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2017年9月15日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (503)    (通算2501回)

日常生活語 「ほ」⑨

 

ほそぼそ【細々】《副詞と》 ①とても幅が狭い様子。「山道・が・ ほそぼそと・ 続い・とる。」②とうやらこうやら暮らしているという様子。「ほそぼそと・ し・た・ 生活・(を・) し・とり・ます。」③かすかにそれを続けている様子。「ほそぼそと・ 明石方言集・を・ 作り続け・とる・ねん。」

ぼそぼそ《副詞と》 聞き取れないような小声でつぶやくように話す様子。無愛想に、感情を込めないで話す様子。「ぼそぼそ・ 言()ー・とっ・たら・ 何・を・ 言ー・とる・の・か・ わから・へん・やないか。」「ぼそぼそと・ わけ・の・ わから・ん・ 話・を・ 聞かさ・れ・た。」◆沈んだ低い声であることが多い。「ぼそっと」が短い言葉で言うのに対して、「ぼそぼそ」は連続した言葉を述べることを言うという違いがある。〔⇒もそもそ〕

ほそみじかい【細短い】《形容詞》 幅が狭くて長さが小さい。「ほそみじかい・ ズボン」

ほそめ【細目】《名詞》 くりくりした目ではなく、細長い目。「ほそめ・を・ 開ける。」◆類似の言葉に「うすめ【薄目】」があるが、「うすめ」は「あける【開ける】」ものであり、「ほそめ」は目を開けていても細いのである。

ほそめ【細め】《名詞、形容動詞や()》 ①ものの周りが、少し細いこと。比較的細いと思われること。「ほそめの・ シャツ・を・ 着る。」②ものの幅が、少し細いこと。比較的細いと思われること。「間隔・を・ ほそめ・に・ する。」③ものの厚みが、少し細いこと。比較的細いと思われること。「ほそめの・ 本・が・ 読みやすい。」■対語=「ふとめ【太め】」〔⇒ほそいめ【細いめ】

ほそや【細家】《名詞》 家と家の隙間が細くて、わずかに人が通れるようになっている路地。「ほそや・は・ 風・が・ 通っ・て・ 涼しー。」

ほそる【細る】《動詞・ラ行五段活用》 ①それまでよりも幅が小さくなる。「路地・の・ 先・が・ ほそっ・て・ 行き止まり・に・ なっ・た。」②体の肉付きが少なくなって、体重が減る。「痩せ・て・ ほそっ・て・ ズボン・が・ だぶだぶに・ なっ・た。」③それまでよりも量が少なくなる。「お祖父さん・は・ このごろ・ 食・が・ ほそっ・てき・た。」■対語=「ふとなる【太なる】」、②「ふとる【太る】」「こえる【肥える】」①②⇒ほそなる【細なる】⇒やせる【痩せる】

ほた《接続詞》 前の事柄を受けて、後ろの事柄に影響が及んでいくことを表す言葉。「ほた・ 後・で・ 文句・を・ 言わ・れる・かもしれん。」〔⇒ほたら、ほしたら、ほいたら、へたら、へた、そうしたら、そしたら〕

ほたえる《動詞・ア行下一段活用》 ①人を楽しませるために、おどけたことを言ったり、騒いだりする。戯れて遊ぶ。「兄弟・で・ ほたえ・て・ 遊ん・どる。」「座敷・で・ ほたえ・て・ 走り回っ・たら・ あか・ん・がな。」②真面目でない取り組み方をする。真剣でないような振る舞いをする。「ほたえ・た・ 答え・を・ 言()ー・とっ・たら・ 承知せー・へん・ぞ。」③犬や猫などが、相手やおもちゃなどに戯れて遊ぶ。「猫・に・ ボール・を・ やっ・たら・ ずっと・ほたえ・とる。」〔⇒じゃれる。①②⇒ふざける〕

ぼたっと《副詞》 水滴や、水分を含んだ小さなかたまりなどが、鈍い音をたてて落ちる様子。また、その音。「筆・の・ 先・から・ 墨汁・が・ ぼたっと・ 落ち・た。」◆連続して落ちる場合は「ぼたぼた」「ぼとぼと」と言う。

ぽたっと《副詞》 水滴や、水分を含んだ小さなかたまりなどが、軽く落ちる様子。また、そのときの音。「薔薇・の・ 花・が・ ぽたっと・ 落ちる。」◆連続して落ちる場合は「ぽたぽた」「ぽとぽと」と言う。

ぼたぼた《副詞と・に》 ①水や液体が、続けざまにしたたり落ちる様子。また、その音。「怪我・を・ し・て・ 血ー・が・ ぼたぼた・ 出・た。」②体などがずぶぬれである様子。「池・に・ はまっ・て・ ぼたぼたに・ なっ・た。」〔⇒ぼとぼと、⇒ぽとぽと、ぽたぽた〕 

ぽたぽた《副詞と・に》 水や液体が、間隔をおいてしたたり落ちる様子。また、その音。「水道・の・ 水・が・ ぽたぽたと・ 落ち・とる。」〔⇒ぼとぼと、ぽとぽと、ぼたぼた〕

ぼたもち【牡丹餅】《名詞》 ①餅米とうるち米とを混ぜて炊いた飯を軽くついて丸め、餡を入れたりきな粉でまぶしたりしたもの。「ぼたもち・を・ 食い過ぎ・て・ 胸焼け・が・ する。」②薄く伸ばした餅の皮で、小豆の餡を包んだ和菓子。大福餅。「明石名物・の・ ぼたもち・を・ 分大(ぶんだい)・と・ 言()う。」⇒おはぎ【御萩】⇒ぶんだい【分大】、ぶんだいもち【分大餅】

ほたら《接続詞》 前の事柄を受けて、後ろの事柄に影響が及んでいくことを表す言葉。「みんな・が・ そない・ 言()ー・の・やっ・たら・ ほたら・ そない・ しょ・ー・か。」〔⇒ほた、ほしたら、ほいたら、へたら、へた、そうしたら、そしたら〕

ほたる【蛍】《名詞》 夏の頃に尾のあたりから青白い光を出して飛ぶ、水辺に住む虫。「ほたる・を・ あんまり・ 見・ん・よーに・ なっ・ても・た。」〔⇒ほおたる【蛍】

ぼたん【牡丹】《名詞》 古くから観賞用として栽培されてきた、初夏に赤・紫・白などの八重の大きな花を咲かせる木。「西岡・の・ 薬師院・は・ ぼたん・で・ 有名や。」

ボタン〔ぼたん〕【ポルトガル語=botao】《名詞》 洋服やシャツなどの重なる部分の一方に付けて、他方の穴などに通して、衣服などの合わせ目を留めるのに用いるもの。「背広・の・ ぼたん・が・ 取れ・た。」〔⇒はぜ〕

ボタン〔ぼたん〕【英語=button 指で押して、ベルを鳴らしたり、機械類を動かしたり止めたりする、小さな突起物。「玄関・の・ ぼたん・を・ 押す。」

ぼたんと《副詞》 水滴や、水分を含んだ小さなかたまりなどが、重たげに落ちる様子。また、その音。「積もっ・た・ 雪・が・ 屋根・から・ ぼたんと・ 落ち・た。」

ぽたんと《副詞》 水滴や、水分を含んだ小さなかたまりなどが、軽く落ちる様子。また、その音。「風・が・ 吹い・て・ 椿・の・ 花・が・ ぽたんと・ 落ち・た。」

ぼたんゆき【牡丹雪】《名詞》 ふっくらと大きなかたまりで降る雪。「今日・の・ 雪・は・ ぼたんゆき・や。」

ぽちぶくろ【ぽち袋】《名詞》 心付けなどを入れる、小さな紙袋。小型の祝儀袋。「ぽちぶくろ・に・ 入れ・て・ 孫・に・ お年玉・を・ やる。」

ぼちぼち《形容動詞や()》 ①商売があまり繁盛していない様子。「売り上げ・の・ 方・は・ ぼちぼちや・なー。」②十分ではないが、まずまず良好であると思われる様子。「ぼちぼち・ 良()ー・ 味・に・ なっ・てき・た。」〔⇒ぼつぼつ。⇒ほどほど【程々】、まあまあ、そこそこ〕

ぼちぼち《副詞》 ①ものごとにゆっくり取りかかる様子。ものごとがゆっくり始まる様子。「ぼちぼち・ 始め・んと・ 締め切り・に・ 間・に・ 合わ・ん・よー・に・ なる。」②ゆっくりと動いている様子。ゆっくりと経過している様子。「仕事・は・ ぼちぼち・ やっ・とり・ます。」③その時刻、時期、状態になりつつある様子。「ぼちぼち・ 梅雨・に・ 入る・ん・やろ・なー。」〔⇒ぼつぼつ、そろそろ〕

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