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2017年7月27日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (453)    (通算2451回)

日常生活語 「ひ」⑪

 

びっちゅう〔びっちゅー〕【備中】《名詞》 深く掘れるようにするために鍬を改良して、先端が2つ、3つ、4つなどに分かれた歯になっている鍬。「先・の・ とがっ・た・ びっちゅー・や・さかい・ 気ーつけ・なはれ。」〔⇒びっちゅうぐわ【備中鍬】

びっちゅうぐわ〔びっちゅーぐわ〕【備中鍬】《名詞》 深く掘れるようにするために鍬を改良して、先端が2つ、3つ、4つなどに分かれた歯になっている鍬。「びっちゅーぐわ・で・ 畝・を・ 掘り返す。」〔⇒びっちゅう【備中】

びっちり《形容動詞や()、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「びっちりと・ 鍵・が・ 合う。」「計算通り・ びっちりやっ・た。」②隙間なくいっぱい並んでいる様子。ものがたくさんある様子。「狭い・ 部屋・で・ ぴっちり・ 詰め・て・ 座る。」③寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「一升瓶・に・ びっちり・ 一杯・ あっ・た。」④動きのあったものが、急に止まる様子。「時計・が・ びっちり・ 止まっ・た。」〔⇒ぴっちり。①③④⇒ぴたっと、ぴったし。①③⇒ぴったり、ぴったんこ。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり。⇒ぴちっと、ぴちんと〕

ぴっちり《形容動詞や()、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「2枚・の・ 板・が・ ぴっちりと・ 合()ー・て・ 隙間・は・ あら・へん。」「箱・の・ 中・に・ ぴっちり・ 入っ・た。」②隙間なくいっぱい並んでいる様子。ものがたくさんある様子。「お菓子・が・ 箱・に・ びっちり・ 詰まっ・とる。」③寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「ぴっちり・ 1リットル・ 入っ・とっ・た。」④動きのあったものが、急に止まる様子。「冷房・が・ ぴっちり・ 切れ・た・さかい・ びっくりし・た。」〔⇒びっちり。①③④⇒ぴたっと、ぴったし。①③⇒ぴったり、ぴったんこ。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、びっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり。⇒ぴちっと、ぴちんと〕

ぴっちん《名詞》 衣服などの合わせ目をとめる凸型と凹型の、対になった小さな留め金。スナップ。「ぴっちん・が・ 外れ・て・ 胸・が・ 開い・とる。」〔⇒ぺっちん、ホック【英語=hook

ひっつきぐさ【ひっつき草】《名詞》 衣服にくっつきやすい実や穂がある草。「ズボン・に・ ひっつくぐさ・が・ つい・ても・た。」

ひっつきむし【ひっつき虫】《名詞》 いつもくっついて、離れない人。「こまい・ とき・は・ お母ちゃん・の・ ひっつきむし・やっ・てん。」

ひっつく【ひっ付く】《動詞・カ行五段活用》 ①あるものが、他のものにぴったりとつく。はりついて離れない状態になる。「糊・が・ 手ー・に・ ひっつい・て・ 取れ・へん。」②男女が親しくなって、同じように行動する。結婚する。「あいつら・ いつも・ ひっつい・とる・なー。」〔⇒くっつく【くっ付く】、へっつく【へっ付く】

ヒット〔ひっと〕【英語=hit】《名詞、動詞する》 野球やソフトボールで、相手の失策がないのに、一つ以上の塁を得られるようにボールを打つこと。安打。「今日・は・ ひっと・を・ 2本・ 打っ・た。」

ひっぱり【引っ張り】《名詞》 家事などの作業をするときに、着物の上に重ねて着る、婦人用の上っ張り。「着物・が・ 汚れ・たら・ いか・ん・さかい・ ひっぱり・を・ 着・なはれ。」

ひっぱりおこす【引っ張り起こす】《動詞・サ行五段活用》 倒れているものを強く引き寄せて、立つようにする。「こけ・た・ 人・を・ ひっぱりおこし・た。」「台風・で・ こけ・た・ 庭・の・ 木ー・を・ ひっぱりおこす。」

ひっぱりだこ【引っ張り蛸】《形容動詞や()》 一つのもの、または少ないものを手に入れようとして、あちこちから求めたり実際につかんで引き寄せたりすること。「看護士・の・ 資格・が・ あっ・たら・ ひっぱりだこやろ。」

◆「語源ハンター」というコラム記事に、「たこの乾物を作るとき、足を四方にひっぱり拡(ひろ)げて干すその形が、あちこちから求められているように見えることに由来する。かつて、たこの吊(つる)し干しは、明石の夏の風物詩だった。夏の日差しと潮風が旨味(うまみ)を凝縮。炙(あぶ)って良し、刻んでたこ飯にしても良し。」とあった。[読売新聞・大阪本社発行、2011(平成23)8月19日・夕刊、3版、5ページ]

 大きな蛸を、足を拡げるようにして干す風景は、あまりにも見慣れていて、それが「ひっぱりだこ」の語源であるとは、思ってもみなかった。驚きである。

 『日本国語大辞典』は、「引張蛸・引張凧」の文字を当てて、「①(肢体をひっぱりひろげてつくる凧の乾物にその形が似ているところから)(はりつけ)の刑に処せられること。はりつけ。また、手足を広げて縛られること。②一つのものまたは少ないものを手に入れようとしてあちらこちらから争ってひっぱること。多くの人から求められること。」とある。①の意味は縁起の良くない連想に基づいており、②の意味は嬉しい悲鳴というような、望ましい状況である。用例を浮世草子や歌舞伎から得ているので、古い言葉であるということになろう。『広辞苑』もほぼ同様の意味・用例を記している。

 吊るし干しで作られた蛸を「ほしだこ【干し蛸】」と言うが、それを「ひっぱりだこ」と言うのは聞いたことがない。なお、新幹線西明石駅など駅弁に「ひっぱりだこ飯」があって、デパートの駅弁大会などでの人気商品であると聞く。

ひっぱる【引っ張る】《動詞・ラ行五段活用》 ①つかんで、強く引き寄せる。「段ボール箱・の・ 荷物・を・ ひっぱっ・ていく。」「着物・の・ 袖・を・ ひっぱっ・たら・ こける・やんか。」②たるまないように、延ばしたり広げたりする。「柱・と・ 柱・の・ 間・に・ ロープ・を・ ひっぱっ・て・ 洗濯物・を・ 干す。」③無理に連れていく。「1人・ 足ら・ん・さかい・ 彼奴(あいつ)・を・ ひっぱっ・てこー・か。」④長く延ばす。「声・を・ ひっぱっ・て・ 歌う。」「終わる・ 時間・を・ 6時・まで・ ひっぱる。」

ひつよう〔ひつよー〕【必要】《名詞、形容動詞や()》 何かを行うときに、それを欠くことができないこと。ものごとが成り立つために、なくてはならないこと。そうしなければならないこと。「旅行・に・ 行く・に・は・ あと・ なんぼ・ほど・の・ 金・が・ ひつよー・です・か。」 

ひでり【日照り】《名詞》 ①夏の期間などに、雨が降らずに晴天の日が続くこと。「ひでり・で・ 田圃・の・ 水・が・ ないよーなっ・た。」②直射日光が強く感じられること。「今日・は・ ひでり・が・ きつい。」

ひと【人】《名詞》 ①生物の中のひとつとしての人類。人を他の動物と区別して言う言葉「冬・に・ なっ・たら・ ひと・が・ 生き・とれ・ん・ほど・の・ 寒さ・に・ なる。」②他人との関わり方などにあらわれる性格・気性・人物像など。また、優れた性格・気性・人物像など。「ひと・が・ 良すぎ・て・ 騙さ・れ・た・ん・や。」③自分以外の人物。周りの人物。「ひと・の・ こと・は・ かまわ・んとき・なはれ。」〔⇒しと()①②⇒にんげん【人間】⇒ひとがら【人柄】、しとがら(人柄)

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