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2017年12月27日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (606)    (通算2604回)

日常生活語 「わ」⑧

 

わる【悪】《接頭語》 よくないことや、程度が過ぎることを表す言葉。「わる知恵・を・ 働かす。」「えらい・ わるまん・やっ・た・なー。」

わるい【悪い】《形容詞》 ①正邪や善悪などから判断して、正しくない。好ましくない。「政府・の・ 考え方・が・ わるい。」「天気・が・ わるー・ なり・そーや。」②水準に達しないで、劣っている。まずい。「学校・の・ 成績・が・ わるー・て・ 落第した。」③相手や第三者ににすまないという気持ちである。自分を責めるような気持ちである。「友だち・に・ わるい・ こと・を・ し・た。」④美しいとか望ましいとかの評価ができない。醜い。「歩く・ 姿勢・が・ わるい。」■対語=「ええ【良え】」

わるがしこい【悪賢い】《形容詞》 悪いことを考えることに頭が働く。ずるくて抜け目がない。人のすきをうかがって行動し、抜け目がない。「わるがしこい・ カラス」〔⇒はしかい〕

わるぎ【悪気】《名詞》 他人に害を与えようとしたり、だまそうとしたりする気持ち。人が心の中に持っている悪意。「あいつ・に・ わるぎ・が・ あっ・た・ん・やない・さかい・ かんにんし・たっ・て・な。」

わるくち〔わるぐち〕【悪口】《名詞》 他の人を悪く言うこと。また、その言葉。「わるくち・を・ 言わ・れ・て・ 怒っ・とる。」

わるさ【悪さ】《名詞》 悪いと思われる点。悪いと思われる程度。短所。「天気・の・ わるさ・を・ 心配し・て・ 傘・を・ 持っ・ていく。」■対語=「よさ【良さ】」

わるさ【悪さ】《名詞、動詞する》 ふざけて無益なことや、人の迷惑になるようなことをすること。人に害を与える、よくない行為をすること。また、そのような内容のこと。「子ども・が・ わるさし・て・ 花・を・ 折っ・ても・とる。」「犬・が・ わるさし・て・ 植木鉢・を・ めん〔=壊し〕・だ。」〔⇒いたずら【悪戯】

わるぢえ【悪知恵】《名詞》 悪いことをしようとして働かせる能力。よこしまな考え。「小学校・に・ 行く・よーに・ なっ・たら・ わるぢえ・も・ だいぶ・ つい・てくる。」

わるまん【悪まん】《名詞》 ①時の巡り合わせがよくないこと。悲運。「去年・は・ わるまん・で・ 試験・に・ 落ち・ても・た。」②折悪しく起こった出来事。「あんた・が・ 来・てくれ・た・ とき・は・ ちょーど・ 留守・に・ し・とっ・て・ わるまん・で・ すん・まへ・ん・でし・た。」

わるもん【悪者】《名詞》 ①人に害を与えることをする人。性格などが望ましくない人。「わるもん・が・ 出・てくる・ 芝居」②良く思われない立場に立たされる人。芝居や物語などに出てくる悪役の人。「いっつも・ わし・を・ わるもん・に・ し・やがる・ねん。」◆小学生の時代などでは、映画・紙芝居・物語などに登場する人物を「わるもん【悪者】」と「ええ・もん〔えー・もん〕【良え・者】」に分けてしまうということがあった。「ええ・もん」は2語という意識がある。⇒わる【悪】

わるやく【悪役】《名詞》 責任などを引きかぶる役割。良く思われない立場に立つという役割。「映画・の・ わるやく」「今度・の・ こと・で・は・ おやじ・が・ わるやく・に・ なっ・た。」◆対語は、「ええ・やく〔えー・やく〕【良え・役】」と言うが、「ええ・やく」は2語という意識がある。

われ《名詞》 相手を指す言葉。相手をののしったり、ぞんざいに扱ったりするときに、相手を指して使う言葉。「われ・の・ 方・から・ 殴っ・てき・た・ん・やろ。」◆「われ」は2人称の言葉であって、かつては、「われ」を1人称では使うことはなかった。〔⇒きさま【貴様】、わい、おまえ【お前】、おまい(お前)、おどら、おんどら、おどれ、おんどれ、おのれ【己】

われめ【割れ目】《名詞》 ①ものの表面にできる、筋のような細かい裂け目。「ガラス・の・ われめ・で・ 手ー・を・ 切ら・ん・よーに・ 気ー・を つれ・なはれ。」「われめ・に・ テープ・を・ 貼る。」②地面などで、線のように引き破られて、離れているところ。「池・が・ 干上がっ・て・ われめ・が・ でき・とる。」⇒ひび【罅】⇒さけめ【裂け目】

われもん【割れ物】《名詞》 ①陶磁器、ガラスなどのように割れやすいもの。割れる可能性のあるもの。「われもん・や・さかい・ 大事に・ 運ん・で・な。」②割れたりして壊れたもの。「われもん・は・ どこ・に・ 捨て・たら・ よろしー・か。」

われる【割れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①力が加わって、ものがいくつかに分かれる。破れたり砕けたりして、壊れる。「茶碗・が・ われ・た。」②割り算で、割り切れる。「3・で・ われる・ 数」■他動詞は「わる【割る】」■名詞化=われ【割れ】

わん【椀】《名詞》 飲食物を盛りつけるための、木や陶磁器などで作った半球形の食器。◆「めしわん【飯椀】」「しるわん【汁椀】」というように言い分ける。

わん《副詞と》 犬などの動物が、短く鳴く様子。また、その声。「犬・が・ 一声・だけ・ わんと・ 鳴い・た。」

わんこう〔わんこー、わんこ〕【わん公】《名詞》 古くから愛玩用や防犯用などに飼われてきた、利口で聴覚や嗅覚に敏感な動物。「かいらしー・ わんこ・が・ おる。」◆「わんこ」には可愛らしさが、「わんこー」には憎げな気持ちが伴うように聞こえることがある。〔⇒いぬ【犬】、わんわん、わんちゃん〕

わんさか《副詞と》 ①物がたくさん集まる様子。「バザー・の・ 品物・が・ わんさか・ 集まっ・た。」②人が大勢集まったり押しかけたりする様子。「見物・の・ 人・が・ わんさか・ 来・た。」◆①②ともに、歓迎する気持ちを表現することがあるとともに、多すぎてうんざりするという気持ちを表すこともある。「わんさか わんさか」と二度続けて言うことも多い。〔⇒わんさと〕

わんさと《副詞》 ①物がたくさん集まる様子。「整理し・たら・ 捨てる・ もの・が・ わんさと・ あっ・た。」②人が大勢集まったり押しかけたりする様子。「野次馬・が・ わんさと・ 来・た。」◆①②ともに、歓迎する気持ちを表現することがあるとともに、多すぎてうんざりするという気持ちを表すこともある。〔⇒わんさか〕

わんしょう〔わんしょー〕【腕章】《名詞》 大勢が集まる場所などにおいて、係や役割などを担っていることを示すために、服の袖の上部につけるしるし。「当番・の・ わんしょー・を・ つける。」

ワンダン〔わんだん〕【英語=one downより】《名詞》 野球で、相手側の好守備によって、攻撃資格を一つ失った段階のこと。「やっと・ わんだん・に・ なっ・た。」◆子どもの遊び言葉。英語の「down」を日本語の「段」(ひとつの段階)のように聞き分けていたような傾向が感じられる。攻撃資格の減少に伴って、「ノーダン」「ワンダン」「ツーダン」「チェンジ」と進んでいく。

わんちゃん《名詞》 古くから愛玩用や防犯用などに飼われてきた、利口で聴覚や嗅覚に敏感な動物。「わんちゃん・の・ 首輪・を・ 買う。」〔⇒いぬ【犬】、わんわん、わんこう〕

ワンパン〔わんぱん〕【英語=one boundより】《名詞、動詞する》 野球などで、球が一度地面などに当たって跳ね上がること。「わんぱん・で・ 受け・た・さかい・ セーフ・や。」

ワンパンやきゅう〔わんぱんやきゅー〕【英語=one boundより  野球】《名詞・動詞する》 小さな子どもの遊びで、柔らかいボールを使って、打ったときには地面にたたきつけて跳ね返るようにすることを義務づけた野球。「広場・で・ わんぱんやきゅー・を・ する。」

わんりゃい(割合)】《名詞》 ある数が全体の数に対して占める大小の関係。また、そのようになる可能性。「醤油・と・ 酢ー・を・ 半々・の・ わんりゃい・で・ 入れる。」〔⇒ぶあい【歩合】、ぶ【分】、りつ【率】、わりあい【割合】、わり【割】

わんりゃい(割合)】《副詞に・と》 他のものや以前のことと比較してみると、思いのほかに望ましい状況であるという気持ちを表す言葉。予想よりも望ましい状況であるという気持ちを表す言葉。「あんた・は・ わんりゃい・ 綺麗な・ 字ー・を・ 書く・ん・や・なー。」「安かっ・た・けど・ わんりゃい・ 良()ー・ 品物(しなもん)・や。」◆思いのほかに望ましくない状況であるという気持ちを表す場合にも使うことがある。〔⇒わりあい【割合】、わりかた【割り方】、わりかし【割りかし】、わりと【割と】、わりに【割に】

わんわん《名詞》 古くから愛玩用や防犯用などに飼われてきた、利口で聴覚や嗅覚に敏感な動物。「わんわん・を・ 連れ・て・ 散歩・に・ 行く。」◆幼児語。〔⇒いぬ【犬】、わんこう、わんちゃん〕

わんわん《副詞と》 ①子どもなどが大声で泣く様子。うるさくわめき立てるように泣く様子。また、その泣き声。「道・で・ こけ・て・ わんわん・ 泣い・とる。」②犬が鳴く様子。また、その鳴き声。「隣・の・ 犬・に・ 夜中・ わんわんと・ 鳴か・れ・て・ 目・が・ 覚め・た。」③蚊などがたくさん集まって、羽音が聞こえてくる様子。、また、その音。「藪・の・ 中・に・は・ 蚊ー・が・ わんわん・ おる。」④声が割れたり、音がうるさく反響したりする様子。また、その声や音。「スピーカー・の・ 声・が・ わんわんと・ やかましー。」⇒わあわあ〕

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