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2017年6月 6日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (402)    (通算2400回)

日常生活語 「ぬ」②

 

ぬけさく【抜け作】《名詞、形容動詞や()》 ぼんやりしていて、頼りないところがあること。鋭さに欠けたり手抜かりが生じたりすること。また、そのような人。「ぬけさく・や・さかい・ 後先・の・ こと・を・ 考え・とら・へん。」〔⇒ぬけ【抜け】、まぬけ【間抜け】、あほう【阿呆】、あっぽ【阿っ呆】、だぼ、ぼけ【呆け】、ばか【馬鹿】、あほうたれ【阿呆垂れ】、あほうだら【阿呆垂ら】、あほんだら(阿呆垂ら)、あほんだれ(阿呆垂れ)、だぼさく【だぼ作】、ぼけさく【呆け作】、ぼけなす【呆けなす】、とぼけさく【惚け作】、ばかもん【馬鹿者】、ばかたれ【馬鹿垂れ】

ぬけだす【抜け出す】《動詞・サ行五段活用》 ①中からそっと抜けて出る。「蜻蛉(とんぼ)・が・ かご・から・ ぬけだし・ても・とる。」②好ましくない状況から逃げ出す。「仕事・から・ ぬけだし・たら・ あか・ん。」「不景気・から・ ぬけだす。」■名詞化=ぬけだし【抜け出し】

ぬけぬけ【抜け抜け】《副詞と》 やましさや恥ずかしさなどを感じていない様子。無神経なことを平気で言ったり行ったりする様子。「ぬけぬけと・ 嘘・を・ 言ー・やがっ・た。」

ぬけみち【抜け道】《名詞、動詞する》 ①目的地に早く行き着ける道。また、その道を通って行くこと。「駅・へ・ 行く・ ぬけみち・が・ ある・ねん。」②あるところへ通じている、あまり知られていない道。また、その道を通って行くこと。「工場・の・ 横・を・ 通っ・て・ 海岸・に・ 出・られる・ ぬけみち・を・ 教え・たる。」③規則などを破らないで、逃れることのできる方法・手段。また、その方法・手段を選ぶこと。「政治家・は・ いろいろ・ ぬけみち・を・ 考え・とる。」⇒ちかみち【近道】、はやみち【早道】

ぬけめ()ない【抜け目()ない】《形容詞》 自分の利益となることによく気がついて、要領よくふるまう。ものごとに打算的で、しっかりしている。「ぬけめがない・ やつ・に・ 騙さ・れ・たら・ あか・ん。」

ぬける【抜ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①あったものが取れたり、なくなったりする。「スコップ・の・ 柄ー・が・ ぬける。」「タイヤ・の・ 空気・が・ ぬけ・た。」②取れてきれいになる。「濁り・が・ ぬけ・た。」③狭いところや、混雑しているところを通り過ぎて、向こう側へ出る。「駅前・を・ ぬける。」「トンネル・を・ ぬける。」④それまでの勢いや力がなくなる。「逆転さ・れ・て・ 気合い・が・ ぬけ・ても・た。」「腰・が・ ぬけ・て・ 歩か・れ・へん。」⑤知恵が足りていない。「ちょっと・ ぬけ・た・ ところ・の・ ある・ 人・や。」⑥漏れて落ちる。「私・の・ 名前・が・ ぬけ・とる。」⑦その場からはずれて、いなくなる。「自治会・の・ 役員・は・ ぬけら・れ・へん・ねん。」「寄り合い・から・ ぬけ・てき・た。」■他動詞は「ぬく【抜く】」■名詞化=ぬけ【抜け】

ぬげる【脱げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①身に着けていたものが、離れ落ちる。「走っ・とっ・て・ 靴・が・ ぬげ・ても・た。」②身に着けているものを脱ぐことができる。「ひとり・で・ 服・が・ ぬげる。」

ぬさくる《動詞・ラ行五段活用》 ①ものの表面にあてて、こすりつける。「鼻くそ・を・ 服・に・ ぬさくっ・たら・ あか・ん。」②ごてごてとやたらに塗る。塗る必要のないところまで塗る。「ペンキ・を・ ぬさくっ・た・ 看板」〔⇒ぬたくる。⇒なする【擦る】、なすりつける【擦り付ける】、ぬさりつける、にじくる。⇒ぬりたくる【塗りたくる】

ぬさりつける《動詞・カ行下一段活用》 ものの表面にあてて、こすりつける。「ズボン・に・ 泥・を・ ぬさりつけ・て・ 戻っ・てき・た。」〔⇒なする【擦る】、なすりつける【擦り付ける】、ぬさくる、ぬたくる、にじくる〕

ぬすっと【盗人】《名詞、動詞する》 他人のものをこっそり取って、自分のものとすること。また、そのようにする人。「留守・に・ する・ とき・は・ ぬすっと・に・ 気ー・を・ つけ・なはれ。」〔⇒どろぼう【泥棒】

ぬすみぎき【盗み聞き】《名詞、動詞する》 気づかれないように、人の話をそっと聞くこと。「ぬすみぎきせ・んと・ あんた・は・ 自分・で・ 考え・なはれ。」

ぬすむ【盗む】《動詞・マ行五段活用》 自分の所有物でないものをこっそり取って、自分のものにする。「鞄・を・ ぬすま・れ・ても・た。」■名詞化=ぬすみ【盗み】〔⇒とる【盗る】

ぬた《名詞》 魚、貝、野菜などを、ねぎ、わかめなどとともに酢味噌で和えた食べ物。「いか・と・ ねぎ・で・ ぬた・を・ 作る。」

ぬたくる《動詞・ラ行五段活用》 ①ものの表面にあてて、こすりつける。「顔・に・ 泥・を・ ぬたくっ・て・ 遊ん・どる。」②ごてごてとやたらに塗る。塗る必要のないところまで塗る。「絵の具・を・ ぬたくっ・た・だけ・の・ 絵」〔⇒ぬさくる。⇒なする【擦る】、なすりつける【擦り付ける】、ぬさりつける、にじくる。⇒ぬりたくる【塗りたくる】

ぬの【布】《名詞》 糸を機(はた)にかけて作った織物。「白い・ ぬの・の・ カーテン」〔⇒きれ【切れ、布】

ぬのじ【布地】《名詞》 衣服などに仕立てるための織物。加工をしていない織物。「ぬのじ・が・ えー・さかい・ 仕上がり・も・ えー・なー。」〔⇒きじ【生地】

ぬらす【濡らす】《動詞・サ行五段活用》 ①ものの表面に水などをかけたりしみ込ませたりする。「切手・の・ 裏・を・ ぬらし・て・ 貼る。」②知らない間に、水などがかかったりしみ込んだりしてしまう。意志に反して、ぬれてしまう。「子ども・が・ 布団・を・ ぬらし・た。」「洗濯物・を・ 雨・で・ ぬらし・た。」■自動詞は「ぬれる【濡れる】」

ぬり【塗り】《名詞》 ①ものを塗ること。塗ったもの。「ペンキ・の・ ぬり・が・ はげる。」②漆を塗った器物。漆器。また、その塗り具合。「ぬり・の・ 汁碗」「ぬり・の・ 良()ー・ お椀」⇒ぬりもん【塗り物】

ぬりえ【塗り絵】《名詞、動詞する》 輪郭が線で書かれている絵に、色を塗って楽しむこと。また、そのようなもの。「付録・に・ ぬりえ・が・ つい・とる。」

ぬりぐすり【塗り薬】《名詞》 皮膚などに塗る薬。「しもやけ・に・ ぬりぐすり・を・ つける。」◆対語=「のみぐすり【飲み薬】」

ぬりたくる【塗りたくる】《動詞・ラ行五段活用》 ごてごてとやたらに塗る。塗る必要のないところまで塗る。「画用紙・に・ クレヨン・を・ ぬりたくっ・とる。」〔⇒ぬさくる、ぬたくる〕

ぬりたて【塗り立て】《名詞、形容動詞や()》 塗ったばかりで、時間が経っていないこと。また、その塗られたもの。「ペンキ・ ぬりたて・やっ・た・さかい・ 手ー・に・ つい・ても・た。」

ぬりつぶす【塗りつぶす】《動詞・サ行五段活用》 下地や外の部分が見えなくなるほどに、隙間なく一面に塗る。「青・ばっかり・で・ ぬりつぶす。」■名詞化=ぬりつぶし【塗りつぶし】

ぬりもん【塗り物】《名詞》 漆を塗った器物。漆器。「ぬりもん・の・ お盆・を・ 大事に・ 使う。」〔⇒ぬり【塗り】

ぬる【塗る】《動詞・ラ行五段活用》 ものの表面に塗料や液体などをすりつける。ものの表面に絵の具や塗料などで色をつける。「ペンキ・を・ 一面・に・ ぬる。」「汚れ・た・ 壁・に・ ペンキ・を・ ぬら・す。」■可能動詞は「ぬれる」■名詞化=ぬり【塗り】

ぬるい【温い】《形容詞》 液体などが熱くはなく、少し温かい感じである。「ぬるい・ コーヒー」「風呂・を・ ぬるー・ する。」◆適切な温度から外れているという意味で使うこともある。

ぬるっと《副詞、動詞する》 表面が粘液質で、つかもうとしてもすり抜けていくような感触である様子。表面が滑りやすい様子。「ぬるっとし・とる・さかい・ 鰻・を・ つかむ・の・は・ 難しー。」「苔・の・ 生え・た・ 石・を・ 踏ん・だら・ ぬるっとし・て・ こけ・そーに・ なっ・た。」〔⇒ぬるぬる〕

ぬるぬる《形容動詞や()、動詞する》 表面が粘液質で、つかもうとしてもすり抜けていくような感触である様子。表面が滑りやすい様子。「蛸・を・ つかん・で・ 手ー・が・ ぬるぬるや。」「床・が・ ぬるぬるで・ 滑りやすい。」「油・を・ 触っ・たら・ 手ー・が・ ぬるぬるに・ なっ・た。」「風呂桶・の・ ぬるぬる・を・ 洗う。」〔⇒ぬるっと〕

ぬるめる【温める】《動詞・マ行下一段活用》 お湯などの熱いものに水や氷などを加えて、温度を下げる。「風呂に・ 水・を・ 足し・て・ ぬるめる。」「熱い・ お茶・を・ ぬるめ・てんか。」

ぬれぎぬ【濡れ衣】《名詞》 悪いことをしていないのに、したように言われること。無実の罪。「ぬれぎぬ・を・ 着せら・れる。」

ぬれる【濡れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ものの表面に水などがかかったりしみ込んだりする。「小()まい・ 傘・やっ・た・さかい・ 雨・で・ 体・が・ ぬれ・た。」■他動詞は「ぬらす【濡らす】」

ぬれる【塗れる】《動詞・ラ行下一段活用》 塗ることができる。「上手に・ 塗り絵・に・ 色・が・ ぬれた。」

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