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2017年2月 2日 (木)

奥の細道を読む・歩く(155)

[山形市]

 

 8回目の「奥の細道」3泊4日の旅の初日は1122日です。朝早い新大阪駅で会うとすぐに、加藤さんは「今朝の地震を知ってる?」と問いかけます。発生時刻を尋ねると、私が5時に家を出て大阪に向かっている間のことで、そんなニュースすら知りませんでした。東北を震源としたものであるから交通が乱れるかもしれないと彼は心配しています。

 東海道新幹線の車中でも、そのニュースはテロップで流れましたが、新大阪駅の発車時刻も東京駅の到着時刻も通常通りでした。鉄道の異常が始まったのは東京駅からです。

 はじめに、今回の4日間の計画を記します。1日目は新幹線を山形で降りてから立石寺に行き、山形に戻ります。2日目は山形、天童、新庄の市内を歩いた後に最上川下りをして、酒田に泊まります。3日目は吹浦から山形・秋田県境を小砂川まで歩いた後に、象潟を歩き回ってから酒田に戻ります。4日目は酒田の日和山公園などを見てから新庄に出て山形新幹線で帰途につきます。宿泊先と鉄道のルートを変えることはできません。

 東京駅の乗車予定は、1100分東京発、つばさ135号で、1344分山形駅着です。時刻案内板を見ると、東北・山形・秋田新幹線は乱れていることがわかりましたから、私たちは1057分に東京を出る、やまびこ47号・盛岡行に乗ります。時刻表では1036分発となっているのが遅れての発車です。いちばん早い列車で福島まで行っておこうという判断で飛び乗ったのです。福島駅に着いたのは1235分です。

 福島駅まで来て、つばさ135号は運休になったことを知り、その次のつばさ137号が福島を発車するのは何時になるかわからないと教えられます。駅構内を歩いたり待合室でテレビを見たりして時間を費やします。多賀城市内の川に津波が遡上している映像が流れています。結果を言うと、つばさ137号が福島を出たのは14時ちょうどです。初日に立石寺へ行って山形に戻ることは不可能になりました。

 山形新幹線のような単線区間のある鉄道は、いったんダイヤが乱れ始めると、ますます遅れが増幅していきます。特急でありながら、米沢の手前の駅で普通列車との行き違いのために長い時間待たされたりしながら、山形駅に着いたのは1533分でした。

 この日は山形市内からは動けないと覚悟して、駅前の霞城セントラルの展望階に上って、山形市内を眺めます。足元に見える霞城公園の左手奥に芭蕉が登った月山があるはずですが曇ってしまっています。山形駅の向こう側、東の方向には陸奥と出羽を区切る山々の連なりが続いています。

 「奥の細道」は尾花沢から立石寺に行き、引き返して大石田に向かっていますから、山形市には来ていません。けれども県都には敬意を表しておこうという計画でした。駅前のホテルに荷物を置いてから市内を散策することにしますが、晩秋ゆえにすぐに暗くなります。南門から入って山形城跡である霞城公園を歩きます。城跡には体育館や県立博物館などがありますが、もう閉まっています。あたりにはいろんなモニュメントなどがありますが暗くなってきて、よく見えません。もとは県立病院として建てられたという山形市郷土館がライブアップされています。本丸一文字門の石垣や大手橋なども工事が行われており、復元された二ノ丸東大手門にはどっしりとした風格があります。そこから市街に出て、夕食をとってホテルに戻ります。

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