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2017年11月14日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (563)    (通算2561回)

日常生活語 「も」⑨

 

もろい【脆い】《形容詞》 ①硬いものであるのに、衝撃に弱くて、こわれやすい。欠けやすい。「刃ー・の・ もろい・ 包丁」②土などに固さや粘り気がない。「もろい・ 土・や・さかい・ 雨・が・ 降っ・たら・ じっきに・ 崩れ・てまう。」③精神的に弱くて、持ちこたえる気力が乏しい。「リードさ・れ・たら・ もろー・に・ 負け・てまう。」

もろもろ《形容動詞や()、動詞する》 ①中に入っているものが十分に溶けきらないで、濁った状態である様子。あるいは、濁りなどが生じている様子。「酒・が・ もろもろに・ なっ・とる・さかい・ 飲ん・だら・ あか・ん。」②中に入れたものが十分に溶けきらないで残っている様子。「メリケン粉・が・ もろもろで・ ままこ・に・ なっ・ても・とる。」

もん【紋】《名詞》 ①代々伝えられている、その家のしるし。「紋付き・に・ つい・とる・ もん」②円い模様。同心円となっている模様。その他いろいろな模様。「石・を・ 放っ・たら・ 池・に・ もん・が・ でける。」

もん【門】《名詞》 建物や敷地の外構えに設けた出入り口。また、それを示す柱や建物。「大けな・ もん・の・ ある・ 家」

もん【者】《名詞》 具体的な誰かのことを、客観的に述べたり、卑下や軽蔑の気持ちを伴って述べたりするときなどに使う言葉。「えらい・ 出しゃばっ・て・ もの・を・ 言ー・ もん・が・ おる。」〔⇒もの【者】

もん【物】《名詞》 存在することを人が感じることのできる物体や物質。「そんな・ もん・ どこ・へ・ 行っ・た・か・ わから・へん。」「どんな・ もん・を・ 用意し・とっ・たら・ よろしー・か。」◆具体的に挙げないで、概括的に言うときなどにも使う。〔⇒もの【物】

もん【文】《助数詞》 靴や足袋などの底の長さを表す単位であり、1文は約2.4㎝にあたる長さ。「10もん半(ともんはん)・の・ 靴・を・ 履く。」

もん《接続助詞》 理由をあげて自分を正当化したり、自分に向けられたことを非難したりして、それを理由にしておいて、次の内容に続けようとする場合に使う言葉。「わし・は・ 知ら・ん・もん・ あんた・に・ 教え・たら・れ・へん。」

もん《終助詞》 理由をあげて自分を正当化したり、自分に向けられたことを非難したりして、詠嘆的な気持ちを表すときに使う言葉。「そやかて・ わし・は・ 知ら・ん・ねん・もん。」

もん【者】《接尾語》 そのような傾向を持っている人を表す言葉。「慌てもん」「馬鹿もん」〔⇒もの【者】

もん【物】《接尾語》[動詞や助動詞の連用形に付く] そのような内容や物体であることを表す言葉。「頼まれもん・を・ 届ける。」「立派な・ 彫りもん・の・ 欄間」「漬けもん・を・ 漬ける。」「玄関・に・ 置きもん・が・ ある。」「化けもん・が・ 出る。」〔⇒もの【物】

もんえい〔もんえー、もんえ〕【門衛】《名詞、動詞する》 施設や会社などの門にいて、出入りの見張りなどをすること。また、それをする人。「もんえー・の・ 人・に・ 呼び止めら・れ・た。」〔⇒もんばん【門番】、しゅえい【守衛】

もんか《終助詞》 強く打ち消して拒否する気持ちを表す言葉。そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「行か・ん・と・ 言()ー・たら・ 絶対に・ 行く・もんか。」〔⇒もんかい、かい、かれ、か、かえ、け、こ〕

もんかい《終助詞》 強く打ち消して拒否する気持ちを表す言葉。そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「そないに・ 文句・ 言()ー・ん・やっ・たら・ こんな・ 仕事・ し・たる・もんかい。」〔⇒もんか、かい、かれ、か、かえ、け、こ〕

もんく【文句】《名詞》 ①文章などの中の短い言葉。「歌・の・ もんく・を・ 忘れ・ても・た。」②不平や不満などの言い分。苦情。「もんく・ばっかり・ 並べ・やがっ・て・ 腹・が・ 立つ。」

もんくいい〔もんくいー〕【文句言い】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「もんくいー・が・ 一人・ おっ・たら・ 寄り合い・が・ もめ・て・ かなわ・ん。」〔⇒もんくたたき【文句叩き】、もんくたれ【文句垂れ】、もんくぬかし【文句ぬかし】

もんくたたき【文句叩き】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「もんくたたき・が・ また・ 何ぞ・ 言い出す・の・と・ ちゃう・か。」〔⇒もんくいい【文句言い】、もんくたれ【文句垂れ】、もんくぬかし【文句ぬかし】

もんくたらたら【文句たらたら】《形容動詞や()》 他人に対する不平や不満などを次々に言う様子。「もんくたらたらと・ ぬかし・やがっ・て・ 耕二・の・ やつ・は・ 困っ・た・ もん・や。」〔⇒ふそくたらたら【不足たらたら】

もんくたれ【文句垂れ】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「昨日・の・ 寄り合い・でも・ もんくたれ・が・ ごちゃごちゃ・ ぬかし・やがっ・た。」〔⇒もんくいい【文句言い】、もんくたたき【文句叩き】、もんくぬかし【文句ぬかし】

もんくぬかし【文句ぬかし】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「あの・ もんくぬかし・が・ 何か・ 言いたそーに・ し・とる。」〔⇒もんくいい【文句言い】、もんくたたき【文句叩き】、もんくたれ【文句垂れ】

もんく()たたく【文句()叩く】《動詞・カ行五段活用》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする。理屈や意見をまくし立てる。「新入り・の・くせに・ もんくたたき・やがる。」◆「もんくばっかりたたく【文句ばっかり叩く】」のように、途中に別の語がはさまることもある。■名詞化=もんくたたき【文句叩き】

もんしろちょう〔もんしろちょー〕【紋白蝶】《名詞》 白い羽に黒い紋がある、中型の蝶。「菜の花・に・ もんしろちょー・が・ 止まっ・とる。」

もんちゃく【悶着】《名詞》 気持ちの食い違いや意見の対立などから起こる、ごたごたした争いごと。いざこざ。「あいつ・が・ もんちゃく・を・ 起こし・やがっ・た・ん・や。」「一もんちゃく・が・ あっ・て・ 後・で・ 落ち着い・た。」

もんつき【紋付き】《名詞》 背中や袖などに家の紋がついている、正式の場で着る和服。「もんつき・を・ 着・て・ 式・に・ 出る。」「もんつき・と・ 袴」

もんだい【問題】《名詞》 ①答えを出させるために尋ねることがら。「今日・の・ 試験・の・ もんだい・は・ 難しかっ・た。」②課題を含んだ事柄。解決が求められている面倒な事柄。「廃品回収・の・ もんだい」③対象となることがら。「それ・は・ また・ 別・の・ もんだい・や。」

もんどり(戻り)】《名詞》 釣り針などの先にある、逆向きに尖って出た部分。「釣れ・た・ 魚・を・ もんどり・から・ はずす。」〔⇒もどり【戻り】

もんなし【文無し】《名詞、形容動詞や()》 ごく僅かのお金も持っていない人。ごく僅かのお金も持っていない様子。「火事・が・ いっ・て・ もんなし・に・ なっ・ても・た。」〔⇒いちもんなし【一文無し】

もんの《接続助詞》 この言葉の前後が逆の意味になって、事態がうまく発展しないことを表す言葉。…であるけれども。「説明・の・ 文章・を・ 読ん・でみ・た・もんの・ 意味・が・ わから・へん。」〔⇒ものの〕

もんばん【門番】《名詞、動詞する》 施設や会社などの門にいて、出入りの見張りなどをすること。また、それをする人。「入ろ・う・と・ し・たら・ もんばん・の・ 人・に・ 呼び止め・られ・た。」〔⇒もんえい【門衛】、しゅえい【守衛】

もんぺ《名詞》 女の人がはく、袴のような形をして、裾の狭くなったズボンのような形の衣服。「戦時中・は・ もんぺ・を・ 履い・とっ・た。」

もんめ()】《名詞》 尺貫法で重さを表す単位であり、1匁は約3.75グラムで、1貫の1000分の1にあたる重さ。「貫・やのー・て・ もんめ・の・ 単位・で・ 計る。」◆実際の重さを表すときには、「500め」のように「め【()】」を使う。〔⇒め()

もんやけど《接続助詞》 何かのつながりで、対比されることがらを続けて言うことを表す言葉。「知っ・とる・もんやけど・ ちょっと・ ど忘れし・た。」〔⇒んやけど、けど、けども、けんど、けんども、ところが〕

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