« 【書籍版】明石日常生活語辞典 (362)    (通算2360回) | トップページ | 【書籍版】明石日常生活語辞典 (364)    (通算2362回) »

2017年4月28日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (363)    (通算2361回)

日常生活語 「と」⑬

 

どつく《動詞・カ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「どつか・んと・ わから・ん・ やつ・は・ どつい・たれ。」「力・を・ 入れ・て・ てっころ・で・ 杭・を・ どつく。」「約束・を・ 破っ・て・ どつか・れ・た。」「釘・を・ どつい・て・ ひっこま・す。」◆ものを打つ場合や、自分を誤って打ってしまった場合などにも使うことがある。〔⇒なぐる【殴る】、なぐります【殴ります】、どつきますどやす、ぶちます、かちます、しばく〕

とっくり【徳利】《名詞》 ①陶器などで作られて、口が狭くて細長い形の、酒を入れる容器。「雨・が・ しょぼしょぼ・ 降る・ 晩・に・ 豆狸(まめだ)・が・ とっくり・ 持っ・て・ 酒・ 買い・に。」②セーターなどで、首に沿って高くなっている襟のあるもの。また、その襟の部分。「とっくり・の・ セーター」⇒ちょうし【銚子】⇒とっくりくび【徳利首】

とっくりくび【徳利首】《名詞》 セーターなどで、首に沿って高くなっている襟のあるもの。また、その襟の部分。「とっくりくび・やっ・たら・ 温い。」〔⇒とっくり【徳利】

どっけ【毒気】《名詞》 ①毒になる成分。「どっけ・の・ ある・ はったけ〔=茸〕・を・ 食べ・たら・ あか・ん・よ。」②人の気持ちを害したり、人を陥れたりするような言葉や行い。「どっけ・の・ ある・ 言い方・を・ する・ やつ・や・なー。」③積極的に立ち向かおうとする意気。「どっけ・を・ 抜か・れ・て・ 何・も・ 言え・なんだ。」

どっこいしょ《名詞》 地面すれすれのところから水が湧き出してくるところ。浅井戸。「この・ 辺・で・は・ どっこいしょ・の・ 綺麗な・ 水・を・ 酒作り・に・ 使(つこ)ー・とっ・た。」

■「どっこいしょ」という言葉を聞くと、「あ よいよい こらこら…」と踊り出したくなるような気持ちになるが、実はそれとはまったく違った意味である。江井ヶ島周辺は良い水の湧き出るところで、それがこの地域の酒造にもつながったのであるが、浅い井戸、地表に湧き出している井戸のことを「どっこいしょ」と言う。

 『明石のため池』(明石市教育委員会発行)63ページに、「どっこんしょ」という項目があって、次のようなことが書かれている。

 

 「どっこんしょ」あるいは「どっこいしょ」と呼ばれる湧き水が、谷八木から二見までの海岸線や川沿いにあったことが、地元の年配の人たちの話によくでてきます。

 子どもの頃、海で魚を突くために、松陰から谷八木の海岸まで歩いていく途中、いつものように崖の下から湧き水が出ているところで休憩し、汗をかいた顔を洗うことにしていたそうです。また、海で魚を突いたり、泳いだりした後、今度は、海岸の砂浜にも湧き水が出ているところがあり、そこで真っ黒になった体を洗い、そして乾いた喉に冷たい水を流し込む。その水がなんともいえないほど、おいしかったそうです。

 戦前には、谷八木にこのような湧き水が10数ヶ所あったそうです。戦後には、大きな工場が大量に地下水を汲み上げるようになり、湧き水は次々に枯れてしまったそうです。

 

 大久保町の北の方にある松陰(まつかげ)から、谷八木の海岸へ歩いて行った「年配の人」の体験談として語られているのですが、湧き水は崖の下などにあったようです。

 ブログの筆者は、谷八木よりも西の江井ヶ島に住み続けているのであるが、呼び名は「どっこいしょ」である。確かに崖のようなところにもあったとは思うが、大きな酒蔵などの中にも水が湧き出しているところがあって、石やコンクリートで囲ってありました。目の前へこんこんと湧き出してきて、もったいないことですが、流れっぱなしになっていました。大量の地下水の汲み上げに因るのでしょうか、今では「どっこいしょ」の存在は忘れ去られてしまっています。

 我が家には井戸がありましたが、井戸といってもせいぜい地表面から3メートル程度の深さの水面でした。

 水に恵まれていることと、江井ヶ島を中心とした地域の酒造りとは密接なつながりがあるはずです。

どっこいしょ《感動詞》 ①重いものを持ち上げたり動かしたりする際に、力を入れたり弾みをつけたりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。「どっこいしょ・と・ 石・を・ 抱える。」②座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「あー・ しんど・ どっこいしょ・と・ 座り・たい・なー。」〔⇒どっこらしょ、よっこいしょ、よっこらしょ。⇒うんとこさ、うんとこせ、うんとこしょ、うんとしょ。⇒やっとこさ、やっとこしょ、やっとこせ〕

どっこいどっこい《形容動詞や()》 程度や勢いなどが同じぐらいで、優劣がつけられない様子。力などが釣り合っている様子。互角である様子。「背ー・の・ 高さ・は・ どっこいどっこいや。」「どっこいどっこいの・ 試合・に・ なる・やろ・なー。」〔⇒ちょぼちょぼ、とんとん〕

とっこうたい〔とっこーたい〕【特攻隊】《名詞》 ①勇気を持って、あるいは向こう見ずに行おうとする人。「とっこーたい・で・ 試験・を・ 受け・てこい。」②第二次大戦の時に日本軍がとった体当たり攻撃。また、それを行った部隊。「とっこーたい・で・ 死ん・だ・ 若者・が・ 可哀想や。」

とっこうやく〔とっこーやく〕【特効薬】《名詞》 ある病気や怪我に、特に効き目のある薬。「風邪・の・ とっこーやく」

どっこもかしこも(何処も彼処も)】《副詞》 例外なくすべての場所で。「どっこもかしこも・ 満員・や・さかい・ 映画・は・ 見・られ・ず・や。」〔⇒どこもかしこも【何処も彼処も】

どっこらしょ《感動詞》 ①重いものを持ち上げたり動かしたりする際に、力を入れたり弾みをつけたりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。「どっこらしょ・ これ・は・ 重たい・なー。」②座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「どっこらしょ・ ここら・で・ 一休みし・まほ・か。」〔⇒どっこいしょ、よっこいしょ、よっこらしょ。⇒うんとこさ、うんとこせ、うんとこしょ、うんとしょ。⇒やっとこさ、やっとこしょ、やっとこせ〕

どっこん《名詞、動詞する》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるやり方。「どっこん・に・ 負け・た。」「どっこん・で・ 順番・を・ 決める。」〔⇒どっこんで、じゃんけん【じゃん拳】、じゃいけん【じゃい拳】、ぐうぴいぱあ〕

どっこんで〔どっこんでー〕《名詞、動詞する》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるやり方。「わし・は・ どっこんでー・は・ 弱い・ねん。」〔⇒どっこん、じゃんけん【じゃん拳】、じゃいけん【じゃい拳】、ぐうぴいぱあ〕

どっこんで〔どっこんでー〕《感動詞》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるときに、みんなでかける声。〔⇒じゃんけんぽん【じゃん拳ぽん】、じゃんけんほい【じゃん拳ほい】、じゃいけんぽん【じゃい拳ぽん】、じゃいけんほい【じゃい拳ほい】

|

« 【書籍版】明石日常生活語辞典 (362)    (通算2360回) | トップページ | 【書籍版】明石日常生活語辞典 (364)    (通算2362回) »