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2017年5月31日 (水)

【掲載記事の一覧】

  5月12日に開かれた日本方言研究会(会場・関西大学)では、編集を進めている『明石日常生活語辞典』について発表する機会が与えられました。質疑の内容も概して好意的なものであったことを嬉しく思っています。現在は加筆や修正などを進めていますが、それが本年末で終わるというメドも立ちました。2018年前半の時期に出版しようと考えています。

 その修正過程を反映した「【書籍版】『明石日常生活語辞典』」は連載を続けていますが、これも本年末あたりで終わる予定です。もし、出版できない状態のままで自分の命が終わったらという危惧があって、ブログで連載を始めたのですが、出版という目標はなんとか達成できそうです。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてにメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

◆奥の細道を読む・歩く ()(178)~継続予定

    [2016年9月1日開始~ 最新は2017年2月25日]

 

◆【明石方言】 明石日常生活語辞典 ()(2394)~継続予定

    [2009年7月8日開始~ 最新は2017年5月31日]

 

◆ところ変われば ()()~継続予定

    [2017年3月1日開始~ 最新は2017年5月4日]

 

◆日本語への信頼 ()(261)~再開の可能性あり

    [2015年6月9日開始~ 最新は2016年7月8日]

 

◆名寸隅舟人日記 ()(16)~再開の可能性あり

    [2016年1月1日開始~ 最新は2016年4月2日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~再開の可能性あり

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~再開の可能性あり

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆名寸隅の船瀬があったところ ()()

    [2016年1月10日~2016年1月14日]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日~2010年3月10日]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日~2011年9月13日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)

 2014年5月10日~2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)

 2013年4月13日~2014年5月9日]

 

◆百載一遇 ()()

    [2014年1月1日~2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)

    [2012年7月4日~2013年8月28日]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日~20071212日]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日~2008年7月20日]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日~2009年9月10日]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日~2012年1月4日]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日~2012年5月3日]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日~2009年6月30日]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日~20061231日]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日~2008年1月10日]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日~20061226日]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日~2009年6月4日]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日~2008年1月18日]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日~2007年7月31日]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日~20081125日]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日~2009年6月22日]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日~2009年5月8日]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日~2009年3月16日]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日~20081113日]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日~20081215日]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日~2007年6月30日]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日~2010年1月3日]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日~2012年7月8日]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日~2011年6月1日]

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日~2014年4月12日]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日~2008年9月24日]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日~200610月4日]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日~20061011日]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日~200611月2日]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日~2007年6月6日]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日~2007年8月10日]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日~2007年7月7日]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日~20071030日]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日~20061015日]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日~2007年8月20日]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日~2007年9月12日]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日~2007年9月29日]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日~200612月7日]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日~2007年5月7日]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日~20061222日]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日~2007年8月27日]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日~2007年8月30日]

 

◆中山道をたどる ()(424)

    [201311月1日~2015年3月31日]

 

◆日光道中ひとり旅 ()(58)

    [2015年4月1日~2015年6月23日]

 

◆奥州道中10次 ()(35)

    [20151012日~20151121日]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日~2012年9月19日]

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (396)    (通算2394回)

日常生活語 「に」④

 

にせもん【贋物、偽物、贋者、偽者】《名詞》 ①本物に似せて作っているが本物でないこと。また、そのようなもの。「にせもん・や・けど・ よー・ でけ・た・ 品物・や。」②その人にように見せかけた別の人。ごまかして他の職業や身分を装う人。「にせもん・の・ お医者はん・が・ 捕まっ・た・そーや。」■対語=①「ほんまもん【本間物】」「ほんもの【本物】」「ほんもん【本物】」〔⇒にせ【贋、偽】⇒まがいもん【紛い物】、だまし【騙し】、だましもん【騙し物】

にたかよったか【似たか寄ったか】《形容動詞や()》 よく似ていて、優劣や異同や変化に、大きな違いがない様子。「あいつら・ 二人・は・ にたかよったかの・ 点数・を・ 取っ・とる。」〔⇒にたりよったり【似たり寄ったり】

にたっと《副詞、動詞する》 一瞬、気味悪い感じの笑いや、皮肉を込めたような表情などを表す様子。「横・を・ 向い・て・ にたっと・ し・やがっ・た・ので・ 気・に・ なっ・た。」

にたにた《副詞と、動詞する》 気味悪い感じの笑いや、皮肉を込めたような表情などを表す様子。「にたにたし・て・ 気持ち・が・ 悪い。」

にたりよったり【似たり寄ったり】《形容動詞や()》 よく似ていて、優劣や異同や変化に、大きな違いがない様子。「どこ・の・ 店・も・ にたりよったり・の・ 値ー・や。」〔⇒にたかよったか【似たか寄ったか】

にち【日】《名詞》 1週間の7日間のうちの最初の日で、前の週の土曜日の次で、月曜日前にある日。「土ー・にち・は・ 連休や。」〔⇒にちよう【日曜】、にっちょう(日曜)、にちようび【日曜日】、にっちょうび(日曜日)

にち【日】《助数詞》 ①日数を数えるときに使う言葉。「1にち・か・ 2日・は・ 様子・を・ 見・とこ。」②日の順番を数えるときに使う言葉。「2月・の・ 13にち・に・ 開催する。」◆1日から10日までは、「いちにち【一日】」「ふつか【二日】」「みっか【三日】」「よっか【四日】」「いつか【五日】」「むいか【六日】」「なぬか【七日】」「ようか【八日】」「ここのか【九日】」「とおか【十日】」と数えて、「か」を使うことが多いが、「ににち【二日】」「さんにち【三日】」…という数え方もする。11日から20日までは、「じゅういちにち【十一日】」「じゅうににち【十二日】」「じゅうさんにち【十三日】」「じゅうよっか【十四日】」「じゅうごにち【十五日】」「じゅうろくにち【十六日】」「じゅうななにち(または、じゅうひちにち)【十七日】」「じゅうはちにち【十八日】」「じゅうくにち【十九日】」「はつか【二十日】」となって「にち」を使うことが多くなる。21日以後は、11日から20日までの数え方に準じるが、30日は「さんじゅうにち【三十日】」となる。

にち(満ち)】《名詞》 海面が周期的に沖の方から海岸へ寄せてきて、海面が高くなること。また、そのようになっている状況。「今日・は・ 昼から・に・ にち・に・ なる。」■対語=「ひき【引き】」〔⇒みち【満ち】、みちしお【満ち潮】、にちしお(満ち潮)

にちしお(満ち潮)】《名詞》 海面が周期的に沖の方から海岸へ寄せてきて、海面が高くなること。また、そのようになっている状況。「だんだん・ にちしお・に・ なっ・てき・た。」■対語=「ひきしお【引き潮】」〔⇒みち【満ち】、にち(満ち)、みちしお【満ち潮】

にちにちそう〔にちにちそー〕【日日草】《名詞》 先が5つに裂けた筒状の花を、夏から秋にかけて次々と咲かせる、長楕円形の葉の草。「にちにちそー・の・ かいらしー・ ピンク・の・ 花」

にちばん【日番】《名詞》 一日ごとに代わり合って何らかの用をする仕事。また、その役目を持った人。「にちばん・が・ 最後・の・ 戸締まり・を・ する。」〔⇒にっちょく【日直】

にちひき(満ち引き)】《名詞》 海面が周期的に沖の方から海岸へ寄せてきて海面が高くなり、また、逆に海面が低くなること。「潮干狩り・は・ にちひき・の・ 大きー・ とき・が・ 良()ー・ねん。」〔⇒みちひき【満ち引き】

にちゃこい《形容詞》 ①不快に感じるほど、粘り気がある。「にちゃこい・ チューインガム・が・ 歯ー・に・ ひっつい・た。」②なかなかあきらめることをしないで、どこまでもつきまとったり、ものに執着したりする感じだ。「にちゃこい・ もの・の・ 言い方・を・ する・ 人・や。」〔⇒ねちゃこい。⇒ねつい、ねちこい、ねつこい、ひつこい、しつこい、ねばこい【粘こい】、ねばっこい【粘っこい】、しゅうねんぶかい【執念深い】

にちゃつく《動詞・カ行五段活用》 粘り気のあるものが取れないで、くっついたまま粘っている。「握り飯・を・ 握っ・た・さかい・ ご飯粒・が・ 手ー・の・ 先・で・ にちゃつい・とる。」〔⇒ねちゃつく〕

にちゃにちゃ《形容動詞や()、動詞する》 粘り気のあるものが付いて、不快に感じる様子。「ガム・を・ 踏ん・で・ 靴・の・ 裏・が・ にちゃにちゃや。」〔⇒ねちねち、ねちゃねちゃ、ねばねば、ねとねと〕

にちよう〔にちよー〕【日曜】《名詞》 ①1週間の7日間のうちの最初の日で、前の週の土曜日の次で、月曜日前にある日。「にちよー・は・ 野球・を・ 見・に・ 行く。」②休みであって、活動をしないこと。また、そのような日や時。「今日・は・ 耳・が・ にちよー・や。」〔⇒にっちょう(日曜)、にちようび【日曜日】、にっちょうび(日曜日)⇒にち【日】

にちようび〔にちよーび〕【日曜日】《名詞》 ①1週間の7日間のうちの最初の日で、前の週の土曜日の次で、月曜日前にある日。「にちよーび・は・ 朝・ ゆっくりと・ 起きる。」②休みであって、活動をしないこと。また、そのような日や時。「時計・が・ にちよーび・に・ なっ・とる。」〔⇒にちよう【日曜】、にっちょう(日曜)、にっちょうび(日曜日)⇒にち【日】

にちようひん〔にちよーひん〕【日用品】《名詞》 家庭でふだん、毎日のように使う品物。「コンビニ・で・ にちよーひん・を・ 買う。」

につ(満つ)】《動詞・タ行五段活用》 海面が沖の方から海岸へ寄せてきて、海面が高くなる。潮が寄せてくる。「潮干狩り・は・ にっ・てくる・ 前・に・ 終わり・に・ し・ょー。」■対語=「ひく【引く】」■名詞化=にち(満ち)〔⇒ねつ(満つ)、ねる(満る)

にっか【日課】《名詞》 毎日きまってする仕事や任務。日々に割り当ててする仕事や任務。「風呂掃除・は・ 子ども・の・ にっか・に・ し・てます。」

にっき【日記】《名詞》 毎日の出来事や感じたことなどを、一日ごとにまとめて記録するもの。「夏休み・の・ 宿題(しくだい)・の・ にっき」

にっき(肉桂)】《名詞》 暖かい土地にはえる肉桂(にっけい)の木の枝や根の皮を乾燥させて、独特の香りと辛みのある香料としたもの。「にっき・の・ 入っ・た・ ケーキ」

にっきゅう〔にっきゅー〕【日給】《名詞》 勤め先から1日いくらと決めて支払われる給料。「アルバイト・は・ にっきゅー・で・ 貰(もろ)・とる・ん・や。」

にづくり【荷造り】《名詞、動詞する》 送ったり運んだりするために、荷物をまとめてくくったり、包んだりすること。「しっかり・ にづくりし・とか・んと・ ほどけ・て・ 割れ・まっ・せ。」

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2017年5月30日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (395)    (通算2393回)

日常生活語 「に」③

 

にごる【濁る】《動詞・ラ行五段活用》 ①透明な水や液体などが、汚れたりかき混ぜられたりして、透き通らなくなる。混じりものがあって、澄んでいない。「大雨・で・ 川・の・ 水・が・ にごっ・とる。」②音や声が鮮明でなくなる。「風邪・を・ ひー・て・ にごっ・た・ 鼻声・に・ なっ・た。」■他動詞は「にごす【濁す】」「にごらす【濁らす】」■対語=「すむ【澄む】」■名詞化=にごり【濁り】

にし【西】《名詞》 ①方角の一つで、太陽が沈む方。「にし・の・ 方角・に・ 家島・が・ 見える。」②北西から南東に向かって吹く、冬の季節風。「にし・が・ 吹い・て・ 寒い。」⇒にしかぜ【西風】

にじ【虹】《名詞》 夕立の後などに太陽の反対側に現れる、空中の水滴に太陽光が当たって屈折や反射をして弧を描く7色の光の帯。「きれーな・ にじ・が・ 出・とる。」

にしえ【西江】《固有名詞》 明石市大久保町江井島のうちの一つの地域(小字)。「にしえ・の・ 宮はん・の・ 下・に・ ある・ 海水浴場」〔⇒にっしぇ(西江)、にっせ(西江)

にしえいがしま〔にしえーがしま〕【西江井ヶ島】《固有名詞》 山陽電気鉄道本線の駅名。「にしえーがしま・に・は・ 昔・ 貨物電車・の・ ホーム・が・ あっ・た。」〔⇒にっしぇえがしま【西江井ヶ島】

■この辞典の筆者が中学生の頃だったと思うが、父と一緒に山陽電気鉄道の電車で明石へ出かけて帰るときに、当時は切符は窓口で買ったのであるが、父が「西口、2枚」と言って切符を買ったのには驚いた。問答が繰り返されることもなく、西江井ヶ島駅までの切符が差し出された。

 西江井ヶ島駅は、1944(昭和19)4月1日の改称で、開業以来それまでは「江井ヶ島西口」駅であった。改称から十何年か経っても「西口」は通用したのである。昔も今も山陽電鉄には「○○西口」という名の駅は他にないということも理由の一つであったのかもしれない。

 その西江井ヶ島駅は上り線と下り線にそれぞれホームがあるが、かつては下りホームの南側にもう一つのホームがあった。駅の東側から側線が引き入れられて、そのホームに入線できるようになっていた。駅の東側には、上り線と下り線との間の渡り線が設けられ、上り・下りの入れ替えもできるようになっていた。

 電車に乗るときには改札口があった。小さな駅であっても当時はすべての駅が有人であった。けれども南側のホームは、改札の外にあって、ホームに上ることはできた。これは、実は貨物用で、西江井ヶ島駅にあったのは貨物用の引き込み線とホームで、草が生えているようなホームであった。

 当初はたぶん酒の輸送という役割を持っていたのだろう。けれども、筆者の記憶では、貨物用のホームには、いつも白い粉が落ちて残っていたように思う。近くの魚住町西岡に1926(大正15)創業の丸尾製粉(現在の社名は、丸尾カルシウム)があって、石灰岩を原料として炭酸カルシウム製品を作っていた。作られた製品の輸送に山陽電鉄の貨物電車も使われていたのだろうと思う。

 茶色の貨物電車は、その角張った車両に荷物を載せることができますが、無蓋の貨車を1~2両引っ張って走っていることもあった。貨物が自動車輸送に押されるようになって山陽電鉄の貨物輸送は1960年頃には全面的に廃止された。西江井ヶ島駅前には日本通運の取扱店もあったが、いつの間にか廃止されていた。現在は、西江井ヶ島駅の南側には、乗客用ホームに接して、山陽電鉄従業員用の5階建ての集合住宅が建てられている。

にしかぜ【西風】《名詞》 北西から南東に向かって吹く、冬の季節風。「にしかぜ・が・ 吹い・て・ 身ー・に・ こたえる。」◆東播磨地域は海岸線が南東から北西に向いているが、海岸線が東から西にのびているように錯覚しやすい。その場合は、北西から吹く風を、西側から吹くように感じているのである。〔⇒にし【西】

にじくる《動詞・ラ行五段活用》 ものの表面にあてて、こすりつける。「鼻くそ・を・ にじくっ・たら・ あか・ん・やないか。」〔⇒なする【擦る】、なすりつける【擦り付ける】、ぬさくる、ぬたくる、ぬさりつける〕

にしじま【西島】《固有名詞》 明石市大久保町のうちの一つの地域(大字)。「にしじま・は・ 中尾・の・ 住吉神社・の・ 氏子・や。」

にしび【西日】《名詞》 西に沈みかけている太陽。西から照りつける、夕刻の太陽の強い光。「にしび・が・ 当たっ・て・ まぶしー。」

にじむ【滲む】《動詞・マ行五段活用》 ①水・油・絵の具などの液体などが、まわりに染みて広がる。また、それによって輪郭がぼやける。「インキ・が・ にじん・どる。」②汗や血や涙などが、内からうっすらと出る。液体が表面に沁みてくる。「汗・が・ にじん・でき・た。」■名詞化=にじみ【滲み】〔⇒にじゅむ(滲ゅむ)

にしむくさむらい【【二四六九士】《唱え言葉》 新暦の小の月を並べて順に言う言葉。◆「十」の文字と「一」の文字とを合わせると「士」の文字となる。「西向く侍」という意味を感じさせる言葉である。■対語=「いっさんごひちはとじゅうに【一三五七八十十二】」〔⇒にしむくじゅういち【【二四六九十一】

にしむくじゅういち【【二四六九十一】《唱え言葉》 新暦の小の月を並べて順に言う言葉。■対語=「いっさんごひちはとじゅうに【一三五七八十十二】」〔⇒にしむくさむらい【【二四六九士】

にしめ【煮染め】《名詞》 野菜や魚や肉などをよく煮て、醤油などの煮汁をじゅうぶんにしみ込ませたもの。「台風・で・ 停電・に・ なっ・たら・ いか・ん・さかい・ にしめ・を・ こしらえ・とく。」〔⇒おにし(お煮染)

にしめる【煮染める】《動詞・マ行下一段活用》 野菜や魚や肉などをよく煮て、醤油などの煮汁をじゅうぶんにしみ込ませる。「にしん・と・ ごぼう・を・ にしめる。」◆着ているものが汗などで汚れた場合に、比喩表現として、「よー・ にしめ・た・ シャツ・を・ 着・とる。」と言うことがある。■名詞化=にしめ【煮染め】

にじゅう〔にじゅー〕【二重】《名詞》 同じようなものやことを二つ重ねること。同じようなものやことが二つが重なること。「お祝い・を・ にじゅー・に・ もろ・た。」

にじゅむ(滲ゅむ)】《動詞・マ行五段活用》 ①水・油・絵の具などの液体などが、まわりに染みて広がる。また、それによって輪郭がぼやける。「半紙・に・ にじゅん・だ・ 字ー・も・ 味・が・ ある・なー。」②汗や血や涙などが、内からうっすらと出る。液体が表面に沁みてくる。「涙・が・ にじゅん・でき・とる・さかい・ もー・ こらえ・たり・なはれ。」■名詞化=にじゅみ(滲ゅみ)〔⇒にじむ【滲む】

にじる【躙る】《動詞・ラ行五段活用》 座ったままで、膝を押しつけるようにして少しずつ動く。「痺れ・が・ きれ・て・ 立た・れ・へん・ので・ にじっ・て・ 動い・てん。」

にしん【鰊】《名詞》 卵を数の子として加工する、北の海にすむ体長30センチほどの細長い魚。「にしん・の・ 蕎麦」

ニス〔にす〕【英語=varnishの略】《名詞》 木材の艶を出すために使う、樹脂をアルコールで溶かして作った塗料。「工作・で・ 作っ・た・ 本立て・に・ にす・を・ 塗る。」

にせ【贋、偽】《名詞》 ①本物に似せて作っているが本物でないこと。また、そのようなもの。「にせ・の・ ハンドバック」②その人にように見せかけた別の人。ごまかして他の職業や身分を装う人。「にせ・の・ 子ども・が・ 電話・を・ かけ・てくる・ 詐欺」■対語=①「ほんまもん【本間物】」「ほんもの【本物】」「ほんもん【本物】」〔⇒にせもん【贋物、偽物、贋者、偽者】⇒まがいもん【紛い物】、だまし【騙し】、だましもん【騙し物】

 

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2017年5月29日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (394)    (通算2392回)

日常生活語 「に」②

 

にぎやか【賑やか】《形容動詞や()》 ①人やものがたくさん集まって、活気のある様子。「今日・の・ 出し物・は・ にぎやかや・なー。」②いろいろな音が聞こえてくる様子。明るくて陽気であったり、よくしゃべったりする様子。「葬式・の・ とき・は・ にぎやかな・ 人・は・ ちょっと・ 困る・なー。」■対語=①「さびしい【寂しい】」「さみしい【寂しい】」「さぶしい【(寂しい)】」。②「しずか【静か】」〔⇒にんぎゃか(賑んぎゃか)、にんやか(賑やか)

にぎり【握り】《名詞》 ①道具などの、手に持つように作ってある部分。「木ー・で・ でけ・た・ にぎり」②酢を入れたご飯の上に生の魚や貝などをのせて、いっしょに握ったもの。「うまい・ にぎり・が・ 食える・ 店」③水で湿した手に塩をつけて、ご飯を三角形や丸形に握り固めたもの。「竹の皮・に・ にぎり・を・ 包む。」◆③は、中に具を入れたり外側に海苔を巻いたりするものもある。⇒て【手】、とって【取っ手】⇒にぎりずし【握り鮨、握り寿司】、すし【鮨、寿司】⇒にぎりめし【握り飯】、おにぎり【お握り、むすび【結び】】、おむすび【お結び】

にぎりこぶし【握り拳】《名詞》 ぐっと握り固めた手の指。「にぎりこぶし・で・ 殴る。」「にぎしこぶし・ ひとつ分・の・ 塩・を・ 撒く。」〔⇒げんこつ【拳骨】、ごんけつ〕

にぎりずし【握り鮨、握り寿司】《名詞》 酢を入れたご飯の上に生の魚や貝などをのせて、いっしょに握ったもの。「回転寿司・で・ にぎりずし・を・ 食う。」〔⇒にぎり【握り】、すし【鮨、寿司】

にぎりばし【握り箸】《名詞》 箸をうまく使えなくて、2本の箸をいっしょに握るような形で持つこと。「子ども・の・ にぎりばし・は・ 早()よ・ 直さ・んと・ あか・ん。」

にぎりめし【握り飯】《名詞》 水で湿した手に塩をつけて、ご飯を三角形や丸形に握り固めたもの。「にぎりめし・と・ 漬け物・を・ 持っ・ていく。」◆中に具を入れたり外側に海苔を巻いたりするものもある。〔⇒にぎり【握り】、むすび【結び】、おにぎり【お握り】、おむすび【お結び】

にぎる【握る】《動詞・ラ行五段活用》 ①手の指をすべて内側に曲げて、何かをその中に収めている形にする。「にぎっ・て・ 手・の・ 中・を・ 見せ・へん。」②手の指を曲げて、ものをつかむ。また、そのものを放すまいとする。「ハンドル・を・ にぎっ・て・ 運転する。」③飯を両手で押し固めて、握り寿司や、握り飯を作る。「鮪・を・ にぎっ・てんか。」

にく【肉】《名詞》 ①人や動物の体の皮膚の下にあるもの。「大けが・を・ し・て・ にく・が・ 見え・た。」②食用にする、動物や魚の骨を包んでいる柔らかい部分。「食べ物・は・ にく・が・ 大好きな・ん・や。」③果実の皮の内側にあって、種などを除く部分。「梅・の・ にく」④印鑑に赤い色を付けるために使う、顔料を染み込ませたもの。「印鑑・に・ にく・を・ つける。」 ①②⇒み【身】⇒いんにく【印肉】、しゅにく【朱肉】

にくい【憎い】《形容詞》 しゃくにさわって、うとましい。可愛らしさがなくて嫌だ。「にくい・と・ 思(おも)・とっ・た・けど・ 今・で・は・ 好きに・ なっ・た。」

にくい【難い】《接尾語》〔動詞の連用形に付く〕 ①ものごとを簡単には行えないという意味を表す言葉。「漢字・が・ いっぱい・ 出・てき・て・ 読みにくい・ 本・や。」「短こー・て・ 書きにくい・ 鉛筆・や。」「遠ー・て・ 行きにくい・ 所」②気持ちの上で、そうすることができないという意味を表す言葉。「言ーにくい・ 話・を・ 思い切っ・て・ する。」③そのような可能性が低いという意味を表す言葉。「競争率・が・ 高(たこ)ー・て・ 合格しにくい・ 学校」「汚れにくい・ 床板」■対語=「やすい【易い】」①②⇒づらい【辛い】

にくたらしい〔にくたらしー〕【憎たらしい】《形容詞》 まったく可愛らしさがない。うとましく思う気持ちが強い。とてもしゃくにさわる。「にくたらしー・ こと・を・ する・ やつ・や。」

にくづき【肉付き】《名詞》 体の肉のつき具合。太ったりやせたりしている具合や、その程度。「にくずき・の・ えー・ 人」

にくてん《名詞》 鉄板などの上に生地を引いて焼き、その上に肉、野菜などの具を載せて。全体をひっくり返しながら両面を焼いて作る食べ物。「腹・が・ 減っ・た・ん・やっ・たら・ にくてん・を・ 焼い・たろ・か。」◆本来は肉が入っていたものかどうか、よくわからないが、戦後すぐの頃は、肉類がなく野菜を入れただけのものであっても「にくてん」と言っていたように思う。現在では、高砂市が「にくてんの町」として売り出しているが、高砂の場合はこんにゃくが入ることを必須としているようである。

にくむ【憎む】《動詞・マ行五段活用》 しゃくにさわって、うとましく感じる。可愛らしさがないと思って嫌う。「友だち・を・ にくん・だら・ あか・ん・よ。」 

にぐるま【荷車】《名詞》 人力や牛馬の力によって引き、荷物を運ぶ車。「醤油・の・ 樽・を・ にぐるま・で・ 運ぶ。」◆4輪で馬に荷台を引かせるものを「ばりき【馬力】」と言い、2輪で人力で引くものを「しゃりき【車力】」と言った。広義では「リヤカー【和製英語=rear car】」のようなものも「にぐるま【荷車】」である。

にげごし【逃げ腰】《形容動詞や()》 任務や責任などから逃れようとする様子。「にげごし・で・ 勉強し・とっ・たら・ 成績・は・ あがら・へん・ぞ。」

にげみち【逃げ道】《名詞》 ①その場から逃れることのできる道筋。「にげみち・を・ 考え・とい・て・ 隠れん坊・を・ する。」「火事・の・ とき・の・ にげみち」②任務や責任などから逃れる方法。「言い訳し・て・ にげみち・に・ し・よー・と・ 考え・とる。」

にげる【逃げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①人につかまらないように、あるいは危険な目に遭わないように、その場から遠くへ離れる。「泥棒・に・ にげら・れ・ても・た。」「津波・から・ 山・へ・ にげる。」②捕らえられたところから抜け出す。「紐・を・ 切っ・て・ 犬・が・ にげ・とる。」③仕事や責任を避ける。面倒なことから身を避ける。「しんどい・ 仕事・から・ にげ・たら・ あか・ん。」■名詞化=にげ【逃げ】

にごす【濁す】《動詞・サ行五段活用》 透明な水や液体などを、汚したりかき混ぜたりして、透き通らなくする。「雨・が・ 降っ・て・ 池・を・ にごし・ても・た。」■自動詞は「にごる【濁る】」〔⇒にごらす【濁らす】

にこっと《副詞、動詞する》 笑いを浮かべて、嬉しそうな顔を瞬間的にする様子。「赤ちゃん・の・ にこっとする・ 顔・は・ かいらしい・なー。」〔⇒にっこり〕

にこにこ《副詞と、動詞する》 笑いを浮かべて、嬉しそうな顔をする様子。「にこにこし・とら・なんだら・ お客さん・が・ 来・てくれ・へん。」

にこむ【煮込む】《動詞・マ行五段活用》 ①いろいろなものを混ぜて一緒に煮る。「大きな・ 鍋・に・ いろんな・ 野菜・を・ 入れ・て・ にこん・だ。」②時間をかけて、よく煮る。「カレー・を・ にこむ。」■名詞化=にこみ【煮込み】

にごらす【濁らす】《動詞・サ行五段活用》 透明な水や液体などを、汚したりかき混ぜたりして、透き通らなくする。「瓶・を・ 振り回し・て・ にごらさ・ん・よーに・ し・なはれ。」■自動詞は「にごる【濁る】」〔⇒にごす【濁す】

にごり【濁り】《名詞》 透明な水や液体が、透き通らなくなっていること。また、そのようなものや、そのような部分。「瓶・の・ 底・に・ にごり・が・ ある。」

 

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2017年5月28日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (393)    (通算2391回)

日常生活語 「に」①

 

に〔にー〕【二】《名詞(数詞)》 ①自然数の1に、1を加えた数。「に台・ つない・だ・ 電車」②ものごとの順序や順位などを表す言葉で、1番目の次に位置するもの。「プログラム・の・ にー・に・ 移り・ます。」⇒ふ【二】、ふたつ【二つ】⇒にばんめ【二番目】

に〔にー〕【荷】《名詞》 ①ある程度の大きさがあって、自分で持ち運んだり、運搬を依頼したりするもの。「宿替え・の・ にー・を・ 車・で・ 運ぶ。」②その人にとって負担になって、厄介に感じるもの。任務となっているもの。「子ども・の・ 世話・は・ にー・に・ なる。」〔⇒にもつ【荷物】

に〔にー〕【似】《名詞》 何かの共通点などがあって、互いに同じように見えること。また、そのような関係や間柄。「父親・に・ にー・の・ 子」

にあう【似合う】《動詞・ワア行五段活用》 人やものなどにとって、それがうまく釣り合う。違和感などがなく、ふさわしいものに感じられる。「私・に・ におー・た・ 服・や・(と・) 思う・ねん・けど・ どない・やろ。」〔⇒にやう(似合う)

にいさん〔にーさん〕【兄さん】《名詞》 ①兄を敬ったり、親しみを込めたりして言う言葉。「にーさん・ ちょっと・ 手伝(てつど)ー・てくれ・まへん・か。」②若い男の人を親しんでいう言葉。「ちょっと・ そこ・の・ にーさん、これ・ 買()ー・てくれ・へん・か。」③自分の姉の配偶者。「にーさん・は・ 元気に・ し・とっ・てです・か。」①②⇒にいちゃん【兄ちゃん】、にいやん【兄やん】

にいちゃん〔にーちゃん〕【兄ちゃん】《名詞》 ①兄を敬ったり、親しみを込めたりして言う言葉。「にーちゃん・ 宿題・ 教(おせ)・てーな。」②若い男の人を親しんでいう言葉。「板前・の・ にーちゃん」〔⇒にいさん【兄さん】、にいやん【兄やん】

にいやん〔にーやん〕【兄やん】《名詞》 ①兄を敬ったり、親しみを込めたりして言う言葉。「にーやん・は・ 3つ・ 年上・や・ねん。」②若い男の人を親しんでいう言葉。「隣・の・ にーやん・が・ 傘・を・ 貸し・てくれ・た。」〔⇒にいさん【兄さん】、にいちゃん【兄ちゃん】

にえくりかえる【煮えくり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①湯などが煮えて、ぐらぐら沸騰する。「茶瓶・の・ 湯ー・が・ にえくりかえっ・とる。」②平静さを失うほど、ひどく腹が立つ。「あの・ 時・は・ 腹・の・ 中・が・ にえくりかえっ・とっ・てん。」

にえる【煮える】《動詞・ア行下一段活用》 ①水やだし汁に入れて熱を加えた食べ物が、やわらかくなったり味がしみ通ったりして、食べられる状態になる。「関東(かんと)炊き・が・ よー・ にえ・とる。」②水が、湯になったり沸騰したりする。「たらい・の・ 水・が・ にえ・て・ 日向水・に・ なっ・とる。」◆他動詞としては、「にる【煮る】」という言い方はしなくて、「たく【炊く】」と言う。〔⇒ねえる【煮える】、たける【炊ける】

におい【匂い、臭い】《名詞》 ①漂ってきて、鼻に好ましく心地よく感じるもの。「良()ー・ におい・の・ する・ 金木犀・や。」②漂ってきて、鼻に気持ち悪くくさく感じるもの。「おかしな・ におい・が・ する・さかい・ もー・ 食べ・られ・へん。」〔⇒によい(匂い、臭い)、かざ()、かだ()⇒かおり【香り、薫り】

におう【匂う、臭う】《動詞・ワア行五段活用》 ①漂ってくるものが鼻に好ましく、心地よく感じる。「梅・の・ 花・が・ におう。」②漂ってくるものが鼻に気持ち悪く、くさく感じる。「ガス・が・ におー・てくる。」■名詞化=におい【匂い・臭い】〔⇒によう(匂う、臭う)、かざる(香る)、かだる(香る)⇒かおる【香る、薫る】

にかい【二階】《名詞》 ①建物の、地面から二番目の床。「にかい・に・は・ 二間・ ある。」「百貨店・の・ にかい・の・ 売場・で・ 買い・まし・てん。」②上下の二層の床にして作った建物。「海・の・ 近く・に・ ある・ にかい・の・ 家」■対語=②「ひらや【平屋】」⇒にかいだて【二階建て】、にかいだち【二階建ち】

にがい【苦い】《形容詞》 濃いお茶、コーヒー、薬などを飲んだときのような、さまざまな味でありなが、舌を刺激して不快な感じを与えたり、逆にその刺激を楽しんだりすることのできる味である。「饅頭・の・ あと・は・ にがい・ お茶・が・ よろしー・な。」

にかいだち【二階建ち】《名詞》 上下の二層の床にして作った建物。「にかいだち・や・さかい・ 海・が・ よー・ 見える。」■対語=「ひらや【平屋】」〔⇒にかい【二階】、にかいだて【二階建て】

にかいだて【二階建て】《名詞》 上下の二層の床にして作った建物。「にかいだで・で・ 庭・の・ ある・ 家」■対語=「ひらや【平屋】」〔⇒にかい【二階】、にかいだち【二階建ち】

にかいばあさん〔にかいばーさん〕【二階婆さん】《名詞》 子から見て、一家に祖母と曾祖母とがいる状況。また、その場合に、曾祖母を指す言葉。「うち・は・ みんな・ 長生き・で・ にかいばーさん・に・ なっ・とる・ねん。」「あの・ 人・が・ にかいばーさん・です。」◆「にかいじいさん〔にかいじーさん〕【二階爺さん】」がいても当然であるが、平均寿命が短かった時代では、そのようなことは起こりにくく、聞いたことがないように思う。

にかげつ【二か月】 《名詞》 ①1年を12に分けたときの、そのふたつ分。ほぼ60日の長さ。「ふたつき・ かかっ・て・ 絵ー・を・ 1枚・ 描い・た。」②その月から次の月にまたがる長さ。「梅雨・は・ にかげつ・に・ わたる。」〔⇒ふたつき【二月】

にがす【逃がす】《動詞・サ行五段活用》 ①捕まえていたものを放して、自由にさせる。「釣っ・た・ 魚・が・ 小さい・さかい・ にがし・たる。」②捕まえようとして、捕まえそこねる。「犯人・を・ にがし・ても・た。」

にがつ【二月】《名詞》 1年の12か月のうちの2番目の月。「にがつ・の・ 3日・は・ 節分・や。」「にがつ・は・ ほんまに・ 寒い・ とき・や。」〔⇒にんがつ【二ん月】

にがて【苦手】《形容動詞や()》 ①気が合わなくて嫌な相手であると思う様子。気詰まりであると感じている様子。「にがてな・ やつ・の・ 隣・に・は・ 座り・とー・ない。」「あいつ・と・ 話・を・ する・の・は・ にがてや。」②得意でない様子。上手でない様子。困難を感じている様子。「歌・を・ 歌う・の・は・ どーも・ にがてや。」

にがみ【苦味】《名詞》 濃いお茶、コーヒー、薬などを飲んだときのような味。また、その味の度合い。「にがみ・の・ ない・ 薬・は・ 嬉しー・な。」「にがみ・の・ 強い・ コーヒー・が・ 好きや。」

にがり【苦汁】《名詞》 蛋白質を固める働きがあるので豆腐を作るときなどに使う、海水から塩を結晶させたときに残る苦い液体。「豆乳・を・ にがり・で・ 固める。」

にかわ【膠】《名詞》 接着剤などとして使う、動物の骨や皮などを煮た液を冷まして固めたもの。「割れ・た・ 瀬戸物・を・ にかわ・で・ ひっつける。」

にきび【面皰】《名詞》 青年期の男女に多く現れる、脂肪がかたまって顔などにあらわれる小さな吹き出物。「顔・の・ にきび・を・ 掻い・たら・ あか・ん・がな。」

 

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2017年5月27日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (392)    (通算2390回)

日常生活語 「な」⑯

 

なんのことやら【何の事やら】《副詞》 出来事などを詠嘆的に述べるときに使う言葉。何とまあ。「なんのことやら・ えーかげんな・ こと・しか・ 喋ら・へん・ねん。」〔⇒なんのことや【何のことや】、なんのこっちゃ(何の事や)、なんのこっちゃら(何の事やら)

なんば(南蛮)】《名詞》 高さ2メートルぐらいになる植物の葉の付け根にできるもので、円柱形の軸に黄色い実がぎっしり並んでついている作物。「終戦後・は・ なんば・の・ 粉(こー)・を 食べ・た・ こと・が・ あっ・た。」〔⇒とうきび【唐黍】、きび【黍】

なんぼ《名詞、副詞》 ①金額の多少を問題にしたり、尋ねたりするときに使う言葉。どれほどの値段。「この・ 時計・ なんぼ・で・ 買()ー・た・ん・や。」②数量の多少を問題にしたり、尋ねたりするときに使う言葉。「なんぼ・ほど・ いっぺん・に・ 積める・ん・やろ・か。」③年齢を尋ねるときに使う言葉。「お父さん・は・ おいくつ・です・か。」④どのように、あるいは何度も、そうしたところで、大きな変化がないような場合に使う言葉。「なんぼ・ 聞ー・ても・ 頭・に・ 入ら・へん。」①②④⇒いくら【幾ら】②③⇒いくつ【幾つ】

なんぼか《副詞》 どれほどであっても。僅かではあるが。「そっち・の・ 箱・・ 方・が・ なんぼ・か・ まし・や。」

なんぼでも《副詞》 どれほど高額であっても。いくらの数量や金額であっても。「なんぼでもかんぼでも・ 言わ・れ・た・ 通り・に・ 金・を・ 払う。」〔⇒なんぼでもかんぼでも〕

なんぼでもかんぼでも《副詞》 どれほど高額であっても。いくらの数量や金額であっても。「なんぼでもかんぼでも・ 分け・てほしー・ん・や。」〔⇒なんぼでも〕

なんぼなんでも《副詞》 いろいろなことを勘案したとしても。いくらなんでも。どう考えても。「なんぼなんでも・ 1万円・は・ 高すぎる・やろ。」「なんぼなんでも・ 今度・の・ やり方・は・ おかしー・と・ 思う。」「なんぼなんでも・ あんた・から・は・ 借金・は・ でけ・へん。」◆相手を非難する場合などに使うことが多い。

なんぼも《副詞》 とりたてて言うほどでもないことを表す言葉。さほどには。◆後ろに打ち消しの言葉が伴う。「負け・た・(と・) 言()ー・た・かて・ 点数・は・ なんぼも・ 違い・が・ あら・へん。」◆後ろに打ち消しの言葉が伴うことが多い。〔⇒あまり【余り】、あまし【余し】、あんまり【余り】、あんまし【余し】、たいして【大して】

なんまいだ(南無阿弥陀)】《名詞》 阿弥陀仏に帰依する気持ちを表して唱える言葉。〔⇒なんまいだぶつ(南無阿弥陀仏)、なむあみだぶつ【南無阿弥陀仏】

なんまいだぶつ(南無阿弥陀仏)】《名詞》 阿弥陀仏に帰依する気持ちを表して唱える言葉。〔⇒なんまいだ(南無阿弥陀)、なむあみだぶつ【南無阿弥陀仏】

なんも【何も】《副詞》 ①そのようにする理由がないという気持ちを表す言葉。「なんも・ あんた・が・ 謝る・ 必要・は・ あら・へん。」②そのような事実や行為がないということを表す言葉。「なんも・ 痛い・ こと・は・ ない。」◆②は、後ろに打ち消しの言葉が伴う。〔⇒なにも【何も】、なんにも【何も】

なんもかも【何も彼も】《名詞、副詞》 さまざまなものを含んでいる、その全体。それがすべてに行きわたっていること。一つ残らずすべて。「なんもかも・で・ 1万円・に・ し・とき・ます。」「なんもかも・ 燃え・て・ 灰・に・ なっ・ても・た。」〔⇒すっかり、こっきり、こっきら、こっきらこ、こっきらこい、なにもかも【何も彼も】、なんにもかも【何にも彼も】、なんもかんも(何も彼も)

なんもかんも(何も彼も)】《名詞、副詞》  さまざまなものを含んでいる、その全体。それがすべてに行きわたっていること。一つ残らずすべて。「問題・は・ なんもかんも・ わから・なんだ。」〔⇒すっかり、こっきり、こっきら、こっきらこ、こっきらこい、なにもかも【何も彼も】、なんにもかも【何にも彼も】、なんもかも【何も彼も】

なんや【何や】《副詞》 何であるのか。なんとなく。「なんや・ よー・ わから・ん・ 話・やっ・た。」〔⇒なにや【何や】

なんや〔なんやー〕【何や】《感動詞》 驚いたり、問い返したりするときに使う言葉。「なんや・ わし・を・ 騙し・た・ん・や・なー。」〔⇒なに【何】

なんやか【何やか】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんやか・ あっ・て・ おもろい・ 店・や。」〔⇒なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)

なんやかい【何やかい】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんやかい・ 腹・の・ 立つ・ こと・が・ ある。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)

なんやかし【何やかし】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「引っ越しし・て・ なんやかし・ 買い物・を・ し・まし・た。」「なにやかし・ 世話・に・ なり・まし・た。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)

なんやかや【何や彼や】《副詞と》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「これから・ なんやかや・ 教(おせ)・てください・な。」「なにやかや・ わから・ん・ こと・が・ ぎょーさん・ ある。」「なんやかやと・ 宿題・を・ いっぱい・ 出さ・れ・た。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)

なんやったら【何やったら】《副詞》 あなたが了解するならば。もし、それでよければ。「なんやったら・ 私・が・ 代わっ・てあげ・ても・ よろしー・けど。」〔⇒なんなら【何なら】

なんやて【何やて】《感動詞》 相手につっけんどんに対応したり、疑問・非難・反発する気持ちが強かったりするときに、口をついて出る言葉。相手を威嚇するときに発する言葉。「なんやて。 もー・ いっぺん・ 言()ー・てみー。」◆もとは「なん」(代名詞)+「や」(助動詞)+「て」(接続助詞)である。「なんじゃて【何じゃて】」となることもある。〔⇒なんどい【何どい】、なんどいや【何どいや】

なんやら【何やら】《副詞》 ①実態ははっきりしないが、ともかくそれが存在しているように思われるということを表す言葉。「なんやら・ よー・ わから・へん・ 説明を・ 聞かさ・れる・の・は・ しんどい・なー。」②何とはなしに、ある傾向が加わってくる様子を表す言葉。「なんやら・ 雨・が・ 降り・そーに・ なっ・てき・た・ぞ。」〔⇒なにやら【何やら】、なんじゃら【何じゃら】

なんやらかやら【何やら彼やら】《副詞と》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんやらかやら・ 品物・を・ 見せ・てくれ・た。」「なんやらかやら・ あっ・て・ 目移り・が・ する。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)

なんやらかんやら【何やら彼んやら】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんやらかんやら・ 金・の・ 要る・ こと・ばっかり・や。」「古物屋・に・は・ なんやらかんやら・ わけ・の・ わから・ん・ もん・が・ ぎょーさん・ あっ・た。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)

なんより【何より】《副詞、形容動詞や()》 それに比べると、ほかのものは問題にならない(あるいは、価値が低い)ということを表す言葉。「怪我・を・ せ・なんだ・の・が・ なんよりや。」「なんより・ 体・を・ 動かす・の・が・ 好きな・ 人・や。」〔⇒なにより【何より】、なによりかより【何より彼より】、なんよりかより【何より彼より】

なんよりかより【何より彼より】《副詞、形容動詞や()》 それに比べると、ほかのものは問題にならない(あるいは、価値が低い)ということを表す言葉。「順位・は・ 後ろ・でも・ 棄権せ・なんだ・ん・が・ なんよりかよりや。」「なによりかより・ 釣り・が・ 大好きな・ やつ・や。」〔⇒なにより【何より】、なんより【何より】、なによりかより【何より彼より】

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2017年5月26日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (391)    (通算2389回)

日常生活語 「な」⑮

 

なんとか【何とか】《副詞》 ①何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「昨日・ なんとか・ちゅー・ 人・が・ 来・た。」②手段を尽くして何かをすることを表す言葉。「なんとか・ 助け・てもらえる・よーに・ よろしゅー・ お願いし・ます。」③十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。やっとのことで。「言わ・れ・た・ 仕事・が・ なんとか・ すん・だ。」〔⇒なんとかかんとか【何とかかんとか】⇒なんたら【何たら】、なんちゃら【何ちゃら】、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんとかかんとか【何とかかんとか】⇒どうなと、どうなとこうなと、どうにか、どうにかこうにか、どうなりこうなり、どうぞこうぞ、どうやらこうやら、どうぞ、どうか、どうやら〕

なんとかかんとか【何とかかんとか】《副詞と》 ①何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「なんとかかんとか・ 説明・を・ 聞い・た・けど・ 何・も・ 頭・の・ 中・に・ 残っ・とら・へん。」②手段を尽くして何かをすることを表す言葉。「なんとかかんとか・ お願いし・てみ・ます。」③十分ではないが、行為や状態などが、曲がりなりにも目的にかなうことを表す言葉。良い結果に到達するまでに時間や手数がかかることを表す言葉。何とかして。やっとのことで。「宿題・が・ なんとかかんとか・ 終わっ・た。」④言葉などが長々と続いているということを表す言葉。「なんとかかんとか・ いつ・まで・も・ 文句・を・ ぬかし・やがっ・た。」〔⇒なんとか【何とか】⇒なんたら【何たら】、なんちゃら【何ちゃら】、なんとか【何とか】、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】⇒どうなと、どうなとこうなと、どうにか、どうにかこうにか、どうなりこうなり、どうぞこうぞ、どうやらこうやら、どうぞ、どうか、どうやら〕

なんどかど【何どかど】《副詞》 何かをきっかけにして。いろいろにことにかこつけて。「なんどかど・ わし・に・ 文句・を・ つけ・やがる。」〔⇒なんどかんど【何どかんど】

なんどかんど【何どかんど】《副詞》 何かをきっかけにして。いろいろにことにかこつけて。「なんどかんど・ 間違い・は・ ない・か・と・ 探し・てけつかる。」〔⇒なんどかど【何どかど】

なんどごと【何ど事】《名詞》 突然に起こるような大きな事件・事故。冠婚葬祭などに関する大きな出来事。「なんどごと・が・ あっ・たら・ 知らせ・ます・がな。」「なんどごと・の・ とき・は・ 手伝い・に・ 行く。」

なんとのう〔なんとのー〕【何と無う】《副詞》 何がどうだという理由がはっきりとあるわけではないが、そのように感じたり思ったりするということを表す言葉。「なんとのー・ 風邪気味・なんや。」〔⇒どことのう【何処と無う】

なんとも【何とも】《副詞》 ①特別に取り上げて言うほどのことではないという気持ちを表す言葉。「こけ・た・けど・ なんとも・ あら・へん。」②他のものに例えることができないほど、尋常ではないという気持ちを表す言葉。「なんとも・ よー・ わから・ん・ 話・や。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉が続く。〔⇒なんともかとも【何とも彼とも】、なんともかんとも(何とも彼とも)

なんともかとも【何とも彼とも】《副詞》 ①特別に取り上げて言うほどのことではないという気持ちを表す言葉。「落第し・ても・ なんともかとも・ こたえ・へん・ やつ・や。」②他のものに例えることができないほど、尋常ではないという気持ちを表す言葉。「なんともかとも・ 恐(おと)ろしい・ 事故・やっ・た。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉が続く。〔⇒なんとも【何とも】、なんともかんとも(何とも彼とも)

なんともかんとも(何とも彼とも)】《副詞》 ①特別に取り上げて言うほどのことではないという気持ちを表す言葉。「心配・を・ かけ・た・けど・ なんともかんとも・ なかっ・てん。」②他のものに例えることができないほど、尋常ではないという気持ちを表す言葉。「試験・は・ なんともかんとも・ 難しい・ 問題・ばっかり・やっ・た。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉が続く。〔⇒なんとも【何とも】、なんともかとも【何とも彼とも】

なんなら【何なら】《副詞》 あなたが了解するならば。もし、それでよければ。「なんなら・ あの・ 人・に・ 頼ん・であげ・まほ・か。」〔⇒なんやったら【何やったら】

なんにしても【何にしても】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「なんにしても・ 金・が・ ぎょーさん・ 要る・ん・や。」〔⇒なにしろ【何しろ】、なんしろ【何しろ】、なにせ【何せ】、なんせ【何せ】、なんにせえ【何にせえ】、とにかく【兎に角】

なんにせえ〔なんにせー〕【何にせえ】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「なんにせー・ 最後・は・ 面倒見・たら・な・ しょーがない。」〔⇒なにしろ【何しろ】、なんしろ【何しろ】、なにせ【何せ】、なんせ【何せ】、なんにしても【何にしても】、とにかく【兎に角】

なんにも【何も】《副詞》 ①そのようにする理由がないという気持ちを表す言葉。「なんにも・ ただ・に・ し・てくれ・ん・でも・ えー・ん・や・さかい・ 金・を・ 取っ・てんか。」②そのような事実や行為がないということを表す言葉。「なんにも・ 寒い・と・は・ 思わ・へん。」◆②は、後ろに打ち消しの言葉が伴う。〔⇒なにも【何も】、なんも【何も】

なんにも【何にも】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「ラジオ・が・ めげ・ても・て・ なんにも・ 聞こえ・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、いっこも【一個も】、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なにも【何も】

なんにもかも【何にも彼も】《名詞、副詞》 さまざまなものを含んでいる、その全体。それがすべてに行きわたっていること。一つ残らずすべて。「水害・で・ 流さ・れ・て・ なんにもかも・ 残ら・ず・や。」「地震・で・ なんにもかも・ 潰れ・ても・た。」〔⇒すっかり、こっきり、こっきら、こっきらこ、こっきらこい、なにもかも【何も彼も】、なんもかも【何も彼も】、なんもかんも(何も彼も)

なんのかの【何の彼の】《副詞と》 細かいことに至るまで、あれこれと。「なんのかの・ 文句・を・ つけ・られ・た。」〔⇒なんのかんの【何の彼の】

なんのかんの【何の彼の】《副詞と》 細かいことに至るまで、あれこれと。「なんのかんのと・ 間違い・を・ 探し・て・ 注意・を・ 受け・た。」〔⇒なんのかの【何の彼の】

なんのきなしに【何の気無しに】《副詞》 特別な気持ちや意図を持たずに。格別な予想などもしないで。何気なく。「なんのきなしに・ 散歩し・とっ・たら・ 雨・に・ 遭ー・ても・た。」

なんのこっちゃ(何の事や)】《副詞》 出来事などを詠嘆的に述べるときに使う言葉。何とまあ。「なんのこっちゃ・ 長々と・ 話・を・ し・て・ 結局・ わけ・の・ わから・ん・ 話・やっ・た。」〔⇒なんのことや【何のことや】、なんのことやら【何の事やら】、なんのこっちゃら(何の事やら)

なんのこっちゃら(何の事やら)】《副詞》 出来事などを詠嘆的に述べるときに使う言葉。何とまあ。「なんのこっちゃら・ 時間・だけ・ 長(なご)ー・て・ おもろない・ 映画・やっ・た。」〔⇒なんのことや【何のことや】、なんのことやら【何の事やら】、なんのこっちゃ(何の事や)

なんのことや【何の事や】《副詞》 出来事などを詠嘆的に述べるときに使う言葉。何とまあ。「なんのことや・ あほ・みたいな・ 話・やっ・てん。」〔⇒なんのことやら【何の事やら】、なんのこっちゃ(何の事や)、なんのこっちゃら(何の事やら)

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2017年5月25日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (390)    (通算2388回)

日常生活語 「な」⑭

 

なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】《副詞と》  一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんちゃらかんちゃら・ 文句・ばっかり・ 言わ・れ・た。」②何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「なんちゃらかんちゃら・ わけ・の・ わから・ん・ 名前・の・ 病気」③言葉などが長々と続いているということを表す言葉。「1時間・も・ なんちゃらかんちゃらと・ 説明・が・ 続い・た。」〔⇒なんたらかんたら【何たらかんたら】⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)⇒なんたら【何たら】、なんちゃら【何ちゃら】、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

なんちゅう〔なんちゅー〕【何ちゅう】《連体詞》 相手の言うことなどに呆れたり、反発したりする気持ちを表す言葉。何と呆れた。何と馬鹿げた。「今さら・ なんちゅー・ こと・を・ 言()ー・てくる・ん・や。」「なんちゅー・ あほな・ こと・を・ ぬかし・やがる・ん・や。」◆「なん・と・いう【何・と・言う】」の発音が融合した言葉である。

なんで(何故)】《副詞》 どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「なんで・ 商売・が・ うまいこと・ いか・へん・の・やろ・か。」「昨日・は・ なんで・ 黙っ・て・ 休ん・だ・ん・や。」◆発音は、「なんぜ【何故】」となることがある。〔⇒なぜ(何故)、なで(何故)、なんぜ【何故】、どうして、どないして〕

なんでも【何でも】《副詞》 ①区別することなく、どんなものであっても。「なんでも・ えー・さかい・ 早よー・ 持っ・てき・てんか。」②どんなものであっても、すべて。「なんでも・ 書い・てある・ 百科事典」〔⇒なんでもかんでも【何でも彼んでも】

なんでも《接続助詞》 それをしないことがあっても、かまわない、という気持ちを表す言葉。「行か・なんでも・ 怒ら・れ・へん・やろ。」〔⇒んでも、いでも、ないでも〕

なんでもかんでも【何でも彼んでも】《副詞》 ①区別することなく、どんなものであっても。「なんでもかんでも・ 好きな・ もん・を・ 持っ・ていけ。」②どんなものであっても、すべて。「出・てき・た・ 料理・を・ なんでもかんでも・ 食()・ても・た。」「なんでもかんでも・ 自分・が・ し・てしまい・たがる・ 人・や。」〔⇒なんでも【何でも】

なんでもこい【何でも来い】《形容動詞や()》 ①どのような物事に対しても、恐れない様子。ものごとに自信のある様子。無敵である様子。「なんでもこいで・ 後・へ・ 引か・ん。」②多方面に力がある様子。「運動・やっ・たら・ なんでもこいで・ 上手な・ 人・や。」「歌・でも・ 踊り・でも・ なんでもこいや。」

なんでもや【何でも屋】《名詞》 ①特定のものに限定しないで、さまざまのものを売る店。「田舎・の・ 八百屋・は・ なんでもや・や。」②さまざまの分野を得意としている人。「あいつ・は・ なんでもや・や・さかい・ 電器製品・の・ 修繕・も・ 上手や。」

なんでや()いうたら〔なんでや()ゆーたら〕【何故や()言うたら】《接続詞》 理由はと言えば。どうしてかと言えば。「なんでやゆーたら・ わし・が・ その・ 人・を・ よー・ 知っ・とる・さかい・なんや。」

なんてん【南天】《名詞》 葉は細かく枝分かれしていて、初夏に白い小花が咲き冬に丸く赤い実がなる、背の低い庭木。「正月・の・ 飾り・に・ なんてん・を・ 差し・とく。」

なんと【何と】《副詞》 ①どのように。どんなふうに。「なんと・ 言わ・れ・たって・ やめ・へん・ぞ。」②程度のはなはだしさや、言い表しがたい感動を表す言葉。「なんと・ 綺麗な・ 花・でん・なー。」「なんと・ 嬉しー・ 話・やない・か。」◆②は、感動詞としても使う。

なんど【納戸】《名詞》 衣服や家財道具などをしまっておく部屋。住宅の中の物置部屋。「なんど・に・ 置い・とる・ タンス」

なんど【何ど】《名詞》 ①はっきりさせないで、漠然としたものを指すときに使う言葉。「なんど・ 土産・に・ なる・ もん・は・ あら・へん・か。」②食事と食事の間に食べる、軽い食べ物。「お茶・だけ・やのー・て・ なんど・ 食べ・たい・なー。」「子ども・が・ なんど・を・ 欲しがる。」◆「なんぞ【何ぞ】」という発音になることもある。⇒おやつ【お八つ】、ええもん【良え物】、ちん【賃】、おちん【お賃】

なんど()】《副助詞》 ①いくつかあるもののうちから、それだけに限らないがという気持ちもこめながら、例を挙げて示す言葉。「見舞い・やっ・たら・ 林檎・なんど・が・ えー・の・と・ 違う・やろ・か。」②相手を軽く見たり、自分をへりくだったりするときに使う言葉。「わし・なんど・に・ 言()ー・ても・ 引き受け・られ・へん・がな。」③はっきりさせないで言うときに使う言葉。「友だち・なんど・に・ 手伝(てつど)ー・てくれる・ 人・は・ おら・ん・やろ・か。」〔⇒など【等】、なんか【何か】

なんどい【何どい】《感動詞》 相手につっけんどんに対応したり、疑問・非難・反発する気持ちが強かったりするときに、口をついて出る言葉。相手を威嚇するときに発する言葉。「なんどい。 何か・ 用・か。」「なんどい。 汚い・ 部屋・に・ 通し・やがっ・た・なー。」「なんどい。 これ・(は・) 1000円・も・ する・ん・かいな。」◆もとは「なん」(代名詞)+「どい」(終助詞)である。「なんどえ【何どえ】」となることもある。〔⇒なんどいや【何どいや】、なんやて【何やて】

なんどいや【何どいや】《感動詞》 相手につっけんどんに対応したり、疑問・非難・反発する気持ちが強かったりするときに、口をついて出る言葉。「なんどいや。 誰・や・と・ 思(おも)・たら・ おまはん・かいな。」「なんどいや。 あんな・ こと・を・ 言()ー・たら・ あか・ん・やろ。」「なんどいや。 それ・は・ お前・の・ 聞き違い・やろ。」◆もとは「なん」(代名詞)+「どい」(終助詞)+「や」(終助詞)である。〔⇒なんどい【何どい】、なんやて【何やて】

なんとか【何とか】《副詞》 ①自分の願いが実現するように神仏などに祈る気持ちを表す言葉。「なんとか・ 地震・など・が・ 起き・ませ・ん・よーに。」②いろいろな工夫や努力をして、課題などを実現しようとする気持ちを表す言葉。「なんとかし・て・ 合格する・まで・ 頑張り・ます。」③人に勧めたり頼んだりして、自分の願いをかなえたいという気持ちを表す言葉。「なんとか・ 援助し・てください・ます・よーに・ お願い・(を・) し・ます。」〔⇒どうか、どないか。①③⇒どうぞ〕

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2017年5月24日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (389)    (通算2387回)

日常生活語 「な」⑬

 

なんかと【何彼と】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんかと・ 気ー・(を・) 使う・ こと・が・ 仰山(ぎょーさん)・ ある。」〔⇒なにかと【何彼と】、なにやかや【何や彼や】、なんやかや【何や彼や】、なにやかし【何やかし】、なんやかし【何やかし】、なにやかやと【何や彼やと】、なんやかやと【何や彼やと】

なんぎ【難儀】《形容動詞や()、動詞する》 ①ものごとに対応したり処理したりするのに、苦しんだり苦労したりする様子。「山・を・ 登る・の・に・ なんぎし・た。」②自分にとっては不可能だと思われる様子。「そんな・ なんぎな・ こと・ 命令せ・んとい・て。」〔⇒なぎ(難儀)、どうさ【動作】

なんきゅう〔なんきゅー〕【軟球】《名詞》 野球やテニスなどで使う、ゴム製の柔らかいボール。「なんきゅー・や・さかい・ 当たっ・ても・ 痛(いと)ー・ない。」■対語=「こうきゅう【硬球】」

なんきょく【南極】《名詞》 地球の南の端。また、その辺りの寒い地域。「なんきょく・に・ おる・ ペンギン」■対語=「ほっきょく【北極】」

なんきん【南瓜】《名詞》 蔓性で、夏に黄色の花を咲かせ、黄色く甘みを持った実が食用となる植物。「冬至・に・ なんきん・を・ 食う。」〔⇒カボチャ【ポルトガル語から】

なんきんまめ【南京豆】《名詞》 落花生の繭状の皮をむいたもの。落花生の実を煎って塩味をつけたもの。「なんきんまめ・は・ 食べだし・たら・ 止まら・へん。」〔⇒ピーナツ【英語=peanut

なんざん【難産】《名詞、動詞する》 普通以上に苦しんで子を生むこと。胎児がなかなか生まれないこと。「なんざん・やっ・た・けど・ 丈夫な・ 子ー・を・ 生ん・だ・ん・やって。」■対語=「あんざん【安産】」

なんしき【軟式】《名詞》 野球、テニスなどで、柔らかいボールを使ってするスポーツ。「なんしき・の・ 野球部・に・ 入っ・とる。」「なんしき・ テニス」■対語=「こうしき【硬式】」

なんじゃら【何じゃら】《副詞》 ①実態ははっきりしないが、ともかくそれが存在しているように思われるということを表す言葉。「なんじゃら・ わけ・が・ わから・ん・ 話・を・ 始め・やがっ・た。」②何とはなしに、ある傾向が加わってくる様子を表す言葉。「なんじゃら・ 難(むつか)しー・ 話・に・ なっ・てき・た。」〔⇒なにやら【何やら】、なんやら【何やら】

なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)】《副詞と》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんじゃらかんじゃら・ 説明し・てくれ・た・けど・ よー・ わから・なんだ。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんかかんか(何か彼か)

なんしろ【何しろ】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「なんしろ・ あの・ 日ー・は・ 朝・から・ 土砂降り・の・ 雨・やっ・た・なー。」〔⇒なにしろ【何しろ】、なにせ【何せ】、なんせ【何せ】、なんにせえ【何にせえ】、なんにしても【何にしても】、とにかく【兎に角】

なんせ【何せ】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「なんせ・ ゴルフ・は・ 金・が・ かかる・なー。」「なんせ・ 問題・が・ むつかしー・て・ いっこも・ わから・なんだ。」〔⇒なにしろ【何しろ】、なんしろ【何しろ】、なにせ【何せ】 、なんにせえ【何にせえ】、なんにしても【何にしても】、とにかく【兎に角】

なんぜ【何故】《副詞》 どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「なんぜ・ わし・が・ 行か・んならん・ねん・な。」〔⇒なぜ【何故】、なで(何故)、なんで(何故)、どうして、どないして〕

なんぞいうたら〔なんぞゆーたら〕【何ぞ言うたら】《副詞》 何かというと。いざの時には。「あの・ 男・は・ なんぞゆーたら・ 金・を・ 借り・に・ 来る。」「なんぞゆーたら・ 兄貴・を・ 頼り・に・ する。」〔⇒なんぞいうと〕

なんぞいうと〔なんぞゆーと〕【何ぞ言うと】《副詞》 何かというと。いざの時には。「子ども・が・ なんぞゆーと・ 金・が・ かかる・なー。」「なんぞゆーと・ 子ども・が・ 頼り・や。」〔⇒なんぞいうたら〕

なんだ《助動詞》 過去や現在の動作や作用について、打ち消す意味をもつ言葉。仮定の内容を想定して、それを打ち消す意味をもつ言葉。「忙しゅー・て・ 本・を・ 読ま・なんだ。」「飲ま・なんでも・ 生き・とれ・る。」「要ら・なんだら・ 返し・てくれ。」「知ら・なんでん。」◆「行か・なんだら」と同様の意味を表すものとして、「行か・んなんだら」「行か・へなんだら」「行か・へんなんだら」「行か・へんかったら」「行か・んかったら」などの言い方がある。〔⇒へんかった、へなんだ〕

なんたら【何たら】《副詞と》 何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「なんたら・ 言()ー・ 人・や・けど・ 名前・を・ 忘れ・ても・た。」〔⇒なんちゃら【何ちゃら】、なんとか【何とか】、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

なんたらかんたら【何たらかんたら】《副詞と》  一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なんたらかんたらと・ 理屈・を・ つけ・やがる・ん・や。」②何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「なんたらかんたら・(と・) 言()ー・ 難しー・ 名前・の・ 本」

③言葉などが長々と続いているということを表す言葉。「なんたらかんたら・ 説明・が・いっぱい・ 書い・てあっ・た。」〔⇒なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)、なんかかんか(何か彼か)⇒なんたら【何たら】、なんちゃら【何ちゃら】、なんとか【何とか】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

なんちゃら【何ちゃら】《副詞》 何であるのかよくわからない、あるいは何であるのかを忘れてしまったというようなことを表す言葉。「なんちゃら・ 難しー・ 字ー・が・ 書い・てあっ・た。」〔⇒なんたら【何たら】、なんとか【何とか】、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんとかかんとか【何とかかんとか】

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2017年5月23日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (388)    (通算2386回)

日常生活語 「な」⑫

 

なる【成る、為る】《動詞・ラ行五段活用》 ①他のものや、他の状態に変わる。「おたまじゃくし・が・ 蛙・に・ なる。」「水たまり・が・ 氷・に・ なっ・とる。」「顔・が・ 赤(あこ)ー・ なっ・とる。」②人の身分・地位・状況などが別のものに変わる。「出世し・て・ 社長・に・ なっ・た。」「息子・が・ 大学生・に・ なる。」③その時が来る。「いつのまにやら・ 10月・に・ なっ・た。」「5時・に・ なっ・たら・ 仕事・を・ やめる。」④その数量に達する。「合わし・て・ 5人・に・ なっ・た。」「貯金・が・ 100万円・に・ なる。」

なる【生る】《動詞・ラ行五段活用》 作物などが実を結ぶ。「大きな・ 柿・が・ なっ・た。」「うち・で・ なっ・た・ なすび・や・けど・ 食べ・てくれる・か。」■他動詞は「ならす【生らす】」■名詞化=なり【生り】

なる【鳴る】《動詞・ラ行五段活用》 楽器や電話などから音が出る。音があたりに響きわたる。「昼休み・の・ サイレン・が・ なっ・た。」「腹・が・ なる。」■他動詞は「ならす【鳴らす】」

なる《接尾語・ラ行五段活用》[形容詞の語幹に付く] そのような状態に変わる。「走りすぎ・て・ だいぶ・ しんどなっ・た。」「あがっ・ても・て・ 顔・が・ 赤なっ・た。」「財布・を・ 落とし・て・ 青なっ・た。」「眩(まぶ)しなる」

なるい《形容詞》 締め付けている度合いが弱くて、しっかりしていない。「なるい・ 結び方・を・ し・たら・ じきに・ ほどける。」■対語=「きつい」〔⇒ゆるい【緩い】

なるき【なる木】《名詞》 刈り取った稲を干すために、田圃で組み立てて使うための細い丸太。「田圃・で・ 使う・ なるき・を・ 束ね・て・ リヤカー・に・ 積む。」〔⇒なる〕

なるべく【成る可く】《副詞》 可能な範囲で、望ましいことを選んだり、望ましいようにすることを表す言葉。「なるべく・ 大きな・ 西瓜・を・ 選ん・で・ 買う。」「なるべく・ 遅ー・に・ 行く。」〔⇒できるだけ【出来るだけ】、でけるだけ(出来るだけ)

なるへそ【成るへそ】《副詞》 他人の言うことを聞いて確かにそうだと同感したり賛成したりする気持ちを表す言葉。予想したり予報を受けたりしていたことが、そのとおりになったことに感心して使う言葉。「なるへそ・ お前・の・ 言()ー・とおり・や。」◆おどけて言う言葉である。「へそ」は臍の意であろうか。〔⇒なるほど【成る程】

なるほど【成る程】《副詞》 他人の言うことを聞いて確かにそうだと同感したり賛成したりする気持ちを表す言葉。予想したり予報を受けたりしていたことが、そのとおりになったことに感心して使う言葉。「なるほど・ 言()ー・とっ・た・とーり・の・ 大雨・に・ なっ・た。」〔⇒なるへそ【成るへそ】

なれる【馴れる】《動詞・ラ行下一段活用》 動物が警戒心を捨てて、人になつく。「よー・ なれ・た・ 牛」■他動詞は「ならす【馴らす】」

なれる【慣れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①ある事柄にたびたび出会ったり、経験を繰り返したりしているうちに、当たり前のこととなって、特別な感じがなくなる。ある状態や環境になじむようになる。「中学校・の・ 部活・に・ なれ・てき・た。」②繰り返しているうちに、うまくなる。「自転車・に・ 乗る・の・に・ なれ・た。」■他動詞は「ならす【慣らす】」

なれる【慣れる】《接尾語・ラ行下一段活用》[動詞の連用形に付く] その動作や状態などが続いていて、具合がよいことを表す言葉。「住みなれ・た・ 家・を・ 離れる・の・は・ つらい。」「使いなれ・た・ 道具・や・のに・ 怪我・を・ し・た。」「着なれ・た・ 服」「書きなれ・た・ 筆」

なろぶ【並ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①互いに秩序を保って、前後左右などの近い場所に位置する。「大けな・ 車・と・ こまい・ 車・が・ なろん・どる。」②縦または横につながって、列を作る。「まっすぐ・ 縦・に・ なろば・な・ あか・ん・やろ。」③力などが匹敵し均衡する。「数学・の・ 成績・は・ なろん・どる。」■他動詞は「なろべる【並べる】」〔⇒ならぶ【並ぶ】

なろべる【並べる】《動詞・バ行下一段活用》 ①互いに秩序を保って、近い場所に位置づける。「二つ・を・ なろべ・て・ 良()ー・ 方・を・ 取る。」②いくつものものを縦や横、斜めなどにつなげて、列を作る。「石・を・ なろべ・て・ 区切り・を・ 作る」③立て続けにいくつものことを言ったり、出したりする。「次々に・ 注文・を・ なろべ・てくる。」■自動詞は「なろぶ【並ぶ】」〔⇒ならべる【並べる】

なわ【縄】《名詞》 藁や麻などをよりあわせて作った太いひも。「立入禁止・の・ なわ・を・ 張る。」「なわ・を・ なう。」

なわしろ【苗代】《名詞》 稲の種を蒔いて、苗を育てる田。「なわしろ・から・ とっ・てき・た・の・を・ 田植えする。」〔⇒なしろ【苗代】

なわとび【縄跳び】《名詞、動詞する》 縄の両端を持って回して、一人で跳んだり、大勢で跳び越したりする遊び。「なわとび・の・ 後ろ跳び・が・ でける・よーに・ なっ・た。」

なわない【縄綯い】《名詞、動詞する》 何本かの藁をねじり合わせて、太い一本のものとすること。「夜なべ・に・ なわない・を・ し・た。」

なん【何】《代名詞》 ①特定のものやことを、内容や実体がわからないものとして指す言葉。「そこ・に・ ある・の・は・ なん・や。」②特定のものやこととしないで、広く指す言葉。「ここ・に・ ある・の・は・ なん・でも・ 百円・や。」③物事のすべてを指す言葉。「なん・も・ 気・が・ つか・ず・や。」④特定のものやことの名が思い出せないときや、その名がわかっていてもぼかして言うときに使う言葉。「なん・と・ 言()ー・の・か・ 難しい・ 名前・の・ 機械・やっ・た。」〔⇒なに【何】

なん【何】《副詞》 ①相手の言葉や行動などに疑問を持って、事実を確かめたり質問や詰問などをしたいという気持ちを持ったりしていることを表す言葉。どうして。「なん・ ぬかし〔=言う〕・て・けつかる・ん・や。」②すべてのことにわたって、そのようであるということを表す言葉。まったく。少しも。「なん・ おもろない・ 話・を・ 持っ・てき・やがっ・た・ん・や。」〔⇒なに【何】

なんか【何か】《副助詞》 ①いくつかあるもののうちから、それだけに限らないがという気持ちもこめながら、例を挙げて示す言葉。「休み・の・ 日ー・は・ 散歩・なんか・ し・とり・ます。」②相手を軽く見たり、自分をへりくだったりするときに使う言葉。「あんた・なんか・ 顔・も・ 見・とー・ない。」「わし・なんか・ そんな・ 難(むつか)しー・ 話・は・ わかり・まへ・ん。」③はっきりさせないで言うときに使う言葉。「来週・なんか・に・ 会える・ 日ー・は・ ない・やろ・か。」〔⇒など【等】、なんど()

なんかかんか(何か彼か)】《副詞と》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「旅行・に・ 行き・たい・と・ 言()ー・たら・ なんかかんか・ 文句・を・ 言ー・て・ 反対する。」「なんかかんかと・ 文句・を・ 言う・ 人・が・ おる。」〔⇒なんやか【何やか】、なんやかや【何や彼や】、なんやかい【何やかい】、なんやかし【何や彼し】、なんやらかやら【何やら彼やら】、なんやらかんやら(何やら彼やら)、なんたらかんたら【何たらかんたら】、なんちゃらかんちゃら【何ちゃらかんちゃら】、なんじゃらかんじゃら(何じゃら彼じゃら)

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2017年5月22日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (387)    (通算2385回)

日常生活語 「な」⑪

 

なよする【無よする】《動詞・サ行変格活用》 ①あったものを無い状態にする。残りを皆無とする。「掃除し・て・ 汚い・ 所・を・ なよし・た。」②自分の過失や責任などによって、失う。「洗剤・を・ 使(つこ)・て 1本・ 全部・ なよし・ても・た。」■自動詞は「なよなる【無よなる】」〔⇒ないよう()する【無い様()する】、なくする【無くする】、のうする【無うする】

なよなる【無よなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①あったものが見あたらなくなる。「電話番号・を・ 控え・とっ・た・ 紙・が・ なよなっ・ても・た。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「酒・が・ なよなっ・た・さかい・ 買()ー・てき・てんか。」■他動詞は「なよする【無よする】」〔⇒ないよう()なる【無い様()なる】、なくなる【無くなる】、のうなる【無うなる】

なら《接続助詞》 ①仮にそうであるならば、という意味を表す言葉。「行く・の・なら・ わし・も・ 連れ・ていっ・てんか。」「同(おんな)じ・ こと・なら・ 強い・ ところ・と・ 試合・を・ し・たい・なー。」②比較することを表す言葉。「それ・と・なら・ こっち・の・ 方・が・ 気に入っ・とる・ねん。」◆やや古風な言い方である。

なら《接尾語》[名詞に付く] 取り上げたものすべてがそうであることを表す言葉。その範囲のすべてであることを表す言葉。「近く・の・ クリーニング屋・は・ 2軒なら・ 休み・やっ・た。」「5人・なら・ 行く・(と・) 言()ー・てくれ・とる。」〔⇒とも【共】

ならう【習う】《動詞・ワア行五段活用》 ①知識や方法などを人に教えてもらう。「ピアノ・を・ ならう。」「そろばん・を・ ならい・に・ 行く。」②教えられたとおりに繰り返し練習して身につける。「算数・の・ かけ算・を・ もっと・ ちゃんと・ ならわ・な・ あか・ん・やろ。」

ならこされ《接続助詞+副助詞》 その前に述べた内容を強調する働きをする言葉。「親・ならこされ・ 心配し・てくれる・ん・や。」〔⇒こされ〕

ならす【均す】《動詞・サ行五段活用》 ①地面などを平らにする。「スコップ・で・ 土・の・ 凸凹・を・ ならす。」②数値を平均する。「ならし・たら・ 週・に・ 5時間・ほど・の・ 残業・が・ ある。」

ならす【馴らす】《動詞・サ行五段活用》 動物に警戒心を捨てさせて、人になつかせる。「貰(もろ)・てき・た・ 犬・を・ ならす。」「猿・を・ ならし・て・ 芸・を・ しこむ。」■自動詞は「なれる【馴れる】」

ならす【慣らす】《動詞・サ行五段活用》 新しいことがらなどを、当たり前のこととして、特別な感じがなくなるようにする。ある状態や環境になじむようにする。「手ー・を・ 冷たい・ 水・に・ ならす。」「2時間・の・ 練習・に・ ならす。」■自動詞は「なれる【慣れる】」

ならす【鳴らす】《動詞・サ行五段活用》 楽器や電話などから音が出るようにする。音をあたりに響きわたらせる。「太鼓・を・ ならし・て・ 宣伝し・てまわる。」「スイッチ・を・ 押し・て・ サイレン・を・ ならす。」■自動詞は「なる【鳴る】」

ならす【生らす】《動詞・サ行五段活用》 手を加えて、作物などを実らせる。「良()ー・ トマト・を・ ぎょーさん・ ならし・た・なー。」■自動詞は「なる【生る】」

ならづけ【奈良漬け】《名詞》 瓜や大根などを酒粕に漬けた食べ物。「ならづけ・(を・) 食ー・ても・ 顔・が・ 赤なる・ねん。」

ならぶ【並ぶ】《動詞・バ行五段活用》 ①互いに秩序を保って、前後左右などの近い場所に位置する。「友だち・の・ みんな・と・ ならん・で・ 写真・を・ 撮る。」「料理・が・ ならん・どる。」②縦または横につながって、列を作る。「4列・に・ ならん・で・ 駆け足・を・ する。」「横・に・ 2列・に・ ならん・で・ 体操する。」③力などが匹敵し均衡する。「足・の・ 速さ・は・ あいつ・と・ ならん・どる・ねん。」■他動詞は「ならべる【並べる】」〔⇒なろぶ【並ぶ】

ならべる【並べる】《動詞・バ行下一段活用》 ①互いに秩序を保って、近い場所に位置づける。「将棋盤・に・ 駒・を・ ならべる。」「2つ・ ならべ・たら・ 違い・が・ わかる・やろ。」②いくつものものを縦や横、斜めなどにつなげて、列を作る。「教室・に・ 机・を・ ならべる。」③立て続けにいくつものことを言ったり、出したりする。「小言・を・ ならべる。」■自動詞は「ならぶ【並ぶ】」〔⇒なろべる【並べる】

なり()】《名詞》 ①人やものの身なりや形。外から見たときの様子や形。身に付けている服装などの印象。他人から見られたときの全体的な印象。「なり・を・ きちんと・ せ・な・ 笑わ・れる・ぞ。」②人や動物の体の輪郭について受ける感じ。体ぜんたいの姿。体つきの程度。「なり・は・ ごっつー・ても・ 相撲・は・ 弱い。」③人やものの身なりや形。他人から見られたときの全体的な印象。身に付けている服装。「もー・ ちょっと・ えー・ なり・を・ し・なはれ。」④他人から見ての見栄えや、それについての評価。「なり・を・ 気・に・ する。」⇒すがた【姿】、かっこう【格好】、ふう【風】、ていさい【体裁】⇒から【柄】、がら【柄】、ずうたい【図体】、どんがら【どん柄】⇒ふう【風】、かっこう【格好】、すがた【姿】

なり《名詞》 ①ある動作・作用が、その状態のまま続いているということ。「行っ・た・ なり・ 戻っ・てきー・ひん。」「あん・ なり・ 何・の・ 返事・も・ ない。」「何・も・ 考え・んと・ 聞い・た・ なり・を・ 言う。」②他のものの成り行きに任せること。「友だち・の・ 言う・ なり・に・ 従う。」③そのものと変わらないこと。そのものを変えないこと。「見・た・ なり・を・ 報告し・なはれ。」④自分の意思に従っていること。「世・の・ 中・は・ 思う・ なり・に・は・ いか・へん。」〔⇒まま【儘】

なり《接続助詞》 ①ある動作や作用のあと、すぐに次の動作や作用が起きるとうことを表す言葉。「立ち上がる・なり・ こけ・た。」②動作や作用がそのまま続いていることを表す言葉。「座っ・た・なり・ 動か・へん。」

なり《副助詞》 いくつかあるもののうちから、例を挙げるために使う言葉。いくつかあるもののうちから、思うがままにどれかを選ぶということを表す言葉。「バス・に・ 乗る・なり・ 歩く・なり・ 好き・に・ し・たら・ えー。」「何・なり・ 好きな・ 物・(を・) 持っ・ていけ。」〔⇒なと〕

なり《接尾語》[名詞に付く] そのものを含めてすべて一緒に、という意味を表す言葉。「ふた・を・ 開け・んと・ 箱なり・ 渡す。」「風袋(ふるたい)なり・で・ 1貫目・や。」〔⇒ぐち、ごと〕

なり()わるい【形()悪い】《形容詞》 他人から見られたときの格好や様子がよくなくて、恥ずかしい。世間からの評判が悪く、顔向けできない。見栄えや人聞きが悪い。「落第し・たら・ なりがわるい・さかい・ 頑張っ・て・な。」「そんな・ 汚い・ 服・を・ 着・ていっ・たら・ なりわるい・ぞ。」

なりもん【成り物】《名詞》 ①木になる柿や蜜柑などの果物。「庭・に・は・ なりもん・を・ 植え・ん・ こと・や。」②西瓜やトマトなどの、果実の実る野菜。「今年・は・ 西瓜・なんか・の・ なりもん・が・ よー・ でける・ 年・や。」③田畑から収穫できるもの。「台風・が・ 来・て・ なりもん・は・ 全滅や。」

なる《名詞》 刈り取った稲を干すために、田圃で組み立てて使うための細い丸太。「田圃・の・ なる・に・ 稲・を・ かける。」〔⇒なるき【なる木】

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2017年5月21日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (386)    (通算2384回)

日常生活語 「な」⑩

 

なまくらぼうず〔なまくらぼーず〕【なまくら坊主】《形容動詞や()、動詞する》 ①すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく様子。それをする時間の余裕があるのに、しないで無駄に過ごす様子。また、そのようにする人。「うち・の・ 子ー・は・ なまくらぼーず・や・けど・ 会社・で・ 働く・ こと・に・ なり・まし・てん。」②ネジなどが利かなくなっている状態。「なまくらぼーずで・ ネジ・が・ ゆるん・でも・とる。」〔⇒なまくら。①動詞⇒なまける【怠ける】、サボる【フランス語=sabotageの動詞化】、ずるける、どぶせる【ど臥せる】①人⇒なまけ【怠け】、サボり【フランス語=sabotageの名詞化】

なまけ【怠け】《名詞、形容動詞や()》 すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく人。それをする時間の余裕があるのに、しないで無駄に過ごす人。また、そのような様子。「なまけ・や・さかい・ いっこも・ 試験・に・ 合格・ でけ・へん。」〔⇒なまくら、なまくらぼうず【なまくら坊主】、サボり【フランス語=sabotageの名詞化】

なまける【怠ける】《動詞・カ行下一段活用》 すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく。それをする時間の余裕があるのに、しないで無駄に過ごす。「勉強・を・ なまけ・とっ・たら・ 卒業・が・ でけ・へん・ぞ。」■名詞化=なまけ【怠け】〔⇒なまくら(する)、なまくらぼうず(する)、サボる【フランス語=sabotageの動詞化】、ずるける、どぶせる【ど臥せる】

なまこ【海鼠】《名詞》 海底にすむ、胡瓜のような形をして、いぼがあって柔らかい動物。「なまこ・の・ 酢のもの・が・ 好きや・ねん。」

なまざかな【生魚】《名詞》 煮たり焼いたり、あるいは干したりしていない魚。「なまざかな・の・ 刺身」

なます【膾】《名詞》 生の魚や貝などを細かく刻んで酢で調味した食べ物。大根や人参などの野菜を刻んで酢で調味した食べ物。「鯖・を・ 刻ん・で・ 入れ・た・ なます」

なまず【鯰】《名詞》 頭と口が大きく、うろこがなく体表がぬるぬるしており、池や川の底の泥の中にすむ魚。「なまず・に・は・ 大けな・ 髭・が・ 生え・とる。」

なまにえ【生煮え】《形容動詞や()》 食べ物が十分に煮えていないこと。また、そのようなもの。「この・ 芋・は・ まだ・ なまにえや。」

なまぬくい【生温い】《形容詞》 十分な熱さではないが、少し暖かくなっている。暖かみがわずかにある。「懐炉・は・ 朝・に・ なっ・ても・ なまぬくい。」〔⇒なまぬるい【生温い】、ほろぬくい【ほろ温い】、ほろぬるい【ほろ温い】

なまぬるい【生温い】《形容詞》 十分な熱さではないが、少し暖かくなっている。暖かみがわずかにある。「なまぬるい・ 風・が・ 吹い・とる。」〔⇒なまぬくい【生温い】、ほろぬくい【ほろ温い】、ほろぬるい【ほろ温い】

なまみず【生水】《名詞》 飲み水として使う、まだ沸かしていない水。「なまみず・ 飲ん・だら・ 腹・を・ こわし・まっ・せ。」

なまもん【生物】《名詞》 ①餡・クリーム・果物などを使って作った食べ物や、魚などの食べ物で、煮たり焼いたりしていないもの。「この・ 饅頭・は・ なまもん・や・さかい・ 早(はよ)ー・ 食べ・ておくれ・んか。」②命があって、永遠性を持たないもの。「人間・も・ なまもん・や。」

なまやけ【生焼け】《形容動詞や()》 食べ物が十分に焼けていないこと。また、そのようなもの。「なまやけで・ 中・の・ 方・が・ まだ・ 冷たい・まま・や。」

なまり【鉛】《名詞》 重くて柔らかく、青みがかった灰色をした金属。「てぐす・の・ 先・に・ なまり・の・ 重り・を・ 付ける。」

なまる【鈍る】《動詞・ラ行五段活用》 ①使っているうちに、刃物の切れ味が悪くなる。「包丁・が・ なまっ・た・さかい・ 研が・な・ いか・ん。」②その人の技量、勢い、決心などが以前よりも劣った状態になる。「料理・の・ 腕・が・ なまっ・てき・た。」③体力などが弱くなる。「最近・は・ 電車・に・ 乗る・ こと・が・ 増え・て・ 体・が・ なまっ・てき・た。」

なみ【波】《名詞》 ①風や振動などによって、海・川・池などの水面が、高くなったり低くなったりして伝わっていくこと。また、水面が高く盛り上がっているところ。「沖・から・ なみ・が・ 寄し・てくる。」②ものに皺や起伏があること。「畳・の・ 表・に・ なみ・が・ でけ・とる。」「田圃・の・ 稲・が・ なみ・を・ うっ・とる。」③ものごとの調子が、良くなったり悪くなったりすること。「成績・に・ なみ・が・ あっ・て・ 安定せー・へん。」

なみ【並み】《名詞、形容動詞や()》 とりわけ良くもなく、とりわけ悪くもなく、普通であること。また、そのようなもの。「なみ・の・ 人間・に・は・ でけ・へん。」「なみの・ 料理」

なみ【並み】《接尾語》[名詞に付く] 他のものや話題となっているものと、同じ程度であることを表す言葉。同じようなものが続くことを表す言葉。「寄付・の・ 額・は・ 人なみ・で・ 良()ー・やろ。」「店・は・ 軒なみ・ みんな・ 閉まっ・とる。」「去年なみ・の・ 暑さ・が・ 続い・とる。」

なみうちぎわ【波打ち際】《名詞》 海や湖などで、沖から波がうち寄せてきて形作られる、水と陸との境界になるところ。「なみうちぎわ・に・ ごみ・が・ 流れ・てき・とる。」

なみだ【涙】《名詞》 感極まったときや痛みなどがあるときなどに、目からあふれ出る透明な液体。「花粉症・で・ なみだ・が・ 出・て・ かなん・なー。」〔⇒あめ【雨】、あめこんこん【雨こんこん】

なむあみだぶつ【南無阿弥陀仏】《名詞》 阿弥陀仏に帰依する気持ちを表して唱える言葉。〔⇒なんまいだぶつ(南無阿弥陀仏)、なんまいだ(南無阿弥陀)

なめくじ【蛞蝓】《名詞》 湿ったところにすみ、かたつむりに似ているが、殻を持たない軟体動物。「なめくじ・に・ 塩・を・ かける。」〔⇒なめくじら(蛞蝓)

なめくじら(蛞蝓)】《名詞》 湿ったところにすみ、かたつむりに似ているが、殻を持たない軟体動物。「井戸・に・ なめくじら・が・ 上っ・とる。」〔⇒なめくじ【蛞蝓】

なめる【舐める】《動詞・マ行下一段活用》 ①口の中に入れて、舌先で触れてもてあそぶ。歯でかまないで、舌先で触れながら味わう。「なめ・たら・ ちょっと・ 辛すぎ・た。」「喉・が・ 痛い・さかい・ 飴・を・ なめる。」②舌でものに触って濡らす。「切手・を・ なめ・て・ 貼る。」③相手をあなどって軽く見る。馬鹿にする。「わし・を・ なめ・とっ・たら・ あか・ん・ぞ。」⇒ねぶる、しゃぶる。⇒しがむ〕

なや【納屋】《名詞》 物を入れてしまっておくための建物や、建物の一部。「スコップ・やっ・たら・ なや・に・ ある・やろ。」

なやすい【な易い】《形容詞》 自分の力からすれば、行うことが容易である。大した努力をしなくても、そのことを行うのは容易である。「試験・は・ なやすい・ 問題・ばっかり・が・ 出・た。」■対語=「むつかしい【難しい】」〔⇒やすい【易い】、ぼろかす【襤褸滓】、ぼろくそ【襤褸糞】

なやむ【悩む】《動詞・マ行五段活用》 精神的に苦しんだり難儀に感じたりする。負担を感じたりして、強く心配する。「勉強・が・ わから・へん・ので・ なやん・だ・ 時期・が・ あっ・てん。」■名詞化=なやみ【悩み】

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2017年5月20日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (385)    (通算2383回)

日常生活語 「な」⑨

 

なによりかより【何より彼より】《副詞、形容動詞や()》 それに比べると、ほかのものは問題にならない(あるいは、価値が低い)ということを表す言葉。「たとえ・ 補欠・でも・ 合格し・た・の・が・ なによりかよりや。」「他・の・ 教科・に・ 比べ・て・ なによりかより・ 英語・が・ よー・ でける・ねん。」〔⇒なにより【何より】、なんより【何より】、なんよりかより【何より彼より】

なにわぶし【浪花節】《名詞》 三味線の伴奏で、義理・人情を主題とするような物語に節を付けて一人で語る芸。「広沢虎造・の・ なにわぶし・が・ 好きや。」〔⇒ろうきょく【浪曲】

なぬか【七日】《名詞》 ①1か月のうちの7番目の日。「正月・の・ なぬか・に・は・ お粥・を・ 食べる。」②1日を7つ合わせた日数。「なぬか・ごと・に・ 当番・を・ する。」

なぬかぼん【七日盆】《名詞》 盆を迎えるために、墓掃除などをして準備をする、目印になる日。「もー・ なぬかぼん・に・ なっ・た・なー。」

なぬし【名主】《名詞》 江戸時代に、村の行政を担当した長の人。「先祖・は・ なぬし・やっ・てん・といな。」〔⇒しょうや【庄屋】

なのはな【菜の花】《名詞》 葉などは食用となり種子からは油を採る、春に黄色い花を咲かせて野や畑を彩る草花。アブラナ。また、その花。「なのはな・が・ いっぱい・ 咲い・て・ 綺麗や・なー。」〔⇒なたね【菜種】

なはる《補助動詞・ラ行五段活用》 ⇒てなはる〔でなはる〕《補助動詞・ラ行五段活用》を参照

なはる《助動詞》 その動作をする人に敬意を込めた言い方をするときに使う言葉。「行く・の・か・ 行か・ん・の・か・ どっち・に・ し・なはる・ん・です・か。」「明日・は・ 家・に・ おいで・なはる・か。」「それ・は・ 私・に・ おくれ・なはれ。」「あんた・の・ 思う・よーに・ し・なはれ。」◆動詞に直接「はる」を付ける言い方(例えば「行きはる」「しはる」など)は、本方言ではしない。

なびく【靡く】《動詞・カ行五段活用》 長くて柔らかいものが、風や水の動きによって、ゆらゆらと動いてそれに流されるような様子になる。「旗・が・ なびい・とる。」「草・が・ 風・に・ なびく。」

ナプキン〔なぷきん〕【英語=napkin】《名刺》 食事の時に、衣服の汚れを防ぐために胸や膝にかける布。「汚れ・た・ とこ・は・ なぷきん・で・ 拭い・とい・てんか。」

なふだ【名札】《名詞》 名前を書いて、胸につけたり、机上に置いたりする紙片や金属片など。「なふだ・を・ 付け・た・ 1年生・は・ かわいらしー・なー。」

ナフタリン〔なふたりん〕【ドイツ語=Naphtalin】《名詞》 虫除けなどとして使う、光沢があって強い匂いのする白色または無色の結晶。「なふたりん・の・ におい・が・ 着物・に・ つい・とる。」〔⇒ナスタリン【ドイツ語=(Naphtalin)

なぶる【嬲る】《動詞・ラ行五段活用》 面白がって、弱い者をからかう。相手を馬鹿にする。「人・を・ なぶり・やがっ・て・ ごっつー・ 腹・が・ 立っ・た。」〔⇒おちょくる、ひょとくる〕

なべ【鍋】《名詞》 ①食べ物を煮たり炒めたり炒ったりするのに使う、底の浅い、金属製または陶器製の道具。「なべ・に・ 穴・が・ 空い・た・さかい・ いかけや・に・ 直し・てもらう。」②鍋で煮ながら食べる料理。「冬・の・ 晩・は・ なべ・が・ よろしー・な。」

なべしき【鍋敷き】《名詞》 鍋や釜が熱い時や汚れそうなときに、食卓などに置くもの。「竹・を・ 編ん・だ・ なべしき」〔⇒なべすけ【鍋助け】

なべすけ【鍋助け】《名詞》 鍋や釜が熱い時や汚れそうなときに、食卓などに置くもの。「熱い・さかい・ なべすけ・の・ 上・に・ 置き・なはれ。」〔⇒なべしき【鍋敷き】

なべ なべ そこぬけ そこが ぬけたら かえりましょ〔なーべー なーべー そーこぬけ そーこが ぬけたら かいりましょ〕【鍋 鍋 底抜け 底が 抜けたら 返りましょ】《成句》 子ども同士で相手と向かい合わせになって、手と手をつないで左右に揺らしながら、手をつないだまま、ある段階でくるりと背中合わせになる、その動作のときに唱える言葉。

なま【生】《名詞、形容動詞や()》 ①魚肉や野菜などの食べ物で、煮たり、焼いたり、干したりしていない、自然のままのもの。「なま・の・ 卵・を・ ご飯・に・ かける。」②煮たり、焼いたり、干したりしようとしていて、じゅうぶんにその状態に達していないもの。「この・ 芋・ まだ・ なまや。」

なま《形容動詞や()》 程度がより軽い様子。数量がより少ない様子。「昨日・より・ 今日・の・ 方・が・ なま・ 寒(さぶ)ー・ない。」「寒さ・は・ 今日・の・ 方・が・ なまや。」「昨日・より・は・ 痛み・が・ なまに・ なっ・た。」

なま【生】《接頭語》 ①十分でない様子を表す言葉。「なま煮え」「なま焼け」「なま乾き」②中途半端である様子を表す言葉。何となくそのようであるということを表す言葉。「なま乾き」③かすかな程度であるという意味を表す言葉。「なま温(ぬく)い」⇒ほろ〕

なまいき【生意気】《形容動詞や()》 ①客観的に言えばそれほどでもないのに、偉そうにしたり、知ったかぶりをしたりする様子。でしゃばった態度をとる様子。また、そのように言ったりする様子。「なまいきな・ こと・を・ 言()ー・よー・です・けど・ やめ・とい・た・ 方・が・ えー・と・ 思い・まっ・せ。」②相手のことを、しゃくにさわると感じる様子。「なまいきや・さかい・ 殴っ・ても・た。」

なまえ【名前】《名詞》 ①他と区別するために、人、もの、場所などを呼ぶためにつけたもの。「あの・ 人・の・ なまえ・を・ 知っ・とる・か。」「この・ 魚・の・ なまえ・を・ 教え・てんか。」「この・ 花・の・ なまえ・は・ わから・へん。」「苗字・と・ なまえ・を・ 言()ー・てください。」②苗字のあとに、その人を呼ぶためにつけたもの。「苗字・と・ なまえ・を・ 言()ー・てください。」③何かの理由で世間に知られている人名。評判やうわさ。「なまえ・の・ 知れ・た・ 人」〔⇒な【名】

なまがし【生菓子】《名詞》 ①饅頭などのような、餡などを使って作った、日持ちのしない和風の菓子。「なまがし・は・ 足・が・ はやい。」②クリームや果物などを使って作った、日持ちのしない洋風の菓子。「西洋・の・ なまがし・も・ 綺麗や・なー。」■対語=①「ひがし【干菓子】」

なまがわき〔なまがーき〕【生乾き】《形容動詞や()》 まだ十分に乾燥しきっていない様子。「雨・が・ 続い・て・ シャツ・が・ なまがーきや。」

なまぐさい【生臭い】《形容詞》 生の魚や肉の臭いがする。「なまぐさい・さかい・ 食べにくい・なー。」

なまくら《形容動詞や()、動詞する》 ①すべき仕事や勉強をしないで、ほうっておく様子。それをする時間の余裕があるのに、しないで無駄に過ごす様子。また、そのようにする人。「なまくらし・て・ 学校・を・ 休ん・だら・ あか・ん・よ。」「あいつ・は・ なまくら・や・さかい・ 仕事・を・ 頼ま・れ・へん。」②ネジなどが利かなくなっている状態。「なまくらに・ なっ・て・ ネジ・が・ きー・とら・へん。」

〔⇒なまくらぼうず【なまくら坊主】①動詞⇒なまける【怠ける】、サボる【フランス語=sabotageの動詞化】、ずるける、どぶせる【ど臥せる】①人⇒なまけ【怠け】、サボり【フランス語=sabotageの名詞化】

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2017年5月19日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (384)    (通算2382回)

日常生活語 「な」⑧

 

なに〔なにー〕【何】《感動詞》 驚いたり、問い返したりするときに使う言葉。「なにー・ その・話・は・ ほんま・かいな。」〔⇒なんや【何や】

なにかと【何彼と】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なにかと・ お世話・に・ なり・まし・た。」〔⇒なんかと【何彼と】、なにやかや【何や彼や】、なんやかや【何や彼や】、なにやかし【何やかし】、なんやかし【何やかし】、なにやかやと【何や彼やと】、なんやかやと【何や彼やと】

なにがなんでも【何が何でも】《副詞》 ①どんなことがあっても絶対にやり通すという強い意志を表す言葉。「なにがなんでも・ 合格・できる・よーに・ 勉強し・なさい・な。」「なにがなんでも・ 行き・たい。」②どんな事情があってもそれは認められないという気持ちを表す言葉。「なにがなんでも・ そんな・ 無茶な・ 話・は・ 聞か・れ・へん。」

なにかにつけて【何彼につけて】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろなことにわたって。「なにかにつけて・ 指導し・てもろ・た。」

なにからなにまで【何から何まで】《副詞》 すっかり全部。何もかも、すべてにわたって。「なにからなにまで・ お世話・に・ なり・まし・た。」「双子・は・ なにからなにまで・ よー・ 似・とる。」

なにごと【何事】《名詞》 ①疑問に思うこと。どんなこと。何のこと。「えらい〔=大勢の〕・ 人・や・けど・ なにごと・が・ あっ・た・ん・やろ・か。」②すべてのこと。「なにごと・も・ 真面目に・ 頑張り・なはれ。」③問題のあること。特別なこと。「なにごと・も・ 起こら・なんだ。」

なにしとつ(何一つ)】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「焼け・て・ なにしとつ・ 残ら・なんだ。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにひとつ【何一つ】、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

なにしろ【何しろ】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「あすこ・へ・ 行く・の・は・ なにしろ・ 時間・が・ かかる。」〔⇒なんしろ【何しろ】、なにせ【何せ】、なんせ【何せ】、なんにせえ【何にせえ】、なんにしても【何にしても】、とにかく【兎に角】

なにせ【何せ】《副詞》 いろいろな事情などがあるにしても、そのことは置いておいて、最も言いたいことを言うと。「なんせ・ この頃・は・ 野菜・の・ 値ー・が・ 高(たこ)ー・て・ 困る。」「なにせ・ 勉強・が・ 嫌いな・ 子ー・や・さかい・ 往生する・わ。」〔⇒なにしろ【何しろ】、なんしろ【何しろ】、なんせ【何せ】、なんにせえ【何にせえ】、なんにしても【何にしても】、とにかく【兎に角】

なになに【何々】《代名詞》 具体的な名前を挙げる代わりに、いくつかのものがあることを表す言葉。疑問の内容などを並べあげるときに使う言葉。「キャンプ・の・ とき・に・は・ なになに・が・ 要る・の・か・ 書い・とい・てください。」

なにひとつ【何一つ】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「恐ろしー・ もん・は・ なにひとつ・ あら・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

なにぶん【何分】《副詞》 ①相手に何としてもお願いしたいというようなときに使う言葉。「なにぶん・ よろしゅー・ お願い・ し・ます。」②何と言っても。何しろ。「なにぶん・ まだ・ 何・も・ わかっ・とら・へん・ 子ども・や・さかい・ しょがない・やろ。」

なにも【何も】《副詞》 ①そのようにする理由がないという気持ちを表す言葉。「なにも・ 怒ら・んでも・ えー・やろ。」②そのような事実や行為がないということを表す言葉。「なにも・ 腹・は・ 減っ・とら・へん。」◆②は、後ろに打ち消しの言葉が伴う。〔⇒なんも【何も】、なんにも【何も】

なにも【何も】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「こんな・ もん・ なんも・ 役に立た・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、ひとつも【一つも】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、いっこも【一個も】、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】

なにもかも【何も彼も】《名詞、副詞》 さまざまなものを含んでいる、その全体。それがすべてに行きわたっていること。一つ残らずすべて。「なにもかも 捨て・ても・た。」「なにもかも・ 賛成・は・ でけ・しま・へん。」「借金・を・ なにもかも・ 払(はろ)・ても・た。」〔⇒すっかり、こっきり、こっきら、こっきらこ、こっきらこい、なんにもかも【何にも彼も】、なんもかも【何も彼も】、なんもかんも(何も彼も)

なにや【何や】《副詞》 何であるのか。なんとなく。「なにや・ 内緒に・ し・とる・ こと・が・ ある・みたいやっ・た。」〔⇒なんや【何や】

なにやかし【何やかし】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なにやかし・ 覚え・んと・ いか・ん・ こと・が・ 多い。」〔⇒なにかと【何彼と】、なんかと【何彼と】、なにやかや【何や彼や】、なんやかや【何や彼や】、なんやかし【何やかし】、なにやかやと【何や彼やと】、なんやかやと【何や彼やと】

なにやかや【何や彼や】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「宿題・を・ なにやかや・ 貰(もろ)・て・ます・ねん。」〔⇒なにかと【何彼と】、なんかと【何彼と】、なんやかや【何や彼や】、なにやかし【何やかし】、なんやかし【何やかし】、なにやかやと【何や彼やと】、なんやかやと【何や彼やと】

なにやかやと【何や彼やと】《副詞》 一つのことに限らず、いろいろな事柄や内容にわたっている様子を表す言葉。さまざまなものが混じって存在していることを表す言葉。「なにやかやと・ 話・を・ 聞ー・た・けど・ 半分・ぐらい・ 忘れ・ても・た。」「文句・を・ なにやかやと・ いっぱい・ 並べ・やがっ・た。」〔⇒なにかと【何彼と】、なんかと【何彼と】、なにやかや【何や彼や】、なんやかや【何や彼や】、なにやかし【何やかし】、なんやかし【何やかし】、なんやかやと【何や彼やと】

なにやら【何やら】《副詞》 ①実態ははっきりしないが、ともかくそれが存在しているように思われるということを表す言葉。「なにやら・ 大きな・ 声・で・ 呼ん・どる・みたいや。」②何とはなしに、ある傾向が加わってくる様子を表す言葉。「なにやら・ 背筋・が・ 寒ー・ なっ・てき・た。」〔⇒なんやら【何やら】、なんじゃら【何じゃら】

なにより【何より】《副詞、形容動詞や()》 それに比べると、ほかのものは問題にならない(あるいは、価値が低い)ということを表す言葉。「命・が・ ある・の・が・ なによりや。」「映画・を・ 見る・の・が・ なにより・ 好きや。」「達者・が・ なによりや。」〔⇒なんより【何より】、なによりかより【何より彼より】、なんよりかより【何より彼より】

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2017年5月18日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (383)    (通算2381回)

日常生活語 「な」⑦

 

なつかしい〔なつかしー〕【懐かしい】《形容詞》 昔のことや古いことを思い出したりして、心を引かれ慕わしく思う様子。離れている人や思い出の品などを見て、心を引かれ、慕わしく思う様子。「子ども・の・ 頃・が・ なつかしー。」「なつかしー・ 写真・を・ 見せ・てくれ・た。」

なつく【懐く】《動詞・カ行五段活用》 警戒心などを持たずに、慣れ親しくなる。馴染んで付き従う。「犬・が・ 飼い主・に・ なつく。」「孫・が・ なつい・てくれる・よーに・ なっ・た。」

なっちゃすみ(夏休み)】《名詞》 学校や職場などで、夏の期間に暑さを避けるために休むこと。また、その期間。「なっちゃすみ・に・ なっ・たら・ キャンプ・に・ 行く・つもり・や。」〔⇒なつやすみ【夏休み】

ナット〔なっと〕【英語=nut】《名詞》 ボルトやビスにはめて、ものを締め付けるのに使う、六角形で内側にねじが切ってある金具。「なっと・が・ 緩ん・どる。」

なっとう〔なっとー、なっと〕【納豆】《名詞》 ①小豆などを茹でて、糖蜜で煮詰めて、砂糖をまぶした菓子。「遠足・の・ おやつ・に・ なっと・を・ 持っ・ていく。」②蒸した大豆に納豆菌をはたらかせて作った発酵食品。「昔・は・ なっと・なんか・ 食・た・ こと・が・ なかっ・た。」◆②の「なっとう【納豆】」を食べる習慣が普及していなかった頃は、もっぱら①の意味で使った。⇒あまなっとう【甘納豆】

なっぱ【菜っ葉】《名詞》 葉や茎を食べ物にする植物。「台風・の・ せー・で・ なっぱ・が・ 高(たこ)ー・ なっ・た。」「大根・の・ なっぱ・を・ 捨てる・の・は・ もったいない・さかい・ 漬け物・に・ する。」〔⇒な【菜】、なな【菜々】

なっぱふく【菜っ葉服】《名詞》 野外で作業をする人が着る、薄青色のものが多い服。上下一続きになっている作業服。「なっぱふく・に・ 着替え・て・ 溝掃除・を・ する。」

なつふく【夏服】《名詞》 夏の暑い頃に着る服。「なつふく・は・ 汗・が・ 付きやすい。」「なつふく・を・ 手ー・に・ 持っ・て・ 挨拶・に・ 行く。」■対語=「ふゆふく【冬服】」「あいふく【間服、合服】」

なつまけ【夏負け】《名詞、動詞する》 夏の暑さのために、体力が衰えること。夏の暑さのために、体調を崩すこと。「なつまけせ・ん・よーに・ 飯・を・ いっぱい・ 食い・なはれ。」

なつみかん【夏蜜柑】《名詞》 蜜柑の一種で、大形で酸味や苦味がやや強い蜜柑で、果実は秋に熟すが翌年の春頃から初夏にかけて出回るもの。「昔・の・ なつみかん・は・ 無茶苦茶に・ 酸()いかっ・た。」

なつもん【夏物】《名詞》 ①夏に着るための衣服。「もー・ なつもん・の・ 服・を・ 売っ・とる。」②夏に出盛る食べ物など。「なつもん・の・ 野菜」③夏にふさわしい品など。「なつもん・の・ すだれ・を・ 吊る。」「なつもん・の・ 座布団」■対語=「ふゆもん【冬物】」

なつやすみ【夏休み】《名詞》 学校や職場などで、夏の期間に暑さを避けるために休むこと。また、その期間。「なつやすみ・の・ 宿題(しくだい)・は・ 早(はよ)ーに・ 済まし・とき・なはれ・や。」〔⇒なっちゃすみ(夏休み)

なつやせ【夏痩せ】《名詞、動詞する》 夏の暑さのために、食欲が衰えて体が貧弱になること。「毎年・ なつやせし・ます・ねん。」「うち・の・ 犬・は・ なつやせする。」

なで(何故)】《副詞》 どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「こない・ なっ・た・ん・は・ なで・か・ わから・へん。」〔⇒なぜ【何故】、なんぜ(何故)、なんで(何故)、どうして、どないして〕

なでしこ【撫子】《名詞》 秋の七草の一つで、花びらの先が細かく分かれており薄紅色などの花を咲かせる植物。「なでしこ・を・ 花瓶・に・ さす。」

なでる【撫でる】《動詞・ダ行下一段活用》 ①軽く触れた手のひらを、やさしく動かす。「孫・の・ 頭・を・ なで・て・ 褒め・てやる。」②髪を軽くとかす。「朝・ 髪・を・ なでる・の・を・ 忘れ・た。」〔⇒なぜる(撫ぜる)

なと《副助詞》 いくつかあるもののうちから、例を挙げるために使う言葉。いくつかあるもののうちから、思うがままにどれかを選ぶということを表す言葉。「赤・なと・ 青・なと・ 好きな・ 色・に・ 塗っ・たら・ えー。」「お茶・なと・ 飲ん・で・ 待っ・とっ・てくれる・か。」「どない・なと・ 勝手に・ し・やがれ。」〔⇒なり〕

など【等】《副助詞》 ①いくつかあるもののうちから、それだけに限らないがという気持ちもこめながら、例を挙げて示す言葉。「花・など・に・ 趣味・が・ ある。」②相手を軽く見たり、自分をへりくだったりするときに使う言葉。「お前・など・(は・) わから・へん・やろ。」「私・など・に・は・ とてもとても・ でき・まへ・ん。」③はっきりさせないで言うときに使う言葉。「お茶・など・ 一杯・ どー・です・か。」〔⇒なんか【何か】、なんど()

なな【菜々】《名詞》 葉や茎を食べ物にする植物。「この・ なな・を・ 鶏・に・ やり・なはれ。」◆幼児語。〔⇒な【菜】、なっぱ【菜っ葉】

なな【七】《名詞(数詞)》 ①自然数の6に、1を加えた数。「なな・の・ つく・ 日ー・は・ 大安売り・や・そーや。」②ものごとの順序や順位などを表す言葉で、6番目の次に位置するもの。③数を2音節で言うときの「7」を表す言葉。◆③は、1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。①②⇒ひち【七】⇒な【七】、ななつ【七つ】⇒ななばんめ、ひちばんめ〕

ななつ【七つ】《名詞(数詞+助数詞) ①自然数の6に、1を加えた数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「ななつ・の・ 星・の・ てんとう虫」②7歳。「ななつ・の・ お祝い」⇒なな【七】、ひち()、な【七】

ななついき【七つ行き】《名詞》 1月1日から4月1日までに生まれて、数え歳の7歳で小学校に入学すること。また、その子。「わし・は・ ななついき・やっ・た・さかい・ 1年生・の・ 時・は・ 背ー・が・ 低かっ・てん。」■対語=「やっついき【八つ行き】」〔⇒はやいき【早行き】、はよいき【早行き】

ななばんめ【七番目】《名詞(数詞+助数詞)》 ものごとの順序や順位などを表す言葉で、6番目の次に位置するもの。「入場行進・は・ ななばんめ・に・ 決まっ・た。」〔⇒ひちばんめ【七番目】、なな【七】、ひち【七】

ななめ【斜め】《形容動詞や()》 ある基準に対して、傾いていること。垂直や水平の線や面に対して少しずれていること。平衡を失っていること。「ななめ・に・ 線・を・ 引く。」「船・が・ ななめ・に・ 傾い・とる。」

なに【何】《代名詞》 ①特定のものやことを、内容や実体がわからないものとして指す言葉。「なに・が・ 起き・た・の・か・ わから・なんだ。」②特定のものやこととしないで、広く指す言葉。「なに・か・ 買()ー・たろ・か。」③物事のすべてを指す言葉。「なに・も・ わから・へん。」④特定のものやことの名が思い出せないときや、その名がわかっていてもぼかして言うときに使う言葉。「そこ・に・ ある・ なに・を・ 取っ・てくれ・へん・か。」〔⇒なん【何】

なに【何】《副詞》 ①相手の言葉や行動などに疑問を持って、事実を確かめたり質問や詰問などをしたいという気持ちを持ったりしていることを表す言葉。どうして。「なに・ 知らん顔・(を・) し・とる・ん・や。」②すべてのことにわたって、そのようであるということを表す言葉。まったく。少しも。「なに・ 不自由・ない・ 暮らし・を・ し・とる。」〔⇒なん【何】

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2017年5月17日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (382)    (通算2380回)

日常生活語 「な」⑥

 

なげく【嘆く】《動詞・カ行五段活用》 ①ひどく心を痛めて悲しみにひたる。「古い・ 友達・が・ 死ん・だ・の・を・ なげく。」②悲しさや苦しさや腹立たしさなどを口に出して言う。「景気・が・ 悪い・の・を・ なげい・とる。」■名詞化=なげき【嘆き】

なげとばす【投げ飛ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①相手を放るようにして倒す。「なげとばし・て・ 逃げ・ていき・やがっ・た。」②ものを無造作に、遠くへ放る。「紙飛行機・を・ なげとばす。」

なけなけ《副助詞》 ものごとの範囲や限度を強く言おうとするときに使う言葉。「こん・なけなけ・ 貰(もろ)・た。」〔⇒だけだけ、らけらけ、だけ、らけ、なけ〕

なげる【投げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①手につかんでいたものを、反動を利用して空中に放り出す。手の力で遠くへ飛ばす。「ボール・を・ 遠い・ ところ・まで・ なげる。」②相手の体をつかんだりかかえたりして、地面にたたきつけるように転ばせる。「相手・を・ なげ・て・ 相撲・に・ 勝つ。」⇒ほかす【放下す】、ちゃいする、ぽいする、ほる【放る】、ほりなげる【放り投げる】〕、ぶつける〕

なこうど〔なこーど、なこど〕【仲人】《名詞、動詞する》 一組の男女の仲立ちをして、結婚を正式にまとめる人。媒酌人。「先輩・に・ なこーどし・てもろ・た。」「わし・は・ なこど・や・さかい・ 式・で・ 挨拶せ・んならん・ねん。」〔⇒ちゅうにん【仲人】

なごや《名詞》 「ふぐ【河豚】」の小さな種類で、毒は薄く、家庭でも気軽に食用にできる魚。「なごや・を・ 唐揚げ・に・ する。」〔⇒なだら〕

なさけ【情け】《名詞》 人間味のある温かい気持ち。人や動物を思いやる気持ち。気の毒に思う心。「なさけ・の・ 無い・ 人」

なさけない【情けない】《形容詞》 ①そのような状況に置かれた自分が惨めに思われる。思い通りにいかなくて残念である。「裏切ら・れ・た・よーで・ なさけない。」「子ども・が・ 言う・ こと・を・ 聞い・てくれ・へん・ので・ なさけない。」②惨めに感じられる。「捨て・られ・とる・ 猫・が・ なさけない・ 声・を・ 出し・て・ 鳴い・とる。」

なし【梨】《名詞》 春に白い花が咲き、秋に甘くて水分の多いうす茶色の大きな実がなる果樹。「秋・の・ 運動会・の・ 頃・に・は・ なし・が・ 美味(うも)ー・に・ なる。」

なし【無し】《名詞》 ①ものごとが存在しないこと。持っていないこと。「借金・も・ 貯金・も・ なし・や。」「夏・は・ ネクタイ・ なし・で・ 過ごす。」②禁止すること。不許可とすること。あってはならないこと。「嘘・ つい・て・ 隠す・のん・ なし・や・ぞ。」「後出し・ なし・で・ じゃんけん・(を・) する。」

なしうり【梨瓜】《名詞》 黄色く楕円形で、芳香と甘味のある瓜。「夏・に・ なっ・たら・ 黄色い・ なしうり・が・ 食い・とー・ なる。」◆この瓜は、最近は見かけなくなってしまったようである。

なしろ【苗代】《名詞》 稲の種を蒔いて、苗を育てる田。「田圃・の・ 隅・に・ なしろ・を・ 作る。」〔⇒なわしろ【苗代】

なす【茄子】《接尾語》 人をおとしめて非難するときに使う言葉。「呆けなす」「八文なす」

ナスタリン〔なすたりん〕【ドイツ語=(Naphtalin)】《名詞》 虫除けなどとして使う、光沢があって強い匂いのする白色または無色の結晶。「タンス・に・ なすたりん・を・ 入れる。」〔⇒ナフタリン【ドイツ語=Naphtalin

なすび【茄子】《名詞》 夏から秋にかけて薄紫色の花が咲き、紫色で球形や楕円形の実がなる野菜。「なすび・の・ 浅漬け・が・ 好きや。」◆「なす【茄子】」と言うことは少ない。〔⇒おなす【お茄子】

なすりつける【擦り付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①ものの表面にあてて、こすりつける。「着物・の・ 袖口・に・ 鼻くそ・を・ なすりつける。」②罪や責任を人のせいにする。「仕事・を・ 人・に・ なすりつけ・たら・ あか・ん・よ。」〔⇒なする【擦る】⇒ぬさりつける、ぬさくる、ぬたくる、にじくる〕

なする【擦る】《動詞・ラ行五段活用》 ①ものの表面にあてて、こすりつける。「汚れ・た・ 手ー・で・ 服・を・ なすら・ん・よーに・ しー・や。」②罪や責任を人のせいにする。「自分・の・ 責任・を・ 人・に・ なすっ・たら・ あか・ん・がな。」〔⇒なすりつける【擦り付ける】⇒ぬさりつける、ぬさくる、ぬたくる、にじくる〕

なぜ【何故】《副詞》 どういう原因・理由などがあってそのようになったのかという疑問や不審の気持ちを表す言葉。「なぜ・ こないに・ 金・が・ かかる・ん・や。」◆発音は、「なで【(何故)】」となることがある。〔⇒なんぜ(何故)、なで(何故)、なんで(何故)、どうして、どないして〕

なぜる(撫ぜる)】《動詞・ザ行下一段活用》 ①軽く触れた手のひらを、やさしく動かす。「頭・に・ ボール・が・ 当たっ・た・ん・かいな・ なで・たら・ 治る・ なで・たら・ 治る。」②髪を軽くとかす。「ぴんぴんに・ 立っ・とる・ 髪・を・ なぜ・て・ 直す。」〔⇒なでる【撫でる】

なぞ【謎】《名詞》 ものの実体がよくわからなくて、意味・理由・様子などがはっきりとつかめないこと。また、そのようなもの。「世の中・に・は・ なぞ・が・ ぎょーさん・ ある。」

なぞなぞ【謎々】《名詞》 言葉遊びの一つで、意外な言い方をヒントにして、隠しているものを言い当てさせようとするもの。「なぞなぞ・で・ 答え・を・ 当てる。」

なぞる《動詞・ラ行五段活用》 ①既に書いてある文字や絵の上を、その通りにたどって、同じように写す。「手本・の・ 字ー・を・ なぞっ・て・ 練習する。」②他の人のしたことを手本のようにして、そっくりまねる。「人・の・ し・た・ こと・を・ なぞっ・て・ 勉強する。」

なだかい【名高い】《形容詞》 名前や業績などが世の中の人に広く知られている様子。「なだかい・ 芸人さん・を・ 呼び・たい・な。」〔⇒ゆうめい【有名】

なたね【菜種】《名詞》 葉などは食用となり種子からは油を採る、春に黄色い花を咲かせて野や畑を彩る草花。アブラナ。「一面・に・ なたね・の・ 黄色い・ 花・が・ 咲い・とる。」〔⇒なのはな【菜の花】

なたまめ【鉈豆】《名詞》 夏に白または桃色の花を咲かせ、実は弓状に曲がった大きな鞘の中にできる豆。「健康茶・の・ 中・に・ なたまめ・も・ 入っ・とる。」

なだめすかす【宥め賺す】《動詞・サ行五段活用》 怒ったり泣いたりしている人を慰めて、気持ちを落ち着かせる。「赤子(あかご)・は・ なだめすかす・の・が・ たいへんや。」〔⇒なだめる【宥める】、すかす【賺す】

なだめる【宥める】《動詞・マ行下一段活用》 怒ったり泣いたりしている人を慰めて、気持ちを落ち着かせる。「なだめ・ても・ なかなか・ 泣き止ま・へん。」〔⇒すかす【賺す】、なだめすかす【宥め賺す】

なだら《名詞》 「ふぐ【河豚】」の小さな種類で、毒は薄く、家庭でも気軽に食用にできる種類。「なだら・を・ 味噌汁・に・ し・たら・ うまい・ぞ。」〔⇒なごや〕

なつ【夏】《名詞》 四季の一つで春と秋の間にあって、二十四節気では立夏から立秋の前日まで、現在の暦では6月から8月までの期間。「なつ・の・ 休み・が・ 一週間・ ある。」

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2017年5月16日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (381)    (通算2379回)

日常生活語 「な」⑤

 

なぎなた【長刀】《名詞》 長い柄の先に、長く反り返った刃をつけた武器。また、それを使う運動競技。「弁慶・が・ なぎなた・を・ 振り回し・た。」「なぎなた・の・ 試合・に・ 出る。」

なきねいり〔なきねーり〕【泣き寝入り】《名詞、動詞する》 ①泣きながら眠ってしまうこと。「わーわー・ 言ー・とっ・た・けど・ なきねいりし・ても・た。」②不本意な扱いを受けながら、どうすることもできなくて、あきらめること。「詐欺・に・ おー・たら・ なきねーりし・たら・ あか・ん・よ。」

なきはらす【泣き腫らす】《動詞・サ行五段活用》 ひどく泣いて、涙でまぶたがふくれる。「なきはらし・た・ 顔・で・ 買い物・に・ 連れ・ていっ・たら・ 可哀相や・で。」

なきべえ〔なきべー〕【泣き兵衛】《名詞》 悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。ちょっとしたことにもすぐ泣く人。「ほんまに・ なきべー・で・ よー・ 泣く・なー。」〔⇒なき【泣き】、なきむし【泣き虫】、なきみそ【泣き味噌】

なきぼくろ【泣き黒子】《名詞》 目尻や目の下の皮膚にある、黒い小さな点。「なきぼくろ・が・ かえって・ かいらしー。」

なきみそ【泣き味噌】《名詞》 悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。ちょっとしたことにもすぐ泣く人。「この・ 子・は・ なきみそで・ 困る・なー。」〔⇒なき【泣き】、なきむし【泣き虫】、なきべえ【泣き兵衛】

なきむし【泣き虫】《名詞》 悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。ちょっとしたことにもすぐ泣く人。「大人・に・ なっ・ても・ なきむし・が・ 直ら・へん・の・や・なー。」〔⇒なき【泣き】、なきみそ【泣き味噌】、なきべえ【泣き兵衛】

なきわらい【泣き笑い】《名詞、動詞する》 ①泣きながら笑ってしまうこと。「なきわらい・の・ おかしな・ 顔・を・ し・とる。」②悲しみと喜びの両面が混じり合っていること。また、それが表情に現れること。「映画・を・ 見・て・ なきわらいし・た。」

なく【泣く】《動詞・カ行五段活用》 ①人が悲しさ・苦しさや、嬉しさを強く感じて、抑えきれずに涙を流す。「ちょっと・の・ こと・で・ ない・たら・ あか・ん・がな。」②悲しさ・苦しさや、嬉しさを表現するために声を出す。「子ども・の・ なく・ 声・が・ やかましー。」③苦しく辛い思いを強く感じる。また、そのような体験をする。「もの・の・ 値ー・が・ 高(たこ)ー・て・ ない・とり・ます。」■名詞化=なき【泣き】

なく【鳴く】《動詞・カ行五段活用》 鳥・虫・獣などが、声を出したり、音色を立てたりして訴える。「朝・から・ 犬・が・ ない・て・ うるさい。」「蝉・が・ ない・とる。」■名詞化=なき【鳴き】

なぐ【凪ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 風が止んで、波が静かになる。「台風・が・ 通り過ぎ・て・ 海・が・ だんだん・ ない・でき・た。」■対語=「しける【時化る】」■名詞化=なぎ【凪ぎ】

なぐさみ【慰み】《名詞》 寂しさや悲しさなどを慰めてくれるもの。気晴らしになるもの。「年寄り・の・ なぐさみ・に・ 犬・を・ 飼う。」

なぐさめる【慰める】《動詞・マ行下一段活用》 言葉をかけたり何かをしたりして、他の人の悲しみや苦しみをやわらげるようにする。相手の失望や落胆などをいたわって、気持ちを晴らしてやる。「旦那さん・を・ 亡くし・た・ 人・を・ なぐさめる。」■名詞化=なぐさめ【慰め】

なくする【無くする】《動詞・サ行変格活用》 ①あったものを無い状態にする。残りを皆無とする。「落書き・を・ 消し・て・ なくする。」②自分の過失や責任などによって、失う。「時計・を・ なくし・た・みたいや・さかい・ 探し・てくれ・へん・か。」■自動詞は「なくなる【無くなる】」〔⇒ないよう()する【無い様()する】、なよする【無よする】、のうする【無うする】

なくする【亡くする】《動詞・サ行変格活用》 身近な人が、この世からいなくなって、喪失感を持つ。「友だち・を・ なくし・て・ 辛い・ん・や。」■自動詞は「なくなる【亡くなる】」〔⇒のうする【亡うする】

なくなく【泣く泣く】《副詞、形容動詞や()》 ①かろうじて。やっとのことで。ぎりぎりの状態で。「なんとか・ 合格し・た・けど・ なくなくやっ・た・ん・や・と・ 思う・ねん。」「体重・は・ なくなく・ 40キロ・なんや。」②泣きたいほどの辛い気持ちで。「なくなく・ しんどい・ めー・を・ し・て・ 体重・を・ 減らし・た。」◆この語は、副詞としての用法が大半であるが、形容動詞として活用させる場合もある。〔⇒なきなき【泣き泣き】

なくなる【無くなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①あったものが見あたらなくなる。「鍵・が・ なくなっ・た。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「小遣い・が・ なくなっ・ても・た。」■他動詞は「なくする【無くする】」〔⇒ないよう()なる【無い様()なる】、なよなる【無よなる】、のうなる【無うなる】

なくなる【亡くなる】《動詞・ラ行五段活用》 息が絶える。命がなくなる。この世からいなくなる。「おじいさん・が・ なくなっ・た・ん・や・て・なー。」◆「しぬ【死ぬ】」の敬意を込めた言い方であり、「しぬ【死ぬ】」という直接的な言い方を避けた表現である。■他動詞は「なくする【亡くする】」〔⇒のうなる【亡うなる】、いく【逝く】、しぬ【死ぬ】、くたばる〕

なぐりがき【殴り書き】《名詞、動詞する》 急いでいるので、文字や絵を乱雑に、あるいは乱暴にに書くこと。また、そのようにして書いたもの。「なぐりがき・や・さかい・ 読ま・れ・へん。」「黒板・に・ なぐりがきする。」

なぐります【殴ります】《動詞・サ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「腹・が・ 立っ・た・さかい・ 思いきり・ なぐりまし・たっ・てん。」◆「なぐる【殴る】」よりも荒々しい感じがする。〔⇒なぐる【殴る】、どつく、どつきますどやす、ぶちます、かちます、しばく〕

なぐる【殴る】《動詞・ラ行五段活用》 拳骨や何かの物を使って、相手の頭、顔、体などに力を込めて強く撲つ。「喧嘩し・て・ バット・で・ なぐら・れ・た。」〔⇒なぐります【殴ります】、どつく、どつきますどやす、ぶちます、かちます、しばく〕

なけ《副助詞》 ①ものごとの範囲や限度を表す言葉。「こん・なけ・の・ 材料・が・ あっ・たら・ そいで・ 充分や。」②前に置かれた言葉を強調する気持ちを表す言葉。「好きな・なけ・ 持っ・ていっ・ても・ かま・へん・ぞ。」③したことに応じて、成果がもたらされるということを表す言葉。「思い切り・ 走っ・た・なけ・ あっ・て・ 電車・に・ 間に合()ー・た。」〔⇒だけ、らけ。⇒だけだけ、なけなけ、らけらけ〕

なげうち【投げ打ち】《名詞、動詞する》 腹立たしさのあまりに、手元にあるものを投げ飛ばすこと。「なんぼ・ 腹・が・ 立っ・ても・ お膳・を・ なげうちし・たら・ あか・ん・がな。」〔⇒あたん〕

なげうり【投げ売り】《名詞、動詞する》 現金を手にしたいため、儲けを考えないで安く売ること。「閉店する・ 言()ー・て・ なげうりし・とる。」

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2017年5月15日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (380)    (通算2378回)

日常生活語 「な」④

 

ながみじか〔ながみしか〕【長短】《名詞》 ①ものの端から端までの距離。また、その程度。「駅・まで・の・ 道・の・ ながみじか・は・ どの・ぐらい・ ある・の・か。」②時間の始まりから終わりまでの隔たり。また、その程度。「どっち・の・ 線・の・ 電車・に・ 乗っ・ても・ ながみじか・は・ 同じです・か。」③長いものと短いもの。ものの長さが不揃いであること。「ながみじか・の・ 違い・が・ 大きー・て・ 不細工や。」◆①②は、1つのものの長さの場合にも使うが、2つ以上のものの長さを話題にするときに使うことも多い。①②⇒ながさ【長さ】

ながめ【眺め】《名詞》 あたりを見渡すこと。見渡して目に入る、自然や人工物のありさまや風物の様子。また、そこから醸し出される趣。「窓・から・ 見る・ ながめ・が・ えー・なー。」「淡路島・と・ 明石海峡大橋・の・ ながめ」〔⇒けしき【景色】、ふうけい【風景】

ながめ【長め】《名詞、形容動詞や()》 ものの長さや時間が、少し長いこと。比較的長いと思われること。「時間・を・ ながめ・に・ 取っ・て・ 相談・を・ する。」■対語=「みじかいめ【短いめ】」「みしかいめ【(短いめ)】」「みじかめ【短め】」「みしかめ【(短め)】」〔⇒ながいめ【長いめ】

ながめる【眺める】《動詞・マ行下一段活用》 ①視野を限定しないで、広く見る。遠くや離れたところを見る。「六甲山・を・ ながめる。」②じっくりと見つめる。「よー・ ながめ・たら・ 知っ・た・ 人・やっ・た。」③ものごとに加わらないで傍観する。ぼんやりと見る。「じっと・ ながめ・とら・んと・ お前・も・ 掃除・を・ し・なはれ。」■名詞化=ながめ【眺め】

ながもち【長持ち】《名詞》 衣服などを入れておく、ふたのついた長方形の大きな箱。「ながもち・に・ 布団・を・ 入れ・とく。」

ながもち【長持ち】《名詞、動詞する》 ものが、長い間、壊れたりしないで役立つこと。消耗品などが、長い間にわたって使えること。「ながもちする・ 石鹸・や・なー。」「丈夫で・ ながもちする・ 買い物袋」

ながや【長屋】《名詞》 ①細長い一棟を、いくつかに区切って、それぞれを一軒として使えるようにした建物。「ながや・に・ 住む。」②細長い形の、一軒の家。「敷地・の・ 都合・で・ ながや・の・ 一軒家・に・ なっ・とる。」

なかやすみ【中休み】《名詞、動詞する》 仕事などの途中で、途切れたり休んだりすること。また、その時間や期間。「なかやすみ・を・ 半時間・ とっ・て・ 仕事・を・ 続ける。」「梅雨・の・ なかやすみ」

なかゆび【中指】《名詞》 手の5本の指の真ん中にあって、いちばん長い指。「なかゆび・の・ 爪・を・ 切る。」〔⇒たかたかゆび【高々指】

なかようする〔なかよーする〕【仲良うする】《動詞・サ行変格活用》 人との気持ちのつながり方を良好に保つ。親しい間柄を続ける。「この・ 子・と・ なかよーし・たっ・て・な。」

なかよし【仲良し】《名詞》 人と人との間柄がよいこと。人と人との気持ちのつながり方がよいこと。親しい間柄。「小学校時代・から・の・ なかよし・な・ん・や。」◆主として、子ども同士の人間関係について言う。

ながら《接続助詞》 二つの動作が同時に並行して行われることを表す言葉。「もの・を・ 食い・ながら・ しゃべっ・たら・ あか・ん。」「駅・まで・ 歩き・ながら・ 話・を・ する。」〔⇒もって〕

ながれ【流れ】《名詞》 ①水や液体などが、低い方へ動くこと。また、その動く様子。「溝・の・ ながれ・が・ 悪い。」②水や液体に浮かんで動いていくこと。また、その様子。「笹舟・の・ ながれ・が・ 速い。」③ものが滞ることなく動いていくこと。また、その様子。「車・の・ ながれ・が・ 切れ・へん。」

ながれぼし【流れ星】《名詞》 大気圏に入った小さな星や宇宙塵が急に現れて、空気との摩擦によって燃えながら速い速度で落ちるもの。「窓・を・ 開け・て・ ながれぼし・を・ 探す。」

ながれる【流れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①水や液体などが、低い方へ動く。「川・の・ 水・が・ ながれる。」②水や液体に浮かんで動いていく。「潮・で・ 船・が・ ながれる。」③ものが滞ることなく動いていく。「雲・が・ ながれる。」④予定されていたことが取りやめになる。「雨・で・ 遠足・が・ ながれる。」■他動詞は「ながす【流す】」■名詞化=ながれ【流れ】

なか()とる【中()取る】《動詞・ラ行五段活用》 ①二つの意見の中間的なところで折り合いをつける。「いつ・まで・ 言()ー・とっ・ても・ 切り・が・ ない・さかい・ なかとっ・て・ 決め・な・ あか・ん。」②二つの数字の平均的な値を採用する。「なかをとっ・て・ 6百円・に・ し・とき・まほ・か。」

なき【泣き】《名詞》 悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに、涙を流したり声を出すことが多い人。ちょっとしたことにもすぐ泣く人。「うち・の・ 孫・は・ なき・です・ねん。」〔⇒なきむし【泣き虫】、なきみそ【泣き味噌】、なきべえ【泣き兵衛】

なぎ【凪】《名詞》 風が吹かず、波が静かであること。「なぎ・で・ 風・が・ あら・へん。」■対語=「しけ【時化】」

なぎ(難儀)】《形容動詞や()、動詞する》 ①ものごとに対応したり処理したりするのに、苦しんだり苦労したりする様子。「雨・の・ 中・を・ なぎし・て・ 歩い・てき・た。」②自分にとっては不可能だと思われる様子。「明日・の・ 午前中・に・ し・てしまえ・ ゆー・て・ なぎな・ 事・を・ 言わ・れ・た。」〔⇒なんぎ【難儀】、どうさ【動作】

なきごえ【泣き声】《名詞》 ①人が悲しさ、苦しさ、嬉しさなどを経験したときに極まって出す声。「赤ん坊()・の・ なきごえ・が・ 聞こえる。」②今にも泣き出しそうな声。悲痛な感じの声。「なきごえ・で・ 頼ま・れ・たら・ し・てやら・ん・ わけ・に・は・ いか・へん。」

なきごえ【鳴き声】《名詞》 鳥・虫・獣などの出す声や音色。「朝っぱら・から・ 蝉・の・ うるさい・ なきごえ・が・ する。」

なきごと【泣き言】《名詞》 自分の不運や不幸を嘆いて、くどくどと訴える言葉。愚痴。「なきごと・ 言()ー・て・ 逃げ・とっ・たら・ あか・ん。」

なきじゃくる【泣きじゃくる】《動詞・ラ行五段活用》 ①息を急に吸い込むような動作を繰り返しながら泣く。「可哀想な・ ほど・ なきじゃくっ・て・ なかなか・ おさまら・へん。」②周りの人が制止したりなだめたりするのを聞かず、いつまでも声をあげて泣き続ける。「なんぼ・ 言()ー・ても・ なきじゃくっ・て・ 止まら・へん。」⇒しゃくる〕 

なきつく【泣き付く】《動詞・カ行五段活用》 ①泣きながら、すがりつく。「子ども・が・ 母親・に・ なきつく。」②泣くようにして頼み込む。「借金・ さし・てくれ・と・ なきつか・れ・た。」

なきなき【泣き泣き】《副詞、形容動詞や()》 ①かろうじて。やっとのことで。ぎりぎりの状態で。「なきなき・ 雨・が・ 降ら・なんだ。」「危ない・と・ 思(おも)・とっ・てん・けど・ なきなき・ 合格し・た。」②泣きたいほどの辛い気持ちで。「なきなき・ 1日・に・ 5時間・ 勉強し・た。」◆「なくなく【泣く泣く】」とも言うが、「なきなき【泣き泣き】」の方が、方言という色合いが強い。この語は、副詞としての用法が大半であるが、形容動詞として活用させる場合もある。〔⇒なくなく【泣く泣く】

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2017年5月14日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (379)    (通算2377回)

日常生活語 「な」③

 

ながいめ【長いめ】《名詞、形容動詞や()》 ものの長さや時間が、少し長いこと。比較的長いと思われること。「ながいめ・の・ ズボン・の・ 裾・を・ 折る。」■対語=「みじかいめ【短いめ】」「みしかいめ【(短いめ)】」「みじかめ【短め】」「みしかめ【(短め)】」〔⇒ながめ【長め】

なかがわ〔なかがー〕【中側】《名詞》 表からは見えないところ。裏の方向に向いた面。「箱・の・ なかがわ・に・ ごみ・が・ 溜まっ・とる。」■対語=「そとがわ【外側】」〔⇒なかっかわ(中っ側)、うちがわ【内側】、うちっかわ(内側)、うちら【内ら】、うちらがわ【内ら側】

ながぐつ【長靴】《名詞》 ゴムや革などで作った、膝の近くまで届く靴。「ながぐつ・ 履い・て・ 田圃・へ・ 行く。」◆現在では、長靴そのものが、日常生活から姿を消しつつある。〔⇒ゴムなが【オランダ語=gom  長】

なかごろ【中頃】《名詞》 その期間や時代の真ん中のあたり。「一学期・の・ なかごろ・に・ 遠足・が・ ある。」「昭和・の・ なかごろ・に・ 流行っ・た。」

ながさ【長さ】《名詞》 ①ものの端から端までの距離。また、その程度。「明石海峡大橋・の・ ながさ・は・ 世界一・や。」「縦・横・の・ ながさ」②時間の始まりから終わりまでの隔たり。また、その程度。「彼岸・の・ 頃・は・ 夜・の・ ながさ・と・ 昼・の・ ながさ・が・ 同(おんな)じや。」〔⇒ながみじか〕【長短】

ながし【流し】《名詞》 台所でものを洗ったり、洗い水を流したりする場所。「茶碗・は・ ながし・に・ 浸け・とい・てんか。」〔⇒はしり【走り】、はしりもと【走り元】、ながしもと【流し元】

ながしかく【長四角】《名詞》 四つの角がすべて直角で、縦の長さとと横の長さが違う四角形。「ながしかく・の・ 机・に・ 向かい合わせ・で・ 座る。」〔⇒ちょうほうけい【長方形】

ながしもと【流し元】《名詞》 台所でものを洗ったり、洗い水を流したりする場所。「ながしもと・で・ 豆・の・ 皮むき・を・ する。」〔⇒ながし【流し】、はしり【走り】、はしりもと【走り元】

ながす【流す】《動詞・サ行五段活用》 ①水や液体などを、低い方へ動くようにする。「水・を・ 溝・に・ ながす。」②水や液体に浮かべて動かす。水や液体がものを移動させる。「おもちゃ・の・ 舟・を・ ながす。」「昔・は・ お盆・の・ お供え・を・ 海・に・ ながし・た。」③体やものに水などをかけて、汚れなどを洗い落とす。「汗・を・ ながす。」■自動詞は「ながれる【流れる】」■名詞化=ながし【流し】

ながす【流す】《接尾語・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] ①集中して取り組んでいないとか、気に留めていないとかという意味を表す言葉。「読みながし・た・さかい・ 頭・に・ 入っ・とら・へん。」②相手の働きかけを真面目にとらえないで、そらしてしまう様子を表す言葉。「人・の・ 言()ー・ こと・を・ えーかげんに・ 聞きながす。」

ながズボン〔ながずぼん〕【長  フランス語=jupnoから】《名詞》 洋服で、二股になっていて、腰から下にはくもので、丈が足首のあたりまであるもの。「中学校・の・ 制服・は・ ながずぼん・や。」■対語=「はんズボン【半  フランス語=jupnoから】」

ながそで【長袖】《名詞》 手首までの長さの袖。手首まである長さの服や下着。「寒ー・ なっ・た・さかい・ ながそで・の・ シャツ・を・ 着る。」■対語=「はんそで【半袖】」

ながたらしい〔ながたらしー〕【長たらしい】《形容詞》 必要以上にだらだらと長い。いやになるほど長い。「ながたらしー・ 話・は・ 聞い・とる・ 方・が・ いらいらし・まっ・せ。」〔⇒ながったらしい【長ったらしい】

ながったらしい〔ながったらしー〕【長ったらしい】《形容詞》 必要以上にだらだらと長い。いやになるほど長い。「ながったらしー・ 説教・は・ 逆効果や・ぞ。」〔⇒ながたらしい【長たらしい】

なかっかわ〔なかっかー〕(中っ側)】《名詞》 表からは見えないところ。裏の方向に向いた面。「なかっかー・も・ きれいに・ 磨く。」■対語=「そとっかわ【外っ側】」〔⇒なかがわ【中側】、うちがわ【内側】、うちっかわ(内側)、うちら【内ら】、うちらがわ【内ら側】

ながつづき【長続き】《名詞、動詞する》 ものごとが、時間の上で途切れずに続くこと。「日記・は・ 毎年・ ながつずきせー・へん・ねん。」「ながつづきし・とる・ 店」

なかなおり【仲直り】《名詞、動詞する》 悪くなっていた人間関係が、以前のように良くなること。「頼む・さかい・ なかなおりし・てくれ・へん・やろ・か。」

なかなか《形容動詞や()》 ①完成段階や終着点に、簡単にはたどり着けないことを表す言葉。たやすくは実現しないことを表す言葉。「なかなか・ 春・に・ なら・へん。」「震災・から・ なかなか・ 復興せー・へん。」「答え・が・ なかなか・ わから・へん。」②優れていたり手ごわい感じがしたりして、程度が甚だしいことを表す言葉。「なかなかの・ 絵ー・や。」「なかなか・ しんどい・ 坂道・や・なー。」「なかなか・ 難しい・ 問題・や。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉が続く。⇒ちょっと〕

ながなが【長々】《副詞と》 時間や空間について、途切れずに続いていると感じられる様子。「ながなが・ お世話・に・ なり・まし・た。」「ながながと・ しゃべる。」「坂・が・ なかなが・ 続い・とる。」

なかにわ【中庭】《名詞》 学校や施設などにある、建物と建物の間にある庭。「校舎・の・ なかにわ・に・ 花壇・が・ ある。」

ながねん【長年】《名詞》 何かをし続けて、長い年月が経った間。「ながねん・ 駅前・で・ 商売し・とっ・た・けど・ やめる・ こと・に・ なり・まし・た。」

ながばなし【長話】《名詞、動詞する》 長い時間をかけてしゃべること。会話を長い時間にわたって続けること。「ながばなし・に・ なっ・ても・て・ どーも・ すん・まへ・ん。」「人・の・ ながばなし・を・ 聞く・の・は・ しんどい・もんや。」「道・で・ 久しぶりに・ 会()ー・た・ 友だち・と・ ながばなしし・た。」◆迷惑になるとか、あまり役立たないとかという批判的な気持ちで使うことが多い。

ながびく【長引く】《動詞・カ行五段活用》 なかなか終わりにならず、予定や予想していたよりも時間がかかる。「寄り合い・が・ ながびー・て・ 去()な・れ・へん。」

ながぼそい【長細い】《形容詞》 幅に比べて長さの数値が大きい。痩せていて、背丈が大きい。「ながぼそい・ 田圃・や・なー。」■対語=「ふとみじかい【太短い】」「ふとみしかい【(太短い)】」〔⇒ほそながい【細長い】

なかま【仲間】《名詞》 一緒に物事を行う人たち。似たような好みや考えなどを持っている、一定の範囲の人たち。「青年団・の・ なかま」「酒飲み・の・ なかま」〔⇒れんちゅう【連中】、れんじゅう【連中】、つれ【連れ】、グループ【名詞=group

なかまうち【仲間内】《名詞》 一緒に物事をする人たちの間柄。似たような好みや考えなどを持っている人たちの集まり。「会社・の・ なかまうち・で・ 酒・を・ 飲む。」

なかみ【中身】《名詞》 ①入れ物などの中に入っているもの。中にあるもの。「お祝い・の・ なかみ・は・ 何・に・ し・たら・ えー・ねん・やろ・か。」「缶詰・の・ なかみ」②文章や話によって表していることがら。表現しようとしていること。ものごとの実質にあたるもの。「なかみ・の・ ない・ 話・を・ 聞く・の・は・ しんどい。」「なかみ・を・ 短く・ まとめる。」〔⇒ないよう【内容】

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2017年5月13日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (378)    (通算2376回)

日常生活語 「な」②

 

ないよう〔ないよー〕【内容】《名詞》 ①入れ物などの中に入っているもの。中にあるもの。「雑誌・の・ 付録・の・ ないよー」②文章や話によって表していることがら。表現しようとしていること。「話・の・ ないよー・は・ さっぱり・ わから・なんだ。」〔⇒なかみ【中身】

ないよう()する〔ないよー()する、ないよ()する〕【無い様()する】《動詞・サ行変格活用》 ①あったものを無い状態にする。残りを皆無とする。「前々・から・の・ 借金・を・ ないよーする。」「宿題・の・ 残り・が・ ないよーにする。」「買い物し・て・ 1万円札・を・ ないよーにし・ても・た。」②自分の過失や責任などによって、失う。「財布・を・ ないよーし・ても・た。」■自動詞は「ないよう()なる【無い様()なる】」〔⇒なよする【無よする】、なくする【無くする】、のうする【無うする】

ないよう()なる〔ないよー()なる、ないよ()なる〕【無い様()なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①あったものが見あたらなくなる。「財布・が・ ないよーになっ・て・ 今・ 探し・とる・とこ・や。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「みんな・ よー・ 食う・さかい・ ご飯・が・ ないよーなっ・た。」■他動詞は「ないよう()する【無い様()する】」〔⇒なよなる【無よなる】、なくなる【無くなる】、のうなる【無うなる】

ナイロン〔ないろん〕【英語=nylon】《名詞》 絹に似て軽くて強い、石炭・水・空気などを原料として作った合成繊維。「ないろん・で・ でけ・た・ 袋・に・ 入れる。」

なう【綯う】《動詞・ワア行五段活用》 何本かの藁や糸や紐をねじり合わせて、太い一本のものとする。「てっころ〔=木槌〕・で・ 打っ・て・から・ 縄・を・ なう。」「藁・を・ のー・て・ 草鞋・を・ 作る。」◆太いものを作るときは「なう【綯う】」、細いものを作るときは「よる【縒る】」と言うことが多い。■名詞化=ない【綯い】

なえ【苗】《名詞》 種子から芽を出したばかりの草や木。移植する前の幼い草や木。「苗・を・ 買()ー・てき・て・ 庭・に・ 植える。」

なえどこ【苗床】《名詞》 種をまいて苗を育てる場所。「なえどこ・の・ 苗・を・ 田植え・に・ する。」

なおさら【尚更】《副詞》 以前のものやことに比べて、今度のものやことは、程度がいっそう進んだり深まったりしていることを表す言葉。「あか・ん・と・ 言わ・れ・たら・ なおさら・ し・てみと・ー・ なる。」「安い・ もの・で・ 始末〔=倹約〕し・た・ つもり・が・ めげ・ても・て・ なおさら・ 金・が・ かかっ・た。」〔⇒なおのこと【尚のこと】

なおし【直し】《名詞》 ①まだ使えそうなものを、あるべき状態に戻すこと。「故障し・た・さかい・ なおし・に・ 出す。」②ものを改造したり改善したりすること。「なおし・を・ し・て・ 店・の・ 様子・を・ 変える。」③衣類を縫い改めること。「浴衣・の・ なおし」⇒しゅうり【修理】、しゅうぜん【修繕】

なおす【直す】《動詞・サ行五段活用》 ①具合の悪いところ、間違ったところに手を入れて、望ましい方に改める。修繕して良い状態にする。「答え・の・ 間違い・を・ なおす。」「箸・の・ 持ち方・を・ なおす。」「めげ・た・ 橋・を・ なおす。」②異なった観点や方法などに改める。「考え方・を・ なおし・て・ 一・から・ 出直す。」③変化したものを元通りにする。「機嫌・を・ なおし・なはれ。」④ある種類の文字を、別の種類の文字に書き換える。ある言語を別の言語に訳す。「漢字・に・ なおし・て・ 書く。」「英語・を・ 日本語・に・ なおす。」⑤単位などを別の種類のものに変更する。「坪数・に・ なおし・て・ 計算する。」■自動詞は「なおる【直る】」■名詞化=なおし【直し】

なおす【治す】《動詞・サ行五段活用》 病気や怪我を、治療などによって、よくする。「注射・ 打っ・て・ 早()よ・ なおし・ておくん・なはれ。」■自動詞は「なおる【治る】」■名詞化=なおし【治し】

なおす《動詞・サ行五段活用》 ①あるべき場所に納める。「鋏・を・ 引き出し・の・ 中・に・ なおし・とい・てんか。」②元の位置に片付ける。元の様子に復元する。「散らばっ・とる・ 部屋・を・ なおせ。」◆「なおす【直す】」の②から派生した意味かもしれない。■自動詞は「なおる」⇒しまう【終う、仕舞う】

なおす【直す】《接尾語》[動詞の連用形に付く] 気持ちややり方などを改めて、もう一度行うという意味を表す言葉。「間違い・を・ やりなおす。」「店・を・ 変え・て・ 飲みなおす。」「本・を・ 読みなおす。」「留守・やっ・た・さかい・ 出なおす。」■名詞化=なおし【直し】

なおのこと【尚のこと】《副詞》 以前のものやことに比べて、今度のものやことは、程度がいっそう進んだり深まったりしていることを表す言葉。「こっち・の・ 方・が・ なおのこと・ 骨が折れる。」「近道し・た・ つもり・が・ なおのこと・ 遠回り・に・ なっ・ても・た。」〔⇒なおさら【尚更】

なおる【直る】《動詞・ラ行五段活用》 ①具合の悪いところ、間違ったところが望ましい方に改まる。修繕が終わって、よい状態になる。「故障・が・ なおる。」「悪い・ 癖・が・ なおる。」②変化したものが元通りになる。「機嫌・が・ なおる。」「天気・が・ なおっ・てき・た。」■他動詞は「なおす【直す】」■名詞化=なおり【直り】

なおる【治る】《動詞・ラ行五段活用》 治療によったり時間の経過に伴ったりして、病気や怪我がよくなる。「怪我・を・ し・とっ・た・ 傷口・が・ なおっ・た。」「風邪・が・ 早()よ・ なおっ・てほしー・なー。」■他動詞は「なおす【治す】」■名詞化=なおり【治り】

なおる《動詞・ラ行五段活用》 ①あるべき場所に納まる。「道具・が・ 元・の・ 所・へ・ なおっ・とら・へん。」②片付いたり復元できた状態になる。「散らばっ・て・ なおっ・とら・へん・さかい・ やり直し・や。」■他動詞は「なおす」

なか【中】《名詞》 ①仕切りや囲いなどで取り囲まれたところ。特に、建物や部屋の内側。屋内。「家・の・ なか・に・ 日ー・が・ 差し込む。」②その場所の奥のところ。「机・の・ もーちょっと・ なか・の・ 方・に・ 入っ・とる・やろ。」③ものとものとの間。順序で中間にあたるもの。「なか・ 1日・ 休ん・で・ 仕事・を・ 続ける。」④ある一定の範囲。「明石・の・ なか・から・ 1つ・の・ チーム・が・ 代表・に・ なる。」⑤何かが続いている最中。「雪・の・ 降っ・とる・ なか・を・ 来・てくれ・た。」■対語=①「そと【外】」⇒うち【内】

なか【仲】《名詞》 人と人との間柄。人と人との気持ちのつながり方。「あいつら・ 2人・は・ 昔・から・ なか・が・ 良()ー・ねん。」「なか・が・ 悪い・ので・ 困る。」

ながい【長い】《形容詞(アイ)》 ①ものの一方の端から他の端までの隔たりが大きい。「ながい・ 橋・を・ 渡る。」「ながい・ 小説・を・ 読ん・だ。」「ながい・ 四角形」②ある時から他の時までの隔たりが大きい。「合格する・まで・の・ 勉強・が・ ながかっ・た。」■対語=「みじかい【短い】」「みしかい【(短い)】」

ながいき【長生き】《名詞、動詞する》 高齢になるまで生きること。長寿。「母親・は・ 90・まで・ ながいきし・てん。」

ながいす【長椅子】《名詞》 ベンチやソファなどのように、横一列に何人もがかけられるようになっている台。「中学校・の・ 講堂・の・ ながいす・に・ 4人・ずつ・ 座る。」

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2017年5月12日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (377)    (通算2375回)

日常生活語 「な」①

 

な〔なー〕【名】《名詞》 ①他と区別するために、人、もの、場所などを呼ぶためにつけたもの。「あんた・の・ なー・は・ 何・と・ 言()ー・の・か。」「なー・の・ わから・ん・ 花」②苗字のあとに、その人を呼ぶためにつけたもの。「同じ・ 苗字・の・ 家・が・ 多い・さかい・ なー・で・ 区別する。」③何かの理由で世間に知られている人名。評判やうわさ。「な・の・ 通っ・た・ 芸人」〔⇒なまえ【名前】

な〔なー〕【菜】《名詞》 葉や茎を食べ物にする植物。「なー・を・ 漬け物・に・ する。」〔⇒なっぱ【菜っ葉】、なな【菜々】

【七】《名詞》 数を1音節で言うときの「七」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。〔⇒なな【七】、ひち【七】、ななつ【七つ】

な〔なー〕《感動詞》 相手の関心を自分の方に向けさせたり、自分の言うことを相手に納得させたり同感させたりしようとするときに発する言葉。「なー・ ちょっと・ 聞い・てほしー・ねん。」「なー・ わし・の・ 言()ー・ こと・は・ 間違っ・とら・へん・やろ。」

《接続助詞》 もしそうしなければという意味(打ち消しの仮定)を表す言葉。「聞か・な・ わから・へん。」「酒・を・ 飲ま・な・ 良()ー・ 人・や・のに。」◆動詞の未然形に接続する。形容詞に接続する場合は「なけら」を使う。〔⇒んと、いと〕

な〔なー〕《終助詞》 ①感動した気持ちなどを表す言葉。「綺麗な・ 花・や・なー。」「今日・は・ 楽しかっ・た・なー。」②相手に念を押したり、自分で納得したりしたりするときに使う言葉。「間違い・は・ おま・へん・な。」「早よ・ 行こ・い・な。」「今日・な・ 学校・で・な・ 先生・に・な・ 怒ら・れ・てん。」③禁止したり制止したりすることを表す言葉。「明日・は・ 遅刻する・な。」「そんな・ こと・ す・な。」④禁止したり制止したりすることを柔らかく表す言葉。「明日・は・ 遅刻しー・な・よ。」「そんな・ こと・ し・たり・な。」「あんまり・ 飲み・な。」◆③は動詞などの終止形に接続し、④は動詞などの連用形に接続する。⇒の〕

ない【無い】《形容詞》 ①そのものごとが存在しない。「西脇・の・ 町・は・ 海・が・ ない。」②持っていない。備わっていない。足りない。「今日・は・ 小遣い・が・ ない・ねん。」「トイレ・の・ ない・ 電車」「香り・が・ ない。」「思いやり・の・ ない・ やつ・や。」③ものごとが行われない。予定されていない。「あの・ 年・は・ 震災・で・ 祭り・が・ なかっ・てん。」■対語=「ある【有る、在る】」

ない《助動詞》 前にある言葉を打ち消すときに使う言葉。「今日・は・ 昨日・の・よーに・は・ 寒い・ない。」「寒(さぶ)ー・ない」「親父・は・ 年とっ・た・さかい・ 元気や・ない・ねん。」◆動詞に接続する場合は、「行か・ない」と言うよりも、「行か・ん」「行か・へん」のように「ん」「へん」を使う方が多い。形容詞と形容動詞には、その終止形に接続する。〔⇒へん、ひん、ん、まへん、しまへん、やへん〕

ないか【内科】《名詞》 内臓の病気を手術しないで治療する医学の分野。また、それを専門とする医者や、病院・医院。「血圧・が・ 高(たこ)ー・て・ ないか・に・ 通(かよ)・て・ます・ねん。」■対語=「げか【外科】」

ないしょ【内緒】《名詞》 ①表向きにしないで、人に知らせないこと。関係者以外には公開しなですませてしまうこと。「ないしょ・に・ し・とっ・ても・ どーせ・ わかっ・てしまう・やろ。」②表座敷でないところ。台所なども含めて、よその人の目につかない部屋。「ないしょ・の・ こと・に・ 男・の・ 人・は・ 構わ・んといて。」⇒ないしょごと【内緒事】、ひみつ【秘密】⇒ないしょのま【内緒の間】、かってのま【勝手の間】

ないしょがね【内緒金】《名詞、動詞する》 ①倹約して、こっそり貯めた金。「へそくり・を・ し・て・ 酒・を・ 飲み・に・ 行く。」②公にはできない金。「ないしょがね・なんか・ 貰(もろ)・たら・ 後・が・ 恐ろしー・ぞ。」⇒へそくり【臍繰り】

ないしょく【内職】《名詞、動詞する》 ①本職の他に、収入を得るためにする仕事。「何・ぞ・ ないしょく・でも・ せ・な・ 食()・ていか・れ・へん。」②収入を得るために、家事などの合間に自宅でする仕事。「戦争・が・ すん・だ・ 後・の・ 頃・は・ 家・で・ マッチ箱貼り・の・ ないしょくし・よっ・た・なー。」

ないしょごと【内緒言】《名詞》 関係者以外には聞かれないように、限られた人の間でこっそりと話す話。「人・の・ おる・ ところ・で・ ないしょごと・ 言ー・の・は・ 感じ悪い・なー。」

ないしょごと【内緒事】《名詞》 表向きにしないで、人に知らせないこと。関係者以外には公開しないこと。「ないしょごと・に・ し・とき・たい・けど・ そー・も・ いか・へん・やろ。」〔⇒ないしょ【内緒】、ひみつ【秘密】

ないしょのま〔ないしょのまー〕【内緒の間】《名詞》 表座敷でないところ。台所なども含めて、よその人の目につかない部屋。「ないしょのまー・で・ 遊び・なはれ。」〔⇒ないしょ【内緒】、かってのま【勝手の間】

ナイター〔ないたー〕【和製英語=nighter】《名詞》 運動競技などで、夜間に照明をつけて行うもの。「甲子園・へ・ 阪神・の・ ないたー・ 見・に・ 行か・へん・か。」

ないち【内地】《名詞》 国内の土地。その国の旧来からの領土である地域。離島などから見て、本土。「満州・から・ ないち・に・ 引き揚げ・た。」「ないち・と・ 離れ島・を・ 結ぶ・ 船」■対語=「がいち【外地】」

ないちまい【内地米】《名詞》 国内で穫れた米。国産の米。「やっぱり・ ないちまい・は・ うまい・なー。」■対語=「がいまい【外米】」

ないでも《接続助詞》 それをしないことがあっても、かまわない、という気持ちを表す言葉。「ちょっと・しか・ でけ・ないでも・ しょがない・やろ。」〔⇒んでも、いでも、なんでも〕

ないない【内々】《名詞、形容動詞や()》 ①家族や仲間同士の範囲の中。「ないない・で・ 俳句・を・ 作っ・て・ 楽しん・どる。」②それをするに際して、他の人に知らせないこと。「親父・の・ 入院・は・ ないないに・ し・て・ みんな・に・ 知らせ・んとこ。」③公のことではなく、非公式である様子。他言することを抑制している様子。「ないないや・けど・ あんた・の・ 気持ち・を・ 聞い・とき・たい・ねん。」「まだ・ 言ー・たら・ あか・ん・で。ないないに・ し・とい・て・よ。」④自分ひとりの心の内で思ったり感じたりしている様子。「あいつ・の・ こと・は・ ないない・ 心配し・とっ・てん。」①②⇒うちわ【内輪】、うちうち【内々】

ないないする【無い無いする】《動詞・サ行変格活用》 外にあるものを内に入れる。見えないところに隠す。「みんな・に・ 見・られ・ん・よーに・ ないないし・とき。」「手ー・を・ ポケット・に・ ないないする。」◆幼児語。〔⇒ないないぽっぽ【無い無いぽっぽ】(する)

ないないぽっぽ【無い無いぽっぽ】《形容動詞や()、動詞する》 外にあるものを内に入れている様子。見えないところに隠している様子。「お菓子・を・ 見・られ・ん・よーに・ ないないぽっぽし・とき。」◆「ぽっぽ」は、ポケット、ふところという意味である。◆幼児語。動詞⇒ないないする【無い無いする】

ナイフ〔ないふ〕【英語=knife】《名詞》 削ったり切ったりするために使う、西洋式の小型の刃物。「ないふ・で・ 鉛筆・を・ 削る。」◆小学校時代には、肥後守を指すことが多かった。

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2017年5月11日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (376)    (通算2374回)

日常生活語 「と」26

 

とんぶりがえす【とんぶり返す】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「いっぱいに・ なっ・たら・ とんぶりがえし・て・ 裏・に・ 書き・なはれ。」②転覆させる。横倒しにさせる。「台風・が・ 船・を・ とんぶりがえし・た。」③関係や立場を逆転させる。「選挙・で・ 勝っ・て・ とんぶりがえし・ても・た。」■自動詞は「とんぶりがえる【とんぶり返る】」〔⇒ひっくりかえす【ひっくり返す】、ひっくりかやす(ひっくり返す)、ひっくりかいす(ひっくり返す)、とんぶりがやす(とんぶり返やす)、とんぶりがいす(とんぶり返やす)⇒かえす【返す】、かやす(返す)、かいす(返す)

とんぶりがえって あっぱっぱ【とんぶり返って あっぱっぱ】《唱え言葉》 体をぐるっと回転させるときに、口にする言葉。2人が向き合って両手をつないだ状態から、くるりと回って背中合わせになるときに、口にする言葉。

とんぶりがえる【とんぶり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「亀・が・ とんぶりがえっ・て・ もと・に・ よー・ 戻ら・へん。」②転覆する。横倒しになる。「ボート・が・ とんぶりがえっ・て・ 海・に・ はまっ・た。」③倒れる。「走っ・とっ・て・ 足・が・ もつれ・て・ とんぶりがえっ・た。」④関係や立場が逆転する。「勝っ・とっ・た・のに・ とんぶりがえっ・て・ 負け・ても・た。」■他動詞は「とんぶりがえす【とんぶり返す】」〔⇒とんぶりがやる(とんぶり返る)、とんぶりがいる(とんぶり返る)、ひっくりかえる【ひっくり返る】、ひっくりかやる(ひっくり返る)、ひっくりかいる(ひっくり返る)⇒かえる【返る】、かやる(返る)、かいる(返る)

とんぶりがやす(とんぶり返やす)】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「焼け・てき・たら・ とんぶりがやし・て・ 裏側・を・ 焼き・なはれ。」②転覆させる。横倒しにさせる。「相撲・で・ 相手・を・ とんぶりがやす。」③関係や立場を逆転させる。「もー・ 二点・ 取っ・て・ 試合・を・ とんぶりがやし・てまえ。」■自動詞は「とんぶりがやる【(とんぶり返る)】」〔⇒ひっくりかえす【ひっくり返す】、ひっくりかやす(ひっくり返す)、ひっくりかいす(ひっくり返す)、とんぶりがえす【とんぶり返す】、とんぶりがいす(とんぶり返やす)⇒かえす【返す】、かやす(返す)、かいす(返す)

とんぶりがやる(とんぶり返る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「裏・と・ 表・が・ とんぶりがやっ・て・ 印刷さ・れ・とる。」②転覆する。横倒しになる。「風・で・ 植木鉢・が・ とんぶりがやっ・とる。」③倒れる。「石・に・ けつまづい・て・ とんぶりがやっ・た。」④関係や立場が逆転する。「途中・まで・は・ 勝っ・とっ・てん・けど・ とんぶりがやっ・て・ 負け・ても・た。」■他動詞は「とんぶりがやす【(とんぶり返やす)】」〔⇒とんぶりがえる【とんぶり返る】、とんぶりがいる(とんぶり返る)、ひっくりかえる【ひっくり返る】、ひっくりかやる(ひっくり返る)、ひっくりかいる(ひっくり返る)⇒かえる【返る】、かやる(返る)、かいる(返る)

どんぶりこ《副詞と》 水などに浮かんでいる様子を表す言葉。浮き沈みしながら漂っている様子を表す言葉。「丸太・が・ どんぶりこと・ 浮い・て・ 流れ・とる。」〔⇒どんぶらこ〕

どんぶりばち【丼鉢】《名詞》 深くて厚みのある、陶器の鉢。「大食い・で・ 飯・を・ どんぶりばち・で・ いっぱい・ 食う。」〔⇒どんぶり【丼】

どんぶりめし【丼飯】《名詞》 ①深くて厚みのある陶器の鉢に飯を入れて、おかずを上に盛った食べ物。「昼・は・ どんぶりめし・に・ し・まほ・か。」②普通の茶碗でなく、鉢のように大きな茶碗に盛った飯。「あいつ・は・ どんぶりめし・を・ 3ばい・も・ 食う。」⇒どんぶり【丼】

とんぼ【蜻蛉】《名詞》 目は複眼で大きく、細長い体をして、薄く透き通った羽が左右2枚ずつある昆虫。「とんぼ・が・ 飛ん・どる。」◆種類によって、「やんま」「いととんぼ【糸蜻蛉】」「あかとんぼ【赤蜻蛉】」等の言葉も使う。

どんま【胴馬】《名詞》 馬乗り遊び。◆電柱・壁・塀などを背にして一人が立ち、その股の間に次の者が首を入れて腰を低くする。その後ろに次々と同じ姿勢の者が続いて、「馬」を作る。別のチームの者がその馬に次々と飛び乗って、馬が崩れたら何度でも繰り返す。馬が崩れなかった場合は、立っている一人と、先頭で飛び乗った一人とがじゃんけんをして、飛び乗った者が負けると馬になる。

とんや【問屋】《名詞》 生産者から品物を集めて、小売店などに卸売りをする店。「とんや・や・けど・ 小売り・も・ し・てくれる・ 店」〔⇒といや【問屋】

どんより《副詞と、動詞する》 ①雲が空を覆って、薄暗い様子。「雨・は・ 降ら・ん・けど・ どんよりし・とる。」②目つきや色合いなどが濁っていて、生気に欠ける様子。「寝とぼけ・た・ どんよりし・た・ 目」

とんりゃい(取り合い)】《名詞、動詞する》 同一のものや、少ない数量のものを、互いに争って奪い合うこと。「今日・の・ 試合・は・ 点・の・ とんりゃい・に・ なっ・た。」〔⇒とりあい【取り合い】、とりやい(取り合い)

とんりゃう(取り合う)】《動詞・ワア行五段活用》 互いに争って奪い合う。「点・を・ とんりゃう・ 試合・は・おもろい・なー。」■名詞化=とんりゃい(取り合い)〔⇒とりあう【取り合う】、とりやう(取り合う)

とんりゃげる(取り上げる)】《動詞・ガ行下一段活用》 ①奪って自分のものとする。「子ども・から・ とんりゃげ・た・ 金・は・ 貯金・を・ し・とい・たる。」②没収する。無理に取る。しばらく預かる。「とんりゃげ・た・ 携帯電話・を・ 返し・たる。」③手に取って上げる。「受話器・を・ とんりゃげる。」■名詞化=とんりゃげ(取り上げ)〔⇒とりあげる【取り上げる】

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2017年5月10日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (375)    (通算2373回)

日常生活語 「と」25

 

とんとん《形容動詞や()》 ①収支の均衡がとれていて、損も得もない様子。「買()ー・た・ 値ー・と・ とんとんで・ 売っ・た・さかい・ ひとっつも・ 儲から・へん。」②程度や勢いなどが同じぐらいで、優劣がつけられない様子。力などが釣り合っている様子。互角である様子。「とんとん・の・ 力・や・さかい・ どっち・が・ 勝つ・か・ わから・へん。」⇒ちょぼちょぼ、どっこいどっこい〕

とんとん《副詞と》 ものごとが滑らかに、うまく進む様子。「話・が・ とんとんと・ まとまっ・た。」

とんとん《副詞と》 ものを続けざまに軽く叩く様子。「おやじ・の・ 肩・を・ とんとんと・ 叩い・てやる。」

どんどん《副詞と》 ①同じようなものごとがとどこおりなく、次々と続いていく様子。「仕事・が・ どんどんと・ 進む。」「どんどんと・ 儲かる。」②止めることができないほど、次々と続いていく様子。「雪・が・ どんどん・ 降っ・てき・た。」③その傾向が強まっていく様子。「どんどん・ 上り坂・に・ なっ・ていっ・た。」④遠慮せずにものごとを行う様子。「どんどん・ 食べ・てください。」①④⇒どしどし〕

どんどん《副詞と》 大きな音をたてて、ものを続けて強く叩く様子。「戸ー・を・ どんどんと・ 叩い・て・ 知らせる。」

どんな《連体詞》 形や状態などが、どのような。どれほどの程度の。「どんな・ 格好・の・ 箱・が・ よろしい・か。」「どんな・ 色・の・ 服・が・ 好き・でっ・か。」「どんな・ 所(とこ)・へ・ 行っ・たら・ 教え・てもらえる・ん・やろ。」〔⇒どないな〕

どんならん《連体詞》 どうにもならなくて、困ったことである。状況が好転する様子がなくて、どうにも仕方がない。「どない・ こない・ 言わ・れ・ても・ どんならん・ こと・です・ねん。」「泣い・て・ばっかり・ おっ・て・ どんならん・ 子ー・や。」「雨・ばっかり・ 続い・て・ どんならん。」◆「どう・に・も・なら・ん」の発音が融合した言葉である。述語として使うこともある。文末に使われて述語のような働きをすることがあるが、それは「どんならん・ こと・や。」の末語が省略されたものである。〔⇒どんなん〕

どんなん《名詞》 形や状態などが、どのようなもの。どれほどの程度のもの。「あんた・が・ 好きな・ん・は・ どんなん・です・か。」「どんなん・を・ 買()ー・ていき・きしょ・か。」〔⇒どないなん〕

どんなん《連体詞》 どうにもならなくて、困ったことである。状況が好転する様子がなくて、どうにも仕方がない。「このごろ・は・ 雨・が・ 降り続い・て・ どんなん・ こと・や。」「どんなん・ 話・が・ 出来・てき・た。」「腹・が・ 減っ・て・ どんなん。」◆「どう・に・も・なら・ん」の発音が融合した言葉である。文末に使われて述語のような働きをすることがあるが、それは「どんなん・ こと・や。」の末語が省略されたものである。〔⇒どんならん〕

トンネル〔とんねる〕【英語=tunnel】《名詞》 地中に穴を開けて鉄道や道路などを通して、通ることができるようにしたもの。「新幹線・は・ とんねる・が・ 多い・」「海・の・ 底・の・ とんねる・を・ 通っ・て・ 北海道・へ・ 行く。」

とんび【鳶】《名詞》 ①空中を輪を描いて飛ぶ、焦げ茶色をした、鷹の一種の大型の鳥。「とんび・が・ くるくる・ 回っ・て・ 飛ん・どる。」②男性が和服の上に着ることが多い、幅が広く長い袖をした厚手の外套。「とんび・を・ 着・た・ おじーさん」

どんぴしゃ《形容動詞や() ①2つのものが少しの狂いもなく、ぴったりと当てはまる様子。「箱・の・ 中・に・ どんぴしゃで・ 収まっ・た。」②計算や予想などがぴったり合う様子。「予想・が・ どんぴしゃに・ 当たっ・た。」〔⇒どんぴしゃり〕

どんぴしゃり《形容動詞や()》 ①2つのものが、少しの狂いもなく、ぴったりと当てはまる様子。「板・と・ 板・と・が・ どんぴしゃりで・ 隙間・は・ でけ・なんだ。」②計算や予想などがぴったり合う様子。「縦・と・ 横・の・ 合計・が・ どんぴしゃりで・ 合ー・た。」〔⇒どんぴしゃ〕

とんびゃがる(飛び上がる)(跳び上がる)】《動詞・ラ行五段活用》 ①勢いをつけて、高いところへはね上がる。身をおどらせるようにして、低いところから上に動く。「とんびゃがっ・て・ ボール・を・ 受ける。」「勝っ・て・ とんびゃがっ・て・ 喜ぶ。」「飛行機・が・ とんびゃがっ・ていく。」■対語=「とびおりる【飛び下りる、跳び下りる】」〔⇒とびあがる【飛び上がる、跳び上がる】

とんびゃるく(飛び歩く)】《動詞・カ行五段活用》 同じところに長く留まらずに、方々へ行く。忙しくあちこち動き回る。「あっちこっち・ とんびゃるく・ こと・なんか・ やめ・て・ 落ち着き・なはれ。」〔⇒とびあるく【飛び歩く】

とんぷく〔とんぶく〕【頓服】《名詞》 常用するのではなく、症状が現れたときに一度だけ服用する薬。「風邪・ ひい・た・ 時・に・ のむ・ とんぷく」

どんぶらこ《副詞と》 水などに浮かんでいる様子を表す言葉。浮き沈みしながら漂っている様子を表す言葉。「どんぶらこ・ どんぶらこ・と・ 桃・が・ 流れ・てき・た・ん・や・と。」〔⇒どんぶりこ〕

どんぶり【丼】《名詞》 ①深くて厚みのある、陶器の鉢。「どんぶり・に・ 饂飩・を・ 入れる。」②深くて厚みのある、陶器の鉢に飯を入れて、おかずを上に盛った食べ物。「親子どんぶり・を・ こしらえる。」⇒どんぶりばち【丼鉢】⇒どんぶりめし【丼飯】

とんぶりがいす(とんぶり返す)】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「とんぶりがいし・て・ 裏側・に・ メモ・を・ 書く。」②転覆させる。横倒しにさせる。「衝突し・て・ 小()まい・ 船・を・ とんぶりがいし・た。」③関係や立場を逆転させる。「ホームラン・で・ とんぶりがいし・て・ 勝っ・た。」■自動詞は「とんぶりがいる【(とんぶり返る)】」〔⇒ひっくりかえす【ひっくり返す】、ひっくりかやす(ひっくり返す)、ひっくりかいす(ひっくり返す)、とんぶりがえす【とんぶり返す】、とんぶりがやす(とんぶり返やす)⇒かえす【返す】、かやす(返す)、かいす(返す)

とんぶりがいる(とんぶり返る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「模型飛行機・が・ とんぶりがいっ・た・まま・ 空・を・ 飛ん・どる。」②転覆する。横倒しになる。「土砂崩れ・で・ 自動車・が・ とんぶりがいっ・とる。」③倒れる。「めまい・が・ し・て・ とんぶりがいっ・ても・てん。」④関係や立場が逆転する。「開票し・たら・ 予想・が・ とんぶりがいっ・て・ 落選し・た。」■他動詞は「とんぶりがいす【(とんぶり返す)】」〔⇒とんぶりがえる【とんぶり返る】、とんぶりがやる(とんぶり返る)、ひっくりかえる【ひっくり返る】、ひっくりかやる(ひっくり返る)、ひっくりかいる(ひっくり返る)⇒かえる【返る】、かやる(返る)、かいる(返る)

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2017年5月 9日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (374)    (通算2372回)

日常生活語 「と」24

 

どんがね(胴金)】《名詞》 独楽などの回りにはめてある、小さな鉄板。「どんがね・が・ つい・とる・ 独楽(ごま)・は・ 重たい。」

どんがら【どん柄】《名詞》 人や動物の体の輪郭について受ける感じ。体ぜんたいの姿。体つきの程度。「大けな・ どんがら・ し・やがっ・て・ 走る・の・が・ 遅い・なー。」◆特に、悪し様に言うときに使う言葉である。〔⇒から【柄】、がら【柄】、ずうたい【図体】、なり()

とんがらかす【尖らかす】《動詞・サ行五段活用》 ①先を細く、鋭くする。「鉛筆・を・ とんがらかす。」②高まった感情を態度などに表す。「そない・に・ 目ー・を・ とんがらかさ・ん・でも・ えー・やろ。」■自動詞は「とんがる【尖る】」「とがる【尖る】」〔⇒とんがらす【尖らす】⇒とげる【尖げる】

とんがらし(唐辛子)】《名詞》 細長い実が深紅色になり、香辛料として使われる植物。また、その実を乾燥させて粉にしたもの。「とんがらし・を・ 入れ・て・ 漬け物・を・ 漬ける。」「うどん・に・ とんがらし・を・ かける。」〔⇒とうがらし【唐辛子】

とんがらす【尖らす】《動詞・サ行五段活用》 ①先を細く、鋭くする。「針・の・ 先・を・ とんがらす。」②高まった感情を態度などに表す。「口・を・ とんがらし・て・ 怒っ・とる。」■自動詞は「とんがる【尖る】」「とがる【尖る】」〔⇒とんがらかす【尖らかす】⇒とげる【尖げる】

とんがる【尖る】《動詞・ラ行五段活用》 ①先が細くて、鋭くなる。「とんがっ・た・ 刀」「とんがっ・て・ 見える・ 山」②高まった感情が態度などに表れる。「朝・から・ とんがっ・とら・んと・ にっこり・ せー。」■他動詞は「とんがらす【尖らす】」「とんがらかす【尖らかす】」「とげる【尖げる】」⇒とがる【尖る】

どんかん【鈍感】《形容動詞や()》 感覚や感じ方が鈍い様子。「落とし物・を・ し・ても・ 気・が・ つか・ん・ どんかんな・ やつ」■対語=「びんかん【敏感】」

どんくさい【鈍臭い】《形容詞》 感覚や感じ方が鈍い。動作が緩慢で不器用である。頭の働きが鋭くない。「自転車・で・ こけ・て・ どんくさい・ やつ・や。」「簡単な・ 計算・を・ 間違え・て・ どんくさい。」

どんぐり【団栗】《名詞》 樫・椚・楢などの、椀の形をした殻に入っている実。「どんぐり・を・ 拾(ひら)い・に・ 行く。」◆総体的に「ばべのみ【ばべの実】」と言ってしまうことがある。

どんぐりめ〔どんぐりめー〕【団栗目】《名詞》 丸くて大きく、くりくりした目。「どんぐりめ・の・ かいらしー・ 女・の・子」「どんぐりめ・で・ 睨ま・れ・た。」

どんけつ【どん穴】《名詞》 ①腰の後ろ下で、腰掛けるときに下につく、肉のふっくらした部分。動物の胴体の後部で、肛門のあるあたり。臀部。「大けな・ どんけつ・ し・た・ 人」②順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「走っ・たら・ いつも・ どんげつ・や。」「どんけつ・で・も・ 合格・ でけ・たら・ ありがたい・ こと・や。」③前後のあるものの後ろの部分。列などの末尾の位置。「行列・の・ どんけつ・は・ どこ・や。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、どんげつ(どん穴)、どんじり【どん尻】⇒げつ()、げっつう()、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり。⇒しっぽ【尻尾】

どんげつ(どん穴)】《名詞》 ①腰の後ろ下で、腰掛けるときに下につく、肉のふっくらした部分。動物の胴体の後部で、肛門のあるあたり。臀部。「どんげつ・が・ 大きすぎ・て・ 椅子・が・ 小()まい・なー。」②順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「初め・は・ 早かっ・た・けど・ 最後・は・ どんげつ・に・ なっ・ても・た。」③前後のあるものの後ろの部分。列などの末尾の位置。「ロープ・の・ どんげつ・を・ 柱・に・ くくる。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、どんけつ【どん穴】、どんじり【どん尻】⇒げつ()、げっつう()、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり。⇒しっぽ【尻尾】

ドンゴロス〔どんごろす〕【英語=dungareeから】《名詞》 麻の繊維を編んで作った布。また、それで作った袋。「砂・を・ どんごろす・の・ 袋・に・ 入れる。」「どんごろす・の・ 土嚢」

どんじり【どん尻】《名詞》 ①腰の後ろ下で、腰掛けるときに下につく、肉のふっくらした部分。動物の胴体の後部で、肛門のあるあたり。臀部。「象・は・ 大けな・ どんじり・や・のー。」②順位をつけたときの後ろの位置。最も後ろの順位。最後尾。最下位。「成績・が・ どんじり・で・ 恥ずかしー。」③前後のあるものの後ろの部分。列などの末尾の位置。「行列・の・ どんじり・は・ 100メートル・ほど・ 後ろ・や。」〔⇒しり【尻】、けつ【穴】、どんけつ【どん穴】、どんげつ(どん穴)⇒げつ()、げっつう()、げっとう(穴等)、げっとくそ(穴等糞)、げっとうしょう(穴等賞)、べっとう(穴等)、べっとくそ(穴等糞)、べっとうしょう(穴等賞)、びり。⇒しっぽ【尻尾】

とんする〔とーんする〕《動詞・サ行変格活用》 急に、上から下へ位置が変わる。「窓・を・ 拭く・の・は・ えー・けど・ とんせ・ん・よーに・ 気ー・ つけよ。」「段梯子・から・ とーんし・たら・ 怪我する・よ。」◆幼児語。〔⇒おちる【落ちる】

とんち【頓知】《名詞》 場面や状況に応じて即席にあらわれる知恵や、切り抜け方。「一休さん・の・ とんち」

とんちき《名詞》 ぼんやりしていて気の利かない馬鹿者。他の人たちとは異なって、変わった考えなどを持っている者。「あいつ・は・ とんちき・や・さかい・ 何・を・ 言ー出す・やら・ わから・へん。」

とんちゃく【頓着】《名詞、動詞する》 ものごとを気にかけること。何かにとらわれること。「人・の・ 言()ー・ こと・に・ とんちゃく・ せ・ん・ 人・や。」

とんちんかん【頓珍漢】《形容動詞や(ナ・ノ)》 言ったり行ったりすることが、ちぐはぐである様子。間が抜けたり、的はずれであったりして、うまくかみ合わない様子。「ねとぼけ・て・ とんちんかんな・ こと・を・ 言()ー。」「答え・が・ とんちんかんや。」

とんでいく【飛んで行く、跳んで行く】《動詞・カ行五段活用》 ①急いで移動する。「10分間・で・ とんでいっ・てくる・さかい・ 待っ・とっ・てんか。」②空中を飛んで、移動する。「アメリカ・まで・は・ とんでいか・な・ しょーがない。」⇒はしっていく【走って行く】

とんと《副詞》 ①そのことを強く否定する気持ちを表す言葉。まったく問題にならない様子を表す言葉。「人・に・は・ とんと・ 教え・てくれ・へん。」「とんと・ 思い出さ・れ・へん。」②全くそのようである様子。すっかり。「とんと・ 昔・の・ 話・や。」◆①は、後ろに打ち消しの言葉を伴うことが多い。〔⇒てんと。⇒ねっから【根っから】、ねからはから【根から葉から】、まるきり【丸きり】、まるっきり【丸っきり】、てんで、ぜんぜん【全然】

とんど《名詞、動詞する》 ①庭や広場や路上などで、落ち葉、木切れ、紙屑などを集めて燃やすこと。また、その火。「とんど・ し・て・ 温もる。」②正月飾りを燃やすこと。左義長。「14日・の・ 晩・に・ とんどする。」◆②の場合、正月飾りを焼いたあとの灰は、家の建物の周りに、間隔をおいて置いておくのが習慣であった。⇒たきび【焚き火】

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2017年5月 8日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (373)    (通算2371回)

日常生活語 「と」23

 

とろくさい《形容詞》 ①動いたり考えたりする力がすばしこくない。鈍感で、まだるっこい。「とろくさい・ 頭・や・さかい・ よー・ 計算間違い・を・ する。」「走る・の・が・ とろくさい。」②ものの動きや回転が弱くて遅い。「回り方・が・ とろくさい。」③水や液体の流れや、火の勢いなど弱い。「せっかく・ 見・に・ 来・た・けど・ とろくさい・ 滝・で・ おもろなかっ・た。」④たいした負担にはならない。「とろくそー・て・ 張り合い・の・ ない・ 仕事・や。」■対語=①②「はやい【早い】」〔⇒とろい、とろこい、ちょろい、ちょろこい、ちょろくさい。①②③⇒のろい【鈍い】①②⇒のそい(鈍い)、にぶい【鈍い】⇒またい〕

どろくさい【泥臭い】《形容詞》 ①洗練されていない。田舎風である。「どろくさい・ 芝居」②泥の臭いがする。「震災・の・ 後・は・ 街・が・ どろくさかっ・た。」

とろける《動詞・カ行下一段活用》 固まっていたものに熱などが加わって、柔らかくなったり、どろどろに溶けたりする。溶けて形が崩れる。「夏・は・ チョコレート・が・ とろけ・てまう。」「アイスクリーム・が・ 口・の・ 中・で・ とろけ・た。」「道・の・ アスファルト・が・ とろける。」■他動詞は「とろかす」

とろこい《形容詞》 ①動いたり考えたりする力がすばしこくない。鈍感で、まだるっこい。「とろこい・ やつ・で・ 気・が・ きか・へん。」②ものの動きや回転が弱くて遅い。「この・ 懐炉・は・ とろこー・て・ なかなか・ 温ーなっ・てこ・ん。」③水や液体の流れや、火の勢いなど弱い。「水道・の・ 出ー・が・ とろこい。」④たいした負担にはならない。「そんな・ 仕事・を・ 1時間・で・ やれ・と・ 言う・の・は・ とろこい・ こと・や。」■対語①②=「はやい【早い】」〔⇒とろい、とろくさい、ちょろい、ちょろこい、ちょろくさい。①②③⇒のろい【鈍い】①②⇒のそい(鈍い)、にぶい【鈍い】⇒またい〕

トロッコ〔とろっこ〕【英語=truck】《名詞》 レールの上を、土や石などを載せて手で押して運ぶ、工事用の車。「とろっこ・に・ 土・を・ 積む。」

どろつち【泥土】《名詞》 水気のある軟らかい土。ぬかるんだ状態になっている土。「田圃・の・ どろつち」

とろっと《副詞、動詞する》 液体などに粘り気がある様子。「煮詰め・ていっ・たら・ とろっと・ し・てき・た。」〔⇒とろんと、とろとろ、とろんとろん〕

どろっと《副詞、動詞する》 ①粘り気があったり、濁ったりしている様子。「煮詰め・たら・ どろっとし・てき・た。」②多量のものがまとまっている様子。「ご飯・に・ カレー・を・ どろっと・ かける。」「奥・から・ 古本・を・ どろっと・ 出し・てき・た。」③勢いや量が急に変化する様子。「家・に・ 着い・たら・ 疲れ・が・ どろっと・ 出・た。」⇒どろどろ、どろんどろん。⇒どっと〕

ドロップ〔どろっぷ〕【英語=drops】《名詞》 砂糖に果汁や香料などを加えて作った、小粒の硬い飴。「喉・が・ 痛い・さかい・ どろっぶ・を・ なめる。」

とろとろ《副詞と、形容動詞や()、動詞する》 ①液体などに粘り気がある様子。「とろとろに・ なる・よーに・ 炊く。」「とろとろに・ 溶け・ても・た。」②ゆっくりと時間をかけて煮る様子。「とろとろと・ 時間・を・ かけ・て・ 炊く。」③浅く眠っている様子。半ば眠り半ば覚めているような様子。「縁側・で・ とろとろし・とっ・た。」④水や液体が少しずつ流れ出る様子。「とろとろと・ 水漏れ・が・ し・とる。」⑤ものがゆっくり動いたり回転したりする様子。ものごとをゆっくり行う様子。「渋滞・で・ 車・が・ とろとろ・ 走る。」⑥動作がきびきびしていない様子。「とろとろし・た・ 仕事・を・ せ・んと・ もっと・ 速(はよ)ー・に・ せー。」⇒とろっと、とろんと、とろんとろん。⇒うとうと、うつらうつら。④⑤⇒ちょろちょろ。⇒のろのろ、のそのそ。⇒だらだら〕

どろどろ《形容動詞や()、動詞する》 粘り気があったり、濁ったりしている様子。「台風・の・ 後・は・ 川・の・ 水・が・ どろどろし・とる。」「どろどろの・ ソース・を・ かける。」〔⇒どろんどろん、どろっと〕

とろび【とろ火】《名詞》 料理をする際に加減する、弱く燃える火。「カレー・を・ とろび・で・ 煮詰め・ていく。」

どろぼう〔どろぼー〕【泥棒】《名詞、動詞する》 他人のものをこっそり取って、自分のものとすること。また、そのようにする人。「昨日・の・ 晩・ どろぼー・に・ 入ら・れ・た。」〔⇒ぬすっと【盗人】

どろみず【泥水】《名詞》 土砂を含んで、濁っている水。「溝・に・ どろみず・が・ 流れ込ん・どる。」〔⇒どろ【泥】

とろろ《名詞》 ①擦ってとろろ汁にする、つくね芋や山の芋。「年末・に・は・ 忘れ・ん・よーに・ とろろ・を・ 買う・」②つくね芋や山の芋を擦りおろして、すまし汁などに混ぜたもの。「正月二日・の・ 朝・は・ とろろ・を・ 食べる。」③乾燥した昆布を細かく切って糸状にしたもの。「すまし汁・に・ とろろ・を・ 入れる。」⇒とろろいも【とろろ芋】⇒とろろじる