« 【書籍版】明石日常生活語辞典 (558)    (通算2556回) | トップページ | 【書籍版】明石日常生活語辞典 (560)    (通算2558回) »

2017年11月10日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (559)    (通算2557回)

日常生活語 「も」⑤

 

もっちゃり《副詞と、動詞する》 動作や作品などがあか抜けしていない様子。人柄などが野暮ったく洗練されていない様子。行動などが無粋で気がきかない様子。「もっちゃりし・た・ 話し方・を・ する・ 人・や・なー。」〔⇒もっさり〕

もっちり《副詞と、動詞する》 食べ物に粘り気や弾力がある様子。「もっしりし・て・ おいしー・ ご飯・や・なー。」〔⇒もちもち【餅々】

もって《接続助詞》 二つの動作が同時に並行して行われることを表す言葉。「歩き・もって・ パン・を・ 食べ・たら・ あか・ん・ぞ。」「読み・もって・ 考える。」「泣き・もって・ 怒ら・れ・とる。」〔⇒ながら〕

もってこい【持って来い】《形容動詞や()》 最も適していて、ぴったり合う様子。うってつけで、ちょうど似合っている様子。「司会・やっ・たら・ あいつ・に・ し・てもー・たら・ もってこいなん・や。」

もっと《副詞》 更に、それ以上に。現状よりも、いっそう。「もっと・ おやつ・ ちょーだい。」「もっと・ 西・の・ 方・に・ ある・ 家」「もっと・ もっと・ 元気・を・ 出し・て・ 歩け。」

もっとつ《形容動詞や()》 何か足りないところがある様子。欠けていて、不満が残る様子。「前・の・ 市長・は・ もっとつやっ・た・なー。」〔⇒もうひとつ【もう一つ】、もうしとつ(もう一つ)

もっとも【尤も】《形容動詞や()》 いろいろな点から判断して、いかにも理屈に合っている様子。そうするだけの理由がある様子。「あんた・の・ 言()ー・ こと・は・ もっともや・けど・ みんな・が・ 賛成し・てくれる・と・は・ 限ら・へん・よ。」

もっともらしい〔もっともらしー〕【尤もらしい】《形容詞》 いかにも理屈に合っているように見える。いかにもそうするだけの理由があるようである。「もっともらしー・ 言い方・を・ する・ 人・や。」「もっともらしー・ わけ・を・ 言()ー・たら・ みんな・ 賛成し・てくれる。やろ。」

もっとらしい〔もっとらしー〕(尤らしい)】《形容詞》 ①もう少しそれらしく見える。「もっとらしー・ 話・を・ せ・なんだら・ みんな・が・ 笑う・ぞ。」②一見、きちんと整っているように見える。表面を取り繕っている様子である。「言い逃れする・ん・やっ・たら・ もっとらしー・ 嘘・を・ つき・なはれ。」

もっぺん(も一遍)】《副詞》 改めてもう一度。「何・ 言()ー・とん・ねや、もっぺん・ 言ー・てみー。」◆「もう」と「いっぺん【一遍】」がつながって、発音が融合した言葉。

もつらかす【縺らかす】《動詞・サ行五段活用》 ①糸や紐などがからまりあって、解けなくなるようにしてしまう。わざとしたわけではないが、からみついて、ほどけなくしてしまう。「釣り道具・を・ さわっ・とっ・て・ もつらかし・ても・た。」②話やことがらの筋が乱れさせて、解決や収拾がつかなくなるようにしてしまう。「話・を・ もつらかし・たら・ あか・ん・やない・か。」■自動詞は「もつれる【縺れる】」〔⇒もつらす【縺らす】

もつらす【縺らす】《動詞・サ行五段活用》 ①糸や紐などがからまりあって、解けなくなるようにしてしまう。わざとしたわけではないが、からみついて、ほどけなくしてしまう。「2本・の・ 竿・を・ もつらし・た。」②話やことがらの筋が乱れさせて、解決や収拾がつかなくなるようにしてしまう。「話・を・ もつらし・たら・ 喧嘩・に・ なる・ぞ。」■自動詞は「もつれる【縺れる】」〔⇒もつらかす【縺らかす】

もつれる【縺れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①糸や紐などがからまりあって、解けなくなる。「糸・が・ もつれ・ても・て・ ほどけ・へん。」②正常さを失って、思うように動かなくなる。「足・が・ もつれ・て・ ひょろけ・そーで・ 歩かれ・へん・ねん。」「舌・が・ もつれ・て・ 言いにくい。」③話やことがらの筋が乱れて、解決や収拾がつかなくなる。「話し合い・が・ もつれ・て・ けんか・に・ なっ・ても・た。」■他動詞は「もつらす【縺らす】」「もつらかす【縺らかす】」■名詞化=もつれ【縺れ】⇒ねじれる【捻れる】、ねじける(捻ける)

もてあます【持て余す】《動詞・サ行五段活用》 取り扱ったり始末したりするのに困る。相手とつきあうのに骨が折れる。「時間・が・ ありすぎ・て・ もてあまし・ても・た。」「手・に・ おえ・ん・ やんちゃぼーず・を・ もてあます。」

もていく【持て行く】《動詞・カ行五段活用》 何かを持って、どこかへ行く。「墓・へ・ 花・を・ もていっ・てん。」

もてくる【持て来る】《動詞・カ行変格活用》 何かを持って、どこかから来る。「家・から・ 何・を・ もてき・た・ん・や。」

もてる【持てる】《動詞・タ行下一段活用》 ①多くの人の間で人気がある。異性にもてはやされる。「声・が・ 良()ー・て・ みんな・に・ もてる。」「女・の・ 人・に・ もてる・ 顔つき・や。」②持つことができる。「重たい・けど・ 向こう・まで・ もてる・やろ。」

もと【元、本】《名詞》 ①ものごとの中心や起点にあたるところ。「ここ・を・ もと・に・ し・て・ 広がっ・ていく。」「火・の・ もと・に・ 気・を・ つける。」②草や木の、根の出ているところ。「梅・の・ 木・の・ もと・に・ 草・が・ いっぱい・ 生え・とる。」③ものとものとが接したり付いたりしている部分。「腐っ・とる・ 枝・を・ もと・から・ 切る。」④そのものを作り上げた原料となるもの。「醤油・の・ もと・は・ 豆・や。」⑤その働きや作用を生じさせるために必要なもの。「あの・ 商売・は・ もと・が・ ぎょうさん・ 要る。」⑥そのものの以前の状況。「もと・は・ 魚屋・を・ し・とっ・た。」②③⇒ねもと【根元】、つけね【付け根】

もとい【元い】《感動詞》 しまった、間違えた、という気持ちを表して、発言を取り消して言い改めようとするときに言う言葉。「もとい・ 言い直し・ます。」◆間違ったことを言ったすぐ後でなければ、この言葉を発する意味が失せる。

もどかしい〔もどかしー〕《形容詞》 早く完成させたり終了させたいと思うのに反して、自分や他の人などの動作や反応が鈍くて、じれったく感じる。思うようにならないで、いらいらする。「お前・に・ やらし・とい・たら・ もどかしー・て・ かなわ・ん・さかい・ わし・が・ する。」〔⇒まどろこい、まどろしい〕

もどす【戻す】《動詞・サ行五段活用》 ①もとの場所や、もとの持ち主のところに位置させる。元の状態に復元する。「スコップ・を・ もと・ あっ・た・ 所・へ・ もどす。」②食べたり飲んだりしたものを吐き出す。「気分・が・ 悪ー・ なっ・て・ もどし・た。」③液体を水で薄める。「濃縮ジュース・を・ もどし・て・ 飲む。」④水を使ってやわらかくする。「寒天・を・ 水・で・ もどす。」■自動詞は「もどる【戻る】」■名詞化=もどし【戻し】⇒かえす【返す】、かいす(返す)、かやす(返す)⇒あげる。⇒みずをまわす【水を回す】

もとどおり〔もとどーり〕【元通り】《名詞》 以前にあったのと同じ位置や同じ状態。「破れ・た・ ところ・を・ もとどーり・に・ 直し・て・ 返す。」

もとのもくあみ【元の黙阿弥】《形容動詞や()》 一時は盛んになったものが、また元のようになってしまう様子。良くなったものが再び悪くなってしまう様子。「途中・は・ 勝っ・とっ・てん・けど・ 最後・は・ もとのもくあみ・に・ なっ・ても・た。」

|

« 【書籍版】明石日常生活語辞典 (558)    (通算2556回) | トップページ | 【書籍版】明石日常生活語辞典 (560)    (通算2558回) »