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2017年12月22日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (601)    (通算2599回)

日常生活語 「わ」③

 

わきみち【脇道】《名詞》 ①本道から分かれている、別の道。「わきみち・の・ 方・が・ 人・が・ 少ない。」②ものごとの本筋や話題の中心からそれた方向。「話・が・ わきみち・に・ はいっ・とる・やない・か。」③人として望ましくない方向や生き方。「子ども・が・ わきみち・へ・ 行か・ん・よーに・ 気ー・(を・) つける。」〔⇒よこみち【横道】

わぎり【輪切り】《名詞、動詞する》 円筒形や球形のものを、切り口が輪の形になるように切ること。断面が円い形のものを断面に沿って切り分けること。「大根・を・ わぎり・に・ し・て・ 関東炊き・に・ する。」

わく【枠】《名詞》 ①木・竹・金属などで作った縁。仕切のための囲い。「窓・は・ サッシ・より・ 木ー・の・ わく・の・ 方・が・ 良()ー。」「わく・の・ 中・に・ コンクリート・を・ 流す。」②決められた範囲や限界。「1時間・の・ わく・で・ 話・を・ する。」「1つ・の・ わく・の・ 中・に・ 1つ・の・ 字・を・ 書く。」

わく【湧く】《動詞・カ行五段活用》 ①水や液体がたえず地面から噴き出す。「どっこいしょ〔=地上に噴き出る浅井戸〕・が・ わい・とる。」「温泉・が・ わく。」②魚や虫などが一面に、多数あらわれる。「いかなご・が・ よー・ わい・とる・そーや。」「今年・は・ きょーさん・ 蚊ー・が・ わい・とる。」

わく【沸く】《動詞・カ行五段活用》 水などが熱せられて煮え立つ。水などの温度が上がる。「やっと・ 風呂・が・ わい・た。」■他動詞は「わかす【沸かす】」

わくわく《副詞、動詞する》 嬉しさや楽しさで心が弾む様子。期待や心配で心が落ち着かない様子。「明日・は・ 遠足・や・さかい・ 子ども・が・ わくわくし・とる。」

わけ【訳】《名詞》 ①物事や言葉の意味内容。物事の筋道。「何やら・ わけ・の・ わから・ん・ 話・を・ 聞か・され・た。」「言葉・の・ わけ・が・ わから・へん・さかい・ 字引・で・ 調べる。」②そのようになった事情・経緯。どうしてそうなったのかという原因・理由。「遅れ・た・ わけ・を・ 説明する。」③そのことに関わる、望ましくない事情。「わけ・が・ あっ・て・ 安い・ 品物」⇒つごう【都合】

わけぎ【分葱】《名詞》 葉が細く全体が小ぶりで、株分けで増える、葱の変種。「わけぎ・を・ ぬた・に・ する。」

わけへだて【分け隔て】《名詞、動詞する》 相手によって異なった扱い方をすること。「兄弟・を・ わけへだてし・たら・ あか・ん・よ。」

わけまえ【分け前】《名詞》 分配して、一人一人が得る分量。「釣っ・た・ 魚・の・ わけまえ・を・ もらう。」〔⇒ぶん【分】

わける【分ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①基準などに従って、区切って別々にする。「ごみ・を・2つ・の・ 袋・に・ わけ・て・ 入れる。」②ひとつのものをいくつかに割って配る。「お金・を・ みんな・に・ わける。」③ひとつのものや一面にあるものを両側に押し開く。「草・を・ わけ・て・ 前・へ・ 進む。」④お金をもらって品物や権利などを他の人などに渡す。「安ー・ わけ・てもろ・てん。」◆④は、一部を渡すことも、全部を渡すことも、この言葉で表す。①②③⇒わけわけ【分け分け】(する)⇒よる【選る】⇒うる【売る】

わけわけ【分け分け】《名詞、動詞する》 ①基準などに従って、区切って別々にすること。「ちょっと・だけ・や・けど・ わけわけし・て・ みんな・で・ 食べる。」②ひとつのものをいくつかに割って配ること。「西瓜・を・ みんな・で・ わけわけし・て・ 食べ・なはれ。」「2人・で・ 別の・ もの・を・ 注文し・て・ わけわけ・を・ し・て・ 食べ・たら・ おいしー・よ。」③ひとつのものや一面にあるものを両側に押し開くこと。「袋・を・ わけわけし・て・ 中身・を・ 出す。」。」◆やや幼児語的であるが、言葉を重ねて表現する関西弁の特徴が現れていて、温かみが感じられる。「半分ずつ食べる」とか「分け合って食べる」とか言うよりも、親近感のある表現である。食べることだけでなく、仕事を「わけわけし・て」担当し、協力することもある。動詞⇒わける〕

わゴム〔わごむ〕【輪  オランダ語=gom】《名詞》 ものをまとめるようなときに使う、輪の形にした紐状のゴム。「わごむ・が・ 切れ・て・ ばらばらに・ なっ・た。」〔⇒ちぶ〕

わさ【輪さ】《名詞》 紐などを輪のように結んだもの。「わさ・を・ 作っ・て・ 紐・を・ 通す。」

わさい【和裁】《名詞、動詞する》 着物などの和服のデザインを考えたり、裁ったり縫ったりすること。「内職・で・ わさい・を・ する。」■対語=「ようさい【洋裁】」

わざと《副詞》 何かの意図があって、強いてそのようにする様子。「わざと・ 遅刻し・た・ん・と・ 違う・か。」〔⇒わざわざ〕

わさび【山葵】《名詞》 山野の渓流にはえて、根や茎は辛く、薬味や味付けなどに使う作物。「刺身・に・ わさび・を・ 添える。」

わざわざ《副詞》 ①そのことのために努力したり、特別の心遣いで行ったりする様子を表す言葉。「会社・を・ 休ん・で・ わざわざ・ 見舞い・に・ 来・てくれ・た。」②何かの意図があって、強いてそのようにする様子。「わざわざ・ めが〔=壊さ〕・ん・でも・ えー・のに。」⇒せっかく【折角】⇒わざと〕

わし【鷲】《名詞》 森や山にすみ、嘴や爪の尖った、目の鋭い、大型の鳥。「空・から・ わし・が・ 近づい・てき・たら・ 恐ろしい・なー。」〔⇒たか【鷹】

わし【和紙】《名詞》 こうぞ、みつまたなどを原料として、日本古来のやり方で昔から作られてきた手漉きの紙。「わし・で・ でけ・とる・ 葉書・に・ 筆・で・ 書く。」

わし《名詞》 自分自身を指す言葉。「お前・が・ 行か・んでも・ わし・が・ 行っ・たる。」◆主に男性が使って、えらそうな感じが伴う言葉である。女性の場合は「わっし【()】」と言うのが、落ち着いた感じを与える。〔⇒あし、あっし、あて、うち【内】、わたい()、わい、わっし()、わたし【私】、わて、おれ【俺】、おら()、おい()、ぼく【僕】

わしき【和式】《名詞》 日本風の形や、日本風のやり方。「公衆便所・も・ わしき・が・ 減っ・てき・た。」■対語=「ようしき【洋式】」

わしつ【和室】《名詞》 畳を敷いて、襖や障子などの建具がある、和風の部屋。「わしつ・に・ 仏壇・を・ 置く。」■対語=「ようしつ【洋室】」〔⇒にほんま【日本間】

わしとこ【わし所】《名詞》 ①自分の家。「わしとこ・は・ 駅・から・ 10分・ほど・や・ねん。」②自分の家族。自分の家庭。③自分の妻。「わしとこ・は・ 病気・ひとつ・ し・よら・へん。」◆男性が使って、えらそうな感じが伴う言葉である。〔⇒わいとこ【わい所】、わいね(わい家)、うちね(内家)、うちとこ【内所】、うちとことこ【内所々】、うっとこ(内所)、うっとことこ(内所々)、わたしとこ【私所】、わたいとこ(私所)、わてとこ【わて所】⇒うちのやつ【内の奴】

わしゃ《名詞(+副助詞) 私は。「わしゃ・ そんな・ こと・ 知ら・ん。」「そんな・ こと・を・ わしゃ・に・ 言()ー・な。」◆もともとは「わし+は」が「わしゃ」となったのであるが、「わしゃ」を名詞のように使うこともある。

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