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2017年11月30日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (579)    (通算2577回)

日常生活語 「よ」①

 

よ〔よー〕【世】《名詞》 ①人間が関わり合いを持ちながら生活を営んでいるところ。「よ・を・ 去る。」「よ・の・ 風潮」②人が生まれてから死ぬまでの期間。また、それよりも前のことや、それより後のことなど。「あの・ よ」「この・ よ」③移りゆく時の流れの中で、ある特徴を持つものとして、前後から区切られた、まとまった期間。人の一生を区切った、ある期間。「昭和・の・ よー・と・ 今・と・は・ だいぶ・ 違う。」「戦争・の・ よ」⇒じだい【時代】

よ〔よー〕【夜】《名詞》 日没から日の出までの、空が暗い間。「冬・は・ よ・が・ 明ける・の・が・ 遅い・なー。」「よ・が・ 更けて・ 戻っ・てき・よっ・た。」◆「よ・が・ あける。」と言うことが多く、「よる・が・ あける。」と言うことは少ない。「よる・に・ なる。」と言うが、「よ・に・ なる。」とは言わない。〔⇒よる【夜】、よさり【夜さり】

よ〔よー〕【余】《名詞》 ①それとは違うものや人。それ以外のものや人。「あんた・の・ よー・の・ 人・は・ 行か・へん・の・か。」「これ・は・ わし・が・ し・たる・けど・ よー・の・ こと・は・ 自分・で・ し・なはれ。」②配ったり割り当てたりしたものの余りのもの。「みんな・に・ 3つ・ずつ・ 配っ・て・ そいで・ よー・が・ あっ・たら・ あんた・に・ あげる。」⇒ほか【他】⇒よぶん【余分】

【四】《名詞》 数を1音節で言うときの「四」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。長音化して「みー【三】」「よー【四】」「いー【五】」…と言うこともある。熟語としては「よ年生」「よ隅(すみ)」「よ色」など。〔⇒し【四】、よん【四】、よっつ【四つ】

よ〔よー〕《終助詞》 ①ものに感じた気持ちを表す言葉。「あー・ 困っ・た・よ。」②相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに使う言葉。「もっと・ 早()よ・ せ・ん・かい・よ。」⇒わい、がい。⇒や、やい、よい、いな〕

よあけ【夜明け】《名詞》 太陽が昇る時刻。一日の始まり。夜が終わって明るくなること。「よあけ・の・ 頃・が・ いちばん・ 寒い。」■対語=「ひぐれ【日暮れ】」「ひのくれ【日の暮れ】」〔⇒よあさ【夜朝】、あけ【明け】

よあさ【夜朝】《名詞》 夜が終わって朝になりかける頃。気温の低い暁の頃。「よあさ・は・ 寒い・さかいに・ 布団・を・ 蹴っ・て・ 風邪・ ひか・ん・よーに・ 気ー・を・ つけ・や。」〔⇒よあけ【夜明け】

よい【宵】《名詞》 太陽が沈んで間もない頃。夜がまだ更けない頃。「よい・に・ なっ・て・ 涼しー・ 風・が・ 吹き出し・て・ 気持ち・が・ 良()ー。」〔⇒よいのくち【宵の口】

よい【酔い】《名詞》 ①酒を飲んで、気分がぼうっとしていること。また、その程度。「ビール・ 2本・で・ だいぶ・ よい・が・ 回っ・てき・た。」「風・に・ 当たっ・て・ よい・を・ さます。」②乗り物などに揺られて、気分が悪くなっていること。また、その程度。「乗り物・の・ よい・が・ ひどい。」

よい《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに使う言葉。「早()よー・ こっち・へ・ 来・なはれ・よい。」〔⇒や、よ、やい、いな〕

よいえびす【宵戎】《名詞》 1月10日の前後3日間に「十日戎」と言われる戎神社(恵比須神社、恵比寿神社、蛭子神社などと書かれる)の祭りが行われるが、9日は「よいえびす【宵戎】」、10日は「ほんえびす【本戎】」「ほんえべす【(本戎)】」、11日は「のこりふく【残り福】」と呼ばれる。「よいえびす【宵戎】」は言わば前夜祭にあたる日である。「柳原・の・ よいえびす・に・ 参る。」〔⇒よいえべす(宵戎)

よいえべす(宵戎)】《名詞》 1月10日の前後3日間に「十日戎」と言われる戎神社(恵比須神社、恵比寿神社、蛭子神社などと書かれる)の祭りが行われるが、9日は「よいえびす【宵戎】」、10日は「ほんえびす【本戎】」「ほんえべす【(本戎)】」、11日は「のこりふく【残り福】」と呼ばれる。「よいえびす【(宵戎)】」は言わば前夜祭にあたる日である。「よいえべす・も・ 人・が・ 多い・なー。」〔⇒よいえびす【宵戎】

よいしょ《感動詞》 ①重いものを持ち上げるなどの動作を起こそうとして、力を入れるときなどのかけ声。「よいしょ・ こらしょ・ どっこいしょ。」②相手の言うことを肯定するときに、応じて言う言葉。「よいしょ・ わかっ・た・ わかっ・た。」⇒こらしょ〕

よいのくち《名詞》 太陽が沈んで間もない頃。夜がまだ更けない頃。「今朝・は・ 早起きし・た・さかい・ よいのくち・や・のに・ もー・ 眠とー・ なっ・た。」◆「よい【宵】」とほぼ同じと考えてよかろうが、「よい【宵】」のはじめの頃を指すというイメージもある。〔⇒よい【宵】

よいよい《名詞、動詞する》 小さな子どもが、足を踏みしめるようにして、たどたどしく歩くこと。「ひとり・で・ 立て・る・よーに・ なっ・た・さかい・ もーじき・ よいよいする・よーに・ なる・やろ。」〔⇒よいよいよい〕

よいよいよい《名詞、動詞する》 小さな子どもが、足を踏みしめるようにして、たどたどしく歩くこと。「よいよいよいし・て・ こっち・まで・ 来・た。」◆「よいよい」よりも長い時間、歩き続けているような印象もある。〔⇒よいよい〕

よう〔よー〕【用】《名詞》 しなければならない仕事や任務。対応すべき事柄。用件。「よー・が・ あっ・たら・ 電話し・てください。」〔⇒ようじ【用事】、ごよう【御用】

よう【酔う】《動詞・ワア行五段活用》 ①酒を飲んで、気分がよくなったり、心身の状態が正常でなくなったりする。「よー・た・ 友だち・を・ 送っ・ていく。」②乗り物などに揺られて、気分が悪くなる。「釣り・に・ 行っ・て・ 舟・に・ よー・た。」■名詞化=よい【酔い】

よう〔よー〕【良う】《副詞》 ①相手の行為を望ましいことであると思っている様子。「よー・ 頑張っ・た・なー。」「よー・ 合格し・た・もんや。」「よー・ 来・てくれ・た・なー。」②十分であると感じたり、満足したりしている様子。「もー・ よー・ いただき・まし・た。」③能力を十分に発揮している様子。うまく。上手に。「よー・ 描け・た・ 絵ー・や。」④そのことがしばしば起こる様子。しょっちゅう。「よー・ 遅刻・を・ する・ 人・や。」「今年・は・ よー・ 雨・が・ 降る。」⑤心を込めて、ものごとに接する様子。「この・ 話・は・ よー・ 聞ー・てほしい・ねん。」⑥相手に対して腹立たしさなどを感じている様子。「よー・ 騙し・やがっ・た。」「よー・ そんな・ 嘘・の・ 話・を・ し・やがっ・た・もんや。」⑦その程度が極めて深い様子。「よー・ 似た・ 人」「よー・ わかる・ 話」◆驚いた気持ちや褒める気持ちをこめて使われることが多い。

よう〔よー〕《副詞》 ①しようとしてもできないということ(不可能)を表す言葉。「そんな・ 難(むつか)しー・ 仕事・は・ よー・ せ・ん・わ。」②しようとする気持ちになれないことを表す言葉。「そんな・ 恥ずかしー・ こと・は・ よー・ 言わ・ん・わ。」③十分にできるということ(可能)を表す言葉「もー・ よー・ 泳ぐ・ こと・が・ できる・ねん。」「一人・で・ よー・ 行ける・か。」◆①②ともに、後ろに打ち消しの言葉が伴う。③は、後ろに可能の意味を持つ言葉が伴う。

よう〔よー〕《感動詞》 親しみを込めて、相手に呼びかける言葉。または、呼びかけに応じる言葉。「よー・ 元気に・ やっ・とる・か。」「よー・ 何・か・ 用・だっ・か。」

よう〔よー〕【曜】《接尾語》 一週間の7日間のそれぞれの日に付ける言葉。「月よー」「火よー」「何(なん)よー」〔⇒ようび【曜日】

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2017年11月29日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (578)    (通算2576回)

日常生活語 「ゆ」⑤

 

ゆのみ【湯飲み】《名詞》 お湯やお茶などを飲むときに使う陶器の小さな碗。「丹波焼き・の・ ゆのみ」〔⇒ゆのみぢゃわん【湯飲み茶碗】

ゆのみぢゃわん【湯飲み茶碗】《名詞》 お湯やお茶などを飲むときに使う陶器の小さな茶碗。「ゆのみぢゃわん・を・ 落とし・て・ 割っ・ても・た。」〔⇒ゆのみ【湯飲み】

ゆば【湯葉】《名詞》 豆乳に熱を加えて、表面に薄皮を生じさせ、それをすくい取ったもの。また、その薄皮を乾燥させたもの。「吸い物・に・ ゆば・を・ 入れる。」

ゆび【指】《名詞》 手足の先の、5本に分かれ出ている部分。「ゆび・の・ 先・が・ 冷たい。」「この・ ゆび・(に・) たかれ。」〔⇒ゆべ()、いび()、いべ()

ゆびさし【指差し】《名詞》 縫い物をするとき、針の頭を押すために指にはめる、金属や皮などでできている道具。「針・を・ ゆびさし・で・ 押さえる。」〔⇒ゆびぬき【指貫き】

ゆびぬき【指貫き】《名詞》 縫い物をするとき、針の頭を押すために指にはめる、金属や皮などでできている道具。「ゆびぬき・で・ 押し・たら・ 針・が・ 折れ・た。」〔⇒ゆびさし【指差し】

ゆびわ【指輪】《名詞》 指にはめて装飾とする金属の輪。「結婚・の・ ゆびわ」〔⇒いびわ(指輪)

ゆべ()】《名詞》 手足の先の、5本に分かれ出ている部分。「遠足・の・ 日ー・を・ ゆべ・を・ 折っ・て・ 数える。」〔⇒ゆび【指】、いび()、いべ()

ゆみ【弓】《名詞》 ①弦が張ってあって、矢をつがえて射るもの。「博物館・で・ 昔・の・ ゆみ・を・ 見・た。」②日本の武道で、弓で矢を射る技術や作法。弓道。「ゆみ・を・ 練習する。」

ゆめ【夢】《名詞》 ①睡眠中に、実際の出来事のように頭の中に描かれるもの。「月・へ・ 行っ・た・ ゆめ・を・ 見・た。」②将来、実現させたいと思うことがら。実現することを願うことがら。「野球選手・に・ なり・たい・ ゆめ・を・ 持っ・とる。」③不確かで、実現しそうにないこと。「ゆめ・の・ 話・を・ 考え・ても・ 役・に・ 立た・ん。」⇒きぼう【希望】、のぞみ【望み】、ねがい【願い】

ゆらす【揺らす】《動詞・サ行五段活用》 前後・左右・上下などに動かす。「吊り橋・を・ ゆらす。」■自動詞は「ゆれる【揺れる】」〔⇒ゆる【揺る】、ゆする【揺する】、ゆさぶる【揺さぶる】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)

ゆらっと《副詞、動詞する》 軽い感じで、大きく一度揺れ動く様子。大きく一度揺らす様子。「地震・が・ ゆらっと・ 来・た。」

ゆらゆら《副詞と、動詞する》 ①物体が不安定に、大きく揺れ動く様子。ゆっくり、何度も揺り動かす様子。「蓑虫・が・ ぶらさがっ・て・ ゆらゆらし・とる。」「体・を・ ゆらゆらと・ させる。」②水蒸気などが立ち上る様子。「ゆらゆら・ 湯気・が・ 立っ・とる。」③考えや言動などに一貫性がなく、揺れ動いて定まらない様子。「考え・が・ ゆらゆらし・とる。」①③⇒ぐらぐら、ぐれんぐれん〕

ゆり【百合】《名詞》 笹に似た葉をしていて、夏に白・黄・橙色などの筒型の大きな花をつける植物。「ゆり・の・ 花・を・ 生ける。」

ゆりうごかす【揺り動かす】《動詞・サ行五段活用》 振ったり揺らせたりして動かす。「試験管・を・ ゆりうごかす。」

ゆりおこす【揺り起こす】《動詞・サ行五段活用》 相手の体を揺らせるようにして目を覚まさせる。「駅・に・ 着い・た・ので・ ゆりおこし・た。」

ゆりね【百合根】《名詞》 食用にする、百合の鱗茎。「茶碗蒸し・に・ ゆりね・を・ 入れる。」

ゆりもどし【揺り戻し】《名詞》 地震で揺れた後に、時間を置いてまた揺れること。余震。「びっくりする・ほど・ 大けな・ ゆりもどし・が・ あった。」〔⇒ゆれもどし【揺れ戻し】

ゆりわ【揺り輪】《名詞》 米櫃の大きくて浅いもの。米と籾(もみ)を揺り分けるときなどに使う、丸くて浅い桶。「ゆりわ・で・ ご飯・に・ 酢ー・を・ し・て・ 混ぜる。」

ゆる【揺る】《動詞・ラ行五段活用》 前後・左右・上下などに動かす。力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「ぶらんこ・を・ ゆっ・て・ 遊ぶ。」■自動詞は「ゆれる【揺れる】」〔⇒ゆらす【揺らす】、ゆする【揺する】 、ゆさぶる【揺さぶる】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)

ゆるい【緩い】《形容詞》 ①締め付けている度合いが弱くて、しっかりしていない。隙間があるように感じられる。「痩せ・て・ バンド・が・ ゆるい・よーに・ 感じる。」②勾配などが急でない。「ゆるい・ 坂道・を・ 上る。」③対応の仕方が厳しくない。人柄がゆったりしている。「飲酒運転・の・ 取り締まり・が・ ゆるい・の・は・ あか・ん・やろ。」④心身に辛く感じることはない。続けたり完成させたりするのが容易である。「ゆるい・ 仕事・や・さかい・ 気・が・ 楽や。」⑤感覚的な刺激が弱い。「ゆるい・ 煙草」⑥硬さが足りない。粘り気がない。力を加えると、形が変わりやすい。簡単に曲げたりのばしたりできる。「今日・の・ カレー・は・ ゆるい。」「雨・が・ 降っ・て・ 庭・の・ 土・が・ ゆるい。」■対語=①②③④⑤「きつい」⇒なるい。⇒やらかい(柔らかい)、やろこい(柔らこい)、やらこい(柔ろこい)

ゆるす【許す】《動詞・サ行五段活用》 ①過ちや罪を咎めないですませる。「喧嘩・の・ 相手・を・ ゆるし・たる。」②ある行為をしてもよいとして認める。希望どおりにさせる。「アルバイト・を・ ゆるし・てもろ・た。」③引き締まった気持ちを弱くする。「気・を・ ゆるし・とっ・たら・ 逆転さ・れる・ぞ。」■名詞化=ゆるし【許し】⇒こらえる【堪える】かんべん【勘弁】(する)、かんにん【堪忍】(する)⇒ゆるめる【緩める】

ゆるむ【緩む】《動詞・マ行五段活用》 ①ものを締め付けていた度合いが弱くなる。「ナット・が・ ゆるん・で・ 落ち・た。」②勢いが弱まる。「坂・が・ だいぶ・ ゆるん・でき・た。」③人に対する厳しさが緩和する。「規則・が・ ゆるん・で・ 嬉しー・なー。」④引き締まった気持ちが弱くなる。「気・が・ ゆるん・で・ 負け・ても・た。」⑤季節の厳しさが和らぐ。「彼岸・が・ すん・で・ 寒さ・が・ ゆるん・だ。」■他動詞は「ゆるめる【緩める】」■対語=「しまる【締まる】」■名詞化=ゆるみ【緩み】

ゆるめる【緩める】《動詞・マ行下一段活用》 ①ものを締め付けていた度合いを弱くする。「ねじ・を・ ゆるめる。」②勢いを弱める。「スピード・を・ ゆるめる。」③人に対する厳しさを緩和する。「練習・の・ 仕方・を・ ゆるめる。」「取り締まり・を・ ゆるめる。」④引き締まった気持ちを弱くする。「気ー・を・ ゆるめ・たら・ 点・を・ 取ら・れ・ても・た。」■自動詞は「ゆるむ【緩む】」■対語=「しめる【締める】」⇒ゆるす【許す】

ゆれもどし【揺れ戻し】《名詞》 地震で揺れた後に、時間を置いてまた揺れること。余震。「ゆれもどし・が・ 何べん・も・ 続い・て・ 気持ち・が・ 悪い。」〔⇒ゆりもどし【揺り戻し】

ゆれる【揺れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①ものが前後・左右・上下などに動いて、不安定な状態になる。「木ー・の・ 葉ー・が・ ゆれ・とる。」②気持ちが定まらない。「行く・か・ 行か・ん・か・ まだ・ 気持ち・が・ ゆれ・てまん・ねん。」■他動詞は「ゆらす【揺らす】」「ゆる【揺る】」■名詞化=ゆれ【揺れ】

ゆわ()】《名詞》 簡単に動かせないほどの、石の大きなかたまり。「大雨・で・ 土・が・ 流れ・て・ ゆわ・まで・ 転ん・でき・た。」〔⇒いわ【岩】

ゆわえる【結わえる】《動詞・ア行下一段活用》 ①細長いものを結んで整える。「水引・を・ きちんと・ ゆわえる。」②細長いものの一方の端を、何かに結びつける。紐などの端と端とを結ぶ。他のものに結んで締める。「犬・の・ 綱・を・ 木ー・に・ ゆわえる。」■名詞化=ゆわえ【結わえ】〔⇒いわえる(結わえる)⇒ゆう【結う】⇒しばる【縛る】、くくる【括る】

ゆんべ(夕べ)】《名詞》 昨日の夜。今朝までの夜。「ゆんべ・ 見・た・ 夢・は・ 恐(おと)ろしかっ・た。」〔⇒ゆうべ【夕べ】

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2017年11月28日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (577)    (通算2575回)

日常生活語 「ゆ」④

 

ゆくえふめい〔ゆくえふめー〕【行方不明】《名詞、形容動詞や()》 行ったところがわからないこと。特に、安否がわからないこと。「お前・は・ 同窓会名簿・で・は・ ゆくえふめーに・ なっ・とる・ぞ。」〔⇒いくえふめい【行方不明】

ゆくゆく【行く行く】《名詞》 これから先。将来。「ゆくゆく・は・ 大きな・ 会社・に・ なる・やろ。」〔⇒いくいく【行く行く】

ゆげ【湯気】《名詞》 熱いものの表面や湯などから立ち上る、液体が気体になって白い煙のように見えるもの。「コーヒー・の・ ゆげ・から・ 良()ー・ 香り・が・ する。」〔⇒いげ(湯気)

ゆこう〔ゆこー〕(衣桁)】《名詞》 衣服などを掛けるために、衝立式になっていて部屋の隅などに置く家具。「ゆこー・に・ 背広・を・ かける。」〔⇒いこう【衣桁】

ゆさぶる【揺さぶる】《動詞・ラ行五段活用》 力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「木ー・に・ 登っ・て・ ゆさぶる。」■名詞化=ゆさぶり【揺さぶり】■名詞化=ゆさぶり【揺さぶり】〔⇒ゆする【揺する】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)、ゆる【揺る】、ゆらす【揺らす】

ゆざめ【湯冷め】《名詞、動詞する》 入浴した後、体が冷えて寒さを感じるようになること。「風呂・から・ あがっ・て・ 裸・で・ おっ・た・さかい・ ゆざめし・た。」

ゆさゆさ《副詞と》 重みを感じさせながら、ものがゆっくり大きく揺れる様子。重みのあるものを揺らせる様子。「鯉のぼり・の・ 竿・が・ 風・で・ ゆさゆさ・ 揺れる。」「大きな・ 竹・を・ 切っ・て・ ゆさゆさと・ かつい・でき・た。」〔⇒ゆっさゆっさ〕

ゆず【柚】《名詞》 蜜柑の一種で、香りがよく酸味が強い凸凹した黄色の実を付ける木。また、その実。「うどん・に・ ゆず・の・ 皮・を・ 削っ・て・ 入れる。」〔⇒ゆう()

ゆすぐ【濯ぐ】《動詞・ガ行五段活用》 ①ものを水の中で揺り動かして、汚れを洗う。ざっと洗う。「おむつ・を・ 水・で・ ゆすぐ。」②水などを口に含み、揺り動かして口の中を綺麗にする。「喉・が・ かさかさする・ので・ うがい薬・で・ 口・を・ ゆすぐ。」■名詞化=ゆすぎ【濯ぎ】〔⇒いすぐ(濯ぐ)

ゆすぶる【揺すぶる】《動詞・ラ行五段活用》 力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「とーし・を・ ゆすぶっ・て・ 小さい・ 砂・を・ 落とす。」■名詞化=ゆすぶり【揺すぶり】〔⇒ゆする【揺する】、ゆさぶる【揺さぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)、ゆる【揺る】、ゆらす【揺らす】

ゆすらうめ〔ゆすらんめ〕【梅桃】《名詞》 庭に植えられることが多い木で、春に梅に似た白い花を咲かせ、初夏に紅色の小さな実をつける、背の低い木。「庭・に・ ゆすらうめ・が・ 咲い・とる。」〔⇒いすらうめ(梅桃)

ゆする【揺する】《動詞・ラ行五段活用》 力を加えて、前後・左右・上下などに小刻みに震えるように動かす。「眠っ・とる・ やつ・を・ ゆすっ・て・ 起こす。」「とーし(=篩い)・で・ ゆすっ・て・ 小石・を・ のける。」〔⇒ゆさぶる【揺さぶる】、ゆすぶる【揺すぶる】、いする(揺する)、いさぶる(揺さぶる)、いすぶる(揺すぶる)、ゆる【揺る】、ゆらす【揺らす】

ゆずる【譲る】《動詞・ラ行五段活用》 ①自分の所有するものや地位・権利などを、しかるべき人に与える。「読ん・でもた・ 本・を・ 友だち・に・ ゆずっ・てやっ・た。」②自分は遠慮して、相手を先にしたり重んじたりする。「電車・で・ 席・を・ ゆずる。」◆①は、売る場合にも使う。

ゆだる【茹だる】《動詞・ラ行五段活用》 ①湯の中でじゅうぶん煮られた状態になる。「素麺・が・ ゆだっ・た。」②高い気温で身体が火照るような状態になる。風呂に浸かっていて熱くなる。「風呂・で・ ゆだっ・て・ のぼせ・た。」■他動詞は「ゆでる【茹でる】」〔⇒いだる(茹だる)

ゆだん【油断】《名詞、動詞する》 気をゆるめたり安心したりして、必要な注意を怠ること。「ゆだん・が・ あっ・た・さかい・ 勝て・なんだ。」「ゆだんせ・ん・よーに・ し・て・ 国道・を・ 横断し・なはれ。」〔⇒ぬかり【抜かり】動詞⇒ぬかる【抜かる】

ゆたんぽ【湯湯婆】《名詞》 金属または陶器でできていて、中に湯を入れて、寝床などで手足などを暖めるもの。「ゆたんぼ・を・ 抱い・て・ 寝る。」

ゆっきょちゃん(幸男ちゃん)】《固有名詞》 これは極めて個人的な項目である。私の名前は、幼友達などからは、このように呼ばれている。個人にとって、語彙の中心にあるのは固有名詞であるのかもしれない。◆「西明石(にしあかし)」が「にっしゃかし」に、「土山(つちやま)」が「つっちゃま」になるように、「イ段の音+ア行・ヤ行の音」が連続する場合に、前の音が促音となり、後ろの音が拗音となることがある。「花火・を・ 打ち上げる」が「うっちゃげる」となるのも同様である。

ゆっくら《副詞と、動詞する》 ①動作や気持ちにゆとりを持って、時間などにせかされない様子。「どーぞ・ ゆっくら・ ご飯・を・ 食べ・てください。」②動作や作用に時間がかかったり、時間をかけたりしている様子。「初めて・ し・た・ 仕事・やっ・た・ さかい・ ゆっくらと・しか・ でけ・なんだ。」◆「ゆっくり」よりも、鷹揚に構えて急がない印象がある。〔⇒ゆっくり〕

ゆっくり《副詞と、動詞する》 ①動作や気持ちにゆとりがあって、時間などにせかされない様子。「休み・の・ 日ー・は・ ゆっくり・ 過ごす。」②動作や作用に時間がかかったり、時間をかけたりしている様子。「ゆっくりと・ 駆け足・を・ し・て・ 運動場・を・ 回る。」「えらい・ ゆっくりし・た・ 仕事・の・ 進み具合・や・なー。」〔⇒ゆっくら〕

ゆっさゆっさ《副詞と》 重みを感じさせながら、ものがゆっくり大きく揺れる様子。重みのあるものを揺らせる様子。「竹藪・の・ 竹・が・ ゆっさゆっさと・ 揺れ・とる。」「地震・で・ ビル・の・ 高い・ ところ・が・ ゆっさゆっさと・ 動く。」〔⇒ゆさゆさ〕

ゆったり《副詞と、動詞する》 ①落ち着いてゆとりを持っている様子。落ち着いてくつろいでいる様子。「ゆったりし・た・ 日程・の・ 旅行・やっ・た。」②着ているものや居場所などが、窮屈でなくて余裕のある様子。「ゆったりとし・た・ 浴衣」「ゆったりと・ 広い・ 座席」

ゆて(言て)】《格助詞》 発言や引用の内容が終わることを示すときに使う言葉。「知ら・ん・ゆて・ 返事し・とい・た。」◆「と(格助詞)」+「ゆう【言う】(動詞)」+「て(接続助詞)」が結びついて、ひとつの言葉に熟し、「と」が発音されなくなり、さらに「ゆうて」が短く発音されるようになったものである。〔⇒ゆうて【言うて】、と〕

ゆでぼし【茹で干し】《名詞》 大根を細く切ってから茹でて、それを干したもの。「ゆでぼし・を・ おつい・の・ 実ー・に・ する。」〔⇒ゆでぼしだいこん【茹で干し大根】

ゆでぼしだいこん〔ゆでぼしだいこ〕【茹で干し大根】《名詞》 大根を細く切ってから茹でて、それを干したもの。「今年・は・ 大根・が・ よーけ・ 穫れ・た・さかい・ ゆでぼしだいこん・を・ 作ろ。」〔⇒ゆでぼし【茹で干し】

ゆでる【茹でる】《動詞・ダ行下一段活用》 野菜などを、調味料などを加えずに、熱い湯だけで煮る。「獲っ・てき・た・ 蛸・を・ ゆでる。」「ほうれん草・を・ ゆで・たら・ 良()ー・ 色・に・ なっ・た。」■自動詞は「ゆだる【茹だる】」〔⇒いでる(茹でる)

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2017年11月27日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (576)    (通算2574回)

日常生活語 「ゆ」③

 

ゆうれい〔ゆーれー、ゆーれ〕【幽霊】《名詞》 死んだ人の魂が仏になれなくて、この世に現れ出ると考えられているもの。「夏・に・ なっ・たら・ お化け・や・ ゆーれー・の・ 話・が・ 多(おー)なる。」「さんまい〔=埋め墓〕・から・ ゆーれ・が・ 出る。」〔⇒ゆうれん(幽霊)

ゆうれん〔ゆーれん〕(幽霊)】《名詞》 死んだ人の魂が仏になれなくて、この世に現れ出ると考えられているもの。「ゆーれん・の・ 真似・を・ し・て・ みんな・を・ びっくりさし・たろ。」〔⇒ゆうれい【幽霊】

ゆおう〔ゆおー〕(硫黄)】《名詞》 火薬、マッチ、ゴムなどの原料の一つになっているもので、燃えると青い炎をあげて、独特の臭いのする亜硫酸ガスを発する元素。「ゆおー・の・ 強い・ 臭い・の・ する・ 温泉・に・ つかっ・た。」〔⇒いおう【硫黄】

ゆおうていく〔ゆおーていく〕(祝うて行く)】《動詞・カ行五段活用》 結婚、出産、新築などの慶事に対して、相手のところへ金品を持って、喜びの言葉を述べに行く。「友だち・が・ 家・を・ 建て・た・さかい・ ゆおーていっ・た。」〔⇒いおうていく【祝うて行く】

ゆか【床】《名詞》 建物で、地面から高くなっている平面に板などを平らに張ったところ。「子どもたち・が・ 2階・で・ 暴れる・さかい・ ゆか・が・ 心配や。」「体育館・の・ ゆか・に・ マット・を・ 敷く。」

ゆかいた【床板】《名詞》 建物の平面であるところに張る板。「廊下・の・ ゆかいた・が・ ぎしぎしと・ 鳴る。」

ゆがく【湯掻く】《動詞・カ行五段活用》 野菜などをやわらかくしたり、あくを取ったりるために、熱湯にくぐらせる。食べ物をさっと茹でる。食べ物をしばらくの時間、熱湯に浸す。「ほうれん草・を・ ゆがい・て・ おしたし・に・ する。」■名詞化=ゆがき【湯掻き】〔⇒いがく(湯掻く)

ゆかたりばったり(行き当たり場当たり)】《形容動詞や()》 深く考えたり計画を立てたりしないで、その時の成り行きや思いつきなどで行動する様子。「ゆかたりばったりの・ 勉強・やっ・たら・ 合格・は・ でけ・へん・ぞ。」〔⇒いきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、いきあたりばったり(行き当たり場当たり)、いかたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきあたりばったり(行き当たり場当たり)

ゆかたる(行当たる)】《動詞・ラ行五段活用》 ①進んでいって、相手やものに触れたり、ぶち当たったりする。「道・の・ 角・で・ 自転車・に・ ゆかたっ・た。」②幅が狭くて通ることができなくなる。穴や通路などにものが限界まで入って、塞がっている。進もうとするところにものがいっぱいになって先へ進めなくなる。「箱・が・ 大きー・さかい・ 柱・に・ ゆかたっ・て・ 入れ・られ・へん。」③行き止まりになる。都合の悪いことに遭遇する。「事故・に・ ゆかたっ・て・ バス・が・ 遅れ・た。」〔⇒いかたる(行当たる)、いきゃたる(行当たる)、ゆきゃたる(行当たる)⇒つかえる【支える】、つまる【詰まる】

ゆがみあう【歪み合う】《動詞・ワア行五段活用》 互いに憎んで対立する。「友だち・と・ ゆがみおー・た・ とき・が・ あっ・た。」■名詞化=ゆがみあい【歪み合い】〔⇒いがみあう(歪み合う)

ゆがみちゃんこ【歪みちゃんこ】《形容動詞や()》 形が曲がったりねじれたりして、整っていない様子。「ゆがみちゃんこの・ 字ー・を・ 書い・たら・ 恥ずかしー・やろ。」〔⇒いがみちゃんこ(歪みちゃんこ)

ゆがむ【歪む】《動詞・マ行五段活用》 ①曲がったりねじれたりして、整った形でなくなる。「台風・で・ テレビ・の・ アンテナ・が・ ゆがん・だ。」②心持ちが素直でない状態になる。心がねじける。「気持ち・が・ ゆがま・ん・よーに・ 伸び伸びと・ 育て・たり・なはれ。」■他動詞は「ゆがめる【歪める】」■名詞化=ゆがみ【歪み】〔⇒いがむ(歪む)

ゆがめる【歪める】《動詞・マ行下一段活用》 ①曲げたりねじったりして、整った形でないようにする。自然な形でなくする。「顔・を・ ゆがめ・て・ 悲しん・どる。」②他の人の心持ちを素直でない方向にし向ける。他の人をねじけた心にする。「子ども・は・ ゆがめ・ん・よーに・ 大事に・ せ・な・ あか・ん。」■自動詞は「ゆがむ【歪む】」〔⇒いがめる(歪める)

ゆき【雪】《名詞》 空気中の水蒸気が冷えて、細かい氷の結晶になって地上に降るもの。「今年・は・ ゆき・が・ 積もら・なんだ。」

ゆき【裄】《名詞》 和服で、背中の中心の縫い目から袖口までの長さ。「大きなっ・て・ ゆき・が・ 短こー・ なっ・てき・た・な。」

ゆきあたりばったり(行き当たり場当たり)】《形容動詞や()》 深く考えたり計画を立てたりしないで、その時の成り行きや思いつきなどで行動する様子。「ゆきあたりばったりで・ 話・を・ 始め・たら・ おかしな・ 筋書き・に・ なっ・ても・てん。」〔⇒いきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、いきあたりばったり(行き当たり場当たり)、いかたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆかたりばったり(行き当たり場当たり)

ゆきがっせん【雪合戦】《名詞、動詞する》 いくつかのグループに分かれて、雪を丸めてぶつけ合う遊び。「小学校・の・ 運動場・で・ ゆきがっせん・を・ し・た・ こと・が・ あっ・た・なー。」

ゆきさき【行き先】《名詞》 ①行こうとする目的の場所。ものごとの終着点。結論。「ゆきさき・は・ 温泉・に・ し・まほ・か。」②人生のこれから先。将来。「ゆきさき・に・ 困っ・た・ こと・が・ 出来(でけ)・ても・ 頑張り・なはれ・よ。」〔⇒いきさき【行き先】

ゆきだるま【雪達磨】《名詞》 雪を固めて、人の姿に似た丸い形にしたもの。「ゆきだるま・の・ 頭・に・ バケツ・を・ かぶせる。」

ゆきひら【行平】《名詞》 注ぎ口のついた片手付きの鍋。特に、ふたの付いた土鍋。「ゆきひら・で・ お粥・を・ 炊く。」

ゆきゃたりばったり(行き当たり場当たり)】《形容動詞や()》 深く考えたり計画を立てたりしないで、その時の成り行きや思いつきなどで行動する様子。「ゆきゃたりばったりの・ 駅・で・ 降り・たら・ やっぱり・ 間違ー・とっ・てん。」〔⇒いきゃたりばったり(行き当たり場当たり)、いきあたりばったり(行き当たり場当たり)、いかたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆきあたりばったり(行き当たり場当たり)、ゆかたりばったり(行き当たり場当たり)

ゆきゃたる(行当たる)】《動詞・ラ行五段活用》 ①進んでいって、相手やものに触れたり、ぶち当たったりする。「酔()ー・た・ やつ・が・ ゆきゃたっ・てき・た。」②幅が狭くて通ることができなくなる。穴や通路などにものが限界まで入って、塞がっている。進もうとするところにものがいっぱいになって先へ進めなくなる。「飯・が・ 喉・に・ ゆきゃたっ・た。」③行き止まりになる。都合の悪いことに遭遇する。「路地(ろーじ)・が・ ゆきゃたっ・て・ 引き返し・た。」〔⇒いかたる(行当たる)、いきゃたる(行当たる)、ゆかたる(行当たる)⇒つかえる【支える】、つまる【詰まる】

ゆくえ【行方】《名詞》 行ったところ。去って行った先。存在する場所。「印鑑・が・ どこ・へ・ 紛れ込ん・だ・か・ ゆくえ・が・ わから・ん・ねん。」〔⇒いくえ【行方】

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2017年11月26日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (575)    (通算2573回)

日常生活語 「ゆ」②

 

ゆうとうせい〔ゆーとーせー〕【優等生】《名詞》 ①技能や能力が他の人よりも優れている人。特に、そのような児童・生徒・学生。「中学校・の・ 時・は・ ゆーとーせい・やっ・た。」②人の言うことに素直に対応する人。人間的な面白味に欠ける人。「ゆーとーせー・の・ 答え方」■対語=「れっとうせい【劣等生】」

ゆうひ〔ゆーひ〕【夕日】《名詞》 夕方に沈む太陽。夕方の、沈む前の太陽。また、その光。「ゆーひ・の・ 写真・を・ 撮り・に・ 行く。」■対語=「あさひ【朝日】」

■この辞典の筆者は冬になると太陽の写真を撮りに出かけます。春や夏には忘れかけているのですが、秋の終わりから冬にかけては、太陽を思い出したようにして写真を撮ります。出かけると言っても、ふらっと家を出て1分もしないうちに海岸に出ます。赤根川の河口です。夕陽の撮影はその場所で十分です。もちろん、気が向いたら東へ行ったり西へ行ったりして撮ります。

 地図を見ている限りでは、明石の海岸からは四国の島影に遮られて、夕陽は水平線に沈まないように思えるかもしれませんが、地球は丸いのです。沈むのは水平線か、近くの島影かのどちらかです。島影というのは、小豆島(香川県)か家島群島(姫路市)のどちらかです。それを外れた季節になると直接、海に沈みます。いくら一日中、晴天に恵まれていても、落日の頃に水平線近くに雲がかかることがありますから、毎日の落日は変化に富んでいます。雲のない日は嬉しくなります。

 全国にはあちこちに、日の出の名所があり、夕陽の名所があります。明石海岸は夕陽の名所として紹介されたことがあります。養浜事業が進んで、明石市の海岸は無骨な埋め立て地とは違った趣を持っているからでしょう。明石市の中でも江井ヶ島海岸が夕陽の名所とされたこともあります。江井ヶ島漁港にある小さな灯台の向こうに沈む太陽の写真を撮るためにわざわざやって来る人もいます。

 冬場は小豆島に夕陽が沈みます。小豆島は、江井ヶ島海岸から見ると二つにくびれているように見えます。小豆島の南東地域に低い平野部があるので、旧・内海町の坂手半島の辺りが別の島影のように見えるのです。望遠レンズで撮影すると、地球の丸さによって、海峡のように写るのです。

ゆうびん〔ゆーびん〕【郵便】《名詞》 ①手紙・葉書・小包などを送り届ける制度やその仕事。「ゆーびん・の・ アルバイト・を・ し・とる。」②届けられる手紙・葉書・小包など。「今日・は・ まだ・ ゆーびん・が・ 来・ん。」

ゆうびんきって〔ゆーびんきって〕【郵便切手】《名詞》 料金を払ったしるしとして、手紙や葉書などに貼る小さな紙。「ゆーびんきって・を・ 貼っ・て・ ポスト・に・ 入れ・とい・てんか。」〔⇒きって【切手】

ゆうびんきょく〔ゆーびんきょく〕【郵便局】《名詞》 信書などの集配や貯金や保険などを扱う窓口があるところ。「ゆーびんきょく・へ・ 寄っ・て・ 葉書・を・ 買う。」〔⇒きょく【局】

■江井ヶ島郵便局について、その歴史を含めて明快に書かれている記事の切り抜きを保存しています。1982(昭和57)1月6日の神戸新聞(明石版、14ページ)の記事です。その見出しは、

 〝寄る年波〟に勝てず  18日から新局舎

   明石江井ヶ島郵便局に改称

となっています。古い局舎の写真も添えられている記事は、なかなか力の入った文章になっています。その全文を紹介します。

 

 郵便局舎としては明石市内で最古の大久保町江井島、江井ヶ島郵便局(西馬俊秀局長)が十八日から新局舎へ移転する。現局舎は人間で言えば還暦に近く、大正時代末期から地元の発展ぶりを見守ってきた。

 同局は明治三十五年十一月、当時の江井ヶ嶋酒造社長だった卜部兵吉さん(故人)が現局舎の近くで開局。大正十二年三月、当時としてはモダンな現在の木造二階建て局舎(延べ百二十五平方メートル)を新築し移転した。

 近くには西灘と呼ばれた清酒産地があり、同局には今も当時の隆盛を物語る書類が保存されている。開局後間もない明治三十八年三月二十六日付けで逓信大臣あてに提出された「電報受取所設置願い」は地元有志や郵便局長、酒造会社、精米会社などの連名で「現在、当地の清酒は年産三万石(約五千四百キロリットル)あり、他地方との取引もひんぱんになっている。しかし、電報を扱っている国鉄大久保駅からは三千メートルもあり不便きわまりない。これまで配達の遅れで商機を逸したこともある。費用はすべて地元負担とするので、ぜひ電報取扱所を設置してほしい」と書き込まれている。

 前局長の波部アキさん(65)=大久保町西島一〇三六=は「昭和四十一年八月までは電報や電話を取り扱っていたが、あのころは本当に大変でした」と懐かしそう。電話がまだ普及しておらず、正月には年賀電報が殺到。二見などまで配達に行ったことも多い、という。

 移転が予定されている新局舎は現局舎の北東約一キロの国道250線近く。木造二階建て約百二平方メートルで、局名も「江井ヶ島郵便局」が「明石江井ヶ島郵便局」に変わる。

 

 記事によれば、江井ヶ島郵便局は卜部兵吉さんが開局したそうですが、卜部兵吉さんは、江井ヶ嶋酒造の創立はもちろん、江井島小学校の運営にも尽力された方です。

 この地域は西灘と呼ばれた酒造地であり、早くから開設された郵便局も金融機関として重要な役割を果たしていたことでしょう。電報は国鉄大久保駅が扱っており、江井ヶ島にも電報受取所が必要であるとして、郵便局に通信機関としての役割を付け加えたのも重要な出来事だと思います。

 古い郵便局には電話交換業務があったように思いますし、郵便局内に公衆電話の施設がありました。何かの用で郵便局へ行ったら、たまたま電信の業務中で、「朝日のア」「子供のコ」「桜のサ」「算盤のソ」「手紙のテ」などという言葉が聞こえてくることも、たびたび経験しました。

 もとの郵便局は延べ125平方メートル、現在の局は102平方メートルと少し狭くなっているようですが、業務内容が変化しているから、これで間に合っているのでしょう。

 移転後の明石江井ヶ島郵便局は、字名では西江井、山陽電気鉄道江井ヶ島駅の近くにあります。字名では東島にあった江井ヶ島郵便局の跡は、今は民家が建てられています。

ゆうびんポスト〔ゆーびんぽすと〕【郵便  英語=post】《名詞》 ①街角や郵便局などに設けられている、手紙・葉書などを出すために入れる箱。「駅前・の・ ゆーびんぽすと・に・ 葉書・を・ 入れる。」②手紙・葉書や新聞などを受け取るために、家庭で設けた箱。「小包・は・ ゆーびんぽすと・に・ 入ら・へん。」〔⇒ポスト〔ぽすと〕【英語=post

ゆうべ〔ゆーべ〕【夕べ】《名詞》 昨日の夜。今朝までの夜。「ゆーべ・は・ 暑ー・て・ 寝苦しかっ・た。」〔⇒ゆんべ(夕べ)

ゆうめい〔ゆーめー〕【有名】《形容動詞や()》 名前や業績などが世の中の人に広く知られている様子。「オリンピック・に・ 出・て・ ゆーめーに・ なっ・た・ 選手」「野球・で・ ゆーめーな・ 学校」〔⇒なだかい【名高い】

ゆうやけ〔ゆーやけ〕【夕焼け】《名詞、動詞する》 太陽が沈む頃、西の空が赤く染まること。「ゆーやけ・の・ 空・を・ からす・が・ 飛ん・どる。」「西・が・ ゆーやけし・とる。」■対語=「あさやけ【朝焼け】」

ゆうらんせん〔ゆーらんせん〕【遊覧船】《名詞》 海・湖・川・港などのあちらこちらを見物して回る船。「神戸港・の・ ゆーらんせん・から・ 明石海峡大橋・を・ 見る。」

ゆうりょう〔ゆーりょー〕【有料】《名詞》 入場したり利用したりするための料金が必要であること。「ここ・から・ 向こう・の・ 席・は・ ゆーりょー・です。」■対語=「むりょう【無料】」

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2017年11月25日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (574)    (通算2572回)

日常生活語 「ゆ」①

 

ゆ〔ゆー〕【湯】《名詞》 ①温度が高くなっている、味や匂いがなく透き通った液体。「ゆー・を・ わかす。」「暑ー・て・ 水道・の・ 水・が・ ゆー・みたいに・ なっ・とる。」②入浴をすること。「あー・ えー・ ゆー・やっ・た。」■対語=①「みず【水】」⇒ふろ【風呂】、ちゃいちゃい、ちゃぶちゃぶ〕

ゆいごん【遺言】《名詞、動詞する》 自分の死を自覚した人が、死後のために、家族や周囲の人などに言い残すこと。また、その言葉。「親父・の・ ゆいごん・を・ 守っ・て・ 仕事・を・ 受け継ぐ。」〔⇒いいごん(遺言)

ゆいのう〔ゆいのー〕【結納】《名詞、動詞する》 婚約が成立したしるしに、互いに金品を取り交わすこと。また、その儀式や金品。「ゆいのー・が・ 済ん・で・ 式・は・ 秋・の・ 予定・や。」〔⇒いいのう(結納)、たのみ【頼み】

ゆう〔ゆー〕()】《名詞》 蜜柑の一種で、香りがよく酸味が強い凸凹した黄色の実を付ける木。また、その実。「うどん・に・ ゆー・を・ 入れ・て・ 香り・を・ つける。」〔⇒ゆず【柚】

ゆう〔ゆー〕【優】《名詞》 成績や品質の評価をするとき、優れた段階にあること。「ゆー・の・ はんこ・を・ 貰(もろ)・た。」◆一般に「しゅう【秀】」「ゆう【優】」「りょう【良】」「か【可】」の段階となることが多い。「しゅう【秀】」を除いた3段階もある。

ゆう〔ゆー〕【言う】《動詞・ワア行五段活用》 ①思っていることや感じることなどを言葉にして口に出す。述べる。「あんた・ さっき・は・ 何・を・ ゆー・た・かいなー。」「腹・が・ 立っ・た・さかい・ ゆわ・いで・か。」②言葉で相手に伝える。「先月・ 手紙・で・ ゆー・た・ はず・や。」③誰かに言いつける。「ゆー・たろ・ ゆー・たろ・ 先生・に・ ゆー・たろ。」④ものや機械などがそのような音を立てる。音が聞こえてくる。「きいーっ・と・ ゆー・て・ 車・が・ とまっ・た。」「台風・で・ 戸ー・が・ がたがた・ ゆー。」⇒しゃべる【喋る】、はなす【話す】、くちにする【口にする】⇒つく〕

ゆう〔ゆー〕【結う】《動詞・ワア行五段活用》 ①髪の毛などを綺麗にまとめる。髪の毛などを決まった形に整える。「美容院・へ・ 行っ・て・ 髪・を・ ゆー・てもらう。」②細長いものを結んで整える。「船・を・ つなぐ・ ロープ・は・ ちゃんと・ ゆー・とかな・ ほどけ・てまう・ぞ。」⇒ゆわえる【結わえる】、いわえる(結わえる)

ゆううつ〔ゆーうつ〕【憂鬱】《形容動詞や()》 天候や自分を取り巻く環境などが望ましくなく、気持ちが晴れ晴れとしないこと。心配事などがあって気がかりな状態が続くこと。「梅雨・が・ 続い・て・ ゆーうつや。」

ゆうえんち〔ゆーえんち〕【遊園地】《名詞》 楽しく過ごせるように、遊び道具や娯楽施設などが備えてあるところ。「この頃・は・ デパート・の・ 屋上・の・ ゆーえんち・が・ 無()ーなっ・た。」「小学校・の・ 頃・は・ 宝塚・の・ ゆーえんち・へ・ 遠足・に・ 行っ・た。」

ゆうかい〔ゆーかい〕【誘拐】《名詞、動詞する》 人をだまして連れていってしまうこと。「子ども・が・ ゆーかいさ・れ・ん・よーに・ 気ー・ つけ・たり・よ。」◆子どもを誘拐することについては、「ことり【子取り】」という言葉もある。〔⇒ことり【子取り】

ゆうがた〔ゆーがた〕【夕方】《名詞》 太陽が西に傾いてから、あたりが暗くなるまでの時間帯。「ゆーがた・に・ なっ・たら・ 早(はよ)ー・ 帰っ・ておいで。」■対語=「あさがた【朝方】」

ゆうかん〔ゆーかん〕【夕刊】《名詞》 毎日2回発行される新聞で、夕方に発行され(配達され)る新聞。「ゆーかん・を 配達する・ アルバイト・を・ し・とる・ん・や。」◆かつては「ゆうかん【夕刊】」だけを発行する新聞もあった。■対語=「ちょうかん【朝刊】」

ゆうかん〔ゆーかん〕【勇敢】《形容動詞や()》 困難なものに立ち向かって、勇ましく行動する様子。「川・で・ 人・を・ 助け・た・ ゆーかんな・ 人・が・ 表彰さ・れ・た・そーや。」

ゆうき〔ゆーき〕【勇気】《名詞》 ものごとに恐れず立ち向かおうとする、精神の強い力。「今日・の・ 試合・は・ ゆーき・ 出し・ていか・な・ 負け・てまう・ぞ。」

ゆうぎ〔ゆーぎ〕【遊戯】《名詞》 ①小さな子どもが、音楽に合わせてする踊り。「保育園・で・ ゆーぎ・を・ 習(なろ)ー・て 家・でも・ それ・を・ し・とる。」②遊んで楽しむこと。「ゆーぎ・の・ ため・に・ 給料・を・ 出し・とる・ん・や・ない。ちゃんと・ 仕事・を・ せ・んかい・な。」

ゆうしゅう〔ゆーしゅー〕【優秀】《形容動詞や()》 他のものに比べてたいへん優れている様子。「あいつ・は・ 子ども・の・ 時・から・ 頭・が・ ゆーしゅーやっ・た。」

ゆうしょう〔ゆーしょー〕【優勝】《名詞、動詞する》 競争や競技などで1位になること。「野球・の・ 県大会・で・ ゆーしょーし・た。」

ゆうしょく〔ゆーしょく〕【夕食】《名詞》 夕方または夜の食事。「ゆーしょく・の・ 時・に・は・ いつも・ 晩酌・を・ し・まん・ねん。」■対語=「ちょうしょく【朝食】」「ちゅうしょく【昼食】」〔⇒ばんごはん【晩ご飯】、ばんめし【晩飯】、ばん【晩】

ゆうずう〔ゆーずー、ゆーず〕【融通】《名詞、動詞する》 ①お金や物品などを互いに都合しあうこと。「10万円・ほど・ ゆーずーし・てもらえ・ませ・ん・やろ・か。」「一か月間・ ゆーずする。」②その場に応じて、ものごとをうまく処理すること。「頭・が・ 堅(かと)ー・て・ ゆーずー・の・ きか・ん・ 人・は・ 困る・なー。」「そない・ かちんかちんに・ なら・んと・ ゆーず・(を・) つけ・て・ やり・なはれ。」

ゆうだち〔ゆーだち〕【夕立】《名詞》 夏の午後に、急に激しく降り出して、しばらくたつと止む雨。「ゆーだち・の・ 後・で・ 綺麗な・ 虹・が・ 出・た。」〔⇒よだち【夜立】

ゆうちょう〔ゆーちょー〕【悠長】《形容動詞や()》 気長に構えて、のんびり落ち着いている様子。のろのろして、間延びしている様子。「ゆーちょーに・ し・とっ・たら・ 締め切り・に・ 遅れる・ぞ。」「ゆーちょーな・ 話し方・を・ する・ 人・や。」

ゆうて〔ゆーて〕【言うて】《格助詞》 発言や引用の内容が終わることを示すときに使う言葉。「あいつ・は・ 行く・ゆーて・ 返事し・てき・た。」「新聞・に・は・ 明日・は・ 天気・や・ゆーて・ 書い・てある。」◆「と(格助詞)」+「ゆう【言う】(動詞)」+「て(接続助詞)」が結びついて、ひとつの言葉に熟し、「と」が発音されなくなったものである。〔⇒ゆて(言て)、と〕

ゆうてきかす〔ゆーてきかす〕【言うて聞かす】《動詞・サ行五段活用》 よくわかるように言って、納得させたり教え諭したりする。「ゆーてきかし・たら・ 小()まい・ 子ども・でも・ わかっ・てくれる。」◆「いいきかす【言い聞かす】」は「いい…」と発音するが、「いうてきかす【言うて聞かす】」は「ゆう…」と発音する。〔⇒いいきかす【言い聞かす】 

ゆうてゆう〔ゆーてゆー〕【言うて言う】《動詞・ワア行五段活用》 「ゆう【言う】」を強調して表現する言葉。「あいつ・は・ そんな・ こと・を・ ゆーていー・よっ・た・か。」「厚かましー・さかい・ そないな・ こと・ ゆーてゆわ・れ・へん・がな。」◆格助詞「ゆうて【言うて】」に動詞「ゆう【言う】」が結びついて、一語の動詞となったものである。したがって、本来は「…と言う」という意味であるが、その格助詞の部分の意味が脱落していったと考えられる。

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2017年11月24日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (573)    (通算2571回)

日常生活語 「や」⑩

 

やりかえる【遣り替える】《動詞・ア行下一段活用》 改めてもう一度行って、改善する。「荒っぽい・ 仕事・を・ し・やがっ・た・さかい・ 初め・から・ やりかえ・な・ しょーがない。」

やりかけ【遣り掛け】《名詞》 途中まで行っていて、まだ全部終わっていないこと。また、そのような事柄。「宿題・を・ やりかけ・に・ し・て・ 遊び・に・ 行っ・ても・た。」〔⇒しかけ【仕掛け】

やりかた【遣り方】《名詞》 何かを実現させるための手段や方法。「掃除・の・ やりかた・も・ わから・ん・の・が・ おる。」〔⇒しかた【仕方】、すべ【術】

やりくち【遣り口】《名詞》 ものごとを行う方法や手段など。「きたない・ やりくち・は・ やめ・とい・てんか。」◆良くない場合について使うことが多い。

やりつける【遣り付ける】《動詞・カ行下一段活用》 そのようにすることに慣れている。「難しい・ 仕事・は・ やりつけ・とる・ 人・に・ 任す。」〔⇒しつける【仕付ける】

やりっぱなし【遣りっ放し】《名詞》 何かをした後、整理や後始末をしないこと。途中で止めてしまうこと。「掃除・を・ やりっぱなし・で・ 買い物・に・ 出かける。」〔⇒しっぱなし【仕っ放し】

やりっぱなす【遣りっ放す】《動詞・サ行五段活用》 何かをして、整理や後始末をしないでおく。途中で止めてしまう。「宿題・を・ やりっぱなし・ておか・んと・ 答え・を・ 見・て・ 確かめ・なさい。」■名詞化=やりっぱなし【遣りっ放し】〔⇒しっぱなす【仕っ放す】

やりて【遣り手】《名詞》 ものごとをきちんと処理していく腕前のある人。「会社・の・ 中・でも・ やりて・や・そーや。」

やりなおし【遣り直し】《名詞、動詞する》 間違ったことや不完全なことについて、最初から根本的に改めて行って、間違いを改めたり不備を補ったりすること。「そんな・ 掃除・の・ 仕方・は・ あか・ん。やりなおし・を・ せー。」〔⇒しなおし【仕直し】

やりなおす【遣り直す】《動詞・サ行五段活用》 間違ったことや不完全なことについて、最初から根本的に改めて行って、間違いを改めたり不備を補ったりする。「途中・で・ 間違ー・た・から・ 算盤・を・ やりなおす。」■名詞化=やりなおし【遣り直し】〔⇒しなおす【仕直す】

やりなげ【槍投げ】《名詞、動詞する》 競技用の槍を投げて飛んだ距離を競う、陸上競技の種目。「陸上部・で・ やりなげ・の・ 選手・に・ なる。」

やる【遣る】《動詞・ラ行五段活用》 ①人を他の場所へ行かせる。「使い・の・ 者・を・ やる。」②ものを他の所へ移す。「腕時計・は・ どこ・へ・ やっ・た・ん・かいなー。」③目下の者に与える。「お菓子・を・ 弟・に・ やる。」④動物や植物に与える。「犬・に・ 餌・を・ やる。」「花・に・ 水・を・ やる。」⑤「する」のぞんざいな言い方。「説明会・を・ やり・まっ・さかい・ 来・てください・よ。」⑥生活する。生きていく。「苦しい・けど・ なんとか・ やっ・とる。」⑦食べたり飲んだりする。「晩飯・の・ 時・に・ ビール・を・ いっぱい・ やる。」

やるく《補助動詞・カ行五段活用》[動詞の連用形に付く] あれこれと何かをしてまわる、あちらこちらで何かをするという意味を表す言葉。「走り・やるい・て・ 寄付・を・ 頼ん・だ。」「言ー・やるく」「飛び・やるく」〔⇒やく、あるく【歩く】、さがす【探す】

やれやれ《形容動詞や()》 ①ものごとが一段落して、安心したりほっと一息ついたりする様子。「娘・が・ 嫁・に・ 行っ・て・ やれやれや。」②行ったことがうまくいかず、骨折り損でがっかりしている様子。「あんな・ やれやれな・ 仕事・は・ もー・ し・とー・ない。」

やれやれ《感動詞》 ①安心したり、ほっとしたりしたときなどに、口に出る言葉。「れやれ・ 助かっ・た。」「やれやれ・ やっと・ 終わっ・た。」②疲れたときやがっかりしたときなどに、口に出る言葉。「やれやれ・ もっぺん・ やり直し・や。」

やろこい(柔ろこい)】《形容詞》 ①外から力を加えると、形が変わりやすい。簡単に曲げたりのばしたりできる。ふっくらしている。「つきたて・の・ やろこい・ 餅」②しなやかである。「体・が・ やろこい・ 人・や。」③頭の働きや人柄が柔軟である。「若い・ 人・の・ やろこい・ 考え」■対語=「かたい【硬い、固い】」〔⇒やらかい(柔らかい)、やらこい(柔ろこい)⇒ゆるい【緩い】

やわたまき【八幡巻】《名詞》 煮て下ごしらえをした牛蒡を芯にして、穴子、鰻、牛肉などで巻いて、煮たり付け焼きをしたりして作る料理。「正月・の・ 重箱・に・ やわたまき・も・ 詰める。」〔⇒やたまき(八幡巻)

やん《終助詞》 相手に語りかけて、念を押したり同意を得ようとしたりするような気持ちを表す言葉。「せかさ・んでも・ もーじき・ 行く・やん。」「えらい・ 高い・ お菓子・やん。」「あいつ・は・ なかなか・ 元気・やん。」〔⇒やんか〕

やん《接尾語》[人を表す名詞に付く] 人の名前や職名などにつけて、親しみを込めて敬う気持ちをあらわす言葉。「あんた・の・ 兄やん・は・ なんぼ・ 年上・でっ・か。」「姉やん」「吉()やん」◆「さん【()】」「はん」よりも、更にくだけた言い方のように感じられる。〔⇒さま【様】、さん()、はん、たん〕

やんか《終助詞》 相手に語りかけて、念を押したり同意を得ようとしたりするような気持ちを表す言葉。「誰・も・ 来ー・ひん・やんか。」「それ・は・ わし・の・ 下駄・やんか。」〔⇒やん〕

やんちゃ《形容動詞や()、動詞する》 子どもがわがままを言ったり、いたずらをしたりする様子。一人前の人が、だらしなく人並みでない様子。また、そのような人。「子ども・が・ やんちゃする。」「小学校・に・ 入っ・た・のに・ まだまだ・ やんちゃや。」「あんな・ やんちゃな・ 人・に・は・ 相談でけ・へん。」

やんぴ《名詞、動詞する》 続けていた遊びなどを、終わりにすること。「もー・ このへん・で・ やんぴ・に・ しょ・ー。」〔⇒やんぺ、やんぴこっぴ〕

やんぴこっぴ《名詞、動詞する》 続けていた遊びなどを、終わりにすること。「おもろない・さかい・ もー・ やんぴこっぴや。」〔⇒やんぴ、やんぺ〕

やんぺ《名詞、動詞する》 続けていた遊びなどを、終わりにする。「今日・の・ 将棋・は・ この辺・で・ やんぺしょ・ー。」〔⇒やんぴ、やんぴこっぴ〕

やんま【蜻蜒】《名詞》 大きなとんぼをまとめた言い方。「やんま・を・ 捕まえ・て・ 標本・に・ する。」

やんやん《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「やんやん・ やかましーに・ 言わ・んとい・てんか。」〔⇒やいこらやいこら、やいのやいの、やいやい〕

やんわり《副詞と》 ①ゆっくりと程度が進むようす。ゆっくりと体に感じられてくる様子。「やんわりと・ 暖房・が・ 利ー・てき・た。」「やんわり・ 風・が・ 吹い・とる。」②きつい感じを与えないように、やわらかく穏やかにものごとを行う様子。角が立たないように言ったりしたりする様子。「やんわりと・ 断ら・れ・た。」⇒じんわり、じわっ〕

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2017年11月23日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (572)    (通算2570回)

日常生活語 「や」⑨

 

やまおく【山奥】《名詞》 山に囲まれた、辺鄙なところ。「こんな・ やまおく・に・も・ 家・が・ ある。」

やまかん【山勘】《名詞》 直感的なものだけで当てずっぽうに判断すること。また、その内容。「試験・で・ やまかん・が・ 当たっ・た。」

やまくずし【山崩し】《名詞、動詞する》 将棋盤に将棋の駒を無造作に積んでおいて、音を立てることなく、駒を抜き取る子どもの遊び。「縁側・で・ やまくずし・を・ し・て・ 遊ぶ。」

やまのいも【山の芋】《名詞》 とろろなどにして根を食べる、山野に自生する、つる性の植物。「正月・の・ 2日・の・ 朝・は・ やまのいも・で・ とろろ・を・ 作る。」〔⇒やまいも【山芋】、じねんじょ【自然薯】

やまのくさ【山の草】《名詞》 正月の飾りに付ける、羽状に分かれた大形の葉の裏が白い羊歯。「飾り・に・ やまのくさ・を・ 結ぶ。」〔⇒うらじろ【裏白】

やまのぼり【山登り】《名詞、動詞する》 ある程度の高さの山に登ること。「日曜日・に・ 六甲山・へ・ やまのぼり・に・ 行く。」〔⇒とざん【登山】

やまびこ【山彦】《名詞》 山や谷などで、大声を出すと、しばらくしてその声がはね返ってくること。また、その声。「鳥・の・ 声・が・ やまびこ・に・ なっ・て・ 聞こえ・てくる。」

やまぶき【山吹】《名詞》 春に黄色い五弁の花を咲かせる、山野に自生する背の低い木。「川・の・ はた・に・ やまぶき・が・ 咲い・とる。」

やまぶし【山伏】《名詞》 山に籠もって修行をしている僧侶。「やまぶし・の・ ほら貝」

やまほど【山ほど】《副詞》 限りがないほど、たくさんある様子。「言ー・たい・ こと・は・ やまほど・ ある。」〔⇒やまもり【山盛り】

やまみち【山道】《名詞》 山の中を通り抜けていく道。「やまみち・の・ 途中・に・ 滝・が・ あっ・た。」

やまもり【山盛り】《名詞、形容動詞や()、動詞する》 高く盛り上げること。高く盛り上がっていること。また、そのようになっているもの。「トマト・を・ やまもりし・て・ 売っ・とる。」

やまもり【山盛り】《副詞》 限りがないほど、たくさんある様子。「宿題・が・ やまもり・ ある。」「今日・は・ やまもり・ 歩い・た。」〔⇒やまほど【山盛り】

やまやま《形容動詞や()》 希望しても、その通りにならない様子を、残念に思う気持ちを込めて言う言葉。「金・を・ 貸し・たり・たい・の・は・ やまやまや・けど・ こっち・も・ ない・ねん。」

やまる【止まる】《動詞・ラ行五段活用》 続いていたものが終わる。動いていたものが落ち着く。自然と止まる。「昨日・から・の・ 強い・ 風・が・ やまっ・た・みたいや。」「兄弟喧嘩・は・ もー・ やまっ・た・か。」

やまわけ【山分け】《名詞、動詞する》 得たものなどを、みんな同じようになるように、大まかに分けること。「魚・が・ ぎょーさん・ 釣れ・た・さかい・ みんな・で・ やまわけし・た。」

やま()かける【山()かける】《動詞・カ行下一段活用》 万一の幸運に望みを託す。当たるだろうと思って、または、当たることを願って、予想を立てる。「やまをかけ・たり・ せ・んと・ 全部・ 勉強し・とか・んと・ あか・ん・よ。」

やみ【闇】《名詞》 ①光がなくて真っ暗なこと。「今夜・は・ 月・が・ 出・とら・ん・ やみ・や。」②先の見通しがつかないこと。「試験・に・ 落ち・て・ やみ・の・ 中・や。」③正式に認められているわけではない方法による取引。また、その商品や値段。「やみ・で・ 買う」

やみよ【闇夜】《名詞》 月が出ていなくて、真っ暗な夜。「今日・は・ やみよ・や・から・ 懐中電灯・を・ 持っ・ていき・よ。」

やむ【止む】《動詞・マ行五段活用》 続いているものが止まって、終わりになる。「強い・ 雨・が・ やん・だ。」「喉・の・ 痛み・が・ やむ。」

やめる【止める、辞める】《動詞・マ行下一段活用》 ①それまで続けていたものを打ち切る。終わりにする。「走る・の・を・ やめ・て・ 歩く。」②するつもりであったことを、しないことにする。「台風・が・ 来る・ので・ 運動会・は・ やめる。」③勤めや役目から退く。退職や退任をする。「定年・で・ 会社・を・ やめる。」「病気・に・ なっ・て・ 自治会長・を・ やめる。」

やもめ(寡婦)】《名詞》 配偶者に死別した人。「あいつ・は・ 奥さん・が・ 死ん・で・ やもめ・や。」

やもり《名詞》 夜などに出てきて足の裏で壁などに吸い付く、黒みがかった灰色をした、トカゲに似た平たい動物。「やもり・が・ 壁・を・ のぼり・よる。」

ややこしい〔ややこしー〕《形容詞》 ①込み入ってわかりにくい。複雑である。「ややこしー・ 説明・で・ よー・ わから・ん。」②解決の見込みが立たない。「ややこしー・ 裁判・に・ なっ・とる・そーや。」③解くのが困難である。「ややこしー・ 計算・で・ 何べん・ やっ・ても・ 答え・が・ 合わ・へん。」④怪しげである。「ややこしー・ 話・に・は・ 乗ら・ん・ 方・が・ えー。」〔⇒やいこしい〕

やら《副助詞》 ①はっきりしていないことを言うときに使う言葉。「費用・が・ どれ・ぐい・ 要る・の・やら・ わから・へん。」「何・やら・ 言ー・とる・けど・ 聞こえ・へん。」②同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「パン・やら・ ケーキ・やら・が・ いっぱい・ 並ん・どる。」「何・やら・ か・やら・ 話・が・ むつかしー・ねん。」〔⇒やか、や。⇒か。⇒とか、たら〕

やらかい(柔らかい)】《形容詞》 ①力を加えると、形が変わりやすい。簡単に曲げたりのばしたりできる。ふっくらしている。「あつあつ・の・ やらかい・ ご飯」②しなやかである。「やらかい・ 竹」③頭の働きや人柄が柔軟である。「あいつ・は・ やらかい・さかい・ つきあいやすい。」■対語=「かたい【硬い、固い】」〔⇒やろこい(柔らこい)、やらこい(柔ろこい)⇒ゆるい【緩い】

やらかす《動詞・サ行五段活用》 してしまう。引き起こしてしまう。「腹・が・ 立っ・て・ けんか・を・ やらかし・ても・た。」◆すべきでないことを、してしまうというニュアンスが伴う。

やらこい(柔らこい)】《形容詞》 ①力を加えると、形が変わりやすい。簡単に曲げたりのばしたりできる。ふっくらしている。「やらこい・ 粘土」②しなやかである。「体操選手・は・ やらこい・ 体・を・ し・とる・ん・や・なー。」③頭の働きや人柄が柔軟である。「やらこい・ 頭・で・ 良()ー・ 文章・を・ 書く・ 人・や。」■対語=「かたい【硬い、固い】」〔⇒やらかい(柔らかい)、やろこい(柔らこい)⇒ゆるい【緩い】

やらしい〔やらしー〕(嫌らしい)】《形容詞》 ①いかにも嫌な感じがする。不愉快である。「金・の・ こと・に・ なる・と・ やらしー・ やつ・や。」②好色で性的な傾向が強い。「その・ 言葉・は・ ちょっと・ やらしー・なー。」〔⇒いやらしい【嫌らしい】

やり【槍】《名詞》 細長い棒の先に尖った刃を付けて、遠くへ突きやる武器。「やり・を・ 持っ・て・ 討ち入りし・た・ 話・や。」

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2017年11月22日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (571)    (通算2569回)

日常生活語 「や」⑧

 

やどや【宿屋】《名詞》 旅行者を泊めるための設備を整えて、料金を取って営業している建物。とりわけ、和風の建物。「修学旅行・で・ 伊勢・の・ やどや・に・ 泊まっ・た。」〔⇒やど【宿】、りょかん【旅館】

やない【柳井】《固有名詞》 明石市魚住町金ヶ崎のうちの一つの地域(小字)。「わしら・が・ 小学生・やっ・た・ 時・に・ やない・の・ 子ら・も・ 江井島小学校・に・ 通う・よーに・ なっ・た。」

■柳井地区が江井島小学校の校区に編入されてから60年以上が経った。もはや紛れもない江井ヶ島地区の一員である。

 江井ヶ島には桜の名所がいくつかあるが、その一つは柳井地区の赤根川沿いの桜並木である。赤根川は大久保町西脇のあたりを経て、柳井を通って、西島で海に流れ入る。柳井のあたりでは右岸に桜並木がある。河畔の道は舗装されていて、小さな車は通れるが、地区の幹線道路ではない。桜にとっては、それがかえってありがたいことになっている。桜の木の下で弁当を広げることはできにくいけれども、そぞろ歩きにはふさわしい場所である。知る人ぞ知る、すなわち、あまり知られていない、静かな名所である。

やない《助動詞》 ①打ち消す意味を表す言葉。…ではない。「あいつ・は・ 知ら・ん・ 人・やない。」「探し・とっ・た・ん・は・ ボールペン・やのー・て・ 万年筆・や。」②打ち消しの表現を用いながら、人を誘う気持ちを表す言葉。…しよう。「行こ・やない(・か)。」③禁止する気持ちを表す言葉。…するな。「断ら・んと・ 黙っ・て・ 飲む・やない(・ぞ)。」

やなぎ【柳】《名詞》 枝が糸のように垂れて葉が細長い、水辺で多く見られる落葉樹。「堀・の・ 周り・に・ やなぎ・が・ 植え・てある。」

やなぎごうり〔やなぎごーり〕【柳行李】《名詞》 背の低い柳の若木の皮をむいて乾燥させて編んで作った、箱の形をした物入れ。「やなぎごーり・の・ 弁当箱」

やに【脂】《名詞》 ①木の幹などから出る、水飴のような色をした粘り気のある液。また、それが固まったもの。「松・の・ やに・が・ つい・て・ にちゃにちゃする。」②目から出た液が、目の縁に固まってついたもの。「顔・を・ 洗(あろ)ー・て・ やに・を・ 取る。」③煙草が燃えたときにできて、パイプなどにたまる、粘り気のある液。「やに・で・ パイプ・が・ 詰まっ・た。」〔⇒やね()⇒めやに【目脂】、めやね(目脂)、めくそ【目糞】、めめくそ【目々糞】

やぬし【家主】《名詞》 貸している家の持ち主。「やぬし・に・ 家賃・を・ 払う。」

やね【屋根】《名詞》 ①雨や寒さなどを防ぐために、建物の上の部分を覆うもの。「瓦・で・ やね・を・ 葺く。」②ものの上の部分を覆っているもの。「自動車・の・ やね・に・ 雪・が・ 積もっ・とる。」

やね()】《名詞》 ①木の幹などから出る、水飴のような色をした粘り気のある液。また、それが固まったもの。「木ー・の・ やね・が・ つい・て・ 取れ・へん。」②目から出た液が、目の縁に固まってついたもの。「目ー・に・ やね・が・ つい・とる・ぞ。」③煙草が燃えたときにできて、パイプなどにたまる、粘り気のある液。「パイプ・の・ やね・を・ 拭い・て・ 取る。」〔⇒やに【脂】⇒めやに【目脂】、めやね(目脂)、めくそ【目糞】、めめくそ【目々糞】

やばい《形容詞》 ①不確かで信頼できない。良い状態が続かないようだ。「あの・ 会社・は・ だいぶ・ やばい・らしー。」②持ちこたえられないで、壊れそうである。危なっかしい。「強い・ 風・が・ 吹い・て・ トタン屋根・が・ やばい。」③自分の姿や、隠していた事柄が、周りにわかってしまいそうである。「もーちょっとで・ 見つかり・そーで・ やばかっ・た。」①②⇒やばたい。⇒あぶない【危ない】、あむない(危ない)

やばたい《形容詞》 ①不確かで信頼できない。良い状態が続かないようだ。「試験・を・ 受け・て・も・ 合格・は・ やばたい・と・ 思う・ねん。」②持ちこたえられないで、壊れそうである。危なっかしい。「やばたい・ くくり方・を・ し・たら・ ほどけ・てまう・ぞ。」〔⇒やばい。⇒あぶない【危ない】、あむない(危ない)

やぶ【藪】《名詞》 ①竹が集まって生えているところ。また、竹、背の低い木、草などが群がって生えていて、踏み込んで行きにくいところ。「やぶ・の・ 中・に・ たけのこ・が・ 出・とる。」②技術がつたなく、あてにならない医者。「やぶ・や・さかいに・ 病気・の・ 名前・を・ 教(おせ)・てくれ・へん。」⇒たけやぶ【竹藪】⇒やぶいしゃ【藪医者】

やぶいしゃ【藪医者】《名詞》 技術がつたなく、あてにならない医者。「やぶいしゃ・に・ 診・てもろ・て・ 薬・を・ もろ・てき・た。」〔⇒やぶ【藪】

やぶいり【藪入り】《名詞、動詞する》 嫁いだ娘が、一時、実家に帰ること。「今度・の・ 日曜・に・ 娘・が・ やぶいり・で・ 戻っ・てくる。」

やぶつり(家移り)】《名詞、動詞する》 住む家を変わること。転宅。「家・を・ 建て・て・ やぶつりする。」〔⇒やうつり【家移り】、やどがえ【宿替え】、ひっこし【引っ越し】

やぶる【破る】《動詞・ラ行五段活用》 ①紙や布などを引き裂いたり穴を開けたりして、だめにする。まとまった形のものを壊してだめにする。「本・の・ ページ・を・ やぶっ・て・ 捨てる。」②壊して開ける。「殻・を・ やぶっ・て・ 雛・が・ 生まれる。」③決めたことをだめにする。規則などを無視した行動をする。「約束・を・ やぶる。」④相手を負かす。勝つ。「阪神・が・ 巨人・を・ やぶる。」⑤押しのけて進む。超える。「これ・まで・の・ 記録・を・ やぶる。」■自動詞は、①②「やぶれる【破れる】」■名詞化=やぶり【破り】

やぶれぼろ〔やぶれぼーろ〕【破れ襤褸】《名詞、形容動詞や()》 使い古して、本来の役割を果たせなくなった衣服や布きれなど。つぎはぎだらけの衣服など。「やぶれぼーろ・を・ 着る。」「やぶれぼーろ・の・ 帳面・に・ 書く。」「やぶれぼーろ・の・ 傘・を・ さす。」〔⇒ぼろ【襤褸】、ぼろぎれ【襤褸切れ】

やぶれる【破れる】《動詞・ラ行下一段活用》 紙や布などが引き裂かれたり穴が開いたりする。「風・で・ ポスター・が・ やぶれ・た。」■他動詞は「やぶる【破る】」■名詞化=やぶれ【破れ】

やへん《助動詞》 前にある言葉を打ち消すときに使う言葉。「そんな・ こと・は・ し・やへん・ねん。」「今日・は・ 徹夜し・て・ 寝・やへん」◆「し・やへん」「来・やへん」「見・やへん」など、カ行変格活用動詞、サ行変格活用動詞、上一段活用動詞に接続する。〔⇒ない、ひん、ん、まへん、しまへん、へん〕

やぼったい【野暮ったい】《形容詞》 あか抜けしていない。洗練されていない。「やぼったい・ 掛け軸・を・ かけ・とる。」

やま【山】《名詞》 ①平地よりもうんと高く盛り上がったところ。「六甲・の・ やま」②たくさんの木が集まって生えているところ。「やま・で・ 松葉・を・ 集める。」「松茸やま」③うずたかく盛り上げたもの。「ごみ・の・ やま」「洗濯物・の・ やま」④生死や運命をわける、いちばん大事なところ。通り過ぎれば後は楽に展開するようになるところ。「医者・から・ 今晩・が・ やま・や・と・ 言わ・れ・た。」⑤もしもの幸運をねらって行うこと。偶然をあてにする予想。「試験・に・ やま・を・ かける。」「やま・が・ あたっ・た。」「やま・が・ はずれ・て・ 損・を・ し・た。」⇒はやし【林】

やまいも【山芋】《名詞》 とろろなどにして根を食べる、山野に自生する、つる性の植物。「やまいも・を・ 擦っ・て・ ご飯・に・ かける。」〔⇒やまのいも【山の芋】、じねんじょ【自然薯】

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2017年11月21日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (570)    (通算2568回)

日常生活語 「や」⑦

 

やつで【八つ手】《名詞》 手のひらのような切れ込みのある大きな葉で、冬に白い小花の集まった丸い房をつける背の低い木。「便所・の・ 裏・に・ やつで・を・ 植える。」

やってくる【遣って来る】《動詞・カ行変格活用》 ①向こうの方から近づいてくる。離れたところから、こちらに向かう。押し寄せる。「また・ 今年・も・ 台風・が・ やってくる・ 季節・に・ なっ・た。」②ある仕事や生活を続けながら現在に至る。「何とか・ ここ・まで・ やってこ・れ・た・の・も・ 皆さん・の・ おかげ・です。」

やっと《副詞》 数や量がたくさんある。基準とする数や量よりも大きい。「畑・で・ とれ・た・ 苺・を・ やっと・ 貰(もろ)・た。」〔⇒おおい【多い】、おかい(多い)、ようけ、ようさん(仰山)、ぎょうさん【仰山】、じょうさん(仰山)、どっさり、たくさん【沢山】、たんと、いっぱい【一杯

やっと《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「長かっ・た・けど・ やっと・ 梅雨・が・ 明け・た。」「やっと・ 車・が・ 買える・ ほど・の・ 金・が・ 貯まっ・た。」〔⇒ようやく【漸く】、ようよう(漸う)、やっとこさ、やっとこしょ、やっとこせ〕

やっとこ《名詞》 焼けた鉄を挟んだり、金属の板や針金を曲げたりするのに使う、釘抜きに似た道具。「やっとこ・で・ 釘・を・ 抜く。」

やっとこさ《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「やっとこさ・ 暑さ・が・ やわらい・だ。」「やっとこさ・ 宿題・が・ でけ・た。」〔⇒ようやく【漸く】、ようよう(漸う)、やっと、やっとこしょ、やっとこせ〕

やっとこさ《感動詞》 座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。力を入れたり一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「やっとこさ・ ほんなら・ ここら・で・ 一休みし・まほ。」〔⇒やっとこしょ、やっとこせ、どっこいしょ、どっこらしょ〕

やっとこしょ《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「やっとこしょ・ だんだん・ 温ー・ なっ・てき・た。」「やっとこしょ・ 田植え・が・ すん・だ。」〔⇒ようやく【漸く】、ようよう(漸う)、やっと、やっとこさ、やっとこせ〕

やっとこしょ《感動詞》 座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。力を入れたり一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「そら・ やっとこしょ・ もー・ 一息・や。」〔⇒やっとこさ、やっとこせ、どっこいしょ、どっこらしょ〕

やっとこせ《副詞》 途中であれこれの曲折はあったが、望んでいたことが実現したということを表す言葉。「やっとこせ・ 釘・が・ 抜け・た。」「息子・が・ やっとこせ・ 就職し・てくれ・た。」「やっとこせ・ 合格・や。」〔⇒ようやく【漸く】、ようよう(漸う)、やっと、やっとこさ、やっとこしょ〕

やっとこせ《感動詞》 座ったり立ち上がったりするときの掛け声や、その際の思いを表す言葉。力を入れたり一休みをしようとしたりするときなどに、かけ声として使う言葉。「元気・ 出し・て・ それ・ やっとこせ。」〔⇒やっとこさ、やっとこしょ、どっこいしょ、どっこらしょ〕

やっぱし(矢っ張し)】《副詞》 ①前と同じようである、あるいは他と同じようであるということを表す言葉。「やっぱし・ 新幹線・で・ 行く・ こと・に・ する・わ。」②違ったようになることを期待したが、そうはいかないで、結局は普通に予想していたとおりになったことを表す言葉。「やっぱし・ 宝くじ・は・ 当たら・なんだ。」「やっぱし・ 答え・は・ わから・なんだ。」③期待したことを裏切らないで、その通りになったことを表す言葉。「やっぱし・ あんた・や・さかい・ でける・ こと・な・ん・や。」〔⇒やっぱり(矢っ張り)

やっぱり(矢っ張り)】《副詞》 ①前と同じようである、あるいは他と同じようであるということを表す言葉。「この・ 町・も・ やっぱり・ ラーメン屋・が・ 多い。」②違ったようになることを期待したが、そうはいかないで、結局は普通に予想していたとおりになったことを表す言葉。「やっぱり・ 抽選・に・ 外れ・た。」「やっぱり・ 参加し・ない・ こと・に・ する。」③期待したことを裏切らないで、その通りになったことを表す言葉。「やっぱり・ 専門家・に・は・ 勝た・れ・へん。」〔⇒やっぱし(矢っ張し)

やつれる【窶れる】《動詞・ラ行下一段活用》 病気、心労、老齢などのために、体が痩せるなどして衰えて見苦しくなる。身に着けている服装などが見苦しく見える。「寝込ん・でも・て・ だいぶ・ やつれ・た・みたいや。」

やて《副助詞》 極端な例を示して強調する言葉。「お前・やて・ その・ぐらい・の・ こと・は・ わかる・やろ。」「誰・やて・ 間違う・ こと・は・ ある・わい・な。」〔⇒かて、でも〕

やて《終助詞》 聞いたことを別の人に伝えるときに、それが伝聞であることを表す言い方。…だそうだ。「雨・で・ 運動会・は・ 中止・やて。」◆断定の助動詞「や」に、接続助詞「て」が続いた言葉が一語になったもの。〔⇒やといな、やといや〕

やど【宿】《名詞》 ①住んでいるところ。すみか。「雀・の・ おやど」②旅行者を泊めるための設備を整えて、料金を取って営業している建物。とりわけ、和風の建物。「夏・の・ 旅行・の・ やど・を・ 予約する。」⇒やどや【宿屋】、りょかん【旅館】

やといな《終助詞》 聞いたことを別の人に伝えるときに、それが伝聞であることを表す言い方。…だそうだ。「今年・の・ 梅雨・は・ 長い・ん・やといな。」「行き・とみたい・ん・やといな。」◆断定の助動詞「や」に、格助詞「と」が付いて、それに伝聞の意味を表す「いな」が続いたもの。〔⇒やといや、やて〕

やといや《終助詞》 聞いたことを別の人に伝えるときに、それが伝聞であることを表す言い方。…だそうだ。「散髪屋・は・ 明日・は・ 休み・やといや。」◆断定の助動詞「や」に、格助詞「と」が付いて、それに伝聞の意味を表す「いや」が続いたもの。〔⇒やといな、やて〕

やとう【雇う】《動詞・ワア行五段活用》 ①お金を払って、人に仕事をしてもらう。「アルバイト・を・ やとう。」②お金を払って、乗り物などを自分の意志のとおりに使う。「ハイヤー・を・ やとう。」■名詞化=やとい【雇い】

やどがえ【宿替え】《名詞、動詞する》 住む家を変わること。転宅。「須磨・の・ 団地・へ・ やどがえする。」〔⇒やうつり【家移り】、やぶつり(家移り)、ひっこし【引っ越し】

やどがに【宿蟹】《名詞》 巻き貝の貝殻の中にすむ、海老や蟹に似ている動物。「やどがに・が・ 石・の・ 上・を・ 歩い・とる。」〔⇒やどかり【宿借り】

やどかり【宿借り】《名詞》 巻き貝の貝殻の中にすむ、海老や蟹に似ている動物。「潮・が・ 引ー・た・さかい・ やどかり・が・ ぎょーさん・ 出・てき・た。」〔⇒やどがに【宿蟹】

やどちん【宿賃】《名詞》 宿屋やホテルなどに泊まったときに支払う料金。宿泊料。「やどちん・が・ 安い・ とこ・を・ 探す。」

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2017年11月20日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (569)    (通算2567回)

日常生活語 「や」⑥

 

やすむ【休む】《動詞・マ行五段活用》 ①仕事や活動などを止める。心や体を楽にして、休憩や休息をする。安らかにする。「坂・の・ 途中・で・ ちょっと・ やすむ。」②商店や会社などが営業しない。「都合・で・ 3日間・ 店・を・ やすむ。」③都合によって、勤務先や学校などに行かない。「風邪・を・ ひー・た・さかい・ やすみ・たい・と・ 思(おも)・とる・ねん。」■名詞化=やすみ【休み】

やすめ【安め】《名詞、形容動詞や()》 ものの値段が少し安いこと。比較的安いこと。「もっと・ やすめに・ し・てくれ・たら・ 買い・たい・ねん・けど。」■対語=「たかめ【高め】」〔⇒やすいめ【安いめ】

やすめる【休める】《動詞・マ行下一段活用》 していることを止めるようにする。心や体を楽にして、休息するようにする。「手ー・(を・) やすめ・て・ ちょっと・ 休憩しょ・ー。」

やすもん【安物】《名詞》 値段が安く、品質の悪い品物。「やすもん・ 買()ー・たら・ 結局・ 損・に・ なる。」

やすやす【易々】《副詞と》 ものごとをきわめて容易に行う様子。込み入っていなくて、わかりやすい様子。「ちょっと・ 走っ・たら・ 電車・に・ やすやす・ 間に合()ー・た。」〔⇒かんたん【簡単】()

やすり【鑢】《名詞》 ①鋼の表面に細かい溝を刻みつけて、金属や木などを擦って、削り取ったり滑らかにしたりする道具。「のこぎり・に・ やすり・を・ かける。」②謄写版の原紙に文字を書き付けるときに使う金属製の板。「ガリ版・の・ やすり・が・ ちび・てき・た。」

やせ【痩せ】《形容動詞や()、名詞》 痩せて骨張って見えて、体重が少ないこと。また、そのような人。「あんた・は・ やせ・の・ 大食い・や・なー。」〔⇒ほそかんぴん【細かんぴん】、ほそかっぴん【細かっぴん】、ほそっぴん【細っぴん】、ほそかんぴんたん【細かんぴんたん】、やせぼし【痩せ干し】、やせかんぴんたん【痩せかんぴんたん】、やせぎす【痩せぎす】

やせかんぴんたん【痩せかんぴんたん】《形容動詞や()、名詞》 痩せて骨張って見えて、体重が少ない様子。また、そのような人。「戦争中・は・ みんな・ やせかんぴんたんやっ・た。」〔⇒ほそかんぴん【細かんぴん】、ほそかっぴん【細かっぴん】、ほそっぴん【細っぴん】、ほそかんぴんたん【細かんぴんたん】、やせぼし【痩せ干し】、やせぎす【痩せぎす】、やせ【痩せ】

やせぎす【痩せぎす】《形容動詞や()、名詞》 痩せて骨張って見えて、体重が少ない様子。また、そのような人。「やせぎすに・ なら・ん・よーに・ 飯・を・ どんどん・ 食い・なはれ。」〔⇒ほそかんぴん【細かんぴん】、ほそかっぴん【細かっぴん】、ほそっぴん【細っぴん】、ほそかんぴんたん【細かんぴんたん】、やせぼし【痩せ干し】、やせかんぴんたん【痩せかんぴんたん】、やせ【痩せ】

やせすぎ【痩せ過ぎ】《名詞、形容動詞や()》 標準的な人よりもかなり細い体格であること。また、そのような人。「あんた・は・ やせすぎや・さかい・ もっと・ 飯・を・ 食い・なはれ。」■対語=「こえすぎ【肥え過ぎ】」

やせぼし【痩せ干し】《形容動詞や()、名詞》 痩せて骨張って見えて、体重が少ない様子。また、そのような人。「私・は・ こまい・ 時・は・ やせぼしでし・てん。」〔⇒ほそかんぴん【細かんぴん】、ほそかっぴん【細かっぴん】、ほそっぴん【細っぴん】、ほそかんぴんたん【細かんぴんたん】、やせかんぴんたん【痩せかんぴんたん】、やせぎす【痩せぎす】、やせ【痩せ】

やせる【痩せる】《動詞・サ行下一段活用》 ①体の肉付きが少なくなって、体重が減る。「入院し・て・から・ 3キロ・も・ やせ・た。」「やせた・ 茄子・が・ でけた。」②肥料が乏しくなったりして、土の質が落ちて、作物を育てる力が減る。土地の生産力が低くなる。「やせ・た・ 畑・や・さかい・ でき・が・ 悪い。」■対語=「こえる【肥える】」。①「ふとる【太る】」「ふとなる【太なる】」■名詞化=やせ【痩せ】⇒ほそなる【細なる】、ほそる【細る】

やたけた《形容動詞や()》 ①いい加減な性格である様子。「あいつ・は・ 約束・を・ 守ら・ん・ やたけたな・ やつ・や。」②行動などが乱雑である様子。「やたけたな・ 字ー・や・さかい・ 読みにくい。」

やたまき(八幡巻)】《名詞》 煮て下ごしらえをした牛蒡を芯にして、穴子、鰻、牛肉などで巻いて、煮たり付け焼きをしたりして作る料理。「弁当・に・ やたまき・を・ 入れる。」〔⇒やわたまき【八幡巻】

やたら【矢鱈】《副詞に》 あまりにも度を過ごしている様子。ものごとに秩序や根拠が乏しい様子。「今日・は・ 朝・から・ やたら・ 忙しかっ・た。」「やたらに・ あれ・ せー・ これ・ せー・(と・) 言わ・れ・て・ 困っ・た。」〔⇒めったやたら【滅多矢鱈】、むやみに【無闇に】、むやみやたら【無闇矢鱈】、めちゃめちゃ【目茶目茶】、めちゃくちゃ【目茶苦茶】、めちゃんこ【目茶んこ】、めっちゃくちゃ【目茶苦茶】、めっちゃくっちゃ【目茶苦茶】、へらへっと、へっともない、へらへっともない〕

やちん【家賃】《名詞》 家を借りている人が、家の持ち主に払うお金。「やちん・は・ 毎月・ きちんと・ 払(はろ)・てます。」

やつ【奴】《名詞》 ①人を軽蔑して、突っ放すように言う言葉。「あんな・ 自分勝手な・ やつ・は・ 嫌い・や。」②目下の人などを親しんで言う言葉。「あんな・ えー・ やつ・は・ おら・ん・なー。」③物や事を指して、ぞんざいに言う言葉。「そっち・の・ 大きい・ やつ・を・ 売っ・てんか。」

やっかい【厄介】《形容動詞や()》 手数がかかって煩わしい様子。込み入って面倒な様子。人の面倒を見るのに手数がかかる様子。「やっかい・を・ かける。」「やっかいな・ 話・に・ なっ・た。」〔⇒せわ【世話】

やっき【躍起】《形容動詞や()》 気持ちが急いたり高ぶったりして、むきになる様子。一生懸命に取り組む様子。「やっきに・ なっ・て・ 子ども・を・ 育て・た。」

やっきょく【薬局】《名詞》 薬剤師が調剤したり既製の薬などを売ったりする店。「やっきょく・で・ 目薬・を・ 買う。」〔⇒くすりや【薬屋】

やつける【遣つける】《動詞・カ行下一段活用》 ①相手をひどい目にあわせる。相手を負かす。「去年・ 負け・た・ 相手・を・ やつける。」②小動物などを殺す。「百足・を・ やつけ・たっ・た。」〔⇒やっつける【遣っつける】

やっさもっさ《副詞、動詞する》 大勢が集まって何かを言い合ったり、し合ったりする様子。ごたごたとして、まとまりに欠けたり、もめたりしている様子。「やっさもっさ・ 話・を・ し・た・けど・ 結論・は・ 出ずじまいや。」「やっさもっさし・て・ 家・の・ 中・を・ 探し・た。」

やっつ【八つ】《名詞(数詞+助数詞) ①自然数の7に、1を加えた数で、個数などをかぞえる場合に使う言葉。「やっつ・ 入っ・た・ 菓子折・を・ 持っ・ていっ・た。」②8歳。「やっつ・の・ 時・から・ 算盤・を・ 習()ろ・た。」⇒はち【八】、や【八】

やっついき【八つ行き】《名詞》 4月2日から1231日までに生まれて、数え歳の8歳で小学校に入学すること。また、その子。「うち・の・ 子ー・は・ みんな・ やっついき・や。」■対語=「ななついき【七つ行き】」〔⇒おそいき【遅行き】

やっつける【遣っつける】《動詞・カ行下一段活用》 ①相手をひどい目にあわせる。相手を負かす。「体・で・は・ 無理や・さかい・ 口・で・ やっつけ・たれ。」②小動物などを殺す。「石・を・ ぶつけ・て・ 蛇・を・ やっつけ・た。」〔⇒やつける【遣つける】

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2017年11月19日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (568)    (通算2566回)

日常生活語 「や」⑤

やける【自棄る】《動詞・カ行下一段活用》 ものごとが思うようにならなくて、どうにでもなれという気持ちになる。集中したり戦ったりしようとする気持ちを失う。「なんぼ・ し・ても・ 勝た・れ・へん・ので・ やけ・ても・た。」■名詞化=やけ【自棄】

やご《名詞》 池などにすむ、とんぼの幼虫。「やご・が・ いっぱい・ うようよし・とる。」

やごう〔やごー〕【屋号、家号】《名詞》 ①商店などに付ける名前。「看板・に・ 書い・てある・ やごー」②昔から互いに呼び慣わしている、一般の家の名前。「うち・の・ やごー・は・ せーはったん・(と・) 言()ー・ねん。」

■江井ヶ島の「ふるさとの文化を学ぶ会」が発行した『島のみぶくろ』第5号には、5ページにわたって、「ひがっせの家号」「にっせの家号」「ひがしじまの家号」「もりの家号」「にしじまの家号」が、それぞれの地域の地図に書き込んだ形で載っている。「ひがっせ」は東江井、「にっせ」は西江井、その他は東島、森、西島のことである。

 そのうちの「にしじまの家号」地図には40近い名前が挙げられている。その家号を、いくつかに分類してみる。一つ一つの家号の由来を確かめたわけではないから、間違っているかもしれない。

 まず、人の名前(先祖の名前)に基づくと思われるものを、五十音順に列挙する。「くろべはん」「ごえはん」「こさやん」「じゅうべはん」「しょうやん」「せいはっつぁん」「せえべはん」「そうべはん」「たろべはん」「たんちゃん」「にさやん」「はちべはん」「はっちょみさん」「まごべはん」「もよみさん」「よんちゃん」である。「はんだいはん」「まさかど」もここに加わるのかもしれない。「きし」は古岸(こぎし)という苗字の省略形である。

 次に、家業に由来すると思われるものを、やはり五十音順に並べる。「うえきや」「おいしゃはん」「かさや」「こんや」「さかば」「すりばちや」「せともんや」「とふや」「はこや」「わたや」である。順に、植木屋、医者、笠屋(傘屋)、紺屋、酒場(酒造業)、擂り鉢屋(窯業)、瀬戸物屋、豆腐屋、箱屋、綿屋と考えられる。「しんば」は新しい酒場かもしれない。

 関連して、店の屋号と思われるものに「いちばや」「かわさきや」「しなのや」がある。「かわじん」というのも屋号かもしれない。

 「アメリカはん」は洋風の住まいの一家をそのように呼んだもの、「てらまえ」は極楽寺の前の家、「やまのうえ」はちょっと高い位置に建っている家、「たんぼなか」は田圃の中の家のようである。珍しい呼び名は「いんきょ」(隠居)である。

 この地図には書かれていないが、「てら」(寺=極楽寺)、「とこや」(床屋)、「みせ」(店=八百屋)という呼び名もあった。

やこされ【副助詞】 言っていることの特定の部分を強調するために使う言葉。だからこそ。「親・やこされ・ お前・の・ こと・を・ 心配する・ん・や・ぞ。」◆古典文法の「こそ…あれ」という係り結びに由来する言葉である。

やさい【野菜】《名詞》 副食にするために、畑などで育てる植物。「日照り・で・ やさい・の・ 値段・が・ 高(たか)・ なっ・た。」〔⇒あおもん【青物】

やさがし【家捜し】《名詞、動詞する》 家の中をくまなく探すこと。「やさがしし・た・けど・ 保険・の・ 証書・が・ 出・てこ・ん。」

やさしい〔やさしー〕【優しい】《形容詞》 ①穏やかでおとなしい。上品で美しい。その人に対して警戒心を感じることがない。「やさしー・ 人・や・さかい・ 大きな・ 声・で・ 怒っ・たり・ せー・へん。」「やさしい・ 感じ・が・ する・ 絵ー」②他人に対する思いやりがある。態度や性格などが素直である。「もー・ ちょっと・ やさしー・に・ 教()せ・てくれ・へん・か。」

やし【椰子】《名詞》 大きな葉が幹の頂に群がってはえる、熱帯地方の背の高い木。「南太平洋・の・ 島・の・ やし・の・ 木」

やじ【野次】《名詞》 人の言動に対して、大声でからかったり冷やかしたりすること。また、その言葉。「阪神・が・ 負け・たら・ 甲子園球場・の・ やじ・は・ ものすごい・ もん・や。」

やじうま【野次馬】《名詞》 自分に関係のないことについて、のぞき込んだり騒ぎ立てたりするような人。「火事・を・ 見・に・ 行く・ やじうま・が・ ぎょーさん・ おる。」

やしき【屋敷】《名詞》 ①家が建っている一区切りの土地。敷地。「うち・の・ やしき・は・ 狭い・ねん。」②広い敷地に建つ立派な構えの家。「ごっつい・ やしき・に・ 住ん・どる・ 人」

やしなう【養う】《動詞・ワア行五段活用》 子どもなどをはぐくんで育てる。人や動物の生活の面倒を見る。扶養する。「安い・ 給料・で・ 家族・を・ やしなう・の・は・ しんどい・ こと・や。」「犬・を・ やしなう。」■名詞化=やしない【養い】

やしょく【夜食】《名詞》 夕食の後、夜遅くなってとる簡単な食事。「やしょく・に・ ラーメン・を・ 食べる。」

やじるし【矢印】《名詞》 方向、道順などを教えるために、矢の形を書いて示したもの。「会場・まで・の・ 道筋・の・ 曲がり角・に・ やじるし・を・ 書い・た・ 紙・を・ 張っ・とく。」

やすあがり【安上がり】《形容動詞や()》 値段や費用が安くて済むこと。「良()ー・ 店・が・ あっ・た・さかい・ 今日・の・ 昼飯代・は・ やすあがりやっ・た。」

やすい【易い】《形容詞》 ①内容の理解がすぐにできて、手間がかからない。「やすい・ 問題・や・さかい・ 時間・が・ かから・へん。」「やすい・ 言葉・で・ 説明し・てある。」②自分の力からすれば、行うことが容易である。大した努力をしなくても、そのことを行うのは簡単である。「話・を・ まとめる・の・は・ やすい・ こと・や。」③簡単明瞭で無理なく取り組める。「書類・の・ 書き方・は・ やすかっ・た。」■対語=「むつかしい【難しい】」⇒なやすい【な易い】、ぼろかす【襤褸滓】、ぼろくそ【襤褸糞】

やすい【安い】《形容詞》 値段が張らない。予想していたよりも金がかからない。「野菜・の・ 値段・が・ やすー・ なっ・てき・て・ ありがたい。」■対語=「たかい【高い】」

やすい【易い】《接尾語》〔動詞の連用形に付く〕 ①ものごとを楽々と行うことができるという意味を表す言葉。「読みやすい・ 本」「答え・が・ 出しやすい・ 問題」②気持ちの上で、そうすることに抵抗感がないという意味を表す言葉。「来やすい・ 店」「話しやすい・ 人」「何・でも・ 相談しやすい・ 友だち」③そのような可能性が高いという意味を表す言葉。「燃えやすい・ 木」「雨・が・ ふりやすい・ 空模様」「割れやすい・ コップ」「曇りやすい・ ガラス」■対語=「にくい【難い】」

やすいめ〔やすいめー〕【安いめ】《名詞、形容動詞や()》 ものの値段が少し安いこと。比較的安いこと。「玉葱・は・ 去年・より・ ちょっと・ やすいめーに・ なっ・とる。」■対語=「たかいめ【高いめ】」〔⇒やすめ【安め】

やすうり【安売り】《名詞、動詞する》 普通よりも安い値段で売ること。「八百屋・が・ やすうりし・とる。」

やすっぽい【安っぽい】《形容詞》 ①品質がよくなくて、いかにも値段が低いように見える。「やすっぽい・ 鞄」②品格がなく軽々しい。「あんな・ こと・ 言()ー・たら・ 人間・が・ やすっぽー・ 見える。」

やすみ【休み】《名詞》 ①仕事や活動などを止めること。心や体を楽にして休憩や休息をすること。「20分間・の・ やすみ・を・ とる。」②商店などが営業しないこと。「せっかく・ 行っ・た・のに・ デパート・は・ やすみ・やっ・た。」②勤務先や学校などが通常のことを行わないこと。「台風・で・ 学校・が・ やすみ・に・ なっ・た。」④都合によって、勤務先や学校などに行かないこと。「しいどい・さかい・ 今日・は・ やすみ・に・ する。」

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2017年11月18日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (567)    (通算2565回)

日常生活語 「や」④

 

やくだつ【役立つ】《動詞・タ行五段活用》 何かに対して有効にはたらく。何かに対して効果や価値を発揮する。「わし・の・ 言()ー・た・ こと・が・ ちょっと・は・ やくだっ・た・よーや。」「苦労し・たら・ 後・で・ やくだつ・やろ。」■他動詞は「やくだてる【役立てる】」。〔⇒やくにたつ【役に立つ】

やくだてる【役立てる】《動詞・タ行下一段活用》 何かに対して有効にはたらくようにする。何かに対して効果や価値を発揮するようにする。「困っ・とる・ 人・に・ やくだて・てもらう・よーに・ 募金・を・ する。」■自動詞は「やくだつ【役立つ】」〔⇒やくにたてる【役に立てる】

やくどし【厄年】《名詞》 昔からの言い伝えで、健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢。「今年・は・ やくどし・や・さかい・ 無理・は・ せ・んとこ・ー。」◆「やく」の前年のことを「まえやく」と言い、「やく」の終わった次の年を「あとやく」と言う。男女で、厄年の年齢は異なる。〔⇒やく【厄】

やくにたつ【役に立つ】《動詞・タ行五段活用》 何かに対して有効にはたらく。何かに対して効果や価値を発揮する。「勉強し・た・ こと・が・ やくにたっ・た。」■他動詞は「やくにたてる【役に立てる】」〔⇒やくだつ【役立つ】

やくにたてる【役に立てる】《動詞・タ行下一段活用》 何かに対して有効にはたらくようにする。何かに対して効果や価値を発揮するようにする。「困っ・とる・ 人・に・ やくだて・てもらう・よーに・ 募金・を・ する。」■自動詞は「やくにたつ【役に立つ】」〔⇒やくだてる【役立てる】

やくにん【役人】《名詞》 国や地方公共団体の役所に勤めている人。公務員。「やくにん・みたいな・ もの・の・ 言い方・を・ する。」◆融通のきかない、堅苦しい人のたとえにも使う。

やくば【役場】《名詞》 町長または村長がいて、地方公共団体である町または村が行政事務を取り扱うところ。「昔・の・ やくば・が・ 市役所・の・ 出張所・に・ なっ・とる。」◆「ちょうやくば【町役場】」または「むらやくば【村役場】」とも言う。

やくみ【薬味】《名詞》 食べ物の味を引き立たせるために少し添える、ネギ、唐辛子などの香辛料など。「素麺・の・ やくみ・に・ 紫蘇・の・ 葉ー・を・ そえる。」

やくめ【役目】《名詞》 任務として割り当てられ、果たさなければならない仕事や用務。「お前・は・ 自分・の・ やくめ・を・ 果たさ・な・ あか・ん・ぞ。」〔⇒やく【役】

やくよけ【厄除け】《名詞、動詞する》 ①健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢の人に対して、その厄を払いのけること。「やくよけ・に・ お詣り・を・ する。」②不幸な出来事などが続いて起こったときに、それがさらに続かないように払いのけること。「やくよけ・に・ 一杯・ 飲み・まほ・か。」

やぐら【櫓】《名詞》 ①木の枠で組んで、上に布団などをかぶせるもの。「こたつ・の・ やぐら」②祭りなどの中心に置いて、音頭をとったり太鼓を鳴らしたりするためにつくった、高い台。「盆踊り・の・ やぐら」

やぐるま【矢車】《名詞》 鯉のぼりの竿の先につけるもので、軸のまわりに矢の形のものを放射状に付けて、風で回るようにした羽。「やぐるま・が・ 音・を・ 立て・て・ 回っ・とる。」

やぐるまそう〔やぐるまそー〕【矢車草】《名詞》 茎にも葉にも白い綿毛が密生していて、初夏の頃に菊によく似た形の、青や青紫色などの花を咲かせる植物。「やぐるまそー・の・ ぼんぼん・の・ 花」

やくわり【役割】《名詞、動詞する》 それぞれの人に任務などを割り当てること。また、割り当てられた任務。「ひとりひとり・に・ やくわりする。」「祭り・の・ とき・の・ やくわり・を・ 決める。」「一人一人・ 違う・ やくわり・に・ なっ・とる。」

やけ【自棄】《名詞》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになること。また、それによって無茶な行動をとったりすること。「やけ・を・ 起こし・たら・ 続け・られ・へん・ぞ。」

やけ《接尾語》[動詞の連用形に付く] ①その動作などをする、ちょうどその時。「薬・の・ 飲みやけ・に・ 咳・が・ 出・て・ 粉薬・が・ 飛ん・でも・た。」②その動作をしている途中。「学校。の・ 行きやけ・に・ 鉛筆・を・ 買う。」〔⇒がけ、しな、し〕

やけくそ【自棄糞】《形容動詞や()》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになる様子。また、それによって無茶な行動をとったりする様子。「何・を・ し・ても・ 文句・ばっかり・ 言わ・れる・さかい・ もー・ やけくそや。」〔⇒やけのかんぱち【自棄のかんぱち】、やけのやんぱち【自棄のやんぱち】

やけちゃ【焼けちゃ】《名詞、動詞する》 火や熱湯などに触れて、皮膚がただれること。また、そのようになったところ。「お茶・を・ ひっくりがえし・て・ やけちゃ・を・ し・た。」〔⇒やけど【火傷】、あちち【熱ちち】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】、あつつ【熱つつ】

やけつく【焼け付く】《動詞・カ行五段活用》 ①調理をしているときに、食べ物などが焼けて、調理用具などにくっつく。「餅・が・ 網・に・ やけつい・た。」②長時間の使用している機械やモーターなどが、過熱してその機能を発揮しなくなる。「機械・が・ やけつい・て・ 止まっ・ても・た。」〔⇒やきつく【焼き付く】

やけど【火傷】《名詞、動詞する》 火や熱湯などに触れて、皮膚がただれること。また、そのようになったところ。「湯たんぽ・で・ やけどし・て・ 水ぶくれ・が・ でけ・た。」〔⇒やけちゃ【焼けちゃ】、あちち【熱ちち】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】、あつつ【熱つつ】

やけのかんぱち【自棄のかんぱち】《形容動詞や()》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになる様子。また、それによって無茶な行動をとったりする様子。◆「やけのやんぱち」という言い方が崩れたものであろうか。「やけのかんぱちで・ 試合・を・ し・たら・ 勝てる・ はず・が・ あら・へん。」〔⇒やけくそ【自棄糞】、やけのやんぱち【自棄のやんぱち】

やけのやんぱち【自棄のやんぱち】《形容動詞や()》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになる様子。また、それによって無茶な行動をとったりする様子。「やけのやんぱちで・ 試験・を・ 受け・たら・ 通ら・なんだ。」〔⇒やけくそ【自棄糞】、やけのかんぱち【自棄のかんぱち】

やける【焼ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①火がついて、炎が出る。灰になるまで炎を出し続ける。「漏電・で・ 家・が・ やける。」②中まで熱が通って、食べ物ができあがる。「パン・が・ よー・ やけ・た。」③火や日光などによって熱くなったり色が変わったりする。「砂浜・が・ やけ・て・ 熱い。」④日光に当たって、皮膚の色が黒くなる。「でぼちん・と・ 鼻・の・ 頭・が・ よー・ 日・に・ やけ・とる。」⑤空や雲の色が赤くなる。「西・の・ 空・が・ やけ・とる。」⑥食べ物がじゅうぶん消化しないで、胸が熱くなったようで苦しくなる。「食い過ぎ・て・ 胸・が・ やけ・て・ ずつない。」⑦人の面倒に手がかかる。心遣いが求められる。「子ども・の・ せわ・が・ やける。」■他動詞は「やく【焼く】」■名詞化=やけ【焼け】⇒もえる【燃える】

やける【妬ける】《動詞・カ行下一段活用》 他人のことがねたましく感じられる。「妹・が・ 可愛がられ・とる・と・ 思(おも)・て・ 兄貴・が・ やけ・とる。」■他動詞は「やく【妬く】」

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2017年11月17日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (566)    (通算2564回)

日常生活語 「や」③

 

やきどふ(焼き豆腐)】《名詞》 堅めに作った豆腐をあぶって焦げ目をつけたもの。「すき焼き・に・ やきどふ・を・ 入れる。」〔⇒やきとうふ【焼き豆腐】、おやき【お焼き】

やきなおし【焼き直し】《名詞、動詞する》 ①一度焼いたものを、もう一度焼くこと。また、そのようにしたもの。「冷め・た・ お好み焼き・を・ やきなおしし・て・ 食べる。」②発表や提出などをしたことのあるものに、少しだけ手を加えて作り直すこと。また、そのようにしたもの。「やきなおし・は・ やめ・て・ がらっと・ 作り直せ。」

やきなおす【焼き直す】《動詞・サ行五段活用》 一度焼いたものを、もう一度焼く。「冷めとー・ なっ・た・さかい・ やきなおし・てんか。」■名詞化=やきなおし【焼き直し】

やきば【焼き場】《名詞》 人が亡くなった後、その遺体を焼いて、骨を拾うところ。斎場。「明石・の・ やきば・は・ 和坂・に・ ある。」

やきめし【焼き飯】《名詞》 ご飯に野菜、肉、卵などの具を加えて炒めて調理したもの。チャーハン。「冷め・た・ ご飯・を・ やきめし・に・ する。」

やきもき《副詞と、動詞する》 気をもんで、いらだつ様子。あれこれ考えて心配する様子。「連絡・が・ ない・さかい・ やきもきし・とっ・た。」

やきもち【焼き餅】《名詞、動詞する》 ①火で焼いた餅。「うまい・ やきもち」②自分の愛する者や関心を持つ者の心が他に向くのを恨み憎むこと。「あいつ・は・ じっきに・ やきもち・を・ 焼く。」

やきもん【焼き物】《名詞》 ①土や石の粉で形を作り、うわぐすりを塗って焼いた器。陶磁器。「趣味・は・ やきもん・です。」②魚や肉などを火で焼いた食べ物。「煮物・と・ やきもん・を・ 作る。」⇒せともん【瀬戸物】

やきやき【焼き焼き】《名詞、形容動詞や()》 焼き上げてから時間がたっていないこと。また、そのようなもの。「やきやき・の・ 芋・を・ ほおばる。」「やきやきやっ・たら・ 良()ー・ 香り・が・ し・て・ うまい。」〔⇒やきたて【焼き立て】

やきやきする【焼き焼きする】《動詞・サ行変格活用》 ①火をつけて、炎を出させる。灰になるまで炎を出し続けさせる。「落ち葉・を・ やきやきし・て・ あたろ・ー・か。」②火に当てて、食べられるようにする。「火鉢・で・ 餅・を・ やきやきする。」③火や熱源にあてて加工する。「火箸・を・ 真っ赤に・ やきやきする。」④日光に当てて皮膚を黒くする。「やきやきし・て・ 黒ー・ なっ・た・なー。」◆幼児語。〔⇒やく【焼く】⇒もやす【燃やす】、たく【焚く】

やきゅう〔やきゅー〕【野球】《名詞、動詞する》 9人ずつのチームで、攻撃と守備を繰り返し、攻撃の際には投げられたボールをバットで打ち、塁を回って生還した得点を競う運動競技。「真っ黒に・ 日焼けし・た・ やきゅー・の・ 選手」「やきゅーし・て・ 遊ぼ・ー。」

やきゅうじょう〔やきゅーじょー〕【野球場】《名詞》 野球の試合などをするところ。「明石公園・に・は・ 2つ・ やきゅーじょー・が・ ある。」〔⇒きゅうじょう【球場】

やきゅうぼう〔やきゅーぼー〕【野球帽】《名詞》 野球選手がかぶっているような、前の方だけにツバのある帽子。「やきゅーぼー・に・ 阪神・の・ マーク・を・ つける。」

やき()いれる【焼き()入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①刀などの熱した金属を急に冷やして硬くする。「何べん・も・ やきをいれ・て・ 刀・を・ 鍛える。」②人を良い方に向かわせるために、刺激を与えて、厳しく懲らしめたり鍛え上げたりすること。「やきをいれ・た・さかい・ このごろ・は・ ちょっと・ 勉強する・よーに・ なっ・た。」

やきん【夜勤】《名詞、動詞する》 夜に働くこと。また、その労働。「一週間・に・ 一遍・ やきん・が・ ある。」

やく【役】《名詞》 ①任務として割り当てられ、果たさなければならない仕事や用務。「今年・は・ 隣保・の・ 代表・の・ やく・が・ 当たっ・とる。」②人の上に立つような、高い地位や任務。「年・を・ とっ・て・から・ 部長・の・ やく・が・ つい・た。」③演劇や映画などの中で、それぞれの人が受け持って演じるもの。「悪者・の・ やく・を・ する・の・は・ 嫌や・ねん。」⇒やくめ【役目】

やく【厄】《名詞》 昔からの言い伝えで、健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢。「今年・は・ やく・や・ねん。」〔⇒やくどし【厄年】

やく【焼く】《動詞・カ行五段活用》 ①火をつけて、炎を出させる。灰になるまで炎を出し続けさせる。「ごみ屑・を・ やく。」②火に当てて、食べられるようにする。「魚・を・ やく。」「パン・を・ トースター・で・ やく。」③火や熱源にあてて加工する。「炭・を・ やく。」④日光に当てて皮膚を黒くする。「海水浴・で・ 体・を・ やい・た。」⑤人の面倒に手をかける。「世話・を・ やく。」■自動詞は「やける【焼ける】」■名詞化=やき【焼き】⇒もやす【燃やす】、たく【焚く】①②③④⇒やきやきする【焼き焼きする】

やく【妬く】《動詞・カ行五段活用》 自分の愛する者や関心を持つ者の心が他に向くのを恨み、ねたむ。他人をうらやましく、ねたましく感じる。「人・の・ こと・を・ やい・たら・ あき・まへ・ん。」■自動詞は「やける【妬ける】」

やく《補助動詞・カ行五段活用》[動詞の連用形に付く] あれこれと何かをしてまわる、あちらこちらで何かをするという意味を表す言葉。「尋ね・やい・た・けど・ わから・なんだ。」「言い・やく」「し・やく」「飛び・やく」〔⇒やるく、あるく【歩く】、さがす【探す】

やくいん【役員】《名詞》 会社や団体などの中で、そこを代表したり特別の任務や役柄についたりしている人。催しや会合などで、決められた仕事を受け持つ人。「今年・は・ 自治会・の・ やくいん・を・ し・てまん・ねん。」

やぐさい【や臭い】《形容詞》 ものが火に焼けて、焦げる臭いがする。特に、紙や布が焦げるような臭いがする。「炬燵・が・ やぐさい・さかい・ ちょっと・ 調べ・てみ・てくれ・へん・か。」〔⇒こげくさい【焦げ臭い】

やくしゃ【役者】《名詞》 ①役に扮して、芝居などを演じることを仕事にしている人。俳優。「狂言・の・ やくしゃ・に・ なり・たい・ねん。」②その場その場のかけひきや弁舌などに長じている人。「あいつ・は・ やくしゃ・や・さかい・ 騙さ・れ・たら・ あか・ん・ぞ。」

やくじんさん【厄神さん】《名詞》 健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢の人に対して厄払いをする神社。また、その厄払いの祭礼の日。「多井畑・に・ ある・ やくじんさん」「今日・から・ やくじんさん・が。 始まる。」

やくそく【約束】《名詞、①動詞する》 ①後に行うことに関して、あらかじめ取り決めて、それを守ることを誓うこと。「明日・ 会う・ やくそく・を・ し・た。」「やくそくし・た・ん・やっ・たら・ ちゃんと・ 守れ。」②社会や団体などで、秩序を守るために、従わなければならない規準。物事を行う方法や順序などを決めたもの。「道・は・ 右側・を・ 歩く・ やくそく・に・ なっ・とる。」⇒きまり【決まり】、きそく【規則】

やくたたず【役立たず】《形容動詞や()、名詞》 何かに対して有効な働きをしない様子。また、そのような人やもの。「何・を・ 頼ん・でも・ 忘れ・ても・て・ やくたたずな・ やつ・や。」「だんだん・ 遅れ・てまう・さかい・ やくたたずの・ 時計・や。」

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2017年11月16日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (565)    (通算2563回)

日常生活語 「や」②

 

やいます(遣います)】《補助動詞・サ行五段活用》 ⇒てやいます〔でやいます〕(て遣います)】《補助動詞・サ行五段活用》を参照

やいやい《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「早()よ・ せー・と・ やいやいと・ 言()ー・てくる。」「端(はた)・から・ やいやい・ 言わ・んと・ 黙っ・て・ 見・とれ。」〔⇒やいこらやいこら、やいのやいの、やんやん〕

やうち【家内】《名詞》 ひとつの世帯の家族全員。「やうち・で・ おいしく・ いただき・まし・た。」「やうち・ 寄っ・て・ 仕事・を・ し・た・けど・ 10日・も・ かかっ・ても・た。」◆家族でなくても、メンバーの全員という意味で使うこともある。〔⇒やうちじゅう【家内中】、いえじゅう【家中】、ええじゅう(家中)、いっか【一家】、かないじゅう【家内中】、かぞくじゅう【家族中】

やうちじゅう〔やうちじゅー〕【家内中】《名詞》 ①ひとつの世帯の家族全員。「やうちじゅー・ トランプ・が・ 好きな・ん・や。」◆家族でなくても、メンバーの全員という意味で使うこともある。②家の中すべての場所。「やうちじゅー・ 探し・た・けど・ 見つから・なんだ。」〔⇒いえじゅう【家中】、ええじゅう(家中)⇒やうち【家内】、いっか【一家】、かないじゅう【家内中】、かぞくじゅう【家族中】

やうつり【家移り】《名詞、動詞する》 住む家を変わること。転宅。「新しー・ アパート・に・ やうつりする・ねん。」〔⇒やぶつり(家移り)、やどがえ【宿替え】、ひっこし【引っ越し】

やえ【八重】《名詞》 花や歯などが、いくつも重なっていること。「やえ・の・ 桜・が・ 綺麗に・ 咲い・とる。」

やえば【八重歯】《名詞》 一本の歯のわきに重なるように生えている歯。「やえば・が・ かいらしー〔=可愛い〕。」

やえます(遣えます)】《動詞・サ行五段活用》 「与える」ということを謙譲して言う言葉。献上する。「お礼・に・ 何・ぞ・ やえまさ・んと・ いか・ん・がな。」◆動詞「やる【遣る】」に、丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。〔⇒やいます(遣います)、あいます(上います)、あえます(上えます)、あげます【上げます】、さしあげる【差し上げる】

やえます(遣えます)】《補助動詞・サ行五段活用》 ⇒てやえます〔でやえます〕(て遣えます)を参照

やおや【八百屋】《名詞》 野菜を中心とした食料品を売る店。「このへん・の・ やおや・は・ 何でも屋・や。」〔⇒あおもんや【青物屋】

やか《副助詞》 ①はっきりしていないことを言うときに使う言葉。「誰・やか・ 来・た・みたいや。」②同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「絵ー・やか・ マーク・やか・が・ 書い・てある。」「何・やか・ かん・やか・ 意見・が・ ぎょーさん・ 出・た。」③さげすむような気持ちを表す言葉。「酒・やか・ 飲ん・だら・ あか・ん・ぞ。」「そんなん・やか・ 要ら・ん・わい。」①②⇒やら、や。⇒か。⇒とか、たら〕

やがく【夜学】《名詞》 夜に授業をする学校。「働き・ながら・ やがく・で・ 勉強し・た。」〔⇒やかん【夜間】

やかたぶね【屋形船】《名詞》 屋根のある家の形をしたものをつけた日本風の遊覧船。「大阪・の・ 淀川・に・も・ やかたぶね・が・ ある・ん・やて。」◆折り紙の形にも「やかたぶね」というのがある。

やかましい〔やかましー〕【喧しい】《形容詞》 ①声や音が大きく騒がしくて、気持ちが落ち着かない。騒がしくて我慢ができない。「やかましー・がな。静かに・ せー。」②他の人の行動などに対して、細かいことまで言って、指示や拘束をする度合いが高い。「うち・は・ やかましー・ 母親・や・ねん。」〔⇒じゃかましい(喧しい)、うるさい【煩い】⇒そうぞうしい【騒々しい】

やかましや【喧し屋】《名詞》 ①口やかましい人。盛んにしゃべりまくる人。「あの・ やかましや・は・ しゃべりだし・たら・ 止まら・へん。」②いろいろ意見を述べる傾向の強い人。苦情などを言いたがる人。「やかましや・が・ 聞ー・たら・ 文句・を・ 言()ー・てくる・ぞ。」③人の欠点などを見つけて叱りたがる人。「やかましや・に・ 見つかっ・たら・ えらい・ こと・や・ぞ。」

やがる《補助動詞・ラ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手の動作を強く非難したり蔑んだりするときに使う言葉。「こんな・ こと・を・ し・やがっ・た。」「阿呆(あほ)な・ こと・を・ 言い・やがる。」◆さらに強める場合には「くさりやがる」「さらしやがる」「さらしくさる」となることがある。この語とともに、「てやがる」という補助動詞もある。〔⇒くさる、さらす、さらしやがる、くさりやがる、てさらす、てくさる、てやがる、てさらしやがる、てくさりやがる〕

やがる《補助動詞・ラ行五段活用》 ⇒てやがる〔でやがる〕《補助動詞・ラ行五段活用》を参照

やかん【夜間】《名詞》 ①日没から日の出までの間。夜の間。「運動場・を・ 使う・ とき・ やかん・は・ 照明・を・ する。」②夜に授業をする学校。「やかん・を・ 卒業し・た。」⇒やがく【夜学】

やき【焼き】《名詞》 ①焼くこと。焼いた具合。焼いたもの。「やき・の・ 加減」「卵・の・ やき・が・ 上手や。」②熱した金属を急に冷やして硬くすること。「刀・に・ やき・を・ 繰り返す。」③人を良い方に向かわせるために、厳しく懲らしめたり鍛え上げたりすること。「やき・を・ 入れ・んと・ 弱い・まま・に・ なっ・てまう・ぞ。」⇒やきいれ【焼き入れ】

やぎ【山羊】《名詞》 二本の角が後ろに向かって弓形に伸びて、体には白く短い毛が生えて、雄にはあごひげがある、羊に似た動物。「やぎ・の・ 乳・を・ 絞る。」〔⇒めえめえ〕

やきいれ【焼き入れ】《名詞、動詞する》 熱した鋼を急に冷やして硬くすること。「刀・に・ やきいれ・を・ し・て・ 強ー・ する。」〔⇒やき【焼き】

やきがまわる〔やきがまーる〕【焼きが回る】《動詞・ラ行五段活用》 人柄やものの形や内容に角張ったところがなくなって円満な感じになる。「あの・ 役者・は・ やきがまーっ・て・ 良()ー・ 味・が・ 出・てき・た。」

やきたて【焼き立て】《名詞、形容動詞や》 焼き上げてから時間がたっていないこと。また、そのようなもの。「やきたて・の・ 煎餅・は・ 香ばしー・て・ うまい。」〔⇒やきやき【焼き焼き】

やきつく【焼き付く】《動詞・カ行五段活用》 ①調理をしているときに、食べ物などが焼けて、調理用具などにくっつく。「魚・が・ 焦げ・て・ 網・に・ やきつい・ても・た。」②長時間の使用している機械やモーターなどが、過熱してその機能を発揮しなくなる。「モーター・が・ やきつい・て・ おかしな・ かざ・が・する。」〔⇒やけつく【焼け付く】

やきとうふ〔やきとーふ、やきどーふ〕【焼き豆腐】《名詞》 堅めに作った豆腐をあぶって焦げ目をつけたもの。「やきとーふ・を・ おでん・に・ 入れる。」〔⇒やきどふ(焼き豆腐)、おやき【お焼き】

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2017年11月15日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (564)    (通算2562回)

日常生活語 「や」①

 

【八】《名詞》 数を1音節ずつで言うときの「八」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。〔⇒はち【八】、やっつ【八つ】

や〔やー〕【矢】《名詞》 細い竹の棒でできていて、弓のつるにつがえて射るもの。「扇・の・ 的・に・ やー・が・ 当たる。」

【屋、家】《接尾語》 ①専門とする職業を表す言葉。また、その職業に就いていることを表す言葉。「あの・ 人・は・ 魚や・を・ やっ・とる・ねん。」「クリーニングや・の・ 隣・に・ 公園・が・ ある。」「弁護士や・の・ 男・は・ 頭・が・ 良()ー・なー。」②店の名に添える言葉。「木村や・の・ 明石焼き」③家を表す言葉。「二階や・を・ 建てる。」④そのような性質をそなえた人であることを表す言葉。「のんびりや」「嬉しがりや」「むっつりや」「難しや」「黙(だんま)りや」

《助動詞》 ①その内容を肯定できると判断して、はっきりと強く言い切る(断定)ときに使う言葉。「そんな・ こと・ 嘘・や。」②疑問の気持ちを表すときに使う言葉。「誰・が・ めん・だ・ん・やろ・か。」「誰・や・が・ 来・た。」③相手に対して説明したり、命令したりするするときに使う言葉。「自分・の・ 頭・で・ 考える・ん・や。」〔⇒じゃ〕

《副助詞》 ①はっきりしていないことを言うときに使う言葉。「行く・や・ 行か・ん・や・ わから・へん。」②同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「大きい・の・や・ 小さい・の・や・ いろいろ・ 並ん・どる。」「饅頭・や・ 煎餅・や・ いっぱい・ 食べ・たい・ もの・が・ ある。」〔⇒やら、やか。⇒か。⇒とか、たら〕

や〔やー〕《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに使う言葉。「もー・ そろそろ・ いの・い・や。」「そんな・ こと・を・ せ・んとき・や。」「まー・ よー・ 聞け・や。」「もー・ やめ・なはれ・や。」〔⇒よ、やい、よい、いな〕

やあ〔やー〕【八】《名詞(数詞) 数を2音節で言うときの「8」を表す言葉。◆1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。〔⇒はち【八】、やっつ【八つ】

やあ〔やー〕《感動詞》 ①相手に呼びかけたり、応答したりするときに使う言葉。「やー・ こんにちは。」②何かを始めるときなどに、意気を高めたり開始の合図としたりして、かける言葉。「今・から・ 始める・ぞー・ やー。」

やあさん〔やーさん〕《名詞》 暴力団組織などに属している人。「やーさん・に・は・ 相手・に・ なら・んとき。」

やあれこ やあれこ いっさんじゃい〔やーれこ やーれこ いっさんじゃい〕《成句》 秋祭りの時に、だんじりを引っ張るときの言葉。また、だんじりの太鼓を叩いたときの音を聞きなした発音。

やい《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに、意味を強めて使う言葉。「わし・は・ そない・ 思う・ねん・やい。」「早()よ・ せ・ん・かい・やい。」「そろそろ・ 行け・やい。」「何・(を・) 考え・とる・ん・やい。」〔⇒や、よ、よい、いな〕

やい(合い)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「みんな・で・ 言いやい・に・ なっ・ても・た。」「試合・は・ 点・の・ 取りやい・に・ なっ・た。」〔⇒やいこ(合いこ)、やいっこ(合いっこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいこ(合いこ)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「押しやいこ・を・ し・て・ 温もる。」「走りやいこ・を・ し・て・ 勝っ・た。」〔⇒やい(合い)、やいっこ(合いっこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいこしい〔やいこしー〕《形容詞》 ①込み入ってわかりにくい。複雑である。「この・駅・は・ やいこしー・て・ 何遍・ 来・ても・ 迷ー・てまう。」②解決の見込みが立たない。「あの・ 2人・は・ いざこざ・が・ あっ・て・ やいこしー・ こと・に・ なっ・とる・ねん。」③解くのが困難である。「やいこしー・ 問題・や・さかい・ いっこも・ わから・へん。」④怪しげである。「やいこしー・ 人・が・ 投資・の・ 勧誘・を・ し・とる・らしー。」「やいこしー・ 話・に・は・ 乗ら・んとき。」〔⇒ややこしい〕

やいこらやいこら《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「やいこらやいこら・ 指図さ・れ・て・ 困っ・とる・ん・や。」「やいこらやいこら・ 言わ・んでも・ 金・は・ 払う・がな。」〔⇒やいのやいの、やいやい、やんやん〕

やいっこ(合いっこ)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「初め・は・ 落ち着い・て・ 話・を・ し・とっ・てん・けど・ だんだん・ 言いやいっこ・に・ なっ・ても・てん。」〔⇒やい(合い)、やいこ(合いこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいと(焼処)】《名詞、動詞する》 つぼにあたる皮膚の上に置いたもぐさに火をつけて、その熱の刺激で病気を治す方法。「肩・が・ 凝る・さかい・ 大きな・ やいと・を・ する。」「ごんた・ばっかり・ し・よっ・たら・ やいとする・ぞー。」〔⇒きゅう【灸】、おきゅう【お灸】、あちち【熱ちち】、あつつ【熱つつ】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】

やいと()すえる(焼処()据える)】《動詞・ア行五段活用》 ①発する熱の刺激で病気を治すために、皮膚の上に置いたもぐさに火をつける。「やいとをすえ・たら・ 肩こり・が・ 治っ・た。」②将来のことを考えて、一時的に辛い思いをさせる。「ごんた坊主・や・さかい・ いっぺん・ やいとをすえ・んと・ いか・ん・なー。」〔⇒おきゅう()すえる【お灸()据える】

やいな《終助詞》 相手に尋ねるときに、語気を強めて使う言葉。「そんな・ こと・(を・) 言()ー・やがっ・た・ん・は・ 誰・やいな。」〔⇒いな、ぞいな、かいな〕

やいのやいの《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「誰・でも・ やいのやいのと・ 言わ・れ・たら・ 腹・が・ 立つ・がな。」〔⇒やいこらやいこら、やいやい、やんやん〕

やいます(遣います)】《動詞・サ行五段活用》 「与える」ということを謙譲して言う言葉。献上する。「あの・ 本・は・ 友だち・に・ やいまし・た。」「犬・に・ えさ・を・ やいます。」◆動詞「やる【遣る】」に、丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。〔⇒やえます(遣えます)、あいます(上います)、あえます(上えます)、あげます【上げます】、さしあげる【差し上げる】

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2017年11月14日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (563)    (通算2561回)

日常生活語 「も」⑨

 

もろい【脆い】《形容詞》 ①硬いものであるのに、衝撃に弱くて、こわれやすい。欠けやすい。「刃ー・の・ もろい・ 包丁」②土などに固さや粘り気がない。「もろい・ 土・や・さかい・ 雨・が・ 降っ・たら・ じっきに・ 崩れ・てまう。」③精神的に弱くて、持ちこたえる気力が乏しい。「リードさ・れ・たら・ もろー・に・ 負け・てまう。」

もろもろ《形容動詞や()、動詞する》 ①中に入っているものが十分に溶けきらないで、濁った状態である様子。あるいは、濁りなどが生じている様子。「酒・が・ もろもろに・ なっ・とる・さかい・ 飲ん・だら・ あか・ん。」②中に入れたものが十分に溶けきらないで残っている様子。「メリケン粉・が・ もろもろで・ ままこ・に・ なっ・ても・とる。」

もん【紋】《名詞》 ①代々伝えられている、その家のしるし。「紋付き・に・ つい・とる・ もん」②円い模様。同心円となっている模様。その他いろいろな模様。「石・を・ 放っ・たら・ 池・に・ もん・が・ でける。」

もん【門】《名詞》 建物や敷地の外構えに設けた出入り口。また、それを示す柱や建物。「大けな・ もん・の・ ある・ 家」

もん【者】《名詞》 具体的な誰かのことを、客観的に述べたり、卑下や軽蔑の気持ちを伴って述べたりするときなどに使う言葉。「えらい・ 出しゃばっ・て・ もの・を・ 言ー・ もん・が・ おる。」〔⇒もの【者】

もん【物】《名詞》 存在することを人が感じることのできる物体や物質。「そんな・ もん・ どこ・へ・ 行っ・た・か・ わから・へん。」「どんな・ もん・を・ 用意し・とっ・たら・ よろしー・か。」◆具体的に挙げないで、概括的に言うときなどにも使う。〔⇒もの【物】

もん【文】《助数詞》 靴や足袋などの底の長さを表す単位であり、1文は約2.4㎝にあたる長さ。「10もん半(ともんはん)・の・ 靴・を・ 履く。」

もん《接続助詞》 理由をあげて自分を正当化したり、自分に向けられたことを非難したりして、それを理由にしておいて、次の内容に続けようとする場合に使う言葉。「わし・は・ 知ら・ん・もん・ あんた・に・ 教え・たら・れ・へん。」

もん《終助詞》 理由をあげて自分を正当化したり、自分に向けられたことを非難したりして、詠嘆的な気持ちを表すときに使う言葉。「そやかて・ わし・は・ 知ら・ん・ねん・もん。」

もん【者】《接尾語》 そのような傾向を持っている人を表す言葉。「慌てもん」「馬鹿もん」〔⇒もの【者】

もん【物】《接尾語》[動詞や助動詞の連用形に付く] そのような内容や物体であることを表す言葉。「頼まれもん・を・ 届ける。」「立派な・ 彫りもん・の・ 欄間」「漬けもん・を・ 漬ける。」「玄関・に・ 置きもん・が・ ある。」「化けもん・が・ 出る。」〔⇒もの【物】

もんえい〔もんえー、もんえ〕【門衛】《名詞、動詞する》 施設や会社などの門にいて、出入りの見張りなどをすること。また、それをする人。「もんえー・の・ 人・に・ 呼び止めら・れ・た。」〔⇒もんばん【門番】、しゅえい【守衛】

もんか《終助詞》 強く打ち消して拒否する気持ちを表す言葉。そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「行か・ん・と・ 言()ー・たら・ 絶対に・ 行く・もんか。」〔⇒もんかい、かい、かれ、か、かえ、け、こ〕

もんかい《終助詞》 強く打ち消して拒否する気持ちを表す言葉。そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「そないに・ 文句・ 言()ー・ん・やっ・たら・ こんな・ 仕事・ し・たる・もんかい。」〔⇒もんか、かい、かれ、か、かえ、け、こ〕

もんく【文句】《名詞》 ①文章などの中の短い言葉。「歌・の・ もんく・を・ 忘れ・ても・た。」②不平や不満などの言い分。苦情。「もんく・ばっかり・ 並べ・やがっ・て・ 腹・が・ 立つ。」

もんくいい〔もんくいー〕【文句言い】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「もんくいー・が・ 一人・ おっ・たら・ 寄り合い・が・ もめ・て・ かなわ・ん。」〔⇒もんくたたき【文句叩き】、もんくたれ【文句垂れ】、もんくぬかし【文句ぬかし】

もんくたたき【文句叩き】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「もんくたたき・が・ また・ 何ぞ・ 言い出す・の・と・ ちゃう・か。」〔⇒もんくいい【文句言い】、もんくたれ【文句垂れ】、もんくぬかし【文句ぬかし】

もんくたらたら【文句たらたら】《形容動詞や()》 他人に対する不平や不満などを次々に言う様子。「もんくたらたらと・ ぬかし・やがっ・て・ 耕二・の・ やつ・は・ 困っ・た・ もん・や。」〔⇒ふそくたらたら【不足たらたら】

もんくたれ【文句垂れ】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「昨日・の・ 寄り合い・でも・ もんくたれ・が・ ごちゃごちゃ・ ぬかし・やがっ・た。」〔⇒もんくいい【文句言い】、もんくたたき【文句叩き】、もんくぬかし【文句ぬかし】

もんくぬかし【文句ぬかし】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「あの・ もんくぬかし・が・ 何か・ 言いたそーに・ し・とる。」〔⇒もんくいい【文句言い】、もんくたたき【文句叩き】、もんくたれ【文句垂れ】

もんく()たたく【文句()叩く】《動詞・カ行五段活用》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする。理屈や意見をまくし立てる。「新入り・の・くせに・ もんくたたき・やがる。」◆「もんくばっかりたたく【文句ばっかり叩く】」のように、途中に別の語がはさまることもある。■名詞化=もんくたたき【文句叩き】

もんしろちょう〔もんしろちょー〕【紋白蝶】《名詞》 白い羽に黒い紋がある、中型の蝶。「菜の花・に・ もんしろちょー・が・ 止まっ・とる。」

もんちゃく【悶着】《名詞》 気持ちの食い違いや意見の対立などから起こる、ごたごたした争いごと。いざこざ。「あいつ・が・ もんちゃく・を・ 起こし・やがっ・た・ん・や。」「一もんちゃく・が・ あっ・て・ 後・で・ 落ち着い・た。」

もんつき【紋付き】《名詞》 背中や袖などに家の紋がついている、正式の場で着る和服。「もんつき・を・ 着・て・ 式・に・ 出る。」「もんつき・と・ 袴」

もんだい【問題】《名詞》 ①答えを出させるために尋ねることがら。「今日・の・ 試験・の・ もんだい・は・ 難しかっ・た。」②課題を含んだ事柄。解決が求められている面倒な事柄。「廃品回収・の・ もんだい」③対象となることがら。「それ・は・ また・ 別・の・ もんだい・や。」

もんどり(戻り)】《名詞》 釣り針などの先にある、逆向きに尖って出た部分。「釣れ・た・ 魚・を・ もんどり・から・ はずす。」〔⇒もどり【戻り】

もんなし【文無し】《名詞、形容動詞や()》 ごく僅かのお金も持っていない人。ごく僅かのお金も持っていない様子。「火事・が・ いっ・て・ もんなし・に・ なっ・ても・た。」〔⇒いちもんなし【一文無し】

もんの《接続助詞》 この言葉の前後が逆の意味になって、事態がうまく発展しないことを表す言葉。…であるけれども。「説明・の・ 文章・を・ 読ん・でみ・た・もんの・ 意味・が・ わから・へん。」〔⇒ものの〕

もんばん【門番】《名詞、動詞する》 施設や会社などの門にいて、出入りの見張りなどをすること。また、それをする人。「入ろ・う・と・ し・たら・ もんばん・の・ 人・に・ 呼び止め・られ・た。」〔⇒もんえい【門衛】、しゅえい【守衛】

もんぺ《名詞》 女の人がはく、袴のような形をして、裾の狭くなったズボンのような形の衣服。「戦時中・は・ もんぺ・を・ 履い・とっ・た。」

もんめ()】《名詞》 尺貫法で重さを表す単位であり、1匁は約3.75グラムで、1貫の1000分の1にあたる重さ。「貫・やのー・て・ もんめ・の・ 単位・で・ 計る。」◆実際の重さを表すときには、「500め」のように「め【()】」を使う。〔⇒め()

もんやけど《接続助詞》 何かのつながりで、対比されることがらを続けて言うことを表す言葉。「知っ・とる・もんやけど・ ちょっと・ ど忘れし・た。」〔⇒んやけど、けど、けども、けんど、けんども、ところが〕

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2017年11月13日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (562)    (通算2560回)

日常生活語 「も」⑧

 

もめんどうふ〔もめんどーふ〕【木綿豆腐】《名詞》 きめが粗く感じる、豆乳を固めて圧搾して上澄みを除いて作った豆腐。「もめんどーふ・に・ 醤油・を・ かけ・て・ 食う。」■対語=「きぬどうふ【絹豆腐】」〔⇒もめん【木綿】、もめんごし【木綿漉し】

もめんばり【木綿針】《名詞》 木綿の布を縫うための、針穴がやや大きい針。「長い・ もめんばり・で・ 縫う。」■類語=「きぬばり【絹針】」

もも【腿】《名詞》 足の膝から上の、腰までの部分。「走り過ぎ・て・ もも・が・ 痛(いと)ー・ なっ・た。」

もも【桃】《名詞》 ①薄赤い花が咲き、甘くて種の大きな実がなる果樹。また、その実。「庭・で・ もも・が・ 咲い・とる。」「岡山・の・ もも」②薄い赤色。ピンク。「もも・の・ クレヨン」⇒ももいろ【桃色】

ももいろ【桃色】《名詞》 薄い赤色。ピンク。「ももいろ・の・ チューリップ・の・ 花」〔⇒もも【桃】

ももける《動詞・カ行下一段活用》 毛織物や編み物や紙などが、こすれて表面が毛羽立つ。「よー・ 使()こ・た・ 手袋・が・ ももけ・た。」

もや【靄】《名詞》 空気中の水蒸気が冷えて細かい水滴となって、地表近くに煙のように浮かび、遠くがぼんやり見える現象。「もや・が・ 出・て・ 遠い・ とこ・が・ 見え・へん。」〔⇒きり【霧】、かすみ【霞】

もやし《名詞》 野菜や穀類の種に光をあてずに発芽させて、白く長く伸ばして食用とするもの。「中華そば・に・ もやし・が・ 入っ・とる。」

もやす【燃やす】《動詞・サ行五段活用》 火をつけて、炎を出させる。灰になるまで炎を出し続けさせる。「この頃・は・ 庭・で・ 落ち葉・を・ もやし・たら・ 文句・を・ 言わ・れる。」■自動詞は「もえる【燃える】」〔⇒やく【焼く】、たく【焚く】、やきやきする【焼き焼きする】

もやもや《名詞、副詞と、動詞する》 ①煙や湯気などが立ちこめて、ものがぼんやりとしている様子。「もやもやし・て・ よー・ 見え・へん。」②ものごとが解決したり明らかになったりしないので、気持ちがすっきりしないで乱れている様子。「気持ち・の・ もやもや・が・ おさまら・へん。」③記憶や考えなどが定まらず、あいまいである様子。「10年前・の・ こと・や・さかい・ もやもやし・て・ よー・ 憶え・とら・ん。」

もやる【靄る】《動詞・ラ行五段活用》 水蒸気が小さな水滴となって空中に漂って、遠方がかすんでいる。「今朝・の・ 海・は・ だいぶ・ もやっ・とる。」

もよう〔もよー〕【模様】《名詞》 ①ものの表面などに施して飾りとする形や絵。「もよー・の・ 付い・た・ 箱」②ものごと様子。有り様。「明日・の・ 空もよー・は・ 悪い・みたいや。」

もよおし〔もよーし〕【催し】《名詞》 計画的に人々を集めて行う行事や会合など。「市民会館・で・ もよーし・が・ ある。」

もよおす〔もよーす〕【催す】《動詞・サ行五段活用》 計画を立てて、人々を集めて、行事や会合などを開く。「踊り・の・ 会・を・ もよーし・ます。」■名詞化=もよおし【催し】

もらいどく【貰い得】《名詞》 人からものを受け取りながら、代金を払わなかったりお礼をしなかったりして、もらった人が利益を得るようになること。「これ・を・ 受け取っ・てくれ・なんだら・ 私・の・ もらいどく・に・ なっ・てまう・がな。」

もらいなき【貰い泣き】《名詞、動詞する》 泣いている人に同情して、つられて一緒に泣くこと。「葬式・で・ もらいなき・を・ し・た。」

もらいもん【貰い物】《名詞》 人から代価なしで受け取ったもの。「もらいもん・の・ お返し・を・ する。」

もらう【貰う】《動詞・ワア行五段活用》 ①人からものを受け取って、自分のものとする。「誕生日・に・ 贈り物・を・ もろ・た。」「えーもん・ もー・た。」②勝負を自分の勝ちとする。「明日・の・ 試合・は・ もろ・た。」③病気をうつされる。「神戸・へ・ 行っ・て・ 風邪・を・ もろ・てき・た。」④嫁、婿、養子などを迎える。「嫁はん・は・ 姫路・から・ もろ・た。」

もらう【貰う】《補助動詞・ワア行五段活用》 ⇒てもらう〔でもらう〕【て貰う】《補助動詞・ワア行五段活用》を参照

もらす【漏らす】《動詞・サ行五段活用》 ①液体・気体・音・光・においなどが、僅かな隙間から外に出るような結果にしてしまう。「イヤホン・から・ 大けな・ 音・を・ もらし・とる。」「小便・を・ もらす。」②内緒にしておくべきことを、表に出してしまう。隠していたことを他に知らせてしまう。「まだ・ はっきり・ 決まっ・とら・へん・さかい・ 他・の・ 人・に・は・ もらさ・ん・よーに・ し・て・な。」③入れるべきものを、抜かしたり落としたりする。「名簿・から・ もらし・とっ・て・ すんまへん。」■自動詞は「もれる【漏れる】」

もらす【漏らす】《接尾語・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] うっかりしていて、すべきことを落としてしまう。「大事な・ こと・を・ 聞きもらし・たら・ 困る・ぞ。」「書きもらす」

もり【森】《名詞》 まわりに比べて、際立ってたくさんの木が茂っているところ。「木・を・ 伐ら・ん・さかい・ 大けな・ もり・に・ なっ・ても・とる。」

もり【銛】《名詞》 長い柄の先に尖った金具を取り付けて、投げたり突いたりして、魚などを獲る道具。「海・に・ 潜っ・て・ もり・で・ 魚・を・ 突く。」

もり【森】《固有名詞》 明石市大久保町西島のうちの一つの地域(小字)。「もり・も・ 西島・も・ いっしょの・ 自治会・に・ なっ・とる。」

もり〔もーり〕【守】《名詞、動詞する》 赤ちゃんや子どもなどの面倒を見て遊んでやること。また、それをする人。「妹・の・ もり・を・ する。」「ちょっと・の・ 間・ もりし・とっ・てくれ・へん・か。」「もり・を・ 一人・ 雇う。」〔⇒こもり【子守】

もりあがる【盛り上がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①中から膨らんで高くなる。「波・が・ もりあがっ・て・ 打ち寄せ・てくる。」「カバン・が・ ほんぽこに・ もりあがっ・とる。」②気持ちや雰囲気などが、抑えきれないほどの力でわき起こる。「祭り・が・ もりあがつ・た。」■名詞化=もりあがり【盛り上がり】

もりもり《副詞と》 ①旺盛な食欲で、どんどん食べる様子。「どんぶり・を・ 3杯・も・ もりもり・ 食()ー・た。」②ものごとに勢いよく取り組んで、それをこなしていく様子。「もりもりと・ 仕事・を・ 片付ける。」③活力がみなぎっている様子。「やる・ 気・が・ もりもりと・ 湧い・てき・た。」

もる【盛る】《動詞・ラ行五段活用》 ①山の形に高く積み上げる。「畝(うね)・に・ 土・を・ もる。」②器にいっぱい入れて満たす。「ご飯・を・ 山・の・よーに・ もる。」

もれ【漏れ】《名詞》 ①液体・気体・光などが、小さな隙間から外に出ること。「ガス・の・ もれ・は・ 恐い・さかい・ 気ーつけ・なはれ。」②あるべきものが、落ちていること。落ちている内容。「辞典・の・ 項目・に・ もれ・が・ ある。」⇒ぬけ【抜け】

もれる【漏れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①液体・気体・音・光・においなどが、僅かな隙間から外に出てしまう。「水道管・に・ ひび・が・ 入っ・て・ 水・が・ もれ・とっ・た。」「明かり・が・ もれる。」②内緒にしておくべきことが、表に出てしまう。隠していたことが他に知れる。「内緒ごと・が・ もれ・ても・た。」③入れるべきものが、抜かされたり落とされたりする。「電気代・が・ もれ・とる・さかい・ 合計・が・ 間違(まちご)・とる。」■他動詞は「もらす【漏らす】」。■名詞化=もれ【漏れ】

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2017年11月12日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (561)    (通算2559回)

日常生活語 「も」⑦

 

ものの《接続助詞》 この言葉の前後が逆の意味になって、事態がうまく発展しないことを表す言葉。…であるけれども。「行っ・た・ものの・ 入れ・てもらえ・ず・や。」〔⇒もんの〕

ものほし【物干し】《名詞》 ①洗濯物を吊したり掛けたりして乾かすための、棒状の長い道具。「ものほし・の・ 竿・を・ 買い替える。」②洗濯物を乾かすための、日当たりのよい場所。「うち・は・ 2階・の・ ベランダ・を・ ものほし・に・ し・とる。」⇒ものほしざお【物干し竿】、ほしざお【干し竿】

ものほしざお【物干し竿】《名詞》 洗濯物を吊したり掛けたりして乾かすための、棒状の長い道具。「昔・は・ 竹・の・ ものほしざお・やっ・た。」〔⇒ものほし【物干し】、ほしざお【干し竿】

ものまね【物真似】《名詞、動詞する》 人や動物などの身振りや声などを真似ること。また、その芸。「猿・の・ ものまね・を・ する。」

ものもち【物持ち】《形容動詞や()》 ①お金や物をたくさん持っている様子。「ものもち・で・ 着物・を・ いっぱい・ 持っ・とる・ 人」②同じ物を大事にいつまでも大事に使う様子。「ものもち・の・ えー・ 人」

ものわかり【物わかり】《名詞》 ものごとの状況や道理を理解すること。また、そのような能力。「ものわかり・が・ 良()ー・ 人」

ものわすれ【物忘れ】《名詞、動詞する》 ものごとを忘れやすいこと。ものごとを忘れてしまうこと。「このごろ・は・ よー・ ものわすれ・を・ し・て・ 人・に・ 笑わ・れる・ねん。」

ものわらい【物笑い】《名詞》 周りの者にばかにされ、笑われること。何かの機会に引き合いに出して、ばかにして笑うこと。「近所・の・ ものわらい・に・ なっ・たら・ あか・ん・がな。」

もはん【模範】《名詞》 正しくて見習うべき人や行い。「子どもたち・の・ もはん・に・ なる。」〔⇒てほん【手本】

もふく【喪服】《名詞》 弔意を表して葬式や法事などで着る、黒い色の衣服。「葬式・に・ もふく・を・ 着る。」

もみ【籾】《名詞》 ①稲から採ったままの、外側の皮のついた米。「苗代・に・ もみ・を・ 蒔く。」②米の実を包んでいる外側の皮。玄米を取り去ったあとに残る外側の皮。「庭・で・ もみ・を・ 燃やす。」⇒もみごめ【籾米】⇒もみがら【籾殻】

もみ【樅】《名詞》 針のような細長い緑の葉が、小枝の両側についている木。「クリスマスツリー・は・ もみ・の・ 木ー・や。」

もみ【揉み】《名詞》 指で押さえたりつまんだりすること。「肩・の・ もみ・を・ し・て・くれ・へん・か。」

もみあう【揉み合う】《動詞・ワア行五段活用》 入れ乱れて強く押し合う。「狭い・ 入口・や・さかい・ 入る・ とき・に・ もみおー・た。」■名詞化=もみあい【揉み合い】

もみがら【籾殻】《名詞》 米の実を包んでいる外側の皮。玄米を取り去ったあとに残る外側の皮。「もみがら・は・ 肥え・に・ なる。」〔⇒もみ【籾】、もみぬか【籾糠】

もみくちゃ【揉みくちゃ】《形容動詞や()》 ①人の間に挟まれて、思うように動けないようになっている様子。人波の中で押し流されるしかない様子。「朝・の・ 満員電車・で・ もみくちゃに・ なっ・た。」②押されたりつままれたりして、しわになっている様子。「ポケット・の・ 中・で・ もみくちゃに・ なっ・とる・ 千円札・を・ 見つけ・た。」

もみごめ【籾米】《名詞》 稲から採ったままの、外側の皮のついた米。「もみごめ・を・ 庭・で・ 干す。」〔⇒もみ【籾】

もみじ【紅葉】《名詞》 ①秋の終わりに、木の葉の色が赤や黄色に変わること。また、赤や黄色に変わった葉。「有馬・へ・ もみじ・を・ 見・に・ 行く。」②掌の形をした葉で、秋の紅葉や黄葉が美しい木。「箕面・の・ 名物・は・ もみじ・の・ 天ぷら・や。」

もみじ《名詞》 小麦を精白したときに残る外皮。「もみじ・を・ 牛・に・ 食わす。」〔⇒ふすま?

もみすり【籾擦り】《名詞、動詞する》 外側の皮のついた米を、臼や機械にかけて皮を取り去ること。玄米にすること。「昔・は・ もみすり・も・ 大仕事・やっ・た。」

もみない《形容詞》 ①材料や味付けが良くなくて、美味しくない。「もみない・ 料理・を・ 出し・たら・ 恥ずかしい。」②水っぽくて味が乏しい。味がついていないようで良くない。「今日・の・ ご飯・は・ もみない・ 米・や・なー。」③味を感じることができない。「風邪・ ひー・て・ 食べもん・が・ もみない・ねん。」■対語=「うまい【(美味ない)】」「おいしい【美味しい】」「いける」〔⇒あじない【味ない】①③⇒うまない【美味ない】、うもない(美味ない)⇒まずい【不味い】⇒うすい【薄い】、みずくさい【水臭い】、あまい【甘い】

もみぬか【籾糠】《名詞》 米の実を包んでいる外側の皮。玄米を取り去ったあとに残る外側の皮。「もみぬか・を・ 枕・の・ 中・に・ 入れる」〔⇒もみ【籾】、もみがら【籾殻】

もむ【揉む】《動詞・マ行五段活用》 ①両手を擦り合わせる動作を繰り返して行う。「両手・を・ もむ。」②両手に挟んでこすることを繰り返す。「菜っ葉・を・ もん・で・ 漬ける。」「もん・で・ 紙縒(こより)・を・ 作る。」「紙縒・を・ もむ。」③指で押さえたりつまんだりする。「もぐさ・を・ もん・で・ 火ー・ つける。」④心配する。「あんた・の・ こと・を・ 気ー・ もん・どっ・てん。」■名詞化=もみ【揉み】

もめごと【揉め事】《名詞》 考えなどが対立して争いになっていること。紛争。「近所・と・ もめごと・が・ 起き・ん・よーに・ し・なはれ。」〔⇒ごたごた、ごじゃごじゃ、ごちゃごちゃ〕

もめる【揉める】《動詞・マ行下一段活用》 ①言い合いや論争が起こって決着がつかない状態になる。「寄り合い・が・ もめ・て・ なかなか・ 決まら・へん。」②気がかりで、気持ちが落ち着かなくなる。「気・が・ もめる。」

もめん【木綿】《名詞》 ①綿の実のまわりにできる柔らかい毛から作った糸。「もめん・で・ 縫う。」②綿の実のまわりにできる柔らかい毛から作る繊維。「この・ 生地・は・ もめん・や。」「もめん・の・ シーツ」③きめが粗く感じる、豆乳を固めて圧搾して上澄みを除いて作った豆腐。「絹ごし・より・ もめん・が・ 好きや。」⇒もめんいと【木綿糸】⇒もめんごし【木綿漉し】、もめんどうふ【木綿豆腐】

もめんいと【木綿糸】《名詞》 綿の実のまわりにできる柔らかい毛から作った糸。「もめんいと・を・ 通す・ 針」〔⇒もめん【木綿】

もめんごし【木綿漉し】《名詞》 きめが粗く感じる、豆乳を固めて圧搾して上澄みを除いて作った豆腐。■対語=「きぬごし【絹漉し】」〔⇒もめん【木綿】、もめんどうふ【木綿豆腐】

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2017年11月11日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (560)    (通算2558回)

日常生活語 「も」⑥

 

もともと【元々】《副詞は、形容動詞や()》 ①現今にそのようになったのではなく、初めから既にそうであったことを表す言葉。元来。「もともと・ 外国・に・ 行く・ つもり・は・ なかっ・てん。」②当初はそのようではなかったということを表す言葉。「あいつ・は・ もともとは・ 真面目な・ 男・やっ・た。」③何かをした結果が、以前の状態と変わらない様子。損も得も生じない様子。「三振し・ても・ もともとや・とゆー・ 気持ち・で・ 思い切っ・て・ 打て。」「うまいこと・ いか・なんでも・ もともとです。」

もどり【戻り】《名詞》 ①元の場所に帰ること。元の場所に向かって逆に進むこと。「もどり・に・ 雨・に・ 降ら・れ・た。」②釣り針などの先にある、逆向きに尖って出た部分。「竿・の・ 先・の・ もどり・で・ 手ー・を・ ひっかけ・た。」■対語①=「いき【行き】」⇒もんどり(戻り)

もどる【戻る】《動詞・ラ行五段活用》 ①元の場所に帰る。元の場所に向かって逆に進む。「ホームラン・を・ 打た・れ・て・ 試合・は・ ふりだし・に・ もどっ・た。」「スペースシャトル・が・ もどっ・てき・た。」②自宅に帰る。「酒・ 飲ん・で・ 酔ー・て・ 夜中・に・ もどっ・てき・た。」③元の状態に返る。「3月・に・ なっ・た・のに・ 冬・の・ 寒さ・に・ もどっ・てしも・た。」■他動詞は「もどす【戻す】」■名詞化=もどり【戻り】〔⇒もおる(戻る)、かえる【返る】

もと()とる【元()取る】《動詞・ラ行五段活用》 出した金額以上の利益を手にする。払った金額以上のものを得る。「バイキング・で・ いっぱい・ 食()ー・て・ もとをとっ・た。」

もぬけのから【蛻の殻、裳抜けの空】《形容動詞や()》 人がいなくて、住まいや寝床などがからっぽになっていること。「夜逃げし・て・ もぬけのからに・ なる。」

もの【者】《名詞》 具体的な誰かのことを、客観的に述べたり、卑下や軽蔑の気持ちを伴って述べたりするときなどに使う言葉。「わし・みたいな・ もの・で・も・ 行っ・て・ 良()ー・ん・かいな。」◆自分のことを指す場合は、「ひと【人】」は使いにくく、「もの【者】」「もん【者】」になることが多い。〔⇒もん【者】

もの【物】《名詞》 ①存在することを人が感じることのできる物体や物質。「もの・を・ 大事に・ せ・な・ あか・ん。」②何かの用に使うための物体。役に立つ働きをする物体など。「良()ー・ もの・が・ 安ー・ 手・に・ 入っ・た。」③考えていることや気持ちを、声や文字に表したもの。「会()ー・ても・ もの・も・ 言わ・へん。」④何かをするときの対象。「もの・を・ 覚える・の・が・ 速い。」⑤ことがらの筋道。ことがらの理由。「もの・が・ わかる・ 人」◆①は、具体的に挙げないで、概括的に言うときなどにも使う。⇒もん【物】⇒ことば【言葉】

もの【物】《名詞》 打撲や炎症などによって皮膚の一部が腫れあがって、膿をもったもの。「もの・が・ でけ・ても・ かい・たら・ あか・ん。」〔⇒できもん【出来物】、でけもん(出来物)、はれもん【腫れ物】、おでき【御出来】

もの【者】《接尾語》 そのような傾向を持っている人を表す言葉。「道楽もの」〔⇒もん【者】

もの【物】《接尾語》[動詞や助動詞の連用形に付く] そのような内容や物体であることを表す言葉。「あいつ・を・ 雇っ・た・ん・は・ 良()ー・ 拾いもの・や。」「面白い・ 読みもの・を・ 探す。」「調べもの・が・ ある・ねん。」「入れもの・で・ 受ける・」「縫いもの・を・ する」〔⇒もん【物】

ものいり【物要り】《形容動詞や()》 ①お金がかかる様子。出費が多い様子。「娘・が・ おっ・たら・ 何・かと・ ものいりや・なー。」「双子・や・さかい・ ものいり・や。」②普段とは異なる出費がある様子。「今年・は・ 祭り・の・ 当番・で・ なんやかや・ ものいりな・ こと・や。」

ものいわず【もの言わず】《名詞》 無口な人。寡黙な人。「息子・は・ ものいわず・で・ 愛想(あいそ)・が・ ない・ねん。」

ものうり【物売り】《名詞》 商品を持ち歩いて売ること。行商。また、それをする人。「昔・の・ ものうり・は・ 押し売り・は・ せ・なんだ。」

ものおき【物置】《名詞》 普段しょっちゅう使わない物などをしまっておくところ。また、そのような目的を持った小屋。「段ボール・の・ 箱・を・ ものおき・に・ 置い・とく。」

ものおと【物音】《名詞》 何かのものが起こす音。「夜中・に・ ものおと・が・ し・て・ びっくりし・た。」

ものおぼえ【物覚え】《名詞》 ものごとを記憶すること。また、その能力。「ものおぼえ・が・ 悪ー・て・ 物忘れ・が・ ひどなっ・た。」

ものごころつく【物心つく】《動詞・カ行五段活用》 子どもが成長して世の中のことがわかるようになる。記憶が痕跡をとどめるような年齢になる。「ものごころつい・た・ 時・に・は・ 海・で・ 遊ん・どっ・た。」

ものごっつい《形容詞》 ①普通に考えられる程度を超えていて、びっくりするほど、たいへんである。「ものごっつい・ 船」②普段などとは違っていて、恐ろしさを感じる様子である。「阪神大震災・の・ 地震・は・ ものごっつい・ もん・やった。」〔⇒ものすごい【もの凄い】

ものごと【物事】《名詞》 生活の中にあるいろいろな事柄や、その有り様。「準備・を・ しっかり・ せ・んと・ ものごと・は・ うまく・ いか・へん。」

ものさし【物差し】《名詞》 長さを測ったり、あてがって直線を引いたりするするときに使う、横に長い道具。「30センチ・の・ ものさし・で・ 頭・を・ たたか・れ・た。」〔⇒さし【差し】、せんひき【線引き】、じょうぎ【定規】

ものすごい【もの凄い】《形容詞》 ①普通に考えられる程度を超えていて、びっくりするほど、たいへんである。「ものすごい・ 速さ・で・ 走る。」②普段などとは違っていて、恐ろしさを感じる様子である。「ものすごい・ 顔・を・ し・て・ 怒っ・とる。」〔⇒ものごっつい〕

ものずき【物好き】《形容動詞や()》 普通の人がしなかったり興味を持たなかったりすることを、好んで行う様子。「世の中・に・は・ ものずきな・ 人・が・ いっぱい・ おる。」

ものたりん【もの足りん】《形容詞》 大事なものが抜け落ちているようで、なんとなく満足できない。「今日・の・ 映画・は・ ものたりんかっ・た。」◆「ものたりない」から転じた言葉で、「ものたりんかっ・た」のようにもなるので形容詞として扱うが、終止形は他の形容詞と異なる。

ものでき【もの出来】《名詞》 皮膚にしばしば腫れ物ができること。また、そのような傾向のある人。「子ども・の・ 頃・は・ ものでき・やっ・てん。」〔⇒ものでけ【もの出来】

ものでけ【もの出来】《名詞》 皮膚にしばしば腫れ物ができること。また、そのような傾向のある人。「ものでけ・や・さかい・ いっつも・ 顔・が・ 腫れ・とる。」〔⇒ものでき【もの出来】

ものになる《動詞・ラ行五段活用》 技能や能力などが完成の域に近づく。ある分野・方向などで一人前になる。「あんな・ 仕事・の・ 仕方・やっ・たら・ ものになら・ん・なー。」

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2017年11月10日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (559)    (通算2557回)

日常生活語 「も」⑤

 

もっちゃり《副詞と、動詞する》 動作や作品などがあか抜けしていない様子。人柄などが野暮ったく洗練されていない様子。行動などが無粋で気がきかない様子。「もっちゃりし・た・ 話し方・を・ する・ 人・や・なー。」〔⇒もっさり〕

もっちり《副詞と、動詞する》 食べ物に粘り気や弾力がある様子。「もっしりし・て・ おいしー・ ご飯・や・なー。」〔⇒もちもち【餅々】

もって《接続助詞》 二つの動作が同時に並行して行われることを表す言葉。「歩き・もって・ パン・を・ 食べ・たら・ あか・ん・ぞ。」「読み・もって・ 考える。」「泣き・もって・ 怒ら・れ・とる。」〔⇒ながら〕

もってこい【持って来い】《形容動詞や()》 最も適していて、ぴったり合う様子。うってつけで、ちょうど似合っている様子。「司会・やっ・たら・ あいつ・に・ し・てもー・たら・ もってこいなん・や。」

もっと《副詞》 更に、それ以上に。現状よりも、いっそう。「もっと・ おやつ・ ちょーだい。」「もっと・ 西・の・ 方・に・ ある・ 家」「もっと・ もっと・ 元気・を・ 出し・て・ 歩け。」

もっとつ《形容動詞や()》 何か足りないところがある様子。欠けていて、不満が残る様子。「前・の・ 市長・は・ もっとつやっ・た・なー。」〔⇒もうひとつ【もう一つ】、もうしとつ(もう一つ)

もっとも【尤も】《形容動詞や()》 いろいろな点から判断して、いかにも理屈に合っている様子。そうするだけの理由がある様子。「あんた・の・ 言()ー・ こと・は・ もっともや・けど・ みんな・が・ 賛成し・てくれる・と・は・ 限ら・へん・よ。」

もっともらしい〔もっともらしー〕【尤もらしい】《形容詞》 いかにも理屈に合っているように見える。いかにもそうするだけの理由があるようである。「もっともらしー・ 言い方・を・ する・ 人・や。」「もっともらしー・ わけ・を・ 言()ー・たら・ みんな・ 賛成し・てくれる。やろ。」

もっとらしい〔もっとらしー〕(尤らしい)】《形容詞》 ①もう少しそれらしく見える。「もっとらしー・ 話・を・ せ・なんだら・ みんな・が・ 笑う・ぞ。」②一見、きちんと整っているように見える。表面を取り繕っている様子である。「言い逃れする・ん・やっ・たら・ もっとらしー・ 嘘・を・ つき・なはれ。」

もっぺん(も一遍)】《副詞》 改めてもう一度。「何・ 言()ー・とん・ねや、もっぺん・ 言ー・てみー。」◆「もう」と「いっぺん【一遍】」がつながって、発音が融合した言葉。

もつらかす【縺らかす】《動詞・サ行五段活用》 ①糸や紐などがからまりあって、解けなくなるようにしてしまう。わざとしたわけではないが、からみついて、ほどけなくしてしまう。「釣り道具・を・ さわっ・とっ・て・ もつらかし・ても・た。」②話やことがらの筋が乱れさせて、解決や収拾がつかなくなるようにしてしまう。「話・を・ もつらかし・たら・ あか・ん・やない・か。」■自動詞は「もつれる【縺れる】」〔⇒もつらす【縺らす】

もつらす【縺らす】《動詞・サ行五段活用》 ①糸や紐などがからまりあって、解けなくなるようにしてしまう。わざとしたわけではないが、からみついて、ほどけなくしてしまう。「2本・の・ 竿・を・ もつらし・た。」②話やことがらの筋が乱れさせて、解決や収拾がつかなくなるようにしてしまう。「話・を・ もつらし・たら・ 喧嘩・に・ なる・ぞ。」■自動詞は「もつれる【縺れる】」〔⇒もつらかす【縺らかす】

もつれる【縺れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①糸や紐などがからまりあって、解けなくなる。「糸・が・ もつれ・ても・て・ ほどけ・へん。」②正常さを失って、思うように動かなくなる。「足・が・ もつれ・て・ ひょろけ・そーで・ 歩かれ・へん・ねん。」「舌・が・ もつれ・て・ 言いにくい。」③話やことがらの筋が乱れて、解決や収拾がつかなくなる。「話し合い・が・ もつれ・て・ けんか・に・ なっ・ても・た。」■他動詞は「もつらす【縺らす】」「もつらかす【縺らかす】」■名詞化=もつれ【縺れ】⇒ねじれる【捻れる】、ねじける(捻ける)

もてあます【持て余す】《動詞・サ行五段活用》 取り扱ったり始末したりするのに困る。相手とつきあうのに骨が折れる。「時間・が・ ありすぎ・て・ もてあまし・ても・た。」「手・に・ おえ・ん・ やんちゃぼーず・を・ もてあます。」

もていく【持て行く】《動詞・カ行五段活用》 何かを持って、どこかへ行く。「墓・へ・ 花・を・ もていっ・てん。」

もてくる【持て来る】《動詞・カ行変格活用》 何かを持って、どこかから来る。「家・から・ 何・を・ もてき・た・ん・や。」

もてる【持てる】《動詞・タ行下一段活用》 ①多くの人の間で人気がある。異性にもてはやされる。「声・が・ 良()ー・て・ みんな・に・ もてる。」「女・の・ 人・に・ もてる・ 顔つき・や。」②持つことができる。「重たい・けど・ 向こう・まで・ もてる・やろ。」

もと【元、本】《名詞》 ①ものごとの中心や起点にあたるところ。「ここ・を・ もと・に・ し・て・ 広がっ・ていく。」「火・の・ もと・に・ 気・を・ つける。」②草や木の、根の出ているところ。「梅・の・ 木・の・ もと・に・ 草・が・ いっぱい・ 生え・とる。」③ものとものとが接したり付いたりしている部分。「腐っ・とる・ 枝・を・ もと・から・ 切る。」④そのものを作り上げた原料となるもの。「醤油・の・ もと・は・ 豆・や。」⑤その働きや作用を生じさせるために必要なもの。「あの・ 商売・は・ もと・が・ ぎょうさん・ 要る。」⑥そのものの以前の状況。「もと・は・ 魚屋・を・ し・とっ・た。」②③⇒ねもと【根元】、つけね【付け根】

もとい【元い】《感動詞》 しまった、間違えた、という気持ちを表して、発言を取り消して言い改めようとするときに言う言葉。「もとい・ 言い直し・ます。」◆間違ったことを言ったすぐ後でなければ、この言葉を発する意味が失せる。

もどかしい〔もどかしー〕《形容詞》 早く完成させたり終了させたいと思うのに反して、自分や他の人などの動作や反応が鈍くて、じれったく感じる。思うようにならないで、いらいらする。「お前・に・ やらし・とい・たら・ もどかしー・て・ かなわ・ん・さかい・ わし・が・ する。」〔⇒まどろこい、まどろしい〕

もどす【戻す】《動詞・サ行五段活用》 ①もとの場所や、もとの持ち主のところに位置させる。元の状態に復元する。「スコップ・を・ もと・ あっ・た・ 所・へ・ もどす。」②食べたり飲んだりしたものを吐き出す。「気分・が・ 悪ー・ なっ・て・ もどし・た。」③液体を水で薄める。「濃縮ジュース・を・ もどし・て・ 飲む。」④水を使ってやわらかくする。「寒天・を・ 水・で・ もどす。」■自動詞は「もどる【戻る】」■名詞化=もどし【戻し】⇒かえす【返す】、かいす(返す)、かやす(返す)⇒あげる。⇒みずをまわす【水を回す】

もとどおり〔もとどーり〕【元通り】《名詞》 以前にあったのと同じ位置や同じ状態。「破れ・た・ ところ・を・ もとどーり・に・ 直し・て・ 返す。」

もとのもくあみ【元の黙阿弥】《形容動詞や()》 一時は盛んになったものが、また元のようになってしまう様子。良くなったものが再び悪くなってしまう様子。「途中・は・ 勝っ・とっ・てん・けど・ 最後・は・ もとのもくあみ・に・ なっ・ても・た。」

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2017年11月 9日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (558)    (通算2556回)

日常生活語 「も」④

 

もち【持ち】《名詞》 ①手などで支えたり提げたりすることこと。「右手・で・の・ 方・が・ もち・が・ 楽や。」②品質や機能が衰えず初期の状態を維持すること。「この・ 墨・は・ 擦っ・ても・ 減ら・んと・ もち・が・ 良()ー。」「この・ 蝋燭・は・ もち・が・ 長い。」③手にして使うようなもので、その人にちょうど似合ったり適したりしていること。「男もち・の・ 傘」④費用を負担すること。「旅行・の・ 費用・は・ 会社もち・や。」④所有すること。「金もち」「土地もち」

もちあげる【持ち上げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①手などでものを持って、上に上げる。「重たい・ もの・を・ もちあげる・ とき・に・は・ ぎっくり腰・に・ 気・を・ つけ・なはれ・よ。」②人を褒めておだてる。「もちあげ・られ・て・ 仕事・を・ 頼ま・れ・た。」

もちごめ【餅米、糯米】《名詞》 粘り気が強くて、ついて餅にしたり、赤飯や菓子の原料として使ったりする米。「もちごめ・を・ 入れ・て・ 赤飯・を・ 炊く。」■対語=「ただまい【只米、尋常米】」〔⇒もち【餅】

もちだす【持ち出す】《動詞・サ行五段活用》 元あった場所から、他の場所へ運んで移す。「布団・を・ ベランダ・に・ 持ち出し・て・ 風・に・ 当てる。」

もちつき【餅搗き】《名詞、動詞する》 臼と杵を使うなどして、蒸した餅米を強く押しつぶすように打つこと。「もちつき・に・ 使う・ 臼・と・ 杵・を・ 出し・てき・とい・てんか。」〔⇒ぺったんこ〕

もちっと〔もーちっと〕《副詞》 現在の有り様よりも少し程度を進めることを表す言葉。「もちっと・ 前・の・ 方・へ・ 来・てくれ・へん・か。」〔⇒もちょっと〕

もちぬし【持ち主】《名詞》 それを自分のものとしている人。所有者。「この・ 忘れ物・の・ もちぬし・は・ おっ・てや・ない・です・か。」

もちのき黐の木】《名詞》 赤い実をつけ、樹皮からは粘着性のある物質がとれる、常緑で背の高い木。「もちのき・から・ とりもち・が・ でける。」〔⇒もち

もちほり【餅放り】《名詞、動詞する》 祝い事や行事などがあるときに、大勢の人に向けて餅を投げ与えること。「お宮はん・で・ 正月・に・ もちまき・が・ ある。」〔⇒もちまき【餅撒き】

もちまき【餅撒き】《名詞、動詞する》 祝い事や行事などがあるときに、大勢の人に向けて餅を投げ与えること。「棟上げ・で・ もちまきする。」〔⇒もちほり【餅放り】

もちもち【餅々】《副詞と、動詞する》 食べ物に粘り気や弾力がある様子。「もちもちし・た・ 饅頭・で・ おいしい。」〔⇒もっちり〕

もちもん【持ち物】《名詞》 自分の所有としているもの。手に持っているもの。「もちもん・を・ 忘れ・ん・よーに・ する。」

もちゃつく《動詞・カ行五段活用》 粘り気があって、ものにくっついて離れないように感じられる。「餅・が・ 歯ー・に・ ひっつい・て・ もちゃつい・た・ 感じ・が・ する。」

もちょっと〔もーちょっと〕《副詞》 現在の有り様よりも少し程度を進めることを表す言葉。「もちっと・ 人数・が・ 増え・たら・ 有り難い・ねん・けど・なー。」〔⇒もちっと〕

もちろん【勿論】《副詞》 言うまでもなく明らかであるということを表す言葉。当然のことであるということを表す言葉。「私・は・ もちろん・ 行き・ます・よ。」

もつ【持つ、保つ】《動詞・タ行五段活用》 ①手で握ったり手の上に載せたりする。「片手・で・ ハンドル・を・ もつ。」②身に付けて、体から離さない。携行する。「忘れ・ん・よーに・ 定期・を・ もっ・とる・か。」③自分のものとする。所有する。「去年・から・ 携帯電話・を・ もっ・とる。」④自分が引き受ける。負担する。「今日・の・ コーヒー代・は・ わし・が・ もち・ます。」⑤力や性質や気持ちなどが備わる。「粘りけ・を・ もっ・た・ 走り方・を・ し・とる。」「甘み・を・ もっ・た・ 蜜柑」「自信・を・ もつ。」⑥そのままの状態で続く。長く使用に耐える。腐らない。「佃煮・に・ し・とい・たら・ 3月・は・ もつ。」「この・ 懐炉・は・ 朝・まで・ もつ。」「良()ー・ もん・は・ 長いこと・ もつ。」◆①~⑤の意味で使う場合は他動詞であり、⑥は自動詞である。■名詞化=もち【持ち】

もっきょう〔もっきょー〕(木曜)】《名詞》 1週間の7日間のうちの5日目で、水曜日の次、金曜日の前にある日。「もっきょー・は・ ナイター・が・ あら・へん・ねん。」〔⇒もく【木】、もくよう【木曜】、もくようび【木曜日】、もっきょうび(木曜日)

もっきょうび〔もっきょーび〕(木曜日)】《名詞》 1週間の7日間のうちの5日目で、水曜日の次、金曜日の前にある日。「もっきょーび・まで・に・ 返事・を・ ほしー・と・ 思う・ん・や。」〔⇒もく【木】、もくよう【木曜】、もっきょう(木曜)、もくようび【木曜日】

もっきん【木琴】《名詞》 長さの違う木の板を音階の順に並べて、先端に玉を付けた2本の棒で叩いて鳴らす楽器。「学芸会・で・ もっきん・を・ 合奏する。」◆鉄の板でできている楽器は「てっきん【鉄琴】」と言う。〔⇒シロホン【ドイツ語=Xylophon

もっこ《名詞》 土などを運ぶときに使う、藁などを網に編んで四隅に綱を付けた入れ物。「砂・を・ もっこ・に・ 入れ・て・ 二人・で・ かい・ていく。」 

もっこう〔もっこー〕【木工】《名詞》 木を使って家具やおもちゃなどを作ること。「技術家庭・の・ 時間・に・ もっこー・で・ 本立て・を・ こしらえ・た・ こと・が・ あっ・た。」

もっさり《副詞と、動詞する》 動作や作品などがあか抜けしていない様子。人柄などが野暮ったく洗練されていない様子。行動などが無粋で気がきかない様子。「もっさりし・た・ 話し方・を・ する・ 人・や。」「もっさりし・た・ 服・を・ 着・とる。」「もっさりし・た・ パン」〔⇒もっちゃり〕

もったいつける【勿体付ける】《動詞・カ行下一段活用》 わざと意味ありげに、重々しい態度をとる。持っているものを、人になかなか渡そうとしない。「もったいつけ・た・ 話し方・を・ し・やがる。」〔⇒もったいぶる【勿体ぶる】

もったいない【勿体ない】《形容詞》 ①使えるものが捨てられたり、使う価値のあるものが疎んじられたりして、惜しい。「ご飯粒・を・ こぼし・て・ もったいない・や・ないか。」「時間・を・ 無駄・に・ し・て・ もったいない・ こと・を・ し・た。」②過分の気遣いや行為に対して、おそれ多い。身に過ぎてありがたい。「そないに・ 褒めら・れ・て・ もったいない・ こと・です。」

もったいぶる《動詞・ラ行五段活用》 わざと意味ありげに、重々しい態度をとる。持っているものを、人になかなか渡そうとしない。「もったいぶっ・た・ 言ー方・を・ せ・んとい・てんか。」「もったいぶら・んと・ ちょっと・ 見せ・てんか。」〔⇒もったいつける【勿体付ける】

もっちゃそび(持ち遊び)】《名詞、動詞する》 ①ものをいじくりまわすこと。「食べ物・を・ もっちゃそび・に・ し・たら・ あき・まへん。」「筆箱・を・ もっちゃそびし・て・ めん・でも・た。」②子どもが遊びに使う道具。慰みものとして、もてあそぶもの。「赤ん坊・の・ もっちゃそび・を・ 買()ー・てくる。」⇒おもちゃ【玩具】

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2017年11月 8日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (557)    (通算2555回)

日常生活語 「も」③

 

もくろく【目録】《名詞》 所蔵物や贈り物などの名前を整理して書き並べたもの。「寄付・の・ もくろく・を・ 渡す。」「結納・の・ もくろく」

もけい〔もけー〕【模型】《名詞》 実物の形や仕組みを真似て作ったもの。「趣味・は・ もけー・の・ 飛行機・を・ こしらえ・て・ 飛ばす・ こと・や。」◆実物よりも小さいことが多い。〔⇒ひながた【雛形】

もこもこ《副詞、形容動詞や()》 ①水や泥などが、後から後から湧き上がってくる様子。「池・の・ 底・から・ 水・が・ もこもこ・ 湧い・とる。」②毛織物や編み物などが毛羽立っている様子。「毛糸・の・ 手袋・が・ もこもこに・ なっ・た。」

もごもご《副詞と、動詞する》 ①口を十分に開けないで、ものをかむ様子。食べ物をほおばって、かむ様子。「するめ・を・ もごもご・ かん・どる。」②ものを言いかけて、口だけ動かす様子。「口・を・ もごもご・ 動かし・とる・けど・ 声・が・ 出・とら・へん。」③発音が明瞭でない様子。「もごもご・ 言わ・んと・ もっと・ はっきり・ 聞こえる・よーに・ 言え。」〔⇒もぐもぐ、むぐむぐ〕

もし【若し】《副詞》 ①今より後のことについて、仮にそのようになったらという意味を表す言葉。「もし・ 明日・ 雨・やっ・たら・ 運動会・は・ 延期し・ます。」②既に事実となっていることについて、仮にそうでなくて別のことであったらという意味を表す言葉。「もし・ 江戸時代・に・ 生まれ・たら・ 何・を・ し・とる・やろ・なー。」〔⇒もしも【若しも】、もしかして【若しかして】⇒ひょっとして〕

もしかしたら【若しかしたら】《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「もしかしたら・ 明日・は・ 来・られ・へん・かも・ わから・へん。」〔⇒どうかしたら、どうかすると、どうやすると、どうやしたら、どないかしたら、どないかすると、どないやしたら、どないやすると、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかすると【若しかすると】

もしかして【若しかして】《副詞》 ①今より後のことについて、仮にそのようになったらという意味を表す言葉。「もしかして・ 行け・なん・だら・ ごめん・な。」②既に事実となっていることについて、仮にそうでなくて別のことであったらという意味を表す言葉。「もしかして・ あの・ 事故・さえ・ なかっ・たら・と・ 思う・と・ 悔しー・ねん。」〔⇒もし【若し】、もしも【若しも】⇒ひょっとして〕

もしかすると【若しかすると】《副詞》 何かの事情が生じた場合は。都合や場合によっては。「この・ 台風・は・ もしかすると・ 上陸する・かも・ しれ・ん。」〔⇒どうかしたら、どうかすると、どうやすると、どうやしたら、どないかしたら、どないかすると、どないやしたら、どないやすると、ひょっとしたら、ひょっとすると、もしかしたら【若しかしたら】

もしも【若しも】《副詞》 ①今より後のことについて、仮にそのようになったらという意味を表す言葉。「もしも・ あんた・が・ 遅れ・たら・ 待た・んと・ 行き・まっ・せ。」②既に事実となっていることについて、仮にそうでなくて別のことであったらという意味を表す言葉。「もしも・ 歌・が・ うまかっ・たら・ 芸人・に・ なり・たかっ・た・ん・や。」〔⇒もし【若し】、もしかして【若しかして】⇒ひょっとして〕

もしもし《感動詞》 近くにいる人や、電話の相手などに呼びかける言葉。「もしもし・ 手ー・から・ ハンカチ・が・ 落ち・まし・た・よ。」「もしもし・ 聞こえ・てまっ・しゃろ・か。」

もじもじ《副詞と、動詞する》 遠慮したり、恥ずかしがったりして、すぐに行動できないで、ためらっている様子。「初めて・の・ 人・と・ 会()ー・たら・ もじもじし・て・ 何・も・ 言わ・れ・へん。」

もじゃもじゃ《副詞と、名詞》 手入れをしていなくて、密生している毛や髭などが乱雑な感じである様子。「もじゃもじゃ・の・ 頭・の・ 毛ー・を・ ちょっと・は・ 手入れし・なはれ・よ。」

もず【百舌】《名詞》 気性が荒く、昆虫やとかげなどを食べる、雀より少し大きい鳥。「秋・に・ なっ・たら・ もず・が・ よー・ 飛ん・でくる。」

もぞうし〔もぞーし〕【模造紙】《名詞》 図表などを書くときに使う、表面が滑らかで大きな上質紙。「もぞーし・で・ 年表・を・ 作っ・た。」

もそもそ《副詞と》 聞き取れないような小声でつぶやくように話す様子。無愛想に、感情を込めないで話す様子。「もそもそ・ 言()ー・て・ 何・の・こと・やら・ わから・なんだ。」〔⇒ぼそぼそ〕

もぞもぞ《副詞と》 ①小さな虫などが鈍く見えるような動作で動き回る様子。「新聞・の・ 上・を・ 何・やら・ もぞもぞ・ 動い・とる。」②動作や態度がはっきりしないで、鈍い様子。体を小さく動かす様子。「もぞもぞせ・んと・ じっと・ し・とり・なはれ。」

もたす【持たす】《動詞・サ行五段活用》 ①持つようにさせる。「人・に・ 荷物・を・ もたさ・んと・ 自分・で・ 持ち・なはれ。」②持って行かせる。「親戚・の・ 家・に・ おみやげ・を・ もたし・た・ん・や。」③費用を払わせる。「今日・の・ 払い・は・ あいつ・に・ もたそ・-・か。」④変わらないようにする。保たせる。「冷蔵庫・に・ 入れ・て・ 1週間・ もたす。」■自動詞は「もつ【持つ】」

もたつく《動詞・カ行五段活用》 ものごとが円滑に進まないで滞る。動作や行動がはっきりしなくて滑らかに進まない。「司会・が・ もたつい・て・ 時間・が・ かかっ・ても・た。」「もたつい・て・ 下手な・ しゃべり方・を・ し・た。」

もたもた《副詞、動詞する、名詞》 しっかりした考えや態度が現れず、ものごとが円滑に進まない様子。前進しないで滞っている様子。「もたもた・が・ あっ・て・ なかなか・ 始まら・へん。」「もたもたせ・んと・ 上手に・ 説明し・てほしー・なー。」

もたらかす【凭らかす】《動詞・サ行五段活用》 体やものを、しっかりしたものに寄せかけて、安定した状態にする。「梯子・を・ 塀・に・ もたらかす。」■自動詞は「もたれる【凭れる】」。〔⇒もたらす【凭らす】

もたらす【凭らす】《動詞・サ行五段活用》 体やものを、しっかりしたものに寄せかけて、安定した状態にする。「自転車・を・ 壁・に・ もたらす。」■自動詞は「もたれる【凭れる】」。〔⇒もたらかす【凭らかす】

もたれる【凭れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①体などを、しっかりしたものに寄せかけて、楽な状態や安定した状態にする。「椅子・に・ もたれ・て・ 居眠り・を・ する。」「人・に・ もたれ・んと・ 自分・で・ 考え・んかい。」②食べ物がきちんと消化されないまま胃に溜まっていて、気持ち悪く感じる。「食い過ぎ・て・ 胃ー・に・ もたれる。」■他動詞は、①の場合「もたらす【凭らす】」「もたらかす【凭らかす】」

もち【餅】《名詞》 ①餅米を蒸して搗いた食べ物。「九ー・の・ 日・の・ もち・は・ 搗か・ん・もん・や。」②粘り気が強くて、ついて餅にしたり、赤飯や菓子の原料として使ったりする米。「田圃・に・ もち・も・ 作っ。とる。」⇒もちごめ【餅米】

もち】《名詞》 赤い実をつけ、樹皮からは粘着性のある物質がとれる、常緑で背の高い木。「もち・の・ 実ー・が・ きれーや。」〔⇒もちのき黐の木

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2017年11月 7日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (556)    (通算2554回)

日常生活語 「も」②

 

もうろうと〔もーろーと〕【朦朧と】《副詞、動詞する》 ①意識がぼんやりして、はっきりしない様子。「お祖父さん・は・ だいぶ・ もーろーとし・てき・とる・ねん。」②霞んで、ものの形がはっきりしない様子。「もーろーと・ 霧・が・ かかっ・とる。」

もうろく〔もーろく〕【耄碌】《名詞、動詞する》 年をとって、頭や体の働きが衰えること。「もーろくし・たら・ 長生き・は・ しとー・ない。」

もえさし【燃えさし】《名詞》 木ぎれなどで、燃え切らないで残っているもの。「もえさし・に・ ちゃんと・ 水・を・ かけ・とい・て・な。」

もえる【燃える】《動詞・ア行下一段活用》 ①火がついて、炎が出る。灰になるまで炎を出し続ける。「たいまつ・が・ もえ・とる。」②火災が発生する。「近所・が・ もえ・て・ えらい・ こと・やっ・た。」■他動詞は「もやす【燃やす】」⇒やける【焼ける】

モーター〔もーたー〕【英語=motor】《名詞》 電力によって回転し、ものを動かす力を起こす機械。「もーたー・が・ 焼け・て・ 電車・が・ 止まっ・た。」

もおる〔もーる〕(戻る)】《動詞・ラ行五段活用》 ①元の場所に帰る。元の場所に向かって逆に進む。「転居先・が・ わから・ん・ ゆー・て・ 葉書・が・ もーっ・てき・た。」「ランナー・が・ 本塁・へ・ もおっ・てくる。」②自宅に帰る。「おーい・ 今・ もーっ・た・ぞ。」③元の状態に返る。「ハンドル・が・ 元・に・ もーっ・ても・た。」■名詞化=もおり(戻り)〔⇒もどる【戻る】、かえる【返る】

もがく【藻掻く】《動詞・カ行五段活用》 ①自由になろうとして、苦しんで手足を動かす。ばたばた暴れる。「溺れそーに・ なっ・て・ もがい・た。」②焦っていらいらする。苦しみから逃れるために、いろんなことをする。「年とっ・て・から・ もがか・ん・よーに・ し・たい・なー。」■名詞化=もがき【藻掻き】〔⇒あがく【足掻く】

もく【木】《名詞》 1週間の7日間のうちの5日目で、水曜日の次、金曜日の前にある日。「来週・は・ 火ー・もく・土ー・が・ 休み・に・ なっ・とる。」〔⇒もくよう【木曜】、もっきょう(木曜)、もくようび【木曜日】、もっきょうび(木曜日)

もくぎょ〔もくぎょー〕【木魚】《名詞》 うろこの形が彫りつけられた魚が口を開けた形をして中が空洞になっており、お経をよむときに叩く、木で作られた仏具。「嫁はん・の・ 里・は・ 曹洞宗・で・ もくぎょー・を・ たたい・て・ お参りする・ねん。」

もぐさ艾】《名詞》 お灸に用いるもので、よもぎの葉を干して作り、葉の裏の白毛を集めて綿のようにしたもの。「背中・に・ もぐさ・を・ 置い・て・ 火・を・ つける。」

もくじ【目次】《名詞》 本などで、内容の見出しを順序立てて並べたもの。「もくじ・を・ 見・て・ 書い・てある・ ところ・を・ 探す。」

もくせい〔もくせー〕【木製】《名詞》 木を材料にして道具などを作ること。また、木で作られたもの。「椅子・は・ もくせー・の・ 方・が・ 気持ち・が・ 良()ー。」

もくぞう〔もくぞー〕【木造】《名詞》 木を主な材料にして建物や構造物などを作ること。また、木を主な材料にして作られたもの。「小学校・の・ とき・の・ もくぞー・の・ 校舎・が・ 懐かしい。」「昔・は・ 電車・の・ 床・が・ もくぞー・のん・が・ 走っ・とっ・た・なー。」

もくたん【木炭】《名詞》 木を蒸し焼きにして作った燃料。「戦争中・の・ もくたん・を・ 焚い・て・ 走る・ バス・は・ 坂・を・ よー・ 上ら・へん・さかい・ 降り・て・ 後ろ・から・ 押し・たり・ し・た・ こと・が・ ある。」

もくてき【目的】《名詞》 何かをするときに、実現しようとして目指すところ。「寄付・の・ もくてき・が・ よー・ わから・へん・さかい・ 協力し・たい・と・ 思(おも)・ても・ でき・まへ・ん・ねん。」

もくとう〔もくとー〕【黙祷】《名詞、動詞する》 亡くなった人の安らかな成仏を願って、無言のまま心の中で祈ること。「出棺・の・ 時・に・ みんな・で・ もくとーする。」「震災・の・ 起き・た・ 時間・に・ 合わし・て・ もくとーし・た。」

もくねじ【木螺子】《名詞》 頭の部分に溝があって、螺旋が切ってある釘。「ちょうつがい・を・ もくねじ・で・ 留める。」〔⇒ねじくぎ【螺子釘】

もくねじまわし〔もくねじまーし〕【木螺子回し】《名詞》 ねじ釘の頭の溝に当てて、回して締めたり緩めたりする道具。「もくねじまーし・で・ ねじ・を・ 締める。」〔⇒ドライバー【英語=driver、ねじまわし【螺子回し】

もくひょう〔もくひょー〕【目標】《名詞》 何かを成し遂げたり行き着いたりしようとして、目印とするもの。「ポートタワー・を・ もくひょー・に・ し・て・ 歩く。」

もくめ【木目】《名詞》 木の切り口に現れている、年輪などが作り出す線や模様。「綺麗な・ もくめ・の・ 机」

もくもく《副詞と》 煙や雲などが、重なり合うように、後から後から出てくる様子。「汽車・が・ もくもくと・ 煙・を・ 吐い・て・ 走る。」「煙突・から・ 黒い・ 煙・が・ もくもくと・ 出・とる。」〔⇒むくむく〕

もくもく【黙々】《副詞と》 黙ってものごとに集中する様子。周りのことを気にかけないで、ものごとを行う様子。「もくもくと・ ご飯・を・ 食べる。」「何にも・ しゃべら・んと・ もくもくと・ 仕事・を・ する。」

もぐもぐ《副詞と、動詞する》 ①口を十分に開けないで、ものをかむ様子。食べ物をほおばって、かむ様子。「歯・が・ 痛(いと)ー・て・ もぐもぐ・ 噛む・しか・ しょーがなかっ・てん。」②ものを言いかけて、口だけ動かす様子。「もぐもぐ 言()ー・とっ・た・さかい・ 何・か・ よー・ わから・なんだ。」③発音が明瞭でない様子。「もぐもぐし・た・ 発音・や・さかい・ 言()ー・とる・ こと・が・ よー・ わから・へん。」〔⇒むぐむぐ、もごもご〕

もくよう〔もくよー〕【木曜】《名詞》 1週間の7日間のうちの5日目で、水曜日の次、金曜日の前にある日。「お医者はん・は・ もくよー・の・ 昼から・は・ 休み・や。」〔⇒もく【木】、もっきょう(木曜)、もくようび【木曜日】、もっきょうび(木曜日)

もくようび〔もくよーび〕【木曜日】《名詞》 1週間の7日間のうちの5日目で、水曜日の次、金曜日の前にある日。「もくよーび・は・ 7時間目・が・ ある・ねん。」〔⇒もく【木】、もくよう【木曜】、もっきょう(木曜)、もっきょうび(木曜日)

もぐら【土竜】《名詞》 口がとがってシャベルのような手をして、土の中に穴を掘ってすむ、鼠に似た動物。「もぐら・は・ まだ・ 見・た・ こと・が・ あら・へん。」

もぐり【潜り】《名詞、形容動詞》 ①正式・公式ではなく、密かに物事を行うこと。また、そのようにする人。「もぐり・の・ タクシー」②体を頭ごと水の中に沈めること。「もぐり・で・ 貝・を・ 集める。」

もぐる【潜る】《動詞・ラ行五段活用》 ①体を頭ごと水の中に沈める。水の底に向かっていく。「海・に・ もぐっ・て・ 魚・を・ 突く。」②ものの下や中に入り込む。「だんのした〔=床下〕・に・ もぐる。」「布団・に・ もぐっ・て・ まだ・ 寝・とる。」■名詞化=もぐり【潜り】

もくれん【木蓮】《名詞》 春に、葉が出る前に白や紫色などの大きな花を咲かせる、庭に植えることが多い落葉樹。「風・が・ 吹い・たら・ もくれん・の・ 花・が・ よー・ 散っ・て・ 困る。」

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2017年11月 6日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (555)    (通算2553回)

日常生活語 「も」①

 

も〔もー〕【藻】《名詞》 水草や海藻などの、水の中に生える植物。「金魚鉢・に・ もー・を・ 入れ・てやる。」

《副助詞》 ①同じようなものを並べて言ったり、同様のものが他にもあることをにおわせたりするときに使う言葉。「将棋・も・ 碁ー・も・ 好きや。」「どいつ・も・ こいつ・も・ あて・に・ なら・へん。」②他と同じだという気持ちを表すときに使う。「私・も・ いっしょに・ 行き・たい。」③極端な場合を取り上げて、それすら例外でないということを表す言葉。「専門家・の・ 人・も・ わかっ・てくれ・へん・ねん。」「こんな・ こと・も・ 知ら・へん。」④予想される程度を超えていたり、限界に達していたりすることを表す言葉。「1時間・も・ 待っ・とっ・た・ん・や。」「5000円・も・ くれ・た。」

もう〔もー〕《名詞、動詞する》 ①肉や乳を食用とするために飼われ、かつては運搬・耕作などのために使われていた、頭に2本の角があり皮膚は白・黒・褐色の短い毛でおおわれている動物。「もー・が・ 歩い・とる。」②両の手足を地につけて這う形になること。「お尻・ 拭い・たる・さかい・ もー・を・ し・なはれ。」◆幼児語。〔⇒もうもう。⇒うし【牛】⇒よつんばい【四つん這い】

もう〔もー、も〕《副詞》 ①既にその状態や時期になっていることを表す言葉。「もー・ 今頃・は・ 大阪・に・ 着い・とる・やろ。」②今にもそのようになるということを表す言葉。時を隔てることなく、まもなく。「もー・ 来る・ 頃・や。」③現在の状況に何かを加えることを表す言葉。「もー・ ちょっと・ 待っ・てみよ・か。」「も・ 一つ・ 欲しい。」④まったく。「もー・ あか・ん。」⇒もうつい〕

もうかる〔もーかる〕【儲かる】《動詞・ラ行五段活用》 ①金銭上の利益になる。「バザー・を・ し・たら・ だいぶ・ もーかる・かも・しれ・ん。」②有用なものがあとに残る。「子ども・の・ 時・に・ 野球・を・ やっ・とっ・た・さかい・ 病気・に・ かかりにくー・て・ もーかっ・た。」■他動詞は「もうける【儲ける】」

もうけ〔もーけ〕【儲け】《名詞》 金銭上の利益。また、それを得ること。「もーけ・が・ 無()ー・て・ とんとんや〔=差し引きゼロだ〕。」〔⇒みいり【実入り】

もうける〔もーける〕【儲ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①金銭上の利益を得る。「店・を・ 出し・て・から・ だいぶ・ もーけ・た。」②有用なものをあとに残す。「試験・の・ やま・が・ 当たっ・て・ もーけ・た。」■自動詞は「もうかる【儲かる】」■名詞化=もうけ【儲け】

もうしあげる〔もーしあげる〕【申し上げる】《動詞・ガ行下一段活用》 「いう【言う】」を特別に強くへりくだった言い方にした表現。「お詫び・を・ もーしあげ・た・けど・ なかなか・ こらえ・てくれ・なんだ。」

もうしあわす〔もーしあわす〕【申し合わす】《動詞・サ行五段活用》 言葉を交わして約束する。相談をして取り決める。「寄付・を・ お断りする・ こと・を・ 村中・で・ もーしあわす。」■名詞化=もうしあわせ【申し合わせ】

もうしこみ〔もーしこみ〕【申し込み】《名詞》 ①相手が受け入れてくれることを期待して、願望や意思を相手に伝えること。「結婚・の・ もーしこみ・を・ する。」②参加や応募をするための手続きをすること。「旅行・に・ 参加する・ もーしこみ・を・ し・た。」

もうしこむ〔もーしこむ〕【申し込む】《動詞・マ行五段活用》 ①相手が受け入れてくれることを期待して、願望や意思を相手に伝える。「結婚・を・ もーしこん・だら・ 断ら・れ・た。」②参加や応募をするための手続きをする。「健康診断・に・ もーしこん・だ。」■名詞化=もうしこみ【申し込み】

もうしでる〔もーしでる〕【申し出る】《動詞・ダ行下一段活用》 願望や意思などを自分から進んで、言って出る。「今年・は・ 委員・を・ 止め・さし・てほしい・と・ もーしで・た。」■名詞化=もうしで【申し出】

もうしとつ〔もーしとつ、もしとつ〕(もう一つ)】《形容動詞や()》 何か足りないところがある様子。欠けていて、不満が残る様子。「今年・の・ 米・は・ もしとつや。」〔⇒もうひとつ【もう一つ】、もっとつ〕

もうしわけない〔もーしわけない〕【申し訳ない】《形容詞》 相手にたいへんすまない思いを持って、詫びる気持ちを表す言葉。言い訳のしようがない。弁解の余地がない。「ガラス・を・ めん〔=壊し〕・で・ もーしわけない・ こと・を・ し・まし・た。」

もうす〔もーす〕【申す】《動詞・サ行五段活用》 「言う〔ゆー〕」をへりくだった言い方や丁寧な言い方にした表現。「主人・が・ そない・ もーし・てます・ねん。」

もうす〔もーす〕【申す】《補助動詞・サ行五段活用》 上位の者に対してへりくだった気持ちを表す言葉。「お頼(たの)・もーし・ます。」

もうする〔もーする〕《動詞・サ行変格活用》 牛のような格好をして、四つん這いになる。「お尻・ 拭い・たげる・さかい・ もーし・なさい。」◆幼児語。

もうそう〔もーそー〕【孟宗】《名詞》 背が高くて幹が太くて、節と節の間隔が比較的に短い竹。「もーそー・の・ 筍」

もうちょう〔もーちょー〕【盲腸】《名詞》 ①大腸と小腸の境目にあって、袋のようになっている部分。②盲腸が炎症を起こして痛むこと。虫垂炎。「もーちょー・に・ なっ・て・ 入院し・た。」

もうつい〔もーつい、もつい〕《副詞》 今にもそのようになるということを表す言葉。時を隔てることなく、まもなく。「もーつい・ 梅雨・に・ なり・ます・やろ。」「バス・は・ もつい・ 来る・と・ 思う。」◆「もう」を強めた言い方である。〔⇒もう〕

もうとう〔もーとー〕【もう疾う】《形容動詞や()》 ずっと以前である様子。かなり早くである様子。「宿題・は・ もーとーに・ 済まし・た。」◆「とう【疾う】」を強めた言い方である。〔とう【疾う】

もうひとつ〔もーひとつ、もひとつ〕【もう一つ】《形容動詞や()》 何か足りないところがある様子。欠けていて、不満が残る様子。「真剣さ・が・ もーひとつ・ 足ら・へん。」「この・ 絵ー・の・ でき・は・ もーひとつや。」〔⇒もうしとつ(もう一つ)、もっとつ〕

もうふ〔もーふ〕【毛布】《名詞》 寝具などに用いる、厚手の毛織物。「寝冷えせ・ん・よーに・ もーふ・を・ 掛け・とき。」

もうもう〔もーもー〕《名詞、②動詞する》 ①肉や乳を食用とするために飼われ、かつては運搬・耕作などのために使われていた、頭に2本の角があり皮膚は白・黒・褐色の短い毛でおおわれている動物。「もーもー・が・ 田圃・を・ 鋤い・とる。」②両の手足を地につけて這う形になること。また、その姿勢で前進すること。「お尻・を・ 拭い・たげる・さかい・ もーもーし・なさい。」「もーもー・を・ し・て・ こっち・まで・ おいで。」◆幼児語。〔⇒もう。⇒うし【牛】⇒よつんばい【四つん這い】

もうもう〔もーもー〕《副詞と》 牛が鳴く様子。また、その声。「飼い葉・を・ やっ・たら・ もーもーと・ 喜ん・だ。」

もうもうと〔もーもーと〕【濛々と】《副詞、動詞する》 霧・小雨・煙・ほこりなどが立ちこめて、あたりが薄暗くぼんやりしている様子。「湯気・が・ もーもーと・ 立っ・とる。」「昔・の・ 県道・は・ バス・が・ 走っ・た・ あと・は・ もーもーと・ ほこり・が・ 立っ・た。」

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2017年11月 5日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (554)    (通算2552回)

日常生活語 「め」⑥

 

()かける〔めー()かける〕【目()掛ける】《動詞・カ行下一段活用》 成長や発展を期待して、気持ちを込めて面倒を見る。心を寄せていたわる。心に留めて応援する。「ちょっと・ 走り・が・ 速かっ・た・さかい・ めーかけ・て・ 教え・てもろ・た。」「習字・が・ 上手やっ・た・ので・ 先生・に・ めーかけ・てもろ・とっ・た。」

()さます〔めー()さます〕【目()覚ます】《動詞・サ行五段活用》 目を閉じて、心や体が活動をやめている状態から、現実にもどる。「今朝・は・ 6時・に・ めーをさまし・た。」〔⇒おきる【起きる】

()すえる〔めー()すえる〕【目()据える】《動詞・ア行下一段活用》 一か所をじっと見つめる。視線をそらさないで見る。「めーをすえ・て・ 睨ん・どる。」

()そらす〔めー()そらす〕【目()反らす】《動詞・サ行五段活用》 真っ直ぐ見ないで、他の方を見る。「恥ずかしそーに・ めーをそらし・た。」

()つける〔めー()つける〕【目()付ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①警戒しようとして、特に注意する。「めーをつけら・れ・て・ いっつも・ 怒ら・れ・とっ・た。」②立派なものとして注目する。「めーつけ・とっ・た・ 相撲取り・が・ 優勝し・た。」

()とおす〔めー()とーす〕【目()通す】《動詞・サ行五段活用》 一通り見る。「朝・は・ 新聞・に・ めーをとーす・の・が・ 日課・や。」

()はなす〔めー()はなす〕【目()離す】《動詞・サ行五段活用》 見ているのをやめる。少しの間、見ないでおく。「ちょっと・ めーをはなし・とる・うち・に・ 猫・に・ 魚・を・ 盗ら・れ・た。」

()ひからす〔めー()ひからす〕【目()光らす】《動詞・サ行五段活用》 警戒する気持ちを持って、注意をして見張る。「巡査・が・ めーをひからし・て・ 警戒し・とる。」

()ひく〔めー()ひく〕【目()引く】《動詞・カ行五段活用》 人目につく。注目を集める。「めーひく・よーな・ 派手な・ 服」

()まかす〔めー()まかす〕【目()まかす】《動詞・サ行五段活用》 ①周囲が動いたり回転したりしているような感覚に襲われる。「ぐるぐる・ 回っ・て・ めーをまかし・た。」②一時的に意識を失う。気絶する。「2階・から・ かちゃだけ・て・ めーをまかし・た。」③たいそうびっくりする。「野菜・の・ 高い・の・に・ めーまかし・た・けど・ 買わ・な・ しょーがない。」①②⇒め()まわす【目()回す】

()まわす〔めー()まーす〕【目()回す】《動詞・サ行五段活用》 ①周囲が動いたり回転したりしているような感覚に襲われる。「高い・ 所(とこ)・から・ 下・を・ 見・て・ めーまーし・た。」②一時的に意識を失う。気絶する。「暑い・の・で・ めーまーし・て・ 倒れ・ても・た。」「めーまーし・た・さかい・ 救急車・を・ 呼ん・だ。」③忙しくて、あわてて惑う。「月末・は・ 忙しー・て・ めーまーし・てます・ねん。」「今日・は・ 仕事・が・ 多すぎ・て・ めーまわし・た。」①②⇒め()まかす【目()まかす】

()むく〔めー()むく〕【目()剥く】《動詞・カ行五段活用》 ①大きな目を見開く。「めーむい・て・ 怒り・よっ・た。」②高い金額に驚く。「めーむい・ても・て・ よー・ 買わ・なんだ。」

めん【面】《名詞》 何かの顔をかたどって作り、顔に付けるかぶりもの。「猿・の・ めん・を・ かぶっ・て・ 劇・に・ 出る。」

めん【綿】《名詞》 わたの実からとれる繊維でできた布や、それを加工してできた織物。「めん・の・ 靴下・の・ 方・が・ 丈夫や。」「めん・で・ でけ・た・ シャツ」

めん()】《名詞》 動物で、妊娠や産卵をする能力のある方。「めん・の・ 蝉・は・ 鳴か・へん・の・やろ。」「めん松」■対語=「おん【()】」〔⇒めす【雌】、めんた(雌た)

めんかい【面会】《名詞、動詞する》 わざわざ出かけていって人に会うこと。わざわざやって来た人に会うこと。「病院・へ・ 見舞い・に・ 行っ・た・ん・や・けど・ めんかい・でき・なんだ。」「仕事中・の・ めんかい・は・ あか・ん・ねん・て。」

めんきょ【免許】《名詞》 公的な制度として、特定の内容について許しを与えること。「運転めんきょ・を・ 取り・に・ 行く。」「先生・に・ なる・ めんきょ・を・ もらう。」

めんじょう〔めんじょー〕【免状】《名詞》 ①公的な制度として、許しを与えたことの証明書。「あの・ 人・は・ お茶・の・ めんじょー・を・ 持っ・とっ・て・や。」②学校で決められた課程を終えたことを証明する書き物。「高等学校・の・ めんじょー・を・ 貰(もろ)・た。」⇒そつぎょうしょうしょ【卒業証書】

めんせつ【面接】《名詞、動詞する》 ①人と人とがじかに会うこと。「保護者会・の・ めんせつ・が・ ある・ねん。」②入学試験や入社試験の一環として、受験者の人柄や能力などを確かめるために、その人に直接会って話をしたり質問したりなどをすること。「履歴書・を・ 持っ・て・ 会社・の・ めんせつ・を・ 受け・に・ 行っ・てき・てん。」

めんた(雌た)】《名詞》 動物で、妊娠や産卵をする能力のある方。「めんた・の・ 猫・が・ やかましーに・ 鳴い・とる。」◆やや蔑視したような感じの言い方である。人の女性を罵倒するような言い方にも使う。■対語=「おんた【(雄た)】」〔⇒めす【雌】、めん()

めんたま【目ん玉】《名詞》 目の中の玉。眼球。「魚・の・ めんたま・を・ 食べる。」〔⇒めだま【目玉】、めのたま【目の玉】、めっくりだま【目っくり玉】

めんたまがとびでる【目ん玉が飛び出る】《動詞・ダ行下一段活用》 値段が高くて驚く。それによって、買うことをやめる。「買いたかっ・た・れど・ 値段・を・ 聞い・て・ めんたまがとびで・て・ 手ー・が・ 出・なんだ。」〔⇒めだまがとびでる【目玉が飛び出る】、めっくりだまがとびでる【目っくり玉が飛び出る】

めんちょう〔めんちょー〕【面ちょう】《名詞》 顔にできる悪性の腫れ物。「めんちょー・が・ でけ・て・ 顔・が・ いがん・どる。」

めんどい《形容詞》 ①容貌や容姿が醜い。「めんどい・ 顔・を・ し・た・ 犬・や・なー。」②体裁がよくない。見苦しくて恥ずかしい。「なんべん・も・ 訂正する・の・は・ めんどい・ こと・や。」

めんどくさい【面倒臭い】《形容詞》 手数がかかって厄介だ。するのが億劫である。「めんどくさい・けど・ もーいっぺん・ 計算しなおし・て・くれ・へん・か。」〔⇒じゃまくさい【邪魔臭い】

めんどくさがり【面倒臭がり】《名詞》 手数がかかることを厄介だと思う人。するのが億劫であると考える人。「めんどくさがり・や・さかい・ ややこしい・ 仕事・は・ 人・に・ 押しつけ・てくる。」〔⇒じゃまくさがり【邪魔くさがり】

めんどくさがる【面倒臭がる】《動詞・ラ行五段活用》 手数がかかることを厄介だと思う。するのが億劫であると考える。「返事・を・ 書く・の・を・ めんどくさがっ・とる。」■名詞化=めんどくさがり【面倒臭がり】〔⇒じゃまくさがる【邪魔臭がる】

めんどり【雌鶏】《名詞》 雌のにわとり。「めんどり・が・ 卵・を・ 生む。」■対語=「おんどり【雄鶏】」

めんまつ【雌松】《名詞》 海岸近くに多く生える、樹皮が赤褐色の松。赤松。「背・の・ 低い・ めんまつ・が・ 生え・とる・ 林」■対語=「おんまつ【雄松】」

めんめ(銘々)】《名詞》 ①メンバーなどのひとりひとり。「道・を・ 歩く・ とき・は・ めんめ・で・ 気ー・ つけよ。」②その人自身。「そんな・ こと・を・ し・たら・ めんめ・が・ 困る・ こと・に・ なる・ん・や・で。」⇒めいめい【銘々】、それぞれ。⇒めめ、じぶん【自分】

めんらしい〔めんらしー〕(珍しい)】《形容詞》 ①数量的に、めったにない。稀なものである。「あんた・が・ 出席し・てくれる・や・なんて・ めんらしー・ こと・や・なー。」②普通のものとは違っている。変わっている。「めんらしー・ 形・の・ 貝殻・を・ 拾(ひろ)・た。」〔⇒めずらしい【珍しい】

めんらしがる(珍しがる)】《動詞・ラ行五段活用》 めったにないと思う。普通とは違っていると思う。「黄色い・ 朝顔・が・ 咲い・て・ みんな・で・ めんらしがっ・とっ・てん。」■名詞化=めんらしがり(珍しがり)〔⇒めずらしがる【珍しがる】

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2017年11月 4日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (553)    (通算2551回)

日常生活語 「め」⑤

 

めど【目処】《名詞》 将来についての可能性や見通しなど。また、目指すところ。「いつ・ 出来上がる・か・ その・ めど・は・ ついとら・へん。」〔⇒みこみ【見込み】

めにかかる〔めーにかかる〕【目に掛かる】《動詞・ラ行五段活用》 ①これまでになかったものが目に入る。「八百屋・で・ 柿・が・ めにかかる・ 時期・に・ なっ・た。」「眼鏡・が・ めにかから・ん・ので・ 探し・とる・ねん。」②探し物が見つかる。「探し・とる・ねん・けど・ まだ・ めにかから・へん・ねん。」③自然と目で感じ取ることができる。「めにかから・ん・よーな・ 速さ・で・ 走る。」③人に会う。直接、対面する。「あの・ 人・に・ めにかかっ・て・ 頼み・たい・ こと・が・ ある・ねん。」◆③は、「あう【会う】」よりも敬意を込めた言い方である。⇒みえる【見える】、めえる(見える)、めにはいる【目に入る】

めにしむ〔めーにしむ〕【目に染む】《動詞・マ行五段活用》 ①目を痛く刺激する。「煙・が・ めにしゅん・だ。」②印象的に見える。鮮やかに目に入る。「めーにしゅむ・よーな・ 緑・の・ 木ー」〔⇒めにしゅむ(目に染む)

めにしゅむ〔めーにしゅむ〕(目に染む)】《動詞・マ行五段活用》 ①目を痛く刺激する。「目薬・が・ めにしゅむ。」②印象的に見える。鮮やかに目に入る。「子ども・の・ 頃・に・ 見・た・ 花火大会・が・ めーにしゅん・で・ 忘れ・られ・へん。」〔⇒めにしむ【目に染む】

めにつく〔めーにつく〕【目に付く】《動詞・カ行五段活用》 良いことや良くないことが、目立って見える。「ガラス・の・ 汚れ・が・ めについ・た。」

めにはいる〔めーにはいる〕【目に入る】《動詞・ラ行五段活用》 自然と目で感じ取ることができる。「あんな・ 大きな・ 箱・が・ めーにはいら・なんだ・か。」〔⇒みえる【見える】、めえる(見える)、めにかかる【目に掛かる】

めにみえて〔めーにみえて〕【目に見えて】《副詞》 他のものに比べて目立って。変化がはっきりとわかるほどに。「ゴーヤ・の・ 実ー・が・ めーにみえ・て・ 大き・なっ・てき・た。」

めのいろ()かえる〔めーのいろ()かえる〕【目の色()変える】《動詞・ア行下一段活用》 心の中の様子の変化によって、目つきや態度を変える。「やっと・ めのいろかえ・て・ 勉強する・よーに・ なっ・た。」

めのかたき〔めーのかたき〕【目の敵】《名詞》 何かにつけて憎く思うこと。また、そのように思う人。「あいつ・は・ わし・を・ めのかたきに・ し・やがっ・とる・ん・や。」

めのたま【目の玉】《名詞》 目の中の玉。眼球。「めのたま・に・ 傷・が・ つく。」〔⇒めだま【目玉】、めんたま【目ん玉】、めっくりだま【目っくり玉】

めのつけどころ〔めーのつけどころ〕【目の付け所】《名詞》 気をつけて見るところ。着眼点。「あんた・は・ めーのつけどころ・が・ 違(ちご)・とる・さかい・ 間違い・が・ 多い・ん・や。」

めのどく〔めーのどく〕【目の毒】《形容動詞や()》 見ると欲しくなってしまうので、見ない方がよいという様子。「百貨店・へ・ 連れ・ていっ・たら・ めーのどく・に・ なる。」

めのまえ〔めーのまえ〕【目の前】《名詞》 ①見ている人や、見ている方向の極めて近いところ。「会場・に・ 並ん・どっ・た・ めのまえ・で・ 人・が・ 倒れ・た。」②すぐ近い将来。「祭り・が・ めーのまえ・に・ 近づい・た。」⇒まんまえ【真ん前】

めばちこ《名詞》 瞼のあたりに腫れ物ができる病気。ものもらい。「めばちこ・が・ でけ・て・ かっこ悪い・ねん。」

めばり【目張り】《名詞、動詞する》 窓、戸、障子などに紙などを貼って、隙間をふさぐこと。また、それに用いるもの。「風・が・ 入ら・ん・よーに・ 障子・に・ めばりする。」

めばる【目張】《名詞》 体長20センチぐらいで黒い横縞があり、目や口が大きい近海魚。「めばる・を・ 醤油・で・ 炊く。」

めまい【目眩】《名詞、動詞する》 周囲が動いたり回転したりしているような感覚に襲われること。目がくらむこと。「高い・ とこ・から・ 下・を・ 見・たら・ めまい・が・ する。」「道・で・ めまいし・て・ ひょろける。」

めめ【目々】《名詞》 ものを見る働きをする器官。「めめ・を・ ちゃーんと・ 開け・て・ 見・なはれ。」◆幼児語。〔⇒め【目】

めめ《名詞》 その人自身。「めめ・の・ こと・を・ 棚に上げ・とい・て・ 人・の・ 悪口・を・ 言()ー・たら・ あか・ん・よ。」〔⇒じぶん【自分】、めんめ(銘々)

めめくそ【目々糞】《名詞》 目から出た液が、目の縁に固まってついたもの。「顔・を・ 洗っ・て・ めめくそ・を・ 取れ。」〔⇒めくそ【目糞】、めやに【目脂】、めやね(目脂)、やに【脂】、やね()

めめず(蚯蚓)】《名詞》 暗がりの中へ進む性質を持ち、薄赤く紐のような形をしていて、土の中にすむ動物。「植木鉢・の・ 下・に・ めめず・が・ おる。」〔⇒みみず【蚯蚓】

めめら〔めめらー〕《名詞》 ①その人自身たち。「小学校・の・ 時・の・ めめらー・の・ 組・の・ 同窓会・を・ し・た。」②あなたたち。「それ・は・ めめらー・で・ 考え・なはれ。」

めめんちょ《感動詞、動詞する》 それは駄目だよ、してはいけない、などと叱るときの言葉。「めめんちょ・ そんな・ こと・を・ し・たら・ あか・ん。」「今度・ し・たら・ めめんちょ・や・ぞ。」◆幼児語。

めもと【目元】《名詞》 目のまわり。目の下の辺り。「めもと・に・ ほくろ・が・ あっ・て・ かいらしー。」「にっこりし・た・ めもと・の・ 人」

めもり【目盛り】《名詞》 はかり・ものさし・温度計などに刻んである、数量を示すためのしるし。「メーター・の・ めもり・を・ よむ。」

めやす【目安】《名詞》 目当てとしたり基準としたりする、大体のところ。「寄付・は・ し・ょー・と・ 思う・けど・ どの・ぐらい・ し・たら・ えー・の・か・ めやす・が・ わから・へん。」

めやに【目脂】《名詞》 目から出た液が、目の縁に固まってついたもの。「寝起き・で・ 顔・に・ めやに・が・ つい・とる。」〔⇒めくそ【目糞】、めめくそ【目々糞】、めやね(目脂)、やに【脂】