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2017年8月29日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (486)    (通算2484回)

日常生活語 「へ」④

 

ぺしゃんと《副詞》 ①押しつけられて、ものが簡単に平らになる様子。平らになって薄くて、ふくらみがない様子。「お好み焼き・を・ ぺしゃんと・ 押しつぶす。」②ものが簡単に張りついたり、くっついたりする様子。「ポスター・を・ ぺしゃんと・ 壁・に・ 張る。」③戸などを厳重に閉ざす様子。音を立てて戸などを閉める様子。また、その音。「ぺしゃんと・ 閉め出さ・れ・ても・た。」〔⇒ぴしゃんと〕

べしょべしょ《形容動詞や()、動詞する》 すっかり濡れて、しずくが垂れる様子。水浸しである様子。「傘・を・ 忘れ・た・さかい・ 服・が・ べしょべしょに・ なっ・た。」〔⇒べちゃべちゃ、びちゃびちゃ、びちょびちょ、びしゃびしゃ、ずくずく、じゅくじゅく〕

へす【減す】《動詞・サ行五段活用》 それまでの数量よりも少なくする。「当番・の・ 回数・を・ へし・て・ほしー・ねん。」「こないに・ 食べ・られ・へん・さかい・ ご飯・を・ へし・てくれ・へん・か。」■対語=①「ふやす【増やす】」■自動詞は「へる【減る】」〔⇒へらす【減らす】

へず《助動詞》 打ち消しの意味を表し、そのような結果になっていることを表す言葉。「言()ー・ても・ 聞か・へず・ 困っ・た・ やつ・や。」◆「行か・ん」「行か・へん」は現在や未来のことを表すが、「行か・へず」「行か・へずや」は過去や現在のことを表す。〔⇒へずや〕

へずや《助動詞》 打ち消しの意味を表し、そのような結果になっていることを表す言葉。「聞ー・た・けど・ 行か・へずやっ・てん。」◆「行か・ん」「行か・へん」は現在や未来のことを表すが、「行か・へず」「行か・へずや」は過去や現在のことを表す。〔⇒へず〕

へずりとる《動詞・ラ行五段活用》 削って除く。数量をわずかに減らす。「川・の・ 水・で・ 土手・が・ へずりとら・れ・た。」〔⇒へつりとる〕

へずる《動詞・ラ行五段活用》 少し削り取って取り除く。量を少し減らす。「分厚い・ ところ・を・ かんな・で・ へずる。」「ちょっと・ずつ・ へずっ・たら・ 1人分・ぐらい・ でける・やろ。」「予算・を・ へずら・れ・た。」〔⇒へつる、はつる〕

へそ【臍】《名詞》 ①腹の真ん中にある窪んだところ。「へそ・の・ まわり・が・ 痒(かい)ー。」②ものの真ん中の窪んだり出っ張ったりしているところ。「鉄板・の・ へそ・に・ ゴミ・が・ たまっ・とる。」「饅頭・の・ へそ」

へそくり【臍繰り】《名詞、動詞する》 倹約して、こっそり貯めた金。「へそくり・を・ 貯め・て・ 酒・を・ 飲み・に・ 行く。」〔⇒ないしょがね【内緒金】

へそまがり【臍曲がり】《名詞、形容動詞や()》 性格が素直でないこと。ひねくれて、人と同調しなかったり、わざとつっかかったりすること。また、そのような人。「へそまがりで・ 何・でも・ 反対する・ 人・や。」

へた【蔕】《名詞》 ①果物や野菜などの実の付け根に付いている萼(がく)。「柿・の・ へた・を・ 取っ・て・ 捨てる。」②果物などの実で食べにくい場所。「林檎・の・ へた・を 残し・て・ 食べる。」

へた【下手】《形容動詞や()、動詞する》 ①何かをしたり、作ったりするのがうまくできなくて劣っている様子。何かを行った結果が良好でない様子。「歌・は・ ほんまに・ へたや・ねん。」「つきあい・の・ へたな・ 人」②適切でない対応の仕方をする。やり方に失敗して、良好でない結果が生じる。「申し込む・ とき・に・ へたし・て・ 受け付け・てもらえ・ず・やっ・た。」◆「へたする【下手する】」は、②の意味の場合に限られ、①の場合に使うことはできない。■対語①=「じょうず【上手】」〔⇒へたくそ【下手糞】⇒へぼ、へぼい、まずい【拙い】

へた《接続詞》 前の事柄を受けて、後ろの事柄に影響が及んでいくことを表す言葉。「へた・ それ・は・ 誰・が・ 払う・ こと・に・ なる・ん・や。」〔⇒ほたら、ほた、ほしたら、ほいたら、へたら、そうしたら、そしたら〕

べたあし【べた足】《名詞》 足の裏が平たく、土踏まずの部分がない足。扁平足。「べたあし・で・ ぺたぺたと・ 歩い・ていく。」

へたくそ【下手糞】《形容動詞や()、動詞する》 ①何かをしたり、作ったりするのがうまくできなくて劣っている様子。何かを行った結果が良好でない様子。また、そのような様子を見せる人。「泳ぐ・の・が・ へたくそ・や。」「子ども・を・ おこる〔=叱る〕・の・が・ へたくそで・ 喧嘩・みたいに・ なっ・とる。」②適切でない対応の仕方をする。やり方に失敗して、良好でない結果が生じる。「へたくそし・て・ 電車・に・ 乗り遅れ・た。」◆「へた」よりも程度が甚だしい場合に使うことがあるが、「へた」と同等の状態にも使う。「へたくそする【下手糞する】」は、②の意味の場合に限られ、①の場合に使うことはできない。〔⇒へた【下手】⇒へぼ、へぼい、まずい【拙い】

べたこい《形容詞》 それなりの厚みがあって、平べったい。「べたこい・ 布(きれ)・や・さかい・ 針・が・ 通ら・へん。」

べたつく【べた付く】《動詞・カ行五段活用》 不快感をもよおすほど、ものが粘りついてくる。「ポマード・を・ 塗っ・たら・ 髪の毛ー・が・ べたつい・た。」〔⇒べとつく【べと付く】、べちゃつく【べちゃ付く】、べちょつく【べちょ付く】

べたっと《副詞》 ①水分や粘り気の多い固形物が、あたりに広がってつぶれている様子。また、それがものにつく様子。「犬・の・ 糞・を・ 踏ん・で・ べたっと・ し・た。」②泥やペンキなどを塗りつける様子。または、それが他のものにつく様子。「泥水・を・ 跳ね上げ・て・ ズボン・が・ べたっと・ なっ・た。」「べたっと・ ペンキ・が・ つい・ても・た。」③だらしなく、尻をつけて坐り込んでいる様子。「たんぼ仕事・で・ くたびれ・て・ 草・の・ 上・に・ べたっと・ 坐っ・た。」④広く、一面にわたる様子。「べたっと・ 継ぎ・を・当てる。」①②⇒べちゃっと、ぺちゃっと、べちょっと、べとっと。⇒ぺたっと〕

ぺたっと《副詞》 ①小さな紙片などを貼り付ける様子。「本・に・ 付箋・を・ ぺたっと・ 貼る。」②だらしなく、尻をつけて坐り込んでいる様子。「なんぼ・ しんどい・(と・) 言()ー・ても・ 道・の・ 真ん中・で・ ぺたっと・ 坐っ・たら・ あか・ん・がな。」⇒べたっと〕

へたばる《動詞・ラ行五段活用》 ①べったりと尻をつけて、しゃがむ。「こんな・ 所(とこ)・に・ へたばっ・たら・ 人・が・ 通ら・れ・へん・やろ。」②元気がなくなって弱る。疲れ果てて座り込む。「今日・は・ 暑(あつ)ー・て・ へたばっ・ても・た。」③機械などの働きが止まってしまう。「パソコン・が・ へたばっ・た・ので・ 困っ・とる。」④組織などが立ちゆかなくなる。倒産する。「不景気・で・ 会社・が・ へたばっ・ても・た。」〔⇒へたる、へばる。①②⇒へこたる、へたりこむ【へたり込む】②③⇒くたばる、⇒へこたれる〕

べたべた《形容動詞や()、動詞する》 ①不快感をもよおすほど、湿気が多すぎたり、ものが粘りついたりしている様子。「汗・を・ かい・て・ 下着・が・ べたべたし・て・ 気持ち・が・ 悪い。」「手ー・に・ ペンキ・が・ べたべたと・ 付い・た。」②湿気を帯びて不快な様子。水分を含んでやわらかくなっている様子。「雨・が・ よー・ 降っ・て・ 運動場・が・ べたべたや。」③男女が馴れ合ってふざけあっている様子。男女が仲むつまじい様子。「みんな・の・ 前・で・ べたべたせ・んとい・てんか。」④肉親や友人などの間柄で、まとわりつくような感じを見せる様子。「子ども・に・ べたべたし・て・ 情けない・ 親・や。」⑤紙片などをあちらこちらに、たくさん貼り付ける様子。「壁・に・ べたべたと・ ポスター・を・ 貼ら・んとい・てんか。」⑥印鑑・スタンプなどをやたらに押す様子。「子ども・が・ 面白がっ・て・ べたべた・ スタンプ・を・ 押し・とる。◆③④は、周囲の者が不快感を感じるほど、度が過ぎている場合に使うことが多い。①②⇒べちゃべちゃ、びちゃびちゃ、べたべた、べとべと。③④⇒いちゃいちゃ。⑤⑥⇒ぺたぺた〕

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