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2017年10月27日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (545)    (通算2543回)

日常生活語 「む」③

 

むこういき〔むこーいき、むこいき〕【向こう意気】《名詞》 がむしゃらに進んで、後へ引かないこと。相手に対抗し負けまいとすること。また、そのような心持ちや性格。「あいつ・は・ むこーいき・が・ 強い・さかい・ 言()ー・たら・ 引っ込ま・へん。」

むこうずね〔むこーずね、むこずね〕【向こう臑】《名詞》 膝から足首までの間の前側の部分。「石・に・ けつまずい・て・ こけ・て・ むこーずね・を・ 撲っ・た。」

むこはん【婿はん】《名詞》 結婚相手の男性を、敬意を込めて言う言葉。「むこはん・は・ 羽織袴・で・ 結婚式・に・ 出・た。」■対語=「よめはん【嫁はん】」

むさくるしい〔むさくるしー〕【むさ苦しい】《形容詞》 衣服や室内の様子などが、整っていなくて、汚らしい。「むさくるしー・ 家・や・けど・ 上がっ・ておくん・なはれ。」◆実際にはそうでなくても。謙遜して使うことも多い。〔⇒むさくろしい(むさ苦しい)

むさくろしい〔むさくろしー〕(むさ苦しい)】《形容詞》 衣服や室内の様子などが、整っていなくて、汚らしい。「むさくろしー・ 格好・を・ し・て・ 現れ・た。」「むさくろしー・ 部屋・や・さかい・ 見せ・られ・へん。」〔⇒むさくるしい【むさ苦しい】

むし【虫】《名詞》 ①人・獣・鳥・魚などを除いた、大量に生まれて地上・地中・水上・水中などにすむ小さな生き物。特に、とんぼ・蝶・蝉のような、体が頭・胸・腹に分かれ、触角や羽を持つ動物。「机・の・ 上・を・ むし・が・ はい回っ・とる。」②人体などに寄生する小さな動物。「むし・を・ 下(くだ)す。」③人の心の中にあって、体や気持ちにさまざまな影響を与えると考えられるもの。「腹・の・ むし・が・ おさまら・へん。」④心の中が普通の人とだいぶ違った傾向を持っている人。「あいつ・は・ 飯・より・ 漫画・が・ 好きな・ むし・や。」⑤空気を注ぎ入れるところについている、空気を押さえて漏れないようにするためのゴム製の短い管。「自転車・の・ タイヤ・の・ むし・を・ 替える。」⇒むいむい(虫虫)、ぶんぶん、こんちゅう【昆虫】

むし【虫】《接尾語》[動詞の連用形や、形容詞・形容動詞の語幹などに付く] そのような傾向の人を、からかったり、蔑んだりして言う言葉。「泣きむし」「怒りむし」「弱むし」〔⇒みそ【味噌】

むじ【無地】《名詞》 布・紙などの全体が一つの色で、模様のないこと。また、そのようなもの。「むじ・の・ 服・を・ 着る。」「むじ・の・ 袋・に・ お金・を・ 包む。」

むしあつい【蒸し暑い】《形容詞》 風の通りがなくて、湿り気が多く気温が高い。暑さがこもるように感じられる。「盆地・や・さかい・ 京都・の・ 夏・は・ むしあつい・そーや。」

むしおさえ【虫抑え、虫押さえ】《名詞》 少し食べて、空腹感をやわらげるようにすること。一時しのぎに食べるもの。「饅頭・を・ 食べ・て・ むしおさえ・に・ する。」◆食事の時刻に間があるときなどに食べるものである。

むしがあう【虫が合う】《動詞・ワア行五段活用》 性質などが気に入って、相性がよい。「えらそーな・ 話し方・を・ する・ やつ・は・ むしがあわ・ん。」◆打ち消しの表現としては「むしがあわ・ん【虫が合わん】」と言うことが多い。〔⇒むしがすく【虫が好く】

むしかご【虫籠】《名詞》 捕まえた虫を入れて飼うための籠。「むしかご・に・ かまきり・を・ 入れる。」

むしがすく【虫が好く】《動詞・カ行五段活用》 性質などが気に入って、相性がよい。「むしがすか・ん・ やつ・と・は・ いっしょに・ 仕事・を・ し・とー・ない。」◆打ち消しの表現としては「むしがすか・ん【虫が好かん】」と言うことが多い。〔⇒むしがあう【虫が合う】

むしきる【毟し切る】《動詞・ラ行五段活用》 ①草や糸や髪の毛などを、何本か一緒につまんで引き抜いたり切ったりする。「手ー・で・ むしきら・んと・ 鋏・を・ 使い・なはれ。」②一かたまりや一続きになっているものを、手で細かく分ける。「パン・を・ むしきっ・て・ 食べる。」③つながった状態であったものを、力を入れて切り離す。「満員電車・で・ ボタン・を・ むしきら・れ・た。」④他の人のものを奪い取る。「税金・を・ むしきら・れる。」〔⇒むしる【毟る】、みしる(毟る)、みしきる(毟し切る)②③⇒ちぎる【千切る】

むしば【虫歯】《名詞》 細菌によって侵されて、傷んだり穴があいたりした歯。「むしば・を・ 治し・てる・ねん。」

むしパン〔むしぱん〕【蒸し  ポルトガル語=paoパン】《名詞》 小麦粉にイースト菌を加えて、発酵させてから、ふかした食べ物。「家・で・ むしぱん・を・ 作る。」

むしピン〔むしぴん〕【虫  英語=pin】《名詞》 標本を作るときなどに使う、虫を突き刺して留めるための針。「むしぴん・で・ 5枚・の・ 紙・を・ とめる。」◆書類を何枚かまとめるときなどにも使う。

むしぶろ【蒸し風呂】《名詞》 湯を使わず、密閉した浴室で湯気によって体を温める風呂。「今日・は・ むしぶろ・みたいに・ 暑い・なー。」◆サウナ風呂はこれにあたるが、現実には家庭に蒸し風呂はなく、比喩表現として使うことが多い。

むしぼし【虫干し】《名詞、動詞する》 夏の土用の頃などに、虫食いや黴(かび)を防ぐために、衣類などを風や日光に当てること。「梅雨・が・ 明け・た・ので・ むしぼしする。」

むしまんじゅう〔むしまんじゅー〕【蒸し饅頭】《名詞》 小麦粉で作り醗酵させた皮の中に、餡や肉などを入れて蒸した食べ物のうち、店頭で蒸しながら売っているものや、自宅などで作って蒸すもの。「有馬温泉・の・ むしまんじゅー」

むしむし【蒸し蒸し】《副詞と、動詞する》 湿気が多くて暑く感じる様子。「雨降り・で・ 窓・を・ 閉め・とっ・たら・ むしむしと・ 気分・が・ 悪い。」「今日・は・ 朝・から・ むしむしする。」動詞⇒むす【蒸す】

むしめがね【虫眼鏡】《名詞》 小さなものを大きくして見るための、焦点距離の短い凸レンズでできた道具。「むしめがね・で・ 字引・を・ 見る。」

むしやき【蒸し焼き】《名詞、動詞する》 材料を鍋や釜に入れて、蓋で密閉して焼くこと。また、そのようにしてできた料理。「芋・を・ むしやき・に・ する。」

むしゃくしゃ《副詞と、動詞する》 ①怒りの気持ちが強くなる様子。いらいらしたり腹を立てたりしている様子。「みんな・から・ 文句・を・ 言わ・れ・て・ むしゃくしゃし・た。」②すっきりしないものが残って、いらいらしている様子。「朝・から・ むしゃくしゃし・た・ 気分・が・ 続い・とる。」〔⇒むしゃむしゃ。⇒むらむら〕

むしゃむしゃ《副詞と、動詞する》 ①周りの人を気にしないで、勢いよく食べる様子。「むしゃむしゃと・ かぶりつい・て・ 食べる。」②怒りの気持ちが強くなる様子。いらいらしたり腹を立てたりしている様子。「むしゃむしゃする・よーな・ こと・を・ 言わ・んとい・てんか。」③すっきりしないものが残って、いらいらしている様子。「どーも・ むしゃむしゃし・て・ 仕事する・ 気・に・ なら・ん。」②③⇒むしゃくしゃ。⇒むらむら〕

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