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2017年6月13日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (409)    (通算2407回)

日常生活語 「の」①

 

の〔のー〕【野】《名詞》 広く平らな土地。「のー・に・は・ たんぽぽ・や・ れんげ・が・ 咲い・とる。」

の〔のー〕《感動詞》 相手に呼びかけたり、自分の言うことを相手に納得させようとしたりするときに使う言葉。「のー・ わし・にも・ それ・を・ 一つ・ くれ・へん・か。」

《格助詞(準体助詞)》 ①前の用言的な内容を、体言として扱うことを表す言葉。「あほな・ 真似・を・ する・の・は・ やめ・なはれ。」「面白い・の・は・ こっち・や。」②前の体言を受けて、「…のもの」「…のこと」という意味を表す言葉。「お前・の・は・ どの・ 靴・かいな。」〔⇒のん、ん〕

《終助詞》 相手に対して疑問を表したり質問したりする気持ちを表す言葉。「あんた・は・ 行か・へん・の。」「どこ・へ・ 行く・の。」◆強い調子で発音すると、相手を説得したり禁止したりする意味にもなる。〔⇒のん、ん〕

の〔のー〕《終助詞》 相手に念を押したり、自分で納得したりしたりするときに使う言葉。「明日・は・ 8時・に・ 集合・や・のー。」「そー・や・のー・ あんた・の・ 言()ー・とーり・や・のー。」◆目上の人に向かっては使いにくい。〔⇒な〕

のう〔のー〕【脳】《名詞》 ①頭の中にあって、考えたり体を動かしたりする働きを受け持つところ。「のー・に・ 影響・が・ あっ・たら・ 困る・さかい・ 検査し・てもらう。」②記憶力や判断力などの、頭の働き。「のー・が・ 悪い。」「今日・は・ のー・が・ 動か・へん。」③頭の上部のてっぺんの部分。「のー・が・ 痛い。」①②⇒のうみそ【脳味噌】

のう〔のー〕《名詞》 一本の長い縄に、適当な間隔を置いてたくさんの枝糸を付けて、それに釣り針を付けて、海中に沈めて魚を釣るしかけ。延縄。「のー・の・ 針・の・ 一本一本・に・ 餌(えさ)・を・ つける。」

のういっけつ〔のーいっけつ、のいっけつ〕【脳溢血】《名詞》 脳の中の血管が破れて、脳の中に血があふれる病気。「あいつ・は・ のーいっけつ・で・ 入院し・とる。」

のうか〔のーか〕【農家】《名詞、動詞する》 ①田畑で穀物・野菜・果物などを作る職業。また、その職業に従事すること。「うち・の・ 仕事・は・ のーか・です。」「のーかし・て・ 暮らし・てまん・ねん。」②田畑で穀物・野菜・果物などを作る職業に従事している人の住む家。「のーか・が・ 固まっ・て・ 建っ・とる。」⇒ひゃくしょう【百姓】、のうぎょう【農業】⇒ひゃくしょうや【百姓家】

のうがき〔のーがき〕【能書き】《名詞》 ①薬などの効果を説明した書類。品物が良いということを宣伝した言葉。「紙・に・ のーがき・が・ いっぱい・ 書い・てある。」②自分の長所や働きを述べたもの。自分に都合の良いことを並べたてたもの。「あいつ・の・ のーがき・を・ 聞ー・た・けど・ 役・に・は・ 立た・ん。」⇒こうのうがき【効能書き】

のうかんき〔のーかんき〕【農閑期】《名詞》 農作業に時間のゆとりが生じる時期。「のーかんき・に・ なっ・たら・ 温泉・に・でも・ 行き・たい・なー。」■対語=「のうはんき【農繁期】」

のうきぐ〔のーきぐ〕【農機具】《名詞》 農作業に使う機械や器具。「のーきぐ・の・ 修繕代・でも・ よーけ・ かかり・ます・な。」〔⇒のうぐ【農具】

のうきょう〔のーきょー〕【農協】《名詞》 農民が生産活動や日常生活の向上をめざして作った、助け合いの仕組みで、「農業協同組合」を略した言葉。「のーきょー・に・ 貯金・を・ する。」

のうぎょう〔のーぎょー〕【農業】《名詞、動詞する》 田畑で穀物・野菜・果物などを作る職業。また、その職業に従事すること。「のーぎょー・も・ し・にくい・ 世の中・に・ なっ・てき・た。」〔⇒ひゃくしょう【百姓】、のうか【農家】

のうぐ〔のーぐ〕【農具】《名詞》 農作業に使う器具。「のーぐ・も・ だんだん・ 機械・に・ 代わっ・てしも・た。」〔⇒のうきぐ【農機具】

のうする〔のーする〕【無うする】《動詞・サ行変格活用》 ①あったものを無い状態にする。残りを皆無とする。「今月分・の・ 小遣い・を・ のーし・た。」②自分の過失や責任などによって、失う。「財産・を・ のーし・ても・た。」■自動詞は「のうなる【無うなる】」〔⇒ないよう()する【無い様()する】、なよする【無よする】、なくする【無くする】

のうする〔のーする〕【亡うする】《動詞・サ行変格活用》 身近な人が、この世からいなくなって、喪失感を持つ。「おやじ・を・ 去年・ のーし・まし・た。」◆「しぬ【死ぬ】」という直接的な言い方を避けた表現である。■自動詞は「のうなる【亡うなる】」〔⇒なくする【亡くする】

のうそん〔のーそん〕【農村】《名詞》 住民の多くが農業に従事して生活している村落。「のーそん・に・も・ コンビニ・が・ でけ・まし・てん。」

のうたりん〔のーたりん〕【能足りん、脳足りん】《形容動詞や()》 知恵が足りなく、役に立たない様子。また、そのような人。「お前・は・ のーたりんや・なー。よー・ 考え・なはれ・や。」〔⇒のうなし【能無し、脳無し】

のうたりんしょう〔のーたりんしょー〕【能足りん賞、脳足りん賞】《名詞》 知恵が足りなくて役に立たないことや、知恵が足りなくて役に立たない人のことを、ふざけて言う言葉。「あんた・に・は・ のーたりんしょー・を・ あげ・たい・なー。」◆「ノーベル賞」の発音に似せて言う言葉。

のうち〔のーち〕【農地】《名詞》 作物を作る田や畑。「圃場整備・で・ のーち・の・ 形・も・ 変わっ・ても・た。」

のうてん〔のーてん〕【脳天】《名詞》 頭のいちばん上のところ。「のーてん・の・ 髪の毛ー・が・ 薄ー・ なっ・てっ・た。」

のうなる〔のーなる〕【無うなる】《動詞・ラ行五段活用》 ①あったものが見あたらなくなる。「ここ・に・ 置い・とっ・た・ 字引・が・ のーなっ・とる。」②すっかり使い果たす。残りが皆無となる。「ボールペン・の・ インキ・が・ のーなっ・ても・た。」■他動詞は「のうする【無うする】」〔⇒ないよう()なる【無い様()なる】、なよなる【無よなる】、なくなる【無くなる】

のうなる〔のーなる〕【亡うなる】《動詞・ラ行五段活用》 息が絶える。命がなくなる。この世からいなくなる。「おやじ・は・ 去年・ のーなり・まし・た。」◆「しぬ【死ぬ】」の敬意を込めた言い方であり、「しぬ【死ぬ】」という直接的な言い方を避けた表現である。■他動詞は「のうする【亡うする】」〔⇒いく【逝く】、なくなる【亡くなる】、しぬ【死ぬ】、くたばる〕

のうのうと〔のーのーと〕《副詞、動詞する》 気兼ねや束縛などがなく、のんきに過ごしている様子。ものごとに真剣に取り組まない様子。「のーのーとし・とっ・たら・ 何・も・ 進ん・でいか・へん。」

のうなし〔のーなし〕【能無し、脳無し】《形容動詞や() 知恵が足りなく、役に立たない様子。また、そのような人。特に、それによって生活力に欠ける様子。「のーなし・で・は・ 困り・まっ・せ。」〔⇒のうたりん【能足りん、脳足りん】

のうはえ〔のーはえ〕【のう延え】《名詞、動詞する》 一本の長い縄に、適当な間隔を置いてたくさんの枝糸を付けて、それに釣り針を付けて、海中に沈めて魚を釣るしかけを使って漁をすること。延縄による漁法。また、それを海中に沈めること。「のーはえ・で・ 鰻・を・ 釣る。」

のうはんき〔のーはんき〕【農繁期】《名詞》 田植えや稲刈りなどで、農作業が忙しい時期。「昔・は・ のーはんき・は・ 学校・が・ 休み・に・ なり・よっ・た・ん・や。」■対語=「のうかんき【農閑期】」

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