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2017年4月25日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (360)    (通算2358回)

日常生活語 「と」⑩

 

とこ【所】《名詞》 ①空間的な広がりを持った場所。「どんな・ とこ・に・ 隠れ・とる・ん・やろ・なー。」②全体ではなく一部分の場所。ある地域。「とこ・に・ よっ・て・ 雨・が・ 降る。」③ある特定の部分。ある地点。「首・の・ とこ・に・ ほくろ・が・ ある。」④ことがら。「わかりにくい・ とこ・が・ あっ・たら・ 質問し・てください。」⑤ある状況。場合。ちょうどその時。時。状態。状況。「さっき・ 来・た・ とこ・や。」〔⇒ところ【所】

とこ【床】《名詞》 日本建築の座敷で、花・掛け軸・置物などを飾るために、床(ゆか)を一段高くして設けた場所。「とこ・に・ 軸・を・ かける。」〔⇒とこのま【床の間】

とこ【所】《接尾語》[名詞に付く] ①場所を限定して指す場合に使う言葉。「あんたとこ・は・ どの辺・です・か。」「いっぺん・ わしとこ・に・ おいん・なはれ。」②一定の量や金額を表す言葉。「1000円とこ・ 買()ー・てき・てんか。」「1升とこ・ あっ・たら・ 十分やろ。」

どこ【何処】《代名詞》 わからないところや、定まらないところを指す言葉。どの方向。どの場所。「その・ パン・は・ どこ・で・ 買()ー・た・ん。」「そんなん・ どこ・で・も・ 売っ・とる・がな。」〔⇒どっち、どっちゃ、どちら〕

どこいき【何処行き】《名詞》 どこへ行くのか、行き先はどこか、ということを体言止めで言うときに使う言葉。「今日・は・ どこいき・です・か。」◆質問を受けた側は、「はー・ ちょっと・ そこ・まで。」と言って応じたりする。

とこが《接続助詞》 ⇒たとこが〔だとこが〕《接続助詞》 を参照。

どこでも【何処でも】《副詞》 ①場所を問わず、すべてで。「この・ 入場券・は・ 映画館・やっ・たら・ どこでも・ 入れる・ねん。 ②不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して言う言葉。「どこでも・ 就職し・てくれ・たら・ ありがたい・ねん・けど。」〔⇒どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】、どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】⇒どこなと【何処なと】、どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】

どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】《副詞》 ①場所を問わず、すべてで。「この・ 商品券・は・ どこでもかしこでも・ 使える。」②不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して、強調して言う言葉。「どこでもかしこでも・ 気に入っ・た・ ところ・の・ 絵ー・を・ 描き・なはれ。」〔⇒どこでも【何処でも】、どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】⇒どこなと【何処なと】、どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】

どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】《副詞》 ①場所を問わず、すべてで。「この・ 券・は・ どこでもかっつでも・ 映画館・やっ・たら・ 入れ・る・ねん。」②不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して、強調して言う言葉。「どこでもかっつでも・ 行き・たい・ 所・へ・ 行き・なはれ。」〔⇒どこでも【何処でも】、どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】⇒どこなと【何処なと】、どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】

どことのう〔どことのー〕【何処と無う】《副詞》 何がどうだという理由がはっきりとあるわけではないが、そのように感じたり思ったりするということを表す言葉。「どことのー・ 兄さん・に・ 似・とっ・て・や。」〔⇒なんとのう【何と無う】

とことん《副詞》 ①徹底的に何かをすることを表す言葉。「とことん・ 調べ・てみ・たら・ わかる・やろ。」「とことん・まで・ 頑張っ・てみー。」②切羽詰まった段階や、ぎりぎりの段階であることを表す言葉。「とことん・ 困っ・た・ こと・に・ なっ・た。」「とことん・ 金・が・ 無()ー・ なっ・た。」

どこなと【何処なと】《副詞》 ①不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して言う言葉。「どこなと・ 学校・を・ 一つ・ぐらい・ 合格し・てくれ・へん・か。」②場所を限定しないということを言う言葉。「どこなと・ 休憩する・ ところ・が・ あっ・たら・ お茶・でも・ 飲も・ー・や・おまへ・ん・か。」〔⇒どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】⇒どこでも【何処でも】、どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】、どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】⇒どこなとここなと【何処なと此処なと】

どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】《副詞》 ①不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して、強調して言う言葉。「好きな・ 所(とこ)・へ・ どこなとかしこなと・ 行き・なはれ。」②場所を限定しないということを強調した言葉。「腹・が・ 減っ・たら・ どこなとかしこなと・ 食堂・に・ 入り・まほ。」〔⇒どこなと【何処なと】⇒どこでも【何処でも】、どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】、どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】⇒どこなとここなと【何処なと此処なと】

どこなとここなと【何処なと此処なと】《副詞》 場所を限定しないということを強調した言葉。「どこなとここなと・ 休み・たい・ 所(とこ)・で・ 休ん・だら・ 良()ー・がな。」〔⇒どこなと【何処なと】、どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】

とこのま〔とこのまー〕【床の間】《名詞》 日本建築の座敷で、花・掛け軸・置物などを飾るために、床(ゆか)を一段高くして設けた場所。「とこのま・に・ 花・を・ 活ける。」「とこのまー・の・ 掛け軸」〔⇒とこ【床】

どこもかしこも【何処も彼処も】《副詞》 例外なくすべての場所で。「インフルエンザ・が・ はやっ・て・ 薬局・は・ どこもかしこも・ マスク・が・ 売り切れ・や。」〔⇒どっこもかしこも(何処も彼処も)

とこや【床屋】《名詞》 髪の毛を刈ったり切ったりして、整えることをする店。理髪店。「月・に・ いっぺん・ とこや・へ・ 行く。」〔⇒さんぱつや【散髪屋】、さんぱっちゃ(散髪屋)

どこやかし《名詞》 一定の場所と定めにくいほどの、あちらこちら。「どこやかし・に・ 放()っ・とっ・たら・ あか・ん・やろ。」「どこやかし・ 歩き・まわっ・とる。」◆「あっちこっち」と言うよりも、場所の数が多いという印象がある。

どこやら《名詞》 不確かな場所や、不定である場所を、漠然と指す言葉。「来週・ どこやら・へ・ 集まっ・て・ 忘年会・を・ する・ん・やて。」

ところ【所】《名詞》 ①空間的な広がりを持った場所。「学校・の・ ある・ ところ」②全体ではなく一部分の場所。ある地域。「ところ・は・ 雨・が・ 降る・か・も・ わから・ん。」③ある特定の部分。ある地点。「足首・の・ ところ・が・ 痛い。」④ことがら。「愛想・の・ えー・ ところ・が・ ある。」⑤ある状況。場合。ちょうどその時。「家・を・ 出・よー・と・ し・た・ ところ・へ・ 電話・が・ かかっ・た。」⑥住んでいる場所。所在する場所。また、その地名や番地。「ところ・を・ 聞ー・て・ 尋ね・ていっ・た。」①②③④⑤⇒とこ【所】⇒ところばんち【所番地】

どころか《接続助詞》 逆のことや対照的なことを示して、後ろに述べることを強調する言葉。それのみならず、逆に。「早(はよ)ー・ 着く・どころか・ 遅刻し・ても・た。」

ところがき【所書き】《名詞》 住所や所在地を書き付けたもの。「葉書・の・ ところがき・を・ 間違え・た。」「ところがき・を・ 見・ながら・ 友達・の・ 家・を・ 探し・た。」

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