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2017年4月 2日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (337)    (通算2335回)

日常生活語 「て」①

 

て〔てー〕【手】《名詞》 ①体の肩から左右に出ている部分。「てー・を・ 上・に・ 上げる。」②手首から先の部分。「てー・を・ たたい・て・ 拍子・を・ とる。」③道具などの、手に持つように作ってある部分。「てー・の・ つい・た・ 鍋」④仕事をする人や労力。「仕事・が・ いっぱい・ あっ・て・ てー・が・ 足ら・ん。」⑤ものごとを行うときの手間。「てー・の・ かかる・ ややこしー・ 仕事・や・なー。」⑥ものごとの腕前。技量。「てー・が・ 上がっ・た。」⑦相手などとのつながり。関係。「てー・を・ 切る。」⑧ものごとを行う手段ややり方。「うまい・ てー・が・ ない・やろ・か。」⑨ある特定の傾向を持つものや、ある特定の種類のもの。「この・ て・の・ 機械・は・ 扱いにくい。」①②⇒てて【手々】⇒にぎり【握り】、とって【取っ手】

て〔で〕《副助詞》 相手や第三者に対する敬意を表すときに使う言葉。「先生・が・ 来・とっ・て・や。」「そこ・に・ おっ・て・の・ 人・は・ どなた・です・か。」◆一般に「てや敬語」と言われていて、「先生・が・ 来・て・やっ・た。」のような使い方も多いが、必ずしも「て」に「や」が接続する必要はない。「て」だけで敬語の働きをする。

て〔で〕《接続助詞》 ①いくつかの動作・作用などを並べて、それらが次々と起こったり行われたりしていることを表す言葉。「食べ・て・ 飲ん・で・ 大騒ぎ・を・ し・た。」②ある動作・作用などが終わって、次のことにつながることを表す言葉。「走っ・て・ 間に合()ー・た。」③その動作や作用などを行う方法・手段を表す言葉。「叩い・て・ 割る。」

て〔で〕【手】《接尾語》[名詞などに付く] ①方向や方面を表す言葉。「下(した)て・に・ 出・て・ 話・を・ する。」「浜て・の・ 方・に・ 公園・が・ ある。」「山て」「右て」「左て」②程度や状態を表す言葉。「古て・の・ 手袋・を・ はく。」「二番て・の・ 選手」「安で・の・ 野菜」③その動作をする人を表す言葉。「カルタ・の・ 読みて」

で〔でー〕【出】《名詞》 ①その人の生地や出身校。「あんた・は・ どこ・の・ でー・です・か。」「わし・は・ 姫路・の・ でー・や。」「大学・でー・でも・ 役・に・ 立た・ん・ やつ・が・ おる。」②ある場所に出ること。顔を見せること。また、その状態や度合い。「月・の・ でー・が・ 遅なっ・た。」「インキ・の・ でー・が・ 悪い。」「会社・は・ 9時・から・の・ でー・や。」③太陽や月が昇ること。「月・の・ で」■対語=③「いり【入り】」

《格助詞》 ①その動作・作用などが行われている場所を表す言葉。「図書館・で・ 借()っ・た。」「学校・で・ 勉強する。」②その動作・作用などを行っている手段・方法や、用いる道具などを表す言葉。「ボールペン・で・ 書い・た。」「クレヨン・で・ 塗る。」③その動作・作用を行うための材料・原料などを表す言葉。「小麦粉・で・ ケーキ・を・ 作る。」「金・で・ メッキする。」④その動作・作用などの理由・原因などとなるものを表す言葉。「台風・で・ 臨時休校・に・ なる。」⑤その動作・作用などの及ぶ数量を表す言葉。「電車・やっ・たら・ 1時間・で・ 着く。」「3日・で・ 仕上げる。」

で〔でー〕《終助詞》 念を押したり、呼びかけたりするときに使う言葉。「ここ・に・ おます・で。」「早()よ・ 来()・な・ 遅れる・で。」◆「で」にも、「ぜ」にも聞こえる。〔⇒ぜ〕

で〔でー〕《接尾語》[動詞の連用形に付く] そうすることに手応えなどがあることを表す言葉。分量がかなりあることなどを表す言葉。そうするためにはかなりの負担や努力が要ることを表す言葉。「食いで・の・ ある・ 芋」「読みで・の・ ある・ 本」「世話・の・ しで・の・ ある・ 人」「この頃・は・ 1万円札・は・ 使いで・が・ ない。」〔⇒かい【甲斐】

てあいます〔であいます〕(て上います)】《補助動詞・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 「してやる」ということをへりくだって言う言葉。して差し上げる。「よかっ・たら・ 魚・の・ さばき方・を・ 教え・てあいます・よ。」◆接続助詞「て」に、動詞「あげる【上げる】」が続き、さらに丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。「てあげます」の発音が「てあえます」に変化した。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。補助動詞としての用法は、必ず「てあいます」の形で使い、「あいます」だけの言い方はしない。〔⇒てあげます【て上げます】、てあえます(て上えます)、てやいます(て遣います)、てやえます(て遣えます)

てあえます〔であえます〕(て上えます)】《補助動詞・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 「してやる」ということをへりくだって言う言葉。して差し上げる。「あんた・の・ 代わり・に・ 当番・を・ し・てあえまし・ても・ よろしい・よ。」◆接続助詞「て」に、動詞「あげる【上げる】」が続き、さらに丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。「てあげます」の発音が「てあえます」に変化した。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。補助動詞としての用法は、必ず「てあえます」の形で使い、「あえます」だけの言い方はしない。〔⇒てあげます【て上げます】、てあいます(て上います)、てやいます(て遣います)、てやえます(て遣えます)

てあげます〔であげます〕【て上げます】《補助動詞・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 「してやる」ということをへりくだって言う言葉。して差し上げる。「美味しい・ 蜜柑・を・ 送っ・てあげまし・てん。」◆接続助詞「て」に、動詞「あげる【上げる】」が続き、さらに丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。補助動詞としての用法は、必ず「てあげます」の形で使い、「あげます」だけの言い方はしない。〔⇒てあいます(て上います)、てあえます(て上えます)、てやいます(て遣います)、てやえます(て遣えます)

てあし【手足】《名詞》 ①体の肩から左右に出ている部分と、骨盤より下の部分。広くは、からだ全体を指すこともある。「てあし・が・ 動く・ 間・は・ 働く・ つもり・や。」「年・ とっ・て・ てあし・が・ 不自由に・ なっ・てき・た。」②手首から先の部分と、足首から先の部分。「てあし・が・ 冷たい・さかい・ こたつ・に・ 入る。」③動物の4本の足。「亀・が・ ひっくりかえっ・て・ てあし・を・ ばたばたと・ さし・とる。」

であし【出足】《名詞》 ①ものごとを始めるときの速さや意気込みなど。行動を始める態勢。「であし・は・ よかっ・た・ん・や・けど・ 途中・で・ 追い抜か・れ・ても・た。」②人々が外出したり、どこかの場所へ集まったりする様子や、その人数。「お客さん・の・ であし・が・ 多い。」

てあたりしだい【手当たり次第】《副詞に》 えり好みや区別などをしないで、手に触れるものや、近くにあるものは何でも、試みたり処理したりする様子。「カタログ・ 見・とっ・たら・ てあたりしだいに・ 買い・とー・ なる。」「てあたりしだいに・ 文句・を・ 言い・やがる。」

てあて【手当】《名詞、動詞する》 ①病気や怪我を治すために処置を施すこと。また、その処置。「血ー・を・ 止める・ てあて」②働いたことへの報酬として支払う賃金。「人・を・ 雇(やと)ー・たら・ てあて・の・ 心配・を・ せ・ん・ならん。」③賃金の他に、それぞれの名目で支払うお金。「通勤・の・ てあて」「扶養家族・の・ てあて」

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