は得られません。そばに「古歌碑」があって、平兼盛の「便りあらばいかで都へ告げやらむ今日白河の関は越えぬと」、能因の「都をば霞とともに立ちしかど秋風ぞ吹く白河の関」、梶原景季「秋風に草木の露を払はせて君が越ゆれば関守もなし」の3首が刻まれています。 社殿から右へやや下ったところに「奥の細道白河の関の碑」があり、奥の細道の白河関に関わる全文が加藤秋邨の文字で刻まれています。

 あたりには、源義家が社前の楓に幌を掛けてしばらく休息したという「幌掛の楓」、新古今集の撰者の一人である藤原家隆が手植えをしたという「従二位の杉」、源義経が戦勝祈願してこの木に旗を立てたという「旗立の桜」などがあります。ということは、松平定信を待つまでもなく、この丘の一帯は、神社を中心とした特別な場所であったということです。

 奥の細道の「白河の関にかゝりて、旅心定りぬ。いかで都へと便求しも理也。中にも此関は三関の一にして、風騒の人、心をとゞむ。」という文章がじんわりと心に届きます。

 丘を下りきった道沿いにかたくりの花の群生地があり、また、真っ白の卯の花がこぼれるように咲いているところがあります。現在の卯の花は「白妙に、茨の花の咲そひて、雪にもこゆる心地ぞする。」というほどではありませんが、芭蕉たちが見た風景はじゅうぶんに想像できます。

 曾良の「卯の花をかざしに関の晴着かな」の句は、昔の人はこの関を越えるときに古人を敬い衣冠を正したが、行脚の身の自分は衣装の持ち合わせもないことだから、目の前に咲き乱れる卯の花を挿頭(かざし)にして晴れ着として関を越える、という意味です。

 芭蕉が旅の目的地のひとつとして考えていた白河の関ですが、多くの文人たちが心を尽くしたところに立ち寄り、また、奥州への関門を通ることによって、旅への思いがますます定まっていったことでしょう。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (173)    (通算2171回)

日常生活語 「け」②

 

けいず〔けーず〕【系図】《名詞》 先祖から代々の名前や血縁関係や続柄などを図に表したもの。「5代前・から・の・ けーず」

けいたい〔けーたい〕【携帯】《名詞、動詞する》 ①手に持ったり、体につけたりすること。「学生証・は・ いつも・ けーたいせ・な・ あか・ん・ぞ。」②手に持ったり体につけたりできる、無線を使った小型の電話機。「このごろ・は・ 中学生・でも・ けーたい・を・ 持っ・とる・なー。」⇒けいたいでんわ【携帯電話】

けいたいでんわ〔けーたいでんわ〕【携帯電話】《名詞》 手に持ったり体につけたりできる、無線を使った小型の電話機。「けーたいでんわ・が・ 鳴っ・とる・ぞ。」〔⇒けいたい【携帯】

けいと〔けーと〕【毛糸】《名詞》 羊などの毛を撚り合わせて、やや太い糸にしたもの。「けーと・で・ 手袋・を・ 編む。」

けいとう〔けーとー、けーと〕【鶏頭】《名詞》 夏から秋にかけて、鶏のとさかに似た形の赤や黄色などの花を咲かせる草。「墓・に・ けーと・の・ 花・を・ 持っ・ていく。」〔⇒けとう(鶏頭)

けいとう〔けーとー〕【系統】《名詞》 ①一定の順序に従ったつながりや筋道。「けーとー・を・ つけ・て・ 話・を・ する。」②似たような関係にあるもののつながり。同じような流れにあるもののつながり。「この・ 人・は・ どんな・ けーとー・の・ 落語家・なん・やろ・か。」

げいにん〔げーにん〕【芸人】《名詞》 ①落語、漫才、講談、手品、歌、踊りなどの芸を仕事にしている人。「大阪・の・ げーにん・は・ おもろい・なー。」②得意な芸を身につけている人。芸達者な人。「忘年会・を・ げーにん・が・ 盛り上げる。」

けいば〔けーば〕【競馬】《名詞》 騎手が馬に乗って走らせて、勝ち負けを争う競走。また、その競技を対象にして、着順を当てさせる賭け事。「あの・ 人・は・ 日曜・に・ なっ・たら・ けーば・に・ 行っ・とる。」

けいびいん〔けーびいん〕【警備員】《名詞》 安全を確保したり緊急の事態に備えたりするために、警戒に当たる人。「小学校・に・も・ けいびいん・が・ おる・よーに・ なっ・た。」〔⇒ガードマン【和製英語=guardman

けいひん〔けーひん〕【景品】《名詞》 ①感謝の気持ちなどをこめて、売る商品に添えて客に渡す品物。「大売り出し・の・ けーひん・で・ みんな・に・ タオル・の・ セット・を・ 渡す。」②行事の参加者や、抽選の当選者などに渡す品物。「忘年会・の・ 福引き・の・ けーひん・で・ 1等・を・ 当て・た。」⇒おまけ【お負け】

けいべつ〔けーべつ〕【軽蔑】《名詞、動詞する》 人やものを軽く見て、ばかにすること。人やものを劣っているとしてあなどること。「子ども・みたいに・ 電車・が・ 好きや・けど・ けーべつせ・んとい・て・な。」

けいほう〔けーほー〕【警報】《名詞》 災害や危険なことが起こりそうなときに、人々に警戒を促すために出す知らせ。「暴風雨・の・ けいほー・が・ 出・て・ 小学校・は・ 休み・に・ なっ・た。」「空襲けーほー」

けいむしょ〔けーむしょ〕《名詞》 罪を犯して、刑の決まった人を収容するところ。「大久保・に・ ある・の・は・ 神戸・けーむしょ・と・ 言()ー・ん・や。」〔⇒ろうや【牢屋】

げいめい〔げーめー〕【芸名】《名詞》 芸能に携わる人が、本名とは別に、仕事の上で使う名前。「ひばり・や・ こまどり・と・ 言()ー・ げーめー・が・ ある・なー。」

けいやく〔けーやく〕【契約】《名詞、動詞する》 法律や規則などに基づいて、売買や貸し借りなどについての約束をすること。約束の内容を書類にして取り交わすこと。「生命保険・を・ けーやくする。」

けいりん〔けーりん〕【競輪】《名詞》 選手が自転車に乗って走り、勝ち負けを争う競走。また、その競技を対象にして、着順を当てさせる賭け事。「昔・は・ 明石・にも・ けーりん場・が・ あっ・た・ん・や。」

けいれい〔けーれー〕【敬礼】《名詞、動詞する》 敬う気持ちを持って頭を下げたり、手を一定の形に整えたりすること。また、そのその動作。「電車・の・ 運転手・が・ けーれーし・とる。」

けいれん〔けーれん〕【痙攣】《名詞、動詞する》 筋肉が引きつって、震えて痛むこと。「顔・が・ けーれんする。」◆足のふくらはぎが引きつって痛む場合は、「こぶらがえり【(返り)】」と言う。

けいろ〔けーろ〕【毛色】《名詞》 ①人の頭髪や、動物の体毛などの色。「綺麗な・ けいろ・の・ 犬」②人やものごとの性質や種類。考えなどのかたよった傾向。「けいろ・の・ 違う・ 人・が・ 混ざっ・とる。」

けいろうかい〔けーろーかい〕【敬老会】《名詞》 ①年寄りを敬い、長寿を祈るために開く会合。「年寄り・が・ 増え・た・さかい・ 今・は・ けーろーかい・に・ 集まる・の・は・ 75()以上・の・ 人・に・ し・とる・ねん。」②集まった人たちに年齢の高い人が多いこと。「今日・の・ 寄り合い・は・ けーろーかい・や・なー。」

けいろうのひ〔けーろーのひ、けーろーのひー〕【敬老の日】《名詞》 国民の祝日の一つで9月の第3月曜日に設定されており、老人を敬愛し長寿を祝う日。「けいろうのひ・に・ 敬老会・を・ する。」

げえ〔げー〕《名詞》 一度食べたり飲んだりしたものを、吐いて戻すこと。また、吐き戻したもの。「飲み過ぎ・て・ 家・に・ 帰っ・て・から・ げー・を・ 吐い・た。」〔⇒げろ、へど【反吐】

ケーキ〔けーき〕【英語=cake】《名詞》 小麦粉、バター、卵、砂糖などで作った西洋風の菓子。「クリスマス・の・ けーき・を・ 買()ー・てき・た。」

ケース〔けーす〕【英語=case】《名詞》 ものを入れるための容器や箱など。「人形・を・ けーす・から・ 出し・て・ 飾る。」

ケーブルカー〔けーぶるかー〕【英語=cable car】《名詞》 鋼索を使って急坂のレールを上り下りする電車。「六甲山・の・ けーぶるかー・に・ 乗る。」

ゲーム〔げーむ〕【英語=gane】《名詞、動詞する》 ①相手と勝ち負けを争う遊び。「テレビ・で・ げーむ・を・ する。」②運動競技などで、技の優劣や得点の上下で、勝ち負けを競い合うこと。「げーむ・が・ 延び・て・ テレビ中継・が・ 尻切れとんぼに・ なっ・た。」⇒しあい【試合】、しやい(試合)

けえる〔けーる〕(消える)】《動詞・ア行下一段活用》 ①光や熱が出なくなる。炎がなくなる。「停電・で・ テレビ・が・ けー・た。」②今まであったものが、なくなる。ものが見えなくなる。「みんな・ 腹・が・ 減っ・とっ・た・ん・で・ 握り飯・の・ 山・が・ あっという間・に・ けー・ても・た。」③今まで感じていたものが感じられなくなる。「痛み・が・ けー・て・ 楽・に・ なっ・た。」■他動詞は「けす【消す】」〔⇒きえる【消える】

けおりもの【毛織物】《名詞》 羊毛などで織った織物。「冬用・の・ けおりもの・は・ 温い・なー。」

げか【外科】《名詞》 病気や怪我を手術によって治す医学の分野。また、それを専門とする医者や、病院・医院。「子ども・が・ 木ー・から・ 落ち・た・ん・で・ げか・へ・ 連れ・ていっ・た。」■対語=「ないか【内科】」

けが【怪我】《名詞、動詞する》 ①予期しない傷を受けること。思いがけず受けた傷。「小(こん)まい・ 子ー・の・ けが・は・ じっきに・ 治る。」②本気で相手を傷つけようとしたのではないこと。過失。「けが・で・ し・た・ こと・なん・や・さかい・ こらえ・たっ・て・な。」⇒いたいた【痛々】

・ らえ・たっ・て・な。」

 

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2016年10月19日 (水)

奥の細道を読む・歩く(49)

白河の関②

 

 再びバスに乗って、団地前という停留所で降ります。新白河駅からはあまり離れていませんが、ここまでがバスです。ここから南湖公園を経て白河の古関までを歩きます。芭蕉と似ているのは北から南に向かって白河の古関を目指すということです。

 南湖は、白河藩主の松平定信によって1801(享和元年)に築造された公園です。南湖の名は李白の「南湖秋水夜無煙」の言葉から採り、小峰城の南に位置していることも理由の一つです。芭蕉はもちろん南湖を目にしているわけではありませんが、ここは江戸時代の風雅を伝えるところです。

 私たちは、南湖公園の西縁から北側に回って、松平定信が定めた南湖十七景と呼ばれる名勝のいくつかをたどって歩きます。「常磐清水」「真萩が浦」「鏡の山」と続きますが、それぞれの場所には石柱が建てられ、和歌を書いた板と漢詩を書いた板があります。

 「鏡の山」の次に「南湖十七景詩歌碑」がありますが、定信の依頼によって大名・公家・学者が十七景に寄せた和歌・漢詩を一石に刻んだもので、覆いの屋根が作られています。

 ちょっと上った、眺めの良い場所に建てられた茶室の「共楽亭」の近くで加藤さんはスケッチの筆を走らせます。薄曇りの湖面が広がっています。

 「錦の岡」「関の湖」を経て、「月見浦」のあたりまで来ると南湖の東の端が見えてきます。水辺には真っ赤な蓮の花が咲いています。こんなあたりにも放射線量の測定値を知らせる掲示があってびっくりします。「1メートルで0.21マイクロシーベルト」と書いてあります。

 ここから翠楽苑と南湖神社の方へ足を運び、大きな楽翁公の座像を見上げます。定信は楽翁とも称したのです。別の場所には立像もあります。

 「下根の島」「千世の堤」から、湖の中に浮かぶ「御影の島」を眺めます。そして、このあたりで南湖公園を離れて、白河古関を目指す道へ出ます。

 白河実業高等学校の前の交差点を南に折れるのですが、その近くのコンビニで軽く飲食をします。ここからは、県道76号をただただ歩くのみです。歩くにつれて峠のようになってきて、しだいに車の通行が少なくなります。夏梨とか大久保とかいうバス停がアクセントになりますが、バスには出会いません。旗宿という地名は「曾良随行日記」にも出てきますが、そのあたりの道端に大きな水車のモニュメントが作られています。時刻はちょうど13時で、白河の関まで2.7㎞と書いてあります。歩き終えた南湖公園からは5.4㎞と書いてありますから、ちょうど3分の2を歩き終えたことになります。

 山道から少しずつ下ってきて、水田が広がるようになります。そして、庄司戻しの桜があります。源義経と信夫の庄司・佐藤基治にまつわる桜です。そこからさらに歩き続けて、ようやく古関が近づきます。1120分に南湖公園を離れて、1350分に白河古関に着きます。この間、2時間30分です。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (172)    (通算2170回)

日常生活語 「け」①

 

け〔けー〕【毛】《名詞》 ①人や動物の皮膚にはえる、細い糸状のもの。「豚・の・ けー・で・ でけ・た・ 筆」②人の頭にはえる、細い糸状のもの。「けー・が・ 伸び・た・ので・ 散髪屋・へ・ 行く。」③鳥の体一面にはえていて、真ん中に軸があるもの。「鳥・の・ けー・が・ 入っ・た・ 布団」④羊からとった毛で作った織物。「けー・の・ 毛布」⑤上記の「け」のように見えるもの。「ブラシ・の・ けー」⇒かみ【髪】、かみのけ【髪の毛】⇒はね【羽】⇒ウール【英語=wool

け〔けー〕【気】《名詞》 ①何かの中に、その要素や成分や原因などがあるらしいこと。「火・の・ けー・の・ ない・ ところ」②そのような傾向や気配。そのようになる兆しやきっかけ。「わし・は・ 音楽・が・ 好き・に・ なる・よーな・ けー・も・ なかっ・た。」

け〔けー〕《終助詞》 ①疑問の気持ちや納得する気持ちなどを表す言葉。相手に問いかけたり念を押したりする気持ちを表す言葉。「そー・か・ あんた・は・ 行か・へん・の・け。」②そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「明日・は・ 雨・なんか・ 降る・ん・け。」〔⇒か、かい、かえ、こ。⇒かれ〕

【気】《接尾語》 ①その要素や成分などが含まれていることを表す言葉。「人け・の・ ない・ ところ」「色け・の・ ある・ 人」②そのような気配が感じられるということを表す言葉。「急に・ 眠け・が・ し・てき・た。」「この・ 犬・は・ 食いけ・が・ 強い。」

げ〔げー〕【下】《名詞》 ①価値や程度が、ある水準より劣っていること。また、そのようなもの。「あんな・ やつ・は・ げー・の・ げー・や。」②全体を2つまたは3つに分けたときの、最後の部分。順序が後ろであること。「小説・の・ げー・の・ 巻」■対語=「じょう【上】」「ちゅう【中】」

けい〔けー〕【罫】《名詞》 文字の列などを整えて書くために、等間隔で引いた線。「けー・に・ 沿っ・て・ 書い・たら・ えー・ねん。」

けい〔けー〕【刑】《名詞》 罪を犯した人に与える罰。法律上の制裁。「悪い・ こと・を・ し・とる・のに・ けー・が・ 軽い。」

けい〔けー〕【軽】《名詞》 自動車の分類の中で、最も小さい規格にあてはまるもの。「けー・は・ 税金・が・ 安い・さかい・ 助かる。」

げい〔げー〕【芸】《名詞》 ①人前で披露することを目的にして、習い鍛えて身に付けた技能や技術など。「余興・で・ 何・ぞ・ おもろい・ げー・を・ 見せ・てー・な。」②動物などに仕込んだ曲芸など。「お猿・が・ げー・を・ 覚え・とる。」

けいかい〔けーかい〕【警戒】《名詞、動詞する》 悪いことが起きないように用心すること。被害や損失を被らないような態勢をとること。「歳末・に・は・ 特別・の・ けーかい・を・ する。」「高潮・を・ けーかいする。」

けいかく〔けーかく〕【計画】《名詞、動詞する》 何かを実施する前に、順序や方法や日程などを、前もって考えること。目論見。「夏休み中・の・ 練習・の・ けーかく・を・ 作る。」

げいがない〔げーがない〕【芸が無い】《形容詞》 やることがありふれていて、面白みがない。「人・の・ 言()ー・た・ こと・ばっかり・ 真似し・とっ・たら・ げーがない・やんか。」◆「げーがあらへん【芸が有らへん】」とも言う。

けいかん〔けーかん〕【警官】《名詞》 人々が安心して生活できるように、生命や財産を守ることを任務としている公務員。「けーかん・が・ 巡回し・とる。」〔⇒おまわりさん【お巡りさん】、じゅんさ【巡査】、けいさつかん【警察官】

けいき〔けーき〕【景気】《名詞》 ①会社や店などの繁盛する状況。商売の様子や儲かり具合。また、それが良いこと。「商店街・の・ けーき・は・ どない・だっ・か。」②社会全体の経済活動の状況。「けーき・が・ 悪い・さかい・ 人出・が・ 少ない。」③さまざまな分野で活動する勢いや、その元気さ。「けーき・を・ つけ・て・ 頑張り・まほ。」■対語=「ふけいき【不景気】」

けいけん〔けーけん〕【経験】《名詞、動詞する》 ①実際に見たり聞いたり行ったりすること。「けーけんする・ 前・に・ 後(しり)込みし・たら・ あか・ん・やろ。」「外国旅行・の・ けーけん・は・ あら・へん。」②見たり聞いたり行ったりして、身に付けた知識や技能。「若い・ 時・の・ けーけん・が・ 後・で・ 役立つ。」

けいこ〔けーこ〕【稽古】《名詞、動詞する》 学問や技能やスポーツなどを確実に身に付けて向上させるために、繰り返して習ったり行ったりすること。「習字・の・ けーこ・を・ する。」〔⇒れんしゅう【練習】

けいこうとう〔けーこーとー〕【蛍光灯】《名詞》 ①放電によって生じた紫外線をガラス管の内側に塗られた物質に当てて、光るようにしている照明球。「けーこーとー・が・ 切れ・ても・た。」②頭が働きが鈍いことの喩えとして使う言葉。「けーこーとー・や・さかい・ 気・が・ つく・の・が・ 遅い。」

げいごと〔げーごと〕【芸事】《名詞》 踊りや琴や三味線など、日本の伝統的な芸術に関すること。「げーごと・を・ 習(なろ)・てはる・のん・は・ えらい・なー。」

けいざい〔けーざい〕【経済】《名詞》 ①家計などのお金のやりくり。「わが家・の・ けーざい・は・ 家内・に・ まかせ・てある・ん・や。」②ものの生産・流通・消費などの仕組み。「けーざい・を・ 勉強する。」

けいざいてき〔けーざいてき〕【経済的】《形容動詞や()》 無駄を省いて、費用や手間がかからない様子。「ちょっと・ずつ・ 買う・ 方・が・ けーざいてきや。」

けいさつ〔けーさつ〕【警察】《名詞》 国民の生命や財産を守り、秩序と安全を守るため取り締まりなどをする機関。「けーさつ・が・ 調べ・とる・けど・ 犯人・が・ 捕まっ・とら・へん。」〔⇒けいさつしょ【警察署】

けいさつかん〔けーさつかん〕【警察官】《名詞》 人々が安心して生活できるように、生命や財産を守ることを任務としている公務員。「息子・が・ けーさつかん・に・ なっ・た・ん・や・て。」〔⇒おまわりさん【お巡りさん】、じゅんさ【巡査】、けいかん【警官】

けいさつしょ〔けーさつしょ〕【警察署】《名詞》 国民の生命や財産を守り、秩序と安全を守るため取り締まりなどをする機関。「明石・の・ けーさつしょ・が・ 調べ・に・ 来・とる。」〔⇒けいさつ【警察】

けいさん〔けーさん〕【計算】《名詞、動詞する》 ①算数や数学の式を解くなどして、答えを出すこと。また、金銭やものの数量を数えたり、加減乗除などをしたりすること。「考え方・は・ よかっ・た・けど・ けーさん・が・ 間違(まちご)ー・た。」②支払うべき合計金額を決めること。「使(つこ)・た・ 費用・を・ けーさんする。」③後に起こるであろうことに対して、前もって考慮しておくこと。「損・を・ する・ こと・まで・は・ けーさんし・とら・なんだ。」〔⇒かんじょう【勘定】①②⇒さんよう【算用】⇒そろばん【算盤】

けいじ〔けーじ〕【刑事】《名詞》 刑法に触れることをした人などを捜したり捕まえたりする警察官。「けーじ・が・ 出・てくる・ 映画」

けいじ〔けーじ〕【掲示】《名詞、動詞する》 大勢の人に知らせようとして、書いたものを人目につくように示し出すこと。「自治会・から・の・ お知らせ・を・ けーじする。」

げいじつ〔げーじつ〕(芸術)】《名詞》 音楽、絵画、彫刻、文学、映画、演劇などを通じて、人間の心のありさまや生き方、あるいは美などを表現するもの。「げーじつ・を・ 見・たら・ 気持ち・が・ 落ち着く。」◆「げーじゅつ」という発音よりも、「げーじつ」になりやすい。〔⇒げいじゅつ【芸術】

けいじばん〔けーじばん〕【掲示板】《名詞》 大勢の人に知らせようとして、書いたものを張り出すための板。「村・の・ あっちこっち・に・ けーじばん・が・ ある。」

げいじゅつ〔げーじゅつ〕【芸術】《名詞》 音楽、絵画、彫刻、文学、映画、演劇などを通じて、人間の心のありさまや生き方、あるいは美などを表現するもの。「げーじゅつ・を・ 鑑賞する。」〔⇒げいじつ(芸術)

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2016年10月18日 (火)

奥の細道を読む・歩く(48)

白河の関①

 「心許なき日かず重るまゝに、白河の関にかゝりて、旅心定りぬ。いかで都へと便求しも理也。中にも此関は三関の一にして、風騒の人、心をとゞむ。秋風を耳に残し、紅葉を俤にして、青葉の梢猶あはれ也。卯の花の白妙に、茨の花の咲そひて、雪にもこゆる心地ぞする。古人冠を正し、衣装を改し事など、清輔の筆にもとゞめ置れしとぞ。

   卯の花をかざしに関の晴着かな   曾良」

 

 私は奥州道中のとき白河の関を通りましたが、それは新しい関所です。加藤さんも同様に、新しい白河関を通っています。元禄の芭蕉も同じで新関を通ってから、引き返すようにして古い関所に向かっています。

 白河駅前の宿をとった私たちの大きな目的地は白河の古関です。けれども一日の予定としては、小峰城のあたりを歩いてから、新白河駅に行って芭蕉像に対面し、南湖のあたりを歩いて、その後に白河関へ歩き続けることにします。

 芭蕉の「白河の関にかゝりて、旅心定りぬ」という表現はどちらの関を指しているのでしょうか。白河の関は蝦夷の南下を防ぐために奈良時代以前に設けられたと言われています。平安時代の能因や西行はこの古い道をたどったはずですが、それが廃れて江戸時代には新しい道が官道になっていたようです。古い関所があったところについては諸説があるようですが、現在の国指定史跡となっているところを古関と考えて、私たちは歩きます。芭蕉の旅心が定まったのも、古関で古人を思い浮かべてのことでしょう。

 朝、宿を出てJR白河駅前から東の方へ歩き、その道を左に折れて、JRのガードをくぐって、旧奥州道中にあたる国道294号を北に歩きます。阿武隈川を渡って少し行くと左手に聯芳寺があります。境内には「関守の宿を水鶏にとはふもの」の芭蕉句碑があります。

 これは「白河何云(かうん)へ」という前書きのある句で、何云の家はどこだろうかと、水鶏に聞いてみたらよかったのに、という意味です。白河の関のある地に住んでいる人だから、何云のことを「関守」と洒落ているのです。白河では何云に会えなくて、須賀川に滞在したときに何云あての手紙に添えて、会えなかったことを残念がって挨拶としている句です。たぶん何云の居所について須賀川で聞き知ったから手紙を出しているのでしょう。水鶏は人の家をたたく鳥だから、水鶏に聞けばよかったというようなユーモアも含まれています。

 続いて小峰城へ歩きます。三層三階の端正な櫓です。全体として黒い印象ですが、まっ白な壁の部分も印象的です。城址は東日本大震災からの修復工事が進められています。美しい石垣がこわれて積み直す工事も行われています。城の前のあたりをぐるっと半周してから、線路の下をくぐる新しい遊歩道を通って、駅前に戻ります。

 芭蕉像を見るために、バスで新白河駅へ行きます。駅前の芭蕉像は、台座が人の背丈ほどで、その上に芭蕉が立っています。右手で杖を持ち、左手は胸のあたりで握り、遠くを眺めている姿は、それこそ旅心が定まって、奥州路の行く先を見据えているようにも思われます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (171)    (通算2169回)

日常生活語 「く」⑬

 

くろと【玄人】《名詞》 ある分野に熟達し、詳しい知識・技能などを持っている人。それを専門とする人。「タクシー・は・ くろと・の・ 運転手・や・さかい・ 運転・が・ うまい。」■対語=「しろと【素人】」〔⇒くろうと【玄人】、ほんしょく【本職】

くろなる〔くろーなる〕【暗なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①明るい状態から暗くなる。「空・が・ くろなっ・て・ 雨・が・ 降り出し・た。」②性格などが、沈鬱に変化する。「失恋し・て・から・ くろなっ・た。」■他動詞は「くろする【暗する】」■対語=「あこなる【明なる】」〔⇒くらなる【暗なる】

くろべ【黒べ】《名詞》 ①蛸や烏賊が危急のときなどに吐き出す黒い汁。「蛸・が・ くろべ・ 吐い・て・ 逃げ・た。」②病気になって黒くなった麦の穂。「くろべ・を・ 抜い・て・ 麦・の・ 笛・を・ 作る。」⇒すみ【墨】

くろみ【黒み】《名詞》 黒いと感じられる状態。また、その程度。「シャツ・が・ 汚れ・て・ くろみ・が・ 目立つ。」

くわ【桑】《名詞》 黒紫色の甘い実が生り、葉は蚕の餌に使われ、木は材木として使われる落葉樹。「この・ 辺・に・は・ くわ・の・ 木ー・は・ 少ない・なー。」

くわ【鍬】《名詞》 刃の付いた平たく細長い鉄板に柄をつけて、耕作・除草・地均しなどに使う道具。「くわ・で・ 畝・に・ 土・を・ 盛る。」

ぐわい(具合)】《名詞》 ①何かをするときに、影響を与えるようなものごとの有様。ものごとがうまく進んでいるかどうかの状況。「試合・は・ どんな・ ぐわい・に・ 進ん・どり・ます・か。」②天候や寒暖などの様子。「ぐわい・の・ 悪い・ 空・や・なー。」「台風・の・ ぐわい・は・ どない・ なっ・とり・ます・か。」③身体のありさま。健康の状況。「病気・の・ ぐわい・は・ どない・です・か。」「春先・は・ ぐわい・が・ えー・こと・ ない・ねん。」「ぐわい・の・ えー・ 時候・に・ なっ・てき・た。」④他人から見られたときの格好や、世間に対する体裁など。「もー・ ちょっと・ 上手に・ 話・を・ せ・なんだら・ ぐわい・が・ 悪い・やろ。」〔⇒ぐあい【具合】、がい(具合)、あんばい【塩梅、案配】⇒つごう【都合】

くわえる【銜える】《動詞・ア行下一段活用》 口でものを軽く挟んで持つ。唇や歯の間にはさむ。「鳥・が・ 木ー・の・ 枝・を・ くわえ・て・ 飛ん・どる。」「煙草・を・ くわえる。」

くわけ【区分け】《名詞、動詞する》 境を作って、全体をいくつかのまとまりにすること。「掃除・の・ 受け持ち・の・ 場所・を・ くわけする。」

くわしい〔くわしー〕【詳しい】《形容詞》 ①細かいことまできちんと知っている。「音楽・の・ こと・に・ くわしー。」②細かいことにまで行き届いている。「くわしー・ 説明・やっ・た・けど・ よー・ わから・なんだ。」

くわす【食わす】《動詞・サ行五段活用》 ①食べさせる。食べ物を与える。「土産物・を・ みんな・に・ くわし・てやる。」「犬・に・ えさ・を・ くわす。」②他の人を養う。「家族・を・ くわす・ため・に・ 働く。」③人に害を受けさせる。相手の欲しないものを与える。「あいつ・に・ はったり〔=大げさなもの言い〕・を・ くわさ・れ・た。」⇒くらわす【食らわす】

くわずぎらい【食わず嫌い】《名詞、形容動詞や()》 食べないうちから、嫌いだと決めてしまうこと。また、そのようにする人。「くわずぎらいで・ 魚・は・ 食べ・へん・ねん。」◆食べ物以外のものごとにも使う。

くん【君】《接尾語》 友達や目下の男の人を呼ぶときに、軽い敬意をこめて使う言葉。「山田くん」

ぐん【軍】《名詞》 戦争のために、一定の秩序を持って編成された兵士の集まり。「ぐん・を・ 指揮する。」〔⇒ぐんたい【軍隊】

ぐん【郡】《名詞》 かつての地方行政区画の一つで、いくつかの町や村をまとめた地域の呼び名。「加古ぐん・の・ 稲美町」

ぐんかん【軍艦】《名詞》 戦闘をするために作った、武器を備えた船。「アメリカ・の・ ぐんかん」

くんくん《副詞と》 ①鼻にかかったような声を出す様子。「犬・が・ 鼻・を・ くんくん 鳴らし・とる。」②においを嗅ぐ様子。「犬・が・ くんくんと・ におい・を・ かい・どる。」

ぐんぐん《副詞と》 ①ものごとが勢いよく進む様子。進み具合が速い様子。「蔓・が・ 急に・ ぐんぐん・ 伸び・てき・た。」②精力的にものごとを行う様子。「何人・も・ 追い抜い・て・ 順番・が・ ぐんぐんと・上がっ・てき・た。」⇒ぐいぐい〕

くんしょう〔くんしょー〕【勲章】《名詞》 手柄や功労を称えて、国が与える記章。「酒・の・ 瓶・の・ 詰め・を・ くんしょー・みたいに・ し・て・ 遊ぶ。」

くんせい〔くんせー〕【薫製】《名詞》 肉や魚を塩漬けにして、煙でいぶして特別な香味をつけた食べ物。「豚肉・の・ くんせー」

ぐんたい【軍隊】《名詞》 戦争のために、一定の秩序を持って編成された兵士の集まり。「ぐんたい・が・ 行進し・とる・の・が・ テレビ・に・ 映っ・とる。」〔⇒ぐん【軍】

ぐんて【軍手】《名詞》 太い木綿糸で編んだ、作業用の手袋。「ぐんて・を・ 履い・て・ 掃除・を・ する。」

ぐんと《副詞》 ①気持ちを引き締めて、力を入れる様子。「ぐんと・ 腕・を・ 上・に・ あげる。」②ものごとを一息に行う様子。「一気に・ ぐんと・ 線・を・ 引く。」③以前とは大きく隔たりがある様子。「成績・が・ ぐんと・ 伸び・た。」④大きな角度で曲がる様子。「道・が・ ぐんと・ 曲がっ・とる。」〔⇒ぐっと〕

くんなはる【呉んなはる】《動詞・ラ行五段活用》 相手がくださる。私にお与えになる。「そんな・ 良()ー・ もん・を・ 私・に・ くんなはる・ん・か。」◆もともとは、動詞「くれる【お呉れる】」の連用形+補助動詞「なはる」の「くれなはる」であるが、発音が融合して一語に熟したと考えられる。〔⇒おくんなはる【お呉んなはる】

くんにゃかす《動詞・サ行五段活用》 手や足の関節に無理な力が加わって、くじいて損傷が起こる。「足首・を・ くんにゃかし・た。」〔⇒くねる、ねんざ【捻挫】(する)

ぐんぱい【軍配】《名詞》 相撲の行司や、昔の侍の大将が持つ、団扇に似た道具。また、競争や争いなどで勝利の判定があること。「西・に・ ぐんぱい・が・ あがっ・た。」

くんみゃい(組合)】《名詞》 同じ目的や利害を持つ人が、互いに助け合うために作った団体。「働く・ 人・の・ くんみゃい」〔⇒くみあい【組合】

くんみゃわす〔くんみゃーす〕(組み合わす)】《動詞・サ行五段活用》 ①いくつかのものを集めて、ひとまとまりにする。「難しい・ 問題・と・ 易(やす)い・ 問題・と・を・ くんみゃーし・て・ 出す。」②手や腕を絡ませる。「腕・を・ くんみゃーし・て・ ぐるっと・ 一回転する。」③試合や勝負などの相手を決める。「公平に・ くんみゃーす・よーに・ 抽選する。」〔⇒くみあわす【組み合わす】、くみあわせる【組み合わせる】、くんみゃわせる(組み合わせる)

くんみゃわせ〔くんみゃーせ〕(組み合わせ)】《名詞》 ①いくつかのものを集めて、ひとまとまりにしたもの。「ビール・と・ ジュース・の・ くんみゃーせ・を・ 贈る。」②試合や勝負などの相手を決めたもの。「くんみゃーせ・の・ くじ運・が・ 悪い。」〔⇒くみあわせ【組み合わせ】

くんみゃわせる〔くんみゃーせる〕(組み合わせる)】《動詞・サ行下一段活用》 ①いくつかのものを集めて、ひとまとまりにする。「安物・を・ くんみゃーし・た・ セット」②手や腕を絡ませる。「指・の・ 先・を・ くんみゃわせ・て・ 約束する。」③試合や勝負などの相手を決める。「えらい・ 相手・と・ くんみゃーせ・られ・た。」■名詞化=くんみゃわせ(組み合わせ)〔⇒くみあわす【組み合わす】、くみあわせる【組み合わせる】、くんみゃわす(組み合わす)

くんれん【訓練】《名詞、動詞する》 技能や能力や習慣などを身に付けさせるために、教えて慣れさせること。「地震・に・ 備え・た・ くんれん・を・ する。」

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2016年10月17日 (月)

奥の細道を読む・歩く(47)

ドレミファそら日記()     2016年6月6日

 

0816分 東海道新幹線、新大阪駅発。ひかり512号。

1110分 東京駅着。

1136分 東北新幹線、東京駅発。やまびこ49号。

1226分 宇都宮駅着。

1229分 JR・東北線、宇都宮駅発。普通・黒磯行。

1319分 黒磯駅着。

1333分 JR・東北線、黒磯駅発。普通・郡山行。

1342分 黒田原駅着。

1350分 黒田原駅前から遊行柳に向かって歩き始める。

1410分 那須高校の前。

1440分 黒川を渡る。

1510分 芦野小学校の前。

1520分 上宮温泉神社。(1525)

1525 遊行柳。(1635) ◆加藤さんスケッチ

1540分 奈良川を渡る。

1550分 武家屋敷・平久江家の前。

1555分 那須歴史探訪館。 ◆休館で、スタンプ押印できず。

1605分 建中寺。(1610)

1659分 東野交通バス、芦野支所前発。

1710分 黒田原駅前着。

1715分 JR・東北線、黒田原駅発。

1731分 白河駅着。

1805分 コンビニで買い物。

1810分 久下田屋旅館に着く。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (170)    (通算2168回)

日常生活語 「く」⑫

 

ぐるっと《副詞》 ①ものが大きく回る様子。、また、回す様子。「腕・を・ ぐるっと・ 回す。」②円を描くように、周りを取り囲んでいる様子。取り囲んで連なっている様子。「塀・が・ ぐるっと・ 続い・とる。」「大勢・の・ 人・に・ ぐるっと・ 囲ま・れ・た。」⇒ぐるりと〕

くるま【車】《名詞》 ①軸を中心として回るようになっている装置。「トラック・の・ くるま・が・ 回る。」②もの運ぶために作られた、車輪をつけて動くもの。「牛・が・ ひっぱる・ くるま」③エンジンの力で車輪を回して道路を進む乗り物。「くるま・の・ 運転・を・ する。」④昔の、人力車など。「くるま・を・ 引く・ 人」⇒しゃりん【車輪】⇒じどうしゃ【自動車】、じとうしゃ(自動車)、ぷっぷ、ぽっぽ、ぶうぶう〕

ぐるり《名詞》 ものの周囲や周辺一帯。「家・の・ ぐるり・に・ 木ー・を・ 植える。」〔⇒ぐるりまわり【ぐるり周り】

ぐるりと《副詞》 円を描くように、周りを取り囲んでいる様子。取り囲んで連なっている様子。「会場・の・ 周り・に・ ぐるりと・ 行列・が・ でけ・た。」〔⇒ぐるっと〕

ぐるりまわり〔ぐるりまーり〕【ぐるり周り】《名詞》 ものの周囲や周辺一帯。「ぐるりまーり・ みんな・ 知ら・ん・ 人・ばっかり・やっ・てん。」〔⇒ぐるり〕

ぐるんぐるん《副詞と》 比較的ゆっくりと回ったり、回したりする様子。「大きな・ 風車・が・ ぐるんぐるんと・ 回っ・ている。」

くれ【暮れ】《名詞》 ①一年の終わりのとき。歳末。「くれ・は・ なんやかやと・ 忙しー。」「くれ・の・ 大掃除」②一つの月の終わりのとき。「月給・は・ くれ・に・ 貰う。」「卒業式・は・ 3月・の・ くれ・や。」③一日の終わり。太陽が沈む時刻。「秋・に・ なっ・て・ くれ・が・ 早(はよ)ー・ なっ・た。」④季節や続いたものの最後のとき。「秋・の・ くれ」■対語=「あけ【明け】」⇒ねんまつ【年末】、としのくれ【年の暮れ】

クレーン〔くれーん〕【英語=crane】《名詞》 人の力では動かせないような重いものを持ち上げたり、移動させたりする機械。「くれーん・で・ 吊り上げる。」〔⇒きじゅうき【起重機】、グレン【英語=crane

クレオン〔くれおん〕【フランス語=crayon】《名詞》 蝋を使って、いろんな色を棒状に固めた絵の具。「くれおん・で・ 絵ー・を・ 描く。」〔⇒クレヨン【フランス語=crayon

くれがた【暮れ方】《名詞》 太陽が沈んだ後の、間もなく暗くなろうとする頃。「くれがた・に・ 外灯・を・ 点ける。」■対語=「あけがた【明け方】」

クレヨン〔くれよん〕【フランス語=crayon】《名詞》 蝋を使って、いろんな色を棒状に固めた絵の具。「16色・の・ くれよん」〔⇒クレオン【フランス語=crayon

くれる【暮れる】《動詞・ラ行五段活用》 ①前にあったものが去る。特に、太陽が沈んで暗くなる。「冬・は・ 日・が・ くれる・の・が・ 早い。」②ある期間にわたって続いていたものが終わる。特に、季節や年・月・日が終わる。「今日・も・ 無事に・ くれた。」「一年・が・ くれる。」■対語=「あく【明く】」「あける【明ける】」■名詞化=くれ【暮れ】

くれる【呉れる】《動詞・ラ行下一段活用》 人が自分に、ものや時間などを与える。「お菓子・を・ くれ・た。」「3日・ほど・ 時間・を・ くれ・へん・やろ・か。」

くれる【呉れる】《補助動詞・ラ行下一段活用》 ⇒てくれる〔でくれる〕【て呉れる】《補助動詞・ラ行下一段活用》 及び とくれる〔どくれる〕【と呉れる】《補助動詞・ラ行下一段活用》を参照

ぐれる《動詞・ラ行下一段活用》 行動や性質に悪い傾向があらわれる。自暴自棄になって、地道な態度がなくなる。悪の道へそれる。「中学校・の・ 時・は・ ぐれ・とっ・てん。」

グレン〔ぐれん〕【英語=crane】《名詞》 人の力では動かせないような重いものを持ち上げたり、移動させたりする機械。「ぐれん・で・ 荷物・を・ 2階・に・ あげる。」〔⇒きじゅうき【起重機】、クレーン【英語=crane

ぐれん〔ぐれーん〕《副詞と》 大きなものがゆっくりと動いたり倒れたりする様子。「風・で・ 大きな・ 木ー・が・ ぐれーんと・ こけ・ても・た。」「ぐれんと・ 曲がり・ながら・ 走る。」

ぐれんぐれん《副詞と、動詞する》 ①物体が不安定に、大きく揺れ動く様子。「大地震・で・ ビル・も・ ぐれんぐれん・ 揺れ・た。」②湯などが煮えたぎる様子。「湯ー・が・ ぐれんぐれんと・ 沸い・とる。」③考えや言動などに一貫性がなく、揺れ動いて定まらない様子。「言()ー・ こと・が・ ぐれんぐれんと・ 変わっ・て・ 信用でけ・へん・ やつ・や。」〔⇒ぐらぐら。①③⇒ゆらゆら〕

くろ【黒】《名詞》 墨や木炭のような色。「くろ・の・ 学生服」■対語=「しろ【白】」

くろい【黒い】《形容詞》 ①墨や木炭のような色をしている。「くろい・ 煙・を・ 吐い・て・ 汽車・が・ 走る。」「くろい・ 靴」②薄汚くよごれている。「ワイシャツ・の・ 袖口・が・ くろー・ なっ・とる。」③文字などがぎっしり書いてある。「答案・は・ 字ー・が・ いっぱいで・ くろー・ なっ・とる。」■対語=「しろい【白い】」

くろう〔くろー〕【苦労】《名詞、動詞する》 ①困難なものに出会って、あれこれ苦しい思いをし、力を尽くすこと。「くろーし・て・ 合格する。」②心を砕いて配慮をすること。気がかりに思うこと。「親・は・ くろー・が・ 絶え・へん。」

くろうし〔くろーしー〕【苦労為】《名詞》 これまでに、困難なものに出会って、あれこれ苦しい思いや経験を重ねてきた人。困難なものに出会うことを自ら買って出る人。苦労人。「くろーしー・や・さかい・ 人・の・ 気持ち・が・ よー・ わかる・ん・や。」

くろうしょう〔くろーしょー〕【苦労性】《名詞、形容動詞や()》 細かなことにも、あれこれ考えて悩むような性格を持っていること。また、そのような人。「あんた・は・ くろーしょーや・けど・ もっと・ 気ー・を・ 楽に・ し・たら・ えー・のん・ ちゃう・やろ・か。」

くろうと〔くろーと〕【玄人】《名詞》 ある分野に熟達し、詳しい知識・技能などを持っている人。それを専門とする人。「あんた・は・ まるで・ くろーと・の・ 絵描き・みたいや・なー。」■対語=「しろうと【素人】」」〔⇒くろと【玄人】、ほんしょく【本職】

クローバー〔くろーばー、くろーば〕【英語=clover】《名詞》 牧草などとして植えられることも多い、ふつうは三つ葉で白い花を咲かせて、地面をはうように群生する草。「四つ葉・の・ くろーば・を・ 探す。」

グローブ〔ぐろーぶ〕【英語=glove】《名詞》 野球などのスポーツをするときに使う捕球用の頑丈な手袋。「小学生・の・ 頃・は・ 革・の・ ぐろーぶ・が・ 欲しー・と・ 思(おも)・た・もん・や・なー。」

くろぐろ【黒々】《副詞と》 とても黒い様子。いかにも黒い様子。「くろぐろと・ した・ 髪・の・ 毛ー」

くろざとう〔くろざとー〕【黒砂糖】《名詞》 精製していない、黒茶色をした砂糖。「沖縄・土産・の・ くろざとー」

くろする〔くろーする〕【暗する】《動詞・サ行変格活用》 ①明るい状態を暗くする。「あたり・を・ くろーし・て・ 蝋燭・の・ 灯・を・ つける。」②性格などを、沈鬱にする。「試合・に・ 負け・た・けど・ チーム・を・ くろせ・ん・よーに・ せ・な・ あか・ん。」■自動詞は「くろなる【暗なる】」■対語=「あこする【明する】」〔⇒くらする【暗する】

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2016年10月16日 (日)

奥の細道を読む・歩く(46)

蘆野②

 

 鳥居をくぐって遊行柳の境内地に入ります。玉垣に囲まれて、左右に大きな2本の柳があります。石柱や案内板などがいくつもあり、投句箱も設けられています。室町時代に時宗19世の上人がここに来たとき、柳の精の老翁を念仏させたという伝説が残っています。以来、歌枕の地として有名です。「謡曲『遊行柳』と朽木柳」という説明もあります。観光バスが1台くれば、人であふれてしまうようなところですが、ありがたいことに今は加藤さんと2人だけです。

 さて、「田一枚植て立去る柳かな」の句にはいろいろな解釈が行われています。現実として言うと、芭蕉が田を植えたわけではありません。実際に田を植えなくても、植えたつもりになるという解釈も成り立つでしょうが、そんな仮想体験でなくてよいでしょう。田を一枚植えて立ち去るのは、この土地の早乙女であって、植え終わって引き上げたあとは田圃のそばに柳が立っているという情景でしょう。

 けれども、「今日此柳のかげにこそ立より侍つれ」と表現する芭蕉のことですから、「立より」から「立去る」までの時間の流れの中に、西行の「立ちどまりつれ」を思い返しているに違いないと思います。芭蕉の脳裏にあるのは、この柳のもとに立ち寄っている西行の姿であり、そんな時間を過ごしてから、芭蕉は柳のもとを離れるのです。

 折しも、あたりはちょうど田植えが終わっています。田圃の水面を静かに風が通りすぎて早苗が揺らぎます。加藤さんはこの周辺でスケッチをします。

 私は芦野の集落に向かって歩いて、奈良川を渡って、街道筋に入ります。日光道中のときに歩いた、なじみの道です。十三夜塔などが並んでいるところ、武家屋敷のしだれ桜のあるところ、旧平久江家の門の前、芦野御殿山への入口などを通って、那須歴史探訪館に行きます。この施設が目的だったのですが月曜の休館日で、奥の細道スタンプラリーの押印はできませんでした。帰りに、芦野氏の墓所である建中寺に立ち寄って芦野の里を見下ろしました。

 スケッチを終えた加藤さんと合流し、バス停に向かいます。路端の花菖蒲が目に鮮やかです。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (169)    (通算2167回)

日常生活語 「く」⑪

 

くりかえす【繰り返す】《動詞・サ行五段活用》 同じことを何度もする。反復する。「間違い・を・ くりかえす・な。」■名詞化=くりかえし【繰り返し】

くりくり《副詞と、動詞する》 ①目が丸く大きく、よく動いて、可愛らしい様子。「目ー・の・ くりくりし・た・ 子・が・ 遊ん・どる。」②頭髪を剃るなどして、頭が丸い様子。「くりくりと・ し・た・ 頭・の・ 男・の・ 子」

ぐりぐり《名詞》 皮膚にできる、しこりや腫れ物。「首・に・ ぐりぐり・が・ でけ・て・ 痛い・ねん。」

ぐりぐり《副詞と、動詞する》 ①皮膚にしこりや腫れ物ができて、痛みや違和感を覚える様子。「背中・が・ ぐりぐりし・て・ 気持ち・が・ 悪い。」②押さえつけながら強く回す様子。「ハンドル・を・ ぐりぐりと・ 回す。」

くりさがる【繰り下がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①並んでいたものが、順に後ろに送られる。「強い・ 人・が・ 前・に・ 来・て・ 私・の・ 順番・が・ くりさがつ・た。」②あらかじめ決めていた予定よりも遅くなる。「電車・の・ 事故・が・ あっ・て・ 出発・の・ 時刻・が・ くりさがっ・た。」③引き算で、ある位の引かれる数より引く数が大きいとき、ひとつ上の位から借りてきた十を引かれる数に加えて計算し、ひとつ上の位からは一が引かれる。「くりさがっ・たら・ 四桁・の・ 数・が・ 三桁・に・ なっ・た。」■他動詞は「くりさげる【繰り下げる】」■対語=「くりあがる【繰り上がる】」■名詞化=くりさがり【繰り下がり】

くりさげる【繰り下げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①並んでいたものを、順に後ろの方に送る。「順位・が・ くりさがっ・て・ 賞・に・ 入ら・ず・や。」②あらかじめ決めていた予定よりも遅くする。「雨天順延・で・ 運動会・を・ くりさげ・た。」③引き算で、ある位の引かれる数より引く数が大きいとき、ひとつ上の位から借りてきた十を引かれる数に加えて計算し、ひとつ上の位からは一を引いて計算する。「くりさげ・て・ 計算する。」■自動詞は「くりさがる【繰り下がる】」■対語=「くりあげる【繰り上げる】」■名詞化=くりさげ【繰り下げ】

クリスマス〔くりすます〕【英語=Christmas】《名詞》 1225日の、キリストの誕生を祝うお祭り。「くりすます・に・ プレゼント・を・ 貰う。」

クリスマスツリー〔くりすますつりー〕【英語=Christmas tree】《名詞》 キリストの誕生を祝って立てる、樅の木などで作った装飾。「デパート・に・ 大けな・ くりすますつりー・が・ ある。」

くりっと《副詞、動詞する》 ①進行方向からむしろ逆の方へ(90度以上の角度で)曲がる様子。「くりっと・ 後ろ向き・に・ なる。」②人やものが素早く、回転する様子。「マット・の・ 上・で・ くりっと・ 回る。」③急に変化する様子。「考え・が・ くりっと・ 変わる・ 人・は・ 信用でけ・へん。」④目が丸く大きく、可愛らしい様子。丸く大きな目が活発に動く様子。「目ー・が・ くりっとし・た・ 可愛い・ 子」〔⇒くるっと〕

くりぬく【刳り抜く】《動詞・カ行五段活用》 えぐって穴をあける。中の部分を切り取って、出す。「分厚い・ 紙・を・ くりぬい・て・ お面・を・ 作る。」■名詞化=くりぬき【刳り抜き】

くる【来る】《動詞・カ行変格活用》 ①何かがこちらへ近づくように動く。何かがこちらに着く。「10月・や・のに・ 台風・が・ くる。」「夏・が・ 来・た。」②ものが通じるようになる。「家・に・ ガス・が・ くる・よーに・ なっ・て・ 便利や。」③影響を与えるような事態や状況が生じる。「地震・で・ 家・に・ がた・が・ き・た。」④感情や感覚などが心に感じる。「第六感・で・ ぴーんと・ き・た。」

くる【繰る】《動詞・ラ行五段活用》 ①細長いものを手元の方に順に引き寄せる。また、引き寄せて巻き付ける。「船・の・ ロープ・を・ 手前・に・ くっ・て・ 引っ張る。」「糸・を・ くる。」②同じ動作を繰り返す。「数珠・を・ くる。」「本・の・ ページ・を・ くる。」③粘り気のあるものを、ゆっくりと垂れる。「よだれ・を・ くる。」④混ぜ合わせる。「トランプ・を・ くる。」

くる【来る】《補助動詞・カ行変格活用》 ⇒てくる〔でくる〕【て来る】《補助動詞・カ行変格活用》を参照

くるい【狂い】《名詞》 正常な状態から、ひずみが生じた状態になっていること。「障子・に・ くるい・が・ でけ・て・ しっかりと・ 閉まら・へん。」

くるう【狂う】《動詞・ワア行五段活用》 ①正常な状態から、それとは違った状態になる。動いてはいるが、正常な機能が失われている。「勘・が・ くるー・て・ 失敗し・た。」「台風・が・ 来・て・ 予定・が・ くる・た。」「時計・が・ くるう。」②精神が高ぶったりして、普通には見られない行動をする。ものごとに異常なほどに熱中する。「くるー・た・ 人・に・ 近づい・たら・ あぶない・ぞ。」■名詞化=くるい【狂い】

グループ〔ぐるーぷ〕【名詞=group】《名詞》 一緒に物事を行う人たち。似たような好みや考えなどを持っている、一定の範囲の人たち。「同じ・ ぐるーぷ・の・ 人」〔⇒なかま【仲間】、れんちゅう【連中】、れんじゅう【連中】、つれ【連れ】

くるくる《名詞》 智恵が足りないこと。言動が常軌を逸していること。また、そのような人。「あの・ くるくる・に・は・ 何・も・ 頼ま・れ・へん。」〔⇒ぱあ、くるくるぱあ〕

くるくる《副詞と、動詞する》 ①ものが軽く回る様子。「風・が・ 吹い・て・ 鯉のぼり・の・ 風車・が・ くるくると・ 回っ・とる。」②ものを何重にも巻き付ける様子。「竹・の・ 筒・に・ 糸・を・ くるくる・ 巻く。」③丸い感じのする様子。「くるくるし・た・ 目・の・ 子」④ものごとが定まらないで、次々と変化する様子。「言()ー・ こと・が・ くるくる・ 変わる・さかい・ 信用・が・ でけ・へん。」⑤こまめに動き回る様子。こまめに働く様子。「くるくると・ よー・ 働く・ 人・や。」

ぐるぐる《副詞と》 ①同じところや、似たようなところを何度も回る様子。「道・に・ 迷ー・て・ 町・の・ 中・を・ ぐるぐる・ 回っ・た。」②大きな動作で、何重にも巻き付ける様子。「包帯・を・ ぐるぐると・ 巻きつける。」

くるくるぱあ〔くるくるぱー〕《名詞、形容動詞や()》 ①智恵が足りないこと。言動が常軌を逸していること。また、そのような人。「くるくるぱー・に・ 教え・てやっ・ても・ じっきに・ 忘れ・てしまい・やがる。」②不注意などによって起こる、馬鹿げたこと。「電車・に・ 乗り遅れ・て・ くるくるぱーな・ こと・を・ し・た。」〔⇒ぱあ。⇒くるくる〕

ぐるぐるまき【ぐるぐる巻き】《形容動詞や()、動詞する》 何重にも巻き付けている様子。また、巻き付けられている様子。「凧・の・ 糸・を・ ぐるぐるまきし・た・ので・ もつれ・てしまっ・た。」「水飴・の・ ぐるぐるまき」

くるしい〔くるしー〕【苦しい】《形容詞》 ①体や心が辛くて、我慢しにくい。「お腹・ いっぱい・ 食べ・た・ので・ くるしー。」②お金やものが足りなくて困っている。「生活・が・ くるしー。」

くるしまぎれに【苦し紛れに】《副詞》 我慢しきれないで、何かをしてしまう様子。困ってしまった挙げ句に何かをする様子。「くるしまぎれに・ 大声・を・ 出す。」

くるしむ【苦しむ】《動詞・マ行五段活用》 ①体や心が辛くて、我慢しにくく感じる。「病気・で・ くるしん・どる。」②お金やものが足りなくて困る。「利子・が・ 払え・なんで・ くるしん・で・ます。」■名詞化=くるしみ【苦しみ】

くるっと《副詞、動詞する》 ①進行方向からむしろ逆の方へ(90度以上の角度で)曲がる様子。「車・が・ くるっと・ Uターンし・た。」②人やものが素早く、回転する様子。「くるっと・ 後ろ・を・ 振り向い・た。」③急に変化する様子。「考え方・が・ くるっと・ 変わっ・た。」④目が丸く大きく、可愛らしい様子。丸く大きな目が活発に動く様子。「くるっとし・た・ 目ー・の・ 女・の・ 子」〔⇒くりっと〕

 

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2016年10月15日 (土)

奥の細道を読む・歩く(45)

蘆野①

 

 「又、清水ながるゝの柳は、蘆野の里にありて、田の畦に残る。此所の郡守、戸部某の、『此柳みせばや』など、折々にの給ひ聞え給ふを、いづくのほどにやと思ひしを、今日此柳のかげにこそ立より侍つれ。

   田一枚植て立去る柳かな」

 

 私たちの奥の細道旅の第3回目は遊行柳から始めます。「清水ながるゝの柳」とは、新古今集にある西行の「道のべに清水流るる柳かげしばしとてこそ立ちどまりつれ」という歌に詠まれた柳です。道のほとりに清らかな小川が流れているがそこにある柳の木陰にほんのしばらくの間と思って立ち止まった、という意味です。その柳をこの土地の領主が見せたいと言っていたので、芭蕉は立ち寄ったというのです。

 謡曲にも「遊行柳」がありますが、西行が実際にこの地まで来て歌を詠んだのかどうかについては疑いが残るようです。芭蕉が遊行柳という通称を使わずに「清水ながるゝの柳」と表現したのも、そのような背景に由来するのかもしれません。

 私は、芦野の里を奥州道中歩きのときに通っています。けれども、その際は街道を歩き続けることを目的にしていて、しかも、その日は大田原市の中心部から、白河市の手前の白坂宿までの長距離を歩きましたので、遊行柳に立ち寄りませんでした。遊行柳のことは念頭にあったのですが、通り過ぎてしまった位置で気付いて、引き返しませんでした。ほんの少し寄り道をすれば見ることができたのですが、残念なことをしました。加藤さんは、奥州道中のときに立ち寄っています。

 けれども、仮に一度は見ていたとしても、奥の細道では再び訪れなければなりません。帰路はバスによるとして、往路はJR黒田原駅から1時間半かけることを予定して歩きます。黒田原の駅前にはタクシーはありますが人影はまばらです。駅の正面の道を進んでから、左に折れて県道28号を歩きます。那須高校の前を過ぎると人家は少なくなっていき、田植えがすんでいる田圃が広がります。高校から30分ほどで黒川に架かる橋を渡ります。木々がかぶさるようになっている道を抜けると芦野小学校の前に出て、芦野の里が近づきます。芦野支所前というバス停で帰りのバス時刻を再確認しておいてから、左に折れて細い道を進むと、こんもりとした柳が見えてきます。加藤さんは既に遊行柳を知っていますから、青々とした田圃の向こうに見える柳を、あれがそうだと教えてくれます。

 まずは遊行柳の左側の、大きなイチョウの木の根元にある上宮温泉神社に参ります。帰りのバスまではゆったり時間があります。

 「曾良随行日記」によれば、四月二十日の項に、(那須)湯本からウルシ塚を経て芦野まで歩いたことが書いてあります。「湯本ヨリ総テ山道ニテ不知シテ難通。」とあります。現在のように地図も道しるべも充実していない時代のことです。難渋しながら芭蕉と曾良は、黒田原駅~芦野間の3倍以上の道のりを一気に歩いているのです。この日はその後、白河の峠(新しい白河関)を経て旗宿まで歩いています。柳のもとでちょっと休んだ他は、ほとんど一日中歩き続けたようです。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (168)    (通算2166回)

日常生活語 「く」⑩

 

くらがり【暗がり】《名詞》 光が届きにくくて、暗いところ。暗くて、何も見えないところ。「くらがり・に・ 人・が・ おっ・た・ので・ びっくりし・た。」◆強めた言い方は「まっくらがり【真っ暗がり】」

くらくら《副詞と、動詞する》 ①外からの刺激に対して、気持ちが不安定になる様子。「文句・ばっかり・ 言わ・れ・て・ くらくらし・てき・た。」②めまいなどがして、気持ちが悪くなる様子。「暑(あつ)ー・て・ 頭・が・ くらくらする。」「眩しー・て・ 目ー・が・ くらくらし・た。」

ぐらぐら《副詞と、動詞する》 ①物体が不安定に、大きく揺れ動く様子。「地震・で・ 家・が・ ぐらぐら・ 揺れる。」②湯などが煮えたぎる様子。「茶瓶・が・ ぐらぐらし・てき・た。」③考えや言動などに一貫性がなく、揺れ動いて定まらない様子。「考え・が・ ぐらぐらせ・ん・よーに・ よー・ 考え・なはれ。」〔⇒ぐれんぐれん。①③⇒ゆらゆら〕

くらげ【海月】《名詞》 傘のような形をして海面近くをふわふわと泳いでいる、寒天質で体の柔らかい動物。「大きな・ くらげ・が・ 網・を・ 痛める。」

くらし【暮らし】《名詞》 世の中で生活して活動すること。生計を立てること。「えー・ くらし・を・ し・とっ・て・や。」

クラス〔くらす〕【英語=class】《名詞》 学校で授業を行う単位として構成する学級。「卒業し・て・ 初めて・の・ くらす会・を・ 開い・た。」〔⇒くみ【組】

くらす【暮らす】《動詞・サ行五段活用》 一日一日を生きていく。世の中で生活して活動する。「定年し・て・から・は・ のんびり・ くらし・てます。」■名詞化=くらし【暮らし】

くらする〔くらーする〕【暗する】《動詞・サ行変格活用》 ①明るい状態を暗くする。「部屋・を・ くらし・て・ 幻灯・を・ 映す。②性格などを、沈鬱にする。「その・ 主人公・の・ 演技・は・ もっと・ くらせ・んと・ あか・ん・ぞ。」■自動詞は「くらなる【暗なる】」■対語=「あかする【明する】」〔⇒くろする【暗する】

ぐらつく《動詞・カ行五段活用》 不安定な状態で、ぐらぐらと動く。しっかりしていたものが動き始める。「歯ー・が・ ぐらつい・て・ もの・が・ 噛み・にくい。」■名詞化=ぐらつき

くらなる〔くらーなる〕【暗なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①明るい状態から暗くなる。「冬・に・ なっ・て・ くらなる・の・が・ 早ー・ なっ・た。」②性格などが、沈鬱に変化する。「大学・に・ 落ち・て・から・ ちょっと・ くらなっ・た・なー。」■他動詞は「くらする【暗する】」■対語=「あかなる【明なる】〔⇒くろなる【暗なる】

くらびと【蔵人】《名詞》 酒蔵で日本酒などをつくる職人で、酒造会社の正社員でなく、冬季だけ酒造りに従事する人。「今年・も・ 丹波・から・ くらびと・が・ 来・とっ・て・や。」〔⇒とうじ【杜氏】

クラブ〔くらぶ〕【英語=club。倶楽部】《名詞》 ①同じ趣味や目的を持った者で構成しているまとまり。また、そのような人たちの集まり。「老人くらぶ・で・ カラオケ・を・ する。」②学校などで行う、同じ目的や種目などを持った人たちが課外に一緒に取り組むこと。また、そのような児童・生徒・学生たちの集まり。「くらぶ・は・ テニス・に・ 入っ・とる。」③地域の人たちなどが集まる施設。「村・に・くらぶ・を・ 建てる。」①②⇒クラブかつどう【英語=club  活動】⇒ぶ【部】

グラフ〔ぐらふ〕【英語=graph】《名詞》 二つ以上の数量やその割合などをわかりやすく伝えるために、平面図形など表した表。「折れ線・の・ ぐらふ・で・ 移り変わり・を・ 書く。」「円・ぐらふ」

クラブかつどう〔くらぶかつどー〕【英語=club  活動】《名詞》 ①同じ目的や趣味などを持った人たちが一緒に取り組むこと。また、そのような人たちの集まり。「高齢者会・に・も・ くらぶかつどー・が・ ある・ねん。」②学校などで行う、同じ目的や種目などを持った人たちが課外に一緒に取り組むこと。また、そのような児童・生徒・学生たちの集まり。「くらぶ・は・ テニス・に・ 入っ・とる。」「高校・の・ くらぶかつどー・は・ 柔道・やっ・た。」〔⇒クラブ【英語=club。倶楽部】

グラフようし〔ぐらふよーし〕【英語=graph  用紙】《名詞》 数量や割合などをわかりやすく表すために作られた、細かな罫線が施してある紙。「ぐらふようし・に・ 線・を・ 引く。」

くらべる【比べる】《動詞・バ行下一段活用》 2つ以上のものを並べて、その異同や特徴や優劣などを調べる。競い合って優劣を明らかにする。「味・と・ 値段・を・ くらべ・て・ えー・ 方・を・ 買う。」■名詞化=くらべ【比べ】

くらます【眩ます】《動詞・サ行五段活用》 ①誰にも見つからないように身を隠す。「いつ・の・ 間・に・か・ 姿・を・ くらまし・ても・た。」②相手の目を盗んで、ごまかす「うまいこと・ 計算・を・ くらまし・やがっ・た。」

くらむ【眩む】《動詞・マ行五段活用》 ①強い光が目に入って、目の前が暗くなる。「自動車・の・ ライト・に・ 目・が・ くらん・だ。」②めまいがして、あたりが見えなくなる。平常の心を失う。「谷底・を・ 見・たら・ 目・が・ くらむ。」

グラム〔ぐらむ〕【英語=gram。瓦】《名詞》 メートル法の重さの単位で、1グラムは、1キログラムの1000分の1の重さ。「1円玉・は・ 1ぐらむ・や。」

くらやみ【暗闇】《名詞》 光がなくて真っ暗なこと。また、そのような場所。「くらやみ・で・ 肝試し・を・ する。」

くらわす【食らわす】《動詞・サ行五段活用》 人に害を受けさせる。相手の欲しないものを与える。「拳骨・を・ くらわし・たろ・か。」〔⇒くわす【食わす】

くり【栗】《名詞》 材木としても使われる木で、秋にいがに包まれた実がなる木。「くり・を・ 拾い・に・ 行っ・てき・た。」

くりあがる【繰り上がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①並んでいたものが、順に前に送られる。「くりあがっ・て・ 当選する。」②あらかじめ決めていた予定よりも早くなる。「1時間・ くりあがる・ サマータイム・と・ 言()ー・の・が・ 昔・ あっ・た。」③足し算で、ある位の数が10を超えたとき、その和の十の位の数を、一つ上の位に加えられる。「細かい・の・を・ 全部・ 足し・ていっ・たら・ くりあがっ・て・ 千円・を・ 超える。」■他動詞は「くりあげる【繰り上げる】」■対語=「くりさがる【繰り下がる】」■名詞化=くりあがり【繰り上がり】

くりあげる【繰り上げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①並んでいたものを、順に前の方に送る。「順番・を・ くりあげる。」②あらかじめ決めていた予定よりも早くする。「台風・が・ 来・そーな・ので・ 体育大会・を・ 一日・ くりあげる。」③足し算で、ある位の数が十を超えたとき、その和の十の位の数を、一つ上の位に加える。「くりあげる・の・が・ ぎょーさん・ あっ・て・ 計算・を・ 間違え・た。」■自動詞は「くりあがる【繰り上がる】」■対語=「くりさげる【繰り下げる】」■名詞化=くりあげ【繰り上げ】

クリーニング〔くりーにんぐ〕【英語=cleaning】《名詞、動詞する》 衣類などを洗って汚れを落として、綺麗にすること。また、それを仕事にしている店。「汚れ・た・ので・ くりーにんぐ・に・ 出す。」

クリーム〔くりーむ〕【英語=cream】《名詞》 ①菓子などを作るのに使う、牛乳から作った脂肪分。牛乳・砂糖・卵などを混ぜて作った食べ物。「くりーむ・の・ 入っ・た・ パン」②牛乳や砂糖や卵の黄身などを混ぜて凍らせた菓子。「くりーむ・は・ 冷(つめ)とー・て・ うまい・なー。」③肌や髪につける化粧品。「日焼け止め・の・ くりーむ」④靴に塗る墨。「黒・の・ くりーむ・ 買()ー・きて・んか」⇒アイスクリーム【英語=ice cream⇒くつクリーム【靴  英語=cream

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2016年10月14日 (金)

奥の細道を読む・歩く(44)

ドレミファそら日記()     2016年5月11

 

0740分 ホテルトップスを出発。曇り。

0820分 東野バス、黒磯駅発。

0855 那須湯本温泉着。

0855分 那須高原観光案内センター。(0905)

0905分 那須温泉神社。(0925)

0935分 湯の素採取場、鹿の湯の前。

0940分 殺生石。(1015) ◆加藤さんスケッチ

      しばらく、雨が降る。

1020分 那須温泉神社(再び)(1030) ◆朱印を受ける。

1035分 こんばいろの湯。足湯。(1105)

1110分 民芸みちのく。(1205) おやきを食べる。

1235分 東野バス、那須湯本温泉発。(那須ロープウエイ発、那須塩原駅行)

1325分 那須塩原駅着。

1402分 東北新幹線、那須塩原駅発。

1516分 東京駅着。

1533分 東海道新幹線、東京駅発。

1826分 新大阪駅着。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (167)    (通算2165回)

日常生活語 「く」⑨

 

くみあわせ〔くみあーせ〕【組み合わせ】《名詞》 ①いくつかのものを集めて、ひとまとまりにしたもの。「贈り物・の・ くみあわせ・を・ 買う。」②試合や勝負などの相手を決めたもの。「明日・は・ 高校野球・の・ くみあわせ・の・ 抽選・が・ ある。」〔⇒くんみゃわせ(組み合わせ)

くみあわせる〔くみあーせる〕【組み合わせる】《動詞・サ行下一段活用》 ①いくつかのものを集めて、ひとまとまりにする。「果物・を・ くみあわせ・て・ 箱・に・ 入れる。」②手や腕を絡ませる。「手・を・ くみあわせ・て・ 踊る。」③試合や勝負などの相手を決める。「1回戦・は・ 隣同士・の・ 学校・を・ くみあーせる・ こと・は・ し・ない。」■名詞化=くみあわせ【組み合わせ】〔⇒くみあわす【組み合わす】、くんみゃわす(組み合わす)、くんみゃわせる(組み合わせる)

くみたて【組み立て】《名詞》 個々の要素や部分を組み合わせて、ひとつのまとまったものに作り上げること。平板なものから立体に作り上げること。また、そのようにして作り上げたもの。「雑誌・の・ くみたて・付録」■対語=「ぶんかい【分解】」

くみたてる【組み立てる】《動詞・タ行下一段活用》 個々の要素や部分を組み合わせて、ひとつのまとまったものに作り上げる。平板なものから立体に作り上げる。「買()ー・てき・た・ 本箱・を・ くみたてる。」■名詞化=くみたて【組み立て】〔⇒くむ【組む】

くみとり【汲み取り】《名詞》 水や糞尿などを汲んで出すこと。また、その仕事。「くみとり・式・の・ 便所」

くみとる【汲み取る】《動詞・ラ行五段活用》 水や糞尿などを汲んで出す。「便所・を・ くみとる。」■名詞化=くみとり【汲み取り】

くむ【組む】《動詞・マ行五段活用》 ①個々の要素や部分を組み合わせて、ひとつのまとまったものに作り上げる。「足場・を・ くん・で・ 仕事・を・ する。」②相手と手などを絡み合わせる。互いに相手の体に取りつき合う。「友だち・と・ 腕・を・ くむ。」「柔道・で・ 相手・と・ くむ。」③仲間になって、行動を共にする。「あいつ・と・ くん・で・ 試合・を・ し・たら・ いつも・ 勝つ。」④自分の手足を交差させる。「あぐら・を・ くん・で・ 座る。」■名詞化=くみ【組み】⇒くみたてる【組み立てる】

くむ【汲む】《動詞・マ行五段活用》 道具や手のひらなどを使って、水などの液体をすくい取る。また、ポンプを動かしたりして水を器に移し入れる。「バケツ・で・ 海・の・ 水・を・ くん・でくる。」

くも【雲】《名詞》 冷えた水蒸気が小さな水滴になって、白または灰色の綿のようになって空に浮かんでいるもの。「黒い・ くも・が・ 出・てき・た・さかい・ もーじき・ 雨・に・ なる・やろ。」「入道ぐも」

くも【蜘蛛】《名詞》 8本足で袋状の体をして、糸を出して巣を張り、小さな虫などを捕らえて食べる動物。「くも・が・ 巣・を・ はっ・とる。」◆巣を張らない種類のものもある。

くもじ【く文字】《名詞》 大根の葉などの菜っ葉を漬けたもの。「くもじ・を・ ご飯・に・ 載せ・て・ 食べる。」◆「おくもじ【おく文字】」という方が多い。〔⇒おくもじ【おく文字】

くもだこ【蜘蛛蛸】《名詞》 手の上に載るぐらいの小型の蛸。「ぺこぺこ〔=蛸釣り用の竿〕・で・ くもだこ・を・ 釣る。」

くものす〔くものすー〕【蜘蛛の巣】《名詞》 蜘蛛が糸を出して張った巣。「くものす・に・ 雨・が・ かかっ・て・ 綺麗な・ 粒・に・ なっ・とる。」

くもり【曇り】《名詞》 ①空が雲や霧などで覆われて、太陽や月の光が地上に届かないこと。「今日・は・ 晴れ・ のち・ くもり・やっ・た。」②透き通っていたものや輝いていたものが、汚れなどによって、ぼやけてはっきりしないこと。「眼鏡・の・ くもり・を・ 拭く。」

くもる【曇る】《動詞・ラ行五段活用》 ①空が雲や霧で覆われて、太陽や月の光が地上に届かなくなる。「急に・ くもっ・てき・た。」②透き通っていたものや輝いていたものが、汚れなどによって、ぼやけてはっきりしなくなる。「湯気・で・ 眼鏡・が・ くもっ・た。」■名詞化=くもり【曇り】

くやしい〔くやしー〕【悔しい】《形容詞》 負けたり失敗したりしたことなどを、後悔したり腹立たしく思ったりする気持ちがつのって、やりきれない。うまくいかなくて、しゃくに障る。もう一度、きちんとやり遂げて、相手を見返してやりたい気持ちだ。「逆転負けし・て・ くやしー。」

くやみ【悔やみ】《名詞》 ①人の死を惜しんで、悲しむこと。また、その言葉。「くやみ・を・ 言()ー。」②人の死を弔う儀式。葬式。「明日・が・ 世話・に・ なっ・た・ 人・の・ くやみ・や。」

くやむ【悔やむ】《動詞・マ行五段活用》 ①失敗したことや十分にできなかったことを、後になって残念に思ったり自分を責める思いになったりする。「合格でき・なんだ・ こと・を・ くやん・でも・ もー・ 遅い。」②人の死を惜しんで、悲しむ。「母親・が・ 亡くなっ・た・ こと・を・ くやむ。」■名詞化=くやみ【悔やみ】

くよう〔くよー〕【供養】《名詞、動詞する》 死者の霊や仏にものを供えて、冥福を祈ること。死者の冥福を祈って法要を営むこと。「震災・の・ 犠牲者・を・ くよーする・ 行事・に・ 出席する。」「先祖・の・ 人・を・ くよーする。」

くよくよ《副詞と、動詞する》 小さなものごとや、解決できるはずのない大きなものごとなどにこだわって、いつまでも心配し悩み続ける様子。他の人なら気にもかけないようなことを考えて、気に病む様子。「くよくよせ・んと・ 次・の・ 作戦・を・ 考え・なさい。」

くら【蔵、倉】《名詞》 大事な財産物や商品などを、火事や盗難などから守って保管する建物。「くら・の・ 中・に・ なおす〔=しまう〕。」

くら【鞍】《名詞》 人や荷物を乗せるために、馬や牛などの背中につける道具。「くら・を・ つけ・て・ 馬・に・ 乗る。」

くらい【位】《名詞》 ①その人の置かれている、社会的な位置や立場。「会社・の・ 中・の・ くらい・が・ 高い。」②十進法で数を表すときの、10倍ごとの数の段階。また、その呼び名。「百・の・ くらい・を・ 四捨五入する。」⇒けた【桁】

くらい【暗い】《形容詞》 ①光が乏しくて、ものがよく見えない。光がない。「くらい・ 鍾乳洞・に・ 入る。」②色がくすんでいる。「くらい・ 色・の・ 写真」③物事をよく知っていない。見通しが見えない。「政治・の・ こと・に・は・ くらい・ 人」④望みが持てない。陰気である。「不景気・で・ 先・が・ くらい。」■対語=「あかい【明い】」「あかるい【明るい】」

くらい〔ぐらい〕【位】《副助詞》 ①おおよその数量や程度を表す言葉。「1万円・くらい・の・ 値段・で・ 買える・やろ。」②それが一番であることを表す言葉。「新開地・ぐらい・ 賑やかな・ ところ・は・ なかっ・た。」③軽く見るような気持ちや強調する意図をあらわす言葉。「20キロ・ぐらい・は・ 歩ける。」◆濁音の「ぐらい」が多く使われる傾向がある。①②⇒ほど【程】

くらいつく【食らい付く】《動詞・カ行五段活用》 ①食べようとして、しっかりと噛みつく。がつがつ食べる。「餌(えさ)・に・ くらいつい・て・ 一生懸命に・ 食べ・とる。」「西瓜・に・ くらいつい・とる。」②しっかりと取り付く。離れまいとして、しがみつく。「相手・に・ くらいつい・て・ 後ろ・へ・ 下がっ・たら・ あか・ん・ぞ。」「負け・ん・よーに・ くらいつい・て・ いけ。」〔⇒くいつく【食い付く】

くらう【食らう】《動詞・ワア行五段活用》 ①「食べる」「食う」のぞんざいな言い方。「飯・を・ よー・ くらう・ やつ・や。」②自分の欲しないものを与えられる。こうむる。「お目玉・を・ くろー・た。」

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2016年10月13日 (木)

奥の細道を読む・歩く(43)

殺生石③

 

 奥の細道は、「殺生石は温泉の出る山陰にあり。石の毒気いまだほろびず。蜂・蝶のたぐひ、真砂の色の見えぬほど、かさなり死す。」と書いています。

 殺生石は、那須岳から続く丘が温泉街に迫る斜面にあります。亜硫酸ガスの噴出は続いて硫黄のにおいはしますが、昆虫が重なり死んでいるという姿は見えません。芭蕉の頃とは様子が違っているようです。

 「鹿の湯」を出外れたところから、遊歩道に沿って少しずつ上っていきます。五左衛門という湯守が厳冬に蛇のために小屋を作ってやったところ、翌年には蛇の姿は見えなかったが、湯の花の作り方を教えられたという伝説にもとづく盲蛇石。母の愛情を足蹴にした教傳という悪童の伝説にまつわる教傳地獄。手を合わせた無数のお地蔵さんが並んでいる千体地蔵などがあります。二つの遊歩道が迂回している間にあるのは賽の河原です。

 ここには「九尾の狐」の伝説があります。中国や印度で美女に化けて悪行を重ねて世を乱していた「九尾の狐」が日本にやってきて、「玉藻の前」と名乗って朝廷に仕え国を滅ぼそうとしますが、その時の陰陽師に正体を見破られ、那須野に逃げ込んで討ち取られます。狐は大きな毒石となって怨念をはらそうとしたのですが、それが殺生石であるという言い伝えです。

 芭蕉は古人にまつわる事跡には大いに関心を示しますが 伝説などには無頓着であるのかもしれません。「九尾の狐」のことは何も書いていません。

 行き止まりに、太い注連縄が張られた大きな石があって、それが殺生石と呼ばれるものです。斜面にたくさんの石がありますが、そのうちの最も大きな石がここでの中心の存在です。黒灰色で、細いひびが入っている石です。

 手前の「石の香橋」のところで加藤さんはスケッチをします。私は殺生石の右手にある草むらに上ったりしますが、全体の規模からして、ちょっと高い位置に移っても風景が変わったりはしません。

  近くの草むらに、芭蕉の「石の香や夏草赤く露あつし」の句碑が建っています。この句は「曾良随行日記」に書き留められています。石の毒気のことは「奥の細道」本文に書いていますが、奥の細道にこの句を書き加えることはしていません。

 この句は、石から漂ってくる有毒ガスのにおいが鼻を突き、その石のあたりの夏草は緑色でなく赤く焼けて、その葉に置く冷たい露までが熱いもののように感じられる、と詠んでいるのです。当時は現在と違って、強い臭いや刺激があったのでしょう。故意に異様さを演出しているのではなく、これがあたり一帯の自然な姿であったのかもしれません。

 小雨混じりになったりしていた空模様ですが、しばらく雨が強まります。加藤さんもスケッチを切り上げて、雨への対策を施します。

 ところで、例えば日光では、東照宮などを見て引き返す人もいますが、中禅寺湖などへ行かないと気がすまない人もいます。那須でも、殺生石でとどまらずにロープウエイで那須岳に登る人もいます。時代が違いますが、芭蕉はとことんの行き止まりまで行かないと気がすまないとは考えていないようです。私たちも芭蕉と同じでロープウエイに乗って上を目指すつもりはありません。

 那須温泉神社に下りてきて朱印を受けて、「こんばいろの湯」という足湯でひとときを過ごします。熱い湯で、常に水を加え続けていなければならない温度ですが、湯を満喫できます。古民家の民芸店でお茶と「おやき」を楽しんでから、バスで那須塩原の駅に向かいます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (166)    (通算2164回)

日常生活語 「く」⑧

 

くにする〔くーにする〕【苦にする】《動詞・サ行変格活用》 自分の置かれている境遇などを気にかける。嫌だと思って逃れたいと考えている。「ひとり暮らし・を・ くーにし・とる。」■自動詞は「くになる【苦になる】」

くになる〔くーになる〕【苦になる】《動詞・ラ行五段活用》 その人にとっての心配事になる。気にかけないではおれなくなる。嫌だと強く感じる。「そんな・ 話・ 聞ー・たら・ くーになる・がな。」■他動詞は「くにする【苦にする】」

くにゃくにゃ《副詞、形容動詞や()》 ①何度も曲がっている様子。「山・の・ 中・へ・ 入っ・ていく・ 道・が・ くにゃくにゃ・ 曲がっ・とる。」②硬いものが柔らかくなっている様子。「暑ー・て・ 道・の・ アスファルト・が・ くにゃくにゃに・ なっ・とる。」③硬さが乏しく、締まりがなく、頼りなく感じる様子。「セルロイド・の・ 筆箱・は・ くにゃくにゃで・ 曲がっ・てしまい・そーや。」〔⇒ぐにゃぐにゃ〕

ぐにゃぐにゃ《副詞、形容動詞や()》 ①何度も曲がっている様子。「針金・が・ ぐにゃぐにゃに・ なっ・とる。」②硬いものが柔らかくなっている様子。「氷・が・ ぐにゃぐにゃに・ 溶け・てき・た。」③硬さが乏しく、締まりがなく、頼りなく感じる様子。「定規・を・ 使(つこ)・て・ ぐにゃぐにゃに・ なら・ん・よーに・ 線・を・ 引け。」〔⇒くにゃくにゃ〕

くぬぎ【櫟】《名詞》 薪などに使うことがある、どんぐりの実がなる、背の高い木。「くぬぎ・の・ 木ー・に・ 椎茸・を・ 植える。」

くねくね《副詞と、動詞する》 ①川や道などが、右に曲がったり左に曲がったりしながら、長く続いている様子。「道・が・ くねくねと・ 続い・とる。」②しっかりとした方向性が欠けている様子。「くねくねし・た・ 字・を・ 書い・とる・なー。」「話・が・ くねくねし・て・ わけ・が・ わから・へん。」⇒うねうね〕

くねっと《副詞、動詞する》 くるりと曲がる様子。急角度に曲がる様子。「急に・ 道・が・ くねっと・ 曲がる。」「階段・を・ 下り・とっ・て・ 急に・ 足・が・ くねっとし・た。」

くねる《動詞・ナ行下一段活用》 ①いくつにも緩く折れ曲がる。「田圃・の・ 中・の・ 道・が・ くねっ・とる。」「体・を・ くねっ・て・ 体操する。」②手や足の関節に無理な力が加わって、くじいて損傷が起こる。「足・を・ くねっ・て・ 痛い。」⇒くんにゃかす、ねんざ【捻挫】する〕

くばる【配る】《動詞・ラ行五段活用》 何人もの人に行きわたるように分け与える。割り当てて渡す。「パン・を・ ひとつ・ずつ・ くばる。」「村中・に・ ちらし・を・ くばる。」

くばんめ【九番目】《名詞(数詞+助数詞)》 ものごとの順序や順位などを表す言葉で、8番目の次に位置するもの。「前・から・ くばんめ・の・ 席」〔⇒きゅうばんめ【九番目】、く【九】、きゅう【九】

くび【首】《名詞》 ①人や動物の頭と胴体をつなぐ細い部分。「くび・を・ 痛める。」②人や動物の体の中で、目・鼻・口などがあって、いちばん頂の部分。「2階・の・ 窓・から・ くび・を・ 出す。」③物の細くなった部分。「ビール瓶・の・ くび」④勤めをやめさせること。勤めをやめさせられること。「働い・とる・ 人・を・ くび・に・ せ・なんだら・ 会社・が・ 潰れる。」「今月末・で・ くび・に・ なっ・た。」⇒あたま【頭】

くびかざり【首飾り】《名詞》 貴金属や宝石などをつないで、首に掛ける装飾具。ネックレス。「真珠・の・ くびかざり」〔⇒くびわ【首輪】

くびがまわらん【首が回らん】《慣用句》 ①筋肉などが痛くて、首を前後・左右などに動かせない。「捻挫し・て・ くびがまわらん。」②金のやりくりに困る。「借金・で・ くびがまわらん・よーに・ なっ・た。」◆名詞「くび【首】」、格助詞「が」、動詞「まわる【回る】」、打ち消しの助動詞「ん」がつながったもので、動詞、助動詞の部分は活用することもある。

くびきり【首切り】《名詞、動詞する》 勤めをやめさせること。「くびきりさ・れ・ん・よーに・ しっかり・ 働き・なはれ。」

くびすじ【首筋】《名詞》 首の両方の側面から後ろにかけての部分。「くびすじ・が・ よー・ 日焼けし・てます・ね。」

くびまき【首巻き】《名詞、動詞する》 寒さを防ぐためや装飾のために、首のまわりに巻く布など。「くびまきし・たら・ 寒さ・が・ だいぶ・ 違う。」〔⇒マフラー【英語=muffler

くびわ【首輪】《名詞》 ①犬や猫などの動物の首にはめる輪。「犬・の・ くびわ・が・ 外れ・た。」②貴金属や宝石などをつないで、首に掛ける装飾具。ネックレス。「綺麗な・ くびわ・を・ し・とる・なー。」◆②は、ややふざけて言う言葉のようにも聞こえる。⇒くびかざり【首飾り】

くび()きる【首()切る】《動詞・ラ行五段活用》 勤めをやめさせる。「景気・が・ 悪い・ので・ くびきら・んと・ しょがない。」■名詞化=くびきり【首切り】

くび()つっこむ【首()突っ込む】《動詞・マ行五段活用》 進んで関係する。進んで加わる。「子ども会・の・ 指導・に・ くびをつっこん・どり・ます・ねん。」

くびをひねる【首を捻る】《動詞・ラ行五段活用》 ①理解できなくていろいろ考える。智恵を絞る。「くびをひねっ・ても・ えー・ 考え・が・ 出・てこ・ん・さかい・ どー・に・も・ なら・へん。」②疑いの気持ちがある。「あんな・ こと・に・ なる・ はず・が・ ない・と・ くびをひねっ・た。」

くふう〔くふー〕【工夫】《名詞、動詞する》 いろいろ思案をして良い方法を考えること。思案の結果に考えついた、良い方法。「風・を・ 避ける・ くふー・を・ する。」

くべつ【区別】《名詞、動詞する》 それぞれの特徴や違い、あるいは種類などによって分けること。また、その特徴や違い。「支払い・が・ 済ん・どら・ん・ 書類・を・ くべつする。」

くべる《動詞・バ行下一段活用》 火を燃やし続けるために、薪などを火の中に入れる。「消え・そーに・ なっ・た・さかい・ 木ー・を・ くべ・た。」「火ー・を・ くべる・ 番・を・ する。」◆薪などを火の中に入れ続けるということような生活スタイルがなく