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2017年2月25日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (301)    (通算2299回)

日常生活語 「た」⑬

 

たとえる【喩える】《動詞・ア行下一段活用》 あることがらをわかりやすく説明するために、それとよく似た別のものを引き合いに出す。「ミーティング・(と・) 言()ー・の・は・ 日本・の・ こと・で・ たとえ・たら・ 寄り合い・みたいな・ もの・やろ。」■名詞化=たとえ【喩え】

たとこが〔だとこが〕《接続助詞》 一つの文の中で、前後の言葉の関係が逆になって続いていくことを表す言葉。前後で一見矛盾するように見えても、そのようにはならないことを表す言葉。仮にそうであっても。…したとしても。「説明し・たとこが・ わかっ・てくれ・なんだ。」「思い切り・ 飲ん・だとこが・ 5000円・も・ 要ら・ん・やろ。」「読ん・だ・とこが・ わから・なんだ。」「練習し・たとこが・ いっこも・ 上手に・ なら・なんだ。」〔⇒ても、たとこで、たところで、たとて、たかて、たて〕

たとこで〔だとこで〕《接続助詞》 前後の言葉の関係が逆になって続いていくことを表す言葉。前後で一見矛盾するように見えても、そのようにはならないことを表す言葉。仮にそうであっても。…したとしても。「ちょっと・ぐらい・ 勉強し・たとこで・ 合格・は・ せー・へん・やろ。」「聞い・たとこで・ どーせ・ わから・へん・やろ。」〔⇒ても、たとこが、たところで、たとて、たかて、たて〕

たところで〔だところで〕《接続助詞》一つの文の中で、 前後の言葉の関係が逆になって続いていくことを表す言葉。前後で一見矛盾するように見えても、そのようにはならないことを表す言葉。仮にそうであっても。…したとしても。「走っ・たところで・ 間に合わ・へん・やろ。」〔⇒ても、たとこが、たとこで、たとて、たかて、たて〕

たとて〔だとて〕《接続助詞》 一つの文の中で、前後の言葉の関係が逆になって続いていくことを表す言葉。前後で一見矛盾するように見えても、そのようにはならないことを表す言葉。仮にそうであっても。…したとしても。「言()ー・たとて・ 賛成し・てくれ・へん・やろ。」〔⇒ても、たとこが、たとこで、たところで、たかて、たて〕

たとむ(畳む)】《動詞・マ行五段活用》 ①広がっている布や紙などを、折り返して小さく重ねる。「新聞・を・ たとん・で・ 鞄・に・ 入れる。」②広がっているものをすぼめる。「雨・が・ 降っ・てき・た・ん・で・ 鯉のぼり・を・ たとん・で・ 下ろし・た。」③結末をつけたり処理を終えたりして、商売などをやめる。「親父・が・ 死ん・で・ 商売・を・ たとん・だ。」〔⇒たたむ【畳む】

たな【棚】《名詞》 ①物を載せるために、板などを水平に掛け渡して作ったもの。「本・を・ 並べる・ たな」②蔓植物などを這わせるために、支柱を立てて、枠を作って取り付けたもの。「藤・の・ たな」

たない(汚い)】《形容詞》 ①よごれていて、不潔であったり不衛生であったりしている。「花瓶・を・ ひっくり返し・て・ 畳・が・ たのー・ なっ・た。」②乱暴であって、きちんとしていない。見苦しかったり聞き苦しかったりする様子だ。美観を損ねている。「たない・ 色・の・ 塗り方・や。」③心が正しくない。自己中心的で、ずるくて腹黒い。「寄付・を・ せー・へん・ たない・ やつ・や。」「金・に・ たない。」■対語=「きれい【綺麗】」〔⇒きたない【汚い】、きちゃない(汚い)、ちゃない(汚い)①②⇒ばばい、ばばちい、ばっちい、ばばっちい〕

たなおち【棚落ち】《名詞、動詞する》 西瓜や南瓜などが熟れすぎて、中心部が離れて空洞ができること。「たなおちし・た・ 西瓜」

たなばた【七夕】《名詞》 ①旧暦7月7日に、牽牛星と織女星が会うという伝説から起こった祭り・行事。「たなばた・の・ 日ー・に・ 雨・が・ 降っ・た。」②その祭り・行事の日に作る笹飾り。「学校・で・ たなばた・を・ 作っ・た。」◆学校などでは新暦7月7日に行い、家庭では月遅れの新暦8月7日に行うことが多かったが、今では8月の方は廃れてきた。

たなもと《名詞》 家庭で食事の支度をするところ。また、食事の支度。「たなもと・に・ はしり・を・ 置く。」「わし・が・ おら・なんだら・ 誰・が・ たなもと・を・ する・ん・や。」⇒だいどこ(台所)、だいどころ【台所】

たなもとする《動詞・サ行変格活用》 家庭で食事の支度をする。炊事をする。「朝・の・ 六時・に・ 起き・て・ たなもとする。」

たなもとしまう《動詞・ワア行五段活用》 家庭で食事の後片づけをする。「誰・ぞ・ たなもとしまう・の・を・ 手伝ー・てくれ・へん・か。」

たに【谷】《名詞》 両側が山や台地などに挟まれて、窪んだところ。あたりに比べて急に低くなっているところ。「学校・の・ 裏・の・ 方・は・ たに・に・ なっ・とる。」

だに【壁蝨】《名詞》 人などに寄生しようとする、蜘蛛に似た八本足のごく小さな虫。「だに・に・ 噛ま・れ・て・ かいい。」

たにし【田螺】《名詞》 食用にできる、田や池にすむ黒褐色の小さな巻き貝。「池・に・ たにし・が・ ぎょーさん・ おる。」

たにぞこ【谷底】《名詞》 山の間の最も窪んだところ。最も低くなって、急角度で落ち込んでいる地形。「山・の・ 上・から・ たにぞこ・に・ 向かっ・て・ かわらけ・を・ 投げる。」

たにん【他人】《名詞》 ①自分以外の人。「たにん・の・ 迷惑・も・ よー・ 考え・なはれ。」②血のつながりのない人。「夫婦・ ゆー・た・かて・ 元々・は・ たにん・や。」③親しくない人。利害をともにしない人。当事者でない人。「たにん・みたいな・ 挨拶し・たら・ かえって・ 失礼や。」

たぬき【狸】《名詞》 ①目のまわりに縁があって尾が太い、山にすみ夜行性で、人を騙すと思われている動物。「たぬき・が・ ごそごそ・ 歩い・とる。」②ずる賢くて、人を思い通りに操ろうとする人。「あいつ・は・ たぬき・や・さかい・ 用心しー・や。」③油揚げをのせた蕎麦。「きつねうどん・より・も・ たぬき・が・ 好きや。」〔⇒たのき()⇒ぽんぽこ、ぽんぽこだぬき【ぽんぽこ狸】⇒たぬきそば【狸蕎麦】、たのきそば(狸蕎麦)

たぬきそば【狸蕎麦】《名詞》 油揚げをのせた蕎麦。「昼・は・ たぬきそば・で・ すます。」〔⇒たぬき【狸】、たのき()、たのきそば(狸蕎麦)

たね【種】《名詞》 ①草木の芽が出るもとのもの。生長すれば親の植物と同じものになる、小さな粒。「たね・を・ まい・たら・ じっきに・ 芽・が・ 出・てき・た。」②ものごとの出発点や原因になるもの。「喧嘩・の・ たね・は・ お前・が・ まい・た・ん・やろ。」「心配事・の・ たね」

たねいも【種芋】《名詞》 土に埋めて芽を出させるために使う馬鈴薯や薩摩芋など。「畝(うね)・に・ たねいも・を・ 埋め・ていく。」

たねまき【種蒔き】《名詞、動詞する》 草木の種を土に埋めたり、ばらまいたりすること。「温(ぬく)なっ・たら・ たねまきせ・んなん・なー。」

たのき()】《名詞》 ①目のまわりに縁があって尾が太い、山にすみ夜行性で、人を騙すと思われている動物。「たのき・に・ 騙さ・れ・た・ おとぎ話」②ずる賢くて、人を思い通りに操ろうとする人。「世の中・に・は・ たのき・が・ ぎょーさん・ おる・ぞ。」③油揚げをのせた蕎麦。「たのき・と・ 飯・の・ 定食」〔⇒たぬき【狸】⇒ぽんぽこ、ぽんぽこだぬき【ぽんぽこ狸】⇒たぬきそば【狸蕎麦】、たのきそば(狸蕎麦)

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