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2017年2月 7日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (283)    (通算2281回)

日常生活語 「そ」④

 

そこなう〔ぞこなう〕【損なう】《接尾語・ワア行五段活用》[動詞に付く] その動作や行動の機会を失ったり全うできなかったりする。その動作や行動にしくじる。「聞きそこのー・た・さかい・ もー・ 一遍・ 言()ー・てくれ・まへ・ん・か。」「死にぞこなう」〔⇒そこねる【損ねる】

そこなし【底無し】《名詞、形容動詞や()》 ①ものの一番下の部分がないこと。どこまで深いのかがわからないこと「そこなし・の・ 沼」②きりがないこと。際限がないこと。程度がはかりしれないこと。「あいつ・は・ そこなし・の・ 飲みすけ・や。」「そこなしの・ 土砂降りや。」〔⇒そこぬけ【底抜け】

そこぬけ【底抜け】《名詞、形容動詞や()》 ①ものの一番下の部分がないこと。ものの一番下の部分が開いていること。「そこぬけ・の・ バケツ」②きりがないこと。際限がないこと。程度がはかりしれないこと。「あいつ・は・ そこぬけで・ なんぼ・でも・ 食べる。」③馬鹿げていること。常識の範囲を超えていること。「よー・ そんな・ そこぬけな・ こと・を・ 考える・もん・や・なー。」①②⇒そこなし【底無し】

そこねる〔ぞこねる〕【損ねる】《接尾語・ナ行下一段活用》[動詞の連用形に付く] その動作や行動の機会を失ったり全うできなかったりする。その動作や行動にしくじる。「走っ・た・ん・や・けど・ 電車・に・ 乗りそこね・た。」「死にぞこねる」〔⇒そこなう【損なう】

そこびえ【底冷え】《名詞、動詞する》 寒さが体の芯まで包み込むこと。体ぜんたいを包み込む冷気。「京都・は・ そこびえ・が・ する・ 町・や。」

そこら《代名詞、名詞》 ①話し手や聞き手からみて、それほど遠くない場所。聞き手の方に近いと思われる場所。「そこら・を・ 探し・たら・ 見つかる・やろ。」「そこら・に・ 落ち・とる・やろ。」②その数量や金額などに近いということを漠然と指す言葉。「その・ 仕事・は・ 2時間・か・ そこら・は・ かかる・やろ。」「5000円・や・ そこら・は・ する・やろ。」〔⇒そこいら、そこらへん、そこいらへん〕

そこらじゅう〔そこらじゅー〕【そこら中】《代名詞》 その場所の全体。あたり一面。「子ども・が・ そこらじゅー・に・ 落書き・を・ し・て・ 困っ・た・もん・や。」

そこらへん《代名詞、名詞》 ①話し手や聞き手からみて、それほど遠くない場所。聞き手の方に近いと思われる場所。「ごみ・は・ そこらへん・に・ 集め・とい・てください。」「そこらへん・を・ 探し・てみー。」②その数量や金額などに近いということを漠然と指す言葉。「1000円・ 出し・たら・ 1キロ・か・ そこらへん・は・ くれる・やろ。」「1万円・や・ そこらへん・で・は・ 買わ・れ・へん。」〔⇒そこら、そこいら、そこいらへん〕

そしたら《接続詞》 前の事柄を受けて、後ろの事柄に影響が及んでいくことを表す言葉。「そしたら・ 今日・は・ これ・で・ 終わり・に・ しょ・-。」〔⇒ほたら、ほた、ほしたら、ほいたら、へたら、へた、そうしたら〕

そして《接続詞》 前に述べたことに引き続いて、次に述べることが起こったり行われたりすることを表す言葉。前に述べたことを受けて、付け加えて述べようとすることを表す言葉。「そして・ 話・が・ ややこし・ なっ・てん。」〔⇒そうして、そうしてから、そないして、そないしてから、へて、へてから、ほて、ほてから、ほんで、ほんでから〕

そしな【粗品】《名詞》 粗末な品物。「大売り出し・の・ 景品・で・ そしな・を・ 貰(もろ)・た。」◆人にものを贈るときの、へりくだった言い方。文字として書くことが多く、話し言葉として使うことは少ない。話し言葉では、「しょーもない・ 物(もん)・です・けど…」というような言い方をする。

そしらんかお【素知らん顔】《名詞、動詞する》 知っていながら、まったく知らない表情やふりをしていること。「道・で・ 会()ー・ても・ そしらんかお・を・ し・とる。」〔⇒しらんかお【知らん顔】

そしらんふり【素知らん振り】《名詞、動詞する》 知っていながら、まったく知らないように装っていること。「こっち・は・ 頭・を・ 下げ・た・のに・ あいつ・は・ そしらんふり・を・ し・やがっ・た。」〔⇒しらんふり【知らん振り】

そだち【育ち】《名詞》 ①動物や植物が成長すること。「そだち・の・ 速い・ 茄子」②大きくなるまでに家庭で受けた教育環境や、躾、教えなど。「上品で・ そだち・が・ えー・ 人」③その土地で生まれたこと。生まれて成長した土地。「わたい・は・ 神戸そだち・です・ねん。」⇒しゅっしん【出身】

そだちざかり【育ち盛り】《名詞、形容動詞や()》 子どもの体がいちばん成長する時期。また、その様子。「孫・は・ そだちざかり・や・さかい・ よー・ 飯・を・ 食う。」

そだつ【育つ】《動詞・タ行五段活用》 ①人がしだいに成長する。「小学校・に・ 入学する・まで・に・ 無事に・ そだっ・てくれ・た。」②人が教え導かれて、一人前になる。「店・の・ 後継ぎ・が・ なんとか・ そだっ・た。」③草木や野菜などが大きくなる。「今年・の・ 西瓜・は・ よー・ そだっ・てます・なー。」■他動詞は「そだてる【育てる】」■名詞化=そだち【育ち】

そだてる【育てる】《動詞・タ行下一段活用》 ①人を教え導いて成長させる。「3人・の・ 子ー・を・ そだて・た。」②手間をかけて、草木や野菜などを大きくさせる。「花・を・ 育てる・の・も・ 楽しー・ 趣味・でっ・せ。」■自動詞は「そだつ【育つ】」■名詞化=そだて【育て】

そちら《代名詞》 相手のいる場所や方向などを指す言葉。「そちら・は・ 寒い・です・か。」〔⇒そっち、そっちゃ〕

そちらさん《代名詞》 ①敬意を込めて、相手を指す言葉。「そちらさん・は・ どない・ 思(おも)・とっ・てです・か。」②敬意を込めて、相手の近くにいる人や第三者を指す言葉。「あんた・の・ 隣・の・ そちらさん・は・ どなたはん・です・かいなー。」⇒あんたはん(貴方はん)、そちらはん〕

そちらはん《代名詞》 ①敬意を込めて、相手を指す言葉。「そちらはん・は・ 今度・ いつ・ 来・てです・か。」②敬意を込めて、相手の近くにいる人や第三者を指す言葉。「そちらはん・の・ 考え・も・ 聞い・たげ・んと・ いか・ん・がな。」⇒あんたはん(貴方はん)、そちらさん〕

そつ《名詞》 ①何かをするときに生じる手抜かり。不注意なこと。「そつ・の・ ない・ しゃべり方・を・ する・ 人・や。」②役に立たないもの。余って無駄になった部分。「紙・を・ 切り抜い・たら・ そつ・が・ ぎょーさん・ でけ・ても・た。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉を伴って言うことが多い。

そつぎょう〔そつぎょー〕【卒業】《名詞、動詞する》 ①小学校・中学校・高等学校・大学などの所定の教育課程を終えて、その学校を去ること。「中学校・を・ そつぎょーする。」②決められた勉強などを習い終えること。習い事などを打ち切ること。「ピアノ・は・ もー・ そつぎょーし・た・ん・や。」③やり続けていたことをやめること。「競馬・は・ もー・ そつぎょーし・た・ん・や。」■対語=①「にゅうがく【入学】」

そつぎょうしき〔そつぎょーしき〕【卒業式】《名詞》 学校で決められた課程を終えて巣立っていく人に向けて行う儀式。「中学校・の・ そつぎょーしき・は・ 3月・の・ 15日・や・そーや。」

そつぎょうしょうしょ〔そつぎょーしょーしょ〕【卒業証書】《名詞》 学校で決められた課程を終えたことを証明する書き物。「押入・から・ 小学校・の・ そつぎょーしょーしょ・が・ 出・てき・た。」〔⇒めんじょう【免状】

ぞっきん(雑巾)】《名詞》 汚れたものや足などを拭くときに使う布。「ぞっきん・で・ 汚れ・た・ ところ・を・ 拭く。」〔⇒ぞうきん【雑巾】

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