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2017年7月20日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (446)    (通算2444回)

日常生活語 「ひ」④

 

ひきずる【引き摺る】《動詞・ラ行五段活用》 ①足や着物の裾などを、地面の上などに触れたまま動いていく。「足・を・ ひきずっ・て・ 歩く。」②ものを地面の上などに触れたまま動かす。「段ボール箱・を・ ひきずっ・て・ 動かす。」③本人の意思とは関係なく、無理に引っ張っていく。「泣い・とる・ 子ー・を・ ひきずっ・て・ 学校・へ・ 連れ・ていく。」④長引かせた状態のままでいる。「風邪・を・ まだ・ ひきずっ・とる。」

ひきだし【引き出し、抽斗】《名詞》 ①机や箪笥などに何段か設けてある、水平に引いて抜き差しができる箱。「扇子・は・ 上・の・ 段・の・ ひきだし・に・ 入っ・とる・ はず・や。」②預け先から貯金の払い出しを受けること。「今日・は・ 土曜・や・さかい・ ひきだし・は・ でけ・へん。」

ひきだす【引き出す】《動詞・サ行五段活用》 ①見えないところや奥まったところから、引いて外に出す。「棚・から・ 箱・を・ ひきだす。」②預け先から貯金の払い出しを受ける。「10万円・ ひきだす。」■名詞化=ひきだし【引き出し】⇒おろす【下ろす】

ひきたつ【引き立つ】《動詞・タ行五段活用》 見栄えがするようになる。まわりのものに比べて、際立ってよく見える。「置物・を・ 磨い・たら・ ひきたっ・て・ 見える・よーに・ なっ・た。」

ひきつぎ【引き継ぎ】《名詞、動詞する》 仕事や任務を、前の人から受けることや次の人に渡すこと。また、それに関して説明などをすること。「ひきつぎ・の・ 打ち合わせ・を・ する。」

ひきつぐ【引き継ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 仕事や任務を、前の人から受けたり、次の人に渡したりする。内容をあまり変化させないで継承する。「前任・の・ 人・が・ 退職し・た・さかい・ 仕事・を・ ひきつい・だ。」■名詞化=ひきつぎ【引き継ぎ】〔⇒ひきうける【引き受ける】

ひきつけ【引き付け】《名詞》 小さい子などに起きる、発作性の痙攣。「男・の・ 子ー・は・ よー・ ひきつけ・を 起こす。」

ひきつける【引き付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①小さい子などが、発作的に痙攣を起こす。「ひきつけ・た・ん・で・ どない・ し・たら・ えー・の・か・ わから・んで・ 慌て・ても・た。」②自分の方に近づける。「ボール・を・ ひきつけ・とい・て・ 打つ。」③話術や人柄などによって、人を誘い寄せたり信頼感や親近感などを感じさせたりする。「野菜・の・ 安売り・で・ 客・を・ ひきつける。」■名詞化=ひきつけ【引き付け】

ひきつる【引き攣る】《動詞・ラ行五段活用》 ①筋肉が急に縮まって、うまく動かせなくなる。痛くなって痙攣する。「足・が・ 急に・ ひきつっ・た。」②緊張などをして、皮膚が引っ張られるようになる。顔がこわばる。「怒っ・て・ 顔・が・ ひきつっ・とる。」⇒つる【攣る】

ひきて【引き手】《名詞》 戸や障子などを開閉するために、手をかけるところ。また、そこに付けてある金具。「箪笥・の・ ひきて・が・ 汚れ・た・さかい・ 磨い・とい・てんか。」

ひきとめる【引き止める】《動詞・マ行下一段活用》 ①去ろうとする人を、とどめる。引っ張るようにして止める。「道・で・ 友だち・を・ ひきとめ・て・ 話・を・ し・た。」②任務などを辞めようとする人を、とどめる。「ひきとめ・て・ もー・ 一年・ 働い・てもろ・た。」■名詞化=ひきとめ【引き止め】

ひきとる【引き取る】《動詞・ラ行五段活用》 ①預けてあったり、とどめられていたりするものを受け取る。「郵便局・で・ 小包・を・ ひきとる。」②引き受けて、手元に置いたり、世話をしたりする。「犬・を・ ひきとっ・て・ 飼う。」■名詞化=ひきとり【引き取り】

ひきにく【挽肉】《名詞》 機械で細かくつぶした肉。ミンチ。「ひきにく・の・ 団子・を・ 作る。」

ひきのばす【引き延ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①あらかじめ決められていた時間を長引かせる。「予定・の・ 時間・を・ ひきのばし・て・ 説明・を・ する。」②あらかじめ決められていた日や時刻を遅らせる。「合格発表・の 日ー・を・ ひきのばさ・れ・た。」■名詞化=ひきのばし【引き延ばし】

ひきのばす【引き伸ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①引っ張って、細く長くする。「饂飩・を・ もっと・ 細ーに・ ひきのばす。」②押さえつけて、薄く広げる。「鉄板・の・ 上・で・ お好み焼き・を・ ひきのばす。」③写真などを、原板から拡大する。「写真・を・ ひきのばし・て・ 見・たら・ 迫力・が・ あっ・た。」■名詞化=ひきのばし【引き伸ばし】

ひきぶとん(敷き蒲団)】《名詞》 寝る人が体の下に敷く布団。「ひきぶとん・の・ 上・に・ シーツ・を・ 掛ける。」■対語=「かけぶとん【掛け布団】」「うわぶとん【上布団】」「おぶとん【負布団】」〔⇒しきぶとん【敷き蒲団】

ひきょう〔ひきょー〕【卑怯】《形容動詞や()》 ずるい気持ちがあったり、勇気がなかったりして、正面から堂々と立ち向かわない様子。「じゃんけん・を・ あと・から・ 出す・の・は・ ひきょーや・よ。」

ひきわけ【引き分け】《名詞》 試合や勝負の勝ち負けが決まらないで終わること。「昨日・の・ 試合・は・ ひきわけ・やっ・た。」

ひきわける【引き分ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①試合や勝負の勝ち負けが決まらないで終わる。「阪神・は・ 巨人・と・ ひきわけ・た。」②喧嘩などで向かい合っている者を、中に入って分ける。「無理に・ ひきわけ・て・ 喧嘩・を・ おさめ・た。」■名詞化=ひきわけ【引き分け】

ひく【引く】《動詞・カ行五段活用》 ①向こうから手前に向かって力を加えて、動かす。つかんで手元の方へ寄せる。「だんじり・の・ 綱・を・ ひく。」②綱をつけるなどして、従わせるようにする。「牛・を・ ひー・ていく。」③つながりをつけて、取り込む。「アンテナ・から・ テレビ・へ・ 線・を・ ひく。」「事務所・に・ 電話・を・ ひく。」「ガス・を・ ひく。」④自分の体の中に受け入れる。身に及ぶようになる。「昨日・から・ 風邪・を・ ひー・とる・ねん。」⑤多くの中から選んで取り出す。探して選び出す。「大売り出し・の・ 福引き・の・ 籤・を・ ひく。」「わから・へん・ 字ー・を・ 字引・で・ ひく。」「電話帳・を ひく。」⑥引き算をする。数値を減らす。「売値・から・ 仕入れ値・を・ ひく。」⑦値段を安くする。「ちょっと・ ひー・てくれ・へん・か。」「定価・から・ 2割・ ひい・とき・ます。」⑧長く延ばして書く。線状に書く。「線・を・ ひー・て・ 枠・を・ 作る。」⑨長く延ばして発音する。「声・を・ ひー・て・ 歌う。」⑩一方に片寄っているものを広げる。「日・が・ 当たる・ので・ カーテン・を・ ひく。」⑪他の人から受け継ぐ。「親・の・ 血ー・を・ ひー・とる。」⑫一定の範囲に一面に塗る。「フライパン・に・ 油・を・ ひく。」「糊・を・ ひく。」⑬これまでよりも少なくなる。「だいぶ・ 熱・が・ ひー・てき・た。」「喉・の・ 腫れ・が・ ひー・た。」⑭位置を退く。下がる。「あと・へ・ ひか・へん・ 性格・の・ 奴・や。」⑮役割などから引退する。退職する。「会社・を・ ひー・て・ のんびり・ し・とる。」⑯海面が海岸から沖の方へ退いて、海面が低くなる。「潮・が・ ひー・てき・た。」⑰取り寄せる。注文する。「雑誌・を・ 毎月・ ひー・とる。」「神戸新聞・を・ ひー・て・ 読ん・どる。」■対語=①「おす【押す】」、⑯「につ【(満つ)】」「ねつ【(満つ)」「ねる【(満る)】」

ひく【弾く】《動詞・カ行五段活用》 弦楽器やピアノなどを鳴らして演奏する。「教室・の・ オルガン・を・ ひく。」

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