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2017年4月30日 (日)

【掲載記事の一覧】

 「奥の細道」は奈呉の浦(富山県射水市)まで歩きました。月に一度の3泊4日ですが、新潟県から富山県に入り、来月は倶利伽羅峠を越えて石川県に入る予定です。「奥の細道を読む・歩く」は、5月末頃から連載を再開したいと思います。

 「【書籍版】『明石日常生活語辞典』」は毎日、途切れなく連載を続けていくつもりです。この辞典の意図や記述方法について、5月12日に開催される日本方言研究会第104回研究発表会(会場は関西大学)で発表させていただく予定です。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてにメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

◆奥の細道を読む・歩く ()(178)~継続予定

    [2016年9月1日開始~ 最新は2017年2月25日]

 

◆【明石方言】 明石日常生活語辞典 ()(2363)~継続予定

    [2009年7月8日開始~ 最新は2017年4月30日]

 

◆ところ変われば ()()~継続予定

    [2017年3月1日開始~ 最新は2017年4月13日]

 

◆日本語への信頼 ()(261)~再開の可能性あり

    [2015年6月9日開始~ 最新は2016年7月8日]

 

◆名寸隅舟人日記 ()(16)~再開の可能性あり

    [2016年1月1日開始~ 最新は2016年4月2日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~再開の可能性あり

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~再開の可能性あり

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆名寸隅の船瀬があったところ ()()

    [2016年1月10日~2016年1月14日]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日~2010年3月10日]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日~2011年9月13日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)

 2014年5月10日~2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)

 2013年4月13日~2014年5月9日]

 

◆百載一遇 ()()

    [2014年1月1日~2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)

    [2012年7月4日~2013年8月28日]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日~20071212日]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日~2008年7月20日]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日~2009年9月10日]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日~2012年1月4日]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日~2012年5月3日]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日~2009年6月30日]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日~20061231日]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日~2008年1月10日]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日~20061226日]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日~2009年6月4日]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日~2008年1月18日]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日~2007年7月31日]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日~20081125日]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日~2009年6月22日]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日~2009年5月8日]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日~2009年3月16日]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日~20081113日]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日~20081215日]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日~2007年6月30日]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日~2010年1月3日]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日~2012年7月8日]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日~2011年6月1日]

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日~2014年4月12日]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日~2008年9月24日]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日~200610月4日]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日~20061011日]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日~200611月2日]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日~2007年6月6日]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日~2007年8月10日]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日~2007年7月7日]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日~20071030日]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日~20061015日]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日~2007年8月20日]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日~2007年9月12日]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日~2007年9月29日]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日~200612月7日]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日~2007年5月7日]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日~20061222日]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日~2007年8月27日]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日~2007年8月30日]

 

◆中山道をたどる ()(424)

    [201311月1日~2015年3月31日]

 

◆日光道中ひとり旅 ()(58)

    [2015年4月1日~2015年6月23日]

 

◆奥州道中10次 ()(35)

    [20151012日~20151121日]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日~2012年9月19日]

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (365)    (通算2363回)

日常生活語 「と」⑮

 

とどく【届く】《動詞・カ行五段活用》 ①送ったり差し出したりしたものが、相手のもとに着く。「宅急便・は・ とどい・た・か。」②あるところに達する。「竿・が・ 天井・に・ とどく。」「70・に・ 手ー・が・ とどく。」■他動詞は「とどける【届ける】」

とどけ【届】《名詞》 ①相手のもとに着くようにすること。「おとどけ・は・ 明日・に・ し・ます。」②役所や定められたところへ申し出ること。また、そのために用いる書類。「とどけ・に・ 判・を・ 押し・てんか。」

とどける【届ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①送ったり差し出したりして、相手のもとに着くようにする。「これ・を・ 明日・まで・に・ とどけ・とい・てください。」②役所や定められたところへ申し出る。「欠席する・ こと・を・ とどける。」■自動詞は「とどく【届く】」■名詞化=とどけ【届】

どない《副詞に》 どのように。「この・ 話・は・ どない・ なっ・とる・ん・や。」「どないに・も・ なら・ん。」■類語=「こない」「そない」「ほない」「どない」〔⇒どう〕

どないか《動詞する》 いろいろな工夫や努力をして、課題などを実現しようとする気持ちを表す言葉。「宿題・が・ どないか・ でけ・た。」〔⇒どうか、なんとか〕

どないか《副詞》 ①自分の願いが実現するように神仏などに祈る気持ちを表す言葉。「どないか・ うまいこと・ いき・ます・よーに・ お頼みし・ます。」②人に勧めたり頼んだりして、自分の願いをかなえたいという気持ちを表す言葉。「どないか・ 助け・てほしい・ねん・けど。」〔⇒なんとか【何とか】、どうか、どうぞ〕

どないかしたら《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「明日・は・ どないかしたら・ 大雨・に・ なる・かも・ わから・へん。」〔⇒どうかしたら、どうかすると、どうやすると、どうやしたら、どないかすると、どないやしたら、どないやすると、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

どないかすると《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「だいぶ・ 強ーなっ・てき・た・ので・ どないかすると・ 今年・あたり・は・ 阪神・が・ 優勝する・かも・ しれ・へん・ぞ。」〔⇒どうかしたら、どうかすると、どうやすると、どうやしたら、どないかしたら、どないやしたら、どないやすると、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

どないこない《副詞と》 いろいろな事態を、特定しないまま並べるのに用いる言葉。あれこれ話題にしたり批判したりすることを表す言葉。「どないこない・ 言()ー・ても・ やっぱり・ 親子・や・さかい・ 最後・は・ わかっ・てくれる・やろ。」〔⇒どうこう、どうのこうの〕

どないして《副詞》 ①そこに至った経緯・経過や方法などを尋ねるのに用いる言葉。「どないして・ こんな・ 大きな・ 魚・を・ 釣っ・た・ん・か・ やり方・を・ 教え・てくれ・へん・か。」②どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「どないして・ そんな・ こと・が・ 決まっ・た・ん・や。」〔⇒どうして。⇒なぜ【何故】、なんぜ(何故)、なで(何故)、なんで(何故)、どうして〕

どないしても《副詞》 ①あれこれしても実現しそうにないということを表す言葉。「どないしても・ 入選する・よーな・ 絵ー・は・ 描け・へん。」②そのことが不可避であることを表す言葉。どのようにしても必ず。「どないしても・ あいつ・に・は・ 勝た・んと・ あか・ん。」◆①②ともに、後ろに、打ち消しの言葉が伴う。〔⇒どうしても。⇒とても、とっても〕

どないでも《副詞》 ①相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。「どないでも・ 勝手に・ し・やがれ。」②何とか工夫をして成功させなければならないということを表す言葉。「どないでも・ 明日・まで・に・ 仕上げる・ つもり・や。」〔⇒どないでもこないでも、どないなと、どないなとこないなと、どないなり、どないなりこないなり、どうでも、どうでもこうでも〕

どないでもこないでも《副詞》 ①相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。「どないでもこないでも・ なる・よーに・しか・ なら・ん・やろ。」②何とか工夫をして成功させなければならないということを表す言葉。「どないでもこないでも・ 来年・は・ 頑張ら・な・ あか・ん・ぞ。」〔⇒どないでも、どないなと、どないなとこないなと、どないなり、どないなりこないなり、どうでも、どうでもこうでも〕

どないど《副詞》 方法を何とか工夫して望みを実現しようとすることを表す言葉。何とかそのようになってほしいという願望を表す言葉。「どないど・ 昼まで・に・ 仕事・を・ 済まそ・う・と・ 思う・ねん。」「どないど・ 合格し・てほしー・ねん。」〔⇒どないどこないど〕

どないどこないど《副詞》 方法を何とか工夫して望みを実現しようとするを表す言葉。何とかそのようになってほしいという願望を表す言葉。「どないどこないど・ 合格する・ つもり・や。」「どないどこないど・ 来年・は・ 良()ー・ こと・が・ あっ・てほしい。」〔⇒どないど〕

どないな《連体詞》 形や状態などが、どのような。どれほどの程度の。「どないな・ 値段・の・ ケーキ・を・ 買う・ つもり・や。」「どないな・ やり方・で・ やっ・たら・ でき・ます・ん・やろ。」「どないな・ 太さ・の・ 木ー・が・ 良()ー・の・かいなー。」〔⇒どんな〕

どないなと《副詞》 ①相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。「自分・で・ 考え・て・ どないなと・ せー。」②何とか工夫をして成功させなければならないということを表す言葉。「どないなと・ 子どもたち・も・ 就職し・てくれ・まし・た。」〔⇒どないでも、どないでもこないでも、どないなとこないなと、どないなり、どないなりこないなり、どうでも、どうでもこうでも〕

どないなとこないなと《副詞》 ①相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。「どないなとこないなと・ 欲しい・ もん・が・ あっ・たら・ 持っ・ていけ。」②何とか工夫をして成功させなければならないということを表す言葉。「どないなとこないなと・ 税金・を・ 払え・た。」「どないなとこないなと・ し・て・ 合格でける・よーに・ し・なはれ。」〔⇒どないでも、どないでもこないでも、どないなと、どないなり、どないなりこないなり、どうでも、どうでもこうでも〕

どないなり《副詞》 ①相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。「どないなり・ あんた・の・ 良()ー・よーに・ し・なはれ。」②何とか工夫をして成功させなければならないということを表す言葉。「どないなり・ 明日・の・ 試合・だけ・は・ 勝ち・たい・ねん。」〔⇒どないでも、どないでもこないでも、どないなと、どないなとこないなと、どないなりこないなり、どうでも、どうでもこうでも〕

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2017年4月29日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (364)    (通算2362回)

日常生活語 「と」⑭

 

どっさり《副詞、形容動詞や()》 数や量がたくさんある。基準とする数や量よりも大きい。「土産・を・ どっさり・ 貰()ろ・た。」〔⇒おおい【多い】、おかい(多い)、ようけ、ようさん(仰山)、ぎょうさん【仰山】、じょうさん(仰山)、たくさん【沢山】、たんと、やっと、いっぱい【一杯

どっしゃげる《動詞・ガ行下一段活用》 進んで行って、立ちはだかるものにぶつかる。「人・が・ ぎょーさんで・ どっしゃげ・そーに・ なる。」〔⇒つきあたる【突き当たる】、つっきゃたる(突き当たる)、つきゃたる(突き当たる)、しょうとつ【衝突】(する)

とっしょり(年寄り)】《名詞》 ①年齢を重ねた人。「とっしょり・を・ 大事に・ する。」②集団の中で若くない部類に属する人。「うち・の・ 会社・で・は・ 40()・に・ なっ・たら・ もー・ とっしょり・や。」■対語=②「わかて【若手】」〔⇒としより【年寄り】⇒ろうじん【老人】

どっしり《副詞と、動詞する》 ①落ち着いている様子。威厳をもって構えている様子。「どっしりと・ 座っ・とる。」「あんた・が・ どっしりし・とら・なんだら・ みんな・ 心配・に・ なる・やろ。」②手に持って、重みを感じる様子。「どっしりし・た・ 箱・や・さかい・ 何・が・ 入っ・とる・ん・やろ・か。」〔⇒どしっと〕

どっち《代名詞》 ①わからないところや、定まらないところを指す言葉。どの方向。どの場所。「駅・は・ どっち・に・ ある・のん・かいなー。」②二つのもののうち、いずれか。「どっち・が・ 欲しー・の・や。」〔⇒どっちゃ、どちら。⇒どこ【何処】

どっちつかず【どっち付かず】《形容動詞や()》 内容にいくつかの要素を含んでいてどちらか一方に決めることができない様子。中途半端な様子。「どっちつかず・の・ 言い方・は・ せ・んとき。」〔⇒どっちゃつかず【どっちゃ付かず】

ドッチボール〔どっちぼーる〕【英語=dodge ball】《名詞》 2組に分かれて、大きなボールを投げ合い、相手の組の人の体にあてる遊び。「どっちぼーる・で・ 最後・まで・ 残っ・た。」

どっちみち【どっち道】《副詞》 経過などは幾通りかに分かれているにしても、落ち着く先は同じであるということを表す言葉。「私・は・ どっちみち・ 行か・ん・ わけ・に・ いか・へん。」〔⇒どっちゃみち【どっちゃ道】

どっちゃ《代名詞》 ①わからないところや、定まらないところを指す言葉。どの方向。どの場所。「どっちゃ・へ・ 行っ・たら・ えー・の・です・か。」②二つのもののうち、いずれか。「どっちゃ・でも・ 欲しー・ 方・を・ やる。」〔⇒どっち、どちら。⇒どこ【何処】

どっちゃつかず【どっちゃ付かず】《形容動詞や()》 内容にいくつかの要素を含んでいてどちらか一方に決めることができない様子。中途半端な様子。「どっちゅつかず・の・ 攻め方・を・ しとっ・たら・ 結局・は・ 点・を・ 入れ・られ・へん。」〔⇒どっちつかず【どっち付かず】

どっちゃみち【どっちゃ道】《副詞》 経過などは幾通りかに分かれているにしても、落ち着く先は同じであるということを表す言葉。「どっちゃみち・ 明日・は・ 中止・に・ せ・な・ しょがない・やろ。」〔⇒どっちみち【どっち道】

とっつも《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「とっつも・ 言()ー・ こと・を・ 聞い・てくれ・へん・ 子ー・や。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

とって【取っ手】《名詞》 道具などの、手に持つように作ってある部分。物の両側に付いていて、持ち上げたりするときに手で持つところ。「鍋・の・ とって・が・ 取れ・ても・た。」〔⇒て【手】、にぎり【握り】、みみ【耳】

とっても《副詞》 ①あれこれしても実現しそうにないということを表す言葉。「とっても・ 雨・が・ 止み・そーに・ ない。」②状態や程度などが驚くほど甚だしい様子。「とっても・ よー・ でけ・まし・た。」◆①は、後ろに、打ち消しの言葉が伴う。〔⇒とても。⇒どうしても、どないしても。⇒たいへん【大変】

どっと《副詞》 ①たくさんの人などが一度に集まったり押し寄せたりする様子。「夏・に・ なっ・て・ どっと・ 蚊ー・が・ 増え・た。」「川・の・ 水・が・ どっと・ 出・た。」②勢いや量が急に変化する様子。「旅行・から・ 戻っ・てき・たら・ どっと・ 疲れ・が・ 出・た。」⇒どろっと〕

とっぱ《形容動詞や()、名詞》 本当のことを言わないような様子。その人を信用しようにもそれができないと思われる様子。また、そのような人。「とっぱ・の・ 言()ー・ こと・を・ 信用し・たら・ あか・ん。」

とっぱし【突端】《名詞》 時間や空間として続くものの、いちばん初め。「とっぱし・は・ 誰・が・ 歌う・ん・かいなー。」「村・へ・ 入っ・て・ とっぱし・に・ ある・ 家」

どっぴん《名詞》 毛が生えそろっていないような、幼い鳥。「すずめ・の・ どっぴん」

とっぷう〔とっぷー〕【突風】《名詞》 突然に強く吹き出す風。「とっぷー・で・ 瓦・が・ 飛ん・だ。」

とっぺ《名詞》 大豆から得た豆乳ににがりを加えて固めた、白くて柔らかな食べ物。「とっぺ・は やろこい・さかい・ 食べ・なはれ。」◆幼児語。「とっぺちゃん」とも言う。〔⇒とうふ【豆腐】、とふ(豆腐)

どて【土手】《名詞》 平地に長く続いて土を積み上げたところ。特に、水があふれるのを防ぐために、川岸や池の周りなどに沿って、土を積み上げた堤。「池・の・ どて・で・ 土筆・を・ 摘む。」

とてくる【取て来る】《動詞・カ行変格活用》 何かを手にして帰ってくる。「忘れ物・を・ し・た・ん・やっ・たら・ 去()ん・で・ とてこい。」◆連用形は、「去ん・で・ とてっ・た。」のような言い方になる。

とても《副詞》 ①あれこれしても実現しそうにないということを表す言葉。②状態や程度などが驚くほど甚だしい様子。「とても・ 気持ち・が・ えー。」◆①は、後ろに、打ち消しの言葉が伴う。「とても・ 勝た・れ・へん。」〔⇒とっても。⇒どうしても、どないしても。⇒たいへん【大変】

とてもやない《連体詞》 とうてい不可能な。とうてい受け入れられない。「一晩・で・ やっ・てくれ・(と・) 言わ・れ・ても・ とてもやない・ 話・は・ 受け・られ・まへ・ん。」

とてもやないけど《副詞》 とうてい不可能な様子であることを表す言葉。「今・から・やっ・たら・ とてもやないけど・ 間に合い・まへ・ん。」「とてもやないけど・ 私・の・ 力・で・は・ でき・まへ・ん。」

とと()】《名詞》 ①海・川・池などにすんで、えらで呼吸し、、鱗があり、ひれを動かして泳ぐ動物。「赤い・ とと・が・ 鯛・や。」②それを調理して食べ物としたもの。「とと・の・ 骨・を・ 取っ・たろ・か。」◆幼児語。「おとと【(お魚)】」と言うことが多い。〔⇒さかな【魚】、おとと(お魚)

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2017年4月28日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (363)    (通算2361回)

日常生活語 「と」⑬

 

どつく《動詞・カ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「どつか・んと・ わから・ん・ やつ・は・ どつい・たれ。」「力・を・ 入れ・て・ てっころ・で・ 杭・を・ どつく。」「約束・を・ 破っ・て・ どつか・れ・た。」「釘・を・ どつい・て・ ひっこま・す。」◆ものを打つ場合や、自分を誤って打ってしまった場合などにも使うことがある。〔⇒なぐる【殴る】、なぐります【殴ります】、どつきますどやす、ぶちます、かちます、しばく〕

とっくり【徳利】《名詞》 ①陶器などで作られて、口が狭くて細長い形の、酒を入れる容器。「雨・が・ しょぼしょぼ・ 降る・ 晩・に・ 豆狸(まめだ)・が・ とっくり・ 持っ・て・ 酒・ 買い・に。」②セーターなどで、首に沿って高くなっている襟のあるもの。また、その襟の部分。「とっくり・の・ セーター」⇒ちょうし【銚子】⇒とっくりくび【徳利首】

とっくりくび【徳利首】《名詞》 セーターなどで、首に沿って高くなっている襟のあるもの。また、その襟の部分。「とっくりくび・やっ・たら・ 温い。」〔⇒とっくり【徳利】

どっけ【毒気】《名詞》 ①毒になる成分。「どっけ・の・ ある・ はったけ〔=茸〕・を・ 食べ・たら・ あか・ん・よ。」②人の気持ちを害したり、人を陥れたりするような言葉や行い。「どっけ・の・ ある・ 言い方・を・ する・ やつ・や・なー。」③積極的に立ち向かおうとする意気。「どっけ・を・ 抜か・れ・て・ 何・も・ 言え・なんだ。」

どっこいしょ《名詞》 地面すれすれのところから水が湧き出してくるところ。浅井戸。「この・ 辺・で・は・ どっこいしょ・の・ 綺麗な・ 水・を・ 酒作り・に・ 使(つこ)ー・とっ・た。」

■「どっこいしょ」という言葉を聞くと、「あ よいよい こらこら…」と踊り出したくなるような気持ちになるが、実はそれとはまったく違った意味である。江井ヶ島周辺は良い水の湧き出るところで、それがこの地域の酒造にもつながったのであるが、浅い井戸、地表に湧き出している井戸のことを「どっこいしょ」と言う。

 『明石のため池』(明石市教育委員会発行)63ページに、「どっこんしょ」という項目があって、次のようなことが書かれている。

 

 「どっこんしょ」あるいは「どっこいしょ」と呼ばれる湧き水が、谷八木から二見までの海岸線や川沿いにあったことが、地元の年配の人たちの話によくでてきます。

 子どもの頃、海で魚を突くために、松陰から谷八木の海岸まで歩いていく途中、いつものように崖の下から湧き水が出ているところで休憩し、汗をかいた顔を洗うことにしていたそうです。また、海で魚を突いたり、泳いだりした後、今度は、海岸の砂浜にも湧き水が出ているところがあり、そこで真っ黒になった体を洗い、そして乾いた喉に冷たい水を流し込む。その水がなんともいえないほど、おいしかったそうです。

 戦前には、谷八木にこのような湧き水が10数ヶ所あったそうです。戦後には、大きな工場が大量に地下水を汲み上げるようになり、湧き水は次々に枯れてしまったそうです。

 

 大久保町の北の方にある松陰(まつかげ)から、谷八木の海岸へ歩いて行った「年配の人」の体験談として語られているのですが、湧き水は崖の下などにあったようです。

 ブログの筆者は、谷八木よりも西の江井ヶ島に住み続けているのであるが、呼び名は「どっこいしょ」である。確かに崖のようなところにもあったとは思うが、大きな酒蔵などの中にも水が湧き出しているところがあって、石やコンクリートで囲ってありました。目の前へこんこんと湧き出してきて、もったいないことですが、流れっぱなしになっていました。大量の地下水の汲み上げに因るのでしょうか、今では「どっこいしょ」の存在は忘れ去られてしまっています。

 我が家には井戸がありましたが、井戸といってもせいぜい地表面から3メートル程度の深さの水面でした。

 水に恵まれていることと、江井ヶ島を中心とした地域の酒造りとは密接なつながりがあるはずです。

どっこいしょ《感動詞》 ①重いものを持ち上げたり動かしたりする際に、力を入れたり弾みをつけたりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。「どっこいしょ・と・ 石・を・ 抱える。」②座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「あー・ しんど・ どっこいしょ・と・ 座り・たい・なー。」〔⇒どっこらしょ、よっこいしょ、よっこらしょ。⇒うんとこさ、うんとこせ、うんとこしょ、うんとしょ。⇒やっとこさ、やっとこしょ、やっとこせ〕

どっこいどっこい《形容動詞や()》 程度や勢いなどが同じぐらいで、優劣がつけられない様子。力などが釣り合っている様子。互角である様子。「背ー・の・ 高さ・は・ どっこいどっこいや。」「どっこいどっこいの・ 試合・に・ なる・やろ・なー。」〔⇒ちょぼちょぼ、とんとん〕

とっこうたい〔とっこーたい〕【特攻隊】《名詞》 ①勇気を持って、あるいは向こう見ずに行おうとする人。「とっこーたい・で・ 試験・を・ 受け・てこい。」②第二次大戦の時に日本軍がとった体当たり攻撃。また、それを行った部隊。「とっこーたい・で・ 死ん・だ・ 若者・が・ 可哀想や。」

とっこうやく〔とっこーやく〕【特効薬】《名詞》 ある病気や怪我に、特に効き目のある薬。「風邪・の・ とっこーやく」

どっこもかしこも(何処も彼処も)】《副詞》 例外なくすべての場所で。「どっこもかしこも・ 満員・や・さかい・ 映画・は・ 見・られ・ず・や。」〔⇒どこもかしこも【何処も彼処も】

どっこらしょ《感動詞》 ①重いものを持ち上げたり動かしたりする際に、力を入れたり弾みをつけたりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。「どっこらしょ・ これ・は・ 重たい・なー。」②座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「どっこらしょ・ ここら・で・ 一休みし・まほ・か。」〔⇒どっこいしょ、よっこいしょ、よっこらしょ。⇒うんとこさ、うんとこせ、うんとこしょ、うんとしょ。⇒やっとこさ、やっとこしょ、やっとこせ〕

どっこん《名詞、動詞する》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるやり方。「どっこん・に・ 負け・た。」「どっこん・で・ 順番・を・ 決める。」〔⇒どっこんで、じゃんけん【じゃん拳】、じゃいけん【じゃい拳】、ぐうぴいぱあ〕

どっこんで〔どっこんでー〕《名詞、動詞する》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるやり方。「わし・は・ どっこんでー・は・ 弱い・ねん。」〔⇒どっこん、じゃんけん【じゃん拳】、じゃいけん【じゃい拳】、ぐうぴいぱあ〕

どっこんで〔どっこんでー〕《感動詞》 片手で作る、握りこぶしの形(「ぐう」)、2本の指を突き出す形(「ぴい」)、5本の指を全部開く形(「ぱあ」)を出し合って、勝敗を決めるときに、みんなでかける声。〔⇒じゃんけんぽん【じゃん拳ぽん】、じゃんけんほい【じゃん拳ほい】、じゃいけんぽん【じゃい拳ぽん】、じゃいけんほい【じゃい拳ほい】

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2017年4月27日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (362)    (通算2360回)

日常生活語 「と」⑫

 

としょ【図書】《名詞》 文字や絵などを印刷して、比較的分厚いページ数としてまとめたもの。書物。「としょ・を・ 借る・ とき・の・ カード」〔⇒ほん【本】

どじょう〔どじょー〕【泥鰌】《名詞》 川や池に住み、細長い円筒状をしてひげがあり、ぬるぬるしている小さな魚。「どじょー・は・ 海・の・ 魚・に・ 比べ・て・ 土臭い・なー。」

どしょうぼね〔どしょーぼね〕【土性骨】《名詞》 心強くしっかりしている気構え。「どしょーぼね・が・ 座っ・た・ 人・や・さかい・ 信用・でける。」〔⇒どしょっぽね(土性骨)

としょかん【図書館】《名詞》 本や資料を集めて、人々に見せたり貸し出したりする施設。「としょかん・へ・ 借り・に・ 行く。」◆小規模の場合は「としょしつ【図書室】」と言うことがある。

どしょっぽね(土性骨)】《名詞》 心強くしっかりしている気構え。「あいつ・は・ どしょっぽね・が・ あら・へん。」〔⇒どしょうぼね【土性骨】

としより【年寄り】《名詞》 ①年齢を重ねた人。「わしら・も・ えー〔=じゅうぶんな〕・ としより・に・ なっ・ても・た・なー。」②集団の中で若くない部類に属する人。「としより・は・ 応援・の・ 方・に・ まわる・ こと・に・ する。」■対語=②「わかて【若手】」〔⇒とっしょり(年寄り)⇒ろうじん【老人】

とじる【閉じる】《動詞・ザ行上一段活用》 開いていたものを閉める。「目ー・を・ とじ・て・ 片足・で・ 立っ・てみる。」■対語=「あける【開ける】」「ひらく【開く】」

とじる【綴じる】《動詞・ザ行上一段活用》 ①ばらばらになりそうな紙などをまとめて、ひとつにつづり合わせる。「10枚・の・ 紙・を・ 1つ・に・ とじる。」「ホッチキス・で・ とじる。」②卵や片栗粉などを使って、料理の具を包み込むようにする。「卵・で・ とじ・た・ どんぶり」

どしん《副詞と》 ①鈍い音を立ててぶつかる様子。「地震・で・ どしん・と・ 岩・が・ 落ち・てき・た。」②ひっくり返って落ちたり倒れたりする様子。「足・が・ ふらつい・て・ どしんと・ こけ・た。」〔⇒どすん〕

どすん《副詞と》 ①鈍い音を立ててぶつかる様子。「トラック・から・ どすんと・ 荷物・が・ 落ち・た。」②ひっくり返って落ちたり倒れたりする様子。「どすんと・ しりもち・を・ つい・た。」〔⇒どしん〕

どそう〔どそー〕【土葬】《名詞、動詞する》 遺体を焼かないで、そのまま土に埋めて葬ること。「どそーせ・ん・よーに・ なっ・て・から・ もー・ だいぶ・ 経つ・なー。」■対語=「かそう【火葬】」

どそく【土足】《名詞》 履き物を履いたままの足。泥などのついた足。「どそく・の・まま・ 上がる・の・は・ やめ・てんか。」

どだい【土台】《名詞》 ①建物などの一番下にあって、それを支えているもの。「家・の・ どだい・の・ 石」「組立体操・の・ どだい・に・ なる。」②ものごとの基礎や基本になるもの。「どだい・の・ しっかりし・た・ 会社」

どだい【土台】《副詞》 力の差、性格の違い、状況の違いなどがあって、他のものとは根本的に違うということを強調する言葉。「わし・には・ どだい・ 無理な・ 話・や。」「あいつ・は・ 勉強する・ 気持ち・なんか・ どだい・ あら・へん。」「今年・は・ どだい・ 暑い・ 日ー・が・ 続い・とる。」

どたぐつ【どた靴】《名詞》 歩くと音がするような、足に合っていない靴。汚らしい靴。履き古した靴。「どたぐつ・(を・) 履い・て・ 溝・の・ 掃除・を・ する。」

どたどた《副詞と、動詞する》 ①重い音をたてて歩く様子。大勢がいっしょに歩く様子。「廊下・を・ どたどた・ 歩く。」②落ち着きがなく、じっとしていない様子。「どたどたし・て・ 落ち着き・の・ ない・ 子ー・や。」

とだな【戸棚】《名詞》 中に棚があって、前に戸がついていて、ものを出し入れする家具。「とだな・から・ コーヒー茶碗・を・ 出す。」〔⇒となだ(戸棚)

どたばた《形容動詞や()、動詞する》 屋内を走り回ったり、暴れ騒いだりして、荒々しい音を立てる様子。慌てて騒ぐ様子。「どたばたせ・んと・ そこ・へ・ 座れ。」「あいつら・の・ 漫才・は・ どたばたや。」

どたま(ど頭)】《名詞》 ①人や動物の体の中で、目・鼻・口などがあって、いちばん頂の部分。「牛・の・ どたま・の・ 数・を・ 数える。」②額よりも上の部分。体のいちばん上の部分。「どたま・ かちまし・たろ・か。」③一番上の部分。尖った先や、先端の部分。「鼻・の・ どたま・が・ 赤(あこ)ー・ なっ・とる。」④列などのはじめ。先頭。「どたま・の・ やつ・は・ 真っ直ぐ・ 歩け。」⑤考える力。「どたま・の・ 悪い・ やつ・や。」◆「あたま【頭】」を乱暴に表現する言葉である。〔⇒あたま【頭】

とたん【途端】《名詞、副詞に》 なにかをした、ちょうどその時。「滑っ・た・ とたんに・ 尻餅・(を・) つい・た。」

トタン〔とたん〕【ポルトガル語=tutanagem】《名詞》 薄い鉄板に亜鉛をメッキして、錆びないようにしたもの。「とたん・の・ 屋根」

とち【土地】《名詞》 一定の範囲をもった地面。宅地や耕地としての地所。「とち・は・ 100坪・ ある。」「広い・ とち・に・ 家・を・ 建てる。」

とちゅう〔とちゅー〕【途中】《名詞》 ①移動を開始してから、まだ目的地に着いていない間。「会社・から・ 帰る・ とちゅー・で・ 買い物・を・ する。」②ものごとが始まってから、まだ終わっていない間。進行しているものごとの中ほど。「仕事・の・ とちゅー・で・ 休憩する。」〔⇒ちゅうと【中途】

どちら《代名詞》 ①わからないところや、定まらないところを指す言葉。どの方向。どの場所。「どちら・まで・ 行っ・て・ん・です・か。」②二つのもののうち、いずれか。「どちら・が・ 好き・です・か。」◆「どこ」「どっち」「どっちゃ」よりも丁寧な言い方である。〔⇒どっち、どっちゃ。⇒どこ【何処】

とっかひん【特価品】《名詞》 特別につけた安い値段で売る品物。「とっかひん・の・ シャツ・は・ じっきに・ 破れ・ても・た。」◆最近は、「バーゲン」という言葉に取って代わられたか。

とっかん【突貫】《名詞》 子どもの遊びの一つで、大きな声をあげながら相手の陣地を奪い合う遊び。「とっかん・を・ し・て・ 遊ん・で・ 温もっ・た。」

どつきたおす【どつき倒す】《動詞・サ行五段活用》 殴って倒す。力いっぱいに殴る。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ どつきたおし・たっ・てん。」〔⇒はったおす【張り倒す】、はりたおす【張っ倒す】

どつきます《動詞・サ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「嘘・ばっかり・ 言()ー・た・さかい・ みんな・で・ どつきまし・たっ・てん。」◆「どつく」よりも荒々しい感じがする。〔⇒なぐる【殴る】、なぐります【殴ります】、どつくどやす、ぶちます、かちます、しばく〕

とっきゅう〔とっきゅー〕【特急】《名詞》 ①特別に速い列車。特別急行。「明石・は・ とっきゅー・が・ 止まる。」②特別に大急ぎで行うこと。「この・ 仕事・(を・) とっきゅー・で・ 頼ん・まっ・せ。」

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2017年4月26日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (361)    (通算2359回)

日常生活語 「と」⑪

 

ところで《接続詞》 話題を変えるときに使う言葉。前の話を打ち切って、別の話を始めるときに使う言葉。「ところで・ あんた・は・ 何年生まれ・です・か。」◆「さて」に比べると、前にある話と極端に異なる話にしようとする意識は薄いように思われる。〔⇒さて〕

ところてん【心太】《名詞》 テングサを煮た汁を冷やして固めた食べ物。「床几・の・ 上・で・ ところてん・を・ 食べる。」

ところどころ【所々】《名詞》 全体に一様ではなく、あちらこちらに異なりがある様子。また、その異なりのある場所。「朝・ 早かっ・てん・けど・ ところどころ・の・ 店・が・ 開い・とっ・た。」「ところどころ・に・ 塵・が・ 溜まっ・とる。」

ところのふう〔ところのふー〕【所の風】《名詞》 それぞれの地域が持っている風俗や習慣など。「お盆・の・ 三が日・の・ 晩・に・ 行灯・を・ 持っ・て・ 墓・へ・ 行く・の・は・ このへん・の・ ところのふー・や。」「雑煮・は・ ところのふー・に・ よっ・て・ いろいろや。」

ところばんち【所番地】《名詞》 住んでいる場所。所在する場所。また、その地名や番地。「ところばんち・が・ わから・なんだら・ 行か・れ・へん・がな。」「年賀状・に・ ところばんち・を・ きちんと・ 書い・とく。」◆「ところ【所】」に比べて、「ところばんち【所番地】」は、より詳しい場所を示す場合に使うことが多い。〔⇒ところ【所】

どころや《副助詞》 そんな生やさしいものではないという意味を表す言葉。「地震・に・ なっ・て・ 正月・どころや・ あら・へん。」「明日・は・ 試験・や・さかい・ テレビ・どころや・ あら・へん・ねん。」

とさか【鶏冠】《名詞》 鶏などの頭の上にある、赤い冠のような突起。「大きな・ とさか・の・ 鶏」

どさくさ《名詞》 急な出来事や仕事などによって、普段の落ち着きや秩序を失ってごった返していること。「どさくさ・に・ 紛れ・て・ いつの間ーにか・ おら・ん・よーに・ なっ・た。」

とざん【登山】《名詞、動詞する》 ある程度の高さの山に登ること。「とざん・に・ 履く・ 靴・を・ 買()ー・た。」〔⇒やまのぼり【山登り】

どさんと《副詞》 ①数量がまとまって、多くある様子。どっさり。「魚・が・ どさんと・ 釣れ・た。」「正月・の・ 新聞・は・ どさんと・ 分厚い。」②落ちたり置かれたりするときに、太く鈍い音をたてる様子。また、その音。「屋根・の・ 雪・が・ どさんと・ 落ち・た。」

とし【年】《名詞》 ①1年の12か月をまとめて表す言葉。「とし・に・ 1回・ 旅行する。」②1月から12月までの間。「とし・が・ 変わら・ん・ うち・に・ 見舞い・に・ 行こ・ー。」③生まれてからの経過時間を年という単位で表したもの。「とし・を・ とっ・て・ 子ども・の・ 世話・に・ なる。」⇒ねん【年】⇒ねんれい【年齢】

としあけ【年明け】《名詞》 一年が始まるとき。「としあけ・に・ 歓送迎会・を・ する。」〔⇒あけ【明け】

としうえ【年上】《名詞》 生まれてからの年数が、他の人より多いこと。また、その人。「あの・ 人・の・ 方・が・ としうえ・や。」「としうえ・の・ 人・を・ 大事に・ せ・な・ あか・ん。」■対語=「としした【年下】」〔⇒ねんぱい【年配・年輩】

としおとこ【年男、歳男】《名詞》 その年の干支(十二支)と同じ年に生まれた男性。「新年会・で・ 今年・の・ としおとこ・が・ 前・に・ 並ん・だ。」

としおんな【年女、歳女】《名詞》 その年の干支(十二支)と同じ年に生まれた女性。「三べんめ・の・ としおんな・や。」

としかさ【年嵩】《名詞》 他の人よりも年齢を重ねていること。高齢であること。また、そのような人。「だいぶん・の・ としかさ・の・ 人・や。」◆ある程度の年齢を重ねている人について言う場合には、年齢という意味で使うことがある。「新しく・ 来る・ 人・の・ としかさ・は・ なんぼ・や。」

としかっこう〔としかっこー、としかっこ〕【年格好】《名詞》 外見などから判断する、およその年齢。「50・ぐらい・の・ としかっこ・の・ 人」

としご【年子】《名詞》 同じ母親から一年違いで生まれた兄弟姉妹。「わし・と・ 兄貴・と・は・ としご・なん・や。」

としこし【年越し】《名詞、動詞する》 ①前の年を送って、新しい年を迎えること。1年の最後の日である1231日。(ただし、旧暦の場合は、1229日または30日が年末となった。)「今年・は・ 寒い・ としこし・や。」「紅白歌合戦・を・ 見・て・ としこしする。」②立春の前日で2月3日頃にあたり、豆を撒いて悪鬼をはらう習慣のある日。「としこし・や・けど・ まだ・ 寒い・なー。」⇒せつぶん【節分】

としこしそば【年越し蕎麦】《名詞》 前の年を送って、新しい年を迎える時に食べる蕎麦。「夜中・に・ としこしそば・を・ 食べる。」

としごろ【年頃】《名詞》 ①何かの観点から判断した、だいたいの年齢。「どれ・ぐらい・の・ としごろ・の・ 人・に・ 来・てもらい・たい・の・やろ・か。」②あることがらにふさわしい年齢。「遊び回っ・ており・たい・ としごろ・なんや。」③結婚するのにふさわしい年齢。「あそこ・に・は・ としごろ・の・ 娘はん・が・ おっ・て・や。」⇒としのころ【年の頃】

としした【年下】《名詞》 生まれてからの年数が、人より少ないこと。また、その人。「嫁はん・は・ 3つ・ としした・や。」■対語=「としうえ【年上】」

としつき【年月】《名詞》 長い間にわたる、年と月。長い時間の流れ。「あれ・から・ としつき・が・ だいぶ・ たっ・た。」〔⇒ねんげつ【年月】

どしっと《副詞、動詞する》 ①落ち着いている様子。威厳をもって構えている様子。「慌て・んと・どしっとし・て・ おり・なはれ。」②手に持って、重みを感じる様子。「どしっと・ し・て・ 重たい・ 本」〔⇒どっしり〕

どしどし《副詞》 ①同じようなものごとがとどこおりなく、次々と続いていく様子。「どしどし・ 手紙・を・ 書い・てください。」②遠慮せずにものごとを行う様子。「どしどし・ 応募し・てください。」〔⇒どんどん〕

としのくれ【年の暮れ】《名詞》 一年の終わりの頃。歳末。「としのくれ・は・ せわしない・なー。」〔⇒ねんまつ【年末】、くれ【暮れ】

としのころ【年の頃】《名詞》 何かの観点から判断した、だいたいの年齢。「としのころ・なら・ 30過ぎ・の・よーに・ 見え・た。」〔⇒としごろ【年頃】

とじまり【戸締まり】《名詞、動詞する》 盗難予防などのために、家の門や戸を閉めて、外から入れないようにすること。「ちゃんと・ とじまりし・とい・て・な。」

とじめ【戸閉め】《名詞、動詞する》 ①家の戸を閉めること。戸を閉めて会わないこと。「行っ・た・けど・ とじめ・で・ 会え・なんだ。」②戸締まりをして、留守にすること。「とじめし・て・ 旅行・に・ 行く。」

どしゃくずれ【土砂崩れ】《名詞、動詞する》 激しい雨などによって、切り立ったような地形のところが、壊れたりばらばらになったりして落ちること。「どしゃくずれ・で・ 道・が・ 通れ・ん・よーに・ なっ・とる。」〔⇒がけくずれ【崖崩れ】

どしゃぶり【土砂降り】《名詞》 短時間のうちに、雨が多量に激しく降ること。また、その雨。「台風・が・ 来・て・ どしゃぶり・に・ なっ・た。」

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2017年4月25日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (360)    (通算2358回)

日常生活語 「と」⑩

 

とこ【所】《名詞》 ①空間的な広がりを持った場所。「どんな・ とこ・に・ 隠れ・とる・ん・やろ・なー。」②全体ではなく一部分の場所。ある地域。「とこ・に・ よっ・て・ 雨・が・ 降る。」③ある特定の部分。ある地点。「首・の・ とこ・に・ ほくろ・が・ ある。」④ことがら。「わかりにくい・ とこ・が・ あっ・たら・ 質問し・てください。」⑤ある状況。場合。ちょうどその時。時。状態。状況。「さっき・ 来・た・ とこ・や。」〔⇒ところ【所】

とこ【床】《名詞》 日本建築の座敷で、花・掛け軸・置物などを飾るために、床(ゆか)を一段高くして設けた場所。「とこ・に・ 軸・を・ かける。」〔⇒とこのま【床の間】

とこ【所】《接尾語》[名詞に付く] ①場所を限定して指す場合に使う言葉。「あんたとこ・は・ どの辺・です・か。」「いっぺん・ わしとこ・に・ おいん・なはれ。」②一定の量や金額を表す言葉。「1000円とこ・ 買()ー・てき・てんか。」「1升とこ・ あっ・たら・ 十分やろ。」

どこ【何処】《代名詞》 わからないところや、定まらないところを指す言葉。どの方向。どの場所。「その・ パン・は・ どこ・で・ 買()ー・た・ん。」「そんなん・ どこ・で・も・ 売っ・とる・がな。」〔⇒どっち、どっちゃ、どちら〕

どこいき【何処行き】《名詞》 どこへ行くのか、行き先はどこか、ということを体言止めで言うときに使う言葉。「今日・は・ どこいき・です・か。」◆質問を受けた側は、「はー・ ちょっと・ そこ・まで。」と言って応じたりする。

とこが《接続助詞》 ⇒たとこが〔だとこが〕《接続助詞》 を参照。

どこでも【何処でも】《副詞》 ①場所を問わず、すべてで。「この・ 入場券・は・ 映画館・やっ・たら・ どこでも・ 入れる・ねん。 ②不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して言う言葉。「どこでも・ 就職し・てくれ・たら・ ありがたい・ねん・けど。」〔⇒どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】、どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】⇒どこなと【何処なと】、どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】

どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】《副詞》 ①場所を問わず、すべてで。「この・ 商品券・は・ どこでもかしこでも・ 使える。」②不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して、強調して言う言葉。「どこでもかしこでも・ 気に入っ・た・ ところ・の・ 絵ー・を・ 描き・なはれ。」〔⇒どこでも【何処でも】、どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】⇒どこなと【何処なと】、どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】

どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】《副詞》 ①場所を問わず、すべてで。「この・ 券・は・ どこでもかっつでも・ 映画館・やっ・たら・ 入れ・る・ねん。」②不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して、強調して言う言葉。「どこでもかっつでも・ 行き・たい・ 所・へ・ 行き・なはれ。」〔⇒どこでも【何処でも】、どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】⇒どこなと【何処なと】、どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】

どことのう〔どことのー〕【何処と無う】《副詞》 何がどうだという理由がはっきりとあるわけではないが、そのように感じたり思ったりするということを表す言葉。「どことのー・ 兄さん・に・ 似・とっ・て・や。」〔⇒なんとのう【何と無う】

とことん《副詞》 ①徹底的に何かをすることを表す言葉。「とことん・ 調べ・てみ・たら・ わかる・やろ。」「とことん・まで・ 頑張っ・てみー。」②切羽詰まった段階や、ぎりぎりの段階であることを表す言葉。「とことん・ 困っ・た・ こと・に・ なっ・た。」「とことん・ 金・が・ 無()ー・ なっ・た。」

どこなと【何処なと】《副詞》 ①不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して言う言葉。「どこなと・ 学校・を・ 一つ・ぐらい・ 合格し・てくれ・へん・か。」②場所を限定しないということを言う言葉。「どこなと・ 休憩する・ ところ・が・ あっ・たら・ お茶・でも・ 飲も・ー・や・おまへ・ん・か。」〔⇒どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】⇒どこでも【何処でも】、どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】、どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】⇒どこなとここなと【何処なと此処なと】

どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】《副詞》 ①不確かな場所やもの、不定である場所やものなどを、漠然と指して、強調して言う言葉。「好きな・ 所(とこ)・へ・ どこなとかしこなと・ 行き・なはれ。」②場所を限定しないということを強調した言葉。「腹・が・ 減っ・たら・ どこなとかしこなと・ 食堂・に・ 入り・まほ。」〔⇒どこなと【何処なと】⇒どこでも【何処でも】、どこでもかしこでも【何処でも彼処でも】、どこでもかっつでも【何処でもかっつでも】⇒どこなとここなと【何処なと此処なと】

どこなとここなと【何処なと此処なと】《副詞》 場所を限定しないということを強調した言葉。「どこなとここなと・ 休み・たい・ 所(とこ)・で・ 休ん・だら・ 良()ー・がな。」〔⇒どこなと【何処なと】、どこなとかしこなと【何処なと彼処なと】

とこのま〔とこのまー〕【床の間】《名詞》 日本建築の座敷で、花・掛け軸・置物などを飾るために、床(ゆか)を一段高くして設けた場所。「とこのま・に・ 花・を・ 活ける。」「とこのまー・の・ 掛け軸」〔⇒とこ【床】

どこもかしこも【何処も彼処も】《副詞》 例外なくすべての場所で。「インフルエンザ・が・ はやっ・て・ 薬局・は・ どこもかしこも・ マスク・が・ 売り切れ・や。」〔⇒どっこもかしこも(何処も彼処も)

とこや【床屋】《名詞》 髪の毛を刈ったり切ったりして、整えることをする店。理髪店。「月・に・ いっぺん・ とこや・へ・ 行く。」〔⇒さんぱつや【散髪屋】、さんぱっちゃ(散髪屋)

どこやかし《名詞》 一定の場所と定めにくいほどの、あちらこちら。「どこやかし・に・ 放()っ・とっ・たら・ あか・ん・やろ。」「どこやかし・ 歩き・まわっ・とる。」◆「あっちこっち」と言うよりも、場所の数が多いという印象がある。

どこやら《名詞》 不確かな場所や、不定である場所を、漠然と指す言葉。「来週・ どこやら・へ・ 集まっ・て・ 忘年会・を・ する・ん・やて。」

ところ【所】《名詞》 ①空間的な広がりを持った場所。「学校・の・ ある・ ところ」②全体ではなく一部分の場所。ある地域。「ところ・は・ 雨・が・ 降る・か・も・ わから・ん。」③ある特定の部分。ある地点。「足首・の・ ところ・が・ 痛い。」④ことがら。「愛想・の・ えー・ ところ・が・ ある。」⑤ある状況。場合。ちょうどその時。「家・を・ 出・よー・と・ し・た・ ところ・へ・ 電話・が・ かかっ・た。」⑥住んでいる場所。所在する場所。また、その地名や番地。「ところ・を・ 聞ー・て・ 尋ね・ていっ・た。」①②③④⑤⇒とこ【所】⇒ところばんち【所番地】

どころか《接続助詞》 逆のことや対照的なことを示して、後ろに述べることを強調する言葉。それのみならず、逆に。「早(はよ)ー・ 着く・どころか・ 遅刻し・ても・た。」

ところがき【所書き】《名詞》 住所や所在地を書き付けたもの。「葉書・の・ ところがき・を・ 間違え・た。」「ところがき・を・ 見・ながら・ 友達・の・ 家・を・ 探し・た。」

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2017年4月24日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (359)    (通算2357回)

日常生活語 「と」⑨

 

どく【毒】《名詞》 健康を害して命を危うくするものや、その可能性のあるもの。「食べ過ぎ・は・ 体・に・ どく・や。」「薬・も・ どく・に・ なる・ こと・が・ ある。」 

どく【退く】《動詞・カ行五段活用》 今いる場所から他に移る。「じゃまに・ なる・さかい・ そこ・ どい・てんか。」「太鼓〔=だんじり〕・が・ 来る・さかい・ 早よ・ どい・た・ どい・た。」■他動詞は「どける【退かす】」「どかす【退かす】」〔⇒のく【退く】

とくい【得意】《名詞、形容動詞や()》 ①自分の思い通りになって満足すること。「勝っ・て・ とくい・に・ なる。」②自信があって優れていること。また、その内容。「泳ぐ・の・が・ とくいや。」③いつも買ってくれたり、利用してくれたりする相手。「とくい・が・ 少ない。」⇒とくいさき【得意先】

とくいさき【得意先】《名詞》 いつも買ってくれたり、利用してくれたりする相手。「とくいさき・を・ 大事に・ し・て・ 商売・を・ する。」〔⇒とくい【得意】

とくしゅう〔とくしゅー〕【特集】《名詞、動詞する》 新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどで、特定の話題・主題・問題などを中心にして編集すること。「今日・の・ 新聞・は・ 高校野球・の・ こと・を・ とくしゅーし・とる。」

どくしょい【毒性い】《形容詞》 ひどい仕打ちである。無情である。非情である。「殴ら・れ・て・ どくしょい・ 目ー・に・ あわさ・れ・た。」「みんな・の・ 前・で・ どくしょーに・ 言わ・れ・た。」

とくしん【得心】《名詞、動詞する》 心からよくわかること。じゅうぶん納得すること。じゅうぶん満足すること。「わかりよー・に・ 説明し・てもろ・た・さかい・ とくしんし・た。」「値ー・が・ 高(たこ)ー・ても・ 良()ー・ 品物・や・さかい・ とくしん・が・ いく。」

どくしん【独身】《名詞》 結婚していないこと。また、そのような人。「どくしん・の・ 時・は・ もて・た・ん・やろ。」〔⇒ひとりもん【独り者】、しとりもん(独り者)、ひとり【一人、独り】、しとり(一人、独り)

とくだい【特大】《形容動詞や()》 並はずれて、格別に大きい様子。「とくだい・の・ ケーキ」

とぐち【戸口】《名詞》 住宅などの建物の出入り口。「さし・てき・た・ 傘・を・ たたん・で・ とぐち・に・ 置く。」

とくちょう〔とくちょー〕【特長、特徴】《名詞》 他と明確に異なるところ。他と比べて特に優れているところ。「とくちょー・の・ ない・ 顔・や・さかい・ 覚え・られ・へん。」

とくてん【得点】《名詞》 試験や試合で点を取ること。また、取った点数。「得点・は・ 何対なんぼ・です・か。」

とくとう〔とくとー〕【特等】《名詞》 特に優れた等級。特に優れた内容。「ここ・は・ 祭り・が・ よー・ 見える・ とくとー・の・ 席・や。」「くじ・の・ とくとー・に・ 当たる。」◆「いっとう【一等】」や「じょうとう【上等】」よりも上に位置づけられるものを言う。

とくに【特に】《副詞》 多くの中で、とりわけ。いろいろある中で、際立って。「とくに・ わから・ん・ こと・は・ あり・ませ・ん。」「小学校・の・ 時・は・ とくに・ 運動・が・ 上手やっ・た・ わけ・で・は・ ない。」

とくばい【特売】《名詞、動詞する》 商品を特別に安く売ること。「今日・は・ スーパー・の・ とくばい・の・ 日ー・や。」「ぎょうさん・ 仕入れ・た・ので・ とくばいする。」

とくべつ【特別】《副詞、形容動詞や(ナ・ノ)》 同様には扱えない様子。普通一般とは違っている様子。「今度・の・は・ とくべつ・ 面白い・ 映画・やっ・た。」「今日・だけ・ とくべつに・ おまけ・を・ し・とき・ます。」■対語=「ふつう【普通】」〔⇒べつ【別】

どくみ〔どくみー〕【毒見】《名詞、動詞する》 料理の味加減などを見ること。人より先に食べてみること。「この・ 饅頭・は・ 一個・だけ・ 先に・ どくみーし・た・ら・ おいしかっ・た・よ。」

どくむし【毒虫】《名詞》 むかでや毛虫などのように、人に害を与える虫。「どくむし・に・ 刺さ・れ・て・ 腫れ・た。」

とくれる〔どくれる〕【と呉れる】《補助動詞・ラ行下一段活用》[動詞の連用形に付く] ①相手が自分に対して、好意的に何かをすることを表す言葉。「おやつ・を・ 分け・とくれ・た。」②少しへりくだりながら、相手に何かの行動をしてほしいという気持ちを伝えるときに使う言葉。「早(はよ)ー・ し・とくれ。」〔⇒てくれる【て呉れる】

どくろ【髑髏】《名詞》 風雨にさらされて、白い骨だけになった頭部。「どくろ・の・ 印・は・ 気持ち・が・ 悪い。」

とげ【棘】《名詞》 ①小さくて先の尖ったもの。木や竹などの断片で、細く小さくて先の尖ったもの。「竹・を・ 割っ・とっ・たら・ とげ・が・ ささっ・た。」②動植物の表面にある、堅くて先の尖った突起物。「薔薇・の・ とげ」◆①は、皮膚に刺さったものを指して言うことも多い。⇒そげ()⇒とげとげ【棘々】

とけい〔とけー、とけ〕【時計】《名詞》 時刻を示したり、時間を計ったりするための器械。「とけー・ 見・て・ びっくりし・て・ 慌て・て・ 走っ・た。」「とけー・が・ 止まっ・とる。」

とげとげ【棘々】《名詞》 動植物の表面にある、堅くて先の尖った突起物。「ウニ・の・ とげとげ・は・ 痛い・ぞ。」〔⇒とげ【棘】

どけもん(除け者)】《名詞》 仲間に加えられない人。仲間はずれ。「どけもん・に・ し・たら・ 可哀想(かわいそー)やろ。」〔⇒のけもん【除け者】

とげり【尖げり】《名詞》 芯のすり減った鉛筆を削るための刃物。特に、薄いかみそりの刃のようなものに、怪我をしないための覆いをつけたもの。「とげり・で・ 鉛筆・の・ 先・を・ とがら・す。」〔⇒けずり【削り】、えんぴつけずり【鉛筆削り】、えんぺつけずり(鉛筆削り)、いんぴつけずり(鉛筆削り)

とける【溶ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①液体の中に、粉状・粒状のものが入って混じり合って、元の形がなくなる。「砂糖・が・ 湯ー・に・ とける。」②固まっているものに熱などが加わって、液体のようになる。「焼い・たら・ マーガリン・が・ とけ・た。」③氷や雪が水になる。「お日ーさん・が・ 上がっ・て・ 氷・が・ とけ・た。」「雪・が・ 降っ・ても・ じっきに・ とけ・てまう。」■他動詞は「とかす【溶かす】」

とける【解ける】《動詞・カ行下一段活用》 結んであるものや、縫ってあるものなどが、自然に離れる。「帯・が・ とける。」〔⇒ほどける【解ける】

とげる【尖げる】《動詞・ガ行下一段活用》 先を細く、鋭くする。「筆・の・ 先・を・ とげ・て・ 細い・ 字・を・ 書く。」■自動詞は「とんがる【尖る】」「とがる【尖る】」〔⇒とんがらかす【尖らかす】、とんがらす【尖らす】

どける【退ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①今ある場所から他に移す。「道・に・ 転ん・どる・ 石・を・ どける。」「ちょっと・ その・ 手ー・を・ どけ・てんか。」②選んで取り去る。選んで区別する。「傷ん・だ・ 林檎・を・ どける。」◆②は、軽く移すとか除外するとかの意味で使うことが多い。■自動詞は「どく【退く】」〔⇒のける【退ける】⇒どかす【退かす】、のかす【退かす】

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2017年4月23日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (358)    (通算2356回)

日常生活語 「と」⑧

 

とか《副助詞》 ①同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「犬・とか・ 猫・とか・を・ 飼う。」②わからない場合や、あいまいに表現したい場合などに、特定しないで言うときに使う言葉。「何・とか・ 言()ー・ 人・が・ 尋ね・てき・た。」「昔・は・ この辺・に・ 住ん・どっ・た・とか・ 言()ー・てはり・まし・た。」③いくつかの事柄を対照させたり、列挙したり例示したりするときに使う言葉。「耕一・とか・ 耕二・とか・ 名乗っ・た・ 男」⇒やら、やか、たら〕

とかい【都会】《名詞》 大勢の人が住んでいて、にぎやかな土地。文化や娯楽に関する施設なども多く、洗練された感じのするところ。「神戸・の・よーな・ とかい」■対語=「いなか【田舎】」

とかげ【蜥蜴】《名詞》 光沢のある緑褐色の細長い体が後端になるにつれて細くなる、4本の短い足を持つ小さな動物。「とかげ・が・ 草・の・ 中・へ・ 逃げ・た。」

とかす【溶かす】《動詞・サ行五段活用》 ①液体の中に、粉状・粒状のものを入れて混ぜ合わせて、元の形がなくなるようにする。「湯ー・に・ 砂糖・を・ とかす。」②固まっているものに熱などを加えて、液体のようにする。「バター・を・ とかす。」③雪や氷を、水にする。「お日ーさん・が・ 照っ・て・ 氷・を・ とかし・た。」■自動詞は「とける【溶ける】」

どかす【退かす】《動詞・サ行五段活用》 今ある場所から他に移す。「じゃま・に・ なる・さかい・ あそこ・の・ 人たち・を・ どかし・てんか。」「大きな・ 石・を・ どかす。」■自動詞は「どく【退く】」〔⇒どける【退ける】、のかす【退かす】、のける【退ける】

とがる【尖る】《動詞・ラ行五段活用》 先が細くて、鋭くなる。「鉛筆・の・ 先・が・ とがっ・とる。」■他動詞は「とんがらす【尖らす】」「とんがらかす【尖らかす】」「とげる【尖げる】」〔⇒とんがる【尖る】

どかん【土管】《名詞》 排水管などとして使う、土を焼いて作った管。「道・の・ 下・に・ どかん・を・ 埋め・て・ 水・を・ 通す。」〔⇒どび【土樋】

どかん《副詞と》 ①物がぶつかって、大きな音を立てる様子を表す言葉。「強い・ 風・で・ 木ー・が・ 倒れ・て・ どかん・と・ゆー・ 音・が・ し・た。」②ものごとが大きく変化する様子を表す言葉。「野菜・の・ 値段・が・ どかんと・ 上がっ・た。」

とき【時】《名詞》 ①止まることなく続き、過去・現在・未来へとつながっているもの。「とき・の・ 流れ・は・ 速い・もんや。」②ある時点からある時点までの間。経過していく月や日の集まり。「桜・が・ 咲い・とる・ とき・は・ 短い。」「郵便局・が・ 開い・とる・ とき」③区切って設けられた一定の長さの時。「質問・の・ できる・ とき」④過去・現在・未来の流れの中での、ある決まった時刻。「郵便局・が・ 開く・ とき」⑤その際。「家・を・ 出・た・ とき・は・ 雨・が・ 降っ・とっ・た。」⑥年代。時代。「奈良・に・ 都・が・ あっ・た・ とき」⑥あることが行われている、または起こりそうな時や状況。その時々で変わってくる事情や状況。「忙しー・ とき・は・ 助け・て・な。」①②③⇒じかん【時間】⇒つきひ【月日】⇒ばあい【場合】、ばやい(場合)

どきがむねむね【どきが胸々】《形容動詞や()、動詞する》 心に苦痛や圧迫を感じて、動悸が激しくなったり緊張したりする様子。「挨拶する・ 前・は・ どきがむねむねし・て・ 困っ・た。」◆「むねがどきどき【胸がどきどき】」ということを、ふざけて言う言葉。〔⇒むねがどきどき【胸がどきどき】

ときたま【時たま】《副詞に、形容動詞や()》 そのことを行ったり、そのことが起こったりするのが稀である様子。「駅・で・ ときたま・ 出会う。」〔⇒ときどき【時々】、たま、たんま〕

どぎつい《形容詞》 いやな感じがするほど、刺激が強い様子である。「どぎつい・ 色・の・ 服・を・ 着・とる。」「どぎつい・ 言い方・を・ し・ても・て・ 怒ら・れ・た。」〔⇒きつい〕

どきっと《副詞、動詞する》 驚いたり恐れたりして、激しく動悸をうつ様子。「急に・ 当て・られ・て・ どきっと・ なっ・た。」〔⇒どきんと、ぎくっと〕

ときどき【時々】《副詞に、名詞》 ①そのことを行ったり、そのことが起こったりするのが稀である様子。「外食する・の・は・ ときどきや。」②その時その時。しばらくの間隔を置いて。季節季節に応じて。「ときどき・ 余震・が・ 続い・た。」⇒ときたま【時たま】、たま、たんま。⇒おりおり【折々】

どきどき《副詞と、動詞する》 嬉しいとき、緊張したとき、激しく体を動かしたときなどに、心臓がふだんより速く強く動く様子。動悸が激しい様子。「コンクール・に・ 出る・ 前・は・ どきどきし・て・ ご飯・が・ 食べ・られ・なんだ。」

ときには【時には】《副詞》 しばしば起こることではないが、決して珍しくないことを表す言葉。状況や場合によっては。「ときには・ 腹・が・ 立つ・ こと・も・ ある。」

どきょう〔どきょー〕【度胸】《名詞》 どんなことが起こっても、恐れたり動じたりしない心の持ち方。「どきょー・が・ ある・ 人・や・さかい・ あがら・へん・ね・やろ。」〔⇒はら【腹】

ときょうそう〔とーきょーそー〕【徒競争】《名詞、動詞する》 一緒に走って、走る速さを競う競技。「すっぽん足袋・を・ 履い・て・ とーきょーそー・に・ 出る。」◆小学校の運動会などでよく行われた。〔⇒はしり【走り】、よういどん【用意どん】

とぎれとぎれ【途切れ途切れ】《名詞、形容動詞や()》 途中で切れながらも続いている様子。滑らかには続かない様子。「あがっ・て・ とぎれとぎれ・の・ 話・に・ なっ・ても・た。」

とぎれる【途切れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①続いていたものが途中で止まって、続かなくなる。「皆勤・が とぎれ・ても・た。」②人の行き来がなくなる。「昼から・は・ お客さん・が・ とぎれ・た。」⇒ちょちょぎれる【ちょちょ切れる】

どきんと《副詞、動詞する》 驚いたり恐れたりして、激しく動悸をうつ様子。「難しい・ 問題・が・ 出・て・ どきんとし・た。」〔⇒どきっと、ぎくっと〕

とく【得】《名詞、形容動詞や(ナ・ノ)、動詞する》 ①売買や交換、事業などで、差し引きをすると入ってくる金額が多いこと。他と比較すると、金銭上の利益が多いこと。「くじ・に・ 当たっ・て・ とくし・た。」「夜行バス・で・ 行く・ 方・が・ とくや。」②有利であったり、報われたりすること。苦労をした以上に、利益や効果が大きいこと。「ここ・は・ 黙っ・とる・の・が・ とくや。」■対語=「そん【損】」

とく【溶く】《動詞・カ行五段活用》 固形物などに水や液体などを加えて、混ぜ合わせて均質な柔らかいものにする。「絵の具・を・ 水・で・ とく。」「小麦粉・を・ とく。」

とく〔どく〕《助動詞》 何かにそなえてあらかじめ何かをするという意味を表す言葉。きちんと何かをするという意味を表す言葉。「練習・で・ 毎朝・ 走っ・とく・ こと・に・ する。」「前もって・ 読ん・どか・んと・ 失敗する・ぞ。」「お金・を・ 貯め・とき・なはれ。」「しっかり・ 聞ー・とけ。」

とぐ【研ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①金属製品や鉱物などを、砥石などでこすって、滑らかにしたり切れ味をよくしたりする。「包丁(ほちょ)・を・ とぐ。」②米などを水の中でこすり合わせて洗う。「米・を・ とい・で・ 釜・に・ 入れる。」■名詞化=とぎ【研ぎ】

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2017年4月22日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (357)    (通算2355回)

日常生活語 「と」⑦

 

とおし〔とーし〕【通し】《名詞》 土砂などの粒の大きさを選り分けるために、浅い枠の底に金網などを張った道具。篩い。「とーし・で・ 大けな・ 石・を・ 選り分ける。」

とおす〔とーす〕【通す】《動詞・サ行五段活用》 ①一方から他方へ行き着くようにする。向こうに届かせる。通じさせる。「新しい・ 道・を・ とーす。」「針・に・ 糸・を・ とーす。」②導き入れる。「お客さん・を・ 応接室・に・ とーす。」③自分の考えなどを貫く。「意地・を・ とーす。」④動作や状態を長い間にわたって続ける。「一生・ 独り・で・ とーし・た。」⑤一通り見る。「この・ 書類・に・ 目ー・を・ とーし・とい・てんか。」⑥合格させる。「まーまー・ 良()ー・やろ・さかい・ とーし・たろ・か。」⑦くぐらせる。「菜っ葉・を・ さっと・ 湯ー・に・ とーす。」⑧下痢をする。腹がくだす。「何・か・に・ 当たっ・た・ん・か・ 昨日・から・ とーし・とる・ねん。」■自動詞は「とおる【通る】」

とおす〔とーす〕《接尾語》[動詞の連用形に付く] 何かの動作などを、終わりまでし続けることを表す言葉。「歩きとーし・て・ やっと・ 着い・た。」「頑張りとーす」「走りとーす」「泣きとーす」

とおせんぼう〔とーせんぼー、とーせんぼ〕【通せん坊】《名詞、動詞する》 両手を広げて行く手を遮って、通れなくすること。もので邪魔をして通れなくすること。「手ー・を・ つない・で・ とーせーぼする。」「大けな・ 車・が・ おっ・て・ とーせんぼ・を・ し・とる。」〔⇒はっぽう〕

とおととと〔とーととと〕《感動詞》 鶏を呼んだり、追い込んだりするときに発する言葉。「とーととと、あっち・へ・ 行け。」◆他に、「とっとっと」「おおとと」などの発音の変化がある。

ドーナツ〔どーなつ〕【英語=doughnut】《名詞》 小麦粉に卵・砂糖・バターなどを混ぜてこねて、輪形やボール形にして油で揚げた菓子。「穴・の・ あい・た・ どーなつ」

とおぼえ〔とーぼえ〕【遠吠え】《名詞、動詞する》 犬などが、遠くまで届くように、尾を引くように鳴くこと。「夜中・に・ 犬・が・ とーぼえし・て・ 気持ち・が・ 悪い。」

とおまわし〔とーまわし〕【遠回し】《名詞》 はっきり言うことをしないで、それとなく相手にわからせるようにすること。暗示をしたり示唆をしたりすること。「とーまわし・に・ 言()ー・た・けど・ 気ー・が・ つい・てくれ・へん。」「とーまわし・に・ 言わ・れ・て・ よー・ わから・なんだ。」

とおまわり〔とーまーり〕【遠回り】《名詞、動詞する》 ①ある場所へ行くのに、距離が大きい経路を通って進むこと。「工事中・や・さかい・ とーまーりし・て・ 行っ・た。」②目標に端的に接近しないで、ゆっくり手間をかけて行うこと。「とおまーりし・て・ わかる・よーに・ 説明する。」■対語=①「ちかまわり【近回り】」

とおり〔とーり〕【通り】《名詞》 ①人や車の行き来する道。「とーり・に・ 塵・を・ 捨て・たら・ あか・ん。」②道などを人や車などが行き来すること。「人・の・ とーり・が・ 多(おか)い。」③気体・液体などが通り過ぎる具合。「風・の・ とーり・が・ 良()ー。」「拡声器・の・ とーり・が・ 悪ー・て・ よー・ 聞こえ・へん。」④周りの人の評判。世間に伝わった状況。「正直に・ 謝っ・とく・ 方・が・ みんな・の・ とーり・は・ 良()ー・やろ。」

とおり〔どおり、とーり、どーり〕【通り】《接尾語》 ①種類や回数などを数える言葉。「2とーり」②何かに沿った様子であることを表す言葉。「考え・とっ・た・とーり・や。」「思い・どーり・に・ する。」「元どーり・に・ 修繕する。」③およその程度や様子を表す言葉。「9分どーり・まで・ 出来(でけ)・た。」

とおりあめ〔とーりあめ〕【通り雨】《名詞》 急に降り出す雨。ひとしきり降って止み、すぐに晴れる雨。「とーりあめ・や・さかい・ じっきに・ 止む・やろ。」〔⇒そばえ、にわかあめ【俄雨】

とおりがかり〔とーりがかり〕【通り掛かり】《名詞、副詞に》 ちょうどそこを通ろうとすること。そこを通るついで。「とーりがかり・に・ 声・を・ かける。」〔⇒とおりがけ【通り掛け】

とおりかかる〔とーりかかる〕【通り掛かる】《動詞・ラ行五段活用》 ちょうどそこを通ろうとする。「公会堂・の・ 前・を・ とーりかかっ・たら・ 知っ・た・ 人・に・ 声・を・ かけ・られ・た。」■名詞化=とおりがかり【通り掛かり】

とおりがけ〔とーりがけ〕【通り掛け】《名詞、副詞に》 ちょうどそこを通ろうとすること。そこを通るついで。「とーりがけ・に・ ちょっと・ 寄っ・てみ・た・ん・や・けど・ あんた・ 元気に・ し・とっ・て・です・か。」〔⇒とおりがかり【通り掛かり】

とおりこす〔とーりこす〕【通り越す】《動詞・サ行五段活用》 止まらないで行ってしまう。「とーりこし・て・ 後戻り・を・ し・た。」〔⇒とおりすぎる【通り過ぎる】

とおりすぎる〔とーりすぎる〕【通り過ぎる】《動詞・ガ行上一段活用》 ちょうどその場を行く。止まらないで行ってしまう。「事故・の・ あっ・た・ ところ・を・ とーりすぎる。」「気・が・ 付か・んと・ 黙っ・て・ とーりすぎる。」〔⇒とおりこす【通り越す】

とおりぬける〔とーりぬける〕【通り抜ける】《動詞・カ行下一段活用》 一方から入って、他方へ出る。内部を通って向こう側の外へ出る。「細い・ 路地(ろーじ)・を・ とーりぬける。」

とおる〔とーる〕【通る】《動詞・ラ行五段活用》 ①一方から他方へ行き着く。向こうに届く。通じる。「山・の・ 中・を・ 道・が・ とーっ・とる。」「針・に・ 糸・が・ とーる。」「土管・の・ 中・を・ 水・が・ とーっ・た。」②自分の考えなどが受け入れられる。「そんな・ 考え方・は・ 世間・で・は・ とーら・へん。」③過ぎていく。「朝・から・ 晩・まで・ 人・が・ とーっ・とる。」④合格する。「高等学校・に・ とーる。」⑤下痢になる。腹がくだる。「腹・が・ とーっ・て・ 何遍・も・ 便所・へ・ 行っ・とる・ねん。」■他動詞は「とおす【通す】」■名詞化=とおり【通り】

とおる〔とーる〕【透る、徹る、通る】《動詞・ラ行五段活用》 ①光や水が、表から裏へ届く。すいて見える。「ガラス戸・から・ 日ー・の・ 光・が・ とーっ・とる。」②端までよく伝わる。「よー・ とーる・ 声・の・ 人・や。」

トおんきごう〔とおんきごー〕【ト音記号】《名詞》 五線譜の左端にあって、下から第2線がト音にあたることを示す、渦巻き状の記号。「とおんきごー・を・ 書い・て・から・ 楽譜・を・ 書く。」

どおんと〔どーんと〕《副詞》 ①ものを激しく打ったりたたいたりする様子。また、そのときに出る、やや重い音。「太鼓・を・ どおーんと・ 鳴らす。」②物が破裂する様子。また、そのときに出る大きく低い音。「爆弾・が・ どーんと・ 落ちる。」③強く前へ押し出そうとする気持ちを表す様子。決断をする様子。「どおーんと・ 思い切っ・て・ 全部・ 買()ー・たる。」〔⇒ばあんと〕

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2017年4月21日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (356)    (通算2354回)

日常生活語 「と」⑥

 

どうやしたら〔どーやしたら〕《副詞》 ①何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「走っ・ていっ・ても・ どーやしたら・ 間に合わ・ん・かもしれん・なー。」②何かの拍子に、そのようになる可能性がないわけではないという意味を表す言葉。「どーやしたら・ まぐれで・ 合格する・かも・ わから・ん・ぞ。」〔⇒どないやしたら。⇒どうかしたら、どうかすると、どうやすると、どないかしたら、どないかすると、どないやすると、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

どうやすると〔どーやすると〕《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「どーやすると・ 儲け・が・ 無()ー・て・ 損・に・ なる・かも・ わから・ん。」〔⇒どうかしたら、どうかすると、どうやしたら、どないかしたら、どないかすると、どないやしたら、どないやすると、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

どうやら〔どーやら〕《副詞》 ①十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「どーやら・ 完成・が・ 近づい・た。」②確実ではないが、その可能性があることを表す言葉。「今年・の・ 冬・は・ どーやら・ 風邪・が・ はやり・そーや。」〔⇒どうやらこうやら。⇒どうにかこうにか、どうぞこうぞ、どうなとこうなと、どうにか、どうぞ、どうか、どうなと、どうなりこうなり、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】⇒どないやら、どないやらこないやら〕

どうやらこうやら〔どーやらこーやら〕《副詞》 ①十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「一日・ 歩い・て・ どーやらこーやら・ 山・の・ てっぺん・に・ 着い・た。」②確実ではないが、その可能性があることを表す言葉。「天気・は・ どーやらこーやら・ 持ち・そーや。」〔⇒どうやら。⇒どうにかこうにか、どうぞこうぞ、どうなとこうなと、どうにか、どうぞ、どうか、どうなと、どうなりこうなり、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】⇒どないやら、どないやらこないやら〕

とうゆ〔とーゆ〕【灯油】《名詞》 石油製品で、灯火やストーブなどの燃料にする油。「今年・は・ とーゆ・の・ 値ー・が・ 高い。」

とうよう〔とーよー〕【東洋】《名詞》 日本やアジアの地域や国々自身を指して言う言葉。「戦後・は・ とーよー・が・ 発展し・てき・た。」■対語=「せいよう【西洋】」

どうらい〔どーらい〕《副詞》 規模、数量、行為、気持ちなどが、普通とは並はずれている様子を表す言葉。「反対さ・れ・て・ どーらい・ 腹・が・ 立っ・た。」「どーらい・ 早(はよ)ー・に・ 来・てくれ・た。」「どーらい・ 大きな・ トラック・や・なー。」「どーらい・ 値ー・が・ 上がっ・た。」「どーらい・ こと・を・ し・てくれ・た・ん・で・ 謝り・に・ 行か・んなら・ん。」〔⇒とうない、どえらい【ど偉い】

どうらく〔どーらく〕【道楽】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①仕事以外の楽しみ。趣味。「どーらく・は・ 盆栽・や。」②賭博や女性関係などに金をつぎ込んで、財産を食いつぶすこと。「どーらくし・て・ 田圃・を・ 一つ・ 売っ・ても・た・そーや。」③だらしがないこと。不精で骨惜しみをすること。「どーらくな・ やつ・や・さかい・ 頼ん・でも・ あて・に・ なら・へん。」「どーらくな・ 下駄・の・ 履き方・を・ し・とる。」「どーらくし・て・ 落第し・た。」

とうるい〔とーるい〕【盗塁】《名詞、動詞する》 野球で、走者が相手方のすきを狙って、すばやく次の塁へ進むこと。「阪神・の・ 赤星・の・ とーるい・は・ 上手かっ・た・な。」

どうろ〔どーろ〕【道路】《名詞》 主に地表にあって、ある地点とある地点を結んで、人や車が通るようにしたところ。「どーろ・を・ 広げる・ 工事・が・ 始まっ・た。」「どーろ・から・ ひっこめ・て・ ブロック・の・ 塀・を・ 作る。」〔⇒みち【道】

とうろう〔とーろー、とーろ〕【燈籠】《名詞》 石・金属・木などで枠を作り、中に明かりを灯すようにしたもの。「庭・に・ 石・の・ とーろー・を 置く。」「仏壇・の・ 前・に・ くるくる・ 回る・ とーろー・を・ 置く。」

とうろうだおし〔とーろーだおし〕【燈籠倒し】《名詞、動詞する》 お盆に、前年のお盆以降に亡くなった人のために行う供養。「とーろーだおし・の・ 年・に・ 村・に・ 寄付・を・ する。」

どうわ〔どうわ〕【童話】《名詞》 子どものために作られた物語。「どーわ・を・ 読ん・で・ 聞か・す。」

どえ《終助詞》 ①疑問の気持ちを表して、相手に荒々しく問いかけたり念を押したりするときに使う言葉。「お前・が・ 手ー・に・ 持っ・とる・の・は・ 何・どえ。」②思いに反したことに出会って、びっくりしたり落胆したりするような気持ちを表す言葉。「そんな・ こと・(を・) 言()ー・た・ん・は・ 誰・どえ。」〔⇒どい、ぞい、ぞえ、かい、かえ、か〕

どえらい【ど偉い】《副詞》 規模、数量、行為、気持ちなどが、普通とは並はずれている様子を表す言葉。「どえらい・ 大けな・ 大根・が・ 穫れ・た・ん・や・なー。」「どえらい・ 事故・が・ 起き・た・ん・です・よ。」〔⇒とうない、どうらい〕

とお〔とー〕【十】《名詞(数詞+助数詞) ①自然数の9に、1を加えた数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「向こう・を・ 向い・て・ とお・ 数え・て・から・ みんな・を・ 探し・に・ おいで。」②10歳。「孫・が・ とー・を・ 超え・た。」〔⇒とうお【十】

とお〔とー〕【十】《名詞(数詞) 数を2音節で言うときの「10」を表す言葉。◆1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。〔⇒じゅう【十】、とうお【十】

とおい〔とーい〕【遠い】《形容詞》 ①距離の隔たりが大きい。「ここ・から・ 駅まで・は・ とーい・ねん。」②そのものとの時間の隔たりが大きい。「とーい・ 昔々・の・ 歴史」③そのものとの血縁やつながりが薄い。「年賀状・も・ 来・ん・よーに・ なっ・て・ とーい・ 人・に・ なっ・ても・た。」④ある数値から離れている。「人手・が・ 1000人・に・ なる・に・は・ まだ・ とーい。」⑤近くの細かい字などをはっきりと見ることができない目である。「目・が・ とーい・さかい・ 眼鏡・が・ 欲しーて。」⑥耳がよく聞こえない。「耳・が・ とー・ なっ・て・ 不自由や。」■対語=「ちかい【近い】」〔⇒とうおい【遠おい】

とおか〔とーか〕【十日】《名詞》 ①月のはじめから10番目の日。「とーか・は・ 時の記念日・や。」②1日を10合わせた日数。「この・ 本・は・ とーか・ あっ・たら・ 読める・やろ。」

とおく〔とーく〕【遠く】《名詞》 距離が離れているところにある場所。「とーく・に・ ある・ 会社・に・ 通う。」■対語=「ちかく【近く】」「ちか【近】」〔⇒えんぽう【遠方】

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2017年4月20日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (355)    (通算2353回)

日常生活語 「と」⑤

 

どうにか〔どーにか〕《副詞》 ①十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「どーにか・ 生活・が・ でける・ 給料・は・ 貰()ろ・てます・ねん。」「心配せ・ん・でも・ どーにか・ なり・まっ・しゃ・ろ。」「どーにか・ 宿題・が・ でけ・た。」②目的に向かって意欲を見せる様子を表す言葉。「どーにか・ し・て・ あの・ 会社・に・ 入れ・たら・ 良()ー・ねん・けど。」〔⇒どうにかこうにか。⇒どうぞこうぞ、どうやらこうやら、どうなとこうなと、どうぞ、どうか、どうやら、どうなと、どうなりこうなり、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

どうにかこうにか〔どーにかこーにか〕《副詞》 ①十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「どーにかこーにか・ 宿題・が・出来上がっ・た。」②目的に向かって意欲を見せる様子を表す言葉。「どーにかこーにか・ し・て・ 優勝し・よー・と・ 頑張っ・とる・ん・や。」◆成り立ったり実現したりするまでの経過は、「どうにか」よりも曲折が多い感じがする。〔⇒どうにか。⇒どうぞこうぞ、どうやらこうやら、どうなとこうなと、どうぞ、どうか、どうやら、どうなと、どうなりこうなり、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

どうにも〔どーにも〕《副詞》 ①どのような手段を尽くしても、うまくいきそうにないということを表す言葉。「何遍・ 受け・ても・ どーにも・ 合格・は・ でけ・へん・ねん。」「この・ 岩・が・ 動か・へん・さかい・ どーにも・ でけ・まへ・ん。」②相手の願いや依頼を受け入れがたいという気持ちを表す言葉。「そんな・ 考え・に・は・ どーにも・ 賛成し・まへん。」「どーにも・ 手助け・は・ でき・ませ・ん。」〔⇒どないも、どないにも、どないにもこないにも、どうにもこうにも〕

どうにもこうにも〔どーにもこーにも〕《副詞》 ①どのような手段を尽くしても、うまくいきそうにないということを表す言葉。「どーにもこーにも・ 難しー・て・ わから・へん。」②相手の願いや依頼を受け入れがたいという気持ちを表す言葉。「どーにもこーにも・ 金・を・ 貸す・ つもり・は・ おま・へん。」〔⇒どないも、どないにも、どないにもこないにも、どうにも〕

とうの〔とーの〕【疾うの】《連体詞》 ずっと以前の。ずいぶん早い時期の。「とー・の・ 昔・に・ 決まっ・とる・ 話・なんや。」

どうのこうの〔どーのこーの〕《副詞と》 いろいろな事態を、特定しないまま並べるのに用いる言葉。あれこれ話題にしたり批判したりすることを表す言葉。「どーのこーのと・ 揉め・た・けど・ 結局・は・ 賛成し・てくれ・た。」〔⇒どうこう、どないこない〕

とうのむかし〔とーのむかし〕【疾うの昔】《名詞》 現在からさかのぼって、かなり以前の時。「とーのむかし・に・ 店・が・ のー・なっ・とっ・た。」◆「むかし【昔】」を強調した言い方でもある。

とうば〔とーば〕【塔婆】《名詞》 供養などの時に、梵字や戒名などを書いて墓に立てる、細長い木の板。「とーば・を・ 持っ・て・ 墓・へ・ 行く。」〔⇒そとば【卒塔婆】

とうばん〔とーばん〕【当番】《名詞、動詞する》 順番などを決めて任務に当たること。また、その任務に当たる人。また、それが回ってくる順序。「植木・の・ 水やり・の・ とーばん」〔⇒ばん【番】

とうはんぼう〔とーはんぼー〕【登攀棒】《名詞》 丸太の細いものを垂らして、それをよじ登らせる運動設備。「小学校・の・ 時・は・ とーはんぼー・に・ 登る・の・が・ 好きやっ・た。」◆現在の小学生からは「のぼりぼう【登り棒】」という言葉を聞く。

とうひょう〔とーひょー〕【投票】《名詞、動詞する》 選挙や採決で、選びたい人の名前や、賛成・反対の意思を紙に書いて、指定された箱などに入れること。「市会議員・の・ 選挙・の・ とーひょー日」

とうふ〔とーふ〕【豆腐】《名詞》 大豆から得た豆乳ににがりを加えて固めた、白くて柔らかな食べ物。「とーふ・の・ 味噌汁」〔⇒とふ(豆腐)、とっぺ〕

どうぶつ〔どーぶつ〕【動物】《名詞》 ①生物を二つに大別したときの植物に対する一群で、人間・獣・鳥・虫・魚・その他の、感覚と運動性を持ったものをまとめて言う言葉。「人・も・ どうぶつ・や・さかい・ 食わ・んと・ おら・れ・へん。」②特に獣(や鳥・虫など)を指して言う言葉。「どうぶつ・を・ いじめ・たら・ いけ・まへ・ん。」■対語=①「しょくぶつ【植物】」

どうぶつえん〔どーぶつえん〕【動物園】《名詞》 いろいろな動物などを集めて飼育し、多くの人に見学させる施設。「王子どーぶつえん・へ・ 遠足・に・ 行く。」

とうぶん〔とーぶん〕【当分】《副詞》 近い将来までの、ある期間。しばらくの間。さしあたり。「とうぶん・ 雨・は・ 降ら・ん・やろ。」◆その期間は大きな変化が生じないで、同じような状況が続くというときに使う言葉。

どうへん〔どーへん〕《形容動詞や()》 偏ってねじけた性質である様子。気難しく頑固で、他の人と同調しようとしない様子。「どーへんな・ やつ・や・さかい・ 自分・の・ 言()ー・とる・ こと・を・ ひっこめ・へん。」〔⇒へんくつ【偏屈】、へんこつ【偏骨】

とうほん〔とーほん〕【謄本】《名詞》 戸籍などの、原本の内容を完全に写し取った文書。「市役所・で・ 戸籍・の・ とーほん・を・ 取る。」

とうみん〔とーみん〕【冬眠】《名詞、動詞する》 蛙・蛇・熊などが、土の中などの温度変化の少ない場所で、食物をとらないで、眠った状態で冬を越すこと。「熊・が・ とーみんし・とる・さかい・ 山・の・ 中・を・ 歩い・ても・ 心配・ 要ら・ん。」

どうも〔どーも〕《副詞》 ①行ったり考えたりしたが、その結果が思わしくないことを表す言葉。「どーも・ うまい・こと・ いか・へん・なー。」「どーも・ 試験・に・ 落ち・た・よーな・ 気・が・ する。」②判断や認識があいまいであったり不確かであったりするが、事態がよくない方向にあることを表す言葉。「どーも・ 体じゅー・が・ しんどい・ねん。」③はっきり断定はできないが、そのような傾向が強いと思われる様子を表す言葉。「どーも・ けったいな・ 人・やっ・た・なーと・ 思う。」

どうも〔どーも〕《感動詞》 ①感謝したり詫びたりする気持ちを丁寧に表す言葉。軽く挨拶するときに使う言葉。「どーも・ おおきに・ ありがとうさん・です。」②きちんと内容を述べないで、あいまいな挨拶として使う言葉。「こないだ・は・ どーも。」「やー・ どーも・ どーも。」

どうもこうも〔どーもこーも〕《副詞》 どのようにしても事態が変化しないことを表す言葉。「この・ 岩・は・ 押し・ても・ 引ー・ても・ どーもこーも・ 動か・へん。」〔⇒どないもこないも〕

どうや〔どーや〕《感動詞》 ①呼びかけたり疑問を持ったりするときに発する言葉。「どーや・ 一人・で・ 行け・そーか。」②自信のある気持ちや、自慢したい気持ちがあるときに発する言葉。「どーや・ きれーな・ 絵ー・やろ。」〔⇒どや〕

どうやこうや〔どーやこーや〕《副詞》 いろいろなことや、いろいろなものについて、話題にしたり考えたりなどする様子。「どーやこーや・(と・) 考え・たら・ 切り・が・ あら・へん。」〔⇒どやこや〕

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2017年4月19日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (354)    (通算2352回)

日常生活語 「と」④

 

どうぞ〔どーぞ〕《副詞》 十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「苦しかっ・た・けど・ どーぞ・ 出来上がっ・た・ とこ・や。」〔⇒どうにかこうにか、どうぞこうぞ、どうやらこうやら、どうなとこうなと、どうにか、どうか、どうやら、どうなと、どうなりこうなり、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

どうぞう〔どーぞー〕【銅像】《名詞》 人の姿などを、青銅で作った彫刻。「駅前・に・ 立っ・とる・ どーぞー」

どうそうかい〔どーそーかい〕【同窓会】《名詞》 ①同じ学校の卒業生で作っている団体。「どーそーかい・の・ 役員・に・ 選ば・れ・た。」②同じ学校の卒業生が集まって親睦を深め合う会合。特に、同時に卒業した人の会。「3年・に・ いっぺん・ずつ・ どーそーかい・を・ する。」

どうぞこうぞ〔どーぞこーぞ〕《副詞》 十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「どーぞこーぞ・ 宿題・が・ でけ・た。」「どーぞこーぞ・ 間・に・ 合()ー・た。」「息子・は・ どーぞこーぞ・ 卒業し・てくれ・た。」〔⇒どうにかこうにか、どうやらこうやら、どうなとこうなと、どうにか、どうぞ、どうか、どうやら、どうなと、どうなりこうなり、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

とうだい〔とーだい〕【灯台】《名詞》 岬、島、港口などに作られ、夜に強い光を放って位置などを知らせて、船の安全航行を助ける設備。「江井ヶ島・の・ 波止・の・ 先・の・ とーだい」

どうたい〔どーたい〕【胴体】《名詞》 ①頭や首や手足などを除いた、体の中ほどの部分。「どーたい・の・ 長い・ 犬」②ものの腹部にあって、付属の部分を除いた真ん中の部分。「飛行機・の・ どーたい」〔⇒どう【胴】

どうたらこうたら〔どーたらこーたら〕《副詞》 様々なことをくどくどと、こと細かく述べる様子。「どーたらこーたら・ 説明し・てくれ・た・けど・ 話・が・ よー・ わから・なんだ。」◆話している人をやや批判的に述べる言葉。

とうちゃく〔とーちゃく〕【到着】《名詞、動詞する》 人やものが目的の場所などに着くこと。「宿屋・へ・は・ 何時・に・ とーちゃくし・ます・のん・か。」

どうちゅう〔どーちゅー〕【道中】《名詞》 旅をしている途中。また、旅そのもののこと。「どーちゅー・ 気ー・ つけ・て・ 行っ・てき・なはれ。」

どうでも〔どーでも〕《副詞》 ①相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。「どーでも・ 好きな・よーに・ し・やがれ。」②何とか工夫をして成功させなければならないということを表す言葉。「どーでも・ この度・は・ 勝ち・たい・と・ 思う。」〔⇒どないでも、どないでもこないでも、どないなと、どないなとこないなと、どないなり、どないなりこないなり、どうでもこうでも〕

どうでもこうでも〔どーでもこーでも〕《副詞》 ①相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。「こないに・ 台風・が・ 多い・と・ どーでもこーでも・ なれ・とゆー・ 気持ち・に・ なり・まん・なー。」②何とか工夫をして成功させなければならないということを表す言葉。「どうでもこーでも・ 今年・は・ 合格し・たい・ん・や。」〔⇒どないでも、どないでもこないでも、どないなと、どないなとこないなと、どないなり、どないなりこないなり、どうでも〕

どうてん〔どーてん〕【同点】《名詞》 競い合っている点数が同じであること。「3点・ずつ・ 取っ・て・ どーてん・や・さかい・ 引き分け・や。」

とうとう〔とーとー〕【到頭】《副詞》 期待したり心配していたことが、まさに始まろうとする段階になったことを表す言葉。物事の最終的な結果が現れる段階になったことや、最終的なものや目的物などが迫ってきている様子を表す言葉。「とーとー・ 雨・が・ 降り出し・た。」「時計・が・ とーとー・ 動か・ん・よーに・ なっ・ても・た。」〔⇒けっきょく【結局】、ついに【遂に】、いよいよ〕

どうどうと〔どーどーと〕【堂々と】《副詞、動詞する》 ①規模が大きかったり力強さがあったりして、立派である様子。「全国大会・で・ どーどーと・ 優勝し・た。」②態度や姿などが、恥ずかしがったりびくびくしたりすることなく、力強い様子。「挨拶・は・ どーどーとし・とっ・た。」

どうどう〔どーどー〕《感動詞》 歩いている馬を止めるときにかける声。「はーい・ どーどー。止まれー。」

どうとく〔どーとく〕【道徳】《名詞》 ①人が社会の一員として守らなければならない事柄や、その基準。「子どもら・に・ 電車・の・ 中・の・ どーとく・を・ 教え・たら・んと・ いか・ん・な。」②人が守るべき基準・規範などについて考えさせる、小学校や中学校での教育課程の一つ。「どーとく・の・ 時間」

とうない〔とーない〕《副詞》 規模、数量、行為、気持ちなどが、普通とは並はずれている様子を表す言葉。「とーない・ 早(はよ)ー・に・ 来・た・ん・や・なー。」「とーない・ 遠い・ 所(とこ)・まで・ 行か・んならん・ねん・なー。」〔⇒どうらい、どえらい【ど偉い】

どうなと〔どーなと〕《副詞》 ①十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「苦しかっ・た・けど・ どーなと・ 生き・てこ・られ・た。」②これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「こー・ なっ・たら・ どーなと・ あんた・の・ 好きな・よーに・ し・てくれ。」〔⇒どうなとこうなと。⇒どうにかこうにか、どうぞこうぞ、どうやらこうやら、どうにか、どうぞ、どうか、どうやら、どうなりこうなり、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

どうなとこうなと〔どーなとこーなと〕《副詞》 ①十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「どーなとこーなと・ 大学・に・ 合格・を・ し・た。」②これから後のことを、相手の意志や自然の成り行きに任せるような姿勢を表す言葉。どのようにでも。「そないに・ 腹・が・ 立つ・ん・やっ・たら・ どーなとこーなと・ し・てくれ。」〔⇒どうなと。⇒どうにかこうにか、どうぞこうぞ、どうやらこうやら、どうにか、どうぞ、どうか、どうやら、どうなりこうなり、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

どうなりこうなり〔どーなりこーなり〕《副詞》 十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「どーなりこうなり・ 挨拶・の・ 文章・が・ 書け・た。」〔⇒どうにか、どうぞこうぞ、どうやらこうやら、どうなとこうなと、どうぞ、どうか、どうやら、どうなと、どうにかこうにか、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

とうなん〔とーなん〕【盗難】《名詞》 金や品物を盗まれる災い。「とーなん・に・ おー・て・ 警察・に・ 届け・た。」

とうに〔とーに〕【疾うに】《副詞》 ずっと以前から。早くから。既に。「とーに・ 準備・は・ でけ・とり・ます。」〔⇒とうから【疾うから】

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2017年4月18日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (353)    (通算2351回)

日常生活語 「と」③

 

どうぐ〔どーぐ〕【道具】《名詞》 ものを作ったり、何かの作業をしたりするようなときに使う、さまざまな用具。「左官(しゃかん)さん・の・ どーぐ」

とうげ〔とーげ〕【峠】《名詞》 ①山道を登りきって、それを過ぎれば下りになるところ。「とーげ・まで・ 行っ・たら・ 向こー・の・ 村・が・ よー・ 見え・た。」②ものごとの勢いの最高のところ。全盛期。「暑さ・も・ そろそろ・ とーげ・やろ・なー。」

どうけ〔どーけ〕《名詞》 野原や道端にある肥料溜め。野壺。「田圃・の・ どーけ・に・ はまる。」

とうこう〔とーこー〕【登校】《名詞、動詞する》 児童や生徒などが授業を受けるために学校へ行くこと。「みんな・で・ 一緒に・ とーこーする。」■対語=「げこう【下校】」

どうこう〔どーこー〕《副詞と》 いろいろな事態を、特定しないまま述べるのに用いる言葉。あれこれ話題にしたり批判したりすることを表す言葉。「どーこー・ 言()ー・た・かて・ もー・ 間に合わ・へん。」〔⇒どないこない、どうのこうの〕

どうさ〔どーさ〕【動作】《名詞、動詞する》 何かをしようとして、手足や体を動かすこと。また、その動き。「大きな・ どうさ・を・ し・て・ みんな・に・ わかる・よーに・ 知らす。」「どーさ・が・ 鈍い。」

どうさ〔どーさ〕【動作】《形容動詞や()、動詞する》 ①ものごとに対応したり処理したりするのに、苦しんだり苦労したりする様子。「会長・に・ なっ・て・ どーさし・とっ・てや。」②手数や手間をかける様子。「細かい・ 仕事・で・ どーさな・ こと・でん・な。」③自分にとっては不可能だと思われる様子。「今月中・に・ せー・(と・) 言う・の・は・ どーさな・ 話・や。」①③⇒なんぎ【難儀】、なぎ(難儀)

とうざいなんぼく〔とーざいなんぼく〕【東西南北】《名詞》 方角を表す東と西と南と北。転じて、四方。あらゆる方角。「京都・の 町・は・ とーざいなんぼく・ 碁盤・の・ 目ー・みたい・に・ なっ・とる。」「とーざいなんぼく・ どこ・から・も・ 攻め・てこ・られ・た。」

とうじ〔とーじ〕【当時】《名詞》 何かの時代や、何かがあったり起こったりした、その時。「とーじ・は・ 食う・ もん・が・ なかっ・た。」

とうじ〔とーじ〕【冬至】《名詞》 二十四節気のひとつで、1222日頃の、一年のうちで昼間が最も短くなる日。「とーじ・に・ 南瓜(なんきん)・を・ 食べる。」■対語=「げし【夏至】」

とうじ〔とーじ〕【杜氏】《名詞》 酒蔵で日本酒などをつくる職人で、酒造会社の正社員でなく、冬季だけ酒造りに従事する人。「丹波・から・ とーじ・の・ 人・が・ 来る。」〔⇒くらびと【蔵人】

どうし〔どーし〕【同士、同志】《名詞》 ①同じような考えなどを持つ仲間。「似・た・者・ どーし・で・ 酒・を・ 飲む。」②互いにある関係や位置にある者の関係。「親子・どーし・で・ 山・に・ 登る。」「敵・どーし」

どうじ〔どーじ〕【同時】《名詞》 何かが行われるのが、時間や時刻の上でずれのないこと。同じ時や同じ瞬間。「兄弟・が・ どーじ・に・ 入学し・た・さかい・ 入学金・が・ たいへんや。」「雨・と・ どーじ・に・ 風・も・ 強ー・ なっ・た。」「どーじ・に・ テープ・を・ 切っ・た。」

どうして〔どーして〕《副詞》 ①そこに至った経緯・経過や方法などを尋ねるのに用いる言葉。「ここ・まで・ 独り・で・ どーして・ やって来・た・ん・や。」「どーして・ 運ん・だら・ えー・ん・やろ。」②どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「どーして・ わかっ・てくれ・へん・の・や。」「どーして・ みんな・は・ 反対せ・なんだ・ん・や。」〔⇒どないして。⇒なぜ【何故】、なんぜ(何故)、なで(何故)、なんで(何故)、どないして〕

どうしても〔どーしても〕《副詞》 ①あれこれしても実現しそうにないということを表す言葉。「どうしても・ 借金・は・ 返さ・れ・へん。」②そのことが不可避であることを表す言葉。どのようにしても必ず。「どーしても・ 負け・られ・へん・ 試合・や。」◆①②ともに、後ろに、打ち消しの言葉が伴う。〔⇒どないしても。⇒とても、とっても〕

とうじなんきん〔とーじなんきん〕【冬至南瓜】《名詞》 冬至の日に食べるのが良いとされているカボチャ。冬至の頃まで保存するカボチャ。「とーじなんきん・ 食()ー・て・ 元気・を・ 出す。」

どうじょう〔どーじょー〕【道場】《名詞》 柔道や剣道などの武術を教えたり練習したりするところ。「1週間・に・ 1回・ 柔道・の・ どーじょー・に・ 通(かよ)・てます。」

とうしん〔とーしん〕【燈芯】《名詞》 ランプなどの、灯油に浸して火をともす紐状のもの。「真っ白・な・ とーしん・に・ 火・を・ つける。」

どうせ〔どーせ〕《副詞》 自分の意志や希望に反して、好ましくない状況などが成り立ってしまうように決まっていると思って、そのことについてあきらめの気持ちやふてくされた気持ちなどを表す言葉。「いろいろ・ やっ・てみ・ても・ どーせ・ うまい・こと・ いか・ん・やろ。」

どうせやったら〔どーせやったら〕《副詞》 相手に負担や迷惑をかけているのであるが、さらに願えることであれば、もうひとつ負担をかけたいという場合に言う言葉。選択肢が2つ以上考えられるときに、できればこちらを選んでほしいという気持ちを表す言葉。「どーせやったら・ 一緒に・ ついてき・てくれ・へん・か。」〔⇒どうせなら〕

どうせなら〔どーせなら〕《副詞》 相手に負担や迷惑をかけているのであるが、さらに願えることであれば、もうひとつ負担をかけたいという場合に言う言葉。選択肢が2つ以上考えられるときに、できればこちらを選んでほしいという気持ちを表す言葉。「どーせなら・ ちゃんと・ 洗(あろ)・て・から・ 返し・てほしい・なー。」〔⇒どうせやったら〕

とうせん〔とーせん〕【当籤】《名詞、動詞する》 抽選などで選ばれること。くじに当たること。「大売り出し・の・ くじ・で・ とーせんし・た。」〔⇒あたり【当たり】

とうせん〔とーせん〕【当選】《名詞、動詞する》 ①選挙での得票数が多くて、選ばれること。「市会議員・に・ とーせんする。」②優れた作品などを決める選考で、選ばれること。「とーせんし・た・ 小説・が・ 本・に・ なる。」■対語=「らくせん【落選】」⇒にゅうせん【入選】

とうぜん〔とーぜん〕【当然】《形容動詞や()》 どう考えても、そのようであるべきだと思われる様子。「あんた・は・ とーぜん・ 行か・んと・ あか・ん。」「税金・を・ 払う・の・は・ とーぜんの・ こと・やろ。」〔⇒あたりまえ【当たり前】、あたりまい(当たり前)、あたりき【当たりき】、あたりきしゃりき【当たりきしゃりき】

どうぞ〔どーぞ〕《副詞》 ①自分の願いが実現するように神仏などに祈る気持ちを表す言葉。「どーぞ・ 幸せな・ 一年・で・ あり・ます・よーに。」②人に勧めたり頼んだりして、自分の願いをかなえたいという気持ちを表す言葉。「どーぞ・ よろしゅー・に・ お頼(たの)申し・ます。」③相手にものを与えたり許可をしたりするときに使う言葉。「どーぞ・ 入っ・てください。」「どーぞ・ 好きな・よーに・ し・てください。」①②⇒なんとか【何とか】、どうか、どないか〕

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2017年4月17日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (352)    (通算2350回)

日常生活語 「と」②

 

とう〔どう、とー、どー〕《助動詞》 ①動作や状態が継続していることを表す言葉。…しつつある。…している。「日・が・ 照っ・とー。」「1時間・も・ 停電・を・ し・とー。」「朝・から・ ずっと・ 漫画・を・ 読ん・どー。」②過去の習慣や経験などを表す言葉。「昔・は・ 煙草・を・ 吸ー・とー・ 時期・が・ あっ・てん。」③相手や第三者の行動を非難する気持ちで使う言葉。自分・の・ 言ー・たい・ こと・だけ・を・ 言()ー・とー。」④動作や状態が終了したり完結したりしていることを表す言葉。…してしまっている。「油・の・ 値ー・が・ 高ー・ なっ・とー。」「西瓜・が・ 大きー・ なっ・とー。」〔⇒とる。①②②⇒よる。①④⇒ている【て居る】、ておる【て居る】

どう〔どー〕【銅】《名詞》 曲げたり延ばしたりの加工がしやすく、熱や電気をよく伝える、赤みがかった金属(元素)。「10円・の・ お金・は・ どー・で・ でき・とる。」〔⇒あか【銅、赤()、あかがね【銅、赤金】

どう〔どー〕【胴】《名詞》 ①頭や首や手足などを除いた、体の中ほどの部分。「どー・の・ 周り・が・ 90センチ・も・ ある。」②ものの腹部にあって、付属の部分を除いた真ん中のあたり。「この・ 壺・は・ どー・の・ あたり・が・ きれーや・なー。」〔⇒どうたい【胴体】

どう〔どー〕《副詞》 どのように。「どー・ し・たら・ えー・ねん・やろ。」■類語=「こう」「そう」「ほう」「ああ」〔⇒どない〕

どういう〔どーゆー〕【どう言う】《連体詞》 どのような。「どーゆー・ 具合・に・ 言()ー・たら・ わかっ・てくれる・ん・やろか。」

どういうよう〔どーゆーよー〕【どう言う様】《形容動詞や()》 どのような様子。「凧・は・ どーゆーよーな・ 揚げ方・を・ し・たら・ うまいこと・ いく・ん・やろ・か。」

とうお【十】《名詞(数詞+助数詞) ①自然数の9に、1を加えた数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「箱・が・ とうお・ 要り・ます・ねん。」②10歳。「孫・は・ もーじき・ とうお・に・ なる。」◆1から10までの数え方は、ふつう、「ひとつ【一つ】、ふたつ【二つ】、みっつ【三つ】、よっつ【四つ】、いつつ【五つ】、むっつ【六つ】、ななつ【七つ】、やっつ【八つ】、ここのつ【九つ】、とうお【十】」と言う。その次は「じゅういち【十一】、じゅうに【十二】、じゅうさん【十三】、じゅうし【十四】、じゅうご【十五】、じゅうろく【十六】、じゅうひち【十七】、じゅうはち【十八】、じゅうく【十九】、にじゅう【二十】」と言う。〔⇒とお【十】

とうおい【遠おい】《形容詞》 ①そのものとの距離の隔たりが大きい。「とうおい・ ところ・まで・ 来・てくれ・て・ おーきに。」②そのものとの時間の隔たりが大きい。「とうおい・ 前・の・ こと・や。」③そのものとの血縁やつながりが薄い。「とうおい・ 親戚・や。」④ある数値から離れている。「利益・は・ 100万円・に・は・ だいぶ・ とうおい。」⑤近くの細かい字などをはっきりと見ることができない目である。「年・を・ とっ・て・ 目・が・ とうおー・ なっ・た。」⑥よく聞こえない。「耳・が・ とうおー・て・ よー・ 聞こえ・へん。」■対語=「ちかい【近い】」〔⇒とおい【遠い】

どうか〔どーか〕《動詞する》 いろいろな工夫や努力をして、課題などを実現しようとする気持ちを表す言葉。「どーかし・て・ 留学し・たい・ねん。」〔⇒どないか、なんとか〕

どうか〔どーか〕《副詞》 ①自分の願いが実現するように神仏などに祈る気持ちを表す言葉。「どーか・ 合格・を・ さし・てください。」②人に勧めたり頼んだりして、自分の願いをかなえたいという気持ちを表す言葉。「どーか・ 力・に・ なっ・てください・な。」〔⇒なんとか【何とか】、どうぞ、どないか〕

どうか〔どーか〕《副詞》 十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「一月・ 経っ・て・ どーか・ 出来上がっ・た。」〔⇒どうにかこうにか、どうぞこうぞ、どうやらこうやら、どうなとこうなと、どうにか、どうぞ、どうやら、どうなと、どうなりこうなり、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

とうがき〔とーがき、とがき〕【唐柿】《名詞》 大きな葉をしている背の低い木で、秋に鶏卵ぐらいの大きさで黒紫色をした甘い実をつける木。また、その実。「庭・に・ とーがき・を・ 植える。」〔⇒いちじく【無花果】

どうかしたら〔どーかしたら〕《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「景気・は・ どーかしたら・ そろそろ・ 良()ーなる・やろ。」〔⇒どうかすると、どうやすると、どうやしたら、どないかしたら、どないかすると、どないやしたら、どないやすると、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

どうかすると〔どーかすると〕《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「頑張っ・た・さかい・ どーかすると・ 成績・は・ 上がる・か・ わから・ん・ぞ。」〔⇒どうかしたら、どうやすると、どうやしたら、どないかしたら、どないかすると、どないやしたら、どないやすると、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】、もしかしたら【若しかしたら】

とうがたつ〔とーがたつ〕【薹が立つ】《動詞・タ行五段活用》 ①野菜などが堅くなって、盛りを過ぎる。「とーがたっ・た・ キャベツ・や・さかい・ 美味(うも)ない・なー。」②活動するのに最適の年齢を過ぎる。若さがなくなる。「わしらー・は・ もー・ とーがたっ・とる・さかい・ 若い・ 人・に・ 頑張っ・てもろ・たら えー・ねん。」

とうから〔とーから〕【疾うから】《副詞》 ずっと以前から。早くから。既に。「とーから・ わかっ・とっ・た・ん・や。」「とーから・ 来・て・ 待っ・てまし・た・ん・や・でー。」〔⇒とうに【疾うに】

とうがらし〔とーがらし〕【唐辛子】《名詞》 細長い実が深紅色になり、香辛料として使われる植物。また、その実を乾燥させて粉にしたもの。「とうがらし・が・ ききすぎ・て・ 辛い・なー。」〔⇒とんがらし(唐辛子)

どうき〔どーき〕【同期】《名詞》 入学や卒業や、入社などが同じ時であること。また、そのような間柄の人。「どーき・の・ 友達・と・ 時々・ 一緒に・ 飲み・ます・ねん。」〔⇒どうきゅう【同級】

どうき〔どーき〕【動悸】《名詞、動詞する》 不快や不安を感じるほどに、心臓が普段に比べて激しく打つこと。「思いっ切り ・ 走っ・た・さかい・ どーき・が・ とまら・へん。」

とうきび〔とーきび〕【唐黍】《名詞》 高さ2メートルぐらいになる植物の葉の付け根にできるもので、円柱形の軸に黄色い実がぎっしり並んでついている作物。「とーきび・を・ 焼い・て・ 食う。」〔⇒なんば(南蛮)、きび【黍】

どうきゅう〔どーきゅー〕【同級】《名詞》 入学や卒業が同じ時であること。学年が同じであること。「どーきゅー・の・ 者・ 同士・ 仲・が・ えー。」〔⇒どうき【同期】

どうきゅうせい〔どーきゅーせー〕【同級生】《名詞》 入学や卒業が同時期である人。クラスが同じである人。「どーきゅーせー・の・ 集まり」◆在校時にはクラスが同じである人を言うことが多く、卒業後には入学や卒業が同時期である人を言うことが多い。

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2017年4月16日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (351)    (通算2349回)

日常生活語 「と」①

 

と〔とー〕【戸】《名詞》 建物や部屋の出入り口、窓などに付けて、内と外とを区切り、開けたり閉めたりする建具。「風・が・ 強ー・て・ とー・が・ ばたんばたん・ 言ー・とる。」

【十】《名詞》 数を1音節で言うときの「十」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。熟語としては「と色・の・ 鉛筆」「と月」など。〔⇒じゅう【十】、じっ【十】、とお【十】、とうお【十】

《格助詞》 ①動作をともにする相手や対象となるものを表すときに使う言葉。「友達・と・ 遊ん・だ。」②いくつかのものを並べてひとまとまりとして言うときに使う言葉。「神戸・と・ 明石・と・ 姫路・を・ 結ぶ・ 山陽電車」③比べるものを表す言葉。「昨日・の・ 約束・と・ 違う。」④発言や引用の内容が終わることを示すときに使う言葉。「風邪・で・ 休ま・し・てほしー・と・ 連絡・が・ あっ・た。」⇒ゆうて【言うて】、ゆて(言て)

ど〔どー〕【土】《名詞》 1週間の7日間のうちの最後の日で、金曜日の次、日曜日の前にある日。「どー・と・ 日(にち)・と・が・ 連休・なんや。」〔⇒どよう【土曜】、どようび【土曜日】

ど〔どー〕【度】《名詞》 ①他のものごととの比較を意識したときの、そのものごとの程合い。「なんぼなんでも・ あんた・の・ 言()ー・ こと・は・ どー・が・ 過ぎる」②レンズなどの段階。「去年・より・も・ 眼鏡・の・ どー・が・ 進ん・だ。」⇒ていど【程度】

【度】《助数詞》 ①温度、経緯度、角度、アルコール含有度、レンズなどの目盛りや度合いを示す言葉。「暑い・ 思(おも)・たら・ 30・ど・に・ なっ・とる。」②回数や順序を表す言葉。「2・ど・め・に・ 行っ・た・ 時・の・ こと・や。」⇒かい【回】、へん【遍】

ど〔どー〕《接頭語》 ①その程度が甚だしいということを、非難する気持ちをこめて強調する言葉。「どあほ【ど阿呆】」「どけち」「どしぶちん【ど渋ちん】」「どしゃべり【ど喋り】」②ものをぞんざいにいうときに使う言葉。「どたま【(ど頭)】」③ちょうどそれに相当するということを強調する言葉。「どまんなか【ど真ん中】」①③⇒どん〕

ドア〔どあ、どあー〕【英語=door】《名詞》 西洋風の、主に蝶番(ちょうつがい)を用いて開閉する戸。「ぴしゃんと・ どあ・を・ 閉める。」

どあい【度合い】《名詞》 ものごとの高低や多少や強弱などの有り様。日時や時間の間隔の有り様。「月・に・ 2回・ぐらい・の・ どあい・で・ お医者はん・へ・ 行っき・ょる・ん・や。」

どあほ【ど阿呆】《名詞、形容動詞や()》 たいそう愚かな人。たいそう愚かな様子。「うっかりし・て・ どあほな・ こと・を・ し・て・ 失敗し・た。」

とあみ【投網】《名詞、動詞する》 円錐形の網で、一端に手綱をつけて、比較的浅いところの水中に広がるように投げ入れて、引き寄せて魚を捕る網。「伝馬・に・ 乗っ・て・ とあみ・を・ 打つ。」

とい【樋】《名詞》 屋根の雨水を受けて、地面へ流すしかけ。水などを離れた場所へ送るためのしかけ。「とい・に・ 土・が・ たまっ・て・ 水・が・ 流れにくい。」〔⇒とゆ()

どい()】《代名詞》 はっきりと一つには限定できないもの。いくつかの中から選ぼうとするもの。「どい・でも・ 好きな・ん・(を・) 持って帰っ・て・も・ 良()ー・ぞ。」「どい・が・ いちばん・ 美味しい・ん・やろ・か。」〔⇒どれ【何】、どいつ【何奴】

どい《終助詞》 ①疑問の気持ちを表して、相手に荒々しく問いかけたり念を押したりするときに使う言葉。「お前・は・ どこ・から・ 来・た・ん・どい」②思いに反したことに出会って、びっくりしたり落胆したりするような気持ちを表す言葉。「何・どい・や・ 運動会・は・ 明日・かいな。」〔⇒どえ、ぞい、ぞえ、かい、かえ、か〕

といあわし【問い合わし】《名詞、動詞する》 知らないことや不確かなことを、聞いて確かめること。「市役所・から・ といあわし・が・ あっ・た。」

といあわす【問い合わす】《動詞・サ行五段活用》 知らないことや不確かなことを、聞いて確かめる。「わから・へん・ので・ といあわし・てみ・た。」■名詞化=といあわし【問い合わし】〔⇒といあわせる【問い合わせる】

といあわせ【問い合わせ】《名詞、動詞する》 知らないことや不確かなことを、聞いて確かめること。「といあわせ・の・ 電話」

といあわせる【問い合わせる】《動詞・サ行下一段活用》 知らないことや不確かなことを、聞いて確かめる。「手紙・で・ といあわせる。」■名詞化=といあわせ【問い合わせ】〔⇒といあわす【問い合わす】

といし【砥石】《名詞》 刃物などを研いで磨くための石。「包丁・を・ といし・で・ 研ぐ。」

といちばん〔とーいちばん〕【と一番】《名詞、副詞に》 他のものに比べて、格別に真っ先であること。「あいつ・が・ とーいちばんに・ やっ・てき・た。」〔⇒ちょういちばん【ちょう一番】

どいつ【何奴】《代名詞》 ①はっきりと一つには限定できないもの。いくつかの中から選ぼうとするもの。「どいつ・を・ 持っ・て・ 行っ・たら・ えー・のん・や。」②「誰」を乱暴な言い方にした言葉。「どいつ・が・ ガラス・を・ めん・だ・ん・や。」⇒どれ【何】、どい()

どいつもこいつも【何奴も此奴も】《副詞》 ①一人残らずみんな。「どいつもこいつも・ わし・の・ こと・を・ わかっ・てくれ・へん。」②一つ残らずみんな。「どいつもこいつも・ 下手な・ 絵ー・や。」◆やや乱暴な言い方である。⇒だれもかれも【誰も彼も】⇒どれもこれも【どれも此も】

といとう〔といとー〕《終助詞》 しておいてほしいという願望を、相手にやわらかく響くように表す言葉。「明日・まで・に・ し・といとー。」「この辺・を・ 掃い・といとー・と・ 思(おも)・とっ・てん。」◆継続を表す助動詞「とく」の連用形「とい」に、願望を表す助動詞「たい」の連用形「たく」のウ音便化した「とう」が接続した言葉で、それが句末や文末に用いられて活用しなくなり、終助詞化したと考えられる。

といや【問屋】《名詞》 生産者から品物を集めて、小売店などに卸売りをする店。「酒・の・ といや」〔⇒とんや【問屋】

とう〔とー〕【塔】《名詞》 ①仏の骨を納めたり、仏を祀ったりするために、お寺の境内に立てた高い建物。「鶴林寺・の・ とー・は・ きれーや。」②細長く、高くそびえ立つ、装飾的な建物。「テレビ・の・ とう」

とう〔とー〕【薹】《名詞》 紫蘇、菜の花、蕗などの、伸びきった花茎。「菜の花・の・ とー・が・ たっ・とる。」

とう〔とー〕【問う】《動詞・ワア行五段活用》 わからないことを、他の人に質問する。「とー・たら・ 教(おせ)・てくれる・やろ。」「先生・に・ とー・ても・ 答え・てくれ・なんだ。」■名詞化=とい【問い】〔⇒たずねる【尋ねる】、たんねる(尋ねる)、きく【聞く、聴く、訊く】

とう〔とー〕【疾う】《形容動詞や()》 ずっと以前である様子。かなり早くである様子。「とーに・ 来・とっ・た・ん・や。」〔⇒もうとう【もう疾う】

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2017年4月15日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (350)    (通算2348回)

日常生活語 「て」⑭

 

てんと〔てーんと〕《副詞》 ①人がどっかりと腰を落ち着けた様子。ものがどっかりと存在する様子。「椅子・に・ 座っ・た・まま・ てんと・ し・て・ 動か・へん。」②無造作に、何気なく存在する様子。「玄関・に・ てんと・ 野菜・が・ 置い・てある・けど・ 誰・が・ 持っ・てき・てくれ・た・ん・やろ。」⇒でんと〕

でんと〔でーんと〕《副詞》 人がどっかりと腰を落ち着けた様子。ものがどっかりと存在する様子。「大きな・ 壺・が・ でんと・ 置い・てある。」「椅子・に・ でーんと・ 座っ・とる。」◆「てんと」よりも重々しさや不動の様子が強く感じられる。〔⇒てんと〕

てんとうむし〔てんとーむし、てんとむし〕【天道虫】《名詞》 半球の形をして、赤い背面には黒い斑点がある小さな昆虫。「かいらしー・ てんとーむし・が・ 葉ー・に・ とまっ・とる。」

でんねつ【電熱】《名詞》 電気コンロなどの、ニクロム線に電流を通して熱を出させる器具。また、そのように熱を出させる作用。「でんねつ・の・ スイッチ・を・ 切り忘れ・たら・ 危ない・よ。」

てんねんしょく【天然色】《名詞》 写真、印刷物、映画などで、自然に近い色を用いて表現してあること。また、そのように表現されたもの。「てんねんしょく・の・ 映画」◆映画のうたい文句には「総天然色」という言葉が使われた。どうして「総」と言う文字がつくのか不思議に思ったことがあるが、第一次南極探検を扱った記録映画の一部がモノクロであったのを見て、「総」とつけることを、妙に納得した記憶がある。◆「カラー【英語=color】」という言葉が広く使われるにつれて「てんねんしょく【天然色】」は急速に使われなくなった。テレビが白黒からカラーに移行する過渡期に、テレビ画面の片隅に「カラー」という文字が書かれていたことがあったのが、妙に懐かしい。■対語=「しろくろ【白黒】」〔⇒カラー【英語=color、いろつき【色付き】

てんのう〔てんのー〕【天皇】《名詞》 日本の国の象徴である君主。「てんのー・が・ フランス・を・ 訪問する。」〔⇒てんのうへいか【天皇陛下】

てんのうたんじょうび〔てんのーたんじょーび〕【天皇誕生日】《名詞》 国民の祝日の一つで1223日に設定されており、天皇の誕生を祝う日。「昔・は・ 4月・の・ 29日・が・ てんのーたんじょーび・やっ・た。」

てんのうへいか〔てんのーへーか〕【天皇陛下】《名詞》 日本の国の象徴である君主。「てんのーへーか・が・ 大相撲・を・ 見る。」〔⇒てんのう【天皇】

てんばつ【天罰】《名詞》 悪いことに対して、人の仕返しなどで行うことではなく、天が与えるという罰。自然のむくい。「そら・ みー・ てんばつ・が・ あたっ・た・ん・や。」

てんぴ【天日】《名詞》 太陽の光や熱。「魚・を・ 割い・て・ てんぴ・で・ 乾かす。」

てんびき【天引き】《名詞、動詞する》 支払う額から、決まった額をあらかじめ差し引くこと。「親睦会費・が・ 給料・から・ てんびきさ・れ・とる。」「税金・は・ てんびき・や。」

でんぴょう〔でんぴょー〕【伝票】《名詞》 お金の出し入れや、商品の受け渡しなどを確認して連絡するのに使う書き付け。「忘れ・ん・よーに・ でんぴょー・を・ 貰(もろ)・とき・たい・ねん。」

てんぷく【転覆】《名詞、動詞する》 車両や船などがひっくり返ったり、横倒しになったりすること。「電車・が・ 衝突し・て・ てんぷくし・た。」動詞⇒でんぐりがえる【でんぐり返る】、でんぐりがやる【でんぐり返る】

てんぶくろ【天袋】《名詞》 押入などの上に作った、小さな戸棚。「大事な・ もん・や・さかい・ てんぶくろ・に・ 入れ・とく・わ。」

てんぷら【ポルトガル語=temperoから。天麩羅】《名詞、動詞する》 ①魚、肉、野菜などに、水で溶いた小麦粉を付けて、油で揚げた料理。「白身・の・ 魚・の・ てんぷら」②すり身にした魚肉に人参や牛蒡などを混ぜて、油で揚げた食べ物。(すり身だけで作ることもある。)「牛蒡・の・ 入っ・た・ てんぷら」③手に何も持たないこと。土産などを持参しないこと。◆ふざけて、「てぶら」をこのように発音することがある。「てんぷら・で・ 寄せ・てもらい・まし・てん。」◆③は、ふざけて「てぶら【手ぶら】」をこのように発音することがある。〔⇒てんぽら【ポルトガル語=temperoから】⇒あげもん【揚げ物】、フライ【英語=fry

でんぷん【澱粉】《名詞》 ①米、麦、芋などに多く含まれている成分である炭水化物。「でんぷん・の・ 多い・ 食べ物」②馬鈴薯などをすりつぶし、水にさらして取る白い粉。「でんぷん・を・ 入れ・て・ 粘り・を・ 出す。」

でんぽう〔でんぽー〕【電報】《名詞》 文字や符号を電信で送ること。また、それを印した書類。「お祝い・の・ でんぽー・を・ 打つ。」

でんぽう〔でんぽー、でんぽ〕《名詞》 体を撲ったときにできる、こぶのような膨らみ。腫れ物。「こけ・て・ でぼちん・に・ 赤い・ 大きな・ でんぽ・が・ でけ・た。」

てんぽら【ポルトガル語=temperoから。天麩羅】《名詞、動詞する》 ①魚、肉、野菜などに、水で溶いた小麦粉を付けて、油で揚げた料理。「野菜・を・ てんぽら・に・ する。」②すり身にした魚肉に人参や牛蒡などを混ぜて、油で揚げた食べ物。(すり身だけで作ることもある。)「てんぽら・を・ おでん・に・ 入れる。」③手に何も持たないこと。土産などを持参しないこと。「来る・ん・やっ・たら・ てんぽら・で・ 来()・なはれ・よ。」◆③は、ふざけて「てぶら【手ぶら】」をこのように発音することがある。〔⇒てんぷら【ポルトガル語=temperoから】⇒あげもん【揚げ物】、フライ【英語=fry

てんま【伝馬】《名詞》 釣りなどに使う、小さな木の船。「てんま・に・ 乗っ・て・ 釣り・を・ する。」◆一回り大きいものを「かりこ」と言う。

てんまく【天幕】《名詞》 雨や日光をさえぎるために張るもので、取り外して容易に移動できるようにした、骨組みと布などからできている仮設の幕や小屋。「キャンプ・に・ てんまく・を・ 持っ・ていく。」〔⇒テント【英語=tent

てんまど【天窓】《名詞》 光を入れたり、煙を出したりするために、屋根にあけた窓。「台風・で・ 瓦・が・ 飛ん・で・ てんまど・が・ めげ・た。」「てんまど・から・ お月さん・が・ 見える。」

てんや【てん屋】《名詞》 金属や衣類や紙類などの廃品を回収する業者。「時々・ てんや・が・ 金物・を・ 寄せ・に・ 来る。」〔⇒よせや【寄せ屋】、ぼろや【襤褸屋】、くずや【屑屋】

てんらんかい【展覧会】《名詞》 作品や製品などを並べて、大勢の人に見せる催し。「夏休み・の・ 宿題・の・ てんらんかい」

でんわ【電話】《名詞、動詞する》 音声を電気信号に変えて、遠くの人と話ができるようにした機械。また、その機械を用いて話をすること。「中止・の・ 連絡・を・ でんわ・で・ する。」「携帯・やのー・て・ 家・の・ でんわ・に・ かかっ・てき・た。」

 

 

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2017年4月14日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (349)    (通算2347回)

日常生活語 「て」⑬

 

でんしゃみち【電車道】《名詞》 ①電車などを走らせるために、レールが敷いてあるところ。「でんしゃみち・が・ ある・さかい・ 踏切・に・ 気ー・ つける・ん・や・で。」「でんしゃみち・の・ 北・に・ ある・ 田圃」②市街電車を走らせるために、レールが敷いてある道路。「でんしゃみち・に・ 大けな・ 店・が・ 並ん・どる。」■類語=「てっとうみち【(鉄道道)】」

てんじょう〔てんじょー、てんじょ〕【天井】《名詞》 部屋裏を覆い隠したり保温をしたりするために、部屋の上部に薄い板を張りつめたもの。「てんじょー・に・ 蜘蛛・が・ おる。」

でんしんばしら【電信柱】《名詞》 空中に張った電線や電話線を支えるための柱。「でんしんばしら・の・ トランス・から・ 火花・が・ 出・とる。」◆電気を送る線であっても、電信電話のための線であっても、「でんしんばしら【電信柱】」「でんしんぼう【電信棒】」と言う。〔⇒でんしんぼうぎ【電信棒木】、でんしんぼう【電信棒】、ぼうぎ【棒木】、でんちゅう【電柱】

でんしんぼう〔でんしんぼー、でんしんぼ〕【電信棒】《名詞》 空中に張った電線や電話線を支えるための柱。「犬・が・ でんしんぼー・に・ 小便・を・ かけ・とる。」〔⇒でんしんばしら【電信柱】、でんしんぼうぎ【電信棒木】、ぼうぎ【棒木】、でんちゅう【電柱】

でんしんぼうぎ〔でんしんぼーぎ〕【電信棒木】《名詞》 空中に張った電線や電話線を支えるための柱。「まるで・ でんしんぼーぎ・みたいに・ 立っ・た・まま・ 聞ー・とっ・てん。」〔⇒でんしんばしら【電信柱】、でんしんぼう【電信棒】、ぼうぎ【棒木】、でんちゅう【電柱】

てんすう〔てんすー〕【点数】《名詞》 学習成績の評価や、試合の成績などを、数字で表したもの。「合格する・よーな・ てんすー・が・ とら・れ・へん。」 

てんせん【点線】《名詞》 たくさんの点が並んでできた線。「てんせん・の・ ところ・で・ 折り曲げる。」◆実線のことは、単に「せん【線】」と言う。

でんせん【電線】《名詞》 電気を通す、金属の線。「台風・で・ でんせん・が・ 切れ・た。」〔⇒でんきのせん【電気の線】

でんせんびょう〔でんせんびょー〕【伝染病】《名詞》 赤痢・コレラ・チフスなど、病原となる微生物などによって他の人にうつっていく病気。「でんせんびょー・の・ 人・を・ 隔離する。」

でんち【電池】《名詞》 ①薬、金属、光などの働きによって、電流が起こるようにしてある仕掛け。「でんち・で・ 動く・ おもちゃ」②それを電源とする、持ち運びできる電灯。「でんち・が・ なかっ・たら・ 暗い・ぞ。」〔⇒かんでんち【乾電池】⇒かいちゅうでんとう【懐中電灯】、かいちゅうでんき【懐中電気】、かいちゅうでんち【懐中電池】

でんち【田地】《名詞》 田圃として利用する土地。耕作している田圃。「あんたとこ・は・ でんち・が・ ぎょーさん・ あっ・て・ よろしー・なー。」

でんちく【電蓄】《名詞》 手回し式ではなく、電気の力を用いてレコード盤を回転させて、音を電気的に再生する器械。電気蓄音機。「でんちく・で・ 音楽・を・ 聞く。」

でんちゅう〔でんちゅー〕【電柱】《名詞》 空中に張った電線や電話線を支えるための柱。「昔・の・ でんちゅー・は・ 木ー・で・ でけ・とっ・た・さかい・ ぼーぎ・と・ 言()ー・た・ん・や。」〔⇒でんしんばしら【電信柱】、でんしんぼうぎ【電信棒木】、でんしんぼう【電信棒】、ぼうぎ【棒木】

てんちょう〔てんちょー〕【店長】《名詞》 店の責任者。「コンビニ・の・ てんちょー・を・ し・とる。」

てんで《副詞》 そのことを強く否定する気持ちを表す言葉。まったく問題にならない様子を表す言葉。そのようにする意志がまったくない様子を表す言葉。「てんで・ わから・なんだ。」「てんで・ 話・に・ なら・へん。」◆後ろに打ち消しの言葉を伴うことが多い。〔⇒ねっから【根っから】、ねからはから【根から葉から】、まるきり【丸きり】、まるっきり【丸っきり】、とんと、てんと、ぜんぜん【全然】

てんてき【点滴】《名詞、動詞する》 薬や栄養分の入った液を、少しずつ静脈に注入すること。「1本・の・ てんてき・を・ 打つ・の・に・ 時間・が・ かかる。」

てんてこまい【てんてこ舞い】《形容動詞や()、動詞する》 忙しく慌てふためいて休む隙なく立ち動く様子。「昔・は・ 家・で・ 葬式・(を・) し・とっ・た・さかい・ てんてこまいし・とっ・た。」〔⇒きりきりまい【きりきり舞い】

てんでばらばら《副詞に》 思い思いに行動して、まとまりがない様子。「てんでばらばらに・ 逃げる。」〔⇒てんてんばらばら〕

てんてん【点々】《名詞》 ①一画で書いたり、筆記具の先を置いただけで施したりしたような、小さなしるしが2つ並んでいるもの。「印・の・ てんてん・を・ 付ける。」②小さなしるしを2つ、重なりそうに書いて、同じであることを表す符号。「上・と・ 同じや・さかい・ てんてん・を・ 打っ・とき・なはれ。」③仮名文字の右肩につけて、濁音であることを表す符号。「てんてん・を・ つけ・たら・ [か]・が・ [が]・に・ なる。」◆一つであっても「てんてん【点々】」と言うことがある。〔⇒てぼてぼ、ちょぼちょぼ〕

てんてん【点々】《副詞と》 ①小さく見えるものが、あちらこちらに散らばっている様子。「てくさり〔=曼珠沙華〕・が・ あっちこっち・に・ てんてんと・ 咲い・とる。」②しずくなどが一滴ずつしたたる様子。「指・を・ 切っ・た・ので・ 血・が・ てんてんと・ 落ち・た。」

てんてん《名詞》 額よりも上の部分。体のいちばん上の部分。「今日・は・ 熱い・さかいに・ てんてん・に・ 帽子・を・ かぶり・よ。」◆幼児語。〔⇒おつむ、あたま【頭】

てんてん《名詞》 顔や体を拭くために使う、日本風の木綿の細長い布。「てんてん〔=頭のてっぺん〕・に・ てんてん〔=手拭い〕・を・ 載せ・て・ 風呂・に・ つかる。」◆西洋風のタオルのことを言う場合もある。◆幼児語。〔⇒てぬぐい【手拭い】、てのごい(手拭い)、てのぐい(手拭い)

てんてんする《動詞・サ行変格活用》 軽く、やさしくたたく。「おつむ〔=頭〕・を・ てんてんする・」「おつむ・ てんてん。」◆幼児語。

てんてんばらばら《副詞に》 思い思いに行動して、まとまりがない様子。「てんてんばらばらに・ なっ・て・ 運動場・を・ 走り回る。」〔⇒てんでばらばら〕

でんでんむし【でんでん虫】《名詞》 木の葉などのような湿ったところにすむ、渦巻き状の殻を背負った貝。「でんでんむし・が・ 雨・に・ 濡れ・とる。」〔⇒かたつむり【蝸牛】

テント〔てんと〕【英語=tent】《名詞》 雨や日光をさえぎるために張るもので、取り外して容易に移動できるようにした、骨組みと布などからできている仮設の幕や小屋。「運動会・の・ 準備・に・ てんと・を・ はる。」〔⇒てんまく【天幕】

てんと《副詞》 ①そのことを強く否定する気持ちを表す言葉。まったく問題にならない様子を表す言葉。「てんと・ あいつ・に・は・ 勝た・れ・へん。」②全くそのようである様子。すっかり。「てんと・ 忘れ・ても・とっ・た。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉を伴うことが多い。〔⇒とんと。⇒ねっから【根っから】、ねからはから【根から葉から】、まるきり【丸きり】、まるっきり【丸っきり】、てんで、ぜんぜん【全然】

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2017年4月13日 (木)

ところ変われば… (3)

関西弁をどう見るか

 

 まず、「ところ変わって、中央官庁では」という話から始めます。

 経済産業省が作成した大阪への誘致を目指す国際博覧会(万博)の報告書案が、不適切表現で撤回されたという、小さな記事を見ました。(朝日新聞・大阪本社発行、2017年3月14日・夕刊、3版、8ページ)

 検討会で配られた参考資料の「関西弁バージョン」に問題があったとして、経済産業相が会見で「不適切な表現が入っている。関係者におわびして撤回するよう指示した」と述べたと報じられています。

 小さな記事ですから、全貌はよくわかりませんが、わずかな引用があります。万博の役割を「人類共通のゴチャゴチャを解決する方法」の提言の場とするとし、万博のテーマを「いのちがキンキラキンに輝く未来社会のデザイン」と書いていたというのです。

 全国共通語である「ゴチャゴチャ」を関西弁として使う場合には、ある一定の色合いが加わります。「キンキラキン」も同じです。これらの言葉が関西ではどのような語感をもち、どのような文脈の中で使われているのかを知らない人間が、共通語を関西弁に機械的に置き換えただけです。報告書の言葉の使い方に、関西人に対する多少の悪意があると感じられても仕方がないと思います。

 言葉には、その言葉の持つ意味の他に、語感や用例に注意をする必要がありますが、この報告書の言葉は、中央官庁の人間の言葉の感覚を如実に物語っていると思います。共通語から関西弁へ、単なる言葉の置き換えをすればよいと考えているのは大きな過ちです。

 これを書いた人間は「ああ、しくじった。」と考えている程度かもしれませんが、関西人からすれば「ほんまにアホなやつが書いたんやなぁ。」と思ってしまいます。

 

 続いて、「ところ変わって、新聞社では」という話になります。

 記事が小さかったのに比べて、翌日の朝日新聞の『天声人語』はこの話題を採り上げました。

 冒頭に近いところに、「関西弁に面白いイメージがあるのは、お笑いの影響だろう」と書いてあります。関西弁は会話が滑らかであり、ユーモアにあふれていることは関西人自身が自覚していますが、それは何も吉本や新喜劇のおかげではありません。『天声人語』の筆者は、全国の人たちは関西弁を面白いと感じているが、それはお笑いの影響でそのように感じるようになったのだろう、と言いたいのでしょう。けれども、そんなことを言われるのに、関西人は立腹するかもしれません。お笑いの影響ではなく、関西人の持っている心のありかたによるのです。

 前日の記事になかった内容をコラムで紹介されると、前日の記事に欠陥(欠落)があったように思われるのですが、報告書に「世界の人々が『もうかりまっか』言うて出会って、たこ焼き食べながら交流するような場であることも大事や」という言葉があることを紹介しています。ニュースで書かないで、『天声人語』の筆者から教えてもらうというのは、新聞としておかしいと思います。

 それにしても、万博は「もうかりまっか」に象徴されるような、商業主義の場になってしまうのでしょうか。

 この日のコラムは、関西弁のことから話を始めていますが、報告書案のことを「何とも不自然」「不適切な表現」と非難するだけで、どう不自然か、どのように不適切かという説明はありません。そして、標準語でまとめた報告書案にも首をかしげるとか、開催資金やカジノがどうだとか述べて、全く焦点が定まらない文章になっています。店を広げただけで、読者の心をつかみません。

 かつての『天声人語』のような深みがなく、問題点の羅列や、あちらこちらへの非難などが、昨今のこのコラムの常になっています。

 新聞の文章をもとに思索をめぐらすというのがかつての楽しみでしたが、そのためには新聞の文章にそれだけの力が備わっていなければなりません。

 時が変わって、新聞も変わってしまったのでしょう。東京の人間は全国を視野に入れているからこの程度のものしか書けないというのなら、『天声人語』もそれぞれの本社別に文章を書かなければならないでしょう。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (348)    (通算2346回)

日常生活語 「て」⑫

 

でんき【電気】《名詞》 ①エネルギー源の一つで、モーターを回したり、明かりをつけたりする働きのもととなるもの。「でんき・の・ なかっ・た・ 時代・は・ 不便やっ・た・やろ・なー。」②前項のものによって熱を発生させる力。「でんき・で・ 湯ー・を・ 沸かす。」③同様に、明かりをもたらす力。電灯。照明。「でんき・を・ 点け・てください。」

でんきアイロン〔でんきあいろん〕【電気  英語=iron】《名詞》 電熱によって、布などのしわを伸ばしたり折り目をつけたりする、金属でできた器具。「でんきあいろん・で・ ズボン・の・ 折り目・を・ つける。」〔⇒アイロン【英語=iron

でんきがま【電気釜】《名詞》 電気の力を用いて炊飯をする釜。「でんきがま・の・ スイッチ・を・ 入れる。」◆「せんたくき【洗濯機】」「そうじき【掃除機】」「れいぞうこ【冷蔵庫】」などの前に「でんき【電気】」と言う語を付けることはほとんどないが、「かま【釜】」の前に「でんき【電気】」を付けることは多い。

でんきくらげ【電気くらげ】《名詞》 茶色っぽい色をしていて、触ると刺されてピリピリするくらげ。「でんきくらげ・を・ 触る・の・は・ やめ・とき。」

でんきスタンド【電気  英語=stand】《名詞》 机の上などに置く、台の付いた電灯。「暗い・さかい・ でんきすたんど・で・ 手元・を・ 照らす。」〔⇒スタンド【英語=stqnd

でんきせったっき〔でんきせんだっき〕(電気洗濯機)】《名詞》 電力を用いて自動で衣類などの汚れを洗ってきれいにする器械。「でんきせったっき・で・ 汚れ・た・ ズボン・を・ 洗う。」〔⇒せんたくき【洗濯機】、せんたっき(洗濯機)、でんきせんたくき【電気洗濯機】

でんきせんたくき〔でんきせんだくき〕【電気洗濯機】《名詞》 電力を用いて自動で衣類などの汚れを洗ってきれいにする器械。「昔・は・ でんきせんたくき・に・ 噴流式・と・ 撹拌式・が・ あっ・た。」〔⇒せんたくき【洗濯機】、せんたっき(洗濯機)、でんきせったっき(電気洗濯機)

でんきそうじき〔でんきそーじき〕【電気掃除機】《名詞》 箒やはたきなどに代わるもので、ごみや汚れを取り除いてきれいにする、電気を用いた器械。「でんきそーじき・の・ 音・が・ やかましー。」◆現在では、「そうじき【掃除機】」と言うだけで、「でんきそうじき【電気掃除機】」を意味する。〔⇒そうじき【掃除機】

でんきのせん【電気の線】《名詞》 電気を通す、金属の線。「台風・で・ でんきのせん・が・ 切れ・て・ 停電し・た。」〔⇒でんせん【電線】

でんきのたま【電気の球】《名詞》 電気の力を用いた、照明用の光る球。「でんきのたま・が・ 切れ・た。」◆蛍光灯の場合は、「けいこうとうのたま【蛍光灯の玉】」と言う。〔⇒でんきゅう【電球】、たま【球】

でんきゅう〔でんきゅー〕【電球】《名詞》 電気の力を用いた、照明用の光る球。「豆でんきゅー」〔⇒でんきのたま【電気の球】、たま【球】

でんきれいぞうこ〔でんきれーぞーこ〕【電気冷蔵庫】《名詞》 氷を入れて冷やすものに代わって登場した、電気の力を用いて食品などを冷やして貯蔵する入れ物。「西瓜・を・ 二つ割り・に・ し・て・ でんきれーぞーこ・に・ 入れる。」◆現在では、「れいぞうこ【冷蔵庫】」と言うだけで、「でんきれいぞうこ【電気冷蔵庫】」を意味する。〔⇒れいぞうこ【冷蔵庫】

てんきん【転勤】《名詞、動詞する》 勤め先が同じ会社や官庁などでありながら、勤務する場所が変わること。「東京・から・ てんきんし・てき・た・ 人・の・ 歓迎会・を・ する。」

てんぐ【天狗】《名詞》 ①鼻が高くて赤く、天上や深山に住むと考えられている、想像上の怪物。「鞍馬山・の・ てんぐ」②自分を優れた者だと思っている人。うぬぼれの強い人。「てんぐ・に・ なっ・て・ えらそーな・ こと・を・ 言()ー。」

でんぐりがえって あっぱっぱ【でんぐり返って あっぱっぱ】《成句》 手を地について、体を前方あるいは後方に回転するときに、口にする言葉。また、その様子を表す言葉。◆「でんぐりがやって あっぱっぱ【(でんぐり返って あっぱっぱ)】」とも言う。

でんぐりがえる【でんぐり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①手を地について、体を前方あるいは後方に回転する。「マット・の・ 上・で・ でんぐりがえる。」②体などが裏返しになる。「赤ん坊・が・ でんぐりがえっ・て・ うつぶせ・に・ なっ・とる。」③車両や船などがひっくり返ったり、横倒しになったりする。「車・が・ 衝突し・て・ でんぐりがえっ・とる。」④関係や立場が逆転する。結論などが逆の方向になる。「でんぐりがえっ・て・ 話・が・ 逆・の・ 方・に・ 決まっ・ても・た。」〔⇒でんぐりがやる(でんぐり返る)⇒てんぷく【転覆】(する)

でんぐりがやる(でんぐり返る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①手を地について、体を前方あるいは後方に回転する。「でんぐりがやっ・て・ 腰・を・ 痛め・た。」②体などが裏返しになる。「その・ 箱・は・ でんぐりがやっ・た・ 置き方・を・ し・たら・ あか・ん・ねん。」③車両や船などがひっくり返ったり、横倒しになったりする。「強い・ 風・で・ 船・が・ でんぐりがやっ・た。」④関係や立場が逆転する。結論などが逆の方向になる。「話・が・ でんぐりがやら・ん・よーに・ 強ー・ 言()わ・な・ あか・ん・ぞ。」〔⇒でんぐりがえる【でんぐり返る】⇒てんぷく【転覆】(する)

てんこう〔てんこー〕【転校】《名詞、動詞する》 児童や生徒が、通学していた学校から他の学校に移ること。「神戸・から・ てんこーし・てき・た・ 同級生・が・ おっ・た・なー。」

てんごく【天国】《名詞》 ①苦しみなどのない、すばらしい場所。「ハワイ・は・ 景色・が・ よー・て・ てんごく・みたいな・ 所・や。」②人が死んでから行くと考えられているところ。「あいつ・は・ てんごく・へ・ 行っ・ても・た。」⇒あのよ【彼の世】

てんこぼし【てんこ干し】《名詞、動詞する、形容動詞や()》 ①日光に直接さらすこと。「一日中・ てんこぼしし・て・ 乾かす。」②帽子などを被らずに、直射日光を長時間にわたって受けること。「てんこぼしで・ 歩い・たら・ 日射病・に・ なる・ぞ。」③日光にあたって、干からびた状態になっていること。「蛙・が・ てんこぼしに・ なっ・ても・とる。」

てんこもり【てんこ盛り】《形容動詞や()、動詞する》 ①山盛りである様子。大盛りである様子。特に、食べ物が山盛りである様子。「てんこもり・の・ ご飯・を・ 食べる.。」②物事がたくさんあること。「今日・は・ せ・な・いかん・ こと・が・ てんこもりや。」

でんしゃ【電車】《名詞》 ①電気の力で車輪を回して、レールの上を走る乗り物。「でんしゃ・に・ 乗っ・て・ 買い物・に・ 行く。」②旧国鉄(現在のJR)に対して、私鉄のこと。「でんしゃ・は・ 後・から・ 開通し・た。」⇒ぷっぷ、ちんちん〕

■この辞典の筆者が子どもの頃は、現在とはまったく様子が違って、西江井ヶ島駅のあたりの山陽電気鉄道本線より北側は田圃と溜め池だけで、民家はほとんど無かった。西島の集落の北の外れに西江井ヶ島駅があるという感じであった。もちろん、それより北を走る国鉄(当時)山陽本線の蒸気運転の列車はよく見えた。1960年前後のことである。

 山陽電鉄は、兵庫(神戸市)-明石間は兵庫電気軌道株式会社として開業し、明石-姫路間は明姫電気鉄道株式会社として開業(2年後に神戸姫路電気鉄道に改称)した。両者が宇治川電気(現在の関西電力)電鉄部となった時期があるが、1933(昭和8年)に独立して山陽電気鉄道となった。

 当初の社名からもわかるが、兵庫-明石間は道路併用区間もあり、駅間距離が短く、電圧は600ボルトになっていた。明石-姫路間は高速運転ができるように直線区間が長く、駅間距離も長く、電圧は1500ボルトになっていた。連結点の明石に2つの駅があった時代があるが、線路や電圧を改めて、1928(昭和3年)から兵庫-姫路間の直通運転を実現している。

 兵庫-明石間は既に開業100年を超えたが、明石-姫路間の開業は1923(大正12)8月19日である。筆者が子どもの頃には、2両連結の大型車や小型車が特急、急行、普通電車として走っていた。特急に使われた800型はロマンスシートをそなえた大型車で、子どもの頃には「しんしゃ【新車】」と呼んでいた。「しんしゃ」が時々は普通電車にも使われたが、その時は大喜びであった。急行に使われた車両のうち700番台は旧国鉄の63型と同型で、全国の私鉄に戦後の車両不足の緊急対策として導入されたが、広軌の鉄道会社に導入されたのは山陽電鉄が唯一であった。この電車が普通電車に使われたときも喜んで乗った。

 市立の大久保中学校に通学した時代は、西江井ヶ島(または江井ヶ島)駅と中八木駅の間を電車通学した。自転車で通った友だちもあるが、電車通学の方が多かったように思う。「しんしゃ」というのは、その時代の呼び名で、子ども達だけの呼び名であったかもしれない。山陽本線の西明石-姫路間が電化されたのは中学生の頃であった。

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2017年4月12日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (347)    (通算2345回)

日常生活語 「て」⑪

 

てれる【照れる】《動詞・ラ行下一段活用》 自分のことが話題になって、人に注目されることを恥ずかしく思ったり、恥ずかしそうな様子を見せたりする。「てれ・んと・ ほんま・の・ こと・を・ 白状し・てみー・な。」

でれんと《副詞、動詞する》 だらしない姿勢で、動きが鈍い様子。弱ってしまって、寝そべっている様子。「でれんと・ 寝ころん・で・ テレビ・を・ 見・とる。」「暑ー・て・ 犬・が・ てれんと・ し・とる。」

てわけ【手分け】《名詞、動詞する》 一つの仕事を何人かで分担してすること。「てわけし・て・ 探す。」

()うつ〔てー()うつ〕【手()打つ】《動詞・タ行五段活用》 ある事態を予想して、必要な処置や方法を行う。「先・に・ てーおうっ・た・ 者(もん)・が・ 勝ち・や。」

()かける〔てー()かける〕【手()掛ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①念入りに、いろいろと世話をする。「てをかけ・て・ 子ども・を・ 育てる。」②暴力を手段にして、相手に働きかける。「女・の・ 子ー・に・ てーかけ・たら・ あか・ん・がな。」⇒て()だす【手()出す】

()かす〔てー()かす〕【手()貸す】《動詞・サ行五段活用》 他人の仕事・作業などに力を注いで、負担を軽くしてやる。手をさしのべる。「重たい・さかい・ ちょっと・ てーおかし・てんか。」〔⇒すける【助ける】、たすける【助ける】、てつだう【手伝う】、てったう【手伝う】

()きる〔てー()きる〕【手()切る】《動詞・ラ行五段活用》 関わり合うことをやめる。「あの・ 人・と・は・ てーおきっ・た・ 方・が・ 良()ー・ん・と・ 違い・まっ・か。」〔⇒て()ひく【手()引く】

()だす〔てー()だす〕【手()出す】《動詞・サ行五段活用》 ①ものごとを経験したり、働きかけたりする。しなくてもよいことにまで、してしまう。「競馬・に・ てーをだす。」②暴力を手段にして、相手に働きかける。「なんぼ・ 腹・が・ 立っ・ても・ てーをだし・て・ 怪我さ・し・たら・ あか・ん・よ。」⇒て()かける【手()掛ける】

()つける〔てー()つける〕【手()付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①ものごとにとりかかる。着手する。「何・から・ てーをつけ・たら・ えー・ん・やろ・か。」②人のものをこっそり盗んで、自分のものとする。「会社・の・ 金・に・ てーつけ・たら・ あか・ん・ぞ。」③起こっていることについて対策を施す。「大水・で・ てーつけ・られ・へん・ので・ 逃げる・の・に・ 精いっぱいやっ・た。」「子ども・が・ 泣い・て・ てーをつけ・られ・へん。」◆③の「て()つける」を、打ち消しを伴った表現にするときは、助詞が変わって、「て()つけ・られ・へん」のようになることがある。また、「大火事・で・ てーのつけよーがなかっ・た・みたいや。」のような言い方もする。

()つなぐ〔てー()つなぐ〕【手()繋ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 協力する関係を取り結ぶ。足並みを揃える。「商店街・が・ てーつない・で・ 大売り出し・を・ し・とる。」〔⇒て()にぎる【手()握る】

()にぎる〔てー()なぎる〕【手()握る】《動詞・ガ行五段活用》 協力する関係を取り結ぶ。足並みを揃える。「阪急・と・ 阪神・が・ てーにぎっ・て・ ハイキング・の・ 催し・を・ し・よる。」〔⇒て()つなぐ【手()繋ぐ】

()ぬく〔てー()ぬく〕【手()抜く】《動詞・カ行五段活用》 しなければならないことを、いいかげんにする。しなければならない過程や段階などの一部を省く。「てーをぬい・とっ・たら・ 失敗する・ぞ。」

()はなす〔てー()はなす〕【手()離す、手()放す】《動詞・サ行五段活用》 ①握ったりつかんだりしていたのを止める。「鉄棒・から・ てをはなし・たら・ あか・ん・ぞ。」②集中して行っていることを一時中断する。「てーはなさ・れ・へん・ 仕事・が・ ある・さかい・ 誘わ・れ・ても・ 行か・れ・へん・ねん。」◆「て()はなす」を、打ち消しを伴った表現にするときは、助詞が変わって、「て()はなさ・れ・へん」のようになることがある。

()ひく〔てー()ひく〕【手()引く】《動詞・カ行五段活用》 関わり合うことをやめる。「あんた・に・ てーひか・れ・たら・ 困る・ねん。」〔⇒て()きる【手()切る】

()ひろげる〔てー()ひろげる〕【手()広げる】《動詞・ガ行五段活用》 仕事や関わる内容の範囲や規模を大きくする。「てーをひろげ・過ぎ・たら・ 会社・が・ 潰れる・ぞ。」

()やく〔てー()やく〕【手()焼く】《動詞・カ行五段活用》 自分の力では対応できないようなものに対して、持て余す。「暴走族・が・ 走り回っ・て・ 警察・も・ てーをやい・とる・みたいや。」

()やすめる〔てー()やすめる〕【手()休める】《動詞・マ行下一段活用》 集中して取り組んでいた仕事などから離れて、一休みする。「てーをやすめ・て・ お茶・でも・ 飲み・まへ・ん・か。」

てん【天】《名詞》 ①地上の上に広がっている空間。「てん・から・ 雨・が・ 降っ・てくる。」②神のいるところ。また、神。「神さん・が・ てん・から・ 見・とっ・て・や。」■対語=「ち【地】」⇒そら【空】

てん【点】《名詞》 ①一画で書いたり、筆記具の先を置いただけで施したりしたような、小さなしるし。「五人・の・ 名前・に・ てん・の・ 印・が・ つい・とる・の・は・ どーゆー・ 意味・かいなー。」②句読点のうちの、文の途中につける読点。「てん・の・ ない・ 文章・は・ 読みにくい。」③特に強調する言葉の横に施すしるし。「字ー・に・ てん・が・ つけ・てある・ ところ・は・ 大事な・ ところ・や・さかい・ 忘れ・ん・よーに・ し・なはれ。」④試験の正誤。成績評価を表す数。「答案・に・ てん・を・ 付ける。」①②③⇒てぼ、ちょぼ〕

てん《終助詞》 過去に関することで、相手に念を押したり、強調したりするときに使う言葉。「神戸・で・ 買い・まし・てん。」◆現在および未来に関することを述べる場合は「ねん」を使う。

でん〔でーん〕《感動詞》 子どもの遊びで、相手にタッチするときに、相手に気付かせるために発する言葉。「でーん・ つかまえ・た・ぞー。」

てんいん【店員】《名詞》 店に勤めている人。店で働いている人。「てんいんさん・の・ 教育・が・ えー・ 店・で・ 買い・たい・もんや。」

てんか《終助詞》 相手に対して勧誘や依頼の気持ちを伝える言葉。してくれないか。「安ー・ する・さかい・ 買()ー・てんか。」「もっと・ わかる・よーに・ 説明し・てんか。」

でんか【殿下】《名詞》 天皇・皇后など以外の皇族を敬って呼ぶ言葉。「皇太子でんか」

てんかす【天滓】《名詞》 天ぷらを揚げるときにできる、小さなころもの集まり。「うどん・に・ てんかす・を・ 載せる。」

てんかふん〔てんかふ〕【天花粉】《名詞》 あせもの治療や予防のために使う、瓜の根からとった白い粉。「風呂上がり・に・ てんかふ・を・ つけ・たら・ 気持ち・が・ 良()ー。」

てんかん《名詞》 発作的に意識障害や痙攣が起こる病気。「てんかん・(を・) かく。」

てんき【天気】《名詞》 ①晴れ・曇り・雨、気温、風の具合などの空模様。「明日・の・ てんき・は・ 雨・やろ・か。」②雨が降ったり雲が出たりしていなくて、青空が見えて空模様がよいこと。「てんき・が・ 続い・とる。」③人の心が外に現れる様子。「あいつ・の・ てんき・は・ 急に・ 変わる。」①②⇒ひより【日和】、おてんき【お天気】⇒はれ【晴れ】

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2017年4月11日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (346)    (通算2344回)

日常生活語 「て」⑩

 

てもあしもでん〔てーもあしもでん〕【手も足も出ん】《慣用句》 相手の力や求められている能力などとの間に開きが大きすぎて、どうすることもできない。お手上げである。「難しー・ 問題・で・ てーもあしもでん・かっ・た。」

てもと【手元】《名詞》 ①手の届く範囲。すぐそば。「紐(ひぼ)・を・ てもと・に・ 引っ張る。」②手のすぐそば。「てもと・が・ 暗い。」③何かをするときの手の動かし方。手さばき。「包丁・を・ 使(つこ)・とる・ てもと・が・ 危ない。」

でもどり【出戻り】《名詞》 結婚した女性が、離婚して実家に帰ること。また、そのような女性。「姉・が・ でもどり・で・ 家・に・ おる。」

てもらう〔でもらう〕【て貰う】《補助動詞・ワア行五段活用》[動詞の連用形に付く] ①他の人に依頼や指図をして、行わせる。「今日・は・ 帰っ・てもらお・ー。」②自分の行為によって、他の人に利益が生じる。「みんな・に・ 喜ん・でもろ・た。」

てや〔でや〕《補助動詞・特殊活用》[動詞または助動詞の連用形に付く] 相手や第三者に敬意を表すときに使う言葉。「先生・が・ お前・を・ 呼ん・どっ・てや・ぜ。」「先生・が・ 一人一人・ 名前・を・ 呼ん・でや。」◆尊敬の意を表す副助詞「て」に、断定の助動詞「や」が接続したもので、「て」の部分で敬意が表現される。

てやいます〔でやいます〕(て遣います)】《補助動詞・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 「してやる」ということをへりくだって言う言葉。して差し上げる。「仕事・を・ 手伝(てっと)ー・てやいます。」◆接続助詞「て」に、動詞「やる【遣る】」が続き、さらに丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。補助動詞としての用法は、必ず「てやいます」の形で使い、「やいます」だけの言い方はしない。〔⇒てあげます【て上げます】、てあいます(て上います)、てあえます(て上えます)、てやえます(て遣えます)

てやえます〔でやえます〕(て遣えます)】《補助動詞・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 「してやる」ということをへりくだって言う言葉。して差し上げる。「隣・に・ 代わっ・て・ 当番・を・ し・てやいまし・た。」◆接続助詞「て」に、動詞「やる【遣る】」が続き、さらに丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。補助動詞としての用法は、必ず「てやえます」の形で使い、「やえます」だけの言い方はしない。〔⇒てあげます【て上げます】、てあいます(て上います)、てあえます(て上えます)、てやいます(て遣います)

てやがる〔でやがる〕《補助動詞・ラ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手の動作を強く非難したり蔑んだりするときに使う言葉。「いまだに・ 文句・を・ 言い続け・てやがる。」「また・ テレビ・を・ 見・てやがる。」〔⇒てさらす、てくさる、てさらしやがる、てくさりやがる、てけつかる〕

てやる〔でやる〕《補助動詞・ラ行五段活用》[動詞の連用形に付く] ①他の人やものごとを考えて、何かの動作を行ったり、行う意志があったりすることを表す言葉。「何・ぞ・ 欲しー・ 物・が・ あっ・たら・ 買()ー・てやろ・か。」「絵本・を・ 読ん・でやる」②自分の強い意志や決意を表す言葉。「熱・が・ ある・けど・ 明日・は・ 絶対に・ 学校・へ・ 行っ・てやる。」③(後ろに過去の助動詞「た」が続いて、)首尾よく行ったという意味を表す言葉。「昨日・は・ 学校・を・ 休ん・でやっ・た。」〔⇒たる〕

てよき【手よき】《名詞》 頑丈な刃のついた鉄片に短い柄をつけた、木などを割るのに使う道具。斧。「てよき・で・ 竹・を・ 割る。」〔⇒よき〕

てら【寺】《名詞》 ①僧侶が住んで、仏像をまつり、修行や仏事を行うところ。「山・の・ 上・に・ 大けな・ てら・が・ ある。」②お坊さん。「てら・は・ まだ・ 来・とら・れ・へん。」◆②は、仏事を行う場合などに使う。

てらしあわす【照らし合わす】《動詞・サ行五段活用》 2つ以上のものを比べて異同などを確かめる。「2つ・の・ 帳簿・を・ てらしあわし・て・ 間違い・が・ ない・か・ 調べる。」

てらす【照らす】《動詞・サ行五段活用》 ①太陽や月が輝いて、下界の一面を明るく熱くする。「お日ーさん・に・ てらさ・れ・て・ 日向ぼっこ・を・ する。」②光を当てて明るくする。「懐中電灯・で・ てらし・て・ 探す。」■自動詞は、①「てる【照る】」■名詞化=てらし【照らし】

てり【照り】《名詞》 ①太陽の日射し。太陽の日射しの様子。「梅雨・が・ あけ・て・ てり・が・ きつー・ なっ・た。」②雨が降らないこと。過度の晴天。「何日・も・ てり・が・ 続い・とる。」③ものの表面の光沢やつや。「きれいな・ てり・の・ 重箱」④食べ物を焼いたときの色つや。「魚・が・ えー・ てり・に・ 焼け・た。」

てりつける【照りつける】《動詞・カ行下一段活用》 太陽が輝いて、熱や光の刺激を強く放つ。「昼・は・ お日さん・が・ よー・ てりつけ・とる。」■名詞化=てりつけ【照りつけ】

てる【照る】《動詞・ラ行五段活用》 ①太陽や月が輝いて、明るさや熱さが下界の一面に届く。「月・が・ てっ・とる。」②晴れた天気になる。「昼から・は・ てっ・てくる・やろ。」③食べられる実などが熟する。「よー・ てっ・た・ 西瓜・や・さかい・ 甘い・なー。」■他動詞は、①「てらす【照らす】」■名詞化=てり【照り】

でる【出る】《動詞・ダ行下一段活用》 ①ある限られたところから、外へ進み行く。中から外へ移る。「家・の・ 外・へ・ でる。」②隠れていたものや見えなかったものの姿が現れる。「山・から・ 朝日・が・ でる。」「星・が・ で・とる。」「よだれ・が・ でる。」「前・へ・ で・てこい。」③外に向かって張り出す。「釘・の・ 先・が・ で・とる。」④手元の金銭が少なくなる。「見る間・に・ 給料・が・ で・ていく。」⑤学校を卒業する。「高等学校・を・ で・て・ 働い・とる。」⑥団体などのメンバーから外れる。「合唱・の・ サークル・から・ 出る。」⑦出発する。離れる。「電車・が・ で・ても・た。」⑧数量や価値などが加わる。「スピード・が・ でる。」「だいぶ・ 調子・が・ で・てき・た。」⑨ある状態などが起こる。「涼しー・ 風・が・ で・てき・た。」⑩売れる。「この・ 本・は・ よー・ で・てまっ・せ。」⑪出席する。「隣保・の・ 代表・が・ 寄り合い・に・ でる。」■他動詞は「だす【出す】」■対語=「はいる【入る】」「いる【入る】」■名詞化=【出】

てるてるぼうず〔てるてるぼーず〕【照る照る坊主】《名詞》 晴れることを願って紙や布で作り、軒下などに吊す人形。「遠足・の・ 前・の・ 日ー・に・ てるてるぼーず・を・ 吊る。」

てれかくし【照れ隠し】《名詞、動詞する》 人前で事実を指摘されたり失敗をしたりしたときに、他のことに紛らわせて、きまり悪さをのがれようとするしぐさをすること。「てれかくし・に・ 笑う。」

てれくさい【照れくさい】《形容詞》 大勢の前で言葉をかけられたり注視されたりして、きまりが悪い。気恥ずかしい。「褒め・られ・たら・ てれくさい・がな。」

てれこ《形容動詞や()》 ①反対である様子。逆である様子。あべこべである様子。「子ども・が・ 靴・を・ てれこに・ 履い・とる。」「ズボン・の・ 前後ろ・を・ てれこ・に・ 履い・とる。」②交互になっている様子。「てれこに・ し・て・ 箱・に・ 詰める。」③すれ違いになった様子。「途中・で・ 会え・なん・だ・ん・は・ 道・が・ てれこやっ・た・みたいや。」

テレビ〔てれび〕【英語=televisionから】《名詞》 動く映像や音声を電波に乗せて送って受像機に映し出す仕組み。また、その受像機。また、その番組。「白黒てれび」「おもろい・ てれび・が・ あら・へん。」 

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2017年4月10日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (345)    (通算2343回)

生活語 「て」⑨

 

てぼ《名詞》 ①一画で書いたり、筆記具の先を置いただけで施したりしたような、小さなしるし。「字ー・の・ 上・の・ 方・に・ てぼ・が・ 抜け・とる。」②句読点のうちの、文の途中につける読点。「てぼ・を・ 打っ・た・ 方・が・ 読みやすい。」③特に強調する言葉の横に施すしるし。「字ー・の・ 横・に・ てぼ・を・ つけ・とい・たら・ 気ー・を・ つけ・て・ 読ん・でくれる・やろ。」〔⇒てん【点】、ちょぼ〕

でほうだい〔でほーだい〕【出放題】《形容動詞や()》 ①液体や気体などが出るのにまかせている様子。「水道・の・ 蛇口・が・ めげ・て・ 水・が・ でほーだいに・ なっ・とる。」②思っていることを遠慮なく口に出してしまう様子。言葉にまかせて勝手なことを言う様子。「人・の・ 前・で・ でほーだいに・ 言ー・とる・さかい・ ひやひやする・がな。」⇒でっぱなし【出っ放し】⇒いいたいほうだい【言いたい放題】

てほしい〔てほしー、でほしい、でほしー〕【て欲しい】《補助形容詞》[動詞の連用形に付く] 相手や第三者に対する願望を述べるときに使う言葉。「明日・は・ お日ーさん・が・ 照っ・てほしー・な。」「本・を・ 読ん・でほしー・ねん。」

でぼちん《名詞》 顔の眉毛の上から、髪の毛の生えているところまでの部分。また、その部分が普通以上に突き出ていること。「でぼちん・同士・が・ ごっつんこ・ し・た。」「でぼちん・の・ 広い・ 人」〔⇒ひたい【額】、でこ、おでこ〕

てぼてぼ《名詞》 ①一画で書いたり、筆記具の先を置いただけで施したりしたような、小さなしるしが2つ並んでいるもの。「てぼてぼ・を・ つけ・て・ 人数・を・ 数える。」②小さなしるしを2つ、重なりそうに書いて、同じであることを表す符号。「てぼてぼ・が・ つい・とる・の・は・ 同じ・と・ ゆう・ 意味・や。」③仮名文字の右肩につけて、濁音であることを表す符号。「カタカナ・の・ てぼてぼ・が・ 抜け・とる。」〔⇒てんてん【点々】、ちょぼちょぼ〕

てほん【手本】《名詞》 ①文字や絵画などの上達を図るために、模範として真似て練習するためのもの。「習字・の・ てほん・を・ 書い・てもらう。」②正しくて見習うべき人や行い。「みんな・の・ てほん・に・ なる・ 人・や。」⇒ひながた【雛形】⇒もはん【模範】

てぼん【手盆】《名詞》 客に出す食べ物や飲み物を、お盆を使わないで手に持ったままで差し出すこと。「てぼん・の・ まま・で・ すみません。」

てま【手間】《名詞》 ある事柄を完成させるために必要な時間や労力。「てま・の・ かかる・ 割り・に・ 儲け・が・ 少(すけ)ない。」

てまう〔でまう〕《補助動詞・ワア行五段活用》[動詞や助動詞の連用形に付く] ①動作が確実に完了することを表す言葉。「もー・ じっきに・ 小遣い・が・ ないよーなっ・てまい・そーや。」「電車・が・ 出・ても・た。」②予期しない結果になることを表す言葉。「財布・を・ 盗ま・れ・ても・た。」

でまえ【出前】《名詞、動詞する》 ①注文を受けたところに料理などを届けること。また、それをする人。「でまえ・を・ し・とる・ 店」「でまえ・が・ 遅い。」「うどん屋・の・ でまえ・が・ 来・た。」②自分で作ったのではなく、注文して届けられた料理。「でまえ・や・けど・ えー・ 味・や。」

でまかせ【出任せ】《形容動詞や()、名詞》 思いついたまま、いい加減なことを言う様子。また、その言葉。「でまかせ・を・ 言()ー・とっ・たら・ じっきに・ ばれ・てまう・ぞ。」〔⇒くちからでまかせ【口から出任せ】

てます〔でます〕《補助動詞・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 動作や状態が継続していることを、丁寧に表現する言葉。「あいつ・に・は・ ごっつい・ 腹・を・ 立て・てます・ねん。」「今・ おもろい・ 小説・を・ 読ん・でます・ん・や。」◆丁寧な気持ちを除外すれば、「とる」を用いて「腹・を・ 立て・とる・ねん。」という言い方になる。〔⇒とります〕

てまちん【手間賃】《名詞》 仕事をした時間や労力に対して支払われるお金。「大工さん・の・ てまちん」

てまわる〔てまーる、でまわる、でまーる〕【て回る】《補助動詞・ラ行五段活用》 そのようにしながら動く。そのあたりで、そのようにする。「近所・に・ ふれ・てまーる。」

でまわる〔でまーる〕【出回る】《動詞・ラ行五段活用》 産地から市場や小売り店に品物が出る。その品物がたちらこちらで見られるようになる。「秋刀魚(さんま)・が・ でまーる・よーに・ なっ・た。」 

てみい〔てみー〕【て見い】《補助動詞の命令形のような使い方》[動詞の連用形に付く] 相手に何かを命じるときに、柔らかく響くように伝えるときに使う言葉。「嘘・や・と・ 思(おも)・たら・ みんな・に・ 聞い・て・ 確かめ・てみー。」「人・に・ 頼ま・んと・ お前・が・ 行っ・てみー。」「自分・で・ 考え・てみー。」◆「てみる」という補助動詞の命令形であるが、「てみい」という形で使われる。

でみせ【出店】《名詞》 ①行事の会場や道端などに、臨時に出した露店。「秋・の・ 祭り・の・ でみせ・が・ 楽しみ・やっ・た・もん・や。」②営業の中心となる店から分かれて、離れた場所に設けられた店。本店以外に設けた店。「パン屋・が・ 駅前・に・も・ でみせ・を・ こしらえ・とる。」■対語=②「ほんてん【本店】」⇒してん【支店】

てみやげ【手土産】《名詞》 手に提げて持っていけるほどの、ちょっとした土産物。挨拶の気持ちを表す、簡単な贈り物。「てぶら・で・ 行か・れ・へん。何・ぞ・ てみやげ・ 持っ・ていか・な・ あか・ん。」

てみる〔でみる〕【て見る】《補助動詞・マ行上一段活用》[動詞の連用形に付く] 何かを試しに行ったり、実際に軽く行ったりするという意味を表す言葉。「いっぺん・ 言()ー・てみ・たっ・たら・ 気ー・が・ つく・かも・ しれ・へん・やろ。」「歩い・てみ・たら・ 遠かっ・た。」

でむかい【出迎い】《名詞》 こちらに向かって来る人に対して、玄関などに出て、待ち受けること。また、そのようにする人。「丁寧に・ でむかい・を・ する。」〔⇒むかえ【迎え】、むかい【迎い】、でむかえ【出迎え】

でむかえ【出迎え】《名詞》 こちらに向かって来る人に対して、玄関などに出て、待ち受けること。また、そのようにする人。「お客さん・が・ 来る・ので・ 玄関・で・ でむかえ・を・ する。」〔⇒むかえ【迎え】、むかい【迎い】、でむかい【出迎い】

でむかえる【出迎える】《動詞・ア行下一段活用》 こちらに向かって来るものに対して、途中まで出かけて待ち受ける。または、ある場所で待ち受ける。「門・に・ 並ん・で・ でむかえる。」■名詞化=でむかえ【出迎え】

ても〔でも〕《接続助詞》 一つの文の中で、前後の言葉の関係が逆になって続いていくことを表す言葉。前後で一見矛盾するように見えても、そのようにはならないことを表す言葉。仮にそうであっても。…したとしても。「雨・が・ 降っ・ても・ 中止・は・ せー・へん。」「読み・とー・ても・ 貸し・てくれ・へん・ねん。」◆助動詞に接続する場合は「たとここが」「たとこで」「たところで」「たとて」は使えない。〔⇒たとこが、たとこで、たところで、たとて、たかて、たて〕

でも《副助詞》 ①いくつかあるもののうち、わずかな例を提示する働きをする言葉。「神戸・でも・ 大阪・でも・ 売っ・とる。」「飴・でも・ 食べ・まっ・か。」②ひっくるめて言うときに使う言葉。「西・でも・ 東・でも・ 行き・たい・ とこ・へ・ 行け。」「何・でも・ かん・でも・ 見・たら・ 欲しなっ・てくる。」③極端な例を示して強調する言葉。「小学生・でも・ わかる・ 話・や。」⇒やて、かて〕

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2017年4月 9日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (344)    (通算2342回)

日常生活語 「て」⑧

 

てつや【徹夜】《名詞、動詞する》 何かをして、眠らないで夜通し起きていること。「てつやせ・んと・ 早よ・ 寝・なはれ・よ。」

てて【手々】《名詞》 ①体の肩から左右に出ている部分。「てて・の・ 長い・ 服・を・ 着る。」②手首から先の部分。「帰っ・てき・たら・ てて・を・ きれーに・ 洗い・よ。」「犬・に・ てて・を・ 噛ま・れ・た。」◆幼児語。〔⇒て【手】

てておや(父親)】《名詞》 親のうち、男性の方。「てておや・は・ いざ・と・ 言ー・ 時・に・は・ 役に立た・ん・の・や。」◆父と子という関係性を意識して使うことが多い。動物の場合にも使う。■対語=「ははおや【母親】」〔⇒ちち【父】、ちちおや【父親】、てとや(父親)、おとこおや【男親】

てです〔でです〕《補助動詞》[動詞の連用形に付く] 相手や話題の人に敬意を込めて、その行為などを言い切って述べるときに使う言葉・「何・を・ 言ー・とっ・てです・かいな。」「先生・は・ ここ・に・ おっ・てです。」

てとや(父親)】《名詞》 親のうち、男性の方。「てとや・が・ ひとり・で・ 育て・た。」■対語=「はほや【(母親)】」◆父と子という関係性を意識して使うことが多い。動物の場合にも使う。〔⇒ちち【父】、ちちおや【父親】、てておや(父親)、おとこおや【男親】

てない〔でない〕《補助形容詞》[動詞の連用形に付く] 打ち消しの意味を表す言葉。「宿題・が・ すん・でない・さかい・ 遊び・に・ 行か・れ・へん。」「わし・は・ そんな・ こと・を・ 言()ー・てない・ぞ。」◆「どら・へん」(継続を表す助動詞「とる」の未然形の濁音  打ち消しを表す助動詞「へん」)で表現するのと、意味や語感はほぼ同じである。

でなおす【出直す】《動詞・サ行五段活用》 ①一度引き返して、もう一度出かける。「留守・やっ・た・みたいや・さかい・ でなおし・てき・まし・てん。」②ものごとを最初からもう一度行う。「英語・の・ 勉強・を・ でなおし・て・ 始める。」■名詞化=でなおし【出直し】

てなはる〔でなはる〕《補助動詞・ラ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手や第三者の動作などに敬意をはらって表現する言葉。「若い・ 時・は・ どんな・ 仕事・を・ し・てなはっ・た・ん・です・か。」「寒い・さかい・ 家・に・ 引っ込ん・でなはる。」〔⇒とってや〕

てにいれる〔てーにいれる〕【手に入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 品物などを自分のものとして受け取る。「欲しかっ・た・ 車・を・ てーにいれ・た。」

てぬき【手抜き】《名詞、動詞する》 すべきことを故意に怠って、しないこと。「てぬき・の・ 工事・を・ さ・れ・たら・ 危ない・ぞ。」

てぬぐい【手拭い】《名詞》 顔や体を拭くために使う、日本風の木綿の細長い布。「汗・を・ 拭く・ てぬぐい・を・ 持っ・ていく。」◆西洋風のタオルのことを言う場合もある。〔⇒てのぐい(手拭い)、てのごい(手拭い)、てんてん〕

てのぐい(手拭い)】《名詞》 顔や体を拭くために使う、日本風の木綿の細長い布。「腰・に・ てのごい・を・ ぶら下げる。」◆西洋風のタオルのことを言う場合もある。〔⇒てぬぐい【手拭い】、てのごい(手拭い)、てんてん〕

てのごい(手拭い)】《名詞》 顔や体を拭くために使う、日本風の木綿の細長い布。「てのごい・で・ 顔・を・ 拭く。」◆西洋風のタオルのことを言う場合もある。〔⇒てぬぐい【手拭い】、てのぐい(手拭い)、てんてん〕

てのこう〔てのこー〕【手の甲】《名詞》 手首から指の付け根までの間の、ものを握るときに、ものに触れない側。「年とっ・て・ てのこー・が・ 皺・だらけ・や。」■対語=「てのひら【手の平、掌】」

てのひら【手の平、掌】《名詞》 手首から指の付け根までの、ものを握るときに、ものに触れる側。「てのひら・で・ 手相・を・ 見る。」■対語=「てのこう【手の甲】」

でば【出刃】《名詞》 魚などを骨ごと切って調理するときに使う、みねが厚く先がとがった包丁。「でば・を・ 使(つこ)・て・ 魚・を・ さばく。」〔⇒でばぼうちょう【出刃包丁】

デパート〔でぱーと〕【英語=department storeから】《名詞》 生活をするのに必要なほとんどすべての種類の商品を、売場を分けて陳列し販売している大型の小売店。「明石・の ステーションでぱーと・で・ お菓子・を・ 買()ー・た。」〔⇒ひゃっかてん【百貨店】、ひゃっか【百貨】

ではいり【出入り】《名詞、動詞する》 ①建物や施設などに出ることと入ること。出たり入ったりすること。「ではいりし・やすい・ 店・に・ する。」②金銭の出し入れ。収入と支出。「ではいり・を・ きちんと・ 帳面・に・ つけ・とく。」〔⇒でいり【出入り】

てばな【手鼻】《名詞》 紙を用いないで、自分の手で鼻水をかむこと。「てばな・を・ かん・で・ 汚い・ やつ・や・なー。」

でばな【出端】《名詞》 ものごとの始めの部分。ものごとを始めたばかりのとき。また、始めたばかりで勢いが盛んなとき。「100メートル競走・は・ でばな・で・ 失敗し・た。」「相手・の・ でばな・を・ 叩か・んと・ いか・ん。」

てばなす【手放す】《動詞・サ行五段活用》 ①持っているものを人に売ったり譲ったりする。「田圃・を・ てばなし・て・ 子ども・を・ 大学・に・ 行か・す。」②つかまえていた手を放す。「連れ・て・ 歩い・とっ・た・ 犬・の・ 紐・を・ てばなし・ても・た。」

でばぼうちょう〔でばぼーちょー、でばぼーちょ〕【出刃包丁】《名詞》 魚などを骨ごと切って調理するときに使う、みねが厚く先がとがった包丁。「でばぼーちょー・を・ 砥石・で・ とぐ。」〔⇒でば【出刃】

ではらう【出払う】《動詞・ワア行五段活用》 そこにいた人やあったものが、残らず出てしまう。「家・の・ 者・が・ ではろー・とる・ 時・に・ 泥棒・が・ 入っ・た。」「タクシー・は・ ではろー・て・ 1台・も・ おり・まへ・ん。」

てはる〔ではる〕《補助動詞・ハ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手や第三者に敬意を表すときに使う言葉。「向こう・に・ おる・ 人・が・ あんた・を・ 手招きし・てはる・みたいや。」「何ぞ・ 面白(おもろ)い・ 本・を・ 読ん・ではり・ます・か。」◆一般的には阪神間は「はる敬語」で、播磨などは「てや敬語」であると言われる。当方言では、本来、「行き・はる」という言い方はせず、「行っ・て・や」という言い方をする。それとともに、「行っ・てはる」という言い方もする。

てびょうし〔てびょーし〕【手拍子】《名詞》 手をたたいてリズムをとること。また、そのリズム。「踊り・の・ てびょーし」

てびろい【手広い】《形容詞》 いろいろのことに広く関係している様子。仕事や交際などで、関係する範囲が広い様子。「てびろー・に・ 商売する。」

てぶくろ【手袋】《名詞》 防寒や安全確保や装飾のために手にはめる、袋状のもの。「寒い・さかい・ てぶくろ・を・ 履く。」◆「手袋・を・ はめる。」と言うことは少ない。

てぶら【手ぶら】《形容動詞や()》 手に何も持たない様子。土産などを持参しない様子。「てぶらで・ 挨拶・に・ 行く。」◆ふざけて、「てんぷら」と言うこともある。

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2017年4月 8日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (343)    (通算2341回)

日常生活語 「て」⑦

 

てちょうだい〔でちょうだい、てちょーだい、でちょーだい〕【て頂戴】《補助動詞の命令形のような使い方》[動詞の連用形に付く] 相手に何かをしてほしいという気持ちを、親しみを込めて伝えるときに使う言葉。「テーブル・の・ 端・を・ ちょっと・ 持ち上げ・てちょうだい・な。」

てつ【鉄】《名詞》 元素の一つで、重工業の基礎的な資材として使われる、光沢があって堅く強い金属。「てつ・に・ 焼き・を・ 入れる。」

てっかん【鉄管】《名詞》 鉄で作った管。「道・に・ 水道・の・ てっかん・を・ 埋め・ていく。」

てっかんビール〔てっかんびーる〕【鉄管  オランダ語=bier】《名詞》 水。「顔・を・ 洗(あろ)・て・ てっかんびーる・で・ 乾杯や。」◆鉄管から出るビールという見立ての、戯れた言葉である。

てつき【手つき】《名詞》 物事をするときの手の様子やその動かし方。「包丁(ほちょ)・を・ 使う・ てつき・が・ 一人前や。」

てっきょう〔てっきょー〕【鉄橋】《名詞》 鉄道や道路として使う、鉄で造った橋。「国鉄・の・ 明石川・の・ てっきょー」

てっきん【鉄筋】《名詞》 コンクリートで構造物を作るときに、補強のために芯として使われる鉄の棒。「ブロック・の・ 塀・に・ てっきん・を・ 入れる。」

てっきん【鉄琴】《名詞》 長さの違う鉄の板を音階の順に並べて、先端に玉を付けた2本の棒で叩いて鳴らす楽器。「てっきん・で・ 合奏する。」◆木の板でできている楽器は「もっきん【木琴】」と言う。

てっきんコンクリ〔てっきんこんくり〕【鉄筋  英語=concrete】《名詞》 鉄の棒を芯にしてコンクリートで固めた建築物。「てっきんこんくり・の・ 橋」〔⇒てっきんコンクリート【鉄筋  英語=concrete

てっきんコンクリート〔てっきんこんくりーと〕【鉄筋  英語=concrete】《名詞》 鉄の棒を芯にしてコンクリートで固めた建築物。「てっきんこんくりーと・の・ 新校舎・が・ でけ・た。」〔⇒てっきんコンクリ【鉄筋  英語=concrete

てづくり【手作り、手造り】《名詞》 ①買い求めたりしないで、直接、自分で作ること。また、そのように作ったもの。「お母さん・の・ てづくり・の・ 弁当」②機械によるのではなく、手を使って作ること。また、そのように作ったもの。「謄写版・は・ 一枚・ずつ・ てづくり・で・ 刷っ・た・ん・や。」

てっころ《名詞》 木でできた槌。◆藁を打つためなどに使う道具。「てっころ・で・ たたい・て・ 藁・を・ 柔(やろ)こー・ する。」

てつだい【手伝い】《名詞、動詞する》 他人の仕事や作業などに力を注いで、負担を軽くしてやること。また、そのようにする人。「田植え・の・ 時期・に・は・ てつだい・の・ 人・が・ 欲しー・と・ 思う。」「てつだい・を・ 3人・ 雇う。」〔⇒てだすけ【手助け】、てったい(手伝い)、すけ【助け】

てったい(手伝い)】《名詞、動詞する》 他人の仕事や作業などに力を注いで、負担を軽くしてやること。また、そのようにする人。「葬式・に・は・ 隣保・の・ 人・が・ てったい・に・ 行く。」〔⇒てだすけ【手助け】、てつだい【手伝い】、すけ【助け】

てつだう【手伝う】《動詞・ワア行五段活用》 他人の仕事・作業などに力を注いで、負担を軽くしてやる。手をさしのべる。「あいつ・は・ また・ 新米や・さかい・ みんな・で・ てつどー・たっ・てくれ・へん・か。」〔⇒すける【助ける】、たすける【助ける】、てったう【手伝う】、て()かす【手()貸す】

てったう【手伝う】《動詞・ワア行五段活用》 他人の仕事・作業などに力を注いで、負担を軽くしてやる。手をさしのべる。「みんな・に・ てっとー・てもろ・て・ 嬉しかっ・た。」■名詞化=てったい【手伝い】〔⇒すける【助ける】、たすける【助ける】、てつだう【手伝う】、て()かす【手()貸す】

でっち【丁稚】《名詞》 商工業の家に奉公して、雑役などをこなす少年。「小()まい・ 時・は・ 大阪・で・ でっち・を・ し・とっ・てん。」〔⇒こぞう【小僧】

でっちようかん〔でっちよーかん〕【丁稚羊羹】《名詞》 比較的安価で手に入る羊羹。「明石・の・ でっちよーかん」◆丁稚のような人でも買って食べられるという意味を込めて名付けたと言われる。各地にあるが、明石でも名物の一つである。

てつどう〔てつどー〕【鉄道】《名詞》 鉄のレールを敷いて、その上に列車などを走らせて、人やものを輸送する交通機関。「修学旅行・は・ てつどー・で・ 行く。」◆かつては、国鉄を「てつどう【鉄道】」と言い、私鉄を「でんしゃ【電車】」と言っていたことがある。〔⇒てっとう(鉄道)

てっとう〔てっとー〕(鉄道)】《名詞》 鉄のレールを敷いて、その上に列車などを走らせて、人やものを輸送する交通機関。「てっとー・を・ 降り・て・ バス・に・ 乗り換える。」〔⇒てつどう【鉄道】

てっとうみち〔てっとーみち、てっとみち〕(鉄道道)】《名詞》 列車などを走らせるために、レールが敷いてあるところ。「土筆採り・に・ 行っ・たら・ てーとーみち・に・ はいら・ん・よーに・ 気ー・ つけ・よ。」■類語=「でんしゃみち【電車道】」

てっとりばやい【手っ取り早い】《形容詞》 ①手際よく素早い動作をする様子。「てっとりばよーに・ 仕事・を・ 片付ける。」②手間がかからなく、簡単である様子。「人・に・ 言わ・んと・ 自分・で・ する・ 方・が・ てっとりばやい。」

でっぱなし【出っ放し】《形容動詞や()》 液体や気体などが出るのにまかせている様子。「ガス・を・ でっぱなしに・ し・たら・ 危ない・ぞ。」〔⇒でほうだい【出放題】

てっぱん【鉄板】《名詞》 鉄を延ばして板の形にしたもの。「溝・の・ 上・に・ てっぱん・を・ ひく。」「てっぱん・で・ 肉・を・ 焼く。」

てっぱんやき【鉄板焼き】《名詞》 お好み焼きなどのように、鉄で作った板を熱して、その上で肉や野菜を焼き、熱いうちにその場で食べる料理。「みんな・で・ 一緒に・ てっぱんやき・を・ する。」

でっぷり《副詞と、動詞する》 どっしりと太って、体格がよい様子。「でっぷりし・とる・さかい・ 走る・の・は・ 苦手や。」「でっぷりと・ 貫禄・の・ ある・ 人」

てっぺ(天辺)】《名詞》 山やもののいただきなどで、最も高いところ。「半鐘〔=火の見櫓〕・の・ てっぺ・に・ 上る。」「六甲・の・ 山・の・ てっぺ・に・ 雲・が・ かかっ・とる。」〔⇒てっぺん【天辺】、ちょうじょう【頂上】

てっぺん【天辺】《名詞》 山やもののいただきなどで、最も高いところ。「山・の・ てっぺん・が・ 見え・へん。」「屋根・の・ てっぺん・の・ 瓦・を・ 取り替える。」「頭・の・ てっぺん・に・ 白髪・が・ ある。」〔⇒てっぺ(天辺)、ちょうじょう【頂上】

てつぼう〔てつぼー〕【鉄棒】《名詞》 ①鉄でできている棒。「戸ー・を・ てつぼー・で・ こじ開ける。」②器械体操の用具で、二本の柱に鉄の棒を水平にかけ渡したもの。また、それを使って行う体操競技の種目。「てつぼー・の・ 尻上がり・が・ でける。」

てっぽう〔てっぽう、てっぽ〕【鉄砲】《名詞》 筒に弾丸を込めて撃ち出す武器で、ピストルよりも大きいもの。「てっぽー・で・ 猪・を・ 撃つ。」

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2017年4月 7日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (342)    (通算2340回)

日常生活語 「て」⑥

 

でこぼこ【凸凹】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①ものの表面が高くなったり低くなったりして、平でないこと。「砂利・の・ 道・が・ でこぼこし・とっ・て・ 歩きにくい。」②ものごとが一定でないこと。不均衡であること。「野菜・の・ 値段・は・ 店・に・ よっ・て・ でこぼこや。」

てこます〔でこます〕《補助動詞・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] ①相手に向かって、わざと何かをしてやろうとする意味を表す言葉。相手をやりこめようとするような気持ちを表す言葉。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ 言()ー・てこまし・たっ・てん。」「あいつ・を・ いっぺん・ い・てこます〔=やっつけてやる。〕」②何かをする意志が強いことを、少しぞんざいに言うときに使う言葉。「今日中・に・ この・ 本・を・ 読ん・でこまし・たろ。」

てごろ【手頃】《形容動詞や()》 ①才能、力量、値段などが自分にとってふさわしい度合いである様子。「てごろな・ 値ー・の・ 贈り物」②大きさ・重さ・太さなどが、手で扱うのにちょうどよい様子。「てごろな・ 手帳・を・ 買う。」

でざかり【出盛り】《名詞》 野菜や果物などが市場や店頭にたくさん出回ること。また、その時期。「でざかり・の・ 西瓜・は・ うまい・なー。」

てさげ【手提げ】《名詞》 鞄や籠や袋などで、片手に下げて持つもの。「てさげ・の・ 鞄・を・ 買()ー・た。」

てさらしやがる〔でさらしやがる〕《補助動詞・ラ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手の動作を強く非難したり蔑んだりするときに使う言葉。「あいつ・は・ いつ・まで・も・ ごね・てさらしやがる・ねん。」〔⇒てさらす、てくさる、てやがる、てくさりやがる〕

てさらす〔でさらす〕《補助動詞・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手の動作を強く非難したり蔑んだりするときに使う言葉。「また・ 文句・を・ 言()ー・てさらし・とる。」〔⇒てくさる、てやがる、てさらしやがる、てくさりやがる〕

てざわり【手触り】《名詞》 手に持った感じ。手で触れたときの感覚。「ごつごつし・た・ てざわり」

でし【弟子】《名詞》 学問や技芸などを、その道の専門である特定の人について教えを受けて修業に努める人。「大工さん・の・ でし・に・ なり・たい・と・ 思う・ねん。」

てじな【手品】《名詞》 いろいろな道具や仕掛けを使って、見る人が不思議に思う芸を手先で行うこと。「余興・に・ てじな・でも・ し・まほ・ー・か。」

でしな【出しな】《名詞》 ①出かけようとするとき。「でしな・に・ 定期・を・ 忘れ・て・ 駅・で・ 気・が・ つい・た。」②出かけたすぐ後。「でしな・に・ コンビニ・に・ 寄っ・て・ 買い物する。」〔⇒でがけ【出がけ】

でしゃばる【出しゃばる】《動詞・ラ行五段活用》 自分に関係のないことまで口出しや手出しをする。他人を押しのけて自分が主になってものごとを行おうとする。「お前・が・ でしゃばら・ん・でも・ えー・やろ。」■名詞化=でしゃばり【出しゃばり】。〔⇒ですぎる【出過ぎる】

でしゃばり【出しゃばり】《名詞、形容動詞や()》 自分に関係のないことまで口出しや手出しをする人。他人を押しのけて自分が主になってものごとを行おうとする人。「でしゃばり・は・ 人・に・ 嫌わ・れ・まっ・せ。」

てしょう〔てしょー〕(手塩)】《名詞》 少量のおかずや漬け物を盛るのに使う小さな器。「てしょー・に・ 漬け物・を・ 入れる。」〔⇒さら【皿】

でしょう〔でしょー〕【出所】《名詞》 ①嫁や養子の実家。「嫁はん・の・ でしょー・は・ 加古川・の・ 平岡・や。」②出身の家柄や血統。「えー・ でしょー・の 人」

です《助動詞》 断定する意味を、丁寧な言い方で表現する言葉。「運動会・は・ 次・の・ 日曜日・です。」〔⇒だす〕

ですぎる【出過ぎる】《動詞・ガ行上一段活用》 ①自分に関係のないことまで口出しや手出しをする。他人を押しのけて自分が主になってものごとを行おうとする。「ですぎ・たら・ みんな・に・ 叩か・れる・ぞ。」②適度をこえて、余分に出る。「湯ー・が・ ですぎ・て・ 風呂・に・ いっぱいに・ なっ・た。」■名詞化=ですぎ【出過ぎ】。⇒でしゃばる【出しゃばる】

テスト〔てすと〕【英語=test】《名詞、動詞する》 ①性能や働きなどに異状がないか、基準にかなっているかなどについて、実際に動かしたり使ったりして注意深く細かく調べること。「新しい・ 扇風機・を・ てすとし・てみる。」②問題を出して答えさせること。「明日・ 英語・の・ てすと・が・ ある・ねん。」③合否を決めるために行うことがら。「3月・に・ 高校入試・の・ てすと・が・ ある。」〔⇒しけん【試験】⇒けんさ【検査】

てすり【手摺り】《名詞》 橋や階段や廊下などを移動するときに、手をかけたり、つかまったりできるようにした長い棒。「てすり・を・ 持っ・て・ 転ば・ん・よーに・ 歩き・なはれ。」

てそう〔てそー〕【手相】《名詞》 運勢を判断したりするときの糸口とする、手のひらの筋や形の様子。「町・で・ てそー・を・ 見・てもろ・た。」

でそろう【出揃う】《動詞・ワア行五段活用》 ①あたりに、一斉にたくさん出る。「朝顔・の・ 二葉・が・ でそろっ・た。」②出るはずのものが、みんな出る。「予定し・とっ・た・ 候補者・が・ でそろー・た。」

てだし【手出し】《名詞、動詞する》 ①そばから余計な世話を焼くこと。「子ども・の・ 宿題・に・ てだしする。」②自分の方から争い事などをしかけたり、加わったりすること。「人・の・ 喧嘩・に・ てだしし・て・ あべこべに・ 恨ま・れ・ても・た。」

でだし【出出し】《名詞》 ものごとの始めの部分。文章などの冒頭の部分。「でだし・は・ よかっ・た・けど・ だんだん・ 追い抜か・れ・た。」「小説・は・ でだし・が・ 肝心や。」

てだすけ【手助け】《名詞、動詞する》 他人の仕事や作業などに力を注いで、負担を軽くしてやること。「田圃仕事・の・ てだすけ・を・ する。」〔⇒てつだい【手伝い】、てったい(手伝い)、すけ【助け】

でたとこしょうぶ〔でたとこしょーぶ〕【出たとこ勝負】《名詞、形容動詞や()》 十分に計画しないで、その場の成り行き次第でものごとを方向付けること。「でたとこしょーぶで・ なんとか・ 勝て・た。」「でたとこしょうぶで・ 宝くじ・を・ ぎょーさん・ 買()ー・ても・た。」

でたらめ【出鱈目】《名詞、形容動詞や()》 思いつくままに、事実に合わないことや首尾一貫しないことを、いいかげんに言ったり行ったりすること。いいかげんで信用できないこと。「でたらめ・を・ 言()ー・たら・ あか・ん・やろ。」「でたらめな・ やり方」

てちがい【手違い】《名詞》 手順、段取り、約束などを間違えること。予定や計画などに狂いが生じること。「係・の・ 人・に・ てちがい・が・ あっ・て・ 来・られ・へん・そーや。」

てちょう〔てちょー〕【手帳】《名詞》 予定や備忘録を書いておく、携行用の小さな帳面。「てちょー・に・ 書い・とか・なんだら・ 忘れる。」

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2017年4月 6日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (341)    (通算2339回)

日常生活語 「て」⑤

 

てくれる〔でくれる〕【て呉れる】《補助動詞・ラ行下一段活用》[動詞の連用形に付く] ①相手が自分に対して、好意的に何かをすることを表す言葉。「道・を・ 教(おせ)・てくれ・た。」②少しへりくだりながら、相手に何かの行動をしてほしいという気持ちを伝えるときに使う言葉。「すま・ん・けど・ 留守番・ し・とっ・てくれる・か。」〔⇒とくれる【と呉れる】

でけ(出来)】《名詞》 ①完成したものの良し悪し。「でけ・の・ 悪い・ 息子」②完成するまでの度合い。「今・は・ どれ・ぐらい・の・ でけ・です・か。」〔⇒でき【出来】⇒できあがり【出来上がり】、でけあがり(出来上がり)、しあがり【仕上がり】、できばえ【出来映え】、でけばえ(出来映え)

でけあがり(出来上がり)】《名詞》 ①完成すること。また、完成したときの規模や完成の時期など。「焼きたてパン・の・ でけあがり・だっ・せ。」「でけあがり・は・ いつ・ごろ・に・ なり・ます・か。」「でけあがり・の・ 大きさ・は・ どのぐらい・に・ なる・ん・やろ。」②完成したものの良し悪し。「でけあがり・は・ 美味そーに・ なっ・た・なー。」「でけあがり・が・ しっかり・ し・とる。」「でけあがり・は・ もひとつやる」〔⇒できあがり【出来上がり】、しあがり【仕上がり】⇒でき【出来】、でけ(出来)、できばえ【出来映え】、でけばえ(出来映え)

でけあがる(出来上がる)】《動詞・ラ行五段活用》 必要なものがすべて整って、ものごとが完成する。「宿題・の・ 絵ー・が・ でけあがっ・た。」「良()ー・ お宅・が・ でけあがり・まし・た・なー。」■名詞化=でけあがり(出来上がり)〔⇒しあがる【仕上がる】、できあがる【出来上がる】

でけごころ(出来心)】《名詞》 計画的ではなく、その場面や状況の中で、ふと浮かんだ悪い考え。「でけごころ・でも・ 悪い・ こと・(を・) し・たら・ 刑務所行き・だっ・せ。」〔⇒できごころ【出来心】

でけごと(出来事)】《名詞》 世の中や自分の身の回りで起こるさまざまなこと。不意に起こること。「今年・も・ いろんな・ でけごと・が・ おまし・た・なー。」〔⇒できごと【出来事】

でけそこない(出来損ない)】《名詞、形容動詞や()》 ①うまく出来上がっていないこと。うまく出来上がっていないもの。また、そのような様子。「味付け・が・ うまいこと・ いか・んで・ でけそこないに・ なっ・ても・た。」「窯・を・ 開け・たら・ 茶碗・の・ でけそこない・が・ ぎょーさん・ あっ・た。」②性格などが円満でない人。また、そのような様子。「あいつ・は・ でけそこないや・さかい・ じっきに・ 怒り出し・よる・ねん。」「喧嘩好きの・ でけそこない・の・ おっさん」〔⇒できそこない【出来損ない】

でけた(出来た)】《連体詞》 ①心の優しい。心の細やかな。人柄などが円満である。「でけた・ 人・や・さかい・ ちょっと・の・ こと・で・は・ 怒ら・へん。」②組み立てられた。仕組まれた。「よー・ でけた・ 話・や・さかい・ 信用でけ・へん。」〔⇒できた【出来た】

でけたて(出来立て)】《形容動詞や()、名詞》 できたばかりの様子。できてすぐの様子。また、そのようなもの。「でけたての・ 新製品・や・さかい・ 値ー・が・ 高い。」「でけたて・の・ あつあつの・ 饂飩・は・ うまい・なー。」「でけたて・の・ 飯・は・ うまい。」〔⇒できたて【出来立て】、できでき【出来出来】、でけでけ(出来出来)

てけつかる〔でけつかる〕《補助動詞・カ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手の動作や状況をけなすときに使う言葉。「あんな・ とこ・で・ 昼寝・を・ し・てけつかる。」「何・を・ ぬかし・てけつかる・のん・どい。」◆「てけつかる」の方が、「てやがる」よりもけなす度合いは強いように感じられる。〔⇒てやがる〕

でけでけ(出来出来)】《形容動詞や()、名詞》 できたばかりの様子。できてすぐの様子。また、そのようなもの。「でけでけ・の・ あつあつの・ ラーメン」「でけでけ・の・ 北陸新幹線・に・ 乗っ・た。」〔⇒できたて【出来立て】、でけたて(出来立て)、できでき【出来出来】

でけばえ(出来映え)】《名詞》 完成したものの良し悪し。特に、完成したものが引き立って見えること。「でけばえ・の・ 見事な・ 工作」〔⇒でき【出来】、でけ(出来)、できあがり【出来上がり】、でけあがり(出来上がり)、しあがり【仕上がり】、できばえ【出来映え】

でけもん(出来物)】《名詞》 打撲や炎症などによって皮膚の一部が腫れあがって、膿をもったもの。「痒(かい)ー・やろ・けど・ でけもん・を・ かい・たら・ あか・ん・ぞ。」「でけもん・の・ よー・ でける・ 子ー・や・なー。◆「できもん【出来物】」とも言うが、単に「もの【物】」と言う方が多い。〔⇒できもん【出来物】、はれもん【腫れ物】、もの【物】、おでき【御出来】

でける(出来る)】《動詞・カ行上一段活用》 ①ものごとが生じる。発生する。「地震・で・ 道・に・ ひび割れ・が・ でけ・た。」②作り上げられる。完成する。「駅前・に・ スーパー・が・ でける・ん・や・そーや。」③農作物などが採れる。「大きな・ トマト・が・ でけ・た。」④行っていたことが終わる。完了する。「やっと・ 宿題・が・ でけ・た。」⑤その方面の能力などがある。それをなし得る力がある。「そんな・ 難しー・ 問題・は・  でけ・へん。」⑥することが可能である。チャンスがある。「東京・やっ・たら・ 新幹線・でも・ 飛行機・でも・ 行く・ こと・が・ でける。」〔⇒できる【出来る】

でけるだけ(出来るだけ)】《副詞》 可能な範囲で、望ましいことを選んだり、望ましいようにすることを表す言葉。「でけるだけ・ 勉強し・まっ・さかい・ 買()ー・てんか。」〔⇒なるべく【成る可く】、できるだけ【出来るだけ】

てこ【梃子】《名詞》 ①力の原理を利用して、一点を支点として、小さな力を大きな力に変えて、重いものを動かすようにした棒。「てこ・で・ 石・を・ 動かす。」②自分の持っている力。「わし・の・ てこ・に・は・ あわ・ん。」

でこ《名詞》 顔の眉毛の上から、髪の毛の生えているところまでの部分。また、その部分が普通以上に突き出ていること。「でこ・に・ 墨・が・ つい・とる・ぞ。」〔⇒ひたい【額】、でぼちん、おでこ〕

てこずる【手こずる】《動詞・ラ行五段活用》 面倒なことにぶつかって、扱うのに骨が折れる。処置に困る。持て余す。「息子・は・ 入学試験・に・ てこずっ・てます・ねん。」

てごたえ【手応え】《名詞》 ①自分から相手に何かを仕掛けたときや、相手が自分に何かを仕掛けたときなどに、手などに受ける感覚。「打っ・た・ 瞬間・に・ ホームラン・の・ てごたえ・が・ あっ・た。」「魚・が・ 食いつい・た・よーな・ てごたえ・やっ・た。」②何かの行為について、自分や相手が受ける感覚や反応。張り合いを感じること。「今日・の・ 試験・は・ 合格し・そーな・ てごたえ・が・ あっ・た。」

てこてこ《副詞と》 乗り物を使わないで、やや長い距離を歩く様子。同じ調子で、長い距離を歩き続ける様子。「てこてこ・ 歩い・とっ・たら・ 駅・に・ 着い・た。」〔⇒てくてく〕

てこにあう【梃子に合う】《動詞・ワア行五段活用》 持っている力で対応できる。手に負える。「あれ・ぐらい・の・ 力・の・ チーム・やっ・たら・ てこにあう・やろ。」◆「てこにあわ・ん【梃子に合わ・ん】」という打ち消し表現で使うことが多い。

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2017年4月 5日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (340)    (通算2338回)

日常生活語 「て」④

 

できごころ【出来心】《名詞》 計画的ではなく、その場面や状況の中で、ふと浮かんだ悪い考え。「なんぼ・ できごころ・や・ 言()ー・た・かて・ 人・の・ もの・を・ 盗ん・だら・ あか・ん。」〔⇒でけごころ(出来心)

できごと【出来事】《名詞》 世の中や自分の身の回りで起こるさまざまなこと。不意に起こること。「10年前・の・ できごと・を・ 思い出す。」〔⇒でけごと(出来事)

できそこない【出来損ない】《名詞、形容動詞や()》 ①うまく出来上がっていないこと。うまく出来上がっていないもの。また、そのような様子。「できそこない・の・ 胡瓜・で・ 恰好(かっこ)・が・ 悪い・ねん・けど・ 食べ・てくれる・か。」②性格などが円満でない人。また、そのような様子。「あの・ できそこない・が・ また・ おかしな・ こと・を・ 言い始め・た。」