« 【掲載記事の一覧】 | トップページ | ところ変われば… (1) »

2017年3月 1日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (305)    (通算2303回)

日常生活語 「た」⑰

 

たらず【足らず】《名詞》 十分でないこと。足りないこと。足りない数量。「たらず・は・ みんな・で・ ちょっと・ずつ・ 出し合い・まほ・か。」「たらず・は・ あと・ 5000円・や。」「たらず・は・ わし・が・ 引き受け・たる。」〔⇒ふそく【不足】

たらず【足らず】《接尾語》 ①その数値に少し足りないという意味を表す言葉。「1000円たらず・で・ 買える。」「半時間たらず・で・ 行ける。」「1年たらず・で・ 会社・を・ 辞め・た。」②十分でないということを表す言葉。「舌たらず・の・ 説明」

だらすけ【陀羅助】《名詞》 草の根、木の皮などを原料として、吉野(奈良県)などで作られ、下痢止めや胃腸薬として使われている薬。正式には、「だらにすけ【陀羅尼助】」と言い、丸薬状にしたものは陀羅尼助丸と言う。「腹痛(はらいた)・に・は・ だらすけ・を・ 飲まし・とけ。」

たらたら《副詞と》 ①不平や不満などを次々と口に出す様子。「たらたらと・ 文句・を・ 並べる。」「言ー・たい・ こと・を・ たらたら・ ぬかし・やがっ・た。」②水などが止まることなく流れている様子。「こけ・て・ 怪我し・て・ 血ー・が・ たらたら・ 出・た。」⇒だらだら〕

だらだら《副詞と、動詞する》 ①ものごとが長々と続いて、締まりがない様子。「だらだらし・た・ 話・で・ 面白(おもろ)・なかっ・た。」②動作がきびきびしていない様子。「だらだらと・ 走る。」③傾きが緩やかに続いている様子。「だらだらし・た・ 坂道」④水などが止まることなく流れている様子。「汗・が・ だらだらと・ 流れる。」⇒とろとろ。⇒たらたら〕

だらんと〔だらーんと〕《副詞》 ①力なく、またはだらしなく垂れたり寄りかかったりしている様子。「風・が・ ない・さかい・ 鯉のぼり・が・ だらーんと・ し・とる。」②力がみなぎっておらず、だらしがない様子。「だらんと・ せ・んと・ 力・を・ 入れ・て・ 走れ。」⇒とろんと〕

たり【足り】《名詞》 ①足りないところや不十分なところを補うもの。「わずか・や・けど・ 本代・の・ たり・に・ し・てください・な。」②補って役に立つもの。参考となるもの。有益なもの。「たり・にも・ なら・ん・ 話・を・ 聞かし・やがっ・た。」「人・の・ たり・に・ なる・ 仕事・を・ する。」◆①は、特に、わずかの数量を指して言うことが多い。〔⇒たし【足し】⇒ため【為】

たり〔だり〕《接続助詞》 ①2つ以上の動作が混じっていることを表す言葉。「歩い・たり・ 走っ・たり・ し・て・ やっと・ 着い・た。」「寝・たり・ 起き・たり・の・ 生活・や。」②一つの動作を強調したり、例示したりするときに使う言葉。「泣い・たり・ し・たら・ あか・ん・ぞ。」

たりぐるしい〔たりぐるしー〕【足り苦しい】《形容詞》 予定しているものに足りない。必要な数量よりも乏しいと思われる。「10人・で・ 食べる・に・は・ 飯・の・ 量・が・ たりぐるしー・みたいや。」〔⇒たりぐろしい(足り苦しい)、たしない【足しない】

たりぐろしい〔たりぐろしー〕(足り苦しい)】《形容詞》 予定しているものに足りない。必要な数量よりも乏しいと思われる。「旅行・の・ 金・が・ たりぐろしー・さかい・ 始末せ・んと・ あか・ん・なー。」〔⇒たりぐるしい【足り苦しい】、たしない【足しない】

ダリヤ〔だりや〕【ラテン語=dahlia】《名詞》 根で増えて、夏から秋にかけて大形の赤・紫・黄・白などの花をつける、メキシコ原産の植物。「食べ・られる・ だりや・も・ ある・ん・やて。」

たる【樽】《名詞》 酒や醤油や漬け物などを入れるための、木で作った蓋付きの円い容器。「酒・の・ たる」

たる【足る】《動詞・ラ行五段活用》 ①必要なだけある。十分である。「この・ 仕事・は・ 5人・ おっ・たら・ たる。」「貯金・を・ 下ろし・たら・ なんとか・ たっ・た。」②間に合って、むしろ余っている。「人数・は・ もー・ たり・とる・さかい・ あんた・は・ 別・の・ ところ・へ・ 行っ・てください。」③何かをするのに、それだけで間に合う。「昼飯代・は・ 千円・で・ たる・やろ。」■名詞化=たり【足り】⇒すむ【済む】

たる〔だる〕《助動詞》 ①他の人やものごとを考えて、何かの動作を行ったり、行う意志があったりすることを表す言葉。「あいつ・を・ 殴っ・たろ・と・ 思(おも)・とる・ねん。」「聞い・たる・さかいに・ 話・を・ し・てみ・なはれ。」「玩具・を・ 買()ー・たる。」「本・を・ 読ん・だる。」②自分の強い意志や決意を表す言葉。「絶対に・ 優勝し・たる。」「百点・ とっ・たる。」「何遍・ 言わ・れ・ても・ 行っ・たら・へん。」③(後ろに過去の助動詞「た」が続いて、)首尾よく行ったという意味を表す言葉。「酒・を・ 一升・ 飲ん・だっ・た。」◆「たる(だる)」は「てやる(でやる)」のつづまった形である。〔⇒てやる〕

たるい(怠い)】《形容詞》 ①疲れて元気を出せず、活気に欠ける。「たるい・ 歩き方・を・ する・な。」②気力に欠けて、真剣みに乏しい。「試験・で・ たるい・ 点・を・ 取っ・たら・ あか・ん・ぞ。」③あるべき分量などに、ほんの少し、足りない。「1貫目・に・は・ ちょっと・ たるい。」①②⇒だるい【怠い】、だるこい【怠こい】

だるい【怠い】《形容詞》 ①疲れて元気を出せず、活気に欠ける。「足・が・ だるー・て・ 歩か・れ・へん。」②気力に欠けて、真剣みに乏しい。「だるい・ 書き方・の・ 字ー・や・なー。」〔⇒たるい(怠い)、だるこい【怠こい】

たるき【垂木】《名詞》 屋根の面を作るために、棟から軒へわたす長い木。「太い・ たるき・を・ 使()こ・て・ 屋根・を・ 丈夫に・ する。」

だるこい【怠こい】《形容詞》 ①疲れて元気を出せず、活気に欠ける。「よー・ 歩い・て・ 足・が・ だるこー・ なっ・た。」②気力に欠けて、真剣みに乏しい。「だるこい・ 返事・を・ せ・んと・ しっかり・ 考え・て・から・ 言い・なはれ。」〔⇒たるい(怠い)、だるい【怠い】

だるま【達磨】《名詞》 倒れてもすぐに起き上がれるように、底に重りを入れて、中国の達磨大師の姿に似せて作った、赤くて丸い人形。「うまいこと・ いっ・たら・ だるま・に・ 目ー・を・ 入れる。」〔⇒おきあがりこぼし【起き上がり小坊師】、おきゃがりこぼし(起き上がり小法師)

たるむ【弛む】《動詞・マ行五段活用》 ①ぴんと張っていたものが緩んで、だらんとした状態になる。「台風・の・ 風・で・ 電線・が・ たるん・だ。」②意欲や緊張感が弱くなる。気持ちにしまりがなくなる。「たるん・どる・さかい・ 試験・に・ 落ちる・ん・や。」

たれ〔だれ〕《接尾語》 よくないことが現れている人をあしざまに言うときに付ける言葉。「あかんたれ」「あほたれ【阿呆たれ】」「あほんだれ」「おびんたれ」「ぶしょたれ【不精たれ】」「びんぼたれ【貧乏たれ】」

だれ【誰】《代名詞》 ①名前や立場などがわからない人を指して使う言葉。「あれ・は・ だれ・です・か。」②特定の人を指さないで、自分以外の人のことを言う言葉。「だれ・か・が・ 届け・てくれ・た・みたいや。」「だれ・でも・ えー・さかい・ 3人・ 来・ておくれ。」〔⇒だい()

|

« 【掲載記事の一覧】 | トップページ | ところ変われば… (1) »