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2017年11月11日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (560)    (通算2558回)

日常生活語 「も」⑥

 

もともと【元々】《副詞は、形容動詞や()》 ①現今にそのようになったのではなく、初めから既にそうであったことを表す言葉。元来。「もともと・ 外国・に・ 行く・ つもり・は・ なかっ・てん。」②当初はそのようではなかったということを表す言葉。「あいつ・は・ もともとは・ 真面目な・ 男・やっ・た。」③何かをした結果が、以前の状態と変わらない様子。損も得も生じない様子。「三振し・ても・ もともとや・とゆー・ 気持ち・で・ 思い切っ・て・ 打て。」「うまいこと・ いか・なんでも・ もともとです。」

もどり【戻り】《名詞》 ①元の場所に帰ること。元の場所に向かって逆に進むこと。「もどり・に・ 雨・に・ 降ら・れ・た。」②釣り針などの先にある、逆向きに尖って出た部分。「竿・の・ 先・の・ もどり・で・ 手ー・を・ ひっかけ・た。」■対語①=「いき【行き】」⇒もんどり(戻り)

もどる【戻る】《動詞・ラ行五段活用》 ①元の場所に帰る。元の場所に向かって逆に進む。「ホームラン・を・ 打た・れ・て・ 試合・は・ ふりだし・に・ もどっ・た。」「スペースシャトル・が・ もどっ・てき・た。」②自宅に帰る。「酒・ 飲ん・で・ 酔ー・て・ 夜中・に・ もどっ・てき・た。」③元の状態に返る。「3月・に・ なっ・た・のに・ 冬・の・ 寒さ・に・ もどっ・てしも・た。」■他動詞は「もどす【戻す】」■名詞化=もどり【戻り】〔⇒もおる(戻る)、かえる【返る】

もと()とる【元()取る】《動詞・ラ行五段活用》 出した金額以上の利益を手にする。払った金額以上のものを得る。「バイキング・で・ いっぱい・ 食()ー・て・ もとをとっ・た。」

もぬけのから【蛻の殻、裳抜けの空】《形容動詞や()》 人がいなくて、住まいや寝床などがからっぽになっていること。「夜逃げし・て・ もぬけのからに・ なる。」

もの【者】《名詞》 具体的な誰かのことを、客観的に述べたり、卑下や軽蔑の気持ちを伴って述べたりするときなどに使う言葉。「わし・みたいな・ もの・で・も・ 行っ・て・ 良()ー・ん・かいな。」◆自分のことを指す場合は、「ひと【人】」は使いにくく、「もの【者】」「もん【者】」になることが多い。〔⇒もん【者】

もの【物】《名詞》 ①存在することを人が感じることのできる物体や物質。「もの・を・ 大事に・ せ・な・ あか・ん。」②何かの用に使うための物体。役に立つ働きをする物体など。「良()ー・ もの・が・ 安ー・ 手・に・ 入っ・た。」③考えていることや気持ちを、声や文字に表したもの。「会()ー・ても・ もの・も・ 言わ・へん。」④何かをするときの対象。「もの・を・ 覚える・の・が・ 速い。」⑤ことがらの筋道。ことがらの理由。「もの・が・ わかる・ 人」◆①は、具体的に挙げないで、概括的に言うときなどにも使う。⇒もん【物】⇒ことば【言葉】

もの【物】《名詞》 打撲や炎症などによって皮膚の一部が腫れあがって、膿をもったもの。「もの・が・ でけ・ても・ かい・たら・ あか・ん。」〔⇒できもん【出来物】、でけもん(出来物)、はれもん【腫れ物】、おでき【御出来】

もの【者】《接尾語》 そのような傾向を持っている人を表す言葉。「道楽もの」〔⇒もん【者】

もの【物】《接尾語》[動詞や助動詞の連用形に付く] そのような内容や物体であることを表す言葉。「あいつ・を・ 雇っ・た・ん・は・ 良()ー・ 拾いもの・や。」「面白い・ 読みもの・を・ 探す。」「調べもの・が・ ある・ねん。」「入れもの・で・ 受ける・」「縫いもの・を・ する」〔⇒もん【物】

ものいり【物要り】《形容動詞や()》 ①お金がかかる様子。出費が多い様子。「娘・が・ おっ・たら・ 何・かと・ ものいりや・なー。」「双子・や・さかい・ ものいり・や。」②普段とは異なる出費がある様子。「今年・は・ 祭り・の・ 当番・で・ なんやかや・ ものいりな・ こと・や。」

ものいわず【もの言わず】《名詞》 無口な人。寡黙な人。「息子・は・ ものいわず・で・ 愛想(あいそ)・が・ ない・ねん。」

ものうり【物売り】《名詞》 商品を持ち歩いて売ること。行商。また、それをする人。「昔・の・ ものうり・は・ 押し売り・は・ せ・なんだ。」

ものおき【物置】《名詞》 普段しょっちゅう使わない物などをしまっておくところ。また、そのような目的を持った小屋。「段ボール・の・ 箱・を・ ものおき・に・ 置い・とく。」

ものおと【物音】《名詞》 何かのものが起こす音。「夜中・に・ ものおと・が・ し・て・ びっくりし・た。」

ものおぼえ【物覚え】《名詞》 ものごとを記憶すること。また、その能力。「ものおぼえ・が・ 悪ー・て・ 物忘れ・が・ ひどなっ・た。」

ものごころつく【物心つく】《動詞・カ行五段活用》 子どもが成長して世の中のことがわかるようになる。記憶が痕跡をとどめるような年齢になる。「ものごころつい・た・ 時・に・は・ 海・で・ 遊ん・どっ・た。」

ものごっつい《形容詞》 ①普通に考えられる程度を超えていて、びっくりするほど、たいへんである。「ものごっつい・ 船」②普段などとは違っていて、恐ろしさを感じる様子である。「阪神大震災・の・ 地震・は・ ものごっつい・ もん・やった。」〔⇒ものすごい【もの凄い】

ものごと【物事】《名詞》 生活の中にあるいろいろな事柄や、その有り様。「準備・を・ しっかり・ せ・んと・ ものごと・は・ うまく・ いか・へん。」

ものさし【物差し】《名詞》 長さを測ったり、あてがって直線を引いたりするするときに使う、横に長い道具。「30センチ・の・ ものさし・で・ 頭・を・ たたか・れ・た。」〔⇒さし【差し】、せんひき【線引き】、じょうぎ【定規】

ものすごい【もの凄い】《形容詞》 ①普通に考えられる程度を超えていて、びっくりするほど、たいへんである。「ものすごい・ 速さ・で・ 走る。」②普段などとは違っていて、恐ろしさを感じる様子である。「ものすごい・ 顔・を・ し・て・ 怒っ・とる。」〔⇒ものごっつい〕

ものずき【物好き】《形容動詞や()》 普通の人がしなかったり興味を持たなかったりすることを、好んで行う様子。「世の中・に・は・ ものずきな・ 人・が・ いっぱい・ おる。」

ものたりん【もの足りん】《形容詞》 大事なものが抜け落ちているようで、なんとなく満足できない。「今日・の・ 映画・は・ ものたりんかっ・た。」◆「ものたりない」から転じた言葉で、「ものたりんかっ・た」のようにもなるので形容詞として扱うが、終止形は他の形容詞と異なる。

ものでき【もの出来】《名詞》 皮膚にしばしば腫れ物ができること。また、そのような傾向のある人。「子ども・の・ 頃・は・ ものでき・やっ・てん。」〔⇒ものでけ【もの出来】

ものでけ【もの出来】《名詞》 皮膚にしばしば腫れ物ができること。また、そのような傾向のある人。「ものでけ・や・さかい・ いっつも・ 顔・が・ 腫れ・とる。」〔⇒ものでき【もの出来】

ものになる《動詞・ラ行五段活用》 技能や能力などが完成の域に近づく。ある分野・方向などで一人前になる。「あんな・ 仕事・の・ 仕方・やっ・たら・ ものになら・ん・なー。」

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