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2016年12月31日 (土)

【掲載記事の一覧】

 ブログを開設して満10年が経ちました。1日も欠けることなく記事を書き続けてきて、記事の本数は4800を超えました。このブログの閲覧数は48万を超えました。偶然ですが「48」という数字になっています。記事が5000を超える頃には、閲覧数も50万を超えるのでしょう。(ということは、記事1つにつき、100人の方が読んでくださっているという計算になります。)

 12月も、「奥の細道を読む・歩く」と、「【書籍版】『明石日常生活語辞典』」との2本立てを続けました。それ以外の記事はありません。「奥の細道を読む・歩く」は来年2月まで連載し、一休みした後、4月中頃から再開する予定です。「【書籍版】『明石日常生活語辞典』」は来年も続けますが、完了の時期は未定です。

 2017年は、何としても『明石日常生活語辞典』を書籍として刊行しようと思っています。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてにメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

◆奥の細道を読む・歩く ()(122)~継続予定

    [2016年9月1日開始~ 最新は20161231日]

 

◆【明石方言】 明石日常生活語辞典 ()(2243)~継続予定

    [2009年7月8日開始~ 最新は20161231日]

 

◆日本語への信頼 ()(261)~継続予定

    [2015年6月9日開始~ 最新は2016年7月8日]

 

◆名寸隅舟人日記 ()(16)~継続予定

    [2016年1月1日開始~ 最新は2016年4月2日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~継続予定

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~継続予定

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆名寸隅の船瀬があったところ ()()

    [2016年1月10日~2016年1月14日]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日~2010年3月10日]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日~2011年9月13日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)

 2014年5月10日~2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)

 2013年4月13日~2014年5月9日]

 

◆百載一遇 ()()

    [2014年1月1日~2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)

    [2012年7月4日~2013年8月28日]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日~20071212日]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日~2008年7月20日]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日~2009年9月10日]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日~2012年1月4日]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日~2012年5月3日]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日~2009年6月30日]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日~20061231日]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日~2008年1月10日]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日~20061226日]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日~2009年6月4日]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日~2008年1月18日]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日~2007年7月31日]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日~20081125日]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日~2009年6月22日]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日~2009年5月8日]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日~2009年3月16日]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日~20081113日]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日~20081215日]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日~2007年6月30日]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日~2010年1月3日]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日~2012年7月8日]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日~2011年6月1日]

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日~2014年4月12日]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日~2008年9月24日]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日~200610月4日]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日~20061011日]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日~200611月2日]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日~2007年6月6日]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日~2007年8月10日]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日~2007年7月7日]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日~20071030日]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日~20061015日]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日~2007年8月20日]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日~2007年9月12日]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日~2007年9月29日]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日~200612月7日]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日~2007年5月7日]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日~20061222日]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日~2007年8月27日]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日~2007年8月30日]

 

◆中山道をたどる ()(424)

    [201311月1日~2015年3月31日]

 

◆日光道中ひとり旅 ()(58)

    [2015年4月1日~2015年6月23日]

 

◆奥州道中10次 ()(35)

    [20151012日~20151121日]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日~2012年9月19日]

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奥の細道を読む・歩く(122)

平泉①

 

 盛岡行の2両連結のワンマーカーは快走して、平泉駅まではすぐです。駅には世界遺産登録5周年という文字が見えます。

 平泉駅からは真っ直ぐ西へ、毛越寺に向かいます。しばらく行くと、史跡公園になっている観自在王院跡を通ります。ここは藤原二代目の基衡の妻が建立しましたが建物はすべて失われてしまっています。

 すぐに毛越寺の表門に着きます。平泉は平安時代後期に藤原三代が、仏教文化を中心において、およそ100年にわたって築いた文化です。中尊寺は初代の清衡が造営し、毛越寺は二代目の基衡と三代目の秀衡が造営して、中尊寺をしのぐ伽藍であったのが焼失してしまいます。堂宇や庭園の遺跡が残されて、それを今、目にすることができるのです。

 境内に入ると左手に宝物館があります。句碑があって、岩手県生まれの新渡戸稲造が「夏草や兵どもが夢の跡」の句を英訳し、毛筆で揮毫したものです。新渡戸稲造は1933(昭和8年)に亡くなっていますが、碑は1967(昭和42)に建立されています。

 外観も朱色で、建物の内部も朱色が満ちている本堂は1989(平成元年)に建てられたものです。古さを感じられないのは当然です。本堂の前でしばらく過ごしてから、右手の大泉が池の方へ行きます。

 加藤さんは、既に街道歩きでもスケッチを重ねてきていますが、今回の「奥の細道」は特に川や水をテーマにしたいという意思で、大泉が池に向かって絵筆を走らせています。

 私はこれまでに2回、平泉に来ています。1回目は20代の頃、2回目は30代の頃のように記憶しています。1回目はひとり旅、2回目は仲間の小グループ旅行でした。どちらも中尊寺の記憶は強いのですが、毛越寺の印象は強くありません。たぶん、2回のうちのどちらかの時に、短い時間で見学しただけなのでしょう。

 「曾良随行日記」には、「高館・衣川・衣ノ関・中尊寺・光堂・泉城・さくら川・さくら山・秀平やしき等を見ル。」というような記述がありますが、毛越寺については書かれていません。「奥の細道」にある「大門の跡は一里こなたに有。」という表現について、毛越寺の南大門の跡を中尊寺の門と見誤ったのではないかという説があります。けれども芭蕉は毛越寺をとりたてて記述していません。「奥の細道」の中でもよく知られている平泉の記述の中に、この寺のことが書かれていないのは残念なことには違いありませんが、現在の観光においては大きな拠点になっています。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (245)    (通算2243回)

日常生活語 「し」27

 

じょうず〔じょーず〕【上手】《形容動詞や()、動詞する》 ①何かをしたり、作ったりするのがうまく優れている様子。何かを行った結果が良好である様子。「じょーずに・ 自転車・に・ 乗れる・よーに・ なっ・た。」②人をおだてたり、お世辞を言ったりするのが巧みである様子。「人・に・ じょーずし・て・ 出世し・たっ・て・ しょーがない。」◆「じょうずする【上手する】」は、②の意味の場合に限られ、①の場合で使うことはない。■対語=「へた【下手】」「うまない【上手ない】」「うもない【(上手ない)】」⇒うまい【上手い】

しょうすう〔しょーすー〕【小数】《名詞》 ①0よりも大きくて、1よりも小さい数。「しょーすー・は・ 切り捨てる。」②1より小さい数を含んで、小数点を使って書き表す数字。「割っ・たら・ しょーすー・に・ なっ・ても・た。」

しょうすうてん〔しょーすーてん〕【小数点】《名詞》 小数を書き表すとき、整数部分と小数部分を分けるために、1の位の右につける点。「しょーすーてん・ 以下・ 2位・を・ 四捨五入し・て・ 書く。」

じょうず()いう〔じょーず()ゆー〕【上手()言う】《動詞・ワア行五段活用》 相手におべっかを使って言う。追従した言い方をする。「じょーずゆー・の・が・ うまい・ 人」

しょうせつ〔しょーせつ〕【小説】《名詞》 作者の想像力や構成力によって、登場人物の行動や事件を筋にして、人間の生き方や、社会の在り方などを描いた作品。「図書館・で・ しょーせつ・を・ 借()っ・てき・た。」

しょうたい〔しょーたい〕【正体】《名詞》 仮の姿であらわれているように見えるものの本来の姿。「あの・ お化け・の・ しょーたい・は・ 何・やろ。」

しょうたい〔しょーたい〕【招待】《名詞、動詞する》 何かの催しに客として呼ぶこと。呼んでもてなすこと。「娘・の・ 結婚式・に・ しょーたいする・ 人・を・ 決める。」

じょうたい〔じょーたい〕【状態】《名詞》 ものごとや人が変化していく中での、ある時期における有り様。「うち・の・ 会社・は・ 今・ 火の車・の・ じょーたい・や。」

しょうたいじょう〔しょーたいじょー〕【招待状】《名詞》 客として呼んでもてなすために出す手紙や書類。「甥・の・ 結婚式・の・ しょーたいじょー・が・ 届い・た。」

じょうたつ〔じょーたつ〕【上達】《名詞、動詞する》 練習や学習などを積み重ねることによって、学問、スポーツ、芸術などの力が伸びること。腕が上がること。「毎日・毎日・ 練習し・た・さかい・ 水泳・が・ だいぶ・ じょーたつし・てき・た。」

じょうだん〔じょーだん〕【冗談】《名詞、動詞する》 ①面白みを加えて、ふざけて言う話。「じょーだん・ばっかり・ 言う・ 人・や・さかい・ 何・が・ ほんま・や・ わから・へん。」②ふざけて行動すること。また、そのような行動。「じょーだんし・とっ・たら・ 木ー・から・ 落ちる・ぞー。」

しょうち〔しょーち〕【承知】《名詞、動詞する》 ①相手の言うことを聞き入れること。「無理・を・ 言ー・た・ん・や・けど・ しょーちし・てくれ・た。」②ある情報を知っていること。内容や事情をよくわかっていること。「前々から・ しょーちし・てまし・た。」

しょうちくばい〔しょーちくばい〕【松竹梅】《名詞》 めでたいものの取り合わせとしての、松と竹と梅。「しょーちくばい・の・ 絵ー・を・ 描く。」

じょうとう〔じょーとー〕【上等】《名詞、形容動詞や()》 ①程度や価値などが優れていること。「席・は・ じょーとー・を・ 予約し・た。」②優れていること。立派なこと。また、そのようなもの。「じょーとー・の・ 服・を・ 着・ていく。」③十分ではないが、一応、優れていること。「30番・まで・に・ 入っ・たら・ じょーとーや。」⇒じょうきゅう【上級】

しょうどく〔しょーどく〕【消毒】《名詞、動詞する》 薬や熱などによって、体やものについている黴菌を殺すこと。「手ー・を・ アルコール・で・ しょーどくする。」

しょうとつ〔しょーとつ〕【衝突】《名詞、動詞する》 ①進んで行って、立ちはだかるものにぶつかる。「自転車・で・ 電信柱・に・ しょーとつし・た。」②考えの違いが露骨になること。また、その結果、言い争ったり腕力を用いたりすること。「あいつ・と・は・ 何遍・も・ しょうとつし・た。」⇒つきあたる【突き当たる】、つっきゃたる(突き当たる)、つきゃたる(突き当たる)、どっしゃげる〕

しょうにん〔しょーにん〕【小人】《名詞》 運賃や入場料などでの、一人前の扱いを受けない人。「入場券・を・ 大人(だいにん)・ 1枚・と・ しょーにん・ 1枚・ ください。」■対語=「だいにん【大人】」〔⇒こども【子供】

しょうにんずう〔しょーにんずー〕【少人数】《名詞、形容動詞や()》 寄り集まる人の数が少ないこと。また、少ない数の人。「しょーにんずーで・ 会議・を・ する。」■対語=「おおにんずう【大人数】」〔⇒こにんずう【小人数】

しょうね〔しょーね〕【性根】《名詞》 ①ものごとに積極的に取り組もうとする、心の持ち方。頑張り抜こうとする精神力。「しょーね・が・ 入っ・とら・へん・さかい・ 負ける・ん・や。」②行動の仕方や姿勢・態度などに現れる、その人が生まれつき持っている性格。「しょーね・が・ 腐っ・とる。」〔⇒こんじょう【根性】、しょうねん【正念】

しょうねん〔しょーねん〕【正念】《名詞》 ①ものごとに積極的に取り組もうとする、心の持ち方。頑張り抜こうとする精神力。「もっと・ しょーねん・ 入れ・て・ やら・んかい。」②行動の仕方や姿勢・態度などに現れる、その人が生まれつき持っている性格。「あいつ・の・ しょーねん・は・ よー・ わから・ん。」〔⇒こんじょう【根性】、しょうね【性根】

じょうのじょう〔じょーのじょー〕【上の上】《名詞、形容動詞や()》 最上等のもの。最良のもの。「部屋・は・ じょうのじょう・を・ 用意する。」■対語=「げのげ【下の下】」〔⇒うえのうえ【上の上】

しょうのつき〔しょーのつき〕【小の月】《名詞》 太陽暦で、1か月が30日以下の月。「2月・は・ しょーのつき・や。」■対語=「だいのつき【大の月】」

しょうばい〔しょーばい〕【商売】《名詞、動詞する》 ①物を売ったり買ったりすること。「しょーばい・が・ 繁盛する。」②それによって生計を立てていくための職業。また、その職業の内容。「今・は・ どんな・ しょーばいし・とっ・てん・です・か。」「体・を・ 使う・ しょーばい」◆②は、商業に関係することだけでなく、すべての職業のことを指して言う。⇒あきない【商い】⇒しごと【仕事】

しょうばいにん〔しょーばいにん〕【商売人】《名詞》 ①ものの売買をしている人。商業に従事している人。「しょうばいにん・や・さかい・ 損・を・ し・て・まで・(は・) 売ら・ん・やろ。」②駆け引きの上手な人。「あいつ・は・ しょーばいにん・や・さかい・ 騙さ・れ・ん・よーに・ し・なはれ。」⇒あきんど【商人】

しょうばいや〔しょーばいや〕【商売屋】《名詞》 ものの売買をしている店。商店。「駅前・は・ しょーばいや・が・ 並ん・どる。」

じょうはつ〔じょーはつ〕【蒸発】《名詞、動詞する》 液体が、熱を加えられたりして気体に変わる現象。「アルコール・が・ じょーはつし・ても・た。」

しょうひん〔しょーひん〕【賞品】《名詞》 ほうびとして与える品物。「運動会・で・ 勝っ・て・ しょーひん・を・ 貰(もろ)・た。」

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2016年12月30日 (金)

奥の細道を読む・歩く(121)

一関①

 

 瀬峰駅のホームから、向かい側の構外に、「仙北鉄道瀬峰駅跡」という標柱が見えます。東北本線は登米の町から離れたところに敷設されたので、瀬峰から登米へ私鉄が走っていたのです。仙北鉄道は1921(大正10)に開通し、1968(昭和43)に廃止されました。

 瀬峰駅から乗ったJR東北線は宮城県の北端を走って、いったん岩手県に入りながら、ぐるっと東から西へ向かって迂回するようなコースをたどって再び宮城県に入ります。一ノ関駅のひとつ手前の有壁駅のあるところは宮城県です。有壁-一ノ関の駅間距離は7.3㎞あるのですが、一関市が県境の町という印象を与えます。東北新幹線と並行するように走ってから、やっと一ノ関駅に着きます。駅の内外には岩手国体を歓迎する飾り付けが行われ、案内の人の姿も見えます。

 駅前から振り返ると、駅舎には「世界遺産の浄土の風薫る“平泉”」と大書された看板が掲げられています。まるでここが平泉であるかと錯覚しそうですが、新幹線の停まる駅として平泉の玄関口であるという意識があるのでしょう。駅前には「アイオン台風洪水位」の説明板があります。1948(昭和23)のアイオン台風はこの地域に大きな被害を与えたようで、仙北鉄道もアイオン台風と翌年のキティ台風で大きな打撃を受けています。

 駅前には大槻三賢人の像があります。蘭学者の大槻玄沢、その次男で儒学者の大槻磐渓、磐渓の三男で国語学者の大槻文彦です。一関が誇る人たちで、特別扱いを受けているようです。私にとっては、わが国初の国語辞典「言海」を完成させた大槻文彦を最も身近に感じます。

 西に向かう駅前大通りにも一関出身の賢人を紹介する碑などがいくつも設置されていて「先賢の路」と書いてあります。その道を真っ直ぐ進んで、磐井川の橋に出る少し手前で右に折れます。日本キリスト教団一関教会は国の登録有形文化財です。その隣に旧沼田家武家屋敷があります。

 北に歩き続けてから左に折れて磐井川が見えるところに出ると、松尾芭蕉二夜庵跡があります。芭蕉はここの金森邸に2泊したと伝えられているのです。「奥の細道」は一関のことを書いておりませんから、二夜庵跡を示す碑と、曾良の日記を刻んだ碑が建てられています。芭蕉たちは平泉に泊まっていませんから、一関が陸奥で最も北の宿泊地ということになります。芭蕉は平泉を見た後、再びここに泊まり尿前の関から出羽に向かっています。

 磐井川は川幅も広くゆったりと流れています。青空が広がっていて、河原でゆっくりしたいところですが、二夜庵跡からあわただしく一ノ関駅に戻り、平泉に向かいます。急遽変更した日程で、時間が短すぎるので、明日もう一度、復路の新幹線に乗る前に一関を歩くつもりです。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (244)    (通算2242回)

日常生活語 「し」26

 

じょうぎ〔じょーぎ〕【定規】《名詞》 ①長さを測ったり、あてがって直線を引いたりするときに使う、横に長い道具。「もーちょっと・ 長い・ じょーぎ・を・ 貸し・てんか。」②3つのうちの1つの角が直角になっている三角形に作られている定規。「じょーぎ・に・は・ 60度・と・ 30度・の・ ところ・が・ ある。」⇒ものさし【物差し】、さし【差し】、せんひき【線引き】⇒さんかくじょうぎ【三角定規】

じょうききかんしゃ〔じょーききかんしゃ〕【蒸気機関車】《名詞》 石炭を燃やして、水を蒸気に変え、その力で走る鉄道の機関車。「じょーききかんしゃ・が・ 客車・を・ 引っ張る。」「じょーききかんしゃ・の・ こと・を・ SL・てな・ こと・ 言わ・んとい・てほしー・な。」

じょうきゅう〔じょーきゅー〕【上級】《名詞》 先に生まれたり、等級や段階が上であったりすること。学年が上であること。「あの・ 人・の・ 方・が・ 3つ・ じょーきゅー・や。」■対語=「かきゅう【下級】」

じょうきゅう〔じょーきゅー〕【上級】《形容動詞や()》 ①程度や価値などが優れていること。「はりこん・で・ 一つ・ じょーきゅー・の・ 品物・を・ 買う・こと・に・ しま・ほ。」②全体をいくつかの段階に分けたときの、優れた段階。「じょーきゅー・の・ 試験・に・ 合格し・た。」■対語=「ちゅうきゅう【中級】」「かきゅう【下級】」⇒じょうとう【上等】

じょうきゅうせい〔じょーきゅーせー〕【上級生】《名詞》 ①その人よりも上の学年の児童や生徒。「息子・より・ 1つ・ じょーきゅーせー・の・ 子」②小学校の高学年の子ども。「じょーきゅーせー・に・ なっ・て・ ちょっと・ 勉強する・ 気持ち・が・ 出・てき・た・みたいや。」■対語=「かきゅうせい【下級生】」

しょうきん〔しょーきん〕【賞金】《名詞》 入選や当選した人などに、ほうびとして与えられる金。「懸賞・に・ 当たっ・て・ しょーきん・を・ 貰(もろ)・た。」

しょうぐん〔しょーぐん〕【将軍】《名詞》 幕府のいちばん上の位の人。全軍を指揮する立場に立つ人。「3代目・の・ しょーぐん」

しょうこ〔しょーこ〕【証拠】《名詞》 物事がそうであって間違いではないということを明らかにする、拠りどころとなるもの。事実を証明するもの。「金・を・ 払(はろ)・た・ しょーこ・の・ 受け取り」「しょーこ・が・ ない・と・ 捕まえる・の・が・ 難しー。」〔⇒しるし【印】、マーク【英語=mark

じょうご〔じょーご〕【漏斗】《名詞》 口の狭い器に液体などを入れるときに使う、上が広く下が細くなって穴の付いている器具。「豆・を・ じょーご・で・ 瓶・に・ 入れる。」「一升瓶・に・ 使う・ じょーご」

しょうこう〔しょーこー〕【焼香】《名詞、動詞する》 仏や死んだ人を弔って、香を焚いて拝むこと。「先輩・の・ 葬式・に・ 行っ・て・ しょーこー・を・ し・てき・てん。」

しょうことなしに〔しょーことなしに、しょことなしに〕《副詞》 すべき方法が他に見つからなくて、仕方なしに。どうしようもなくて、やむを得ず。「風邪・を・ ひー・て・ しょーことなしに・ 一日中・ 寝・とっ・た。」「誰・も・ する・ 人・が・ おら・なんだ・さかい・ しょことなしに・ 引き受け・た。」

じょうさし〔じょーさし〕【状挿し】《名詞》 柱や壁に掛けて、受け取った手紙や葉書などを入れておくもの。「じょーさし・に・ 入れ・た・まま・で・ 返事・ 書く・の・を・ 忘れ・とっ・た。」

じょうさん〔じょーさん〕(仰山)】《副詞、形容動詞や()》 数や量が多い様子。「お祝い・を・ じょーさん・ 貰(もろ)・て・ すま・ん・ こと・です。」

〔⇒おおい【多い】、おかい(多い)、ようけ、ようさん(仰山)、ぎょうさん【仰山】、どっさり、たくさん【沢山】、たんと、やっと、いっぱい【一杯

しょうじ〔しょーじ〕【障子】《名詞》 部屋の仕切や明かり取りのために、木の枠にたくさんの細い桟を付けて、薄い紙を貼って戸のようにしたもの。「しょーじ・の・ 貼り替え・を・ する。」「しょーじ・の・ 桟・が・ 折れる。」

しょうじ〔しょーじ〕【小路】《名詞》 広い道などから脇に入ったところにある、建物と建物との間の狭い道。「蔵・の・ 横・の・ しょーじ・は・ 風・が・ よー・ 通っ・て・ 涼しー。」「しょーじ・は・ 自動車・が・ 通ら・ん・さかい・ 子ども・の・ 遊び場・に・ なる。」〔⇒ろじ【路地】

じょうじ〔じょーじ〕【常時】《副詞》 途絶えることなく続いている様子。常に。「あいつ・は・ じょーじ・ うち・へ・ 来る・ねん。」「じょーじ・ 歩い・とる・ねん・けど・ 体重・は・ 減ら・へん。」〔⇒じょうしき【常しき】、しょっちゅう、しじゅう【始終】、いつも【何時も】、いっつも(何時も)、いっつもかっつも(何時もかっつも)、いつもかも【何時もかも】

しょうじがみ〔しょーじがみ〕【障子紙】《名詞》 障子に張ってある紙。障子に張るのに適したものとして作られている紙。「しょーじがみ・に・ 穴・を・ あけ・て・ 怒ら・れ・た。」

しょうじき〔しょーじき〕【正直】《形容動詞や()、名詞》 心が正しく、嘘をついたりごまかしをしたりするようなことがない様子。「しょーじきに・ 言ー・て・ 謝る・ 方・が・ えー・やろ。」

じょうしき〔じょーしき〕【常識】《名詞》 ごく普通の人なら、誰でも持っているような考え方、知識、判断力。「どない・ し・たら・ えー・か・ じょーしき・で・ 判断し・てみ・なはれ。」

じょうしき〔じょーしき〕【常しき】《副詞》 途絶えることなく続いている様子。常に。「じょーしき・ 走っ・て・ 体・を・ 鍛え・とる。」「あいつ・が・ 黙っ・て・ 欠席する・の・は・ じょーしきや。」「家・に・ おっ・ても・ どこ・ぞ・へ・ 行っ・ても・ じょーしき・ 絵ー・を・ 描い・とり・ます・ねん。」〔⇒じょうじ【常時】、しょっちゅう、しじゅう【始終】、いつも【何時も】、いっつも(何時も)、いっつもかっつも(何時もかっつも)、いつもかも【何時もかも】

しょうしゅう〔しょーしゅー〕【招集、召集】《名詞、動詞する》 ①会議などのために、人々を呼び集めること。「村・の・ 人・を・ しょーしゅーする。」②戦時中に、兵役を命じて呼び集めること。「しょーしゅーさ・れ・て・ 戦争・に・ 行か・され・た。」

しょうしょ〔しょーしょ〕【証書】《名詞》 ある事実を証明するために作った書類。「卒業・の・ しょーしょ・を・ 貰う。」「算盤・の・ 2級・の・ しょーしょ」

しょうしょう〔しょーしょー〕【少々】《副詞》 数量、程度、時間などが少ない様子。「しょーしょー・しか・ ない・けど・ 食べ・ておくん・なはれ。」「お前・の・ 言()ほ・とる・ こと・は・ しょーしょー・ 気・に・ なる。」〔⇒ちいと、ちょっと、ちっと、ちびっと、ちと、ちょびっと、ちょぼっと、ちょこっと、ちいとばかし、ちいとばかり、ちょっとばかし、ちょっとばかり、ちっとばかし、ちっとばかり、ちびっとばかし、ちびっとばかり、ちとばかし、ちとばかり、ちょびっとばかし、ちょびっとばかり、ちょぼっとばかし、ちょぼっとばかり、ちょこっとばかし、ちょこっとばかり〕

しょうじょう〔しょーじょー〕【賞状】《名詞》 良い行いや、立派な成績をたたえるために、そのことを書き記して与える紙片。「作文・を・ 書い・て・ 佳作・に・ なっ・て・ しょーじょー・を・ 貰(もろ)・た。」〔⇒ひょうしょうじょう【表彰状】

しょうしんしょうめい〔しょーしんしょーめー〕【正真正銘】《形容動詞や()》 そのものであることに間違いなかったり、本物であることに疑いがなかったりする様子。「これ・は・ しょーしんしょーめーの・ 昔・の・ 銀貨・や。」

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2016年12月29日 (木)

奥の細道を読む・歩く(120)

[まぼろしの登米]

 

 旅を計画するとき、特に交通機関の接続時間が気になりますが、列車やバスが1時間とか2時間に1本しかない場合は、余裕を持って1本前に来て、ゆっくり次の乗り物を待つというようなことはできません。そんなことをすれば行動範囲が狭くなってしまいます。ぎりぎりの綱渡りで乗り継ぐことを考えるのですが、どこかでダイヤが狂えば、その計画は破綻してしまいます。

 列車やバスの本数が少なくなる地域ではそのような心配をしていたのですが、これまでは問題なく旅を続けてきました。今回、初めて乗り遅れるという事態になりました。

 瀬峰駅で、次のバスまで何時間も待つわけにはいきません。この登米市市民バスは佐沼まで30分、そこで乗り換えて登米の中心部までさらに1時間近くかかるのですから、タクシーを飛ばそうという気持ちにもなりません。

 3泊4日のそれぞれの宿泊先は予約していますから、日程を順延していくわけにはいきません。どこかを切り捨てるしかありません。

 登米へ行くことはきっぱり諦めて、急遽、予定を変更します。登米には何があるか、芭蕉とはどういうつながりがあるか、ということはある程度の予習をしていますから、何としても行きたいのですが、仕方がありません。今後もこのようなことが起こるかもしれませんから、「奥の細道」の旅のすべてが終わってから、補遺の旅をするときに登米に寄ってもよかろうと思うのです。

 今回の旅では、計画段階で予想外のことがありました。3泊4日の日程のうち、3泊目を一関と考えました。ところが、一関駅に近いホテルはことごとく満室になっていました。ちょうど秋の国体が岩手県内で開かれ、一関でもいくつかの種目が行われることを知り、一関での宿泊をあきらめました。次善の策としては宮城県の北部で、しかもJR東北線の駅前を考えて、決めたのが登米市の新田駅前の旅館です。

 計画した日程は、登米の町を見てから新田へ行くという計画でした。「奥の細道」で「戸伊麻と云所に一宿して」と書かれている戸伊麻が、現在の登米です。登米は今でも「といま」とも「とめ」とも呼ばれています。市名は「とめ」ですが、古い町のあたりは「といま」と呼ばれているようです。

 登米には、芭蕉一宿の碑、歌枕の碑、登米神社などがあります。登米神社には芭蕉の「降らずとも竹植うる日は蓑と笠」の句碑があるそうです、5月13日は竹を植える日と考えられて、この日に竹を植える慣わしがあったそうです。折しも梅雨の最中です。この句は、雨は降らなくても、竹を植える日には蓑と笠を身につけている姿がふさわしい、という意味です。この句は登米で作ったものではないでしょうが、芭蕉が登米に泊まったのは5月11日ですから、芭蕉が訪れた季節にふさわしいとして選んだのかもしれません。

 登米に思いを残しつつ、私たちは予定を変えて、一関の町をすこし歩いてから平泉に向かうことにしました。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (243)    (通算2241回)

日常生活語 「し」25

 

しょう〔しょー〕【小】《名詞》 ①数量、形、範囲などが小さいもの。程度や度合いが小さいこと。「大・は・ しょー・を・ 兼ねる・と・ 言い・ます・やろ。」「しょー・の・ 方・の・ 箱・に・ 入れる。」②切符などで一人前の金額から割り引いて払う人。「しょー・の・ 切符・を・ 一枚・ お願いし・ます。」③太陽暦で一か月が30日以下の月。「4月・は・ しょー・や。」④小学校の児童。また、その学年。「しょー6・の・ 子供」⑤血液の中の老廃物や水分が、体外に排出されるもの。「しょー・の・ 便所・に・ 入り・たい。」■対語=「だい【大】」⇒こども。⇒しょうべん、しょんべん、おしっこ、しっこ〕

しょう〔しょー〕【升】《助数詞》 尺貫法の容積の単位で、1升はおよそ1.8リットルの量。「1しょー・の・ 升(ます)・に・ 酒・を・ 入れる。」

じよう〔じよー〕【滋養】《名詞》 生き物が体外から取り入れて、生きていくことに役立てる養分。「風邪・ ひー・た・さかい・ じよー・の・ ある・ もん・を・ 食べ・て・ 寝・とっ・た。」〔⇒えいよう【栄養】、せい【精】

じょう〔じょー〕【上】《名詞》 ①価値や程度が、ある水準より優れていること。また、そのようなもの。「料理・は・ じょー・を・ 頼も・ー・か。」②全体を2つまたは3つに分けたときの、最初の部分。順序が先であること。「じょー・を・ 読む・の・に・ 1週間・ かかっ・た。」■対語=「ちゅう【中】」「げ【下】」

じょう〔じょー〕【錠】《名詞》 扉や蓋などに付けて、鍵を使わなければ開けることができないようにした金具。「じょー・を・ かけ・て・ 家・を・ 出る。」〔⇒じょうまえ【錠前】

じょう〔じょー〕【情】《名詞》 相手を思いやる気持ち。ものごとに感じて起こる心の動き。趣や味わい。「じょー・の・ ある・ 人・や・さかい・ 何・かと・ 声・を・ かけ・てくれる。」「一緒に・ 住ん・どっ・たら・ じょー・が・ わく。」

じょう〔じょー〕【丈】《助数詞》 尺貫法で長さを表す単位であり、1丈はおよそ3メートルで、10尺で1丈となる長さ。「1じょー・も・ ある・ 垂れ幕・を・ 垂らす。」

じょう〔じょー〕【畳】《助数詞》 部屋の広さを表すために、畳の数を数える言葉。「8じょー・の・ 部屋」

じょう〔じょー〕【帖】《助数詞》 和紙や海苔などのまとまりを数える言葉。「海苔・ 10じょー・を・ 歳暮・に・ 贈る。」

しょういだん〔しょーいだん〕【焼夷弾】《名詞》 戦争中に使われた、辺りを焼き払うために戦闘機から投下する爆弾。「工場・の・ 近く・に・ しょーいだん・を・ いっぱい・ 落とさ・れ・た。」

しょうか〔しょーか〕【唱歌】《名詞》 ①歌を歌うこと。歌うために作られた作品。「学校・の・ 時・ しょーか・が・ 歌え・なんだ・さかい・ カラオケ・は・ 嫌い・なん・や。」②昔の小学校の教科の一つで、今の「音楽」にあたるもの。「しょーか・の・ 時間」

しょうか〔しょーか〕【消火】《名詞、動詞する》 燃えている火を消しとめること。火災を消すこと。「気・が・ つい・て・ 早(はよ)ー・に・ しょーかし・た・さかい・ 火事・に・ なら・なんだ・ん・や・て。」

しょうか〔しょーか〕【消化】《名詞、動詞する》 食べたものを、胃や腸の働きによって、吸収しやすい状態にすること。「胃ー・で・ しょーかする。」「しょーか・の・ えー・ もん・を・ 食べる。」

しょうが〔しょーが〕【生姜】《名詞》 黄色い地下茎が強い香りと辛みを持ち、日本料理には不可欠な食材。「しょーが・を・ 摺っ・て・ 素麺・の・ 薬味・に・ する。」

しょうかい〔しょーかい〕【紹介】《名詞、動詞する》 知らない人同士を、間に立って引き合わせること。よく知られていないものを解説して知らせること。「友達・を・ しょーかいする。」

しょうがいた〔しょーがいた〕【生姜板】《名詞》 生姜をつぶして砂糖と混ぜ合わせて、固めて板状にした菓子。「伊勢・の・ 土産・の・ しょーがいた・を・ 貰(もろ)・た。」

しょうがいぶつ〔しょーがいぶつ〕【障害物】《名詞》 何かを行おうとするときに妨げになるもの。「運動会・の・ しょーがいぶつ・競走・に・ 出る。」

じょうがうつる〔じょーがうつる〕【情が移る】《動詞・ラ行五段活用》 つきあっているうちに、相手に愛情を感じるようになる。しだいに好きになって離れがたく感じるようになる。「犬・でも・ じょーがうつっ・て・ 死ん・だら・ 涙・が・ 出・てき・た。」

しょうかき〔しょーかき〕【消火器】《名詞》 薬品の働きによって火を消し止める器具。「しょーかき・の・ 中身・を・ 詰め替え・てもらう。」

しょうがくきん〔しょーがくきん、しょーがっきん〕【奨学金】《名詞》 勉強を続けるさせるために、生徒や学生などに貸したり与えたりする金。「大学生・の・ とき・は・ しょーがくきん・を・ 貰(もろ)・とっ・た。」

しょうがくせい〔しょーがくせー〕【小学生】《名詞》 義務教育の最初の6年間に在籍する学校に通っている子ども。「息子・は・ まだ・ しょーがくせー・や。」〔⇒がくどう【学童】

しょうがつ〔しょーがつ〕【正月】《名詞》 ①新年を祝う3日間、または7日間。「今年・の・ しょーがつ・は・ 寝・て・ 過ごし・た。」②1年の12か月のうちの最初の月。「しょーがつ・も・ 2月・も・ 過ぎる・の・が・ 速い・なー。」〔⇒しょんがつ(正月)

しょうがっこう〔しょーがっこー〕【小学校】《名詞》 満6歳の4月から6年間、義務教育の最初の段階として通学する学校。「しょーがっこー・の・ 前・に・ バス・の・ 停留所・が・ ある。」

しょう()ない〔しょー()ない、しょがない〕【仕様()ない】《形容詞》 ①どうすることもできない。他によい方法がない。「そない・ する・しか・ しょーがない・やろ。」②やむを得ない。反論できない。「こっちも 悪い・ん・や・さかい・ 言われても しょーない。」③望ましくない。してはいけない。値打ちがない。意味がない。「しょーがない・ こと・を・ する・ 人・や・なー。」「ごんた・で・ しょーがない・ やつ・や。」④気持ちがおさまらない。たまらない。「嬉しゅー・て・ 嬉しゅー・て・ しょーがない・ねん。」〔⇒しゃあない(仕様ない)、しょがない(仕様がない)

しょう()わるい〔しょー()わるい、しょ()わるい〕【性()悪い】《形容詞》 他人への接し方が意地悪い。性格がよくない。「人・の・ もの・を・ 隠し・たり・ し・て・ しょーがわるい・ 人・や。」「じっきに・ 手ー・を・ 出し・たり・ し・て・ しょーがわるい・ 人・や。」

しょうぎ〔しょーぎ〕【将棋】《名詞、動詞する》 縦横10本の升目の中で、おのおの20枚ずつの駒を一手ずつ動かして、相手の王を先に取った方を勝ちとする遊び。「友だち・と・ しょーぎ・を・ さし・て・ 遊ぶ。」

しょうぎ〔しょーぎ〕【床几】《名詞》 広い板に四本の足を付けた、移動式の腰掛け。涼み台。「夏・に・ なっ・たら・ 庭・に・ しょーぎ・を・ 出す。」「しょーぎ・の・ 上・で・ 風・に・ 吹か・れ・て・ 西瓜・を・ 食べる。」

じょうき〔じょーき〕【蒸気】《名詞》 熱いものの表面や湯などから立ち上る、液体が気体になったもの。「茶瓶・から・ 出・とる・ じょーき・で・ 火傷せ・ん・よーに・ 気ー・ つけ・なはれ。」

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2016年12月28日 (水)

奥の細道を読む・歩く(119)

石巻②

 

 芭蕉は「明れば又、しらぬ道まよひ行。袖のわたり、尾ぶちの牧、まのゝ萱はらなどよそめにみて、遙なる堤を行。心細き長沼にそうて、戸伊麻と云所に一宿して、平泉に到る。」と書いていますが、そこに書かれている土地をすべて見て回るわけにもいきません。

 昨夜は山陰沖にあって北上していた台風18号が温帯低気圧になったと報じられた朝、私たちは袖の渡りへ行きます。石巻の空は真っ青です。

 ホテルからそう遠くないところに大嶋神社があり、近くに川開由緒之碑がありますが、文字を読み取ることはできません。神社のすぐ横は北上川がゆったりと流れて、人の背丈ほどの「名蹟袖の渡」という碑があります。北上川の渡し場ですが、芭蕉は袖の渡も「よそめにみて」、北上川の堤を歩いたようです。

 渡の近くに説明板があって、仙台城下と結ばれている石巻街道は、このあたりで金花山道と一関街道に分かれていて、一関街道は石巻から登米を経て一関に至って奥州街道に接続する、と書いてあります。芭蕉はその一関街道をたどって戸伊麻(登米)で宿泊したに違いありません。

 袖の渡のあたりからは下流の方に石ノ森萬画館のドーム屋根が見えます。石巻での散策はここまでにして、引き返して石巻駅に向かいます。

 忠実に歩くなら登米を経て一関に向かうべきですが、そのコースを歩き尽くすつもりはありません。部分的に鉄道を利用すればよいのですが、そのコースには鉄道はありません。私たちの計画は、石巻から小牛田に出て瀬峰まで行って、瀬峰から登米までバスに乗るというコースです。

 JR石巻線の小牛田行は高校生でいっぱいです。ちょうど通学時間帯ですが、鹿又駅で石巻北高校の生徒が降りると、車内はがらがらになります。列車は田園風景の中を走ります。

 気仙沼線との分岐駅の前谷地まではダイヤ通りであったのですが、涌谷駅から様子がおかしくなります。台風の影響が及んでいるのかどうかわかりませんが、対向列車が遅れているということで、8時52分発のダイヤですが、発車したのは9時4分です。単線区間ですから仕方がありません。9時9分に東北線との接続駅である小牛田に着きます。9時5分発の列車が待っていて9時11分に発車してくれたので一安心です。

 ところが、バスに乗り換える予定の瀬峰駅に着いたのは9時22分です。数分の遅れであるのですが、列車同士は接続を考慮してくれますが、バスは鉄道とは関係ないと言わんばかりに無情です。9時20分発の登米方面行のバスはきちんと時刻通りに発車してしまっていました。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (242)    (通算2240回)

日常生活語 「し」24

 

じゅみょう〔じゅみょー〕【寿命】《名詞》 ①生きている間。生命の長さ。「男・の・ じゅみょー・も・ 70・ 超え・とる・ん・や。」②物が役に立って使える期間。「紙・に・も・ じゅみょー・が・ あっ・て・ 本・が・ ぼろぼろに・ なる。」③物が壊れて使えなくなるとき。「うち・の・ テレビ・も・ もー・ じゅみょー・が・ 来・た。」〔⇒じみょう(寿命)⇒いのち【命】

しゅむ(染む)】《動詞・マ行五段活用》 ①水や液体が周囲に広がって、内部に及んでいく。食べ物の中に味などがしっかりついている。「大根・に・ だし・が・ よー・ しゅん・どる。」「味・が・ しゅん・だ・ こんにゃく」②痛みを感じて、体にこたえる。「傷口・が・ しゅん・で・ 痛い。」「消毒・の・ アルコール・が・ しゅむ。」③心に深く感じる。「可哀相な・ 話・が・ 胸・に・ しゅむ。」〔⇒しむ【染む】⇒しみとおる【染み通る】、しゅみとおる(染み通る)

しゅもく【種目】《名詞》 種類に分けたひとつひとつの項目。スポーツなどにおいて、競技内容を細分したもの。また、そのように分けたものの名。「運動会・で・ 何・の・ しゅもく・に・ 出る・ん・かいな。」

しゅりけん【手裏剣】《名詞》 手の中に持って、敵に投げつけるのに使う、小さな剣。「忍者・が・ しゅりけん・を・ 投げる。」

しゅるい【種類】《名詞》 共通する形や性質によって分けたもの。また、そのまとまり。「この・ 蘭・の・ 花・の・ しゅるい・は・ 何・やろ・か。」〔⇒いろ【色】

じゅるい《形容詞》 土地がぬかるんでいる様子。土が水分を多く含んで歩きにくくなっている様子。「水・を・ 打ち過ぎ・て・ じゅるー・ なっ・た。」〔⇒じるい〕

じゅるじゅる《形容動詞や()》 土地がぬかるんでいる状態。土が水分を多く含んで歩きにくくなっている状態。「運動場・が・ じゅるじゅるや・さかい・ 外・で・ 遊ば・れ・へん。」〔⇒じるじる〕

じゅるなる〔じゅるーなる〕《動詞・ラ行五段活用》 ぬかるんだ状態になる。土が水分を多く含んで歩きにくくなる。「雨・が・ 降っ・て・ じゅるーなっ・た。」〔⇒じるなる〕

しゅろ〔しゅーろ〕【棕櫚】《名詞》 幹が黒褐色の毛で覆われ、木の頂の葉は長い柄の団扇の形をしている、背の高い常緑樹。「風・が・ 強ー・て・ しゅろ・の・ 葉ー・が・ ばさばさ・ ゆー・とる。」「しゅーろ・で・ 作っ・た・ 箒」

しゅわっと《副詞》 気泡などがはじけるような感覚を表す言葉。「サイダー・を・ 飲ん・だら・ しゅわっと・ し・て・ 気持ち・が・ えー。」

しゅん【旬】《名詞》 魚や野菜や果物などの出盛りで、いちばん味の良い時期。「鰹・の・ しゅん・は・ もー・ 済ん・でも・た。」

じゅん【順】《名詞》 ある規則などによって決められた並び方。決められた並び方に従って行うこと。物事を行う段取り。「一遍に・ 来・んと・ じゅん・に・ 並び・なさい。」「次・は・ 逆・の・ じゅん・で・ 名前・を・ 呼び・ます。」〔⇒じゅんじゅん【順々】、じゅんばん【順番】

じゅんきゅう〔じゅんきゅー〕【準急】《名詞》 急行の次に速い電車やバスなど。「国鉄・の・ 時代・は・ じゅんきゅー・が・ よーけ・ 走っ・とっ・た。」

じゅんぐりに【順繰りに】《副詞》 ①順序に従って次々と。「じゅんぐり・に・ 渡す・さかいに・ 並ん・でください。」②繰り返して次々と。「5人・で・ じゅんぐりに・ 走る。」⇒じゅんに【順に】、じゅんばんに【順番に】、じゅんじゅんに【順々に】

じゅんさ【巡査】《名詞》 人々が安心して生活できるように、生命や財産を守ることを任務としている公務員。「じゅんささん・が・ 交通整理・を・ する。」〔⇒おまわりさん【お巡りさん】、けいかん【警官】、けいさつかん【警察官】

じゅんじゅん【順々】《名詞》 ある規則などによって決められた並び方。決められた並び方に従って行うこと。物事を行う段取り。「じゅんじゅん・を・ 守っ・て・ 並び・なさい。」「話・の・ 仕方・の・ じゅんじゅん・が・ 間違っ・とる・さかい・ わかりにくかっ・た。」〔⇒じゅん【順】、じゅんばん【順番】

じゅんじゅんに【順々に】《副詞》 順序に従って次々と。「バトン・を・ じゅんじゅんに・ 渡し・ていく。」「じゅんじゅんに・ 並び・なはれ。」〔⇒じゅんに【順に】、じゅんばんに【順番に】、じゅんぐりに【順繰りに】

じゅんに【順に】《副詞》 順序に従って次々と。「一遍に・ 来・んと・ じゅんに・ 並び・なさい。」〔⇒じゅんばんに【順番に】、じゅんじゅんに【順々に】、じゅんぐりに【順繰りに】

じゅんばん【順番】《名詞》 ①ある規則などによって決められた並び方。決められた並び方に従って行うこと。物事を行う段取り。「申し込ん・だ・ 時・の・ じゅんばん・を・ 覚え・ておい・てください。」②前から番号を施したときの、その番号。「うち・の・ 学校・の・ 演奏する・ じゅんばん・は・ 三番・や。」③交互に行ったりするときに、その人が行うことになる場面。「あんた・の・ じゅんばん・が・ 回っ・てき・た・さかい・ やり・なはれ。」⇒じゅん【順】、じゅんじゅん【順々】⇒ばん【番】

じゅんばんに【順番に】《副詞》 順序に従って次々と。「申し込ん・だ・ 人・から・ じゅんばんに・ 渡し・ます。」〔⇒じゅんに【順に】、じゅんじゅんに【順々に】、じゅんぐりに【順繰りに】

じゅんび【準備】《名詞、動詞する》 物事を行う前に、それがうまく始められるように前もって環境などを整えること。あらかじめ取り揃えたりすること。「朝ご飯・の・ じゅんび・を・ する。」〔⇒ようい【用意】、したく【支度】

じゅんびうんどう〔じゅんびうんどー〕【準備運動】《名詞、動詞する》 激しく体を動かす前に、あらかじめ軽く体を動かすこと。また、そのための体操など。「走る・ 前・に・ しっかり・ じゅんびうんどー・を・ する。」

しゅんぶんのひ〔しゅんぶんのひー〕【春分の日】《名詞》 国民の祝日の一つで3月20日頃の春分に設定されており、自然をたたえ生物をいつくしむ日。「しゅんぶんのひー・ 言()ー・たら・ 彼岸・の・ 中日(ちゅーにち)・や。」「しゅんぶんのひ・に・ なっ・たら・ だいぶ・ 温ー・ なる。」

じゅんもう〔じゅんもー〕【純毛】《名詞》 混じりものが無く、羊などの動物の毛だけで作った毛糸や毛織物。「じゅんもー・の・ 背広」

しょ【署】《名詞》 警察署、消防署、税務署などを略していう言葉。「盗ま・れ・た・ 自転車・が・ 見つかっ・た・ので・ しょ・まで・ 取り・に・ 行っ・てき・た・ん・や。」

じょい【女医】《名詞》 女性の医者。「あそこ・の・ 眼科・の・ 先生・は・ じょいさん・や。」

しよう〔しよー〕【私用】《名詞》 ①自分のための用事。「明日・は・ しよー・で・ 休ま・し・てください。」②自分だけのために使うもの。「しよう・の・ パソコン」

しょう〔しょー〕【賞】《名詞》 品物や書状など、優れた功績や努力に対して与えられるほうび。また、そのしるしとしての金品。「一番・に・ なっ・て・ 何・ぞ・ しょー・でも・ 貰(もろ)・た・ん・か。」

しょう〔しょー〕【性】《名詞》 ある傾向を持った、生まれつきの性質。ものの考え方や感じ方の方向。「人・の・ 前・で・ 話する・の・は・ しょー・に・ 合わ・ん。」

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2016年12月27日 (火)

奥の細道を読む・歩く(118)

ドレミファそら日記(22)     201610月5日

 

0745 スマイルホテル塩釜を出発。

0800分 マリンゲート塩釜に着く。周辺を散策。

0900分 第三芭蕉丸(松島湾遊覧船)、塩釜港を出航。 ◆加藤さん、スケッチ。

0950 松島港に着く。 ◆加藤さん、スケッチ。

1005分 五大堂。(1015)

1020分 瑞巌寺。(1135) ◆朱印を受ける。

      ◆庫裏の前で、加藤さん、スケッチ。

1140 円通院の前。天麟院の前。

1150分 観?亭。(1210) ◆加藤さん、スケッチ。

1220分 雄島。(1255) 島内を巡る。

1300分 解脱院の前。 

1310分 駅前で、昼食。(1330)

1331分 JR仙石線、松島海岸駅発。普通・高城町行。

1335分 高城町駅着。

1346分 JR仙石線、高城町駅発。快速・石巻行。

1417分 石巻駅着。

1430分 石巻鋳銭場跡。

1435分 石巻グランドホテルに着く。

1510分 石巻グランドホテルを出発。

1535分 日和山周辺。(1600)

1635分 コンビニで買い物。

1645分 石巻グランドホテルに戻る。

1700分 ホテル内のレストランで夕食。(1825)

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (241)    (通算2239回)

日常生活語 「し」23

 

しゅじゅつ【手術】《名詞、動詞する》 病気や傷になっているところを、切り開いたり切断したりして治療すること。「しゅじゅつ・に・ 1時間・ほど・ かかっ・た。」〔⇒しゅじつ(手術)、しじつ(手術)、しうつ(手術)、しゅうつ(手術)

しゅしょう〔しゅしょー〕【主将】《名詞》 チームや団体などの選手の中心になって率いる人。「野球部・の・ しゅしょー」

しゅじん【主人】《名詞》 ①その家を代表している人。その店を代表している人。「料理屋・の・ しゅじん」②自分の仕えている人。他の人を雇って仕事をさせている人。「うち・の・ 店・の・ しゅじん」③妻から見て、一家のあるじとしての夫のこと。「うち・の・ しゅじん」

しゅす【繻子】《名詞》 表面に縦糸または横糸を浮かせたような、艶のある絹織物。「しゅす・の・ 織物」〔⇒しす(繻子)

じゅず【数珠】《名詞》 仏を拝むときなどに使う、小さな玉を糸に通して輪にした仏具。「じゅず・で・ 念仏・の・ 回数・を・ 数える。」「お通夜・や・のに・ じゅず・を・ 忘れ・て・ 行っ・た。」「じゅず・みたいに・ つながっ・とる。」〔⇒じず(数珠)

しゅつえん【出演】《名詞、動詞する》 劇や映画や放送などに出て、役を演じたり芸を披露したりなどすること。「あの・ テレビ・の・ 番組・に・ しゅつえんし・とる・ 俳優・は・ 見覚え・が・ ある。」

しゅっきん【出勤】《名詞、動詞する》 ①家を出て、勤め先に行くこと。「毎朝・ 8時・に・ しゅっきんし・て・ます。」②勤め先にいて、働くこと。「その・ 人・は・ 今日・は・ しゅっきんし・とら・へん。」■対語=②「けっきん【欠勤】」

しゅっけつ【出欠】《名詞》 会合や授業などに出ているか否かという区別。「しゅっけつ・を・ 調べる。」

しゅっけつ【出血】《名詞、動詞する》 血液が血管や体の外に出ること。「鼻血・で・ しゅっけつ・が・ 止まら・へん。」

しゅっさん【出産】《名詞、動詞する》 子どもが生まれること。子どもを生むこと。「しゅっさん・の・ お祝い・を・ 贈る。」

しゅつじょう〔しゅつじょー〕【出場】《名詞、動詞する》 競技や催しなどに出ること。競技や催しなどに出る資格を得ること。「予選・に・ 勝っ・て・ 全国大会・に・ しゅつじょーする。」

しゅっしん【出身】《名詞》 ①その土地で生まれたこと。生まれて成長した土地。「私・は・ 四国・の・ しゅっしん・です。」②その学校を卒業したこと。卒業した学校。「みんな・ 同じ・ 中学校・の・ しゅっしん・です・ねん。」⇒そだち【育ち】

しゅっせ【出世】《名詞、動詞する》 ①立派な地位について、周りから認められること。「しゅっせし・て・ 重役・に・ なっ・とる・そーや。」②地位などが上がること。「あんた・は・ 毎年・ しゅっせする・ん・や・なー。」

しゅっせき【出席】《名詞、動詞する》 予定していた会合や授業などに出ること。学校などを休まないこと。「しゅっせき・を・ とる〔=調べる〕。」「父兄会・に・ しゅっせきする。」■対語=「けっせき【欠席】」

しゅっちょう〔しゅっちょー〕【出張】《名詞、動詞する》 ①仕事のために、臨時によそへ出かけること。「1週間・ほど・ 九州・へ・ しゅっちょうする。」②よそへ行って店などを開くこと。「しゅっちょーし・て・ 売る。」〔⇒しっちょう(出張)

しゅっちょうしょ〔しゅっちょーしょ、しゅっちょーじょ〕【出張所】《名詞》 会社や官庁などの本部から離れた場所に作った、比較的小さな事務所。「駅前・に・ 市役所・の・ しゅっちょーしょ・が・ ある。」〔⇒しっちょうしょ(出張所)

しゅっぱつ【出発】《名詞、動詞する》 ある地点を離れること。目的地に向かって出かけること。「6時・に・ しゅっぱつし・て・ 今・ 着き・まし・てん。」〔⇒しっぱつ(出発)

しゅっぴ【出費】《名詞》 必要に応じて費用を出すこと。買い物などにお金を使うこと。「年末・は・ 何やかし・ しゅっぴ・が・ 多(おか)い。」「村・の・ 祭り・の・ ため・の・ しゅっぴ」

しゅっぽ《名詞》 蒸気機関車にひかれて線路を走る列車。「煙・ 吐い・て・ しゅっぽ・が・ 走っ・とる。」◆幼児語。〔⇒しゅっぽっぽ、しっぽっぽ、ぽっぽ、きしゃ【汽車】、きしゃぽっぽ【汽車ぽっぽ】、ぽっぽ〕

しゅっぽっぽ《名詞》 蒸気機関車にひかれて線路を走る列車。「しゅっぽっぽ・に・ 乗っ・て・ トンネル・に・ 入る。」◆幼児語。〔⇒しゅっぽ、しっぽっぽ、ぽっぽ、きしゃ【汽車】、きしゃぽっぽ【汽車ぽっぽ】、ぽっぽ〕

しゅにく【朱肉】《名詞》 印鑑に赤い色を付けるために使う、顔料を染み込ませたもの。「しゅにく・を・ つけ・て・ 判子・を・ 押す。」〔⇒いんにく【印肉】、にく【肉】

しゅにん【主任】《名詞》 その仕事の中心になったり、責任を持ったりする役割の人。「学年・しゅにん・の・ 先生」

じゅばん【襦袢】《名詞》 ①和服を着るとき、肌に直接に着るもの。「じゅばん・を・ 着・て・から・ 服・を・ 着る。」②(一般的に)下着。「ランニング・の・ じゅばん」〔⇒じばん(襦袢)

しゅふ【主婦】《名詞》 生活環境を整えて、家族の食事などの世話を中心になって行う女性。「しゅふ・の・ 仕事・も・ 忙しー・もん・です。」

しゅぼむ(萎む)】《動詞・マ行五段活用》 ①ふくらんでいたものが、小さくなって縮む。大きかったり生き生きしたりしていたものが、小さくなって縮む。ぺしゃんこになる。「ボール・の・ 空気・が・ 抜け・て・ しゅぼん・でき・た。」②開いていた花が、水分を失って閉じたり小さくなったりする。「しゅぼん・だ・ 花・を・ 新しい・の・に・ とりかえる。」③ものの一方が、他の部分よりも、狭く小さくなる。「先・の・ しゅぼん・だ・ 竿」■他動詞は「しゅぼめる【(萎める)】」〔⇒すぼむ(萎む)、しぼむ。⇒へこむ【凹む】、へっこむ【凹っ込む】⇒しおれる【萎れる】、ひしぼる【干しぼる】、へしぼる(干しぼる)

しゅぼめる(窄める)】《動詞・マ行下一段活用》 開いていたり、ふくらんでいたりしたものを狭く小さくする。「肩・を・ しゅぼめ・た・よーに・ し・て・ 歩く」■自動詞は「しゅぼむ【(窄む)】」〔⇒すぼめる【窄める】、しぼめる(窄める)

しゅみ【趣味】《名詞》 楽しみとなること。仕事ではなく、楽しみとして愛好するもの。「しゅみ・は・ 写真・で・ あっちこっち・ 出歩い・とる・ん・です。」

しゅみこむ(染み込む)】《動詞・マ行五段活用》 液体やにおいなどが深く広がり、取り除けないような状態になる。水分などが表面に残らず、深いところに達する。「味・が・ しゅみこん・だ・ おでん」「汗・の・ におい・が・ しゅみこん・だ・ 服」〔⇒しみこむ【染み込む】

しゅみとおる〔しゅみとーる〕(染み通る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①熱さ冷たさ、風味などが体の中まで強く感じられる。「熱い・ 酒・が・ 腹・に・ しゅみとーる・なー。」「味・が・ しゅみとーっ・た・ 大根」②痛みを感じて、体にこたえる。「消毒し・たら・ しゅみとーっ・て・ 痛い。」〔⇒しみとおる(染み通る)⇒しむ【染む】、しゅむ(染む)

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2016年12月26日 (月)

奥の細道を読む・歩く(117)

石巻①

 

 「十二日、平和泉と心ざし、あねはの松、緒だえの橋など聞伝て、人跡稀に雉兎蒭蕘の往かふ道、そこともわかず、終に路ふみたがへて、石の巻といふ湊に出。『こがね花咲』とよみて奉たる金花山、海上に見わたし、数百の廻船、入江につどひ、人家地をあらそひて、竈の煙立つゞけたり。思ひかけず斯る所にも来れる哉と、宿からんとすれど、更に宿かす人もなし。漸、まどしき小家に一夜をあかして、明れば又、しらぬ道まよひ行。袖のわたり、尾ぶちの牧、まのゝ萱はらなどよそめにみて、遙なる堤を行。心細き長沼にそうて、戸伊麻と云所に一宿して、平泉に到る。其間廿余里ほどとおぼゆ。」

 

 平泉を目指した芭蕉は、姉歯の松や緒だえの橋を見てから平泉へ向かおうとしたのですが、「人跡稀に雉兎蒭蕘の往かふ道、そこともわかず、終に路ふみたがへて、石の巻といふ湊に出。」と書いています。山道に迷って石巻に来てしまったというのですが、それにしては、残念がったり憤慨したりする様子はなく、「『こがね花咲』とよみて奉たる金花山、海上に見わたし、数百の廻船、入江につどひ、人家地をあらそひて、竈の煙立つゞけたり。思ひかけず斯る所にも来れる哉」と、ここへ来たことをむしろ喜んで記述しています。「宿からんとすれど、更に宿かす人もなし。漸、まどしき小家に一夜をあかして、」というところだけが意に反した内容になっています。そういうことから考えれば、石巻を訪れることも想定の範囲内であったのかもしれないと思えてきます。

 JR石巻駅に着いた私たちは、ホテルに向かいます。ホテルの手前に鋳銭場跡があります。仙台藩が領内の銭貨不足を理由に幕府に願い出て銅一文銭が鋳造されたが、やがて鉄一文銭が鋳造され全国的な経済混乱の一因となったという説明が書いてあります。

 ホテルに荷物を置いて、ほぼ真南の位置にある日和山に向かって歩きます。日和山はこれまでの震災報道でも聞き知っている地名です。

 商店街を歩くと石ノ森章太郎の作品に出てくる人気キャラクターのモニュメントが目に入ります。モニュメントは駅前にもありましたが、このあたりの道路をマンガロードとして町づくりに力を入れているようです。街角に津波浸水点という表示がありますが、背丈をはるかに超えて2メートル以上の位置ですから、背筋が寒くなります。

 しだいに坂道になってきて、かなり傾斜のきついところでは、車道脇に階段状の歩道が設けられているところがあります。坂の途中に、自分を見つめる旅をしていた林家たい平が幼木を見つめながら落語家への道を決意をするすることになったという「たい平桜」があります。北上川や町を見下ろす場所です。種田山頭火の旅日記の一節を刻んだ碑もあります。

 上りきったところに鹿島御児神社があって、境内に、芭蕉の「雲折々人を休める月見かな」の句碑があります。月の光を眺めていると、ときどき雲が出て月をおおうので、月を見ている人をしばらく休ませる、という意味です。この句は、西行の歌「なかなかにときどき雲のかかるこそ月をもてなす飾りなりけれ」を踏まえていると言われます。芭蕉の墓は大津市の義仲寺にありますが、その墓に詣でることができない芭蕉門下の人たちが各地に作った供養碑のひとつだと言われています。

 ちょっと右の方に下ったところに芭蕉と曾良の像が設けられています。奥の細道紀行300年記念として1988(昭和63)に作られ、台石には、奥の細道の文章の一節と芭蕉の足跡地図が記されています。この像は、芭蕉の後ろに曾良が寄り添うように立って、そっと芭蕉の背中を押しているような風情です。背丈の高い芭蕉は元気で、それより背の低い曾良は静かに付き従っているようにも感じられます。他の場所にある芭蕉・曾良の像とはすこし雰囲気が異なります。近くには斎藤茂吉の歌碑などもあります。

 日和山は眼下に石巻の港のあたりを眺めることができます。大きな石の鳥居のそばから見下ろすと、河口に架かる橋を行き来している車は見えますが、あたりは津波の被害からまだ復興が進んでいないかのように感じられます。自然の脅威に立ち向かってきたのも人間の歴史の一面ですが、そこに生きている一人ひとりの運命や、生かされている私自身の有り難さや不思議さも感じて、眼前の風景に見入ってしまいます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (240)    (通算2238回)

日常生活語 「し」22

 

しゅうばん〔しゅーばん〕【週番】《名詞》 一週間ごとに代わり合って何らかの用をする仕事。また、その役目を持った人。「今週・は・ しゅーばん・や・さかい・ 毎日・ 早()よ・ 行か・んならん・ねん。」「しゅーばん・の・ 腕章・を・ 巻い・て・ 道・に・ 立っ・とる。」

じゅうばんめ〔じゅーばんめ〕【十番目】《名詞(数詞+助数詞)》 ものごとの順序や順位などを表す言葉で、9番目の次に位置するもの。「だいたい・ じゅーばんめ・ぐらい・の・ 席・に・ 座っ・た。」〔⇒じゅう【十】

じゅうびょう〔じゅーびょー〕【重病】《名詞》 生死に関わるような重い病気。なかなか治らない病気。治る見込みのない病気。「じゅーびょー・に・ なっ・て・ 寝込ま・ん・よーに・ ふだん・から・ 運動・を・ する。」

じゅうぶん〔じゅーぶん〕【十分】《副詞、形容動詞や()》 ものごとが満ち足りて、不足のない様子。「じゅーぶんな・だけ・ 取っ・てください。」「もー・ じゅーぶん・ いただき・まし・た。」

しゅうぶんのひ〔しゅーぶんのひ、しゅーぶんのひー〕【秋分の日】《名詞》 国民の祝日の一つで9月22日頃の春分に設定されており、祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶ日。秋の彼岸の中日。「しゅーぶんのひー・に・ みんな・で・ 墓参り・に・ 行く。」

じゅうもんじ〔じゅーもんじ〕【十文字】《名詞》 縦横に交わった、十の字の形。「箱・に・ じゅーもんじ・に・ 紐・を・ かけ・て・ ほどけ・ん・よーに・ する。」

じゅうやく〔じゅーやく〕【重役】《名詞》 会社などで全体を指揮するような重要な役についている人。「わし・の・ 友だち・が・ じゅーやく・に・ なっ・て・ 祝賀会・ する・ねん。」

じゅうやく〔じゅーやく〕《名詞》 乾燥させて煎じ薬とすることがある、茎や葉に強い臭気がある草。ドクダミ。「じゅーやく・を・ 引い・たら・ 手ー・が・ 臭(くそ)・なっ・た。」

じゅうよう〔じゅーよー〕【重要】《形容動詞や()》 ものごとの根幹などに関わって、他に代えることができないほど大切である様子。忘れたり見落としたりしてはいけないことや様子。「じゅーよーな・ とこ・を・ きちんと・ 忘れ・ん・よーに・ 伝え・とい・て・な。」

しゅうり〔しゅーり〕【修理】《名詞、動詞する》 まだ使えそうなものを、あるべき状態に戻すこと。「パソコン・を・ しゅーり・に・ 出す。」「しゅーり・代・の・ 方・が・ 高い・ので・ 新しー・ テレビ・を・ 買()ー・た。」〔⇒しゅうぜん【修繕】、なおし【直し】

しゅうりょう〔しゅーりょー〕【終了】《名詞、動詞する》 予定されていたものごとがすっかり終わること。また、そのようになる時。「夏休み・の・ しゅーりょー・は・ 8月31日・や。」「今年・の・ 運動会・は・ 雨・が・ 降ら・ず・に・ なんとか・ しゅーりょーし・た。」

しゅえい〔しゅえー〕【守衛】《名詞、動詞する》 施設や会社などの門にいて、建物の警備や出入りの見張りなどをすること。また、それをする人。「しゅえーさん・に・ 事務所・は・ どこ・に・ ある・の・か・ 尋ねる。」〔⇒もんえい【門衛】、もんばん【門番】

しゅぎょう〔しゅぎょー〕【修行】《名詞、動詞する》 ①独り立ちができることを目指して、知識や技能などを身に付けるように努めること。「もー・ 一息・ しゅぎょー・が・ 足ら・ん。」②仏の教えを学び、戒律を守って、苦行すること。「高野山・で・ しゅぎょーし・て・ 坊さん・に・ なっ・て・やっ・た・そーや。」⇒ぎょう【行】

じゅぎょう〔じゅぎょー〕【授業】《名詞、動詞する》 学校などで、学問や技術などを教えること。また、教える時間の区切り。「6時間・の・ じゅぎょー・を・ 受ける。」「あの・ 先生・に・ じゅぎょーし・てもろ・た。」「昼から・は・ じゅぎょー・が・ 2時間・ ある。」〔⇒じぎょう(授業)

じゅく【塾】《名詞》 学校以外の場所で、児童や生徒などを集めて、勉強や算盤や習字などを教えるところ。「小()まい・ 時・は・ 算盤・の・ じゅく・へ・ 通(かよ)ー・た。」「じゅく・へ・ 行か・し・て 習い事・を・ させる。」〔⇒じく()

しゅくがかい【祝賀会】《名詞》 めでたいこととして、みんなでお祝いをして喜び合う会合。「退職する・ 人・の・ しゅくがかい・を・ 開く。」

しゅくじ【祝辞】《名詞》 式典などの場で、お祝いの気持ちを述べる言葉。「結婚式・の・ 披露宴・で・ しゅくじ・を・ 言う・ こと・に・ なっ・とる・ねん。」

しゅくじつ【祝日】《名詞》 国民がみんなで祝う休日。祝い事のある日。「しゅくじつ・は・ 電車・の・ ダイヤ・が・ 普段・と・ 違う。」「しゅくじつ・も・ 部活・の・ 練習・を・ する。」

じゅくじゅく《形容動詞や()、動詞する》 すっかり濡れて、しずくが垂れる様子。水浸しである様子。「ごっつい・ 汗・を・ かい・て・ シャツ・が・ じゅくじゅくに・ なっ・た。」〔⇒ずくずく、びしょびしょ、びしゃびしゃ、びちゃびちゃ、びちょびちょ、べしょべしょ〕

じゅくす【熟す】《動詞・サ行五段活用》 果物が十分に実る。実が食べ頃になる。「じゅくし・た・ 林檎・を・ むい・て・ 食う。」「やろこーに・ じゅくし・た・ 柿・を・ 食べる。」〔⇒じくす(熟す)、うれる【熟れる】

しゅくだい【宿題】《名詞》 ①家で勉強してくるようにと、教員から出された問題や課題。「夏休み・の・ しゅくだい・が・ 残っ・とる。」②解決できずに、後に残った問題や課題。「今日・は・ 決まら・ず・に・ しゅくだい・に・ なっ・ても・た。」〔⇒しくだい(宿題)

しゅくちょく【宿直】《名詞、動詞する》 会社や学校などで、交替で泊まって夜間の用務や警備をすること。また、その役割の人。「しゅくちょく・の・ 晩・は・ やっぱり・ いろいろ・ 心配やっ・た・なー。」〔⇒しくちょく(宿直)、とまり【泊まり】

しゅくでん【祝電】《名詞》 祝いの気持ちを伝えるために送る電報。「合格し・た・ 甥・に・ しゅくでん・を・ 打つ。」「卒業式・で・ しゅくでん・の・ 披露・が・ あっ・た。」

しゅげい〔しゅげー〕【手芸】《名詞、動詞する》 刺繍や編み物など、手先を使ってする細工。「しゅげー・で・ レース・を・ 編ん・どる・ 女・の・ 子」

じゅけん【受験】《名詞、動詞する》 入学や資格取得のために、試験を受けること。「今年・は・ じゅけんする・ 息子・が・ おる・さかい・ なんやかし・ 気ー・ 遣い・まっ・せ。」「3つ・の・ 学校・を・ じゅけんする。」〔⇒じけん(受験)

しゅこう〔しゅこー〕【手工】《名詞》 ①手先でする工芸。「上手に・ しゅこー・を・ 作る・さかいに・ 感心する。」②工作などをする、かつての小学校の教科の名。「しこー・の・ 材料・の・ 板」〔⇒しこう(手工)

しゅざん【珠算】《名詞》 長方形の枠の中に、串刺しにした玉が並び、その玉を上下させる道具を使ってする計算。「しゅざん・の・ 塾・に・ 通(かよ)・とる・ねん。」〔⇒そろばん【算盤】

しゅじつ(手術)】《名詞、動詞する》 病気や傷になっているところを、切り開いたり切断したりして治療すること。「盲腸・の・ しゅじつ・を・ し・た。」〔⇒しゅじゅつ【手術】、しじつ(手術)、しうつ(手術)、しゅうつ(手術)

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2016年12月25日 (日)

奥の細道を読む・歩く(116)

松嶋⑥

 

 対岸に着いて少し歩いてから雄嶋を振り返ると、砂浜の向こうの雄嶋は静かな海に松の姿を映していました

 駅に向かう途中に、江戸時代に建立された解脱院というお堂が、道の右手上にありました。駈け上って拝んでから駅に向かいます。線路は少し高いところを走っていて、駅のホームらしいものも見えています。

 JR仙石線の松島海岸駅前はひっそりとして観光客の姿はほとんどありません。観光船の松嶋桟橋のあたりの賑わいとは格段の差があります。旅館や船の案内所もあるのに人影が乏しく、松嶋の玄関口とは思えない有様です。「ようこそ松島へ」という看板がうつろに見えます。

 駅前の芭蕉庵という名の食堂では、注文に応じて、高齢の男性がうどんを作ってくれました。客が来ないと嘆いています。私たちの前に客はなく、私たちの後に2組の客が入ってきました。

 さて、「奥の細道」の文章は、「江上に帰りて宿を求れば、窓をひらき二階を作て、風雲の中に旅寝するこそ、あやしきまで、妙なる心地はせらるれ。

   松島や鶴に身をかれほとゝぎす   曾良

 予は口をとぢて眠らんとしていねられず。旧庵をわかるゝ時、素堂松島の詩あり、原安適松がうらしまの和歌を贈らる。袋を解て、こよひの友とす。且、杉風・濁子が発句あり。」と表現しています。

 私たちも、風通しのよい宿の2階の部屋から松嶋の広々とした眺めを見たいと思いますし、月の松嶋にも引かれるのですが、今宵の宿は松嶋ではありません。

 芭蕉は自分の句作を書くことをしないで、曾良の「松島や鶴に身をかれほとゝぎす」を紹介しています。折から空をほととぎすが鳴き渡っており、その声は感慨深いと思うが、この大きな景色の中ではほととぎすの姿のままではふさわしくないので、できれば鶴の姿を借りて、鳴き渡ってほしい、という意味です。松嶋で芭蕉が作った句として「島々や千々に砕きて夏の海」が伝えられていますが、いささか説明的で、芭蕉の気持ちに満たなかったのかもしれません。

 芭蕉は携えてきた山口素堂の漢詩、原安適の和歌などをひもといて、夜の時間を過ごします。「奥の細道」最大の目的地のひとつである松嶋の句がないのは、読者としては残念ですが、この景色に対峙できる句を作るのはたいへんなことなのでしょう。

 私たちは松嶋で泊まらないで、仙石線で石巻に向かいます。高城町駅で乗り継いで、松島湾から石巻湾へと変わりゆく海景を眺めますが、野蒜駅や陸前赤井駅や蛇田駅などのあたりは大震災の津波で浸水被害を受けたところです。ときどき車窓をかすめる湾は、少し曇った空のもとで、ことのほか静かに見えます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (239)    (通算2237回)

日常生活語 「し」21

 

じゅうごや〔じゅーごや〕【十五夜】《名詞》 陰暦15日の夜の、欠けるところがなく、まん丸い月。また、そのような月が出ている夜。「じゅーごや・の・ 大けな・ 月」「じゅーごや・ お月さん・ 年・ なんぼ。」〔⇒まんげつ【満月】

しゅうし〔しゅーし〕【宗旨】《名詞》 仏教の、もとのものから分かれ出た派。「うち・の・ しゅーし・は・ 真言宗・や。」〔⇒しゅう【宗】

しゅうじ〔しゅーじ〕【習字】《名詞》 主に毛筆で、文字を美しく整えて書くこと。筆の運び方。「しゅーじ・を・ 習い・に・ 塾・へ・ 行く。」〔⇒かきかた【書き方】

じゅうしょ〔じゅーしょ〕【住所】《名詞》 生活の本拠として住んでいる場所。また、その細かな場所や番地など。「友達・の・ じゅーしょ・が・ 変わっ・た・らしー。」

じゅうしょう〔じゅーしょー〕【重傷】《名詞》 命にかかわるほどの重い傷。「近く・で・ 交通事故・が・ あっ・て・ じゅーしょー・の・ 人・が・ あっ・てん。」〔⇒おおけが【大怪我】

しゅうしょく〔しゅーしょく〕【就職】《名詞、動詞する》 会社などの仕事に就くこと。職業を得ること。「学校・ 出・ても・ なかなか・ しゅーしょくでけ・へん・ 時代・に・ なっ・て・ えらい・こと・です・なー。」■対語=「たいしょく【退職】」

しゅうしょくぐち〔しゅーしょくぐち〕【就職口】《名詞》 仕事をするところとして探している会社など。「不景気で・ しゅーしょくぐち・が・ あら・へん。」〔⇒つとめぐち【勤め口】

じゅうじろ〔じゅーじろ〕【十字路】《名詞》 2本の道が直角に交わっているところ。「駅前・の・ じゅーじろ」〔⇒よつかど【四つ角】、よつつじ【四つ辻】、よつすじ【四つ筋】

ジュース〔じゅーす〕【英語=juice】《名詞》 果物や野菜を搾った汁。「汗・ かい・て・ じゅーす・が・ 飲み・とー・ なっ・た。」

ジュース〔じゅーす〕【英語=deuce】《名詞》 卓球やテニスなどで、あと1点連取すれば勝ちになるというときに、同点になること。「また・ じゅーす・に・ なっ・て・ なかなか・ 終わら・へん。」

しゅうせん〔しゅーせん〕【終戦】《名詞》 戦争が終わること。「しゅーせん・から・ 70年・も・ 経っ・た・ん・や・なー。」◆一般に、第2次世界大戦の終結を指すことが多い。

しゅうぜん〔しゅーぜん〕【修繕】《名詞、動詞する》 まだ使えそうなものを、あるべき状態に戻すこと。「棚・を・ しゅーぜんする。」◆使用頻度は「しゅうり【修理】」よりも「しゅうぜん【修繕】」の方が多い。〔⇒しゅうり【修理】、なおし【直し】

じゅうたく〔じゅーたく〕【住宅】《名詞》 人が住むための家。住居。「この・ 広っぱ・に・ じゅうたく・が・ 建つ・ん・や・て。」

しゅうちょう〔しゅーちょー〕【酋長】《名詞》 一つの部族のかしらの人。「南洋・の・ 島・の・ しゅーちょー」

しゅうつ(手術)】《名詞、動詞する》 病気や傷になっているところを、切り開いたり切断したりして治療すること。「しゅうつせ・んと・ 盲腸・を・ 薬・で・ 散らし・た。」〔⇒しゅじゅつ【手術】、しゅじつ(手術)、しうつ(手術)、しじつ(手術)

しゅうてん〔しゅーてん〕【終点】《名詞》 ①電車やバスなどが、一番最後に着く駅や停留所。「電車・の・ 姫路・の・ しゅーてん・まで・ 行っ・て・ そこ・から・ バス・に・ 乗り換える。」②ものごとの一番終わりのところ。「一生・の・ 勉強・に・ しゅーてん・は・ あら・へん。」

しゅうでん〔しゅーでん〕【終電】《名詞》 その日のダイヤで最後に出る電車。「明石駅・の・ しゅーでん・は・ 夜中・の・ 1時・や。」■対語=「しはつ【始発】」〔⇒しゅうでんしゃ【終電車】、さいしゅう【最終】

しゅうでんしゃ〔しゅーでんしゃ〕【終電車】《名詞》 その日のダイヤで最後に出る電車。「忘年会・が・ あっ・て・ 帰り・は・ しゅーでんしゃ・に・ 乗っ・た。」■対語=「しはつでんしゃ【始発電車】」〔⇒しゅうでん【終電】、さいしゅう【最終】

しゅうと〔しゅーと〕【舅、姑】《名詞》 ①夫または妻の父。「しゅうと・は・ 若い・ とき・に・ 野球・を・ し・とっ・た・そーや。」②夫または妻の母。「しゅーとさん・に・ 料理・を・ 教え・てもらう。」⇒しゅうとめ【姑】

しゅうと〔しゅーと、しゅーっと〕《副詞》 液体や物体が、隙間などから勢いよく飛び出る様子。ものが勢いよく回る様子。「ホース・の・ 水・が・ しゅーっと・ 出た・ん・で・ びっくりし・た。」「鼠花火・が・ しゅーっと・ 回りだし・た。」

じゅうどう〔じゅーどー〕【柔道】《名詞》 素手で相手と組み合って、様々な技を用いて身を守ったり相手を倒したりするスポーツ。「高校時代・は・ じゅーどー・を・ し・とっ・てん。」

しゅうとめ〔しゅーとめ〕【姑】《名詞》 夫または妻の母。「しゅーとめ・は・ 今年・ 80・に・ なり・ます。」〔⇒しゅうと【姑】

じゅうにがつ〔じゅーにがつ〕【十二月】《名詞》 1年の12か月のうちの最後の月。「じゅーにがつ・に・ なっ・たら・ せわしない・ 気分・に・ なる。」「じゅーにがつ・に・ なっ・たら・ 急に・ 寒ー・ なっ・た。」〔⇒じゅうにんがつ【十二ん月】

じゅうにし〔じゅーにし〕【十二支】《名詞》 子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の呼び名によって、年・日や時刻や方角などを示すのに用いられる動物の名。「じゅーにし・の・ 絵ー・を・ 描い・た・ 年賀状・が・ 多い。」

じゅうにしちょう〔じゅーにしちょー〕【十二指腸】《名詞》 胃の出口から小腸に続く部分。「じゅーにしちょー・が・ 潰瘍・に・ なっ・て・ しばらく・ 入院し・とっ・てん。」

じゅうにんがつ〔じゅーにんがつ〕【十二ん月】《名詞》 1年の12か月のうちの最後の月。「あっと・ 言()ー・ 間・に・ じゅーにんがつ・に・ なっ・てまい・まし・た・な。」◆「に【二】」という一音節語を延ばして発音するときに、「じゅーにーがつ」でなく、「じゅーにんがつ」となることがある。「にがつ【二月】」も「にんがつ」と言うことがある。〔⇒じゅうにがつ【十二月】

しゅうねんぶかい〔しゅーねんぶかい〕【執念深い】《形容詞》 なかなかあきらめることをしないで、どこまでもつきまとったり、ものに執着したりする感じだ。相手のことを強く恨んでいる様子。「怒ら・れ・ても・ しゅーねんぶこーに・ 恨ん・だら・ あか・ん・よ。」「魚・を・ ねらう・ しゅーねんぶかい・ 猫」〔⇒しつこい、ひつこい、ねつい、ねつこい、ねちこい、ねばこい【粘こい】、ねばっこい【粘っこい】、ねちゃこい、にちゃこい〕

じゅうのう〔じゅーのー、じゅーの〕【十能】《名詞》 金属

製の容器のようになったものに木の柄をつけた、炭火を載せて運ぶもの。「燃え残り・の・ 炭・を・ じゅーのー・に・ 集める。」

じゅうばこ〔じゅーばこ〕【重箱】《名詞》 食べ物を入れて、二重、三重に重ねることができるようにした、漆塗りで木製の容器。また、その容器に入れた食べ物。「正月・の・ にしめ・を・ じゅーばこ・に・ 詰める。」〔⇒おじゅう【お重】

じゅうはちばん〔じゅーはちばん〕【十八番】《名詞》 その人の得意とする芸事。おはこ。「お前・の・ じゅーはちばん・の・ 歌・を・ 歌え・や。」

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2016年12月24日 (土)

奥の細道を読む・歩く(115)

松嶋⑤

 

 「雄嶋が磯は地つゞきて海に出たる島也。雲居禅師の別室の跡、坐禅石など有。将、松の木陰に世をいとふ人も稀々見え侍りて、落穂松笠など打けぶりたる草の菴、閑に住なし、いかなる人とはしられずながら、先なつかしく立寄ほどに、月海にうつりて、昼のながめ又あらたむ。江上に帰りて宿を求れば、窓をひらき二階を作て、風雲の中に旅寝するこそ、あやしきまで、妙なる心地はせらるれ。

   松島や鶴に身をかれほとゝぎす   曾良

 予は口をとぢて眠らんとしていねられず。旧庵をわかるゝ時、素堂松島の詩あり、原安適松がうらしまの和歌を贈らる。袋を解て、こよひの友とす。且、杉風・濁子が発句あり。」

 

 雄嶋の入口にあたるところまで来ると、東日本大震災の時の津波浸水の深さの表示があって、近づいてみると自分の顔の高さまであります。松島湾の一帯がそのような状態であったことを想像すると、恐怖感に襲われます。巨岩を切り開いた真ん中に細い道が通じているようなところもあって、たどっていくと真っ赤な渡月橋が雄嶋をつないでいます。震災によって不通になっていた雄嶋に架けられた新しい渡月橋です。

 渡月橋は、悪縁を絶つ縁切り橋だそうです。五大堂の橋が縁結びで、渡月橋が縁切りという役割分担をしているのです。そう言えば、松嶋観光桟橋に着く前に船から見えていた福浦島の橋は出会い橋だそうです。観光スポットとしての名付けなのでしょう。

 雄嶋は僧侶などが修行をしたところで、島の中にはたくさんの洞窟があります。仏像などが彫られ、島全体が霊場のようになっています。歌枕としても知られ、藤原俊成の「立ち帰りまたも来てみん松嶋や雄嶋の苫屋浪にあらすな」などの歌があります。

 前述したように、曾良は瑞巌寺を見た後に雄嶋を訪れたと書き、「ソレより雄嶋所々ヲ見ル。御嶋、雲居ノ坐禅堂有。ソノ南ニ寧一山ノ碑之文有。北ニ庵有。道心者住ス。」と述べています。

 橋を渡ってからすぐに高いところへ上ると御嶋?珠稲荷大明神が祀られています。下りてきて、島の西縁に沿った道を歩いていくと、南端に奥州御嶋頼賢の碑がありますが、これは妙覚庵主の頼賢の徳行を讃える碑で、中世奥州三古碑の一つになっています。近くに四阿も設けられ、一休みして島々の展望ができるようになっています。

 そこから引き返して、雲居禅師の坐禅堂に立ち寄ります。小さな粗末な堂に「把不住」の3文字が掲げられています。芭蕉の頃のものでなく、一見して比較的新しいものであることがわかります。坐禅石というものがどこにあるのかはわかりません。もちろん、あたりに「松の木陰に世をいとふ人も稀々見え侍りて、落穂松笠など打けぶりたる草の菴、閑に住なし」というような状況は見当たりません。

 坐禅堂から細い道を下っていくと、芭蕉と曾良の碑があります。「芭蕉翁」と書かれた碑には「朝よさを誰まつ島ぞ片心」の句が、その隣には曾良の「松嶋や鶴に身をかれほととぎす」の句が彫られた碑があります。

 この「朝よさを誰まつ島ぞ片心」は、誰かを待つと言われる松嶋のことが、朝に夕べに何とはなしに心にかかって離れない、という気持ちを表現した句です。自分は松嶋のことを思い慕っているが、その松嶋で誰が私を待っているのだろうかという意味にも取れます。これは「奥の細道」に旅立つよりも前に作られた句で、季語が使われていません。ただただ歌枕の地に引き寄せられる気持ちが詠み込まれているのです。(曾良の句については次回に述べます。)

 島の東縁に沿って進むと雄嶋最古の板碑として「弘安八年乙酉八月彼岸中日」と記されたものがあります。そして、小さな広場があって、妙覚庵敷地という木柱が立っています。

 島の北端にまで来ると、「芭蕉翁松嶋吟並序碑」がありますが、文字はほとんど読みとれません。雄島をぐるっと一周したことになり、巨石をくり抜いたトンネルのようなところを通って、渡月橋に戻ります。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (238)    (通算2236回)

日常生活語 「し」⑳

 

しゃんと《副詞、動詞する》 ①背筋を伸ばして、姿勢をよくする様子。「しゃんと・ 立て。」②整っていて乱れがない様子。几帳面に整えている様子。「しゃんとし・た・ 服・を・ 着・ていか・な・ あか・ん・ぞ。」③気持ちが引き締まっている様子。気力がある様子。「今日・は・ 試験・や・さかい・ しゃんと・ し・て・ 行き・なはれ。」「年寄り・や・けど・ しゃんと・ 歩い・とる・ 人」⇒きちんと、ちゃんと、ちんと〕

ジャンパー〔じゃんばー、じゃんぱ〕【英語=junper】《名詞》 運動や作業をするときなどに着る、ゆったりとした上着。「寒ー・ なっ・た・ので・ じゃんぱー・を・ 着・て 行く。」

ジャンプ〔じゃんぷ〕【英語=jump】《名詞、動詞する》 跳ぶこと。跳び上がること。陸上競技などで跳び上がる距離や美しさなどを競うもの。「土手・から・ じゃんぷし・て・ 下りる。」

シャンプー〔しゃんぷー、しゃんぷ〕【英語=shsmpoo】《名詞、動詞する》 ①髪を洗うときに使う粉末や液体の洗剤。「しゃんぷー・が・ 切れ・た・さかい・ 買()ー・てきて。」②洗剤を使って髪を洗うこと。「うち・の・ 娘・は・ 毎朝・ しゃんぷーし・とる・みたいや。」

しゅ〔しゅー〕【朱】《名詞》 黄色を帯びた赤。または、赤い色。「帳面・の・ 表紙・の・ 色・は・ しゅ・や。」〔⇒しゅいろ【朱色】

しゅいろ〔しゅーいろ〕【朱色】《名詞》 黄色を帯びた赤。または、赤い色。「しゅいろ・の・ 印肉・を・ 使う。」〔⇒しゅ【朱】

しゅう〔しゅー〕【秀】《名詞》 成績や品質の評価をするとき、きわめて優れた段階にあること。「絵ー・の・ 展覧会・で・ しゅー・を・ 貰(もろ)・てん。」◆一般に「しゅう【秀】」「ゆう【優】」「りょう【良】」「か【可】」の段階となることが多い。「しゅう【秀】」を除いた3段階もある。

しゅう〔しゅー〕【宗】《名詞》 宗教の、特に仏教の、もとのものから分かれ出た派。「うち・は・ 真言宗・や・けど・ あんたとこ・の・ しゅー・は・ 何・です・の。」〔⇒しゅうし【宗旨】

しゅう〔しゅー〕【週】《名詞》 暦の単位としての、日曜日から土曜日までの7日間。「しゅー・に・ 3日・ アルバイト・に・ 行っ・てます・ねん。」

しゅう〔しゅー〕【州】《名詞》 世界の地域を、大陸によって大別した区切り。「ヨーロッパしゅー・の・ 北・の・ 方・に・ ある・ 国」

しゅう〔しゅー〕【周】《助数詞》 周りを回る数を数える言葉。「運動場・を・ 3しゅー・ し・てこい。」

じゆう〔じゆー〕【自由】《名詞、形容動詞や()》 他からの制限や束縛を受けないで、自分の思いのままに動ける状態。特別の制約などを受けていない状態。「慰安旅行・の・ 目的地・を・ 決め・たい・ので・ じゆーに・ 意見・を・ 言()ー・てください。」

じゅう〔じゅー〕【十】《名詞》 自然数で、9の次の数。数の単位で、桁がひとつ上になるもの。「紙・を・ じゅー枚・ずつ・ 束ねる。」「じゅう・まで・ き・たら・ 位・が・ ひとつ・ 上がる。」〔⇒じっ【十】⇒と【十】、とお【十】、とうお【十】⇒じゅうばんめ〕

じゅう〔じゅー〕【中】《接尾語》 ①その間の全体。「冬じゅー・ オーバー・は・ 着・なかっ・てん。」「一年じゅー・ 働い・て・ばっかり・や。」②そのすべて。「そこらじゅー〔=辺り一帯〕・ 塵・だらけ・や。」「日本じゅー・ 台風・で・ 大雨・や。」③それを限度として。「1月じゅー・に・ 返事・を・ ください。」

じゅういちがつ〔じゅーいちがつ〕【十一月】《名詞》 1年の12か月のうちの11番目の月。「もみじ・は・ じゅーいちがつ・の・ 末・が・ きれいや。」「文化の日・は・ じゅーいちがつ・の・ 3日・や。」

しゅうかい〔しゅーかい〕【集会】《名詞》 話し合いなどの目的を持って、大勢の人が集まること。また、その集まり。「全校・の・ しゅーかい」

しゅうがくりょこう〔しゅーがくりょこー〕【修学旅行】《名詞》 知識や技能や教養を深める目的で、学校行事として行う旅行。「外国・へ・ 行く・ しゅーがくりょこー・が・ 増え・た・なー。」

じゅうがつ〔じゅーがつ〕【十月】《名詞》 1年の12か月のうちの10番目の月。「じゅーがつ・に・は・ 運動会・が・ ある。」「じゅーがつ・に・ 台風・が・ 来る・の・は・ 珍しー。」

しゅうかん〔しゅーかん〕【習慣】《名詞》 ①何回も繰り返しているうちに、自然とそのようになっていること。生活の中で繰り返し行う、決まった動作や行い。「この頃・は・ 朝・ 6時・に・ 起きる・ しゅーかん・に・ なっ・とる。」②ある国や地域などで、当たり前のこととして、前から続いている事柄。「冬至・に・ なんきん〔南瓜〕・を・ 食べる・ しゅーかん」

しゅうかん〔しゅーかん〕【週刊】《名詞》 新聞や雑誌などを1週間に1回、発行すること。また、そのような新聞や雑誌など。「お知らせ・を・ しゅーかん・で・ 出す。」

しゅうかん〔しゅーかん〕【週間】《名詞》 期間を指し示すときの、日曜日から土曜日までの7日間。「1しゅーかん・に・ 2回・も・ 遅刻し・た。」

しゅうかんし〔しゅーかんし〕【週刊誌】《名詞》 1週間に1回、発行する雑誌。「しゅーかんし・に・は・ 嘘・も・ いっぱい・ 書い・てある。」

しゅうぎ〔しゅーぎ〕【祝儀】《名詞》 ①祝いの気持ちを表すための金品。「嫁・を・ 貰(もろ)・た・ので・ しゅーぎ・を・ 配る。」②世話になった礼として渡す金品。「旅館・で・は・ しゅーぎ・は・ 渡さ・ん・でも・ えー・やろ。」③祝いの儀式。とりわけ、結婚式。「今年・は・ しゅーぎ・が・ 2つ・も・ あっ・た。」◆②は、祝いの気持ちの有無とは関係がない。⇒こころづけ【心付け】

しゅうきょう〔しゅーきょー〕【宗教】《名詞》 ①神仏など、人間を超えたものを信じること。神や仏などの教え。「困っ・た・ とき・に・は・ しゅーきょー・を・ 頼り・に・ する。」②特に、新興の教えや教団。「しゅーきょー・の・ 勧誘・は・ お断り・や。」

じゅうぎょういん〔じゅーぎょーいん〕【従業員】《名詞》 会社や工場などに勤めて働いている人。「10年・で・ じゅーぎょーいん・が・ 倍・に・ 増え・た。」

しゅうぎょうしき〔しゅーぎょーしき〕【終業式】《名詞》 学校で、学年や学期の終わりに、区切りをつけるために行う儀式。「1学期・の・ しゅーぎょーしき・は・ 7月20日・や。」■対語=「しぎょうしき【始業式】」

しゅうきん〔しゅーきん〕【集金】《名詞、動詞する》 代金や貸した金などを集めること。また、集めた金銭。「新聞代・の・ しゅーきん」

じゅうけつ〔じゅーけつ〕【充血】《名詞、動詞する》 目などに、動脈の血が集まって赤く見えること。また、その状態。「徹夜し・た・さかい・ じゅーけつし・て・ 目ー・が・ しょぼしょぼする。」

しゅうげん〔しゅーげん〕【祝言】《名詞》 男女が正式に夫婦になることを誓い合う式典。また、結婚にかかわるいろいろな行事。「5月・に・ しゅーげん・を・ 挙げる。」〔⇒けっこんしき【結婚式】、こんれい【婚礼】

しゅうごう〔しゅーごー〕【集合】《名詞、動詞する》 ある目的のために、人などが一箇所に集まること。人などを一箇所に集めること。一定の時刻に集まること。一定の時刻に集めること。「運動場・に・ しゅーごーし・て・ 遠足・に・ 行く。」「8時・に・ しゅーごーする。」

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2016年12月23日 (金)

奥の細道を読む・歩く(114)

松嶋④

 

 瑞巌寺を出て右に向かうと、御水主町(おかこまち)の民家があります。仙台藩主等が松島を遊覧する際に御座船を操った人たちが集団で住んでいたというのが御水主町で、多いときには48軒あったと言います。藩主たちも松島の景観に深い思いを寄せて、海に繰り出す船に関係する人たちが大勢いたのです。その住まいの最後の1棟をここに移築復元したそうですが、どっしりとした構えの家です。

 圓通院は山門から中をちょっとのぞいて通り過ぎます。近くに、覚満禅師(1300年頃の僧)の防火石があります。大きな石が碑のように立ててありますが、この石を見て中国の径山寺が火災である異変を感じ取り、石に水を注がせて径山寺の火災をおさめたという、おとぎ話のようなことが説明されています。

 道端に、「松島町とにかほ市(旧象潟町)は夫婦町です」という看板があって、にかほ市にもおいでください、書いてあります。私たちはもちろん、象潟へ行きます。姉妹都市というのは珍しくはありませんが、夫婦町という言葉の方が絆が強いように感じます。

 伊達政宗の長女である伊達五郎八姫(いろはひめ)の廟がある天麟院へ寄ります。圓通院も伊達政宗の孫で、若くして急逝した光宗の廟所ですから、松島は鎮魂の地としても選ばれたのです。

 天麟院から海岸の方に向かって歩くと、観瀾亭のあたりへ出ます。大きな欅の木があって、傍に「どんぐりころころ」の童謡碑がありますが、作詞の青木存義が松島町の出身という縁です。

 観瀾亭は伏見桃山城にあった茶室で、伊達政宗が拝領して江戸品川の藩邸に移築したものを、さらにここに移したと言います。簡素な建物ですが、海に面した高台にありますから、藩主の納涼、観月などにも活用されました。伊達家お抱えの絵師による障壁画は重要文化財に指定されています。松島の島々は見るところによって、その姿が変化しますが、観瀾亭からは、遠くの島影が近くの島々を抱き守っているように見えます。加藤さんはさっそくスケッチの筆を走らせています。

 来た道とは違って海岸の方へ下りていくと、明治天皇がここで休まれたことを示す石柱が立っています。海岸に沿って道がありますから、それを通って雄嶋に向かいます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (237)    (通算2235回)

日常生活語 「し」⑲

 

シャボンだま〔しゃぼんだま〕【スペイン語=jabon()  玉】《名詞》 石鹸水をストローなどの先につけて、息を吹き入れて作る泡の玉。「しゃぼんだま・を・ 飛ばす。」

じゃま【邪魔】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①よけいなものが入って、妨げになること。支障。「ビル・が・ じゃま・に・ なっ・て・ 景色・が・ 見え・へん。」②他人が行っていることを妨げること。「あいつ・が・ じゃまし・た・さかい・ 負け・ても・た。」③訪問をすること。「明日・ あんたとこ・へ・ じゃまし・たい・ねん・けど・ かま・へん・か。」

じゃまくさい【邪魔臭い】《形容詞》 手数がかかって厄介だ。するのが億劫である。「わざわざ・ 銀行・まで・ 行か・んと・ 払い戻しし・てくれ・へん・の・か。じゃまくさい・ こと・や・なー。」〔⇒めんどくさい【面倒臭い】

じゃまくさがり【邪魔くさがり】《名詞》 手数がかかることを厄介だと思う人。行うのが億劫であると考える人。「あいつ・は・ じゃまくさがり・で・ 時間・の・ かかる・ 仕事・は・ でけ・へん・ やつ・や。」〔⇒めんどくさがり【面倒臭がり】

じゃまくさがる【邪魔臭がる】《動詞・ラ行五段活用》 手数がかかることを厄介だと思う。するのが億劫であると考える。「じゃまくさがら・んと・ 字ー・を・ 丁寧に・ 書き・なはれ。」■名詞化=じゃまくさがり【邪魔くさがり】〔⇒めんどくさがる【面倒臭がる】

しゃみせん【三味線】《名詞》 浄瑠璃の伴奏などに使う、三本の弦を張って、ばちで弾いて音を出す日本古来の楽器。「しゃみせん・(を・) 弾ー・て・ 歌・を・ 歌う。」

ジャム〔じゃむ〕【英語=jam】《名詞》 果物の実に、砂糖を加えて煮詰めた食品。「パン・に・ じゃむ・を・ 塗っ・て・ 食べる。」

しゃもじ【杓文字】《名詞》 ①ご飯を茶碗に入れるときに使う道具。「宮島・の・ 土産・の・ しゃもじ」②汁を椀に注ぎ入れるときに使う道具。「穴・の・ あい・た・ しゃもじ・で・ 豆腐・を・ 入れる。」⇒かながい【金がい】

しゃもじな【杓文字菜】《名詞》 杓文字に似た形の葉をしている野菜。「しゃもじな・を・ お浸し・に・ する。」

じゃら《名詞》 金額の小さいお金。硬貨の細かいお金。「じゃら・で・ 500円・ほど・ 持っ・とる。」〔⇒じゃらせん【じゃら銭】、こぜに【小銭】

じゃらかしい〔じゃらかしー〕《形容詞》 軽薄そうな感じがして、華美である。落ち着いた風情がない。「じゃらかしー・ 服・を・ 着・て・ やっ・てき・た。」「じゃらかしー・ 看板・の・ 店」

じゃらじゃら《副詞と、動詞する》 ①軽薄そうな感じで、よくしゃべる様子。「じゃらじゃらと・ しゃべる・ やつ・や・なー。」②男女が人前で親しくする様子。「電車・の・ 中・で・ じゃらじゃらし・やがっ・て。」③硬貨などがたくさん触れ合って音をたてている様子。また、その音。「財布・が・ ない・さかい・ ポケット・の・ 中・が・ じゃらじゃら・ ゆー・とる。」◆③は、「ちゃらちゃら」よりも「じゃらじゃら」の方が、枚数が多い感じである。②③⇒ちゃらちゃら〕

じゃらせん【じゃら銭】《名詞》 金額の小さいお金。硬貨の細かいお金。「じゃらせん・ばっかり・で・ 1000円分・を・ 払う。」〔⇒じゃら、こぜに【小銭】

じゃり【砂利】《名詞》 ①握りこぶしほどの大きさで、尖った形の石。「レール・の・ じゃり・を・ 入れ替え・よる。」②細かな石。「じゃり・の・ 道・を・ 踏ん・で・ 神社・に・ 参る。」〔⇒バラス【英語=ballast

しゃりき【車力】《名詞》 左右に大きな2輪をつけた、人力で引く運搬用の車。大八車。「しゃりき・で・ 俵・を・ 運ぶ。」

しゃりきひき【車力曳き】《名詞》 人力で引く荷車を使って運搬を仕事にしている人。「兄弟・で・ しゃりきひき・を・ し・とっ・た。」

じゃりじゃり《形容動詞や()、動詞する》 手に触れたり口の中に感じたりするときに、砂のようなものなどが混じっているように思われる様子。また、その音。「運動場・が・ 砂ぼこり・やっ・た・さかい・ 口・の・ 中・が・ じゃりじゃりする・なー。」

しゃりん【車輪】《名詞》 軸を中心として回るようになっている装置。「リヤカー・の・ しゃりん」「電車・の・ しゃりん」〔⇒くるま【車】

しやるく(し歩く)】《動詞・カ行五段活用》 あちらこちらで、何かをしてまわる。「わるさ・を・ しやるい・とる。」〔⇒しあるく【し歩く】、しやく〕

じゃれる《動詞・ラ行下一段活用》 ①人を楽しませるために、おどけたことを言ったり、騒いだりする。戯れて遊ぶ。「じゃれ・た・ こと・を・ 言()ー・ 男・や・なー。」「犬・が・ 足下・に・ じゃれ・てくる。」②真面目でない取り組み方をする。真剣でないような振る舞いをする。「じゃれ・とら・んと・ ちゃんと・ 勉強し・なさい。」③犬や猫などが、相手やおもちゃなどに戯れて遊ぶ。「子犬・同士・が・ じゃれ・とる。」〔⇒ほたえる。①②⇒ふざける〕

ジャングル〔じゃんぐる〕【英語=jungle】《名詞》 熱帯地方にある、樹木が密生している森林。「ターザン・が・ 出・てくる・ じゃんぐる」〔⇒みつりん【密林】

じゃんけん【じゃん拳】《名詞、動詞する》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるやり方。「誰・が・ 当番・に・ なる・か・ じゃんけん・で・ 決め・よー・か。」〔⇒じゃいけん【じゃい拳】、どっこん、どっこんで、ぐうぴいぱあ〕

じゃんけんほい【じゃん拳ほい】《感動詞》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるときに、みんなでかける声。〔⇒じゃんけんぽん【じゃん拳ぽん】、じゃいけんほい【じゃい拳ほい】、じゃいけんぽん【じゃい拳ぽん】、どっこんで〕

じゃんけんぽん【じゃん拳ぽん】《感動詞》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるときに、みんなでかける声。〔⇒じゃんけんほい【じゃん拳ほい】、じゃいけんほい【じゃい拳ほい】、じゃいけんぽん【じゃい拳ぽん】、どっこんで〕

じゃんじゃんぶり【じゃんじゃん降り】《名詞、形容動詞や()》 強く激しく降る雨。また、その様子。「じゃんじゃんぶりで・ 道・が・ 川・に・ なっ・とる。」〔⇒ざんざんぶり【ざんざん降り】、ざざぶり【ざざ降り】

じゃんじゃんもり【じゃんじゃん漏り】《形容動詞や()、動詞する》 液体が隙間や穴などから盛んに出続けること。雨水などが激しくあふれ落ちること。「大雨・で・ 傘・が・ じゃんじゃんもりで・ 役に立た・へん。」〔⇒ざざもり【ざざ漏り】、ざざもれ【ざざ漏れ】、ざんざんもり【ざんざん漏り】、ざんざんもれ【ざんざん漏れ】、じゃじゃもり【じゃじゃ漏り】、じゃじゃもれ【じゃじゃ漏れ】、じゃんじゃんもれ【じゃんじゃん漏れ】、だだもり【だだ漏り】、だだもれ【だだ漏れ】、だんだんもり【だんだん漏り】、だんだんもれ【だんだん漏れ】

じゃんじゃんもれ【じゃんじゃん漏れ】《形容動詞や()、動詞する》 液体が隙間や穴などから盛んに出続けること。雨水などが激しくあふれ落ちること。「大雨・で・ テント・が・ じゃんじゃんもれに・ なっ・た。」〔⇒ざざもり【ざざ漏り】、ざざもれ【ざざ漏れ】、ざんざんもり【ざんざん漏り】、ざんざんもれ【ざんざん漏れ】、じゃじゃもり【じゃじゃ漏り】、じゃじゃもれ【じゃじゃ漏れ】、じゃんじゃんもり【じゃんじゃん漏り】、だだもり【だだ漏り】、だだもれ【だだ漏れ】、だんだんもり【だんだん漏り】、だんだんもれ【だんだん漏れ】

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2016年12月22日 (木)

奥の細道を読む・歩く(113)

松嶋③

 

 「十一日、瑞巌寺に詣。当寺三十二世の昔、眞壁の平四郎出家して入唐帰朝の後開山す。其後に、雲居禅師の徳化に依て、七堂甍改りて、金壁荘厳光を輝、仏土成就の大伽藍とはなれりける。彼見仏聖の寺はいづくにやとしたはる。」

 

 芭蕉は松嶋の月を眺めた翌日に瑞巌寺に詣でたと書いています。ところが、「曾良随行日記」では、五月九日の項で次のように書いています。

 

 九日 快晴。辰ノ尅、鹽竈明神ヲ拝。帰而出船。千賀ノ浦・籬島・都嶋等所々見テ、午ノ尅松嶋ニ着船。茶ナド呑テ瑞岩寺詣、不残見物。開山、法身和尚。中興、雲居。法身ノ最明寺殿被宿岩屈有。無相禅屈ト額有。ソレより雄嶋所々ヲ見ル。御嶋、雲居ノ坐禅堂有。 …(中略)… 帰テ後、八幡社・五太堂ヲ見。松嶋ニ宿ス。

 

 ここに書かれている法身和尚とは真壁平四郎のことで、鎌倉時代中期に開山したとされています。ただし、この寺の前身は平安時代初めにあるとも伝えられています。

 船で松嶋に着いた芭蕉は瑞巌寺を見てから雄嶋に行き、その後で五大堂を見てから、宿に着いています。筆の都合で「奥の細道」に書かれた順の表現になったのでしょうが、五大堂、瑞巌寺、雄嶋はそれぞれ近い距離にあります。

 私たちは、五大堂のあと瑞巌寺に寄り、その後で雄嶋に向かいます。海岸沿いの道には土産物屋などが並んでいて、かまぼこの手焼き体験などもしています。すぐに瑞巌寺への入口があり、右折します。人の背丈の2倍以上の石柱に「国宝瑞巌寺」と書かれていて、そこからが門前の参道です。

 正面の山門をくぐって右に折れて進むと、洞窟遺跡群があって、その前に西国三十三観音巡拝所として一つ一つの札所の仏像が並びます。洞窟遺跡群は納骨や供養のための施設で、その造営は鎌倉時代から江戸時代まで続いたと書かれています。真壁の平四郎の時代から芭蕉の時代まで続いていたことになります。

 拝観料を払うところには、東京の三井記念美術館で「松島 瑞巌寺と伊達政宗」展が開催中で、伊達政宗甲冑倚像は貸し出ししていると書いてあります。

 まず「松島展 松島を描く、書く、詠む」というテーマの宝物館を一巡します。書画や像などたくさんの展示物が並んでいて瑞巌寺の歴史の長さと重みを感じます。宝物館の向かいにある庫裏は、大屋根の上に煙出しがついた堂々とした建物ですが、狭い土間だけが見学可能です。入ったところに高村光雲作の光雲観音があります。加藤さんは宝物館の前から庫裏に向かってスケッチをします。

 しばらくして、工事のため囲われた中門をくぐって本堂に向かいます。本堂は長さが40メートル近い建物で、入母屋造りの本瓦葺きです。左手の建物が本堂の玄関にあたるようで、そこから入って、本堂内を拝観します。欄間の彫刻が見事です。本堂内は中央奥に仏壇があり、全体がいくつかの間に区切られていますが、左手奥に上段の間、上々段の間があって、きらびやかさを感じます。縁に沿って建物の内側を一巡します。

 瑞巌寺の伽藍は、江戸時代には熊野の桧・杉・欅の材木を集め、京都・根来の名工によって、伊達政宗が修造しています。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (236)    (通算2234回)

日常生活語 「し」⑱

 

じゃじゃもれ〔じゃーじゃーもれ〕【じゃじゃ漏れ】《形容動詞や()、動詞する》 液体が隙間や穴などから盛んに出続けること。雨水などが激しくあふれ落ちること。「樽・が・ はっしゃい・で・ 水・を・ 入れ・たら・ じゃじゃもれし・た。」〔⇒ざざもり【ざざ漏り】、ざざもれ【ざざ漏れ】、ざんざんもり【ざんざん漏り】、ざんざんもれ【ざんざん漏れ】、じゃじゃもり【じゃじゃ漏り】、じゃんじゃんもり【じゃんじゃん漏り】、じゃんじゃんもれ【じゃんじゃん漏れ】、だだもり【だだ漏り】、だだもれ【だだ漏れ】、だんだんもり【だんだん漏り】、だんだんもれ【だんだん漏れ】

しゃしょう〔しゃしょー〕【車掌】《名詞》 鉄道の車内でドアの開閉や乗客に向かっての案内・世話などをする人。「しゃしょー・が・ 笛・を・ 吹い・た。」

しゃしん【写真】《名詞》 レンズを通して被写体の像を作り、紙に焼き付けたり印刷したりしたもの。「天然色・の・ しゃしん」

しゃしんき【写真機】《名詞》 レンズを通して被写体の像を作る機械。写真を撮るための機械。「良()ー・ しゃしんき・を・ 買()ー・た・ん・や・なー。」

しゃせい〔しゃせー〕【写生】《名詞、動詞する》 景色や物などを、見たままに描くこと。「小学校・の・ しゃせー会」

しゃたく【社宅】《名詞》 会社が、社員やその家族を住まわせるために建てた住宅。「昔・は・ 中学校・の・ 前・に・ ある・ 神鋼・の・ しゃたく・に・ 住ん・でまし・てん。」

しゃだんき【遮断機】《名詞》 踏切で、列車が通るときに、道路側の人や車の通行を一時止めるための装置。また、その装置で、横に渡した棒。「しゃだんき・を・ 潜っ・て・ 通っ・たら・ あか・ん・よ。」「しゃだんき・が・ 下り・た。」

しゃち【鯱】《名詞》 ①イルカの仲間で長い体長があり、丸い頭をして鋭い歯をもつ、海にすむ動物。「しゃち・は・ 人・を・ 襲っ・たり・は・ せー・へん。」②城などの最も高い棟の両端に取り付ける、魚の形をした飾り瓦。「金・の・ しゃち」⇒しゃちほこ【鯱】

しゃちほこ【鯱】《名詞》 城などの最も高い棟の両端に取り付ける、魚の形をした飾り瓦。「姫路城・の・ しゃちほこ・の・ 模型・が・ 公園・に・ 置い・てある。」〔⇒しゃち【鯱】

しゃちょう〔しゃちょー〕【社長】《名詞》 会社の最も上位に位置して最高責任を果たす人。「出世し・て・ しゃちょー・に・ なっ・てやっ・てん。」

シャツ〔しゃつ〕【英語=shirt】《名詞》 ①肌にじかに着る衣類。「汗・ かい・た・さかい・ しゃつ・を・ 着替える。」②男性が背広などの下に着用する、襟付きで袖のついた衣服。「柄物・の・ しゃつ・に・ ネクタイ・を・ 締める。」③上半身に着る、簡便なもの。「丸首・の・ 袖無し・の・ しゃつ」⇒したぎ【下着】⇒ワイシャツ【英語=white shirtの意味】、カッターシャツ【カッター  英語=shirt、カッター〕

ジャッキ〔じゃっき〕【英語=jack】《名詞》 ①歯車や油圧を用いて、 重い物を垂直に持ち上げる機械。「じゃっき・を・ かまし・て・ 箱・を・ 上げる。」②鉄製の2枚の櫛状の刃を重ねて、頭髪を切るようにした用具。「じゃっき・が・ かん・で・ 毛ー・を・ 引っ張る・さかい・ 痛い。」⇒バリカン【フランスのBarriquand et Marreの社名から】

しゃっきん【借金】《名詞、動詞する》 お金を借りること。また、借りたお金。「友だち・に・ しゃっきんする。」「しゃっきん・を・ 返(かや)す。」

シャッポ〔しゃっぽ〕【フランス語=chapeau】《名詞》 寒暑を防いだり、頭を守ったり、身なりを整えたりするために頭に被るもの。「今日・は・ 暑ーなる・さかい・ しゃっぽ・を・ 着・ていき・なはれ・よ。」〔⇒シャッポン【フランス語=chapeau、ぼうし【帽子】

シャッポン〔しゃっぽん〕【フランス語=chapeau】《名詞》 寒暑を防いだり、頭を守ったり、身なりを整えたりするために頭に被るもの。「かわいい・ しゃっぽん・を・ 着・とっ・て・や・なー。」〔⇒シャッポ【フランス語=chapeau、ぼうし【帽子】

じゃぶじゃぶ《名詞、動詞する》 夏の暑いときなどに、たらいに湯や水を入れて、戸外で簡単に汗などを洗い流すこと。「庭・で・ じゃぶじゃぶ・を・ する。」◆幼児語。〔⇒ぎょうずい【行水】、ざぶざぶ、ばちゃばちゃ、ぱちゃぱちゃ〕

じゃぶじゃぶ《副詞と》 ①音を立てて水の中を進む様子。また、そのときの音。「じゃぶじゃぶ・ 川・の・ 中・を・ 通っ・ていく。」②水をかき回したり、水で洗ったりしている様子。また、そのときの音。「じゃぶじゃぶと・ 洗濯・を・ する。」〔⇒ざぶざぶ〕

しゃぶる《動詞・ラ行五段活用》 口の中に入れて、舌先で触れてもてあそぶ。歯でかまないで、舌先で触れながら味わう。「煙草・ 吸う・かわりに・ 飴玉・を・ しゃぶっ・てまん・ねん。」〔⇒ねぶる、なめる【舐める】

じゃぶん《副詞と》 水の中などに飛び込んだり落ち込んだりする様子。水の中にものを落としたり投げ入れたりする様子。また、それらのときの音。「水・の・ 中・に・ じゃぶんと・ しりもち・を・ つい・た。」〔⇒どぶん、どぼん、ざぶん〕

しゃべり【喋り】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①取り立てて深い意味を持たない話をすること。気楽にあれこれと話すこと。目的もなく話すこと。本筋と関係のないことを話すこと。また、そのような人。「要ら・ん・ しゃべり・なんか・ せ・んとき。」②口数が多く、盛んにものを言う様子。「みんな・と・ 会()ー・て・ しゃべりし・とっ・てん。」③うわさ話をまき散らす人。「しゃべり・と・ 会()ー・て・ 喫茶店・で・ 話・を・ し・とっ・たら・ あんた・の・ こと・を・ 言()ー・とっ・た・よー。」「しゃべり・が・ 聞い・たら・ 言いふらし・よる・ぞ。」◆③は、非難の気持ちが加わった場合、「どしゃべり【ど喋り】」と言うことがある。■対語=②「むくち【無口】」〔⇒おしゃべり【お喋り】⇒ざつだん【雑談】

しゃべりかた【喋り方】《名詞》 話すときの、言葉遣いの速さ、言葉の使い方、発音の仕方、全体の雰囲気など。「しゃべりかた・が・ もっさりし・た・ 人・や・なー。」〔⇒いいかた【言い方】

しゃべる【喋る】《動詞・ラ行五段活用》 ①思っていることや感じることなどを言葉にして口に出す。述べる。「黙っ・とっ・たら・ わから・へん・さかい・ 何・ぞ・ しゃべり・なはれ。」②口数が多く、盛んにものを言う。「あいつ・は・ 言い出し・たら・ しゃべっ・て・ 止まら・へん・ねん。」③内密にしていたことを口に出す。「しゃべっ・た・さかい・ ばれ・ても・た。」■名詞化=しゃべり【喋り】⇒はなす【話す】、ゆう【言う】、くちにする【口にする】

しやへん《助動詞》[動詞の未然形に付く] 前にある言葉を打ち消すときに使う言葉。打ち消しの意味を、丁寧な気持ちを添えて表現する言葉。「わし・は・ そんな・ こと・は・ せー・しやへん。」「そんな・ 難しい・ 本・は・ 読ま・しやへん。」◆「する」という動詞+丁寧の意味の助動詞+打ち消しの助動詞から成り立って、それが熟したものである。「しまへん」を使うことが多く、「しやへん」を使うのは稀れである。〔⇒しまへん〕

シャボテン〔しゃぼてん〕【スペイン語=sapoten】《名詞》 葉が針の形になった、乾いた土地に育つ多年草。「しゃぼてん・を・ 鉢植え・に・ する。」〔⇒サボテン【スペイン語=sapoten

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2016年12月21日 (水)

奥の細道を読む・歩く(112)

松嶋②

 

 私にとって松嶋は初めての土地ではありませんが、船は初めてです。かつて訪れてから何十年も経ちましたから、松嶋の記憶はほとんど薄らいでいます。鉄道の駅を降りて、五大堂や瑞巌寺のあたりを歩き回ったり、湾内の島々を望見したという記憶はありますが、細かなことは消えてしまっています。

 芭蕉は「奥の細道」の冒頭部分で「もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸すうるより、松嶋の月先心にかゝりて」と書いています。大きな目的地です。

 芭蕉は中国の洞庭湖や西湖を見たわけではありませんが、「抑ことふりにたれど、松嶋は扶桑第一の好風にして、凡洞庭・西湖を恥ず。」と最大限の賛辞を贈っています。須磨・明石の海浜に住んで、瀬戸内の多島海にも馴染んでいる私たちですから、松嶋に特別の驚きを持ちませんが、静かな海の景色にひたっていると、穏やかな時間の流れを感じます。

 多賀城を拠点に東北の地を支配しようとしていた平安時代の初めには瑞巖寺の前身が創建され、その頃から松嶋の美しさが都人の関心を呼んだのでしょう。実際にここまで来るのは大変なことでしょうが、噂は伝わり、まだ見ぬところも歌枕として詠んでいったことでしょう。

 さて、松嶋の観光桟橋のあるあたりは、松嶋観光の中心のようなところです。大勢の人が行き交っています。加藤さんは海に向かってスケッチをしています。

 桟橋のあたりからちょっと歩くと日本三景碑があります。丹後の天橋立、安芸の宮島とともに松嶋を三景としたのは、江戸初期の儒学者である林鵞峰の『日本国事跡考』であると考えられていますが、芭蕉の頃には名所としての名が高くなっていたのでしょう。

 碑の目の前が五大堂のある島です。島に渡る橋の北側に東日本大震災慰霊祈念碑が建っています。縁結び橋とも言う透かし橋を渡って、五大堂に行きます。江戸時代中期から、身も心も乱れなく、足元に注意して気持ちを引き締めるようにと、このような構造になっていたそうです。五大明王を祀る五大堂は、807(大同2年)に坂上田村麻呂が毘沙門堂を建てたのが最初と言われ、現在の建物は1589(慶長9年)に伊達政宗が修造に着手したものです。やや荒れた感じがしないでもありませんが、むしろ時代の流れを感じさせる建物です。軒の蟇股には十二支の彫刻があり、観光客がそれを確認しています。ここからの湾内の眺めもなかなかのものです。堂の内部は見られませんから、堂の周りをぐるりと一周して、橋に戻ります。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (235)    (通算2233回)

日常生活語 「し」⑰

 

しゃかしゃか《副詞と、動詞する》 ①ものが擦れ合って、小刻みに音がする様子。また、その音。「豆・を・ 筒・に・ 入れ・て・ しゃかしゃか・ 振る。」②ものの言い方や態度が、はっきりして要領がよい様子。つかえたりためらったりすることなく、言葉や態度に表す様子。「しゃかしゃかと・ 動き回る・ 人」⇒はきはき、ちゃきちゃき、しゃきしゃき〕

じゃかましい〔じゃかましー〕(喧しい)】《形容詞》 ①声や音が大きく騒がしくて、気持ちが落ち着かない。騒がしくて我慢ができない。「車・が・ 通っ・て・ じゃかましー・ 所(とこ)・や。」②他の人の行動などに対して、細かいことまで言って、指示や拘束をする度合いが高い。「やかましーに・ 指図・を・ し・やがっ・た。」◆「やかましい【喧しい】」の発音が崩れた形であるが、「やかましい」よりも、腹立たしさや苛立たしさが強いときに使う傾向がある。〔⇒やかましい【喧しい】、うるさい【煩い】⇒そうぞうしい【騒々しい】

しやがる《動詞・ラ行五段活用》 「する」のぞんざいな言い方。「お前・の・ 好きな・よーに・ しやがれ。」◆動詞「する」に補助動詞「やがる」が続いた「しやがる」が一語に熟した言葉である。〔⇒さらす〕

しゃかん(左官)】《名詞》 壁塗りなどを専門にしている職人。「しゃかんさん・は・ やっぱり・ 塗る・の・が・ うまい。」〔⇒さかん【左官】

しゃきしゃき《副詞と、動詞する》 ①歯触りや歯切れの良い様子。また、その音。「しゃきしゃきし・た・ キャベツ」②ものの言い方や態度が、はっきりして要領がよい様子。つかえたりためらったりすることなく、言葉や態度に表す様子。「人・に・ 言わ・れ・ん・でも・ しゃきしゃき・ 動く・ 人」⇒はきはき、ちゃきちゃき、しゃかしゃか〕

しやく《動詞・ヤ行五段活用》 ①あちらこちらで、何かをしてまわる。「暇な・ 時・に・は・ あっちこっち・で・ 写生・を・ しやい・とり・ます・ねん。」②相手の行為を非難するときに使う言葉で、「する」を意味する。「そんな・ こと・を・ しやい・たら・ 人・が・ 迷惑する・やない・か。」⇒しやるく(し歩く)、しあるく【し歩く】⇒しくさる〕

しゃく【尺】《名詞》 ①ものの長さや幅。「あんた・の・ 家・の・ 前・の・ 道・の・ しゃく・は・ どれ・ぐらい・ あり・まん・の。」②長さを測ったり、あてがって直線を引いたりするするときに使う、横に長い道具。「そこ・に・ ある・ しゃく・を・ 取っ・てくれ・へん・か。」⇒ものさし【物差し】、さし【差し】、せんひき【線引き】、じょうぎ【定規】

しゃく【杓】《名詞》 筒または椀のような形のものに柄を取り付けた、水を汲む道具。「しゃく・で・ 道・に・ 水・を・ 撒く。」

しゃく【勺】《助数詞》 尺貫法での容積の単位で、1勺はおよそ0.018リットル(すなわち、18ミリリットル)の量。「1合5しゃく・の・ 米」◆「ごう【合】」のひとつ下の単位である。

しゃく【尺】《助数詞》 尺貫法で長さを表す単位であり、1尺は30.3センチの長さ。「6しゃく・の・ ふんどし」

しやくしょ【市役所】《名詞》 市長がいて、地方公共団体である市が行政事務を取り扱うところ。「しやくしょ・で・ 戸籍謄本・を・ 取る。」

しゃくとりむし【尺取り虫】《名詞》 細長い体を曲げたり伸ばしたりして進む、蛾の幼虫。「しゃくとりむし・が・ 葉・の・ 上・に・ おる。」

しゃくはち【尺八】《名詞》 竹の根元の部分で作った、長さが1尺8寸(およそ55センチ)ある縦笛。「しゃくはち・の・ 練習・を・ し・た・けど・ 上手に・ なら・なんだ。」

しゃくや【借家】《名詞》 ①人から借りて住んでいる家。「家・を・ 建て・て・ しゃくや・から・ 出る。」②人に貸すための家。「しゃくや・を・ ぎょーさん・ 持っ・とる・ 金持ち」

しゃくやく【芍薬】《名詞》 夏の初めに赤や白の大きな花が咲く、牡丹に似た草花。「背ー・の 高い・ しゃくやく・の・ 花」

しゃくる《動詞・ラ行五段活用》 ①力まかせに、ぐいぐいと引っ張る。急に引っ張る。「その・ 竿・ 大きな・ 魚・が・ しゃくっ・とる・ぞ。」②息を急に吸い込むような動作を繰り返しながら泣く。「可哀想に・ しゃくっ・て・ 泣い・とる・がな。」③下からすくうように動かす。「あご・で・ しゃくっ・て・ 命令し・やがっ・た。」⇒なきじゃくる【泣きじゃくる】

じゃくろ(石榴)】《名詞》 夏のはじめに花が咲き、秋に酸っぱくて球状の熟した種が食べられる庭木。「じゃくろ・が・ はぜっ・て・〔=はじけて〕 中・の・ 実ー・が・ 見え・とる。」〔⇒ざくろ【石榴】

しゃけ()】《名詞》 寒いところの川で生まれ、海に下って育ち、再びその川をさかのぼる、淡紅色の肉をした体長の大きな魚。「荒巻・の・ しゃけ・を・ 貰()ろ・た。」〔⇒さけ【鮭】

しゃこ【車庫】《名詞》 電車やバスや乗用車などを入れておく、建物やスペース。「昔・ 山陽電車・は・ 西新町・に・ しゃこ・が・ あっ・た・ん・や。」

しゃこ【蝦蛄】《名詞》 海老に似ているが平たく腹部の広い、浅い海にすむ動物。「しゃこ・を・ 天ぷら・に・ する。」〔⇒しゃこえび【蝦蛄蝦】

じゃこ【雑魚】《名詞》 ①いろいろな種類が入り交じった、小さな魚。値打ちの低い魚。また、それを干した食べ物。「網・に・ じゃこ・が・ いっぱい・ 入っ・た。」②つまらない者。地位の低い者。「じゃこ・に・ 相手・に・ なっ・ても・ しょがない。」〔⇒ざこ【雑魚】

しゃこえび【蝦蛄蝦】《名詞》 海老に似ているが平たく腹部の広い、浅い海にすむ動物。「しゃこえび・を・ 茹で・て・ 皮・を・ 剥()く。」〔⇒しゃこ【蝦蛄】

じゃことり【雑魚捕り】《名詞、動詞する》 いろいろな種類の小さな魚を、網などで捕ること。「田圃・の・ 溝・で・ じゃことりする。」

しゃじ()】《名詞》 液体や粉末の食べ物をすくい取るための、小皿のような頭部に柄をつけた小さな道具。「おかいさん・を・ しゃじ・で・ 食べる。」〔⇒さじ【匙】、スプーン【英語=spoon

しゃしゃき《名詞》 山地に生える常緑で背の低い木で、香気があり、枝を仏に供える木。「彼岸・の・ 前・に・ 山・で・ しゃしゃき・を・ 採っ・てくる。」〔⇒しきび()

じゃじゃもり〔じゃーじゃーもり〕【じゃじゃ漏り】《形容動詞や()、動詞する》 液体が隙間や穴などから盛んに出続けること。雨水などが激しくあふれ落ちること。「水道・が・ 破裂し・て・ じゃじゃもりに・ なっ・とる。」〔⇒ざざもり【ざざ漏り】、ざざもれ【ざざ漏れ】、ざんざんもり【ざんざん漏り】、ざんざんもれ【ざんざん漏れ】、じゃじゃもれ【じゃじゃ漏れ】、じゃんじゃんもり【じゃんじゃん漏り】、じゃんじゃんもれ【じゃんじゃん漏れ】、だだもり【だだ漏り】、だだもれ【だだ漏れ】、だんだんもり【だんだん漏り】、だんだんもれ【だんだん漏れ】

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2016年12月20日 (火)

奥の細道を読む・歩く(111)

松嶋①

 

 「日既午にちかし。船をかりて松嶋にわたる。其間二里余、雄嶋の磯につく。

 抑ことふりにたれど、松嶋は扶桑第一の好風にして、凡洞庭・西湖を恥ず。東南より海を入て、江の中三里、浙江の潮をたゝふ。嶋々の数を尽して、そばだつものは天を指、ふすものは波に匍匐。あるは二重にかさなり、三重に畳みて、左にわかれ右につらなる。負るあり抱るあり、児孫愛すがごとし。松の緑こまやかに、枝葉汐風に吹たわめて、屈曲おのづからためたるがごとし。其気色、?然として美人の顔を粧ふ。ちはや振神のむかし、大山つみのなせるわざにや。造化の天工、いづれの人か筆をふるひ、詞を尽さむ。」

 

 芭蕉は正午前に船に乗って、塩竃から松嶋へ渡っています。「船をかりて」とありますから、貸し切り専用船ということになります。2里余りの船旅で、雄嶋に着いたと書いています。

 私たちはマリンゲート塩釜から定期遊覧船に乗ります。待合所に芭蕉像があります。実際の身の丈よりも小さい像で、笠を背にして、杖を持って立っているのですが、大きな目を閉じて瞑想しているような格好です。あちこちで芭蕉像を見ますが、瞑目しているように感じる像は珍しいと思います。ふと、「予は口をとぢて眠らんとしていねられず。」という一節が頭に浮かびますが、その表現は夜に横臥して目を閉じている様子のはずです。

 私たちが塩釜から乗るのは、9時発の第三芭蕉丸です。船体に大きく「芭蕉コース巡り」と書いてありますが、芭蕉の船旅の行程は検証されているのでしょうか。定員は300余人の船ですが、他の客は団体の十数人だけです。

 出航してすぐ、対岸のドックのクレーンが邪魔にならなくなったあたりで、籬島が姿を見せて、赤い鳥居や灯籠が見えます。そして小さな入江になっている塩釜湾から、多数の島々が散りばめられている、広い松島湾へ出ていきます。

 海上保安庁の大型の巡視船が泊まっています。湾内には小さな船も行き交っています。加藤さんはさっそくスケッチを始めています。

 ガイドさんの口からは、東日本大震災の時の津波がどの高さまで来たとか、島が崩れて形が変わってしまったとかいう話題が次々に出てきます。たしかに大きな波が来たらひとたまりもないような「造化の天工」です。それが変化してしまったところがあるのです。

 馬放島の南を通って 真っ白な仙台火力発電所を間近に見ます。このあたりまでは西から東に向かっていましたが、夫婦島の間を抜けてからしだいに北に向かい始めます。次々に小さな島が現れて、ガイドさんの説明が続きます。船が進むにつれて、「そばだつものは天を指、ふすものは波に匍匐。あるは二重にかさなり、三重に畳みて、左にわかれ右につらなる。負るあり抱るあり」というように変化していきます。この表現の見事さを感じます。人が住んでいるという桂島も間近に見ますが、小さな島々のあるのは「松の緑こまやかに、枝葉汐風に吹たわめて、屈曲おのづからためたるがごとし。」という表現に似つかわしい姿です。

 時々は速力を緩めたり、見せるべき場所へ接近してみたり、ぐるりと回転するコースをとったりと、サービス精神に富んだ操船です。松島湾のあたりには二百数十の島々があるそうです。

 雄嶋を海から眺めて、遊覧船は雄嶋の少し先にある観光桟橋に着きます。50分の船旅は退屈する暇がありません。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (234)    (通算2232回)

日常生活語 「し」⑯

 

しめい〔しめー〕【氏名】《名詞》 苗字と名前。「はじめ・に・ あんた・の・ しめい・を・ 書い・てください。」

しめかざり【注連飾り】《名詞》 正月を迎えるために、あるいは神聖な場所であることを示すために、神社、家の入り口、神棚などに張る、藁で作った縄。「藁・で・ しめかざり・を・ こしらえる。」〔⇒しめなわ【注連縄】、しめかだり(注連飾り)、かざり【飾り】、かだり(飾り)、おしめ【お注連】

しめかだり(注連飾り)】《名詞》 正月を迎えるために、あるいは神聖な場所であることを示すために、神社、家の入り口、神棚などに張る、藁で作った縄。「しめかだり・に・ 橙・を・ つける。」〔⇒しめなわ【注連縄】、しめかざり【注連飾り】、かざり【飾り】、かだり(飾り)、おしめ【お注連】

しめきり【締切】《名詞》 期限や数などの制限をして、取り扱いをそれで終わりにすること。また、設定した期限や数。「明日・が・ 締め切り・や。」

しめきる【締め切る】《動詞・ラ行五段活用》 期限や数などの制限をして、取り扱いをそれで終わりにする。受け付けることを終わる。「募集・は・ 昨日・で・ しめきり・まし・た。」■名詞化=しめきり【締め切り】

しめきる【閉め切る】《動詞・ラ行五段活用》 ①入口・窓・戸などをぴったり閉ざす。また、閉ざしたままにしておく。「風・が・ 入ら・ん・よーに・ 窓・を・ しめきる。」②閉ざして行き来をさせない。「会議中・は・ 部屋・を・ しめきる。」■名詞化=しめきり【閉め切り】

しめくくり【締め括り】《名詞》 まとまりや決着をつけること。ものごとのいちばん終わりの部分。「しめくくり・を・ 上手に・ せ・んと・ また・ もめる・ぞ。」

しめくくる【締め括る】《動詞・ラ行五段活用》 まとまりや決着をつけて終わりにする。「上手に・ 話・を・ しめくくる。」■名詞化=しめくくり【締め括り】

しめじ【占地】《名詞》 多くまとまって株をつくる、薄い灰色で、柄は下部が太くて白い茸。「しめじ・を・ 炒め・て・ おかず・に・ する。」

じめじめ《副詞と、動詞する》 ①ものが水分を含んでいたり、自分が汗をかいたりしている様子。また、それによって不快さを感じる様子。「梅雨・で・ じめじめし・とる・の・が・ 嫌や・なー。」②言動や性格などが陰気である様子。「じめじめし・た・ もの・の・ 言い方・を・ する・ 人・や。」⇒じっとり、じとじと〕

しめす【湿す】《動詞・サ行五段活用》 水気を帯びさせる。軽く濡らす。「タオル・を・ しめし・て・ 顔・を・ 拭く。」■自動詞は「しめる【湿る】」〔⇒しめらす【湿らす】

しめだす【閉め出す、締め出す】《動詞・サ行五段活用》 ①門や扉などを閉ざして、中に入れないようにする。「遅れ・ていっ・て・ 会場・から・ しめださ・れ・ても・た。」②よそ者などを排斥する。「幼稚園・の・ 子・も・ しめださ・んと・ 一緒に・ 遊ん・たり・なはれ。」■名詞化=しめだし【閉め出し、締め出し】

しめなわ【注連縄】《名詞》 正月を迎えるために、あるいは神聖な場所であることを示すために、神社、家の入り口、神棚などに張る、藁で作った縄。「正月・に・ 飾る・ しめなわ・を・ 買()ー・てき・た。」〔⇒しめかざり【注連飾り】、しめかだり(注連飾り)、かざり【飾り】、かだり(飾り)、おしめ【お注連】

しめらす【湿らす】《動詞・サ行五段活用》 水気を帯びさせる。軽く濡らす。「しめらし・て・ 切手・を・ 貼る。」■自動詞は「しめる【湿る】」〔⇒しめす【湿す】

しめり【湿り】《名詞》 ①空気やものの中に含まれている水分。ものが水気を帯びていること。「庭・に・ しめり・が・ ない・ので・ ほこり・が・ たち・やすい。」②雨が降ること。「昨日・は・ 良()ー・ しめり・が・ あっ・た。」⇒しめりけ【湿り気】、しっけ【湿気】

しめりけ【湿り気】《名詞》 空気やものの中に含まれている水分。ものが水気を帯びていること。「しめりけ・が・ 少ない・ので・ 喉・が・ 乾く。」〔⇒しめり【湿り】、しっけ【湿気】

しめる【閉める】《動詞・マ行下一段活用》 ①開いていたものを閉じる。「戸・を・ しめる。」②店などが営業をやめる。「店・を・ しめる。」■自動詞は「しまる【閉まる】」

しめる【締める、絞める】《動詞・マ行下一段活用》 ①強い力を加えて、緩みをなくす。きつくする。「ねじ・を・ しめる。」②堅く結ぶ。きつく縛る。「帯・を・ しめる。」「ネクタイ・を・ しめる。」③無駄遣いをしない。「今月・は・ ちょっと・ しめ・とか・んと・ いか・ん・ねん。」④酢や塩を使って、魚の身が少し堅くなるようにする。「鯖・を・ しめる。」⑤区切りをつける。合計する。「しめ・て・ 5千円・に・ なり・ます。」「月末・に・ 会計・を・ しめる。」⑥家畜などを、殺す。「鶏・を・ しめ・て・ すき焼き・に・ する。」■自動詞は「しまる【締まる、絞まる】」■対語=①②「ゆるめる【緩める】」

しめる【湿る】《動詞・ラ行五段活用》 ①空気などに含まれている水分が増える。ものが水気を帯びる。「家・の・ 中・が・ しめっ・て・ 黴・が・ 生え・た。」②雨が降る。「昨日・は・ 久しぶりに・ しめっ・た。」■他動詞は「しめらす【湿らす】」「しめす【湿す】」■名詞化=しめり【湿り】

じめん【地面】《名詞》 土地の表面。土の上。「じめん・から・ 芽ー・が・ 出る。」「道・が・ 舗装さ・れ・とら・ん・ 頃・は・ じめん・を 掘っ・て・ 字ー・を 書い・たり・ し・た。」〔⇒じべた【地べた】、あだべた〕

しも【下】《名詞》 ①水の流れていく低い方。「しも・へ・ 流す・ 下水管」②都(京都)から遠い方角としての西の方、または南の方。「高砂・の・ 町・は・ しも・の・ 方・に・ あり・ます。」③中心から遠ざかるところ。地位の低い方。下位の席。「しも・に・ 座る。」④ものごとをいくつかに分けたものの後ろの部分。「6月・の・ しも・は・ 梅雨・や。」⑤排便に関すること。「しも・の・ 世話・を・ する。」■対語=「かみ【上】」①②③⇒しもて【下手】

しも【霜】《名詞》 空気中の水蒸気が、地面やものに付いて凍ったもの。「屋根・に・ しも・が・ おり・て・ 真っ白に・ なっ・た。」「冷蔵庫・に・ しも・が・ つい・とる。」

しもざ【下座】《名詞》 下位の人や目下の人などが座る席。「しもざ・に・ 座ら・し・てもらい・ます。」■対語=「かみざ【上座】」

しもた《感動詞》 失敗したり、残念に感じたりしたときに、口に出る言葉。「しもた・ 瓶・を・ 割っ・ても・た。」

しもて【下手】《名詞》 ①水の流れていく低い方。「しもて・に・ 池・を・ 作る。」②都(京都)から遠い方角としての西の方、または南の方。「山陽電車・で・は・ しも・は・ 網干・まで・ 行ける・ねん。」③中心から遠ざかるところ。地位の低い方。下位の席。「しもて・の・ 席・やっ・たら・ 失礼や。」■対語=「かみて【上手】」〔⇒しも【下】

しもばれ【霜腫れ】《名詞、動詞する》 寒さのために、手足や耳などが赤く腫れて、痒みや痛みを感じるようになること。「しもばれ・で・ かわいそーな・ 手ー・を・ し・とる。」〔⇒しもやけ【霜焼け】

しもやけ【霜焼け】《名詞、動詞する》 寒さのために、手足や耳などが赤く腫れて、痒みや痛みを感じるようになること。「しもやけ・に・ なっ・て・ かいー・ かいー。」〔⇒しもばれ【霜腫れ】

じゃ《助動詞》 ①その内容を肯定できると判断して、はっきりと強く言い切る(断定)ときに使う言葉。「そら・ そー・じゃ。」②疑問の気持ちを表すときに使う言葉。「それ・は・ どこ・で・ 買()ー・た・ん・じゃ。」③相手に対して説明したり、命令したりするするときに使う言葉。「そんな・ こと・は・ 自分・で・ 考える・ん・じゃ。」「何・を・ 言()ー・とる・ん・じゃ。」〔⇒や〕

じゃあじゃあ〔じゃーじゃー〕《副詞と》 水などが盛んに流れる様子。また、その音。「水道管・から・ 水・が・ じゃーじゃー・ 漏れ・とる。」「天井・から・ 雨・が・ じゃーじゃーと・ 流れ・てくる。」

しゃあない〔しゃーない〕(仕様ない)】《形容詞》 ①どうすることもできない。他によい方法がない。「こっち・の・ 落ち度・や・さかい・ 謝る・しか・ しゃーない。」②やむを得ない。反論できない。「みんな・が・ 寄付する・ん・や・さかい・ うち・も・ 出さ・んと・ しゃーない・なー。」③望ましくない。してはいけない。値打ちがない。意味がない。「どない・も・ こない・も・ しゃーない・ こと・に・ なっ・た。」「安い・けど・ しゃーない・ 品物・や。」「後・から・ 言い訳・ 言()ー・ても・ しゃーない・やろ。」④気持ちがおさまらない。たまらない。「腹・が・ 立っ・て・ しゃーない・ねん。」〔⇒しょう()ない【仕様()ない】、しょがない(仕様がない)

シャープペン〔しゃーぷぺん〕【英語=sharp pencil】《名詞》 中にある芯を少しずつ繰り出して使う鉛筆。「しゃーぷぺん・の・ 芯・が・ 折れ・た。」◆短く「シャーペン」「シャープ」と言うこともある。

しやい(試合)】《名詞、動詞する》 運動競技などで、技の優劣や得点の上下で、勝ち負けを競い合うこと。「ソフト・の・ しやい・に・ 出る。」〔⇒しあい【試合】、ゲーム【英語=gane

じゃいけん【じゃい拳】《名詞、動詞する》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるやり方。「わし・は・ じゃいけん・は・ 弱い・ねん。」「じゃいんけん・に・ 負け・て・ 買い物・に・ 行か・され・た。」〔⇒じゃんけん【じゃん拳】、どっこん、どっこんで、ぐうぴいぱあ〕

じゃいけんほい【じゃい拳ほい】《感動詞》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるときに、みんなでかける声。〔⇒じゃんけんぽん【じゃん拳ぽん】、じゃんけんほい【じゃん拳ほい】、じゃいけんぽん【じゃい拳ぽん】、どっこんで〕

じゃいけんぽん【じゃい拳ぽん】《感動詞》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるときに、みんなでかける声。〔⇒じゃんけんぽん【じゃん拳ぽん】、じゃんけんほい【じゃん拳ほい】、じゃいけんほい【じゃい拳ほい】、どっこんで〕

しゃいん【社員】《名詞》 会社に勤めている人。「しゃいん・が・ 5百人・も・ おる・ 会社」

しゃかい【社会】《名詞》 ①人々が組織を作り、共同生活をしている集まり。世の中。世間。「しゃかい・で・ 通用する・よーに・ せ・な・ あか・ん。」②地理・歴史・公民・政治経済などにわたることがらを教える、小学校、中学校の教科の名。「しゃかい・の・ 点数・は・ よかっ・てん。」⇒しゃかいか【社会科】

しゃかいか【社会科】《名詞》 地理・歴史・公民・政治経済などにわたることがらを教える、小学校、中学校の教科の名。「しゃかいか・で・ 歴史・を・ 勉強する。」〔⇒しゃかい【社会】

じゃがいも【馬鈴薯】《名詞》 夏に白または薄紫色の花が咲き、地下にできる握りこぶしぐらいの芋を食用にする作物。「じゃがいも・を・ つぶし・て・ コロッケ・を・ 作る。」

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2016年12月19日 (月)

奥の細道を読む・歩く(110)

ドレミファそら日記(21)     201610月4日

 

0816分 東海道新幹線、新大阪駅発。ひかり512号。

1110分 東京駅着。

1136分 東北新幹線、東京駅発。やまびこ49号。

1337分 仙台駅着。

1355分 JR東北線、仙台駅発。普通・小牛田行。

1411分 塩釜駅着。

1415分 塩釜駅から歩き始める。

1435分 越後屋三井家の前。

1435分 塩竃神社。(1515) ◆朱印を受ける。加藤さん、スケッチ。

1515分 志波彦神社。(1525)

1530分 芭蕉文学碑の前。

1545分 芭蕉止宿の地。

1550分 塩竃神社からの坂を下りきる。

1555分 御釜神社。(1600)

1610分 本塩釜駅に着く。

      駅前の塩竃観光物産案内所は、16時で終了。奥の細道スタンプを押せず。

1645分 東園寺と狛犬城跡。(1650)

1655分 塩竃市役所の前。

1705分 コンビニで買い物。

1710分 スマイルホテル塩釜に着く。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (233)    (通算2231回)

日常生活語 「し」⑮

 

しまい【姉妹】《名詞》 姉または妹。姉と妹。また、その間柄。「3人・しまい」■対語=「きょうだい【兄弟】」〔⇒おんなきょうだい【女兄弟】

しまい【終い】《名詞》 ①続いていたものが途切れたりなくなったりすること。また、そのようなとき。「もー・ これで・ 今日・は・ しまい・に・ しょ・ー。」「ここが 行列の しまいや。」②ものごとが駄目になること。「地震・で・ 何もかも・ しまい・や・と・ 思(おも)・た・けど・ 何とか・ 立ち直っ・た。」③食事などの後始末。後片づけ。「しまい・を・ きちんと・ せ・な・ あか・ん・やろ。」①②⇒おわり【終わり】、おしまい【お終い】⇒しまいごと【終い事】

しまい〔じまい〕【終い】《接尾語》[動詞の連用形に付く] それが最後の機会であったということを表す言葉。「見舞い・に・ 行っ・た・ とき・が・ 顔・の・ 見じまい・やった。」「5年前・が・ 全国大会・へ・の・ 出じまい・やっ・てん。」■対語=「はじめ【初め、始め】」

しまいごと【終い事】《名詞、動詞する》 食事などの後始末。後片づけ。「しまいごとし・て・から・ テレビ・を・ 見る。」〔⇒しまい【終い】

しまいごろ【終い頃】《名詞》 その期間や時代が、それから先はないというあたり。「冬休み・の・ しまいごろ」「試合・の・ しまいごろ・は・ だらけ・ても・た。」■対語=「はじめごろ【初め頃】」〔⇒おわりごろ【終わり頃】

しまう【終う、仕舞う】《動詞・ワア行五段活用》 ①取り組んでいることを終わりにする。仕事を終える。「今日・の・ 仕事・は・ これ・で・ しまい・まほ。」②元の位置に片付ける。元の様子に復元する。「道具・を・ 箱・の・ 中・に・ しまう。」⇒なおす〕

しまうま【縞馬】《名詞》 アフリカにすむ、全身に白と黒の縞のある馬。「動物園・で・ しまうま・を・ 見・た。」〔⇒しまんま(縞馬)

しまつ【始末】《名詞、動詞する》 何かをすることによって汚れたり散らかったりしたものなどを元通りに整理すること。混乱した物事に決着をつけること。他人の行った、良くないことがらを収拾すること。「落ち・とる・ 塵・を・ しまつする。」「この・ 問題・を・ しまつせ・なんだら・ 年・が・ 越さ・れ・へん。」「火ー・の・ しまつ・を・ する。」〔⇒あとしまつ【後始末】、あとかたづけ【後片付け】、かたづけ【片付け】

しまつ《形容動詞や()、動詞する》 お金を無駄使いしない様子。浪費しないで、倹約している様子。「しまつな・ 人」「しまつし・て・ 貯金する。」

しまへん《助動詞》[動詞や助動詞の未然形に付く] 前にある言葉を打ち消すときに使う言葉。打ち消しの意味を、丁寧な気持ちを添えて表現する言葉。「雨・が・ 降っ・てき・た・さかい・ 行か・れ・しまへん。」「明日・は・ どこ・へ・も・ 行か・しまへん。」「そんな・ こと・は・ せー・しまへん。」◆「する」という動詞+丁寧の意味の助動詞+打ち消しの助動詞から成り立って、それが熟したものである。動詞や助動詞に接続し、形容詞や形容動詞には接続しない。形容詞の打ち消しは「まぶし・あら・しまへん」、形容動詞の打ち消しは「元気や・あら・しまへん」というように、「あら」を介してつながる。〔⇒ない、へん、ひん、ん、まへん、やへん、しやへん

しまり【締まり】《名詞》 ①弛みがないこと。緊張感があること。「顔・に・ しまり・の・ ある・ 人」「しまり・の・ 良()ー・ ねじ」②ものごとの決着。「しまり・を・ つける。」

しまる【閉まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①すき間のないように閉じる。「風・で・ 戸ー・が・ ぴしゃんと・ しまる。」②活動が終わる。店などが営業していない。「今日・は・ 百貨店・が・ しまっ・とる。」■他動詞は「しめる【閉める】」

しまる【締まる、絞まる】《動詞・ラ行五段活用》 ①力が加わって、緩みがなくなる。きつくなる。「蓋・が・ しまっ・て・ 開け・にくい。」「しまっ・た・ 体格・の・ 人」②相手にすきを見せない。「もー・ ちょっと・ しまっ・た・ 試合・に・ せ・な・ 面白ない。」③酢や塩によって、魚の身が少し堅くなる。「しまっ・た・ 身ー・に・ なっ・た。」■他動詞は「しめる【締める】」■対語=①「ゆるむ【緩む】」■名詞化=しまり【締まり、絞まり】

じまん【自慢】《名詞、動詞する》 自分に関することの良さを他人に示して得意になること。「足・の・ 速い・ こと・を・ じまんする。」

しまんま(縞馬)】《名詞》 アフリカにすむ、全身に白と黒の縞のある馬。「しまんま・の・ 模様・の・ 横断歩道」〔⇒しまうま【縞馬】

しみ【染み】《名詞》 ①油や汁などが付いて、汚れたところ。また、その汚れ。「醤油・が・ こぼれ・て・ ズボン・に・ しみ・が・ つい・た。」②皮膚にできる茶色の斑点。「年・ とっ・て・ 顔・に・ しみ・が・ でけ・た。」

しみ【紙魚】《名詞》 本や着物などを食い荒らす、銀白色の小さな虫。「本・を・ 開け・たら・ しみ・が・ 這()ー・とっ・た。」

じみ【地味】《形容動詞や()》 ①姿形、図柄、色使いなどに目立ったところがなく落ち着いている様子。「じみな・ 色・の・ 絵」②着る人の年齢に比べて着物などが年寄りっぽい様子。「同窓会・や・ さかい・ じみな・ 服・は・ やめ・とく。」③性格や行動などに飾り気がなく、落ち着いている様子。他に比べて目立たない様子。「じみな・ 人・や・さかい・ みんな・に・は・ 知ら・れ・とら・へん。」■対語=「はで【派手】」

しみこむ【染み込む】《動詞・マ行五段活用》 液体やにおいなどが深く広がり、取り除けないような状態になる。水分などが表面に残らず、深いところに達する。「水・を・ 撒い・た・けど・ じっきに・ しみこん・でも・た。」〔⇒しゅみこむ(染み込む)

じみち【地道】《形容動詞や()》 しっかりした姿勢で、物事に取り組む様子。手堅く着実である様子。「じみちに・ やっ・とっ・たら・ そのうち・ なんとか・ なる・やろ。」

しみとおる〔しみとーる〕【染み通る】《動詞・ラ行五段活用》 ①熱さ冷たさ、風味などが体の中まで強く感じられる。「歯ー・に・ しみとーる・ほど・ 冷たい・ アイスクリーム」②痛みを感じて、体にこたえる。「虫歯・が・ しみとーる。」〔⇒しゅみとおる(染み通る)⇒しむ【染む】、しゅむ(染む)

じみょう〔じみょー〕(寿命)】《名詞》 ①生きている間。生命の長さ。「日本人・の・ じみょー・が・ 伸び・た。」②物が役に立って使える期間。「電池・の・ じみょー・は・ 3年間・ぐらい・や。」③物が壊れて使えなくなるとき。「この・ ワープロ・は・ もー・ じみょー・みたいや。」〔⇒じゅみょう【寿命】⇒いのち【命】

しむ【染む】《動詞・マ行五段活用》 ①水や液体が周囲に広がって、内部に及んでいく。食べ物の中に味などがしっかりついている。「この・ 関東(かんと)炊き・は・ よー・ 味・が・ しゅん・どる。」②痛みを感じて、体にこたえる。「虫歯・が・ しん・で・ 痛い。」「塗り薬・が・ しむ。」③心に深く感じる。「胸・に・ しむ・ 話」〔⇒しゅむ(染む)⇒しみとおる【染み通る】、しゅみとおる(染み通る)

じむ【事務】《名詞》 ①主に机の上でする、書類などを扱う仕事。「仕事・は・ 部屋・の・ 中・で・ する・ じむ・や。」②書類などを扱う仕事をする人。「じむ・の・ 人・に・ 頼ん・でください。」⇒じむいん【事務員】

じむいん【事務員】《名詞》 書類などを扱う仕事をする人。「じむいん・で・ 会社・に・ 勤め・とる・ねん。」〔⇒じむ【事務】

じむしょ【事務所】《名詞》 書類などを扱う仕事をするところ。「2階・が・ じむしょ・に・ なっ・とる。」

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2016年12月18日 (日)

奥の細道を読む・歩く(109)

塩竃③

 

 本塩釜駅から東園寺に立ち寄ります。寺の建物の背中の位置は山になっていて、そこが狛犬城跡です。

 塩竃市役所の前を通ると、四角い郵便ポストの上にマグロのオブジェが作られていて「塩竃市制50周年記念 塩釜郵便局」という銘板があります。市役所から少し進むと塩釜税務署があります。

 それにしても、JRの駅名は「塩釜」、郵便局も税務署も「塩釜」であるのに、市の名前は「塩竃」で、神社の名前は「鹽竈」の文字を使っています。漢字の新字体・旧字体ということから言えば、2文字とも新字体の「塩釜」、2文字とも旧字体の「鹽竈」は納得するのですが、新字体の「塩」と旧字体の「竈」を合わせて「塩竃」とする根拠がわかりません。塩竃市の地名の由来となったと言われる御釜神社は、鳥居に掲げられているのも「釜」の文字です。

 今日は新暦10月4日で、旧暦では9月4日ですから、月の形は小さいのです。「奥の細道」では松嶋の記述の中「月海にうつりて、昼のながめ又あらたむ。」とあって 旧暦5月9日の月を眺めています。

 鹽竈神社でもらった「しおがまさま 神々の月灯り」というリーフレットによると、あと数日後の10月8日と9日に、竹ろうそくの灯りと音楽の共演という催しがあるとのことです。その日は満月ではなく、旧暦に直しても9月8日と9日ですから、月の大きさは、芭蕉が訪れた5月(仲夏)と、この催しの10(初冬)という違いはあっても、同じような大きさです。それは偶然のことなのか、それともこの地域では満月よりも9日頃の月を尊ぶのか、興味深いことです。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (232)    (通算2230回)

日常生活語 「し」⑭

 

しぶ【渋】《形容動詞や(ナ・ノ)、名詞、動詞する》 金品を出すのを惜しんでいる様子。損になることはしまいとする様子。また、そのような人。「しぶ・に・ 頼ん・だ・かて・ 金・は・ 出し・てくれ・へん・やろ。」〔⇒しぶちん【渋ちん】、けち、けちんぼう〕

しぶい【渋い】《形容詞》 ①舌が痺れるような味がある。「しぶい・ お茶・を・ 飲む。」「しぶい・ 柿・を・ 干す。」②地味であるが、落ち着いた味わいがある。「しぶい・ 服・を・ 着・とっ・てや。」③金品を出すのを惜しんでいる。計算高い。「しぶい・さかい・ 金・は・ 出し・てくれ・へん・やろ。」⇒けち、けちけち、けちんぼう、けっちんぼう、せこい、こすい、いじぎたない【意地汚い】

しぶがき【渋柿】《名詞》 渋くて、そのままでは食べられない柿。「しぶがき・や・さかい・ 干し柿・に・ する。」■対語=「あまがき【甘柿】」

しぶき【飛沫】《名詞》 水や液体が風に吹かれたりものに当たったりして、細かく飛び散ったもの。「くしゃみ・を・ し・て・ しぶき・が・ 飛ぶ。」「滝・の・ 水・の・ しぶき」〔⇒みずしぶき【水飛沫】

しぶぞめ【渋染め】《名詞、動詞する》 渋柿から採った茶色の液体で染めること。また、そのようにして染めたもの。「しぶぞめ・の・ 袋・は・ 強い。」

しぶちん【渋ちん】《形容動詞や(ナ・ノ)、名詞、動詞する》 金品を出すのを惜しんでいる様子。損になることはしまいとする様子。また、そのような人。「あいつ・は・ しぶちん・や・さかい・ 寄付・は・ 出さ・ん・やろ。」「しぶちんし・て・ 一円・も・ 出し・てくれ・へん。」〔⇒しぶ【渋】、けち、けちんぼう〕

しぶとい《形容詞》 ①しつこくて頑固である。強情である。「しぶとー・て・ 白状せー・へん。」②我慢をして粘り強い。へこたれず、弱音を吐かない。「しぶとーに・ 頑張っ・たら・ なんとか・ なる・やろ。」〔⇒しびとい〕

じぶん【自分】《名詞》 ①その人自身。「じぶん・で・ 考え・たら・ えー・やろ。」②話をしている人自身。「じぶん・が・ 行っ・てき・ます。」③話をしている人の相手。「じぶん・ 何・ 考え・とる・ねん。」⇒めめ、めんめ(銘々)⇒わし、わい。⇒あんた、おまえ〕

じぶん【時分】《名詞》 話題として取り上げた時を、大まかに指し示す言葉。「明治・の・ じぶん・に・ 建て・られ・た・ 建物」「去年・の・ 今・の・ じぶん」〔⇒ころ【頃】

じぶんかって【自分勝手】《名詞、形容動詞や()》 他人を顧みることなく、自分さえよければよいとして、わがままに行動すること。自分に都合のよいようにすること。利己心が強いこと。「じぶんかってな・ こと・を・ し・とっ・た・さかい・ 人・に・ 嫌わ・れ・た・ん・や。」〔⇒みがって【身勝手】

じぶんとこ【自分所】《名詞》 ①私の自宅。「じぶんとこ・は・ 瓦屋根・の・ 2階建て・や。」②自己自身の側。自己自身に関わる事柄。「野菜・は・ じぶんとこ・で・ 作っ・てます。」

しべ【蘂】《名詞》 稲の穂の芯。「しべ・を・ 束・に・ し・て・ 箒・を・ 作る。」〔⇒すべ()

じべた【地べた】《名詞》 ①土地の表面。土の上。「しべた・に・ 座りこん・だら・ あき・まへ・ん・やろ。」②布団や畳などが敷かれているところから外れた場所。下にものを敷かないで、そこから外れたところ。「布団・から・ 出・ても・て・ じべた・で・ 寝・とっ・た。」〔⇒あだべた。⇒じめん【地面】

しほう〔しほー〕【四方】《名詞》 ①東・西・南・北の4つの方角。「しほー・に・ 柱・を・ 立てる。」②あたり一帯。周りのすべての方角。「しほー・から・ 見物する・ 人・が・ 集まっ・てくる。」⇒しほうはっぽう【四方八方】、はっぽう【八方】

しぼう〔しぼー〕【死亡】《名詞、動詞する》 人の息が絶えること。人の命がなくなること。「しぼー・の・ 届け・を・ 出す。」動詞⇒しぬ【死ぬ】

しほうだい〔しほーだい〕【仕放題】《形容動詞や()、動詞する》 自分の意思に従って思いのままにする様子。行動に抑制がかからない様子。「自分・の・ 思っ・た・ままに・ しほーだいし・とる。」〔⇒したいほうだい【仕たい放題】

しほうはっぽう〔しほーはっぽー〕【四方八方】《名詞》 あたり一帯。周りのすべての方角。「しほーはっぽー・ 探し回る。」◆「しほう【四方】」よりも意味は強まる。〔⇒しほう【四方】、はっぽう【八方】

しぼむ【萎む】《動詞・マ行五段活用》 ①ふくらんでいたものが、小さくなって縮む。大きかったり生き生きしたりしていたものが、小さくなって縮む。ぺしゃんこになる。「自転車・の・ タイヤ・の・ 空気・が・ 抜け・て・ しぼん・だ。」②開いていた花が、水分を失って閉じたり小さくなったりする。「花瓶・の・ 花・が・ しぼん・でき・た。」③ものの一方が、他の部分よりも、狭く小さくなる。「歩い・とっ・た・ 道・が・ だんだん・ しぼん・でいっ・た。」■他動詞は「しぼめる【萎める、(窄める)】」〔⇒すぼむ(萎む)、しゅぼむ(萎む)⇒へこむ【凹む】、へっこむ【凹っ込む】⇒しおれる【萎れる】、ひしぼる【干しぼる】、へしぼる(干しぼる)

しぼめる(窄める)】《動詞・マ行下一段活用》 開いていたり、ふくらんでいたりしたものを狭く小さくする。「口・を・ しぼめ・て・ 口笛・を・ 鳴らす。」■自動詞は「しぼむ【萎む、(窄む)】」〔⇒すぼめる【窄める】、しゅぼめる(窄める)

しぼり【絞り】《名詞》 布のところどころを糸でくくり、染め残した部分が模様になるようにしたもの。また、そのような染め方。「しぼり・の・ 浴衣・を・ 着る。」〔⇒しぼりぞめ【絞り染め】

しぼりぞめ【絞り染め】《名詞》 布のところどころを糸でくくり、染め残した部分が模様になるようにしたもの。また、そのような染め方。「しぼりぞめ・の・ 手拭い」〔⇒しぼり【絞り】

しぼる【絞る、搾る】《動詞・ラ行五段活用》 ①強くねじったり押さえつけたりして、それに含まれている水気や液体を出させる。「バケツ・で・ 雑巾・を・ しぼる。」「牛・の・ 乳・を・ しぼる。」②無理に取り立てる。「税金・を・ しぼっ・て・ 取ら・れる。」③厳しく鍛える。その能力を最大限に発揮させようとする。「野球部・で・ 一日中・ しぼら・れる。」■名詞化=しぼり【絞り】

しま【縞】《名詞》 染め糸を使って縦糸と横糸を織り出して、筋になっている織物の模様。「縦じま・の・ 模様・の・ ユニホーム」

しま【島】《名詞》 周りを水で囲まれた、比較的小さな陸地。「家島・の・ 横・に・ ある・ しま」「しま・に・ なっ・て・ 残る。」

しま【島】《固有名詞》 地名の「えいがしま【江井ヶ島】」を指す言葉。

■江井ヶ島の地名を大別すると「〇江井」と「〇島」とがあり、それに「東」「西」が付きます。東から順に、東江井、西江井、東島、西島です。東江井は日常的には東江と言い、西江井も西江と言っています。普段の発音では東江が「ひがっせ」、西江が「にっせ」となることがあります。

 江井ヶ島の地名の由来は、上記のこととは別に、魚のエイと結びつけた話などが流布しています。江井ヶ島海水浴場の傍に「江井島」を説明した石碑が建っています。そこに彫られている文章は次のようになっています。( )内はルビです。

 

 むかし、江井島一帯は「嶋(しま)」と呼ばれていました。この「嶋」に港をつくった行基(ぎょうき)というお坊さんが、海上安全の祈とうをしている時、港の中にタタミ二枚ほどもある大きな「エイ」が入ってきました。村びとたちは、気味悪がってエイを追い払おうとしましたが、いっこうに去ろうとしません。行基がエイに酒を飲ませてやると、エイは、満足そうに沖へ帰っていきました。このことがあってから、だれいうとなく、「エイが向ってくる嶋-?向島(えいがしま)」と呼ばれるようになったということです。

 また、江井島一帯はむかしから「西灘(にしなだ)の寺水」と呼ばれる良い水の出るところとして知られています。そこで、「ええ水が出る井戸のある嶋」がつまって「江井島」になったともいわれています。

 

 江井ヶ島のことを「島」と呼ぶ言い方は、現在にも残っています。江井ヶ島の海岸でエイが釣れた経験はありますから、「エイが向ってくる嶋=?向島(えいがしま)」という説は突飛ではないかもしれませんが、「行基がエイに酒を飲ませてやると、エイは、満足そうに沖へ帰っていきました」というのはおとぎ話のように聞こえないでもありません。ただし、東島の古刹・長楽寺に残る「長楽寺縁起」にこの話が書かれているようです。

 上記の話が長楽寺の創基の時期のものとすると、「播磨風土記」などが書かれた時代と大きく異なりません。風土記の地名伝承は、現代から見ると信憑性に乏しいような話もありますが、昔の人たちのものの考え方や感性に基づいて考えられたものであるとすると、一笑に付すようなことをしなくてもよいのではないかと思います。

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2016年12月17日 (土)

奥の細道を読む・歩く(108)

塩竃②

 

 芭蕉が「神前に古き宝燈有。かねの戸びらの面に、文治三年和泉三郎寄進と有。五百年来の俤、今目の前にうかびて、そゞろに珍し。渠は勇義忠孝の士也。佳命今に至りてしたはずといふ事なし。誠人能道を勤、義を守べし。名もまた是にしたがふと云り。」と書いている文治の神燈は、拝殿の脇にあります。「文治三年七月十日和泉三郎忠衡敬白」という文字が読みとれます。藤原秀衡の三男、三郎忠衡が父との約束を守り、自分の命に代えてでも源義経を守るという誓いを込めて寄進したものです。文治3年は1187年ですから芭蕉の時代から見て「五百年来の俤」になります。加藤さんは、神燈に向かって絵筆を走らせています。

 天然記念物の鹽竈桜の前を通って下り、志波彦神社に向かいます。この神社はもとは岩切にありましたが、境内地が狭かったので明治になってからこの地に遷されたということです。このあたりから、塩竃から松島にかけての青い海が望まれます。「奥の細道」旅においては、久しぶりの海です。

 鹽竈神社博物館の前には、大きな甑炉型の鋳銭釜物があります。その近くに奥の細道碑がありますが、案内板もなく見過ごしてしまいそうです。保存状態も良くなくて文字が読みとりにくくなっています。

 博物館の脇から古い七曲坂が始まるのですが、私たちは左へ続く坂を下ります。そうすると「芭蕉止宿の地」に出会います。これは曾良が「宿、治兵へ、法蓮寺門前。加衛門状添。銭湯有ニ入。」と書いていることに依るのです。案内板には、法蓮寺は明治4年に廃寺となったと書いてあります。

 坂を下りきって鹽竈海道を横断して、御釜神社へ行きます。塩土老翁神が製塩に使ったという大きな御神釜4口があります。ここでは藻塩焼の神事も行われます。塩竃の地名の由来はここにあるという神社です。

 御釜神社の前に木造3階建ての旧ゑびや旅館があって、今はまちかど博物館になっています。このあたりは落ち着いた町並みです。

 しばらく歩くと仙石線本塩釜駅に着きます。駅前の塩竃観光物産案内所に、奥の細道スタンプラリーのスタンプがあるのですが、この案内所は16時で終了していて、ほんのわずかの差で、スタンプを押せませんでした。ラリーのスタンプは、遊行柳では休館日で押せなかったのですが、すべての地を巡りながら、空欄ができてしまうのは残念なことです。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (231)    (通算2229回)

日常生活語 「し」⑬

 

じぬし【地主】《名詞》 土地の持ち主。「あの・ 人・の・ 先祖・は・ 大けな・ じぬし・やっ・た。」

じねんじょ【自然薯】《名詞》 とろろなどにして根を食べる、山野に自生する、つる性の植物。「じねんじょ・を・ 擦っ・て・ 蕎麦・に・ かける。」〔⇒やまいも【山芋】、やまのいも【山の芋】

しば【芝】《名詞》 庭園などに植えて芝生とする、葉が細く短く、茎が地面をはう植物。「公園・の・ しば」◆「しばふ【芝生】」が広く植えられている様子について言うのに対して、「しば【芝】」は一株や一本についても言う。

しば【柴】《名詞》 野山に生える低い雑木。割らずに燃やせる程度の太さの木。「しば・を・ 刈っ・て・ 燃やす。」

しば()】《名詞》 ①皮膚が弛んでできる筋。「でぼちん・の・ しば」②紙や布などが収縮したり折れたりしてできる細かい筋。「ズボン・の・ しば・に・ アイロン・を・ あてる。」〔⇒しわ【皺】

しばい【芝居】《名詞、動詞する》 ①舞台の上で、脚本に従って、それぞれの役に扮した人が、言葉としぐさのやりとりを通して社会や人生のことを演じること。また、そのような芸術。「しばい・を・ 見・に・ 行く。」②人を騙すための作り事。「あいつ・は・ しばい・が・ うまい・さかい・ だまさ・れ・たら・ あか・ん・ぞ。」⇒げき【劇】

しばく《動詞・カ行五段活用》 ①拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「あんな・ やつ・ しばい・ても・たれ。」②細い綱や紐で、人や動物を撲つ。「細い・ 綱・で・ 牛・の・ 尻・を・ しばく。」⇒なぐる【殴る】、なぐります【殴ります】、どつく、どつきますどやす、ぶちます、かちます〕

しばくちゃ(皺くちゃ)】《形容動詞や()》 ①皮膚が弛んでできる筋が多くある様子。「手・が・ 荒れ・て・ しわくちゃ・に・ なっ・た。」②紙や布などが折れたり縮んだりして細かい筋ができている様子。「ポケット・に・ 入れ・とっ・た・ メモ・が・ しばくちゃに・ なっ・とる。」〔⇒しわくちゃ【皺くちゃ】、しわくた【皺くた】、しわしわ【皺々】

しばたれごえ(嗄れ声)】《名詞》 滑らかでなく、かすれたようになった声。「しばたれごえ・で・ 商売し・とる・ 魚屋・の・ おっさん」〔⇒しわがれごえ【嗄れ声】

しばたれる(嗄れる)】《動詞・ラ行下一段活用》 声が滑らかさを失って、かすれる。「風邪・を・ ひー・て・ 声・が・ しばたれ・ても・た。」〔⇒しわがれる【嗄れる】

しはつ【始発】《名詞》 その日のダイヤで最初に出る電車やバスなど。「6時・に・ 集合・や・さかい・ しはつ・に・ 乗ら・な・ 間に合わ・へん。」■対語=「しゅうでん【終電】」「さいしゅう【最終】」〔⇒しはつでんしゃ【始発電車】

しはつでんしゃ【始発電車】《名詞》 その日のダイヤで最初に出る電車。「6時・に・ 集合・や・さかい・ しはつ・に・ 乗ら・な・ 間に合わ・へん。」■対語=「しゅうでんしゃ【終電車】」〔⇒しはつ【始発】

しばふ【芝生】《名詞》 芝が一面に生えているところ。「明石公園・の・ しばふ・で・ 寝転ん・で・ 昼寝する。」

しはらい【支払】《名詞》 代金や料金などを渡すこと。「しはらい・は・ 月末・に・ し・てください。」

しはらう【支払う】《動詞・ワア行五段活用》 代金や給料などを渡す。借りをなくす。「手付け金・を・ しはろー・た。」■名詞化=しはらい【支払い】〔⇒はらう【払う】

しばらく【暫く】《副詞》 ①ほんの短い時間の間。わずかの時間。「しばらく・ 待っ・とい・てんか。」②少し長い間。久しく。「しばらく・ 会わ・なんだ・なー。」〔⇒いちじ【一時】、いっとき【一時】、いちどき【一時】、ちょっとま【一寸間】、ちいとま【ちいと間】、ちとま(一寸間)、ちっとま(一寸間)、ひといき【一息】、しといき(一息)

しばる【縛る】《動詞・ラ行五段活用》 ①ものの周りに紐などを巻き付けて強く結ぶ。「袋・の・ 口・を・ しばっ・て・ 開か・ん・よーに・ する。」②他のものに結んで締める。「立て看板・を・ 電信柱・に・ しばっ・とく。」■名詞化=しばり【縛り】〔⇒くくる【括る】⇒ゆわえる【結わえる】、いわえる(結わえる)

じばん(襦袢)】《名詞》 ①和服を着るとき、肌に直接に着るもの。「着物・の・ 下・に・ 着る・ じばん」②(一般的に)下着。「雨・が・ 降っ・て・ じばん・まで・ びしょ濡れ・に・ なっ・ても・た。」〔⇒じゅばん【襦袢】

しはんぶん【四半分】《名詞、動詞する》 ①4つに分けること。特に、縦・横それぞれ2つに分けて4つとすること。「大きな・ どら焼き・を・ しはんぶんする。」②4つに分けたうちの1つ。4分の1。「1人・が・ しはんぶん・ずつ・ 貰う。」

じびき【字引】《名詞》 言葉や文字を、一定の順序に並べて、読み方、意味、使い方などを説明した本。「わから・ん・ 字ー・は・ じびき・で・ 調べ・なはれ。」〔⇒じてん【辞典、字典】

しびと【死人】《名詞》 死んで、この世のものではなくなった人。「津波・で・ 大勢・の・ しびと・が・ 出・た・そーや。」〔⇒しにん【死人】、ししゃ【死者】

しびとい《形容詞》 ①しつこくて頑固である。強情である。「しびとい・ やつ・や・さかい・ いつ・まで・ 経っ・ても・ 賛成し・てくれ・へん。」②我慢をして粘り強い。へこたれず、弱音を吐かない。「なかなか・ しびとい・ 試合・を・ する・さかい・ 見・とっ・ても・ 面白い。」〔⇒しぶとい〕

しびとばな【死人花】《名詞》 あぜ道などに群生し、秋の彼岸の頃に輪のようになった赤い花が咲く草。また、その球根のこと。曼珠沙華。彼岸花。「あぜ道・に・ しびとばな・が・ 咲い・とる。」〔⇒てくさり【手腐り】

しびる《動詞・ラ行五段活用》 ①使い続けることによって、磨り減る。擦り切れて小さくなったり薄くなったりする。「自転車・の・ タイヤ・が・ しび・た。」「消しゴム・が・ しびる。」②大小便などを漏らす。少し出す。「小便・を・ しびっ・た。」③出し惜しみをする。「寄付・を・ しびる。」〔⇒ちびる〕

しびれ【痺れ】《名詞》 強い刺激を受けて、身体全体や手足などの感覚がなくなり、自由に動かなくなること。また、そうなった状態。「座っ・とっ・たら・ 足・の・ しびれ・が・ 切れ・た。」「手ー・に・ しびれ・が・ 来・た。」

しびれる【痺れる】《動詞・ラ行下一段活用》 強い刺激を受けて、身体全体や手足などの感覚がなくなり、自由に動かせなくなる。「体・が・ しびれ・て・ 歩け・ん・よーに・ なっ・ても・た。」「正座し・とっ・て・ 足・が・ しびれ・た。」「麻酔・を・ かけ・られ・て・ しびれ・た。」■名詞化=しびれ【痺れ】

しぶ【渋】《名詞》 ①渋柿などを食べたときの舌を刺激する味。また、そのような成分。「干し柿・に・ し・て・ しぶ・を・ 抜く。」②防腐や防水などのために用いる、渋柿から採った茶色の液体。「板・に・ しぶ・を・ 塗っ・て・ 腐ら・ん・よーに・ する。」「しぶ・で・ 染める。」

しぶ【支部】《名詞》 ある仕事や仕組みの中で、中心から離れたところに設ける事務所や詰め所など。「同窓会・に・ 東京・しぶ・が・ でけ・た。」■対語=「ほんぶ【本部】」

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2016年12月16日 (金)

奥の細道を読む・歩く(107)

塩竃①

 

 「早朝鹽がまの明神に詣。国守再興せられて、宮柱ふとしく、彩椽きらびやかに、石の階九仭に重り、朝日あけの玉がきをかゝやかす。かゝる道の果塵土の境まで、神霊あらたにましますこそ、吾国の風俗なれと、いと貴けれ。神前に古き宝燈有。かねの戸びらの面に、文治三年和泉三郎寄進と有。五百年来の俤、今目の前にうかびて、そゞろに珍し。渠は勇義忠孝の士也。佳命今に至りてしたはずといふ事なし。誠人能道を勤、義を守べし。名もまた是にしたがふと云り。」

 

 第6回目の「奥の細道」3泊4日の旅は塩竃から始めます。JR東北線の塩釜駅に降りて、北に向かって「鹽がまの明神」鹽竈神社を目指します。塩釜高等学校西キャンパスが道の東の方にあり、坂を下っていくと交差点に出ます。交差点の右手前に佐藤鬼房の句碑があります。神社が鎮座している山が目の前に迫ります。交差点の右向こうに越後屋三井家の建物があります。18世紀中頃の建造の菓子屋ですが、瓦を使って屋根をふいた民家は珍しかったそうで、藩主が巡行するときの休憩所の役割も果たしていたと言います。交差点を右折して東に向かうと、鹽竈海道という標識があります。ここから本塩釜駅に向かって延びている広い道路をそのように呼んでいるのです。

 すぐに神社の表参道のあるところに着きます。「東北鎮護鹽竈神社」という高い石柱があり、鳥居には「陸奥国一宮」と書いてあります。陸奥の国の一の宮である鹽竈神社は、武運長久の神、塩業・漁業の守護神として信仰を集めています。「九仭に重り」と書かれている202段の「石の階」を上りきると、楼門があります。

 芭蕉は早朝に参詣していますが、私たちは午後のお参りですから「朝日あけの玉がきをかゝやかす」という景色ではありません。けれども、十月の青空の強い日射しのもとで、建物などの朱色が鮮やかです。

 楼門をくぐると右宮と左宮が一体となった拝殿があります。向かって左にあるのが右宮で、向かって右にあるのが左宮です。京都の右京・左京と同じように、正殿を背にして右左と言っているのです。そして右手に別宮の拝殿があります。

 「黒守再興せられて」と書いていますが、1200年の歴史を持つこの神社を、伊達政宗が1607(慶長12)に修造しています。芭蕉が訪れるより80年以上前のことですが、現在の社殿は、芭蕉が訪れた後の1695(元禄8年)に工事に着手したものです。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (230)    (通算2228回)

日常生活語 「し」⑫

 

しとめ(人目)】《名詞》 他人の見る目。人に見られていること。世間からの注目。「しとめ・が・ 気ー・に・ なっ・て・ しょーがない。」〔⇒ひとめ【人目】

しとめにつく(人目に付く)】《動詞・カ行五段活用》 他のものとは違って、はっきり見える。すぐ人の目に触れる。注目されやすい。「しとめにつく・ 恰好・を・ する・ 人・や。」〔⇒ひとめにつく【人目に付く】、めだつ【目立つ】

しとやすみ(一休み)】《名詞、動詞する》 仕事などの途中で、しばらくの間、休むこと。「しとやすみし・て・ 煙草・でも・ 一服・ し・まほ・か。」〔⇒ひとやすみ【一休み】

しとり(一人、独り)】《名詞》 ①人数が1であること。個人。相手や仲間がいないこと。「しとり・で・ 映画・を・ 見・に・ 行く。」②結婚していないこと。また、そのような人。「しとり・の・ とき・は・ 釣り・が・ 趣味・やっ・てん。」〔⇒ひとり【一人、独り】⇒ひとりもん【独り者】、しとりもん(独り者)、どくしん【独身】

しとりあたま(一人頭)】《名詞》 個人に割り当てる数量など。「しとりあたま・ 10枚・ずつ・ カード・を・ 配る。」◆「二人あたま」とか「一軒あたま」とは言わない。その点が、「しとりぶん【(一人分)】」という使い方とは異なる。〔⇒ひとりあたま【一人頭】、ひとりぶん【一人分】、しとりぶん(一人分)

しとりごと(独り言)】《名詞》 相手がいない場で、ひとりでものを言うこと。また、その言葉。「しとりごと・を・ 言わ・んと・ みんな・に・ わかる・よーに・ 言え。」〔⇒ひとりごと【独り言】

しとりでに(独りでに)】《副詞》 ①他からの力を借りることなく自然に。自分の意志や意図などとは無関係に。いつの間にか。「しとりでに・ 道・が・ 下り坂・に・ なっ・とっ・た。」②機械などに一定の操作をしておいたとき、あとは自然に動くようになる様子。「しとりでに・ 録音し・てくれる・ 機械」〔⇒ひとりでに【独りでに】

しとりぶん(一人分)】《名詞》 個人に割り当てる数量など。「パン・を・ しとりぶん・ 2個・ずつ・ 配る。」〔⇒ひとりぶん【一人分】、ひとりあたま【一人頭】、しとりあたま(一人頭)

しとりぼっち(独りぼっち)】《名詞、形容動詞や()》 行動をともにする人がいないこと。身寄りや仲間などが存在しないこと。「しとりぼっちで・ 飯・を・ 食う・の・は・ おもろない・もん・や。」〔⇒ひとりぼっち【独りぼっち】

しとりもん(独り者)】《名詞》 結婚していないこと。また、そのような人。「しとりもん・は・ 年・を・ 取っ・て・から・ 寂しー・よ。」〔⇒ひとりもん【独り者】、ひとり【一人、独り】、しとり(一人、独り)、どくしん【独身】

しな【品】《名詞》 ①人が使ったり飲食したりするもの。「祝い・の・ しな・を・ 買う。」②ものの良い・悪いという品質や性能。「こっち・の・は・ しな・が・ 悪い。」〔⇒しなもん【品物】

しな【品】《助数詞》 ものや料理などの種類を数えるときの単位。「5しな・の・ 料理・が・ 並ん・だ。」

しな《接尾語》[動詞の連用形に付く] ①その動作などをする、ちょうどその時。「寝しな・に・ コーヒー・を・ 飲ん・だ。」②その動作をしている途中。「葉書・を・ ポスト・へ・ 入れしな・に・ もー・ 一遍・ 宛先・を・ 確かめ・た。」「行きしな」「帰りしな」「戻りしな」「出しな」◆動詞の連用形が1音節のときは、「しな」がつく。〔⇒し、がけ、やけ〕

しない【竹刀】《名詞》 剣道の練習などで使う、割り竹で作った刀。「しない・で・ 打ち合う。」

しない【市内】《名詞》 ①「市」という名を持っている自治体の区域に含まれるところ。「神戸しない・まで・の・ 切符」②家屋やビルなどが建ち並んでいるところ。「有馬・は・ 神戸・の・ しない・と・は・ 言わ・れ・へん・やろ。」

しなおし【仕直し】《名詞、動詞する》 間違ったことや不完全なことについて、最初から根本的に改めて行って、間違いを改めたり不備を補ったりすること。「復習・の・ しなおし・を・ する。」〔⇒やりなおし【遣り直し】

しなおす【仕直す】《動詞・サ行五段活用》 間違ったことや不完全なことについて、最初から根本的に改めて行って、間違いを改めたり不備を補ったりする。「間違ごー・て・ 作っ・た・ 棚・を・ しなおし・た。」■名詞化=しなおし【仕直し】〔⇒やりなおす【遣り直す】

しなぎれ【品切れ】《名詞》 お金をもらって品物などを渡しているときに、売れてしまって、一時的にまたは完全に品物がなくなること。「今・は・ しなぎれ・や・けど・ もー・ じっきに・ 入る・と・ 思い・ます。」〔⇒うりきれ【売り切れ】

しなそば【支那蕎麦】《名詞》 中国風の麺を茹でてスープに入れて、焼き豚などを加えた食べ物。「屋台・で・ しなそば・を・ 食う。」〔⇒ラーメン【中国語から。拉麺】、ちゅうかそば【中華蕎麦】、ちゅうか【中華】

しなびる【萎びる】《動詞・バ行上一段活用》 水気がなくなって、縮んで皺が寄る。「長い・こと・ ほっ・とい・た・さかい・ 蜜柑・が・ しなび・ても・とる。」〔⇒ひなびる(萎びる)

しなもん【品物】《名詞》 ①人が使ったり飲食したりするもの。「よーけ・の・ しなもん・を・ 売っ・とる・ 店」②ものの良い・悪いという品質や性能。「これ・は・ 売れる・よーな・ しなもん・や・ない。」〔⇒しな【品】

じならし【地均し】《名詞、動詞する》 凹凸や高低のある地面を平らにすること。「じならしし・て・から・ コンクリート・で・ 固める。」

しなる【撓る】《動詞・ラ行五段活用》 細く長く弾力のあるものが力を加えられて、折れないで弓のように曲がる。「強い・ 風・が・ 吹い・て・ 竹・が・ しなっ・とる。」〔⇒しわる(撓る)

じなん【次男】《名詞》 夫婦の間に2番目に生まれた男の子。「じなん・が・ 小学校・に・ 入る。」

しにぎわ《名詞》 人や生き物の命が終わるとき。特に、人が死にゆく間際。「しにぎわ・に・ 手・を・ 握っ・て・ 別れ・た。」〔⇒さいご【最期】、りんじゅう【臨終】

しにくい【仕難い】《形容詞》 相手を扱いにくい。相手との対応に困る。「なんやかし・ 文句・を・ 言()ー・て・ しにくい・ 人・や。」

しにめ【死に目】《名詞》 死ぬ瞬間。臨終。また、そのときの対面。「親・の・ しにめ・に・ 間に合()ー・た。」

しにわかれる【死に別れる】《動詞・ラ行下一段活用》 肉親などの誰かが亡くなって、再び会うことができなくなる。「主人・と・は・ 50過ぎ・の・ 時・に・ しにわかれ・た。」■対語=「いきわかれる【生き別れる】」■名詞化=しにわかれ【死に別れ】

しにん【死人】《名詞》 死んで、この世のものではなくなった人。「戦争・で・ しにん・が・ ぎょーさん・ 出・た。」〔⇒しびと【死人】、ししゃ【死者】

しぬ【死ぬ】《動詞・ナ行五段活用》 ①息が絶える。命がなくなる。「親父・は・ 95・で・ しん・だ。」②体を強く撲ったりして、内出血を起こして青く見える。「棒・で・ 叩か・れ・て・ しん・だ。」「腕・を・ 撲っ・て・ しん・だ。」③ゲームなどで、失格となったり。追いつめられて負けたりする。「これ・で・ (将棋・の・) 王さん・は・ しん・でまう・やろ。」■対語=①「うまれる」、③「いきる【生きる】」⇒いく【逝く】、なくなる【亡くなる】、のうなる【亡うなる】、しぼう【死亡】(する)、くたばる〕

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2016年12月15日 (木)

奥の細道を読む・歩く(106)

ドレミファそら日記(20)     2016年9月8日

 

0720分 東横イン仙台東口1号館発。

0747分 JR東北線、仙台駅発。普通・小牛田行。

0800分 国府多賀城駅着。

0825分 多賀城碑(壺碑)(0845) ◆加藤さん、スケッチ。

0845分 多賀城政庁跡。(0855)

0915分 国府多賀城駅前。雨が降り始める。

1000分 末の松山。(1005)

1005分 沖の石。(1010)

1025分 多賀城駅に着く。 ◆奥の細道ラリーのスタンプ

1055 JR仙石線、多賀城駅発。普通・あおば通行。

1117分 仙台駅着。

1125分 駅構内で昼食。(1200)

1224分 東北新幹線、仙台駅発。やまびこ44号。

1424分 東京駅着。

1433分 東海道新幹線、東京駅発。ひかり517

1726分 新大阪駅着。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (229)    (通算2227回)

日常生活語 「し」⑪

 

しとつ(一つ)】《副詞》 ①何かを始めたり試みたりするときに、軽く気持ち向けるために発する言葉。「よーし・ 今度・は・ しとつ・ ホームラン・でも・ 打っ・たろ・か。」②相手にものを頼むときに、なんとかよろしくという気持ちを表す言葉。「私・の・ 頼み事・を・ しとつ・ 聞ー・てください。」〔⇒ひとつ【一つ】

しとづかい(人使い)】《名詞》 人に仕事をさせたり動かしたりするときの、させ方。「もーちょっと・ 優しい・ しとづかい・を・ し・なはれ。」〔⇒ひとづかい【人使い】

しとつき(一月)】《名詞》 ①1年を12に分けたときの、そのひとつ分。ほぼ30日の長さ。「あっという間・に・ しとつき・ 経っ・た。」「「仕事・を・ しとつき・で・ 仕上げる。」②その月の枠内におさまる長さ。「来月・に・ なっ・たら・ 困る・さかい・ しとつき・の・ 内・に・ 決め・てください。」〔⇒ひとつき【一月】⇒いっかげつ【一か月】

しとづきあい(人付き合い)】《名詞》 周りの人との交際。他の人との接し方。「にこにこし・て・ しとづきあい・が・ 上手や。」〔⇒ひとづきあい【人付き合い】

しとっつも(一っつも)】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「なんぼ・ 憶え・ても・ しとっつも・ 頭・に・ 残ら・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

しとづて(人伝)】《名詞》 ①人に頼んで伝えてもらうこと。「しとづて・で・ 知らせ・たろ・と・ 思う・ねん・けど・ そんな・ 人・ 見あたら・へん。」②直接ではなく、他の人から伝わること。「しとづて・に・ 噂・を・ 聞ー・た。」〔⇒ひとづて【人伝】

しとつも(一つも)】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「人・の・ 言()ー・ こと・を・ しとつも・ 聞き・やがら・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

しとで(人出)】《名詞》 行楽や買い物などに、人が多く出て集まること。また、外に出て集まった人。「生田神社・の・ 初詣・は・ えらい・ しとで・やっ・た。」〔⇒ひとで【人出】

しとで(人手)】《名詞》 ①仕事に動員することのできる人。また、その人数。「しとで・が・ 足ら・へん。」②他人が支配するものやこと。「田圃・が・ しとで・に・ 渡っ・た。」〔⇒ひとで【人手】

しとで(海星)】《名詞》 星の形をして棘が密生している、海底にすむ動物。「しとで・が・ いっぱい・ 浜・に・ 捨て・てある。」〔⇒ひとで【海星】

しととおり〔しととーり〕(一通り)】《名詞、副詞》 ①初めから終わりまで全部。全体のあらましに関すること。「報告書・は・ しととーり・ 読ん・だ。」②複数のものがないこと。「案・は・ しととーり・しか・ あら・へん。」③当面の用が足りる程度の、ごく普通であること。「ひととーり・の・ 頑張り・で・は・ 相手・に・は・ 勝た・れ・へん。」〔⇒ひととおり【一通り】

しとどおり〔しとどーり〕(人通り)】《名詞》 道などを人が行き来すること。「うち・の・ 近所・は・  夜・に・ なっ・たら・ しとどーり・は・ 少ない。」〔⇒ひとどおり【人通り】

しとなみ(人並み)】《名詞、形容動詞や()》 世の中の他の人と同じぐらいであること。「寄付・は・ しとなみ・の・ 額・を・ する。」〔⇒ひとなみ【人並み】、せけんなみ【世間並み】

しとねいり〔しとねーり〕(一寝入り)】《名詞、動詞する》 しばらくの間、眠ること。「しとねいりし・て・から・ 夜中・に・ 本・を・ 読む。」〔⇒ひとねいり【一寝入り】

しとばん(一晩)】《名詞》 夕方から翌日の朝までの間。夜を一つ経ること。「しとばん・ たっ・たら・ 痛み・も・ なまに・ なる・やろ。」〔⇒ひとばん【一晩】

しとばんじゅう〔しとばんじゅー〕(一晩中)】《副詞》 前夜から朝までずっと同じような状態が続くことを表す言葉。「余震・が・ 気になっ・て・ しとばんじゅー・ 寝・られ・なんだ。」〔⇒ひとばんじゅう【一晩中】、よどおし【夜通し】

しとびと(人々)】《名詞》 大勢の人たち。自分以外の人たち。銘々の人。「江戸時代・の・ しとびと」「しとびと・が・ それぞれ・ 勝手な・ こと・を・ 言()ー。」〔⇒ひとびと【人々】

しとふでがき(一筆書き)】《名詞、動詞する》 筆記具を紙から離さないで、同じところを行き来しないで、図形を書くこと。また、そのようにして書いたもの。「ひとふでがき・の・ 猿・の・ 顔」〔⇒ひとふでがき【一筆書き】

しとまえ(人前)】《名詞》 ①人の見ているところ。人から見つめられているところ。公衆の面前。「しとまえ・で・ 恥・を・ かく。」②人に見える形。他人の手前。「しとまえ・を・ 気・に・ する。」〔⇒ひとまえ【人前】

しとまかせ(人任せ)】《名詞、動詞する》 仕事などを自分でしないで、人に頼ったり頼んだりすること。自分は無関係であるというような姿勢を見せること。「しとまかせ・に・ せ・んと・ 自分・で・ 計画・を・ 作れ。」〔⇒ひとまかせ【人任せ】

しとまとめ(一纏め)】《名詞、動詞する》 ①ばらばらになっているものを一括すること。「あっちこっち・に・ 置い・とっ・た・ 古雑誌・を・ しとまとめ・に・ する。」②似たようなものを同類として扱うこと。「あいつ・と・ わし・と・を・ しとめとめ・に・は・ せ・んとい・てんか。」〔⇒ひとまとめ【一纏め】

しとまね(人真似)】《名詞、動詞する》 ①そのことの意味をじゅうぶんに理解しないで、他の人の行動や特徴にならって、同じようにすること。「しとまね・を・ し・て・ 宝くじ・を・ 買()ー・た・けど・ いっこも・ 当たら・なんだ。」②動物が、人のまねをすること。「動物園・の・ 猿・が・ しとまね・を・ する。」〔⇒ひとまね【人真似】

しとまわり〔しとまーり〕(一回り)】《名詞、動詞する》 ①ぐるっとまわること。一周すること。「火の用心・で・ 村・の・ 中・を・ しとまーりする。」②役割や分担などが、順にすべてにまわること。「隣保長・の・ 役割・が・ しとまーりし・た。」③十二支が一周する年数である12年。「あの・ 人・と・は・ 年・が・ しとまーり・ 違う・ねん。」④ものの大きさなどの一つの段階。「しとまーり・ 大きい・ 箱・に・ 入れ換える。」〔⇒ひとまわり【一回り】

しとみしり(人見知り)】《名詞、動詞する》 子どもなどが、見慣れない人を見て、恥ずかしがったり恐がったりすること。「だいぶ・ しとみしり・が・ 直っ・てき・た。」〔⇒ひとみしり【人見知り】

しとめ(一目)】《名詞》 ①ちょっと見ること。一度見ること。「ひとめ・ 見・て・ 中学校・の・ 同級生・や・と・ わかっ・た。」②全体を一度に見渡すこと。「しとめ・で・ 神戸・の・ 街・が・ 見下ろせ・る。」〔⇒ひとめ【一目】

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2016年12月14日 (水)

奥の細道を読む・歩く(105)

末の松山②

 

 末の松山から沖の石(興井)までは、すぐ近くです。「沖の井(沖の石)」という案内板に従って道を下っていくと、変わった形の石が連なっている池が見えてきます。まわりは住宅地です。島のようになった石の群があって、松の木も生えています。水面には雨の輪が次々とできています。池の周りがコンクリートの壁になっているのが不粋ですが、こんな小さな旧跡が現在まで大切にされているのは嬉しいことです。

 沖の石も、百人一首の二条院讃岐の「わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らねかわく間もなし」で知られています。千載集に出ている歌です。この歌は、私の着物の袖は、潮が引くときにも見えない沖の石のように、人は知らないだろうが、あなたを恋い慕って涙で乾くひまもない、という意味です。二条院讃岐は源三位頼政の娘で、女房として出仕し、讃岐と呼ばれました。その時代に、式子内親王と並ぶ一流の歌人でした。この女性が奥州を訪れたとは考えにくいと思いますが、「わが袖は潮干に見えぬ沖の石の」は序詞として詠まれていますから、実際に沖の石を見ていなくても歌は成り立ちます。この歌は、人知れぬ片思いの悲しみを歌ったものでしょう。

 石の間に立てられた説明板には、「おきのゐて身をやくよりもかなしきは宮こしまべのわかれなりけり」という小野小町の歌も記されています。これも悲しい別れが主題になっています。

 雨が激しくなってきたので仙石線の多賀城駅に向けて急いで歩きますが、途中でちらりと眺めた宝国寺にも「末の松山」と表示されて文学碑が建てられています。

 とにもかくにも多賀城のあたりは歌枕の密集地です。壺の碑、末の松山、沖の石、野田の玉川、おもわくの橋などです。それから、国府多賀城駅の近くにあった浮嶋神社のあたりも、浮島という歌枕の地です。「しほがまの前に浮きたる浮島の浮きて思ひのある世なりけり」は新古今集に出ている山口女王の歌です。

 「奥の細道」ではこの後、塩竈へ向かい、「鹽がまの浦に入相のかねを聞。五月雨の空聊はれて、夕月夜幽に、籬が島もほど近し。蜑の小舟こぎつれて、肴わかつ声々に、『つなでかなしも』とよみけん心もしられて、いとゞ哀也。其夜目盲法師の琵琶をならして奥浄るりと云ものをかたる。平家にもあらず、舞にもあらず、ひなびたる調子うち上て、枕ちかうかしましけれど、さすがに辺土の遺風忘れざるものから、殊勝に覚らる。」というようにその夜の様子も書かれているのですが、私たちの今回の旅はこれで区切って、次回は塩竃から再開することにします。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (228)    (通算2226回)

日常生活語 「し」⑩

 

しといき(一息)】《名詞、形容動詞や() ①ほんの短い時間の間。わずかの時間。「しといき・は・ 元気に・ 働い・とっ・た。」②息を一回吸い込む間。一気。「しといきに・ 歌う。」③休まずに続けること。「しといきに・ 仕事・を・ する。」④一休みをすること。「ちょっと・ しといき・ 入れ・まほ・か。」⑤更に力を注ぐこと。「今日・は・ しといき・ 入れ・て・ 勝ち・まほ・いな。」⑥少しである様子。「もー・ しといき・で・ 終わり・に・ なる。」〔⇒ひといき【一息】⇒いちじ【一時】、いっとき【一時】、いちどき【一時】、ちょっとま【一寸間】、ちいとま【ちいと間】、ちとま(一寸間)、ちっとま(一寸間)、しばらく【暫く】

しといきに(一息に)】《副詞》 休むことなく、ぐんぐん進む様子。短い期間に急激な変化を示す様子。「急に・ 雨・が・ しといきに・ 降っ・た。」〔⇒いっきに【一気に】、ひといきに【一息に】

じどう〔じどー〕【自動】《名詞》 機械などに一定の指示や操作をしておくと、あとは自然に動くようになっていること。「じどー・の・ 洗濯機」

じとうしゃ〔じとーしゃ〕(自動車)】《名詞》 エンジンの力で車輪を回して道路を進む乗り物。「じとーしゃ・に・ 乗せ・てもろ・たら・ 楽や・なー。」〔⇒じどうしゃ【自動車】、ぷっぷ、ぶうぶう、ぽっぽ、くるま【車】

じどうしゃ〔じどーしゃ〕【自動車】《名詞》 エンジンの力で車輪を回して道路を進む乗り物。「どこ・の・ 家・でも・ じどーしゃ・が・ ある・ 時代・に・ なっ・た・なー。」〔⇒じとうしゃ(自動車)、ぷっぷ、ぶうぶう、ぽっぽ、くるま【車】

しとえ(一重)】《名詞、形容動詞()》 そのものだけで、他と重なっていないこと。「ひとえ・の・ 桜」〔⇒ひとえ【一重】

しとえ(単衣)】《名詞》 夏の季節を中心にして着る、裏地が付いていない和服。「夏・に・ 着る・ しとえ」■対語=「あわせ【袷】」〔⇒ひとえ【単衣】、ひとえもん【単衣物】、しとえもん(単衣物)

しとえもん(単衣物)】《名詞》 夏の季節を中心にして着る、裏地が付いていない和服。「しとえもん・の・ 方・が・ 涼しい。」〔⇒ひとえ【単衣】、しとえ(単衣)、ひとえもん【単衣物】

しとかど(一角)】《形容動詞や()》 普通のものに比べて、取り立てて価値がある様子。専門家や大人などと同じような資格や能力や技能をそなえている様子。「しとかど・の・ 挨拶・が・ でける・よーに・ なっ・た。」〔⇒ひとかど【一角】、いっかど【一角】、いちにんまえ【一人前】、いっぱし【一端】

しとがら(人柄)】《名詞》 他人との関わり方などにあらわれる性格・気性・人物像など。また、優れた性格・気性・人物像など。「しとがら・の・ えー・ 人(しと)・や。」〔⇒ひとがら【人柄】、にんげん【人間】、ひと【人】、しと()

しとぎき(人聞き)】《名詞》 他人が聞くこと。人が聞いたときに受ける感じや印象。外聞。「そんな・ こと・ 言わ・れ・たら・ しとぎき・が・ 悪い・がな。」〔⇒ひとぎき【人聞き】

しとくえ(一くえ)】《名詞》 暖めるため燃やす、少しばかりの薪。少しばかりの薪を燃やすこと。「しとくえ・ たい・て・ 風呂・を・ 温める。」◆「二くえ」というような言い方はない。〔⇒ひとくえ【一くえ】

しとくせ(一癖)】《名詞》 性格や個性に普通の人とは異なって扱いにくいものがあること。油断できないような性格があること。「ひとくせ・も・ ふたくせ・も・ ある・ やつ・や。」〔⇒ひとくせ【一癖】

しとくち(一口)】《名詞》 ①一度に口に入れて食べること。また、その量。「饅頭・を・ しとくち・で・ 頬張る。」②軽く飲んだり食べたりすること。「しとくち・だけ・でも・ 食べ・ていっ・て・ください。」③まとめて短く言うこと。「しとくち・で・ 言ー・たら・ 誰・も・ 賛成し・とら・へん・と・ 言()ー・ こと・や。」◆①は、「ふたくち【二口】」、「みくち【三口】」…という言い方ができる。〔⇒ひとくち【一口】

しとけ(人気)】《名詞》 人のいそうな様子や気配。「しとけ・の・ ない・ 山・の・ 中・を・ 歩い・た。」〔⇒ひとけ【人気】

しとこと(一言)】《名詞》 ①ごく短い言葉。「挨拶・は・ しとこと・だけ・に・ お願いし・ます。」②一つの言葉。「しとこと・ 何・か・ 言()ー・た・けど・ 何・や・ わから・なんだ。」〔⇒ひとこと【一言】

しとごと(他人事)】《名詞》 自分とは直接に関係のないこと。他人にかかわること。「しとごと・や・のー・て・ あんた・の・ こと・を・ 言()ー・とる・ん・や・で。」〔⇒ひとごと【他人事】、よそごと【余所事】

しとごみ(人混み)】《名詞》 たくさんの人で混み合っていること。混み合っている場所。「映画館・は・ しとごみ・で・ 暑かっ・た。」〔⇒ひとごみ【人混み】

しところ(一頃)】《名詞》 それほど遠くではない、以前のある時期。過去のしばらくの間。「しところ・は・ 体・が・ 悪ー・て・ 仕事・を・ やめ・とっ・てん。」「あの・ 店・は・ しところ・は・ 繁盛し・とっ・た。」〔⇒ひところ【一頃】、いちじ【一時】

しとさしゆび(人差し指)】《名詞》 何かを指し示すときに使う、手の親指の次の指。「しとさしゆび・に・ 包帯・を・ 巻い・とる。」〔⇒ひとさしゆび【人差し指】、ひとさしゆべ(人差し指)、しとさしゆべ(人差し指)

しとさしゆべ(人差し指)】《名詞》 何かを指し示すときに使う、手の親指の次の指。「しとさしゆべ・で・ 糊・を・ 塗る。」〔⇒ひとさしゆび【人差し指】、ひとさしゆべ(人差し指)、しとさしゆび(人差し指)

しとしきり(一頻り)】《副詞》 しばらくの間、盛んな状態が続く様子。「意見・は・ しとしきり・ 出・た・けど・ 後・は・ 途切れ・ても・た。」〔⇒ひとしきり【一頻り】

しとしごと(一仕事)】《名詞、動詞する》 まとまった仕事。一続きの仕事。「盗人・に・ しとしごとさ・れ・ても・た。」〔⇒ひとしごと【一仕事】

しとしと《副詞と》 雨が静かに降る様子。「昨日・は・ しとしと・ 降っ・とっ・た・なー。」〔⇒しっとり〕

じとじと《副詞と、動詞する》 ものが水分を含んでいたり、自分が汗をかいたりしている様子。また、それによって不快さを感じる様子。「汗・ かい・て・ 服・が・ じとじとし・とる。」〔⇒じっとり、じめじめ〕

しとすじ(一筋)】《名詞、形容動詞や()》 ①一本の細長いもの。「道・は・ しとすじ・や・さかい・ 間違う・ こと・は・ あら・へん。」②一途に集中する様子。「あいつ・は・ 仕事・しとすじや。」〔⇒ひとすじ【一筋】

しとだま(人魂)】《名詞》 青白い光を放って空中を飛ぶという、人の霊。「しとだま・の・ こと・は・ 話・を・ 聞く・だけ・でも・ 恐(おと)ろしー。」〔⇒ひとだま【人魂】

しとちがい(人違い)】《名詞、動詞する》 別の人を、ある人と思い違えること。「電車・の・ 中・で・ 挨拶し・たら・ しとちがい・やっ・た。」〔⇒ひとちがい【人違い】

しとつ(一つ)】《名詞(数詞+助数詞)》 ①最も小さな自然数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「しとつ・が・ 100円・の・ お菓子」②1歳。「この・ 子ー・は・ もーじき・ しとつ・に・ なる・ん・や。」「ひとつ・を・ 過ぎ・たら・ 歩き始める・やろ。」〔⇒ひとつ【一つ】⇒いち【一】、ひ【一】

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2016年12月13日 (火)

奥の細道を読む・歩く(104)