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2017年4月 6日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (341)    (通算2339回)

日常生活語 「て」⑤

 

てくれる〔でくれる〕【て呉れる】《補助動詞・ラ行下一段活用》[動詞の連用形に付く] ①相手が自分に対して、好意的に何かをすることを表す言葉。「道・を・ 教(おせ)・てくれ・た。」②少しへりくだりながら、相手に何かの行動をしてほしいという気持ちを伝えるときに使う言葉。「すま・ん・けど・ 留守番・ し・とっ・てくれる・か。」〔⇒とくれる【と呉れる】

でけ(出来)】《名詞》 ①完成したものの良し悪し。「でけ・の・ 悪い・ 息子」②完成するまでの度合い。「今・は・ どれ・ぐらい・の・ でけ・です・か。」〔⇒でき【出来】⇒できあがり【出来上がり】、でけあがり(出来上がり)、しあがり【仕上がり】、できばえ【出来映え】、でけばえ(出来映え)

でけあがり(出来上がり)】《名詞》 ①完成すること。また、完成したときの規模や完成の時期など。「焼きたてパン・の・ でけあがり・だっ・せ。」「でけあがり・は・ いつ・ごろ・に・ なり・ます・か。」「でけあがり・の・ 大きさ・は・ どのぐらい・に・ なる・ん・やろ。」②完成したものの良し悪し。「でけあがり・は・ 美味そーに・ なっ・た・なー。」「でけあがり・が・ しっかり・ し・とる。」「でけあがり・は・ もひとつやる」〔⇒できあがり【出来上がり】、しあがり【仕上がり】⇒でき【出来】、でけ(出来)、できばえ【出来映え】、でけばえ(出来映え)

でけあがる(出来上がる)】《動詞・ラ行五段活用》 必要なものがすべて整って、ものごとが完成する。「宿題・の・ 絵ー・が・ でけあがっ・た。」「良()ー・ お宅・が・ でけあがり・まし・た・なー。」■名詞化=でけあがり(出来上がり)〔⇒しあがる【仕上がる】、できあがる【出来上がる】

でけごころ(出来心)】《名詞》 計画的ではなく、その場面や状況の中で、ふと浮かんだ悪い考え。「でけごころ・でも・ 悪い・ こと・(を・) し・たら・ 刑務所行き・だっ・せ。」〔⇒できごころ【出来心】

でけごと(出来事)】《名詞》 世の中や自分の身の回りで起こるさまざまなこと。不意に起こること。「今年・も・ いろんな・ でけごと・が・ おまし・た・なー。」〔⇒できごと【出来事】

でけそこない(出来損ない)】《名詞、形容動詞や()》 ①うまく出来上がっていないこと。うまく出来上がっていないもの。また、そのような様子。「味付け・が・ うまいこと・ いか・んで・ でけそこないに・ なっ・ても・た。」「窯・を・ 開け・たら・ 茶碗・の・ でけそこない・が・ ぎょーさん・ あっ・た。」②性格などが円満でない人。また、そのような様子。「あいつ・は・ でけそこないや・さかい・ じっきに・ 怒り出し・よる・ねん。」「喧嘩好きの・ でけそこない・の・ おっさん」〔⇒できそこない【出来損ない】

でけた(出来た)】《連体詞》 ①心の優しい。心の細やかな。人柄などが円満である。「でけた・ 人・や・さかい・ ちょっと・の・ こと・で・は・ 怒ら・へん。」②組み立てられた。仕組まれた。「よー・ でけた・ 話・や・さかい・ 信用でけ・へん。」〔⇒できた【出来た】

でけたて(出来立て)】《形容動詞や()、名詞》 できたばかりの様子。できてすぐの様子。また、そのようなもの。「でけたての・ 新製品・や・さかい・ 値ー・が・ 高い。」「でけたて・の・ あつあつの・ 饂飩・は・ うまい・なー。」「でけたて・の・ 飯・は・ うまい。」〔⇒できたて【出来立て】、できでき【出来出来】、でけでけ(出来出来)

てけつかる〔でけつかる〕《補助動詞・カ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手の動作や状況をけなすときに使う言葉。「あんな・ とこ・で・ 昼寝・を・ し・てけつかる。」「何・を・ ぬかし・てけつかる・のん・どい。」◆「てけつかる」の方が、「てやがる」よりもけなす度合いは強いように感じられる。〔⇒てやがる〕

でけでけ(出来出来)】《形容動詞や()、名詞》 できたばかりの様子。できてすぐの様子。また、そのようなもの。「でけでけ・の・ あつあつの・ ラーメン」「でけでけ・の・ 北陸新幹線・に・ 乗っ・た。」〔⇒できたて【出来立て】、でけたて(出来立て)、できでき【出来出来】

でけばえ(出来映え)】《名詞》 完成したものの良し悪し。特に、完成したものが引き立って見えること。「でけばえ・の・ 見事な・ 工作」〔⇒でき【出来】、でけ(出来)、できあがり【出来上がり】、でけあがり(出来上がり)、しあがり【仕上がり】、できばえ【出来映え】

でけもん(出来物)】《名詞》 打撲や炎症などによって皮膚の一部が腫れあがって、膿をもったもの。「痒(かい)ー・やろ・けど・ でけもん・を・ かい・たら・ あか・ん・ぞ。」「でけもん・の・ よー・ でける・ 子ー・や・なー。◆「できもん【出来物】」とも言うが、単に「もの【物】」と言う方が多い。〔⇒できもん【出来物】、はれもん【腫れ物】、もの【物】、おでき【御出来】

でける(出来る)】《動詞・カ行上一段活用》 ①ものごとが生じる。発生する。「地震・で・ 道・に・ ひび割れ・が・ でけ・た。」②作り上げられる。完成する。「駅前・に・ スーパー・が・ でける・ん・や・そーや。」③農作物などが採れる。「大きな・ トマト・が・ でけ・た。」④行っていたことが終わる。完了する。「やっと・ 宿題・が・ でけ・た。」⑤その方面の能力などがある。それをなし得る力がある。「そんな・ 難しー・ 問題・は・  でけ・へん。」⑥することが可能である。チャンスがある。「東京・やっ・たら・ 新幹線・でも・ 飛行機・でも・ 行く・ こと・が・ でける。」〔⇒できる【出来る】

でけるだけ(出来るだけ)】《副詞》 可能な範囲で、望ましいことを選んだり、望ましいようにすることを表す言葉。「でけるだけ・ 勉強し・まっ・さかい・ 買()ー・てんか。」〔⇒なるべく【成る可く】、できるだけ【出来るだけ】

てこ【梃子】《名詞》 ①力の原理を利用して、一点を支点として、小さな力を大きな力に変えて、重いものを動かすようにした棒。「てこ・で・ 石・を・ 動かす。」②自分の持っている力。「わし・の・ てこ・に・は・ あわ・ん。」

でこ《名詞》 顔の眉毛の上から、髪の毛の生えているところまでの部分。また、その部分が普通以上に突き出ていること。「でこ・に・ 墨・が・ つい・とる・ぞ。」〔⇒ひたい【額】、でぼちん、おでこ〕

てこずる【手こずる】《動詞・ラ行五段活用》 面倒なことにぶつかって、扱うのに骨が折れる。処置に困る。持て余す。「息子・は・ 入学試験・に・ てこずっ・てます・ねん。」

てごたえ【手応え】《名詞》 ①自分から相手に何かを仕掛けたときや、相手が自分に何かを仕掛けたときなどに、手などに受ける感覚。「打っ・た・ 瞬間・に・ ホームラン・の・ てごたえ・が・ あっ・た。」「魚・が・ 食いつい・た・よーな・ てごたえ・やっ・た。」②何かの行為について、自分や相手が受ける感覚や反応。張り合いを感じること。「今日・の・ 試験・は・ 合格し・そーな・ てごたえ・が・ あっ・た。」

てこてこ《副詞と》 乗り物を使わないで、やや長い距離を歩く様子。同じ調子で、長い距離を歩き続ける様子。「てこてこ・ 歩い・とっ・たら・ 駅・に・ 着い・た。」〔⇒てくてく〕

てこにあう【梃子に合う】《動詞・ワア行五段活用》 持っている力で対応できる。手に負える。「あれ・ぐらい・の・ 力・の・ チーム・やっ・たら・ てこにあう・やろ。」◆「てこにあわ・ん【梃子に合わ・ん】」という打ち消し表現で使うことが多い。

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