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2017年5月22日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (387)    (通算2385回)

日常生活語 「な」⑪

 

なよする【無よする】《動詞・サ行変格活用》 ①あったものを無い状態にする。残りを皆無とする。「掃除し・て・ 汚い・ 所・を・ なよし・た。」②自分の過失や責任などによって、失う。「洗剤・を・ 使(つこ)・て 1本・ 全部・ なよし・ても・た。」■自動詞は「なよなる【無よなる】」〔⇒ないよう()する【無い様()する】、なくする【無くする】、のうする【無うする】

なよなる【無よなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①あったものが見あたらなくなる。「電話番号・を・ 控え・とっ・た・ 紙・が・ なよなっ・ても・た。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「酒・が・ なよなっ・た・さかい・ 買()ー・てき・てんか。」■他動詞は「なよする【無よする】」〔⇒ないよう()なる【無い様()なる】、なくなる【無くなる】、のうなる【無うなる】

なら《接続助詞》 ①仮にそうであるならば、という意味を表す言葉。「行く・の・なら・ わし・も・ 連れ・ていっ・てんか。」「同(おんな)じ・ こと・なら・ 強い・ ところ・と・ 試合・を・ し・たい・なー。」②比較することを表す言葉。「それ・と・なら・ こっち・の・ 方・が・ 気に入っ・とる・ねん。」◆やや古風な言い方である。

なら《接尾語》[名詞に付く] 取り上げたものすべてがそうであることを表す言葉。その範囲のすべてであることを表す言葉。「近く・の・ クリーニング屋・は・ 2軒なら・ 休み・やっ・た。」「5人・なら・ 行く・(と・) 言()ー・てくれ・とる。」〔⇒とも【共】

ならう【習う】《動詞・ワア行五段活用》 ①知識や方法などを人に教えてもらう。「ピアノ・を・ ならう。」「そろばん・を・ ならい・に・ 行く。」②教えられたとおりに繰り返し練習して身につける。「算数・の・ かけ算・を・ もっと・ ちゃんと・ ならわ・な・ あか・ん・やろ。」

ならこされ《接続助詞+副助詞》 その前に述べた内容を強調する働きをする言葉。「親・ならこされ・ 心配し・てくれる・ん・や。」〔⇒こされ〕

ならす【均す】《動詞・サ行五段活用》 ①地面などを平らにする。「スコップ・で・ 土・の・ 凸凹・を・ ならす。」②数値を平均する。「ならし・たら・ 週・に・ 5時間・ほど・の・ 残業・が・ ある。」

ならす【馴らす】《動詞・サ行五段活用》 動物に警戒心を捨てさせて、人になつかせる。「貰(もろ)・てき・た・ 犬・を・ ならす。」「猿・を・ ならし・て・ 芸・を・ しこむ。」■自動詞は「なれる【馴れる】」

ならす【慣らす】《動詞・サ行五段活用》 新しいことがらなどを、当たり前のこととして、特別な感じがなくなるようにする。ある状態や環境になじむようにする。「手ー・を・ 冷たい・ 水・に・ ならす。」「2時間・の・ 練習・に・ ならす。」■自動詞は「なれる【慣れる】」

ならす【鳴らす】《動詞・サ行五段活用》 楽器や電話などから音が出るようにする。音をあたりに響きわたらせる。「太鼓・を・ ならし・て・ 宣伝し・てまわる。」「スイッチ・を・ 押し・て・ サイレン・を・ ならす。」■自動詞は「なる【鳴る】」

ならす【生らす】《動詞・サ行五段活用》 手を加えて、作物などを実らせる。「良()ー・ トマト・を・ ぎょーさん・ ならし・た・なー。」■自動詞は「なる【生る】」

ならづけ【奈良漬け】《名詞》 瓜や大根などを酒粕に漬けた食べ物。「ならづけ・(を・) 食ー・ても・ 顔・が・ 赤なる・ねん。」

ならぶ【並ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①互いに秩序を保って、前後左右などの近い場所に位置する。「友だち・の・ みんな・と・ ならん・で・ 写真・を・ 撮る。」「料理・が・ ならん・どる。」②縦または横につながって、列を作る。「4列・に・ ならん・で・ 駆け足・を・ する。」「横・に・ 2列・に・ ならん・で・ 体操する。」③力などが匹敵し均衡する。「足・の・ 速さ・は・ あいつ・と・ ならん・どる・ねん。」■他動詞は「ならべる【並べる】」〔⇒なろぶ【並ぶ】

ならべる【並べる】《動詞・バ行下一段活用》 ①互いに秩序を保って、近い場所に位置づける。「将棋盤・に・ 駒・を・ ならべる。」「2つ・ ならべ・たら・ 違い・が・ わかる・やろ。」②いくつものものを縦や横、斜めなどにつなげて、列を作る。「教室・に・ 机・を・ ならべる。」③立て続けにいくつものことを言ったり、出したりする。「小言・を・ ならべる。」■自動詞は「ならぶ【並ぶ】」〔⇒なろべる【並べる】

なり()】《名詞》 ①人やものの身なりや形。外から見たときの様子や形。身に付けている服装などの印象。他人から見られたときの全体的な印象。「なり・を・ きちんと・ せ・な・ 笑わ・れる・ぞ。」②人や動物の体の輪郭について受ける感じ。体ぜんたいの姿。体つきの程度。「なり・は・ ごっつー・ても・ 相撲・は・ 弱い。」③人やものの身なりや形。他人から見られたときの全体的な印象。身に付けている服装。「もー・ ちょっと・ えー・ なり・を・ し・なはれ。」④他人から見ての見栄えや、それについての評価。「なり・を・ 気・に・ する。」⇒すがた【姿】、かっこう【格好】、ふう【風】、ていさい【体裁】⇒から【柄】、がら【柄】、ずうたい【図体】、どんがら【どん柄】⇒ふう【風】、かっこう【格好】、すがた【姿】

なり《名詞》 ①ある動作・作用が、その状態のまま続いているということ。「行っ・た・ なり・ 戻っ・てきー・ひん。」「あん・ なり・ 何・の・ 返事・も・ ない。」「何・も・ 考え・んと・ 聞い・た・ なり・を・ 言う。」②他のものの成り行きに任せること。「友だち・の・ 言う・ なり・に・ 従う。」③そのものと変わらないこと。そのものを変えないこと。「見・た・ なり・を・ 報告し・なはれ。」④自分の意思に従っていること。「世・の・ 中・は・ 思う・ なり・に・は・ いか・へん。」〔⇒まま【儘】

なり《接続助詞》 ①ある動作や作用のあと、すぐに次の動作や作用が起きるとうことを表す言葉。「立ち上がる・なり・ こけ・た。」②動作や作用がそのまま続いていることを表す言葉。「座っ・た・なり・ 動か・へん。」

なり《副助詞》 いくつかあるもののうちから、例を挙げるために使う言葉。いくつかあるもののうちから、思うがままにどれかを選ぶということを表す言葉。「バス・に・ 乗る・なり・ 歩く・なり・ 好き・に・ し・たら・ えー。」「何・なり・ 好きな・ 物・(を・) 持っ・ていけ。」〔⇒なと〕

なり《接尾語》[名詞に付く] そのものを含めてすべて一緒に、という意味を表す言葉。「ふた・を・ 開け・んと・ 箱なり・ 渡す。」「風袋(ふるたい)なり・で・ 1貫目・や。」〔⇒ぐち、ごと〕

なり()わるい【形()悪い】《形容詞》 他人から見られたときの格好や様子がよくなくて、恥ずかしい。世間からの評判が悪く、顔向けできない。見栄えや人聞きが悪い。「落第し・たら・ なりがわるい・さかい・ 頑張っ・て・な。」「そんな・ 汚い・ 服・を・ 着・ていっ・たら・ なりわるい・ぞ。」

なりもん【成り物】《名詞》 ①木になる柿や蜜柑などの果物。「庭・に・は・ なりもん・を・ 植え・ん・ こと・や。」②西瓜やトマトなどの、果実の実る野菜。「今年・は・ 西瓜・なんか・の・ なりもん・が・ よー・ でける・ 年・や。」③田畑から収穫できるもの。「台風・が・ 来・て・ なりもん・は・ 全滅や。」

なる《名詞》 刈り取った稲を干すために、田圃で組み立てて使うための細い丸太。「田圃・の・ なる・に・ 稲・を・ かける。」〔⇒なるき【なる木】

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