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2017年5月23日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (388)    (通算2386回)

日常生活語 「な」⑫

 

なる【成る、為る】《動詞・ラ行五段活用》 ①他のものや、他の状態に変わる。「おたまじゃくし・が・ 蛙・に・ なる。」「水たまり・が・ 氷・に・ なっ・とる。」「顔・が・ 赤(あこ)ー・ なっ・とる。」②人の身分・地位・状況などが別のものに変わる。「出世し・て・ 社長・に・ なっ・た。」「息子・が・ 大学生・に・ なる。」③その時が来る。「いつのまにやら・ 10月・に・ なっ・た。」「5時・に・ なっ・たら・ 仕事・を・ やめる。」④その数量に達する。「合わし・て・ 5人・に・ なっ・た。」「貯金・が・ 100万円・に・ なる。」

なる【生る】《動詞・ラ行五段活用》 作物などが実を結ぶ。「大きな・ 柿・が・ なっ・た。」「うち・で・ なっ・た・ なすび・や・けど・ 食べ・てくれる・か。」■他動詞は「ならす【生らす】」■名詞化=なり【生り】

なる【鳴る】《動詞・ラ行五段活用》 楽器や電話などから音が出る。音があたりに響きわたる。「昼休み・の・ サイレン・が・ なっ・た。」「腹・が・ なる。」■他動詞は「ならす【鳴らす】」

なる《接尾語・ラ行五段活用》[形容詞の語幹に付く] そのような状態に変わる。「走りすぎ・て・ だいぶ・ しんどなっ・た。」「あがっ・ても・て・ 顔・が・ 赤なっ・た。」「財布・を・ 落とし・て・ 青なっ・た。」「眩(まぶ)しなる」

なるい《形容詞》 締め付けている度合いが弱くて、しっかりしていない。「なるい・ 結び方・を・ し・たら・ じきに・ ほどける。」■対語=「きつい」〔⇒ゆるい【緩い】

なるき【なる木】《名詞》 刈り取った稲を干すために、田圃で組み立てて使うための細い丸太。「田圃・で・ 使う・ なるき・を・ 束ね・て・ リヤカー・に・ 積む。」〔⇒なる〕

なるべく【成る可く】《副詞》 可能な範囲で、望ましいことを選んだり、望ましいようにすることを表す言葉。「なるべく・ 大きな・ 西瓜・を・ 選ん・で・ 買う。」「なるべく・ 遅ー・に・ 行く。」〔⇒できるだけ【出来るだけ】、でけるだけ(出来るだけ)

なるへそ【成るへそ】《副詞》 他人の言うことを聞いて確かにそうだと同感したり賛成したりする気持ちを表す言葉。予想したり予報を受けたりしていたことが、そのとおりになったことに感心して使う言葉。「なるへそ・ お前・の・ 言()ー・とおり・や。」◆おどけて言う言葉である。「へそ」は臍の意であろうか。〔⇒なるほど【成る程】

なるほど【成る程】《副詞》 他人の言うことを聞いて確かにそうだと同感したり賛成したりする気持ちを表す言葉。予想したり予報を受けたりしていたことが、そのとおりになったことに感心して使う言葉。「なるほど・ 言()ー・とっ・た・とーり・の・ 大雨・に・ なっ・た。」〔⇒なるへそ【成るへそ】

なれる【馴れる】《動詞・ラ行下一段活用》 動物が警戒心を捨てて、人になつく。「よー・ なれ・た・ 牛」■他動詞は「ならす【馴らす】」

なれる【慣れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①ある事柄にたびたび出会ったり、経験を繰り返したりしているうちに、当たり前のこととなって、特別な感じがなくなる。ある状態や環境になじむようになる。「中学校・の・ 部活・に・ なれ・てき・た。」②繰り返しているうちに、うまくなる。「自転車・に・ 乗る・の・に・ なれ・た。」■他動詞は「ならす【慣らす】」

なれる【慣れる】《接尾語・ラ行下一段活用》[動詞の連用形に付く] その動作や状態などが続いていて、具合がよいことを表す言葉。「住みなれ・た・ 家・を・ 離れる・の・は・ つらい。」「使いなれ・た・ 道具・や・のに・ 怪我・を・ し・た。」「着なれ・た・ 服」「書きなれ・た・ 筆」

なろぶ【並ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①互いに秩序を保って、前後左右などの近い場所に位置する。「大けな・ 車・と・ こまい・ 車・が・ なろん・どる。」②縦または横につながって、列を作る。「まっすぐ・ 縦・に・ なろば・な・ あか・ん・やろ。」③力などが匹敵し均衡する。「数学・の・ 成績・は・ なろん・どる。」■他動詞は「なろべる【並べる】」〔⇒ならぶ【並ぶ】

なろべる【並べる】《動詞・バ行下一段活用》 ①互いに秩序を保って、近い場所に位置づける。「二つ・を・ なろべ・て・ 良()ー・ 方・を・ 取る。」②いくつものものを縦や横、斜めなどにつなげて、列を作る。「石・を・ なろべ・て・ 区切り・を・ 作る」③立て続けにいくつものことを言ったり、出したりする。「次々に・ 注文・を・ なろべ・てくる。」■自動詞は「なろぶ【並ぶ】」〔⇒ならべる【並べる】

なわ【縄】《名詞》 藁や麻などをよりあわせて作った太いひも。「立入禁止・の・ なわ・を・ 張る。」「なわ・を・ なう。」

なわしろ【苗代】《名詞》 稲の種を蒔いて、苗を育てる田。「なわしろ・から・ とっ・てき・た・の・を・ 田植えする。」〔⇒なしろ【苗代】

なわとび【縄跳び】《名詞、動詞する》 縄の両端を持って回して、一人で跳んだり、大勢で跳び越したりする遊び。「なわとび・の・ 後ろ跳び・が・ でける・よーに・ なっ・た。」

なわない【縄綯い】《名詞、動詞する》 何本かの藁をねじり合わせて、太い一本のものとすること。「夜なべ・に・ なわない・を・ し・た。」

なん【何】《代名詞》 ①特定のものやことを、内容や実体がわからないものとして指す言葉。「そこ・に・ ある・の・は・ なん・や。」②特定のものやこととしないで、広く指す言葉。「ここ・に・ ある・の・は・ なん・でも・ 百円・や。」③物事のすべてを指す言葉。「なん・も・ 気・が・ つか・ず・や。」④特定のものやことの名が思い出せないときや、その名がわかっていてもぼかして言うときに使う言葉。「なん・と・ 言()ー・の・か・ 難しい・ 名前・の・ 機械・やっ・た。」〔⇒なに【何】

なん【何】《副詞》 ①相手の言葉や行動などに疑問を持って、事実を確かめたり質問や詰問などをしたいという気持ちを持ったりしていることを表す言葉。どうして。「なん・ ぬかし〔=言う〕・て・けつかる・ん・や。」②すべてのことにわたって、そのようであるということを表す言葉。まったく。少しも。「なん・ おもろない・ 話・を・ 持っ・てき・やがっ・た・ん・や。」〔⇒なに【何】

なんか【何か】《副助詞》 ①いくつかあるもののうちから、それだけに限らないがという気持ちもこめながら、例を挙げて示す言葉。「休み・の・ 日ー・は・ 散歩・なんか・ し・とり・ます。」②相手を軽く見たり、自分をへりくだったりするときに使う言葉。「あんた・なんか・ 顔・も・ 見・とー・ない。」「わし・なんか・ そんな・ 難(むつか)しー・ 話・は・ わかり・まへ・ん。」③はっきりさせないで言うときに使う言葉。「来週・なんか・に・ 会える・ 日ー・は・ ない・やろ・か。」〔⇒など【等】、なんど()

なんかかんか(何か彼か)】《副詞と》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「旅行・に・ 行き・たい・と・ 言()ー・たら・ なんかかんか・ 文句・を・ 言ー・て・ 反対する。」「なんかかんかと・ 文句・を・ 言う・ 人・が・ おる。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)

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