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2017年8月 1日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (458)    (通算2456回)

日常生活語 「ひ」⑯

 

ひねる【陳る】《動詞・ナ行下一段活用》 ①乾物などが古くなって変質する。「ひね・た・ 素麺」②茄子や胡瓜などの野菜が熟しすぎて固くなる。「ひね・た・ 胡瓜・や・さかい・ もー・ 食わ・れ・へん。」「ひね茄子」③人が若さを失って、年をとった人のようになる。若い人が老成する。「ひね・た・ もの・の・ 言い方・を・ する。」「年・の・ 割・に・は・ ひね・た・ 感じ・の・ 人・や。」「ひね・た・ 顔・を・ し・た・ 子ども」■名詞化=ひね【陳】

ひのいり【日の入り】《名詞》 太陽が地平線より下に沈むこと。また、その時刻。「彼岸・が・ 過ぎ・て・ だんだん・ ひのいり・が・ 遅なっ・てき・た。」■対語=「ひので【日の出】」

ひのき【桧】《名詞》 建築材などとして重んじられる、葉がうろこ状に重なり合ってつき、高さ3040メートルに達する常緑樹。「ひのき・の・ 床の間」

ひのくるま【火の車】《名詞》 お金がなくて、生活が非常に苦しいこと。「ひのくるま・に・ なら・ん・うち・に・ 何・か・ 考え・とき・まほ。」

ひのくれ【日の暮れ】《名詞》 太陽が沈む時刻。一日の終わり。空が薄暗くなること。また、そのような頃。「ひのくれ・まで・に・ 仕事・を・ すまそ・ー。」■対語=「よあけ【夜明け】」〔⇒ひぐれ【日暮れ】

ひのけ【火の気】《名詞》 ①火の暖かさ。暖かさをもたらす火の熱。「ひのけ・が・ ない・ 部屋・や・さかい・ 寒かっ・た。」②炎が出るもととなるもの。火元。「火事・に・ なら・ん・よーに・ ひのけ・に・ 気・を・ つける。」

ひのこ【火の粉】《名詞》 火が燃え上がるときに飛び散る、小さな火片。「ひのこ・が・ 飛ん・で・ 燃え移っ・たら・ 困る・と・ 心配し・た。」

ひのし【火熨】《名詞》 炭火で熱くして、布の皺を伸ばしたり形を整えたりする道具。「ひのし・が・ 熱すぎ・たら・ 着物・が・ 焼ける。」◆柄杓の形の金属で、桶の部分に炭火を入れて使用する。〔⇒ひごて【火鏝】

ひので【日の出】《名詞》 太陽が地平線より上に昇ること。また、その時刻。「早起きし・て・ ひので・を・ 見ー・に・ 山・に・ 登っ・た。」「気温・が・ いちばん・ 低い・の・は・ ひので・の・ 前・や。」■対語=「ひのいり【日の入り】」

ひのべ【日延べ】《名詞、動詞する》 ①予定していた日を後にずらすこと。延期。「雨・が・ 続い・て・ 試合・の・ 予定・が・ ひのべ・に・ なっ・た。」②予定していた日数を増やすこと。「もー・ ちょっと・ ひのべせ・んと・ 仕事・は・ 終わら・へん。」

ひのまる【日の丸】《名詞》 白地に赤い丸をつけた、日本の国旗とされるもの。日章旗。「祝日・に・ ひのまる・を・ 立てる・ 家・は・ 少(すけ)のー なっ・た。」

ひのまるべんとう〔ひのまるべんとー〕【日の丸弁当】《名詞》 白いご飯のまんなかに梅干しを置いた、質素な弁当。「汗水・ 流し・て・ 働い・た・ 後・は・ ひのまるべんとー・が・ うまかっ・た・なー。」

ひのもと【火の元】《名詞》 ①火を使う場所。火のある場所。「地震・の・ 時・は・ 真っ先に・ ひのもと・を・ 消さ・んと・ いか・ん。」②火事の原因となったところ。火事の原因となるもの。「ひのもと・は・ 居酒屋・やっ・てん・て。」〔⇒ひもと【火元】

ひのようじん〔ひのよーじん〕【火の用心】《名詞、動詞する》 火事を出さないように、火の取り扱いに注意をすること。「冬・に・ なっ・たら・ ひのよーじん・を・ ふれ・て・ 回り・よっ・た・もん・や。」

ひばし【火箸】《名詞》 炭火などを挟むために用いる、金属製の長い箸。「ひばし・で・ 炭・を・ 挟(はそ)む。」

ひばち【火鉢】《名詞》 灰を入れた中に熾した炭火を入れて、暖をとったり湯を沸かしたりするための用具。「ひばち・で・ 手ー・を・ 温める。」

ひばな【火花】《名詞》 金属や石がぶつかったり、電気が触れ合ったりしたときに、細かく飛び散る光。「新幹線・の・ 青い・ 火花」

ひばり【雲雀】《名詞》 畑や野原に巣を作り、春には空高く舞い上がって鳴く、雀ぐらいの大きさの鳥。「ひばり・が・ ピーチク・ 鳴い・とる。」

ひび【日々】《名詞、副詞》 ①午前0時から午後12時までの間の24時間が幾度も繰り返して続くこと。ほぼ同様のことが繰り返される日が続いていること。一日ごとの単位で。「ひび・の・ 心構え・が・ 大事や。」「ひび・ 一生懸命に・ する・こと・が・ 大事や・でー。」「病院通い・の・ ひび・や。」②一日ずつ日がたつにつれて。「ひび・ 寒さ・が・ 厳しー・ なっ・てき・た。」〔⇒いちにちいちにち【一日一日】、ひにひに【日に日に】⇒まいにち【毎日】、まいにちまいにち【毎日毎日】、まいにちひにち【毎日日日】

ひび【皹、罅】《名詞》 ①ものの表面にできる、筋のような細かい裂け目。「窓・の・ ガラス・に・ ひび・が・ はいっ・とる。」「地震・で・ コンクリート・に・ ひび・が・ でけ・た。」②寒さのために、手足などの皮膚にできる、細かい裂け目。「手ー・の・ ひび・が・ 痛む。」⇒われめ【割れ目】

ひびく【響く】《動詞・カ行五段活用》 ①音や声が辺りに伝わる。「お昼・の・ サイレン・が・ ひびく。」「隣・の・ 家・から・ ピアノ・の・ 音・が・ ひびい・てくる。」②音や声が跳ね返って、反響する。「ひびい・て・ 何・を・ 言()ー・とる・の・か・ わから・へん。」③衝撃や振動が伝わる。「歩い・たら・ 廊下・が・ ひびい・て・ 怖い・なー。」④他のものに良くない影響を与える。「雨降り・の・ 日ー・は・ 売り上げ・に・ ひびく。」

ひびょういん〔ひびょーいん〕【避病院】《名詞》 昔あった、法定伝染病にかかった人を隔離して収容し、治療を施し、他への伝染を防ぐための病院。「伝染病・で・ ひびょーいん・に・ 入っ・た。」

びびる《動詞・ラ行五段活用》 勢いに押されて、気後れしたり恐れたりして縮こまる。自信を失って、伸び伸びと行動できない状態になる。ひるむ。「びびら・んと・ 元気・ 出し・て・ 行け。」「野次・を・ 言わ・れ・て・ びびっ・ても・て・ 三振し・た。」

ひびわれる【罅割れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ものに細かい裂け目ができる。また、そのようにして割れる。「茶碗・が・ ひびわれ・とる。」■名詞化=ひびわれ【罅割れ】

ひひん《副詞と》 馬がいななく様子。また、その声。「ひひんと・ 鳴い・て・から・ 歩きだし・た。」

びびんちょ《形容動詞や()、動詞する、名詞》 ①必要以上に用心深くなって、物事に対処できなくなる様子。また、そのような人。「びびんちょせ・んと・ 堂々と・ 喋り・なはれ。」②賭事などですっからかんになる様子。また、そのようになった人。「今日・は・ パチンコ・で・ びびんちょし・ても・た。」

ひふ【皮膚】《名詞》 人や動物の体を覆い包んでいる、外側の皮。「冬・に・ なっ・たら・ ひふ・が・ 荒れ・て・ 困る。」〔⇒はだ【肌】

ひふみよいむなやこと【一二三四五六七八九十】《唱え言葉》 ものを数えるときに、1から10までを数える代わりに、一字一音で言う言葉。◆子どもたちは「ぼんさんがへをこいた」を使うことが多かったが、大人たちが、そんな言い方をはばかる場合は「ひふみよいむなやこと」(「ひとつ」の「ひ」、「ふたつ」の「ふ」、「みっつ」の「み」…、のそれぞれの最初の一音を連ねた言い方)と言っていた。もちろん、ゆっくりと一つ一つを指しながら「ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と」と言うこともあった。〔⇒ぼんさんがへをこいた【坊さんが屁をこいた】

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