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2017年11月15日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (564)    (通算2562回)

日常生活語 「や」①

 

【八】《名詞》 数を1音節ずつで言うときの「八」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。〔⇒はち【八】、やっつ【八つ】

や〔やー〕【矢】《名詞》 細い竹の棒でできていて、弓のつるにつがえて射るもの。「扇・の・ 的・に・ やー・が・ 当たる。」

【屋、家】《接尾語》 ①専門とする職業を表す言葉。また、その職業に就いていることを表す言葉。「あの・ 人・は・ 魚や・を・ やっ・とる・ねん。」「クリーニングや・の・ 隣・に・ 公園・が・ ある。」「弁護士や・の・ 男・は・ 頭・が・ 良()ー・なー。」②店の名に添える言葉。「木村や・の・ 明石焼き」③家を表す言葉。「二階や・を・ 建てる。」④そのような性質をそなえた人であることを表す言葉。「のんびりや」「嬉しがりや」「むっつりや」「難しや」「黙(だんま)りや」

《助動詞》 ①その内容を肯定できると判断して、はっきりと強く言い切る(断定)ときに使う言葉。「そんな・ こと・ 嘘・や。」②疑問の気持ちを表すときに使う言葉。「誰・が・ めん・だ・ん・やろ・か。」「誰・や・が・ 来・た。」③相手に対して説明したり、命令したりするするときに使う言葉。「自分・の・ 頭・で・ 考える・ん・や。」〔⇒じゃ〕

《副助詞》 ①はっきりしていないことを言うときに使う言葉。「行く・や・ 行か・ん・や・ わから・へん。」②同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「大きい・の・や・ 小さい・の・や・ いろいろ・ 並ん・どる。」「饅頭・や・ 煎餅・や・ いっぱい・ 食べ・たい・ もの・が・ ある。」〔⇒やら、やか。⇒か。⇒とか、たら〕

や〔やー〕《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに使う言葉。「もー・ そろそろ・ いの・い・や。」「そんな・ こと・を・ せ・んとき・や。」「まー・ よー・ 聞け・や。」「もー・ やめ・なはれ・や。」〔⇒よ、やい、よい、いな〕

やあ〔やー〕【八】《名詞(数詞) 数を2音節で言うときの「8」を表す言葉。◆1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。〔⇒はち【八】、やっつ【八つ】

やあ〔やー〕《感動詞》 ①相手に呼びかけたり、応答したりするときに使う言葉。「やー・ こんにちは。」②何かを始めるときなどに、意気を高めたり開始の合図としたりして、かける言葉。「今・から・ 始める・ぞー・ やー。」

やあさん〔やーさん〕《名詞》 暴力団組織などに属している人。「やーさん・に・は・ 相手・に・ なら・んとき。」

やあれこ やあれこ いっさんじゃい〔やーれこ やーれこ いっさんじゃい〕《成句》 秋祭りの時に、だんじりを引っ張るときの言葉。また、だんじりの太鼓を叩いたときの音を聞きなした発音。

やい《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに、意味を強めて使う言葉。「わし・は・ そない・ 思う・ねん・やい。」「早()よ・ せ・ん・かい・やい。」「そろそろ・ 行け・やい。」「何・(を・) 考え・とる・ん・やい。」〔⇒や、よ、よい、いな〕

やい(合い)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「みんな・で・ 言いやい・に・ なっ・ても・た。」「試合・は・ 点・の・ 取りやい・に・ なっ・た。」〔⇒やいこ(合いこ)、やいっこ(合いっこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいこ(合いこ)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「押しやいこ・を・ し・て・ 温もる。」「走りやいこ・を・ し・て・ 勝っ・た。」〔⇒やい(合い)、やいっこ(合いっこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいこしい〔やいこしー〕《形容詞》 ①込み入ってわかりにくい。複雑である。「この・駅・は・ やいこしー・て・ 何遍・ 来・ても・ 迷ー・てまう。」②解決の見込みが立たない。「あの・ 2人・は・ いざこざ・が・ あっ・て・ やいこしー・ こと・に・ なっ・とる・ねん。」③解くのが困難である。「やいこしー・ 問題・や・さかい・ いっこも・ わから・へん。」④怪しげである。「やいこしー・ 人・が・ 投資・の・ 勧誘・を・ し・とる・らしー。」「やいこしー・ 話・に・は・ 乗ら・んとき。」〔⇒ややこしい〕

やいこらやいこら《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「やいこらやいこら・ 指図さ・れ・て・ 困っ・とる・ん・や。」「やいこらやいこら・ 言わ・んでも・ 金・は・ 払う・がな。」〔⇒やいのやいの、やいやい、やんやん〕

やいっこ(合いっこ)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「初め・は・ 落ち着い・て・ 話・を・ し・とっ・てん・けど・ だんだん・ 言いやいっこ・に・ なっ・ても・てん。」〔⇒やい(合い)、やいこ(合いこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいと(焼処)】《名詞、動詞する》 つぼにあたる皮膚の上に置いたもぐさに火をつけて、その熱の刺激で病気を治す方法。「肩・が・ 凝る・さかい・ 大きな・ やいと・を・ する。」「ごんた・ばっかり・ し・よっ・たら・ やいとする・ぞー。」〔⇒きゅう【灸】、おきゅう【お灸】、あちち【熱ちち】、あつつ【熱つつ】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】

やいと()すえる(焼処()据える)】《動詞・ア行五段活用》 ①発する熱の刺激で病気を治すために、皮膚の上に置いたもぐさに火をつける。「やいとをすえ・たら・ 肩こり・が・ 治っ・た。」②将来のことを考えて、一時的に辛い思いをさせる。「ごんた坊主・や・さかい・ いっぺん・ やいとをすえ・んと・ いか・ん・なー。」〔⇒おきゅう()すえる【お灸()据える】

やいな《終助詞》 相手に尋ねるときに、語気を強めて使う言葉。「そんな・ こと・(を・) 言()ー・やがっ・た・ん・は・ 誰・やいな。」〔⇒いな、ぞいな、かいな〕

やいのやいの《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「誰・でも・ やいのやいのと・ 言わ・れ・たら・ 腹・が・ 立つ・がな。」〔⇒やいこらやいこら、やいやい、やんやん〕

やいます(遣います)】《動詞・サ行五段活用》 「与える」ということを謙譲して言う言葉。献上する。「あの・ 本・は・ 友だち・に・ やいまし・た。」「犬・に・ えさ・を・ やいます。」◆動詞「やる【遣る】」に、丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。〔⇒やえます(遣えます)、あいます(上います)、あえます(上えます)、あげます【上げます】、さしあげる【差し上げる】

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