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2017年7月31日 (月)

【掲載記事の一覧】

 7月末には「奥の細道」の出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)に登りました。老骨に鞭打って、雪の残る月山に登り、湯殿神社を経て下りました。

 「奥の細道を読む・歩く」の連載を再開しましたが、途中で休んでしまいました。近日中に続きを始めるつもりです。

 ブログをお読みくださってありがとうございます。

 お気づきのことなどは、下記あてにメールでお願いします。

 gaact108@actv.zaq.ne.jp

 これまでに連載した内容の一覧を記します。

 

◆奥の細道を読む・歩く ()(197)~継続予定

    [2016年9月1日開始~ 最新は2017年7月19日]

 

◆【明石方言】 明石日常生活語辞典 ()(2455)~継続予定

    [2009年7月8日開始~ 最新は2017年7月31日]

◆ところ変われば ()()~継続予定

    [2017年3月1日開始~ 最新は2017年5月4日]

 

◆日本語への信頼 ()(261)~再開の可能性あり

    [2015年6月9日開始~ 最新は2016年7月8日]

 

◆名寸隅舟人日記 ()(16)~再開の可能性あり

    [2016年1月1日開始~ 最新は2016年4月2日]

 

◆新・言葉カメラ ()(18)~再開の可能性あり

    [201310月1日開始~ 最新は20131031日]

 

◆名寸隅の記 ()(138)~再開の可能性あり

    [2012年9月20日開始~ 最新は2013年9月5日]

 

……【以下は、連載を終了したものです。】……………………

 

◆名寸隅の船瀬があったところ ()()

    [2016年1月10日~2016年1月14日]

 

◆言葉カメラ ()(385)

    [2007年1月5日~2010年3月10日]

 

◆『明石日常生活語辞典』写真版 ()()

    [2010年9月10日~2011年9月13日]

 

◆新西国霊場を訪ねる ()(21)

 2014年5月10日~2014年5月30日]

 

◆放射状に歩く ()(139)

 2013年4月13日~2014年5月9日]

 

◆百載一遇 ()()

    [2014年1月1日~2014年1月30日]

 

◆茜の空 ()(27)

    [2012年7月4日~2013年8月28日]

 

◆国語教育を素朴に語る ()(51)

    [2006年8月29日~20071212日]

 

◆改稿「国語教育を素朴に語る」 ()(102)

    [2008年2月25日~2008年7月20日]

 

◆消えたもの惜別 ()(10)

    [2009年9月1日~2009年9月10日]

 

◆地名のウフフ ()()

    [2012年1月1日~2012年1月4日]

 

◆ことことてくてく ()(26)

    [2012年4月3日~2012年5月3日]

 

◆テクのろヂイ ()(40)

    [2009年1月11日~2009年6月30日]

 

◆神戸圏の文学散歩 ()()

    [20061227日~20061231日]

 

◆母なる言葉 ()(10)

    [2008年1月1日~2008年1月10日]

 

◆六甲の山並み[言葉つれづれ] ()()

   [20061223日~20061226日]

 

◆おもしろ日本語・ふしぎ日本語 ()(29)

    [2007年1月1日~2009年6月4日]

 

◆西島物語 ()()

    [2008年1月11日~2008年1月18日]

 

◆鉄道切符コレクション ()(24)

    [2007年7月8日~2007年7月31日]

 

◆足下の観光案内 ()(12)

    [20081114日~20081125日]

 

◆写真特集・薔薇 ()(31)

    [2009年5月18日~2009年6月22日]

 

◆写真特集・さくら ()(71)

    [2007年4月7日~2009年5月8日]

 

◆写真特集・うめ ()(42)

    [2008年2月11日~2009年3月16日]

 

◆写真特集・きく ()()

    [20071127日~20081113日]

 

◆写真特集・紅葉黄葉 ()(19)

    [200712月1日~20081215日]

 

◆写真特集・季節の花 ()()

    [2007年5月8日~2007年6月30日]

 

◆屏風ヶ浦の四季 [2007年8月31日]

 

◆昔むかしの物語 [2007年4月18日]

 

◆小さなニュース [2008年2月28日]

 

◆辰の絵馬    [2012年1月1日]

 

◆しょんがつ ゆうたら ええもんや ()(13)

    [2009年1月1日~2010年1月3日]

 

◆文章の作成法 ()()

    [2012年7月2日~2012年7月8日]

 

◆朔日・名寸隅 ()(19)

    [200912月1日~2011年6月1日]

 

◆江井ヶ島と魚住の桜 ()()

    [2014年4月7日~2014年4月12日]

 

◆教職課程での試み ()(24)

    [2008年9月1日~2008年9月24日]

 

◆相手を思いやる姿勢と、自分を表現する力 ()()

    [200610月2日~200610月4日]

 

◆学力づくりのための基本的な視点 ()()

    [200610月5日~20061011日]

 

◆教員志望者に必要な読解力・表現力 ()(18)

    [20061016日~200611月2日]

 

◆教職をめざす若い人たちに ()()

    [2007年6月1日~2007年6月6日]

 

◆これからの国語科教育 ()(10)

    [2007年8月1日~2007年8月10日]

 

◆現代の言葉について考える ()()

    [2007年7月1日~2007年7月7日]

 

◆自分を表現する文章を書くために ()(11)

    [20071020日~20071030日]

 

◆兵庫県の方言 ()()

    [20061012日~20061015日]

 

◆暮らしに息づく郷土の方言 ()(10)

    [2007年8月11日~2007年8月20日]

 

◆姫路ことばの今昔 ()(12)

    [2007年9月1日~2007年9月12日]

 

◆私の鉄道方言辞典 ()(17)

    [2007年9月13日~2007年9月29日]

 

◆高校生に語りかけたこと ()(29)

    [200611月9日~200612月7日]

 

◆ゆったり ほっこり 方言詩 ()(42)

    [2007年2月1日~2007年5月7日]

 

◆高校生に向かって書いたこと ()(15)

    [200612月8日~20061222日]

 

◆1年たちました ()()

    [2007年8月21日~2007年8月27日]

 

◆明石焼の歌 ()()

    [2007年8月28日~2007年8月30日]

 

◆中山道をたどる ()(424)

    [201311月1日~2015年3月31日]

 

◆日光道中ひとり旅 ()(58)

    [2015年4月1日~2015年6月23日]

 

◆奥州道中10次 ()(35)

    [20151012日~20151121日]

 

◆失って考えること ()()

    [2012年9月14日~2012年9月19日]

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (457)    (通算2455回)

日常生活語 「ひ」⑮

 

ひなた【日向】《名詞》 日光の当たっている場所。「寒い・さかい・ ひなた・で・ 遊ぼー・か。」■対語=「ひかげ【日陰】」〔⇒ひあたり【日当たり】、ひやたり(日当たり)

ひなたぼっこ【日向ぼっこ】《名詞、動詞する》 寒い季節に、日光に当たって暖まること。「雀・が・ 電線・に・ 止まっ・て・ ひなたぼっこし・とる。」

ひなたみず【日向水】《名詞》 夏の季節に、盥などに入れて、長い時間、日光に当てておいて温度を高めた水。「ひなたみず・で・ 行水・を・ する。」

ひなどり【雛鳥】《名詞》 卵から孵ったばかりの鳥の子。「ひなどり・や・さかい・ 上手に・ よー・ 飛ば・へん。」〔⇒ひな【雛】

ひなにんぎょう〔ひなにんぎょー〕【雛人形】《名詞》 紙や土などで作って着物を着せた、桃の節句のときに飾る人形。「3月3日・が・ すん・だら・ ひなにんぎょー・は・ 早(はよ)ー・ しまい・なはれ・よ。」〔⇒ひな【雛】

ひなびる(萎びる)】《動詞・バ行上一段活用》 水気がなくなって、縮んで皺が寄る。「冷蔵庫・の・ 隅・で・ 胡瓜・が・ ひなび・て・ 残っ・とっ・た。」〔⇒しなびる【萎びる】

ひなまつり【雛祭り】《名詞》 3月3日の桃の節句に、雛人形を飾って、女の子の成長や幸せを祈るお祭り。「ひなまつり・の・ あられ・を・ 買う。」

ひなん【避難】《名詞、動詞する》 災害などで危険な目に遭わないように他の場所へ移ること。「津波・の・ 時・は・ 早く・ 高い・ 所(とこ)・へ・ ひなんし・てください・ね。」

ビニール〔びにーる〕【英語=vinyl】《名詞》 耐水性や気密性に優れている、布・皮・ゴムなどの代わりに使うことが多い合成樹脂。「ごみ・を・ びにーる・の・ 袋・に・ 入れる。」

ひにく【皮肉】《名詞、形容動詞や()》 相手を批判したり非難したりするために、わざと事実と反対のことを言ったり、遠回しに意地悪く言ったりすること。また、そのような意図を持った言葉。「そんな・ 言い方・ し・たら・ ひにくに・ 聞こえ・まっ・せ。」

ひにくる【皮肉る】《動詞・ラ行五段活用》 相手を批判したり非難したりするために、わざと事実と反対のことを言ったり、遠回しに意地悪く言ったりする。「ちょっと・ ひにくっ・てみ・た・けど・ 本人・は・ 気・が・ つい・とら・へん・みたいや。」■名詞化=ひにくり【皮肉り】

ひにち【日日】《名詞》 ①経過したり累積したりする日の数。「出来上がる・まで・に・ ひにち・が・ だいぶ・ かかる。」②何かを行うための、予定の日。「ひにち・を・ 早(はよ)ー・ 決め・んと・ いか・ん。」⇒にっすう【日数】⇒ひどり【日取り】、にってい【日程】

ひにちぐすり【日日薬】《名詞、形容動詞や()》 時の経過とともに病気や怪我などが治っていくこと。日数が経てば確実に治る見通しのある病気や怪我の様子。「心配せ・ん・でも・ ひにちぐすりで・ 治る・やろ。」「この・ 怪我・は・ ひにちぐすりや・さかい・ もー・ ちょっと・ 辛抱し・とら・な・ しょー・が・ ない。」

ひにひに【日に日に】《副詞》 ①午前0時から午後12時までの間の24時間が幾度も繰り返して続く様子。ほぼ同様のことが繰り返される日が続いている様子。一日ごとの単位で。「ひにひに・ 800円・ずつ・ 電車賃・が・ 要る。」②一日ずつ日がたつにつれて。「ひにひに・ 草・が・ 伸び・てき・た。」◆②は、目に見えるような変化があるときに使うことが多い。〔⇒ひび【日々】、いちにちいちにち【一日一日】⇒まいにち【毎日】、まいにちまいにち【毎日毎日】、まいにちひにち【毎日日日】

ひね【陳】《名詞》 時間を経て成熟したもの。盛りを過ぎたもの。「ひね・の・ 茄子」「ひね・生姜」

ひねきる【捻切る】《動詞・ラ行五段活用》 指先や爪で、皮膚をつまんで強くねじる。「怒ら・れ・て・ ほっぺた・を・ ひねきら・れ・た。」〔⇒ひねる【捻る】、つねる【抓る】、つめきる【詰め切る】、ちめきる(詰め切る)、ちみきる(詰み切る)

ひねくりまわす〔ひねくりまーす〕【捻くり回す】《動詞・サ行五段活用》 ①そのものを確かめたりするために、手先で盛んにいじる。「鉛筆・を・ ひねくりまーし・ながら・ 考え・とる。」②盛んに理屈をつけたりして言う。議論のための議論をして、結論がない。「ひねくりまーし・て・ 結局・ 何・も・ 決まら・ず・や。」

ひねくる【捻くる】《動詞・ラ行五段活用》 ①そのものを確かめたりするために、手先でいじる。「本・を・ ひねくっ・て・ 傷め・ても・た。」②いろいろ理屈をこじつけたりして言う。相手を困らせるために皮肉っぽく言う。「ひねくら・んと・ ちゃんと・ 教え・てくれ・へん・か。」■名詞化=ひねくり【捻くり】

ひねくれる《動詞・ラ行下一段活用》 ①ものごとを素直に受け取らないで、自分が劣っているように思ったり、不利な状況に立たされているように考えたりする。また、その結果、考えや行いが素直でなくなる。「ひねくれ・ても・て・ 協力し・てくれ・へん。」②形がいびつになっている。「石・が・ 多い・ ところ・に・ 植え・た・ さかい・ ひねくれ・た・ 大根・に・ なっ・た。」■名詞化=ひねくれ〔⇒ねじれる【捻れる】、ねじける(捻ける)、ひがむ【僻む】

ひねなすび【陳茄子】《名詞》 古くなったもの。古くなって縮んだ感じになったもの。「ひねなすび・の・ おっさん・や・さかい・ 素直に・ 言()ー・ こと・を・ 聞ー・てくれ・へん。」◆茄子には限らず、いろいろなものについて言う。人について言う場合は、「ひねくれる」というイメージも伴っているように感じられる。

ひねりだす【捻り出す】《動詞・サ行五段活用》 ①あれこれ考えて工夫をしたり、考えをまとめたりする。「えー・ 案・を・ ひねりだし・てみ・まほ。」②無理に工面をして、金銭の都合をつける。「どっか・から・ 10万円・ほど・ ひねりだせ・まへ・ん・か。」③小さく丸めたものを、指先のあたりから作り出す。「小餅・を・ ひねりだす。」

ひねりもち【捻り餅】《名詞》 酒蔵で、酒米が完全に蒸せたかどうかを調べるために、蒸した米を取り出して、押しつぶして餅のように練ったもの。◆普通の餅に比べると、きめが細かく、何とも言えない味わいがある。本来は酒蔵の中での検査用であったはずだが、明石市大久保町西島地区にはたくさんの酒蔵があり、そこに勤めている人も多かったので、何らかのつながりによって、「ひねりもち」を口にする機会があった。たくさんの酒蔵で、酒米を蒸すたびごとに、「ひねりもち」もたくさん作られていたのであろう。酒粕は販売の対象になっても、「ひねりもち」は商品にならないという事情も関係があるのだろう。

ひねる【捻る】《動詞・ラ行五段活用》 ①円形のものなどを、一つの方向に力を加えて回す。「瓶・の・ ふた・を・ ねじっ・て・ 開ける。」②細長いものの両端を互いに逆方向に回して、よりを掛けるようにする。「体・を・ ひねっ・て・ 跳ぶ。」③指先や爪で、皮膚をつまんで強くねじる。「ほっぺた・を・ ひねっ・て・ 眠気・を・ 覚ます。」④別の方向に変える。「腰・を・ ひねる。」⑤あれこれと考える。「首・を・ ひねっ・て・ 考える。」⑥相手に簡単に対応する。「ちょっと・ ひねっ・たら・ 勝てる・やろ。」⑦按摩をする。「ひねっ・てもろ・て・ 楽に・ なっ・た。」■名詞化=ひねり【捻り】①②⇒ねじる【捻る】、ねじまわす【捻じ回す】⇒ひねきる【捻切る】、つねる【抓る】、つめきる【詰め切る】、ちめきる(詰め切る)、ちみきる(詰み切る)

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2017年7月30日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (456)    (通算2454回)

日常生活語 「ひ」⑭

 

ひとびと【人々】《名詞》 大勢の人たち。自分以外の人たち。銘々の人。「ひとびと・の・ 考え・は・ ばらばらや。」「大昔・に・ 生き・とっ・た・ ひとびと」〔⇒しとびし(人々)

ひとふでがき【一筆書き】《名詞、動詞する》 筆記具を紙から離さないで、同じところを行き来しないで、図形を書くこと。また、そのようにして書いたもの。「ひとふでがき・の・ 模様」〔⇒しとふでがき(一筆書き)

ひとまえ【人前】《名詞》 ①人の見ているところ。人から見つめられているところ。公衆の面前。「ひとまえ・に・ 出る・の・は・ 嫌いや・ねん。」「ひとまえ・で・は・ よー・ 話・を・ せ・ん。」②人に見える形。他人の手前。「ひとまえ・を・ にっこりし・たら・ 良()ー・ねん。」〔⇒しとまえ(人前)

ひとまかせ【人任せ】《名詞、動詞する》 仕事などを自分でしないで、人に頼ったり頼んだりしてしまうこと。自分は無関係であるというような姿勢を見せること。「ひとまかせ・に・ し・とっ・たら・ 身ー・に・ つか・へん・で。」〔⇒しとまかせ(人任せ)

ひとまとめ【一纏め】《名詞、動詞する》 ①ばらばらになっているものを一括すること。「雑誌・を・ ひとまとめし・て・ くくる。」「習(なろ)ー・た・ こと・を・ ひとまとめに・ 復習する。」②似たようなものを同類として扱うこと。「考え方・の・ 違う・ 人・を・ ひとまとめ・に・ し・たら・ もめる・ぞ。」〔⇒しとまとめ(一纏め)

ひとまね【人真似】《名詞、動詞する》 ①そのことの意味をじゅうぶんに理解しないで、他の人の行動や特徴にならって、同じようにすること。「ひとまねし・ながら・ 仕事・を・ 覚える。」②動物が、人のまねをすること。「鸚鵡・が・ ひとまね・を・ し・よる。」〔⇒しとまね(人真似)

ひとまわり〔ひとまーり〕【一回り】《名詞、動詞する》 ①ぐるっとまわること。一周すること。「村・の・ 中・を・ ひとまーりし・て・ 危険個所・を・ 調べる。」②役割や分担などが、順にすべてにまわること。「掃除当番・が・ ひとまーりし・た。」③十二支が一周する年数である12年。「ひとまーり・ 上・の・ 先輩」④ものの大きさなどの一つの段階。「ひとまーり・ 小()まい・ 皿・が・ 欲しい。」〔⇒しとまわり(一回り)

ひとみしり【人見知り】《名詞、動詞する》 子どもなどが、見慣れない人を見て、恥ずかしがったり恐がったりすること。「ひとみしり・が・ 激しー・ 子ー・や。」〔⇒しとみしり(人見知り)

ひとめ【一目】《名詞》 ①ちょっと見ること。一度見ること。「えー・ 品物・か・ どー・か・は・ ひとめ・で・ わかる。」②全体を一度に見渡すこと。「山・の・ 上・から・ ひとめ・で・ 町・を・ 眺める。」〔⇒しとめ(一目)

ひとめ【人目】《名詞》 他人の見る目。人に見られていること。世間からの注目。「ひとめ・を・ 気ー・に・ する。」〔⇒しとめ(人目)

ひとめにつく【人目に付く】《動詞・カ行五段活用》 他のものとは違って、はっきり見える。すぐ人の目に触れる。注目されやすい。「みんな・の・ ひとめにつく・ 所(とこ)・に・ 張り紙・を・ する。」〔⇒しとめにつく(人目に付く)、めだつ【目立つ】

ひとやすみ【一休み】《名詞、動詞する》 仕事などの途中で、しばらくの間、休むこと。「ここら・で・ ひとやすみし・て・ お茶・でも・ 飲もー・か。」〔⇒しとやすみ(一休み)

ひとり【一人、独り】《名詞》 ①人数が1であること。個人。相手や仲間がいないこと。「バス・の・ お客・は・ ひとり・だけ・やっ・た。」「ひとり・で・ 下宿し・とる。」「ひとり・で・ 考える。」②結婚していないこと。また、そのような人。「まだ・ ひとり・です。」〔⇒しとり(一人、独り)⇒ひとりもん【独り者】、しとりもん(独り者)、どくしん【独身】

ひどり【日取り】《名詞》 何かを行うための、予定の日。また、その日を決めること。「結婚式・の・ ひどり・を・ 決める。」〔⇒ひにち【日日】、にってい【日程】

ひとりあたま【一人頭】《名詞》 個人に割り当てる数量など。「ひとりあたま・ 千円・ずつ・ 出し・てください。」◆「二人あたま」とか「一軒あたま」とは言わない。その点が、「ひとりぶん【一人分】」という使い方とは異なる。〔⇒しとりあたま(一人頭)、ひとりぶん【一人分】、しとりぶん(一人分)

ひとりごと【独り言】《名詞》 相手がいない場で、ひとりでものを言うこと。また、その言葉。「ぶつぶつ・ ひとりごと・を・ 言()ー・とる。」〔⇒しとりごと(独り言)

ひとりでに【独りでに】《副詞》 ①他からの力を借りることなく自然に。自分の意志や意図などとは無関係に。いつの間にか。「風・が・ 出・てき・て・ ひとりでに・ 戸ー・が・ 開い・て・ びっくりし・た。」「日向水・に・ し・とい・たら・ ひとりでに・ 温ー・ なる。」②機械などに一定の操作をしておいたとき、あとは自然に動くようになる様子。「地震・の・ 時・は・ テレビ・が・ ひとりでに・ 知らし・てくれる。」〔⇒しとりでに(独りでに)

ひとりぶん【一人分】《名詞》 個人に割り当てる数量など。「ひとりぶん・が・ 3000円・に・ なり・ます。」〔⇒しとりぶん(一人分)、ひとりあたま【一人頭】、しとりあたま(一人頭)

ひとりぼっち【独りぼっち】《名詞、形容動詞や()》 行動をともにする人がいないこと。身寄りや仲間などが存在しないこと。「ひとりぼっち・で・ 東京・へ・ 試験・を・ 受け・に・ 行っ・た。」〔⇒しとりぼっち(独りぼっち)

ひとりもん【独り者】《名詞》 結婚していないこと。また、そのような人。「息子・は・ まだ・ ひとりもん・や・ねん。」〔⇒しとりもん(独り者)、ひとり【一人、独り】、しとり(一人、独り)、どくしん【独身】

ひな【雛】《名詞》 ①卵から孵ったばかりの鳥の子。「鶏・の・ ひな」②紙や土などで作って着物を着せた、桃の節句のときに飾る人形。「そろそろ・ ひな・を・ 飾ろー・か。」⇒ひなどり【雛鳥】⇒ひなにんぎょう【雛人形】

ひなか【日中】《名詞》 ①一日の半分。または、昼間の半分。「垣・の・ ペンキ・を・ 塗る・の・に・ ひなか・ かかっ・た。」②真昼の明るいとき。朝や夕方を除いた、真昼。「ひなか・に・ 泥棒・に・ 入ら・れ・た。」「ひなか・に・ 働か・んと・ パチンコし・て・ 遊ん・どっ・たら・ あか・ん・やろ。」⇒はんにち【半日】⇒ひるひなか【昼日中】、ひるのひなか【昼の日中】、まっぴるま【真っ昼間】、まひる【真昼】、はくちゅう【白昼】

ひなかしごと【日中仕事】《名詞》 半日ほどの時間が必要な作業や用務。「弟・の・ 家・まで・ 行く・の・は・ ひなかしごと・や・ねん。」

ひながた【雛形】《名詞》 ①文字や絵画などの上達を図るために、模範として真似て練習するためのもの。「ひながた・を・ 見・て・ 書く。」②書類などの様式や形式を示すもの。「教科書・に・ 載っ・とる・ てひながた・を・ 見・て・ 図表・を・ 作る。」③実物の形や仕組みを真似て作ったもの。「建物・の・ ひながた・を・ 作っ・て・ いろいろ・ 考える。」◆②は、実物よりも小さいことが多い。⇒てほん【手本】⇒もけい【模型】

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2017年7月29日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (455)    (通算2453回)

日常生活語 「ひ」⑬

 

ひとしきり【一頻り】《副詞》 しばらくの間、盛んな状態が続く様子。「朝・の・うち・ 蝉・が・ ひとしきり・ 鳴い・とっ・た。」〔⇒しとしきり(一頻り)

ひとしごと【一仕事】《名詞、動詞する》 まとまった仕事。一続きの仕事。「夜なべ・で・ 編み物・の・ ひとしごと・を・ し・た。」〔⇒しとしごと(一仕事)

ひとすじ【一筋】《名詞、形容動詞や()》 ①一本の細長いもの。「道・は・ ひとすじ・だけ・や・さかい・ 間違う・こと・ あら・へん。」「ひとすじ・の・ 赤い・ 糸・が・ 落ち・とる。」②一途に集中する様子。「学生・や・のに・ ひとすじに・ サッカー・ばっかり・ やっ・とる。」〔⇒しとすじ(一筋)

ひとだま【人魂】《名詞》 青白い光を放って空中を飛ぶという、人の霊。「墓・に・ ひとだま・が・ 出る・ん・やて。」〔⇒しとだま(人魂)

ひとちがい【人違い】《名詞、動詞する》 別の人を、ある人と思い違えること。「友だち・や・(と・) 思(おも)・て・ 声・を・ かけ・たら・ ひとちがい・やっ・た。」〔⇒しとちがい(人違い)

ひとつ【一つ】《名詞(数詞+助数詞)》 ①最も小さな自然数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「ひとつ・だけ・ 売れ残っ・た。」②1歳。「今日・は・ ひとつ・の・ 誕生日・や。」◆1から10までの数え方は、ふつう、「ひとつ【一つ】、ふたつ【二つ】、みっつ【三つ】、よっつ【四つ】、いつつ【五つ】、むっつ【六つ】、ななつ【七つ】、やっつ【八つ】、ここのつ【九つ】、とうお【十】」と言う。その次は「じゅういち【十一】、じゅうに【十二】、じゅうさん【十三】、じゅうし【十四】、じゅうご【十五】、じゅうろく【十六】、じゅうひち【十七】、じゅうはち【十八】、じゅうく【十九】、にじゅう【二十】」と言う。〔⇒しとつ(一つ)⇒いち【一】、ひ【一】

ひとつ【一つ】《副詞》 ①何かを始めたり試みたりするときに、軽く気持ち向けるために発する言葉。「難しー・けど・ ひとつ・ やっ・てみる・か。」②相手にものを頼むときに、なんとかよろしくという気持ちを表す言葉。「御協力・を・ ひとつ・ よろしく・ お願いし・ます。」〔⇒しとつ(一つ)

ひとづかい【人使い】《名詞》 人に仕事をさせたり動かしたりするときの、させ方。「何・でも・ 命令し・て・ ひとづかい・の・ ごっつー・ 荒い・ 人・や。」〔⇒しとづかい(人使い)

ひとつき【一月】《名詞》 ①1年を12に分けたときの、そのひとつ分。ほぼ30日の長さ。「ひとつき・ごと・に・ 給料・を・ もらう。」ひとつき・の・ 電気代」②その月の枠内におさまる長さ。「ひとつき・に・ 寄り合い・を・ 2回・ し・て・ 決め・た。」〔⇒しとつき(一月)⇒いっかげつ【一か月】

ひとづきあい【人付き合い】《名詞》 周りの人との交際。他の人との接し方。「ひとづきあい・が・ へた・で・ 困っ・とる。ねん。」〔⇒しとづきあい(人付き合い)

ひとっつも【一っつも】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「値上がり・ せ・ん・ もん・は・ ひとっつも・ あら・へん。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとつも【一つも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

ひとづて【人伝】《名詞》 ①人に頼んで伝えてもらうこと。「ひとづて・に・ 言()ー・てもらう。」②直接ではなく、他の人から伝わること。「ひとづて・に・ 聞い・た・ 話・や。」〔⇒しとづて(人伝)

ひとつひとつ【一つ一つ】《副詞、名詞》 ①些細なことまで余すところなく。ひとつの例外もなく、すべて。「ひとつひとつ・ 手・に・ 取っ・て・ 確かめる。」②たくさんあるものの、それぞれ。「ひとつひとつ・に・ 思い出・が・ ある・さかい・ 捨て・られ・へん。」⇒いちいち【一々】

ひとつも【一つも】《副詞》 打ち消し表現の度合いを高めるために使う言葉。まったく。「今日・の・ 試験・は・ 難しー・て・ ひとつも・ わから・なんだ。」〔⇒ちっとも、ちいとも、ちょっとも【一寸も】、いっこも【一個も】、ひとっつも【一っつも】、しとつも(一つも)、しとっつも(一っつも)、とっつも、なにひとつ【何一つ】、なにしとつ(何一つ)、ぜんぜん【全然】、なんにも【何にも】、なにも【何も】

ひとで【人出】《名詞》 行楽や買い物などに、人が出て集まること。また、外に出て集まった人。「今日・の・ 花見・の・ ひとで・は・ 少(すけ)ない。」〔⇒しとで(人出)

ひとで【人手】《名詞》 ①仕事に動員することのできる人。また、その人数。「この・ 仕事・は・ ひとで・が・ ぎょーさん・ 要る。」「もう・ 20人・ほど・ ひとで・が・ 欲しい。」②他人が支配するものやこと。「貧乏し・て・ 先祖・から・ 伝わっ・とっ・た・ 屏風・や・ 掛け軸・が・ ひとで・に・ 渡っ・ても・た。」〔⇒しとで(人手)

ひとで【海星】《名詞》 星の形をして棘が密生している、海底にすむ動物。「網・に・ ぎょーさん・ ひとで・が・ かかっ・てき・た。」〔⇒しとで(海星)

ひととおり〔ひととーり〕【一通り】《名詞、副詞》 ①初めから終わりまで全部。全体のあらましに関すること。「ひととーり・ 読ん・だ・けど・ よー・ わから・へん。」②複数のものがないこと。「時間・が・ なかっ・た・ので・ 計画・を・ ひととーり・だけ・ 作っ・た。」③当面の用が足りる程度の、ごく普通であること。「ひととーり・の・を・ やっ・とっ・た・ん・では・ 合格・は・ でけ・へん。」〔⇒しととおり(一通り)

ひとどおり〔ひとどーり〕【人通り】《名詞》 道などを人が行き来すること。「ここらへん・は・ ひとどーり・が・ 多い・ 所・や。」〔⇒しとどおり(人通り)

ひどないな【酷ないな】《連体詞》 ①思いやりが乏しくて悪辣だ。人情味がない。あくどい。「ひどないな・ 殴り方・や・なー。」「もの・の・ 言い方・が・ ひどないな・ やつ・や。」②好ましくないものの程度が甚だしい。「試験・で・ ひどないな・ 点・を・ 取っ・て・ 怒ら・れ・た。」「えらい・ ひどないな・ 台風・やっ・た。」〔⇒ひどい【酷い】⇒えげつい、えげつない、えげつないな〕

ひとなみ【人並み】《名詞、形容動詞や()》 世の中の他の人と同じぐらいであること。「贅沢せ・なんだら・ ひとなみ・に・ 生き・ていけ・まっ・さ。」〔⇒しとなみ(人並み)、せけんなみ【世間並み】

ひとねいり〔ひとねーり〕【一寝入り】《名詞、動詞する》 しばらくの間、眠ること。「ひとねいりし・て・から・ 起き・て・ 勉強する。」〔⇒しとねいり(一寝入り)

ひとばん【一晩】《名詞》 夕方から翌日の朝までの間。夜を一つ経ること。「ひとばん・ 考え・て・から・ 返事する・わ。」〔⇒しとばん(一晩)

ひとばんじゅう〔ひとばんじゅー〕【一晩中】《副詞》 前夜から朝までずっと同じような状態が続くことを表す言葉。「ひとばんじゅー・ 雨・が・ 降り続い・た。」〔⇒しとばんじゅう(一晩中)、よどおし【夜通し】

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2017年7月28日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (454)    (通算2452回)

日常生活語 「ひ」⑫

 

ひと【一】《接頭語》 (後ろの名詞にかかっていく言葉で)1を表す言葉。少しという意味を添える言葉。「やり方・は・ ひととーり・しか・ あら・へん。」「この・ あたり・で・ ひと休み・を・ し・まへ・ん・か。」「たった・ ひと口・だけ・です・けど・ どーぞ。」「ひと足違い・で・ 会え・なんだ。」「さっと・ ひと風呂・ 浴びる。」「走っ・て・ ひと汗・ かく。」「まー・ これ・で・ ひと安心・や。」「ひと芝居」「ひと括(くく)り」◆回数や種類などを表す「通り」に続く言い方を、一から順に言えば、「ひととおり【一通り】」または「しととおり【(一通り)】」、「ふたとおり【二通り】」、「みとおり【三通り】」または「さんとおり【三通り】」、「よとおり【四通り】」または「よんとおり【四通り】」、「いつとおり【五通り】または「ごとおり【五通り】」、「むとおり【六通り】」または「ろくとおり【六通り】」、「ななとおり【七通り】」または「ひちとおり【七通り】」、「やとおり【八通り】」または「はちとおり【八通り】」、「くとおり【九通り】」または「きゅうとおり【九通り】」、「じっとおり【十通り】」または「じゅうとおり【十通り】」となる。〔⇒しと()

ひとあたり【人当たり】《名詞》 人と接するときの態度や姿勢。人と話したり対応したりするときに、相手に与える感じ。「ひとあたり・が・ やろこい〔=柔らかい〕・ 人・や。」〔⇒しとあたり(人当たり)

ひどい【酷い】《形容詞》 ①思いやりが乏しくて悪辣だ。人情味がない。あくどい。「ひどい・ こと・を・ 平気で・ する。」②好ましくないものの程度が甚だしい。「ひどい・ 水害・や。」〔⇒ひどないな【酷ないな】⇒えげつい、えげつない、えげつないな〕

ひといき【一息】《名詞、形容動詞や()》 ①ほんの短い時間の間。わずかの時間。「ひといき・は・ 元気・を・ し・とっ・た・けど・ また・ 入院し・た・らしー・ねん。」②息を一回吸い込む間。一気。「喉・が・ 乾い・とっ・た・さかい・ ジュース・を・ ひといき・に・ 飲ん・だ。」③休まずに続けること。「面白い・ 本・やっ・た・さかい・ 二時間ほど・で・ ひといきに・ 読ん・でも・た。」④一休みをすること。「ここら・で・ ちょっと・ ひといき・ 入れ・まほ・か。」⑤更に力を注ぐこと。「もー・ ひといき・ 頑張っ・てみ・なはれ。」⑥少しである様子。「山・の・ てっぺん・まで・ もー・ ひといきや。」〔⇒しといき(一息)⇒いちじ【一時】、いっとき【一時】、いちどき【一時】、ちょっとま【一寸間】、ちいとま【ちいと間】、ちとま(一寸間)、ちっとま(一寸間)、しばらく【暫く】

ひといきに【一息に】《副詞》 休むことなく、ぐんぐん進む様子。短い期間に急激な変化を示す様子。「防波堤・まで・ ひといきに・ 泳ぐ。」〔⇒いっきに【一気に】、しといきに(一息に)

ひとえ【一重】《名詞、形容動詞()》 そのものだけで、他と重なっていないこと。「八重・も・ えー・けど・ ひとえ・の・ 花・も・ かいらしー・なー。」〔⇒しとえ(一重)

ひとえ【単衣】《名詞》 夏の季節を中心にして着る、裏地が付いていない和服。「今日・は・ ひとえ・で・は・ ちょっと・ 寒い・やろ。」■対語=「あわせ【袷】」〔⇒しとえ(単衣)、ひとえもん【単衣物】、しとえもん(単衣物)

ひとえもん【単衣物】《名詞》 夏の季節を中心にして着る、裏地が付いていない和服。「もー・ しとえ・を・ 着る・ 季節・に・ なっ・た。」〔⇒ひとえ【単衣】、しとえ(単衣)、しとえもん(単衣物)

ひとかど【一角】《形容動詞や()》 普通のものに比べて、取り立てて価値がある様子。専門家や大人などと同じような資格や能力や技能をそなえている様子。「ひとかど・の・ もの・の・ 言い方・を・ する・ 高校生・や。」〔⇒いっかど【一角】、しとかど(一角)、いちにんまえ【一人前】、いっぱし【一端】

ひとがら【人柄】《名詞》 他人との関わり方などにあらわれる性格・気性・人物像など。また、優れた性格・気性・人物像など。「ひとがら・の・ 円い・ 男・や・さかい・ つきあいやすい。」〔⇒しとがら(人柄)、にんげん【人間】、ひと【人】、しと()

ひとぎき【人聞き】《名詞》 他人が聞くこと。人が聞いたときに受ける感じや印象。外聞。「ひとぎき・の・ 悪い・ こと・を・ 言わ・んとい・てんか。」〔⇒しとぎき(人聞き)

ひとくえ【一くえ】《名詞》 暖めるため燃やす、少しばかりの薪。少しばかりの薪を燃やすこと。「風呂・が・ 冷め・てっ・た・さかい・ ひとくえ・ たい・てんか。」◆「二くえ」というような言い方はない。〔⇒しとくえ(一くえ)

ひとくせ【一癖】《名詞》 性格や個性に普通の人とは異なって扱いにくいものがあること。油断できないような性格があること。「耕二・と・ 言()ー・ やつ・は・ ひとくせ・ ある・さかい・ 気ーつけ・なはれ・よ。」〔⇒しとくせ(一癖)

ひとくち【一口】《名詞》 ①一度に口に入れて食べること。また、その量。「ひとくち・で・ みんな・ 食べ・ても・た。」②軽く飲んだり食べたりすること。「ほんの・ ひとくち・だけ・です・けど・ 食べ・てください。」「ひとくち・ 味見・を・ し・てみる。」③まとめて短く言うこと。「いろいろ・ 説明し・てくれ・た・けど ひとくち・で・ 言ー・たら・ どーゆー・ こと・なん・や。」◆①は、「ふたくち【二口】」、「みくち【三口】」…という言い方ができる。〔⇒しとくち(一口)

ひとけ【人気】《名詞》 人のいる様子や気配。「ひとけ・の・ ない・ あばら屋」〔⇒しとけ(人気)

ひどけい〔ひどけー〕【日時計】《名詞》 盤の中心に立てた棒が太陽に照らされてできる影の長さと方向によって時刻を知る装置。「公園・に・ ひどけー・が・ でき・た。」

ひとこと【一言】《名詞》 ①ごく短い言葉。「ひとこと・ 挨拶・を・ さし・てください。」②一つの言葉。「あいつ・は・ 今日・は・ ひとこと・も・ しゃべら・なんだ。」〔⇒しとこと(一言)

ひとごと【他人事】《名詞》 自分とは直接に関係のないこと。他人にかかわること。「なんぼ・ 注意し・たっ・ても・ ひとごと・の・よーに・ 聞ー・とる。」「しとごと・や・ ない・ねん・さかい・ 身ー入れ・て・ 聞け。」〔⇒しとごと(他人事)、よそごと【余所事】

ひところ【一頃】《名詞》 それほど遠くではない、以前のある時期。過去のしばらくの間。「ひところ・は・ アイスキャンデー・が・ よー・ 売れ・た。」「ひところ・は・ 寒い・ 日ー・が・ あり・まし・た・なー。」〔⇒しところ(一頃)、いちじ【一時】

ひとさしゆび【人差し指】《名詞》 何かを指し示すときに使う、手の親指の次の指。「ひとさしゆび・を・ 突き指し・た。」〔⇒ひとさしゆべ(人差し指)、しとさしゆび(人差し指)、しとさしゆべ(人差し指)

ひとさしゆべ(人差し指)】《名詞》 何かを指し示すときに使う、手の親指の次の指。「ひとさしゆべ・で・ 地図・を・ 指さす。」〔⇒ひとさしゆび【人差し指】、しとさしゆび(人差し指)、しとさしゆべ(人差し指)

 

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2017年7月27日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (453)    (通算2451回)

日常生活語 「ひ」⑪

 

びっちゅう〔びっちゅー〕【備中】《名詞》 深く掘れるようにするために鍬を改良して、先端が2つ、3つ、4つなどに分かれた歯になっている鍬。「先・の・ とがっ・た・ びっちゅー・や・さかい・ 気ーつけ・なはれ。」〔⇒びっちゅうぐわ【備中鍬】

びっちゅうぐわ〔びっちゅーぐわ〕【備中鍬】《名詞》 深く掘れるようにするために鍬を改良して、先端が2つ、3つ、4つなどに分かれた歯になっている鍬。「びっちゅーぐわ・で・ 畝・を・ 掘り返す。」〔⇒びっちゅう【備中】

びっちり《形容動詞や()、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「びっちりと・ 鍵・が・ 合う。」「計算通り・ びっちりやっ・た。」②隙間なくいっぱい並んでいる様子。ものがたくさんある様子。「狭い・ 部屋・で・ ぴっちり・ 詰め・て・ 座る。」③寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「一升瓶・に・ びっちり・ 一杯・ あっ・た。」④動きのあったものが、急に止まる様子。「時計・が・ びっちり・ 止まっ・た。」〔⇒ぴっちり。①③④⇒ぴたっと、ぴったし。①③⇒ぴったり、ぴったんこ。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり。⇒ぴちっと、ぴちんと〕

ぴっちり《形容動詞や()、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「2枚・の・ 板・が・ ぴっちりと・ 合()ー・て・ 隙間・は・ あら・へん。」「箱・の・ 中・に・ ぴっちり・ 入っ・た。」②隙間なくいっぱい並んでいる様子。ものがたくさんある様子。「お菓子・が・ 箱・に・ びっちり・ 詰まっ・とる。」③寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「ぴっちり・ 1リットル・ 入っ・とっ・た。」④動きのあったものが、急に止まる様子。「冷房・が・ ぴっちり・ 切れ・た・さかい・ びっくりし・た。」〔⇒びっちり。①③④⇒ぴたっと、ぴったし。①③⇒ぴったり、ぴったんこ。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、びっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり。⇒ぴちっと、ぴちんと〕

ぴっちん《名詞》 衣服などの合わせ目をとめる凸型と凹型の、対になった小さな留め金。スナップ。「ぴっちん・が・ 外れ・て・ 胸・が・ 開い・とる。」〔⇒ぺっちん、ホック【英語=hook

ひっつきぐさ【ひっつき草】《名詞》 衣服にくっつきやすい実や穂がある草。「ズボン・に・ ひっつくぐさ・が・ つい・ても・た。」

ひっつきむし【ひっつき虫】《名詞》 いつもくっついて、離れない人。「こまい・ とき・は・ お母ちゃん・の・ ひっつきむし・やっ・てん。」

ひっつく【ひっ付く】《動詞・カ行五段活用》 ①あるものが、他のものにぴったりとつく。はりついて離れない状態になる。「糊・が・ 手ー・に・ ひっつい・て・ 取れ・へん。」②男女が親しくなって、同じように行動する。結婚する。「あいつら・ いつも・ ひっつい・とる・なー。」〔⇒くっつく【くっ付く】、へっつく【へっ付く】

ヒット〔ひっと〕【英語=hit】《名詞、動詞する》 野球やソフトボールで、相手の失策がないのに、一つ以上の塁を得られるようにボールを打つこと。安打。「今日・は・ ひっと・を・ 2本・ 打っ・た。」

ひっぱり【引っ張り】《名詞》 家事などの作業をするときに、着物の上に重ねて着る、婦人用の上っ張り。「着物・が・ 汚れ・たら・ いか・ん・さかい・ ひっぱり・を・ 着・なはれ。」

ひっぱりおこす【引っ張り起こす】《動詞・サ行五段活用》 倒れているものを強く引き寄せて、立つようにする。「こけ・た・ 人・を・ ひっぱりおこし・た。」「台風・で・ こけ・た・ 庭・の・ 木ー・を・ ひっぱりおこす。」

ひっぱりだこ【引っ張り蛸】《形容動詞や()》 一つのもの、または少ないものを手に入れようとして、あちこちから求めたり実際につかんで引き寄せたりすること。「看護士・の・ 資格・が・ あっ・たら・ ひっぱりだこやろ。」

◆「語源ハンター」というコラム記事に、「たこの乾物を作るとき、足を四方にひっぱり拡(ひろ)げて干すその形が、あちこちから求められているように見えることに由来する。かつて、たこの吊(つる)し干しは、明石の夏の風物詩だった。夏の日差しと潮風が旨味(うまみ)を凝縮。炙(あぶ)って良し、刻んでたこ飯にしても良し。」とあった。[読売新聞・大阪本社発行、2011(平成23)8月19日・夕刊、3版、5ページ]

 大きな蛸を、足を拡げるようにして干す風景は、あまりにも見慣れていて、それが「ひっぱりだこ」の語源であるとは、思ってもみなかった。驚きである。

 『日本国語大辞典』は、「引張蛸・引張凧」の文字を当てて、「①(肢体をひっぱりひろげてつくる凧の乾物にその形が似ているところから)(はりつけ)の刑に処せられること。はりつけ。また、手足を広げて縛られること。②一つのものまたは少ないものを手に入れようとしてあちらこちらから争ってひっぱること。多くの人から求められること。」とある。①の意味は縁起の良くない連想に基づいており、②の意味は嬉しい悲鳴というような、望ましい状況である。用例を浮世草子や歌舞伎から得ているので、古い言葉であるということになろう。『広辞苑』もほぼ同様の意味・用例を記している。

 吊るし干しで作られた蛸を「ほしだこ【干し蛸】」と言うが、それを「ひっぱりだこ」と言うのは聞いたことがない。なお、新幹線西明石駅など駅弁に「ひっぱりだこ飯」があって、デパートの駅弁大会などでの人気商品であると聞く。

ひっぱる【引っ張る】《動詞・ラ行五段活用》 ①つかんで、強く引き寄せる。「段ボール箱・の・ 荷物・を・ ひっぱっ・ていく。」「着物・の・ 袖・を・ ひっぱっ・たら・ こける・やんか。」②たるまないように、延ばしたり広げたりする。「柱・と・ 柱・の・ 間・に・ ロープ・を・ ひっぱっ・て・ 洗濯物・を・ 干す。」③無理に連れていく。「1人・ 足ら・ん・さかい・ 彼奴(あいつ)・を・ ひっぱっ・てこー・か。」④長く延ばす。「声・を・ ひっぱっ・て・ 歌う。」「終わる・ 時間・を・ 6時・まで・ ひっぱる。」

ひつよう〔ひつよー〕【必要】《名詞、形容動詞や()》 何かを行うときに、それを欠くことができないこと。ものごとが成り立つために、なくてはならないこと。そうしなければならないこと。「旅行・に・ 行く・に・は・ あと・ なんぼ・ほど・の・ 金・が・ ひつよー・です・か。」 

ひでり【日照り】《名詞》 ①夏の期間などに、雨が降らずに晴天の日が続くこと。「ひでり・で・ 田圃・の・ 水・が・ ないよーなっ・た。」②直射日光が強く感じられること。「今日・は・ ひでり・が・ きつい。」

ひと【人】《名詞》 ①生物の中のひとつとしての人類。人を他の動物と区別して言う言葉「冬・に・ なっ・たら・ ひと・が・ 生き・とれ・ん・ほど・の・ 寒さ・に・ なる。」②他人との関わり方などにあらわれる性格・気性・人物像など。また、優れた性格・気性・人物像など。「ひと・が・ 良すぎ・て・ 騙さ・れ・た・ん・や。」③自分以外の人物。周りの人物。「ひと・の・ こと・は・ かまわ・んとき・なはれ。」〔⇒しと()①②⇒にんげん【人間】⇒ひとがら【人柄】、しとがら(人柄)

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2017年7月26日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (452)    (通算2450回)

日常生活語 「ひ」⑩

 

びっこ】《名詞、形容動詞や()》 片方の足の具合がよくなくて、滑らかに歩けないこと。また、そのような人。「怪我・を・ し・て・ びっこ・(を・) ひー・て・ 学校・に・ 通っ・た。」〔⇒ちんば【跛】

ひつこい《形容詞》 ①なかなかあきらめることをしないで、どこまでもつきまとったり、ものに執着したりする感じだ。「自分・の・ 考え・を・ 通そ・ー・と・ し・て・ ひつこい・ほど・ もの・を・ 言()ー。」②味・香り・色などが濃厚で、あっさりしていない感じだ。「甘すぎ・て・ ちょっと・ ひつこい・なー。」〔⇒しつこい。⇒ねつい、ねつこい、ねちこい、ねばこい【粘こい】、ねばっこい【粘っこい】、ねちゃこい、にちゃこい、しゅうねんぶかい【執念深い】

ひっこし【引っ越し】《名詞、動詞する》 住む家を変わること。事務所などの拠点を変えること。転宅。「事務所・の・ ひっこし」〔⇒やうつり【家移り】、やぶつり(家移り)、やどがえ【宿替え】

ひっこす【引っ越す】《動詞・サ行五段活用》 住む家を変わる。事務所などの拠点を変える。「こないだ・ 神戸・から・ ひっこし・てき・まし・てん。」「郵便局・が・ 駅前・へ・ ひっこし・た。」■名詞化=ひっこし【引っ越し】

ひっこます【引っ込ます】《動詞・サ行五段活用》 ①外から力を加えて、中が低く落ち込むようにさせる。周りよりも低く落ち込むようにさせる。「茶瓶・を・ 落とし・て・ ひっこまし・た。」②膨らんでいるものを、縮むようにさせたり、凹んだようにさせたりする。「ビール・の・ 缶・を・ 足・で・ 踏ん・で・ へっこまし・て・ 袋・に・ 詰める。」③人や動物が外に出ないようにさせる。引き下がらせる。「雨・が・ 降っ・て・ 家・の・ 中・に・ ひっこまさ・れ・とる。」④主だったところや、表になるところから引き下がらせる。「駅前・から・ ひっこまし・た・ とこ・に・ 店・を・ 作る。」■自動詞は「ひっこむ【引っ込む】」〔⇒へっこます【凹っ込ます】①②⇒へこます【凹ます】

ひっこむ【引っ込む】《動詞・マ行五段活用》 ①人や動物が、中に入って、外に出ない。引き下がる。「今・は・ 寒い・さかい・ おやじ・は・ 毎日・ 家・に・ ひっこん・どる・ばっかり・や。」②出ていたものが中に入る。後ろへ下がって、表面に出ない。「お前・は・ 関係・が・ ない・さかい・ ひっこん・どれ。」③中が低く落ち込む。周りよりも低く落ち込む。窪む。「田圃・の 畦・が・ ひっこん・どる・の・を・ 直す。」④主だったところ、表になるところから入り込んでいる。「国道・から・ ひっこん・だ・ 所(とこ)・に・ 家・を・ 建てる。」■他動詞は「ひっこめる【引っ込める】」〔⇒へっこむ(引っ込む)①②③⇒すっこむ。〕

ひっこめる【引っ込める】《動詞・マ行下一段活用》 ①出していたものを、中に入れる。「亀・が・ 首・を・ ひっこめ・た。」②いったん言ったり出したりしていたものを、取り下げる。「さっき・ 言()ー・た・ こと・は・ ひっこめ・ます。」■自動詞は「ひっこむ【引っ込む】」〔⇒へっこめる(引っ込める)、すっこめる〕

ひっこんだ【引っ込んだ】《名詞》 ①土地が窪んだところ。凹んだ土地。「うち・の・ 田圃・は・ ひっこんだ・に・ ある・さかい・ 水・が・ 溜まりやすい。」「道・の・ ひっこんだ・に・ 貯まっ・た・ 水・が・ 氷っ・とる。」②表通りから奥まったところ。「大きな・ 道・から・ 離れ・た・ ひっこんだ・に・ ある・ 家」〔⇒へっこんだ【凹っこんだ】

ひっこんだに【引っ込ん谷】《名詞》 周りの土地よりも一段と低くなっている土地。「ひっこんだに・の・ 畑・は・ 日当たり・が・ 悪ー・て・ じめじめし・とる。」〔⇒すっぽこだに【すっぽこ谷】

ひつじ【羊】《名詞》 ①渦巻き状の角があって、灰白色の毛は織物に、肉は食用に利用される、おとなしい性格の家畜。「六甲山牧場・に・は・ ひつじ・が・ ぎょーさん・ おる。」②十二支の8番目の「未」。

ひつじ【未】《名詞》 羊を表しており、子()から始まる十二支の8番目。「昭和30年・や・さかい・ ひつじ・や。」〔⇒ひつじ【羊】

びっしょり《副詞と》 体や衣類などがすっかり濡れている様子。「雨・で・ びっしょり・ 濡れ・ても・た。」〔⇒ぐっしょり、びっしり〕

びっしり《副詞と》 ①限りのある空間に、隙間なく、いっぱい並んでいる様子。「家・が・ びっしり・ 建っ・とる。」②体や衣類などがすっかり濡れている様子。「走っ・て・ びっしり・ 汗・を・ かい・た。」③はっきりしている様子。正確で間違いがない様子。「毎日・ びっしり・ 顔・を・ 見せ・に・ 来る。」⇒ぎっしり。⇒びっしょり、ぐっしょり。⇒きっちり〕

ひっそり《副詞と、動詞する》 ①物音もしないで静まりかえって、寂しい様子。人気がなく物音がしない様子。「商店街・が・ ひっそりし・とる。」②目立たないようにしている様子。「ひっそり・ ひとり・で・ 暮らし・とる。」③人数が少ない様子。「ひっそりし・た・ 集まり・や・なー。」

ひったくる《動詞・ラ行五段活用》 人の持っているものや身につけているものを、不意に襲って無理やりに奪い取る。「暗闇・で・ 鞄・を・ ひったくら・れ・た。」

びっちばば《名詞》 柔らかい大便。「腹痛・で・ びっちばば・が・ 出・た。」〔⇒びちびちばば〕

ぴったし《形容動詞や()、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「ぴったし・ 詰まっ・て・ もー・ 入ら・へん。」②寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「ぴったし・ 2千円・で・ 買え・た。」「ぴったし・ 10時・に・ やってき・た。」③動きのあったものが、止まる様子。「歳暮・が・ ぴったし・ 来・ん・よーに・ なっ・た。」④よく似合う様子。「ぴったし・ よー・ 似合う・ 帽子・や・な。」〔⇒ぴたっと、ぴったり、ぴったんこ。①②③⇒びっちり、ぴっちり。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったり、ぴったんこ、びっちり、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり。⇒ぴちっと、ぴちんと。⇒ぴたっと〕

ぴったり《形容動詞や()、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「2枚・の・ 紙・を・ ぴったり・ 繋ぐ。」②寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「ぴったり・ 予想通り・に・ なっ・た。」③よく似合う様子。「あんた・に・は・ 赤い・ 服・が・ ぴったりや。」〔⇒ぴたっと、ぴったし、ぴったんこ。①②⇒びっちり、ぴっちり。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったんこ、びっちり、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり〕

ぴったんこ《形容動詞や()、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「ぴったんこに・ 貼り合わす。」②寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「ぴったんこで・ 間違い・は・ なかっ・た。」③よく似合う様子。「その・ ネクタイ・は・ あんた・に・ ぴったんこや。」〔⇒ぴたっと、ぴったし、ぴったり。①②⇒びっちり、ぴっちり。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、びっちり、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり〕

ピッチャー〔ぴっちゃー〕【英語=pitcher】《名詞》 野球やソフトボールで、打者に向かってボールを投げる人。投手。「9回・まで・ ぴっちゃー・で・ ずっと・ 投げ・た。」

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2017年7月25日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (451)    (通算2449回)

日常生活語 「ひ」⑨

 

ひっきゃう(引き合う)】《動詞・ワア行五段活用》 ①双方から互いにたぐり寄せることをする。「綱・を・ ひっきょー・て・ 勝負する。」②苦労しただけの価値や利益がある。価値や利益に見合うものを得る。「しんどい・のに・ 安い・ 給料・で・は・ ひっきゃわ・へん。」③採算がとれる。商売が成り立つ。「ひっきゃう・ 見込み・が・ 立た・ん・さかい・ うどん屋・は・ やめ・に・ する。」■名詞化=ひっきゃい(引き合い)〔⇒ひきあう【引き合う】

ひっきゃげる(引き上げる、引き揚げる)】《動詞・ガ行下一段活用》 ①引っ張って高いところに移す。「船・を・ 浜・に・ ひっきゃげる。」②金額や比率などを高くする。「配当・を・ ひっきゃげ・てくれ・た。」③その場所を引き払って、元のところに戻る。「支店・を・ 閉め・て・ ひっきゃげ・ても・た。」④用件を終えて帰る。用務を終了する。「受付・の・ 人・が・ ひっきゃげ・た・ 後・やっ・た。」「外地・から・ ひっきゃげ・てき・た。」〔⇒ひきあげる【引き上げる、引き揚げる】

ひっきゃわす(引き会わす、引き合わす)】《動詞・サ行五段活用》 ①知らない人同士を会わせる。仲立ちをつとめて紹介する。「先輩・に・ ひっきゃわし・てもろ・た。」②いくつかのものを比べて確かめる。「念のため・ ひっきゃわし・て・ 調べる。」◆短く「ひっきゃす」となることもある。「先輩・に・ ひっきゃし・たろ・か。」〔⇒ひきあわす【引き会わす、引き合わす】

びっくり【吃驚】《形容動詞や()、動詞する》 不意のことや意外なことなどに出会って、ひどく驚いたり動揺したりする様子。「大けな・ 地震・で・ びっくりした。」「夜中・に・ 救急車・の・ 音・が・ し・て・ びっくりし・て・ 飛び起き・た。」〔⇒びっくりしゃっくり【吃驚しゃっくり】

ひっくりかいす〔ひっくりがいす〕(ひっくり返す)】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「煎餅・を・ ひっくりかいし・て・ 焼く。」②転覆させる。横倒しにさせる。「インク・の・ 瓶・を・ ひっくりかいし・て・ えらい・ こと・や。」③関係や立場を逆転させる。「3点・を・ ひっくりかいし・て・ 勝っ・た。」■自動詞は「ひっくりかいる【(ひっくり返る)】」

〔⇒ひっくりかえす【ひっくり返す】、ひっくりかやす(ひっくり返す)、とんぶりがえす【とんぶり返す】、とんぶりがやす(とんぶり返やす)、とんぶりがいす(とんぶり返やす)⇒かえす【返す】、かやす(返す)、かいす(返す)

ひっくりかいる(ひっくり返る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「ひっくりかいっ・た・ 板・を・ 元・に・ 戻す。」②転覆する。横倒しになる。「台風・で・ 伝馬・が・ ひっくりかいっ・た。」③立っていたものが倒れる。「石・に・ けつまずい・て・ ひっくりかいっ・た。」④関係や立場が逆転する。「順位・が・ ひっくりかいっ・て・ 2位・に・ なっ・た。」■他動詞は「ひっくりかいす【(ひっくり返す)】」〔⇒ひっくりかえる【ひっくり返る】、ひっくりかやる(ひっくり返る)、とんぶりがえる【とんぶり返る】、とんぶりがやる(とんぶり返る)、とんぶりがいる(とんぶり返る)⇒かえる【返る】、かやる(返る)、かいる(返る)

ひっくりかえす〔ひっくりがえす〕【ひっくり返す】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「ひっくりかえし・て・ 裏側・を・ 焼く。」②転覆させる。横倒しにさせる。「慌て・て・ 湯飲み・を・ ひっくりかえし・た。」③関係や立場を逆転させる。「負け・とっ・た・ 試合・を・ ひっくりかえす。」■自動詞は「ひっくりかえる【ひっくり返る】」〔⇒ひっくりかやす(ひっくり返す)、ひっくりかいす(ひっくり返す)、とんぶりがえす【とんぶり返す】、とんぶりがやす(とんぶり返やす)、とんぶりがいす(とんぶり返やす)⇒かえす【返す】、かやす(返す)、かいす(返す)

ひっくりかえる【ひっくり返る】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「畦・で・ 亀・が・ ひっくりかえっ・とる。」②転覆する。横倒しになる。「台風・の・ 風・で・ 船・が・ ひっくりかえる。」「事故・で・ 電車・が・ ひっくりかえる。」③立っていたものが倒れる。「ゴール・に・ 入っ・て・から・ ひっくりかえっ・た。」④関係や立場が逆転する。「9回・に・ なっ・て・から・ 試合・が・ ひっくりかえっ・た。」■他動詞は「ひっくりかえす【ひっくり返す】」〔⇒ひっくりかやる(ひっくり返る)、ひっくりかいる(ひっくり返る)、とんぶりがえる【とんぶり返る】、とんぶりがやる(とんぶり返る)、とんぶりがいる(とんぶり返る)⇒かえる【返る】、かやる(返る)、かいる(返る)

ひっくりかやす〔ひっくりがやす〕(ひっくり返す)】《動詞・サ行五段活用》 ①表と裏を反対にする。裏返しにする。「座っ・とっ・た・ 座布団・を・ ひっくりかやす。」②転覆させる。横倒しにさせる。「慌て・て・ 花瓶・を・ ひっくりかやし・た。」③関係や立場を逆転させる。「油断し・て・ ひっくりかやさ・れ・た。」■自動詞は「ひっくりかやる【(ひっくり返る)】」〔⇒ひっくりかえす【ひっくり返す】、ひっくりかいす(ひっくり返す)、とんぶりがえす【とんぶり返す】、とんぶりがやす(とんぶり返やす)、とんぶりがいす(とんぶり返やす)⇒かえす【返す】、かやす(返す)、かいす(返す)

ひっくりかやる(ひっくり返る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①表と裏が反対になる。裏返しになる。「風・で・ 紙・が・ ひっくりかやっ・とる。」②転覆する。横倒しになる。「汽車・が・ 衝突し・て・ ひっくりかやっ・た。」③立っていたものが倒れる。「めまい・が・ し・て・ ひっくりかやっ・た。」④関係や立場が逆転する。「ひっくりかやっ・て・ あいつ・の・ 方・が・ 強なっ・た。」■他動詞は「ひっくりかやす【(ひっくり返す)】」〔⇒ひっくりかえる【ひっくり返る】、ひっくりかいる(ひっくり返る)、とんぶりがえる【とんぶり返る】、とんぶりがやる(とんぶり返る)、とんぶりがいる(とんぶり返る)⇒かえる【返る】、かやる(返る)、かいる(返る)

びっくりぎょうてん〔びっくりぎょーてん〕【吃驚仰天】《形容動詞や()、動詞する》 不意のことや意外なことなどにたいそう驚く様子。「お前・が・ 満点・を・ とる・や・なんて・ びっくりぎょーてんや。」「思いがけない・ 話・を・ 聞ー・て・ びっくりぎょーてんし・た。」

びっくりさす【吃驚さす】《動詞・サ行五段活用》 ①不意をついた動作をして、驚かせる。「大けな・ 声・で・ びっくりささ・んといて。」②麺類や豆類などを煮るときに、沸騰した湯に水を差して、温度を下げる。「びっくりささ・んと・ 湯ー・が・ こぼれる。」

びっくりしゃっくり【吃驚しゃっくり】《形容動詞や()、動詞する》 不意のことや意外なことなどに出会って、ひどく驚いたり動揺したりする様子。「宝くじ・に・ 当たっ・て・ びっくりしゃっくりし・た。」◆「くり」という脚韻を踏んだ言葉のしゃれで、ややふざけた感じの言い方である。〔⇒びっくり【吃驚】

ひつけ【火付け】《名詞、動詞する》 悪意を持って、家などにわざと火をつけること。「ひつけ・の・ 火事・は・ 恐い・なー。」〔⇒ほうか【放火】

ひづけ【日付】《名詞》 ①暦の上で年月日を示す数字。「夜中・に・ ひづけ・が・ 変わる。」②書類などに書き入れる、その書類などを書いた年月日(あるいは月日、あるいは日)。「ひづけ・を・ 忘れ・ん・よーに・ 書い・とい・てください。」

ひっこ【挽っ粉】《形容詞》 木をノコギリでひいたときに出る、粉のような屑。おがくず。「のこぎり・の・ 目ー・に・ ひっこ・が・ たまっ・て・ 動きにくい。」「木ー・の 箱・に・ 籾殻・やら・ ひっこ・やら・を・ 入れ・て・ そこ・へ・ 林檎・を・ 入れる。」

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2017年7月24日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (450)    (通算2448回)

日常生活語 「ひ」⑧

 

ひちばんめ【七番目】《名詞(数詞+助数詞)》 ものごとの順序や順位などを表す言葉で、6番目の次に位置するもの。「ひちばんめ・に・ 登場する。」〔⇒ななばんめ【七番目】、ひち【七】、なな【七】

びちびち《副詞、形容動詞や()》 本来は固形物であるものが、柔らかくてなって流動性がある様子。「びちびち・の・ うんこ」

ぴちぴち《形容動詞や()、動詞する》 ①魚や海老などが元気よくはねる様子。「釣っ・て・ 間なし・の・ ぴちぴちし・た・ 魚」②水泡がはじけたり、水がはねたりする様子。また、その音。「泡・が・ 出・て・ サイダー・が・ ぴちぴち・ 言()ー・とる。」③人が若くて元気の良い様子。勢いが盛んで活動的な様子。「ぴちぴち・の・ 現役」⇒ばりばり〕

びちびちばば《名詞》 柔らかい大便。「下痢し・て・ びちびちばば・が・ 止まら・へん。」〔⇒びっちばば〕

びちゃいも【びちゃ芋】《名詞》 ふかしたときに、水分が多くて、軟らかすぎる感じになったサツマイモやジャガイモ。「これ・は・ 炊い・たら・ びちゃいも・に・ なり・そーや。」〔⇒びしゃいも【びしゃ芋】

びちゃっと《副詞、動詞する》 ①濡れている様子。水気を多く含んでいる様子。「雨・に・ 当たっ・て・ 自転車・の・ サドル・が・ びちゃっとし・とる。」②水などが勢いよく跳ね上がる様子。また、その音。「水たまり・を・ 踏ん・だら・ びちゃっと・ はね・が・ あがっ・た。」〔⇒ぴちゃっと〕

ぴちゃっと《副詞、動詞する》 ①濡れている様子。水気を多く含んでいる様子。「ぴちゃっとし・た・ タオル・を・ 干し・とく。」②水などが勢いよく跳ね上がる様子。また、その音。「石・を・ ほっ・たら・ ぴちゃっと・ 池・に・ 落ち・た。」〔⇒びちゃっと〕

びちゃぬれ【びちゃ濡れ】《形容動詞や()》 全体がひどく濡れている様子。すっかり濡れている様子。「カバン・が・ びちゃぬれに・ なっ・た。」〔⇒びしょぬれ【びしょ濡れ】、びしゃぬれ【びしゃ濡れ】、びちょぬれ【びちょ濡れ】、ずぶぬれ【ずぶ濡れ】

びちゃびちゃ《形容動詞や()、動詞する》 ①すっかり濡れて、しずくが垂れる様子。水浸しである様子。「川・に・ はまっ・て・ びちゅびちゃに・ なっ・た。」②水たまりなどを歩く様子。水をはねかえす様子。水がはねかえる様子。また、その音。「びちゃびちゃと・ 水たまり・を・ 歩く。」③水分を多く含んでいる様子。「びちゃびちゃの・ 御飯・は・ おいしい・ない・なー。」〔⇒びしゃびしゃ、びしょびしょ、びちょびちょ。⇒ずくずく、じゅくじゅく、べしょべしょ〕

ぴちゃぴちゃ《副詞と、形容動詞や() ①水が跳ね返る様子。また、その軽快な音。「ズボン・に・ びちゃびちゃ・ はね・が・ あがる。」②ものを食べるときにたてる、耳障りな音。「ぴちゃぴちゃと・ させ・んと・ 上品に・ 食べ・なはれ。」

びちょぬれ【びちょ濡れ】《形容動詞や()》 全体がひどく濡れている様子。すっかり濡れている様子。「水たまり・に・ 落とし・た・ 本・が・ びちょぬれに・ なっ・た。」「汗・を・ かい・て・ シャツ・が・ びちょぬれに・ なっ・た。」〔⇒びしょぬれ【びしょ濡れ】、びしゃぬれ【びしゃ濡れ】、びちゃぬれ【びちゃ濡れ】、ずぶぬれ【ずぶ濡れ】

びちょびちょ《形容動詞や()、動詞する》 ①すっかり濡れて、しずくが垂れる様子。水浸しである様子。「雨・で・ 髪の毛ー・も・ びちょびちょに・ なっ・た。」②水たまりなどを歩く様子。水をはねかえす様子。水がはねかえる様子。また、その音。「ズボン・に・ びちょびちょ・ 跳ね・が・ あがる。」③水分を多く含んでいる様子。「今日・の・ 雪・は・ びちょびちょと・ 降っ・てくる。」〔⇒びしゃびしゃ、びしょびしょ、びちゃびちゃ。⇒ずくずく、じゅくじゅく、べしょべしょ〕

ぴちんと《副詞》 ①かたい音を立てる様子。また、その音。「石・が・ 当たっ・て・ ぴちんと・ 音・が・ し・た。」②隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「戸・を・ ぴちんと・ 閉める。」③動きのあったものが、急に止まる様子。「急に・ 電気・が・ ぴちんと・ 切れ・た。」④寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「数え・たら・ ぴちんと・ 3万円・に・ なっ・た。」⇒ぴたっと、ぴったし、ぴっちり、びっちり、ぴちっと。⇒ぴたっと、ぴちっと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、びっちり、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり〕

ひつ【櫃】《名詞》 炊いたご飯を保存しておく、円形で木製の入れ物。「お代わり・の・ ご飯・の・ 入っ・た・ ひつ」◆「ひつ【櫃】」とも言うが、「おひつ【お櫃】」と言うことの方が多い。〔⇒おひつ【お櫃】、めしびつ【飯櫃】

ひっかえ【引っ換え、引っ替え】《名詞》 物と物、またはお金と物とを取り換えること。「お金・と・ ひっかえ・に・ 渡す。」「当選券・と・ ひっかえ・に・ 賞品・を・ もらう。」〔⇒ひきかえ【引き換え、引き替え】

ひっかえす【引っ返す】《動詞・サ行五段活用》 進んできた道を元のところへ戻る。「忘れ物・を・ 取り・に・ ひっかえし・た。」〔⇒ひきかえす【引き返す】

ひっかえる【引っ替える】《動詞・ア行下一段活用》 ものともの、またはお金とものとを取り換える。「大売り出し・の・ くじ・の・ 当選し・た・の・を・ 景品・と・ ひっかえ・た。■名詞化=ひっかえ【引っ換え、引っ替え】〔⇒ひきかえる【引き換える、引き替える】

ひっかかる【引っ掛かる】《動詞・ラ行五段活用》 ①ものに掛かって止まる。無造作に吊されている。「服・が・ 釘・に・ ひっかかっ・て・ 破れ・た。」「壁・に・ 絵ー・が・ ひっかかっ・とる。」②監視や取り締まりなどによって、違反をとがめられる。「スピード・の・ 取り締まり・に・ ひっかかる。」③騙される。計略などにはまる。「上手な・ 言葉・に・ ひっかかっ・ても・た。」■他動詞は「ひっかける【引っ掛ける】」

ひっかけ【引っ掛け】《名詞》 スリッパ、サンダルなどのように、無造作に足の先に軽くかけて履くことができるもの。「包帯・を・ 巻い・て・ ひっかけ・で・ 足・を・ ひきずっ・て・ 歩い・とる。」〔⇒つっかけ【突っ掛け】

ひっかける【引っ掛ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①ものに掛けて止まるようにする。無造作に吊す。「ロープ・を・ 柱・に・ ひっかける。」「服・を・ ハンガー・に・ ひっかける。」②無意識のうちに、ものに掛かって損傷する。「何・か・に・ ひっかけ・て・ ズボン・が・ 破れ・とる。」③監視や取り締まりなどによって、違反をとがめる。「隠れ・とっ・て・ 一時停止・の・ 違反・に・ ひっかけ・やがっ・た。」④騙す。計略などにはめる。「真面目な・ 人・を・ ひっかけ・たら・ あか・ん・ぞ。」⑤酒をちょっと飲む。「帰りに・ 一杯・ ひっかけ・て・から・ 電車・に・ 乗る。」■自動詞は「ひっかかる【引っ掛かる】」

ぴっかぴか《副詞と、形容動詞や()、動詞する》 ①艶があって、光り輝く様子。光を反射している様子。「ガラス・を・ ぴっかぴかに・ 磨く。」②繰り返して光る様子。「飛行機・の・ 灯・が・ ぴっかぴかと・ 光っ・とる。」③真新しい様子。「ぴっかぴかの・ 新入生」〔⇒ぴっかぴか。⇒ぴかっと〕

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2017年7月23日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (449)    (通算2447回)

日常生活語 「ひ」⑦

 

びじゅつかん【美術館】《名詞》 絵画・彫刻・写真・建築などの芸術品を展示して見せるための施設。「西洋・の・ 絵・を・ びじゅつかん・で・ 見・た。」〔⇒びじつかん(美術館)

ひじょうぐち〔ひじょーぐち〕【非常口】《名詞》 建物や乗り物などで、突発的な事故などに備えて設けられている、逃げ出すための出口。「旅館・に・ 着い・たら・ はじめに・ ひじょーぐち・を・ 確認し・てください。」

びしょぬれ【びしょ濡れ】《形容動詞や()》 全体がひどく濡れている様子。すっかり濡れている様子。「風・も・ 強ー・て・ びしょぬれに・ なっ・て・ 戻っ・てき・た。」〔⇒びしゃぬれ【びしゃ濡れ】、びちょぬれ【びちょ濡れ】、びちゃぬれ【びちゃ濡れ】、ずぶぬれ【ずぶ濡れ】

びしょびしょ《形容動詞や()》 ①すっかり濡れて、しずくが垂れる様子。水浸しである様子。「雨風・で・ 服・が・ びしょびしょに・ なっ・た。」②水たまりなどを歩く様子。水をはねかえす様子。水がはねかえる様子。また、その音。「水たまり・を・ びしょびしょと・ 踏む。」③水分を多く含んでいる様子。「水・の・ 加減・を・ 間違(まち)ご・て・ びしょびしょの・ ご飯・に・ なっ・た。」〔⇒びしゃびしゃ、びちゃびちゃ、びちょびちょ。⇒ずくずく、じゅくじゅく〕

びじん【美人】《名詞》 容貌や容姿が美しい女性。「あんたとこ・の・ 娘はん・は・ びじん・や・なー。」

ビス〔びす〕【フランス語=vis】《名詞》 小型の雄ネジ。「鉄板・に・ びす・で・ 留める。」

ビスケット〔びすけっと〕【英語=biscuit】《名詞》 小麦粉にバター・牛乳・砂糖などを加えてこねて、型に抜いて焼いた菓子。「子ども・の・ おやつ・に・ びすけっと・を・ 買う。」

ピストル〔ぴすとる〕【オランダ語=pistool】《名詞》 片手に持って弾丸を撃つことのできる、小型の銃。「外国・で・は・ ぴすとる・を・ 使(つこ)・た・ 事件・が・ 多い・さかい・ 恐い・なー。」

ピストン〔ぴすとん〕【英語=piston】《名詞》 ポンプなどの円筒内にはめ込まれて、密着しながら往復運動をする、筒形や扁平形の栓。「井戸・の・ ポンプ・の・ ぴすとん」

ひずむ【歪む】《動詞・マ行五段活用》 外からの力などが加わって、形が歪んだりねじれたりする。「水・に・ 濡れ・た・ 写真・が・ ひずん・だ。」

ひぜに【日銭】《名詞》 収入として毎日、手元に入る金銭。「商売し・とっ・たら・ ひぜに・が・ 入る。」

ひそひそ《副詞と》 人に聞かれないように、こっそりと小さな声で話す様子。「隅っこ・で・ ひそひそと・ 相談する。」

ひぞる【干反る】《動詞・ラ行五段活用》 乾いて水分がなくなって、反り返る。焼くことによって反り返る。「干し・とる・ かき餅・が・ ひぞっ・てき・た。」「金網・の・ 上・で・ カレイ・の・ 干物・が・ ひぞっ・とる。」

ひだ【襞】《名詞》 着物などに、段のように細く折り畳んでつけた折り目。「スカート・の・ ひだ」

ひたい【額】《名詞》 顔の眉毛の上から、髪の毛の生えているところまでの部分。「ひたい・に・ しわ・を・ 寄せ・て・ 考え・とる。」〔⇒でぼちん、でこ、おでこ〕

ぴたっと《副詞、動詞する》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「聞い・とっ・た・ こと・と・ ぴたっと・ 合()ー・た。」「ぴたっと・ 考え・が・ 当たっ・た。」「戸ー・が・ ぴたっと・ 閉まっ・た。」②寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「一升ます・に・ ぴたっと・ 一杯」③動きのあったものが、止まる様子。「電車・が・ ぴたっと・ 止まっ・て・ ドア・が・ 開い・た。」〔⇒ぴったし。①②⇒ぴったり、ぴったんこ、びっちり、ぴっちり。⇒ぴちっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、びっちり、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり。⇒ぴっちり、びっちり、ぴちっと、ぴちんと〕

ひだね【火種】 火をおこしたり燃やしたりする元となる火。消えないで残っている火。「もー・ ひだね・は・ ない・か・ よー・ 調べ・て・から・ 鍵・を・ 閉める。」

ひだり【左】《名詞》 北に向いたとき、西にあたる側。「ひだり・の・ 脇腹・が・ 痛い。」■対語=「みぎ【右】」

ひだりぎっちょ【左ぎっちょ】《名詞》 右の手よりも左の手がよく利くこと。また、そのような人。「ひだりぎっちょ・で・ 箸・を・ 持つ。」〔⇒ぎっちょ、ひだりて【左手】

ひだりて【左手】《名詞》 ①左側にある手。「荷物・を・ ひだりて・で・ 提げる。」②右の手よりも左の手がよく利くこと。また、そのような人。「お前・は・ ひだりて・かいな。」③ある場所で、ある方向を向いていることを基準にして、左の方向。「駅・を・ 降り・て・ ひだりて・を・ 見・たら・ 学校・が・ 見える・ はず・や。」■対語=「みぎて【右手】」⇒ぎっちょ、ひだりぎっちょ【左ぎっちょ】

ひだりまえ【左前】《名詞》 ①和服を、普通と違って、左の前を内側にして着ること。「子ども・が・ ひだりまえ・に・ 帯・を・ 結ん・どる。」②商売などがうまくいかないこと。金回りが滑らかでなく、収入が乏しいこと。「会社・は・ 今・ ちょっと・だけ・ ひだりまえ・なん・や」

ひち【七】《名詞(数詞)》 ①自然数の6に、1を加えた数。「1週間・は・ ひち日・や。」②ものごとの順序・順位などを表す言葉で、6番目の次に位置するもの。◆関西方言では「しちや【質屋】」を「ひちや」と言うことが話題になるが、本方言では、「しっちゃ【(質屋)】」と言うことが多い。「ひっちゃ」という発音がないというわけではないが、聞くことは稀である。〔⇒なな【七】⇒な【七】、ななつ【七つ】⇒ななばんめ、ひちばんめ〕

ひちがつ【七月】《名詞》 1年の12か月のうちの7番目の月。「ひちがつ・に・ なっ・たら・ 夏休み・が・ 始まる。」

ひちごさん【七五三】《名詞》 男子は3歳と5歳、女子は3歳と7歳になった年の1115日に行う、子どもの成長を祝い将来のことを祈る行事。「ひちごさん・の・ 宮参り・を・ する。」

ぴちっと《副詞》 ①隙間がなく、ちょうどうまく合う様子。「箱・の・ 中・に・ 羊羹・が・ ぴちっと・ 詰まっ・とる。」②動きのあったものが、急に止まる様子。「ぴちっと・ 電気・が・ 消え・た。」③寸法・分量・時間・時刻などが、ある基準に一致する様子。過不足などがない様子。「ぴちっと・ 500グラム・です。」〔⇒ぴたっと、ぴったし、ぴっちり、びっちり、ぴちんと。⇒ぴたっと、ぴちんと、ぴったし、ぴったり、ぴったんこ、びっちり、ぴっちり、ちょっきり、ちょっきし、ちょうど、きっちり、こっきり〕

ひちならべ【七並べ】《名詞》 トランプの遊び方の一つで、4種類の七をもとに手持ちの札を並べていき、優劣を競う遊び。「こまい・ 時・は・ よー・ ひちならべ・を・ し・た・なー。」

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2017年7月22日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (448)    (通算2446回)

日常生活語 「ひ」⑥

 

ひさし【庇】《名詞》 ①家の出入り口や窓の上に差し出した、小さな屋根。「ひさし・の・ 下・に・ つばめ・が・ 巣・を・ 作っ・た。」②帽子の、額の上や周りに差し出している部分。「ひさし・の・ 小さい・ 帽子」⇒えん【縁】

ひざし【日差し】《名詞》 太陽の光が差すこと。太陽の光。また、その程度。「今日・は・ 曇っ・て・ ひざし・が・ なかっ・た。」

ひさしぶり【久しぶり】《形容動詞や()》 前にそのことをしてから、ずいぶん長い時間が経っている様子。長い間隔を置いた様子。「ひさしぶりに・ 小学校・の・ 同窓会・を・ し・た。」〔⇒せんどぶり〕

ひざぼん【膝ぼん】《名詞》 ①座ったときの、ももの上の部分。「ひざぼん・が・ 見える・ スカート・は・ みっともない。」②ももとすねのつなぎ目にある関節の、前側の部分。「ひざぼん・を・ 撲っ・て・ 痛い・ねん。」◆「ぼん」は、「膝小僧」の「小僧」にあたる部分を「坊」と表現し、その発音が変化したものであろうか。類語に「すねぼん【脛ぼん】」がある。〔⇒ひざ【膝】

ひし【菱】《名詞》 夏に白い花を咲かせて、ダイヤの形の白く堅い実ができる、池などに生えている水草。「ひし・の・ 実ー・に・は・ とげ・が・ あっ・た・なー。」〔⇒へし()

ひじ【肘】《名詞》 腕の関節で、曲がる部分の外側。「走っ・とっ・て・ こけ・て・ ひじ・を・ 擦りむい・た。」

ひしがた【菱形】《名詞》 辺の長さがすべて等しく、どの角も直角でない四角形。「ひしがた・の・ マーク」

びじつ(美術)】《名詞》 ①絵画・彫刻・写真・建築などの、色や形で美しく表現する芸術。「家・の・ 中・に・も・ びじつ・の・ 一つ・ぐらい・は・ あっ・た・ 方・が・ 良()ー・やろ。」②前項の内容を教える中学校の教科の名。また、高等学校などの芸術の教科のうちの、科目の名。「びじつ・の・ 時間・に・ 工作・も・ し・た。」〔⇒びじゅつ【美術】

びじつかん(美術館)】《名詞》 絵画・彫刻・写真・建築などの芸術品を展示して見せるための施設。「びじつかん・で・ 展覧会・を・ 見る。」〔⇒びじゅつかん【美術館】

びしっと《副詞》 ①強い姿勢や厳しい態度でものごとを行う様子。「悪い・ やつ・には・ びしっと・ 怒っ・たれ。」②しっかりした姿勢である様子。「びしっと・ 背中・を・ 伸ばせ。」③鋭くたたく様子。ものが折れたり割れたりする様子。また、そのときに発する音。「背中・を・ びしっと・ どつか・れ・た。」〔⇒ぴしっと、びしゃっと、ぴしゃっと〕

ぴしっと《副詞》 ①強い姿勢や厳しい態度でものごとを行う様子。「携帯電話・を・ 学校・に・ 持っ・ていく・ こと・は・ ぴしっと・ 禁止・を・ さ・れ・ても・た。」②しっかりした姿勢である様子。「もたもたせ・んと・ ぴしっと・ せー。」③鋭くたたく様子。ものが折れたり割れたりする様子。また、そのときに発する音。「竹・で・ ぴしっと・ たたか・れ・た。」〔⇒びしっと、びしゃっと、ぴしゃっと〕

びしびし《副詞と》 遠慮しないで、厳しく接する様子。「息子・を・ びしびし・ 鍛える。」

ひしぼる【干しぼる】《動詞・ラ行五段活用》 ①水気がなくなって、乾ききって、形が小さくなる。「蜜柑・の・ 皮・が・ ひしぼっ・とる。」「干し・たら・ 梅干し・が・ ひしぼっ・ても・た。」②草や木が生気を失って、ぐったりしたり小さくなったりする。開いていた花が、水分を失って閉じたり小さくなったりする。「昼前・に・ なっ・たら・ 朝顔・の・ 花・が・ ひしぼっ・た。」③空気が抜けたりして小さくなる。「タイヤ・が・ 急に・ ひしぼっ・ても・て・ 乗ら・れ・へん。」〔⇒へしぼる(干しぼる)⇒しおれる【萎れる】、しぼむ【萎む】、しゅぼむ(萎む)、すぼむ(萎む)

びしゃいも【びしゃ芋】《名詞》 ふかしたときに、水分が多くて、軟らかすぎる感じになったサツマイモやジャガイモ。「びしゃいも・は・ あんまり・ うまい・と・ 思わ・ん・なー。」〔⇒びちゃいも【びちゃ芋】

びしゃっと《副詞、動詞する》 ①強い姿勢や厳しい態度でものごとを行う様子。「怒っ・て・ 戸・を・ びしゃっと・ 閉める。」②しっかりした姿勢である様子。「動か・んと・ びしゃっと・ 止まれ。」③鋭くたたく様子。ものが折れたり割れたりする様子。また、そのときに発する音。「竹・の・ 物差し・で・ たたい・たら・ 物差し・が・ びしゃっと・ 割れ・た。」④水気が多かったり、水分を含んで軟らかかったりする様子。「水・を・ 入れすぎ・て・ びしゃっとし・た・ 飯・に・ なっ・た。」⑤水や液体がはねる様子。また、その音。「車・に・ びしゃっと・ はね・を・ かけ・られ・た。」〔⇒ぴしゃっと。①②③⇒びしっと、ぴしっと〕

ぴしゃっと《副詞》 ①強い姿勢や厳しい態度でものごとを行う様子。「ぴしゃっと・ 断る。」「ぴしゃっと・ 言()ー・たら・んと・ わかっ・てくれ・へん。」②しっかりした姿勢である様子。「指・の・ 先・まで・ ぴしゃっと・ 伸ばせ。」③鋭くたたく様子。ものが折れたり割れたりする様子。また、そのときに発する音。「馬・に・ ぴしゃっと・ 鞭・を・ 当てる。」④水気が多かったり、水分を含んで軟らかかったりする様子。「ぴしゃっと・ し・た・ 芋」⑤水や液体がはねる様子。また、その音。「水・を・ 撒い・とっ・て・ 人・に・ ぴしゃっと・ かけ・ても・た。」〔⇒ぴしゃっと。①②③⇒びしっと、ぴしっと

びしゃぬれ【びしゃ濡れ】《形容動詞や()》 全体がひどく濡れている様子。すっかり濡れている様子。「溝・に・ 落ち・て・ 着・とる・ もん・が・ びしゃぬれや。」〔⇒びしょぬれ【びしょ濡れ】、びちょぬれ【びちょ濡れ】、びちゃぬれ【びちゃ濡れ】、ずぶぬれ【ずぶ濡れ】

びしゃびしゃ《形容動詞や()、動詞する》 ①すっかり濡れて、しずくが垂れる様子。水浸しである様子。「ごっつい・ 雨・が・ 降っ・て・ 庭・が・ びしゃびしゃや。」②水たまりなどを歩く様子。水をはねかえす様子。水がはねかえる様子。また、その音。「びしゃびしゃと・ 水・の・ 中・を・ 歩く。」③水分を多く含んでいる様子。「びしゃびしゃの・ 飯・で・ お粥・みたいに・ なっ・ても・た。」〔⇒びしょびしょ、びちゃびちゃ、びちょびちょ。⇒ずくずく、じゅくじゅく、べしょべしょ〕

ぴしゃんと《副詞》 ①押しつけられて、ものが簡単に平らになる様子。平らになって薄くて、ふくらみがない様子。「ローラー・で・ 道・を・ ぴしゃんと・ 均(なら)し・とる。」「本・の・ 間・に・ 挟ん・だ・ 押し花・が・ ぴしゃんと・ なっ・とる。」②ものが簡単に張りついたり、くっついたりする様子。「磁石・に・ なっ・とる・さかい・ ぴしゃんと・ ひっつい・た。」「シール・を・ ぴしゃんと・ 張る。」③戸などを厳重に閉ざす様子。音を立てて戸などを閉める様子。また、その音。「ぴしゃんと・ 鍵・を・ かけ・られ・ても・た。」「風・が・ 強(つよ)ー・て・ 戸ー・が・ ぴしゃんと・ 閉まっ・た。」④鋭くたたく様子。「言()ー・ こと・を・ 聞か・なん・だら・ びしゃんと・ たたか・な・ わから・へん。」①②③⇒ぺしゃんと〕

びじゅつ【美術】《名詞》 ①絵画・彫刻・写真・建築などの、色や形で美しく表現する芸術。「びじゅつ・の・ 素質・の・ ある・ 人・が・ うらやましー。」②前項の内容を教える中学校の教科の名。また、高等学校などの芸術の教科のうちの、科目の名。「びじゅつ・の・ 宿題・で・ ポスター・を・ 書く。」〔⇒びじつ(美術)

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2017年7月21日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (447)    (通算2445回)

日常生活語 「ひ」⑤

 

ひく【挽く】《動詞・カ行五段活用》 ①鋸などの刃物で切って分ける。「丸太・を・ ひー・て・ 2つ・に・ する。」②臼や器械などを使って、豆類や肉を細かく砕く。「コーヒー・を・ ひー・てもらう。」

ひく【轢く】《動詞・カ行五段活用》 車輪が人や物などの上を通る。「自動車・に・ ひか・れる。」

ひく(敷く)】《動詞・カ行五段活用》 ①ものを平らに広げる。また、その上に位置する。「どーぞ・ 座布団・を・ ひー・てください。」「寝間〔=布団〕・を・ ひく。」「むしろ・を・ ひー・て・ 座る。」「茣蓙・を・ ひく。」②何かの上に、ものを一帯に撒くように広げる。延べ広げて下を押さえつける。「じゅるい・ ところ・に・ 砂利・を・ ひく。」〔⇒しく【敷く】

ひくい【低い】《形容詞》 ①上に伸びていない。下の方にある。下からの長さや隔たりが小さい。「背ー・の・ ひくい・ 人」②序列、身分、地位などが下の方にある。「入社し・て・ 三年目・や・さかい・ まだ・ ひくい・ ところ・に・ おる。」③目盛りなどの数字が小さい。度合いが弱い。「今朝・は・ 気温・が・ ひくい。」④音声の振動が少ない。低音である。「ひくい・ 声・で・ しゃべる。」■対語=「たかい【高い】」

ひくいめ【低いめ】《名詞、形容動詞や()》 ものの高さやものごとの程度などが、少し低いこと。比較的低いこと。「野菜・の・ 値ー・が・ ひくいめ・に・ なっ・た。」◆「ひくめ【低め】」よりは、「ひくいめ【低いめ】」と言うことの方が多い。■対語=「たかいめ【高いめ】」〔⇒ひくめ【低いめ】

ひくさ【低さ】《名詞》 上に伸びていない程度。上の方に届いていない程度。「その・ 梯子・の・ ひくさ・で・は・ 棚・に・ 届か・へん・やろ。」■対語=「たかさ【高さ】

ひくする【低する】《動詞・サ行変格活用》 ①高さを小さくする。「頭・を・ ひくせ・んと・ 潜ら・れ・へん・ぞ。」②値段を安くする。「ちょっと・ ひくし・たら・ よー・ 売れ・た。」■自動詞は「ひくなる【低なる】」■対語=「たかする【高する】」「たこする【高する】」〔⇒さげる【下げる】

びくつく《動詞・カ行五段活用》 驚いたり恐れたりする。また、それによって体が震える。「消費税・が・ 上がる・さかい・ びくつい・とる・ねん。」

びくっと《副詞、動詞する》 ①驚いたり恐れたりする様子。また、それによって体が震える様子。「「急に・ 名前・を・ 呼ば・れ・て・ びくっとし・た。」②体や物などが細かく揺れ動く様子。「少々の・ 地震・で・は・ びくっと・も・ 揺れ・へん・よーに・ 作っ・てある。」「たたい・ても・ びくっと・も・ 動か・へん。」◆②は、後ろに打ち消しを伴って、力を加えられても動いたりぐらついたりすることがないということを強調する表現になることも多い。

ひくなる【低なる】《動詞・ラ行五段活用》 ①高さが小さくなる。「年とっ・て・ 身長・が・ ちょっと・ ひくなっ・た。」「後ろ・が・ 見え・へん・さかい・ 前・の・ 人・は・ 腰・を・ かがめ・て・ ひくなれ。」②値段が安くなる。「ガソリン・が・ ひくなっ・た。」■他動詞は「ひくする【低する】」■対語=「たかなる【高なる】」「たこなる【高なる】」〔⇒さがる【下がる】

ひくひく《副詞と、動詞する》 ①引きつるような感じで、体の一部が、時々、小刻みにふるえる様子。「風邪・(を・) ひー・て・ 鼻・が・ ひくひくする。」②しゃっくりが出ている様子。「ひくひくし・て・ 止まら・へん。」③喉が詰まっている様子。「冷たい・ 弁当・を・ 食べ・たら・ ひくひくし・て・ 苦し・ なっ・た。」⇒ぴくぴく〕

びくびく《副詞と、動詞する》 よくないことが起こらないかと恐れている様子。「大雨・で・ 崖・が・ 崩れ・へん・か・なー・と・ 思(おも)・て・ びくびくし・とっ・てん。」

ぴくぴく《副詞と、動詞する》 ①引きつるような感じで、体の一部が、時々、小刻みにふるえる様子。「わさび・が・ きつー・て・ のど・が・ ぴくぴくする。」②料理の材料となっている魚の体などが、まだわずかに動いている様子。「魚・が・ まな板・の・ 上・で・ まだ・ ぴくぴく・ 動い・とる。」⇒ひくひく〕

ひくめ【低め】《名詞、形容動詞や()》 ものの高さやものごとの程度などが、少し低いこと。比較的低いこと。「ひくめ・の・ 値ー・に・ し・た・さかい・ よー・ 売れる。」■対語=「たかめ【高め】」〔⇒ひくいめ【低め】

ひぐれ【日暮れ】《名詞》 太陽が沈む時刻。一日の終わり。空が薄暗くなること。また、そのような頃。「ひぐれ・に・ なら・ん・うち・に・ 去()に・なはれ。」■対語=「よあけ【夜明け】」〔⇒ひのくれ【日の暮れ】

ひげ【髭】《名詞》 人や動物の口の周りに生えている毛。「むさくるしー・ ひげ・を・ 剃っ・たら・ どない・や・ねん。」

ひけしつぼ【火消し壺】《名詞》 消し炭を作ったり、不要になった火を消したりするために、燃えている薪や炭を入れて密封する壺。「燃え・とる・ 木ー・を・ ひけしつぼ・に・ 入れ・て・ 消す。」〔⇒けしつぼ【消し壺】

ひける【引ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①引いて取り除くことができる。引っ張り抜くことができる。「庭・の・ 草・は・ 手ー・で・ ひける。」②積極的にはなれない。引っ込み思案になる。「相手・が・ 強い・ので・ 腰・が・ ひける・なー。」

ひご【籤】《名詞》 籠や提灯などを作るときなどに使う、竹を細く割って削ったもの。「太い・ ひご・を・ 組ん・で・ こまい・ 凧・を・ 作る。」〔⇒たけひご【竹籤】

ひこうき〔ひこーき〕【飛行機】《名詞》 プロペラやジェットエンジンの力で、空を飛ぶ乗り物。「沖縄・へ・ ひこーき・で・ 行く。」

ひこうきぐも〔ひこーきぐも〕【飛行機雲】《名詞》 飛行機が低温多湿の空を高く飛んだときにできる、筋のような白い雲。「ひこーきぐも・が・ 夕焼け・に・ なっ・とる。」

ひこうじょう〔ひこーじょー〕【飛行場】《名詞》 飛行機などが発着できるような設備を備えた平らな場所。空港。「戦争中・は・ 加古川・の・ 尾上(おのえ)・に・も・ ひこーじょー・が・ あっ・た。」

ひごて【火鏝】《名詞》 炭火で熱くして、布の皺を伸ばしたり形を整えたりする道具。「ひごて・で・ 着物・の・ 皺・を・ 伸ばす。」◆金属でできた先端部を炭火の中に入れて熱しておいて使用する。〔⇒ひのし【火熨】

ひごと【日毎】《名詞、副詞に》 毎日毎日。日がたつにつれて。「ひごとに・ 温(ぬく)ー・ なっ・てき・まし・た・なー。」

ひごろ【日頃】《名詞》 ①特別なこともなく、繰り返される日常。「ひごろ・の・ 練習・を・ さぼっ・とっ・たら・ 負け・てまう・ぞ。」②ずっと以前から最近までにわたる日々。「ひごろ・ 行き・たい・と・ 思(おも)・とっ・た・ 所(とこ)・へ・ やっと・ 来()・れ・た。」⇒いつも【何時も】、いっつも(何時も)、いっつもかっつも(何時もかっつも)、いつもかも【何時もかも】、ふだん【不断、普段】、へいじょう【平常】、へいぜい【平生】、へいじつ【平日】

ひざ【膝】《名詞》 ①座ったときの、ももの上の部分。「ひざ・に・ 手・を・ 置い・て・ 話・を・ する。」②ももとすねのつなぎ目にある関節の、前側の部分。「こけ・て・ ひざ・を 擦りむい・た。」〔⇒ひざぼん【膝ぼん】

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2017年7月20日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (446)    (通算2444回)

日常生活語 「ひ」④

 

ひきずる【引き摺る】《動詞・ラ行五段活用》 ①足や着物の裾などを、地面の上などに触れたまま動いていく。「足・を・ ひきずっ・て・ 歩く。」②ものを地面の上などに触れたまま動かす。「段ボール箱・を・ ひきずっ・て・ 動かす。」③本人の意思とは関係なく、無理に引っ張っていく。「泣い・とる・ 子ー・を・ ひきずっ・て・ 学校・へ・ 連れ・ていく。」④長引かせた状態のままでいる。「風邪・を・ まだ・ ひきずっ・とる。」

ひきだし【引き出し、抽斗】《名詞》 ①机や箪笥などに何段か設けてある、水平に引いて抜き差しができる箱。「扇子・は・ 上・の・ 段・の・ ひきだし・に・ 入っ・とる・ はず・や。」②預け先から貯金の払い出しを受けること。「今日・は・ 土曜・や・さかい・ ひきだし・は・ でけ・へん。」

ひきだす【引き出す】《動詞・サ行五段活用》 ①見えないところや奥まったところから、引いて外に出す。「棚・から・ 箱・を・ ひきだす。」②預け先から貯金の払い出しを受ける。「10万円・ ひきだす。」■名詞化=ひきだし【引き出し】⇒おろす【下ろす】

ひきたつ【引き立つ】《動詞・タ行五段活用》 見栄えがするようになる。まわりのものに比べて、際立ってよく見える。「置物・を・ 磨い・たら・ ひきたっ・て・ 見える・よーに・ なっ・た。」

ひきつぎ【引き継ぎ】《名詞、動詞する》 仕事や任務を、前の人から受けることや次の人に渡すこと。また、それに関して説明などをすること。「ひきつぎ・の・ 打ち合わせ・を・ する。」

ひきつぐ【引き継ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 仕事や任務を、前の人から受けたり、次の人に渡したりする。内容をあまり変化させないで継承する。「前任・の・ 人・が・ 退職し・た・さかい・ 仕事・を・ ひきつい・だ。」■名詞化=ひきつぎ【引き継ぎ】〔⇒ひきうける【引き受ける】

ひきつけ【引き付け】《名詞》 小さい子などに起きる、発作性の痙攣。「男・の・ 子ー・は・ よー・ ひきつけ・を 起こす。」

ひきつける【引き付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①小さい子などが、発作的に痙攣を起こす。「ひきつけ・た・ん・で・ どない・ し・たら・ えー・の・か・ わから・んで・ 慌て・ても・た。」②自分の方に近づける。「ボール・を・ ひきつけ・とい・て・ 打つ。」③話術や人柄などによって、人を誘い寄せたり信頼感や親近感などを感じさせたりする。「野菜・の・ 安売り・で・ 客・を・ ひきつける。」■名詞化=ひきつけ【引き付け】

ひきつる【引き攣る】《動詞・ラ行五段活用》 ①筋肉が急に縮まって、うまく動かせなくなる。痛くなって痙攣する。「足・が・ 急に・ ひきつっ・た。」②緊張などをして、皮膚が引っ張られるようになる。顔がこわばる。「怒っ・て・ 顔・が・ ひきつっ・とる。」⇒つる【攣る】

ひきて【引き手】《名詞》 戸や障子などを開閉するために、手をかけるところ。また、そこに付けてある金具。「箪笥・の・ ひきて・が・ 汚れ・た・さかい・ 磨い・とい・てんか。」

ひきとめる【引き止める】《動詞・マ行下一段活用》 ①去ろうとする人を、とどめる。引っ張るようにして止める。「道・で・ 友だち・を・ ひきとめ・て・ 話・を・ し・た。」②任務などを辞めようとする人を、とどめる。「ひきとめ・て・ もー・ 一年・ 働い・てもろ・た。」■名詞化=ひきとめ【引き止め】

ひきとる【引き取る】《動詞・ラ行五段活用》 ①預けてあったり、とどめられていたりするものを受け取る。「郵便局・で・ 小包・を・ ひきとる。」②引き受けて、手元に置いたり、世話をしたりする。「犬・を・ ひきとっ・て・ 飼う。」■名詞化=ひきとり【引き取り】

ひきにく【挽肉】《名詞》 機械で細かくつぶした肉。ミンチ。「ひきにく・の・ 団子・を・ 作る。」

ひきのばす【引き延ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①あらかじめ決められていた時間を長引かせる。「予定・の・ 時間・を・ ひきのばし・て・ 説明・を・ する。」②あらかじめ決められていた日や時刻を遅らせる。「合格発表・の 日ー・を・ ひきのばさ・れ・た。」■名詞化=ひきのばし【引き延ばし】

ひきのばす【引き伸ばす】《動詞・サ行五段活用》 ①引っ張って、細く長くする。「饂飩・を・ もっと・ 細ーに・ ひきのばす。」②押さえつけて、薄く広げる。「鉄板・の・ 上・で・ お好み焼き・を・ ひきのばす。」③写真などを、原板から拡大する。「写真・を・ ひきのばし・て・ 見・たら・ 迫力・が・ あっ・た。」■名詞化=ひきのばし【引き伸ばし】

ひきぶとん(敷き蒲団)】《名詞》 寝る人が体の下に敷く布団。「ひきぶとん・の・ 上・に・ シーツ・を・ 掛ける。」■対語=「かけぶとん【掛け布団】」「うわぶとん【上布団】」「おぶとん【負布団】」〔⇒しきぶとん【敷き蒲団】

ひきょう〔ひきょー〕【卑怯】《形容動詞や()》 ずるい気持ちがあったり、勇気がなかったりして、正面から堂々と立ち向かわない様子。「じゃんけん・を・ あと・から・ 出す・の・は・ ひきょーや・よ。」

ひきわけ【引き分け】《名詞》 試合や勝負の勝ち負けが決まらないで終わること。「昨日・の・ 試合・は・ ひきわけ・やっ・た。」

ひきわける【引き分ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①試合や勝負の勝ち負けが決まらないで終わる。「阪神・は・ 巨人・と・ ひきわけ・た。」②喧嘩などで向かい合っている者を、中に入って分ける。「無理に・ ひきわけ・て・ 喧嘩・を・ おさめ・た。」■名詞化=ひきわけ【引き分け】

ひく【引く】《動詞・カ行五段活用》 ①向こうから手前に向かって力を加えて、動かす。つかんで手元の方へ寄せる。「だんじり・の・ 綱・を・ ひく。」②綱をつけるなどして、従わせるようにする。「牛・を・ ひー・ていく。」③つながりをつけて、取り込む。「アンテナ・から・ テレビ・へ・ 線・を・ ひく。」「事務所・に・ 電話・を・ ひく。」「ガス・を・ ひく。」④自分の体の中に受け入れる。身に及ぶようになる。「昨日・から・ 風邪・を・ ひー・とる・ねん。」⑤多くの中から選んで取り出す。探して選び出す。「大売り出し・の・ 福引き・の・ 籤・を・ ひく。」「わから・へん・ 字ー・を・ 字引・で・ ひく。」「電話帳・を ひく。」⑥引き算をする。数値を減らす。「売値・から・ 仕入れ値・を・ ひく。」⑦値段を安くする。「ちょっと・ ひー・てくれ・へん・か。」「定価・から・ 2割・ ひい・とき・ます。」⑧長く延ばして書く。線状に書く。「線・を・ ひー・て・ 枠・を・ 作る。」⑨長く延ばして発音する。「声・を・ ひー・て・ 歌う。」⑩一方に片寄っているものを広げる。「日・が・ 当たる・ので・ カーテン・を・ ひく。」⑪他の人から受け継ぐ。「親・の・ 血ー・を・ ひー・とる。」⑫一定の範囲に一面に塗る。「フライパン・に・ 油・を・ ひく。」「糊・を・ ひく。」⑬これまでよりも少なくなる。「だいぶ・ 熱・が・ ひー・てき・た。」「喉・の・ 腫れ・が・ ひー・た。」⑭位置を退く。下がる。「あと・へ・ ひか・へん・ 性格・の・ 奴・や。」⑮役割などから引退する。退職する。「会社・を・ ひー・て・ のんびり・ し・とる。」⑯海面が海岸から沖の方へ退いて、海面が低くなる。「潮・が・ ひー・てき・た。」⑰取り寄せる。注文する。「雑誌・を・ 毎月・ ひー・とる。」「神戸新聞・を・ ひー・て・ 読ん・どる。」■対語=①「おす【押す】」、⑯「につ【(満つ)】」「ねつ【(満つ)」「ねる【(満る)】」

ひく【弾く】《動詞・カ行五段活用》 弦楽器やピアノなどを鳴らして演奏する。「教室・の・ オルガン・を・ ひく。」

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2017年7月19日 (水)

奥の細道を読む・歩く(197)

聴信寺を経て五智国分寺へ

 

 五智国分寺に向かう途中で聴信寺に立ち寄ります。曾良の日記によれば、7日に雨止みを待って出発を見合わせているうちに聴信寺に招かれたと書いてあります。けれども、この寺の境内には芭蕉のゆかりとなるものは残っていません。せっかくの場所を訪れたので、加藤さんはここでスケッチの筆を走らせます。

 駅から少し離れた方角になるのですが、五智国分寺に立ち寄ろうと考えて、急ぎ足で道をたどります。親鸞上人ゆかりの鏡ヶ池というところに出て、池とは道の反対側に五智国分寺の山門があります。ささやかな門をくぐって境内に入ると、境内が広がっています。ここも親鸞上人の旧跡であって、上人の像が建っています。本堂は昭和の末年に焼失し再建されたものです。形の整った三重塔は1856(安政3年)に着工し、いまだに未完成であるというから驚きます。

 ここにある芭蕉句碑は、「薬欄にいづれの花をくさ枕」ですが、句の文字は定かではありませんが「芭蕉翁」という文字だけはしっかり見えます。薬欄というのは薬草園の囲いのことを言うようです。

 句意は、秋の薬園に咲くさまざまな美しい草の中から、どの草を枕に結んで旅寝をしようか、ということです。

 『曾良随行日記』の7月8日の項に、「未ノ下尅、至高田ニ。細川春庵ヨリ人遣シテ迎、…」ということが書かれています。高田の医師、細川春庵を訪ねて、薬草園のある春庵宅に泊まった時の作のようです。そうするとこの句は、主人への挨拶という意味が加わっているように思われます。句碑は1770(明和7年)に建てられたという説明板がありますから、琴平神社の「文月や」よりも古いのです。

 この句の碑は、高田の金谷山公園にもありますが、『曾良随行日記』の7月11日の項の一節に、「巳ノ下尅、高田ヲ立。五智・居多ヲ拝。」とありますから、高田を発って名立、能生へ向かう途中で五智国分寺に参詣したという由来で、ここにも建てられたのでしょう。

 国分寺の境内の一画では、八重咲きの薄赤い梅が満開です。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (445)    (通算2443回)

日常生活語 「ひ」③

 

ひがしじま【東島】《固有名詞》 明石市大久保町江井島のうちの一つの地域(小字)。「ひがしじま・は・ 漁師・の・ 人・が・ 多(おか)い。」

ひがっしぇ(東江)】《固有名詞》 明石市大久保町江井島のうちの一つの地域(小字)。「ひがっしぇ・の・ 公園・で・ 遊ぶ。」〔⇒ひがしえ【東江】、ひがっせ(東江)

ひがっせ(東江)】《固有名詞》 明石市大久保町江井島のうちの一つの地域(小字)。「ひがっせ・は・ 瓦師・が・ 多かっ・た。」〔⇒ひがっしぇ(東江)、ひがしえ【東江】

ぴかっと《副詞、動詞する》 ①艶があって、光り輝く様子。光を反射している様子。「ぴかっとし・た・ 指輪」②一瞬、鋭く光る様子。「雷・が・ ぴかっと・ 光っ・た。」⇒ぴかぴか、ぴっかぴか〕

ぴかぴか《副詞と、形容動詞や()、動詞する》 ①艶があって、光り輝く様子。光を反射している様子。「ぴかぴかし・た・ ランドセル・を・ おたし〔=背負っ〕・て・ 一年生・が・ 歩い・とる。」②繰り返して光る様子。「星・が・ ぴかぴか・ 光っ・とる。」③品物などが真新しい様子。「おろしたて・の・ ぴかぴかの・ 靴」〔⇒ぴっかぴか。⇒ぴかっと〕

ひがむ【僻む】《動詞・マ行五段活用》 ものごとを素直に受け取らないで、自分が劣っているように思ったり、不利な状況に立たされているように考えたりする。また、その結果、考えや行いが素直でなくなる。「試験・に・ 落ち・て・ ひがん・どる。」「兄貴・も・ 弟・も・ ひがま・し・たら・ あか・ん・ぞ。」■名詞化=ひがみ【僻み】〔⇒ひねくれる、ねじれる【捻れる】、ねじける(捻ける)

ひからす【光らす】《動詞・サ行五段活用》 ①光を放つようにする。点滅させる。「自転車・の・ ランプ・を・ ひからし・て・ 走る。」②反射させる。「鏡・で・ ひからす。」③艶があるようにして、光り輝く様子を表す。光沢を出す。「靴・を・ 磨い・て・ ひからす。」■自動詞は「ひかる【光る】」

ひかり【光】《名詞》 ①太陽や星や電灯などから出て、目に明るさを感じさせるもの。また、それが反射したもの。「六甲山・から・ 見る・ 神戸・の・ 街・の・ ひかり・は・ 綺麗や。」「星・の・ ひかり」②ものの表面が滑らかで明るく穏やかに感じられるもの。光沢。「メダル・を・ 磨い・たら・ ひかり・が・ 出・てき・た。」⇒つや【艶】

ひかる【光る】《動詞・ラ行五段活用》 ①光を放つ。光を反射して輝く。「星・が・ ひかる。」「鏡・が・ ひかっ・た。」②反射する。「ビル・の・ 窓・が・ ひかる。」③艶があって、光り輝く。「うまそーに・ ひかっ・とる・ 林檎」④他の人やものよりも優れていて、目立つ。「小さい・ 頃・から・ 野球・の・ 腕・が・ ひかっ・とっ・た。」■他動詞は「ひからす【光らす】」■名詞化=ひかり【光】

ひがん【彼岸】《名詞》 春分の日と秋分の日を中心にして、それぞれ、前後の3日間を合わせた7日間。「ひがん・の・ 中日・に・ 墓参り・に・ 行く。」

ひき【引き】《名詞》 ①人を引き寄せること。人に便宜を図ったり、人を推薦したりなどすること。「知っ・た・ 人・の・ ひき・が・ あっ・て・ 就職・が・ でけ・た。」②海岸線が周期的に沖の方へ広がっていき、海面が低くなること。また、そのようになっている状況。「今・の・ 時間・の・ 潮・は・ ひき・や。」■対語②=「みち【満ち】」「にち【(満ち)】」⇒ひきしお【引き潮】

ひき〔びき、ぴき〕【匹】《助数詞》 ①生き物を数える言葉。「鼠・が・ 1ぴき・ おっ・た。」「からす・が・ 3びき・ 飛ん・どる。」②相手の人たちを軽んじて言うときに、その人数を数えて言う言葉。「お前ら・ 1ぴき・や・ 2ひき・に・は・ 負け・へん・ぞ。」◆鳥の場合は、「わ【羽】」という言い方をするが、「ひき【匹】」という言い方をすることも多い。

ひきあう【引き合う】《動詞・ワア行五段活用》 ①双方から互いにたぐり寄せることをする。「運動会・で・ 綱・を・ ひきあう。」②苦労しただけの価値や利益がある。価値や利益に見合うものを得る。「休み・の・ 日ー・に・ 手伝(てつど)ー・たっ・た・のに・ 文句・ 言わ・れ・たら・ ひきあわ・へん・わー。」③採算がとれる。商売が成り立つ。「ひきあわ・へん・ 仕事・は・ 断り・たい・ねん。」■名詞化=ひきあい【引き合い】〔⇒ひっきゃう(引き合う)

ひきあげる【引き上げる、引き揚げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①引っ張って高いところに移す。「大けな・ 魚・を・ 船・の・ 上・に・ ひきあげる。」②金額や比率などを高くする。「ガス代・を・ ひきあげ・られ・た。」③その場所を引き払って、元のところに戻る。「戦争・が・ 済ん・で・ 外地・から・ ひきあげ・てき・た・ 人・が・ ぎょーさん・ おっ・た。」④用件を終えて帰る。用務を終了する。「係・の・ 人・は・ もー・ みんな・ ひきあげ・ても・た。」「満州・から・ ひきあげる。」〔⇒ひっきゃげる(引き上げる、引き揚げる)

ひきあわす【引き会わす、引き合わす】《動詞・サ行五段活用》 ①知らない人同士を会わせる。仲立ちをつとめて紹介する。「あんた・を・ 私・の・ 友だち・に・ ひきあわし・たい・と・ 思ー・とる・ん・や。」②いくつかのものを比べて確かめる。「書類・の・ 数字・を・ ひきあわし・た・けど・ 間違い・は・ なかっ・た。」〔⇒ひっきゃわす(引き会わす)(引き合わす)

ひきうける【引き受ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①責任を持って仕事や任務を受け持つ。「自治会・の・ 役員・を・ ひきうける。」②仕事や任務を、前の人から受ける。内容をあまり変化させないで継承する。「他の人がやっていたことのあとを受け継ぐ。内容をあまり変化させないで継承する。「この・ 仕事・は・ 来年・ あんた・に・ ひきうけ・てもらい・たい・ねん。」■名詞化=ひきうけ【引き受け】⇒ひきつぐ【引き継ぐ】

ひきかえ【引き換え、引き替え】《名詞》 物と物、またはお金と物とを取り換えること。「お金・と・ ひきかえ・や・ない・と・ 渡し・ませ・ん。」「ひきかえ券」〔⇒ひっかえ【引っ換え、引っ替え】

ひきかえす【引き返す】《動詞・サ行五段活用》 進んできた道を元のところへ戻る。「風・が・ 強(つよ)ー・ なっ・た・の・で・ 港・に・ ひきかえす。」〔⇒ひっかえす【引っ返す】

ひきかえる【引き換える、引き替える】《動詞・ア行下一段活用》 ものともの、またはお金とものとを取り換える。「当選し・た・ 券・を・ 賞品・に・ ひきかえる。」■名詞化=ひきかえ【引き換え、引き替え】〔⇒ひっかえる【引っ換える、引っ替える】

ひきざん【引き算】《名詞、動詞する》 ある数から、他のある数を取り去る計算。減法。「かかっ・た・ 費用・を・ ひきざんし・たら・ 赤字・に・ なっ・た。」

ひきしお【引き潮】《名詞》 海岸線が周期的に沖の方へ広がっていき、海面が低くなること。また、そのようになっている状況。「ひきしお・で・ 磯・が・ 干上がっ・た。」■対語=「みちしお【満ち潮】」「にちしお【(満ち潮)】」〔⇒ひき【引き】

ひきしまる【引き締まる】《動詞・ラ行五段活用》 心や体のゆるんだところがなくなる。「運動し・とる・さかい・ 体・が・ ひきしまっ・とる。」「新年・に・ なっ・て・ 気持ち・が・ ひきしまる。」■他動詞は「ひきしめる【引き締める】」

ひきしめる【引き締める】《動詞・マ行下一段活用》 ①引っ張って硬く締める。「綱・を ひきしめる。」②心や体のゆるんだところをなくす。「ひきしめ・た・ 気持ち・で・ 試合・に・ 出る。」②家計などの出費を少なくする。「無駄遣い・を・ ひきしめる。」■自動詞は「ひきしまる【引き締まる】」

 

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2017年7月18日 (火)

奥の細道を読む・歩く(196)

直江津で六日の夜

 

 今回からは東京を経由しないでも目的地へ行けることになりました。新潟市は遠い町であり、糸魚川市や上越市(高田、直江津)は近い町です。同じ新潟県でありながら関西からの時間距離(すなわち便利さ)が違います。前回の末尾に書いた鉄道事情によるのです。

 今回の旅は直江津から始めます。芭蕉たちは、7月5日は鉢崎(柏崎市内)に泊まり、6日と7日は直江津に、8日から10日までは高田に泊まっています。

 直江津は、林芙美子が傷心を癒すために訪れたところという縁で、森光子の「放浪記」上演二千回、国民栄誉賞受賞記念碑があります。上越市生まれの小川未明の童話「赤い蝋燭と人魚」に因んだブロンズ像があります。与謝野晶子の「落日が枕にしたる横雲のなまめかしけれ直江津の海」の歌碑があります。森鴎外の「山椒大夫」の碑、さらに、安寿姫と厨子王丸の供養塔があります。それらを足早に見て回ります。

 直江津は親鸞ゆかりの土地で、親鸞上人上陸の地という旧跡もありますが、そこまで足をのばすことはできません。

 さて、『曾良随行日記』の7月6日の項には、「六日 雨晴。鉢崎ヲ昼時、黒井ヨリスグ浜ヲ通テ、今町へ渡ス。聴信寺へ弥三状届。忌中ノ由ニテ強而不止、出。」とあります。鉢崎を昼頃に出て、今町に着いていますが、今町というのが直江津のことです。

 7月7日の項には、「七日 雨不止故、見合中ニ聴信寺へ被招。再三辞ス。強招テ及暮。其夜、佐藤元仙へ招テ俳有テ、宿。夜中、風雨甚。」とあります。

 直江津市内にある芭蕉の句碑2つ、それが私たちの大きな目的地です。

 森鴎外の「山椒大夫」の碑と、安寿姫と厨子王丸の供養塔のあるところの近くに琴平神社があります。ここの芭蕉句碑は、「文月や六日も常の夜には似ず」です。文化年間(18041818)に地元の俳人たちが建てたものが、幾度かの大火にあい、慶応年間(18651868)に再建されたと言います。両方とも残っていて、古い歌碑は菱形に近い形、新しい歌碑は長方形に近い形です。

 この句の意味は明瞭です。今夜は七月六日であって七夕を明日に控えている、明日は牽牛と織女が天の川を渡って逢う夜である、そのような思いで眺めると、今夜もどこかいつもの夜とは違う気配がする、という意味です。

 「奥の細道」では、「荒海や」の句と並べて、この句を前に出しています。この二句を出雲崎で詠んだような体裁にも見えますが、直江津での句会で初めて発表しているようです。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (444)    (通算2442回)

日常生活語 「ひ」②

 

ぴいぴい〔ぴーぴー〕《副詞と、動詞する》 ①下痢になっている様子。「腹・が・ ぴーぴー・ 言()ー・とる。」②生活が経済状態が苦しくなっている様子。「子ども・が・ 3人・も・ 学校・へ・ 行っ・とる・さかい・ ぴーぴーし・てます・ねん。」③体や心が苦しい様子。また、それによって、悲鳴や泣き声を上げている様子。「仕事・が・ 多すぎ・て・ ぴーぴー・ 言()ー・とる。」④鳥や虫などが鳴いている様子。また、その声。「雀・の・ 子ー・が・ ぴーぴー・ 鳴い・とる。」⑤笛などが鳴っている様子。また、その音。「ちんどん屋・の・ ぴーぴー・ どんどん・ゆー・ 音・が・ 聞こえる。」⑥子どもが泣き声をあげている様子。また、その声。「赤ん坊・が・ ぴーぴー・ 泣い・て・ 止まら・へん。」②③⇒ひいこら、ひいひい〕

ぴいひゃら〔ぴーひゃら〕《副詞と》 笛やラッパなどを鳴らしている様子。また、その音。「村・の・ 宮はん・から・ ぴーひゃら・ ぴーひゃらと・ 聞こえ・てくる。」

ぴいひょろ〔ぴーひょろ〕《副詞と》 とんびなどの鳥が鳴いている様子。また、その鳴き声。「高い・ 空・で・ ぴーひょろ・ 鳴い・とる。」

ぴいぽお〔ぴーぽー〕《名詞》 急病人や怪我人を、急いで病院に運ぶ車。◆幼児語。「ぴーぽー・に・ 乗っ・て・ 病院・へ・ 行っ・た。」⇒きゅうきゅうしゃ【救急車】

ぴいぽお〔ぴーぽー〕《副詞と》 救急車が非常音を鳴らして走っている様子。また、その音。「夜中・に・ ぴーぽーと・ 聞こえ・てき・たら・ どきっと・ し・ます・なー。」

ピーマン〔ぴーまん〕【フランス=piment】《名詞》 長い円形の実で、中は空洞になっている、辛みのほとんどない唐辛子。「青い・ ぴーまん・と・ 赤い・ ぴーまん・が・ ある。」

ひいやり〔ひーやり〕【冷いやり】《副詞と、動詞する》 肌や舌が、水や空気などを冷たく感じる様子。体が涼しく感じたり、寒さを感じたりする様子。不安やおそれを感じる様子。「暑い・さかい・ ひーやりし・た・ ビール・が・ 飲み・たい。」「事故・に・ 遭い・そーに・ なっ・て・ 背中・が・ ひーやりし・た。」〔⇒ひんやり【冷んやり】

ひいらぎ〔ひーらぎ〕【柊】《名詞》 魔除けなどとして使われることもある、葉の周りに棘があり、秋に白く小さな花を咲かせる常緑樹。「ひーらぎ・の・ 枝・を・ 差し・て・ 魔除け・に・ する。」

ビール〔びーる〕【オランダ語=bier】《名詞》 大麦の麦芽にホップや酵母を加えて発酵させた酒。「仕事・が・ 済ん・だら・ びーる・を・ 飲ん・で・ テレビ・を・ 見る。」

ビールス〔びーるす〕【ラテン語=virusから】《名詞》 インフルエンザ、狂犬病などを引き起こす、細菌よりは小さい病原体。「インフルエンザ・の・ びーるす・は・ ひつこい・そーや。」

ビールびん〔びーるびん〕【オランダ語=bier+瓶】《名詞》 ビールを入れる、茶色の専用瓶。「びーるびん・を・ 一輪挿し・に・ する。」

ひえこむ【冷え込む】《動詞・マ行五段活用》 ①冷たさが一段と強くなる。寒さが進む。「京都・の・ 冬・は・ ひえこむ・そーや。」②冷たさが体にしみ通る。からだ全体が冷たくなってしまう。「歩い・て・ 帰っ・てき・た・さかい・ 体・が・ ひえこん・でも・た。」■名詞化=ひえこみ【冷え込み】

ひえる【冷える】《動詞・ア行下一段活用》 ①温度が下がって、暖かみがなくなる。「夜・に・ なっ・て・から・ ひえ・てき・た。」②体の特定の部分を、特に寒く感じる。「手先・が・ ひえる。」③温度を下げようとしたものが、そのとおりになる。「井戸・で・ ひやし・とい・た・ 西瓜・が・ ひえ・た。」「ひえ・た・ ビール」■他動詞は「ひやす【冷やす】」■名詞化=ひえ【冷え】

びか【美化】《名詞》 美しい状態にすること。きれいにすること。「クラス・の・ びか委員・に・ なっ・た。」

ひがあさい〔ひーがあさい〕【日が浅い】《形容詞》 何かをしたり何かが起こったりしたときから、あまり日数が経っていない。「種・を・ 蒔い・て・から・ ひーがあさい・さかい・ まだ・芽ー・が・ 出・てこ・ん・なー。」

ひがい【被害】《名詞》 損害を受けること。受けた害。「台風・で・ えらい・ ひがい・や。」

ひがいしゃ【被害者】《名詞》 損害を受けた人。「地震・の・ ひがいしゃ・が・ 何万人・も・ 出・た。」「事件・の・ ひがいしゃ」

ひかえ【控え】《名詞》 ①忘れないためや、証拠のために書き留めるもの。「ひかえ・の・ 書き物・を・ 残し・とく。」②同じように2通以上作った書類のうち、手元に残しておくもの。「この・ ひかえ・は・ 念のため・ 1年間・ 置い・とい・てください。」

ひかえしつ【控え室】《名詞》 儀式や行事などが始まる前に、待っているための部屋。身だしなみを整えたり準備をしたりして、待機するための部屋。「結婚式・の・ ひかえしつ」

ひかえめ【控え目】《名詞、形容動詞や》 ①積極的に行動したり自己主張したりすることを避けて、遠慮がちにふるまうこと。「ひかえめな・ 性分・の・ 人」②量や程度を少な目にすること。「塩・は・ ひかえめ・に・ 入れる。」

ひがえり【日帰り】《名詞、動詞する》 出かけた先で泊まらないで、その日のうちに帰ること。「今年・の・ 旅行・は・ ひがえり・に・ 決まっ・た。」

ひかえる【控える】《動詞・ア行下一段活用》 ①忘れないように、文字にして残す。「電話番号・を・ 帳面・に・ ひかえ・とく。」②少な目にする。見合わせる。「砂糖・を・ ひかえる。」「口数・を・ ひかえ・なはれ。」■名詞化=ひかえ【控え】⇒かきとめる【書き留める】

ひがかかる〔ひーがかかる〕【火が掛かる】《動詞・ラ行五段活用》 家族や親戚などが亡くなって、忌中になっている。家族や親戚などの死によって不吉な状態にある。「ひーがかかっ・とる・さかい・ 太鼓〔=秋祭りの布団屋台〕・に・ 乗ら・れ・へん。」◆祝い事や神事や交際などに加わるのを避けることがある。その期間は、1年間ぐらいに及ぶことがある。〔⇒けがれる【穢れる】

ひかげ【日陰】《名詞》 日光の当たらないところ。「大きな・ 木ー・の・ ひかげ・で・ 休む。」■対語=「ひなた【日向】」「ひあたり【日当たり】」「ひやたり【(日当たり)】」〔⇒かげ【陰】

ひかげん【火加減】《名詞、動詞する》 火の燃え具合や火力の強さ。また、その調節。「ひかげん・を・ 間違え・て・ 焦がさ・ん・よーに・ し・なはれ。」

ひがさ【日傘】《名詞》 布や紙などで作って、強い日差しを避けるためにさす傘。「お日さん・が・ きつい・さかい・ ひがさ・を・ さし・て・ 道・を・ 歩く。」■対語=「あまがさ【雨傘】」

ひがし【東】《名詞》 方角の一つで、太陽が昇る方。「ひがし・の・ 空・が・ 赤(あこ)ー・に・ なっ・てき・た。」

ひがし【干菓子】《名詞》 水分を少なくして作った、日持ちのする和風の菓子。「京都・の・ 土産・の・ ひがし・です。」■対語=「なまがし【生菓子】」

ひがしえ【東江】《固有名詞》 明石市大久保町江井島のうちの一つの地域(小字)。「ひがしえ・の・ 向こー・の・ 村・は・ 八木・や。」〔⇒ひがっしぇ(東江)、ひがっせ(東江)

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2017年7月17日 (月)

奥の細道を読む・歩く(195)

ドレミファそら日記(36)     2017年3月31

 

0730分 東横イン新潟駅前発。

0745分 萬代橋。(0750)

0805分 宗現寺、蓑塚。(0815)

0845分 日本海の海岸を歩く。(0850)

0855分 会津八一歌碑。

0900 新潟県護国神社へ。

0910分 北原白秋「すなやま」詩碑。

0915分 坂口安吾文学碑。

0920分 芭蕉堂、蓑塚。(0925)

0955分 白山神社。(1020)

1025分 船江大神宮、芭蕉句碑。(1030)

1045分 信濃川河畔。(1100)

1130分 新潟駅に着く。

1218分 北陸新幹線、新潟駅発。Maxとき320号。

1428分 東京駅着。

1433分 東海道新幹線、東京駅発。ひかり517号・新大阪行。

1726分 新大阪駅着。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (443)    (通算2441回)

日常生活語 「ひ」①

 

ひ〔ひー〕【日】《名詞》 ①太陽系の中心にあって高い熱と光を出し、地球にも熱と光を与えて万物をはぐくんでいる星。「ひー・が・ 昇っ・た。」②太陽から受ける光や熱。「ひー・が・ よー・ 当たる。」③太陽が東に昇ってから、西に沈むまでの間。昼間の時間の長さ。「だんだん・ ひー・が・ 短(みじこ)ー・に・ なっ・てき・た。」④午前0時から午後12時までの間の24時間。あるいは、24時間に近い時間のこと。また、それが経過したり累積したりする数。「締め切り・まで・ まだ・ ひー・が・ ある。」「ひー・に・ 3時間・ 勉強する。」⇒おひさん【お日さん】、たいよう【太陽】⇒ひる【昼】⇒いちにち【一日】、いちにちじゅう【一日中】

ひ〔ひー〕【火】《名詞》 ①ものが燃えて、光や熱を出しているもの。焼けて赤く熱したもの。「寒い・けど・ ひー・の・ 気・が・ ない。」②燃えている炎。「蝋燭・の・ ひー・が。 揺れ・とる。」③たき火・炭火などの熱源となるもの。「火鉢・の・ ひー・に・ 当たる。」④建物や山林などが燃えること。また、その災害。「近所・から・ ひー・が・ 出・て・ 恐ろしかっ・た。」⇒かじ【火事】

ひ〔ひー〕【灯】《名詞》 電灯、ろうそく、たいまつなど、暗いところを照らすための用具。また、それによる光。「淡路島・の・ ひー・が・ 見える。」「懐中電灯・の・ ひー・で・ 照らす。」〔⇒あかり【明かり】

ひ〔ひー〕【碑】《名詞》 ことの由来や先人の功績などを後世に伝えるために、言葉、文章、絵などを彫りつけて、記念に建てた石。「池・の・ 改修工事・が 済ん・で・ ひー・を・ 建て・た。」「寛政池・の・ ひー・の・ 拓本・を・ とる。」

ひい(ひー)【一】《名詞》 数を2音節で数えていくときの「いち【一】」を表す言葉。◆1から10までを2音節で数えていくとき、「いち【一】」「にい【二】」「さん【三】」「しい【四】」「ごお【五】」「ろく【六】」「ひち【七】」(または、「なな【七】」)「はち【八】」「くう【九】」「じゅう【十】」と言うが、もうひとつの系列として「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」とも言う。ただし、単独で「ひい【一】」と言うことはない。〔⇒いち【一】、ひとつ【一つ】

ひあがる【干上がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①池や田などの水がすっかりなくなって、乾ききる。「雨・が・ 降ら・へん・さかい・ 池・が・ ひあがっ・て 底・が・ 見え・とる。」②金がなくなって生活に困る。「会社・を・ 首・に・ なっ・て・ 今・ ひあがっ・とる・ねん。」

ひあそび【火遊び】《名詞、動詞する》 子どもなどが、火を使って遊ぶこと。「ひあそびし・たら・ 火事・に・ なる・ぞー。」「ひあそびし・たら・ 寝小便する・と・ 言ー・ます・やろ。」

ひあたり【日当たり】《名詞》 ①日光が当たること。日光の当たり具合。「ひやたり・を・ 考え・て・ 家・を・ 建てる。」②日光が当たっている場所。「一週間・ ひやたり・に・ おっ・た・さかい・ 真っ黒に・ 焼け・た。」■対語=「ひかげ【日陰】」〔⇒ひやたり(日当たり)⇒ひなた【日向】

ピアノ〔ぴあの〕【英語=piano】《名詞》 鍵盤を指でたたくと金属線を打って音が出る仕組みの楽器。「3つ・の・ 時・から・ ぴあの・を・ 習(なろ)・た・さかい・ 上手に・ 弾ける。」

ひい(ひー)【一】《名詞》 数を2音節で数えていくときの「いち【一】」を表す言葉。◆1から10までを2音節で数えていくとき、「いち【一】」「にい【二】」「さん【三】」「しい【四】」「ごお【五】」「ろく【六】」「ひち【七】」(または、「なな【七】」)「はち【八】」「くう【九】」「じゅう【十】」と言うが、もうひとつの系列として「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」とも言う。〔⇒いち【一】、ひとつ【一つ】

ぴい〔ぴー〕《名詞、動詞する》 ①じゃんけんで、2本の指を突き出す「はさみ【鋏】」の形。ちょき。「ぴー・は・ ぐー・に・ 負ける。」②じゃんけんの「はさみ【鋏】」の形をすること。2本の指を突き出すこと。「ぴー・の・ 形・は・ Vサイン・と・ 言ー・ねん。」⇒はさみ【鋏】、はそみ()

ビーカー〔びーかー〕【英語=beaker】《名詞》 理科の実験などで使う、口が広く円筒形のガラス容器。「びーかー・で・ 湯ー・を・ 沸かす。」

ひいき〔ひーき〕【贔屓】《名詞、動詞する》 ①自分の気に入った人や集まりを、特別に可愛がったり助けたりすること。また、その相手。「阪神・が・ ひーき・の・ チーム・なんや。」②公平でなく一方だけを重んじたり支持したりすること。自分の気に入った特定の人だけによくすること。「あの・ 子・だけ・を・ ひいきし・とる。」⇒えこひいき【依怙贔屓】、えこひき(依怙贔屓)

ひいこら〔ひーこら〕《副詞と、動詞する》 ①生活が経済状態が苦しくなっている様子。「不景気・で・ ひーこらし・とり・ます。」②体や心が苦しい様子。また、それによって、悲鳴や泣き声を上げている様子。「ひーこらし・ながら・ 駅・まで・ 歩い・た。」〔⇒ひいひい、ぴいぴい〕

ひいじいさん〔ひーじーさん〕【曾祖父さん】《名詞》 父や母の祖父。「ひーじーさん・は・ 80・まで・ 生き・とっ・た・ん・や・そーや。」

ビーシージー〔びーしーじー〕【フランス語=bacille de Calmette et Guerinの略。BCG】《名詞》 結核を予防するために用いられたワクチン。「腕・に・ びーしーじー・の・ 注射・を・ し・た。」

ビーズ〔びーず〕【英語=beads】《名詞》 婦人服や手芸品などに用いられる、さまざまの色をした小さなガラス玉。「小さい・ 時・ びーず・を・ 糸・に・ 通し・て・ 遊ん・だ。」

ピース〔ぴーす〕【英語=peace】《名詞》 平和という意味の、広く知られていた煙草の銘柄。「ぴーす・ 1箱・ 買()ー・てき・てんか。」

ぴいちくぱあちく〔ぴーちくぱーちく〕《副詞と》 ①小鳥がにぎやかに声をたてる様子。また、その声。「朝・から・ 雀・が・ ぴーちくぱーちくと・ 鳴い・とる。」②人がやかましく、あるいは思い思いに話す様子。また、その声。「みんな・が・ ぴーちくぱーちく・ 言()ー・て・ 話・が・ まとまら・へん。」

ピーテーエー〔ぴーてーえー〕【英語=Parent-Teacher Associationの略。PTA】《名詞》 親と教員が協力して、児童・生徒の教育効果を高める働きをする組織。「ぴーてーえー・の・ 役員・を・ せ・んならん・ こと・に・ なっ・ても・た。」◆兵庫県内ではかつて「いくゆうかい【育友会】」と言っていたが、なだれのように改名が進んだ。「ピーチーエー」という発音になることもある。〔⇒いくゆうかい【育友会】

ピーナツ〔ぴーなつ〕【英語=peanut】《名詞》 落花生の繭状の皮をむいたもの。落花生の実を煎って塩味をつけたもの。「ぴーなつ・ つまん・で・ ビール・を・ 飲む。」〔⇒なんきんまめ【南京豆】

ひいばあさん〔ひーばーさん〕【曾祖母さん】《名詞》 父や母の祖母。「ひーばーさん・も・ 長生き・やっ・てん・と。」

ひいひい〔ひーひー〕《副詞と、動詞する》 ①生活が経済状態が苦しくなっている様子。「戦後・は・ みんな・ ひーひーし・て・ 生き・とっ・た。」②体や心が苦しい様子。また、それによって、悲鳴や泣き声を上げている様子。「ひーひー・ 言ー・ながら・ 駅・まで・ 走っ・た。」「会社・を・ 首・に・ なっ・て・ ひーひーし・てまん・ねん。」〔⇒ひいこら、ぴいぴい〕

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2017年7月16日 (日)

奥の細道を読む・歩く(194)

政令指定都市新潟と浮き身宿

 

 新潟市役所の近くを通って、新潟総鎮守という白山神社に立ち寄ります。神社の前には「新潟地域十四市町村 広域合併記念 平成十七年十月」という黒い碑があります。新潟市は日本海側では最大の都市ですが、かつての人口は4050万人で推移していたように思います。それが2005年に新津市・白根市・豊栄市などと合併して、80万人規模になり、政令指定都市になりました。

 ところで、新潟県について、頭の片隅に残っていることがあります。1888(明治21)の人口調査によれば、全国で最も人口の多い県が新潟県であったということです。166万人であるといいます。2位は兵庫県で151万人、3位は愛知県で144万人。4位が東京で135万人です。東京が全国トップとなるのは1898(明治41)だそうです。新潟県は食糧などに恵まれて、経済活動が盛んなところであったからなのでしょうか。

 白山神社で朱印をいただきます。白山開山一三〇〇年というポスターや提灯が目に入ります。見事な花を咲かせている梅林のある一画から、朱色の鳥居をくぐって境内から出ます。

 少し歩くと、船江大神宮という石柱と、古町神明宮という石柱が並んで立っているところに行き着きます。それぞれが独立した宮であったものが合祀されたようです。

 狭い境内ですが、ここには芭蕉の句碑があります。「海に降る雨や恋しきうき身宿」という句で、1857(安政4年)の建立です。この句は泊船集・付録に収められており、元禄2年、新潟での作かと言われていますから、「奥の細道」の旅の途次のものなのでしょう。季語がありませんが、秋の句のように思われます。

 浮身というのは、旅商人などが滞在しているときに、妾のような役割を果たす人で、その家を浮身宿というのだそうです。この地域で使われている言葉のようです。女の人がしきりに降る雨を通して海の方を眺めている、海の方には商人の乗った船が通るのか、それを恋しく思っているようだというような意味でしょう。

 「奥の細道」で女の人を描いたのは市振の宿での一節ですが、独立した句ではこのようなものも詠んでいるのです。

 北前船で新潟も栄えたことでしょう。浮き身宿というのは北前船との関係が深いのではないでしょうか。そして、明治時代の人口の多さはそのような経済活動の余韻が残っていた豊かさゆえであるのかもしれないと思います。

 今回の旅は新潟で終わります。現在の鉄道事情は東京中心の経路になっています。上越新幹線と東海道新幹線を乗り継いで帰ります。東京一極集中を緩和しようという議論はあっても、現実はますます一極集中に輪をかけているように思います。鉄道線路はつながっていても、「奥の細道」のような越後~越中~加賀~越前という陸路、あるいは北前船の日本海に沿った航路のようにはいきません。在来線の幹線が、3つに分かれた第三セクターの会社として再出発したからです。かつてのような日本海縦貫の特急列車は姿を消しました。北陸新幹線も東京と結びつき、その開業によって、日本海沿いの鉄道線路は、むしろ寸断されてしまったような印象になりました。金沢・富山と新潟とを行き来する人は不便を強いられているのではないでしょうか。鉄道ファンのひとりである私は、なんとも昔が良かったという思いにならざるを得ないのです。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (442)    (通算2440回)

日常生活語 「は」29

 

はんにち【半日】《名詞》 一日の半分。「はんにち・ かかっ・て・ 掃除・を・ する。」〔⇒ひなか【日中】

はんにん【犯人】《名詞》 法律上の罪を犯した人。「盗人(ぬすっと)・の・ はんにん・が・ 捕まっ・た・そーや。」

ばんにん【番人】《名詞》 見張りをする人。「西瓜・を・ 盗られ・ん・よーに・ 畑・の・ ばんにん・を・ する。」〔⇒ばん【番】

はんねん【半年】《名詞》 1年の半分。「あの・ 会社・は・ はんねん・で・ 辞め・た。」〔⇒はんとし【半年】

はんぱ【半端】《名詞、形容動詞や()》 ①数量が、満たされるようには揃っていないこと。ちょうどの数に満たないこと。また、そのようなものや、そのような数字。「はんぱな・ 数・しか・ 残っ・とら・へん。」②どっちつかずで、はっきりしない様子。いいかげんな様子。「はんぱな・ こと・を・ 言ー・たら・ みんな・が・ 迷ー・てまう。」⇒はした【端】、はんつ【半つ】

はんはん【半々】《名詞、動詞する、形容動詞や()》 ①同じように2つに分けたうちの1つであること。また、そのような数量。また、そのように分けること。「釣れ・た・ 魚・を・ はんはんし・て・ 持って帰る。」②両方の実力や形勢などに差がなく、その優劣が同程度であること。「勝つ・か・ 負ける・か・は・ はんはん・やろ。」〔⇒はんぶん【半分】、はんぶんはんぶん【半分半分】、はんぶはんぶ(半分半分)、はんぶんずつ【半分ずつ】⇒はんぶんこ【半分個】、はんぶ(半分)⇒ごぶ【五分】、ごぶごぶ【五分五分】

ぱんぱん《形容動詞や()》 ①中身などがいっぱいになって、破裂しそうなほど膨らんでいる様子。「鞄・が・ ぱんぱんに・ なっ・とる。」②満腹になって、それ以上は食べられないという様子。「カレー・を・ 3杯・も・ 食べ・て・ 腹・が・ ぱんぱんや。」

ぱんぱん《副詞と》 ①ものをたたいたり、手を打ち合わせたりする様子。また、その音。「賽銭・を・ 入れ・て・ ぱんぱんと・ 手ー・を・ 打つ。」②ものが当たったり、ものが破裂する様子。また、その音。「ぱんぱんと・ 花火・が・ 上がっ・た。」

はんぶ(半分)】《名詞、動詞する》 同じように2つに分けたうちの1つであること。また、そのような数量。また、そのように分けること。「2人・で・ はんぶ・ずつ・ 食べ・なはれ。」〔⇒はんぶん【半分】、はんぶんこ【半分個】、はんはん【半々】、はんぶんはんぶん【半分半分】、はんぶはんぶ(半分半分)、はんぶんずつ【半分ずつ】

はんぶはんぶ(半分半分)】《名詞、動詞する、形容動詞や()》 ①同じように2つに分けたうちの1つであること。また、そのような数量。また、そのように分けること。「はんぶはんぶ・に・ し・た・ん・や・さかい・ 文句・を・ 言わ・んとい・てんか。」②両方の実力や形勢などに差がなく、その優劣が同程度であること。「どっち・が・ 勝つ・か・ はんぶはんぶやろ・なー。」〔⇒はんぶん【半分】、はんぶんはんぶん【半分半分】、はんはん【半々】、はんぶんずつ【半分ずつ】⇒はんぶんこ【半分個】、はんぶ(半分)⇒ごぶ【五分】、ごぶごぶ【五分五分】

はんぶん【半分】《名詞、動詞する、形容動詞や()》 ①同じように2つに分けたうちの1つであること。また、そのような数量。また、そのように分けること。「林檎・を・ はんぶん・に・ 切る。」②両方の実力や形勢などに差がなく、その優劣が同程度であること。「降る・か・ 降ら・ん・か・は・ はんぶんや。」〔⇒はんぶはんぶ(半分半分)、はんぶんはんぶん【半分半分】、はんはん【半々】、はんぶんずつ【半分ずつ】⇒はんぶんこ【半分個】、はんぶ(半分)⇒ごぶ【五分】、ごぶごぶ【五分五分】

はんぶんこ【半分個】《名詞、動詞する》 同じように2つに分けたうちの1つであること。また、そのような数量。また、そのように分けること。「仲良ー・ はんぶんこし・なさい。」◆幼児語。〔⇒はんぶん【半分】、はんはん【半々】、はんぶ(半分)、はんぶんはんぶん【半分半分】、はんぶはんぶ(半分半分)、はんぶんずつ【半分ずつ】

はんぶんずつ【半分ずつ】《名詞、動詞する、形容動詞や()》 ①同じように2つに分けたうちの1つであること。また、そのような数量。また、そのように分けること。「釣れ・た・ 魚・を・ はんぶんずつ・ 持っ・て・ 帰る。」②両方の実力や形勢などに差がなく、その優劣が同程度であること。「来る・か・ 来・ん・か・は・ はんぶんずつや。」〔⇒はんぶはんぶ(半分半分)、はんぶんはんぶん【半分半分】、はんはん【半々】、はんぶん【半分】⇒はんぶんこ【半分個】、はんぶ(半分)⇒ごぶ【五分】、ごぶごぶ【五分五分】

はんぶんはんぶん【半分半分】《名詞、動詞する、形容動詞や()》 ①同じように2つに分けたうちの1つであること。また、そのような数量。また、そのように分けること。「儲け・た・ お金・を・ はんぶんはんぶんする。」②両方の実力や形勢などに差がなく、その優劣が同程度であること。「賛成・と・ 反対・が・ はんぶんはんぶん・や。」〔⇒はんぶはんぶ(半分半分)、はんぶんずつ【半分ずつ】、はんはん【半々】、はんぶん【半分】⇒はんぶんこ【半分個】、はんぶ(半分)⇒ごぶ【五分】、ごぶごぶ【五分五分】

はんぶんみち【半分道】《名詞》 ①全体の距離の半分の長さ。目的地までの半分の距離。「この・ 辺・で・ はんぶちみち・まで・ 来・た・ん・やろ・なー。」②すべき仕事などの半分の量。「昨日・で・ 仕事・が・ はんぶんみち・ すん・だ。」⇒はんみち【半道】

はんぺら【半ぺら】《名詞》 一枚ものの半分の大きさの紙片。「はんぺら・の・ 方・の・ 紙・を・ 見・てください。」〔⇒はんまいもん【半枚物】

はんまい【半枚】《名詞》 一枚の半分の大きさのもの。「はんまい・の・ 海苔・で・ 握り飯・を・ 巻く。」

はんまい【飯米】《名詞》 ①飯にして食べるための米。「給料・を・ 貰(もろ)ー・ても・ はんまい・ 買()ー・たら・ あんまり・ 残ら・へん。」②自家消費用の米。「うち・は・ 田圃・が・ 小さい・さかい・ はんまい・しか・ でけ・へん。」

はんまいもん【半枚物】《名詞》 一枚ものの半分の大きさの紙片。「はんまいもん・に・ まとめ・て・ 書き・まし・た。」〔⇒はんぺら【半ぺら】

はんみち【半道】《名詞》 ①1里(約4㎞)の半分の長さ。「はんみち・ほど・や・さかい・ 半時間・ぐらい・で・ 歩ける・やろ。」②全体の距離の半分の長さ。目的地までの半分の距離。「もー・ 駅・まで・の・ はんみち・ 行っ・とる・やろ。」⇒はんぶんみち【半分道】

ばんめ【番目】《助数詞》[数を表す言葉に付く] 順序や等級などを表す言葉。「3ばんめ・の・ に・ ゴール・に・ 入っ・た。」〔⇒ばん【番】

ばんめし【晩飯】《名詞》 夕方または夜の食事。「冬・の・ ばんめし・は・ 鍋・が・ 良()ー・なー。」◆「ばんごはん【晩御飯】」のややぞんざいな言い方である。■対語=「あさめし【朝飯】」「ひるめし【昼飯】」〔⇒ばんごはん【晩ご飯】、ゆうしょく【夕食】、ばん【晩】

ハンモック〔はんもっく〕【英語=hammock】《名詞》 粗く編んだ細長い網のような形で、両端を柱や木に結んで、その上で横になって眠ったり涼んだりするもの。「涼しー・ 所・に・ はんもっく・を・ 吊る。」

はんりゃう(張り合う)】《動詞・ワア行五段活用》 互いに負けないように競り合う。互いに譲らずに対抗する。「兄弟・で・ 同じ・ 商売・を・ し・て・ はんりょー・とる。」〔⇒はりあう【張り合う】

はんりゃげる(張り上げる)】《動詞・ガ行下一段活用》 声を強く高く出す。「声・を・ はりりゃげ・て・ 歌う。」〔⇒はりあげる【張り上げる】

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2017年7月15日 (土)

奥の細道を読む・歩く(193)

寄居浜と芭蕉堂

 

 新潟県護国神社のおもての鳥居から、長い参道を通って本殿まで歩きましたが、文学碑らしいものは何もありません。本殿から、北側の少し細い道を通って引き返すと、文学碑などが見えてきます。

 まっさきに目にはいるのは、北原白秋の「すなやま」の碑です。「うみはあらうみ むこうはさどよ すずめなけなけ もうひはくれた みんなよべよべ おほしさまでたぞ」以下3番までの言葉が平仮名で書いてあります。白秋は1922(大正11)に童謡音楽会に招かれて新潟を訪れて、寄居浜で見た風景から、この作品が生まれたそうです。

 続く新潟出身の坂口安吾の碑には「ふるさとは語ることなし」という言葉が彫られています。少年時代の安吾は手のつけられない暴れん坊で、旧制新潟中学校時代は授業に出席せず寄居浜で空を眺めていたと言います。碑の肩には「坂口安吾が少年の日の夢をうづめたこの丘に彼を記念するための碑を建てる」と発起人代表・尾崎士郎の言葉が刻まれています。神社の境内は木立が並んでいますが、その境内の外側は寄居浜に続きます。

 しばらく行くと芭蕉堂があります。各地に芭蕉記念館などがありますが、ここにあるのは異色です。黒い大きな石に、現代風の赤い文字で「芭蕉」と書いてあります。永久保存のため堂の中は全部コンクリート詰めにして中に翁の肖像画と由来書を鋼筒にいれてあるという説明があり、1966(昭和41)に吉原芳仙氏が自費で建設して新潟市に寄贈したと書いてあります。できてから半世紀を経ていても、現代的過ぎて唐突な建築物に見えますが、時間が経てば芭蕉に寄り添うものになっていくのでしょうか。

 芭蕉堂の近くに「蓑塚」がありますが、芭蕉堂とは別の存在です。この蓑塚は、宗現寺のものに比べると造りが新しく感じられますが、背の低い木々に囲まれて、なかなか好ましい趣があります。

 蓑というものは、古くなったり破れかけたりしたら取り替えなければなりませんが、そのたびに蓑塚などというものを作っていたら大変だとは思います。けれども、世間には筆塚や針塚などというものがあちこちに作られていて、中には料理人たちの包丁塚などというものがあったりします。旅の記念碑としては、履き物である草鞋塚などよりも、上半身に身につける蓑塚や笠塚が望ましいと思って作っているのでしょうか。

 新潟の文学者として地元で重んじられているのは、会津八一、坂口安吾、平出修、良寛などで、芭蕉は文章も俳諧もはかばかしく残していませんから扱いが軽いのでしょう。句碑は船江大神宮(神明宮)にあるのみです。残念な気持ちがしますが、やむをえないことです。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (441)    (通算2439回)

日常生活語 「は」28

 

ばんざい【万歳】《感動詞》 嬉しいときや、めでたいときに、両手を挙げて気持ちを表すときに大声で言う言葉。「ばんざい・ 勝っ・た・ぞー。」

はんし【半紙】《名詞》 習字などに使う、あまり上等ではない和紙。「はんし・に・ 包ん・で・ お金・を・ 渡す。」

はんじく(半熟)】《名詞、形容動詞や()》 ①卵などの食べ物の、煮えたり湯だったりする程度がじゅうぶんでないこと。また、そのような状態のもの。「温泉卵・の・ はんじく・が・ うまい。」②果物の、まだじゅうぶんにうれていないこと。また、そのような状態のもの。「この・ 林檎・は・ はんじくで・ 固い・なー。」〔⇒はんじゅく【半熟】

はんしゃ【反射】《名詞、動詞する》 光・音・電波などが、何かの表面に当たって跳ね返ること。「鏡・が・ はんしゃし・て まぶしー。」

はんじゅく【半熟】《名詞、形容動詞や()》 ①卵などの食べ物の、煮えたり湯だったりする程度がじゅうぶんでないこと。また、そのような状態のもの。「はんじゅく・や・さかい・ 気ー・ つけ・て・ 皮・を・ むき・なはれ。」②果物の、まだじゅうぶんにうれていないこと。また、そのような状態のもの。「まだ・ はんじゅくや・さかい・ もー・ ちょっと・ し・て・から・ ちぎっ・た・ 方・が・ えー。」〔⇒はんじく(半熟)

ばんしょ【番所】《名詞》 見張りをするところ。番人が詰めているところ。「浜・の・ 松林・に・ ばんしょ・が・ あっ・た。」

はんしょう〔はんしょー、はんしょ〕【半鐘】《名詞》 ①火災の時に、火の見櫓で打ち鳴らすための小型の釣り鐘。「はんしょー・が・ 鳴っ・とる・けど・ 火事・は・ どこ・やろ・なー。」②打ち鳴らすための釣り鐘を吊した、火災を見つけるための櫓。火の見櫓。「はんしょー・に・ 上っ・て・ あたり・を・ 見る。」

はんじょう〔はんじょー〕【繁昌、繁盛】《名詞、動詞する》 店などが賑わって栄えること。客の出入りや品物の動きが多いこと。「店・が・ はんじょーする。」

はんズボン〔はんずぼん〕【半  フランス語=jupnoから】《名詞》洋服で、二股になっていて、腰から下にはくもので、丈が膝くらいまでのもの。「夏・は・ 暑い・さかい・ はんずぼん・が・ 良()ー・なー。」■対語=「ながズボン【長  フランス語=jupnoから】」

はんせい〔はんせー〕【反省】《名詞、動詞する》 それまでの自分の行いなどを振り返って、その善悪や可否などをよく考えること。特に、良くなかったという思いになること。「はんせーし・て・ もー・ いっぺん・ 出直し・や。」

ばんそう〔ばんそー〕【伴奏】《名詞、動詞する》 中心となる歌や楽器の演奏に合わせて、他の楽器で合わせて演奏すること。「ピアノ・の・ ばんそー・で・ 歌・を・ 歌う。」

ばんそうこう〔ばんそーこー、ばんそーこ〕【絆創膏】《名詞》 傷口を守るために貼る、粘り気のある小さな布。「靴擦れ・の・ ところ・に・ ばんそーこー・を・ 貼る。」

はんそで【半袖】《名詞》 肘までの長さの袖。肘までの長さの服や下着。「汗・を・ かく・よーに・ なっ・た・ので・ はんそで・の・ 服・に・ 着替える。」■対語=「ながそで【長袖】」

はんだ【半田】《名詞》 金属をつなぎ合わせるのに使う、錫と鉛の合金。「はんだ・で・ ひっつける。」

パンタ〔ぱんた〕【英語=pantographの略】《名詞》 電車や電気機関車の屋根に取り付けられている、電線から電気を取り入れるための装置。「ぱんた・から・ 火花・が・ 出・とる。」〔⇒パンタグラフ【英語=pantograph

はんたい【反対】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①上下・左右・前後・表裏などが、普通のものや正しいものとは逆であること。「靴・を はんたい・に・ 履い・とる。」②人の考えや提案などについて、同意や支持ができないという態度や行動をとること。「合併・に・ はんたいする。」■対語=②「さんせい【賛成】」⇒さか【逆】、さかさ【逆さ】、さかさま【逆様】、さかさん【逆さん】、さかたん【逆たん】、さかちん【逆ちん】、さかとんぶり【逆とんぶり】、さかとんぼ【逆とんぼ】、さかとんぼり【逆とんぼり】、ぎゃく【逆】

はんだい【飯台】《名詞》 何人かで一緒に食事をするときに使う、畳の上に置く、足の短い食卓。ちゃぶ台。「もーじき・ ご飯・が・ でける・さかい・ はんだい・を・ 出し・とい・てんか。」◆円いものや、長方形のものがあった。脚は折り畳んで部屋の隅に置くようなものが多かった。

パンタグラフ〔ぱんたぐらふ〕【英語=pantograph】《名詞》 電車や電気機関車の屋根に取り付けられている、電線から電気を取り入れるための装置。「車庫・の・ 電車・は・ ぱんたぐらふ・を・ 下ろし・とる。」〔⇒パンタ【英語=pantographの略】

はんだづけ【半田付け】《名詞、動詞する》 錫と鉛の合金を使って、金属をつなぎ合わせること。「はんだづけ・の・ 鏝・を・ 使う。」

ばんち【番地】《名詞》 住所や所在地などを表すために、地名のあとに、細かく分けて付けた番号。「ばんち・も・ 忘れ・ん・よーに・ ちゃんと・ 書い・てください・よ。」

ばんちゃ【番茶】《名詞》 摘み残りの硬い葉などを使ったお茶。「ばんちゃ・を・ 冷まし・て・ 水筒・に・ 入れる。」

はんちょう〔はんちょー〕【班長】《名詞》 小さな集団のいちばん上に立って、その集団の仕事や任務を取り仕切る人。「はんちょー・の・ 言う・ こと・を・ よー・ 聞け。」

はんつ【半つ】《名詞》 数量が、満たされるようには揃っていないこと。ちょうどの数に満たないこと。また、そのようなものや、そのような数字。「5人・ずつ・で・ 組・に・ し・たら・ 3人・が・ はんつ・に・ なっ・た。」〔⇒はんぱ【半端】、はした【端】

パンツ〔ぱんつ〕【英語=pants】《名詞》 腰から下に履く、短い下着。「ぱんつ・の・ 紐・が・ 切れ・た。」◆比較的ゆったりしたサイズで、木綿などでできている男子用のものを「さるまた【猿股】」と言う。〔⇒さるまた【猿股】

はんつき【半月】《名詞》 一か月の半分の日数。「ここ・ はんつき・は・ 寒い・ 日ー・が・ 続い・とる。」〔⇒はんげつ【半月】

バンド〔ばんど〕【英語=band】《名詞》 ①ズボンなどの腰の部分を締めるための、皮や布などで作った、平たい紐や帯。「食べ過ぎ・て・ ばんど・を・ 緩める。」②丸めて留めるようにした、幅が広くて平たいもの。「時計・の・ ばんど・を・ 取り替える。」「ゴム・で・ でけ・た・ ばんど」

ばんとう〔ばんとー〕【番頭】《名詞》 商店などに雇われている人の中で、いちばん上に立って客の対応などをする人。「長い・こと・ 働い・て・ ばんとーさん・に・ 出世・を・ し・た。」

はんとし【半年】《名詞》 1年の半分。「今年・も・ 早(はや)・ はんとし・ 過ぎ・ても・た。」〔⇒はんねん【半年】

ハンドバック〔はんどばっく〕【英語=handbag】《名詞》 女性が手回り品を入れて、手に提げて持ち歩く小さな鞄。「はんどばっく・に・ 定期・を・ 入れる。」

ハンドル〔はんどる〕【英語=handle】《名詞》 ①ぐるぐる回転させたり左右や上下に動かしたりする、機械や器具に付いている取っ手や、握る部分。「入口・の・ 戸ー・に・ 付い・とる・ はんどる」②手で握って、機械などを動かすためのもの。「自動車・の・ はんどる・を 動かす。」「自転車・の・ はんどる」

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2017年7月14日 (金)

奥の細道を読む・歩く(192)

新潟の町と日本海

 

 新潟というと、東京オリンピックが開かれる少し前に起こった地震のことが思い浮かびます。石油コンビナートに大きな災害を引き起こし、コンビナート火災は10日以上続いています。黒々と立ち上る煙の写真はいまだに頭に焼きついています。1964(昭和39)6月のことでした。

 振り返ってみると、どこかへの旅の途中に新潟で下車する機会があって、萬代橋のあたりまで歩いた記憶があります。ずいぶん昔のことですから、いつのことであったのか記憶は薄らいでしまっています。

 その後に一度、2001(平成13)10月には全国高等学校国語教育研究連合会の大会があって、新潟に宿泊しましたが、会場の新潟県民会館の周辺しか歩いていないように思います。会場は信濃河畔でしたから、萬代橋はその時も歩きました。

 今回はゆっくりと、芭蕉ゆかりのところを尋ねながら、海が見えるところまで歩くことにします。

 信濃川に架かる300メートルあまりの萬代橋は、6連のアーチで御影石で作られています。現在の橋は1929(昭和4年)に架けられましたから、もう1世紀近くになるのですが、ひとつの風景を形作っています。橋を渡り終えて左側に、虚子の「千二百七十歩なり露の橋」の句碑があります。ずいぶん真面目に歩数を数えたものと感心しますが、この句を詠んだ当時は木製の二代目萬代橋で長さ782メートルであり、現在の三代目萬代橋は307メートルであるという注記があります。

 さて、「奥の細道」ですが、『曾良随行日記』の7月2日の項には、「昼時分より晴、アイ風出。新潟ヘ申ノ上刻、着。一宿ト云。追込宿之外は不借。大工源七母、有情、借。甚持賞ス。」とあります。あいの風とは、東北方向から吹く順風で、この風が吹くのを昼まで待って、船で新潟へ向かったようですが、前泊地(船の出帆地)である築地から新潟までは1213里の距離のようです。

 7月3日の項には、「三日 快晴。新潟を立。……申ノ下刻、弥彦ニ着ス。宿取テ、明神ヘ参詣。」とあります。この日は陸路ですが、弥彦神社の参拝もすませています。新潟の町で1泊していますが、滞在時間は短かったのです。

 芭蕉ゆかりの場所としては、まず宗現寺に向かいます。蓑塚は、芭蕉が新潟に立ち寄ったことを偲んで、後の人が善導寺に建立したものを、何度かの火災を経て、1917(大正6年)にこの寺に移設されたと言われます。「芭蕉翁蓑塚」と彫られただけのものですが、数少ない芭蕉遺跡のひとつです。境内には白い梅が咲いています。

 そこから、海に向かって歩きます。ほぼ真西にあたるところを目指すのですが、道路は東西に通じていませんから、地図を見ながら都合の良い経路を探しながら歩きます。どっぺり坂という面白い名前のところを通って、海が近づくと林の中の足元に「日本海まで200メートル」という表示があります。普通は「海岸まで200メートル」と書くだろうと思いながらも、ここは朝鮮半島やロシアに続いている海なのだということを意識します。

 海に風はほとんどありませんが、海岸は少し波立っていて防波のための並行堤にあたって砕けています。観光客の姿はありませんが、日時計が設置されています。

 少し引き返して、会津八一の「降り立てば夏なほ浅き潮風の裾吹き返す故郷の浜」(碑面は平仮名書き)の歌碑に立ち寄ってから、新潟県護国神社に向かいます。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (440)    (通算2438回)

日常生活語 「は」27

 

はれつ【破裂】《名詞、動詞する》 内側からの圧力などによって勢いよく砕け散ること。破れて中のものが出てくること。「水道管・が・ はれつし・て・ 道・が・ 水浸し・や。」

パレット〔ばれっと〕【英語=palette】《名詞》 絵の具を溶いたり混ぜたりして、色を整えるときに使う板状のもの。「ぱれっと・で・ 絵の具・を・ とく。」

はれま【晴れ間】《名詞》 ①雨などが止んで太陽が見えている、短い時間。降り続いていた雨がやんだ、短い日数。「はれま・に・ 布団・を・ 干す。」「梅雨・の・ はれま・に・ 虫干し・を・ する。」②雲の切れている部分。「はれま・から・ 飛行機・が・ 見え・た。」

はれもん【腫れ物】《名詞》 打撲や炎症などによって皮膚の一部が腫れあがって、膿をもったもの。「ほっぺた・に・ はれもん・が・ でけ・て・ 格好(かっこ)・が・ 悪い。」〔⇒できもん【出来物】、でけもん(出来物)、もの【物】、おでき【御出来】

はれる【晴れる】《動詞・ラ行下一段活用》 雨が降ったり雲が出たりしなくて、青空が見える。雨が降ったり雲が出たりした状態から、青空が見える状態に変わる。「明日・は・ はれる・そーや。」「雨・が・ 止ん・で・ はれ・てき・た。」■名詞化=はれ【晴れ】

はれる【腫れる】《動詞・ラ行下一段活用》 膿んだり撲ったりして、皮膚の一部がふくれあがる。「殴ら・れ・て・ 顔・が・ はれ・た。」■名詞化=はれ【腫れ】

はれる【貼れる】《動詞・ラ行下一段活用》 平らで薄いものを、糊などを使って、ぴったりとくっつけることができる。また、許可を得てそのようにできる。「ここ・に・ ポスター・は・ はれ・ます・か。」

ばれる《動詞・ラ行下一段活用》 秘密や嘘が、人に知られてしまう。「仮病・が・ ばれ・ても・た。」

はん【判】《名詞》 文書の責任などを明らかにするために押すもの。また、その押したあと。「はん・を・ 入れる・ ケース」「はん・が・ 抜け・てまっ・せ。」〔⇒はんこ【判子】、いん【印】、いんかん【印鑑】

はん【班】《名詞》 仕事や行動をともにするために、全体をいくつかに組分けした、その一つ一つのもの。小さな単位の集団。「1つ・の・ 組・を・ 5つ・の・ はん・に・ 分ける。」

はん《接尾語》[人を表す名詞に付く] 人の名前や職名などにつけて、親しみを込めて敬う気持ちをあらわす言葉。「あんたはん・も・ 元気で・ おっ・て・かいな。」「今日・は・ 田中はん・も・ 休み・や。」「社長はん」「おばはん」◆「さん【()】」よりも、ややくだけた言い方である。親愛感を表すのに役立つこともある。〔⇒さま【様】、さん()、やん、たん〕

ばん【晩】《名詞》 ①太陽が沈んで、薄暗くなる頃。「冬・は・ ばん・に・ なる・の・が・ 早い。」②日没から日の出までの、空が暗い間。日没から深夜になるまでの時間。「ばん・の・ 寄り合い・に・ 行く。」③夕方または夜の食事。「うち・の・ ばん・は・ 7時頃・や。」■対語=「ひる【昼】」⇒よる【夜】⇒ばんごはん【晩ご飯】、ばんめし【晩飯】、ゆうしょく【夕食】

ばん【番】《名詞、動詞する》 ①順番などを決めて任務に当たること。また、その任務に当たる人。また、それが回ってくる順序。「5年・に・ 1回・ ばん・が・ 回っ・てくる。」②見張ること。また、それをする人。「店・の・ ばん・を・ する。」「ばん・は・ おら・へん・の・か。」③交互に行ったりするときに、その人が行うことになる場面。「今度・は・ そっち・の・ ばん・や。」⇒とうばん【当番】⇒ばんにん【番人】⇒じゅんばん【順番】

ばん【番】《助数詞》[数を表す言葉に付く] 順序や等級などを表す言葉。「前・から・ 5ばん・に・ 並ぶ。」〔⇒ばんめ【番目】

ばん【晩】《助数詞》[数を表す言葉に付く] 夜の回数を数える言葉。「ひとばん・か・ ふたばん・か・ 考え・て・から・ 返事・を・ し・てくれ。」〔⇒よさ【夜さ】

パン〔ぱん〕【ポルトガル語=pao】《名詞》 小麦粉を水でこねてイースト菌を加えて、発酵させて焼いた食べ物。「この頃・ 朝・は・ パン・に・ 決め・とる・ねん。」

ばんかい【挽回】《名詞、動詞する》 失ったものや遅れていたものや負けなどを取り返して、もとへ戻すこと。「もー・ 1点・ ばんかい・や。」

はんがく【半額】《名詞》 決まった金額の半分。「はんがく・の・ 大安売り」「子ども・の・ 電車賃・は・ はんがく・や。」

ばんがさ【番傘】《名詞》 油紙を張って作った、日常に使う和風の骨太の傘。「子ども・の・ 時・は・ 喧嘩し・て・ ばんがさ・で・ たたき合い・ し・た・ こと・が・ ある。」

ばんがた【晩方】《名詞》 太陽が沈んでから、夜遅くならないまでの時間帯。「ばんがた・に・ 寄せ・てもらい・ます。」■対語=「あさがた【朝方】」

ハンカチ〔はんかち〕【英語=handkerchiefの略】《名詞》 四角い形の西洋風の手拭き用の布。「はんかち・で・ 涙・を・ 拭く。」

パンク〔ぱんく〕【英語=punctureから】《名詞、動詞する》 ①自動車・自転車などのタイヤが傷ついて空気が抜けること。「自転車・の・ ぱんく・を・ 貼る。」②ものが膨れて破れたり、ものが集まり過ぎて機能がうまく働かなくなったりすること。「食い過ぎ・て・ 腹・が・ ぱんくし・そーや。」

ばんぐみ【番組】《名詞》 放送や催し物などの、順番や組み合わせを決めたもの。「今日・は・ どんな・ ばんぐみ・が・ ある・ん・やろ。」

はんげつ【半月】《名詞》 ①上または下が欠けて半円形に見える月。「西・の・ 空・に・ はんげつ・が・ 残っ・とる。」②一か月の半分の日数。「給料・の・ はんげつ分・を・ もろ・た。」⇒はんつき【半月】

はんけん〔はんげん〕【半間】《名詞》 尺貫法の長さで、1間の長さの半分。3尺。およそ90㎝。「はんけん・の・ 幅・の・ 襖」〔⇒まなか【間中】

はんこ【判子】《名詞》 文書の責任などを明らかにするために押すもの。また、その押したあと。「はんこ・を・ 落とし・た。」「はんこ・が・ 薄い。」〔⇒はん【判】、いん【印】、いんかん【印鑑】

パンこ〔ぱんこ〕【ポルトガル語=pao+粉】《名詞》 パンを乾かして細かく砕いたもの。「ぱんこ・を・ 付け・て・ あげもん・に・ する。」

はんごう〔はんごー〕【飯盒】《名詞》 野外でご飯を炊く時などに使う、アルミニウムでできた深い容器。「キャンプ・で・ はんごー・の・ 炊爨・を・ する。」

ばんごう〔ばんごー〕【番号】《名詞》 整理を便利にするために、順番を表したり他と区別したりするための数字。「ばんごー・が・ 書い・てある・ 札・を・ もらう。」

ばんごうじゅん〔ばんごーじゅん〕【番号順】《名詞》 一つ一つに割り振られた順番。また、それに沿って並べること。「ばんごーじゅん・に・ 並(なろ)ん・でください。」

ばんごはん【晩御飯】《名詞》 夕方または夜の食事。「ばんごはん・は・ いつも・ 7時ごろ・や。」■対語=「あさごはん【朝御飯】」「ひるごはん【昼御飯】」〔⇒ばんめし【晩飯】、ゆうしょく【夕食】、ばん【晩】

ばんざい【万歳】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 ①嬉しいときや、めでたいときに、両手を挙げて気持ちを表すこと。「みんな・で・ 手・を・ 上げ・て・ ばんざいする。」②めでたい様子。祝うべき様子。「怪我・も・ せ・んと・ 帰れ・て・ ほんまに・ ばんざいや。」

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2017年7月13日 (木)

奥の細道を読む・歩く(191)

ドレミファそら日記(35)     2017年3月30

 

0720分 東横イン新潟駅前発。

0743分 JR越後線、新潟駅発。普通・吉田行。

0834分 吉田駅着。

0839分 JR越後線、吉田駅発。普通・柏崎行。

0850分 分水駅着。歩き始める。

0910分 信濃川大河津分水路に沿った道へ。

1000分 夕ぐれの岡。

1010分 国上山への道に入る。

1030分 乙子神社。(1040)

1115分 国上山・良寛の像。

1120分 茶店で昼食。(1145)

1145分 分水ビジターサービスセンター。(1155)

1200分 国上寺。(1210)

1220分 五合庵。(1235)

1245分 本覚院。弁慶井戸。

1300分 千眼堂吊り橋。

1310分 朝日山展望台。(1320)下山へ。

1450分 分水市街地へ入る。

1505分 良寛が寄宿した中村家。(1510)

1510分 願王閣。(1515)

1530分 燕市分水良寛史料館。(1555)

1605分 西行堂を経て、分水駅に着く。

1623 JR越後線、分水駅発。普通・吉田行。

1635分 吉田駅着。

1700分 JR越後線、吉田駅発。普通・村上行。

1754分 新潟駅着。

1800分 東横イン新潟駅前着。

1815分 新潟駅前で夕食。(1910)

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (439)    (通算2437回)

日常生活語 「は」26

 

ぱりっと《副詞、動詞する》 ①服装などが整っている様子。身に付けている衣服などが新しく、折り目正しい様子。「ぱりっとし・た・ 服・で・ 就職試験・を・ 受け・に・ 行く。」②張りがあってきちんと整っている様子。「ぱりっと・ 糊・が・ きい・た・ ワイシャツ・を・ 着る。」③姿勢・態度などがきちんとしている様子。「姿勢・も・ ぱりっとせ・なんだら・ 試験・に・ 通ら・へん・ぞ。」④小さくて硬いものや厚いものが、割れたり破れたりする様子。小さくて硬いものや厚いものを、割ったり破ったりする様子。また、そのときに発する軽い音。「プラスチック・の・ 箱・が・ ぱりっと・ 割れる。」⇒ぱりんと〕

はりとばす【張り飛ばす】《動詞・サ行五段活用》 平手で強く殴る。平手で殴って倒す。「ごじゃごじゃ・ ぬかし・やがる・さかい・ 横っ面・を・ はりとばし・たっ・てん。」「腹・が・ 立っ・た・さかい・ はりとばし・たっ・た。」〔⇒はっとばす【張っ飛ばす】

はりばこ【針箱】《名詞》 服を縫ったり繕ったりするための道具や用品を入れる箱。「はさみ・は・ はりばこ・に・ 入れ・てある。」〔⇒さいほうばこ【裁縫箱】

ばりばり《形容動詞や()》 ①硬いものが擦れ合ったり引き裂かれたりする様子。また、その音。「台風・の・ 風・で・ 看板・が・ ばりばりと・ めくれ・た。」②弾丸などが連続して打ち出される様子。また、そのときの音。「空襲・の・ 時・は・ アメリカ・の・ 飛行機・が・ ばりばり・ 撃っ・てき・た。」③硬いものや歯ごたえのあるものをかみ砕く様子。また、その音。「こーこ〔=沢庵漬け〕・を・ ばりばり・ 食べる。」④人が若くて元気の良い様子。勢いが盛んで活動的な様子。「あいつ・は・ ばりばり・ 働く・ 男・や。」「まだ・ 現役・の・ ばりばりや。」◆④の場合、「ぴちぴち」は若者について言うことが多く、「ばりばり」は中堅以上の人について言うことが多い。⇒ぴちぴち〕

ぱりぱり《副詞、形容動詞や()、動詞する》 ①粘り気がない様子。「ぱりぱりし・た・ 海苔」②歯切れよく、ものをかむ様子。また、その音。「煎餅・を・ ぱりぱり・ 食う。」③凍って硬くなっている様子。「外・に・ 干し・とい・た・ タオル・が・ ぱりぱりに・ なっ・とる。」

はりぼて【貼りぼて】《名詞》 木や竹をある形に組んで、その上に紙を貼り重ねて、中が空洞になっているもの。張り子。「はりぼて・の・ 達磨」

はりやい(張り合い)】《名詞》 何かに取り組むためのやりがいや意欲。働きかけただけの反応が感じられること。「震災・の・ 後・は・ 何・を・ する・に・も・ はりやい・が・ なかっ・た・もん・や。」〔⇒はり【張り】、はりあい【張り合い】

はります【張ります】《動詞・サ行五段活用》 激しく叩く。激しく殴る。「ほかんばち・を・ はりまし・てやり・たい・よーな・ 気持ち・や。」〔⇒はる【張る】

ばりんと《副詞》 硬いものや厚いものが、割れたり破れたりする様子。硬いものや厚いものを、割ったり破ったりする様子。また、そのときに発する音。「椅子・の・ 板・が・ ばりんと・ 割れる。」〔⇒ばりっと〕

ぱりんと《副詞》 小さくて硬いものや厚いものが、割れたり破れたりする様子。小さくて硬いものや厚いものを、割ったり破ったりする様子。また、そのときに発する軽い音。「ガラス・に・ ぱりんと・ ひび・が・ 入っ・た。」「煎餅・を・ ぱりんと・ かむ。」〔⇒ぱりっと〕

はる【春】《名詞》 四季の一つで、冬と夏の間にあって、二十四節気では立春から立夏の前日まで、現在の暦では3月から5月までの期間。「はる・の・ 花見・が・ 待ち遠しー・な。」

はる【張る】《動詞・ラ行五段活用》 ①たるみのないように、引っ張って渡す。「運動場・に・ 紐・を・ はっ・て・ 旗・を・ 吊る。」②周りに伸びて広がる。「竹・の・ 根ー・が・ はる。」③液体の表面を覆う。一面に満ちる。「池・に・ 氷・が・ はっ・とる。」④突き出す。突き出る。「肘・を・ はっ・て・ 人・を・ 通さ・ん・よーに・ する。」「胸・を・ はっ・て・ 歩け。」⑤いっぱいになって膨れる。「食い過ぎ・て・ 腹・が・ はっ・た。」「いっぱい・ 入れ・て・ 袋・が・ はっ・とる。」⑥押し通す。強く押し出す。「意地・を・ はっ・て・ 引き・よら・へん。」「見栄・を・ はる。」⑦高くなる。多くなる。「値ー・が・ はる・ 買い物・です・な。」⑧激しく叩く。激しく殴る。「横っ面・を・ はっ・たっ・た。」⇒はります【張ります】

はる【貼る】《動詞・ラ行五段活用》 平らで薄いものを、糊などを使って、ぴったりとくっつける。「封筒・に・ 切手・を・ はる。」

はる《補助動詞・ラ行五段活用》 相手や第三者に敬意を表すときに使う言葉。「昨日・は・ 神戸・へ・ 買い物・に・ 行ってき・はり・まし・た・ん・か。」◆「何・ し・てはる。」という言い方はするが、「何・ し・はる。」という言い方はしない。この語とともに、「てはる」という補助動詞がある。

はる《補助動詞・ハ行五段活用》 ⇒てはる〔ではる〕《補助動詞・ハ行五段活用》を参照

はるかぜ【春風】《名詞》 春のはじめ頃に吹く、暖かみのある風。「奈良・の・ お水取り・も・ すん・で・ はるかぜ・が・ 吹く・よーに・ なっ・た。」■関連語=「あきかぜ【秋風】」

はるさき【春先】《名詞》 春の初め頃。「はるさき・は・ 雨・が・ よー・ 降り・まん・なー。」◆夏、秋、冬に同様の言い方はしない。秋には「あきぐち【秋口】」という言葉がある。

はるさめ【春雨】《名詞》 ①澱粉から作った、透き通った糸のような食べ物。「すき焼きに・ はるさめ・を・ 入れる。」②静かに降る、春の雨。「桜・の・ 花・に・ はるさめ・が・ 降っ・とる。」

はるばる【遙々】《副詞と》 遠くから来たり、遠くへ行ったりする様子。「はるばる・ 遠い・ とこ・から・ 来・てもろ・て・ すん・まへ・ん。」

はるやすみ【春休み】《名詞》 学校などで、年度の境目である3月末から4月初めにかけて授業を行わず、休むこと。また、その期間。「はるやすみ・が・ 終わっ・たら・ クラス換え・が・ ある。」

はれ【晴れ】《名詞》 雨が降ったり雲が出たりしていなくて、青空が見えて空模様がよいこと。「朝・の・ うち・は・ はれ・やっ・た。」〔⇒ひより【日和】、てんき【天気】、おてんき【お天気】

はれ【腫れ】《名詞》 膿んだり撲ったりして、皮膚の一部がふくれあがっていること。また、そうなっているところ。「まだ・ はれ・が・ 引か・へん。」

バレー〔ばれー〕【英語=volleyballの略】《名詞、動詞する》 ネットを挟んで、6人または9人ずつで、ボールを落とさないように手で打ち合う競技。「ばれー・で・ 突き指・を・ し・た。」〔⇒バレーボール【英語=volleyball

バレエ〔ばれー〕【英語=ballet】《名詞、動詞する》 音楽に合わせて踊って表現する、西洋の舞台芸術。「小さい・ とき・から・ ばれー・を・ 習(なろ)・た。」

バレーボール〔ばれーぼーる〕【英語=volleyball】《名詞、動詞する》 ネットを挟んで、6人または9人ずつで、ボールを落とさないように手で打ち合う競技。「中学校・の・ 部活・で・ ばれーぼーる・を・ し・とっ・てん。」〔⇒バレー【英語=volleyballの略】

はれぎ【晴れ着】《名詞》 表だったところへ行くときに着る、改まった衣服。「結婚式・に・ よばれ・た・ 時・の・ はれぎ」

はれすがた【晴れ姿】《名詞》 ①晴れ着を着た姿。「振り袖・の・ はれすがた」②華やかで誇らしげで立派な姿。「息子・の・ 卒業式・の・ はれすがた・を・ 見る。」

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2017年7月12日 (水)

奥の細道を読む・歩く(190)

静けさの中の五合庵

 

 709(和銅2年)に開山して1300年になるという国上寺は越後で最古の古刹です。そのことが越後一之寺と称している理由なのでしょう。境内にある良寛像は、口をへの字にして、細面で静かに座っている姿です。本堂(阿弥陀堂)の右側に大師堂があり、その横手から国上山への登山道が始まります。本堂の左側には六角堂があります。

 国上寺の山門を出て鏡井戸の前を下っていくと、五合庵に出ます。五合庵は国上寺の塔頭ですが、本堂などから少し離れて、静けさに包まれたようなところにあります。

 南北朝から戦国時代にかけて衰微した国上寺の再建に尽力したのが、前述の萬元上人です。上人は国上寺から小さな庵を与えられ、一日あたり米五合を給されたそうで、それが五合庵という名前の由来です。上人の後は国上寺の住職が隠居所として使ったりしましたが、1804(文化元年)から良寛が住みました。木立の中の現在の草庵は1914(大正3年)の再建だそうですが、もう1世紀を経た建物というようには見えません。手入れが行き届いているからなのでしょうか。それにしても、6畳か8畳ぐらいのたった一間で、仏間、床の間が付いているだけのような建物です。仏道修行の場としては理解できますが、炊事などはどのようにしたのでしょうか。茅葺きの小さな建物からは想像できません。庵は開け放たれていますから、縁側部分にしばし腰をおろしてみます。

 傍に「堂久保登盤閑勢閑毛天久留於知者可難」という良寛の句碑が建っています。「たくほどはかぜがもてくるおちばかな」です。炊事や暖をとるための落ち葉と思うと、少しだけ生活臭を感じることができます。庵の裏の方には萬元上人墓碑も建てられています。

 五合庵から更に下っていくと本覚院の境内に入っていきます。良寛の言葉の一節が書かれた碑を2つほど見たりしていると、唐突に「青葉分け行く良寛さまも行かしたろ」という山頭火の句碑が現れます。

 赤く塗られた千眼堂吊り橋を渡って朝日山展望台に戻ります。国上寺を経て、ぐるっと一周したことになります。展望台の眼下には大河津分水と平野が広がっています。下山途中の道で、薄紫のかたくりの花をいくつも見ました。

 分水の市街地に戻ってから、良寛が13歳から18歳まで寄宿したという中村家に立ち寄りますが、外観は何と言うこともない普通の民家です。近くに願王閣という寺院があります。

 良寛の旅の最後に燕市分水良寛史料館に寄ります。ここの良寛像は、膝の上に書物を広げて読みつ考えつしている姿です。歌碑には「わがいほを たづねてきませ あしびきの やまのもみぢを たをりがてらに」が万葉仮名のような漢字で刻まれています。この日は無料開放という史料館を一巡りして良寛資料に接します。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (438)    (通算2436回)

日常生活語 「は」25

 

はらぴい〔はらぴー〕【腹ぴい】《形容動詞や()》 下痢などによって、腹を下している様子。「刺身・を・ 食い過ぎ・て・ はらぴーに・ なっ・た。

はらぺこ【腹ぺこ】《形容動詞や()》 極端に空腹である様子。「はらぺこや・さかい・ 早(はよ)ー・ ご飯・が・ 食べ・たい。」

はらぼて(腹布袋)】《名詞》 ①腹が膨らんでいること。下腹が出ていること。腹に段々ができていること。「運動せ・なんだ・さかい・ はらぼてに・ なっ・た。」「はらぼてで・ もー・ これ以上・は・ 食わ・れ・へん。」②妊娠をしていること。「あんた・の・ 奥さん・ はらぼて・に・ なっ・とっ・てや・なー。」〔⇒ぼてばら(布袋腹)⇒ぼて(布袋)

はらまき【腹巻】《名詞》 腹が冷えるのを防ぐために、腹に当てる幅の広い布や織物。「はね回っ・て・ 寝る・ 子・や・さかい・ はらまき・(を・) さし・とる・ねん。」〔⇒はらおび【腹帯】

ばらまく【ばら撒く】《動詞・カ行五段活用》 ①あたり一帯に撒く。あちらこちらに散らして撒く。「庭・に・ 水・を・ ばらまく。」「砂・を・ ばらまく。」②金品を多くの人に与える。「選挙・で・ 金・を・ ばらまい・た・ 人」■名詞化=ばらまき【ばら撒き】

はらもち【腹持ち】《名詞》 食べたものの消化が遅くて、腹の中に残っていること。満腹感が続いていること。「パン・より・ ご飯・の・ 方・が・ はらもち・が・ えー。」

はらわた【腸、腑】《名詞》 ①動物の内臓。特に、魚の内臓。「魚・の・ はらわた・は・ 取っ・て・ 捨て・んと・ 苦い。」②人の心。「はらわた・が・ 煮えくり返る。」〔⇒はらばた(腸、腑)

はら()きめる【腹()決める】《動詞・マ行下一段活用》 考えに決断を下す。それより後に起こるであろう良くないことに覚悟をする。「はらをきめ・て・から・ 相手・の・ 家・へ・ 行く。」

はら()たてる【腹()立てる】《動詞・タ行下一段活用》 我慢できなくなって安らかさが失せて、不快な気持ちが言動にあらわれる。興奮して荒々しい気持ちになる。「騙され・た・ 言()ー・て・ はらをたて・とる。」〔⇒おこる【怒る】

はり【針】《名詞》 ①糸を通して、布などを縫う、細くて先の尖ったもの。「はり・に・ 糸・を・ 通す。」②細くて先が尖っていて、位置などを示すためのもの。「時計・の・ はり・が・ 止まっ・とる。」「秤・の・ はり」③魚を釣るために餌をつけて魚に食わせる、先の曲がったもの。「魚・に・ はり・を・ 食いちぎら・れ・た。」⇒つりばり【釣り針】

はり【梁】《名詞》 屋根の重みを支えたり柱を固定したりするために、柱の上に横に渡した木。「この・ 家・は・ 太い・ はり・を・ 使(つこ)・てる・ん・や・なー。」

はり【鍼】《名詞、動詞する》 体のつぼに、先の尖った金属製のものを使って治療を行う民間療法。また、それに使う細長い器具。「腰・が・ 痛い・さかい・ はり・に・ 通(かよ)・てます・ねん。」

はり【張り】《名詞》 ①たるまないで、引き締まっていること。「顔・の・ はり・が・ なくなっ・て・ むくん・どる。」「はり・の・ ある・ 声」②引っ張る力。「綱・の・ はり・が・ 弱い。」③何かに取り組むためのやりがいや意欲。働きかけただけの反応が感じられること。「仕事・の・ はり・を・ 持た・な・あか・ん。」⇒はりあい【張り合い】、はりやい(張り合い)

はりあい【張り合い】《名詞》 ①何かに取り組むためのやりがいや意欲。働きかけただけの反応が感じられること。「子ども・が・ 結婚し・ても・て・ はりあい・が・ 無()ー・なっ・た。」②互いに負けないように競り合うこと。互いに譲らずに対抗すること。「お互い・の・ はりあい・で・ 成績・が・ 伸び・た。」⇒はり【張り】、はりやい(張り合い)

はりあう【張り合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに負けないように競り合う。互いに譲らずに対抗する。「阪神・と・ 巨人・が・ はりあわ・んと・ おもろない・なー。」■名詞化=はりあい【張り合い】〔⇒はんりゃう(張り合う)

はりあげる【張り上げる】《動詞・ガ行下一段活用》 声を強く高く出す。「大声・を・ はりあげ・て・ 喧嘩せ・んとい・てー・な。」〔⇒はんりゃげる(張り上げる)

はりがね【針金】《名詞》 鉄や銅などの金属を線状に細長く延ばしたもの。「はりがね・で・ くくる。」〔⇒ワイヤー【英語=wire

はりがみ【貼り紙、張り紙】《名詞》 ①ものに紙を貼り付けること。また、その紙。「箱・の・ こすれ・た・ とこ・に・ はりがみ・を・ 貼る。」②多くの人に知らせたいことを書いて、張り出す紙。「はりがみ・で・ 中止・を・ 知らす。」

バリカン〔ばりかん〕【フランスのBarriquand et Marreの社名から】《名詞》 鉄製の2枚の櫛状の刃を重ねて、頭髪を切るようにした用具。「ばりかん・で・ 丸坊主・に・ する。」〔⇒ジャッキ【英語=jack

ばりき【馬力】《名詞》 ①努めて励もうとする力。頑張ろうとする気構えや活力。「なかなか・ ばりき・の・ ある・ 人・や。」②馬に引かせる荷車。「ばりき・に・ 米・を・ 載せ・て・ 運ぶ。」

ばりき【馬力】《数助詞》 ものを動かす力の単位。「50ばりき・の・ モーター」

ばりきひき【馬力曳き】《名詞》 馬に引かせる荷車を制御する人。また、その荷車の持ち主。「ばりきひき・を・ 仕事・に・ する。」

はりきる【張り切る】《動詞・ラ行五段活用》 何かをしようとする意欲があふれている。やる気を出して取り組む。「はりきっ・て・ 歌・を・ 歌う。」

はりこむ【張り込む】《動詞・マ行五段活用》 ①思い切って金品を多く出す。奮発する。「はりこん・で・ 背広・を・ 買()ー・た。」「年・に・ 一遍・ぐらい・ はりこん・で・ みんな・で・ 忘年会を・ しま・へん・か。」②人にご馳走をする。人に物を買い与える。「一遍・ 晩飯・を・ はりこん・だろ・か。」「良()ー・ 時計・を・ はりこん・でくれ・た。」◆②の場合、「おごる」は飲食に関わることに限定されるが、「はりこむ」は物品等にも広げて使う。⇒きばる【気張る】⇒おごる【奢る】

はりし【歯りし】《名詞》 歯の根元を包んでいる肉の部分。歯茎。「歯ー・が・ ぐらぐらし・て・ はりし・が・ 痛い。」

はりしごと【針仕事】《名詞、動詞する》 縫い針を使ってする作業。布を裁って、和服や洋服などに縫い上げること。「夜なべ・に・ はりしごとする。」〔⇒さいほう【裁縫】、ぬいもん【縫い物】

はりたおす【張り倒す】《動詞・サ行五段活用》 殴って倒す。力いっぱいに殴る。「はりたおし・たら・ 鼻血・を・ 出し・やがっ・た。」「喧嘩し・て・ はりたおさ・れ・た。」〔⇒はったおす【張っ倒す】、どつきたおす【どつき倒す】

はりつけ【磔】《名詞》 罪人を柱や板に縛り付けて突き殺した、昔の刑罰。「捕まえ・られ・て・ はりつけ・に・ なっ・た。」

ばりっと《副詞》 硬いものや厚いものが、割れたり破れたりする様子。硬いものや厚いものを、割ったり破ったりする様子。また、そのときに発する音。「筆箱・を・ 踏ん・だら・ ばりっと・ つぶれ・た。」「段ボール・の・ 箱・を・ ばりっと・ つぶす。」〔⇒ばりんと〕

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2017年7月11日 (火)

奥の細道を読む・歩く(189)

乙子神社草庵を経て

 

 チョコレート色の観光用道標には「良寛たずね道」という文字が記されて、「夕ぐれの岡」という場所であることが示されています。堤防の内側に松が幾本も生えている一画です。大河津分水より以前には、このあたりに池沼があったとされ、周りは堤防に囲まれていたそうです。元禄の頃、国上寺再建のため各地で奉加をしていた萬元上人が、この堤防のあたりで夕陽を眺めながら歌を作ったという場所です。

 その歌は、「忘れずば道行きふりの手向をもここを瀬にせよ夕ぐれの岡」というのですが、上人からのち百年余り後、良寛は上人の歌に和して、「夕ぐれの岡の松の木人ならば昔のことを問はましものを」「夕ぐれの岡に残れる言の葉の跡なつかしや松風ぞ吹く」という2首を詠んだと言われます。

 渡部橋が近づいたあたりから右に折れて、しだいに坂道にかかります。「越後一の寺 国上寺」という案内が建てられています。全国各地には、それぞれの国の一の宮があり、国分寺や国分尼寺もあります。けれども「一の寺」という呼称を眼にするのは珍しいことです。

 いったん坂道を下ってから、再び上り坂になりますが、上りにかかるところには、国上寺、五合庵、乙子神社、ビジターサービスセンターという名が列記されています。古めかしい「佐渡弥彦米山国定公園 国上寺入口」という看板も、環境庁と新潟県の連名で吊されています。この舗装道路をたどれば国上山に通じるということを示しています。急な舗装道路を汗をかきながら登っていくと、道路から左の方を指し示して、「良寛修行の地 乙子神社」という案内板があります。

 小さな鳥居をくぐって木立の間を登ると、すぐに社殿が見えてきます。1885(明治18)に再建されたという本殿の左側には草庵があり、「史跡 良寛修業之地」という石柱が建っています。草庵は、良寛の在庵当時により近いものとして、このたび再建したとの説明板があります。説明板の日付は1987(昭和62)です。庵の入口の戸も、居室の4枚の雨戸も閉じられたままですが、ひとりの住まいとしては狭すぎるものではありません。本殿の右側には良寛の漢詩と和歌を記した碑があります。これは1858(安政5年)の建立で、漢詩の中には「嚢中三升米 炉辺一束薪」という言葉があります。手元にあるのは米3升と薪1束だけというつましさを憂えている風情はありません。

 良寛芸術の円熟期とされる、1816(文化13)からの10年間を過ごした草庵です。1815年の越後は大雪だったという記録があるようですから、雪が、五合庵からここへ移る理由のひとつであったかもしれません。雪の苦労は、暖かい土地に住む私たちの想像以上のものがあったことでしょう。

 乙子神社からもとの舗装道路に戻って、急な坂道を登り詰めると朝日山展望台に着きます。展望台の後ろ側に、子どもたちと遊ぶ良寛の像があります。良寛の前に3人、後ろに1人の子どもがいて、その間に良寛の姿があります。鞠を持って戯れている群像です。良寛は子どもたちに視線を投げかけて、俯きかげん 細面の柔和な顔です。「子どもらと手まりつきつつ此の里に遊ぶ春日はくれずともよし」という心そのままの姿です。

 近くの燕市分水ビジターサービスセンターで、安田ゆき彦画の良寛和尚像(複製)など良寛関係の資料を眺めます。

 良寛についての一応の知識は持っているのですが、国上山のあちこちで出会ったものから、良寛の息遣いのようなものを少しずつ感じられるようになりました。

 

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (437)    (通算2435回)

日常生活語 「は」24

 

はらいもどす【払い戻す】《動詞・サ行五段活用》 ①精算などをして、余分の金額を返す。「納め・た・ 税金・を はらいもどし・てもろ・た。」②何かの事情が生じて、一旦預かった金を返す。「コンサート・が・ 中止・に・ なっ・て・ はらいもどさ・れ・た。」③預金や貯金を預けた人に返す。「満期・に・ なっ・て・ はらいもどし・てもろ・た。」■名詞化=はらいもどし【払い戻し】

はらう【払う】《動詞・ワア行五段活用》 ①代金や給料などを渡す。借りをなくす。「定期代・を・ はらう。」②振るようにして取り除く。たたいて落とす。「服・に・ 付い・た・ 塵・を・ はらう。」「木・の・ 枝・を・ はらう。」■名詞化=はらい【払い】⇒しはらう【支払う】⇒はたく(叩く)

はらおび【腹帯】《名詞》 腹が冷えるのを防ぐために、腹に当てる幅の広い布や織物。「寝冷えせ・ん・よーに・ はらおび・を・ し・て・ 寝・なはれ。」〔⇒はらまき【腹巻】

はらかけ【腹掛け】《名詞、動詞する》 胸や腹を覆って、背中で紐を結ぶ形の、小さな子どもが着る肌着。「金太郎・の・よーな・ はらかけし・て・ かいらしー・なー。」〔⇒はらあて【腹当て】

ばらかす《動詞・サ行五段活用》 まとまっていたものを、細かく分ける。別々にして広げる。「紐・を・ ほどい・て・ くくっ・とっ・た・ 細い・ 木ー・を・ ばらかし・た。」■自動詞は「ばらける」〔⇒あらける【空らける】、はなす【離す】

はらがすわる【腹が据わる】《動詞・ラ行五段活用》 覚悟ができていて、物事に動じないで落ち着いている。度胸が据わっていて、落ち着いて行動する。考えがしっかり定まって、他人の言葉などに左右されない。「あいつ・は・ なかなか・ はらがすわっ・た・ やつ・や。」

はらがたつ【腹が立つ】《動詞・タ行五段活用》 気に入らなくて、しゃくにさわる。怒りを行動に表す寸前の状態になる。「はらがたっ・た・さかい・ 手ー・が・ 出・ても・た。」

ばらける《動詞・カ行下一段活用》 まとまっていたものが、細かく分かれる。別々になって広がる。「ここ・で・ 解散する・(と・) 言()ー・たら・ 列・が・ ばらけ・た。」■他動詞は「ばらかす」〔⇒あらく【空らく】

はらごしらえ【腹拵え】《名詞、動詞する》 何かの活動をする前に食事をして、腹を満たしておくこと。「歩き始める・ 前・に・ はらごしらえしょー・か。」

はらす【腫らす】《動詞・サ行五段活用》 皮膚の一部がふくれ上がるような結果を招くことをする。皮膚の一部をふくれ上がるにまかせている。「でぼちん〔=おでこ〕・を・ 真っ赤っかに・ はらし・て・ どない・ し・た・ん。」「泣い・て・ 目ー・を・ はらし・とる。」

はらす【晴らす】《動詞・サ行五段活用》 ①空が晴れるようにさせる。「明日・は・ 運動会・や・から・ はらし・たい・なー。」②不審や疑念などを解消して、さっぱりした心境になる。「疑い・を・ はらし・て・ 気持ち・が・ さっぱりし・た。」

はらす【貼らす】《動詞・サ行五段活用》 ①貼ることを認める。「ここ・に・ ポスター・を・ はらし・てくれ・へん・か。」②他の人に命じて、貼ることをさせる。「画用紙・に・ 桜・の・ 花びら・を・ いっぱい・ はらす。」

バラス〔ばらす〕【英語=ballast】《名詞》 ①握りこぶしほどの大きさで、尖った形の石。「レール・の・ 下・の・ ばらす」②細かな石。「庭・に・ ばらす・を・ 敷く。」〔⇒じゃり【砂利】

ばらす《動詞・サ行五段活用》 ①一つにまとまっていたものを、細かく分ける。「機械・を・ ばらし・て・ 掃除する。」②動物や魚を、食料とするために解体する。「牛・を・ ばらす。」③人の秘密をあばいて暴露する。「中学校・の・ 時・の・ こと・を・ ばらさ・れ・た。」

ばらずし【ばら寿司】《名詞》 寿司飯の上に刺身、卵焼き、海苔、味をつけた野菜などをのせた料理。刺身、卵焼き、海苔、味をつけた野菜などを細かく切って、寿司飯に混ぜたもの。「祭り・の・ 日ー・に・ ばらずし・を・ 作る。」〔⇒ごもくずし【五目寿司】、ちらし【散らし】、ちらしずし【散らし寿司】

バラック〔ばらっく〕【英語=barrack】《名詞》 ありあわせのものを使って、一時的な間に合わせに作った、小さな建物。「戦後・に・ 建て・た・ ばらっく」

ばらっと《副詞》 ①ものが勢いよく広がる様子。また、広げる様子。「ラジオ体操・を・ する・ので・ 運動場・に・ ばらっと・ 広がっ・た。」「瓶・を・ こかし・たら・ 中・に・ 入っ・とっ・た・ 豆・が・ ばらっと・ こぼれ・ても・た。」②一つにまとまらないで、散らばっている様子。また、散らばらせる様子。「風呂敷・から・ ばらっと・ 本・が・ 落ち・た。」「チューリップ・の・ 花びら・が・ ばらっと・ 落ち・た。」③広がりながら、ものに垂れかかっている様子。「前髪・が・ ばらっと・ 目ー・に・ かかる。」①②⇒ばあっと、ばらばら〕

ぱらっと《副詞》 ①軽いものが落ちる様子。「新聞・に・ 挟まれ・とっ・た・ ちらし・が・ ぱらっと・ 落ち・た。」②まばらに広く散らす様子。「ご飯・に・ ぱらっと・ 振りかける。」 

はらっぱ【原っぱ】《名詞》 草などが生えている、平らで広い土地。田や畑になっていない土地。「はらっぱ・を・ 走り回っ・て・ 鬼ごっこ・を・ する。」「ヨーロッパ・に・ はらっぱ」〔⇒はら【原】

はらのむし【腹の虫】《名詞》 ①空腹の時に腹鳴りなどがする、腹の中の状況。「はらのむし・が・ 鳴い・とる・さかい・ 飯・を・ 食お・ー。」②わき起こってくる腹立たしい感情。「あんな・ こと・を・ 言わ・れ・たら・ はらのむし・が・ おさまら・へん。」③腹の中に寄生する虫。「薬・で・ はらのむし・を・ 下す。」

はらばた(腸、腑)】《名詞》 ①動物の内臓。特に、魚の内臓。「はらばた・を・ 取っ・て・から・ 串・に・ 刺し・て・ 焼く。」②人の心。「はらばた・が・ おさまら・へん。」〔⇒はらわた【腸、腑】

はらはちぶ【腹八分】《形容動詞や()》 満腹になる少し手前である様子。「食い過ぎ・ん・よーに・ はらはちぶに・ し・とき・なはれ。」〔⇒はらはちぶんめ【腹八分目】

はらはちぶんめ【腹八分目】《形容動詞や()》 満腹になる少し手前である様子。「はらはちぶんめで・ やめ・とこ・か。」〔⇒はらはちぶ【腹八分】

はらはら《副詞と、動詞する》 うまくいくかどうか気をもんで、深く心配をする様子。よくないことを予想して肝をつぶす様子。「はらはらする・ サーカス・を・ 見・てき・た。」

ばらばら《形容動詞や()》 ①ものが勢いよく広がる様子。また、広げる様子。「風・が・ 吹い・て・ 落ち葉・が・ ばらばら・ 広がっ・た。」②一つにまとまらないで、散らばっている様子。また、散らばらせる様子。「ばらばらと・ 家・が・ 建っ・とる。」「運動場・の・ あっちこっち・に・ ばらばらと・ 集まっ・とる。」③一斉でなく、それぞれが異なっている様子。「8時過ぎ・から・ ばらばらに・ 集まり始め・た。」④まとまりがない様子。「みんな・の・ 考え・が・ ばらばらやっ・た。」⑤粒状のものがものにぶつかる様子。また、その音。「大きな・ 雨・が・ ばらばらと・ 窓・に・ 当たる。」①②⇒ばあっと、ばらっと〕

ぱらぱら《副詞と、動詞する》 ①広がりがまばらである様子。一つに固まらないで、分散している様子。「運動場・に・ ぱらぱらと・ 人・が・ おる。」②まばらに振りかける様子。大雑把に振りかける様子。「魚・に・ 塩・を・ ぱらぱら・ 振る。」③ページなどをめくる様子。「初め・の・ 方・から・ ぱらぱらと・ 見・ていく。」④雨などが少し降る様子。「曇っ・た・と・ 思(おも)・とっ・たら・ ぱらぱらし・てき・た。」

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2017年7月10日 (月)

奥の細道を読む・歩く(188)

分水路に沿って国上山を目指す

 

 JR越後線分水駅の駅前には「水の文化と良寛の里」という案内板が立っています。これから国上山にある五合庵を目指して歩くのですが、これは絵地図ですから手の届くようなところに描かれています。足元にあるマンホールのふたにも「水の文化と良寛の里」という文字と、合併前の分水町という名が刻まれています。桜とダムと手鞠のデザインです。良寛といえば手鞠の絵がふさわしいのでしょう。

 信濃川はひとたび豪雨となれば洪水を引き起こしました。越後の平野に暴れ出すのです。その治水のために作られたのが大河津分水(おおこうづぶんすい)です。分水駅から西に向かってその分水路の堤の近くまで歩き、右岸の堤の下の道を川に沿って北西の方角に向かいます。堤の法面は桜並木になっていますから花盛りの頃は圧巻だろうと思います。歩く道は舗装がしてありませんが歩きにくくはありません。前方に国上山を見て、右側に広がる広々とした田圃を眺めながらの道を渡部橋の手前まで歩くのですが、これがなかなかの距離です。私たちはタクシーを使いません。バスがあれば利用することはありますが、ここにはその路線がありません。バスがあっても利用しないこともあります。それが私たちの方針です。道端には長く伸びた土筆が群生しているところもあります。

 五合庵は国上山の中腹にある簡素な草庵です。良寛が五合庵に住むようになったのは40歳の頃で、そこで20年ほどを過ごしてから、乙子神社の草庵に移っています。五合庵への上り下りが老いた身にこたえるようになったからだろうと推測されています。乙子神社草庵での生活は10年に及びますから、国上山での暮らしは合わせて30年になります。40代から60代までの30年間です。良寛が修行を重ねて、詩歌や書の芸術が円熟を迎える時期と言って良いのでしょう。

 私たちの「奥の細道」歩きでは、山道や峠道を歩くことがしばしばあるのですが、その場合、昔ながらの道をくねくねと辿ることもあり、車が通るために舗装された道を行くこともあります。昔ながら道は、何百年も前の人も同じ道を歩いたのかもしれませんが、舗装道路は新しい道です。車の通る道は一定の勾配をつけて作っていますから、ルートも険しさも昔と同じではありません。古い道が廃れてしまって新しい道を辿るしかない場合は、古人とはすこし違う経験をしていることになります。国上山の麓から五合庵や乙子神社に向かう道も、舗装道路を利用することになりますから、良寛が山道で苦しんだかもしれない箇所を経験することはなくて、舗装道路で汗を流すことになります。

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【書籍版】明石日常生活語辞典 (436)    (通算2434回)

日常生活語 「は」23

 

はやね【早寝】《名詞、動詞する》 夜、早い時刻に寝ること。「明日・は・ 遠足・や・さかい・ はやねし・なはれ・や。」■対語=「おそね【遅寝】」

はやねはやおき【早寝早起き】《名詞、動詞する》 夜に早く寝て、翌朝に早く起きること。「はやねはやおきし・たら・ 気持ち・が・ 良()ー・やろ。」

はやびき【早引き】《名詞、動詞する》 決められている時刻よりも早く、学校や勤め先などを出ること。早退。「風邪・が・ 酷(ひど)・なっ・た・ので・ はやびきし・た。」

はやびる【早昼】《名詞》 早めの時刻に食べる昼食。「1時・に・ 始まる・そーや・さかい・ はやびる・ 食べ・て・ 出かけ・よー・か。」■対語=「おそびる【遅昼】」

はやみち【早道】《名詞、動詞する》 ①目的地に早く行き着ける道。また、その道を通って行くこと。「駅・へ・ 行ける・ はやみち・が・ ある。」②目的を達成するための、簡単で便利な方法。また、その方法をとること。「上手に・ 絵ー・が・ 描ける・よーに・ なる・ はやみち・を・ 教え・てください。」〔⇒ちかみち【近道】⇒ぬけみち【抜け道】

はやめ【早め】《名詞、形容動詞や()》 普通に考えるよりも、すこし早いと思われる程度。通常に比べて少し早いと思われる程度。「はやめに・ 申し込む。」◆「はやめ【早め】」よりは、「はやいめ【早いめ】」と言うことの方が多い。■対語=「おそめ【遅め】」〔⇒はやいめ【早いめ】

はやめ【速め】《名詞、形容動詞や()》 普通に考えるよりも、すこし速いと思われる程度。通常に比べて少し速いと思われる程度。「今日・は・ いつも・より・は・ はやめに・ 走っ・てみよ・か。」◆「はやめ」よりは、「はやいめ」と言うことの方が多い。「車・を・ ちょっと・ はやめに・ 走らし・てんか。」■対語=「おそめ【遅め】」〔⇒はやいめ【速いめ】

はやめる【早める】《動詞・マ行下一段活用》 時期や時刻を、予定していたものより、あるいは恒例としていたものよりも早くする。「運動会・を・ 去年・より・ 1週間・ はやめ・た。」「去年・より・ はやめ・て・ 種・を・ まく。」■対語=「おくらす【遅らす、後らす】」

はやり【流行】《名詞》 ある時期にあるものや事柄が盛んにもてはやされること。また、そのようにもてはやされるものや事柄。「はやり・の・ 歌・を・ 歌う。」「今・ はやり・の・ 靴」

はやりかぜ【流行り風邪】《名詞》 ウイルスによっておこり、高熱を出し、急性肺炎を起こしやすい伝染病。インフルエンザ。「はやりかぜ・やっ・たら・ 学校・へ・ 行か・んとき・な。」〔⇒りゅうかん【流感】

はやる【流行る】《動詞・ラ行五段活用》 ①ある時期にあるものや事柄が盛んにもてはやされる。世の中で盛んに行われる。「短い・ スカート・が・ はやっ・た・ こと・が・ ある。」②人気があって、商売などが繁盛する。「よー・ はやっ・とる・ 饂飩屋・を・ 知っ・とる・ねん。」③病気などが盛んに広がる。「麻疹(はしか)・が・ はやっ・とる・さかい・ 気ー・ つけ・や。」■名詞化=はやり【流行り】

はよ〔はよー〕【早よ】《副詞》 素早く。すぐに。「はよー・ 起き・なはれ。」「はよ・ おら・ん・よーに・ なり・やがれ。」「はよー・ 帰っ・てき・てほしー・ねん。」◆相手に向かって求める気持ちを表すことが多い。

はよいき【早行き】《名詞》 1月1日から4月1日までに生まれて、数え歳の7歳で小学校に入学すること。また、その子。「3月生まれ・で・ いちばん・ 後・の・ はよいき・や。」◆数え年で言うと、小学校への入学が「おそいき【遅行き】」よりも1歳早くなるということ。■対語=「おそいき【遅行き】」〔⇒はやいき