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2017年5月12日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (377)    (通算2375回)

日常生活語 「な」①

 

な〔なー〕【名】《名詞》 ①他と区別するために、人、もの、場所などを呼ぶためにつけたもの。「あんた・の・ なー・は・ 何・と・ 言()ー・の・か。」「なー・の・ わから・ん・ 花」②苗字のあとに、その人を呼ぶためにつけたもの。「同じ・ 苗字・の・ 家・が・ 多い・さかい・ なー・で・ 区別する。」③何かの理由で世間に知られている人名。評判やうわさ。「な・の・ 通っ・た・ 芸人」〔⇒なまえ【名前】

な〔なー〕【菜】《名詞》 葉や茎を食べ物にする植物。「なー・を・ 漬け物・に・ する。」〔⇒なっぱ【菜っ葉】、なな【菜々】

【七】《名詞》 数を1音節で言うときの「七」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。〔⇒なな【七】、ひち【七】、ななつ【七つ】

な〔なー〕《感動詞》 相手の関心を自分の方に向けさせたり、自分の言うことを相手に納得させたり同感させたりしようとするときに発する言葉。「なー・ ちょっと・ 聞い・てほしー・ねん。」「なー・ わし・の・ 言()ー・ こと・は・ 間違っ・とら・へん・やろ。」

《接続助詞》 もしそうしなければという意味(打ち消しの仮定)を表す言葉。「聞か・な・ わから・へん。」「酒・を・ 飲ま・な・ 良()ー・ 人・や・のに。」◆動詞の未然形に接続する。形容詞に接続する場合は「なけら」を使う。〔⇒んと、いと〕

な〔なー〕《終助詞》 ①感動した気持ちなどを表す言葉。「綺麗な・ 花・や・なー。」「今日・は・ 楽しかっ・た・なー。」②相手に念を押したり、自分で納得したりしたりするときに使う言葉。「間違い・は・ おま・へん・な。」「早よ・ 行こ・い・な。」「今日・な・ 学校・で・な・ 先生・に・な・ 怒ら・れ・てん。」③禁止したり制止したりすることを表す言葉。「明日・は・ 遅刻する・な。」「そんな・ こと・ す・な。」④禁止したり制止したりすることを柔らかく表す言葉。「明日・は・ 遅刻しー・な・よ。」「そんな・ こと・ し・たり・な。」「あんまり・ 飲み・な。」◆③は動詞などの終止形に接続し、④は動詞などの連用形に接続する。⇒の〕

ない【無い】《形容詞》 ①そのものごとが存在しない。「西脇・の・ 町・は・ 海・が・ ない。」②持っていない。備わっていない。足りない。「今日・は・ 小遣い・が・ ない・ねん。」「トイレ・の・ ない・ 電車」「香り・が・ ない。」「思いやり・の・ ない・ やつ・や。」③ものごとが行われない。予定されていない。「あの・ 年・は・ 震災・で・ 祭り・が・ なかっ・てん。」■対語=「ある【有る、在る】」

ない《助動詞》 前にある言葉を打ち消すときに使う言葉。「今日・は・ 昨日・の・よーに・は・ 寒い・ない。」「寒(さぶ)ー・ない」「親父・は・ 年とっ・た・さかい・ 元気や・ない・ねん。」◆動詞に接続する場合は、「行か・ない」と言うよりも、「行か・ん」「行か・へん」のように「ん」「へん」を使う方が多い。形容詞と形容動詞には、その終止形に接続する。〔⇒へん、ひん、ん、まへん、しまへん、やへん〕

ないか【内科】《名詞》 内臓の病気を手術しないで治療する医学の分野。また、それを専門とする医者や、病院・医院。「血圧・が・ 高(たこ)ー・て・ ないか・に・ 通(かよ)・て・ます・ねん。」■対語=「げか【外科】」

ないしょ【内緒】《名詞》 ①表向きにしないで、人に知らせないこと。関係者以外には公開しなですませてしまうこと。「ないしょ・に・ し・とっ・ても・ どーせ・ わかっ・てしまう・やろ。」②表座敷でないところ。台所なども含めて、よその人の目につかない部屋。「ないしょ・の・ こと・に・ 男・の・ 人・は・ 構わ・んといて。」⇒ないしょごと【内緒事】、ひみつ【秘密】⇒ないしょのま【内緒の間】、かってのま【勝手の間】

ないしょがね【内緒金】《名詞、動詞する》 ①倹約して、こっそり貯めた金。「へそくり・を・ し・て・ 酒・を・ 飲み・に・ 行く。」②公にはできない金。「ないしょがね・なんか・ 貰(もろ)・たら・ 後・が・ 恐ろしー・ぞ。」⇒へそくり【臍繰り】

ないしょく【内職】《名詞、動詞する》 ①本職の他に、収入を得るためにする仕事。「何・ぞ・ ないしょく・でも・ せ・な・ 食()・ていか・れ・へん。」②収入を得るために、家事などの合間に自宅でする仕事。「戦争・が・ すん・だ・ 後・の・ 頃・は・ 家・で・ マッチ箱貼り・の・ ないしょくし・よっ・た・なー。」

ないしょごと【内緒言】《名詞》 関係者以外には聞かれないように、限られた人の間でこっそりと話す話。「人・の・ おる・ ところ・で・ ないしょごと・ 言ー・の・は・ 感じ悪い・なー。」

ないしょごと【内緒事】《名詞》 表向きにしないで、人に知らせないこと。関係者以外には公開しないこと。「ないしょごと・に・ し・とき・たい・けど・ そー・も・ いか・へん・やろ。」〔⇒ないしょ【内緒】、ひみつ【秘密】

ないしょのま〔ないしょのまー〕【内緒の間】《名詞》 表座敷でないところ。台所なども含めて、よその人の目につかない部屋。「ないしょのまー・で・ 遊び・なはれ。」〔⇒ないしょ【内緒】、かってのま【勝手の間】

ナイター〔ないたー〕【和製英語=nighter】《名詞》 運動競技などで、夜間に照明をつけて行うもの。「甲子園・へ・ 阪神・の・ ないたー・ 見・に・ 行か・へん・か。」

ないち【内地】《名詞》 国内の土地。その国の旧来からの領土である地域。離島などから見て、本土。「満州・から・ ないち・に・ 引き揚げ・た。」「ないち・と・ 離れ島・を・ 結ぶ・ 船」■対語=「がいち【外地】」

ないちまい【内地米】《名詞》 国内で穫れた米。国産の米。「やっぱり・ ないちまい・は・ うまい・なー。」■対語=「がいまい【外米】」

ないでも《接続助詞》 それをしないことがあっても、かまわない、という気持ちを表す言葉。「ちょっと・しか・ でけ・ないでも・ しょがない・やろ。」〔⇒んでも、いでも、なんでも〕

ないない【内々】《名詞、形容動詞や()》 ①家族や仲間同士の範囲の中。「ないない・で・ 俳句・を・ 作っ・て・ 楽しん・どる。」②それをするに際して、他の人に知らせないこと。「親父・の・ 入院・は・ ないないに・ し・て・ みんな・に・ 知らせ・んとこ。」③公のことではなく、非公式である様子。他言することを抑制している様子。「ないないや・けど・ あんた・の・ 気持ち・を・ 聞い・とき・たい・ねん。」「まだ・ 言ー・たら・ あか・ん・で。ないないに・ し・とい・て・よ。」④自分ひとりの心の内で思ったり感じたりしている様子。「あいつ・の・ こと・は・ ないない・ 心配し・とっ・てん。」①②⇒うちわ【内輪】、うちうち【内々】

ないないする【無い無いする】《動詞・サ行変格活用》 外にあるものを内に入れる。見えないところに隠す。「みんな・に・ 見・られ・ん・よーに・ ないないし・とき。」「手ー・を・ ポケット・に・ ないないする。」◆幼児語。〔⇒ないないぽっぽ【無い無いぽっぽ】(する)

ないないぽっぽ【無い無いぽっぽ】《形容動詞や()、動詞する》 外にあるものを内に入れている様子。見えないところに隠している様子。「お菓子・を・ 見・られ・ん・よーに・ ないないぽっぽし・とき。」◆「ぽっぽ」は、ポケット、ふところという意味である。◆幼児語。動詞⇒ないないする【無い無いする】

ナイフ〔ないふ〕【英語=knife】《名詞》 削ったり切ったりするために使う、西洋式の小型の刃物。「ないふ・で・ 鉛筆・を・ 削る。」◆小学校時代には、肥後守を指すことが多かった。

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