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2017年2月24日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (300)    (通算2298回)

日常生活語 「た」⑫

 

たつむすび【立つ結び】《名詞、動詞する》 結び目が縦長にできるような結び方。「靴・の・ 紐・は・ たつむすび・に・ し・たら・ あか・ん・やろ。」■対語=「よこむすび【横結び】」〔⇒たてむすび【縦結び】

たて【縦】《名詞》 水平に広がる方向に対して、上下に広がる方向。左右に広がる方向に対して、前後に広がる方向。また、その長さ。「たて・の・ 方・が・ 横・より・も・ 長い。」「たて・に・ 穴・を・ 掘る。」■対語=「よこ【横】」〔⇒たつ()

たて〔だて〕《接続助詞》 一つの文の中で、前後の言葉の関係が逆になって続いていくことを表す言葉。前後で一見矛盾するように見えても、そのようにはならないことを表す言葉。仮にそうであっても。…したとしても。「聞ー・たて・ わから・なんだ。」「飲ん・だて・ 酔わ・へん。」「反対さ・れ・たて・ 後・へ・は・ さがら・へん。」〔⇒たとこが、たとこで、たところで、たとて、たかて、ても〕

たて【立て】《接尾語》[動詞の連用形に付く] その動作や状況が終わったばかりであることを表す言葉。「炊きたて・の・ ご飯・は・ うまい・なー。」「ペンキ・の・ 塗りたて・や・さかい・ 気ーつけ・なはれ。」「揚げたて・の・ 海老・の・ てんぷら」「起きたて・の・ 眠た・そーな・ 顔」

たて〔だて〕【建て】《接尾語》 建物の建て方や階数などを表す言葉。「3階だて・の・ 家」「一戸だて・の・ 家」

だて【伊達】《形容動詞や()、名詞》 ①粋であったり派手であったりして、人目を引こうとする様子。また、そのようにする人。「だてな・ 服・を・ 着・てき・やがっ・た。」②見栄を張る様子。外見を飾る様子。また、そのようにする人。「無理し・て・ だて・を・ こい・とる。」③外見が華やかであっても、実質が乏しい様子。役に立っていない様子。「だての・ 眼鏡・を・ かける。」

たてかえる【立て替える】《動詞・ア行下一段活用》 後になって返してもらう約束をして、他の人に代わってお金を払う。「細かい・ もん・が・ あれ・へん・さかい・ たてかえ・とい・てくれ・へん・か。」■名詞化=たてかえ【立て替え】〔⇒とりかえる【取り替える】

たてかえる【建て替える】《動詞・ア行下一段活用》 古い建物を壊して、それと違った新しい建物を作る。「古い・ 校舎・を・ たてかえる。」■名詞化=たてかえ【建て替え】〔⇒たてなおす【建て直す】

たてぐ【建具】《名詞》 戸や障子や襖など、開け閉めして部屋を仕切るもの。「たてぐ・が・ 古ー・ なっ・た。」

だてこき【伊達こき】《名詞、形容動詞や()》 粋であったり派手であったりすることを好むこと。見栄を張ること。好みなどが粋であること。また、そのような人。「蝶ネクタイ・を・ し・た・ だてこき・の・ おっさん」

たてつぼ【建坪】《名詞》 建物が建っている地面の広さ。また、それを坪という単位で表したもの。「たてつぼ・は・ 20坪・ほど・や。」

たてなおす【建て直す】《動詞・サ行五段活用》 ①古い建物を壊して、それと違った新しい建物を建てる。「地震・で・ 壊れ・た・ 家・を・ たてなおす。」②古い建物をいったん解体して、別の場所に移して建てる。「古い・ 家・を・ たてなおし・て・ 公園・の・ 休憩所・に・ する。」■名詞化=たてなおし【建て直し】⇒たてかえる【建て替える】

たてふだ【立て札】《名詞》 人々に知らせることを板などに書いて立てるもの。「花・の・ 種・を・ まい・た・ とこ・に・ たてふだ・を・ 立て・て・ 踏ま・れ・ん・よーに・ する。」

たてまえ【建て前】《名詞、動詞する》 家を建てるときに、主な骨組みができて、棟木を上げること。また、そのときに行う祝い事。「たてまえ・に・ 餅撒き・を・ する。」◆かつては、近所の人たちに向かって餅撒きなどをしたが、その風習は完全に廃れてしまった。〔⇒むねあげ【棟上げ】

たてまし【建て増し】《名詞、動詞する》 今まであった建物に、新しい部分を付け加えること。増築。「納屋・を・ たてましする。」

たてむすび【縦結び】《名詞、動詞する》 結び目が縦長にできるような結び方。「たてむすび・に・ し・て・ 紐・を・ つなぐ。」■対語=「よこむすび【横結び】」〔⇒たつむすび【立つ結び】

たてもん【建て物、立て物】《名詞》 ①人が住んだり仕事をしたり物品を保管したりするための家やビルなど。「木造・の・ たてもん」②大きな仮設物のようなもの。「大風・で・ 看板・の・よーな・ たてもん・が・ 飛ばさ・れ・た。」〔⇒たちもん【建ち物、立ち物】

だてら《接尾語》[性別、身分、立場などを表す言葉に付く] それらの性別、身分、立場などを超えて、ふさわしくないという気持ちを表す言葉。~のくせに。「女だてら・に・ 柔道・を・ 習い・よる・ん・や。」「子どもだてら・ 生意気な・ 歌・を・ 歌う。」

たてらかす【立てらかす】《動詞・サ行五段活用》 ①横になっているものを縦に起こす。「風・で・ 倒れ・とる・ 稲・を・ たてらかす。」②座らせないで、立ったままにする。「宿題・を・ 忘れ・た・さかい・ 廊下・に・ たてらかさ・れ・た。」〔⇒たちらかす【立ちらかす】

たてり【立てり】《名詞》 ①区切りや目印のために立てておくもの。「間・に・ たてり・を・ 置い・とく。」②立てかけたり、縦に並行して設けたりするもの。「ひまわり・の・ 苗・を・ たてり・の・ 棒・を・ くくる。」

たてる【建てる】《動詞・タ行下一段活用》 建物などを新たに作る。「池・を・ 埋め立て・て・ 学校・を・ たてる。」「半鐘・を・ たてる。」■自動詞は「たつ【建つ】」

たてる【立てる】《動詞・タ行下一段活用》 ①横になっているものを縦にまっすぐに置く。「柱・を・ たてる。」②倒れているものを起こす。「こけた・ 稲・を・ たてる。」③座ったり横になったりしていた姿勢から、身を起こす。立ったままの状態を続ける。「宿題・を・ 忘れ・た・ 人・は・ その場・に・ たてっ・てください。」「一時間・ たてっ・とっ・た。」④働かせたり、効果を上げさせたりする。「役・に・ たてる。」⑤ものごとを決める。「計画・を・ たてる。」⑥尊敬して扱う。「先輩・を・ たて・んと・ あか・ん。」■自動詞は「たつ【立つ】」⇒たちる【立ちる】、たちあがる【立ち上がる】

たとい(仮令)】《副詞》 あることがらを仮定した上で、それにもかかわらず次の判断や行動になるということを表す言葉。「たとい・ そんな・ こと・を・ 言()わ・れ・ても・ 賛成・は・ でけ・へん。」◆後ろに「ても」「たて」「たところが」などの言葉を伴う。〔⇒たとえ【仮令】

たとえ【喩え】《名詞》 あることがらをわかりやすく説明するために、それとよく似た別のものを引き合いに出して言うこと。また、引き合いに出したもの。「たとえ・が・ かえって・ 難しすぎ・た。」

たとえ【仮令】《副詞》 あることがらを仮定した上で、それにもかかわらず次の判断や行動になるということを表す言葉。「たとえ・ それ・が・ ほんまの・ 話・やっ・ても・ わし・に・は・ 信じ・られ・へん。」◆後ろに「ても」「たて」「たところが」などの言葉を伴う。〔⇒たとい(仮令)

たとえば【例えば】《副詞》 前に述べたことを客観的に証明するために、例をあげることを表す言葉。何か別のものを引き合いに出して言えば。「たとえば・ ビール・の・ 詰め合わせ・なんか・ どない・やろ・か。」

 

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