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2017年3月25日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (329)    (通算2327回)

日常生活語 「つ」④

 

つく【付く、着く】《動詞・カ行五段活用》 ①二つ以上のものの隙間がなくなる。ものとものとがぴったり寄り添うようになる。「ホーム・に・ 電車・が・ つく。」②ものが接合して、離れない状態になる。「手・に・ 砂・が・ つい・た。」③ものの表面に力が加わって、印や跡がそのまま残る。「髪・に・ 寝癖・が・ つい・とる。」④元のものに何かが加わる。「焼い・たら・ 焦げ目・が・ つい・た。」「貯金・に・ 利子・が・ つく。」「消費税・が・ つく。」⑤添っているようにする。「そば・に・ つい・て・ 世話・を・ する。」「子ども・に・ つい・て・ 出かける。」「病院・で・ 親・の・ そば・に・ つい・とる。」⑥それまでになかった技能・知識などが備わる。「大工・の・ 技術・が・ 身・に・ つい・た。」⑦体力・知力などが加わる。「うまい・ もん・を・ 食()・て・ 元気・が・ つい・た。」⑧感覚として知る。「小さな・ ごみ・が・ 目・に・ つい・た。」「忘れもん・に・ 気・が・ つい・た。」⑨ものごとに結果や結論が出る。おさまりがつく。「あいつ・と・の・ 話・が・ つい・た。」⑩新しいものが生じたり、効果が現れたりする。「新幹線・が・ つい・た。」⑪草木が根をおろす。「植え替え・た・ 松・の・ 木ー・が・ つい・た。」⑫費用や値段がかかる。「高(たこ)ー・ つい・た。」⑬運が向く。「今日・は・ 朝・から・ つい・とる・なー。」■他動詞は「つける【付ける、着ける】」

つく【突く、撞く】《動詞・カ行五段活用》 ①尖ったものや棒の形のもので強く押す。「鉛筆・の・ 先・で・ つく。」②ものに押し当てる。「判子・を・ つい・てもらう。」③細長い物を持って、支えにする。「杖・を・ つい・て・ 歩く。」④前の方に押す。押し上げる。「急な・ 坂道・やっ・た・ん・で・ 自転車・を・ 降り・て・ つい・て・ あがっ・た。」「リヤカー・を・ つい・ていく。」⑤当てて鳴らす。「夕方・に・ 鐘・を・ つく。」◆④の場合、自転車を「つく【突く】」のは自転車の真横の位置で、リヤカーを「つく【突く】」のはリヤカーの後ろの位置からである。自転車の場合もリヤカーの場合も「おす」という言い方もできる。リヤカーの場合、人とリヤカーの位置が逆になると「リヤカー・を・ ひー・ていく。」(または、「ひっぱっ・ていく。」)ということになる。

つく【着く】《動詞・カ行五段活用》 ①進んで行って、ある場所に達する。「向こー・に・ つい・たら・ 電話し・なはれ・よ。」「神戸・に・ つい・た。」②曲げたり伸ばしたりした結果、ある場所に届いて、触れる。「指・の・ 先・が・ 地・に・ つく。」

つく【点く】《動詞・カ行五段活用》 ①灯心などに火が移ったり、電気器具のスイッチが入ったりして、明るくなる。「電気・が・ つい・た。」②炭や薪などが燃え始める。「練炭・が・ つい・た。」「湿っ・とる・さかい・ 火ー・が・ つか・ん。」■他動詞は「つける【点ける】」⇒とぼる【灯る】、ともる【灯る】

つく【搗く】《動詞・カ行五段活用》 生または蒸した穀物などを杵などで強く打って、精白したり軟らかくしたり押しつぶしたり混ぜ合わせたりする。「正月(しょんがつ)・の・ 餅・を・ つく。」

つく《動詞・カ行五段活用》 言葉で相手に伝える。「でたらめな・ 話・を・ つき・やがっ・た。」「嘘・を・ つか・ん・よーに・ し・なはれ。」◆望ましくないことを言うときに使うことが多い。〔⇒ゆう【言う】

つく《接尾語・カ行五段活用》 そのような動作や状態であることを表す言葉。そのような動作や状態になることを表す言葉。「足元・が・ ふらつい・とる。」「歯・が・ ぐらつい・て・ 痛い・ねん。」「夜中・に・ うろつい・とっ・たら・ 怪しま・れる・ぞ。」「古ー・ なっ・て・ 箪笥・が・ がたつい・き・た。」◆擬態語や擬声語に付くことが多い。

つぐ【継ぐ、接ぐ、注ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①連続していない2つのものや、一体になっていないものを繋ぎ合わせる。「折れ・た・ 木ー・を・ つぐ。」「骨・を・ つぐ。」②初めて入れたり、後から付け加えたりする。「自分・で・ ご飯・を・ つい・で・ 食べ・なはれ。」「お汁・を・ つい・でくれ・なんだら・ 食べ・られ・へん・やん。」「茶瓶・に・ 水・を・ つぐ。」

つくえ【机】《名詞》 書物などを読んだり、字を書いたりするときに使う台。「つくえ・の・ 上・に・ ラジオ・を・ 置く。」〔⇒つっけ()

つくし【土筆】《名詞》 春のはじめに生える、胞子を付けた杉菜の茎。「温ー・ なっ・た・さかい・ つくし・が・ 出・とる・やろ。」

つくだに【佃煮】《名詞》 魚・貝・昆布・海苔などを、醤油や砂糖などで濃い味に煮詰めて、長く保存できるようにした食べ物。「ご飯の・ 上・に・ つくだに・を・ のせる。」

つくなむ《動詞・マ行五段活用》 腰を落として、膝を曲げてしゃがむ。うずくまる。「電車・の・ 中・で・ つくなん・だら・ あか・ん・やろ。」〔⇒かがむ【屈む】、かごむ(屈む)、つくぼる、つくばる〕

つくねる《動詞・ナ行下一段活用》 乱雑に積み重ねる。だらしなく放置しておく。「汚れ・た・ シャツ・を・ つくね・とる。」

つくばる《動詞・マ行五段活用》 腰を落として、膝を曲げてしゃがむ。うずくまる。「柱・の・ そば・で・ つくばっ・て・ 話・を・ 聞く。」〔⇒かがむ【屈む】、かごむ(屈む)、つくなむ、つくぼる〕

つくぼる《動詞・マ行五段活用》 腰を落として、膝を曲げてしゃがむ。うずくまる。「便所・で・ 長い・こと・ つくぼっ・とっ・た。」〔⇒かがむ【屈む】、かごむ(屈む)、つくなむ、つくばる〕

つくり【作り、造り】《名詞》 ①新鮮な魚や貝などの肉を薄く切って、醤油や香辛料を添えて食べるように作った食べ物。「鮪・の・ つくり・で・ 酒・を・ 飲む。」②ものを作ること。作って出来上がった、ものの様子。「丈夫な・ つくり・の・ 箱」⇒さしみ【刺身】

つくりごと【作り事】《名詞》 ①実際にはないことを、あるようにだまして言うこと。本当でないこと。「つくりごと・を・ 言()ー・の・は・ やめ・なはれ。」②作者の空想・想像によって書いた文学作品など。「つくりごと・や・けど・ この・ 話・は・ 面白(おもろ)い。」〔⇒つくりばなし【作り話】⇒うそ【嘘】

つくりばなし【作り話】《名詞》 ①実際にはないことを、あるようにだまして言うこと。本当でないこと。「あいつ・の・ 言()ー・ つくりばなし・を・ 信用し・たら・ あか・ん・ぞ。」②作者の空想・想像によって書いた文学作品など。「桃太郎・や・ 金太郎・は・ つくりばなし・や。」〔⇒つくりごと【作り事】⇒うそ【嘘】

つくる【作る、造る】《動詞・ラ行五段活用》 ①形のあるものにする。役立つものに仕上げる。「工作・を・ つくる。」「申請書・を・ つくっ・て・ 出す。」②手を加えて、もとと違ったものにする。準備をする。「朝ご飯・を・ つくる。」③それまでになかったものを、新たに生み出す。「会社・を・ つくる。」「高速道路・を・ つくる。」④植物などを育てる。農作物を栽培して生産する。「カーネーション・を・ つくる。」「あんたとこ・ 何反・ つくっ・とっ・てや・ねん。」◆④は、「たんぼつくる【田圃作る】」「はたけつくる【畑作る】」とも言う。■名詞化=つくり【作り、造り】①②③⇒こしらえる【拵える】、こっさえる(拵える)、こさえる(拵える)

つけ【付け】《名詞》 ①商品を買ったときなどに書き留めてもらっておいて、代金を後で支払うこと。掛け売りや掛け買い。「月末払い・の・ つけ・で・ 買う。」「つけ・に・ し・とい・てください・な。」②支払いを求める書類。勘定書。「月末・や・さかい・ つけ・を・ 持っ・てき・まし・てん。」 

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