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2017年5月 7日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (372)    (通算2370回)

日常生活語 「と」22

 

とる【取る、採る、摂る】《動詞・ラ行五段活用》 ①ものを手でつかんだり、手のひらの上にのせたりする。「手ー・に・ とっ・て・ 確かめる。」②自分のものにする。手に入れる。「1月・ かかっ・て・ 運転免許・を・ とっ・た。」③あるものを除き去る。「服・の・ 汚れ・を・ とる。」「帽子・を・ とっ・て・ 挨拶・を・ する。」④人や物を迎え入れる。「息子・に・ 嫁・を・ とる。」「子ども・に・ 雑誌・を・ とっ・たる。」⑤収穫する。「今年・は・ 豆・を・ ぎょーさん・ とっ・た。」⑥成績や資格などを獲得する。「試験・で・ 満点・を・ とっ・てん。」⑦選ぶ。「どっち・を・ とる・の・か・ 早()よ・ 決め・てんか。」⑧うまく扱う。うまく合わせる。「子ども・の・ 機嫌・を・ とる。」「調子・を・ とっ・て・ 体・を・ 動かす。」「手拍子・を・とる。」⑨身に受ける。「誕生日・に・ 年・を・ とる。」「責任・を・ とる。」⑩記録する。「録音機・で・ 音・を・ とる。」「ぼやっと・ せ・ず・に・ メモ・を・ とれ。」⑪ある行動の仕方をする。「相撲・を・ とる。」「みんな・で・ かるた・を・ とる。」⑫調べて記録する。「服・の・ 寸法・を・ とる。」⑬必要とするものを確保する。「時間・を・ とっ・て・ 調べ・てみる。」

とる【盗る】《動詞・ラ行五段活用》 自分の所有物でないものをこっそり取って、自分のものにする。「人・の・ もん・を・ とっ・たら・ あか・ん。」「網棚・に・ 忘れ・た・ もん・を・ 誰・か・に・ とら・れ・ても・た。」〔⇒ぬすむ【盗む】

とる【撮る】《動詞・ラ行五段活用》 写真や映画などを撮影する。「久しぶりに・ 雪・が・ 積もっ・た・さかい・ 写真・に・ 撮っ・とい・た。」

とる【捕る】《動詞・ラ行五段活用》 昆虫や魚などを捕まえたり採集したりする。「蜻蛉(とんぼ)・を・ とる。」「たま〔=網〕・で・ メダカ・を・ とっ・た。」

とる〔どる〕《助動詞》 ①動作や状態が継続していることを表す言葉。…しつつある。…している。「ずっと・ 雨・が・ 降っ・とる。」「熱心に・ 話・を・ 聞い・とる。」「2時間・も・ 酒・を・ 飲ん・どる。」②過去の習慣や経験などを表す言葉。「若い・ 頃・は・ 一升・の・ 酒・を・ 飲ん・どっ・た。」③相手や第三者の行動を非難する気持ちで使う言葉。「人・の・ 話・を・ 聞か・んと・ しゃべっ・とる。」「自分・で・ 考える・ こと・を・ し・とら・へん。」④動作や状態が終了したり完結したりしていることを表す言葉。…してしまっている。「晩・の・ 間ー・に・ 雨・が・ 降っ・とる。」「その・ 話・は・ 前・に・ 聞い・とる。」「一升瓶・を・ 空・に・ し・とる。」〔⇒とう。①②②⇒よる。①④⇒ている【て居る】、ておる【て居る】

どれ【何】《代名詞》 はっきりと一つには限定できないもの。いくつかの中から選ぼうとするもの。「どれ・が・ 欲しー・の・か。」「どれ・も・ 要ら・ん。」〔⇒どい()、どいつ【何奴】

どれ《感動詞》 相手に呼びかけたり、自分が行動を開始したりするときに発する言葉。「どれ・ いっぺん・ 泳い・でみ・なはれ。」「どれ・ 風呂・を・ 焚き・まほ・か。」〔⇒どら〕

どれい〔どれー〕【奴隷】《名詞》 人間としての基本的な権利や自由が認められておらず、他者に命じられて労役に従事させられた人。「今どき・ どれー・なんか・ おら・へん・やろ。」

どれでも《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれでも・ 1個・ 百円・です。」〔⇒どれなと、どれでもこれでも、どれなとこれなと〕

どれでもこれでも《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれでもこれでも・ 欲しかっ・たら・ あげ・まっ・せ。」〔⇒どれでも、どれなと、どれなとこれなと〕

どれなと《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれなと・ 好きな・ん・ 持っ・ていき・なはれ。」〔⇒どれでも、どれでもこれでも、どれなとこれなと〕

どれなとこれなと《副詞》 ある範囲内にあるものを自由に選んでもよいということを表す言葉。ある範囲内にあるものに区別はないということを表す言葉。「どれなとこれなと・ 3つ・で・ 千円・で・ 売り・ます。」〔⇒どれでも、どれなと、どれでもこれでも〕

どれにしようかな うらのごんべえさんにきいたら よくわかる うらからまわって さんげんめ おもてのかんばん しゃみせんよ ぷりっ ぷりっ ぶりっ【どれにしようかな 裏の権兵衛さんに訊いたらよくわかる 裏から回って三軒目 表の看板三味線よ ぷりっ ぷりっ ぷりっ】《唱え言葉》 いくつかのものから一つを選ぶときに、はっきり決められないときに、唱えながら決めようとするときに使う言葉。一つ一つを指していって、「ぷりっ ぷりっ ぷりっ」の最後の「ぷりっ」に当たったものを選ぶことをする。

どれもこれも【どれも此も】《副詞》 一つ残らずみんな。「どれもこれも・ 美味かっ・た。」〔⇒どいつもこいつも【何奴も此奴も】

とれる【取れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①ついていたものが、離れて落ちる。「ボタン・が・ とれ・た。」②疲れや痛みなどがなくなる。「かゆみ・が・ とれ・た。」③調和した状態になる。「釣り合い・が・ とれる。」④得ることができる。「80点・以上・ とれる。」

とれる【捕れる、採れる】《動詞・ラ行下一段活用》 作物・漁獲物などが得られる。それの出産地である。「海老・が・ いっぱい・ とれ・た。」「土手・で・ 土筆・が・ とれる。」「えー・ 米・が・ とれる。」「メロン・の・ とれる・ 夕張・の・ 町」

とれる【撮れる】《動詞・ラ行下一段活用》 写真を写すことができる。写真に写る。「誰・でも・ 上手に・ とれる・ カメラ」「良()ー・ 顔・に・ とれ・とる。」

どろ【泥】《名詞》 ①水が混じって軟らかくなった土。「溝・の・ 底・に・ どろ・が・ 溜まる。」②土を含んで、濁っている水。「ズボン・に・ どろ・が・ はねる。」⇒どろみず【泥水】

とろい《形容詞》 ①動いたり考えたりする力がすばしこくない。鈍感で、まだるっこい。「何遍・ 説明し・ても・ わかっ・てくれ・へん・ とろい・ やつ」②ものの動きや回転が弱くてゆっくりしている。「この・ 扇風機・は・ とろい・ 風・しか・ 来・ん・なー。」「とろい・ 電車」③水や液体の流れや、火の勢いなどが弱い。「とろい・ 流れ方・を・ する・ 溝」「とろい・ ガス・や・なー。」④たいした負担にはならない。「そんな・ とろい・ 仕事・やっ・たら・ 1日・で・ でける。」■対語=①②「はやい【早い】」〔⇒とろこい、とろくさい、ちょろい、ちょろこい、ちょろくさい。①②③⇒のろい【鈍い】①②⇒のそい(鈍い)、にぶい【鈍い】⇒またい〕

どろうみ【泥海】《名詞》 ①泥水の混じった海水。「川・から・ 流れ出・た・ 水・で・ どろうみ・に・ なっ・た。」②広い範囲に洪水が起こっていること。あたり一面がぬかるんでいること。「水害・で・ 町・が・ どろうみ・に・ なっ・ても・とる。」

とろかす《動詞・サ行五段活用》 固まっていたものに水や熱などを加えて、柔らかくさせたり、どろどろに溶かしたりする。「炊い・て・から・ 片栗粉・を・ 入れ・て・ とろかす。」■他動詞は「とろける」

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